第2895・2896号 令和6年8月11日
会員満足度の高い工業会を目指す
「創立70周年記念祝賀会」開催
日本バルブ工業会 次の80年に向け更なる発展を誓う
日本バルブ工業会(会長=西岡利明氏・SANEI社長)は6月6日、「創立70周年記念祝賀会」を大手町サンケイプラザ(東京都千代田区)で開催した。会員や来賓など310名が出席し、産業・生活インフラを下支えするバルブ工業の発展に寄与してきた同工業会70年の節目を祝った。
西岡会長は記念式典で「日本バルブ工業会は1954年3月21日に産声を上げた。思い起こせば戦後の動乱期が終わり、日本中が活気にあふれていた。70年間、有り難いことに仲間が増えており、現在は賛助会員を加えると187社の大所帯になった。これも我々の業界が色々な分野で活躍できてきた証かと思う」と述べ感謝の意を表した。
元日に発生した能登半島地震の被災地状況にも触れ、「今まで経験したことがないような自然災害や、能登半島地震のような震災は、どこで起こっても当たり前のことになってくると思う。我々は流体制御の要のメーカーの集まりなので、何より会員の皆さんが人らしく過ごしていただける団体になれば、益々社会貢献ができるのではないか」との認識を示した。
同工業会では今年度より、中期活動計画「V80 STAGE Ⅰ(2024-2026)~From Now 70 th~」として、会員の参画意欲向上、人財育成、働きやすさの実現、省庁・他団体との連携強化、サステナブルへの寄与などの施策を実行していくための取り組みがスタートしており、「一番大きなコンセプトは、会員の満足度向上。それが業界の社会的地位の向上につながることを期待したい」と西岡会長は話した。
続いて、来賓祝辞で橋本真吾経済産業省製造産業局審議官が、日本バルブ工業会創立70周年記念祝賀会の開催に祝意を示した後、「貴工業会は発足以来、わが国のバルブ産業で国民生活の向上に多大な貢献をされた。この間の関係者の皆様方によるご尽力に対し、改めて敬意を表したい」と述べた。また「活躍のフィールドは更に水素社会の実現や半導体製造など進化を続けている」として、今後益々の発展を祈念した。
特別功労者表彰では、日本バルブ工業会元会長の中村善典氏(金子産業会長)が経済産業大臣表彰を、また前会長の堀田康之氏(キッツ会長)が製造産業局長表彰をそれぞれ受け、両氏より謝辞が述べられた。
同工業会の脱炭素化への取組目標については、脱炭素化委員会の大山健二郎委員長(光陽産業社長)より「カーボンニュートラル社会の実現に向け、2030年度に2013年度比でCO2排出量の46%削減を目指す」と宣言され、目標値設定の背景や根拠などが説明された。
また、若手経営者層で構成する「清流会」の前田崇統会長(前田バルブ工業副社長)が創立70周年社会貢献事業(寄付事業)について報告。愛知県の愛・地球博記念公園(モリコロパーク)で植樹と記念碑の寄付を行い、3年計画で「バルブの森」が実現できる予定と話した。
創立70周年記念事業実行委員会の大石秀晴委員長(大和バルブ副社長)の「若手・女性の方に、社会インフラや今後の技術を支える業界にいるという誇りを持ち、魅力を感じていただいて、バルブ業界を盛り上げてほしいとの気持ちで今回の記念事業を企画した。皆様の益々の発展を祈念する」との閉会の辞で式典を終了した。
記念講演会では、女流落語家で真打の蝶花楼桃花氏が「努力は夢を叶えてくれる」と題して講演、落語も披露した。
経営者と若手社員による「若手から工業会への期待」をテーマにしたパネルディスカッションも行われ、若手社員からは「若手自らのイベント運営」「勉強会を通じた交流の機会」「新しい働き方 女性活躍の支援」「合同の改善事例発表会」などが期待することとして挙げられた。
その後、会場を移して祝賀パーティーが開かれ、懇親を深め盛会のうちにお開きとなった。
中村氏、堀田氏を
功労者として表彰
マニピュレータ、ロボット統計
受注額の減少幅が縮小
日本ロボット工業会 2024年4~6月期【会員ベース】
日本ロボット工業会(会長=橋本康彦氏・川崎重工社長)が7月25日発表した「マニピュレータ、ロボット統計 受注・生産・出荷実績【会員ベース】」によると、2024年4~6月期の産業用ロボットの受注額は前年同期比8・6%減の1798億円、生産額は同12・9%減の1763億円となった。
受注状況をみると、実装機は底打ち感が出てきており、一部用途向けでも復調の兆しがあることで、受注の減少割合は6四半期ぶりに10%を下回った。一方で、垂直多関節ロボットを中心に依然として低迷している状況下にあるが、世界的な自動化需要が益々高まる中で、今後の受注回復が期待される。
総出荷額は前年同期比18・3%減の1669億円で、このうち国内出荷額が同1・6%減の416億円、輸出額が同22・6%減の1253億円となった。
国内向けは、電気機械製造業向けが主要用途で減少した一方、自動車製造業向けは主要用途で増加した。
輸出は、マテハン用やスポット溶接用がアジア、欧米含めて大幅に減少したものの、実装用がアジア向けで中国向けを中心に増加した。同用途での輸出額が増加となったのは10四半期ぶり。半導体用も5四半期ぶりに増加に転じた。
