第2843・2844号 令和5年3月5・12日

10月開催の2大行事へ協力呼びかけ
全機工連愛知大会とMECT2023
愛機工 2023年新春懇親会で親睦深める


 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は、2月7日午後6時より名古屋市中区のANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋において、2023年新春懇親会を開催した。北支部(支部長=熊田誠司氏・久満田商会社長)が運営を担当。来賓はじめ組合員、賛助会員ら合わせて約330名が参加し盛会となった。
 野田典嗣理事(ノダキ社長)の司会進行で進められ、冒頭、水谷理事長が「昨年2022年の賀詞交歓会は、コロナ禍の中で組合支部合同新年会として規模を縮小して開催しようと企画しておりましたが、残念ながら中止となってしまいました。思えば、2021年の中止と合わせて3年ぶりに開催できますこと、まずは大変嬉しく思います」と挨拶。
 また、水谷理事長は今年の組合事業に関して「大きな行事が二つあります。一つは、4年ぶりとなる全機工連の全国大会(愛知大会)。もう一つは、隔年開催のメカトロテックジャパン(MECT)です。愛知大会は10月17日、名古屋観光ホテルに全国から同業者をお客様としてお迎えします。今回の大会開催はコロナにより、3年ごとに行っていた所が、1年遅れて4年目となりました。『不確実性の時代を生き抜く機械工具商~新たな未来を求めて~』と題し、現在鋭意準備中です。どうぞご期待ください。続けて10月18日から4日間、MECT2023をニュースダイジェスト社様と共催で行います。これは、新1号館ができて広くなったポートメッセなごやを会場に、今年国内最大規模の工作機械関連の展示会として開催されるもので、各メーカー様のご協力により既に満小間状態となっています。出展されるメーカー様の期待に応えるべく、後は我々組合員の動員力にかかっています。是非とも、関係各位の絶大なるご協力をお願い申し上げる次第です。この新春懇親会はコロナ前とやや時期をずらしての開催とさせて頂きました。加えて、全国大会、MECTを合わせて開催するのも、新しい景色を見てみたいという気持ちもありました。今年も愛機工組合をどうぞ宜しくお願いします」と述べた。
 来賓を代表して挨拶に立った高見秀愛知県経済産業局中小企業部商業流通課担当課長は、大村秀章知事からのメッセージを代読。メッセージでは「今年も海外の有力スタートアップ支援機関との連携強化を図りながら、愛知のものづくり産業と融合した愛知独自のスタートアップ・エコシステムの形成を促進し、イノベーションを次々と生み出す『国際イノベーション都市』を目指してまいります」などと方針が示され、今後も組合の結束をより一層強め、業界の更なる発展、地域産業経済の振興への尽力と、県政に対する一層の理解・支援が求められた。
 乾杯に際して、髙田研至副理事長(井高社長)が「全国大会、そしてMECTと続けざまに開催されます。是非、皆様にもお越し頂いて、大成功に終わらせたいと思っています」と述べて力強く乾杯の音頭を取った。
 会場では和やかに歓談し親睦を深める参加者の姿が見られ、森田乾嗣副理事長(モリタ社長)の「我々機械工具商が密着で営業する。一生懸命にやる。そして今年は良い年にして行こう。そんな思いを愛機工組合から全国に発信していきたい」との言葉と一丁締めでお開きとなった。

新たなメンバーも加わり
3年ぶりの新年会盛況
愛鋲協 青年部再開は今春を目標に


 愛知鋲螺商協同組合(理事長=大野正博氏・中部製作所社長)の令和5年新年会が1月20日、名古屋駅前にある名鉄グランドホテルのレストラン「アイリス」で午後6時より開かれ、組合員ら20名が参加し新年の幕開けを祝った。
 鈴木憲一副理事長(エフシーテック社長)の司会進行により、冒頭、大野理事長が「今年は卯年ということで、ピョンピョンと跳ねて、どんどんと伸ばして行ってもらおうと思っています。色々な情勢もあります。私どもの会社も、値上げや、コロナウイルスにも年末社員が感染しています。ですが、少しずつ景気も上向いて忙しくなりつつあるので、皆様も体に気をつけて頑張って頂ければと思っています。組合も現在休会している青年部の復活ということで準備をさせて頂きます。まずは少人数でもスタートすることが大切。スタートしないと次へつながって行かないと思うので、今年の春を目標にやっています」と挨拶。
 また、大野理事長は組合に再加入したねじのスーパー大和の木村亮社長を紹介し、同氏による自己紹介が行われた。
 続いて、来賓の鈴木建吾組合相談役(元組合理事長・八幡ねじ会長)が「現在の市場は原材料の値上げ、急激な円安による貿易赤字など色々問題はありますが、組合は若い方が増えて来ているようですし、今の理事の方の多くは初代青年部のメンバーですので、青年部が復活することで益々この組合が活性化されていくと存じます」と期待を述べた後、同氏の発声で乾杯した。
 新型コロナ拡大の影響により組合員が一堂に会する新年会は3年ぶりで、参加者は新年の挨拶を交わしたり、近況を報告し合ったりと和やかなひと時を過ごし、小倉正嗣副理事長(小倉商店社長)の三本締めで終了した。

