第2885・2886号 令和6年5月5日・12日
開催規模は230社・団体、1303小間に
『ロボットテクノロジージャパン2024』
出展者説明会を愛知県国際展示場で開催
7月4日から3日間にわたり愛知県で開催される産業用ロボット・自動化システムの専門展「ロボットテクノロジージャパン(RTJ)2024」(主催=ニュースダイジェスト社、共催=愛知県機械工具商業協同組合)の出展者説明会が3月19日、展示会場となる愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)の会議室で開かれ、開催規模や展示レイアウトなどが発表された。今展示会は前回のRTJ2022を上回る、出展者数230社・団体、展示小間数1303小間(3月19日現在)の開催規模で行われる。
冒頭、主催者を代表してニュースダイジェスト社の樋口八郎社長が「本展は2年前の前回展と比べて約2割、展示規模が大きくなっています。大変力強いご出展をいただき誠に有り難うございます。未だロボット業界、関連業界ともに調整局面が続いていますが、会期中は前回展の4万1000人を上回る4万5000人以上の来場者を必ず集めて、ご出展いただいた皆様方に大きな成果が届くよう頑張ってまいります」と挨拶。
続いて共催者代表挨拶で愛知県機械工具商業協同組合の水谷隆彦理事長(ミズタニ機販社長)が「我々の組合でも集客に努力を続けてまいります。RTJ2024が景気高揚の起爆剤となるよう、開会まで100日余りですが、成功を目指して万全の準備をしてまいりたい」と述べ、出展への感謝の言葉で締めくくった。
出展者説明会では、RTJ2024の開催概要(別掲)、動員計画、主催者企画、搬入搬出・設営の手続きやスケジュール等が平野清嗣RTJ事務局長(ニュースダイジェスト社情報企画部長兼東京支社長)より説明された。
来場者動員に関しては、多くの業界関係者やユーザー層に来場を促すため、幅広いメディアの活用や公式ウェブサイト、SNSの充実を図り情報発信に努める。また、関連団体を通じた来場誘致、地元ユーザーヘの働きかけも行う。
主催者企画として、初日の7月4日は基調講演「ロボットが現場を変える」(仮題)を、また最終日に特別セミナー「ロボットでこんなことも!最新活用法」(仮題)を会場内特設ステージで開催予定。
さらに会期2日目には併催イベントとして、愛知県主催の「ワールドロボットサミット2025 プレイベント」(仮題)、日本ロボットシステムインテグレータ協会主催のSIer同士やSIerとロボット導入検討企業が交流を図るためのイベント「SIers’ Day」が開催される。
【開催概要】
▽名称=ロボットテクノロジージャパン2024(略称=RTJ2024)
▽会場=Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)C、D、Eホール
▽開催規模=230社・団体、1303小間(3月19日現在)
▽会期=2024年7月4日(木)~7月6日(土)の3日間
▽開場時間=午前10時~午後5時、最終日6日は午後4時まで
▽入場料金=1人1000円、団体10人以上1人500円(いずれも税込)。※公式ウェブサイトからの事前登録者、海外来場者、学生は無料
▽主催=ニュースダイジェスト社
▽共催=愛知県機械工具商業協同組合
▽後援=経済産業省、愛知県(順不同、申請中)
▽協賛=日本ロボット工業会、日本ロボットシステムインテグレータ協会、日本工作機械工業会、日本工作機器工業会、日本フルードパワー工業会、日本精密測定機器工業会、日本工作機械販売協会、日本物流システム機器協会(順不同、申請中)
▽出展製品=垂直多関節・水平多関節・パラレルリンク・直交・協働など各種産業用ロボット、ガントリーローダー、AGV/AMR、自動倉庫、ソーター、マテハン装置・機器、ピッキングシステム、その他物流機器、各種ハンド、ロボット構成部品、周辺機器、各種センサー・制御機器、ソフトウエア、AI・IoT関連装置およびシステム、ロボット搭載機械・装置、自動化技術提案など。※サービスロボットや介護ロボットなどは対象外
次年度の事業、予算等を審議
通常総会開催は5月24日
