第2905号 令和6年11月11日

ボウリング大会の準備進める
1月24日に新年賀詞交歓会
愛鋲協 令和6年度第4回理事会


 愛知鋲螺商協同組合(愛鋲協、理事長=大野正博氏・中部製作所社長)は、10月23日午後6時30分より名古屋駅前の安保ホールにて令和6年度第4回理事会を開催した。理事7名が出席して、セミナー報告や、ボウリング大会、新年賀詞交歓会の開催に向けて打ち合わせをした。
 10月17日に開催されたセミナーは、「『働き方改革』に対応した、労働時間管理と生産性向上」をテーマに行われ、組合員企業から16名が参加した。会場は安保ホール。講師の山田浩司氏(中小企業診断士、ⅠTコーディネーター、事業承継士)が、残業規制などの強化に伴う労働時間管理、生産性向上の必要性について説明した。
 ボウリング大会の件は、担当の松原徳幸理事(千代松螺子社長)より開催概要が説明された。開催日は12月15日、昨年に続き「名古屋グランドボウル」(名古屋市緑区)を会場に行う。競技開始は午前10時。理事会では開催案内の内容確認が綿密に行われた。
 優良従業員表彰(名古屋商工協同組合協会主催)に関しては、10月28日午後2時より名古屋ガーデンパレス(名古屋市中区)で表彰式が開催され、愛鋲協の3社から優良従業員として9名が表彰される予定。表彰式には大野理事長も協会理事として出席する。
 令和7年賀詞交歓会については、2025年1月24日に「名古屋コーチン・旬菜 一鳳本店」(名古屋市熱田区)で開催する予定としており、次回理事会で開催案内の内容を検討する。
 青年部については、担当の鈴木憲一副理事長(エフシーテック社長)より活動予定が報告された。11月16~17日に東京・大阪・神奈川・愛知の若手が集い福岡で開催される交流会に、愛知から7名が参加する(内4名は懇親会にも参加)。12月10日に忘年会、2月頃にセミナーを予定。
 その他の件では、ねじの規格「JIS B 1180」の改正について情報交換した。
 次回理事会は、11月25日午後6時30分より安保ホールにて開催される。
令和6年度第3回理事会
 愛鋲協の令和6年度第3回理事会は9月30日、安保ホールで午後6時30分より開かれ、理事6名が出席した。
 セミナー、優良従業員表彰、ボウリング大会に関して協議し、ボウリング大会については参加費の若干の値上げが承認された。また、その他の件では第12回懇親ゴルフコンペを12月14日に開催することが告知され、会場は後日、四日市カンツリー倶楽部と決まった。
 理事会では冒頭挨拶で、大野理事長が組合員・八幡ねじの社長交代について報告した。9月1日付で鈴木則之代表取締役社長が取締役副会長に就任し、新たに村田和弘氏が代表取締役社長に就任。鈴木建吾氏は引き続き代表取締役会長を務める。大野理事長は「前社長は社内改革などの業務にあたり、営業など外向けの仕事を新社長がされるということだ。組合については引き続き、鈴木浩久専務に担当して頂けることを確認した」と話した。

