第2936号 令和7年10月5日(最新版)
産業用ロボット・自動化システムの専門展
「RTJ2026」出展募集を開始
開催規模250社・1200小間をめざす
ニュースダイジェスト社(社長=八角秀氏、本社=名古屋市千種区)と愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏)は9月1日、来年6月に開催予定の産業用ロボットと自動化システムの専門展「ROBOT TECHNOLOGY JAPAN(ロボットテクノロジージャパン/RTJ)2026」の出展募集を開始した。
今回が3回目の開催となるRTJは、自動車などの製造業、物流、食品・医薬品・化粧品産業などでロボット導入を考える企業と、ロボットシステムインテグレーター(SIer)や機械商社を主な来場の対象にした、産業用ロボットと自動化システムの専門展。2026年6月11日(木)~13日(土)の3日間、Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)で開催する。
生産現場で自動化や省人化を実現する産業用ロボットや無人搬送車(AGV)、自律走行型搬送ロボット(AMR)、無人フォークリフト(AGF)、ロボットハンドや各種センサーといった各種構成機器、物流拠点などで利用される自動倉庫やソーター、マテハン装置、さらには工作機械や食品機械、包装機械、物流装置などにセットアップした各種システムや自動化に関するAI・IoT関連ソフトウエア、装置などが主な出展対象製品となる。
また、前回展に続き、同展でもロボットシステムを構築するSIer専用の展示ゾーンを設ける。一般の展示ゾーンよりも出展料を安価に設定し、具体的な自動化システムの展示を充実させ、SⅠerの商機拡大に貢献する。
前回の2024年展には、244社・団体(1320小間)が出展し、3日間で4万6405人が来場した。
八角社長は次のようにコメントしている。「製造や物流などあらゆる場面で人手不足が課題となる中、ロボットに対する産業界からの関心は高まり続けています。AI技術の進展やヒューマノイド(ヒト型ロボット)の開発の加速などを背景に、ロボットの活用方法は今後さらに広がるでしょう。『ROBOT TECHNOLOGY JAPAN』は産業の集積地である『中部』地区の現場に向けて、最新の製品や技術を提案できる展示会です。本展をきっかけにロボットを使った自動化がより一層進むことを期待します。」
愛機工組合 第1回実行委員会開く
RTJ2026事業始動
愛知県機械工具商業協同組合は8月22日午後4時より、RTJ2026第1回実行委員会(実行委員長=森田乾嗣氏・モリタ社長)を東京第一ホテル錦で開催した。実行委員と事業部理事、ニュースダイジェスト社から八角秀社長、樋口八郎相談役、平野清嗣RTJ事務局長、高田浩充同副事務局長が出席し、9月1日に出展募集開始を控え、展示会の概要説明と出展者勧誘を主な議題に打ち合わせを行った。
同展示会では前回と同様に開催規模250社・1200小間、来場者数4万5千人を目標としている。
実行委員会は時津達也事業部長(新栄商会社長)の司会で進められ、冒頭、水谷理事長が「来年のRTJは3回目の開催となり、これから定着していくかどうかの重要な展示会となる。皆様のご協力を得て、組合の最大事業であるこの展示会を成功に導きたい」と挨拶。
八角社長は「少子化・高齢化とそれに伴う人手不足、あるいは製造業離れといった課題の解決に、期待がかかっている自動化・ロボット化。製造業の中心地である愛知において、我々にどのような貢献ができるかと言うと、私はやはりRTJをしっかり成功させて、この地域で製造業にかかわる方たちに自動化の最先端技術や情報を浸透させること、ロボットの実機に触れ、メーカーやSIerの方たちと話して頂くことが大事だと思っている。これを実現するために、皆様のお力添えを宜しくお願いします」と挨拶で述べた。
続いて、平野RTJ事務局長が展示会の開催概要を説明する中で、開催日程(2026年6月11~13日)に関し、過去2回は7月第1週に行ったが、来年愛知で開催されるアジア競技大会(2026年9月開催)の影響で会場が使用できなくなるため開催時期を早めたことを説明。
