第2811号 令和4年4月10日
開催規模は178社・団体、1056小間に
『ロボットテクノロジージャパン2022』
出展者説明会を愛知県国際展示場で開催
6月30日から3日間にわたり愛知県で開催される産業用ロボット・自動化システムの専門展「ロボットテクノロジージャパン(RTJ)2022」(主催¥文字(G0-935A)ニュースダイジェスト社、共催¥文字(G0-935A)愛知県機械工具商業協同組合)の出展者説明会が3月17日、展示会場となる愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)の会議室で開かれ、開催規模や概要、動員計画、主催者企画等について説明された。初開催となる今展は、出展者数178社・団体、展示小間数1056小間(3月4日現在)の開催規模で行われる。
RTJは2年前の2020年に開催予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響により中止を余儀なくされ、今回、改めて新たな自動化技術を訴求する機会を創出する。
冒頭、主催者を代表してニュースダイジェスト社の樋口八郎社長が「今回は仕切り直しの展示会、初めてのRTJの開催です。ロボット化、自動化は言うまでもなく製造業で不可欠な技術。この展示会で皆様の技術、最新の商品を展示していただいて、中部の製造業の皆様に最新の情報をご提供いただきたいと思っています。事務局としては、出展の成果がしっかり出せるよう、開催まで100日余りですが全力投球で準備を進めたいと思います」と挨拶。
続いて、共催者を代表して水谷隆彦愛知県機械工具商業協同組合理事長(ミズタニ機販社長)が挨拶に立ち「開幕へのカウントダウンが始まっています。私ども愛知県機械工具商業協同組合のメンバーは、一人でも多くの顧客、ユーザー様にご来場いただけるよう、展示会のPRに努めてまいります。出展者の皆様方には是非このRTJで、工場の自動化に関する新製品や産業ロボットをご紹介していただくと同時に、リアル展示会の良さをお客様(来場者)に感じていただける工夫を凝らした展示をお願いします」と述べ、出展への感謝の言葉で締めくくった。
出展者説明会では、RTJ2022の開催概要(別掲)、動員計画、主催者企画、出展者マニュアル等について、平野清嗣RTJ事務局長より説明された。
来場者動員に関しては、多数の業界関係者やユーザー団体に来場を促すため、幅広い業界のメディアを活用し、さまざまな広報ツールを駆使して情報発信に努める。主催者による広報宣伝として①各種媒体広告掲出ならびにパブリシティー活動②公式ウェブサイト、SNSの充実③関連団体を通じた来場誘致④地元ユーザーヘの働きかけ―を計画している。
主催者特別企画としては、会場内の特設ステージでセミナーを開催し、その隣接スペースでは特別展示コーナーを開設する。会期初日は、国内外のロボットメーカーと経済産業省から登壇者を招き、ロボット産業の未来像を探るスペシャルセッションを開催する。また、最終日には「新分野に学ぶロボット活用術(仮題)」と題し、新たな分野でのロボット活用事例を紹介。特別展示でも同セミナーに関連する製品などを披露する。
会期2日目には同時開催企画として、FA・ロボットシステムインテグレータ協会の主催で、SIer同士やSIerとロボット導入検討企業が交流を図るためのイベント「SIers’ Dayin愛知」を開催する。
【開催概要】
▽名称¥文字(G0-935A)ロボットテクノロジージャパン2022(略称¥文字(G0-935A)RTJ2022)
▽会場¥文字(G0-935A)Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)B、C、Dホール
▽開催規模¥文字(G0-935A)178社・団体、1056小間(3月4日現在、主催者企画含む)
▽会期¥文字(G0-935A)2022年6月30日¥文字(U+322D)~7月2日¥文字(U+322F)の3日間
▽開場時間¥文字(G0-935A)午前10時~午後5時
▽入場料金¥文字(G0-935A)1人1000円、団体10人以上1人500円(いずれも税込)。※公式ウェブサイトからの事前登録者、海外来場者、学生は無料
▽主催¥文字(G0-935A)ニュースダイジェスト社
▽共催¥文字(G0-935A)愛知県機械工具商業協同組合
▽後援¥文字(G0-935A)経済産業省、愛知県(順不同)
▽協賛¥文字(G0-935A)(一社)日本ロボット工業会、FA・ロボットシステムインテグレータ協会、(一社)日本工作機械工業会、他各工業会・団体(順不同、申請予定)
▽出展製品¥文字(G0-935A)垂直多関節・水平多関節・パラレルリンク・直交・協働など各種産業用ロボット、ガントリーローダー、AGV/AMR、自動倉庫、ソーター、マテハン装置・機器、ピッキングシステム、その他物流機器、各種ハンド、ロボット構成部品、周辺機器、各種センサー・制御機器、ソフトウエア、AI・IoT関連装置およびシステム、ロボット搭載機械・装置、自動化技術提案など。※サービスロボットや介護ロボットなどは対象外
2022年2月分工作機械受注総額
1400億円割れも堅調持続
日工会 各種リスク要因の影響軽微
