第2813・2814号 令和4年5月1・8日
令和4年度通常総会はリアル開催に
予算案等の上程議案を審議
愛機工 4月理事会を開催
愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は4月19日(火)、手指消毒液の設置、室内の換気、参加者のマスク着用等、新型コロナウイルス感染症対策を充分講じたうえで、名古屋市中区の東京第一ホテル錦において4月理事会を開催。理事ら22名が参加した。5月に迫った「令和4年度通常総会」や、6月に開催予定の「ロボットテクノロジージャパン2022」に関する審議のほか、各種事業等の報告がなされた。
会の冒頭、水谷理事長が「新型コロナウイルス感染症拡大の終息が見えないなか、また、ロシアのウクライナ侵攻に端を発した影響が今後の経済活動において憂慮されるなか皆さんご苦労されていることと思いますが、本日は総会に向けて令和3年度決算ならびに令和4年度事業等を慎重審議していただきたいと思います。何卒よろしくお願いいたします」と挨拶。早速、議案の審議へと移行した。
【第1号議案/組合員数・賛助会員数の状況】(事務局)▽令和4年4月1日(金)現在、組合員221社、賛助会員104社。本理事会において江真トレーディング(所在地=愛知県知多市)の賛助会員新規加入が満場一致で承認可決された。
【第2号議案/第80回および第81回組合野球大会報告】(福利厚生部)▽第80回組合野球大会AゾーンならびにBゾーンの決勝戦が3月19日(土)、江南市民球場において開催された。第1試合ではBゾーン「志知」対「中央工機」戦が、第2試合では、Aゾーン「井高」対「ダイドー」戦がそれぞれ行われ、Bゾーンは優勝▽中央工機、準優勝▽志知、Aゾーンは優勝▽井高、準優勝▽ダイドーという結果となった。第81回組合野球大会が4月9日(土)、江南市民球場において開会。Aゾーンの1回戦1試合が行われた。第81回組合野球大会には25社26チーム(Aゾーン14チーム、Bゾーン12チーム)が参加。4月から11月にかけて、A・B両ゾーンのトーナメント戦が実施される。開会前の3月25日(金)には大会キャプテン会議が開催され大会要項の説明ならびにトーナメント抽選会が執り行われた。ただし、大会3日目までの対戦は確定されたものの、新型コロナウイルス感染症の感染状況や各社の仕事の都合等による日程調整が今後も必要となり、開会早々ではあるものの出遅れ感が見受けられる。
【第3号議案/新入社員研修報告】(経営対策部)▽新入社員研修会が4月11日(月)と同12日(火)の2日間、名古屋市千種区の吹上ホールにおいて開催された。講師は名南経営コンサルティングの長谷部千彰氏が務め、受講者は20名だった。本研修会では、挨拶や行動といった社会人としての基本的なビジネスマナーを学び、学生から社会人への意識の切り替えを主旨に実施された。
【第4号議案/セールスエンジニア(SE)スクールについて】(経営対策部)▽令和4年度第1回SEスクールが5月26日(木)から同28日(土)までの3日間、愛知県小牧市のポリテクセンター中部で開催される。ポリテクセンター指導員が講師を務め、募集定員は20名。今年度もSEスクールが2回開催される予定で、1回目の受講申込が多数の場合は、受講者を2回目と合わせて調整されることとなった。第2回SEスクールは、10月13日(木)から同15日(土)までの3日間の開催が予定されている。
【第5号議案/『ロボットテクノロジージャパン2022』(ロボット展)について】(ロボット展実行委員会)▽●会期=6月30日(木)から7月2日(土)までの3日間、●会場=愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)B・C・Dホール。●開催規模=178社・団体、1056小間。ロボット展の開催要項がまとまり、出展者説明会が3月17日(木)に会場見学会を兼ねて開催された。本組合から水谷理事長、森田乾嗣副理事長兼ロボット展実行委員長(モリタ社長)、同組合事務局が出席した。同組合関係出展者は、53社・262小間となり目標を上回った。会期中は、同組合事務局をBホールに設置。関係出展者はじめ展示会役員、実行委員への食事・休憩所として開放される予定だが、コロナ感染状況により利用者が限定される場合がある。来場動員についてだが、本展示会は今回が初めての開催であり、来場者数は成功を左右する大きな要因となるため、同組合員一丸となった取り組みが必須であると確認。今後の活動としては、MECT展同様に招待券やチラシを組合員経由でユーザーに配布し来場を促していく。その他、3日間の来場目標動員数は3万名だが、スムーズに会場内に入場してもらうためにも入場証の事前登録をお願いする。招待券の発送はGW明けに順次発送されること等が確認された。なお、展示会終了後には、ロボット展取り組みの検証を兼ねた報告会の開催が予定されている。※コロナの状況により中止となる場合あり。
