第2847号 令和5年4月9日

全機工連事業と各団体の近況を報告
全国大会(愛知大会)への協力要請も
全機工連 中部ブロック会議を名古屋で開催


 全日本機械工具商連合会(全機工連、会長=坂井俊司氏・NaITO社長)の中部ブロック会議(ブロック長¥文字(G0-935A)髙田研至氏¥文字(G0-8748)愛知県機械工具商業協同組合副理事長¥文字(G0-8749)・井高社長)が3月13日、名古屋市中区の名古屋観光ホテルで午後4時30分より開催され、全機工連の事業報告や各団体の近況報告などが行われた。これまでコロナ禍のため中部ブロックの活動を休止していたが、感染防止の規制緩和を受け3年ぶりに再開した。今回は愛知・岐阜・遠州・三重の4団体の役員等と全機工連事務局長、報道を加えた計22名が参加。企画の段階でウイルスが蔓延していたため大勢での開催は控えられた。
 愛知県機械工具商業協同組合(愛機工組合)山崎公明事務局長の司会進行のもと、冒頭、髙田ブロック長が「今回は、全機工連の全国大会(愛知大会)が10月に開催されることもあり、皆様に色々な面でお願いをしなければならない中で、各地域の幹部の方を中心に来て頂きました。また、各地域の現況等をお聞かせ頂ければと思っています」と挨拶。
 また、髙田ブロック長は自動車業界の動向について「今年になればある程度自動車の生産も戻ってきて、多少は良くなるかと思っていたが、各部品メーカーさんの話を聞くと、在庫が余っていて、急激な生産回復という形ではないということです。電動(EV)化に向けてもまだ方向性が決まっていない状況の中、設備投資においては二の足を踏んでいる状態で大きなプロジェクトは見えてこないというのが、今年の前半ではないかと思っています。ただ後半に向けては半導体関係も含めて相当な設備投資が戻ってくるという話もあるので、後半に向けてしっかりやって行きたい」と話した。
 ■全機工連事業報告
 ブロック会議では、全機工連の事業報告を一條茂事務局長が行った。コロナ禍の3年間はほとんど活動できず総会と常任理事会(Webで2回)のみが行われたことや、今年に入ってからの各地のブロック会議の開催状況が報告された。
 3月8日にリアル開催された常任理事会では、全機工連の活動を従来の形に戻していくための準備が進められ、10月の愛知大会開催に向けては、開催組合への補助金増額が決まり予算組みされることになった。一條事務局長は「少しは役に立つのかと思います。今回だけではなく、これから先も補助金を上げていく形で、立派な大会にして行きたい」と話した。
 また、8月24日に開催する若手交流会について、今回幹事を務めるOMJCは大阪組合の傘下ではなく独立した若手経営者の集まりであるため、全機工連の看板を付けていると手伝いしにくいということになり、「重要なのは全国的に集まって交流すること」だとして看板を下ろすことにしたと報告。今後は後援という形で取り組んで行く方針で、会の名前は未定だが、全機工連の看板が付かないことに理解を求めた。従来通り、交通費の一部補助は行う。案内を4~5月に出す予定で、多くの参加が呼び掛けられた。
 全機工連の今年の総会は6月14日に東京で行われる(会場未定)。「今年は従来通りの活動に戻したいが、抱えている問題もたくさんあるので、そういう議論を総会の中でして行きたい」と一條事務局長。JIMTOF出展などを含め、総会で詳細を報告するとした。
 ■中部ブロック
 続いて、中部ブロックの各団体から近況報告が行われた。愛機工組合の水谷隆彦理事長(ミズタニ機販社長)は「愛知組合で今年10月17日に全国大会を行います。コロナの関係で1年延期をさせて頂いたわけですが、何とか今集まって、会場並びに内容をつくっているところです」と準備状況を報告した。また、賃上げに関して「どうするか悩ましい話。大企業ではかなり上がるようですが、持続可能な賃上げをして行かなければならないという意味からすると、中小企業ではそれに倣って上げざるを得ないというのはどうかと思います。生産性を向上させる必要があると、頭を痛めておられるところが多いのではないか」と指摘した。
 岐阜機工会の嶋﨑晴久会長(シマザキ商会社長)は「岐阜県の今の景況を簡単に言うと、雨は降ってないが、快晴でもない、そんな感じですね。岐阜は一般機械というか設備メーカーは無いが、その下のベアリングやリニアガイドをつくっているメーカーさんがあり、そこは割と順調に仕事が入ってきているようです」などと状況報告。
 遠州機工会の前嶋孝行会長(前島商会社長)は新年度の会の方向性について「この3年間とは少し変わった形で、総会も含めて開催できるのかと思っています。先日の役員会で、5月に総会を開催し、できれば懇親会も3年ぶりに開催したいね、またwithコロナ、脱コロナを考えながら、これから1年どのようなことができるか模索しながらやって行こうと話し合いました」と述べた。
 三重県機械工具商組合の山田浩理事長(コジマ・フジ通商社長)は「三重県の近況としては、今年1月の県内の経済情勢(全体)は『一部に弱さが見られるものの、持ち直しの動きが見られる』と発表され、昨年1月より若干良くなってきている感じはします」と報告。組合行事に関して「5月に総会、何事もなければ夏の納涼会、秋のゴルフコンペと、3年前のように開催できれば良いなという思いがあります。また、秋の愛知大会に向かって、三重組合も中部ブロックの加盟組合として協力できればと思っています」と話した。
 各団体からの報告の後、中部ブロック会議の開催要項(方針)について2つの案―①従来の形式で開催する(会議↓企画¥文字(G0-8748)講演・討論会等¥文字(G0-8749)↓懇親会)②各団体の役員を招集して情報交換等、議論し各団体で会員に周知する―が示され、髙田ブロック長は今後継続して検討して行く意向を示した。
 続いて、第44回全機工連全国大会(愛知大会)の開催概要を水谷理事長が説明し、中部ブロック所属団体の参加と協力を要請した。開催概要は、テーマ¥文字(G0-935A)『不確実性の時代を生き抜く機械工具商』“新たな未来を求めて”▽日程¥文字(G0-935A)2023年10月17日¥文字(U+322B)・午後1時30分開会▽会場¥文字(G0-935A)名古屋観光ホテル(名古屋市中区)▽内容¥文字(G0-935A)①大会式典②基調講演(講師¥文字(G0-935A)アイリスオーヤマ大山健太郎会長)③DX討論会④懇親会。
 その他、幹事団体輪番(遠州機工会¥文字(G0-8748)2023年度¥文字(G0-8749)↓三重県機械工具商組合↓岐阜機工会↓愛機工組合)、全機工連「かいほう」投稿輪番をそれぞれ確認した。
 ブロック会議終了後は懇親会が開かれ、参加者は情報交換を行うなど親睦を深めた。

