第2840・2841号 令和5年2月5・12日

2023年度機械工具生産額
「過去最高を目指す」
日本機械工具工業会 新年賀詞交歓会を開催


 日本機械工具工業会(会長=田中徹也氏・三菱マテリアル執行役常務)は、1月17日午前11時30分より東京都千代田区丸の内の東京會舘本館にて2023年新年賀詞交歓会を開催した。正・賛助会員はじめ関連省庁・団体からの来賓、OBなど合わせて231名が出席した。田中会長は挨拶で2022年度の生産額について、2018年度以来の5000億円の大台も視野に入っているとの見通しを示した。さらに2023年度は「過去最高を目指す」とし、重点施策としてEV化対応、DX対応、環境対応、業界連携の4項目に取り組んで行きたいと話した。
 冒頭、挨拶に臨んだ田中会長は、昨年11月に開催されたJIMTOFに11万4000名が来場したことに触れ「ものづくり産業は、実際に物を見て会話をすることが大切だと改めて実感しました。また、デジタル化に対応した製品やサービスの展示も多く、工作機械にしても工具にしても、製品の性能以外の付加価値を提供していくことが求められて来ているということも、大きな特徴であったと思います。機械工具業界も今まで以上に工作機械業界や検査機器業界とのコラボレーションを加速していく必要があると感じました」と語った。
 また、同工業会の2022年度生産見通しに関し「2020年の8月を底に生産は回復し、昨年度(2021年度)は4711億円とコロナ前の2019年を上回るレベルまで回復。現在の進捗を見ると、今年度は5000億円の大台が視野に入っている状態」であるとし、会員各位の更なる発奮を期待した。
 来年度(2023年度)については、懸念事項が多い一方で「我々ものづくり業界にとっては、半導体部品の供給不足が一定程度回復してくるということ、あるいは航空旅客需要が益々回復することによって航空機の生産の回復が見込めるといったような、ポジティブな側面も見えてきている」とし、「2023年度は、2018年度の5194億円(過去最高)を上回る生産を目指して取り組んでまいりたい」と意気込みを述べた。
 2023年度の重点施策では「EV化対応として、EV化に伴う新規部品への新工具や新工法の提案や、自動車以外の部品(航空機産業、ロボット産業向けなど)の工具を展開する。また、海外向けビジネスの少ない会員各社への海外市場展開をサポートすることなどに取り組みたい。DX対応では、ものづくりの現場から販売、流通の現場まで会員各社のデジタル化をサポートして行きたい。環境対応では、カーボンニュートラルを目指した脱炭素社会の実現を進めたい。業界連携では、日本工作機械工業会、日本工作機器工業会、日本ロボット工業会等々のものづくり関連団体と連携を更に強化して行きたい」との考えを示した。
 来賓挨拶では、安田篤経済産業省製造産業局産業機械課課長が「昨年はコロナ禍からの回復を図る1年であり、経済も復調を目指す1年でした。そして今年は、その流れを更に継続し、経済を大きく伸ばしていく年にしたい」と述べ、今年、経済産業省は①GX(グリーントランスフォーメーション)②DX③経済安全保障の3つを軸に政策に取り組んでいく方針であると説明。「GXの流れで言えば、EVをはじめとする新しい部品のニーズ、更にはCO2を排出しない工作工法に対するニーズが高まって来ている。また、DXの流れで言うと、デジタルの技術を使った新しい生産手法やモニタリング、情報伝達という形でデータを使ったソリューションをユーザーから求められる時代に入って来たと考えています。昨年のJIMTOFにおいても、ユーザーからのGX・DXのニーズに対応するような新しい製品、ソリューションが多く展示されていたと記憶しています。そうした流れを我々としても後押しさせて頂ければと考えており、昨年末には補正予算が成立しました。その中ではGX・DXに取り組む皆様方へ補助をさせて頂くようなメニューが多数ありますので、使っていただければ幸いです」と話した。
 乾杯に際し、寺島誠人副会長(東鋼社長)が今年の干支「癸卯(みずのと・う)」の特徴を紹介。「癸」は「揆(はかる)」という文字の一部であり、「卯」はもともと「茂」という字が由来などとした上で「物事を理論立てて考えて行けば、きちんと成長して行く。ただ、そこが疎かになると、茂り方がこんがらがってしまう。2023年はこれからの日本や経済を考えて行く場合に、非常に重要な年になるのではないか」と述べた後、工業会の発展と会員企業の商売繁盛、参加者の健勝を祈念して同氏の音頭で乾杯した。
 最後に佐橋稔之副会長(住友電気工業常務取締役)が挨拶で、田中会長より報告された2023年度の展望について「日本工作機械工業会の2023年度生産額を見ると、昨年よりも高い数字を出されており、我々はイニシャルというよりはお客様のランニングの中でお使い頂くものなので、機械が昨年よりも多く出て、過去最高の数字を狙いたいというのも妥当な線ではないか」などと話し、様々なリスクや懸念事項がある中で記録を更新するために「一番大事なことは会員各社が元気を出して、体力をもって、多少のことが起ころうがしっかりと運営して頂く、数字を出して頂くことだと考えています。2023年、厳しい状況ではありますが、会員各社の更なるご発展と、今日お集まりの皆様が益々元気に会社を運営し引っ張って行かれることを期待したい」と述べ、万歳三唱で中締めとした。

