第2825・2826号 令和4年9月4日・11日号

『第33回管工機材・設備総合展』
出品規模113社・230小間確定
愛知県管工機材商協組 出品者会議開催


 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=峰澤彰宏氏・MINEZAWA社長)は8月3日(水)、名古屋市千種区の中小企業振興会館(吹上ホール)で、『第33回管工機材・設備総合展』出品者会議を開催した。司会進行は石原太郎展示会実行副委員長(原芳商会社長)が務め、出品者89社・116名が参加。展示会開催概要などが説明された。
 冒頭、同組合を代表して峰澤理事長が「33回目となる今回の展示会は、本来2年前に開催の予定で計画もスタートしていたのですが、残念ながら当時は延期と決断させていただきましたので、実に4年ぶりの展示会開催となります。先日、ある工事店の方とお話させていただいた時に、今年は展示会を開催しますよとお伝えしたところ、4年ぶりだから面白い、新しい商品も増えているだろうね、と期待のお声を頂戴しました。とはいえ、まだコロナがゼロになったわけではありません。なにかと皆さま方には不自由なお願い、また、会場施設の制約などもあるかと思いますが、2年に1度のこの展示会は私どもの組合最大の事業ですので、展示会が成功裡に終えられるよう組合をあげて努力してまいります。坪井展示会実行委員長は今までのようにとにかく人をたくさん集めて大きく賑やかく、というよりも、中身を充実させていきたい、特に、ご出品いただく皆さまには出品して良かったと思っていただける展示会を作っていきたい、と申しております。坪井展示会実行委員長のこの言葉を胸に、当組合が一致団結して取り組んでまいります。10月6日・7日・8日の3日間に向けての準備、そして、展示会当日も、皆さまの絶大なるご協力をお願い申し上げます」と出品者に挨拶した。
 司会進行の石原展示会実行副委員長から展示会実行委員の主要メンバーが紹介された後、坪井研二展示会実行委員長(ツボイ常務)から「今回の展示会のテーマは〝つなぐ技の向こうに未来が見える〟です。ウィズコロナ、アフターコロナを見据えた出品者の皆さまの技術の結集こそが、新しい未来へとつながると信じ本展示会を盛り上げていきたいと考えております。10月の本展示会を笑顔で迎えられますよう、出品者の皆さまのお力を頂きながら、当組合は全力で取り組んでまいりたいと思っております」と、展示会実行委員を代表して挨拶があった。
 本展示会の事務局を務めるニホンディスプレイ(所在地=愛知県大府市横根町名高山15-3、電話=0562(46)7800)から出品者に対して開催概要や各種注意事項などが説明され、最後に村井善幸副理事長(オータケ社長)が「コロナもなかなか終息を見せませんが、ご来場者さまには“ためになる”、出品者の皆さまには“出品して良かった”と思っていただけるよう、安全に、中身の充実した展示会にしていきたいと思っております。必ずや成功させますので、どうぞよろしくお願いいたします」と挨拶。散会となった。

【開催概要】
■テーマ▽「つなぐ技の向こうに未来が見える」
■会 期▽2022年10月6日(木)~同8日(土)
■開場時間▽10時~17時※8日(土)のみ15時終了
■会 場▽名古屋市中小企業振興会館1階吹上ホール(地下鉄「吹上」駅5番出口徒歩5分)
■主 催▽愛知県管工機材商業協同組合

2022年4~6月期産業用ロボット
生産額、輸出額が過去最高
日本ロボット工業会 需要の回復・拡大が継続


 日本ロボット工業会(会長=山口賢治氏・ファナック社長兼CEO)が7月28日発表した「マニピュレータ、ロボット統計 受注・生産・出荷実績【会員ベース】」によると、2022年4月~6月期の産業用ロボットの受注額は前年同期比3・3%減の2420億円、生産額は同5・7%増の2217億円となり、8四半期ぶりに受注額が減少に転じたものの、生産額は四半期としては過去最高額を記録した。
 出荷額では、国内出荷額が同3・0%増の400億円、輸出額が同5・8%増の1798億円と、ともに前年を上回った。国内向けは、自動車製造業向けを中心に勢いに欠けるものの、半導体用や実装用などの好調さが継続した。輸出は、前年同期が好調だった中国や韓国向けで減少したもののアジア向けトータルで微増、欧米向けは引き続き伸長し、輸出台数、金額ともに四半期で過去最高となった。
 新型コロナウイルス感染症や地政学的緊張等の各種リスク環境下においてもロボット需要の回復・拡大は継続しているものの、今後の動向については引き続き注視する必要があるとした。

