第2903・2904号 令和6年11月3・10日

野球大会など行事が順調に進行
MECT 2025出展募集事業開始へ
愛機工 令和6年度10月理事会開く


 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)の理事会が10月1日、名古屋市中区の名古屋ガーデンパレスで午後4時30分より開催され、理事20名が出席した。
 冒頭、水谷理事長が「ようやく季節が変わった感じがしてきて、仕事の方も今までの暑さから逃れ、少し気を引き締めていけるのではないかと思う。組合事業も、今月から来年のメカトロテックジャパン(MECT)2025に向けて動き出す。11月1日の出展募集開始を前に、第1回の実行委員会が10月に行われる。皆様のご協力をお願いしたい」と挨拶。
 理事長が議長を務め、各議題について審議・報告が行われた。
 1.「組合員・賛助会員数の状況」について、前回理事会からの変更はなく、組合員218社、賛助会員110社(2024年10月1日現在)と事務局より報告された。
 2.「ロボットテクノロジージャパン2024報告会」の報告が、森田乾嗣実行委員長(組合副理事長、モリタ社長)より行われた。8月21日、ホテルメルパルク名古屋にて組合窓口の出展者、組合実行委員を対象に開催され、前半は主催者のニュースダイジェスト社よりスライドを中心とした開催概要・結果報告が行われた。第2回となった今回は、出展者数、来場人数ともに前回展を大きく上回った。好調の要因としては、社会問題として人手不足への対応策が必要不可欠となっている中で、ロボット導入による自動化・省力化といった来場者の興味と出展者側の企画・提案がWinWinの関係を構築したと思われるとした。
 後半は出展者からの意見が積極的に出され、前回の課題が解消された部分への評価と並行して、会場内に関することでは「観覧通路の確保」「搬入出の際の支障」「Wi-Fi環境の整備」「食事スペースの拡大・食券の発行」「出展者用更衣室の設置」、このほかに「駐車場の周知(会場周辺)」「来場者アンケートの回答率の向上」などについて反省点・改善点・要望が忌憚なく出され、次回展(2026年)に向けて善処して取り組んでいくことが確認された。また、報告会終了後は懇親会が開催された。
 3.「MECT2025」に関して、髙田研至実行委員長(組合副理事長、井高社長)より説明があった。会期は2025年10月22~25日の4日間、ポートメッセなごや第1~第3展示館を会場に開催される。出展受付開始は2024年11月1日。
 第1回実行委員会を10月22日に東京第一ホテル錦で開催し、担当窓口・宛名・新規勧誘先など、勧誘先リストの確認を行う。今回は、前回展と同規模となる予定。また、髙田実行委員長は「各地区から多くの来場者を集めてもらうために、協力体制を取っていく中部ブロックの各組合に対して何らかのメリットを与える必要がある」とし、どのような方法がよいか検討していく考えを示した。
 4.「第42回青年部キャンプの集い」の報告が、滝澤有一青年部長(松本商店社長)より行われた。8月24~25日の2日間、昨年に引き続き「すぎのこキャンプ場バンガロー村」(岐阜県関市板取)にて開催された。参加申込は23社190名。初日は悪天候により魚のつかみ取り、キャンプファイヤーなどの企画は中止となった。
 5.「第83回組合親善野球大会経過」について、矢野茂雄福利厚生部長(滝川物産社長)より報告された。今大会は9月に4試合が行われ、9月末日現在、Aゾーンが全15試合中12試会(内、2試合は棄権試合)、Bゾーンが全13試合中10試合(内、1試合は棄権試合)を執り行った。天候不良等による中止がなければ、Aゾーン・Bゾーンともに年内に決勝戦を行う予定。準決勝進出チームは、Aゾーンが東陽A、新栄商会、ダイドー、井高、Bゾーンが日伝、岡谷鋼機、東陽B、Cominix。
 矢野部長は「来年度以降も福利厚生部、青年部、事務局が協力して早めの日程の提示・調整を行い、円滑な運営が行えるよう心掛けていきたい」と話した。
 6.「第50回組合親睦ゴルフ大会」について、矢野福利厚生部長より申込状況などが報告された。12月5日、レイクグリーンゴルフ倶楽部(岐阜県可児郡御嵩町)レイクコースにて開催する。9月30日現在の申し込みは29名。
 7.「第2回セールスエンジニアスクール」に関して、事務局より説明があった。開催日は12月5~7日の3日間。第1回の申込多数により、希望しながら第1回を受講できなかった申込者を優先して参加してもらうため、第2回の募集は行わないとした。
 8.「表彰」については、愛知県中小企業団体中央会会長賞(組合功労者)に理事長の水谷隆彦氏、名古屋商工協同組合協会会長表彰(協会功労者)に前事務局長(協会実行委員)の山崎公明氏が決定したと事務局より報告された。
 9.訃報。大宝(熱田支部)の会長服部繁一氏(組合元監事)が8月18日に永眠された。享年88歳▽三井機工(三河支部)の元会長三井一男氏(組合元理事)が8月24日に永眠された。享年94歳▽久満田商会(北支部)の会長熊田達也氏(組合元理事)が9月13日に永眠された。享年84歳。
 10.その他、事務局より今後の理事会などの日程・会場の確認が行われた。12月理事会…12月3日午後4時30分より東京第一ホテル錦▽2月理事会…2025年2月6日午後4時30分より東京第一ホテル錦(理事会終了後に懇親会を行う予定)▽新年賀詞交歓会…1月28日ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋▽令和7年度通常総会…5月27日名古屋ガーデンパレス。
 新年賀詞交歓会(担当=東支部)については会費の値上げが検討され、会費1万5千円を上限に値上げが承認された。

