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2006年(平成18年)3月
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18年3月5日2231号
各地域で多少の違いはあるも
景況は今年も高位横ばい
全機工連 中部ブロック会議、三重で開催

 全日本機械工具商連合会の中部ブロック会議(ブロック長=野田道典氏・ノダキ社長、愛知県機械工具商業協同組合副理事長)が2月17日午後3時より、愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏・山下機械社長)、岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=福生雅利氏・ギフベア社長)、三重県機械工具商協同組合(理事長=松山廣氏・松山機工社長)、浜松機械工具商協同組合(理事長=神谷竹彦氏・サカエ社長)の組合員・賛助会員ら約70名が参加して、近鉄四日市駅西の四日市都ホテル(三重県四日市市安島)で開催された。今回のホスト組合は三重組合。会議では、4組合の理事長が各組合の現況を報告。またその後には、記念講演として三重県農水商工部・石垣英一部長の「新時代の中小企業施策」と四日市大学総合政策学部・国保元ト教授の「変貌する日本製造業と求められる強い技術者」と題した講演会が行われた。
 中部ブロック会議は定刻通り始まり、山崎愛知組合事務局長の司会で進められた。
 冒頭、野田中部ブロック長が「今回のブロック会議は、三重組合のお骨折りで開催させていただいております。本日は、4組合の理事長さんに各地区の報告と組合活動のご紹介をしていただきます。愛知の組合は3カ月に一度、組合員の景況アンケートを実施いたしております。昨年の10月から12月のアンケート結果では、対前年同期比二桁以上の伸びが41%と、高い伸びを示しております。浜松地区、岐阜地区、三重地区の皆さんも大変お忙しくお過ごしと存じます。特に三重は、シリコンバレー、液晶バレーなどと液晶関連が非常に活況を呈し、設備投資も大変な額であると新聞紙上には載っております。その設備投資が工具商社にとってどれぐらいの恩恵があるか私は分かりませんが、その報告もいただけるかと存じます。限られた時間ではございますが、ご忌憚のないお話をいただければと思います」と挨拶。続いて各地区の理事長より現況報告が行われた。発表の概要は次の通り。
 【三 重】
 三重地区は、中部地区の経済に引っ張られ、好調に推移している。
 組合員も比較的好調の様だが、企業格差、地域格差があり、他府県からの売り込みも激しく、依然として厳しい現状に変わりはない。商社は商圏の確保と、業界の地位の向上、次世代の後継者の育成に力を注いで行きたい。
 【浜 松】
 二輪、四輪の需要増に加え、トヨタ関係の影響も出て、消耗品、設備機械は高レベルで推移している。今年度も先行き安定的に推移していくのではないかとの見方がある。
 組合としては、組合員の相互啓発、自己啓発に取り組んで行きたい。
 【岐 阜】
 中部ブロック圏の愛知県、三重県、静岡県では自動車産業、工作機械産業を中心とした景気の良さが反映されている。ただしその中で、岐阜県というのは非常に伸び率が低い。
 同じ組合員の中でも、良い企業と悪い企業がはっきり区分されるようになってきた。
 岐阜組合は、会員同士が手と手を組んで、お互いが一緒になって動いていける環境を作ることが大切と考えている。
 【愛 知】
 中小企業関係の工作機械は、すでに昨年の秋口から受注が陰って来ている。これは全国とやや違う。
 納期の問題と仕事の忙しさは相変らずあるが、もうこれ以上増産する力が無い。具体的に言うと、場所が無い、人がいない。しかしながら、この様な時期でも工場を増設しているところが何社かあるし、まだまだ、金も、土地も、人も調達する能力があるといった所へ、ドンドン仕事が集中してしまう。
 その様な会社と繋がっている工具屋は忙しい。そうでない商社さんはそれほど忙しくないというのが現実ではないかと思っている。
 今年はもうこれ以上増やせないのではないかと見ている。しかし、急に落ちるという要素は、今のところ愛知ではないように思われる。今年もそこそこ忙しい年ではないか。
 続いて、山下愛知組合理事長は、10月20日に名古屋のマリオットアソシアホテルで開催される、全機工連・全国大会(愛知大会)についても触れ、今回は後継者問題をテーマに基調講演とパネルディスカッションを行うと概要を説明し、参加を呼びかけた。
 最後に、野田ブロック長より、現在の景気がどのくらい続くかを含めた今年の見通しについて意見が求められた。
 【三 重】
 三重地区は、今年いっぱいは持つのではないかと予想する。増設計画も各企業から出ており、来年もまた良いのではないかと感じている。
 【浜 松】
 年内は、この活況の状態を維持して行けるだろう。既に来年度の商談に入っている企業も沢山あると聞いている。
 【岐 阜】
 あくまでも私の所感ということで全体ではないが、昨年、今年と同じ伸び率を保つであろうと考える。悪くはならない、このまま、そこそこの形で伸びていくと、期待を込めてその様に考えている。
 【愛 知】
 大雑把に言えば、高位横ばいだと思う。しかし、客先によってはかなり大きな格差が出るという気持ちも持っている。
 世の中が良ければ我が社も良いという、安易な気持ちでは駄目だと思う。
 野田中部ブロック長が「個別の問題も多く、宿題も残りますが、皆様には大いに頑張っていただきたいと存じます」と締めくくり、次回は岐阜組合の担当で開催することを確認してブロック会議を終了した。
(会議の詳細は、次号掲載予定。)
 この後、記念講演と懇親会が行われ、午後7時前、全日程を終えた。