展示会開催まで3カ月
出品申込小間数は満小間に
愛知県管工機材商協組 7月理事会を開催
愛知県管工機材商業協同組合(理事長=峰澤彰宏氏・MINEZAWA社長)は7月2日15時より名古屋市中区伊勢山の同組合事務所で令和6年度7月理事会を開催。17名の理事が出席した。本会では、5月に開催された通常総会に関する収支報告や新賛助会員加入申請の承認、「第34回管工機材・設備総合展」(以下、展示会と表記)の準備進捗状況の報告などが行われた。
冒頭、峰澤理事長が「2024年もあっという間に半年が過ぎました。ということは10月の『第34回管工機材・設備総合展』開催まであと3か月ほどということです。本当にあっという間に展示会を迎えようとしていますが、実行委員の方を中心に、多くの皆さんにご尽力いただいてしっかりとした準備を進めていただいていると思っております。何度も同じことを繰り返し申し上げておりますが、展示会は当組合にとって最大かつ最重要な事業のひとつであります。また、展示会だけではないですが、組合が執り行うすべての行事については組合員みんなで取り組むものでありますので、もちろんご担当の委員の方が中心となって企画運営していただくわけですけれども、どうか理事の方はじめ、組合員の皆さんにはしっかりとご協力いただきたいということをお願い申し上げます」と挨拶し、早速、以下の議事に対しての審議に入った。
【経過報告】●5月14日▽第62回通常総会を、名古屋市中区のコートヤード・バイ・マリオット名古屋で開催。委任状含め67名が出席。●同23日▽名古屋東急ホテルで開催された名古屋市指定水道工事店協同組合(名水協)総会に、来賓として石原太郎副理事長兼展示会実行委員長(原芳商会社長)が出席。●6月6日▽大手町サンケイプラザで開催された日本バルブ工業会創立70周年記念祝賀会に、来賓として村井善幸副理事長(オータケ会長)が出席。●同10日▽組合事務所で三役会を開催。●同17日▽グランドアーク半蔵門で開催された全国管工機材商業連合会(管機連)総会に大藪淳一相談役(大清社長)が、意見交換会から石原副理事長が出席。●同21日▽名古屋市中村区の名鉄グランドホテルで開催された愛知県管工事業協同組合連合会(愛管連)総会に、来賓として村井副理事長、石原副理事長が出席。
【議事1】令和7年・第63回通常総会ならびに懇親会会場選定(役員改選年)について▽本理事会当日現在、令和7年5月22日、本年と同じくコートヤード・バイ・マリオット名古屋での開催が予定されている。
【議事2】賛助会員加入申請承認の件▽以下に挙げる4社から賛助会員加入申請が提出されており、いずれも満場一致で承認可決された。①アスコット/所在地=大阪市中央区、加入拠点代表者=吉村紳一氏、創立=平成5年1月、製造品目=ソフトウェアの開発・販売、ソフトウェアに関するコンサルティング。②山王工業/所在地=東京都新宿区、加入拠点代表者=小林慎哉氏、創立=昭和2年3月、製造品目=液状シール剤、ヘルメチック。③清水合金製作所名古屋営業所/所在地=名古屋市中区、加入拠点代表者=内匠宏彰氏、創立=昭和22年1月、製造品目=上下水道用各種弁類製造、環境事業(水処理関連)。④日晴金属/所在地=大阪市住吉区、加入拠点代表者=柴田昌彦氏、創立=昭和46年10月、製造品目=エアコン室外機据付金具、薄型テレビ据付金具。
【報告1】『第34回管工機材・設備総合展』準備進捗の件▽①経過報告/●6月12日=組合事務所にて展示会実行委員会統括部・渉外部会合を開催。●同24日=組合事務所にて展示会実行委員会受付部・抽選部会合を開催。●7月2日(理事会当日)=本理事会終了後に組合事務所にて展示会部長会議を開催。②出品申込社数/126社・団体、256小間満小間。③展示会専用ホームページを8月7日に開設。組合ホームページのTOPページ右下にある展示会バナーをクリックしてアクセス。④次回理事会開催日9月3日午後6時30分より、名古屋市中区のザ・ガーデンに出品者を招き、展示会成功祈願パーティーの開催が予定されている。
【報告2】各部会報告▽①総務部会/第54回名管会ゴルフ大会の件=5月21日、組合員・賛助会員に参加案内を発送。6月7日、定員に達したため参加募集を締め切り。なお理事会当日現在、キャンセル待ちの参加希望者が居ることから、最終的に参加者はOUT・IN各8組・総勢64名となった。②福利厚生部会/巡回健康診断の件=5月1日~6月28日までに14社への巡回を完了とのこと。③組合加入促進部会/展示会出品希望者のうち、非賛助会員に対しての組合加入促進活動を開始。④青年部「愛青会」/昨年からの部員勧誘活動の結果、新たに2名の新メンバー加入が決定した。理事会当日現在、部員は、●部長=荒木彌一郎氏(荒木商事)、●部員=倉橋茂己氏(明興)、伊藤弘晃氏(イトウ)、山下達也氏(トラスト)、●新メンバー=大野洋揮氏(大野管材)、伊藤宜道氏(伊藤柳商店)、の計6名である。※青年部「愛青会」では、通年で部員を募集中だ。年齢制限は45歳。詳しくは組合事務局/電話(052)323―4115(代表)へ問い合わせを。
