第2915・2916号 令和7年3月2・9日

10月開催のMECT2025をはじめ
組合員の期待に沿える事業を展開
愛機工 2025年新年賀詞交歓会開く


 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は、1月28日午後6時より名古屋市中区のANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋において、2025年新年賀詞交歓会を開催した。組合員、賛助会員、来賓ら合わせて約400名が一堂に会し、新年の幕開けを共に祝った。
 今年の新年賀詞交歓会は東支部(支部長=安藤義和氏・安藤専務取締役)が運営を担当。三木喜昌理事(三起工機社長)の司会進行により開会した。
 冒頭、水谷理事長が挨拶で「皆様と共に穏やかな新しい年を迎えられたこと、まずもって心からお慶び申し上げます」と述べた後、国内外の動向に触れ「アメリカで第2次トランプ政権が始まり、世界情勢は今後激変していくと思う。日本経済にとっても景気後退が懸念される。日本の自動車業界の再編も大きな話題となっており、まさに想像しえない新しい時代がやってくるかもしれない」と話した。
 また、今年最大の組合事業であるメカトロテックジャパン(MECT)2025について「組合の共催で10月22~25日の4日間、ポートメッセなごやにて開催される。お陰様で昨年11月の募集開始からわずか2週間で満小間となるほどの出展者を集めることができた。現在、主催のニュースダイジェスト社と共に鋭意準備を続けているところ。ご期待いただきたい」と報告。全機工連の事業として、2月18日に中部ブロック会議が四日市で、11月4日に3年に一度の全国大会が東京で開催されることも紹介し、組合員の参加を呼びかけた。
 来賓挨拶では、愛知県の髙木利典経済産業局中小企業部商業流通課担当課長が大村秀章知事の祝辞を代読。その中で「愛知県では、昨年3月にフルオープンしたジブリパークに続き、10月には国内最大のスタートアップ支援拠点『ステーションAi』がグランドオープンを迎えた。今年の3月からは、愛知万博20周年を記念して『愛・地球博20祭』を開催する。また、7月オープン予定のIGアリーナ、2026年の愛知・名古屋アジアパラ競技大会、2028年の技能五輪国際大会などのビッグプロジェクトが続く。これらを着実に進め、世界中から最先端の技術、サービス、人材を愛知に呼び込み、新たなイノベーションを次々と創出することで、更に人材が育ち集まってくる。そうした人材の好循環を生み出し、更なる愛知の成長に繋げていく」と県の取り組みが紹介された。
 乾杯に際し、髙田研至副理事長(井高社長)が「先日、トヨタ自動車が今年の生産台数について内需340万台という相当大きな計画を立てられた。我々の業界にとっては大きなプラスになる話ではないかと思う。巳年は変化の年、そして発展の年。色んな事で自分を変えていく年だそうだ。是非、我々も変わって、本当に魅力ある業界へと全体で変えていきたい。組合員・賛助会員の皆様には組合活動に対するご協力をお願いしたい」と挨拶。同氏の発声で乾杯した。
 祝宴では今年度加入した賛助会員の紹介があり、和やかな雰囲気の中、出席者の懇親が深められた。
 中締めで、森田乾嗣副理事長(モリタ社長)が「やはり、元気は愛知から発信しないといけない。今年はMECT2025の年でもある。我々商社と賛助会員であるメーカー様が一体となって、愛知から景気を良くしようという思いで今年一年、頑張りたい」と挨拶し、一丁締めでお開きとした。

新春の宴、和気あいあいと
今後の組合事業への積極参加を呼びかけ
愛鋲協 令和7年新年賀詞交歓会開催


 愛知鋲螺商協同組合(理事長=大野正博氏・中部製作所社長/以下、愛鋲協と表記)は1月24日、名古屋市熱田区金山町にある「名古屋コーチン・旬采 一鳳(いちおう)金山本店」で『令和7年新年賀詞交歓会』を開催した。この日は組合員ら16名が参加し、和気あいあいと新年の挨拶を交わしていた。司会進行は鈴木憲一副理事長(エフシーテック社長)が務めた。
 開会に先立ち、大野理事長は「今年は巳(ヘビ)年ということですが、ヘビはカラダが大きくなるにつれて脱皮を繰り返し、成長していく生き物です。我々も今年はちゃんと変化し、脱皮して伸びていかなければいけません。さて、80年サイクルという言葉をご存じでしょうか。今年はその80年目にあたるそうです。武士の世の中からのスタートが起源だそうで、今から80年前というと第二次世界大戦が終戦を迎えた年であります。あの敗戦から80年、今では皆さんのように海外で活躍されている方も多くいらっしゃいます。今年訪れるであろう変化は、おそらく自由主義から保護主義へ、少し自国を中心とした政治や国造りにシフトするだろうと言われています。資本主義もある程度まで行きつくしてしまって、本当に今は幸せなのだろうかと疑問に思う方もいらっしゃるようです。これからどんな変化が見られるのか、私は今からとても楽しみにしております。その変化を皆さんと共に楽しんでいきたいと思います。理事長として無事4回目の新年会を迎えることができました。これも皆さんのご協力のおかげです。この場をお借りして感謝申し上げます」と挨拶のなかで語っていた。
 続いて、小倉正嗣副理事長(小倉商店社長)が「今日ここにお集まりの皆さまの健康と各会社さまの繁栄を祈願いたしまして乾杯!」と声高らかに音頭を取り、愛鋲協の新年賀詞交歓会が幕を開けた。
 こだわりの名古屋コーチン料理を堪能しつつ話に花を咲かせていた参加者一同だったが、宴もたけなわとなったところで土方博之理事(金城螺子製作所専務)が「皆さんお疲れさまです。今日は若干人が少なく寂しい感じもありましたが、これからは皆さんと一緒に盛り上げて、組合員全員が参加できる雰囲気を作っていきたいと思います。一人ひとりが身近なところで声を掛け合って、どんどん参加者を募る活動も必要です。人が増えれば増えるほど組合の価値も上がっていきますので、次の事業は総会ですが組合員全員が参加するよう、皆さんもよろしくお願いします」と中締めの挨拶をし、最後は一丁締めで散会となった。

