第2884号 令和6年4月21日(最新版)

全機工連事業と各団体の状況を報告
スズキ歴史館等の見学会も実施
全機工連 中部ブロック会議を浜松で開催


 全日本機械工具商連合会の中部ブロック会議(ブロック長=髙田研至氏・井高社長/愛知県機械工具商業協同組合⦅以下、愛機工組合⦆副理事長)が3月14日、浜松市内のオークラアクトシティホテル浜松で開催され、全機工連の事業報告や各団体の近況報告などが行われた。愛知・岐阜・三重・遠州の4団体の役員と全機工連事務局長、報道を加えた計30名が参加。当日は幹事を務めた遠州機工会(会長=前嶋孝行氏・前島商会社長)の企画により、ブロック会議の前に地元企業の施設をめぐるオプショナルツアー(スズキ歴史館、ヤマハ企業ミュージアムの見学)も実施された。
 ブロック会議は鈴木大造遠州機工会総務担当幹事(丸尾興商取締役)の司会進行で進められ、冒頭、前嶋遠州機工会会長が「本日は浜松までお越しいただき有り難うございます。昨年からこの中部ブロック会議は各団体の役員の方の参加となった。第1部は地元企業の展示会場に足を運んでいただいたが、今からが会議の本番。皆さんのご意見をお聞かせいただきたい」と歓迎の挨拶。
 髙田ブロック長は挨拶で、大会の企画運営にあたった遠州機工会の前嶋会長、杉浦副会長(三賀社長)はじめ会員各位に謝意を示し、景気見通しにも触れた後、「世の中が大きく変化しているときは、我々は商社として色々なものが売れるチャンス。この中部ブロック会議が、商売の中で糧になるような情報交換の場になればと思う」と成功を祈念した。
 【全機工連事業報告】
 ブロック会議では、全機工連の事業活動について一條茂事務局長が報告した。2023年度は主なイベントとして、「全国機械工具商青年部総会」を8月24日にOMJC(大阪機械工具商青年会)の主催、全機工連の後援により大阪で開催した。また、3年に一度の「全国大会」をコロナウイルス感染症の影響で1年延期して10月17日に愛知で開催した(愛知大会)。
 2024年度の全機工連総会は6月27日に東京のアリスアクアガーデン品川で開かれる。今年は出席者の増加を図るため「互いに経験を学び合う総会にしたい」との意向から、従来行っていた各団体の活動報告に替えて、採用難・人手不足という共通課題に関して東京・大阪・愛知組合からの報告を聞き、出席者で意見交換を行う。また、慶應義塾大学商学部准教授・岩尾俊兵氏の講演も予定。統一テーマについて「この2年間、DXをテーマに取り組んできたが、インボイス制度が加わったことで外部への対応という部分も勉強しながら、引き続き進めていく」と一條事務局長は述べ、参加を呼びかけた。
 全国大会については「3年に一度のルールだが、愛知大会が1年遅れたことから、次回は2025年に東京で開催しようと現在準備をしている」と報告した。
 【各団体の状況報告】
