第2921・2922号 令和7年5月4・11日(最新版)
令和6年度決算、7年度予算案承認
MECT出展者説明会は6月5日
愛機工 令和7年度4月理事会開く
愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は4月21日午後4時30分より東京第一ホテル錦(名古屋市中区錦)にて理事会を開催し、理事19名が出席した。通常総会に上程する議案の審議をはじめ、10月に開催するメカトロテックジャパン2025(MECT2025)の取り組み状況や各種事業の報告などが行われた。
冒頭、水谷理事長が「本日は1年の決算と新年度に向けての予算について審議を宜しくお願いします」と挨拶。続いて議案審議に入った。
1.組合員・賛助会員数の状況…事務局
組合員217社、賛助会員110社(2025年4月1日現在)。組合員のオノマシン(西支部)より退会の申し入れがあり、承認された。
2.第83回および第84回組合野球大会報告…矢野福利厚生部長(滝川物産社長)
第83回組合野球大会(2024年度大会)のA・Bゾーン決勝戦を3月15日、草井グランドにて開催した。第1試合はBゾーン「岡谷鋼機」対「東陽B」、第2試合はAゾーン「新栄商会」対「井高」の試合が行われ、Bゾーンは東陽Bが優勝、岡谷鋼機が準優勝、Aゾーンは井高が2年連続優勝、新栄商会が準優勝となった。
第84回組合野球大会は4月5日に江南市営グランドで開会し、Bゾーン「日伝」対「山下機械」が行われ日伝が勝利した。予定されていたAゾーン「井高」対「三栄商事」は三栄商事棄権のため練習試合を行った。
大会前の3月19日にキャプテン会議を行い、大会要項、ルール改正等の説明と合わせ、A・Bゾーンのトーナメント抽選会を行った。今大会は1チーム減少し、27社29チーム(Aゾーン15チーム、Bゾーン14チーム)が参加する。
3.新入社員研修報告…伊藤経営対策部長(春日鋼機社長)
新入社員研修を4月15、16日の2日間、名古屋都市センター(名古屋市中区金山)にて開催した。受講者16名。講師は池野知行氏(名南経営コンサルティング)。研修では、挨拶や行動など社会人としての基本的なビジネスマナーと学生から社会人への意識の切り替えを主旨に実施した。
4.セールスエンジニア(SE)スクールについて…伊藤経営対策部長
2025年度第1回SEスタールを6月12~14日の3日間、ポリテクセンター中部(愛知県小牧市下末)で開催する。募集定員20名。講師はポリテクセンター指導員が務める。今年度もSEスクールを2回開催する予定で、1回目の受講申込が多数の場合は受講者を2回目と合わせて調整する。第2回SEスクールの日程は12月4~6日、要項は第1回と同じ。
5.MECT2025について…髙田実行委員長(副理事長・井高社長)
会期は2025年10月22~25日。会場はポートメッセなごや第1~3展示館全館を使用する。開催規模525社・団体、2093小間(前回496社・団体、2106小間)。組合関係は136社、482小間。出展者および小間数は概ね確定しているが各展示館の振り分け等を検討しており、4月22日にニュースダイジェスト社と最終確認を行う。出展者説明会は6月5日午後1時30分よりポートメッセなごやのコンベンションセンターにて開催する。
6.青年部活動報告と総会について…滝澤青年部長(松本商店社長)
①講演会の実施▽2月28日午後6時30分~同8時30分、名古屋都市センター会議室にて菅野祥一氏を講師に「ハラスメント(対策)について」と題して行った。参加者20名。②青年部プロデュース・バスレクの開催▽3月8日午前8時~午後6時30分、「大井川鉄道に乗って、大井川の絶景満喫!いちご狩りバスツアー」(静岡方面)を開催した。参加者82名(満席)。③青年部総会▽令和7年度総会を6月13日、東京第一ホテル錦にて開催する。
7.令和7年度通常総会について…伊藤総務部長(伊藤信産業社長)
総会開催日は5月27日、会場は名古屋ガーデンパレス(名古屋市中区錦)。▽令和6年度決算および令和7年度予算案について和久田会計理事(三和商事社長)が説明した。▽各支部の令和6年度収支報告書は一部を除き揃ったところで各支部の状況を整理する。▽各部の令和6年度実績および令和7年度予算案が示された。▽三役会および常任理事会を本日(4月21日)理事会前に開催し、令和6年度決算報告を原案通り承認。令和7年度予算案は一部修正(各支部への助成金を増額等)し承認した。▽総会の進行については、3月27日に開催した総務部会にて司会を総務部・奥田勝彦理事(東邦精器社長)、議長は経営対策部・野田典嗣理事(ノダキ社長)に要請することで決定した。▽総会は役員改選期でないため午後5時開会。総会後に懇親会を開催する(懇親会費一人5千円)。
