第2867・2868号 令和5年11月5日・12日

MECT2023盛況のうちに閉幕
4日間で7万7225人が来場


 今年国内最大の工作機械見本市「メカトロテックジャパン(MECT)2023」(主催=ニュースダイジェスト社、共催=愛知県機械工具商業協同組合)が10月18日から21日までの4日間、「FEEL IT! 工作機械の迫力をさあ、会場で」をテーマにポートメッセなごやで開催され、期間中、前回展を大きく上回る7万7225人が来場し成功裏に終了した。過去最多の492社・団体が出展し、自動化・省人化、エコ・省エネ、EV化への対応など様々なニーズに応える最新技術・製品を紹介。300台近い工作機械が実演展示され、会場は熱気に満ち溢れていた。
ニュースダイジェスト社・樋口社長
多くの工作機械と来場者で賑わう会場(新第1展示館)
愛知県機械工具商業協同組合・水谷理事長
 MECT2023は、昨年10月に開設した新第1展示館を含むポートメッセなごや全館の使用により、既存施設の第2展示館と第3展示館を含めた総展示面積が従来より6000㎡増えて4万㎡に拡大、2103小間という過去最大規模での開催となった。
 展示会場には最新情報を求めて初日から大勢の来場者が訪れ、連日盛況。各ブースでのメーカー担当者の対応にも熱が入っていた。
 また「驚きのスゴ技 加工のヒントがここに」をテーマにした主催者企画展示(コンセプトゾーン)では、大型セラミックス板を均一に平らにする切削加工や、アクリルで実物大の昆虫を忠実に再現する加工技術、さらに工具の工夫により5軸加工を劇的に時短した中小企業の技の一端が披露され、注目を集めた。
 天候にも恵まれ、4日間の来場者数(内訳)は10月18日(水)1万8084人▽19日(木)2万108人▽20日(金)2万4731人▽21日(土)1万4302人だった。
 初日の午前9時30分から第2展示館と第3展示館の間にある交流センターで開会式が行われ、主催者を代表してニュースダイジェスト社の樋口八郎社長が「工作機械関連業界は調整局面が続いているが、本日からの4日間、492社2103小間の過去最大の出展規模で開催する。2年前の前回展は感染症の名残が色濃く残る中での開催であり、工作機械の出展や団体バスの来場も限りがあった。今回展においては、工作機械約300台が会場内に所狭しと展示されている。いずれも新製品や主力機械ばかり。団体バスは今朝の段階で、4日間で76台の予約を頂いている。数多くの来場者においで頂けそうだと心を強くしている。会場内にはその他、DX、自動化、グリーンなどの社会的課題の解決に向けたシステムや工具、周辺機器、ソフトウエアが満載で行う。毎回好評を博している主催者企画のコンセプトゾーンでは『驚きのスゴ技 加工のヒントがここに』のキャッチフレーズで中小企業3社の実演加工、またセミナーの開催等、主催者として渾身の企画を用意している。出展頂いた皆様方の商談が活発になり、MECT2023の開催が上昇への起爆剤となることを祈念する」と挨拶し、展示会開催までの諸官庁並びに出展者各位の協力に礼を述べた。
 共催者を代表して挨拶に立った、愛知県機械工具商業協同組合の水谷隆彦理事長(ミズタニ機販社長)は「過去最大の規模で開催できることになり、偏に出展者と関係者の皆様のお陰と心より感謝する。展示会場では昨年、新第1展示館とコンベンションセンターができて広くなったことも過去最大の要因だと思う。会場を一杯に使ってのMECT2023を本日から4日間、大いに楽しみたい。世の中は不透明の時代が続いているが、未来は必ずあると信じて我々自身で切り拓いて行くしかない。MECTがその起爆剤となれるよう願っている」と述べた。
 来賓の経済産業省製造産業局産業機械課・安田篤課長(所用により欠席)の祝辞を高木課長補佐が代読。その中で「昨今の人手不足への対応、DXを加速するための自動化・ロボット化といったスマートファクトリーへのニーズ、そしてGⅩ普及の高まりを背景とした、より高い生産性と省エネ化の実現、またEV向けなどで新たに求められる部品加工の高精度化、こうした時代のニーズが目まぐるしく変化する中、今回それらの動向を汲み取った先端技術が数多く展示されると期待している。先端的な加工技術の実演のみならず、産学を代表するキーパーソンから内容の濃いセミナー、学生向けの魅力発信など、幅広い来場者に魅力的コンテンツが多数提供される」とし、同展示会が日本の製造業の競争力強化とイノベーション促進に繋がって行くことに期待が寄せられた。
 後援・協賛団体を代表して特別協賛の日本工作機械工業会・稲葉善治会長(ファナック会長)は「中国をはじめとする新興国の技術レベルの向上や世界的に進むⅠoT・AI技術の発展により商品の差別化が難しくなりつつあり、日本の製造業にとって世界の競業メーカーとの競争が日に日に厳しくなってきている」との認識を示した上で、「厳しい世界情勢の中で私ども工作機械メーカーは、日本の製造業に必要な存在になっていく工作機械そのものの進化を図り、かつデジタル技術や自動化・省力化、環境技術等、鋭意に開発してきた。本日から始まるMECTには、こうした最新の商品と革新的な技術を展示している。ユーザーの皆様のニーズに最適な工作機械やソリューションを見つけて頂けることを確信している」と話し、同展示会がユーザーとメーカーを結ぶ懸け橋となり製造業の発展に寄与することを祈願した。
 出展メーカーを代表して挨拶した、芝浦機械の坂元繁友社長は「日工会の9月の受注速報で受注額1339億円、前月比117%、前年同月比89%と発表があり、市況としてはまだまだ不安定な状況だと理解している。そのような環境の中、出展者としてもより多くの加工機の展示会へと成長した、このMECTでより多くの商談を得られるのではないかと非常に期待している。私たちの製品の持つ力強さや効率性、新技術や可能性を直感して頂き、迫力を体験、体感して頂ければ。多くの方が来場され、それぞれの分野での最新トレンド、最先端技術と交流することによって価値創造、競争力を作り上げることは間違いないと思っている。MECTが開催される中部地区は自動車、航空産業が活況な場所であり、この場を大きな機会ととらえて盛り上げてまいりたい」と意気込みを語った。
 登壇した来賓の紹介に続いて、主催者、共催者と来賓によるテープカットで開幕した。