愛鋲協 令和5年度第7回定例理事会
愛知鋲螺商協同組合(理事長=大野正博氏・中部製作所社長)は、3月18日午後6時30分より名古屋市中村区の安保ホールにて理事会を開催。理事7名が出席した。
はじめに、日本ねじ商連第2回常任理事会(3月15日開催)の報告が鈴木憲一副理事長(エフシーテック社長)より行われた。総会及び理事会をオンラインでも開催可能とするなど時代に合わせた定款変更が審議されたほか、「ねじの日」の記念品クリアファイルの申込状況(東京455・神奈川155・愛知522・大阪1000セット、合計2132セット)の報告があり、4月中旬に発送予定とした。
令和5年度第4回セミナーの報告は、鈴木浩久理事(八幡ねじ専務)より2月9日に「業務改革セミナー~経営×ITでビジネスを進化させる~」を開催したと報告された。参加者14名。
令和6年度セミナーについては、引き続き年4回の開催を計画。第1回セミナーを4月18日、「ChatGPTをどのように仕事に活用するか」をテーマに開催する。第2回は工場見学として、7月23日にオーエスジーのNEO新城工場(愛知県新城市)等の見学を予定している。
組合報「愛鋲協」に関し、奥田勝彦理事(東邦精器社長)より近々発行予定と報告された。
令和5年度決算予想が事務局より報告され、令和6年度予算案については小倉正嗣副理事長(会計担当・小倉商店社長)が原案を作成することとした。通常総会は5月24日午後6時30分より安保ホールで開催する。理事会を同日午後5時30分より行うことを確認した。
青年部について、鈴木副理事長が報告。令和5年度から再始動し、1年を終え4月23日に総会を開催する。来賓として大野理事長が出席する。
その他、5月1日に四日市カンツリー倶楽部(三重県四日市市)で開催する懇親ゴルフコンペへの参加が呼びかけられた。
2024年度産業機械受注見通しを発表
前年度比2.3%増の5兆6323億円
日本産業機械工業会 過去10年間で最高となる見込み
日本産業機械工業会(会長=斎藤保氏・IHI特別顧問)が3月29日発表した2024年度産業機械(同工業会取扱い)の受注見通しは、内外需合わせた受注金額が前年度比2・3%増の5兆6323億円で、過去10年間で最高となる見込みとなった。内需は、民間設備投資の増加傾向が続く中で素材産業から組立産業まで幅広い業種で需要が増加し、また公共投資もインフラ設備の老朽化対策等を中心に継続されるとして、0・7%増の3兆8225億円を見込む。外需は、12機種中9機種が増加し、5・6%増の1兆8097億円と2年ぶりに増加に転じる見込み。
内需の3兆8000億円超えは2007年度以来、18年ぶり。内需のうち製造業向けは、デジタル化、自動化・省力化、低・脱炭素化等、将来の成長に向けた投資にけん引され、ほとんどの機種で需要拡大を見込む。特に、半導体やその材料等の国内生産の拡大、水素・アンモニア・SAF・CCUS関連の投資拡大等を見込んだ。
非製造業向けは、運輸業や卸売・小売業の物流関連投資の拡大が見込まれるものの、前年度に火力発電設備の大口契約があった反動から、前年度を下回る見込み。
官公需については、洪水対策等の自然災害に対するインフラ投資が高水準を維持し、自治体向け下水処理関連の更新需要も堅調に推移し、ごみ処理装置の発注量が増加することから、前年度を上回ると見込んだ。
外需は、前年度のマイナスから再び増加に転じる見込み。脱炭素化に向けた世界的な潮流が加速していく中で、天然ガスのみならず、水素・アンモニア関連の投資は各国で拡大しており、発電設備や各種プラント及び関連設備の需要が堅調に推移すると見込む。また、自動車産業でのEV関連投資の継続や工場・物流関連の自動化ニーズの拡大の他、半導体等の電子部品関連についてはシリコンサイクルの好転が見込まれる中で需要拡大を見込んだ。
地域別では、北米市場の拡大やアジアの緩やかな回復の他、中東・アフリカ等の産ガス地域の投資拡大を見込む。中国については機種ごとにばらつきはあるものの、全体としては前年度並みを維持し、ユーロ圏についても下げ止まりから緩やかな回復基調をたどると見込んだ。
2024年度の機種別受注見通しは次の通り。