8.その他…事務局
今後の理事会日程は6月17日▽8月6日▽10月14日▽12月2日▽2月5日、いずれも会場は東京第一ホテル錦で午後4時30分開会。2月は理事会後に懇親会を開く。
全機工連第45回全国大会(東京大会)は11月4日、東京国際フォーラム(東京都千代田区丸の内)にて。来年の愛機工組合賀詞交歓会は1月28日、ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋(名古屋市中区金山)で開催する。担当支部は尾張支部(支部長=服部嘉高氏・服部商会社長)。
また、理事会では矢野福利厚生部長より親睦ゴルフについて、11月13日に春日井カントリークラブ(愛知県春日井市西尾町)東コースで開催予定と告知され、参加が呼びかけられた。
臨時総会で解散議案を可決
愛知県金物商工協同組合 70有余年の歴史に幕
愛知県金物商工協同組合(理事長=印藤武司氏・印藤産業社長)は、3月19日午後5時より東京第一ホテル錦において臨時総会を開き、令和7年3月31日をもって組合を解散することを満場一致で可決した。冒頭、組合員総数33名中、28名出席(委任状出席を含む)で総会が成立すると司会者より報告された。
同組合は、名古屋銅鉄金物組合を母体として昭和25年発足。昭和46年に改組し、現在の形になった。家庭金物、建築金物、建築工事金物、利器工匠具、鋳物、ボルト、金網の商社・メーカーで構成される。通算で70年以上の歴史を有する組合だが、ここ数年は組合員数や賛助会員数の減少などで組合運営が厳しくなっていた。
印藤理事長は「本来なら何か事業を起こして収入を得ることを考えなければならないが、設立当初(昭和46年)の67社から今は33社となっており、さらに事務局長の年齢的なことも含めて総合的に判断し、昨年の理事会で解散も視野に入れてはどうかと提案した。理事の方々からやむを得ないと賛同を頂き、解散に向けた動きを進めてきた」とこれまでの経緯を説明。自身の力不足を詫びた上で「立ち上げから組合活動に尽力された先輩たちには顔向けができないが、資産がある程度残っているうちに解散した方が良いということになった」と理解を求めた。
解散に伴う清算人選任では、先の理事会で推薦された印藤理事長を清算人に選任し、議事を終了。総会後は懇親会も行われた。
2日間で1679人が来場し賑わう
「2025岐阜どてらい市」開催
山善 売上目標を達成し成功裏に終了
工作機械・産業機器・機械工具・ライフ特選品の展示即売会「2025岐阜どてらい市」が3月14~15日の2日間、「現場の課題解決をリアルで体感!」をメインテーマに岐阜メモリアルセンター(で愛ドーム)で開催された。
45回目を迎えた今回の岐阜どてらい市は、山善岐阜支店(支店長=久保木信吾氏)傘下の販売店15社が主催店となって行われ、メーカー130社が出展。開催期間中1679人が来場し盛況だった。売上金額は11億1967万円となり、目標の10億円を大幅に上回った。
初日に行われた開会式では、主催店を代表して渡辺宗晃三信商会社長が「岐阜を冠に戴くこのどてらい市を大事に皆さんで盛り上げて、岐阜は元気あるぞ!という所を2日間で見せたいと思っている。山善さん、メーカーさんと手を取りながら、お客様に還元でき、私たちの営業スキルの向上にもなる、どてらい市になっていけばよいと考えている。多くのお客様に来ていただいて売上アップにつながるよう、岐阜が一丸となって頑張ってまいりたい」と挨拶。
出展メーカーを代表して挨拶に立った岡本知彦ナベヤ社長は、岐阜エリアの設備投資環境について「活況とは言えないと思うが、細かく見ていくと、色々とチャンスが見えてくる」と話し、岐阜県並びに中部圏の自動車・半導体・航空機・防衛関連産業の動向を紹介。「自動車はこれから底を打って上がってくるし、半導体も今以上に上昇してくる。航空機も今後上がってくる。それに加えて人手不足が関わってくるので、最終的には品質向上、省人化、工数削減、工程集約といった所にチャンスがあるというのは以前からも言われていることだが、それが具体的に動いてくるのが今年ではないか。どてらい市は商売の場であり、連携の場でもある。一致団結して目標を達成したい」と力を込めた。
