第2878号 令和6年2月18日

次世代の工具需要に期待し
改めて生産額5000億円を目指す
日本機械工具工業会 新年賀詞交歓会を開催


 日本機械工具工業会(会長=五島康氏・不二越執行役員)は、1月16日午前11時30分より東京都千代田区丸の内の東京會舘本館にて2024年新年賀詞交歓会を開催した。正・賛助会員はじめ関連省庁・団体・企業からの来賓、OBなど合わせて255名が出席した。五島会長は挨拶で、2024年度は生産額5000億円の達成と、5月に大阪で開催する「世界切削工具会議(WCTC)2024」を成功裡に収めることを目標に取り組んで行くと抱負を語った。
 会の冒頭、能登半島地震の犠牲者を悼み、黙とうが捧げられた。
 挨拶に臨んだ五島会長は、同地震で被害に遭ったすべての人にお悔やみとお見舞いを述べるとともに、「石川県に本社・工場を構える当工業会の会員会社にも建屋や設備に一部被害が出ているとの連絡をもらっている。復旧に向けて、会員の皆様のご支援を頂ければ幸い」と協力を求めた。
 また、同工業会の生産額について「2023年度は、当初目標5000億円を掲げていたが、約4800億円と昨年度を下回る見込み」とし、中国経済の鈍化と、ロシアのウクライナ侵攻、イスラエル・パレスチナ問題による原材料の高騰を受けた景気後退により、輸出が減少したことが大きな要因と説明した。
 2024年度の目標としては「改めて生産額5000億円を目指す」と宣言。「EV化により新しい部品や新たに主力となる被削材にシフトすることによって、次世代の工具需要が見出されることを期待している」などと話した。
 WCTC2024について五島会長は「今回のWCTCでは、各国、各エリアの工具生産額を取りまとめ、統一した工具需要をまとめることを目標としている。これによって当工業会、ひいては会員会社の皆様の世界的な立ち位置が把握でき、日本国内だけではなく、海外に需要があることが明確になる」との考えを示し、会員に参加を呼びかけた。また、JIMTOF2024(第32回日本国際工作機械見本市)開催の年でもあり、会員各社による世界で評価される新商品の出品に期待を寄せた。
 来賓挨拶では、安田篤経済産業省製造産業局産業機械課課長が、昨年の日本経済は過去最大規模の国内投資や30年ぶりの高水準となる賃上げなど「大きな潮目の変化があった年」との認識を示し、「これまでのコストカット型の経済から、投資も、物価も、賃金も伸びる成長型の経済に変えて行くというのが、今年の大きなテーマ」と説明。「日本機械工具工業会様におかれては、DXという観点では、コネクテッドインダストリアル研究会を立ち上げ毎年議論を積み重ねており、こうした取り組みを今年も進めて頂ければと思う。またGXという観点では、EVあるいは再エネ対応でワークも新しいものが出てくるし、加工方法の面でも工具に対する期待は高まってくると考えている。我々の方でも今回DX、GXに関するサポートメニューを多数用意しているので、ぜひ皆様方と連携し、今年は成長型の経済をつくるべく一緒に取り組ませて頂きたい」と述べた。
 乾杯に際し、大沢伸朗副会長(オーエスジー社長)が「今年はまだまだ色々と変化が待ち受けている1年だと思う。1つに、今年は先週末(1月13日)の台湾総統選挙に始まり、秋のアメリカ大統領選挙まで、世界人口約80億人の約半分の方々が関係する選挙イヤーと言われている。その結果によって、地政学的リスクがどう変わって行くかというのは我々も柔軟に対応して行く必要がある。2つ目として、生成AIなどテクノロジーのさらなる進化は、我々の想像の先を行くものであろうと思っている。それらも踏まえて引き続き、いち早く情報をキャッチし、工業会としても関係強化を進めて2024年を期待に満ちた年にしたい」と挨拶し、同氏の音頭で乾杯した。
 会場では出席者が新年の挨拶を交わしながら歓談。最後に森誠副会長(富士精工会長兼社長)が「私どもは2016年4月16日の熊本地震で熊本工場が被災。全員の安全を確保するのに18日の昼までかかり、BCP対策が徹底的に行き渡っているかという所を非常に思った。本日は大変な中、今回被災された企業の社長さんも参加されている。我々としては、いかに絆をもってやって行けるかという所が一番だと思う。日本機械工具工業会並びにご来賓の方々ががっちりスクラムを組んで、生産額5000億円、同時に被災者支援に取り組んで行きたい」と挨拶し、盛会のうちに終了となった。

