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2007年(平成19年)3月
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19年3月4日2267号
21世紀型環境設備産業を指向し発足
愛知県環境設備団体連合会

2月8日メルパルク名古屋で設立総会
 環境意識の高い愛知県で、この地域の設備関連業界八団体により全国に先駆けて結成された「愛知県環境設備団体連合会」の設立総会が、2月8日午前11時より名古屋市東区葵のメルパルク名古屋で開かれた。設立総会には来賓をはじめ構成団体の会員らおよそ300名が出席し、初代会長の足立哲氏(愛知県空調衛生工事業協会会長)は挨拶で「もっと一般社会にアピールをして、環境関連のビジネスチャンスに繋げたい」と語った。
 愛知県環境設備団体連合会は愛知県管工機材商業協同組合、愛知県管工事業協同組合連合会、愛知県空調衛生工事業協会、愛知県浄化槽協会、中部ダクト工業協同組合、中部配管工事業協同組合、中部冷凍空調協会、名古屋市指定水道工事店協同組合の8団体で構成され、各団体合わせて会員数は2,216社に上る。これら団体が連携し、21世紀の新たな環境設備産業の確立を目指すとともに、次世代の若者が魅力ある産業と感じてくれるようアピールしていく。
 設立総会は工藤事務局長の司会進行で、森本副会長(愛知県管工事業協同組合連合会会長・名古屋市指定水道工事店協同組合理事長)の開会の辞により定刻通りに開会。
 足立会長が挨拶に立ち、「8団体の会員の皆様に多数ご参加いただき、この様に盛大に愛知県環境設備団体連合会の発足が出来ますことを喜んでおります。環境設備という業を一般社会に産業として確立したいとの思いが一番大きい。8団体従来の付き合いの中で、各監督官庁ともお付き合いがあり、それはそれで継続をしていかなければなりませんが、ただ長年の歴史の中で協会、組合そのものも制度疲労をしているのではなかろうか。時代がどんどん変わっているのに、従来の延長線上に協会なり組合があるように思います。ご存知のように、パイは半減いたしました。これからどのようにして半減した中で我々が仕事をしていくか、非常に難しい状況にあります。我々の努力でパイを拡大していかなければなりません。この設備業は百年の歴史があると聞いておりますが、この百年の間、「仕事をください、お願いします」で飯が食べられてきた。それはそれで結構なことですが、バブルがはじけて十数年になり、年々非常に厳しい状況を迎えております。苦しみながら何とか頑張っている、全国の仲間の大方がそうではないかと感じております。折角我々は長い歴史を持ち、21世紀環境の時代を迎えております。その世界で、何とか光を見つけて、我々の力でこの世界を拡大したい。一団体、一業界ではとても出来ません。今回も八団体が集まりますと2,216社になります。この総合した力で、どのように一般社会にアピールしていくかが一つの課題だと感じております。何とか早く、この地域で環境設備団体を立ち上げたい。ご承知のように、2005年に愛・地球博(愛知万博)がございました。また、名古屋市は“なごや環境首都宣言”を出しております。昨年の秋には、第1回環境見本市という環境を機軸とした産業展が行われました。この地域は環境関連に大きなパワーを持っております。問題意識が非常に高い。ですから、この時期に立ち上げをしたいと、8団体が合意をして進めております。もっと加盟団体を増やしていき、出来るだけパワーアップをして、設備業という大きな枠の中でもっと一般社会にアピールをしていく必要があろうかと感じ、これがまた環境関連のビジネスチャンスにも繋がっていくのではないかと思っております。環境と言いますと、中々範囲が広うございます。今まではハード面だけの仕事でしたが、これからはソフトとかサービスという方面にも汗をかき知恵を出して、若い方がどんどん入ってくる魅力ある産業を作っていきたい。その種をまいていきたいと思っております。これまで我々は、内向きと言いますか、内側のことばかり一生懸命行って飯を食ってきました。外に対して対応をしていない、アピールをしていない。8団体、2,000社が力を合わせれば大きなパワーです。これだけの企業、団体が集まりますと、共通する問題に対しもっと前向きに捉えることが出来るのではなかろうかと思っております。その様な意味からも、パワーアップを図りたいと思っております。この環境が盛り上がっている地で、この様な団体を作ることが非常に大事である。全国初でございます。この愛知が環境のメッカとして、この力を全国に発信して、積極的に対応していきたいと思っておりますので、是非本日お集まりの皆さんにご協力をいただいてこの連合会をより発展させていきたいと存じます」と所信を述べた。
 8団体の代表者の紹介に続いて連合会が出来るまでの経過報告があり、その中で会則の概要も説明された。
 潮田理事(中部冷凍空調協会理事長)の閉会の辞で設立総会を終了。
 総会終了後の記念講演会では、因田義男名古屋市助役が「なごや環境首都宣言と本丸御殿」と題して、名古屋市の環境への取り組みと、環境に配慮して再建される名古屋城本丸御殿について話した。
 午後0時30分からは設立懇親会が開かれ、参加者は愛知県環境設備団体連合会の設立を祝いながら交流を図った。
【愛知県環境設備団体連合会役員】(敬称略)
▽会長=足立 哲(愛知県空調衛生工事業協会会長)
▽副会長=森本俊一(愛知県管工事業協同組合連合会会長・名古屋市指定水道工事店協同組合理事長)
▽副会長=加藤鋭吉(愛知県浄化槽協会会長)
▽理 事=石原徳和(愛知県管工機材商業協同組合理事長)
▽理 事=潮田治久(中部冷凍空調協会理事長)
▽理 事=村上 章(中部ダクト工業協同組合理事長)
▽理 事=大須賀治行(中部配管工事業協同組合理事長)

若い人材を採用できる企業が生き残る
「職場定着セミナー」を開催
愛機工 学生4名によるパネルディスカッションも

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は2月6日午後2時より、採用・社員戦力化事業の「職場定着セミナー」を名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦で開催した。近藤圭伸氏(デライトコンサルティング社長)を講師に招き、第一部は「新卒・若い人材を採用できる企業が生き残る」をテーマにした講演、第二部では近藤氏をコーディネーターに魅力ある企業について現役の学生4名が語るパネルディスカッションが行われた。
 セミナーに先立ち、野田理事長は「私共の機械工具業界は比較的順調に推移しております。この様な時期になると、人手不足ということが出てまいりまして、企業側として来年度は更に求人に苦労するのではないかと感じております。当組合では今年3月までの3カ年の事業で、社員の採用と活性化ということを行っております。これからは大変な求人難になりそうだと危惧いたしております。その様なタイミングの中での職場定着セミナーですが、その前に如何にして人に来てもらうかということが大きな課題ではないかと思います。デライトコンサルティングは、採用、労務管理、教育などという特に人の問題をご専門にコンサルティングをされております。本日はデライトコンサルティングさんのお力をお借りいたしまして、現役の就職活動をされている学生さんにも来ていただいており、大変ユニークな企画でございます。我々も参考になると思いますので、是非とも勉強をさせていただこうと思います」と挨拶。
 引き続いて行われたセミナーでは、講師の近藤氏が様々なアンケート結果から採用の現状と学生の考えを踏まえ、採用を成功に導くノウハウや新卒者の定着率を上げる取り組みを紹介し、なぜ新卒者を採用できる企業が生き残るのかについて講演した。
 採用で重視する項目として、企業側は人柄をトップにあげているが、学生側はアルバイト経験や所属クラブ・サークル、趣味や特技を重視して欲しいとしている。また、企業側は「責任のある仕事を任せる」ことをアピールのトップにあげている一方、学生は「自分のやりたい仕事ができる」ことを就職先選択の基準のトップにあげるなど、企業と学生の間にはギャップがある。
 採用を成功に導くノウハウとしては、自社を知ってもらうための工夫とPRなど、色々な方法を紹介。また採用しても3年以内に辞めてしまう人が3割を超える現状を踏まえ、新卒者の定着率を上げる取り組みとして就業規則や人事諸制度など就業環境の整備の重要性を示した。
 知名度、規模は大きいが社員教育に余り熱心でない企業よりも、知名度規模とも落ちるが社員教育に熱心な企業のほうが良いとの学生のアンケート調査の結果がある。やはり人を育てる感覚、従業員を大切にするという感覚が伝わってくるようだ。
 学生に魅力のある中小企業とは、必ず誇れる、自慢できる何かがある。学生は、人を育てて、一人一人を確りケアしてくれる企業に魅力を感じている。
 社員が定着する企業は儲かっているというデータが出ている。定着させたほうが一般的には有利で、企業も儲かる。社員を大切にし、共に成長できる。社員のキャリア形成の支援など時間のかかることを確りとやってきた企業は、将来明るいと感じられる。
 企業の発展というのは、新卒(若い人)の採用と定着ができることだと思っている。よく会社のモチベーションを上げたいとか、企業の活性化を図りたいと経営者が漠然と言う。色々な方法があるが、私が一番聞くのは、新卒を入れると企業が一気に活性化するということ。よどんだ水槽の中に、生きのいい魚が入ってきて活性化する。
 活気が出ることにより、従業員の士気が高まる。既にいる社員にとって、若い人が入ってくれば負けないように頑張るし、緊張感も生まれる。また、若い人が持つ感性を活用できる。サービス業、若者などを相手にする業者は特にそうだが、若い人の感性が仕事に直に生きる場合がある。
 会社は、若い人を育てて、結局は若い人達に稼いでもらう。若い人がいなくなると稼いでくれる人がいなくなる。そうなると企業が成り立たなくなる可能性もある。
 「新卒を採る事ができる会社ではない」と思わず、「新卒を採るのだ」と決意をしてもらって、そのためには色々なことを行っていかなければならないので、そうすれば会社も変わってくるのではないか、と結び講演を終了した。
 第二部のパネルディスカッションでは、現役学生からの生の声を聞いた。
 学生の考え方が理解でき、大変な有意義なセミナーとなり、諦めていた新卒の採用に対して意欲的になる参加者もあったようだ。

◆窪田塾メルマガより
 “未来は予測するものではなく、自ら創造するものである”と「波動経営」を実践する窪田貞三氏。読者のお役に立てばということで同氏より了解を得て、窪田塾のメールマガジンに掲載されているコラムを紹介する。
【人生経営】
〜人生の氣づき〜その十「開眼」
 目を開けているから見えるって思っているだけだよ(著書「顔で笑って心で冷めて」より)
〈メッセージ〉
 ただ見ているだけではなく、心を持って見ることが大切です。しかし、多くの人は見ることに集中し、その奥にあるものまでなかなか観ようとはしないのではないでしょうか? また、人は自分本位の偏った見方をすることが多いようです。それは、自分の固定観念で見ているということでしょう。相手の考えや雰囲氣を感じ取ることなく、自分のイメージのみで見ているのではないでしょうか? 人の数だけ意思や考え方があるはずなのに。
 また、目を開いているから見えていると思っているだけで、実は自分勝手な見方をしていることはないのか? それを真剣に考えることなく、単純に自分だけのイメージで決め付けてしまうようなことはしていないでしょうか?
【企業経営】
〜組織の氣づき〜その十「評価」
 「見ているようで観ていない」ということはないでしょうか? 人が人を評価するのは大変難しいことです。人は自分の中にあるイメージで他人を見ます。つまり自分のイメージの中にある良いイメージの表現をする相手に対しては良いイメージを持つもので、そのイメージが人事考課などの評価に繋がることがあります。たとえ表現は下手だったりイメージが悪くても、しっかりと自分のすべき仕事をしている人もいますが、表面に出るイメージが悪かったり、上司のイメージに合わないことで、評価を下げられていることはないでしょうか? もちろんこのような低レベルの人事考課では困りますが、このような傾向が絶対にないとは言いきれないのではないでしょうか?
◇  ◇  ◇
 窪田貞三(くぼた・ていぞう) 株式会社リーダーズドメイン代表取締役会長
 元リクルーティング業界においてトップセールス、その後人事コンサルティング会社社長に就任。後に独立し、企業経営者育成を目的とした「窪田塾」を開塾。講演活動は、経済団体、公共団体、大学など多方面より依頼を受ける。また、その周囲に集う多くの企業経営者へのコンサルティングを展開。
 「理念」と「ビジョン」こそが組織活性化の大原則とするその手法は、企業を本質的成長へと導き、多くの企業家の賛同を得ている。
 株式会社リーダーズドメイン 名古屋市中区大須2-3-36 三和第2ビル、TEL052-203-0210、http://www.leaders-domain.com/

オイルフリーの需要増に対応
新製品「u-14000」シリーズ開発
三井精機工業MTF2007 in名古屋開催

 三井精機工業(社長=阿部忠之氏、住所=東京都品川区東品川2-2-8)は、2月8日午前10時より名古屋市名東区の名古屋営業所にて「MITSUI TECHNICAL FAIR 2007in名古屋」を開催した。
 冒頭、主催者挨拶で阿部社長は「皆さんご存知のように、私共はコンプレッサと工作機械の製造、販売をさせていただいておりますが、そのコンプレッサが少しシェアダウンしています。そのため、社内で申しておるのですが、商品にもう一度いろいろなかたちで手をいれて、ラインナップをきちんと整備しますので、今年もまた拡販に努めていただければと思っております。シェアを少しでも取り戻したい、というのが私の本音でして、ぜひ皆様のお力添えをいただきたいと思っています。また、工作機械はおかげさまで、昨年は工作機械業界全体が1兆4,300億円強という市場規模でありまして、こうした中、三井精機も皆様のご協力の賜物でここ10年来では最高の業績となりました。実は私、工作機械に関して考えているところがございまして、工作機械の市場は確かに現在、好況にみえておりますが、需要構造が少し変化してきているのではないかと思っております。工作機械業界は今年も1兆4,000億円規模という話がありますが、工作機械はグローバルなかたちで業界が展開しているものですから、おそらくベースになるところは過去に比べて、かなり上がっている。だから、いまが好況というよりも、むしろベースが上がったのではないかと考えています。例えば、自動車産業でいえば、かつて90年代には5,000万台であった製造台数が、近いうちに7,000万台くらいまで増加するであろうと思われるので、そうすると1.4倍くらい仕事のパイが大きくなったことになり、工作機械業界にも同じことが起こるだろうと思っております。それから、国内で非常に活況を呈しております日本の航空機産業は、全体の中ではまだわずかのところですが、これから2010年あるいは、2015年に向けて急速に拡大していくだろうと思われます。そういったことを受け、いまがわれわれの力を発揮すべき時だと思っていますし、国内もまだまだ活性化していくだろうと思っております。少し遅れていますが、特殊な機械だけでなく、標準機をもっと作っていくための工作機械の工場を今年の6月に立ち上げます。さきほど申し上げましたように、工作機械の需要はベースが上がっているところにあると思っておりますので、少し私共も積極的に動いていきたい。皆様に弊社の商品をお取扱いいただければ、大変幸いです。これからも絶大なるご協力をお願いいたします」と語った。
 続いて、プレゼンテーションでは、岡常務取締役産機事業部長からコンプレッサについての説明がなされた。「昨年はi14000シリーズ(省エネ37%・廃油ゼロ・水潤滑式インバータコンプレッサ)の水潤滑を前面に出してご紹介させていただきました。今回ご紹介させていただきます双子機種のu14000シリーズは、i14000シリーズと比べてほとんど変わっていません。変わったのは、インバーター式ではなく、汎用のモーターを使用している点です。先ほど社長からシェアが落ちたという話がありましたが、この水潤滑式コンプレッサについては相当伸びておりまして、昨年のインバーター式i14000シリーズに加え、汎用モーターをつけたu14000シリーズとの併用で省エネを図るようにしています」。
 また、加藤取締役精機副事業部長からは、第36回機械工業デザイン賞日本力賞を受賞した五軸機「Vertex550―5X」および「HS6A―5X(L)」の紹介が行われた。
 最後に、平林副社長が「この2日間、ぜひ皆様方の集客と受注に対して力強いご支援をお願いしたいと思います」と閉会の挨拶を行った。
 各製品の実演の際には、周りに大勢の参加者が集まり、大変活気のある展示会となった。

使い込んでも“ガタ”つかない
「三枚合せ」構造
トップ工業三枚合せミニ・プライヤシリーズ

 トップ工業(社長=渡辺一郎氏、本社=新潟県三条市大字塚野目2190-5)は、切れ味・使いやすさ・耐久性・デザインを追求し、弱電関係(組立て・メンテナンス作業)からホビー用まで幅広く使える「三枚合せミニ・プライヤシリーズ」の販売を開始した。
 特長については次の通り。
@左右を合わせた一般的な「二枚合せ」と違い、「三枚合せ」は本体を挟み込むので長期間に渡ってガタが発生しない。
A高耐久で弾力調整可能な「リーフスプリング」を採用しているため、コイルバネと比べ、バネが変形し緩むことがなく、長期に渡り快適に使える。
B手にやさしい「エラストマーグリップ」は、手の触れる部分に適度な柔らかさがあり、丸みを帯びた形状で手に取った時、馴染みの良さを実感できる。
 標準価格は、3,003円から4,085円までの12アイテム(1丁あたりの税込み価格、小箱入数6丁)。

プラネット神戸、PB商品ストックヤードから
フルライン物流センター化
トラスコ中山事業所開設・移転

 トラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=大阪市西区新町1-34-15)は、海外からのPB商品のストックヤードとして使用していたプラネット神戸(兵庫県神戸市)を、この度フルライン物流センター(通常のプラネット物流センター)に移行した。
 それに伴い近隣の尼崎営業所・三木営業所・明石営業所は、今までプラネット大阪(大阪府東大阪市)から在庫供給を受けていたが、今後はプラネット神戸からの在庫供給となる。
 また、3月以降は姫路支店・福知山営業所についてもプラネット神戸からの在庫供給がはじまる。
 なお、利便性の向上を図り、より地域密着を実現するために、次の事業所の開設および移転を実施。
【移転】
千葉北営業所
住所=〒262-0033千葉県千葉市花見川区幕張本郷2-4-11、ニューよろずや第3ビル3階
TEL043(350)3891
FAX043(350)3890
責任者=所長 森田淳氏
尼崎営業所
住所=〒660-0881兵庫県尼崎市昭和通3-95、アマックスビル5階
TEL06(6430)6571
FAX06(6430)6570
責任者=所長 直吉秀樹氏
【開設】
北大阪営業所
住所=〒532-0011大阪市淀川区西中島2-146、新大阪第2ドイビル5階
TEL06(4805)8061
FAX06(4805)8020
責任者=所長 前川隆氏
※今後の移転・開設予定
【移転】
明石営業所
2月26日
住所=〒674-0092兵庫県明石市二見町795-1、サンシャイン寺西1階
TEL078(949)5921
FAX078(949)5950
責任者=所長 平山貴規氏
【移転・開設】
小野営業所(現在の三木営業所)
2月26日
住所=〒675-1372兵庫県小野市本町25-3
TEL0794(64)2811
FAX0794(64)2810▽
責任者=所長 赤尾錠二氏

全社で念願の売上1兆円超え
名古屋にプロダクティビティセンター設置
サンドビック中部日本コロマント会総会開催

 サンドビック(本社=神戸市西区室谷2-2-9)は2月7日午後1時50分より、名古屋市中村区名駅の名古屋マリオットアソシアホテルで「平成19年度中部日本コロマント会総会」(会長=加藤朗氏・不二工具社長)を開催した。
 冒頭、中部日本コロマント会役員五名とサンドビックの幹部社員の紹介に続いて、任期満了(1期2年)に伴う役員改選が行われ、加藤会長以下全役員が留任した。加藤会長は挨拶で「本日は大変お忙しい中、中部日本コロマント会にご出席賜りまして誠に有り難うございます。また、日頃はサンドビック製品の拡販にご尽力賜りまして、重ねて厚く御礼申し上げる次第です。さて、この中部地区でございますが、若干自動車関連の設備投資が一段落しておりますが、今期夏以降上昇傾向に移ると言われております。また、工作機械、航空機関連も好況が続いております。然しながら、コストダウンに対する要求は一段と高くなってきております。その様な中、サンドビック社のポリシーであります“ユアー プロダクティビティ パートナー”というのは、我々販社にとりまして非常に大きな武器でもあり心強い限りでございます。また、世界市場の中での日本サンドビック社の地位も非常に大きくなったと聞いております。皆様方のご尽力により、名古屋支社は2006年のトップシェアになったとうかがっております。今後の製販共同での更なる拡販を期待するものでございます。弊社を振り返ってみましても、日々の忙しさに追われながら、どうしても受け身の営業になりがちでございます。今後この厳しい環境を生き抜くためには、顧客にとって本当に価値のある商社とはどう在るべきかということを問いただしながらの、今年のスタートでした。今年はもっと積極的提案型の商社を目指して頑張っていきたいと考えております。また、今年も数多くの新しい商材が投入されると聞いております。ニュー インサート ゼネレーションという新しい世代のチップ材種がどんどん投入され、これが我々販社の営業活動をより強固にし、ユーザー満足度を向上させてくれるものと確信いたしております。是非、中部日本コロマント会の皆様、このニュー インサート ゼネレーションで新しい販売方法を確立し、積極的提案型の商社になろうではありませんか。“攻撃は最大の防御なり”と申しますように、やはり我々販社にとりましても、新しい商材の拡販は営業戦略上最重要でございます。ユーザー様の生産向上を実現し、利益を生み、それが社員のヤル気にもつながり、また社内を活性化し、そして将来の景気の転換期にも強い商社になることを信じて、本年もコロマント会の皆様と共に頑張ってまいりたいと考えております。最後になりますが、サンドビック様はじめ、今日お集まりの皆様の会社の益々の繁栄と、皆様方のご健勝を祈念いたしましてご挨拶といたします」と述べた。

