第2925号 令和7年6月8日(最新版)
委任状含め72名が出席
石原新理事長(原芳商会)体制発足
愛知県管工機材商協組 第63回通常総会・5月理事会
愛知県管工機材商業協同組合(理事長=峰澤彰宏氏〈当時〉・MINEZAWA社長)は5月22日、名古屋市中区のコートヤード・バイ・マリオット名古屋で、令和7年度5月理事会ならびに第63回通常総会を開催。本総会は委任状含めて72名が出席し、成立が宣言されている。本年は同組合役員改選期であり、新理事長に石原太郎氏(原芳商会社長)が選任され、新体制が満場一致の承認をもって発足した。
本総会で石原新体制が発足
令和7年度第63回通常総会の開会に先立ち、峰澤理事長が「おかげさまをもちまして令和6年度の1年間で計画しておりました事業をほぼ計画通り遂行することができました。これもひとえに皆さま方のご協力、ご尽力の賜物と御礼申し上げます。なかでも、昨年10月に第34回管工機材・設備総合展を開催させていただき、多数のご出展、たくさんのご来場、そしてスタッフとして組合員の皆さま方から大きなお力添えをいただいたこと重ねて御礼申し上げます。さて、展示会も無事終えて晴れ晴れしく明るい気持ちで私は2025年を迎えたわけですけど、どうしても、米国のある偉い方の一言で世界中が右往左往させられてしまっている状況になっています。今、非常に分かりにくい世の中になっていて皆さま方もそれぞれご苦労され、工夫され、いろいろご努力されているのではないかと思っています。一方で、相変わらず一向に終わる気配のない戦争も続いてしまっております。毎日毎日痛ましいニュースが流れる度に私たちは遠い国に居るのですが非常に心が痛い思いをしています。そんななかではありますが、大阪では関西万博が開催されています。当初の予想よりも大きく上回る来場者数のようで、大変賑わっていると聞いております。残念ながら私はまだ行っておりません。このなかには行った方も居るかと思います。万博は、多くの外国の方々と実際に会って、いろんな話をして、自分の目で見るということがとても価値あることだと思います。私たちの展示会においてもバーチャル、ウェブを使うなど、いろんなアイデアはありますが、やっぱり実際に会って話をするという時間、機会を大切にしていきたいと思えばこそ、これからもこの組合活動が皆さま方にとって有意義で、楽しい時間を共に過ごしていけるようにしていけたらと改めて思っています。皆さま方には本年度も組合事業にもっともっとご尽力いただきますことをお願い申し上げます」と挨拶。続いて、司会進行を務める長谷川尚氏(加藤商会常務)が、伊神敏雅氏(双葉製作所社長)を議長に選出。以下の議案審議へと移行した。
【第1号議案】令和6年度(令和6年4月1日~令和7年3月31日)事業報告書、決算関係書類(財産目録、貸借対照表、損益計算書ならびに剰余金処分案)承認の件▽これらは、いずれも満場一致をもって承認可決された
。
【第2号議案】令和7年度(令和7年4月1日~令和8年3月31日)賦課金および賛助会費徴収方法決定の件▽これらはいずれも満場一致をもって承認可決された。
【第3号議案】令和7年度事業計画案ならびに収支予算案承認の件▽これらはいずれも満場一致をもって承認可決された。同組合の令和7年度事業計画は以下の通り。●奇数月および4月=組合事務所等で理事会を開催予定。●5月22日(当日)=コートヤード・バイ・マリオット名古屋で第63回通常総会を開催。●9月9日=名管会ゴルフ大会を開催予定。●令和8年1月21日=新年賀詞交歓会を開催予定。●展示会実行委員会=『第35回管工機材・設備総合展』開催に向けた準備を進める。●総務部会=通常総会、新年賀詞交歓会の運営のほか、青年部「愛青会」の活動管理。●経営対策部会=業界全般に関わる経営セミナーや工場見学会などを開催。●広報部会=「組合だより」ならびに「2026年度版組合員名簿」の発行。●福利厚生部会=組合員および組合員企業社員対象巡回健康診断の実施。●組合加入促進部会=未加入の販売店、製造業者加入を促進。●名管会=ゴルフ大会運営。●三役会・常任理事会および各部会会合等=随時。●関係官庁ならびに諸機関、全国業界団体等と連携。●業界一斉休暇申し合わせ=8月13日(水)~同15日(金)までの3日間、12月27日(土)~令和8年1月4日(日)までの9日間。
【第4号議案】役員改選の件▽同組合は今期が役員改選期にあたり慎重審議の結果、理事22名、監事2名が選出され、これが満場一致をもって承認可決された。この場で発表された役員は以下の通りだ。●理事長=石原太郎氏(原芳商会社長)●副理事長(3名)=村井善幸氏(オータケ会長)・北村憲正氏(龍玉精工社長)・福元良貴氏(会計担当/山信社長)●『第35回管工機材・設備総合展』実行委員長=倉地克明氏(倉地社長)・実行副委員長=鈴木克利氏(米津物産社長)※総会後の懇親会場で倉地実行委員長より発表。●監事(2名)=伊藤信哉氏(伊藤柳商店社長)・山本員彰氏(センサスヤマモト社長)●新理事=伊藤弘晃氏(イトウ専務)
