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2006年(平成18年)7月
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18年7月2日2243号
中部経産局管内 最近の地域総合経済動向 中部経済産業局は6月7日、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)における最近の経済動向をまとめた。それによると、生産は一般機械が増加しており、電子部品・デバイスも高水準で推移しているなど、増加傾向にある。個人消費はデジタル家電の好調などで持ち直している。また、設備投資は幅広い業種で投資を増加する動きが見られる。さらに、雇用情勢は完全失業率、有効求人倍率ともに全国でも良好な水準にある。これらのことから、管内の経済活動は「改善している」と、昨年8月の発表から10カ月連続して基調判断を据え置いた。なお、先行きについては、生産は自動車、金属工作機械、電子部品・デバイスなどを中心に、当面、高水準で推移する見込み。なお、原油・原材料価格や為替の動向が内外経済に与える影響等については留意する必要があるとまとめている。(比較は断りのあるものを除き、平成18年4月の実績値による。) 鉱工業生産・出荷・在庫 鉱工業生産の動向を指数(4月速報)でみると、輸送機械工業、一般機械工業、化学工業が上昇したことから、前月比1.9%増と2カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は8.5%増と18カ月連続の上昇となった。 出荷は、輸送機械工業、電気機械工業、一般機械工業が上昇したことから、前月比1.1%増と2カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は9.0%増と15カ月連続の上昇となった。 在庫は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業が上昇したことから、前月比5.0%増と3カ月ぶりの上昇となった。また、前年同月比は7.0%増と21カ月連続の上昇となった。 なお、大口電力需要は、中部電力管内では32カ月連続で前年を上回り、北陸電力管内では29カ月連続で前年を上回った。 主要業種の動向 ◆輸送機械 輸送機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。 乗用車は、国内向けは伸び悩んでいるものの、北米を中心とした海外向けが好調なことから、緩やかな増加傾向となっている。 自動車部品は、国内完成車向けが高水準で推移しており、国内メーカーの海外現地工場や海外メーカー向けの輸出も好調なことから、増加傾向となっている。 航空機体部品は、航空業界の機体調達が好調なことから、増加傾向となっている。 ◆一般機械 一般機械の生産は、増加している。 金属工作機械は、国内需要は一般機械向けを中心に、海外需要は北米向けを中心にともに堅調なことから、高水準で推移している。 繊維機械は、紡績・準備機械に弱い動きが見られるものの、主力の中国向け織機を中心に、緩やかな増加傾向となっている。 その他の一般機械では、半導体製造装置、産業用ロボット、機械プレス等が海外の自動車関連や半導体関連向けに好調であり、増加している。 ◆電子部品・デバイス 電子部品・デバイスの生産は、高水準で推移している。 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)が携帯音楽機器向けに順調なことなどから、高水準で推移している。 液晶素子は、テレビ、携帯電話など情報通信機器向けが順調なことなどから、増加傾向となっている。 ◆電気機械 電気機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。 開閉制御装置・機器は、自動車関連、半導体関連向けが好調であり、高水準で推移している。 内燃機関電装品は、自動車向けが好調なことから、緩やかな増加傾向となっている。 電動機は、好調な自動車向けを中心に、緩やかな増加傾向となっている。 ◆情報通信機器 情報通信機器の生産は、高水準で推移している。 民生用電子機械は、テレビが国内向け海外向けともに順調であり、カーナビゲーションも堅調なことなどから、高水準で推移している。 電子計算機は、持ち直しの動きが見られる。 ◆金属製品 金属製品の生産は、緩やかな減少傾向となっている。 アルミニウム建材は、ビル向けが弱い動きとなっていることなどから、緩やかな減少傾向となっている。 ばねは、自動車向けが好調なことから、高水準で推移している。 ガス機器は、高付加価値製品に動きがみられるものの、単体普及品を中心に弱い動きが続いていることから、緩やかな減少傾向となっている。 ◆鉄鋼 鉄鋼の生産は、高水準で推移している。 鋼板は、自動車向け、造船・産業機械向けが好調であり、高水準で推移している。 棒鋼は、民間建築向けが堅調なこともあり、横ばいで推移している。 特殊鋼鋼材は、好調な自動車関連向けを中心に、高水準で推移している。 ◆化学 化学の生産は、高水準で推移している。 自動車関連向けが好調なことなどから、高水準で推移している。 ◆ファインセラミツクス ファインセラミックスの生産は、緩やかな増加傾向となっている。 触媒担体・ガスセンサ素子は、自動車向けが世界的な環境意識の高まりから、国内向け海外向けともに好調であり、緩やかな増加傾向となっている。 ◆繊維・陶磁器 繊維・陶磁器の生産は、低水準で推移している。 繊維は、合繊長繊維織物、毛織物とも、中国等からの輸入品に押され、低水準で推移している。 陶磁器は、飲食器では、安価な輸入品に押されて低迷しているものの、タイルでは床タイルなどに動きが見られることから、下げ止まりの兆しが見られる。 消費・投資などの需要動向 ◆個人消費 個人消費は、持ち直している。 大型小売店販売は、百貨店が13カ月ぶりに前年を下回り、全体では2カ月ぶりに前年を下回った。 乗用車販売は、軽自動車は前年を上回っているものの、普通車、小型車が前年を下回っており、3カ月ぶりに前年を下回った。 家電販売は、薄型テレビ等デジタル家電は引き続き好調であるものの、パソコン等が伸び悩んでおり2カ月ぶりに前年を下回った。 ◆設備投資 設備投資は、着実に回復している。 半導体素子・液晶素子関連で引き続き能力増強投資が進捗していることに加え、自動車関連で積極的な姿勢が継続しているなど、幅広い業種で投資を増加する動きが見られる。 また、4月の管内主要九社の金属工作機械受注(国内向け)を見ると、一般機械工業向けが2カ月連続で前年を上回ったものの、自動車向けが4カ月連続で前年を下回ったことなどから全体では4カ月連続で前年を下回った。 ◆公共投資 公共投資は、低調に推移している。 4月の公共工事請負金額を、発注者別に見ると、「市町村」(前年比21.6%増)、「その他」(同2.6%増)で前年を上回ったものの、「国」(同1.7%減)、「独立行政法人等」(同41.6%減)、「県」(同25.6%減)、「地方公社」(同九2.6%減)で前年を下回り、全体では3カ月ぶりに前年を下回った。 ◆住宅投資 住宅投資は、増加している。 四月の新設住宅着工戸数を見ると、持ち家、貸家、分譲ともに前年を上回り、全体では七カ月連続で前年を上回った。 ◆輸出通関額 輸出通関額(円ベース)は、15カ月連続で前年を上回った。 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)を品目別で見ると、「自動車」、「自動車の部分品」などが前年を上回った。主要地域(国)別で見ると、アジア向けは49カ月連続で、米国向けは15カ月連続で、EU向けは10カ月連続で前年を上回った。 ◆雇用情勢 雇用情勢は、改善した状況が続いている。 新規求人数は、飲食店・宿泊業、情報通信業をはじめ幅広い業種で増加している。有効求人倍率は、引き続き高い水準にある。完全失業率は、着実に改善している。 ◆企業倒産 企業倒産(件数)は、2カ月連続で前年を上回った。 企業倒産は、おおむね横ばいであるが、今後の動向については引き続き注視する必要がある。 小坂氏(コサカ精工)が理事に加わり 近藤氏(近藤金属工業)新理事長に ナゴヤ西部機械協同組合18年度通常総会 ナゴヤ西部機械協同組合は5月29日午後5時30分より、名古屋市中村区名駅の組合事務所会議室において「平成18年度通常総会」を開催した。 はじめに組合員総数30人出席者総数30人(委任状含む)と総会の成立宣言があり、近藤和夫副理事長(近藤金属工業社長)の開会の辞で開会。 挨拶に臨んだ加藤理事長(加藤製作所社長)は、「今回、役員の改選が予定されております。振り返ってみますと、私は小坂前理事長がご病気ということで、急遽ピンチヒッターというかたちでこの大役をお引き受けいたしましたが、7年の永きに亘って務めさせていただきました。これも偏に皆様方のご協力の賜物と感謝いたします。当初行いましたのが、雇用センターさんのご指導を賜っての教育訓練、その次に事務局の引継ぎ。更に組合の累積債務を返済するために組合所有の土地を売却することによりこれを解消、と7年間の間に色々な事がありました。この間、理事の皆さんをはじめ、組合員の皆さんから絶大なるご支援、ご協力を賜りましたことをこの場を借りて厚く御礼申し上げます。また、この後で新しい理事長さんが誕生いたしますが、引き続き絶大なるご支援をお願いいたします」と述べた。 会則に則り、議長を加藤理事長が務めて議案審議が行われ、第1号議案=平成17年度事業報告書及び決算関係書類承認の件、第2号議案=平成18年度事業計画(案)及び収支予算(案)承認の件、第3号議案=会費賦課徴収方法承認の件、第4号議案=組合の借入最高限度額承認の件は、全て原案通り承認可決された。 また、第5号議案=理事・監事改選の件では、指名推薦方式で伊藤稔浩氏(伊藤精工社長)を選考委員長に審議した結果、理事・役員に加藤丈人氏、近藤和夫氏、伊藤稔浩氏、實松良美氏(フジキカイ)、上野平雅裕氏(名上鈑金工業所)、宮木良郎氏(宮木製作所)、出口知宏氏(システム)、島内司氏(島内製作所)、水谷雅之氏(日鐵商会)、加納勝年氏(加納製作所)、新ヶ江勇氏(林鉄工)、小坂八郎氏(コサカ精工)を推薦。全員が承認され、直ちに第一回理事会を開催し理事・役員互選の結果、理事長に近藤和夫氏、副理事長に伊藤稔浩氏、監事に加納勝年氏、新ヶ江勇氏を決めた。 新理事を代表して新たに理事長に就任した近藤氏は、「大役をお引き受けし、身の引き締まる思いです。浅学非才の私ですが、組合発展のために理事の皆さんと協力して一生懸命に努める所存ですので、ご支援、ご協力をお願いいたします」と挨拶。 続いて来賓の紹介があり、愛知県中小企業団体中央会と雇用能力開発機構愛知センターの代表より祝辞が述べられ、以上で総会を無事に終了した。 この後、会場を移して懇親会が行われ、互いに情報交換するなどして親睦を深めた。 社長に中村明氏 増田精工 増田精工(本社=岐阜県羽島郡岐南町八剣1-60)では、先に開催された取締役会において代表取締役社長の増田彰氏が代表取締役会長に就任し、後任に中村明氏が代表取締役社長に就任した。以下、専務取締役に増田勝則氏、取締役営業部長に吉村寿正氏、取締役に増田由子氏がそれぞれ就任した。新体制のもと、さらなる業績向上に取り組む。 5月工作機械受注額 1千239億円44カ月連続前年プラス 日本工作機械工業会25ヵ月連続1千億円超え 日本工作機械工業会がまとめた、2006年5月分の工作機械受注実績調査報告によると、5月の受注額は1,239億円で前月比4.3%増となり、25カ月連続での1,000億円超えは、バブル期を3カ月抜き最長記録を更新中。前年同月比では15.3%増と44カ月連続での前年比プラスとなり、バブル期を超える史上二番目の長さ。これまでの勢いに変化はみられず、依然として好調な水準を持続している。 これを内外需別にみると、内需は615億円で前月比1.2%減となり、前年同月比では7.3%増になった。前月比では2カ月連続のマイナスではあるが、前年同月比では4カ月ぶりにプラスとなり、600億円を4カ月連続して上回っており、全体としては高水準といえる。一般機械は引き続き堅調。自動車は2004年〜2005年のレベル(単月で200億円〜250億円)には及ばないが、それ以前との比較では依然高水準にある。電気・精密向けは昨年10月より前年比がプラスで推移し、今後とも増加基調が期待される。 外需の625億円は、昨年12月の621億円を上回り、史上最高額を5カ月ぶりに更新した。また、2003年7月以来22カ月ぶりに内需を上回り、依然として力強い動きを示している。地域別では、欧州が前月比・前年比ともに顕著な伸びを示しており、北米も前年比プラス基調を維持している。アジアは前年比若干のマイナスではあるが、高水準にある。 内需の内訳をみると、一般機械は275億円で前年同月比16.9%増、堅調な動きをみせている。自動車は175億円で、前年同月比15.7%減。急拡大した2004年後半〜2005年前半時に比べてやや調整気味ではあるが、それ以前との比較では高水準にある。電気・精密は75億円で前年同月比38.0%増。IT関連財の生産拡大に伴い、2005年半ばより徐々に増加傾向にある。 外需の内訳では、アジアは193億円で前年同月比6.5%減。2カ月連続のマイナスではあるが、受注額は高水準にある。欧州は168億円で前年同月比43.8%増。今年の最高額を記録、EU主要国はそろって前年比2カ月連続プラスとなった。北米は252億円で1998年7月以来の250億円超えとなり、米国は今年の最高額、メキシコは前年比約23倍の受注額となった。 【1〜5月の受注累計額】 受注総額5,937億円(前年比6.5%増)。内需は自動車の調整もあって前年比同水準であり、外需は好調に拡大基調を示している。5月時点の累計額としては、ピークであった1990年の5,800億円を上回るペースで推移している。 @内需3,113億円(前年比0.0%減/内需比率52.4%) 全11業種中、7業種で前年比プラス。主な業種では、一般機械が好調維持、電気・精密は昨年の調整の反動もあり25%のプラス、自動車はマイナスとなっている。▽一般機械1,347億円(前年比10.4%増)▽電気・精密377億円(同25.1%増)▽自動車888億円(同23.5%減)。 A外需2,824億円(前年比14.7%増/外需比率47.6%) 2年連続で最高額を更新した昨年を約15%上回るペース。主要三極ともに前年比プラス。▽アジア1,035億円(前年比8.8%増)▽欧州727億円(同17.6%増)▽北米1,005億円(同20.6%増)。 【2006年7〜9月期受注額見通し】(6月上旬会員アンケート調査結果) 「増加」5.9%、「保合」83.8%、「減少」10.3%。 4〜6月期見通しに比べて「増加」が6.0ポイント減少し、「保合」が3.2ポイント増加、「減少」が2.8ポイント増加している。今年後半のスタートである第3四半期についても、ほぼ九割の会員は「引き続き現状の高水準が持続する」との見通し。 受注目標を大きく上回る 128億5千万円を達成 山善 06中部どてらい市大盛況 山善名古屋営業本部(名古屋営業本部長=寺坂充生氏、住所=名古屋市熱田区白鳥2-101-10)の「2006中部どてらい市」が6月3日から5日までの4日間に亘り、参加主催店87社、メーカー279社が出展して名古屋市港区金城ふ頭のポートメッセなごやで行われた。 開催初日は、開場に先立ち午前九時三十分より開会式が行われ、主催店を代表して挨拶に立った羽賀東陽社長は「正に当名古屋地区の景気は、昨年に引き続き本日の晴天のようであります。今年の3月期の決算が続々と発表されておりますが、主力のトヨタ自動車をはじめ、トヨタ系各社が史上最高の増収増益となり、設備投資に今年はトヨタさんが1兆5,500億円、研究開発費に9,000億円、トヨタグループ11社も1兆円を超える設備投資を今年も続けるということで、正に去年今年と本日の天気の如く好調です。ところが一方、世界に目を向けてみますと、原油高、原材料高と厳しい状況があります。また、一瞬の隙も許されない自動車の競争も激しい訳です。そのような中で、私共もどう生きていくか、正に勝負の年だと思います。各社がそれだけ大幅な設備投資を行うのも、この厳しい世界競争を勝ち抜くためには、作り方やコストを徹底的に改善しなければならないという現状があるからです。私共におきましても、各社から要求されておりますVA・VE提案は1億を超えております。いかにしてそのようなものを克服し、メーカー様からの原料高に基づく値上げをかわし、どのように経営していくか、経営力が私たちに問われております。このような中で、一ディーラーが集める情報は限られております。お客様に徹底的に新製品を提案し、コストダウンを提案し、作り方を提案する、という提案の場がこのどてらい市でございます。山善さんの世界的な調達網や仕入網などを利用して、現実の場で見て触れていただく。その場がこのどてらい市であります。3日間、私共全力投球をいたしまして、お客様に来ていただき、是非成約に結びつけるようメーカー様と力を合わせて立派な成果をあげたいと思っております。皆さん、3日間頑張りましょう」と述べた。 続いて、出品メーカーを代表して森森精機製作所社長が「主催店の皆さん、今回大変お世話になります。よろしくお願いいたします。山善様には立派などてらい市を開催していただき有り難うございます。日本工作機械工業会では、今年の当初は昨年より若干減の1兆2,000億円の目標できておりましたが、そろそろ上方修正をして、昨年の1兆3,000数百億円の数字を超える1兆4,000億円を宣言しなければならないのではという雰囲気になってきております。本日の日経新聞を見ておりまして、減価償却制度の見直しについて出ておりましたが、経済産業省のレベルから進展して政府の税調の会長が真剣に見直しを行うということです。このように全体的に景気の良いのにプラス、税制の見直しによって、この秋ぐらいから暫くは更新需要が続くのではないかと思っています。もう一つは、エコノミストの方たちは量の置き換え需要が起きてくると量が置き換わるという発想をされますが、15年前の機械と今の機械では精度が違う。古い機械では、今の図面で指示されたものは作れない。量の置き換えではなく、質の置き換えが行われている。また、大きく変わったのがサプライチェーン。10年前は6カ月とか1年であったサプライチェーンが、2カ月、3カ月となり在庫を持たなくなっている。その点で、今まで海外で作って船に乗せてワークを運ぶということができなくなった。消費地に近いところでものを作らなければならなくなったというのが最近の需要であり、今後も続いていくと思います。今年は11月に日本国際工作機械見本市(JIMTOF)もあり、幾つか重要な技術が出てくると思います。機械のマルチパス化、多軸化、それから機械だけではなく、工程全体を速く精密にするための提案なども出てくる。今回のどてらい市でも出ております。金融の中心は、東京とかニューヨークですが、今後は名古屋を中心とした中京地区がモノづくりの中心となっていくと感じております。また、山善さんは商社では珍しく、ほぼ実質無借金になったということです。安心して、山善さんに売っていただいて、我々も良い商品を作っていきたいと思います」と挨拶。 事務局本部を代表して吉居山善社長が「いよいよ2006年の中部どてらい市の開幕です。この日本一元気な中部圏で、このように多数の出品メーカーさん、主催店さんにお集まりいただいて、このどてらい市が開催できますことを嬉しく思っております。景況の方もまだまだ明るい。1年、2年は大丈夫ということだとは思いますが、営業にとってどのように工夫をするか、どのようにやっていくかがポイントと思います。景気の良い時、フォローの風が吹いている時こそ、差がつきます。差をつけられる方ではなしに、差をつける方にならないといけない。今回の目標は105億円です。100%努力すれば、結果は恐らくそれ以上出る時期ではないかと思います。皆さんの力をこの3日間に集約していただいて、そして皆さんの目標を必ず達成していただければ、昨年の実績は116億円でございますので、それ以上の結果が出ると信じております。3日間宜しくお願いいたします」と挨拶した後、大谷山善名古屋営業本部副本部長より「六月の好天の下、主催店様87社、出品メーカー様279社の参加により2006年中部どてらい市の開幕を迎えることができました。主催店様、出品メーカー様、事務局山善で受注目標105億円、動員目標15,000名の達成に向け、お客様第一主義に徹し、明るく元気に力強く、そしてこの好天のようにさわやかに、3日間挑戦していきたいと思います。元気な中部をこのどてらい市会場から全国、世界に発信しましょう。