第2809号 令和4年3月20日

組合として初の試み オンラインでの開催に手応え 愛知県管工機材商協組 3月理事会を開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=峰澤彰宏氏・MINEZAWA社長)は3月1日(火)、同組合として初のリモートによる理事会を開催。理事ら19名がオンライン等で参加した。本理事会では、5月開催予定の通常総会運営の件等が審議されたほか、10月開催予定の『第33回管工機材・設備総合展』準備進捗状況や、令和4年度巡回健康診断等に関する報告がなされた。
リモート参加の理事が組合事務所に映し出された
 開会に先がけ峰澤理事長が、「世間が非常に慌ただしくなっており、決して他人事ではなく、世界の経済、貿易、輸入、輸出、物流、いろんな商品の値上がり等々が私たちの生活にも関わってきてしまい非常に不安に思っています。そんななかでコロナウイルスの感染状況もなかなか終息が見えず、当組合として初めての試みとなりますが、リモートでの理事会の開催とさせていただきました。管機連などでは、すでにリモート形式は1年以上前から導入されており、また、皆さまもいろんな取引先さま、各団体さまとの間で積極的にリモート会議が執り行われていると思います。私も会社では話しているのですが、コロナだからできませんではなくコロナでもやれる方法を考えるということは、私たちにとって非常に大切な勉強の機会かと思います。既にリモートを使い慣れている方や、なかには初めて体験される方もいらっしゃるかもしれませんが、当組合で体験したからこれからはもう大丈夫と思っていただければ非常に幸いです。それこそが、当組合のリモート環境の整備を経営対策部会へお願いした主旨でもあります。今回の初リモート理事会の開催に関しては、経営対策部会の竹内部会長に非常にお骨折りいただき、また、事務局の阪尾事務局長にもいろいろと協力していただきました。まだまだ不慣れで、時々何かトラブルが起きるかもしれませんが、何とぞご容赦いただきますよう、そして、円滑な理事会の進行を心掛けてまいりたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします」と挨拶。その後、以下の報告ならびに議案審議へと移行した。
 【経過報告】●2月7日(月)▽組合事務所の火災保険更新。●同14日(月)▽組合事務所が入る中埜金山ビルの避難器具説明会に阪尾事務局長が出席。●同15日(火)▽本理事会に関連し、ZOOM利用会議のテストを組合事務所にて行う。●同16日(水)▽全日本労働福祉協会東海診療所(所在地=名古屋市中村区名駅南)にて職員健康診断を実施。●理事会当日現在、小川誉之会計担当副理事長(小川管商社長)により令和4年度予算案を策定中。
 【議事1】令和4年度社員数(役員・従業員数)報告方法の件▽成田幸隆総務部会副部会長(大成工機商会社長)より説明があり、これが承認された。
 【議事2】令和4年度度賦課金算定方法ならびに賛助会費の件▽成田副部会長より説明があり、これが承認された。
 【議事3】令和4年度5月理事会ならびに通常総会運営の件▽成田副部会長より説明があり、これが承認された。令和4年度5月理事会は5月26日(木)15時30分より、令和4年度通常総会は同日17時00分(受付開始は16時30分)より、いずれもTKPガーデンシティPREMIUM名駅西口(所在地=名古屋市中村区則武)で開催が予定されている。なお、決算書が添付された通常総会正式招集は4月25日(月)以降に順次郵送される予定だ。
 【報告1】『第33回管工機材・設備総合展』準備進捗について▽理事会当日現在、「後援」の承認が得られていない団体があるが、すべての後援が得られた後、出品案内を発行予定であることが坪井研二展示会実行委員長(ツボイ常務)より報告された。
 【報告2】各部会報告▽●経営対策部会=今後のオンラインセミナー開催等も視野に、本オンライン理事会の準備として2月15日(火)に組合事務所でZOOM利用テストの会を開催したと竹内裕二部会長(丸金商会社長)より報告された。●広報部会=「組合だより」第147号を3月12日(土)付けで発行すると鈴木克利部会長(米津物産社長)より報告された。●福利厚生部会=4月1日(金)を皮切りに巡回健康診断を実施予定であること、また、既に4月1日(金)から6月7日(火)分まで申込受付済みであることが倉地克明部会長(倉地社長)より報告された。●青年部「愛青会」(総務部会管轄)=3月25日(金)に、感染症予防対策を十分講じたうえで『愛青会ゴルフコンペ』を開催予定であることが成田副部会長より報告された。
 【その他】常任理事会を3月24日(木)に組合事務所にて、また、次回理事会(決算承認)は4月21日(木)に組合事務所にて開催が予定されている。
 すべての審議ならびに報告が滞りなく進行し、最後に村井善幸副理事長(オータケ社長)が「今回のようなリモートでの理事会開催については、これから研鑽を積んでいき、回を重ねるごとにレベルが上がっていけば良いのではと思っております。5月には総会も控えておりますので、来期に向けて皆さん引き続きよろしくお願いします」と挨拶。散会となった。