石原太郎新理事長から「先ほどの第1回理事会において理事長の大役を仰せつかりました石原でございます。私自身、副理事長を1期2年、それ以前には展示会実行委員長、福利厚生部会長を経験したのみです。まだまだ経験不足で、皆さんのご協力、ご支援をいただけなければ、とてもこの大役を務めあげられませんので、これから2年間よろしくお願いいたします。当組合も一昨年60周年を迎えましたが、ピーク時に比べて組合員数が減り今は81社です。昔と比べて時代も変わりました。新規組合員を増員するためにも組合の定款の見直しも若干は必要なところが見受けられますので、皆さんと話し合いながら基本的なところは残しつつ、時代に合わせて少し変更していきたいと考えております。60年続いてきた協同組合です。今後も末永く皆さんと一緒に繁栄できるように頑張っていきますので、改めてご協力、ご支援をよろしくお願いいたします」と挨拶があった。
【その他の件】今年度より新たに正会員に加わった株式会社いし満(社長=石原和典氏、本社=名古屋市中区)がこの場で紹介された。
以上、すべての議案審議を滞りなく終え、第63回通常総会は閉会した。
会場を移して、石原理事長、倉地展示会実行委員長、鈴木展示会実行副委員長の挨拶の後、大藪淳一相談役(管機連会長/大清社長)の乾杯の発声で懇親会が開会。最後は小川信相談役(山信会長)の中締めで散会となった。
◇
総会に先立ち、同会場では5月理事会が開催され、以下の議事審議ならびに各報告がなされた。
【議事1】令和7年度第63回通常総会・懇親会運営の件▽この件に関して詳細が確認され、これが承認された。
【議事2】賛助会員退会の件▽満場一致をもって承認可決された。
【各部会報告】●総務部会=名管会ゴルフ大会は9月9日(火)、藤岡カントリークラブ(所在地=豊田市西中山町)での開催が予定されているとのこと。●福利厚生部会=巡回健康診断について、4月30日現在、16社への巡回が完了とのこと。
次回の理事会は、7月8日(火)午前11時より、伊勢山神明社で祈祷後に開催予定。
和を大事にし共に課題解決を!
新理事長に丸尾高史氏(丸尾興商社長)
静岡県管工機材商組合 第55回通常総会を開催
静岡県管工機材商組合は、5月15日午後3時より静岡駅前のグランディエール・ブケトーカイにおいて「第55回通常総会」を開催した。事務局移管を含む全議案が承認可決され、役員改選では理事長を2期4年務めた大村敏之理事長(大村商会社長)が退任して顧問に就き、新理事長(第11代理事長)に丸尾高史副理事長(丸尾興商社長)が就任した。
総会は伊藤りゅういち副理事長(ヌマカン社長)の司会進行、開会の辞で始まり、司会者から組合員32社中30社の出席(内、委任状3社)により総会が成立すると報告された。
冒頭、大村理事長が「この所の値上げや賃上げなど、企業にとって悩ましい話が続いている。ましてや我々に関係の深い建設業界においては、選ばれる業界になるのが本当に難しい状況だ。そんな中、どのようにしてより良い業界を構築していくかを共に考えていきたい」と挨拶。
議長に大村理事長を選任して議事に入り、第1号議案=令和6年度事業報告並びに収支決算承認の件▽第2号議案=役員改選の件▽第3号議案=令和7年度事業計画並びに収支予算案承認の件▽第4号議案=事務局移管の件を審議。一部誤植の訂正があった後、全議案を承認可決した。
役員改選では、新理事長に丸尾高史氏(丸尾興商社長)、顧問に大村敏之氏(大村商会社長)、新副理事長に鈴木隆佳氏(山田商工社長)と村松美和氏(村松商店副社長)が就任。副理事長の伊藤りゅういち氏(ヌマカン社長)は留任となった。
また、事務局移管の件は、正会員での事務局運営が諸般の事情で困難な状況となってきたため、賛助会員4社(オータケ、岡谷マート、橋本総業、富士機材)に移管することを決めた。
総会後の懇親会は賛助会員、優良社員も参加し総勢187名で行われ、はじめに大村第10代理事長が「先ほどの総会において4つの議案を承認させて頂いた。その中で今回、当組合で初めて事務局を賛助会員に移管することとした。また役員の改選があり、私は2021年から理事長を拝命していたが、このたび丸尾高史氏に理事長をお譲りすることになった。丸尾理事長を先頭にこの業界を盛り上げていくには、皆さん一人一人がエンジンとなるので、今後もご協力をお願いしたい」と挨拶。
次いで、丸尾新理事長が「大村さんには4年間色々なご苦労があった中、丁寧に笑顔を絶やさず最後までやって頂いて感謝申し上げる。私も見習って頑張りたい。この会の来賓の方に『静岡の会員は皆、仲がいいよね』と仰って頂くことがよくある。私もこの会で、まずは和をもってやっていきたい。和とは、単純に仲がいいというだけではなく、もう一つ大事なのは、それぞれの立場を尊重しながら議論を尽くすことだと思う。この業界では、働き方など色々な問題がある。我々にとって重要な物流も他業界に比べて遅れをとっている所があるので、これら課題を組合の皆様のお力を頂戴しながら解決できたらと思っている。宜しくお願いします」と就任の挨拶をした。
