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2007年(平成19年)9月
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19年9月2日2285号
中部経産局管内最近の地域総合経済動向
 中部経済産業局は8月8日、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)における最近の経済動向をまとめた。それによると、生産は緩やかに増加している。個人消費は持ち直している。住宅投資はおおむね横ばいで推移している。公共投資は低調に推移している。また、設備投資は増加している。さらに、雇用情勢は人手不足が続き、労働需給が引き締まっている。これらのことから、管内の経済活動は「緩やかに改善している」と、平成19年4月の発表から5カ月連続で総括判断を据え置いている。なお、先行きについては、生産は新潟県中越沖地震の影響により自動車関連で一時的な落ち込みがあるものの、電子部品・デバイス、輸送機械などを中心に、当面、基調として緩やかに増加するものと見込まれるが、米国経済、原油・原材料価格や為替・金利の動向等については留意する必要があるとまとめている。(比較は断りのあるものを除き、平成19年6月の実績値による)
鉱工業生産・出荷・在庫
 鉱工業生産の動向を指数(6月速報)でみると、電子部品・デバイス、一般機械工業、化学工業等が上昇したことから、前月比2.3%増と5カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は6.3%増と32カ月連続の上昇となった。
 出荷は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、石油・石炭製品工業等が上昇したことから、前月比0.1%増と2カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は5.3%増と29カ月連続の上昇となった。
 在庫は、電子部品・デバイス工業、一般機械工業等が上昇したことから、前月比2.2%増と2カ月ぶりの上昇となった。また、前年同月比は10.4%増と9カ月連続の上昇となった。
 なお、大口電力需要は、中部電力管内では46カ月連続で前年を上回り、北陸電力管内では43カ月連続で前年を上回った。
主要業種の動向
◆輸送機械

 輸送機械の生産は、緩やかに増加している。
 乗用車は、国内向けが需要の低迷により減少しているものの、海外向けは欧州向けを中心に好調であることから、緩やかに増加している。
 自動車部品は、国内完成車向けが順調であり、国内メーカーの海外現地工場や海外メーカー向けの輸出も順調であることから、緩やかに増加している。
 航空機体部品は、航空業界の機体調達が旺盛であることから、増加傾向となっている。
◆一般機械
 一般機械の生産は、高水準で推移している。
 金属工作機械は、国内需要は自動車向けに一服感がみられるものの、海外需要が欧米向けを中心に旺盛であることから、高水準で推移している。
 繊維機械については、織機は主力の中国向けが堅調であり、紡績・準備機械は中国向け、インド向けともに順調なことから、緩やかな増加傾向となっている。
 その他、半導体製造装置が国内外ともに順調で、土木建設機械が海外向けに好調である。
◆電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、増加している。
 半導体素子・集積回路は、市況の影響はあるものの、記憶素子(メモリ等)が携帯電話向けなどで堅調なことから、増加している。
 液晶素子は、テレビなど情報通信機器向けが順調なことから、増加している。
◆電気機械
 電気機械の生産は、高水準で推移している。
 開閉制御装置・機器は、半導体関連向け、自動車関連向けがともに順調なことから、高水準で推移している。
 内燃機関電装品は、自動車向けが順調なことから、緩やかに増加している。
 電動機は、順調な自動車向けを中心に、緩やかに増加している。
◆情報通信機械
 情報通信機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 民生用電子機械は、デジタルカメラが順調であり、テレビ、ビデオカメラが堅調であることなどから、緩やかな増加傾向となっている。
 電子計算機は、おおむね横ばいとなっている。
◆金属製品
 金属製品の生産は、緩やかな減少傾向となっている。
 アルミニウム建材は、木造住宅用が振るわないことに加え、ビル用の動きも一段落したことから、緩やかな減少傾向となっている。
 ばねは、自動車向けが順調なことから、緩やかに増加している。
 ガス機器は、単体普及品を中心に弱い動きが続いていることから、低水準で推移している。
◆鉄鋼
 鉄鋼の生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 鋼板は、造船・産業機械向けが好調であり、自動車向けも順調なことから、緩やかな増加傾向となっている。
 棒鋼は、民間建築向けが堅調なことから、緩やかな増加傾向となっている。
 特殊鋼鋼材は、順調な自動車関連向けを中心に、緩やかな増加傾向となっている。
◆ファインセラミツクス
 ファインセラミックスの生産は、緩やかに増加している。
 触媒担体・ガスセンサ素子は、自動車向けが世界的な環境意識の高まりから順調であり、増加している。
◆繊維・陶磁器
 繊維・陶磁器の生産は、低水準で推移している。
 繊維は、中国等からの輸入品に押されるなか、更なる海外生産へのシフトもみられ、低水準で推移している。
 陶磁器は、がい子が海外需要に動きがみられるものの、飲食器が安価な輸入品に押されて低迷していることから、低水準で推移している。
消費・投資などの需要動向
◆個人消費

 個人消費は、持ち直している。
 大型小売店販売(既存店べース)は、スーパーが2カ月ぶりに前年を下回ったものの、百貨店が衣料品を中心に4カ月ぶりに前年を上回ったため、全体では4カ月ぶりに前年を上回った。
 コンビニエンスストア販売額は、9カ月ぶりに前年を下回った。
 乗用車販売は、軽自動車が2カ月連続で前年を上回ったものの、普通車が2カ月ぶりに、小型車が17カ月連続で前年を下回ったことから、全体では6カ月連続で前年を下回った。
 家電販売は、DVDなどのAV機器が振るわなかったものの、携帯電話などが順調であることから、2カ月ぶりに前年を上回った。
◆設備投資
 設備投資は、増加している。
 製造業では、自動車関連で、完成車メーカーの環境・安全投資や部品メーカーの能力増強、設備更新などの投資が引き続き高水準であることから小幅ながらも増加しており、半導体素子・液晶素子関連でも需要拡大に伴う大型の能力増強投資が引き続き高水準である。また、非製造業でも、電力、運輸を中心に投資を増加する動きがみられる。
 なお、管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)をみると、一般機械工業向けが2カ月連続で、自動車工業向けが5カ月ぶりに前年を下回り、全体でも2カ月連続で前年を下回った。
◆公共投資
 公共投資は、低調に推移している。
 公共工事請負金額をみると、「独立行政法人」、「県」、「国」、「その他」で前年を下回ったものの、「市区町村」、「地方公社」で前年を上回り、全体では2カ月連続で前年を上回った。
◆住宅投資
 住宅投資は、おおむね横ばいで推移している。
 新設住宅着工戸数をみると、持家が3カ月連続で前年を下回ったものの、貸家、分譲が3カ月ぶりに前年を上回り、全体では3カ月ぶりに前年を上回った。
◆輸出通関額
 輸出通関額(円ベース)は、29カ月連続で前年を上回った。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)を品目別でみると、「自動車」、「自動車の部分品」などが前年を上回った。主要地域(国)別でみると、アジア向けが63カ月連続で、米国向けが2カ月連続で、EU向けが24カ月連続でそれぞれ前年を上回った。
◆雇用情勢
 雇用は、人手不足が続き、労働需給が引き締まっている。
 新規求人数は、製造業、サービス業などの業種で前年を下回ったことから、19カ月ぶりに減少した。
 有効求人倍率は、引き続き高い水準にあり、完全失業率は、着実に改善している。
◆企業倒産
 企業倒産(件数)は、2カ月ぶりに前年を下回った。
 企業倒産は、落ち着いているが、今後の動向については引き続き注視する必要がある。

総受注高483億1,200万円前年比0.0%微減
海外受注前年比19.6%増
中部経産局6月度金属工作機械受注状況

 中部経済産業局が7月30日発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、テクノワシノ、ジェイテクト、日平トヤマ、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の6月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は483億1,200万円で、前年同月比0.0%減と2カ月連続で前年を下回った。また、前月比は3.4%増と3カ月ぶりに前月を上回った。
 国内受注は、一般機械工業向けが85億5,700万円と2カ月連続で、自動車工業向けが45億2,100万円と5カ月ぶりに前年を下回り、全体でも165億3,300万円で前年同月比23.9%減と2カ月連続して前年を下回った。
 また、前月比は10.3%減と3カ月連続で前月を下回った。
 海外受注は、ヨーロッパ向けが22カ月連続、アジア向けが6カ月連続して前年を上回り、北米向けが2カ月ぶりに前年を上回った。これにより、317億7,900万円と全体でも前年同月比19.6%増で2カ月ぶりに前年を上回った。また、前月比も12.2%増と2カ月ぶりに前月を上回った。
 国別にみると、1位のアメリカが98億9,100万円(前年同月比8.5%増)、以下、中国37億3,900万円(同88.3%増)、ドイツ36億3,800万円(同22.2%増)、イタリア15億800万円(同8.4%増)、イギリス14億7,400万円(同34.0%減)の順となった。
 販売額は、422億1,200万円となり、前年同月比は2.6%増と2カ月ぶりに前年を上回った。また、前月比は10.8%増となった。
 受注残高は、2,256億600万円となり、前年同月比0.7%減と2カ月ぶりに前年を下回った。また、前月比は2.3%減となった。
 なお、海外受注高317億7,900万円は、平成18年12月度の305億8,300万円を抜いて最高額を更新した。また、EU向け受注高103億6,700万円も、平成19年5月度の96億2,300万円を抜いて最高額を更新した。

受注高5,483億5,100万円前年比15.3%減
前年比内需は増、外需は減
日本産業機械工業会6月産業機械受注状況

 日本産業機械工業会がまとめた平成19年6月の産業機械受注状況によると、当月の総受注高は前年同月比15.3%減の5,483億5,100万円で、このうち内需は同3.5%増の2,996億4,900万円、外需は同30.4%減の2,487億200万円となった。
 内需のうち、製造業向けは前年同月比13.8%減、非製造業向けは同12.4%増、官公需向けは同51.4%増、代理店向けは同5.2%増であった。
 内需で増加した機種は、鉱山機械(前年同月比107.0%増)、タンク(同15.2%増)、ポンプ(同48.1%増)、送風機(同7.8%増)、変速機(同4.0%増)、金属加工機械(同21.2%増)、その他機械(同40.9%増)の7機種であり、減少した機種は、ボイラ・原動機(同13.0%減)、化学機械(冷凍含む)(同2.2%減)、プラスチック加工機械(同3.3%減)、圧縮機(同11.9%減)、運搬機械(同20.2%減)の五機種であった。
 一方の外需では、6月のプラントは8件で661億900万円であり、前年同月比は66.9%減となった。
 外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比37.3%増)、鉱山機械(同32.9%増)、プラスチック加工機械(同7.0%増)、ポンプ(同6.4%増)、変速機(同9.1%増)の5機種であり、減少した機種は、化学機械(冷凍含む)(同48.3%減)、タンク(同83.0%減)、圧縮機(同45.7%減)、送風機(同64.3%減)、運搬機械(同13.2%減)、金属加工機械(同20.6%減)、その他機械(同2.4%減)の7機種であった。
 機種別の動向をみると、ボイラ・原動機は鉄鋼、電力、外需の増加により前年同月比4.7%増、鉱山機械は窯業土石、鉄鋼、鉱業、その他非製造業の増加により同100.2%増、化学機械(冷凍機械含む)は外需の大幅な減少により同35.4%減、タンクは化学、外需の減少により同30.1%減、プラスチック加工機械は自動車、外需の増加により同3.1%増、ポンプは卸・小売、外需、代理店の増加により同21.9%増、圧縮機は自動車、外需の減少により同33.1%減、送風機は自動車、官公需、外需の減少により同10.9%減、運搬機械は一般機械、電気機械、自動車、外需の減少により同18.0%減、変速機は窯業土石、鉄鋼、金属製品の増加により同5.1%増、金属加工機械は鉄鋼の増加により同4.3%増となった。

高能率高送り加工が可能
幅広い被削材に対応
三菱マテリアルツールズミラクルコーナアールカッタ販売開始

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、住所=東京都墨田区横網1-6-1)は、三菱マテリアル神戸ツールズが開発、製造する“ミラクルエンドミルシリーズ”に「ミラクルコーナアールカッタ VC―RC」を追加し、販売を開始した。
 「ミラクルコーナアールカッタ」は、炭素鋼から焼入れ鋼まで独自の3枚刃形状で高能率加工を実現。
 主な特長は次のとおり。
@炭素鋼から焼入れ鋼まで幅広い被削材に対応した、高能率高送り加工が可能なアール面取り用カッタ。
Aミラクルコーティングにより長寿命。
B独自の三枚刃形状により従来品に比べ高能率加工が可能。
品名/型番▽ミラクルコーナアールカッタ/VC―RCサイズ=R0・5〜R5mmの全8サイズ
標準価格(税込み)▽VC―RC R0・5@11,500円〜R5@23,415円

鉱工業指数(IIP)生産・在庫は低下、出荷上昇
乗用車生産3カ月ぶりに前年上回る
経産省主な景気指標5月確報値

 経済産業省経済産業政策局調査統計部が7月17日に発表した、「経済産業省作成の主な景気指標」によると、5月(確報値)の鉱工業指数(IIP)は、生産が3カ月連続で前月比マイナス、出荷は2カ月連続で同プラスとなり、在庫は2カ月ぶりの同マイナスとなった。在庫率も同マイナス。5月(確報値)の生産動態統計調査では、乗用車が3カ月ぶりに前年同月比プラス、PHS・携帯電話は11カ月連続の同マイナスとなった。一方、半導体製造装置は16カ月連続で同プラスとなっている。4月の全産業活動指数は前月比1.2%増。建設業活動指数、第三次産業活動指数、公務等活動指数の産業で前月比プラスとなり、鉱工業生産指数の産業のみ同マイナスとなった。
◆鉱工業指数(IIP)
 5月(確報値)の生産は前月比0.3%減で3カ月連続の低下、出荷は同0.2%増と2カ月連続で上昇し、在庫は同0.4%減で2カ月ぶりの低下となった。在庫率は同3.1%減の低下。
 5月(確報値)の財別生産指数をみると、資本財は前月比2.9%増、建設財は同0.4%増、耐久消費財は同0.4%増とそれぞれ2カ月連続で上昇した。
 一方、非耐久消費財は同5.1%減と3カ月連続の低下、生産財は同0.5%減と2カ月連続で低下した。
◆生産動態統計調査
 5月(確報値)の主な品目の動向をみると、情報化関連品目ではパーソナルコンピュータが前年同月比6.3%減と3カ月連続の減少、PHS・携帯電話が同17.9%減と11カ月連続の減少、半導体集積回路(モス型)は同0.0%の横ばい。また、乗用車は同7.6%増と3カ月ぶりの増加。※半導体集積回路(モス型)はその他のモス型を除く。
 このほか、液晶素子が前年同月比0.3%増と2カ月連続の増加、数値制御ロボットが同13.0%減と7カ月連続の減少、半導体製造装置が同46.6%増と16カ月連続の増加、粗鋼が同2.5%増と12カ月連続の増加、エチレンが同9.3%増と7カ月連続の増加、印刷・情報用紙は同0.8%減と2カ月連続の減少となった。
◆第三次産業活動指数
 5月の第三次産業活動指数は前月比0.1%減の低下。大分類業種をみると、情報通信業(前月比3.4%減)、電気・ガス・熱供給・水道業(同2.6%減)、サービス業(同0.5%減)、不動産業(同0.9%減)、飲食店・宿泊業(同0.7%減)、運輸業(同0.4%減)が低下し、学習支援業(同9.5%増)、卸売・小売業(同0.4%増)、金融・保険業(同0.8%増)、医療・福祉(同0.2%増)、複合サービス事業(同0.4%増)が上昇した。
 サービス業の内訳をみると、対個人サービス業(前月比3.2%増)は、洗濯・理容・美容・浴場業などが増加したことから上昇した。対事業所サービス業(同0.8%減)は、専門サービス業などが減少したことから低下した。
◆特定サービス産業動態統計調査
 5月(確報)の対事業所サービスは、物品賃貸(リース)業が前年同月比4.5%増と2カ月ぶりの増加、情報サービス業は同6.5%増と2カ月連続の増加、広告業は同1.9%減と2カ月ぶりの減少。対個人サービスは、ゴルフ場が同0.8%減と6カ月ぶりの減少、遊園地・テーマパークが同1.5%増と15カ月連続の増加となった。
◆商業動態統計調査
 平成19年5月の商業販売額は48兆8,880億円、前年同月比5.9%増となった。
 これを卸売業、小売業別にみると、卸売業は37兆8,730億円で同7.7%増となった。小売業は11兆150億円で同0.1%増となった。
 なお、商業販売額の季節調整済前月比は、1.5%増。卸売業は同2.0%増、小売業は同0.6%増となった。
◆全産業活動指数
 4月の全産業活動指数は前月比1.2%増と上昇。
 産業別にみると、建設業活動指数(前月比2.1%増)、第三次産業活動指数(同1.7%増)、公務等活動指数(同0.4%増)の産業で上昇、鉱工業生産指数(同0.2%減)の産業で低下した。

夏の思い出づくり
愛機工青年部第28回キャンプの集い


 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)が主催する「第28回キャンプの集い」が8月4、5の両日、岐阜県関市の板取黒谷キャンプ場で開催された。
 当日は、午後1時から受付を開始。バンガロー40棟を借り、組合員の社員とその家族ら約150名が参加した。
 午後4時からは入村式が行われ、青年部を代表して滝沢有一副部長(松本商店社長)が「総勢150名の方が青年部キャンプの集いにお集まりいただき有り難うございます。夏の思い出づくりに家族や同僚の皆さんと楽しんでいって下さい」と挨拶。元気の良い「エイエイオー」の掛け声でスタートした。
 同キャンプ場のシンボルの一つでもあるつり橋を渡り、板取川の川原で大人も子供も入り混じって魚のつかみ取りに挑戦。元気に泳ぎ回るアユやマスを、水着に軍手の完全装備でバケツ一杯取る子供もいた。
 その後、各々夕食の準備に取りかかり、川原で取った魚をバーベキューにしたり定番のカレーを作ったりと、野外での食事を楽しんだ。
 午後7時30分よりキャンプファイヤーの点火式を合図に、火の灯りのもと、初めての企画として参加グループのリーダーの自己紹介や企業PRが行われたほか、Wiiの当たるビンゴ大会、西瓜割りや風船釣りなど、部員らが趣向を凝らしたイベントが催され、参加したメンバーは思い思いにキャンプを満喫していた。

◆ 窪田経営塾メルマガより F
【人生経営】

〜人生の氣づき〜その18「意思」 窪田貞三
「みんなでやろう」って言っても、自分から手をあげた人しかやらないものだよ
(著書「顔で笑って心で冷めて」より)
〈メッセージ〉
 以前、あるテレビ番組で、司会者が、ある子供さんに対して「お母さんはあなたのことをなんて呼ぶの?」という質問をしていました。その質問に対する答えは、「○○ちゃん」というような呼び名を求めた質問だったのですが、その子供さんの答えは「早くしなさい」という答えでした。言うまでもなく、この答えは質問の意図を外れた答えだったのですが、この子供さんのおかあさんはいつも口癖のように「早くしなさい」と言っているようでした。そこで、司会者はこの答えを面白いと思ったらしく、その後の質問の内容を変えました。司会者は言いました「早くしなさいと言われた時にあなたはどう思うの?」と。そして、それに対する答えは「今やろうと思っていたのに、早くしなさいと言われて、やる氣がなくなった」という答えでした。…なるほど。
【企業経営】
〜組織の氣づき〜その18「自主性」 窪田貞三
 企業組織において、「指示命令」は付き物です。上司の指示命令に従わない社員は「悪い社員」と言われることがあります。もちろん、組織の和を乱す社員は悪い社員と言えるでしょうが、ただ従順に指示命令を受け入れる社員を、単純に「良い社員」と言っていいのでしょうか? 私は「良い社員の条件」の中で、最も需要なのが「自主性」であると考えます。そして、自主性という言葉のイメージに、「指示命令」という言葉は相反するように思えます。もちろん、「自分勝手な社員」を「自主性を持った社員」と呼ぶ氣はありませんし「指示命令に従う」ことは大切ですが、良い仕事をする社員というものは、自ら手をあげて仕事に取り組む「自主性を持った社員」ではないでしょうか。