静岡県の課題に対し新たな団結を
2025年賀詞交歓会を開催
静岡県管工機材商組合 正・賛助会員が参集し盛会に


 静岡県管工機材商組合(理事長=大村敏之氏・大村商会社長)は、1月22日午後4時より静岡駅前のグランディエールブケトーカイにて2025年賀詞交歓会を開いた。正・賛助会員が集い、新年の幕開けを祝った。
 野村勝也理事(野村商店社長)の司会進行により開会。
 冒頭、大村理事長が「昨年の能登半島地震からのスタートと比べると、今年は穏やかな正月を迎えられた。年末から国内政治が少数与党になったことやアメリカの新たな大統領のことでメディアがざわついているが、私は静岡県のことを少し話したい。東海道の大動脈、関東圏からも中部圏からもちょうど真ん中にあり、その交通の良さがコロナ禍を境に、色々な業界でここにいなくても仕事ができるという動きになっているのではないかと肌で感じている。私たちは非常に住みやすく程々経済の良い地域だと感じているが、逆に言えば攻められやすい地域と言える。これが、この先の静岡県の課題だと考えている。現在正会員は32社おり、当然ながら同業者ということで現場では戦う場面もあると思うが、県外から来たところに対して、もちろん健全な商売なら構わないが何かあった場合、新たに団結できたらと思っている。是非ここにいる賛助会員の皆様も“静岡ファースト”でお願いしたい」と挨拶した。
 来賓紹介に続いて、挨拶に立った一般社団法人全国管工機材商業連合会の橋本政昭名誉会長(橋本総業会長)は、米国の第2次トランプ政権の動向や国内外の情勢、業界を取り巻く環境などについて詳細に説明。「不透明で何が起こるか分からない時代になった。情報をしっかり取り、その時々で的確な対応をすることが大切」と強調した。
 次いで、メーカーを代表して堀田康之キッツ会長が「静岡組合は結束をもって情報を交換し仲良くやっていくというのが根底にあり、これが重要だと思う。この一年、我々ができることはしっかりやっていこうと思っているので、引き続きご支援をお願いしたい」と述べて祝辞とした。
 商社を代表して金戸俊哉オータケ社長が「昨年、弊社の静岡支店は50周年を迎えることができた。これも皆様のおかげであり、御礼を申し上げたい。2期目のトランプ政権が始まり不確実性が高まる中、国内では人手不足や人件費の高騰、輸送コストの上昇と経営を取り巻く環境が非常に厳しくなっている。正に、この一年が正念場になるかと思われる。今年は巳年。降りかかる困難に柔軟に対応しながら、次の成長につなげる年にしたい」と挨拶し、力強く乾杯の音頭をとった。
 和やかに祝宴が進み、最後に中村徹郎TOTO執行役員中部支社長の「大変厳しい時代だが、今年も一年どうぞ宜しくお願いします」との言葉と一丁締めでお開きとした。

