第2859・2860号 令和5年8月13・20日

5期10年会長を務めた嶋﨑氏が退任
新会長に渡辺宗晃氏(三信商会社長)
岐阜機工会 第11回通常総会を開催


 岐阜機工会の第11回通常総会が6月29日、岐阜市内のホテルリソル岐阜で午後6時30分より開かれ、会員ら91名が出席した。任期満了に伴う役員改選では、同会発足から5期10年間会長を務めた嶋﨑晴久氏(シマザキ商会社長)が会長を退任し、新会長に渡辺宗晃氏(三信商会社長)が就任。副会長ほか、幹事も6名中4名が新任となり、役員の若返りが図られた。
 司会進行を徳永和也総務幹事(徳光社長)が務め、同氏より会員総数69社中、出席59社・委任状出席10社で総会が成立すると宣言された。
 嶋﨑会長が挨拶で「前身の岐阜県機械金属商業協同組合から岐阜機工会に変わって、ちょうど10年が経ちました。皆様に支えられ、私が皆様の会に成長させてもらった10年だったと感じています。時代も刻々と変化しており、役員を若手に入れ替えて、次の10年、20年…50年と機工会が続いていくようにしたいと思っています」と退任の意向を表明。2016年に同会が主体となって開催した全国若手交流会を振り返り、「鵜飼を見学して長良川で1泊。全国から若い方に来ていただき、北は福島、南は岡山だったと記憶していますが、総勢100名ほどの方にお集まりいただいて開催できたのは本当に良かったと思います」と述懐した。また、今年は8月24日に大阪でOMJC主催により若手交流会が4年ぶりに開催され、同会の徳永総務幹事がパネルディスカッションのパネラーとして登壇することや、10月17日に全機工連の全国大会が愛知県で開かれることを紹介し、参加を呼びかけた。
 嶋﨑会長は「全機工連の全国大会は3年に一度、東京・大阪・愛知の持ち回りで行われます。実質的にそこでしかできないという感じでそうなっていますが、岐阜機工会の次期役員の皆様方には是非、全国大会を岐阜で開催できる、それ位の強い組織にしていただきたいというのが私の願いです」と期待を示すとともに、長年にわたる会員の支援に対して役員を代表し御礼を述べた。
 議長に高橋直正副会長(澤商社長)を選任して議案審議を行い、第1号議案=事業報告(令和4年6月1日~令和5年5月31日)、第2号議案=収支決算報告(同)、第3号議案=事業計画案(令和5年6月1日~令和6年5月31日)、第4号議案=収支予算案(同)、第5号議案=役員改選案(令和5年6月1日~令和7年5月31日)、第6号議案=その他(退会1社)をすべて原案通り承認可決した。
 来賓挨拶として、岐阜県中小企業団体中央会事業推進課の大島達也課長より祝辞が述べられた。
 総会終了後は懇親会が催され、渡辺新会長が「10年間の長きにわたり岐阜機工会を引っ張ってこられた嶋﨑さんの存在が大きくて、会長の話が上がった時に、私はとても嶋﨑さんの後はできないというのが本音でしたが、若手に切り替えていきたいという思いをお聞きして、今回、長年務められた役員の方々も多く退任され新しくガラっと変わり、心機一転、岐阜機工会を盛り上げていきたいと思っている所存です。会員も新しいメーカーさん等々、どんどん増やしていきたいと思っています。皆様の方でもご推薦、お声がけをしていただければ幸いかと存じます。私がまず嶋﨑前会長から引き継いでいるのは、岐阜県の製造業と私どものような販売店が力を合わせて、何か一つでもやっていきたいということ。今回の新しい役員とともに実現できればいいと思います。また、少しでも変化のある機工会にしていければと思いますので、皆様のご支援、ご協力をお願いします」と新任の挨拶をした後、乾杯の音頭を取った。
 市橋定之前会計幹事(市橋商店社長)、林修史前幹事(ダイヤトイシ社長)、輿宗太郎前幹事(KSコシ商会社長)の退任挨拶と新役員の紹介が行われ、最後に高橋前副会長が若手役員の今後の活躍への期待を含めて挨拶。同氏による一丁締めで閉会した。
 【新役員】(敬称略)
▽会長=渡辺宗晃(三信商会社長)※新任
▽副会長=田口健一(タグチ社長)※新任
▽会計幹事=河合英昭(石田商会取締役部長)※新任
▽総務幹事=徳永和也(徳光社長)
▽幹事=渡辺正樹(東濃マシンツール社長)※新任
▽幹事=辻正吾(武芸機販社長)※新任
▽幹事=安田浩二(安田工機社長)※新任
▽幹事=伊藤徳行(山善岐阜支店長)
▽会計監査=小林伸崇(梅村本店岐阜営業所長)

(一社)中部包装食品機械工業会主催
申込期限は11月30日まで
『2024中部パック』出品者大募集中!!