 続いて、中部ブロックの各団体から現況報告が行われた。遠州機工会の前嶋会長は、地域の景況について「自動車は、コロナが始まった2020年から少しずつ戻ってきて、過去3年では一番良い状況。ただコロナ前の数字には達していないようで、2024年度中頃から本格的に戻って来るのではないか」と予想。会の活動は「コロナが5類になってから、ようやく様々な行事ができるようになった。遠州地方は50年以上前から大きな地震が来ると言われ、地震に関しては敏感な地域。能登半島地震の状況を見て、会としてもBCPに取り組んでいかなければと感じた」と話した。
 三重県機械工具商組合の山田浩理事長(コジマ・フジ通商社長)は、「2023年度の事業計画は一通り実施できたが、コロナ禍前に比べると参加がまだ少ない。気軽に参加できる企画を考えている」と報告。物流の2024年問題に関し「働き方改革で残業抑制の影響が今後どれくらい出るか読めず、遠隔地への納期遅延や、発注後翌日に納品されていた物が入らなくなる状況なども懸念される。対応の検討が必要」と話した。
 岐阜機工会の渡辺宗晃会長(三信商会社長)は、自動車、航空機、水栓バルブ産業の現状に触れ「航空機はコロナ禍が収束し非常に良くなったという印象。全体の見通しはまだ不透明」と感想を述べた。活動については「嶋﨑体制から引き継いで、幹事も一新した。2023年度はコロナ前と同じ行事を久々に行ったので、沢山の方が参加してくれたと感じている。更にすそ野を広げて多くの会員に来ていただける雰囲気づくりをしていきたい。会員増強にも努め、4社に加入していただいた」と報告した。
 愛機工組合の水谷隆彦理事長(ミズタニ機販社長)は、景況について「自動車関係、工作機械関係は思ったほど良くないというのが組合員の考えるところと感じている」。また賃上げの問題に関して「特に大企業が、現在報道にあるように満額回答で大幅な賃上げをしている。我々はどうしていけば良いのかが一番気になるところ。皆様から情報をいただきたい課題の一つだ」と述べた。
 各団体からの報告の後、髙田ブロック長が総括で「中部ブロックのメンバーが集まって議論することが大切」と強調し、中部ブロック会議の開催方法については「遠州、三重、岐阜、愛知の輪番制で、基本は各地域での開催をお願いしたい」との方針を示した。
 その他、愛知大会の報告が水谷理事長より行われ、大会への協力と参加に御礼が述べられた。
 また、愛機工組合が共催し7月4~6日にアイチ・スカイ・エキスポで開催される「ロボットテクノロジージャパン」について、実行委員長の森田乾嗣副理事長(モリタ社長)が「前回展を上回る4万5千人を動員目標としている。愛知のみならず岐阜、三重、遠州の協力をいただき盛大な展示会にしたい」と説明。各団体に集客のための助成をする方向で検討していることも報告された。
 ブロック会議終了後は懇親会が開かれ、食事をしながら活発に情報交換する参加者の姿が見られた。