決勝進出4チームが出揃う
愛機工 第80回親善野球大会

愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)の福利厚生部が主催する第80回親善野球大会Aゾーンの準決勝戦(川島商事対ダイドー)が3月6日、愛知県江南市の草井球場で行われ、ダイドーが決勝進出を果たした。
 当日は3月としては気温が低く、突然みぞれが降ったり、強風で砂煙が上がったりと不安定な天候の中、中盤までは1点を争う息詰まる試合展開。4回裏にダイドーが4点を取って逆転し、5対2で勝利した。
 この結果、Aゾーン井高対ダイドー、Bゾーン志知対中央工機と決勝戦の4チームが決まった。決勝戦は3月19日に江南市民球場で行われる。

日工会 2022年1月分工作機械受注額
2か月ぶりの1400億円超え

日本工作機械工業会(日工会、会長=稲葉善治氏・ファナック会長)が2月21日発表した2022年1月分の工作機械受注額(確報値)は、前年同月比61・3%増の1429億18百万円となり、15か月連続で前年を上回った。前月比は2・7%増と3か月ぶりに増加した。受注総額が1400億円を超えたのは2か月ぶり。国内外の多様な業種で引き続き活発な設備投資が進み、幸先よく1年のスタートを切った。
 内需は、前年同月比67・3%増の441億69百万円となり、11か月連続で前年を上回った。前月比は13・7%減と2か月ぶりに減少し、5か月ぶりの500億円割れとなったが、半導体関連を中心に回復傾向が持続。ロボットや自動搬送システムをはじめとする各種産業機械、金型、医療用機器、金属製品などで昨年秋からの勢いが続いた。また、事業再構築補助金3次公募分の採択が中小企業の設備投資を後押しした。
 外需は、前年同月比58・7%増の987億49百万円となり、15か月連続で前年を上回った。前月比は12・2%増と3か月ぶりに増加し、2か月ぶりの950億円超え。単月として過去6番目の高水準を記録した。
 地域別にみると、アジアは、携帯通信端末の特需に加え、産業機械やEV関連の投資が底堅い中国、半導体関連の大口受注により過去最高額となった台湾が牽引する形で、8か月ぶりに450億円を超えた。北米は、航空・造船・輸送用機械がこれまでの過去最高額の2倍に迫る116億円と急増したほか、エネルギー関連やジョブショップからの受注も好調が持続し、2か月ぶりの290億円超え。欧州でも、EU域内を中心に設備投資需要が根強く、2か月ぶりに200億円を超えた。
 稲葉会長は今後の見通しについて「日本半導体製造装置協会では2022年度における半導体製造装置の日本市場販売高を前年度比34・1%増の1兆1400億円と見通している。当分野での工作機械需要も引き続き高水準で推移すると予測される。長らく設備投資が控えられていた自動車業界も昨年終盤以降、ハイブリッド車関連のプロジェクトが動き出したほか、EV関連の部品加工需要が勢いを増すと見られる」などとし、部品・部材の不足や価格高騰、海運等物流の遅れによる影響などの拡大を抑えつつ、旺盛な需要に応えていきたいと話した。