 中部包装食品機械工業会(会長=生田涌希氏・フジキカイ社長)主催、包装・食品・製パン製菓・物流機械、衛生・環境・検査機器、包装資材、食品材料など総合展『2024中部パック』では11月30日(木)まで出品者を募集中だ。7月28日(金)には名古屋市中村区のウインクあいちで記者発表会が開かれた。
 生田会長挨拶(一部抜粋)「2022年は4年越しの展示会となりました。ご来場者数は例年とまでは戻っておりませんでしたが、出品者の方々からは来場者さまとの商談は非常に中身の濃い充実したものになったと伺っております。新たな情報を入手するためにも、リアルな展示会は不可欠なものになっているのではないかと感じております。当工業会も本年7月24日で50周年を迎えることができました。これもひとえに関係者の皆さま方のおかげと感謝しております。大きな変化を感じるこの時期に、これからますます業界のために飛躍できる工業会でありたいと思っております。この中部地域は自動車や航空機産業だけでなく、農業でも日本有数の生産高を誇っています。さまざまなものづくりが盛んなこの地域で産業見本市を開催することはとても意味のあることです。これからも皆さまの、中部の、そして日本の経済活動に寄与できる展示会をつくっていきたいと考えております。『2024中部パック』は来年4月17日から20日の4日間、ポートメッセなごやにおいて開催する予定でございます。出品者さまと来場者さまにとって有意義な展示会にするために、来年4月まで時間をかけて準備していきたいと思っております。私たち包装機械メーカー・食品機械メーカーの最先端技術をこの中部地区で見ていただける展示会にするために、友好団体である日本包装機械工業会、日本食品機械工業会、日本製パン製菓機械工業会、日本粉体技術協会、日本包装技術協会などにもご協力いただきまして幅広くPRし、現在、出品者さまを集っております。今も続く政府の経済対策や働き方改革が追い風となり、ユーザーさまが設備投資に意欲を持つことで経済が活性化することが期待できます。このようなときにこそ、当工業会会員全員で協力し、知恵を出し合い、中部パックを通して業界発展のために努力してまいりたいと思っております」。
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【2024中部パック開催要項】
●テーマ▽私たちができること~食と包装の未来に向けて~
●主催▽一般社団法人中部包装食品機械工業会
●展示会実行委員長▽吉田眞治氏(同工業会副会長/ヨシダキカイ社長)
●会期▽2024年4月17日(水)~同20日(土)/午前10時~午後5時
●会場▽ポートメッセなごや新1号館
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 本展示会への出品等に関する問い合わせは、同工業会事務局▽電話=052(452)3161まで連絡を。
コンサートの様子

OKAYAチャリティーコンサート2023
~感謝の夕べ~(第11回)を開催 


 岡谷鋼機(社長=岡谷健広氏、本社=名古屋市中区)が主催する「OKAYAチャリティーコンサート2023~感謝の夕べ~」が7月26日、愛知県芸術劇場コンサートホールで開かれた。
 社会貢献活動の一環として同社が2013年より毎年行っているもので、11回目を迎えた今回は、園田隆一郎さん(指揮)、沢田蒼梧さん(ピアノ)、中原梨衣紗さん(ヴァイオリン)と名古屋フィルハーモニー交響楽団の演奏を楽しんだ。多くの賛同を得て1800席完売となった。
 コンサートチケット売上金と同社からのマッチングギフト(360万円)に、募金(19万5893円)を合わせ、合計379万円余が社会福祉法人愛知県共同募金会へ寄付された。

日本産業機械工業会 2023年5月の産業機械受注高
3730億6800万円前年同月比13.0%減


 日本産業機械工業会(会長=斎藤保氏・IHI相談役)がこのほど発表した2023年5月の産業機械受注状況によると、受注高は前年同月比13・0%減の3730億6800万円で、3か月連続して前年を下回った。
 内需は、前年同月比21・8%減の2185億4600万円で、このうち製造業向けが35・1%減、非製造業向けが6・4%増、官公需向けが23・6%減、代理店向けが8・0%増だった。
 内需で増加した機種は、ボイラ・原動機(19・6%増)、化学機械(2・1%増)、タンク(4・3%増)、ポンプ(9・6%増)、送風機(111・4%増)の5機種。減少した機種は、鉱山機械(11・7%減)、プラスチック加工機械(47・1%減)、圧縮機(5・8%減)、運搬機械(62・4%減)、変速機(14・8%減)、金属加工機械(48・3%減)、その他機械(40・2%減)の7機種だった。
 外需は、前年同月比3・3%増の1545億2200万円。プラントは2件で57億700万円だった(前年同月に案件がなかったため比率の表記なし)。
 外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(209・5%増)、鉱山機械(54・3%増)、タンク(前年同月の受注金額がゼロのため比率の表記なし)、送風機(38・2%増)、その他機械(192・7%増)の5機種。減少した機種は、化学機械(31・9%減)、プラスチック加工機械(44・8%減)、ポンプ(43・0%減)、圧縮機(38・5%減)、運搬機械(62・4%減)、変速機(29・9%減)、金属加工機械(38・0%減)の7機種だった。
 機種別の動向をみると、①ボイラ・原動機…電力、外需の増加により73・7%増②鉱山機械…鉱業の減少により5・3%減③化学機械(冷凍機械を含む)…情報通信機械、外需の減少により8・6%減④タンク…鉄鋼、その他非製造業の増加により4・5%増⑤プラスチック加工機械…外需の減少により45・1%減⑥ポンプ…外需の減少により14・9%減⑦圧縮機…外需の減少により21・3%減⑧送風機…鉄鋼、電力、官公需の増加により103・6%増⑨運搬機械…鉄鋼、情報通信機械、電力、卸売・小売、外需の減少により62・4%減⑩変速機…金属製品、はん用・生産用、情報通信機械、自動車、外需の減少により17・8%減⑪金属加工機械…鉄鋼の減少により47・5%減となった。