地震に備えての講演会実施
5月26日に通常総会
岐阜県管工機材商組合2月定例理事会開催

 岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)では、2月26日午後5時より、岐阜市長良川畔の岐阜グランドホテルを会場に「2月定例理事会」を開催し、来る5月26日に「第29回通常総会」を開催することを決める一方、理事会終了後は、実務責任者(木曜会)を交えた全員例会を行い、岐阜県地域県民部防災支援室課長補佐角田弘美氏を招き、「地震に備えて」にスポットを当てて解説してもらった。
 当日審議された議案は次のとおり。
▽第1号議案=新年賀詞交歓会収支報告の件
 1月26日岐阜グランドホテルで開催され、来賓はじめ正会員、賛助会員ら144名が出席して、丙戌年の新春を祝った。収支も予算枠内に収まった。
▽第2号議案=愛知県管工機材商組合新年賀詞交歓会出席の件
 1月24日にウエスティンナゴヤキャッスルで開催され、山田理事長が出席した。
▽第3号議案=第29回通常総会開催の件
 協議の結果、来る5月26日に開催することに決めた。場所は岐阜グランドホテル。総会開催時間は午後5時の予定。
▽第4号議案=第50回親睦ゴルフ会開催の件
 4月11日に、岐阜関カントリー倶楽部(関市山田芳洞)で開催する予定。
▽第5号議案=管機連地区代表者会議出席の件
 3月9日に東京鉄道会館ルビーホールで開催するため、山田理事長が出席することになった。
▽第6号議案=その他の件
(ア)白木商会創業者の白木健治氏が、1月17日にご逝去され、専務の伸道氏が社長に就任された。
(イ)次回理事会を、4月24日に岐阜グランドホテルで開催することを決めた。
 理事会のあとは、木曜会員も交えての全員例会に臨んだ。
 全員例会は、担当の塚原理事(協栄商事社長)の司会進行、山田理事長の挨拶に引き続き、講師の紹介が行われたあと、「地震に備えて」と題して、岐阜県と東海地震等にスポットを当てて、岐阜県地域県民部防災支援室課長補佐の角田氏から解説して頂いた。
 講演会では、企業・団体の震災対策マニュアルの代表例を紹介するとともに、岐阜県防災局が作成した「企業の地震対策ガイド」にそって、分かり易く解説した。
 岐阜県には、約百の活断層が確認されており、なかでも顕著な活断層が多く、わが国の中で最も活断層が密集している地域とされ、今後30年以内の発生確立は、東海地震の86%、東南海地震の60%、南海地震の50%と非常に高くなっている。これらの地震は、歴史上100〜150年周期でM8級程度の大地震が起きており、その中でも東海地震、東南海地震については、県内に大きな被害をもたらす恐れがある。
 海洋型地震と内陸直下型地震の揺れの違いは、激烈な揺れだが約15五秒と短い内陸型(阪神・淡路大地震)に比べ、海洋型(東海、東南海地震)は、強い揺れが1〜2分と長く続くことが大きな違い。
【阪神・淡路大震災から学ぶ7つの教訓と3つの誤解】
▽教訓=@大地震は企業にとって「危機」になった。A「初動対応」マニュアルが必要。B平常時の組織は機能しない。C社員や事業所間の連絡が取れなかった。D交通機関は途絶する。E地域や他企業との連携・協力が必要。Fビルは倒れてはならない。