新しい変革の時代を共に
胆力をもって乗り切る
岐阜県管工機材商組合 新年賀詞交歓会を開催


 岐阜県管工機材商組合(理事長=渡部勝裕氏・大東社長)は、1月25日午後6時より岐阜市長良の岐阜グランドホテルにて、2023年新年賀詞交歓会を開いた。組合員と賛助会員、来賓など約130名が出席して、共に新年を祝い業界の発展を祈念した。
 開会にあたり、司会の木野村文彦理事(木野村社長)が「本日の賀詞交歓会は3年ぶりの開催です。まだまだ新型コロナウイルス感染症が収束した訳ではありませんので、皆様の安全を考慮して行います」と述べ、出席者に協力を仰いだ。
 挨拶に臨んだ渡部理事長は、岸田総理が1月23日の施政方針演説で「歴史の分岐点」に立っていると述べたことに触れ、「今、賃上げの方向にどんどん進んでおりますが、我々中小企業はまだ半信半疑。もし賃上げしなければ、多分、新入社員は入らないでしょう。そして大事な中堅社員がどこかに転職してしまうかもしれません。ユニクロは初任給30万円ということです。つまるところ、年功序列、終身雇用の今までの日本の雇用制度が徐々に変わって、岸田総理の言う、日本型の職務給制度に変わっていく移行の初年度というような捉え方をしているようです。日本は決して貧しくはないですよね。全てが安すぎるのです。スイスは日本の倍の給料をもらっていますが、物価が倍です。消費税が25%で、暮らしぶりは日本と変わらない。そのようなことを考えながら、我々業界も胆力をもって、淡々と賃上げをして、この新しい変革の時代を皆で協力して乗り切り、日本経済と共に発展して行こうではありませんか。ご来場の皆様のご健闘とご健勝を祈念いたします」と年頭にあたっての所感を述べた。
 続いて、来賓を代表して荒川晶一岐阜県管設備工業協同組合理事長(戸島工業社長)が挨拶。その中で同氏は「来年から、働き方改革の罰則規定が我々の業界にも適応されます。我々設備業界は、建築について行く工程ですので、建築が遅れれば当然遅れてきます。皆さん経験されていると存じますが、建築の遅れの尻拭いは設備と電気でするというのは、日本の悪しき慣習だと思っています。これを無くさない限り、今言われているように労働時間内で終わらせるなどということは絶対にできないと思っています。また、罰則規定の内容がまだ決まっていません。事情があって遅れた場合は、罰則規定から外してほしいという願いをしなければならないと思っています。設備関係の我々が遅れると、皆様方(管材商・メーカー)にもご迷惑をかけることになります。その辺の対役所関係をしっかりと今年一年、詰めて行かなければならないと思っていますので、皆様方のご協力をお願いします」と訴えた。
 出席した来賓と組合員・賛助会員の紹介、祝電披露の後、村井善幸愛知県管工機材商業協同組合副理事長(オータケ社長)が「このように皆様とリアルにお会いして話ができる喜びを、ひしひしと感じています」と述べて乾杯の音頭を取った。
 祝宴では出席者が和やかに歓談する姿が見られ、森浩副理事長(山兼社長)の中締めで盛会のうちに終了した。

雪の舞い散るなか80名超が参加
2023年度は積極的に事業活動を
三重県機械工具商組合 賀詞交歓会開催


 三重県機械工具商組合(理事長=山田浩氏/コジマ・フジ通商社長)は1月24日(火)、四日市都ホテル(所在地=四日市市安島)で、マスク着用、手指消毒など感染症対策を講じたうえで賀詞交歓会を開催。80名を超す組合員、賛助会員が3年ぶりに集まり、近況を報告しあうなど、懇親を深めた。本会の司会進行は大津裕史副理事長(組合事業担当/大津屋社長)が務めた。
 山田理事長は「新年賀詞交歓会を開催するのも3年ぶりということで、新型コロナウイルス感染症が騒がれ出して以降、当組合もなかなか事業やイベントができない状況のなか、昨年4月になんとか総会を行なうことができましたが、やはりそれ以降も、今日まで思うように事業などは開催できておりません。ですから、2023年度は事業やイベントを可能な限り開催したいと思いますので、その節は皆さまぜひご参加ください。今年の干支である兎年にちなんで、この1年はウサギのように大きくジャンプする年にしたいと思いますので、今後も当組合へのご協力の程よろしくお願いいたします」と冒頭の挨拶のなかで、今後の組合活動への協力をお願いした。
 続いて登壇した浅田達也山善四日市支店長は、「ここ数年、コロナ禍から円安、半導体不足、モノの値上げなどいろんな懸案がありますが、今年はそんなことにめげずに、ウサギのように、皆さまと大きく跳ね上がりたいと思います」と挨拶し、声高らかに乾杯の音頭をとった。
 宴もたけなわとなったところで、亀井隆典理事(亀井機工社長)が登壇し「僕らの仕事というのは、これが正しいといった道しるべが無いわけですが、こんな時代でも、つま先だけはしっかりと前を向いて進んでいきたいと思っております。それには、組合員の仲間、メーカー・仕入先さまのお力をお借りして、やっと進んでいけるのです。皆さまの知恵とお力をお借りして、ここ三重県からこの業界を盛り上げていきたいと思います」と抱負を語り、最後は全員での一丁締めでこの日は散会となった。