“必要とされる自分であり続ける”ために
名機工同友会 10月例会開催
講演会からそのヒントを学ぶ


 名機工同友会(会長=和久田修志氏・三和商事社長)は10月5日(木)、名古屋市中区の東京第一ホテル錦で10月例会となる講演会を開催。同会会員ら18名が出席した。本例会の司会進行は田中秀典氏(ミユキ商會社長)が務めた。
 開会にあたり、和久田会長から「本日の例会は久しぶりの講演会です。皆さんとこうやって講演を聴く場が、ここ数年はなかなかありませんでした。本日の講師の長谷川巧さんはとても言葉の巧みな方で、会話の〝間〟のとり方もすごく上手い方です。本日ご出席の皆さんは話す機会の多い方ばかりですから、ぜひ今日は、どうやって話したら良いか? どのように聞くのが良いか? そういったことを何かひとつでも良いので盗んで帰っていただけたらと思います。ぜひ、長谷川巧さんにいろんな質問をぶつけてみてください。よろしくお願いします」と挨拶があり、講演会へと移行した。
 今回の講演テーマは、『必要とされる(で、あろう)素材(自分)であり続ける為に』。いつまでも必要とされる自分であり続けるために何が必要なのか、講師である長谷川氏の半生を織り交ぜながら楽しい50分を過ごすことができたようだ。
 長谷川巧氏は、ドラゴンズナビゲーターとして2015年から2022年までナゴヤドーム(現・バンテリンドームナゴヤ)で中日ドラゴンズ主催試合の場内アナウンスを務めたほか、数々のテレビやラジオ番組に出演。また、誰もが一度は観たこと、聴いたことのあるテレビ・ラジオCMのナレーションも数多く務めている。名古屋市守山区出身。
 講演会終了後、再び和久田会長が登壇し、長谷川氏の講演を受けて「私たちの業界には今、変革が求められています。お客さまから求められる案件は非常に高度なものとなり、それに対応できるよう我々は常に変化していかなければ、おそらく今後生き残っていくことは厳しいと思います。私たちは、今は人材を募集する側ですが、いつ立場が逆転してもおかしくないと思っています。それだけ私たちの業界は大変厳しいですが、名機工同友会メンバーでさまざまな問題を解決していき、共にどうしたら生き残れるのか話し合っていきたいと思います。今のうちに、皆さんも何かひとつ光るモノを持っていただくのが良いのではと思います。名機工同友会で切磋琢磨して頑張っていきましょう」と、この日の講演会をまとめた。
 その後は長谷川氏も交えて懇親会を開催した。

