第2912・2913号 令和7年2月2・9日
今年は10周年を迎える節目の年
2025年新年賀詞交歓会を開催
日本機械工具工業会 総勢250名が参集し盛会に
日本機械工具工業会(JTA、会長=松本克洋氏・不二越執行役員)は、1月14日午前11時30分より東京都千代田区丸の内の東京會舘本館にて2025年新年賀詞交歓会を開催した。正・賛助会員はじめ関連省庁・団体からの来賓、OBなど合わせて250名が出席した。同工業会を代表して挨拶した佐橋稔之副会長(住友電気工業常務取締役)は「本年はJTA10周年を迎える。各社にとって意味のある工業会に今年もしっかりと育ててまいりたい」と話した。
冒頭、年頭の挨拶に臨んだ佐橋副会長は、2024年の景況を振り返り「国内の自動車産業は、以前のコロナや半導体不足の時期に比べれば生産も安定してきたが、我々が期待していたほど生産台数は伸びなかった。半導体など回復の見られる分野はあるが、全体としては依然厳しいというのが私どもの実感ではないか。一方、海外では中国の不動産不況や個人消費の低調が続き、また自動車産業ではEVの進展により日系自動車メーカーが苦戦を強いられており、少なからず我々にも影響が出てきている。欧州では自動車の販売不振が進んでいる」との認識を語った。
同工業会の2024年度生産額に関しては「上期の実績は2318億円と、残念ながら2023年度を若干下回った。年間見通しは当初の4950億円から5%下げて4703億円に下方修正しているが、これも10~12月を終えた現在の状況から言うと非常に厳しい数字である」との見方を示した。
2025年度の生産額見通しについては、年頭所感で松本会長から「2018年以来の生産額5000億円を目標にしたい」とのコメントがあり、また日工会が国内需要に関し「先延ばしになっている設備投資等が後半には動き出す」と予想していることを紹介し、期待も含め「少しチャレンジングな数字でこの春公表することを考えている」とした。
また、佐橋副会長は今年の工業会としての取り組みについて説明。「1つ目に、海外進出へのサポートの継続。昨年は3社の会員企業が初めてIMTS(米国)の工業会共同ブースにて出展された。今年も1月にインドで開催されるIMTEXへの視察ツアーや、今秋のEMO(ドイツ)への共同出展を考えたい。海外市場で我々日本企業のプレゼンスを上げていくことは今後も重要だと思っている。また2つ目としては、会員企業のDX、GXの取り組みへのサポート。世界で戦うためには、近年の高水準な賃上げを上回るような合理化、あるいは環境にやさしいモノづくりがますます必要になってくる。工業会としても何らかの有効な活用事例の紹介や、導入に対しての支援などができれば良いと考えている」と述べた。
来賓挨拶では、経済産業省製造産業局産業機械課の須賀千鶴課長が、昨年の日本経済について「少なくとも30年ぶりの高水準の賃上げと設備投資、市場最高水準の株価4万円超え、さらに名目GDP600兆円超えといった明るい兆しが見られた」と振り返り、「今年はこれを実感のあるものにし、トレンドとして定着する所へと持っていくための政策を創造していきたい」と述べた。
また、GX、DXの進展に対応して昨年打ち出した新しい政策展開に触れ、「機械工具の分野でもデジタル技術の活用や環境への配慮が更に求められていることに加え、大型加工、高精度加工といったユーザーの多様なニーズへの対応が期待されるようになり、その重要性と難易度がますます高まっている」との認識を示した上で、「経済産業省としても各種の支援策を総動員して、日本の経済力に直結する民間投資を後押ししていく」と話した。さらに4月13日から開催される「大阪・関西万博」の盛り上げに協力を呼びかけた。
乾杯は、森誠副会長(富士精工会長兼社長)の発声により(巳年にちなんで)脱皮して再生する年となることを祈念し、一同で行われた。