【第6号議案/令和4年度通常総会について】(総務部)▽①令和3年度決算ならびに令和4年度予算案について審議。②各支部は令和3年度収支報告書を実数で4月末日までに事務局に提出する。③各部会の令和4年度予算案の審議。④三役会ならびに常任理事会を4月理事会(本理事会)前に開催。令和3年度決算報告がその場で承認され、また、令和4年度予算案が検討された。⑤令和4年度通常総会議案書原稿が本理事会で提示され、各理事に対し校正を依頼。修正等は4月28日(木)までに事務局へ指示することに。⑥総会当日の司会進行等について。⑦今期は役員改選期にあたり、よって本総会は通常通り開催することが確認された。以上、①から⑦までの審議内容は満場一致で承認可決された。
【第7号議案/青年部の活動について】(青年部)▽青年部は、コロナ禍のため過去2年間の活動が休止の状態となっている。ついては、青年部事業の意義を高めるためにも、今年度から活動を再開すると発表した。事業の再開は、基本的には組合本部の活動に沿ったものとなるものの、青年部総会(リアル開催を予定)や親睦事業、厚生事業の要項を今後検討するという。具体的には、懇親会(総会後、また、ビアパーティーや忘年会)や厚生事業であるキャンプ、日帰りバスツアーの再開について、本理事会において各理事に経営者としての立場での助言が求められた。各事業の再開を強く望んでいる青年部だが、同部員は各企業の管理職または中堅社員の要職に就いており、コロナ感染へのリスクは極力避けたいとの意向も示された。
【第8号議案/全機工連愛知大会について】▽令和5年10月に開催予定(日程の1年延期は既に報告の通り)。今後、愛知大会実行委員会が同組合三役・常任理事で組織されることが確認された。三役・常任理事は、開催要項に沿って役割分担の担当責任者に就き、各理事を含め小委員会を設置して準備を進めていくこととなった。当面は、愛知大会のテーマ決め、大会要項に沿って組織をまとめ、小委員会等準備を進めていくという。
【第9号議案/その他】(事務局)▽6月理事会は、6月21日(火)午後4時30分より、東京第一ホテル錦での開催が予定されている。
最後に、髙田研至副理事長(井高社長)が「総会にはぜひ皆さまご参加いただき、懇親を深めていただけたらと思っております。充分な感染症対策を講じつつ開催を予定しております。6月末にはロボット展が開催されます。当組合にとって非常に重要な事業のひとつです。まずはお客さまにご来場いただき、実際に見ていただくことを第一の目標に、皆さまの会社でも周知をお願いいたします」と挨拶。本理事会はこれで散会となった。
事業計画・予算案など承認
第12回(令和4年度)通常総会開く
三重県機械工具商組合 3年ぶりに対面での開催
三重県機械工具商組合(理事長=山田浩氏、コジマ・フジ通商社長)は4月19日午後6時より三重県四日市市のじばさん三重4階視聴覚室にて「第12回通常総会」を開催した。コロナ感染予防策の一環として、出席者を1社1名に限定。総会後は会場を都ホテル四日市に移し、着座スタイルで懇親会も催された。
総会は、大津裕史副理事長(事業担当、大津屋社長)の司会進行の下、同氏が開会の辞で「リアルでの開催は2019年以来の3年ぶりとなります。本日は、たくさんの方にご参加いただき有難うございます」と述べ開会。
山田理事長が挨拶に立ち「2020年の賀詞交歓会以降、行事が行われていないので、皆様の前でご挨拶するのも久しぶりで、いささか緊張しています。3年前の総会で『平成最後の総会』と挨拶させていただいたと思いますが、令和になってからは初めての総会となります。本年度は事業ができればと考えています。今回は役員改選もありませんし、昨年度は事業自体が無かったため議題も多くありませんので、皆様のご意見をお聴きしたいと思っています。宜しくお願いします」と述べた。
司会者より会員総数73社中、全員出席(本人出席58社、委任状15社)で総会が成立すると宣言された。
山田理事長を議長に選任して議事に入り、慎重審議の結果、第1号議案=令和3年度事業報告(報告者=水野隆次副理事長〈総務・事務局担当〉/共栄商会社長)、第2号議案=令和3年度会計報告(報告者=平井宏幸理事〈会計担当〉/平井マシンツール社長)および監査報告(門脇匡伸監事/門脇商店社長)、第3号議案=令和4年度事業計画案(発表者=水野副理事長)、第4号議案=令和4年度収支予算案(発表者=水野副理事長)はいずれも満場一致で承認された。
令和4年度事業は、通常総会(当日開催)▽理事会(2か月毎)▽親睦ゴルフコンペ▽工場見学会または勉強会▽青年部活動(納涼会等)▽令和5年新年賀詞交歓会▽全機工連中部ブロック会議が計画されている。
すべての議案審議が滞りなく終了し、山田理事長が議長を退任。亀井隆典理事(亀井機工社長)の閉会の辞で総会を終えた。
その後、総会会場に隣接する都ホテル四日市に移動して懇親会が開かれ、感染防止に配慮しつつ和やかに相互の親睦を深めた。
2022年3月分工作機械受注額
日工会 単月で過去2番目の高水準
日本工作機械工業会(会長=稲葉善治氏・ファナック会長)が4月21日発表した2022年3月分の工作機械受注額(確報値)は、総額が前年同月比30・0%増の1662億63百万円となり、17か月連続で前年を上回った。前月比も19・6%増と2か月ぶりに増加。2018年4月以来、47か月ぶりの1600億円超えとなった。
3月は期末効果や半導体関連の受注により受注額が大幅に増加。同時点で、部品不足や地政学的リスク、中国のロックダウン等のリスク要因による影響は軽微とみられる。