ボイラ・原動機=前年度比11・5%減の1兆5950億円▽鉱山機械=6・9%増の253億円▽化学機械=8・9%増の1兆4126億円▽タンク=11・4%増の232億円▽プラスチック加工機械=5・0%増の2825億円▽ポンプ=2・5%増の4861億円▽圧縮機=2・5%増の3010億円▽送風機=1・1%減の315億円▽運搬機械=4・2%増の4718億円▽変速機=3・9%増の533億円▽金属加工機械=2・7%減の1835億円▽その他(業務用洗濯機、メカニカルシール、ごみ処理装置等)=24・8%増の7629億円。
2023年度受注
見通しは2015
年度以来の高水準
同時に発表された2023年度産業機械の受注見通しは、内外需合わせて前年度比4・6%増の5兆5079億円で、2015年度(5兆4576億円)以来の高水準となった。内需は、民需非製造業、官公需の増加を見込み、11・0%増の3兆7941億円。外需は、中国、中国除くアジア、中東、ヨーロッパ、北米等ほとんどの地域で減少するとし、7・3%減の1兆7137億円と見込んだ。
『三菱電機SOCIO-ROOTS基金』
2023年度贈呈式を挙行
三菱電機 2つの社会福祉法人施設に寄付
三菱電機(社長=漆間啓氏、本社=東京都千代田区)は『三菱電機SOCIO-ROOTS(ソシオルーツ)基金』(理事長=武田聡氏)を活用して、社員の善意によって集められた寄付に同社が同額の拠出を加えた寄付金を、赤い羽根の愛知県共同募金会を通じて社会福祉法人青大悲福祉協会清月荘ならびに社会福祉法人大幸福祉会ユニオンワークスへと寄贈すると発表。3月29日(金)、その贈呈式が名古屋市東区白壁にある愛知県社会福祉会館で執り行われた。寄付総額は、両施設合わせて473万9106円である。
社会福祉法人青大悲福祉協会(理事長=中條直樹氏)が運営する養護老人ホーム・清月荘(所在地=名古屋市中村区深川町)に寄付された3百万円は、同施設の老朽化した入浴設備(ろ過装置、循環ポンプ)の更新工事に使われる。また、社会福祉法人大幸福祉会(理事長=奥村文章氏)が運営する障がい者福祉施設・ユニオンワークス(所在地=名古屋市港区小川)に寄付された173万9106円は、同施設玄関のバリアフリー化ならびに廊下・階段床の張替工事に使われる。
三菱電機では、社会貢献活動の一環として、同社の本社・支社・事業所等において社員らの寄付の受け皿となる基金『三菱電機SOCIO-ROOTS基金』を、1992(平成4)年4月から運営している。同基金では、社員らからの寄付に対して三菱電機がその同額を加えて寄付をするマッチングギフトにより、共同募金会等を通じて社会福祉を目的とした事業に寄付を続けている。今回、三菱電機名古屋製作所・産業メカトロニクス製作所の「社会福祉施設で有効に使ってほしい」との想いを受け、『三菱電機SOCIO-ROOTS基金』から赤い羽根共同募金を通じて寄付されることが決まった。
売上目標515億、動員目標4千人
TOYOワンマンショー2024開催
東陽 16年ぶり『ワンマンショー』の名称復活
東陽(社長=羽賀威一郎氏、本社=愛知県刈谷市)のプライベートショーが、2008年以来16年ぶりに『ワンマンショー』の名を復活させて3月21日(木)、同22日(金)の2日間、刈谷市産業振興センター・あいおいホール(刈谷市相生町)で開催された。業界最新トレンドのカーボンニュートラル・省エネ製品など数々の展示ブースや特別セミナーを通じてビジネス拡大の可能性を探求する絶好の機会とあって、初日開場直後から多くの来場者が訪れていた。
今回展のテーマ〝皆様と共にゼロカーボンでサステナブルな未来へ〟について羽賀社長は「我々を取り巻く社会・環境はコロナ禍において大きく変容いたしました。また円安に伴う物価高や電力料金等の高騰といったコスト増、さらには深刻な人手不足、こういった課題を我々は抱えております。ここにご来場される皆さまは、こうした課題に対してDXや省エネ、自動化といった技術革新やコスト低減を今まさにご検討されております。この、お客さまの考えている検討事項は、結局はすべてカーボンニュートラルに帰結していくわけで、世界的な市場ニーズとなりつつあるカーボンニュートラルは今や一企業で対応するものではなくサプライチェーン全体で検討していかなければいけない課題であると言えます。