2024年8月分工作機械受注総額
前年同月比3.5%減の1107億円
日工会 今後の動向を引き続き注視


 日本工作機械工業会(日工会、会長=稲葉善治氏・ファナック会長)が9月26日発表した2024年8月分の工作機械受注額(確報値)は、総額が前年同月比3・5%減の1107億70百万円となり、4か月ぶりに前年を下回った。前月比10・6%減となり、6か月ぶりの1200億円割れ。内外需ともに前月から減少した。
 内需は、前年同月比9・9%減の321億92百万円となり、24か月連続で前年を下回った。前月比9・8%減。夏季休暇等の影響もあり、3か月ぶりの350億円割れとなった。「自動車」「航空・造船・輸送用機械」等が前月比増加となったものの、「金属製品」や「電気・精密」等で前月¥文字(U+2F50)大幅減となり、全体として弱含みの状況。
 外需は、前年同月比0・6%減の785億78百万円となり、4か月ぶりに前年を下回った。前月比10・9%減。欧州、北米で減少し、10か月ぶりの800億円割れとなった。アジアは前月比微減ながら5か月連続の400億円超えと高水準が持続した。
 9月上旬に行った会員アンケート調査結果によると、2024年10~12月期の受注動向見通しは、「増加」が9・6%で前回6月の調査結果(2024年7~9月期見通し)に比べて2・7Pt上昇。「保合」と「減少」が低下し、「保合」78・1%、「減少」12・3%だった。
 DI値(増加-減少)はマイナス2・7で、前回から4・1Pt改善したが、9四半期連続の「減少」超となった。
 これらの結果から、2024年第4四半期は「受注回復は先送りか、緩やかなものになる可能性がある」との見方が示された。

