第2890号 令和6年6月16日
ロボットテクノロジージャパン2024 7月4日開幕
今年度最大級の産業用ロボット専門展
Aichi Sky Expoで開催
産業用ロボットと自動化システムの専門展「ロボットテクノロジージャパン2024(RTJ2024)」が7月4日(木)~6日(土)の3日間、愛知県常滑市のAichi Sky Expo(愛知県国際展示場)で開催される。244社・団体が1320小間に出展予定(5月20日現在)。産業用ロボットや自動化システムの展示会としては西暦奇数年に東京で開かれる国際ロボット展(iREX)に次ぐ国内2番目の規模で、初開催となった前回展(RTJ2022)に比べ出展者数および小間数が2割以上増加した。現在、登録すると入場料金(通常1000円)が無料になる「事前来場登録」を公式ウェブサイト(https://robot-technology.jp)で受け付けている。
開催規模は前回展を上回る
出展者数244社・団体、1320小間
RTJ2024は、製造業や物流などの産業集積地「中部」で開催される、国内最大級のBtoB展示会。出展対象を製造現場や物流拠点で使用される「産業用ロボット」や産業用ロボットを組み込んだ装置・機器、AGVなどの無人搬送を利用した「自動化システム」に特化しているのが特徴だ。※サービスロボットなどは対象外。
人手不足の生産現場でロボットを活用したい、自社に最適なシステムインテグレーター(SIer)を見つけたい、生産の品質を安定させたい、AIやIoT技術の活用方法を知りたい-といった生産現場・物流拠点の自動化、省人化に関する課題を出展者と来場者が一緒に解決する展示会を目指す。
主催はニュースダイジェスト社(社長=樋口八郎氏、本社=名古屋市千種区)、共催が愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)。
同展には、大手ロボットメーカーだけでなく、ロボットハンドやセンサーなどの周辺機器、無人搬送車(AGV)、計測システムなど、自動化に関わる幅広い分野の企業が出展する。
また、工作機械などの大手産業機械メーカーも多数出展しており、産業機械や機器と産業用ロボットが連携した実用的な自動化システムの展示も注目される。中部地区で特に盛んな金属加工分野向けの自動化システムを具体的に見ることができる。さらに近年急速に自動化が広がりつつある、物流や食品、包装などの業種に向けたロボットを展示する企業も多数出展する。
ロボットの実用例が見られる
「SIerゾーン」に65社出展
会場には産業用ロボット本体やその周辺機器の展示ゾーンに加え、ロボットの現場への設置やシステム構築を担うシステムインテグレーターが集まる「SIerゾーン」を用意。ここでは実践的で現場の用途に近い「ロボットの使い方」の展示が見込まれ、より具体的に導入方法をイメージできる場を提供する。
今回展示されるロボットの数は395点。今展で初公開される製品176点を含め、1年以内に発表された新製品366点が展示される予定。出展者数244社・団体のうち、65社・団体がSIer企業となっている(いずれも5月20日現在)。
会期を通じて会場内で実施されるセミナーでは、大手ロボットメーカーやSIer、大手ユーザーなど幅広い業種や立場から講師を招き、ロボットメーカーが描く現場の将来像や、厳しい条件で自動化に取り組むユーザーの事例などの講演が行われる(3面参照)。
主催者企画展示は、前回展に続いて「産業用ロボット体験ゾーン」を設け、人と同じ空間で稼働できる協働ロボットとのゲーム形式の対戦や、ロボットに動作を指示する教示作業の体験などを通じて、産業用ロボットの魅力と理解を深めてもらう展示内容(2面参照)。その他、出展者によるワークショップも連日予定されている。
会期中には、地元の常滑市の小学生や、愛知県が主導する「高校生ロボットシステムインテグレーション競技会(SIリーグ)」に参加する県内外の高校生が団体で見学に訪れる予定もあり、学生のロボットへの関心を高めることにも貢献する。
先日開かれた記者会見でニュースダイジェスト社の樋口社長は「1回目のRTJ2022が一定の評価をいただき、その成果が今回の出展者数増加につながったと思う。ロボット産業は調整局面が続いているが、今年の秋以降、半導体関連を軸とした設備投資が活況になるだろうとの見通しから上昇が期待されている。7月のRTJ2024が起爆剤となって、設備投資や企業活動が活発になることを願っている」と展示会への期待を語った。来場者数は前回展の4万1880人を上回る、4万5000人を目標としている。
