第2827号 令和4年9月18日号

ロボットテクノロジージャパンが好評
MECT2023や愛知大会について審議
愛機工 令和4年度8月理事会開く


 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は、8月9日午後4時30分より名古屋市中区の東京第一ホテル錦で、理事ら21名が出席して理事会を開催した。理事会では「ロボットテクノロジージャパン2022」が目標の3万人を大きく上回る4万1880人の来場者を迎え盛況裡に終了、出展者からも高評価を得られたと報告。また、「メカトロテックジャパン(MECT)2023」の出展者募集を11月より開始することが発表された。
 水谷理事長の挨拶の後、理事長を議長に議案審議が行われた。
 「組合員・賛助会員数の状況」について、4月1日現在、組合員221社・賛助会員105社と事務局より報告された。同理事会にて、テヅカ名古屋営業所(名古屋市中区古渡町)の組合員加入およびアイル(名古屋市中区錦)の賛助会員加入を承認、また加入折衝中や加入意向を示している企業などが報告された。
 6月30日~7月2日にアイチ・スカイ・エキスポで開催された「ロボットテクノロジージャパン2022」の報告が、森田乾嗣実行委員長(組合副理事長、モリタ社長)より行われた。開催規模202社・団体/1096小間、組合関係出展者55社/264小間。3日間の来場者数は4万1880人に上った。
 初日は、午前9時30分から開会セレモニーが開催され、同組合関係役員も揃って出席した。午前10時に入場が開始されたが、既に各ゾーンの入口には長い列が続き開会早々に賑わいが見られた。初の開催ということで様子を見るために出展したメーカーや商社からは、想像以上の来場者数に早くも次回展に向け出展小間数の見直しを検討する声が寄せられ、期待が高まっている。一方で、駐車場の入出庫の混雑や食事会場、来場者の休憩スペースなど受け入れ側の施設には多くの課題が残ったとした。
 同展報告会を8月22日開催し、組合窓口の出展者および実行委員、組合役員が一堂に会し次回展に向けた課題などについて意見を交換する(関連記事6面)。
 来年10月18~21日に開催予定の「MECT2023」について、高田研至実行委員長(組合副理事長、井高社長)が説明。会場はポートメッセなごやの新第1展示館、第2展示館、第3展示館の全館を使用する。出展受付開始は11月1日。
 出展者募集にあたり、主催者であるニュースダイジェスト社と8月8日に事前の打ち合わせを実施。新第1展示館の竣工(2022年10月)に伴い会場使用料が大幅に値上げされたため、小間出展料を改定し従来の1小間(税別)26万円から31万円に値上げする。各館の小間の振分け等については関係者の意見をまとめ今後具体化するとした。3館合わせた展示面積は従来の約3万3000㎡から、新第1展示館の使用で約4万㎡に拡大するため、開催規模を2000~2200小間程度と想定。新規出展者や展示面積枠の関係で出展を控えていた企業の掘り出しに注力する。
 展示会事業は従来通り実行委員会を設置して出展者の勧誘に取り組む。第1回実行委員会を10月7日に開催予定。
 「青年部令和4年度通常総会」の報告が、服部嘉高青年部副部長(服部商会社長)より行われた。7月1日に東京第一ホテル錦で開催され、38名が出席。コロナ感染を避けるため組合本部役員の臨席は見合わせた。青年部はコロナ禍の2年間活動を休止しており、総会は2年ぶりの開催。今年度の事業計画案および予算案を審議した。事業計画では、恒例のキャンプ、バスツアーは感染防止のため開催を見合わせるとしたが、感染リスクを避けた新たな福利厚生事業の企画を検討するとした。また、恒例の親睦事業については従来通り積極的に実施する方向で意見がまとまった。総会終了後は着席形式で懇親会を開催した。
 「第81回組合野球大会」の経過について、野崎憲昭福利厚生部長(常磐精機社長)が報告した。同大会は7月23日を終えて、全24試合中12試合(Aゾーン7試合、Bゾーン5試合)を執り行った。8月は熱中症を避けるため一時中断し、9月17日から再開する。今回も試合調整が難航し進行は遅れているが、年内終了を目指し進行する。
 「第48回組合親善ゴルフ」については、日程・会場など要望事項を確認し、11月15日を第一候補として会場選定にあたることとした。
 「2022年度全機工連通常総会」の報告が、水谷理事長より行われた。6月23日にトラスコ中山東京本社会議室で開催され、提出議案はいずれも原案通り承認可決された。2022年度事業では、全機工連の統一テーマとして「DXの推進」を発表し、各企業で具体化を目指すとした。また、今年度10月に予定していた全国大会(愛知大会)は、コロナ収束が不透明なため1年延期して2023年10月に開催する。(全機工連通常総会記事9月4・11日号で既報)
 「全機工連愛知大会」について、引き続き水谷理事長が説明した。(1)開催は2023年10月を予定。(2)愛知大会実行委員会(三役・常任理事)の日程はコロナ感染状況を踏まえ決定する。(3)当面は大会のテーマ、開催要項をまとめ大会要項に沿って組織を編成し役割分担等小委員会を設置する。(4)開催要項(案)①式典②講演会③講演テーマを課題にした討論会④懇親会。(5)講演の案については、中部地区主要産業である自動車関連のEV車の動向や自動車のニューノーマル(新常態)を課題にした講演もしくは機工関連メーカーと大手卸商社の討論会等も検討されている。
 「当面の組合事業」について、事務局より次の説明があった。①第2回セールスエンジニアスクールを10月13~15日の3日間、ポリテクセンター中部にて開催する。申込多数の際は前回定員超えのため受講できなかった7名を優先する。②青年部福利厚生事業について、恒例の「キャンプの集い」「日帰りバスツアー」は開催を見合わせる。代替行事として感染リスクを考慮した設営・企画を検討する。③全機工連のテーマ「DX」にあわせたセミナーを企画する。④経営者・管理者セミナーの時節に合わせたテーマの企画。⑤中部ブロック会議については、日程を定めずコロナ感染の状況を踏まえ開催する(現状では不透明)。
 その他、森哲の代表者変更(8月1日付で代表取締役社長に森圭介氏が就任、森庸一前社長は代表取締役会長に就任)が報告された。