我々といたしましても、お客さまのサプライチェーンの一員としてこの課題解決に貢献してまいりたいと考えております。そこでこの『ワンマンショー』です。メーカーさまのご協力のもと、まずは環境配慮に直結した商品を多数取り揃え、システムインテグレーション、AMR(自律走行搬送ロボット)、AGF(無人搬送フォークリフト)、検査装置といった間接的にカーボンニュートラルに関わってくる商品を幅広く展示。ゼロカーボンでサステナブルな未来を実現するための多岐にわたるコンセプトをこのワンマンショーで紹介してまいります」と語っていた。
今や自動車産業界最大の関心ごとであるBEV(電気自動車)の動向については、Tier1、Tier2、そして東陽も含め、業界全体がその動向を見極めている段階である。今回展では、愛知工業大学工学部の藤村俊夫客員教授と、埼玉工業大学の高原忠良客員教授を講師に招きセミナーが開催された。
今回、展示会場内には「TOYOなんでも相談デスク」が設置された。これは、来場者のニーズを的確に捉えるためのものであり、ここで得られた情報は、ユーザーとメーカー双方に向けた東陽の今後のきめ細かな対応に役立てられる。
次回「TOYOワンマンショー2025」は、2025年1月16日(木)、同17日(金)の2日間、今回と同じく刈谷市産業振興センターで開催される。
産業機器・機械工具・ライフ特選品の展示即売会「2024岐阜どてらい市」が3月8~9日の2日間、「駆け上がれ、さらなる高みへ!」をメインテーマに岐阜メモリアルセンター(で愛ドーム)で開催された。
2日間でユーザーら1545人が来場
「2024岐阜どてらい市」盛況
山善 受注額が目標を大幅に上回る
山善岐阜支店(支店長=久保木信吾氏)傘下の販売店15社が主催店となって行われ、開催期間中1545人が来場した。受注は約9億1600万円と、目標の8億8000万円を大幅に突破し成功裡に終了した。
初日に行われた開会式では、主催店を代表して渡辺宗晃三信商会社長が「岐阜どてらい市も44回目。今日まで色々な準備をされてきたと思うが、お客様とメーカー様をつなぐのが主催店の役目であり、受注につながるよう2日間頑張っていきたい。主催店15社、出品メーカー様117社という盛大な展示会となっているので、皆様には一人でも多くのお客様に来ていただけるよう配慮をお願いし、ぜひ成功させたい」と挨拶。
出品メーカーを代表して挨拶に立った岡本知彦ナベヤ社長は、景況に触れ「私ども設備に関わる業界は好調とまではいっていない。しかし、目の前の色々な状況を注意深く見ていくと、チャンスが出てきた時期だとも思う」と話し、自動車業界、半導体装置業界、航空機業界の動向を紹介。さらに「人手不足に対応するための投資は確実に盛り上がっていく。工数削減、工程集約、自動化、品質確保のための製品は、これから売り込んでいくチャンスだと思う。前向きの発想で今回のどてらい市、メーカーとして頑張ってまいりたい」と意気込みを語った。
どてらい市本部代表の佐々木公久山善専務執行役員は「現在は混迷する世界情勢によるエネルギーや資源価格の高騰など不透明感が漂っているが、逆に、脱炭素化や自動化、デジタル化など時代の潮流に対応した需要は底堅いものと認識している」とし、「お客様との直接の対話を通じて要望や困り事をお聴きし、問題解決に最適な技術、情報、商品を提案することが我々ものづくりに携わる者の使命と確信している。皆様と共に地域密着の現場力を発揮して、新時代のどてらい市を切り拓いてまいりたい」と述べた。
久保木山善岐阜支店長より主催店、出品メーカーと共に受注目標達成に向けて挑戦するとの力強い決意表明があり、どて市必勝スローガンの唱和、代表者によるテープカットで展示会が開幕した。
マルマン商事社員が積極的に参加
『献血会』で社会貢献
切削工具や測定工具などを取り扱う企画提案型専門商社のマルマン商事(社長=橋爪庄二氏、本社=名古屋市中区正木)は4月5日(金)、毎年この時期の恒例となった『献血会2024』を本社駐車場ほかで開催した。