日本工作機械工業会(日工会、会長¥文字(G0-935A)稲葉善治氏・ファナック会長)が3月23日発表した2022年2月分の工作機械受注額(確報値)は、総額が前年同月比31・6%増の1389億98百万円となり、16か月連続で前年を上回った。前月比は2・7%減で、2か月ぶりの1400億円割れとなったが、内外需とも堅調持続。1000億円超えは13か月連続となった。ウクライナ情勢や中国における新型コロナ感染拡大など各種リスク要因の影響は2月時点では軽微とみられる。
内需は、前年同月比60・4%増の488億59百万円となり、12か月連続で前年を上回った。前月比も10・6%増と2か月ぶりに増加。2か月連続の500億円割れとなったが、国内需要は部材不足等の懸念がある中で半導体関連を中心に堅調だった。
内需の主要4業種では、「一般機械」が、産業機械等、金型とも前月より減少し、2か月連続の200億円割れ。「自動車」は、自動車部品、完成車とも前月より増加したものの、2か月連続の100億円割れとなった。「電気・精密」は、初の100億円超えとなり過去最高額を記録。「航空・造船・輸送用機械」は、7か月ぶりの10億円割れとなった。
外需は、前年同月比20・0%増の901億39百万円となり、16か月連続で前年を上回った。アメリカと台湾の大型受注の反動減もあり前月より減少したが、2か月連続の900億円超えと高水準が持続した。
地域別にみると、「アジア」は、東アジアで前月より減少し、2か月ぶりの450億円割れとなったが、400億円超えは5か月連続。「北米」は、6か月連続の250億円超えと高水準が持続した。「欧州」は、2か月連続の200億円超えで、地政学リスクの影響は2月時点では軽微だった。
3月上旬に行った会員アンケート調査結果によると、受注動向見通し(2022年4~6月期)は、「増加」が17・6%と前回12月の調査結果(2022年1~3月期見通し)に比べて6・8Pt低下し、「保合」が73・0%で前回から6・8Pt上昇。「減少」は9・5%で横ばいだった。DI値(増加¥文字(G0-934A)減少)は8・1で、6四半期連続のプラスとなったが、前回から6・8Pt低下し5四半期ぶりに10を下回った。これらの結果から、2022年第2四半期は、勢いが弱まりつつも、引き続き増加傾向が続く見通しとなった。
“安全意識”を持って運転を
『交通安全の価値を考える』機会に
イトウ 社員対象に講習会開催
住宅設備機器ならびに給排水関連の設備資材を総合的に取り扱うイトウ(社長¥文字(G0-935A)伊藤辰之氏、本社¥文字(G0-935A)名古屋市北区)は3月24日¥文字(U+322D)、マスク着用、アクリル板の設置、室内の換気など、新型コロナウイルス感染症対策を充分講じたうえで、『交通安全の価値を考える講習会』を開催した。今回で3回目を数える本講習会には同社従業員と、仕入先、取引銀行のスタッフら15名が参加。AAKK(愛知県安全運転管理協議会)の小林眞専務理事が講師を務めた。
『交通安全の価値を考える』と題した本講習会は、①交通事故情勢とその背景、②安全運転(管理)の目的、③安全運転ができない理由、④交通情勢の現状と重要課題、⑤過失の程度と結果の重大性、⑥警察官が交通違反を取り締まる理由の6つのパートに分けられ、実際に起こってしまった交通事故のドライブレコーダー動画なども交えながら“なぜ交通事故は無くならないのか?”“安全運転ができないのはなぜか?”“どうすれば事故を防ぐ運転ができるのか? そのために必要なモノはなんなのか?”を受講者自身が考え、理解する90分となった。
小林講師は「悪質な、故意ともいうべき運転によって引き起こされた事故も、ありふれたわずかな過失によって発生した事故も、その結果、失われた命は同じである。ご家族の怒りの強さこそ異なれど、その悲しみは同じである。交通事故を減らすために必要なものとは知識ではない。私たちに不足しているのは、それを深く考えて実行しようとする意志である。車の安全機能が急速に進化している現代とは、一人ひとりのドライバーが、安全運転を実行し継続することを自ら決意すべき時代のことである。人が過失から免れることのできない存在であるとするならば、“安全運転”とは、誰かの過失を補うだけの安全意識を持ち続けることであり、自分の人生を守り、誰かの人生を守るもののことである。今こそ安全運転の価値を認めることによって、私たちは過去のどの時代にも実現することができなかった、安全な新しい交通環境を創り出すことができるのではないだろうか」と受講者に訴えていた。
小林講師は法政大学法学部を卒業後、愛知県警察官に採用される。警察庁警備局への出向後、愛知県名古屋市の南警察署副署長、公安委員会執務官、災害対策課長、通信指令課長、緑警察署長、住民サービス課長、任警視正 交通部運転免許管理担当参事官、春日井警察署長を歴任。2016(平成28)年3月に愛知県警察を退官し、現在はAAKK(愛知県安全運転管理協議会)の専務理事を務める傍ら、講演会等の講師も務める。本講習会と同タイトルの著書「交通安全の価値を考える」を執筆している。
【INTERMOLD/金型展/金属プレス加工技術展 開催概要】
●開催日程▽2022年4月20日¥文字(U+322C)~同23日¥文字(U+322F)
●開場時間▽午前10時~午後5時(最終日午後4時まで)
●開催会場▽インテックス大阪(大阪市住之江区南港北1¥文字(G0-934A)5¥文字(G0-934A)102)
●主催▽日本金型工業会/テレビ大阪(INTERMOLD/金型展2022)、日本金属プレス工業協会(金属プレス加工技術展2022)
●予想来場者数▽5万人
●入場料▽3000円(招待券持参者、事前来場登録者は無料)