【報告3】全国管工機材商業連合会(管機連)理事会報告▽令和6年第1回理事会をホテルグランドアーク半蔵門で6月17日に開催。愛知組合より大藪相談役(管機連副会長/当時)が理事会から出席。石原副理事長が意見交換会から出席し、愛知組合事務局はWEBで参加。議事内容は以下の通り。①大阪管工機材商業協同組合について/岡崎信一氏(岡崎産業)の退任に伴い、木澤利光氏(昭栄)が新理事長に就任。②岐阜県管工機材商組合について/渡部勝裕氏(大東)の退任に伴い、森浩氏(山兼)が新理事長に就任。③管機連臨時理事会において大藪相談役(管機連副会長)が管機連会長へ就任。橋本政昭前会長は定款変更承認により管機連名誉会長に就任。愛知組合の峰澤理事長が管機連副会長へと就任した。④愛知組合の申請により、管機連規定に基づき阪尾職員へ感謝状が授与された。⑤今後の管機連理事会について、第2回理事会を12月16日に日本工業倶楽部にて、第3回理事会を令和7年3月3日にWEBでの開催がそれぞれ予定されている。
【その他の件】組合加入促進部会部会長の後任について、など。
以上、すべての議案審議ならびに報告案件が滞りなく進み、本理事会は散会となった。
今後の同組合の理事会は、9月3日。11月5日(※共に組合事務所にて)。令和7年1月22日、名古屋マリオットアソシアホテルにて新年賀詞交歓会開催前に。同年3月4日に組合事務所での開催がそれぞれ予定されている。
2024年度収支予算案
訂正案が上程され可決される
岐阜県管工機材商組合 7月度理事会を開催
岐阜県管工機材商組合(理事長=森浩氏・山兼社長)は7月18日、岐阜市長良の岐阜グランドホテルにて7月度理事会を開催した。理事7名が出席した。
はじめに、森理事長が「皆さんお疲れ様です。私が理事長を拝命してから初めての理事会ということで、至らない点もあるかと思いますがよろしくお願いします。最近またコロナウイルスが流行りだしたということで、感染された方のお話をちょこちょこ耳にします。今のコロナウイルスは、かつてのオミクロン株以上に強い感染力と聞きますので一気に拡がる恐れはありますが、その代わりと言っては何ですが、それほど重症化症状は見られないという特長があるそうです。しかし、高齢者や基礎疾患のある人は感染すると重症化する可能性がありますので、若い世代の人々以上に、私たちも気を付けましょう。さて、7月いっぱいで柳ヶ瀬の高島屋が撤退することとなり、関連のニュースを追っていました。我が社では高島屋にポンプを納入させていただいたこともありまして10何年か前にポンプの入れ替え工事を請け負いました。当時は作業が徹夜になるくらい大変でしたが今となっては良い思い出ですし、それ以降もちょくちょくポンプのメンテナンスをやらせていただきました。その高島屋が無くなると思うと感慨深いものがあります。解体費用は10億円とも言われています。今後の動向に注目しましょう」と所感を語り、早速、以下の議題に対する審議へと移行した。
【議題1】2024年度(2024年4月1日~2025年3月31日)収支予算案訂正および年間事業について▽岐阜グランドホテルで5月9日に開催された同組合第47回通常総会に上程された2024年度収支予算案について、総会終了後に記載ミスが発覚したため改めて本理事会に修正収支予算案が上程され、これが満場一致で可決承認された。合わせて2024年度年間事業予定表も再提出されたので、改めて以下に紹介する。
●5月9日(木)17時より▽岐阜グランドホテルで第47回通常総会を開催(開催済み)。●7月18日(木)(当日)17時より▽岐阜グランドホテルで7月度理事会を開催。●10月10日(木)9時集合▽吹上ホールで開催される『管工機材・設備総合展』を視察予定。●同17日(木)17時より▽ホテルグランヴェール岐山で10月度理事会を開催予定。●11月8日(金)9時スタート▽岐阜関カントリー倶楽部で製販親睦ゴルフ大会を開催予定。●12月5日(木)18時より▽12月度理事会ならびに忘年会を開催予定。理事会当日現在会場未定。●2025年1月28日(火)17時より▽岐阜グランドホテルで新年賀詞交歓会を開催予定。●同2月27日(木)17時より▽2月度理事会を開催予定。理事会当日現在会場未定。●同3月27日(木)8時スタート▽岐阜関カントリー倶楽部で製販親睦ゴルフ大会を開催予定。
【議題2】愛知組合主催『第34回管工機材・設備総合展』視察について▽2024年は2年に1度の愛知の展示会開催年であることから、同組合が例年行っている「全員例会」を展示会視察とし、組合員ならびに木曜会から希望者30名を募集。展示会開催期間初日の10月10日に以下のタイムスケジュールで視察会を開催することとなった。
じゅうろくプラザ前9時集合↓9時5分出発↓(バス移動)↓吹上ホール10時着↓(見学)↓吹上ホール11時45分発↓昼食会場13時着↓(昼食)↓昼食会場14時発↓(バス移動)↓15時着解散。※参加費2000円/人。
すべての議題審議が終了し、食事を経て散会となった。次回理事会は10月17日(木)、ホテルグランヴェール岐山での開催が予定されている。
