第2830号 令和4年10月16日号

全機工連愛知大会は来年10月17日に決定
MECT2023出展者募集事業開始愛機工 令和4年度10月理事会開く


 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は、10月4日午後4時30分より名古屋市中区の東京第一ホテル錦で、理事ら24名が出席して理事会を開催した。その中で、延期されていた全機工連愛知大会は、メカトロテックジャパン(MECT)2023開幕前日の来年(2023年)10月17日に名古屋観光ホテル(名古屋市中区)で開催することを発表した。大会テーマは『不確実性の時代を生き抜く機械工具商』“新たな未来を求めて”。主要企画の講演会講師にアイリスオーヤマ会長の大山健太郎氏を招聘する。
 理事会では、水谷理事長の冒頭挨拶の後、各議題について報告及び審議が行われた。
 「組合員・賛助会員数の状況」は、4月1日現在で、組合員221社、賛助会員105社。大豊商会(愛知県豊明市)が組合員加入の意向を示しているほか、漣和(名古屋市守山区、日本法人2021年2月設立、本社=中国大連市)、エリート・ロボット・ジャパン(名古屋市中区)と組合員、賛助会員加入をそれぞれ折衝中であると事務局より報告された。
 「組合親善ゴルフ」に関しては、野崎福利厚生部長(常磐精機社長)が開催要項を説明。第48回組合親善ゴルフを11月16日、愛岐カントリークラブ(岐阜県可児市)にて開催する。14~16組を想定。今回はコロナ感染も減少傾向にあり、これまで開催を控えていたホールアウト後の表彰式を従来通り執り行うとした。
 「第81回組合野球大会経過」について、引き続き野崎福利厚生部長が報告。9月17日を終えて、全24試合中15試合(Aゾーン8試合、Bゾーン7試合)を執り行った。今大会も試合調整が難航し進行は遅れているが、問題は例年と異なり会場の確保が難しく「年内の終了は不透明な状況となっている」と報告された。
 「2022年度第2回セールス・エンジニアスクール」に関しては、事務局より説明。10月13~15日の3日間、ポリテクセンター中部(愛知県小牧市)にて開催する。受講者18名。今回の募集では定員(20名)に達していないが、次年度(2023年度)も年2回の開催を予定している。受講料(現在は1人1万5000円。昼食代、テキスト代含む)の見直しも検討するとした。
 「MECT2023」については、森田副実行委員長(組合副理事長・モリタ社長)が出展者募集事業などに関して説明した。MECT2023の会期は2023年10月18~21日、会場はポートメッセなごや(名古屋市港区)新第1展示館(2022年10月オープン)・第2展示館・第3展示館の全館を使用。本年11月1日より出展者受付を開始する。出展者募集事業については、従来通り主要な卸商社で実行委員会を設置し勧誘活動に取り組む。第1回実行委員会を10月7日に東京第一ホテル錦で開催し、担当窓口、宛名、新規勧誘先の確認等、勧誘先リストを確認。また、新第1展示館の竣工により駐車場は「金城ふ頭駐車場」に一本化し、従来の3号館隣の「立体駐車場」は出展者専用駐車場として使用するとした。
 出展者募集事業にあたりMECT2023を主催するニュースダイジェスト社と8月8日に事前打ち合わせを行い、今展では、新第1展示館の竣工に伴い使用料が大幅に値上げされたため小間出展料を改定することや、各館の小間の振り分け等については関係者の意見をまとめ今後、具体化するとした。総展示面積は従来の約3万3000㎡から、新第1展示館の使用により約4万㎡に拡大するため、開催規模を2000~2200小間程度で想定している。出展小間については新規出展者や展示面積枠の関係で出展を控えていた企業の掘り出しに注力する。
 「全機工連愛知大会」については、水谷理事長より、9月2日に井高会議室で開催した第1回愛知大会準備委員会(三役・常任理事)の報告が行われた。準備委員会では、大会日程、会場、大会テーマを決め主要企画となる講演会の講師が決まった。①大会日程…2023年10月17日(午後1時30分開会)②会場…名古屋観光ホテル③大会テーマ…『不確実性の時代を生き抜く機械工具商』“新たな未来を求めて”④主要企画…講演会講師はアイリスオーヤマ会長の大山健太郎氏。
 講師の大山氏には既に承諾を得ており、講演テーマや内容について今後、同氏と調整する。その他の企画については、準備委員会にて概要をまとめ、実行委員会を設置して役割分担等、組織を編成し具体的に準備を進めるとした。次回の準備委員会は、10月18日午後3時30分より井高会議室にて開催する。
 その他、南支部の伊藤久輝理事(丸正社長)から一身上の都合により理事退任届が提出され、承認されたことが事務局より報告された。
 次回理事会を12月6日午後4時30分より東京第一ホテル錦で開催することを確認し、議事を終了した。
 理事会ではこの後、増加するサイバーリスクの現状について、損保ジャパンの井阪紘基氏から話を聞いた。テーマは「企業を取り巻く環境変化に備えるために~サイバーリスクの増加と改正個人情報保護法に着目して~」。