各事業が本格的に始動
日程や事業内容など確認
愛機工青年部 9月度役員会開催


 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)の青年部(部長=滝澤有一氏・松本商店社長)は9月20日(水)午後6時30分より、名古屋市熱田区の同組合事務所で9月度役員会を開催した。
 滝澤部長が冒頭「コロナが明け、青年部も本格的にいろんな事業が動き出しました。キャンプも無事に終わり、これからは他産業視察やレクリエーション・日帰りバス旅行の打ち合わせなど、やることが盛りだくさんですが、今日の役員会もよろしくお願いします」と挨拶し、以下の議題について審議・報告が行われた。
 【議題1】全国機械工具商青年部総会(旧・全機工連若手交流会)について▽8月24日(木)に大阪市中央区のホテル日航大阪で開催された『全国機械工具商青年部総会』への出席メンバーを代表して滝澤部長から所感が述べられた。
 【議題2】第41回青年部キャンプの集いについて▽8月19日(土)・同20日(日)の2日間、岐阜県関市板取の「すぎのこキャンプ場バンガロー村」を借り切って開催。19日夜に非常に激しい雨が降ったものの、その他は特に問題もなく無事終了した。本役員会では、キャンプ開催後に集計したアンケート内容の発表が行われた。来年の「キャンプの集い」も、同キャンプ場を借り切って開催する予定だという。
 【議題3】他産業視察について▽役員会当日現在、11月に開催予定、その他詳細に関しては未定だったが、9月22日(金)に開催された青年部教育部会等により詳細が決定した。開催日時は11月11日(土)、豊田市美術館ならびに半田赤レンガ建物を巡り、普段なかなか交流を持つことのない他産業を学び、自社の経営や日々の営業活動のヒントを見いだす。
 【議題4】組合野球大会について▽今後の試合日程を確認し、各試合運営のサポートに入る青年部メンバーや、その日時の割り振りなどが行われた。
 【議題5】その他①バス・レクリエーションについて▽日程案として2024年3月9日(土)、同16日(土)などが挙げられたほか、行先案として大阪吉本NGK観劇などが挙げられた。②第44回全機工連(全国機械工具商連合会)全国大会愛知大会について▽10月17日(火)、名古屋市中区の名古屋観光ホテルで開催(本紙発行時、開催済み)される全機工連全国大会愛知大会について、青年部としての会場運営サポート体制の確認、具体的な役割分担の確認などが行われた。③青年部忘年会について▽役員会当日現在、12月8日(金)午後6時30分からの開催で日程を調整中。開催会場は未定。④青年部創立60周年について▽3年後の2026年に愛機工青年部は創立60周年を迎える。これを記念し、「青年部メンバーでどこかへ旅行する」や「祝賀会など開催する」といった意見交換が行われた。この件については今後、追々企画を煮詰めていくことになる。⑤来年(2024年)の合同委員会開催について▽この件に関しては、今後も検討していくこととなった。⑥次回役員会について▽愛機工青年部の次回役員会は、10月23日(月)午後6時30分より組合事務所で開催(本紙発行時、開催済み)。