●運営&問合せ▽インターモールド振興会(テレビ大阪エクスプロ内)¥文字(G0-935A)電話(06)6944¥文字(G0-934A)9911
INTERMOLD/金型展2022
金属プレス加工技術展2022)
インテックス大阪で20日から4日間開催
大阪展開催にあたり
一般社団法人日本金型工業会
会長 小出 悟
はじめに『INTERMOLD2022/金型展2022/金属プレス加工技術展2022』開催に際し、コロナ禍にもかかわらず多大なるご支援・ご協力を賜りました各出展企業、関係諸官庁ならびに関連諸団体の皆様には、本展開催を迎えることができましたことを厚く御礼申し上げます。
新型コロナウィルス感染症の終息が未だに見通せない中、地球温暖化問題や半導体不足による供給網の寸断、原油価格の上昇によるエネルギー価格や原材料費の高騰、さらにはロシアによるウクライナへの侵攻と今後の社会経済にどのような更なる影響をもたらすのか、今までは考えなかったことや予想もしていない事態が生じる可能性もあり、その意味では大変な状況が私たちに忍び寄っていると言えるでしょう。だからこそネガティブにならずポジティブなものの見方をすることが必要であり、しっかりと地に足を付け考えて出来ることを一つ一つ実行していく行動こそが未来につながって行くものだと言えるのではないでしょうか。将来の成功の二文字はそれぞれの事柄に出来ることから積極的に行動するか否かにかかっているように思います。
このような時代を強く生き抜いていくために改めて考え及ぶことが「人」に関わることで、乗り越えなければならない大きな問題であるということに気付かされます。人の雇用がままならない中、如何に少数でも精鋭なる部隊を整えるのかが社会にも組織にも必要なことであり、そのための努力と費やす時間は計り知れないものを感じますが、避けて通ることのできないものであることは間違えありません。
本展では、人の能力を最大限に活用するための最先端の省人化・自動化技術をはじめ金型製造における生産性向上に寄与する技術が全て網羅されていると言っても過言ではありません。是非、会場にて、ご自身の目と耳で最新技術を体験ください。また、人と人とのつながりがコロナ禍で希薄になっている今こそ、そのつながりを再構築する場としても本展示会を活用ください。さらに、昨年に引き続きオンライン企画を豊富なラインアップで多数ご用意しておりますので、オンラインならではのメリットをリアル展示会ともに享受いただければ幸いです。
最後に、本展が、最先端技術や情報を提供し、企業の競争力強化、安定した経営体質づくりの一助となることを願うとともに金型産業をはじめ日本の製造業界の連携強化にお役に立てることを祈念して挨拶とさせていただきます。
女性工学系人材の育成支援
奈良女子大学と包括協定を締結
DMG森精機 奈良商品開発センタでの実習など
DMG森精機(社長¥文字(G0-935A)森雅彦氏)は3月1日、国立大学法人奈良女子大学と、連携と協力に関する包括協定を締結した。同日午前10時より奈良女子大学の今岡春樹学長と森社長が出席し、同学内にて調印式を行った。
DMG森精機はこれまでも、奈良県、三重県、兵庫県と、地域振興や技術系教育の推進などで協働する包括協定を締結し、工業高校を含めた教育機関への最先端工作機械の貸与や、同社エンジニアによる加工ノウハウや最新技術に関する授業の実施など、学生が産業界の最先端機器で学習できる環境を提供してきた。
奈良女子大学は今年4月に奈良教育大学と法人統合を行い、国立大学法人奈良国立大学機構が設置する奈良女子大学として新たにスタート。新法人としての新たな取り組みの柱の一つとして奈良女子大学に開設される、女子大学で日本初となる「工学部」において、同社から講師の派遣やマシニングセンタ技術を活用したカリキュラムの考案、奈良商品開発センタ(2022年夏に開設)での実習などを行い、工学系の女性育成を支援していく。
さらに、奈良女子大学工学部総合研究棟H棟のネーミングライツを取得し、2022年4月1日から2032年3月31日までの10年間、「DMG MORI棟(工学系H棟)」と命名する契約を締結した。
調印式の挨拶で今岡学長は、今回の包括協定の意義について「女性のSTEAM(科学Science、技術Technology、工学Engineering、アートArt、数学Mathematics)人材育成に大学と企業が協力をするということで、日本ではなかなか進んで来なかった話に風穴を開けて行こうということになる」と強調。
工学部の立ち上げにあたっては「色々な制約があり、極端な言い方をすると工場を一つ持てということなのだが、最近はそこまで言わなくても、色々な教育のための設備が必要。それを大学で用意するのは大変」であり、DMG森精機の協力が不可欠だったと改めて感謝の意を表した。
森社長は「私どもには社員用の設備があり、ちょうど今、JR奈良駅前に商品開発センタを作っており、1、2階が実験工場兼実習工場となっている。ここ(大学)から歩いて20~30分なので、来ていただいて、最新の機械を触ってもらうということをオファーした。また、社内教育用にEラーニング等、デジタル教育も用意しているので、それらも全部オープンにして、学生さんに自由にアクセスしていただくことを考えている」と支援について説明。
また、森社長は「入試も大変人気があるようです。自分の卒業した学部がなくなってしまうのは良くないことなので、いったんコミットメントしたら10年、20年のレベルではなく、その人が一生リタイアするまで存在するということが、学校にとって重要なことだと思う。50年、100年計画で取り組んで行くものだと心得て、しっかりと対応して行きたい」と抱負を述べた。