総会、キャンプの集いなど開催
2023年度は事業を活発に
愛機工青年部 役員会を開催


 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長/愛機工)の青年部(部長=滝澤有一氏・松本商店社長)が2月28日、名古屋市熱田区の愛機工事務所で役員会を開催した。
 開会にあたり、滝澤部長が「先日、教育部のセミナーが開催されましたが、青年部らしい事業をやっと開催することができました。まだまだコロナ禍ではありますが、青年部総会も6月の開催を予定しております。いよいよキャンプ、その他、いろんな事業が本格的にできるようになるのではないかと思います。皆さん、忙しいなか負担が掛かるとは思いますが、青年部事業は参加すれば必ず良い思い出になりますので、ぜひ積極的にご参加いただければと思います」と挨拶。その後、以下の議題について報告・審議が行われた。
 【議題1/教育部セミナー開催報告】教育部は2月10日18時からおよそ2時間にわたり、名古屋市中区金山の名古屋都市センター会議室で感染症対策を十分講じたうえで、日本ペップトーク普及協会認定講師で健康運動指導士でもある岡田康邦氏を講師に招き、『周囲のモチベーションを高める言葉の基礎』と題したセミナーを開催した。青年部員ら19名が参加した。(詳細は弊紙4月2日号4面に掲載)
 【議題2/令和5(2023)年青年部総会について】令和5(2023)年愛機工青年部総会だが、6月2日¥文字(U+322E)18時30分より、名古屋市中区の東京第一ホテル錦での開催が決定した。詳細については、総務部メンバーで今後詰めていくことが確認された。
 【議題3/全国大会について】①全機工連(全日本機械工具商連合会)愛知大会に関して▽MECT2023開幕前日の10月17日13時30分より、名古屋市中区の名古屋観光ホテルで開催される。愛機工青年部は、受付や来場者誘導などの手伝いをすることが確認された。②機械工具商全国若手交流会(仮称)に関して▽8月24日O・M・J・C(大阪機械工具商青年会)主管の全国若手交流会がホテルグランヴィア大阪(第一候補・役員会当日現在、未定)で開催される。開催内容は、総会、パネルディスカッションなど。愛機工青年部員に対しても、多数参加してもらえるよう呼びかけがあった。
 【議題4/愛機工青年部キャンプの集いについて】感染症拡大防止の観点から2019年の開催以降、中止を余儀なくされてきた「キャンプの集い」だが、政府が新型コロナウイルス感染症を5月8日以降は第5類に引き下げることを公表したことから、8月19日と同20日の2日間、岐阜県関市板取のすぎの子キャンプ場バンガロー村で開催することが満場一致で承認可決された。今後、厚生部で詳細を詰めていく。
 【議題5/愛機工野球大会について】令和4(2022)年度大会の準決勝戦・決勝戦に青年部から4名ほど手伝いに参加することが確認された。
 【議題6/総務部・教育部・厚生部メンバー名簿確認】各部の名簿に関して、青年部総会までに正式な名簿を作成することが確認された。
 以上、各議題に関する審議や報告が終了し、この日は散会となった。次回の愛機工青年部役員会は5月19日17時30分より、愛機工事務所での開催が予定されている。