マルマン商事が力を入れている社会貢献活動の一環として、同社が2020年から続けているのがこの『献血会』だ。この日も、例年同様午前9時30分スタートの第1部と午後1時スタートの第2部の2部構成で献血が行われた。第1部では主に同社社員が、第2部では取引先企業社員らがマルマン商事駐車場に停まる献血バスに乗り込み、医療機関からの要請も多い400¥文字(U+3396)献血に協力した。今回の協力者はおよそ60名を数えた。
抗原検査や室内換気、手指消毒液の設置など、感染症対策が十分に施された同社の本社内で抗原検査ならびに問診を行った後、こちらも感染症対策済みの献血バスへと移動して採血へ。協力者の体調管理などにも十分な配慮がなされていた。
「弊社が日頃から力を入れている地元地域への恩返し、社会貢献活動の一環として毎年この時期に行っている献血会に今年も多くのご協力をいただきまして誠にありがとうございました。日本赤十字社の指導のもと十分な感染症対策をして実施しておりますので、来年2025年の献血会も、より多くの皆さまのご協力をよろしくお願いいたします」とは同社のコメントだ。
輸血用血液の有効期限は血小板で4日、赤血球で28日と言われている。現在では、従来の献血カードがスマホアプリになった「ラブラッド」で手軽に献血できるので、ぜひとも協力を。
INAXライブミュージアム企画展
なんとかせにゃあクロニクル
―伊奈製陶100年の挑戦―
LIXIL 2025年3月25日まで開催中
LIXILが運営する、土とやきものの魅力を伝える文化施設「INAXライブミュージアム」(所在地=愛知県常滑市奥栄町)では、2025(令和7)年3月25日(火)までの期間中、企画展『なんとかせにゃあクロニクル―伊奈製陶100年の挑戦―』を絶賛開催中である。
LIXILの水まわり・タイル事業は、2024(令和6)年で100周年を迎えた。本展では、1924(大正13)年に設立された伊奈製陶からINAX(現LIXIL)に至るモノづくりの歴史が、年表とエポックメイキングな製品や技術など100点以上の実資料で展観されており、それをひとつひとつ巡りながら先人たちの創意工夫をひも解いていく。
およそ千年の歴史を持つ六古窯の街・愛知県常滑市に設立された伊奈製陶(後のINAX)は2024(令和6)年に100周年を迎えた。そのルーツは1766(明和3)年、初代・伊奈長三郎の茶器づくりにまで遡る。陶銘「長三(ちょうざ)」を継ぐ名工として伊奈家は四代にわたり陶芸分野でやきものづくりを続けてきた。しかし、初之烝(はつのじょう)に代が変わると、その息子である長太郎(伊奈製陶の創立者)とともに時流を読み、陶業へと転換を図る。設立当初は土管やタイル製造が主な事業だったが、戦後、水まわりに関わる商品群へと事業を拡大。常滑で培われたモノづくりのDNAを受け継ぎ、生み出された数々の製品とその生い立ちは、我が国の豊かな住まいと暮らしに向けた歩みと重なっていると言っても過言ではない。
本展では、伊奈製陶からINAXに至るモノづくりの歴史を、年表とエポックメイキングな製品や技術などの紹介とともに展観する。歴代長三の手掛けた急須類や、初之烝親子による発明品、国産初の温水洗浄機能付便器、当時の最先端技術FRP(ガラス繊維強化プラスチック)素材の浴槽の展示、さらに、惜しくも実現しなかった事業やアイデアにも光を当て、先人たちの創意工夫をひも解いていく。「なんとかせにゃあ」と奮闘し、挑み続けた伊奈製陶のチャレンジ精神から生まれた数々のイノベーションをぜひ体感してみてはいかがだろう。
同展の開催期間は2025年3月25日(火)まで。開催会場は、INAXライブミュージアム「土・どろんこ館」企画展示室(愛知県常滑市奥栄町1-130)。入館料や休館日など、詳しくは、電話(0569)34-8282に問い合わせるか、ウェブサイトで同展名を検索。
MOLDINO
高密着性ダイヤモンドコーティング
エポックHDコーティングディープエンドミル
「D-EPDB・D-EPDR」新発売
MOLDINO(社長=鶴巻二三男氏、本社=東京都墨田区)は、高密着性ダイヤモンドコーティング「エポックHDコーティングディープエンドミルD-EPDB・D-EPDR」をこのほど発売した。