和やかに歓談が進み、最後に大沢伸朗副会長(オーエスジー社長兼COO)が挨拶で「今年はJTA発足10周年となり、6月の総会では歴代の会長を含めた座談会など10周年を祝う会も予定されている。景気は閉塞感が漂い、先行きを非常に読み解きにくい状況が続いている。年末には工作機械業界の再編に係るニュースが出たりと予断を許さない、波乱含みの2025年のスタートとなった。そのような中でも我々はできることを逐次、皆様としっかり情報をやり取りしつつ行っていきたい。工業会としても皆様の活動がしっかりと地に足がつく形で支援をしていけたらと思っているので、引続きJTAの取り組みに対してご支援、ご協力を願いたい」と述べ、三本締めでお開きとした。
日本産業機械工業会 2024年11月の産業機械受注高
3953億1100万円 前年同月比 15.3%増
日本産業機械工業会(会長=金花芳則氏・川崎重工業会長)が1月20日発表した2024年11月の産業機械受注高は、前年同月比15・3%増の3953億1100万円で、3か月連続して前年を上回った。
内需は、前年同月比3・9%増の2649億5900万円で、このうち製造業向けが1・1%減、非製造業向けが44・4%増、官公需向けが27・5%減、代理店向けが12・4%増だった。
内需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比33・9%増)、鉱山機械(36・2%増)、化学機械(13・7%増)、タンク(41・1%増)、プラスチック加工機械(28・3%増)、ポンプ(22・3%増)、圧縮機(21・3%増)、送風機(53・6%増)、変速機(25・8%増)の9機種。減少した機種は、運搬機械(23・6%減)、金属加工機械(76・5%減)、その他機械(41・2%減)の3機種だった。
外需は、前年同月比48・4%増の1303億5200万円。プラントは4件で、201・3%増の433億6600万円だった。
外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(105・0%増)、鉱山機械(592・1%増)、化学機械(31・2%増)、プラスチック加工機械(1・6%増)、ポンプ(57・5%増)、送風機(103・9%増)、運搬機械(102・4%増)の7機種。減少した機種は、タンク(100・0%減)、圧縮機(6・1%減)、変速機(4・3%減)、金属加工機械(33・6%減)、その他機械(2・9%減)の5機種だった。
仕事始めの6日、およそ60名集う
「世の変化に対応すべく我々も変化を」
遠州機工会 新年賀詞交歓会開催
遠州機工会(会長=前嶋孝行氏・前島商会社長)は、2025年仕事始めの1月6日、JR浜松駅に隣接するオークラアクトシティホテル浜松(静岡県浜松市中央区)で新年賀詞交換会を開催。同会正会員や賛助会員ら60名が出席し、新年の挨拶を交わしていた。
開会に先立ち、杉浦一暢遠州機工会副会長(三賀社長)が登壇し「今年の干支である巳(ヘビ)は古来より豊穣の神とされ、脱皮することは復活と再生の象徴として崇められてきました。また、七福神である弁財天の使いでもあるため、幸運と金運をもたらしてくれるとも言われております。何を隠そう、この私は巳年生まれの年男であります。さて、本日はこのように多くの方々、なかには遠方からお越しいただきまして本当にありがたく御礼申し上げます。コロナが明け、このように盛大に賀詞交歓会ができるようになりましたが、最近ではインフルエンザが非常に猛威を振るっているようです。皆さんも健康には十分気を付けてください。やはり健康あっての商売であり、景気がどうのこうのと言う前に、まずは健康に商売ができるように、体が資本ではないかと思います。ところで、この遠州機工会はコロナ明けからは考え方を変えて、やり方を変えてやってきました。