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2006年(平成18年)5月
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18年5月7日2237号
中部経産局管内
最近の地域総合経済動向

 中部経済産業局は4月10日、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川)における最近の経済動向をまとめた。それによると、生産は電子部品・デバイスが増加傾向であることなどから増加している。個人消費はデジタル家電の好調などで持ち直している。また、設備投資は自動車関連で積極的な姿勢が継続しており着実に回復している。さらに、雇用情勢は改善した状況が続いており、完全失業率、有効求人倍率ともに全国でも良好な水準にある。これらのことから、管内の経済活動は「改善している」と、昨年8月の発表から9カ月連続して基調判断を据え置いた。なお、先行きについては、生産は自動車、金属工作機械、電子部品・デバイスなどを中心に、当面、高水準で推移すると見込まれる。しかし、原油・原材料価格や為替の変動が内外経済に与える影響等については留意する必要があるとまとめている。(比較は断りのあるものを除き、平成18年2月の実績値による。)
鉱工業生産・出荷・在庫
 鉱工業生産の動向を指数(2月速報)でみると、一般機械工業、電子部品・デバイス工業、プラスチック製品工業が低下したことから、前月比1.5%減と4カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は11.4%増と16カ月連続の上昇となった。
 出荷は、一般機械工業、電気機械工業、プラスチック製品工業が低下したことから、前月比0.7%減と4カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は12.9%増と13カ月連続の上昇となった。
 在庫は、電子部品・デバイス工業、輸送機械工業が低下したことから、前月比1.5%減と4カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は5.1%増と19カ月連続の上昇となった。
 なお、大口電力需要は、中部電力管内では30カ月連続で前年を上回り、北陸電力管内では27カ月連続で前年を上回った。
主要業種の動向
◆輸送機械

 輸送機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 乗用車は、北米を中心とした海外向けが好調なことに加え、国内向けも新車投入効果があり、緩やかな増加傾向となっている。
 自動車部品は、国内完成車向けが高水準で推移しており、国内メーカーの海外現地工場や海外メーカー向けの輸出も好調なことから、増加傾向となっている。
 航空機体部品は、航空業界の機体調達が好調なことから、増加傾向となっている。
◆一般機械
 一般機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 金属工作機械は、一般機械、自動車関連向けを中心に、国内向け、海外向け需要ともに堅調であり、緩やかな増加傾向となっている。
 繊維機械は、中国、パキスタン向けを中心に、緩やかな増加傾向となっている。
◆電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、増加傾向となっている。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)が携帯音楽機器向けに好調なことなどから、増加傾向となってている。
 液晶素子は、テレビ、携帯電話など情報通信機器向けが順調なことなどから、増加傾向となっている。
◆電気機械
 電気機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 開閉制御装置・機器は、自動車関連、半導体関連向けが好調であり、高水準で推移している。
 内燃機関電装品は、自動車向けが好調なことから、増加傾向となっている。
 電動機は、好調な自動車向けを中心に、緩やかな増加傾向となっている。
◆情報通信機器
 情報通信機器の生産は、高水準で推移している。
 民生用電子機械は、テレビが国内向け海外向けともに順調であり、カーナビゲーションも堅調なことなどから、高水準で推移している。
 電子計算機は、持ち直しの動きが見られる。
◆金属製品
 金属製品の生産は、横ばいで推移している。
 アルミニウム建材は、戸建て住宅向けに動きがみられることなどから、下げ止まりの兆しがみられる。
 ばねは、自動車向けが好調なことから、増加傾向となっている。
 ガス機器は、高付加価値製品に動きがみられるものの、単体普及品を中心に弱い動きが続いていることから、緩やかな減少傾向となつている。
◆鉄鋼
 鉄鋼の生産は、高水準で推移している。
 鋼板は、自動車向け、造船・産業機械向けが好調であり、高水準で推移している。
 棒鋼は、民問建築向けが堅調なこともあり、横ばいで推移している。
 特殊鋼鋼材は、好調な自動車関連向けを中心に、高水準で推移している。
◆化学
 化学の生産は、高水準で推移している。
 自動車関連向けが好調なことなどから、高水準で推移している。
◆ファインセラミツクス
 ファインセラミックスの生産は、高水準で推移している。
 触媒担体・ガスセンサ素子は、自動車向けが世界的に環境意識の高まりから、国内向け海外向けともに好調であり、高水準で推移している。
◆繊維・陶磁器
 繊維・陶磁器の生産は、低水準で推移している。
 繊維は、合繊長繊維織物、毛織物とも、中国等からの輸入品に押され、低水準で推移している。
 陶磁器は、タイルでは、動きが見られていたモザイクタイルにやや一服感が見られ、飲食器では、安価な輸入品に押され低迷していることから、ともに減少傾向となっている。
消費・投資などの需要動向
◆個人消費

 個人消費は、持ち直している。
 大型小売店販売額は、3カ月連続で前年を下回ったが、百貨店は11カ月連続で前年を上回っている。
 コンビニエンスストア販売額は、5カ月ぶりに前年を上回った。
 乗用車販売は、普通車の前年割れは続いているものの、軽自動車が前年を上回ったことから、8カ月ぶりに前年を上回った。
 家電販売は、薄型テレビ等デジタル家電は引き続き好調であるものの、暖房器具の減少などから12カ月ぶりに前年を下回った。
◆設備投資
 設備投資は、着実に回復している。
 半導体素子・液晶素子関連で引き続き能力増強投資が進捗していることに加え、自動車関連で積極的な姿勢が継続しているなど、
幅広い業種で投資を増加する動きがみられる。
 なお、2月の管内主要九社の金属工作機械受注(国内向け)をみると、一般機械工業向けが41カ月ぶりに、自動車向けが2カ月連続で前年を下回ったことなどから、全体ではニカ月連続で前年を下回った。
◆公共投資
 公共投資は、低調に推移している。
 2月の公共工事請負金額は、11カ月ぶりに前年を上回った。発注者別にみると、「県」(前年同月比26.6%減)で前年を下回ったものの、「国」(同79.4%増)、「公団・事業団」(同一〇二・六%増)、「市町村」(同九九・五%増)、「地方公社」(同八二五・〇%増)、「その他」(同八・六%増)で前年を上回った。
◆住宅投資
 住宅投資は増加している。
 2月の新設住宅着工戸数をみると、すべての区分で前年を上回り、全体では5カ月連続で前年を上回った。
◆輸出通関額
 輸出通関額(円べース)は、13カ月連続で前年を上回った。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円べース)を品目別でみると、「自動車」「自動車の部分品」などが前年を上回った。主要地域(国)別でみると、アジア向けは47カ月連続で、米国向けは十三カ月連続で、EU向けは八カ月連続で前年を上回った。
◆雇用情勢
 雇用情勢は、改善した状況が続いている。
 新規求人数は、サービス業、医療・福祉、卸売・小売業、飲食店・宿泊業をはじめ幅広い業種で増加している。有効求人倍率は、引き続き高い水準にある。完全失業率は、着実に改善している。
◆企業倒産
企業倒産は、3カ月連続で前年を下回った。
 企業倒産は、おおむね横ばいであるが、今後の動向については引き続き注視する必要がある。

役割分担や各種報告事項承認
5月10日に通常総会
静岡県管工機材商組合4月度定例理事会

 静岡県管工機材商組合(理事長=丸尾氣窮雄氏・丸尾興商社長)では、4月3日午後3時より静岡市内の“マイホテル竜宮”において「4月度定例理事会」を開催し、5月10日の通常総会の役割分担を決める一方、管機連地区代表者会議の模様が報告された。
▽第1号議案=第36回通常総会開催の件
 5月10日に“ブケ東海静岡”で開催される「第36回通常総会」の開催時間、懇親会時間、当日の役割分担について決めた。
 開催時間は、正会員による総会を午後3時より行い、午後4時15分からは、来賓、賛助会員を交えた懇親会に臨む。
 当日は、総会に万全を期すため午後2時より理事会を開催する。
 また、翌11日は第34回製販親睦ゴルフ会を新沼津カントリークラブで開催する。
【総会役割分担】
◎司会進行=伊藤副理事長
(沼津管材社長)
◎開会の辞=村松副理事長
(村松商店社長)
◎議長=大河副理事長
◎閉会の辞=金子理事(金子管材社長)
▽第2号議案=管機連地区代表者会議報告の件
 3月9日午後2時より東京鉄道会館ルビーホールにて、各地区理事長等が出席して開催され、各議案を審議し、承認された。
【決議事項】
@夏季・年末年始休暇の決定=夏季休暇(8月12日〜15日)、年末年始休暇(12月30日〜1月4日)
A報告事項=17年度会計見込み、地区代表者会議の日程、各地区組合行事の日程等について報告された。
B市況説明会
 衛陶、給湯、継手、バルブ各業界の有力メーカー四社から、業界の市況について報告してもらった。
▽衛陶=耐震構造疑惑問題等で、消費者の間で疑心暗鬼が広がり、住宅関連はやや鈍化しているが、リモデルをはじめとしたリフォーム需要は顕著に推移しており、期待が持てると思われる。
▽給湯=環境に優しい、排熱を利用して効率的に湯を沸かす、エコ給湯器が順調に伸びており、各メーカーとも新製品開発に凌ぎを削っている。
▽継手=ステンレス、樹脂製品等の躍進で、従来品の可鍛鋳鉄、鋳鉄製品は大幅に減少している。今後もこの様な傾向が続くと思われる。
▽バルブ=公共投資の抑制や、新規設備投資の大幅な増加は期待できないが、石油や半導体製造関連需要の回復に期待している。しかし、材料等の高騰による、製造コストの上昇を危惧している。

転送速度400 Mbpsでも安全に稼動
オートメ分野に照準
イグス デジタル信号伝送ケーブル

 イグス(本社=東京都墨田区錦糸1-2-1)は、稼動するケーブル保護管内で使用できる初のファイヤーワイヤーケーブル「チェーンフレックス CFBUS・055ファイヤーワイヤー」を開発した。転送速度は400Mbpsで、エナジーチェーン内に敷設して稼動させた状態で最大10mまで使用できる。
 高速画像処理で必ず動きが伴うロボット等を扱うFA・産業分野では、ケーブル保護管内に敷設されたケーブルに対して、連続的な屈曲運動による曲げ圧力が加えられたり、設置に関する機械的な応力も発生する。従来のIEEE1394インターフェース対応ケーブルは屈曲性に欠けるという性質があり、断線・破断等が生じ、10mもの距離を稼働させて使用するのは非常に困難であった。その課題を解決したのが、「チェーンフレックス CFBUS・055ファイヤーワイヤー」である。
 FAで使用できるIEEE1394インターフェース対応デジタル信号伝送ケーブルであり、主に品質・製造過程モニター産業や計測システムで利用可能。
信号線二対(シールド付)と電源線二本(シールド付)から構成されており、線心は細かい撚りピッチで形成されている。シールドには高い屈曲性があり、すきまに食い込む押し出し形成の耐火性TPE外皮が、線心破断を防いでいる。RoHS指令準拠はもちろん、ULおよびCSAの承認も受けている。

3月末で80小間集まる
小間の申し込み順調
愛知県管工機材商協組第3回展実委員会

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=石原徳和氏・原芳商会会長)の第26回管工機材設備総合展の展示会実行委員会(委員長=在田忠之氏・在田商店社長)は、「第3回実行委員会」を4月4日に、東別院会館で開催し、申し込み状況を把握する一方、今後の進め方について協議した。
 実行委員会は、石原理事長の「既に80小間近くの正式な申し込みも寄せられております。これからも確実な出品申し込みが頂けるよう、皆さんで力を合わせて取り組んで下さい」との挨拶のあと、在田委員長からは、3月末時点での出品申し込み状況をはじめ、これまでの経過報告が発表された。
 続いて、小川副実行委員長(山信社長)の進行で、担当割り振りした出品者勧誘先の状況について各委員より報告を受け、見込み分を入れると満小間の250小間を超えることが判明した。
 今後の進め方については、満小間獲得に向けての出品者勧誘に、実行委員会全力で取り組むことを確認する一方、展示会の成否を分ける集客動員についても、意見交換した。
 次回、第4回実行委員会は、5月19日に開催することを内定した。
※当日発表された申込書による出品確定先は次の通り。
【出品者一覧】順不同
▽愛知時計電機▽帝国金属▽テクノフレックストーラ▽トーゼン産業▽ナゴヤ▽山本計器産業▽FMバルブ製作所▽オーエヌ工業▽ベネックス▽川本製作所▽前澤化成工業▽前澤給装工業▽リケン▽アロン化成▽イノック▽中日技研工業▽藤井高圧工業▽ミヤワキ▽ワシノ機器▽日本エマソン▽ベン▽三国プラスチックス▽アカギ▽三栄水栓製作所▽東栄管機▽スギヤス▽松阪鉄工所▽アサダ▽オオタケファンドリー▽児玉工業▽日邦バルブ▽日本ヘルメチックス▽前田バルブ工業▽山王工業▽西垣ポンプ製造▽三井化学▽神戸樹脂▽キャタピラー三菱▽アスコット▽日動工業

愛機工組合各支部総会
 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏・山下機械会長)の各支部は支部総会を開催した。なお、総会の名称並びに議案については、各支部が案内状または総会資料で使用したものをそのまま用いた。
3理事候補者留任
 新たに乾氏を選出
熱田支部総会

 熱田支部(支部長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は4月4日午前11時30分より、名古屋市熱田区の熱田神宮会館(熱田神宮境内)にて「平成18年度支部総会」を開催した。
 総会は末国支部幹事(喜一工具名古屋支店長)の司会で進められ、司会者より「支部員総数34社中、27社(委任状含む)出席で、本総会が適法に成立する」と成立宣言が行われた。
 水谷支部長は「年度始めのお忙しい中、熱田支部総会にご出席賜りまして誠に有り難うございます。この地区の景気も大変好調が続いており喜ばしい限りと思います。毎年色々な事業を行っておりますが、更にご協力いただき、ますます支部が発展し、また皆さんの会社が更に発展されますように祈念いたします」と挨拶。
 水谷支部長を議長に選出して議事に移り、第1号から第4号議案までの17年度事業報告並びに収支決算報告、18年度事業計画と同予算案を原案通り承認可決した。
 任期満了に伴う役員改選では、基本的には全員の留任を決め、一部、転勤や退任による変更があった。理事(候補)は山下隆蔵氏より退任の意向が示され、同氏に代わり乾氏(山下機械社長)が理事候補として推薦されることとなった。水谷氏、小浦氏(こうら社長)、滝沢氏(松本商店社長)は留任で、5月12日の本部総会で理事候補者として乾氏と共に推薦される。
 総会終了後は会食がもたれ、その席上、今年十月に行われる全機工連・愛知大会のメインテーマである後継者問題について、参加者一人一人から現在の取り組みや今後の課題が話され、午後1時30分に終了した。
時津、田中、林氏留任
 新たに野崎氏を選出
東支部総会

 東支部(支部長=田中知之氏・ミユキ商會社長)は4月5日午後5時30分より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦で「平成18年度支部総会」を開催した。
 総会は井口支部幹事(サンコー商事部長)の司会により開会。司会者より同総会の成立宣言が行われ、続いて田中支部長が「東支部総会にご出席有り難うございます。昨今の経済状況は皆様方ご承知の通り、中部の内容が良いという話でございます。皆様方の会社もさぞかし笑みがこぼれるような感じではないかと思います。温度差はある程度ありながら、良い方向に向かっております。本日のこの総会、議案審議も沢山ございますし、役員改選もございます。皆様方の忌憚の無いご意見をいただければと思います」と挨拶。
 時津副理事長(新栄商會会長)より、組合を代表して18年度に予定されている行事の報告が行われ、合わせて参加も呼び掛けられた。
 引き続いて、三木氏(三起工機社長)を議長に議案審議が行われ、第1号から第6号議案までの17年度事業報告並びに収支決算報告、18年度事業計画と同予算案等を原案通り承認可決した。
 任期満了に伴う役員改選では、三枝理事(三枝電機社長)が退任し、野崎氏(常磐精機社長)が新理事候補として選出された。時津氏、田中氏、林氏(広島商事社長)は留任で、野崎氏と共に本部総会で理事候補者として推薦される。
 総会後は懇親会が行われ、午後8時半過ぎ、和やかなうちにお開きとした。
滝川支部長以下
 全理事候補者留任
西支部総会

 西支部(支部長=滝川和彦氏・滝川物産社長)は4月6日午後6時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において「平成17年度支部総会」を開催した。
 谷理事(岡谷機販社長)の司会で進められ、冒頭、滝川支部長は「西支部の総会にお集まりいただきまして有り難うございます。組合並びに支部も、皆様のご協力を得て順調に推移いたしました。メクト〇五展も盛況でございました。今年も色々と計画がございます。西支部も“和気あいあい”のなか進んでおります。今期は役員の改選の年でございます。皆さんの忌愕の無いご意見をいただきながら進めていただきたいと思います。また、全機工連の全国大会が名古屋で事業継承をテーマにございますので、参加のほど宜しくお願いいたします」と挨拶。
 組合本部を代表して山崎事務局長より、日頃の組合への支援と協力に対する礼と、18年度の主な行事予定の紹介を含めた祝辞が述べられた。
 この後、総会の成立宣言が行われ、議案審議に移った。
 谷理事を議長に進められ、全議案を原案通り承認可決した。役員改選では、全役員の留任が承認され、滝川氏、梅村氏(梅村本店専務)、服部氏(服部社長)、谷氏は理事候補者として本部総会で推薦される。
 総会終了後は懇親会が行われ、親睦を深め合った。
高田支部長以下
 全理事候補者留任
中北支部総会

 中北支部(支部長=高田研至氏・井高社長)は3月27日午後6時より、名古屋市中区上前津の名月にて「平成18年度支部総会」を開催した。
 支部長挨拶で高田氏は、まず今年度の行事について振り返り、「今年度は実現できなかった勉強会を、来年度の予定に入れてはどうか、というご意見がございます。実施するかどうかにつきましては、皆さんにご意見を伺って判断したいと思っております」と語った。さらに同氏は、「今年度は、メクト展がございました。皆様のご協力により、多くの出展メーカーさん、お客さんに来ていただいて、成功させることができました。そして、来年度は、愛知組合が中心となりまして、全国大会が行われます。後継者問題を考えるというテーマで10月20日にマリオットホテルにて開催されますので、是非皆さんにご参加いただきたいと思います」と述べた。
 続いて、椿井理事(椿井精工社長)から平成17年度収支決算報告が行われた後、理事改選における理事候補者の選出が行われた。その結果、伊藤高潤氏(春日鋼機社長)、高田研至氏、椿井基男氏、森田乾嗣氏(モリタ社長)の留任が決まり、理事候補者として本部総会で推薦される。
 平成18年度の主な行事計画は、親睦ゴルフ会(7月初旬)、忘年会(12月初旬)、講演会又は工場見学会(19年2月、予算の都合次第にて実施)、支部総会(3月)。
 総会終了後、伊藤組合会計理事の発声による乾杯で懇親会が始まると、とても賑やかな楽しい親睦の場となった。