全国大会開催を来年に延期
統一活動テーマは「DX」
全機工連 2022年度通常総会を開催


 全日本機械工具商連合会(全機工連、会長=坂井俊司氏・NaITO社長)の2022年度通常総会が6月23日、東京都港区のトラスコ中山東京本社会議室で午後2時30分より開かれた。
 新型コロナウイルスの影響により一昨年の総会は書面決議、昨年はオンラインで行われ、リアル開催は3年ぶり。理事総数44名中、36名(本人出席24名、委任状出席12名)が出席した。総会終了後は感染症対策を充分に施した上で懇親会も行われた。
 冒頭、挨拶に立った坂井会長は「今回、リアルでの開催ができ良かったと思うとともに、今後もいち早くコロナ以前の日常に戻ってくれればと願っている。コロナの期間中だが、世界は脱炭素社会へと大きく舵が切られており、産業界もカーボンニュートラルということで動き始めたと思う。我々機械工具業界も変革のスピードを上げて行かなければならない」と強調。
 各支部においても2年間、従来の組合活動ができなかったとする中、「愛機工(愛知県機械工具商業協同組合)さんにおかれては、開催できるかどうか難しい判断であったと思うが、ちょうどコロナ感染が下火になったところ良いタイミングでメカトロテックジャパンを開催され、多くのお客様を迎えて久しぶりにリアル展示会を開催できたことは素晴らしかった。メーカーさんからも満足度の高い展示会であったと多数聞いている。また、各地ではリモートを活用して講習会・講演会を工夫されており、例えば大機商(大阪機械器具卸商協同組合)さんがメルセデスベンツジャパンの上野社長の講演をリアル+リモートで全国の会員に配信されたほか、全機工連もブロードリーフさんと共催してWebセミナーを5回開催した」と報告した。
 今年度については「開催予定だった愛知での全国大会を来年に延期し、関西ブロック主催の全国若手交流会も今年度の開催を目指すとしたことで、全機工連の活動はややトーンダウンとのご意見もあるが、各地区の活動の再スタートを今年度は優先してもらいたいということで了解いただければ」と坂井会長。
 今年度の統一活動テーマ“「DX(デジタルトランスフォーメーション)」をそれぞれの会社で具体化する”に関し、「各会社でレベル的には色々あるだろうが、この2年間で大きく考え方も変わってきたと思う。各地区組合でもDXについてレベルアップにトライしていただきたい」と呼びかけた。
 会長挨拶の後、各議案の審議に移り、第1号議案=2021年度事業報告並びに決算報告承認の件、第2号議案=2022年度事業計画並びに予算案承認の件はいずれも承認可決された。
 また、全国より集まった出席者から各地の現況報告があり、全機工連の活動に関して意見交換が行われた。
 今年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止に配慮しながら、従来の活動を行うことを前提に事業を計画。可決された2022年度事業計画は次の通り。
 ①統一活動テーマは「DX」をそれぞれの会社で具体化することとし、ブロック、組合・機工会単位で「DX」の勉強会などを企画する。
 ②今年度開催予定であった全国大会(愛知大会)は、コロナ禍で十分な準備が出来ないことから2023年に延期する。
 ③常任理事会は2023年1月~2月の間にリアルで開催する。
 ④全国若手交流会準備会は、担当する関西ブロックと協議をしながら年度内開催を目指す。
 ⑤機工メイト委員会は、ブロードリーフとテーマを協議しながら開催する。
 ⑥会報編集の広報委員会は10月上旬に開催する。かいほう153号は2022年12月末に発行する。
 ⑦2021年度にスタートした「全機工連メールマガジン」は、各組合・機工会と日本産機新聞社、名古屋機工新聞社の協力を得て、発行を継続する。
 ⑧全国の会員が参加できるWebセミナーをブロードリーフと共催して開催する。2022年7月中旬には「電子帳簿改正法」「インボイス制度」についていつでも視聴出来るセミナーを準備している。
 ⑨機工メイト推進手数料。機工メイトは全機工連が推奨し導入拡大を進めているので、各組合・機工会の中で推進活動を強化するために、「機工メイト販売協力金」の一部を当該対象年度の導入台数に応じて還元する。今年度は2021年4月~2022年3月の導入実績に基づいて支払う。
 ⑩JIMTOF2022に出展する。東京組合と共同で小間を借り、展示会を訪れる各地の会員の方々の情報交換の場として利用してもらう。

