第2914号 令和7年2月16日(最新版)

325名が新春の宴に集う
令和7年新年賀詞交歓会開催
愛知県管工機材商協組 1月理事会同日開催


 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=峰澤彰宏氏・MINEZAWA社長)は1月22日、名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルで1月理事会ならびに新年賀詞交歓会を開催した。新年賀詞交歓会には、組合員や賛助会員、来賓、組合関係者ら合わせて325名が出席。およそ2時間にわたり、出席者は新年の挨拶を交わし、互いに懇親を深めていた。
 令和7年新年賀詞交歓会開会に際し峰澤理事長が「昨年、愛知県管工機材商業協同組合におきましては2年に1度の『管工機材・設備総合展』を開催することができました。おかげさまで出展小間数256小間、1万1854人のご来場をいただき、過去最大級の実績を上げることができました。組合員の皆さま、賛助会員メーカーの皆さまのご協力に厚く御礼申し上げます。この機会に皆さまにお話しておきたいことがございます。当組合では2年に1度の展示会の開催が慣例となっております。しかし、2026年には名古屋市を中心にアジア競技大会の開催が決まっており、会場などの事情から、2026年内の展示会の開催はおそらく不可能な状況です。そんななかでも前向きにやれる方法を考えようということで、現状まったく未定ですが、ギリギリ2026年度内である2027年2月に開催できないかと、当組合役員や理事の皆さんと検討中です。ただ、この日程につきましても現段階で会場が確保できておりませんので流動的ですが、何かやれる方法、やれるやり方を鋭意検討しておりますので皆さまからもお知恵、アイデアがあれば何なりとお話いただけると大変ありがたいです。開催時期をズラすことで、業界内で展示会が重なってしまうといけませんので、あらかじめお知らせさせていただきました」と、挨拶のなかで次回展示会開催時期に関するコメントを発表した。
 続いて、穂刈泰男愛管連会長兼名水協理事長が登壇。「近年は日本各地で大規模地震など震災害が頻発しています。水道設備も広範囲に被害を受け、長期間における断水も発生し、生活に多大な影響を与えることとなります。1月17日で阪神淡路大震災から30年が経ちました。長いようであっという間な感じがしております。そして今後30年のうちに南海トラフ地震の発生確率は80%と言われており、我々も気を引き締めなければいけないと思っております。いざというときに備えて日頃から応急復旧活動訓練を実施しておりますが災害時の迅速な復旧には資機材の調達をはじめ貴組合との連携が不可欠だと常に考えております。また、私どもの業界は災害対応だけでなく、慢性的な人材不足をはじめ、いろんな課題を抱えております。いずれの解決にも業界内での連携が非常に重要であります。貴組合とは、引き続き絆を深めることでお互いの発展につなげてまいりたいと考えております」と祝辞を述べた。
 賛助会員を代表して末松正幸KVK社長は「今年は大阪・関西万博が開催されます。先日、大阪組合さまの賀詞交歓会に出席させていただきましたが、皆さま、力を込めてPRされていました。ここ東海地区では、東海環状自動車道が岐阜県側でつながるという大変明るい話題がございます。これで名神から中央道、新東名、東名とつながっていきますからかなり便利になるものと思います。愛知県でも、国際水準を誇るIGアリーナが誕生します。スポーツだけでなく、音響にも力を入れているそうで、いろんな世代の方がご利用されることでしょう。こうした明るい話題が豊富な昨年から今年にかけて、相場の世界では『辰巳天井』という格言があります。辰年と巳年は株価が天井をつけやすいことを表しているそうです。株価の最高値を更新するには、サービスや商品の値上げがうまく進み、従業員の賃金アップにつながるサイクルがうまく回らないとなかなか難しいと思います。我々賛助会員としましては、ただ単に値上げするのではなく、そこにお客さまに喜んでいただける付加価値を付けることが大切です」と挨拶の中で語っていた。
 その後、谷口雅之愛空衛副会長が乾杯の音頭を取り新春の宴が開会。宴もたけなわとなったところで村井善幸副理事長(オータケ会長)が中締めの挨拶をし、最後は3本締めで散会となった。
1月理事会
 【経過報告】●令和6年12月10日▽拡大三役会開催。●同16日▽(一社)全国管工機材商業連合会(以下、管機連と表記)第2回理事会に事務局員オンライン参加。●令和7年1月6日▽事務局員、愛知県、名古屋市、名古屋商工会議所へ新年挨拶回り。●同7日▽事務局員、愛管連、名水協、愛空衛、中配協、愛知県中小企業団体中央会へ新年挨拶回り。●同9日▽愛知県中小企業団体中央会新年祝賀会に事務局員が代理出席。●同10日▽大阪管工機材商業協同組合新春賀詞交歓会に村井副理事長出席。
 【報告事項1】第34回管工機材・設備総合展の件▽令和6年12月10日、出展全社(126社)の小間料入金を確認。
 【報告事項2】管機連理事会報告▽令和6年12月16日開催第2回理事会では、令和7年度第1回理事会および第13回定時社員総会の開催について審議され、6月16日の開催が決議された。
 【各部会報告】●総務部会▽理事会終了後に開催される(前述した)令和7年新年賀詞交歓会について、これまでの経過報告、当日出席数、挨拶で登壇する来賓の確認、受付対応、などに関する最終確認が行われた。●経営対策部会▽2月25日午後3時より、名古屋市中村区のウインクあいちで経営対策セミナーを開催。推定参加者50名。講師は大畑祐貴インプルーブ社長。テーマは「自分と従業員の強みを理解して、ビジネスを飛躍させるタイプ診断方法」。出席案内発送済。●広報部会▽組合だより第152号発行済み。第153号は3月に発行予定。●福利厚生部会▽巡回健康診断の受付を1月27日より開始。4月より巡回健康診断開始。●組合加入促進部会▽2月6日に第1回部会開催予定。●青年部「愛青会」▽4月に1名入部予定。部員数は9名に。