 続いて藤井サンドビック副社長(コロマント事業部長)が挨拶に立ち、日頃の愛顧に謝意を示した後、2006年の実績(本社含む)について報告し、「2004年が8,200億円、2005年が9,500億円、そして昨年念願の1兆円を突破しました。対前年比15%の上昇。売上のみならず利益面も含め、全ての面で過去最高であった。切削工具部門は昨年から10%上昇の3,400億円。これは、国内の超硬工具メーカー全社のトータル(輸出も含む)を上回っている。また日本の国内の状況は、総合計で255億円。2002年を100とすると、2006年が209と2倍強になっている。対前年比では14%上昇。中部日本だけを見ますと、2005、2006年は平均の伸び率よりも上回っている。特に昨年は、中部地区で対前年比20%の伸びを達成することが出来ました。これも本日お集まりの皆様のご尽力の賜物であると感謝申し上げます。拡販できた要因は何であったのだろうか。プロダクティビティとの加藤会長からのお話もございましたが、工具を開発・製造・販売するにあたり私共はお客様の生産性を上げる、そこからお客様の製造コストが下がることにより儲けていただく、これが私共の本来の狙いでございます。現在、製造コストとユーザーさん価格のギャップが段々開いているのが実態。このギャップをそのままにしていくと、幾ら作っても儲からない。あるいは繁忙は繁忙だが、利益なき繁忙になる。その様に悪いスパイラルに入ってきます。しかし我々サンドビックは、そのギャップのところにビジネスチャンスがあると目を付けました。我々の最新鋭の工具を使っていただいて、あるいは最新鋭の工作機械を使って、生産性を上げてギャップを埋めるということしかない。昨年の六月から我々は、このギャップを埋めるサポート(プログラム)を開始しました。これはPIP(プロダクティビティ イン プルーブメント プログラム)と言って、日本語に訳すと改善ということですが、私は改革と呼んでいます。生産性改革支援プログラムを昨年の六月からスタートした。工具のコストを下げるよりも、全体のコストを下げることが重要。このプログラムは会社を支援するためのプログラムと捉えてもらいたい。現在取り組んでいただいているお客様のデーターから見ると、工具一つ一つの価格は上昇したが、工具全体に掛かる費用は14%下がったという結果が出ております。性能の良い工具で削れば生産性が上がり、ユーザー様にもお金が落ちて喜んでいただけると感じている。また、あるトヨタ系のお客様は年間1,500万円の工具をお使いになっておられたが、このプログラムを実施することで年間の利益が4,500万円増加し、更に三直でフル生産していたところを二直で製造でき、工場全体で30%の余力が生まれた所もあります。我々メーカーと皆様方が一緒になってお客様をサポートする余地が沢山あるのではないかと思っております。もう一つ力を入れておりますのが、切削工具と工作機械との更なる融合による最適加工の提案です。この3年間、販売店営業マン教育に力を入れてまいりました。ツールアドバイザー、ツールコンサルタント、ツールスペシャリストを設けております。今現在、ツールアドバイザーの認定をされた方は968名、ツールコンサルタントが280名、ツールスペシャリスト7名。ツールスペシャリストはほぼ私共の技術社員と同じレベルになります。従いまして、今まではどちらかと言うと技術力を皆様に身に付けていただいておりましたが、今後は技術力プラス販売に関しても力を入れて教育プログラムを行っていきたい。コロマント会の新制度も二年が経ち、今年3年目ですが定着してまいりました。ゴールドディーラー、プラチナディーラーをそれぞれ増やしていきたいのでご協力をいただきたい。次に新製品の拡大ですが、これも私共一番の強みでございます。昨年からスタートいたしました新世代のコーティングチップは、これから益々拡大を続けます。神戸本社にありますプロダクティビティセンターを、名古屋(名古屋支店の直ぐ近く、上社駅南口前)に持ってまいります(竣工予定10月、年内稼働予定)。なぜ名古屋(中部)かは申し上げるまでもございませんが、兎に角、名古屋は自動車関係の拠点であり、お客様に速く対応したいということ。そしてもう一つ、今後は航空機産業も伸びると思います。自動車産業、航空機産業を睨んでこちらに持ってまいりました。さらにグッドニュースといたしまして、サンドビックの3大工場の1つでもある瀬峰工場が3倍に増強されます。2008年から着工を始めます。これが出来れば、日本で最大の超硬工具生産工場になります。私共としても本社に次いで2番目の大きな工場となり、最新の工具を生産し、国内のお客様に速く良い色々な種類の工具が届けられます」と今後の展開について語り、続いて新組織の説明を行った。
 最後に、全世界のGDPを日本に当てはめた場合、北海道がギリシャと同じGDP、東北がスウェーデンと同じ、関東が中国と同じ、中部はロシアとフィンランドと足したものと同じ、近畿がインドとマレーシア、中国がタイとフィリピン、四国がシンガポール、九州がノルウェーとデンマーク、日本はこれだけの国の総和であると示し、もっと日本は自信を持っても良いと力強く語った。
 新任の藤村営業本部長が「現在の流れを止めないように、また加速させるように皆様方とのパイプを太くし、もう一つは、パートナーシップをより強固にすることが私の仕事と思っております。日本でのシェアが伸びますようにご協力お願いいたします」と挨拶。
 続いて表彰式があり、優秀特約店(18社)に感謝状が、また新製品販売・新規顧客開拓に実績のあった1社に特別賞が贈られた。
 この後、サンドビックコロマント本社(スウェーデン)からケネス・スンドベルグ副社長を招聘して「発表 日本のお客様から頂く、顧客満足度ナンバーワンの製品戦略」の演題で講演が行われた。
 総会終了後は懇親会が開かれ、出席者は交流を深めた。

受注総額6兆185億円 前年比3.2%増
内外需とも2年連続前年比プラス
日本産業機械工業会平成18年産業機械受注状況

 日本産業機械工業会がまとめた平成18年(1〜12月)の産業機械受注総額は、前年比3.2%増の6兆185億円と2年連続で前年を上回り、9年ぶりに6兆円を超えた。
 このうち内需は同3.2%増の3兆4,787億円、外需は同3.1%増の2兆5,397億円となり、それぞれ2年連続で前年を上回った。
 内需のうち、製造業では、食品、石油・石炭、鉄鋼、造船向けが減少したものの、紙・パルプ、化学、窯業土石、電気機械、自動車、その他製造業向けの増加により、前年比4.5%増の1兆4,386億円となり、4年連続で前年を上回った。非製造業では、建設、卸・小売向けが減少したものの、電力、運輸、その他非製造業向けの増加により、前年比16.2%増の1兆378億円となり、2年連続で前年を上回った。製造業と非製造業を加算した民需の合計は、前年比9.1%増の2兆4,764億円となり、2年連続で前年を上回った。官公需は、地方公務向けを始めとするすべての需要先が減少し、前年比12.5%減の6,637億円となり、6年連続で前年を下回った。代理店は、前年比1.4%減の3,385億円となり、2年ぶりに前年を下回った。
 なお、内需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年比19.8%増)、化学機械(冷凍含む)(同1.5%増)、タンク(同18.5%増)、圧縮機(同18.8%増)、送風機(同4.3%増)、変速機(同6.4%増)、その他機械(同2.5%増)の7機種であり、減少した機種は、鉱山機械(前年比15.9%減)、プラスチック加工機械(同8.1%減)、ポンプ(同17.5%減)、運搬機械(同4.8%減)、金属加工機械(同26.4%減)の5機種であった。
 一方の外需では、中東、アフリカ、オセアニア、ロシア・東欧向けが減少したものの、アジア、ヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカ向けの増加により、前年比3.1%増の2兆5,397億円となった。
 なお、外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年比40.6%増)、プラスチック加工機械(同4.0%増)、ポンプ(同18.5%増)、圧縮機(同46.2%増)、運搬機械(同6.1%増)、変速機(同5.8%増)、金属加工機械(同20.4%増)、その他機械(同42.7%増)の8機種であり、減少した機種は、鉱山機械(前年比1.0%減)、化学機械(冷凍含む)(同19.8%減)、タンク(同19.5%減)、送風機(同18.0%減)の4機種であった。
 機種別の動向をみると、ボイラ・原動機は紙・パルプ、鉄鋼、電力、外需の増加により前年比27.7%増の1兆5,118億円となり、2年連続で前年を上回った。鉱山機械は鉱業、建設、代理店の減少により、同12.0%減の368億円となり、3年ぶりに前年を下回った。化学機械(冷凍機械含む)は化学、電気機械(情報通信含む)、電力、その他非製造業が増加したものの、官公需、外需が減少し、特に外需が前年に天然ガス関連の大口契約を複数受注した反動もあって大幅に減少したことから同10.6%減の2兆4億円となり、4年ぶりに前年を下回った。タンクは化学、石油・石炭、電力が増加したものの、外需が減少したことから同10.6%減の616億円となり、2年のぶりに前年を下回った。プラスチック加工機械は金属製品、電気機械(情報通信含む)、外需が増加したものの、化学、一般機械、自動車が減少したことから同1.6%減の2,027億円となり、5年ぶりに前年を下回った。ポンプは電力、外需が増加したものの、卸・小売、官公需、代理店が減少し、特に官公需が大幅に減少したことから同7.9%減の3,075億円となり、2年ぶりに前年を下回った。圧縮機は化学、石油・石炭、鉄鋼、一般機械、その他非製造業、外需の増加により同31.2%増の3,112億円となり、4年連続で前年を上回った。送風機は官公需が大幅に減少したものの、鉄鋼、電力、運輸の増加により同0.9%増の273億円となり、2年ぶりに前年を上回った。運搬機械は一般機械、電気機械(情報通信含む)、電力、外需、代理店が増加したものの、鉄鋼、運輸、卸・小売、その他非製造業が減少したことから同1.4%減の4,011億円となり、4年ぶりに前年を下回った。変速機は窯業土石、その他輸送機械、電力、外需の増加により同6.3%増の723億円となり、4年連続で前年を上回った。金属加工機械は外需が増加したものの、鉄鋼向けが前年に大口契約を複数受注した反動もあって減少したことから同5.5%減の1,977億円となり、2年ぶりに前年を下回った。その他機械は官公需、外需の増加により同9.4%増の8,876億円となり、4年連続で前年を上回った。

06年の工作機械受注額
1兆4千370億円前年比5.4%増
日本工作機械工業会まとめ史上最高額を記録

 日本工作機械工業会がこのほど発表した、2006年(暦年)工作機械受注実績の概要によると、年間受注総額は前年比5.4%増の1兆4,370億円で4年連続の増加となった。これは90年ピークの1兆4,121億円を16年ぶりに更新し史上最高額を記録。このうちNC工作機械は1兆3,745億円で、3年連続NC機での最高額を更新した。また07年については、内需は高水準が持続し、外需はさらに拡大が見込まれ1兆4,000億円台で引き続き好調を持続すると見込んでいる。
 月次の受注状況をみると、受注額は04年5月以降1,000億円を超える水準で推移しており12月までで32カ月連続となり、90年好況期の22カ月を上回り最長期間の更新を続けている。前年比では02年10月から06年11月まで連続50カ月プラスとなり、97年回復期の45カ月を超え最長期間となった。
 06年年間受注総額のうち、内需は前年比1.8%減の7,330億円。業種別にみると全11業種のうち8業種でプラスとなったが、自動車向けが04-05年急拡大前の水準にとどまったこともあり前年実績を幾分下回った。主な業種では、一般機械が前年比9.2%増、自動車が同24.5%減、電気機械同18.1%増、精密機械同一一・八%増となった。
 一方、外需は前年比14.2%増の7,040億円で、初の7,000億円台を記録し過去最高額を3年連続更新した。月次では12月に692億円で外需での最高額を更新し、前年比は05年9月以降16カ月連続プラスで推移している。国・地域別にみると、東アジア同4.9%減・その他アジア同5.2%増となり、アジア計では同1.6%減で5年ぶりにマイナスとなったが、昨年に次ぐ史上2番目の受注額を記録した。欧州は同37.1%増と世界三極中前年比で最も高い伸びを示した。EUの主な国ではドイツ、イタリアが史上最高額を記録したほか、EUの全ての国がプラスとなった。北米は同17.1%増で5年ぶりにアジアを上回り世界の三極で最高額となった。世界三極のウエイトは、北米34.6%、アジア34.3%、欧州29.0%で、欧米がウエイトを上げアジアが下げた結果、各地域のシェアはほぼ3割で拮抗する水準となった。また、受注総額における外需比率は49.0%で前年より3.8ポイント上昇した。
 機種別(含むNC機)では、フライス盤、研削盤、専用機、FMS以外の機種で昨年実績を上回った。主な機種では四割弱の占めるマシニングセンタが前年比9.9%増、旋盤が同10.7%増となり、それ以外ではボール盤(同25.3%増)、中ぐり盤(同7.8%増)が全体を上回る伸びを示した。
 販売額
 06年間の販売額は前年比10.3%増の1兆4,073億円で、受注高同様4年連続のプラスとなり90年の1兆3,235億円を上回り史上最高額を更新した。うちNC工作機械も同10.6%増の1兆3,488億円となった。
 機種別(含NC機)にみると、全11機種中8機種で前年比プラスとなっており、ボール盤(前年比26.4%増)、FMS(同25.4%増)、中ぐり盤(同16.6%増)が高い伸びを示している。
 受注残高
 06年末の受注残高は、前年比6.2%増の6,843億円で4年連続の増加となり、史上最高額を更新しているが、伸び率は05年以降低下傾向にある。

来場者30%増と大盛況
チャレンジフェア開催
丸政昼食コーナーも時間延長

 丸政(名古屋市南区星崎1・TEL052-823-2188・社長=鬼頭保雄氏)では、2月10日・11日の両日にわたって名古屋市港区金城ふ頭の“ポートメッセなごや”を会場に「2007チャレンジフェア」を、関係各位メーカー多数の協賛を得て盛大に開催し、両日とも晴天に恵まれ、前回を上回る来場者(3割増)と売上を記録するなどして賑わった。
 今回で34回目となるチャレンジフェアは、「チャレンジの歴史が新たな可能性を拓く」をテーマに掲げ、出展メーカー各位の絶大なる協力を得て盛大に開催したもので、展示場内には、春の需要期に向けてのニーズに応える新製品・季節商品・売れ筋商品の他、格安な提供商品を取り揃えて展示即売した。
 また、今回も前回に引き続いての健康チェックコーナーを設けて、骨密度や体脂肪、肥満度の測定などを行い、その結果に基づいて栄養管理士がアドバイスに当たるなどして、健康管理の一助を図っていた。
 同社は、毎年この時期にチャレンジフェアを開催しており、今回も電動・エアー・充電機器、工具・大工・作業補助用品、土木・板金・仮設機材、切削・切断・木工刃物、測定・測量機器、環境・安全機器、園芸・刃物・資材・用品、塗料・補修・接着、OA機器・健康補助食品関連までの協賛メーカー多数が出品し、年に一度の恒例の大イベントを繰り広げた。
 初日は午前九時のオープンと同時に、前日名古屋入りをしていた、静岡や信州方面の来場者がチャーターバスで訪れるなどして、終日賑わい、2日目も開会と同時に地元勢が訪れ、金物・機工・環境・園芸コーナーを中心に来場者で溢れた。
 特に昼食コーナーは午前11時頃から来場者で込み合い、順番待ちの列ができるなど、急遽、時間延長を行って来場者への便宜を図った。
 前年対比百数10%増を記録するコーナーもあった。
 また、今回は来場者企画として、2日間限りのお値打ち商品を出品するなどして、来場者へのニーズに応える一方、話題のパワーヒートパイプ式床暖房システムコーナーも好評で、実際に体験して、納得したうえで購入する来場者も目立った。
 来場者数も、昨年の3号館から、従来の2号館に戻ったことが幸いしてか、延べ2日間で、専門店、ホームセンター等の量販店から予定を上回る来場者(3割増)が訪れた。

最適なリモデルを提案
リモデル相談会開催
TOTO新商品発表会も開催中

 TOTO名古屋ショールームでは、2月17日・18日の両日に、リモデルクラブ店会会員店主催の、「TDYリモデル相談会」を開催し、TOTO・DAIKEN・YKK APの水まわりから床・壁、窓・エクステリアといった商品を組み合わせた最適なリモデルの提案を行った。
 TOTOコーナーでは、NEWアプリコットやタンクレス大便器のネオレストAタイプをはじめ、システムバスルーム、洗面化粧台、キッチン等の水まわりのリモデルに最適な新商品群を展示。
 また、空間展示や簡単見積もりシステムのe―preを活用して、顧客のライフスタイルに合わせたリモデル後の生活シーンを、より具体的にイメージできる提案を行い、来店者から好評を得た。
 また、同社では、2月発売の新商品をはじめ、最新の水まわりを提案する「TOTOショールーム新商品発表会」を全国のショールームで開催している。
 デザイン一新で清掃性が更にアップしたウォシュレットのNEWアプリコットや、狭い洗面所に最適な洗面化粧台のリモデルなど、新商品をはじめ、水まわり空間の豊かで快適なリフォームを実現する数々の最新設備機器を展示紹介している。また、リモデル後の生活シーンをより具体的にイメージできるように、空問でわかりやすい展示となっている。

仕入先営業マン・アシスタントと
懇親会で交流深める
峰澤鋼機118名が集い和やかに

 峰澤鋼機(社長=峰澤彰宏氏、本社=岡崎市井田南町4-5)は、2月2日午後6時30分より岡崎市竜美西の出雲殿において、日頃の支援に感謝の気持ちを込めて仕入先22社41名を招き、懇親会を開催した。この会は、今後の営業活動に活かすための交流の場として開かれ、同社からも77名が参加し、総勢118名で盛大に行われた。
 互いに第一線の営業マンとアシスタントが顔を合わせることで、普段の商談や電話では中々できない話も聞くことができ、相互の親睦を深めることができたと好評であった。

新社長登場
『役に立ちたい人間集団を創る』
中日技研工業株式会社
代表取締役社長 上岡 睦 氏

 「あらゆるニーズにお応えできる手作りのフレキメーカー」で知られる中日技研工業(名古屋市北区)の2代目社長にこのほど就任した睦新社長は、家業に入る前の仕事先で“鳥人間コンテスト第18回選手権大会”で3位入賞に輝いた。
 「高さ10mの発射台から琵琶湖に向け、人力飛行機を飛ばして、滞空距離を競う競技です。1年目は失敗に終わりましたので、再チャレンジして100mをクリアすれば良いと考えて、仕事仲間と、仕事の合間を縫って人力飛行機作りに情熱を燃やしました。皆の思いが実ってか、目標の100mは愚か、見事に200mを超えての3位入賞を果たした時は、うれしさの余り、発射台で大騒ぎしたことを覚えています」
 2年間の修行時代には、苦い経験もある。鉄とステンレスを間違えての納品には肝を冷やしたことも。
 「大学では商学部に席を置いておりましたので、入社先のプラント専用機械メーカーでの営業は苦労しました。材質を間違えての納品には、休日を返上して対応いたしました」
 平成7年に家業に専念。東海地区及び北陸方面を担当し、大手企業のプラント関連の受注を頂いた時の感激は、今でも忘れないと感慨無量に語る。
 「36六歳での社長就任はやや躊躇しましたが、会長の“若手社員を中心に会社を運営してほしい”との、強い思い入れを尊重して、引き受けた次第です。チームワークを生かして、社員一丸となって、お客様、仕入先様を通じて、お互いに共存共栄が出来る、会社運営に取り組む覚悟でおります」と、謙虚に話される姿勢にも好感が持てる。
 モットーは、先代の教えを受継ぎ、「世の中の役に立ちたい人間集団を創る」ことと、自然環境の保全を目指した、「利他の心をもって、正々堂々と指揮を執り、自然に生きる」こと。
 趣味は、ゴルフと野球観戦。勿論ドラゴンズの熱烈な大ファン。
 好きな言葉は、「思いやり」。
 「思いやりがあれば、いじめ問題や凶悪事件もないと思います。子供には躾の点から、礼儀作法を教えています」
 一男一女の良きパパである。
 昭和45年4月16日生まれ。