時代のニーズに対応する組合へ
2025年新年賀詞交歓会開催
三重県機械工具商組合 66社95名が参加


 三重県機械工具商組合(理事長=山田浩氏/コジマ・フジ通商社長)は1月21日午後6時30分より、都ホテル四日市(所在地=三重県四日市市安島)にて2025年新年賀詞交歓会を開催。組合員や賛助会員ら66社・95名が参加し、新年の挨拶を交わした。この日の司会進行は、戸谷真基同組合理事(常盤機工社長)が務めた。
 開会に先立ち、山田理事長は挨拶のなかで「今年の1月17日で阪神淡路大震災から30年が経ちました。昨年は年初の能登地方での地震に始まり、自動車業界の問題や政治の話題などでも持ちきりな一年でした。昭和と令和の時代の違いやコンプライアンス意識の違いをテーマにしたドラマが昨年流行りましたが、そのドラマを観るたびに昭和・平成・令和の時代の流れ、変化を実感していました。我々機械工具商も時代のニーズに即した商品、情報、サービスなどを提供し続けていかなければ、いつか時代に取り残されるものと思っております。我々自身が時代に対応していくことが必要不可欠です。そうした考え、スタンスで、今年も当組合を皆さんと共に盛り上げていけたらと思っております。また、今年度(2024年度)は組合事業の開催予定がまだありますのでそちらもぜひよろしくお願いします」と、今年の抱負と意気込みを語っていた。
 続いて、坂井俊司全機工連(全日本機械工具商連合会)会長(NaITO社長)が登壇。「現代は変化が問われる時代、非常に難しい時代だなと実感しております。米国ではトランプ大統領に変わり、世界の政治情勢も変化してきています。こんな時代だからこそ我々はただ指をくわえて待っているのではなく、新しいことに対応していく、チャレンジしていく姿勢を見せることが重要だと思っております。さて、11月には全機工連全国大会(担当/東機工)を東京国際フォーラムで開催する予定となっております。講演会の内容など詳細が決まり次第ご案内させていただきますので、多くの皆さんのご参加をお待ちしております」と挨拶し、乾杯の音頭をとった。

2024年(暦年)の工作機械受注額
前年比0.1%減の1兆4851億円
日工会 2024年受注実績の概要を公表


 日本工作機械工業会(日工会、会長=稲葉善治氏・ファナック会長)が1月28日発表した2024年(暦年)の工作機械受注額は、前年比0・1%減の1兆4851億円で、2年連続の減少となった。年後半からの回復が期待された内需の半導体関連、自動車関連需要が見られず調整局面が続いた一方、外需では、中国が持ち直しの動きを見せ、北米は堅調さを維持した。これにより結果的に受注総額は前年並みを確保し、過去8番目に高い受注額を記録した。受注額全体に占めるNC工作機械の比率は98・4%と前年比横ばいで、9年連続して98%を超えた。
 同会がまとめた「2024年(暦年)工作機械受注実績の概要」によると、受注総額の内訳は内需が前年比7・4%減の4415億円、外需が3・4%増の1兆436億円。外需比率は前年より2・4pt上昇して70・3%となり、暦年実績として初めて70%を上回った。
 【内需の動向】
 2024年の内需は、2年連続で減少し、4年ぶりに4500億円を下回った。EV関連投資や半導体関連投資の回復が期待されていたものの本格的な回復は見られず、2023年後半からの調整局面が続く形となった。
 業種別では全11業種中6業種で前年比減少。主要4業種は、「航空機・造船・輸送用機械」が20・1%増の242億円となったほかは、2年連続の減少だった。特に、「一般機械」は11・1%減の1810億円、「自動車」は9・5%減の910億円と4年ぶりに2000億円、1000億円をそれぞれ下回った。その他の業種でも「その他製造業」「電気機械」が1割を超える減少となった。
 【外需の動向】
 2024年の外需は、2年ぶりに増加し、4年連続で1兆円を超え、過去3番目の受注額となった。欧州が低調に推移した一方、アジアでは中国を中心に回復傾向を示し、北米も底堅く推移したことから、月平均870億円と総じて堅調な水準を維持した。
 地域別では、アジアが前年比21・0%増の5172億円と2年ぶりに増加し、過去4番目の受注額となった。このうち東アジアは21・8%増の3895億円で、韓国、台湾、中国が軒並み二桁の増加だった。特に中国では、不動産バブル崩壊による経済の不安定化による需要の低下が懸念されたものの、補助金政策の効果もあって持ち直し、その後もEVやIT関連の大型受注が加わって高水準の受注が継続し、23・0%増の3371億円となった。その他アジアは、前年から好調が続くインドで年後半からIT関連投資が拡大し25・6%増の642億円と2年連続で過去最高額を更新したほか、ベトナムでもIT関連投資が見られ、全体では18・5%増の1277億円と2年ぶりに増加し、過去2番目の受注額となった。
 欧州は、ウクライナや中東などの地政学リスクに、エネルギー問題や金利高等の影響が懸念される中にあっても、2023年までは堅調水準を維持していたが、2024年入り後はドイツをはじめEU主要国を中心に弱含み、欧州のすべての国・地域で前年割れとなった。ドイツが26・8%減の414億円、イタリアが27・0%減の240億円とともに2割を超える減少となったほか、スイスでは57・0%減の64億円、東欧が39・3%減の13億円など大幅な減少を示した。
 北米は、4・5%減の3062億円と2年連続で減少したが、3年連続して3000億円を超え、過去4番目の受注を記録した。5・2%減の2673億円となったアメリカは、日本と同様、自動車関連の需要に勢いが感じられないものの、大手企業の受注が下支えした一般機械や電気・精密が堅調だったほか、航空宇宙関連では大型受注が多くあり、航空機・造船・輸送用機械の受注は過去2番目を記録した。カナダは、3・0%減の193億円と4年ぶりに減少したが、前年に次ぐ過去2番目の受注を記録。メキシコは5・3%増の197億円と4年連続で増加した。
 【機種別の動向】
 受注額を機種別(含むNC機)で見ると、全11機種中7機種で前年比減少となった。
 旋盤計は前年比3・5%減の4893億円で、4年ぶりに5000億円を下回った。内訳では横形が3・2%減、立て・倒立形が7・9%減とともに減少。一方、旋盤計における「うち複合加工機」は6・2%増となり、生産効率化、省人化のニーズが高いことを裏付ける結果となった。旋盤計に占める複合加工機の割合は46・3%と前年から4・2pt上昇し、初めて45%を超えた。
 マシニングセンタは2・6%増の6310億円で2年ぶりに増加したが、2年連続で7000億円を下回った。立て形が6・5%増、その他が13・4%増と増加した一方、横形は6・4%減だった。マシニングセンタ計における「うち5軸以上」は4・5%増の1645億円で、受注総額が過去最高だった2018年を上回った。
 【販売額】
 2024年の販売額は、前年比5・6%減の1兆5262億円と4年ぶりに減少したが、高い受注残高を背景に販売は引き続き高水準で推移した。
 【受注残高】
 2024年末の受注残高は、前年末比2・3%減の7678億円と2年連続で減少したが、4年連続で7000億円を上回った。受注が調整局面入りし、部品不足が徐々に解消する中で、2022年10月に9201億円まで膨らんだ受注残高は、2023年11月に8000億円を下回ったものの、引き続き高いレベルにある。当該年末の受注残高を直近3カ月(2024年10~12月期)の販売平均で除した「受注残持ち月数」は5・6カ月で前年末から0・2カ月低下した。