ヨシタケ佐藤所長を講師に部会開く
新年賀詞交歓会は1月22日
2024年度10月理事会開催


 静岡県管工機材商組合(理事長=大村敏之氏・大村商会社長)は、10月4日午後3時より静岡市内のGRILL炙之介にて理事会を開催した。理事9名が出席した。
 冒頭、大村理事長が「7月以来の理事会となる。役員コンペも豪雨で開催することができず、久しぶりに皆様とお会いできた」と挨拶。
 理事会では次の議題について審議、報告が行われた。
 ①愛知組合「第34回管工機材・設備総合展」の状況について(大河公也副理事長・大河機材社長)…名古屋市吹上ホールで開催される管材展に10月11日、バスで参加する。現時点での参加者は19名。前回同様、静岡駅を午前7時30に出発し、島田、浜松経由で会場へ向かう。午前11時ごろ到着予定。賛助会員2社から各1名が同乗し、アシスタントとして協力いただく。
 ②「第72回ゴルフ大会」について(伊藤りゅういち副理事長・ヌマカン社長※大会幹事)…11月13日に葛城ゴルフ倶楽部・山名コース(静岡県袋井市)で開催する。今春のヤマハレディーストーナメントと同じコース。11組を予定。午前8時30分から朝礼を行う。大会幹事は遠方からの参加者に対応するため午前7時に受付をオープンする。プレー終了後はパーティーと表彰式を行う。
 また、8月22日に予定していた役員コンペは、台風10号の接近による天候悪化のため中止とした。12月ごろ再度企画する。
 ③委員会報告…周年・親睦委員会、組織進化委員会、プラチナ会の各担当より活動報告が行われた。
 ④「新年賀詞交歓会」について…2025年1月22日午後4時より、グランディエール・ブケトーカイ(静岡市葵区)で開催する。また、理事会を同日午後2時30分より行う。
 ⑤「2025年度通常総会」について…2025年5月15日にグランディエール・ブケトーカイで開催する。業界のメーカーがこの日に会を開催するとの情報があるが、現時点での日程変更は難しく、予定通りに行うことを確認した。
 総会翌日のゴルフコンペは、富嶽カントリークラブ(静岡市清水区)を予約済み。

 同日、理事会に先立って開かれたバルブ機工部会(担当=金子光彦理事・金子管材社長)では、ヨシタケ静岡営業所の佐藤友泰所長が講師を務めて同社の取り組みを紹介。キャラバンカーを使った省エネ実演など、エンジニアリングにも力を入れていることをアピールした。
 また、新製品として蒸気用オリフィス流量計(差圧式)「ODF-100」、簡単取付のクランプオン式超音波流量計「UFM-100」、流体の遠隔監視システム「Wi-Flo」、独自のアングルシート構造により圧倒的な耐久性を実現した「ASV-1000」、スチームトラップの良否(漏れ・閉塞)を振動と温度センサーで自動的に診断する「STC-1」、手動洗浄機能付きストレーナ「SY-40R」などを紹介した。

3日間で1万1000名を超える来場者
『第34回管工機材・設備総合展』大盛況
省人化・省力化・自動化のヒントがここに!