外装建材の価格を一部値上げ
旭トステム外装 4月1日より順次
外装建材総合メーカーの旭トステム外装(社長¥文字(G0-935A)阪本浩一氏、本社¥文字(G0-935A)東京都江東区)は3月30日、外装建材のメーカー希望設計価格を4月1日受注分より順次改定(値上げ)すると発表した。
同社では原材料ならびに燃料価格の高騰が続く中、全社をあげて生産性の向上、合理化によるコストダウン・諸経費の削減を行い製品原価の上昇を抑制してきたが、原材料と燃料価格は依然上昇を続けており、今後も大幅な原材料コスト増が見込まれることから、企業努力のみで対応することが困難な状況だとして、今回の値上げに踏み切った。
主な対象商品、価格改定率、実施時期は次の通り。
◎窯業外壁『AT¥文字(G0-934A)WALL』本体、部材(金属系除く)…15%程度 2022年5月1日より
◎樹脂外壁『WALL¥文字(G0-934A)J』本体、部材…15%程度 2022年4月1日より
※一部改定率が異なる部材もある。
02 CG黎明篇その2 ~ 連ドラmet CG in1997
連ドラにCGを使った年
株式会社ナイス・デー 代表取締役/プロデューサー 西村 敬喜
前回、CG(コンピューター・グラフィックス)との出会いと黎明期のお話をさせていただきました。CGという大きな括りのなかでの黎明期でした。さて今回は、もっとカテゴリーを絞ってのお話をさせていただきます。一挙に15年超、時計を回していただき1997年のお話となります。じつはこの年もある意味で黎明期となります。
日本テレビ(以下、日テレ)のドラマ班の佐藤東弥監督(映画『カイジ』シリーズの監督です)から電話をいただきました。曰く「CG合成ありきの連ドラ(連続TVドラマ)を制作したい。果たして、そんな連ドラの制作が可能か、テストをしたいので協力を願いたい」。連ドラは視聴率や視聴者の反応に応じてマイナーチェンジをして制作していきますので、いわゆる“撮り溜め”ができないのです。そこで撮影隊は2班に別れ撮影。仕上げ班は1班体制で完成させていく。CGは仕上げ班ですので、毎週1週間で完成させていくわけです。早速テストとなり、当時の日テレ深夜枠ドラマのshin¥文字(G0-934A)D「亡霊劇場 ありがとうプー子」(演出¥文字(G0-9370)池田健司、出演¥文字(G0-9370)仲間由紀恵)の全3話でCG合成ものを制作しました。大変厳しい状況での制作で、スタジオで寝袋合宿状態、なんとか終えて、無事オンエア終了。西村の結論は、ゴールデン枠(すなわち1時間枠)でのCG合成ものは無理です、と日テレ・ドラマ班へ報告させていただきました。ところが、日テレサイドの結論は“やれる!”でした。毎週土曜日21時のドラマ枠で、CG合成ものがスタートしたわけです。それが「DⅹD」(演出¥文字(G0-9370)佐藤東弥ほか、出演¥文字(G0-9370)長瀬智也、岡田准一)でした。「えっ、やるのですか・・」という思いでした。単にCG合成ということだけでなく、撮影カメラの問題、扱うビデオ信号の問題、いろいろな問題を解決しつつ、仕上げスタッフに説明しつつで綱渡りでした。撮影も、お芝居の後に合成素材として必要な空舞台(背景のみ)を撮影する必要があり、時間も余計にかかるは、お芝居の流れを止めるはで、合成班は邪魔者です。なんとか全11話のオンエアを終えた次第です。
これが、連ドラにおけるCG合成ありきものの始まりとなると思います。もちろん映画では、オプチカル合成からデジタル合成に当時はすでに移行しておりCG合成は行われていました。その後、日テレではCG合成ものが多用され、さらにスタッフの皆さんが他局のドラマ制作に参加するたびに西村を思い出し、広めてくださり、ビジネスとして成功しました。そして、なによりも、貴重な人脈ができたことです。若い優秀な制作スタッフと寝食を共にするほどの熱いお付き合いをさせていただいたことです。このことは、その後の映画制作へとつながりますが、そのお話は別の機会にいたします。さて、お話を戻しまして。前述しましたように、テストの結果は、西村の結論は「NO」でしたが日テレサイドは「YES」でした。結論から言うと「YES」ではないが「YES」と判断すべきだったのでしょう。
徒然話ですが、昔、アメリカ支社の同僚たちと【ジャンボジェットは日本人が飛ばせた(作れた)か?】を話題に盛り上がったことがありました。アメリカ人の、根拠が甘いというか怪しい結論の出し方「飛ばしたらそりゃ飛ぶだろう」精神がなければやはりできなかったのでは、と他愛のない話で盛り上がったことがありました。黎明期は、「できるだろう」精神が必要というお話でした。アメリカでITバブルがあり、IT先進国になったことも頷けるところです。
さて、現在もTVドラマの仕事をしているかというと、お声を掛けていただいておりません。連ドラで合成ありきものの需要がなくなりました。ジャンボジェットも、最後の機種が2022年の今年で生産終了のようです。
? 文字(G0-942F)大きな黎明期を経験し、それを越えると、小さい黎明期が続きます。
? 文字(G0-942F)ジャンボジェットくらいの戦略は「飛ぶだろう」精神が大切。ただし、飛んだら、当たり前になる。ITも同じこと。
? 文字(G0-942F)ジャンボのようなロマンは終わった?