2023年年間の産業用ロボット受注額
前年比24.3%減の7237億円
日本ロボット工業会【会員ベース】


 日本ロボット工業会(会長=山口賢治氏・ファナック社長)が1月25日発表した「マニピュレータ、ロボット統計 受注・生産・出荷実績2023年10~12月期及び年間【会員ベース】」によると、2023年の産業用ロボット年間受注額は前年比24・3%減の7237億円、生産額は同11・1%減の7815億円と、ともに前年を大きく下回った。
 世界的な自動化需要がある中で、世界経済を覆う各種リスクと先行き不透明感の更なる高まり、一部地域や用途における設備投資意欲の急速な弱まりが顕在化している。
 会員と非会員を含めた年間実績は、受注額が前年比23・6%減の約8490億円、生産額は同11・2%減の約9060億円を見込む。
 2023年10~12月期(会員ベース)は、受注額が前年同期比28・6%減の1579億円、生産額が同19・8%減の1750億円と、それぞれ前年同期を下回った。受注額は同期では2017年以降最も低い水準。
 国内向け出荷額は同0・4%増の466億円となり、用途別では組立用や半導体用で減少となったものの、実装用やマテハン用は堅調さを維持した。
 輸出は同24・7%減の1363億円で、溶接用が大幅減となったほか、実装用や半導体用など他主要用途でも減少した。

2月には工場見学も再開
67社95名が集い新年を祝う
三重県機械工具商組合 賀詞交歓会開催


 三重県機械工具商組合(理事長=山田浩氏/コジマ・フジ通商社長)は1月24日(水)、三重県四日市市の四日市都ホテルで賀詞交歓会を開催。正会員や賛助会員ら合わせて67社95名が参加した。司会進行は、同組合理事の平井宏幸氏(平井マシンツール社長)が務めた。
 まず初めに山田理事長が登壇し、年初に相次いで発生した災害や事故に対する御見舞の言葉を述べた後、「ここ三重県は自然災害が比較的少ない地域であります。諸説あるようですが、三重県には伊勢神宮がございまして、〝お伊勢さん〟が三重県を守ってくださっているという説もございます。そうは言いましても東海・東南海・南海地震が何年も前から懸念されておりますし、我々もできる限りの備えをしておく必要があるかと思います。さて、昨年は暗いニュースが多かったですがこの業界では今年の後半から上向いてくるのではと言われています。後半からと言わず、今日から明るい話題の多い1年になってくれることを願っております。今年は辰年ですので、龍のごとく天高く昇っていけるような年にしたいものです。話は変わりますが、当組合は2月に工場見学会を予定しております。4月以降もコロナ前同様にいろんな事業を開催できると思いますので、皆さんこぞってご参加いただけるとありがたいです」(一部抜粋)と参加者に向け挨拶した。
 続いて、坂井俊司NaITO社長が登壇。震災などで被害を被った方々への御見舞の言葉を述べた後、「皆さんご存知の通り、私は全機工連(全日本機械工具商連合会)の会長も務めさせていただいておりますが、貴組合の皆さまにも昨年は活発に、積極的に活動にご参加いただき誠にありがとうございました。とくに、8月の全国機械工具商青年部総会(大阪)と10月の第44回全国大会愛知大会、このふたつの全国規模の事業には多数ご参加いただきました。その場では、機械工具商のDX化が話題に上っていました。お話を伺って、徐々に皆さんのお会社でもDX化・IT化を進められ、新たな取り組みにチャレンジしておられることを知りました。同時に、営業スタイルや仕事の進め方も変わりつつあることも感じました。一方で、今日のこの場のように、皆さんが集まり、対面でコミュニケーションをとることの大切さも改めて気づかせていただきました。これらをバランス良くやっていくことが我々の業界では大切なのではないでしょうか。貴組合と全機工連、そして当社NaITOも含めて、みんなで一緒になってこの業界を良くしていきましょう」と挨拶。乾杯の音頭をとった。
 この日は、平野部でも雪が降り積もる生憎の天気となり、予定を若干前倒しして20時に中締めとなった。最後は、同組合理事の枅川修氏(ジーネット三重営業所長ならびに三河営業所長)が挨拶し、散会となった。