新社長に小野雅史氏
シュマルツ
真空機器専門メーカーのシュマルツ(横浜市都筑区)は7月1日、同日付でゲッテゲンス・アーネ氏が代表取締役社長を退任し、代表取締役会長に就任するとともに、取締役社長に小野雅史氏が就任したと発表した。
「つなぐ」中部グランドフェア2024
9月6日(金)・7日(土)、ポートメッセで開催
ユアサ商事中部ブロック(執行役員中部ブロック長=堂跡陽一氏)の販売店でつくる中部ユアサやまずみ会主催の〝「つなぐ」中部グランドフェア2024〟が9月6日(金)・7日(土)の2日間、ポートメッセなごや第1展示館で開かれる。「Growing Together」をキャンペーンテーマに、主催社85社・出展社367社が参加を予定(いずれも7月22日現在)。モノづくり・すまいづくり・環境づくり・まちづくりの分野において社会課題を解決する商品やソリューションを提案する。協賛は仕入先メーカーで組織する中部ユアサ炭協会、後援ユアサ商事。来場者数1万2000人(2023年実績1万1300人)、受注金額260億円(同253億円)を目指す。
モノづくり・すまいづくり・環境づくり・
まちづくりで、社会課題へアプローチ
今年のグランドフェアは、7月の関東を皮切りに東北、中部、九州、関西の5会場で9月までの期間に開催される。4つの分野で社会課題にアプローチし、サプライチェーン全体でサステナブルな社会の実現を目指す。また、2025年2月には「日本の文化とタイの文化を〝つなぐ〟」をテーマにタイでグランドフェア(YUASA Grand Fair in Thailand)の開催が予定されている。
44回目を迎える中部グランドフェアでは、会場を「機電」「工業機械」「住環境」「建機」「建築・外構」の各ゾーンに分け、出展メーカーの最新商品・最新技術を一堂に展示する。実機・実演を中心とした展示、新商品を軸とした商品展示を通じて、省エネ、自動化・省人化、DX、カーボンニュートラル、SDGs、防災・減災など幅広い分野に対応した提案を行う(本部方針は別掲)。
「ちょっと先のミライがここに」
…テーマゾーン
会場メイン出入口正面に設置される「テーマゾーン」では、デジタル・グリーン分野を中心にユアサグループの総合力を発揮し、メーカーの商品だけではなく同社オリジナル商品の紹介やソリューション提案を行う。
「モノづくり(物流/製造)」「すまいづくり」「環境づくり」「まちづくり」の4つのゾーンにおいて社会課題を解決する「自動化・省力化」「省エネ・再エネ」対策を幅広く展示紹介する(約60社が出展)。また、来場者が新商品や他部門商品を発見しやすいよう、テーマゾーン内は回遊可能なレイアウトとした。
展示内容は、モノづくりゾーン=工場、倉庫内の自動化・デジタル化を活用した働き方改革の提案▽すまいづくりゾーン=快適なオフィス空間づくり、施設管理や事務作業効率向上に関する提案▽環境づくりゾーン=カーボンニュートラル達成に向けたトータルソリューション、次世代エネルギー・再エネ・省エネ商材の提案▽まちづくりゾーン=自然災害対策、施設のセキュリティ強化、現場の安全品質向上、省人化の提案―を予定。
さらに昨年に引続きテーマゾーンの中心では、コネクトームデザイン社による「AI・デジタル化に関する相談ブース」と、ユアサ商事YES部による「カーボンニュートラル相談コーナー」を設け、個々の顧客に合った課題解決の提案を行う。
また、会期中テーマゾーン横の特設ステージにおいて「中部グランドフェアセミナー」を開催。「生成AIの活用とこれからのビジネスについて~AIとは何か?AI誕生の歴史からChatGPT、未来予想~」と題して、コネクトームデザイン社の佐藤聡社長が、AIとは何か?どのような事が出来るのか?企業での活用方法は?など、業務の改革、改善に役立つ情報を分かりやすく解説する。
「つなぐ」イノベーションを具現化する展示会
同社は、創業360周年を迎える2026年3月期を最終年とする長期ビジョン「ユアサビジョン360」実現のための最終ステージとして、2023年4月~2026年3月の3カ年を対象とする中期経営計画「Growing Together 2026」を実行している。目標達成に向けたビジネス変革として、「収益性と成長性の向上」、「つなぐ」イノベーションによる社会課題の解決を通じた「取引先ネットワークの発展」、「国内・海外への展開」を推進し、企業価値の向上に取り組んでいる。
堂跡ブロック長は会見で「今回のグランドフェアは『足元の業績確保』と『将来ビジネス創出』の両面の実現を目指している。これまでテーマゾーンを中心に〝見せる〟に重きを置いてきたが、原点に戻って〝稼ぐ〟グランドフェアとしても再注力したい。マーケットアウトを志向し、ユアサのネットワークを駆使してあらゆるものをつなぎ、オリジナル商材を提案していきたい」と意気込みを語った。
また、LED照明による使用エネルギーの削減やペーパーレス化による廃棄物の削減など、実現可能な分野から改革を実現し、サステナブルな展示会を目指す。