ロボットテクノロジージャパン2024開催にあたって
主催者ご挨拶
ニュースダイジェスト社
代表取締役社長 樋口 八郎
ロボットテクノロジージャパン(RTJ)2024は産業用ロボットや自動化システムの専門展で、愛知県常滑市のAichi Sky Expo(愛知県国際展示場)で開催されます。2回目を迎える今回展は244社・団体、1320小間と、初開催となった2022年展を上回る規模で開催する運びとなりました。これもひとえにご出展者、ご関係者各位のご支援のたまものと、心から厚く御礼申し上げます。
RTJでは、出展の対象を産業用ロボットや周辺機器、無人搬送車や自律走行型搬送ロボット、ロボットが組み込まれた各種機械・設備などに特化しています。製造業が集積する中部地域との相性が良く、会場では製造や物流の現場で役立つ新製品や新技術が一堂に展示されるでしょう。
今回のテーマは「アイデアは現場だけでは生まれない」です。出展者と来場者が共に新たなアイデアを生み出せる環境を目指しました。主催者企画セミナーや産業用ロボット体験ゾーン、出展者各社のワークショップなど、豊富なコンテンツもご用意しております。今年下半期の需要獲得に向けた起爆剤として今回展を活用していただければ幸いです。
共催者ご挨拶
愛知県機械工具商業協同組合
理事長 水谷 隆彦
このたび、産業用ロボットや自動化システムの専門展、ロボットテクノロジージャパン(RTJ)2024がAichi Sky Expo(愛知県国際展示場)で盛大に開催できますこと、共催者として大変喜ばしく思います。まずもって出展者をはじめ、関係者の皆さま方に心より感謝申し上げます。
「アイデアは現場だけでは生まれない」と銘打って開かれる本展は、2年前の初回展を大きく上回る244社・団体、1320小間の開催規模となりました。産業用ロボットメーカーやシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)、商社などの出展者各社が展示する技術やサービスは、必ずや来場者の皆さまのご期待に沿えるものと自負しております。ロボット導入を新たにご検討される企業はもちろん、生産現場の自動化でお困りの方々にも役に立つ内容となっております。人手不足の時代において、生産現場がどう自動化されるのかを間近で見られる機会として、どうぞ本展をご活用ください。
本展を通じ、来場者の皆さまと出展者の皆さまの素晴らしい出会いがありますことを切に願っております。
主催者企画展示
産業用ロボット体験ゾーン
各種ゲームを通じて、産業用ロボットへの理解を深めてもらうゾーン。安全性や扱いやすさなどを感じてもらうことで、導入検討中の来場者や新しい導入の形を模索する人へのヒントを提示する。
【内容】
協働ロボットとのゲーム対戦や教示作業など、8つの体験(写真)
【開催場所】会場内Eホール内
【開催時間】開催終了時刻の30分前まで入場可能(7月6日(土)のみ15時30分最終受け付け)
【協力】中部地域SIer連携会、日本ロボットシステムインテグレータ協会、次世代ロボットエンジニア支援機構
【参加料金】無料
※予約不要。ただし、主催者都合により受け付けを見合わせる場合あり。
※7月5日(金)10時~12時は地元小学生による見学会を予定しているため体験ゾーンへの入場は不可。
セミナー・併催イベント
【概要】
●7月4日(木)
基調講演「ロボットが現場を変える」
講演①13時~14時
▽「安川電機が考える未来工場~進化する姿~」▽登壇者=岡久学氏(安川電機上席執行役員中国統括ロボット事業部長)
講演②14時30分~15時30分▽「ソフトウェア次第で自動化設備能力が数倍変わる時代到来 知能統合プラットフォームが実現した次世代DX工場/倉庫」▽登壇者=滝野一征氏(MujinCEO兼共同創業者)
●7月5日(金)
①ロボットとAIによるモノづくりの未来(WRS2025開催記念シンポジウム)
10時~12時30分▽主催=愛知県
②「SIers Day in 中部(愛知)」
13時30分~16時30分▽主催=日本ロボットシステムインテグレータ協会 ※申し込みは同協会の特設サイト(https‥//www.jarsia.com/SI/188.php)から
●7月6日(土)
特別セミナー「ロボットでこんなことも!最新活用法」
講演①10時30分~11時15分▽「狭小スペースにおける作業自動化への挑戦」▽登壇者=ハテム・アブデルハミード氏(ボーイングジャパン先端技術・ロボティクスエンジニア)