高付加価値製品の開発・販売等により
東海ブロックDIAEDGE特約店会
売上高2019年度比120%を目指す


 三菱マテリアル加工事業カンパニー(執行役常務・加工事業カンパニープレジデント=小原和生氏)は、5月24日午後4時より名古屋市中区のヒルトン名古屋にて「2023年度東海ブロックDIAEDGE(ダイヤエッジ)特約店会」を開催した。特約店35名、代理店13名、オンライン参加の特約店2名を合わせて50名が参加。総会では超硬工具事業の経営方針や国内営業部方針の説明、年間表彰などが行われた。
 総会の冒頭、今年4月に執行役常務(加工事業カンパニープレジデント担当)に就任した小原常務が挨拶で自己紹介した後、三菱マテリアルの環境への取り組みや加工事業カンパニーの経営戦略について説明した。
 三菱マテリアルが中期経営戦略で特に強調しているのが、環境への取り組み。「人と社会と地球のために、循環をデザインし、持続可能な社会を実現する」ことを全社目標としている。
 加工事業カンパニーにおいては、グローバルでの使用済み超硬工具回収の強化などにより「現在(2022年度)は50%の切削工具がリサイクル由来となっているが、2030年度までにリサイクルタングステン比率を80%まで上げていきたい」と小原常務。併せて、製造で使用する電力の全量を2030年度までに実質CO2フリーとする計画で、これにより年間9万6000トンのCO2削減(2020年度比)を目指す。さらに製品の方でも「ユーザーのCO2削減に向け、高効率、長寿命といった環境調和型の製品を出していく」と述べた。
 加工事業カンパニーの中期経営戦略2030では、「グローバルで顧客が認めるタングステン製品のリーディングカンパニー」を2030年度目標に掲げている。「超硬工具事業」「タングステン事業」「ソリューション事業」が3つの柱。超硬工具事業(切削工具・建設工具・耐摩耗工具)について、小原常務は「基本的な戦略としては、素材とコーティング技術の強みを活かして、高効率製品を安定的に供給していくことがコアとなっている」とし、重要施策として、難削材・難加工領域への製品開発力強化▽生産/環境効率向上のための高能率工具の提供▽ソリューション対応力の強化▽DX活用によるスマートファクトリー化の推進▽S&OP導入によるサプライチェーンの強靭化―に取り組んでいく方針。タングステン事業では、超硬工具向けに加え、二次電池向け等の事業規模拡大と環境対応力強化のための投資を行う。ソリューション事業では、テクニカルセンター活用による、ものづくり現場へのコト売りを事業化していく考えを示した。
 超硬事業の売上高については、コロナ禍前の2019年度に比べて2022年度は112%。2023年度は2019年度比120%を計画し継続的な成長を目指す。
 さらに小原常務は、DX施策や、注力分野(EV¥文字(G0-8748)電気・水素¥文字(G0-8749)関連、ロボット関連、航空機関連、小物部品関連、半導体製造装置関連)への取り組みを説明。また、推奨品として業界トップクラスの成膜技術を有する「ミーリング加工用コーテッド超硬材種 MV1020・MV1030シリーズ」を紹介し、引き続きDIAEDGE製品拡販への協力をお願いした。
 2022年度東海ブロックDIAEDGE特約店会年間表彰に移り、プレゼンターを務めた金子善昭加工事業カンパニー営業本部長が「今年度は引き続き厳しい状況にはあるが、本日ご列席の特約店並びに代理店様のお力を拝借して、私どもの営業マンが先頭に立って拡販に邁進していくので、宜しくお願いします」と挨拶。
 DIAEDGEパートナーオブザイヤー賞(6社)をはじめ、同フロンティアスピリット賞(3社)、同チャレンジングスピリット賞(3社)、同リサイクル賞(1社)の受賞者が表彰された。
 続いて、木田喜久加工事業カンパニー営業本部国内営業部長が国内営業部方針について説明。その中で、「2023年度は2019年度に比べ118%と大きくジャンプしたい。特約店、代理店と三位一体となって増販取組を強化していく。ターゲット分野でのシェア拡大と小物・高精度部品の分野に力を入れて取り組んでいく」との方針を示した。新製品とキャンペーンの紹介も行われた。
 総会後の懇親会は、高橋直正澤商社長による乾杯の発声で開宴。和やかに歓談して懇親を深め、梅村龍盛梅村本店社長の中締めでお開きとなった。
午前11時の開場から大いに賑わっていた

園児や地域住民ら楽しむ
『2023ちいきふれあいなつまつり』開催
二村機器 企業主導型保育事業で地域貢献


 二村機器(社長=二村忠宏氏、本社=名古屋市中村区岩塚町)が主催しスマイル奏(かなで)保育園いわつか(所在地=名古屋市中村区岩塚町・一般社団法人 奏会/企業主導型保育園)が運営する『第4回 2023ちいきふれあいなつまつり』が7月22日(土)、スマイル奏保育園いわつかと、そこに隣接する二村機器社員用駐車場を会場にして開催された。当日はスマイル奏保育園いわつかに通う園児やその家族、地域住民などおよそ200名が来場し、なつまつりを楽しんだ。
 連日の暑さもなんのその! 会場内には複数のミスト噴霧装置が設けられ、小さな子供たちはびしょ濡れになりながら走り回り、また、涼を求めて大型テントでくつろぐ親御さんらは、お手頃に購入できる焼き鳥やみたらし団子、冷たいドリングを片手に和気あいあいといった雰囲気。
 「千本釣り」「水風船釣り」といったアトラクションコーナー、焼き鳥やみたらし団子、焼きとうもろこしにアイス等々の屋台は、二村機器社員とスマイル奏保育園いわつかの保育士が一致団結して朝早くから準備し出店された。なかでも料理職人がその場でオリジナルのタレを作って焼く本格的な焼き鳥は絶品で、飲食コーナーでは大人だけでなく子供たちも行列に並んでいた。
 そのほか、地域の人々に二村機器の事業内容を知ってもらいたいとの思いから、会場内には同社の手掛ける回転センターなどの製品や、それらを補完説明するパネルを展示したコーナーも設置され、集まった人が皆、興味津々といった眼差しで覗いていた。スマイル奏保育園いわつかに通園する子供たちやその家族だけでなく地域住民の誰もが楽しめるイベントということで、当日は終始、子供たちの明るい声が響いていた。

