第2918号 令和7年4月6日(最新版)
全機工連事業と各団体の近況を報告
全国大会(東京大会)への参加呼びかけも
全機工連 中部ブロック会議を四日市で開催
全日本機械工具商連合会(全機工連、会長=坂井俊司氏・NaITO社長)の中部ブロック会議(ブロック長=髙田研至氏・井高社長)が2月18日、三重県四日市市の都ホテル四日市で午後4時20分より開催された。愛知・岐阜・三重・遠州の4団体の役員等をはじめ、坂井会長、一條茂事務局長、報道を加えた計30名が参加し、全機工連の事業報告や各団体の近況報告、業界の今後の発展に向けた意見交換などを行った。
第1部ブロック会議は、今回の幹事団体・三重県機械工具商組合(以下、三重組合)の水野隆次副理事長(共栄商会社長)が司会を務めて進行。冒頭、山田浩三重組合理事長(コジマ・フジ通商社長)が「本日は四日市までお越しいただき有難うございます」と歓迎の意を表し、「昨年7月のロボットテクノロジージャパン2024は盛況で若い人も多く見られ、注目されている分野だと感じた。昨年日本の総理大臣が、今年は米大統領が変わり、今後について期待と不安に駆られる部分があるが、我々機械工具商業界にとって良い方向にいくよう願っている」と挨拶した。
坂井会長は挨拶で、景況について「昨年は車の認証不正問題等があり、特に中部は自動車の依存度が高い地域なので皆さんも苦戦されていたのではないか。トランプ氏が米大統領になり、直近では自動車に関税をかけるという話で、影響は楽観視できない」と指摘。その中で全機工連の事業においては「少しでも皆さんのビジネスにプラスになるよう、活動を活発化させたい」とし、今年の全国大会について「11月4日に東京の組合が幹事団体となって開催される。講演は前日産自動車社長の西川廣人氏を予定。また、通信機器やモバイルなど色々な商材を集めて紹介したいと考えている。全国から同業者やメーカーも集まるので参加いただきたい」と呼びかけた。
続いて挨拶に立った髙田ブロック長は「日本の製造業は生産性を向上させ世界で競争力を回復させることが緊急の課題。特に中小の製造業においては、現状のままでは多くの会社が淘汰されるのではないかと危惧している。既に一部の海外企業は、スマートファクトリー化を徹底し、AIやIoTを駆使して生産性を飛躍的に高めている」と危機感を示し、今年の日工販の年頭所感で提案した3点(①全ての企業は“変化への覚悟”を持つこと②ものづくりの「生産革新」を進める③共に学び、共に変わる場をつくること)を紹介。「2025年を“業界の分水嶺”だと考えている。このブロック会議で皆さんと様々な議論をしながら、しっかりと各会社の未来を見据えて話を進めたい」と述べた。
【全機工連事業報告】
ブロック会議では、全機工連の事業活動について一條事務局長が報告した。2024年度は、通常総会を6月27日に東京で開催。「共に学び合う場」と位置づけ、初めて総会で講演会を行った。本人出席33名。その他大きな行事はなく、2024年度は剰余金が出る見込み。
2025年度は、第45回全国大会(東京大会)を11月4日に有楽町の東京国際フォーラムで開催する。500名ほどが参加する予定。式典、基調講演、懇親会などを行う(本紙令和7年3月16日号にて既報)。
また、機工メイト推進委員会が第100回の開催となり、札幌で行われる。6月中~下旬の開催を予定。2025年度通常総会は、6月11日にトラスコ中山東京本社で開催する。講演会などを調整中。全国機械工具商青年部総会(旧・若手交流会)は、一昨年大阪で開催し次は東京の予定だが、2025年度は全国大会の準備に傾注するため、2026年度の早い時期の開催を目指すとした。
その他、2月12日に常任理事会を開催し、その中で「現在、全国大会を3年に一度開催しているが、準備する幹事団体の負担が大きい。毎年開く通常総会を充実させるのも大事ではないか、ということを初めて議論した」と一條事務局長。「本日の参加者から忌憚のない意見を聞くことが今後の議論に役に立つと思っている」と話した。
【各団体の近況報告】
続いて、中部ブロックの各団体から近況報告が行われた。
