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2007年(平成19年)11月
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19年11月4日2291号
航空機産業に注目
メカトロテックジャパン07
9万3千872名が来場し大盛況



 名古屋国際見本市委員会主催のFA技術専門展「メカトロテックジャパン2007」が10月17日から20日までの4日間、名古屋市港区のポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で「需要新鮮『広がる』『深まる』『極める』中部のモノづくり」をテーマに過去最大規模で開催され、国内外から93,872名(内、海外1,001名)が来場し活況を呈した。今回は、いま注目されている航空機産業をテーマにした企画や展示が多数あり、来場者の人気を集めていた。
 初日の17日午前9時30分より開会式が行われ、冒頭、松原名古屋国際見本市委員会会長(名古屋市長)が「本展は、1987年に第1回展を開催して以来、20年目の節目を迎えました。今では国内最大規模のFA技術専門展として国内外に幅広く認知されるようになってまいりました。今回からはニュースダイジェスト社に加えて、愛知県機械工具商業協同組合が共催に加わり、377社・団体、1,953小間という過去最大規模で開催することになりました。これも機械産業界にまつわる皆様の技術革新への大変な努力、熱意に支えられたものでございます。出展者の皆様に心より厚く御礼を申し上げます。メカトロテックジャパン2007では、航空機部品の新素材として使われます炭素繊維プラスチックの加工実演、あるいは一人乗りヘリコプターの擬似操縦体験のほか、講演会やワークショップなど数々の企画を設けております。本展が皆様に有益な情報を提供できます場となりますことを期待いたしております。皆様既にご承知の通り、愛知県の製造業は従業員数、製造物出荷額等の付加価値額の3分野で全国第1位、事業所数でも大阪に次いで全国第2位という、我が国におけるモノづくりのメッカでございます。当地域のモノづくりは、今でこそ自動車産業や工作機械産業に代表されておりますが、その源流は、木曾などの優良な木材と高度な技術で木の産業が発展した江戸時代まで遡ります。当地域が世界に誇るモノづくりの中枢といたしましていつまでも輝き続けるには、当地域が脈々と育んでまいりましたモノづくりの技術とそれを基にいたしました歴史文化を次の世代に継承していくことが大切と思っております。現在名古屋市では、当地のシンボルでございます名古屋城におきまして、江戸時代の匠の技の結集で中世城郭御殿の最高傑作といわれながら、くしくも前大戦で消失いたしました本丸御殿の復元を目指しております。また、ポートメッセなごやを含みます金城埠頭一体では、参加体験型のオープンミュージアム、モノづくり文化交流構想に取り組んでいる所です。そうした取り組みを通じまして、当地域に伝わる匠の技、モノづくりの精神を子供・孫の世代へ継承し、モノづくり中部だけではなくて、モノづくり日本を支える未来の人づくりにつなげてまいりたいと考えております」と挨拶。
 続いて、来賓の杉野太加良スギノマシン社長の挨拶があり、テープカットとともに開幕。そのあと松原会長をはじめ、来賓一行は場内を巡覧した。
 開催記念パネルディスカッションが17日午後1時から交流センター・会議ホールで開催され、「日本の航空機産業の現状と将来展望」をテーマに経済産業省の片瀬裕文航空機武器宇宙産業課長、三菱重工業の戸田信雄航空宇宙事業本部長、ノンフィクション作家の前間孝則氏の3名のパネリストと、コーディネータの三菱UFJリサーチ&コンサルティングのエコノミスト内田俊宏氏が白熱した議論を展開。定員300名の会場はほぼ満員となり、わが国の航空機産業政策や次世代中型旅客機MRJをめぐる関心の高さを表していた。
 また、主催者特別企画は中部地区における航空機産業の発展に目を向け、「コンセプトゾーン」では、一人乗りヘリコプターや、高水圧による航空機部品に向けた新素材の切断加工などを展示・実演。5軸マシニングセンタを使用した航空機部品の加工を提案した工作機械メーカーの展示も多くみられ、来場者の注目を集めていた。
 技術セミナー
 技術セミナーは、開催2日目の18日正午から午後4時まで交流センター・会議ホールで開催され「航空機部品加工の特徴と各社の取り組み」をテーマに、5セッションを5名の講師が講演した。
 基調講演は根本徹IHI航空宇宙事業本部相馬事業所長。超大型から小型まで、さまざまな航空機エンジンを製造してきた同社が求める設備機械は、余剰を削ぎ落としたシンプルな機能で信頼性の高いもの、と語った。
 航空機部品加工に対する取り組みでは、工作機械4社が豊富な実例を挙げながら紹介した。
 航空機に対する関心の高さを象徴するように、セミナーの聴講希望者が続出。300名の定員枠を拡大して開催された。
 また、最終日の午前10時からは同会場で「五軸・複合加工と工具・ソフトウェア」をテーマにした技術セミナーが開かれ、根本清一根本機械製作所専務の基調講演のほか、6社によるセミナーが行われた。
 技術シーズ講演会
 18、19日には、交流センター3階・第4会議室で技術シーズ講演会が開催され、地域を代表する研究者が最新の研究成果を発表。2日間で六セッション行われた。収容人員100名の会場は満員となり、座席を追加して定員を増やした。なお、19日は、中部産業連盟によるVM(Visual Management)についての「見える化セミナー」も開催された。
 そのほか、会期中には出展企業によるテクニカルワークショップも連日多数開催され、いずれも多くの来場者があり好評であった。

理想の上司像について学ぶ
桃太郎が成功した理由
岐阜県管工機材商組合正会員ら30余名出席

 岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)では、10月9日午後6時より、岐阜市長良川河畔の“岐阜グランドホテル”を会場に「全員例会」を開催し、共立総合研究所取締役調査部長の古田千尋氏を招聘して、「桃太郎が成功した理由」を演題に聴講した。出席者は正会員はじめ木曜会員ら30余名。
 講演会に先立ち山田理事長から「参院選の自民大敗で建築業界の陳情窓口が狭くなり、おまけに6月20日の建築基準法改正で確認申請が滞っており、住宅着工件数が全国平均43.3%減(建築床面積においては岐阜県下49%減)と激減しており、4カ月連続で建築業の倒産が相次いでいることを危惧しています」と業界の先行きを懸念する旨の挨拶のあと、全員例会の担当である広瀬理事(瓶由社長)より講師の紹介がされ、引き続いて講演会に移った。
 古田氏は、桃太郎、水戸黄門など誰でも知っている有名な話やテレビの人気番組などを題材にして、企業経営のポイントや経済の流れを分かりやすく解説。ところどころ「こじつけかな?」と思われる箇所はあるものの、的を射た解釈には「なるほどな」と関心させられることもしばしばあった。
 日本の五大お伽話(かちかち山、さるかに合戦、舌切雀、花咲爺、桃太郎)の中でも、桃太郎だけが「勇ましい男性」の物語。西洋の昔話と比較すると、一番異なるのは、西洋であれば、男女が結婚して幸福に暮らすとなるところを、桃太郎では、宝物を持って帰り、おじいさんとおばあさんが幸福になるというストーリー。
 西洋的な英雄像と比肩しつつ、最後は若者の自立を願うのではなく、若者の孝行話を物語りに仕立てている。
 桃太郎の話の魅力のひとつは、桃から生まれてくるというところ。昔話の英雄について異常誕生? が語られるのは世界的な共通点といえる。
 桃太郎は子供であるのに大きな仕事を達成するわけだが、それにはそれを達成するための方策がいる。一人でやったわけではない。そこで大切になってくるのが、家来の犬、猿、雉であるが、その前にきび団子がまず必要となる。
 犬、猿、雉のお供は、物語の構成上うまく三人三様にできている。地面を走るもの、木に登るもの、空を飛ぶものである。この特性に従って、鬼退治のときにそれぞれが活躍し、見事に鬼を降参させるというもの。
 水戸黄門は理想の上司と言われており、その所以は、@性格がよい(いつもニコニコしており楽観的)、A部下を差別しない(助・格さん、陽炎お銀、風車の弥七も平等な扱い)、Bリーダー自ら率先垂範(敵に対して杖で応戦する)、Cリスク管理(お庭番の活用)に長けている。
 そのことが理想のリーダーと言われるところ。

会社法についての研修会A
「株式会社の設立と株主総会」
GKC 組合員13名が受講

 岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=服部与一氏・服部商会社長)は、岐阜県中小企業団体中央会の補助事業として、組合員ならびに組合員企業の従業員を対象に「会社法」についての研修会を実施している。
 その第2回目の研修会が9月26日午後6時より、岐阜市薮田南の県民ふれあい会館406会議室で、前回に引き続き税理士の浅野洋氏(しんせい綜合税理士法人代表)を講師に迎えて行われ、13名が参加した。
 冒頭、服部理事長が「一人でも多くの方に研修を受けていただき、今後の企業活動のお役に立てていただけたらと感じております」と挨拶。
 続いて、浅野先生が演壇に立ち、先回のテーマ「会社の種類と比較」に続いて、2回目の今回は「株式会社の設立と株主総会」について分かりやすく解説した。
 研修会終了後は、理事会が開かれ、12月の理事会の日程(12月5日)と、新年会を平成20年1月10日に岐阜会館で行うことを決めた。

改正雇用法の概要を学ぶ
65歳継続雇用等説明会
三重県機械工具商協組正賛会員20余名出席

 三重県機械工具商協同組合(理事長=松山廣氏・松山機工社長)の経営対策委員会(委員長=水野隆次氏・共栄商会社長)では、10月3日午後6時より、四日市市安島の四日市文化会館にて「65歳継続雇用及び70歳雇用実現説明会」を開催した。
 説明会には、正会員はじめ賛助会員等20余名が出席し、社会保険労務士羽田経営労務事務所代表の羽田清志氏から解説してもらった。
 説明会に先立ち、水野委員長より「本日の講演を参考にして頂きまして、継続雇用の方向付けにして頂ければ幸いです」との旨の挨拶があり、引き続いて講師の紹介のあと説明会に臨んだ。
 研修内容は、@65歳継続雇用制度の導入と65歳以降の雇用機会の確保について、A定年引き上げ等奨励金について解説。
 高年齢者雇用安定法の改正によって、昨年の四月から、定年引き上げなどの雇用確保措置が事業主に義務付けられた。
【改正の主な内容と注意点】
@定年の段階的引き上げ
 平成18年4月1日〜同19年3月31日=62歳、同19年4月1日〜同22年3月31日=63歳、同22年4月1日〜同25年3月31日=64歳、同25年4月1日〜=65歳。
A三つの選択肢
 65歳までの雇用を確保するために、事業主は次のいずれかの措置を講じる必要がある。
(イ)定年制の廃止=定年制そのものをなくすもので、キャノン等が導入している。従業員にとっては、希望し働く能力があればいつまでも雇用される。
(ロ)定年を引き上げる=定年前の雇用契約のままで、身分も正社員のまま。企業としては、定年前後の高年齢者の賃金体系や退職金規定を見直す必要がある。
(ハ)継続雇用制度の導入=定年に達した者を引き続き雇用する「勤務延長制度」と、定年でいったん退職し再雇用する「再雇用制度」がある。
【雇用確認措置の留意事項】
 留意点@=現在60歳になる社員がいない、当分の間六十歳に到達する社員がいない事業所であっても、定年引き上げに伴う措置は必要になる。
 留意点A=継続雇用の場合、定年以前に雇用を終了するような規定は作れない。
 留意点B=定年延長であれ、継続雇用であれ、雇用期間中に雇用契約を解除する場合は解雇となるので、正確な事由と解雇予告が必要となる。
 留意点C=高齢者は高度な熟練と経験が豊富だが、健康、体力、能力などで個人差が著しく、その個人差を見極めて上手に活用することが大切。
【継続雇用定着促進助成金】
 継続雇用定着促進助成金は継続雇用制度奨励金、および多数継続雇用助成金からなり、このうち継続雇用制度奨励金は、雇用保険の適用を受けており、61歳以上に定年を引き上げた事業主、または希望者全員を65歳以上まで雇用する継続雇用制度を設けた事業主が対応。企業規模および継続雇用期間に応じて30万円から300万円が最大限5年間受けられる。
 説明会の後は、松山理事長の閉会挨拶に続いて懇親会を行い、互いに親睦を深めた。

市況に一服感あるもまだまだ元気
第22回支部懇談会を開催
ダイヤ工業協会中部支部ハワイアンコンサート楽しむ

 ダイヤモンド工業協会中部支部(支部長=北川正樹氏・北川ダイヤモンド工業社長)は10月9日午後5時より、名古屋市中区錦のアパホテル名古屋錦にて「第22回ダイヤモンド工業協会中部支部懇談会」を開催、16社27名が出席した。
 冒頭、滝沢監査役(内外ダイヤモンド代表社員)より会計報告があり、その中で今年度から中部地区に拠点を置き製造ないしは販売を行っている15社より年会費をもらうことになり、支部としても少し余裕のある会計となっていることが伝えられた。
 続いて、北川支部長が「第22回となります、ダイヤモンド工業協会中部支部総会及び懇談会に30名ほどのメンバーの方にお集まりいただき有り難うございます。統計を見ますと今上半期は前期より数%ダウンでしたが、皆様方のお顔を拝見させていただいて、まだまだ元気ではないかと感じております。ただ原油、原材料の高騰が各社共に懸念材料かと思っております。本日のこの様な会で、その辺のお知恵とかアイデアをお聞きできれば幸いに思っております。本日は、アライドマテリアルの谷川さんのご紹介により、ハワイアンバンドとフラダンスの用意ができております。このあと登場していただきますが、フラダンスのダンサーが多く出場し例年になく華やかに挙行できると思います。年に一度の秋の総会ですので、本日のひと時を十分に楽しんでいただければと存じます」と挨拶。
 続いて、内田ダイヤモンド工業協会副会長(ノリタケスーパーアブレーシブ社長)が業界の動向について主に次のように語った。
 暦年1―7月のダイヤモンド製品の売上高は602億円となり、前年の同期に比べ微増で推移。このうち、ダイヤモンド工具が453億円で同1.2%の減少。一方のCBN工具は149億円で同7.8%増加した。
 アイテム別では、精密切断工具が前年同期比4.1%増、切削工具が同0.7%増、ドレッサーが同2.9%増、CBN工具が同7.8%増とそれぞれ増加。半面、面精密研削、仕上用工具は同3%減。ラフ切断主体の建築土木、石材は総じて数年来減少しており、今期も同1.9%の減少となった。
 工具に直結している産業の動向をみると、自動車業界では、国内生産が1―8月で前年同期比0.6%減少。このうち、内需向けは同9.8%減、輸出は同8.2%の増加となった。国内が苦戦している。
 また、機械工業生産額の19年度見通しは、前年度比2.7%増の85兆5,000億円。業種別でみると、一般機械が3.9%増、電気機械は2.1%増、情報通信機械は1.3%増、電子部品・デバイスは5.2%増、輸送機械は1.9%増、精密機械は2.4%増と総じてプラス。機械工業は増加している。
 内閣府の基調判断は、景気は一部に弱さが見られるものの回復していると判断。総じて言うと、大手企業は経常利益を含め活況を呈しているが、小さいところは苦しんでいる。流れとしてはまだ隅々まで景況感は行き渡っていない。先行きは、企業部門の好調さが持続し、これが家計部門に波及し、国内民間需要を従えた景気回復が続くと見込まれている。一方、アメリカ経済や原油価格の高騰が内外経済に与える影響には留意する必要がある。
 明るいニュースとして、九月十四日に種子島宇宙センターでH2Aの13号機が月探査衛星「かぐや」の打ち上げに成功。中部圏は日本国内航空機産業の集積地となっている。この様な先端産業の工具にもダイヤモンド・CBN工具が普及しつつある。そういう意味では同地区での需要は広がる可能性があるということだろうと述べた。
 この後、アライドマテリアルの福井氏の音頭で乾杯。ハワイアンバンドの演奏とフラダンスを楽しみながら互いに歓談し親睦を深めた。
 翌日は、愛知県尾張旭市の森林公園ゴルフ場で親睦ゴルフ会が開かれ、北川支部長が優勝した。

業界の動向について研修
バルブ部会を開催
静岡県管工機材商組合10月度理事会開催

 静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、10月11日午後3時より市内の“マイホテル竜宮”において「10月度理事会」を開催し、11月に開催する海外視察研修会の出席者の把握を行う一方、バルブ部会を開催し、業界の動向について研鑽した。
 理事会では、11月8日〜11日の期間で、活況著しい中国大連の新築マンションの現場視察研修会を実施することになり、希望者を募った結果、正会員及び賛助会員等17名の募集があった。
 また、新春を飾る新年賀詞交歓会は、平成20年の1月11日に静岡グランドホテル中島屋で開催することを確認した。
 バルブ部会では、キッツ東海営業所の小原所長を招き、バルブ産業の概況について研修した。
 平成18年のバルブ生産額は4,286億円で、昨年に比べて12.2%のアップとなったが、これは、材料等の高騰による製品価格の値上げ、国内経済の好景気による需要増加、民間設備投資の回復、海外需要増加によるもの。
 ただ、生産量の増加はあるものの、資材高騰、原油高による収益の低迷が企業経営の大きな問題となっているのも事実。特に銅の建値推移は、2003年の平均値を1とすると2007年は4倍となっている。
 輸出については、中国を中心とするアジア地域の経済発展等に伴い、毎年最高記録を更新中。
 研修会のあとは、経営部会を行い、一部の地域で噂が出ている廉価販売に対しては、組合のスローガンにもある「適正利潤の確保」を最優先に、組合挙げて毅然たる態度で臨むことを確認した。
 また、6月20日に改正された建築基準法改正に伴い、建築確認申請は滞ったままの状態が続いており、住宅着工件数は激減(全国平均43.3%減)している状況を危惧する声も出ていた。

新型高圧クーラントシステム
『コロターンHP(ハイプレッシャー)』
サンドビック加工効率を大幅に向上)

 サンドビック(本社=神戸市西区室谷2-2-9)コロマント事業部は10月1日、高圧クーラント仕様キャプトカッティングヘッド「コロターンHP(ハイプレッシャー)」を発表した。
 コロターンHPには、チップすくい面に確実にクーラントを到達させる、サンドビック独自の新開発ジェットノズルが採用されている。高圧(70bar)クーラントが正確にポイントを狙うことで、切削温度の低下を実現し、切りくず処理も大幅に向上。これにより切削速度アップによる高能率加工が可能となる。
 コロターンHPは、切りくずとチップすくい面の間に平行層流のクーラントジェットを当てることにより、クーラント圧がクサビのように切りくずを押し上げるため、切りくずが細かく分断され、からみ付きによるトラブルを完全排除できる。また、刃先の温度上昇抑制効果を実現し、切削条件アップや工具寿命の延長が期待できる。ノズルの径と方向を最も効率の高い切削ポイントに正確にヒットするように設計されているため高圧クーラントの効果を最大限に発揮することができる。
 コロターンHPは最適化されたクーラントノズルの配置により外径、倣い、端面加工など様々なオペレーションでも高圧クーラント効果を最大に発揮し、難削材等における加工効率を大幅に向上する。

電動ドリル用六角シャンクテーパー下穴錐に
待望のミニタイプ登場
トップ工業狭い所もラクラク!!