続いて、どてらい市事務局を代表して岸田貢司山善社長が「どてらい市は、第1回の開催から4月で丸50年になる。地域経済活性化のリアルプラットホームと位置付け、今後も益々盛んにしていきたい。そしてこの2日間、目標必達並びに皆様一人一人、会社一社一社の目標がそれぞれ達成されることを念じて、ものづくりの楽市楽座、岐阜どてらい市の成功に向け我々事務局も一生懸命取り組んでいくので宜しくお願いします」と述べた。
久保木岐阜支店長より決意表明が行われ、スローガン隊による必勝スローガン唱和、どて市シスターズの大手締めに続き、主催店・出展メーカー代表10名によるテープカットで華々しく展示会が開幕した。
廃プラの地産地消型資源循環システム構築
LIXILと津市が協定締結
三重県津市(市長=前葉泰幸氏)とLIXIL(社長兼CEO=瀬戸欣哉氏、本社=東京都品川区)は「カーボンニュートラルの実現に向けたプラスチック資源循環の推進に関するパートナーシップ協定」を締結。その締結式が3月28日、津市役所本庁舎で執り行われた。LIXILが、廃プラスチックが生み出す社会課題に取り組むために開発した循環型素材「レビア」に津市が着目。今回の協定締結に至った。
津市は、2022(令和4)年に「津市地域脱炭素宣言」を行い、2050年までの温室効果ガス排出実質ゼロの達成に向け資源循環、省エネルギー・蓄エネルギーの推進、再生可能エネルギーの普及、森林環境保全などさまざまな取り組みを実施している。なかでもプラスチックの資源循環に力を入れており、2024(令和6)年度から家庭から排出された容器包装プラスチック以外の“その他プラスチック”のリサイクルを開始したものの、津市内で回収される容器包装プラスチックは年間3600トンにのぼり、その約40%が焼却処分されているのが現状だ。
そこで津市は、同市のLIXIL久居工場で2024年12月から量産化がスタートしたばかりの「レビア」に着目。「レビア」は、再資源化が困難とされ焼却や埋め立てによって処理せざるを得なかった複合プラスチックをはじめとするほぼすべての種類の廃プラスチックと、廃木材を融合した循環型素材だ。これまで焼却・熱回収されていた資源を再利用する独自技術により、「レビア」1トンあたり約80%のCO2排出量の削減につながるという。
津市内の家庭から排出された容器包装プラスチックごみをLIXIL久居工場へ供給し、循環型素材「レビア」の原材料に使用。LIXILも工場に限りなく近いところで材料調達ができることから輸送コストの削減につながり、相互利益の関係を構築している。津市が希望する場合、公共施設整備事業などに「レビア」が利用される。
災害時の物資供給に関し
トラスコ中山 長野県、他3社と協定締結
機械工具卸売商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=東京都港区)は3月21日、長野県および同社の得意先である岡谷酸素、マルニシ、本久と「災害時等における資機材の調達に関する協定」を締結した。同日、長野県庁本館にて協定の締結式が行われた。
この協定は、長野県が推進する「長野県地震防災対策強化アクションプラン」に掲げた基本目標「地震災害死ゼロへの挑戦」のため、災害時における物資・資機材の供給体制を強化することを目的としたもの。災害時にはトラスコ中山が全国に保有する物流センターの多種多様な在庫を活用し、長野県全域に配送可能な3社を通じて被災地へ速やかに必要な物資・資機材を提供できる体制を構築する。
トラスコ中山は「人や社会のお役に立ててこそ、事業であり、企業である」との志の下、発電機やビニールシートをはじめとする200万アイテム以上の災害時復興支援物資を独自に設定し、通常の在庫より多い6カ月分以上を保有。供給ルートが寸断された場合でも、全国28カ所の物流センターからフォローする体制を構築している。また、東日本大震災後にできた物流センター「プラネット大阪」「プラネット埼玉」「プラネット南関東」の3カ所と今後稼働予定の物流センター「プラネット愛知」「プラネット新潟」の計5カ所に免震装置を導入し、災害時でも供給を止めないための仕組みづくりを進めている。
現在、幸手市、川崎市、江南市、竜王町、岡山市、鳥栖市の6自治体と災害復興協定を締結。今年4月には「BCP対応推進課」を新設し、災害時復興支援物資の在庫アイテム大幅拡大や在庫の積み増しを進め、今後さらに自治体や大手企業との協定締結を拡大していく方針だ。