全機工連事業と各団体の状況を報告
スズキ歴史館等の見学会も実施
全機工連 中部ブロック会議を浜松で開催


 全日本機械工具商連合会の中部ブロック会議(ブロック長=髙田研至氏・井高社長/愛知県機械工具商業協同組合⦅以下、愛機工組合⦆副理事長)が3月14日、浜松市内のオークラアクトシティホテル浜松で開催され、全機工連の事業報告や各団体の近況報告などが行われた。愛知・岐阜・三重・遠州の4団体の役員と全機工連事務局長、報道を加えた計30名が参加。当日は幹事を務めた遠州機工会(会長=前嶋孝行氏・前島商会社長)の企画により、ブロック会議の前に地元企業の施設をめぐるオプショナルツアー(スズキ歴史館、ヤマハ企業ミュージアムの見学)も実施された。
 ブロック会議は鈴木大造遠州機工会総務担当幹事(丸尾興商取締役)の司会進行で進められ、冒頭、前嶋遠州機工会会長が「本日は浜松までお越しいただき有り難うございます。昨年からこの中部ブロック会議は各団体の役員の方の参加となった。第1部は地元企業の展示会場に足を運んでいただいたが、今からが会議の本番。皆さんのご意見をお聞かせいただきたい」と歓迎の挨拶。
 髙田ブロック長は挨拶で、大会の企画運営にあたった遠州機工会の前嶋会長、杉浦副会長(三賀社長)はじめ会員各位に謝意を示し、景気見通しにも触れた後、「世の中が大きく変化しているときは、我々は商社として色々なものが売れるチャンス。この中部ブロック会議が、商売の中で糧になるような情報交換の場になればと思う」と成功を祈念した。
 【全機工連事業報告】
 ブロック会議では、全機工連の事業活動について一條茂事務局長が報告した。2023年度は主なイベントとして、「全国機械工具商青年部総会」を8月24日にOMJC(大阪機械工具商青年会)の主催、全機工連の後援により大阪で開催した。また、3年に一度の「全国大会」をコロナウイルス感染症の影響で1年延期して10月17日に愛知で開催した(愛知大会)。
 2024年度の全機工連総会は6月27日に東京のアリスアクアガーデン品川で開かれる。今年は出席者の増加を図るため「互いに経験を学び合う総会にしたい」との意向から、従来行っていた各団体の活動報告に替えて、採用難・人手不足という共通課題に関して東京・大阪・愛知組合からの報告を聞き、出席者で意見交換を行う。また、慶應義塾大学商学部准教授・岩尾俊兵氏の講演も予定。統一テーマについて「この2年間、DXをテーマに取り組んできたが、インボイス制度が加わったことで外部への対応という部分も勉強しながら、引き続き進めていく」と一條事務局長は述べ、参加を呼びかけた。
 全国大会については「3年に一度のルールだが、愛知大会が1年遅れたことから、次回は2025年に東京で開催しようと現在準備をしている」と報告した。
 【各団体の状況報告】
 続いて、中部ブロックの各団体から現況報告が行われた。遠州機工会の前嶋会長は、地域の景況について「自動車は、コロナが始まった2020年から少しずつ戻ってきて、過去3年では一番良い状況。ただコロナ前の数字には達していないようで、2024年度中頃から本格的に戻って来るのではないか」と予想。会の活動は「コロナが5類になってから、ようやく様々な行事ができるようになった。遠州地方は50年以上前から大きな地震が来ると言われ、地震に関しては敏感な地域。能登半島地震の状況を見て、会としてもBCPに取り組んでいかなければと感じた」と話した。
 三重県機械工具商組合の山田浩理事長(コジマ・フジ通商社長)は、「2023年度の事業計画は一通り実施できたが、コロナ禍前に比べると参加がまだ少ない。気軽に参加できる企画を考えている」と報告。物流の2024年問題に関し「働き方改革で残業抑制の影響が今後どれくらい出るか読めず、遠隔地への納期遅延や、発注後翌日に納品されていた物が入らなくなる状況なども懸念される。対応の検討が必要」と話した。
 岐阜機工会の渡辺宗晃会長(三信商会社長)は、自動車、航空機、水栓バルブ産業の現状に触れ「航空機はコロナ禍が収束し非常に良くなったという印象。全体の見通しはまだ不透明」と感想を述べた。活動については「嶋﨑体制から引き継いで、幹事も一新した。2023年度はコロナ前と同じ行事を久々に行ったので、沢山の方が参加してくれたと感じている。更にすそ野を広げて多くの会員に来ていただける雰囲気づくりをしていきたい。会員増強にも努め、4社に加入していただいた」と報告した。
 愛機工組合の水谷隆彦理事長(ミズタニ機販社長)は、景況について「自動車関係、工作機械関係は思ったほど良くないというのが組合員の考えるところと感じている」。また賃上げの問題に関して「特に大企業が、現在報道にあるように満額回答で大幅な賃上げをしている。我々はどうしていけば良いのかが一番気になるところ。皆様から情報をいただきたい課題の一つだ」と述べた。
 各団体からの報告の後、髙田ブロック長が総括で「中部ブロックのメンバーが集まって議論することが大切」と強調し、中部ブロック会議の開催方法については「遠州、三重、岐阜、愛知の輪番制で、基本は各地域での開催をお願いしたい」との方針を示した。
 その他、愛知大会の報告が水谷理事長より行われ、大会への協力と参加に御礼が述べられた。
 また、愛機工組合が共催し7月4~6日にアイチ・スカイ・エキスポで開催される「ロボットテクノロジージャパン」について、実行委員長の森田乾嗣副理事長(モリタ社長)が「前回展を上回る4万5千人を動員目標としている。愛知のみならず岐阜、三重、遠州の協力をいただき盛大な展示会にしたい」と説明。各団体に集客のための助成をする方向で検討していることも報告された。
 ブロック会議終了後は懇親会が開かれ、食事をしながら活発に情報交換する参加者の姿が見られた。