 トップ工業(本社=新潟県三条市大字塚野目2190-5)はこの程、電動ドリル用六角シャンクテーパー下穴錐ミニタイプ(ETK―2・5S/3・0S/3・5S/4・0S/5・0S)の販売を開始した。
 特長は、独自の二条溝で錐が食い付かず安心して作業が行え、木屑の排出もスムーズ。一本で広範囲の穴あけができ、釘・木ネジのキキが抜群のテーパー錐。材質はハイス鋼HSSで耐久性に大変優れ、六角シャンクなので電動ドリルにワンタッチで取り付けできる。
 木材・竹・アクリル板・石膏ボード・パーティクルボード等の材料の割れを防ぎ、釘打ち・ビス止めが容易。またミニタイプなので作業しにくい狭い場所(収納ボックスなど)の作業にも便利で、短いビスの下穴あけに最適だ。
 標準価格は一本870円(税込み914円)から1,040円(税込み1,092円)。
 同時発売としてETK―3・0S/4・0S/5・0Sの3本セットも。

前回上回る成約で盛況
第15回すぐれもの祭り
白木商会約500人が訪れる

 白木商会(社長=白木伸道氏、本社=岐阜市宇佐南4-19-10)では、10月6日・7日の両日に渡って「第15回すぐれもの祭り」を開催し、2日間で約500人が訪れるなどの盛況を博した。
 二日間ともまずまずの天候に恵まれて来場者数も順調に伸び、昼前後には商談コーナーはどこも満席となり、女子社員手作りのおでん、栗ごはん等が人気を呼んでいた。
 会場には、作業性が大幅に向上する各種の作業工具から、狭所作業に威力を発揮するユンボまで、一流ブランドの各種機械や工具類、省力機器等が展示実演され、総体的に前回を上回る成約ができたと各出品者とも喜んでいた。正午と午後3時のタイムバーゲンには、待ち構えていた来場者が目当てのものを喜び勇んで購入する一幕も見られた。
 来場特典として、子供向けイベントや奥様サービスをはじめ、来場記念品、見切即売品、タイムバーゲン・中古品オークション、ご紹介プレゼント等の楽しいイベント、うれしい特典も満載され、年に一度の展示会をことのほか満喫していた。

超硬ドリル新時代の幕開け
超硬油穴付き新FTOドリル発売
オーエスジーエコロジーをテーマに

 オーエスジー(本社=愛知県豊川市本野ヶ原3-22)は、先日名古屋で開催されたMECT2007で発表した、新刃形と新コーティングを採用した超硬ドリルの新製品「超硬油穴付き新FTOドリル FTO―3D/FTO―5D」を11月より発売する。
 昨今、自動車部品の加工などにおいて、省エネをテーマに、ドリルの切削加工でのスラスト・加工負荷の低減が求められている。さらに環境に配慮した、少ない切削油での加工・MQL加工への取り組みが盛んである。これら省エネ、環境に優しい「エコロジー」をテーマに開発されたのが、「超硬油穴付き新FTOドリル FTO―3D/FTO―5D」だ。
 同製品は底刃にオーエスジー独自のウエーブ形状の新刃形を採用し、今までにない抜群の切れ味と、中・高炭素鋼をはじめ、合金鋼や鋳物、ステンレス鋼など幅広い被削材への対応を可能にした。この新刃形により、切りくずを細かく分断することができ、切くずの排出をスムーズにし切りくずの噛み込みを防ぐことによって、安定したトルクでの加工を可能にしている。抜群の切れ味によって、同社従来品の30%から40%もスラスト抵抗を低く抑えることができ、加工機にかかる負担を低減でき省エネが実現する。
 また、一般的なTiA-N系コーティングの皮膜が二層構造であるのに対し、新開発WD Tコーティングは多層の皮膜構造であり、硬度も3300HVと高硬度になっている。耐摩耗性に優れているため、加工時のドリルの肩部やマージン部の摩耗を抑制することができ、ドリル再研磨時の取りしろを少なくすることができるため、再研磨の加工自体も楽にでき、またドリルも長持ちして、経済性にも優れている。
 FTO―3Dは、φ2.8からφ16は0.1mmとび、φ16からφ20までは0.5mmとびの、全141サイズ。価格は参考価格で8,630円から50,0500円。FTO―5Dは、φ2.76からφ20まで同様のとびで、転造タップの下穴サイズもラインナップして全165サイズ。価格は参考価格で12,100円から53,900円。

全社統合システム
YaCS導入で
八幡ねじ在庫の見える化を実現

 八幡ねじ(社長=鈴木建吾氏、本社=愛知県北名古屋市山之腰天神東18)は9月12日、本社と各務原DC(岐阜県各務原市鵜沼大伊木町)において業界紙を招き、八幡ねじ物流システム「YaCS(ヤックス、Yahata Conclusion System)」の報告会を行った。
 YaCSは受注から発注、製造、在庫、出荷に至るすべてを統合管理するシステム。今年1月のHI事業部(ホームセンター向け卸売り部門)の集約に伴い稼動した。
 鈴木社長は本社で挨拶し、「八幡ねじのマークに込められた意味は三方善(八幡ねじと仕入先・販売先、社会がともに満足できるように行動するという八幡ねじの基本思想)と、ねじの螺旋をシンボライズしたものです。これからの調達、企業運営にとって必要なものはCSRと言われており、これと私共の三方善が一致すると考えている。今まで八幡ねじがこだわってきたのは品質です。そのために我々は色々な改善活動をしてまいりました。YaCSは、受注から在庫、出荷に至るまでを全体管理でわかるようにするシステムを作ろうと、かねがね時間を掛けて行ってきた結果として出来上がったシステムです。主たるシステムはフローシステムとセルシステム。両方とも各務原DCでご覧いただけると存じます」と紹介。同時に「品質がねじの命であると思っている。そのために我々は、各種の検査機器を準備して試験を出来るようにしております。私共の改善努力は、品質を高める努力であったと自負しております。世界の工場と言われている中国では、品質が大きな問題になってきております。こういった国の商品が日本に入ってくるようになり、品質管理が出来る会社でなくてはならなくなった。卸や商社と言っても、輸入に携わるならば品質に関する管理責任を負わなければならない。そこで私共は、国内においてこのような品質管理体制を取りました。また、私共のタイ、中国工場でも同様に品質管理が出来るようになっています。私共が海外生産をしているYTブランドがあります。主要な商品は、キャップスクリュー、アイボルトとピンアンカー。これらは輸入品の中では最高品質でございます。また、私共はグッドデザイン賞もいただいております。受賞したのは、グッドデザイン賞の中でも特別賞というもので、企業体としてデザインに対して前向きに取り組んでいる会社が毎年一社選ばれ、その賞の第一回を受賞いたしました。さらにISO9001と同14001は、日本をはじめ海外工場も含めて全社で認証取得しております」と同社の高品質化への取り組みについて語った。また社長は、「日本のホームセンターでのねじ商品のシェアは70%を占めている。今後もねじ商品だけではなくベンダーとしてより良い商材を集めて提供してまいりたい」と意欲を示した。
 続いて、本社の「品質保証部」を見学。商社と言えども商品の品質に責任を持つという考えから、最新の検査機器による商品の検査が行われていた。
 このあと各務原DCに移動して、同センターの概略と機能について聞いた。
 HI事業部は、ホームセンターへの供給部門で、今年の1月より各務原DCに集約されている。昨年の秋に第三倉庫を作り、それに合わせて第二倉庫を改造し中二階を設け、HIの製造部門が入れるようになった。また既存の倉庫のレイアウトを全て変更し、本格的に稼動し始めた。
 現在のホームセンターは、全国に4,000店舗強あると言われている。その中で、八幡ねじが供給しているのが約3,300店舗。会社数では130社に上る。配送エリアは、九州と沖縄(九州DCから)を除く日本全国。受注の98%がオンラインで、その他はFAX、電話での追加や特注品の発注がほとんど。指定された納品日に配達し、納品率は99.8%以上を維持している。
 ここでは、多い日で10万ロットを超える出荷をしている。ねじのサイズ別少量パッケージは多品種少ロットとなり、その仕分け、出荷の作業は膨大なものとなる。これを間違いなく効率的に行うために作られたのが八幡フローシステム。このシステム導入により、ローコストオペレーションを実現している。商品のピッキングは人間がやらざるを得ないが、問題はその出し方。店舗毎にピッキングしていると効率が悪い。同じ商品であれば、一回でまとめて取って来る。同社の商品には全てバーコードが付いて管理されており、店舗毎の最終仕分けは機械が行う。
 これにより、ひと月の最大処理能力は180万ロットとなり、現在は、平均で月に120万から130万ロットを出荷。最盛期は4月。
 YaCSは約六年前に本社で稼動し始めたシステム。これを物流改善を進めてきたHI部門に横展開し、受注出荷・調達・生産・在庫をトータルで管理する全社統合システムとして立ち上げた。主に八幡フローシステム(YTFS)と八幡セルシステム(YCS)で成り立っている。また、受注システムEOSによりオンラインで客先とつながっている。98%がこのEOSを通して受注情報や納品情報のやり取りをしている。さらに仕入先とは、受発注システムYaCS―EDIを通してインターネットを利用した発注などを行う。
 YTFSは、顧客の受注情報をもとに自動倉庫、ソーター(自動仕分機)、コンベア等のマテハンを駆使して、バーコードを読み取り効率的に仕分けをしていくシステム。
 YCSはバーコードとパーソナルデータシステムという小型のコンピュータ、それと電子量りを全て連動させて、重量をもとに検品、出荷するシステム。同社は箱単位の出荷をしているが、人手による袋詰めを本単位で行ってる。本単位の払い出し、出荷を重量で管理している。
 YaCSは、全社的に情報が一元化され、必要とするところへ情報が流れるしくみ。いつでも在庫をチェックでき、これにより“ロス”を最小化している。今後は、海外のグループ会社も含めてYaCSをグローバルに展開していく。
 説明の後は、YaCSが実際に稼動しているセンター内を見学。商品は各サイズ毎に箱で管理されており、出荷や外注へ商品を出す際に計量し、ごくわずかな違いも読み取って商品の種類と数量を間違いなく確実に出荷する様子を見たほか、自動仕分け作業や最新の第三倉庫を見学した。
【八幡ねじ 会社概要】
▽創業=昭和21年9月
▽資本金=2,000万円(八幡ねじ単体)、10億8,000万円(グループ全体)
▽売り上げ=(54期)186億円(八幡ねじ単体)、249億円(グループ全体)
▽従業員=249名(八幡ねじ単体)、1,007名(グループ全体)
▽グループ会社=リード(物流)、システムワイズ(コンピュータ)、イントラ(輸出入)、海外工場タイ(バンコク)、中国(上海)

航空機・自動車のメッカで
最新の部品加工を紹介
サンドビックコロマント事業部フェアー大盛況

 サンドビックコロマント事業部名古屋支店(住所=名古屋市名東区上社)は、9月の12、13日に「航空機フェアー」と同19日に「自動車産業フェアー」を開催した。
 サンドビックは最新工具を通してユーザーの日頃の悩みを解消し、生産性向上に貢献している。今回の両フェアーも最新の工具でそれぞれの加工ターゲットを絞りこみ、両部品産業のメッカともいえる航空機は岐阜で、自動車は刈谷で開催。それぞれの加工に最適な工具、加工方法の紹介と、技術セミナーが行われた。
 「航空機フェアー」は、岐阜市の県民ふれあい会館において開催され、合計四回行われた「難削材加工セミナー及び新製品紹介」の講習会はほぼ満席と活況を呈した。
 航空機に使用される材料は、従来のアルミから、さらに加工が難しいチタンや炭素繊維等を使用した複合材へ移行している。また、形状もより複雑化しており深く狭い溝加工も多くなってきた。講習会では、この難しい加工に対応した技術や新製品が紹介された。
 また、「自動車産業フェアー」は、愛知県刈谷市の刈谷市民会館で開催され、2回行われた「特殊品/成功事例/コロマント・キャプト」の講習会も満席と参加者の関心の高さがうかがえた。
 内容は、黒と金の新世代コーティングチップ(鋼旋削用新材種GC4200シリーズ)、防振機構内蔵コロミル390Dの加工実例を映像で紹介。
 さらに成功事例として、同社のCB7015エクセルチップを使用し自動車部品の高硬度材加工でコストを大幅に削減した例が紹介された。

受注高5千410億円、前年比12・3%減
内外需ともに前年下回る
日本産業機械工業会8月産業機械受注状況

 日本産業機械工業会がまとめた平成19年8月の産業機械受注状況によると、8月の総受注高は前年同月比12.3%減の5,410億2,800万円で、このうち内需は同3.0%減の2,388億5,000万円、外需は同18.5%増の3,021億7,800万円となった。
 内需のうち、製造業向けは前年同月比16.1%減、非製造業向けは同5.1%増、官公需向けは同10.5%増、代理店向けは同9.0%増であった。
 内需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比12.1%増)、タンク(同212.6%増)、ポンプ(同54.2%増)、送風機(同4.64%増)、変速機(同5.7%増)、金属加工機械(同84.8%増)の6機種であり、減少した機種は、鉱山機械(前年同月比1.0%減)、化学機械(冷凍含む)(同17.1%減)、プラスチック加工機械(同4.3%減)、圧縮機(同0.8%減)、運搬機械(同14.5%減)、その他機械(同19.8%減)の6機種であった。
 一方の外需では、8月のプラントは2件で25億400万円であり、前年同月比98.8%減となった。
 外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比32.3%増)、鉱山機械(同232.2%増)、プラスチック加工機械(同37.2%増)、ポンプ(同187.2%増)、送風機(同59.5%増)、運搬機械(同16.0%増)、変速機(同58.5%増)、金属加工機械(同405.7%増)、その他機械(同7.6%増)の9機種であり、減少した機種は、化学機械(冷凍含む) (前年同月比45.8%減)、タンク(同95.9%減)、圧縮機(同51.2%減)の3機種であった。
 機種別の動向をみると、ボイラ・原動機は電力、外需の増加により前年同月比26.2%増、鉱山機械は鉄鋼、外需の増加により同32.4%増、化学機械(冷凍含む)は外需の大幅な減少により同37.7%減、タンクは外需の減少により同75.0%減、プラスチック加工機械は外需の増加により同19.3%増、ポンプは官公需、外需の増加により同82.3%増、圧縮機は外需の減少により同33.0%減、送風機は化学、鉄鋼、官公需、外需の増加により同17.1%増、運搬機械は電気機械、卸・小売、その他非製造業の減少により同6.6%減、変速機は鉄鋼、その他輸送機械、その他製造業の増加により同15.4%増、金属加工機械は鉄鋼、外需の増加により同145.5%増となった。

三豊科学技術振興協会
22件に研究助成金

 財団法人三豊科学技術振興協会(理事長=飯塚幸三氏、所在地=川崎市高津区坂戸)は、計測・加工・制御に関する研究を対象とした2007年度の研究助成、国際交流助成(第一期・二期)の二事業で助成する22人の研究者を決め、10月27日に研究助成の10人について川崎市のミツトヨ本社にて交付式を行った。
 今回の助成総額は2,162万円。同財団は精密測定機メーカーのミツトヨと沼田智秀会長をはじめとする5人の出捐(しゅつえん)により1999年に設立。これまでの9年間に計210件、2億7,140万円を助成してきた。
 本年の国内研究助成対象者とテーマは次のとおり。(敬称略)
 ▽明田川正人(長岡技術科学大)「周波数標準にトレーサブルな絶対光学長計測法の開発」▽上森武(広島大)「高張力鋼板の多軸塑性変形繰返し変形挙動実験観察とそのモデル化」▽大石潔(長岡技術科学大)「反力オブザーバによる圧力推定に基づく堅牢で安価な射出成形機の開発」▽門脇辰彦(名古屋大)「昆虫聴覚機能の超高感度音響・振動センサー開発技術への応用」▽清水淳(茨城大)「SPMを用いた電気・機械・化学複合加工によるナノ金型製作とその応用」▽朱世杰(福岡工業大)「耐熱セラミックコーティングの界面損傷の斬新な非破壊計測方法の開発」▽中嶋秀朗(千葉工業第)「搭乗可能な四車輪型不整地移動ロボットの研究開発」▽七戸希(岡山大)「高温超伝導マグネットにおける局所的温度上昇の非接触計測及び位置同定に関する研究」▽平田研二(長岡技術科学大)「不変集合を活用した遠隔制御系の実現と実験検証に関する研究」▽安井武史(大阪大)「実時間テラヘルツ・プロファイロメトリーの開発」の10件、総額1,984万円。
 国際交流助成第一期は青山栄一(同志社大学)ら6件、第二期は井上貴浩(岡山県立大学)ら六件、総額178万円の海外渡航費を助成対象に選んだ。

高速・安定加工と長寿命を実現
エースコートAC410K
住友電工ハードメタル鋳鉄旋削用コーティング材種

 住友電工ハードメタル(社長=倉阪克秀氏、本社=兵庫県伊丹市昆陽北1-1-1)は、高速、安定加工が可能で切削工具寿命を2倍以上にできる鋳鉄旋削用新コーティング材種「エースコートAC410K」を開発し、販売を開始している。
 近年、省エネルギー・省資源への対応として、自動車等に使用される鋳鉄部品の分野においても、部品の薄肉・軽量化を目的とし、従来の普通鋳鉄(ねずみ鋳鉄)に変わり、より強度が高く被削性の悪い、球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)が用いられるケースが増加。また一方で、短納期対応、加工コスト低減を目的とした高速・高能率加工の要求も高まっており、普通鋳鉄・ダクタイル鋳鉄の旋削加工において長寿命で安定性の高い工具が要求されている。
 こうしたニーズに対応し開発された鋳鉄旋削加工用材種「エースコートAC410K」は、コーティング膜に微細かつ平滑な炭素化チタンと酸化アルミニウム膜の積層膜で、耐摩耗性と対剥離性を従来コーティングに比べ大幅に向上させた新CVDコーティング「スーパーFFコート」を採用し、ねずみ鋳鉄・ダクタイル鋳鉄の連続、一部断続加工において安定した長寿命をもたらす新材種。
 価格は、従来相当製品と同値にて予定されているが、長寿命化により工具の交換回数が低減できるため、加工コストを低減できるメリットがある。
 主な特長は次の通り。
@1.5倍以上の高速・高能率加工が可能
 成膜条件の最適化により、粒度・密着力を維持したまま酸化アルミニウム膜を従来同社製品の二倍にまで厚膜化している。酸化アルミニウム膜の高い密着力と断熱性により、従来同社製品と比較して1.5倍以上の高速・高能率加工が可能となった。
A安定加工を実現
 コーティング膜の表面ならびに膜を構成する各層の界面を超平滑化することにより、従来にない高い膜密着強度と耐溶着性を実現。そのため鋳鉄加工で問題となる、黒皮加工時の膜チッピングや被削材成分の溶着によるコーティング膜剥離からの突発的な刃先欠損が抑制され、安定した加工が可能となった。
B2倍以上の長寿命を達成
 極めて緻密に成膜された超微粒・高硬度炭窒化チタン膜と厚膜酸化アルミニウム膜に加え、高硬度専用超硬母材の採用により、こすり摩耗による工具摩耗の進展が大幅に抑制される。そのため同条件の加工の場合、従来同社製品と比較して2倍以上の長寿命化が可能となった。

「NX3035」シリーズに
M級インサートを追加
三菱マテリアルツールズ湿式切削でも安定

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1-6-1)は、三菱マテリアルが開発、製造する鋼旋削用新サーメット材種「NX3035」のシリーズ展開としてM級ネガインサート132アイテムを新規追加し、販売を開始した。
 昨年七月に販売を開始した鋼旋削用新サーメット材種「NX3035」は、従来サーメットでは切削寿命が不安定となりやすい湿式切削でも非常に優れた刃先安定性を示し、市場で高い評価を得ている。そこで発売済みのインサート226アイテムに加えて、今回M級インサート132アイテムを新規に追加した。
 標準価格は代表型番CNMG120408―MAが760円(税込み798円)。初年度1億円の販売を見込む。
 鋼旋削用新サーメット材種「NX3035」の主な特長は次のとおり。
@特殊合金結合相
 サーメットは、炭窒化チタン(TiCN)を主成分とするセラミックスの硬質粒子をNiなどの鉄族金属で結合した複合材料。鋼旋削用新サーメット材種「NX3035」では、結合金属に従来にない高い熱伝導性と高い結合力をもつ特殊合金結合相を採用。このため熱亀裂の発生が少なく耐熱衝撃性が大幅に向上した。従来サーメットでは切削寿命が不安定になりやすい湿式切削でも非常に優れた刃先安定性を示し、優れた仕上げ面品位を保つ。
A合金組織の最適化
 亀裂進展抵抗が高く、熱伝導性を下げない適度な粒度の合金組織とすることで、靭性や耐熱衝撃性を高め、あらゆる切削条件でも優れた耐欠損性を示し、刃先安定性を向上させた。