〈続く〉
コロナで変わる自動水栓
アクアオートの需要傾向と学校の手洗い現場
TOTO 自動で水が出る蛇口で子ども達を笑顔に
新型コロナウイルス感染症の流行が始まって2年が経過し、われわれの生活にはさまざまな変化が訪れた。日常的なマスクの着用や手指消毒、体温計測といった生活習慣の変化に始まり、緊急事態宣言によってステイホームが推奨された。そして、感染予防の観点から気にするようになったキーワードが“非接触(タッチレス)”だ。
手をかざすと自動で水が出る「自動水栓」をTOTO(社長=清田徳明氏、本社=福岡県北九州市)が最初に販売したのが1984年3月。水栓に手を触れなくても良いという清潔性と、無駄な水を出さない節水性がニーズにマッチして徐々に採用されるようになり、現在ではショッピングモールや駅、オフィスなど多くの公共施設に設置されている。最近では神社の手水舎まで自動水栓になっているケースもあるようだ。新型コロナウイルス感染症の流行以前から公共施設では当たり前になっていたこの「自動水栓」だが、それでも新型コロナウイルス感染症の流行前(2019年度4月~9月累計)と、流行して以降(2021年度4月~9月)を比較すると同社の販売数は2倍以上になったという。さらに販売先の内訳を見てみると、もっともその数を伸ばしたのは「学校」だ。その伸長率は5倍以上と、コロナ前後で大きな変化が起きたことがうかがえる。ここで、学校のトイレ事情に目を向けると、現状とコロナで起きた意識の変化が見えてきた。
文部科学省が2020年に調査を実施した〈公立学校施設のトイレ状況調査結果について〉によると、公立小中学校のトイレにおける洋便器率は57%で、半分近いトイレはいまだに和式便器のままだ。公共施設では当たり前になっている自動水栓や自動で水石鹸が出てくるオートソープディスペンサーなども珍しく、手でハンドルを回す立水栓に固形石鹸が置かれた手洗い場が一般的という学校も多いのが実情のようだ。子ども達が1日の4分の1以上を過ごす学校は生活の一部であり、学校のトイレ環境も快適でなければいけないにも関わらず、他の公共施設に比べて遅れていると言わざるを得ない。
トイレ関連の企業6社で結成する『学校のトイレ研究会』が2021年に全国の自治体に実施した調査によると、学校トイレの手洗い場に、主にどの水栓がついているかという質問に対して、今後の方針(今後新築・改修予定)で「自動水栓」を選んだ自治体は79%にのぼったという。新型コロナウイルスの感染予防で地域の公共施設のトイレや手洗い場を自動水栓化するため、国からの交付金や自治体の補正予算が組まれたことも後押しし、学校での自動水栓化は今後ますます進んでいくことだろう。
このように、新型コロナウイルス感染症の流行で学校に起き始めた変化だが、学校の水まわりの自動水栓化が進んだらどんなことが起きるのだろうか? もし公立小中学校の水まわりが自動水栓化すれば、1校当たり平均で300人以上の子どもたちの手洗いを衛生的な非接触にすることができる。さらに、自動水栓には「節水」というメリットもある。1人が1日5回手を洗ったと仮定すると、1つの学校が自動水栓に切り替われば、1校当たり1日平均1000リットル以上の節水になる。TOTOの取り換え用「アクアオート」は中に乾電池を入れて使用するため電源工事が不要で、もともと設置されていた蛇口から取り換えるだけで使用できる。こういった点から、学校では取り換え用「アクアオート」が多く採用されているという。また、水に空気を多く含ませることでさらに少ない水でも快適に手洗いできる「アクアオート」節水タイプなら1日で2000リットル以上の節水が可能だ。自動水栓化によって、手洗いがきれいで快適になるだけでなく、学校にとっては大きな節水にもつながることだろう。
2019年にトイレの改修を行った石川県かほく市立外日角(そとひすみ)小学校では、トイレの蛇口が感染予防の観点からすべて自動水栓になり、児童からは「前は蛇口に石けんがついていることもあって、触るのに抵抗があった。自動水栓になって、手洗いが楽になった」といった喜びの声が寄せられているという。水まわりは誰もが毎日必ず使うものだからこそ、TOTOは「きれいで快適、かつ環境に配慮した水まわりを普及させる使命があると考えています。当社は子どもたちのため、より良い社会の実現のために、1校でも多くの学校トイレ環境が改善することを願ってやまないのです」と考えている。
ダイジェット工業 高能率肩削りカッタ
「ショルダーエクストリーム
11タイプ」ラインナップ拡張
ダイジェット工業(社長=生悦住歩氏、本社=大阪市平野区)はこのほど、高能率・高精度な肩削り加工を可能とした刃先交換式カッタ「ショルダーエクストリーム11タイプ」(EXSAP-11/MSX-11形)に、標準化ニーズの高いモジュラーヘッドタイプのオーバーサイズφ17、φ18、φ21、φ26、φ28、φ33、φ35(計7形番)およびインサートコーナR0・4、R1・6タイプを追加し、幅広い加工に対応できるラインナップを揃えた。インサートは4月1日追加発売、モジュラーヘッドタイプは4月追加発売予定。
インサートは、両面4コーナ使用可能で経済性に優れ、コーナR0・4~1・6の3種類をラインナップ。刃先形状は低抵抗な三次元ブレーカ形状で強度を有し、高精度な外周研磨級で従来比1/2の外径精度とした。カッタ本体セット時強固にクランプできる機構により、荒加工での高能率加工を実現する。鋼材加工用PMブレーカに加え、耐熱合金加工に最適な低抵抗形のSLブレーカを標準化。荒加工だけでなく、中仕上げ加工領域においても優れた性能を示す。