三重組合の山田理事長は、「2024年度の事業は、コロナ禍前の実績にほぼ戻ってきている。昨年度より異業種の工場見学を取り入れた。会員に気軽に参加してもらう事業の一つと捉えている」と報告。経済動向は「県の発表によると、現行弱含みという感じ。自動車関係では、ホンダの鈴鹿製作所で主力の軽自動車N-BOXを生産しているが、2024年は年間20万6千台と前年の23万台を下回った。先月(1月)末でも少し生産調整をしている状態で、弊社のユーザーである部品メーカーにも影響が出ていると聞いている」。また、人手不足の問題にも言及。「募集をしても中々人が来ない。自社社員の流失を防ぐのも一つの考え方になってきている」と話した。
岐阜機工会の田口健一会長代理兼副会長(タグチ社長)は、景気について「自動車は、昨年の認証不正問題で安定した生産ができず、上がったり下がったりの状況が継続。今年に入ってからは更に落ち込み、景気としても悪い方向に進んでいる。客が価格の見直しをされており、見積りの枚数が非常に多い。また、米関税に対する中国のタングステン輸出規制に関連して、客先から商品の安定供給ができるかの問い合わせが、ここ数週間でかなり増えている」と現況を説明。航空機に関しても「ボーイングのストなどの影響もあり、思うような受注がないと聞いている」と報告した。
愛知県機械工具商業協同組合(以下、愛知組合)の水谷隆彦理事長(ミズタニ機販社長)は、2025年の景況見通しについて「愛知組合の景況調査(2024年10~12月の実績調査)を見ると、『横ばい』が72・0%、『好転する』が13・4%、『悪化する』が14・6%。設備投資や半導体関連、工事案件等で手応えを感じているとの回答が多くあった一方、材料費、燃料費、人件費と多方面に及ぶ物価高の影響も大きく、あまり見通しが良くないとの意見も同程度あった」とした。6部会の活動報告では、事業部の今年最大の事業として「メカトロテックジャパン2025」を開催することなどを紹介。さらに「他の組合同様に、人手不足に関して一番関心が高く、問題にされている」と話した。
遠州機工会の前嶋孝行会長(前島商会社長)は、「昨年の工場見学は、磐田市にあるパプリカの生産工場で新しい生産方式を見学した。若手経営者から他業界も見た方が良いのではとの意見があり実施した。また、BCPへの取り組みに関する講習を3回ほど開催。非常に有意義であった」と活動報告。地域の状況については「浜松は自動車メーカー、オートバイメーカーの大手が揃っているが、中々回復していないのが実態。楽器メーカー大手も厳しい状況にあるが、在庫がはければ回復していくのではないか」との見方を示した。
各団体からの報告の後、髙田ブロック長が「次回は岐阜での開催となるので宜しくお願いします。この後の懇親会で皆様としっかり意見交換を行いたい」と述べ、以上でブロック会議を終了。四日市の夜景が一望できる16階に会場を移して第2部の懇親会が行われた。
協会創立10周年迎え
より多くの企業に貢献できる団体に
中部部品加工協会 第10回総会を開催
中部部品加工協会(代表理事=村井正輝氏・村井)が2月14日、名古屋市中村区のウインクあいちで第10回総会を開催した。出席者は総会員数148名中、委任状を含めて過半数を超えており本総会は成立した。村井代表理事が議長へと選出され以下の議案について審議・報告が行われた。
【第1号議案】2024年度(第9期)活動報告・収支報告ならびに監査報告について▽本議案は満場一致をもって原案の通り承認可決された。
【第2号議案】2025年度(第10期)活動計画案ならびに収支予算計画案について▽本議案は満場一致をもって原案の通り承認可決された。
【第3号議案】2025年度展示会出展計画について▽メカトロテックジャパン2025(10月22日~同25日開催/ポートメッセなごや)に3小間、メッセナゴヤ2025(11月5日~同7日開催/ポートメッセなごや)に4小間、それぞれ出展を計画。その概要が説明され、これが満場一致をもって原案の通り承認可決された。
【第4号議案】国内視察計画について▽4月24日~同26日までの3日間にわたり実施されるとの説明があり、これが満場一致をもって原案の通り承認可決された。視察先はIHI原動機太田工場(群馬県)ほか。
【第5号議案】海外視察計画について▽2025年はTIMTOS(3月3日~同8日開催/台湾)ならびにEMOハノーバー2025(9月22日~同26日開催/独国)それぞれの開催に合わせて実施されることが説明され、これが満場一致をもって原案の通り承認可決された。TIMTOS視察(3月2日~同4日視察済み)には現地工場2社の視察が、EMO視察(9月18日~同26日視察予定)にはエアバス工場視察等がそれぞれ組み込まれている。