▽誤解=@誰かが助けてくれる。A救急物資は手に入る。B地震対策には経費がかかる。
 地震対策で重要なのは、継続性と定着性で、震災時には、平常時より動ける社員が減るだけでなく、キーマン自身も被災することも考えられ、最悪のことを想定して、組織のあり方を検討する。そのためには、緊急連絡網を整備し、役員、活動要員、一般社員、事業所、それぞれ相互間の緊急連絡について蜜に検討することが肝要。
 情報手段としては、携帯電話、アマチュア無線、専用回線、トランシーバーが主流だが、NTTの「災害用伝言ダイヤル171」も有効。
 また、地震などの広域災害では、すぐに緊急物資を手に入れることは期待できないので、企業自らが食糧等の備蓄をし、防衛する必要がある。いくら立派な地震対策を定めても、地震対策の担当部門しか知らないでは意味がなく、事業所ごとの訓練や全社一斉訓練等を通じて、社員の危機意識を促すことも重要。
 また、地域に住む企業市民として、住民とともに地域の復興に積極的に協力することも、企業としての責務である。日ごろから、事業所は地域と協力し、防災訓練や防災資機材の整備に努めることが大切といえる。
 地震対策の基本的な考えは、「自助」、「共助」、「公助」の3つのうち、どれか1つでも欠けても十分な対策はできないことを、心構えとしたい。

今年度の残りの行事と
次年度役員人事を審議
愛機工青年部2月定例役員会

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏・山下機械社長)の青年部(部長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は2月6日午後6時30分より、組合事務所にて平成17年度2月定例役員会を開催、水谷部長はじめ7名が参加した。
 他産業視察については、2月25日に浜松の製菓メーカー「春華堂」と「はままつフルーツパーク」の見学を予定し、会費3,000円、定員24名で現在参加者を募集中と報告された。
 レクリエーションは、3月3日午後6時30分より金山のイーオリエンタルバンケットで「ひな祭りパーティー」(組合員女性社員参加企画)を開催する。会費は女性2,000円、男性5,000円とし、定員女性20名、男性15名。クイズやゲームを行い、優勝チームにはエステサロン券、その他参加賞を進呈予定。内容については、現在検討中。
 講演会は、3月8日午後6時30分より「トヨタにおけるデザイン開発」をテーマに国際デザインセンター専務取締役の内田邦博氏を講師に招き、名古屋都市センター14階第1・第2会議室(名古屋市中区金山町1-1-1金山南ビル)で、熱田支部との合同企画として行う。対象は全組合員、定員50名。講師の内田氏は、トヨタ自動車のデザイン部長時代、セルシオ、クラウン、ウィンダム、その他多数の車両デザインを経験し、数々の国際的な賞も受賞。愛・地球博ではトヨタグループ館の演奏ロボットや会場内の電気自動車のデザインを手がけた「デザインの達人」。
 合同委員会については、3月24日の開催を予定し、現在、会場を3カ所から検討中と報告された。
 来期の役員改選については、役員候補として副部長、幹事長、幹事長補佐を仮に決めた。次回の役員会で、総務の承諾を得て決定する。各スタッフについても、次回の役員会で決めることとした。