中部ユアサやまずみ会・炭協会合同
2025年賀詞交歓会を開催
「柔軟に成長できる1年に」


 ユアサ商事(社長=田村博之氏、本社=東京都千代田区)中部支社の販売店でつくる中部ユアサやまずみ会、仕入先で組織する中部ユアサ炭協会合同による2025年賀詞交歓会が1月8日、名古屋市中区のヒルトン名古屋で午後3時より開かれた。両会の会員ら約500名が参集して新年の幕開けを共に祝い、業界の発展を祈願した。
 はじめに峰澤彰宏中部ユアサやまずみ会会長(MINEZAWA社長)が挨拶に立ち、年頭にあたり「2024年は年初から大きな災害、事故と1年間どうなるのかという不安の中で始まったが、こうして新しい2025年を迎えられたことを心から嬉しく思っている。巳年は大きな変化、新しい事が生まれると言われるが、大きな変化は本当に今年起きそうである。何よりも、間もなく就任される米国のトランプ大統領が最初に何を言うのか、世界中が注目している」と述べた。そして、そのような中で新しい事を試みるには「情報力が大切」とし、「昨年は選挙の際にSNSの影響力などが取り沙汰されたが、溢れる情報をしっかりと見極めながら今年1年取り組んでまいりたい」と抱負を語った。
 次いで、田村博之ユアサ商事社長が挨拶で「2025年は当社にとって大事な節目の年となる。当社は1666年に創業し、2026年3月期(2025年度)に360周年を迎える。また、2017年に発表した長期計画『ユアサビジョン360』の最終年度にもあたり、例年以上に結果にこだわる1年としたい」と強調。海外戦略では、2月5~7日に開催する海外で初となる展示会“YUASA Grand Fair in Thailand”について「日本とタイの文化をつなぎたいという思いで、200社強から出展の申し込みをいただき、中部グランドフェアに近い規模で開催する。日系企業はもちろん、今回は特にローカル資本のお客様に来ていただいて、海外では珍しい総合展示会を展開してまいりたい」と話した。
 また、景況については「色々な変化が今後出て来ると思う。懸念事項がたくさんあるが、こんな時だからこそ、やまずみ会、炭協会、そして当社も加えていただいて、皆様と共に知恵を出し合って額に汗をし、人・モノ・金・情報・データ・技術―これらをつないで新しい市場の開発開拓に努めたい」と田村社長は述べた。
 続いて、近藤正弘中部ユアサやまずみ会副会長(東海機材社長)が「今年の干支(乙巳・きのとみ)は、変化と再生を繰り返しながら成長と発展をする年と言われている。そういう年でありたいと願い、皆様で乾杯をしたい」と述べて力強く乾杯の発声を行い、開宴した。
 和やかに歓談が進み、有田知則中部ユアサ炭協会流体システム部会会長(ダイキンHVACソリューション東海社長)の中締めでお開きとした。

