第2911号 令和7年1月19日(最新版)
野球大会決勝戦は3月15日
MECT2025に全面協力
愛機工 令和6年度12月理事会開く
愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は、12月3日午後4時30分より名古屋市中区の東京第一ホテル錦で、理事23名が出席して理事会を開催した。理事会では、MECT2025の第1回実行委員会開催や、同展への出展申込が好調で例年以上に早期に申込受付が終了となったことなどを報告。第83回組合野球大会はA・B両ゾーンの決勝進出チームが決まり、3月15日に決勝戦の実施を予定している。また、議事終了後は公安調査庁による講演会が30分ほど行われ、技術・データ・製品等の流出防止に関し、経済安全保障の観点から留意すべき点が説明された。
理事会の冒頭、水谷理事長が「今後、景気がどのようになっていくか。2025年、また米大統領にトランプ氏が就任して心配な所もあるが、それぞれに変化に対応しながら頑張って頂けることを願っている。また、本日は法務省の公安調査庁から海外との取引に関する話があるということで、会議後に時間を取っている。師走になり、組合活動も1年間何とか順調にやってこられた。来年はMECT2025もあり幸いなことだと思う。今後も当組合への協力をお願いしたい」と挨拶。
続いて、各議題について審議、報告が行われた。
1.組合員・賛助会員数の状況…事務局
組合員218社、賛助会員110社(2024年12月1日現在)。10月理事会より増減なし。
2.愛機工組合親睦ゴルフ大会について…梅村龍盛福利厚生部副部長(梅村本店社長)
第50回愛機工組合親睦ゴルフ大会を12月5日、レイクグリーンゴルフ倶楽部レイクコースにおいて開催する。参加者40名。午前7時58分アウト・イン同時スタート。組み合わせは11月18日の福利厚生部会にて決定し、参加者に大会要項、組み合わせ表を11月19日に郵送した。
3.組合野球大会経過…事務局
第83回組合野球大会は、10月・11月で雨天中止が2試合(ダイドー×井高、日伝×岡谷鋼機)あり、年内の終了ができなかった。Aゾーンは、10月19日に新栄商会が東陽Aに勝利し、11月24日に井高がダイドーに勝利した。Aゾーン決勝は「新栄商会×井高」。Bゾーンは、10月19日に東陽BがCominiⅹに勝利し、12月1日に岡谷鋼機が日伝に勝利した。Bゾーン決勝は「岡谷鋼機×東陽B」。決勝は2025年3月15日に実施する予定。
4.MECT2025について…髙田研至実行委員長(組合副理事長・井高社長)
会期は2025年10月22~25日の4日間、ポートメッセなごや第1展示館・第2展示館・第3展示館を会場に開催。同展の出展者募集に先立ち第1回実行委員会を10月22日、東京第一ホテル錦において開催し、担当窓口、宛名、新規折衝先の提示等、勧誘先リストの確認を行い、速やかに出展案内を送付した。
11月1日に開始された出展受付は予想以上に好調に推移し、今展においては例年を上回る11月14日に申込受付を終了した。現状としては前回の出展者で申込書未着の会社に申込状況を確認している。組合としても全面協力してMECT2025が出展者・来場者ともに満足するような展示会を目指す。また、集客方法なども今後検討していく。
5.令和7年度(2025年度)新入社員研修日程…事務局
4月15、16の2日間、名古屋都市センター(名古屋市中区金山町)において開催する。研修要項など詳細については年明けに決定し募集する。講師は名南経営コンサルティングが務める。
6.第2回セールスエンジニアスクールについて…事務局
12月5~7日の3日間にわたり、ポリテクセンター中部(愛知県小牧市)にて開催する。参加者20名。
7.2025年組合賀詞交歓会について…安藤義和東支部長(安藤専務)
2025年1月28日午後6~8時、ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋(名古屋市中区金山町)にて開催する。担当支部は東支部。11月29日現在、271名の申し込みがあり盛況が予想される。前回理事会にて、物価高や人件費の高騰を鑑みて会費を値上げし1万5千円にした。料理の「質」についても検討し、東支部は12月17日に会場ホテルにおいて試食会を開催し当日の段取りをまとめる。
8.部会開催報告
▽事業部会…時津達也事業部長(新栄商会社長)
10月22日午後5時30分より木曽路錦店にて、理事等6名が参加し開催した。議題はMECT2025に向けて。
▽福利厚生部会…梅村福利厚生部副部長