 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=峰澤彰宏氏・MINEZAWA社長)が主催する、2年に1度のビッグイベント『第34回管工機材・設備総合展』(展示会実行委員長=石原太郎副理事長・原芳商会社長)が、10月10日(木)から同12日(土)までの3日間、名古屋市千種区の中小企業振興会館1階・吹上ホールで開催された。今回展のテーマは“管材・設備の歩みを観よう。”だ。出展した126社・団体は省力化・省人化・自動化をキーワードとした自慢の製品や技術を惜しげもなく披露し、連日大盛況に。開催期間中は好天にも恵まれ、初日4842名、2日目4589名、最終日(のみ15時閉幕)2423名、3日間トータルで1万1854名の来場者が訪れた。同組合ホームページからアクセスできる展示会特設サイトにて、来場者アンケート調査報告などが近日公開される予定だという。
 初日開場前に行われたオープニングセレモニーで峰澤理事長は「今回の開催にあたり、ご臨席いただきましたご来賓の皆さま、ご後援いただきましたすべての関係先の皆さま、256小間のご出展をいただいた126社・団体の皆さまに心より御礼申し上げます。本日より開催されます『管工機材・設備総合展』は当組合が設立されました昭和38(1963)年に『バルブ水栓配管資材展示会』として開催されて以降、開催場所、名称などは変わりながらも今回で34回目を迎えることができました。今回展のテーマは“管材・設備の歩みを観よう。”です。ご出展いただいた各社さまからは積極的な新しいもののご提案をいただけるものと大きな期待をしています。勧誘活動していたなかでも、ご来場予定の皆さま方からは大きな期待が寄せられていると感じました。コロナ禍の厳しい時を経て、私たちはさまざまな経験をしました。リモートの有効性が分かった反面、以前よりもいっそう、実際に会う、話す、商品の現物を観る、触れる、こうしたリアルの大切さを感じるようになったと思っております。展示会こそは、まさにこのリアルをもっとも効果的に、有意義に実現することができる活動だと思っております。愛知では2年ぶりの展示会となります。皆さまどうぞ大いに楽しんで、そしてこれからの販売活動に大いに有益な場にしていただけるように、主催者として精一杯努めてまいります」と主催者を代表してあいさつ。
 続いて、来賓を代表して愛知県管工事業協同組合連合会会長兼名古屋市指定水道工事店協同組合理事長の穂刈泰男氏が登壇。「この度『第34回管工機材・設備総合展』がこのように盛大に開催されますこと誠におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。また、このような場にお招きいただきましたことに改めて御礼申し上げます。貴組合におかれましては、この展示会を昭和38年から開催され今回の第34回まで毎回盛況に行われております。このことは歴代理事長さまをはじめ、役員、組合員の皆さまの努力の賜物と思い深く敬意を表するものでございます。今回のテーマ“管材・設備の歩みを観よう。”は昨年60周年を迎えられました貴組合がこの先の100周年を見据え、時代の変化に柔軟に対応していくという並々ならぬ決意が表れた素晴らしいテーマだと私は思います。毎回最新技術を盛り込んだ設備機器の新製品を発表・展示されており施工を担当する我々の業界も大いに期待し楽しみにしておるところでございます。日頃より製造・販売・施工と、それぞれの立場での連携そして信頼があり、それが大変重要であると思っております。その結果、この中部の地域、ひいては社会に貢献できているのではないでしょうか? 今後とも貴組合におかれましては業界発展のためにご尽力いただきたいと思っておるところでございます」と挨拶を述べた。
 当日集まった来賓が紹介された後、出展者を代表して河野誠キッツ社長が登壇。「本日は大変心地良い秋晴れのもと、この『第34回管工機材・設備総合展』がかくも盛大に執り行われることを本当にうれしく思っております。出展メーカーを代表してご挨拶させていただきます。今年も残すところ3か月あまりとなりましたが、地震や豪雨など大きな災害が多発し、自然の驚異を痛感する年となりました。いまだに爪痕の残る地域もあり、1日も早い復興を願うばかりです。そんななかで我々は社会インフラの一端を担う一員として、災害に負けない強靭なインフラの重要性や必要性を強く実感しております。企業を取り巻く環境に目を向けますと、世界では中東情勢や米国大統領選挙など動向が非常に不透明で、結果、為替や株価にも影響が出ています。一方、国内にいたっては半導体業界の設備投資が活発化しつつあり、ここ愛知県を中心とした中部圏では2026年にアジア最大級のスポーツの祭典でありますアジア競技大会が開催されます。まだまだこれから多くの需要が見込まれます。我々メーカーとしましては、皆さまと共に需要を刈り取るべく、その一翼を担い成長していきたいと思っております。今回の展示会は皆の気持ちを一致団結させる良い機会であると思っております。また、人材不足への対応、デジタル化や脱炭素を掲げる新しい時代に向けた商機にもなると確信し、私たちメーカーも新技術を取り入れた商材を開発して市場に積極的に投入していきたいと思っております。これからのキーワードは“省人化”“省力化”“自動化”です。これらに向けた製品を開発し、各社とも今回出展させていただき、ユーザーさまに寄り添ったプロモーションをさせていただく所存です」と展示会への意気込みを語っていた。