講演②11時30分~12時15分▽「地域のエンジニアが地域の子どもたちを育成する次世代エンジニア育成プログラム」▽登壇者=川節拓実氏(次世代ロボットエンジニア支援機構代表理事)
【開催場所】会場内Cホール「主催者ステージ」(メインステージ)
【聴講料金】無料
【申し込み方法】公式ウェブサイト(https://robot-technology.jp)セミナーページから受け付け
【定員】各セミナーとも300人(先着順)
RTJ2024開催要項
【名称】ROBOT TECHNOLOGY JAPAN 2024(ロボットテクノロジージャパン2024、略称RTJ2024)
【会場】Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)
【開催期間】2024年7月4日(木)~6日(土)
【開催時間】10時~17時(最終日は16時まで)
【主催】ニュースダイジェスト社
【共催】愛知県機械工具商業協同組合
【入場料金】1人1000円/団体10人以上1人500円(いずれも税込) ※事前登録者、海外来場者、学生は無料。
【対象出展製品】垂直多関節・水平多関節・パラレルリンク・直交・協働など各種産業用ロボット、ガントリーローダー、AGV/AMR、自動倉庫、ソーター、マテハン装置・機器、ピッキングシステム、その他物流機器、各種ハンド、ロボット構成部品、周辺機器、各種センサー・制御機器、ソフトウェア、AI・IoT関連装置およびシステム、ロボット搭載機械・装置、自動化技術提案など ※サービスロボット、介護ロボットなどは対象外。
■会場速報について
RTJ2024公式メディア「ロボットダイジェスト」上に、特設ページ「会場速報」を設け、RTJ2024の見どころなどをいち早く発信。各社の新製品の紹介や最新技術などの展示だけではなく、来場者の関心を集める実演の様子や出展者の意気込みなど展示会の雰囲気、会場内の混雑状況などの情報が随時掲載される。7月1日(月)公開予定。
RTJ2024 出展製品・見どころ
プリセット作業自動化
切削加工品質改善も期待
エヌティーツール 小間番号C29
エヌティーツール(愛知県高浜市芳川町1-7-10)からは、非接触式ツールプリセッタ・Aegis-ⅰシリーズ「Raptor型」のフルオプション仕様が出展される。期間中、展示会場内ではデモ実演が行われ、ツールホルダの刃具交換、測定、洗浄をノンストップで行う一連の“流れ”が披露される。
切削加工における生産性や品質の向上には〝工具のセッティング精度の安定化と、刃先摩耗の管理〟が必須条件とされているが、さらなる向上を目指すには『プリセット作業の自動化、省人化』『工具長や刃先画像、ツールセットなど、データの管理と活用』が鍵となる。今回、同社から出展される「Raptor」には、プリセット作業の自動化にとどまらず、工具交換、洗浄や工具締付けを自動化するモジュールが用意されており、工具交換の一連業務が自動化できる。また、IDチップや2次元コードにより測定データや刃具データの管理が可能となり、ツール管理や刃先分析からの製品品質改善にも活用できるという。
これからの製造業のDXを推進する役割を担ってくれる1台を、ぜひ、同社のブースで体感してほしい。
ロボット用エンドエフェクタ
電動吸着ハンド「e‐VEE」
日東工器 小間番号C34
日東工器(東京都大田区仲池上2-9-4)は、吸着搬送の省エネ化を実現する、電動吸着ハンド「e‐VEE(イーヴィー)」を出展する。
同製品は、吸着搬送に役立つロボット用エンドエフェクタ。真空ポンプを内蔵し、エジェクタから真空ポンプへの切り替えにより電力消費を抑えることができる(電力削減率最大77%)。
圧縮空気の供給が必要なく、ホースの取り回しも不要で接続が簡単。コンプレッサの吐出圧力・流量を抑制することで、電力削減に貢献する。
操作は2つの動作モードから選択でき、専門的なスキルがなくても簡単に使用できる。また、静音(エア吐出音なし)で、外部エアの流入がないためクリーンである。
RTJ2024 出展製品・見どころ
『NEXT・AⅠ×ロボット
モジュール』をテーマに展示
ダイドー 小間番号D40
ダイドー(名古屋市中村区名駅南4-12-19)は、『NEXT・AI×ロボットモジュール』をテーマにさまざまなソリューションを展示する。
同社は、ロボット単体からロボットシステムまでの構想・導入支援に関する一貫したサポート体制を確立しており、名古屋駅前をはじめとする国内3カ所(他、東京、愛知県三河)で稼働する「ロボット館」で実績を積み上げている。
