第2872号 令和5年12月17日

愛知大会、MECT 好評を得て終了
新年賀詞交歓会は1月22日に
愛機工 令和5年度12月理事会開く


 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は、12月4日午後4時30分より名古屋市中区の東京第一ホテル錦にて理事会を開催した。理事21名が出席。10月17日に同組合担当の全機工連全国大会(愛知大会)が、また翌18日からポートメッセなごや全館で同組合が共催するメカトロテックジャパン(MECT)2023が無事開催され、ともに概ね好評を得られたと報告された。また、新年賀詞交歓会は中南支部が担当し、来年1月22日にホテルグランコート名古屋で人数制限なしのコロナ禍前の形で開催することが説明された。
 理事会では、水谷理事長の挨拶の後、次の議題について審議、報告が行われた。
 1.組合員・賛助会員数の状況
 組合員としてヤマイチ(名古屋営業所=名古屋市南区、取扱品目=工作機械・機械工具)の加入と、賛助会員として①イチグチ(名古屋営業所=名古屋市昭和区、取扱品目=各種研磨材)②長堀工業(名古屋営業所=名古屋市熱田区、取扱品目=インパクトソケット、スクリュードライバービット等)の加入が承認され組合員223社、賛助会員108社となった。
 2.全機工連愛知大会報告(水谷理事長)
 第44回全機工連全国大会(愛知大会)を「不確実性の時代を生き抜く機械工具商」〝新たな未来を求めて〟をテーマに10月17日、名古屋観光ホテルにて開催した。参加総勢330名。
 大会は当初、2022年10月の開催を予定していたが、コロナ禍のため感染を避けるべく1年延期して2023年の開催になったもので、コロナ感染の意識も影響したのか従来の大会より参加者の減少が見られた。
 大会の運営については、組合理事の参加も多く、青年部の協力を得て滞りなく執り行えたと思われる。また、基調講演やパネルディスカッションも概ね良い評価を頂いていると報告された。次回は東京組合が主幹となり2025年に開催を予定している。
 3.MECT2023報告(高田実行委員長)
 MECT2023は10月18~21日の4日間、ポートメッセなごやで490社・団体、2101小間(内、組合関係は128社、489小間)の規模にて開催され、来場者数は7万7225名(前回展6万8929名)となった。
 今展の開催はポートメッセの新第1展示館が竣工して初となり、展示面積も拡大されたことから過去最大規模となった。当初は来場者の動線が心配されたが、実際は新第1展示館から第3展示館まで万遍無く流れ各館共に賑わいが見られた。出展者からも来場者の反応が良く滞留時間も長く目的意識を持った来場者が目立っていたと好評を頂いていると報告された。
 展示会終了後の11月20日にはMECT報告会を開催し、組合関係出展者および実行委員ら総勢105名が参加して今展の報告と次回展(2025年)に向けた意見交換を行った。
 4.組合親善ゴルフ報告(矢野厚生部副部長)
 組合親善ゴルフを11月14日、春日井カントリークラブにて開催した。参加53名。当日は周辺道路で大渋滞が発生し、一部スタートや組み合わせの変更を余儀なくされ混乱が生じたが、予定通り実施され森田副理事長(モリタ社長)が優勝を飾った。ホールアウト後は表彰式を執り行い、親睦を深めた。
 5.第82回組合野球大会報告(事務局)
 大会は12月3日現在で、Bゾーンの決勝戦進出チーム(落合、志知)が決定、Aゾーンは決勝戦進出の1チーム(井高)が決まり残り1チームは12月17日の準決勝戦(太田廣A対新栄商会)で決まる。A・Bゾーン決勝戦は2024年3月23日に開催を予定している。今大会も年内の終了を目指したが対戦調整が難行し、決勝戦を残し年越えの大会となる。
 6.SEスクール報告(事務局)
 10月12~14日に中部ポリテクセンターでセールスエンジニア(SE)スクールを開催した。受講者19名。なお、同スクールは令和6年度も年2回(6月および10月)開催予定。
 7.RTJ(ロボットテクノロジージャパン)2024について(森田実行委員長)
 [開催日]2024年7月4~6日[会場]Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)。
 RTJは出展受付が9月1日に開始され、組合では従来通り共催団体として出展者募集事業の実行委員会を設置、7月15日に第1回実行委員会を開催して出展者勧誘の取り組みを開始したが、本年は10月にMECT展の開催があったため本格的な取り組みはこれからとなる。ついては、第2回実行委員会を12月26日に東京第一ホテル錦で開催し、出展の受付状況や勧誘先の折衝状況など具体的に把握して今後の募集活動に注力する。
 RTJ2024の組合目標は65社・300小間(前回展53社・263小間)。11月末現在の受付状況は27社・97小間となっている。
 8.青年部事業について(滝澤青年部長)
 青年部他産業視察を11月11日に開催し、豊田市美術館、半田赤レンガ建物を見学した。美術館では近代美術・現代美術がコレクションされた斬新な芸術作品に触れて感性を磨き、半田赤レンガでは楽しく学ベる大人の時間を体験した。
 9.2024年新年賀詞交歓会予告(橋爪中南支部長)
 [開催日]2024年1月22日[会場]ホテルグランコート名古屋[幹事支部]中南支部。
 現在申し込みを受け付けているが、申込状況を見るとメーカー・問屋を問わず1社あたり複数名の申し込みが目立ち、コロナ禍前以上の出席が想定される。中南支部では12月19日に会場のホテルで試食会を開催し、当日の段取りをまとめる。
 10.訃報(事務局)
 佐悦(熱田支部)佐藤光録会長(元組合監事)の夫人房子さんが10月13日永眠された。葬儀は近親者にて執り行われた。
 昭和山安(東支部)山田晃社長の尊父で同社創業者、旧代表取締役会長山田泰男氏が11月7日永眠された。葬儀は家族葬にて11月9日執り行われた。
 11.その他(事務局)
 組合のインボイス対応について滝川事務員より説明された。事務局年末年始休業は2023年12月29日~24年1月4日。
 2024年2月理事会は、2月6日午後4時30分より東京第一ホテル錦で開催。終了後、午後6時より理事懇親会を同ホテルで開催する。