第49回優良社員表彰式が行われ、受賞者9社28名を代表して海野葵さん(村松商店)に丸尾新理事長より表彰状が授与された。
来賓挨拶では、橋本政昭全国管工機材商業連合会(管機連)名誉会長が、トランプ米政権の政策展開と世界経済への影響などについての見解を述べた後、「組合の皆さんで一致団結し、今年度も良い年を迎えられるよう頑張って頂ければと思う」と結んだ。
村井善幸オータケ会長の発声で乾杯。和やかに歓談が進み、大島潤也TOTO中部支社副支社長の中締めで盛会のうちに終了した。
令和7年度・8年度の役員は次の通り。(敬称略)
【理事長】丸尾高史(丸尾興商)【顧問】大村敏之(大村商会)【副理事長】伊藤りゅういち(ヌマカン)▽鈴木隆佳(山田商工)▽村松美和(村松商店)【理事】小澤成章(小澤商会)▽金子光彦(金子管材)▽大河公也(大河機材)▽野村勝也(野村商店)▽一色哲巳(一色機材)▽和久田利光(浜松管材)【監事】海野晃丈(丸八)▽松原博(マニック)【相談役】伊藤捷三(ヌマカン)。
東海や関西圏の全国KVK会会員が集結
初の開催となる全国KVK会関西地区大会
ゴルフ、そして注目の大阪万博も楽しむ
快適な水まわりを創造するKVK(社長=末松正幸氏、本社=岐阜県加茂郡富加町)と、その指定特約店および代理店などで構成される全国KVK会が5月15日と同16日の2日間、同会関西地区会員を対象とした「関西地区大会」を大阪市北区のヒルトン大阪ほかで開催した。本会は、今回が初の開催である。
はじめに、鹿城律人全国KVK会副会長(カシロ産業社長)が登壇し、「先日あるテレビ番組でハーバード大学などが世界22カ国で調査した『世界幸福度ランキング』を放送していました。日本でも調査が行われたようですが、その順位がなんと22カ国中22位と最下位でした。その理由のひとつに『親しい友人が居ない』とありましたが、そこで私は『きっとこの調査を受けた人の中には全国KVK会の会員は一人も居ないんだろうな』とふと思ったものでした。当会に入っていたら、こうして皆さんと集まるたびに毎回楽しい催し物を用意してくれていることですし、きっと日本の幸福度ももっと上がっているだろうと思います。全国KVK会は、日本全国から集まる会員の皆さんと懇親を深めることができ、そこからさらに、本当に親しい友人ができる集りだと強く感じております」と参加者に向けて挨拶した。
続いて登壇した末松KVK社長は「今日は岐阜羽島駅から新幹線で来たのですが、車窓からの景色を眺めながら、山の緑などが美しく、とても良い季節になったなぁと思って大阪までやってまいりました。東京で全国KVK会総会を開催させていただいてから、1年半が経ちました。その時の講演会で講師の先生がおっしゃっていた通り、世界で起こっている紛争の終結には、なかなか一筋縄ではいかないものとなっているようです。米国の大統領が行っている関税政策が、対米貿易摩擦や軋轢を生んでいます。1年半前の総会の時とは世界情勢もかなり変わっている気がいたします。我々の業界に関係の深い住宅着工件数を見ますと、この3月は、4月からの建築基準法・建築物省エネ法の改正を前にした駆け込み需要もあり、前年3月と比べておよそ4割の増加となりました。2024年度は、こうした要因もあって、2023年度より2ポイントほどですが住宅着工戸数が多くなっているようです。水栓関係では、材料費などがゆるやかに上昇しているものの、キッチンまわりではセンサー付き製品が多くなっており、また、浄水器付き水栓の人気も高まっております。浴室サーモ水栓もウルトラファインバブルを搭載した製品の人気が高まっております。我々メーカーは今まさに、いかにお客さまが望んでみえる製品を開発して世に送り出していくことが大切かを実感している次第です。これからも必要とされる製品の開発・販売に努めてまいります」と挨拶した。
この日参加した全国KVK会役員や、KVK営業本部長、各営業所長の紹介を経て、種田将典全国KVK会理事(西濃社長)が乾杯の音頭をとり懇親会が開会。最後は中島誠一郎全国KVK会理事(ナカシマ会長)の中締めの挨拶でこの日はお開きとなった。
橋本総業中部支社新体制発表
2025中部みらい市8月21日開催
中部みらい会 第20期総会・方針説明会
橋本総業と販売店、メーカーで構成される中部みらい会(会長=伊藤辰之氏・イトウ社長)は5月8日、名古屋市東区のホテルメルパルク名古屋で第20期中部みらい会総会ならびに2025年度方針説明会を開催した。中部みらい会総会には会員64社が出席。事務局担当の大倉明久橋本総業東海ブロック長より本総会の成立が宣言された。
【第1号議案】第19期(2024年4月1日~2025年3月31日)活動報告について▽これが満場一致をもって承認可決された。
【第2号議案】第19期会計報告について▽これが満場一致をもって承認可決された。