3日間宜しくお願いいたします」と決意表明が行われた。 その後「必勝スローガン」の唱和、主催店・メーカー代表者によるテープカットと鏡開きが行われ、開場した。 初日のこの日は、朝から多くの入場者が詰めかけ賑わいを見せた。また、早い時間から高額の注文が続々と行われ、幸先の良いスタートを切っていた。 3日間の最終結果は、目標の105億円を大きく上回る128億5,000万円を達成。全ての部門で当初の計画額を突破し、特に機械部は前年実績12.5%増の73億円となった。来場者数も初日が7,237名、2日目6,618名、最終日が2,272名の合計16,127名を記録し動員目標を突破、成功裡に終了した。 鋳鉄部品の荒フライス加工向け 「コロミル365」を開発 サンドビック生産性向上要求に応える サンドビック(住所=兵庫県神戸市西区室谷2-2-9)は、多様化する鋳鉄加工およびさらなる生産性向上要求に応えるため、フライスカッター製品であるコロミルファミリーで初めての鋳鉄専用カッター、「コロミル365」を開発した。 最大の特長は、8コーナーすべてを使用できる、低切削抵抗・高剛性の四角形チップにある。通常の四角形チップと異なり、コーナーの角度が九〇度より大きくチップそのものが分厚いため安定性があり、また、65度の切込み角により近接性とバリ対策を両立している。低切削抵抗のポジティブブレーカで高い刃当たり送りが可能であるため、生産性も向上する。 チップ材種は、熱に強く化学的に安定し高い耐摩耗性を備えた、ねずみ鋳鉄(FC)のドライ加工用CVDコーティングのK20Dと、コーティング層の厚さを最適化して耐溶着性と耐熱衝撃性を向上すると同時に十分な耐摩耗性と耐熱性を確保した、その他の鋳鉄やウェット加工用CVDコーティングのK20Wの2種類を用意。右勝手用、左勝手用ともに標準在庫されている。 カッター径は、50〜160oでフェイスミルアーバ、ミリ、インチそれぞれの取付けに対応しており、ユーザーはニーズに応じて選択が可能。また、今秋から来年にかけて製品品目を拡大し、モジュラーツーリングシステムであるコロマントキャプト仕様や160o以上の径にも対応していく予定。 3月の全産業活動指数前月比0.4%減 鉱工業生産指数は1.5%増 経産省 主な景気指標4月速報値 経済産業省は6月8日、鉱工業指数をはじめとする主な景気指標を公表した。 ◆鉱工業指数(IIP) 4月(速報値)の生産は前月比1.5%増と2カ月連続の上昇、出荷は同2.6%増と同じく2カ月連続の上昇、在庫は同0.1%減と6カ月ぶりの低下、在庫率は同0.5%減と2カ月連続の低下となった。 4月(速報値)の財別生産指数をみると、資本財は前月比9.7%増と2カ月ぶりの上昇、建設財は同3.4%増と6カ月ぶりの上昇、耐久消費財は同4.9%増と6カ月連続の上昇、非耐久消費財は同4.5%減と2カ月ぶりの低下、生産財は同0.2%増と2カ月連続の上昇となった。 ◆生産動態統計調査 4月(速報値)の主な品目の動向をみると、情報化関連品目ではパーソナルコンピュータが前年同月比4.4%減、PHS・携帯電話が同25.9%増と7カ月連続の増加、半導体集積回路(モス型)が同17.2%増と6カ月連続の増加。また、乗用車が同5.9%増と同じく6カ月連続の増加となった。※半導体集積回路(モス型)はその他のモス型を除く。 このほか、液晶素子が前年同月比39.8%増と9カ月連続の増加、数値制御ロボットが同32.9%増と6カ月連続の増加、半導体製造装置が同23.4%増と3カ月連続の増加、粗鋼が同1.2%減と3カ月ぶりの減少、エチレンが同4.6%減と2カ月連続の減少、印刷・情報用紙が同0.1%増と5カ月連続の増加となった。 ◆第三次産業活動指数 3月の第三次産業活動指数は前月比0.6%減と低下。大分類業種をみるとサービス業(前月比2.9%減)、卸売・小売業(同1.9%減)、金融・保険業(同2.9%減)、電気・ガス・熱供給・水道業(同1.2%減)が低下。情報通信業(同2.8%増)、医療・福祉(同1.1%増)、学習支援業(同7.4%増)、複合サービス事業(同2.1%増)、飲食店・宿泊業(同0.6%増)が上昇。運輸業(同0.0%)、不動産業(同0.0%)が横ばい。 サービス業の内訳をみると、対事業所サービス業(同2.3%減)は、専門サービス業、その他の事業サービス業などが減少したことから低下。対個人サービス業(前月比2.0%減)は、自動車整備業、娯楽業などが減少したことから低下した。 ◆特定サービス産業動態統計調査 4月(速報)の対事業所サービスは、物品賃貸(リース)業が前年同月比9.6%減と2カ月連続の減少、情報サービス業が同6.4%増と4カ月連続の増加、広告業が同0.5%減と3カ月連続の減少。対個人サービスは、ゴルフ場が同0.2%増と3カ月連続の増加、遊園地・テーマパークが同0.1%増と2カ月連続の増加となった。 ◆商業動態統計調査 平成18年4月の商業販売額は46兆8,890億円、前年同月比4.1%増となった。 これを卸売業、小売業別にみると、卸売業は36兆680億円で同5.6%増。小売業は10兆8,220億円で同0.6%減となった。 なお、商業販売額の季節調整済前月比は、5.6%の増加となった。卸売業は同7.4%増、小売業は同0.1%増。 ◆全産業活動指数 3月の全産業活動指数は前月比0.4%減と低下。 産業別にみると、第三次産業活動指数(前月比0.6%減)、建設業活動指数(同2.3%減)、公務等活動指数(同0.6%減)が低下。鉱工業生産指数(同0.2%増)が上昇した。 前月比・前年比とも 鋳鋼減、鍛鋼増 日本鋳鍛鋼会4月分生産速報 日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国77工場)、鍛鋼(同20工場)の4月分生産実績(速報)を集計し、5月31日発表した。それによると、4月の鋳鋼の生産量は23,043トンで、前月比5.・六%減、前年同月比1.2%減となった。また、鍛鋼の生産量は64,600トンで、前月比0.6%増、前年同月比10.0%増となった。 先般、需給調査統計部会で平成18年度の見通し作業を行い、上期月平均で鋳鋼223,167トン、鍛鋼62,167トンと予想したが、4月の生産速報値をみる限り鋳鋼はほぼ横這い、鍛鋼は上回る水準で新年度のスタートとなった。 現在の生産環境からみて平成18年度も鋳鋼、鍛鋼とも船舶、建設機械、自動車、発電用機器を主体に概ね現在の生産レベルで推移するものと予測される。 なお、平成17年11月よりキッツ・伊那工場(長野県)が操業を再開した。 また、4月の各地区の生産状況は次のとおり。(※数字は前年同月比) 【鋳鋼】 北海道63.3、東北95.6、関東信越98.4、東海北陸97.5、近畿102.5、中国104.7、四国97.1、九州98.2 【鍛鋼】 北海道103.1、関東信越95.9、東海北陸107.0、近畿119.2、中国167.9、九州、110.4 ウェア・スタイル・ダイヤフラム・バルブ GSIシリーズに小型タイプ追加 日本スウェージロックバイオ製薬用製品を拡充 日本スウェージロック(住所=兵庫県西宮市)は、同社のウェア・スタイル・ダイヤフラム・バルブの製品系列であるGSIシリーズに、4分の1、8分の3、2分の1インチの小型タイプ三製品を新たに追加。これにより、既存の標準タイプを加えたGSIシリーズの製品ラインナップが4分の1から4インチまで拡充され、バイオ製薬などの配管システムにおいて、より幅広い配管サイズヘの対応が可能となる。同製品は、現在国内に八社あるスウェージロック指定販売会社を通じて販売が開始される。 新たに追加された小型タイプ・バルブは、厳格な工業規格の要件に沿って設計、製造されており、ASME(米国機械学会)のBPE規格に準拠している。バルブ・ボディは、316Lステンレス鋼製で、一貫した成分、強度、そして高純度を有している。エンド・コネクションは、クイック・クランプ・サニタリー継手およびチューブ突き合わせ溶接を標準供給する。また、ダイヤフラムのボタン式接続により、真空時におけるダイヤフラムの脱漏の削減と、メンテナンスの容易性を提供する。 【その他の特長】 @オートクレーブ(高圧蒸気滅菌)にも対応。 Aアクチュエーターは材質(プラスチック製、またはステンレス鋼製)と作動形式(手動式、または空気作動式)が選択可能。 B最大で0.81μmのサテンによる標準外部表面仕上げ。 C内部表面仕上げは、ASME―BPE規格に準拠したSFV3(最大で0.76μm)、SFV4(最大で0.38μm、電解研磨)、およびSFV6(最大で0.64μm、電解研磨)が標準。 Dすべてのバルブ・ボディが共通サイズのため、ボンネット、アクチュエーターおよびダイヤフラムの互換が可能。 E要望に合わせ、さまざまなバルブ・ボディ形状、エンド・コネクション、表面仕上げ、およびダイヤフラム材質に対応。 スーパーファイン・サーメット GT/NS700シリーズ タンガロイ耐熱衝撃性・耐欠損性向上 タンガロイ(社長=徳永昭大氏、本社=川崎市幸区堀川町583)は、旋削用新サーメット材種「GT700/NS700シリーズ」の販売を開始した。 サーメットで加工した加工面は優れた面粗度および光沢が得られる。しかし、サーメットには加工時の熱サイクルまたは衝撃サイクルにより発生するクラックが進展しやすく、欠損しやすいという欠点が存在した。スーパーファイン・サーメット「GT/NS700シリーズ」は、新開発の微粒強化技術と表面平滑技術を採用することにより、サーメットの長所である加工面精度の更なる向上、サーメットの短所である耐欠損性の大幅改善を実現した。 【特 長】 @微粒強化技術(0.6μmの耐熱チタン化合物)により、耐熱衝撃性および耐欠損性を向上させて高い信頼性と長寿命を実現。 A表面平滑技術により、加工物の加工面光沢を向上させると共に、インサートの使用済みコーナ識別も容易にした。 BPVDコーティングとの組み合わせにより、より高速切削を可能にすると共に、長寿命を実現。 微粒強化技術と表面平滑技術を採用したスーパーファイン・サーメット「GT/NS700シリーズ」には、PVDコーティングを被覆した金色のコーティングサーメットGT700シリーズと銀色のサーメットNS700シリーズを設定。コーテッドサーメットのGT700シリーズは高硬度被膜をコーティングすることにより、高速切削を可能にするとともに、長寿命を実現。NS700シリーズは艶やかな光沢とすることにより、使用済みコーナ識別を容易にする。 さらに、鋼仕上げ用新ブレーカとして「TSF形」を設定。「TSF形」は「GT/NS700シリーズ」とのマッチングで耐熱衝撃性に優れたディンプル構造と切りくず処理性に優れたダブルウェーブ形状の刃形により、鋼の仕上げ領域において優れた切りくず処理性を実現する。 「GT/NS700」初期シリーズとして鋼仕上げ旋削用に「GT720」、汎用旋削用に「GT730」、「NS730」を設定。今回の発売はネガタイプとポジタイプのメインブレーカとした。また随時、設定アイテムを追加していく。 標準価格は、CNMG120404―TSF GT730-851円(税込)、TNMG160404―ZF NS730-798円(税込)、CCMT060202―PS NS730-578円(税込)、GBR43125R NS730-3,528円(税込)。 ※他全アイテム382形番。 「エコアクション21」の認証取得 4つの「環境幸動」を実践 吉岡幸 全社を挙げて取り組む 吉岡幸(社長=吉岡正盛氏、住所=福井市宝永3-22-5)は、環境省が策定し、外郭団体である「財団法人 地球環境戦略研究機関 持続性センター」の審査を受けることにより、認証・登録される『エコアクション21』の認証を5月17日付で取得した。 認証取得に際し、吉岡社長は、「二十一世紀は環境問題が企業活動にとって欠くことのできない重要な課題であります。当社も地域のリーダーカンパニーとして、環境省が推奨する環境プログラム『エコアクション21』を用い、環境幸動に積極的に取り組みます。つきましては、省エネルギー、省資源などの環境保全幸動に全社を挙げて取り組むとともに、建設・産業資材のトータルサプライヤーとして環境維持に役立つ商品や技術・システムを幅広く提供するために努力を続けて参ります」と述べた。 【環境目標】 @電気使用量の削減 平成18年度▽前年比5%削減、平成19年度▽平成17年度比7%削減 AOA紙使用量の削減 平成18年度▽前年比2%削減、平成19年度▽平成17年度比3%削減 Bゴミの削減〜分別と再利用〜 平成18年度▽前年比5%削減、平成19年度▽平成17年度比8%削減 C水道使用量の削減 平成18年度▽前年比3%削減、平成19年度▽平成17年度比4%削減 Dガソリン・軽油使用量の削減 平成18年度▽前年比2%向上、平成19年度▽平成17年度比3%向上 Eグリーン購入の推進 リサイクルトナーの使用拡大、再生紙・間伐材使用紙の採用拡大 F環境優良商品の普及 環境に配慮した商品の普及に向けた展示会を企画する G環境教育の実施 環境優良商品、環境代替商品の勉強会を企画する 【主要な環境活動計画の内容】 「吉岡幸」の「幸」を用いて環境改善への行動を4つの環境幸動として次のように取り組むこととした。 (1)職場における環境幸動 @電気使用量の削減 ・昼休み、退社時の消灯徹底 ・OA機器の省エネモード設定と未使用時の電断 ・クールビズ、ウォームビズを含めた室温コントロール AOA紙使用量の削減 ・両面コピーの推進と裏紙利用の徹底 ・連絡事項はEメール、社内LAN活用の推進 ・コンピュータ出力帳票の削減検討 Bゴミの削減〜分別と再利用〜 ・ゴミ分別の徹底 ・使用済み段ボール箱、封筒、梱包材の社内再利用 C節水 ・こまめに蛇口をしめる ・融雪装置の運転管理 Dエコドライブの実践 ・アイドリングストップ徹底 ・安全速度の遵守による省エネ運転 (2)グリーン購入による環境幸動 @環境に優しい製品の使用 ・トナーカートリッジのリサイクル ・再生紙、間伐材使用紙などの採用 (3)営業活動における環境幸動 @環境優良商品の普及 ・エコマーク商品の積極的PRと販売 ・環境商品の社内外講習会の開催 ・環境展見学会の企画実施 A販促物の削減とリサイクル ・年間定期配布カタログの回収 ・不要カタログの制限 ・Web情報の活用 ・不要チラシの制限 B効率良い営業活動業務 ・テリトリーの見直し ・納期に合わせた一括納入 ・通いBOXの利用推進 ・グループウェアを利用した情報の共有化 ・ノー残業日の設定 ・受発注に関する転記業務の削減 (4)環境教育幸動 ・環境セミナー、講演会への参加 ・取引先との環境に関する情報交換、『エコアクション21』の紹介、以上。 「次のステップとしては、グリーン購入の幅を広げること、営業活動のなかで環境推奨品の拡販に努めること、『エコアクション21』を通じて社員の更なる意識向上、そして、当社との関係各位への環境普及活動などを全社一丸となって取り組んでいきたいと考えています」と吉岡社長。 全国100ヵ所目のショールーム 四日市SRオープンフェア TOTO連日来場者で賑わう TOTOでは、全国百カ所目の「四日市ショールーム」において「オープンフェア」を開催し、連日たくさんの来場者で賑わっている。 四日市ショールームは津ショールームに次いで三重県下2番目のショールームとして4月15日にオープンした。 敷地面積は約540坪で、建築面積は約200坪で営業事務所を併設している。 ショールームは約100坪のスペースがあり、また約27坪のイベントルームも併設するなど、展示会などに活用できる十分なスペースもある。 駐車場も23台分確保し、土日のイベント時などは社員駐車場を活用して合計31台の駐車が可能。 展示については、入り口から入って右手に空間展示コーナーを設置しており、TDYで提案している。 六つのリモデルスタイルから「楽しく集う」をコンセプトとして、ダークな木目調にシンプルにまとめた「シック」のカラーテイストで都会的で落ち着きのある空間を演出している。この空間展示コーナーの展示品も含めてシステムキッチンが8セット、システムバスが7台、洗面化粧台が7セット、トイレが10台展示。また、アライアンスを組んでいる大建工業やYKKAPのコーナーでは、TDYの商品を十分に下見ができる。 【四日市ショールーム概要】 ▽所在地=四日市市日永西2-12-6 ▽電話=059-349-4400 ▽営業時間=10時〜18時 ▽休館日=毎週水曜日、夏季休暇、年末年始 ▽駐車場=23台 ▽面積=敷地544坪、ショールーム205坪(イベントルーム27坪) ▽展示商品=システムキッチン、システムバス、トイレ、洗面化粧台など住設機器の水周りに関する商品 藤井克氏(藤井高圧)優勝 第41回大嶽同友會四日市CCで 大嶽同友會(オータケとメーカーの集い、会長=小出幸成氏・キッツ中部支社長)は5月30日、第41回例会を三重県の四日市カンツリー倶楽部で開催した。 当日は好天の下、27名が参加して日頃の腕前を競った結果、藤井克氏(藤井高圧工業)がN74で優勝した。 プレー終了後の表彰式は阿岸帝国金属営業部長の司会で進められ、小出会長が「オータケさんという強い羅針盤で、進んで行きたいと思います。本日は、皆さんに楽しんでいただける賞品を取り揃えました」と挨拶。 上位入賞者はじめ参加者全員に豪華賞品が贈られ、最後に鈴木オータケ社長が「楽しい会とすることができました。会社も皆様のお蔭で予定通りの数字で決算を迎えられる見込みです。皆様に信頼される良い会社にするための体質作りをしていきたい」と挨拶し終了した。 【上位入賞者】(敬称略) ▽優勝=藤井克 N74H13(藤井高圧工業) ▽準優勝=宇高勝 N76H25(ヨシタケ) ▽第3位=池本清 N78H7(古林工業) ▽第4位=阪野博安 N79H12(ワシノ機器) ▽第5位=田中坦 N81H13(アロン化成) フルサトグループで840億円超、12・6%の増収 経常利益は過去最高!! ジーネット 18年3月期決算発表 ジーネット(社長=古里龍平氏、本社=大阪市中央区)は5月26日午前10時30分より、同社の本社ビル会議室において今年3月期の決算に関する記者発表を行った。 会見の冒頭古里社長は、フルサト工業が3月1日をもって大阪・東京証券取引所第一部に指定替えとなったことを報告。「更に襟を正しながら活動してまいりたい」と語り、その後決算について詳細な報告を行った。 平成18年3月期決算でフルサトグループは、売上高841億2,900万円で前年比12.6%の増収。フルサト工業とジーネット共にほぼ同等の前年比増となった。 営業利益は46億8,100万円、経常利益は51億4,800万円となった。当期純益は28億8,000万円。連結ベースで売上高以下全て過去最高となった。 古里社長は、「経常利益が50億円を超えた。環境が良かったから達成できた。実力以上の数字が出た1年間であったと考えている」としている。 ジーネット単独での売上高は599億6,500万円で、伸び率は12.4%。荒利率は0.2%落ちた。これは荒利率が若干低めの工作機械の販売が増えたことが影響している。販売管理費は業績上昇分の人件費の増加で若干増えた。営業利益は21億9,900万円、経常利益は25億3,500万円。ジーネットも経常利益は過去最高となった。売上高のピークは、1,053億円という数字がバブルの時にあったが、利益水準では今回が過去最高。 平成19年3月期の業績予測は、連結ベースで売上高873億6,000万円、前年比3.8%増。営業利益は47億4,800万円、経常利益は51億7,000万円、当期純益は29億9,700万円。売上は若干増加し、収益はほぼ横ばいと見通している。 ジーネットについては、工作機械の販売そのものの伸び率は鈍化、工具などの機工部門は引き続き堅調な伸びを示すとし、売上高予想は620億1,400万円で、伸び率は3.4%。営業利益は22億8,700万円、経常利益が25億9,700万円、当期純益が14億8,900万円と見通している。経常利益は見通しの段階で、フルサト工業を超える見込み。フルサト工業とジーネットは相乗効果が数字の上で現れてきている。 今後の取り組みについて古里社長は、「一つは、機工部門のより顧客ニーズを踏まえた動きを進めていきたい。問題解決をイメージできる媒体を作り、エンドユーザーの悩みと、メーカーの技術力、問題解決力を直結できるようなノウハウをもつなど、卸の追及をしていく。また、団塊の社員が多いということがあり、40代の社員数が少ない。体質を徐々に変えていかなければならない。ここ5年間が過渡期となる。人員を育成するということも然る事ながら、同時に数を確保しないといけない。今後は女性の総合職も積極的に採用していく。制服も廃止して女性を女性として意識する事無く、企業の大切な人材として企業価値を上げていくという観点から考えていきたい。同時に物流の改革も行っていきたい。事務の効率化とお客様へのレスポンス向上を図り、よりスピーディーな対応を進めていきたい」と述べた。 