今年も年男の乾杯の音頭で開会
『新年例会』に60名が参集
名古屋水栓販売協会 ホテルメルパルク名古屋にて


 名古屋水栓販売協会(理事長=在田忠之氏・在田商店取締役/以下、水販と表記)は1月15日、名古屋市東区葵にあるホテルメルパルク名古屋で『新年例会』を開催。正会員17名、賛助会員ら43名、合わせて60名が新春の宴に集った。本会の司会進行は安井文康水販副理事長(庶務兼務/錦興業社長)が務めた。
 開会にあたり、在田水販理事長が登壇し「今年は“昭和100年”だそうです。当協会は昭和32年の設立で、当時は名古屋市水道局の規格品の流通の一端を担う団体として発展してきました。しかしながら、名古屋市規格品の多くにJIS品、日水協(日本水道協会)品が採用されるようになり、さらに近年では、当協会からの合格証の発行数もごくわずかとなり、水販も随分とその性格が変わってきていると実感しております。こうした歴史も、今の正会員のなかで知っている人もあまり多く居ないのではないかと思いますし、そういう私自身も実はあまり分かっておりません。本日お集まりの賛助会員の皆さまには2008年よりご参加をお願いし、この20年近く、当協会にご支援を賜りまして改めて厚く御礼申し上げます。なかなか大変な時代が今後もまだまだ続きそうですが、我々正会員と賛助会員の皆さまで交流を密に持たせていただき、勉強会なども企画して、ここにお集まりの全員で乗り切っていきたいと思っております」と、新年の挨拶と合わせて参加者に語っていた。
 水販の新年例会では、毎年その年の“年男”が乾杯の挨拶をすることとなっており、今回は、正会員の犬塚博貴日東パイプ社長に白羽の矢が立った。犬塚日東パイプ社長は「私も今年で60歳を迎えまして、いよいよ還暦と言われるようになります。還暦は、第二の人生を祝っていただくための祝い事だと私は思っています。そんな還暦を迎える2025年が幕を開けたとき、これから何を成していこうかと考えたわけですが、何も思い浮かばずに今日に至ります。とは言え、新しいものが大好きな私は、最近、チャットGPTに興味を持ち、これを弊社のタスク管理やスケジュール管理などで使っております。まだ2週間ほどしか使っていませんが、時間短縮につながっていると実感できますし、ご興味のある方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか」と、近況報告も織り交ぜながら挨拶し、声高らかに乾杯の音頭をとった。
 ひとしきり食事や歓談を楽しんだ後、豪華景品が用意された「お楽しみビンゴゲーム」で一喜一憂した参加者たち。宴もたけなわとなったところで、伊藤辰之水販相談役(イトウ社長)が登壇。中締めの挨拶をし、最後は全員での一丁締めで、この日は散会となった。