また、従来との変更点として、これまで出展対象外としていたサービスロボットを対象に加えたことを挙げ「昨今、サービスロボットと産業ロボットの境目がなくなってきており、サービスロボットが工場内で活躍するケースも増えてきた。例えば、サービスロボットの典型であるヒト型ロボットやドローンなども出展製品に加えている」とした。その他、出展料金についてはメーカー・一般ゾーン、SIerゾーン共に値上げする。
出展募集期間は2025年9月1日~2026年1月20日(今回限りの予定、従来は1月末日まで)。なお、出展申込締切前でも満小間の場合は出展受付を終了する。
森田実行委員長が議長となり挨拶で「組合の収益事業の柱であるRTJの実行委員に手を挙げてご協力くださる皆様に感謝します。是非良い展示会にして、愛知全体、そして組合員各社を盛り上げていきたい」と意気込みを語った。
このあと森田実行委員長の議事進行の下、出展者勧誘リストを基に、担当窓口となる委員の確認や勧誘企業の絞り込みなどが行われた。組合目標は300小間。
RTJ2026
開催概要
【名称】ROBOT TECHNOLOGY JAPAN 2026(ロボットテクノロジージャパン2026)
【会場】Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)
【開催期間】2026年6月11日(木)~13日(土)の3日間
【開催時間】午前10時~午後5時(最終日は午後4時まで)
【主催】ニュースダイジェスト社
【共催】愛知県機械工具商業協同組合
【目標来場者数】4万5千人
【対象来場者】工場や物流拠点、店舗、研究所などでロボット導入を考える企業(自動車などの製造業、物流、食品・医薬品・化粧品産業など)、システムインテグレーター、商社など
【目標開催規模】250社・1200小間
【対象出展者】ロボットメーカー、物流機器メーカー、周辺機器メーカー、システムインテグレーター、商社など
【対象出展製品】垂直多関節・水平多関節・パラレルリンク・直交・協働など各種産業用ロボット、ガントリーローダー、AGV/AMR/AGF、ドローン、ヒューマノイド、自動倉庫、ソーター、マテハン装置・機器、ピッキングシステム、その他物流機器、各種ハンド、ロボット構成部品、周辺機器、各種センサー・制御機器、ソフトウエア、AI・IoT関連装置およびシステム、ロボット搭載機械・装置、自動化技術提案など
【出展料金】メーカー・一般ゾーン38万円(1小間=2970×2970㎜)、SIerゾーン29万円(1小間=2970×2970㎜)※いずれも税別
【出展募集期間】2025年9月1日(月)~2026年1月20日(火)※出展申込締切日前であっても、満小間の場合は出展受付を終了する
組合収益事業、ボウリング大会など
今後の事業の進め方を協議
愛鋲協 令和7年度第3回理事会開く
愛知鋲螺商協同組合(愛鋲協、理事長=小倉正嗣氏・小倉商店社長)は、8月7日午後6時30分より名古屋ガーデンパレス1階のホウ・エヴァー(名古屋市中区)において令和7年度第3回理事会を開催した。理事6名が出席した。
冒頭、小倉理事長が「暑い日が続いているので、体調を崩さぬよう気を付けてください」と挨拶。続いて理事長を議長に議案審議が行われた。
優良従業員の表彰の件は、名古屋市長表彰2社9名、協会会長表彰1社1名を申請予定であると事務局より報告があった。令和7年度表彰式(名古屋商工協同組合協会主催)は10月20日午後2時より名古屋ガーデンパレス(翼の間)で開催される。表彰式終了後には、矢野きよ実氏(パーソナリティー・タレント)の記念講演会が同会場で行われる。
日本ねじ商連第50期通常総会の報告が、小倉理事長より行われた。総会は7月25日に横浜ベイホテル東急で開催され、愛鋲協からは大野正博前理事長(中部製作所社長)、小倉理事長、鈴木憲一副理事長(エフシーテック社長)、奥田勝彦副理事長(東邦精器社長)が出席した。任期満了に伴う役員改選では、新会長に神奈川県鋲螺協同組合の青木宏志氏(青木製作所社長)が就任。馬場由喜会長(馬場社長)は理事・相談役に就いた。
セミナーの件では、「~会社を永続させる~財務問題と事業承継の神髄」をテーマに8月22日開催する今年度第2回セミナーの参加申し込み状況が事務局より報告された。講師はかがやきホールディングスの浅野智博氏ほか。東京海上日動ビルディング(名古屋市中区)で午後5時30分より行う。