5年ぶり開催の人気企画
今年は吉本新喜劇満喫ツアー
愛機工青年部 レクリエーションバスツアー開催


 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)の青年部(部長=滝澤有一理事・松本商店社長)がプロデュースする、大型貸し切りバス2台をチャーターして人気観光地への日帰り旅行を楽しむレクリエーション企画。コロナ禍の影響もあってこれまで中止を余儀なくされてきたが、2024年3月、実に5年ぶりの再開となった。
 同青年部厚生幹事長の森勇介氏(ジーネット)を筆頭に、レクリエーション担当幹事の伊藤一彦氏(ミズタニ機販)ら厚生メンバーが昨年から綿密な打ち合わせを繰り返し今回のツアーを企画・運営。『5年ぶりバスレクリエーション開催!!爆笑!吉本新喜劇満喫ツアー!』と題した大阪なんばグランド花月観劇日帰り旅行が3月9日、組合員やその家族らおよそ80名を集めて開催された。今回も以前同様、募集開始即完売だったようだ。
 この日、参加者はチャーターされた大型バス2台に分乗し、午前8時前に集合場所である総合金山駅前を出発。バスの中ではビンゴゲームなどを楽しみ、午前11時頃に大阪難波エリアへと到着。多くの観光客で賑わう大阪ミナミの繁華街を自由に散策した後、手渡された弁当を手になんばグランド花月に入場。
 各自が座席での食事を終えた頃、いよいよ舞台の幕が上がり開演。若手からベテランまで豪華ラインアップの漫才やパントマイムを一通り楽しんだ後、いよいよメインである新喜劇がスタート。会場のあちらこちらから大きな笑い声があふれていた。
 本場のお笑いを満喫した一行は、チャーターバスの待つ場所まで徒歩で移動。帰りの車中では、のんびりゆっくりDVDを鑑賞し、帰路へとついた。
 後日、実施されたアンケートには「来年のレクリエーションも楽しみにしています」「時間が足りないくらい堪能した」といった感想が寄せられていた。

工場設備のエネルギー効率化へ
実践的なアプローチを行う
日伝 カーボンニュートラルソリューション展開催


 日伝名古屋支店(名古屋市昭和区)は2月20日、名古屋国際会議場イベントホールにて「MEKASYS カーボンニュートラルソリューション展」を開催した。
 MEKASYS展は、地域のユーザーに合わせたテーマで、地区販売店、仕入先と連携して行われる展示会。昨年に続いて2回目の開催となったカーボンニュートラルソリューション展には、省エネなどに寄与するメーカー59社が出展。1380名が会場に足を運び、終日賑わいを見せた。
 今回は「工場設備のエネルギー効率化へ向けた実践的アプローチ」をテーマに、省エネゾーン、IoTゾーン、再エネゾーンを設置し、各ゾーンでユーザーの課題解決につながる製品・ソリューションの提案が行われた。
 同時開催セミナーとしてCN(カーボンニュートラル)実現に向けた企業の挑戦、自動車業界にみるCN活動の進め方、CO2可視化のポイント、SBT認証・補助金活用をテーマに4セミナーが行われたほか、出展メーカーによるミニセミナーも実施され、好評を博した。
 午前10時の開場に先立って挨拶した日伝の福家利一社長は「この地域ではカーボンニュートラルに何年も前から携わられていると感じており、弊社も販売店様を通じたPRなどを行っている。本展示会にも多くのユーザー様のご来場が見込まれ、メーカー様にはご対応をお願いしたい」と協力を求め、一層の市場開拓につながることを期待した。
 また、同社の現況について「当初予定していた予算を達成する見込み。4月から始まる中期計画のキーワードも固まってきている」と報告。人手不足を解消するための自動化、省力化、ロボット化の更なる進展を見通すとともに、IoT関連の取扱商品の幅も広がっていることから、今後は営業マンのレベルアップに力を入れていく考えを示した。
 さらに半導体不足の状況などにも触れ、ユーザーが重要視する「安定調達」に応えられる体制づくりに向け、戦略的に物流センターの拡充を行っていると説明した。