「固定観念を捨て去り、大胆に実行」
255社415名が集い新年祝う
名古屋山善・メーカー合同賀詞交歓会


 山善(社長=岸田貢司氏、本社=大阪市西区)の「2025名古屋山善・メーカー合同賀詞交歓会」が1月7日、名古屋マリオットアソシアホテルで開かれ、同社の主力仕入先など255社415名が参加して新たな年の飛躍を誓った。
 開会にあたり、上村伸行専任役員名古屋支社長が挨拶で、年始の多忙な中での参加に感謝した後、「昨年の当地を取り巻く環境については、年後半には懸念材料であった自動車生産の認証不正問題の影響も縮小し、半導体関連では先端系が顕著ということだったが、振り返ると、病み上がりの1年という印象ではないか。名古屋支社においても、産業ソリューション事業部が躍進し、住建事業部も引き続き堅調に推移したが、全体としては挽回の途中という感じで今に至っている。今年は個人消費の改善、企業の設備投資の増加に期待をしたい。昨年同様、現場にこだわり、激動する環境のもと生き残るべく、固定観念を捨て去り、山善らしく売って、売って、売りまくる名古屋支社を目指し挑戦していく」と決意を述べた。
 次いで岸田社長が挨拶に立ち、今年の経営スローガンである「私たちは 激変するこの時代において 固定観念を捨て去り 成すべきことを 大胆に実行しよう」を披露。具体的な取り組みとして、西日本の物流拠点『新ロジス大阪』(東大阪市)の1月本格稼働をはじめ、ツール&エンジニアリング事業部と産業ソリューション事業部が昨年10月にオープンしたものづくりの総合プラットフォーム『teraido(テライド)』、TFS支社が昨年8月に開所した協働ロボットトライアル施設『協働ロボットテストラボ』(大阪市淀川区)、好調な消費財においては住建事業部の取り組みなどを紹介したほか、「どてらい市が誕生50周年を迎える。今年開催の大阪・関西万博と絡めながら、様々な施策をしていきたい」と述べた。また海外においては、進出25年目を迎えるインドの深耕に加えて、新市場へも積極的に投資していく方針を示した。
 当日参加したメーカーを代表して、岡野帝男北川鉄工所社長が「日本は失われた30年と言われているが、賃上げが進み、デフレ脱却をし、これからインフレの成長の時代に入っていくのではないか。その中で、ここにお集まりの各メーカー様、そしていつも応援を頂いている山善様と共に成長していきたい」と挨拶し、「商機は常に現場にあり」を3回唱和して力強い発声で乾杯した。
 歓談や抽選会などの催しで親睦が深まる中、寺倉達雄ブラザー工業執行役員(マシナリー事業・産業機器事業担当)が「激変する時代の中、メーカー1社で出来ることは限られている。共に時代を切り拓いていきたい」と中締めの挨拶。猪ノ口博一山善産業ソリューション事業部名古屋営業部長の閉会の辞と三本締めで終了した。

モノづくりの先進都市・東大阪で
新たな物流拠点『ロジス大阪』稼働
山善 最先端システムで庫内物流自動化


 ものづくり商社のリーディングカンパニーである山善が、西日本のものづくり産業を支える最重要物流拠点『ロジス大阪』を2025年1月6日より本格稼働させた。
 現在、物流業界は深刻な課題に直面している。いわゆる“2024年問題”と呼ばれる、トラックドライバーの労働時間制限による輸送能力の低下、資源燃料高騰による物流コストの不安定化、さらにカーボンニュートラルに向けた環境負荷の軽減など、多義にわたる課題が顕在化している。こうした課題に対応するため、商社である山善は持続可能な調達と供給の実現を目指し物流戦略を強化してきた。その一環として、従来の「ロジス大阪」(大東市)を「ロジス大東」に改称。新たに西日本の最重要物流拠点として『ロジス大阪』(東大阪市)を2025年1月より本格稼働させた。
 『ロジス大阪』には、物流の効率化と省人化を実現するための最新の物流システムが導入されている。自動倉庫やプロジェクションマッピング、AMR(自律走行搬送ロボット)など、従業員の成熟度を問わない最先端のシステムがそれだ。これらのシステムにより、商品の保管から出荷までの一連のプロセスが効率化され、少ない人員でも作業が可能となるだけでなく、作業スピードと品質の向上を図ることも可能となった。また、業界の慣習である五月雨受注に対しては同社が創立以来70年以上続けてきた、納品先ごとに商品をまとめる“おまとめ配送”を業界に先駆けて自動化。ロジス大東と比べ“おまとめ配送”作業に係る労力をおよそ5分の1まで軽減でき、大幅な業務効率の改善を果たした。
 さらに、東大阪という全国でもトップクラスの中小工場(町工場)が集積する立地だからこそできることだが、自社のトラックで業界他社の荷物も一緒に運ぶことにより業界全体の輸送コストとCO2の削減を両立する「共同輸配送」を同社として初めて実施していくという。加えて、受注時間を拡大し、配送効率が高い夜間から早朝にかけて配送する「早朝配達サービス」も関西圏で展開していく。