原油輸入量13ヵ月連続前年下回る
5月の中東依存度 89・9%
資源エネルギー庁石油統計速報5月分

 資源エネルギー庁資源・燃料部政策課が6月29日に発表した平成19年5月分の石油統計速報によると、5月の原油輸入量は1,746万k?、前年同月比11.0%減と13カ月連続して前年を下回った。輸入量の多い順にみると、@サウジアラビア=500万k?、前年同月比10.7%減Aアラブ首長国連邦=453万k?、同3.0%減Bカタール=206万k?、同6.8%増Cイラン=159万k?、同39.4%減Dクウェート=134万k?、同23.3%減となっている。
 なお、今月の中東依存度は89.9%で前年同月比1.8%増と4カ月連続して前年を上回った。
 燃料油の生産は1,602万k?、前年同月比3.7%減と12カ月連続して前年を下回った。油種別にみると、ガソリン、ジェット燃料油および軽油は前年同月を上回ったが、ナフサ、灯油、A重油およびB・C重油は前年同月を下回った。
 燃料油の輸入は295万k?、前年同月比15.9%増と5カ月ぶりに前年を上回った。輸出は232万k?、同46.6%増と5カ月連続して前年を上回った。
 燃料油の国内販売は1,623万k?、前年同月比2.7%減と7カ月連続して前年を下回った。油種別にみると、ナフサ、ジェット燃料油および軽油は前年同月を上回ったが、ガソリン、灯油、A重油およびB・C重油は前年同月を下回った。
 なお、ジェット燃料油は5月分としては過去最高となった。
 燃料油の在庫は1,163万k?、前年同月比4.3%減と2カ月連続して前年を下回った。油種別にみると、ジェット燃料油は前年同月を上回ったが、ガソリン、ナフサ、灯油、軽油、A重油およびB・C重油は前年同月を下回った。

「エコブラス」ライセンス契約
Jマテ.カッパープロダクツと締結
三宝伸銅工業国内供与先6社目

 三宝伸銅工業(社長=橋田隆雄氏、本社=大阪府堺市堺区三宝町8-374)は、Jマテ.カッパープロダクツ(社長=星野耕氏、本社=新潟県上越市)と鉛フリー銅合金「エコブラス」の連鋳鋳物および鋳物用地金に関する特許実施権許諾契約を7月31日付けで締結した。国内のライセンス供与先は6社目となる。
 「エコブラス」は三宝伸銅工業が独自開発、特許取得した鉛を含まないシリコン系の快削性銅合金。すでに、国内では同和鉱業、日本伸銅、大木伸銅工業、開明伸銅、丸江伸銅、海外では独ヴィーランド社、米チェイスブラス社にライセンスを供与している。
 銅合金鋳物の分野では年々鉛フリー化が進んでおり、鉛フリー比率は既に20%を超えている。
 今回、同社の加入によって、国内のエコブラスファミリーは6社(鋳物メーカー2社、伸銅メーカー4社)となる。海外のライセンシーやサブライセンシーを合わせると11社を数え、エコブラスファミリーが着実に拡大している。「エコブラス」は、まず飲料水の分野でグローバルな材料となるものと予測され、引き続いて電機・電子機器分野や自動車分野においても、日本発のグローバル材料を目指すことになる。

新陣容で一層社業に精励
三立興産 役員人事を発表

 三立興産(社長=加藤斉氏、本社=名古屋市熱田区神宮4-1-25)は、7月27日に開催した第62回定時株主総会並びに取締役会において役員が選任され、それぞれ就任した。就任した役員は次のとおり。
取締役社長(代表取締役)=加藤斉氏
専務取締役(国内及び国際営業本部長)=五十嵐力氏
常務取締役(国内営業副本部長)=稲垣勝幸氏(昇任)
取締役相談役=猪熊正夫氏
取締役(三立精機取締役社長)=伊藤裕通氏
取締役(国内営業本部)=野田鍾次氏
常勤監査役=篠崎清利氏
執行役員=石原孝司氏
執行役員=近藤寧延氏
 なお、前取締役相談役の萩原宏明氏は退任した。

世界最大規模の工作機械専門見本市
EMO Hannover 2007に出展
森精機最新テクノロジーを紹介

 森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅35-16)は、9月17日から22日までドイツ・ハノーバー国際見本市会場で開かれる国際工作機械展示会「EMO Hannover2007」に出展する(展示ブースHall27B―44)。EMOは日本のJIMTOF、米国のIMTSと並ぶ世界最大規模の工作機械専門見本市で、出展社は2,000社を超え、2005年開催時は101力国から16万人が訪れた。
 EMOにおける同社テーマは“PURE TECHNOLOGY”と題し、2,700uのブース内に全26台の大小さまざまな5軸制御加工機、複合加工機、マシニングセンタ、CNC旋盤、更に周辺機器と組み合わせた自動化システムを含む工作機械とソフトウェアを一挙に展示し、工作機械の最新テクノロジーを紹介する。
 写真は、EMOにて初披露される五軸制御加工機「NMV8000DCG」と五軸横形マシニングセンタ「NMH10000DCG」。
 また、森精機主催により日本国内で毎年行われている「切削加工ドリームコンテスト」が、この欧州でも第1回目として開催される。ドリームコンテストは切削加工に携わり、切削型工作機械を使用している企業及び学校・研究機関を対象に、切削加工業界全体の技術・技能の交流と向上を目的として企画されたもの。欧州で選び抜かれた作品の展示と受賞者の表彰式が、EMO期間中に森精機ブース内で行われる。
超高精度横形マシニングセンタ
JIG1200を出品
DIXI Machines

 DIXI machines(2006年森精機が買収)は、EMO Hannover2007で究極の超高精度横形マシニングセンタ「JIG1200」を森精機ブースにて出品する。
 JIG1200は、各軸のストロークがX=1,200mm、Y=1,100mm、Z=1,100mm、テーブルサイズが1,250mm×1,000mm、最大積載質量が2500kgの大型機。このクラスの高精度機械の位置決め精度は、高級機と言われるものでも5μm程度と言われているが、JIG1200では0.99μmと5分の1で、全加工可能領域においての刃先の空間精度は15μm未満となる、三次元測定機をも凌ぐ一桁上の高精度横型マシニングセンタである。
 全加工可能領域で安定した加工精度を実現するには、各案内面と各軸間において完壁なまでの平面度、真直度、直角度が要求される。そこでDIXIでは、開発設計段階から精度を追求し、最終組立工程では数百時間に及ぶ“きさげ作業”によって、機械加工だけでは到底到達できない超高精度機械を作り出した。
 50番テーパ12,000min-1の高速主軸を標準で搭載、更に高出力モータ(34/39kW)を採用し、同クラス最高の生産性を誇り、少ロットで高精度が要求される現在の市場ニーズに最適の横形マシニングセンタと言える。

若手社員採用について意見交換
親睦旅行は11月10・11日に
名機工同友会7月例会を開催

 名機工同友会(会長=金原進一氏・カネキ商会社長)は7月23日午後7時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において7月例会を開催した。
 小浦総務(こうら社長)の司会で進められ、はじめに金原会長が「家族に病人が出るということは大変ですので、皆さん健康に留意してこの夏を乗り切っていただきたいと存じます」と挨拶、続いて議事に移った。
 各部の報告として、事業部より共同購入品の実績が報告された。
 また経営対策部より、講演会について、費用をかけずに内容の濃いものにするにはどうしたらよいか意見が求められ、これについて協議を行った。加えて、よい講師の紹介も呼びかけられた。
 厚生部からは、8月に控えた納涼ビアパーティーの概要が報告された。また、11月10、11日に行う「親睦旅行会」の行き先については、4案よりアンケートをとり、その中で一番人気のところへ行くこととなった。アンケートの結果は発表せずに、当日に行き先を知らせる「ミステリー企画」とすることも合わせて伝えられた。
 情報交換では、いくつものテーマが挙がる中から、@若い正社員の採用・新卒採用の仕方A携帯電話の使用についての各社の状況―の2つに絞り、活発に意見が交わされた。
 若手社員の採用は各社それぞれに苦労があり、会社説明会への出展やインターネットを利用した募集のほか、人材斡旋業者の利用、求人情報誌への掲載などを現在行っていると話された。
 また、携帯電話の扱いについては、会社支給から、個人の携帯への料金一部負担または負担なしと各社さまざまで、今後どういう方向にしていくのが適当か話し合われた。

輸出契約高2,387億9,800万円前年比28.3%減
プラント8件で661億900万円
日本産業機械工業会6月産業機械輸出状況

 日本産業機械工業会がまとめた平成19年6月の産業機械輸出契約状況によると、主要約70社の6月の輸出契約高は前年同月比28.3%減の2,387億9,800万円となった。
 プラントは8件で、中東の大幅な減少により前年同月比66.9%減の661億900万円となった。
 また単体は、前年同月比29.5%増の1,726億8,900万円となった。
 機種別にみると、ボイラ・原動機はヨーロッパ、北アメリカの増加により前年同月比40.0%増、鉱山機械はアジアの増加により同80.2%増、化学機械は中東、アフリカの増加により同109.5%増、プラスチック加工機械はアジア、ヨーロッパの増加により同26.7%増、風水力機械は中東の減少により同14.3%減、運搬機械は中東、ヨーロッパの増加により同16.9%増、変速機はアジア、ヨーロッパの増加により同11.2%増、金属加工機械はアジアの増加により同145.5%増、冷凍機械はアジア、ヨーロッパの増加により同43.8%増となった。
 地域別構成比は、アジア45.8%、北アメリカ22.6%、中東18.6%、ヨーロッパ6.5%、アフリカ2.5%となっている。

極小径超硬ドリル
ミニマルチドリルMDSS型
住友電工ハードメタルラインナップ拡充

 住友電工ハードメタル(社長=倉阪克秀氏、本社=兵庫県伊丹市昆陽北1-1-1)は、光通信・電子部品・ノズルなどの微細な穴あけ加工用ドリル「ミニマルチドリルMDSS型」の製品ラインアップを大幅に拡充した。
 これまで九アイテムであった標準在庫品を、刃径φ0.2mmから0.1mm毎にφ1.0mmまでの81アイテムに増やした。
 この製品の主な特長は次のとおり。
 @高硬度・高靭性超硬母材と、高剛性設計の組み合わせにより、耐折損性が大幅に向上。
 A小径ドリル専用PVDコーティングの採用により大幅な寿命向上を実現。
 Bシャンク径をφ3mm、全長を38mmに統一し、使いやすさを向上。
 C炭素鋼、合金鋼、ダイス鋼、ステンレス等、幅広く適用可能。
高硬度金型鋼の高能率加工を実現
モールドフィニッシュマスター
CBN小径ボールエンドミル
 住友電工ハードメタルの「スミボロン モールドフィニッシュマスターBNBP型」は、高硬度金型鋼の高能率直彫り加工を可能にするCBN小径ボールエンドミルである。超硬コーティングを大幅に上回る工具寿命を実現するとともに、優れた加工面品位が得られ、磨き工程を大幅に短縮することが可能となる。さらに、耐欠損性を大幅に向上したCBN材質「BN350」を採用することで、超硬コーティングに迫る使いやすさも実現した。製品ラインナップはR0.2からR1.0までの10型番。
 さらに、首下長さ2mmから8mmのロングネックシリーズも追加(R0.2からR1.0まで)している。
高橋孝之氏
お別れの会
 高橋金属(社長=高橋伸治氏、本社=岐阜市柳津町流通センター1-12-4)の専務・高橋孝之氏が予てより病気療養中のところ、去る6月27日に逝去された。
 お別れの会が8月2日午後2時より、大垣市万石の大垣フォーラムホテルにおいて執り行われ、故人を偲び業界関係者ら多数が参列した。
 同氏は、岐阜県機械金属商業協同組合や岐阜商工同好会のメンバーとして業界発展に尽くす一方、乗馬をたしなみ、文化・芸術にも造詣が深かった。

生産動態統計調査結果
平成19年6月分確報
岐阜県調べ 概ね増加

 岐阜県が8月18日発表した、生産動態統計調査結果(確報)の概況は次の通り。
1、機械器具等
 機械器具等の生産は、前月に比べ一般機械は6.9%増、電気機械は6.6%増、情報通信、電子部品・デバイスは9.2%増、輸送機械は10.3%増、その他は16.5%増となった。
2、窯業・土石製品
(1)陶磁器
 陶磁器製品の生産は、前月に比べタイルは14.6%増、電気用品は9.8%増、台所・食卓用品は10.4%増、玩具・置物は3.3%増となった。
(2)セメント製品
 セメント製品の生産は、遠心力鉄筋コンクリート製品が1.9%増、護岸用コンクリートブロックが5.0%減、道路用コンクリート製品が0.9%減となった。
3、プラスチック製品
 プラスチック製品の生産は、前月に比べ2.2%増となった。
4、繊維製品
 繊維製品の生産は、前月に比べ織物は2.0%増、染色整理加工高は、織物が1.1%増、ニット生地が2.9%増、ニット・衣服縫製品は、ニット生地が15.6%増、織物製外衣が5.1%減となった。

住環境時代の配管システム
メータユニットシリーズ
ベン 吸排気弁など好評

 ベン(東京都大田区多摩川2-2-22)では、集合住宅パイプシャフト内における、メータ周りの止水栓・減圧弁・伸縮管機能・逆止弁・台座・分岐継手をユニット化した「集合住宅パイプシャフト用メータユニット」と確実な空気障害解消・逆サイホン防止に欠かせない「集合住宅給水立て管用吸排気弁」を好評裏に拡販している。
■集合住宅パイプシャフト用メータユニット
 メータの接続ハンドル操作にて行う圧着式なので、取り付け・取り外しが容易。また、二次側回転分岐継手の入れ替えにより、鉛直配管、水平配管の施工が容易に行える。
【特長】
@狭いパイプシャフト内での施工性を考慮した軽量・コンパクト設計。
Aメータの取付け・取り外しは接続ハンドル操作で工具不要の圧着式。
B二次側回転分岐継手の入れ替えにより、鉛直配管・水平配管に対応可能。
Cメータ設置にて、逆止弁のメンテナンスが容易に行える。
D鉛直配管・水平配管及び右・左からの流れ方向に対応している。
E台座部分は耐食性に優れている。
F止水栓部分は停水キャップ取付可能。
■集合住宅給水立て管用吸排気弁
 吸排気弁は、給水配管が負になると多量の空気を吸い込み、負圧を解消して給水先からの逆流を防止する。常時は配管中の空気を自動的に排出するので、パイプシャフト頂部に最適。特に直結給水や圧送圧力タンク給水方式で、安全な給水システムを構築できる。急速吸気機能・圧力下排気機能・初期排気機能の3つの機能を一台で実現した。
【特長】
@排気時に水の排出なし。
A空気導入口と回転自在の漏水対策用排出口を独立設置。
B吸気部にネットを内蔵。
Cステンレス給水管に最適なステンレス鋼製。
 その他詳細については、同社最寄の営業所か、名古屋営業所(名古屋市中村区本陣通5-55・TEL052-411-5840)へ問い合わすとよい。

第14回総会を開催
北陸桃友会新製品紹介も実施

 北陸桃友会(会長=宮重清氏・ミヤシゲ社長、ベンと販売店の集い)では、7月18日午後5時より、金沢駅前の“金沢都ホテル”において「第14回総会」を開催し、全議案をいずれも承認可決したあとは懇親会を行い、互いに親睦を深めた。
 総会は、ベン金沢営業所の小笠原所長の司会進行に次いで、宮重会長より、出席方のお礼と総会での慎重審議の要請を述べたあと、宮重会長が議長を務めて慎重審議をおこなった。
▽第1号議案=平成18年度事業報告・決算報告承認の件
▽第2号議案=平成18年度監査報告承認の件
▽第3号議案=平成19年度事業計画・収支予算承認の件
▽第4号議案=その他の件
 以上を慎重審議し、原案通り承認可決した。
 引き続いて製品開発・改良案表彰に移り、採用提案(3件)、類似提案(31件)併せて34件の提案表彰を行った。
 以上で総会を終了し、ベンの深澤社長が、日頃の拡販に対してのお礼を述べ、本年もニーズを捉えた製品の投入を積極的に推し進める一方、地震関連製品の免震装置、緊急遮断弁の納入見通しについても報告した。
 引き続いて、ベン営業本部の横澤副本部長より、メーカー資料の説明と新製品紹介(戸別給水用減圧弁・KT型ストレーナ・メータユニット等)が説明された。
 懇親会は辻副会長(辻さく社長)の乾杯音頭で開宴、終始和やかに懇談に興じ、上坂会計幹事(中島管材鋼機社長)の中締めで閉宴した。

ベンチカウンターを装備
フローピア魔法びん浴槽
TOTO豊富なオプション

 TOTOは2005年3月に発売以来、好評を得ている戸建住宅用システムバスルーム「フローピア魔法びん浴槽」に、“ベンチカウンター”を装備し、「フローピア魔法びん浴槽座ってラクラクKDシリーズ」としてこのほど新発売した。
 TOTOの調査によると、『浴室でリラックスしたい』と考えるユーザーは全体の86%と多い。しかし現状でくつろぎを感じている人は27%。また浴室の困りごと調査では全体の30%の人が『立ち座りやまたぎが辛い』と回答している。
 “ベンチカウンター”はダイニングチェアとほぼ同じ高さなので従来のふろいすよりも、ラクに立ち座りできる。また浴槽のふちとも同じ高さなので、腰掛けながらラクに浴槽へ移動できる。さらに座面も大きいので、湯ざましなどくつろぐことが可能。オプションとして“地デジ内蔵浴室テレビ”“ミスト機能付温水式浴室暖房乾燥機”も用意した。“ベンチカウンター”でテレビを見たり、ミスト浴を楽しむことができる。
【特長】
@ベンチカウンター
 洗い場側に、座れる「ベンチカウンター」を標準装備した。
 ダイニングチェアとほぼ同じ高さなので、従来のふろいすよりも、体に負担をかけずに、立ち座りの動作がラクにできる。
 また奥行きも従来のふろいすよりも200mmほど大きい430mmなので、ゆったりと座れる。座面は水はけがよく、ずり落ちない加工になっているので、快適にシャワー浴などが楽しめる。
 また反復浴をする際にもゆったりと湯冷ましできる。さらに浴槽のふちと同じ高さなので、腰かけながらラクに浴槽に移動することもできるし、足湯なども楽しめる
 同色のアクセントボードも装備している。横方向の木目柄をアクセントに使うことにより、家具のような印象を与え、リビングにいるようなくつろぎ感を演出する。色はトレンドを配慮した“ディープウッド(濃い木目)”と“クリームウッド(薄い木目)”の二色。
A快適なオプションを品揃え
◆ミスト機能付温水式 浴室暖房乾燥機
 ミスト付の浴室暖房乾燥機を用意した。体の芯から温まるミスト浴で、気持ちよく汗をかくことができる。
◆地上波デジタル放送標準対応テレビ
 地上波デジタル放送対応チューナーを内蔵した14インチ大型ワイドスクリーンの「浴室テレビ」。
 浴室では最も大きな14型ワイドなので、地上波デジタルならではの鮮明な映像を迫力ある画面を楽しめる。
 これまでのように浴槽側にはもちろん、洗い場側にも設置可能。ベンチカウンターに座ってゆったりとテレビを鑑賞できる。