2022吉岡幸オータムフェア
25日まちづくり・27日ものづくり


 建設・産業資材のトータルサプライヤー、吉岡幸(社長=吉岡正盛氏、本社=福井市宝永3-22-5)は10月25日(火)・27日(木)の両日、福井市二の宮の吉岡幸テクノセンターにて「2022吉岡幸オータムフェア」を開催する。テーマは、~Try Mode Say!(取り戻せ) 情商四幸(上昇志向)~。
 今春、コロナ禍により中止となったスプリングフェアをプラスした形で、「まちづくり」(25日)と「ものづくり」(27日)の2日に分けて開催する。
 「まちづくり」に39社、「ものづくり」には37社の有力メーカーがそれぞれ出展予定。現場の効率化やコスト削減、作業環境改善などに役立つ最新の情報、商品を紹介する。その他、来場者お楽しみ抽選会などの催しで来場者を迎える。
 開催時間は両日ともに午前9時~午後5時。コロナ対策を講じた上で行う。
 フェア開催にあたり、同社では「吉岡幸YouTubeチャンネル」を開設し、動画で見どころを紹介する。同社Webサイトhttp‥//www.yoshiokakoh.co.jp/2022af.htmlを参照。

メカトロテックジャパン2023
新第1展示館完成で規模拡大へ!!
愛機工 第1回実行委員会を開催


 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は、ニュースダイジェスト社主催、同組合が共催する国内最大級の工作機械見本市「メカトロテックジャパン(MECT)2023」(会期=2023年10月18~21日)の第1回実行委員会を、10月7日午後4時より東京第一ホテル錦で開いた。水谷理事長、高田研至実行委員長(組合副理事長・井高社長)をはじめとする実行委員のほか、ニュースダイジェスト社から樋口八郎社長ら3名も出席し、前回展との変更点などを確認した。今回は、今年10月にオープンしたポートメッセなごや新第1展示館の利用により規模を拡大して開催する。出展募集開始は11月1日から。
 実行委員会は山崎事務局長の司会進行の下、はじめに水谷理事長が「現在、コロナウイルス感染は収束に向かっています。仕事の方では円安からの物価高という中でも製造業は好調な企業が多いという少し歪な状況。2年に一度のMECTもコロナの中、何とか中止になることなく続けてこられたこともあります。1年後の10月に向けて、本日は実行委員の方との顔合わせというだけではなく、今日から新しくMECT2023に向けての出発ということで、皆様のご協力をお願いしたいと存じます」と挨拶。
 ニュースダイジェスト社の樋口社長は「1987年からこの展示会を開催しており、組合さんと長い間、パートナーとして一緒にやらせて頂いています。今回展は新第1展示館が完成するということで、先週の土曜日(10月1日)に正式なオープンの式典があり河村市長のご挨拶等ありましたが、私も3回ほど会場を見せていただいております。しっかりと新しい会場を使って、MECTらしい良い展示会を開催したいと思っています。FA総合展という前提で、幅広く皆様方の取引先メーカー様に声を掛けて頂きたい。今年の6月末から7月にかけて開催したロボットテクノロジージャパン展はロボットを中心とした自動化機器ということで、ターゲットを分けて対応していただければと思っています。実行委員の皆様には変わらぬご支援を賜りますようお願いいたします」と挨拶した。
 続いて、平野清嗣MECT事務局長(ニュースダイジェスト社取締役情報企画部長)が従来からの変更点を中心に開催要項の説明を行った。