NaITO第55期決算 売上487億円 経常利益は20億円 人材育成に力を注ぐ NaITO(社長=鈴木斉氏、本社=東京都北区)は5月24日午前10時より、名古屋支店において第55期決算に関する記者会見を行い、鈴木社長が決算概要と近況について報告した。 再建計画2年目となる第55期の業績は、売上高487億8,000万円、経常利益20億8,600万円、当期純益21億5,700万円で、いずれも再建計画の数値目標を大幅に上回る結果となった。 近況では、30億円弱の在庫に、切削工具を中心に充実を図るために5億円ほど上乗せした。 また、3月に西日本営業部から中部営業部を独立新設した。部長は和田光央氏。中部営業部は89億円を売り上げ、全体の17.6%。今後は百億円を目指す。また、中部営業部内の小牧、四日市の両営業所を名古屋支店に統合して、NaITOの営業部隊単体では一番大きな所帯となった。 今期(第56期)は目標売上高を500億円としてスタート。 鈴木社長は「やっと今、新しいNaITOも地に足が着いてきた。過去2年間は丁度フォローの風が吹いており、この様な結果。しかし、本当の力がついてきたかというと、まだ疑問もある。売ったのではなく、売れたのではないかと。売る力を養いたい。それには人材しかない。人の力をつけるしかない」と語る。名古屋支店の統合で人にゆとりを持たせることにより、より良い人材育成のために外部の教育機関に人を出すことができるようになった。 中部営業部で行ったように、今後も拠点の統廃合を行う。しかし、地域に密着した営業方針に変わりはない。鈴木社長は「小さな販売拠点を統合することでマンパワーを結集して、交通事情の改善などもあり、更にサービスの向上が図れる」との考えを示した。 また、ウェブによる受注ネットを充実して、更なる活用にも力を入れていく。出荷時間の短縮等を目指している。受注というのは大切な業務だが、営業が本来の仕事に徹することができる仕組み作りをしていく。 更に「我々の財産はお客さんとメーカーさん、そして社員であると考えている。これを大事にしていきたい。信頼される、あったら便利な会社から、なくてはならない会社にしていきたい」と語った。 4月の工作機械受注 自動車工業向けに一服感 中部経産局管内主要9社 中部経済産業局が5月30日発表した管内金属工作機械メーカー主要9社(オークマ、大隈豊和機械、テクノワシノ、ジェイテクト、日平トヤマ、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成18年4月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は430億4,900万円で、前年同月比5.3%減と6ヵ月ぶりに前年を下回った。前月比は5.3%減となった。 国内受注では、一般機械工業向けが87億7,700万円と2ヵ月連続で前年を上回ったものの、自動車工業向が65億7,400万円と4ヵ月連続で前年を下回り、全体でも195億8,400万円、前年同月比9.9%減と4ヵ月連続で前年を下回った。前月比は13.1減となった。 一方の海外受注は、北米向けが5ヵ月連続、ヨーロッパ向けが8ヵ月連続で前年を上回ったものの、アジア向けが2ヵ月ぶりに前年を下回ったことから、全体でも234億6,500万円、前年同月比1.1%減と8ヵ月ぶりに前年を下回った。また前月比は2.4%増となった。 国別にみると、一位のアメリカが88億円(前年同月比1.0%増)、以下、ドイツ25億5,000万円(同43.3%増)、中国18億9,300万円(同24.5%減)、イギリス14億2,500万円(同102.1%増)、タイ12億6,600万円(同89.8%増)の順となった。 販売額では、335億7,800万円となり、前年同月比は2.5%増と2ヵ月ぶりに前年を上回った。一方、前月比は31.8%減となった。 受注残高は、2,264億400万円となり、前年同月比10.6%増と28ヵ月連続で前年を上回った。また前月比は1.4%増となった。 シュマルツ 自動車生産ライン用 新世代真空発生器 真空搬送機器専門のシュマルツ(住所=横浜市都筑区茅ケ崎東4-6-1)は、新製品の真空発生器(エジェクタ)X―Pump(エックス・ポンプ)シリーズを初公開した。 X―Pumpは、自動車業界のプレス工場、車体部や組み立てライン、プラスチック射出成形機の大型取出ロボットや全自動包装ライン等での特殊な作業および要件に対応するよう設計・開発・製造されている。 この製品には、多くの分析診断機能が標準機能として搭載されており、不具合予防のためのメンテナンスが容易である。排気時間や真空発生の限界値などは恒常的にモニタリングが可能であり、不具合を検出・評価し、適切な信号を発して直ちに必要な対策を講じる。例えば、漏れが許容範囲を超えると、瞬時に自動エアセーブ機能が無効となり、充分量の真空圧を発生させることができる。 油分・粉塵の多い環境にも耐えることができ、強い機械的圧力(加速値)にも優れた耐性を発揮する。 主な特長は、@真空吸着システムの自己診断機能A漏れその他の不具合を早期に検出・安全対策機能B分析診断メモリと出力機能C非常に高い吸込量で強力なブローオフパルスを発生C適応性が高くメンテナンス費用が非常に安い。 「トヨタにおけるデザイン開発」 終 国際デザインセンター専務 内田 邦博氏 何時まで経っても美しい形に見えるものを、車で作っていこうというのが、我々の永遠のテーマ。 実物大モデルを作り審査を受ける。デザインしたモデルと工場で生産した実物が違うと、デザインの狙いが出ない。この段階で徹底的に練り込んでいく。 ここまで来ると、設計、生産部門の人も含めて部品、プレスがうまくいくか、どこで割るかを細かくチェックしていく。設計条件、生産条件を全て織り込んで決めていく。 トヨタ車と言えども、日本人だけが作っている訳ではなく、世界中の人と一緒に仕事をしている。日本車でありながら、世界の人たちと一緒に開発する「ハイブリッドカルチャー」は、ミックスカルチャーで仕事をしている例だ。 車が売れないと、デザイナーのせいになる。デザイナーのストレスというのは結構きついものがある。それに勝る「もの作りの楽しさ」があるからデザイナーは仕事をする。 いまトヨタでは、日本人のデザイナーで海外の経験者を増やそうとしている。営業も含め、文化的にも海外で仕事ができるようにしようという目的もあり、日本人のデザイナーは少し前のデーターではあるが三分の一は英語で仕事ができる。 インテリアは非常に重要な分野。特に最近は、インテリアが良くないと売れないということもあるので、本物そっくりにプラスチックを成形して、再現性をよくして審査をする。シートは新しい生地、新しい形なども合わせて提案されていく。 カラーデザインも車にとっては大切な要素で、実際に鉄板(アルミ)に塗ったり、コンピュータのカラーシミュレーションで手早く一つのモデルに対し色々な色を試していく。 社内パネラーは、その車の企画(購買層)にあった人々を選定して集められ、その人たちに点数をつけてもらう。色などは、簡単に決められそうなものだが、実際には好みの差があり、売れるか売れないかの重要な要素となっている。 また、デザイナーの仕事の一つとして、モーターショーのブース展示レイアウトの提案なども手伝っている。 トヨタのデザイン戦略として「生き生きして、わくわくして、さわやかなデザイン」を作ろうということでやっている。これで、イスト、カルディナを出したが、特にカルディナがターゲットにしていた車を買うユーザーは、その車の技術を買うということで売れてきた車で、車のスタイルだけでは追い抜けないという事実もある。 最後に、聴講した若手の経営者に向け、「皆で世界に羽ばたこう」とエールが送られ、終了した。 川床で舞妓さん囲み懇親 「第20回総会」を開催 中部桃友会京都の初夏を満喫 中部桃友会(会長=山田康博氏・山彦社長、ベンと特約店の集い)では、全国10ブロックのトップを切って、6月6日午後4時30分より、京都駅前の"京都新阪急ホテル"を会場に「第20回総会」を開催し、平成17年度事業報告並びに決算報告、平成18年度事業計画並びに予算案を審議し、いずれも承認可決したあとは、川床料理を囲みながら懇親会を行い、互いに親睦を深め、翌7日はゴルフ組みと観光組みに分かれて、初夏漂う京都を満喫した。 ゴルフは田中氏五光商会が優勝 観光は大河内山荘等見学 総会は、ベン名古屋営業所の木下所長が司会進行を務め、開会の辞を述べて開会。 次いで出席者の紹介のあと、会長挨拶に臨んだ山田会長は、遠路のところを出席して頂いた会員にお礼を述べたあと、「景気がこのまま行きますと10月にいざなぎ景気に並ぶと言われていますが本当かなと思っています。確かに大企業、銀行関係、また都市部はいいと思いますが、地方の中小企業はそんな実感はないと思います。4月に倒産件数、倒産金額が出ましたが、昨年より三割強悪くなっているとのデータも出ています。私たちの業界も二極化しております。中には二桁も伸びている管材屋さんもあると伺っておりますが、殆どが横這いか水面下が現状だと思います。今後につきましては地代、消費税のアップも考えられますので、消費が増えると予想できますから、これは私達にとっても追い風になると思います。将来に希望を持ってやって行きましょう」と、挨拶を述べた。 引き続いて山田会長を議長に選出して各議案審議に移った。 ▽第1号議案=平成17年度事業報告承認の件 ▽第2号議案=平成17年度決算報告並びに監査報告承認の件 以上の議案を一括上程し事務局の木下所長が報告、監査報告を会計監査の蜷」末廣氏(大成工機商会社長)が行い原案通り承認可決された。 ▽第3号議案=平成18年度事業計画案承認の件 ▽第4号議案=平成18年度収支予算案承認の件 これも木下所長より一括上程され、原案通り承認可決した。 ▽第5号議案=その他の件では、恒例の提案者表彰が行われ、延べ29件の提案事項(採用四件・類似提案25件)が発表されそれぞれ表彰された。 以上で総会を終了し、メーカーを代表してベンの深澤社長が挨拶を述べ、日頃の拡販に対してのお礼を述べる一方、「この会も20回目を数え、皆様方にはこの会を盛り上げて頂きましたことを感謝いたします。私共もお陰様で増収増益で決算を終わらせて頂きましたことを重ねてお礼申し上げます。特に中部地区、九州地区がダントツの伸びを記録しました。自動車産業を中心とした設備投資が功を奏したと考えています。一方で心配しておりますのは銅等の素材の値上がりです。砲金が3倍強に値上がりしており、価格対応に苦慮しております。20周年の記念と言うことで総会後は川床料理を準備いたしております。日頃の憂さを晴らして楽しい一夜を過ごして頂きたいと思います」と、挨拶を述べた。 引き続いて、メーカー資料の説明会に入り、経営資料の概要がベン横沢副本部長より説明され、次いで新製品(▽バイパス付スチームトラップ▽KT型ストレーナシリーズ▽ALLステンレス製吸排気弁▽新型二位置制御ボール式電動弁▽RoHS指令について等の紹介が木下所長より行われたあと、懇親会場の鴨川畔の鶴清に移動して、田中幹事(五光商会社長)の乾杯音頭で懇親会に臨み、川床料理に舌鼓を打ちながら、舞妓を囲んでは記念写真を撮り、互いに時間の経つのも忘れて歓談に興じた。 翌日は、ゴルフ組みと観光組みに分かれて初夏の京都をそれぞれに満喫した。 ゴルフ組は、ホテルを午前6時20分に出発して瀬田ゴルフコースで、有志等12名が参加して実施し、アウトインを手堅くまとめた田中邦洋氏がネット73.0で見事優勝を飾った。 観光組みは、ホテルを午前9時に出発し、西国20番札所の善峰寺、御室の桜で名高い仁和寺、時代劇の名優大河内伝次郎の庭園大河内山荘、五穀豊穣・商売繁盛の神として信仰を集める伏見稲荷等を巡った。 ゴルフ組みの上位入賞者は次ぎの皆さん。(敬称略) ▽優勝=田中邦洋(五光商会)N73.0H18.0 ▽2位=大藪淳一(大清)N73.4H15.6 ▽3位=鈴木力(三共鋼材)N74.8H19.2 ▽4位=伊藤清司(伊藤商店)N75.0H18.0 ▽5位=水口文夫(大丸産業)N75.2H16.8 ▽ベスグロ=大藪淳一89(敬称略) 6月定例理事会で イトウ仕入先・協力先等招いて 第21期社員総会を開催 イトウ(名古屋市北区紅雲町44-1・社長=伊藤辰之氏)では、6月3日午後1時30分より岐阜長良川岬の"十八楼"において「第21期社員総会」を開催し、17年度の決算報告並びに18年度の事業方針等を発表した。また、今回は記念大会との位置付けで仕入先等10数社を招いた。 総会は、星野幹事の司会進行、開会の辞で開会。 冒頭、挨拶に臨んだ伊藤社長は、出席方のお礼を述べたあと「17年度も前年に続き好成績が上げられました。平成14年度から3年で約五割増の伸びを記録できました。これらは、景気回復、値上基調等の要因もあろうかと思いますが、本日ご出席頂きました仕入先様や、協力を頂いている皆様のお陰と改めて御礼申し上げます。本日は、社員全員で今後の方針を確認し意志の統一を図る場でもあります。また、今日はいつもと異なって、お客様の目もありますので、飾らず、偽らず、また、尻込みもせず進めてまいりたいと思います」と、挨拶を述べた。 次いで、来賓を代表して橋本総合会計事務所の橋本所長より祝辞を頂戴したあと、昇進辞令の発表、得点王、アシスト王の発表、永年勤続(20年3人、10年1人)表彰、新入社員の紹介等が行われた。 引き続いて、前期決算等の報告と今期の方針発表を承認したあと、恒例の標語大賞、川柳大賞の発表に移り、標語大賞では、全40作品の中から最優秀2作品が選ばれ、川柳大賞では、年間優秀賞の中から最優秀一作品が選ばれた。 以上で第1部の社員総会を終了し、第2部の講演会に移り、JSL名古屋はなし方センター講師室室長の橋口幸江先生による"魅力ある話し方と聞き方"について研修した。 講演会のあとは、懇親会に臨み、鵜飼舟を三艘貸しきって長良川名物の鵜飼に興じ、最後に、総会幹事長の都築課長代理から締めの挨拶があり、総会の全日程を終了した。 塩ビ業界の市況等を研修 「合成管部会」を開催 静岡県管工機材商組合 静岡県管工機材商組合(理事長=丸尾氣窮雄氏・丸尾興商社長)では、6月9日午後2時30分より市内の"マイホテル竜宮"において「6月度理事会」を開催し、通常総会の収支報告を承認する一方、合成管部会を開催して、同業界の市況等について研修した。 当日審議された議案は次の通り。 @第1号議案=第36回通常総会収支報告の件 5月10日に静岡駅前のブケ東海静岡を会場に開催され、各種報告事項を承認する一方、来賓、賛助会員を交えた懇親会では、恒例の優良従業員表彰式を行い、6社12名が表彰された。収支についても予算枠内で収まった。 A第2号議案=一部管材商社の安値販売について 素材高騰で、管材商品の価格改定が目白押しの中にもかかわらず、一部の商社による安値販売が横行している状況について各理事より、忌憚の無い意見を出しあってもらい、今後の対応について協議した。 B第3号議案=管機連通常総会開催の件 6月14日に鉄道会館で開催する、通常総会の出席者を募った結果、丸尾理事長と村松副理事長が出席することになった。 以上で審議事項を終え、引き続いて、合成管部会に移り、大手塩ビ管メーカーの担当者より、塩ビ管業界の市況等について解説してもらった。 塩ビ管を中心とした合成樹脂事業は平成八年をピークに年々需要が減少しており、一方で原油コスト上昇や中国の需要拡大等による原材料需給の不安定さが続き、ますます厳しい環境下に入っており、ここへ来ての基礎原料ナフサ高騰により塩ビ樹脂が値上がっているなか、合理化などによる徹底したコストダウンや諸経費の削減に努めてきたが、企業努力のみではこれを吸収することは困難な状況となり、6月から7月に掛けて各メーカーは、昨年秋の価格改定に続いて再度の価格改定を表明している。 ANCA 日本支店及びショールーム 尾張旭市桜ヶ丘に開設 国内納入実績は60数台達成 ANCA(社長=パット・ボーランドとパット・マクラスキーの両氏、本社=オーストラリア・メルボルン)と総代理店であるシーケービー(社長=藤田哲三氏、本社=東京都渋谷区渋谷2-10-6)は5月30日午後1時より、名古屋市中区の名古屋東急ホテルにて「ANCA日本支店及びショールーム開設記念式典」を開催した。 冒頭、挨拶に立ったマネージング・ディレクターのパット・ボーランド氏は、「ANCAは、オーストラリア初のNCコントロールシステムの製造会社であり、現在では、ドイツ、英国、米国、ブラジル、タイ、イタリア、中国、台湾など世界中に支店があります。そして、日本にも支店を設立することができ、大変光栄に思っています。弊社は、技術リーダーとして存続するために、日本のお客様に満足していただける製品を製造し続けることが使命だと考えております。弊社は、すべての製品のパフォーマンスを向上させるために、技術力アップに努めています。そして、このことにより、最新技術をお客様にご提供することができると考えております」と語った。 シーケービーの藤田社長は、「私どもは、1998年の4月にANCA社と総代理店契約を締結しましたが、最初の数年間は機械を売るどころか、ANCA社の名前を覚えていただくのに大変苦労いたしました。最近ようやくANCA社の製品が知られるようになりまして、うれしく思っております。ANCA社が製造したCNC工具研削盤は、しだいにお客様のご理解を得ることとなりまして、おかげさまで今日までに日本国内での納入実績60数台を達成することができました。このたびのショールーム開設を機にANCA社および弊社が一丸となりまして、お客様に安心してお使いいただける製品をご提供していきたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます」と挨拶。 ゼネラルマネージャーのリンジー・シーディーは挨拶で、「弊社が日本という非常に重要な市場で数年間にわたり顧客数を拡大できたのは、シーケービー社の努力のおかげです。弊社とシーケービー社との絆はとても強固なものであります。弊社の日本支店を設立することにより、お客様へのテクニカルアプリケーションのサポートが強化されることを期待しております。弊社と他社との違いは、革新的な技術開発力にあります。弊社は、日本のお客様と身近に接するように心がけ、新しい技術を活用することにより、生産性と可能性を伸ばして、お客様とともに発展し続けてまいります」と述べた。 このあと、尾張旭市にあるANCA日本支店兼ショールームに移動し、テープカットおよび施設のお披露目が行われた。また、ANCA社製のマシンを3台導入しているB.T.T社での現場視察も行われた。 再び会場に戻ってからは、和やかな雰囲気の中、懇親会が行われ、日本とオーストラリアで国際的な交流が図られた。 〈ANCA日本支店及びショールーム〉 住所=〒488-0859 愛知県尾張旭市桜ヶ丘3-60-1、電話=0561-53-8543、FAX=0561-53-8544 仕上げ加工に最適な ソリッドCBNエンドミル発売 三菱マテリアルツールズロングネックタイプ 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、住所=東京都墨田区横綱1-6-1)は、三菱マテリアル神戸ツールが開発、製造するソリッドタイプのCBNロングネックボールエンドミルの販売を開始した。 このエンドミルは、プリハードン鋼から65HRCを超える焼入れ鋼のような高硬度材の仕上げ加工に最適なエンドミルシリーズ。高い耐欠損性を持つ独自のCBN素材と最適設計によって安定した長時問加工を実現するとともに、独自の接合方式により首下違いをラインアップし幅広い用途に対応する。主な特長として、 @高い耐欠損性を持つCBN素材と切りくず排出性に優れた刃先状の採用により、安定した長時間加工を実現。 A独自の接合方式(特許出願中)の採用により、首下長さにバリエーションを持たせた。深彫り加工にも対応。シャンク径違いもラインナップし、豊富なサイズ構成によって様々な加工シーンで活躍する。 B高精度(R許容差±5μm、外径許容差0〜マイナス10μm)、シームレス形状により幅広い加工形態で優れた性能を発揮する。 今回発売された2枚刃CBNロングネックボールエンドミル(型番CBN―2XLB)はサイズR0.5×2.5×4〜R1×8×6の全8サイズ。標準価格はR0.5×2.5×4@20,200円〜R1×8×6@25,500円。 トップ工業 足場クランプソケット 「ESS-17C」発売 作業に最適な奥行45ミリ トップ工業(社長=渡辺一郎氏、本社=新潟県三条市大字塚野目2190-5)は、電動ドリル用(インパクト対応)足場クランプソケット「ESS―17C」の発売を5月22日より開始した。 従来品の「ESS―17S」に対して、長すぎず短すぎず使い勝手のよい奥行き四五ミリのタイプを追加で発売し、建築、土木工事の足場クランプ着脱作業向けにラインナップの拡充を図る。 