付加価値も共に提案し成長誓う
およそ160名が集い情報交換
ジーネット 2024年新春情報交換会


 ジーネット名古屋支社(支社長=松吉正訓氏、所在地=名古屋市中区富士見町)が1月26日(金)、名古屋市中区金山のANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋に、主力仕入先でつくる中部ジーネット会(会長=片岡暢博氏・ヤマザキマザックトレーディング中日本販売部主幹)会員ならびに主力得意先を集め、製販合同での「2024年新春情報交換会」を開催した。当日は、販売店58社58名、メーカー73社100名が参加し新春の挨拶を交わした。
 まず初めに、古里龍平ジーネット社長が登壇。元日に発生した能登半島地震などの被災者へ向けた御見舞の言葉を述べた後、「国は2050年カーボンニュートラルの実現を掲げています。我が社は上場しておりますが上場企業には非常に高いハードルが課せられますので、今までと同じことをしていてもダメであります。皆さんご存知の通り、温室効果ガス(GHG)には、サプライチェーンを通じた排出を捉える“スコープ1”“スコープ2”“スコープ3”という分類方法があります。スコープ1は我が社が直接排出するGHGのことですのでコントロールは可能です。問題はスコープ2です。他社から供給された電気・熱・蒸気を使うことで間接的に排出されるGHGを対象としていますから直接コントロールすることができません。ですが、お客さまの工場で、どこで一番電力を使用しているのかを計測することは実は非常に簡単にできます。そういった提案をしていこうと考えております。ソフト・付加価値も含めて最終的にこれらをモノ売りに繋げていくことが我々の生き残る道だと考えております」(一部抜粋)と、今後の同社の活動方針の根底にある自身の考えを交え、参加者に年頭の挨拶を語った。
 続いて、片岡中部ジーネット会会長が登壇し、参加者に挨拶。乾杯の音頭を取り、2024年の情報交換会がスタートした。
 会が盛り上がりを見せるなか、松吉ジーネット名古屋支社長が登壇。辰年生まれの参加者に記念品を贈呈する毎年恒例の年男紹介を済ませた後、同社の主要メンバーを紹介。この日の参加者に挨拶した。
 宴もたけなわとなったところで川村真巳中部ジーネット会副会長(BIG DAISHOWA Japan中部営業部部長兼名古屋支店支店長)が登壇。中締めの挨拶をし、最後は三本締めで散会となった。