恒例の組合親善ボウリング大会を、12月14日に昨年と同じ名古屋グランドボウル(名古屋市緑区)で開催する。担当の松原徳幸理事(千代松螺子社長)より、昨年の問題点を解消して開催できるようルールの明確化に努める意向が示された。
ETC・ガソリンカードについては、組合事業として取り扱いを始めているが、組合員及び組合のメリットなどについて更に理解を深めるため、次回理事会で同事業を実施している協同組合サポートスタッフの中村哲夫代表理事より説明を受けることとした。
青年部の活動については、10月3日に神奈川県鋲螺協同組合NKBKと合同で見学会を計画していることが藤田守彦理事(藤田螺子工業取締役)より報告された。訪問先はみなとみらい21熱供給のプラント施設(神奈川県横浜市)で、見学後は懇親会も開催する予定。
次回理事会は、9月17日午後6時30分より安保ホール(名古屋市中村区)で開催される。
「財務問題と事業承継の神髄」
愛鋲協 令和7年度第2回セミナー開催
愛鋲協は8月22日午後5時30分より東京海上日動ビルディング(名古屋市中区)3階ホールGにおいて「~会社を永続させる~財務問題と事業承継の神髄」をテーマにセミナーを開催した。
企業の事業承継は経営者の高齢化や後継者不足により多くの企業で深刻な問題となっており、今回のセミナーでは講師のかがやきホールディングス・朝野智博氏(中小企業診断士)、東京海上日動あんしん生命保険・辻崇志氏が、事業承継をするときに起きる問題や、より円滑に承継するためのノウハウを分かりやすく解説した。当日は組合員など7名が参加した。
冒頭、小倉理事長が「本日は、事業承継と財務をテーマに話をして頂く。実際に直面されている方も多い課題だと思うので、よく聴いて質問などもして頂き、良い勉強会にしたい」と挨拶した。
セミナーで辻氏は、事業承継では様々な問題があるが、特に財務的な準備を怠ると廃業へとつながるリスクがあるため、早期から計画的に取り組むことが必要と強調。「役員報酬の貰い方を工夫してお金を残す」「福利厚生が充実して営業利益も増えた話」など具体的な事例を交え、視点を変えることで問題点、改善点を見つけることができると説いた。
セミナーの後、参加者からは「有意義なセミナーだった。次世代を担う若手経営者にも聴講してもらうと良いと思う」といった感想が聞かれた。
八幡ねじ 新代表取締役会長に
鈴木則之氏が就任
八幡ねじ(愛知県北名古屋市)は9月2日、同社株主総会並びに取締役会において役員を選任し、同日付で新たな代表取締役会長に鈴木則之取締役副会長が就任したことを発表した。
新役員体制は次の通り。(9月2日付)
▽代表取締役会長=鈴木則之氏(新任)
▽代表取締役社長=村田和弘氏
▽常務取締役=伊藤嘉邦氏
▽執行役員=渡邉雄一郎氏、伊藤壮伯氏、山田茂之氏
なお、専務取締役の鈴木浩久氏は同総会をもって取締役を退任し新たに顧問に就任した。
【代表取締役会長 鈴木則之氏プロフィール】
1976年9月2日生まれ。愛知県名古屋市出身。2001年早稲田大学大学院理工学研究科修士修了。同年、野村総合研究所に入社。ICT分野を専門に、事業戦略・マーケティング戦略コンサルティングに従事。2005年野村総合研究所台北支店(台湾)駐在。2010年八幡ねじに入社。2018年代表取締役社長に就任。企業価値向上にデザインは必須であると考え、デザインマネージメントに取り組む。ねじという産業部品の無駄のない形態「機能美」と、誠実な企業経営のあり方を重ねた経営で2022年、知財功労賞を受賞。
1DAY開催ながら来場動員数目標達成
省エネ・省施工・省工事提案に期待集まる
2025共に栄える 中部みらい市 盛況裡に閉幕
中部みらい会(会長=伊藤辰之氏・イトウ会長/橋本総業と販売店・メーカーの集い)主催「2025 共に栄える 中部みらい市」が盛況裡に幕を閉じた。今回展は8月21日の1DAY開催だったが、リアルとWEB合わせて目標3000名の来場動員は、その目標を上回り達成。主催店36社、出展280社・295小間と過去最高規模の「みらい市」となった。