『つなぐ』中部グランドフェア2024
2日間で1万1千人超が来場
受注目標を達成し成功裏に終了


 ユアサ商事中部ブロック(中部ブロック長兼中部支社長=堂跡陽一氏)の販売店でつくる中部ユアサやまずみ会主催の「『つなぐ』中部グランドフェア2024」が9月6~7日、ポートメッセなごや第1展示館で開催された。
 主催社81社、出展社308社が“Growing Together”をテーマに、自社の得意分野を活用し様々な社会の課題解決を提案。テーマゾーンでは、モノづくり・すまいづくり・環境づくり・まちづくりの4つのゾーンで、ユアサグループの総合力を発揮した展示が行われた。
 2日間で1万1528人が来場。受注額は目標の260億円を上回る263億3300万円を記録し、成功裏に終了した。
 初日に行われた開会式では冒頭、峰澤彰宏中部ユアサやまずみ会会長(MINEZAWA社長)が「今回は、つなぐイノベーションを具現化する展示会として、モノづくり・すまいづくり・環境づくり・まちづくりの各分野において社会課題を解決する出展メーカー各社の最新商品・技術が一堂に展示されている。年々内容が充実しているテーマゾーン、各種セミナーも来場者を迎える準備ができている。Growing Togetherをテーマに掲げるグランドフェアは、国内5カ所の開催に加え、2025年2月には史上初めて『日本の文化とタイの文化をつなぐ』をテーマにタイ国での開催が予定されている。共に成長を目指す展示会として、この2日間を有益な場にしていきたい」と挨拶。
 出展メーカーを代表して挨拶に立った眞鍋宣訓四国化成建材社長は「この展示会は、我々メーカーが作った製品を提案する機会であると同時に、メーカー同士が情報共有するという目的がある。メーカーが抱える課題の一つに頻発する災害に対する対応がある。製品づくりにおいて、安全・安心に軸足を戻していかなければならないと考えている。ブースでは商品の機能や性質などをしっかり説明したい。また、日本の人口減少のもとで中々マーケットが自然に伸びていかない状況にある。自社の強みを伸ばしていく一方で、弱みに対しては、メーカー各社と情報交換して、そこを得意とする企業に補強してもらうといった協力体制を築いていきたい。今日と明日、多くの方と対話を重ねて前に進んでいきたい」と述べた。
 続いて、田村博之ユアサ商事社長が「我々を取り巻くビジネスの変革の時代、最近私は3つのことを自問自答している。ユアサグループは①正しい情報をより早く入手しているか②真のマーケット需要を捉えているか③情報を分析して課題解決の提案ができる機能を持っているか。当社の358年という長い事業継続の中で、この3つを販売店、仕入先、当社が互いに足らない所を補完しながら時代を乗り切ってきたからこそ、今日があると思っている。それを形にしたのが、このグランドフェア。高い技術を持つ出展メーカー様、流通のプロがこれだけいらっしゃる。皆様の力を使って、お客様の課題解決に貢献できる提案をして頂きたい。当社は数年前からつなぐ力を養いたいと会社経営をしてきた。もし、一つのメーカー様で解決困難なことがあれば、社員が全メーカー様に相談して、皆様に提案していきたいと思っている。主催社様、出展社様、当社の3者にとって『足元の業績を固めるための展示会』、『明日の糧を探す展示会』、そして『将来の方向性を見出す展示会』となるよう成果を出したい」と話した。

会員企業の若手社員が集まり
スチームトラップ等の知識学ぶ
中部桃友会 第36回社員技術研修会開催


 中部桃友会(会長=大藪淳一氏・大清社長、ベンと販売店の会)は10月1日、静岡市駿河区のサンパレスホテルにて、静岡地区の同会会員企業若手社員を対象に、また、同2日には名古屋市中村区の安保(あぼ)ホールにて、静岡地区以外の同会会員企業若手社員を対象に『第36回2024年度中部桃友会社員技術研修会』を開催した。名古屋地区会場には30名が参加。杉浦豪ベン名古屋営業所長が司会進行を務めた。今回はスチームトラップを中心としたベン製品の役割や構造を座学と実技で学んだほか、同社相模原工場に併設されたイノベーションセンターの情報についても参加者全員で共有した。
 大藪会長から冒頭「当会はベンさんの製品を販売している販売店の集りです。今日、皆さんにはベンさんの製品に関する知識を増やしていただいて、さらなる拡販につなげていただければと思っております。ベンさんは100年以上の歴史のある会社で、近年では岩手工場を全面リニューアルされたほか、相模原工場はイノベーションセンターを併設して生まれ変わっております。昨年には本社を横浜の関内に移しており、これで製造、販売、本社機能のすべてが一新されました。自動弁のトップメーカーとして確固たる地位を築いているベンさんの製品について、今日はしっかりと学んでいただければと思います」と挨拶があった。
 1限目の座学ではスチームトラップの種類や選定時のチェックポイントを学んだほか、動画による相模原工場ならびにイノベーションセンターの見学、その他、ストレーナ、ベンの『BIMデータ提供』に関する情報などのレクチャーを受けていた。休憩を挟んで2限目、参加者は3つの班に分かれて、『スチームトラップ』『ストレーナ』『ベン新製品・販売強化製品紹介』の各セクションで順番に実技講習を受講した。参加者は、「実際に自分の手で製品を分解して、それをまた組み立てることで、製品に対しての理解度が格段に深まった」「新しく生まれ変わったベン相模原工場に行ってみたくなりました」などと感想を述べていた。