会員企業以外向け公開講座「基礎編」
『バルブ初級研修』開催
日本バルブ工業会 オンラインで


 日本バルブ工業会(会長=堀田康之氏・キッツ会長)は、同工業会会員以外の業界関係者を対象とした研修会を11月9日(水)・同10日(木)の2日間、オンラインで開催する。
 同工業会では20年以上にわたりバルブの基礎研修である『バルブ初級研修』を会員企業向けに開催しているが、この研修会を誰でも受講できる公開講座(基礎編)として11月9日(水)・同10日(木)に開催することとなった。参加申し込みは、専用のWebフォーム▽https‥//form.run/@info-1660627926へアクセスを。カリキュラムなどの詳細も、同Webフォーム内の文中リンクから確認できる。申込締切日は10月17日(月)、受講料振込期限は10月20日(木)となっている。
 同工業会会員企業以外の業界関係者ら(バルブが使用される建築設備・プラント・水道事業などの関係会社、バルブを取り扱うエンジニアリング会社・施工会社・メンテナンス会社・商社、鋳・鍛造メーカー・バルブの認証機関・同工業会会員以外のバルブメーカーなど)に向けたこの研修会では、バルブの知識を少しでも深めてもらうことを目的にバルブの種類・構造から関連法規格、各種自動弁の基礎的な内容などについて、それぞれのメーカーから専門家を招いて講義を行うもので、バルブを取り扱う機会の多い各社従業員には今後の業務の参考になる講義もあるだろう。
 以前実施した際、受講者からは「営業活動へ活用するために受講しました。概要や基礎を講義してもらえたが講義内容が充実しており幅広く学ぶことができた」「設計、メンテナンスの知識向上にと受講しました。説明資料が見やすく動画や図で動作状況が確認できて分かりやすかった」「構造等の細かいところの説明があり、異業種でも分かりやすかった」「内容が初心者向けで分かりやすかった」などの声が寄せられたという。
 本研修会に関して詳しくは、日本バルブ工業会事務局(担当・土屋氏)▽電話=03(3434)1811、▽メール=info@j-valve.or.jpまで問い合わせを。