開場前のオープニングセレモニーでは、伊藤中部みらい会会長が挨拶で「最近では人手不足とか賃金の問題がよく話題になっていますが、人手不足はあらゆる業界の課題であり、当然のように同じ業界内で人材の取り合いという残念な状態になってしまっています。建築・設備業界内で、こうした状況を少しでも改善するためには、この業界の魅力を外に発信していくことが非常に大事になってきます。橋本総業さまは、このことを常に念頭に置いていらっしゃいます。このみらい市で、業界の魅力をどう発信したら良いかのヒントを見つけていただいて、各社さまの明日からのお仕事に活かしていただければと思っております」と、中部みらい市に参加する意義を語った。
続いて、出展社を代表して中村徹郎TOTO中部支社長が登壇。「最近驚いたことが3つありました。ひとつは、とあるクレームから判明したのですが、施工業者をマッチングアプリで見つけ、商品はご自身がネットで購入されたという事例。ふたつめは、新築住宅を担ってきた工務店さまがリフォームに参入するだけでなく非住宅物件にも参入してきている点。みっつめは、学校改修といった官公庁の物件にリース会社が参入し、コピー機やパソコンと同じように空調やトイレなどがリースで納入されることが多少なりともあるという事実です。昨今、建築資材コストが非常に高くなりすぎている状況で、リフォームの現場でも民間パブリックの現場でも官公庁の現場でも施主さまの選択に変化が出ているのだと今さらながらに気づかされました。より現場に近い中部みらい会の皆さまでしたらそんなことは百も承知で、とっくにアプローチし、対策しているものと思います。省エネ・省施工・省工事の提案は我々メーカーにお任せください。そして今回の中部みらい市が、主催店の皆さまが見つけ出してくれた新しいプレーヤーの方々と我々のリアルなマッチングの場となればと期待しております」と、挨拶のなかで意気込みを語っていた。
業界に特化した専門展示会として毎回注目度の高い「中部みらい市」。今回展では、昨今の猛暑の影響などにより施工現場で『省エネ・省施工・省工事』への関心が高まっていることから、空調配管コーナーで省施工商材を展示したり、また、熱中症対策をパネルで提案したり、至る所に注目ポイントが散りばめられていた。会場内の様子はリアルタイムでネット配信されており、こちらへのアクセスも数多くあったようだ。次回のみらい市への期待も大きい。
MXを加速させる複合加工機
NTXシリーズ第3世代が登場
DMG森精機 更なる高精度と高生産性を実現
DMG森精機(社長=森雅彦氏)は9月3日、複合加工機NTXシリーズの第3世代となる「NTX 1000/2000/2500/3000 3rd Generation」(以下、NTX 3rd Generation)の4機種の販売を開始したと発表した。設計改善や新技術の搭載に加え、これまでオプションだった機能を標準搭載することにより、更なる高精度と高生産性を実現。生産現場の人手不足やワークの高精度化・複雑形状化などの課題を解決しサステナブルな生産を実現するMX(マシニング・トランスフォーメーション)を加速させる。
NTXシリーズは、ターニングセンタとマシニングセンタで行っていた加工を1台に工程集約でき、高い加工能力により幅広いワークサイズや生産量に対応可能な複合加工機であり、2010年の販売開始以来、航空、宇宙、医療、エネルギー、EV、金型、半導体、精密機械などさまざまな業界で使用されている。
今回開発した「NTX 3rd Generation」は、400Ⅴ化しパワーアップした高剛性主軸「turnMASTER」やターンミル主軸「compactMASTER」、高いミーリング切削能力の「turretMASTER」に加え、全軸フルクローズドループ制御(スケールフィードバック)と機体冷却水循環による徹底した熱変位抑制を標準装備し、切削能力と精度が大幅に向上した。また、タッチパネル式画面とキーボード入力を融合したユーザーインタフェース「ERGOline Ⅹ with CELOS Ⅹ」により直感的な操作で簡単にセッティングができる。シンプルな入力画面の「セットアップアシスタント」で段取り作業時間の短縮が可能。テクノロジーサイクルを活用することで、従来は専用機を使用していたギヤ加工や研削加工といった加工工程や、三次元測定機を使用していた計測工程についても「NTX 3rd Generation」1台に集約することができる。