会員ら70名超が出席
今後の重点取り組みなど説明
大嶽北沢会 第36回総会ほか


 オータケ(社長=金戸俊哉氏、本社=名古屋市中区)、キッツ(社長=河野誠氏、本社=東京都港区)、東洋バルヴ(社長=平崇司氏、本社=東京都港区)と、その販売店でつくる大嶽北沢会は10月2日、名古屋市中村区にある名古屋マリオットアソシアホテルにて「第36回大嶽北沢会」総会ならびに懇親会を開催。同会会員ら77名が参加した。総会の司会進行は大橋弘オータケ名古屋支店長が務めた。
 はじめに金戸オータケ社長がマイクを握り「本年6月より村井の後任として社長に就任させていただきました。4カ月ほど経過し、ご挨拶に伺わせていただいておりますが今後とも引き続きよろしくお願いいたします」と挨拶。オータケが現在取り組んでいること、そして今後取り組んでいくことについて説明した。そのなかでオータケが今後重点的に取り組んでいくこととして『未来を支える5つのアプローチ』がある。①若手採用強化、②教育・スキルアップ研修、③意思決定の質的向上、④テクノロジーの活用、⑤スタートアップ企業と協業だ。また、同社のトピックスとして、①キッツグループ製品の在庫拡充、②田中産業(所在地=大阪府堺市堺区)の子会社化についての説明があった。
 続いて河野キッツ社長がマイクを握り「本日はお忙しいなか大嶽北沢会にご出席いただきまして誠にありがとうございます。また、日頃よりキッツグループの製品をご愛顧賜りまして、この場を借りて厚く御礼申し上げます」と挨拶。キッツグループの現状の業績、トピックスに関して説明を始めた。キッツは、コア事業と成長分野で収益をあげられる両利きの経営を2030年までに目指している。そのために①デジタル化・脱炭素化を背景とした成長分野・地域への積極的リソース投入、②投下資本収益性(ROIC)を重視した事業展開を今後行っていくという。具体的には、「バルブ事業」において中長期ターゲット市場を8つの市場区分(建築設備、石油化学、水処理、機械装置、半導体装置、半導体材料〈フィルター〉、機能性化学、水素/低炭素)に整理。現行コア事業を基盤に成長分野・新規分野への資源移動を進め、収益構成を変えていくようだ。なかでも、建築設備市場における重点拡販製品として、①積水化学工業社製「エスロハイパーAW用」、②鉛フリー銅合金「キーパロイ」製ゲートバルブ、③防爆アクチェータ搭載電動弁、④アルミ製バタフライバルブ、⑤建築設備向けバタフライ弁が紹介された。
 両氏による挨拶の後は、現在放送中の「そこまで言って委員会NP」などで知られる経済ジャーナリストの須田慎一郎氏を講師に招き「現下の国際情勢にかんがみ、これからどうなる日本」と題した講演会が開かれた。
 その後は会場を移して懇親会が催された。参加者一同は、各社の現状報告などを交えながら親交を深め、この日は散会となった。

オータケ ステンレス鋼材・配管資材商社
田中産業を子会社化


 オータケは、ステンレス鋼材・配管資材の専門商社である田中産業(社長=向井亜津佐氏、所在地=大阪府堺市、資本金3千万円)の全株式を取得し、9月30日付けで子会社化したことを発表した。
 オータケは1946年の創業以来、管工機材の専門商社として、日本国内の主要都市と地域に安定的な営業基盤を有し、社会環境整備に貢献してきた。本年6月よりスタートさせた第2次中期経営計画では、グループの事業基盤をより強固なものとし、収益力の強化、企業価値の向上を目指している。
1980年設立の田中産業は、関西地域を中心に、建築用ステンレス鋼材販売およびバルブ・配管材料・各計測機器・産業機器販売のほか、加工・製作、各種産業設備据付やプラント・工場配管工事などの事業を行っている。
オータケは今回の株式取得により、両社の取扱商品や顧客基盤における連携を強化することで、商品調達力、供給力、提案力、販売力を高め、事業領域の拡大につなげていく。