製品価格を5~20%値上げ
キッツ 4月1日出荷分から

キッツは2月28日、青黄銅バルブの販売価格を5~10%、ステンレス鋼製継手の販売価格を15~20%、それぞれ値上げすると発表した。4月1日出荷分から実施する。
 同社では、昨年4月及び8月に価格改定を行ったが、青黄銅バルブの主原料である銅の価格は依然として高止まりを続け、またステンレス鋼製継手に関しても、主要材料であるニッケル及びクロム価格の上昇に加え、為替の影響により製造コストが上昇している状況にあり、業務の効率化、生産コストや経費の削減といった企業努力のみで現状の価格を維持することが困難になったとして、販売価格の値上げを決めたと説明している。

一般社団法人日本バルブ工業会制定 バルブ・水栓特集
3月21日は「バルブの日」
一般社団法人日本バルブ工業会とは?

バルブ工業の進歩発展に寄与することを目的とし、1954年3月21日、主要バルブ製造業者が参加し「日本弁工業会」を設立。これが、日本バルブ工業会(会長=堀田康之氏・キッツ会長、本部所在地=東京都港区)の前身であり、その後は名称変更等を経て2013年4月1日、一般社団法人へと法人移行した。同工業会は設立当初から今日まで経済情勢の変化に対応しながらバルブ工業発展のために有効な事業を実施し現在は正会員113社、賛助会員65社(2022年3月14日現在)で構成されている。後に、発足日である3月21日が「バルブの日」と制定された。
 同工業会は理事会のもとに運営会議、部会、委員会を設けている。部会はバルブ、自動弁、水栓の3つに分かれ、委員会には各種対策に必要な事項を審議する多くの種類がある。また、国内を4地区に分け、それぞれの地区に支部(東京・東海&近畿・彦根)を設け、各地区会員を対象とした地区活動を行っている。主な事業として、①政府の施策に対する協力・要望。②ISO、IEC、JIS、およびJV規格に関する標準化事業。③情報交換、経営対策、技術対策を行う部会活動。④経営対策、技術対策、マーケティング、規格・基準などに関する特定の事項を調査研究・審議する委員会活動。⑤海外市場調査、展示会参加、海外バルブ業界との交流、視察団派遣などによる貿易振興。⑥広報事業▽会報、概況調査報告書、バルブ技術など刊行物の定期発行、バルブに関する技術および経営事項についての専門家による説明会・講習会の随時開催。などを行っている。
中期活動計画V70~All for Society~
 日本バルブ工業会は、創立70周年を迎える2023年度までの中期活動計画「V70」を策定している。「次世代へつなげる新しい働き方への転換」「未来の社会に貢献できる先進的な技術と商品づくり」「社会全体の脅威・リスクに対応できるサプライチェーンとサステナビリティの強化」「バルブ産業の認知度向上」を大きな柱として、バルブ産業の発展に向けて各組織がそれぞれのアクションプランを実施している。
 2017年度に策定された「V2020」の4年間の活動計画は、2020年度をもって終了している。本計画のアクションプランに基づき、この4年の間に行ってきたさまざまな活動・取り組みを同工業会が総括し、このたび完了報告として取りまとめられた。この総括は、同工業会のホームページで読むことができる。
 また、2007年度に策定された「バルブ産業ビジョン」の10年間の活動計画は、2016年度をもって終了している。本ビジョンのアクションプランに基づき、10年の間に行ってきたさまざまな活動・取り組みが同工業会によって総括され、完了報告として取りまとめられている。こちらも、同工業会のホームページ内で読むことが可能である。