「技術が切り拓く、未来の鼓動」
MEX金沢2025開催
石川県産業展示館で5月15日から
石川県鉄工機電協会(会長=中村健一氏・中村留精密工業会長)主催の第61回機械工業見本市金沢『MEX金沢2025』が5月15日~同17日までの3日間、石川県金沢市袋畠町南にある石川県産業展示館(1・3・4号館)で開催される。
今回展のテーマは「技術が切り拓く、未来の鼓動」。国内・外の金属工作・加工機械およびその関連機器ならびに電機・電子関連機器などの流通促進と技術交流を図り、産業と貿易の振興発展に寄与することを目的に、毎年この時期に開催されている。
出展規模は850小間。機械金属電機業界の設備技術者、開発研究者および経営者、営業・資材担当者ならびに一般ユーザーなど、3日間を通しておよそ4万人の来場者が見込まれている。昨年の実績が出展規模750小間、来場者数3万6000人強だったことから、今年の展示会は昨年以上の盛り上がりが期待できる。同時開催の「ビジネス創造フェアいしかわ2025」もぜひ覗いてみてほしい。
『MEX金沢2025』への入場は無料だが、訪れる際は事前来場登録が必要となる。開催期間中の当日入場登録も受け付けてくれるようだが入場パスの発行に時間がかかるとのことなので、スムーズに入場するためにも公式ホームページにアクセスし事前来場登録を済ませて出かけよう。
【開催概要】
◆名 称▽MEX金沢2025(第61回機械工業見本市金沢)
◆テーマ▽技術が切り拓く、未来の鼓動
◆主 催▽一般社団法人石川県鉄工機電協会
◆会 期▽2025年5月15日(木)~同17日(土)までの3日間
◆開場時間▽午前10時~午後5時まで(最終日17日は午後4時まで)
◆入場料▽無料※ただし事前来場登録が必要
◆会 場▽石川県産業展示館(1・3・4号館)※JR金沢駅金沢港口(西口)から会場(4号館)まで無料シャトルバスが運行される。また、健民海浜公園が臨時駐車場として開放されるほか、健民海浜公園から会場までの無料シャトルバスも運行される。
◆開催規模▽約850小間出展・約4万人来場目標
◆同時開催▽ビジネス創造フェアいしかわ2025
前年に続き売上高1兆円超え
4年連続の増収増益に
岡谷鋼機 令和7年2月期決算説明会
岡谷鋼機(社長=岡谷健広氏、本社=名古屋市中区)は3月31日、名古屋証券取引所において令和7年2月期連結決算の説明会を開催した。
売上高は前期比0・9%増の1兆1217億円で、2年連続の1兆円超えとなった。営業利益は15・3%増の373億円、経常利益は16・9%増の419億円、当期純利益が14・4%増の270億円と、4年連続の増収増益。自動車関連設備や航空機向け部材が増加したほか、プロテリアルの配管機器事業を譲り受けて昨年8月に設立した子会社(桑名金属工業)も寄与した。地域別ではアジア・中国向けが減少した一方、国内・欧米他向けは増加した。
令和8年2月期の連結業績予想は、労務費・物流費等のコスト上昇に加え、各国による関税政策等の影響が懸念されるとして、通期での売上高1兆1000億円(前期比1・9%減)、営業利益340億円(同9・0%減)、経常利益380億円(同9・4%減)、当期純利益250億円(同7・6%減)を見込む。
岡谷社長は「不確定で不透明な状況が続いている中で、何とか前年度の売上水準を維持したい。5カ年中期経営計画のうち4年が終わった訳だが、定量目標については当初掲げていた売上高1兆円を達成できた。定性面では、この4年間で子会社が6社ほど増え、各セグメントにおいても新しい取り組みができている」との認識を示した。説明会では成長市場としてインドマーケットで現地ビジネスを強化する方針も明らかにした。
配当に関しては、令和7年2月期の期末配当を直近予想から7・5円増配して75円とし、中間配当金67・5円と合わせて年間142・5円となる。また、令和8年2月期は150円(中間、期末ともに75円)を見込み、5年連続の増配を予想している。
「収益性と成長性の両立」を掲げ
第2期中期経営計画スタート
キッツ 今期売上高1800億円を目指す
キッツ(社長=河野誠氏、本社=東京都港区)が2月13日発表した2024年12月期連結決算は、売上高が前期比3・1%増の1720億42百万円、営業利益が3・9%増の142億20百万円、経常利益が5・7%増の152億76百万円、当期純利益が11・6%増の118億24百万円で、増収増益となった。価格改定の効果や為替の影響のほか、伸銅品事業における銅相場上昇に伴う販売価格の上昇等が増収に寄与した。