常に時代に対応して
“変化”“進歩”し続けた155年
MINEZAWA 創業155周年記念祝賀会開催

 明治元(1868)年に創業し、令和5(2023)年に155周年を迎えたMINEZAWA(社長=峰澤彰宏氏、本社=愛知県岡崎市井田南町)は11月20日(月)、愛知県岡崎市柱町のララシャンス岡崎迎賓館に取引先関係者など100名以上を招待し『創業155周年記念祝賀会』を開催した。
 峰澤社長は「本日お集まりの皆さま、そして関係するすべての皆さま方のお陰をもちまして、本年、株式会社MINEZAWAは創業155周年を迎えることができました。厚く御礼申し上げます。私たちはこれからももっと変化、進歩、進化していきたいと考えています。しかしながら、皆さま方のお力添えが無ければ私たちは自分たちだけで歩んでいくことはできません。お客さまも、仕入先さまも、皆が幸せになれるビジネスにこれからも取り組んでまいりますので、末永く、幾久しく、いつまでも、ずっとずっとMINEZAWAをよろしくお願い申し上げます」と感謝のことばを述べ、その挨拶のなかで同社の歴史、近況、今の峰澤社長の考え、そして同社の将来について語った。
 この場ではまた、10月20日(金)に開催された同社の定時株主総会ならびに取締役会で選任された役員3名が紹介され、代表して峰澤匡範副社長(昇任)が挨拶。その意気込みを語った。
 田村博之ユアサ商事社長の祝辞に続き、鬼頭芳雄キトー社長の乾杯の挨拶で祝賀会はスタート。名妓連によるご祝儀舞で盛り上がり、料理や歓談を楽しむうちに時間はあっという間に過ぎ、最後は田中秀明岡崎信用金庫理事長の中締めの挨拶で散会となった。
     ◇
 1868(明治元)年に峰澤栄吉、久吉親子が岡崎市能見町に金物雑貨店を創業。ここからMINEZAWAの歴史は始まった。1935(昭和10)年、それまでの個人商店から法人組織「合資会社峰澤商店」に改組。1957(昭和32)年に株式会社峰澤商店と改名した。この頃には建築資材や建築金物の販売エリアが広がり、愛知県内はもとより、三重県、静岡県、長野県へも資材などを納入していたという。創業100周年を迎えた1968(昭和43)年、峰澤鋼機株式会社へと改称。これを記念して開催した地域初の商品展示会が大成功し、その社名や取扱商品が広く知られることとなる。その後、日本各地に営業所を開設する同社は1998(平成10)年の創業130周年を機に本社を新築移転。日々の営業活動の強化を図る。以降、同社の活躍の場は海外へと広がり、創業150周年を迎えた2018(平成30)年、現在の社名である株式会社MINEZAWAへと変更した。そして2023(令和5)年、創業155周年を迎えた同社はこれからも“変化”“進歩”し続けていく。