バルブ産業の現況
 経済産業省の「工業統計」によると、日本のバルブ製造業は2019年時点で従業員数4名以上の事業所数は407事業所を数え、前年から1事業所増えている。また、年間生産額は5265億円となった。国内の多くの事業所は、その大部分が小規模の機械加工を専門とする工場であり、自社ブランドで製造・販売を行う会社は150社程度である。これらの会社は、一般に品種、材料、用途などによってそれぞれ専門的な生産体制をとっている。そこからさらに、標準化された製品を量産方式で生産する会社と、特別な仕様に基づいて受注生産を行う会社とに概ね分かれる。
最近の生産状況
 経済産業省の「金属製品統計」によると、2020年度(2020年4月1日~2021年3月31日)のバルブ生産額は4613億円(表1を参照)で、前年度に比べて0・4%アップしている。ここ数年は震災の復興需要や首都圏の建築・インフラ整備などにより建築設備部門の国内需要はある程度堅調な傾向を示したが、今なお世界的に猛威を振るい続ける新型コロナウイルス感染症の影響による国内外の景気低迷が今後も続くと予想され、先行き不透明な状況がまだまだ続くと思われる。

「バルブの日」 にあたって
一般社団法人日本バルブ工業会
会 長 堀田 康之
 昨年は、先行き不透明な状況でスタートしましたが、他の工業分野と同様にバルブ業界においても一昨年の後半を底に概ね回復基調となっており、2022年はコロナ前の水準に戻ることが期待されます。
 昨年、当工業会は、創立70周年を迎える2023年度を最終年度とする中期活動計画V70「All for Society~社会を支えるバルブ産業の更なる進化のために~」を策定いたしました。
 人財育成、高齢者の就労促進そして女性の就労環境の改善や、AI、ⅠoTなどの先進技術を取り込み、DXを積極的に進めることにより、新しい働き方への転換を促してまいります。また、喫緊の課題である地球環境の変化や温暖化への対応については、環境負荷低減に貢献する製品づくりを進めるとともに、カーボンニュートラルに向けて、未来の社会に貢献できる先進的な技術と環境に配慮した商品の開発に取り組み、バルブ産業の認知度と魅力を高めてまいります。
 このアクションを通じ、当工業会を挙げて持続可能な社会の実現に向けて取り組んでまいる所存ですので、今後ともご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申しあげます。

KVK 撥水加工のカラー水栓
価格を抑え5月発売予定

〝快適な水回り〟を創造するKVK(社長=末松正幸氏、本社=岐阜県加茂郡富加町)は、キッチン用水栓のグースネックシングルKM6061タイプに、新しい色調の『グロスホワイト』『グロスブラック』を新規投入する。新色のグロス調は艶があり、きれいな仕上がりで、陶器の風合いにも似た色調に仕上がっている。
 ここ数年、同社が撥水製品の展開に力を入れてきたなかでユーザーから多く寄せられるようになったという「カラー水栓も撥水がほしい」との要望に答えるカタチで今回の新規投入が実現。従来のマット調ではできなかった撥水加工も施され掃除の手間を楽にしてくれる。それだけではない。使うだけでなく、〝魅せる〟水栓が求められる昨今、キッチン空間の新しい選択肢・コーディネートとして役に立つアイテムになるのではないだろうか。
 『色もきれい』『掃除も簡単』『使い勝手もよい』と3拍子揃った、新しいスタンダードとなる水栓。同社は、「幅広くお使いいただきたいために、価格もより抑えた商品展開にしております」と、ユーザーへの配慮も忘れていない。2022年5月の発売が予定されている。
 本商品、●グロスホワイト撥水タイプ(写真の商品)…KM6061ECC4HS、●グロスブラック撥水タイプ…KM6061ECC5HSのほか、スペースに配慮したKM6101タイプにも同様のカラー撥水の機種設定がある。また、撥水加工のないタイプも併せて用意されている。詳しくは、同社の各支社・営業所まで問い合わせを。