中部圏強化を着実に進め
市場の開拓、掘り起こしに注力
オータケ 令和6年新年会を開催


 管工機材の総合商社オータケ(社長=村井善幸氏、本社=名古屋市中区)は、1月5日午後5時30分より名古屋市中区の名古屋銀行協会大ホールにて「令和6年新年会」を開いた。仕入先メーカー24社とオータケの役員・営業社員ら合わせて約200名が出席し、新たな1年に向けてさらなる結束を誓った。
 溝口大介オータケ執行役員商品部長が司会を務めて会を進行。
 冒頭、村井社長が挨拶で元旦に発生した能登半島地震に触れ、「我々の北陸支店と新潟支店があり心配しましたが、社員の無事が確認でき、倉庫の方も一部在庫が落ちたり、物が散乱したりした程度で大きな被害はありませんでした」と報告し、被災者にお見舞いを述べた。
 最終年度を迎えている3カ年中期経営計画に関しては「中部地区の強化を一番の柱にスタートし、その一環として一昨年に三河配送センター(愛知県岡崎市)を開設。昨年は長野配送センター(長野県松本市)、北陸支店事務所棟開設と、着実に実行しながら中部圏強化をしてきました。今年の5月期までにどのくらい計画を達成できるか、最終コーナー、力を振り絞って次につながる実績が出るような動きをして行きたいと存じます」と話した。
 今年の景況については、半導体への投資や車の電動化による電池生産工場建設などで非常に好調な設備業者や、受注はほぼ目一杯という大手サブコンの話がある一方で、「色々な市場の話を聞き、我々の受注残を見てもその様な状況ではなく、非常にばらつきのある景気なのかと思います。こういう時こそ我々は力を結集し、色々な情報をとって、本日ご出席の仕入先メーカー様と共に市場の開拓や掘り起こしを真摯にやって行きたいと思っています」と述べ、一層の支援をお願いした。
 参加メーカーの紹介があり、代表して君田雅弘キッツバルブ事業統括本部国内営業本部中部支社長が「我々の業界においては、今年は非常に難しい年であるかと思います。2024年問題と言われる物流、建設業における負担業務の上限規制などがこの4月から壁となって立ちはだかっています。そういう時だからこそ、皆様方が所属される会社への貢献は当然のことながら、我々、この業界全体をどう盛り上げて行くかという意識をもって、この1年皆様と共に乗り切って行きたいと考えています」と述べて、乾杯の音頭をとった。
 和やかに歓談して懇親が深まる中、金戸俊哉オータケ常務取締役より「今年は昭和99年に当たるそうです。日本の伝統的な会社はこれから立ち行かなくなるだろうと、日経新聞の一面に書いてありました。弊社もどちらかというと古い体質の会社の位置づけだったと思うのですが、ここ数年、社員の皆さんの頑張りで会社の雰囲気も大分変わってきたと思っています。中々厳しい年だと思いますが、ぜひ一人一人変化を恐れずにチャレンジし、自分自身の価値を向上できるように頑張って頂きたいと思っています。メーカーの皆様にも引き続きご支援頂きますようお願い申し上げます」と中締めの挨拶があり、お開きとした。

2024中部機械加工システム展
2月21日(水)・22日(木)の2日間
ポートメッセなごやで開催


 ジーネット名古屋支社(取締役支社長=松吉正訓氏、所在地=名古屋市中区)の有力販売店が主催する「2024中部機械加工システム展」が2月21日(水)・22日(木)の2日間、ポートメッセなごや第3展示館において開催される。テーマは“「叶えたい」があふれる未来へ”。工作機械や切削工具、ツーリング、機械周辺機器、DX関連メーカーなど173社(1月29日現在)が出展を予定しており、最新の機械・機器の展示実演を通して生産現場の問題解決に向けた提案を行う。来場者目標は4000名。
「実加工特設ブース」では
当日限定コラボ企画を多数開催
 中部機械加工システム展は、ものづくり産業の集積地である中部地域で開催される、機械加工に的を絞った展示会。ジーネット名古屋支社が事務局を務め、2014年からコロナ期間を除いて毎年開かれ好評をもって迎えられている。
 今回は、工作機械、周辺機器に加えて、注目度が高まっているDX、カーボンニュートラル、自動化・省力化に焦点をあてた展示構成となっている。
 「実加工特設ブース」では“新たな発見がここにある!!”と題して、2日間で10の当日限定企画を予定。出展する機械メーカーと工具メーカー、ソフトメーカーとのコラボによる加工実演などが披露される。ジーネットが注力する、NCプログラミング完全自動化AIソフトウェア「ARUMCODE(アルムコード)」の実演もあり、見どころが満載。
 また、好評のセミナーは、切削加工・ツーリングの基礎をはじめ、測定工具の取り扱い、バリ取りの取り組みなど、今回も多数実施される。ボブスレーの公式マシンづくりに励んでいる「下町ボブスレーネットワークプロジェクト」の創設者である細貝淳一氏(マテリアル代表取締役)による講演や、「ARUMCODE」に関するセミナーも注目だ。
 展示会の開催時間は、初日の21日(水)が10時~17時、2日目の22日(木)が9時30分~16時。展示会当日限定および期間限定の特別価格品やサービス、記念品も用意される。
 来場事前登録は同展公式サイトから▼https://g-expo.net/event/chubu2024/index.html