【第3号議案】第20期(2025年4月1日~2026年3月31日)事業計画(案)について▽これが満場一致をもって承認可決された。中部みらい会第20期事業計画は以下の通り(予定)。●5月8日(当日)=ホテルメルパルク名古屋で総会ならびに2025年度方針説明会開催。●8月21日=吹上ホールで2025中部みらい市開催。●10月22日=名鉄グランドホテルで中部みらい会実務責任者会開催。●11月13日=ホテルニューオータニでみらい会全国合同総会開催。●同14・15日=東京ビッグサイトで2025東京みらい市開催。●同26日=多治見カントリークラブで親睦ゴルフ会開催。●2026年3月=名鉄グランドホテルで理事会開催。●その他=製販懇談会、ショールーム商談会、新商品提案会、各種研修会、工場見学研修会を随時・各地区で開催。
【第4号議案】第20期予算(案)について▽これが満場一致をもって承認可決された。
以上、すべての審議を滞りなく終え、中部みらい会総会は閉会した。
休憩をはさんで2025年度方針説明会が開催された。冒頭、伊藤会長は「今の我々の業界の問題点として、建築費の高騰、人手不足と賃上げ、この2点が挙げられると思います。建築費の高騰は、そのまま施主さまに課されますが、ほんの数年前と比べて4割から5割の負担増となっているように感じます。そのせいか、家を建てる人、買う人がだんだん減っているのが現状です。比較的良い状況のリフォームですが、こちらは関連する法律が変わりますので、その勉強も忘れてはいけません。続いて、人不足の問題ですが、我々モノを売る商売は人に頼る面が非常に大きなウエイトを占めており、にもかかわらず人が辞めていく、人が入ってこないという状態がここ数年続いています。ついには初任給30万円という会社も出てきています。苦肉の策かもしれませんが、今、居てくれている社員さんとのねじれが生じてしまいますので、人手不足問題は非常に難問だと感じています」と、業界の現状を交え挨拶。続いて、賛助会員を代表して中村徹郎TOTO中部支社長が、特別会員を代表して橋本政昭橋本総業会長がそれぞれ挨拶し、方針説明会へと移行した。
橋本総業は今期からの新体制を発表。本社営業本部の下に東日本支社、中部支社、西日本支社を設置。これまでの中部ブロックは東海ブロックと呼称を変更。松浦信幸中部支社長―大倉明久東海ブロック長の新体制が発足した。
桑名金属工業の製造現場見学
管継手類とバルブの基礎学ぶ
岡谷管栄会 正会員企業新入社員ら対象に研修会
岡谷鋼機(社長=岡谷健広氏、本社=名古屋市中区)と、販売店、メーカーで作る岡谷管栄会(会長=一色哲巳氏・一色機材社長)は5月12日、同会正会員各社に入社3年目までの男女新人社員を対象とした「桑名金属工業(旧プロテリアル)工場見学会および管材新人研修会」を、桑名金属工業本社工場(所在地=三重県桑名市大福)ならびに桑名金属ファインテック(バルブ工場/所在地=三重県三重郡朝日町)で開催した。この日は、およそ60名が管継手やバルブの基礎を学んだ。
午前10時30分より桑名金属工業本社工場で始まった座学第1限目では、同社製品を中心とした『管継手類』について、継手とは何なのか? 継手が完成するまでの流れや管の接続方法のほか、桑名金属工業で作られているその他の主要製品に関する簡単な基礎知識等もあわせて学習した。引き続き座学2限目は『バルブの基礎』と題し、バルブの種類やその基本構造等を学び、午前中のスケジュールは全て終了となった。
昼食休憩をはさみ午後1時より、参加者は3つの班に分かれて桑名金属工業本社工場内を見学。およそ1400度に熱せられた金属の鋳造技術を目の当たりにし、焼鈍(しょうどん)処理の必要性を学び、同社商品である「エレクトロフュージョン継手」等の製造現場を、各所担当者の解説付きでおよそ1時間強にわたり見学した。
続いて一行は、桑名金属工業本社工場から車でおよそ10分の距離にある桑名金属ファインテックへと移動。およそ1時間強にわたり、こちらで製造されているマレブルバルブやステンレスバルブ、ポリエチレンボールバルブ等の製造現場を巡り、出荷前検査に至るまでの流れを直接見て、学んでいた。
この春入社したという参加者は「今日の資料とメモを帰ってからもう一度じっくり読み込んで、これから自分が扱うことになる製品の基礎知識をしっかりと確実に理解して、今後の営業活動に活かしていきたいです」とコメントしてくれた。休憩時間や昼食時間にもかかわらず、桑名金属工業社員に質問を投げかける新人参加者も何人か見かけることができ、頼もしい限りだ。
1669年(寛文9年)に創業した岡谷鋼機は、2025年に創業356周年を迎えた。創業当時は鋤(すき)や鍬(くわ)、かなづちやクギ等を取り扱っていたという。同社が配管機材を扱うようになったのは1910年頃からで、1918年に、現・桑名金属工業の名古屋地区特約店となる。1922年に大手ガス会社向けに継手等の販売を手掛けるようになり事業はさらに拡大。以来100年以上にわたり現・桑名金属工業製品を取り扱っている。