食と包装 に関わる 最新情報を発信
06中部パック盛況
粉体展と合わせ5万5千名来場

 包装・食品・物流機械とその関連機器及び包材、食材等の総合展「2006中部パック」(主催=中部包装食品機械工業会、会長=生田芳規氏・フジキカイ社長)が4月12日から15日までの4日間、名古屋市港区金城ふ頭のポートメッセなごやで開催された。
 2006中部パックは、元気な中部に全国から関心が集まる中、「中部に集う食と包装の先端技術」をテーマに、包装機械、食品機械並びに関連機器、包装資材、食品材料などを資材から製造、包装、物流まで一貫して展示。15回目の開催となる今回は、初の試みとして日本粉体工業技術協会が主催する「粉体工業展名古屋2006」との併催で行われ、これまで以上に食と包装の総合化に取り組んだ。出品社数193社、総小間数763小間の展示規模となり、4日間を通して54,872名が来場した。
 会期中には、食の安全・安心に対応した「食品安全マネジメントシステムISO22000」「トレーサビリティ」や高齢化社会に対応した「ユニバーサルデザイン」をテーマに特別講演会が行われたほか、出品社によるプレゼンテーションセミナーも開催され、多くの新商品、新技術の情報が発信された。
 初日は、午前9時30分より開会セレモニーが行われ、名古屋市消防音楽隊の演奏とリリーエンジェルがムードを盛り上げる中、渡辺2006中部パック実行委員長の開会宣言、生田中部包装食品機械工業会会長、土橋日本粉体工業技術協会会長、南澤中部包装食品機械工業会副会長、同加藤副会長によるテープカットで開幕。音楽隊の先導で会場内を一周した。
 開場を待ちかねる来場者が入場受付口に長い行列を作り、盛況振りがうかがえた。
 また、同日午後6時からは、会場を名古屋駅太閤口の名鉄ニューグランドホテルに移し、主催者、出品メーカーらが参加してオープニングレセプションが行われ、2006中部パックを代表して挨拶に立った生田中部包装食品機械工業会会長は「15回目を迎えます、2006中部パック。1年半前から渡辺実行委員長を中心に全員参加の実行部会で準備を進めてまいりました。今日、そのオープニングの日を迎えました。今回の中部パックは、粉体工業展名古屋と共催をさせていただきます。どこに行っても、中部は元気だという話を聞きます。確かに、昨年の2月に中部国際空港“セントレア”が開港、そして愛・地球博が予想以上の入場者数を集めまして大盛会のうちに終了いたしました。そのエネルギーはまだまだ続いております。是非、この中部パックにも元気な中部のエネルギーを取り込んでいただいて、粉体工業展さんと一緒にやらせていただきますことでお互いシナジー効果を出し合って、出して良かった来て良かった、という展示会にしていきたい。お客様の満足度でメダルを目指したい」と抱負を語った。
 また、粉体工業展名古屋2006を代表して土橋日本粉体工業技術協会会長が「私共の日本粉体工業技術協会は1971年にスタートして今年が35年の節目にあたります。今回、中部パックのご支援をいただきまして名古屋で粉体工業展が開催できましたことに感謝いたします。出展者と来場者とが更に広がりをみせ、中部パックへご来場の皆様方とも交流を深めまして、この展示会が実りあるものとして終わりますことを願います」と挨拶。
 当日参加した協賛団体の代表者の紹介、祝電の披露に続いて、渡辺2006中部パック実行委員長の力強い発声で乾杯し、展示会の成功を祈念した。

日本のDIY・ホームセンターマーケットを代表する大型見本市
JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2006
8月24日〜26日開催 出展社募集中

 日本ドゥ・イット・ユアセルフ協会(略称=日本DIY協会、会長=坂本洋司氏、所在地=東京都千代田区)は、今年8月24日から26日までの3日間、国内外のDIY・ホームセンター関連商品の見本市「JAPAN DIY HOMECENTER SHOW2006」(実行委員長=大里秀明氏)を幕張メッセ国際展示場において開催することとなり、現在、出展社を募集している。
 今年で四十二回目を迎えるこの見本市は、国内外のDIY・ホームセンター関連商品を一堂に展示し、商取引を促進することにより、住生活産業の交流と振興・発展を図ることを目的として開催される。今回は幕張メッセ五ホールを使用、国内外を含む企業・団体が出展し、1,500小間の展示規模と各種参加型イベント、幅広い一般生活者へDIYの正しい知識や技術提供を通じた啓発活動を基本に約100,000人の来場を予定している。
 今年のテーマは「改!ホームセンターでDIY&リフォーム」とし、安心、安全、快適な住改善を提案するとともに、ホームセンターでリフォームという新しい価値観を来場者に紹介する。
 前回の出展社は六百五社で、今回も大工道具・工具、金物、園芸用品、家庭用品、インテリア・ホームファニシング用品、省エネ・防災、防犯用品、健康関連用品等のメーカー・卸業等に加え、福祉・介護用品、リラクゼーション用品、一部食品(非常食等)に至るまで様々な業種から出展参加を募集する。また、本年度の特に注目すべきところは、住生活産業やホームセンター等からの市場参入が期待され、対応が急がれる「住宅リフォーム」について昨年「リフォーム資材」の出展ジャンルを新設しており、今回は多数の出展が予想されている。
 出展社向けに行う会場での企画としては、▽「ホームセンター・トレード」トレードショウとして業界関係者から大きな評価と反響を得ているホームセンターバイヤーとの大商談会
▽「ビジネス・セミナー」異業種からも幅広く多彩な講師を招き、業界活性化の一助とするためのセミナー▽「業界テーマセミナー」DIY・ホームセンタービジネスに関係する様々なジャンルの専門家をゲストスピーカーに招いたセミナー▽「業界懇親パーティー」異業種・同業種のビジネス交流のための懇親パーティーなどとなっている。
 出展の募集締切は5月10日まで。
開催及び出展社募集概要
▽名 称=JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2006
▽主 催=日本ドゥ・イット・ユアセルフ協会
▽後援(予定)=経済産業省、林野庁、千葉県、千葉市、NHK、日本貿易振興機構(JETRO)、IHA(国際ハードウェア・ハウスウェア産業団体連合会)
▽協 力=三条市・三条商工会議所、三木市・三木商工会議所、小野市・小野商工会議所、在日各国大使館
▽協賛(予定)=日本ホビー協会、日本家庭園芸普及協会、日本建材・住宅設備産業協会、日本セルフ・サービス協会、店舗システム協会、日本日曜大工クラブ
▽会 期=2006年8月24日〜26日
▽日 程=8月24日バイヤーズデー(午前9時30分〜午後5時)、8月25日バイヤーズデー・一般PRデー(午前9時30分〜午後5時)、8月26日一般PRデー(午前9時30分〜午後4時)
▽会 場=幕張メッセ国際展示場(千葉市美浜区中瀬2-1)1番ホール〜5番ホールを予定、約33,750u
▽小間サイズ=間口2,970mm×奥行2,970mm×高さ2,700mm(基本)
▽出展料=日本DIY協会会員社235,000円/1小間(税別)、非会員社295,000円/1小間(税別)
▽締め切り=2006年5月10日
▽申込み・問合わせ先=日本ドゥ・イット・ユアセルフ協会(〒101-0044東京都千代田区鍛冶町1-8-5新神田ビル五階、TEL03-3256-4475、FAX03-3256-4457)
▽入場料=500円(税込み)※但し、25日・26日の一般PRデーのみ、中学生以下は無料
▽2005年度実績=来場者数(3日間)延べ71,072人、出展社数605社、出展小間数1,436小間
▽ホームページ=http://www.diy-show.jp/

NECファシリティーズが
制振技術部門を営業譲渡
ナベヤ 制振事業部として事業承継

 鋳物・精密冶具メーカーのナベヤ(社長=岡本知彦氏、住所=岐阜市若杉町25)は、平成18年4月1日付けで、NECファシリティーズ(社長=小長井教雄氏、住所=東京都港区2-22-12)より制振技術部門の営業譲渡を受け、制振事業部として事業の承継をすると発表した。
 両社は3年前より、同じIT装置メーカーへそれぞれの製品を納入する関係からNECファシリティーズ・制振ソリューション部の制振技術とナベヤの産業用機械標準部品事業・営業網とのコラボレーションを図ってきた経緯があり、昨年夏頃より、両社のコラボレーションをより強くするために営業譲渡について協議を重ね、3月9日に「制振事業の営業譲渡契約」を締結した。
 営業譲渡後は、「制振事業部」を社内に新設し、NECファシリティーズ・制振ソリューション部の人材・技術・製造ノウハウ・顧客を含め全てを受け継ぐ。事業責任者として制振事業部長には、新市場開発部長の取締役・酒井正一氏が就任する。
 日本における製造業が高度化していく中、IT装置関連のみならず、メカトロニクス市場(工作機械・FA機器の関連市場)においても、ますます機械装置の高精度化・高速化が要求されている。それを保証するために機械装置が発生する振動を制御する「制振技術」のニーズは高まっている。
 ナベヤとしては、自社営業網を生かし、従来の顧客であるIT装置メーカーへの更なる拡販を目指すとともに、産業機械用標準部品、鋳鉄製機械装置据付用定盤等の自社製品にこの制振技術を融合し製品の高付加価値化も目指すとしている。
【ナベヤ 制振事業部】
▽住所
 横浜市港北区鳥山町482-2(従来のNECファシリティーズ・ソリューション部と同じ)
▽電話番号
 045-478-6281
 人員については、従来の16名に加えて事業部長(事業責任者)として取締役新市場開発部長・酒井正一氏を派遣し、その他二名を増員して充実を図る。合計19名。
 売上目標は年間5億円とし、5年後には8億円を目指す。

低騒音・低振動で省スペース
オイルフリースクロールコンプレッサ
アネスト岩田スマートエアーシリーズ新発売

 アネスト岩田(社長=森本潔氏、住所=横浜市港北区新吉田町3176)は、オイルフリースクロールコンプレッサSLPシリーズのうち、1.5kw、2.2kw、3.7kwのモデルチェンジを実施し、4月からスマートエアー(Smart Air)シリーズとして販売を開始した。
 近年、用途の拡大と環境保全が一層求められることから、潤滑油を使用せず、より低騒音である圧縮機への要望が高まっている。
 アネスト岩田は、このニーズに応えるべく、1991年に世界で初めてオイルフリースクロール圧縮機を開発。以来、常に環境にやさしく、静音化された商品を提案してきた。
 今回発売したスマートエアーシリーズは、スクロールコンプレッサの最大の特徴である低騒音・低振動はもちろん、従来モデルよりさらにコンパクトになり、1.5kwと2.2kwタイプでは新聞紙(ブランケット)1ぺージ程度の設置面積を実現、低騒音なので現場内設置も可能。クリーンエアーを必要とするあらゆる分野に適したコンプレッサシリーズとなった。
【主な特長】
@クリーン
 潤滑にオイルも水も使わないオイルフリータイプ。クリーン性をさらに追求し、内臓タンクにステンレス製を採用。空気はもちろん、排出されるドレンにも油分は含まれない。
Aサイレント
 スクロールコンプレッサならではの低騒音・低振動で、1.5kwと2.2kwタイプでは45dBと、図書館並みの静かさ。住宅地内への設置や夜間操業などに適する。
Bコンパクト
 従来モデルより大幅に設置面積を縮小。1.5kwと2.2kwタイプでは新聞紙1ぺージ程度の設置面積を実現。
【タイプ別価格】
 SLP―15E=46万円、SLP―15ED=67万円、SLP―22E=47万円、SLP―22ED=68万円、SLP―37E=59万五千円、SLP―37ED=81万5,000円。

数年間除草作業必要なしシート工法の
『ボブロ工法』を拡販
フルカワ商店雑草をシャットアウト

 産業機械商社のフルカワ商店(四日市市中部141-9・電話059-351-1525、社長=古川誠彦氏)は、歩道などでアスファルトとブロックの隙問から生える雑草をシャットアウトするシート工法の「ボブロ工法」の拡販に力を入れている。
 アスファルトを含浸した不織布を隙間の上部に張り、雑草の発生を防止するもので、「一度張れば数年間は除草作業の必要がなく、コストが削減できる」と、古川社長はメリツトを強調している。
 歩道のアスファルトとコンクリートブロックの境界面は、自動車の振動などで、隙間ができやすく、雑草の温床となるケースが多い。そこで、同社が目を付けたのが、舗装工事に利用されているアスファルト含浸シート。
 ただ、これを張るだけでは雑草の防止に効果が得られないため、新しく開発した「ボブロ工法」では、まず始めに、@除草し丁寧に清掃をした上、A界面隙間の上にプライマーを塗り、次にB芽止めテープを貼り、次いでCボブロシートの裏面をガスバーナーで炙り、強く確実に圧着させる。これで施工は完成する。
 同工法は、ボブロシートと芽止めテープの二層で構成され、光りと水の完全遮断、発芽貫通防止、隙間の拡大変動の許容など優れた効果がある。
 シートは厚さ3oリで、熱を加えて装着するが、全体ではなく両端のみを接着するため、振動などでシートが引き裂かれることはない。
 施工費は一メートルあたり1,200円から2,000円程度。
 これまでに自動車専用道路や国道など数10件の実績がある。
 古川社長は「既設、新設道路を問わず、中央分離帯や駐車場への導入のメリットは大きい」としている。

MSTARエンドミルシリーズ
サイズ拡大品を発売開始
三菱マテリアルツールズ充実の236サイズ

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、住所=東京都墨田区横網1-61-1)は、三菱マテリアル神戸ツールズが開発、製造する「MSTARエンドミルシリーズ」にサイズ拡大を行い、4月3日から販売を開始した。
 今回は、二枚刃ロングネックボールエンドミル(型番MS2XLB)にR0.1からR2までの小径サイズを中心として147サイズを追加。首下長さをよりきめ細かくし、シャンク違いなどのラインナップにより既存品と合わせて合計236サイズの充実した構成となった。
 標準価格は、MS2XLBR0.1×5mm@8,890円(税込@9,335円)〜R2×14o@5,150円(税込@5,408円)。

油断せず堅実な経営を目指す
モノづくりの基本を固める
NACHI工具共栄会中部第10回総会を開催

 NACHI工具共栄会中部支部(支部長=三井一男氏・三井機工会長)は「第10回NACHI工具共栄会中部支部総会」を4月7日午後5時より、名古屋市中区の東京第一ホテル錦にて開催した。当日は、会員総数91社のうち56社が出席。
 滝川副支部長(滝川物産社長)の開会の辞で総会は始まり、挨拶に立った三井支部長は「われわれを取り巻く環境は、ここ数年来、ミニバブルといわれるように、かなり良い状況にあります。そのような環境下で昨年から今年にかけまして切削工具の各メーカーさんによる価格改定の実施により皆さんに無理な要請をさせていただき、ご迷惑をおかけいたしました。価格改定については、できたところと、いまだにできていないところがあり、多少、斑模様になっている状況のようですが、総じて価格改定は順調に推移しているものと思っております。今回の価格改定で、私は申し上げたのですが、前回のバブル崩壊以降、常に値下がりの経験しかありませんでした。そのため、今回の値上げについて、現場では未経験の方が多いのではないかと思っております。それゆえ、経営者の立場にある皆様方は大変なご苦労があったのではないかと思いますが、何はともあれ、景気に引っ張られ、数字の面ではかなりの上昇であったと考えております。メディアなどから、この景気の回復は、まだ1、2年は続くといわれておりますが、経済は生きものです。いつ何時、どういう事態になるかわかりませんので、常に地に足の着いた経営を進めて、このNACHI工具共栄会のメンバーの皆様方がますますご発展されることを祈念いたします」と語った。
 続いて、三井支部長による議事進行のもと、事務局より各議案についての説明が行われ、平成18年度事業計画案及び予算案などすべての議案が承認された。
 次に、不二越挨拶で中河取締役は、冒頭、今回の値上げに対するお詫びとお礼について語った後、業界の状況について、「昨年は工作機械業界、建設機械業界、金型関係業界などとともに工具関係についても、業績は堅調に推移してまいりました。ただし、昨年の12月から工具関係については、やや低位で推移しています。私どもが今期計画した数字からみましても、残念ながら下回って推移しておりますので、少し引き締めた見方をしなければいけないかなと思っております。そして、これからは、新たな需要を創出していく商品の供給をしていきたいと思っております。それともうひとつ、現在、人材のレベルアップに一生懸命取組んでおります。これらのことをやりながら、しっかりとモノづくりの基本を固めていき、皆さんとともに歩んでいきたいと思っております」と述べた。
 総会に引き続き、不二越工具の現状と事業方針について、磯機械工具事業部業務部長から説明が行われた。「昨年度売上高は、1,760億円で、そのうち機械工具が約480億円で売上高全体の約27%を占めております。工具のみで300億円強の売上高があり、1カ月あたりでは約25億円の売上高になり、前年対比での伸び率は12%強となっています。地域別でみると、西高東低で西日本の実績がやや高く、中日本は高位安定で横ばい状態にあります。事業の形態につきましては、当社の事業展開は専業ではなく、環のように連なる『阿蘇の外輪山』型です。それぞれの山(事業)が尾根で結びつき、それが徐々に隆起して、また一つの山になる。いわば、『にじみ出しの多角化』の方針であります。また、『1人1タレント』(1人1芸)活動の実施による人材の活性化で生産性の向上を図っていきます」と同部長。
 懇親会では、賑やかな雰囲気の中、活発な情報交換、交流が行われていた。

大隅氏(スポーツニッポン)が講演
新会長に松池氏(ジャックス・ワン統括部長)
中部青年やまずみ会平成18年度総会を開催

 ユアサ商事(社長=谷慈義氏、本社=東京)の中部青年やまずみ会(会長=岸信夫氏・岸保産業常務)は4月12日午後3時30分より、名古屋市東区のメルパルク名古屋にて「平成18年度中部青年やまずみ会総会」を開催した。
 冒頭の挨拶で岸会長は「4月も半ばにさしかかり、大変過ごしやすい気候になってまいりました。景気のほうも先日発表されました日銀の短観によりますと、ごく一部で悪化がみられたものの、全体としては、依然回復傾向にあるようです。そうした中で、東海地方においては、製造業、非製造業すべての業種で業績がプラスに転じており、大方の景気見通しとしては、今後も強気でいける模様です。ただし、企業間における格差は広がりつつあるようです。私ども厨房業界における業務用厨房では、売上こそ前年を大きく上回ってきたのですが、肝心の利益は取りにくくなっております。ここ最近では、異業種からの参入、リサイクル店、ネツト業者など、あらゆる方面から攻勢をかけられ、厳しい状況が続いております。今後、これらに対抗して会社を発展させていくには、新規開拓に取り組み、新しい情報・製品をいかに早くPRしていけるかに尽きると思います。そして、ユアサ商事さんのもと、会員皆様方とのヨコのつながりをより一層深めていきたいと思っております。また、私事ではありますが、本日の総会で、会長の改選が予定されております。これからも新しい会長のもと、皆様方のより一層のご支援をお願いいたします」と語った。
 続いて、ユアサ商事の中村常務は挨拶で「本年、弊社は創業340周年を迎えることができました。これもひとえに皆様のご支援によるものと感謝いたしております。私どもは、機械と住宅、産業と暮らしといったキャッチフレーズで営業をやってまいりました。日本の産業で何がいちばん大事かと言いますと、それはこの地域に象徴されますようにモノづくり、製造業だと思います。製造現場でこつこつと技術を開発し、改善し、それを積み重ねていくというモノづくり。決して一発勝負にでることはなく、絶えざる技術の蓄積と伝承が成果につながっています。私どももこういう業界に携われてこれたことを誇りに感じています。今年は9月2、3日にグランドフェアを開催いたします。製造の現場で使われる新商品、新技術などの展示を行いますので、ご参加いただきたいと思います。また、8月には青年やまずみ会の全国大会が北海道で行われますので、ぜひ皆さんご参加ください」と述べた。
 会員数33社で、出席16社、委任状出席10社の合計26社の出席により、総会は成立。
 岸会長による議事進行のもと、@平成17年度事業報告A平成17年度会計報告、会計監査報告B平成18年度事業計画案C平成18年度予算案D役員改選について事務局から説明があり、すべての議題について承認された。なお、役員改選で新会長には、松池博之氏(ジャックス・ワン統括部長)が就任。顧問の竹内清人氏(丸金商会社長)が退任し、現会長の岸氏が顧問に就任した。
 総会に引き続き、「プロスポーツの裏舞台」〜真のプロとは?〜という演題で大隅潔氏(スポーツニッポン新聞社常務・西部本社代表)による講演会が行われ、ゴルフのジャンボ尾崎などスポーツ選手の裏話について、番記者のみ知るエピソードの数々を語った。
 懇親会は、水谷副会長(ミズタニ機販社長)の乾杯ではじまり、終始、和やかな雰囲気のなか、会員同士の交流がはかられていた。

ミクロな技術が生み出す大きなモノづくり革命
精密微細加工技術展07出展募集開始
インテックス大阪で来年5月23日より

 微細精密加工技術展2007実行委員会(委員長=岩田一明氏(〈大阪大学・神戸大学名誉教授〉)が主催する「微細精密加工技術展(MMTS)2007」が5月23日〜26日の4日間、大阪市住之江区のインテックス大阪にて開催される。現在、出展を募集中。詳しくは、下記事務局まで。
 開催時間は、午前10時〜午後5時(26日は午後4時まで)、入場料は千円(税込み)。ただし、招待券持参者、事前登録者は入場料無料。
▽テーマ=モノづくり新時代への挑戦〜無限の可能性がここにある〜
▽開催目的=世界におけるわが国製造業の振興と更なる発展を図るため、モノづくりに関わる微細・精密・高密度加工技術を展示紹介し、その普及と交流を促進させる。
▽特別協力(予定)=社団法人日本工作機械工業会、日本小型工作機械工業会、社団法人日本鍛圧機械工業会、社団法人日本工作機器工業会、社団法人日本歯車工業会、社団法人日本フルードパワー工業会、研削砥石工業会、超硬工具協会、日本工具工業会、ダイヤモンド工業協会、日本精密測定機器工業会、日本光学測定機工業会、日本試験機工業会、日本工作機械輸入協会、日本工作機械販売協会、日本ダイカストマシン工業会、社団法人日本鍛造協会、社団法人日本金型工業会、日本貿易振興機構(JETRO)(順不同)。
▽後援(申請予定)=近畿経済産業局、大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県、福井県、大阪市、社団法人関西経済連合会、大阪商工会議所、財団法人大阪科学技術センター、独立行政法人産業技術総合研究所関西センター、独立行政法人中小企業基盤整備機構近畿支部(順不同)。
▽企画運営協力=リアルスペース、ナード・インターナショナル
【出展内容】
▽加工技術・加工部品ゾーン
 塑性加工、溶接と溶断、熱処理・表面処理、遊離砥粒加工、切削加工、研削加工、金属射出成形、精密金型、鋳造、特殊加工、リソグラフィー、エッチング加工、MEMS・NEMS製造技術、ナノテクノロジー、ラピツドプロトタイピング、その他微細・精密加工新技術。
▽加工機械・関連機械機器ゾーン
 工作機械、精密測定機器・光学測定機器・試験機器、鍛圧機械、工作機器、油圧機器・空気圧機器・水圧機器、特殊鋼工具・超硬工具・ダイヤモンド工具、切削砥石・研磨材、制御装置、コンピュータシステム、周辺ソフト、MEMS・NEMS製造装置、各種ツール、加工技術・部品ゾーンに関わる装置、各種ツール、その他微細・精密加工関連機械、機器。
▽海外出展ゾーン
 海外からの加工技術及び機械・機器の出展。
▽産学連携ゾーン
 企業と大学、研究機関が共同研究をし、国・自治体が支援する商品開発や事業推進の事例を展示。産学連携、共同開発の促進。
▽文献・出版物ゾーン
 専門紙・誌の紹介、販売。
【MMTSの特徴】
 MMTSでは来場者と出展社とのマッチングだけなく、出展者間でもマッチングを行える展示構成となっている。同一展示会場にメーカーとユーザーが揃う画期的な展示会。
▽事務局
 「微細精密加工技術展2007」事務局
 日刊工業新聞社大阪支社内
 〒540-0031
 大阪市中央区北浜東2-16
【TEL】06-6946-3384
【FAX】06-6946-3389
【ホームページアドレス】http://www.mmts.jp
【e―mail】mmts@nikkan-osaka.jp

クリップ式水平器や
リムカッターを拡販
アカギ 配管工事に朗報!