実加工特設ブース
当日限定コラボ企画


 【2月21日(水)】
 11時15分~45分▽アルムコード×セキュリティデザイン「空気の力で『見える化DX』~エアウォッシャーカメラのご紹介~」
 12時15分~45分▽キャムタス×ギガ・セレクション‐リミテッド「アルミの高速加工の実現」
 13時15分~45分▽アルムコード「世界初、製造AIによるNCプログラムの自動生成実演」
 14時15分~45分▽HEXAGON×タンガロイ「限界高速加工への挑戦」
 15時15分~45分▽BIG DAISHOWA「一体型高剛性ボディによる限界切り込みへの挑戦」
 【2月22日(木)】
 10時15分~45分▽モアソンジャパン「圧倒的なスピードと精度で計測業務に革新を」
 11時15分~45分▽(21日と同じ)
 12時15分~45分▽AIソリューションズ×NTツール「ハイドロチャックを使用したhyperMILL高能率・高速穴あけ加工のご紹介」
 13時15分~45分▽(21日と同じ)
 14時15分~45分▽JBMエンジニアリング×サンドビック「汎用工具とCAMを使った最適ソリューション!」
併催セミナー
 【2月21日(水)】
 10時30分~12時(会議ホール)▽マテリアル「下町技術の集結による世界への挑戦~下町ボブスレープロジェクトを語る!~」
 13時~14時(会議ホール)▽BIG DAISHOWA Japan「ツーリングの基礎~基礎から学ぼうツーリングの特長と使い方~」
 15時~16時(会議ホール)▽ミツトヨ「測定工具の正しい取り扱いと保守管理」
 【2月22日(木)】
 10時~11時(会議ホール)▽藤本工業「どうするバリ取り¥文字(U+2049)~バリ取り現場へのロボット導入までの道のり~」
 11時15分~12時15分(第3会議室)▽ニデックオーケーケー「ニデック工作機械事業の今後について」
 12時30分~13時30分(会議ホール)▽アルム「ジェネレーティブAIと完全自動化がもたらす製造業の未来」
 14時~15時(会議ホール)▽タンガロイ「切削加工の基礎~切削加工の理論を理解しよう~」