いろいろ動き出す2023年
岐阜から日本のモノづくりを盛り上げる
岐阜機工会 新年賀詞交歓会開催


 岐阜機工会(会長=嶋﨑晴久氏・シマザキ商会社長)は1月25日(水)、岐阜市長住町のホテルリソル岐阜に正会員や賛助会員らおよそ100名を集め、3年ぶりとなる新年賀詞交歓会を開催した。本会の司会進行は徳永和也幹事(徳光社長)が務め、まず初めに、来賓の大島達也岐阜県中小企業団体中央会事業推進課課長が紹介された。
 嶋﨑会長は「昨年は、コロナ禍に加え原油価格の高騰や円安など中小の機械工具商を取り巻く環境は厳しいものでした。ここ数年続くコロナ禍では、なかなか先が見えてこず疲れは増すばかりでした。とは言え、当地区の基幹産業である自動車産業では部品不足が徐々にですが解消されてきておりますので生産も2月以降に上振れすると思われます。感染症に関しても5月には第5類に引き下げられるようです。今年の夏には、4年ぶりとなる長良川の花火大会も復活します。さらに、10月18日からMECT2023が開催され、その前日には全機工連全国大会が愛知で開催されます。全国若手交流会も、大阪組合が中心となってなんとか開催できないものかと準備されているようです。こうしたイベント、事業が成功するよう岐阜機工会も協力し、皆さまに元気を届けたいと思っております」と挨拶。
 乾杯の音頭を取った松吉正訓ジーネット名古屋支社長は「ユーザーさまがモノづくりをされ、そのそばに岐阜機工会会員の皆さまがいらっしゃって、そしてメーカーさまや商社さまと一丸となって、良いモノづくりという目標に向かっていきます。ユーザーさまの困りごとを解決することができるのは岐阜機工会会員の皆さまです。そんな皆さまと自由闊達な意見交換をさせていただき、お互いイノベーションを起こして、この岐阜から日本を盛り上げていけたらと思います」と挨拶。
 宴もたけなわとなったところで、風岡和則オーエスジー中部営業部部長が中締めの挨拶をし、散会となった。

新社長に岸田貢司氏
山善 長尾社長は取締役会長に


 山善(大阪本社=大阪市西区)は2月10日、長尾雄次代表取締役社長が退任し、後任に岸田貢司(きしだ・こうじ)取締役常務執行役員が4月1日付で就任する人事を発表した。
 同社グループが掲げる「世界のものづくりと豊かなくらしをリードする」というビジョンの実現に向けた取り組みを更に推進するため、経営体制の刷新を図る。
 社長在任約6年となる長尾現社長は、取締役会長として新社長をサポートしていく。
 岸田氏は愛媛県出身、62歳。1983年3月高知大学人文学部経済学科卒業、同年4月山善入社。2012年4月国際事業本部USA支社長兼YAMAZEN INC.社長(COO)兼PLUSTECH INC.社長。その後、国際事業本部機械2部長、執行役員機械事業部副事業部長(海外担当)兼海外機械部長兼本社直轄地域韓国現法長、上級執行役員生産財統轄部長などを経て、2018年6月取締役上級執行役員。2022年4月から取締役常務執行役員営業本部副本部長(海外担当)※現任。

渡邊吉一氏が
新社長に就任
彌満和製作所


ねじ切り工具・穴あけ工具製造販売の彌満和製作所(本社=東京都中央区)では、2月7日開催の定時株主総会ならびに取締役会において、渡邊芳男代表取締役社長が退任し相談役に就き、後任の社長に渡邊吉一氏が就任した。吉一氏は、彌満和ホールディングスの代表取締役社長にも就任した。

東京営業所移転
ノダキ 3月13日(月)より
 ノダキ(社長=野田典嗣氏、本社=名古屋市西区)は、このほど東京営業所を移転し、3月13日より新事務所での営業を開始する。
 【新住所】〒111-0041 東京都台東区元浅草2丁目7-5(モダンビルディング5階)【電話番号】03-6284-3066【FAX番号】03-6284-3095

2023中部機械加工システム展
3月16日(木)・17日(金)の2日間
ポートメッセなごやで開催


 ジーネット名古屋支社(取締役支社長=松吉正訓氏、所在地=名古屋市中区)の有力販売店が主催する「2023中部機械加工システム展」が3月16日(木)・17日(金)の2日間、ポートメッセなごや第3展示館において開催される。「SDGsへの取組~未来ある地球に寄り添う~」をテーマに、工作機械や切削工具、ツーリング、機械周辺機器、CAD/CAMメーカーなど178社が出展する予定で、最新の機械・機器の展示を通して生産現場の問題解決に向けた提案を行う。来場者目標は4000名。


SDGsの目標に向かって
解決の糸口を探る


 中部機械加工システム展は、ものづくり産業の集積地である中部地域で開催される、機械加工に的を絞った展示会。工作機械と周辺機器の最新機種を中心に展示し、実演を見て、メーカーの話を聞き、ユーザーに最適な機種を選定してもらう場として、コロナ以前は毎年開かれてきたが、2020年以降開催が見送られ、4年ぶりの開催となる。
 今回は、SDGs(持続可能な開発目標)の17の目標のうち、目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」、目標8「働きがいも経済成長も」、目標11「住み続けられるまちづくりを」の4つに焦点をあて、来場者に分かりやすいよう出展メーカーの商品を振り分けて展示する。感染症・労働安全衛生対策、エア・電気・油圧の省エネ・環境対策、設備の改善・スマート化対策、機械保全の省力化対策、設備のBCP対策など、様々な角度から各社が最新の提案を行う。
 また、好評のセミナーは、切削加工・ツーリングの基礎をはじめ、スマートファクトリー化、環境経営、製造業向け補助金関連など、今回も多数実施される。1日100食限定で美味しいものを手軽な値段で食べられる人気店「佰食屋」を経営し、飲食店の常識を覆す経営手法でワークライフバランス、フードロスゼロを実現したminitts代表取締役の中村朱美氏による講演や、NCプログラミング作業をAI解析で完全自動化するソフトウェア「ARUMCODE(アルムコード)」に関するセミナーも注目だ。
 展示会の開催時間は、1日目の16日(木)が10時~17時、2日目の17日(金)が9時30分~16時。展示会当日限定の特別価格品やサービス、記念品も用意される。
 来場事前登録は同展公式サイトから。https‥//g-expo.net/event/chubu2023/index.html