◆ 窪田経営塾メルマガより H
【人生経営】
〜人生の氣づき〜その20『考える』 窪田貞三
 あるから悩む ないから考える
(著書「顔で笑って心で冷めて」より)
〈メッセージ〉
 例えば、物が豊富にあると少しぐらい使ってもそんなに減りはしないという氣持ちになり、あまり使うことに敏感にならず、特に考えなくてもよいという氣持ちになりがちです。逆に、物が少ないと、使い方を考えます。人というものは、恵まれ過ぎていると、考えることが少なくなり、その結果、頭が良くなるチャンスをなくしてしまうようです。また、人は「失う」ことを恐れます。だから守ろうとします。守ることが中心になると、方法論ばかりが先行し、なにか新しいものを創造する力が身につきません。「ある」ことは決して悪いことではありませんが、「ある」ことに依存することが、人の「考える」という自分を成長させる大切な行為を疎かにしてしまうのでしょう。
【企業経営】
〜組織の氣づき〜その20『企画力』 窪田貞三
 企業経営において、企画力は大変重要な経営力の一つとなります。しかし、企画力とはなんでしょうか? 企画とはどういう経営者や社員がすべきなのでしょうか? どういう経営者や社員が企画力を持っているのでしょうか?もちろん、企画には様々な企画がありますが、企業経営を進化させる真の企画とは、いったいどういう企画なのでしょうか?真の企画力とは――?
 真の企画力とは、常に固定観念を持たない力であり、自分自身の我を捨てることが出来る力です。どんなに企画をまとめる力があっても、固定観念が強ければ、新しい発想は生まれません。また、どんなに想像力があっても、その想像力が自分本位の想像力では、人々は受け入れてはくれません。企画とは、常に新たな想像力を求められると同時に、人々に受け入れられてこそ、真の企画となります。そして、真の企画力とは、考える力であり、常にゼロ発想出来る力です。

11月14〜17日、千葉事業所で開催
初冬プロダクティビティショー07
森精機製作所NTシリーズ等多数のモデル展示

 森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2-35-16)は、初冬プロダクティビティショー2007を11月14日から17日までの4日間、同社千葉事業所(千葉県船橋市鈴身町488-19、TEL047-410-8800)にて開催する。
 “PURE TECHNOLOGY”をテーマに、千葉事業所の主力製品であるNTシリーズをはじめ、多数のモデルを展示。
 今展の見どころとして、最大加工長さ6,120mm、Y軸移動量660mmを確保した大型複合加工機NT6600DCG/6000Sと五軸制御立形マシニングセンタNMV8000DCGを参考出品し、幅広いサイズのワークに応じた複合加工機のラインナップを提案している。
 期間中は毎日セミナーが開催され、製品の説明や加工事例の紹介などを行う。また、工場見学も毎日実施され、千葉事業所の最新複合加工機の生産体制を見ることが出来る。
 初日の14日午後2時30分からは、会場内で第4回切削加工ドリームコンテストの表彰式が行われる。応募作品は期間中、会場内に展示される。
 主な出展機とデモンストレーション内容
〈森精機製作所〉

 NT3200DCG/1000SZ(複合加工機)
・DD方式モータの利点を活かした人工骨の同時五軸高速・高効率加工
 NT4250DCG/1000SZ(複合加工機)
・クラス最大のY軸ストロークを活かした大物フランジワークの高効率加工
・アンバランスワークの高速回転加工
 NMV5000DCG(五軸制御立形マシニングセンタ)
・最新五軸専用CAMとの組合せによるインペラの同時五軸高速仕上げ加工
 NZ2000T3Y3(複合加工機)
・三タレットに搭載できる多数の刃具を使用しての複数ワークの同時加工
 NH5000DCG/40(横形マシニングセンタ)
・ATCとB軸旋回速度を活かしたシリンダケースの高速・高品位面加工
 DuraTurn 2050MC(CNC旋盤)
・ミーリング機能搭載によるシリンダケースの工程集約加工
〈太陽工機〉
 SVG―1〔C1仕様〕(研削盤)
・スカラ型ロボットにより自動化した内径の高効率加工
【参考出品】
■NT6600DCG/6000S
 NTシリーズ最大の特徴であるDCG(重心駆動)、ORCTM(オクタゴナルラム)を継承しつつ、ワーク最大振り回し径φ1,070mm、Z軸ストローク6,150mmを持ち、超大型ワーク向けに更なる進化を遂げた超大型複合加工機NT6600DCGの登場。
■NMV8000DCG
 大好評NMV5000DCGの新シリーズ。B軸、C軸のテーブル回転駆動にDDMTM(ダイレクト・ドライブ方式モータ)を搭載し、ストロークがX軸1,200mm、Y軸920mm、Z軸610mm、ワーク最大径はφ1,000mmを搭載可能な大型五軸制御立形マシニングセンタ。
 なお、来場登録や詳細については森精機ホームページhttp://www.moriseiki.comで確認するとよい。

名管会ゴルフ会を開催
土川健一氏(瑞秀工業)が優勝
愛知県管工機材商協組正賛会員75名参加

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)では、10月10日に「第39回名管会ゴルフ大会」を、春日井市西尾町の“春日井カントリークラブ”を会場に、正会員はじめ賛助会員ら75名が参加して開催し、土川健一氏(瑞秀工業)が優勝を飾った。
 当日は、各自集合時間の30分前に集合し、9時スタートの第一組から順にスタートを切った。
 天候もまずまずのゴルフ日和となり、思う存分にプレイが楽しめたと各プレイヤーも満足していた。
 結果は、アウト・インを手堅くまとめた瑞秀工業の土川健一氏がネット73.6で見事優勝を飾った。
 プレイ終了後は、パーティー会場にて表彰式を行い、伊藤理事長、第27回展示会の小川実行委員長(山信社長)の挨拶に続いて入賞者にそれぞれ賞品が贈られた。
 上位入賞者は次の皆さん。
▽優勝=土川健一(瑞秀工業)N73.6H14.4
▽2位=伊藤信哉(伊藤柳商店)N74.4H21.6
▽3位=根崎輝光(慶和製作所)N74.6H14.4
▽4位=大薮淳一(大清)N74.8H13.2
▽5位=川本茂人(川本第一製作所)N75.0H18.0
(敬称略)

第10回利進会ゴルフコンペ
渡部康弘氏(豊栄工業)が優勝
服部商会 取引先ら96名集う

 服部商会(社長=服部利一郎氏、本社=愛知県津島市百島町三正六歩23)のユーザーと仕入先が集う、利進会の第10回ゴルフコンペが9月22日、三重県津市芸濃町の鈴鹿カンツリークラブで開催され、26組96名が参加して親睦を深めた。
 当日は絶好のゴルフ日和のもと日頃の腕前を披露し合い、その結果、渡部康弘氏(豊栄工業)がN71.4で見事優勝を飾った。
 プレー終了後は、服部商会の服部嘉高営業部長の司会進行で表彰式が行われ、冒頭、服部社長が「第10回の利進会を開催させていただけますことに感謝申し上げます。日頃は社員並びに服部商会がお世話になっており、お客様、また商社の方々、そしてメーカー様各位には高い席からではございますが御礼申し上げます。服部商会は31年という歴史になりました。創業以来、赤字ということがございませんで、これも皆様のご協力のお陰と感謝申し上げます。今年も150名ほどでオーエスジーさんの工場見学を行ったり、先月は砥石の取り扱いについての安全講習を実施し、これも150名ほどの方に受講していただきました。そして今回、ゴルフを開催することができました。昨年は私の体調不良でプレーができませんでしたので今年は頑張ってと思っておりましたが、スコアーが芳しくなく一打あたりの単価を安くできました。服部のコンペは雨や台風ばかりではないかと思われる方も多いと存じますが、最近の服部は晴れ男でございます。来年もまた晴れると思いますので、こうして皆様にお出でいただきたいと存じます。宜しくお願いいたします」と挨拶。
 ユーザーを代表して挨拶に立った弥田扶桑工機常務は、「戦後最長の景気拡大と言われておりますが、中々その様な実感はございません。私共は専用機とか金型、半導体部品などを作っておりますが、設備周りですので自動車メーカーも設備投資を先送りされており対応に苦労しております。業界によってはお忙しいところもあるかとは存じますが、我々もアンテナを高くして情報集めをし、経営をしていかなければいけないと感じております。いつもながら服部商会さんにおかれましては、社長さんの号令のもとに非常に社員さんのチームワークが取れた、丁重な対応をしていただき誠に有り難うございます。仕事の中でもその様な態度をとっておられることに、敬服いたしております。来年もこのようにコンペを開催していただけるような、元気な服部商会さんであって欲しいと願います」と語った。
 続いて、メーカーを代表して二村二村機器社長が「本日は非常に楽しいゴルフができました。自動車関係、工作機械関係でも輸出の比率が年々高まっており、海外が日本の景気を引っ張っております。また、切削工具関係は前年比95%と少しダウンしている。自動車メーカーにしても少し中だるみという感じはしておりますが、もう少しすればまた景気も上がってくるのではないかと思っております」と景況について触れた後、力強い発声で乾杯。
 成績発表では、各賞入賞者に豪華賞品が贈られた。
 上位入賞者は次のとおり。
▽優 勝=渡部康弘氏N71.4H15.6(豊栄工業)
▽準優勝=横山博氏N72.0H6.0(豊栄工業)
▽第3位=水谷政夫氏N72.4H9.6(山勝商会)
▽第4位=西川伸一氏N73.0H18.0(愛知技研化成)
▽第5位=吉田良男氏N73.2H10.8(吉田プレス工業所)
▽ベストグロス=横山博氏78(豊栄工業)

業界初のホームセンター向け
トラスコプロツールカタログ発行

 機械工具卸商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=大阪市西区)は今年10月、ホームセンター向けプロツールカタログ「PROGUE(プローグ)VOL・1」を発行した。初版15,000部。
 メーカー250社のおよそ13,000アイテムを994頁にわたって掲載。ホームセンターの売り場に馴染みのない商品も幅広く掲載しているため、新しい商材の発見や売り場の見直しに役立つ。また、ホームセンターのバイヤーとトラスコのセールスとの商談ツールとしてだけでなく、ホームセンターの売り場担当者の接客ツールとしても活用できる。
 同社は、このカタログを基軸に、ホームセンタールートへのプロツールの提案・販売を強化していく。

小牧営業所を移転拡大
新栄商會 10月1日より営業開始

 新栄商會(社長=吉野重高氏)は、小牧営業所(所長=山田丈史氏)が業容拡大により手狭となったため新築移転した。
 新営業所は敷地499.5uに延床面積425.3uの2階建て。住所は北名古屋市熊之庄登り戸162-1、TEL0568-22-6611(代)、FAX0568-22-6631。

南海漫遊記 J
〜「ジュニアー会」
ホーチミン・台北紀行
倉地久雄倉地社長

[ベトナム料理]
 謎の楽器の存在はとても気になるが、とにかくお腹が空き、のども乾いてもう我慢ができない。個人的な詮議は後まわしにして、とりあえず一同ビールで乾杯という運びになる。なんでもいいからとにかくお勧めの銘柄を、と頼んで出されてきたのは、「サイゴン・ビヤー・アルコール・ビバレッジ社」謹製の「333(バーバーバー)export」という缶ビールである。アルコール分4.7%、ライトでコクは大してないけれどクセもなく、われわれには飲みやすい。
 「サイゴン社」はベトナム最大のビールメーカーであり、フランスの製造技術指導を受けているそうだが、アジアン・ビールのトレンドとして、やはりこの「333」もアサヒ・スーパードライ路線の味付けとなっているようだ。
 ほろ苦い泡が腸(はらわた)に染みわたり、朝早くから飛行機を乗り継いで遥遥ここまで来た旅の疲れが、アルコールの酔いとともに少しずつ癒されていくように感じる。
 * * *
 待望の料理はまず定番のベトナム風「生春巻き(Goi Cuon)」からスタート。タレや薬味がいく種類も用意されていて各自お好みにアレンジして食べる。赤唐辛子以外のタレや薬味はそれほど辛くない。当地で「ザウムイ」と呼ばれるコリアンダーは僕には必須アイテムであるが、これは独特の匂いがあるので、ダメなヒトにはぜったい合わない香草である。僕は人間が単純でかつ偏執的性格なせいか、アジアへ旅をすると、○○の一つ覚えとばかりに、赤青唐辛子とコリアンダー(パクチーという名称でも知られている)を肴に、いくらでもビールを飲んでしまうのである。
 一連のオードブルが終るとスープが出され、それからシーフードである。ピンクのアオザイを着た女性スタッフが、ガラスの鍋の中でまだ元気よくうごめいている生きたエビの上から調味料と香辛料と強いお酒をかけ、慣れた手つきで火を入れる。ガラス鍋は一気に炎上し、生エビはたちまち酒蒸しエビに変容してしまう。いささか残酷な心持もするが、あざやかなパフォーマンスに一同喝采する。
 いくらライトで口当たりがよいビールだからといって、調子に乗ってどんどん飲みつづけていると、酔いが次第に回ってきて、異国情緒もどこへやら、いつものジュニアー会の宴会パターンとなってしまう。このあたりから出された料理の記憶はあいまいである。ベトナム風の鍋が供されたような気もするが定かではない。
 しかし食事の締めがフォーだったことだけは覚えている。米粉でできた平打ち麺である。すでに十分満腹なはずなのにいくらでも胃袋に入ってしまった。「人類は麺類である」とは、蓋(けだ)し至言であろう。
 最後にフルーツがサービスされて「ベトナム創作料理」はめでたく大団円をむかえたのだが、酔ったアタマではどこが「創作」だったのかもはや判然としなくなっていた。
   * * *
 ところでわれわれが舌鼓をうっているあいだも、例の楽団トリオは断続的に演奏を続けていたのだが、いよいよ終演となったようで、楽器を片付け出してしまった。われに返って問題の楽器を奏でていたご婦人のところまで行き、これはなんという名前なのか、どうやって音を出すのか、など身振り手振りまじりの英語で訊ねてみる。「ダン・バウ」といっているのがかろうじて聞き取れるが、しかしどういう仕組みのものなのか全く理解できない。

2007年11月11日(日)2292号
中部経産局管内
最近の地域総合経済動向

 中部経済産業局は10月12日、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)における最近の経済動向をまとめた。それによると、生産は緩やかな増加傾向にあり、個人消費は持ち直している。また、設備投資が増加している一方、公共投資は低調に推移、住宅投資も減少している。さらに、雇用情勢は人手不足が続き、労働需給が引き締まっている。これらのことから、管内の経済活動は「緩やかに改善している」と、今年4月の発表から6カ月連続して基調判断を据え置いた。なお、先行きについては、生産は電子部品・デバイス、輸送機械などを中心に、当面、基調として緩やかに増加するものと見込まれるが、米国経済、原油・原材料価格、為替・金利の動向等については留意する必要があるとまとめている。(比較は断りのあるものを除き、平成19年8月の実績値による。)
鉱工業生産・出荷・在庫
 鉱工業生産の動向を指数(8月速報)でみると、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、電気機械工業等が上昇したことから、前月比8.6%増と2カ月ぶりの上昇となった。また、前年同月比は7.2%増と34カ月連続の上昇となった。
 出荷は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、電気機械工業等が上昇したことから、前月比12.2%増と2カ月ぶりの上昇となった。また、前年同月比は8.4%増と31カ月連続の上昇となった。
 在庫は、鉄鋼業、電子部品・デバイス工業等が低下したことから、前月比0.9%減と3カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は8.1%増と11カ月連続の上昇となった。
 なお、大口電力需要は、中部電力管内では48カ月連続で前年を上回り、北陸電力管内では45カ月連続で前年を上回った。
主要業種の動向
◆輸送機械

 輸送機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 乗用車は、国内向けが需要の低迷により減少しているものの、海外向けは欧州向けを中心に好調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
 自動車部品は、国内完成車向けが順調であり、国内メーカーの海外現地工場や海外メーカー向けの輸出も順調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
 航空機体部品は、航空業界の機体調達が旺盛であることから、増加傾向となっている。
◆一般機械
 一般機械の生産は、高水準で推移している。
 金属工作機械は、国内向けは自動車向けが弱含んでいるものの、海外向けが欧米向けを中心に旺盛であることから、高水準で推移している。
 繊維機械は、織機が主力の中国向けが堅調であり、紡績・準備機械が中国向け、インド向けともに順調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
 その他の一般機械では、半導体製造装置、産業用ロボットが国内向け海外向けともに順調である。
◆電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、増加傾向となっている。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)が携帯電話向け等で順調であることから、増加傾向となっている。
 液晶素子は、テレビ等情報通信機器向けが順調であることから、増加傾向となっている。
◆電気機械
 電気機械の生産は、高水準で水位している。
 開閉制御装置・機器は、半導体関連向け、自動車関連向けがともに順調であることから、高水準で推移している。
 内燃機関電装品は、自動車向けが順調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
 電動機は、順調な自動車向けを中心に、高水準で推移している。
◆情報通信機械
 情報通信機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 民生用電子機械は、デジタルカメラ、テレビが順調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
 電子計算機は、おおむね横ばいとなっている。
◆金属製品
 金属製品の生産は、緩やかな減少傾向となっている。
 アルミニウム建材は、木造住宅用が振るわないことから、緩やかな減少傾向となっている。
 ばねは、自動車向けが順調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
 ガス機器は、単体普及品を中心に弱い動きが続いていることから、低水準で推移している。
◆鉄鋼
 鉄鋼の生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 鋼板は、造船・産業機械向けが好調であり、自動車向けも順調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
 棒鋼は、民間建築の着工の遅れから弱含んでいる。
 特殊鋼鋼材は、順調な自動車関連向けを中心に、緩やかな増加傾向となっている。
◆ファインセラミックス
 ファインセラミックスの生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 触媒担体・ガスセンサ素子は、自動車向けが世界的な環境意識の高まりから順調であり、増加傾向となっている。
◆繊維・陶磁器
 繊維・陶磁器の生産は、低水準で推移している。
 繊維は、中国等からの輸入品に押されるなか、更なる海外生産へのシフトもみられ、低水準で推移している。
 陶磁器は、がい子が海外需要に動きがみられるものの、タイルが建築需要の減少により低調であることや、飲食器が安価な輸入品に押されて低迷していることなどから、低水準で推移している。
消費・投資などの需要動向
◆個人消費

 個人消費は、持ち直している。
 大型小売店販売(既存店ベース)は、百貨店が2カ月連続で、スーパーが3カ月連続で前年を下回ったことから、全体では2カ月連続で前年を下回った。
 コンビニエンスストア販売額は、2カ月連続で前年を上回った。
 乗用車販売は、普通車が2カ月連続で前年を上回ったものの、小型車が19カ月連続で、軽自動車が2カ月連続で前年を下回ったことから、全体では8カ月連続で前年を下回った。
 家電販売は、携帯電話や薄型テレビが順調であることに加え、エアコンや冷蔵庫等が伸びたことから、2カ月ぶりに前年を上回った。
◆設備投資
 設備投資は、増加している。
 製造業では、自動車関連で、完成車メーカーの環境・安全投資や部品メーカーの能力増強、設備更新等の投資が引き続き高水準であることから小幅ながらも増加しており、半導体素子・液晶素子関連でも需要拡大に伴う大型の能力増強投資が引き続き高水準である。また、非製造業でも、電力、運輸を中心に投資を増加する動きがみられる。
 なお、管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)をみると、自動車工業向けが2カ月ぶりに、一般機械工業向けが4カ月連続で前年を下回り、全体でも4ヵ月連続で前年を下回った。
◆公共投資
 公共投資は、低調に推移している。
 公共工事請負金額をみると、「市区町村」「独立行政法人」「その他」で前年を下回ったものの、「県」「国」「地方公社」で前年を上回り、全体では2カ月ぶりに前年を上回った。
◆住宅投資
 住宅投資は、減少している。
 新設住宅着工戸数をみると、持家が5カ月連続で、貸家、分譲が2カ月連続で前年を下回り、全体でも2カ月連続で前年を下回った。
◆輸出通関額
 輸出通関額(円ベース)は、31カ月連続で前年を上回った。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)を品目別でみると、「自動車」「自動車の部分品」などが前年を上回った。主要地域(国)別でみると、アジア向けが65カ月連続で、米国向けが2カ月ぶりに、EU向けが26カ月連続でそれぞれ前年を上回った。
◆雇用情勢
 雇用は、人手不足が続き、労働需給が引き締まっている。
 新規求人数は、サービス業、製造業を中心に前年を下回った。有効求人倍率は、引き続き高い水準にある。完全失業率は、着実に改善している。
◆企業倒産
 企業倒産(件数)は、2カ月ぶりに前年を下回った。
 企業倒産は、このところ増加の兆しもあり、今後の動向については引き続き注視する必要がある。