岡谷管栄会は1995年に設立され、研修会当日現在、正会員22社、賛助会員17社で構成されている。
桑名金属工業は、2024年8月に岡谷鋼機が旧・プロテリアルから配管機器事業を譲り受けるカタチで設立。業界内で有名な「ひょうたんマーク」は今も健在だ。1910年、戸畑鋳物として誕生した同社は、日本初となるマレブル継手を量産。昭和13年頃に三重県桑名地区に分工場として桑名工場が誕生したが、現在ではこの桑名工場がひょうたんマークの鋳物造りの中心地として稼働し続けている。近年では鉄以外の材料の需要が増してきているものの、まだまだ同社の継手等は業界内では主力製品として製造され続けている。
リサイクル衣料不燃建材を開発
「YAMAZEN再生衣料不燃内装建材」
山善 再生衣料防炎床材も同時開発
山善(社長=岸田貢司氏、本社=大阪市西区)の家庭機器事業部は5月27日、廃棄される衣料品を再利用した、リサイクル衣料不燃建材「YAMAZEN再生衣料不燃内装建材」を開発したと発表した。
同製品は、廃棄される衣料(混紡衣料品も含む)を回収し、ボタンやファスナーを取り除いた後、粉砕し特殊な再生ポリエステル樹脂を使用してボード状に圧縮成形したもの。同社はこのボードを建築基準法に基づき国土交通大臣が認定した不燃認定品の衣料再生建材として、自治体やゼネコン向けに販売する予定だ。
これまで市場には再生スラグを利用した不燃認定建材が存在していたが、衣料品を再生した不燃認定建材は業界初という。リサイクル衣料不燃建材は、再生スラグ建材に比べて軽量で加工が容易という特長がある。同社は合板や木材の不燃化設備を活用し、独自の不燃剤を調合することで同製品の開発に成功した。
「YAMAZEN再生衣料不燃内装建材」は内装建材(壁材)として、モルタル加工とガラス繊維加工の2アイテムを展開する予定。また、同時に開発した防炎認定品の床材「YAMAZEN再生衣料防炎床材」は、繊維柄を活かした意匠性の高い製品で、耐久性能と防水性能を高めるためにポリウレア加工を施し、ツヤありとツヤなしの2アイテムを取り揃えた。サイズはいずれも910×1820×5㎜~と910×1820×12㎜~の2サイズとなっている。
「YAMAZEN再生衣料不燃内装建材」「YAMAZEN再生衣料防炎床材」は特許申請準備中。両製品は「衣料廃棄量の削減」や「建築現場での脱炭素化推進」に貢献する。さらに、例えば自治体が回収した衣料をその地域施設の建材として再利用することで、資源の有効活用と環境負荷の低減を図る理想的なアップサイクル経済の実現が期待される。
探す時間を減らせる機能が満載!
ECサイトをリニューアル
オータケ 6月18日オープン、キャンペーンも
管工機材の総合商社オータケ(社長=金戸俊哉氏、本社=名古屋市中区)が6月18日、ECサイトをリニューアルオープンする。
新しいECサイトでは、顧客の「探す時間」を大幅に削減する機能が充実。システムの活用により、欲しい商品を探す際に発注先に問い合わせたり、分厚い紙カタログを用いたりしていた作業を軽減し、発注業務の効率化を支援する。
これに先立ち、5月13日には配管、管材、バルブなど同社が取り扱う幅広い商品ラインナップを紹介する商品サイト「タケコム」を公開。商品サイトではメーカー価格表や規格表・一覧表を閲覧することができる。
また、リニューアルオープンを記念し、新しいECサイトでの購入金額に応じてQUOカードがもらえる特別キャンペーンも実施する。
同社営業本部の佐藤健永氏は「当社のECサイトを使えば、お客様が使いたい商品を探す時間を減らせると考えている。採用困難で曖昧なニュアンスの多い業界では人材育成に時間がかかることが課題。そんなお客様の困りごとを解消したい」と今回のリニューアルの狙いを説明した。
オータケの商品サイト「タケコム」▼https://kk-otake.com/
地域密着、専門性等を堅持しつつ
時代に即したサービスめざす
NaITO 2026年2月期は増収増益を見込む
NaITO(社長=坂井俊司氏、本社=東京都北区)は、4月25日午前10時より本社会議室にて2025年2月期(第74期)決算概要及び近況に関する記者会見を開いた。Web会議方式による参加も併用された。
同社の2025年2月期連結決算は、自動車の認証不正問題の影響などを受け、売上高が前期比1・2%減の435億56百万円、営業利益が8・1%減の4億64百万円、経常利益が9・0%減の5億2百万円、当期純利益は9・1%減の3億14百万円となり、いずれも同社の計画を下回った。
取扱商品別売上高は、主力の切削工具が、値上げの効果や主力メーカーの販促企画等の着実な実行、在庫拡充による品揃え強化、NICE-NET(受発注システム)やEDI連携推進による利便性向上等により、前期比0・5%増の215億52百万円となった。そのほか、計測は1・8%減の39億94百万円、産業機器・工作機械等は2・9%減の180億8百万円だった。