特長については以下のとおり。@12角サーフェイスタイプのためナットに入れやすく作業能率がアップする。A兼用クランプ対応タイプであり、作業で使用するのに最適な45ミリの奥行き。B耐摩耗、耐衝撃性にすぐれた六角シャンク圧入式のため耐久性は抜群(14.4V対応可)。 価格については、「ESS―17C」(兼用クランプ対応)が1本あたり標準価格(税抜)1,230円(小箱入数6本)。「ESS―17S」は1本あたり標準価格(税抜)1,160円(小箱入数6本)。 18年7月9日2244号 業界の健全化に意を尽くす 第44回通常総会開催 管機連 各地区より集結 全国管工機材商業連合会(会長=橋本政雄氏)では、6月14日午後2時より、東京駅前の鉄道会館ルビーホールにおいて「第44回通常総会」を開催し、連合会スローガンのもとに相互の親睦と協調により、共存共栄の実を図り、業界の健全化に意を尽くすことを確認した。 総会は、東京組合の倉地理事(倉地)の司会開会の辞で開会。 会長挨拶に臨んだ橋本会長は遠路各地より出席して頂いた会員諸氏に出席方のお礼を述べる一方、「景気は昨年夏に踊り場を抜けて、昨年後半から個人消費、設備投資、輸出の三本柱が順調に推移しているものの、地域間、業態により格差が認められ、また素材インフレが、懸念材料となっているものの、総じて回復基調で推移し、業界に関係する住宅投資や公共投資は、低金利に伴う貸家、マンション等の着工増加で底堅く推移しているが、公共投資は財政の緊縮で減少基調にある。また、懸念材料としては原材料価格の高騰による製品値上げ状況にあり、本格的な景気回復には至っていない。この様な情勢を踏まえ、当連合会では地区代表者会議を通じ、諸問題の解決に各地区専門部会の開催、製販工懇談会の開催等、業界の結束強化につとめ、連合会スローガンをもとに共存共栄の実を図り、業界の健全化に意を尽くしてまいりたい」と、挨拶。 次いで議長団の選出では、司会者一任ということで、議長に佐藤常務理事(京都組合・京都機材商会)、藤原常務理事(長野組合・昭和企業)、山田常務理事(岐阜組合・山彦)を選出し議案審議に入った。 ▽第1号議案=平成17年度事業報告承認の件 ▽第2号議案=平成17年度決算関係書類承認の件 ▽第3号議案=平成18年度事業計画承認の件 ▽第4号議案=平成18年度収支予算決定の件 ▽第5号議案=その他の件 退任役員表彰(青森組合前理事長=藤原徹氏) 続いて、各地区理事長報告に移った。 各地区それぞれ特色のある取り組みを行っており、中でも会員数の減少に歯止めを掛けるための方策に鋭意工夫を凝らしている現状と、東京組合の第38回展示会(10月18日〜20日)、愛知組合の第26回展示会(10月5日〜7日)開催のPRが行われた。 以上で総会を終え、引き続いて講演会に移り、「日本経済の現状と見通し」(日本総合研究所シニアフェロー柿本寿明氏)、「人口減少社会の到来と今後のビジネストレンド」(住友商事総合研究所チーフエコノミスト奥田壮一氏)を演題に聴講した。 講演会後は、協賛会員も交えての懇親会も行われるなど、製販相互の親睦と強調を確認しあった。 環境ISO内部監査要員育成講座に 延べ67名が参加予定 愛知鋲螺商協同組合第1回定例理事・役員会 愛知鋲螺商協同組合(理事長=藤田K氏・藤田螺子工業社長)は6月27日午後6時より、組合事務所で藤田理事長以下7名が出席して「平成18年度第1回定例理事・役員会」を開催し、9議案について審議した。 理事長挨拶の後、引き続き理事長が議長を務めて議事に入り、第1号議案=第33期通常総会まとめの件は、総会後関係書類の届出を終了したことが事務局より報告された。 第2号議案=事業部委員会の件は、6月度収支報告と、事業部が担当するISO14001内部監査要員育成講座について7月21日、22日の両日、「東別院会館」(名古屋市中区)で開催し、現在の申込状況は5社より延べ67名と報告された。 第3号議案=青年部活動報告の件は、6月度役員会を6月6日に「気晴亭」(名古屋市中区)で開催し、今年度の主な事業を決めたことが報告された。内容は、九月に異業種見学会を行い、クッピーラムネのカクダイ製菓を見学先の候補とし、社員の家族も参加できるようにする予定。11月に開催のベトナム研修会は、参加予定9名(現役七名とOB2名)。また、活動を活性化させるためにも、部員の増強に努める。その他としては、現役とOBとの親睦会を検討している。 また、青年部より提出のあった「青年部助成金」については、これを承認した。 第4号議案=平成18年度理事・役員就任年数の件は、資料に基づきそれぞれの就任年数が確認された。 第5号議案=平成18年度表彰の件は、前議案を踏まえ、今年度の役員の表彰はないことが確認された。また、組合員企業の優秀従業員表彰(名商工協会、11月7日ガーデンパレスにて開催)については、優秀従業員表彰推薦依頼を7月3日に組合員各位に送付予定であると報告された。 第6号議案=日本ねじ商連第3回常任理事会報告の件は、6月13日に大阪「ラマダホテル」で行われ、組合から出席した鈴木副理事長より報告が行われた。 第7号議案=日本ねじ商連第31期通常総会の件は、7月27日東京駅の「鉄道会館・ルビーホール」で開催される総会に組合からは藤田理事長、鈴木副理事長、土方副理事長の3名が出席することが決まった。また、地域の状況について鈴木副理事長が発表することを確認した。 第8号議案=市内業界景気動向調査の件は、理事長会社が回答することとなった。 第9号議案=その他では、各メディアから依頼のあった暑中見舞名刺広告の掲載等を承認した。 次回理事・役員会は、7月24日午後6時より組合事務所で開催される。 日立ツール竹内社長は相談役に 新社長に島順彦氏 日立ツール(本社=東京都江東区東陽4-1-13)では、6月23日開催の定時株主総会並びに取締役会において、代表取締役社長の竹内丹氏が相談役に退き、後任に島順彦氏が就任した。 新陣容は次の通り。 ▽代表取締役社長=島順彦氏(昇任)▽常務取締役(技術・製造担当)=小杉明氏(昇任)▽常務取締役(販売担当)=蛭間利夫氏▽常務取締役(経営企画担当・輸出管理センター長)=谷野琢己氏▽取締役(日立金属取締役)=吉岡博美氏(新任)▽取締役(人事総務・CSR担当)=中村正明氏(新任)▽取締役(国際営業担当)=清水一由氏(新任)▽監査役(常勤)=西田諭氏▽監査役(日立金属知的財産部長)=中村憲氏▽監査役(日立金属監査室長)=田村正美氏(新任) なお、専務取締役を退任した佐藤重明氏はデムス取締役副社長に就任した。 管内景気は拡大設備投資生産着実 公共投資緩やかな減少基調 日本銀行名古屋支店管内金融経済事情 日本銀行名古屋支店は6月20日、最近の管内金融経済事情をまとめた。 それによると、管内景気は拡大している。最終需要の動向をみると、輸出は海外経済の成長を背景に増加している。国内需要は、設備投資が着実な増加を続けており、住宅投資も高水準の下で緩やかに増加しているほか、個人消費も緩やかに回復している。一方、公共投資は基調として緩やかに減少している。 こうした中、生産は着実に増加している。この間、企業収益は着実な改善を続けており、雇用・所得も改善している。また、消費者物価(除く生鮮)の前年比はプラスに転じている。 先行きについては、原材料価格の上昇が企業収益や企業活動に及ぼす影響や、海外景気の動向と為替相場が輸出、生産等にもたらす影響を注意深く見極めていく必要がある。また、雇用・所得面における改善傾向の個人消費への波及も引き続きみていく必要がある。 金融面をみると、管内の金融機関(国内銀行+信金)の貸出、預金は緩やかに増加している。 生産、雇用・所得、物価の動向 ◆生産 生産は着実に増加している。品目別にみると、加工業種では、自動車・同部品が輸出の好調を主因に、工作機械、電子部品・デバイスが堅調な需要を背景に、それぞれ生産水準を引き上げている。素材業種では、鋼板、特殊鋼が自動車・造船向けの堅調から、化学製品が海外需要の好調から、それぞれ高水準の生産を続けている。棒鋼も民間建築工事の増加等から持ち直している。一方、繊維製品が輸入品との競合激化等を背景に低水準の生産を続けているほか、窯業・土石製品も全体としては弱含んでいる。 なお、管内運輸業者の貨物取扱量は増加している。 ◆雇用・所得 雇用・所得は改善しており、多くの業種で人手不足感が強まっている。高水準の生産等を背景に、所定外労働時間や新規求人数は高水準で推移している。こうした中、有効求人倍率も高水準で推移しており、常用労働者数も増加している。この間、雇用者所得は、高水準の生産や企業収益の改善を背景に、改善している。 ◆物価 消費者物価(除く生鮮)の前年比はプラスに転じている。内訳をみると、財は、石油製品の前年比プラスが続いているものの、耐久消費財の軟調等から、全体としては、前年比幾分マイナスとなっている。一方、公共料金は電気・ガス料金等の引き下げ要因一巡や原油高等を映じた値上げから前年比プラスで推移しているほか、一般サービスも前年比プラスで推移している。 主要商品市況をみると、一部鋼材、非鉄金属(銅・アルミ)が高止まりしているほか、化学製品は上昇している。 需要項目別の動向 ◆個人消費 個人消費は、緩やかに回復している。 各種売上指標をみると、百貨店売上高は万博効果の反動等から前年を下回っているものの、スーパー売上高は前年を幾分上回っている。また、家電量販店売上高はデジタルAV家電等の好調さを映じ前年を上回って推移しており、乗用車販売台数は横這い圏内の動きとなっている。 ◆設備投資 設備投資は、着実な増加を続けている。 業種別にみると、製造業では、自動車、一般機械、電機、鉄鋼等で増加している。製造業中堅・中小企業でも能増投資や更新投資を積み増している。また、非製造業では、電力、運輸で増加しているほか、小売等で前向きな取り組みがみられている。非製造業中堅・中小企業でも一部に前向きな動きが窺われる。 先行指標をみると、工作機械国内受注額は高水準横這い圏内で推移しており、非居住用建築着工床面積は増加基調で推移している。 ◆住宅投資 住宅投資は、高水準の下で緩やかに増加している。新設住宅着工戸数をみると、持家、分譲(戸建、マンション)で底固さが増しているほか、貸家が堅調に推移している。 ◆公共投資 公共投資は、基調として緩やかに減少している。発注の動きを示す公共工事請負金額も緩やかに減少している。 ◆輸出 輸出は海外経済の成長を背景に増加している。品目別にみると、海外需要の好調を背景に、自動車・同部品が増加しているほか、ICパッケージ、一般機械(工作機械等)も緩やかに増加している。 仕向地別にみると、米国、EU向けは増加している。この間、アジア向けは足許一服している。 金融面の動向 ◆貸出動向 資金需要面をみると、企業サイドでは、設備・運転資金需要がともに緩やかに増加している。この間、個人の住宅ローン借入需要は、堅調に増加している。資金供給面をみると、管内金融機関は、地元中堅・中小企業向けを中心に貸出の増加に注力している。 こうした中、管内の金融機関(国内銀行+信金)の4月の貸出末残前年比は1.3%増と、緩やかに増加している。(2月0.9%増/3月0.8%増/4月1.3%増) ◆貸出約定平均金利 新規貸出約定平均金利(地元銀行9行)は、振れを均してみると、このところ横這い圏内の動きとなっている。四月中は、短期が前月比0.148%増、長期が0.144%増と、ともに上昇し、総合でも0.151%増と上昇した。 こうした中、貸出約定平均金利(ストックベース・総合)は低下傾向にある(2月1.753%/3月1.739%/4月1.744%)。 ◆預金動向 管内の金融機関(国内銀行+信金)の4月の預金末残前年比は1.1%増と、緩やかに増加している(2月1.2%増/3月1.2%増/4月1.1%増)。 銅電極加工用CRNエンドミル新シリーズ 「ラジアスエンドミル」発売開始 三菱マテリアルツールズ豊富なバリエーションに増加 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、住所=東京都墨田区横網1-6-1)は、三菱マテリアル神戸ツールズが開発、製造する「銅電極加工用CRNエンドミル」に新たなシリーズ『2枚刃ラジアスエンドミル』、『2枚刃ロングネックラジアスエンドミル』を追加し販売開始した。 このエンドミルは、銅合金加工用に新たに開発したCRNコーティングを採用し、銅電極加工に最適なシリーズとなっている。 今回『2枚刃CRNラジアスエンドミル(CRN―2MRB)』、『2枚刃CRNロングネックラジアスエンドミル(CRN―2XLRB)』の2種、計58アイテムを加えて全七シリーズ、308アイテムの圧倒的なバリエーションとなる。 【主な特長】 @これまでにない、より高硬度で高密着力のCRNコーティングを開発、適用している。 優れた耐摩耗性を発揮し、シャープエッジを長時間維持することができる。 A高温でも銅に対する摩擦係数が小さく、耐溶着性に優れている。このため、銅の高速ドライ切削においても優れた潤滑性を発揮し、良好な仕上面精度が得られる。 Bラジアスシリーズの追加によつて、全七シリーズ、計308アイテムの圧倒的なバリエーションを誇る。 品名/型番▽品名=銅電極加工用2枚刃CRNラジアスエンドミル・型番-CRN―2MRB・サイズ-0.2R×6〜1R×12全13サイズ。 品名/型番▽品名=銅電極加工用2枚刃CRNロングネックラジアスエンドミル・型番-CRN―2XLRB・サイズ-0.05R×0.5×4〜1R×6×30全45サイズ。 標準価格▽CRN―2MRB0.2R×6@8,380円(税込@8,799円)〜1R×12@18,100円(税込@19,005円)◇CRN―2XLRB0.05R×0.5×4@6,830円(税込@7,172円)1R×6×30@11,800円(税込@12,390円)。 山田進氏は会長に就任 新社長に山田哲氏 ヨシタケ新陣容を発表 ヨシタケ(名古屋市瑞穂区二野町)では、このたび開催の株主総会並びに取締役会において、代表取締役社長の山田進氏が代表取締役会長に就任したのに伴い、代表取締役副社長の山田哲氏が代表取締役社長に就任した。 新陣容は次の通り。 ▽代表取締役会長=山田進氏(昇任) ▽代表取締役社長=山田哲氏(昇任) ▽常務取締役(営業統括)=松野克彦氏(再任) ▽常務取締役(技術、品質管理統括)=尾崎澄夫氏(昇任) ▽取締役(営業本部本部長)=渋谷昌之氏(再任) ▽取締役(製造部長兼購買部担当)=鵜野弘樹氏(新任) ▽取締役(総務部長兼経理部担当)=古平篤彦氏(新任) ▽常勤監査役=清水進氏(新任) ▽監査役=秋山仁氏 ▽監査役=澤田善次郎氏 ▽監査役=古橋泰彦氏 なお、前取締役佐藤英隆氏は退任し、カワキ計測工業の代表取締役専務に専任する。 第20回「キシレクスポ」と 「サスミル」がミラノで開催 隔年イタリア・ミラノで開催する「キシレクスポ」木材加工機械関連機器展と「サスミル」家具用副資材展は20回目を迎えた。 今回展からミラノ市郊外に建設した新会場フィラミラノの10ホール、約10万平方メートルを使用して5月16日から20日までの5日間開催した。 会場十ホールには807の出品社(イタリア以外から256社)のうち木材加工機械及びツール機器など8ホールと屋外に林業機械が、そして副資材関連に2ホールを使いその規模は大きい。 主催者発表による5日間の来場者は93,266人のうち海外113力国から48,008人で約半数を超え、2004年展と比較して約4.6%増で来場者数からみた同展は成功裏に終了したとしている。 出品機もデザインを競う優れた形やカラーリングの良さと機能は究極までにハイテク化と安全性を提案し、ユーザー製品の高品質化要求に対応する生産設備の大型化や時間の短縮を求める高速化は、益々そのニーズの高まりをみせていた。 また、副資材展のサスミルは技術革新、創造力とデザイン、国際的な感覚を魅了する新鮮なセンスは家具産業のために成功を収めるための新たな開発につながる重要なステップであると位置づけている。 (ウッドファースト 酒井 忠一) 行事日程・内容を打合せ GKC 第2回理事会開催 岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=福生雅利氏・ギフベア社長)は6月2日午後7時より、ウェルサンピア岐阜において平成18年度第2回理事会を開催し、先ごろ行われた総会の報告や本年度の主な行事の確認などを行った。 第36回通常総会の報告では、賛助会員の参加者が少なかったため今後は組合員から参加を呼び掛けることを確認した。また、収支面では予算内に収まったと報告された。 今後の行事予定と分担については、総会で決めた通りに行うことを確認した。 開催が間近に迫ったビアパーティーは、7月28日午後6時60分より「グランヴェール岐山」で開催。参加費は1,000円。 講演会は、8月1日午後6時より「グランヴェール岐山」において開催し、終了後は懇親会も行う。参加費は1,000円。 製販懇談会は、9月13日「グランヴェール岐山」で開催。合わせて懇親会も行う。時間、テーマについては次回の理事会にて決定する。 その他、賛助会員の勧誘については、候補者を挙げ理事長が話を進めることを確認した。また、退会届のあった増田精工については、正式に退会を承認した。 次回の理事会は、8月1日午後5時より「グランヴェール岐山」にて開催。 梅雨の晴れ間に8試合行う 愛機工野球大会3・4日目 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は6月10日と17日、愛知県一宮総合運動場内野球場にて第66回組合親善野球大会第3日目と4日目を開催した。 【大会3日目】 第1試合のノダキ対山下機械は、ノダキが1回に1点を先制したが、山下機械がその裏に7点を挙げて逆転。ノダキも小刻みに得点を返したが、4対11で山下機械がノダキを下した。 第2試合の新栄商會対カツヤマキカイは、新栄商會が自力を発揮し12対2で勝利した。 第3試合の山善対ゼノー商事は、山善が初回表に六点を挙げ、その後のゼノー商事の反撃を2点に抑え12対2でゼノー商事を下した。 第4試合の大久保商事対尾張支部は、大久保商事が8対3で尾張支部を下し、久々に復帰した初戦を飾った。 【大会4日目】 第1試合のミズタニ機販対ナカガワは、互いに点を取り合うシーソーゲームの末、ナカガワが8対7で勝利を収めた。 第2試合の日研工作所対志知は、志知が先制点を挙げたものの3回に同点、続く4回に逆転を許し10対3で敗れた。 第3試合のナスコム対協和工業は、前半は共に零点が続き、4回に協和工業が1点を先制、続く5回に2点を追加。ナスコムの反撃を最終回の1点に抑えて1対3で勝利した。 第4試合の青年部対安藤は、青年部が1回に2点を先制したが、その裏すぐに4点を安藤に取られ逆転。その後は互いに点を取り合ったが8対11で安藤が青年部を下した。 環境にやさしい製品の拡販 キヤノンの生産革新におけるものづくりの現場力 森精機製作所第4回生産革新セミナー 森精機製作所は、第4回生産革新セミナーを7月24日午後3時30分より、東京国際フォーラムにて開催する。 当日は、「キヤノンの生産革新におけるものづくりの現場力」というテーマで、財団法人社会経済生産性本部コンサルティング部経営コンサルタントの澤田和武氏が1時間半に亘って講演を行う。澤田氏はキヤノンに40年間勤務し、管理者として、職場のQCD管理、安全衛生、PM、人材育成、職場活性化など、生産体質向上の促進に注力。その後、同社の本社生産本部に移動し、CPS(Canon Production System)推進事務局として、国内外の工場、関連会社の活動推進に取り組んできた。 このような豊富な経験を元に、キヤノンの生産革新の幹となるセル生産を中心に、職場管理とマネジメントの再構築、職場の体質づくりと活性化などについて講演する。 第二部は、森精機製作所MTL部ゼネラルマネージャーの角野充彦氏より、「金型加工における時間短縮事例」をテーマにマシニングセンタによる加工事例を取り上げる。 参加費は全て無料。申し込み期限は7月14日だが、定員(100名)になり次第、申し込みを締め切る。 〈セミナー詳細〉 ▽日時=7月24日午後3時30分〜7時 ▽場所=東京国際フォーラム7階ホールD7、東京都千代田区丸の内3丁目5-1 ▽参加費=無料 ▽定員=100名 ▽申し込み締切=7月14日※定員になり次第申込みを締め切り ▽申し込み方法=森精機ホームページより事前登録 http://www.moriseiki.co.jp/japanese/index.html ▽問い合わせ先=マーケティング戦略室(TEL052-587-1827) 西田公昭氏招き講演会 「第23回総会」を開催 川島会 会員ら100余名出席 川島会(会長=中島千治氏・タケフ管材社長、川島商事と商社・メーカーの集い)の第23回総会が6月4日午後1時30分より、びわ湖温泉「旅亭 紅葉」を会場に会員、賛助会員ら100余名が出席して開催された。