『どうする?』を叶える2日間
イノベーションフェア大盛況
MINEZAWA 創業155周年を記念し開催


 MINEZAWA(社長=峰澤彰宏氏、本社=愛知県岡崎市井田南町)は9月22日(金)と同23日(土)の2日間にわたり、岡崎中央総合公園内の武道館ならびに体育館を借り切り、同社の創業155周年を記念した展示会「イノベーションフェア~『どうする?』を叶える~」を開催した。出展企業数は162社。2日間を通して、同社の予想を大きく上回る2950名の来場者が展示会場へと足を運んだ。
 キャッチフレーズ〝~『どうする?』を叶える~〟を掲げ開催された展示会。昨今、社会問題になりつつある課題解決に向け、出展メーカー162社はそれぞれ①どうする 安全・ダイバーシティゾーン②どうする ものづくりゾーン③どうする カーボンニュートラル・環境改善ゾーン④どうする ロボット・省人化・マテハンゾーン⑤どうする 品質管理ゾーン⑥どうする デジタル化・AI・DX・IoTゾーン⑦MINEZAWAゾーンに分かれ、各社の得意とする分野を代表するような最新技術や製品を出展。2日間ともに大いに賑わいを見せていた。
 イノベーションフェア初日の開会式で峰澤社長は「この度は弊社155周年記念のイノベーションフェアにご賛同、ご協力、ご出展いただき誠にありがとうございます。また、この展示会だけでなく、事前のPRや勉強会、研修会などに対してもメーカーの皆さま方のご尽力でお支えいただいております。私たちも、しっかりと営業・販売活動に繋げていきたいと思っております。コロナ禍を経てこうして皆さまと顔を合わせて情報交換、コミュニケーションのとれる貴重な2日間であります。普段私たちが出向いてお会いしているお客さまが、ここまでわざわざ足を運んでいただき、お時間をいただける貴重な時間、場であります。私たちも精一杯この機会を活かして今後の販売活動に繋げていけるよう尽力してまいる所存です。そして、何よりも楽しい2日間を過ごしていきたいと考えています。弊社は創業から155年が経過いたしました。これからさらに新たな歴史を作っていく第一歩になるよう2日間全力で取り組んでまいります。皆さま方のご支援、ご協力をお願い申し上げます」と挨拶した。

会員企業の若手社員ら
減圧弁の知識を学ぶ
中部桃友会 第35回社員技術研修会開催


 中部桃友会(会長=大藪淳一氏・大清社長、ベンと販売店の会)は、10月3日(火)に静岡地区で、同4日(水)に名古屋市中村区の安保(あぼ)ホールで、各地区の同会会員企業の若手社員を集め『第35回2023年度中部桃友会 社員技術研修会』を開催した。静岡地区には26名が参加。名古屋地区では杉浦豪ベン名古屋営業所所長が司会進行を務め、27名がレクチャーを受けた。今回は減圧弁を中心にベン製品の役割や構造を座学と実技で学んだほか、同社新製品情報にも触れていた。
 大藪会長が冒頭「ベンさんは創業100年を超える歴史ある会社です。自動弁のトップメーカーであり、我々も日々ベン製品を取り扱っております。岩手と神奈川県相模原に工場をお持ちで、いずれも7年ほど前ですが最新設備に更新されております。また、喫緊では今年、本社を東京都大田区から横浜の関内に移転され駅からも近く大変立地の良い所であります。今日はベンさんの製品について座学でさらに知識を高めていただくとともに、製品に直接触って分解や組み立てもしていただいて、その仕組みなどを体感してください。そして、今日得た知識を今後の拡販につなげていただければと思います」と挨拶。
 1限目の座学では、水用減圧弁の基礎(使用目的・特性など)から、作動方式による分類(直動式・パイロット式)、使用用途による適切な水用減圧弁選定時のチェックポイントなどがテキストを中心にレクチャーされ、受講者は現場ごとにどんな水用減圧弁を取引企業へと提案すれば良いか、などを学んだ。
 休憩を挟み、参加者は3つの班に分かれて『実演装置を使った減圧弁の圧力調整※平静空気圧』『分解ならびに組立(RD-31N型、RC-44N型)』『ベン新製品・販売強化製品紹介』の各セクションで順番に実技講習を受講した。話を聞いた参加者の1人は、「実際に自分の手で製品を分解して、それをまた組み立てることで、その製品に対しての理解度が格段に深まる」と熱心に耳を傾け、手を動かしていた。
 ここで紹介された【2023年度発売・高圧用減圧弁(水・液体用)RD-55型※本体ステンレス鋼製】【ストレート形ストレーナKT-8CN型/KT-8PN型※水道法性能基準適合品/特許出願中】【水×蒸気ミキシングバルブTR-5型※特許出願中】【鋳鉄製バイパス付スチームトラップ(ディスク式)ADB-20型/ADB-20F型※三役(バイパス+ストップ+トラップ)】【ステンレス製バイパス付スチームトラップ(ディスク式)ADB-21型/ADB-21F型※三役(トラップ+バイパス+ストップ)/特許取得品】は、いずれもベンの新製品ならびに販売強化製品だ。このほか、現在開発中の減圧弁やスチームトラップなども特別に紹介された。