今回は、この国内最大級のロボット事業を背景に次の具体的な提案を行う。
■自走台車「YOUIBOT P200」に搭載された協働ロボット「DENSOWAVE COBOTTA Pro」が、ブース内を自由に動き回りコンテナを移載・搬送するなど、工程間搬送の自動化を展示。
■「Mech‐Mind LNX8300」による、黒ゴムタイヤの表面上の文字を高速・高精度にプロファイル測定する展示。
■6軸多関節ロボット「EPSON C8」が倉敷紡績「KURASENSE」にて「揺れる」「柔らかい」「線状物」であるスピーカーケーブルを検出し、アンプに挿入する展示。
■「FANUC CRX‐10iA」がオートツールチェンジャー「SCHMALZ MATCH」によってツールを使い分け、缶詰とトレーを搬送する展示。手動・自動両方に対応した協働ロボットでのツールチェンジを提案。
■「FANUC CRX‐5iA」がバラバラに積まれたコインを「Mech‐Mind NANO」で検出し、種類別に整列する展示。
■「FANUC CRX‐20iA/L」+「セザキ 高速連続ねじ締め機」の展示。高速連続ねじ締めによりタクトを短縮し、360度あらゆる方向から協働ロボットでのねじ締めを実現。
■「FANUC CRX‐10iA/L」を「NIC 協働ロボット専用架台」に搭載し、ダイレクトティーチの体験展示。
工場内の自動化に対応する
AIロボットなどを展示
井高 小間番号E01
井高(名古屋市中区上前津1-6-3)は、『ワクワクする、モノづくりへ ~TSU・NA・GU~』をコンセプトに、AIロボット(AMR、ロボットアーム)などの展示を通して、同社の新しい取り組みを紹介する。
AI(人工知能)の活用により対象となる作業領域の拡大や導入のハードル軽減が見込まれる、AIロボットを2社が出展。
Neura Robotics社(ドイツ)が出展する協働ロボット「MAiRA」は、AI、3Dカメラを搭載し、環境を見る・聞く・感じることができる。
Forward Ⅹ社(中国)は、柔軟性、安全性およびフルプロセスサービスの利点から工場内の自動化・省人化に適した、第4世代自立搬送型ロボット(AMR)「Lynxシリーズ」を出展する。
また、川崎重工業は、航空宇宙システムカンパニーのロボット応用技術を用いた、8軸多関節ロボットを紹介。
Finger Vision社から、高機能(高解像度・マルチモダリティ)な新しい視触覚センサを展示する。
『EAGLE STARS』で
「あったらいいな」をカタチに!
二村機器 小間番号E65
二村機器(名古屋市中村区岩塚町九反所55)のブースでは、研磨加工においてケレー不要のロボットでワーク脱着可能な主軸側センターが参考出品されるが、この技術により研磨加工において自動化がさらに進化することは間違いないだろう。
その他、自動化に最適なセンターも多数出展される。その一部を紹介しよう。
【ローリングセンターNCF型】防浸対策には独自のラビリンス機構(非接触)を採用。摩耗、摩擦、動力損失がなく、また本機の温度上昇も少なく、精度、寿命時間の信頼性が高まっている。
【ワークドライビングセンターBD型】爪に加わる推力を球面座で受ける機構とすることで加工時に安定した長手方向の寸法を確保。フラット支持により爪作動部の耐摩耗性、駆動力が向上している。
【ローリングセンターSR型】切削中に発生する加工熱による工作物の伸びを、センターに内蔵されている皿バネにより吸収。工作物のひずみが無く、仕上げ精度が格段に向上する。
【傘型回転センターBRF型】主に、パイプ状、リング状、薄物の加工物のセンター押しとして用いられている。抜きナット付心押台からの取外しに対応。オプションで抜きナットの装着が可能。
この機会に是非、ワシ印『EAGLE STARS』でお馴染みの二村機器ブースへ足を運んでみてはいかがだろう。
ヘリカル穴加工用エンドミル
「ドリミル」などを出展
イワタツール 小間番号E49
イワタツール(名古屋市守山区花咲台2-901-1)は、ヘリカル穴加工用エンドミル「ドリミル」をはじめ、機能を絞り込んだ切削工具を発表する。
「ドリミル」は、特徴的な底刃形状のヘリカル穴加工用エンドミル。中底角を増大させることで一般的なエンドミルと比べて、スラスト力をはじめ、切削抵抗の大幅な低減を実現した。センターオイルホール付きで、切削中に切りくずを排出でき、ドリルの加工速度に匹敵する超高速加工が可能。ランピング角最大15度まで対応する。穴加工のほか、平面加工、溝加工、側面加工にも対応する。