展示会に向けて準備着々と
出品者・組合員ら集い成功誓う
愛知県管工機材商協組 9月理事会・成功祈願パーティー


 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=峰澤彰宏氏・MINEZAWA社長)は9月6日(火)、9月理事会、ならびに『第33回管工機材・設備総合展』成功祈願パーティーを、感染症予防対策を施したうえでリアル開催した。パーティーには組合員ら28名のほか展示会出品者35社49名が参加し、10月6日(木)から3日間開催される同展示会の成功を祈願。久しぶりに顔を合わせる参加者ら。会場内では互いの近況報告などで盛り上がっていた。
 理事21名中19名が参加して開催された9月理事会では、以下の議題についての審議ならびに報告が行われ、いずれも承認された。
 【経過報告】●7月22日(金)▽帝国ホテルで開催されたキッツ「感謝の集い」(70周年)に峰澤理事長出席。
 【議題1/第33回管工機材・設備総合展準備進捗の件】①経過報告▽●7月5日(火)=名古屋都市センター他にて部長会議ならびに食事会開催。●同7日(木)=名古屋市上下水道局打ち合わせ。●同13日(水)=組合事務所にてユニフォームの件等について部長会議開催。実行委員、三役、青年部、事務局長に2着ずつ支給予定。●8月3日(水)=吹上メインホールにて出品者会議、組合事務所にて部長会議開催。●同9日(火)=名古屋市上下水道局打ち合わせ。●同16日(火)=組合事務所にて資料注意書き、景品選択等について抽選部会議開催。●同24日(水)=組合事務所にて情報提供のお願い等について会場部会議開催。●同29日(月)=組合事務所にて来賓案内、記念品確認等について部長会議開催。●9月5日(月)=展示会特設ホームページ内「事前登録」ページオープン。●同6日(火)=峰澤理事長、坪井研二展示会実行委員長(ツボイ常務)、石原太郎展示会実行副委員長(原芳商会社長)、事務局長が参加し、中部経済新聞社座談会開催。その後、展示会成功祈願パーティー開催。②今後の予定▽●9月8日(木)=組合事務所にて部長会議開催。●同16日(金)=組合事務所にて部長会議開催。●10月5日(水)=吹上ホールにて事前確認等について実行委員会開催。●同6日(木)=展示会初日。9時30分~オープニングセレモニー開催。③本理事会確認事項▽2022年「下水道110周年」、2024年「上水道110周年」を迎える名古屋市上下水道局と協議のうえ展示会場内に「周年PRのぼり」2基1セット×2を設置することを検討。この件が本理事会に上程され、了承された。④各理事へ協力要請▽展示会当日、大型バス等で来場動員の予定がある場合は速やかに展示会実行委員へ連絡を。理事会当日現在、計9台のバス来場が予定されている。
 【議題2/第52回名管会ゴルフ大会準備進捗報告】9月15日(木)、愛知カンツリー倶楽部で開催。参加者は53名。
 【議題3/新年賀詞交歓会の件】令和5年1月17日(火)18時より名古屋マリオットアソシアホテルで開催予定。参加人数は260名以内と想定されている。
 【議題4/各部会等報告】広報部会▽9月17日(土)付で「組合だより」第148号(展示会特別編集号)の発行を予定。
 【議題5/その他】今後の理事会日程▽●11月1日(火)13時30分よりウインクあいちにて。●令和5年1月17日(火)16時より名古屋マリオットアソシアホテルにて(新年賀詞交歓会同日開催)。●同3月7日(火)、時間・会場未定。●同4月25日(火)、時間・会場未定。●同5月16日(火)15時より名古屋マリオットアソシアホテルにて(総会同日開催)。