出展メーカー一覧
 ■機械加工周辺機器メーカー


 アイキュウ▽アイゼン▽愛知産業▽アイトス▽葵精工▽旭金属工業▽アネスト岩田▽アぺックスダイナミックスジャパン▽アマノ▽アルプスツール▽イスカルジャパン▽イズミコーポレーション▽和泉産業▽イチネンケミカルズ▽イワタツール▽岩本工業▽lNSIZE▽WEN▽永進テクノ▽SMC▽エヌティーツール▽エヌピーケイ▽エムーゲ・フランケン▽MSTコーポレーション▽MCT▽エロワ日本▽オーデン▽大野精工▽億川鉄工所▽オリオン機械▽カトウ工機▽カネテック▽ガリュー▽ギガ・セレクション▽ギガ・セレクション-リミテッド▽ギケン▽北川鉄工所▽鬼頭精器製作所▽キトー▽京セラインダストリアルツールズ▽共立精機▽クランプテック▽クリーンテックス・ジャパン▽ケルヒャージャパン▽コアテック▽甲府精鋲▽コベルコ・コンプレッサ▽近藤製作所▽サイバーRC▽蔵王産業▽嵯峨電機工業▽三機工業▽産機テクノス▽三共製作所▽三甲▽三進金属工業▽サンドビック▽三友精機▽シー・エス・シー▽ジーネットエンジニアリング部▽シービーテック▽ジーベックテクノロジー▽シオン▽静科▽シュンク・ジャパン▽昭和電機▽JOHNAN▽シンフォニアテクノロジー▽スギヤス▽住友電気工業▽スリーアールソリューション▽全晴▽象印チェンブロック▽ソノルカエンジニアリング▽ダイキンHVACソリューション東海▽大昭和精機▽谷テック▽WSE▽タンガロイ▽中発販売▽津田駒工業▽鶴見製作所▽DHF JAPAN▽帝国チャック▽デンヨー▽東京精密▽トーチョーマーキングシステムズ▽東浜商事▽東陽▽トルネックス▽ナベヤ▽ニシガキ工業▽錦▽日鋼YPK商事▽日進▽日東工器▽ニデックドライブテクノロジー▽日本ヴィジョン・エンジニアリング▽日本エアードライヤー販売▽日本オートマチックマシン▽日本クランツレ▽日本精密機械工作▽日本濾過工業▽ノガ・ウォーターズ▽ハーテック・ミワ▽バーテックス▽ハイウィン▽ハイテック精工▽バウアーズ社▽長谷川工業▽ハタヤリミテッド▽花岡車輌▽濱田プレス工藝▽原田産業▽パル▽BIAX▽ビーシーテック▽ピカコーポレイション▽フェナードライブズ▽フクハラ▽富士元工業▽不二越▽プライオリティ▽ブラザー・スイスルーブ・ジャパン▽ブルーム-ノボテスト▽フルタ電機▽プロテクトエア社▽ブンリ▽ベクトル▽ベッセル▽豊和工業▽ホータス▽マーテック▽松本機械工業▽マンヨーツール▽ミツトヨ▽目名製作所▽UHT▽リニア・ビズ▽ルッドスパンセットジャパン▽レッキス工業▽レニショー▽YHB ECO


 ■工作機械・DXメーカー他


 アマダマシナリー▽アルム▽Aiソリューションズ▽オークマ▽岡本工作機械製作所▽キタムラ機械▽キャムタス▽コマツ産機▽ジェービーエムエンジニアリング▽静岡鐵工所▽セイコーインスツル▽セキュリティデザイン▽ゼネテック▽ソディック▽大日金属工業▽タクテックス▽ツガミ▽DMG森精機▽ナガセインテグレックス▽ニデックオーケーケー▽ニデックマシンツール▽PALMARY MACHINERY CO.,LTD.▽ファソテック▽ブラザー工業▽HEXAGON▽ほんとうのこと▽松浦機械製作所▽光畑製作所▽三菱HCキャピタル▽モアソンジャパン▽ヤマザキマザック
 ※出展メーカーは変更される場合があります。

中部機械加工システム展 出展製品


サンドビック
突切り・溝入れ工具
CoroCut(R)2
 サンドビック(愛知県名古屋市西区則武新町3-1-17)では、突切り・溝入れ工具の主力製品であるCoroCut(R)1‐2がアップグレードし、CoroCut(R)2を新たに導入。高剛性・多機能で幅広い突切り・溝入れ加工に対応する。
 独自のレールロックシステムにより、横方向の切削力をしっかり受け止め加工中のチップの動きを防ぐ。従来品はチップシートサイズHシート(チップ幅4㎜)以上だったのに対し、今回はEシート(チップ幅2㎜)以上からこのシステムを採用。さらに小さい幅での加工でも高い安全性を実現できるようになった。
 チップは従来の主要なチップ材種ラインナップ含めて、汎用性・柔軟性の高い新材種GC1225や、耐熱性・耐摩耗性を飛躍的にアップしたGC4425を含め最新のチップ材種を、ブレーカは‐CM、‐GF、‐TF、‐RMの4種類を導入。
 さらに、特許取得済みの最新プレス技術が採用されており、刃先の品質面が大幅に向上している。
 また、さらなる工具寿命アップ、切りくず排出性向上を実現するHP(高精度クーラント)システム対応ホルダのラインナップを拡充した。
 チップ、ホルダは今後も随時拡大を予定している。