生産現場の改善からみんなの改善へ
『OTRS?』で作業分析し生産性向上
ブロードリーフ 世界で1万ライセンス以上導入実績


 業務アプリケーションの開発と提供で生産現場の改善をサポートするブロードリーフ(社長=大山堅司氏、本社=東京都品川区)が、世界31ヵ国で1万ライセンス以上の導入実績を誇る作業分析ソフト『OTRS?)』(Operation Time Research Software/特許取得済み)は、動画による動作分析・時間分析など、作業分析を行うソフトウェアである。製造現場のムリ・ムダ・ムラを無くすことで生産性向上に繋げられる改善ツールとして、これまで愛されてきた。近年では作業分析のほか、人材育成にも活用するユーザーが増加しているという。例えば、動画比較による作業教育における、作業習熟度の把握や作業要領書、動画マニュアル作成などでの活用だ。「OTRS」を導入する企業の業界に関しては、自動車や部品等の製造業にとどまらず、食品関連やサービス業など非製造の現場にも広がっている。
 「OTRS10」は、旧バージョンに比べて格段に使いやすくなったと評判だ。シンプルなデザインと落ち着いたカラー設計に加え、分かりやすくフレキシブルな画面構成やツールバー、グラフィカルな表示等によって直感的な操作ができるようになっている。
 「Mobile OTRS」はスマートフォンで簡単に動画撮影でき、現場にいながらそのままスマートフォンで分析できる。動画で残せるから分析結果が伝わりやすく社内の情報共有もより簡単に。さらに、スマートフォンのMobile OTRSからPCのOTRS10へデータ連携し精微な分析やマニュアル作成、OTRS10で作ったデータをMobile OTRSで現場へ携帯も可能に。撮影・分析データをより柔軟に活用できるようになった。
 「OTRS+AI」なら、AI分析のお手本データを複数準備することは不要だ。それは、お手本データが“ひとつ”あれば十分なAIモデルだからである。OTRS+AIにより、OTRSの分析にかかる時間が90%以上削減できたという事例もあり、高頻度・広範囲の改善活動が可能になる。
 本件に関して詳しくは、全国のブロードリーフ各営業拠点に問い合わせるか、『OTRS?』特設サイト(URL=http://www.otrs.jp)にアクセスを。

なんばグランド花月前で記念撮影(バス2号車)
賑わう会場
福家利一社長
こちらは総合カタログ表紙
なんばグランド花月前で記念撮影(バス1号車)
(3)
第2884号
(第1・2・3日曜日発行)
(昭和35年9月25日第三種郵便物認可)
令和6年4月21日

コラボ企画による加工実演も充実
2024中部機械加工システム展盛況
ジーネット 2日間で3000人余りが来場


 ジーネット(社長=古里龍平氏、本社=大阪市中央区)名古屋支社管轄の有力販売店が主催する「2024中部機械加工システム展」が2月21、22の2日間、ポートメッセなごや第3展示館で開催され、期間中3000人超が来場し盛況のうちに終了した。
 主催店138社243事業所、工作機械・切削工具・ツーリング・機械周辺機器・CAD/CAMメーカーなど175社が出展。“「叶えたい」があふれる未来へ”をテーマに、最新の機械・機器の展示を通して生産現場の問題解決に向けた提案が行われた。
 今回は、注目度が高まっているDX、カーボンニュートラル、自動化・省人化に焦点を当てた展示構成で、「工作」「DX」「自動化・省人化」「カーボンニュートラル」「機械加工周辺」の各コーナーを設けて展示が行われた。
 また、会場内の実加工特設ブースでは、ブラザー工業の工作機械(SPEEDIO S500X2)を使用し、出展した機械加工周辺機器メーカー、ソフトメーカーのコラボによる加工実演や、製造AIによるNCプログラムの自動生成実演などが行われ、注目を集めた。
 連日実施された併催セミナーも好評を博した。
 開会式では、事務局を務めるジーネットの古里社長が挨拶で「この中部機械加工システム展も8回目となる。毎回何らかの形で進化しており、今回も事務局が知恵を絞って企画してきた。我々は色々な課題に直面している。人手不足もさることながら、温室効果ガスの削減は待ったなしの課題。今回も様々なテーマに沿って色々なソリューションを準備し、お客様のご来場をお待ちしている。主催店様、メーカー様におかれては、ユーザー様の『叶えたい』を汲み上げて、それに対するソリューションを具体的に提案して頂き、単に自分の商品を売るということではなく、お客様の課題を解決する。それが中部機械加工システム展であると認識頂けたらと思う。平日開催には色々なご意見があるが、我々としては皆様方の社員の負担を軽減し、我々も最大限の努力を惜しみなく発揮してまいりたい」と述べ、協力を求めた。
 出展メーカーを代表して挨拶に立った山岡義典ヤマザキマザックトレーディング国内営業推進部長は「日本の製造業は、絶え間ない技術開発、品質の向上、生産性の向上、これらを無くして国際競争を勝ち抜くことはできない。これは多くのお客様がご存じのことだ。この展示会を通して、ご来場頂くお客様に生産性の高い最新鋭の工作機械や設備機器、ソフトウェアを紹介し、まさに『叶えたくなる夢』をご提案したい」と意気込みを語った。