併催セミナー
 《会場》ポートメッセなごや交流センター3階


 【3月16日(木)】
 ■10時30分~12時/会議ホール・定員150名
 「売上を、減らそう―たどりついたのは業績至上主義からの解放」、講師=minitts代表取締役中村朱美氏
 ■13時~14時/第3会議室・定員50名
 「ヤマザキマザックの環境経営の取り組み」、講師=ヤマザキマザック広報課課長今仁利和氏
 ■14時~15時/第4会議室・定員50名
 「ツーリングの基礎―基礎から学ぼうツーリングの特徴と使い方」、講師=BIG DAISHOWA Japan森島榛香氏
 ■15時~16時/第3会議室・定員50名
 「切削加工の基礎―切削加工の理論を理解しよう」、講師=タンガロイ金井慎一氏
 【3月17日(金)】
 ■10時30分~11時30分/第3会議室・定員50名
 「製造業向け補助金の振り返りと今後の展望について」、講師=ほんとうのこと政府支援策推進部部長永野充彦氏
 ■11時30分~12時30分/第4会議室・定員50名
 「IoT・SmartFactory化に向けた導入ステップ」、講師=ミツトヨ中部ソリューション課課長尾高史一氏
 ■13時30分~15時/会議ホール・定員150名
 「ARUMCODEが進む完全自動化への道筋」、講師=アルム代表取締役平山京幸氏


出展メーカー一覧
機械加工周辺機器メーカー


 アイオイ・システム▽アイゼン▽アイトス▽葵精工▽旭金属工業▽アネスト岩田▽アマノ▽新井製作所▽アルプスツール▽イズミコーポレーション▽和泉産業▽イチネンケミカルズ▽イワタツール▽岩本工業▽lNSIZE▽WEN▽永興電機工業▽SMC▽エヌティーツール▽エヌピーケイ▽エフ・イー・シー▽MSIシステム▽MSTコーポレーション▽MCT▽遠州工業▽オーツカ光学▽オーデン▽億川鉄工所▽オリオン機械▽カトウ工機▽カネカ▽カネテック▽ガリュー▽管製作所▽ギガ・セレクション▽ギガ・セレクション エンドミル▽ギケン▽鬼頭精器製作所▽キトー▽京セラインダストリアルツールズ販売▽共立精機▽空研▽クボタ▽クランプテック▽クリーンテックス・ジャパン▽ケルヒャージャパン▽コアテック▽弘機商会▽コベルコ・コンプレッサ▽近藤製作所▽ザーレン・コーポレーション▽蔵王産業▽嵯峨電機工業▽サン機工▽三機工業▽三共製作所▽サンキン▽三甲▽三進金属工業▽サンドビック▽三友精機▽ジーネットエンジニアリング部▽シービーテック▽ジーベックテクノロジー▽シオン▽静科▽昭和電機▽JOHNAN▽スギヤス▽住友電気工業▽スリーアールソリューション▽セキュリティデザイン▽ゼネテック▽全晴▽曽根田工業▽ソノルカエンジニアリング▽ダイキンHVACソリューション東海▽大昭和精機▽泰邦▽谷テック▽WSE▽タンガロイ▽中発販売▽津田駒工業▽鶴見製作所▽帝国チャック▽テクノア▽デンヨー▽東京精密▽東京彫刻工業▽東浜商事▽富永工作所▽ナベヤ▽ニシガキ工業▽日機装▽日鋼YPK商事▽日東工器▽NIVAC▽日本エアードライヤー販売▽日本オートマチックマシン▽日本クランツレ▽日本精密機械工作▽日本電産シンポ▽日本濾過工業▽ノガ・ウォーターズ▽バーテックス▽ハーテック・ミワ▽ハイウィン▽ハイテック精工▽バウアーズ社▽長谷川工業▽ハタヤリミテッド▽花岡車輌▽パル▽BIAX▽ビーシーテック▽ピカコーポレイション▽フェナードライブズ▽富士元工業▽不二越▽プライオリティ▽ブラザー・スイスルーブ・ジャパン▽ブルーム-ノボテスト▽フルタ電機▽プロテクトエアー▽ブンリ▽ベッセル▽豊和工業▽ホータス▽マーテック▽松本機械工業▽マンヨーツール▽ミツトヨ▽三菱電機▽ムラテック販売▽柳瀬▽ヤマシタワークス▽UHT▽ライノス▽リニア・ビズ▽ルッドスパンセットジャパン▽REGO-FIX▽レッキス工業▽レニショー▽ロス・アジア▽ロボテック▽YHB ECO
工作機械・CAD/CAMメーカー他
 愛知産業▽アマダマシナリー▽アルム▽ヴェロソフトウェア▽Aiソリューションズ▽オークマ▽岡本工作機械製作所▽キタムラ機械▽キャムタス▽コマツ産機▽ジェービーエムエンジニアリング▽静岡鐵工所▽シチズンマシナリー▽セイコーインスツル▽先生精機▽ソディック▽大日金属工業▽タクテックス▽ツガミ▽DMG森精機▽ナガセインテグレックス▽日本電産マシンツール▽ニデックオーケーケー▽パーマリー(PALMARY MACHINERY CO.,LTD.)▽FUJI▽ほんとうのこと▽松浦機械製作所▽光畑製作所▽三菱HCキャピタル▽モアソンジャパン▽ヤマザキマザック
 ※出展メーカーは変更される場合があります。