【第6号議案】中部部品加工協会役員推薦制度導入計画について▽2025年に同協会は創立10周年を迎える。この節目の年に、より多くの企業に貢献できる団体として飛躍するためにも、ヤル気のある若い人材に更なる活躍をしてもらいたいとの趣旨から「役員推薦制度」の導入が検討されてきた。本議案について説明が行われ、これが満場一致をもって原案の通り承認可決された。推薦のタイミングは毎回の総会時となっている。
【第7号議案】10周年記念計画について▽次回第11回総会開催に合わせて予定されている10周年記念パーティーについて、その予算計画等の説明がなされ、これが満場一致をもって原案の通り承認可決された。
【第8号議案】TRUSCOオレンジブック.Comクロス登録について▽本議案は満場一致をもって原案の通り承認可決された。
以上をもってすべての議案審議が終了した。
今後の事業について審議
通常総会開催は5月23日
愛鋲協 令和6年度第6回定例理事会
愛知鋲螺商協同組合(愛鋲協、理事長=大野正博氏・中部製作所社長)は、1月20日午後6時30分より名古屋駅前の安保ホールで、理事6名が出席して定例理事会を開催した。
冒頭、大野理事長が「トランプ氏の米大統領就任により先行きを心配している方も多いと思うが、愛鋲協も5月23日に総会を迎え、一区切りがついて新体制になっていくものと考えている。それまでに新年賀詞交歓会と総会の準備、セミナー等があるので、皆さんで打ち合わせをしていきたい」と挨拶。
議案審議に入り、令和6年度ボウリング大会の報告が松原徳幸理事(千代松螺子社長)より行われた。12月15日に名古屋グランドボウル(名古屋市緑区忠治山)で開催したボウリング大会には111名が参加。2ゲーム行い、男性の部はヒガシセトリョウさん(中部製作所)が365点で優勝、女性の部ではムラセカナミさん(八幡ねじ)が265点で優勝した。次回大会に向けての改善点なども審議された。
令和7年新年賀詞交歓会は、1月24日午後6時30分より一鳳(名古屋市熱田区金山町)で開催する。17名参加予定。司会を鈴木憲一副理事長(エフシーテック社長)、挨拶を大野理事長、乾杯を小倉正嗣副理事長(小倉商店社長)、中締めを土方博之理事(金城螺子製作所専務)がそれぞれ担当する。
セミナーは、2月13日午後5時30分より安保ホールにて「知らないと損をする公的支援制度の活用」をテーマに実施する。愛知県よろず支援拠点コーディネーターの武田宜久氏(中小企業診断士)が国・県による中小企業や小規模事業者に向けた支援制度について紹介する。
第52回通常総会は、5月23日に開催する(会場未定)。
ソディックの子会社が
カナダ支店を開設
ソディックの販売子会社であるSodick, Inc.(米国)は、2024年12月にカナダ・オンタリオ州にカナダ支店を開設したことを発表した。工作機械・消耗品などの販売、保守・サービスを主な事業内容とし、同月9日に営業を開始した。
2025年3月末には新オフィスとショールームが完成する予定。既存顧客へのサービスと消耗品販売を中心に対応してきたが、3月からは放電加工機など機械の営業活動も開始する予定だ。
今後は、5月に新オフィス・ショールームでのオープンハウスの開催、9月29日~10月2日にはトロント地域で開かれる工作機械展示会「Canadian Manufacturing Technology Show(CMTS)」に出展するなど、カナダ市場での事業拡大に向けた活動を推進していく計画。
カナダ支店の所在地及び電話番号は次の通り。▽所在地=510Rowntree Dairy Rd,Unit2,Woodbridge,ON L4L 8H2,Canada▽電話=1-905-850-2336
北名古屋市に同社最大の物流センター
「プラネット愛知」竣工
トラスコ中山 100万アイテムの在庫保有が可能に
機械工具卸売商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=東京都港区)は2月4日、愛知県北名古屋市で建設していた同社最大の物流センター「プラネット愛知」の竣工式を執り行った。当日は内覧会も行われ、関係者や報道陣に倉庫と事務所が公開された。
プラネット愛知は、2026年7月に稼働予定。同社29か所目の物流センターとなる。延床面積は2万6802坪(8万8602㎡)と東京ドーム約2個分の広さがあり、在庫アイテム数を現在の61万アイテムから約100万アイテム(現在の約2倍)まで拡大するとともに、最先端の物流機器を導入することで1日約10万行の出荷を可能とし、業界で最速・最短・最良の納品実現を目指す。