「SDGs」な技術と商品で現場改善のご提案
『川島ベストパートナー展示会』開催
19社の新製品・新技術集結
11月13日(水)ウインクあいちで
 工業用ゴム・樹脂・プラスチック製品販売の川島商事(社長=川島宏紀氏、本社=名古屋市熱田区)と、その主要仕入先メーカーらで構成される「川島ベストパートナー会」が主催する『川島ベストパートナー展示会2024』が11月13日(水)、ウインクあいち(愛知県産業労働センター/名古屋市中村区)で開催される。出展メーカー各社が誇る“SDGs”な技術と商品が、現場改善に向けた最適な提案をしてくれることだろう。

開催にあたって
川島商事㈱
社長 川島宏紀


 日ごろは弊社に格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
 今回で本展示会も八回目の開催となりました。これもひとえに皆様のご支援とご協力の賜物と、重ねて御礼申し上げます。弊社では工業用ゴム・プラスチックを基盤とした商品はもちろん、それら商品の加工やアッセンブル、設置等、弊社で様々な付加価値を付けさせて頂き、販売させて頂いております。
 モノづくりの現場では依然として解決すべき多くの課題が山積しています。それらの課題を我々Face to Faceを基本として、お客様と仕入先様を繋ぎ、三位一体となって解決できるように日々努力を続けております。
 本展示会ではご来場の皆様お一人お一人にメーカー様の新商品を手に取って頂きながらゆっくりとご覧いただける場となっております。
 省人化、予知保全、省エネ、CO2削減、災害対策等の様々なテーマや課題を解決できるヒントとなる商品やサービス等を中心に展示致します。
 モノづくりに携わるすべての方々のお困りごとの解決や、新しいアイディアを生む一助となれば幸いです。
 皆様のご来場を、心よりお待ちしております。

ゴム・プラスチックの
素材・加工の総合展示会


 「川島ベストパートナー会」会員19社(下記の出展メーカー一覧を参照)が出展し、昨今話題となっている“SDGs”達成に一役買う新技術・新商品が披露される『川島ベストパートナー展示会2024』。前回展(2022年)では「脱炭素に向けた問題解決のヒントが見つけられました」「新しいビジネスパートナーに出会うことができました」など、来場者から大変好評を得ていたが、今回展は、前回展以上に見応え・手応えのある展示会となるだろう。
 川島商事は、ゴム・プラスチックを主力とした各種設備機器や資材の総合商社である。大正6年に初代社長の川島勘一氏がベルト販売の小売業を名古屋市中区東田町にてスタート。昭和50年代に入ると独自性を打ち出す方向を模索するようになり、特殊技術を持つ加工会社との連携を広げ、顧客からの細かいニーズに応えた特殊品や難加工品といったニッチな製品の製作・販売に注力し始める。現在では中部圏に8つの営業所とベルト加工工場(セントラルゴム工業/名古屋市港区)、さらに名四物流センター(名古屋市港区)を有し、業容の拡大と生産能力を増強。ゴム・プラスチック販売とあわせ、素材の加工から組み立てまで対応した総合力での営業を強化している。
 そんな流れのなか同社と仕入先メーカーが協力して『川島ベストパートナー展示会』が2009年からスタート。以降は隔年で開催されており、コロナ禍で1度の延期を挟んだが、今回で8回目を数えることとなった。
“SDGs”達成に向けた新商品・新技術がきっと見つかる!
 「モノづくりの現場では依然として解決すべき多くの課題が山積しています。そうした課題を、お客さまと仕入先さまと私たちが常にFace to Faceを基本として、三位一体で解決できるように日々努力を続けております。今回の展示会では、省人化、予知保全、省エネ、CO2削減、災害対策など、さまざまなテーマや課題の解決に役立つヒントとなる商品やサービスを中心に展示させていただきます。実際に手に取っていただき、体感していただきながら、ごゆっくりとご覧ください」と、同展示会への想いを語ってくれたのは川島商事の川島宏紀社長だ。
 「川島ベストパートナー会」とは、川島商事が顧客から相談された高度なオーダーに応えるために、さまざまなバックアップ体制を整えている仕入先メーカーで構成される会である。その名の通り、川島商事の“ベストパートナー”達とともに開催する今回の展示会では、時代が必要とする新たな商品や技術、サービスなどのビジネスチャンスを生み出すきっかけとなる話題や出会いを提供してくれることだろう。
川島商事のブースにも注目!
 顧客からのオーダーで製作した特殊加工品などを多数展示する川島商事の出展ブースにもぜひ立ち寄っていただきたい。通常では紹介が難しいゴム・プラスチックなどの素材を使用した、高度で細密な加工技術や成形・切削品などの展示を通して、今、業界内で話題となっている“SDGs”な最新情報を提供してくれる。
来場者に抽選で超豪華プレゼント!
 今回の『川島ベストパートナー展示会2024』では、来場者に抽選で「高級炊飯器」などが当たるほか、これまで通り、来場者全員プレゼントとしてクオカードも用意されている。同展示会は11月13日(水)10時~18時(最終入場17時半)、ウインクあいち8階で開催される。