 アカギ(東京都中央区新川2-28-7・電話03-3552-7331)は、配管工事でネジ部に巻きついたシールテープを簡単に剥がすことができる「リムカッター」と、配管工事でパイプ等の水平及び垂直を確認・測定する時に重宝する「クリップ式水平器」(商品名=ガブリ)を好評裏に拡販している。
■「リムカッター」は、ネジ部に食い込んだシールテープを簡単に剥がせる優れもの。鋭いステンレス刃でネジ山にぴったりフィットするため、ネジ山に食い込んだ頑固なシールテープも簡単に剥がすことができる。これ一本で15A、20Aサイズの配管に対応する。
 また、カッターと鉛筆削りを備えているので配管現場では非常に重宝すると喜ばれている。
■「クリップ式水平器」の“ガブリ”は、ガブリを配管に挟むだけで、両手が塞がっていても、水平器を見ながら楽に配管できる便利な水平器。
 水平器を何度も管にあてがうという面倒な作業から開放されるうえ、天井配管などの高所からの落下防止、塩ビ管やステン管などあらゆる管に密着し、パイプ等の水平・垂直が確認できる優れもの。
 VB管一五A〜VD管六五Aに対応する。それ以上の太管は、リバーシル機能により裏面をあてがうことで測定が可能。
 その他詳細については、同社最寄の各支店・営業所へ。名古屋地区については名古屋営業所(名古屋市熱田区六野2-1-3・電話052−882-7121)へ問い合わすとよい。

プッシュ水栓メタリック調パネル新グレードを発売
プレシオ戸建住宅用システムバスルームに新グレード
INAXトステムと共同開発

 INAX(社長=杉野正博氏)、トステム(社長=西村伸一郎氏)は、戸建住宅用システムバスルーム『プレシオ』に、ボタンを押すだけで吐水・止水できるカンタン操作の次世代水栓「プッシュ水栓」と、独特な金属光沢を持った新感覚デザインの「メタリック調パネル」を取り入れた新仕様グレードを、このほど発売した。
 『プレシオ』は、光熱費が節約できる「サーモフロア」や「サーモバス」と、開放感をもたせる「間仕切りユニット」や「浴槽一体型出窓」などにより、“温もり”と“広がり”のあるバスルームとして、昨年4月発売以降好評を博している。
 今回、使いやすさの視点から更に快適なバスルームの追求を目指して、これまで「ハンドルが重い」「流量調節がしにくい」など使い勝手に対する不満が多かったバスルーム水栓に、誰にでも使いやすいユニバーサルデザイン発想の次世代水栓「プッシュ水栓」を、また、空間を素敵にコーディネートできる壁パネルに、微妙なニュアンスのある金属光沢をモダンなストライプ柄に仕上げた「メタリック調パネル」を新たに採用し、二グレード(QグレードとKグレード)をシリーズに追加した。
 これにより『プレシオ』シリーズは全六グレードとなり、多様なニーズに一層きめ細かく対応可能となった。
 価格は、850,000円〜1,810,000円(税込892,500円〜1,900,500円)。
【商品の特長】
 1、“おフロの水栓は、ひねるから押すへ”「プッシュ水栓」
・押すだけで「吐水・止水」ができる“カンタン操作”のプッシュ式
・「ジョグダイヤル」だから軽いタッチで合わせやすい“ラクラク流量調節”
 誰にでも使いやすいユニバーサルデザイン発想の次世代水栓として「プッシュ水栓」を搭載した。
 ON/OFFボタンを押すだけで、水を出したり、止めたりできる。シャワーと吐水のボタンを分けたので、間違えてシャワーがかかるような誤操作も防げる。「ジョグダイヤル」だから、湯の流量を調節しやすくなった。
※「ダイヤフラム弁」が、ボタンの動きに呼応して水路を開閉するので、ボタンを「押すだけ」で水を出したり、止めたりできる。
 2、温もりの空間を、素敵にコーディネートする「メタリック調パネル」
 微妙なニュアンスのある金属光沢をモダンなストライプ柄に仕上げた新しいLパネル(鏡面)。この新感覚パネル「メタリック調パネル」三色をQ・K二つの新グレード専用に用意した。
 バリエーションがより多彩になり、好みに合わせて上質感のある素敵なバスルームを実現する。
 3、“温もり”と“広が”のあるバスルーム
・「サーモフロア」「サーモバス」で、光熱費を節約しながら温もりキープ
・「間仕切りユニット」「浴槽一体型出窓」「テラスドア」で、のびのび快適
 「冷ヤッ!」としない床「サーモフロア」や、湯が冷めにくい「サーモバス」をはじめ、壁や天井も保温仕様とすることで、温度のバリアフリーを実現。“温もり”のあるバスルームを提案する。また、「間仕切りユニット」による内とのつながり、「テラスドア」による外とのつながり、そして浴槽からのワイドビューが楽しめる「浴槽一体型出窓」で“広がり”のあるバスルームを提案する。

祖父江カヅさん
 社長ご母堂
祖父江産業

 祖父江産業(名古屋市北区清水3-13-11・社長=祖父江秀雄氏)祖父江社長のご母堂カヅさんが、病気療養中のところ薬石効なく、4月8日にご逝去された。享年82歳。
 葬儀告別式は、4月10日午後1時より、名古屋市千種区千種の“いちやなぎ中央斎場”において、ご長男の秀雄氏が喪主を務めて執り行われ、親戚、町内会はじめ、業界関係者ら多数が焼香に訪れ、故人のご冥福をお祈りした。

嶋田一眞氏積水化学優勝
50回親睦ゴルフ会
岐阜県管工機材商組合24名が参加

 岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)では、「第50回製販親睦ゴルフ会」を4月11日に、関市山田芳洞の“岐阜関カントリー倶楽部”を会場に正会員、賛助会員24名が参加して開催され、賛助会員の積水化学工業の嶋田一眞氏がネット73.0で優勝した。
 上位入賞者は次の皆さん。
▽優勝=嶋田一眞(積水化学工業)N73.0H18.0
▽2位=近藤篤(喜多村合金製作所)N73.6H20.4
▽3位=手島浩之(三菱樹脂)N76.2H22.8
▽4位=広瀬功(瓶由)N76.8H13.2
▽5位=宇高勝(ヨシタケ)N79.0H36.0
▽ベスグロ=松久浩幸(森松工業)86


第66回親善野球大会開幕
36チームが優勝目指す
愛機工 4月9日、江南の2球場で

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏・山下機械会長)の第66回親善野球大会(福利厚生部担当、部長=服部利一郎氏・服部商会社長)が4月9日、江南市営グランド野球場と同市木曽川河川敷の草井球場の2球場において開幕した。
 当日は午前8時30分より開会式が行われ、梅村福利厚生部担当理事(梅村本店専務)の司会進行で、冒頭、山下理事長は「昨日は大変不順な天候でございました。黄砂が舞い雨が降るという状況で、明日、野球が出来るのかと心配されましたが、ご覧のように本日は素晴らしい天候に恵まれました。近くの五条川の桜も満開でございます。今日をスタートに、愛知県機械工具商業協同組合の最も歴史と伝統のあります親善野球大会を開催したいと思います。野球大会は毎年この時期に開幕いたしますが、皆さんの仕事に合わせて土曜日を中心に開催して行きます。順調に行きますと8月の末頃に決勝戦になると思われます。66回も続いてきたその裏には、ご関係者の皆様の並々ならぬ苦労がございます。組合では福利厚生部が担当して、青年部の若い皆様方のご協力を得ております。何よりも大変なのは、球場の確保でございます。この面で、愛知県軟式野球連盟の江南支部の皆様方には、球場の確保と試合の審判をお願いいたしております。野球という素晴らしいスポーツを中心にして親睦の実を挙げていただきますことを祈念申し上げます」と挨拶。
 続いて、服部実行委員長より「野球が本日から始まりますが、怪我のないように頑張っていただきますように」と激励の言葉があり、水野審判部長が「事故のないように、十分に気をつけて大会に臨んでください」と挨拶した。
 この後、服部実行委員長がピッチャー、六浦福利厚生部副部長(六浦本店社長)がキャッチャーを務めて始球式が行われた。
【試合結果】
第1日目(江南市営グランド野球場)
〈第1試合〉Aゾーン
 杉本商事対川島商事は、6対11で川島商事がシーソーゲーム制した。
〈第2試合〉Aゾーン
 東陽対マルマン商事は、両チームとも強豪チームで接戦が予想されたが、マルマン商事は上倉選手、猪野選手のホームランも飛び出し、9対1で東陽を下した。
〈第3試合〉Bゾーン
 モリタ対ナカガワは、共に若い選手が多いチーム。ナカガワが序盤から、コンスタントに得点を重ね、モリタはつけ入るすき無く、10対0でナカガワの勝ち。
〈第4試合〉Bゾーン
 安藤対ミツトヨは、乱打戦で、18対11で安藤が勝利した。
第1日目(草井球場)
〈第1試合〉Aゾーン
 日伝対井高は、序盤のリードを日伝は守り続けたが、6回(時間の規定により最終回)に、井高が3点をとり、4対3でサヨナラ勝ち。
〈第2試合〉Bゾーン
 西野産業対東郷産業は、序盤から点の取り合いで、西野産業が1回表に4点取れば、東郷は7点取り逆転。2回には西野が7点取り再逆転。しかし東郷も4点とり同点。西野が最終回3点をとり再びリード。しかし東郷がその裏4点をとり、2試合続けてのさよならゲームとなった。
〈第3試合〉Bゾーン
 ナスコム対トラスコ中山は、16対3でナスコムが勝利をものにした。



FA&ロボットの未来が一堂に
「T・A・C・T06」開催
ダイドー 予想を上回る来場者で大盛況

 ダイドー(社長=山田貞夫氏、本社=名古屋市中村区名駅南4-12-19)は、「T・A・C・T2006」(TECHNOLOGY ADVANCE CONDUCT for TOMORROW・響きあう未来)を4月6日から8日までの3日間、名古屋市港区金城ふ頭のポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)第2展示館において開催した。
 「FAとロボットが奏でる未来」をテーマに、会場には2005年愛・地球博でおなじみのロボットをはじめ、これからの産業界を支える、100社以上の最新技術が一堂に展示され、期間中の来場者は目標を上回った。
 初日の午前9時30分からは開会式が行われ、主催者挨拶で山田社長は「早朝よりご参列いただきまして有り難うございます。中部地区は日本国内の景気を支える自動車産業、家電液晶産業の中心地として大いに注目を集めております。未来につながるFA情報発信基地として、多くのビジネスチャンスを生み出す場と
すべく、『FAとロボットが奏でる未来』をテーマにTACT2006を企画開催いたします。今回の展示会が“新たな創造と出会いの場”となりましたら幸いです。本日から3日間、宜しくお願いいたします」と述べた。
 続いて、出展企業を代表して牧マキテック社長が「朝から張り切って参加をさせていただいております。ダイドーさんと協力して実績を挙げていきたい。ダイドーさんは産業界のコンダクターとしてご活躍されております。中部地区はモノづくりの中心であります。皆様方もその中で大きな役割を果たされております。我々にこのような機会を与えていただいて、大きな成果を挙げていかれるということは、本当に嬉しい限りでございます。精一杯頑張って協力していきたいと思います。このTACT2006の成功を祈願いたします」と挨拶。
 この後、出展企業の代表者と山田社長、そして愛・地球博で活躍したロボットの「wakamaru」が、下浦ダイドー常務の開会宣言に合わせてテープカットを行い開幕。wakamaruが先導して、入場した。
 会場内では、未来の工場の自動化を実現する産業用ロボットやFA機器が多数紹介されたほか、トヨタが考えた「夢のクルマ」i-unitの展示や、人型ロボットが河内音頭を太鼓、三味線、ギターで演奏する姿も披露され、来場者の注目を集めた。
 TACT2006の開催を記念して行われた二つの特別講演会、澤岡昭氏(大同工業大学学長)の「宇宙開発から見た日本の技術力」〜ニッポンが独自の技術で有人宇宙飛行を行うための条件〜と加藤喜昭氏(トヨタ自動車商品開発本部)の「未来パーソナルモビリティi-unit」も共に満席の大盛況となった。
 また、PRステージでは出展企業によるセミナーが開かれ、人と環境に優しい環境対応型商品、RoHS指令対応事例等、関心度の高いテーマを中心に紹介された。
 期間中は終日賑わいをみせたが、特に金曜日の午後からは予想を上回る来場者で担当者が対応に追われる場面もあった。出展企業からは次回の開催を期待する声も聞かれた。

旺盛な需要環境が持続し
4年連続増加を予測
日本鋳鍛鋼会18年度生産見通し

 日本鋳鍛鋼会は、平成18年度鋳鋼、鍛鋼の生産動向について想定作業を行い、この程とりまとめた。
 それによると、鋳鋼279,000トン(前年度実績見込み比0.4%増加)、鍛鋼75万トン(前年度実績見込み比4.0%増加)と鋳鋼、鍛鋼とも17年度においてすでに製造能力上限の操業下にあるものの、引き続き主要需要産業の好調な活動が予想されるため、ともに4年連続で生産が増加する見通しとなった。
 平成17年度の実績見込みについては、鋳鋼は、船舶、建設機械、プレス・せん断機等の産業機械関連が前年度に引き続き需要好調により生産が大幅に増加した結果、年度実績見込みは前年度比6.2%増加の278,000トン程度になるものと見込まれる。
 一方鍛鋼は、年度を通して自動車、船舶、発電用機器、建設機械、石油精製用容器等の需要好調を受け、設備の効率的な運用と増産設備(リプレース)効果も下期に生産増加に寄与した結果、年度実績見込みは前年度比9.7%増加の72万千トン程度になるものと見込まれる。
 平成18年度の生産見通しについては、国内景気と設備投資の動向や、中国を主体としたアジア諸国や北米、中東向け輸出の動向と、需要業界の見通し等を参考にしながら、鋳鋼、鍛鋼の生産環境につき需要機種毎に検討を行った。その結果、18年度は前年度に引き続き内外の設備投資関連、資源・エネルギー関連需要等、鋳鋼、鍛鋼の需要は衰えを見せないで推移するものと判断し、16〜17年度においてすでに製造能力の限度一杯の生産に終始した需要機種が数多くあるので、限られた供給能力で予想される需要増加にどのように対応するのかについて、慎重に検討が行われた。
 結果として、鋳鋼は設備能力がほとんど更新されていないこと、そして人手に頼る製造工程を多く抱え要員確保も改善されていないこと、また木型・機械加工等の外注依存度の高い工程も逼迫状態にあること等から、17年度下期の生産レベルが供給対応力の上限とみた。
 一方、鍛鋼は、船舶、発電用機器を主体に18年度分の生産枠がすでに決定済みのメーカーが多く、18年度中に予定されている新たな設備投資(加熱・熱処理、ハンドリング、機械加工等)の効果と、生産性の向上・効率化によってどれだけ需要増加に対応していけるかの生産予測となり、自動車、船舶、発電用機器を中心に増産努力を期待して前年度比さらに大幅な生産積み増しを行ったが、今回もまた供給努力目標の色彩の強い見通し数字となった。