「一丸となって混沌とした世を乗り越えていきたい」
3年ぶりに一堂に会し新年祝う
静岡県管工機材商組合 第24回賀詞交歓会を開催


 静岡県管工機材商組合(理事長=大村敏之氏・大村商会社長)は、1月12日午後4時より静岡駅前のグランディエールブケトーカイにて、第24回賀詞交歓会を開いた。組合員、賛助会員ら合わせて190名余が出席し盛会となった。
 賀詞交歓会は、野村勝也理事(野村商店社長)の司会進行で開会。
 年頭にあたり、大村理事長が「皆様、明けましておめでとうございます。3年ぶりに新年賀詞交歓会を開催させていただくこととなりました。昨年は、お客様に値上げを提案すると、次の値上げの波が来るという、大変な年であったと思っています。そして今年は、お客様や仕入先様にどのような年でしょうかと尋ねると、大体の方が分からないと仰います。本年は正会員・賛助会員の皆様が一丸となってこの混沌とした世の中を乗り越えていけたらと思っています。また、昨年は組合誕生50周年ということで記念品をお渡ししましたが、中々皆様を集めて何かをするということができませんでした。やっと皆様が相集う時間が作れましたので、今年は有益な情報を提供できる1年にしたいと思っています。本年もどうぞ宜しくお願いします」と挨拶した。
 来賓挨拶では、橋本政昭全国管工機材商業連合会会長(橋本総業会長)が、国際政治学者イアン・ブレマー氏が社長を務める米調査会社が発表した2023年の世界10大リスクを紹介した後、「こういう何が起こるか分からない時代は、リスクを管理して、情報をしっかり取ることが第一だと思います。何か起こったら、このようにすると決めて、確固たる信念でやる。これがこの時代のポイントだと思います。時代が大きく変わる時は、チャンスがたくさん生まれると思うので、チャンスをしっかり捕まえて行って頂ければと思う次第です。全国管工機材商業連合会も色々と変えて行き、特に情報提供についてはより充実させたいと思っていますので宜しくお願いします」と述べた。
 続いて、メーカーを代表して堀田康之キッツ会長が「リスクをたくさん抱えているというのが世の中の実情だと思いますが、当初の値上げとは違って、我々にとってまた頭が痛いところは、エネルギーコストの上昇。これがじわじわ効いており、厳しい状況に今年もあるであろうことを組合の皆様にご理解を頂きたいと思っています。箱根駅伝で駒澤大学の大八木弘明監督が話題になっていましたが、監督曰く、愛と理解と我慢だと。これらが無いと中々勝利には導けないということだと思います。管工機材の適正利潤の確保、ここにはやはり対話が必要で、我慢すること、そして組合の愛が必要だと思います。それをしっかり支援しなければいけないのがメーカーだと考えており、今年も静岡組合様と愛を誓ってスタートしたい」と挨拶。
 商社を代表して村井善幸オータケ社長が「いかにしてピンチをチャンスに変えるか。それは、どのように対応するかということです。我慢と愛と団結力で今年も進んでいけたらと思っています」と述べて乾杯の音頭を取った。
 和やかに祝宴が進み、最後に久保淳一前澤化成工業社長が挨拶で、昨年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で伊豆がクローズアップされ、また今年始まった『どうする家康』の主人公徳川家康が生涯で多くの時間を静岡の地で過ごしたことなどに触れ「静岡県は海あり山あり川あり、そして人情味がこのように厚く、ウェルカムの体質をお持ち。これが静岡の良さなのかなと思っています」と話し、三本締めでお開きとした。