総会終了後は、西田公昭氏を講師に「詐欺に遭わない心理学」を演題に講演会を行った後、懇親会で親睦を深め、翌5日は、ゴルフ組と観光組に分かれて初夏の漂いを見せる京都の旅情を満喫した。 総会は、町田事務局(川島商事常務)の司会進行により開会。 冒頭、中島会長は挨拶で「今年は琵琶湖湖畔の『旅亭 紅葉』での開催です。私、この紅葉には特別の思い入れがございます。と申しますのは、平成11年の16回川島会から会長に指名をいただいて、初めての挨拶をさせていただいたのがここの場所です。あれから8年経過いたしまして、今年は23回ということでございます。我々は年をとっても元気でなければいけない。毎日、ジョギングでもウォーキングでもいい、元気で自分のことは自分でできる様にしないと、折角の長生きが意味のないものになってしまうのではないかと思います。今日明日の2日間、情報交換などをして今後の営業活動にお役立ていただきたい」と語った。 続いて、川島社長が総会出席と日頃の愛顧に謝意を表した後、「この1年を振り返ってみますと、中部地区は非常に注目を浴びました。中部国際空港の開港、愛知万博の開催、そしてまたトヨタを中心とした自動車関連の設備投資が非常に旺盛でございました。まだまだ今年になっても、ミッドランドスクエアが今着々と建設されている。これは中部地区の景気の良さの象徴のようなところがございます。私共の会社は、機械工具の組合、ゴムの組合、管工機材の組合と3つの組合に加入しております。その中でも民間設備投資が良いということで、特に機械工具の組合の理事長さんの挨拶は、過去最高の利益を出されたところが何社かありますというような話もありました。設備投資の分野は非常に良いというように感じました。また、つい最近2005年度のGDPが発表されました。これが対前年比3%の増加ということです。3%の増加というのは、バブルが崩壊をして以来最高の伸び。その中でも民間の設備投資というのは、ウエイトでは15%から20%ぐらいですが、6.6%の増加をしている。GDPを引き上げる一番大きな要因になっている。今年も景況感は良いようです。しかしながら大きな不安は、原油高によるガソリンの上昇。ほとんど油ですので、原油高の影響をもろに受ける。また、天然ゴムも中国の旺盛な経済活動等により値上がりをしている。私共の取り扱っている商品は、ゴム・プラスチックがほとんどです。この様な商品がかなり影響を受けているという話が、メーカーさんの方からもございます。昨年から今年にかけて、一部の商品、メーカーさんが価格改定をしたところもあります。今年は、また再度価格改定がどうもあるような感じがしております。この川島会は賛助会員のメーカーの皆さん、会員の皆さんが一堂に会するものですので、この会を切っ掛けに懇親を深めていただいて、この辺の情報をお互いスムーズにやり取りをしていただきたい。お互いに共存共栄で頑張ってまいりたいと思います。それと私共の会社は三年前から、ISO14001(環境国際基準)を本社、名古屋、小牧、静岡、沼津で取得。今年度も長野、松本の認証取得にチャレンジをいたします。私共の会社は商社ですので、電気・ガスやゴミと環境に影響しているものは微々たるものでしかない。私の環境方針の中で、環境にやさしい商品の拡販をすると謳っております。環境にやさしい商品を中心に、川島商品ニュース等を通してPRをさせていただいております。商品講習会等の開催をお申し付けいただいて、環境対応商品の拡販に努めさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします」と近況を含め挨拶。 賛助会員メーカーの紹介に続いて、井上三菱樹脂中部支社長が祝辞として「第23回川島会が盛大に開催されますことを心よりお祝い申し上げます。川島会会員の皆様、川島商事様には日頃より、また長年にわたり三菱樹脂の製品をご愛顧いただきまして誠に有り難うございます。私もこの4月から三菱樹脂中部支社を担当させていただいております。皆様のところへ十分にご挨拶が出来ていなくて申し訳ございませんが、今日明日を契機に、よろしくお願いいたします。昨年、世の中は明るくなりかけましたが、原油の価格上昇により色々なものが値上がりして来るのではないか、場合によっては多難な1年になるのではないかと感じております。私共メーカーといたしましては、川島商事さんと連携を密にして、少しでも皆様にお役に立つように活動をしていきたいと考えております」と述べ、引き続いて、松尾バンドー化学名古屋支店長がベルト業界の近況を語った後、「私共バンドー化学は今年100周年を迎えます。2006年は市場としては余り良くないだろうと思われますが、限られたパイの中で省エネと環境をキーワードにした新しい製品を開発し、補修市場の開発並びに新規ラインユーザーの獲得をしていきたい。既にご紹介させていただいております『省エネレッド』は、京都議定書以降順調に伸びてきております。このような製品の第二弾、第三弾として皆様方に販売をしていただけるような良い製品を出していきたい。もう一つは、日本の限られた市場の中で補修市場に焦点をあてて、例えばベルトコンベアーの点検活動等を継続することで補修市場の取り込みや、省エネレッド等の大手ビルメンテ会社への売り込みなど、このような2つの課題を持ちながら皆さんと共に拡販をして、お互いに喜べるような商売をしていきたい」と挨拶。 議事に移り、平成17年度事業報告、同会計報告、同監査報告をそれぞれ承認した。 また、新入会として東濃マシンツールの渡辺社長の紹介が行われた。 総会終了後は休息をはさみ、「詐欺に遭わない心理学―きっとあなたも騙される―」を演題に、西田公昭静岡県立大学助教授を講師に招き、約1時間30分に亘って講演会が行われた。 翌日は、観光組とゴルフ組に分かれ、観光組はホテルを午前九時に発ち、京都の「宇治平等院 鳳凰堂」や「万福寺」を見学し帰路に着いた。 ゴルフ組は、ホテルを午前5時45分に発ち、名神八日市カントリークラブで総勢52名が参加して平素の腕前を競った結果、折敷地稔氏(共栄)がネット70.2で優勝した。 上位入賞者は次の通り。 ▽優勝=折敷地稔氏(共栄)N70.2、H16.8 ▽2位=権田泰弘氏(GPゴンダ資材)N72.0、H18.0 ▽3位=森美智明氏(フタキ機工)N72.6、H2.4 ▽4位=羽田勝正氏(川島商事)N72.6、H20.4 ▽5位=一色克巳氏(一色商会)N73.2、H16.8 ▽ベスグロ=森美智明氏 75 【講演要旨】 昨年ぐらいから、振り込め詐欺が巷で流行っている。 何故こんなものに引っかかるのかと思われるだろうが、まさか自分は騙されないと思っているから騙される。引っかかるかもしれないと思っていると余り騙されない。自分だけは大丈夫という人が騙されやすい。 誰でも不意打ちには弱いものだが、一番危ないのが危険性そのものを認知しない人。オレオレ詐欺の被害者で、それ自体を全く知らなかった人はいない。知っているのに、でも引っかかっている。まさか自分のところにそのような電話がかかってくるとは思っていなかった。個人情報が流れているという懸念がない方が多いが、これが流れて詐欺に使われる。 詐欺の最新手口に対しての知識が無い。詐欺のことを知っているが、これが具体的にどんな話なのかということについては、知らない方が多い。 振り込め詐欺では、交通事故をネタに使われていることは知られているが、現在は別の手口が多い。例えば、会社の金を使い込んだとか横領したというような話があったり、東京で圧倒的に多いのが、痴漢行為に関するもの。様々な手口が出来ているが、このことを知っているかどうか。 自信過剰で、自分はきっと見破ることが出来ると思っている。しかし話す方も必死だし、何度も練習をしているので上手。これを簡単に見破ることが出来るかということ。もう一つは、思い込みが怖い。短い泣きながらの声で判定することは出来ない。人は知っている人の中から、一番似ている声を当てはめてしまう。人間は、冷静であれば平気だが、興奮状態だと判断力はかなり怪しくなる。 心理学上では「非現実的楽観主義」という。何の根拠も無いのに自分だけは大丈夫と思い込んでいる。これは病気に対する考えと同じと思っていい。 何故そうなるか。そうでないと人間はうつ病になってしまう。健康的に生きていくために、非現実的楽観主義は必要な心理といわれている。しかしこれは詐欺には危ないと、二重に拘束されるので困ったものである。 (この後、色々な手口が紹介され、各タイプ別にその対策等が解説された。) 詐欺に会うまでまさかと思っていた人がほとんど。騙されないと思っていても中々そうはいかない。私たちは、知識を持つだけではなく、見栄を張ったり恥ずかしがったりしないで、兎に角対抗するだけの技術をもつことや、安易な解決策をとらず相談できる相手を作っておくということが対策としては最も重要。知っていてもダメ。地震や災害についての訓練はしているが、詐欺への訓練はしていない。日頃のトレーニングをしないといけない。大阪のおばちゃんというキャラクターがあるが、あの人たちのポイントは見栄を張らずに、兎に角実質的行動が取れることだと思う。実際にそのような行動を取る方が望ましい。そのようなトレーニングが必要ではないかと思う。詐欺の内容、シナリオは変わるが、使われる心理的な構造は変わらない。それを組み合わせて使われるという怖さを知っておいてほしい。心理的に弱い時に突かれないように、自分が心理的に弱い時を想定してトレーニングしてください。 加工時間を30%短縮・NHシリーズ 全機種の重心駆動が完成 森精機製作所NH5000DCG受注開始 森精機製作所は、DCG(重心駆動)理論を採用した高速・高精度横形マシニングセンタ「NH5000DCG」の受注を開始した。 2003年9月にDCG(重心駆動)理論を採用した高精度横形マシニングセンタNH4000DCGを市場に投入して以来、同社のベストセラーシリーズに成長した横形マシニングセンタDCG TMシリーズだが、横形マシニングセンタNH4000DCG、NH6300DCG、NH8000DCGそしてNH5000DCGの市場投入により、全ラインアップが完成した。 従来機である「NH5000」は機械稼働率を追求したコアマシンとしてデビューして以来、3年9カ月で既に1,300台販売したベストセラー機。このサイズの機械をDCG(重心駆動)理論の採用と機械構造の全面的な一新で、飛躍的な高速加工、高面品位とコンタリング精度の向上、工具寿命の延長を実現し、従来機比で加工時間を30%短縮できる。 注目すべきはその高速性で、送り軸の加速度は、X、Y、Z軸それぞれ1.0G、1.1G、0.7Gと従来比2倍、またB軸任意割出し仕様では、“DD方式モータ”を採用し90度割出し時間0.62秒という業界最速の割り出し時間を可能にした。最大工具長は500mmに設定、反転加工無しでのロングボーリングバーによる加工に威力を発揮する。主軸タイプは40番テーパタイプ(NH5000DCG/40)と50番テーパタイプ(NH5000DCG/50)を準備している。 なお、DCG(重心駆動)理論は「第24回精密工学会技術賞」を受賞している。 森精機製作所は、自動車部品、量産部品加工分野に、加工時間を大幅に短縮し高精度を達成する高精度横形マシニングセンタを市場に提案する。 ▽品名=高精度横形マシニングセンタ ▽機種名=NH5000DCG ▽販売先・市場=自動車、建機、航空機、一般機械部品など ▽定価=2,570万円(NH5000DCG/40)、3,170万円(NH5000DCG/50) ▽販売台数=40台/月 ▽受注開始=2006年6月15日 【特 長】 @DCG(重心駆動)理論を採用 NH5000DCGはDCG(重心駆動)理論とBOX in BOX構造を採用し、加工精度の向上、加工時間の短縮、工具寿命の延長、加工面品位の向上を実現。NH5000DCGにより、パレットサイズ400、500、630、800とDCGシリーズがラインアップした。 A高速性(早送り速度と高加速度) 重心駆動の採用で残留振動を低減する事により、早送り速度50m/min、加速度X軸1.0G、Y軸1.1G、Z軸0.7Gの高速化を達成している。 B移動量と所要床面の大きさ 軸移動量はX、Y軸七30mm、Z軸850mm、最大工具長は、500mmに設定し、従来機比較で、軸移動量、工具長共に大きいにもかかわらず、据付面積はほぼ同じで省スペース設計を達成している。〈参考=従来機NH5000(40番テーパ機の場合)X、Y、Z軸移動量630mm、600mm、670mm〉 Cテーブル(B軸)の高速化 テーブル一度割出し仕様90度割出しが1.4秒。オプションの任意割出し仕様には、DD方式モータを採用し、90度割出しが0.62秒の高速化と、高精度、高効率化を実現している。DD方式モータの採用により、高応答性かつバックラッシが無く高精度加工を行うことができ、また、駆動装置に磨耗部品が無いため、長寿命化を達成。 D主軸テーパ40番仕様と50番仕様 主軸テーパは、40番仕様と50番仕様をラインアップ。40番、50番が異なる機械が、共通のパレットを使用する事でシステム構築ができ、様々な加工の組合せ、無人化運転にも対応できる。 【主な仕様】 (NH5000DCG/40の場合) ・移動量(X、Y、Z軸)=730mm、730mm、850mm ・テーブル作業面の大きさ=500mm×500mm ・テーブル最大積載重量=500kg〔700kg〕 ・ワーク最大振り回し径×高さ=φ800×1,000mm ・主軸最高回転速度=14,000〔20,000〕min-1 ・主軸用電動機=22/18.5kW(15分/連続) ・早送り速度=50,000m/min ・工具収納本数=40〔60〕〔120〕〔180〕〔240〕本 ・ツールシャンク形式=BT40〔HSK A63〕 ・工具最大径(隣接工具無し)=φ70mm(φ140mm) ・工具最大長さ=500mm ・工具最大重量=8kg(12kg) ・所要床面の大きさ(幅×奥行き)=2,650o×4,610mm 〔 〕オプション 第3回切削加工ドリームコンテスト 作品募集9月15日(金)まで 森精機製作所は、第3回切削加工ドリームコンテストの作品応募を6月19日より開始した。 これは、国内において切削加工に携わり、切削型工作機械を使用している企業及び学校、研究機関を対象に、切削加工業界全体の技術・技能の交流と向上を目的として企画されたもの。第1回、第2回目のコンテストでは、技術・技能の交流と向上を図るという当初の目的を果たしただけでなく、その日本のものづくりを代表する高い技術力に閉幕後も予想を超える反響があった。 昨年度に引き続き、募集部門は、部品加工部門、金型・造形加工部門、微細加工部門、アカデミック部門の4部門。各部門別に多数の賞を用意しており、金賞受賞者には賞金20万円が贈られる。 作品の審査は公正を期するために、社外審査委員による審査を行っており、今回は、大阪大学大学院工学研究科機械工学専攻の竹内芳美教授が審査委員長を務める。 もちろん、作品は切削加工されたものが条件となっているが、加工する機械のメーカーは問わない。 表彰式は、2006年11月開催の日本国際工作機械見本市(JIMTOF)会場にて執り行われる。また、応募された全ての作品は、森精機製作所が作成するドリームコンテスト作品集に掲載される。 応募受付期間は、6月19日から9月15日まで。 応募方法は、作品に応募用紙(森精機ホームページよりダウンロードhttp://www.moriseiki.com)を添えて作品送付先住所まで送付する。作品送付先・〒639-1160奈良県大和郡山市北郡山町106番地、森精機製作所展示会・ショールーム課ドリームコンテスト担当者宛、電話0743-53-1734。 問い合わせは、森精機製作所ドリームコンテスト事務局マーケティング戦略課、電話052-587-1827、E-mail:dream@moriseiki.co.jpまで。 18年7月16日2245号 中部経産局管内 最近の地域総合経済動向 中部経済産業局は7月10日、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)における最近の経済動向をまとめた。それによると、生産は一般機械が増加しており、輸送機械、電子部品・デバイスも高水準で推移していることなどから増加傾向となっている。個人消費はデジタル家電の好調などで持ち直している。また、設備投資は幅広い業種で投資を増加する動きがみられ増加している。さらに、雇用情勢は改善した状況が続いており、完全失業率、有効求人倍率ともに全国でも良好な水準にある。これらのことから、管内の経済活動は「改善している」と、咋年8月の発表から12カ月連続して基調判断を据え置いた。なお、先行きについては、生産は自動車、金属工作機械、電子部品・デバイスなどを中心に、当面、高水準で推移すると見込まれるが、原油・原材料価格や為替の動向等については留意する必要があるとまとめている。(比較は断りのあるものを除き、平成18年5月の実績値による。) 鉱工業生産・出荷・在庫 鉱工業生産の動向を指数(5月速報)でみると、輸送機械工業、電気機械工業、一般機械工業が低下したことから、前月比2.9%減と3カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は11.8%増と19カ月連続の上昇となった。 出荷は、輸送機械工業、一般機械工業、電気機械工業が低下したことから、前月比2.4%減と3カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は14.1%増と16カ月連続の上昇となった。 在庫は、輸送機械工業、情報通信機械工業が低下したことから、前月比2.7%減と2カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は2.9%増と22カ月連続の上昇となった。 主要業種の動向 ◆輸送機械 輸送機械の生産は、高水準で推移している。 乗用車は、国内向けは伸び悩んでいるものの、北米を中心とした海外向けが好調なことから、高水準で推移している。 自動車部品は、国内完成車向けが高水準で推移しており、国内メーカーの海外現地工場や海外メーカー向けの輸出も好調なことから、緩やかな増加傾向となっている。 航空機体部品は、航空業界の機体調達が好調なことから、増加傾向となっている。 ◆一般機械 一般機械の生産は、増加傾向となっている。 金属工作機械は、国内需要は一般機械向けを中心に、海外需要は北米向けを中心にともに堅調なことから、高水準で推移している。 その他の一般機械では、半導体製造装置、産業用ロボット、機械プレス等が海外の自動車関連や半導体関連向けに好調であり、増加傾向となっている。 ◆電子部品・デバイス 電子部品・デバイスの生産は、高水準で推移している。 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)が携帯音楽機器向けに順調なことなどから、高水準で推移している。 液晶素子は、テレビ、携帯電話など情報通信機器向けが順調なことなどから、増加傾向となっている。 ◆電気機械 電気機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。 開閉制御装置・機器は、半導体関連向けが好調であり、自動車関連向けも順調なことから、高水準で推移している。 内燃機関電装品は、自動車向けが順調なことから、緩やかな増加傾向となっている。 電動機は、順調な自動車向けを中心に、緩やかな増加傾向となっている。 ◆情報通信機械 情報通信機械の生産は、高水準で推移している。 民生用電子機械は、テレビが国内向け海外向けともに順調であり、カーナビゲーションも堅調なことなどから、高水準で推移している。 電子計算機は、持ち直しの動きが見られる。 ◆金属製品 金属製品の生産は、緩やかな減少傾向となっている。 アルミニウム建材は、ビル向けが弱い動きとなっていることなどから、緩やかな減少傾向となっている。 ばねは、自動車向けが順調なことから、高水準で推移している。 ガス機器は、高付加価値製品に動きがみられるものの、単体普及品を中心に弱い動きが続いていることから、緩やかな減少傾向となっている。 ◆鉄鋼 鉄鋼の生産は、高水準で推移している。 鋼板は、造船・産業機械向けが好調であり、自動車向けも順調なことから、高水準で推移している。 棒鋼は、民間建築向けが堅調なこともあり、横ばいで推移している。 特殊鋼鋼材は、順調な自動車関連向けを中心に、高水準で推移している。 ◆化学 化学の生産は、自動車関連向けが順調なことなどから、高水準で推移している。 ◆ファインセラミックス ファインセラミックスの生産は、増加傾向となっている。 触媒担体・ガスセンサ素子は、自動車向けが世界的な環境意識の高まりから、需要順調であり、増加傾向となっている。 ◆繊維・陶磁器 繊維・陶磁器の生産は、持ち直しの兆しがみられる。 繊維は、合繊長繊維織物、毛織物とも、中国等からの輸入品に押されているものの、染色整理などに持ち直しの動きがみられる。 陶磁器は、飲食器は安価な輸入品に押されて低迷しているものの、タイルではモザイクタイル、床タイルに動きがみられることから、下げ止まりの兆しがみられる。 消費・投資などの需要動向 ◆個人消費 個人消費は、持ち直している。 大型小売店販売額は、百貨店が2カ月連続で前年を下回り、全体では2カ月連続で前年を下回った。 コンビニエンスストア販売額は、3カ月連続で前年を下回った。 軽自動車は前年を上回っているものの、普通車、小型車が前年を下回っており、2カ月連続で前年を下回った。 家電販売は、薄型テレビ等デジタル家電は引き続き好調であるものの、パソコン等が伸び悩んでおり2カ月連続で前年を下回った。 ◆設備投資 設備投資は、増加している。 半導体素子・液晶素子関連で引き続き能力増強投資が進捗していることに加え、自動車関連で積極的な姿勢が継続しているなど、幅広い業種で投資を増加する動きがみられる。 なお、5月の管内主要9社の金属工作機械受注(国内向け)をみると、自動車向けが5カ月連続で前年を下回ったものの、一般機械工業向けが3カ月連続で前年を上回ったことなどから、全体では五カ月ぶりに前年を上回った。 ◆公共投資 公共投資は、低調に推移している。 五月の公共工事請負金額を発注者別にみると、「独立行政法人等」(前年比25.3%減)、「地方公社」(同76.1%減)で前年を下回ったものの、「国」(同3.6%増)、「県」(同32.5%増)「市町村(同2.8%増)」、「その他」(同89.3%増)で前年を上回り、全体では2カ月ぶりに前年を上回った。 ◆住宅投資 住宅投資は、増加している。 5月の新設住宅着工戸数をみると、持ち家、貸家が前年を上回り、全体では8カ月連続で前年を上回った。 ◆輸出通関額 輸出通関額(円ベース)は、16カ月連続で前年を上回った。 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)を品目別でみると、「自動車」「自動車の部分品」などが前年を上回った。主要地域(国)別でみると、アジア向けは50カ月連続で、米国向けは16カ月連続で、EU向けは11カ月連続で前年を上回った。 ◆企業倒産 企業倒産(件数)は、3カ月ぶりに前年を下回った。 管材展出品小間目標超える 7月21日三栄水栓岐阜工場を見学 愛知県管工機材商協組定例理事会を開催 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=石原徳和氏・原芳商会会長)では、7月4日午後6時より、東別院会館において「定例理事会」を開催し、総会の収支報告、管材展の出品者把握、優良工場見学会、名管会ゴルフ会等について審議した。 当日審議された議題は次の通り。 第1号議題=平成18年度通常総会収支報告の件 5月23日に、名古屋マリオットアソシアホテルにて開催され、収支も予算枠内で収まった。 第2号議題=第26回管工機材設備総合展の件 在田委員長(在田商店社長)より、7月4日現在の小間の集まり状況が発表され、既に139社の257小間が確定しており、目標の250小間を超えた。まだ、正式な申し込みがされていない常連の出品者もあることから、最終的には260小間を超える見込み。また、事前PRを兼ねて短冊10万枚を作り、PRの周知徹底を図る。 第3号議題=優良工場見学会の件 7月21日に三栄水栓製作所岐阜工場を見学することになり、目下事業部(部長=植田慎一郎氏・ウエダ社長)にて準備に取り掛かっている。参加人員は30名を見込んでいる。 第4号議題=組合だより発行の件 小川広報部長(小川管商社長)より、組合だより夏号を7月下旬から8月上旬に掛けて発行したいとの報告を承認した。 第5号議題=賛助会員新規加入の件 加入申込みが出されていた富士ゴム化成(東京都墨田区吾妻橋1-6-2・社長=磯部弘保氏・推薦人=原芳商会)の加入を承認した。 第6号議題=名管会ゴルフ会の件 9月7日に、ナガシマカントリークラブにて開催することを決め、8月10日申込締切で、目下参加者の募集に当たっている。会費は21,000円。 その他の件 (ア)管機連第42回総会開催報告の件 6月14日に東京鉄道会館で開催され、連合会役員九名が出席。 (イ)愛知県空調衛生工事業協同組合の発展的解消の件 (ウ)愛知県環境設備団体連絡協議会の件 以上の各議題を審議しいずれも承認された。 10月24日に製販ゴルフ会 10月5日管材展見学 岐阜県管工機材商組合定例理事会を開催 岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)では、7月4日午後5時より、岐阜市長良川河畔の“岐阜グランドホテル”を会場に「7月定例理事会」を開催し、新年度の行事担当理事を選任する一方、各種報告事項を審議した。 当日審議された議案は次のとおり。 第1号議案=第29回通常総会収支報告の件 5月26日午後5時30分より、岐阜グランドホテルで、正会員はじめ木曜会員ら26名が出席し、各議案を審議し承認したあとは、懇親会を行い、フランス料理のフルコースを満喫しながら互いに和やかに歓談に興じた。収支も予算枠内に収まった。 第2号議案=第44回管機連通常総会報告の件 6月14日に東京鉄道会館ルビーホールで開催され、組合からは山田理事長が出席。 第3号議案=18年度行事担当理事選任の件 ・全員例会=10月福井理事(安田本店長)、2月西垣理事(西垣ポンプ製造社長) ・新年賀詞交歓会=山田理事長、森嶋副理事長(大東社長)、白木理事(白木商会社長) ・研修会=山田理事長、広瀬理事(瓶由社長) ・ゴルフ会=五島理事(大垣管材社長)、福井理事(安田本店長)、広瀬理事(瓶由社長) 第4号議案=その他の件 @10月開催の第26回管工機材設備総合展(愛知組合)を、10月5日に見学することを申し合わせた。 A恒例の製販親睦ゴルフ会を10月24日に岐阜関カントリー倶楽部で開催することを決めた。 B次回理事会開催日を9月6日に開催することを決めた。 各委員会の役割決める 三重県機械工具商協組第2回理事会を開催 三重県機械工具商協同組合(理事長=松山廣氏・松山機工社長)では、6月9日午後6時より、四日市市新庄の四日市市立勤労福祉会館で「第2回理事会」を開催し、各委員会の役割分担等について審議した。 審議された議案は次の通り。 第1号議案=第13回通常総会収支報告の件 5月26日に四日市都ホテルにおいて開催され、正会員はじめ賛助会員を交えた懇親会では、70余名が出席して、互いに情報交換等を行って和やかに過ごし、収支も予算枠内に収まった。 第2号議案=各委員会活動について 本年度は会員相互の関係を深めるため、県内全域において委員会活動及び事業を行える体制で挑む。 各委員会の役割分担は次の通り。 @総務委員会=総会の開催、賀詞交歓会の開催、事務局の運営。 A企画委員会=ゴルフコンペの開催。 B広報委員会=組合ニュースの年2回発行、業界紙への記事及び広告の掲載、新規会員の拡充。 C福利厚生委員会=従業員対象のクリスマス会の開催。 D流通研究委員会=製販懇談会の開催、工場見学会の開催。 E経営対策委員会=経営セミナーの開催。 第3号議案=その他の件 企画委員会より、7月22日に富士OGMエクセレントクラブ伊勢大鷲コースで、「製販親睦ゴルフ会」開催の議案提出があり、原案通り開催することを決定した。 キャンプは8月5・6日 愛機工青年部 6月役員会開催 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は6月21日午後7時より、白木屋で総会後初の役員会を開催した。 先に行われた総会については、加藤副部長より反省点が挙げられた。また、名簿に一部訂正があるため再発行する。ビアパーティーは8月25日、昨年好評だったエンゼルハープ号で名古屋港クルーズを行うこととし、キャンプについては8月5・6日に板取の黒谷キャンプ場で行うと報告。組合野球大会は雨により順延になっていたが、6月10日と17日に大会3日目と4日目が行われ、青年部は惜敗したと伝えられた。 今回は、森部長を迎えてから初めての役員会となり、終了後には懇親会も行われた。 年度後半行事を決める 10月18日製販ゴルフ会 三重県管工機材商組合第2回理事会開催 三重県管工機材商業組合(理事長=田中邦洋氏・五光商会社長)では7月3日午後5時より四日市駅前の“四日市都ホテル”において「第2回理事会」を開催し、10月18日に製販親睦ゴルフ会を開催することを決める一方、平成19年度新年賀詞交歓会を19年1月12日に開催することを申し合わせた。 当日審議された議題は次の通り。 第1号議題=製販親睦ゴルフ会開催の件 10月18日に菰野町の“三重カンツリークラブ”で開催と決めた。 参加費は、前回同様の20,000円になる模様。(プレー代、パーティー代その他を含む)。 参加人員は8組を予定している。 当日は午前9時集合の9時30分アウト、イン同時スタートとなる模様。 第2号議題=新年賀詞交歓会開催について 1月12日に四日市駅前の“四日市都ホテル”で開催と決め、開催時間については午後4時集合の同15分開催とし、会費については正会員4名以上は一括5,000円、賛助会員は3名以上一括10,000円と、従来通りとした。 以上で議案審議を終え、引き続いて、来る10月5日〜7日に開催される、愛知組合主催の「第26回管工機材設備総合展」のPRと参観勧誘に駆けつけた、愛知組合の小川副理事長(展示会実行副委員長・山信社長)より、展示会の見処等の説明がされ、「今日お集まりの理事さんから、全組合員さんにお声を掛けて頂きまして是非に、展示会の参観をお願いいたします」との参観依頼がなされた。 =内藤多仲と三塔物語= 「タワー展」を開催 INAXギャラリー名古屋8月18日まで開催中 日本の主要都市―名古屋、大阪、東京には、市街中心部という最高の立地をもつ名古屋テレビ塔(昭和29年竣工、180メートル)、大阪ミナミ・新世界を見下ろす2代目通天閣(昭和31年竣工、103メートル)、そして小説、映画、コマーシャルなどで最近特にその印象が強い東京タワー(昭和31年竣工333メートル)が聳えている。3つのタワーはいずれも日本の「塔博士」と呼ばれた内藤多仲(1886〜1970)によって建てられた。多仲は、日本の耐震構造理論を飛躍的に成長させた立役者であり、とりわけ構造設計が主導権を握る鉄塔の名手として戦前に60もの塔を設計した人物。 それぞれの都市に生まれておよそ50年、3塔はテレビ時代を象徴する電波塔として、また街のランドマークとして、今日でも市民にとってなくてはならない存在となっている。 本展では、東京タワー・名古屋テレビ塔・通天閣の生い立ちから現在までを振り返るとともに、今まで大きく取り上げられる機会の少なかった3塔の生みの親,内藤多仲の功績や人物像に焦点をあて、3都の塔の特色や魅力を紐解きする。 会場では、半世紀にわたる3つのタワーの変遷を建設過程や竣工時から現在までの外観・内観、展望台から見える風景、塔を取り巻く人びとなどを収めた希少な写真資料や模型類で紹介する。まだ都市が混み合っていなかった時代の、天を突くような塔の姿は圧巻。また、塔独自の土産、絵はがき、歴代のパンフレット等も見ることができる。 会場中央に設けた内藤多仲コーナーでは、多仲のサインが入った貴重な塔の図面や晩年の600メートル超のタワー案などがお目見えする。さらには「耐震構造の父」として名を馳せた彼の業績を、耐震壁を用いた自邸などいくつかの作品例で紹介する。また間仕切りを見て耐震構造を考えついたといわれるトランクや、東大学生時の講義ノートなど、人となりを偲ばせる記録類なども見ることができる。 タワービルの林立、デジタル放送の開始などの影響で、現代に新たなあり方を問われている3塔は、一方で、街を見守ってきた存在として人々の心の拠り所となってきた。その根源的な魅力を発見するきっかけとなれば幸い。 開催概要 ▽期 間 6月2日〜8月18日 ▽企 画 INAXギャラリー企画委員会 ▽制 作 株式会社INAX ▽協 力 名古屋テレビ塔、日本電波塔(東京タワー)、通天閣観光、 早稲田大学理工学総合研究センター、奥村組、 北名古屋市歴史民俗資料館、岐阜市歴史博物館、橋爪紳也、日立製作所、フォトサービス・マツナガ ▽会 場 INAXギャラリー名古屋 〒460-0003名古屋市中区錦1-16-20 INAX名古屋ショールーム二F TEL052-201-1716、FAX052-201-1730 ▽時 間 午前10時〜午後6時 ▽休館日 水曜日、8月12〜17 入場無料 TOOLsフェスタ2006 国内売上高500億円目指す 商流一本化価格体系統一で合理化を推進 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、住所=東京都墨田区横網1-6-1)は、「TOOLsフェスタ2006」を5月24日午後4時30分より、名古屋市西区のウェスティンナゴヤキャッスルにて開催した。 冒頭、社長挨拶で高田社長は、この一年間の報告と本年度販売計画について、「ご臨席の各社におかれましては、平素、三菱の切削工具販売に大変ご尽力いただいておりまして、厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございます。私どもの親会社である三菱マテリアルにおきまして、私どもが統括しております加工事業カンパニーの営業利益は、部門別で2番目の貢献度でありました。その加工事業カンパニーの中に超硬製品事業部が含まれておりまして、売上高目標を2008年までに1,000億円としております。三菱マテリアルは超硬業界で国内シェアトップであり、世界市場におきましても3位グループに位置しておりまして、着実にシェアを伸ばしている状況にあります。特にインサートだけでみてみますと、国内出荷シェアが30%を越えています。インサートの生産能力につきましては、さらに引き上げていく計画を持っております。設備投資につきましては、ここ数年事業の拡大をできるだけ優先させており、各製作所、工場で大変意欲的に設備投資を進めています。今年度につきましても、100億円という非常に高い設備計画を持ちながら進めております。私どもに関連の深い、工作機械の受注額につきましては、43カ月で前年比プラスでありますし、特に直近では24カ月連続で1,000億円を超えており、大変好調に推移しています。こういったマーケットの勢いをしっかりと取り込んでいかないといけないなと考えております。問題は原材料でありまして、昨年の春から原材料が猛烈な勢いで値上がりし、現在もなお、大変高い水準で推移しております。こういった原材料の相場の変化を踏まえながら、昨年は逐次、製品別に値上げを実施させていただきました。ユーザーさんに対する説得にお努めいただきました皆様のご協力に感謝申し上げます。ただ、昨年実施させていただきました値上げだけでは、コストアップの吸収をできるものではありません。各製作所、工場では、更なるコストダウンに努めている状況にあります。さて、私どもは2003年4月に創業いたしましてから、旧来のサイト、商流をできるだけソフトに新会社に移行させていこうと取り組んでまいりました。昨年、今までの複雑な商流を整理し、調達ルートを一本化させていただきたいというお願いをさせていただきました。関係の特約店様におかれましては、大変困難な課題がございましたけれども、たいした混乱もなく、非常にすっきりした形にもっていくことができました。皆様方のご協力に心から感謝いたしております。また、価格体系につきましても、今年の4月からすっきりしたひとつの価格体系に統一させていただきました。実際の販売価格を決めるうえでの混乱および価格決定に時間がかかることを解決する趣旨ですので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。課題についてのお話しばかりになってしまいましたが、私どもの今年度のターゲットのひとつ『We can do500』では、2008年までに売上高を500億円ということにしました。全体(全世界)での目標が1,000億円ですので、そのうちの半分を国内で担当することになります。高い目標の実現を目指し、努めてまいりたいと思っております。今年はキャンペーンを『ACTIVE2006』というタイトルにしまして、皆様と一丸となって積極的に取り組んでまいりたいと思っておりますので、各新製品の市場浸透も含めご協力お願い申し上げます」と語った。 中部三菱マテリアルツールズ特約店会会長の時津忠氏(新栄商會会長)は、「三菱マテリアルツールズ特約店会が発足いたしまして、今年で第3回となるツールズフェスタが開催されております。今回は、『ACTIVE2006』というメインテーマのもと活動的に、そして積極的な意味合いを込めての営業展開に高田社長の意気込みがあらわれていると感じるしだいです。さて、昨年を振り返ってみますと、様々な変化がございました。数度にわたる価格改訂、流通の再編(一本化)などです。直近では、この4月に価格改訂が実施されまして、ますます拡販に向けての地固めができたと感じております。今年は、JIMTOF開催の年でありまして、この後のフェスタの中で発表されます新製品に大きな期待を寄せているところでございます。今回のTOOLsフェスタのテーマ『ACTIVE2006』が示すように、新たな流通施策、優れた新製品など積極的なご支援をいただきまして、私どもも活発な販売活動でそれに応えていきたいと考えております。昨年は、三菱マテリアルツールズ様の『We can do+15%』の販売方針に沿いまして、私ども特約店も前年比プラス15%に挑戦したわけでございますが、今年はさらに高い目標をもって拡販に努めていきたいと思っております。この中部地区では、昨年から引き続きまして、自動車産業を中心に製造業が絶好調であります。この好況は、2010年まで続くとの見方がありますし、私の考えとしましても、少なくともあと2、3年はこの好況が続くのではないかと思っております。しかしながら、油断をすることなく、地に足の着いた経営をいまからすぐにやっていかなければならないと、私自身に言い聞かせて、これからも努めていきたいと思っております」と挨拶。 【チャレンジング・スピリット賞】55五社(15%UP)、【ツールズ・オブ・ザ・イヤー賞】、【フロンティア・スピリット賞】の各社表彰が行われる。 新商品の紹介では、以下の五点について行われた。 @ロング波長のAPX4000 Aシリーズが拡大したMSTAR BIMPACT MIRACLE CCBN工具 D新サーメットNX3O35 最後に「TOOLsフェスタ2006」の締めくくりとして増田副社長は、「融合と創成の時期を経まして、本年度は、行動を起こす年と位置づけさせていただきました。皆様方のアクティブな行動、すなわち、圧倒的な商品力をもつ新製品で、エンドユーザーさんの工具をひとつひとつ丁寧に三菱ブランドに置き換えていく、一歩前に出るという、そういうアクティブをイメージさせていただいております。皆様のご理解、ご支援を引き続き、お願いしたいと思っております」と述べた。 総会後の懇親会は、大勢の参加者で大変な賑わいとなり、あちらこちらで活発な意見交換がなされた。 愛機工組合 新理事紹介 青年部役員兼務の最年少理事 常磐精機代表取締役社長野崎憲昭氏 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)では、今年度、4名の新理事が誕生した。 その中で今回は、青年部役員を兼務する最年少理事の野崎憲昭氏(常磐精機社長)をご紹介する。 今年度の理事の中では、断然お若いのですが、理事になられた経緯についてお聞かせください― 「今回は、時津副理事長(新栄商會会長)と田中情報部部長(ミユキ商會社長)のおふたりに推薦していただき、東支部の理事の方々に承認されたのです。正直言って、私には荷が重いと思いましたので、最初は迷いもありましたし、不安でした。理事のみなさんは、ベテランの錚錚たる先輩方ばかりですから。しかし、若さによる組合の活性化と次世代のことも考慮しての抜擢と伺い、期待の大きさをひしひしと感じましたし、同時に大変光栄に思いまして、喜んでお受けすることにしました」と同氏。 バイタリティーある同氏らしい発言である。前向きな考えを持ち、いろいろなことにチャレンジする姿勢と若さで、組合の活性化を予感させる。 新人理事としての抱負、取り組んでみたいことについて伺った― 「いまの段階では、抱負というよりも、理事会などで先輩方の姿をみていろいろ勉強し、理事としての経験を積んでいきたいです。そして、数年先には先輩方と私の次の世代とのつなぎ役になれれば、と思っています。また、野田理事長の新体制のあと押しをできるよう努めたいと思っています」 いまは少しでも早く理事としての責務をしっかり果たせるようになりたい、という気持ちが伝わってきた。 