18年5月14日2238号
東海地域経済の動向
全体の生産は増加傾向
中部経産局まとめ設備投資は回復着実に

 中部経済産業局は4月17日、147社の企業からヒアリングした結果を基に、東海地域経済の動向をまとめた。それによると、主力の自動車・自動車部品をはじめ生産が増加傾向となっており、設備投資が自動車関連を中心に着実に回復していることや個人消費も持ち直していることなどから、全体の動向として、東海地域の経済は改善している。
【業 況】
 東海地域の業況は、改善している。ただし、一部では厳しい状況もみられる。
 製造業のうち、自動車・自動車部品は、完成車の国内販売は伸び悩んでいるものの海外向けが好調であることから、電子部品・デバイスは、大型テレビや携帯電話向けなどが好調なことから、ともに業況は良好となっている。金属工作機械は、高水準の受注によりフル操業が続いており、業況は好調となっている。また、化学、鉄鋼、ファインセラミックス等の素材関連は、好調な自動車産業向けなどで旺盛な需要が続いている。一方、繊維・陶磁器では、安価な輸入品に押され、厳しい状況がみられる。
 非製造業は、業種、企業によって業況感にばらつきがみられるものの、全体としては緩やかに改善している。スーパー、コンビニ等では競争が激しくなっているが、名古屋市内の百貨店は、「愛・地球博」閉幕後も大きな反動がみられず、売上は前年比プラスで推移している。人材派遣業は、人材需要が引き続き旺盛なことから、順調に推移している。
 中小企業については、製造業を中心に、回復に向けた動きがみられる。
 先行きについては、製造業は、主力の自動車、金属工作機械、電子部品・デバイスなどを中心に、生産が高水準で推移すると見込まれており、非製造業においても、人材派遣やリースなどの需要が拡大しており、ゴールデンウィーク時期の観光予約も好調であるなど、業況は引き続き改善するとみられる。
【生 産】
 生産は、増加傾向となっている。
 輸送機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。このうち乗用車は、国内向けは伸び悩んでいるものの、北米を中心に海外向けが好調なことから、緩やかな増加傾向となっている。また、自動車部品は、国内完成車向けが高水準で推移しており、国内メーカーの海外現地工場や海外メーカー向けの輸出も好調なことから、増加傾向となっている。
 一般機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。このうち金属工作機械は、一般機械、自動車関連を中心に、国内向け、海外向けともに堅調であり、緩やかな増加傾向となっている。
 電子部品・デバイスの生産は、増加傾向となっている。このうち半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)が携帯音楽機器向けに好調なことなどから、増加傾向となっている。また、液晶素子は、テレビ、携帯電話など情報通信機器向けが順調なことなどから、増加傾向となっている。
 電気機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。このうち、開閉制御装置・機器は、自動車関連、半導体関連向けが好調であり、高水準で推移している。また、内燃機関電装品は、自動車向けが好調なことから、増加傾向となっており、電動機も、好調な自動車向けを中心に、緩やかな増加傾向となっている。
 情報通信機器の生産は、高水準で推移している。このうち民生用電子機械は、テレビが国内向け海外向けともに順調であり、カーナビゲーションも堅調なことなどから、高水準で推移している。また、電子計算機は、持ち直しの動きがみられる。
 鉄鋼の生産は、高水準で推移している。このうち鋼板は、好調な自動車向け、造船・産業機械向けに高水準で推移しており、棒鋼は、民間建築向けが堅調なこともあり、横ばいで推移している。また、特殊鋼鋼材は、好調な自動車関連向けを中心に、高水準で推移している。
 化学の生産は、自動車向けが好調なことから、高水準で推移している。
 ファインセラミックスの生産は、高水準で推移している。このうち触媒担体、ガスセンサ素子は、自動車向けが世界的な環境意識の高まりから、国内向け海外向けともに好調であり、高水準で推移している。
 一方、繊維・陶磁器の生産は、安価な輸入品に押され、全体として低水準で推移している。
 先行きについては、主力の自動車、金属工作機械、電子部品・デバイスなどを中心に、当面、高水準で推移すると見込まれる。
【設備投資】
 設備投資は、着実に回復している。
 製造業では、半導体素子・液晶素子関連で、大型能力増強投資や投資計画の前倒しがみられる。また、主力の自動車関連では、完成車メーカーの増産に対応した部品工場の新設や能力増強がみられるなど、積極的な姿勢が継続しており、幅広く関連分野(一般機械、窯業・土石など)へ波及している。その他の業種でも、需要の拡大や業績改善等を背景とした投資が広がっている。
 中小企業においても設備更新投資の動きが継続している。
 なお、市場拡大や、現地生産化に対応して、アジア地区を中心に海外投資の動きも引き続きみられる。
 非製造業では、小売業等で、新規出店や店舗改装の動きに一服感がみられるものの、電力、情報通信で一部動きが出ている。
【雇用情勢】
 雇用情勢は、改善した状況が続いている。
 雇用情勢は、高水準の生産等を背景に労働需要が高まり、有効求人倍率や完全失業率が他地域と比べ良好な水準で推移している。また、幅広い業種で人手不足を感じている企業がみられる。
 製造業においては、依然として派遣社員や期間従業員の採用に積極的な企業が多い中、一部に、正社員の採用を拡大している企業もみられる。また、人員の確保のため、遠方での採用活動に積極的になっている企業もある。
 非製造業においては、「愛・地球博」閉幕後の求職者増を期待していたものの、依然として人材確保が難しく、人手不足を感じる企業がみられる。
 団塊世代の大量退職への対応として、技術の継承を図るため、人材育成や再雇用に積極的な企業がみられる。
【個人消費】
 個人消費は、持ち直している。
 個人消費は、雇用・所得環境の改善が、消費マインドの改善につながっており、全体としては持ち直している。
 百貨店は、気温の低い日が続いたため冬物衣料等が好調であったことや、一部店舗の増床、改装効果等もあって、好調に推移している。
 スーパーは、冬物用品は好調であったものの、主力の食料品は青果物等の相場変動の影響もあって売上高が減少しており、全体では伸び悩んでいる。
 乗用車販売は、小型車・軽自動車の新型車投入による動きはみられるものの、全体では依然伸び悩んでいる。
 家電販売は、薄型テレビ、ポータブルオーディオなどのデジタル家電や白物家電を中心として好調に推移している。
【観 光】
 地域への入り込み客については、「愛・地球博」開催中の大幅増が一段落しており、一部では知名度アップの効果があるとしているものの、12月の厳冬により宿泊施設等でキャンセル等があったこともあり、ほぼ例年並みの推移となっている。
 「愛・地球博」により、台湾、韓国、中国など、近隣のアジア諸国を中心に「中部」の知名度が高まっており、海外においても観光展を実施するなど、知名度アップを集客に結び付けようと積極的なPR活動が実施されている。また、名古屋市内のホテルでは「万博特需」の利益を利用し、客室やレストランの改装を行うなど、ポスト万博に向けた動きもみられる。
【資金調達環境】
 資金調達環境は、引き続き改善している。
 業績改善に伴い、引き続き設備投資は積極的であるが、資金調達は自己資金で対応する企業が多く、外部調達は一部にとどまっている。
 企業側では、直接金融にシフトするところもみられ、金融機関の貸し出し態度は、引き続き緩和している。
【住 宅】
 住宅は、増加している。
 新設住宅着工戸数をみると、貸家が好調なことから、全体では6四半期連続で前年を上回っている。特に、名古屋通勤圏及び三河地域を中心に増加している。
 貸家は、投資目的に建築意欲が高く、名古屋市内、三河地域及び三重県北部を中心に増加している。
 分譲住宅は、駅近及び高級マンションの人気が依然高く、用地取得が困難な地域もみられる。分譲戸建は、ミニ開発が増加している。
 一方、持家は、団塊ジュニア世代の需要はあるものの、総じて低調に推移している。
【公共投資】
 公共投資は、低調に推移している。
 公共工事請負金額をみると、「愛・地球博」や中部国際空港などの大型プロジェクト関連の反動がほぼ一巡したこともあって、対前年減少率は縮小してきているが、地方公共団体の厳しい財政事情を反映した公共事業予算の削減傾向が続いていることなどから、9四半期連続で前年を下回っており、低調に推移している。

関連会社を統合
ミツトヨ 5月1日付

 ミツトヨ(社長=手塚和作氏、本社=川崎市高津区坂戸)は、関連会社でコンピュータ関連を取り扱うエムエスティアイを5月1日付けで吸収合併すると発表した。
 同社はこの合併で、経営資源の融合により一層の経営の効率化を図り、統合のメリットを生かし事業としての更なる発展を期するものとしている。
 合併会社エムエスティアイ(本店所在地=川崎市高津区坂戸1-20-1)は昭和60年8月20日に設立され、資本金3,000万円。主な事業は、@コンピュータ・システム設計、ソフトウェアの開発及び販売、Aコンピュータ及びその機器類の製造・仕入れ及び販売、B精密光学機械、光学レンズ等の光学技術に関する研究開発及びそのノウハウの販売、C前各号に付帯または関連する一切の事業。

組合発展に尽力された辻氏勇退
神谷体制2期目の船出
浜松機械工具商協第36回通常総会開催

 浜松機械工具商協同組合(理事長=神谷竹彦氏・サカエ社長)は4月24日午後6時より、浜松市元城町のホテルコンコルド浜松において「第36回通常総会」を開催した。審議の結果、全ての議案が原案通り承認可決され、任期満了に伴う役員改選では神谷理事長の留任が決まった。
 総会は児玉専務理事(コダマキカイ社長)の司会で進められ、杉浦副理事長(三賀社長)の開会の辞で開会。
 挨拶に立った神谷理事長は「本日はお忙しいところ、総会にご出席いただき有り難うございます。例年5月に総会を行っておりましたが、今回は諸般の事情で4月の開催となりました。年度に入って日が浅いうちのほうが色々と行事が出来るのではないかと思っております。また、本年は役員の改選となっておりますので、スムーズな議事進行にご協力をお願いいたします」と述べた。
 続いて、神谷理事長を議長に選出し、事務局の小栗氏より「組合員33社中、27名出席し、委任状出席六名で全員の出席となり、本総会は定足数を満たしている」と報告された後、議事に移った。
 第1号議案=平成17年度事業報告承認の件、第2号議案=平成17年度決算諸表及び剰余金処分案承認の件、第3号議案=理事及び監事任期満了につき改選の件、第4号議案=平成18年度事業計画決定の件、第5号議案=平成18年度収支予算案決定の件を審議し、それぞれ原案通り承認可決した。
 役員改選で、選任された理事・監事は次の通り。
▽理事長=神谷竹彦氏(サカエ)
▽副理事長=杉浦脩三郎氏(三賀)
▽副理事長=吉田治郎七氏(吉田)
▽専務理事=児玉宏氏(コダマキカイ)
▽理事=板垣浩行氏(八幡機械)
▽理事=杉野泰治氏(浜松機材)
▽理事=増田幸三氏(プロム・マスダ)〈新任〉
▽理事=西村邦夫氏(マルニシ)
▽理事=山口敏夫氏(ヤマグチ機工)
▽監事=佐山僖男氏(日研)
▽監事=前嶋數嘉氏(前島商会)
監事の佐山氏は理事から監事に移動。
 また、理事長、理事、監事として20年間組合発展に努めた辻方展氏(大弥)は、後進に道を譲るため役員を勇退した。
 総会終了後は賛助会員も参加して懇親会が行われ、その席上、再選された神谷理事長は「総会が無事終了いたしました。新役員で精一杯頑張ってまいります。組合のあり方を考えれば、親睦という形で色々な会合を通じて交流を深め親しくなると同時に、お互いに向上心を持って仕事に当たるということの必要性を感じております。このように忙しい時期こそ『切磋琢磨』しながら、自分達の会社の体質、自分自身を筋肉質にしていくことが肝要ではないかと思っております。本年度も、各委員会の委員長に大いに工夫していただいて、実のある運営をしてまいります。賛助会員の皆様にも十分にご支援いただきながら、発展する浜松機械工具商協同組合にしていかなければと思っておりますのでよろしくお願いいたします」と抱負を語った。
 来賓の紹介に続いて祝辞が述べられた後、吉田副理事長の乾杯で祝宴に移った。途中、新役員の紹介なども行われ、正会員、賛助会員が和やかに歓談し、午後8時半過ぎ、盛況のうちにお開きとした。
【平成18年度事業計画】
▽特別委員会
 浜松市が市町村合併で大きくなり、それに伴い範囲も広がったことから、会員の増強に努める、等。
▽組合のあり方などを検討する委員会
 定款等の見直しを図り、組合活動全体のあり方を探る。
▽視察、工場見学などを企画する委員会
 従来日帰りであった工場見学を、初の試みとして7月23、24日の1泊2日で行い、京都機械工具等を視察する。
▽講演、情報交換などを企画する委員会
 9月から11月頃の間に政策研究大学院大学の橋本久義教授に講師を依頼し「中小企業の真の強さ」(仮題)をテーマに講演会を行う。
▽福利厚生、後継者育成、青年部活動支援などを企画する委員会
 7月頃にビアパーティー、10月頃に中国視察見学会、2月頃にボウリング大会、その他青年部の規約づくり等を行なう。

5月24日の総会に向け準備
限られた予算を最大限有効活用
愛知鋲螺商協同組合第9回定例理事役員会開催

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=藤田K氏・藤田螺子工業社長)は4月14日午後6時より、組合事務所において平成17年度第9回定例理事・役員会を開催した。
 当日は藤田理事長ら九名が出席して行われ、理事長の挨拶に続いて、議事に移った。
 第1号議案の平成17年度会計決算報告及び監査報告に関する件では、理事・役員会に先立って行われた監査について監事より報告があり、同決算を異常ないものと認め、総会に上程することとした。
 第2号議案の平成18年度会計予算(案)に関する件では、予想される大幅な収入減を考慮した予算が、鈴木副理事長(会計担当)より発表された。費用を極力抑える一方、組合員に対して最大に活用できるように苦心された予算立てとなった。これを承認し総会に上程する。
 第3号議案の平成18年度第33期通常総会準備に関する件では、前回の理事・役員会で未定だったところも含め、各担当が振り分けられ、総会に備えることとなった。
 第4号議案の事業部委員会に関する件では、四月の収支報告が行われた。
 第5号議案の平成18年度組合員実態調査のまとめに関する件では、調査結果が報告された。
 第6号議案の青年部活動に関する件では、役員会と総会の日程の報告があり、今年は海外研修としてベトナム視察が予定されていることも報告された。
 その他の報告があり、午後8時過ぎに終了した。
 次回は、5月24日に名鉄ニューグランドホテルで、総会前の午後3時より行われる。

好況時にこそ足元を見て
厳しい時期に備える
中部NaITO会第5回総会マリオットアソシアで開催

 中部NaITO会(会長=伊藤照之氏・伊藤信産業会長、NaITO名古屋支店を中心とした販売店・メーカーの集い)の第5回総会が4月13日午後4時より、名古屋駅の名古屋マリオットアソシアホテルで開催され、NaITO社員を含む百数十名が参加して盛大に行われた。
 総会は伊藤NaITO名古屋支店長の司会で進められ、開会の挨拶で伊藤会長は「お忙しいところ、沢山の方にご出席賜りまして有り難うございます。第5回中部NaITO会のこのような立派な総会が開かれることに対しまして、本日ご参加の会員の皆様、賛助会員の皆様方に敬意を表したいと思います。NaITOの本社からは、鈴木社長はじめ多くの役員の方々もお見えになっております。中部NaITO会がNaITOさん全社の中で注目度が高いことの表れではないかと思います。顧みますと第1回の設立総会は、2002年の4月13日に三重県榊原温泉の『白雲荘』で開催されました。まだ、つい最近のようにも思えるし、ずいぶん昔だったとも思えます。それくらいNaITOさんのこの5年間は、大きな歴史の中を潜り抜けられてきたのではないかと感じるわけでございます。NaITOさんも岡谷鋼機のグループに入られてからグングンと業績を伸ばされまして、ジャスダック市場の株価も皆様ご承知の通りと考えております。最近は毎期毎期に上方修正をしておられ、そのような素晴らしい会社と商売をさせていただいているということは大変有り難いことと思っております。最近の我々を取り巻く環境は、皆様方もご存知のように、昨日の日経平均は17,300円と3年前の7,000円台に比べますと、日本経済の全般においてかなりバブル的好況を呈している今日この頃ではないでしょうか。本日の新聞でございましたか、05年度の設備投資は前年度比26%の上昇との発表がありました。大企業から中小企業に設備投資が移って来ているということを商工組合中央金庫の調査として発表されておりました。ここ2、3年、中部地区のモノづくりの手伝いをしている機械工具商社は、どの会社もおそらく創業以来の好決算で利益を出していることと存じます。これすなわち、中部地区はトヨタさんの影響が非常に大きいのですが、反面こんな広告も出ておりました。ビジネスライターの浅井隆著の『浮かれるな 景気、市場はある日突然変化する その景気の後にやってくるのは、スーパーインフレか大恐慌か』という本などもぼちぼち出始めました。これから3年後は厳しい時期に入るのではないかと思います。どうかモノづくり産業を支える縁の下の力持ちになっている工具商社は、もう一度袴の紐を締め直して確りと自分の足元を見つめながら、立派な財務内容のある会社にしていただくようにしていただきたいと思います。また同時に、NaITOさんには我々に対しもっともっと良い情報や商品を流していただいて、私共会員が発展できますようにお願いしたいと存じます」と述べた。
 続いて、鈴木NaITO社長が「中部NaITO会が元気で益々栄えていることは、私にとって非常に嬉しいことでございます」と挨拶。同社の決算概要と1年間の活動報告、18年度の方針について述べられた。その中で「強いNaITOになりたい。皆様にとってあったら便利な会社、付き合っていて良かったというような会社にしていきたい。お互いにWin、Winの関係にしていきたい。それには在庫を充実するなどがありますが、それ以上に社員を充実することが大事と考えております。社会人としての教育にもっともっと投資をしていきたい。NaITOの社員が誇りを持って仕事をして、皆様から信頼を得るような社員を育てていきたい」と人材の育成に傾注していくことが述べられた。

 議長に伊藤会長を選出して議案審議に移り、第四期事業報告、同会計・監査報告、第五期事業計画、同予算案をそれぞれ原案通り承認可決した。
 また、会則の一部改定(NaITOの会費の増額)についても報告された。
 この後、賛助会員を代表して森京セラ中部営業部長より「我々メーカーの責務は、新製品によってユーザーの生産性に寄与することであり、売れる商品で会員の皆様に利益をもたらすことと考えております。日々努力する事をお約束いたし、中部NaITO会の益々の発展に貢献していきたい」と挨拶があり、以上で総会を終了した。
 第2部の講演会は、今年五月より施行される新会社法について、講師の田口博司税理士(税理士法人コスモス代表社員)よりポイントを絞った内容で説明が行われた。1人役員にすることができることや、取締役、監査役の任期の延長手続き、会計参与(新設)のメリットなどが分かりやすく話され、タイムリーな話題だけに皆熱心に聞き入っていた。
 第3部の懇親会では、杉浦中部NaITO会幹事(三賀社長)より「鈴木社長の心強い言葉を聞き、また講演会では非常に有意義なお話で色々と勉強させていだきました。益々会が発展しますことを祈念いたします」と挨拶があり、酒井日立ツール中部営業部長の力強い発声で乾杯。祝宴に移り、参加者はフランス料理のフルコースを味わいながら和やかに談笑し、懇親を深めた。
 和田NaITO中部営業部長がお礼の挨拶をした後、阿保中部NaITO会幹事(マルキンキカイ社長)の中締めで盛況のうちに終了した。


上海八幡五金有限公司
ISO14001・9001同時取得
八幡ねじ タイ工場も昨年認証取得

 八幡ねじ(社長=鈴木建吾氏、本社=北名古屋市山之腰天神東18)の海外法人である上海八幡五金有限公司は今年1月、ISO9001とISO14001の認証を取得した。
 上海八幡五金有限公司は、昨年2月にISO9001およびISO14001の認証取得に向けてキックオフ。8月より内部審査員の教育トレーニングを開始し、9月に内部審査および認証機関による予備審査を受けた。今年一月、審査を通過し、ISO9001とISO14001を同時に認証取得した。
 審査登録機関はPerry Johnson Registrars,inc.(本社=米国)。ISO9001の認証取得範囲は締結部品の金型設計、締結部品製造販売。取得国際規格はISO9001-2000、ISO1400-2004。
 また、昨年7月にはヤハタファスナータイでもISO9001を認証取得している。審査登録機関はAJA(Angio Japanese American Registrars,inc.)。ISO9001の認証取得範囲は締結部品、自動車部品、電気部品の製造販売。取得国際規格はISO9001-2000。
 【上海八幡五金有限公司概要】
▽住所=上海市松江区新浜工業園区浩海路158号11.12幢
▽経営陣=〈董事長〉鈴木建吾氏、〈総経理〉西野憲男氏、〈副総経理〉近藤勝人氏
▽従業員数=200名(2月現在)
▽本社工場=敷地5,300u(1,600坪)、1階1,722uが2棟・事務所2階建各245uで合計建坪4,000u(1,210坪)。
▽主要取扱品目=〈FN部門〉パイプアンカー、セムスボルト、切削品、〈HI部門〉ステンボルト・ナット・ワッシャー、ステン小ネジ、ステン木ネジ、シャックル、ワイヤクリップ、ターンバックル。