大阪で開催の全国大会を盛り上げ
3年後の名古屋につなげたい
名古屋伝動機商組合 2025年新年会を八雲で開催


 名古屋伝動機商組合(理事長=岩田典之氏・イワタ社長)の新年会が1月23日、名古屋市東区にある八雲を会場に午後6時30分より開かれ、組合員ら約20名が参加した。太田廣の石見氏と落合の可知氏が当番幹事を務めた。
 冒頭、岩田理事長が「通常ならば寒い時期だが春の陽気のような日となり、皆様と顔を合わせて新年会を開催できることを有難く思う。今年は伝動機商組合の全国大会が大阪で開催される。本来は名古屋開催の番だったが、2025年大阪・関西万博の開催にあわせて大阪で行うことになった。3年後は名古屋なので、おもてなしができるよう準備し、名古屋組合も盛り上がっているところを見せていきたい。産業界に携わっていく我々は、これから色々なことが起きてくる中で重要な役割を担っていくことに自信を持って、業界を盛り上げていければと思う。今年の干支の乙巳(きのとみ)は運の良い年と言われているので、それにあやかり脱皮し前進していきたい」と挨拶。
 続いて長村康義副理事長(長村商店社長)が「今年のメイン行事は大阪での全国大会と万博見学。今回参加者も非常に多く、全体で盛り上げていきたい」と述べて乾杯の音頭をとった。
 祝宴では和やかに賀詞交換などが行われ懇親を深めた。また、総会を4月23日に東京第一ホテル錦で開催することも告知された。
 最後に大矢顕理事(大矢伝動精機社長)の「皆様と美味しいものを食べたいと思い、こちらの八雲を提案させていただいた。これからの組合でこのような場も貴重ではないかと思う。今後の活動につなげていきたい」との言葉と一丁締めで散会となった。