 DMG森精機は9月28日、グループ会社のマグネスケール(社長=大野治氏、本社=東京都江東区)が奈良県奈良市と大和郡山市にまたがる1万3220㎡の土地にレーザスケールの生産工場を建設すると発表した。2025年5月の完成を目指す。
 レーザスケールは最先端の半導体製造装置や高精度金属加工機に使用される、ピコメートル・レベルの分解能を持つ位置検出システムで、加工精度や検査精度が向上する中、その需要と重要性が高まっている。特に半導体の微細化にはなくてはならないものであり、その供給責任はますます重くなっている。
 現在、レーザスケールは神奈川県の伊勢原事業所で製造しているが、2025年には生産上限である2万5000軸に達することが予想されるため、新規の生産拠点の建設を決定した。新設の奈良事業所と伊勢原事業所で、最大6万軸の生産能力を確保する予定。
 さらに、奈良事業所は生産の拡大だけでなく、市場の要求に応えるための最先端のレーザスケール開発設備を備え、また、災害時の事業継続体制(BCP)として伊勢原事業所との相互バックアップ機能を持たせる。
 9月26日には、山下真奈良県知事、仲川げん奈良市長、上田清大和郡山市長を招いて起工式が執り行われた。
 【マグネスケール奈良事業所の概要】
(1)所在地=奈良県大和郡山市上三橋町355-1、奈良県奈良市今市町48-1
(2)敷地面積=1万3220㎡(3999坪)
(3)建屋構造=地上3階、地下1階
(4)延床面積=1万7623㎡(5331坪)
(5)操業開始=2025年5月末建物完成、同年9月操業開始
(6)総投資額=約117億円(機械設備含む)
(7)現地雇用=約50人から始まり段階的に150人規模
(8)文字(U+247B)生産品目=レーザスケール
(9)生産能力=約3万5000軸(年間)

最新商品の紹介とセミナー
『MECT2023フォロー展』
三井機工 11月9日(木)、10日(金)開催


 工作機械・精密切削工具・精密測定装置等の総合商社、三井機工(社長=三井重信氏、本社=愛知県岡崎市)は11月9、10の両日、岡崎市竜美丘会館(岡崎市東明大寺町5-1)にて顧客を対象とした「MECT2023フォロー展」を開催する。
 先月の18日から4日間開催され国内外から約7万8千人が来場した、メカトロテックジャパン(MECT)2023に出展した同社取扱いメーカーの最新機器・工具類が展示される。
 また、特設ブースではSDGsの取り組みをはじめ、最新3Dプリンター、ウォータージェット、レーザー全般、ちょっと先に役立つモノ―などが紹介される。
 メーカー約50社が出展予定。開催時間は、9日が午後1時~同8時、10日が午前9時15分~午後4時。
 同社は、大規模展示会にあわせてメーカー各社が発売する新製品や主力製品を選定して紹介する、フォロー展を展示会閉幕後に開催している。じっくり見学でき、最新情報をいち早く収集できると顧客に好評である。
 会期中はセミナーも行われ、今回はSDGs、カーボンニュートラルに関する次のセミナーが予定されている。
・「科学的解析によるSDGsの具体性の具現化」/HDL研究所(9日午後2時~同45分)
・「切削加工におけるカーボンニュートラル 環境負荷低減のご提案」/京セラ(9日午後6時~同7時)
・「カーボンニュートラル推進にあたっての基礎知識」~CO2排出量の簡易見える化算出方法とORION製品を使っての削減方法~/オリオン機械(10日午前10時45分~同11時30分)
 【主な出展メーカー】
 アルム▽北川鉄工所▽大昭和精機▽MSTコーポレーション▽エヌティーツール▽日研工作所▽大野精工▽ナベヤ▽イマオコーポレーション▽ギガ・セレクション▽イスカルジャパン▽オーエスジー▽京セラ▽住友電気工業▽ダイジェット工業▽不二越▽MOLDINO▽イワタツール▽菱高精機▽バニシングツール▽岩田製作所▽ミツトヨ▽東京精密▽新潟精機▽昭和電機▽スリーアールソリューション▽SMC▽ジーベックテクノロジー▽ノガ・ウォーターズ▽ムラキ▽マキタ▽シオン▽ダイキンHVACソリューション東海▽日東工器▽JFEアドバンテック▽前田シェルサービス▽ハタヤリミテッド▽スギヤス▽三井精機工業▽MEKASYS/IoT▽MEKASYS/油圧▽愛知時計電機▽オリオン機械▽大阪製罐▽セキュリティデザイン▽協同プラスチック▽ダイワアドテック▽ハンマーキャスターセールス
      (順不同)