同社は、従来のダイヤモンドコーティング工具より高能率加工が可能で飛躍的な長寿命化を実現した「HDコーティングシリーズ」を2008年に開発。今回、同シリーズのエンドミル商品を充実のラインナップと新価格体系に一新した。
「D-EPDB・D-EPDR」はグラファイト電極加工や高Siアルミニウム合金の切削加工に最適な商品で、その主な特徴とメリットは次の通り。
①HDコーティングは高純度なダイヤモンドからなる被膜であり、80GPa以上の高硬度を達成している。結晶性の良いダイヤモンドを採用し、耐摩耗性に優れる。
②ダイヤモンドコーティング専用超硬母材を採用。密着性を向上させ、優れた耐剥離性を示す。
③耐摩耗性と耐剥離性を備えたダイヤモンドコーティングにより、グラファイト電極等の長時間加工に有効。
今回、「D-EPDB(ボール)」はボール半径0・2㎜~5㎜(44アイテム)、「D-EPDR(ラジアス)」は刃径0・5㎜~10㎜(46アイテム)を取り揃えた。価格は1万2770円~5万1900円(税別)。
ギア数が従来品の2倍!
「ハイラッチ」新発売
トップ工業 小さい振り幅でギア送り可能
作業工具の総合メーカー、トップ工業(社長=石井真人氏、本社=新潟県三条市)が、ギア数36ロング4サイズ板ラチェットレンチ「ハイラッチ」をこのほど販売開始した。板ラチェットシリーズのラインナップ拡充のため、ユーザーからの要望が多かった「ギア数増加」を取り入れた製品として開発された。
同製品は、シリーズの中で人気の高いラクラッチをベースに、ギア数を従来品の2倍の36枚歯、ギア送りは10°とした。従来の2分の1の振り幅でギア送りが可能なため、狭所などでの使用に適している。2段爪の採用で電路支持金具等の締め付けに十分な強度があり、本締めが可能。
また、アルミ合金製の本体プレートにアルマイト処理による着色(ディープレッド)、ソケット部はサビにくいメッキ加工を施し、見た目から既存品との差別化を図った。
対辺寸法は8㎜×10㎜×12㎜×13㎜。標準価格は1万円(税別)。
このままでは運んでもらえない!?
“卸売業・製造業における2024年問題”を解決
アイル 5月22日無料オンラインセミナー開催
自社開発の業務管理システムで企業の経営力向上を支援するアイル(社長=岩本哲夫氏、本社=大阪市北区・東京都港区、名古屋支店=名古屋市中区)は2024年5月22日(水)、無料オンラインセミナー「“このままでは運んでもらえない!? 荷主に降りかかるリスクとは” 卸売業・製造業における2024年問題を解説」を開催する。
働き方改革関連法の改正に伴い、2024年4月1日(月)よりトラックドライバーの残業規制が適用され、年間の残業時間が最大960時間に制限された。ドライバーの労働環境改善が期待される一方で、残業代削減によるドライバーの収入減や人材不足の深刻化などにより、運送会社では従来の輸送力を維持できなくなると危惧されている。同時に、荷主事業者にとっても「運んでほしい荷物を今まで通り運んでもらえない」「取引先への確実な配送ができない」という大きな社会問題が生じようとしている。この問題に対応するため、政府はガイドラインを発行し、荷主事業者と物流事業者の連携を強く推奨している。
「2024年問題」では、運賃の値上げや運送業界内での輸送手段に関する取り組みが盛んに注目されているが、ドライバーの稼働時間に制限があるなかで“輸送力の低下”を防ぐためには、荷主事業者の協力が不可欠となる。
本セミナーでは、卸売業や製造業の荷主事業者に向けて「2024年問題」によって生じるリスクを回避するためにどのような対策が必要となるのか解説する。
講師を務めるのは、アイル・ビジネスパートナー推進本部部長の西谷寿氏。西谷氏は、中小企業の業務改善に20年間携わり、1200件を超える多くの企業のシステム導入を成功に導いているエキスパートだ。打合せ中に業務フローを書き起こしながら行う、明晰で臨場感あふれる分析に定評がある。
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【セミナー開催概要】
●開催日時▽2024年5月22日(水)/午前の部=10時30分~11時30分/午後の部=13時30分~14時30分※午前、午後共に同じ内容につき都合の良い時間帯を選択できる。