今年は、先ほど申し上げたヘビの脱皮ではないですが、さらにいろいろと変化をつけてやっていきたいと思っております。ぜひ皆さまにもご活用いただきながら、ご理解ご協力の程よろしくお願いしたいと思います。自動車産業をはじめ我々の商売はまだまだ不透明なことだらけですけれども、だからこそ今年はいろんな変化を進めていくべき時なのだと私は思っております。松下幸之助氏は『好況よし、不況さらによし』と言っていたそうです。景気が良い時は速足で突っ走っているようなものであり、不況の時は歩みが遅くなっているだけであり、そんな時こそいろんなことを確認、チェックして、直すべきところは直し、さらに勉強に励む時なんだそうです。それはつまり、世の中の変化に対応するための準備の時であります。製造業の皆さんのなかには苦しんでいらっしゃるところもいっぱいあると思いますけれども、そんなときに何ができるか?ということを考えながら我々正会員と賛助会員のメーカーさま、商社さまが三位一体となって、この遠州地方から日本の製造業を盛り上げていきたい、変化させていきたいと考えております。それでは、本日は新年の挨拶とともに情報交換していただきながら楽しんでください」と参加者に向け挨拶した。
続いて、賛助会員を代表して近田幸典オーエスジー営業本部長が挨拶。その後、松吉正訓ジーネット名古屋支社長が乾杯の音頭をとり、遠州機工会新年賀詞交歓会が盛大に開会した。
互いが情報活用できる組合へ
2025年新年賀詞交歓会を開催
三重県管工機材商業組合 正会員・賛助会員131名集う
三重県管工機材商業組合(理事長=岸江伸幸氏・三重合成商事社長)は1月9日、公立学校共済組合津宿泊所「プラザ洞津」(所在地=三重県津市新町)「飛翔の間」にて『2025(令和7)年新年賀詞交歓会』を開催した。この日の宴席には組合員、賛助会員ら131名が出席し、新年を迎えた喜びの挨拶を交わし合った。司会進行は、一色活慶氏(一色商会社長)が務めた。
会の冒頭、岸江理事長が登壇し「令和7年の新春を迎え、謹んで年頭の挨拶を申し上げます。平素は、組合活動に対し格別のご支援とご協力を賜り深く感謝いたします。2期目の組合運営を任されました岸江伸幸です。昨年(2024年)は1年を通して順調な組合活動ができる状況となりました。広く視野を広げると、国内外で政界の改変があり、時代の変化の先駆けになるかもしれません。我々が身を置く管工機材業界は、住宅着工件数の減少に伴いまだまだ苦しい状況にあります。しかし、そんななかでも情報の活用や技術の活用による業務や物流の簡素化などの努力を続けることは必要不可欠です。今後は大規模災害への対応や顧客市場の縮小などの問題が山積みとなり、解決策の模索が急務となります。皆さんのお力添えをいただきまして、なんとか対応していきたいと思っております。昨年、私はとある講演会を聴講させていただきました。そこで、成功を引き寄せるためにすべきことは何かを学びました。成功するためには何事にもチャレンジしなければいけないということで、私は伊勢のハーフマラソンにチャレンジし無事完走することができました。これもひとつの成功だと思っております。当組合の最大の目的は組合員さま、賛助会員さまとの交流であります。交流の目的は情報交換はもちろんのこと、さまざまな問題への解決方法の交流や販売品目のノウハウの情報交換もできることが最大の魅力です。交流を通して各会社さまへの有意義な情報収集活用、これこそが組合の存在意義であり、重要なところだと思っております。組合員さまが情報を活用し、それをお客さまはもちろんのこと会社運営にも役立てていただければと考えております。そして、新しいことへチャレンジし、良ければ達成させ、悪ければ早期撤退をする。会社の成長は、これからもチャレンジの繰り返しになることでしょう。最後に、情報交換ができる組合にし、今後も活動し続けていきたいと思っております。皆さま方には、組合活動を存続していただくご協力をお願いいたします」と挨拶した。