NaITO本社一時移転
本社ビル建て替えのため


 NaITO(社長=坂井俊司氏、本社=東京都北区)は、本社ビル建て替えのため一時的に本社を移転し、11月6日(月)より移転先での営業を開始する。
 移転先住所は、〒110-0015 東京都台東区東上野5-1-5(日新上野ビル3階)。東京メトロ銀座線「稲荷町」駅より徒歩1分、JR線・東京メトロ銀座線・日比谷線「上野」駅より徒歩7分のところ。
 電話・ファクス番号も次のように変更となる。人事総務室03(6802)8011(代表)・03(6802)8091▽経営企画室・法務審査室03(6802)8136・03(6802)8091▽デジタル企画室03(6802)8174・03(6802)8091▽経理室03(6802)8916・050(1796)0841▽営業企画部03(6802)8121・050(1796)0790▽海外事業室03(6802)8791・050(1702)1547。

キッツ 本社と日本橋事務所を移転
11月27日から本社業務開始
 キッツ(社長=河野誠氏、本社=千葉市美浜区)は、本紙(令和4年11月20日号)既報の通り、本社機能の強化及び一層の業務効率化を図るとともに、グループ会社間の連携を強固にするため、本社及び日本橋事務所を移転する。
 新本社の概要は次の通り。
 【所在地】〒105-7305 東京都港区東新橋1-9-1(東京汐留ビルディング)
 ◎最寄り駅…「汐留駅」徒歩1分(都営大江戸線・ゆりかもめ)▽「新橋駅」徒歩7分(JR線・東京メトロ銀座線/都営浅草線)
 【業務開始日】本社(幕張)在籍部門=2023年11月27日(月)▽日本橋事務所在籍部門=2023年12月4日(月)
 なお、移転準備のため本社(幕張)は11月22日(水)、日本橋事務所は12月1日(金)の営業時間を午後3時までとする。11月24日(金)は通常営業。

アイル『メッセナゴヤ2023』セミナー登壇
「アラジンEC」「アラジンオフィス」を出展
ポートメッセなごやで11月8日から3日間開催


 自社開発の業務管理システムで企業のデジタル化推進と経営力向上を支援するアイル(社長=岩本哲夫氏、大阪本社=大阪市北区、東京本社=東京都港区)は、11月8日(水)から同10日(金)の3日間、名古屋市港区のポートメッセなごやで開催される日本最大級の異業種交流展示会『メッセナゴヤ2023』に出展し、セミナー登壇する。
 イベント開催3日目の10日(金)に登壇し、受注・販売業務のデジタル化について、製造業に焦点を当て課題と解決策を解説する。また、イベント開催中は、Web上での受発注取引を可能にするBtoB専用ECパッケージ「アラジンEC」と、販売・在庫・生産管理システム「アラジンオフィス」のブースを出展。ブースでは、製品紹介やデモンストレーションを体験できるという。
 今回のセミナーでは、「人材不足の緩和」や、「生産性の向上」を目指す製造業に焦点を当て、受注・販売業務のデジタル化についてレクチャーされる。昨今デジタル化の波が広がっているが、いまだにFAXや電話などのアナログな手法で非効率な受注業務を続ける企業も少なくない。今回は、製造業ならではの課題に着目した受注業務の課題とシステム導入の効果を、実例を交えて解説してくれる。
 講師を務めるアイルの松岡憲二氏(インサイドセールス課課長)はベンチャー系ECベンダーでセールスプランナー、ECコンサルタント、事業責任者として十数年従事した後、アイルに入社。大規模ECサイトからASPカート利用のスタートアップサイトまで、さまざまな種類のサイト構築を経験。BtoCとBtoB、両方のノウハウを併せ持つことが強みだ。
 『メッセナゴヤ2023』でアイルは、BtoB専用ECパッケージ「アラジンEC」と、販売・在庫・生産管理システム「アラジンオフィス」の紹介資料を設置するほか個別でのデモンストレーションにより機能や操作性を体験できる展示を予定。企業ごとの業務や課題に合わせて、最適な導入までの準備や、導入後の活用方法などの相談にも応じてくれる。さまざまな業種・業界の企業の事例も紹介可能だ。ブース場所はデジタル化(DX・AI・IoT)A-5。
【メッセナゴヤ2023開催概要】
●リアル開催日時▽2023年11月8日(水)~同10日(金)/10時~17時
●開催場所▽ポートメッセなごや(名古屋市港区金城ふ頭2-2)
●参加費▽無料※要事前来場登録。
●アイルセミナー事前申込み等▽以下サイトより事前申込み、詳細情報の確認が可能だ。https://aladdin-ec.jp/seminar/20231110/