つなぐ 中部グランドフェア2023
令和5年8月13・20日
ポートメッセ新第1展示館で


 9月1日(金)・2日(土)開催 ユアサ商事中部ブロック(執行役員中部ブロック長兼中部支社長=堂跡陽一氏)の販売店でつくる中部ユアサやまずみ会主催の「つなぐ中部グランドフェア2023」が9月1日(金)・2日(土)の2日間、ポートメッセなごやの新第1展示館で開かれる。新型コロナ感染症の5類移行により、4年ぶりの通常開催となる。主催社97社(2022年実績76社)、出展社293社(同264社)を予定(いずれも7月5日現在)。今回の展示会では、社会の変化を捉え「デジタル」と「グリーン」を前面に打ち出し、商品とソリューションの両面から様々な課題解決に向けた展示が行われる。協賛は仕入先メーカーで組織する中部ユアサ炭協会、後援はユアサ商事。目標来場者数1万人(2022年実績8290人)、目標受注金額250億円(同228億円)の達成を目指す。
話して納得、見て解決。
社会課題の解決ができる。
 今年のグランドフェアは、7月の関東を皮切りに東北、中部、関西、九州の5会場で9月までの期間に開催される。「モノづくり」「すまいづくり」「環境づくり」「まちづくり」の分野における多様な社会課題を解決するイノベーションを提案し、サプライチェーン全体でサステナブルな社会の実現を目指す。
 中部グランドフェアでは、会場を従来のポートメッセなごや第3展示館から、昨年10月に開設された新第1展示館に移し、展示面積を1・5倍に拡大。「工業ゾーン」「住環境ゾーン」「建設ゾーン」を設け、出展メーカーの最新商品・最新技術を一堂に展示する。これまで屋外で行われていた建機メーカーの展示も、一部を除いて屋内展示とする方向。商談コーナーも従来より余裕を持たせたスペースとする。
 「テーマゾーン」では、デジタル化やカーボンニュートラルヘの取り組みを中心に、ユアサ商事グループが取引先とともに展開する最新ソリューションを多数展示し、それぞれの来場者の要望に沿った提案をする。
 ユアサ商事中部支社では同展の前哨戦として7月に「カーボンニュートラルフェア」を実施し、同社のトータルプロデュース事例を紹介するなど取り組みを強化している。
 堂跡ブロック長は「すべてのゾーンエリアで実演、体験可能な展示を多数用意するとともに、どのゾーンにおいてもユアサグループの総合力を発揮できる展示とし、お客様へ新たな気づきと価値提供を行う」との方針を示した。
 また、会期中テーマゾーン横の特設ステージにおいて「グランドフェアセミナー」を開催。「サプライチェーンのカーボンニュートラル実現に向けた取り組み」と題し、これまで国内・海外数百社以上の工場、事業所、施設等のCO2削減を支援してきたユアサ商事上席執行役員ESG推進管掌・広瀬薫氏が、サプライチェーンのカーボンニュートラル実現に向けた具体的なステップと成功事例を紹介する(9月1日(金)は工業・住環境・建設業界向け各1回、2日(土)は全業種向け2回の開催)。その他、出展メーカーによるセミナーも予定されている。
 堂跡ブロック長は「コロナが5類になって初めてのグランドフェア。2019年グランドフェア(来場者数、受注金額ともに過去最高)のイメージで取り組んでいきたいと思っている。北陸、三河、三重、浜松などからのバス動員も復活させ、来場者数1万人を目指したい。変わった所は、サステナビリティを重視していく点。我々はサステナビリティチャレンジと言っているが、SDGsの観点から、会場そのものを含めてやり方を変え、省エネ・脱プラ・ゴミ削減などに取り組んでいきたい」と意気込みを語った。
 中部グランドフェアの開催時間は、初日の9月1日(金)が午前10時~午後5時、翌2日(土)が午前9時30分~午後4時。来場事前登録はグランドフェア特設HPから▼https‥//grandfair.jp/gf2023/venue/chubu/
各ゾーンの展示方針


工業ゾーン


 (1)機電本部
 製造業全般が抱える問題を解決するための商材・機能を提案することで市場に対して「需要喚起」を促す。①国策となっている、脱炭素社会の問題解決に対応した提案をする。②ICT/AIを基軸にした生産ライン自動化・省人化・職場環境改善について幅広い分野に対し提案する。③ユアサ商事が保有する機能を分かり易く説明し、市場に対して需要喚起に特化した展示を行う。
 (2)機械エンジニアリング本部
 ①人手不足やそれに伴う技術伝承の問題、カーボンニュートラルの対応など、製造業をとりまく社会課題について訴求する。そのため工程集約形の工作機械である五軸加工機や複合加工機、自動化対応機械の提案に加え、デジタル化や電力の削減など社会的課題の解決に挑み、ビジネス契機となる展示会を目指す。②メーカー同士をつなぎ、コラボ展示による新規ユーザー層の獲得、新規需要の掘り起こしを行う。③周辺装置を絡めたトータルコーディネートにより、システムとしての提案を行う。④省エネ、脱炭素、ECOに関係する工作機械等の提案によりカーボンニュートラルやSDGsに対応した提案を行う。⑤工程集約、省人化に適した工作機械等の提案で人手不足という業界の問題解決につながる提案を行う。
住環境ゾーン
 (1)東部・西部住環境本部
 ①住環境本部が持つ建築・住宅・工場ユーティリティ各設備分野への豊富な品揃えとエンジニアリング機能を発揮した提案型営業力の強化。②ESG、SDGsに対応した環境ソリューションを強化し、主催社・出展メーカーと共にビジネスチャンスを拡大させる。③建築設備分野に対し、各種補助金の活用の幅を広げ、高効率設備機器の更新需要を獲得する。