ヨシタケ ステンレス製フロート式スチームトラップ

「TSF-10・11Sシリーズ」
 昨今、蒸気ドレン配管のステンレス化が一般的となっている。そんなニーズに応えるべく、ヨシタケ(社長=山田哲氏、本社=名古屋市昭和区)は、ステンレス製フロート式スチームトラップ「TSF-10・11Sシリーズ」を開発(写真はTSF-10S)。現在、絶賛発売中だ。
 多量のドレン排出に対応できるフロート式に加え、流れ方向の制限のない取り付けを可能にするカセット方式を採用した同社初となるステンレス製スチームトラップ。そのオールステンレス製のメリットは、空気中の窒素等を取り込みながら蒸気より凝縮する腐食性の高いドレンに対しても高い耐久性にある。
 フタ部のプレートが垂直になるようにしてTOPと表記されている部分を上にした状態であれば本体部を360度どの方向でも配管可能である。流れ方向も右→左、左→右、上→下、下→上と、どの方向も可能だ(ただし、下→上の場合はフラッシュスチームがスチームトラップの入口に滞留しない配慮が必要)。
 バリエーションも豊富で、「TSF-10・11Sシリーズ」それぞれで0・5MPa/1MPa/2・1MPaのオリフィスが選択できる。最適なオリフィスを選択することで最適なパフォーマンスを本製品は発揮してくれる。接続方法は、ねじ込み式ではJIS Rc/NPTを用意。フランジ式ではJIS10KFF/JIS20KRF/ANSI150lb/ANSI300lbのバリエーションを揃えている。主な仕様は▽TSF-10S・10SF:15A~25A/TSF-11S・11SF:25A~50A▽適用圧力範囲(最高作動圧力差)=0・01~0・5MPa/1・0MPa/2・1MPa▽最高使用温度=220度。本製品に関する詳しい問い合わせは、同社エンジニアリング事業部▽電話=0568(75)4336まで連絡を。

バルブ・水栓特集
兼工業 受水槽へのBCP新提案
ストレーナ『ST-F-3』

地震などの災害発生後の水に関しては、通水が復旧するまで水の安全は受水槽の手前に設置された緊急遮断弁により確保されているが、復旧後の初期通水時に土砂などが流れ込んでしまうことを防止するためにも、緊急遮断弁手前へのストレーナの設置が求められる。そこでオススメなのが兼工業(社長=落合潔氏、本社=愛知県小牧市)のストレーナ『ST-F-3』だ。その理由は、①抗菌効果で定評の高い青銅製、②フラッシングが容易な排水機構、③ストレーナ内部の確認が可能なサイトグラス付き、といった特長にある。
 兼工業は、“災害に強い制御システムの構築”を提案している。まず、地震が発生すると感震器が揺れを感知し、受水槽一次側・二次側の緊急遮断弁を両方とも閉じることにより、受水槽への土砂の流入を防ぎ生活水を護(まも)ってくれる。その時、ストレーナ(ST-F-3)下部排水部より土砂や異物を十分に排出し、定水位弁の異物噛みによる故障を防ぐとともに、通水時の受水槽への流入を防止。一次側汚染水の流入と二次側配管の水の安全を確認後、制御盤の復旧ボタンにて安全に通常運転状態を開始できるというものだ。
 『ST-F-3』の仕様は以下の通りだ。●適応流体▽水道水、●適応温度▽不凍0~60度、●接続規格▽JIS10Kフランジ、●網目▽40メッシュ、●最高使用圧力▽1・0MPa、●最高使用差圧▽0・1MPa、●材質▽本体・ふた=CAC406など。
 本製品に関して詳しくは、本社▽電話(0568)79-2476、または各営業所まで問い合わせを。

SANEI 一輪挿しのように凛とした佇まい
『いちりん』(洗面器セット)