内需は、前年同月比48・8%増の602億39百万円となり、13か月連続で前年を上回った。前月比も23・3%増と2か月連続で増加し、42か月ぶりの600億円超えとなった。半導体関連や部材不足関連需要に加え、自動車等も増加した。
内需の主要4業種では「一般機械」が42か月ぶりの240億円超え、「自動車」が34か月ぶりの120億円超え、「電気・精密」は過去最高となった前月に続き過去2番目の受注額を記録、「航空・造船・輸送用機械」は5か月ぶりの20億円超えとなった。
外需は、前年同月比21・3%増の1060億24百万円となり、17か月連続で前年を上回った。アジアと北米で前月から大きく増加し、単月で過去2番目の高水準を記録した。
「アジア」は10か月ぶりの500億円超え。台湾は半導体関連で大型受注があり、中国は一般機械や自動車、電機・精密の主要業種が堅調だった。「北米」は5か月ぶりの300億円超えで過去最高額を記録。アメリカは初の300億円超えとなった。「欧州」は3か月ぶりの200億円割れも、地政学リスクの影響は依然軽微だった。
2021年度累計受注額は
3年ぶりの1兆6000億円超え
併せて発表された2021年度の工作機械受注総額は、前年度比68・7%増の1兆6675億2百万円で、過去3番目の高水準を記録した。1兆6000億円超えは3年ぶり。経済活動再開による需要回復、半導体や各種部品不足に伴う投資等により年度を通じて内外需とも回復が進展した。
内需は、同73・7%増の5662億29百万円で、3年ぶりの増加。5000億円超えは3年ぶり。主要業種では、半導体関連が好調な「一般機械」と「電気・精密」が2019年度を上回る回復をみせた。
外需は、同66・2%増の1兆1012億73百万円となり、2年連続で増加した。コロナ禍からの回復が継続し、4年ぶりの1兆円超えで過去最高額を記録した。主要3極はすべて前年度より増加。北米が過去最高額を記録した。外需比率は66・0%。
愛機工組合 支部総会
愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)の9支部は、それぞれ対面または書面にて支部総会を開き、支部推薦の理事候補を選出して5月24日に名古屋市中区のホテル名古屋ガーデンパレスで開催される本部組合の通常総会に備えた。
【尾張支部】
大崎支部長が理事を退任
新支部長に服部氏(服部商会社長)
石川氏を新理事に推薦
尾張支部(支部長=大崎政雄氏・大崎機工会長)の支部総会は3月26日午後5時30分より名古屋市西区の風月を会場に行われた。
総会は近藤尚文理事(油傅商店社長)の司会進行、服部嘉高理事(服部商会社長)の開会の辞で始まり、資格審査発表において支部員数22社中22社出席(委任状含む)で総会が成立すると宣言された。
大崎支部長が「本日は、コロナまん延防止等重点措置が解除になり、感染対策も徹底して何とか開催する事ができました。しっかり議事を進行してまいりたいと存じます。世界ではロシアがウクライナに攻め入り大変な事になっています。これが直接ではありませんが色々関連して物価高になり、これから機械工具、電動工具の品薄や値上がり等が半年位で出てくるのではないかと思っています。仕事の方も頑張っていただき、皆様の会社が益々栄えていく事、そして健康に留意される事を祈念します」と挨拶。
議長に大崎支部長を選出して議案審議に移り、令和3年度事業報告並びに収支決算報告、同監査報告、令和4年度事業計画案並びに収支予算案を原案通り承認可決した。令和4年度事業計画には総会、忘年会、役員会(年3回)のほかに、支部員の勧誘(2社位)も盛り込まれた。
役員改選では、大崎支部長より理事退任の意向が示され、理事候補として近藤尚文氏(油傅商店社長)、服部嘉高氏(服部商会社長)と新たに石川真氏(石川工具社長)を選出、支部長は服部氏とした。次点の熊澤直幸氏(クマザワ社長)と合わせて、組合総会に推薦する。
総会終了後は、感染防止対策を講じた上で懇親の場がもたれ、親睦を深めた。
【南支部】
32年間、理事を務めた
森支部長(森哲社長)が退任
新支部長に中川氏(ナカガワ社長)
南支部(支部長=森庸一氏・森哲社長)は、3月30日午後6時30分より名古屋市中区の東京第一ホテル錦で支部総会を開催。支部員総数42社中、過半数を超える36社(委任状含む)が出席し、総会の成立が宣言された。
司会進行を可児宜彦幹事(近代精機社長)が務め、中川雅夫副支部長(ナカガワ社長)の開会の辞で総会スタート。
森支部長が「今回役員改選となるので、私は今期をもって理事を退任させていただきます。年を取った人間がいつまでも理事をしているのではなく、若返って活性化させていってほしいと思います。私は現在の理事の中で一番長い32年間理事を務めました。その中で経営対策部長、青年部長などの常任理事を務め、海外視察や若手経営者・社員などとの交流を通じて様々な経験をさせていただきました。これまで支部事業及び組合事業にご理解とご協力をいただき有難うございました。今後も支部理事はじめ、幹事、支部員がまとまり、南支部を盛り上げていただきたいと存じます」と挨拶。