 MECT2023は、会場のポートメッセなごやに新第1展示館が開設され、既存施設の第2展示館と第3展示館を含めた総展示面積が従来の3万3000㎡から4万㎡に拡大されたのに合わせ、新第1展示館、第2展示館、第3展示館の全館を使用し、従来の1800小間から2000小間に規模を拡大して開催する。予測来場者数は7万人。
 また、出展料金を改定し、1小間26万円から31万円に、中小企業支援ブースも8万円から12万円(いずれも税抜)に値上げする。これまで一律2・7mとしてきた高さ制限については緩和の方向で、今年開催されたロボットテクノロジージャパン展のルールをベースに検討し、来年6月までに決定するとした。
 さらに、これまで4日間の会期のうち金曜日は午後6時までのナイター営業としていたが、働き方改革などを考慮して、開催初日から3日間は午前10時~午後5時、最終日は従来通り午後4時までの開催とすると説明された。
 この後、高田実行委員長が「新第1展示館ができたことで、少し動線が変わってくる。展示の場所も変わってくる可能性がある。また、新第1展示館の使用料金が非常に高くなっているので、出展料金の上昇は仕方がないとも思っています。他の展示会に比べたらまだ安く、出展しやすい展示会だと思いますので、是非皆様、出展勧誘のご協力をお願いします」と挨拶し、同氏を中心に実行委員で勧誘リストを基に担当窓口、依頼先宛名の確認、新規勧誘先の確認など出展募集開始前の準備を行った。
 出展申し込みの受付期間は11月1日から来年2月28日まで。締め切り前でも満小間になり次第、受付を終了する。
 森田乾嗣副実行委員長(組合副理事長・モリタ社長)の総括、梅村龍盛会計理事(梅村本店社長)の閉会の辞で実行委員会を終了した。
MECT2023開催概要
 【会期】2023年10月18日(水)~21日(土)の4日間
 【開場時間】午前10時~午後5時、最終日21日(土)は午後4時まで
 【会場】ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)新第1展示館・第2展示館・第3展示館
 【予測開催規模】2000小間
 【予測来場者数】7万人
 ※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、出展小間数の調整や館内への入場を制限する場合がある。
 【入場料金】1人1000円、団体10人以上1人500円(いずれも消費税込み)、ただし公式ウェブサイトからの事前登録者、海外来場者、学生は無料
 【主催】ニュースダイジェスト社
 【共催】愛知県機械工具商業協同組合
 【後援】経済産業省、文部科学省、日本貿易振興機構(ジェトロ)名古屋貿易情報センター、愛知県、名古屋市、名古屋商工会議所(順不同、申請予定)
 【特別協賛】日本工作機械工業会/全日本機械工具商連合会(順不同、申請予定)
 【協賛】日本鍛圧機械工業会/日本精密機械工業会/日本ロボット工業会/日本工作機器工業会/日本精密測定機器工業会/日本光学測定機工業会/日本機械工具工業会/ダイヤモンド工業協会/日本工作機械販売協会/日本工作機械輸入協会/製造科学技術センター/日本機械鋸・刃物工業会/日本金型工業会/日本電機工業会/日本フルードパワー工業会/マイクロマシンセンター/日本ロジスティクスシステム協会/日本電気制御機器工業会/日本産業洗浄協議会/研削砥石工業会(順不同、申請予定)
 【出展製品】工作機械、鍛圧・板金加工機、射出成形機、3Dプリンター、機械工具、のこ刃、切削工具、工作機器、測定機器、試験機器、研削砥石、研磨材、油圧・空圧・水圧機器、歯車・歯車装置、環境・安全対応機器装置、CAD/CAM/CAE、制御装置・関連ソフトウエア、産業用ロボット、搬送装置、洗浄機械装置、品質管理・安全・試験認証機関、新素材、マイクロマシン、ナノテクノロジー関連など