SANEI(社長=西岡利明氏、本社=大阪市東成区)の2021年度新製品『いちりん』の水栓は、本物の竹を素材としている。竹を重ね合わせ、磨き込んで形にした『いちりん』の吐水部分には曲げた銅板が使われており、水の流れを目と耳で楽しめるよう工夫されている。イメージに合わせて新たにデザインされた信楽焼洗面器とともに、空間に和の趣きを演出してくれる。
 竹は生育が早いことで知られ、放置された竹林が周囲の植生を侵す竹害が問題になっている。そんな竹を価値ある資源ととらえ、ものづくりに有効活用することは、社会にサスティナブルな循環の「環」をつくっていくことと同社は考えている。しかし、規格化の必要な工業製品を自然素材で製作することは非常に難しく、特に竹材はそのまま使用すると反ったり変形したり腐敗する可能性がある。『いちりん』にはその影響を軽減するためにコーティングを8層、最外層は竹の質感を出すためにマットコートが施されている。
 素材となる竹材は、日本や中国で自生している孟宗竹を使用。竹は約3年で有効資材となるが、天然素材ゆえに材料として使用できるかの見極めが非常に難しい素材でもある。その見極めができる職人が多数いる高知県の素材が『いちりん』には使用されている。手洗い水栓として最適な流量を保ちつつ、銅板の上を美しく流れるように流水路の径や角度、形状を設定。レバーなど外装の金属部分は南部鉄器をイメージさせるデザインに仕上がっており、これは、ゴツゴツした質感を、粉体を含んだ塗料で実現したという。また、水栓に合わせて新たに信楽焼洗面器もデザイン。丸型、八角型それぞれ2カラー展開で、計4アイテムが用意されている。
 本製品に関して詳しくは、同社カスタマーセンター▽通話無料(0120)06-9721(午前9時~午後5時)、または、各支店・営業所まで問い合わせを。

カクダイ 感染症対策手洗いに
新製品「衛生水栓」

新型コロナウイルスを含む感染症対策として手洗いが推奨されているが、手を洗ったあとに、ふたたび蛇口のハンドルに触れることに抵抗がある人も多いことだろう。そんななか、昔ながらの衛生水栓が今、注目されている。
 衛生水栓は吐水口の下部にハンドルが付いており、手洗い時にハンドルに付着した汚れを洗い流せるのが特徴だ。水を止める際に、手を洗った後の水滴が水栓を伝ってカウンターを濡らすことがないのも嬉しい。センサー水栓と比較しても「安価」「電源が必要ない」「屋外にも設置できる」「万が一故障した際のメンテナンスも簡単」などの利点もある衛生水栓だが、デザインはワンパターンで数十年変化がなかった。
 カクダイ(社長=永島康博氏、本社=大阪市西区)は、昔ながらの古いイメージを一新した、スタイリッシュな衛生水栓(写真)を発売した。シンプルなデザインで和風にも洋風にも合わせやすい。多くの人が使うカフェや公共施設などにオススメの商品だ。
 衛生水栓のカラーは以下の3種類が用意されている。●クローム(品番=721-250/定価=2万8000円)●マットブラック(品番=721-250-D/定価=3万5000円)●オールドブラス(品番=721-250-AB/定価=3万6000円)。
 本製品に関して詳しくは、同社名古屋支店▽電話=052(504)1551、同社岡崎営業所▽電話=0564(65)3121、または全国の各支店・営業所へ問い合わせるか、同社ウェブサイトへアクセスを。

ベン 蒸気と水の直接混合型
ミキシングバルブ新発売

桃のマークでおなじみのバルブメーカー・ベン(社長=鈴木一実氏、本社=東京都大田区)は、この度、蒸気と水の直接混合型ミキシングバルブ『TR-5型』(呼び径20/特許出願中)を新たに発売。早くも、業界の話題を集めている。
 新製品の主な特徴としては、①取り付け容易な軽量・コンパクト設計。②温水を素早く供給できる直接混合型。③温水出口側の先端で開閉できる先止め方式採用で、手元での開閉操作が可能。④水側が流れた後に蒸気が供給される安全設計。の4点が挙げられる。
 同社によると、本製品は、製造工場や食品工場などの機器・装置・床の高温洗浄に最適とのことだ。なお、オプションとなるが温度計、ホース、スプレーノズル、接続部材セット品も販売されている。
 新製品『TR-5型』の仕様は以下の通り。●呼び径▽20。●適用流体▽水、蒸気。●材質▽本体=CACニッケルメッキ、要部=SUS。●調整温度範囲▽40~90度。●最高使用温度▽160度以下。●取り付け姿勢▽水平・垂直(温水側下向)。その他の詳細な仕様や販売価格など、詳しくは、同社名古屋営業所▽電話=(052)411-5840、もしくは、同社静岡出張所▽電話=(054)275-2705へ問い合わせるか、同社ウェブサイトへアクセスを。