エヌティーツール
マシニングセンタ用高圧洗浄ツール
Boost Master
 エヌティーツール(愛知県高浜市芳川町1-7-10)から大好評発売中の“これまでの工作機器の常識が覆った!”とまで言わしめたマシニングセンタ用高圧洗浄ツール『Boost Master』(型式‥BMA)は一見の価値アリだ。
 従来、M/C加工後のワークに残った切屑は高圧洗浄機や手作業で取り除く必要があった。本製品はATC対応の高圧洗浄ツールであり、主軸の回転によりクーラントを増圧・吐出してくれる(MAX15 MPa)。一例だが、φ7、深さ100㎜穴底の切屑を、わずか0・5秒で除去可能だという。また、省エネ・省スペースも実現。本製品の新規導入の際には機外高圧ポンプや冷却装置を必要とせず、加工から洗浄までをM/C1台に集約でき、工程改善による生産性向上や大幅な省エネ化によるカーボンニュートラルの実現も期待できる。
 『Boost Master』の仕様は以下の通り▽対応主軸‥BT、HSK等各種インターフェース▽クーラント入力圧‥7MPa以下▽クーラント流入量‥3¥文字(U+2113)/min以上▽最大クーラント吐出圧:15 MPa▽吐出流量(15minMPa時)‥1・23¥文字(U+2113)/min▽標準ノズル孔径‥0・4㎜。詳しくはウェブサイトへアクセス。

大昭和精機
刃先交換式エンドミルカッタ
フルカットミル FCM型
 大昭和精機(大阪府東大阪市西石切町3-3-39)が出展する「フルカットミル FCM型」は切れ味と強靱さを兼ね備えたソリッドエンドミルに匹敵する刃先交換式エンドミルカッタ。横送り加工に特化した低抵抗・高能率タイプで、溝加工・側面加工に適する。  ダブルのすくい角によるシャープな切れ味が特長で、径方向・軸方向ともにポジティブなハイレーキ刃形は、静かで軽快な切削を実現する。
 インサートは、ソリッドエンドミルに古くから採用されているエキセン二番角を採用。切れ味を損なうことなく、強靭で欠けない刃先形状となっている。
 汎用性の高いストレートシャンクから二面拘束の一体型ホルダまで豊富なバリエーションを展開。二面拘束シャンク一体型の使用により、40番マシニングセンタでも高い切削能力を発揮する。
 アーバタイプの新製品(BBT30、カッタ径φ63)は、従来のアーバ型カッタと比較して限界切込みが向上した。