女子プロから学びスキルアップ目指す
ネクストヒロインとラウンドするゴルフ会
愛青会 15名がプレーを満喫


 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=峰澤彰宏氏・MINEZAWA社長)の青年部「愛青会」(部長=福元良貴氏・山信社長)は3月17日、三重県桑名市多度町にある東建多度カントリークラブ・名古屋にて『ネクストヒロインとラウンドするゴルフ会』を開催した。このゴルフ会は「ゴルフのトップシーズンを迎える前に、ゴルフのスキルやマナーをネクストヒロインに学ぶ」ことを目的に愛青会が企画。当日は青年部員や組合員など15名(女子プロ除く)が参加した。
 ネクストヒロインとは〝マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー〟に登録する若手女子選手を指す。「将来有望な若手女子ゴルファーに賞金のかかった真剣勝負の機会を提供することにより、大きく羽ばたいてもらいたい」という思いを込めて、2019年に「マイナビネクストヒロインゴルフツアー」は発足した。5年目を迎える2023年は年間15試合以上の開催が予定されており2日間競技や賞金の増額など、将来有望な選手たちの活動をサポートする環境がさらに充実している。また、全試合ALBATVでのライブ配信が行われ、ゴルフファンに選手たちの白熱したプレーが届けられる。愛青会ゴルフ会には、酒井里奈プロ、鵜飼桃プロ、土方優花プロ、酒井優菜プロ(2023年ツアー登録予定)の4名が参加した。
 若干の肌寒さの残る当日だったが参加者は5つの組に分かれ、各組に女子プロが同行(鵜飼プロはインとアウトで2組に同行)し、18ホールのプレーを和気あいあい堪能していた。女子プロを除く上位入賞者は以下の通り。また、上位入賞者らには女子プロが持参した賞品が手渡された。
●優勝▽北村憲正氏(龍玉精工)/グロススコア81、ハンディキャップ7・2、ネットスコア73・8
●2位▽滝川将幸氏(ユアサ商事中部支社)/グロススコア92、ハンディキャップ16・8、ネットスコア75・2
●3位▽福元良貴氏(山信)/グロススコア95、ハンディキャップ19・2、ネットスコア75・8

「前社長の意志を引き継ぎ、更なる発展へ」
新社長の羽賀威一郎氏が抱負
東陽 仕入先を招いて経営報告会


 機械・工具商社の東陽(本社=愛知県刈谷市)は、2月24日午前11時より名古屋市内の名古屋観光ホテルで、仕入先メーカー・商社などを招いて「2023年経営報告会」を開いた。同社では昨年10月24日に前社長の羽賀象二郎氏が52歳で急逝。1月9日付で社長に就任した実兄の羽賀威一郎氏は「前社長の意志を引き継ぎ、当社を発展させるのが私自身の使命」と決意を述べた。
 新社長の威一郎氏は、1968年生まれの55歳。1992年12月にアメリカのボストン大学経営学部を卒業後、翌年4月に総合商社丸紅に入社。エネルギー部門に所属し、一貫してLNGの輸入に携わった。2003年に総合商社を退職した後は、同年3月に東陽のグループ会社である靴の輸入会社「東陽フットウエアー」(現TOSMAX)に入社、2005年6月から社長。2009年7月に品質検査を行う「日本ラボテック」社長、2014年7月には物流倉庫「東陽IDDセンター」の代表取締役にも就任し、品質と物流という他社にない強みを加え事業規模の拡大につなげた。
今まで以上に魅力的な提案営業を
 経営報告会に先立って行われた記者会見で威一郎社長は、顧客への挨拶回りをする中で「東陽の場合は、提案営業が根付いていることと、定時・定期訪問は何かの時に社内を探すと東陽の社員がいて頼み事ができる、この体制を維持して頂ければ助かるとの話を伺った」と述べ、「前社長が進めてきたやり方が間違っていなかったと数字にも表れているので、少なくとも1年間は今までの方針をできる限り踏襲していく」との考えを示した。
 また、客先の印象について「基本的にお客様は、トヨタ自動車様の生産台数が一番重要。2023年は1060万台という数字が出ているが、それをいかに効率よく、無駄な在庫を持たずにやれるかに注力されている。ただEV化が進んでいく中で、どのように転換していくかを非常に模索されていると感じた」と話した。
 経営報告会では、威一郎社長が今後に関し「EVに向けた投資が今年度より本格化するという話もある。eアクスルやインバーター、ヒートシンクなどの新しい商材、新しいビジネスが生まれて来ているのも事実。市場のニーズはこれから環境に対応するグリーン、DX、自動化をキーワードに活性化していくのではないか」との認識のもと、「当社は商社として、お客様のニーズをいち早く的確に把握した上で、皆様の持つ技術的なサポートや洗練されたノウハウを組み入れて、今まで以上に魅力的な提案営業をできたらと思っている」と抱負を述べた。
世界一使いやすい
商社を目指す
 羽賀昭雄会長は冒頭の挨拶で「東陽の社長を失い今後どうするかと途方に暮れたが、長男の羽賀威一郎が就任してくれることになり、一安心」と心境を語り、「東陽は皆様の商品を売るのに最も良い会社で、世界で一番使いやすい商社を目指している。新社長の今後の方針や考え方を皆様に披露させて頂いてご賛同を得たいと思う」と述べた。
 同社の2023年3月期売上高は、単体(機械工具販売)で前期並みの1000億円をやや下回る予定、連結では1200億円(新収益認識基準適用前)をやや上回る見込み。
 経営概況を説明する中で近藤裕二副社長は「工具の売上が思いのほか頑張っているが、設備投資は少ない状況。工作機械の売上がここ数年下がってきている一方で、産業機械がロボット、自動化の需要などで増加し出している」と分析した。国内拠点は北海道から九州まで全国に19か所あり、今年6月に新しく滋賀県栗東市に滋賀営業所の開設を予定している。海外拠点は主要8か国40か所で展開。ここ2年間でアメリカ、メキシコに2か所ずつ、インドネシア、タイに1か所ずつ拠点を追加し、さらにインドネシアでは今年新ヘッドオフィスの建設を現在と同じジャバベカ内で進めており年内に完成予定という。キャンペーンや展示会についても紹介。2024年3月期は単体で売上高1000億円を目指すとした。
 経営報告会の後は懇親会が催され、木下聡タンガロイ社長が「今日、色々な経歴のご紹介を頂いた羽賀威一郎新社長のもとにも私たちは力強く集結して、東陽様とお互いに成長することが前社長のご供養になると思う」と述べて力強い発声で乾杯。
 威一郎社長が各テーブルを回って参加者と和やかに挨拶を交わし、杉野良暁スギノマシン社長の「カーボンニュートラルや自動化のニーズはこれからもあり、我々が携わっている工作機械関連の仕事は間違いなく成長産業であると思っている。そして東陽様が活躍されるフィールドもこれから更にグローバルに大きくなっていくものと確信している」との言葉と三本締めでお開きとなった。