最新のゴム・プラスチック製品・技術を体感
『川島ベストパートナー展示会』リアル開催
19社の製品・技術集結
11月8日(火)ウインクあいちで


 工業用ゴム・樹脂・プラスチック製品販売の川島商事(社長=川島健一氏、本社=名古屋市熱田区)と、その主要仕入先メーカーらで構成される「川島ベストパートナー会」が主催する『川島ベストパートナー展示会』が11月8日(火)、ウインクあいち(愛知県産業労働センター/名古屋市中村区)でリアル開催される。出展メーカー各社は、時代が求める〝カーボンニュートラルに貢献する〟新製品や新技術などを紹介・提案する。
ゴム・プラスチックの素材・加工の総合展示会
 2021年開催予定だった同展示会は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から延期を余儀なくされたが、このたびリアル開催されることが決定した。川島ベストパートナー会会員19社(出展メーカー一覧を参照)が出展し、昨今話題となっている〝カーボンニュートラル〟に貢献する新製品・新技術を披露。前回展(2019年)では「出展メーカーも増え、それだけ多くの新製品や新サービスを知ることができ新しいビジネスパートナーにも出会うことができた」など来場者から大変好評を得ていたが、今回展はコロナ禍ということもあり多少の制限などは掛かるものの、前回展同様、見応え・手応えのある展示会となるだろう。
 川島商事は、ゴム・プラスチックを主力とした各種設備機器や資材の総合商社である。大正6年に初代社長の川島勘一氏がベルト販売の小売業を名古屋市中区東田町にてスタート。昭和50年代に入ると独自性を打ち出す方向を模索するようになり、特殊技術を持つ加工会社との連携を広げ、顧客からの細かいニーズに応えた特殊品や難加工品といったニッチな製品の製作・販売に注力し始める。現在では中部圏に8つの営業所とベルト加工工場(セントラルゴム工業/名古屋市港区)、さらに名四物流センター(名古屋市港区)を有し、業容の拡大と生産能力を増強。ゴム・プラスチック販売と併せ、素材の加工から組み立てまで対応した総合力での営業を強化している。
 そんな流れのなか同社と仕入先メーカーが協力し『川島ベストパートナー展示会』が2009年からスタート。以降、隔年で開催されており、コロナ禍で1度の延期を挟んだが、今回で7回目を迎えることとなった。

販路拡大はもちろん、
新製品を生むきっかけにも


 「ここ数年の市場を見ても、お客さまからは高精度で、かつ製作するにも特殊な素材や技術が必要となる製品が求められてきています。日々高度化・多様化するニーズに対応するために素材や技術も目まぐるしく進化を続けています。お客さまからのお話を伺っていると、こちらが思いもつかなかった発想と出会い、それが新しい技術開発や製品開発へのヒントとなっています。この展示会が出展メーカーさまとお客さまの出会いの場となり、さらに、ご来場くださった皆さまにとって販路拡大や、より良いモノづくりのきっかけとなるお手伝いができれば幸いです」と、同展示会への想いを語ってくれたのは川島商事の川島健一社長だ。
 「川島ベストパートナー会」とは、川島商事が顧客から相談された高度なオーダーに応えるために、さまざまなバックアップ体制を整えている仕入先メーカーで構成される会である。その名の通り、川島商事とその“ベストパートナー”達とともに開催する今回の展示会では、新たな製品や技術、サービスを生み出すきっかけとなる話題や出会いを提供してくれることだろう。

来場者に抽選で豪華プレゼント
 今回の『川島ベストパートナー展示会』では、来場者に抽選で「焼きたてを味わえるブレッドオーブン」や「新米」などが当たるほか、これまで通り、来場者全員プレゼントとしてクオカードも用意されている。同展示会は11月8日(火)10時~18時、ウインクあいち8階で開催される。
川島商事のブースにも注目!
 顧客からのオーダーで製作した特殊加工品などを参考出品として多数展示する川島商事の出展ブースにもぜひ立ち寄っていただきたい。通常では紹介が難しいゴム・プラスチックなどの素材を使用した、高度で細密な加工技術や成形・切削品などの展示を通して、今、業界内でトレンドとなっている最新情報を提供してくれる。