感染症対策を施しながら
3年ぶりのリアル開催に懇親を深める
名古屋水栓販売協会 新年例会開催


 名古屋水栓販売協会(理事長=在田忠之氏・在田商店社長)は1月11日(水)、名古屋市東区のホテルメルパルク名古屋にて3年ぶりとなる新年例会を開催。正会員や賛助会員など合わせて58名が参加し、久しぶりに顔を合わせて懇親のひとときを楽しんでいた。
 在田理事長は「3年ぶりの開催ですが、多くの方にお集まりいただき大変感謝しております。新型コロナウイルス感染症については、ようやく先が見えてきたかなぁというところですが、それでもまだ感染する人はいますので、皆さんも引き続き対策をしっかりしていただきつつも、本日はどうか楽しんでいってください」と挨拶。続いて、同協会は年男が乾杯の音頭をとることが恒例となっているが、今回は正会員の伊神敏雅理事(双葉製作所社長)の発声で参加者全員が声高らかに乾杯した。
 この日、オブザーバーとして参加していた山信の福元社長、山徳機材の山村部長の両名がそれぞれ登壇し一言挨拶をした後、これも恒例となっているビンゴゲームがスタート。豪華景品を手にした20名、惜しくも景品をゲットできなかった参加者共々、大きな声は出せなかったものの盛り上がりをみせていた。
 宴もたけなわとなったところで、同協会の伊藤辰之顧問(イトウ社長)が中締めの挨拶をし、新年例会は幕を閉じた。

中部地区初・農業生産と発電を両立
『営農型オフサイトPPAサービス』
オーエスジーほか 協定を締結


 オーエスジー(社長=大沢伸朗氏、本社=愛知県豊川市)とアグリガスコム(社長=西山暢一氏、本社=愛知県豊橋市)、中部電力ミライズ(社長=大谷真哉氏、本社=名古屋市東区)の3社は12月13日(火)、中部エリアで初となる『営農型オフサイトPPAサービス』の実施に向けた協定を締結した。『営農型オフサイトPPAサービス』とは、太陽光パネルの下で農業生産を行う「営農型太陽光発電所」に由来する、CO2フリー電気を特定のユーザーに供給するサービスである。
 この協定に基づき、中部電力ミライズは、アグリガスコムが豊川市内の10か所で設置を進めている太陽光発電所(パネル出力合計約4500kw)から電気を調達する。これらの発電所はオーエスジー専用の太陽光発電所であり、発電された電気は今年の春頃からオフサイトPPAサービスとしてオーエスジーの大池工場(所在地=愛知県豊川市)はじめ4か所の工場に今後20年間にわたって供給される。オーエスジーは、同社専用の太陽光発電所に由来するCO2フリー電気を活用することで、年間およそ2000トンものCO2排出量を削減可能となる。
 アグリガスコムが設置する太陽光発電所のうち6か所は太陽光パネルの下で農業生産を行う「営農型太陽光発電所」と呼ばれるもので、この太陽光発電所の電気を活用した『営農型オフサイトPPAサービス』は、中部エリアでは初めての事例となる。
 オーエスジーは中期経営計画「Beyond the Limit 2024」のなかで、CO2排出量削減目標について2030年度に2019年度比30%削減、2050年度にカーボンニュートラル達成を掲げている。製造プロセスの省エネ化や敷地内外への太陽光発電設備の設置、さらにCO2フリー電気を活用することで、使用エネルギーの低減ならびに再生可能エネルギーの利用率の拡大を進めていくとともに、地元の東三河を中心とした地域社会の持続的発展に貢献していくという。