建設ゾーン


 (1)建材本部
 ①テーマゾーンでは通学路社会問題を解決すべく省人化や交通諸問題・環境問題などのサステナブルに対応した商品の提案。②建材小間内に「YUASA CITY構想」としたテーマゾーンを設置し通常小間との融合を図る。③当日販売ができる商品展示をメーカーに募り社員の販売する意識の向上。④設計事務所、コンサル、事業主への招待状配布を増やし、新たな需要を創造する。
 (2)建機本部
 ①主催社、仕入先、ユーザーを「つなぎ」、持続可能な「まちづくり」「みらいづくり」に貢献する商品提案。②防災・減災・BCPをキーワードにセキュリティ技術とBCPノウハウを「つなぐ」。③建設現場向け最先端のAI・IOT技術を活用した、クリーンエネルギーを「つなぐ」商品の充実。④建設・農業分野の未来へ「つなぐ」省力化商品の提案。

 各出展商品の詳細については、グランドフェア特設HPで確認することができる。また、一部の商品で紹介動画の閲覧も可能。

テーマゾーン
コンセプトは“「デジタル」と「グリーン」
私たちは、ミライのために、今動き出す。


 ~デジタル化とグリーン化を通じて豊かで快適な社会を実現し、ともにサステナブルな未来を~
 会場入り口正面に配置されるテーマゾーンは、セントラルタワーを中心に「モノづくり」「すまいづくり」「環境づくり」「まちづくり」の4つのゾーンで構成。中央のセントラルタワーでは、AI導入・デジタル化、カーボンニュートラル対応にそれぞれの分野のプロフェッショナルが応える相談コーナーや、体験型プロジェクションマッピングを設け、顧客の個々の課題に合わせた提案をする。
 また、各ゾーンには約60社が出展し、社会課題を解決する商品やソリューションの展示を行う。
 ◎体験型プロジェクションマッピング…ここでしか見られない!!ユアサがつなぐ商品やソリューションが大集結!壁面の“動くイラスト”に手をかざすとアニメーションが動き出し、顧客へのおすすめエリアを案内。
 ◎商品紹介「統一パネル」を設置…商品ごとに解決できる課題、特徴などがひと目でわかる統一パネルを用意。
 ◎カーボンニュートラル相談「YES部」…カーボンニュートラル達成に向け「現状把握~達成に向けたアクション」まで、ワンストップで対応できるのがユアサの強み。
 ◎AI・デジタル化相談「コネクトームデザイン」…AI開発のエキスパートが、AIの活用(デジタル化)でより最適化した課題解決方法を提案。
主な出展社
 【工作機械/板金機械】エンシュウ▽オークマ▽ニデックオーケーケー▽岡本工作機械▽キタムラ機械▽黒田精工▽静岡鐵工所▽芝浦機械▽澁谷工業▽セイコーインスツル▽西部電機▽ソディック▽高松機械工業▽TAKISAWA▽大日金属工業▽ツガミ▽DMG森精機▽ニデックマシンツール▽菱小▽ファナック▽ブラザー工業▽牧野フライス製作所▽三井精機工業▽三菱HCキャピタル▽三菱電機メカトロニクステクノロジーズ▽MIYAi▽村田ツール▽安田工業▽ヤマザキマザックトレーディング▽ユアサ商事▽油研工業
 【CAD・CAM関連】Aiソリューションズ▽キャムタス▽クリエイティブマシン▽C&Gシステムズ▽ジェービーエムエンジニアリング▽GENIO Solutions▽ゼネテック▽太陽メカトロニクス▽タクテックス
 【エネルギー創造分野】YES部▽オムロン▽キッツ▽SUNGROW▽ソーラーエッジ▽ダイヤゼブラ電機▽ティーケーエンジニアリング▽トリナ・ソーラー・ジャパン▽ニチコン▽パナソニック▽布施嘉▽村田製作所▽ユアサ商事
 【切削工具】オーエスジー▽クロダ▽タンガロイ▽大昭和精機▽名古屋ダイヤモンド工業▽日本ダイヤモンド▽三菱マテリアル▽理研コランダム
 【工作機械周辺機器】アクシズエンジニアリング▽日本オイルポンプ▽北川鉄工所▽KMC▽小林鉄工▽小松鋼機▽三共製作所▽サンメンテナンス工機▽ジェイ・シー・シー▽鈴木製機▽津田駒工業▽ナカニシ▽日研工作所▽日本オートマチックマシン▽ファーステック▽ブルーム‐ノボテスト▽ブンリ▽松本機械工業▽ミツトヨ▽安藤▽ユキワ精工▽レニショー▽濾過精工▽ロボットエンジニアリング
 【コンプレッサ/ドライヤー/発電機・溶接機】育良精機▽コベルコ・コンプレッサ▽ダイヘン▽北越工業▽マイト工業▽ヨコカワコーポレーション
 【物流機器/搬送機器/保管・周辺機器】伊東電機▽オークラ輸送機▽河原▽キトー▽協栄産業▽昭和ブリッジ販売▽住友重機械精機販売▽田村総業▽トーヨーコーケン▽ハイウィン▽ピカコーポレイション▽扶桑金属工業▽ブラザー販売▽マルヤス機械▽山金工業▽ラピュタロボティクス▽レステックス▽ワタベ産業
 【油・空圧機器/制御機器/計測器】愛知時計電機▽アネスト岩田▽大阪ジャッキ製作所▽オグラ▽コガネイ▽東京精密▽巴バルブ▽北越工業▽丸善工業
 【環境機器/洗浄機】赤松電機製作所▽アサダ▽クレオ▽蔵王産業▽スイデン▽洲本整備機製作所▽ダイニチ工業▽フルタ電機
 【小型機器/空気・電動工具/作業工具】アンレット▽瓜生製作▽京セラインダストリアルツールズ販売▽トーチョーマーキングシステムズ▽東陽▽東洋アソシエイツ▽日東工器▽ブラザーインダストリアルプリンティング▽マックス▽ミルウォーキーツール・ジャパン合同会社▽モトユキ▽ヤマダコーポレーション▽レッキス工業▽ロブテックス
 【流体設備関連】アクアシステム▽エイエスケイ▽荏原製作所▽MCCコーポレーション▽カンツール▽シティライフ▽スリーエムジャパン▽タブチ▽ツツミ▽土牛産業▽ヨシタケ
 【環境資材/プラント関連】アンレット▽オーケーエム▽環境エクステリア/エイツ/ユアサ商事▽新明和工業▽三鷹工業所▽ヨシタケ
 【建築設備関連】アルフィン▽馬印▽SFA JAPAN▽ダイキン工業▽ダイキンHVACソリューション東海▽日動工業▽日本イトミック▽ハスクバーナ・ゼノア▽三菱電機冷熱機器販売▽ヤンマー建機
 【住宅設備関連】アイホン▽アズビル金門▽オーデリック▽クリナップ▽コイズミ照明▽田窪工業所▽立川ブラインド工業▽TOTO▽ナイキ▽ナスタ▽日本デコラックス▽ノーリツ▽パナソニックハウジングソリューションズ▽東尾メック▽ワンド▽マックス▽MIRAILAB/Epartner/ユアサ商事▽ユアサプライムス▽リフィード▽リンナイ
 【ファイナンス・リース】イチネン▽昭和リース
 【エクステリア/景観資材】稲葉製作所▽中部コーポレーション▽河村電器販売▽グローベン▽サンポール▽四国化成建材▽JFE建材▽スズキビジネス▽セイキ販売▽タカショー/ニチコン/ユアサ商事▽ダイケン▽日成ビルド工業▽日本パーツセンター▽美装▽前澤化成工業▽ミヅシマ工業▽環境エクステリア/イナハチ/ユアサ商事▽淀川製鋼所▽LIXIL
 【外装資材/金属建材/建築金物】キッツ▽くい丸▽積水樹脂▽第一機材▽ナカ工業
 【土木機械/道路機械】旭ダイヤモンド工業▽インフォメックス松本▽酒井重工業▽住友建機販売▽ティオック▽範多機械▽古河ロックドリル▽ホーシン▽三笠産業▽明和製作所
 【建設小型機器/作業機器/ポンプ】エクセン▽鶴見製作所▽サンキョウ・トレーディング▽トーヨーコーケン▽日本クランプ▽ハスクバーナ・ゼノア▽長谷川工業▽諸岡
 【環境機器】イノアック住環境▽NBCエンジニア▽荏原製作所▽さつき▽静岡製機▽DAITO▽筑水キャニコム▽東洋バルヴ▽ハカルプラス▽パナソニック▽ミツワ東海▽三乗工業▽MUTRON▽やまびこジャパン
 【仮設機材/ハウス・トイレ/高所機器】ウッドプラスチックテクノロジー▽海王▽三進金属工業▽篠田ゴム▽トーケン▽ナカオ▽長谷川工業▽ハタヤリミテッド▽ハマネツ▽パナソニックAWエンジニアリング▽日野興業▽富士クオリティハウス▽ユアサマクロス
 【セキュリティ/安全・安心】アトリエケー▽アマノ▽イーエスエス▽積水樹脂▽帝金▽特許機器▽DOORCOM▽日工▽豊和工業▽加賀電子/ブロックチェーンロック/ユアサ商事▽ユアサプライムス
 【その他】AgileX Robotics/ユアサ商事▽アンデックス▽イノフィス▽NTT東日本▽Kirala▽銀座山形屋▽クラフトバンク▽グリーンサム▽connectome.design▽サンルート▽ザクティ▽シャープマーケティングジャパンホームソリューション社▽JFEアドバンテック▽JOHNAN▽水害対策▽スマートショッピング▽総合エンジニアリング室▽ティーアイジー▽寺西商事▽TOWA▽日立建機日本▽廣畑▽フジ医療器▽メルシー▽モーションリブ▽ユアサシステムソリューションズ▽ユアサ商事▽ユアスタンド
 ※主な出展社は予定のものであり、変更となる場合もあります。