東海エリアは好況ながらも
先行きに一部不安も
全機工連 中部ブロック会議開催

 全日本機械工具商連合会の中部ブロック会議(ブロック長=伊藤高潤氏・春日鋼機社長、愛知県機械工具商業協同組合副理事長)が2月16日午後3時より、愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)、岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=福生雅利氏・ギフベア社長)、三重県機械工具商協同組合(理事長¥外字(9121)松山廣氏・松山機工社長)、浜松機械工具商協同組合(理事長=神谷竹彦氏・サカエ社長)の組合員・賛助会員ら約70名が参加して、名古屋駅前のホテルキャッスルプラザで開催された。今回のホスト組合は岐阜組合。ブロック会議では、4組合の理事長が各組合の現況を報告。またその後には、基調講演として佐藤良二氏(市川工務店専務取締役・元野村総合研究所主任コンサルタント)の「どう動く日本のモノづくり」と題した講演会が行われた。
 中部ブロック会議は定刻通り始まり、山崎愛知組合事務局長の司会で進められた。
 はじめに議事進行役の伊藤中部ブロック長が挨拶し「中部ブロックと言いましても、愛知・岐阜・三重・静岡(浜松)の東海エリアでございます。東海エリアを資料で調べますと、面積は全国の7.5%、人口11.7%と決して大きくないと思います。経済力を考えますと、61兆4,024億円で全国の12.4%。これは物の本によりますと、カナダに匹敵するとも書かれておりました。小さなエリアの中にカナダ一国に匹敵するぐらいの経済力があります。更に私共機工組合が関連します製造業に関しますと、東海エリア(静岡全県含む)で31.6%となり、かなり大きいということを再確認しました」と述べ、続いて議事に移った。
 各組合の現状報告は、それぞれの理事長より行われた。
【岐阜組合】
 業況報告にあたり、まず岐阜県はどの位の規模かを調べた。先程ブロック長から東海エリアのGDPは61兆円という話があったが、岐阜県のGDPは6兆206億円(平成15年)で、東海エリアの十分の一。岐阜県は非常に小さな経済圏だと思う。
 岐阜組合は現在32社の組合員がいるが、それも毎年1社、2社と減っている現状。何とか増やさなければと考えるが、その辺のところは中々難しい。業種によっては賛助会員に代わりたいという会員さんもいる。そのような中で、今後は会員を増やしていかなければいけないという意識を持っている。
 岐阜市の総合企画室が市民と市職員を集め、年に何回か岐阜の経済を発展させるための企画としてワークショップを行っている。その報告から抜粋したものを披露する。
 岐阜市の産業についてどの様に感じているかという問いに対し、市民の反応は、@今と昔を比べると、やはり昔のほうが町の活気があったと思う。A昔、加納のあたりでは何処の家も唐傘を作っており、地域の産業として活気があった。B昔の岐阜市は今より活気があり、岐阜へ出かける時は町に行くという意識であった。C昔の柳ヶ瀬には他にはない店があって、毎日でも行ってみたいところであった。D昔の岐阜は繊維が基幹産業であったが、これからの成熟した都市にはこれといった基幹となる産業がない。E学生が地元の岐阜で就職しようと思っても、就職先となる企業が少ないため中々希望がかなわない。
 また、岐阜市産業の課題ということでの質問では、@和傘などの伝統工芸は後継者不足。現状では、和傘を作っているところは数軒あるのみである。A柳ヶ瀬は、滋賀県の黒壁スクエアの様に自前で製造した商品を売るのではなく、仕入れたものを売っているだけである。B岐阜市の金融機関は、成長産業に対する目利きが出来ていない。C大学と企業を結びつけるコーディネーターがいない。D地元大学には、就職のビジョンを描くことの出来る学部が少ない。この様に課題ということで市民の意見を聞くと、暗い意見ばかりが出てきている。もう少し前向きな意見はないかと感じてしまう。

 この様な状態で、やはり岐阜というのは、どうしても名古屋とくっ付いていかないと経済的にも中々難しい状況にあるのだろうというのが現状だ。
 岐阜組合としては、名古屋のメーカーさん、問屋さん、それから私共の同業者の皆様と手を組んだ形での活動をしていかないと、取り残されていくのではないかという危機感を強く感じている。そのようなことから、私たちの組合員も団結し、他の愛知組合、浜松組合、三重組合と手を組んで新しい情報を得たりする、そのような形への転換も必要ではないかと思う。
 【浜松組合】
 浜松信用金庫の景況レポートにある業種別景況天気図によると、浜松地方の製造業は、平成17年10―12月から晴れ模様が続いていたが、平成19年1―3月予想では少し曇りが出てきた。二輪、自動車、機械、楽器、繊維に製造業が分類されており、私達が関わっている二輪、自動車、機械は晴れマークが出ているが、同じ製造業でも楽器、繊維は曇りないし雨と予想され、平均すると少し曇りという状況だ。
 浜松地区で、工具をされているところ、部品をされているところ、OEMをされているところなど、我々同業のメーカーさん、商社さん、我々組合員も晴れに近い環境で仕事をしているということになろうと思う。これはあくまで景況ということであり、お客様の我々に対する要望は価格、技術面においても高いものが要求されており、各社がそれに応えていかなければならないと感じている。
 浜松地域の経済状況は、製造業だけが少し光っているように感じる。
 【三重組合】
 三重県の昨年は、好況に推移した。今年も余り変わらないと言われているが、私が感じるところでは少し暇になってきたのではないかという感覚がある。
 シャープ亀山、東芝四日市、富士通などの大きな工場への投資は大体終わってきたと思う。まだ一次下請け、二次下請けなどで、何千万単位の設備投資が出てくるのではないか。こちらの方が我々にとって恩恵があるのではないかと期待している。
 また、石油コンビナート関連でも中堅企業の計画が出ている。中勢地区の輸送機関係、ホンダ、トヨタの関連企業も三重県に力を入れているので、仕事量は沢山出ていると考えられる。価格的にはかなり厳しい状況が続いていて、この景気も何時まで続くのかという懸念もある。今現在、かなりの値引き要請があり、多頻度・短期配達の要請、そして在庫削減の受け皿になっているのが現状ではないかと感じている。
 お客様のメリットになるため、如何に提案営業をし、情報提供できるかが重要になって来ている。そうしたお客様のニーズに対応するために、社員の教育に努めていかなければならない。
 今年も三重組合としては次世代を担う若手経営者の育成に力を入れ、未来の業界の地位の向上と発展のために取り組んでいきたいと考えている。組合活動を通じて、情報交換を密にして頑張りたい。
 【愛知組合】
 万博後の愛知がどうなるかとの懸念もあったが、お陰様で名古屋、特にこの名古屋駅を中心に、表向き非常に活況づいているというのが事実のようだ。先日ルーセントタワーがオープンし、来月にはトヨタのミッドランドスクエアーがオープン、その直ぐ側には名古屋モード学園のスパイラルタワーが建設中である。名古屋駅近辺のホテルは、ディスカウントチケットを全然出さないという。そのくらい予約状況も良いと聞いている。
 先程来、東海エリアで日本の製造業の30数%を占めるという話が出ているが、その中の多くの部分が愛知と言われる。勿論我々の業界も、そのお陰でありがたい状況にあるのではないかと思う。
 愛知の現状については、非常に簡単なものだが3カ月に1度、組合員の景況判断のアンケートを実施している。愛知の組合員の判断(生の声)なので、信憑性が高いのではないかと感じている。1月の調査(回収率は五割から六割)では、ここ3カ月(昨年の10月―12月)の売上状況は、一割以上増加が16%、一割以下の増加が32%で合計48%が増加している。前年(同期比)並みというのが29%で、凄くいいという感じだが、実は一割以上増加したと答えた割合が最近では最低。前回が18%、前々回が22%、その前は42%が一割以上アップしていると答えた。そのことから見ると、増加傾向が一息ついているというのが皆さんの感覚である。
 また、価格について聞くと、上昇27%、変わらず64%と売値については余り変化がない。その反対に仕入価格については、相変わらず上昇しているというのが68%。その結果、利益率は、売値が変わらず仕入値が上がっているので、悪化していると回答しているのが40%。変わらずというのが51%で、良くなっているというのは9%というアンケートの結果になっている。
 まとめると、状況は余り悪くないが、少し様子が変わってきたということではないだろうか。
 また、先の理事会で理事の皆さんに、全体的に愛知は自動車産業のウエイトが高く、工作機械、鉄鋼業、最近は航空機産業もあり忙しいということを前提に話を聞いた。自動車の国内の生産は高水準ながら伸びはない。ここ10年間の生産の伸びは、ほとんどが海外の生産の分。今や、国内生産と海外生産が拮抗している。設備投資を見ると、ほとんどが海外生産分で、国内はむしろ低調。自動車そのものの作り方もユニット化が進んでおり、かつて程モデルチェンジのたびに部品がドンドン変わっていくということもなくなっている。今年は期待をしながらも不安あり、という考えを持っている。
 工作機械は、機械メーカーさんは相変わらずフル生産が続いている。その関係で、工作機械の搭載工具は前年対比20%位伸びているという明るい話がある。その工作機械も、半数は海外需要である。そのような意味では国内の設備投資には余り恩恵がないのではないかと思っている。航空機関係では、ボーイングから大きな受注が入っているが、裾野が車ほど広くないために、工具商にとっての恩恵は一部のところに偏っているのではないかと感じている。総じて、国内需要については、消耗工具においては概ね順調、設備機械、金型関係は少し厳しいという状況。今年は高水準ながら、昨年のような勢いはないという見通し。
 そのほかには、求人状況を非常に問題にしている。新卒あるいはキャリアの採用共に相当厳しい状況になってきている。私共も皆さんと一緒に研究をして、求人の対策を練っていかなければならないと考えている。
 各組合の報告の後、伊藤中部ブロック長は「中部地区の私共がおかれている状況は、頂点に近付きすぎて、これ以上は伸びない状況にあると感じられる。また、材料費の高騰等により仕入値段が上がっているのに、それを販売に転嫁できないという状況にあることが大きな問題ではないか」と総括した。
 続いて、昨年秋に行われた全機工連愛知大会について愛知組合より報告があり、その中で野田理事長は中部ブロック各位の協力に対し感謝の気持ちを伝えた。
 次回は愛知組合の担当で開催することを確認してブロック会議を終了。
 第2部は基調講演会が開かれ、講師の佐藤良二氏が「どう動く日本のモノづくり」と題し講演した。同氏は1969年に東京都に生まれ、中学まで日本で過ごした後、親の仕事の関係で渡米、アメリカの高校を卒業し、アメリカの大学に入学。そこでアメリカの国費留学生としてフランス国立ニース大学、同クレルモン・フェラン大学に留学。1995年に大学を卒業し、翌年にデンソーに入社。その後、ヤマザキマザックトレーディングを経て2000年に野村総合研究所に入社し、主任コンサルタントを務める。昨年、岐阜の大手建設業の市川工務店に専務取締役として入社し、現在に至っている。
 講演では、佐藤氏がこれまで経験した中から、日本の国内にいると中々見えない日本の良さについて触れ、まだまだ日本のモノづくりは世界的にも競争力があり今後も発展していくだろうと語った。
 講演会終了後は懇親会が行われ、参加者はそれぞれ歓談して親睦を深め、午後8時前に全日程を終了した。

創造力・情報力・技術力の結集
第31回岐阜どてらい市
3月10日より3日間岐阜産業会館で開催

 工作機械・産業機器・機械工具・特選品フェアの総合展示会「2007(第31回)岐阜どてらい市」が3月10日から12日までの3日間、岐阜市六条南の岐阜産業会館で開催される。山善名古屋営業本部(常務取締役営業本部長=寺坂充生氏、住所=名古屋市熱田区白鳥2-10-10)では、2007年の弾みをつける意味でも毎年重要な位置を担う「岐阜どてらい市」に期待を寄せている。
 岐阜どてらい市は今回で三十一回目。業界を取り巻く環境は自動車産業、工作機械産業を中心に好調に推移している。主催店はこのチャンスを最大限に生かし、専門商社としての機能を十分に発揮できる場として、このどてらい市をとらえている。今回も注目の新製品を数々ラインナップし、時代のニーズに応える環境から省力化・省人化機器に至るまで一堂に展示する。
 また、来場抽選会、買い上げ特典、プレゼント企画、お楽しみ企画と盛りだくさんの催しも用意されている。
 主な出品メーカー
 ◆工具関連
 オーエスジー、三菱マテリアル、日立ツール、住友電工ハードメタル、カトウ工機、ムラキ、MSTコーポレーション、聖和精機、日研工作所、津田駒工業、日本オートマチックマシン、ナベヤ、エヌジェイアイ、ビッグツール、北川鉄工所、カネテック、ミツトヨ、新ダイワ工業、ソニーマニュファクチュアリングシステム、カワタテック、ハタヤリミテッド、育良精機製作所、ブローバック、亀倉精機、大同興業、日東工器、日本ニューマチック工業、ベッセル、高速電機、ボッシュ、松下電器産業、アサダ、淀川電機製作所、ケルヒャージャパン、静岡製機、ロブテックス、前田金属工業、オーエッチ工業、MCCコーポレーション、田村総業、ヤマダコーポレーション、イーグルクランプ、ナカオ、クレノートン、レヂトン、フナソー、トーヨーコーケン、スーパーツール、長谷川工業、モトユキ、タクト、柳瀬、マックス、キング工業、タイホーコーザイ、日本精密機械工作など。
 ◆産業システム
 THK、北越工業、明治機械製作所、CKD、三井精機工業、日本シイベルヘグナー、ダイヘン溶接メカトロシステム、マイト工業、デンヨー、ダイフク、をくだ屋技研、大阪ジャッキ製作所、オークラ輸送機、花岡車輌、象印チェンブロック、二葉製作所、富士製作所、明電ホイスト、ダイキン工業、コロナ、日本真空、有光工業、アマノ、昭和電機、フルタ電機、DAITO、鶴見製作所、寺田ポンプ製作所、タケダ機械、大東精機など。
 そのほか機械関連、ライフ関連の一流メーカーが出品する。
(出品製品は共通資料により引用、会場により一部変更がある。)

生産効率をさらに進化させる
新機種や要素技術を一堂に
富士機械製造ワンモアJIMTOF盛況

 富士機械製造(社長=小原正義氏)工作機械事業本部(副社長・事業本部長=安井勝利氏)は2月1日、2日の2日間、同社藤岡工場(豊田市迫町戸尻480、TEL0565-76-2211)において、昨秋のJIMTOFでは見せられなかった生産効率をさらに進化させる新機種や要素技術を一堂に展示する内覧会を開催、600名を超えるユーザーで賑わった。
 今回の展示会には、ユーザーの求める技術の開発から、MTBF5,000時間/MTTR0.5時間クリアを目指す機械の作りこみ、グローバルスタンダードに展開できる機械までをアピール。
 また、これまでの“ワークありき”対応にプラスして、スペース生産性アップ、集約と複合化の推進も今回の新機種に展開した。機械スペースではこれまでと同等の加工能力を持つ機械ラインで約40%の短縮を実現、高さを含めた総量では50%の省スペースとした。
 このほか、機械単体でなく、タレット、チャック、搬送までも含めたトータルソリューションをさらに進め、そこから派生する新技術で、周辺装置の単体販売も視野にいれた営業も検討中としている。
 主な展示機種は、サイクルタイムを五〇%短縮した同時四軸加工機「ANS―300TTS」をはじめ、8inワークを対象とした小型省スペースの次世代フラッグシップマシン「ANA―310T」、中種中量向けの標準機をベースとした二軸複合加工機「TNWシリーズ」、そして生産効率や設備信頼性向上をサポートする要素技術などを提案した。
 新製品のANS―300TTSは、二タレットによる同時四軸加工でシャフトワークを集中切削。本体構造はコンパクトで高剛性・高速高送りが可能。
 主な特長は@ハニカム構造のコラムを採用、高剛性と軽量化を両立A一クラス上の15/18.5kw大出力モータの採用Bタレットは高剛性力ービックカップリング式クランプ。主分力に対してバックアップのあるタレットヘッドを採用C350mmのロングストローク心押台は、段取り替え無しで幅広い長さのワークに対応D5kg+5kgのワークが搬送可能な高速二軸ロボット、など。

19年3月11日2268号
業界の好況を反映し
MECT07出品者募集順調
愛知県機械工具商協組第2回実行委員会開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は「メカトロテック・ジャパン2007」の第2回実行委員会を2月23日午後5時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦で開催した。出品者の募集状況について各委員からの報告を受け集計したところ、見込み分を含めると既に過去最高の規模で行われた前回展を上回る472小間に達していることが確認された。
 実行委員会は、大久保武事業部副部長(大久保商事会長)の司会で進められ、冒頭、野田理事長は挨拶で「従来の協賛から、今回より共催という形に変わり、それだけ責任が重いということになりました。今まで以上に我々の組合としての仕事は、一つは出品者の勧誘、もう一つが開催に当たっての来場者の動員ではないかと思っております。今回は第2回の実行委員会ということで、出品者の勧誘状況の報告とそのフォローということになるかと思いますが、想定よりも順調であると聞いております。これも、実行委員皆様のご努力の賜物ではないかと思っております。短い時間ではございますが、内容のある会にして、メカトロテック・ジャパン2007を是非とも成功させたいと存じます」と述べた。
 続いて、黒田ニュースダイジェスト社常務が募集状況について、「機械業界が過去最高の受注額を記録する好調の中、お蔭様で出品者募集当初から、順調に申し込みがございます」と語り、現状を報告した。申し込みは、過去最高の出品小間数(1,783小間)を記録した前回展より速いペースで推移している。昨年10月末(募集開始1カ月)の時点で115小間、11月のJIMTOF2006(第23回日本国際工作機械見本市)終了後には更に申し込みが増え、2月22日現在で1,383小間(正規受付分)の申し込みが来ている。今回の特徴は増小間での出品が多く、これがトータルの小間数を押し上げることとなり、このままでいくと3月末には1,800小間を超えてしまう見通しとなっている。
 主催者側は、JIMTOF方式で出来る限り通路を少なくして、最大限の小間が入るように展示する。こうする事により、図面上では1,900小間近くが配置可能となるが、1,850小間を上限に準備を進めている。
 残りわずか(400小間程度)となり、5月末の申し込み締め切り前に満小間になってしまう可能性を示唆。従来出品しているメーカーで、まだ申込用紙が到着していないところに、現況を伝えるニュースを急遽出すことにした。併せて、出展意思のあるメーカーに対して、早めに正式に申し込みを提出するよう呼びかける。これに伴い、当初予定していた7月の出品者説明会を、前倒しで開催する可能性もあると報告された。
 議事に移り、議長を務める時津実行委員長(組合副理事長・新栄商會会長)が「皆様方のご努力のお蔭をもちまして、出品申し込みのご依頼が順調に来ている。ややもすればお断りをしなければならないという辛い局面に来ておりますけれど、まだ申し込みしていない方もございます。是非皆様方には、出品の申し込みを早めにしていただくようご努力願いたい」と述べた後、各委員から現況が報告された。その結果、組合担当分の募集は当初予定を大きく超え、この時点で見込みを含め472小間とこれまでの最高となることが分かった(一部ND社とすり合わせする部分もあり変動する可能性あり)。
 第3回の実行委員会は4月16日午後5時からと決め、高田副実行委員長(組合事業部長・井高社長)の閉会の挨拶で終了した。

新会社法の概要と要点学ぶ
『新会社法関連セミナー』
愛知県管工機材商協組正・賛会員40余名出席

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=石原徳和氏・原芳商会会長)の経営研究部会(部長=倉地久雄氏・倉地社長)では、2月21日午後2時より、名古屋市中区の“東別院会館”において「新会社法関連セミナー」を開催し、昨年5月から施行された、新会社法の概要と要点、それに付随した関連税制の改正点について学んだ。出席者は、正会員と賛助会員等40余名。
 セミナーに先立ち、石原理事長より、「しっかり勉強して頂き、会社の経営に役立てて頂ければ幸いです」との旨の挨拶のあと、今回の新会社法と税制の改正点について、講師の公認会計士・税理士の小島興一氏より解説してもらった。
【新会社法のポイント】
 新会社法の主たる変更点は、「有限会社の廃止」「資本金は1円でよい」「取締役は一人でよい」の3点。有限会社の新設がなくなった代わりに合同会社という形態が新たにでき、これで自由に他の種類の会社へ変更できる。
 新会社法では、会社のあり方について会社が決める選択の幅が広がり、取締役会や監査役を置くかどうか、役員の任期を10年まで伸ばすかなどは会社の選択となり、定款に定めることが認められ、既に設立済みの会社が、これらの改正ポイントを会社運営に反映させるには、まず定款の変更手続きが必要となる。また、本来自由である株式の売買を会社の監督下に置き、株式の譲渡に対して、条件制限(取締役会を設けなくてよい、役員の任期を10年まで伸ばせる、監査役の権限を会計監査のみに限定できる)をつけられる。
 決算書の形式の変更は、株式会社のみならず、特別有限会社、合同会社、合資会社、合名会社もすべて同じ扱いとなる。
 決算書の変更点は、改正前は、「損益計算書」「利益処分(損失処理)案」といった決算書を作成して、定時株主総会へ提出し、承認を受ける必要があったが、新会社法ではこのうち「利益処分案」がなくなり、代わりに「株式資本等変動計算書」「個別注記表」が加えられた。
 損益計算書は、当期純利益までの表示にとどまり、それ以上は創設された「株式資本等変動計算書」に移されることになった。
 また、一般の中小会社でも決算書には、個別注記表が必ず必要になった。棚卸資産の評価方法、減価償却計算の方法等を記載することになる。
 法人税申告の際は、今までの様式ではなく、新しい様式での作成となるので注意が必要。
 明治以来百有余年振りに大改正され、カタカナ表記をひらがな表記に変え、有限会社と株式会社との統合や、話題のM&Aの機動性と柔軟性が大幅に改善されるなど、新会社法を武器にして、経営戦場を勝ち残るのは社長次第といえる。