インサート材種は、PMブレーカの一般鋼・プリハードン鋼および50HRC程度の焼き入れ鋼が加工可能な汎用材種「JC8118」と耐欠損性に優れ断続加工に最適な材種「JC8050」を採用。SLブレーカは、耐溶着性に優れた材種「JC7518」と耐熱衝撃性の高い材種「JC7550」を採用した。
また今回、モジュラーヘッドタイプに切りくず排出性に優れたオーバ―サイズを追加し、ラインナップを拡張した。
主な用途として、炭素鋼、工具鋼、プリハードン鋼、鋳鉄、ステンレス鋼等の肩削り、平面削り、溝削り加工等の荒~中仕上げ加工に対応する。
標準価格は、全インサート共通の1080円(税抜)。モジュラーヘッドタイプオーバーサイズは2万3000円~3万9000円(税抜)(形番=MSX-2017-11-M8、MSX-2018-11-M8、MSX-3021-11-M10、MSX-3026-11-M12他)。
人事異動
(4月1日付)
ダイジェット工業
敬称略、( )は旧職
管理部長=家野正勝(三重副事業所長)▽経営企画部次長=浦上賢一(三重事業所IT工場長)▽営業企画室営業企画課次長=木村聡(総務部付DIJET GmbH出向マネージャー)▽耐摩営業技術室長=髙山信幸(生産企画室長)▽生産企画室長=永澤勝幸(経営企画部次長)▽三重副事業所長=山本孝(三重事業所TA工場長)
かほく市立外日角小学校(学校のトイレ研究会提供)
MOLDINO 新製品
高送りラジアスミル「TD4N」に
高硬度材加工用材種JP4105 追加発売
MOLDINO(社長=鶴巻二三男氏、本社=東京都墨田区)は、荒加工用工具アルファ高送りラジアスミル「TD4N」に高硬度材加工用材種JP4105のインサートを追加し、このほど発売した。
2016年6月に発売したアルファ高送りラジアスミル「TD4N」は、高送り工具では常識とされていた削り残しを低減する独自の工具形状と、両面4コーナ使用可能なインサートの経済性により、主に金型の荒加工においてユーザーから好評を博している。
今回、TD4Nにプレス金型や鍛造金型などの高硬度材を幅広く加工可能なインサートを追加発売し、ラインナップを拡充した。
TD4Nは、能率を損なうことなく、「削り残し量」を従来の0・5㎜から0・2㎜以下に低減することで、従来品に比べ次工程工具の負荷を最大40%削減。また、優れた切りくず排出性により、突発的な破損トラブルを低減し高能率な加工を実現する。
追加発売した高硬度材加工用インサートは、高精度なG級インサートで工具寿命のばらつきを抑制、高硬度材加工用材種JP4105を採用し50HRC以上の高硬度材で長寿命を実現する。プレス金型・鍛造金型・ダイカスト金型などで50HRC以上の高硬度材の荒加工に適している。
仕様(追加発売品)は「ENGU0603ER-C JP4105」、1アイテム。価格は1600円(税別)。
高硬度鋼加工用ボールエンドミル
ストロングネックタイプ
「EPDBEH-TH3」に追加発売
MOLDINOは、高硬度鋼加工用ボールエンドミル「EPDBEH-TH3」に、太く短い首形状で折損のリスクを低減したストロングネックタイプをこのほど発売した。
2017年1月に発売したエポックディープボールエボリューションハードTH3「EPDBEH-TH3」は、次世代コーティング「TH3」を採用した高硬度鋼加工向けの超硬ボールエンドミルとしてユーザーから好評を得ている一方、特にφ1以下の小径工具を用いる精密加工においては、従来品の最短首下長のアイテムでも折損する事例が散見されていた。そこで同社は、工具剛性をさらに高めるために可能な限り短い首下長かつ首抜きの無い仕様であるストロングネックタイプを開発した。
EPDBEH-TH3は、新開発の次世代コーティング「TH3」を採用し、高硬度鋼の加工において優れた耐摩耗性を発揮する。高硬度鋼加工用に適正化したダブルフェイス形状を採用し、工具の摩滅を抑制。高精度加工を追求した工具設計により、ワークの削り残り量を低減する。
ストロングネックタイプは、従来最短首下長アイテムよりも太く短い首形状で折損のリスクを低減。高い工具剛性により安定性・信頼性や加工精度を向上させた。特に工具径が小さくなるほど効果的で、半導体部品・ライトガイド・コネクターなどの各種精密金型の加工や文字彫り加工に適している。
今回発売したのは、ストロングネックタイプR0・05(φ0・1)~R0・5(φ1)、全11アイテム。価格は4780円~1万5920円(税別)。
愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)の第80回親善野球大会(福利厚生部主管、部長=野崎憲昭氏・常磐精機社長)の決勝戦が3月19日、江南市民球場(愛知県江南市)で行われ、Aゾーンで井高が、Bゾーンでは中央工機がそれぞれ優勝した。準優勝はダイドー(Aゾーン)と志知(Bゾーン)。
第1試合(午前9時16分開始)Bゾーン決勝、志知対中央工機の試合は、中央工機が1回裏に1点を先制、その後2回表に志知も1点をあげ同点に追いついた。4回裏に中央工機が1点を取り再びリード。続けて5回裏に3点を追加しリードを広げ、6回表の志知の反撃を1点に抑え、中央工機が5対2で勝利した。
志 知 010001=2
中央工機 10013ⅹ=5