野路新社長が日頃の支援に感謝
更なる発展を誓う
三親会 第30回定時総会を開催

 三親会(会長=石田勝俊氏・石田商会社長、サンコー商事を中心とするディーラーとメーカーの会)の第30回定時総会が10月10日、名古屋市中村区名駅の名古屋マリオットアソシアホテルで会員37名が出席して開催された。
 冒頭、石田会長は挨拶で「景況は六月頃までは上り調子でしたが、その後横ばいか微減の状態にあると感じております。このような中、三親会では皆さんに大変ご協力をいただきまして、今年は黒田精工さんの工場見学と東日製作所さんでの研修会を行い、来られた方には有意義なものとなったことと存じます。もっと多くの方にご参加いただけますように色々と企画をいたしますので、これからもご協力をお願いいたします」と述べた。
 続いて、井内サンコー商事会長が「私は今年の6月末で社長を退任し、会長に就任をいたしました。平成10年の6月からちょうど9年間、社長を務めてまいりました。その間、三親会の皆様には大変お世話になり有り難うございました。お陰様で会社の営業力、収益力、財務体質も改善いたしましたし、景気の先行きを見ましても大きな変化が無いように思われ、非常に良いタイミングで社長を引き継ぐことができたと私自身嬉しく思うと同時に、内心ホッとしております。後任の社長には、野路が就任いたしました。創業社長を除きますと、当社初めての生え抜きの社長でございます。営業一筋でやってきた工作機械、機械工具の営業のプロでございます。私同様、野路新社長をお引き立ていただきますようにお願いをいたします。九年間に渡り色々ご支援いただきましたことに改めまして厚くお礼を申し上げ、皆様方の会社が益々ご繁栄されますことと皆様のご健勝を祈念申し上げます」と挨拶。
 引き続いて野路新社長が、「今年の6月から社長を務めております。本来ならば皆様の会社を訪問してご挨拶をするのが筋でございますが、本日この場所をお借りしまして、私のご挨拶と自己紹介をさせていただきます。私は昭和43年、三工商事本社(現サンコー商事)に入社。本社が女子大小路にあった時代です。入社して直ぐに機械の卸をさせていただきました。当時、豊和産業のストロング旋盤とフライス盤の販売をしておりました。会の皆様の会社にも訪問した思い出がございます。昭和47年までの4年間本社におりまして、同年東京に転勤となりました。東京へ行っても機械の卸が主体で、当時のストロング会を結成した思い出がございます。それから当社が新三工商事に変わる53年まで、ストロング旋盤と汎用機器、フライス盤を一生懸命販売させていただきました。当時、豊和産業の機械が月に430台生産されており、それを総代理店としてすべて販売していた。やがて53年に当社が新三工商事に変わりまして、東京で直販に従事。平成8年に東京から浜松に転勤になり、浜松では主にスズキ自動車へ機械設備を販売しました。ここで車のものづくりについて非常に勉強になったと思います。そして平成17年に本社に転勤となりまた。お陰をもちまして当社の業績も非常に良くなってまいりました。これも偏に皆様方のお陰と感謝いたします。来年の3月、当社は30周年を迎えることとなります。益々皆様には販売のご協力ということでお願いするかと存じますので、今後とも宜しくお願いいたします」と挨拶した。
 議長に志知氏(志知社長)を選出後、会員数44社中37社の出席により総会が成立する旨が事務局より宣言され、議事に移った。
 @第29期事業報告、会計報告及び監査報告A第30期事業計画、予算計画案Cその他について審議を行い、いずれも原案通り承認可決された。以上で総会を終了。
 このあと会場を同ホテルの51階へ移して懇親会が開かれ、野崎三親会副会長(常磐精機社長)の力強い発声で乾杯。
 会員の商社、メーカー、サンコー商事が互いに親睦を図って結束を強め、山口三親会副会長(黒田精工名古屋支店長)の中締めでお開きとした。

現代の箱舟「ソーラーアーク」と
ダイフク「日に新た館」を見学
愛機工 熱田・中南支部合同企画

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の熱田支部(支部長=小浦喜一氏・こうら社長)と中南支部(支部長=志知亨氏・志知社長)は9月29日、合同で工場見学会を開催し、両支部より合わせて45名が参加した。
 当日は、午前8時に金山総合駅北口に集合、ダイフクの滋賀事業所内にある「日に新た館」と三洋電機岐阜工場の「ソーラーアーク」を見学した。
 バスの車内で小浦熱田支部長が「工場見学に沢山の方にご参加いただき有り難うございます。本日は十分に勉強していただければ幸いです」と挨拶。午前10時過ぎに「日に新た館」に到着した。
 「日に新た館」はマテハン・ロジスティクスの総合展示場。ダイフク製品をはじめとする約150種類、400点に及ぶ機種が実働可能な状態で展示されており、最新の物流システム・機器を見ることができる。ここでダイフクの概要を聞いた後、館内を見学。より進化した自動車搬送システムや超高速の自動倉庫などを見て回った。
 ダイフクは、1937年(昭和12年)創業、物流システム、ファイリングシステムの設計・製造、販売を行い、今年5月に創業70周年を迎えた。グループ全体で従業員は4,450名程、売り上げは2,327億円。24時間メンテナンス、サービスの対応をし、あらゆるトラブルに対応している。
 昼食後は、三洋電機の「ソーラーアーク」を見学。外壁が太陽電池でできており、全長315m、重さ3,000t。アーク全体の発電能力は最大出力630kw、推定年間発電量は53万kwhになり、発電した電力を工場で使用している。
 ソーラーアーク内の太陽電池科学館ソーラーラボと屋外のフィールドラボも見学し、参加者は太陽に関する知識を深めるとともに、太陽光を活用したエコの重要性を再確認した。

事業所数は5年ぶり、
従業者数は15年ぶりに増加
経産省平成18年工業統計速報

 経済産業省は10月10日、平成18年12月31日現在で実施した工業統計調査結果(従業者4人以上の事業所)のうち、従業者10人以上の製造事業所についてとりまとめ公表した。
 それによると、事業所数(136,754事業所)は前年比2.3%増となり5年ぶりに増加に転じ、従業者数(747万人)も同2.3%増と平成3年以来15年ぶりの増加となった。出荷額(306兆円)は、輸送用機械、非鉄金属、石油・石炭製品などの増加から、同6.9%増と四年連続で増加。また付加価値額(従業者29人以下は粗付加価値額)103兆円は、輸送用機械、非鉄金属、一般機械などの増加から、同3.9%増と4年連続で増加した。
 産業別にみると、事業所数は、一般機械、金属製品、食料品など十九産業で増加、印刷・同関連業、衣服・その他、情報通信機械など5産業で減少。食料品、一般機械、金属製品、プラスチック製品、輸送用機械の順に多く、上位五産業で全体の五割を占めている。
 従業者数は15年ぶりの増加となり、輸送用機械、一般機械、プラスチック製品など18産業で増加、衣服・その他、印刷・同関連業、食料品など6産業で減少した。食料品、輸送用機械、一般機械、金属製品、電気機械の順に多く、上位5産業で全体の5割強を占める。
 出荷額では、輸送用機械が7年連続で増加となったのをはじめ、非鉄金属、石油・石炭製品、一般機械、鉄鋼、化学など18産業で増加となった。出荷額は、輸送用機械、一般機械、化学、食料品、電子部品・デバイスの順に多く、上位5産業で全体の5割強を占める。また一事業所あたりの出荷額は、22億4,000万円で前年比4.4%増と5年連続の増加となり、水準は前年を更新し過去最高。非鉄金属、石油・石炭製品、情報通信機械など18産業で増加した。
 付加価値額(従業者29人以下は粗付加価値額)は、輸送用機械、非鉄金属、一般機械など13産業が増加、化学、鉄鋼、石油・石炭製品など11産業で減少。輸送用機械、一般機械、化学、食料品、電子部品・デバイスの順に多く、上位5産業で全体の5割強を占める。また従業者1人あたり付加価値額は1,382万円で前年比1.6%増と5年連続で増加し、過去最高水準となった。
 有形固定資産投資総額(従業者30人以上の事業所)は13兆1,000億円で前年比11.3%増と3年連続で増加。電子部品・デバイス、鉄鋼、化学など19産業で増加、飲料・たばこ・飼料、非鉄金属など五産業で減少した。
 リース契約額(従業者30人以上の事業所)は1兆1,790億円で前年比10.2%増と2年連続の増加。電子部品・デバイス、輸送用機械など17産業で増加、食料品、精密機械など七産業で減少した。一方、リース支払額(従業者30人以上の事業所)は1兆3,344億円で同0.9%増となり2年ぶりに増加。電子部品・デバイス、化学、印刷・同関連業など12産業が増加、輸送用機械、電気機械など12産業で減少した。
出荷額、付加価値額はいずれも愛知がトップ
 都道府県別の状況をみると、事業所数は43県が増加、従業者数は41県で増加した。事業所数の増加率が大きいのは、高知、岐阜、愛知、香川、熊本、茨城、山梨など。従業者数の増加率が大きいのは、滋賀、島根、三重、佐賀、山梨、岩手、愛知、青森など。
 出荷額は、46県が増加、一県で減少した。出荷額の増加率が大きい県は、青森、香川、三重、秋田、岡山、愛知、山口、広島など。出荷額の大きい県は、愛知、神奈川、静岡、大阪、兵庫、埼玉、千葉など。出荷額第一位産業は、輸送用機械が14県、一般機械が九県、食料品が5県となっている。
 付加価値額は33県が増加、14県で減少した。付加価値額の増加率が大きいのは、青森、秋田、香川、愛媛、岡山、三重、山形など。減少した県は、大分、富山、鳥取、和歌山、広島など。付加価値額の大きい県は、愛知、神奈川、静岡、大阪、兵庫、埼玉、東京などとなった。
 【事業所の開業・廃業・継続状況】
 平成18年の事業所数のうち、17年からの継続事業所は90.1%。開業等の事業所数は1,814事業所、開業等の割合は1.3%(対前年差0.2%ポイント増)となった。開業等の割合が高い産業は、情報通信、非鉄金属、電気機械、電子部品・デバイスなど。また、廃業等の事業所数は3,384事業所で、廃業等の割合は2.5%(対前年差0.0%ポイント)。廃業等の割合が高い産業は、衣服・その他、なめし革・同製品・毛皮、電子部品・デバイスなどとなっている。
 継続事業所のうち、出荷額前年比プラスの事業所の割合は57.9%で、17年から2.5ポイント増加した。非鉄金属、なめし革・同製品・毛皮、電子部品・デバイスなどが増加となり、鉄鋼、一般機械などは減少した。

ヤマザキマザックの最新鋭工場
美濃加茂製作所を見学
滝川会進歩する加工技術を学ぶ

 滝川会(会長=須藤清勝氏・須藤鋼機会長)は10月12日、会員ら45名が参加して「ヤマザキマザック工場見学会」を開催した。
 当日は、午前9時に名古屋駅をバスで出発。午前10時に岐阜県美濃加茂市蜂屋町のヤマザキマザック美濃加茂製作所に到着し、昨年オープンした同社のワールドテクノロジーセンターへ。
 長野ヤマザキマザックワールドテクノロジーセンター長は歓迎の挨拶で工作機械業界の概況に触れ、「昨年の工作機械の受注総額は約1兆4,440億円と過去最高になりました。今年度は1兆5,000億円台を見通しており、2年連続で最高額を更新すると予想されている。現在特に外需が好調で、BRICs(ブリックス)と旧東欧の市場は更に成長し続けている状況であります。また国内におきましても、航空機、建設機械、造船などの設備投資が依然活発です」と述べ、続いてヤマザキマザックの概要を説明。「創業は1919年、今年で創業88年となります。従業員数は全世界で約6,000名。生産拠点は、国内が愛知県、岐阜県(2ヶ所)、三重県の合計4ヶ所。海外はアメリカ、イギリス、シンガポール、中国の4ヶ所。合計8ヶ所の工場がある。今年度ヤマザキマザックは、世界の工場で毎月約1,000台の工作機械を生産、1年間で10,000台を超える工作機械を生産している。皆様がお出でになっているこのワールドテクノロジーセンターは、昨年4月にオープンして1年半が経過し、既に国内外から38,000名近くのお客様にお出でいただいております。後ほどご見学いただきますワールドテクノロジーセンターのショールームには、ヤマザキマザックの最新鋭の機械が展示されている。本日は工場と合わせて時間の許す限りご覧ください」と語った。
 続いて、須藤会長が挨拶を行った後、最新の工作機械についてのセミナーを受けた。
 セミナーを終え、ヤマザキマザック美濃加茂製作所とワールドテクノロジーセンターのショールームを見学。昼食を挟んで美濃加茂第二製作所も見学し、最新機による加工実演や工作機械の生産現場を見て回った。
 見学後、滝川社長より「最先端の現場を見学させていただき有り難うございました。またこのような機会を作っていただきました、石原商事の石原社長様にも感謝いたします。10年前にも滝川会でヤマザキマザックさんの見学をさせていただきましたが、10年間で全く想像外に状況が変わっており、びっくりしております。会として定期的にご訪問させていただき、更なる皆様の企業の発展につなげていけないかと感じております。本日は感謝の気持ちで一杯です」と礼の言葉があり、工場見学を終了。
 このあと、一昨年にオープンした土岐のアウトレットモールに立ち寄り、帰名した。

本社新社屋完成
寺尾機械創業30年を機に

 機械工具から工場レイアウトまでをトータルサポートする寺尾機械(社長=寺尾孝司氏、本社=名古屋市熱田区)は、業容拡大のためと創業30年を機に本社社屋を新築、この程完成した。
 同社は創業以来、NC加工機・機械工具の販売から専用機治工具製作、機械オーバーホール修理、金型製作など、工作機械の総合的な役割を担うトータル商社として常に「顧客満足」を高める営業活動を続けてきた。
 客先の強い要望により二次加工が不要な塑性加工技術の開発に取り組み、平成16年に小牧に工場を建設し、試作金型など広く客先に技術を提供している。
 新社屋は3階建てで、本社はこれまでのほぼ倍の規模となり、更なる顧客サービスの向上を図っていく。
 住所並びにTEL・FAX番号は従来通り。名古屋市熱田区一番一丁目14-28、TEL052-682-4419、FAX052-682-1575。
 小牧工場=愛知県小牧市大字東田中字石子1535-1、TEL0568-74-7900、FAX0568-74-7901。

オーケ・ニルソン社長は勇退
藤井裕幸氏が日本人初の社長に
サンドビック瀬峰工場の拡張も発表

 サンドビックグループの日本法人、サンドビック(本社=神戸市西区室谷2-2-9)は10月18日午後1時より、名古屋市中村区名駅の名古屋マリオットアソシアホテルにおいて役員人事に関する記者会見を行った。サンドビックからはオーケ・ニルソン社長と藤井副社長、中村副社長が出席した。
 会見でニルソン社長は同社の現況を報告し、社長交代を発表。「サンドビックの製品を日本に供給して46年が経ちました。現在、順調に業績が伸びており、サンドビックグループの三つのエリア、ツーリング、マテリアルテクノロジー、マイニングコンストラクションの全てにおいて日本で活動中です。2007年も順調な業績の傾向は続いており、2007年のサンドビックの売り上げは300億円を予測している。特に事業部では、コロマント事業部、プロセスシステム事業部、カンタル事業部がトレンドとして伸び、良い面を見せている。藤井副社長が、11月2日の取締役会で承認を受けて、サンドビック株式会社の代表取締役社長及びカントリーマネージャーになる。カントリーマネージャーは、日本でのサンドビックグループの代表。私はリタイヤしてスウェーデンに帰ります。藤井は2000年にサンドビックに入社しまして、それ以来、瀬峰工場の大きな伸び、コロマント事業部の売り上げ向上に貢献してまいりました。今回、サンドビック株式会社で日本人が社長になるのは初めてのこと。日本に現地法人としてサンドビック株式会社が設立されて四十六年経ち、日本人の社長が就任する良いタイミングではないかと思っている。藤井が社長になることで、今までとは異なる新たな一面が会社経営に取り入れられていくことを期待しております」と語った。
 続いて藤井副社長(コロマント事業部担当)が、「11月2日付けでサンドビック株式会社の社長を拝命することになりました。初めての日本人社長ということで、非常に身の引き締まる思いであります。また、これからは他の事業部も見ていかなければいけないので、私がどこまで出来るか不安な面もありますが、日本人として出来ることをしていきたい。今回の発表に先立ち、10月1日付けで瀬峰の工場が独立し、サンドビックツーリングサプライジャパンという名の会社が生まれた。ここの代表取締役社長も拝命しており、これからは三つの帽子をかぶらなければいけない。今までのコロマント事業部にも責任があり、サンドビックの社長、サンドビックツーリングサプライジャパンの社長として製造部門の責任もあります。非常に大変なことになったと内心は思っております」と挨拶し、今後の戦略について次のように述べた。
 まずは、工場部門をどのような戦略で進めていくか。瀬峰工場は現在チップを生産している。この瀬峰工場を来年の11月完成予定で増築する。現在の建屋6,700uに7,200uの工場を増築する。これは二期にわたっての設備投資と考え、一期目(2011年まで)は設備と建物を合わせて77億円の予定。二期目(2011年以降)は工場内の生産能力を上げるための設備投資をさらに行う。45億円を予定。また隣接地への工場の増築を考え、関係部署と打ち合わせを行っている。そこにはインサートチップ以外の工具工場を作る。これにより瀬峰の一角で大きな工場が出来上がり、スウェーデンの本社工場に次いで2番目に大きな工場となる。
 また、コロマント事業部では、名古屋の上社駅のすぐ前にプロダクティビィティー・センターを作る。四階建てで、1、2階が吹き抜けのプロダクティビィティー・センターと、他に研修センター。3階が営業部門、四階に技術部門が入る。現在神戸にいる技術部隊が、これを機に神戸から名古屋に移る。今年の10月末に建物が完成し、11月に機械を搬入。12月には技術陣が移ってくる。来年の1月に開設予定。
 その次の事業計画として、アプリケーションセンターの建設を計画している。このアプリケーションセンターは、日本にとって特に自動車はこれからも非常に有望な産業と考え、自動車産業に特化したものとする。これも愛知県内の、特に三河地区での建設を予定している。先のプロダクティビィティー・センターは、今あるサンドビックの製品をユーザーに最大限に生かしてもらうためにどのような使い方をすればよいか、あるいは従来の製品とどう違うか、他社製品と比べてどのくらいメリットがあるかというように、顧客に製品を認知してもらうことや、サンドビックの生産性向上というテーマを提案していくためのもの。一方のアプリケーションセンターは、顧客の開発の段階からツーリング、工具を決めていくというもの。顧客が作りたいワークを、いかにしたら一番安く早く作ることが出来るかを開発の段階から共に考えていく。役割が違うために、設備機械も異なってくる。プロダクティビィティー・センターが今持っている設備では出来ない。ユーザーが今使っている設備をアプリケーションセンターの中におくことによって、あたかもユーザーの工場の一部を持っているようなイメージ、設備になる。
 そのほか、年末に大阪支店を大阪市の立売堀近くに移転拡充する。これは、神戸からかなりの陣容が名古屋に移るため、どうしても大阪が手薄になる可能性があり、それを補うために大阪での教育、トレーニング施設を拡充する。
 最後に藤井副社長は、「皆様ご存知のように、スウェーデンでは事業部は独立した会社。基本的な戦略は各本社から入ってくる。私の仕事は人材の育成。特に個人のコンピテンスを上げていく。本社から来る戦略を、いかにその地区で実行し成果を上げていくかというのが仕事であると感じている。今後は、スウェーデンの本社から出来るだけ人材を採りたい。今までは社長がスウェーデン人だったのでスウェーデンからの伝達のコミュニケーション能力はあったが、私が社長になることによって、一般の社員、あるいはマネージャークラスの人に日本に来てもらって、毎日の仕事の中でスウェーデン人と触れ合える環境作りをしていきたい。また、資本の投下効率を上げる。利益も上げないといけない。子会社だからこの程度でよいというのではなく、子会社だからこそ親会社に貢献できるようにしていかないといけない。そして、グローバル企業としての強みを生かすには、緻密に我々のノウハウを提案できることが大切と考えている。職務を拝命し、サンドビックジャパンとしての成長をこれからどうしていくか、私一人の力は微力ですので、我々の社員、お客様をはじめ皆様の力を借りて行っていきたい」と抱負を語った。
 このあと財務担当の中村副社長より、サンドビックの鉱山関係と瀬峰工場を、10月1日からそれぞれサンドビックマイニングアンドコンストラクションジャパンとサンドビックツーリングサプライジャパンの二社に分割したことについて説明があり、会見を終了した。
【藤井裕幸氏 略歴】
 1949年1月31日生まれ、58歳。奈良県出身。
 1971年慶応大学卒、オークマ(当時の大隈鉄工所)入社。
 2000年サンドビック入社、同年副社長・コロマント事業部事業部長。2005年取締役副社長・コロマント事業部事業部長。