「健康経営優良法人2024
(大規模法人部門)」に認定
トラスコ中山 


 機械工具卸売商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=東京都港区)が3月11日、「健康経営優良法人2024(大規模法人部門)」に認定された。
 経済産業省と日本健康会議が共同で選定する「健康経営優良法人認定制度」とは、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、健康の保持・増進につながる取り組みを戦略的に実践する優良な大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度。
 同社は、日本のモノづくりを応援する企業として「人や社会のお役に立つこと」を志とし、事業を通して、製造現場、作業現場や取引先の環境負荷軽減に貢献するとともに、社員が長く安心して働き続けられるための企業を目指し、社員の健康づくりを推進する「健康宣言」を掲げている。
 現在同社では、従業員が心身の健康を維持し、活き活きと安心して仕事に打ち込めるよう、保健師が常駐する「ヘルスケア課」を設置。また平成31年(2019年)4月より、同社単独の健康保険組合を東京本社内に立ち上げるなど、同社に合った「健康経営」の取り組みを進めている。
 具体的な取り組みは次の通り。
 (1)従業員の健康障害を未然に防ぐ取り組みの強化①定期健康診断受診率100%②ストレスチェック受検率100%③SASスクリーニング検査定期実施。
 (2)トラスコ中山健康保険組合との連携事業の強化①禁煙推進企業として禁煙支援の実施②メタボリックシンドローム対策③女性の健康課題について理解を深める勉強会開催。
 同社は、今後も事業を通じて社会の役に立つとともに、同社自身が健康経営を進めることで、従業員の活力向上、生産性向上など組織の活性化を生み出し、よりよいサービスの提供や企業の成長に繋げていく方針だ。


2024年2月分工作機械受注額
1142億円、前年同月比8%減
日工会 市場が弱含む中でも底堅い動き


 日本工作機械工業会(日工会、会長¥文字(G0-935A)稲葉善治氏・ファナック会長)が3月26日発表した2024年2月分の工作機械受注実績は、受注総額が前年同月比8・0%減の1142億8百万円となり、14か月連続して前年を下回った。1200億円割れは2か月連続。前月比では内外需とも増加し総額で2・9%増となり、市場に勢いは無いものの、底堅い動きが続いた。
 内需は、前年同月比16・4%減の325億43百万円となり、18か月連続で前年を下回った。3月の期末前であることや補助金待ち等で季節的に低調な中、前月比は6・3%増となったが、2か月連続の350億円割れと底這い状態が続いた。
 内需の主要業種では、「一般機械」が2か月ぶりの130億円超え。緩やかな減少が続く中で、昨年後半から底這い状態が続いている。「自動車」は、2020年8月以来42か月ぶりの70億円割れ。今年に入り一段受注が下がった感があるとした。「航空・造船・輸送用機械」は前年同月比、前月比ともに増加した。
 外需は、前年同月比4・1%減の816億65百万円となり、14か月連続で前年を下回った。前月比は1・6%増と2か月ぶりに増加し、4か月連続の800億円超え。欧州と北米で前月比増加、アジアのみ減少したが、中国は4か月連続の220億円超え、インドは2か月ぶりの50億円超えなど、底堅い動きが見られた。
受注動向見通しは7四
半期連続で「減少」超
 併せて発表された日工会が3月上旬に行った会員アンケート調査結果によると、受注動向の見通し(2024年4~6月期見通し)は、「増加」が6・8%で前回12月の調査結果(2024年1~3月期見通し)に比べて2・7Pt上昇。「保合」は78・1%で前回より5・5Pt上昇した。一方、「減少」は15・1%で前回から8・2Pt低下した。
 DI値(増加-減少)は△8・2と前期から11・0Pt改善したが、7四半期連続の「減少」超となった。
 これらの結果から、2024年第2四半期は、「減少」超ではあるものの、DI値の改善が進んでおり、「増加」の割合も増えていることから、底打ちの可能性もあるとの見方が示された。