工作機械・メカトロ商品
“感謝の夕べ”を開催
ジェイテクト発足にあたり全国12ヵ所で

 ジェイテクト(社長=吉田紘司氏、名古屋本社=愛知県刈谷市朝日町1-1)は2月10日午後5時より、名古屋市中区錦の名古屋観光ホテルで「工作機械・メカトロニクス商品感謝の夕べ」を開催した。これは、今年1月、光洋精工と豊田工機が合併して発足した同社の紹介を兼ねて全国12ヵ所で行われるもの。今回、名古屋では関係者ら約330名が参加した。
 会の冒頭、吉田ジェイテクト社長が挨拶を行い、その中で「ジェイテクトは旧豊田工機と光洋精工が一緒になった会社。豊田工機は工作機械、光洋精工はベアリングをルーツとしてその後、自動車部品のステアリング、駆動部品等を手がけている。2002年にステアリングの開発及び販売の会社『ファーベス』を両社で作り、それを介して両社の理解が深まって来た。ものづくりの基本である工作機械と機械要素部品のベアリングを持っている、ものづくりの会社はこれまで無かったので、両社が一緒になると中々良い会社になりそうだということで話が進み、1月1日にジェイテクトが発足した。大リーグのドジャーズとアメリカンフットボールのフォーティーライナーズが一緒になるようなもので、新会社は生まれながらにして、お客様に今まで以上に良い提案、そして良い製品を提供することが義務付けられている。お客様のご期待に1日も早くお応え出来るように精進してまいりたい」と新会社発足の経緯を語り、またジェイテクト(JTEKT)の社名についても「2つの企業が一緒になって、日本から卓越した技術サービス、ものづくりを発信してお客様に喜んでいただくという意志を込めている。Jはジャパンでありジョイントであり、そしてジョイフルという意志の表れ。TEKTはギリシャ語のテクトン(卓越した技術を持つ者)からとり、ジェイテクトは工作機械・メカトロニクス商品、ベアリング、自動車部品(特にステアリング、ハブユニット、駆動部品)を生産する会社になった。工作機械が2割、ベアリングが3割、自動車部品で5割の規模となる。これらの分野で1日も早くシナジー効果を出して、お客様の期待に応えられるよう努力している。ジェイテクトの設備メーカーとしての特長は、単なるハードを届けるだけではなく、使い勝手などのソフトを含めて提供できる会社であること。シンプルでコンパクトでフレキシビリティであるというのに加えて、スマートでなければならないと考えております。お客様第一で、絶え間ない改善をして、断トツの品質と、そして安全と信頼を求め続けていく会社になりたいと思っている」と述べ、事業の考え方を示した。
 ジェイテクトの役員紹介の後、阿部専務工作機械・メカトロ事業本部長が工作機械・メカトロ事業部の取り組みについて「ものづくりの企業として世界に認知され、社会の信頼に応えて期待され尊敬される企業になる。また、自動車部品メーカーとしてはトップテン入りを目指す。各事業とも一流の品質と信頼を追及していく。軸受事業と工作機械・メカトロ事業はものづくりの基盤で、自動車部品との間のシナジー効果を発揮し飛躍して1兆円企業を目指す」と語った。さらに、「品質と技術で業界をリードし、ものづくり革新に寄与していきたい。特に最新技術と最高品質の生産システムを提供し続け、ナンバーワンの技術を備えたシステムサプライヤーを目指す。今後ともTOYODAブランドを使用し、このブランドの更なる飛躍を求めて、ジェイテクトグループのシナジー効果で光洋機械、光洋電子との連携、三井精機とのアライアンスを更に強化していきたい。2010年ビジョンとしては品質と技術で業界をリードし、常に技術の発信源でありたい。新しい技術に常に取り組んでいきたい」と決意を表し、「ジェイテクト元年として、融和と成長ということで一生懸命取り組んでまいりたい」と結んだ。
 この後、会場を移して懇親会が行われ、山田ジェイテクト会長の「是非ジェイテクトという社名を覚えてください」との挨拶に続いて、若山トヨタ自動車専務の力強い発声で乾杯し、新会社の船出を祝った。参加者は親睦を深め、午後7時前、横山ジェイテクト副社長の中締めでお開きとした。