同社グループは同年度、「中期経営計画Achieve2025(令和3年3月1日~令和8年2月28日)」の4年目として重点施策を着実に実行するとともに、営業改革プロジェクトを発足し営業活動可視化への取り組みを通じ生産性向上に努めた。
昨年は、3月に中部地方の一層のサービス向上を目的に岐阜事務所を新設。また、時代やニーズに合った専門人材育成のため、5月より営業力強化の研修を開始した。
昨秋には新たな事業機会の拡大と取引先等との関係構築拠点として、名古屋支店の1階部分に「テクニカルセンター」を開設し、「アフターJIMTOF2024」と題した展示会・セミナーを12月に開催した。
また、海外拠点のあるベトナム・タイ・中国においては、中期経営計画の重点施策を着実に実行し、事業拡大に努めた。
坂井社長は挨拶で「引き続き、当社の営業の3つの柱となる地域密着、専門性、対面営業を堅持しつつ、IT化、DX化にもしっかり対応し、時流に合った投資を行っていく。昨年度の業績はやや厳しい結果となったが、投資も含めてのことなので、状況が良くなって来れば好転して良い方に効いてくると思う」と述べた。また、切削工具においては、新分野をめざすメーカーの製品拡販にも取り組む考えを示した。
中期経営計画の最終年度となる2026年2月期は、売上高450億円、営業利益5億40百万円、経常利益5億60百万円、当期純利益3億50百万円を見込む。
2024年度産業機械受注総額
前年度比3.0%増の5兆7507億円
日本産業機械工業会 2025年3月は前年同月比29.0%増
日本産業機械工業会(会長=金花芳則氏・川崎重工業会長)が5月19日発表した2024年度(2024年4月~2025年3月)の産業機械受注総額は、外需の増加により前年度比3・0%増の5兆7507億円となり、3年連続で前年度を上回った。
内需は、2・8%減の3兆8366億円となり、4年ぶりに前年度を下回った。
内需のうち、製造業向けは化学工業、鉄鋼、非鉄金属、電気機械、情報通信機械の減少により6・4%減の1兆2439億円、非製造業向けは電力の減少により8・9%減の1兆2235億円となった。官公需向けは国家公務、地方公務の増加により5・9%増の9417億円、代理店向けは10・6%増の4274億円となった。
内需で増加した機種は、プラスチック加工機械(26・7%増)、ポンプ(6・1%増)、圧縮機(3・5%増)、変速機(67・8%増)、その他機械(11・8%増)の5機種。減少した機種は、ボイラ・原動機(14・2%減)、鉱山機械(4・9%減)、化学機械〈冷凍機械を含む〉(2・2%減)、タンク(0・04%減)、送風機(2・1%減)、運搬機械(5・4%減)、金属加工機械(18・0%減)の7機種だった。
一方の外需は、中東、北アメリカ、アフリカの増加により17・1%増の1兆9141億円となり、2年ぶりに前年度を上回った。
外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(33・3%増)、鉱山機械(100・5%増)、化学機械〈冷凍機械を含む〉(53・4%増)、ポンプ(9・0%増)、運搬機械(28・1%増)、変速機(11・9%増)の6機種。減少した機種は、タンク(72・8%減)、プラスチック加工機械(22・0%減)、圧縮機(2・6%減)、送風機(25・6%減)、金属加工機械(57・0%減)、その他機械(2・3%減)の6機種だった。
同日発表された、2025年3月の産業機械受注総額は前年同月比29・0%増の8331億1000万円で、内需が14・0%増の5773億3200万円、外需が83・2%増の2557億7800万円だった。
新社長に八角秀氏
ニュースダイジェスト社
ニュースダイジェスト社(本社=名古屋市千種区)は5月16日に開催された株主総会および取締役会で代表取締役の交代を決議し、5月21日付で八角秀取締役常務が代表取締役社長に就任した。樋口八郎前社長は取締役相談役に就いた。
新たな役員の陣容は次の通り。
▽代表取締役社長兼編集部長=八角秀氏(昇任)
▽取締役相談役=樋口八郎氏(役位変更)
▽取締役情報企画部長兼大阪支社長=平野清嗣氏
▽取締役東京支社長=高田浩充氏
サンドビックグループの戦略を共有
共に持続可能な会社を目指す
コロマント会ストラテジックカンファレンス
サンドビック・コロマントカンパニー(カンパニープレジデント=高宮真一氏、本社=名古屋市西区)は、主力販売店でつくるコロマント会の総会にあたる「2025年コロマント会ストラテジックカンファレンス」をオンライン開催した。4月14~18日の間、東日本・中日本・西日本の3地区に分けて動画配信し、販売店・代理店に向けて同社の戦略を説明した。