◆「メッセナゴヤ」オンライン開催日時▽11月1日(水)~同30日(木)
◆開催場所▽「メッセナゴヤ」公式サイト内特設サイト(https://nagoya2023.messe.ai/)

新ブランド・アイデンティティを発表
サンドビック・コロマント 持続可能なビジネス発展の促進を目指す


 サンドビック・コロマント・ジャパン(名古屋市西区)は、9月1日付で髙宮真一氏をカンパニープレジデントに任命した。同氏は引き続き、西日本セールスクラスターマネージャーも兼務する。
 これまでコロマント・カンパニープレジデントを務めた山本雅広氏は、より一層セールスエリア・サウス・アンド・イースト・アジアのジェネラルマネージャーとしての職務に注力するとともに、サンドビック株式会社社長の職責も継続する。
 髙宮氏は、サンドビック・コロマントで30年以上のキャリアを有し、2020年1月から務めるコロマント・カンパニーバイスプレジデントとして培ってきた経験をもとに、強固なリーダーシップを発揮し、より迅速な意思決定で更なる体制強化を図り、日本市場におけるサンドビック・コロマント・ジャパンのビジネス拡大に取り組んでいく。
サンドビック・コロマント・ジャパンカンパニー
プレジデントに髙宮真一氏
~日本市場におけるセールス組織をさらに強化~ 
サンドビック・コロマント(社長=ヘレン・ブロムクヴィスト氏、本社=スウェーデン-サンドビケン)は9月27日、イノベーションと持続可能な進歩へのコミットメントを反映した新しいブランド・アイデンティティを発表した。
 新しいアイデンティティには「マニュファクチャリング・ウェルネス」という考え方が組み込まれており、周囲にポジティブな影響を与える、強靭で成長し続ける持続可能な製造業者を形成する価値を強調している。
 同社は、変化し続ける業界の状況を認識し、近年、応用知識と最先端の能力を重視して、戦略的に事業を変革してきた。日々エンジニアリングと問題解決への情熱を共有し、顧客やパートナーと団結してイノベーションと改善を追求している。このコラボレーションから発想を得て、新しいブランド・アイデンティティへの模索が始まった。
 「当社では、成功とはビジネスの業績だけでなく、地域社会や世界全体に与えるポジティブな影響力で測られると確信している。それを真に捉え、当社の価値観と志の本質を表現するアイデンティティを私たちは求めていた」とヘレン・ブロムクヴィスト社長。
 同社は、ビジネス・パートナーに健全なものづくりの習慣と持続可能なビジネスの創造に必要な知識と高度な技術を提供することで比類のないサポートを提供しており、マニュファクチャリング・ウェルネスには、自社の事業の成功を重視するだけでなく、人々や社会にも積極的に貢献する、堅実で成功した製造業の精神が込められているという。
 同社長は「マニュファクチャリング・ウェルネスは、強靭で成長する企業と持続可能性が両立する未来へと導く羅針盤の役割を果たす。このアプローチを採用することで、サンドビック・コロマントは健全なものづくりの習慣の環境を育成し、持続可能なビジネスの発展を促進することを目指している」と述べている。
 今後、ウェブサイト、ニュースレター、オフィス、サンドビック・コロマント・センターなどにおけるアイデンティティは、順次新しいものに更新していく予定。