同社は、長期経営ビジョン『Beyond New Heights 2030 「流れ」を変える』の実現に向け、第1期中期経営計画2024(2022~2024年度)では、コア事業と成長分野で収益を上げられる両利きの経営を推進し、事業基盤であるコア事業を強化するとともに、半導体市場等の成長分野に対する投資を積極的に展開。最終年度の2024年12月期は売上高・利益ともに過去最高となり、上方修正した数値目標も達成した。
今年度からスタートする第2期中期経営計画『SHIN Global 2027』(2025~2027年度)では、3つの「SHIN」で真のグローバル企業を目指すとし、グループシナジーの最大化と成長市場への更なる投資を進め「収益性と成長性の両立」を図っていく方針が示された。最終年度となる2027年12月期の売上高2000億円、営業利益200億円を目標とする。
バルブ事業では、コア市場に位置付けている建築設備、石油化学、水処理及び機械装置市場において、国内外のデータセンターや都市開発、次世代エネルギー事業等の需要の高まりを背景に同社グループの中核となる事業基盤を更に強化する。グロース市場に位置付けている半導体装置、半導体材料(フィルター)、機能性化学及び水素・脱炭素市場では、第1期中期経営計画2024に基づいて実行した投資を着実に成果に結びつけるとともに、成長市場に向けた製品開発と市場投入により、更なる収益構造の変化を図る方針。
伸銅品事業では、成長分野における高付加価値品及び新材質製品の販売拡大のほか、歩留まりの向上等の施策による原価低減を通じて更なる収益性の向上に取り組んでいくとした。
同社はこれらの取り組みにより、2025年12月期通期の連結業績を売上高1800億円、営業利益150億円、経常利益156億円、当期純利益112億円と見込んでいる。
住宅設備機器商品を値上げ
TOTO 10月1日受注分より
TOTO(社長=田村信也氏、本社=福岡県北九州市)は4月11日、住宅設備機器商品の希望小売価格を2025年10月1日受注分より値上げすると発表した。
調達コストの上昇など外部環境は先行き不透明な状況が続いており、企業努力だけでは対応することが困難なため値上げを決定した。
主な商品の平均値上げ率は、衛生陶器が5%、ウォシュレット(一体形便器・シートタイプ)とユニットバス・システムバスが3%、水栓金具と洗面化粧台が2%となる。
多様な被削材や加工に対応する穴あけ工具
「CoroDrill(R)Dura462」
サンドビック・コロマント 幅広いサイズを揃えて発売
サンドビック・コロマントが3月3日、「CoroDrill(R)Dura462」を発売した。
同製品は、最小径0・03㎜から最大径20㎜の幅広い製品ラインナップの超硬ソリッドドリルで、あらゆる被削材や加工アプリケーションに対応するオールラウンダーな穴あけ工具である。
ドリル径3㎜から20㎜までのラインナップの材種は「Ⅹ2BM」を採用。同材種はサンドビック独自のコーティング技術「Zertivo(R)2・0」による多層PVDコートと超微粒子超硬母材の組み合わせにより耐摩耗性に優れている。さらに、コーティング後にポストトリートメントを行うことで、コーティングと超硬母材との密着性が向上し、刃先の耐チッピング性を高めている。この優れた特性により、従来の汎用ドリルと比較して工具寿命アップが実現できるほか、切削速度アップが可能となり、生産性向上にも寄与する。
ドリル形状は直線切れ刃と最適なシンニングの組み合わせで求芯性がよく、傾斜面の食いつきや、パイプ外径側からの貫通穴にも対応できる。さらに、あらゆる被削材の切りくず排出を助ける大きなフルート形状を持ち合わせているため、鉄、ステンレス鋼、アルミが同一ドリルで加工できるほか、難削材やHRc60程度の高硬度材にも適用可能である。
同製品は約2000種類の標準品を揃えており、ドリル径0・03㎜から3㎜までのマイクロドリルの領域は、加工深さ6Dcに対応する。材種は、超硬ノンコートのⅩ0BUとドリル径0・2㎜からは超硬コーティングのⅩ0BMの組み合わせも選ぶことができる。ドリル径3㎜から20㎜までは加工深さ3Dc・5Dc・8Dcに対応し、内部給油と外部給油の組み合わせがある。加えて面取り付きドリルも標準ラインナップがあり、広く加工されているねじ下穴加工にも適用できる。