タンガロイ4期連続の増収増益
100年企業に向けた基盤づくりへ
中部タンガロイ特約店会 新年賀詞交歓会を開催


中部タンガロイ特約店会(会長=水谷彰宏氏・東亜機工社長)は、1月14日午後6時より名古屋マリオットアソシアホテルにて新年賀詞交歓会を開いた。
 冒頭、水谷会長が年頭にあたって挨拶。2期目のトランプ政権が始動する米国やEV、国内自動車メーカーの動向など不透明な点が多い現状に触れ「しっかり先を見ながらやっていきたい。タンガロイ様には他社との勝負に勝てる商品を作っていただくことを期待する。また、代理店様には販売店に対するフォローもお願いしたい」と述べた。
 続いて木下聡タンガロイ社長が挨拶で、昨年を振り返り「世界景況は、自動車産業が主のドイツ、イタリアなどヨーロッパが非常に厳しいという感想。一方で北米は比較的コロナ後良かったが、年末にかけてやや悪化。中国は依然として回復が遅れている。その中で各メーカーはインドに注目している。日本国内では、自動車の国内生産台数が前年割れだったことに加え、工作機械も内需が前年割れと2つの大きな産業が前年割れしている中で、私どもの受注への影響も大きかった。切削工具業界では内需が前年比横ばい、輸出は+3~4%だった」とした。
 タンガロイの決算(2024年12月期)については「売上が全体で前年比+5%。国内に関しては+4%と業界より良い状態で、皆様のおかげによりシェアをアップできた。海外は+6%だった。中部は自動車産業に紐付いているユーザーが多いため苦戦したが、年末に前年と同水準(±0)まで追い込んでいただいた」と感謝し、4期連続の増収増益を報告した。
 また木下社長は、売上増に対応するための増産スペース確保および地震対策として、いわき工場に約6400㎡の新工場を建設(今年10月竣工予定)していることなども報告。「タンガロイは1934年12月に特殊合金工具株式会社として創業し、昨年12月に90周年を迎えた。100年を超える企業にするための強靭なベースを作りたいと思っており、今年も皆様のご協力をいただき邁進してまいりたい」と話した。
 賛助会員を代表して挨拶に立った髙田研至井高社長は「色々な所で、モノづくりのやり方を変えていく必要があると話をさせていただいている。日本の生産性は先進国の中で低い状況で、デジタルやAIを使った工場運営などを日本はどんどん進めていかなければならない。特に中小企業は遅れており、皆様と共にそういう時代になってきたことを声高らかにお客様にPRして需要を喚起していきたい」との考えを示した。
 乾杯に際し、石原清延中部タンガロイ特約店会副会長(石原商事会長)が「タンガロイ様の目標である国内シェア1位を目指してタンガロイ、代理店、特約店会の皆様が力を合わせて取り組み、新たに就任された宮本徳人中部支店長を盛り上げていけるよう頑張りたい」と挨拶し、乾杯の音頭をとった。
 賀詞交歓や大抽選会で懇親を深め、松本憲幸タンガロイ営業本部長の挨拶に続いて、宮本新中部支店長が「2025年、市場はシュリンクしていくことが予測されるが、我々としては他社から勝ち取りマーケットシェアを伸ばすことで売上を上げていく。中部タンガロイ特約店会の皆様と一緒に成長していきたい」と決意を述べた。
 加藤晴彦中部タンガロイ特約店会幹事(新栄商会専務)の「今年の干支の乙巳(きのとみ)は『努力を重ね、物事を安定させていく』ような年と言われる。また、巳年は再生と変化、脱皮を繰り返すことから、柔軟に発展していく年になると考えられているそうだ。タンガロイ様を筆頭に、特約店・賛助会員の皆様の発展を祈念する」との言葉と一丁締めで散会した。

正会員・メーカーら43名参加
ざっくばらんに情報交換
名機工同友会 新年情報交換会開催


 名機工同友会(会長=和久田修志氏・三和商事社長)は1月16日、名古屋市中区の東京第一ホテル錦にて『新年情報交換会』を開催。正会員21名と仕入先メーカーら22名が集まり新年の挨拶を交わした。開会に先立ち名機工同友会1月例会が開催され、その場で今後の2025年度事業の日程が確認された。名機工同友会総会は、2025年5月に開催予定だ。
 徳永和也名機工同友会幹事(徳光社長)の司会進行で開会した『新年情報交換会』。和久田名機工同友会会長は「本日初参加の方もいらっしゃいますので少しご説明させていただきますが、名機工同友会は1962年に設立されました。今年で63年目を迎えた歴史ある会です。今、正会員数は24社です。私が会員になったのは2001年ですので今年で24年目となり、干支が2回りしました。入会した年が巳年で、初参加となった新年会の席で初めて挨拶させていただいたことを思い出し少し感極まっているところですが、名機工同友会会員の皆さんは今では2代目、3代目に変わりつつあり、さらに、新しく入会していただいた方もいらっしゃいます。皆、この業界で非常に活躍している方ばかりですが、とても気さくで、また、ヘビが脱皮をするかのように殻を破って新しい道を拓いていく、そんなメンバーです。さて、巳年はいろんなことが起こる年だと言われています。再生そして変化が起こると言われています。名機工同友会も再生、変化を繰り返しながら、これからもずっと有意義で意味のある、楽しい“良い”会にしていきたいと思っております。この業界は今年もなかなか厳しいと言われておりますが名機工同友会の会員は皆、元気です。変化・成長・進化していく会でもありますので、今日この場ではざっくばらんにいろんなお話をしていただいて、ぜひ“良い”アピールをしていただきたいと思います」と参加者に向けて年始の挨拶を述べた。
 続いて、乾杯の挨拶に服部嘉高名機工同友会幹事長(服部商会社長)が登壇。「今年は何が起きるか分からないなどと、いろんなところで言われております。ですから、“備えあれば憂いなし”を忘れず、何が来ようが何が起きようが、この名機工同友会会員の私たちは前だけを向いて行動しています。本日ご列席の仕入先さま、メーカーさまが存分に拡販できるチカラのある販売店が集まっている会が名機工同友会だと皆さまにご認識いただける今日の新年会を思いっきり楽しみましょう」と挨拶、乾杯の音頭をとった。
 参加者全員の自己紹介タイムなどで大いに盛り上がったところで宴もたけなわとなり、最後に近藤幹浩名機工同友会副会長(大東通商社長)が中締めの挨拶をし、三本締めで散会となった。