また、1か所で保有できるアイテム数が大幅に増えることで、現在強化している「ニアワセ+ユーチョク(荷物詰合わせ+ユーザー直送)」のサービス向上を図る。物流・運送業界では働き方改革やカーボンニュートラルへの対応が求められており、プロツールの流通でも「荷分かれ」による出荷個数増加など様々な課題が顕在化。こうした状況に対応するため、問屋である同社が販売店(小売業)の先のモノづくり現場のユーザーへ、複数の商品をできるだけ一つの箱にまとめて出荷するサービス「ニアワセ+ユーチョク」を展開している。プラネット愛知ではニアワセできる商品の数を増やして「荷分かれ」を抑制する。さらに、卸売業から販売店経由の配送を省略することでサプライチェーン全体の効率を高め、納期、梱包資材、配送運賃、環境負荷、作業負荷の軽減に取り組む。
竣工式には、中山社長をはじめ、設計・施工を担当した大成建設の相川善郎社長らが参列し、修祓や降神、玉串奉奠(ほうてん)などの儀式が滞りなく行われた。
神事の後の直会では、中山社長が「ニアワセ+ユーチョクは、他社にはできないサービスであり、さらに利便性を上げていきたい。また、BCP対応の強化も今年の大きなテーマ。既に災害復旧・復興商品を特定し、通常3か月在庫の所を6か月にして商品供給が滞らないようにする仕組みはあるが、まだまだ不十分。商品の幅を広げ在庫を置いて、どんな災害が起こっても商品供給を迅速に行うという企業の使命を果たせるようにしたい。このセンターもその任務を負うことになる。社会のお役に立ちながら、我々も成長していきたい」と挨拶。
相川大成建設社長は「この建物はトラスコ様にとって最大、最先端の次世代物流センター。最先端物流機械設備の導入に対応し、マテハン計画の自由度、将来的な発展性がある建物とすることを設計の課題とした。BCP対策も重要で、免震装置をはじめ、停電・断水時に72時間の発電と給水排水ができる設備を有している。また、この場所がら洪水への対策も行っている。さらに、屋上に約1800¥文字(G0-9361)の太陽光発電装置を設置。換気に関しても省エネ対策を万全にした」と話した。
沼澤満大成建設中部支店作業所長の音頭で乾杯。
最後に、橋口慎太郎トラスコ中山物流本部物流企画部ロジプラットフォーム開発室兼プラネット愛知準備室室長が「プラネット愛知は、太陽光発電パネル、食堂、託児所完備で、働く従業員にとっても最高の環境を作っていただいた。それを受け取り、我々でこの素晴らしい建物に設備や在庫を入れていく。お客様からプラネット愛知があって助かったよと言っていただけるように、また弊社の業績拡大に貢献できるように最善を尽くし、安定稼働まで全力で取り組みたい」と挨拶し、三本締めでお開きとした。
【プラネット愛知の概要】所在地=愛知県北名古屋市沖村白弓1-1▽アクセス=名鉄犬山線「西春駅」より約2・5㎞(車で9分)▽敷地面積=1万2595坪(4万1634㎡)▽延床面積=2万6802坪(8万8602㎡)※東京ドーム約2個分▽建物構造=複合構造(柱RC梁S構造)、免震構造▽階数=倉庫4階、事務所4階▽能力=出荷行数10万行/日、保管点数100万アイテム▽建屋竣工=2025年2月▽稼働=2026年7月予定▽設計・施工=大成建設。
4月22日まちづくり・24日ものづくり
「2025吉岡幸スプリングフェア」
石川支店で3月27日、プレイベント開催
建設・産業資材のトータルサプライヤー、吉岡幸(社長=吉岡正修氏、本社=福井市宝永)は4月22日(火)・24日(木)の両日、吉岡幸テクノセンター(福井市二の宮1-12-7)にて「2025吉岡幸スプリングフェア」を開催する。
22日の「まちづくり」に41社、24日の「ものづくり」には37社の関連する有力メーカーが出展し、最新技術や商品を紹介。新しい時代を見据えたビジネスの可能性を広げる展示会をめざす。
開催時間は2日間とも午前9時から午後5時まで。来場記念品の進呈(数量限定)ほか、来場者抽選会などの催しも行われる。
また、3月27日(木)にはプレイベントとして、「2025吉岡幸スプリングフェアin 石川」の開催も決定。2022年に新築移転した同社石川支店(石川県能美市山口町力56)にて、テクノセンターとは異なる厳選メーカー15社による展示会を開催する。