『第34回管工機材 ・ 設備総合展』
開催日時など決まる
愛知県管工機材商協組 第1回展示会実行委員会開催


 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=峰澤彰宏氏・MINEZAWA社長)が主催し、2年に1度、次回2024年に開催される『第34回管工機材・設備総合展』の実行委員会(実行委員長=石原太郎副理事長・原芳商会社長)メンバーら24名が集まり、第1回展示会実行委員会が11月29日(水)、名古屋市中区のザ・コンダ―ハウスで開催された。
 開会に先立ち峰澤理事長が「いよいよ、第34回管工機材・設備総合展第1回実行委員会開催の運びとなりました。展示会は実行委員の皆さまを中心に進めていくわけですが、組合全体の大きな事業のひとつであり、一番重要な事業と言っても過言ではないと思います。実行委員会の皆さんを中心に運営してまいりますが、組合員全員で、組合全体で展示会を成功させるべくしっかりと皆で一生懸命取り組んでいきたいと思っています。第34回目の展示会は何か新しいことにも取り組みながら皆さまのお知恵とお力で、そして、組合員全員でしっかりと成功へと導けるよう精進してまいりたいと思います。中心となっていただきます実行委員の皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。来年10月を楽しみにしています」と、この日集まった実行委員メンバーにエールを送った。
 続いて、石原実行委員長が「本日は初顔合わせということで、ここにお集まりのメンバーの皆さんで懇親を深めていただければと思います」と挨拶し、展示会の概要説明に移った。展示会実行委員会各部部長による部長会議がこれまで数回開催されており、その席で決議されたポスター案が当日披露され、これが満場一致で承認された。そのほか、この日までに決定されている展示会概要は以下の通りだ。
     ◇
●名 称▽第34回管工機材・設備総合展
●開催日時▽2024年10月10日(木)10時~17時/同11日(金)10時~17時/同12日(土)10時~15時
●開催会場▽名古屋市中小企業振興会館吹上ホール
●テーマ▽管材・設備の歩みを観よう。
     ◇
 懇親会を前に、前回展の実行委員長を務めた坪井研二氏(ツボイ常務)が登壇し、挨拶。そのまま乾杯の音頭をとって懇親会がスタートした。宴もたけなわとなったところで、村井善幸副理事長(オータケ社長)が登壇し、挨拶。最後に3本締めで散会となった。

組合員名簿の校正作業を
愛知県管工機材商協組 広報部会開催
 愛知県管工機材商業協同組合の広報部会(部会長=粂内洋氏・名古屋機器社長)が11月30日(木)、名古屋市中区伊勢山の組合事務所で部会会合を開催。粂内広報部会長ら10名が参加した。
 広報部会は、本紙発行日現在、同組合が2年に1度発行している「組合員名簿」2024年度版を編集中であるが、組合員・賛助会員への完成品名簿の早期発送に向けてこの日、部会員が集まり誌面全体の校正などを行った。
 粂内広報部会長は「多くの方々にご協力いただきながら『組合員名簿2024年度版は現在絶賛編集中です。組合員、賛助会員の皆さまにとって、さらに見やすく、使いやすいものとなるよう広報部会員全員で制作しております。お手元に届くまで今しばらくお待ちください」とコメントしてくれた。
 この日参加したメンバーは校正を終えた後、懇親会を開いて親交を深めた。