3年ぶりのグランドフェアに期待
峰澤会長はじめ全役員重任
中部ユアサ 2022年度総会を名古屋東急で開催


 ユアサ商事(社長=田村博之氏、本社=東京都千代田区)の販売店でつくる中部ユアサやまずみ会(会長=峰澤彰宏氏・MINEZAWA社長)は、6月14日午後3時より名古屋東急ホテルにて2022年度総会を開き、2021年度事業報告・会計報告、2022年度事業計画案・会計予算案を承認可決した。役員改選では峰澤会長はじめ全役員の重任を決めた。総会の後、田村社長が同社の業績と今期方針について説明。記念講演として、国連環境経営金融イニシアティブ特別顧問の末吉竹二郎氏による講演が行われた。
 総会の冒頭、挨拶に立った峰澤会長はコロナの状況に触れ「愛知県で昨年行われたメカトロテックジャパンも大盛況という話を聞いており、色々な形で世の中が以前の姿に戻りつつあるのかと。ただし、自分の身は自分で守る、自分の会社は自分たちで守るということなのだと思っています。9月(2日・3日)には業績好調のユアサ商事さんの下、中部グランドフェアの3年ぶりの開催を計画しています。こちらも盛況な素晴らしい展示会になるのではないかと期待していますし、私たちもしっかりと取り組んでまいりたいと思っています。本日皆様とお会いできたこと、本当に嬉しく思っています。これからも、やまずみ会にご支援ご協力を賜りますようお願いします」と述べた。
 続いて、ユアサ商事執行役員中部ブロック長兼中部支社長の堂跡陽一氏が「昨年4月に中部ブロック長を拝命して、こちらの地に赴任したのですが、すべての計画がコロナで中止又は書面決議となり、この様に皆様にご挨拶をさせていただく機会が本日になってしまいました。東海・北陸は地理だけでなく産業においても日本の中心。私の担当する中部ブロックは、製造に関しては全国の23%と非常に大きい工業立国です。また、リニア新幹線、北陸新幹線、そして自動車のEV化と、ますます成長していくものと確信しています。2022年3月期も無事終了し、中部ブロック全体では対前年比111%、東海3県が112%、北陸3県が105%と前年を上回る業績を残すことができました。これも偏に、やまずみ会会員各社様のご協力のお蔭と感謝します」と挨拶。
 また、堂跡氏は中部グランドフェア2022に関して「工業系工場関係で非常にカーボンニュートラルが話題になっており、そういう商材を欲しています。各メーカー様には、カーボンニュートラル、省エネ、CO2削減の商材の出展をお願いしています。やまずみ会の皆様には、グランドフェアを良いビジネスの場としていただいて、ユアサ商事、炭協会メーカーと共にお客様にご提案をお願いしたいと考えています。皆がWin・Winになるように一緒に取り組んでいただきたい」と話した。
 司会者から、会員135社中、出席67社・委任状54社、合計121社で過半数を占め、会則により本総会は成立すると報告された。
 峰澤会長が議長を務めて議案審議に移り、第1号議案=2021年度事業報告、第2号議案=2021年度会計報告並びに会計監査報告、第3号議案=2022年度事業計画案、第4号議案=2022年度会計予算案を原案通り承認可決した。今年度予算では、コロナ禍により昨年度多くの活動が中止されたため、今年度の年会費を徴収しないこととした。
 第5号議案=役員改選では、会長、副会長など全役員を重任とする改選案を原案通り承認可決した。
 総会終了後は、会場を移しメーカーで構成する中部ユアサ炭協会の会員も参加して第2部ユアサ商事業績報告並びに第3部講演会が両会合同で行われ、まず田村ユアサ商事社長が同社の2022年3月期業績報告と今期方針説明を行った。
 報告によると、2022年3月期連結決算は、売上高4801億円(前期比11・1%増)▽営業利益118億円(同32・3%増)▽経常利益117億円(同17・3%増)▽純利益80億円(同16・3%増)で増収増益だった。
 また、セグメント別の売上高は、産業機器が前期比21・4%増、工業機械が24・2%増、住設・管材・空調が4・2%増、建築・エクステリアが0・8%増、建設機械が0・8%増、エネルギーが32・3%増、その他が12・0%増と全セグメントで増加した。
 今期(2023年3月期)は、中期経営計画『Growing Together2023』の達成に向けて、売上高4900億円(収益認識基準適用前の数値では5100億円)▽経常利益145億円を計画している。
 田村社長は、①海外事業②ロボ(AI)&IoT事業③環境・エネルギーソリューション事業④新流通事業⑤レジリエンス&セキュリティ事業⑥農業事業⑦介護・医療事業⑧食品事業⑨シェアリング事業を成長事業と位置づけ、成長戦略推進に向けた各事業の取り組みを紹介。その中で、海外事業において2025年にタイでグランドフェアを開催予定、ロボ(AI)&IoT事業では手ごろな価格で簡単に自動化を実現するロボットシステム『Robo Combo』の拡販を行うなどとした。
 田村社長は「今回も懇親会なしでこの会合をせざるを得ないという状況です。マスクを取って皆さんと杯を交わし情報交換をさせていただける日が一日も早く来ることを切に願い、それまで皆さんがご健勝であられることを心より祈念いたします」と締めくくった。
 この後、講演会が開かれ、講師の末吉竹二郎氏が『脱炭素社会に向けたサステナビリティ経営の潮流と新たな技術・サービスの動向について』と題して約1時間30分にわたり講演した。