開催時間は午前9時から午後4時まで。来場者には松井秀喜ベースボールミュージアムの入場券が進呈される。
詳細については、同社ホームページ(http://www.yoshiokakoh.co.jp/)を参照。
経営対策セミナーで
自身の強み、社員の強みを知る
愛知県管工機材商協組 明日からの社業に活かせるセミナー
愛知県管工機材商業協同組合(理事長=峰澤彰宏氏・MINEZAWA社長)経営対策部会(部会長=福元良貴氏・山信社長)が主催する「経営対策セミナー」が2月25日午後3時より、名古屋市中村区の愛知県産業労働センター・ウインクあいちで開催された。当日は組合員や賛助会員ら、およそ30名が参加した。『自分と従業員の“強み”を理解してビジネスを飛躍させるタイプ診断方法』と題した今回のセミナー。インプルーブ(所在地=名古屋市中区丸の内)社長の大畑祐貴氏が講師を務めた。福元部会長は本セミナーを企画するにあたり、「経営者にとって重要な要素である“情報”“ヒト”“モノ”“カネ”の4つの視点で、経営に対するストレスから解放され成長を始められるセミナーを経営対策部会では考えています。経営者の方だけでなく、役職者、従業員の方にもご参加いただけたらと思います」とコメントしている。
小川誉之副理事長(小川管商社長)から冒頭、「経営対策部会のセミナーはコロナ禍で何年かできなかったのですが、昨年から復活し、今年もこのように開催することができました。今回は大畑祐貴先生の『自分と従業員の強みを理解してビジネスを飛躍させるタイプ診断方法』と題したセミナーですが、皆さんの社業にきっと役立つものと思いますので、今日はしっかりと学んでいただいて明日以降に役立てていただければと思います」と挨拶があり、およそ1時間30分のセミナーがスタートした。
社業が伸び悩んでいる原因のひとつに経営者自身の強み、部下や後輩の強みを理解できていないことが比較的多く見受けられるとのことから、自身や部下の“強み”の診断方法と、普段の業務への“強み”の活かし方が大畑氏から参加者へ、グループディスカッション等を交えながらレクチャーされた。
講義を終え、村井善幸副理事長(経営対策部会担当/オータケ会長)は「今日は大変勉強になりました。人にはいろんなタイプが居ますが、タイプの違う人達とどう向き合って、その人達を最大限活かせる対応を見出すことが非常に重要だと実感しました。どうしても自分の考えを押し付けてしまいがちですが、これからは自分も含め若手社員達のタイプを理解し、相手に寄り添って、接し方を変えていく必要があると感じました。昨今はどこの会社さまも採用が難しいと思いますが、せっかく入ってくれた社員と同じ方向を見て社業を進めていくためにも、今日学んだことを明日からさっそく実践していきたいと思います」と感想を述べていた。
3月21日は『バルブの日』
新たな中間計画を羅針に
日本バルブ工業会 80周年に向け
日本バルブ工業会(会長=西岡利明氏・SANEI社長)は、その創立日である3月21日を『バルブの日』と制定し、バルブ・水栓産業の進歩発展、満足度や地位の向上を目指して日々活動を続けている。2025年3月21日、西岡日本バルブ工業会会長より以下のコメントが届いたので紹介する。
◇
日本バルブ工業会も昨年3月で70周年という節目を迎え、次の80年に向け新たなスタートを切っています。
『Ⅴ80 STAGE Ⅰ From Now 70 th』~会員の期待以上に満足度の高い工業会を目指して~
①サステナブルなバルブ業界へ
②次世代人財育成と働きやすい職場へ
③情報・事業の活性化による認知度・満足度向上
④業界ネットワーク、産官連携強化による地位向上、を新たな中期計画とし、2024年度~2026年度をSTAGEⅠ、
その後STAGEⅡ、STAGEⅢへと進化させ80周年への羅針とします。各項目とも非常に重要で、当工業会が社会の一員として大いに貢献出来ればと思っています。
いよいよ4月13日から大阪関西万博が開催されます。世界中から来日される方々が日本の都市・文化に触れられ感動を共有して貰えるまたと無い機会になると思います。当工業会は流体制御により社会インフラの要の役割を担っています。諸外国の方々にもその快適で便利な公共施設を享受して頂きたいものです。当工業会のメンバーの中にも大阪関西万博に多数提案・協賛されています。私としても、大阪関西万博が盛り上がる事を期待しています。