中部機械加工システム展出展製品
住友電気工業
万能・高精度隅削りカッタ


SEC‐ウェーブミルWEZ型
 住友電気工業(大阪府大阪市中央区北浜4-5-33)が出品する万能・高精度隅削りカッタ「SEC‐ウェーブミルWEZ型」は、刃先形状の最適設計と高精度造形技術の組み合わせにより、優れた壁面精度と仕上げ面品位を実現できる。
 大きな傾斜加工が可能な刃径φ14~φ160㎜までのカッタをラインアップ。モジュラータイプ、ショートシャンクタイプに加え、WEZ型用のインサートを多段配列し深い隅削りでの高能率加工を可能としたリピータタイプも新登場し、さまざまな加工に対応する。
 また、低抵抗化により加工音を低減し、バリの発生も抑制。切れ味に優れる研磨級インサートもラインアップした。
 材種は汎用材種ACU2500に加え、新世代コーティング材種XCU2500/XCK2000も揃え、鋼、ステンレス鋼、鋳鉄、難削材等、さまざまな被削材に対応できる。

サンドビック
超硬ソリッド万能汎用エンドミル
CoroMil Dura


 サンドビック(愛知県名古屋市西区則武新町3-1-17)の「CoroMillDura」は、あらゆる被削材(ISO P/M/K/N/S)の荒加工から仕上げ加工まで、さまざまな加工に対応するように開発された汎用超硬エンドミル。
 主な特長は、不等リード・不等ピッチで、全てのリード角、ピッチが異なる完全なる不等になっていること。これにより共振を防ぎびびりを低減させる。WhisperKut テクノロジーと呼ばれるこの独自技術により、加工面品質の向上はもちろん、切削音が低く、切削抵抗が少ないことにより加工条件を下げる必要がないため、静かで安全かつ効率的な加工が可能になる。
 製品ラインナップは、ボリュームゾーンである4枚刃で刃長1・5ⅹDcと2ⅹDcをはじめ、7枚刃ブレーカ付き仕様の刃長2ⅹ、3ⅹ、4ⅹDc仕様まで多岐にわたる。工具材種は全て信頼性の高い高耐摩耗性材種GC1730を採用。同材種は他のエンドミルで信頼性を勝ち得ている超微粒子超硬母材にTiCrN等のPVDコーティングを施している。
 また、忠実な刃型の再現のため、宮城県にあるリコンディショニングセンター瀬峰にて再研磨サービスにも対応している。
 サンドビック・コロマントでは超硬ソリッド工具の位置づけを大きく次の3つに分類している。顧客の要求仕様に合わせて製作するカスタマイズ【C】(一般の特殊品およびテーラーメードも含む)、高能率加工をターゲットとした最適化工具【O】(Optimized)、工具の集約が可能なオールラウンドの汎用工具【Ⅴ】(Versatile)。
 CoroMill¥文字(U+00AE)Duraはオールラウンダーで多用途分野に対応する【V】に属する。

ソディック
高速造形 金属3Dプリンタ
LPM325S


 ソディック(神奈川県横浜市都筑区仲町台3-12-1)が出品する「LPM325S」は、金属粉末の溶融凝固による3D造形と、造形物への基準面加工を1台の機械で行う金属3Dプリンタ。粉末交換作業やメンテナンスなどによる“非稼働”時間を大幅に削減し、現場の生産性の鍵となる“稼働率”アップに貢献する。
 新製品のポイントは次の通り。
 ①1台のマシンで、複数の多彩な金属粉末による造形が可能…材料交換はユーザー自身が粉末毎のMRS※を付け替えるだけの簡単作業で2時間以内に完了。複数の粉末による運用も1台の設備で対応可能。※MRS(Material Recycle System=粉末自動供給、粉末自動回収、粉末自動ふるいを行うユニット)
 ②定期メンテナンス頻度の大幅削減…金属蒸気の集積物(ヒューム)回収能力を大幅に向上・最適化。集積物自体を溜まりにくくすることで、メンテナンスの頻度を約1/2(同社従来機比)と大幅に削減。
 ③モニタリングによる予知保全(オプション)…造形異常の原因となる各要因を常時モニタリング、造形不良を未然に防止。各データの解析により保守点検時期を予測し、突発的な機械トラブルも回避。
 ④デュアルレーザによる高速造形(オプション)…更なる造形速度向上のためのオプションとしてデュアルレーザを開発。従来比2倍以上(同社従来機比)の造形速度を達成し、かつ同等の品質と安定造形が可能。