トイレの最上位シリーズ
『ネオレスト』発売30周年
TOTO 特設サイト開設や企画展も


 TOTO(社長=清田徳明氏、本社=福岡県北九州市)が製造・販売するトイレの最上位シリーズ『ネオレスト』が、2023年4月1日¥文字(U+322F)、発売30周年を迎えた。
 商品名に「新しい(Neo)トイレ(Rest¥文字(G0-934A)room)」という意味が込められた初代ネオレストは、新たなレストルーム(トイレ空間)を創造する次世代便器として1993年4月1日に発売された。以来、TOTOトイレの最上位シリーズとしてテクノロジーとデザインの両面でトイレの“新常識”を次々と生み出し、レストルームの新たな文化を創造し続けている。
 TOTOは、ヒトの根源的な〝用を足す〟という生理機能からすべてを発想し、衛生性と快適性を高めながら、節水や節電など地球環境への配慮も両立させた「トルネード洗浄」「ワンダーウェーブ洗浄」「きれい除菌水」といった最先端技術をネオレストシリーズに導入し、世界のトイレの「きれいと快適」「環境性能」を高めてきた。また、初代より一貫している「タンクレス」がもたらすローシルエットデザインは日本のレストルームはもちろん、海外のバスルームも含め世界の水まわり空間デザインの可能性を拡げてきた。
 TOTO創立100周年の2017年より発売されているネオレストNXは、ウォシュレット一体形便器としてのデザインを究極まで追求した“真の一体形”として比類なき造形美を誇るフラグシップモデルである。最新のネオレストLS(2022年8月発売)では新たに金属調のアクセントカラーが導入され、レストルーム/バスルーム空間のコーディネートがさらに楽しめるようになっている。
 レストルームを単なる用を足す場所から、心と体を健やかに整え、心まで満たされる空間へと導いていくトイレとして、ブランドメッセージ「Pure Luxury」のもと、ネオレストは今後も進化を続け、世界のトイレを牽引する唯一無二の存在であり続けるだろう。
 ネオレスト30周年を記念して特設サイトが3月10日から開設されている。進化の軌跡を「デザイン」「エコ」「クリーン」の3つの視点から振り返る「ネオレスト30年の軌跡」や、ネオレストLSを新たに追加したペーパークラフトなどを紹介している。
 TOTOミュージアム(福岡県北九州市)特別展示室では、3月14日¥文字(U+322B)より「進化を続けるネオレスト展~誕生30年の軌跡~」を開催中だ。1993年に誕生したネオレストEXはじめ、デザインとテクノロジーを融合させながら進化し、トイレ空間にも影響を与えたその軌跡を振り返る。
 詳しくは同社ウェブサイトへアクセスを。