最後に、日本バルブ工業会を取り巻く全ての方々の、ご健勝を心よりご祈念申し上げ、ご挨拶とさせて頂きます。
2024年度事業について
準備進捗状況の確認など
愛機工青年部 2月度役員会開催
愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)の青年部(部長=滝澤有一氏・松本商店社長)は2月14日、名古屋市中区金山の個室居酒屋 牛煌(GYUOU)金山本店で2月度役員会を開催。青年部役員ら10名が出席した。この日、愛機工青年部2024年度の、残る事業の進捗状況等について以下の審議・報告がなされた。
【議事1/日帰りバス旅行・レクリエーションの準備進捗状況について(厚生担当)】3月8日開催(本紙発行時、開催済み)。『大井川鉄道に乗って大井川の絶景を満喫!&いちご狩りバスツアー!』について役員会当日現在、定員80名に対して参加申し込みは75名。(最終的に定員80名に達した)
【議事2/講演会の準備進捗状況について(教育担当)】名古屋市中区金山の名古屋都市センター会議室にて、2月28日午後6時30分より午後8時30分までの約2時間にわたり開催。菅野祥一氏を講師に招き、ハラスメント対策について学ぶ(本紙発行時、開催済み)。
【議事3/組合野球大会の運営サポートについて(総務担当)】3月15日に決勝戦を迎える組合野球大会について、決勝戦運営サポートに愛機工青年部の厚生・教育・総務の各部から2名ずつ参加することが確認された。サポートメンバーは各部ごとで選出されることとなった。
以上で議事審議ならびに報告は終了した。青年部の次回役員会は4月15日、組合事務所での開催が予定されている。
Digital E3Coreシリーズ
「エッジAIボード」
DMG森精機 工作機械に搭載
DMG森精機(社長=森雅彦氏、東京本社=東京都江東区)は、グループ会社のDMG MORI Digital(社長=鈴木祐大氏、本社=札幌市厚別区)が新たに開発したDigital E3 Coreシリーズ「エッジAIボード」を工作機械に搭載すると発表した。
Digital E3 Coreシリーズは「Embedded」「Edge」「Extensible」を実現する組込CPU基板シリーズ。「エッジAIボード」は、カメラでの撮影とAI処理が可能な小型・省電力の組込CPU基板だ。工作機械に代表される振動、加工熱、オイルミスト、電磁波ノイズなどが発生する厳しい環境条件でも動作する高い信頼性を実現している。またファンレスかつ小型で設置しやすく、さまざまな環境に設置可能だ。
まずは、同社の「AIチップリムーバル」へ順次搭載が開始される。AIチップリムーバルは、AIを用いて工作機械の加工中に発生する切りくずの堆積状況を分析、切りくずを自動で効率的に除去することで機械停止や加工不良を軽減し、自動化システムの生産能力を最大限に発揮できるようにサポートする製品である。従来は別置きの産業用パソコンと専用のモータ制御基板を用いてAI処理とクーラントノズル駆動制御を行っていたが、今回開発されたエッジAI組込プラットフォームをベースとした組込基板に置き換えられる。これにより、産業用パソコンおよび各種電装機器を内蔵した大型の電装ボックス等の別置き設置が不要となり、工作機械の制御盤内に設置することが可能となることから、省電力・省スペースを実現してくれる。
主な特長は以下の通りだ。①高性能CPUとAI専用アクセラレータを搭載。②組込カメラに対応。③環境を選ばず設置可能。④多彩なインタフェース。
本製品に関して詳しくは、同社ウェブサイトへアクセスを。
サステナブルな商品・サービスを紹介
TOYOワンマンショー2025盛況
東陽 カーボンニュートラルエリア新設
東陽(社長=羽賀威一郎氏、本社=愛知県刈谷市)は1月16、17の両日、「TOYOワンマンショー2025」を刈谷市産業振興センター・あいおいホール(刈谷市相生町)で開催した。初日開場直後から多くの来場者が訪れ、2日間の来場者数は目標の4千人をほぼ達成した。
同社は今年1月に創業70周年の節目を迎え、今展示会では「70周年に感謝を込めて、サステナブルな未来を創造しよう」をテーマに、メーカー約80社の出展を得て、カーボンニュートラルに向けた省エネ・環境商品や、自動化・省人化、DX推進を支援する最新のソリューションを提案した。