11月18日正午より組合事務所にて、理事等6名が参加し開催した。議題は①組合親睦ゴルフ大会組み合わせ②野球大会進行について。
9.その他
▽支部忘年会日程=中南支部11月22日、南支部12月6日、北支部12月11日、西支部12月12日、熱田支部12月14日、東支部12月17日、中北支部12月20日、尾張支部12月20日。三河支部は1月に新年会を開催する予定。
▽事務局年末年始休業=2024年12月28日~2025年1月5日。
▽2月理事会=2025年2月6日午後4時30より東京第一ホテル錦。理事会終了後に懇親会を開催する。
▽令和7年度通常総会=2025年5月27日、名古屋ガーデンパレス(名古屋市中区錦)にて。
▽青年部=11月20日に講演会を開催し、九星気学について学んだ。忘年会を12月5日に行う予定。
2024年11月の工作機械受注総額
日工会 前年同月比3.0%増の1193億円
日本工作機械工業会(日工会、会長=稲葉善治氏・ファナック会長)が12月25日発表した2024年11月分の工作機械受注額(確報値)は、総額が前年同月比3・0%増の1193億27百万円だった。1000億円の水準を維持し堅調だが、外需の大型受注が縮小し前月比2・6%減、3か月ぶりの1200億円割れとなった。
内需は、前年同月比5・0%増の343億28百万円、前月比2・7%増。展示会効果は一部で見られたが、自動車、航空機関連等で弱含み、2か月連続の350億円割れとなった。底這い状態が続く。
外需は、前年同月比2・2%増の849億99百万円、前月比4・6%減。アジアでの大型受注の規模縮小により850億円にはわずかに届かないものの、3か月連続の800億円超えと堅調が持続した。中国、インド、アメリカ等で底堅い動きが見られた。
12月上旬に行った会員アンケート調査結果によると、2025年1~3月期の受注動向見通しは、「減少」が17・8%と前回9月の調査結果(2024年10~12月期見通し)に比べて5・5Pt上昇。「保合」が72・6%と5・5Pt減少した。「増加」は9・6%で変化なし。
DI値(増加-減少)はマイナス8・2で前回から5・5Pt悪化し、10四半期連続の「減少」超となり、受注回復は2025年第2四半期以降となる可能性もあるとの見方が示された。
日本の競争力回復へ貢献めざす
中部地区忘年懇親会を開催
日工販 川上憲伸氏(元プロ野球選手)の講演も
日本工作機械販売協会(日工販)の中部地区忘年懇親会(中部地区委員長=後藤正幸氏・三栄商事社長)が昨年12月11日、名古屋市東区のメルパルク名古屋で開催され、会員ら121名が出席して情報交換などを行った。
懇親会は、石原一範石原商事社長の進行で午後5時30分に開会。冒頭、後藤委員長より日工販の活動に尽力した近藤裕二氏(東陽シニアエグゼクティブアドバイザー・元取締役副社長)の訃報が伝えられ、全員で黙とうを捧げた。
後藤委員長は挨拶で「工作機械業界において我々一社一社の力はそれほど大きくはないが、日本はモノづくりを中心として発展してきた国であり、今でもモノづくりがこの国を支えていると思っている。モノづくりを盛り上げていくために、我々が一丸となって国や業界に働きかけ業界自体を変えていく、そんな団体になっていければ、仕事も楽しくなり、この会の意味が出てくるのではないか」と述べ、業界発展に力を尽くす考えを示した。
続いて日工販の髙田研至会長(井高社長)が「11月に開催されたJIMTOFは大盛況だったと思う。技術革新や構造的な改革の中、日本のモノづくりは変わっていかなくてはならない。特に中小の製造業においては厳しい状況にあると考えられ、我々日工販としては国のバックアップを得ながら需要喚起と生産性向上ということを皆さんと一緒に取り組んでまいりたい」と挨拶で述べた。
乾杯に際し、賛助会員の小田義則オークマ執行役員営業本部長が「日工販の皆様には、私どもメーカーと数多くのお客様とのご縁を幾つも結んで頂いており、感謝申し上げたい。こうして皆様のお顔を拝見すると、少しずつ世代交代が進んでいると感じる」と述べ、力強く乾杯の音頭をとった。
和やかに歓談が進む中、池浦捷行日工販副会長(不二会長)の「いま技術立国日本がやや低迷しかけているが、もっと我々が商社も含めて力を発揮し、若い人たちと力を合わせてこの業界を盛り上げ、素晴らしい日本国を作って頂きたいと思う。そういう意味でも日本工作機械工業会、そして日工販の役割は極めて重要だ」との言葉と一丁締めでお開きとした。