ステンレス鋼旋削加工用コーテッド超硬材種
“MC/MP7100シリーズ”発売
三菱マテ 様々な加工形態とステンレス鋼種に対応
三菱マテリアル加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=小原和生氏、住所=東京都千代田区丸の内)は、ステンレス鋼旋削加工用コーテッド超硬材種“MC/MP7100シリーズ”の販売を4月1日より開始した。
切削加工ではステンレス鋼は粘りがあり、加工硬化しやすいという特性がある。そのため、切込み境界部の損傷や溶着によるチッピングなどが発生しやすく、高い切削熱による工具の塑性変形が生じることから、工具寿命が安定しないと言われている。産業に合わせた様々なステンレス鋼種が開発され、それぞれに最適な加工条件が必要とされている。
同社は今回、最先端コーティング技術と蓄積した超硬合金母材技術により、ステンレス鋼の旋削加工に幅広く使用できる材種をシリーズ化。“MC/MP7100シリーズ”として「MC7125」271アイテム、「MC7115」125アイテム、「MP7135」287アイテムを発売した。
最新のCVDコーティング材種である「MC7125」「MC7115」は、コーティングの結晶方位を制御する“Super”ナノテクスチャーテクノロジーにより、耐摩耗性が飛躍的に向上し、工具寿命を改善する。
第一推奨材種の「MC7125」は、連続加工から断続加工まで幅広い加工形態をカバーするステンレス鋼加工のオールラウンダーとして加工能率改善を実現。高速切削加工に特化した「MC7115」は、オーステナイト系ステンレス鋼の中型から大型の部品に対し、切削速度250m/min以上の高速切削条件による加工時間短縮を実現する。
断続加工時の衝撃でも欠損しない強靭母材を採用したPVDコーティング材種「MP7135」は、スリットやキー溝、穴付きの被削材の断続加工や鍛造材、鋳造材の加工に適している。
標準価格は、次の通り(代表型番)。「SNMM250732-HM MC7125」が4990円、「DCMT070204-MM MC7115」が1000円、「WNMG06T312-MA MP7135」が810円(いずれも税抜価格)。
その他、4月に同時発売された新製品を以下に紹介する。
■高機能超硬エンドミル“SMART MIRACLEエンドミルシリーズ”にロングネックタイプ74アイテムを追加
■転削加工用コーテッド超硬材種“MV1000シリーズ”に132アイテムを追加
■刃先交換式旋削工具“XBシリーズ”を発売
■鋼旋削加工用CVDコーテッド超硬材種“MC6100シリーズ”に低切込み高送り仕上げ加工用「FPHブレーカ」インサートを追加
■小物高精度部品加工用浅溝入れインサートに「MT2015」「MS7025」の68アイテムを追加
■小物高精度加工用ISOインサートに微小切込み加工用「FSFブレーカ」など415アイテムを追加
令和7年度入社式 各地で開催
ダイドー
ダイドー(社長=山田貞夫氏〈当時、現会長〉、本社=名古屋市中村区)は3月28日、DKSグループの令和7年度入社式を本社に隣接するダイドーカドービルディング5階会議室で午前10時より行った。新入社員47名は来賓や同社の役員・幹部らが見守る中、希望に満ちた表情で式に臨んだ。
冒頭、山田社長が挨拶で「新入社員の皆さん、入社おめでとうございます」と祝いの言葉を述べ、「皆さんは私共が取り扱っている商品をしっかり覚えて、お客様に紹介し、買って頂くのが仕事。今後の活躍を期待しています」と激励した。
来賓祝辞では、中野優THK常務執行役員が、アーティスティックスイミングの指導者である井村雅代さんの『心の才能』という言葉を紹介。「上手くいかなかった時に、心の才能が無い人は『自分には向いていないのだ。辞めてしまおう』と考える。心の才能がある人は『私の努力が足りなかったんだ。もっと努力しよう』と考えていく。心の才能をある程度数値化したのがEQ(心の知能指数)で、これは鍛えることができる。EQ値を上げて、将来THK製品をたくさん売って頂きたいと思います」と述べた。