山田貞夫音楽財団 クラシック音楽を専攻する
学生57名に奨学金を給付
令和5年度奨学金給付認定書授与式


 公益財団法人山田貞夫音楽財団(代表理事=田中真紀代氏、所在地=名古屋市中村区・ダイドー内)は、8月4日午前11時より名古屋駅前の名鉄グランドホテルにおいて「令和5年度奨学金給付認定書授与式」を執り行った。
 同財団は、クラシック音楽の振興を図るための支援事業の一つとして、クラシック音楽を専攻する学生に対する奨学金の給付を行っている。愛知県所在の音楽大学またはその大学院の在学生か、愛知県出身者でクラシック音楽を専攻する音楽大学またはその大学院の在学生を対象に、返済義務のない奨学金月額3万円(年額36万円)を給付する。給付期間は1年間としているが、最長4年まで継続できる。
 令和5年度の受給者は、在学する大学からの推薦を受け、選考委員会の審査を経て決定された学生57名。今年度分を含め、これまでに延べ560名以上の学生が給付を受けている。
 式の冒頭、田中代表理事が「財団は設立から11年目になります。財団の山田貞夫会長(財団創設者)が幼少の頃、大切な人との別れもあり戦後のどん底の生活の時に、たまたま家にあった蓄音機で友人宅にあったレコード、ベートーヴェンの交響曲を聴いたら、体に染み渡り、ベートーヴェンの音楽でまた生きる力を得たといいます。生きるエネルギーを貰ったという経験を多くの方に感じてもらいたいと思い、クラシック音楽を一人でも多くの方に広めたいという一心で、この財団は設立されています。設立の思いを知って頂いて、クラシック音楽を勉強されている皆様に素晴らしい音楽を広めて頂ければと思います。これからも応援していきたいと存じます。本日はおめでとうございます」と挨拶。
 田中代表理事より学生に奨学金の目録が手渡された。さらに、昨年度財団設立10周年を記念して受給者に提供された、セントラル愛知交響楽団主催の公演会を無償で鑑賞できる年間パスポートが今年度の受給者にも贈呈される。
 同財団は、メカトロニクスの総合商社ダイドーの山田貞夫社長が、愛知県におけるクラシック音楽の振興並びに担い手である音楽家の支援を行い音楽文化水準の向上に寄与することを目的に、私財を投じて平成24年(2012年)11月に設立。翌25年の10月に公益財団法人として認定された。事業内容は新進演奏家コンクールの開催、指揮者オーディションの開催、奨学金の給付、コンサートの開催。

4年ぶりの開催で交流深める
オータケ 第49期従業員組合納涼会


 管工機材の総合商社オータケ(社長=村井善幸氏、本社=名古屋市中区)の第49期従業員組合納涼会が8月4日、名古屋市中区の名古屋銀行協会大ホールで開かれ、社員同士の交流を深めた。来賓として村井社長ら幹部社員も参加した。
 冒頭、従業員組合の田辺委員長が挨拶で「今回、4年ぶりに納涼会を開催することができました。新社屋に移って最初の納涼会となります。久しぶりで楽しみにしているよ、頑張ってねと言っていただき、多少プレッシャーも感じましたが、非常に嬉しく思いました。当初予定していた以上に活発に皆が意見を出し合う事ができ、打ち合わせをするたびに一体感が強くなったと思います。私は今回で任期満了となりますが、今後の組合が部署、世代の垣根を超えた交流を通して新たな考えや意見を浸透させ、今まで築き上げてきた事をより良くしていく、その様な事を積み重ねていける組織として存在感を出していってほしいと思っています」と述べた。
 また、中期経営計画の最終期を迎え、目標達成に向けて「私たちはお客様や社会が何を求めているかを考え、今やるべき意味や意義を確認しながら、日々行動していく事が重要ではないかと思っています。世間の進化に遅れることなく、常にチャレンジ精神を持ち、一人一人がリーダーとして部署そして会社を牽引していく、その様な気概を持って取り組んでいき、今期も私たちの底力を存分に発揮していきましょう」と呼びかけた。
 村井社長は「4年ぶりの開催ということで、事務所の中での皆様の交流を図るのも当然必要ですが、幅広い部署の方と交流を図って頂きたいと思います。会社というのは、皆様の部署の個々の力があって成り立つ。各部署が責任を持って、強い能力、高い能力で、今運営しています。ここに、自分の仕事にプライドと誇りを持ち、またお互いの仕事を理解する事もして頂きたいと思います。この様な場を利用して、お互いに意見交換をしながらコミュニケーションをとり最大限力を発揮できるようにして頂きたい。皆様と共に業績を残して、皆様に分配できるように進めていきたいと存じますので、宜しくお願いします」と挨拶した。
 東副委員長の力強い発声で乾杯して懇親の場となり、この4年間に入社した社員の紹介や豪華賞品が当たるビンゴゲームで楽しいひと時を過ごし、金戸常務取締役の締めの挨拶で終了した。

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