森支部長を議長に選出して議事に入り、第1号議案=令和3年度事業報告書、収支決算報告書承認に関する件、第2号議案=令和4年度事業計画書(案)ならびに収支予算書(案)承認に関する件を審議、いずれも承認可決した。
令和4年度事業は支部総会、支部ゴルフ大会、支部ビアパーティー、支部忘年会、支部幹事会(随時)を計画している。
第3号議案=役員改選の件は、森庸一理事(支部長)の退任を承認。推薦理事は伊藤久輝氏(丸正社長)、伊藤正人氏(伊藤信産業社長)、中川雅夫氏(ナカガワ社長)、和久田修志氏(三和商事社長)を留任とし、組合定款により理事1名が増員となるにあたり、中北支部で理事を務めており本社移転により転入した幡野裕幸氏(朝日社長)を引き続き南支部推薦の理事とする。また、森氏の退任に伴い、可児宜彦氏(近代精機社長)を新任理事に、近藤幹浩氏(大東通商社長)を次点として推薦することを承認した。支部長を中川雅夫氏が、副支部長を伊藤正人氏が務め、森庸一氏は支部相談役に就く。
すべての議案審議を滞りなく終え、総会を終了。
総会後の懇親会では、中川新支部長より新任の挨拶が行われた。
◇
その他、東支部、西支部、北支部、中南支部、中北支部、熱田支部、三河支部は書面総会を実施した。
三菱マテリアル新製品
「AJⅩシリーズ」に
カッタ本体を追加発売
高送り加工用ラジアスカッタ
三菱マテリアル加工事業カンパニーは、難削材旋削加工用インサート材種「MP9000/MT9000シリーズ」に精密級ポジティブインサートを追加し、このほど販売を開始した。
MP9000/MT9000シリーズは、航空機部品や医療器具などに使用されているチタン合金、耐熱合金、耐食合金などの難削材の加工に適したインサートシリーズ。耐欠損性、耐溶着性を向上させたことで、突発欠損を抑制し、加工トラブルを防止する。
MP9000シリーズは、高硬度相の安定化が図られたAl含有量の高い(Al
’
Tⅰ)N単層コーティングにより、被膜硬度が向上し、耐熱合金旋削加工時の耐摩耗性、耐クレータ摩耗性、耐溶着性を大幅に改善する。「MP9005」は耐摩耗性重視のハイグレード材種、「MP9015」は汎用性に優れる第一推奨材種、「MP9025」は刃先安定性重視のローグレード材種。
MT9000シリーズは、ノンコート超硬材種で耐熱性、耐塑性変形が高く、高速切削に対応可能な「MT9005」と耐摩耗性、耐欠損性を兼ね備えた「MT9015」をラインアップしている。
今回、精密級ポジティブインサートを「MP9005」2アイテム、「MP9015」2アイテム、「MP9025」28アイテム、「MT9005」2アイテム追加し、使用領域を拡大した。
難削材旋削加工用インサート材種
「MP/MT9000シリーズ」に
精密級ポジティブインサート
三菱マテリアル加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=田中徹也氏、住所=東京都千代田区)は、高送り加工用ラジアスカッタ「AJⅩシリーズ」に刃数を増やしたカッタ本体(41アイテム)を追加し、このほど販売を開始した。
AJⅩシリーズは、「2段直線切れ刃」+「さらい刃」で高送りによる高能率加工を実現するインサート式のカッタ。2002年の発売以降、高い評価を得ており、本体・インサートの展開を増やしてきた。
今回、さらなる高能率化の要望に応えるため、1刃当たりの送りを変えずにテーブル送りを上げることが可能な超々多刃(アーバ取り付けタイプ)、超多刃(シャンクタイプ、スクリューインタイプ)をラインアップに追加。インサートをダウンサイジングすることにより、刃数を増やして加工効率アップを可能にする。
また、アーバ取り付け径63㎜、66㎜を追加することにより、高い剛性を確保し、高能率加工を実現した。
グローバル企業として業界の
技術革新やデジタル化をリード
サンドビック コロマント会総会を開催
サンドビック・コロマントカンパニー(カンパニープレジデント=山本雅広氏)は、販売店・代理店でつくるコロマント会の令和4年度総会をオンラインで開催した。同社の戦略の1つであるデジタル化推進の取り組みにより、3月10~11日に西・中・東日本地区に分けて総会動画が配信された。
中日本コロマント会の総会では冒頭、箕浦康弘会長(中央工機社長)が挨拶で「我々の活動、即ちバリューチェーンにおける持続的な成長戦略において、サンドビック様は重要なポジションであり、同時に正解のない不透明な時代においてソリューションを創出できる最も頼りになるパートナーであると思う。今、モノづくりにおいての課題は人手不足、カーボンニュートラル。サンドビック商品、デジタルソリューションサービス、そして新たなIoT関連のソフトウェア『コロプラス』により顧客の省人化・効率化を進め、課題克服に貢献できると確信している」と述べ、製販一体となって不透明な時代を乗り越え、コロマント会の更なる発展を目指したいと話した。
山本カンパニープレジデントは、昨年アップデートしたサンドビックグループの戦略について、①成長へのシフト②持続可能へのシフト③デジタル化へのシフト④お客様に一番に選ばれる企業へ⑤速い経済環境へ迅速に適応する⑥選ばれる雇用主へ-の6つのカテゴリーで構成されると説明。