会場1階の工具エリア、機械エリア、東陽エリアに加え、今回2階に新設されたカーボンニュートラルエリアには6社が出展。名古屋工芸(名古屋市中川区)が廃プラ・成形材を用いた3Dプリンターによる造形テストを実演したほか、コスモテック(京都市伏見区)は軽量コンパクトなエアー駆動方式のスラッジ回収装置を展示し強力でスピーディな処理性能をアピールした。
会期中に開催された、最新EV事情に関するセミナーや出展メーカーによる講習会も好評を博した。
ワンマンショーは例年3月に開催していたが、顧客の決算期までの期間を広げて充分な商談ができるよう、今年から1月(遅くても、2月上旬まで)に変更した。
初日に行われた開会式で羽賀社長は、「当社は1955年1月16日、ちょうど70年前の本日、誕生した。この東陽70年の歴史はお客様、そして皆様メーカー様、地域の皆様、社員の力が融合してこその歴史であったと改めて実感している」と述べて感謝の意を表した上で、今展示会について「近年はカーボンニュートラルに始まり、DX、GX、また自動化・省人化、省エネ、IoTなど、様々な技術革新やコスト低減が大きな課題となっている。それら全ては最終的にサステナブルな未来を築き上げるためにある。今年はトランプ米大統領が再登板し、戦争、通商政策、温暖化など様々な問題を抱えた状態で始まる。自動車業界においても、2024年はEVシフトが鈍化した年だったが、これから先は不透明な状況。そのような中でもサステナブルな未来をつくるための動きが止まることはないと信じている。このワンマンショーにおいても皆様のサステナブルな商品・サービスをお客様にしっかりとアピールしていきたい」と挨拶。
続いて、出展メーカーを代表して挨拶に立った岡野帝男北川鉄工所社長が「本日から東陽様のワンマンショーがスタートする。各メーカーは色々な商品開発、技術革新を日々行っているが、ユーザー様と直接接点を持つ東陽様の情報を共有させていただき、良い商品を市場に出して日本が再びモノづくりで世界№1になっていくことは、我々にとって大切ではないか。東陽様との連携を更に深め、日本のモノの価値を世界に広めていく必要がある。皆様とともにエールを交わしてワンマンショーのスタートを切らせていただきたい」と述べ、同氏の掛け声で「頑張ろう!」を唱和した。
INTERMOLD2025・金型展2025
金属プレス加工技術展2025
AM EXPO東京
4月16日(水)~18日(金)の3日間
日本金型工業会、日本金属プレス工業協会、日本AM協会の3団体がそれぞれ主催する「INTERMOLD/金型展2025」「金属プレス加工技術展2025」「AM EXPO東京」が4月16日(水)~18日(金)の3日間、東京ビッグサイトで開催される。開催規模は524社・団体、745小間(3月10日現在)。「技術連携で変革をリードする」をテーマに、金型や金属プレス加工技術のほか、AM(アディティブマニュファクチャリング)の最新製品や技術・サービスによるソリューション提案が行われる。運営はインターモールド振興会。
今回は新企画として「ロボット・AI活用フェア」と「プラスチック部品製造技術フェア」を実施。「ロボット・AI活用フェア」では、生産稼働率の向上や品質・管理などに大きく寄与するロボット・AIの活用を複数の講演にて提案する。
一方の「プラスチック部品製造技術フェア」では、インターモールドの強みである「金型加工」と「部品製造+プラスチック成形」をテーマに、樹脂素材や製造技術、成形機など、プラスチック加工に関わる製品やサービスを、部品加工メーカーや自動車・医療・半導体など樹脂製品に関わる企業へPRする。
さらに、生産性向上・業務効率改善をテーマにした「製造業DXフェア」や、鍛造・自動車部品・航空機部品といった各分野の製造技術を企画フェアで紹介する。
同展示会は「完全事前来場登録制」となっており、現在、公式サイト(https‥//www.intermold.jp)から登録を受付中。
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セミナーや出展者情報を公式サイトで公開
会期中は、基調講演をはじめ、自動車製造の注目技術「ギガキャスト」やその中心に存在する自動車メーカーが参加する特別講演、各フェアと連動した専門的な講演など、50以上のセミナーを開講。公式サイトで詳細を公開している。
展示会の開催時間は午前10時から午後5時まで。入場料3千円(税込・事前来場登録後、来場者証持参者は無料)。