来賓の浜口誠一CKD執行役員は「会社として今大事なことは、働きやすい環境づくりと働きがい。ダイドー様は、スマートオフィス化を進めて働きやすい環境づくりをされている。働きがいにおいても、DXなどで業務の効率化を図るとともに、色々な人材プログラムで人材育成にも取り組んでおられます。本当に幸せな会社にお入りになられたと思います。皆様のこれからの活躍を祈念します」と祝辞を述べた。
続いて、田中慎悟ダイドー専務(当時、現社長)が「この日を心待ちにしていました。これからこの47人と、私共グループを入れると1千人程の社員がいるので、一緒により会社を良くできるよう頑張っていきたいと思っています。新入社員の社会生活を前向きに頑張ってもらえるように私たちも協力しますので宜しくお願いします」と歓迎の言葉を贈った。
新入社員を代表して柴田享也氏(東京電機大学卒)が「メカトロニクスの専門商社の社員として1日も早く会社に貢献できるよう、体当たりで頑張ります」と決意表明し、社会人としての新たな一歩を踏み出した。
三菱電機 名古屋製作所
敷地内に植えられた桜がいよいよ見頃を迎えた4月1日、三菱電機名古屋製作所(所長=田中貴久氏)ならびに三菱電機産業メカトロニクス製作所(所長=大塚亨氏/所在地¥文字(G0-935A)いずれも名古屋市東区)は三菱電機名古屋製作所E1棟A・Bホールにて午前9時より入社式を執り行った。2025(令和7)年度の新入社員(25年度生産基幹研修生)は43名。真新しいスーツで身を包み少し緊張した面持ちではあったが、その眼差しは自分たちの未来への希望で輝いていた。
自身もこの日が着任初日だという大塚亨産業メカトロニクス製作所長は43名の新入社員に向けて「名古屋製作所・産業メカトロニクス製作所は三菱電機を代表する製作所であり、未来に向かって大いに発展できる可能性を秘めた製作所ではありますが、今後、さらにグローバル化が進み、より変化への追従を求められるなかで、当所の持続的な発展は、ここに居る皆さん一人ひとりのパフォーマンスの向上にかかっています。当社のコミットメントである『Changes for the Better』を常に意識し、何事にも恐れぬチャレンジ精神を持って技術・能力・知識の向上に邁進してください。今後の名古屋製作所・産業メカトロニクス製作所の発展に皆さんが大いに力を発揮されることをお願いいたします」と祝辞を述べていた。
新入社員43名は、今後1年を掛けてモノづくりの基礎やビジネスマナーから、同社の製造現場で必要なあらゆる技術を学んでいく。女性新入社員のひとりは「モノづくりが好きで、その方面で仕事ができたらいいなと思うようになり、三菱電機に入社が決まった時は本当に嬉しかったです。自分の行動で誰かを幸せにしたい、そんな気持ちで社会人として頑張っていきます」と元気に答えてくれた。
DMG森精機
DMG森精機(社長=森雅彦氏、東京グローバルヘッドクォータ=東京都江東区)は4月1日、同社伊賀事業所(三重県伊賀市)にて入社式を執り行った。
森社長は訓示で、経営理念にある『グローバル・ワンを目指す』とは「当社の工作機械を長年使用されるお客様が、買い替えの際や機械加工で課題をお持ちの際に、まずDMG MORIに相談してみよう、と頼っていただける世界中でお客様のパートナーであるという意味です。また、工作機械業界において、技術、サービス、社員への待遇の良さ、株主からの評価、それぞれで一番となることです」と説明。「MX(マシニング・トランスフォーメーション)を推進し、現在全世界で稼働する500万台の工作機械を高度な同時5軸・複合加工機を用いて工程集約し、2050年までに100万台に置き換えることが当社のミッションです」と方針を示した。
また、工作機械は資本財であるとし「平均で20年以上、皆さんが新卒で入社して定年退職するまでと同じくらいの期間、動き続ける工作機械もあるほど息の長い商売です。過去の歴史と、長期にわたりお使いいただくという時間感を学んで欲しい」と奨励するとともに、「インターネットやAIの時代において、基本的なリテラシーに加えて、理解する力、自分の言葉で伝える力がますます重要になっています。データの活用をはじめ、最新技術の使いこなし、各要素という面においても、デジタルネイティブの皆さんには大変期待しています。感度を高めて、興味関心の幅を広げてもらえればと思います」と話した。
岡谷鋼機
岡谷鋼機(社長=岡谷健広氏、本社=名古屋市中区)の入社式は4月1日午前9時より本社ビルにて開かれ、岡谷社長が新入社員に向けて訓示した。
岡谷社長は社会人の心構えとして、①社会人としての自覚と自立する