リモデルバスルーム「WHシリーズ」や
「レガセスT型スリム」システムキッチン
TOTO相次いで新発売へ

 TOTOでは、システムキッチンの「レガセスシリーズ」に奥行きわずか600mmの「レガセスT型スリム」、「浴槽」「床パン」「エプロン」の三分割構造で、様々な現場のリモデルに対応しやすい、リモデルバスルームWHシリーズ」をこのほど相次いで発売した。
■システムキッチンの「レガセスシリーズ」の「レガセスT型スリム」は、奥行き600mm、間口1,650mmと、問口も奥行きもコンパクトなシステムキッチンで、都市部に多い狭小の戸建住宅やマンションリモデルに最適。
 また、間口も1,650〜2,700mm(従来品1,800〜3,000mm)に対応できる。
 オプションで光を遮らずに窓前を収納棚にできる「窓用シェイプアップウォール」、奥行き310mmの「薄型壁付け収納ユニット」(キッチンが広く使えるように扉を、開き戸ではなくスライド式とし、使用する時だけ回転して前にせり出す仕様の「くるり家電収納キャビネット」)などもあり、限られた空間を無駄なく活用できる。
 価格は、559,500円〜940,700円まで。
■「リモデルバスルームWHシリーズ」は、リモデルしたいと思っても、新築用の床・浴槽一体型のシステムバスルームでは、「搬入できない」「脱衣所との間仕切りを撤去するなど施工が大変」といった理由で、リモデルをあきらめていたユーザーに最適。
 床三分割構造の「リモデルバスルームWHシリーズ」なら、床・浴槽一体型を搬入できない狭い通路や、浴室への入り口でも搬入が可能になる。
 また、洗面所との間仕切りを除去する必要もなく、施工負荷が軽くなる。これまでリモデルバスルームには品揃えのなかった1014・1115サイズといったコンパクトサイズもある。また、確実な排水を実現し、翌朝に床が乾く「カラリ床」、要望の多い追焚にも対応している。
 仕様も、オーバーヘッドシャワー付きのPタイプ、ちょっとした小物を置けるアクセントカウンター付きのTタイプ、シンプル仕様のSタイプの3タイプがある。
 価格は、406,350円〜642,600円まで。

副資材上昇による価格改定
平均9%の改定
ベン 9月1日か

 ベン(社長=深澤達雄氏、本社=東京都大田区多摩川)は、一昨年来の銅系金属を主とする素材の高騰等により昨年9月に価格改定を実施したが、さらなる銅系金属の高騰とニッケル価格の急騰に伴うステンレス素材の価格上昇、また石油価格の上昇による副資材の価格上昇も続いており、製造コストが異常に増加している状況となっている中、さらなる生産性向上・合理化を進めてコストダウンに努めているが、製造コストと製品価格の差異を埋めることが困難な状況となっており、不本意であるが、販売価格の見直しをすることになった。平成19年9月版として製品ガイドと価格表を発行し、次のとおり実施することになり、理解と協力を要請している。
 なお、改定率については、品種別・シリーズ別に販売、量等を考慮してそれぞれに対応する。
 記
▽改定幅=平均9%
▽実施日=9月1日より

全国より1000名余りが参列
高田真吾氏お別れの会
井高会長・愛機工組合相談役


 7月2日享年82歳で逝去された井高(名古屋市中区上前津)の会長・高田真吾氏(愛知県機械工具商業協同組合相談役、元同理事長)のお別れの会が八月六日、午後一時からと同三時からの二回に分けて、名古屋市中区錦の名古屋観光ホテルで営まれ、千名を超す業界関係者らが参列して半世紀にわたり業界の発展に尽くした故人の業績を偲んだ。
 お別れの会委員長を務めた山下隆蔵氏(山下機械会長、前愛知県機械工具商業協同組合理事長)は追悼の辞として「貴方は昭和30年にこの業界に入られ、大正十三年創業の老舗・株式会社井高を、わが国を代表する機械工具・工作機械商社に育て上げられました。業界の鏡となる経営を展開しておられます。23年も前のことですが、その成功の秘密は?と業界紙の記者に聞かれ、『当たり前のことを、当たり前にやっているだけです。そして良いお取引先に恵まれているだけです』と淡々と話されたことを記憶しております。高田さんは大正15年5月のお生まれですので、太平洋戦争の末期、職業軍人を目指して海軍経理学校に進まれて、間もなく終戦となります。改めて旧制第八高等学校に入学、名古屋大学を卒業されましたが、国家公務員試験を受けて裁判所の事務官をされたり、雑誌の記者などをされたりと実に多彩な経歴を経て、この業界に入られました。昭和55年から3期6年間、愛知県機械工具商業協同組合の理事長を務められ、長年業界へ貢献されました。私たちは業界で問題が起きる度にご相談に上がり、いつも核心に触れたご指摘をいただき、正に機工業界の賢人であり、業界の指南役でありました。服装や持ち物には一切構わず、野の花を愛で、質素にして心豊かな81歳の人生を全うされた高田さんに、心からの共感と共に哀悼の意を捧げます。8年前に創業75周年を迎えられたときに、業界の歴史に残る優れた社史を刊行されました。平成9年にご長男の研至さんが社長に就任されて早10年になりますが、三代目社長として立派な業績を積まれ、役員、社員の皆さんの結束は益々固く磐石な体制を固めておられます。高田真吾さん、私たちにこの業界で生きる意味と、喜びを与えていただきまして有り難うございました。貴方の示された生き方と株式会社井高の生業が、この機工業界に不滅の存在となることでしょう。どうか安らかにお眠り下さい」と述べた。
 また、業界の友人であるミツトヨの沼田相談役と八校時代からの友人の佐野氏より別れの言葉が贈られた。
 参列者による献花が行われ、最後に山下委員長が「お集まりいただいた方は、高田真吾さんと関わりが深かった方々でございます。これからもご遺族、そして株式会社井高さんへのご厚誼とご支援を引き続き賜りますことをお願いいたします」と述べ、引き続いて喪主の高田研至氏(井高社長)が「お別れの会委員長さんはじめ皆様方の心遣いによりまして、お別れの会が厳粛に執り行われましたことに対しまして厚く御礼を申し上げます。また、ご丁重なお別れの言葉をご奉典賜り誠に有り難うございます。父真吾は昭和30十年、母香保子と結婚し井高に入社、その後50年以上の長きにわたり井高発展のために努力してまいりました。父との思い出は、15年ほど前に弊社の海外展開の話になったとき父より、『今がもしかしたら海外に出る時かも知れない。だが将来、研至が会社を継いだ時に会社の規模を広げすぎていると苦労するかもしれない。今はしっかりした会社の基盤を作っておく。将来自分の手で海外展開するように』と言われました。10年前に会長になってから、私が海外展開、その他色々なことで相談したときも、父は、『会社は社長に任せたのだから、自分のやりたいようにやるように』と温かく私を見守ってくれました。そんな父も2年半ほど前、足を骨折し車椅子生活となり、好きなお酒も余り飲むことがなくなり、多少寂しい思いをしたのではないかと感じております。しかし父の81年の人生は、多くの友人、お客様、仕入れ先様、そして社員に支えられ、本当に素晴らしい人生だったと思っております。どうも有り難うございました。父亡き後、私はまだまだ若輩でございますが、父に習い、皆様から必要とされる会社、社会に貢献できる会社であり続けるよう努力して参りますので、父の生前同様、皆様方からのご指導宜しくお願いいたします」と礼の言葉を述べた。
 会終了後は、会場内に展示された真吾氏の海軍時代や学生時代、井高入社後の思い出の品と写真を見ながら、在りし日の故人を偲ぶ参列者の姿が見られた。
【故高田真吾氏経歴】
1925年 5月21日愛知県津島市に生まれる
1944年 愛知県立津島中学(旧制)卒業、海軍経理学校入校
1945年 同校終戦により廃校、第八高等学校(旧制)入学
1949年 同校卒業、名古屋大学文学部社会学科入学
1952年 同大学卒業、秋田書店入社
1955年 井高商会創業者高田勝彦氏の次女・香保子さんと結婚、井高商会入社
1963年 同専務取締役に昇格
1970年 同取締役社長に就任、同時に社名を井高に変更
1972年 愛知県機械工具商業協同組合理事に就任
1980年 同組合理事長に就任
1981年 愛知県金属商業厚生年金基金の理事に就任
1990年 名古屋小規模事業金融公社の理事に就任
1997年 井高代表取締役会長に就任

第67回愛機工組合親善野球
大会6,7,8日目開催結果

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の第67回親善野球大会(主幹=福利厚生部、部長=六浦康正氏・六浦本店社長)は、天候に恵まれ順調に試合を進めている。
 大会6日目は6月16日、7日目が同23日に一宮総合運動場の野球場で、また大会8日目が7月7日に稲永公園野球場で行われた。試合結果は次の通り。
【大会6日目】
 第1試合(Aゾーン)のナカガワ対新栄商會戦は、両チーム無得点で迎えた3回裏に新栄商會が3点を先取。その後は両チームとも得点を与えず最終回の七回表にナカガワが一点を返したが、自力に勝る新栄が逃げ切り3対1で勝利を収めた。
 第2試合(Aゾーン)の中央工機対三菱マテリアルツールズ戦は、3回表に中央工機が1点先取したが、直ぐその裏三菱マテリアルツールズも一点を返して同点に。しかし、続く四回表に中央工機が古井選手のホームランなどで一気に6六点をあげた。更に5回にも1点を追加して、三菱マテリアルツールズを8対1で下し、準々決勝進出を決めた。
 第3試合(Bゾーン)のナスコム対西野産業戦は、ナスコムが1回表に西野産業の立ち上がりを攻めて一気に5点を先取。更に3回にも7点をあげて突き放し、西野産業の反撃を零点に抑えて試合を決めた。
 第4試合(Bゾーン)尾張支部対志知戦は、1回表に尾張支部が3点を先取。続く2回にも1点を追加した。志知も3回裏に3点、5回に1点を返して同点に。時間内では決着がつかず、規定によりジャンケンで志知が勝利した。
【大会7日目】
 第1試合(Bゾーン)のノダキ対大久保商事戦は、ノダキが1回表に大量の10点を先取。続く2回にも7点をあげてリードを広げ、大久保商事の反撃を一点に抑えて十七対一で準決勝に駒を進めた。
 第2試合(Bゾーン)の青年部対太田廣戦は、太田廣が1回裏に4点を先取。2回表に青年部も反撃し2点を返したが、その裏直ぐに太田廣が五点を追加、更に三回に一点、四回に四点と追加点。青年部の反撃を2点に抑え、14対4で太田廣が勝利し準決勝に進出した。
【大会8日目】
 Aゾーンの中央工機対新栄商會戦は、新栄商會が1回裏に1挙8点をあげて先制。3回にも2点を追加し、中央工機を零点に抑え10対0で決勝戦に駒を進めた。

南海漫遊記 D
〜「ジュニアー会」
ホーチミン・台北紀行
倉地社長倉地久雄

〔離陸〕
 ジュニアー会として海外へ旅行するのはもちろん初めてではない。これまでも周年ごとに海外視察研修を何度か実施してきた。結成5周年目に北京と上海、10周年目に台湾、15周年目に香港と深?(加えて有志でマカオにも)、そして今回の20周年が台北経由のベトナムなのである。僕は10周年目から毎回参加させていただいているのだが、会員各位の多彩な個性が旅先でもいかんなく発揮され、ほかの会では絶対味わうことのできない、リラックスした中にもスリリングでエキサイティングな旅情を楽しませてもらってきた。
 もっとも周年行事以外にもプライベートな海外渡航はひそかに何度も実行されてきたようだ。研修旅行の「下見」と称して企画書をつくりあげ、中国各地を遊歴された方々もあったようだし、毎年ワイハー(業界用語で布哇のこと)でゴルフ三昧を満喫されているハイソな裏ジュニアー会も存在すると聞いている。
* * *
 午前7時30分の定刻を少し過ぎた頃、集合場所に全員が揃い、チェックインカウンターに向かう。今回の参加者は11名。現在のジュニアー会会員の約半数である。それにツアーコンダクターを加えた総勢12名がご一行様である。
 フライトまでまだ2時間近くあるというものの、チェックインカウンターはかなり混み合っていて荷物の預け入れに手間どってしまう。それから急いで海外用携帯電話のレンタルカウンターに行くが、ここでもかなり並んで手続きしなければならない。やっとのことで携帯を借り出し、機内持ち込み手荷物の検査と厳重なボディチェックを受け、出国手続きを終えて免税店コーナーまでたどり着いたら、もう搭乗開始に間もない時刻となっていた。
 午前九時半過ぎ、定刻をやや遅れて中華航空C1151便の搭乗ゲートが開く。スマイリーなキャビンアテンダントに案内され座席に着くと、どっと汗が吹き出してきた。窓の外は真夏の朝の陽射しにあふれてまぶしい。
 ほどなく機体は旅客エプロンを離れてゆっくりと滑走路に向かい、一息にセントレア(中部国際空港)を離陸。巡航高度に達するとさっそくお決まりの機内食サービスが供される。一緒に缶ビールをもらって、同行のみなさんたちと前途のつつがなきことを祈って乾杯する。
* * *
 台北の中正国際空港(この旅行から戻った直後に「台湾桃園国際空港」と改称されたそうだ)までは正味3時間弱のフライトであるが、現地と日本との時差が1時間あるので、到着したのは午前11時30分頃であった。この空港でホーチミン便へ乗り換えるため、2時間ほど時間をつぶさなければならない。
 「余分な時間と自分の頭だけを怖れなさい」とは誰の言葉だったか失念したが、余分な時間とジュニアー会メンバーが揃えば怖れるものはないかわりに、暫定的結論はお酒しかない。かなり短絡的な集団であるのだ。ただちに一同でトランジット待合フロアのパブに乱入し、ビールをオーダーする。アサヒ・スーパードライ、キリン・一番搾り、バドワイザー、コロナビール、青島ビール、その他世界のビール缶がたちまちテーブル上に散乱し、いつものジュニアー会らしい様相を呈しはじめる。
〈訂正〉
 南海漫遊記B(8月12日号掲載)の本文中に「首都ホーチミン」とあったのは「ホーチミン」の誤りでした。ここにお詫びして訂正いたします。

新委員長に武田氏を選出
オータケ従業員組合総会と納涼会開催

 オータケ(社長=鈴木照氏、本社=名古屋市中村区名駅3-9-11)は8月3日午後6時30分より、名古屋市中村区名駅のクレールにて従業員組合総会と納涼会を開催した。
 組合総会では、執行委員の改選があり、今泉委員長はじめ7名が執行委員から外れることになり、それに伴い委員長に武田書記長、副委員長に木全氏、書記長に安藤氏など合わせて8名の執行委員を選出。従来の執行委員と力を合わせて組合活動を行っていくことを確認した。また支店、営業所の執行役員の報告(変更のみ)も行われた。
 続いて決算報告があり、これを承認。武田新委員長より挨拶が行われ、その中で今期のレクリエーション企画についても話された。
 総会終了後は別室にて納涼会が開かれ、冒頭、武田新委員長が「本日はお仕事お疲れ様でした。ご来賓の皆様には先ほどオータケ従業員組合総会が無事に終了したことをご報告いたします。今期の執行委員の改選があり、新メンバーにて頑張って参りますので宜しくお願いいたします。まず最初に、この納涼会を開催するに当たりご来賓の方々から多大なるご寄付をいただきましたことを御礼申し上げます。今後はオータケ従業員組合の益々の発展と、活気のある明るい職場作りを目指していきたいと存じますので、ご来賓の方々と従業員の皆様のより一層のご協力をお願いいたします。短い時間ではございますが、本日の納涼会をお楽しみ下さい」と挨拶。
 続いて、来賓挨拶で鈴木オータケ社長は、「先期売上300億円を達成いたしました。皆様の努力の結果と感じておりますが、努力をしなければ直ぐに悪い結果となって現れます。企業は維持、継続しながら発展していかなければなりません。武田委員長のもと新しい執行部ができました。皆様方が喜んで働けるような企業作りに向け益々努力をしていかなければいけないと感じております。会社もこれから新しい経営体制となり世代が変わる中で、新しいことを導入して良い会社作りに頑張っていただきたい」と述べた。
 この後、木全副委員長が音頭をとって一同で乾杯。
 新入社員の自己紹介やビンゴ大会などで盛り上がり、夏の涼を心ゆくまで楽しんだ。
 また次の社長に内定している吉川常務が挨拶に立ち、「8月27日の株主総会で(社長就任が)決定いたしますが、私自身は不安で一杯です。ただ本日の新入社員の自己紹介の話し方を見まして、非常に元気のある社員が多いということを肝に銘じました。企業の業績は社員の皆さんが盛り上げた結果と感じております。今後、働きやすい環境にすることが私の使命と感じております。今年より来年、来年より再来年と飛躍できる企業を目指したい」と抱負を語り、安藤書記長の中締めでお開きとした。

恒例のビアパーティーで
猛暑を吹き飛ばす
名機工同友会8月例会として開催

 名機工同友会(会長=金原進一氏・カネキ商会社長)は8月2日午後7時より、名古屋市中区錦のBistrot La Porte Marseille(ビストロ ラ ポルト マルセイユ)でビアパーティー(8月例会)を開催、会員ら25名が参加した。
 今回の会場設営は厚生部(部長=鈴木俊雄氏・マルマン商事社長)の主幹で大平氏(マックス社長)が担当して行われた。
 冒頭、時津相談役(新栄商會会長)の挨拶があり、力強い発声で乾杯。参加者は冷たいビールをはじめワインや焼酎などでのどを潤し、同店が誇るフランス料理を堪能しながら歓談して、時間いっぱいまで親睦を深め合った。

若手社員ら30名が参加
愛機工東支部ビアパーティー開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の東支部(支部長=田中知之氏・ミユキ商會社長)は8月10日午後7時より、名古屋市中区錦のYoh Diningbar Goodies(ヨーダイニングバー グッディーズ)にてビアパーティーを開催し、各企業の若手社員を中心に30名が参加して交流を深めた。
 田中支部長が所用により欠席のため、組合を代表して山崎事務局長が「和気あいあいとやっていただき、明日以降の仕事の活力源にしていただきますよう、楽しんでいってください」と挨拶し、乾杯。
 シェフが目の前で調理する地中海風の料理に舌鼓を打ちながら楽しく会話し、ビール、ウイスキー、ワインなど豊富なドリンクの飲み放題で暑気払いした。
ビールを味わいながら
互いの親睦を深める
愛機工南支部盆休み前に暑気払い

 愛知県機械工具商業協同組合の南支部(支部長=伊藤照之氏・伊藤信産業会長)は8月11日午後6時より、名古屋市中区栄の中日パレスにてビアパーティーを開催し、支部員と賛助会員およそ30名が参加して親睦を図った。
 はじめに伊藤支部長が「恒例のビアパーティーにご参加いただき有り難うございます。今年は、従来の方式を変えて支部員の皆様でゆっくりとお話ができるようなスタイルでの開催です。日頃のお疲れを癒していただければ幸いです」と挨拶。引き続き同氏の力強い発声で乾杯した。
 猛暑の続く中、大いに飲んで、食べて、語り合って盛り上がり、楽しいひと時を過ごした。