◇展示会まで1ヶ月
『展示会成功祈願パーティー』開催


 理事会後、出品者や組合員ら77名が集まり、石原展示会実行副委員長の司会進行のもと「展示会成功祈願パーティー」が開催された。
 会の冒頭、峰澤理事長が「ちょうど来月の今日の10月6日から、4年ぶりに『第33回管工機材・設備総合展』を開催させていただくことができます。実行委員メンバーを中心に、鋭意、準備を進めております。コロナ禍のなかでどうやったらやれるんだろう、どうしたら上手くいくんだろうと坪井展示会実行委員長はじめ実行委員メンバーが一生懸命考えてくれています。今までやらなかった新しい試みも今回させていただきます。もしかしたらバタバタしてしまうかもしれませんが、当組合は〝コロナの状況であっても展示会を成功させるんだ!〟という強い気持ちで取り組んでいく所存でございます。いずれにしましても、出品メーカーさまのご協力、ご支援なくしてこの展示会は始まりませんし、成功もしません。組合の皆さんにも2つのことをお話しておりますが、まずひとつめは、皆さんどうか10月6、7、8日の3日間、くれぐれも安全第一でお願いします。コロナに関しても私たちなりに考えた万全の対策をさせていただきますが、皆さまもご自身で安全を第一にお願いします。もうひとつは、せっかくの展示会ですのでおおいに楽しみましょう。〝真剣にやるから楽しいんだ〟これが私たちの考えです。最近の展示会は同窓会みたいだとおっしゃってた方がいらっしゃいました。展示会は、リアルにコミュニケーションできる素敵な場です。組合をあげて、出品して良かった、行って良かった、やって良かったと思える展示会を目指して取り組んでまいります」と挨拶。
 坪井展示会実行委員長は「まだまだ感染者が居るなかで、どのようにしたら無事展示会が行えるのか悩むところはありますが、展示会までちょうど1カ月です。今日お集まりの皆さまとこの時間を楽しく過ごし、展示会の成功を祈願したいと思います。展示会までもう一度私たちにお力をお貸しください」と挨拶。
 小川誉之副理事長(小川管商社長)の乾杯の挨拶でパーティーが開会。マスク着用で会話を楽しむなど感染症対策も忘れず盛り上がり、最後は村井善幸副理事長(オータケ社長)の中締めの挨拶で散会となった。