ロボットシステム「MATRIS」やガントリローダ、バーフィーダなどの自動化システムも多数用意。また、長時間連続稼働で機械停止の原因となる加工3悪(切りくず、クーラント、ミスト)の対応として、加工機内に切りくずが溜まりづらく耐久性に優れたステンレスカバー、スラッジと混入油の両方を効率的に回収する立型大容量クーラントタンク「zero‐sludgeCOOLANT pro」、加工時に発生するミストを効率的に捕集する「zeroFOG」などのソリューションを標準搭載している。これにより長時間の安定した連続稼働を実現し自動化システム導入による生産性向上に貢献する。
さらに、徹底したクーラント管理と切りくず処理により、使用中のクーラントの寿命を延長でき、クーラント廃液の焼却処理に伴うCO2の削減にもつながる。その他、自社開発の高効率トランスや「GREENmode」、クーラントポンプの集約等により、不要な電力を抑え、エネルギー消費量を12%削減した。
同社は「最新機の活用により、ミーリング、ターニング、ギヤ加工、研削、計測などの複数工程を1台に集約できるだけでなく、長時間の連続稼働による利益拡大やサステナブルな生産に貢献することができる」としている。
同社Webサイトにてカタログや映像を公開している。
昭和50年の創業から半世紀
創業50周年記念祝賀会を開催
徳光 得意先企業ら116名が祝福
切削工具や金型用部品・材料、ツーリング・治工具、オリジナル工具まで扱う徳光(社長=徳永和也氏、本社=岐阜県岐阜市上土居)は9月5日、清流長良川のほとりにある都ホテル岐阜長良川で『創業50周年記念祝賀会』を開催。得意先企業などから116名が駆けつけ、めでたき日を共に祝った。
昭和50(1975)年9月、徳永純也氏(現会長)が徳光商会を創業し機械工具販売を開始。昭和57(1982)年7月に岐阜市上土居に社屋を完成させ、昭和61(1986)年11月に株式会社徳光へと組織変更した。平成22(2010)年12月に徳永和也氏が代表取締社長に就任し、徳永純也氏は取締役会長へ。徳永和也社長が平成25(2013)年4月に新社屋を完成し現在に至る。
祝賀会の冒頭、徳永和也社長が登壇し「弊社は昭和50年9月に創業し、おかげさまで本年、50周年という大きな節目を迎えることができました。昭和100年にあたる年にこうして皆さまとご一緒にこの日を迎えることができましたことを大変嬉しく、そして感慨深く思っております。昭和、平成、令和と移り変わる時代を、こうして歩んでこられましたのもひとえに本日ご臨席いただいている皆さまの温かいご支援の賜物と改めて深く感謝申し上げます。50年という年月は大きな重みを感じますが私どもの気持ちはまだまだ若々しく、むしろこれからが面白い50年になると信じて、これまでの歩みを糧に、そしてこれからの未来を希望に変えて次の一歩を踏み出してまいりたいと思っております。これからも皆さまからさらに必要とされる企業であり、また皆さまにとって無くてはならない存在でありますよう一層精進を重ねてまいりたいと思っております。今後も変わらぬご支援、ご厚情を賜りますようよろしくお願い申し上げます」と来場者へ感謝の気持ちを伝えた。
続いて登壇した創業者の徳永純也会長は「私は1940年に生まれ、今年で85歳になります。まだまだ元気に皆さまの前でご挨拶できることを何より幸せに思っております。35歳の時に徳光商会を立ち上げ、およそ10年後には株式会社徳光と組織を改めました。あれから今日まで決して平たんな道のりではありませんでしたが、得意先の皆さまをはじめ多くの方に支えられ、ここまで歩んでくることができました。会社は私ひとりの力ではなく、社長はじめ社員一同が力を合わせ、何より皆さまのお力添えがあったからこそ半世紀の時を重ねることができたものと実感しております。85歳ともなりますと、これまでの50年を振り返ることが多くなりましたが、この半世紀の歩みは私の人生にとってかけがえのない宝でございます。本日は感謝の思いを胸に皆さまとご一緒に、この記念すべき日を迎えられたことを心から嬉しく思います。どうぞこれからも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます」と、半世紀にわたる思いを語った。