第2試合(午前11時10分開始)Aゾーン決勝、ダイドー対井高の試合は、好投、好打、好守備が随所に見られ、ランナーを出すものの3回まで双方ゼロ行進。均衡を破ったのは井高、4回裏に2点を先制した。ダイドーもすぐ5回表にノーアウト満塁と攻めたが得点には至らず、井高が6回に5点を追加し7対0で優勝した。点差は開いたが緊迫したゲーム展開で、ホーム上でのクロスプレーなど迫力満点の見応えある決勝戦だった。
ダイドー 000000=0
井 高 000205=7
◇
試合終了後は表彰式が行われ、高田研至副理事長(井高社長)が「皆さん、お疲れさまでした。まずは審判団の皆さん、そして愛機工の福利厚生部、青年部、山崎事務局長さん、色々お手伝いいただき有難うございました。コロナ禍の中で非常に皆さんコンディションを整えるのが難しかったと思いますが、この一年間、熱戦を繰り広げていただき有難うございます。Aゾーン、Bゾーンの決勝戦も非常に熱戦で楽しい試合ができたかと思っています。また、来月には第81回の大会が始まります。皆さん体調を整えて決勝に残れますように頑張っていただきたいと思います」と挨拶。
優勝・準優勝チームに愛知県知事賞、名古屋市長賞はじめ各賞が授与された。
最後に、野崎福利厚生部長が「ようやく一年間、無事に終わりました。皆さんがここまで勝ち残ったということは、たくさん負けたチームもあるということです。それらのチームがどうせ負けるから不参加ですと言われたら、この大会が無くなってしまいます。勝ち残ったチームだけの大会ではなく、負けたチームも称えながら切磋琢磨し、この業界を含めて、皆さんで盛り上げて行っていただきたいと思います。また4月から頑張りましょう」と挨拶し、閉会した。
個人賞は次の皆さん。
【Aゾーン】MVP=中岡昌洋(井高)▽打撃賞=今井俊介(井高)▽敢闘賞=服部鉱平(ダイドー)。
【Bゾーン】MVP=石川竜成(中央工機)▽打撃賞=金森隆介(志知)▽敢闘賞=荒木康行(中央工機)。
第81回野球大会組み合わせ決まる
愛機工 キャプテン会議を開催
26チーム出場、4月9日開幕
愛知県機械工具商業協同組合は、3月25日午後6時より名古屋市中区の東別院会館で「第81回愛機工組合親善野球大会」の参加チームの代表者を集めてキャプテン会議を開き、大会要項の説明、組み合わせ抽選を行った。
今大会の参加チームはAゾーン14、Bゾーン12の計26チーム。昨年度と同様、1日の試合数を最大4とし試合間隔をあけるなどのコロナ感染防止策をとった上で開催する。4月9日、江南市民球場にて開幕。
大会要項、組み合わせ(トーナメント表)は次の通り。
【主催】愛知県機械工具商業協同組合
【後援】中部機工新聞、名古屋機工新聞社、ニュースダイジェスト社(50音順)
【協力】江南市軟式野球連盟
【参加】26チーム(25社)、Aゾーン14チーム、Bゾーン12チーム
【会期】2022年4月~10月(予定)
【会場】一宮総合運動場、江南市民球場、草井球場、他
【試合時間】第1試合¥文字(G0-935A)9時~11時▽第2試合¥文字(G0-935A)11時~13時▽第3試合¥文字(G0-935A)13時~15時▽第4試合¥文字(G0-935A)15時~16時30分
【試合規則】
①使用ボール=TOP-BOLL「トップボールM号」。毎試合1チーム2個(新品)を提出する。
②回戦=7イニング制。試合時間は1時間30分とする。優勝戦は7回まで行い、コールドゲームは原則適用しない。
③延長戦=1時間30分を超えて新しいイニングに入らない。
④コールドゲーム=3回以降10点差、5回以降7点差となった場合。
⑤雨等による試合=4回までに続行不能となった場合は再試合。5回以降は試合成立とする。
⑥集合=開始時間30分前に球場へ集合のこと。
⑦ベン=トーナメント表若番が1塁側とする。
⑧同点=時間切れ同点の場合は、勝敗を9名の選手でジャンケンまたは抽選で決める。
⑨ホームラン=ホームランは審判が判定する。
【大会規約】
①プレーヤー、審判に対する個人攻撃を厳禁する。犯した時は注意を与える。再三注意を与えても改善されない際は退場させる。
②同一チームの各プレーヤーは原則として統一のユニフォームを着用。帽子等ユニフォームの揃わないチームは、大会委員に届け出、相手チームの承諾を得る。
③監督、主将の背番号を原則として統一する。監督30、主将10。
④抗議権は当該プレーヤーと監督または主将の中の1名のみとする。
⑤2回目以降の投手の投球は4球までとする。なお1回目と投手交代の時は8球以内(1分)とする。
⑥次打者は必ず低い姿勢で次打席へ入ること。
⑦攻守交代は駆け足。
⑧投手が捕手のサインを見るときは必ずプレートについて見ること。
⑨ファウルボールは打球方向のベンチ側チームが処理すること。
⑩攻撃側は必ずベースコーチを出す。
⑪試合中の腕時計は禁止。サングラスは投手以外使用可能。
⑫野球場内での喫煙は所定の場所に限る。
⑬野球場内での飲酒は厳禁。
⑭前回大会の優勝・準優勝旗およびカップは、今大会の優勝戦前日までに組合事務局に返還する。
⑮その他、試合進行上、不都合が生じた際は、大会委員が判断し決定する。
⑯敬遠(故意四球)の際に「申告すれば投球しなくてもいい」という規定を採用。
⑰優勝戦で規定終了時に同点の際は、役員が協議の上、抽選か延長タイブレイクで勝敗を決める。
⑱対戦の日程調整について繰り返し調整が生じた際、主催者の指定日で実施する。不都合な際は棄権とみなす。但し、初戦を除く。
吸着搬送からメカチャック式まで多様なハンドに対応する
オートツールチェンジャー MATCH
シュマルツ 協働ロボット1台で様々なワークに対応可能