『Think Life. Make Act.』
行動しよう。未来のために。
SANEI 2022年度方針説明会を開催


 水栓メーカーのSANEI(社長=西岡利明氏、本社=大阪市東成区)は、7月4日午後4時より大阪市内のホテル日航大阪にて「2022年度方針説明会」を開いた。西岡社長は今年度のコンセプト「『Think Life.Make Act.』行動しよう。未来のために。」について説明する中で、人間の豊かな生活の副作用として地球に多大な負担を与えている現状を踏まえ「我々、水に関わる企業だからこそ出来ることがあるのではないか。今日から始められることがあるのではないか」ということを常に考えながら環境に優しい商品づくりを心がけたいと話し、出席した協力企業に一層の支援をお願いした。
 同社は、「人類ある限り水は必要である」という現代のサスティナビリティにも通じる考えを企業理念として大切にし、これまで企業活動に取り組んできた。2024年に創業70周年を迎える。その6年後にはSDGsの目標年である2030年が迫っており、方針説明会では同社の今後の指針が示された。
 冒頭、現在放映中の同社のテレビCMが会場に流れ、続いて鹿児島県奄美大島出身の歌手・城南海(きずき・みなみ)さんが三線の弾き語りで「童神(わらびがみ)」を披露、会場は心地よい雰囲気に包まれた。
 方針説明会は早川徹取締役執行役員コーポレート本部長の司会進行で進められ、挨拶に立った西岡社長は水に関して「地球が46億年ほど前にできたと言われていますが、約45億年前から地球に今の水が存在した。最近よく言われているのが水不足。実は地球上の水の量は45億年前からほぼ同じで、減りもしていないし、増えもしていない。ただ、その中で生活水として使える水が多いか少ないかということが、話題になっている」と言及。
 産業革命の後、人間の生活スタイルが格段に便利で豊かなものに変わってきた一方、この260年ほどで地球に与える環境負荷は多大になっていると指摘し、「この豊かさを維持しながら、尚且つ、地球に優しい生活にするというのはどのようなことかを、ぜひ共に考えて行きたい。皆様の子供、孫の世代まで、あるいはその次の世代も笑顔で生活できるような、そういう環境が出来れば良いと思っています。私どもSANEIは、水の循環の過程に存在する企業として、新たに今年から襟を正して『Think Life.Make Act.』ということで事業に励んで行きたい。それには本日ご参集の皆様のご協力がなければ出来ません。ぜひ皆様方にも共有いただいて、環境負荷の少ない商品、ものづくりを心がけて行けたらと思っています」と話した。
 今年度の新商品としてデザイン水栓シリーズ「soroe」、手荷物を持っていても使いやすい六角形ボウル一体型カウンターセット「KOKOE」、より使いやすく進化した音声認識システム「AQUVOI+(アクボイ プラス)」などを紹介。西岡社長は「毎年約10%の新商品を出している。そのために本日お集まりの皆様にも無理難題を私どもの製造の方からお願いしているかと思いますが、宜しくお願いします」と引き続き協力を求め、挨拶を締めくくった。
 当日参加したSANEI役員・各本部長をはじめとする幹部社員、関連会社の社長が紹介された後、夏目和典専務取締役執行役員ものづくり本部長が「品質第一」を旨としたものづくり本部方針について説明。生産拠点戦略、ものづくり改革方針、SANEIものづくりゼロエミッションの具体的な取り組みなどが話された。
 続いて、購買部方針を原田淳ものづくり本部購買部部長が、品質保証部方針を森重倫ものづくり本部品質保証部部長がそれぞれ説明した。
 方針説明会終了後は懇親会が催され、吉川正弘SANEI副社長が「平素は購買活動に多大なるご協力をいただき、誠にありがとうございます。この方針説明会も3年ぶりに開催することが出来ました。その間、皆様のお蔭をもちまして、株式を公開することも出来ました。現在、コロナは収束せず、その他にもウクライナ問題、円安、資源高と厳しい状況が続いていますが、私たちSANEIはそれらを乗り越えて益々成長していきたいと思います。さらなるご指導ご鞭撻のほど宜しくお願いします」と挨拶。
 髙井宏児SANEI共栄会理事長(多喜プラスチック社長)の発声で乾杯し、交流の場となった。城南海さんのミニ・コンサートもあり楽しい時を過ごし、東口勝紀SANEI共栄会副理事長(岡本製作所社長)の中締めでお開きとした。

2022年7月分工作機械受注総額
5か月連続の1400億円超え
日工会 高レベルの受注が継続


 日本工作機械工業会(日工会、会長=稲葉善治氏・ファナック会長)が8月24日発表した2022年7月分の工作機械受注額(確報値)は、総額が前年同月比5・5%増の1424億12百万円となり、21か月連続で前年を上回った。前月比は7・9%減と2か月ぶりに減少したが、7月としては2018年に次ぐ過去2番目に高い受注額。5か月連続の1400億円超えで、高水準が持続した。
 内需は、前年同月比14・5%増の519億70百万円となり、17か月連続で前年を上回った。前月比は11・4%減と2か月ぶりに減少。補助金効果は前月より落ち着くも、内需を下支えし、2か月連続の500億円超えとなった。主要業種では自動車関連に回復の動きがみられた。
 外需は、前年同月比0・9%増の904億42百万円となり、21か月連続で前年を上回った。前月比は5・8%減で2か月連続の減少。アジアや北米で前月より減少したものの、外需総額は7か月連続の900億円超えと高水準を維持した。7月としては2021年を超え、過去最高額を記録した。
 同会は7月の受注について「内外需とも前月¥文字(U+2F50)減少ながら高レベルの受注が継続。欧米の金融引き締め、国内の感染再拡大等の各種リスクの影響を注視」するとしている。