出展メーカー一覧
●アカギ●旭有機材●アンレット●澤久工業●三機工業●シーケー金属●潤工社●積水化学工業●タイガースポリマー●中興化成工業●東拓工業●東北ゴム●トヨックス●ニチアス●八興●バンドー・Ⅰ・C・S●三菱ケミカルアドバンスドマテリアルズ●三菱電機住環境システムズ●川島商事(順不同)

リニアモータ駆動フェムト秒レーザ加工機
「LSP4040」を発売
ソディック 品質を維持しつつ加工時間を短縮


 ソディック(社長=古川健一氏、本社=横浜市都筑区)はこのほど、リニアモータ駆動のフェムト秒レーザ加工機「LSP4040」を開発し、本年11月より受注を開始すると発表した。
 「LSP4040」は、同社が十数年にわたり研究分野向けに行ってきたフェムト秒レーザの基礎研究をもとに開発した、高機能、高硬度脆性材料など難加工材用の精密微細加工機。2023年に発表された大型・高精度・難加工用途向けのリニアモータ駆動フェムト秒レーザ加工機「LSP5070」とあわせて、ユーザの多様化するニーズに対応していく。
 フェムト秒レーザは、パルス幅が短いため加工物に熱が伝わるよりも早く照射を終えることが可能で、熱影響による割れやデブリ(飛散した被加工材料が冷え固まって堆積したもの)が発生しにくいのが特長。加工可能な材料もセラミックス、光学ガラスなどの脆性材料からダイヤモンド、超硬合金などの高硬度材まで広範囲に及び、あらゆるものづくりの現場で使用されている。
 各産業で求められるレーザの仕様は多種多様なため、同社では搭載するレーザ発振器を限定せずに、ユーザの要望に応じたレーザ発振器をカスタマイズ仕様として装置に組み込み対応することができる。
 装置特長は次の通り。
 ①レーザ発振器のカスタマイズ対応…IR・Gr・UV 3波長対応レーザ、高出力レーザ、高周波レーザなど、希望のレーザメーカ、レーザ仕様を指定可能。
 ②AI経路最適化機能…スキャンフィールドを超える加工形状の場合は、ⅩY軸をステップ移動し、同社製専用CAM「LS-F」によりストローク範囲内での最短経路を導き出し、加工時間を短縮する。
 ③トルネード式集塵ノズル装備…レーザ加工中に発生する金属蒸気を回収するため、加工ポイント周辺にトルネード気流を発生させて金属蒸気を回収し、加工品質を安定させる。
 ④光軸ズレの抑制…周辺温度が変化した場合、レーザ光路部品が熱変形して光軸ズレが生じる可能性がある。これを抑制するためにカバー内部を密閉構造とし、±0・1℃制御の精密空調機により加工品質を維持する。
 ⑤機上計測機能…ヘッド部にはワーク位置決め用のCCDカメラに加えレーザ変位計を搭載し、加工後の形状測定が機上で可能になる。
 加工例では、ナノ多結晶ダイヤモンド工具の形状加工において、従来加工方法(工具研削機による加工)での品質は維持しながら、加工時間を数十時間から約1時間に短縮している。
 「LSP4040」は、11月5日から開催のJIMTOF2024に出展される予定。