2024年年間の産業用ロボット受注額
前年比横ばいの7245億円
マニピュレータロボット統計 10~12月期の急速な回復を反映


 日本ロボット工業会(会長=橋本康彦氏・川崎重工業社長)が1月23日発表した「マニピュレータ、ロボット統計 受注・生産・出荷実績2024年10~12月期及び年間【会員ベース】」によると、2024年の産業用ロボットの年間受注額は7245億円で前年比横ばい(同0・1%増)、生産額は6920億円で同11・5%減となった。
 2024年10~12月期の受注額は2102億円で前年同期比33・2%増。引き続き強い回復を示した電子部品実装機に続いて、垂直多関節ロボットを中心としたマニピュレーティングロボットも底打ちの兆しがあり、受注台数、受注額ともに2四半期連続で増加した。生産額は1814億円で同3・7%増となった。
 10~12月期の総出荷額は1823億円で前年同期比0・3%減となり、このうち国内出荷額は486億円で同4・3%増、輸出額は1337億円で同1・9%減だった。
 出荷実績をみると、国内向けは、電気機械製造業向けが引き続き電子部品実装用で減少したものの他用途は堅調に推移し、自動車製造業向けはアーク溶接用、マテハン用を中心に増加した。用途別ではマテハン用や一般組立用が堅調に推移した。
 輸出は7~9月期同様、マテハン用やスポット溶接用の大幅な減少が続いているものの、実装用や半導体用が引き続き増加した。中国向けが7四半期ぶりに増加となりアジア向けは底打ちに向かう一方で、欧米では減少が続いている。
 会員と非会員を含めた年間実績は、受注額が前年比1・6%減の約8300億円、生産額は同12・3%減の約7820億円を見込む。年間実績の公表は今年5月を予定。

人の成長とチャレンジを繰り返し
活気のある会社をめざす
オータケ 令和7年新年会を開催


 管工機材の総合商社オータケ(社長=金戸俊哉氏、本社=名古屋市中区)は、1月6日午後5時30分より名古屋市中区のアイリス愛知において「令和7年新年会」を開催した。仕入先メーカー23社とオータケの役員・営業社員らが参加し、新しい年の躍進を誓い合った。
 冒頭、村井善幸オータケ会長が、風邪のため急遽欠席した金戸社長に代わって挨拶。多数の出席と日頃の支援に感謝した後、国内外の政治経済情勢に触れ「難題山積という中、我々も業界において色々な形で景気に左右されるが、こんな時こそ柔軟な対応で一つ一つやるべきことをこなしながら、厳しい今年を乗り切ってまいりたい。昨年は、田中産業(大阪府堺市)をM&Aでグループの一員に加え、これによって大阪地区の足場を固めていく。また、6月から73期が始まり第2次中期経営計画がスタートした。大きくは営業力強化、ブランド力アップに向けて色々なタスクを作り行動し始めているが、ベースになるのはやはり人だと思う。私ども社員一人一人が確実に成長してチャレンジする、そのような活気のある会社にして、皆様の期待に応え、結果を残せるように今年も頑張ってまいりたい」と決意を語った。
 続いて、仕入先を代表して君田雅弘キッツ国内営業本部中部支社長が「不確実性の高い時代においては、失敗を認めるという文化が必要だとも言われている。是非ここは『失敗を恐れずチャレンジをしていく』、そのような思いを込めて乾杯したい」と述べて、力強く乾杯の音頭をとった。
 祝宴では新年の挨拶を交わしながら和やかに歓談する参加者の姿が見られ、最後に岡沢等オータケ営業本部長が「当社は昨年11月末に中間決算を迎えた。第1四半期は心配されたが、仕入先様のご協力があって第2四半期で盛り返し、それなりの数字を残せたと思っている。2025年仕事始めの日にもかかわらず、多数の仕入先の皆様に来て頂き、有難く存じる。引続きご協力をお願いしたい」と挨拶し、一丁締めでお開きとした。