JIMTOF2022第31回日本国際工作機械見本市
多彩な併催イベントを予定
「Additive Manufacturingエリア」を新設


 世界最大級の工作機械見本市「JIMTOF2022(第31回日本国際工作機械見本市)」(主催=日本工作機械工業会/東京ビッグサイト)が11月8日(火)~13日(日)の6日間、東京ビッグサイトで開催される。同展示会は、約1000社に及ぶ出展者数、東京ビッグサイト全館を利用し総展示場面積11万8540㎡と、過去最大規模での開催が予定されている。今回は特別企画として「Additive Manufacturing(アディティブ・マニュファクチュアリング)エリア in JIMTOF2022」が南展示棟に新設される。現在、公式WEBサイト(www.jimtof.org)にて事前入場登録の受付を行っている。
 JIMTOFは、1962年から2年に一度開催され、工作機械やそのあらゆる周辺機器が一堂に会する「ものづくりの総合見本市」で、かつ最先端の技術・製品が世界中から集結する「世界最大級の国際技術ショー」であり、製造業で活用される各種製品分野の最新情報を入手できる展示会として定評がある。
 今年で60周年を迎えるJIMTOF2022では、「開かれる扉(ミライ)、世界を動かす技術の出会い」をキーワードに、ものづくりの世界を様々な角度から紹介する多彩な併催イベントを予定している。
 開催期間中に実施する、講演会やセミナー、トークセッション、企画展示などの主要なプログラムは、次の通り。
●Additive Manufacturing(AM)エリアの新設
 今回のJIMTOF2022では特別企画として、注目されているAM/3Dプリンティング関連製品・技術が一堂に会するエリアを南展示棟内に設置する。Additive Manufacturingは成長が見込まれる注目トレンドであり、部品点数の削減・リードタイムの短縮・多品種少量生産を可能にする、製造業における革新的技術として、ニーズが多様化する工作機械業界でも注目が高まっている。エリア内には、出展者による「展示エリア」に加え、「特設セミナー会場」も設置する。特設セミナー会場では、AM/3Dプリンティングに関する15本以上の講演や、出展者による出展者ワークショップが実施される。
●基調講演、特別講演
 開催初日の11月8日(火)には、「カーボンニュートラル時代の可能性を拓くものづくり」と題し、プライムアースEVエナジー代表取締役社長の岡田政道氏が基調講演を行う。さらに、11月10日(木)には、兵庫県立大学大学院情報科学研究科准教授の五十部孝典氏が登壇し、「6G時代に求められる暗号技術の開発と今後の展望」と題して特別講演を行う。同じく特別講演として、11月11日(金)には、東京大学生産技術研究所革新的シミュレーション研究センター教授・センター長の加藤千幸氏が「『富岳』の時代のシミュレーションとものづくり~大規模な数値流体解析の現況と将来展望~」と題した講演を行う。
●企画展示
 今回のJIMTOF2022の企画展示は、業界をリードする工作機械メーカーの先端的な取り組みと技術を紹介し、ミライのものづくり工場を探求していく。また、そこで造られた最新鋭の工作機械が生み出す日本発のシェアTOPプロダクトも横断的に展示して、「ものづくりのミライ」への道標を示す。
●特別展示
 JIMTOF2022では、会期中、世界の航空機産業の一翼を担うIHIのジェットエンジン技術の特別展示を行う。一つ一つのエンジンに、歴史と伝統に裏付けられた、その高い技術力が活かされている。
●デジタルコンテンツ
 なお、JIMTOF2022においては、デジタルコンテンツを充実させており、事前や事後の情報収集が可能な「オンラインカタログ」をはじめ、出展者によるWEBセミナーや紹介動画を公開する「出展者オンラインチャンネル」、より効率的な商談が可能な「マッチングシステム」等も提供する。