オリジナル熱中症対策商品
『現場の相棒 塩ビタミンゼリー』
ノダキ 1万本を子供たちへ寄贈


 1907年創業の機械工具商社ノダキ(社長=野田典嗣氏、本社=名古屋市西区)が、「さくらんぼ餅」で有名な駄菓子メーカーの共親製菓(社長=安部隆三氏、所在地=名古屋市西区)とタッグを組んで開発した、熱中症対策商品『現場の相棒 塩ビタミンゼリー』は、今や製造現場やスポーツクラブなどからひっきりなしに注文が入るほどの人気商品だ。
 ノダキは、あいち社労保険センター「総合スポーツ教室 START」(所在地=名古屋市熱田区)に通う小学生の子供たちの熱中症予防に、また、熱中症対策教育に役立ててほしいとの思いから『現場の相棒 塩ビタミンゼリー』およそ1万本を寄贈。2022年12月28日(水)に寄贈式が執り行われた。
 『現場の相棒 塩ビタミンゼリー』は、全国の製造業の現場から寄せられた声を聞いたノダキが同じ地元の駄菓子メーカー共親製菓に相談し、2020年に開発・販売を始めた熱中症対策商品である。当時は製造業、建築業の現場で好評を得ていたが、「スポーツや学校など教育施設関連でもニーズがあるのでは?」とのことから展開を拡大したところ、こちらの方面でも大変好評を得ることとなる。現在は、姉妹商品の『現場の相棒 乳酸菌GABAゼリー』も人気だ。詳しくは、ノダキのホームページへアクセスを。

地域住民参加し環境保全活動
『ユアサ商事の森プロジェクト』
マレーシアでマングローブ林再生


 ユアサ商事(社長=田村博之氏、本社=東京都千代田区)は、(公社)日本マレーシア協会(理事長=小川孝一氏、所在地=東京都千代田区)と協働でマレーシア国クダ州ムルボック湿地保護林において、マングローブ林再生を通じた環境保全活動『ユアサ商事の森プロジェクト』における、第1回植樹プログラムを2022年12月3日(土)に地域住民らとともに実施した。
 当初この活動は2020年度より開始予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響により2022年度の開始となった。ユアサ商事との関係が深いマレーシアの熱帯雨林の再生・保護と、同社グループが目指すESG経営&SDGsの実現(気候変動への対策《森林や生物多様性の維持》)に向け、マングローブの植樹活動を開始した。
 第1回目となる今回、マレーシア国クダ州クアラ・ムダ管区スンガイ・プタニ地区(ムルボック湿地保護林内森林劣化地域約200ha)に、マレーシア理科大学教育学部生25名、同教員・職員10名、地域住民12名、クダ州森林局員3名の計50名が集まり、マングローブ林の特徴、人々の暮らしとの関係、保全・植林の重要性などについてマレーシア理科大学教育学部准教授から学んだ後、オオバヒルギ、フタバナヒルギの苗木400本を植林した。
 ユアサ商事は今後、2023年3月にかけて育苗と植林を継続(合計1000本を予定)するとともに、植栽木のメンテナンス作業、活動地周辺の小学生がマングローブ林保全の必要性を学ぶための環境教育プログラムの実施、さらに、活動地域の村人の生活向上プログラムの実施を予定しているという。

CN工場実現の方向性を提案
『カーボンニュートラルソリューション展』
日伝 名古屋で2月8日(水)開催


 日伝(社長=福家利一氏、本社=大阪市中央区)は2月8日、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場イベントホールにて『MEKASYSカーボンニュートラルソリューション展』を開催する。地区販売店、仕入先と連携し、製造業の高まるカーボンニュートラル(CN)対応ニーズに対し、具体的な目的・手段が多岐にわたる中で、ある程度の方向性を示すことができるトータルソリューションの場を目指す。
 展示物も省エネ、IoT(見える化・最適化)、再エネからコンサルティングまでと、幅広い切り口をワンストップで提案し、俯瞰目線でより具現化をイメージできる商談重視型展示会とする。
 同時開催セミナーは、CNコンサルタントによる補助金活用や各種認定関連、元大手自動車部品メーカーCN担当者による活動事例等、より実践的な内容で実施する。
 展示会の開催時間は午前10時~午後7時。入場無料。来場、セミナー聴講には事前登録が必要で次のURLから登録することができる。https‥//nichiden.smktg.jp/public/seminar/view/5916
 事務局は、日伝名古屋支店(TEL052-882-1337、担当・加藤氏)。