隠れ家的なジャズ喫茶で
“心に響く”高音質な音楽たのしむ
名機工同友会 10月例会特別企画


 名機工同友会(会長=和久田修志氏・三和商事社長)は10月16日、名古屋市千種区池下町にあるジャズ喫茶&BAR「MMJAZZ(エムエムジャズ)」にて特別企画の10月例会を開催した。
 ここは吉野栄一名機工同友会相談役(吉野機械工具会長)の中学時代の同級生が営む店で、ジャズライブを定期的に開催しているほか、オーディオの修理や販売も手掛けている。名古屋市営地下鉄「池下」駅から徒歩約5分という好立地ながらも閑静な住宅街にあり、文字通り「隠れ家」的な店として人気を集めているという。
 店内には数百万円もする大型のスピーカーや真空管アンプが鎮座しており、〝心に響く〟高音質でジャズを楽しむことができる。オーディオファンならずとも一度は立ち寄ってみたい名店だ。
 そんな「MMJAZZ」で開かれた今回の例会開催に先立ち、オーナーのマイケル村田氏と吉野相談役がそれぞれ挨拶し懇親会が始まった。
 会の途中、大津裕史会員(大津屋社長)の誕生日を祝うケーキがサプライズで出されたり、大いに盛り上がりを見せたところで宴もたけなわとなり、和久田会長が「今日は思い出に残る大津さんの誕生日と、心に響いたいい音楽を聴けたと思います。我々の業界は今、天気で言うと曇り空ですが今日は少しだけ心が晴れたと思いますので、明日からもう少し、いい気持ちで仕事ができるのではないかと思います。またぜひ名機工同友会で、こういう場所で皆さんと誰かの誕生日の時にでも集まれたらと思います」と挨拶。最後は一丁締めで、この日は散会となった。次回例会は12月の開催が予定されている。

ジーネットが各地で展示会
『Factory Innovation Fair 2024』(三重地区)盛況
多くの来場者で賑わう会場


 半導体不足が緩和しつつ、自動車産業を牽引するEV、HV、PHV市場も動きが少し良くなり、それに伴い関連する設備案件が出だしたタイミングを捉え、「今が動くとき」と積極的にイベントを展開しているのが、ジーネット名古屋支社(取締役支社長=松吉正訓氏、所在地=名古屋市中区富士見町)である。
 7~10月の4カ月で6つの拠点が展示会を企画。カーボンニュートラルへの取り組みで生じる課題解決への提案を共通テーマとして、サブタイトルは各拠点で設定し展開。
 9月11日には、三重営業所(所長=枅川修氏)の設営で、四日市文化会館・展示棟を会場に開催され、有力販売店が主催店となってユーザーを動員した。
 三重地区では、『Factory Innovation Fair 2024~カーボンニュートラルの挑戦&次世代加工への道~』をタイトルに掲げ、CO2削減に至るまでを順序立てて提案。現状のそれぞれの加工技術に、ワンポイント付加することで高度な次世代加工につながる例など、またそのために必要な新たに開発された製品等が46社の出展メーカーによって網羅された。
 一方、展示とは別会場で、ダイキンHVACソリューション東海、ナベヤ、SDGの3社がセミナーを行い、最新情報を発信した。
 ジーネットは、フルサト・マルカホールディングスの始動後、傘下グループ会社との相乗効果で販売チャンネルを増やし、“総合力でニーズに応えるジーネット”を展開している。
 四日市会場で枅川所長は「お客様の出足が好調で、今後に向けた新たな取り扱い商材を、会場で模索する積極的な動きが強く感じられる」と、接客の合間に話した。

バスレク、講演会ほか
今年度下半期事業の詳細検討
愛機工青年部 10月役員会開催


 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)の青年部(部長=滝澤有一氏・松本商店社長)は10月15日、名古屋市中区金山の喰海金山店で役員会を開催した。役員ら15名が出席し、以下の議題についての審議、報告がなされた。
 【議題1】2024年青年部忘年会について▽役員会当日現在、12月5日での開催が検討されたが会場は未定だ。参加人数は30名程を想定しているとのこと。
 【議題2】オータムビアパーティーについて▽かしわ屋治兵衛金山小町店にて9月27日に開催されたオータムビアパーティーについて、担当幹事らから気づいた点や改善点などの報告が挙げられた。
 【議題3】講演会開催について▽青年部内教育部は10月9日にメンバーを集めて会合を開いた。議題は講演会について。役員会当日現在、講演会は11月20日の開催予定で準備が進められている。講師は未定だが、ハラスメント関係、コミュニケーション力アップ等のテーマが挙げられていた。
 【議題4】日帰りバスレクリエーションについて▽青年部内厚生部によると役員会当日現在、開催日は2025年3月8日(土)で検討中とのこと。行先もいくつか候補が挙げられたが、静岡方面の観光牧場での体験ワークショップが有力視されていた。
 【議題5】その他の件▽①野球大会日程の確認。②他産業視察は2025年2月の開催で調整中。③2026年に創部60周年を迎える青年部。記念事業について今からアイデアを募るとのこと。
 愛機工青年部の次回役員会は11月25日、愛機工組合事務所での開催が予定されている。