今年も情報交換を密に
ざっくばらんに親睦深める
名古屋ポンプ組合 令和7年新春交歓会開催


 名古屋ポンプ組合(代表理事=竹田隆一氏・中京製作所社長)は2月7日、名古屋市中区の名古屋東急ホテルで『令和7年新春交歓会』を開催。正会員やメーカー賛助会員ら34名が出席した。幹事は浅野洋吉氏(組合事務局担当/浅野製作所社長)が務め、司会進行は髙木繁年氏(岡善製作所社長)が務めた。
 会に先立ち、竹田代表理事が「私が名古屋ポンプ組合の代表理事を仰せつかってから、途中、コロナを挟みましたが7年ほど経ちました。当組合は手押しポンプの製造から始まっております。今年で創立65年くらいかと思うのですが、始まりがいつだったか実はよく分かりません。当時、手押しポンプを作っていた会社の2代目経営者とかが集まってこの組合を作っていますから、組合員の中には創業100年以上の歴史を持つ会社さんもあります。私ども中京製作所はまだたった79年しか経っておりません。岡善製作所さんは創業126年と聞いております。余談ですが、長久手市にある某テーマパークの、ある施設には手押しポンプが2台設置されています。名古屋市に本社を置くメーカーさんが納入されたのですが、あれは、まだ残っていた昭和30年代当時の型を使って極力当時風に仕上げるために錆まで見事に再現しています。さて、本日は大阪から九喜ポンプ工業の九喜社長にお越しいただいております。皆さん今日はざっくばらんに大いに盛り上がって楽しんでください」と挨拶。
 賛助会員を代表して、井上一実川本製作所名古屋支店長が「昨今、原材料高騰などの事情から価格改定や納期遅延などでご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした。最近では原材料なども調達できるようになりつつあり、ある程度、納期に関しましては皆さまのご希望通りに納入できつつありますが、まだ一部製品に関してはご迷惑をお掛けしているものもあります。引き続き、納期に関しては努力してまいりますのでよろしくお願いします。さて、私は2年前に名古屋に着任しましたが、それまでもいろんな所に転勤しておりました。ですがこの会のようなところに参加したことは無く、今日ここにお邪魔して、これだけ盛大に開催されていることに驚きました。今日は、すべての方と親睦を深めたいと思います」と挨拶。
 九喜延之大阪ポンプ卸商組合会長(九喜ポンプ工業社長)は「大阪ポンプ卸商組合の会長を務めさせていただいております。また、大阪管工機材商業協同組合では副理事長を仰せつかっております。ここにお集まりのポンプ業界や管工機材業界で働く皆さまと、今日は情報の交換はもちろん、懇親を深めて業界の発展に繋がればと思っております。9月11日から3日間、インテックス大阪で『第22回管工機材・設備総合展』を開催します。愛知の展示会とは違ったテイストで開催しますので、お時間がございましたらぜひお越しください」と、大阪展示会の紹介を兼ねながら挨拶し、乾杯の音頭をとった。
 幻の焼酎やホテルディナーを堪能し、懇親を深めた2時間はあっという間に過ぎ、最後は徳美文悟マルティーポンプコンサルタント社長が中締めの挨拶をし、一丁締めで散会となった

クリーンルームでの重量物搬送を効率化
衛生安全を考慮した新しい
シュマルツ 手動搬送ソリューションが登場!


 真空機器専門メーカーのシュマルツ(横浜市都筑区)がこのほど、クリーンルームなど高い清浄度が求められる環境での重量物搬送をサポートする手動搬送システムの提供を開始した。
 この搬送ソリューションは、ハイジェニック真空バランサー「パルバック スプリント」と、パルバック・ステンレス製ジブクレーンで構成。両製品は、2022年にイギリスを拠点とするPalamatic(パラマティック)社がシュマルツグループに加わったことで新たに製品ラインアップに加わったもので、今回2025年より日本国内でも販売が開始される。
 主な特長は次の通り。
 ①クリーンルームクラスISO8/ISO9の環境で使用可能なため、食品や医薬品など高い衛生基準が求められる工程での重量物の取り扱いに最適。
 ②粉塵や雑菌が付着しづらい衛生的なデザインにより、搬送物の変質を防止。
 ③真空バランサーは工具を使わずに分解できるため、簡単かつ短時間で洗浄が可能。
 ④一体型フィルターでシステム内への異物の混入を防ぎ、外部からの汚染を防止。
 食品工場のクリーンルームでは、エアロック(気圧調整室)でのクリーンルーム用パレットへの荷物の積み替え作業や、クリーンルーム内での加工機械への材料投入など、様々な重量物を取り扱う工程がある。このような環境では、高い衛生基準を保ちつつ、作業員の負担を軽減し、作業を効率化するための搬送ソリューションが求められている。
 パルバック スプリントは、真空の力でワークの吸着と昇降を負荷なくスピーディーに行える装置で、クリーンルームなどでの袋やドラム缶、シュリンク包装品などの重量物の運搬作業に最適。ハンドルに備わった1つのレバーで荷物の吸着・解放及び上昇・下降を簡単に操作できる。真空ブロワを利用して真空を発生し、最大100㎏までの荷重に対応する。
 また、荷物の形状や性質にあわせた様々な真空吸着パッドやメカ式アタッチメントが用意されており、最適なアタッチメントを選択可能。真空パッドは、FDA(アメリカ食品医薬品局)準拠のシリコーンゴム製で、食品に直接触れる工程でも使用できる。
 パルバック・ステンレス製ジブクレーンは、真空バランサーで持ち上げた荷物のスムーズな水平移動が可能。錆びにくいステンレス鋼を材質に使用しており、構造も衛生面で最適化されている。作業内容や設置環境に応じて、柱の高さやジブの長さを個別に指定できる。
 パルバック スプリントとパルバック・ステンレス製ジブクレーンは、衛生的なデザインと高品質な素材を採用しており、清掃が簡単で汚れが付きにくい構造。この2つを組み合わせることで、クリーンルームでの安全で効率的な搬送作業を可能にする。
 横浜本社では、可搬重量50㎏タイプのハイジェニック真空バランサー「パルバック スプリント」をデモ機として用意している。実際に装置に触れ、操作性や機能性を確認できる。問合せは、横浜本社TEL045-565-5140、e-mail:info@schmalz.co.jpへ。
 日本語字幕付きの製品紹介動画も公開中。https://www.youtube.com/watch?v=2YaVLxDFfHA