理事としての役割、活動について尋ねると、同氏は次のように語った。 「私は情報部に所属していまして、情報誌の発行などを行っています。現在は、今年の10月に開催されます全機工連愛知大会の準備に追われています。先日、大会のパンフレットを作成しました。大会が成功するよう情報部の一員として、できるかぎりの活動をしていきます」 持ち前のガッツと若さで組合に新風を吹き込んでくれることだろう。 光前寺、権兵衛トンネルなど 「信州路見て歩き」 滝川会 会員ら117名が参加 滝川会(会長=須藤清勝氏・須藤鋼機会長)は6月17日、「信州路(伊那谷と木曽谷)見て歩き」をテーマに研修会を開催、会員ら117名が参加した。 当日は午前8時30分にJR名古屋駅西口に集合、定刻にバス3台で出発した。 最初に光苔と霊犬早太郎伝説で有名な「光前寺」へ参詣。光前寺は、清和天皇貞観2年(860年)に開祖本聖上人が比叡山にて研学修行の後、太田切黒川の瀑の中より不動明王の尊像を授かりこの地に開いた寺で、樹齢数100年の杉の巨木に囲まれた境内には10余棟の堂塔を備え、長野県下屈指の大寺であり、南信州随一の祈願霊場として広い信仰をあつめている。また、境内全域が名勝庭園として国の文化財に指定されている。伊那七福神の弁財天をまつる寺でもある。 光前寺近くで昼食を取り、次に訪ねたのが体験型農業公園の「伊那みはらしファーム」。ここでは木曽馬やダチョウの牧場で餌をやったり、ファームで栽培された新鮮な野菜などを購入したりした。 続いて、今年2月に開通したばかりの伊那谷と木曽谷を結ぶ「権兵衛トンネル」(南箕輪村〜塩尻市)を通り、中山道11宿のうち北から2番目の、難所の鳥居峠を控えた宿場町「奈良井宿」へ。 奈良井宿は、かつては街道を行き交う旅人で栄え、その様は「奈良井千軒」と謳われ木曽路一番の賑わいをみせた。旅籠の軒灯、千本格子など江戸時代の面影を色濃く残し、参加者は当時の宿場の情緒を味わった。 以上で全日程を終了し、途中、中津川の栗菓子で有名な「すや」へも立ち寄り、帰途に着いた。 超節水6?洗浄を搭載 サティス新型モデル INAX最先端の全自動トイレ INAXは、話題の超節水6?洗浄「eco6(エコシックス)」を搭載した『SATIS(サティス)2006年モデル』を4月1日に、『SATIS ASTEO(サティス アステオ)2006年モデル』を6月1日に、それぞれ発売し好評を得ている。 エコロジー&エコノミーな超節水を実現しながら、「さらっと便座」と「着脱式ノズルシャッター」で、快適性と清掃性も高めた最先端の全自動トイレ。 2001年に「世界最小・満足最大」の初代『サティス』を発売。タンクをなくし、トイレ空間の快適性を大きく広げた。 2004年に先進・洗練の全自動トイレとして2代目『サティス』とタンク付で世界最小の『サティス アステオ』が登場。そして、話題の超節水6?洗浄『eco6(エコシックス)』を搭載したのが「2006年モデル」。旧来型便器に比べ、洗浄水量は半分以下の約40%。たった2日で風呂一杯分以上の節水効果を発揮し、年間約12,000円の節約が可能。べたつき感が少なく、さらっと快適な「さらっと便座」、男子小用時のノズル汚れや飛沫汚れを防ぎ、簡単に取り外して掃除できる「着脱式ノズルシャッター」で快適性と清掃性を高め、上質な輝きの「プレミアムセレクション」七色も用意。 INAXのオリジナル機能「ほのかライト」、「電動お掃除リフトアップ」、「除菌イオン」はそのままに、最先端の新機能を加えた『サティス』と『サティス アステオ』が、さらに快適なトイレ空間を実現する。 ●1年後のひと月あたりのサティス関連商品合計販売目標15,000台/月 ●価格=サティスD―3155U(床排水タイプ)220,500円〜、サティス アステオD―355SU(床排水タイプ)210,000万円〜[いずれも税込、施工費別途] 【2006年モデルの特長】 サティスクオリティ1、話題の超節水6?洗浄「eco6(エコシックス)」を搭載 旧来型便器に比べ、洗浄水量は半分以下の約40%。たった二日でお風呂一杯分以上の節水効果を発揮。年間約12,000円の節約が可能。 1台あたり年間約27kgものCO2の削減が可能で、地球温暖化防止にも貢献するトイレ。 サティスクオリティ2、業界初!肌触りにこだわった新加工の「さらっと便座」 便座は直接肌に触れる部分。だからこそ、快適性をさらに進化させた。便座表面をマイクロパウダーで加工し、離型抵抗や摩擦抵抗を低減。立ち上がる時の“張り付く感じ”を軽減し、べたつき感の少ない、さらっと快適な座り心地を実現した。 サティスクオリティ3、着脱式ノズルシャッター(プラスガード加工) シャワートイレで一番汚れが気になるのが、ノズルとその周辺(2004年当社調査)。 2004年『サティス』に搭載され好評の『ノズルシャッター』は、使わないときにノズルを隠し男子小用時のノズル汚れや飛沫汚れを防ぐ。このたび「着脱式」に進化し、『サティス』と『サティス アステオ』に搭載。掃除しやすく、交換も可能。シャッター表面には、独自の防汚技術「プラスガード」加工が施されている。 サティスクオリティ4、プレミアムセレクション 微細な粒子を含む層にクリア層を重ね、輝きと深みを持つ表情に仕上げた。プレミアホワイトなど7色から選べる。 新役員人事発表 ベン 6月29日付け ベン(東京都大田区多摩川・社長=深澤達雄氏)では、去る6月29日開催の定時株主総会及び取締役会において新役員が選任され、夫々の職務を担当することになった。 記 ▽代表取締役社長=深澤達雄氏 ▽取締役(岩手工場長)=菊地實氏 ▽取締役(相模原工場長)=北田隆氏(新任) ▽取締役(営業副本部長)=横沢好夫氏(新任) ▽監査役=花田國廣氏 ▽執行役員(東日本営業部長)=岡谷満則氏 ▽執行役員(西日本営業部長)=弘田三郎氏 ▽執行役員(技術部長)=鈴木弘一氏 ▽執行役員(業務部長)=市橋信一郎氏 なお、6月29日付けをもって退任している代表取締役会長の黒葛博美氏と常務取締役田名網宏一氏は夫々顧問に就任した。 設備投資先行きDI欧州除く 全地域で二桁台のプラス水準 経済産業省海外現地法人動向(1-3月期調査) 経済産業省調査統計部企業統計室は6月26日、海外現地法人四半期(1―3月期)調査をまとめた。 平成18年7―9月期の先行きDIは、@売上高の現状判断は改善し、先行きは、ASEAN4及び中国を中心にわずかな改善を見込む。欧州の大幅な悪化が目立つ。A設備投資額の現状判断は、すべての地域で改善。先行きは、すべての地域で悪化を見込むも、欧州を除くすべての地域で二桁台の水準を維持。B従業者数は、アジア地域ではやや改善するも、北米及び欧州で悪化し、わずかに悪化となった。 【調査のポイント】 1 .売上高先行きDIは、22.2%で先行きはわずかに改善を見込む。実績は、前年同期比5.1%増と3期連続伸び率は低下した。現状判断DIは、中国及びNIEs3を中心に改善した。先行きDIは、欧州を除くすべての地域で、二桁台のプラス水準となった。先行きDIの前期比は、わずかに改善した。アジア地域では中国及びASEAN4が改善し、NIEs3は悪化した。北米はやや改善したものの、欧州は大幅な悪化を見込む。 実績は、3期連続して伸び率が低下した。アジア地域では、ASEAN4は輸送機械の大幅な減少により、15期ぶりに一桁台の増加にとどまった。NIEs3は電気機械及び輸送機械の減少により、11期ぶりに減少となった。中国は電気機械が伸び悩むも、輸送機械の依然高い伸びにより、引き続き増加した。北米は電気機械及び輸送機械が伸び悩み一桁台の増加となった。欧州は化学を除く主要業種の増加から、増加に転じた。 2 .設備投資額先行きDIは、14.1%で先行き悪化を見込む。実績は、前年同期比2.7%減と13期ぶりに減少した。 現状判断DIは、すべての地域で改善し、欧州を除くすべての地域で二桁台のプラス水準となった。先行きDIは、すべての地域で悪化し、欧州をのぞくすべての地域で、二桁台のプラス水準を維持した。先行きDIの前期比はすべての地域で悪化を見込む。アジア地域では、中国の電気機械及び輸送機械が悪化した。ASEAN4は輸送機械がわずかに改善したものの、電気機械が大幅に悪化した。NIEs3は主要業種が悪化した。北米は輸送機械及び電気機械が悪化した。欧州は電気機械が大幅に悪化した。 実績は13期ぶりに減少となった。欧州は輸送機械の大幅な減少により、8期ぶりに減少した。北米は輸送機械が減少し、電気機械も大幅に減少した。アジア地域は11期ぶりに一桁台の増加にとどまった。ASEAN4は電気機械の大幅な増加により引き続き増加した。NIEs3は電気機械、輸送機械の増加により、4期連続して大幅な増加となった。中国は輸送機械が増加するものの、電気機械の大幅な減少により、7期ぶりに減少した。 3 .先行き従業者数DIは、8.0%。実績は、前年同期比4.7%増と引き続き増加した。 現状判断DI、先行きDIともに、欧州を除くすべての地域でプラス水準にある。先行きDIの前期比は、わずかに悪化した。アジア地域ではNIEs3が悪化、中国はやや改善し、ASEAN4はわずかに改善している。北米は電気機械が悪化した。欧州は電気機械、輸送機械が悪化した。 実績は、アジア地域では引き続き増加した。中国は電気機械、輸送機械等の増加により引き続き増加している。ASEAN4は電気機械及び一般機械の増加により増加した。NIEs3は輸送機械の増加によりやや増加した。北米は電気機械の減少によりわずかに減少した。欧州は輸送機械は増加したものの、電気機械が引き続き減少したため、わずかに減少した。 【売上高】 1 .売上高の現状判断DI(4―6月)の前期比は、9.6%増と改善した。先行きDI(7―9月)の前期比は、0.5%とわずかに改善した。 @現状判断DIは、中国及びNIEs3が大幅に改善し、すべての地域で二桁台のプラス水準となった。 A先行きDIは、NIEs3及び欧州を除くすべての地域で改善した。アジア地域ではASEAN4及び中国が改善した。一方、欧州は電気機械の大幅な悪化等から、マイナス水準に転じた。 2 .売上高実績は、前年同期比5.1%増と、3期連続して伸び率が低下した。アジア地域では、NIEs3は輸送機械が九期ぶりに減少したため、11期ぶりに減少した。ASEAN4は、輸送機械が伸び悩み、15期ぶりに一桁台の増加になった。中国は、引き続き増加している。北米は、輸送機械が増加したものの、電気機械が伸び悩み、一桁台の増加になった。欧州は、化学を除く主要業種の増加により、増加に転じた。 【設備投資額(土地を除く固定資産取得額)】 1 .設備投資額の現状判断DI(4―6月)の前期比は、すべての地域で改善した。先行きDI(7―9月)の前期比は、すべての地域で悪化を見込む。 @現状判断DIは、すべての地域で改善し、欧州を除くすべての地域で二桁台のプラス水準にある。 A先行きDIは、すべての地域で悪化するも、欧州を除き、二桁台のプラス水準を維持。 2 .設備投資額の実績は、前年同期比2.7%減と13期ぶりに減少した。ASEAN4及びNIEs3を除くすべての地域で減少した。アジア地域は、11期ぶりに一桁台の増加にとどまった。NIEs3は、輸送機械及び電気機械の増加により、引き続き大幅に増加した。ASEAN4は、電気機械の大幅な増加により二桁台の増加。他方、中国は、輸送機械は引き続き大幅に増加したが、電気機械及び化学の減少により、7期ぶりの減少となった。欧州は、電気機械は大幅に増加したが、輸送機械の大幅な減少により、8期ぶりに減少した。北米は、電気機械が4期連続大幅に減少し、輸送機械も減少に転じたため、4期連続の減少となった。 【雇用】 1 .従業者数先行きDI(7―9月)は、8.0%。欧州を除くすべての地域でプラス水準となった。 @現状判断DI(4―6月)は、欧州を除く地域でプラス水準。前期比では、NIEs3を除くすべての地域で悪化した。 A先行きDIの前期比は、わずかに悪化した。北米はやや悪化し、欧州はわずかに悪化した。アジア地域では、NIEs3は悪化し、中国及びASEAN4は改善した。 2 .従業者数の実績(3月末)は、前年同期比4.7%増と引き続き増加した。アジア地域では、中国は同9.6%増と引き続きの増加。ASEAN4は同2.9%の増加、NIEs3は同1.2%増とやや増加した。欧州は同0.1%減とわずかに減少した。北米は、同1.2%減とやや減少した。 5月の工作機械受注 海外向けが最高額平成5年以降 中部経産局管内主要9社 中部経済産業局が6月28日発表した管内金属工作機械メーカー主要9社(オークマ、大隈豊和機械、テクノワシノ、ジェイテクト、日平トヤマ、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成18年5月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は477億2,500万円で、前年同月比17.1%増と2カ月ぶりに前年を上回った。また、前月比は10.9%増となった。 国内受注は、自動車工業向けが61億900万円と5カ月連続で前年を下回ったものの、一般機械工業向けが91億4,700万円と3カ月連続で前年を上回り、全体でも184億7,200万円、前年同月比1.8%増と5カ月ぶりに前年を上回った。また、前月比は5.7%減となった。 一方の海外受注は、アジア向けが2カ月連続で前年を下回ったものの、北米向けが6カ月連続、ヨーロッパ向けが9カ月連続で前年を上回ったことから全体でも292億5,300万円、前年同月比29.4%増と2カ月ぶりに前年を上回り、平成5年1月以降最高額となった。また、前月比は24.7%増となった。 国別にみると、一位のアメリカが90億7,600万円(前年同月比2.2%減)、以下、メキシコ55億1,200万円(同4309.6%増)、中国26億3,600万円(同4.9%減)、ドイツ23億5,100万円(同28.1%増)、イギリス12億4,000万円(同47.8%増)の順となった。 販売額では、407億7,200万円となり、前年同月比は21.7%増と2カ月連続で前年を上回った。また、前月比は21.4%増となった。 受注残高は、2,272億300万円となり、前年同月比8.9%増と29カ月連続で前年を上回った。また、前月比は0.4%増となった。 超高圧焼結体の刃先交換 チップ月産10万個目標 タンガロイ 九州に新生産拠点 タンガロイ(社長=徳永昭大氏、本社=川崎市幸区堀川町580)は、切削工具の需要増加に対応するため、福岡県久留米市にあるビジネスパーク内に新たな生産拠点を設置し、超高圧焼結体の刃先交換チップならびにその他切削工具の増産を図り、顧客の需要に応える。 なお、新生産拠点には、現100%出資子会社の佐賀ツール(佐賀県三養基郡基山町、資本金9,000万円、従業員82名)を移転したうえで、生産規模を拡大し、社名もタンガロイ九州(仮称)に改め、タンガロイの西の生産拠点と位置づける。 タンガロイは、2005年11月に中国厦門(アモイ)に主力製品の刃先交換チップ一貫生産工場(現地法人・厦門泰珂洛超硬工具有限公司)を新設して需要増に対応してきたが、今回、国内の九州地区にも新たな生産拠点を設けることで、さらなる生産および売上規模の拡大を図る。 【新生産拠点の概要】 ▽住所=福岡県久留米市宮ノ陣三丁目1039番45、46(久留米ビジネスパーク内) ▽土地建物=土地15,065u、建物9,720u予定 ▽着工予定=2006年9月 ▽完成予定=2007年5月(操業開始2007年8月) ▽設置会社=タンガロイ九州(仮称)(タンガロイの100%出資会社) ▽生産品目=超高圧焼結体の刃先交換チップおよびその他切削工具 ▽生産目標=2010年までに超高圧焼結体の刃先交換チップ月産10万個(年約30億円) ▽人員規模=当初100名、2010年までに200名規模 ▽総投資額=2010年までで25億円の予定 鋳鋼前年割れ 鍛鋼は前年比8.2%増 日本鋳鍛鋼会5月の生産速報 日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国77工場)、鍛鋼(同20工場)の5月分生産実績を集計し、7月6日発表した。 それによると、5月の鋳鋼の生産量は前年同月比1.7%減の22,500トンで、前月に対し稼動日数が少なかったこともあり前月比でも2.4%の減少となった。また、鍛鋼の生産量は前年同月比8.2%増の60,050トンで、鋳鋼と同様に前月比は7.0%の減少となった。 現在の生産基調は、鍛鋼は上期見通し通りに推移している。これは船舶、自動車等に支えられたものである。また、鋳鋼については2カ月連続前年を下回ったものの、月平均二万三千トン台の生産水準で推移し、限られた生産能力の範囲内でなんとか操業を維持している。 なお、5月の主な需要機種別動向は次の通り。 【鋳鋼】ロール(前年同月比15.2%増)、金型(同1.8%減)、鋳鋼管(同12.0%減)、バルブ・コック(同1.3%増)、自動車(同15.8%減)、船舶(5.6%増)、土建鉱山機械(同10.2%減)、発電用機器(同1.0%増)、破砕機・摩砕機・選別機(同2.9%増)、ポンプ・圧縮機・送風機(同9.9%増)、プレス・せん断機(同11.8%減) 【鍛鋼】ロール(前年同月比13.7%増)、型用鋼(同0.7%増)、自動車(同7.7%増)、船舶(同27.7%増)、土建鉱山機械(同16.1%増)、発電用機器(同11.2%減) 旋削用新サーメット材種 「NX3035」を発売 三菱マテリアルツールズ安定切削で長寿命 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、住所=東京都墨田区横網1-6-1)は、三菱マテリアルが開発、製造する鋼旋削用新サーメット材種「NX3035」の販売を開始した。 サーメットは鋼旋削で使用すると優れた面粗度と光沢が得られるため、仕上げ加工を中心に幅広く使用されている。しかし、加工時に強い熱サイクルや衝撃サイクルが加わるとクラックが発生し、それが進展して欠損するため、寿命が安定しにくいという欠点があった。 新サーメット材種「NX3035」は、従来にない高い熱伝導性の特殊合金結合相(特許出願中)の採用と合金組織の最適化により、耐熱衝撃性や耐チッピング性が大幅に向上した。そのため、従来サーメットでは切削寿命が不安定となりやすい湿式切削でも非常に優れた刃先安定性を示す。 また低炭素鋼用FY、SYブレーカをはじめとする切屑処理性に優れたブレーカ群123アイテムをラインナップし、順次アイテムを展開する。初年度の販売高は8億円を見込む。 主な特長は次の通り。 @特殊合金結合相 サーメットは炭窒化チタン(TiCN)を主成分とするセラミックスの硬質粒子をNiなどの鉄族金属で結合した複合材料。鋼旋削用新サーメット材種「NX3035」では結合金属に従来にない高い熱伝導性と高い結合力をもつ特殊合金結合相を採用している。このため、熱亀裂の発生が少なく、耐熱衝撃性が大幅に向上した。従来サーメットでは切削寿命が不安定になりやすい湿式切削でも非常に優れた刃先安定性を示し、優れた仕上げ面品位を保つ。 A合金組織の最適化 亀裂進展抵抗が高く、熱伝導性を下げない適度な粒度の合金組織とすることで、靭性や耐熱衝撃性を高め、あらゆる切削条件でも優れた耐欠損性を示し、刃先安定性を向上させている。 B低炭素鋼用FY、SYブレーカ 切屑処理性が抜群に良い仕上げ用FYブレーカ、中仕上げ用SYブレーカとの組み合わせにより、切屑処理でトラブルの起こりやすい低炭素鋼や鉄板材などの旋削加工でも優れた切屑処理と仕上げ面を提供する。 嶋崎氏(シマザキ商会)が入会 名機工同友会6月例会を開催 名機工同友会(会長=時津忠氏・新栄商會会長)は6月29日午後6時30分より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において6月例会を開催した。 今回新たにシマザキ商会より入会の申請があり、これを承認。同社の嶋崎社長が「この様に歴史のある会に入会させていただきましたことを光栄に思います。今後とも末永くよろしくお願いします」と挨拶した。 続いて、各部報告に移り、事業部より共同購入の実績が報告された。 また、経営対策部からは講演会の内容について広く意見が求められた。 厚生部は、8月の例会がビアパーティーとなるためその会場について審議し、8月24日にマリオットアソシアホテル15階のレストランバーでの開催を決めた。また、恒例の親睦旅行会は10月28日・29日の開催とし、内容等については今後検討していくこととした。 情報交換では、賞与についての意見交換が行われた。 この後、愛知県機械工具商業協同組合の諸行事のために到着が遅れていた時津会長が加わり、「我々の大先輩である嶋崎氏の息子さんが入会されました。