続いて、賛助会員を代表して、岸本正クボタケミックス中部支店長が登壇。参加者に向けて新年の挨拶をした。乾杯の音頭は、堺信介カクダイ営業本部長がとり、新春の宴が開幕した。
宴もたけなわとなり、野村剛弘氏(野七社長)が登壇して中締めの挨拶をし、最後は参加者全員で一丁締めにて散会となった。
部会はLIXILのSDGs活動について
新年賀詞交歓会の準備進める
静岡県管工機材商組合 2024年度12月理事会を開催
静岡県管工機材商組合(理事長=大村敏之氏・大村商会社長)は、12月6日午後3時より静岡市内のGRILL炙之介で、理事10名が出席して理事会を開催した。
冒頭、大村理事長が「令和6年最後の理事会となります。宜しくお願いします」と挨拶した後、各議題に沿って協議が行われた。
新年賀詞交歓会については、1月22日午後4時よりグランディエール・ブケトーカイ(静岡市葵区紺屋町)にて開催する。愛知組合の賀詞交歓会と日程が重なったため、管機連から来賓として大藪淳一会長の代わりに前会長の橋本政昭名誉会長に出席していただく。その他の来賓は堀田康之キッツ会長、金戸俊哉オータケ社長、中村徹郎TOTO中部支社長を予定。今回会費を値上げしたが、例年並みの参加者を見込む。会のタイムスケジュールは通常通り。当日は理事会を午後2時30分より開催する。
管機連に関しては、12月16日に日本工業倶楽部会館(東京都千代田区丸の内)で開かれる臨時総会に大村理事長が出席することを確認した。
委員会報告では、50周年の記念行事を引き続き開催する予定とし、組合員、賛助会員も含めてイベントを企画する。ボウリング大会などの開催を予定(周年・親睦委員会)。ホームページについては1月のアップに向けて準備を進めている(組織進化委員会)。プラチナ会からは例会の報告があり、その中で次期研修旅行(台湾)の計画(6月頃)が説明され、若手の参加も呼びかけられた。
その他、理事長の年頭所感については例年通りの依頼先に送付する。また、新年広告の掲載内容変更の確認が行われた。
◇
同日、理事会前に開かれた住設水栓衛陶部会(担当=和久田利光理事・浜松管材会長)では、LIXIL浜松営業所の山口直紀所長より、同社のSDGs活動について紹介された。
同社は、今日と未来の世界にインパクト(良い影響)を生み出す取り組みと革新的な製品やサービスを通じて、世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現を目指している。インパクト戦略として「グローバルな衛生課題の解決」「水の保全と環境保護」「多様性の尊重」の3分野に優先的に取り組み、事業活動を通じてさまざまな社会問題の解決を図ることで、SDGsの達成に貢献している。
「グローバルな衛生課題の解決」では、2025年までに1億人の人びとの衛生環境の改善を通じて生活の質の向上に貢献するという目標達成に向けて、SATO事業を基軸に取り組みを推進。低価格で耐久性に優れた革新的なトイレや衛生製品・備品を提供している。
山口氏は、「みんなにキレイをプロジェクト~世界中にトイレと手洗いを~」をはじめ、インクルーシブ(包括的)なトイレ環境を目指したパブリックトイレの提案、パラスポーツの体験などを通じて子どもたちの多様性への理解を育む「ユニバーサル・ラン」の開催などの取り組みを紹介。小学校での「水の授業」などエリアのSDGs活動の報告も行われた。
2025中部機械加工システム展
2月6日(木)・7日(金)の2日間
ポートメッセなごやで開催
ジーネット名古屋支社(取締役支社長=松吉正訓氏、所在地=名古屋市中区)の有力販売店が主催する「2025中部機械加工システム展」が2月6日(木)・7日(金)の2日間、ポートメッセなごや第3展示館において開催される。テーマは“次の一手、革新の一歩”。工作機械や切削工具、ツーリング、機械周辺機器、DX関連メーカーなど187社が出展を予定しており、最新の機械・機器の展示実演を通して生産現場の問題解決に向けた提案を行う。来場者目標は3500名。