中部グランドフェアの開催時間は、初日の9月6日(金)が午前10時~午後5時、翌7日(土)が午前9時30分~午後4時。来場事前登録は中部グランドフェア特設HPから▼https://grandfair.jp/gf2024/venue/chubu/
本部方針
●機電本部
あらゆる分野の製造業に対して、問題点の解決と新たな提案をすることで「需要喚起」を促す。①現状の問題点・課題を明確にした展示を行う(省エネ・創エネ、自動化・省人化、老朽化対策、働き方改革ほか)。②今後分野を問わず必要とされるインフラの整備に着目をし、その活用方法を提案する。③ユアサグループが保有する機能を分かり易く説明し、市場に対して需要喚起を促す提案をする。
●機械エンジニアリング本部
事業環境が目まぐるしく変化し将来予測が困難なVUCA時代と呼ばれる中、中小企業で取組みが遅れている省人化やDX化分野において使える商材を提供していく。省人化では5軸加工機や複合加工機による多種少量の自動化の提案。DX分野では現場で導入しやすいソリューション商材を提案するなど、現場のデジタル化を進めていく。また、成長している脆性材市場は工作機械の可能性がまだまだ試せるフィールドであり、同分野での提案では当社ならではの「つなぐ」ソリューションを展示する。GF全体を通じ困難な時代においての製造業の社会課題の解決の場としていく。
●東部・西部住環境本部
①住環境本部が持つ建築・住宅・工場ユーティリティ各設備分野への豊富な品揃えとエンジニアリング機能を発揮した提案型営業力の強化。②ESG、SDGsに対応した環境ソリューションを強化し、主催社・出展メーカーと共にビジネスチャンスを拡大させる。③各所補助金活用の幅を広げ、高効率設備機器の更新需要を獲得する。
●建材本部
建材本部員全員が展示内容を十分把握し、新たな需要の掘り起こしを念頭に置いた集客をする。①テーマゾーンでは人手不足解消、レジリエンスに通じる「つなぐ」ソリューション商品の提案。②建材小間はメーカーの出品したい商品だけでなく、ユアサ商事が提案したい商品での展示。③従来の顧客だけでなく、設計事務所やコンサル・事業主をターゲットとした商材や企画を提案する。
●建機本部
①建設、農業、医療、自治体等、幅広いユーザーの動員に徹し、各業界の課題解決提案に徹する。②カーボンニュートラルヘ向けたGX建機を中心とした商品提案。③労働時間短縮、人手不足、作業環境改善、安全等の対策商品提案。④安心して暮らせる備え。防災・減災・BCP商品の提案。
【工業機械】
C&Gシステムズ▽DMG森精機▽ニデックオーケーケー▽オークマ▽キタムラ機械▽キャムタス▽ジェービーエムエンジニアリング▽ソディック▽タクテックス▽ナガセインテグレックス▽ファナック▽ブラザー工業▽レニショー▽岡本工作機械▽黒田精工▽芝浦機械▽静岡鐵工所▽大日金属工業▽TAKISAWA▽東京精密▽牧野フライス製作所▽安田工業▽三菱電機メカトロニクステクノロジーズ▽村田ツール▽澁谷工業▽Genio Solutions▽ゼネテック▽Aiソリューションズ▽セイコーインスツル▽美濃工業▽太陽メカトロニクス▽三鷹工業所▽松浦機械製作所▽ロボットエンジニアリング▽松本機械工業▽三菱HCキャピタル▽西部電機▽ジェイテクト▽シチズンマシナリー▽ヤマザキマザック▽育良精機▽サイバーRC▽LNSジャパン▽サンメンテナンス工機▽アマダマシナリー▽日本3Dプリンター▽アルファTKG▽ティーケーエンジニアリング▽ツガミ▽ブンリ▽ニデックマシンツール▽アマダマシナリー▽中村留精密工業▽三共製作所▽ブルーム-ノボテスト▽エンシュウ▽FUJI▽小松鋼機
【機電】
カシオ計算機▽兼弥産業▽エス・ディ・エス▽富士変速機▽三共精機▽コベルコ・コンプレッサ▽ホータス▽システムメトリックス▽コミー▽アルファ・ラバル▽Luci▽アクアシステム▽油研工業▽蔵王産業▽守隨本店▽クレオ▽オーデン▽イーエスエス▽ハイウィン▽JFEアドバンテック▽ブラザー販売▽赤松電機製作所▽アネスト岩田▽アマノ▽伊東電機▽瓜生製作▽エイエスケイ▽オーエスジー▽オークラ輸送機▽河原▽北川鉄工所▽キトー▽クリエイティブマシン▽コガネイ▽三甲▽東陽▽スーパーツール▽スイデン▽スギヤス▽鈴木製機▽洲本整備機製作所▽大昭和精機▽DAITO▽タンガロイ▽ダイヘン▽津田駒工業▽三進金属工業▽東洋アソシエイツ▽トーヨーコーケン▽ワタベ産業▽名古屋ダイヤモンド工業▽日研工作所▽日東工器▽日本オートマチックマシン▽日本プラパレット▽ハタヤリミテッド▽花岡車輌▽三乗工業▽菱小▽ナカニシ▽扶桑金属工業▽ブラザーインダストリアルプリンティング▽オリオン機械▽北越工業▽住友重機械精機販売▽ケルヒャージャパン▽マルヤス機械▽ミツトヨ▽三菱マテリアル▽山金工業▽ヤマダコーポレーション▽ユキワ精工▽理研コランダム▽カントー▽NBCエンジニア
【建機】