来賓を代表して大垣共立銀行の後藤勝利常務が登壇。「創業以来50年の半世紀にわたって会長さま社長さまが会社をけん引し、そして社員の皆さまがそれに応えるカタチで業界をけん引し数々の実績を上げてこられたことに敬意を表したいと思います。御社が手掛ける金型用の部品やオリジナル工具などは、業界の変化を敏感に捉え、その変化に柔軟に対応し最適な商品と最高のサービスを届けるという思いが詰まった結晶であり、そんな50年の歩みがあったからこそ、多くのお客さまから厚い信頼を得てきたことは言うまでもありません。これからもお取引先である製造業の皆さまの多様なニーズにお応えするため新たな挑戦をされ成長を続けていかれると確信いたしております。徳光さまの安定した経営と成長を支えるために、これからも変わらぬご支援をさせていただく所存でございます。今後の技術革新や新たなビジネス展開におきましては金融面でのサポートはもとより、ビジネスパートナーになれるよう全方面からバックアップさせていただきたいと思っております。この先100年に向けて、さらなるご発展を願っております」と祝辞を述べた。
徳永純也会長、美佐子取締役夫妻へ徳永和也社長らから花束の贈呈が行われた後、黒田製作所の黒田昌彦社長が登壇。「私と徳永社長は25年以上の付き合いです。徳永社長と言えば〝雨〟と縁があるようで、今朝起きてみると案の定すごい雨でしたが、お昼を過ぎたころにはすっかり晴れていました。これもひとえに株式会社徳光さまが50年間、雨が降ってもしっかりと地を固めてきた、そんな歩みを表した天気ではないかと感じております」などと述べて乾杯の音頭をとり、祝賀会が幕を開けた。
超豪華景品が用意されたビンゴ大会、徳光社員から社長、会長へのサプライズの花束贈呈なども交え笑顔の絶えない祝賀会だったが宴もたけなわとなり、岐阜多田精機の多田憲生社長が「徳光さまは普段からボルト1本でもすぐに届けてくれるような会社で、そんな姿勢を我々も見習わなければと思っております。いまだにその営業スタイルは学ぶところも多くて、日々勉強させてもらっています。今日は皆さんにお願いがあります。ボルト1本だけ運んでもガソリン代も出ません。だから、これからは徳光さまにドカンと発注してあげてください。私もまとまった発注ができるように精進していこうと思っております」と徳光を一層応援する挨拶をし、最後は三本締めでお開きとなった。
愛青会 メンバー全員が集う
2025年度初事業として懇親会開催
愛知県管工機材商業協同組合(理事長=石原太郎氏・原芳商会社長)の青年部「愛青会」(部長=伊藤弘晃理事・イトウ社長)は8月27日、2025年度初の事業として懇親会を開催した。全部員9名のほか、オブザーバーとして前部長の荒木彌一郎理事(荒木商事社長)も参加。初顔合わせのメンバーも居ることから、短い時間ではあったが懇親を深めた。
開会に先立ち伊藤部長が「今日はお忙しいなか青年部懇親会に集まっていただきありがとうございます。今年度より部長を拝命しました株式会社イトウの伊藤です。よろしくお願いします。今日は青年部メンバー全員に参加していただきとても嬉しい限りです。今後も青年部事業に皆さんがなるべく参加できるように日程など調整していきたいと思っておりますので積極的なご参加をよろしくお願いいたします」と挨拶。
続いて、荒木前部長が「今日は伊藤部長のたってのお願いで参加させていただきました。今日初めてお会いする方もいらっしゃるでしょうから、徐々に仲良くなってもらえればと思います。愛青会在籍中はいろんな同業者の社長さんと仲良くさせてもらっていたので、本当に良い機会ですから今後も積極的に参加してください」と挨拶。乾杯の音頭をとって懇親会がスタートした。
参加メンバー全員が面白おかしく自己紹介するなどして話に花が咲き、次回の参加を約束し合って散会となった。
リバウンドタイプポータブル硬度計
「Pocket Vick HH-V400」販売開始
ミツトヨ 迅速性・簡便性・信頼性を高次元で実現
ミツトヨは9月4日、次世代半導体パッケージのコンソーシアム「JOINT3」に参画すると発表した。