19年9月9日2286号
鉱工業指数(IIP)生産・出荷は増、在庫は減
乗用車2ヵ月ぶり前年比マイナス
経産省 主な景気指標6月確報

 経済産業省経済産業政策局調査統計部が8月15日に発表した、「経済産業省作成の主な景気指標」によると、6月(確報値)の鉱工業指数(IIP)は、生産が4カ月ぶりに前月比プラスとなり、出荷は3カ月連続の同プラス、在庫は2カ月連続の同マイナスとなった。在庫率は同プラス。6月(確報値)の生産動態統計調査では、乗用車が2カ月ぶりに前年同月比マイナスとなり、PHS・携帯電話は12カ月連続の同マイナス。一方、半導体製造装置は17カ月連続で同プラスとなっている。5月の全産業活動指数は前月比0.3%減。産業別にみると、鉱工業生産指数、第三次産業活動指数、公務等活動指数の産業で前月比マイナスとなり、建設業活動指数の産業のみ同プラスとなった。
◆鉱工業指数(IIP)
 6月(確報値)の生産は前月比1.3%増で4カ月ぶりの上昇、出荷は同1.1%増と3カ月連続で上昇し、在庫は同0.3%減で2カ月連続の低下となった。在庫率は同2.7%増の上昇。
 6月(確報値)の財別生産指数をみると、資本財は前月比0.0%の横ばい、建設財は同0.9%減と3カ月ぶりの低下、耐久消費財は同1.4%増と3カ月連続で上昇した。
 また、非耐久消費財は同4.9%増と4カ月ぶりに、生産財は同1.3%増と3カ月ぶりにそれぞれ上昇に転じた。
◆生産動態統計調査
 6月(確報値)の主な品目の動向をみると、情報化関連品目ではパーソナルコンピュータが前年同月比9.4%減と4カ月連続の減少、PHS・携帯電話は同1.6%減と12カ月連続の減少、半導体集積回路(モス型)は同2.7%増と増加した。また、乗用車は同1.7%減と2カ月ぶりの減少。※半導体集積回路(モス型)はその他のモス型を除く。
 このほか、液晶素子が前年同月比3.9%増と3カ月連続の増加、数値制御ロボットが同15.6%減と8カ月連続の減少、半導体製造装置が同30.0%増と17カ月連続の増加、粗鋼が同3.0%増と13カ月連続の増加、エチレンが同1.2%増と8カ月連続の増加、印刷・情報用紙は同1.6%減と3カ月連続の減少となった。
◆第三次産業活動指数
 6月の第三次産業活動指数は前月比0.1%増の上昇。大分類業種をみると、サービス業(前月比1.0%増)、医療・福祉(同2.2%増)、飲食店・宿泊業(同1.7%増)、金融・保険業(同0.7%増)、複合サービス事業(同2.4%増)、運輸業(同0.3%増)、不動産業(同0.1%増)が上昇し、情報通信業(前月比0.7%減)、卸売・小売業(同0.2%減)、学習支援業(同1.4%減)、電気・ガス・熱供給・水道業(同0.3%減)が低下した。
 サービス業の内訳をみると、対個人サービス業(前月比1.5%増)は、自動車整備業、その他の生活関連サービス業などが増加したことから上昇した。対事業所サービス業(同0.4%減)は、専門サービス業、広告業などが減少したことから低下した。
◆特定サービス産業動態統計調査
 6月(確報)の対事業所サービスは、物品賃貸(リース)業が前年同月比6.7%減と2カ月ぶりの減少、情報サービス業は同0.4%増と3カ月連続の増加、広告業は同1.4%減と2カ月連続の減少。対個人サービスは、ゴルフ場が同6.1%増と2カ月ぶりの増加、遊園地・テーマパークが同8.9%増と16カ月連続の増加となった。
◆商業動態統計調査
 平成19年6月の商業販売額は51兆420億円、前年同月比4.1%増となった。
 これを卸売業、小売業別にみると、卸売業は40兆910億円で同5.4%増となり、小売業は10兆9,500億円で同0.4%減となった。
 なお、商業販売額の季節調整済前月比は、1.4%減。卸売業は同1.9%減、小売業は同0.8%減だった。
◆全産業活動指数
 5月の全産業活動指数は前月比0.3%減と低下。
 産業別にみると、鉱工業生産指数(前月比0.3%減)、第三次産業活動指数(同0.1%減)、公務等活動指数(同0.4%減)の産業で低下、建設業活動指数(同0.9%増)の産業で上昇した。

産業とくらしのグランドフェア07
9月14日(金)、いよいよ開幕

 ユアサ商事中部支社(支社長=松平義康氏)傘下の販売店で組織される,中部ユアサやまずみ会主催の中部「産業とくらしのグランドフェア2007」(第29回)が9月14、15日の両日、名古屋市港区金城埠頭のポートメッセなごや3号館で開催される。
 今年のグランドフェアは「創造への挑戦。―何かがここから動き出す」を全社キャンペーンテーマとし、近未来の市場ニーズを的確に捉えた新製品を中心に多くの新しい提案を行う。動員目標8,200名、売上目標は120億円。
 また、会期中は各種セミナーのほか、お楽しみコーナーでは北海道物産展や駄菓子まつりなどの催しも行われる。

7月の受注額1360億円は史上2番目
39ヵ月連続1000億円超
日本工作機械工業会7月工作機械受注実績

 日本工作機械工業会がまとめた、2007年7月分の工作機械受注実績調査報告によると、7月の受注額は1,360億円で、前月比では3.3%増と3カ月連続のプラス、前年比は一八・八%増と七カ月連続のプラスになった。月間の受注額としては史上二番目の金額となり、39カ月連続での1,000億円超えはバブル期を17カ月抜き最長記録を更新中。また、1〜7月の受注累計額は9,149億円と、外需の拡大基調のもと前年比9.4%増の二桁近い伸びを示し、年初見通し(1兆4,000億円台)を上回る勢いである。
 内外需別にみると、内需は588億円で前月比1.3%増と2カ月ぶりのプラスとなり、前年同月比は1.0%増と5カ月ぶりのプラスになった。主要産業の前月比では、一般機械7.8%減、自動車16.6%増、電気・精密3.5%増(電気8.5%増・精密2.8%減)と、一般機械がマイナスとなるも、自動車、電気・精密はプラスになった。
 外需は772億円で前月比4.8%増と3カ月連続のプラス、前年同月比は37.3%増と23カ月連続のプラスになり、史上最高額を3カ月連続で更新した。地域ごとでは、アジア・欧州・北米ともに前年比プラスとなり、概して好調に推移している。欧州は史上最高額を2カ月連続で更新し、アジアは5月、6月に次ぐ3番目の受注額、北米は2カ月連続での200億円台となった。産業別では、世界各地域で自動車向けが好調なほか、航空機、エネルギー関連、建機、IT関連、医療など多くの分野で好調に推移している。
 内需の内訳をみると、一般機械は256億円で前年比8.0%減と3カ月連続のマイナス。このうち、金型は41億円で同35.1%減。2006年8月以降前年比マイナスで推移している。自動車は172億円で同22.9%増と4カ月ぶりのプラス。このうち、部品は94億円で同36.5%増と同じく4カ月ぶりにプラスとなった。電気・精密は65億円で同12.6%減と2カ月連続のマイナスとなった。主要業種では、自動車が前年比22.9%増と大幅なプラスとなったが、一般機械は若干の落ち込みを示している。
 外需の内訳では、アジアが277億円で前年比47.4%増。前月に次ぐ史上3番目の受注額となった。東アジアでは中国が前年比2.3倍増と依然好調を持続。その他アジアではインドが同13.6%増と好調。欧州は248億円で同40.9%増。ドイツは史上最高額を2カ月ぶりに更新、EU主要国すべてで同プラスとなっている。北米は226億円で同22.5%増。米国が2カ月連続で前年比プラス、メキシコは同7倍増となった。
【1〜7月の受注累計額】
 受注総額9,149億円(前年比9.4%増)は、7月時点での累計額としては史上最高額を記録した昨年の8,360億円を上回るペース。
 また、年率換算で1兆5,600億円強となり、年初見通しの1兆4,000億円台を上回る勢いである。
@内需4,228億円(前年比2.7%減/内需比率46.2%)
 全11業種中、航空機等2業種で前年比プラスとなった。主な業種の前年比は、一般機械、自動車が前年を幾分下回る水準であり、電気・精密はマイナスとなった。▽一般機械1,894億円(前年比1.6%減)▽自動車1,179億円(同1.8%減)▽電気・精密456億円(同13.3%減)。
A外需4,921億円(前年比22.6%増/外需比率53.8%)
 1〜7月累計額では、4年連続で最高額を更新した昨年を上回るペース。前年比では主要三極ともプラスで、特に欧州・アジアが高い伸びを示している。▽アジア1,822億円(同26.6%増)▽欧州1,559億円(同41.8%増)▽北米1,418億円(同1.9%増)。

11月に異業種先を訪問
トヨタ会館など見学
愛知県管工機材商協組事業部会を開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)の事業部(部長=植田慎一郎氏・ウエダ社長)では、8月21日午後6時30分より名古屋市中区金山の“小原”を会場に「事業部会」を開催し、本年度の事業計画について審議し、11月にトヨタ自動車関連施設の「トヨタ会館とトヨタ鞍ケ池記念館の見学会」を実施することを決めた。
 部会開催に際し、伊藤理事長より挨拶があり、「お暑い中をお集まり頂きまして感謝いたします。5月の総会で理事長を拝命いたしまして責任の重さを痛感いたしております。人事では引き続きまして植田社長に事業部長を引き受けて頂きました。部員さんにおかれても新しい方の入部もあり、運営につきましては前例にとらわれず、斬新なアイデアで組合のためになる様なものをお願いいたします」と述べ、引き続いて植田部長が本年度の事業方針について触れ、事業部の最大行事である優良工場等見学会について試案を提出し、各部員で忌憚のない意見を交換した結果、トヨタ自動車関連施設のトヨタ会館とトヨタ鞍ケ池記念館を見学することになった。
 開催日時については、11月中旬頃の予定。
 見学会のスケジュールや参加費用については、今後煮詰める。
 協議のあとは、山本部員(センサスヤマモト社長)の乾杯音頭で懇親会に移り、那覇空港での中華航空機炎上、官民格差の検証など多岐に渡って意見交換をし、終始に渡り和やかに親睦を深め、水谷部員(ミズタニ機販社長)の中締めでお開きとした。

「鉛フリー」に応える低コストで
無公害な鋳造技術の開発
加藤製作所戦略的基盤技術高度化支援事業に

 加藤製作所(社長=加藤丈人氏、本社=愛知県清須市清洲1668)は、水道用素形材メーカーとして省エネ・省資源の新たな銅合金鋳造技術の開発や鉛フリー製品の拡大に取り組んでおり、この程、同社と関連企業による「鉛フリー銅合金の減圧凍結システムによる低コストで無公害な鋳造技術の開発」が経済産業省の平成19年度戦略的基盤技術高度化支援事業に採択された。
 この支援事業は、「中小企業のものづくり基盤技術の高度化に関する法律」に基づく支援策の一環として、同法により「研究開発等計画」の認定を受けた中小企業者が国からの委託を受け、ものづくり基盤技術の高度化に資する革新的かつハイリスクな研究開発を行うもの。平成19年度事業には、対象となる19の全分野で合計218件の申請があり、その中から採択審査委員会等の厳正な審査により、金型技術分野で16件、金属プレス加工技術分野で10件、鋳造技術分野で9件など、全技術分野で合計89件の研究開発計画が採択計画として決定された。
 「鉛フリー銅合金の減圧凍結システムによる低コストで無公害な鋳造技術の開発」は、鉛を含まない青銅鋳物を安価に製造するため、前川製作所で開発された減圧凍結システムに独自の凍結中子技術を組み合わせた新しい環境配慮型の無公害な鋳造技術を開発し、鋳物の組織を微細化することにより強度を高めて鋳物の薄肉化を図るとともに、最適な鋳造方案による不良率の低減により製造コストの20%削減を達成する。これにより、民生品に要求される鉛フリーの潮流に合致した青銅鋳物をわが国から供給できる体制を構築するというもの。
 加藤社長は更に、「従来、鋳物の砂型の砂には型を固めるために若干の油分が必要で、5%ほどの砂が産業廃棄物となるが、このシステムでは砂に若干の水しか必要なく、100%リサイクルできる。また振動・騒音、におい、ほこりも発生しないために、住宅地でも周りの住民に迷惑をかけることなく操業できる」と述べ、同社の目指す21世紀の都市型鋳物工場の実現にもつながるものと期待感を示した。
 同研究開発は、加藤製作所、日本青銅、岡崎精機、安藤シェル、産業技術総合研究所の5者で行われる。

東証第一部に上場
キトー 創業75周年の節目の年に

 キトー(社長=鬼頭芳雄氏、本社=山梨県中巨摩郡昭和町築地新居2000)は、1932年に鬼頭美代志氏が創業して以来、マテハン機器の専門メーカーとして、ホイスト・クレーンの開発・製造・販売・アフターサービスに取り組んできた。
 1990年代からは、北米・中国・東南アジア・欧州等にグローバルな事業展開を開始。2003年には、カーライル・グループとの協業によるMBOの実施で一時、非上場化したが、その後の企業価値向上に向けた様々な取り組みにより、本年8月9日に東京証券取引所市場第一部上場となった。

◆ 窪田経営塾メルマガより G
【人生経営】

〜人生の氣づき〜その19「人生」 窪田貞三
今 一 生
「今という一瞬に生きること」その繰り返しが一生であり
「今という一瞬をいかに生きたか」それで人生は決まる
(著書「顔で笑って心で冷めて」より)
〈メッセージ〉
 過去に満足せず、過去に後悔せず、未来を望みすぎず、未来を悲観せず、今を大切に生きること、今という時に、より良い原因を創ることを考え、真剣に行動することが重要です。もちろん、今という時は、過去に創った原因の結果が現れるわけですから、それから逃げることは出来ないし、それはもちろん素直に受け入れるべきです。ただ、その結果に左右されることなく、今を大切にした人こそ、明るい未来を創造できる人であると言えます。今一生とは、窪田貞三自身の理念でもありますが、結果ばかり求めることや、結果ばかりを氣にして生きる人生よりも、今を真剣に生き、今を充実させた人生のほうが良いのではないでしょうか? もちろん、今という時を、理念・ビジョンに基づいて生きるべきであることは言うまでもありませんが。
【企業経営】
〜組織の氣づき〜その19「先延ばし」窪田貞三
 仕事を先延ばしする人がいます。「今やるべき仕事を今やらない」あるいは「今やるべきという認識があまい」のかもしれません。自分だけの仕事ならまだ問題は少ないかもしれませんが、本来、自分だけの仕事というものは存在しません。仕事は全て繋がっています。つまり「先延ばし=人に迷惑をかける」ということを認識しなければなりません。仕事も人生も先延ばしして良いことは一つもありません。先延ばしすれば、後から追いかけられるだけのことです。追いかけられる仕事は自分のペースを乱されます。それに対して、今やるべき仕事をするということは、自分のペースで出来るということです。そして、一流のビジネスマンとは、今すべきことを真剣に今一生の氣持ちで行う人でしょう。

来場者も3万人を超える
「ライブミュージアム」
INAXオープン以来1周年

 INAXは、創業の地常滑に、一昨年10月に新しい施設「土・どろんこ館」と「ものづくり工房」をあいついで開設し、文化の殿堂を集めた「INAXライブミュージアム」がオープンしてから一周年を経過した。
 「発見と継承」をキーワードにさまざまなワークショップや企画展を開催しており、すでにオープン以来30,000人を超える来場者が訪れている。
 一方、バリアフリーの充実や活動内容が評価され、愛知県より「人にやさしい街づくり賞」も受賞している。
 同社の文化活動を担う関連施設五施設からなる「INAXライブミュージアム」は、5施設の中心的施設である「世界のタイル博物館」「窯のある広場・資料館」「陶楽工房」「土・どろんこ館」「ものづくり工房」からなる。
 また昨年12月には、プロユーザーのための研修施設「INAXテクノトレーニングセンター」もオープンしている。
 企業の使命は、単に商品としての「モノ」の提供だけでなく、「生活文化や人々のより良い暮らしを提供していくことである」との考えのもと、「サービス業型製造業」や「デザインを大切にする企業」を目指そうという事業の運営指針にもつながり、同時にブランド価値向上に役立っている「文化の拠点・INAXライブミュージアム」の各施設を紹介する。
【タイル博物館】
 タイル研究家・故山本正之氏が収集した世界各国の装飾タイル約6,000点を保存・公開している学術的にも優れた施設。タイルの歴史や製法、技術などをわかりやすく展示紹介している。建築素材として、タイルそのものの多様さや美しさに触れるだけでなく、人類とタイルとのかかわりの深さを研究し、展示する施設として、1997年に開設。
 9月5日まで、深井聡一郎展が開催され、等身大をこえる陶のモニュメントは圧巻。同展では、記憶を思い起こすための空間を、インスタレーションで再現するほか、等身大以上のモニュメントが記憶の語り部のように出現するなど、近づいたり離れたり、見る距離と角度によって、空間に配置されたいくつかの作品と観客自身が、一体となり新たな物語に引き込まれていく、不思議な空間を演出していた。
【窯のある広場・資料館】
 1921年(大正10年)に築かれ、土管や焼酎瓶などを焼成していた、れんが造りの大煙突のある建物を整備し、1986年に「窯のある広場・資料館」として開館した。煙突と窯は、往時のたたずまいを残す数少ないもののひとつとして、一九九七年に国の登録有形文化財に指定されている。
【陶楽工房】
 緑に囲まれた開放感のある空間で、モザイクアートやタイル絵つけから本格的なやきものの製作まで、年齢を問わず気軽に「陶」を「楽」しむ施設。1999年会館以来、数多くの方が多くのイベントに参加している。一昨年度は、「オリジナルプチトレイ」や「モザイクフラワーポット」、「私が住みたい(土の家)」づくりなど、さまざまなイベントを年間12回開催している。
【土・どろんこ館】
 一昨年10月に開館。最も素朴な建築素材であり、やきものの原料である土に触れ、土と遊び、土で創作することで、「土の魅力や可能性」を発見し、体感してもらえる施設を目指して開館。
 二階には土そのものの美しさ、成り立ちの不思議さなど、時に科学的に、また時に芸術的な視点で、土の素材としての力や多様性を示していく「百土箱」を設置した。建築、窯業、土木のほか、言語、民族、環境など、さまざまな角度から「土」の魅力を考察している。
【ものづくり工房】
 一昨年10月開館。多くの建築家やデザイナー、技術者との交流により、やきものの魅力を深め、広めていくことを目指して開館した。
 展示室では、アーティストや設計者との交流によって生まれた表現技術・技法の一端を紹介している。
【INAXテクノトレーニングセンター】
 INAX商品を取り扱う特約店や施工業者、ビルダーなどのプロユーザーを対象とした、新しい商品や施工教育を体験しながら学べる研修施設。昨年12月に開館。
 三階建て総床延べ面積は約4,800平方メートルで、館内には実際に取り付けや施工を体験できる大規模な「建材・住宅設備機器施工実習室」や主要製品の機能をいつも体験できる「商品体験展示室」など、INAXの商品施工技術を体験するための最新設備が整っている。また、隣接した宿泊設備もある。

混流生産で活性化目指す
トヨタ自動車元町工場見学
橋本総業RFCみらい分科会

 橋本総業中部支店(支店長=宇佐見徳秋氏)の分科会「RFCみらい」の「8月定例会」が、8月23日に開催され、豊田市にある「トヨタ自動車元町工場」を見学した。
 当日は、午後1時前に名古屋駅西口を貸切バスで一路豊田を目指して出発。予定時刻の午後1時30分に工場に到着。
 トヨタの生産台数は、昨年が約八百十万台と世界一の座を獲得。二年後には一千万台を目指している。
 工場では、専任ガイドに案内され、先ず向かった先は「組立工場」。102秒(月産12,000台)に一台の割で生産されるクラウン、クラウンマジェスタ、マークX、エスティマの組み立て工程を見学した。
 「組立工場」では、人に優しい組み立てラインで、塗装したボディにエンジンやタイヤをはじめ、様々な部品を取り付けている。工場の特長は、ニーズの要望に迅速に応える生産ラインを目指し、一つのラインで多種類の車を混流生産できるフレキシブル化(従業員の思考の活性化につながる)を進め、また、生産ラインの集約、高効率の生産設備の開発などにより、省エネルギー、省資源、環境負荷物質の低減にも余力を注いでいる。
 次の見学先、「溶接工場」では、約四百点のボディ部品を溶接ロボットによって溶接し、クルマの形ができあがる。最新鋭の溶接ラインは、複数の車種の混流生産と高精度なボディの生産を可能にした。数分刻みで一斉に動き出す溶接ロボットの動きは一瞬異様とも映る。
 工場見学のあとは、工場から約10分の処にある「トヨタ会館」を見学。究極のエコカー開発への多面的な取り組みから、事故を起こさないクルマの実現を目指した、数々の取り組みを解りやすく紹介。また、最新モデルを展示したショールームではレクサスはじめ、クランウンマジェスタなどを実際に試乗して記念写真を撮ることができる。
 また、地球博でお馴染みのパートナーロボットによる演奏も楽しんだ。
【トヨタ自動車元町工場】
▽操業開始=昭和38年8月
▽工場=機械、成形、プレス、ボディ、塗装、組立
▽生産車種=クラウン、クラウンマジェスタ、マークX、エスティマ
▽敷地=160万u(48万坪)
▽建物=72万u(22万坪)
▽月産=12,000台