05年度工作機械受注累計額
1兆3千812億円で史上2番目の高水準
日本工作機械工業会42ヵ月連続前年 比プラス

 日本工作機械工業会がまとめた、2006年3月分の工作機械受注実績調査報告によると、3月の受注額は1,251億円で、前月比11.0%増となり、23ヵ月連続での1,000億円超えは、バブル期を抜き最長記録を更新した。前年同月比では5.2%増と42ヵ月連続での前年比プラスとなり、バブル期を越える史上2番目の長さ。今年に入っても、昨年並みの好調な水準を持続しているとみられ、引き続き順調な動きをみせている。
 これを内外需別にみると、内需は677億円で、前月比12.8%増となったが、前年同月比では1.7%減と2ヵ月連続のマイナスになった。しかし、全体としては依然好調を維持している。一般機械は引き続き好調。自動車は2004年〜2005年のレベル(単月で200億円〜250億円)には及ばないが、それ以前との比較では依然高水準にある。現在は1時的な調整期間とみられている。電気・精密向けは昨年10月より前年比がプラスで推移し、今後とも増加基調が期待される。
 また、外需は575億円で、前月比8.9%増となり、前年同月比では14.7%増と7ヵ月連続のプラスになった。業種別では、自動車を中心に、エネルギー関連・航空機等が好調な動きを示している。地域別では、アジア・北米が好調を維持しており、欧州は前年比で若干のマイナスではあるが、製造業の景況感は上昇しており、緩やか
な回復傾向にある。
 内需の内訳をみると、一般機械は291億円で、前年同月比13.0%増。2002年初めからの回復局面での最高額を4ヵ月ぶりに更新し、堅調な動きをみせている。自動車は198億円で、前年同月比25.8%減。急拡大した2004年後半〜2005年前半時に比べてやや調整気味ではあるが、それ以前との比較では高水準にある。電気・精密は81億円で前年同月比8.4%増、6ヵ月連続のプラスとなった。IT関連財の生産拡大に伴い、2005年半ばより徐々に増加傾向にある。
 外需の内訳では、アジアは223億円で、前年同月比27.8%増。東アジアでは韓国が前年比で13ヵ月連続のプラス、台湾が同3ヵ月連続プラス。中国も同2ヵ月ぶりのプラスとなった。その他アジアではタイ、シンガポール、マレーシアが前年比プラスとなっている。北米は200億円で、前年同月比13.3%増。米国は6ヵ月連続で前年比プラス、メキシコは同13倍の高い受注額を記録。欧州は140億円で、前年同月比0.3%減。2ヵ月ぶりに前年比マイナスとなったが、主要国ではイタリアが同3ヵ月連続でプラスとなった。
 さらに、外需主要国の状況を詳細にみると、【東アジア】韓国▽受注額42億円、前年比39%増。自動車を中心に好調に推移し、2005年3月以降前年比プラス。台湾▽受注額20億円、前年比50%増。IT関連材を中心に生産・輸出は好調に推移。中国▽受注額89億円、前年比36%増。第11次5ヵ年計画初年にあたる2006年も生産や固定資産投資は引き続き好調に推移しており景気拡大の動きを示している。【その他アジア】タイ▽受注額23億円、前年比23%増。実質GDP伸び率が鈍化傾向にあるものの高水準で推移。シンガポール▽受注額20億円、前年比193%増。IT関連の生産・輸出が牽引し景気は回復基調。インド▽受注額10億円、前年比30%減。【北米】アメリカ▽受注額171億円、前年比1%増。景気の基調としては加速局面維持とみられる。【欧州】ドイツ▽受注額38億円、前年比13%減。イギリス▽受注額19億円、前年比21%減。イタリア▽受注額23億円、前年比3%増。フランス▽受注額12億円、前年比11%減。
 2005年度の受注累計額は、1兆3,812億円で、前年度比6.2%増となり、年度べースで1990年度の1兆3,965億円に次ぐ、史上二番目の受注額となった。
 全体の特徴として、@外需が力強さを示しており、外需比率は暦年を上回る。A内需では、一般機械が好調を持続、自動車、電気・精密は高水準ながらやや減速。B外需では、アジア・北米が好調を持続、欧州は高水準ながらやや減速。【内需】7,444億円(前年比3.7%増、内需比率53.9%)。年度では、1988年〜1990年に次ぐ史上4番目の受注額。主な業種では、一般機械▽3,088億円(同10.4%増、1991年度以来の3,000億円超え)、自動車▽2,411億円(同4.8%減)、電気・精密▽820億円(同1.7%減)。【外需】6,368億円(前年比9.2%増、外需比率46.1%)。年度でも2年連続史上最高額を更新。地域別では、アジア▽2,559億円(同17.8%増、4年連続最高額を更新)、欧州▽1,505億円(同2.8%減)、北米▽2,161億円(同10.2%増、5年ぶりに2,000億円超え)。

降雨の中、熱戦繰り広げる
愛機工 66回親善野球2日目

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏・山下機械会長)の第66回親善野球大会・2日目が4月15日、愛知県一宮総合運動場の野球場A面・B面で午前9時より行われた。当初八試合を予定していたが、早朝より降りだした雨の為に午前の各面2試合を終了した時点で、午後の試合は順延となった。
 試合結果は次の通り。
 A面第1試合の中央工機対BTT(Aゾーン)は、13対1で中央工機が勝利。第2試合のサカエ対三菱マテリアルツールズ(Aゾーン)は、4対5で三菱マテリアルツールズが接戦を制した。
 B面第1試合の日本コーティングセンター対三枝電機(Bゾーン)は、日本コーティングセンターが4対3で接戦を制した。第2試合のサンコー商事対太田廣(Bゾーン)は、4対0でサンコー商事が勝利した。

鋳鉄旋削加工用CVDコート材「UC5115」に
鋼旋削加工用ブレーカ付きを追加
三菱マテリアルツールズ様々な部品を安定かつ高能率で加工

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、住所=東京都墨田区横網1-6-1)は、三菱マテリアルが製造する鋳鉄旋削加工用CVDコーティング材種「スーパーダイヤコートUC5115」に鋼旋削加工用ブレーカ付きインサート(計82アイテム)を新規追加し、販売を開始した。
 スーパーダイヤコートUC5115は、コーティング層の高強度化を達成する微細組織制御コーティング技術及びコーティング層の高度な平滑化を達成するオールブラック・スーパーイーブンコーティング技術(※1)により、鋳鉄の旋削加工における工具の長寿命を実現。この材料的特長から鋼の高速旋削加工用工具としても優れた性能を発揮することが期待され、鋼高速旋削加工用途として新規にブレーカを追加し評価した結果、様々な部品を安定かつ高能率で加工するといったユーザーニーズに十分に対応できることが確認できた。
 これにより、鋼旋削加工用ブレーカ付きインサートを新規に追加した。
 スーパーダイヤコートUC5115の鋼旋削加工用ブレーカ付きインサートの主な特長は次の通り。
@MHブレーカ
 フラットランド刃形で切れ刃強度が高い。汎用領域での切りくず処理性能に優れる。炭素鋼・合金鋼の高速連続加工汎用ブレーカ。
AMVブレーカ
 ポジランド刃形で切れ味に優れ、倣い・引き上げ加工に適するブレーカ。汎用領域での切りくず処理性能に優れる。炭素鋼・合金鋼の高速連続加工汎用ブレーカ。
BSHブレーカ
 ポジランド刃形で切れ味に優れ、軽切削領域での切りくず処理性能に優れる。
炭素鋼・合金鋼の軽切削用ブレーカ。
Cコーティング
 UC5115は、耐摩耗性、耐欠損性に優れるナノファイバー炭窒化チタン(※2)、高温強度に優れ、高速切削で優れた性能を発揮する微粒高耐摩耗性アルミナ(※3)を主体としたコーティングが施されている。また、オールブラック・スーパーイーブンコーティング技術を適用することにより、鋳鉄旋削加工のみならず、鋼旋削加工においても異常損傷の発生を抑制する。
 標準価格はこれまでのコーティング品と同じ価格で、同社では初年度二億円の販売を目標としている。
〈用語説明〉
※1、オールブラック・スーパーイーブンコーティング技術=三菱マテリアル独自の化学的なイーブンコーティング技術と機械的な特殊表面処理技術の融合により生まれたハイブリッド表面処理技術で、極限まで平滑化されたコーティング表面が得られる。
※2、ナノファイバー炭窒化チタン=炭窒化チタン(TiCN)は窒化チタン(TiN)より硬さが高いコーティング物質で、耐こすり摩耗性に優れる。ナノファイバー炭窒化チタンとは、繊維状炭窒化チタンを三菱マテリアルの微細組織制御技術を用いてコーティングしたもので、耐摩耗性と耐欠損性のバランスに優れた物質。
※3、微粒高耐摩耗性アルミナ=アルミナは熱的安定性が高く、高温の切りくずと接触するすくい面など、温度が上昇しやすい部分の耐摩耗性向上に有効な物質。微粒高耐摩耗性アルミナは、三菱マテリアルの微細組織制御コーティング技術により、アルミナを微粒化させることで、高いコーティング強度を有する。

業界初!壁掛けフチなし
トルネード大便器静音タイプ
TOTOパブリック用発売

 TOTOは、住宅向け大便器で好評の、掃除がしにくいフチ裏をなくした「フチなし形状」、便器内をくまなく洗浄する「トルネード洗浄」など清掃性に配慮した両機能を、パブリックトイレ向けの大便器に搭載した。
 便器の給排水管やセンサーを便器後部のライニング内に内蔵したシステムトイレ「壁掛けフチなしトルネード大便器・静音タイプ」としてこのほど新発売した。
 同商品は、清掃性に加え静音性に配慮した大便器。TOTOのフラッシュバルブ式大便器の中で、洗浄音を最も静かな最大約61db(同社測定値)まで低減した。
 また、清掃面ではフチなし・トルネード洗浄の他に、壁掛式大便器自体を小型化し、床から便器底面までの高さを従来品よりも30mm広い70mmとすることで、壁掛式大便器の設置高さを変えずに、床面の掃除をしやすくした。
 清掃性、静音性共に優れているので、衛生面と静かさが求められるオフィス、病院、高齢者施設の他、駅舎、空港など使用頻度の高い施設にもおすすめ。
 同商品は、大便器、ライニング仕上げ材、ライニング内蔵機器、配管のセット商品で価格は、461,650円〜598,600円(税込=484,732円〜628,530円)。
 販売目標は3年後に200台/月を見込んでいる。
【商品の特長】
@業界初!パブリック向け大便器に「フチなし形状・トルネード便器」を採用
 掃除がしやすい「フチなし形状」と渦を巻きながらくまなく便器内を洗浄する「トルネード洗浄」を、パブリック向け大便器に初めて採用した。便器の表面はナノのレベルで平滑にし、汚れがつきにくい独自の防汚技術セフィオンテクトを施している。使用頻度の高いパブリックトイレでは、大便器のリム裏に汚れが付着しやすく、その汚れが臭いの原因の一因になっている。掃除のしやすさだけでなく、臭い対策にも効果を発揮する。
A床面から便器底部までの空間を広げた壁掛け式大便器
 システムトイレの場合、大便器は「壁掛タイプ」と「床置きタイプ」の二種類ある。壁掛け式は、床面の掃除がしやすいという理由で、年々出荷が増え現在は出荷の約六割が壁掛タイプになっている。
 従来の壁掛けタイプの設置高さを変えずに便器下に70mmの空間を確保した。モップがスムーズに入り、掃除がしやすくなり、また、システムトイレで初めて、「掃除口付きタイプ」を品揃えした。パブリックトイレでは、使用者が誤って、ペンや携帯電話などを便器内に落下させてしまうことがあり、便器の詰まりの原因になっていた。
 「掃除口付タイプ」は便器側面の掃除口から、落としたものを取り出せる。
B従来同タイプで最も静かな洗浄音
 特に病室内のトイレや、オフィスの会議室に隣接するトイレは「静音性」が求められる。
 新方式のトルネード洗浄を採用することで、フラッシュバルブ式便器では最も洗浄音が小さい約61db(従来品は約75db)を実現した。
 便器内をくまなく洗浄するトルネード洗浄は、汚物を静かに排出するために、吐水口を2箇所に設けた。従来品よりスムーズに、静かに洗浄する大便器。

中部国際空港を見学
17年度総会開催
一宮機鋼組合役員人事留任

 一宮機鋼組合(会長=大崎政雄氏・大崎機工社長)は4月15日午後4時より、南知多温泉郷「花乃丸」(愛知県知多郡南知多町豊浜)において平成17年度総会を開催、会員14社中13社が出席した。
 総会は、当番幹事の片山片山機材専務と加納一大鋼機社長が設営と進行を担当し、定刻通りに開会。
 冒頭、大崎会長が「一宮機鋼組合の総会にご出席いただき、また日頃は会の活動にご協力を賜りまして有り難うございます。私もお陰様で1年間過ごさせていただきました。昨年は6月に研修旅行、その後、家族会を実施。また年間四回ほど、メーカー等に例会に出席いただいて研修会を開催いたしました。昨今の景気は、今後1年ぐらいは三河地区を中心に続くのではないかと言われております。しかし経済は魔物でありますので、何時どのようになるか分かりません。それと各原材料、原油等の値上げで機械工具メーカーも値上げをしており、まだまだ予断は許せません。会員各位のご努力により益々のご発展を祈念いたします」と挨拶。
 引き続いて議事に移り、平成17年度収支決算報告、同監査報告、役員人事、共同購入について、年間仕入ベスト3社表彰、平成18年度事業計画案がそれぞれ慎重に審議され、何れも承認された。役員については、大崎会長、板倉副会長(コーワ精工会長)、片山副会長(片山機材専務)の留任が決まった。
 また共同購入について、会長より積極的な購入が呼び掛けられた。さらに、組合強化を図るために各部会の復活が提案され、今後例会で継続審議していくこととした。
 以上で総会を終了し、午後6時30分より開かれた懇親会では、互いに胸襟を開いて語り合い親睦を図った。
 翌日は、午前9時にホテルを出発し、昨年2月に完成した中部国際空港「セントレア」を見学した。

『ほのかライト付』手洗キャビネット
スリム/スクエアタイプ
INAX夜中のトイレに配慮

 INAXは、シャワートイレや自動水栓等で好評だった「ほのかライト」機能を手すり部に搭載した『手洗キャビネットスリム/スクエアタイプ』を発売した。
 夜中に目が覚めてトイレに行く際、トイレの主照明をつけると大変眩しく不快に感じることがある。また、眩しさで目が覚めてしまい、用を足した後、寝付けなくなることもある。
 この度発売した『手洗キャビネットスリム/スクエアタイプ』は、手すり部や吐水口部にやさしい光が点灯する「ほのかライト」機能を搭載した。「ほのかライト」機能付きの便器(サティスほか)と併せて設置することで、眩しいトイレの主照明をつけなくとも、自動的にトイレ空間の要所をやさしい光で照らしてくれる。
 さらに、本商品はトイレ手洗としての基本性能も大幅に向上した。0.5坪用の手洗キャビネットとしては業界最大の収納量を誇る。また、手洗い鉢に石けんを置けるウェットスペースを設け、汚れにくく使いやすい設計になっている。
 希望小売価格は139,650円〜192,150円(税込み)
【商品の特長】
1、ほのかライト付き手すり
 ・夜中にトイレで眠気を覚ましすぎないやさしい照明。手すり部分だけでなく手洗器・便器など周辺アイテムをほのかに照らす。センサーによる人体感知式で使用時のみ点灯し、消費電力を抑える。
2、コンパクトでも、収納力抜群
 ・0.5坪用では業界最大の収納力を持つ手洗いキャビネット。自動水栓タイプや電気温水付でも掃除用具に加えトイレットペーパーが4個も収納可能。
3、使いやすさにこだわったデザイン
 ・機能性を重視したスクエアデザインの手洗器。鉢内に石けんが置けるウェットスペースを設け、水ハネを抑え、手を洗いやすくしたフォルムに仕上げている。
■商品バリエーション
▽サイズ)1,500o取付は左右壁兼用仕様
▽機種)4タイプ
 @ほのかライト付手すりカウンタータイプ
 A手すりカウンタータイプ(ほのかライト無し)
 Bカウンタータイプ(ほのかライト・手すり無し)
 Cキャビネット(ほのかライト・手すり・カウンター無し)
▽水栓)三タイプ
 温水自動水栓、自動水栓、ハンドル水栓
▽カラー)キャビネット3色、陶器2色
▽キャビネット色=シルクウッド、ダークウッド、ホワイト
▽陶器色=ピュアホワイト、オフホワイト
※機種(タイプ)、水栓、キャビネット色、陶器色の組み合わせから選択可能。
壁掛け大便器静音タイプ

正会員1社カトカン新規に加入
『18年度総会』を開催
岡谷管栄会会員ら43名が出席

 岡谷管栄会(会長=鈴木章夫氏・米津物産社長、岡谷鋼機と商社、メーカーの集い)では、4月14日午後4時より、名古屋市中区栄の“ヒルトン名古屋”を会場に「平成18年度総会」を開催し、各提出議案を満場一致で承認可決する一方、新規加入の正会員一社の入会を承認した。また、有志によるゴルフ会では、田中副会長(五光商会社長)が優勝した。
ゴルフ会で田中副会長優勝
 総会は、岡谷鋼機名古屋本店配管住設室の鈴木室長の司会進行で始められ、冒頭挨拶に臨んだ鈴木会長は、出席方のお礼を述べた後「今年も既に100日余りが過ぎましたがその間には、北陸の豪雪、耐震偽装、ライブドア事件、BSE、偽メール事件、おびただしい幼児殺害等、沢山の事件や災害がありました。しかし、トリノオリンピックでのフィギュアスケート初の金メダル獲得や、WBC野球での優勝と我々に大きな喜びも与えてくれました。今年も去年と同じように変化の激しい1年になりそうです。さて、昨年の総会では、会社がうまく経営できるかの責任の99%は社長にあると言う話をさせて頂きました。今日は、企業の社会的責任について私の考えをお話させて頂きます。まず、企業は利益を得て沢山の税金を支払うこととか、いろいろあると思いますが、私が第一として考え行動していることは、縁あって入社してきた社員を立派な社会人として育てることです。立派な社会人とは、今行っている仕事を一生懸命する人だと教えております。特に、地域社会が崩壊しつつあると言われるこの頃では、企業の社会的責任としてますます重要になってくると思います」と挨拶。
 次いで岡谷鋼機名古屋本店の向井取締役本店長が、日頃のご愛顧と出席方のお礼を述べた後、「お蔭様で2月期連結決算は、国内の旺盛な需要に支えられまして、売上高、経常利益ともに連結決算導入後最高となりましたことを感謝申し上げます。この先につきましても、主力の鉄鋼は自動車や造船向けが好調を持続し、電機向けも回復、産業資材も北米、中国を中心に自動車関連の機械設備向けが伸びております。また、配管部門が伸びたことによりまして、全社的にバランスが取れました。このようなことから、新年度もまずまずの滑り出しで推移いたしており、これを何とか維持いたしたいと考えております」と、結んだ。
 次いで出席者の紹介がされた後、各議案審議に入った。
▽第1号議案=平成17年度事業報告
▽第2号議案=平成17年度会計報告
▽第3号議案=平成17年度会計監査報告(監査=峰澤鋼機峰澤社長)
▽第4号議案=正会員入会の件
▽第5号議案=平成18年度事業計画案審議の件
▽第6号議案=平成18年度予算案審議の件
 各議案を慎重審議し、何れも原案通り承認可決された。
【新入会員】
▽正会員=カトカン(一宮市萩原町・社長=加藤大一郎氏)
 議案審議の後は、賛助会員を代表して日立金属中部東海支店配管グループ小蝠白キ、積水化学工業環境ライフライン支店森支店長、東洋バルヴ中部営業部千葉部長の順で業界動向説明が行われた。
 また、北野部長からは配管住設部門の説明もされた。
 以上で総会を終了し、岡谷鋼機渡部専務の挨拶に次いで、田中副会長(五光商会社長)の乾杯音頭で懇親会に移り、終始和やかに歓談に興じ、JFE継手常務取締役営業本部嶋岡本部長の中締めで盛況の内に懇親会を終了した。
 翌日は、有志によるゴルフ大会がナガシマカントリークラブで29名が参加して開催され、田中副会長がネット73で見事優勝を飾った。
 上位入賞者は次の通り。
▽優勝=田中邦洋(五光商会)N73.0H24.0
▽2位=峰澤彰宏(峰澤鋼機)N73.2H16.8
▽3位=森繁夫(積水化学工業)N73.4H9.6
▽4位=志知富一(睦産業)N73.4H15.6
▽5位=大藪淳一(大清)N75.2H16.8
▽ベスグロ=森繁夫G83
(敬称略)

チルドタワー、グリトラ君
貯湯タンクユニット
日立金属各方面から好評得る

 日立金属(東京都港区芝浦1-2-1)は、熱交換器内蔵の貯湯タンクユニットの「コージェネレーションシステム用貯湯タンクユニット」、新時代の冷却システム「HICSチルドタワー」、シンク下置き型のグリーストラップ(スライド型)「グリトラ君」を発売し、各方面からの引合いが増えている。
 「貯湯タンクユニット」は、独自構造の熱交換器の利用により、給水給湯配管口のサイズ50A、80Aを実現して、多量の出湯に対応できるという大きな特長を備えるほか、熱伝導性の良い銅を利用したフィン付き熱交換器を内蔵しており、より早く、お湯が沸きあがるうえ、ステンレスタンクを保温材で一体保温して、ポンプ、周辺配管、制御を組み込んだユニットタイプとして施工を容易にしている。タンク容量は4種類のタンク(50A227、303、450リットル、80A130リットル)から選ぶことができ、また、貯湯するお湯の温度の上限(30〜70℃)も調節できる。住宅・建築物高効率エネルギーシステム導入促進事業補助金対象機器で、日本水道協会品質認証センター認証登録品となっている。
 「HICSチルドタワー」は、10〜30℃の冷水を省エネ(省電力)で供給する新時代の冷却システムで、密閉式冷却塔とチラー(オゾン破壊係数ゼロの冷媒を採用)を一体化し、フリークーリングの徹底利用による省電力で、CO2排出量の大幅低減を実現した。年間30〜90%の省電力につながる。
 省エネ・省力・省スペースの「水冷式チルドタワー」、散水を使用しないため管理が簡単な「空冷式チルドタワー」、チラー、ターボ、吸収式冷凍機の新増設、リニューアルに最適な「水冷式大型チルドタワー」がある。
 「グリトラ君」は、本体をシンクから引き出すことができるので、維持管理が簡単にできるうえ、ふたが二枚割で、バスケット清掃時に取出し・収納も楽に行うことができる。床スラブの配管用開口や二重スラブが不要となり、店舗厨房の施工の工程調整が軽減できる。また、改修工事などにおいても、自由度のある厨房計画が可能となる。
 その他詳細については、中部東海支店(名古屋市中区錦2-13-19・TEL052-220-7463)へ問合すとよい。