「その手があったか!」を集めた
コラボレーションコーナーを新設
昨年の展示会風景
中部機械加工システム展は、ものづくり産業の集積地である中部地域で開催される、機械加工に的を絞った展示会。ジーネット名古屋支社が事務局を務め、2014年からコロナ期間を除いて毎年開かれ、今回で9回目となる。
今回は、開催テーマに沿って、DX、自動化・省人化、カーボンニュートラルなどに焦点をあてたテーマ別の展示構成となっている。
特設ブースでは“新たな発見がここにある!!”と銘打って、各メーカーのイチ押し商品を実演展示。ジーネットが注力する、NCプログラミング完全自動化AIソフトウェア「ARUMCODE(アルムコード)」についても加工実演を交えて紹介する。実際の工場での運用をイメージしやすい展示をめざしてメーカーがコラボ出展する「コラボレーションコーナー」(新設)も見所のひとつ。
また、好評のセミナーは、加工機+自動化搬送システムの提案、バリ取り現場へのロボット導入など、関心の高いテーマで今回も多数実施される。浜野製作所社長・浜野慶一氏が町工場の生き残り戦略について語るセミナーも注目だ。
展示会の開催時間は、初日の6日(木)が10時~17時、翌7日(金)が9時30分~16時。展示会当日限定および期間限定のキャンペーンも用意される。
来場事前登録は同展公式サイトから▼https://g-expo.net/event/chubu2025/index.html
中部機械加工システム展 出展製品
サンドビック
肩削りフライスカッター
「Coro Mill(R)MS20」
サンドビック(愛知県名古屋市西区則武新町3-1-17)が昨年10月に発売した「CoroMill(R)MS20」は、肩削り、正面フライス、溝加工、ランピング、プランジ加工など様々なフライス加工に対応する万能フライスカッター。最新テクノロジーの採用により、切込み量やアップ・ダウンミリングに拘わらず、切刃上でより優れた寸法精度が得られ、高精度で優れた面粗さの肩削りフライス加工を実現する。
カッターボディは、新材質を使用することで、高い疲労強度と耐変形性を実現し、長寿命を達成する。また、大きなチップポケットを設けていることにより、切りくず排出性を向上し、ステンレスや耐熱合金の長い切りくずにも対応できるよう最適化されている。
チップは、ステンレス鋼(ISO M)および耐熱合金(ISO S)加工向けに最適化されたブレーカの片面2コーナ仕様チップを特長としており、より高いパフォーマンスとより長いチップの寿命を実現する。さらにチップ厚みを厚く一定にすることで欠けを防止し、軸方向の切込み量に関わらず、安定した性能を発揮する。
ラインナップは、カッター径φ16~84㎜の87アイテムで、シャンクは、アーバ取付、円筒シャンク、Coromant Capto、EHカップリング、ねじ式カップリングの5種類。チップはM-M20(オーステナイト系ステンレス鋼用)、M-M30(二層ステンレスとインコネル用)、E-L50(チタン合金用)の3種類のチップブレーカで各被削材用材種11アイテムを展開している。
大昭和精機
油圧チャック+SFスリーブ(焼きばめ方式)
「SFハイドロチャック」
大昭和精機(大阪府東大阪市西石切町3-3-39)は、SFハイドロチャックとSFスリーブ(焼きばめ方式)のハイブリッドシステムを出展する。強い把持力と高い振れ精度を持つSFハイドロチャックと、焼きばめ方式のSFスリーブの交換により、加工に応じた多彩なレイアウトを実現する。金型加工や5軸加工の干渉対策などに最適である。
SFスリーブの着脱はレンチ1本で容易に可能。SFハイドロチャックに底付きまで挿入するだけで、突き出し長さを固定できる。