日立建機日本▽日本アイ・エス・ケイ▽アイチコーポレーション▽アイデア・サポート▽旭ダイヤモンド工業▽イーエスエス▽イーグル・クランプ▽育良精機▽エクセン▽荏原製作所▽大阪ジャッキ製作所▽オグラ▽海王▽くい丸▽筑水キャニコム▽京セラインダストリアルツールズ▽クボタ建機ジャパン▽インフォメックス松本▽酒井重工業▽笹川電機商会▽静岡製機▽篠田ゴム▽住友建機販売▽DAITO▽田村総業▽鶴見製作所▽ティオック▽デンヨー▽東空販売▽トーケン▽トーヨーコーケン▽ナカオ▽日動工業▽日工▽日成ビルド工業▽日本クランプ▽日本ダイヤモンド▽ハスクバーナ・ゼノア▽長谷川工業▽ハマネツ▽範多機械▽ピカコーポレイション▽日野興業▽富士クオリティハウス▽古河ロックドリル▽ホーシン▽北越工業▽ミルウォーキーツール・ジャパン▽マーテック▽マイト工業▽マックス▽工機ホールディングスジャパン▽丸善工業▽三笠産業▽ミツワ東海▽ミライ▽明和製作所▽モトユキ▽やまびこジャパン▽ヤンマー建機▽ユアサマクロス▽ヨコカワコーポレーション▽ハタヤリミテッド▽シブヤ▽レヂトン▽ユアサ燃料▽TOWA▽ハスクバーナ・ゼノア▽昭和ブリッジ販売▽三河設備
【環境資材】
東洋スクリーン工業▽アンレット▽愛知時計電機▽巴バルブ
【流体設備】
エーテーオー▽新明和工業▽アサダ▽アズビル金門▽イノアック住環境▽荏原製作所▽MCCコーポレーション▽シャープマーケティングジャパンホームソリューション社▽シティライフ▽タブチ▽寺西商事▽東尾メック▽前澤化成工業▽マックス▽ヨシタケ▽スリーエムヘルスケアジャパン▽リンナイ▽レッキス工業▽カンツール▽キッツ▽東洋バルヴ▽スリーエステクノ▽Kirala▽原芳商会▽山信▽サンルート▽廣畑▽イノフィス▽SFA JAPA
【建築設備】
川重冷熱工業▽特許機器▽ダイキンHVACソリューション東海▽三菱電機冷熱機器販売▽日本イトミック▽SD
【建築エンジニアリング】
神栄ホームクリエイト▽長尾木鋼▽D-Tieco▽セイキ販売▽立川ブラインド工業▽ナカ工業▽ダイケン▽ナスタ▽アルフィン▽第一機材▽JFE機材フォーミング▽中部コーポレーション▽ミヅシマ工業▽長谷川工業▽日本パーツセンター▽ニッケンビルド▽馬印
【外構エンジニアリング】
メタルテック飯田▽山口産業▽ユニオンビズ▽水本機械製作所▽アトリエケー▽スズキビジネス▽メルシー▽銀座山形屋▽稲葉製作所▽河村電器販売▽グローベン▽サンポール▽四国化成建材▽JFE建材▽積水樹脂▽タカショー▽田窪工業所▽帝金▽淀川製鋼所▽LIXIL▽日野興業▽ウッドプラスチックテクノロジー
【住宅設備】
日立グローバルライフソリューションズ▽デンソーソリューション▽ノーリツ▽TOTO▽フジ医療器▽パロマ▽パナソニックハウジングソリューションズ▽ダイニチ工業▽日本デコラックス▽クリナップ▽LIXIL▽ナイキ▽オーデリック▽日本住研▽パナソニックAWエンジニアリング▽ワンド▽ユアサプライムス
(部門別・順不同)
テーマゾーン
ツガミ▽EMソリューションズ▽エントランスフォーメーション▽エノア▽三協立山三協アルミ社▽新日本電工▽JFEアドバンテック▽水素プロジェクト▽SolaX Power Network Technology▽東京電機▽バイオコーク技研▽三浦工業▽三國機械工業▽KMC▽コネクトームデザイン「顔認証システム」▽サンメンテナンス工業▽ジェイ・シー・シー▽セイコーフューチャークリエーション▽ティーアイジー▽ミツトヨ▽ユアサネオテック▽輝翠TECH▽テクトレ▽Phoxter▽Thinker▽スマートショッピング▽オムロンソーシアルソリューションズ▽アンレット▽キッツ▽ダイキン工業▽TVS REGZA▽ネミー▽ユアサ商事「サスティナブルプロジェクト」▽ユアサ商事「マスターキー管理システム」▽カナディアンソーラージャパン▽RST▽ダイヤゼブラ電機▽三菱地所▽建設技術研究所▽MIRAI-LABO▽レフィクシア▽デンヨー▽YES部▽さつき▽ドッドウエルビー・エム・エス▽ニチコン▽NTT▽環境エクステリア/エイツ/ユアサ商事▽キャットアイ/ユアサ商事▽サンポール/ユアサ商事▽ザクティ▽つなぐBCPパッケージ▽DXYZ▽DOORCOM▽ムラテックフロンティア▽iPX▽イチネン▽ゼロボード/ユアサ商事▽総合エンジニアリング室▽テムザック▽PicoCELA▽ユアサシステムソリューションズ▽インフォマティクス/ユアサ商事▽コネクトームデザイン「AⅠ・デジタル化相談コーナー」▽コンクリート散水養生管理ロボット ユアサ商事▽AgileX Robotics/ユアサ商事▽ユアサ商事「飲料異物検査装置」▽ユアサ商事「AI資材数量カウントシステム」▽ユアサ商事「リライタブルレーザーシステム」▽ユアサ商事「AI外観検査装置」▽リコージャパン
(順不同)
※出展社は予定のものであり、変更となる場合もあります。
ユアサ商事を中心とした三位一体を確認
健全な取引で事業継続を図る
中部ユアサやまずみ会 2024年度総会を開催
ユアサ商事(社長=田村博之氏、本社=東京都千代田区)は6月4日、同社の販売店で組織する中部ユアサやまずみ会(会長=峰澤彰宏氏・MINEZAWA社長)の2024年度総会を、名古屋マリオットアソシアホテルで午後2時30分より開催した。