「INTERMOLD/金型展2025」を主催する日本金型工業会の山中雅仁会長は主催者挨拶で「素形材産業界が連携して、最新技術の提案とセミナーを通じた事例を紹介します。各出展企業団体各位においては、人智と技術の粋を結集した専門性の高い個性的な企画展示がされていますので、皆様には進んで足をお運びいただき、新たなビジネスチャンスに結びつけていただくことを心より願っています」とコメントしている。
第33回ダイドーニューイヤーコンサート
ゲストにヴァイオリンの
服部百音さんを迎えて開催
新春恒例の「ダイドーニューイヤークラシックコンサート」が1月25日、名古屋市東区の愛知県芸術劇場コンサートホールで開かれた。このコンサートは、メカトロニクスの専門商社ダイドー(社長=山田貞夫氏、本社=名古屋市中村区)が取引先や児童福祉施設の児童らを招待して毎年開催するチャリティーコンサートで、今年で33回目。
今回は、ヴァイオリンの服部百音さんをゲストに迎え、オーケストラはセントラル愛知交響楽団、指揮を同楽団音楽監督・角田鋼亮氏が務めて行われた。服部さんはサン=サーンス「ヴァイオリン協奏曲第3番ロ短調」の独奏を披露し、聴衆を魅了した。
後半始めの演奏は、山田ダイドー社長の特別指揮によるベートーヴェン「交響曲第5番ハ短調『運命』第1楽章」。熱のこもった指揮に会場から大きな拍手が送られ、マイクを向けられた山田社長は「満90歳になりました。生きているうちは、皆さんに元気を与え、喜んでいただきたい」と述べ、音楽のある人生の素晴らしさを伝えた。
司会進行はマーシー山本教授(セントラル愛知交響楽団音楽主幹の山本雅士さん)とCBCアナウンサーの渡辺美香さん。
このコンサートでは毎回、会場内でチャリティー募金が行われており、集められた善意は名古屋市福祉基金に全額寄付されている。コンサートの中で目録の贈呈が行われ、名古屋市の広沢一郎市長と名古屋市社会福祉協議会の山田俊彦副会長より山田社長に感謝状が授与された。
広沢市長は、子育て支援のための寄付に感謝の意を表し、「今回の招待においては、里親の子供たちが参加されています。このような一流の音楽に触れることで心が癒されることは勿論のこと、日常生活にはない大変貴重な機会になったと思えます。こうした文化的な体験を確保しながら、子供たちが豊かに成長できる街を築いてまいります」と語った。
高い柔軟性と使いやすさ実現
『Octomill 06』
セコ・ツールズ・ジャパンより新発売
セコ・ツールズ・ジャパン(名古屋本社=名古屋市中村区)のOctomill(オクトミル)06は、従来品と比較して、フェースミルカッターとしての使いやすさと柔軟性、安定性が大幅に向上している。チップ自動調芯機能は安定した確実な位置決めが特徴で、マルチチップポケットにはさまざまな形状のチップを収納でき、幅広い加工用途に対応可能だ。
Octomill06のチップ自動調芯機能は、何度でも素早く確実なチップの取り付けが可能。長いチップねじを採用したことで、カッターボディからねじを外すことなくチップを交換できる。また、片面チップ取り付け時の利点は残しつつ、チップ取り付け部を、カッターブレードを支持面から離すことで、両面チップのように使用できるという。Tobias Jakobiプロダクトマネージャーは「カッターブレードと支持面が接触しないようにしたことでチップの劣化部分の破損や未使用の刃の部分への影響が抑制されます。さらに、自動調芯機能で不安定なチップや刃先、工具の破損、作業の中止による損失や、やり直しを防止できます」とコメントしている。
Octomill06は、不安定な設定や厚みのない部品への使用に最適な選択肢と言える。直線カッターブレード付き右勝手仕様のOctomill06は+16度という高いねじれ角を採用しており、半径方向および軸方向の力を抑えて品質の高い仕上がりを実現してくれる。加工部品へのカッターの滑らかな出入りを実現し、後端面の切削を抑制。また、Octomill06はカッターブレード全体で劣化にムラがでない。
Octomill06のマルチチップポケットには、フェースミル加工用チップ、丸型チップ、通常のハイフィードチップを収納できる。これにより、1台のカッターでフェースミル加工、ランピング加工、ヘリカル補間加工、プロファイリング加工など、さまざまな用途に効果的に対応することが可能となる。幅広いチップ材種や形状を取り揃え、P、M、K、N、S、Hにわたる被削材グループで最適な加工が実現する。