三菱マテリアルツールズ
鋼旋削用CDVコーティング材種
「スーパーダイヤコートUE6110」に
82アイテムインサート追加

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1-6-1)は、三菱マテリアルが製造する鋼旋削用新CVDコーティング材種「スーパーダイヤコートUE6110」のシリーズ展開として計82アイテムを新規追加し、販売を開始した。
 鋼旋削用新CVDコーティング材種「スーパーダイヤコートUE6110」は、新開発された2種類のコーティング技術を融合させた「2in1テクノロジー」を採用し、切削工具に求められる特性を充分に満たす性能を発揮する。
 これまでに発売済みのネガインサート309アイテム、ポジインサート84アイテムに加えて、今回、重切削用ネガインサート45アイテム、ポジインサート37アイテムを新規追加し、より幅広い加工用途に対応可能となる。
 鋼旋削用新CVDコーティング材種「スーパーダイヤコートUE6110」の主な特長は次のとおり。
 @新開発のコーティング結晶成長制御技術により、ナノオーダーレベルにまで組織制御されたTiCN層とAl2O3層から構成される「ナノテクスチャーコーティング」は、高い耐摩耗性と耐欠損性を有し工具寿命の大幅な延長が可能。
 A新開発「ブラック・スーパーイーブンコーティング」技術によりもたらされた、極めて平滑で黒色を呈するインサート逃げ面は、安定した摩耗進行を実現するとともに、高い加工寸法精度を実現する。また、溶着チッピング等の異常損傷が起きにくく、長期にわたって安定した切削が可能。
 3内部の組成や硬さ分布を最適に設計された表面硬度傾斜構造を有する超硬合金母材は高い耐チッピング性と耐熱塑性変形性を有し、最先端のコーティング層との組み合わせにより、断続や黒皮の荒加工から高速高能率加工や仕上げ加工までの幅広い加工条件での使用が可能。
 標準価格は、代表型番TPMN160308 UE6110が920円(税込み966円)、CNMM120408-HZ UE6110が1,420円(税込み1,491円)。
 初年度3億円の販売を目標としている。

汎用超硬ソリッドドリルミラクルWSTAR
切刃径φ20・5〜25シリーズ追加

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発・製造する超硬ソリッドドリル「ミラクルWSTARドリル」の切刃径φ20.5からφ25までのシリーズを追加し、販売を開始した。
 「ミラクルWSTARドリル」は、あらゆる被削材の加工が可能な汎用の超硬ソリッドドリルで、高能率・高精度加工に適している。今回のシリーズ追加によって、世界最小径オイルホール付φ0.5からφ25までの業界トップのワイドラインナップとなる。
 「ミラクルWSTARドリル」の特長は次のとおり。
 @優れた切れ味と刃先強度を兼ね備えたウェーブ刃形を採用することで、切屑のカール径を小さく、かつ切屑長さを短くコンパクトに分断できると共に、刃先に高負荷をうけるような過酷な切削条件下においても、切刃に欠損を生じることなく安定した切削を実現する。
 A優れたくいつき性を実現させた刃先形状により、切削初期から安定した加工が可能で、要求精度の高い穴あけにおいても長期にわたって精度維持が可能。
 3「ミラクルコーティングVPコート」の優れた耐熱耐摩耗性および耐酸化性により、高い切削熱が生じる高速域の加工においても工具の長寿命化が図れる。
 従来品は、切刃径φ0.50mmからφ0.99mmまでが0.01mmとび、φ1.0mmからφ20.0mmまでが0.1mmとびのラインナップ。
 今回の規格追加範囲は、切刃径φ20.5mmからφ25.0mmまでの0.5mmとび、MB(3D)、LB(5D)タイプの内部給油形で、全20型を追加した。
 標準価格は、φ21.0mmのMBタイプ(MWS2100MB)が61,500円(税込み64,575円)、LBタイプ(MWS2100LB)が75,900百円(税込み79,695円)、φ25.0mmのMBタイプ(MWS2500MB)が97,500円(税込み102,375円)、LBタイプ(MWS2500LB)が127,000円(税込み133,350円)。販売目標は年間4,000万円。
多機能ショルダカッタAPX3000形に
刃先強化インサートを追加

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発・製造する「多機能ショルダエンドミルAPX3000形」のインサート追加販売を開始した。
 二〇〇四年十月に発売した「多機能ショルダエンドミルAPX3000形」は低抵抗・高耐欠損性・長寿命と、工具に必要とされる三要素を高次元で実現した画期的な工具として誕生し、現在市場で高い評価を得ている。
 今回、耐欠損性を更に向上させた刃先強化インサート「Hブレーカ」の追加を行い、シリーズの拡大を図った。
 刃先強化インサート「Hブレーカ」の特長は次のとおり。
 @従来の汎用「Mブレーカ」に対し20%耐欠損性を向上させ、不安定切削や高硬度材の加工により適応させた。
 A実績のあるミラクルコーティング材種「VP15TF」「VP20RT」を採用、安定した工具寿命が得られる。
 今回追加されたのは、APX3000用刃先強化インサート4アイテム。型番はAOMT123604PEER-H、AOMT123608PEER-H、材種はVP15TF、VP20RT。標準価格は1,100円(税込み1,155円)で、初年度2,000万の販売を見込む。
「短ガチャ」追加サイズ発売
TOPよりコンパクトに

 トップ工業(社長=渡辺一郎氏、本社=新潟県三条市大字塚野目2190-5)は、コンパクトショートラチェットレンチ「短ガチャ」にサイズ追加し、販売を開始した。
 好評の「短ガチャ」は、従来品より約15%のコンパクト化を実現。ボルト・ナットを傷めず、軍手で掴んでも滑らない。通常品よりも細かい送りができ、荷重もがっちりキャッチする。
 用途・特徴は次の通り。
 @込み入った配管周りや設備の組立ておよび仮設足場工事等の高所作業に適する。
 A軽量なため疲労軽減に役立つ。
 B腰袋内でもかさばらない。
 今回は、よりコンパクトなサイズ(呼び寸法17×19)を追加し、ラインナップの拡充を図った。
 標準価格は、3,080円(税込み3,234円)。


各種の新製品等を学ぶ
社員技術研修会開催
中部桃友会営業マン40余名出席

 中部桃友会(会長=山田康博氏・山彦社長、ベンと特約店の集い)では、10月18日午後2時より、名古屋市西区の名古屋逓信会館で「社員技術研修会」を開催し、営業マン40余名が出席して、新製品はじめ、その他の情報について研修した。
 研修内容は次の通り。
 ▽RP―6型蒸気用減圧弁=ピストンやダイヤフラム部分の耐久性を徹底的に追及し、作動頻度の激しい用途にぴったり。サイズ拡大で、呼び径15〜200までがシリーズ化した。
 ▽RD―47N型戸別給水用減圧弁=従来品に比べ、質量約30%、保温ケース容積約36%と小さくなった。
 ▽RMU型、BMU型メータユニット=水道メータ周りの止水栓、伸縮管機能、逆止弁、台座、分岐継手、さらに逆止弁をユニット化。
 ▽AFV―3型吸排気弁=確実な空気障害解消・逆サイホン防止。
 ▽KT―4型T型ストレーナ=コンパクトで、施工・取り扱いが容易。
 ▽SL―43、44型小型揚程式安全逃し弁=圧力容器、温水ボイラ、給水給湯・冷暖房設備等に使用できる。
 ▽新型電磁弁=従来機と比較して、消費電力40%減、耐久性をアップした。
 ▽ドレンセパレータ=独自の流路の採用により、水滴や復水を高効率で分離・除去する。
 ▽公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)、世界における化学物質規制とその動向について。
 一方、静岡地区においては、19日に“ホテル プリヴェ静岡ステーション”を会場に同様の「研修会」が行われた。

メタル調のスライドバー
バスピアKAシリーズ
TOTO基本仕様を充実

 TOTOでは、4時間で約2℃しかお湯の温度が冷めない“魔法びん浴槽LIGHT”を標準装備しながらも、求めやすい価格の戸建住宅用システムバスルーム「バスピアKAシリーズ」を、このほど新発売した。価格はそのままで基本仕様をアップし、さらにアクセントパネルのバリエーションを充実するなど、デザイン面も向上した。
 販売目標は、初年度に6,000台/月を見込んでいる。
【商品の主な特長】
@メタル調「スライドバー」シャワーの高さ調節が自由自在
 高級感があり、スタイリッシュな浴室空間を演出するメタル調“スライドバー”を標準装備した。シャワーヘッドを家族みんなに使いやすい高さ及び角度に調整できる。
Aアクセントパネルで彩り豊かな浴室空間を
 基本仕様の“アクセントパネル”を3色用意した。オプションでも九色用意している。周辺パネル(壁柄)も5色用意した。
Bユニバーサルデザインの“タッチ水栓”が基本仕様に(Pタイプ)
 誰にでも使いやすいユニバーサルデザインの“タッチ水栓”を基本仕様として装備した。軽く触れるだけでお湯を出し止めできるので、洗髪や洗顔で目が開けづらい状況でも使いやすく、便利な水栓。
C魔法びん浴槽LIGHTも基本仕様
 4時間たっても湯温の低下は約2℃の「魔法びん浴槽LIGHT」も標準装備。追い焚きのコストと手間を省く。

水栓金具ジュエラシリーズなど
2007年度G賞に輝く
INAX商品・施設8件受賞

 INAX(社長=川本隆一氏)の商品・施設八件が、2007年度グッドデザイン賞を受賞した。1966年度の「ポリセット(ポリバス)」以降、同社の累計受賞は175件に上る。
 浴室・洗面空間を華やかに彩る「ジュエラシリーズ」は、優れたデザインである理由として「流れるような曲線の張りと重厚感を出している」「きれいなフォルムである」「シリーズ展開されており、トータル的な使い勝手もよい」の三項目が評価された。
 今年度は、商品部門では「ジュエラシリーズ」のほかに、システムバスルーム「プレシオ」「ルキナ」に搭載された「くるりんポイ排水口」(トステムと共同開発)、インテリア性を重視し浴室設計の自由度を高めたスタンディングタイプの「イデアトーン浴室」、焼き物ならではの存在感のある外装タイル「至楽炎(しらくえん)」、幾何学的でモダンな印象の外装タイル「リズミック」、デザイン部門では「INAXライブミュージアム」が選定された。また、特別賞のロングライフデザイン賞に洗面器「L―2160」が選ばれた。
 1957年創設のグッドデザイン賞は、今年51周年を迎え、2,945件の応募の中から、1,043件が受賞した。

輸出契約高2933億7800万円
8月は中東が大幅減少
日本産業機械工業会産業機械輸出状況

 日本産業機械工業会がまとめた平成19年8月の産業機械輸出契約状況によると、主要約70社の8月の輸出契約高は前年同月比19.1%減の2,933億7,800万円となった。このうちプラントは2件で25億400万円。中東の大幅な減少により前年同月比98.8%減となった。
 単体は、前年同月比90.2%増の2,908億7,400万円。機種別にみると、ボイラ・原動機はアジア、アフリカの増加により前年同月比33.8%増、鉱山機械はアジア、南アメリカの増加により同178.5%増、化学機械はアジア、ロシア・東欧の増加により同1,367.4%増、プラスチック加工機械はアジアの増加により同52.8%増、風水力機械はアジアの減少により同14.3%減、運搬機械は中東、ヨーロッパ、南アメリカの増加により同2.4%増、変速機はアジア、北アメリカの増加により同59.1%増、金属加工機械はアジアの増加により同395.4%増、冷凍機械はアジア、ヨーロッパの増加により同50.8%増となった。地域別構成比は、アジア47.2%、ロシア・東欧16.1%、アフリカ14.3%、北アメリカ8.5%、ヨーロッパ6.6%、中東5.4%となっている。

耐油・耐衝撃性に優れる
防爆ケイタイランプ
ハタヤリミテッド温度上昇が少ない

 ハタヤリミテッド(名古屋市中区大須4-10-90・TEL052-261-3821)は、日本海事協会認定「海事仕様防爆ケイタイランプ」をこのほど新発売した。
 この海事仕様防爆ケイタイランプは、耐圧防爆構造(d2G5)を満たしており、器具の温度上昇が少なく安全性に優れた高輝度スーパーLEDランプを採用した、携帯型防爆仕様照明器具。(型式試験番号07T626)
【特長】
@適用規格は工場電気設備防爆指針構造規格(ガス蒸気防爆1979)に準拠。
A本体は高強度・軽量のアルミダイカストボディーに加え、耐油性・耐衝撃性に優れた合成ゴムコーティング付きで、落下時の火花発生がなく安全。
BLEDランプの特性を活かすよう光学的に設計した反射ミラーにより、直線的な白色ビーム光で優れた視認性を発揮する。
C肩掛けベルト付で、携帯に便利。持ちやすく握りやすいグリップ。
Dマグネット式スイッチを採用した完全密閉構造で抜群の防爆・防雨効果。
E市販の単一形アルカリ乾電池3本で連続点灯70〜80時間の使用が可能。
【用途】
 石油タンカー、貨物船、客船、特殊船などの保守点検用装備品として最適。引火・爆発の恐れのある爆発性ガスが空気中に存在する場所、または集積する可能性のある場所に使用できる。価格は70,000円。
 詳細については、直接同社に問い合わすとよい。

40周年記念し観劇ツアー開催
『ふぐと花月』に大満足
荒木商事協力店等40余名招待

 荒木商事(豊田市駒新町中通・社長=荒木彌氏)は、会社創業40周年を記念して、40周年セールに協賛して頂いた協力店等40余名を10月21日・22日の1泊2日の日程で、「本物のふぐ賞味となんばグランド花月観劇ツアー」に招待した。
 21日当日は、午後2時発の近鉄アーバンライナーで一路難波を目指して出発。
 宿泊先のなんばオリエンタルホテルには午後4時30分前に到着、各自チェックインを済ませて、集合時間の午後5時まで自由時間として過ごした。
 日曜日とあって、食い倒れの街・道頓堀界隈は食を求める沢山の人々で大賑わいを見せていた。
 午後5時にホテルロビーに集合した一行は、食の本場の中でも特に大阪の顔として知られ、90年近くも多くの食通を魅了する名店“づぼらや”にて懇親会に臨んだ。
 冒頭、荒木社長より出席方のお礼が述べられ、「荒木商事の40周年セールにご協力並びに、本日ご多忙の中をご参加頂きましてお礼申し上げます。お蔭様で創業40周年を迎えることができました。これも偏に本日ご出席の皆様方のご支援の賜物と深く感謝いたしております。40年と申しますが、その間には幾度もの苦難がありましたが、皆様方の絶大なるご支援で乗り切ってこれましたことを重ねて御礼申し上げます。これを機に50年、60年と更に発展させてまいりますので、皆様方におかれましては、なお一層のご指導ご鞭撻をお願いいたします。今日、明日と楽しい会にいたしたいと思いますので、皆様方のご理解とご協力をお願い致します」と挨拶。
 続いて、五年間の修行を終え今年から家業に専念している、荒木社長長男の彌一郎氏より「40年間築き上げてきました信頼と信用を守りながら、更に躍進するよう社員と一緒になって頑張ってまいりますので、皆様方におかれましても今まで以上のご支援をお願いいたします」との所信を述べたあと、販売先を代表して豊錬社長の岡本敏弘氏の乾杯音頭で懇親会に臨み、てっちり、てっさ、ひれ酒、雑炊と本場ふぐの本質を堪能する一方、終始和やかに歓談に興じ、平田建築社長の平田千春氏の中締めで懇親会を終了した。
 懇親会後は、ニューハーフショーやスナックを貸し切っての二次会を行い、カラオケをバックに時の経つのも忘れて自慢の喉を披露しながら、道頓堀の夜をことのほか楽しんだ。
 2日目は、お好み焼き一筋30年の歴史を刻む“千房”で本場のお好み焼きを味わったあと、吉本興業の生のステージが楽しめる、笑いの殿堂“なんばグランド花月”にて、中田カウス・ボタン、今いくよ・くるよ、桂きん枝、西川のりお・上方よしお、中国雑技団のアクロバット等の漫才・コントやテレビでお馴染みの吉本新喜劇のお笑い劇を心置きなく爆笑した。
 出席者も、「日常を忘れて笑いの渦に巻き込まれました。日頃のストレスも吹き飛び、気分爽快です。また機会があれば是非観劇したいです」と、ことのほか大満足であった。

広瀬 功氏瓶由が優勝
岐阜管工機材商組53回製販親睦ゴルフ会

 岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)では、「第53回製販親睦ゴルフ会」を10月23日に、関市山田芳洞の“岐阜関カントリー倶楽部”を会場に正会員、賛助会員23名が参加して開催され、広瀬功氏(瓶由)がネット72.6で優勝した。
 上位入賞者は次の皆さん。
▽優勝=広瀬功(瓶由)N72.6H8.4
▽2位=則松良明(TOTO)N74.2H22.8
▽3位=湯浅茂(前澤工業)N75.4H27.6
▽4位=山本慎也(コスモ工機)N75.8H19.2
▽5位=坪内忠(森松工業)N76.4H27.6
▽ベスグロ=広瀬功81
(敬称略)

製販親睦ゴルフ大会
新田祐二氏三栄水栓が優勝
三重県管工機材商組合正・賛会員29名参加

 三重県管工機材商業組合(理事長=田中邦洋氏・五光商会社長)では、10月18日に「製販親睦ゴルフ会」を四日市市山之一色町の“名四カントリークラブ”を会場に開催し、正会員はじめ賛助会員等29名が参加して平素の腕前を競った結果、賛助会員の三栄水栓製作所の新田祐二氏がネット73.2で優勝を飾った。
 当日は、参加者全員集合時間の午前8時30分前に集合し、田中理事長の挨拶、ルール説明の後、アウト、インに分かれて一組より順にスタートを切った。
 気温25℃と、やや汗ばむほどの陽気だったが、鈴鹿山脈をのぞむ雄大な景観をバックに、日本女子オープンなどの公式競技が過去8回、三重県ゴルフマスターズ選手権大会の会場となっている名門コースで思う存分プレイができたと参加者全員満足していた。
 プレイ終了後は表彰式に移り、入賞者にそれぞれ賞品が渡された。
 上位入賞者は次の皆さん。
▽優勝=新田裕二(三栄水栓製作所)N73.2H22.8
▽2位=伊藤嘉恭(伊藤管材商店)N73.6H26.4
▽3位=福江哲也(タブチ)N74.8H19.2
▽4位=岸江義朗(三重合成商事)N75.6H20.4
▽5位=西山秀樹(五光商会)N75.8H19.2
▽ベスグロ=一色克巳(一色商会)82(敬称略)