次年度新役員体制決まる
2023年度全国KVK会総会開催
全国からおよそ450名集まる


 “快適な水まわり”を創造するKVK(社長=末松正幸氏、本社=岐阜県加茂郡富加町)とその指定特約店および代理店などで構成される全国KVK会(会長=向山英雄氏・サンコー機材社長/東京都)は11月15日(水)、東京都千代田区のホテルニューオータニ東京で2023年度全国KVK会総会ならびに講演会、懇親パーティーを開催。全国から同会会員らおよそ450名が集まった。翌16日(木)には観劇ツアーなどが開催された。
 総会の開会に先立ち向山会長が挨拶。「この全国KVK会総会は5年に1度の開催です。前回は2018年11月に、ここニューオータニで開催しました。この5年間、日本も世界も大きな変化がありました。2020年2月頃から新型コロナウイルス感染症が広がり始め、その頃はすべての行事がキャンセルや中止になりました。2022年2月にはロシアがウクライナへ侵攻し紛争が始まりました。ロシアは北京五輪とパラリンピックの間に決着をつけるつもりのようでしたが今も紛争は継続しております。原材料は高騰し、商品価格も上がり、物価も上昇を続けており、我々の業界でも原材料の値上がりにメーカー各社が耐え切れなくなり、製品価格の上昇が始まりました。こうした状況に負けず、我々は今後もKVKさまの製品の拡販に務めて参りたいと思っております」。
 続いて末松KVK社長が登壇し挨拶。「今年5月に新型コロナウイルス感染症が第5類に移行され人の流れが戻ってきておりますが、思ったほど景気は良くなっていないというのが実感です。この数年間はコロナウイルスの流行もそうですし、ロシアのウクライナへの侵攻、中東パレスチナの紛争など、今まで想像もしなかった、しかも歴史に残るようなことが続けて起こっています。私どもとしましても、部品がなかなか手に入らない、また、資源価格が高騰して、やむを得ず何度も皆さまに値上げをお願いせざるを得ないという、製造業として厳しく、心苦しい数年間でした。時には厳しいお言葉も頂戴しましたが、こうして何とか生き残っていられるのも、皆さま方が各関係方面と調整していただけたおかげと感謝申し上げます。さて、前回の総会から5年の間に、弊社の製品面では他には無い撥水性能を備えた水栓を販売させていただきました。おかげさまで、撥水水栓のKVKというイメージも定着しつつあるかと思います。生産面では物流棟を新築した後に生産棟を2棟建て、生産能力の増強を図っております。また、太陽光発電や天然ガスによるコージェネレーションシステムを導入し環境に優しい工場運営を目指しております。世界はまだまだ予測しづらい状況ですが、リスクを回避しながら、製造業の基本である“より良い製品をできるだけお値打ちに、お客さまの望まれるタイミングで納入できる”そういう努力を続けていきたいと思っております。来年2月に、弊社は創業85周年を迎えます。次の90年そして100年に向けてしっかりと努力を続けていきたいと思います」。
 総会は、向山会長が議長へと選出され、以下の議案について審議がおこなわれた。
 【第1号議案】事業報告ならびに会計報告、会計監査報告について▽これらはいずれも可決承認された。
 【第2号議案】事業計画(案)ならびに収支計画(案)について▽これらはいずれも可決承認された。同会の事業計画は以下の通り。●2023年11月15(水)・16日(木)(当日)=ホテルニューオータニ東京で総会、特別講演、懇親パーティー、ならびに観光。●2025年度~2027年度=全国KVK会地区大会を開催。●2028年度=全国KVK会総会を開催。
 【第3号議案】役員改選について▽新役員案が上程され、これが可決承認された。役員15名中、昇任ならびに新任役員は以下の通り。●理事から副会長へ昇任=棟方次郎氏(東栄/北海道)、●副会長新任=鹿城律人氏(カシロ産業/滋賀県)、●理事新任=砂川秀吉氏(砂川産業/茨城県)。
 すべての議案審議が終了し、賛助会員を代表して千賀恒宏冨士機材会長が登壇して挨拶。「数年前から時間の経つのを非常に早く感じております。この現象について仏国の哲学者ポール・ジャネがジャネの法則で説明しています。この法則によると、5歳の1日の感覚が50歳の10日間の感覚にあたるそうです。このように時間の流れが早く感じる理由は新しい刺激が減り、生活が単調になっていることに起因するようです。人は経験したことのないことをやっている時はそれが強く意識に残り、時間が長く感じるそうです。反対に、慣れてしまって時間の長さが気にならないと、あっという間に時が流れているように感じるのだそうです。であれば、極端なことを言えば趣味などの楽しい予定をめいっぱい入れて時間が足りないようにすれば、時間が早く過ぎる原因を防げるのではという淡い期待を持っております。まずは、今日この後の講演会と懇親パーティー、明日の観劇をめいっぱい楽しんでほしいと思います」。
 最後に、全国から集まったKVK役員、支店長らが紹介され、総会は閉会した。
 休憩の後は、KVKの新商品、おすすめ商品の紹介を経て、宮家邦彦氏を講師に招いた特別講演「ウクライナからガザへ~国際情勢を如何に読むか」が開催された。
 会場を移し、懇親パーティーが開幕。川本茂人川本第一製作所社長が登壇。「弊社川本第一製作所とKVKさまとは、私の祖父の時代から長きにわたりお世話になっております。コロナ禍で皆さまのご商売も、例えばパソコン上での受発注システムの構築など大きく変わられたかと思います。しかし、私自身、商売というのは膝と膝を突き合わせて、面と向かって信頼関係を作り上げていくことが基本だと思っております。そのような機会を作っていただきましたKVKさまに、改めて感謝いたします」と挨拶。乾杯の音頭をとった。
 最後は、土井幸兼茂社長が中締めの挨拶をして閉幕した。