「つなぐ中部グランドフェア2023」方針
ユアサ商事 執行役員
堂跡 陽一


 平素は格別のご愛顧を賜わり哀心より厚く御礼申し上げます。
 ユアサ商事は、販売先様の会である「やまずみ会」と仕入先の会である「炭協会」とともに、当社の最大のセールスプロモーション「グランドフェア」を2023年7月から9月までの期間に、関東、東北、中部、関西、九州の5か所において開催いたします。
 グランドフェアでは「モノづくり」「すまいづくり」「環境づくり」「まちづくり」の分野で社会課題の解決を目指して、最新の商品・ソリューションを紹介、多様な社会課題を解決するイノベーションをご提案し、サプライチェーン全体でサステナブルな社会の実現を目指します。
 今年の中部グランドフェア2023は、会場を新第1展示館に移して展示面積を従来の1・5倍に拡大いたします。また、コロナ禍の感染予防対策が5月から解除されたことで、コロナ禍前の2019年の運営に戻しての開催となります。弊社は、【グランドフェアは開催日までの販促活動集大成の場である】との認識のもと、業界最大級展示会のグランドフェアをより有効に活用していただくため、主催社様・出展メーカー様・ユアサ商事の連携を強化し、ユーザー同行などの事前販促活動を更に推進して参ります。『つなぐ中部グランドフェア2023』にどうぞお越しください。
 (各ゾーンの展示方針は別掲)