06年出荷国内向けは前年比減に転じ
輸出は5年連続プラス
マニピュレータ・ロボット統計10〜12月期

 日本ロボット工業会は1月30日、マニピュレータ、ロボットの2006年10〜12月期及び年間の生産・出荷実績を発表した。同会の月別統計調査を基に、正会員及び賛助会員企業57社のうち回答のあった55社による実績をまとめたもの。これによると、2006年年間の生産額は過去最高となり、また出荷は、国内向けが前年比マイナスに転じたものの、輸出が五年連続で前年を上回ったことから、トータルでは四年連続のプラス成長となった。概要は次の通り。
【受 注】
 10〜12月期の受注額は、対前年同期比7.0%増の1,445億円となり、06年4〜6月期以来、2四半期ぶりにプラスに転じ高水準で推移しており、年間実績でも前年を上回った。
【生 産】
 10〜12月期の生産額は、対前年同期比2.8%増の1,290億円となり、02年7〜9月期以来、18四半期(4年6カ月)連続でプラス成長。
 06年の年間生産額(会員+非会員)は、対前年比8.1%増の7,100億円となる見込み。これは過去最高であった05年の6,565億円をさらに上回ることとなる。また、4年連続で前年を上回るとともに、初めて7,000億円台に達する。
 07年の年間生産額(会員+非会員)は、輸出が引き続き好調であることと、自動車産業向けが上向きになることが期待され、対前年比5.6%増の7,500億円となる見通し。
【出 荷】
 10〜12月期の総出荷額は、対前年同期比0.6%増の1,316億円となり、05年1〜3月期以来、8四半期(2年)連続でプラス成長となった。出荷内訳で見ると、国内出荷額は同3.8%減の478億円、輸出額は同3.3%増の838億円となった。国内出荷額は2四半期ぶりにマイナスに転じた。一方、輸出は02年4〜6月期以来、19四半期(4年9カ月)連続でプラス成長。
 主要ユーザ向けで見ると、05年来好調が続いた自動車産業向けにやや一服感が見られる一方で、電子・電気機械産業向けはデジタル家電や情報通信機械等の旺盛な販売を背景に好調を維持しており、出荷トータルでは前年同期を上回る結果となった。
 通年(06年1〜12月期)で見ると、総出荷額が四年連続でプラス成長。国内出荷額は四年ぶりにマイナスに転じた。一方、輸出は五年連続で前年を上回った。
◎国内出荷内訳
 自動車産業向けは、対前年同期比11.9%減の203億円となり、4四半期連続でマイナス成長となったが、用途別に見ると溶接用が同16.1%増となっており復調の気配がうかがえる。
 電子・電気機械産業向けは、同5.2%増の152億円となり、2四半期連続でプラス成長。FPD(フラット・パネル・ディスプレイ)用(ガラス基板搬送)に一巡感が見られる中で、産業用電気機械向けで電子部品実装用が伸びた。
◎輸出内訳
 溶接用は、対前年同期比0.5%増の119億円となり、4四半期ぶりにプラスに転じた。欧州は好調。アジアは今後の期待が大きい。米国は微妙。
 電子部品実装用は、同1.3%増の421億円で05年7〜9月期以来、6四半期(1年6カ月)連続でプラス成長となった。
 また、FPD用や半導体用(ウェハ搬送)も伸長している。

3月17、18日に講演会と他産業視察
来年度の役員人事を検討
愛機工青年部2月度定例役員会開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は2月14日午後6時30分より、2月の定例役員会を組合事務局で開催し、第1号議案=レクリエーション結果について、第2号議案=青年部合同委員会について、第3号議案=講演会+他産業視察について、第4号議案=来年度の組織について、それぞれ審議した。
 第1号議案は、野崎レクリエーション担当幹事長(常磐精機)が報告。1月27日に「南信州 昼神温泉とイチゴ狩り 日帰り温泉バスツアー」を実施し、男性20名(青年部員含む)、女性42名の合計62名が参加した。参加者からのアンケートによると、ホテル等の一部設備、対応への不満があったものの、運営・企画については概ね好評で、次回企画にも期待の声が多く寄せられた。併せて収支報告も行われ、承認された。
 第2号議案は、加川総務統括幹事長(サカイ)より3月2日に今年度最後の合同委員会を名古屋市中区栄の「ランドビアサーカス」において開催すると伝えられた。
 第3号議案は、稲葉他産業視察担当幹事長(宇野)が報告。3月17、18日の両日、講演会+他産業視察を開催する。今回は、日ごろ車を使う機会の多い部員のために岡崎の「キョウセイ交通大学」で実技訓練を受け、その中で、緊急回避体験(運転操作と反応の限界)、スキッド体験(タイヤの横滑り)等を疑似体験する企画。翌日は、「八丁味噌の郷」で資料館と蔵の見学を予定している。
 第4号議案は、加藤副部長(藤清商会)より、次年度は現在の統括幹事長、幹事長、監査に多くの定年退部者が出るとの報告があり、役員人事の検討原案を作成した。

新幹事長に水谷隆彦氏
ジュニアー会 19年度総会開催

 ジュニアー会(幹事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は2月19日午後6時より、名古屋市中区錦の銀座アスター名古屋賓館において平成19年度総会を開催、会員18名が参加した。
 冒頭、前年度幹事長の植田氏(ウエダ社長)が「前年度は皆様のご協力のもと大過なく過ごさせていただき、6月には念願でありました日本の伝統に触れる会を開催、7月には20周年記念事業としてベトナム視察を川島実行委員長(川島商事社長)のお骨折りにより実施いたしました。今年度も皆様と共々、自己啓発し研鑽を重ねてまいりたい」と挨拶。
 続いて、議案審議に移り、平成18年度事業報告、同決算報告、平成19年度事業計画を承認。平成19年度予算案については一部修正を行い、承認した。
 十九年度幹事団については、18年度の幹事(植田氏、水谷氏、倉地氏、三井氏、岩田)全員の留任を決定。幹事互選の結果、幹事長に水谷氏が選出され、就任した。
 また、その他の件では、新入会について若干名を認めることを承認した。
 総会終了後は懇親会に移り、倉地副幹事長(倉地社長)の発声で乾杯。水谷新幹事長が抱負を語り、午後9時前に終了した。
 本年度の主な行事は次のとおり。
@3月27日 講演会(講師=北見昌朗氏・テーマ「卸売業の賃金管理ココが問題」)
A6月 講演会(講師=窪田貞三氏・テーマ未定)
B8月 納涼会
C10月 工場見学会(九州方面予定)
D12月 忘年会・家族会

受注高5316億6000万円前年比19.2%減
前年比内需はプラス、外需はマイナス
日本産業機械工業会12月産業機械受注

 日本産業機械工業会がまとめた平成18年12月の産業機械受注状況によると、当月の総受注高は前年同月比19.2%減の5,316億6,000万円で、このうち内需は同28.6%増の3,312億800万円、外需は同49.9%減の2,004億5,200万円となった。
 内需のうち、製造業向けは前年同月比3.6%増、非製造業向けは同26.4%増、官公需向けは同95.7%増、代理店向けは同1.5%増であった。
 内需で増加した機種は、化学機械(冷凍含む)(前年同月比24.8%増)、タンク(同161.4%増)、プラスチック加工機械(同9.5%増)、圧縮機(同19.2%増)、運搬機械(同8.7%増)、変速機(同4.6%増)、その他機械(同149.3%増)の7機種であり、減少した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比3.7%減)、鉱山機械(同32.5%減)、ポンプ(同21.2%減)、送風機(同23.9%減)、金属加工機械(同49.4%減)の5機種であった。
 一方の外需では、12月のプラントは2件で213億9,200万円となった。前年同月比は92.5%減であった。
 外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比147.1%増)、タンク(同0.4%増)、送風機(同46.3%増)、金属加工機械(同251.4%増)、その他機械(同53.9%増)の5機種であり、減少した機種は、鉱山機械(前年同月比63.8八%減)、化学機械(冷凍含む)(同79.0%減)、プラスチック加工機械(同19.0%減)、ポンプ(同43.6%減)、圧縮機(同14.0%減)、運搬機械(同6.8%減)、変速機(同24.5%減)の7機種であった。
 機種別の動向をみると、ボイラ・原動機は外需の増加により前年同月比45.2%増、鉱山機械は外需の減少により同46.9%減、化学機械(冷凍機械含む)は外需の減少により同58.3%減、タンクは化学、石油・石炭の増加により同49.8%増、プラスチック加工機械は化学、自動車、外需の減少により同6.4%減、ポンプは官公需、外需の減少により同28.6%減、圧縮機は化学、一般機械、電力、代理店の増加により同3.1%増、送風機は鉄鋼、官公需の減少により同16.1%減、運搬機械は情報通信機械、その他製造業、官公需の増加により同2.8%増、変速機は化学、外需の減少により同2.2%減、金属加工機械は外需の増加により同17.7%増となった。

輸出契約高1865億400万円前年比52.2%減
プラント2件で213億9200万円前年比92.5%減
日本産業機械工業会12月産業機械輸出契約状況

 日本産業機械工業会がまとめた平成18年12月の産業機械輸出契約状況によると、主要約70社の12月の輸出契約高は前年同月比52.2%減の1,865億400万円となった。
 プラントは2件で、アジアの大幅な減少により前年同月比92.5%減の213億9,200万円となった。単体は、前年同月比57.6%増の1,651億1,200万円。
 機種別にみると、ボイラ・原動機は北米、南米の増加により前年同月比145.8%増、鉱山機械はアジアの減少により同72.6%減、化学機械は南米の増加により同128.2%増、プラスチック加工機械はアジアの減少により同10.0%減、風水力機械は中東の減少により同27.2%減、運搬機械はアジア、北アメリカの減少により同8.6%減、変速機は北アメリカの減少により同23.6%減、金属加工機械はアジアの増加により同125.1%増、冷凍機械はヨーロッパの増加により同20.6%増となった。
 地域別構成比は、南米26.6%、アジア25.0%、北アメリカ23.8%、中東15.3%、ヨーロッパ6.0%となった。

新世代の旋削・汎用材種TP2500
チップの寿命が飛躍的に向上
セコ・ツール最新複合旋盤にベストマッチ

 セコ・ツール・ジャパン(社長=松田剛一氏、本社=東京都千代田区3番町8-7第25興和ビル)は2月1日より、旋削用の新コーティング材料「TP2500」のサンプル出荷を開始した。この新材種は鋼の旋削加工用材種で、耐摩耗性と靭性をバランスよくしたISO表示P15―P30相当材種。
 適応範囲の広いこのP151P30相当材種での汎用性と信頼性を高めるため、専用の超硬母材を採用し、表面には原子レベルまで考慮した新開発のアルミナ(AL203)コーティング(DurAtomicTM)を施した。この新開発のコーティング技術によって、従来のアルミナ・コーティング材種では遥かに及ばない機械的特性が得られ、これが専用母材との組み合わせで優れた切れ刃靭性と耐磨耗性となって、高い加工仕上げ面が要求される加工領域から多少の断続加工が含まれるような切削加工領域まで、広い範囲での適用を可能にしている。既に発売されているISO―P材種のTP―1000、TP―2000、TP―3000のシリーズがこの汎用材種「TP2500」を補完し、旋削加工でのステンレス鋼材を含む全ての鋼材での適用領域をカバーした。
 また今回「TP2500」のサンプル出荷に際しては、中粗領域に適応する新型チップ・ブレーカーのMF5との組み合わせで展開。新材種「TP2500」のチップ形状とチップ・ブレーカーは各種用意され、販売開始は3月上旬予定。

旋削用新サーメット材種「NX3035」に
SV・MVブレーカ、G級インサート追加
三菱マテリアルツールズ耐熱衝撃や耐チッピング性大幅向上

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、住所=東京都墨田区横網1-6-1)は、三菱マテリアルが開発、製造する鋼旋削用新サーメット材種「NX3035」にポジインサートSV・MVブレーカおよびG級ネガインサート計71アイテムを追加し、販売を開始した。
 新サーメット材種「NX3035」は、従来にない高い熱伝導性の特殊合金結合相(特許出願中)の採用と合金組織の最適化により、耐熱衝撃性や耐チッピング性が大幅に向上した。そのため、従来サーメットでは切削寿命が不安定となりやすい湿式切削でも非常に優れた刃先安定性を示す。
 今回は、内径加工等に幅広く対応可能なポジインサートSV・MVブレーカ、併せて切れ味に優れるTNGGのG級インサートも新規追加した。
 鋼旋削用新サーメット材種「NX3035」の特長は次の通り。
@特殊合金結合相
 鋼旋削用新サーメット材種「NX3035」では、結合金属に従来にない高い熱伝導性と高い結合力をもつ特殊合金結合相を採用。このため熱亀裂の発生が少なく耐熱衝撃性が大幅に向上した。従来サーメットでは切削寿命が不安定になりやすい湿式切削でも非常に優れた刃先安定性を示し、優れた仕上げ面品位を保つ。
A合金組織の最適化
 亀裂進展抵抗が高く、熱伝導性を下げない適度な粒度の合金組織とすることで、靭性や耐熱衝撃性を高め、あらゆる切削条件でも優れた耐欠損性を示し、刃先安定性を向上させた。
 品名/型番▽CPMH090304―MV他ポジインサート計65アイテム
 TNGG160404R―F他G級ネガインサート計6アイテム
 販売目標▽8億円/初年度(シリーズ全体)
 標準価格(税込み)▽(代表型番)CPMH090304―MV@704円、DCMT11T304―SV@872円、TNGG160404R―F@987円。

グループ全体の売上高
7期連続過去最高を更新
OSG 第94回定時株主総会開催

 オーエスジー(社長=石川則男氏、本社=愛知県豊川市本野ヶ原3-22)の第94回定時株主総会が2月17日、OSGアカデミーグローバルテクノロジーセンター(豊川市一宮町)で行われた。
 同社は開かれた株主総会を目指して株主が気軽に意見を出せる雰囲気作りに力を入れ、5年前からはより多くの株主の参加が得られるよう土曜日に聞催している。また映像による分かり易い説明を取り入れ、株主重視の方向性を打ち出している。
 午前11時から行われた株主総会では、冒頭、大沢輝秀社長(現会長)が挨拶に立ち、「40数年前に私が入社した頃は、オーエスジーはこの地に本社工場がありました。いつかこの地を活かしたいと考え、色々頭を悩ましておりました。三年近く前にデザインセンターが先ず出来上がり、そこに今日皆様がお入りになっておられます、グローバルテクノロジーセンターを作ることになりました。総会後、同センターの見学会を計画させていただいておりますので、是非ご見学賜ればと思っております。それから、私も入社46年目を迎え、このたび新社長を選び、会長CEOになります。私のやってきたことというのは、特に創業者がタップで会社を興し世界へ製品を売りたいという夢を持っておりましたので、私は海外戦略を担い、オーエスジー流に言いますと『地球会社』構想を展開してまいりました。現在、日本以外のところに30有余の会社を作るまでに、地球会社は成長いたしました。今後は、このような地球会社の展開がもっともっと力を発揮することが、オーエスジーの成長の糧になるかと思います。また、このデザインセンターやグローバルテクノロジーセンターが出来ましたのは、工場の再編がその裏側にあります。各工場共に現在、新しい時代にマッチするようにリニューアルをほぼ終えております。新体制の大きな狙いというのは、昨年タンガロイさんと資本を含む業務提携を結び、その成果を出すことがこれから我々の一番大きな仕事になるわけですが、おそらく10年、20年のスパンが掛かるであろうと考え、若手に今後の仕事を進めてやってもらいたいと、このたび石川則男を社長にいたします。私も勿論、まだまだ元気でありますので、大いにバックアップをしていきたいと存じます」と挨拶した。

 オーエスジーグループの紹介と同グループの現況・売上実績報告、今後の目標などについての説明が映像を使って行われた。
 第94期(平成17年12月1日から18年11月30日まで)の売上高は、888億6,200万円で前期比13.7%の増収。原材料、エネルギーコスト上昇などのコストアップ要因があったが、販売価格の値上げの実施と、それに加え自動車産業向けの好調な需要の継続、また海外の市場開拓が進んだことなどの増収効果もあり、経常利益は前期比7.6%増の149億4,000万円となった。売上高は七期連続で、経常利益は四期連続で過去最高を記録し、同社グループの好調さを示す内容となった。
 また、将来の成長のために、生産能力増強設備と新製品開発設備への積極的な投資を行っている。2006年度は高品質な商品を安定的に供給することを目的に、日本での工場の定温室化工事を行った。また、韓国、台湾、アメリカ、タイ、イギリスにおいて生産能力増強のために工場を増設したことに伴い、有形固定資産が101億4,400万円増加した。このほか、主としてタンガロイの株式を取得したことを理由に、投資有価証券は151億3,000万円増加。自己資本比率は49.1%であり、積極的な投資を実施した後においても財務の健全性は保たれている。
 2007年度は自動車業界でのシェア拡大と中国、ヨーロッパでのシェア拡大を目指す。更に生産効率の追求、世界戦略製品の開発を強力に推し進め、ユーザーに密着した受注活動により、連結売上高942億円、連結経常利益157億円、連結当期純利益87億円を目標とする。
 昨年7月にタンガロイとの資本・業務提携を実施。両社は、オーエスジー・タンガロイグローバルアライアンスと称し、一つの企業集団として世界ナンバーワンの総合切削工具メーカーを目指す。
 このほか、新たにグローバルテクノロジーセンターが昨年12月に竣工。幾つかの工場に分散していた製品試作、切削試験部門を集約、研究開発の拠点として活動していく。
 最後に、「21世紀に入り、オーエスジーを取り巻く状況は世界大競争時代を迎え、益々厳しさが増している。このような時代に活躍できる会社とは、世界を相手に共存共栄できる『地球会社』。オーエスジーは世界のモノづくり産業に貢献する、明るく、楽しく、元気の良い『地球会社』を目指す」とし、株主に対し一層の協力・支援を求めた。
 総会終了後は、昨年暮れに新しくオープンし今回の会場となった、グローバルテクノロジーセンターを見学。引き続いて行われた懇談会では、好調な業績を背景にオーエスジーの経営者側と株主サイドが和気藹々と語り合い、企業と株主の一体感を見せていた。

社長就任挨拶
石川 則男

 このたび社長という大役を仰せつかり、オーエスジーも地球規模で発展して内外に従業員を4,500名抱える企業になり、私のような若輩が本当に相応しいのだろうかと大変悩みました。オーエスジーの社長というからには、実力は当然ですが、器というものも必要で、そのようなものを私が持っているとはとても思えません。オーエスジーは大沢会長が第2、第3の創業を切り開いて、製造部門、営業部門、そして流通部門、関連部門と大変力強い組織が出来上がっております。そのような力強い組織を背景に、50社を超える子会社がございますので、このグループの求心力というものは今後も大沢会長から頂戴し、オーエスジーという船が進んでいく方向を示していただければ、社員、役員のご協力を仰ぐことにより、この大役に挑戦しようと決意している次第です。
 私の抱負を少しだけ申し上げさせていただきますと、オーエスジーは日本の切削工具メーカーでは早期に海外に進出を果たして、現在は「地球会社」という理念を掲げて会社が進んでおります。最近では、オートワールド(AW)、いわゆる自動車産業を主力のお客様として、オーエスジーはその製品とサービスを提供していこうと考えております。このオーエスジーのコアな製品、いわゆる創業以来のタップ、転造工具、また最近随分自動車産業からご愛顧いただいておりますドリル、そしてここ1、2年にグループにしていただきましたノダ精工さん、日新ダイヤモンド製作所さんのダイヤモンド工具をオーエスジーのラインナップに加えて、最終的には昨年7月に資本・業務提携を行いましたタンガロイさんの刃先交換型工具をオーエスジーの製品に拡充していけば、オーエスジーの地球会社という理念とオートワールドという看板が必ずシナジー効果を果たして、今後も成長していけるだろうと考えております。
 昨年度は148億円という多大な設備投資をさせていただいて、日本の全ての主力工場をリニューアル。一定の温度で物を作ることが出来るというように、今後10年、20年先を見越した投資をさせていただきました。海外には新工場を5カ所立ち上げるなど大きな投資をさせていただきました。これからは、このオーエスジーの持っている日本の工場、それから海外の工場を軸に、成長分野が何処にあるかということをよく見極めて積極的な投資をさせていただき、今後とも高い営業利益率を維持しながら地球会社として成長して、株主の皆様のご期待に応えたいと思いますので宜しくお願いいたします。

ニッケル急騰による工具鋼製品再値上げ
大同特殊鋼 4月納入分から

 大同特殊鋼(社長=小澤正俊氏)は、急騰しているニッケルを含有する工具鋼製品について、4月納入分から再値上げを実施することを決定した。
 ニッケルを含有している工具鋼製品については2006年10月納入分から5〜10%の値上げを実施したが、ニッケル価格はその後も上昇し最高値の更新を続けている状態。既に、同社ではニッケル系ステンレス鋼の値上げを2006年度に5回実施しており、今回、ニッケルを含有している工具鋼製品についても再度値上げを実施する。
 ニッケル価格は、2006年10月に工具鋼製品の値上げを実施した時の2006年5月〜7月の平均価格ポンドあたり約10ドルに対し、2006年11月〜2007年1月には平均価格がポンドあたり約16ドルと60%上昇している。今回の再値上げは、この値上がり分を製品価格に転嫁するもの。
 なお、ニッケル価格は2月5日現在ポンドあたり18.8ドルとなっており、この価格が今後も続くようなことになれば再度製品価格の見直しを実施するとしている。
【値上げの内容】
 ▽実施時期=2007年4月1日納入分から。
 ▽対象=ニッケルを1%以上含有している工具鋼製品。プラスチック金型用鋼―NAK55、NAK80、MAS1Cなど。熱間金型用鋼―GFA(JIS SKT4相当品)など。
 ▽値上げ幅=現状販売価格対比8〜12%程度の値上げ。