エヌティーツール
マシニングセンタ用高圧洗浄ツール
Boost Master


 エヌティーツール(愛知県高浜市芳川町1-7-10)から大好評発売中の“これまでの工作機器の常識が覆った!”とまで言わしめたマシニングセンタ用高圧洗浄ツール『Boost Master』(型式=BMA)は一見の価値アリだ。
 従来、M/C加工後のワークに残った切屑は高圧洗浄機や手作業で取り除く必要があった。本製品はATC対応の高圧洗浄ツールであり、主軸の回転によりクーラントを増圧・吐出してくれる(MAX15MPa)。一例だが、φ7、深さ100㎜穴底の切屑を、わずか0・5秒で除去可能だという。また、省エネ・省スペースも実現。本製品の新規導入の際には機外高圧ポンプや冷却装置を必要とせず、加工から洗浄までをM/C1台に集約でき、工程改善による生産性向上や大幅な省エネ化によるカーボンニュートラルの実現も期待できる。
 『Boost Master』の仕様は以下の通り▽対応主軸=BT、HSK等各種インターフェース▽クーラント入力圧=7MPa以下▽クーラント流入量=3¥文字(U+2113)/min以上▽最大クーラント吐出圧=15MPa▽吐出流量(15MPa時)=1・23¥文字(U+2113)/min▽標準ノズル孔径=0・4㎜。
 本製品に関して詳しくは同社ウェブサイトへアクセスするか、通話無料のテクノコール▽0120(04)0102へ問い合わせを。

大昭和精機
レンチ1本で簡単に工具交換
自動旋盤用 ハイドロチャックレースタイプ


 大昭和精機(大阪府東大阪市西石切町3-3-39)は、CNC自動旋盤における高精度なドリル・リーマ加工をサポートする「自動旋盤用ハイドロチャックレースタイプ」を紹介する。
 同製品は、狭い機内でもレンチ1本で簡単に工具交換が行える。NCツーリングで培ったハイドロチャックの技術を、旋盤用ホルダとして同社が一から研究・設計。精度・剛性を高めた内部構造と、隣接工具に干渉しにくいスリムな形状を実現した。
 また、刃具交換を繰り返し行っても、4D先端での再現性が±1¥文字(U+339B)以下と高い繰り返し着脱精度を誇る。
 クランプスクリュが底当たりしたところが締付け完了位置なので、締付けトルクによる管理も必要ない。
 さらに、クランプスクリュの締付け前と後で刃具突出し長さが変化しないため、機上で狙った突出し長さに合わせることが容易にできる。

ミツトヨ
自動測定プログラム生成ソフトウェア
MiCAT Planner


 ミツトヨ(神奈川県川崎市高津区坂戸1-20-1)は、複雑な三次元測定機の測定プログラムを全自動で生成するソフトウェア「MiCAT Planner(マイキャット・プランナー)」を出展する。
 MiCAT Plannerは、3D CADモデルに公差情報を付加するだけで、ワンクリックで測定プログラムを自動生成する。公差情報は3D CADモデルのPMIを利用することもできる。
 最適化機能により、最小のプローブ姿勢変更回数やツールチェンジ回数、最短の測定経路をソフトウェアが判断し、最短時間で測定可能な最も効率の良いプログラムを生成する。
 また、ルールエディタ機能を用いて測定のルールを設定すれば、プログラム作成者ごとの測定品質のばらつきを防ぐことができる。
 さらに、ユーザーの測定ノウハウをルールエディタ機能に蓄積し、誰でもそのノウハウを使用した全自動プログラム作成が可能となる。
 同社によると、MiCAT Plannerを活用した場合、サンプルブロックの測定パートプログラム作成時間を従来手法と比較して最大95%削減できたという。同ソフトウェアは、ユーザーの製品品質の向上と同時に、開発期間の大幅な短縮を実現する。

ユーザー・販売店・メーカーが共に笑顔に
『その手があったかを、次々と』を展開
ジーネット 2023年新春情報交換会開く


 ジーネット名古屋支社(取締役支社長=松吉正訓氏)は1月27日、主力仕入先でつくる中部ジーネット会会員と主力得意先が一堂に会する製販合同の「2023年新春情報交換会」を、名古屋市中区のANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋で午後5時30分より開催した。3年ぶりとなる新春情報交換会にジーネットの幹部らも含め総勢171名が出席し、さらなる結束を誓い合った。
 冒頭、古里龍平ジーネット社長が挨拶で「この会も3年ぶりということで、本当にご無沙汰をしております。色々な変化が速すぎて、振り返っても3年前に何をしていたのか覚えていないという状況です。しかしながら、メーカー様の素晴らしい商品を、色んな価値を付加しながら、我々のお客様である販売店の皆様を通じてユーザー様にお届けするというベースは変わらない。モノを売るだけではなく、ソリューション、コトも販売していかないと残れないと痛感しています。我々もフルサト・マルカホールディングスという形になりました。その中の一つの事業会社であるジーネット。少しずつ変わってくるのではないかと思います」と述べ、最近の納入事例を紹介。「我々には、様々なソリューションを開発するグループ会社があります。メーカー様の機械・機器をただ単に売るだけではなくて、そこに何かITの仕組みを付加した形で営業をする。そうした形で販売すると、ここにお集まりのメーカー様、販売店様の価値もユーザー様にとって上がるのではないかと思います。我々はグループのスローガン『その手があったかを、次々と』ということでユーザー様に認識頂けるように日々努力して開発を続けて行きたい。今年は一歩前に進んで、ちょっと違うかなと思って頂けるように精進してまいります」と年頭にあたっての抱負を述べた。
 続いて、片岡暢博中部ジーネット会会長(ヤマザキマザックトレーディング中日本販売部主幹)が「今年は、色々なものが大きく変わる年になろうかと思います。また、企業としても、個人の社会人としても、低炭素社会に貢献することが義務のような社会になってきたので、それを一つのビジネスチャンスと捉えて、それから自分のお金を少し出して、社会に貢献できるようになって行きたいと思っています。今年も1兆6000億円(日工会の2023年工作機械受注見通し)ということなので、予想としてはかなり大きな数字になります。この数字目標に向かって皆様のご協力を得ながら、また各メーカーさんの努力も惜しまずに、今年一年過ごして行きたいと思います」と述べて乾杯の音頭を取った。
 出席者の中から卯年生まれの10名が紹介され、続いてジーネットの部門長・部署長の紹介があった後、松吉ジーネット取締役支社長が「我々フルサト・マルカグループは新しい方向に進んでいます。ユーザー様が笑顔になる、そういったソリューション活動をしたいと常に思っています。メーカー様の支援と販売店様のご協力があって初めてできることですので、この2023年、皆様と共にユーザー様の笑顔を、それに販売店様、メーカー様の笑顔をつくって行きたいと思います。宜しくお願いします」と挨拶。山本拓也中部ジーネット会副会長(日東工器中日本支社長)の三本締めでお開きとした。