グランドフェアへ繋げ!
2023カーボンニュートラルフェア
ユアサ商事 社会課題解決の商材多数


 ユアサ商事(社長=田村博之氏、本社=東京都千代田区)が主催する『2023カーボンニュートラルフェア~「つなぐ」イノベーションで社会課題を解決』が7月27日(木)、名古屋市千種区の吹上ホール(名古屋市中小企業振興会館)で開催された。当日は45社(ユアサ商事含む)が出展。来場者数は1000名を数えた。
 堂跡陽一ユアサ商事中部ブロック長兼中部支社長は「このカーボンニュートラルフェアに頂いた事前のご来場予約は550名を超えております。また、特別展示ゾーンの『中部北陸YRAセミナー』では、メーカーさま主催の勉強会や新製品説明会などが開催されますが、こちらも90名を超える事前登録を頂いております。こうした状況からも分かりますように、本日は昨年の倍のご来場者数を見込んでおります。今回展は9月1日・2日に開催させていただきます中部グランドフェアの前哨戦でもあります。ご来場者さまに商品をご理解いただくことを第一とし、その流れで中部グランドフェアにて受注に結びつけていきたいと考えております」と出展者に向けて挨拶のなかでエールを送った。
 『2023カーボンニュートラルフェア』は会場内が3つのゾーンに分けられていた。
 分野別の省エネ・生産性向上商材を展示【商品展示ご提案ゾーン】では厳選された省エネ・CO2削減・生産性向上に関する商材が主に展示されていた。グランドフェアのテーマゾーンでの出品が検討されているという新技術が集結しカーボンニュートラル、省人化、安全管理などの課題解決をサポートしてくれる商品や技術に注目が集まっていた。
 商品実機を実演・体感展示【実演展示ご提案ゾーン】では、実機による実演を行い、来場者に体感してもらうゾーン。カタログスペックだけでは知ることのできない、その製品の特徴や使い勝手を体感できると評判であった。ユーザーに提案する際の手法や、出品者との情報交換を円滑に進めることを目的としたゾーンだけに、提案活動の事前打ち合わせに利用する来場者も居たようだ。
 実際の省エネ提案事例を紹介【特別展示ご提案ゾーン】では、ユアサ商事が携わってきた省エネ取り組み事例を、取引先に承諾を得たうえで紹介していた。工場内設備の導入、工場内空調の設計などの実例が、動画を交えて分かりやすく説明されていた。
 また、当日は、日本ロボットシステムインテグレータ協会主催による新商品・サービス説明会も同会場第1ファッション展示場にて開催されており、こちらも賑わいを見せていた。

説明会・決起大会開く
「つなぐ中部グランドフェア2023」


 ユアサ商事中部支社の工業機械部・機電部は、6月28日午後5時よりメルパルク名古屋にて「つなぐ中部グランドフェア2023」の説明会と決起大会を開催した。主催社、出展メーカーらが出席し、展示会成功に向けて結束を固めた。
 説明会では冒頭、堂跡陽一ユアサ商事中部ブロック長兼中部支社長が挨拶し、同展を紹介する中で「グランドフェアまでに色々と催し物を考えています。7月7、8日に幕張メッセで今年最初のグランドフェアとして開催する、関東グランドフェアの見学会を行います。併せて、7月27日に吹上ホールで『カーボンニュートラルフェア』を中部支社と岡崎支店の合同で開催します。カーボンニュートラルフェアに関しては、まずは主催社様に9月のグランドフェアがどんなテーマゾーンになるか示す内容の商材を展示し、できればその場で勉強していただいて、グランドフェアのお客様への説明をお願いできるような場になればと考えています。今年のテーマゾーンは『デジタル』と『グリーン』をコンセプトにしています。グランドフェアを柱として前後に色々な催し物を行いながら、主催社様、出展メーカー様と取り組みを深くし、お互いに実りのあるグランドフェア期間にしたいと存じます」などと述べ、受注目標250億円、来場者目標1万名の達成に向けて協力を求めた。
 続いて、主催社を代表して野崎憲昭常磐精機社長が挨拶した。(以下、挨拶文「昭和に強み/Zの強み 歩みより」より抜粋)
 皆様、ご承知だとは思いますが、現在「昭和/平成/令和」と3つの時代に生まれた方が一緒に「令和」を生きています。世代で言うと「団塊の世代/新人類/バブル世代/就職氷河期世代/ミレニアル世代/ゆとり世代/Z世代」と、3つの時代と6つの世代が生活を共にしながら生きています。
 今は特に13歳~28歳ぐらいまでの「Z世代」という言葉が頻繁的にメディアや言葉で多く使われるようになっていますね。家庭にパソコンが普及し、学生時代にはすでにスマホを持ち、SNSでの情報収集・情報発信を得意とし、ネットでヒトとつながる世代。昭和の時代と全く変わってしまいましたね。
 よく「Z世代は最先端を行っているから、それに合わせていかないと」という話もありますが、確かにそういう見方もありますが、全てのZ世代に合わせるのは間違っていますし、やはり先ほど言った「理不尽なこと・面倒くさいこと・挫折・試練」を若いうちにたくさん経験しておかないと(乗り越える免疫をつけておかないと)30代・40代・50代になった時、今よりもっと苦労すると思います。
 どの世代もバラバラですが、それぞれの世代の強みを生かし、理解し合い、歩みより、知恵を絞れば、もっとよりよい仕事ができ、よりよい生活が過ごせるのではないでしょうか…。
 最後にユアサ商事様が大切にしていることの確認です。「グローイング・トゥゲザー」、そして「つなぐ」です。この「グローイング・トゥゲザー」は「共に挑む(いどむ)・成長する」といった意味で、「つなぐ」は「メーカー様とユアサ商事様と私たち主催社とお客様をつなぐ」ということはもちろんのこと、「未来へとつなぐ」といった意味も含まれていると思います。まさに先ほどお話をした「昭和・平成生まれで令和に挑む(令和と共に成長をする)」「昭和から平成・令和へとつなぐ」「昭和のよいところをZ世代へとつなぐ」、本当に私たちに必要な言葉だと思います。
 グランドフェアご来場者目標=1万名、受注目標=250億円。私たち主催社・出展メーカー様は、「ステージに立てる自覚と誇り」を持ち、ユアサ商事様に対し「結果で日頃の恩返し」ができるよう「三位一体」となり、まずは集客に努めましょう。