 ■出展社


 【省エネゾーン】
 アイエイアイ▽アイリスオーヤマ▽アンレット▽伊東電機▽SMC▽遠藤工業▽空間洗浄Lab.▽クリーンテック▽虹技▽坂製作所▽山洋電気▽昭和電機▽住友重機械精機販売▽そうぎょう▽TAIYO▽チコーエアーテック▽椿本チエイン▽テラル▽ナベヤ▽日本トムソン▽富士インパルス▽不二越▽富士精工▽富士電機▽マルヤス機械▽ミネベアミツミ▽メイキコウ
 【IoTゾーン】
 R.O.D▽アサ電子工業▽イマオコーポレーション▽インフォファーム▽ウエストユニティス▽ABB▽SUS▽エヌ・ティ・ティ・ビズリンク▽エム・システム技研▽エムコム+ディジ・テック▽近計システム▽シーイーシー▽ジェイ・シー・シー▽シュナイダーエレクトリックホールディングス▽竹中電機▽椿本チエイン▽テクノツリー▽東海ソフト▽東京エレクトロンデバイス▽東芝テック▽鍋屋バイテック会社▽日本精工▽パトライト▽パナソニックインダストリアルマーケティング&セールス▽富士電機▽堀内機械▽ユーエイ▽ユーザックシステム


 【再エネゾーン】


 ES▽ティムネット▽夏原工業▽ハンファQセルズジャパン▽ユメヤ
 ■同時開催セミナー
 ①午前10時30分~同11時30分…「CN対応工場へ向けた着眼点と補助金活用」ES
 ②午後1時~同2時…「自動車産業におけるCN化動向と求められるサプライヤー対応について」ティムネット
 ③午後2時30分~同3時30分…「CN活動の具体的進め方(ロードマップと省エネ改善事例)」ティムネット
 ④午後4時~同5時…「今後のエネルギー動向と再エネ導入検討時における留意点」ソーラーフロンティア

故羽賀象二郎氏(東陽社長)しのぶ
お別れの会で3000人が献花


 機械・工具商社の東陽(本社=愛知県刈谷市)は、10月24日に満52歳で急逝した羽賀象二郎社長のお別れの会を、刈谷市産業振興センターあいおいホールで12月13日催した。
 密を避けるために時間を区切り3回に分けて行われ、業界関係者や取引先を中心に延べ3000人に上る参会者が献花して故人との別れを惜しんだ。
 喪主で長男の羽賀総象氏は、書面による挨拶で「生前父は『東陽を世界一の会社にする』と申しておりました。その言葉通り父は東陽を大きく発展させ海外にも多くの支社を構えるようになり、まさにこれからの時代を担う人物でありました」と振り返るとともに、「私どもがこうして父を送ることができますのもひとえに父を励まし、支えてくださった皆様方のおかげ」であると参会者に向けて感謝の意を表した。
 お別れの会委員長を務めた父・羽賀昭雄会長は、東陽を日本トップレベルのCSR、SDGs、脱炭素社会に対応できる会社へ変革した故人の功績に触れた上で、同氏が望んだ「お客様に愛され、従業員に愛される会社」になれるよう一層努力していくと記し、参会者に変わらぬ厚情をお願いした。