また、当日午後4時より懇親会に先立って開かれた講演会では、元プロ野球選手(中日ドラゴンズ・アトランタブレーブス)の川上憲伸氏が「成功の裏側にある失敗と学び トップアスリートと経営者の共通点」をテーマに後藤委員長と対談。目標管理と成功への取り組み、メンタルとプレッシャーの克服、リーダーシップとチームワークなどについて自身の経験を交えて話した。
瀬戸市で初の開催 連日賑わう
「2024アタックフェアin瀬戸」
日東工器 新製品や主力製品を展示
日東工器(社長=小形明誠氏、本社=東京都大田区)の「2024アタックフェアin瀬戸」が12月4、5の両日、瀬戸蔵(瀬戸蔵ミュージアム)多目的ホール4階(愛知県瀬戸市蔵所町)で開催された。
アタックフェアは、「見て・触れて・動かす」をテーマに同社が全国各地で開催している展示・実演・即売会。50年以上の歴史をもち、瀬戸市での開催は今回が初となった。
出展製品は、省力・省人化をテーマに開発された同社の主力製品のほか、自動化ニーズに向けたロボット搭載ツールや、医療用マッサージ器、ドアクローザー製品など、新製品を含め多数の製品を展示実演した。
会場には、機工製品のハンドツール、鋼材加工機、バリ取り、コードレス、自動機、電動ドライバ・デルボなどの各コーナーや、カプラ製品、リニア製品(吸着搬送用ユニット、メドマーシリーズなど)、建築機器のコーナー、さらには実演コーナーを設け、幅広い製品を紹介。来場記念品の進呈や当日限定の特別セールなどの催しもあり、賑わいを見せた。
初日に行われた開会式では、主催店を代表して加藤雄也瀬戸大同社長が「瀬戸の地で伝統ある日東工器アタックフェアを開催して頂き、大変ありがたく思っている。販売店として期待に応えるべく、集客期間においては代理店および日東工器の皆様の力を借りて、今日の日を迎えることができた。2日間の展示会で一つの大きな勢いを作って、次回のアタックフェアに良い形でバトンを渡したい」と挨拶。
続いて、小形日東工器社長が主催店に向けて「省力・省人化、あるいは自動化といった将来に貢献する製品を作るということが創業以来の会社としての一大目標であり、今回は自動化対応製品の展示および実演なども行い、ユーザー様にご満足頂ける内容にしたいと取り組んできた。このアタックフェアはユーザー様の製品への要望やご指摘を伺える貴重なチャンス。頂いたご意見を製品の開発・改良につなげ、ここにいる皆様のご尽力にお応えできればと思う。この2日間、皆様が招待された大切なお客様には社員一同、精一杯のおもてなしと皆様のご意見に寄り添った形でのご提案をさせて頂きたい」と話した。
日伝 AGV/AMRの体験施設
『&N LABO』をオープン
日伝(社長=福家利一氏、本社=大阪市中央区)は12月9日、各種AGV/AMRのトライアルテストが行える施設『&N LABO OSAKA EAST2 SITE』を東大阪物流センター(東大阪市吉田本町1-3-30)内に開所した。
産業界でのモノづくりが革新的に進化する必要に迫られる中、生産工程のデジタル化、【DX】×【自動化】としてモビリティロボティクスをテーマに、各種AGV/AMRの運行、関連設備との連携を実際に体験できる施設であり、ラボゾーン(179・51㎡)、デモゾーン(240・95㎡)、ファクトリー(243・45㎡)、セミナールーム(収容人数30名)を備えている。
ラボゾーンでは、AGV/AMRの開発に必要なソフトウェア、開発キット、センサーやWMSをはじめとした上位システムとの連携など最新の機器やシステムの展示・解説を行う。市販の車体では対応できず自社で開発したい、自動搬送車の基本を学びたい、などの要望にも対応する。
デモゾーンでは、カゴ台車潜り込み、パレタイザ設備連動、セル生産システム連携などの複数タスクを実行する各メーカーAMRの最新機種を間近で体感できる。AMRの誘導もLiDAR SLAM、Visual SLAM、サインポスト、ライントレースなど方式の違いや、自動充電システムによる充電も見られる。その他、スロープやグレーチングの試走路も準備しており、搬送テストも可能。
ファクトリー(開発共創スペース)は、生産設備の要素技術の検証の場として、ユーザー、メーカー、システムインテグレーターとの共創、インテグレーションの場を提供するとともに、CAD設計室も完備し、日伝独自の設計・製作の場としても機能する。
セミナールームでは、モノづくりの様々な課題に役立つセミナーを開催。ラボゾーン、デモゾーンの体験とも連動した実践的な講習や、ディスカッションにも活用できる。