産業とくらしのグランドフェア2007
9月14日(金)・15日(土)午前10時から午後5時
ポートメッセ名古屋で開催

 中部ユアサやまずみ会主催の中部「産業とくらしのグランドフェア2007」(第29回)が9月14日、名古屋市港区金城埠頭のポートメッセなごや3号館でいよいよ開幕する(協賛・中部ユアサ炭協会、後援・ユアサ商事)。会期は14、15日の2日間で、70の主催社(バス主催社含む)により盛大に開催される。今回は、キャンペーンテーマ「創造への挑戦。―何かがここから動き出す」のもと、メーカー283社が出展。合同出展を含めると出品社は330社に上る。会場を「工業ゾーン」と「建設ゾーン」に分け豊富な商品を一堂に展示するとともに、両分野にまたがる商品も多数取り揃える。また、新商品の展示比率を高め、ユーザーへ新たな提案を行う。(写真は前回展の会場風景。)
 各本部の展示テーマと見どころは次の通り。
工業ゾーン
◇機電本部
 「高品質にこだわる、環境にこだわる商品を提案します」
 高品質・環境改善の提案、作業環境の改善(衛生・疲労へのやさしさ)提案、制御機器関連製品の充実・MRO新規取扱メーカーの提案。
◇機械エンジニアリング本部
 「環境にやさしい高品位なものづくりを支えます」
 リニア機による省エネ機の展示コーナー、五軸加工機の高付加価値製品の展示コーナー、高速コンパクトなコスト低減製品の展示コーナー、クーラントシステム展示コーナー、メンテナンスフリーによる環境改善提案コーナー。
建設ゾーン
◇流体設備本部
 「未来へつながる『やさしさ』を!―安心で快適な空間づくりを応援します」
 スケルトンモデルルームによる配管実演と比較、「工場の省エネと環境改善」オープンセミナー、グレードアップした多彩な商品群、「環境・省エネのソリューション」展示コーナー設置。
◇建材本部
 「美しい日本・美しい街づくりに貢献します」
 屋上緑化・壁面緑化の新提案、ビル・景観関連新商材の提案、耐震・災害関連商品の提案、高級・本物・こだわりの住宅エクステリアの提案。
◇住宅本部
 「快適リノベーション!〜より安全で、より安心な暮らしをお届けします」
 セキュリティ&セーフティ提案ゾーン、システムパック提案コーナー、新規取扱い商品紹介コーナー、リノベーション事業推進コーナー、耐震商品・耐震診断提案コーナー。
◇機械ソリューション本部
 「さらに進化した製品の提案で、市場ニーズの先取りを目指します」
 民需に対応したメンテナンス関連、製品のテーマゾーン、新商品・新提案・新機能商品コーナー。

主催社・出品社
主催社

【工業機械】アイワメカテック▽ウィズ▽カトー機械▽近藤工業▽三登工販▽三協産業▽ジーエム▽タイセー▽大東通商▽東海エック▽ナリタ機械▽フルヤ商事▽ポリマー機械商事▽マツヤマ▽マシンツールサービス▽丸西機械▽浜松工業機械▽エムワイ▽浦商会▽三田商会▽ユウシ【機電】澤商▽重光▽須藤鋼機▽大豊商会▽大扇▽ツシマ▽常磐精機▽ヒサヨシ▽菱田商事▽不二工具▽マテハン会▽丸善▽峰澤鋼機▽ミズタニ機販▽六浦本店▽大久保商事▽朝日▽ナゴヤシンコー【流体設備・建築設備・プラント】明興▽加藤商会▽一色商会▽山信▽協栄商事▽荒木商事▽大丸産業▽日本空調サービス【建築・外構ENG】アルミック▽日本ベターリビング▽長尾木鋼▽本田商会▽ヤマザキフェンス工業【建設機械】朝日建機▽大竹建機産業▽キナン▽瀧冨工業▽大和機工▽東海産機▽中村リース▽萩原商会▽丸建商事▽三河機工▽原鉄▽重機商工▽ブルドーザー整備【住宅設備】ワタナベ▽福岡設備工業▽カネヤマ▽ナカトウ▽ササキ住建
出品メーカー
【工業機械】
 オークマ▽大阪機工▽岡本工作機械製作所▽甲山製作所▽キラコーポレーション▽キャムタス▽黒田精工▽グラフィックプロダクツ▽CNCソリューションズ▽シチズンマシナリー▽澁谷工業▽ジェービーエム▽ジェイテクト▽先生精機▽ゼネテック▽セイロジャパン▽ソディック▽ソディックハイテック▽タクテックス▽滝澤鉄工所▽タカマツエマグ▽タカハシテクニア▽太陽メカトロニクス▽大日金属工業▽テクトリア▽データ・デザイン▽東芝機械マシナリー▽富浜精工▽ナガセインテグレックス▽ニコテック▽日本ユニシスエクセリューションズ▽日平トヤマ▽ファナック▽富士機械製造▽ブラザー販売▽ほうぷ▽牧野フライス製作所▽松澤精工▽マシンツールサービス▽三井精機工業▽三井ハイテック▽三鷹工業所▽美濃工業▽三菱UFJリース▽村田機械▽森精機製作所▽安田工業▽ヤマザキマザック▽ユアサテクノ▽ロフィン・バーゼルジャパン
【機電】
 アネスト岩田▽アルゴファイルジャパン▽アンドソー▽赤松電機製作所▽イマオコーポレーション▽瓜生製作▽エイト▽エレクター▽オークラ輸送機▽カントー▽キトー▽北川鉄工所▽共和▽クリーンテックス・ジャパン▽小林鉄工▽コベルコ・コンプレッサ▽小堀鐵工▽三立機器▽昭和ピローブロック製造▽スイデン▽スーパーツール▽スギヤス▽洲本整備機製作所▽Z―TEC▽タンガロイ▽TAG/東和精機/テクノマグネット/トーヨーアソシエイツ/クロ▽タイムケミカル▽DAITO▽ダイフク▽大昭和精機▽大日本インキ化学工業▽津田駒工業▽トーヨーコーケン▽ナカニシ▽名古屋ダイヤモンド工業▽日本オートマチックマシン▽日研工作所▽日東工器▽日機▽日本クランツレ▽ハタヤリミテッド▽花園工具▽花岡車輌▽菱小▽扶桑金属工業▽富士フィルムビジネスサプライ▽マックス▽マルヤス機械▽ミツトヨ▽三菱マテリアルツールズ▽ヤマダコーポレーション▽山金工業▽山田マシンツール▽ユキワ精工▽ユアサ産業機器販売▽ロブテックス▽YS生爪▽ワタベ産業
【制御機器】
 エイエスケイ▽片山チエン▽協育歯車工業▽黒田精工▽コガネイ▽三和ハイドロテック▽住友重機械工業▽TAIYO▽長野計器▽豊興工業▽三菱電機▽油研工業
【住宅設備】
 アイホン▽オーデリック▽オキナヤ▽クリナップ▽コロナ▽サンウエーブ工業▽サンパリーコーポレーション▽新日本石油▽ジェイ・ビー・エイチ▽セコム▽ダイニチ工業▽東洋プライウッド▽日本フェンオール▽ナイキ▽ナスラック▽ノーリツ▽パロマ▽日立ハウステック西日本▽日立製作所▽松下電工
【流体設備】
 アサダ▽アンレット▽イノアックコーポレーショシ▽泉精器製作所▽タブチ▽荏原テクノサーブ▽MCCコーポレーション▽キッツ▽サラヤ▽静岡製機▽シチズン時計▽シャープエレクトロニクスマーケティング▽ダイキンCAD▽タクミナ▽トーゼン産業▽東洋バルヴ▽TOTO▽東邦工業▽日本トリム▽東尾メック▽日立コンシューマ・マーケティング▽ブリジストンIPG▽フルタ電機▽ボッシュ▽マックス▽前澤化成工業▽松下ライフエレクトロニクス▽三井化学▽三浦工業▽三菱電機冷熱機器販売▽名東化工機▽森永エンジニアリング▽ヤガミ▽ヨシタケ▽リンナイ▽レッキス工業▽鎌倉製作所▽サムソン▽ダイキン空調東海▽中部イトミック▽日本サーモエナー▽ネポン▽北越工業
【建築・外構ENG】
 JFE機材フォーミング▽セイキ販売▽立川ブラインド工業▽ダイケン▽中部コーポレーション▽東京測機製作所▽中川テクノ▽ナカ工業▽長谷川工業▽ヒガノ▽ミヅシマ工業▽理研軽金属工業▽稲葉製作所▽グローベン▽サンポール▽四国化成工業▽新日軽▽JFE建材フェンス▽スズキビジネス▽積水樹脂▽タカショー▽田窪工業所▽帝金▽東洋エクステリア▽ナガワ▽西川商事▽日動工業▽ハマネツ▽ピカコーポレイション▽ミスギ▽ミヤチ▽淀川製鋼所
【建設機械】
 アイチコーポレーション▽旭ダイヤモンド工業▽イーグルクランプ▽荏原機電▽エクセン▽エコーレンテックス▽エヌピーケイ▽オグラ▽大阪ジャッキ製作所▽岡三機工▽大西電機工業▽クボタ建機西日本▽ケルヒャージャパン▽ゲート工業▽コンラックス松本▽コンセック▽今野製作所▽サンキョウトレーディング▽酒井重工業▽三和研磨工業▽三共▽シブヤ▽シーエーシーナレッジ▽静岡製機▽新ダイワ工業▽スタンダード▽スチール▽鈴東▽住友建機販売▽田村総業▽チルコーポレーション▽鶴見製作所▽デンヨー▽トーヨーコーケン▽東空販売▽鳥居金属興業▽東海ゴム工業▽東海ニチユ▽ナカオ▽日工 日工セック▽日本車輌製造▽日本ダイヤモンド▽日本クランプ▽日建リース▽日動工業▽日成ビルド工業▽ハスクバーナ・ジャパン▽ハマネツ▽ハックス中部▽範多機械▽日立建機▽ピカコーポレイション▽藤誠▽富士ハウレン▽北越工業▽マイト工業▽マイゾックス▽丸善工業▽ミヤツ工業▽三笠建設機械▽明和製作所▽ヤンマー建機販売▽ユァサ商事サプライチェーン事業部▽中村リース▽瀧富工業▽重機商工▽萩原商会

中部 「産業とくらしのグランドフェア2007」 ご挨拶
ユアサ商事 松平 義康中部支社長

 平素は私どもユアサ商事に対し、ひとかたならぬご愛顧を賜りまして、誠に有り難うございます。紙面をお借りいたしまして衷心より御礼を申し上げます。
 おかげさまをもちまして今期弊社は、8期ぶりの復配を行うことができました。また今期は営業力のより一層の強化をキーワードに、佐藤新社長のもと営業の肌感覚を重視した新体制を敷き、「連結経営での機能強化を機軸においた営業力の増強」「景況に左右されない市場開拓の促進」「継続的配当」を会社指針とし、存在価値の高い複合型専門商社を目指してまいります。引き続き当社ならびにグループ会社に対しまして、ご支援ご理解を賜わりますようお願い申し上げます。
 いま日本で最も元気がいいと注目されている当地中部の概況ですが、中部経済産業局の「管内経済動向レポート」(平成19年7月9日リリース)によりますと、管内の経済動向は、高水準のなかさらに「緩やかに改善している」とされております。主要業種の生産をみますと、輸送機械や一般機械が高水準で推移しており、また設備投資については、半導体素子・液晶素子関連で需要拡大に伴う能力増強の大型投資が続き、自動車関連でも完成車メーカーの環境・安全投資や部品メーカーの能力増強・設備更新など引続き高水準の投資が見受けられるとして
います。
 このような経済状況のもと、中部「産業とくらしの『グランドフェア』2007」を、9月14日、15日の両日、〈ポートメッセなごや〉において動員目標を8,200人、売上目標を120億円と定め開催いたします。そして本年の「グランドフェア」のキャンペーンテーマを「創造への挑戦。―何かがここから動き出す」として、合計では昨年より九社増の283社の出展メーカー様の多大な協力のもと「新商品」の展示にさらに注力し、ユーザー様への新しい提案を随所に行
ってまいります。
 たとえば高水準の投資を維持している分野の一つである環境対応商品については、「環境対応商品出展中」(仮称)のプレートを環境対応商品出展メーカー様に掲げていただきます。ご来場の皆様には、環境対応商品を出品しているメーカー様がどこにあるか、ひと目でお分かりいただけると思います。また昨年、好評でしたアイキャッチマークも引続き、出展商品に貼り付けていただきます。
 また、分野別に「近未来型提案テーマゾーン」を各所に展示し、日本の「モノづくり」や「街づくり」の将来を各テーマごとにビジュアルに展示しています。
 「工業ゾーン」では、「環境にやさしい高品位なモノづくりを支えます」「高品質にこだわる、環境にこだわる商品を提案します」をテーマに、「モノづくり」の近未来を予想させる様々なコーナー展示を行います。
 「建設ゾーン」では、住宅関連については「快適リノベーション!〜より安全で、安心な暮らしをお届けします」をテーマに、建材・外構関連については「美しい日本・美しい街づくりに貢献します」をテーマにそれぞれゾーン展示をいたします。また「リフォーム相談コーナー」を設置しますので住まいに関することならなんでもご相談下さい。流体設備関連では
「水・空気・環境に関する新商品の提案」をさらに充実いたします。建設機械関連では、メンテナンスコーナー、機械ソリューションコーナーを拡充して市場ニーズの先取りをご提案します。また、目玉商品コーナーではお買い得な商品が満載です、是非お立ち寄り下さい。
 さらには会場全体を「工業」と「建設」のコラボレーションといった視点から、業際商品の展示を多数行うなど新しい切り口からの展示も行っています。
 これらは、時代のトレンドや市場の変化を迅速にキャッチし、新商品、新市場を開拓すべく、今後の業界の近未来を睨んだビジネスチャンスを示すものであり、グランドフェアは「商談」「情報発信」の場として、お客様の今後の事業発展のヒントをご提供できるものと考えています。常に創造へ挑戦し続ける中部「産業とくらしの『グランドフェア』2007」にご期待いただきたいと思います。


世界初、2速形でインバータ
世界最高レベルのM5等級実現
キトー新形電気チェーンブロック発売開始

 キトー(社長=鬼頭芳雄氏、本社=山梨県中巨摩郡昭和町)は、平成10年7月に発売したER形電気チェーンブロックを更にグレードアップし、安全性・耐久性・操作性を極めた新形電気チェーンブロック“キトーエクセルシリーズER2・MR2”を開発、発売開始した。
 この製品の特長は次のとおり。
【特長】
@業界初となる、製品保証期間3年・昇降ブレーキ保証期間10年
A世界初となる、2速形でインバータを標準採用
B世界最高レベルのM5等級(荷重と総運転時間)を実現
C欧州RoHS指令6物質を含めた有害物質の非含有化
【機種(容量)】
@キトーエクセルシリーズ電気チェーンブロックER2(250kg〜20t)
Aキトー電気トロリMR2(250kg〜20t)
Bその他応用機種シリーズ(250kg〜5t)
【価格】
 現行価格を据置く

セラミック工具分野を強化
商品力さらに充実
京セラ独セラムテック社商品の取り扱い開始

 京セラ(社長=川村誠氏、本社=京都市伏見区竹田鳥羽殿町6)は、機械工具事業において現在展開している切削工具の商品群に加え、欧州の代表的なセラミック工具メーカーである、セラムテック社の商品の取り扱いを開始し、セラミック工具分野のラインナップ強化を図ることとなった。
 現在、世界市場で自動車産業や建設機械産業、産業機械産業等が堅調に推移しており、これらの産業市場の製造現場で必要とされる難削性の鋳鉄部品の加工が増加している。
 このため、鋳鉄製部品の荒加工においてより高い加工能率を実現するセラミック工具へのニーズが日本、アジア地域でも高まっている。
 京セラは、セラムテック社のセラミック工具のなかでも高速加工で安定性に富んだ窒化珪素系セラミック工具を主体に、旋削用セラミックチップおよびホルダ類、そしてフライス用セラミックチップおよびカッタ類を、日本を中心にアジア地区で販売する。このセラムテック社製セラミック工具を、京セラのラインナップに加えることで、セラミック工具分野における商品力をさらに充実させ、市場ニーズに応える。
【事業展開の概要】
販売エリア▽日本、韓国、中国、シンガポール、台湾などアジア地域内
販売時期▽2007年秋
販売アイテム▽カッタ本体、カッタ用チップ、施削用ホルダ、施削用チップなど総計687アイテム
【独・セラムテック社】
正式名称▽セラムテック=本社所在地▽ドイツ・プロヒンゲン
代表者(CEO)▽ドクター・ウルフ・D・ツィンマーマン
主な業容▽医療用部品、切削工具、多機能セラミック部品、エレクトロニクス商品などを取り扱う、欧州の代表的なセラミックメーカー

粗鋼はじめ全て増加
日本鉄鋼連盟7月の鉄鋼生産概況

 日本鉄鋼連盟が8月21日発表した7月の鉄鋼生産概況によると、7月の粗鋼生産は1,001万トンで前月比0.3%増、前年同月比1.5%増となった。
 鉄鋼生産動向をみると、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)のいずれも、前月比、前年同月比ともに増加した。
◆銑鉄生産は749万5,000トンと前月に比べ28万5,000トン、4.0%増、前年同月比3.4%増となり、前年同月比では13カ月連続の増加となった。
 なお、7月の高炉稼働基数は前月と同様34基中28基であった。
◆粗鋼生産は1,000万9,000トンと、前月比2万8,000トン、0.3%増、前年同月比1.5%増となり、前年同月比では14カ月連続の増加となった。7月としては、1974年(1,014万一千トン)、1973年(1,011万6,000トン)に次ぐ過去3番目の水準であった。
 7月の炉別生産をみると、転炉鋼が756万4,000トンと前月比4.0%増(前年同月比2.8%増)、電炉鋼が244万4,000トンと同9.6%減(同2.1%減)となり、前年同月比でみると転炉鋼が14カ月連続の増加、電炉鋼は3カ月振りの減少となった。
 7月の鋼種別生産では、普通鋼が785万3,000トンと前月比0.3%増(前年同月比1.2%増)、特殊鋼が215万6,000トンと同0.3%増(同2.9%増)となり、前年同月比では普通鋼が14カ月連続の増加、特殊鋼は19カ月連続の増加となった。
◆熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は911万7,000トンと前月比15万6,000トン、1.7%増(前年同月比2.8%増)と、前年同月比では14カ月連続の増加となった。普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は733万6,000トンと前月比14万6,000トン、2.0%増(前年同月比3.1%増)となり、前年同月比では14カ月連続の増加となった。
 7月の品種別では、条鋼類は207万8,000トン、前月比4.2%減(前年同月比0.4%増)で、前年同月比では22カ月連続の増加となった。一方、鋼板類は519万4,000トン、前月比4.6%増(前年同月比4.4%増)で、前年同月比では14カ月連続の増加となった。
 主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が404万3,000トン(前月比4.9%増、前年同月比4.2%増)と、前年同月比で14カ月連続で増加したほか、厚板も107万1,000トン(同5.7%増、同8.2%増)と、前年同月比で九カ月連続の増加となった。一方、条鋼類では大形形鋼(12万1,000トン、同10.9%減、同3.6%減)が前年同月比で6カ月振りの減少、中小形形鋼(11万8,000トン、同7.3%減、同6.2%減)が前年同月比で2カ月連続の減少となったものの、小形棒鋼が102万トン(同6.1%減、同0.3%増)、H形鋼が39万7,000トン(同4.5%減、同3.1%増)と、共に前年同月比で22カ月連続の増加となるなど、主要品種が前年を上回る水準で推移している。
◆特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は178万トンと、前月に比べ1万トン、0.6%増(前年同月比1.3%増)となり、前年同月比では14カ月連続の増加となった。