開催にあたって
川島商事㈱
社長 川 島 健 一


 平素は川島商事に対し格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。弊社は工業用ゴム・プラスチック製品の販売を基盤とし、お客さまに満足いただける商品の提供を使命と信じ、商社という枠を取り外した企業になるよう努めております。
 私どもは、国内外を問わず匠の技を持つ職人の方々との連携先を広げ、また、常に加工工場の情報収集を続け、さまざまな加工やアッセンブリーをご提案させていただいております。自動車・半導体・食品・医療・建設・土木などのモノづくり現場でのお手伝いを通じて、微力ながらもカーボンニュートラルに貢献していきます。
 例えば医療向け特殊精密フィルム材の成形や、半導体向けの精密樹脂切削加工品の製作、金属製の部品から耐熱・耐薬品・耐摩耗性に優れたゴム・プラスチック部品への代替えや組み合わせなど、社会のニーズ、お客さまのニーズに合わせた商品や部材の提供を行っております。
 『川島ベストパートナー展示会』は、モノづくりに携わるすべての方々にぜひご覧いただき、積極的な情報交換・商談の場として活かしていただければと存じます。私ならびに社員一同、皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げております。

出展メーカー一覧
●アカギ●旭有機材●アンレット●カナフレックスコーポレーション●澤久工業●三機工業●シーケー金属●潤工社●積水化学工業●タイガースポリマー●中興化成工業●東拓工業●東北ゴム●トヨックス●八興●バンドーⅠ・C・S●三菱ケミカルアドバンスドマテリアルズ●三菱電機住環境設備システムズ●川島商事(順不同)