併せて同社は、これまで東大阪ビル1階で展開していたモノづくり現場におけるIoT関連製品展示の「東大阪ショールーム」を『&N LABO OSAKA EAST1 SITE』に、また東京支店ビルでの協働ロボットやIoT関連製品展示の「MEKASYS Lab」を『&N LABO TOKYO SITE』にそれぞれ改称し、最新の情報とソリューションを引き続き提供していくことを明らかにした。
同社は『&N LABO』を「商社のもつハブ機能を活かし、複数分野のプロフェッショナルを“つなぎ”、協働、共創(COLLABORATION)し、革新的なソリューションを開発・研究、検証(LABORATORY)する場」と位置づけ、新たな挑戦を開始する考えだ。
令和7年 年頭所感
社会の変化や課題に応え、事業を推進
(一社)日本産業機械工業会
会 長 金花 芳則
2025年という新しい年を迎え、謹んで新春のご挨拶を申し上げます。
皆様には、気分も新たに新年を迎えられたことと思います。
昨年は世界中がポストコロナ経済再生の実質的スタートの年となりました。政治的には、台湾の総統選挙に始まり、ロシアの大統領選挙、インドの総選挙、日本の総理交代及び総選挙、米国の大統領選挙と選挙イヤーでありました。さらに、米中対立の常態化や東アジアの緊迫化、ロシアのウクライナ侵攻の継続、中東での緊張の高まりなど、地政学的リスクはいや増し経済安全保障の徹底・強化の必要性の認識が強まりました。
こうした中、世界経済を振り返りますと、経済協力開発機構(OECD)が昨年12月に公表した世界経済予測では、インフレ率低下、雇用拡大及び金利引下げなどを背景に、世界経済は今後2年間安定的に成長するとの見通しが示されました。一方で、貿易摩擦と保護主義の高まりでサプライチェーンが混乱し、消費者物価を押し上げ、成長に悪影響を及ぼす恐れも懸念されており下振れのリスクを感じるところであります。
日本経済動向を見ると、昨年12月の内閣府月例経済報告では「一部に足踏みが残るものの、緩やかに回復している」と5ヶ月連続で景気判断が据え置かれ、設備投資や輸出、個人消費の各項目についての判断も同様となりました。一方で、企業収益については21ヶ月ぶりに下方修正されるなど、景気回復のテンポは緩やかになってきているとのことです。
産業機械業界の状況ですが、当工業会の受注統計では、昨年4月~9月(年度上半期)の受注総額が前年同期比1・7%増の2兆8162億円となり、年度上半期の受注金額としてはコロナ禍以降で最高を記録しました。官公需と外需が伸びており、官公需は環境装置およびポンプ等の増加、外需は中東や北アメリカがけん引役となりました。
さて、2025年ですが、我々産業機械業界が更なる成長を遂げ、また、日本経済の活性・発展に貢献するため、次の課題に対し、より積極的な取り組みが必要と考えます。
まず、GX(グリーントランスフォーメーション)への対応です。次期エネルギー基本計画の着実な実行を支えるためにも、当工業会会員の皆様が製造・供給する製品・サービスは不可欠なものであります。原子力発電の活用、更なる再生可能エネルギーの導入拡大の他、徹底した省エネの推進や、CCUSの導入、次世代エネルギーである水素・アンモニアの社会実装の加速が不可欠です。産業機械業界は、グリーン産業を目指し、GXに関する技術の開発・実証・社会実装を後押しします。
本年は第30回を数える海外貿易会議の実施年となっており、スウェーデンとイタリアでの開催を考えています。水素利用の取り組みが目覚ましくイノベーションの盛んな北欧と、スマートファクトリーへの転換が進む一方で新エネルギーにかかる取り組みも積極的なイタリアについて、その実情を調査し現地関係者との意見交換を実施します。
次に、我が国の経済安全保障への対応です。世界規模でのサプライチェーンの再整備は、日本経済を支える根幹に当たります。我々産業機械業界は、サプライチェーンを構成する製造装置・部素材・原料等の製造能力の強化に資する技術を開発し、生産設備の提供に取り組んでいく必要があります。
日本産業機械工業会は、こうした社会の変化や課題に応え、地球環境保全、国際交流、標準化などの各種事業を推進し、また、政策提言を積極的に行うなど、産業機械業界並びに会員企業の皆様の事業発展に向けた活動に力強く取り組んでまいります。
政府におかれましては、昨年12月に成立した補正予算に盛り込まれた「日本経済・地方経済の成長」などへの対応を速やかに実施していただくとともに、水素・アンモニアなどの新エネルギーの活用を含むGX事業の推進・実装に取り組まれますことを期待しております。
年頭にあたり考えるところを述べさせていただきましたが、関係各位におかれましてはなお一層のご指導、ご協力をお願いしますとともに、皆様のご多幸を心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