びわ湖大津プリンスホテルで
第46回三親会定時総会開く
サンコー商事 4年ぶりに2日間の日程で開催


 サンコー商事(社長=小島徹氏、本社=名古屋市名東区)の販売店と仕入先メーカーでつくる「三親会」(会長=野崎憲昭氏・常磐精機会長)の第46回定時総会が11月12日、びわ湖大津プリンスホテル(滋賀県大津市)で会員ら30名が出席して開催された。翌日はゴルフ及び観光も行われ、4年ぶりに1泊2日の日程で会員相互の交流が図られた。
 総会当日、参加者は午後1時に名古屋駅に集合してバスで会場のホテルに向かい、チェックインの後、午後4時30分から総会に臨んだ。
 総会は、空尾隆サンコー商事執行役員営業第一部長の司会進行で開会。冒頭、野崎会長より挨拶が行われた。
 続いて、小島サンコー商事社長が挨拶に立ち、「三親会の総会を名古屋以外で開催するのは4年前の伊勢志摩以来かと思いますが、皆様ご参加いただき誠にありがとうございます」と礼を述べた後、景況について「中部の自動車産業は、半導体など部品の供給不足が大分解消されて、生産が上がってきました。円安の要因もあったかもしれませんが、先々週発表されたトヨタ自動車とグループ会社の今年4~9月の中間決算は、全社が増収増益。我々の商売にすぐに結び付くものではありませんが、良い傾向ではないかと思っています」などと述べた。
 また、同社の近況に関し「4~9月の半期の業績は、前年対比で若干の増収増益でした。海外関連が順調で、特にインド向けが増えているのと同時に、最近では人手不足による自動化の案件もかなり増えてきています。ただピーク時(2018~19年)に比べると、8割強ほどの数字」と報告。海外展開については「伸びているインドに力を入れて行きたい」と話した。
 小島社長は「我々商社の商売、特に営業は、販売店、ユーザー、メーカーの生の新鮮な情報を取って、ニーズを掴み、形にして行くというスタイル。過去のデータを基に作っていくAIなどに取って代わられるものではないと私は考えています。この三親会は、半世紀以上続いている大変歴史のある会です。私どもとしては、皆様方とこういう形で、過去からのリレーションを大事にし、生の情報交換をして、少しでも会員会社の皆様のお役に立てるような有意義な会に育てて行きたいと思っています」と述べ、引き続き支援、指導をお願いした。
 中野章夫副会長(黒田精工名古屋支店長)を議長に選出して議事に移り、審議の結果、第1号議案=第45期事業報告、会計報告及び監査報告、第2号議案=第46期事業計画案、予算計画案が原案通り承認された。第3号議案=その他の件は、2社の退会が報告された。
 総会終了後は懇親会が開かれ、はじめに森庸一副会長(森哲会長)が「コロナウイルスが5類に移行して明るい兆しが見えていた一方で、中国の市場低迷や長引くロシア・ウクライナ戦争、最近はパレスチナ・イスラエル紛争と、まだまだ不透明感があると思いますが、今日から2日間は大いに語り合って楽しんでいただき、ますます三親会が楽しく、発展できるよう皆様で頑張ってまいりましょう」と挨拶し、乾杯の音頭をとった。
 参加者が和やかに情報交換して懇親を深め、志知亨幹事(志知社長?当時、現会長?)の中締めでお開きとなった。
 翌13日はゴルフ組と観光組とに分かれ、ゴルフ組は瀬田ゴルフコース(滋賀県大津市)北コースでのラウンドを楽しんだ。比叡山延暦寺「根本中堂」を訪ねた観光組は、山を登るにつれ秋から冬へと移り変わる景色を堪能。「ラ コリーナ近江八幡」では散策や買い物を行った。