カーボンニュートラルへの取り組みを紹介
「オリオンフェア2024」盛況
オリオン機械 名古屋会場に1100人超が来場


 オリオン機械(社長=太田哲郎氏、本社=長野県須坂市)は、9月18日(水)・19日(木)の2日間、名古屋市千種区の吹上ホール第1ファッション展示場にて「オリオンフェア2024 in NAGOYA」を開催した。プライベートショーの開催は10年ぶりで、期間中1100人を超える来場者で賑わいを見せた。
 今回は「カーボンニュートラルの実現―かがやく未来に向けて―』をテーマに、カーボンニュートラルの実現を見据えた省エネ高効率、環境配慮技術をはじめ、ICT、コネクトを含めた同社の取り組みが紹介された。
 会場に設けられた「省エネソリューションゾーン」では、従来機から進化した新製品『インバータチラーRKE-Cシリーズ』『ドレンマスターNEO』などが展示され、使いやすさや省エネ性能の向上に注目が集まっていた。
 「微細加工ゾーン」(コラボゾーン)では、碌々スマートテクノロジーが加工サンプル品を、日進工具とオーエスジーが工具を出展。オリオン機械の精密空調機とともに展示され、各社の技術がコラボして加工精度と省エネを両立する、微細加工のポイント・ノウハウが紹介された。
 また、「ブローエアーの省エネ化ゾーン」(コラボゾーン)では、工場の電気代の約20%を占めると言われる工場エアーの新しい省エネメソッドとして、SDGの『コンベア付き水切り装置』、コガネイの『エアー消費量削減パルスブローシリーズ』、ファインマシーンカタオカの『洗浄技術テクニカルセンター』、オリオン機械の『水切り実演装置(スタンドブロワー+ロボット)』が披露された。
 さらに、環境負荷と冷媒管理工数を低減する省エネ型ノンフロンチラー(ノンフロンゾーン)、成長産業における乾燥・低湿・除湿ニーズに対応する各種装置(ドライゾーン)、設備管理の省力化に役立つオリオンクラウドサービス及び簡易点検支援ソフト(コネクトゾーン)のほか、同社が本格参入する水素関連事業が取り扱う水素発生装置(新技術ゾーン)などの展示を通じて、カーボンニュートラル時代の新提案が行われた。
 会期中はセミナーが、設備設計者・エンジニア向け▽既存製品進化のポイント▽微細加工におけるポイント▽ブローエアーの省エネ化―をテーマに開催され、いずれも好評を博した。
 初日は、全国産機オリオン会東海北陸ブロックに所属する代理店と東海北陸サービス店会の会員らが参列してオープニングセレモニーが開かれた。
 冒頭、太田社長が挨拶で同社の取り組みについて「当社の場合、80%近くがフロンガスを使っている製品であり、長期ビジョンの中で2050年までにフロンを撤廃する計画を既に立てている。その間には、省エネ製品にさらに磨きをかけ、従来品より消費電力を削減する製品開発をしている。フロン対応については色々課題があるが、フロンガスを使わない製品も幾つか発表しており、脱フロン製品を増やしていく。もう一つは水素。新工場では太陽光発電を使って大型の水素発生装置で水素を発生させ、それを蓄積し利活用するための5年間の研究をスタートした」と紹介。今回の展示会では「5年、10年先を見据えた開発をアピールしていきたい。事業の方向性を皆様方に理解して頂いて、オリオン製品の拡販にご尽力賜りたい」と述べた。
 続いて、髙田研至全国産機オリオン会副会長(井高社長)が「オリオン製品のイメージは、カーボンニュートラルの最先端といった感じ。製品の良さに加えて、コスト面の対応も良く、さらに技術的な革新性があるという点で、お客様から高く評価されている。それをオリオンの皆様にしっかり説明して頂けることで、我々のビジネスチャンスも広がると思っている。2日間、代理店としてしっかり対応していきたい」と話した。