3年ぶりのリアル開催 70名超が出席
3社の入会と1社の退会を承認
岐阜機工会 第10回通常総会開く


 岐阜機工会(会長=嶋﨑晴久氏・シマザキ商会社長)は、7月7日午後6時30分より岐阜市内のホテルリソル岐阜において第10回通常総会を開催した。来賓などを含め72名が出席した。
 冒頭、逝去されたアサヒ精工鈴木元社長、テライツール寺井元社長に対して黙とうを捧げた。
 司会進行を徳永和也総務担当幹事(徳光社長)が務め、同氏より会員総数70社中、出席53社・委任状出席17社で総会が成立すると宣言された。
 嶋﨑会長は挨拶で、コロナ禍の影響により2年半余り、会の行事のみならず情報発信すらできなかったことを会員に詫びた上で、「先日(6月30日~7月2日)、愛知で行われたロボットテクノロジージャパン2022展は、来場目標が3万人のところ、4万人をはるかに超えるお客様が来られたということで、自粛2年間で皆さんムズムズしていた所があるのかということを差し引いても、1・3倍以上の方が交通の便が悪いのにもかかわらず見に行かれたというのは、やはり皆さん、そういう情報を欲しているのではないかと強く感じました。この2年間で私もSNSを勉強したり、まさか自分がweb会議で打ち合わせをするとか、ましてリモート飲み会をするなんて夢にも思っていなかったので、それはそれで良い勉強ができたと思っているのですが、やはりこの様に皆様のお顔を拝見すると、リアルが良いのかと個人的には思います。限られた時間ではありますが、後ほどの懇親会で意見交換ができればと思っています。これからも皆様と一緒に考えながら会を運営していきたいと思っています。本日は最後まで宜しくお願いします」と述べた。
 議長に高橋直正副会長(澤商社長)を選任して議案審議を行い、第1号議案=事業報告、第2号議案=収支決算報告(会計監査報告)、第3号議案=事業計画案、第4号議案=収支予算案を原案通り承認可決した。
 第5号議案=その他では会員の移動について、入会3社(東濃マシンツール、睦産業大垣営業本部、京セラ名古屋営業所)と退会1社が報告され、承認された。
 来賓挨拶として、岐阜県中小企業団体中央会事業推進課の大島達也課長より祝辞が述べられた。
 総会終了後に催された懇親会は、幡野裕幸朝日社長の乾杯で開宴。感染防止に配慮しながら情報交換し、湯浅貴博ユアサ商事機電部長の中締めで閉会した。

OKAYAチャリティーコンサート
 3年ぶりに有観客で開催


 岡谷鋼機(社長=岡谷健広氏、本社=名古屋市中区)が主催する「OKAYAチャリティーコンサート2022~感謝の夕べ~」が7月25日、愛知県芸術劇場コンサートホールで開かれた。社会貢献活動の一環として同社が2013年より毎年行っているもので、10回目を迎えた。
 今回は感染対策を施した上で約3年ぶりに有観客にて開催され、下野竜也さん(指揮)、田村響さん(ピアノ)、中原梨衣紗さん(ヴァイオリン)、都築由理江さん(パイプオルガン)と名古屋フィルハーモニー交響楽団の演奏を楽しんだ。
 チケット売上金と同社からのマッチングギフト(360万円)に、募金(20万4223円)を合わせ、合計380万円余が社会福祉法人愛知県共同募金会へ寄付された。

製造業のDXを推進する
ソフトウェアサービスを提供
DMG森精機 新会社「WALC」を設立


 DMG森精機(社長=森雅彦氏、東京グローバルヘッドクォータ=東京都江東区)は、今年4月1日にAI・IoT・クラウドコンピューティングを中心とした先端技術を用いて、製造業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するソフトウェアサービスを開発・提供する新会社「WALC」(ウォルク)を設立し、7月15日に開所式を行った。
 DMG森精機は、2017年に製造業のデジタル革命を主導する人材の育成の場として、東京グローバルヘッドクォータ内に「先端技術研究センター」を設立し、その後2018年に東京デジタルイノベーションセンタに拠点を移し、活動してきた。
 WALCはこの理念を継承し、製造業のDXを推進するソフトウェアサービスを提供することを目的に設立された。さらに、IT企業が多く集まる渋谷という立地を活かして、IT人材の採用や積極的なインターンシップの受け入れを行い、優秀な人材を発掘し、育成・支援する。
 “WALC”はポーランド語でワルツを意味する。AI・IoT・クラウドコンピューティングを主要な三拍子として使いこなせる人材を育成・集積し、切磋琢磨することで未来を切り拓いていくことが新会社の創業理念だとしている。
 WALCでは、DMG森精機の自立走行ロボットWH-AMRの自動運転と高精度把持を行う「BR Controller」、工作機械の予兆保全を行うヘルスモニタリングサービス「WALC CARE」、画像自動認識技術を用いて基板や外観の検査を行う「WALC VISION」、人の作業や機内の状態などを人間の代わりに分析する「WALC EYE」、文章データから知見を引き出す「WALC COMPREHEND」を始めとするサービスを開発・提供している。
 【新会社概要】
・社名=株式会社WALC
・事業内容=ソフトウェアサービスの開発、提供
・設立=2022年4月1日
・所在地=東京都渋谷区桜丘町13-15
・代表者=代表取締役会長森雅彦氏、取締役社長櫻井努氏
・資本金=10百万円(DMG森精機が100%出資)
・社員数=15名(他、インターンシップ8名)※2022年7月15日時点
・延床面積=約720㎡(地下1階、地上5階)
・施設概要=オフィス、実験スペース、会議室、カフェエリア
・HP=https://walc.co.jp/