『中部パック』開催を控え
魅力的な展示会に向け準備の1年
中部包装食品機械工業会 新年賀詞交歓会開催


 中部包装食品機械工業会(会長=生田涌希氏・フジキカイ社長)は1月27日(金)、名古屋市中区の名古屋観光ホテルで、2023年新年賀詞交歓会を開催した。当日は、スポーツキャスター、健康管理士認定講師、漢方養生指導士としての肩書きも持つ城西国際大学メディア学部講師の和田奈美佳氏が講師を務め、「ウィズコロナの時代に考える、生活習慣の見直しと免疫力向上」と題した講演会も開催された。正会員らおよそ70名が参加した。
 冒頭、生田会長は「昨年の我が国の経済は新型コロナウイルス感染症の影響からの持ち直しの動きが見られました。今年は世界経済の減速は見られると思いますが、政府がこれまで取り組んできた経済対策の効果が本格的に発現し、人への投資や成長分野への投資が促進されることから、成長が見込めると思います。コロナ禍にあり、ライフスタイル全般の転換が進むなか、価格に対する正当性や食品ロス、環境問題など、衛生・健康・安全・環境への関心が高くなり、サスティナビリティへの取り組みが求められています。こうした問題に、我々の業界はどう応えていくのか? 2023年は、そのヒントとなる展示会『2024中部パック』の開催を控えた準備の年です。これから幅広くPRし、出品者さま、ご来場者さま双方に魅力的な展示会となるよう準備していきます」と挨拶した。
 講演会終了後は会場を移し、まずは、吉田眞治中部包装食品機械工業会副会長(ヨシダキカイ社長)が挨拶。続いて吉田真宏同工業会副会長(サンワ社長)が乾杯の音頭を取り懇親会がスタートした。久しぶりに顔を合わせた会員らは近況報告などで盛り上がりを見せていた。宴もたけなわとなり、牧野研二同工業会副会長(ゼネラルパッカー社長)が登壇。中締めの挨拶をしてこの日は散会となった。

3年ぶりの開催でも
ざっくばらんに盛り上がる
名古屋ポンプ組合 令和5年交歓会開催


 名古屋ポンプ組合(代表理事=竹田隆一氏・中京製作所社長)は2月3日(金)、令和5年交歓会を3年ぶりに開催。正会員やメーカーら27名が参加した。米本卓弘山金ポンプ製作所代表社員が司会進行を務めた。
 会を代表し、竹田代表理事が「実に3年ぶりと久しぶりな開催にも関わらず、始める前から中締めの挨拶をするような雰囲気になっていますが、これがこの組合の良いところだと思います。今日はざっくばらんに、いろいろと情報交換していただければと思います」と冒頭に挨拶。
 賛助会員を代表し、有馬正継荏原製作所部長が「ポンプ以外でも、納期の面で苦労されている商材がたくさんあると伺っていますが、最近では、こうした問題が解消に向かっている商材が多いとも伺っています。そんななか、実は一番ひどい状況にあるのがポンプであると先日お客さまから指摘されました。部材の安定的な供給にはまだ時間が掛かりそうで、ポンプの納期問題解消にはもう少しお時間が掛かってしまうかなと認識しています。皆さまには、引き続きご理解とご協力をお願いしたいと思います。さて、ポンプの受注額はGDPの成長率と相関関係があると言われております。今年はGDPの成長率は昨年よりプラスになると見込まれています。ここ愛知県では今年に入り設備投資の増加が見込まれています。コロナ感染症も5月の連休明けには第5類に引き下げられると聞いております。今年は、経済活動も今までより活発になりますので我々もこの波にうまく乗りたいと思います」と挨拶。
 松田章治鶴見製作所中部支店長が声高らかに乾杯の音頭を取り、ざっくばらんな、賑やかな交歓会が幕を開けた。
 宴もたけなわとなったところで森浩山兼社長が中締めの挨拶に立ち、最後は全員での一丁締めで散会となった。