努力②3つのC(Challenge,Communication,Cooperation)③三現主義(現地・現物・現人)の徹底を促した。
また、同社の企業風土、企業理念などについて次のように説明した。
(1)歴史と企業風土…1669年にこの地で創業以来、江戸から令和まで6つの時代に亘り、社員一人ひとりが真面目に努力を重ね、時代の変化に向き合い、今日に至ります。先輩たちにより築かれた信用を大切に、会社と仕事に誇りを持って正々堂々と仕事をしてください。
(2)企業理念「ものつくりに貢献するグローバル最適調達パートナー」…国内外の多くの製造業、社会インフラに対し、仕入先と販売先の間に立ち商社機能を発揮する、またそのことを通じて地域社会の発展に貢献することが我々の使命です。
(3)多様性…10の営業本部での多岐に亘る事業を展開、また世界23カ国で78の子会社、連結人員6477名の企業集団を形成しています。多くの世界の仲間と協力しながら仕事を進め、世界を舞台に大きな夢を描いて仕事をしてください。
「オートマチックファクトリー」
3周年記念イベント盛況
ダイドー リニューアルした施設内を披露
ダイドー(社長=山田貞夫氏〈当時、現会長〉、本社=名古屋市中村区)は3月5、6の両日、同社三河支店(愛知県安城市)に併設されている産業ロボット実験施設「ダイドーオートマチックファクトリー」のオープン3周年記念イベントを開催した。顧客を招いて新展示機の見学や各種セミナーなどが行われた。
同施設では、製造や物流の自動化・無人化ラインを展示。一流メーカーのロボットと周辺機器を取り揃え、搬送・組み付け・塗装・検査など様々な生産ラインを稼働した状態で見ることができる。また、実際に作業を行う実証実験にも対応している。
今回大幅にリニューアルし、FANUCの新型ロボット制御装置R-50iAをはじめ、各社最新AMR(HIKROBOT、YOUIBOT)、ヤマハ発動機の7軸協働ロボット、ヒューマノイドロボットが新たに実働展示されていた。
また、同イベント限定の即席ブースに6社が出展し、自動化に関連する各社製品・技術をアピールした。
4階セミナールームではロボットメーカーらによるセミナーが開催され、いずれも好評を博した。初日はレナトスロボティクスが「世界最高効率の自動倉庫システム」、プリファードロボティクスが「カチャカプロ(小型で低価格な搬送ロボット)」について、2日目はMech-Mindが「Mech-Eye LNX-8000シリーズ(3Dインラインプロファイル測定器)」、THKが「OMNIedge(製造向けIoTサービス)」について説明した。
リニューアルされたカフェスペースでは、ロボットと簡易AMR「カチャカプロ」によるコーヒーの提供が行われ、ロボット活用の一例が示された。
第83回愛機工親善野球大会
Bゾーンは東陽Bが優勝
Aゾーン、井高連覇
愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)の第83回親善野球大会(福利厚生部主管、部長=矢野茂雄氏・滝川物産社長)の決勝戦が3月15日、草井球場(江南市緑地公園内野球場)で行われ、Aゾーンは井高が強豪新栄商会を3対1で破り2年連続優勝を果たした。Bゾーンは東陽Bが岡谷鋼機に逆転勝利し8対5で優勝した。
東陽Bと岡谷鋼機は、次回第84回大会よりAゾーンに昇格となる。
試合結果は次の通り。
■第1試合・Bゾーン決勝(午前8時30分開始)
岡谷鋼機 002111=5
東 陽 B 00107ⅹ=8x
■第2試合・Aゾーン決勝(午前10時30分開始)
井 高 000003=3
新栄商会 000100=1
試合終了後に行われた表彰式は梅村龍盛理事(梅村本店社長)の司会で進められ、髙田研至副理事長(井高社長)が「選手の皆さん、お疲れさまでした。野球の日程が延びてご迷惑をかけましたが、4月から始まる第84回の大会では組合としても日程を何とか堅持して、今年中には終わりたいと思っています。本当に良い試合を見せて頂きました。ありがとうございます」と挨拶。
大会実行委員長の矢野福利厚生部長は、大会運営に協力した組合関係者、審判団らに感謝の意を示した後、選手に向けて「皆さんの情熱あふれるプレーがこの大会を更に意義深いものにしてくれたのではないかと思っています。次回大会も皆さんで安全第一でプレーし一緒に盛り上げて頂きますよう宜しくお願いします」と述べた。
優勝・準優勝チーム並びに個人賞各位の表彰が行われ、閉会した。