真空機器専門メーカーのシュマルツ(横浜市都筑区)は、メカチャック式ハンドメーカーのZimmer Group社と共同し、協働ロボットのハンドセットアップの手間を削減・自動でのハンド交換を実現する新製品「オートツールチェンジャーMATCH」をこのほど発売した。
今日の生産現場においては、部品の変更などにより、より小ロットかつ多様な製品を扱う場面が増えており、協働ロボットにも1台で様々なワークや工程に対応することが求められている。
MATCHは、様々な搬送工程に適したハンドを包括したツールチェンジシステムであり、協働ロボットに求められる「出来る作業を増やしたい」に応える新製品。吸着式だけでなくメカチャック式のハンドにも対応しており、幅広いワークやアプリケーションに対応できる。
ホットプラグ方式を採用し、ロボットの駆動中でも電力の入切なくハンド交換が可能。交換後も素早く始動するため、待機時間を削減しタクトアップに貢献する。
また、ステーションを使用した自動でのハンド交換が可能で、AGVなどと組み合わせることで自動倉庫内などの完全に人手のない現場でも複数のハンドを使用したアプリケーションを実現する。手動で交換する場合でも工具などは不要で、片手で簡単に交換できる。さらにクイックチェンジモジュールには電気及びエア供給用のポートが一体化しているため、配管や配線の付け替えなどの工数を削減できる。
各社協働ロボット向けにクイックチェンジモジュールを用意し、容易な取付を実現する。さらに、UniversalRobot社をはじめとする各種Plug&Playに対応したプラグインソフトを発売予定で、これによりロボットの教示などのセットアップ工数を削減できる。
シュマルツでは、MATCHに対応した真空発生器として、小型の電気式真空ポンプ「コボットポンプECBPi/ECBPMi」をラインアップ。コボットポンプシリーズはAGVや協働ロボットからの電源供給のみで駆動するため、エア配管やコンプレッサの位置に捉われることなく真空吸着を実現する。さらに、吸着部には真空パッド1つから、自在に構成可能な吸着ハンドまで取り付けることができるため、工程に合わせて使い分けることも可能。
同社では今後、圧縮空気の供給のみで切り替えが可能なマグネット式のグリッパーや、高効率の真空エジェクタモジュール、さらに拡張性の高いハンドモジュールなど、より幅広いアプリケーションに対応するエンドエフェクタの発売を予定している。倉庫内でのピッキングやパレタイジング、検査工程における装置への投入・取り出し、組立工程での部品のピッキング、作業の補助など、幅広い用途に使用できる。
東京2020オリンピック金メダリスト
須﨑優衣選手の入社が内定
キッツ 競技活動を支援、ともに挑戦
キッツ=河野誠氏、本社¥文字(G0-935A)千葉市美浜区)は2月22日、東京2020オリンピックレスリング日本代表、50キロ級金メダリスト須﨑優衣選手(22才)の入社が内定したと発表した。入社は4月1日付。
発表当日の午後5時からオンラインで入社内定会見が開かれた。
同社は、これまでもJリーグやVリーグ、障害者スキー連盟への支援など、社会貢献活動の一環としてスポーツ支援を行ってきた。このような活動に共感したレスリング競技関係者より、須﨑選手を紹介してもらう機会につながった。
須﨑選手は本社の所在する千葉県出身のアスリート。大けがを克服し、コロナ禍において東京オリンピックが1年延期される困難な環境においても真摯に競技と向き合い、出場権を獲得するとともに、東京オリンピックでは全試合無失点で金メダルを獲得するなど、日本中に感動を与えた。出身校は早稲田大学。
会見で河野社長は「須﨑選手は、世界を目指して挑戦し続け、輝かしい成績を収めてきたトップアスリートです。また、競技に対する姿勢、周囲への気配り、自分の言葉できちんと話ができる人格者でもあり、この人間性にも惚れ込んで、どこよりも早くという思いでオリンピック開幕前に声を掛けました」と経緯を説明した。
同社は今年2月、長期経営ビジョン「Beyond New Heights2030 『流れ』を変える」を発表。コア事業を基盤として、成長市場に向けてビジネス領域を広げることを宣言した。また、この実現のために2024年度を最終年度とする「第1期中期経営計画2024」も策定した。
河野社長は「2024年はパリオリンピックが開催される年。パリオリンピックで金メダルを獲得するという大きな目標に向かって努力する須﨑選手を、私たちは支えていきたいと考えています。その須﨑選手を見ながら、キッツも飛躍していきたい」と思いを語った。
須﨑選手は会見の席で、4月よりキッツ所属として競技生活を続けていくことについて「キッツは私の生まれ育った千葉県から世界で活躍している企業であり、スポーツ支援にも力を入れていることから、私の次の目標であるパリオリンピックで二連覇するための環境として最適だと感じました。また、本社は幕張にあり、東京オリンピックで夢を叶えた会場も幕張メッセだったので、ご縁を感じました」と話した。
また、「社会人としてレスリングができるということは当たり前のことではないと感じています。素晴らしい環境でレスリングができることに心から感謝し、より一層頑張っていきたい」と抱負を述べた。
【須﨑優衣選手(レスリング)の主な戦績】2017年世界選手権48キロ級優勝▽18年世界選手権50キロ級優勝▽19年明治杯全日本選抜選手権大会50キロ級優勝▽19年天皇杯全日本選手権大会優勝▽21年東京オリンピックアジア予選50キロ級優勝▽21年東京2020オリンピック50キロ級優勝。