日本最大級のベンチャーマッチング
「ベンチャーフェアジャパン08」
出展者募集中、締め切りイベント9月28日

 経済産業省は、革新的な新事業・新規創業等に果敢に取り組むベンチャー企業の販路開拓を応援している。
 その一環として来年2月5日から7日まで東京国際フォーラム展示ホールで開かれる、日本最大級のベンチャーマッチングイベント「ベンチャーフェアJAPAN2008」(主催=独立行政法人中小企業基盤整備機構)の出展者募集が始まった。
 今回で十回目を迎える「ベンチャーフェアJAPAN2008」は、革新的な新事業・新規創業等に果敢に取り組むベンチャー企業(約240社)の製品・サービスを展示し、来場者とベンチャー企業の販路開拓や事業提携などのマーケティング活動を支援する日本最大級のベンチャーマッチングイベント。
 前回は、出展企業の満足度90%以上、マスコミ取材100社以上、「新たなパートナーとの接点があった」約80%と高い実績をあげている。
 また、来場者(メーカー、商社、金融機関、ベンチャーキャピタル等)には、出展ベンチャー企業と接することにより、ベンチャー企業に対する認知度を高め、創業意欲を喚起することも狙いとしている。
 今回は初日に「創業・ベンチャー国民フォーラム」主催による表彰式とシンポジウムが同時開催される。
 出展申込締切日は9月28日。詳しくは、「ベンチャーフェアJAPAN2008」のホームページ(http://vfj2008.smrj.go.jp)を。

環境にやさしい「クルマ」の
技術産業展なごやエコクリーンカーフェア07
9月7日から3日間ポートメッセなごやで

 名古屋国際見本市委員会(構成=名古屋市、愛知県、名古屋商工会議所、日本貿易振興機構名古屋貿易情報センター、名古屋都市産業振興公社)主催の環境にやさしい「クルマ」の技術産業展〜なごやエコクリーンカーフェア2007〜が9月7日から9日までの3日間、ポートメッセなごや3号館で開催される。
 同展は、私たちの生活に欠くことの出来ない「自動車」をとりまく環境諸問題を解決すべく、自動車に関する最新の環境対策技術やCO2削減技術などを紹介することにより、低燃費車両や低排出ガス車両の普及促進としての代替需要を促し、関連製品の市場拡大を図るとともに、自動車の環境対策技術の更なる技術革新を目指して行われる。トヨタ自動車、ダイムラー・クライスラー日本、三菱自動車工業などが出展。
 会期中は、最新の環境にやさしいクルマの同乗試乗会・講演会・シンポジウムなどの併催企画も多数開催される。

19年9月16日2287号
中部経産局北陸地域総合経済動向
北陸地域の経済は「緩やかに改善」

 中部経済産業局電力・ガス事業北陸支局(富山県、石川県、福井県の3県)は、8月20日、6月指標を中心とした北陸地域の総合経済動向をまとめた。それによると、鉱工業生産指数は、横ばい傾向となっており、大口総需要電力量は、順調に推移している。個人消費は、持ち直しも一部に弱い動きがみられる。住宅投資は、一進一退の動きとなっているものの、公共投資は、能登半島地震復旧関連により増加、設備投資は、増加している。雇用は、改善が続いている。これらのことから、全体の動向として北陸地域の経済は、「緩やかに改善」している。
【指標】
◆生産
 生産は、横ばい傾向となっている。
 6月の鉱工業生産指数(速報値)は、103.9(季節調整済、以下同じ)で、前月比0.2%増と2カ月ぶりに上昇した。前年同月比は、2.7%減と2カ月連続で前年を下回った。
 前月比で上昇に寄与した業種品目をみると、一般機械工業(金属工作機械)、輸送機械工業(自動車部品)の順になっている。
 主要業種別では、一般機械工業(前月比6.8%増)、繊維工業(同2.4%増)は増加したものの、金属製品工業(同5.1%減)、電子部品・デバイス工業(同2.0%減)は減少した。
◆エネルギー需要
 大口総需要電力量は順調に推移している。
 6月の総需要電力量は、24億12万kWhで前年同月比2.8%増となった。電灯は同6.1%増となり、電力等は同3.4%増と前年を上回った。また、自家発自家消費は電力購入への切り替え影響などにより同11.5%減となった。産業用の大口総需要は、11億3,931万kWhで同2.8%増と43カ月連続で前年を上回った。
 6月の燃料油販売実績は、C重油、ナフサが増加したものの、A重油、灯油などが減少したため、前年同月比0.6%減となった。
 6月の一般ガス販売量は、家庭用が減少したものの、工業用が新規需要などにより伸びていることや、商業用、その他用が増加したため、全体では前年同月比14.3%増と前年を上回った。
◆個人消費
 個人消費は、概ね横ばいである。
 6月の大型小売店販売額(既存店ベース、速報値)をみると、百貨店(前年同月比0.1%減)はほぼ前年並みとなったものの、スーパー(同3.2%減)は全般的に振るわず、全体では前年同月比2.5%減と4カ月連続で前年を下回った。
 6月の乗用車新車新規登録・届出台数(ナンバーベース)は、新型車には動きがみられたものの、全車種とも振るわず、全体では前年同月比8.7%減と5カ月連続で前年を下回った。
 車種別では、小型車(前年同月比16.4%減)は24カ月連続、普通車(同4.0%減)は4カ月連続、軽自動車(同2.9%減)は3カ月連続で前年を下回った。
◆民間設備投資
 民間設備投資は増加している。
 日本銀行金沢支店北陸短観6月調査の19年度設備投資計画をみると、全産業では、前年を上回る計画(前年度比13.1%増)となっている。内訳は、製造業では、繊維、鉄鋼、金属製品等が増えたことから前年度比17.5%増加し、非製造業では、不動産、小売、鉱業等が増えたことから非製造業でも同2.9%の増加となっている。
 また、日本政策投資銀行北陸支店6月調査の19年度投資計画を見ると、全産業では前年を上回る計画(前年度比16.5%増)となっており、電力を除く全産業では高水準横ばい(同0.0%減)となっている。
◆公共投資
 公共投資は、引き続き抑制基調にあるものの、石川県で能登半島地震復旧工事があり、増加している。
 6月の公共工事請負金額(請負保証額ベース)をみると、独立行政法人、その他からの発注分が前年を下回ったものの、国、都道府県、市町村、地方公社からの発注分が前年を上回ったことから、全体では前年同月比16.4%増と、2カ月連続で前年を上回った。
◆住宅投資
 住宅投資は一進一退の動きとなっている。
 6月の新設住宅着工戸数をみると、持家は前年を上回ったものの、貸家、分譲が前年を下回ったことから、全体で前年同月比14.8%減と4カ月連続で減少となった。
◆貿易
 輸出、輸入ともに前年を上回る。
 6月の輸出通関額は、30カ月連続で前年を上回った。
 6月の輸入通関額は、2カ月連続で前年を上回った。
◆雇用
 雇用は改善が続いている。
 6月の雇用情勢をみると、有効求人数が前年同月比2.9%減と2カ月ぶりに減少し、有効求職者数が同3.5%減と20カ月連続で減少し、有効求人倍率(季節調整済)は1.32倍と改善が続いている。完全失業率(平成19年U期)は、3.4%と前年同期差0.4%増となった。
 こうした中、雇用保険受給実人員は、前年同月比7.0%減と2カ月ぶりに前年を下回った。
◆企業倒産
 企業倒産では、件数、負債総額とも減少している。
 6月の企業倒産件数は、27件で前年同月比27.0%減と前年を下回った。また、負債総額も、前年同月比63.0%減と前年を下回った。

国内向け出荷前年同月比14ヵ月連続増
輸出向けも同5.7%の増加
日本鉄鋼連盟7月の普通鋼鋼材需給速報

 日本鉄鋼連盟が8月31日発表した7月の普通鋼鋼材需給速報によると、7月の普通鋼鋼材出荷は、国内向けは519万4,000トンで、前年同月比9万2,000トン、1.8%増と14カ月連続増、前月比では17万4,000トン、3.2%減と3カ月振りの減少となった。輸出向けは184万1,000トンで、前年同月比9万9,000トン、5.7%増と2カ月振りの増加、前月比では4万3,000トン、2.3%減と3カ月振りの減少となった。この結果、出荷合計は前年同月(684万4,000トン)比19万1,000トン、2.8%増の703万5,000トンと14カ月連続の増加となった。
 また、生産は724万7,000トンで、前年同月(688万トン)比36万8,000トン、5.3%増と14カ月連続の増加となった。
 7月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(642万3,000トン)比21万2,000トン、3.3%増の663万5,000トンとなった。内訳をみると、メーカー在庫は前月末(491万7,000トン)比24万3,000トン、5.0%増の516万1,000トンと2カ月振りの増加、問屋在庫は前月末(150万6,000トン)比3万1,000トン、2.1%減の147万5,000トンと、2カ月連続の減少となった。
 国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(543万2,000トン)比5万9,000トン、1.1%増の549万1,000トンと2カ月振りの増加、輸出船待在庫は前月末(99万1,000トン)比15万4,000トン、15.5%増の114万5,000トンと3カ月振りの増加となった。
 また、在庫増減についてみると、在庫が前月末比1万トン以上増加した品種は、鋼帯(幅600mm以上)(8万8,000トン増の162万8,000トン)、亜鉛めっき鋼板(4万4,000トン増の105万5,000トン)、鋼管(3万トン増の62万8,000トン)、鋼板(2万8,000トン増の64万1,000トン)、冷延広幅帯鋼(2万3,000トン増の61万トン)、軌条(1万6,000トン増の4万5,000トン)の各品種、前月比1万トン以上減少した品種は小形棒鋼(1万6,000トン減の59万2,000トン)のみであった。
 以上の結果、7月末の在庫率は、前月末の88.6%から5.7ポイント上昇して94.3%となったが、14カ月連続して100%を下回った。一方、国内在庫率は前月末の101.2%から4.5ポイント上昇して105.7%となり、4カ月連続で100%を上回った。

海外受注2ヵ月連続過去最高更新
総受注高532億9,200万円は過去最高
中部経産局7月度金属工作機械受注状況

 中部経済産業局が8月31日発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、テクノワシノ、ジェイテクト、日平トヤマ、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の7月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は532億9,200万円で、前年同月比24.5%増と3カ月ぶりに前年を上回り、過去最高値を記録した。また、前月比は10.3%増と2カ月連続で前月を上回った。
 国内受注は、自動車工業向けが52億3,400万円と2カ月ぶりに前年を上回ったものの、一般機械工業向けが80億7,000万円と3カ月連続で前年を下回り、全体でも160億7,800万円で前年同月比8.2%減と3カ月連続して前年を下回った。また、前月比は2.8%減と4カ月連続で前月を下回った。
 海外受注は、ヨーロッパ向けが23カ月連続、アジア向けが7カ月連続、北米向けが2カ月連続して前年を上回った。これにより、372億1,400万円と全体でも前年同月比47.1%増となり、2カ月連続して前年を上回り、前月に引き続き過去最高値を更新した。また、前月比も17.1%増と2カ月連続して前月を上回った。
 国別にみると、一位のアメリカが109億1,200万円(前年同月比25.5%増)、以下、中国53億7,300万円(同392.0%増)、ドイツ37億9,600万円(同55.8%増)、メキシコ25億9,400万円(同1123.6%増)、インド18億2,900万円(同20.0%減)の順となった。
 販売額は、423億7,900万円となり、前年同月比は16.6%増と2カ月連続で前年を上回った。また、前月比は0.4%増となった。
 受注残高は、2,314億7,700万円となり、前年同月比1.5%増と2カ月ぶりに前年を上回った。また、前月比は2.6%増となった。
 なお、総受注高532億9,200万円は、平成19年3月度の524億1,000万円を抜いて最高額を更新した。また、海外受注高372億1,400万円も、平成19年6月度の317億7,900万円を抜いて最高額を更新した。

商業販売額50兆4,020億円
前年同月比4.1%の増加
経済産業省7月分商業販売統計速報

 経済産業省産業統計室が8月30日に発表した平成19年7月分商業販売統計速報は次の通り。
 平成19年7月の商業販売額は50兆4,020億円、前年同月比4.1%の増加となった。
 これを卸売業、小売業別にみると、卸売業は39兆560億円、同6.0%の増加となった。小売業は11兆3,470億円、同2.2%の減少となった。
 なお、商業販売額の季節調整済前月比は、0.3%の減少となった。卸売業は同0.5%の増加、小売業は同2.4%の減少となった。
【卸売業販売額の動向】
 卸売業を業種別にみると、鉱物・金属材料卸売業が前年同月比10.6%の増加、その他の卸売業が同9.7%の増加、機械器具卸売業が同9.1%の増加、化学製品卸売業が同8.0%の増加、各種商品卸売業が同6.4%の増加、家具・建具・じゅう器卸売業が同6.1%の増加、医薬品・化粧品卸売業が同4.3%の増加、建築材料卸売業が同3.1%の増加、食料・飲料卸売業が同2.8%の増加となった。
 一方、農畜産物・水産物卸売業が同2.9%の減少、繊維品卸売業が同2.1%の減少、衣服・身の回り品卸売業が同1.3%の減少となった。
 大規模卸売店販売額は9兆6,340億円、前年同月比5.3%の増加となった。
 これを商品別にみると、非鉄金属が同32.3%の増加、化学製品が同14.8%の増加、その他の商品が同14.1%の増加、医薬品・化粧品が同13.0%の増加、鉄鋼が同8.8%の増加などとなった。
 一方、その他の輸送用機械器具が同17.2%の減少、石油・石炭が同3.7%の減少、食料・飲料が同2.8%の減少などとなった。
【小売業販売額の動向】
 小売業を業種別にみると、織物・衣服・身の回り品小売業が前年同月比9.7%の減少、自動車小売業が同4.8%の減少、機械器具小売業が同4.7%の減少、各種商品小売業(百貨店など)が同3.4%の減少、飲食料品小売業が同0.7%の減少となった。
 一方、その他小売業が同0.4%の増加、燃料小売業が同0.3%の増加となった。
(1)大型小売店販売額の動向
@大型小売店の動向
 平成19年7月の大型小売店販売額は1兆8,611億円、前年同月比でみると、2.5%の減少となった。百貨店は7,906億円、同5.7%の減少、スーパーは1兆705億円、同0.0%の横ばいとなった。
 なお、大型小売店の季節調整済前月比は、4.1%の減少となった。百貨店は同6.7%の減少、スーパーは同1.4%の減少となった。
A大型小売店(既存店)の動向
 平成19年7月の大型小売店を、前年同月比(既存店)でみると、3.8%の減少となった。百貨店は同4.4%の減少、スーパーは同3.4%の減少となった。
 また、商品別にみると、衣料品は同8.2%の減少、飲食料品は同1.8%の減少、その他は同1.8%の減少となった。
・百貨店の動向
 百貨店の主力商品である衣料品は、紳士服・洋品が同10.2%の減少、婦人・子供服・洋品が同9.7%の減少、その他の衣料品が同5.5%の減少、身の回り品が同0.9%の減少となったため、衣料品全体では同7.4%の減少となった。
 飲食料品は、同2.2%の減少となった。
 その他は、家庭用電気機械器具が同10.6%の減少、食堂・喫茶が同3.1%の減少、家具が同0.7%の減少、その他の商品が同0.2%の増加、家庭用品が同1.3%の増加となったため、その他全体では同0.3%の減少となった。
・スーパーの動向
 衣料品は、婦人・子供服・洋品が同11.5%の減少、紳士服・洋品が同9.7%の減少、身の回り品が同7.9%の減少、その他の衣料品が同6.0%の減少となったため、衣料品全体では同10.0%の減少となった。
 スーパーの主力商品である飲食料品は、同1.6%の減少となった。
 その他は、家具が同12.7%の減少、家庭用電気機械器具が同7.2%の減少、食堂・喫茶が同6.0%の減少、その他の商品が同2.4%の減少、家庭用品が同0.1%の減少となったため、その他全体では同2.9%の減少となった。
(2)コンビニエンスストアの動向
 平成19年7月のコンビニエンスストアの商品販売額及びサービス売上高は、6,652億円、前年同月比2.1%の増加となった。
 これを商品別にみると、ファーストフード及び日配食品が2,470億円、同1.0%の減少、加工食品が2,099億円、同4.8%の減少、非食品が1,811億円、同15.7%の増加となったため、商品販売額は6,380億円、同1.8%の増加となった。
 また、サービス売上高は272億円、同8.8%の増加となった。

会社法についての研修会@
「会社の種類と比較」
岐阜県機械金属商協組組合員15名が受講

 岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=服部与一氏・服部商会社長)は、今年度、岐阜県中小企業団体中央会の補助事業として「会社法」についての研修会を4回に分けて開催する。その第1回目の研修会が8月24日午後6時より、岐阜市薮田南の県民ふれあい会館402会議室で、税理士の浅野洋氏(しんせい綜合税理士法人代表)を講師に迎え「会社の種類と比較」のテーマで開催され、組合員15名が参加した。
 はじめに浅野先生と加納高校時代の同級生でもある石田理事(石田商会社長)から講師の紹介が行われ、続いて研修会に移った。
 会社法は平成17年6月29日に成立し、翌年5月1日に施行された。これまでの商法を口語体にするという表面的な改正のみならず、会社法制の現代化を図るため、商法の規定が約50年ぶりに体系的かつ抜本的に見直され、制定された。会社法は主に「株式会社における定款自治の範囲の拡大」「組織再編行為にかかる規律の合理化」を目指して制定されたものであると新法の概要が話され、第1回目のテーマ「会社の種類と比較」の講義に入った。
 商法において会社は、合名会社、合資会社と株式会社の3種類があり、さらに有限会社法で有限会社が規定されていた。
 これに対して会社法では、株式会社、合名会社、合資会社、合同会社の4つに定義され、以前の会社に合同会社が加わり、一方で有限会社が廃止された(ただし、既存の有限会社は「特例有限会社」として存続する)。
 この四つの会社形態は、株主又は出資者が、会社の債務に対する弁済責任をどこまで負うかによって分類される。株式会社と合同会社は間接有限責任、合名会社は直接無限責任、合資会社はその中間的な会社で無限責任社員と有限責任社員で構成されている。
 もう一つの分類方法として、社員が会社に対して有する割合的地位(持分)として、内部自治において組合的規律があることで、合名・合資・合同会社は「持分会社」とも称される。
 また、税法上では会社の種類分けが異なる。税法(法人税法)は公平な課税を目的とするため、会社法の分類とは無関係に、会社を「同族会社」と「非同族会社」に分類している。
 同族会社とは、一言で言えば、ある程度限定された株主に支配されている会社で、90%以上の株を同族で支配している会社の一部には行為計算否認・留保金課税・役員給与の損金不算入を適用されることもあると話された。
 その後、有限会社制度の廃止に関し、その背景と、現存する有限会社の経過措置、株式会社への移行、旧有限会社制度からの主な変更点、通常の株式会社制度との主な相違点、特例有限会社のメリット・デメリットについて説明。
 合同会社の創立については、その背景と概要、合同会社の活用について話された。
 また、持分会社(合名・合資・合同会社)に共通する事項として、設立、業務執行、内部組織、加入及び退社、組織再編・組織変更に関する解説が丁寧に行われ、午後八時前に第一回研修会を終了した。

猛暑を払って懇親を深め
全国交流会・海外視察に備える
愛機工青年部ビアパーティーに50名

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は8月17日午後7時より、名古屋市中村区名駅南のアサヒビアレストラン「スーパードライ名古屋」で、部員ら約50名が参加してビアパーティーを開催した。
 当日は足立氏(朝日)の司会で進められ、冒頭、森部長が「皆さん、お暑い中、青年部のビアパーティーにご参加いただきまして誠に有り難うございます。キャンプも無事終了いたしましたことを嬉しく思っております。担当の皆さん、本当にご苦労様でした。野球大会は順調に進んでおり、あと少しの日程を残すのみとなってまいりました。他産業視察につきましては、本年は青年部設立40周年を記念して海外(韓国)視察を予定しております。また、全国青年部交流会を10月20日に予定しており、これも非常に大きなイベントで皆さんの協力がないと運営できませんので、ご協力の程をお願いいたします」と挨拶した後、「まだまだ暑い日が続きます。この暑さを吹き飛ばして、楽しくやりましょう」との力強い発声で乾杯、ビアパーティーに移った。
 このビアパーティーは、昨年、一昨年と名古屋港のクルーズ船「エンゼルハープ号」で開催されたが、年々参加者が増えていることから、3年ぶりに会場を地上に戻し行われた。
 会場の座席は、交流の輪を広げるため、森部長はじめ三名の理事も含めて全員がくじ引きで決められた。とは言っても、日頃から青年部活動を通じてほとんどが顔見知りなのですぐに打ち解け、和やかな雰囲気の中、互いにビールを注ぎ合いながら親睦を深めた。
 また、恒例となったゲームでも大いに楽しみ、立秋を過ぎたとはいえまだまだ厳しい暑さの続く名古屋で暑気払いをした。