第1部総会の冒頭、峰澤会長が挨拶で、自動車メーカーの型式指定を巡る認証不正問題に触れ「自動車産業は日本において非常に重要な産業なので、様々な面で影響があるのではないか。私たちはユアサやまずみ会、ユアサ商事様、そして炭協会の皆様と三位一体となって、お客様への提供・提案を一つ一つ正しく適正にさせていただくとともに、健全な取引を続けていくことで事業の継続も図っていきたい」と述べた。
続いて、堂跡陽一ユアサ商事中部ブロック長が「2023年にコロナが収束したかと思うと、今度は2024年問題。人手不足で多くの問題が起きている。経営者の方々を含め、皆様の頭を悩ます課題が何年も続いていると考えており、我々ユアサ商事も皆様と一緒に問題解決に取り組みたい」と挨拶。中部ブロック(中部3県+北陸3県)の2024年3月期業績が前年比103・4%と増収になったことを報告し、会員の愛顧と力添えに感謝した。
また、中期経営計画『Growing Together 2026』の目標達成に向けて「中部ブロックでは、つなぐ複合専門商社として、仕入先・販売先から頼られるパートナーとなることを目指したい。社員一人一人が課題解決意識を高く持ち、皆様と一緒にコア事業、新分野に積極的に取り組む。デジタル事業、グリーン事業を提案していきたい」とし、具体策としてカーボンニュートラルフェア、グランドフェアの開催を紹介した。
司会者から会員134社中、出席98社、委任状26社、合計124社で過半数を占め総会が成立すると報告された後、峰澤会長を議長に選出して議事に入り、審議の末、第1号議案=2023年度事業報告▽第2号議案=2023年度会計報告並びに会計監査報告▽第3号議案=2024年度事業計画案▽第4号議案=2024年度会計予算案▽第5号議案=役員改選案(退任3名、新任1名、重任14名)はいずれも原案通り承認可決された。
【新役員】 敬称略
▽会長=峰澤彰宏(MINEZAWA社長)
▽副会長=近藤純一(本田商会社長)
▽副会長=近藤正弘(東海機材社長)
▽会計監事=伊藤高潤(春日鋼機会長)
▽会計監事=大藪淳一(大清社長)
▽常任幹事=近藤幹浩(大東通商社長)
▽常任幹事=安藤仁志(安藤社長)
▽常任幹事=河合英昭(石田商会取締役部長)
▽常任幹事=水谷隆彦(ミズタニ機販社長)
▽常任幹事=大久保稔(大久保商事社長)
▽常任幹事=水口文夫(大丸産業会長)
▽常任幹事=玉井健太郎(中部冷暖房サービス社長)
▽常任幹事=依藤敏明(日本空調サービス社長)
▽常任幹事=小川信(山信会長)
▽常任幹事=鈴木克利(米津物産社長)※新任
中部ユアサやまずみ会・
炭協会合同報告会、講演会
総会終了後は、YUASA Growing会中部、炭協会、中部北陸YRA会の会員も加わり、総勢335名が参加して合同で行事が進められ、第2部業績報告ではユアサ商事の田村社長が2024年3月期業績報告を行った。
同社の2024年3月期連結決算は、売上高5265億円(前年比4・3%増)▽営業利益147億円(同0・9%増)▽経常利益157億円(同2・3%増)▽当期純利益118億円(同17・2%増)の増収増益となり、2年連続で最高益を更新した。セグメント別では、リフォームや省エネ需要により「住設・管材・空調」が売上高11・1%増、営業利益23・5%増と大きく伸長した。また、新本社用地の取得により固定資産が増加し、自己資本比率も前期末より0・1ポイント増えて35・0%となった。
今期(2025年3月期)は、中期経営計画『Growing Together 2026』の2年目を迎え、通期で売上高5424億円、営業利益170億円、経常利益180億円、当期純利益120億円を計画。中期経営計画および『ユアサビジョン360』(長期ビジョン)の最終年度となる、2026年3月期には売上高5760億円(旧会計基準で6000億円)、経常利益200億円を目指している。
田村社長は、成長戦略としてコア事業拡大に向け推進する海外・グリーン・デジタル・レジリエンス&セキュリティ・新流通・シェアリング、強みを新市場へ展開する介護医療・食品・農業の9分野の進捗状況を報告し、「皆様のご意見やアイデアをいただき、共に新しい付加価値を創造し展開をしてまいりたい」と述べた。
この後、第3部講演会が開かれ、講師の和田憲一郎氏(日本電動化研究所代表取締役)が「変化の中にチャンスを見出せ!~新エネルギー車、自動運転車、MaaSの現状と将来~」と題して約1時間にわたり講演。
第4部懇親会では、中部ユアサやまずみ会の近藤純一副会長(本田商会社長)が乾杯の発声を行い、和やかに歓談が進む中、中部ユアサ炭協会建設機械部会の安井啓之会長(鶴見製作所中部支店長)の中締めで終了した。
「中部プロ工具フェスタ」盛況
三葉利工具 目標を大幅に上回る1100人が来場
三葉利工具(社長=世古雅人氏、本社=名古屋市中区)は6月21~22日の2日間、「2024中部プロ工具フェスタ」を名古屋市熱田区の名古屋国際会議場イベントホールで開催した。「技術と道具で、最高が生まれる」をテーマにした、プロ集団によるプロのためのプロ工具展示即売会で、利器・土木・建設分野の各種工具メーカーを中心に約80社が出展した。