このうち、成長へのシフトでは「既存事業において、戦略的に重要な産業セグメントや用途向けにソリッド工具、自動車アルミ、デジタル製品などの強化製品や旋削分野などで新製品を投入し、新組織体制で集中的にマーケティングや営業活動を実行し、マーケットシェアを獲得しながら、超硬工具メーカーとして成長していく」とし、同時に今後も積極的なM&A活動を実行し成長を加速していく考えを示した。
持続可能へのシフトについては「持続可能なビジネスは顧客、ビジネスパートナー、投資家、従業員、将来の従業員にとって重要性が増し続けている。人、地球、収益のエリアにおいて当社の価値を明確に示すことで差別化する絶好の機会と捉えている。安全で健康的な職場環境を維持し、当社と顧客双方でのCO2削減と循環社会の形成、顧客の生産性向上並びに事業の成長という目標達成のために貢献していく」と話した。
山本カンパニープレジデントは「コロナ禍収束の兆しが見えない中、これまでの働き方を大きく変え、バーチャルとリアルのハイブリッドな環境でビジネスを推し進めてきた。産業別では自動車、一般機械、工作機械分野が牽引し、2020年対比で大きく業績を伸ばすことができた」と昨年を振り返り、支援に感謝した。また、社内改革を実行し、組織再編、更に社内システムを更新し、SAPを導入したことでデータを基に顧客に一貫したデジタルサービスを提供できる土台が構築できたと報告。「グローバル企業として、世界で培ってきた経験をもとに業界で先陣を切って変化を発信することで、我々の業界のイノベーションやデジタル化をリードし貢献できると考えている」と力を込めた。
高宮真一サンドビック・コロマントカンパニー執行役員カンパニーバイスプレジデント(西日本営業統括)は、成長戦略、新チャンネル戦略、デジタル戦略を3本柱とする、主要営業戦略2022-2025について説明した。成長戦略では「顧客のニーズに合わせた、顧客の成長戦略に則った戦略的活動を、チーム一体となりデータ分析を駆使して実施する」、新チャンネル戦略では「新特約店制度により、長期的なWin・Winの関係強化とサービスの提供により一歩先んじた販売店モデルの構築を目指す」、デジタル戦略では「スマートフォンでのセルフデジタルツールを本格運用することで、販売店と相互のシナジー効果を創出し、最大限の営業効率とプロフェッショナル化を目指す」などとし、究極の顧客価値を市場で創造することを目指す。長期的成長戦略においては「コアビジネスの機械加工部分の継続的強化だけではなく、M&A活動をグローバルで展開・強化・加速し、機械加工の前後工程、設計、工程作業計画、検証などを含めた、バリューチェーン全体での成長戦略を強化、推進する」とした。
また、同氏は2022年のフォーカス製品として、アルミ合金加工用正面フライスカッター「M5シリーズ」、小径超硬ソリッドドリル「コロドリル862/462」、難削材加工用高送りフライスカッター「コロミルMH20」、設備の見える化を可能にする「コロプラスマシニングインサイト」、センサー内蔵防振工具「サイレントツールプラス」を紹介した。
続いて、2021年優秀特約店が発表された。
この後、「自動車産業の変革が切削加工にもたらす影響“次世代アルミ加工への挑戦”」と題して加藤尚紀グローバルオートモーティブアルミニウムマネージャーがサンドビックの新たな取り組み等について講演した。
2022年3月度鍛圧機械受注額
15か月連続で前年を上回る
日鍛工 板金系の国内が引き続き好調
日本鍛圧機械工業会(日鍛工、代表理事会長=北野司氏・アイダエンジニアリング常務執行役員)が4月8日発表した2022年3月度の鍛圧機械受注額は、前年同月比5・8%増の328億68百万円となり、2021年年初から15か月連続で前年を上回った。板金系の国内受注が引き続き好調だった。
一方で、全世界的には、コロナ禍を起因とした一部部品の品薄や物流関係の混乱に加えて、ロシアのウクライナ侵攻による世界経済への影響に対する懸念が示された。
機種別にみると、プレス系機械は、前年同月比12・4%減の100億86百万円となり、4か月ぶりに前年を下回った。中型プレスは66・9%増だったが、小型プレス、大型・超大型プレス、油圧プレス、フォーミングは軒並み減少した。
板金系機械は、前年同月比32・7%増の135億21百万円となり、12か月連続で前年を上回った。パンチングが54・8%増、プレスブレーキが11・9%増、レーザ・プラズマも35・0%増だった。
内外別(機種計)では、国内が前年同月比12・5%増の162億24百万円となり、13か月連続で前年を上回った。金属が13・1%増、一般機械が52・1%増、自動車が14・0%増、電気も6・8%増と増加。鉄鋼、その他は減少した。
輸出は、前年同月比1・2%増の73億83百万円となり、12か月連続で前年を上回った。北米向けが67・3%増、欧州向けが73・5%増だったが、中国向け、韓国・台湾向け、東南アジア向けは減少した。
『名古屋ものづくりワールド』で
ねじ加工に欠かせない“転造技術”に着目
三嶋商事ほか 転造開発支援協議会
4月13日(水)から同15日(金)までの3日間、手指消毒液の設置や検温、出入口の完全セパレート化など、新型コロナウイルス感染症予防対策が充分に講じられたなか、名古屋市港区のポートメッセなごやで『名古屋ものづくりワールド2022』が開催された。3日間を通じて1万8381名が来場し、コロナ禍での久しぶりの実展示会開催とあって大いに盛り上がりを見せた。