SFハイドロチャック本体はBBTシャンクタイプとHSKシャンクタイプの2種類、SFスリーブは把持径φ3~φ12、長さL=90、110、135の18アイテムをラインナップしている。
TACC
フォトグラメトリ技術を応用した
三次元測定機Ⅴ-STARS
TACC(神奈川県川崎市高津区坂戸1-20-1、ミツトヨ内)は2004年に設立し、非接触三次元計測ソリューションを中心に様々な課題解決提案を提供してきた企業で、2018年には精密測定機の最大手であるミツトヨグループの一員となり、ミツトヨの技術力・販売網などを活用して販売を伸ばしている。
今回出展するⅤ-STARSシステムは、特に数メートル~十数メートルの製品や機械装置を測定対象物とし、それらに貼付したターゲットの位置を、1台のカメラを使って多方向から撮影することによって、各ターゲットの三次元座標を高精度に測定することができる。トラッカー型やアーム型三次元測定機のように製品の裏側といった死角も苦にせず、軽快な作業での測定が可能な新しい三次元測定機で、すでに航空機、大型機械、建機、自動車など幅広い業界で活用されている。
【主な特長】
・カメラとノートPCだけで省エネ三次元測定
・大物測定物でも数分で測定が可能
・(5+4L/1000)¥文字(U+339B)の高精度測定(プラチナシリーズ)
・裏側もカメラを持って回り込んで撮影するだけ
タンガロイ
荒~仕上げを1本で加工
Finish Meister
タンガロイ(福島県いわき市好間工業団地11-1)は、超高性能ハイブリッドソリッドエンドミル「FinishMeister(フィニッシュ・マイスター)」「VariableMeister(ヴァリアブル・マイスター)」を展示する。
FinishMeisterは、荒刃と仕上げ刃を合わせ持つユニークな発想の工具で、荒加工と仕上げ加工を同時に行うことができる。荒加工の条件でも優れた仕上げ面を作り出すことが可能である。さらにあらゆる被削材において、高い加工能率と安定した長寿命を発揮する。
加工時間を短縮できることが特長の1つだが、それと同時に工具の在庫を減らすこともできる。加工時間の短縮によって生産効率が上がり収益も増加する。
VariableMeisterは、特徴的な不等ピッチを持ったソリッドエンドミル。この不等ピッチによって共振が起こりにくいため、剛性の低い状況でも極めてびびりが発生しにくい。これによって深さ2Dの溝加工でも非常に安定している。
荒・仕上げ用のFinishMeisterは、不等ピッチの溝を備えた新世代の超硬ソリッドエンドミルで、2つのシリーズの特長を合わせることで、これまでに無い新しいハイブリッド工具となっている。
FinishMeisterは、驚異的な生産性を実現すると同時に、加工コスト、在庫管理費用を劇的に削減する。工具径はφ6~25㎜。
イワタツール
ヘリカル穴加工エンドミル
「ドリルミル」
イワタツール(愛知県名古屋市守山区花咲台2-901-1)が出展する、ヘリカル穴加工エンドミル「ドリルミル」は、特徴的な底刃形状の高速加工エンドミル。中底角を増大させることで一般的なエンドミルと比べて、スラスト力をはじめ、切削抵抗の大幅な低減を実現した。センターオイルホール付きで、切削中に切りくずを排出でき、ドリルの加工速度に匹敵する超高速加工が可能。通常ランピング角2°~5°のところを15°以上での加工が可能で、加工時間を大幅に減らせる。
加工時の負荷が小さいことから薄板や剛性の低いワークでも歪めずに加工が可能。アルミ・自動車外装パネルにも適用する。ラインナップ拡充中で、鉄・ステンレス用を近日発売予定。
測定対象品をぐるりと回って撮影するお手軽操作
昨年に引続き名古屋グランドボウルで
総勢111名が参加し腕競う
愛鋲協 第41回ボウリング大会開催