環境経営部門で最高位の
環境経営パール大賞を受賞
INAX環境負荷削減が評価

 INAX(社長=杉野正博氏)は、「第4回日本環境経営大賞」(主催=日本環境経営大賞表彰委員会・三重県/後援=環境省、経済産業省)において、環境経営部門での最高位である「環境経営パール大賞」を受賞した。
 「日本環境経営大賞」では、2003年の第1回目に伊賀工場が環境経営部門の「環境経営優秀賞」、2004年の第2回目に節水ESCOサービスが環境フロンティア部門の「独創的環境プロジェクト賞」を受賞してきたが、最高位の「環境経営パール大賞」は今回初めての受賞となる。
 INAXは1992年に国内企業における環境活動の先駆となる「第一次環境保全方針」を策定して以来、CO2排出量の削減や社外廃棄物ゼロ・原材料使用量の削減などに積極的に取り組んできた。
 今回は、@ISO14001をグループ統合認証取得したことで全社一丸となった取り組み体制の整備と、事業間の環境コミュニケーションが活発化しているAトップの強いコミットメントのもの、環境意識を従業員に深く浸透させているB環境配慮型商品の開発に力を入れているC本業において着実に環境経営の成果をあげている―など、これまでの企業活動における環境負荷削減への取り組みが総合的に評価された。
【日本環境経営大賞とは】
 持続可能な社会の構築を目指し、環境経営の理念の発展、さらには、環境文化の創造を目的として創設された賞で、事業規模の大小を問わず、あらゆる組織体の環境経営の取り組みの中から、優れた成果をあげているものを表彰している。
 今回受賞した「環境パール大賞」は、経営トップ層が示す“環境経営”の理念に基づき、環境保全の取り組みが企業経営の環境性、経済性、社会性において総合的かつバランスのとれた持続可能性の高い経営につながっている事例を表彰する賞で、毎年大企業の部、NPO・団体の部の中から部門の最優秀賞に贈られる。
【環境パール賞受賞理由】
 ISO14001をグループ統合認証取得したことにより、全社が一丸となって取り組む体制が整うとともに、事業所間の環境コミュニケーションも活発化している。トップの強いコミットメントの元、環境意識を従業員1人1人に深く浸透させ、環境配慮型商品の開発や節水ESCO事業等、本業において着実に環境経営の成果を挙げてきている。
 営業活動においても、顧客とのコミュニケーションに熱心に取り組んでいる。環境価値を「お客さま(社会的)価値」の創出に繋げるという環境理念に基づく取り組みを通じて、今後、住設機器メーカーとしての環境経営の一層の発展が期待できる。
【最近の同社の環境への取り組みが受賞した賞】
@2005年日本国際博覧会協会主催 公式表彰事業「愛・地球賞」受賞(2005年9月1日)
 「水熱反応を利用した無機系未利用資源の低温固化技術」
Aウェステック大賞 事業活動部門賞受賞(2005年11月9日)
「オカラ再生利用事業」
B2006愛知環境賞 優秀賞(2006年2月21日)
「食品循環資源の再生利用システムの提供」
―オカラ再生利用システムの構築―
C第15回地球環境大賞環境大臣賞受賞(2006年2月15日)
【代表的な環境配慮商品と環境ソリューションビジネス】
D超節水「ECO6」トイレ
 便器への吐水を100%上部から流すこと、洗浄水を溜めるタンク内の水位を高くして、水の流れる勢いを増すことによって、6?洗浄を実現。旧来型便器と比較すると、4人家族の場合(男2・女2)2日間で風呂一杯分(180?)以上節水できる。水道料金なら年間12,000円節約。
E光熱費ゼロで風呂の床の冷たさを軽減「サーモフロア」
 床の素材に約ニミリ厚の中空バルーンを含む断熱層を重ねることで、熱伝導率を小さくすることに成功した。光熱費ゼロで浴室床の冷たさをやわらげ、足裏の温度低下を低減。さらに血圧変動も抑え、快適で安全な入浴を可能にした。
F環境ソリユーションビジネス「節水ESCO事業」
 ビルや学校などのトイレリューアル時の節水機器導入に際し、包括的サービス(節水診断、リニューアル工事、効果確認、資金調達など)を同時に提供することにより、その結果得られる節水効果を保証するサービス。サービスの契約期間中は、上下水道料金の削減分を活用して初期投資を軽減し、契約終了後には上下水道料金の削減分は全てビルオーナーの利益となる。

止水と逆止め2つの機能
給湯機用逆止めボール弁
東洋バルヴ新機種加わり充実

 東洋バルヴ(東京都中央区日本橋人形町・TEL03-3249-5311)では、生活空間の有効利用から、給湯器なども薄型化され、これらの機器への給水配管も軽量でコンパクト化・配管作業性の向上が求められている最中、その二ーズに応え、給湯器などにより求め易くなった「給湯機用逆止めボール弁」(黄銅製)に新製品が加わり、更にラインナップが充実した。
【特長】
@コンパクト
 従来のボール弁プラスニップルプラス逆止め弁の組み合わせに比べ、面間寸法は2分の1から2.5分の1とコンパクトになった(同社製品比)。したがって、機器の配管カバー内にスッポリと納まる。
A配管施工が容易
 ハンドルのつまみが着脱できるため、壁際などの狭いスペースでの配管や保温被覆作業が容易に行える。
 逆止め機構にスプリングを使用しているため、下方流れを除きどんな角度位置に取り付けても、逆止め機能を発揮する。また、ハンドルは、ショート、ロングの両方を用意している。
B簡単な操作と優れた封止性を発揮する
 ボール弁なので、つまみを90度回すだけで、止水・通水ができる。ボール弁のシートはテフロンを採用。止水時の漏れがない。
 逆止め器には摺動抵抗の少ないポリアセタールを採用し、30p水頭の逆圧で自動的に逆流を防止。ウォーターハンマによる機器や配管の損傷を防ぐ。
C各種の接続方式に対応する
 入口側は、管用テーパねじ(R71P-H)、管用テーパおねじ(R81P-H)2種類を品揃え。出口側はフレキシブル管とも直結できる管用平行おねじ。
 また、両側テーパめねじ(R77P-H)も新しくラインナップに加わった。配管の接続方式に合わせ選択できる。
D凍結対策品
 ポリアセタール製の保温構造のため、バルブ内の凍結による破損などの恐れが少なくなる。
【寸法】
 呼び径15、20
【用途】
 給湯器、電気洗濯機、浄水器、自動皿洗機、湯沸器、自動販売機、洗車機などの水道に直結する機器および給水ライン。
 その他詳細については同社名古屋営業所(名古屋市中村区名駅3-26-19・TEL052-582-5111)へ問い合わすとよい。

「トヨタにおけるデザイン開発」A
国際デザインセンター専務
内田 邦博氏

 これはプロダクトアウトという少し古い考え方です。設備産業というのは工場を作る。工場を作ると、年産何台という制約が出来る。常にそのラインを稼動させなければいけないので、どういう車を、どのようにして作って、どのような順番で売っていくかが重要になる。物のセールスというのは、最初売れて、次第に落ちていく。その時に次の新車を投入して、ラインが定期的に稼動するようにしていく。
 工場が段々増えていく。競争ですから、当然相手もシェアーを取るために工場を作り、陣取り合戦になっていく。
 最近ですと、世界トップのアメリカのGM(ゼネラル・モータース)や、フォードも危ないのでは、と言われるような時代になってしまった。実際に、その様な大メーカーをいつ叩けるかと思って暮らしてきましたが、現実その様な時が来るとは思わなかった、ということはないが、こんなに早く来るとも思わなかった。おそらく今年、あるいは来年には、GMが上手い施策を行わなければ、トヨタが生産量世界一の自動車メーカーになるだろうと思う。
 それに至る苦労や実際の戦略、それから開発の仕方などをじっくりとお話ししたいが、時間の制約があるので、車のデザイン開発に絞って、なぜトヨタが成長していったかという部分をかいつまんでお話しし、皆様のご参考になればと感じております。
 大企業ですので、兎に角開発に関わる車種が多い。それから、開発の期間を短くしろということで、私が入社した頃からモデルチェンジは四年サイクルだった。なぜ4年かというと、多分、アメリカのGM、フォードが4年ごとにビッグチェンジをし、2年毎にマイナーチェンジをするからだろう。それにより工場のラインのサイクルを上手く回すということと、新車が出ても四年経つと陳腐化してしまうことから、たまたまアメリカが4年間隔だったので、トヨタはじめ日本のメーカーもその間隔でモデルチェンジをしている。
 一方で、最近はリサイクルだとか、環境問題で、自動車そのものも使い捨ての車作りはいけないのではないかとも言われる。ヨーロッパ車は、大体モデルチェンジが6年から10年。一度作ると長く使うということで、ヨーロッパのモノづくりとアメリカのモノづくりでは商品の考え方について若干の違いがある。資源が乏しく、益々これから厳しくなっていく中で、どちらの方向のモノづくりをすれば良いかというと、個人的には、ヨーロッパというか、良いものを作って付加価値を上げて、長く生産するほうが良いのではないかと思う。アメリカでもお金持ちほどモデルチェンジサイクルが長い車、すなわち付加価値が高くてリセールバリューの高い車を買う。レクサスを開発していた頃(1985年)は、GMのキャデラックは3、4年乗って下取りに出すと値落ちするが、同じ条件でベンツやビーエムを持っていっても値が落ちない。このため、アメリカのお金持ちはドンドン、アメリカでの輸入車を買うようになっていた。今でも基本的には変わっていなくて、日本でもその様になってきている。
 付加価値が高く下取り価格の高い車を、上手く長く使うというのが、賢い消費者と言われている。早いサイクルで買い換えてほしいメーカー側の願いと、付加価値の高いものを作らなければいけないというこの矛盾したことを、バランスをとって行いながら現在に至っている。

流量調整や切替ができる
小型自動操作バルブ発売
キッツ 新シリーズ3モデル

 バルブメーカー大手のキッツ(社長=小林公雄氏、本社=千葉市美浜区中瀬1-10-1)はこの程、小型自動操作バルブの新シリーズ3モデルを開発し、4月以降順次発売する。
 自動操作バルブの市場は、生産ラインの自動化、省力化及び省エネのニーズを受け、堅調な伸びを示している。その中でも、半導体、食品、化学、水処理及び燃料電池などの装置市場において、「流量の自動調整」と「小型化」の要求が近年高まっている。
 同社は、これらの市場要求に応えるために、自動操作バルブを戦略商品の一つとして位置付け、小型自動操作バルブの開発に力を入れてきた。今回、小型自動操作バルブのラインナップを3シリーズふやし、「流す・止める」だけでなく「調整・切替」へ製品レンジを拡大した。新製品の特徴は次の通り。
 小型電動比例制御ニードルバルブ〈LDPシリーズ〉
 微少流量制御を実現するために、構造は直動ニードルタイプとし、駆動部にはステッピングモータを採用。制御機器からのDC4〜20mA信号に比例して高精度な制御を可能としている。さらに、一層の小型化を図り、価格についても30%のコストダウンを実現した(同社従来品比)。
 また、本体材質に耐食性の高いステンレス鋼(SCS14A)を採用することでより幅広い流体に対応し、アクチェータ部は断熱保護構造を採用することにより流体温度100℃対応を実現した。
 サイズは1/4〜1インチの4サイズで、販売価格は11万〜20万円。4月以降、順次販売を開始する。
 システム機器向け電動比例制御アクチェータ付ボールバルブ〈ESIMTシリーズ〉
 従来、電動アクチェータ部は各種電圧専用の機種で対応していたが、AC100〜240Vのどの電圧でも対応できるマルチ電源対応を実現。AC100〜240Vのいかなる電圧下においても一定出力、一定時間で作動し、高精度な流量制御を可能とした。駆動部にはステッピングモータを採用し、制御性の向上と長寿命化を実現している。入力信号もDC4〜20mA、DC115V、DC0―10V、DC2―10V及び0―135Ω(3線式)の各種信号に標準で対応可能。さらに、非接触接点(磁気センサー)の採用により、動作の信頼性を大幅に向上した。
 サイズは1/2〜2インチの6サイズで、販売価格(アクチェータ+ボールバルブ)は111,000〜168,000円。今年6月に販売を開始する予定。
 小型自動ステンレス鋼製ねじ込み形3方ボールバルブ〈UTNEシリーズ〉
 従来、流路の切り換えを2つの自動操作バルブの開閉で行っていたのに対し、3方ボールバルブは一台で切り換えることが可能。外形寸法も2方ボールバルブと比較してほぼ同等であり、機械装置に使用することで配管構成の簡略化、また制御配線の簡素化も図れる。本体材質には耐食性の高いステンレス鋼(SCS14A)を採用し、ボールシート材質には充填材入りPTFEを採用することで耐久性の向上を図っている。
 駆動部にはコンパクトで信頼性の高い同社製電動アクチェータ“EA型”(AC100V・AC200V)と空圧アクチェータ“C型”(複作動・単作動)を搭載できる。
 サイズは1/4〜2インチの8サイズで、販売価格は23,500〜85,700円。今年5月に販売を開始する予定。

18年5月21日2239号
5月12日の通常総会と
全機工連愛知大会準備進む
愛機工18年4月理事会開催
 
愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏・山下機械会長)は4月26日午後4時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦で平成18年4月理事会を開催し、5月12日の総会に上程される決算報告等を慎重に審議した。また、10月に開催される全機工連・愛知大会に向けての準備も進められた。
 理事会は総務部・志知理事(志知社長)の司会で進められ、冒頭、山下理事長が「5月12日に当組合の総会がございます。今回は、年に1度の総会に加え、役員改選の大変重要な総会になります。今日はその総会前の最終の理事会です。一つご協力をお願いいたします」と挨拶し、引き続き議事に移った。
 第1号議案の会員異動については、エムテーアイ(代表取締役=三井一男氏・三河支部所属)と落合名古屋支店(社長=落合栄次郎氏・西支部所属)の組合への新規加入が報告された。これにより組合員数は287社となった。
 第2号議案の中国業界調査報告書については、報告書が完成し、5月12日の総会前に行われる報告会(同日午後2時30分より)で参加者に一社一部配布をし、後に組合員・賛助会員及び関係機関に郵送すると報告された。
 第3号議案の「採用・社員戦力化」事業・関係報告では、17年度の事業費実績と18年度の事業計画が報告された。事業計画は@経営事例報告会ACUBIC(キュービック)普及セミナーB就業規則マニュアル作成C成果報告書作成及び報告会D事業定着調査(成果・事業定着のためのアンケート調査、対象は過去の事業参加者及び参加組合員事業主)で、過去2年間の成果・報告を主とした事業となっている。
 第4号議案の第66回親善野球大会開幕については、4月9日に江南市営グランドと草井球場で開幕し、1回戦8試合を行ったと報告された。試合に先立ち、江南市営グランドで山下理事長、服部大会委員長、関係理事出席の下、開会式が執り行われた。大会2日目は、4月15日に愛知県一宮総合運動場で一回戦4試合を実施した。優勝戦は7月又は8月を予定。大会3日目以降は愛知県一宮総合運動場で順次開催(土曜日開催)する。
 第5号議案の18年度通常総会については、5月12日午後4時30分より「メルパルク名古屋」での開催で、当日の役割分担が説明された。また、同総会に上程される17年度決算報告及び18年度予算案、17年度事業報告及び18年度事業計画案、役員改選のため各支部より推薦された理事候補者が報告され、これらを承認した。
 第6号議案の全機工連・愛知大会準備については、大会テーマを「企業継承を考える」“明日に繋げる機工商社の後継者対策”とし、スケジュールは@総会・講演会が午後零時30分〜同2時20分A分科会が午後2時30分〜同4時30分B懇親会が午後4時45分〜同6時30分と報告された。当面の課題は、後継者アンケートとパネルディスカッション(分科会)のパネラーの人選。アンケートについては無記名としてウィニングコンサルタント(代表=豊島氏)に回収・分析を委託する。
 第7号議案のCUBIC(個人適性・組織診断システム)の普及については、今年度より推進し、戦力化事業においても普及セミナー(6月)を予定。また、組合ホームページ(インターネット)を利用した回答の回収及び分析結果の受信・送信システムの構築を検討しており組合員が使い易いシステムを目指すと報告された。
 第8号議案の1017基金現況報告は、現況と今後の方向性について報告された。
 第9号議案の各部報告は、〈総務部〉18年度総会のスムーズな進行を図る、継続審議してきた定款・規約改正については19年度総会に上程する〈情報部〉組合報の発行、景況調査の実施(年四回)及び組合ホームページの充実を目指す〈経営対策部〉社員戦力化事業及び教育事業(新入社員・営業社員)に注力する〈事業部〉CUBICの普及を促進する、MECT2007(会期=2007年10月17日〜20日)の出品者誘致に注力する(第1回実行委員会を8月又は9月に開催し10月2日より出品者の募集を開始する)〈青年部〉新年度の青年部員の体制も決まり、6月2日に総会を東京第一ホテル錦で開催する〈福利厚生部〉野球大会の3日目以降の日程は5月13日、6月10日、6月17日、7月1日、7月8日の予定で会場は愛知県一宮総合運動場、と各部長より報告された。
 第10号議案の訃報は、熱田支部の渡邉商店代表・渡邉米秋氏が3月5日に永眠。通夜は6日、告別式は翌7日にしめやかに執り行われたと報告された。
 第11号議案の2006年度理事会日程は、6月6日、8月2日、10月3日、12月5日、07年2月6日、4月24日を予定。何れも午後4時開会、同6時終了。ただし戦力化セミナー併催の際は、理事会を三十分間短縮する場合がある。
 この他、全機工連・愛知大会実行委員会開催予定などが報告され、理事会を終了した

表彰規定の見直しを今後の課題に
総会に向け準備整える
中日本木工全木商中部合同理事役員会

 中日本木工機械商工協同組合(理事長=木村秀夫氏・昭元産業社長)は4月27七日午後5時より、全日本木工機械商業組合中部支部(支部長=島田昭三氏・シマダ機械社長)と合同で組合会議室にて四月の合同理事役員会を開催した。
 冒頭、木村理事長は「5月24四日に通常総会をルブラ王山において開催いたします。それに先立ち、本日午後3時半より監事の方にご出席いただき、監査をいたしました。後程、報告があるかと思います。本日は、総会資料の内容の検討と役割分担を行いたいと思います」と挨拶。
 総会の役割分担については、司会並びに開会の辞・村瀬副理事長▽理事長挨拶並びに優良従業員表彰・木村理事長▽来賓祝辞・愛知県中小企業団体中央会▽議長・案を決めた▽平成17年度事業報告・木村理事長▽平成17年度収支決算報告・榊原会計▽平成17年度監査報告・宮川監事▽平成18年度事業計画・福本副理事長▽平成18年度予算案・島田理事▽組合借入金最高限度額決定の件・板倉理事▽組合新加入者加入金の件・杉田理事▽役員改選に関する件・北島監事(選考委員長務める)▽その他・若原理事▽万歳三唱・小林氏(小林機械社長)▽閉会の辞・川合理事と決めた。また、理事・役員の増員についても検討し、1名の増員を承認した。
 続いて、議案の内容の詳細について審議を行った。
 表彰については、表彰規定を見直して20年以上の表彰等を検討したいとの意見が出され、次回の理事会で検討することとした。
 宮川監事より監査報告が行われ、これを承認、総会に上程する。
 最後に、1月に行われた合同新年賀詞交歓会の収支報告が行われた。
 全日本木工機械商業組合中部支部では、「全木商第39回通常総会」が5月12日に岐阜で開催されるため、参加の呼びかけが行われた。
 会員の増強については、中日本には加入しており、全木商に加入していないところに対して加入を勧めるなど積極的に取り組む。
 技能向上研修会は従来どおり開催することとした。
 また、工業会と共催で「ウラジオストックツアー」を企画しており、そちらへの参加も呼びかけられた。