コロナ禍を経て事業再開
レンガ建造物の歴史学ぶ
愛機工青年部 他産業視察開催


 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)の青年部(部長=滝澤有一氏・松本商店社長)は11月11日(土)、コロナ禍で中断していた他産業視察を再開し、豊田市美術館(所在地=愛知県豊田市小坂本町)ならびに半田赤レンガ建物(所在地=愛知県半田市榎下町)を視察。同部員教育部メンバーを中心とした11名が参加し、レンガ建造物の歴史など学んだ。
 豊田市美術館では、帝国ホテル2代目本館落成100周年を記念して、2023年12月24日(日)まで開催中の「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」を鑑賞。アメリカ近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライト(1867年~1959年)が手掛けてきた数多くの建築作品に触れ、その技法や足跡を学んだ。帝国ホテル2代目本館は現在、その一部が博物館明治村(所在地=愛知県犬山市字内山)に移築保存されている。また、豊田市美術館コレクションでも特に有名なグスタフ・クリムトの絵画も鑑賞した。
 続いて一行は、国の有形文化財にも選ばれているレンガ建造物の半田赤レンガ建物へと移動し、「カブトビールツアー」に参加。戦前の5大ビールのひとつに数えられるカブトビールは、明治時代から戦前まで半田赤レンガ建物で製造され愛知県で愛飲されてきた。大戦中の機銃跡が残るレンガ建造物と、一時代を築いたカブトビール。その歴史・魅力・味を体感したツアーであった。

新社長に志知秀昭氏
志知 亨氏は代表権のない会長に
 機械・工具商社の志知(本社=名古屋市中区)では、先ごろ開催された同社取締役会において、志知亨代表取締役社長の退任に伴う後任の社長に、志知秀昭氏が選任され11月20日付で就任した。
 亨氏は取締役会長に就いた。
 新社長の秀昭氏は「微力ながら全力を尽くして社業の発展に努力する所存。今後とも一層のご指導、ご鞭撻をお願いします」と所信を表明している。

JR新堂駅前に複合施設を開設
「SHINDO YARDS」
DMG森精機 伊賀地域の景観・魅力の発信拠点に


 DMG森精機(社長=森雅彦氏)は、地域社会貢献活動として、三重県伊賀市にある同社伊賀事業所の最寄り駅JR関西本線新堂駅周辺地域の景観を整備し、より魅力ある街とするため、2018年より「新堂駅周辺プロジェクト」に取り組んできた。このほどプロジェクトの一環として、新堂駅前に教育、文化、行政施設等が集まる複合施設「SHINDO YARDS(シンドウヤード)」を開設し、11月6日に開所式を行った。
 「SHINDO YARDS」は、図書館、伊賀市伊賀支所、北伊勢上野信用金庫が入居する複合施設。2階建て2棟で延べ床面積は1650㎡。伊賀市と同社が共同で運営する図書館「BOOKMARK STORAGE(ブックマークストレージ)」は、“本に出会う図書館”をコンセプトに、一般書に加えて芸術、ワイン、音楽、海洋、スポーツや工学等、同社の取り組みに特化したジャンルを含む2万冊の図書を蔵書している。1階のギャラリーには名和晃平氏のアート作品を展示し、カフェも併設した。
 設計は建築家の山﨑健太郎氏に委託し、三重県産材を中心とした木造建築で外壁には焼杉を使用し、自然と調和した統一感のある街並みを実現している。
 開所式では、同社の玉井宏明副社長が「旧伊賀町と縁があり、この地に工場を建設することになったのが1970年で、もう50年以上になる。現在では伊賀工場の社員が2000名、伊賀市に住んでいる社員が1000名、その家族を含めると2000名ほどが住んでいるかと思う。皆様のご支援に感謝する。昨今、企業倫理においてはサステナビリティが重要になってきている。これを進めるために地域との共生に取り組んでおり、かねてより計画していたJR関西本線新堂駅前に多目的施設を完成することができた。この施設を地域発展、町おこし、あるいは住民の交流の場として育てていきたい」と挨拶。
 山﨑健太郎氏(山﨑健太郎デザインワークショップ代表)から建物コンセプトについての説明、岡本栄伊賀市長はじめ関係各位から挨拶があり、代表者によるテープカットが行われた。
 同社はこれまで2018年に三重県と地域振興や技術系教育の推進などで協働する包括協定を締結。19年には三重県伊賀市、西柘植地域まちづくり協議会と連携協定を締結し、新堂駅周辺を含む西柘植地域の景観美化に取り組んできた。
 17年12月にはまほろばファームを設立し、「新堂駅周辺プロジェクト」として、伊賀事業所近郊の耕作放棄地を取得して19年からワイン用葡萄の栽培を開始した。また、ガードレールを周囲の景観に馴染む色に塗装、周辺地域への桜の植樹、街灯の設置など、景観整備・安心安全な街づくりにも力を入れている。