『名古屋ものづくりワールド』は製造業の「短期開発、生産性向上、品質向上、VA/VE、コストダウン」などに寄与することを目的として開催される、業界関係者のための商談展で「機械要素技術展」「ものづくりAI/IoT展」「次世代3Dプリンタ展」「設計・製造ソリューション展」「航空・宇宙機器開発展」「計測・検査・センサ展」「工場設備・備品展」の7つの展示会で構成されている。本展の主な来場者は、自動車、電機、機械、精密機器メーカーの設計、開発、製造、生産技術、購買、情報システム部門の関係者で、主な出展製品は、製造業で使われるIT、DX製品、部品、設備、装置、計測製品などとなっている。
出展企業・団体で今回注目したのは『転造開発支援協議会』の発起人代表兼事務局を務める、転造盤・冷間圧造工具の三嶋商事(社長=三嶋章嗣氏、本社=愛知県日進市)だ。“転造”とは、雄ねじの加工用に開発された加工方法であり、今ではネジ生産に欠かせない技術のひとつである。ネジ転造は100年以上の歴史があり、我が国では、ここ50年ほど使用されてきた加工方法だ。転造加工は雄ねじの加工のほかにもギア(歯車)の部品加工などへと広く用いられている。
転造開発支援協議会は2021年1月に設立された任意団体で、東海地区を中心に関東から九州まで20社以上の企業が会員登録している。三嶋商事のほか、アムデックス(社長=森山昭広氏、本社=愛知県豊橋市)と東邦精器(社長=奥田勝彦氏、本社=名古屋市瑞穂区)が共同発起人となっている。①転造工法のPR、②転造に関する最新技術の情報交換・発信、③新製品、新工法の開発などの共同プロジェクトの推進、④会員間の転造加工業務受発注支援、⑤会員のBCP支援、⑥海外に向けての情報発信、⑦会員間の親睦、交流が主な活動内容だ。
三嶋商事のホームページからもアクセスできる転造に特化した受発注マッチングサイト「転造ラボ.com」(URL=https‥//tenzolabo.com/)に寄せられた見積り依頼などは会員と共有される。依頼内容を得意とする会員企業と依頼主とのマッチングは、同会設立以来、何件も成立しているようだ。また、会員には“こんなことまで転造でできるようになりました”といった新技術情報もいち早く展開される。三嶋社長は今回の出展にあたり「多くのご来場者に興味を持っていただき、引き合いも多くいただき、非常に手応えを感じています。来年のこの展示会にも、また出展させていただく予定ですので、『転造開発支援協議会』『転造ラボ.com』ともども、よろしくお願いいたします」とコメントを寄せてくれた。
転造開発支援協議会では随時会員を募集している。同会に関して詳しくは、三嶋商事のホームページ(URL=https‥//mishimacorp.com/)へアクセスを。
04 CG黎明篇その4 ~ CG met TVCM in1980s.
CG、TVCMデビューする
株式会社ナイス・デー 代表取締役/プロデューサー 西村 敬喜
1979年から2年ほど時計を進めさせていただきます。
1981年ころからCM(TVコマーシャル)でCG(コンピューターグラフィクス)が使用され始めました。目新しさから先進性を演出できる点で、1982年くらいから自動車(以下、車と記載)のCMやPRにも使用され始めました。メーカーの技術担当者にとってもCGは興味のある技術のようで、映像制作には非常に協力的に参加いただきました。
1980年代初期のころ、車で関わったのは、TOYOTAソアラのCM「小さなソアラ」篇だと記憶しています。エンジンの小さな部品ハイドロリック・ラッシュアジャスター(ロッカーアームのクリアランスゼロ調整用)の内部構造を見せて、こんな小さな部品にもソアラ・クオリティーがある、を描いたCMでした。車のCMとしては控えめな演出ですが、画期的だったと思います。主役になれない小さな部品も、CGでコイルと球を動かして内部構造をビュジュアル化すれば、感動となります。制作年度は前後するかもしれませんが、日本ガイシのセラミックターボチャージャー・ローターも一見シンプルで感動を与える部品に見えませんが、回転しながらエンジンの中へマウントされれば、先進性の主役となります。
1980年代末のMAZDAのユーノス・ロードスターのビデオ制作は、とくに印象に残っています。MAZDA本社へ1週間近く通ってのCAD画面の撮影でした。機密情報の多い設計部での取材でしたので、業務が終わる夕方からスタンバイして、朝まで撮影、といった制作方法でした。さて、門外不出のデータですので許される範囲のCAD画面の収録を行い、その映像をメインにビデオを構成しました。とはいっても、部品ですので静止画のCAD画面では感動を与えることはできません。ボディー設計CAD担当の主任Sさんと相談しつつ、その部品たちが合体し、ボディーに組みこまれていく映像に仕立て制作していきました。動画は先進イメージを演出することになり、感動を与えます。50‥50ウエイトバランスをどう実現したか。動力レスポンス対策のドライブシャフト補強材等々の新規開発部品と設計思想を、動画にしてクールに演出表現しました。