販売・在庫管理システム『アラジンオフィス』
オプション機能『貿易管理機能』強化
アイル 他オプション機能とも連携可能


 自社開発の業務管理システムで企業のデジタル化推進と経営力向上を支援するアイル(社長=岩本哲夫氏、名古屋支店=名古屋市中区)は、同社が提供する販売・在庫管理システム『アラジンオフィス』のオプション機能『貿易(輸入・輸出)管理機能』を強化したと発表した。近年、これまで国内で事業を展開してきた企業の海外進出が増加傾向にあるといい、ユーザーからは、これまで提供してきた輸入管理機能に加え「輸出業務にも対応できるようにしてほしい」との声が多数寄せられていたようだ。
 今回のオプション機能強化の最大のメリットは何と言っても導入コストを抑えつつ、国内外における取引の一元管理が可能となる点にある。そのうえで、業務管理の負荷軽減や精度向上へのサポートも期待できる。他では対応事例が少ない、他オプション機能や外部システムとの連携も可能となり、例えば、オプションの『プロジェクト管理機能』と連携させれば、比較的多く聞かれる「案件ごとの進捗・収支を詳細に管理したい」という要望にも対応できるようになる。
 そのほか、ロット別の在庫管理、諸掛の自動按分、納期管理、貿易書類の発行などにも対応しており、日々の業務効率は大幅にアップすることだろう。導入各社の業務内容に合わせて輸入管理・輸出管理どちらかのみの利用も可能である。
 アイルの販売・在庫管理システム『アラジンオフィス』シリーズは、各業界特有の商習慣に適したパッケージ展開に加えて、企業ごとの業務に合わせたカスタマイズにも柔軟に対応可能だ。導入前の入念な業務分析による適切な機能構成と、導入後の手厚いサポートにより、ユーザーの再契約率は業界高水準の98%と高い顧客満足度を維持し続けている。またクラウドにも対応しており、テレワークや外出先など場所を問わずシステムを利用できる『アラジンクラウド』も提供している。同社が提供するBtoB専用ECパッケージシステム『アラジンEC』とのシームレスな連携も可能だ。
 本件に関して、詳しくは、同社問い合わせ窓口▽フリーダイヤル¥文字(G0-935A)(0120)356932へ問い合わせるか、同社ウェブサイト▽https://aladdin-office.comへアクセスを。


健康経営優良法人2024
「健康経営銘柄」に初選定
DMG森精機「ホワイト500」に2年連続で認定


 DMG森精機(社長¥文字(G0-935A)森雅彦氏、東京グローバルヘッドクォータ¥文字(G0-935A)東京都江東区)が3月11日、健康経営に優れた上場企業として、経済産業省と東京証券取引所による「健康経営銘柄2024」に初めて選定された。
 同銘柄は社員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる企業を選定するもの。また同社は、経済産業省と日本健康会議により、特に優良な健康経営を実践している法人を顕彰する「健康経営優良法人2024」の大規模法人部門「ホワイト500」に2年連続で認定された。
 会社の安定した事業運営と持続的な発展成長にとって、社員が心身ともに健康であることは必要不可欠であるとして、同社は2018年に12時間勤務間インターバルを義務化、2019年に全社員に人間ドック方式の各種がん検診を含めた健康診断を全額会社負担にて導入、2020年に敷地内全面禁煙化を実現し、さらに健康管理増進センターを設立した。
 そして、2021年に「DMG森精機健康経営宣言」を発表し、要二次健診者の追跡や服薬アドヒアランスの確認、40歳未満有所見者に対する保健指導、管理職のためのWebinar研修、運動・栄養教室の継続的開催、社内健康データの見える化など、より組織的で系統的な取り組みを継続し展開している。
 同社は今後も経営理念に掲げる「よく遊び、よく学び、よく働く」を体現する社員の意欲的な働きに期待するとともに、会社をあげて組織的な健康増進施策を推進することにより、社員が健康に個々の能力を発揮できるよう取り組んでいくとしている。