オンダ製作所 流量調整ボールバルブWB35型
丸形ハンドルで洗面台に調和

丸形ハンドルで洗面台に自然と調和してくれる『流量調整ボールバルブ 平行おねじ 丸形ハンドル』(ダブルロックバルブ WB35型)は現在、オンダ製作所(社長=恩田由紀氏、本社=岐阜県関市広見)から絶賛発売中である。
 本製品はアイボリーを基調としたデザインの丸形ハンドルで、不意の接触によってハンドル角度が変わり流量が変更されるリスクを低減してくれる。また、中間開閉ができる特殊ボールバルブだから、ハンドルの角度で簡単に流量の調整が可能である。樹脂管をワンタッチ接続できるダブルロックジョイントを一体化しているのも嬉しい機能のひとつだ。
 WB35型を使用した施工現場から「丸形ハンドルで洗面台に馴染んでイイね」「ダブルロックジョイント一体だからネジ接続箇所が削減でき安心して施工できる」「給水管・止水栓が不要ということでコストダウンが期待できる」といった声が同社には多数寄せられているという。
【製品概要】
 ●品番/WB35-1313MA-S-1(アイボリー)▽最小内径=9・5㎜、付属品=あり(スタンド、ビニールプレート)、価格=6100円。
 ●品番/WB35-1313MA-S-0(アイボリー)▽最小内径=9・5㎜、付属品=なし、価格=5300円。
 このほか、施工現場や施主の好みに合わせられるよう、ブルーとオレンジもラインアップされている。本製品に関して詳しくは同社営業部▽電話=0575(24)8585、FAX=0575(24)8181、メール=eig-s@onda.co.jp、または全国の各営業所へ問い合わせるか、同社ウェブサイトへアクセスを。

ワシノ機器 安心・安全な保全の味方
手動洗浄式Y&Tストレーナ

ワシノ機器(社長=佐々木忍氏、本社=名古屋市南区)は、『瞬時に清掃! 安全・安心な保全の味方』がコンセプトの洗浄式Y&Tストレーナを好評販売中だ。
 洗浄式Y&Tストレーナの特長は、①使用ラインで24時間連続運転が可能。カバーを開けることなくスクリーン清掃ができ、配管ラインの稼働率向上で生産性に大きく貢献。②メンテナンス時間を大幅短縮。ハンドルを回しバルブを開放することでスラッジを排出。差圧・目詰まりによるスクリーンの破損を防止。③保全担当者の重労働・危険な作業の軽減。作業性の悪い場所や、これまで大口径で数人での作業が必要だった業務が一人でできるようになる。などが挙げられる。
 使用流体は主に水系流体。地域冷暖房設備、冷却水・循環水設備の水質改善、各種機器類の保護など、工場設備に実績がある。一般ストレーナ使用時でメンテナンス頻度が高い場所ほど、洗浄式Y&Tストレーナの使用は有効だ。
 同社は各種スラッジを用いた実流実験でスラッジ性状に最適な部品提案もしており、スラッジの持ち込みによる個別実証試験の見学も歓迎とのことだ。保全作業の改善提案や、目的に合わせたストレーナのモデル選定など各種相談も随時受け付け中である。本製品に関して詳しくは、同社名古屋営業所▽電話=052(822)8726▽FAX=052(822)8714▽メール=nagoya@wasinokiki.co.jp、または東京・大阪の各営業所ならびに九州出張所まで連絡するか、同社ウェブサイトへアクセスを。