Sさんにはご無理を言ってのお付き合いをお願いしました。寄稿第2話のドラマ制作と同じく、深夜のお付き合いで深い関係が築けたかと思っております。SさんからのCAD画面を使ってのレクチャーから、ライトウェイトスポーツカーとは何かを教わりました。人馬一体とはなんぞや、も勉強させていただきました。FAMILIAのDOHCエンジンを積んだロードスターは、ゼロ戦のイメージに繋がりました。スポーツ・カー=馬力のあるエンジン搭載はアメリカ車だったのです。
さて、TOYOTAのソアラでロッカーアームのお話をさせていただきましたが、ロッカーアームと言えば、HONDAのVTECも貴重な体験として思い出します。初めてレクチャーを受けたときには、よくこんな面倒なメカを考えるなぁと感動したものですが、図面を見たときにはそのスマートさに驚きました。同時に、実現するにあたり、かなりの工作精度が必要だったのでは、と思いました。高速回転時と低速時で、どうバルブの空き具合を変えているのかをCG映像で説明しました。制作中は、技術者のロマンを感じました。
さて、ここでいつもの徒然話となります。1986年ころにアメリカへ行ったときの話です。現地のドライバーが、この車(乗っていたのはアメリカ車でした)は納車から11ヶ所修理したので、あと1回修理に出したら完璧な車になる。新車のアメリカ車は12回の修理で完璧になると笑っていました。話は続き、何かドアに異音がするので開けてみたらドア・スペースにランチボックスがあり、「とうとう見つけたか!」とメッセージが書いてあったという話。都市伝説的で真偽はともかく、アメリカの労働者のクオリティーが問題になっていた時代ですが、国内で優秀な技術者とお会いしていましたので、日本車が勝つのは必然と納得したのを覚えています。
?CG制作を通して、多くの優秀な技術者にお会いできた1980年代でした。
?主役になれそうにない小さな部品も、CG動画にすれば主役となれる。
?ジャンボはアメリカ、日本はスモールで勝負!お家芸でいきましょう!
〈続く〉
サンドビック本社と
サンドビック・コロマント・カンパニー本部を
名古屋駅近くに移転
サンドビック(社長=山本雅広氏、本社=兵庫県神戸市)は4月12日、神戸市に置くサンドビックの本社と名古屋市名東区上社に置くサンドビック・コロマント・カンパニー本部を統合し、名古屋駅の近くに昨年10月開業した「BIZrium(ビズリウム)名古屋」(名古屋市西区則武新町3-1-17)に移転すると発表した。8月1日より新本社での業務を開始する予定。
より一層の市場機会を獲得するとともに、顧客サービスを改善し、ブランドの認知度を向上させるため、新しく近代的で環境に優しい施設に移転する。
これにより同社は、イノベーションと技術をリードするブランドリーダーとしての市場でのイメージを大幅に強化し、既存および将来の従業員にとってより魅力的な会社となり、更に同社の機敏なアプローチも可能にしたい考え。
サンドビック社長兼サンドビック・コロマント、セールスエリア・サウス・アンド・イースト・アジアのジェネラルマネージャーである山本雅広氏は「サンドビック・コロマント・カンパニーは、日本においてサンドビック・グループの最大組織であり、今後更に日本での事業を強化していく予定です。日本でサンドビックのグループ会社を取りまとめるサンドビック株式会社の本社を、サンドビック・コロマント・カンパニー本部と統合することは、当社にとって最善策だと考えています」と述べている。
「ねじ切機BEAVER50」の
ミニチュアフィギュア新発売
アサダ 集めて楽しいカラフルな5色展開
配管機械工具メーカーのアサダ(社長=浅田健吉氏、本社=名古屋市北区)は4月4日、代表製品の一つである「ねじ切機BEAVER50」が手のひらサイズのミニチュアフィギュアとなり、全国のガチャガチャコーナーにて発売されることを発表した。
「ねじ切機BEAVER50」は、水道配管やガス配管などのパイプ接続に使用するねじをパイプに加工するプロの職人向けの専用機械。公共インフラやマンション、戸建てなどの建設現場には欠かせない重要で便利な機械である。
フィギュアは、まるで本物のBEAVER50が1/10サイズになったような再現性の高い外観で、パイプカッタやリーマが動く、ハンマチャックやラックハンドルが回せる、サドルが左右に動かせる等、多彩なギミックを搭載。ダイヘッドやハンマチャック、切粉受皿等、細かいところまで再現され、ダイヘッドやパイプの取付け・取外しもできるという。
実際のBEAVER50のカラーは、オリジナルカラーの1色のみだが、今回のフィギュアはカラフルな5色展開となっている。製造はトイズキャビン(静岡県静岡市)。
価格は1回400円。
売上高9608億円、純利益193億円
3年ぶりの増収増益
岡谷鋼機 令和4年2月期決算説明会
岡谷鋼機(社長=岡谷健広氏、本社=名古屋市中区)は3月31日、名古屋証券取引所において令和4年2月期連結決算の説明会を開催した。
発表によると、売上高は前期比26・3%増の9608億9百万円、営業利益が同67・2%増の227億19百万円、経常利益が同53・1%増の280億21百万円、当期純利益が同55・4%増の193億21百万円で、3年ぶりの増収増益となった。