新社長に羽賀威一郎氏
東陽 1月9日の同社取締役会で


 東陽は1月9日、取締役会を開き、羽賀象二郎社長の逝去に伴う後任社長に兄の羽賀威一郎取締役を選任、同氏は同日就任した。
 羽賀威一郎新社長は「誠に微力ではありますが、社業発展に専心努力いたす所存」と所信を表明。併せて、新たな役員体制も発表された。
 【新役員体制】敬称略
▽代表取締役会長=羽賀昭雄
▽代表取締役社長=羽賀威一郎
▽取締役副社長=近藤裕二
▽取締役副社長=戸軽建夫
▽専務取締役=水谷孝志
▽常務取締役=夏目勝広
▽常務取締役=富田基実
▽常務取締役=三瓶清之
▽取締役=小島敏幸
▽取締役=政年啓介
▽取締役=沖田秀幸
▽取締役=尾﨑満貴夫
▽取締役=齋藤信也
▽非常勤取締役=江原勉
▽非常勤取締役=長﨑俊也
▽常勤監査役=田中正之
▽常勤監査役=宅野一生

愛機工組合 支部忘年会


 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)の支部忘年会が昨年11月下旬から12月中旬にかけて久しぶりに各地で開かれた(中南支部の忘年会については本紙2836号で既報)。
2023年は色々なイベントを行いたい
尾張支部 料亭 「か茂免」 で開催
 尾張支部(支部長=服部嘉高氏・服部商会社長)の忘年会は、11月25日午後6時30分より名古屋市東区にある料亭「か茂免(かもめ)」で開かれた。
 冒頭、服部支部長が「尾張支部の支部長になって初めての行事となります。来年(2023年)はコロナ禍が明けて、皆様と色々なイベントを行いたいと思っています」と挨拶。愛機工組合の事業では「今年度、初めて中部でロボットテクノロジージャパン2022を開催させていただきました。3日間の会期の2日目で予定来場者数を超えるという大盛況でした。皆様のご尽力の賜物と感謝いたします。次回2年後に第2回目が開催されることになりました」と述べたほか、2023年に開催する全機工連愛知大会、メカトロテックジャパン2023への参加・協力もお願いした。
 続いて愛機工組合の山崎公明事務局長が挨拶に立ち、当面の事業として「各支部の支部総会を4月に開催していただきたい」と要請。メカトロテックジャパン2023については「今回も盛況で、現時点で満小間状態となっています。12月初旬には募集締め切りのアナウンスをするかもしれません(12月5日に出展申し込みの受付が終了された)。ポートメッセなごやの新1号館は、従来の1号館と比較して展示スペースは1・5倍に増えたのですが、増小間の依頼も多く、今回も増小間は遠慮いただきたいと依頼しています」と現況を報告し、「来年のメカトロテックジャパン、再来年第2回目のロボットテクノロジージャパンと、組合としても色々な事業を行いますので、その分事業収入もあり、支部活動を積極的に行っていただきたいと存じます」と話した。
 石川真理事(石川工具社長)の発声により乾杯。参加者は近況報告や情報交換に花を咲かせて親睦を深めた。

今期忘年会より活動を再開
西支部 料亭「神楽家」で開催


 西支部(支部長=内藤和美氏・内藤商事社長)は、12月1日午後6時30分より名古屋市東区にある料亭「神楽家」にて忘年会を開催した。
 矢野茂雄理事(滝川物産社長)の司会進行で進められ、冒頭、内藤支部長が「本日は3年ぶりの支部の忘年会にご参加いただきまして、本当に有り難うございます。支部として今まで3年間、何もできなかった状態ではありますが、来期(令和5年度)は色々とやって行きたいと思っておりますので、本日は忌憚のないご意見を、飲みながら皆様に色々といただきたいと存じます」と挨拶。
 山崎公明事務局長の音頭で乾杯し、懇親の場となった。
 和やかに歓談が進み、宴もたけなわとなったところで落合の高橋知樹名古屋支店長の中締めで終了した。

愛知大会への参加呼びかけ
熱田支部 料亭「賀城園」で開催


 熱田支部(支部長=滝澤有一氏・松本商店社長)の忘年会は、12月8日午後7時より名古屋市熱田区にある料亭「賀城園」で行われた。
 はじめに、司会進行を務める小浦正喜理事(こうら社長)が「今回、コロナウイルス感染の状況を見ながら、滝澤支部長と相談して開催させていただきました」と、体調不良で急遽欠席した支部長に代わって挨拶。
 水谷隆彦理事長(ミズタニ機販社長)は「弊社が移転し、熱田支部を離れて1年が経ちました。今日は懐かしい皆さんにお会いできて嬉しく思っています」と招待に礼を述べた後、令和5年度最大の組合行事として全機工連の愛知大会が10月17日に名古屋観光ホテルで開催されることを紹介し「全国から三百何十人という方の参加を予定しています。その翌日がメカトロテックジャパン2023の開幕となっており、名古屋に泊まって展示会を見学していただく事も考えています。愛知での全国大会がアフターコロナの大会となっていると良いなと思っています」と話し、同氏の音頭で乾杯した。
 会場では和やかに情報交換が行われ、山崎公明事務局長の中締めでお開きとなった。