(4)
第2830号
(第1・2・3日曜日発行)
(昭和35年9月25日第三種郵便物認可)
令和4年10月16日

3年ぶりの総会に約100名が出席
役員改選で前嶋会長留任
東海イゲタロイ会 グランヴィア京都で開催


 東海イゲタロイ会(会長=前嶋孝行氏・前島商会社長)の2022年度(第27回)総会が7月22日、JR京都駅ビル内にあるホテルグランヴィア京都で開かれ、住友電気工業の村山敦執行役員ハードメタル事業部長をはじめ、会員である特約店・代理店など総勢約100名が出席し、製販一体となってシェア拡大を目指すことを確認した。
 総会は、事務局の布目令住友電気工業ハードメタル事業部流通販売部名古屋市販グループ長の司会進行により進められた。
 冒頭、前嶋会長が挨拶で、コロナ禍のなか出席した会員と総会開催に尽力した住友電気工業(事務局)に謝意を示した後、「一時リモート営業が流行りましたが、その後、お客様と話した時に中々お互いの思いが伝わらないという話を聞きました。本日はリアルで開催できて良かったと思っています。2019年からこの3年間、コロナだけではなく、物不足やロシアのウクライナ侵攻に伴う原油高などエネルギーの高騰も含めて、いま五重苦の嵐だと話すお客様も多いです。何か一つでも今年中に解決してほしい。早く普通に物が流れる状態に戻ってほしいと思っています」と現状に対する心境を語った。
 また、若手営業マンの育成に関して「住友電工さんにお願いして、特に東海地区は四日市にT-TECという良いツールエンジニアリングセンターがあるので、皆様の若手の方を送り込んでリアルに講習をやっていただいて、近い将来の一流営業マンを育ててほしいと切に思っています。それによって近い将来、№1のシェアを取り戻せるのではないかと思います」と話した。
 最後に前嶋会長は「本日総会が開かれているこの京都、7月は祇園祭が開催されています。祇園祭りの発祥は800年代と言われていますが、元々は疫病の退散を願って始まったそうです。疫病退散だけではなく商売繁盛も祈念し、我々イゲタロイ会のメンバーと住友電工さん共に発展し皆様に来年の総会で“この1年間良かったよ”と言っていただけることを期待して、挨拶に代えさせていただきます」と締めくくった。
 続いて、村山事業部長が挨拶に立ち、住友電気工業の2021年度決算について「連結売上高は3兆3689億円、営業利益は1222億円。当社の5つのセグメント、すなわち自動車、情報通信、エレクトロニクス、環境エネルギー、そして我がハードメタルが属する産業素材がそれぞれ売上の拡大をした結果、2020年度比15%の増収となりました。利益面においては、厳しいコストの増加やサプライチェーンの混乱等もありましたが、徹底的なコスト削減と生産性向上を掲げることで、前年度比7%の増益とすることができました」と報告。
 ハードメタル事業部については「前年度比20%以上の増収という形で、業界の中でも平均以上あげられたと思います。2018年度に次ぐ、過去2番目の実績となりました。本年(2022年度)は、グローバルな販売力強化において、堅調な需要を確実に捕捉すると共に、電動化部品、航空事業等への更なる拡販をすることで、2018年度実績を上回る過去最高の売上にしたい」と抱負を述べ、支援を求めた。
 また、昨年11月末に起きた業務委託先の倉庫火災に触れ、この半年強でほぼ火災前の状況まで在庫の積み上げができたと報告。さらに東海地方も視野に入れた新たな物流構想について語った。
 資格審査では、会員総数110社、当日出席69社、委任状提出41社、合計110社(全員)で会員過半数となり今回の決議が有効であると事務局より報告された。
 前嶋会長を議長に選出して議事に入り、2021年度事業報告、2021年度会計報告、監査報告が行われ、承認可決された。
 会員異動について、事務局より、入会1社(山下機械・名古屋市熱田区)と退会1社が報告された。また、2021年度総会が行われなかったので、前年度の入会1社(志知・名古屋市中区)、退会1社も併せて報告された。
 役員改選では、会長に前嶋孝行氏【留任】、副会長に滝澤有一氏(松本商店社長)【新任】、会計監査に小浦正喜氏(こうら社長)【新任】などとする改選案が示され、原案通り承認可決された。
 続いて、2022年度事業案、2022年度予算案が審議され、いずれも原案通り承認可決された。
 議長退席の後、滝澤新副会長(副会長就任は2度目)が閉会の辞で「コロナ第7波の感染者が非常に多い中、今だからこそ皆様のご意見を聞いて、この東海イゲタロイ会がますます中身のある、そして一歩一歩前進できるような会になっていけばと思っています」と所信も含めて述べ、総会を終了した。
 第2部の表彰式では、優秀会員に対して最優秀賞(1社)、優秀賞(9社)、躍進賞(1社)が贈られた。また、超硬製品のリサイクルに積極的に取り組んだ会員に対してリサイクル最優秀賞(1社)、リサイクル特別賞(2社)を贈呈。受賞会員に村山事業部長より記念の盾が手渡された。
 第3部は、住友電気工業概況報告が行われ、村山事業部長がハードメタル事業部の概況を報告した。2022年度事業方針は「国内シェア№1、グローバルトップ3確立」を目指し「最適な生産・供給・営業体制へ基盤強化」を推進する。この中で、ロジスティクス刷新とBCP強化のため、東日本倉庫(柏倉庫)に加え西日本倉庫を新規に立ち上げ、東西2拠点化とする考えが示された。2022年度下期の稼働を目指す。また、新規市場開拓(電動化並びに航空機関連)を加速する。さらにデジタル技術を活用し、案件可視化とその共有を強化するとした。
 続いて、浦山孝ハードメタル事業部流通販売部部長が流通販売部報告として、国内卸売実績推移、流通販売部方針、技術サービス強化、技術セミナー、新規市場開拓(EV化対応)、タングステンリサイクルに関して説明した。
 新規事業については、坂田直紀ハードメタル事業部航空事業推進室室長より航空機市場向けの活動状況(独自製品の投入状況、技術サービス)が紹介された。
 このあと会場を移して第4部の懇親会が催され、岡村尚文山善機工事業部専任役員名古屋支社長の音頭で乾杯。芸妓・舞妓の踊りが披露され、参加者は和やかに親睦を深め、午後8時過ぎに野田典嗣ノダキ社長の中締めで終了した。