初のベトナム生産拠点稼働
国内ではグループ会社が社名変更
キッツ 活発的な事業活動で需要増に対応


 キッツ(社長=河野誠氏、本社=東京都港区)は、ベトナム ヴィンフック省にあるKITZ Corporation of Vietnam Co., Ltd(以下、KCVと表記)の新工場の開業式を、2024年12月10日に執り行った。
 竣工式は、工事関係者および取引先を含む約100名の出席のもと、新工場棟内で催された。オープニングセレモニーでは、河野キッツ社長、KCVの坂本肇General Directorも来賓を歓迎し、新工場建設に関わった関係者に謝辞を述べた。開業式では、新工場の完成を祝いながら、ステンレス鋼製バルブ製造の工場見学も実施した。
 キッツは鋳物からの一貫生産を強みとする総合バルブメーカー。中国・台湾・タイに自社工場を、スペイン・ドイツ・ブラジル・インド・韓国ではM&Aで取得した生産拠点を保有している。KCVは、あらゆる産業分野で使用される同社の主力製品のひとつである「ステンレス鋼製バルブ」の生産能力拡大、安定供給および生産地分散による地政学リスクの回避を目的に2023年に新たに設立された。需要増に対応することで、グループの中長期的な売上拡大を図る。
 また、2025年末の稼働を目指し、同敷地内に半導体製造工程で使用される高純度ガス対応バルブの工場棟も現在建設中である。

 キッツの連結子会社である清水合金製作所(社長=小田仁志氏、本社=滋賀県彦根市)は、2025年4月1日より社名を「キッツエスジーエス」へ変更すると発表した。
 清水合金製作所は水道インフラを支える上下水道用各種弁の製造や水処理装置の製造・販売を行っている。キッツグループへ参画して30年となる節目の年に、製品を通じて慣れ親しんできた登録商標マークの【SGS】を継承しながら、「キッツ」を冠した新社名「キッツエスジーエス」へ変更することになった。
 キッツグループは市場を軸にした組織編制により管掌領域を明確にし、効率的な事業運営によりさらなる成長を目的として2025年1月より、市場別ビジネスユニット(BU)制組織への移行を行う。清水合金製作所は環境ソリューションBUに属し、上下水道用各種弁の製造に加えて小規模自治体の水道施設老朽化対策に有効なソリューションなどを積極展開している。「今後もグループとしての一体感をさらに高めグループシナジーを発揮することで、お客さまの期待にこたえる製品とサービスを提供してまいります。2025年4月1日より、株式会社キッツエスジーエスとして新たな一歩を踏み出しますが、引き続き〝水で社会に貢献する〟をキーワードに、社会から認められ、社員が誇れる企業を目指してまいります」と同社はコメントしている。

TOTO社長交代
新社長に田村信也専務


 TOTO(福岡県北九州市)は1月31日、今年4月1日付で田村信也取締役専務執行役員が新たに代表取締役社長に就任し、清田徳明現社長が代表権を持つ会長に就任すると発表した。2025年度スタートにあたり、新経営体制に移行する。発表当日開催の取締役会で決議された。
 また、4月1日付で喜多村円代表取締役会長は取締役相談役に、白川敬代表取締役副社長は取締役に就く。両氏は6月の定時株主総会で取締役を退任し、それぞれ相談役と顧問に就任する予定。
 田村氏は福岡県出身、1967年生まれ。91年3月に九州大学大学院を修了後、同年4月TOTOに入社。ウォシュレット企画部長、ベトナムやアメリカの現地法人の社長などを経て、2019年6月に取締役常務執行役員、24年4月から取締役専務執行役員。