●形式▽オンライン(Zoom)
●参加費▽無料(事前申込制)
●申し込み方法▽以下のURLから申し込みを。https://aladdin-ec.jp/seminar/20240522 ※参加URLは、申込み後に案内される。
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本セミナーや同社サービスについて詳しくは、アイルお問い合わせ窓口▽通話無料のフリーダイヤル=0120(356)932、または、E-MAIL=webmarketing@ill.co.jp、まで問い合わせを。
同社が提供する販売・在庫・生産管理システム『アラジンオフィス』https‥//aladdin-office.com/、ならびに、BtoB専用ECパッケージ『アラジンEC』https://aladdin-ec.jp/は、それぞれ専用のウェブサイトが用意されており、こちらから詳しい情報を入手できる。
令和6年度入社式
「目標を掲げて挑戦を」
岡谷鋼機 岡谷健広社長
岡谷鋼機(本社=名古屋市中区)の入社式は4月1日、本社ビルにて午前9時より開催され、岡谷社長が新入社員に向けて訓示した。要旨は次の通り。
社会人としての心構え
(1)社会人としての自覚を強く持ち、仕事のルール、社会規範を遵守してください。仕事は1対多数の関係で進みます。例えば一つの期限遅れが、その後多くの人に影響することを自覚して、基本動作を徹底してください。
(2)3つのC(Challenge, Communication, Cooperation)。社内外多くの人とコミュニケーションを積極的にとり、相互理解、一致団結すること、互いを思い遣ることを大切にしてください。また、社会人スタートにあたり何か一つでも目標を掲げて、挑戦をしてください。
(3)三現主義(現地・現物・現人)を徹底してください。情報に踊らされることなく、自分自身で現場に行って、現物を見て、人と話して状況を判断し、課題解決にあたってください。
岡谷鋼機について
(1)歴史と企業風土について…1669年に、この地で金物商としてスタートし、今年355年目を迎えました。創業以来、江戸から令和まで6つの時代に亘り、社員一人一人が真面目に努力を重ね、今日に至ります。当社では古くから、「常に一番新しい商品を店先に並べよ」という伝統があり、「新しいことに挑戦する企業風土」があります。
(2)企業理念「ものつくりに貢献するグローバル最適調達パートナー」について…産業材を取り扱う商社として、国内外の多くの製造業、インフラ基盤、そして地域社会に貢献することが我々の役割であり、存在意義だと考えています。
(3)多様性について…10の営業本部での多岐に亘る事業を展開、また世界23カ国で75の子会社、連結人員5626名の企業集団を形成しています。多くの世界の仲間と協力しながら仕事を進めています。
今日からは、皆さんも岡谷鋼機の一員として、一緒に新しい歴史を作っていきましょう。
「仕事を通して
人生を豊かなものに」
DMG森精機(東京グローバルヘッドクォータ=東京都江東区)は4月1日、同社伊賀事業所(三重県伊賀市)にて入社式を行った。
森社長は訓示で「当社は、DXを用いて工程集約、自動化を促進し、グリーン・トランスフォーメーション(GX)を実現することをマシニング・トランスフォーメーション(MX)と位置付け、世界中のお客様の生産性向上、サステナブルな社会の実現に貢献しています」と紹介。「高精度な機械を作り、場所・中間在庫等の無駄を削減し生産性向上を追求する工作機械産業は、頑張れば頑張るほど世の中のためになる産業です」と強調した。
また、経営理念の一つに掲げる“よく遊び、よく学び、よく働く”の中の「“よく学び”については、変化し続ける技術や市場環境の過去を知りながら、常に最新の技術を通して学ぶことが大切です。よく遊び、よく学んだ上で、休むときはしっかり休み、生産性を高めて働きましょう」と心構えを説いた後、全世界で働く59国籍・約1万3000人の社員と対等にコミュニケーションを取り、サポートしあって人生の幅を広げ、「充実した人生を送ってください」とエールを送った。