久しぶりに顔を合わせ乾杯
南支部 料亭「か茂免」で開催


 南支部(支部長=中川雅夫氏・ナカガワ社長)は、12月9日午後6時30分より、名古屋市東区の老舗料亭「か茂免(かもめ)」にて、3年ぶりとなる支部忘年会をリアル開催した。
 支部員ら16名は、マスク着用、手指消毒、室内の換気や間隔を空けての着座など、感染症対策を十分に施したうえで参加。全国的にも名の知れた老舗の料亭の味を楽しんだ。
 司会進行を務めた和久田修志理事(三和商事社長)から紹介され、中川支部長が冒頭「なかなか終息が見えてこない新型コロナウイルス感染症に、原材料費の高騰、円安や値上げラッシュなど、2022年は暗い話題の多い年でした。しかし、うつむいてばかりいても仕方ありません。今日は久しぶりにこうして皆さん集まって顔を合わせましたので、しっかりと情報交換などしていただきながら、明るく楽しく盛り上がって懇親を深めてください」と挨拶。和久田理事の乾杯の音頭で会がスタートした。
 老舗料亭の味に舌鼓、久しぶりの会話に華が咲き大いに盛り上がるなか宴もたけなわとなり、最後は伊藤正人理事(伊藤信産業社長)が中締めの挨拶をし、一本締めでこの日は散会となった。

久々の忘年会で1年の締めくくり
東支部 東京第一ホテル錦にて


 東支部(支部長=野崎憲昭氏・常磐精機社長)は、12月13日午後7時より名古屋市中区の東京第一ホテル錦にて忘年会を開催した。同支部の忘年会は例年、賛助会員を招待して盛大に行われるが、今回はコロナウイルス感染の第8波が懸念されるため、支部員のみでの開催となったことが司会の三木喜昌支部幹事(三起工機社長)より報告された。
 冒頭、野崎支部長が「28社中19社の出席ということで、愛機工組合の中で東支部の出席率は高い方だと思います。1年が過ぎようとしていますが、色々な事が会社や世界で起こったりしたと思います。普段はなかなか会話する事もできなかった東支部のメンバーで語り合って、楽しく1年を終わりたいと思います」と挨拶。
 続いて、時津達也副支部長(新栄商会社長)が「久しぶりのリアルな東支部の忘年会にお集まりいただきましたので、積極的にコミュニケーションをとって、明日からのお仕事の糧としていただけたらと思います」と述べて、力強く乾杯した。
 参加者が和気あいあいと親睦を深める中、田中秀典理事(ミユキ商会社長)の中締めで終了した。

今後の活動スケジュールを確認
名機工同友会 「Hoe・Ever」で忘年例会


 名機工同友会(会長=吉野栄一氏・吉野機械工具社長)は2022年12月20日(火)午後7時より、名古屋市中区のホテル名古屋ガーデンパレス内1階にあるレストランバー「Hoe・Ever(ホウ・エヴァー)」にて、手指の消毒やマスク着用、室内の換気など新型コロナウイルス感染症対策を十分に施したうえで、久しぶりとなる12月例会(忘年例会)を着座スタイルでリアル開催。会員ら18名が参加した。
 はじめに、総務部の野崎憲昭部長(常磐精機社長)から、同会の今後の活動スケジュールなどについての確認が行われた後、この日はあいにくの欠席となった吉野会長に代わり和久田修志副会長(三和商事社長)が参加者に向けて挨拶。乾杯の発声は控えつつ、2022年の忘年例会がスタートした。
 感染症対策の一環としてあまり大きな声は出せなかったものの、会員同士が久しぶりに顔を合わせた席での忘年会は盛り上がりを見せていた。
 宴もたけなわとなったところで厚生部の近藤幹浩部長(大東通商社長)から、同会が2023年4月に予定している旅行例会に関しての報告・確認事項などがアナウンスされ、近藤部長がそのまま中締めの挨拶をして散会となった。
 同会の今後の予定は、●2023年1月12日(木)午後6時30分~▽新年情報交換会(開催済み)、●同4月▽旅行例会開催、となっている。