4年ぶりに岐阜地区で開催
「2023岐阜どてらい市」盛況
山善 1700名が来場、売上目標も達成


 2023岐阜どてらい市は、山善岐阜支店(支店長=伊藤徳行氏、住所=岐阜市茜部野瀬)傘下の販売店17社が主催店となって、3月4日・5日の2日間、岐阜メモリアルセンター・で愛ドームを会場に開催された。会期中1700名が来場し、売上実績は10億円の計画に対して達成率109%となった。
 コロナ禍とあって、初日の開会に際してはセレモニー形式ではなく代表三者の挨拶が館内放送で流された。主催店17社代表の三信商会渡辺宗晃社長は「岐阜では4年ぶりの開催。コロナ禍で日常の営業スタイルも様変わりした。どてらい市は地域に密着した商いの場であるだけに、岐阜で開催できたことはこの上なく喜ばしい。新たな環境でのどてらい市だけに、三位一体となってお客様に満足していただける2日間になるようベストを尽くしたい」。
 出品メーカー135社代表のナベヤ酒井正一専務取締役は「工作機械の受注は好調に推移しているが、半導体不足の影響は大きく全体の落ち込みは避けられない。とはいえ今年後半から年初にかけ回復に向かう見通しなので、良いところに目を向けて行きたい。また、リアルに接することができるこの機会を次への糧としたい」。
 どてらい市本部代表の山善佐々木公久専務執行役員営業本部長は「withコロナを経験しリアルの大切さを再認識した。不安定な経済環境の中ではあるが時代に必要とされる需要は底堅い。どてらい市の原点を踏襲する傍ら、新しい時代のどてらい市を切り拓いて行きたい」などそれぞれ述べ来場者を迎え入れた。
 4年ぶりの開催となった岐阜地区におけるどてらい市は、昨年から従来の会場が使用できなくなり、販売店は中部どてらい市に主催店として参加し顧客を動員した。今回の地元でのどてらい市を閉幕し、地元の多くの顧客とのリアルなコミュニケーションの中でつかんだ感触は、フィードバックして次回来年の岐阜どてらい市につなげて行く意識を高めた。

遊休地を活用し手軽にゴルフを
『ガレージゴルフ』発売
ユアサ商事 稲葉製作所とタッグ


 ユアサ商事(社長=田村博之氏、本社=東京都千代田区)は、稲葉製作所(社長=稲葉裕次郎氏、本社=東京都大田区)のメイン商品である「イナバガレージ」を活用し、シミュレーションゴルフと組み合わせた『ガレージゴルフ』を開発。現在、絶賛発売中だ。
 イナバガレージは規格化された組立式の商品であり、短期間かつ低コストでの設置が可能だ。ユアサ商事は、このガレージを本来の車庫としての機能だけでなく、ユーザーの用途や希望に合わせて、さまざまなサービスを組み合わせることで新たな価値を創出する〝用途開発ソリューション〟として展開している。今回、遊休地にイナバガレージを設置しシミュレーションゴルフと組み合わせることで「遊休地の有効活用」と「手軽にゴルフを楽しみたい」というニーズを合致させた『ガレージゴルフ』が開発された。
 『ガレージゴルフ』をいち早く導入した富山県小型運輸株式会社曰く、「福利厚生の強化による社員エンゲージメントの向上と遊休地の活用を目的にガレージゴルフを導入しました。事務所横の空きスペースに設置したイナバガレージの内部では、高さおよそ3・4メートル、幅およそ4メートルの開放的な空間でゴルフを楽しむことができます」だそうだ。さらに本案件では、HOUSEI株式会社(社長¥文字(G0-935A)管祥紅氏、本社¥文字(G0-935A)東京都新宿区)と協力し、会員登録・顔認証での入退室管理システムを構築したことでセキュリティ面を強化。鍵の管理などが不要となっているそうだ。※参考価格▽1500万円~2000万円、設置期間▽着工後およそ1・5か月。
 ユアサ商事は今後、ショッピングセンターやスポーツクラブの駐車場など、限られたスペースの有効活用策として『ガレージゴルフ』を積極提案していくという。

最新トレンドを反映した
外壁タイル&床タイル
LIXIL 4月3日同時発売


 LIXIL(社長兼CEO=瀬戸欣哉氏、本社=東京都品川区)は、建物の水平ラインを強調し格調高い印象に仕上げてくれるINAX外壁タイル「ストーンタイプコレクションボーダーL」と、高級感のある大形形状のINAX床タイル「ベスパ630角」を、4月3日¥文字(U+322A)より全国で同時発売した。
 昨今、住宅の外装にタイルのアクセント張りを採用することがトレンドとなっている。LIXIL内でもアクセント張りに使えるストーンタイプコレクションの人気が高まっているという。こうした現状を踏まえ、このたび同社は、新たに「ストーンタイプコレクションボーダーL」を発売した。本製品は、従来のストーンタイプコレクションの持つ高精細加飾による本石調の素材感や、厚み差による陰影感などの特長に加え、建物の水平ラインを強調できる形状、石が持つ鉱物結晶が放つ煌めき、形状と凹凸差が生み出す陰影の要素を盛り込んだ外装壁タイルだ。
 また、戸建住宅の玄関においては630角床タイルの需要が増えてきており、LIXILはこのニーズに呼応して、このたび「ベスパ630角」を新たに発売した。「ベスパ630角」は、滑りにくさはそのままに、汚れを落としやすくしたマイクロガードフロア仕様となっており、自転車やベビーカーを置くなど、清掃性の良さがポイントになる玄関にオススメだという。
 このほか、住宅の玄関にオススメの床タイルとして、高級感ある玄関まわりを演出してくれる無釉磨き床タイル「ゼロスⅢ」と「上がり框(かまち)Ⅲ」も同時に発売された。
 LIXILはこれからも「ストーンタイプコレクションボーダーL」や「ベスパ630角」など、最新トレンドを反映したINAXブランドの外装タイルを通じて、住宅外観を彩り、誰もが願う豊かで快適な暮らしの実現に貢献してくれる。
 本製品に関して詳しくは、同社ウェブサイトへアクセスを。