受注額2兆3962億円は過去最高
アジア、欧州、北・南米向け増加
日本産業機械工業会平成18年産業機械輸出契約状況

 日本産業機械工業会がまとめた平成18年(1〜12月)の主要約70社の産業機械輸出は、中東向けが減少したものの、アジア、ヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカ向けの増加により、前年比1.3%増の2兆3,962億円と過去最高受注金額になった。
 単体機械については、アジア、アフリカ、オセアニア向けが減少したものの、中東、ヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカ、ロシア・東欧向けの増加により、前年比16.6%増の1兆6,937億円と、こちらも過去最高の受注金額になった。
 プラントは、アジア向けを除くほとんどの地域が減少し、特に中東向けが前年に天然ガス関連の大口契約を複数受注した反動により大幅な減少となったことから、前年比23.1%減の7,024億円となった。
 機種別にみると、ボイラ・原動機は中東、ヨーロッパ、北アメリカ向けの増加により前年比48.8%増、鉱山機械はアジア、北アメリカ向けの増加により同3.3%増、化学機械は北アメリカ、南アメリカ向けに増加がみられたものの、アジア、中東、ヨーロッパ向けの減少により同20.4%減、プラスチック加工機械はアジア向けを除く全ての地域が増加し同3.7%増、風水力機械はアジア、中東、南アメリカ、アフリカ向けの増加により同33.6%増、運搬機械はアジア、中東、南アメリカ、ロシア・東欧向けの増加により同3.1%増、変速機はアジア、ヨーロッパ向けの増加により同6.9%増、金属加工機械はアジア、中東、ヨーロッパ向けの増加により同132.8%増、冷凍機械はアジア、ヨーロッパ向けの減少により同4.8%減となった。

20項目におよぶ機構
改革・人事異動発表
キッツ 4月1日付発令

 キッツ(社長=小林公雄氏、住所=千葉市美浜区中瀬1-10-1)は、4月1日付で機構改革及び人事異動について、次のとおり発表した。
【機構改革】
@関連事業統括部を廃止する。
・同統括部事業推進室を廃止し、その業務を開発室及びバルブ事業部事業統括部マーケティング部に移管する。
・同統括部広報・IR室を役員直轄とする。
AIT統括センター情報システム部にシステム開発グループ及びシステム管理グループを新設する。
・同統括センター同部システム管理第1グループ、システム管理第2グループ及びシステム管理第3グループを廃止し、その業務をシステム開発グループ及び管理グループにそれぞれ移管する。
B経理部原価グループをバルブ事業部生産本部生産管理部直轄とする。
Cバルブ事業部に事業統括部を新設する。
・事業統括部にマーケティング部、営業推進第1部及び営業推進第2部を新設する。
・マーケティング部にマーケティンググループ及び宣伝広告グループを新設する。
・営業推進第一部に営業推進第1グループ及び営業推進第2グループを新設する。
・バルブ事業部事業企画部を廃止し、その業務を事業統括部に移管する。
Dバルブ事業部国内営業本部プラント営業部を廃止する。
・同事業部同本部同部管轄の東京プロジェクト営業所を同本部東京支社の管轄とする。
・同事業部同本部同部調節弁営業所を廃止し、その業務を同事業部海外営業本部プロジェクト営業部に移管する。
Eバルブ事業部国内営業本部営業企画部営業支援グループを廃止し、その業務を同事業部同本部同部企画グループに移管する。
Fバルブ事業部国内営業本部中部支社管轄の甲信営業所を、同本部給装営業部の管轄とする。
Gバルブ事業部国内営業本部大阪支社に空調計装営業所を新設する。
Hバルブ事業部国内営業本部システム営業所を廃止し、その業務を同事業部事業統括部及び国内営業本部に移管する。
Iバルブ事業部海外営業本部国際プロジェクト営業部をプロジェクト営業部に改称する。
・同事業部同本部同部国際プロジェクト営業所をプロジェクト営業所に改称する。
Jバルブ事業部海外営業本部東洋バルブ販売グループを東洋バルブ営業所に改称する。
Kバルブ事業部生産本部生産企画部を廃止し、その業務を生産本部に移管する。
Lバルブ事業部生産本部SCプロジェクトチームを廃止し、その業務をバルブ事業部生産本部伊那工場及び北澤閥門(昆山)有限公司に移管する。
Mバルブ事業部生産本部長坂工場U製造部U工作課をU工作一課及びU工作二課に分轄する。
Nバルブ事業部生産本部伊那工場FCB製造部FC工作課をFC工作1課及びFC工作2課に分轄する。
Oバルブ事業部直轄の営業技術部を技術本部の管轄とし、営業技術部を技術部に改称する。
・同事業部同部営業技術第1グループ、営業技術第2グループ及び営業技術第3グループをそれぞれ技術第1グループ、技術第2グループ及び技術第3グループに改称する。
Pバルブ事業部技術本部技術管理部と設計管理部を統合し、設計部に改称する。
・技術管理部第1グループ、第2グループ及び設計管理部第1グループ、第2グループを廃止し、設計部に技術管理グループ、長坂設計グループ及び伊那設計グループを新設する。
Qバルブ事業部技術本部開発第二部の業務を開発第1部に移管する。
・開発第1部開発第3グループを廃止し、その業務を開発第1グループ及び開発第2グループに移管する。
Rバルブ事業部技術本部開発第3部及び開発第4部を廃止し、その業務を開発第2部に移管する。
・開発第2部に汎用弁グループ及び自動弁グループを新設する。
・開発第2部バタ弁グループ及びエアー機器グループを廃止する。
Sバルブ事業部技術本部に研究部を新設し、同本部直轄の試験分析グループ、試作グループ、素材工法グループを研究部管轄とする。
・同部に技術研究グループを新設する。
・素材工法グループを素材研究グループに改称する。
【人事異動】
(平成19年4月1日付)
渡辺健治氏▽
新職=内部監査室付(主査)
前職=バルブ事業部生産本部SCプロジェクトチームリーダー兼生産管理部SC生産管理グループ長
松澤文明氏▽
新職=内部統制推進室長
前職=IT統括センター情報システム部長兼内部統制推進室長
小澤敏氏▽
新職=IT統括センター情報システム部長
前職=IT統括センター情報システム部部長代理
大滝光夫氏▽
新職=バルブ事業部事業統括部長
前職=関連事業統括部長
増尾宏之氏▽
新職=バルブ事業部事業統括部マーケティング部長
前職=関連事業統括部事業推進室長
福光政憲氏▽
新職=バルブ事業部事業統括部営業推進第1部長
前職=バルブ事業部事業企画部長
小河原邦文氏▽
新職=バルブ事業部事業統括部営業推進第2部長
前職=バルブ事業部海外営業本部事業推進部販売推進グループ長
笠原昇一氏▽
新職=バルブ事業部国内営業本部東京支社長
前職=バルブ事業部国内営業本部東京支社長兼営業事務グループ長
平林一彦氏▽
新職=バルブ事業部生産本部付(主査)
前職=バルブ事業部生産本部生産企画部長
津島敦氏▽
新職=バルブ事業部生産本部付(技師)
前職=バルブ事業部生産本部生産技術部長
小山順之氏▽
新職=バルブ事業部生産本部生産技術部長
前職=バルブ事業部付(主任技師)
中嶋隆氏▽
新職=バルブ事業部生産本部伊那工場自動弁製造部長
前職=バルブ事業部生産本部伊那工場自動弁製造部長兼調節弁製造課長
有松清高氏▽
新職=バルブ事業部海外営業本部事業推進部長兼企画統括グループ長兼販売促進グループ長兼プロジェクト営業部長
前職=バルブ事業部海外営業本部事業推進部長兼企画統括グループ長兼国際プロジェクト営業部長
浅井修氏▽
新職=バルブ事業部技術本部技術部長
前職=バルブ事業部国内営業本部プラント営業部調節弁営業所長
井村和人氏▽
新職=バルブ事業部技術本部技術部付(主査)
前職=バルブ事業部国内営業本部プラント営業部長
内藤升介氏▽
新職=バルブ事業部技術本部技術部技術第2グループ長
前職=バルブ事業部技術本部開発第1部長
真田寿美夫氏▽
新職=バルブ事業部技術本部設計部長
前職=バルブ事業部技術本部技術管理部長
笠原悦治氏▽
新職=バルブ事業部技術本部設計部付(技師)
前職=バルブ事業部技術本部設計管理部長
佐藤好治氏▽
新職=バルブ事業部技術本部開発第1部長
前職=バルブ事業部技術本部開発第2部長
橋岡由男氏▽
新職=バルブ事業部技術本部開発第2部長
前職=バルブ事業部技術本部開発第4部長
田草川勝氏▽
新職=バルブ事業部技術本部研究部長
前職=バルブ事業部技術本部開発第3部長

近藤成章氏(近藤産興)を講師に迎え
「悲観論より楽観論で」の演題で講演
2月の月曜会開催

 月曜会(世話人代表=松田謙三氏・児玉興業会長)は、2月19日午後6時より名古屋市中村区のホテルキャッスルプラザにて2月月曜会を開催した。
 今回は、「悲観論より楽観論で」という演題で近藤成章氏(近藤産興代表取締役)による講演が行われた。
 この講演で近藤氏は、国家財政、年金、少子高齢化、ニート、格差問題など現在の日本が抱えるあらゆる課題について、とにかくポジティブに、楽観的にとらえるよう繰り返し語った。そして最後に「21世紀は日本の世紀、カネは天下の回りもの、必要は発明の母、何があっても絶対に解決します」と力説した。
 講演の後は、近藤氏による乾杯の発声で会場は宴席となり、参加者はフルコースのディナーを堪能しながら、それぞれ交流を図っていた。また、2月が誕生月である松田氏に会から花束の贈呈が行われるなど、親睦を深めていた。

仕入先等350余名が集う
本社新社屋竣工披露
一色機材事務所と倉庫一体

 一色機材(社長=一色哲巳氏)では、兼ねてより建設中の新社屋がこの程完成し、2月26日より業務を開始している。
 2月22日には、仕入先・取引先等350余名を招いての「本社・新社屋竣工披露」を新社屋において開催した。
 完成した新社屋は、重量鉄骨造り1部2階建、延べ床面積は約2,600uで、事務所部分が約550u、倉庫は約2,050u、敷地は約4,300u。
 事務所部分は、1階が事務所で、2階は社長室、会長室、応接間、大会議場、経理室、ミーティング室、電算室からなる。
 倉庫には2.8tクレーンが2基、500kg積載のシステムリフターが完備している。
 竣工披露は、2月22日午前11時より開催され、冒頭、挨拶に臨んだ一色社長は、ご多忙のところを出席して頂いた出席者にお礼を述べたあと、「念願の新社屋を竣工することが出来ましたのも、偏に皆様方のご支援の賜物と感謝いたしております。新社屋建設に当たりましては、まず第一に、来店されたお客さんに、如何に気持ちよく中に入って頂けるかを考えました。従来の社屋は、事務所と倉庫が分かれており、迷惑を掛けておりました。新社屋は、事務所と倉庫を一体にし、商品の迅速な出荷、更にはOAフロアを採用することにより、事務処理を迅速に出来るようにしました。新社屋完成を機に、来年迎えます創業50周年を心新たにして迎える覚悟でおります。お客様に喜んで頂けなければ、何事も始まりません。私共の真情をご理解頂きまして、今後ともご支援をお願いいたします」と挨拶を述べた。
 ついで、来賓の祝辞に移り、日管代表取締役三輪社長、岡谷鋼機常務取締役川松名古屋本店長、INAX取締役中部統括支社神谷支社長、清水銀行取締役久保田常務の順で祝辞を頂き、みな一様に新社屋の竣工を称えた。
 祝辞のあとは、関係者による鏡割りを行い、森定興商代表取締役森社長の発声で乾杯を行い開宴。
 終始に渡り和やかに歓談に興じ、一色会長の謝辞で盛宴のうちにお開きとした。
【新社屋の所在地】
▽新住所=浜松市東区小池町871
▽TEL053-467-5111
▽FAX053-467-5115

「水の力」でウイルス花粉も抑制
空間清浄システム
中京製作所電解水技術を応用

 中京製作所(社長=竹田隆一氏、名古屋市中川区柳川町・TEL052-681-3256)では、電解水技術を応用した“水の力で空気を洗う”ウイルスウォッシャー機能により、人が集まる広い空間の空気浄化を実現した「空間清浄システム」(三洋電機製)を好評裏に販売している。
 同システムは、空気中に浮遊するウイルスや浮遊菌・カビ菌をはじめ、花粉やダニの糞・死骸、たばこやペットの臭いも除菌・脱臭する優れもの。
 タイプは、据え置きタイプと天井カセット室内蔵組込形の二機種がある。
 据え置きタイプは、シンプルかつコンパクトデザインで、設置も簡単。最大風量1時間当たり600uの三方向吸気でパワフルに空気を循環させ、スピーディーに浄化させる。
【特長】
@オートルーバー
 運転オンでルーバーも開き、停止時は全閉することで、ゴミの進入を防止。風向調節すると、位置を自動で記憶する。また、0℃から23℃の範囲でスイングさせることも可能。
A操作パネル
 シンプルで簡単な操作パネルで、いたずら防止のチャイルドロック機能もある。
Bクリーンサイン
 空気の清浄度を表すクリーンサイン付で、300uの空気をきれいにする毎にLEDランプが一つ点灯する。(5段階表示)
C6リットル給水タンク
 標準風量で約10時間連続使用が可能。給水が必用な場合には、ランプが点灯して知らせる。
D除菌エレメント
 目詰まりしにくいハニカム構造になっている。
E湿度コントロール
 湿度センサーと風量可変で加湿過多を防止する。
F花粉やほこりをキャッチ
 プレフィルターと高捕集フィルターの併用で、花粉に対する効果アップと、砂ぼこりなどによる除菌エレメントの汚れを防止する。
G自動排水機構で排水作業を簡素化
 排水タンクに溜まった水を捨てるだけの簡単作業で済む。
【三洋の電解水技術】
 ウイルスウォッシャー機能の基本となる電解水技術は、塩化物イオンを含む水道水に電気分解を施し、ウイルスを抑制する二種類の活性酸素「次亜鉛素酸」と「OHラジカル」を生成。これらの活性酸素が水の中では高密度な状態で保たれることから除菌効果を発揮する。

春のスマイルフェア
クリナップ名古屋1,000人来場し賑わう

 クリナップ名古屋ショールームでは、2月23日から25日までの3日間にわたって「クリナップ春のスマイルフェア」を開催し、延べ1,000人の来場者で賑わった。
 今回のフェアは「システムバス&洗面化粧台の新商品」を紹介したもの。
 「システムバス」では、7つの機能を誇る「アクリアバス」。
 七つの機能とは、@床夏シャワーA足ピタフロアBハイポジション設計CフルサポートバーDスムーズ浴槽E横組パネルF浴室まるごと保温の機能。
 中でも、@の床夏シャワーは、特に寒い時期には重宝するもので、冷えた床を適温のシャワーで暖める嬉しい機能。また、Cのフルサポートバーは、浴槽脇から浴槽前面、さらには洗い場前面まで伸びた手すりは圧巻そのもの。これにつかまりながら移動することが楽にできる優れもの。
 「洗面化粧台」では、オールステンレスのキッチンで有名なクリナップらしく、今回登場の洗面化粧台「S」も、大胆にステンレスを取り入れ、鏡の周りも洗面台本体もステンレス仕上げ。また、豊富な扉の色が選択できるのも特長となっていた。

スリムな洗面ボウル搭載
『リモデア』洗面化粧台発売
TOTO限られたスペースに

 TOTOは、奥行き49cmのスリムで、大容量の洗面ボウルと収納部を確保した狭い洗面所のリフォームに最適な洗面化粧台「リモデア」をこのたび発売した。
 「リモデア」は、一般的な洗面化粧台よりも9cm奥行きを短くしながらも、水栓金具を従来のボウルデッキ面から上方部に設置することで、大容量の洗面ボウルを実現させた。また、3つの引き出しからなる新提案の「3way収納キャビネット」は、日常よく使う細かな物から背の高いストック品など、効率よく収納できる。
 スリムタイプの洗面化粧台なので、築年数が古いマンションや戸建住宅に多い0.75坪ほどの狭い洗面所でも、圧迫感なく設置できる。特に「洗面化粧台」と「トイレや浴室のドア」が隣接しているような狭い洗面所をはじめ、洗面ボウルが小さく洗顔時の水はねや、洗濯時の下洗いなどができない家庭のリフォームにおすすめ。
 価格は、600mmサイズで22万7,850円、700mmサイズで23万6,250円、750mmサイズで23万9,400円。
【特長】
@奥行き四十九¥外字(8424)の超薄型で大容量の洗面ボウルを搭載
 奥行きはわずか49cm、従来の一般的な洗面化粧台(奥行き58cm)より9cmコンパクトにした。水栓金具は、洗面ボウルのデッキ面上ではなく上方部に設置することで、洗面ボウルの内寸を広げ大容量を確保した。背の高い花瓶や、バケツの水くみの他、セーターの手洗いなどが行える。また、水栓を上方部に設置したことで水栓まわりに水垢がたまりにくく清掃性もアップした。
A新提案!使いやすさを追求し、たっぷり収納できる「3way収納キャビネット」
 洗面化粧台の収納部は従来の「2枚扉タイプ」の他に、新提案の「3way収納キャビネット」を品揃えした。「3way収納キャビネット」は、洗剤などを分類して収納できる「スライドラック」、バケツや背の高いボトル類やストック品をしまえる「大型引き出し」、ティッシュペーパーやドライヤーなど普段よく使うものを収納するのに便利な「薄型引き出し」の3つの収納部で構成している。奥行きスリムでも収納量は従来と変わらない(同社比)。
 また、鏡部は収納量が多く使い勝手もよい人気の「スウィング3面鏡」の他、新たに1面鏡の両サイドの棚部を木製仕様にし、インテリア性を配慮した「木製一面鏡」を品揃えした。
B新提案!入浴時の着替えやタオルの仮置き棚を搭載したトールキャビネット
 洗面化粧台と組み合わせて収納量をアップさせる「トールキャビネット」には、新提案の引き出しタイプの仮置き棚を設けた。入浴時に仮置き棚を引き出し、着替えやタオル、眼鏡などを置いておくのに大変便利。
 また、置き場所に困る体重計を蹴込みの部分に収納でき、体重計を収納部から取り出さずにそのまま乗って使用することが出来る「体重計収納」を設けた。

新社長登場
『人の理解が力を引き出す』
株式会社大成工機商会
代表取締役社長成田 幸隆 氏

 昨年10月に3代目社長に就任。毎朝、亡き父(創業者)への仏前に般若心経を唱えるのが、仕事始めの日課となっている。
 愛知学院大学法学部で会社法を専攻。机上の理論と実社会では格段の差があることを知り、簿記専門校にも通学した経験もある。卒業と同時に、各種減圧弁等を造るベンに入社。
「2年間の短い奉公でしたが、製品の知識を一通り教わりました。先輩から人問関係のイロハを教わったのもこの時期です。負けず嫌いの性格ですから、時として口論もありましたが、2、3日経てば元に戻っていましたね。非常に居心地の良い会社でしたから、父の早く戻って来いとの言葉も上の空でした。」
 2年間の修行を終え家業に就くが、自分の思いを成就するために会社を暫く離れる。
「26歳後半でしたからまだ体力的に自信がありました。実力で稼ぐ鳶の世界で、自分を試したいとの思いも手伝って鳶入を果たしました。」
 負けず嫌いの性格の上、若気のいたりで、半年間で頭を張りたい(鳶の世界で一人前と認められること)と親方に自己談判し、見事にやり遂げる。
 大型免許も取り、腕のいい鳶仲間と独立もしたが、鳶の世界のしたたかさを身を持って知り、未練を残しつつ志半ばで仲間と別れ、家業に戻る。
「家業に戻って一年間は経理を習い、その後に営業を4、5年覚え、名古屋全体を把握する内勤に専念しました。私共の会社は、販売先が大手工場(コンビナート関連企業)がメインですから、どうしてもベテラン勢が主力となります。平均年齢も一昨年は56歳でしたが、昨年は46歳に若返りました。社長バトンタッチの半年前から自分なりの経営革新をと内心決め、若手の補充も積極的に推し進めたことが功を奏したと思います。組織は若手ばかりでは軽く見られますので、中堅のキャリアを抱えることも必要です。目に見えないところの知識・経験を如何にして引き継いでいくかが大きな課題です。人の力を最大に引き出すには、その人のことをよく理解する必要があります。」
 顧客満足度をどの企業も提唱しているが、先ずは、社員満足度を達成することが、延いては顧客満足度に繋がることも頷ける。
 夫婦共通の趣味を持つことが良いと言われて久しいが、成田夫妻も乗馬を趣味に持つ。
 座右の銘は「七転び八起き」。何度蹟こうが、初心を貫徹する強い意志の持ち主。
 週末には、ファミリーサービス最優先のよきパパ(一男一女)である。
 昭和40年12月15日生まれ。