「カーボンニュートラル実現に向けた
中小企業の脱炭素化カンファレンス2023」
山善 岸博幸氏を招聘して開催


 山善(社長=長尾雄次氏、大阪本社=大阪市西区)は2月1日、メディア向けオンラインカンファレンス「カーボンニュートラル実現に向けた中小企業の脱炭素化カンファレンス2023」を開催した。
 カンファレンスでは、同社の脱炭素化の取り組みについて、執行役員営業本部グリーンリカバリー・ビジネス部長の松田慎二氏が発表。その中で、商社としてサプライチェーンとの協働で中小企業の脱炭素化を進めていく重要性を説明した。また、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授の岸博幸氏からは「日本政府のGXへの取り組み」など最新の脱炭素化動向に関する説明があった。
 2人のトークセッションも行われ、改めて中小企業の脱炭素化の重要性が発信された。
 山善がグリーン戦略の一つとして「開発ビジネス」において昨年から取り組んでいるのは、コーポレートPPA事業。これは、同社が発電設備投資を負担し、再エネ電気を長期に渡り特定クライアントに売電するというもので、現在は主に仕入先メーカー向けに展開している。仕入先メーカーの再エネ調達を支援し、同時に同社の製品仕入排出量の圧縮をする。
 一方、「販促企画」としては、2008年より展開している「グリーンボールプロジェクト」があり、主に中小企業の顧客に対して環境優良商品の販売を行っている。環境負荷の低い製品を販売することで、製品使用排出量の圧縮を進める。
 松田氏は「流通商社としてサプライチェーン全体でのCO2の排出の抑制を目指しています」と説明した。
 同社が本年1月18~20日に実施した脱炭素化に関するアンケート調査によると、カーボンニュートラルへの取り組みは、大企業に比べて中小企業のほうが「かなり遅れている」という結果になった。特に中小企業を中心に、人的リソースやノウハウなどの情報・知識のリソース不足が課題として挙げられた。
 また、脱炭素化を進めるに当たっての支援策については、大企業・中小企業に関わらず、「公的補助金」や「公的機関の情報」を求める声が多数あるのと同時に、「CO2排出量の可視化」や「省エネ診断」を求める声も多くなっている。
 同社では、CO2の排出量を簡単に集計し“見える化”できるツールとして、2022年6月末より「GBP App(アプリ)」をグリーンボールプロジェクトの参加企業に無償で提供している。中小企業のカテゴリ別排出量の把握と脱炭素意識の向上を促していくことが狙いで、「現在、約400アカウントを提供しており、まずは“見える化”のお手伝いから行っています」と取り組みが紹介された。
 トークセッションでは、脱炭素化がもたらす企業価値向上について、岸氏が「大企業はもちろん、中小企業も脱炭素化は避けて通れないと思います。脱炭素化に取り組まないと、中小企業は大企業へのサプライヤーから外される可能性も考えられます。逆に、しっかりと取り組めば、バリューチェーン全体の中で大事な位置づけを与えられると思います」。
 また、『CO2の見える化』の重要性については、松田氏が「サプライチェーン・バリューチェーン全体のCO2量を示すカーボンフットプリント制度も注目されています。当社としてはまず、『CO2の見える化』を進めることで、その延長線上にカーボンフットプリントがあると考えています」と話した。

光洋マテリカを子会社化
岡谷鋼機 非鉄金属市場の拡大を見据え


 岡谷鋼機(社長=岡谷健広氏、本社=名古屋市中区)は1月31日、非鉄金属素材・製品販売及び加工を行う光洋マテリカ(社長=浅香純氏、本社=名古屋市昭和区)の株式を追加取得し子会社化したと発表した。
 銅をはじめとする非鉄金属市場は、自動車の電動化やIT技術の進化に伴う情報通信機器の高度化などによる需要の増加が見込まれ、顧客のサプライチェーン強化を図るとともに、さらなる事業の拡大を目指す。
 1955年に設立された光洋マテリカは、銅・合金、アルミニウム、ステンレスの素材およびメッキをはじめとする表面処理製品など幅広い品目を取り扱い、自動車部品向けを中心に業容を拡大してきた。また、国内有数の規模を誇る銅条スリット加工機能を持ち、ソリューション提案ができる商社として、現在では産業用から民生用にいたる様々な電子機器部品へも事業領域を広げている。2021年12月期の売上高は701億円、従業員数159名(2022年12月31日現在)。
 今後、岡谷鋼機グループと国内外において連携し、新たな顧客開拓と新規開発案件への取組みや、素材の共同調達においてシナジーを発揮する。


岡谷富船第2物流センター竣工
3月より本格稼働する予定


 岡谷鋼機は1月18日、名古屋市中川区富船町に新たに建設した「岡谷富船第2物流センター」の竣工式を執り行った。
 同センターは、地上4階建て、延床面積5323㎡。1998年に竣工した「岡谷富船物流センター」の北隣に位置し、取引先に利用してもらうほか、同社およびグループ会社の扱うエレクトロニクス製品(半導体等)やメカトロ製品(工具等)を保管し、管理効率を高めるとともに顧客が必要とする商品をタイムリーに届ける体制を構築する。
 太陽光パネルや蓄電池を設置するなど、省エネ・環境への配慮により、CASBEE(建築環境総合性能評価システム)Aランク認証を取得している。
 竣工式では、同社の岡谷社長をはじめ、馬場副社長、平野専務取締役名古屋本店長、内田常務取締役人事総務本部長、岡谷物流の久留宮社長、施工業者らが出席する中、名古屋総鎮守である若宮八幡社が斎主を務めた。

第2843・2844号 PDFはこちら

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