総会役割分担等決める
5月26日に通常総会
岐阜県管工機材商組合4月定例理事会開催

 岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)では、4月24日午後5時より岐阜市長良川畔の“岐阜グランドホテル”を会場に「4月定例理事会」を開催し、来る5月26日に開催される「第29回通常総会」の役割分担を決めたほか、次の各議案にそって審議した。
 当日審議された議案は次の通り。
▽第1号議案=第29回通常総会開催の件
 来る5月26日午後5時15分より「岐阜グランドホテル」で開催される運びとなった。
 総会当日は、午後5時に集合し、同5時15分より総会、6時より懇親会に臨む。
【総会役割分担】
▽司会開会の辞=福井理事(安田本店長)
▽議長=山田理事長(山彦社長)
▽議案説明=森嶋副理事長(大東社長)
▽閉会の辞=白木理事(白木商会社長)
【懇親会役割分担】
▽司会進行=木曜会
▽開会挨拶・乾杯=五島理事(大垣管材社長)
▽中締め・閉会挨拶=広瀬理事(瓶由社長)
▽第2号議案=総会提出議案審議の件
 平成17年度事業報告並びに収支決算書を承認する一方、平成18年度の事業計画(案)、同予算(案)をそれぞれ承認し、来る5月26日の通常総会に上程されることになった。
▽第3号議案=実務責任者会議(木曜会)の総会提出議案審議の件
 平成17年度の事業・収支決算報告、平成18年度の事業・収支予算(案)をそれぞれ報告し、審議され承認された。
 木曜会は、理事会の下部組織として、組合員各社の販売責任者で構成されており、定期的に会合をもち情報の交換を行い、理事長に対して諸問題の提起や提案を行い、理事会の下部組織として十分機能することによって業界の繁栄に寄与することを目的としており、今までにも輝かしい実績を残している。
 このような組織は連合会加盟の13組合の中でも例がなく、連合会もその存在意義を高く評価している。
▽第4号議案=第50回製販親睦ゴルフ会報告の件
 4月11日に岐阜関カントリー倶楽部において、正会員、賛助会員ら24名が参加して開催され、賛助会員の積水化学工業の嶋田一眞氏がネット73で優勝した。
▽第5号議案=その他の件
 3月9日に開催された管機連地区代表者会議の模様が理事長から報告された。
▽第6号議案=次回理事会開催の件
 7月4日午後5時より岐阜グランドホテルで開催することを決めた。

満場一致で新会長に
竹中氏(西濃機工社長)就任
岐阜商工同好会18年度総会を開催

 岐阜商工同好会(会長=服部与一氏・服部商会社長)は4月21日午後6時より、岐阜市日出町のグランヴェール岐山にて「平成18年度通常総会」を開催した。
 総会は白木氏(白木商会社長)の司会で進められ、冒頭、服部会長が「本日はお忙しい中、平成18年度の総会にご出席いただき有り難うございます。竹中東洋工具社長より会長を引き継ぎ、早いもので2年が経ちました。これも役員の松尾(松尾商会社長)さん、白木さんはじめ、皆様のご支援、ご協力の賜物と感謝申し上げます。今後は、同好会の一員として楽しんでまいりたいと存じます」と挨拶。
 市橋氏(市橋商店会長)を議長に選出して議案審議を行い、17年度の事業報告、会計報告ならびに監査報告を原案通り承認。
 任期満了に伴う役員改選では、満場一致で、新会長に竹中孝之輔氏(西濃機工社長)を選出した。
 引き続き18年度事業計画と予算案も原案通り承認可決し、以上で審議事項を終え、松尾会計の閉会の辞で総会を終了した。
 この後、会場を移して懇親会を行い、その席上、新会長に選出された竹中会長が「任期の2年間、皆様のご協力を得て、楽しい会にしたいと存じます。どうかよろしくお願いいたします」と挨拶。高橋氏(高橋金属専務)の発声で乾杯した後、忌たんのない情報交換をして和やかなひと時を過ごし、盛況のうちにお開きとした。

製品価格を改定
10〜25%値上げ
キッツ 6月1日より

 キッツ(社長=小林公雄氏)はこの程、原材料費などの高騰により、製品の価格を10%から25%値上げすると発表した。実施時期は2006年6月1日より。
 同社は昨年12月に青黄銅バルブ等主要製品の価格改定を実施したが、その後も原材料価格は依然として上昇を続けており、また、世界的な需要拡大と鉱山トラブルなどによる供給不足により銅及び銅スクラップの調達が困難となっているため、青黄銅バルブの生産にも影響が出ている。一方、国内の景気回復や中国の経済成長により建設機械、工作機械の需要が持続的に拡大しており、鋳鋼鋳物の需要が世界的に増加し、その影響で鋳鋼バルブの鋳物調達が逼迫。さらに、原油価格の高騰により副資材、輸送コストなどの間接費用も上昇しており、コストアップの要因となっている。
 同社では、生産性の向上や合理化などによる徹底したコストダウン・諸経費の削減を行い、製品原価の上昇を抑えてきたが、もはや企業努力のみで吸収することが困難な状況となったため、今回の値上げに踏み切ったものとしている。
 【対象製品と改定率】
▽青銅・黄銅バルブ=25%
▽鋳鉄バルブ(ライニング弁を除く要部青黄銅製品のみ)=10%
▽鋳鋼バルブ=15%
▽樹脂製バルブ=15〜20%

6月1日出荷分より
10〜25%値上げ
東洋バルヴ販売価格改定

 東洋バルヴ(社長=小澤秀機氏)では、昨年12月に青黄銅弁を中心に価格改定を実施したが、その後も原材料価格、特に青黄銅弁の主材料である銅・亜鉛は2倍程度に急騰し、更に世界的な需要拡大や鉱山のトラブルによる供給不足で材料調達も困難になっており、生産にも影響が出始めている。加えて原油価格高騰により、副資材・輸送コストなどの間接費用の上昇もコストアップ要因となっていることから、同社では生産方式変更や合理化等による徹底したコストダウン・諸経費の削減を行ってきたが、もはや企業努力だけでは吸収することが困難となり、誠に不本意ながら販売価格の改定を実施することになり、理解と協力を要請している。
 記
1、改定対象製品
 青銅弁・黄銅弁、鋳鉄弁(ライニング弁を除外した要部青黄銅製品)、鋳鋼弁
2、実施時期
 6月1日出荷分より
3、改定率
 10〜25%

51年目を迎え積極的に
新しい取り組みを模索
名古屋伝動機商組合平成18年度総会開催

 名古屋伝動機商組合(理事長=笠井善元氏・笠井社長)は4月25日午後5時30分より、名古屋市東区のメルパルク名古屋にて平成18年度総会を開催した。
 当日は、全会員(20社)が出席し、総会として成立。
 開会のことばで伊藤副理事長(伊藤伝動工業会長)は、「今年で当組合が設立されて、51周年になります。半世紀が過ぎまして、新たな半世紀に入りました。大変おめでたいことでありまして、この先も80年、100年と続くように努力していきたいと思っております。本日は、有意義な会にしたいと思っておりますので、よろしくお願いします」と語った。
 理事長挨拶では、「本日は、ゴールデンウィーク前の大変お忙しい中、本総会にご出席いただきまして、誠に有り難うございます。先日のことですが、東京のお客さんから東海地区には大変注目している、と言われました。この地域は元気が良いということで、注目を集めているわけですが、それなりに責任もあるのかなと思っております。これからは、当組合も調和をとりながら前向きに進化をしていかなければならない、と感じている次第であります。本日は総会でありますので、どうか建設的なご意見を頂戴できますようお願いいたします」と笠井理事長。
 理事長による議事進行のもと、@平成17年度事業報告A平成17年度会計報告B平成17年度会計監査報告C平成18年度事業計画案及び予算案、すべての議題について承認された。
 また、その他の件として、笠井理事長から、名刺交換会などメーカーとの距離感をもっと詰めるような企画を何か行ってはどうか、という提案がなされた。
 懇親会は、長村理事(長村商店社長)の乾杯の挨拶で始まり、会員同士互いに親睦を深めていた。

売上・来場者数ともに
目標を上回り大盛況
服部商会 第6回わくわく市開催

 服部商会(社長=服部利一郎氏、本社=愛知県津島市百島町字三正六歩23)は4月22、23日の両日、「わくわく市・パート6」を同社特設会場(敷地内テント会場及び会議室の一部)において開催した。会場には、工作機械・工具をはじめとする、出品各社の新商品や人気商品が展示された。
 開幕に先立って22日の午前9時30十分より開会式が行われ、服部社長は挨拶で「わくわく市も今回6回目になります。これもメーカー様、商社様とユーザーの方々のご協力、ご支援のお陰と感謝いたします。積極的に営業、商品の説明をしていただき各社それぞれの目標を達成していただければと思っております。2日間宜しくお願いいたします」と述べた。
 続いて、出品メーカーを代表して平林三井工業専務が「平素は、我々の商品の拡販に多大なるご協力を賜り有り難うございます。工作機械も前年比42カ月連続のプラス、月に1,000億以上売っている月も23カ月とバブル期を超えて更新をしている。今回は新しい商品、お客様に好まれる商品が取り揃えられております。これから沢山のお客様を服部商会さんがお招きすることになっております。お客様の問題解決型の提案営業で是非引き合いを取っていただき、それを服部商会の力を借りて2日間の間に受注に結び付けていただきたいと存じます」と挨拶。
 わくわく市実行委員長の服部嘉高服部商会営業部長より「今回78社の出品メーカー・商社のお力添えにより、第6回目のわくわく市を迎えることが出来ました。本当に有り難うございました。今回、メーカーの皆様には私共の同行PRなどで種まきをしていただきました。今日、明日2日間で成果を刈り取っていただきたいと思っております。悔いの無い様に終わりたいと思います。何卒宜しくお願いいたします」と決意が語られ、併せて同展示会の売上目標と集客目標が発表された。
 10時のオープンを待ちかねるように来場者が訪れ、各社の新製品に注目が集まった。また、模擬店などにも大勢の人が立ち寄り賑わいを見せていた。
 会期中は活発に商談が行われ、初日に売上目標を突破。来場者も、初日は午後7時までの開催で終日好調。2日目は、午前中雨がたたり不調ではあったが、午後から天候の回復につれて客足も伸び終了時刻の午後の4時まで途切れることは無かった。

新旧の役員を集め
総会の準備進める
愛機工青年部18年度第1回役員会

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏・山下機械会長)の青年部(部長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は4月18日午後6時45分より、名古屋市中村区名駅のホテルキャッスルプラザで、18年度第1回役員会を開催した。
 冒頭、水谷部長が「今晩は、いつもとは違った雰囲気で、役員の新旧顔合わせという事で行います。今年の予算も予定通りいただける見込みです。十分に組合に対して、企画と行動力を持って貢献していきたいと思います。卒業される方は本当にご苦労様でした。今年度も1年頑張っていきましょう」と挨拶。
 続いて、議案審議に移り、6月の総会に向けての準備が進められた。また、17年度の決算報告がありこれを承認、総会に上程することとした。
 新旧役員顔合わせでは新役員がそれぞれ簡単な抱負を述べ、懇親を深めて午後9時前にお開きとした。

好景気に浮かれることなく
地道に堅実に進む
東海イゲタ会 06年度総会を開催

 東海イゲタロイ会(会長=田中知之氏・ミユキ商會社長)の2006年度総会が4月19日午後4時30分より、名古屋マリオットアソシアホテルにおいて行われた。
 総会は事務局の松林住友電工ハードメタル名古屋営業部部長の司会で進められ、はじめに田中会長は挨拶で、「今現在としては、皆様方の各会社におかれまして、経済状況も売上も収益も大変よろしいと思っております。今までコツコツと努力してきたことが、今日に生きているのではないかと思います。その様な状況を考えると、当然これからも今まで通りの形で、根強くコツコツやっていかなければいけない。是非とも皆様方も努力していただきたいと思います。本日の総会では、議案も沢山ございます。また、新入会員もお見えになると聞いております。是非とも東海イゲタロイ会を盛り立て、皆様方のご理解とご協力をいただきたいと存じます」と述べた。
 続いて、倉阪住友電工ハードメタル社長が「日頃はイゲタロイ・ダイヤ製品、光学部品の拡販で大変お世話になっており、御礼申し上げます。住友電工ハードメタルのこの3月の数字がまとまった所です。業界の成長率は昨年、前年度比一二・六%の成長と聞いておりますが、それを大きく上回る実績をあげることが出来たということで、これも皆様方のお陰と感謝いたします。住友電工全社の中では、中期、長期計画ということで07年のビジョンを持っておりますが、中期計画を2年前倒しで売上を達成してきた。改めて次の長期の12年ビジョンに向けてスタートです。国内においては、昨年着任以降、東海イゲタロイ会をはじめ、各地のイゲタロイ会のメンバーさん30社ほどをお伺いさせていただいております。その中でお話を聞いておりますと、国内の経済、工業界の再生のシナリオと言いますか、大変元気になってお出でになる。特に国内においては、標準品あるいは市販流通ビジネスを是非とも確りしなければと考えるに至りまして、本年度の国内の重点課題の一つとして、流通・標準市販ビジネスに力を入れるということをお約束したいと思います」と挨拶。
 議長に服部伊吹産業社長を選出して議事に移り、2005年度事業報告、2005年度会計報告が行われ、滝沢松本商店社長より監査報告が行われた。また、事務局より新規会員3社の入会が報告され、特約店会員101社、代理店会員8社となった。
 役員改選では、全役員の留任が決まった。会長=ミユキ商會▽副会長=伊藤信産業▽会計幹事=名古屋電気▽会計監査=松本商店▽事業幹事=ノダキ▽幹事=伊吹産業、川井商店、久満田商会、こうら、大豊商会、ナカガワ、前島商会、安藤、出石、エムテーアイ、大阪工機、山善、ヤマモリ。
 新役員の紹介があり、役員を代表して田中会長より「この一期、会長を務めるにあたり、住友電工ハードメタル様には色々会員の皆様方にメリットがありますよう、この点を宜しくお願いいたしたい。これからもこの東海イゲタロイ会の発展が続きますよう、皆様方のご協力とご支援、ご鞭撻の程お願いいたします」と再選の挨拶が行われた。引き続いて審議が行われ、2006年度事業案、2006年度予算案を原案通り承認可決し、議事を終了。
 伊藤副会長(伊藤信産業会長)の閉会の辞で第1部総会を終了した。
 第2部は優秀会員会社の表彰が行われ、最優秀賞の伊勢光洋販売をはじめとする19社に優秀賞、敢闘賞、躍進賞が贈られた。
 第3部の住友電工ハードメタル概況報告では、まず倉阪社長が概況を述べた。
 住友電工ハードメタルは、99年を100とすると、01年から右肩上がりで推移しており、05年度の実績は136となった。本年度は、更に10%を目指す。中部地区を中心とした自動車、鉄鋼の伸びに引っ張られているが、皆様方のご支援でより高い計画にしている。直需のお客様の伸びを100としたら、一番大きな伸びは自動車、それから産業機械。鉄鋼が昨年少し鈍化したが、年が明けてから活発に推移している。製品別に見ると、合金とスローアウェイチップの伸びが大きい。06年度は更に伸ばそうと計画している。
 昨年7月に社長に就任してから伊丹回帰、強化を図っている。伊丹で行っていることなので開発と製造はダイヤと焼結体を増強していくということが一つ。納期を充実して欠品の無い生産対応で、お客様に迷惑を掛けないという基本を守るように体制を整えている。標準品の在庫ビジネス、これが流通のビジネスになる。大手の様々なニーズを聞くというビジネスも勿論重要だが、もっと一般的に使われる標準製品の比率を上げ、ボリュームを大きくしていく。
 国内の市販の全国統一を行っていこうということで、組織上は直需と市販を分けて、市販を統括して国内の流通ビジネスに軸を入れて強化していく体制を整えた。製品については、標準品は鋼製品を充実させていく。色々な形のものが出来るようになってきた。鋳物加工用の製品も積極的に出していく。伊丹の研修センターの場所を移動して、切削の高度な技術、データーベース等を供給できるように、9月にリニューアルする。
 生産については、超硬のチップは革新的なラインを構築して、整備できた。ドリルの納期で大変ご迷惑をお掛けしたが、設備を増強し、3月には受注を相当上回る生産出荷が出来た。標準品は九州に生産を移転する為に増強している。まだまだご迷惑を掛けている商品も逐次生産能力を増強しており、間もなく改善が出来ると思われる。素材ビジネスも相当伸ばすことが出来、充実させている。
 タイはアセアンの拠点として、生産のみならず研修センターの機能を充実させている。欧米の歴史は長いが、米国は日本の自動車メーカーの生産拠点が南進化しているので、それに対応している。欧州も更に強化し充実させていく。
 名古屋地区は99年を100とすると、全体的には低い結果となっているが、この地区は激戦地区で、また色々性能評価が厳しい地区。皆様のお力を借りて頑張っていきたい。昨年以上に国内の流通ビジネスを重点的に行い、皆様と共に伸びたいと思っているので、ご支援ご協力をお願いしたい。
 続いて、田中住友電工ハードメタル市販推進部長が、市販推進部の狙いと活動について「中小の製造業での切削の仕事が増加し、尚且つ標準品が徐々に多くなってきた。市販推進の強化が必要ということで、新しく市販推進部を新設、標準品の拡販をいかに進めていくかに集中していく。狙いは、市販の営業の一元化。具体的には、標準品の営業力を集中投入する。その中で5つの製品を重点的に考え、スローアウェイチップ、エンドミル、スミボロン、マルチドリル、ホルダー・カッターのレパートリーの充実を考えている」と述べ、大阪で先行して実施され今後全国で進められる地域別の営業活動について具体例を挙げて説明された。
 この後、庄司名古屋営業部部長補佐より名古屋営業部の概況が説明され、その中で名古屋地区での売れ筋商品なども紹介された。
 引き続いて懇親会に移り野田ノダキ社長による「倉阪新社長が船出をして1年目、大変素晴らしい成績だったとお聞きいたしております。この2年目こそ本当の真価が問われると思います。我々流通の最前線が本当の意味で元気を出せる一年にしたい。住友さんの支援を得て我々も頑張ってまいります」との挨拶に続いて力強く乾杯。恒例の豪華賞品が当たる福引も行われ参加者は和やかに歓談し、午後8時過ぎに終了した