ランチタイムにウェブ講習
「Rおっぞん」の施工を学ぶ
東尾メック 4月1日~6月30日


 東尾メック(社長=東尾清吾氏、本社=大阪府河内長野市)は、4月1日~6月30日までの期間中、冷媒銅配管用継手「R(れいわ)おっぞん」キャンペーンの一環として、昼休み(11時~14時)を活用した1回4名までのWEB講習会を開催する。ランチタイムを会社の仲間たちと有効的に活用して、さらにQUOカード2000円分(500円/人)もゲットしよう。受講の申し込みは▽https://www.mech.co.jp/support/training.phpへアクセスし、入力フォームに必要事項を記入のうえ送信。スマートフォンが手元にあればQRコード(写真)を読み取ることで入力フォームへ簡単にアクセスできる。
 講習会は、「Rおっぞん」施工手順の説明や施工の際に注意が必要なポイント、さらに、実際にあった施工失敗例の紹介なども交えて行われ、「Rおっぞん」の“正しい施工”を理解してもらうことを目的としている。受講修了者には、所定の登録手続きを経て受講証明書が送られる。受講証明書をまだ持っていないのなら、今すぐ受講の申し込みを。
 また、「ステンレス配管用KKベスト」「そろばん継手」についても同様に、確実な施工を行ってもらうため、同社はWEB施工講習会を開催する。この機会に講習会を受講して同社製品の標準施工を認知し、日々の業務に活かそう。
 詳しくは同社営業マンに直接問い合わせるか、同社ウェブサイトへアクセスを。

第82回野球大会組み合わせ決まる
29チーム出場、4月15日開幕
愛機工 キャプテン会議を開催


 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は、3月24日午後6時より名古屋市中区の東別院会館で「第82回愛機工組合親善野球大会」参加チームの代表者を集めてキャプテン会議を開き、大会要項の説明と組み合わせ抽選を行った。今回より日程調整のルールが新たに加わった。
 今大会の参加チームはAゾーン14、Bゾーン15の計29チーム。4月15日、いちい信金スポーツセンター(一宮総合運動場)で開幕する。
 大会要項、組み合わせ(トーナメント表)は次の通り。
 【主催】愛知県機械工具商業協同組合
 【後援】中部機工新聞、名古屋機工新聞社、ニュースダイジェスト社(50音順)
 【協力】江南市軟式野球連盟
 【参加】29チーム(28社)▽Aゾーン14チーム▽Bゾーン15チーム
 【会期】2023年4月~10月(予定)。開幕は4月15日¥文字(U+322F)、いちい信金スポーツセンター(一宮総合運動場)
 【会場】いちい信金スポーツセンター、江南市営グランド、江南緑地公園(草井球場)、他
 【試合時間】第1試合¥文字(G0-935A)9時~11時▽第2試合¥文字(G0-935A)11時~13時▽第3試合¥文字(G0-935A)13時~15時▽第4試合¥文字(G0-935A)15時~16時30分
 【試合規則】
 ①使用ボール=TOP¥文字(G0-934A)BOLL「トップボールM号」。毎試合1チーム2個の新品を提出する。
 ②回戦=7イニング制。試合時間は1時間30分とする。優勝戦は7回まで行い、コールドゲームは原則適用しない。
 ③延長戦=1時間30分を超えて新しいイニングに入らない。
 ④コールドゲーム=3回以降10点差、5回以降7点差となった場合。
 ⑤雨等による試合=4回までに続行不能となった場合は再試合。5回以降は試合成立とする。
 ⑥集合=開始時間30分前に球場へ集合のこと。
 ⑦ベンチ=組み合わせ若番が1塁側とする。
 ⑧同点=時間切れ同点の場合は、勝敗を9名の選手でジャンケンまたは抽選で決める。
 ⑨ホームラン=ホームランは審判が判定する。
 【大会規約】
 ①プレーヤー、審判に対する個人攻撃を厳禁する。犯した時は注意を与える。再三注意を与えても改善されない際は退場させる。
 ②同一チームの各プレーヤーは原則として統一のユニフォームを着用。帽子等ユニフォームの揃わないチームは、大会委員に届け出、相手チームの承諾を得る。
 ③監督、主将の背番号を原則として統一する。監督30番、主将10番。
 ④抗議権は当該プレーヤーと監督または主将の中の1名のみとする。
 ⑤2回目以降の投手の投球練習は4球までとする。なお1回目と投手交代の時は8球以内(1分)とする。
 ⑥次打者は必ず低い姿勢で次打席へ入ること。
 ⑦攻守交代は駆け足。
 ⑧投手が捕手のサインを見るときは必ずプレートについて見ること。
 ⑨ファウルボールは打球方向、ベンチ側のチームが処理すること。
 ⑩攻撃側は必ずベースコーチを出す。
 ⑪試合中の腕時計は禁止。サングラスは投手以外使用可能。
 ⑫野球場内での喫煙は所定の場所に限る。
 ⑬野球場内での飲酒は厳禁。
 ⑭前回大会の優勝・準優勝旗およびカップは、今大会の優勝戦前日までに組合事務局に返還する。
 ⑮その他、試合進行上、不都合が生じた際は、大会委員が判断し決定する。
 ⑯敬遠(故意四球)の際に「申告すれば投球しなくてもいい」という規定を採用。
 ⑰優勝戦で規定終了時に同点の際は、役員が協議の上、抽選か延長タイブレイクで勝敗を決める。
 ⑱対戦の日程調整について繰り返し調整が生じた際、主催者の指定日で実施する。不都合な際は棄権とみなす。但し、初戦を除く。
 【日程調整ルール】※新設
 ①トーナメント初戦を除き1回は調整するが、次の日程は対戦相手の都合の良い日(優先権)で決定する。それでも不都合な際は棄権試合とする。但し、優先権のあるチームは次の日程まで極端な間隔は空けない。
 ②このルールは対戦カード毎に適用する。