高速検査と協働ロボの
安価なシステムを提案
NaITO 小間番号E06
NaITO(東京都台東区東上野5-1-5)は、今回の出展テーマを『高速検査と協働ロボの安価なシステム提案を』とし、3種の独自システムで出展する。
まず1つ目のソリューションは、ロボット分野で初のCR認証を取得した安価な協働ロボット「FAIRINO FR5(中国製)」を出展。FAIRINOは、自社開発のリアルタイム制御システムを採用し、柔軟性、安全性、操作の容易さなど、優れた精度と安定性を備えている。会場では、超音波洗浄機で洗浄後のワークをエアマイクロメーターにロボットが持って行き、自動計測。OK/NGを出し払い出し、とシンプル且つ安価で実用性が高いソリューションを提案する。
2つ目はテクノホライゾン製のデジタルホワイトボード「ELMO Board」を用いたロボットシステムとコラボしたDXのソリューションを提案。進化したホワイトボードが、[映す][書く][保存][共有する]をデジタル化、スピーディー且つシンプルで使いやすくあらゆるシーンでコミュニケーションを活性化する。
3つ目は、NTN社製の手首関節モジュール「i‐WRIST(R)」の先端にカメラ・照明を搭載し、デモワークとしてアルミダイキャスト部品を用いた画像検査の高速化及び自動化である。「i‐WRIST(R)」は、高速の位置決めが可能で、自由自在な動きを実現。高速性、操作性、省スペース等、様々な特長を持ち、生産現場の課題解決に貢献するシステムを展示する。
売上減、移転費用計上により
2024年2月期は減収減益
NaITO 今期は増収増益を見込む
NaITO(社長=坂井俊司氏、本社=東京都台東区)は、4月26日午前10時30分より本社会議室にて2024年2月期(第73期)決算概要及び近況に関する記者会見を開いた。Web会議方式による参加も併用された。
同社の連結決算は、主力取扱商品である切削工具が中国経済の景気減速や自動車関連ユーザーでの在庫調整の影響などを受け前年割れで推移したことにより、売上高は440億64百万円(前期比0・9%減)。利益面では、売上高減少に加え、物流センター等の移転に伴う費用の増加により、営業利益が5億5百万円(同43・0%減)、経常利益が5億52百万円(同40・7%減)、当期純利益は3億45百万円(同52・8%減)となった。
坂井社長は「思ったように数字が伸びず、2月7日に業績予想を修正した。結果として、純利益以外は何とか予想を上回った。移転費用は当初から想定していたが、売上でそれを補填できなかった」と述べた。
物流センターについては、業容拡大、BCP対策及び物流の2024年問題への対応として、2023年3月に中部物流センターを愛知県名古屋市瑞穂区から中川区に移転し、8月に東日本物流センターを東京都北区から群馬県太田市に移転した。さらに11月に本社(管理部門)を東京都台東区に、2024年1月には本社(営業部門)を東京都荒川区へ移転した。
取扱商品分類別の売上高は、主力の切削工具が前期比2・7%減となったものの、計測は同2・6%増、産業機器・工作機械等は同0・5%増となり「新設した営業推進部(設備・機器等の販売統括部門)の関係は効果が出たと感じている」と坂井社長は振り返った。
2025年2月期(第74期)は、売上高475億円(前期比7・8%増)、営業利益9億円(同78・1%増)、経常利益9億50百万円(同71・8%増)、当期純利益6億30百万円(同82・4%増)を見込む。
「2024中部プロ工具フェスタ」
三葉利工具 65年の感謝を込めた2日間
三葉利工具(社長=世古雅人氏、本社=名古屋市中区)は6月21日(金)~22日(土)の2日間、「2024中部プロ工具フェスタ」を名古屋市熱田区の名古屋国際会議場1階イベントホールで開催する。
「技術と道具で、最高が生まれる」をテーマにした、プロ集団によるプロのためのプロ工具展示即売会で、利器・土木・建設分野の各種工具メーカーを中心に約80社が出展。同社は今年創業65周年を迎え「触れて体感プロ工具 65年の感謝を込めた2日間」と銘打って、出展各社の特選品をはじめ、工具以外の一般商品や季節商品なども特別価格で用意される。
お楽しみ企画として、来場特典、アウトレット商品、中古機販売などが予定されているほか、ゴルフ試打コーナー、屋台コーナー、ハンドマッサージコーナーを設け、楽しいイベント盛りだくさんで来場者を迎える。
21日(金)は午後4時~同8時、22日(土)は午前10時~午後4時の開催予定。