中日本コロマント会では、冒頭、黒川学会長(中央工機社長)が挨拶で「ストラテジー(戦略)は変化の激しい製造業界において益々重要な要素となっている。今年は特にDXの進展が注目されている」とし、生成AI技術の活用が進み、設計・生産・物流の各プロセスにおいてデータ活用の最適化が求められていることなどを挙げ、「私たちもこの変化を捉え、デジタル技術を生かした新たな価値創出に取り組んでいく」と強調。世界情勢では、トランプ米大統領の政策に対し「状況に振り回されることなく、冷静かつ柔軟に対応し、チャンスを掴むことが求められる」と話した。
高宮プレジデントは「2025年は巳の年、復活と再生を意味する。自動車、航空機、防衛宇宙、工作機械、半導体製造装置等、景況感は確実に上向いている。本年後半に向けて、日本の製造業の復活と再生に期待し、常に業界の最先端を行く活動、提案を強化推進して共に持続可能な組織、会社を目指したい」と挨拶。
切削工具の世界トップメーカーとして、「変革する」をコンセプトに、4つのコアバリュー(お客様フォーカス、勝利への情熱、フェアプレー、イノベーション)を基本とした6つの戦略があり、このうち「成長へのシフト」と「持続可能へのシフト」について説明した。
成長へのシフトでは、既存事業の更なる拡大と企業買収による成長の2つの柱を掲げ、既存事業においては「自動車EV化への対応、戦略的に重要な航空宇宙産業、機械搭載事業をより強化し、同時にソリッド工具、自動車用アルミ加工製品、デジタル製品などを強化。また、旋削工具、フライス工具、ソリッド工具分野の新製品を投入し続け、集中的にマーケティングや営業活動を実行し、マーケットシェアを獲得しながら引き続き超硬工具メーカーとして成長していく」。また、2020年以降、工具関連で7社、ソフトウェア関連で8社を買収しており、今後も戦略的に注力する分野については積極的なM&A活動を行い、持続可能な企業へ成長を加速させるとの方針を示した。
持続可能へのシフトでは、生産性向上や加工時間短縮によるCO2削減に貢献する付加価値の高い製品を提供し、顧客やビジネスパートナーの持続可能なビジネス活動を強化推進しており、「今後もサステナビリティに貢献する製品、ソフト、サービスを開発、導入していく」とした。
続いて、田中悟史流通部長より主要営業戦略(2025-2027年)の説明があった。この中で田中部長は「今年の主要戦略のテーマは、特約店・代理店向けのトレーニング」と述べ、コロマントアカデミー、DXスペシャリストコースについてや、昨年名古屋に開設したサンドビック・コロマント・センターの主要イベントなどを紹介。さらに2025年フォーカス製品として、CoroDrill(R)Dura462(次世代型オールラウンド超硬ソリッドドリル)など4製品を挙げて説明した。
『アラジンオフィス』オプション機能
「生産管理機能」を強化
アイル サプライチェーンマネジメント強化を支援
自社開発の業務管理システムで企業のデジタル化推進と経営力向上を支援するアイル(社長=岩本哲夫氏、大阪本社=大阪市北区/東京本社=東京都港区)が、同社が提供する販売・在庫管理システム『アラジンオフィス』のオプション機能「生産管理機能」を強化した。本機能を活用することで、精度の高い製造計画や適正な在庫数の維持が可能となり、効果的なサプライチェーンマネジメントの構築を円滑に進めることができるようになる。さらに、『アラジンオフィス』の豊富なオプション機能や、アイルが提供するWeb受発注システム『アラジンEC』と組み合わせて運用すれば、より包括的な業務管理が可能となる。
製造業において滞りなく製造販売を進めるためには得意先からの希望納期を実現する生産計画、適正な在庫の維持、タイムリーな材料調達など、得意先・仕入先を包括した効率の良いビジネスプロセスを築くこと(サプライチェーンマネジメント)が重要である。近年の原材料高騰や不安定な入荷リードタイムといった外的環境の変化を背景に、このサプライチェーンマネジメントの強化に頭を悩ませている企業も少なくない。こうした動向を受け、アイルはモノづくり企業の業務をトータルでサポートできるよう販売・在庫管理システム『アラジンオフィス』のオプション機能「生産管理機能」を強化した。主に、生産計画、進捗管理、原材料調達、在庫管理の機能が強化されており、製造を中心に事業展開している企業から、部分的に製造を担っている企業まで、それぞれの業態に合った最適な業務体制づくりに寄与してくれる。
例えば、柔軟なリードタイム設定やまとめ処理を含めた、きめ細かい調整ができるよう所要量計算機能を強化。これで、精度の高い工程計画の立案や効率の良い材料調達が期待できるようになった。また、現在・未来の製造に必要な材料の不足数をリアルタイムに把握できるようにもなり、適正な在庫数の維持に大きく貢献してくれる。
本サービスについて詳しくは、アイルお問合せ窓口▽通話無料のフリーダイヤル=(0120)356-932、またはEメール=webmarketing@ill.co.jpまで問い合わせを。
さらに使いやすく、安全性も向上して新登場!