ニーズとウォンツを素早くつかむ
環境対策で他社をリード
三井テクニカルフェアin名古屋

 三井精機工業(本社=埼玉県比企郡川島町八幡6-13)は2月14日午前9時30分より、名古屋市名東区上社の名古屋営業所にて「三井テクニカルフェアin名古屋」を開催した。
 冒頭、主催者挨拶で平林専務取締役は、「本日は、大変お忙しいところ、早朝より遠路お越しいただきましてありがとうございます。また、平素は三井精機の工作機械並びにコンプレッサの販売に多大なるご尽力をいただきまして、厚く御礼申し上げます。この『テクニカルフェア』は、工作機械とコンプレッサを同時に展示する会のことを言い、コンプレッサのみの展示会は『iグリーンフェア』と称して、昨年より博多、埼玉の本社工場、大阪で各フェアを実施してまいりました。名古屋以降も、川崎、広島での開催を予定しております。本日ご出席いただいております皆様方の本社あるいは支社のご協力をいただきまして、大きな成果を上げることができました。また、各地の販売店さんにもご貢献いただきまして、感謝いたしております。おかげ様で3月の決算では、工作機械、コンプレッサともに計画数値を達成する見通しであります。さて、景気につきましては、皆様ご存知のように、この名古屋地区では、万博終了後も消費の動向は良く、自動車はもちろん、航空機関係などの産業が牽引役となり、好景気が持続するものと思われます。最後に、コンプレッサについて、皆様方にご報告を兼ねてお話しさせていただきます。今後の日本の経済成長を語るうえで、国も企業も環境対策がとても重要な要因になると思っています。京都議定書の順守という非常に難しい課題も抱えています。私たち三井精機は、環境対策について、他社に先駆けて取り組んでおります。特にオイルフリーのコンプレッサについては、20数年前から手がけており、その後も様々な改良を重ねた結果、『平成17年度優秀省エネルギー機器・日本機械工業連合会会長賞』を受賞することになりました。我々コンプレッサ部門としましては、環境技術において、業界のリーダーを目指して取り組んでいきたいと思いますし、さらに他メーカーに差をつける断トツの商品を製造していきたいと思っております。これからもお客様のニーズとウォンツを早く取り入れて、喜んでいただける商品を市場に出していきたいと思っております」と語った。
 引き続き、岡常務取締役から平成17年度優秀省エネルギー機器・日本機械工業連合会会長賞に輝いた「i―14000」についての説明が行われた。「i―14000」の省エネ効果は、従来型コンプレッサに比べて37%減を実現。油を使わない、廃棄物を出さない、二酸化炭素排出量を削減する、まさに地球と産業の二ーズに応えた新時代対応コンプレッサである。
 また、加藤取締役精機営業部長からは、五軸機の「Vertex550―5X」の紹介が行われた。
 実演の際には、各機械の周りに大勢の出席者が集まり、大変活気のある展示会となった。