TULIPエクスペリエンスセンタ
名古屋に開所、国内2か所目
DMG森精機とT Project


 DMG森精機(社長=森雅彦氏)と製造現場の業務支援・改善プラットフォーム「TULIP」を販売するグループ会社T Project(社長=荒谷茂伸氏)は3月1日、TULIPを実際に操作・体感できる「TULIPエクスペリエンスセンタ名古屋」(以下、TEC名古屋)をDMG森精機セールスアンドサービス本社に開所した。
 TULIPエクスペリエンスセンタ(以下、TEC)は、東京都江東区のT Projectオフィス併設の「TEC東京」が昨年8月に開所しており、TEC名古屋は国内2番目となる。TEC名古屋のあるDMG森精機セールスアンドサービス本社は名古屋駅至近で、中部・関西圏の企業・パートナーにとってアクセスしやすい立地。
 TEC名古屋ではTULIPを導入したワークベンチを2台設置しており、最新技術を用いたデバイス連携を体験できるデモや、活用動画の視聴を行える。
 なお、TECについては今後、東海地域、北陸地域での開所を予定。T Projectでは、TEC名古屋の開所により中部・関西圏を中心としたエリアへのTULIP導入・活用支援体制を一層充実させるとともに、今後も各地域でのTEC開所により製造業に携わる全国の人たちにTULIPを体感してもらえる環境を整えていく方針。
 【TEC名古屋所在地】
 〒450-0002愛知県名古屋市中村区名駅2-35-16、DMG森精機セールスアンドサービス本社
 ※来場には予約が必要(T ProjectのWebサイトhttps://tprj.co.jp/tec/、営業担当宛)
 【TULIPについて】
 TULIPは、デジタル化で現場の課題解決に貢献する基盤を提供する。①業務用途に最適化した現場主導の製造支援アプリケーションで生産性を向上②人的ミス抑止と作業データの自動収集で良好なSDCAサイクルを実現③基幹システム・各種機器とのデータ連携で経営課題解決にも貢献。

第12回目の受賞作品決定
バルブフォト五七五コンテスト
日本バルブ工業会「バルブの日」に合わせて


バルブの写真と、それに相応しい川柳にタイトルを付けて、毎年3月21日の〝バルブの日〟に合わせて日本バルブ工業会(会長=堀田康之氏・キッツ会長、本部所在地=東京都港区)が募集している『バルブフォト五七五コンテスト』。今回もユーモアあふれる作品や芸術的な作品などが数多く寄せられ、先日各賞受賞作品が発表された。以下に、その受賞作品を紹介する。

【最優秀作品賞(1名・賞金10万円)】
作品名▽負けない/川柳▽「コロナ禍を生き抜くためにできること」/作者▽吉田聖さん(北海道)
【広報委員長賞(1名・賞金3万円)】
作品名▽バルブ群/川柳▽「バルブ群何が何の役目かな」/作者▽岩元禎さん(愛媛県)
【五七五賞(1名・賞金3万円)】
作品名▽花筏/川柳▽「仕切弁開ければ春の宴かな」/作者▽福田康幸さん(栃木県)
【優秀作品賞(3名・賞金3万円/写真掲載略)】
①作品名▽がんばれ兄ちゃん!/川柳▽「あと少し水の高さと俺の足」/作者▽けんちゃんさん(神奈川県)
②作品名▽水面を彩る/川柳▽「ため池のバルブを囲むホテイ草」/作者▽にしおかさん(広島県)
③作品名▽医療現場の支え役/川柳▽「開け閉めでつながる命また一つ」/作者▽KRY1219さん(新潟県)
【入選(5名・賞金1万円/写真掲載略)】
①作品名▽温泉冷却中/川柳▽「湯を冷ましぽかぽか温度で送りだす」/作者▽松本望さん(大分県)
②作品名▽防災/川柳▽「災害時皆助かる井戸の水」/作者▽山野修一さん(熊本県)
③作品名▽街の守護神/川柳▽「片隅で観客見守る消火栓」/作者▽吉村誠さん(奈良県)
④作品名▽レンコン収穫の古い洗浄機/川柳▽「相棒とレンコン収穫半世紀」/作者▽糸賀一典さん(千葉県)
⑤作品名▽冬隣/川柳▽「思い切り背伸びしてみる冬隣」/作者▽みけさん(長野県)