伊藤紀昌氏大信工機が優勝
三重機械工具商協組製販親睦ゴルフコンペ

 三重県機械工具商協同組合(理事長=松山廣氏・松山機工社長)の企画委員会(委員長=山田浩氏・コジマ・フジ通商専務)では、10月13日に松阪市嬉野の三重フェニックスリゾート&ゴルフクラブにて、「製販親睦ゴルフコンペ」を開催し、正賛会員12名が参加した。
 当日はゴルフ日和に恵まれ、思う存分にプレイが出来たと各プレイヤーも満足していた。
 ルール説明の後一組より順にプレイを行い、アウト・インを手堅くまとめた、伊藤副理事長(大信工機社長)がネット75で見事優勝を飾った。
 プレイ終了後は表彰式を行い、入賞者にそれぞれ賞品が渡された。
 上位入賞者は次の皆さん。
▽優勝=伊藤紀昌(大信工機)N75.0H12.0
▽2位=打田正憲(三重日立)N76.0H18.0
▽3位=芦川弘樹(タイセー)N77.0H6.0
▽4位=棚橋浩司(タナハシ機工)N78.0H24.0
▽5位=山田浩(コジマ・フジ通商)N79.4H21.6
(敬称略)

第27回ボウリング大会
団体戦イトウ、青木氏荒木商事に栄冠個人戦
愛知県管工機材商協組150名が参加し盛況

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)の福利厚生部(部長=祖父江秀雄氏・祖父江産業社長)主管による「第27回ボウリング大会」が、10月28日に“星ヶ丘ボウル”を会場に、組合員はじめ賛助会員ら150名が参加して開催された。
 当日は、午前9時45分の受付締切り時間には全員が揃い、伊藤理事長の挨拶、前回第26回優勝者の優勝杯の返還式のあと、ボウリング場係員による競技ルール説明が行われ競技開始。
 会場は家族連れの姿もあちこちで見られ、和やかな雰囲気の中でプレイが進められ、ストライクが出るたびに、拍手喝采で会場内はあちこちで声援が飛び交っていた。
 競技終了後は、軽食パーティと表彰式が行われ、団体戦はイトウBチームが2位に50ピン差の1,515ピンで優勝を果たした。
 個人では、荒木商事の青木七郎氏が586ピンで優勝した。
 入賞者は次の皆さん。
【団体の部】
▽優勝=イトウB1,515
▽2位=荒木商事オパピー財団1,465
▽3位=オータケG1,443
【個人の部】
▽優勝=青木七郎(荒木商事)586
▽2位=森正明(イトウ)564
▽3位=深谷彰(荒木商事)558
▽ハイゲーム=松原正紀(オータケ)242

マニピュレータ・ロボット統計(会員ベース)
輸出が2期連続最高額更新
日本ロボット工業会07年7-9月期実績

 日本ロボット工業会は10月29日、マニピュレータ、ロボットの2007年7―9月期生産・出荷実績を発表した。同会の月別統計調査を基に、正会員及び賛助会員対象企業54社による実績をまとめたもの。これによると、2007年7―9月期の生産額は前年同期に比べ9.5%の増加。また出荷額は、国内出荷額が前年同期比9.1%増、輸出額が同15.0%増で、トータルでは同12.9%の増加となった。生産額、総出荷額、輸出額はいずれも過去最高実績を記録した。概要は次の通り。
 受注額は、前年同期比13.8%増の1,501億円となり、2四半期連続でプラス成長となった。この時期としては高い実績となっている。
 生産額は、前年同期比9.5%増の1,633億円となり、02年7―9月期以来、21四半期(5年3カ月)連続でプラス成長。06年4―6月期実績(1,491億円)を上回り過去最高実績となった。
 06年の年間生産額(会員+非会員)は、前年比11.2%増の7,304億円。今年は、輸出が引き続き好調であることと、自動車産業向けが上向きになることが期待され、前年比4.1%増の7,600億円となる見込み。08年は国内需要が堅調であることと、輸出が07年をさらに上回るという強気の見方から、前年比3.9%増の7,900億円の見通し。
 総出荷額は、前年同期比12.9%増の1,687億円となり、05年7―9月期以来、11四半期(2年9カ月)連続でプラス成長となった。また、06年7―9月期実績(1,494億円)を上回り過去最高実績となった。
 出荷内訳でみると、国内出荷額は同9.1%増の586億円、輸出額は同15.0%増の1,101億円となった。国内出荷額は3四半期連続でプラス成長。一方、輸出は2四半期連続でプラス成長であると共に、07年4―6月期の実績(978億円)を上回り、2四半期連続で過去最高実績となった。
 主要ユーザー向けでみると、電子・電気機械産業向けはノートパソコンや携帯電話等の旺盛な販売を背景に好調を維持している。一方、06年にやや一服感がみられた自動車産業向けは回復に転じているため、出荷トータルでは前年同期を上回る結果となった。
【国内出荷内訳】
 自動車産業向けは、前年同期比9.0%減の189億円となり、3四半期ぶりにマイナスに転じた。
 電子・電気機械産業向けは、同21.7%増の236億円となり、5四半期連続でプラス成長。情報通信機械メーカーや電子部品・デバイスメーカー向けの実績が伸びており、組立用や電子部品実装用、FPD(フラット・パネル・ディスプレイ)用(ガラス基板搬送)や半導体用(ウェハ搬送)が好調であった。
【輸出内訳】
 溶接用は、前年同期比54.8%増の162億円となり、3四半期連続でプラス成長。欧州は引き続き好調。アジアの、特に中国向けが年々伸びており、今後の期待も大きい。米国は前年同期の実績低迷による反動増となった。今後は、北米、中南米にて日系自動車メーカーの新規設備投資や増設が予定されていることから、さらに上向くことが期待される。
 電子部品実装用は、同27.7%増の706億円となり、2四半期連続でプラス成長。年内においてはピークに達している。
 半導体用(ウェハ搬送)は引き続き伸長している一方で、FPD用のマイナスは韓国、台湾の液晶パネルメーカーが予定していた07年設備投資を削減した影響が出ている。

森精機高速回転主軸ユニットに
2年間保証を採用
より高いサービス提供

 森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2-35-16)は、国内・海外の保証制度を改定し、高速回転主軸ユニットの“2年間保証”を実施する。
 この保証制度の改定は、高速回転主軸ユニットの無償保証期間を、従来の1年間から2年間へと延長するもので、2007年10月1日以降の据付機に適応される。
 2007年4月の据付機より、高速回転主軸ユニットを除いて既に実施している機械の二年間保証を、高速回転主軸ユニットにも実施し、より質の高いサービスを提供する。
 これにより、日本国内の納入機では、据付日より二年間の高速回転主軸ユニットを含む修理部品、サービス・保守作業の無償提供を保証。また海外への納入機では、据付日より2年間の高速回転主軸ユニットを含む修理部品の無償提供と、1年間のサービス・保守作業の無償提供を保証することになる。

日本初!5軸加工に最適な
高剛性・高精度マシンバイス
ナベヤロックタイト5軸マシンバイス新発売

 ナベヤ(社長=岡本知彦氏、本社=岐阜市若杉町25)では、五軸加工などでの多軸加工に最適なマシンバイスを12月1日に発売する。
 五軸加工機をはじめとする多軸加工機は、航空機部品などの複雑形状部品を一クランプで多面加工でき需要が急速に高まっているが、それゆえに多軸に干渉せず高精度・高剛性にクランプすることが求められている。
 新発売の「ロックタイト五軸マシンバイス」は、加工軸の干渉を回避するかさ上げ構造と浮き上がり防止機構、口金交換方式により、多軸加工に最適なクランプを提供する。
 ロックタイト五軸マシンバイスの主な特長は次のとおり。
 @加工軸の干渉を回避するため、ワークを高い位置でクランプできるかさ上げ構造。
 A可動体を下方向に押し付け浮き上がりを防止するロックタイト浮き上がり防止機構内蔵。
 B加工内容に合わせて取り替え可能な二種類の口金をオプション設定。
【主な仕様】
・主要サイズ=全長484mm、口金幅102mm、口開き240mm、質量32kg。
・型式=LT5AU―100。
 価格は1台30万円で、同社では初年度200台の販売を目標としている。

8月の受注高437億円
2ヵ月連続前年割れ
日本産業機械工業会環境装置受注状況

 日本産業機械工業会がまとめた平成19年8月の環境装置受注状況によると、8月の総注高は前年同月比18.5%減の437億円となった。
 需要部門別にみると、製造業は機械向け産業廃水処理装置、水質汚濁防止装置関連機器の減少により前年同月比40.3%減、非製造業は電力向け下水汚水処理装置、汚泥処理装置の減少により同63.1%減となった。また、官公需は汚泥処理装置、都市ごみ処理装置の減少により同9.8%減、外需は排煙脱硝装置の増加により同34.2%増となった。
 装置別では、大気汚染防止装置が海外向け排煙脱硝装置の増加により前年同月比4.7%増。水質汚濁防止装置は機械向け産業廃水処理装置、電力向け下水汚水処理装置、官公需向け汚泥処理装置が減少したことにより同28.6%減となった。ごみ処理装置は官公需向け都市ごみ処理装置の減少により同11.7%減。騒音振動防止装置は電力向け騒音防止装置の増加により同40.0%増加した。

2007年11月17日(日) 2293号
機械工具商全国青年部交流会
各地区紹介と意見交換行う
7組合より48名が参加


 全国の機械工具商組合の青年部員らが集う「機械工具商全国青年部交流会」が10月20日午後1時より、名古屋駅前の名古屋ルーセントタワー16階の会議室で開催され、全国より7団体48名が参加して機械工具業界の今後などについて話し合い交流を深めた。今回は六年ぶりに愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長、以下愛機工組合)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)が設営を担当。この交流会は、平成元年に東京・大阪・愛知組合の青年部が愛知で「青年部東西交流会」として第1回を行ってから13回目となる。
 交流会は定刻の午後1時に加藤実行委員長(愛機工組合青年部副部長、藤清商会専務)の司会進行で開会。
 冒頭、森愛機工組合青年部長が「本日は全国より大勢の方にお集まりいただき誠に有り難うございます。現在、私共組合の大きな事業でもありますメカトロテックジャパン2007(本年最大のFA技術専門展)が開催しております。この展示会を見ていただこうと、会期中に交流会を開催いたしました。講演、グループディスカッションと色々あり、短い時間ですが意義のある交流会にし、明日に向かっていくものにしてまいりたい」と挨拶。
 続いて、来賓の野田愛機工組合理事長(全機工連副会長)が「全国青年部交流会に東京、大阪、石川、埼玉、川口、三重の全国各地から沢山の方においでいただきまして、愛知で開催できますことは本当に有り難いことと存じます。青年部もそれぞれに形態が違うかと存じます。各役割、生い立ちが微妙に異なり、年齢もばらばらです。愛知の青年部で言えば、二つの大きな役割を担っております。一つは、親組合の一部門としての位置づけ。組合の事業をサポートしながら勉強をしていただく。もう一つは、青年部独自の行事を行っております。どちらにいたしましても、目的は次代を担う人たちに色々な経験を通して勉強をしていただこうということだと思っております。愛知組合の人たちも自己研鑽をしながら活発に活動をしてくれている。青年部が元気なうちは、次の時代は大丈夫と感じております。業界の活性化を図るというのが一番大事なことであろうと思い、そういう意味で青年部の役割は非常に大きいし、期待されていると存じます。その様な中で、このように交流の場がもたれますことは素晴らしいと思います」と祝辞を述べた。
 成田全機工連会長からの祝電披露があり、続いて第一部として各地の青年部の概況が報告された。
 愛知は、@年齢制限が40歳までA部長、副部長、顧問は親組合の理事が務めるB部員構成は二代目ばかりではなくメーカー、代理店、販売店の若手のエースが多数在籍しているという3つの特徴があり、現在53名で活動。
 東京は、年齢制限は50歳。現在、31名の部員と相談役4名の合計35名で活動。会員の減少が問題となっている。活動は、危ない会社の見分け方などの研修会やメタボリックの講演会などの研修会・講演会が中心。来年、全機工連の全国大会が東京であり、そのサポートを行う。再来年には東京都機械工具商業協同組合が百周年を迎えることから、それに向けても準備を進めている。
 大阪は、45歳卒業、現在50名で活動している。40歳以上が10名余りで、30代が大半を占める若い会。活動内容は研修会や講演会開催のほか、年に一度の海外研修会やファミリーイベントで家族ぐるみの付き合いをしている。悩みは、楽しい会にしないと出席率が上がらないこと。しかし楽しいばかりでは、新会員勧誘は難しい。会員構成は二代目が多いため、会を通じてお互いに悩みを相談できる場となるような会を目指している。
 石川は、二世会から始まっている。活動は親睦会がメイン。親組合から事業を任され運営をする。現在17名の会員数で、機械工具商だけではなく、鋼材商等の業種もいる。夫婦同伴会も年に一回行っている。5年程前から視察として展示会や工場の見学、他組合の青年部との交流事業を行っている。
 埼玉は、50歳で定年という形をとっているが、出来て7年ほどの会で自己申告制のため申し入れが無ければそのまま引き続いて在籍してもらう。18名で活動。卒業者は2名。親組合と青年部を兼任しているメンバーも数名いる。新しいメンバーを現在積極的に勧誘している。活動は、勉強会を中心に、年一回視察旅行を実施。昨年はユニオンツールを見学した。
 川口は、鋳物を中心とした一大工業地帯であったが、昨今は急速に進んでいる住宅化で厳しい時代に入っている。現在、会員20名。工場見学や技術講習会を実施しているほか、川口市内での異業種との交流を行っているのが大きな特徴。
 また、今回オブザーバーとして出席した三重県機械工具商協同組合からは、組合の現況が語られた。
 第二部の記念講演では、カレーハウスCoCo壱番屋の創業者、宗次徳二氏が「経営の極意は、率先垂範!」と題して講演。
 宗次氏はCoCo壱番屋を25年間経営。最初は70万円の月商からスタートし、現在店舗数は千百数十軒にまで広がった。来年1月で創業30年となる。
 創業当時は、「常に目標があった。現場が大好き、お客様大好きで、朝は誰よりも早く店に行った」と話す。よき事業継承者に恵まれ五年前に全権を移し、上場したときに得た利益でクラシック専用ホール「宗次ホール」を建設して今年3月から経営している。
 「よそのことはうらやましく思えるが、今をばねにし、現場主義、お客様第一主義で企業活動を行ってください」と結んだ。
 第三部はグループディスカッションが行われ、@魅力ある会社づくりのために(我社のここが一番・我社のここを変えたい)A社員の育成・教育について(考え・方法)B地域の状況(景気状況・地域の特色・愛知地区のイメージ)C青年部活動について(活動状況・利点)の4つのテーマ毎に分かれて各自の意見が述べられた。
 交流会終了後は、会場を近くの南欧料理店「フェリーチェ・ぎゃろりぃの」に移して懇親会が開かれ、時津愛機工組合副理事長(新栄商會会長)が来賓祝辞で、青年部交流会の第一回目開催に至るエピソードなどを語った後、東京都機械工具商業協同組合の新海青年部会長の力強い発声で乾杯。
 互いに親睦を深め、水谷愛機工組合会計理事(ミズタニ機販社長、前青年部部長)、伊藤同副理事長(春日鋼機社長)の祝辞に続いて、講演会講師にちなんだカレーの辛さ当てクイズで大いに盛り上がり、午後7時30分過ぎに、次回2年後の開催地である大阪の浜口大阪機械工具商青年会(OMJC)会長による中締めで再会を誓いお開きとした。

新年会は1月25日に名鉄ニューグランドで
馬場副理事長等組合功労で表彰
愛知鋲螺商協同組合第4回定例理事会を開催

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=鈴木建吾氏・八幡ねじ社長)は10月29日午後6時より、平成19年度第4回定例理事会を組合事務局にて開催、8名が出席した。
 鈴木理事長の挨拶に続いて議事に移り、第1号議案・事業部委員会に関する件では、共同購入の9月分実績が報告されたほか、現在募集中のねじ総合カタログについて約900部(フロッピー含む)の申込みがあると中間報告が行われた。また、好評のISO内部監査員養成講座の継続実施と、更に高度な講習会の開催について検討することとなった。
 第2号議案・ボウリング大会については、福利厚生部委員会より、12月9日に星ヶ丘ボウルで開催予定、今回は参加者100名超えを目指していると報告された。また、運営の詳細についても審議した。
 第3号議案・組合報「愛鋲協」28号発行の件では、広報部委員会より10月上旬に発行したことが報告された。
 第4号議案・組合功労者表彰及び優秀従業員表彰に関しては、10月23日の愛知県中小企業団体中央会の大会において組合功労賞として馬場副理事長(メイナン社長)が愛知県知事表彰、奥田理事(奥田商会社長)が同会会長表彰を受け、続いて10月25日に行われた名古屋市商工協同組合協会の表彰式で組合功労者として馬場副理事長が、優秀従業員として3企業10名が表彰された。
 第5号議案・その他の件では、日本ねじ商連より恒例のボルトボトルに新バージョンとして金粉入り(焼酎)が限定で千本発売されることが報告されたほか、丸大ハムの歳暮商品の取り扱いを承認。更に日本ねじ商連第1回常任理事会に鈴木理事長、土方副理事長(金城螺子製作所社長)、馬場副理事長が出席することを確認した。また、新年会を1月25日に名鉄ニューグランドホテルで開催することを決めた。
 当日は、理事会開催前に愛知県中小企業団体中央会より共済制度の加入案内も行われた。
 次回理事会は11月26日午後6時より組合事務局にて、また12月の理事会は10日に開催することを決め、終了した。

ボウリングに過去最大の90名
義援金は今後も継続
名古屋伝動機商組合10月定例会を開催

 名古屋伝動機商組合(理事長=笠井善元氏・笠井社長)の10月度例会が10月24日午後6時より、全会員が出席して名古屋市東区葵のメルパルク名古屋で開催された。
 冒頭、笠井理事長が「本日は何かとお忙しい中、名古屋伝動機商組合10月の例会にご参加いただきまして誠に有り難うございます。また7月の例会のおり、新潟県中越沖地震に皆様のご賛同を得まして組合のほうから10万円の義援金を送らせていただきました。領収書と新潟県知事よりお礼状が届いております。景況のほうは少し一服状態ですが、皆様の会社のほうはいかがでしょうか。また景気も上がってくることが期待できると思っております。しかし、原油の高騰やアメリカのサブプライムローンの問題といったニュースが飛び交いますと、途端に景気に響いてくるような気がします。伝動機商組合も全体で頑張って行きたいと存じます」と挨拶。
 議事に移り、ボウリング大会について長村理事(長村商店社長)が現況報告を行った。第七回組合ボウリング大会を11月10日の土曜日、名古屋市中区栄のブランズウィックスポルトにおいて、午前10時より開催する。今回初めて土曜日の開催となり、過去最高の90名が参加することになっている。
 また、前回の7月例会より継続審議となっている義援金については、組合としてこのまま続けることが良いという結論に達し、金額その他詳細については理事会で検討することで一致した。
 次回の例会は、来年1月に新年会として行われるが、会場については「メルパルク名古屋」と「大森」との2案があり多数決の結果、ほぼ同数となったため幹事(長村商店、大喜産業)に一任する。
 会議終了後は懇親会に移り、伊藤副理事長(伊藤伝動工業会長)の発声で乾杯。和やかに歓談し、午後8時過ぎお開きとした。

全木商中部支部総会に向け準備
新年会は1月18日に
中日本木工全木商中部合同理事役員会開催

 中日本木工機械商工協同組合(理事長=木村秀夫氏・昭元産業会長)と全日本木工機械商業組合中部支部(支部長=島田昭三氏・シマダ機械社長)は10月25日午後5時より、組合事務局(名古屋市中川区荒子2)において合同理事役員会を開催した。
 冒頭、木村理事長より「合同理事役員会を開催いたします。今回はメインが11月10日に開催される中部支部の総会の案件です。慎重に審議していただきたいと存じます」と挨拶があり、全日本木工機械商業組合中部支部の議事に移った。
 11月10日に開催される第38回通常総会(午後3時より、会場は名古屋市千種区のルブラ王山)に関する件では、各議案はじめ式次第等を詳細に審議した。
 続いて、理事会前に行われた会計監査について、稲垣監事(稲垣社長)より適正であることが報告され、これを承認。総会へ提出することとした。
 その他に、本部主催の経営セミナー開催の案内と、11月13日から18日に行われる技能オリンピックでの立会人の選定を行った。
 引き続いて、中日本木工機械商工協同組合の議案審議に入り、年末融資の審査では、申込企業に融資することを承認。また、来年の新年会は1月18日に丸ホ寿司にて開催することを決めた。さらに表彰規定、慶弔規定の改正についても審議した。その他、10月13日に予定していたボウリング大会が諸事情により中止されたことを受け、来春の開催に向けて再度準備を進めることを確認した。
 最後に木村理事長より、会員減少が続く状況の中、今一度会員の増強が呼びかけられ、午後7時過ぎに終了した。