計測・加工・制御に関する
研究者21人と2団体に助成金
三豊科学技術振興協会 ミツトヨ本社で交付式


 公益財団法人三豊科学技術振興協会(理事長=水谷隆氏、所在地=川崎市高津区)は9月25日、計測・加工・制御に関する研究を対象とした2024年度の研究助成、国際交流「渡航」助成で助成する21人の研究者と、国際交流「会議」助成で助成する2団体を決定したと発表した。10月19日には川崎市のミツトヨ本社において、研究助成の10人に対する交付式が行われた。
 今回の助成総額は2373万円。内訳は、研究助成が10件で2000万円、国際交流助成は「渡航」助成(第1期6件、第2期5件)および「会議」助成(2件)で373万円となった。
 同財団は精密測定機メーカーのミツトヨと元代表理事・故沼田智秀氏をはじめとする5人の出捐により1999年に設立され、これまでの26年間に計555件、6億5741万円を助成してきた。
 本年の研究助成対象者とテーマは次の通り。(敬称略)
 鍜島麻理子(産総研)「マイクロ3D形状測定用光測定システムの開発」▽佐藤理(産総研)「光学式三次元機上形状計測精度評価用基準器とその校正方法の開発」▽武井良憲(産総研)「超精密計測と超精密加工の組み合わせによるゼロ熱膨張かつ超精密な基準円筒の開発」▽田尻武義(電通大)「可視光帯小型光計測システムに向けた光IC用光源の開発」▽夏原大悟(名古屋大)「高感度ラマン分光計測のためのメソポーラス金被膜AFMプローブの開発」▽長谷川靖洋(埼玉大)「熱リーク量制御を使ったTDIS法による熱電材料物性値の精密測定」▽秦誠一(名古屋大)「薄膜内部応力ポストプロセス測定デバイスの高精度化とその実証」▽廣谷潤(京都大)「周波数領域サーモリフレクタンスによる3次元ナノスケール熱伝導率計測技術の開発」▽藤原貴典(岡山大)「小振幅オシレーション加工による小径砥石を用いる高精度・高品質2・5次元輪郭研削加工法の研究」▽細川晃(小松大)「接触型フレキシブルブラシノズルによる効率的湿式研削法」。

技能五輪国際大会2024を支援
DMG MORI MXに必要な高度な人材育成に貢献


 DMG MORIが、9月10~15日にフランス・リヨンで開催された第47回技能五輪国際大会にて、ターニングセンタ「CTX 350」14台と5軸加工機「DMU 40  Plus」15台の計29台を提供した。大会には世界中から1400人の若き技能者が集まり、技術を競い合った。
 同大会は参加各国における職業訓練の振興と青年技能者の国際交流、親善を図ることを目的としており、同社は大会への機械提供や現場での技術サポート、競技者のための訓練コースの実施などを通して継続的な支援を行っている。
 同社取締役のイレーネ・バーダー氏は、「若き技能者の素晴らしい成績を称えることができ、大変光栄だ。若手人材は製造業の未来を形作る重要な役割を担っている。当社は長年にわたるパートナーであり、新進気鋭の技術の振興に携われることを嬉しく思う」などと話し、CNCフライス盤職種の勝者へメダルを授与した。
 同社は2007年に技能五輪国際大会への支援を開始し、2016年からは主催団体であるWorldSkills Internationalのグローバル・インダストリー・パートナーを務める。大会への積極的な取り組みを通して、マシニング・トランスフォーメーション(MX)に必要な高度な人材育成に貢献している。
 同社は、2026年に開催される中国大会、2028年の日本大会へも機械提供を行う予定としている。