未来のものつくりをリードする
岡谷鋼機㈱
取締役社長 岡谷 健広
(同社グループ向けに発信された「年頭の辞」の要旨)
新年明けましておめでとうございます。皆様お揃いで良い新年を迎えられたことと存じ、心からお慶び申し上げます。
●今年は、第二次トランプ政権による追加関税を筆頭とする自国第一主義の政策が、貿易紛争として世界に広がり、経済から国際政治の分野まで大きな影響を与えることになると想定されます。また、大国間の貿易紛争や競争激化が予想される中、政治的中立を保ち、経済成長を優先するグローバルサウスは、今後ますます存在感が高まると考えられます。
●日本の名目GDPは、2024年はドル換算でアメリカ、中国、ドイツに次ぐ4位でしたが、2025年にはインドに抜かれ、5位となる見方もあります。日本は人口減少・少子高齢化という問題を抱えており、当社グループが競争力を保ち続ける為に生産性の向上、人材の育成・確保に努め、海外を含む成長市場において事業の拡大を図ります。
●G「グローバル」で目指すのは、「世界水準の産業材商社」になることです。常に世界に目を向け、グループ会社は専門性を一層高めるとともに、海外では現地化を進め、各国・地域に溶け込み、グローバル市場で成長を目指します。
I「イノベーション」は「未来のものつくりをリードする」気概を持って、先端技術・商品の導入、新事業への参画を積極的に推進することです。従来のものつくりの形を変えるデジタル・AI技術には特に注目し、5年、10年先を見据えた取り組みを一層加速したいと思います。グループ会社も当社の新たな成長エンジンとなることを期待します。
C「チャレンジ」は社員一人一人が自ら掲げた高い目標に向かって主体的に行動し、また周りと切磋琢磨しながら一緒に成長することです。
●GIC2025の最後の一年も4つのC、すなわちChallenge&Change(挑戦と変革)、Communication(自由闊達な議論と対話)、Cooperation(お互いを思いやる心と一致協力)を大切に行動ください。
世界23か国の社員とご家族皆様の益々のご健勝とご多幸を祈念し年頭の辞とします。
新たな成長・変革の年に
(一社)日本フルードパワー工業会
会 長 川瀬 正裕
2025年の年初にあたり、一言ご挨拶申し上げます。
昨年は、国内外で多くの選挙が行われ、大きな変化が起こる年となりました。我が国では、岸田内閣から石破内閣へ政権交代が行われ、衆議院の与野党逆転が起きました。米国では、次期大統領にトランプ氏が決定し、各国がその対応に追われています。東アジアでは、韓国で戒厳令が一瞬発令されるなど、政治的混迷が深まりました。中国では住宅関連産業の低迷や若者の就職難などが続いており、デフレの懸念が高まる中で、成長鈍化が懸念されております。また、ロシア・ウクライナ戦争が続く中、シリアのアサド政権崩壊というニュースも入り、世界情勢はますます厳しさを増しています。
今年1月には米国で第二次トランプ政権が発足します。米国は対中、メキシコ、カナダに一律関税を課すとの話もあり、中国からの部品調達や海外に進出する中国企業からの部品調達にも影響を及ぼすことが懸念されます。このような状況下で、サプライチェーンの再構築と「経済安全保障」の確保が求められています。
さて、我が国の経済状況についてですが、昨年12月に発表された日銀短観では、業況判断DIが大企業・製造業で+14%と若干改善しました。特に生産用機械や化学、自動車などの業種が改善し、効率化投資やデジタル化、脱炭素化、サプライチェーン強靭化への投資の必要性が高まっていることが示されています。当業界の2024年の出荷額(推定値)は、油圧機器が約3千6百億円、空気圧機器が約5千3百億円となり、対前年比約4・2%減の約8千9百億円となりそうです。このような、厳しい経済環境下、工業会としては、効率的な会議の推進や海外関連団体との交流強化、新しい課題への対応などを進めていきます。また、カーボンニュートラルやデジタル社会への対応、若手技術者の育成にも力を入れてまいります。
今年は巳年です。蛇は再生や永遠の象徴と言われ、我々にとっても、これまでの努力が実を結び、新たな成長や変革の年となることを期待しています。
令和7年 年頭所感
会員に必要とされる協会へ
(一社)日本ねじ工業協会
会 長 佐藤 義則
2025年の年頭に当たり、ご挨拶を申し上げます。
昨年は、地震災害に始まり、今後の予測が出来ずに難しい対応が迫られる米大統領選に終わる、我々日本にとってはここ数年で経験したことがないほど、本当に大変厳しい1年でありました。