=独特の魅力ある風景=
『舟小屋展』開催中
INAX5月25日までギャラリー名古屋で

 日本海沿岸には、木造の船を収納しておくための「舟小屋」と呼ばれる小屋が点在している。日本海側は太平洋側に比べて干満の差が少なく、冬場は雪や降水量が多いため、大切な船を守るためにも受けつがれてきた文化といわれている。人びとが舟小屋をもつ場所や目的、形式は様々で、時代と共に用途も含め幅広く変化してきた。舟小屋は人々のなりわいの今昔を色濃く反映するかたちとして、独特の魅力ある風景を作り上げている。
 本展では、地形や集落の歴史、気候条件といった風土の中で、人々が生活に応じて発展させてきた舟小屋の数かずを展示している。会場では、まず全国に位置する舟小屋分布図がその多彩さを伝える。続いて新潟から隠岐にかけての十一箇所を中心に各地の舟小屋をエリアごとに紹介し、その姿、使われる材料、景観との関わり、土地に生きる人々の仕事まで、舟小屋につながる実に豊潤な物語の数々を紐解く。それぞれのディテールやたたずまいを捉えた各種写真をはじめ、高台から湾を見下ろしたような伊根町の250分の1の模型や図面類など、見どころや解説を交えながら舟小屋を巡る旅へと誘う。
▽エリア1 京都 伊根町
 丹後半島の北東部、「舟屋」と呼ばれる230件もの舟小屋が、水際にぎっしりと建てられた風景で有名な伊根町では、曲がりくねる道を挟んで舟小屋が母屋、倉とセットという昔ながらの形式で湾を取り囲むように立ち並んでいる。入り組んだ地形の若狭湾には波穏やかで風光明媚な入り江がいくつもあり、近海が豊かな漁地であることから小型船用の舟小屋を数多く持つ漁村が点在している。
▽エリア2 新潟 糸魚川市
 海と崖に挟まれた小さな集落、筒石。木造三階建ての家が密集する街を抜けると、魚の荷捌き所を中心に、東西に舟小屋が連なっており、活気に満ちた風景がひろがっている。とりわけ東側の舟小屋は、山が迫る狭い敷地を有効活用して砂浜に立ち上がるように作られ、小屋の中には船がロープでしっかりと括られて収納されている。その佇まいは、冬場、屋根に達するほどの激しさで打ち寄せる大波から船を守る気迫のような力強さと、風格を感じさせる。
▽エリア3 石川 能登半島
 この地方は漁業の種類が豊富で、気候の厳しい場所も多く、さまざまな舟小屋が見られる。富山湾沿いを見ると、半島先端近くでは、漁期の舟小屋「下舟小屋」の後ろに、冬季の時化や雪から船を守っておくための頑丈な「高舟小屋」が作られ二段構えで舟を保護している。また牡蠣養殖のために作られた横付けの舟小屋、風に耐えるための工夫を凝らした建て方や、農業船のための簡素なものなども見られ、特徴的な条件のもとに生きる人々の生活の知恵を伺い知ることができる。
 その他、対岸の畑で収穫した梅の実を運搬する舟のために作られた三方五湖の舟小屋、杉皮葺きの屋根に石を乗せ、低く抑えた軒を20戸も連ねて独特の風景を構成する隠岐の島の舟小屋など、水辺に生きる人々の暮らしを支え、土地と不可分に結びついた、舟小屋の驚くほどの多彩さを紹介する。全国に見られる原風景の魅力を存分に味わうことができる。
 関連企画として、2007年4月21日、見学会「丹後・舟小屋探訪―伊根・新井崎を巡る―」を開催する。京都府北部、伊根・新井崎に並ぶ舟小屋を、畔柳昭雄氏(日本大学理工学部教授)に解説いただきながら見学する。舟小屋群がもっとも有名な伊根町、さらに北に位置する新井崎では、あまり知られていない古くからの形を留める舟小屋を訪ねる。それぞれの小屋の違いや、舟小屋を持つ街での営みを垣間見ることができる。
【関連企画概要】
▽見学会「丹後・舟小屋探訪―伊根・新井崎を巡る―」
▽講師=畔柳昭雄(日本大学理工学部海洋建築工学科教授)
▽日時=4月21日午前9時集合
▽集合・解散場所=京都駅八条口
▽参加費=5,000千円(展覧会カタログ〈定価1,575円つき)
▽定員=18名(15歳以上対象)要申込、3月2日以降ギャラリーに電話で申し込む。
【開催概要】
▽会期=3月2日〜5月25日午前10時〜午後6時
▽休館日=毎週水曜日、5月20日
▽会場=INAXギャラリー名古屋
 名古屋市中区錦1-16-20 INAX名古屋ショールーム2F
 TEL052-201-1716 FAX052-201-1730
▽企画=INAXギャラリー企画委員会
▽制作=株式会社INAX
▽協力=中村茂樹(日本大学理工学部海洋建築工学科・畔柳昭雄研究室)

1月の受注額1,199億円前年比6%プラス
33ヵ月連続1,000億円超は最長記録
日本工作機械工業会1月工作機械受注実績

 日本工作機械工業会がまとめた、2007年1月分の工作機械受注実績調査報告によると、1月の受注額は1,199億円で前月比4.9%減ながら前年同月比では6.0%増と2カ月ぶりにプラスに転じた。33カ月連続での1,000億円超えはバブル期を11カ月抜き最長記録を更新中であり、1月単月の受注額としては史上最高額となった。依然として高水準を持続しており、2007年も堅調な滑り出しとなった。
 内外需別にみると、内需は557億円で前月比2.2%減、前年同月比は7.2%減と、それぞれ2カ月連続でのマイナスとなった。ただし、550億円を超え600億円前後で推移してきている。主要業種の前月比では自動車がプラスとなったが、前年比では一般機械、自動車、電気・精密でマイナスとなった。
 外需は642億円で前月比7.2%減、前年同月比は21.0%増と、17カ月連続のプラス。地域別では、アジアが2005年12月の255億円に次ぐ史上2番目の受注額、北米・欧州も前年比プラスで推移しており、主要三極それぞれが好調である。また、業種別にみると、世界各地域で自動車向けが好調なほか、欧米を中心に航空機、エネルギー関連、建機、IT関連、医療など多くの分野で好調に推移している。
 内需の内訳をみると、一般機械は243億円と高水準で推移しているが、前年比4.5%減は20カ月ぶりのマイナス。このうち、金型は55億円で同5.0%減。2006年8月以降前年比マイナスで推移している。今次受注拡大局面では、建機を中心とした好調を背景に金型以外の業種は、2003年初めに比べて2006年半ばには3倍弱の水準へ大幅な伸びを示したが、金型は過去3年間50億円をやや上回る水準でほぼ横ばいとなっている。自動車は155億円で同14.8%減。基本的に2004年後半から2005年前半にかけての急拡大期以前の水準と同程度である。このうち、部品は69億円で同8.2%減。自動車全体と同様にマイナスながら落ち込み幅は少ない。2004年後半から2005年前半にかけての急拡大期と足元との比較では、完成車メーカー向けはピーク時の半分近い水準となっているのに対し、自動車部品向けの落ち込み幅はこれに比べて浅く、昨年からほぼ横ばいの動きを示しており底固く推移している。電気・精密は61億円で同16.8八%減。昨年12月以降、前年比・前月比ともに2カ月連続のマイナスとなっている。
 外需の内訳では、アジアが245億円で前年比7.2%増。東アジアでは韓国が前年比28%減となったが、中国は昨年10月以降プラスで推移している。その他アジアではインドが好調。欧州は200億円で同71.3%増。前年比は主要三極で最も高い伸びとなった。EU主要国はすべて同プラスとなっている。北米は181億円で同2.4%増と、2005年12月より前年比プラスを維持しており好調を持続している。

連続の屈曲運動でも破損しにくい
可動ケーブル「チェーンフレックス」開発
イグス FA現場の保守管理で好評

 イグス(住所=東京都墨田区錦糸1-2-1アルカセントラル7階)は、可動ケーブル「チェーンフレックス」を開発し販売を開始している。
 「チェーンフレックス」は断線が非常に少なく、メンテナンス面で現場の高評価を得ている。
 可動部の樹脂製ケーブル保護管メーカーのイグスは、1989年からケーブルの開発に着手、現在では約750種類もの各種ケーブルを供給している。これらのケーブルは、ケーブル保護管「エナジーチェーン」内に敷設され、絶えず屈曲運動が行われることを想定して、樹脂製ケーブル保護管メーカーならではのノウハウを活かして開発されている点が特長。
 例えばチェーンフレックスCF98とCF99。TPE外皮の制御ケーブルで、非常に高い荷重と曲げ圧力を受けながら、4×d(ケーブル外径)の小さな曲げ半径での屈曲運動で3,000万回以上のストロークを評価試験でクリアしている。
 何百万、何千万サイクルとケーブルを屈曲させると、市場に広く流通しているケーブルは「コークスクリュー」という現象に陥る。これは、ケーブルが過度な荷重・引っ張り等により変形し、よじれ曲がり復元しなくなることをいい、線心の破断を伴う。通常は、この時点でケーブルの交換となるわけだが、イグスのケーブルは長い寿命を実現している。
 この違いには、まずケーブルの各構成要素に工夫がなされていることが挙げられる。銅線でできた導体は電気を流す部分だが、柔軟性を持たせ連続の屈曲運動に耐えられるよう、非常に細かい撚りピッチの撚り線となっている。他回路からの電気的な干渉を防ぐシールドにも特殊な編組方法を採用し、高い屈曲性と高い遮蔽率の両方を達成。可動ケーブルでも、効果的なEMC(電磁適合性)対策が可能である。ケーブルの機械的損傷を防ぐ外皮にも、TPE(熱可塑性エラストマー)やPUR、PVCなどの熱可塑性樹脂を採用し、高い電気特性を維持しながら薄肉な絶縁体を提供している。
 そして、次に挙げられるのがその構造である。イグスは、非常に細かい撚りピッチで撚られた線心を、さらに束撚りにしケーブルを構成している。ケーブルによっては引っ張り強度のある中心材の周囲に束撚りを形成していく。こうすることにより、ケーブルの屈曲運動により生じる内径と外径の線心長さの差が無くなり、折り曲げ・伸張を繰り返しても曲げ半径形成部の外側か内側かのどちらか一方のみが押しつぶされたり引き伸ばされたりすることもなく、コークスクリューや断線が起きにくい。内皮や外皮は、ケーブルの隙間に食い込むよう高圧押し出し形成で作られており、高い真円度があり機械的特性に優れているのはもちろん、内部の撚り構造をしっかりとサポートしている。
 同社では信頼性の高いケーブルを市場へ提供するため、ケーブルの耐久性・耐用年数に関する実験をドイツ本社の評価試験場で繰り返し行っており、結果を元に膨大な情報データベースを構築している。これをベースに、さまざまな用途を想定したケーブルの使用がシミュレーションできるのも、「チェーンフレックス」ケーブルの特長のひとつと言えるだろう。


19年3月18日2269号
中部経産局管内
最近の地域総合経済動向

 中部経済産業局は2月7日、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の五県)における最近の経済動向をまとめた。それによると、生産は電子部品・デバイスが増加しており、輸送機械も緩やかに増加している。個人消費は暖冬による影響があったものの、百貨店販売額やコンビニエンスストア販売額が前年を上回るなど持ち直している。また、設備投資は幅広い業種で増加する動きが見られる。さらに、雇用情勢は有効求人倍率が高い水準にあり、幅広い業種で人手不足感が見られる。これらのことから、管内の経済活動は「改善している」と、17年8月の発表から18カ月連続して基調判断を据え置いた。なお、先行きについては、生産は自動車、金属工作機械、電子部品・デバイスなどを中心に、当面、高水準で推移すると見込まれるが、原油・原材料価格や為替・金利の動向等については留意する必要があるとまとめている。(比較は断りのあるものを除き、平成18年12月の実績値による。)
鉱工業生産・出荷・在庫 鉱工業生産の動向を指数(12月速報)でみると、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、金属製品工業等が上昇したことから、前月比3.5%増と2カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は8.8%増と26カ月連続の上昇となった。
 出荷は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、情報通信機械工業等が上昇したことから、前月比1.9%増と2カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は9.2%増と23カ月連続の上昇となった。
 在庫は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業等が上昇したことから、前月比5.3%増と3カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は10.8%増と3カ月連続の上昇となった。
 なお、大口電力需要は、中部電力管内では40カ月連続で前年を上回り、北陸電力管内では37カ月連続で前年を上回った。
主要業種の動向
◆輸送機械
 輸送機械の生産は、緩やかな増加傾向にある。
 乗用車は、国内向けは普通車に持ち直しの動きがみられるものの小型車の低迷により伸び悩んでいるが、海外向けが、北米を中心に引き続き好調であることから、緩やかな増加傾向にある。
 自動車部品は、国内完成車向けが順調であり、国内メーカーの海外現地工場や海外メーカー向けの輸出も順調であることから、緩やかな増加傾向にある。
 航空機体部品は、航空業界の機体調達が好調であることから、緩やかな増加傾向にある。
◆一般機械
 一般機械の生産は、高水準で推移している。
 金属工作機械は、国内需要が一般機械向けを中心に、海外需要が北米向けを中心にともに堅調なことから、高水準で推移している。
 繊維機械については、織機は主力の中国向けが堅調であり、紡績・準備機械も中国向けが堅調、インド向けが順調なことから、緩やかな増加傾向にある。
 その他の一般機械では、半導体製造装置等が海外向けに順調で、機械工具が自動車関連向けなどに順調であることなどから、高水準で推移している。
◆電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、増加傾向にある。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)が携帯電話向けなどに順調なことから、増加傾向にある。
 液晶素子は、テレビなど情報通信機器向けが好調なことから、緩やかな増加傾向にある。
◆電気機械
 電気機械の生産は、緩やかな増加傾向にある。
 開閉制御装置・機器は、半導体関連向け、自動車関連向けがともに順調なことから、高水準で推移している。
 内燃機関電装品は、自動車向けが順調なことから、緩やかな増加傾向にある。
 電動機は、順調な自動車向けを中心に、緩やかな増加傾向にある。
◆情報通信機械
 情報通信機械の生産は、緩やかな増加傾向にある。
 民生用電子機械は、デジタルカメラが順調であり、テレビ、カーナビゲーションが堅調であることなどから、緩やかな増加傾向にある。
 電子計算機は、振れを伴いつつも緩やかな増加傾向にある。
◆金属製品
 金属製品の生産は、横ばいとなっている。
 アルミニウム建材は、ビル用に動きがみられるものの、木造住宅用が振るわないことなどから、横ばいとなっている。
 ばねは、自動車向けが順調なことから、緩やかな増加傾向にある。
 ガス機器は、単体普及品を中心に弱い動きが続いていることから、緩やかな減少傾向にある。
◆鉄鋼
 鉄鋼の生産は、高水準で推移している。
 鋼板は、造船・産業機械向けが好調であり、自動車向けも順調なことから、高水準で推移している。
 棒鋼は、民間建築向けが堅調なことから、緩やかな増加傾向にある。
 特殊鋼鋼材は、順調な自動車関連向けを中心に、高水準で推移している。
◆化学
 化学の生産は、高水準で推移している。
 自動車関連向けが順調なことなどから、高水準で推移している。
◆ファインセラミックス
 ファインセラミックスの生産は、高水準で推移している。
 触媒担体・ガスセンサ素子は、自動車向けが世界的な環境意識の高まりから順調であり、高水準で推移している。
◆繊維・陶磁器
 繊維・陶磁器の生産は、低水準で推移している。
 繊維は、染色整理などに持ち直しの動きがみられるものの、中国等からの輸入品に押され、低水準で推移している。
 陶磁器は、タイルで、モザイクタイルに動きがみられるものの、飲食器が、安価な輸入品に押されて低迷していることから、低水準で推移している。
消費・投資などの需要動向
◆個人消費
 個人消費は、持ち直している。
 大型小売店販売は、百貨店が2カ月ぶりに前年を上回ったものの、スーパーが2カ月連続で前年を下回ったことから、全体では2カ月連続で前年を下回った。
 コンビニエンスストア販売額は、三カ月連続で前年を上回った。
 乗用車販売は、小型車が11カ月連続で前年を下回ったものの、普通車が3カ月連続で、軽自動車も12カ月連続で前年を上回ったことから、全体では3カ月ぶりに前年を上回った。
 家電販売は、薄型テレビや洗濯機が順調であるものの、パソコンが伸び悩んでいることに加え、暖房機が低調であったことから、2カ月ぶりに前年を下回った。
◆設備投資
 設備投資は、増加している。
 半導体素子・液晶素子関連で引き続き能力増強投資が進捗していることに加え、自動車関連で積極的な姿勢が継続しているなど、幅広い業種で投資を増加する動きがみられる。
 なお、管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)をみると、一般機械工業向けが4カ月ぶりに前年を上回ったものの、自動車工業向けが12カ月連続で前年を下回り、全体でも2カ月連続で前年を下回った。
◆公共投資
 公共投資は、低調に推移している。
 公共工事請負金額をみると、「県」(前年同月比2.2%減)で前年を下回ったものの、「市区町村」(同26.3%増)、「国」(同95.3%増)、「独立行政法人等」(同122.7%増)、「地方公社」(同126.3%増)、「その他」(同11.8%増)が前年を上回り、全体では2カ月ぶりに前年を上回った。
◆住宅投資
 住宅投資は、増加している。
 新設住宅着工戸数をみると、分譲が2カ月ぶりに前年を下回ったものの、持家が2カ月ぶり、貸家が21カ月連続で前年を上回り、全体では15カ月連続で前年を上回った。
◆輸出通関額
 輸出通関額(円ベース)は、23カ月連続で前年を上回った。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)を品目別でみると、「自動車」、「鉄鋼」などが前年を上回った。主要地域(国)別でみると、米国向けは23カ月連続で、アジア向けは57カ月連続で、EU向けは18カ月連続で前年を上回った。
◆雇用情勢
 雇用情勢は、需給が引き締まっている。
 有効求人倍率は引き続き高い水準にあり、完全失業率は着実に改善している。
◆企業倒産
 企業倒産(件数)は、2カ月連続で前年を下回った。
 企業倒産は、落ち着いているが、今後の動向については引き続き注視する必要がある。

上手な税務調査の受け方
全員例会を開き研修
岐阜県管工機材商組合2月定例理事会開催

 岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)では、2月27日午後5時より、岐阜市長良川河畔の“岐阜グランドホテル”を会場に「2月定例理事会」を開催し、来る7月3日に「第30回通常総会」を開催する事を決める一方、理事会終了後は、実務責任者(木曜会)を交えた全員例会を行い、華陽税理士法人代表社員の丹下忠彰税理士を招き、「上手な税務調査の受け方」について解説してもらった。
 当日審議された議案は次の通り。
▽第1号議案=新年賀詞交歓会収支報告の件
 1月24日岐阜グランドホテルで開催され、来賓はじめ正会員、賛助会員ら140名が出席して丁亥年の新春を祝った。収支も予算枠内に収まった。
▽第2号議案=愛知県管工機材商業協同組合新年賀詞交歓会出席の件
 1月23日に名古屋城西のウェスティンナゴヤキャッスルで開催され、山田理事長が出席した。
▽第3号議案=第30回通常総会開催の件
 協議の結果、来る7月3日に開催することに決め、場所については大阪方面を候補先として今後煮詰めることにした。今年は30回目の節目でもあり一泊での遠征総会となる。
▽第4号議案=第52回親睦ゴルフ会開催の件
 4月24日に、岐阜関カントリー倶楽部(関市山田芳洞)で開催する事を決めた。
▽第5号議案=管機連地区代表者会議出席の件
 3月7日に東京鉄道会館ルビーホールで開催されるため、山田理事長の代理で五島理事(大垣管材社長)が出席することになった。
▽第6号議案=その他の件
 @原芳商会(本社名古屋市・石原太郎社長)の大垣営業所が3月22日より業務を開始する。
 A新規賛助会員にフネンアクロス名古屋営業所(名古屋市西区砂原町・山下伸治所長)が新年度から加入することを承認した。
 B全管連全国大会(6月20日岐阜グランドホテルで開催)の記念誌協賛広告依頼先の目標金額をクリアした。
▽第7号議案=次回理事会開催の件
 協議の結果、4月23日に岐阜グランドホテルで開催することを決めた。
 以上で理事会を終え、実務責任者を交えての全員例会に臨んだ。
【上手な税務調査の受け方・講演要旨】
 税務調査の種類には、@強制調査とA任意調査があるが、任意調査といっても断るのは得策ではない。
 調査の対象となる会社は、@不正が見込まれる会社、A急激に成長、他業者に対し比較値が悪い会社、B土地、建物等の大きな資産の移動がある会社、C無申告会社等が対象となり、3年周期、5年周期で調査に入る。
 調査の通知があれば、@調査官の氏名、A所属部署、課、職名、B調査内容の確認、C日程、日数の確認、D顧問税理士への連絡を忘れないこと。
 「税理士と相談します。日程は調整させて下さい」といってから、直ぐに顧問税理士に連絡を取る。隠蔽工作などはしてはいけない。後ろめたいところがあったとしても堂々と調査に応じる。
 一般的な調査の方法では、事業の概況、組織、家族関係、個人と会社の関係、事務所、工場、机、ロッカー、書棚、取引先、ごみ箱などを調査の対象とする。
 また、パソコンのデーターを消去したと安心していても、ハードディスクには断片が残っているので、安心は禁物。色々な復元ソフトを税務署は用意している。
 現場では、質問されたことには的確に答える。しかし、余計なことは喋らない。また調査官は雑談からヒントを得るので、何気ない雑談にも注意する。判らないことには、調べた上で正直に「調べたけど判りませんでした」と答える。へたに嘘をつくと後で揉める原因となる。
 調査終了時の注意としては、@結果の講評を求める。A結果の処理を忘れない。
 調査官は税額控除よりも、所得の粉飾に目を付けるのが通例なので、売上の除外、経費の前倒し計上など、基本的な部分をしっかり経理しておれば恐れることはない。
 対策の基本としては、現金出納帳、領収書の改善などはせず、証拠の確証となる疎明(説明)資料(稟議書、日程表、議事録等)の保存に心掛ける。
 一番大切なことは、日々の正確な記帳、処理の実行を遂行すること。特に重加算税(35%追徴課税)の対象となることは避けること。