2022暦年鍛圧機械受注予想を上方修正
前年比15・8%増の3840億円に
日鍛工 当初見込みよりEV関連需要に強さ


 日本鍛圧機械工業会(日鍛工、代表理事会長=北野司氏・アイダエンジニアリング常務執行役員)は7月26日、2022暦年受注予想を当初予想より440億円引き上げ、3840億円(前年実績比15・8%増)に修正したことを発表した。
 新型コロナは新株により感染拡大傾向にあるが経済活動への影響は局所的なものとなっており、国内では経済対策等により昨年に続き回復基調が続くと予想。国内外ともに自動車のEV関連や半導体製造装置関連、省エネ設備関連への生産設備、あるいはデジタル関連への投資が継続的に期待できるとした。
 その一方で、半導体等の部材不足や原材料高騰などの不安要素も残るとした。
 海外は、中国経済がいまだ停滞気味であり、米国のインフレ問題、ウクライナ紛争による欧州経済への影響が懸念されるが、総じて需要回復が期待されるとした。
 内訳は、プレス系機械が同17・8%増の1600億円、板金系機械が同21・8%増の1370億円、サービスは同4・6%増の870億円と予想した。
 内外別(機械合計)では、国内は同16・9%増の1630億円と予想。政府による経済対策が下支えとなり、自動車のEV化を中心に、デジタル関連及び半導体製造装置関連や社会インフラ再整備等への投資に期待する。
 輸出は同23・2%増の1340億円と予想。中国・欧米を中心にEV化対応による設備投資に期待を示したほか、新型コロナから立ち直ってきているASEAN、インド等新興国にも期待。直近では、円安もプラス要因になっているとした。
 同時に2022年度(2022年4月~2023年3月)の受注予想についても、当初予想より390億円引き上げ、3840億円(前年度実績比10・3%増)としたことを発表した。
2022年7月度受注額
19か月ぶりの前年割れ
 同工業会が8月8日発表した月次会員受注統計によると、2022年7月度の鍛圧機械受注総額は前年同月比21・8%減の268億16百万円となり、2020年12月以来19か月ぶりの前年割れとなった。プレス系機械が同45・7%減で、特に大型・超大型プレスが大幅に減少した。板金系機械は同5・2%増と微増だった。
 内外別では、国内が同10・6%減の100億33百万円。電気が22・4%増、その他が49・5%増となったが、自動車、一般機械、鉄鋼、金属製品は減少した。
 輸出は同41・9%減の93億41百万円で、韓国・台湾向け79・6%増、インド向け6・7倍、東南アジア向け5・8%増となったが、中国向け、北米向け、欧州向けが減少した。

ねじ商連総会、来年7月淡路島で
青年部会は再開に向け始動へ
愛鋲協 令和4年度第3回定例理事会


 愛知鋲螺商協同組合(愛鋲協、理事長=大野正博氏・中部製作所社長)は、8月24日午後6時30分より名古屋駅前の安保ホールで、理事8名が出席して定例理事会を開催した。
 青年部会の件は、来年5月の再開に向けて、11月頃から準備を開始していく方針とした。コロナの感染状況を踏まえ、臨機応変に対応していくことも併せて確認した。
 大野理事長は「『ねじ』というのは、今後100年経っても無くならないものだし、やはり産業の基礎になっているものなので、出来ることならば、このような組合を脈々と繋げていきたい。そのためには世代交代をしていかねばならず、我々が昔やったような青年部でワンクッション置いていただいて、そこから順番に世代交代をしていくのが良いのではないか。商売のやり方はどんどん変わってくると思うが、ねじ業界が無くなることはないだろうし、そこに従事する方もお見えになる。それらを出来るだけ守れるような組織はきっちり残していって、バトンを繋いでいかないといけないと思っている」と青年部会復活の意義を強調した。
 日本ねじ商連総会については、8月3日にホテルグランヴィア大阪で開催され、愛知組合から大野理事長と小倉副理事長(小倉商店社長)が出席した。総会では、すべての提出議案が承認されたほか、過日行われた製品価格転嫁問題に関するアンケートの集計結果も報告され、対応が話し合われた。次回総会は大阪組合が主催し、来年7月14~15日に淡路島(兵庫県)での開催が予定されている。
 広報部会の件は、広報誌「愛鋲協」発行と、50周年記念誌の作成作業として本格的に取材を開始したことが報告された。
 優良従業員表彰(名古屋商工協同組合協会主催)の件は、市長表彰4社8名、会長表彰1社1名の推薦書を提出したことを報告。令和4年度表彰式は10月24日午後2時より名古屋ガーデンパレス(名古屋市中区)で開催される。
 その他、令和4年度第2回セミナーを10月7日、「イキイキ働く職場づくり」をテーマに開催する。会場は三井住友海上名古屋ビル会議室(名古屋市中区)。
 次回理事会は9月15日、安保ホールで午後6時30分より開催予定。