岡谷社長は「売上高は約2000億円伸びた。各セグメント共に伸ばすことができた。2020年に大幅に落ちた製造業が昨年度は回復し、半導体不足やサプライチェーンの混乱はあったものの、全体を通してみれば順調に推移した中で、当社もこのような業績をあげられた。加えて、素材価格の上昇も売上を押し上げる要因となった」と説明した。
セグメント別売上高は、「鉄鋼」が、鋼材価格の上昇に加え、生産活動の回復により製造業向けを中心に国内外で増加し、前期比36・7%増の4261億円。「情報・電機」は、銅・アルミ価格の上昇に加えて、車載部品、FA、PC、医療機器用部品が増加し、同30・6%増の2115億円。「産業資材」は、原材料価格の上昇に加え、自動車関連及び国内の住設向け、車載部品、工具類が増加し、同13・8%増の2632億円。「生活産業」は、分譲マンションの販売、住宅機器向け部材、水産物及び鶏卵加工品の輸入取引が増加し、同7・7%増の598億円だった。
期中、更なる営業力強化のため、西関東営業所を開設。また、菱栄工機及び光洋マテリカをグループ会社に加え、機能の強化と事業の拡大を図った。
令和5年2月期の連結業績予想は、売上高8500億円、営業利益220億円、経常利益260億円、当期純利益180億円。会計基準変更の影響を除けば、売上高は1兆円(前期比4・1%増)の見通し。
配当は、令和4年2月期の期末配当を直近予想の1株当たり115円から120円に増額し、これにより既に実施済みの第2四半期配当金の115円と合わせて年間配当金は235円となる。
第87期役員体制について、岡谷社長は「基本的には現役員体制でやって行く」方針。平野¥文字(‘隆’+trad)裕常務取締役(名古屋本店長)と坂田光徳常務取締役(東京本店長)が専務取締役に、仲宗根秀樹取締役(鉄鋼本部長)が常務取締役にそれぞれ昇任する(5月26日付)と発表し「中期計画の2年目となり、今まで計画したことを実行に移す年として体制を少し固めて取り組んで行く」と話した。
ウクライナ情勢に関し
総額300万円を支援
岡谷鋼機はこのほど、ウクライナへの人道支援として、ポーランドの子会社Poland Tokai Okaya Manufacturing Sp. z o.o.(PTO)とともに総額約300万円の支援を行った。
PTOで勤務するウクライナ人従業員へ総額約150万円を見舞金として支給。併せて、ウクライナ国内及びその周辺地域で避難をする人々への支援としてポーランド赤十字社に約150万円を寄付した。
PTOでは当面の間、毎週月曜日を「ウクライナの日」とし、平和を祈る機会を設けている。
令和4年第1回
WMゴルフ会開く
木工機械研究会「WM会」(会長=福本豊彦氏・フクモト会長)は3月31日、令和4年1回目のゴルフ会を愛知県豊田市の東名古屋カントリークラブで開催した。14名が参加した。
当日は降雨が心配されたが、終日降られることもなく無事に終了。ストロークプレイの結果、太田幸成氏がネット76で優勝した。
上位入賞者は次の皆さん(敬称略)。
▽優勝=太田幸成(太田実商店)G103、H27、N76
▽2位=若原透(若原工機)G106、H23、N83
▽3位=青山真人(青山工機)G91、H9、N85
▽4位=菊川厚(キクカワエンタープライズ)G102、H23、N79
※OP参加のため4位に
▽5位=川瀬敏裕(中京)G96、H9、N87
住宅用建材価格を一部改定
LIXIL 原材料価格の高騰をうけ
LIXIL(社長兼CEO=瀬戸欣哉氏、本社=東京都江東区)は4月20日(水)、一部の住宅用建材のメーカー希望小売価格を、2022年7月1日(金)より改定すると発表した。
同社はこれまで、原材料価格の高騰が続くなかでも、全社をあげて生産性の向上、合理化によるコストダウン・諸経費の削減を行い、製品原価の上昇を抑制してきた。しかしながら世界的な需要の高まりにより建築資材全般の供給不足や高騰が継続し、屋根材に使用する鋼材においても同様に調達価格が上昇を続けており、もはや企業努力のみで対応することが困難な状況となってきたようだ。
同社はこの件に関して「このような厳しい環境の下、当社では一部の住宅建材のメーカー希望小売価格を改定させていただくことになりましたのでお知らせいたします。何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます」とコメントしている。
実施時期は2022年7月1日(金)受注分より。主な対象商品とメーカー希望小売価格の改定内容は以下の通り。
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●石付鋼板屋根「T・ルーフ」▽10~20%程度改訂。※副資材は変更なし
組合事務所移転
京都府機械工具商業協同組合
京都府機械工具商業協同組合(理事長=阪ノ下勝氏・サカノシタ社長)は、5月2日付で組合事務所を移転する。
新住所は次の通り。
〒601-8313 京都府京都市南区吉祥院中島町35(三光機工ビル1階)
※三光機工の新社屋移転に伴い、組合事務所も新社屋へ移転する。
電話番号(075-681-8014)、ファクス番号(075-681-2999)は従来通り。