令和6年度入社式を開催
新入社員51名が仲間入り
ダイドー 新たに取得したカドービルで
メカトロニクスの専門商社ダイドー(社長=山田貞夫氏、本社=名古屋市中村区)は3月29日、DKSグループの令和6年度入社式を本社に隣接するダイドーカドービルディング5階会議室で午前10時より執り行った。今年度の新入社員51名は来賓や同社の役員・幹部らが見守る中、緊張した面持ちで式に臨んだ。
冒頭、山田社長が挨拶で「新入社員の皆さん、入社おめでとうございます」と祝いの言葉を述べて歓迎。製造業の人手不足解消に産業用ロボットや自動化ラインへのニーズの高まりが予想される中、「グループの年商は1200億円ですが、これを5年先には2000億円にしていきたい」との考えを示し、「皆さんは私どもが取り扱っている商品をしっかり覚えて、お客様に紹介し、買っていただくのが仕事。今後の活躍を期待しています」と激励した。
来賓祝辞では、村中淳浩THK産業機器統括本部営業本部中部営業統括部長が「今まさに第4次産業革命に突入している。AIやロボットなどが益々ハイスピードで進んでいき、今まで人間が蓄積してきた情報や経験値によっていたものが、あっという間にAIで解決できてしまう。ただ、世の中はそれだけでは動かなくて、人間は心で決断して行動をする。心の才能を磨いていただきたいと感じています」と述べた。
来賓の河口悟CKD執行役員コーポレート役員(機器事業本部副本部長兼機器営業統括部長)は、ダイドーの強みを3つ挙げ、その中の1つで「本日この素晴らしいカドービルディングに来させていただきました。先ごろ金沢営業所、大阪支社もリニューアルされ、皆さんが気持ちよく仕事ができる環境づくりに力を入れておられると感じています。自由な発想ができる、自分の思いをしっかりと伝えるコミュニケーションが取れる環境で、これから皆さんが働けるということも1つ大きな強みとなります。そのような思いで頑張っていただきたいと思います」と話し、祝辞とした。
続いて、人事部を代表して田中慎悟ダイドー専務が「新入社員の皆さんで一番大事なのは、分からないことを人に聞くこと。聞くというコミュニケーションが取れるか。皆さんなりにこの1年間を有意義なものにしていただきたい。新入社員の社会生活を前向きに頑張ってもらえるように私たちも協力しますので、これから宜しくお願いします」とエールを送った。
新入社員を代表して中川原蒼輝氏(名古屋学院大学卒)が「メカトロニクスの専門商社の社員として1日も早く会社に貢献できるよう、体当たりで頑張ります」と決意表明し、社会人としての新たな一歩を踏み出した。
第82回愛機工親善野球大会
井高が2年ぶりに優勝
Aゾーン優勝・井高チーム
Aゾーン準優勝・太田廣Aチーム
愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)の第82回親善野球大会(福利厚生部主管、部長=野崎憲昭氏・常磐精機会長)の決勝戦が3月31日、江南緑地公園内野球場(草井球場)で行われ、井高がAゾーンの優勝に輝いた。準優勝は太田廣A。一方、Bゾーンの決勝戦は落合対志知で行われる予定だったが、志知が棄権したため、優勝は落合、準優勝が志知となった。
■Aゾーン決勝
井 高 0026222=14
太田廣A 0000001=1
試合終了後は表彰式が行われ、組合を代表して髙田研至副理事長(井高社長)が「この1年間、3月31日まで続いて皆さんも大変だったと思いますが、特に準備をしてくれた厚生部、青年部、そして審判団の皆さんのお陰でこのような試合ができたこと、改めて御礼申し上げます。優勝をした井高、準優勝した太田廣の皆さん、よく頑張りながらここまで上がってきました。太田廣さんは最後ちょっと残念でしたが、ぜひ来シーズンは優勝を目指して頑張って頂きたいと思います。そして井高の皆さん、優勝おめでとうございます。井高は今年100周年を迎え、野球部の皆さんがこれを飾ってくれたと嬉しい気持ちで私も社員の皆もいたと思います。連覇を目指して頑張ってください」と挨拶。
Aゾーンの優勝・準優勝チーム並びに個人賞各位の表彰が行われ、閉会した。