ダイジェット工業 新製品紹介
 ダイジェット工業(社長=生悦住歩氏、本社=大阪市)は次の3製品を1月7日発売した。
「EXSKS05/07タイプ」にPLインサートを追加発売


 同社は、両面インサートで極限高送り加工を可能とする刃先交換式高送りカッタ「SKSエクストリーム05/07タイプ」(EXSKS/MEX形)に、低抵抗形PLインサートをラインナップ追加した。
 従来のPMインサートを使用しているユーザーより低抵抗刃形の要望が多数あり、低剛性機械での需要も見込まれることから、開発された。
 同製品は、強度重視のPMインサートの刃先強度を維持しつつ、シャープなエッジと切れ味に優れたブレーカ形状で低切削抵抗を実現。加工振動・発熱を抑制し、工具の摩耗進行を抑え加工寿命が向上する。
 材種はJC8050、JC8118を採用。炭素鋼、工具鋼、プリハードン鋼、高硬度材、ステンレス鋼、鋳鉄の、平面削り、ポケット加工、曲面加工、ヘリカル加工の荒加工に適している。
 標準価格は、SKSエクストリーム05タイプ用が1080円、07タイプ用が1510円(いずれも税抜き)。
「エアロチッパーミニ」に
新インサートを発売
 同社は、アルミ加工用刃先交換工具「エアロチッパーミニ」(AMX/MAM形)用インサートに、新たにDLCコーティング材種を追加した。
 微粒子超硬合金のノンコーティング材種「FZ05」のラインナップに加え、高性能なDLCコーティング被膜を有した材種の需要があり、開発された。
 新インサートは、超高硬度で耐熱性に優れたDLCコーティング被膜を採用。耐摩耗性および耐凝着性に優れたDLCコーティング被膜特性により、加工精度、加工寿命が向上する。アルミ加工に適している。
 材種はDN103。コーナRサイズはR0・2、R0・4、R0・8、R1・6、R2・0(計5形番)。標準価格は3180円(税抜き)。

「TA-EZドリル」に
プリハードン鋼用インサート


 同社は、インサート交換が容易で切削性能に優れる刃先交換式ドリル「TA-EZドリル」(TEZD形)に、プリハードン鋼用インサートを新たに発売した。
 同製品は、工具交換がインサートの交換のみで経済的。超硬ソリッドドリル「ストライクドリル」と同様の食いつき性に優れたシンニング形状「カーブシンニング(特許取得済)」の採用により、プリハードン鋼・焼入れ鋼(HRC52以下)の穴あけで安定した加工が行える。
 また、微小マージン巾(0・15㎜)および最適なホーニング形状の採用で、加工熱を抑制し加工寿命が向上。高硬度材の穴あけに適したコーティング材種「DH115」を採用した。
 サイズはφ13・5~20・5(計31形番)※φ15・3、φ15・9は近日発売予定。標準価格は8800円~9900円(税抜き)。