LIXIL製品を騙った
浄水栓カートリッジ購入に注意
LIXILが注意喚起


 LIXIL(社長兼CEO=瀬戸欣哉氏、本社=東京都江東区)は、LIXILブランド(LIXILならびにINAX)の浄水栓カートリッジを騙る非正規品に関して多くの問い合わせが寄せられていることを受け、同社Webサイトやマスコミを通じて注意を呼び掛けている。
 近年、一部のフリーマーケットサイト、オークションサイトのほか、大手有名ショッピングサイトなど複数のWebサイトにてLIXILブランドの浄水栓カートリッジを騙る非正規品が販売されているケースが多数報告されているようだ。過去に発覚した事例では、製品梱包の日本語表記が不自然であるなど外見から判別可能なものもあったが、最近では、見分けがつかないほど精巧なものも販売されているという。
 報告のあった浄水栓カートリッジの現物を同社が確認したところ、外見は酷似しているが、①内部の材質・形状が一部異なり、記載されている物質を除去できない、②カートリッジ寿命が短い、などの事柄により、同社の名前を騙る悪質な偽物であることが判明している。
 同社からは各ショッピングサイト事業者に対し掲載削除の働きかけを都度しているようだが、ショップごとに申請が必要なため、ただちにすべてを削除することができないという。また、一時的に掲載が削除されても再掲載を完全に防止することができないのが現状のようだ。
 非正規品については同社の品質検査を経ていないため、健康被害が出る可能性も否定できない。浄水栓カートリッジは飲用を目的として使用する製品であるため、安心・安全を最優先に考え、LIXIL公式ECサイトまたはキッチン/水栓を購入した正規の販売店・工務店以外での購入は避け、購入の際には、「商品説明の文章や製品画像が不自然」「商品名に不明な文字が含まれている」などの不審な点がないか十分に注意するよう心掛けていただきたい。
 同社は「お客さまが誤って非正規品を購入された場合であっても、当社として補償はいたしかねます。万一ご購入の製品に不審な点がありましたら、ただちに使用を中止し、消費生活センターにご相談下さい」と注意を呼び掛けている。詳しくは同社Webサイトへアクセスを。

リアル開催に60名参加
岐阜機工会 ビアガーデンの集い


 岐阜機工会(会長=嶋﨑晴久氏・シマザキ商会社長)は、これまでコロナ禍で中止を余儀なくされてきた同会の夏の風物詩である『ビアガーデンの集い』を、8月25日(木)にリアル開催。正会員らおよそ60名が参加した。
 乾杯の音頭をとったのは渡辺宗晃幹事(三信商会社長)。この日はあいにくの空模様だったが、会場の岐阜横丁ビアガーデン(岐阜市長住町)には開閉式のテント様の天井が設置されており、参加者は雨に濡れることなく同店自慢の吟醸牛焼肉や海鮮盛り合わせBBQ、飲み放題のビールやハイボールなどを堪能した。
 夏バテ、コロナ疲れを吹き飛ばすかのごとく、終始、参加者同士の会話は弾んでいた。およそ3時間のパーティーを楽しみ、宴もたけなわとなったところで、市橋定之会計幹事(市橋商店社長)の中締めの挨拶と一本締めで散会となった。

九州物流センター統合移転
ユアサ商事


 ユアサ商事(社長=田村博之氏、本社=東京都千代田区)は、物流機能強化のため、またBCP対策強化のため、九州圏の2カ所に分散していた物流拠点を、高砂倉庫福岡ロジスティクスセンター(所在地=福岡県糟屋郡)内に新設した「ユアサ商事九州物流センター」に統合・移転した。
 これまでのおよそ1・2倍となる倉庫面積の拡張により在庫アイテムを拡充。在庫出荷額の向上を図るとともに、配送機能強化によるサービス向上、ならびにセンター統合による利便性の向上も図る。なお、倉庫業務は引き続き高砂倉庫(社長=堀彰男氏、本社=福岡県福岡市)に委託する。
【物流センター概要】
●物件名称▽高砂倉庫 福岡ロジスティクスセンター
●所在地▽〒811-2308 福岡県糟屋郡粕屋町大字内橋642-1 高砂倉庫㈱福岡LC内ユアサ商事九州物流センター
●専有部▽4階10番区画
●面 積▽約1290㎡(約391坪)
●アクセス▽車/九州道「福岡IC」約3㎞、博多・天神・福岡空港いずれも10㎞圏内、▽公共交通機関/西鉄バス「流通センター前」停徒歩約10分、JR香椎線「伊賀」駅徒歩約20分
●業務開始日▽2022年8月17日(水)