品質関連書類を簡単作成・管理できる
「ゲンバト」の新サービス
山善「QC文書管理」提供開始


 山善(社長=岸田貢司氏、本社=大阪市西区)は、ものづくり企業向け複合型SaaSプラットフォーム「ゲンバト」(https‥//genbato.jp/)の新サービス「QC文書管理」の提供を9月30日より開始した。
 「ゲンバトQC文書管理」(https‥//genbato.jp/service/qc.html)は、『作業手順書』の作成をサポートし、品質関連書類をクラウドで一元管理することで、中小製造業(ものづくり企業)の文書管理の品質を向上させるサービス。作業手順書を簡単に作成できるほか、品質関連書類を登録することで一元管理ができ、文書管理レベルを向上させることで各種監査対応や取引先対応に役立てることができる。
 主な特長は次の通り。
 ①『作業手順書』を簡単に作成
 写真や動画をアップロードし、テキストを入力するだけで作業手順書が完成する。よく使う工程を簡単に複製できる「お気に入り登録」や、「工程の順番入れ替え」などの入力サポート機能が充実。作成した作業手順書はPCやタブレットを使って現場から確認や編集ができる。
 ユーザーの要望を聞きながら、順次「ゲンバトQC文書管理」で作成できる書類の幅を広げていく方針。
 ②製造業に特化した品質関連書類を一元管理
 「ゲンバトQC文書管理」で作成した作業手順書はもちろん、Excelや紙ベースのあらゆる品質関連書類を登録し、一元管理できる。キーワードや書類有効日で書類検索が可能なほか、「改訂履歴管理」や「承認」などの便利機能を備えている。
 さらに同プラットフォームのオリジナルサービス「ゲンバト図面管理」や「ゲンバト不良記録」と併せて使用することで品質関連書類が図面や不良記録とリンクし、必要な情報を一気に確認することができる。
     ◇
 「ゲンバト」は、「製造現場にちょうどいいデジタルを」をテーマにした、「使いたいものだけ」「すぐに始められる」「安価で手軽な」サービス。ここにアクセスすれば、製造現場・経営にまつわる様々な課題を解決できる。山善が独自提供するオリジナルサービスと、提携業者と提携して提供するパートナーサービスを展開している。オリジナルサービスの特長は「サービス同士の連携」「各サービスが月々1万円~2万円で始められるサブスクリプション(定期課金)サービス」の2つ。5年目となる2028年度には、目標契約数7千件、目標サービス利用額10億円を目指す。
 同社は、ゲンバトのオリジナルサービス(「QC文書管理」「図面管理」「不良記録」「設備管理」「日報管理」「エンムスビ」)を2024年12月末まで無料で提供している(一部の機能・オプションは有料)。

減収増益、最高益更新
岡谷鋼機 令和7年2月期中間決算


 岡谷鋼機(社長=岡谷健広氏、本社=名古屋市中区)は9月30日、名古屋証券取引所において令和7年2月期中間連結決算の説明会を開催した。
 決算は、売上高が5398億円(前期比0・9%減)と4期ぶりの減収。利益面では営業利益が172億円(同7・6%増)、経常利益が190億円(同6・9%増)、親会社株主に帰属する 当期純利益が123億円(同5・2%増)と4期連続の増益で、最高益を更新した。
 岡谷社長は「(売上高について)鉄鋼セグメントが若干苦戦した。また産業資材セグメントは中国向けが弱かった。地域別では、中国を除くアジアと中国が減少した。利益面については、退職給付費用の減少(約12億円)が利益を押し上げる要因となった。その影響を除くと、前年比ほぼ横ばいであったと見ている」と報告した。
 期末の人員数は6471人で、8月にプロテリアルの配管機器事業を譲り受けた影響などにより前期に比べて825人増加した。連結子会社数は2社増え、77社(国内40社、海外37社)となった。
 通期の連結業績予想は、期初予想を据え置き、売上高1兆1500億円、営業利益310億円、経常利益340億円、親会社株主に帰属する当期純利益225億円を見込む。