電動化の方向性と取り組みについて
デンソーの松岡直樹氏が講演
日工販 中部地区忘年懇親会開く


 日本工作機械販売協会(日工販)の中部地区忘年懇親会(中部地区委員長=後藤正幸氏・三栄商事社長)が昨年12月11日、名古屋市東区のメルパルク名古屋で開催され、会員ら約140名が出席して情報交換などを行った。当日は懇親会に先立って、講演会も開かれた。
 午後4時から行われた講演会ではデンソーエレクトリフィケーションコンポーネント事業部執行幹部松岡直樹氏(※2023年12月時点)が「普及拡大するクルマの電動化とグローバルなモノづくり戦略」と題して講演。
 電動化の進展について「2022年度時点では2035年にBEVが約55%、HEVが約25%になると予測したが、これは今も上下している。グローバルでBEVが拡大する一方で、地域毎にそれぞれ特徴をもった進化を遂げ一律ではない」と指摘し、その中で「デンソーは、多様化するあらゆるモビリティの電動化ニーズに応えながら、カーボンニュートラルに貢献する。これが我々の使命」と強調。その実現に向けた基本戦略として「品揃え」「製品競争力」「モノづくり力」を挙げ同社の取り組みを説明した。
 最後に松岡氏は聴講者に向けて「電動化のモノづくりも工程が固まりつつある。日本の高いレベルの設備づくりでグローバルで戦えるよう、私どもも一緒にやらせて頂きたい。キー技術は、ロボット・AGV、IoT、AI活用といった汎用技術」などと工作機械業界への期待も語り、講演を終えた。
 池浦捷行日工販副会長(不二会長)は謝辞で「目新しい話ばかりで、こうして電動化技術が日々刻々と進化しているというのは本当に素晴らしいと思う。日工販としては、JIMTOFが2024年にあるが、これからも進化した設備を期待されている旨の話があった。工作機械もどんどん変わっていくと思う。我々販売に携わる者として、工作機械、周辺機器も含めてお客様に提供していかなければならないと改めて感じた」と話した。
 講演会後の午後5時30分より懇親会が始まり、冒頭、今年度中部地区委員長に就任した後藤氏が「今の時代、モノづくりの会社に就職したい、この業界で働きたいという人が減ってきているという現実があるのではないか。働く環境を良くし、楽しく、誇りを持てる業界にしていく。特にそれを中部が引っ張っていかないと、日本のモノづくりは良くはならないと思っている。それを実現するために日工販の役割も大きい。微力ではあるが、まだまだこの業界では若い46歳。これからの未来をつくっていくためにやるべきことは沢山あると思っているので頑張っていきたい」と挨拶。
 続いて髙田研至日工販会長(井高社長)が挨拶で、2023年の年頭に日工販として内需6500億円を目指すとしたが、最終的に5000億円弱になるとの見通しを示し「10月にメカトロテックジャパン2023が4日間で8万人弱という来場者で開催され大盛況であったが、残念ながら設備投資の意欲回復までは結びつかなかったという状況。そういう中で、ここ1年ぐらいは現場での改善需要や改造需要が相当重要視されてくると思うので、我々もスキルアップ、コーディネート力を重視して共にしっかりとやっていきたい」と述べた。
 乾杯に際し、賛助会員を代表して星真ブラザー工業専務執行役員(マシナリー事業統括)が「現況として工作機械の受注は少し厳しいものがあるが、次の上昇気流に乗るための仕込みをする時期かと思っている。我々メーカーも新製品の開発や、皆様と一緒に頑張るための拠点展開など、スピードを緩めない、立ち止まらない、むしろ加速させるつもりで次の上昇に向かって全力で取り組んでいる」などと述べ、高らかに乾杯の音頭をとった。
 和やかに歓談が進む中、近藤敏之山下機械社長の「エンジン車が電動車に切り替わろうとしていく中で、デンソーの今後の電動化への取り組みなど松岡様からご説明頂いたことを我々もしっかり勉強して、日本の自動車メーカーが今後挑戦する世界で競争力のある電動化部品の量産に、我々日工販中部地区がメーカーと一体となり協力し貢献していくことで、機械が沢山売れる条件が必ず見えてくると思う。今後も魅力ある業界であるように、皆さんと一緒に頑張っていける2024年にしたい」との新年への思いを込めた言葉と一丁締めでお開きとした。

2023年11月の産業機械受注高
3427億9500万円 前年同月比17.6%減
日本産業機械工業会


 日本産業機械工業会(会長=斎藤保氏・IHI相談役)が1月17日発表した2023年11月の産業機械受注高は、前年同月比17・6%減の3427億9500万円で、2か月連続して前年を下回った。
 内需は、前年同月比7・0%増の2549億5200万円で、このうち製造業向けが7・2%増、非製造業向けが24・2%減、官公需向けが67・9%増、代理店向けが3・1%増だった。
 内需で増加した機種はボイラ・原動機、タンク、ポンプ、圧縮機、変速機、金属加工機械、その他機械の7機種。減少した機種は鉱山機械、化学機械、プラスチック加工機械、送風機、運搬機械の5機種だった。
 外需は、前年同月比50・5%減の878億4300万円。プラントは2件で、53・9%減の38億600万円だった。
 外需で増加した機種は送風機、金属加工機械の2機種。減少した機種はボイラ・原動機、鉱山機械、化学機械、タンク、プラスチック加工機械、ポンプ、圧縮機、運搬機械、変速機、その他機械の10機種だった。

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