総勢90名が参加し腕競う
優勝は近藤さん、犬飼さん
愛鋲協 第39回ボウリング大会開催


 愛知鋲螺商協同組合(理事長=大野正博氏・中部製作所社長)は12月11日、名古屋市千種区の星が丘ボウルで恒例のボウリング大会を開催した。組合員の従業員とその家族ら90名(男性55名、女性30名、子供5名)が参加し親睦を深めた。
 冒頭、大野理事長が「コロナ感染の中でも、これだけ皆さんが集まって開催できますこと、非常に嬉しく思っています。くれぐれも怪我の無いように、楽しくプレーをしていただきますようお願いいたします」と挨拶。大野理事長の始球式でゲーム開始となった。
 3ゲームでスコアを競い、男性の部は近藤俊和さん(藤田螺子工業)がトータル560ピンで優勝、女性の部では犬飼美加さん(金城螺子製作所)が同417ピンで優勝した。
 昨年に引き続き、コロナ感染対策でゲーム後の表彰式・食事会は行わず、プレー終了後に解散。後日、順位発表があり、賞品が各社に届けられた。
 上位入賞者は次の通り(敬称略)。
 【男性の部】
▼優勝=近藤俊和(藤田螺子工業)560ピン
▼準優勝=川口想真(藤田螺子工業)505ピン
▼第3位=加藤千幹(藤田螺子工業)598ピン
▼第4位=東瀬戸良(中部製作所)494ピン
▼第5位=永松康平(藤田螺子工業)494ピン
 【女性の部】
▼優勝=犬飼美加(金城螺子製作所)417ピン
▼準優勝=織田智尋(藤田螺子工業)370ピン
▼第3位=吉田一代(藤田螺子工業)534ピン
▼第4位=村田由美子(藤田螺子工業)366ピン
▼第5位=吉田彩笑(藤田螺子工業)357ピン
 ※男性の部の加藤さんと女性の部の吉田さんは、過去3大会における優勝経験者のため規定により3位となった。

山田貞夫音楽賞・特選受賞者
岡田氏とゴンザレス氏が指揮
第4回新進指揮者コンサート


 公益財団法人山田貞夫音楽財団(代表理事=田中真紀代氏)が主催する「第4回新進指揮者コンサート」が12月15日、名古屋市中区の三井住友海上しらかわホールで開催された。2022年度の山田貞夫音楽賞・特選を受賞した、岡田倫弥氏(広島市出身)とリカルド・アルサーテ・ゴンザレス氏(メキシコ出身)がセントラル愛知交響楽団と共演した。
 同財団では愛知県内で活躍している将来有望な新人クラシック音楽家に「山田貞夫音楽賞」を贈り、その活動を支援している。3年前から指揮者部門も設けられ、11月1日に開かれたオーディションには愛知県内で指揮者として演奏実績のある38歳以下の若手指揮者10名がエントリーし、選考により3名が山田貞夫音楽賞を受賞、このうち岡田氏とゴンザレス氏が特選に輝いた。
 コンサートでは、岡田氏がベートーヴェンの交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」を、後半にゴンザレス氏がベートーヴェンの交響曲第4番変ロ長調作品60を指揮した。
 同財団は、メカトロニクスの専門商社ダイドー(本社=名古屋市中村区)の社長山田貞夫氏が私財を投じて平成24年11月に設立。昨年10周年を迎えた。山田貞夫音楽賞の贈呈、新進演奏家コンサートならびに新進指揮者コンサートの開催の他に、クラシック音楽を専攻する在学生に対する奨学金の給付も主要な事業として行っている。

第2840・2841号 PDFはこちら

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