トップ工業 新製品
「量水器メーターレンチ
切替ボタン付」が新登場


 トップ工業(社長=石井真人氏、本社=新潟県三条市)が「量水器メーターレンチ切替ボタン付」の販売を10月1日より開始した。
 従来の量水器メーターレンチは作業中、ナットを咥える際に上あごが開いたまま止まってしまったり、サイズが切り替わったりすることがあった。
 新製品はこれらを防ぐ切替ボタンを追加することで、ストレスフリーな作業が可能になった。また、咥え部は厚さ12㎜で袋ナットからズレにくく、安定した作業が行える。
 1丁で2サイズのメーターユニオンナットに適応。細かい歯形で狭いボックス内でもラチェット駆動ができる。
 さらに、柄部先端は量水器の蓋開けに便利なヤリ形状。壁掛け穴も付いている。
 標準価格は、製品番号MT-1320LK(適応量水器=呼び13・20)が8750円、MT-2025LK(同=呼び20・25)が1万300円(いずれも税抜価格)。
フォームタイソケット2種を発売
インパクトレンチ用ソケット拡充
 トップ工業は、高トルクインパクトレンチの普及に伴い需要が高まっているインパクトレンチ用ソケットのラインナップ拡充のため開発された「インパクトレンチ用小判型フォームタイソケット」および「インパクトレンチ用フォームタイソケット」を10月1日、同時発売した。
 「インパクトレンチ用小判型フォームタイソケット」(製品番号EKS-20P)は、小判型フォームタイに素早く入るラッパ型形状。標準価格4150円(税抜価格)。
 「インパクトレンチ用フォームタイソケット」(製品番号EFS-21SSP)は、アイビーフォームタイの着脱と先端つぶし部に咬んだナットを楽に送ることができる。標準価格3350円(税抜価格)。

「山田貞夫音楽賞」4名受賞
特選は境田栄斗さん
山田貞夫音楽財団 第6回指揮者オーディション


 公益財団法人山田貞夫音楽財団(代表理事=田中真紀代氏、所在地=名古屋市中村区・ダイドー内)主催の「第6回(2024年度)指揮者オーディション」最終選考会が10月3日、名古屋市青少年文化センター・アートピアホールで行われ、若手指揮者の境田栄斗さん(特選)、平出新さん、明石幸大さん、小林剣心さんが山田貞夫音楽賞を受賞した。特選の境田さんは、12月2日に同ホールで開催される「第6回新進指揮者コンサート」で指揮を披露する。演奏はセントラル愛知交響楽団。
 このオーディションは、愛知県内で演奏経験のある指揮者の活動を支援し、愛知県の文化芸術の振興に寄与することを目的に同財団が実施するもの。愛知県で指揮者として演奏実績のある38歳以下の人を対象とし、受賞者には賞金が贈呈される。
 今回のオーディションには過去最多となる14名の応募があり、書類審査(第一次選考)を経て9名の指揮者が第二次選考に進出。最終選考会前日に同会場で行われた第二次選考では、課題曲ウェーバーの歌劇「オベロン」序曲の指揮に臨み、4名が最終選考に残った。
 最終選考会では各自選択曲を指揮し、審査の結果、全員の山田貞夫音楽賞受賞ならびに1名の特選受賞が確定した。また、平出さんには山田弘子評議員より特別賞も贈られた。
 選考委員は、瀬戸和夫氏(愛知芸術文化協会理事)、寺田史人氏(寺田弦楽四重奏団、プシャーテルアンサンブル主宰)ほか、演奏家3名が務めた。
 冒頭の挨拶で田中代表理事は「当財団は今年、12年目を迎えた。最近では、これまで指揮者オーディション、新進演奏家コンクールで賞を取られた方のご活躍を耳にすることが多くなり、財団としても嬉しく思っている。本日も出場者の皆様方の素晴らしいタクトを見て楽しませて頂きながら、良いオーディションになるよう願っている」と述べた。
 また、最後に財団創設者の山田貞夫会長(ダイドー社長)が、受賞者に祝いの言葉を送るとともに、「日本の才能あふれる音楽家を世界に送り出したい、というのが私共の念願だ。引き続き、皆様方のご協力を賜りたい」と挨拶し、オーディションを終了した。
第12回新進演奏家
コンサートを開催
 公益財団法人山田貞夫音楽財団は9月30日、「第12回新進演奏家コンサート」を名古屋市青少年文化センター・アートピアホールで開いた。
 7月29日に行われた「第12回新進演奏家コンクール」で特選を受賞した、関谷まりさん(ヴァイオリン)と志村宰さん(ピアノ)が出演し、セントラル愛知交響楽団と協奏曲を演奏した。
 演奏曲は、ブルッフ「ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調作品26」(ヴァイオリン独奏=関谷まりさん)▽モーツァルト「歌劇『魔笛』序曲K.620」▽同「ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466」(ピアノ独奏=志村宰さん)。指揮はセントラル愛知交響楽団特別客演指揮者の松尾葉子さん。

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