【募集概要】
●募集期間▽2022年6月1日~2023年1月31日
●応募総数▽227名398作品

唯一のオペラや交響曲第9番など
ベートーヴェンの魅力を堪能
第31回ダイドーニューイヤーコンサート


 メカトロニクスの専門商社、ダイドー(社長=山田貞夫氏、本社=名古屋市中村区)の主催による「第31回ダイドーニューイヤークラシックコンサート」が1月14日、名古屋市東区の愛知県芸術劇場コンサートホールで開催された。このコンサートは、同社の取引先や福祉施設の子どもたちを招待して開かれるチャリティーコンサートで、毎回著名な指揮者や奏者を迎えて平成6年から行われている。
 今回は、全曲ベートーヴェンを選曲。個性豊かなソリストと、今年創立40周年を迎えたセントラル愛知交響楽団による本格的なクラシック演奏で、ベートーヴェンを堪能した。指揮は、コスタリカ国立交響楽団桂冠指揮者及びセントラル愛知交響楽団桂冠指揮者の小松長生氏が務めた。
 交響曲などで有名なベートーヴェンが唯一書いたとされるオペラ「フィデリオ」。このオペラのために作曲した「レオノーレ」序曲第3番作品72bが、コンサートの最初に演奏された。続いて、ドイツ生まれのソプラノ歌手エレーナ・フィンクさんが、歌劇「フィデリオ」より「レオノーレの大アリア」を情熱的に歌い上げた。
 今回も、FM愛知で放送中の「ダイドーおは・クラ・サタデーwithセントラル愛知交響楽団」(毎週土曜日、朝8時から)に出演するマーシー山本教授こと山本雅士さん(セントラル愛知交響楽団音楽主幹)とパーソナリティーの佐井祐里奈さんが司会を務め、歌劇のあらすじや演奏曲の聞きどころを紹介しながら楽しく進行。
 セントラル愛知交響楽団ソロコンサートマスター島田真千子さんによる「ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス第2番へ長調作品50」、山田貞夫音楽財団音楽賞特選受賞のピアニスト秀平雄二さんによる「ピアノ協奏曲第5番変ホ長調作品73『皇帝』より第1楽章」も聴衆を魅了した。
 後半は、ベートーヴェンに扮した山田ダイドー社長の特別指揮により「交響曲第9番ニ短調作品125『合唱付き』より第4楽章」が演奏され、エレーナ・フィンクさん(ソプラノ)、谷田育代さん(アルト)、中井亮一さん(テナー)、伊藤貴之さん(バリトン)とダイドーニューイヤー祝祭合唱団、なかがわ第九合唱団有志が歌声を響かせた。演奏後、会場からはこの日一番の大きな拍手が送られた。
 このコンサートでは毎回、会場内でチャリティー募金が行われており、集められた善意は名古屋市福祉基金に全額寄付されている。コンサートの中で目録の贈呈が行われ、名古屋市の河村たかし市長と名古屋市社会福祉協議会の山田俊彦副会長より山田社長に感謝状が授与されるとともに、河村市長から感謝の言葉が述べられた。

OSGがグリーンボンド発行
事業成長と持続可能な社会の実現へ取り組み加速


 オーエスジー(OSG、社長=大沢伸朗氏、本社=愛知県豊川市)は3月9日、同社初となるグリーンボンドを4月以降に発行すると発表した。社債の名称は「オーエスジー株式会社第3回無担保社債(社債間限定同順位特約付)(グリーンボンド)」で、発行年限5年、発行額は50億円。
 切削工具メーカーでは世界初というグリーンボンド発行に向けた同社の脱炭素への強い意志を込め、別称を「OSG Beyond the Limit Bond」とした。
 同社は中期経営計画「Beyond the Limit 2024」において、2024年11月期までを事業効率の再強化と企業体質の強化を図るステージと位置付け、カーボンニュートラル時代に向けた世界のモノづくり産業に貢献することを目指している。同グリーンボンドの発行により調達する資金は、製造拠点のグリーンビルディング化や、再生可能エネルギーの活用、製造工程での省エネ化・効率化に必要な投資資金に充当する。
 対象となるプロジェクト例としては、省エネ・効率化への取り組みの一環として、大池工場の改修を予定。太陽光パネルやEVスタンドを設置し、CASBEE認証B+ランクの取得を予定している。
 また、製品の開発プロセスにおいて試作品を減らすことができ、廃棄物の削減やエネルギー使用量の効率化に貢献する、CAE解析による切削シミュレーションの導入。省電力に資する環境配慮型製品(ドリル)、工程集約による省電力・廃棄物削減に資する製品(PDZ)の開発・活用に取り組む。
 同社はグリーンボンドの発行にあたり、国際資本市場協会(ICMA)によるグリーンボンド原則2021及び環境省のグリーンボンドガイドライン2022年版に適合し、4つの要件(①調達資金の使途②プロジェクトの評価と選定のプロセス③調達資金の管理④レポーティング)を定めた「グリーンボンド・フレームワーク」を策定。第三者機関である日本格付研究所(JCR)より「JCRグリーンボンド・フレームワーク評価」の最上位評価である「Green1(F)」の評価を取得している。3月9日、同グリーンボンド発行に向けた訂正発行登録書を関東財務局に提出した。

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