2年半ぶりの開催にぎわう
「2022アタックフェアin岐阜」
日東工器 今年度は全国で開催予定


 日東工器(社長=小形明誠氏、本社=東京都大田区)の「2022アタックフェアin岐阜」が7月13、14の両日、岐阜県各務原市のテクノプラザ「プラザホール」で開催された。
 アタックフェアは、同社が毎年全国各地で開催してきた展示・実演・即売会。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け約2年半開催を見送ってきたが、今年度は西日本の富山県高岡市での開催(4月)を皮切りに、全国18か所の会場において開催を予定しているという。5月に大阪府大東市で行われた「2022アタックフェアin大東」も成功裏に終了した。
 中日本で始めとなった岐阜県各務原市での開催は、2019年12月以来、約2年半ぶり。今回のアタックフェアは社会貢献を基本テーマとし、省力・省人化をテーマにロボット搭載ツールや医療に関わるメドマー製品など、多くの製品を展示実演した。
 会場には機工コーナー(バリ取り関係、ポータブルマルチワーカーなど)をはじめ、鋼材加工機、自動機用ツール、デルボ、カプラの各コーナーのほか、メドマー体験コーナーなどを設け、新製品を中心に幅広い製品を紹介。抽選会などの催しも行われ、賑わいを見せた。
 さらに会場では、トヨタの燃料電池自動車「MIRAI(ミライ)」に採用されている、同社の高圧水素供給・充てん継手「HHVカプラ」を展示し、来場者の注目を集めた。
 初日に行われた開会式で小形社長は「これからも、より人を想う企業として、実際に現場で困っている作業やご要望に耳を傾け、寄り添えるモノづくりに取り組んでまいります。ご来場いただけるお客様に誠心誠意、社員一同対応させていただきます。どうか一人でも多くのお客様にご来場いただけるよう、ご協力をお願いします」と主催店に向けて挨拶した。

19名でリアル開催
愛機工南支部 ビアパーティー


 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)の南支部(支部長=中川雅夫氏・ナカガワ社長)は8月5日(金)、名古屋市中区のTHE CONDER HOUSE6階「ルーフトップ」(屋外)で、手指消毒、座席間隔の確保など感染症予防対策を講じたうえで、じつに3年ぶりとなるビアパーティーを開催。支部員ら19名が参加した。幹事は伊藤久輝氏(丸正社長)が務めた。
 会の冒頭、中川支部長が「今日は南支部ビアパーティーにご参加いただき誠にありがとうございます。コロナの影響で参加メンバーは多くありませんが、せめてここに居るみんなでコロナを吹き飛ばす勢いで乾杯をしましょう!」と挨拶。乾杯の音頭をとった。
 高級中華のフルコースに舌鼓を打ち、宴もたけなわとなったところで、和久田修志氏(三和商事社長)が「今日は、ご参加いただきましてありがとうございました。コロナの状況はまだまだ厳しいですが、皆さん一人ひとりがご自愛いただき、この夏を乗り越えてください。コロナの終息はまだまだ見えませんが、本当に皆さん、自分を大事にしていただいて、また次回、楽しくお会いしましょう」と中締めの挨拶をし、散会となった。