建基法改正セミナー実施
下期方針発表会開催
中部みらい会目標の共有化推進

 中部みらい会(橋本総業と販売店、メーカーの集い)では、11月1日午後3時30分より名古屋市東区葵の“メルパルク名古屋”を会場に「平成19年度下期方針発表会」を開催した。
 発表会では、衣斐専務の全社・販売本部方針、鈴木常務の購買本部方針、宇佐見中部ブロック長のブロック方針、望月浜松支店長の支店方針が発表され、全支店で目標の共有化と、売れる環境の整備を推進させ、お得意様にとってのベストパートナーづくりに鋭意取り組むための基本理念が披露された。
 引き続いて、各分野別代表メーカーの方針が発表され、次いで、六月に改正された建築基準法改正による市場の混乱について、FP&建築アトリエの荒尾博主幹を講師に「建築基準法改正による影響」を演題に解説してもらった。
 姉歯事件を教訓に、今年6月20日に建築基準法が大幅に改正されたが、見切り発車の部分もあり市場の混乱が続き、8月の新設住宅着工戸数は前年同期比43.3%減と低水準が続いている。
【建築確認申請の主な変更点】
@建築確認の審査期間を最大70日まで延長
 従来、21日以内とされていたものを35日以内に延長。また、構造計算の審査に相当の期間を要する場合は、70日を限度に延長可能。
A建築確認や中間・完了検査に関する「指針」を制定
 確認業務は告示で定める「指針」に基づいて実施。
B構造計算適合性判定制度を新設
 高さ20mを超える鉄筋コンクリート造りの建物、高さ13mまたは軒高が9mを超える鉄骨造や木造の建築物などに、第三者機関による構造審査(ピアチェック)を義務付け。
C三階建て以上の共同住宅に中間検査を義務付け
 ただし、木造の場合は、高さ13mまたは軒高が9mを超える場合のみ。
 審査の厳格化では、膨大な審査項目が設けられ、それに適合しない場合は再申請が必要になる。そのため、自治体や民間検査窓口では混乱が続き、確認業務が全国的に滞り、新設着工戸数が激減している。結局、国交省は改正内容を緩和する方針を決めている。
 講演会のあとは、席を移して西武管商の浦瀬社長の乾杯音頭で懇親会に臨み、終始和やかに歓談に興じ、橋本総業佐野参与の謝辞、TOTO名古屋支社岡村部長の中締めで終了した。

各種の報告事項を承認
1月25日賀詞交歓会
岐阜県管工機材商組合11月定例理事会開催

 岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)では、11月2日午後5時より、岐阜市長良川河畔の“岐阜グランドホテル”において、「11月度定例理事会」を開催し、1月25日に新年賀詞交歓会を開催することなどを決めた。
 理事会で決議され、承認された議案は次のとおり。
▽第1号議案=新年賀詞交歓会開催の件
 平成20年1月25日午後6時より、岐阜グランドホテルで開催することを取り決めた。
 式次第の役割分担については、12月開催の理事会で決めることにした。
▽第2号議案=第53回ゴルフ会報告の件
 10月23日に岐阜関カントリー倶楽部で開催し、正会員の広瀬功氏(瓶由)が優勝。2位は、TOTOの則松氏、3位は前澤工業の湯浅氏が入賞した。
▽第3号議案=全員例会報告の件
 10月9日に岐阜グランドホテルにおいて、共立総合研究所の古田千尋氏を招き、「桃太郎が成功した理由」にスポットをあてて解説してもらった。参加者は27名。
▽第4号議案=東京管工機材組合創立60周年祝賀会の件
 11月8日に帝国ホテルで開催されるため、山田理事長が出席することを決めた。
▽第5号議案=その他の件
 次回理事会(忘年会)を12月6日に岐阜グランドホテルで開催することを決めた。

清水雄路氏(コサカ精工)が優勝
ナゴヤ西部機械協組第17回ボウリング大会

 ナゴヤ西部機械協同組合(理事長=近藤和夫氏・近藤金属工業社長)は10月12日午後7時より、愛知県西春日井郡豊山町のわくわくボウルにおいて「第17回組合員ボウリング大会」を開催、組合員とその従業員や家族ら83名が参加して交流を深めた。
 当日は二ゲーム行い、日頃の腕前を競った結果、清水雄路氏(コサカ精工)が356ピンで見事優勝を果たし、団体戦でもコサカ精工Bチームが優勝した。
 ゲーム終了後は、会場を同ボウリング場一階の中華料理「頤和園」へ移して懇親会と表彰式が行われた。
 冒頭、近藤理事長が「組合ボウリング大会にご参加いただき厚く御礼申し上げます。早いもので、17年続いております。組合の福利厚生事業として、年に1度のボウリング大会を今後とも続けていく所存ですので、ご参加の程よろしくお願いいたします」と挨拶。
 表彰式では、各賞入賞者に賞品が贈呈された。
 上位入賞者は次の通り。
【個 人】
◇優勝=清水雄路氏 356ピン(コサカ精工)
◇準優勝=岸三津男氏 354ピン(コサカ精工)
◇第3位=岡島常雄氏 352ピン(名上鈑金工業所)
◇第3位=堀田真義氏 349ピン(加藤製作所)
◇第5位=青山憲氏 346ピン(加藤製作所)
【団 体】
◇優勝=コサカ精工B
◇準優勝=コサカ精工C
◇第3位=加藤製作所A
【ハイゲーム】
加藤利一氏 196ピン(加藤製作所)

地域密着型で歩み続ける
創業40周年祝賀会開催
荒木商事仕入先等百余名集う

 荒木商事(豊田市駒新町中通・社長=荒木彌氏)では、今年創業四十周年を迎えたのを記念して、11月2日正午より知立市中町の知立セントピアホテルを会場に「創立40周年記念祝賀会」を開催し、仕入先はじめお得意先ら百余名が参集して、40周年をお祝いした。
 祝賀会は、定刻、篠田所長の司会進行開会の辞で始まり、冒頭、挨拶に臨んだ荒木社長は出席方のお礼を述べた後、「本日はご多忙の中をご参集頂きまして厚くお礼申し上げます。今日まで仕事を続けてこられましたのは、本日ご出席の皆様方のご温情の賜物であり、そして従業員の皆さんのご支援、ご協力があったればこそです、心より厚くお礼申し上げます。そして二人三脚で頑張ってもらった妻の協力にもこの場を借りまして感謝したいと思います。少し私自身のことに触れますと、集団就職で名古屋のねじ屋に就職したものの僅か一年半で辞め、興味本位に社交ダンスを習い、そこで知り合った人の紹介で某管材商に入ったのがこの道の振出です。4年間の修行を経て、24歳で名古屋市南区で開業。六畳二間を借りて、事務所兼住居で始めたのが荒木商事のルーツです。朝6時から夜10時過ぎまで、毎日寝るのも惜しんで働きました。その後、業績も順調に伸び、28歳で本社の土地180坪を購入、2年後に事務所と倉庫を建てるまでになりました。35歳で結婚するまで死に物狂いで働きました。子供も生まれ、親子五人で六畳二間では寝起きを共にするのも辛くなり、42歳で待望の家を持ちました。また、この年に豊明営業所もオープンさせました。今日まで自身を支えてきたものは、健康な身体と、仕事大好き、仕事仲間、それに良いお客様に恵まれたことに感謝しております。私共はこれからも地域に役立つ会社として50周年、60周年を目指して、スタッフ一同頑張って参ります。どうぞご支援のほど、宜しくお願い申しあげます」と結んだ。
 引き続いて、仕入先を代表してTOTO常務執行役員名古屋支社長近藤則男氏、お得意先を代表してイナガキ住設社長稲垣重喜氏より祝辞を頂戴した。
 近藤支社長は、「荒木さんとは30年以上のお付き合いがあります。荒木社長さんは大変にご苦労されて会社の発展に尽くされました。以前から大変前向きでパワフルな印象を持っております。リフォーム分野にも力を入れられ、地域の勝ち組として発展されています。今年の春にはご長男の彌一郎さんも入社され、大変喜ばしいと思います。私共も精一杯応援させて頂きたいと思っています」と賞賛。稲垣社長は、「40年と一言で申しますが大変なご苦労があったと思います。今素晴らしい従業員の中、本社・豊明支店を設けられておられます。今後も荒木商事さんと我々業界、業者それぞれが協力して益々の発展を願っています」と称えた。
 祝辞のあとは、今年春から家業に専念している荒木社長の長男彌一郎氏が、祝電披露と挨拶を述べ、「40年間築いてきたお客様の信頼を、私は誇りと信用で勝ち取ります。40年間築いてきた長所を吸収し、モットーであります、地域密着型で、50年、60年と乗り越えて行きます」と、所信を披露。
 次いで、指兼社長浅井政則氏の乾杯音頭で祝宴に臨み、終始和やかに歓談、途中、荒木社長自らが作成した若き日の荒木商事の姿を記録したビデオを鑑賞する一方、福引抽選会等をして宴を盛り上げ、三栄水栓製作所社長西岡利明氏の中締め、荒木商事営業第2課部長瀬古勉氏の謝辞で祝賀会を終了した。

9月単月として総受注高が
中部経産局管内主要8社過去最高額を記録

 中部経済産業局が10月31日発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、テクノワシノ、ジェイテクト、日平トヤマ、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成19年9月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は511億6,700万円で、前年同月比13.8%増と3カ月連続で前年を上回り、9月単月として過去最高総受注高を記録した。前月比は1.7%減となった。
 国内受注では、一般機械工業向けが77億8,100万円と5カ月連続して前年を下回ったものの、自動車工業向けが89億5,600万円と2カ月ぶりに前年を上回り、全体でも198億4,800万円、前年同月比5.7%増と5カ月ぶりに前年を上回った。前月比は12.5%増となった。
 一方の海外受注は、北米向けが4カ月ぶりに前年を下回ったものの、ヨーロッパ向けが25カ月連続、アジア向けが9カ月連続で前年を上回ったことから、全体でも313億1,900万円、前年同月比19.6%増と4カ月連続で前年を上回った。また前月比は9.0%減となった。
 国別にみると、1位のアメリカが78億9,200万円(前年同月比24.8%減)、以下、中国51億3,100万円(同200.1%増)、ドイツ41億8,500万円(同42.2%増)、インド18億4,200万円(同62.4%増)、イタリア16億1,300万円(同57.8%増)の順となった。
 販売額では、609億6,500万円となり、前年同月比は14.4%増と4カ月連続で前年を上回った。一方、前月比は48.4%増となった。
 受注残高は、2,205億7,800円となり、前年同月比0.2%減と3カ月ぶりに前年を下回った。また前月比は6.6%減となった。

専門分野に特化したスペシャリスト
中部地区の14名を発表
07年サンドビッククラブ中部の集い

 サンドビック・コロマント事業部(事業部長=藤井裕幸副社長・11月2日より社長)は10月18日午後3時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において「2007年サンドビック・クラブ中部の集い」を開催した。サンドビック・クラブは発足して四年目を迎え、販売店、代理店からなる会員も全国で1,000名を超えた。今回の中部の集いは、名古屋で開催されたFA技術専門展「メカトロテックジャパン2007」の会期中に開かれ、「提案の出来る営業マン」をテーマに出品された新製品の紹介や拡販成功事例発表などを行った。また、同社の認定コースでツールスペシャリストに認定された中部地区の14名が発表された。
 冒頭、藤井副社長が「お忙しい中、お集まりいただき有り難うございます。日頃は私共サンドビック製品の拡販にご尽力いただきまして感謝申し上げます。我々は、サンドビック製品として、またお客様に対しても、本物を真剣に作り、本物と偽物がはっきり分かる物づくりの世界で営業活動をしていかなければいけない。今回のサンドビック・クラブの集いで本当に我々の良いところをご理解いただいて、それをお客様に伝えて我々の商品を最大限使っていただきたい。最近工具でも、かなり似たようなものが出回っている。実際に削ってみなければ分からないが、幸い工具は削れば直ぐに分かる。我々の使命は、本物をお客様に知らせ、それを正しく使っていただくこと。そして、それによって我々の製品を評価していただき、合わせてお客様にも儲けていただく。これは販売店の皆様も一緒であると思います。お客様に儲けていただき、それで買っていただいて、結果として我々に利益が還元してくると私は思っております。幸い私共の本社では、メカトロテックジャパンでご覧になっていただけると思いますが、色々な新製品が出ております。これはサンドビックが新製品開発に多くの費用をかけているからです。販売するに当たり製品に対する誇りを持っていただきたいと存じます」と挨拶。
 続いてサンドビックジャパンの新たな展開について話された。来年1月にコロマント事業部のプロダクティビィティーセンターが名古屋に開設され、技術部隊が神戸から移り実質的にコロマント事業本部が移ることになる。また、瀬峰工場が来年11月に現在の倍以上の大きさに拡大される。今まではアジアの供給拠点であったが、完成すればアジアだけではなく世界の供給拠点になる。
 このほか、名古屋地区で自動車産業に特化したアプリケーションセンターの建設も計画されていることなどが説明された。
 サンドビックの認定研修コースで、今回この地区のツールスペシャリストに認定された女性一名を含む14名が紹介され、ツールスペシャリストを代表して松原氏(松原機工社長)が謝辞の中で新たな決意を語った。
 このあとスペシャリストの榊原氏(新栄商會)より拡販成功事例の発表があったほか、新製品紹介と拡販ロールプレーイングも行われ、製品に対する知識と営業ノウハウを共有した。
 午後5時からは第2部の懇親会が行われ、クラブメンバーが各企業の枠を越ええて談笑しながら和やかなひと時を過ごし、午後7時前に終了した。

南海漫遊記 K
〜「ジュニアー会」
ホーチミン・台北紀行
倉地 久雄倉地社長

[南国の夜]
 この謎の楽器が「ダン・バウ」と呼ばれるものであることだけはなんとか理解できた。その正体が何であるのか気になってしかたないが、今夜はこれ以上の詮索は不可能だろう。さいわい明日の午後はフリー・タイムであり、市内を散策するつもりでいた。その時間に市内の「楽器店」(というカテゴリーの小売店がこの国に存在するのかどうか定かではないのだが)でダン・バウを探してみようと思う。格好のベトナム土産がゲットできるかもしれないですねと、やはり音楽好きの若旦那・K島氏と話し合ったことだった。
* * *
 レストランを出たのち、ただちにホーチミンの夜の街探索に出かけられたアクティヴな方々も若干名いらっしゃったようだが、僕はかなり疲れてきたので、あっさりホテルに戻り、K島氏とホテルの上層階にある見晴らしのよいバーに入る。夜景をめでながら少々甘すぎるマルガリータを飲み、今日一日の行程をふりかえってみる。南国の夜はエキゾティックに更けていき、昼間の熱気はいつの間にかおさまってきたように感じた。
 22時ごろ部屋に戻り、一日汗にまみれた体を湯船にひたしシャワーを浴びる。さっぱりしたところで売店で買ってきたビールを飲みなおしながらベッドに横になり、『高丘親王航海記』のページをめくりだす。昼間の飛行機の中で読んだ部分をもう一度くりかえして眺めてみる。
(以下必要最小限にこの物語を要約し紹介していく。本書は決して推理小説やミステリーのたぐいではないが、新しく読まれるかたの自由な鑑賞の妨げにならぬよう、キモとなる部分にはできるだけ触れないよう注意するつもりである。)
* * *
 このおとなのメルヘン(Marchen)の第一話には、「儒艮(じゅごん)」という標題がつけられている。初出の『文学界』昭和60年(1985年)8月号では「蟻塚(ありづか)」というタイトルであったが単行本収録の際に改題されたようだ。
 物語は貞観(じょうがん)7年(865年)乙酉(きのととり)正月27日に、高丘親王の一行が唐の港町・廣州から船出する場面から始まる。南方交易で栄えた往時随一のメトロポリスである廣州の情景が生き生きと描きだされる。冒頭から読者を一気に澁澤ワールドへとトリップさせてしまう筆致は、この作者ならではのものである。
 親王一行はここから「廣州通海夷道」と呼ばれる海路をすすみ、安南都護府のある交州、すなわち今日のハノイに上陸し、そこから「安南通天竺道」と称する陸路で「天竺」をめざす予定なのである。親王につき従うものは安展と円覚という日本の僧。さながら水戸黄門漫遊記における助さん格さんといった役どころである。これに廣州出帆の際に舞い込んできた狂言回しの少年・秋丸を加えたメンバーで航海記は綴られていく。
 ここで高丘親王がなぜ生涯をかけて天竺行を希求し続けたかの由来が説き明かされる。親王の父である第51代平城帝の愛人であった藤原薬子(ふじわらのくすこ 生年未詳―810年)と、幼き日の親王のエピソードであるが、時に親王はまだ7-8歳。薬子の年齢は未詳であるが、すでに入宮させるつもりの年頃の娘がいたというから相応のものだったのだろう。
 親王は薬子に添い寝してもらいさまざまな物語を聞かされる。天竺のこと、親王はいつの日か船に乗って天竺にたどり着くであろうこと、薬子がまもなく世を去るであろうこと(薬子の変を暗示!)、しかし次には「卵生」で鳥になり生まれ変わるであろうこと。