2024年8月の産業機械受注高
3393億7300万円前年同月比23・3%減


 日本産業機械工業会(会長=金花芳則氏・川崎重工業会長)が10月11日発表した2024年8月の産業機械受注高は、前年同月比23・3%減の3393億7300万円で、2か月連続して前年を下回った。
 内需は、前年同月比30・0%減の2335億1600万円で、このうち製造業向けが48・0%減、非製造業向けが7・1%減、官公需向けが29・1%減、代理店向けが6・3%増だった。
 内需で増加した機種は、鉱山機械、プラスチック加工機械、ポンプ、運搬機械、変速機の5機種。減少した機種は、ボイラ・原動機、化学機械、タンク、圧縮機、送風機、金属加工機械、その他機械の7機種だった。
 外需は、前年同月比2・8%減の1058億5700万円。プラントは5件で、182・1%増の117億2000万円だった。
 外需で増加した機種は、ボイラ・原動機、タンク、プラスチック加工機械、圧縮機、運搬機械、変速機の6機種。減少した機種は、鉱山機械、化学機械、ポンプ、送風機、金属加工機械、その他の6機種だった。

一部製品を最大10%値上げ
オーエスジー 11月18日受注分より


 オーエスジー(社長=大沢伸朗氏、本社=愛知県豊川市)はこのほど、一部製品の価格を11月18日受注分から最大10%値上げすると発表した。
 対象製品と値上げ率は次の通り。
◎タップ(ハイス・SKS・超硬)=7~10%
◎ハイスエンドミル、ハイスドリル=7~10%
◎超硬エンドミル、超硬ドリル、ダイヤ、CBN=7%
◎ゲージ=10%
◎圧造工具=10%
◎その他の製品=最大10%
 ただし、対象製品の特殊品、修正品は都度見積もりとする。
 値上げの理由について同社は、世界的なインフレによる原材料の高騰およびエネルギー費、人件費、副資材や物流費の上昇が続いており「当社としても、生産性向上とコスト削減、業務合理化などあらゆる方策に取り組みながら価格維持に努めてきたが、単独努力での解決が困難な状況に至っている。製品品質の安定供給とサービスの維持・向上のため、不本意ながら価格改定を実施させていただくこととした」と説明している。

二村茂則二村機器常務 逝去
合同葬がしめやかに営まれる


 二村茂則二村機器常務取締役が9月16日に逝去された。享年48。名古屋市千種区のいちやなぎ中央斎場にて9月18日午後6時より通夜が、19日午前11時より二村機器と二村家による合同葬(葬儀委員長=二村忠宏二村機器社長)がしめやかに営まれた。合同葬では全国代理店会『ワシ会』会長を務める森田乾嗣モリタ社長が参列者を代表して弔辞を読んだ。

弔辞(一部抜粋)
 本日ここに二村機器株式会社常務取締役 故二村茂則(ふたむらしげのり)殿の葬儀を営むに当り、謹んで御仏前にお別れの言葉を申し上げます。9月16日午前中に二村忠宏(ふたむらただひろ)社長からの連絡で突然の訃報に接し驚きと信じられない気持ちと同時に、享年48歳という若すぎる旅立ちに深い悲しみを覚え胸がいっぱいになりました。故二村茂則常務は、昭和52年7月29日、二村家の次男としてお生まれで、平成13年2月に二村機器株式会社に入社され生産管理課に配属。生産システムの導入に尽力され、手作業工程の大幅削減を実践されました。2025年度から次世代幹部育成、組織力強化研修制度の創設を計画していた矢先のご逝去となり、これからというときにとても残念でなりません。忠宏社長をはじめとする社員の皆さま、お母さまや奥さまをはじめとするご家族ご親族の皆さまに愛された茂則常務、その早すぎる旅立ちは、悔しくて悲しくて残念でなりませんが、どうか安らかにお眠りください。深く哀悼の意を表し、あわせて、ご生前のご功績に敬意と感謝を申し上げます。