全国交流会等を審議
青年部 8月役員会を開催

 ビアパーティーに先立ち、午後6時30分より、同会場で青年部の「8月定例役員会」が開かれ、キャンプの報告をはじめ、他産業視察、全国交流会について審議した。
 キャンプの報告は、多々良福利厚生統括幹事長(ダイドー)が行った。8月4、5日、関市板取の黒谷キャンプ場で「第28回キャンプの集い」を開催し、無事終了した。参加人員は14企業150名。特に前日の台風の影響で川の水位が増しており、中には川に入り泳ぐ人もあって注意をしていたが、事故も無く終えることができた。特に良かった点は、ビンゴの景品をグレードアップして好評であったこと。また、今回初企画の参加者による紹介スピーチでは、最初は嫌がるかと思われたが、予想外に非常に盛り上がりをみせた。反省会を8月30日に行う。
 他産業視察については、服部他産業視察担当幹事長(服部商会)が報告した。参加者は現時点で15名。10月12日から14日までの日程で、韓国のYGのエンドミル工場と眞露本社工場を見学する。両工場への手土産を準備することや、日程で一部未定の部分があり今後詰めていくことを確認した。
 全国交流会については、加藤副部長(藤清商会)が準備状況を報告。会場の下見を行い、名古屋ルーセントタワー16階の会議室を1回り大きな部屋に変更した。各組合からの参加申込み状況は、東京(10名)、大阪(4名)、石川(5名)、埼玉(3名)、川口(1名)の合計23名。さらに中部ブロックの浜松組合の青年部と、岐阜、三重組合には現在青年部はないがオブザーバーとして参加を呼び掛けている。8月中には愛知の部員にも参加の呼び掛けを行う。また、来賓には全機工連の成田会長、同野田副会長(愛知組合理事長)と愛知組合三役を予定している。
 その他の件で、時津総務統括幹事長(新栄商會)がビアパーティーでの協力を呼び掛けた。

「S.S.」と「クリンレディ」を
全面リニューアルして
クリナップこのほど同時発売

 クリナップは、システムキッチンの基幹商品である「S.S.(エスエス)」と「クリンレディ」を全面リニューアルし、このほど同時発売した。
 今回の新商品発売にあたり、「おいしい時間(とき)を育むよろこび」を、キッチンづくりの思いを込めたグランドコンセプトとし、キッチンの原点とは「食」そのものであると捉え、さらに「料理をつくること」「おいしく食べること」「家族が集まること」を、キッチン本来の役割として見つめ直し、新商品の開発に取り組んだ。
■「S.S.」の特長
 ステンレスの特長を駆使した、ステンレスシステムキッチン「S.S.」は、今回さらに「料理をつくるよろこび」を開発テーマとしてリニューアルした。キッチンでの「おいしい時間」を満たす新しいキーワードとして「じっくり愉しむ」「共に過ごす」「颯爽とこなす」の3つのスタイルを提案している。
▽「S.S.」の主な新アイテム
@新発想の「ツールコンテナ」
 シンク下のキャビネットに、キッチンで使うすべての道具を集中収納できる「ツールコンテナ」を標準搭載。収納物を一目で確認できる3段式の引き出しタイプで、調理道具を1カ所にまとめて収納でき、キッチンの使いやすさと効率性を向上させた。
A業界初の「+Free(プラスフリー)システム」
 「ツールコンテナ」の標準搭載により生まれたスペースには、9種類の専用機能を持つキャビネットから、自分の使いたいキャビネットを自由に選択できる。
Bさらに進化したキッチンスタイルへ「S―styleワークトップ&シンク」
 ステンレスのデザイン性を活かしたスタイリッシュなワークトップ。調理や洗い物に広々と使えるスクエアな形状のシンクは、静音性と清掃性に優れた「美・サイレントシンク」。シンクの横幅を一杯に使った大型ラックは、洗剤やスポンジなどの洗い物専用道具を全て収納できる。強度を持たせた調理プレートは調理スペースとして充分に活用できる。また、シンクの奥側に排水ミゾを設け、排水がシンク内に逆流するのを防ぐ。
 価格は、90万6,500円から各種。
■「クリンレデイ」の特長
 百万セットの販売実績があり、日本で最も愛されているシステムキッチン「クリンレディ」は、今回さらに「家族のうれしい笑顔が、毎日育つ」をテーマにリニューアルした。
 人気の高いオープンキッチンでの悩みを解消し、キッチンを囲んで家族が最も楽しめる、家族が一緒にくつろげる、新しいオープンキッチンのスタイルを提案している。
 @「スワンシンク」と二つの新提案ワークトップ、A「さっと隠せる」がコンセプトの収納アイテム、Bサイレント、収納量といったベースとなる機能を充実。
 価格は、58万9,000円から各種。
■「S.S.」「クリンレデイ」共通新機能
▽自分で掃除する「洗エールレンジフード」(業界初)
 タンクにぬるま湯を給水しスイッチを入れると、フィルターを自動的に洗浄。
▽ワークトップはさらに段差なく「フルフラットIHクッキングヒーター」
 フルフラットガラスを採用し、ワークトップ面の段差をなくした新デザイン。
▽ビルトイン型水切りカゴ「ドライキャビネット」
 洗った調理器具、まな板、ふきん等をぬれたまま収納できる乾燥機能付き。
▽冷暗保存食品専用の保冷庫「KURAキャビネット」(業界初)
 冷暗保存が最適な食材を最適な温度で保つキャビネット。下段に米びつを内蔵して米の最適保存も可能。

プロ仕様の研磨ディスク
トーケン セバディスク販売開始

 切断砥石製造・販売のトーケン(社長=清水俊毅氏、本社=長野県塩尻市洗馬2971-1)は、ユーザーからの要望に応え、「研磨ディスク=商品名【セバディスク】」と「オフセット型砥石=商品名【セバグリーン】」をプロ仕様として開発し、販売を開始した。
 「研磨ディスク=商品名【セバディスク】」の特長並びに仕様、希望小売価格等については、次のとおり。
特長・仕様▽
@アランダムタイプ・鉄用とジルコニアタイプのステンレス用2品種を新発売。
Aアランダムタイプは一般金属の中研削・研磨に最適。
Bジルコニアタイプは一般金属およびステンレスの中研削・研磨に最適。
C羽根の長さは通常24×15(16)mmであるが、より研削性・耐久性を良くするために23×20mmを採用している。
D羽根の枚数は通常68〜72枚だが、68〜74枚ある。
E基板は通常プラスチック製四枚であるが、ABS樹脂を使用し七枚とした。
品番▽SBD―100A・SBD―100Z
砥材▽A(アランダム)・Z(ジルコニア)
サイズ▽外径100×穴径15mm
粒度▽♯40・60・80・100・120
希望小売価格(税別)▽SBD―100A=@800円・SBD―100Z@820円
販促▽
@試供品(サンプル品)…小箱(10枚入り)×一箱=希望により提供
A期間限定(12月末まで)…100枚購入にて20枚現物サービス企画実施
マルチに使える次世代砥石
ソフトに使えハードに削る
セバグリーン販売開始

 「オフセット型砥石=商品名【セバグリーン】」の特長並びに仕様、希望小売価格等については、次のとおり。
特長・仕様▽
@軟鉄からステンレスまでマルチに使える次世代・新設計の砥石。
A吸い付くような感触で被削材をみるみる削る、砥石が仕事をしてくれる感覚。
Bステンレス材でもその研削力を実感できる。
Cジルコニア砥粒と独自の新製法により、ソフトに使えハードに削る。
D低騒音・低振動で作業者のサンダーがけの作業負担や環境を改善する。
【セバグリーン】
◎品番=SG―3型の特長
@フレキシブル砥石(外径105×厚み3×穴径15mm)でありながら、耐久性と研削力を併せ持つパットレス構造。
Aパットレスの強い腰がフレキシブル砥石において、最大限の研削力と耐久性を発揮する。
B研削量は従来品AC&WA80と比較して、SS41では135%、SUS304では130%アップ。
C耐久性は従来品AC&WA80と比較して、SS41では140%、SUS304では135%アップ。
D砥石粉塵は従来品AC&WA80と比較して、SS41では60%、SUS304では65%に低減。
◎品番=SG―4型の特長
@弾性オフセット型高性能砥石(外径105×厚み4×穴径15mm)
A外径100×厚み6mmのオフセット砥石にない、しなやかな弾性で曲面の研削作業が可能。
B外径100×厚み6mmのオフセット砥石をしのぐ、研削力と耐久性でコストや粉塵を低減する。
C研削量は従来品A/WA36P 100×6mmと比較して、SS41では160%、SUSでは140%アップ。
品番▽SG―3・SG―4
砥材▽AZ
サイズ▽
SG―3=外径105×厚み3×穴径15mm
SG―4=外径105×厚み4×穴径15mm
粒度▽
SG―3=♯36・46・60・80・120
SG―4=♯36
希望小売価格(税別)▽SG―3=@210円・SG―4=@220円
販促▽
@試供品(サンプル品)…小箱(10枚入り)×一箱=希望により提供
A期間限定(12月末まで)…200枚購入にて25枚現物サービス企画実施

マニピュレータ、ロボット統計
輸出額が過去最高に
日本ロボット工業会07年4〜6月期生産出荷実績

 日本ロボット工業会(会長=井村健輔氏・不二越社長)が8月27日に発表した「マニピュレータ、ロボット統計生産・出荷実績【会員ベース】2007年4〜6月期」は、同会の月別統計調査をもとに作成したもので、同会の正会員及び賛助会員対象企業54社の実績(同会会員のみ)による。
 それによると、受注額は、対前年同期比11.2%増の1,713億円となり、2四半期ぶりにプラスに転じた。これは2000年7〜9月の実績(1,583億円)を上回り過去最高実績となった。
 生産額は、対前年同期比5.9%増の1,448億円となり、2002年7〜9月期以来、20四半期(5年)連続でプラス成長。2006年の年間生産額(会員+非会員)は、対前年比11.2%増の7,304億円となり、2005年の6,565億円を上回り2年連続で過去最高実績となった。さらに、4年連続で前年を上回るとともに初めて7,000億円台に達した。
 なお、2007年の年間生産額(会員+非会員)は、輸出が引き続き好調であることと、自動車産業向けが上向きになることが期待され、対前年比2.7%増の7,500億円となる見通し。
 総出荷額は、対前年同期比8.7%増の1,460億円となり、2005年4〜6月期以来、10四半期(2年6カ月)連続でプラス成長となった。出荷内訳でみると国内出荷額は、同9.1%増の482億円、輸出額は同8.5%増の978億円となった。国内出荷額は、2四半期連続でプラス成長となった。一方、輸出は、2四半期ぶりにプラスに転じるとともに、2006年7〜9月期の実績(957億円)を上回り過去最高実績となった。
 主要ユーザ向けでみると、電子・電気機械産業向けはノートパソコンや携帯電話等の旺盛な販売を背景に好調を維持している。一方、2006年にやや一服感がみられた自動車産業向けは回復に転じているため、出荷トータルでは前年同期を上回る結果となった。
【国内出荷内訳】
 自動車産業向けは、対前年同期比6.5%増の169億円となり、2四半期連続でプラス成長となった。特に、塗装用が自動車や鉄道車両等向けに大きく伸びた。
 電子・電気機械産業向けは、同11.1%増の191億円となり、4四半期連続でプラス成長。電子部品・デバイスメーカ向けの実績が伸びており、組立用や電子部品実装用、半導体用(ウェハ搬送)が好調であった。FPD用(ガラス基板搬送)の低迷は、シャープ新工場(堺工場)の着工が延びたことも要因の一つとされる。
【輸出内訳】
 溶接用は、対前年同期比21.8%増の132億円となり、2四半期連続でプラス成長。欧州は引き続き好調。アジアの、特に中国向けが年々伸びており今後の期待も大きい。米国は前年同期の実績低迷による反動増となった。しかし、北米、中南米にて日系自動車メーカの新規設備投資や増設が予定されていることから、年後半からの回復が期待される。
 電子部品実装用は、同4.5%増の560億円となり、2四半期ぶりにプラスに転じた。一時的に止まっていた中国の工場で再稼動したことが要因。7〜9月期まで高止まりする見通し。
 半導体用(ウェハ搬送)は引き続き伸長している一方で、FPD用のマイナスは韓国、台湾の液晶パネルメーカが予定していた2007年設備投資を削減した影響が出ている。
※FPD=フラット・パネル・ディスプレイ

体験型・提案型の
インターンシップを実施
トラスコ中山今年から名古屋でも開催

 トラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=大阪市西区新町1-34-15)は、2001年より大学生の就業体験を目的としたインターンシップを実施しており、今年で七回目を迎えた。今年から初の試みとして名古屋でも開催し、例年の東京・大阪と合わせて3ヵ所での開催となった。
 今年のインターンシップのテーマは「体験型・提案型のインターンシップ」。同社セールスとの同行や、メーカーの商品勉強会を踏まえて実際に販売店へ商品提案を行った。
 実施日は、東京(東京支店・城南支店)、大阪(大阪支店・東大阪支店)が8月2日から8月8日まで(土日は休み)、名古屋(名古屋支店・東名古屋支店)が8月6日から8月10日までの5日間。東京では青山学院大学、駒澤大学、上智大学、成城大学、津田塾大学、獨協大学、日本大学、法政大学、立教大学、早稲田大学の学生12名(男子6名、女子6名)、大阪は大阪経済大学、関西大学、近畿大学、同志社大学、立命館大学の9名(男子6名、女子3名)、名古屋では南山大学の4名(男子1名、女子3名)の学生が参加した。
 多くの企業が採用活動の一環としてインターンシップを開催しているが、同社では、あくまで就業体験という位置づけで捉え、参加した学生をお客さま扱いすることなく1社員として対応するよう終始徹底。5日間という限られた時間の中ではあったが、インターンシップ生一人一人が、明確な目的・自覚を持って参加していたので、大変有意義な内容となった。また、実際に販売店に商品の提案をした結果、合計で10台以上のスポットエアコンを販売することができた。
 名古屋での開催内容は次のとおり。
◇第1日目・8月6日
〈オリエンテーション〉
 事業内容の説明、営業・営業業務について、ビジネスマナーについて、事業所見学。
〈営業同行〉
◇第2日目・8月7日
〈営業同行〉
◇第3日目・8月8日
〈営業同行の振り返り〉
 営業同行で学んだこと、感じたことについて討論。
〈メーカーによる商品勉強会〉
 実際に商品提案をする「スポットエアコン」の勉強会、企画書作成。
〈提案商材企画書作成・提案営業ロールプレイング〉
 対象ユーザー、販売方法、見積もりなどを盛り込んだ提案書を作成し、トラスコ社員とロールプレイングを行う。
◇第4日目・8月9日
〈営業同行・商品提案〉
 実際に販売店に「スポットエアコン」の提案を行う。
〈グループディスカッション〉
 「理想のセールスとは?」
◇第5日目・8月10日
〈プレゼンテーション〉
 「成功へ導く営業の方程式とは?」
〈就職活動対策講座〉
 自己分析とは?企業選びのポイント。

リモデルスタイル作品コンテスト
2007作品募集中
TOTO年々応募件数拡大

 TOTOは、DAIKEN、YKK AP3社共同主催で、リモデルに積極的な施工店を対象に「リモデルスタイル作品コンテスト2007」の作品を募集する。昨年開催分では約1,900点を上回る作品の応募があり、年々応募件数が拡大しているコンテストとなっている。リモデル好適作品の紹介を通じてリモデル需要創造活動を展開していく。
 募集テーマは、三社が提案するリモデル後の6つの生活シーン「楽しくつどう」「招いてもてなす」「趣味にこだわる」「便利にすまう」「安らいでくらす」「健やかにすごす」、もしくは応募者に自由に設定していただく「自由テーマ」。これらの中から提案内容に最もふさわしいテーマを選び、住む方のニーズをリモデルに反映した作品を募集する。応募作品は、来年1月に「全国最優秀賞」「テーマ別最優秀賞」など50点のほか、特別賞を若干数を選び表彰する。特別賞は「プレゼンテーション賞」、「コンパクトリモデル賞(※1)」のほか、今年から新たに「トイレリモデル賞(※2)」を設けた。
(※1)コンパクトリモデル賞…狭くて不便なトイレと洗面所を「すっきりひろびろ」した一つの水まわり空間(2in1)にリモデルした事例を対象。
(※2)トイレリモデル賞…オリジナリティ溢れたトイレ空間にリモデルした事例を対象。
【実施要領】
1、応募資格
 リモデル工事を提案し、設計または施工した店。(TOTOリモデルクラブ未入会店の応募も受け付けている)
2、応募作品
 応募作品は、下記の条件にあてはまるもの。
@応募店が設計、または設計&施工したリモデル物件
A2006年12月1日以降にリモデル工事を完了した物件
B応募作品に、TOTO・DAIKEN・YKK APのいずれかの商品を1点以上採用いただいているリモデル物件
※新築物件は対象外
3、募集テーマ
 一作品につき次のいずれか一つを選択。
(1)楽しくつどう(家族や気の合う友人たちと、賑やかにたのしい時間を過ごしたい。)
(2)招いてもてなす(お客様をもてなしたり、趣味の教室を開けるような住まいにしたい。)
(3)趣味にこだわる(夫婦それぞれのこだわりや趣味を尊重し、ほどよい距離感でくつろぎたい。)
(4)便利にすまう(家事や仕事を効率よくこなせる、機能的で快適な住まいにしたい。)
(5)安らいでくらす(防犯・防災対策もしっかり、年齢を重ねても、安心の住まいにしたい。)
(6)健やかにすごす(子供の成長を守ってくれる、さわやかで健康にいい住まいにしたい。)
(7)自由テーマ(上記以外のテーマを自由に設定する。)
4、応募期間
 2007年9月1日〜11月30日《当日消印有効》
5、応募方法
 規定の応募用資料(応募票・現場事例シート)台紙に施工前後の図面と写真を貼り付け、必要事項を記入の上、次記送付先まで送付する。
〒一五四―八五四〇東京都世田谷区桜新町2-24-2 TOTOリモデル営業推進部「リモデルスタイル作品コンテスト2007」事務局宛
※応募用資料は、TOTOショールーム、もしくはウェブ(http://www.com-et.com)より請求するとよい。
6、審査方法
 全応募作品の中より、全国最優秀賞を1点、テーマごとに最優秀賞を各1点、優秀賞、審査員奨励賞を各3点を選定。
■審査基準
@ストーリー性
 問題点の把握〜解決〜満足においてストーリーあるリモデルが実現されている。
・問題点の把握=リモデルへの想い、真のニーズを把握できている。
・問題点の解決=想いを叶えるためのプランニングや施工に技術力・ユニーク性がある。
・満足度・感動量=リモデルしてお客様の笑顔、言葉を引き出せたか。
A空間の美しさ
 空間で統一された美しさがある。色彩・造作などに工夫がなされているなど空間が魅力的である。
B暮らしの変化
 「その空間でのすごし方が変わった」「変化を人に話たくなる要素がある」などお客様の生活に変化をもたらしている。
C特化したこだわり
 光・風、自然素材、防犯、耐震、省エネ、リサイクル、リノベーションなど特化したこだわりのポイントがある
7、表彰
・全国最優秀賞 1点(賞状、賞金10万円+作品パネル)
・テーマ別最優秀賞 7点(賞状、賞金5万円+作品パネル)
・テーマ別優秀賞 21点(賞状、賞金3万円+作品パネル)
・テーマ別審査員奨励賞 21点(賞状、賞金1万円+作品パネル)
・特別賞(プレゼンテーション賞・コンパクトリモデル賞、トイレリモデル賞)若干数(表彰内容未定)
・ブロック賞 若干数(賞状)
※リモデルクラブ会員の入賞店(優秀賞以上)には、グアムでの表彰式(2008年2月)へ招待予定。
8、発表方法
 入賞店へ直接案内。
※結果は、TOTOリモデルクラブ会員店向け機関誌「リモデルクラブエクスプレス」誌上や、TOTOホームページなどに掲載予定。