19年度総会開催
岡谷管栄会4月26日京都で

 岡谷管栄会(会長=鈴木章夫氏・米津物産社長、岡谷鋼機と販売店・メーカーの集い)では、来る4月26日午後3時45分より、京都駅上の“ホテルグランヴィア京都”を会場に「平成19年度管栄会総会」を開催する。
 翌27日は、観光(京都市内見物)とゴルフ会(琵琶湖カントリー倶楽部)を実施する。

5月にISO内部監査要員養成講座
19年度総会準備進める
愛知鋲螺商協組第7回定例理事・役員会

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=藤田K氏・藤田螺子工業社長)は2月26日午後6時より、組合事務所(名古屋市中村区名駅)において「第7回定例理事・役員会」を開催。理事・役員ら6名が出席して、平成19年度の総会準備に関する件など6議案について審議した。
 第1号議案・平成18年度会計中間報告に関する件では、会計を担当している鈴木副理事長(八幡ねじ社長)より、これまでの会計報告と3月末までの見通しなどについて詳細な報告が行われた。
 第2号議案・平成19年度総会事前準備に関する件では、総会は5月22日に名鉄ニューグランドホテルで開催されることになっており、その準備として組合員実態調査を行い、3月上旬に調査用紙を送付、4月6日までにまとめる予定。会計監査は4月23日午後4時より組合事務所にて行う。会計資料を4月下旬に、総会資料を5月上旬に完成する予定と報告され、承認された。
 第3号議案・事業部委員会に関する件では、共同購入品の2月度の収支報告が行われた。また、ISO9001内部監査要員養成講座の開催が承認された(5月11、12日に東別院会館で実施)。
 第4号議案・広報部委員会に関する件では、広報誌「愛鋲協27号」の発行(3月31日)に向け現在編集中との報告があり、掲載内容はISO9001内部監査要員養成講座のPR記事を予定。
 第5号議案・青年部活動報告に関する件では、12月度役員会が12月2日に「いなば」で、2月度役員会が2月20日に「気晴亭」で行われ、いずれも4月に開催の海外視察(ベトナム)について審議された。総会は4月27日、栄の「かに本家」で開催の予定と報告され、承認された。
 第6号議案・その他の件では、ねじ商連常任理事会(3日22日)への出席者の確認が行われ、組合より藤田理事長、鈴木副理事長、土方副理事長(金城螺子製作所社長)の三役と馬場理事(メイナン社長)の4名が出席する。
 次回理事・役員会は、3月26日午後6時より組合事務所にて開催の予定。

「08中部パック」(第16回)
テーマ・ポスターを発表
中部包装食品機械工業会来年4月9日より開催

 中部包装食品機械工業会(会長=生田芳規氏・フジキカイ社長)は来年4月9日から12日までの4日間、ポートメッセなごやにおいて「2008中部パック」(第16回)を開催する。これに当たり3月1日午前11時より、名古屋駅前のホテルキャッスルプラザで記者発表会が開かれ、席上、2008中部パックのテーマ「食と包装ものづくり、元気な中部が提案します」とマスコットキャラクターの入ったポスターを披露。展示会の概要について、前回に引き続き併催となる「粉体工業展名古屋2008」と併せて発表した。
テーマ「食と包装ものづくり、
元気な中部が提案します」
 発表会の冒頭、主催者である中部包装食品機械工業会の生田会長は挨拶で「本日は大変お忙しいところ、またご遠方より、2008中部パック並びに粉体工業展名古屋2008の共同記者発表会にお越しいただきまして誠に有り難うございます。2006年は皆様もご存知の通り、大きなM&A、大型合併がありました。2006年総額で2兆6,000億円。2007年も続くだろうと思っておりましたら、不二家さんの問題が発生し山崎さんがこれを支援することになりました。先週、モバックショウという製パン・製菓の展示会がございました。その中でも色々お話がありましたが、やはり食の安全が問われているということについて非常に皆さん、危機感としてひしひしと感じておられます。食の安全と言いますと、コストと捉えるのが今までの現状でありましたが、最近意識が変わり始めて、コストではなく投資と捉えられる。自分たちを守って、お客様に安全、安心を訴えかけ、それで更に業績を伸ばす、そのための投資であるとの考えが徐々に広がりつつあるのではないかと思います。キーワードとして「安心」「安全」は勿論のこと、「省エネ」とか「省人化」、この4つのキーワードがますます大事になってくるのではないか。私共、2008年の展示会に向けて、今回も粉体工業展名古屋と一緒に、前回と同じように開催させていただきます。この2つの展示会がお互いに頑張って、相乗効果を出していきたいと思っております。私の大目標といたしましては、何とか1,000小間を達成したい。これを大きな目標値として、それに向けて頑張っていきたい。今年からマスコットキャラクターも出来上がりました。中部パックといたしましては『食と包装ものづくり、元気な中部が提案します』がテーマです。中部の包装と食品、粉体さんの粉体だけではなく、更に環境の問題であるとか、包装資材も含めての資材など、あそこに行けば欲しいものは何でも見られるというような展示会を目指して頑張っていきたい。2008中部パック、粉体工業展名古屋2008が互いに前回を上回るような成績を収めたいと存じますので、ご協力の程宜しくお願いいたします」と抱負を語った。
 続いて江見日本粉体工業技術協会会長が挨拶に立ち、「日本粉体工業技術協会は、粉体機器・装置などを販売する企業、材料・化学・食品・医薬品などの粉体を扱う企業、更に建設・エンジニアリング事業などの粉体技術に関係する企業で構成されております。現在のところ企業会員263社、それをサポートする個人会員が75名。産・官・学で協会を運営している。企業が中心の団体ですが、官と学が企業を強力に技術的にサポートしているところにこの協会の大きな特徴があります。産・官・学の連携を強く打ち出すことを目的として活動をしております。もう一つの柱は、粉体技術の向上と普及を目指して『粉づくり・ものづくり・夢づくり』のスローガンの下に東京と大阪、そして名古屋でそれぞれ粉体工業展を開催して、数万人規模の来場者があり、好評を博しております。つい最近は、幕張で国際粉体工業展を行っております。名古屋の展示会は、東京、大阪と比較しまして今のところ規模の点では及びませんが、平成12年に第1回を開催して以来、今回で4回目を迎えます。中部パックさんのお力をお借りして、前回に引き続いて同時開催となります。皆様ご存知の通り、食品関連とか包装関連の技術というのは、我々の粉体技術と相通じるものが多々ありまして、共通したユーザーの方が沢山おられます。その様な点で、16回目を迎えられる中部パック展と同時開催する意義は非常に大きいと思います。粉体工業展名古屋2008といたしましては、前回を上回る出展小間数を予定しており、今張り切って準備を進めております。特に名古屋というところは自動車とセラミックという大きな特色がございまして、自動車産業とセラミックは粉体技術と密接な関係がありますので、その特色を生かした展示会になるかと思います。また、経済産業省、愛知県、名古屋市などの後援を得まして東海ものづくり創生協議会というものができ、また、中部セラミックスマシナリー協会などの協賛をいただきながら、産・官・学の連携の特別セミナー、フォーラムを会期中に開催し、更に企業の皆様からの技術相談コーナーも設け、来場者の皆様のお役に立ちたいと考えております」と述べた。
 前回展(2006年)は出品者が193社、小間数736の規模で開催され、期間中、54,872名が来場した。村田2008中部パック実行委員長は、今回の目標として200社、750小間の出品を最低目標値に据え、来場者は60,000名を目指すと発表、「あくまで来場者にご満足いただけることが、出品者の満足に繋がると考えている」と語った。
 加藤粉体工業展名古屋2008実行委員長は、展示会の概要と共同開催のメリットについて述べ、最後に梅森2008中部パック広報委員長、辻日本粉体工業技術協会専務理事がそれぞれの広報活動について説明した。

グローバルテクノロジーをみなさまに
第35回東陽ワンマンショー
目標を達成し成功裡に閉幕

 東陽(社長=羽賀象二郎氏、本社=愛知県刈谷市中山町5-10)は3月1日から3日までの3日間、ポートメッセなごや第2展示場において「第35回東陽ワンマンショー」を開催した。会場の変更で心配された来場者も、予定より多く訪れ盛況であった。
 今回のワンマンショーは、従来の刈谷市産業振興センターでは展示商品が収容しきれなくなったため名古屋市港区金城ふ頭のポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)第2展示場に会場を移し、“Link To the Future グローバルテクノロジーをみなさまに”のテーマの下、売上目標302億円、3日間で5,000名の動員を目指して行われた。
 開場に先立ち、1日の午前9時30分より開会式が行われ、羽賀社長は「本日から3日間、第35回東陽ワンマンショーをこのポートメッセなごや第2展示場で開催いたします。従来の刈谷市産業振興センターとは違いまして、大きくなっております。この会期中の努力が、皆様の未来、我々の未来、ご来場されるお客様の未来に繋がっていくと期待をいたしております。大勢の来場者を呼んでこの会場内を熱気で満ち溢れるようにいたします。是非とも出品メーカーの皆様の熱気に溢れた商品説明をお願いして、どんどんとPRをしていただきたいと思います」と挨拶。
 続いて、出品メーカーを代表して倉阪住友電工ハードメタル社長より「東陽が新体制でスタートしまして初めてのワンマンショーでございます。これを起爆剤といたしたい」と決意込めた言葉があり、「新生東陽 未来へ出航」などのスローガンの唱和のあと開幕した。
 会場内は、各出品メーカーの趣向を凝らした展示が行われたほか、企画展示としてルーマニア・ルノー車LOGANの部品を丸ごと解体展示するコーナーも設けられた。予定以上の来場者で賑わい、この商品を見たい、と始めから焦点を絞って訪れる客が多く、人数以上にその内容に出品メーカーも満足していた。
 また、2日の午後2時からは交流センター3階会議ホールにおいて野球解説者・田尾安志氏の講演会が開かれ、プロ野球開幕間近ということもあって好評を博した。

継目無ステンレス鋼管
国内向け10%値上げ
住友金属 2月契約分より

 住友金属は、継目無ステンレス鋼管の主原料のひとつであるニッケル価格の大幅な高騰を受け、国内全客先向けの継目無ステンレス鋼管を今年2月契約分以降、10%値上げすると発表した。
 同社は、昨年春以降の大幅なニッケル価格高騰を受け、昨年6月契約分以降、合計40%以上の値上げを実施し、市場への浸透を図ってきた。しかしながら、足下のニッケル価格は一ポンドあたり十六ドル前後で推移しており、一向に価格高騰が沈静化する兆しはなく、このままでは継目無ステンレス鋼管の収益悪化が避けられないため、速やかにコストアップ分を価格に転嫁することが必要な状況となっている。
 また、輸出価格についても、既に同様の大幅値上げを継続して実施。国内についても、旺盛な需要が継続しており、更なる価格改善の環境は整っているものと判断、今回の追加値上げに踏み切った。
 今回の値上げは、1月のニッケル価格(1月LME平均一ポンドあたり16ドル後半)に対応したもので、同社は、今後もニッケル価格高騰状況が続伸するようであれば更なる値上げを検討していくとしている。
 住友金属の継目無ステンレス鋼管は、主に特殊管事業所(尼崎)にて製造されているが、主要な需要分野である国内外のエネルギー関連需要(発電用、石油精製・石油化学用、油井用)が引き続き増加しており、同社では高水準の操業状況は長期的に継続するものと判断している。
@対象
 国内全客先(店売り、紐付き)向け、ニッケル系継目無ステンレス鋼管
A値上げ時期及び値上げ幅
 2007年2月契約分以降 10%の値上げ

一般鋼・快削鋼加工用工具開発
従来品の約2倍の寿命を実現
京セラ 3月1日より販売開始

 京セラ(社長=川村誠氏、住所=京都市伏見区竹田鳥羽殿町6)は、機械工具事業において、一般鋼の精密加工に適した切削工具「PR1025」および快削鋼の精密加工に適した切削工具「PR1005」を開発し、販売を開始した。
【新材種の特長】
 組成材料や混合方法の改善などにより、従来材種の強度を向上させるとともに硬度も向上させ、欠けにくく長寿命な微細超硬母材を開発。さらに京セラが独自に開発し、この母材に最適なTiCN(炭窒化チタン)系薄膜PVDコーティングを施すことにより、従来品比約二倍の長寿命化を実現した。
 現行の一般鋼加工用工具「PR930」に加え、一般鋼の中低速・断続加工に最適な「PR1025」、快削鋼の中高速・連続加工に最適な「PR1005」を新たに展開することで、一般鋼から快削鋼に至るまで高い生産性を実現する。
【PR1025の特長】
 組成の改善による超硬合金の強靭化に加え、耐反応性・耐摩耗性に優れるPVDコーティングの採用により、安定した加工と従来品比約二倍の長寿命化を実現。ユーザーの生産性向上とコストダウンに貢献する。
【PR1005の特長】
 高い焼結技術により従来品に対して高硬度化と高強度化を実現。しかも快削鋼に適した鋭利な切刃形状と耐反応性・耐摩耗性に優れるPVDコーティングの採用により、被削材の高品質な加工と従来品比約2倍の長寿命化に成功した。ユーザーの生産性向上とコストダウンに貢献する。
 品名▽PVDコーティング工具「PR1025」、型番▽チップ539型番、販売目標▽3億円/初年度、価格帯(税込み)▽756円〜2,888円。
 品名▽PVDコーティング工具「PR1005」、型番▽チップ202型番、販売目標▽8,000万円/初年度、価格帯(税込み)▽1,386円〜2,888円。

市販流通網の強化を図る
「中日本智泉会」発足
2月22日、設立総会を開催

 不二越、住友電工ハードメタルとその販売店、代理店でつくる中日本智泉会の設立総会が2月22日午後4時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において開催され、会員店24社25名、賛助会員店11社13名とメーカー会員(不二越、住友電工ハードメタル)が出席。日本のモノづくりを支え、流通の販路を拡大することが確認された。
 中日本智泉会は、会員相互の親睦と繁栄並びに不二越のナチ製品、住友電工ハードメタルのイゲタロイ及びダイヤ製品の普及発展を図る事を目的に発足。会員は工具販売店、卸特約店並びにメーカー会員(不二越、住友電工ハードメタル)で構成される。
 設立総会は鈴木住友電工ハードメタル名古屋営業部市販グループリーダーの司会で進められ、冒頭、飛弾野不二越常務は挨拶で「本日は中日本智泉会の設立総会にご参加いただきまして有り難うございます。この智泉会は西から始まり、中日本の皆様のご要望も多く、我々も是非中日本でも設立したいとの思いで、本日を迎えました。まず第一に、住友電工ハードメタルさんと不二越が日本のモノづくりを支えていこうということです。何をいまさら日本のモノづくりかと思われるかもしれませんが、実は日本のモノづくりというのは大きな構造変化のときを迎えております。例えば自動車の世界的な生産をみると、2006年の生産能力は8,400万台あり、実質は7,000万台が生産された。その内、日本車は2,240万台で25%のシェア。2,240万台の内、日本国内では1,100万台が作られている。トヨタさんをしても2009年が日本でのモノづくりの最大期。その後は、生産を利用地での現地生産へ移行していく。その中で、我々地元ローカルのモノづくりはどうしたらよいのかということがあります。私共、トヨタさんを始め日系のメーカーさんから海外の商売を貰えると考えておりましたが、中々その様なわけにはいかない。もう一つ、鉄鋼について言いますと、日本は1999年から2000年あたりに1億tの生産を超えました。昨今は1億3,000万tから1億4,000万tの生産です。それに対して中国はどうかと言うと、同じく1995年から1996年位には1億tになるかならないかというところでしたが、2000年になって日本を追い抜くや否や、昨年は4億tを遥かに超えている。日本の生産の3倍以上になっている。その鉄の加工部品も中国に出て行く。そうしますと、日本で使っている切削工具も、当然向こうへ行ってしまう。これは我々がどんなことをしても止まりません。そうしますと、我々がしなければならないことは何かと言うと、経済産業省の方も仰っておりましたが、日本に残るものは『すり合わせの技術』。すり合わせとは、工程で言いますと前工程と後工程、産業全体で言うと我々サプライヤーとユーザーの間で色々な技術面、品質面での打ち合わせをし、それで品質を向上させるということ。そうしますと、住友さんと我々の間で出来る日本のモノづくりは何か。勿論、精度、性能、生産性ということもありますが、もう一つ、私共のアライアンスで出来るのは、材料の切断工具(バンドソー)、ハイスドリル、超硬、インサート工具、その後で行う熱処理設備、それからコーティング装置、その他諸々の材料から後工程に至るまでの一連の流れの中で、不二越に無いものは住友で、住友さんに無いものは不二越でというように、私共には一連のモノづくりが出来る大きなすり合わせの能力があります。日本に残るモノづくりをやっていきたいということが智泉会をスタートしたきっかけです。この中では、皆様の加工をしているお客様へ私共が共同で行って、我々のすり合わせの技術で最適な物を提案し、皆様の流通を通してそれを広めていただきたい。それがこの智泉会の大きな目標と考えていただければと思います」と述べ設立の趣意を含め挨拶、併せて不二越の決算概況を報告した。
 続いて倉阪住友電工ハードメタル社長が挨拶に立ち、「中日本智泉会の発足にあたり、私の考えを少しご紹介いたします。私はこの住友電工ハードメタルを預かりまして約2年で、足掛け3年となります。私共はお客様へのサービスとして、流通市販のネットワークを強化していこうと考えております。今回の智泉会は、その一環として位置づけております。この激戦地の中日本において、市販流通を強化することによりビジネスを大きくしていこうと考えております。特にこの中日本は、自動車関連の日本国内の中心。私共の住友電工ハードメタルは、固い順に、ダイヤ工具、CBN工具、焼結工具、そして不二越さんのハイスと、幅広く色々な形でメタルカッティングを中心に大きく協業できるのではないかと思います。それぞれが単独で行っていたことをもっともっと協力することで、サービスを向上させていける。皆様方のご協力を得ながら、お客様へのレベルを上げていてく事を大きく期待しております。本日の発足を契機に中日本での工具における我々のアライアンスをより強くさせ、お客様へのサービスのレベルを上げていきたい」と所信を語った。
 田中住友電工ハードメタル市販推進部部長より、中日本智泉会設立の趣旨説明があり、その中で2つの活動の目的が示された。@不二越、住友電工ハードメタルの共同開発品とOEM商品の拡販を目指す。A会員各社の第一線の営業マンと不二越、住友電工ハードメタルの営業マンとの人間関係の強化を図り、それによりネットワークを作り、会員各社の売上の拡大を目指す。
 また、最前線営業マン参加の講習会(フロント会)や研修会の実施など事業内容についても詳しく説明された。
 引き続いて、平成19年度事業計画案が岩田不二越中日本支社工具市販部部長より報告された。フロント会は、5月、9月、12月に行われる。
 会員を代表して伊藤伊藤信産業会長が挨拶し、その中で「中日本智泉会の設立総会がこの名古屋の場所で出来たという事に対し、非常に嬉しく思っております。実のある智泉会に育てていっていただきたい。世の中グローバル時代でございまして、他のメーカーさんも色々と業務提携、グループ化されて、切削工具においてもこの狭い日本の中でシェア争いをしていかなければなりません。流通を一番優先する経営、エンドユーザーの立場に立った経営戦略、とのお話がありました。我々は流通業者でございます。どうか我々の流通を守っていただいて、流通で成功する方法を考えていただきますことを切にお願いいたします。それと同時に、両社のキメの細かい指導をいただきまして、沢山あります同業他社、その中でこの会がプラスになりますことをお願いいたします」と述べ、以上で第一部設立総会を終了。
 しばしの休憩を挟み、第2部では、堀不二越ラウンドツール技術部長より「TES・不二越新製品」について、小出住友電工ハードメタル技術グループ長より「OEM製品・住友電工ハードメタル新製品」についてそれぞれ説明された。
 会場を移して第3部の懇親会が開かれ、乾杯に際し小浦こうら社長は、メーカーの役割、商社の役割について話し、中日本智泉会と会員各社の更なる発展を祈念して力強い発声で乾杯。交流を深め、嶋崎シマザキ商会社長の中締めでお開きとした。