会員企業の若手社員らが
電磁弁の基礎を学ぶ
中部桃友会 3年ぶり社員技術研修会開催


 中部桃友会(会長=大藪淳一氏・大清社長、ベンと販売店の会)は10月4日(火)、実に3年ぶりとなる『中部桃友会 社員技術研修会』を名古屋市中村区の安保(あぼ)ホールでリアル開催した。当日の司会進行は柳沼修ベン名古屋営業所所長が務め、中部桃友会会員各社の若手社員やベン社員ら総勢38名が参加。電磁弁を中心にベン製品の役割や構造、同社新製品などについて座学と実技で学んだ。
 大藪会長が冒頭「ベンさんは我々の扱う自動弁のトップメーカーです。今日得た知識を会社に持ち帰り、ぜひ拡販に繋げてください」と挨拶。続き始まった座学では電磁弁の基礎(基本用途など)から、作動方式による分類(直動式・パイロット式)、使用箇所に最適な電磁弁選定時のチェックポイントなどがテキストを中心にレクチャーされ、受講者は、現場ごとにどんな電磁弁をユーザーに提案すれば良いかなどを学んだ。
 休憩を挟み、3つの班に分かれて『電磁弁(ピストン式、ダイヤフラム式)の分解・組立実習』『電磁弁コイル結線、温度上昇実演』『ベン新製品、販売強化製品紹介』の各セクションで順番に実技講習を受講した参加者は「実際に自分の手で製品を分解して組み立てることで、その製品に対しての理解度が格段に深まる」と、熱心に耳を傾け、手を動かしていた。
 また、ここで紹介された「蒸気用減圧弁RP-70型」「水×蒸気ミキシングバルブTR-5型」「ストレート形ストレーナKT-8型」「スチームトラップADB-20型(鋳鉄製バイパス付)、21型(ステンレス製バイパス付)」「(呼び径25)戸別給水用減圧弁・止水栓(弁慶)RD-47N型、BN-30N型」「手動機構付電磁弁(桃太郎Ⅱ)WS-40N型」「定流量弁FD-13N、14型」は、いずれもベンの新製品ならびに販売強化製品(2020年以降)だ。
 座学と実技が終了し、最後に小松達也ベン技術部部長が参加者に向け挨拶。およそ2時間半にわたり開催された技術研修会は散会となった。なお中部桃友会の静岡地区での技術研修会は前日の3日(月)に開催されている。

九州地域のサービス向上へ
エヌティーツール 九州事務所開設
 エヌティーツール(社長=太田智広氏、本社=愛知県高浜市)がこのたび、福岡県筑紫野市に九州事務所を開設したと発表した。同社の国内における営業拠点は東京、大阪、広島の各営業所に次いで、これで4か所目となる。業務開始日は10月3日(月)。
 西日本エリアにおいては、同社はこれまで大阪営業所、広島営業所でカバーしてきたが、九州エリアで迅速かつ、きめ細かなサービスの向上を図るためには今回の九州事務所の開設は必要不可欠であった。
 同社は、「九州事務所の開設により、九州地域での迅速かつきめ細かいサービスをご提供できるものと考えております。これもひとえに皆さま方のお力添えの賜物と深く感謝申し上げます。つきましては従前以上のご用命、ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます」と今回コメントを寄せてくれた。

【九州事務所概要】
●事務所名▽エヌティーツール株式会社 九州事務所
●住所▽〒818-0024 福岡県筑紫野市原田4-14-6 ポルックス原田101号
●電話▽092(408)6585
●FAX▽092(919)7300
●アクセス▽車を利用の場合/九州縦貫自動車道「鳥栖IC」「筑紫野IC」いずれも約11分▽電車を利用の場合/JR鹿児島本線「原田」駅徒歩約5分
●業務開始日▽2022年10月3日(月)8時30分
●営業担当▽谷角光基氏

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