第31回(06)中部どてらい市
6月3日より3日間
ポートメッセなごやで開催

 工作機械・産業機器・機械工具・住設建材の総合展示会「2006中部どてらい市」が6月3日から5日までの3日間、名古屋市港区金城ふ頭のポートメッセなごやにて開催される。
 「中部どてらい市」は、生産財及び消費財における幅広い分野の実演展示会として注目されている中部地区最大のどてらい市で、31回目を迎える今回は、山善名古屋営業本部(本部長=寺坂充生氏、住所=名古屋市熱田区白鳥)傘下の愛知・岐阜・三重の販売店87社が主催し、「新価値・創造〜新しい価値づくりの決め手〜」のテーマのもと、出品メーカー279社の新製品・新機種などが多数展示される。
 特別企画として、「OSGオンステージ」ではバイクチーム・OSGフェニックスの鈴鹿八時間耐久レース実車バイクとレースクイーンの撮影会、スーパーリーグ強豪バスケットボールチーム・OSGフェニックスの有名選手トークショーや、象印チェンブロック主催による「クレーン運転特別教育」が行われる。また、住宅設備関連30メーカーが協賛して行う「エコで行こう!」快適住まいの提案も併催。「ご来場抽選会」では、1等のHDD搭載DVDレコーダー(10本)をはじめ、空気清浄機、炊飯器「発芽名人」、光触媒リモコンイオン扇風機、マイコン煮込み鍋が賞品として並ぶ。
 山善及び主催店、出品メーカーらは中部地区の順調な景気を追い風に例年以上に顧客へのアピールを行っており、この3日間でこれまでにない売り上げを期待している。
【主な出品メーカー】
機 械
●CNC旋盤
オークマ、大隈豊和機械、北村製作所、シチズン時計、瀧澤鐵工所、大日金属工業、森精機製作所
●マシニングセンタ
オークマ、大隈豊和機械、大阪機工、大鳥機工、静岡鐵工所、ツガミ、東芝機械マシナリー、ファナック、ブラザー工業、三井精機工業、三菱重工業、森精機製作所、山崎技研
●CNCフライス盤
静岡鐵工所、武田機械、山崎技研
●研削盤
岡本工作機械製作所、シギヤ精機製作所、ナガセインテグレックス、日立ビアメカニクス、三井ハイテック
●EDM
ソディック、ファナック、ブラザー工業
●計測・CAD/CAM
オプトン、キャムタス、グラフィックプロダクツ、ジェービーエム、太陽メカトロニクス、東京精密、日本ユニシス・エクセリューションズ、ハイテック
●ロボット
ファナック、松浦鉄工所
●汎用工作機械
甲山製作所、宝機械工業、瀧澤鐵工所、大日金属工業、富士電波工機、楊鉄工
●鍛圧・板金
相澤鐵工所、アイセル、コマツ産機、渋谷工業、住谷製作所、村田機械
●リース
セントラルリース、リコーリース
産業システム
●環境対策機器
赤松電機製作所、アマノ、有光工業、カイジョー、鎌倉製作所、協和製作所、昭和電機、三栄工業、三立機器、ダイキン空調東海、DAITO、東京理化器械、NIVAC、ノサックス、橋本クロス、フルタ電機、三鷹工業所
●産業機器
アンドソー、大阪ジャッキ製作所、キタガワエンジニアリング、小池酸素工業、コイデ、小堀鉄工、三愛、昭和精工、シンクス、新東工業、ダイキ、大東精機、ダイヘン溶接メカトロシステム、太洋、タケダ機械、中央製作所、鶴見製作所、寺田ポンプ製作所、デンヨー興産、日本シイベルヘグナー、ハタリー精密、ビグモント、北越工業、マイト工業、三井精機工業、明治機械製作所、名東化工機、ラクソー、ワイエス工機
●マテハン機器・梱包・包装機器
エレクター、オークラ輸送機、大阪タイユー、岡村製作所、河原、岐阜プラスチック工業、サンキテック、ストラパック、象印チェンブロック、ダイフク、大日本インキ化学工業、日工、花岡車輌、扶桑金属工業、富士製作所、二葉製作所、明電ホイストシステム、ワタベ産業、ワンウィル、をくだ屋技研
●メカトロ機器
CKD、シグマー技研、太陽鉄工、ダイアディックシステムズ、ダイキンパワーテクノス中部、THK、日本セック、マキシンコー、三木プーリ、ヤマハ発動機
工 具
●切削・測定工具
工フ・ピー・ツール、オーエスジー、岡崎精工、コンセック、サンドビック、住友電工ハードメタル、ソニー・マニュファクチャリング・システム、日立ツール、ミツトヨ、三菱マテリアルツールズ、ムラキ、モトユキ
●工作補要工具
イズミコーポレーション、エヌジェイアイ、MSTコーポレーション、カトウ工機、カネテック、北川鉄工所、三共製作所、聖和精機、武田機械、田中インポートグループ、津田駒工業、ナベヤ、日本オートマチックマシン、日研工作所、豊和工業、ユキワ精工、レクサス
●電動・空気工具
アサダ、育良精機製作所、エヌピーケイ、オーモリ、オグラ、亀倉精機、高速電機、サンワ、新ダイワ工業、西田製作所、日東工器、日本精密機械工作、日本電産シバウラ、ボッシュ、松下電器産業
●研磨材
クレノートン、タクト、柳瀬、レヂトン
●作業工具
エンジニア、オーエッチ工業、スーパーツール、フジ矢、ベッセル、前田金属工業、松阪商事、マルティ、室本鉄工、ロブテックス
●環境関連機器
ケルヒャージャパン、静岡製機、田中技研、トーヨーコーケン、前田シェルサービス、マックス、ミヤツ工業、淀川電機製作所
●小型工作機械
飯田鉄工所、コスモキカイ、サカイマシンツール、シージーケー、大同興業、日本レボー、ビックツール、藤田製作所、平和テクニカ、ホーセイ、美濃工業
●その他関連商品
イーグルクランプ、大阪製罐、クレシア、コーザイ、三協リール、鈴木油脂工業、田村総業、トスマック、ナカオ、日新被服、長谷川工業、ハタヤリミテッド、浜田プレス工芸、フナソー、マサダ製作所、マルティ
特選品
●レジャー
かとう、キャノントレーディング、丸勝
●健康機器
エルジン、キヨツー、ファミリー、フジ医療器、マルタカ・サンクス、ヤマト
●調理機器
サタケ、ゼンケン、ピースタールーム、ラテール
●食品
カイゲン、四川麺本舗、万葉
(出品メーカーは、2006どてらい市パンフレットより抜粋したもので、変更される場合もあります。)

創造力・情報力・技術力の結集
2006中部どてらい市
「決起と躍進の夕べ」に540名

目標達成に向け邁進! 「2006中部どてらい市」の開催まで残り1ヵ月を切った5月9日、名古屋市熱田区の熱田神宮会館において「決起と躍進の夕べ」が午後6時より開催され、主催店、出品メーカーらおよそ540名が出席して中部どてらい市の成功を誓った。
 当日は川端山善名古屋営業本部工具部長が司会を務め、冒頭、どてらい市事務局を代表して挨拶を行った寺坂山善名古屋営業本部長は「本日、主催店68社、出品メーカー128社、合わせまして196社、543名様がお集まりです。この中部どてらい市が始まって以来、一番多くのお客様に集まっていただいた決起集会となりました。皆様方の熱気で、このどてらい市を最高のものに仕上げていただけると確信いたしました。本番まで残り四週間でございます。確りと営業活動をしていきたいと存じます」と語り、今回の目標として売上105億円、来場者15,000名と下限の目標を発表し、「我々は三者で精一杯の努力をして、それにプラス、熱田神宮の神の御加護をいただける。この543名全員の英知を決集し、どてらい市の最終日に素晴らしい結果の報告が出来るのではないかと思っております」と決意を表明した。
 主催店を代表して時津新栄商會会長より「この高原状態はしばらく続くと感じております。2006年どてらい市の目標が105億円、そして15,000名様のお客様のご来場を予定いたしております。はたして105億円で良いのだろうか、恐らく昨年の116億円を突破して120億円を目論んでおられると推察いたします。よく営業の業績を寺の鐘にたとえられることがあります。小さく叩けば小さな響き、大きく叩けば大きな響き。大きな努力をなさった方々には大きな成果が必ず出るとのたとえのように認識しております。山善さんを中心といたしまして、メーカー様と我々主催店が一致団結し、三位一体で山善寺の鐘を大きく叩き、大きく鳴り響かせたいと思います」と挨拶。
 続いて主催店、メーカーの代表による鏡開きが行われ、メーカーを代表して小林THK中部統括部長の力強い発声で乾杯。懇親会では抽選会も行われ、主催店、メーカー、山善が互いに懇親を深めて、本番に向けて決意を新たにした。

記念講演は杉澤氏を招く
第20回SanQフェスタ06
三機商事創業以来の最高の売上・利益

 三機商事(社長=木島好規氏、本社=名古屋市熱田区白鳥2-8-24)は「第20回SanQフェスタ2006」を4月22日午前10時より、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場にて開催した。当日は、約150名もの三機グループ社員が参加した。
 冒頭、社長挨拶で木島社長は、会社概況と新年度方針について、「まず最初に、日本の経済状況でありますが、中国、米国向けを中心とした好調な輸出を背景に、生産増による旺盛な設備投資が進んでおります。さらに、そのような企業の好調さが最近では家計にも波及しておりまして、いわゆる裾野の広い回復基調にあるようです。そして、今年も緩やかながらも、息の長い成長を続けていくものと期待されております。このような環境のなかで、当社の2005年度の業績についてですが、売上では100億円を突破しました。また、売上総利益が18億円と非常に良い業績を収めることができました。この内容は、中期3カ年経営計画の1年目で最終年度の目標値をも超える、当社の創業以来最高売上、最高利益です。これは、自動車産業、航空機産業において、国内外ともに堅調な設備投資が継続したなかで、金型の部品などを中心に付加価値額が向上した製品を受注できたからであり、また、仕入面においても韓国製品の調達推進により、コスト対応力を強化できたことが大きく利益に貢献してくれたからです。
 2006年度の目標値につきましては、売上総利益で対前年比105.1%。それを実現させるには、売上で対前年比104.7%を達成させることが必要になります。そこで、今期の取り組みにおける重点課題としましては、メカトロ部・サンキマシンで品質、納期などの指標、指数を必ず達成させること、品質マニュアルの整備とその運用精度を高めることがあげられます。その他、海外拠点の強化を積極的に進めていきます。それと、新サンキナンバーシステム構築の検討を開始していきたいと思っています」と語った。
 続いて、新入社員紹介が行われた後、各部門からプロジェクト報告がなされた。
【特機部】(柴田取締役)
 基本戦略として、デンソーへの安定供給、人材育成などを掲げ、2006年度の方針として、東海理化の他部署開拓、アイシンにゲージ以外の製品を供給、デンソー大安の売上アップ、ハンガリーの支援と韓国の支店化、売上総利益率19.1%の必達などをあげた。
【メカトロ部】(池上取締役)
 利益を出せる強い体質の確立。2006年度の取り組みとしては、@チャレンジ精神をもち、生産性30%アップを目指す。Aグローバル展開(海外対応)を図る。B営業利益率五%の達成。
 コストダウンの活動▽ムダのない調達・設計・製造・営業の実践。
【機器部】(高橋部長)
 基本方針に掲げるのは、自動販売機オペレーターとして適正な収益確保が可能な体質づくりの確立。また、2006・2007年度計画の重点方針として@新規顧客の獲得A新規事業の模索Bお客様の満足度の向上C業務の改善D教育の充実などを掲げ、事業に取り組んでいく。
【総務部】(平田部長)
 2006年度の取り組みとして、@新会計システムの運用確立。A各部代表による委員会を設置し、次期基幹システムの開発に着手する。B無事故で安全な職場環境を目指す。
【サンキマシン】(打田取締役)
 組織の改善活動の結果として、フラットな組織構成にしている。業務改善の進め方では、PDCA(計画・実施・チェック・反映)を実践。それと、業務の役割については、責任分担の明確化、原因分析ができる会議に取り組んでいる。事業を進める上で、@良い品質A納期厳守B低コストを重視している。
 昼食をはさんで、午後はQC発表から始まった。
【QC発表】
▽採用活動の見直し(総務課・経理課)
 学生からの意見をもとに、採用活動における手法を改善した。@パンフ・口頭による説明からプロジェクターなどを活用する説明の導入。A若手社員による説明および質疑応答の実施。B学生に対して、社内施設の案内(見学)を実施。以上の取り組みから2005年の受験率は、2004年の35.5%を大きく上回る66.7%を達成。目標としていた受験率50%をもクリアした。
▽商品出庫効率を良くする(業務管理課・自販機課)
 従来の商品出庫業務の課題を整理した結果、改善策として、@伝票の入力順を倉庫の配置に合わせるようにした。A出庫売上伝票に独自のチェックボードを使用するようにした。@、Aをはじめとする様々な取り組みから、出庫時間(一週間合計)が、改善前の6時間15分から4時間45分に短縮され、目標の5時間をも上回る結果となった。
▽メール送信による見積業務時間の短縮(海外業務課)
 従来は、手書きによる見積をFAXにて取引先とやりとりしていたが、PCを活用してのメールでのやりとりに改善することにより、送信時間を従来の90秒から56.8秒と大幅に短縮することができ、目標の60秒もクリアできた。
 海外拠点紹介では、駐在事務所のあるハンガリーのビデオを上映しながら、ハンガリーから来日したエリット氏が、事務所をはじめ、街並みの風景などを紹介した。
 続いて、永年勤続・QC・業績について、各対象者への表彰が行われた。
 特別講演は、杉澤修一氏(ホリプロ)を招き、「スポーツとビジネスの勝負論」というテーマで行われた。
 具体的には、杉澤氏が提唱する【勝負・力を出す為の十ヶ条】にもとづいて講演は進められ、スポーツの話をもとにビジネスの場でも活かせる数々の貴重なアドバイスがなされた。
 1、時間と労力は必ずしも結果に比例するわけではない。
 2、固定観念を持たず、建設的に考える。
 3、大人になるほど過去に蓄積された経験の影響から逃れにくくなる。
 4、決意するときの度合いは、その後のプライドに比例する。
 5、速すぎて見えないものを見る力こそ、止まって見えるの本質。
 6、「これで限界」と思う状況に直面し、そこからあと一歩を成し遂げる習慣の積み重ねが自信となる。
 7、変化(外的要素)に適応する。
 8、「勝負する・力を出す」ことと技術発揮とは別物。▽Can you do it,when it's needed?
 9、「正しいか、正しくないか」と「好きか嫌いか」を間違えると大事に至る。
 10、長所は無意識でもでるが、短所は意識しないとでてしまう。あげくに短所は長所を殺しかねない。
 所々で場の笑いをとる杉澤氏の巧妙な語り口による、とてもユニークな講演となり、多くの人が最後まで熱心に耳を傾けていた。講演後の質問タイムでは、何人もの人が質問を行う盛況ぶりであった。
 懇親会は、土屋取締役による乾杯の発声で始まり、加賀・片山津温泉から駆けつけた演奏者たちによる「弾き語りライブ」と「和太鼓演奏」が行われ、会場を大いに盛り上げた。さらに、舞台に上がった社長以下役員、新入社員などがエリット氏の指導でハンガリーの民族舞踊に挑戦し、会場はいっそう盛り上がった。

ゴルフ会で田中理事長が優勝
18年度通常総会開催
三重県管工機材商組合賛助会員3社加入

 総会は杉山副理事長(杉山機工社長)の司会開会の辞で開会され、田中理事長は多忙の中出席して頂いたお礼を述べた後、「いろいろな事件がありましたが、その中でも世界のホームラン王が率いるWBCで、日本が劇的な優勝を遂げたことが多くの人の感動を誘いました。景気も昨年から好況に推移し、株価も17,000円前後を推移しております。大企業、製造企業の景況感も良いといわれ、また、個人消費も活況に推移し、このまま行けばいざなぎ景気を抜くのではないかと言われていますが、我々に関係の深い建設業界は雨マークから曇りマークとやや持ち直しておりますが、それは都市部であり、工場関係が主です。地方につきましては、まだまだ厳しい状況にあります。一方では原油高が進んでおり、このままこれが続けば何らかの影響が出てくるものと懸念しております。そのような中、組合としましては、適正利潤の確保、泥試合を避けながらやって行かなければなりませんので、皆さんにおかれましては、ご理解を賜りたいと存じます。また、組合員数も減少しておりますので、増強を図ってまいりたいと思います。本日は総会ですので、慎重審議をお願いすると共に、議事がスムーズに行えるようご協力をお願いいたします」と結んだ。
 引き続いて、恒例により田中理事長が議長を務めて、直ちに各議案にそって審議を行った。
▽第1号議案=平成17年度事業報告
▽第2号議案=平成17年度決算報告
▽第3号議案=平成18年度事業計画
▽第4号議案=平成18年度予算案を慎重に審議し、満場一致でそれぞれ承認可決された。
▽第5号議案=その他の件
 新規加入された賛助会員の紹介が行われた。
【新規加入賛助会員】
 ▽コスモ工機名古屋支店(支店長=二瓶正智氏)
 ▽川本製作所三重営業所(所長=松堂豊氏)
 ▽中部コーポレーション建材事業部中部営業所(課長=伊藤真二氏)
 以上で議案審議を終了し、古川副理事長(中村機械工具社長)の閉会の辞で第一部総会を終え、引き続いて懇親会に移り、田中理事長の挨拶、一色監事(一色商会社長)の乾杯音頭で終始和やかに歓談に興じ、水谷理事(伊藤管材商店社長)の中締めで総会の全日程を滞りなく終了した。
【18年度事業計画】
▽18年度総会=4月25日(四日市都ホテル)
▽正会員懇親ゴルフ会=4月25日(三重カンツリークラブ)
▽製販親睦ゴルフ会=10月に予定
▽新年賀詞交歓会=平成19年1月12日(金)に予定
▽定例理事会=年数回必要に応じて開催
▽地区懇談会=各地区で随時に開催
 一方、4月25日に開催された正会員による「親睦ゴルフ会」は、午前9時スタートで三重カンツリークラブで正会員十名が参加して開かれ、時折強風雨に見舞われながらも手堅くまとめた田中理事長がネット71.6で優勝を飾った。
 上位入賞者は次の皆さん。
▽優勝=田中邦洋(五光商会)N71.6H20.4
▽2位=一色克巳(一色商会)N74.0H18.0
▽3位=金森繁人(三立商会)N75.6H26.4
▽4位=伊藤嘉恭(伊藤管材商店)N76.0H18.0
▽5位=角野日左夫(協成)N76.4H21.6
▽ベスグロ=一色克巳92
(敬称略)
 三重県管工機材商業組合(理事長=田中邦洋氏・五光商会社長)では4月25日午後5時より、四日市駅西の“四日市都ホテル”を会場に「平成18年度通常総会」を開催し、平成17年度事業報告、同決算報告、平成18年度事業計画、同予算案をそれぞれ審議し何れも承認可決された。また、当日は午後4時より理事会を開き総会に万全を期した。

豊島氏(経営コンサルタント)講師に招き
中小企業のリスク管理学ぶ
名機工同友会4月例会で講演会実施

 名機工同友会(会長=時津忠氏・新栄商會会長)は4月27日午後6時より、名古屋市中区の東京第一ホテル錦にて4月例会を開催した。
 今回は、経営コンサルタントで中小企業診断士でもある、豊島維大氏(ウィニングコンサルタント代表)を講師として招き、人事・賃金問題を中心とする中小企業のリスク管理について、講演が行われた。
 冒頭、スクリーンに映し出されたグラフをもとに、労働人口減少、年金受給者増加となる、これからの日本の人口構成について説明がなされた。また、CSR(企業の社会的責任)についても触れ、コンプライアンス(法令順守)の背景となる事柄の解説から講演は始まった。配布された資料をもとに進められ、@コンプライアンス(法令順守)&リスクチェック表A基準賃金水準(固定給与)グラフ・データ表B今後の社会保険料等負担についてモデルケースをもとに算出し、現行と比較した一覧表C役員報酬の給与所得控除額の損金不算入について例を挙げて説明した計算表の四点を中心に、各項目について詳細な説明と対策方法など、具体的なアドバイスがなされた。
 また、出席者の参考になるようにと、人事評価チェック表や賃金決定検討表などが例示された。
 講演後にはいくつも質問が出され、出席者にとり有意義な勉強会となった。
 さらに懇親会の場でも、豊島氏を囲んで食事をしながら、熱心な議論がなされていた。

親睦と和と協調を深め結束を
11月にベトナム研修会
愛鋲協青年部第17回総会を開催

 愛知鋲螺商協同組合の青年部(部長=藤田守彦氏・藤田螺子工業)は4月28日午後7時より、名古屋市中村区の名鉄ニューグランドホテル「太閤」にて平成18年度第17回総会を開催した。
 総務の鈴木氏(エフシーテック)が司会を務め、司会者より総会の成立が宣言された。
 冒頭、藤田部長は「議事進行がスムーズに参りますようにご協力をよろしくお願いいたします」と挨拶。続いて、山田顧問(山田螺子工業所)より「同業者ならではの同じ問題、同じ悩みを持っているからこそ良い知恵が出るのではないか」と青年部の意義が語られた。
 藤田部長を議長に選出して議事に入り、平成17年度事業報告並びに収支決算報告の件、平成18年度事業計画(案)並びに予算(案)承認の件を審議し、いずれも原案通り承認。
 18年度の事業は「親睦と和と協調を深め結束ある青年部へ!」という部長方針のもと計画され、最大の行事として11月にベトナム研修が予定されている。
 土方副部長(金城螺子製作所)の閉会の辞で総会を終了した。
 この後、懇親会が行われ、親睦を深めた。

06スプリングフェア開催
「まちづくり・ものづくり」を応援
吉岡幸 大勢の来場者で賑わう

 吉岡幸(社長=吉岡正盛氏、本社=福井市宝永3-22-5)は、「2006吉岡幸スプリングフェア」を福井市二ノ宮の同社テクノセンターにて開催した。今回のフェアはものづくり編とまちづくり編に分け、「ものづくりスプリングフェア」を4月21日、22日の2日間、「まちづくりスプリングフェア」を4月26日に行った。
 開会式の社長挨拶で吉岡社長は、「今回の展示会は当社が目指す『まちづくり・ものづくりを応援する建設・産業資材のトータルサプライヤー』を具体化したものです。建設業や製造業に携わるユーザー様のために私たちがお役に立てることが最大の目的です。ものづくり編では43社、まちづくり編では29社のメーカー様、そして13社の商社様にご協賛いただきました。3日間にわたる展示会で、ご招待したお客様へ新しい商品や情報を紹介して商談に結びつけてください」と語った。
 今回の展示会は、建設業と製造業に分けることにより、対象ユーザーを絞り込んで行われた。来場者数は、ものづくり編の1日目117人、2日目105人、まちづくり編218人で3日間の合計が440人と大変な盛り上りをみせた。特に3日目のまちづくり編では、予想を大幅に上回る来場者数となり、建設業者(鉄骨加工業・設備配管業・土木建設業など)が現場作業に使用する機械工具などに興味を示し、商談に結びついていた。