同社は今年創業65周年を迎え、6年ぶりの開催となった同フェアは「触れて体感プロ工具 65年の感謝を込めた2日間」と銘打って、お楽しみ企画など盛りだくさんの内容で行われた。期間中、目標来場者数を大きく上回るユーザーら約1100人が会場を訪れ、賑わいを見せた。
開会式では、主賓挨拶で榊原章三河機工ホールディングス会長が「早朝からたくさんの方がお出でになっており、勢いを感じる。三葉利工具さんと取引し始めたのは25年前。当時、金物を売りたいと問屋を探し3社と取引を開始したが、現在では三葉利工具さんとの取引が一番深い。成長させていただいたと感謝している。展示会では元気な声でお客様を迎えていただき、WinWinを目指したい」と期待感を示した。
続いて、出展メーカーを代表して辻本治鶴見製作所社長が挨拶に立ち「65周年ということで、川眞田会長、世古社長、また歴代の経営者の皆様が色々な状況に対応して立派に成長された経営手腕に敬意を表したい。三葉利工具様はステークホルダーを大事にされる会社で、自社の経営だけでなく、仕入先も本当に大事にしていただける。また最近では、定年がなく好きなだけ働ける、従業員にとっても働きやすい会社になっている。そういう所が強みだと感じている」などと話し、展示会の成功を祈願した。
主催者挨拶では世古社長が「先代会長と現会長から入社以来言われてきたのは、大勢いる社員の生活を成り立たせているのは販売店様、その先のお客様のお陰。しかし、それと同等かそれ以上に、こうやって商売をさせていただけるのは仕入先の皆様のご協力があってのことだ、と。今日その言葉を出し尽くし、一つの集大成としたい」と意気込みを語った。
サンドビック、名古屋に日本初の
コロマント・センターを開所
市場拡大、顧客サービス向上めざす
サンドビック・コロマントカンパニー(カンパニープレジデント=髙宮真一氏、本社=名古屋市西区)は日本で初となる「サンドビック・コロマント・センター」を名古屋市中川区北江町に開設し、6月12日、販売店・代理店などへの披露を兼ねて開所式を行った。
同センターは、生産性、用途、機械加工、製造研究においてワールドクラスの施設で、全世界に15か所あるコロマント・センターの一つ。名古屋は日本の製造業の中心地であり、市場機会の獲得、顧客サービスの改善、さらにアジアの他の市場との協力による相乗効果をめざす。
センターでは、最先端技術を実機で体験するイベントや、世界中のセンターと中継したオンライン型の実削イベントなど、各種イベントを実施する予定。
また、同社の豊富な知識と経験に基づいた教材によるトレーニング(オーダーメイド型、eラーニングなど)を各種用意し、ユーザーや販売店、代理店へのトレーニング施設として活用する。
さらに最適な加工方法と工具の提案を行い、一般的な切削加工やフライス加工に加えて5軸制御を必要とする複雑な加工にも対応する。
開所式では、グローバルセールス&マーケティングバイスプレジデントのマイケル・エネベリ氏が「年間約4万人の方がセンターでトレーニングを行っており、約半分の2万人がセンターで、残りの半分がオンラインで取り組んでいる。日本は当社にとって重要な市場であり、工作機械メーカーや主要顧客と協力して市場を広げていくには、日本の本部がある名古屋にセンターを開設するのは重要なことだ。デジタル機械を通じて世界中のセンターとつながり、お客様やパートナーの皆様に情報を提供することができる。当センターの活用により、共通のビジネスを更に強化することを願っている」と挨拶。
山本雅広サウスアンドイーストアジアジェネラルマネージャーは「日本の産業の中核となる自動車、航空機、工作機械産業が集積している名古屋の中心地にサンドビック・コロマント・センターを新設し、日本のあらゆる産業のお客様だけではなく、東南アジアやオセアニアのお客様、グローバルに事業を展開している日本のお客様に、当社が誇る最新のデジタル加工ソリューション、機械加工デモンストレーション、トレーニング、加工テストなどを提供していく。販売店、代理店の皆様にも最大限活用いただきたい」と述べた。
続いて、青木雅彦山善執行役員ツール&エンジニアリング事業部長が祝辞で「サンドビック様が新たな挑戦をされるということに敬意を表し、お慶び申し上げたい。今、日本のモノづくりの価値が問われている。サンドビック様は生産性向上に寄与するためにコロマント・センターを設立され、グローバルカンパニーらしい新製品や新技術、加工ソリューション、そして情報を発信されていくものと考えている。共に取り組んでまいりたい」と期待を寄せた。
同社幹部および東・中・西日本コロマント会代表によるテープカットが行われ、シャンパンタワーで華やかに開所を祝った。
この後、センター1階に設置された工作機械で、シャンパンタワーに使用されたグラス(金属製)の加工実演が披露された。また、サンドビック・コロマント社長ヘレン・ブロンクビスト氏のビデオメッセージ、施設の概要説明などがあった。
会場を移して開かれた懇親会は、東英寿ジーネット営業本部機工統括担当部長の乾杯で開宴。最後に髙宮真一カンパニープレジデントが御礼の言葉を述べて終了した。