ND社が2025年工作機械受注予想を発表
前年比16.4%増の1兆7000億円
2025FA業界新年賀詞交歓会にて


 ニュースダイジェスト社(ND社、社長=樋口八郎氏、本社=名古屋市千種区)主催による「2025FA業界新年賀詞交歓会」が1月10日、名古屋市中区の中日ビル6階にある中日ホールで開かれ、700名近い業界関係者が参加した。2025年の工作機械受注額について、樋口社長は総額1兆7000億円との同社予想を発表。また、日本工作機械工業会(日工会)の稲葉善治会長(ファナック会長)が受注見通しを説明した。「第40回NDマーケティング大賞」贈呈式及び受賞者講演(森雅彦DMG森精機社長)や、今後のFA業界について聞く新春トップインタビューも行われた。
 主催者挨拶で樋口社長は「昨年の工作機械受注は調整局面から早く回復し、受注総額は1兆4600億円と高水準を確保した。今年は不安材料はあるもののプラス要因も多く、日工会は1兆6000億円の受注予測を発表されたが、当社はさらに高い1兆7000億円を予想。業界のさらなる躍進と実現を期待する。また、今年も10月22日からMECT2025を開催する。皆様のご協力で熱い展示会としたい」と述べた。
 次いで、同社の八角秀編集長が業界展望を発表した。
 その中で、2024年の工作機械受注について「受注総額(12月分は推定)は、前年比1・8%減の1兆4600億円となった模様。内需が4400億円、外需が1兆200億円。内需は底這い、外需は円安効果により堅調に推移した。ただ設備投資の方向性が見られなかった」。
 2025年の受注見込みについては「総額を前年比16・4%増の1兆7000億円と予測した。内需が25・0%増の5500億円、外需が12・7%増の1兆1500億円。北米は堅調が続き、中国も底堅いとみる。また、自動車、半導体関連などで先延ばしになっている設備投資計画も年央から動き出すと期待する」とし全体的な増加を見込んだ。
 日工会の受注見通しに関し稲葉会長が「2024年は、確定値ではないが内需4400億円、外需1兆300億円の総額1兆4700億円。内需ではBEVへの投資が遠のき、水平飛行にとどまったが、マクロ経済は小幅の伸びとなった。2025年は、前半は今まで通りとみるが、後半は回復が徐々に鮮明化するとし、1兆6000億円を予測。日工会活動の一環として産業競争力の強化につながる老朽機の更新を掲げており、官民併せて進めたい」と話した。
 「第40回NDマーケティング大賞」にはDMG森精機の森雅彦社長が選出された。ドイツのギルデマイスターとの経営統合を実現するなど、強力なリーダーシップを発揮して会社を飛躍的に成長させたことなどが評価された。
 大賞贈呈式の受賞者講演で森社長は「現在、製造関連部門に5000人、マーケティング・販売・エンジニアリング・サービス関連部門に8000人の計1万3000人で、昨年は4800台を生産。売上は5400~5500億円。20年前と大きく変わったのは受注構成で、自動車向けが34%から13%に、航空機向けが4%から10%になり、成長産業のメディカルなども伸びて分散化している。今後の当社のミッションとしてMX(マシニング・トランスフォーメーション)を中核とした工程集約、自動化、GX、DXのソリューションで構成されたコンセプトによる高付加価値戦略を推進し産業界を支えたい」と話した。

「どうなる今後のFA業界」
新春トップインタビュー


 新春トップインタビューでは日工会の稲葉会長とDMG森精機の森社長が登壇し、「どうなる今後のFA業界」をテーマにND社樋口社長の司会進行で意見交換した。
 その中で、今年の受注見通しに関し「大きなマイナス要因はないが、プラス要因もあまりない。総合すれば前年から若干プラスになる見込み」「1兆5000~7000億円とみる。12月も上振れ傾向。ただ昨年も3月までは良かったので、どうなるか」との見解を示した。
 リショアリング(国内回帰)については「1980年代から海外進出が始まったが、海外移行は技術流出につながるとともに、海外の経済動向を直に受ける。日本で製造できる環境が整いつつあり、そのサポートを進める」「日本はインフラコストが高く物流効率も悪い。特区政策なども含め10~30年スパンで長期戦略が必要」と指摘。
 大手と中小企業の格差拡大を巡っては「意識改革が必要。技術革新は早いので変化に即応し、大企業も含め新たな起業を」「中小でも独自の加工方法や特許など、何か一つ強い武器を持つことが重要」との考えを示した。
 今後のFA業界については「生産には自動車、家電など大量に効率よく生産する方法と、カスタマイズ商品を一品ずつ効率良く作る2つの方向性がある。その両方でスマートファクトリー化の実現に向けた競争になっていく。工作機械に求められるものとしては、工程集約がキーとなる」「独自技術を進化させるにしても基礎の徹底が不可欠。工場の基礎や温度管理、測定、刃具寿命チェック、機内計測などの徹底が必要」と訴えた。また「工程集約を進めるには3D図面が必須。日本は大手も含め遅れている」とも指摘した。
 その他、業界再編の動きや販売戦略、世界市場の動向などについても意見が語られた。