こうした中、会員の方々からの協会活動に対する多大なご理解とご協力を賜りました事に加え、皆様が自助努力で様々な経営課題を乗越え自動車や建築、家電、産業機械などあらゆる分野で使用される必要不可欠な基礎部品として、ねじ産業の発展を支えていただいていることに、改めて敬意を表し感謝を申し上げる次第です。
さて、実質賃金の下げ止まりや昨年ほどではないものの春闘の賃上げも高い水準で、個人消費の伸びの拡大に加え製造業の設備投資の持ち直しが見込まれるなど、年度後半に向けての景気回復に期待しているところではありますが、我々ねじ製造業を取り巻く環境は、人材確保難、物価高、最大の需要業界である最近の自動車業界が迎えている時代変革への対応等、経営環境はまだまだ大変厳しい状況にあります。
新たな年を迎えた2025年の巳年には、脱皮を繰り返し成長する蛇は再生を意味しており、大きな障害も新たな成長へと変えていける年といわれております。
そこで、当協会としても、昨年の社員総会において、これまでの委員会形式を改め、今後は様々な課題への対策・検討を迅速にかつ個別に対応する小グループの会議体を統括する部会体制へと組織変革し協会の新運営体制を構築致しました。
また、本年度も引き続き、グローバル化の中で競争をしている自動車産業等の需要業界の品質・安全・安心を支えるねじ産業として、世界に先駆けたねじ製造に係る技術革新を進める事業を推進して競争力強化を図ってまいる所存です。
通商環境変化への対応、脱炭素化・SDGsの実現、戦略的なBCP策定等、最近の劇的な経営環境変化への対応のために、会員の皆様からの要望や関心事等を確実に収集できる体制を整備し、迅速に取組んでいける会員の皆様から必要とされる協会へ変革してまいりますので、これからもさらなるご協力を賜り、協会事業への積極的なご参加をよろしくお願い申し上げます。
最後になりましたが、皆様方の益々のご活躍とご健勝、ご多幸を祈念して、新年の挨拶とさせて頂きます。
前向きな気持ちを忘れずに実りある一年に
(一社)日本鍛圧機械工業会
代表理事会 長 長利 啓正
新年明けましておめでとうございます。謹んで新春のお慶びを申し上げます。
平素は、当工業会の運営に格別のご支援とご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。
昨年は能登半島地震に始まり、酷暑に加え、度重なる線状降水帯によるいわゆる“ゲリラ豪雨”、さらに南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が初めて発表されるなど、災害に悩まされた年であったと言えます。当工業会でも能登半島地震災害義援金を寄附させて頂きましたが、被害地域の一日でも早い復興を願ってやみません。一方、本年は、巳年です。蛇が脱皮するイメージから「復活と再生」を意味するとも言われております。前向きな気持ちを忘れずに実(巳)を結ぶ年になればと思っております。
世界情勢をみても、長引くロシアのウクライナ侵攻や新たなイスラエルとヒズボラで揺れ動くパレスチナ情勢など予断を許しません。昨年は日本と関係が深い台湾総統・インド大統領、そしてアメリカ大統領選挙が行われ、特にトランプ氏の返り咲きは今後の貿易経済の先行きが見通せない状況となっております。国内でも衆院選で自公政権の議席数が過半数割れしたことも合わせ、先行きを見定めてしっかりと地に足をつけた企業活動を行いたいと考えております。
次に、本年の展望を述べさせて頂きます。
まず2024暦年の受注は、7月の中間では3550億円を見通しておりましたが、その後の国内市況の停滞も影響し、恐らく若干下回るものと予想されます。また、12月の調査統計委員会による2025年の受注予想は、3460億円とみており、トランプ政権下での北米景気や、国内では新規半導体工場の稼働等による関連設備投資意欲も期待されることもあり、後半にかけて2024年よりも若干ではあるが上向くものとみています。
本年はMF-TOKYO2025を7月16日(水)から19日(土)の4日間にわたり東京ビッグサイトで開催します。人手不足が問題視される中、自動化・省力化の為の最新設備を取り揃え、かつ将来を担う学生の方々に素形材業界への関心を高めてもらう為のイベントも企画しております。開催に向け皆様のご支援ご協力を心よりお願いいたします。
工業会活動では、「レーザ機器管理者講習会」や会員企業の若手社員向けに業界で必要な幅広い商品知識の習得を目的とした「基礎商品講座」を定期的に開催する事にしております。