40Vインパクト対応!
強軸ソケットセット新発売
トップ工業 9サイズを揃えたセット品

作業工具の総合メーカー、トップ工業(社長=石井真人氏、本社=新潟県三条市)は、電動ドリル用強軸(つよじく)ソケットの汎用性の高い9サイズをセットにした「電動ドリル用強軸ソケットセット」(製品番号ETS-824S)を3月1日発売した。
 電動インパクトドライバの高トルク化(36V・40V)に対応した強軸ソケットは、昨年3月の発売以来好評で、保管や携帯に便利なセット品が望まれていた。
 強軸ソケットは、シャンク部を見直し、材質を高耐久特殊鋼に変更するとともに、ロングシャンクを採用してインパクト使用時にシャンクにかかるねじれ応力を緩和することで軸折れを軽減、さらなる高耐久・高寿命を実現した。40Vインパクト使用時の耐久性は同社比で5倍以上。18V使用時はさらに高い耐久性を発揮するという。
 セット内容はETS-8/10/12/13/14/17/19/21/24(9本組)。ケースの寸法(収納時)は高さ60㎜×幅255㎜×奥行165㎜、カラーはネイビー。標準価格は2万円(税別)。
電動ドリル用ユニバー
サルショートソケット
新サイズ同時発売
 同社は、狭い建築・建設現場での組み立て、解体作業に最適な「電動ドリル用ユニバーサルショートソケット」に、新サイズのEUS-22S(対辺寸法22㎜)を追加発売した。標準価格は4000円(税別)。

売上高、利益が予想を上回る
フルサト・マルカ 2021年12月期連結決算(変則決算)

フルサト・マルカホールディングス(社長=古里龍平氏、本社=大阪市中央区)が2月14日発表した2021年12月期連結決算(2021年4月~12月)は、売上高が742億92百万円(計画比プラス7億92百万円)、営業利益が14億65百万円(同プラス2億15百万円)、経常利益が20億33百万円(同プラス2億33百万円)、当期純利益が10億37百万円(同プラス1億37百万円)で、売上高、利益ともに2021年11月16日公表の予想を上回る結果となった。
 同社はフルサト工業とマルカが2021年10月1日に経営統合して設立され、今回は、会計上の取得企業であるフルサト工業の2021年4月~12月の9か月決算をベースに、マルカの2021年12月単月決算を合算した変則決算となった。
 同社グループは「その手があったかを、次々と」をスローガンに、国内外の製造業に対する機械工具分野、主に国内の建設に関連する建設資材と建設機械の分野、防犯監視のフィールドに展開するセキュリティ分野を主な事業領域として、顧客に最適な価値を提供するために必要な機能や領域を補強し続けるプラットフォーム戦略を展開。
 機械工具セグメントは、自動車業界などの製造業で環境が上向き、機械、工具とも堅調に推移し、売上高は426億98百万円、営業利益は1億91百万円となった。
 建設資材セグメントは、建築需要の増加および鋼材市況の上昇などにより建築、配管は堅調に推移したが、住設機器は商品欠品などが影響して苦戦し、売上高は288億80百万円、営業利益は12億69百万円となった。
 建設機械セグメントは、マルカの12月単月の業績となるが、受注から売上への転換が少なく、稼働日数も少ないという12月特有の原因により、売上高は4億25百万円、△32百万円の営業損失となった。
 セキュリティセグメントは、前期の新型コロナウイルス感染対策需要分が剥落した結果、売上高は22億87百万円、営業利益は0百万円となった。
 2022年12月期の連結業績予想については、売上高1570億円、営業利益41億円、経常利益46億円、当期純利益30億円を見込んでいる。

ユアサ商事
4月1日組織変更実施

ユアサ商事(社長=田村博之氏、本社=東京都千代田区)は、2022年4月1日(金)付けで、組織変更を実施すると発表した。
 ①スマートエネルギー事業部の新設▽営業部門統括に、スマートエネルギー事業部を新設。東部住環境本部傘下のスマートエネルギー部とグローイング戦略本部傘下の新流通ビジネス部をスマートエネルギー事業部に移管する。
 ②DX推進部の新設▽経営管理部門統括に、DX推進部を新設する。
 ③IT基盤推進室の移管▽総合企画部傘下のIT基盤推進室を、情報システム部に移管する。
 ④沖縄支店への昇格▽沖縄営業所を支店に昇格させる。
 いずれも、実施日は2022年4月1日(金)からとなっている。

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