-大きな夢を実現した男のドラマ-テーマで
宗次徳二氏(宗次ホール代表)を招き講演会
月曜会 10月例会を開催

 月曜会(代表世話人=松田謙三氏・児玉興業会長)は10月15日、会員ら70名余りが参加して10月例会を開催した。今回はカレーハウスCoCo壱番屋創業者の宗次徳二氏がこの春名古屋に開設したコンサートホール「宗次ホール」の見学と、同氏による講演を聞いた。
 当日は、午後5時に名古屋市中区栄の宗次ホールに集合し、はじめに観覧席で同ホールの概要説明を聞いたあと、楽屋や音響関係の調整室などの舞台裏を1時間ほどかけて見学。
 このあと会場を名古屋東急ホテルへ移して、講演会が行われた。
 宗次氏が登壇し、「大きな夢を実現した男のドラマ」と題して講演した。講演要旨は次の通り。
 私は、昨日59歳になりました。53歳で完全に経営者を引退しましたが、それまでは食堂業を一筋に行ってまいりました。2002年の5月31日にリタイヤしまして、今は音楽ホールの経営をしております。まさかまた、経営者になろうとは思ってもいなかった。
 人は私のことを、カレーなる転身と言います。コンサートホールを始めて6カ月。元々は16歳のときに、ひょんなことからN響アワーというテレビ番組を見たことに始まります。
 メンデルスゾーンのバイオリンコンチェルトホ短調。素晴らしい曲だと思いました。その第一楽章を、中古で友達から5,000円で買ったテープレコーダーに吹き込んで、毎朝それを聞いてから学校に行くという毎日がそれから続きました。
 しかし、喫茶店経営から壱番屋の経営者を続けている30年間は、完全に遮断しました。壱番屋の会長職を務めている、経営者をおりる直前の今から6年程前に、福岡へ行くJALの飛行機の中で機内放送を聴こうと、落語かクラシックかと考えており、パバロッティのオペラ・アリアをまた聴いた。あれを聴いて、クラシックヘの熱がよみがえってしまった。
 またクラシックを聴いてみようと本屋に行ったら、CDになっている全曲名曲450タイトルを含む、一万七千何百タイトルという本があった。
 まず名曲といわれる450曲を聴こうと、東京の山野楽器で全部揃えてもらった。聴いていくと、全部良いのです。名曲ですから。百年、二百年、三百年にわたって今に伝えられ、そしてコンサートでも人気のあるものですから、良いに決まっている。
 結局、他も全部集め、今、宗次ホール貸し出し用においております。駄作はありません。感心します。でも宗次ホールでは、退屈したら申し訳ないので、名曲を中心に演奏をしていただこうと特別にお願いをしている。
 音楽は良いものだと思いますが、なかなか愛好家が増えない。名古屋市民にあと百人来ていただいたら、もっと良いコンサートになるのにというコンサートが多い。苦労はしておりますが、私共はまだ半年ですから、程よいところからのスタートで、じわじわと右肩上がり。いきなり良い成績を上げる必要は無い。やはり感謝をしながら大変大変という中にも、喜んでいただける人が増えればいいと考えている。ランチタイムコンサートを行っています。これは日本でも一番多く開催していると思う。10月、11月も8件ずつ入っている。1,000円ですから、満席になっても30万円。色々な経費を考えると毎回赤字になる。
 皆さん是非足を運んでいただきたい。クラシックを聴くと、気持ちが優しくなる。元気が出て癒されるなど、良いことばかり。これからじわじわとクラシックコンサートを広めて行きたい。団塊世代の大量リタイア時代に入りましたから、時代も私共に有り難いと思います。リタイアしてから、何を楽しみに生きようか、趣味を何か持とうと考える。それまで企業戦士で仕事とゴルフ以外はほとんどしたことが無いという方が多い。
 クラシックは、良い気分になり、社会貢献にもつながる。芸術家、アーティスト、音楽家さんたちは皆、苦労をしている。小さいうちから英才教育を受けて勉強に勉強し、東京へもレッスンに通い、勉強して音大に入り大学院まで出て、アメリカやヨーロッパに留学までして、そうして帰ってきてもなかなかリサイタルの機会が無い。多くの音楽家はそうです。プロのオーケストラの一員になるのも大変。楽器は自前。何百万、何千万という楽器を用意しなければならない。
 音楽家さんの生い立ち、人生を自分勝手に思い描くだけで尊敬します。今、若手の人達はどの世界でも同じですが、非常に頑張っている。十歳前後の頃から、スポーツにしても文化にしても音楽にしても、ひとつのことに打ち込んで今日まで来ているという人達の、少しでもお役に立てればという思いでコンサートホールを営業している。
 私は毎朝、掃除をしております。ホールへは地下鉄栄駅の12番出口から東の方向へ、信号を2つ。そこを右に折れた2つ目のビル。歩いてみると、放置自転車が一杯あったり、その自転車が倒れたままだったり。コンビニの界隈などは弁当の空き箱だとか、酒のビンやカンなどが散乱していた。今は掃除がされ非常にきれいになっている。
 私たちは、私とパートの女性の2人で朝早くから掃除をしている。台車にゴミペールを2つ積み、掃除道具と夏場は水を積んでいる。12番出口から私共のホールまで302メートル、333ヤード。私たちは出口からホールまでを12番ホールと名づけて、日本一優しい12番ホールにしようとしている。夏場に花を入れたが少し遅かったのであまり咲いてない。今は黄色のパンジーを植えていこうと準備をしています。
 まず、自分の周りを掃除することから社会奉仕をする。そして挨拶。大きな声でお互いに挨拶できる。花を育てたり、早起きしたり、挨拶して、掃除をして、クラシックのコンサートへ行く。そんな人に悪い人はいない。全部私はやっています。
 CoCo壱番屋の営業では、一切値引きをしたことはありません。安いから来てやっていると言われたくない。ちゃんと利益をいただいて、喜んでいただく。それには、心と心の真心経営しかないということでやってきました。思っていてもろくな経営は出来ませんが、そのこだわりが強い分、同業他店さんより少しだけ良かったのか、それが今につながっているのかと感じています。
 素人が始めた商売ですが、年が明けて1月17日に30年になります。CoCo壱は月商70万円でスタートした。それが今では、1,124軒の店が色々なところに出来ました。700億円も商いをさせていただき、東京証券取引所の第一部に上場しております。
 考えられない。奇跡でも起こりません。だから沢山の株を放出してキャピタルゲインをいただいた時に、家内と2人で通帳を見て間髪を入れずに、「このお金は私達のお金ではない。一時預かりにしよう」と決めました。それで音楽ホールを作りました。
 人間に生まれて、今の時代に生きてこれて、日本に生まれた、この3つの幸せで十分という人生を歩いてきた。今、色々な人にお返ししたい。人に優しくないと良い経営者になれない。これからは音楽を通じて、またこれから経営者になりたいという方には私の話を通じて、人の力になりたいという思いでやっております。
【宗次徳二氏 略歴】
 1948(昭和23)年石川県生まれ。
 67年愛知県立小牧高校卒、不動産関係の仕事に従事。72年結婚。
 74年喫茶店「バッカス」を開業。75年コーヒー専門店「浮野亭」を開業。
 78年カレーハウスCoCo壱番屋創業。82年=壱番屋を設立し、代表取締役社長に。98年同代表取締役会長。2002年代表権を返上し、創業者特別顧問(現職)に。
 07年名古屋市栄に「宗次ホール」オープン。

会社法についての研修会B
「会社の計算」
GKC 組合員12名が受講

 岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=服部与一氏・服部商会社長)は、岐阜県中小企業団体中央会の補助事業として、組合員ならびに組合員企業の従業員を対象に「会社法」についての研修会を実施している。
 その第3回目の研修会が10月17日午後6時より、岐阜市薮田南の県民ふれあい会館406会議室で、前回に引き続き税理士の浅野洋氏(しんせい綜合税理士法人代表)を講師に迎えて行われ、12名が参加した。
 冒頭、服部理事長の挨拶があり、続いて浅野先生が演壇に立ち、3回目の今回は「会社の計算」をテーマに決算と決算書類、配当に関する変更、会計帳簿の作成、組織再編の概要等について分かりやすく解説した。
 研修会前には、理事会が開かれ、第4回目の研修会の日程を当初の11月21日から同28日に変更することを決めた。

総受注額は1千420億円
前年比16・3%増で最高額更新
日本工作機械工業会9月の工作機械受注実績

 日本工作機械工業会がまとめた、2007年9月分の工作機械受注実績調査報告によると、9月の受注額は1,420億円で、前月比9.5%増、前年同月比では16.3%増となった。月間受注額としては初の1,400億円超えで、今年3月の1,372億円を上回り最高額を6カ月ぶりに更新した。外需を中心とした勢いは変わらない。
 これを内外需別にみると、内需は647億円で4カ月ぶりに600億円を超えた。自動車を中心にして年度上期末効果もあり、前月比は20.1%増、前年同月比は2.6%増といずれも2カ月ぶりにプラスに転じた。自動車が前月比、前年同月比ともに4割前後の増加で今年の最高額。一般機械、電気・精密は前月比プラス、前年同月比でマイナスとなった。
 また、外需は773億円で、今年七月の772億円を上回り史上最高額を更新。前月比1.9%増、前年同月比では30.9%増と拡大基調にある。昨年末より10カ月連続して内需を上回って推移。アジアが二カ月連続史上最高額を更新し初の300億円超えとなったほか、欧州は7月の248億円に次ぐ史上2番目の受注額、北米は4カ月ぶりに前年比マイナスながらも受注額は高水準を維持している。
 内需の内訳をみると、一般機械は275億円で、前年同月比4.5%減と5カ月連続のマイナス。うち金型が同30.9%減となり、昨年8月以降マイナスで推移している。自動車は228億円で同39.9%増。うち部品は19.5%増の95億円。電気・精密は53億円で同22.4%減と4カ月連続して前年を下回った。
 外需の内訳では、アジアが301億円(前月比5.2%増、前年同月比七5.3%増)。東アジアは主要3カ国ともに前年比プラスとなった。中国は4カ月ぶりに史上最高額を更新。その他アジアでは、タイ、マレーシアが前年比で高い伸びを示した。欧州は243億円(同8.9%増、同54.0%増)となり、EU主要国ではドイツが2カ月ぶりに史上最高額を更新したほか、すべてで前年比プラスとなった。北米は213億円(同5.3%減、同14.1%減)。米国は前年高水準だった反動もあり前年比では2割以上のマイナスながら、受注額は200億円を超え高水準を維持している。カナダ、メキシコは足元前年比プラス基調で推移している。
 業種別にみると、世界各地域で自動車向けが好調なほか、航空機、エネルギー関連、一般機械類、建機、IT関連、医療など多くの分野で拡大基調となっている。
 一方、1―9月の受注累計額をみると、受注総額は1兆1,866億円で、前年の同じ時期に比べ10.6%上回っている。これは、史上最高額を記録した昨年の1兆773億円を1,093億円上回る受注額で、年率に換算すると1兆5,800億円強となる。
 1―9月の受注累計額を内外需別にみると、内需は5,445億円で、前年比2.6%減、内需比率45.6%となり、全11業種中、自動車、航空機・造船・輸送用機械等三業種が前年を上回った。主な業種では、一般機械が2,423億円で前年比2.4%減、自動車が1,567億円で同3.0%増、電気・精密が557億円で同15.1%減となった。また、外需は6,452億円で、前年比24.7%増、外需比率54.4%となり、3年連続最高額を更新した昨年を上回るペース。外需比率も過去最大であった98年の53.8%を上回る水準となっている。前年比は主要三極ともにプラスで、特に欧州、アジアが高い伸びを示している。アジアが2,410億円で前年比32.5%増、欧州2,026億円で同43.4%増、北米が1,856億円で同1.1%増となった。

IMAO CAD・CAFからMAPPSVへ
治具モデルを簡単取り込み!
森精機製作所イマオと新システムを共同開発

 森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2―35―16)はイマオコーポレーション(本社=岐阜県関市)と共同で、同社製の治具設計支援システム「IMAO CAD・CAF」により生成された治具の三次元モデルをオペレーティングシステム「MAPPSV」へ取り込み、三次元干渉チェック機能を利用することができるシステムを開発した。
 MAPPSVに搭載された三次元干渉チェック機能は主軸、ツール、ワーク、治具などのモデルを登録することにより機械と同期してシミュレーションを行い、干渉を検出する。自動、手動運転の各モードで作動し干渉を検出すると機械を即座に停止させるため、段取りから実加工まで安心して操作できる。
 従来の三次元干渉チェック機能において、治具モデルの設定は非常に時間がかかり困難なものだった。IMAO CAD・CAFにおいてはその設定を自動化しており、生成された治具モデルを新システムにより容易に取り込むことが可能となった。これにより治具モデルの設定の時間を削減するとともに、治具を含めたより精密な三次元干渉チェックが実現した。
 また、森精機では生産工場の治具にイマオコーポレーションの組立式治具を採用。組立式治具は「標準部品」としてすぐに供給されるため、治具の作製が迅速に行える。また治具の設計においてはIMAO CAD・CAFを使い、時間を従来の約半分に短縮。これらのメリットを活かすことで、加工リードタイムを大幅に短縮している。

落合榮次郎社長長男
落合輝彦氏華燭の典
全国より500余名が祝福

 伝動機・機械工具卸商社落合(本社=東京都台東区)の落合榮次郎社長の長男、輝彦氏は10月27日、東京都千代田区内幸町の帝国ホテルにおいて、吉濱二郎氏の次女、恵子さんと結婚式を挙げた。
 午後零時30分から開かれた披露宴では、五百名余りの招待客に見守られながら、「江戸消防記念会第六木遣り会」の木遣りに導かれ、新郎新婦が入場した。
 新郎輝彦氏は、1978年3月2日東京生まれ。慶應義塾幼稚舎、同普通部、同高等学校を経て、米国ソルトレイクコミュニティーカレッジへ進学。1998年に同校を卒業後、落合に入社。名古屋支店の開設準備のために名古屋へ転勤するなど様々な部署を経験し、現在は亀戸支店で活躍中。特技はスノーボード、趣味は映画鑑賞。
 新婦の恵子さんは、1981年11月29日神奈川生まれ。2002年に駒澤大学法学部を卒業。同年落合に入社。結婚後は社長秘書として、会社と家庭の両面から輝彦氏をサポートする。
 新郎から新婦に捧げる言葉は「落合の嫁として、横で支え続けてほしい」。新婦からは「榮次郎社長のように素敵な社長になってください」。
 主賓挨拶では、朝香日本精工社長が「ゆくゆくは落合の三代目となられる輝彦さんのお披露目として誠に素晴らしい盛大な結婚披露宴となり、ご両家はじめご親族さんの思いもひとしおと思います。落合社長の三代目と言えども、三現主義『現場、現物、現実』を徹底して一般社員と同じように業務を覚えさせ、その中から創業者より脈々と続く落合イズムを受け継ぐ。三代目が落合イズムを受け継ぎ日々の業務に取り組んでいることも大変素晴らしいことであります。私共も輝彦さんを側面から支援させていただくとともに、なお一層の努力と貢献を目指していくと決意いたしております。二人で人生の航路をしっかりと進んでいただきたいと存じます。そして末永くお幸せでありますようお祈りをいたします」と祝いの言葉を述べ、続いて米田旭精工社長が「創業者落合二郎氏の経営方針は『一業一貫』。また落合の50周年記念誌に『人間はタフでなければ生きていけない。同時に、人間は優しくなければ生きる価値がない』と載っておりました。創業者から榮次郎社長、三代目輝彦さんに受け継がれていく。落合の将来は輝かしいものではないかと信じております」と祝辞を述べた。
 酒井日本トムソン専務の発声で乾杯。祝宴では、新婦の友人が歌とピアノ演奏で祝いの席に華を添えた。
 両親への感謝の手紙の朗読、花束贈呈に続いて、榮次郎社長が「皆様に温かいご指導、ご教訓を賜りまして新郎新婦はもとより、両家一同大変嬉しく感謝しております。恵子さんは、落合家と株式会社落合に迎える大事な花嫁と思っております。皆様大勢の祝福をいただいてスタートできますことは、私共親にとって大変嬉しく感激をいたしております。まだまだ未熟な二人です。どうか一段のご指導、ご鞭撻をくださいますようにお願いいたします」と挨拶。
 輝彦氏より「まだまだ皆様にご迷惑をおかけすることもあろうかと存じますが、2人協力し合い、楽しい家庭を築いていきたいと思っております。今後も末永くご指導のほど宜しくお願いいたします。我が社は今年、60周年を迎えることが出来ました。創業者が掲げた一業一貫の精神を受け継ぎ、60年間忠実に真っ直ぐに邁進してまいりました。これからは、時代の流れや経済の動き、その様な匂いや空気を素早く察知し、精神を受け継ぎながらも柔軟に対応できる経営形態を目指し、私が中心となって新たな落合を作り上げ、70年、80年と企業が発展していくように進めてまいりたいと存じます」と決意を込めた礼の挨拶があり、お開きとなった。

19年度第2四半期・上期ともに
前年比で鋳鋼増加、鍛鋼は減少
日本鋳鍛鋼会9月の鋳鋼・鍛鋼生産速報

 日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国77工場)、鍛鋼(同20工場)の9月分生産実績を集計し、11月29日発表した。
 それによると、9月の鋳鋼の生産量は23,988トンで、前月比6.5%増、前年同月比1.4%増。鍛鋼の生産量は60,694トンで、前月比6.5%増、前年同月比2.9%減となった。
 この結果、平成19年度第2四半期(7〜9月)の生産実績(速報)は、鋳鋼が70,733トンで、前期比4.3%減、前年同期比2.7%増となり、鍛鋼は179,185トンで、前期比4.5%減、前年同期比0.8%減となった。
 また、平成19年度上期(4〜9月)の生産実績(速報)は、鋳鋼が144,659トンで、前期比0.2%減、前年同期比4.5%増となり、鍛鋼は366,796トンで、前期比1.2%減、前年同期比0.9%減となった。鍛鋼の減少は、生産設備のトラブル等により予定されていた操業が確保できなかった影響と考えられる。
 なお、平成19年度上期の需要機種の生産動向は次の通り。(対前年同期比)
【鋳鋼】
 増加機種=鋳鋼管、バルブ・コック、船舶、土木建設・鉱山機械、破砕機・摩砕機・選別機等、13機種。
 減少機種=発電用機器、プレス・せん断機等、6機種。
【鍛鋼】
 増加機種=船舶、土木建設・鉱山機械、発電用機器、ロール等、六機種。
 減少機種=型用鋼、自動車、産業機械・産業設備等六機種。
 また、9月の各地区の生産状況は次の通り。(数字は前年同月比)
【鋳鋼】北海道68.1、東北105.8、関東信越87.0、東海北陸95.6、近畿112.3、中国102.0、四国106.1、九州100.1。
【鍛鋼】北海道86.4、関東信越96.4、東海北陸102.4、近畿91.4、中国118.7、九州112.0。

高温環境でも使用可能無給油無潤滑
ポリマー製ボールベアリング発売
イグス 半導体洗浄装置などに

 ポリマーベアリングのパイオニアであるイグス(東京都墨田区、本社=ドイツ)は、無給油・無潤滑・高温環境でも使用できるポリマー製ボールベアリングを新規に開発・製造した。
 温度、薬品接触、湿度等のパラメータから従来の金属製ボールベアリングには使用に際して制限があり、用途に合わせシールの特殊加工が必要になるなど、非常に高コストなソリューションとなっているのが現状。
 イグスは、摩擦・摩耗・潤滑などトライボロジーに関する40年以上もの経験値から最適化されたポリマーと、社内での厳しい評価試験の結果を踏まえ、メンテナンスフリーで使用できる転がり軸受に対する市場のニーズに応えて新製品を市場に投入する。
 新発売の樹脂性ボールベアリング「BB―A500―ESシリーズ」と「BB―A500―GLシリーズ」の内輪・外輪の部材には、高温耐性に優れた高性能ポリマー「イグリデュールA500」を使用、保持器はPAもしくはPEEK製。
 イグリデュールA500はFDA(米国食品医薬品局)認定も取得しており、非常に安全性の高い樹脂素材である。
 ボールは、耐食性の高いステンレススチール製(BB―A500―ESシリーズ)と、薬品接触の多い箇所など更に高い耐食要求に応えるガラスボール(BB―A500―GLシリーズ)の二種類が用意されている。
 内径3、6,8,10mmの4種類があり、最高150度までの使用温度耐性がある。
 オイルや潤滑剤の必要がないので、高い清浄度が求められ洗浄等日々のメンテナンスが容易であることが望まれる、半導体洗浄装置、医薬品・化学薬品製造、食品包装、バイオテクノロジーなどの現場での使用が期待される。
 イグスでは今後も、長年培われてきた樹脂の素材研究、金型技術を応用し、客先のソリューションとなる製品ラインナップを拡充していく予定。

中国にコミュニケーション
ラボ&ショールーム誕生
アネスト岩田顧客ニーズに迅速に対応

 アネスト岩田(社長=森本潔氏、本社=横浜市港北区)の中国市場開拓の拠点である「阿耐思特岩田産業機械(上海)有限公司」(総経理=遠藤剛貴氏、本社=上海)は、多様化するユーザーニーズにより深く早く対応するため、ユーザーとのコミュニケーションを創造する場として中国嘉興市にある嘉興阿耐思特岩田産業機械有限公司内に「アネスト岩田(中国)コミュニケーション ラボ&ショールーム」(略称=C.CLS)を10月22日にオープンした。
 C.CLSは、昨今の地球環境問題への対応機運を受け、それらに対応したVOC、CO2の削減をターゲットとした省エネタイプの圧縮機、真空機器や、高塗着効率を追求した塗装機器、水性塗料・粉体塗料に対応した各種機器、およびそれらのシステムを見ることができる「ショールーム」と、ユーザーの様々な被塗装物に合った塗装方法を選定するための各種塗装システムや、工場稼動に必要な圧縮機・エアー供給システムを配置した「ラボルーム」から構成されている。
 【主な施設内容】
 @ショールーム(圧縮機・真空機器・塗装機の展示)および商談用応接室
 Aコミュニケーション(セミナー)ルームおよびトレーニング(講座)ルーム
 Bラボルーム(汎用/工業塗装用システム実験室)
・最新式圧縮機/真空機器ソリューション提案
・最新式塗装ロボットシステム(大形・中形・小形/全世界規格対応)
・最新塗装機器
 C.CLSの住所は、中華人民共和国浙江省嘉興市鳳橋鎮新篁工業区。