過去最大規模の実績
ハイブリッド中部みらい市大盛況
中部みらい会 目標を上方修正し


 中部みらい会(会長=伊藤辰之氏・イトウ社長、橋本総業と販売店・メーカーの集い)が主催する『2022 共に栄える 中部みらい市』が8月19日(金)と20日(土)の2日間、名古屋市千種区の中小企業振興会館・吹上ホールで開催された。『Webみらい市』との同時開催で業界から注目されている本展示会の出展規模は265社・団体/290小間。3300名の目標動員数(Webアクセス1回1名とカウント)を大幅に上回る来場者数に、売り上げ目標も予想を大きく上回るなど過去最大規模の実績を残した。本展示会もそうだが、コロナ禍で多くの展示会が中止・延期を余儀なくされてきたことで、エンドユーザーも新製品や新技術にリアルに触れられるこうした展示会を熱望していたのだろう。
 19日に開催されたオープニングセレモニーでの伊藤中部みらい会会長挨拶▽「中部みらい市はコロナ禍のなかで3回ほど延期を余儀なくされてきました。今回やっと開催できたわけですが、感染症対策を充分講じたうえで、やるべきことをやっていくというのがこれからのスタイルではないかと思います。我々の業界ではもうひとつ、値上げの問題があります。施主さまに対してどうご納得いただくか、対処方法はこのみらい市のなかにヒントがあると思います。皆さんと力を合わせて中部みらい市を成功へと導きたいと思っております」。
 賛助会員代表/伊藤竜一TOTO中部支社長挨拶▽「本当に久しぶりの名古屋でのみらい市開催で、多くのお客さまにお会いできることを賛助会員一同楽しみにしておりました。ここ数年の展示会もWebでの開催が広まったことで商品の見せ方にも変化が出てきましたが、そんな時代に合わせるようにこの中部みらい市はハイブリットみらい市と銘打ったリアルとWebを融合させた展示会へと生まれ変わりました。橋本総業さまの、時代の変化に対応する能力とスピードには感服いたしました。Webみらい市にはバーチャルショールームをご用意いただいておりますので、この機能をしっかりと利用させていただきます。各メーカーとも新商品を多数用意させていただいており、久しぶりのリアルな接客ができますので、しっかりPR活動しながら、このみらい市の売上目標を何としても突破したいという思いであります。コロナが長引いており先が見えない状況のなか、さらに原材料の値上がりなどで直近でも新築の動きがちょっと鈍かったりしますが、需要のあるところにしっかりと向き合って、この中部みらい市を最大限活用しながら皆さんと共にピンチをチャンスに変えていきたいと思っております」。
 橋本政昭橋本総業会長挨拶に続き、阪田貞一橋本総業社長挨拶▽「みらい市というのは、みらい会会員相互の販促の場です。昨今、商品の価格高、品不足などの問題がありますが各社とも新商品をいろいろ出品していただいて、ぜひ『来て、見て、買って良かった』と思っていただける展示会にしていただきたいと思っております。3度ほど延期をして本日ようやく開催することができました。コロナもまだまだ終息しておりませんが、充分な対策を講じながら、ぜひともこのみらい市を成功させたいと思っております。今年度に入りみらい市を全国で開催してきましたが今回の中部、東京、そして関西を残すのみとなりました。この2日間のみらい市の目標達成に向けてぜひともご協力をお願い申し上げます」。

 みらい市には、工具や季節商材、食料品といった即売タウンも設けられている。そこで目に留まったのが、愛知県一宮市の「カフェ・アクアサイド」のTシャツ販売ブース。ここで売られている“NO WAR”Tシャツ(S~XLの4サイズ)の定価は1000円。その半額分500円がユニセフを通じてウクライナへ寄付されるという。同店は、もともとスポーツユニフォームの製造販売も手掛けているカフェで、“NO WAR”(戦争反対)Tシャツは今年4月の販売開始からすでに500着以上も売れており、本展示会でも片山機材(愛知県一宮市)が50着を購入し同社の取引先来場者らへプレゼントしていた。