JOINT3は、材料・装置・設計企業が共創することで、パネルレベル有機インターポーザーに適した材料・装置・設計ツールの開発を加速することを目的に、レゾナック(社長=髙橋秀仁氏、本社=東京都港区)により設立された共創型評価プラットフォーム。半導体関連分野で世界トップクラスの企業が集結し、パネルレベル(515×510㎜)の試作ラインを用いて開発を推進する。参画企業は27社(2025年9月3日時点)。
昨今、市場が急拡大している生成AIや自動運転を実現する次世代半導体においては、後工程のパッケージング技術がキーテクノロジーのひとつとなっている。その中でも、複数の半導体チップを並列に配置し、インターポーザー(中間基板)を介して接続し実装した2.xDパッケージは、データ通信の容量増加、高速化に伴い、さらに需要の拡大が見込まれている。
インターポーザーは、半導体の性能向上に伴いそのサイズが大型化しており、シリコンインターポーザーから有機材料を用いた有機インターポーザーへの移行が進んでいる。製造方法に関しては、円形ウェハから四角片を切り出す手法が主流だが、インターポーザーのサイズが大型化することで、ウェハあたりのインターポーザーの取り数が減少するという課題が生じている。この課題に対処するため、円形のウェハ形状から四角いパネル形状へ変更し、インターポーザーの取り数を増加させる製造プロセスが注目されている。
ミツトヨは先端パッケージにおける微細構造や多層配線の高精度な測定に豊富な実績を有し、後工程分野の信頼性評価や品質保証を支える測定技術パートナーとして、国内外の半導体関連企業と広く連携している。
同社は「本コンソーシアムを通じて、先端パッケージに求められる多様かつ高精度な計測課題に対する最適なソリューションを提供するとともに、参画企業各社との共創により、業界をリードする新たな計測技術の創出に挑戦できることを大変意義深く捉えている」とし、今後も継続的な技術革新を通じて顧客価値の最大化に努めていきたい考えだ。
ミツトヨHP半導体計測ソリューション特設サイト▼https‥//www2.mitutoyo.co.jp/semiconductor/
ミツトヨ(社長=沼田恵明氏、本社=川崎市高津区)は、金属材料の硬さを現場で迅速かつ正確に試験できる「リバウンドタイプポータブル硬度計 Pocket Vick HH-Ⅴ400」の販売を9月10日より開始した。
HH-Ⅴ400は、インパクトハンマーを試験面に射出し、射出直後および衝突直後の速度から硬さを算出するリバウンド式を採用。自動角度補正機能により、垂直方向だけでなく、全方向の試験に対応する。圧延ロールなどの重量物や大型部品、あるいは橋梁や鉄道のレールといった屋外での試験など、多様な試験対象、現場環境においても優れた携帯性と操作性で迅速な硬さ試験を実現する。
また、硬さ試験の結果はロックウェル(HRB、HRC)やビッカース(HV)など複数の硬さスケールへの換算表示が可能で、幅広い用途に柔軟に対応できる。
同モデルでは表示器を大幅にリニューアルし、カラーLCDを新たに採用。現場でも高い視認性を確保している。さらにこれまで必要だった検出器接続の際の調整作業を不要とし、作業効率も飛躍的に向上させた。
【仕様】試験範囲=リーブ硬さ100・0~999・9HLD▽硬さスケール換算機能=ビッカース[HV]、ブリネル硬さ[HB]、ショア硬さ[HS]、ロックウェル硬さ[HRB][HRC]、引張り強さ▽外観寸法=表示器174㎜×68㎜×32㎜、検出器(標準タイプ)φ28×175㎜(ケーブル部除く)▽本体質量=表示器約250g。
トップ工業 重量物を扱う職人向けに特化した
「鉄骨ラチェットレンチ」新発売
トップ工業(社長=石井真人氏、本社=新潟県三条市)は、穴合わせなどの鉄骨作業に最適な「鉄骨ラチェットレンチ」を9月1日発売した。
同製品は、シノが太く丈夫で、ハードな鉄骨作業に対応できる。シノの先端部は、小さな隙間に入れやすく鉄骨寄せや穴合わせに便利なマイナス形状になっている。
また、コンパクトソケットを採用し、キャッチクランプ着脱時に周囲のスペースが狭い場合でも楽に作業することができる。
その他、耐久性の高い強化ピン、太く丈夫で番線巻きの際に引き抜きやすい柄部、肉厚で頑丈な頭部などを備えた、職人向けに特化したラチェットレンチである。
鉄骨ラチェットレンチ(製品番号TRM-17×21)の標準価格は1万2000円(税別)。
連日の猛暑もなんのその!