本年も工業会活動に関係各位のご支援、ご協力をお願いしたいと存じます。また、会員の皆様の積極的なご参加をお願いいたします。
皆様方にとりまして本年が良い年でありますようご祈念申し上げますと共に、益々のご繁栄とご健勝をお祈り申し上げます。
愛機工組合 各支部で忘年会
今後の支部事業なども話題に
北支部 黒川の厨一里で開催
愛知県機械工具商業協同組合・北支部(支部長=野田典嗣氏・ノダキ社長)の忘年会は2024年12月11日午後6時30分より、名古屋市北区黒川本通にある「厨一里」で開催された。この日は支部員ら11名が参加し、1年の労をねぎらいあった。
開会に先立ち、今回が北支部事業への初参加となる伊吹産業の服部将光社長が自己紹介。続いて野田支部長が「皆さんお疲れさまです。公私共にお忙しい時期だと思いますが、お集まりいただき誠にありがとうございます。今日は僕と同じ歳の伊吹産業服部社長が参加してくれて、個人的にも心強く思っております。北支部は支部員が少ないんじゃないかと言われていますが、こうやって新しい人と一緒に、来年(2025年)も新しいことができると嬉しいです。今年(2024年)は皆さんの会社にとって厳しい一年だったんじゃないかなと思いますが、来年に向けて今日は親睦を深め、情報を共有し、いろいろと語り合いたいと思います」と挨拶。そのまま乾杯の音頭をとった。
この席で、北支部が独自に開催している支部事業について、今期(2024年度)のスケジュールなどについての確認も行われた。
2025年も積極的に活動を推進
中南支部 日本料理「木曽屋」にて
中南支部(支部長=橋爪庄二氏・マルマン商事社長)は、11月22日午後6時30分より木曽屋(名古屋市中区金山)において忘年会を開いた。
支部員ら12名が参加し、森川友英支部幹事(サカイリフテク営業課長)の司会進行で会は進められた。
冒頭、橋爪支部長が「本日はお忙しい中、ご参加ありがとうございます。一年無事に中南支部も皆様とこのように顔を合わせて終えることができそうで、ありがたく思います。来年も色々積極的に活動をしていきたいと思いますので、皆様お仕事がお忙しいとは存じますが宜しくお願いします」と挨拶。支部の今後の発展を願い、同氏の発声で乾杯した。
会場では和やかに情報交換などが行われ、水谷隆彦理事長(ミズタニ機販社長、同支部所属)の「一年間、本当に楽しい会を全力で行うことができました。来年も愛機工組合の中心支部として中南支部がリードしていきたいと思います」との言葉と一丁締めでお開きとなった。
RTJ2024への協力に感謝
西支部料亭「河文」にて開催
西支部(支部長=内藤和美氏・内藤商事社長)は、12月12日午後6時30分より料亭「河文」(名古屋市中区丸の内)で、支部員ら11名が参加して忘年会を開いた。
冒頭、内藤支部長が「本日はお寒い中、西支部の忘年会にご参加いただき誠にありがとうございます。また、日頃は組合の活動にご協力いただき、今年はロボットテクノロジージャパン2024(RTJ2024)を成功裏に終了することができました。ご協力に感謝します。本日は、皆さんで楽しんで忘年会を過ごしていただきたいと存じます」と挨拶し、乾杯の音頭をとった。
参加者は400年続く老舗料亭の味を堪能しながら一年の思い出などを語り合い、和やかなひと時を過ごした。
服部将康支部幹事(服部社長)が、支部恒例のイベントであるボウリング大会の開催予告と大会への参加呼びかけを行った後、「早いもので、忘年会ラッシュの時期です。今年は元日の能登半島地震に始まり、色々と大きなニュースがありました。年末に入っても不安定なニュースが続いていますが、こんな時だからこそ、組合の皆さんと力を合わせて業界を活気あるものにしていきたいと思います」と述べ、最後に一丁締めで散会となった。
日間賀島で天然ふぐを堪能
熱田支部 日帰り昼食ツアーを実施
熱田支部(支部長=山本員彰氏・センサスヤマモト社長)は12月14日、忘年会として、日間賀島(愛知県・南知多町)にて特選ふぐ料理を堪能する日帰り昼食ツアーを行った。木奈崎孝二支部幹事(山善名古屋支社室長)の企画。支部員ら11名が参加した。
会場となった日間賀島西港からすぐの「すず屋 海游亭」に到着すると、山本支部長が「金山駅からバス・高速船での移動、お疲れさまでした。これから天然のふぐをお楽しみください」と挨拶。支部長の音頭で乾杯して開宴した。
愛知県は国内でも有数のふぐの産地と言われ、参加者は本場のふぐを贅沢に堪能。食事の後は、海の幸などの買い物を楽しむ参加者の姿が見られ、お腹も心も満たされた師走の一日となった。