トラスコ中山
2023年度IT賞


 機械工具卸売商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=東京都港区)は12月6日、2023年度(第41回)IT賞において「IT優秀賞」(トランスフォーメーション領域)を受賞したと発表した。
 「IT賞」は、公益社団法人企業情報化協会が主催するIT化の促進・発展に寄与する表彰制度で、産業界ならびに行政機関などの業務において“ITを高度に活用したビジネス革新”に顕著な努力を払い成果を挙げたと認めうる企業、団体、機関および個人に対し授与されるもの。
 同社は2020年の「IT最優秀賞」、2021年の「IT賞」に続いての受賞となった。
 今回は「環境負荷、社会問題の解決に向け、物流・商流をデジタルや物流機器を活用して変革」していることが評価されたとし、3点を受賞理由に挙げた。
 (1)「ニアワセ+ユーチョク(荷物詰め合わせ+ユーザー直送)」サービスを通して、環境問題や物流2024年問題といった社会課題に積極的に取り組んでいる点。
 (2)受注から在庫、出荷までの管理を全てデジタル化し、在庫約58万点の即納体制を実現している点。
 (3)物流に関わる様々なデータを収集・分析し、物流センター内の作業状況を可視化し、シミュレーションすることで、経験や勘に頼らない作業進捗管理、人員配置を可能にしている点。

金物業界の発展を祈願
那古野金山神社『ふいご祭』
業界の代表者らが参拝


 金物業界の祖神を祀る「金山神社例祭」(ふいご祭)が11月8日、名古屋市中区の那古野神社境内にて那古野金山神社崇敬会世話人により執り行われ、金物業界団体(愛知県金物商工協同組合、名古屋建築金物卸商組合、名古屋利器工匠具卸業組合)の代表ら10名が参加して業界の発展と日々の安全を祈願した。
 今年のふいご祭は好天に恵まれて午前11時の定刻に始まり、参拝者が次々に玉串を奉奠。那古野神社宮司より祭の由来などの話を聞いた後、御神酒を授かった。
 例年ならば参拝後に神社社務殿にて直会の儀が行われるが、今年も中止となった。

山田泰男氏
昭和山安 創業者


 機械工具・冶具及び専用機・文具等の総合商社、昭和山安(社長=山田晃氏、本社=名古屋市昭和区)の創業者で前代表取締役会長山田泰男氏が11月7日、逝去された。86歳。
 葬儀は11月9日に家族葬にて営まれた。