昨年より多い24社196名が参加し自然を満喫
愛機工青年部 第43回キャンプの集い開催
愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)の青年部(部長=滝澤有一氏・松本商店社長)主催『第43回青年部キャンプの集い』(担当幹事=高田康弘氏・伊藤信産業)が8月23日(土)と24日(日)の2日間、組合員各社社員やその家族など24社196名を集め、岐阜県関市の「すぎのこキャンプ場バンガロー村」で開催された。
昨年とは打って変わって当日は好天に恵まれたものの連日の猛暑も相まって、この日の最高気温は36度超え。午後4時の入村式が始まるまでの時間は多くの参加者が近くを流れる板取川の浅瀬で川遊びに興じていた。入村式では滝澤青年部部長が「私も長年参加していますが、こんなに暑いのは初めてです。そんななか、皆さんよく来ていただきました。普段はお仕事の話くらいしかしてない同僚の皆さんも、お仕事が忙しくてなかなか家族サービスのできていないお父さんも、今日は自然の中でいっぱいコミュニケーションをとっていただければと思います」と挨拶。青年部副部長の服部嘉高氏(服部商会社長)も、参加者に向けて挨拶した。その後は、菓子まきや鮎つかみ、参加組合員企業対抗ゲームにビンゴゲーム大会やキャンプファイヤーと楽しい企画が盛り沢山。子供たちはもちろんのこと、大人も一緒になって夏の自然を楽しんでいた。
DC駆動電磁ダイアフラムポンプ
「DVC0301B」を発売
日東工器 直流電源対応、流量制御で幅広い対応
日東工器(社長=小形明誠氏、本社=東京都大田区)は、直流電源に対応した電磁ダイアフラム方式のポンプ「DVC0301B-Yl(コンプレッサ・真空ポンプ兼用モデル)」及び「DVC0301B-Y2(コンプレッサ専用モデル)」を9月に発売した。
同製品は、クリーンな空気を供給する機器組込み用ダイアフラムポンプ。製品に搭載された専用インバータによりDC駆動を実現した。
また、制御信号による流量や圧力の調整が可能で、医療、分析機器、産業機器など幅広い分野での空気供給に対応する。具体的には、床ズレ防止マットやエアマッサージ器、ハンダ吸引機などへの組み込み利用が見込まれる。
標準価格はいずれも3万7200円(税別)。
主な製品特徴は次の通り。
(1)直流電源駆動(DC24V)
低電圧駆動により安全性が高く、インバータ内蔵のため機器への組み込みが容易。
(2)制御信号による流量調整が可能
使用環境や用途に応じた最適な空気供給が可能で、無駄な電力消費を抑えることで省エネにもつながる。
(3)低作動音・低振動
小ストローク設計と遮音性のある外郭アルミケースにより、低作動音・低振動で快適に使用できる。
(4)クリーンな空気を供給
ダイアフラム方式の無給油構造のため、クリーンな空気を供給可能。
(5)長寿命
耐用時間1万時間を実現した。
活動内容について意見交換
ジュニアー会 名古屋市内で納涼会開く
愛知県の金属商業団体に所属する若手経営者でつくるジュニアー会(幹事長=伊神敏雅氏・双葉製作所社長)は7月28日、恒例となった納涼会を名古屋市中区のPagina THE ROOF(パージナ ザ・ルーフ)で午後7時より開催した。
連日の猛暑の中、今年は会員13名が参加。伊神幹事長の発声で乾杯した後、今後の会の活動内容について意見交換しながら親睦を深めた。