営業組織改編に伴い
名古屋営業所移転
KVK 8月20日より

 KVK(社長=北村和弘氏)では、このたび営業組織改編に伴い、名古屋営業所の名称および所在地を、次に変更した。
 記
1、注文、納期照会、その他の営業に関する依頼、問い合わせ
▽関西支社 中部営業所(営業エリアは従来同様)
〒501-1195 岐阜市黒野308番地
TEL058-293-1212
FAX058-234-4123
2、アフターサービス依頼
▽修理受付センター
フリーダイヤル0120-474-161
携帯電話058-234-234-8946
FAX058-234-4112
3、開始日
 平成19年8月20日

世界初の洗浄技術を披露
ハイブリッド誕生キャンペーン
TOTO9月末まで開催中

 TOTOでは、世界初の洗浄技術「ハイブリッドエコロジーシステム」を搭載したウォシュレット一体形のタンクレストイレ「ネオレストハイブリッドシリーズ」の発売を記念して、「ハイブリッド誕生キャンペーン」を各ショールームで開催している。期間は9月末日まで。
 「ハイブリッドエコロジーシステム」は、コンパクトなフォルムの中に、貯水タンクと加圧ポンプを便器本体に内蔵し、少ない水量でパワフルな洗浄を可能にした、全く新しい洗浄方式を採用。タンクの水と水道の水、2つの水流をハイブリッドした、世界初の洗浄技術で、4つの優しさを実現している。
@超節水便器NEWエコ便器洗浄 節水No.ワン
 便器洗浄水量を従来の13リットルから5.5リットルという半分以下の少量化に成功するなど、従来の節水便器に比べて約65%も節水し、水道代は年間13,058円も得になる計算。
A充実した節電機能で省エネ達成率No.ワン。スーパーおまかせ節電・タイマー節電
 「タイマー節電」は、好みの開始時問から毎日設定した時間に便座のヒーターを切って節電するもので、中でもハイブリッドシリーズは、便ふたを閉めているときのムダな電気をカットすることで、業界No.ワンの省エネを達成した。また、生活パターンを学習してほとんど使わない時間帯は便座の温度を下げたり、ヒーターを切る「スーパーおまかせ節電」を併用すると更に節電ができる。
Bやわらかい便器洗浄音
 タンクレストイレ特有の便器洗浄中の耳障りな音を改善し、やわらかい洗浄音を実現した。排水時間も約四秒から約3秒に短縮。家族に気を遣う夜中のトイレも安心して使える。
C低水圧の環境にも設置可能
 一般的に、住まいの水圧は高い位置になるほど低くなるため、ネオレストハイブリッドシリーズは、低水圧の場所でも水圧を気にする必要がなく使用できる。戸建の2階やマンションの高層階、さらには築年数が経過した建物で配管が古くなっているなど、今までタンクレストイレが設置できなかった場所でも設置が可能になった。
 来場者も、「ネオレストハイブリッドシリーズは、タンクレストイレの美しさ、快適さ、スペースのゆとりを実感できる、省エネ時代に相応しいトイレですね」と、実際に使用した感想を述べていた。

須田寛氏(初代JR東海社長)を招き講演
「新しい観光によるまちづくり」
月曜会 8月例会を開催

 月曜会(代表世話人=松田謙三氏・児玉興業会長)の「平成19年8月例会」が8月20日午後6時より、名古屋市中村区椿町の名鉄ニューグランドホテルで開催され、会員ら70名余りが参加して東海旅客鉄道(JR東海)相談役で中部観光協会支部長の須田寛氏による「新しい観光によるまちづくり」についての講演を聴いた。
 また講演前には、更生保護協会に寄附した松田有司氏(エムズプランニングCEO)に法務大臣賞の贈呈が行われた。月曜会会員の法務大臣賞受賞者は今回で20人目となる。
 【講演要旨】
 小泉前総理による「観光立国を目指す」という言葉により、今年の1月に「観光立国推進基本法」という法律ができ、6月29日に閣議決定があった。観光立国基本計画というものが決まり、そこで五つの数値目標が掲げられた。
 一つは、外国人の観光客を日本に1,000万人呼ぶ。二つ目は、平成22年までに日本人の海外旅行者を2,000万人にする(現在1,755万人)。三つ目は、観光によるところの直接生産高を30兆円にする。四つ目は、国民の国内旅行を4泊にする。五つ目は、国際会議の開催数を現在の1.5倍にする。
 観光をより推進するには、二つの方法がある。一つは、やはり観光資源をもっと豊かにして、より良いものにして行くこと。もう一つ大事なことは、観光というものにはお金がかかるため、効率化してコストを下げ行きやすくするという仕掛けがいる。
 観光資源については、一番良いのは観光資源を増やすこと。しかし、富士山が明日急に三つに増えることもないし、温泉が急に湧く訳でもない。今ある日本の観光資源の中で考えるしかない。観光資源へ訪れる時の目線を変えて、切り口を変えてみたらば、違った魅力が出てくるとの考え方がある。それが広域観光であり、今ひとつはテーマ別の観光である。
 主題を決めて観光資源を見直す。ものづくり、産業という面で見れば、観光資源ではなかったものが、観光資源になる。例えば、トヨタ自動車の工場に年間30万人くらいの観光客がある。これは大観光地と同じくらいの数字だが、今まで観光資源とは誰も考えていなかった。この様なものも観光資源と考えると色々なものがある。
 今、農作業を田舎に行って体験することがブームになっている。これは正に農業観光。そう考えてみると、これまで観光資源ではなかったものが、観光資源となる。あるいは同じ物でも産業という面から見れば見方が変わってくる。お寺や神社を見る場合でも、従来だと歴史とか由緒を考える。いつ出来たとか、誰が作ったお寺だとかに関心がある。それを産業で見れば産業生産物となり、材質は何か、建築様式は何か、というところに注目がいく。見方が違うとお寺の魅力も違って見える。産業というものづくりをテーマにしていこうというのが産業観光である。また、ストーリーを考えて道を歩く。昔の歴史を辿って道を歩くというようなやり方をすれば、東海道五十三次を歩く方もいる。これも一つの新しい見方で、道という角度からものを見れば、日本もまた違って見えてくるのではないか。これが街道観光。この様にそれぞれ好きなテーマで選び出して、色々なことを考えていただく。
 最近ではヘルスツーリストというものもある。この一つに、北海道で脱花粉症観光というものがある。北海道は道南地方(函館の一部)を除いて、花粉症というものが無いそうだ。杉が無いから。花粉症の無いところでしばらく生活すれば、花粉症に対する免疫力ができる、という北海道大学の先生が有名になっている。健康をテーマにした観光である。
 この様なテーマ別の観光とは別に、広域観光がある。今、観光というと皆さん広い範囲で行動する。一日に二つか、三つの県を必ず回る。新幹線や航空機を使えば日本中が大体行動半径に入り、どこへでも行ける。ところが、観光というのは都道府県、市町村単位になっている。そうすると細切れになる。観光客が歩く広域なエリアと観光の単位が合わない。いわばミスマッチ、不調和を起こしている。観光の単位というのは、きめ細かく行うことも結構だが、横に連携をして、多くの観光客に広く回っていただけるように、皆でやろうではないかというのが広域観光の考え方。
 今私共は、中部の広域観光に取り組んでいる。北陸の三県と愛知、岐阜、三重、静岡、滋賀、長野を入れて九県。九県で行うと観光資源に色々なバリエーションが出てくる。海でも、太平洋側の海と日本海側の海とは全然違う。その二つを見比べると違いが際立って、それぞれが美しく見えるそうだ。焼き物の好きな方がよく仰るが、有名な焼き物の窯元が全国で250くらいあり、皆作風が違う。例えば、美濃焼と瀬戸焼、万古焼とは全然違う。それを比べることが、非常に楽しい。観光は物を比べることだと私は思う。普段自分たちが体験しないことを観光地へ行って体験する。それによって、自分が生活をしている現在と乖離ができる。比べられる。そうすると面白みというか、変化が分かる。それをまた自分の生活に振り返り、もっと自分の生活を豊かにしようとか色々な発想がわいてくる。観光というものはその様なことだと思う。比較の対象が多ければ多いほど、楽しいし、実りのある観光ができる。そうしたら、広域に色々な特色を生かしていく必要があるだろうと考えたのが広域観光である。
 この様に新しい観光という意味で、二つ方向がある。単に一つの景色を見るとか、歴史あるものを訪ねるというものだけではなく、テーマを決めて、その面から切り口を変えて物を見てみる、見方を変えること。もうひとつは、なるべく幅の広い範囲を見回って、色々な変化をその中から読み取っていくことで、観光の実際的な効果を上げる。この二つが新しい観光の王道ではないかと私は考える。
 さらに、観光産業を盛んにする方法として、観光産業の経営の近代化を図り、なるべく安い値で多くの方々がよりよいサービスを受けられるようにすることが必要。最近、国際的な競争が出てきて、日本の国内でも色々競争があり、有名な観光地は今、大変苦労している。そういう意味で、競争に負けつつある。安定的な需要があるからこそ、良い条件でよい食材を仕入れる契約ができる。泊食分離にしたらそれが全部崩れるから、それでは旅館のサービスにはならないと言っている。
 少しずつお客様の声を聞きながら、あるいは季節、平日だけでも泊食分離にチャレンジしてみるなど、色々な過渡的な方法がある。改善をしていかなければ、日本の旅館はいつまでたっても今のまま。旅館代が高いのは、その様なことに理由の一つがある。
 もう一つは、旅行業の手数料ビジネス。JRの切符を旅行会社に売ってもらうと5%手数料を払う。旅館券を旅行業者が売ると一割くらいの手数料を払うのが慣習となっている。その手数料がいらなければ、その分だけでもお客様の料金が安くなる。そうしたら、旅行業者が全てひっくり返ってしまう。これも急にはできないが、私共は旅行業者が手数料に依存するのではなく、旅行業者でしかできないような外国のきめの細かい観光情報だとか、国内の情報をとって、それをお客様に若干の対価を得て流すようなやり方があってもいいのではないかと感じている。
 業界全体で観光しやすい状態をつくり、コストを下げつつ、一方で観光資源をテーマ別に考えて、切り口を変えて広域的に見ていく。これによって観光立国というものが進んでいくのではなかろうかと思う。
 中部九県の観光について、二つだけ問題点がある。中部の地域力は平均17から18%くらいと言われる。
 中部の観光力は、観光資源の存在率を見ていくと、全国の二から三割が中部にある。ちなみに山は、高い方から順番に百位まで並べると、全部中部地方にある。日本の名山と言われているものを見ても、44%までが中部にある。湖も三割くらいあるし、大きく有名な河川も沢山ある。観光資源は非常に豊富だ。
 ところが観光の実績ではどうなっているかというと、中部は大体18%。外国人観光客の割合は10%を切っており、修学旅行の場合は6.6%しかない。観光資源をもっと生かして中部九県で努力をすれば、まだまだ観光は伸ばし得ると感じている。
 もう一つ、中部にとって非常に残念なことだが、アメリカ、イギリス、オーストラリアで日本を紹介した10冊のガイドブックがあるが、そこで中部を紹介しているところが少ない。取り扱っている量も少ないし、間違いが大変多い。色々と直しては貰っているが、どうしても直さないことがある。名古屋は交通の要衝ではあるが、観光地ではないと書いてある。他の本には、名古屋は商工業都市ではあるが、観光的魅力に乏しいというのもある。そんなことはないと、いくら訂正をお願いしても頑として譲らない。
 外国まで日本の観光情報が行き届いていないので、東京、大阪、奈良、京都というようなありきたりのところだけが宣伝されて、中々中部まで外国人観光客が来ない。観光立国として国を挙げて観光を盛んにすると政府は言っている。観光は盛んになると思うが、中部も絶対乗り遅れてはならない。中部9県で見れば、全国的に素晴らしい観光力をもっている。名古屋だってもっと観光力をもっていると思う。そのためには、情報が余りにも外国の市民に行き届いていないと思う。したがってこれからは、広域で九県力を合わせての情報発信が一番大事であり、是非とも皆様方には中部の観光情報の発信にあたって、ご支援ご指導をお願いいたしたい。

様々な配管ラインで使用可能
PVC製ボールバルブ
キッツ 耐食性に優れる

 キッツは、耐食性に優れ、広範囲な用途に使用できる「PVC製ボールバルブ」(VTZシリーズ)を好評裏に拡販している。
 主要部の材料はPVC(硬質塩化ビニル)で、高耐食性・高耐候性を持ち、さまざまな配管ラインで使用できる。
 ボール・シール機構部は部品の形状や特性を十分生かし、優れた封止性を発揮する。
 精密金型によるインジェクション成型で、製品内面は極めて滑らかで、微生物などの付着が起こりにくく、また、バルブの開閉操作も、軽快でトルクも一定している。
 バルブ本体のユニオンナットが、セットされたポジションでロックする緩み防止機構を採用するなど、振動や熱膨張による緩みを防止する。
 接続方法も簡単で、配管後のメンテナンスによる分解・組立ても容易に行える。
 管接続部はそれぞれのJIS規格に適合している。
 種類は、10Kねじ込み形ボールバルブ、同ソケット形ボールバルブ、同フランジ形ボールバルブがあり、T形ハンドルタイプとレバーハンドルタイプが選べる。オプションでハンドルロックも用意している。
 用途は、塩素・臭素などの透過が極めて少なく、また耐磨耗性にも優れているので、化学・医薬品工業、繊維・製紙工業、その他、水ラインに幅広く使用できる。
 その他詳細については、同社最寄の各営業所か、中部支社(名古屋市中村区名駅3-16-4・TEL052-562-1541)へ問い合わすとよい。

藤井氏(テイケン)を講師に迎えて
砥石の安全講習会を開催
服部商会 150名が受講し、好評

 NC工作機械・工具総合商社の服部商会(社長=服部利一郎氏、本社=愛知県津島市百島町字三正六歩23)は8月28日午前9時より、津島市莪原町の津島勤労福祉会館・小ホールにおいて、労働安全衛生規則第三十六条第一号「研削砥石の取替・取替時の試運転の業務」に基づく学科教育及び実技教育の講習会を実施した。この講習会は研削砥石の総合メーカー・テイケン(社長=小尻雅芳氏、本社=東京都港区高輪、工場=広島県呉市)の協力を得て行われたもので、服部商会の顧客を対象に当初45名を定員としていたところ、予想を大きく上回る150名の受講申込があり、急遽会場を変更しての開催となった。
 当日は定刻通り服部嘉高服部商会部長の司会進行で始まり、はじめに服部社長が、自分の顧客が以前砥石の事故で亡くなった話などを交え「本日の講習で、皆様方一人一人が砥石の正しい知識を身に付け、安全な職場環境の下、それぞれがご活躍をしていただきたい」と挨拶。
 続いて、阿黒テイケン大阪営業所長が日頃の拡販への協力に対し感謝の意を表した後、同社技術課の藤井氏が講師を務めて講習会に移った。
 講習会では、オフセット砥石安全協会発行のテキストに基づき、第一章「関係法令」、第二章「自由研削用研削盤について」、第三章「研削といしについて」、第四章「といしの取付け具について」、第五章「といしの覆いと保護具について」、第六章「研削といしの取付けと試運転の方法について」、第七章「災害事例」についての説明を受けた。
 その中で、死亡事故などの重大事故を引き起こす可能性のある研削作業ではあるが、砥石を正しく選定し、試運転を正しく行えば安全であること、そのために研削盤や砥石についての十分な知識と技術を習得し、砥石は周速を上げて行えば必ず破壊するということを知り、安易に取り扱うことがいかに危険であるかを認識することが大切であると述べられた。事故を防ぐために作業者が守るべき事項として、@使用する研削盤に適合した砥石を選定するA試運転を行い異常の有無を確認するB砥石に表示されている最高使用周速度以下で使用するC安全カバーを取り付けて作業するD正しい砥石の使用面を使って作業する、の5点が挙げられた。
 最後に、砥石は焼き物で非常にデリケートなものなので、ころがしたり、落としたり、ぶつけたり、投げたりしてはいけないこと、目視と打音検査で異常の無いものを適正な方法で機械に装着して、必ず3分以上試運転をし、特に新品の商品の場合はすぐにワークを研削するのではなく、試し削りをすることが重要であるとまとめた。
 講習会終了後は、受講者全員に「特別教育受講書」が手渡された。

南海漫遊記 E
〜「ジュニアー会」
ホーチミン・台北紀行
倉地 久雄倉地社長

[越南へ]
 中正国際空港のトランジットフロアで、いつもの名古屋・錦とほとんど変わらぬ展開で酒宴が盛り上がり、一同ふとわれに返ると、待ち合わせの2時間は夢のごとくに過ぎ去って、乗り継ぎ便である中華航空C1685便の搭乗時刻が迫っている。あわてて荷物を担いで搭乗口へと向かう。予定通り14時すぎに離陸。
 ここからのフライトは約3時間半ほどなのであるが、台北〜ホーチミン間には時差がまたマイナス1時間あるので、現地着は16時半ごろとなる。
 機内ではすぐに軽食がサービスされ、またビールをもらって飲み直す。これは遅い2度目の昼食なのか早めの夕食なのか判然としなくなり、酔いでアタマがぐるぐる回りだす。こういう意地汚い乗客が「エコノミー症候群」を引き起こすのかもしれないが、旅の恥は掻き捨て、人生は1回限りと割り切って、かまわずどんどん飲んでしまう。
 軽食が一段落すると急に手持ち無沙汰になり、機内持ち込みバッグから文庫本を取り出してぼんやり眺めはじめる。澁澤龍彦著『高丘親王航海記(たかおかしんのうこうかいき)』である。
* * *
 いうまでもなく本書は澁澤龍彦の実質的な遺作にして、この稀有の思想家・表現者を代表する小説である。全7章が1985年8月から、87年6月にかけて『文學界』に掲載されるが、同年10月の単行本刊行を待たずして、澁澤龍彦は8月5日咽頭癌により急逝。享年59の早すぎる生涯であった。
 雑誌連載中から断片的に読んではいたのだが、没後すぐに発刊された単行本はなぜだか買いそびれ、僕が今ここに持っているのは1990年10月発行の文庫本である。刊行直後に神保町の岩波ブックセンターで購入したと本にメモがしてある。
 それ以来本書をいくたび読み返したことだろう。古今東西の異端という異端を片っ端から蒐集し、それを自家薬篭中のものとして、われわれに「見てきたような嘘」ではあるが限りなく美しい夢を語り続けてくれたこの作者の白鳥の歌は、ページを開くたびごとに新たな発見と感動と興奮を僕に与えてくれる。
 幻の「天竺」の地を目指して航海を続ける高丘親王の果てしない旅は、九世紀中葉の東南アジアを舞台とし、そのかみのさまざまな都市や風景や文物がリアルな細密画のように描き出され、われわれを夢幻のエキゾティシズムヘといざなうのだ。出発前に偶々書架から選び出したのが本書であったが、越南(ベトナム)を目指す今回の旅行の伴侶としてこれほどうってつけのものはほかにないだろう。
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 飛行機はこの先まだ2時間以上も東シナ海上空を茫洋と飛行し続ける。急ぐ旅でも行く先に仕事が待っているわけでもなく、無用の清遊というありがたい境地にあるのだから、しばらくはこの平易で美しい日本語で綴られた、荒唐無稽だが最高に洗練された大人の童話に没頭してみよう。