機械振興会館記者クラブ共同取材
チームフォワード竹田社長に聞く
「採用難の中で勝ち抜くスキルとは」


 機械振興会館記者クラブ(東京都港区)は昨年12月5日、人材コンサルタントでチームフォワード社長の竹田敬介氏を迎え、製造業で課題となる人材採用をテーマに共同取材を行った。
 同氏は、大手人材・広告企業「マイナビ」で10年以上の人材コンサルティングを経験。静岡県内の中途採用部門責任者として地方企業の採用支援に従事した後、教育研修事業部門の営業部長となり、日本を代表する大手企業への人材育成・組織開発のコンサルティング営業や組織マネジメントを行う。地元静岡にUターンし、転職エージェントで企業担当/キャリアアドバイザーを経験。その後、2022年にチームフォワードを創業した。同社では求人媒体運用、採用コンサルティング、組織コンサルティングなどを行っている(URL https‥//teamforward.jp/)。
 当日は、採用難の時代の中で勝ち抜くスキル、特に製造業で留意する点などについて伺った。
 要旨は次の通り。
 【採用市場の構造変化】
 この20年間で若者は4人に1人減っており、少子化は既に直接的な採用課題。コロナの2020年~22年は採用しやすい状況があり、その反動でここ1、2年は一気に採用が難しくなってきたとの実感を持たれている。
 企業の採用が「選ぶ側」から「選ばれる側」へと変わり、従来の運任せ・ツール任せの採用は成功率が下がり続ける。少子化の進行を前提とした採用戦略に取り組むことが重要になってくる。
 採用難は人口減少の影響が最も大きいが、労働環境の改善により良い会社が増えたことも一因。また、SNSやクチコミサイトの影響も大きく、ここに人を割いて準備計画していかないと採用は難しくなっていく。
 「求職者」から「転職希望者」に変わったとの認識が必要。リクルートワークス研究所のデーターによると、転職活動をしている人の約3分の2は1年後も転職をしていないのが実態。人がいない訳ではなく、転職したい会社かどうかが分からないということ。転職理由を解決する自社の魅力を伝える努力をしている会社は、この時代でも採用に成功している。
 面接で「この社長の下で働きたい」とか「このチームの仲間になりたい」と感じたら一気に志望度が上がったりする。自社を好きになってもらう。商談のプロセスと面接はよく似ている。
 【選ばれる工夫、採用ターゲットを絞る】
 「誰から見ても何となくいい企業」ではなく、「特定の誰かにとってのオンリーワン企業」を目指す。特に中小企業は、自社の強みを魅力に感じ、弱みを許容してくれる人を探し、その中で採りたい人を採用ターゲットとする。自社の強みは、社員に聞くことで見えてくることもある。
 「採用バリュープロポジション」とは、自社が提供でき、競合他社が提供できず、転職・就職希望者が望む独自の価値。これをキャッチフレーズにすると、他社との違いが明確になってくる。
 自社の社員から人材を紹介してもらう「リファラル採用」では、紹介された人を無下に扱わない、入社後活躍しなかったことなどで紹介者に責任を問わないといった仕組みづくりが大事だ。
 【製造業の人材採用について】
 製造オペレーター未経験者の採用では、給与、休日、労働環境、勤務時間帯といった働き方が応募に影響する。どのような属性・価値観の人に自社の強みが生かせるかを考え、そこにアプローチするような募集をしていく。応募後に連絡が途絶えてしまう人もあり、適切な求人媒体の選択やリスクなども含めた求人原稿の作成が必要。若い人に対しては「この会社に入って5年後どう成長できるか」を示す情報発信が大事になる。
 製造業経験者の募集については、未経験者からしか応募がない、転職エージェントからの紹介が全くない、特定のポジションが採用できない―といった課題がある。やりがいを持って働ける、最新の設備が整っていてストレスなく働けるといった所が転職の決め手になることも多く、ホームページやSNSで関連するコンテンツを作って見えるようにすることが1つのポイント。また、転職エージェントを採用のためのパートナーと考え、積極的にコミュニケーションをとり情報収集、改善に努める。特定のポジションが採用できないのは、明確な理由のあるケースが多い。
 【女性活躍について】
 女性活躍については、制度を整えると同時にそれを使える風土を作らないと機能しない。風土作りには上の立場の人から実践することが近道。実績が積み上がれば採用の武器になる。

ヤマゼンロジスティクスは
4月1日、「ロジライズ」へ
他社の輸配送業務受託へ向け体制構築


 山善のグループ会社であるヤマゼンロジスティクス(社長=宮﨑公博氏、本社=大阪市西区)は、4月1日より「株式会社ロジライズ」に社名変更し、併せて本社所在地を東大阪市に移転すると1月22日発表した。
 同社は1993年の設立以来、山善のグループ会社として生産財と消費財双方の商品特性に合わせた物流システムを構築し、高度な情報機能と全国的なネットワークによる物流展開をしてきた。今後は「物流2030年ビジョン」の第2ターム(2025~27年度)に掲げる「ヤマゼンロジスティクスのプロフィット化」を推進するため、山善の取り扱い商品の在庫保管・配送だけでなく、メーカーや同業の機械工具商など新たな荷主企業からの倉庫運営、輸配送業務を受託できる体制の構築を進め、様々なニーズに応じた「常にお役に立てるロジスティクスパートナー」を目指す。
 トラックドライバーの労働時間制限による輸送能力の低下、人件費・燃料・資源高騰による物流コストの上昇、さらにカーボンニュートラルに向けた環境負荷の軽減など、多岐にわたる物流業界の課題に対応するため、同社は流通商社の物流部門として長年培ったノウハウを活かしながら、共同輸配送、倉庫運営といった総合物流サービスを展開していく方針。
 移転後の本社所在地は、東大阪市吉田下島1-10(SRC2階)。

第2915・2916号 PDFはこちら

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