真空バランサー「ジャンボフレックス」
シュマルツ アタッチメントの着脱も簡単に
真空機器専門メーカーのシュマルツ(横浜市都筑区)がこのほど、真空バランサー「ジャンボフレックス」をリニューアルし、さらなる使いやすさと安全性の向上を実現した。
ジャンボフレックスは、世界中で15年以上にわたり販売されている、最大50㎏までの荷物を片手で操作できる助力装置。作業者の性別や年齢を問わず誰でも直感的に操作できる設計で、重量物をスピーディーかつ負荷なく搬送できるため、作業環境の改善や人材の確保・定着といった効果も期待されている。
今回のリニューアルにおける大きな特長の一つが、上昇・下降操作をそれぞれ独立したボタンで行えるようになった点だ。従来は1つのボタンで両方の動作を操作していたため、不慣れな人や操作が苦手な人が意図せず荷物を急上昇させてしまうリスクがあった。2つのボタンで操作することによってより確実に上昇、下降させることが可能となり、作業者が操作に慣れるまでの時間を大幅に短縮することができる。また、2つのボタンのバランスを取って保持することで搬送中の荷物を空中でホバリング(静止)させることも可能になり、ラベル貼付や検品などの作業もスムーズに行える。
また、従来から備わっていたアタッチメントのクイックチェンジアダプタ機構も刷新し、これまで以上に素早く、簡単に交換が可能になった。アタッチメントが正しく取り付けられているかを視覚的に確認できる仕組みも搭載し、安全性も向上した。
さらに新機能として、無線による電源のオン・オフ機能をオプションとして追加。離れた場所からでも電源のオン・オフが可能となり、無駄な電力消費を抑えることができる。特に可動エリアの広いクレーンシステムでの使用で大きな効果が得られる。
進化した新型ハンドルは、手になじみやすく、手の大きさや利き手を問わずフィットするように設計されているため、作業者の体格に関係なく、安全で疲れにくい作業を実現する。また、アタッチメント部には360度回転可能な回転機構を搭載し、90度刻みでの回転ロックも可能なため、作業内容に応じた柔軟な対応が可能。さらにハンドル先端には90度回転するスイベル機構も備え、荷物の側面からのアプローチにも対応する。
その他、荷物のリリース時に二段階操作を必要とする高安全タイプ、持ち上げた荷物を空中で意図的にリリース可能な高サイクルタイプ、搬送中の荷物の重量を測定・表示できるタイプなど、用途に応じた応用機種も順次発売する予定。
今回リニューアルされたジャンボフレックスは、横浜本社のショールームで体験できるほか、ユーザーの現場にデモ車で出向いて実演も可能。製品紹介動画をYouTubeで公開している。▼https://www.youtube.com/watch?v=xCVgAouKWbE
間接材トータルコストダウンサービス
「MISUMI floow」
ミスミ 在庫・発注・管理・不正レスを実現
ミスミグループ本社(社長=大野龍隆氏、本社=東京都千代田区)は4月4日、工場で使用される工具や消耗品などの間接材調達にかかるコストの削減を支援するサービス「MISUMI floow(ミスミフロー)」の提供を開始した。
日本の少子高齢化や働き方改革により人手・労働時間両面での不足が課題となる中、製造業の製造・調達部門では急速にDXが浸透し始めているが、手袋や機器の修理用部材などの間接材領域は多品種少量で需要が不定期なため費用対効果が小さく見過ごされがちで、デジタル化の進展が遅れているのが現状。複数のサプライヤーへの調達業務や棚卸作業などの業務が煩雑化し、年間で調達にかかる時間は1工場当たり約1656時間(同社調べ)に上るという。
MISUMI floowはデジタル革新により、顧客の需要データに基づいた最適なチャネルでの商品提供を可能とし、工場における間接材調達の整流化を実現するトータルコストダウンサービス。高頻度で使用する消耗品は工場常設の自販機でいつでも調達可能とし、ミスミが自動補充するため在庫管理が不要となる。中頻度品は定期配送により発注の手間を削減し、低頻度の都度調達品はECサイトや専任窓口にて迅速な見積回答を行う。国内外3千社のブランドを取り扱い、間接材調達の最適化によってトータルコストダウンを支援する。
先行してサービス展開している中国では、すでに約400工場に1500台以上の自販機が導入されており、日本においても約50工場でテスト導入を実施。同サービスにより、煩雑な調達業務時間が7割削減されるといい、間接材費だけでなく作業負荷などのトータルコスト削減に寄与する。
MISUMI floowは、在庫レス(自販機内の未使用品はミスミ資産となり、顧客の在庫ゼロを実現)▽発注レス(見積から発注、支払までの間接業務を削減)▽管理レス(在庫データ可視化により、棚卸や自社での在庫管理が不要)▽不正レス(誰が、いつ利用したかをデータで可視化し、経営の透明化に貢献)―の4つのレスを実現する。
同社はMISUMI floowをmeviy(メビー)、エコノミーシリーズ、D-JIT(ディージット)に次ぐ、ミスミの成長戦略であるデジタルモデルシフト第4弾と位置づけている。同社が培ってきた強みである、標準2日目出荷・納期遵守率99・7%にて提供する〝確実短納期体制〟と、自社だけでなくグローバル3千社以上のブランドも含めた“世界最大級の品揃えを提供するEC基盤”のもとに実現した。
MISUMI floowサービスの詳細や導入検証事例は以下のサイトを参照するとよい。
▼https://jp.misumi-ec.com/service/floow/
九州支店移転
キッツ
キッツ(社長=河野誠氏、本社=東京都港区)は、九州支店を移転し、6月2日より新住所にて営業を開始した。グループ会社のキッツエスジーエス、キッツエスシーティーも同居する。
【新住所】
〒812-0007 福岡県福岡市博多区東比恵1丁目4番10号(S-GATE FIT東比恵3階)
【電話・FAX番号】
電話092-431-7877、FAX092-472-7784(いずれも従来通り)
【アクセス】
地下鉄空港線「東比恵駅」より徒歩2分、JR線「博多駅」より徒歩12分