 この後、今展の概要及び注意事項、工業機械部・機電部の取り組み、テーマゾーンについて説明された。

CNC旋盤用ハイドロチャック
ST・M-PHC
エヌティーツールより絶賛好評発売中


 エヌティーツール(社長=太田智広氏、本社=愛知県高浜市芳川町)はNC旋盤で使用する工具ホルダとして「CNC旋盤用ハイドロチャック ST・M-PHC」を開発し、7月1日(土)より発売した。
 マシニングセンタで使用するツールホルダでは従来からハイドロチャックという油圧機構が存在する。ハイドロチャックは他の機構のツールホルダに比べ、「チャッキング精度」「操作性」において優位であり、また、加工時のビビり振動を抑制する効果もあることから、あらゆる業種の加工現場において採用されている。
 この機構を旋盤加工においても活用するべく同社が開発したのが「CNC旋盤用ハイドロチャック」である。
 シャンク部はφ40のストレートシャンク(フラット付き)であり、φ40のUドリルホルダに取り付けることができる。把持部は内径φ20であり、ボーリングを使用する場合は専用のボーリングバイトスリーブ(φ6~φ12)を使用する。ドリルやリーマ加工で使用する場合は、ハイドロスリーブ(φ6~φ16)を使用すれば工具シャンク毎の径で使用可能となる。
 Uドリルホルダへの装着時はホルダクランプ用操作ネジを締め付け、シャンク部を油圧で拡張することで固定する。これにより、Uドリルホルダ内径との軸心がズレることなく取り付けが可能となる。
 また、工具チャッキング時は、ツールクランプ操作ネジを締め付け、内径を油圧で収縮させることで工具を把持する。油圧チャッキングにより、高い求心性をもったまま安定した高い把握力と繰り返し芯ずれ精度2μ以下を実現する。
 シャンク部および内径部のチャッキング機構に油圧構造を用いることで加工時の振動を減衰させビビり抑制効果を発揮する。ボーリングバーを使用した内径付加穴加工においては、従来のボーリングバー限界突き出し長さからさらに1・5倍の突き出しを可能にする。そのため、防振アーバーなどの高価な工具を加工径毎に取り揃えて使用する必要がなくなる。
 部品加工業界の新規分野の開拓において多品種少量加工への対応が必要となるなか、旋盤加工で段取り性がよく、幅広い加工が対応可能となるホルダとして「CNC旋盤用ハイドロチャック」の活用を期待する。
 価格は、定価4万7360円(税抜)。
 エヌティーツールは、M/C用ツーリングのメーカーであるが、M/Cで培ったツーリングの技術とノウハウを活かし、これまでになかったCNC旋盤用ツーリングを今後も市場展開していく。

オーエスジー 「修造チャレンジ」を支援


 切削工具メーカーのオーエスジー(社長=大沢伸朗氏、本社=愛知県豊川市)がこのほど、日本テニス協会男子ジュニア強化プロジェクト(富士山プロジェクト)の一環である「修造チャレンジ」を支援することになった。
 「修造チャレンジ」とは、日本テニス協会理事兼強化育成本部副本部長の松岡修造氏が、将来世界のトップレベルで活躍できる男子選手を育成することを目的とし、技術および戦術、フィジカル、メンタルなどの各専門分野のスタッフと共に指導を行う男子ジュニア選手強化合宿のこと。
 同社には硬式テニス部オーエスジー・フェニックスが結成されている。全員が同社社員で構成された日本でも数少ないアマチュアチームだが、日本のトッププロも参戦している国内最高峰のテニス団体戦である日本リーグに出場している。また、2022年には社会人アマチュアテニスの全国大会であるJICTF全国社会人テニス選手権大会で、2021年に続き2大会連続5回目の優勝を果たした。
 硬式テニス部には「修造チャレンジ」出身の選手も在籍しており、松岡修造氏の熱意に共感し、「修造チャレンジ」への支援を決めた。
 同社はスポーツ振興を通して、社員一人一人が「明るく」「楽しく」「元気よく」日々仕事に取り組む環境づくり、そして「企業は社会の公器である」を理念に、豊かな未来を目指して地域、社会、地球への持続的な貢献に取り組んでいくとしている。

「SKSエクストリーム 
オータム得々キャンペーン」
ダイジェット工業 9月1日スタート


 ダイジェット工業(社長=生悦住歩氏、本社=大阪市平野区)が、高送り加工用工具「SKSエクストリーム05タイプ」の発売を記念し、9月1日より「SKSエクストリーム オータム得々キャンペーン」を開始する。対象製品は、SKSエクストリーム05タイプ(EXSKS-05/MEX-05形)、同07タイプ(EXSKS-07/MEX-07形)、同09タイプ(EXSKS形)。実施期間は11月30日まで。
 セール内容は次の通り。
【Aコース】
・インサート50枚購入につき、φ80以下の適用本体(ボアタイプ)を1台サービス。
・インサート80枚購入につき、φ100以上の適用本体(ボアタイプ)を1台サービス。
【Bコース】
・インサート20枚購入につき、適用本体(シャンクタイプ・モジュラーヘッドタイプ)を1台サービス。

第2859・2860号 PDFはこちら

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