金山駅には午後3時過ぎに帰着し、そのまま解散した。
また、行きのバスでは滝澤有一理事(松本商店社長)と小浦正喜理事(こうら社長)の司会進行で参加者全員に豪華な賞品が当たるビンゴ大会が催され、旅を盛り上げた。
夜景を望み一年の締めくくり
尾張支部 中日ビルの「春秋」で
尾張支部(支部長=服部嘉高氏・服部商会社長)の忘年会は12月20日、2024年4月に全面開業した名古屋市中区栄の中日ビル24階にある中国飯店「春秋」(ザロイヤルパークホテルアイコニック名古屋内)で午後6時30分より開催され、支部員ら9名が参加した。
近藤尚文支部幹事(油傳商店社長)の司会で進められ、冒頭、服部支部長が挨拶で「2024年は能登半島の震災という激動の中のスタートとなりました。組合活動では7月にロボットテクノロジージャパン2024が開催され、皆様のお力添えで大盛況のうちに終了することができました。色々なことがあった中、最後にトランプ氏がアメリカの大統領選挙で復帰を果たしました。我々にとっては非常に厳しい年であったと思っていますが、何とかここで皆様のお顔を拝見できて安堵している次第です。尾張支部も皆様のおかげで一年を終えることができました」などと振り返った。
続いて、2024年5月に組合事務局長に就任した牧野克仁氏が来賓として挨拶し、最後に「色々と未熟ではありますが、何卒ご協力をお願いします」と述べた。
8月8日に結婚した坂倉慶信氏(コーワ精工販売社長)に支部からお祝いが贈られた後、熊澤直幸理事(クマザワ社長)の発声で乾杯した。
名古屋の夜景が楽しめる店内で、参加者は焼窯で作る本場の北京ダックやフカヒレ等の上海料理を味わいながら互いの労をねぎらい、石川真理事(石川工具社長)の一丁締めでお開きとした。
製品開発のセキュリティプロセス強化
IEC62443 4-1認証取得
DMG森精機 高いセキュリティと信頼性を約束
DMG森精機(社長=森雅彦氏、グローバル本社=東京都江東区)は2024(令和6)年11月、国際標準規格IEC62443 4-1(産業用オートメーションおよび制御システムのセキュリティ第4-1部‥安全な製品開発ライフサイクル要求事項)を取得した。
近年、工作機械のネットワーク化が進み、さまざまなデータの収集と分析が可能となっている。このような背景から、効率的かつ高度な生産プロセスを実現できる一方で、ネットワーク接続が進むことにより、製造現場における情報漏洩や生産停止などのサイバー攻撃のリスクも高まっており、DMG森精機の工作機械をはじめとする製品には高いセキュリティと信頼性がユーザーから求められている。こうした流れをさらに加速させるように、世界各国でセキュリティに関する規制が厳格化しており、同社はこれまで以上にセキュリティ対策を強化しているという。
この度、同社が取得した国際標準規格IEC62443 4-1は、製品開発のライフサイクル全般にわたるセキュリティプロセス要件を定めた規格であり、製品の設計、開発、保守においてセキュリティを確保するための具体的なプロセスと手順を規定している。今回の認証の対象は、同社のソフトウェア開発の中核を担う、グループ会社のDMG MORI Digital(社長=鈴木祐大氏、所在地=札幌市厚別区)だ。今後、この認証で得られた知見と手法を、グループ全体の開発プロセスにも積極的に取り入れ、全社でセキュリティ品質の向上を図っていくと同社は誓っていた。
取り付けは差し込むだけ
携帯用ワンタッチ式ソケットホルダー
トップ工業 3色セットなどを発売
作業工具の総合メーカー、トップ工業(社長=石井真人氏、本社=新潟県三条市)は、6角(6・35㎜)シャンク製品を差し込むだけのワンタッチ動作で装着できる「携帯用ワンタッチ式ソケットホルダー」を12月1日より販売開始した。
同製品は、挿入部が位置合わせ不要な丸穴形状のため素早い装着が可能。2つの鋼球のロック機構でシャンクを保持し、不意の抜け落ちを防止する。外す時は本体脇の2つのボタンを押しながら吊り下げ物を引き抜くだけで取り外せる。ホルダー1つの使用範囲は500グラム以下。6角シャンク製品の持ち運びや保管に便利である。
カラーはマリンブルー、バイオレット、ガンメタリックの3色。今回、リング付、ナスカン付、3色セットをそれぞれ発売した。
標準価格(税抜)は以下の通り。携帯用ワンタッチ式ソケットホルダー3色セット[製品番号EWH-MBVGMN]=8100円▽携帯用ワンタッチ式ソケットホルダー(リング付)[同EWH-MB/Ⅴ/GM]=2750円▽携帯用ワンタッチ式ソケットホルダー(ナスカン付)[同EWH-MBN/VN/GMN]=3000円。