「CoroMill?MS60」を発売
サンドビック・コロマント 高い汎用性と加工安定性


 サンドビック・コロマントが新製品「CoroMill?MS60」を3月1日発売した。
 同製品は低抵抗直角肩削りカッターで、肩削りフライスからランピングによる穴あけのポケット加工までカバーする高い汎用性を誇るとともに、低抵抗加工コンセプトによる高い加工安定性を発揮する。
 カッターボディは、高剛性のチップシートを採用することにより、鋳肌、鍛造肌で安定しない切削抵抗でも高い信頼性を実現。また、内部クーラントホール付きで特にタグタイル鋳鉄などの切りくず排出に効果的である。
 チップは、新コンセプトのダイレクトプレス両面6コーナ仕様でコーナ単価を低減。さらに両面使いのネガティブチップでありながら逃げ面に逃げ角を設けた新コンセプトにより、ランピング加工でも低切削抵抗で安全な加工を実現する。
 鋼、鋳鉄での荒~中仕上げ加工で最大のパフォーマンスを発揮するほか、ステンレス、耐熱合金の加工にも対応し、ハウジング、ポンプ、バルブ、ヘッドストックなどのコンポーネントに最適。
 製品ラインナップはカッター径φ50~100㎜の8アイテム、チップは汎用型(М‐L50)と刃先強化型(М‐М40)の2種類のチップブレーカで各被削材用材種9アイテムを揃えている。


メカトロニクスの専門商社ダイドー(社長=山田貞夫氏、本社=)名古屋市中村区)は、金沢営業所の建て替えを行い、本年1月より新社屋での営業を開始した。

 同営業所の開所記念式典が3月13日、同社の主要仕入先メーカーらを招いてJR金沢駅前のANAクラウンプラザホテル金沢で開かれた。
 式典の冒頭、山田社長が「本日はお忙しい中、ご出席を賜り誠にありがとうございます。私の自宅は金沢の殿様になられた前田利家公生誕の地である荒子(名古屋市中川区)に近く、利家公のような立派な人物になりたいと思っていました。皆様方のお陰で、金沢でこのようにお会いできることは大変商人冥利に尽きます。今後もどうぞ宜しくお願いします」と挨拶。
 続いて、仕入先を代表して下牧純二THK取締役専務執行役員が祝辞で、ダイドー金沢営業所との関係が始まった1978年(昭和53年)のTHK北陸営業所設立当時を振り返り「ダイドーさんとは北陸の同志として公私共に大変親しくさせて頂きました。ダイドーさんは年商1000億円を超える商社になられています。これから2000億円を目指す中で、この金沢営業所が次の一役を担うよう期待されていることと存じますので、THKもしっかりお手伝いをさせて頂きます」と述べ、同営業所のさらなる発展を祈念した。
 浜口誠一CKD執行役員副統括部長は「今回、金沢営業所が竣工されましたが、2021年に三河にダイドーオートマチックファクトリーが、2022年には岐阜支店が竣工され、さらに今年1月本社機能がカドービル(DAIDO cadeau building)に移転されたということで、新たな成長に向かってスピード感を持って取り組まれていると我々感じている次第です。次世代の人材にとって職場環境は重要で、活発なコミュニケーションが生まれ、一人一人の仕事のパフォーマンスが生まれてくる環境で働くことにより、会社の生産性を高め、事業の拡大につながると思っています。我々仕入先も色々ご支援させて頂き、ともに成長させて頂きたいと思っています」と祝辞で述べた。
 北村宜大ホクショー社長が乾杯の発声を行い、祝宴に移った。
 和やかに歓談が進む中、小池正季ダイドー取締役中部営業統括部長より石川隆康金沢営業所長をはじめとする営業所スタッフの紹介があり、田中慎悟ダイドー常務取締役(現・専務取締役)の「今後も末永く金沢営業所を宜しくお願いします。本日はありがとうございました」との謝辞で式典を終了した。
 金沢営業所の新社屋は3階建てで、1階が玄関と倉庫。2階は事務所となっており、リモート会議ができる部屋や一部フリーアドレスも導入されている。今後の増員にも対応可能。3階は会議室のほか、リフレッシュのための休憩スペースも用意され、働きやすい環境が整えられている。
 【ダイドー金沢営業所】住所〒920-0018石川県金沢市三口町土374▽電話076-238-9336㈹▽ファックス076-237-7916。

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