愛知鋲螺商協同組合(理事長=大野正博氏・中部製作所社長)は12 月15日、名古屋市緑区の名古屋グランドボウルで、組合員の従業員とその家族ら111名が参加して恒例のボウリング大会を開催した。
松原徳幸理事(千代松螺子社長)の司会進行で始まり、冒頭、大野理事長が「組合のボウリング大会にご参加頂きありがとうございます。一日、家族と楽しんで頂けることを祈念します」と挨拶。引続き、理事長による始球式が行われた。
和気藹々とゲームが進められ、2ゲームのトータルスコアで順位を決定。男性の部はヒガシセトリョウさん(中部製作所)が365点で優勝、女性の部ではムラセカナミさん(八幡ねじ)が265点で優勝した。
ゲーム終了後は表彰式が行われ、各賞受賞者に賞品が授与された。また、ゲームに参加した子供や応援に来た子供にクリスマスプレゼント(お菓子)が配られた。
最後に、大野理事長より次回大会の参加者増員に向けた協力が呼びかけられ、お開きとした。次回は令和7年12月14日の開催を予定。
上位入賞者は次の皆さん(敬称略)。
【男性の部】優勝=ヒガシセトリョウ365点(中部製作所)▽準優勝=ヒジカタダイスケ339点(金城螺子製作所)▽3位=コンドウトシカズ406点(藤田螺子工業)▽4位=イシカワアツシ325点(同)▽5位=コジャカズキ324点(エフシーテック)。
※コンドウトシカズさんは令和4年の優勝者のため規定により3位となった。
【女性の部】優勝=ムラセカナミ265点(八幡ねじ)▽準優勝=ニシタニアユナ244点(藤田螺子工業)▽3位=ヨシダカズヨ306点(同)▽4位=オオノジュンリ243点(八幡ねじ)▽5位=クラタハルカ237点(中部製作所)。
※ヨシダカズヨさんは令和5年の優勝者のため規定により3位となった。
創部60周年に向け弾みを
愛機工青年部 忘年会に部員集結
愛知県機械工具商業協同組合の青年部(部長=滝澤有一氏・松本商店社長)は2024年12月5日、名古屋市中区錦の個室×肉ビストロ『ONE ON ONE 栄店』で忘年会を開催した。
開会に先立ち、服部嘉高青年部副部長(服部商会社長)が「今日の忘年会が今年(2024年)最後の青年部事業となります。今期(2024年度)は、日帰りバス旅行レクリエーションと総会の他、あとひとつ何か事業をしようと先日の幹事会で話が出たのですが、もっとおもしろい事業プランがあれば、どしどし提案していただけるとありがたいですし、それが活気あふれる青年部につながると思っています。再来年(2026年)くらいに、愛機工青年部創部60周年事業を考えています。まだ詳細は決まっておりませんが、皆さんの記憶に残る充実したものとしたいと滝澤部長より指示をいただいております。皆さんからもアイデアをどんどん提案してください」と挨拶し乾杯の音頭をとった。
青年部員は美味しい料理を堪能し、滝澤部長が司会を務めた豪華景品の当たるゲームに大盛り上がり。宴もたけなわとなったところで志知秀昭青年部統括幹事長(志知社長)から「皆さんがこの一年いろんな事業を頑張ってくれたおかげで、なんとか無事に青年部も一年を終えることができそうです。今日は皆さん存分に盛り上がっていただけたと思いますので、これを糧に、また来年(2025年)に弾みをつけて、ここに居る皆で今年よりさらに盛り上がる一年にしていきたいと思っていますのでよろしくお願いします」と中締めの挨拶があり、最後は一丁締めで散会となった。
「ダイドー」に紺綬褒章
名古屋大学で伝達式
メカトロニクスの専門商社ダイドー(社長=山田貞夫氏、本社=名古屋市中村区名駅南)に昨年8月28日、紺綬褒章が授与された。
紺綬褒章は、公益のために私財を寄附した個人や法人・団体に日本政府から授与される褒章の一つ。
12月18日に名古屋大学本部1号館の総長応接室で行われた伝達式では、杉山直名古屋大学総長より山田社長に紺綬褒章が伝達され、同大学への日頃の貢献に対して感謝の意が表された。