◆ 窪田経営塾メルマガより A
【人生経営】

〜人生の氣づき〜
 みんなわかっているのに、どうして隠そうとするの?(著書「顔で笑って心で冷めて」より)
〈メッセージ〉
 周りのみんなから見て明らかに分かっていることなのに、そのことに氣づかず、隠そうとしている人がいます。人というものは自分の事を分かっているようで、意外に分かっていないものです。自分が他人にどう見られているのか? 他人は自分をどういうイメージで見ているのか? ――? だから人は相手が自分の事を分かっていないと思い込み、自分の事を隠そうとするものではないでしょうか? また、自分を隠している人に対して、それを分かっている周りの人達は、あえてそのことを言わなかったり、軽蔑したりしているということはないでしょうか? なにか寂しい氣持ちになります。
 でも私はそういう人に会うと、その人のためを思い、あえてその隠している事のマイナス面を伝えます。余計なおせっかいかもしれませんが…。
【企業経営】
〜組織の氣づき〜
 協調性とは、自分を表に出し、相手に伝えることから始まります。ただ人に合わせるのでは自分を出せず、意図しなくても自分を隠すことに繋がってしまうものです。企業組織にとって、協調性はとても重要なコミュニケーションの方法です。しかし、協調性という言葉には、相手に合わせるというようなイメージがあります。自分を出さずに、自分を隠して、協調など出来るはずがありません。もちろん、自分を出し、自分勝手な振る舞いをするなど問題外であり、本来の協調性とは、
1、自分を出し
2、相手を尊重し
3、組織のビジョンに向かい
4、協力し合う――ということなのです。
  ◇  ◇  ◇
*お知らせ
 3月20日午後7時よりリーダーズドメイン3階研修室で、窪田貞三のミニ講演会を行います。タイトルは「プログレス〈+〉」。
 プラス指向の企業にしたい。一人一人の社員がプラス指向で仕事に取り組み、仲間同士が信頼関係に基き日々行動する。問題や困難から逃げず、プラス指向で協力しあい、立ち向かっていくそういった組織を創ることによって、企業は進歩発展して行きます。
 この講演会では、理念経営の考え方の一つである、プラス指向という考え方を、企業組織に浸透させ、プラス指向の企業を創造するための基本的な考え方から、方法論まで、皆様に多くの氣づきを得ていただきたいと思っています。
〈問い合わせ先〉
 リーダーズドメイン 名古屋市中区大須2-3-36 三和第2ビル、TEL052-203-0210、http://www.leaders-domain.com/
 窪田貞三(くぼた・ていぞう)
 1992年、リーダーズドメイン設立。設立当初より、知識・スキルのみに頼った分析型・戦略型経営ではなく、理念・ビジョン型経営・人中心の経営を前面に押し出した独特の指導法を展開。企業経営者(トップ)自身の成長なくして、企業の成長なしとするその手法は、多くの企業を本質的に成長させる。また、企業経営者育成を目的とした「窪田経営塾」を主宰。企業経営者の「理念の創造と実践」「経営者としてのビジョンの明確化(決断)」を指導し、賛同を得ている。

明日に繋げる採用と人材育成の戦略
創業者が語る成長の秘訣
愛機工事例体験セミナー開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は、2月23日午後3時より名古屋市中区の東京第一ホテル錦にて採用・社員戦力化のモデル事業セミナーを開催した。
 当日は、時津忠氏(新栄商會会長)を講師に招き、「明日に繋げる採用と人材育成の戦略」―創業者が語る成長の秘訣―をテーマに講演が行われた。
 冒頭、野田理事長は「私のお聞きするところでは、時津会長が新栄商會さんを創業され、一代で現在の立派な会社へと育ててこられたわけでございますが、その要因としまして、人材の採用と育成が大きなキーとなっているのではないかと思っております。その点、時津会長は人材育成に関して造詣が深い方でして、新栄商會さんは体育会系の人材を積極的に採用されていらっしゃいます。そうした人材は、先輩後輩の関係をきちんとわきまえ、人のネットワークを大切にする面がございます。このことがどこまで奏功したか、わかりませんが、結果的に素晴らしい会社になっていらっしゃる。その秘訣をどこまでお聞かせいただけるか、楽しみにしてご静聴いただきたいと思います」と挨拶。
 時津氏は、高校卒業後、ミズタニ機販で5年間勤めてから理想とする非同族会社の経営を目指し、23歳の若さで独立。
 5年間のサラリーマン経験から時津氏は、自らの経営理念について、「まず社員の幸せを考えたい。社員の生活の安定を考えれば、自ずと会社は発展する」と語った。
 採用における考え方については、これまでの採用活動で得た経験をもとに次のように述べた。
 「学生を採用する際に大事なのは、総務・人事担当者に任せるのではなく、経営者自らが学生に対してマンツーマンで熱い想いを語ることです。また、中途採用者については、単に人材不足を補うという考えで採用するのではなく、その人が他社で学んだ、身に付けたノウハウを活かしてもらうようにすることが大切です」。
 人材教育については、「1年目に仕入れ、2年目に配達、3年目から少しずつ営業担当を持たせ、同時に積極的にメーカー研修に出し勉強させています。このように新人から3年かけてじっくり育てていくやり方を行っており、私は熟成栽培と呼んでおります。しかし、時代の変化にともない、昨年から2年目で担当を持たせる促成栽培に弊社も変わりつつあります」。
 それから、「創業者にとって最も大事なことは、早く営業の第一線から離れ、仕事を社員に任せる勇気を持つこと。いかに優秀な番頭を育てるかが重要になります」と強調した。
 新栄商會の経営面で特徴的なのが、ノルマのない成果報酬≠ナある。これは、要するに決算賞与のことであり、決算で目標とした利益が出た際に、その一部を社員に還元する仕組みとなっている。ユニークなのは、最高で約300万円から最低で数万円と会社への貢献度(成績)によって支給額に大きな差があることである。この成果報酬は社員を大いにヤル気にさせている。
 いくつかのエピソードを交えながら、人材の採用と育成について語られた今回の講演は、参加者にとって貴重なアドバイスになったことだろう。

19年度総会開催
三重管材商組4月24日伊勢志摩ロイヤルで

 三重県管工機材商業組合(理事長=田中邦洋氏・五光商会社長)では、来る4月24日午後5時より、志摩市磯辺町の“伊勢志摩ロイヤルホテル”を会場に「平成19年度総会」を開催する。
 また、当日は正会員による親睦ゴルフ会を“合歓の郷ゴルフクラブ”において実施する。

平成18年度BL大会
青木美奈ちゃん(輿)が優勝
GKC A・Cグランドで開催

 岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=福生雅利氏・ギフベア社長)は3月2日午後6時30分より、岐阜市茜部大川のA・Cグランドで「平成18年度組合ボウリング大会」を開催した。
 当日は、組合員企業より43名、賛助会員企業より3名の合計46名が参加。和気あいあいとゲームを楽しみ、会員相互の親睦が図られた。2ゲームの結果、青木美奈ちゃん(輿)が371ピン(ハンディキャップ子供1ゲーム100ピン含む)で見事優勝を飾った。
 プレー終了後は、服部副理事長(服部商会社長)より日頃の組合活動への理解・協力に対し謝意が伝えられたあと、直ちに表彰式に移り、上位入賞者には賞品と大きな拍手が贈られた。
 上位入賞者は次の通り。
(敬称略)
◇優 勝=青木美奈 371ピン(輿)
◇準優勝=久野節夫 340ピン(澤商)
◇第3位=沢田祐治 312ピン(澤商)

小型・軽量で施工性向上
戸別給水用減圧弁
ベン 快適な住環境時代に

 ベン(社長=深澤達雄氏・本社=東京都大田区多摩川2-2-13)では、集合住宅やホテル、オフィスビルなどの給水・給湯を適正な圧力で供給する「戸別給水用減圧弁」(RD―47N型)を好評裏に拡販している。
 また、同減圧弁は、戸別給水用減圧弁のパイオニアとして、同社が長年培ってきたノウハウを活かし、製品のコンパクト化、メンテナンスの容易さを実現し、合わせて環境対策を施した製品となっている。
【特長】
@小型・軽量
 従来品と同じ設置寸法を維持したまま、従来品に比べ質量約30%、保温ケース容積36%を削減している。このため、新設ばかりでなく従来機種からの更新作業も容易となっている。
Aテストガグ方式
 同社が最初に考案した、弁室を保持する「テストガグ」を使用することで、減圧弁を設置したままで、室内配管の洗浄作業、耐圧試験が行える。
Bカセット方式
 減圧弁の要部一式をカセット方式で脱着できるので、ディスク・ベンザのメンテナンスが簡単に行え、再組立後の圧力調整も不要となった。
C環境対策
 使用材料を減らすことで、CO2発生量削減に貢献するとともに、節水する銅合金鋳物には全て鉛レス材を使用した水道法性能基準適合品。さらに、カシメや溶接のない構造を採用し、分別処理を可能としてリサイクルにも配慮している。
【仕様】
 ▽呼び径=25▽適用流体=上水道・温水▽流体温度=5〜90℃(管端コア使用の場合5〜40℃)▽一次側適用圧力=1.0MPa以下▽定格流量=80?(分)▽端接続=JISRねじ▽材質=本体(CAC911)、ダイヤフレム・ディスク(塩素水耐性ゴム)▽価格=3万7,200円
 詳細については、同社名古屋営業所(名古屋市中村区本陳通5-55・TEL052-411-5840)へ問い合わすとよい。

本田技研鈴鹿製作所を見学
三重県機械工具商協組見学後は懇親会も実施

 三重県機械工具商協同組合(理事長=松山廣氏・松山機工社長)の流通研究委員会(委員長=阿保末男氏・マルキンキカイ)では、2月22日に「本田技研鈴鹿製作所見学会」を実施した。
 当日は、各自で鈴鹿サーキットに集合し、2台のバスに分乗して見学先の鈴鹿製作所に移動。
 最初に訪れたのが、同社のシンボル的存在の「アシモロボット」展示場。
 アシモは以前より大きさがだいぶコンパクトになり、動きも非常に軽やかになった。手足を動かしながら自分自身を説明し、音楽に合わせながら前後左右に手足を動かし踊る仕草に見とれ、ロボットの進歩に驚嘆。今後の進化に希望を託した。
 引き続いて会議室にて会社概要の説明を受け、組み立てラインを見学。
 1階と2階に立体化された組み立て生産ラインでは、400メートルは上下に動くコンベアに驚く。人の動きを最小限に抑え、視線も余り動かさなく、重量物はロボットを各所で利用して、乗用車が次々に組み立てられていく有様は圧巻そのもの。ラインは変更可能で、五十秒単位で完成される乗用車を見て、本田技研の努力の結晶を垣間見る思いがした。
 工場の周囲は、その地に相応しい樹木で囲まれ、自然の森を生かした環境に優しい、自然と調和を目指している本田技研のポリシーが見て取れた。
 工場見学の後は、サーキット内のレストランにて懇親会に臨み、阿保委員長の司会、松山理事長の挨拶に次いで、伊藤副理事長(大信工機)の乾杯音頭で、和やかに親睦を深め、水谷専務理事(東亜機工)の中締めで終了した。

備前、益子焼の手洗器追加
『創の美 産地別シリーズ』
INAX4月より追加発売

 INAXは、日本各地の優れた焼き物の味わいを活かし、好評頂いている手洗器『創の美 産地別シリーズ』に備前焼と益子焼きを4月2日に追加発売する。
 『創の美 産地別シリーズ』は、日本の伝統的な焼き物の美を最大限に表現した手洗器。古今の焼物の贅を尽くし、手水を使う空間に新たな表情を創造するシリーズ。有名陶業地の個性が光り、豊かな情感や質感、美しさがある。このたび、1,000年以上の歴史をもつ備前焼2点と、穏やかで温もりのある益子焼1点等を追加し、全体で6陶業地合計22点に品揃えを強化した。産地ごとの特長を活かした匠の技と手作りの味わいが、こだわり空間をさらに個性的に演出する。
 『創の美』は、1991年から販売を開始した、有田/源右衛門窯や常滑/陶房杉など、日本有数の陶業地の窯元が手作りする手洗器で、すべて一品生産品。
【4月の追加商品ラインアップ】
@備前(備州窯の手洗器)
 千年以上の歴史を持つ備前焼。釉薬を一切使わず、薪窯で焼締められた独特の土味が魅力。模様はひとつとして同じものがない。直径350ミリ。
 価格は、手洗器が20万円、水栓金具が6万6,000円。
A益子(つかもとの手洗器)
 19世紀の中盤から始まる、比較的新しい焼き物。穏やかで温もりのある素朴さで親しまれている。益子焼の基本のひとつ、柿釉を使用。直径280ミリの小型サイズで、より狭い空間にも提案可能。
 価格は、手洗器が8万4,000円、水栓金具が5万4,000円。
B信楽(壷新の小形手洗器)
 素朴で暖かい土味を、白と黒で現代風に表現する信楽・壷新の手洗器。和風でありながらモダン感覚が漂う。印象的な空間を彩る。既存の直径350ミリサイズに、直径240ミリの小型サイズを追加した。
 価格は、手洗器が3万円、水栓金具が2万4,000円。

19年度産業機械受注額
2.2%増加前年度比の見通し
日本産業機械工業会

 日本産業機械工業会は、産業機械(同工業会取扱いの)平成18年度受注見込み及び平成19年度受注見通しを策定し、このたび発表した。それによると、18年度の受注総額は対前年度比1.2%増の6兆1,554億円と見込み、19年度の受注総額は対前年度比2.2%増の6兆2,913億円と見通した。主な発表の内容は次の通り。
◆平成18年度の受注見込み
 内需は、官公需の厳しい状況が続くものの、民需が製造業、非製造業とも総じて堅調に推移していることから、前年度を上回る見込みである。官公需は、中心となる環境装置の受注環境に改善が見られないことから前年度を下回る見込みである。一方、民需は多くの需要部門で高水準な受注が続いており、特に紙・パルプや化学、一般機械、電気機械、情報通信機械、自動車、電力、運輸等が堅調に推移していることから、内需全体では、対前年度比4.4%増の3兆5,120億円と見込んだ。
 外需は、アジアやヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカ向けを中心に需要が拡大しており、多くの機種が前年度を上回ると見込んでいるものの、前年度に天然ガス関連の大口契約を複数確保した反動から中東向けが大幅に減少していることから、外需全体では、対前年度比2.9%減の2兆6,433億円と見込んだ。
 この結果、平成18年度の産業機械受注総額は、対前年度比1.2%増の6兆1,554億円と見込んだ。
◆平成19年度の受注見通し
 内需は、経済のグローバル化が進む中で、企業が海外市場での需要増大を意識した投資行動をとっていること、また、設備投資の積極化が製造業から非製造業へ、大企業から中小企業へとより広範囲に波及していることから、今まで以上に多くの業種で需要が拡大するとみて、民需主導の増加基調が続くと予想する。ただし、素材産業からの大型投資は一服するとみて、受注金額は高水準が続くものの伸び率は前年度までに比べ鈍化すると思われる。なお、内需のうち厳しい状況が続く官公需も、税収の改善を受け、計画を延期している環境装置の新設や改修が実施されることを期待し、下げ止まりから前年並み、若しくは若干の増加を期待している。これにより、内需全体では、対前年度比2.0%増の3兆5,832億円と見通した。
 外需は、アジアを中心に地域的な広がりを伴いながら、緩やかな増加が続くと見込んでいる。特に、中国を始めとする新興諸国での市場拡大を背景に、更なる需要増を予想している。ただし、天然ガス関連のプラント建設が集中している中東向けは、エネルギー需要が旺盛であることから今年度も1,000億円超の大型プロジェクトの確保を期待するものの、受注金額が高水準を続けていることから、若干の減少を想定した。これにより、外需全体では、対前年度比2.4%増の2兆7,080億円と見通した。
 この結果、平成19年度の産業機械受注総額は、対前年度比2.2%増の6兆2,913億円と見通した。

普通鋼鋼材需給速報
日本鉄鋼連盟平成19年1月

 日本鉄鋼連盟の1月の普通鋼鋼材需給速報によると、1月の普通鋼鋼材出荷は、国内向けは506万4,000トンで、前年同月比23万3,000トン、4.8%増と8カ月連続増、前月比では1万6,000トン、0.3%増と3カ月振りの増加となった。輸出向けは173万9,000トンで、前年同月比38万6,000トン、28.5%増と9カ月連続増、前月比では19万4,000トン、10.1%減と3カ月振りの減少となった。この結果、出荷合計は前年同月(618万4,000トン)比61万9,000トン、10.0%増の680万3,000トンと8カ月連続の増加となった。また、生産は705万6,000トンで、前年同月(640万トン)比65万6,000トン、10.3%増と8カ月連続の増加となった。
 1月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(631万2,000トン)比25万4,000トン増の656万6,000トンとなった。内訳をみると、メーカー在庫は前月末(495万2,000トン)比20万9,000トン、4.2%増の516万トンと2カ月振りの増加、問屋在庫は前月末(136万1,000トン)比4万5,000トン、3.3%増の140万6,000トンと、5カ月振りの増加となった。国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(536万4,000トン)比17万8,000トン、3.3%増の554万2,000トンと2カ月連続の増加、輸出船待在庫も前月末(94万8,000トン)比7万5,000万トン、7.9%増の102万3,000トンと2カ月振りの増加となった。
 また、在庫増減についてみると、在庫が前月末比1万トン以上増加した品種は、鋼帯(幅600mm以上)(9万2,000トン増の163万9,000トン)、亜鉛めっき鋼板(5万1,000トン増の97万8,000トン)、鋼板(3万2トン増の65万1,000トン)、冷延広幅帯鋼(2万5,000トン増の62万9,000トン)、軌条(1万7,000トン増の4万5,000トン)、冷延電気鋼帯(1万3,000トン増の10万トン)、ブリキ(1万2,000トン増の10万3,000トン)、鋼管(1万トン増の58万8,000トン)の各品種、前月比1万トン以上減少した品種は、H形鋼(1万7,000トン減の29万9,000トン)、鋼矢板(1万4,000トン減の4万9,000トン)の各品種であった。
 これらの結果、1月末の在庫率は、前月末の90.4%から6.1ポイント上昇して96.5%となったものの、8カ月連続して100%を下回った。また国内在庫率は前月末の106.3%から3.2ポイント上昇して109.5%となり、2カ月連続して100%を上回った。

鋳鉄旋削用新コーティング材種
「エースコートAC410K」発売
住友電工ハードメタル工具寿命が2倍以上に

 住友電工ハードメタル(社長=倉阪克秀氏、本社=兵庫県伊丹市昆陽北1-1-1)は、高速、安定加工が可能で切削工具寿命を2倍以上にする鋳鉄旋削用新コーティング材種「エースコートAC410K」を開発し、2月下旬から順次販売を開始している。
 近年、省エネルギー・省資源への対応として、自動車等に使用される鋳鉄部品の分野においても、部品の薄肉・軽量化を目的に、従来の普通鋳鉄(ねずみ鋳鉄)に代わりより強度が高く被削性の悪い、球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)が用いられるケースが増加している。また一方で、短納期対応、加工コスト低減を目的とした高速・高能率加工の要求も高まっており、普通鋳鉄・ダクタイル鋳鉄の旋削加工において長寿命で安定性の高い工具が要求されている。
 こうしたニーズに対応し開発された鋳鉄旋削加工用材種「エースコートAC410K」は、コーティング膜に微細かつ平滑な炭窒化チタン(TiCN)と酸化アルミニウム(Al203)膜の積層膜で、耐摩耗性と耐剥離性を従来コーティングに比べ大幅に向上させた新CVDコーティング「スーパーFFコート」を採用し、ねずみ鋳鉄・ダクタイル鋳鉄の連続、一部断続加工において安定した長寿命をもたらす新材種。価格は、従来相当製品と同値を予定しており、長寿命化により工具の交換回数が低減できるため、加工コストを低減できるメリットがある。
 主な特長は次の通り。
(1)1.5倍以上の高速・高能率加工が可能
 成膜条件の最適化により、粒度・密着力を維持したまま、Al203膜を従来同社製品の二倍にまで厚膜化している。Al203膜の高い密着力と断熱性により、従来同社製品と比較して1.5倍以上の高速・高能率加工が可能となった。
(2)安定加工を実現
 コーティング膜の表面ならびに膜を構成する各層の界面を超平滑化することにより、従来にない高い膜密着強度と耐溶着性を実現する。そのため鋳鉄加工で問題となる、黒皮加工時の膜チッピングや被削材成分の溶着によるコーティング膜剥離からの突発的な刃先欠損が抑制され、安定した加工が可能となった。
(3)2倍以上の長寿命を達成
 極めて緻密に成膜された超微粒・高硬度TiCN膜と厚膜Al203膜に加え、高硬度専用超硬母材の採用により、こすり摩耗による工具摩耗の進展が大幅に抑制される。そのため、同条件での加工の場合、従来同社製品と比較して2倍以上の長寿命化が可能となった。
 ポジティブ型46アイテム、ネガティブ型98アイテムをラインナップ、価格は標準品CNMG120408N―UX…単価770円(税込805円)で、初年度2億円、3年後には6億円の販売を見込む。

総受注高454億5千500万円
前年比1.8%増海外受注前年比8.3%増9ヵ月連続プラス
中部経産局1月度金属工作機械受注状況

 中部経済産業局が2月27日発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、テクノワシノ、ジェイテクト、日平トヤマ、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の一月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は454億5,500万円で、前年同月比1.8%増と3カ月ぶりに前年を上回った。また、前月比は7.1%減となった。
 国内受注は、一般機械工業向けが87億6,900万円と2カ月ぶりに、自動車工業向けが63億3,400万円と13カ月連続して前年を下回り、全体でも188億2,400万円で前年同月比6.2%減と3カ月連続で前年を下回った。また、前月比は2.6%増となった。
 一方、海外受注は、北米向けが14カ月ぶりに前年を下回ったものの、ヨーロッパ向けが17カ月連続で、アジア向けが4カ月ぶりに前年を上回ったことから、全体でも266億3,100万円で前年同月比8.3%増と9カ月連続で前年を上回った。また、前月比は12.9%減となった。
 国別にみると、1位のアメリカが77億2,000万円(前年同月比17.5%減)、以下、中国36億500万円(同13.8%減)、ドイツ24億8,400万円(同47.4%増)、イタリア13億2,700万円(同29.0%増)、カナダ13億300万円(同92.8%増)の順となった。
 販売額は、386億1,100万円となり、前年同月比は2.0%増と2カ月連続して前年を上回った。また、前月比は12.0%減となった。
 受注残高は、2,243億5,300万円となり、前年同月比2.0%減と2カ月連続して前年を下回った。また、前月比は1.0%増となった。
※平成19年1月1日にブルガリア、ルーマニアがEUに加盟したことを受け、今月からのEUの数字に含めることとした。