およそ4年半ぶりに再開
三菱製品拡販に向け結束
梅村本店 第58回中部菱梅会開催


 梅村本店(社長=梅村龍盛氏、本社=名古屋市中川区)とその有力販売店および三菱マテリアルが集う「第58回中部菱梅会」(会長=山田浩氏、コジマ・フジ通商社長)が10月29~30日の2日間、ホテル&リゾーツ伊勢志摩(三重県志摩市)で開催され、会員24名が参加した。
 初日に開かれた総会は、富永真二梅村本店営業部長の司会進行で開会。
 冒頭、梅村社長が「本日は皆様、大変お忙しい中を第58回中部菱梅会にご参加いただきまして、誠にありがとうございます。令和元年5月に金沢で開催した第57回中部菱梅会から、早いもので4年と5か月が経過してしまいました。皆様方のご協力のもと、中部菱梅会を再開できたことに大変感謝しているところです。コロナ禍で私たちを取り巻く環境は大きく変わったと言われています。働き方、DX、カーボンニュートラル、そういった言葉をよく耳にしますが、変わって欲しくないこともあります。それは会員の皆様方に、梅村本店を経由して、これからも継続してDIAEDGE(ダイヤエッジ)製品を拡販していただきたいということです。三菱マテリアル様もメンバーが大きく変わり、本日参加いただいている木田喜久加工事業カンパニー国内営業部長様、菅晴稔加工事業カンパニー東海ブロック長様をはじめとした皆様は、すべて初参加です。是非、今日、明日の2日間を活用して親睦を深めていただければ幸いに存じます」と挨拶。
 続いて、山田会長が「伝統ある中部菱梅会の会長を仰せつかって、初めての総会になります。これからも、より良い会になるよう尽力してまいる所存です。どうぞ宜しくお願いします。思い起こせば、2019年5月に第57回総会を開催した折に、前会長の服部利一郎様(服部商会会長)より会長のバトンを受け取りましたが、2020年から新型コロナウイルスが世界中に広がり色々なイベントが開催できなくなってしまいました。梅村社長には何とか今年再開したいという思いがあり、10月になりましたが、皆様お忙しい中、参加していただきありがとうございます。我々を取り巻く環境はまだまだ厳しいものがありますが、10月18日から行われたメカトロテックジャパン2023には4日間で7万7225人の来場者があったそうです。前回の2021年に比べると9000人ほど増えており、それだけ皆様が関心を持っておられるのだろうと思います。物流の方も大分良くはなってきましたが、まだ欠品したり、納期が遅れるものがあります。こんな時こそ、製販が一体となって乗り切っていかなければならないと思います。梅村本店様は豊富に在庫を持っておられる商社なので、我々販売店も安心して商売ができます。本日ここにお集まりの三菱マテリアル様、梅村本店様、会員の皆様で力を合わせて、この中部菱梅会を強固な一枚岩のような会にしていきたいと存じます」と挨拶した。
 木田喜久三菱マテリアル加工事業カンパニー国内営業部長は挨拶で、日ごろのDIAEDGE製品拡販への協力に感謝した後、同社の現況について「2020年の年央から景気は一旦回復してきましたが、私どもの生産が回復に追いつけず多大なる欠品を2年間という長い間長引かせてしまい、皆様にも大変ご迷惑をお掛けしました。ようやく超硬もハイスもほぼ在庫が揃い、打って出るという所に来ています。更には今年の5月にコロナウイルスも5類の扱いになり、いよいよということで、色々な活動もさせていただいています」と報告。「この中部菱梅会、変則ではありますが、本年度このような場が持てて、皆様としっかりと懇親を深めながら、その力をまた私どもの製品の拡販につなげていただけると信じておりますので、宜しくお願いします」と述べた。
 小畠嘉豊中部菱梅会副会長(ヒサヨシ社長)が乾杯の発声を行い、懇親の場となった。久しぶりの会ということもあり、参加者同士で近況報告など積極的に情報交換を行う姿が見られた。
 和やかに宴は進み、菅晴稔三菱マテリアル加工事業カンパニー東海ブロック長の「私は初めての参加ですが、皆様と懇親を深めながら楽しく会食させていただいております。三菱マテリアルの販売が落ち込まないよう水際で防いでくれる。そのような活動を皆様がしてくれているのだなと、本当にありがたく感じた次第です」との言葉と一丁締めでお開きとした。
 翌日は、観光組とゴルフ組とに分かれて交流が図られ、観光組は、横山展望台、神明神社を訪ねた後、海女小屋はちまんかまどで海の幸の昼食。午後は伊勢神宮を参拝し、各々参道を散策した。
 ゴルフ組は、14名が参加して近鉄賢島カンツリークラブでのラウンドを楽しんだ。上位入賞は次の皆さん。
▽優勝=中嶋政利氏(中嶋商会)N72・2H16・8
▽準優勝=杉原寛尚氏(栄機工)N72・2H4・8
▽3位=服部嘉高氏(服部商会)N75・0H12・0
▽ベストグロス=杉原寛尚氏77

第2872号 PDFはこちら

おすすめ