得意先・仕入先など97名が参加
優勝は川本賢史氏(川本鋼材)
服部商会 第24回利進会ゴルフコンペ


 機械・工具の総合商社服部商会(社長=服部嘉高氏、本社=愛知県津島市)は9月7日、三重県いなべ市のナガシマカントリークラブにおいて「第24回利進会ゴルフコンペ」を開催した。
 同社の得意先・仕入先など総勢97名が参加。好天の下、交流を深めながらプレーが進められ、川本賢史氏(川本鋼材)が優勝を飾った。
 主催者挨拶およびメーカー・商社の代表挨拶、順位発表は当日配付されたパンフレットのQRコードにより動画配信され、各賞景品は後日各々に送付された。
 主催者挨拶で服部社長は「弊社の今年のテーマは『進化』。デジタル化やサステナビリティといった社会の流れに対応し、更なる進化を目指して新たな挑戦を続けている。特に毎年、新しい才能(新入社員)が加わることにより、そのフレッシュなアイデアと情熱が私たちの進化の原動力になっている。2024年パリオリンピックの開会式は、競技場での式典ではなくパリの街全体を舞台とする大胆な試みが行われた。私たちも古き良きものはしっかりと継承し、また新しい手法にも挑戦して、更なる成長を目指したい。本日のゴルフコンペもその一環として、皆様との絆が深まり更に強固な関係を築いていけることを願う」とコメント。
 メーカー代表挨拶では菅晴稔三菱マテリアル東海ブロック長が「今回、第24回利進会ゴルフコンペが無事開催されること、心よりお喜び申し上げる。皆様、このゴルフコンペを楽しみにされていると思う。細やかな気遣いと工夫に加えて、豪華賞品も準備されており、好成績を期待する方も多いのではないか。例年に増して、連日熱中症警戒アラートが発令されているが、開催日は絶好のゴルフ日和であることを祈りつつ、挨拶の言葉とさせていただく」。
 また、商社を代表して上村伸行山善名古屋支社長が「今回の利進会ゴルフコンペには100名近い方が参加されるということで、服部商会様の求心力に改めて感服すると共に、準備を含め運営を担当される服部商会の皆様に感謝を申し上げたい。服部商会様の日頃のスピード感に溢れる営業活動と、先般開催されたキャラバンカーEXPOに代表される、何事にも工夫を凝らし新しいものを取り入れる姿勢には敬服している。今回のゴルフコンペについても、コロナ禍を経て大規模なコンペを開催するに当たっての様々なご苦労を体感され、その結果、効率の良いベストな運営方法を考え出されたのではないかと思う。皆様、ベストスコアを目指して頑張りましょう」と述べた。
 上位入賞者は次の通り(敬称略)。
▽優勝=川本賢史(川本鋼材)N68・8H25・2
▽準優勝=植村靖(植村鉄工)N72・0H18・0
▽3位=日沖将康(大安工業)N72・4H9・6
▽4位=日比琢智(日比機工)N72・4H9・6
▽5位=加藤伸也(富士スクリーン印刷)N72・8H7・2
▽ベストグロス=池田吉彦(タチバナ製作所)76

クラシック音楽を専攻する
学生60名に奨学金を給付
山田貞夫音楽財団 2024年度奨学金授与式開催


 公益財団法人山田貞夫音楽財団(代表理事=田中真紀代氏、所在地=名古屋市中村区・ダイドー内)は、8月2日午前11時より名古屋駅前の名鉄グランドホテルにおいて「2024年度奨学金授与式」を行った。
 同財団は、愛知県内におけるクラシック音楽の振興を図るための支援事業の一つとして、クラシック音楽を専攻する学生に対する奨学金の給付を行っている。愛知県所在の音楽大学またはその大学院の在学生か、愛知県出身者でクラシック音楽を専攻する音楽大学またはその大学院の在学生を対象に、返済義務のない奨学金月額3万円(年額36万円)を給付する。給付期間は1年間としているが、最長4年まで継続できる。
 2024年度の受給者は、在学する大学からの推薦を受け、選考委員会の審査を経て決定された学生60名で、過去最多。2012年の財団設立から12年目の今年度までに延べ600名以上の学生が給付を受けている。
 式の冒頭、田中代表理事が「財団は、山田貞夫会長(財団創設者)のクラシック音楽への熱情から生まれた。会長が幼少の頃、大切な人との別れもあり戦後のどん底の生活の時に、ベートーヴェンの曲に出会って感銘を受け、それ以降、仕事がつらい時も音楽に支えられてきたという。皆さんも、かつての山田貞夫少年のように、誰かの心を打つ音楽を是非続けていただきたい。今後のご活躍を楽しみにしている」と挨拶。
 田中代表理事より学生に奨学金の目録が手渡された。さらに財団設立10周年を迎えた一昨年からは、セントラル愛知交響楽団主催の公演会を無償で鑑賞できる年間パスポートも贈呈されている。

第2903・2904号 PDFはこちら

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