初開催のロボットテクノロジージャパン
好評博す 次回は2年後
愛機工 報告会で改善点など意見交換


 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は、8月22日午後3時より名古屋市中区の東京第一ホテル錦にて、6月30日~7月2日に初開催した産業用ロボット・自動化システムの専門展「ロボットテクノロジージャパン2022」の報告会を開いた。組合関係出展者25社30人をはじめ、組合実行委員、展示会役員が一堂に会し、展示会の検証と次回展に向けた課題、提案について意見交換した。
 同展示会は、アイチ・スカイ・エキスポ(愛知県国際展示場)B・C・Dホールを会場に、出展者数202社・団体/1096小間(内、SIer企業60社・団体)の開催規模で行われた。組合関係出展者は55社/264小間。3日間の来場者数は4万1880人で、当初3万人を目標としていたが、初日と2日目に予想を上回るペースで来場者が増加し2日間で目標達成、最終的には4万人を超える盛況ぶりを見せた。
 報告会は伊藤正人事業部長(伊藤信産業社長)の司会進行で進められ、はじめに水谷理事長が「ロボットテクノロジージャパンの初回を大盛況のうちに開催できましたこと、出展者の皆様方に心より感謝申し上げる次第です。本日は、改めて3日間の展示会の内容についてご報告してから、今後に向けて皆様の貴重なご意見をお伺いしたいと、この報告会を開催させていただきました」と挨拶した。
 続いて、展示会を主催するニュースダイジェスト社の樋口八郎社長が挨拶に立ち「(2020年に開催を予定していた)第1回目を止む無く中止とさせていただき、仕切り直しの今回展でした。202社・団体、1096小間という大変多くの出展をいただきました。実行委員の方、並びにご出展いただいたメーカーさん、商社さん、本当にありがとうございました。2年経ち、環境面においても自動化の大きなうねりが広まって行き、数多くのご出展に至ったのではなかろうかと思っています」と感謝。次回展に向けて「さらにグレードを上げた、地域に密着した、自動化・システム化・ロボット化を目指した展示会を開催して行きたい」と意欲を示し、引き続き支援協力をお願いした。
 報告会では、森田乾嗣実行委員長(組合副理事長、モリタ社長)が「組合としても50社、200小間の出展を目標に掲げてスタートし、最終的に組合関係の出展者は55社、264小間と第1回目から目標を達成することができました。偏に出展をお決めいただいたメーカーさん、商社さんのお蔭と大変感謝しています。実行委員会の皆様にも、多くのお客様を勧誘していただき、また3日間の開催期間中は裏方に回り色々とやっていただき、そのお蔭で無事に終了できたこと、目標を大きく上回る来場者があったことに対して御礼申し上げます」と挨拶。
 平野清嗣ロボットテクノロジージャパン事務局長(ニュースダイジェスト社事業部長)が展示会の結果報告を行った。
 来場者・出展者へのアンケート結果によると、展示会の満足度は、来場者が「非常に満足」と「満足」を合わせて80%、出展者が同87・4%と共に高く、好評だった。来場目的として最も多かったのが「新製品情報、資料の収集」で34・6%。来場者地域は愛知県内が61・7%、東海圏で78・3%。北海道や九州・沖縄からも来場があり「空港直結ならではと感じている。また、滞在時間も長かった。国際ロボット展に行かれた方は少なく、違った層に訴求ができた。中部ならではの展示会となったことがアンケート調査から見えて来た」と平野氏は分析した。また、次回展にも「出展したい」と答えた出展者は96・1%に上った。
 次回の「ロボットテクノロジージャパン2024」は2024年7月4~6日の3日間、アイチ・スカイ・エキスポにて開催予定。今後は2年に一度のペースで開催していくとした。
 意見交換が行われ、参加した出展者からは、駐車場入出庫時の混雑▽食事場所の不足、フードコートの混雑▽展示会規模の拡大―などに関する意見・要望が出された。
 最後に、高田研至副実行委員長(組合副理事長、井高社長)が「皆様のご意見を参考に、満足度をさらに上げられるよう我々も頑張って行きたい。また、私は来年のメカトロテックジャパン2023の実行委員長を拝命しており、(会場のポートメッセなごやは)新1号館が完成し3万3000㎡から4万㎡に広くなったので、こちらへもご出展を宜しくお願いします。本日は、どうもありがとうございます」と御礼の言葉を述べ、報告会を終了した。

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