市場ナンバー1の原液量
潤滑剤3アイテム新発売
トラスコ中山 原液量増量シリーズ第2弾


 機械工具卸売商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=東京都港区)は、令和6(2024)年12月12日より『TRUSCO原液増量シリーズ第2弾 潤滑剤3アイテム(リチウムグリス・オイル・シリコーン)のスプレー』の発売を開始した。
 同社は今回、「市場ナンバー1の原液量」をコンセプトに令和5年12月にリニューアルを行い、販売数量130万本を突破したヒット商品『ブレーキ&パーツクリーナーBPS-840』に続く「原液量増量」シリーズ第2弾として、化学製品の定番アイテムの潤滑剤スプレーシリーズ(リチウムグリス・オイル・シリコーン)をリニューアル新発売した。『ブレーキ&パーツクリーナーBPS-840』のコンセプトと同様に原液量が多いため、使用量に対して廃棄缶が少なく環境負荷を低減できる。また1ミリリットルあたりのコストも安いため、さまざまなユーザーが満足できる商品となっている。
 1缶あたりの原液量が多く、長く使用することができるため、廃棄缶削減はもちろん、廃棄に伴う時間やコスト、在庫管理の手間・在庫スペースの削減など、モノづくり現場におけるあらゆる無駄を省いてくれる。結果的に、現場の作業効率向上やランニングコスト削減・環境負荷低減にも貢献してくれる。
 モノづくり現場で定番の消耗品だからこそ、製品自体の価格訴求力も追究したと同社は言う。幅広いユーザーに長期的に使い続けてもらえるコストパフォーマンスの高い商品となっている。
 メーカー希望小売価格は以下の通りだ。●『TRUSCOリチウムグリススプレー 潤滑・防錆』(420ミリリットル)▽420円(税抜)●『TRUSCOオイルスプレー 潤滑・防錆・浸透』(420ミリリットル)▽370円(税抜)
●『TRUSCOシリコーンスプレー 滑走・つや出し』(420ミリリットル)▽350円(税抜)※いずれも発表日現在の情報。本製品に関して詳しくは、全国の同社各支店に問い合わせるか、同社ウェブサイトにアクセスを。

総勢7社52名が参加
愛機工南支部 新春ボウリング大会


 愛知県機械工具商業協同組合の南支部(支部長=中川雅夫氏・ナカガワ社長)は、1月18日午後1時30分より、名古屋市緑区の名古屋グランドボウルで『南支部2025年新春ボウリング大会』を開催。南支部会員のうち7社の組合員や社員、その家族ら合わせて52名が参加し、和気あいあいと2ゲームのボウリングを楽しんでいた。
 開会に先立ち、今大会担当幹事の伊藤正人理事(伊藤信産業社長)から「今日は、南支部会員のうち7社から52名の皆さんにお集まりいただきました。会員の皆さま、そしてご家族の皆さま、お子さまも含めまして今日は2ゲームを予定しておりますが、今日の大会はスコアを競うというよりも、この時間を楽しむことを第一にしていただければと思っております。ゲーム終了後にはお楽しみも用意させていただいておりますので、よろしくお願いいたします」と挨拶があった。
 この日は、南支部新会員の海南(名古屋支店所在地=名古屋市南区内田橋)もエントリー。同社の鈴木太名古屋支店長の始球式で開会となった。
 ゲーム終了後には、豪華景品が用意された抽選会がスタート。大人も子供も、終始笑顔の絶えない、新春にふさわしいボウリング大会だった。

得意先の社員らを招いて開催
クマザワ 第38回新春ボウリング大会


 機械工具商社のクマザワ(社長=熊澤直幸氏、本社=愛知県一宮市)は1月18日、愛知県稲沢市の稲沢グランドボウルで「第38回新春ボウリング大会」を開催した。得意先の社員とその家族らを招いて行う新年恒例の行事で、今年は112名が参加した。
 大会は熊澤社長の始球式でスタート。参加者は日頃の腕前を披露し合いながら和気あいあいとゲームを進め、3ゲームの合計得点671点を獲得したサノトモノリさん(高瀬金型)が優勝した。準優勝はカノウカズキさん(東海理化)625点、3位がニノミヤタイヨウさん(同)591点。
 ゲーム終了後はボウリング場内のパーティールームに移動して順位発表と表彰式が行われた。会場には日頃の感謝を込めて豪華景品が用意され、各賞受賞者に贈られたほか、「お楽しみ抽選会」も行われ大いに盛り上がりを見せた。
 最後に、野田和寛クマザワ営業部長が「本日は大切なお休みの中、足を運んでいただき有難うございます。中々良い話を聞けない今日ですが、こんな状況だからこそ、何か工夫をしたり、皆様のお役に立てるような情報を集めて提供することで、更に成長できる1年にしていきたいと存じます。今年も当社を宜しくお願いします」と挨拶し、散会した。

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