この同友会は、皆様が本音でものを言いながらご自分自身が自己研鎖をすると共に、もっと大事なことは社員の方々の家庭の幸せ、これを基にして企業発展していく場と思っております。その意味合いでは、若い経営者の方々が入会されることは大変喜ばしいことと存じます」と挨拶。 懇親会に移り、情報交換の場で話し合われた賞与の件について個々に意見を交わし、午後8時前にお開きとした。 MTR 工具商社社員のスキルアップに 「ツールエンジニアスクール」 機械で削る実習もあり好評 マイクロマシンとツールの研究開発をするMTR(社長=青木渉氏、本社=名古屋市中村区名駅4-6-23第3堀内ビル9階)は、機械工具商の切削工具販売に従事している営業マン向けに開催している「ツールエンジニアスクール」の18年度6月の講座(初級)を6月23日、24四日と30日の3日間開講した。 この講座は、工具商社社員のスキルアップを目的に、一昨年より、入社数年の若手社員に対する実践教育として実施されている。 講義の内容は、工具および機械加工法の種類と特徴を理解することに主眼を置き、次のようになっている。 1、切削工具と工具材料 @総論・切削工具について A各論 ・旋削用工具について ・ミーリング加工用工具について ・穴あけ工具について B工具材料とは C機械構造用鋼とは 2、工作機械 @旋盤の構造と機能について Aフライス盤の構造と機能について 3、機械加工法 @旋削による加工方法について Aミーリングによる加工方法について Bドリリングによる加工方法について また中日の24日には、岐阜ポリテクセンターで実際に旋盤などを使っての実習も行われた。 講師陣も充実しており、機械工学を大学で教えている現役の助教授や切削工具メーカーの若手経営者らから最新の技術が学べると好評である。 次回の開催などについては、MTR(電話052-589-7192)に問い合わせると良い。 T―CBNボールエンドミル BBB2000形新発売 タンガロイ高速仕上げ加工を実現 タンガロイ(社長=徳永昭大氏、本社=川崎市幸区堀川町580)は、T―CBNボールエンドミル「BBB2000形」を全国で発売開始した。 近年、日本における金型産業は生産の海外シフトや中国からの安価な金型の流入により、国内では付加価値の高い製品づくりをしなければ勝ち残れない状況にある。特に、IT関連を中心とした精密金型の製作においては、より高精度・高品質・短納期化の要求が高まっている。 これに伴い、切削加工分野では熱処理後の高硬度材を直彫り加工することで、これらの要求に応えようとするケースが増加している。 T―CBNボールエンドミル「BBB2000形」は、従来の超硬合金に比べて約3倍の硬度を有するcBN(立方晶窒化硼素)を切れ刃に採用し、従来の超硬ボールエンドミルと比較して、長寿命かつ高能率加工が可能となり金型の加工時間を大幅に短縮できる。 また、R刃のR精度を±5μmと高精度化し、さらにR刃と外周刃のつなぎ目がない滑らかな形状を実現した。これにより、形状誤差の少ない高精度な加工が可能となった。 ラインナップは、R0.3、0.4、0.5、1.0の四形番とし、シャンク径は全てφ六としている。 標準価格は24,000円〜2,500円(税込25,200円〜26,250円)で、初年度1,200万円の販売を見込んでいる。 代表取締役にジェームズ・D・ドミンゴ氏就任 日本スウェージロック 日本スウェージロック(本社=兵庫県西宮市)は、5月30日付で代表取締役にジェームズ・D・ドミンゴ氏が就任したことを発表した。 ドミンゴ氏は、顧客が抱える流体システムに関わるさまざまな課題やニーズの把握に注力し、それに呼応した高品質製品や付加価値サービスを提供すべく努めていく方針。 その一環として、米国における製造拠点と、製品の販売と顧客サポートを担当する指定販売会社の連携をより緊密なものとする。多様化する顧客のニーズに、これまで以上に迅速かつ柔軟に対応し、きめ細かいサービスが提供できるようにビジネスプロセスをさらに強化していく。 同氏は、1990年に米国のスウェージロック社に入社後、2002年、日本および韓国を担当するビジネス・デベロップメント・マネージャーに就任。スウェージロック指定販売会社向けのトレーニングの実施やビジネス・コンサルティング・サポートを通して、新しい製品や技術導入を行い、北東アジア諸国における事業の拡大に貢献した。 今後は日本を含む国際的な市場において培ってきた豊富な経験と知識を活かし、スウェージロックが顧客に対して、流体システムに関わる総合的なソリューションを提供する事業を展開していく。 「Dura」「NH5000DCG」等 新製品を多数披露 森精機 初夏プロダクティビティーショー 森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2丁目35-16)は6月22日から24日までの3日間、同社伊賀事業所(三重県伊賀市御代201番地)において、最新機械等を一堂に展示した「2006年初夏プロダクティビティーショー」を開催した。 今回の目玉商品は、コストパフォーマンスを重視した立形のマシニングセンタ「Dura Vertical」(デュラ バーチカル)と2軸旋盤「Dura Turn」(デュラ ターン)で、この他に重心駆動の新シリーズ「NH5000DCG」など多数の新製品のお披露目となった。森精機の最新テクノロジーが紹介され、全国より多くの来場者を集めた。 開催初日はオープン前に、森精機の水口博副社長が挨拶を行い、「皆様、本日は当伊賀事業所にご来場いただきまして有り難うございます。このプロダクティビティーショーは当社の大きなイベントとして根付いてまいりました。この機会に、当社の新製品をご覧いただいて、また同時に伊賀の事業所を見学していただけるということで非常に有り難いと思っております。さて今回の新製品の発表会には、特徴のある機械を取り揃えております。まず横型マシニングセンタNH5000DCGですが、従来からDCGは横形も立形もシリーズ化しておりますが、今回500角のパレットサイズを取り揃えて、400角から800角までDCG(Nシリーズ)のラインナップが完成しました。立形マシニングセンタは、NV6000DCGという機種をご覧いただきます。これは、Y軸が600oクラスの立形マシニングセンタ。従来からラインナップしておりましたものは、特に金型をターゲットとした機械ではなかったので比較的X軸ストロークが大きく、そのために機械スペースもかなり取っていた。これを今回、金型にターゲットを絞ってX軸ストロークを短くした。今回の目玉となっているDuraシリーズは、立形マシニングセンタの「Dura Vertical」シリーズと2軸旋盤の「Dura Turn」シリーズの2つのシリーズで構成されています。従来からNシリーズの立形マシニングセンタ及び旋盤を取り揃えておりますが、このような高速のものは必ずしも皆さんが要求されるものではない。送り速度40m、50mという速い速度ではなく、主軸の回転速度20,000回転というものでもない。ややスペックを落としてはいるが、耐久性、精度については従来のNシリーズと全く同等、もしくはスピードを落としているので、信頼性という点ではむしろDuraシリーズのほうが上である。このようなDuraシリーズを今回合わせて発表します。また同時に、事業所を見学してもらいます。昨年から1年経って、事業所も変わってきております。例えば、熱処理の工場、鋳物の工場が新設されました。熱処理の工場ですと、昨年の11月に稼動したばかりですが、既に当社の熱処理部品の60%まではこの熱処理工場で焼入れが出来るようになっている。恐らく今年度中には、全ての熱処理をこの工場で処理することが出来る。これにより従来近隣の熱処理サプライヤーさんで一週間程度掛かっていた熱処理リードタイムを、3分の1に縮めることが出来た。製品全体の製作リードタイムも短縮できるということで、非常に大きな効果が出ております。また、現在まだ本格稼動はしていませんが、鋳造の工場を建てております。試作品の鋳物、それから一品物(特別物)の鋳物を作るための鋳造工場を立ち上げております。月200tの鋳物を作ることが出来ます。従来の工法ではなく、フルモールド工法で鋳造する工場です」と今回の見所を紹介した。 午前11時に開場し、新製品の実機などが初披露された。 またこの日は、新製品Duraシリーズの記者発表も併せて行われた。 開発の背景には、近年部品の複雑化や少量多品種生産に対応するために機械が複雑化、高価格化していることがあり、主軸の回転速度、送り速度が速くなり、価格がかなり高くなっている。森精機のNシリーズはハイエンド機種で、これより若干スペックを落として、精度、剛性、耐久性は妥協せずに廉価なDuraシリーズが開発された。 Duraシリーズのコンセプトは、“D”頑丈で長く使える、“U”汎用性がある、“R”信頼性がある、“A”は値打ちで精度がよいということ。Duraは、従来使っている機械に対して出力や送り速度、信頼性を上げることで、スペース的にも出力的にも置き換えることが可能な機械として今回発表された。 さらに同社の製作面についての説明もあり、熱処理工場等が立ち上がったことに加え、現在新しい板金工場(1,500坪)を建設中で、ここに新たに板金製作用の設備と塗装ラインを増設し現在の一ラインから二ラインにすることにより板金に関する生産量を5倍に上げる計画としている。今年8月完成予定。千葉事業所では新しい機械工場が立ち上がり、森精機の戦略機種であるNTシリーズの機械加工が千葉自前で出来るようになった。 Duraシリーズの詳細については次の通り。 最高の信頼性とコストパフォーマンスを追及 Duraシリーズ発売 生産性は従来と比べ3倍に 森精機製作所は、信頼性とコストパフォーマンスを追及した「Duraシリーズ」の受注を開始した。 近年の工作機械は、ワークの複雑化、多変種変量生産の生産性追及により、複雑化、高価格化している。このような状況の中でも、切削能力と使いやすさの基本性能がしっかりし、かつ求めやすい価格で購入できる機械を望むユーザーが多数を占めているのが現状。 この大きな市場へ、機械の「信頼性」「汎用性」「お値打ち感」を徹底的に追求するコンセプトのもとに誕生したマシン、立形マシニングセンタ「Dura Vertical」と2軸旋盤「Dura Turn」を投入する。 これらは共に森精機で培われてきたノウハウをもとに、徹底して無駄をなくす設計、シリーズ間の部品の共用、仕様設定の見直し、新規ユニット開発で価格を抑え、ユーザーに満足してもらえる価格と納期を実現。同クラスの機械と比較し高精度、かつ重切削も可能なトルクの大きい主軸を搭載、軸構成は安定感あるC形構造の採用(DuraVerticalの場合)とローラーガイドとフラットベッドを採用(Dura Turnの場合)することで高い剛性と組立性を実現した。 機械サイズはコンパクトながら、Dura VerticalのY軸ストロークは530o、Dura TurnのX、Z軸ストロークはそれぞれ215o、570o(Dura Turn2050の場合)と余裕の移動量を誇り多彩なワークに対応可能。また、チップバケットを前面に配置するなど作業スペースをコンパクトに収められるような工夫を施し、従来機との置き換えも簡単に行うことができる。 今回発売されたのは立形マシニングセンタ「Dura Vertical5060」と、2軸CNC旋盤「Dura Turn1530/2030/2050/2550」の4機種。価格は、Dura Vertical5060が990万円、Dura Turn2050が780万円で、Dura Vertical、Dura Turnシリーズいずれも月産50十台。 【主な特長】 @高剛性と確かな切削力 Dura Verticalは従来機比2.3倍の主軸トルク、最高回転数10,000min-1の高速主軸を搭載、Dura Turnは従来機比の3倍主軸トルクが大きく重切削も行える。構造的には、Dura Verticalでは安定性に優れたC形構造を採用、Dura Turnは案内機構にローラーガイドを採用することで高い剛性を実現し長時間稼動でも安定した加工を実現している。 A高精度 Dura Verticalではコンタリング精度(真円切削加工)は1.76μm、Dura Turnでは真円加工0.42μmを実現(実績値)。精度においてもユーザーの信頼を得られる安定した加工を実現する。 B汎用性と操作性 徹底して無駄をなくす設計により従来機に比べ幅、奥行きともにコンパクト化を実現しているにも関わらず、軸移動はDura VerticalでY軸ストローク530mmとクラス最大。Dura TurnでもX、Z軸ストロークは215o、570oと余裕の移動量で刃物台工具取り付け本数は標準で12本、多彩なワークに対応できる。また、Duraシリーズは前面カバーから工具までの接近性を良くし、チップバケットも前面に配置するなど作業スペースもコンパクトに収まる。 C高い信頼性 徹底したシリーズ間での部品の共用を行い部品点数を削減。また、トラブルの多くを占める切りくず処理もDura Verticalでは機内コンベアを標準化、Dura Turnではスラント角度を30度に設定し、切りくずの侵入や堆積を防ぎ切りくずによる二次的なトラブルを防止する。 D優れたコストパフォーマンスと納期短縮 構成部品を少なくし組立性に優れ、徹底的な部品の共用、仕様の見直しやDura Turnのフラットベッドの採用で優れたコストパフォーマンスと納期短縮を実現した。 E環境対応 オイルバス方式のATC機構を採用、自己潤滑機能ころがり案内の採用により潤滑油消費量を従来の九分の一と大幅低減。インバーター式オイルクーラーやスパイラル式チップコンベアを使うことで消費電力も削減、環境に配慮した。 買うよりお得なファイナンスプラン “Duraリース” 最新機械の導入をサポート 森精機製作所は、三井住友銀リースと新商品Duraシリーズの拡販に向けて、残価を設定したオペレーティングリース形式による「Duraリース」を立ち上げる。 Duraシリーズは「シンプルで頑丈」「安定稼動の信頼性」「高い汎用性」「高剛性ゆえ高精度加工」を優れたコストパフォーマンスで実現した、今年注目の新機種。すでにリーズナブルな価格ではあるが更にユーザーが求めやすいようにリース料を低く抑えたサービスを提供する。 リース料の算定に際して、リース期間満了後の残存価値をあらかじめ差し引くことでリース料を低く抑え、5年リースは総額99.0%(2006年6月の金利水準時点)を実現、機械の販売価格より安く設定して「買うよりお得」なサービスとなっている。リース期間満了時に一旦見直しが図れ、返却・更新(二次リース)・購入を選択することができ、将来の仕事量の変化に柔軟に対応できる。 今回このような標準のリース料よりも低いリース料で提供できるのは、森精機の機械自体が頑丈で高い汎用性があるため、リース終了後の中古市場でも高い評価をうけていることから可能となった。また、オペレーティングリースなので、将来、会計基準の変更があってもオフバランス取引となり、ROA、グローバルスタンダードを意識しているユーザーにも最適だ。 工作機械の2005年度のリース取扱高は、企業の設備意欲向上に伴う需要から前年比119.6%(リース事業協会調べ)と大幅増加となったが、一方で金利先高感からリース料率が上昇しており、今後、投資意欲のある中堅企業にとっては悩みの種となっている。長期的にも今後もこの傾向は更に強まるものと思われる。 同社では、「このプランを今、利用することで金利上昇のコスト高を回避して、お客様に利益を出していただく手助けとなれば」と考えており、低料金で設備投資負担を軽減したい中堅企業や、将来、会計基準の変更が予想され、リースのオフバランス効果や損金処理の消滅を懸念する大企業のユーザーへ向け「Duraリース」を開始している。 メーカーの皆様から預かった マーケットを大切に育てたい 中部ジーネット会平成18年度総会開催 中部ジーネット会(会長=谷岡寛司氏・SMC営業本部副本部長)は6月26日午後2時30分より、名古屋市中区金山のホテルグランコート名古屋において「平成18年度中部ジーネット会総会」を開催した。 総会は伊藤ジーネット浜松営業所長の司会で進められ、会員メーカー81社中76社の出席が報告された。 冒頭、谷岡会長は「日頃は中部ジーネット会に対して特別なご高配を賜り、この場を借りて厚く御礼申し上げます。フルサト工業様は本年3月1日に東証・大証の一部に昇格されました。これも古里会長、古里社長の卓越した経営手腕の賜物と感じております。この慶事は会員各社にとってもこの上ない喜びであり、今後益々のご発展を祈念申し上げます。景気は、60年代後半のイザナギ景気を今年の11月で超えそうです。しかし原油高、為替、金利等による懸念材料もある。アジア地区で年収3,000ドル以上の人が04年には1億4,000万人いましたが、5年後の09年には4億人になるといわれている。そのトップはインドで、その次が中国になると出ておりました。アジアで益々ビジネスチャンスが拡大していくと考えられます。中部ジーネット会も、今年は昨年と同様に熱い心を皆様と共に持ち、一段と邁進していきたい」と挨拶。 引き続いて、古里ジーネット社長が挨拶に立ち、日頃の愛顧や支援に対して感謝の意を表した後、景気の状況、過去最高の利益を出した同社の決算概況(既報)などについて述べた。その中で、「ナゴヤはまだまだ日本経済の多くを担う地域。少なくともジーネットの中で名古屋支社が売上で占める割合は、もっともっと伸ばせる地域ではないかと感じている」と当地区における期待感を示した。さらに「メーカーの皆様から預かっている大事なマーケットを大切に育てていきたい」と続け、「今後は人材について、ジーネットは団塊の世代の構成層が非常に多いため、雇用の延長等で対応しつつ人材の数を確保するというのが、ジーネットが生き残る最低レベルの条件。ただ中部圏を筆頭に、中々人材の確保が難しい。そのため、女性の総合職を採用していく。今年は先行的に東京で営業職の女性を採用し、今秋頃から実践に配備される。女性の総合職を採用するに当たっては、それに適した職場環境作りもしていかないといけない。今まで常識だと思われていたことも、客観的に見直していかなければならない。女性の総合職の面接に際して感じられたことは、総じて優秀な方が多かった。非常に真面目で、学校で吸収すべきものは吸収し、真剣に考えて大学を出られた方が多かった。会社としても女性の総合職を採って、共に成長していくという考え方が必要と感じ、団塊の世代の知識、ノウハウをまだまだ活用しながら、5年間、10年間のスパンで考えて従業員の質(=企業の質)の向上に注力していきたい」と締めくくった。 今吉専務よりジーネット各部門の現況報告があり、その中で「問屋の使命ということを強化していく。扱い商品を増やし、在庫の充実を図る。それに伴い配送の一層の合理化と業務関係の改善、社員教育に力を入れてレベルを上げる」、また「環境・省エネ問題、合理化・コストダウンの問題に提案が出来るように努力していく」とこれからの取り組みが示された。 谷岡会長が議長を務めて議事に移り、平成17年度事業報告、同会計報告、同会計監査報告、平成18年度事業計画及び予算が審議され、いずれも原案通り承認された。 また役員改選では、全員の留任が決定。再任された谷岡会長は「益々盛大かつ、皆様との懇親並びに仕事を含めて実りのある会へと成長していきたいと存じますので、ご協力をよろしくお願いします」と挨拶した。 続いて新会員の紹介があり、審議事項を終了。 最後に、名古屋支社管轄内の現況として、安田名古屋支社長が58期の総括と59期の方針を述べた後、各部門長より部門ごとの方針が発表され、総会を終了した。 総会終了後は懇親会が行われ、和やかなムードの中で歓談し、さらなる結束を固めた。 新岐阜うた倶楽部で総会 林則好氏(サンエイWOOD)新会長に オリエンタル会 オリエンタル会(会長=山光弘氏・山光工具社長、東洋工具とその協力会社の集い)が6月17日、岐阜市住之江町の新岐阜うた倶楽部で開催され、会員ら20数名が参加して交流を図った。 竹中栄二氏(東洋工具社長子息)の司会進行で、午後6時に加藤三和製作所社長の開会の辞により開会。 はじめに山光会長が挨拶した後、竹中京一東洋工具社長が日頃の支援と協力に対して感謝の言葉を述べた。 続いて、近況報告として武藤東洋工具専務より業界と同社の現況について報告が行われた。 任期満了に伴う役員改選では、林則好氏(サンエイWOOD社長)が新会長に選出され、林氏は「東洋工具を中心に、共存共栄で頑張っていきたい」と挨拶。 この後、山田山一工業社長の発声による乾杯で懇親会に移り、参加者1人1人の自己紹介や、それぞれが持ち寄った品でのオークションなど楽しい催しが行われた。また、今回の会場の「新岐阜うた倶楽部」は竹中社長が経営するカラオケ道場ということもあり、各自自慢の喉を披露し大いに盛り上がった。 最後に、水谷ラロック社長の閉会の辞でお開きとした。 |