「2022年度山田貞夫音楽賞」
特選は牧野さん、大竹さん、森さん
山田貞夫音楽財団 新進演奏家コンクール開催


 公益財団法人山田貞夫音楽財団(代表理事=田中真紀代氏、所在地=名古屋市中村区・ダイドー内)は、7月20日午後2時より名古屋市中区のヤマハ名古屋ホールにて「2022年度(第10回)山田貞夫音楽賞」の最終選考会となる新進演奏家コンクールを開いた。審査の結果、5名の受賞が決まり、この中から牧野葵さん(ヴァイオリン)、大竹かな子さん(ピアノ)、森玲子さん(オーボエ)が特選に選ばれた。特選の3名は10月20日に三井住友海上しらかわホール(名古屋市中区)で開催される「第10回新進演奏家コンサート」でセントラル愛知交響楽団と協演する。
 山田貞夫音楽賞は、愛知県内で活動している将来有望な新人クラシック音楽家の活動を支援し、愛知県の文化芸術の振興に寄与することを目的に設けられた賞で、受賞者には賞金10万円が贈呈される。さらに特選受賞者には別途賞金20万円が贈られ、新進演奏家コンサートで演奏を披露することになっている。
 コンクールの開催にあたり、田中代表理事が「今年で財団は設立10周年を迎えることとなりました。日頃、財団の活動にご賛同、ご協力をいただいている皆様に改めて御礼を申し上げます。このコンクールも今までにピアノ、ヴァイオリン、管楽器など、総勢50名ほどの山田貞夫音楽賞受賞者を輩出してきました。これからもより多くの方々に参加していただき、ファウンダーである山田貞夫の『クラシック音楽を広めたい』という意志の下に、日本のクラシック音楽の世界を盛り立てる応援ができるよう活動を広げてまいりたいと存じます。本年度は9月19日に10周年記念コンサートを開催いたします。セントラル愛知交響楽団の方々をはじめ、当財団の指揮者コンクール特選受賞者の高井優希さん、松川智哉さんが指揮をし、ゲストには新妻聖子さん、クリス・ハートさんをお迎えして華やかなコンサートになると思いますので、皆様どうぞお越しくださいますようお願い申し上げます。本日は素敵な演奏を期待しています」と挨拶した。
 今回の山田貞夫音楽賞は、2021年3月に音楽大学または音楽大学院を卒業し、愛知県内で活動している新人クラシック音楽家を対象に募集が行われ、第1次選考の書類審査及び音源審査を通過した6名の若手演奏家(ピアノ部門3名、ヴァイオリン部門1名、管楽器部門2名)がコンクールに臨んだ。
 選考の結果、牧野葵さん、大竹かな子さん、森玲子さん(以上、特選)、豊田萌さん(ピアノ)、毛受栞里さん(クラリネット)が受賞。村山響さん(ピアノ)には山田弘子評議員より特別賞が贈られた。
 選考委員を務めたのは、松尾葉子氏(愛知県立芸術大学客員教授)、小松長生氏(コスタリカ国立交響楽団桂冠指揮者)、瀬戸和夫氏(愛知芸術文化協会理事)、佐藤恵子氏(名古屋音楽大学学長)、竹本義明氏(名古屋芸術大学学長)、寺田史人氏(寺田弦楽四重奏団、プシャーテルアンサンブル主宰)。
 選考委員の松尾氏は総評で「皆さん、とてもよく練習してあり、素晴らしかったと思います。課題曲とコンチェルト(最終選考選曲)で出来に差があり過ぎることが、ちょっと心配です。もっと作曲家の色が出て良いと思います。本を読んだりして作曲家の生涯を知るのも勉強です。皆さん、技術はすごい。弾けてしまうので、それ以上のものを作って行かないと聴いている人に感動を与えられないのではないかと思います」と話した。
 最後に財団の創設者である山田貞夫会長(ダイドー社長)が挨拶に立ち「十年一昔と言いますが、やはり10年続くというのは皆様方のご理解のお蔭と感謝いたします。東海地区では個人的な音楽のコンクールをすることは少ないのです。私も思い起こせば、昭和20年8月15日、小学校5年生の時に終戦。同年、母が他界し、父親は仕事で飛び回り、私が弟妹を背負い買い出しをしたりしていました。この生活を乗り越えることができたのは、音楽のお蔭。現在も音楽のお蔭で元気に社会奉仕ができます。本日はありがとうございました」と述べ、閉会した。

クラシック音楽を専攻する
学生56名に奨学金を給付


 山田貞夫音楽財団は、クラシック音楽を専攻する学生に対する奨学金の給付も事業として行っている。対象は、愛知県所在の音楽大学またはその大学院の在学生か、愛知県出身者でクラシック音楽を専攻する音楽大学またはその大学院の在学生で、月額3万円(年額36万円)を給付する。
 また、今年は財団設立10周年を記念し、セントラル愛知交響楽団の主催公演(年間20回ほど)を無償で鑑賞できる年間パスポートも贈呈される。
 2022年度の受給者は、在学する大学からの推薦を受け、選考委員会の審査を経て決定された学生56名。今年度分を含めこれまでに延べ500名以上の学生が給付を受けている。
 2022年度奨学金給付認定証授与式は8月5日午前11時より名古屋駅前の名鉄グランドホテルで開催され、学生に奨学金の目録が手渡された。
 田中代表理事は冒頭の挨拶で、財団を設立した山田貞夫氏(現会長)が少年時代、母親を失い父親とも離れて過ごしていた頃、友人宅で聴いたベートーベンの交響曲に勇気づけられ、それ以降、音楽を糧に困難を乗り越えてきたという話を披露。
 懇談の席で山田会長は「私は演奏できないが、クラシック音楽を聴いて今日に至りました。皆様方のような素晴らしい才能をお持ちの方に、些少ではありますが音楽のお手伝いをさせていただこうと、山田貞夫音楽財団から奨学金を給付いたします。お礼の気持ちを込めて、ご支援をさせていただきます」と話した。

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