中部に集う食と包装の先端技術
「06中部パック」併催・粉体工業展名古屋2006
ポートメッセなごやで4月12日から4日間

 包装・食品・物流機械、関連機器、包材、食材等の総合展「2006中部パック」(主催=中部包装食品機械工業会、会長=生田芳規氏・フジキカイ社長)が4月12日から15日までの四日間、「中部に集う食と包装の先端技術」をテーマに名古屋市港区金城ふ頭のポートメッセなごやで開催される。これに先立ち2月17日午前11時より、名古屋駅前のホテルキャッスルプラザにおいて記者発表会が行われた。十五回目の開催となる今回は、初の試みとして「粉体工業展名古屋2006」との併催で行われ、出品社数191社(内粉体工業展関連31社)、総小間数733小間(同87小間)の展示規模となる。主催者側は、前回展の51,394名を上回る六万名の来場を目標としている。
出品社からも来場者からも
喜ばれる展示会を目指す

 記者発表会では、冒頭、生田会長が主催者挨拶を行い、「2006中部パックは、4月12日から15日までポートメッセなごやにおきまして、今回初めて日本粉体工業技術協会さんの『粉体工業展名古屋2006』と併催で行われます。出品社数191社、総小間数733小間、来場者目標60,000名で開催いたします。世情言われておりますように、中部は元気でございます。セントレア(中部国際空港)が開港して1年が経ちました。昨年はそのセントレア、万博と非常に盛り上がりました。それが終わっても、中部の元気さが持続しておりますどころか、かえって力を増しているような気がいたします。そのような中での開催となります。展示会は商売の場であることはもちろんですが、コミュニケーションの場ということもあります。当然、出品社の方々には商売を頑張っていただき、また来場者の方々には良い物を見つけたと言っていただくと同時に、色々なイベントを企画しており、商売の場とコミュニケーションの場ということを踏まえ、60,000人の来場者を目標に頑張っていきたい。出品社は決まりましたので、これからは出品社に出して良かった、来場者には来て良かったと喜んでいただける展示会にしていきたい」と抱負を語った。続いて土橋日本粉体工業技術協会会長が「大変力のある中部パックさんとの併催で開催させていただきます。名古屋では3回目の開催となります。元気な中部にあやかり、少しでも役立ちたいと思っています」と挨拶。
 渡辺2006中部パック実行委員長より「日本粉体工業技術協会の皆さんと初めてご一緒する。その結果、出品社数、総小間数とも前回を大幅に上回ることが出来ました。交通アクセスもあおなみ線の開通により、大変便利になりました。名古屋駅から24分で会場のある金城埠頭駅に到着する。一昨年の9月4日に、2006中部パックの実行委員会発足の記者発表会を開催させていただきました。全会員の力を結集して、出品社、そして来場者に本当に満足していただける金メダルを狙おうということで発足いたしました。やって良かったと言われるような展示会作りをしてまいりたい。来場者に満足していただくことが、出品社としても大きな満足に繋がることでございます。色々な対策をとって万全を尽くしたいと存じます」と取り組みへの姿勢が示された。

 また、加藤名古屋粉体工業展委員会委員長が、同展示会の概要を述べた後、村田2006中部パック広報委員長より両展の概略と今後の広報活動について説明が行われた。
 その中で同氏は、「今回の最大の特長は、2006中部パックと粉体工業展名古屋2006が一緒に開催されること。食品業界、包装関連の共通するユーザーが多い両展示会が一緒に開催されることで、中部パックのテーマである『中部に集う食と包装の先端技術』を更に進化できたと考える」と述べ、併催による展示内容の充実を強調した。
 さらに会期中には、食の安全・安心に対応した「ISO22000」「トレーサビリティ」や高年齢化社会に対応した「ユニバーサルデザイン」をテーマに3日間に亘り特別講演会が行われる。また、出品社によるプレゼンテーションセミナーとして2006中部パック出品社によるものが四セッション、粉体工業展名古屋2006の出品社によるセミナーが六セッションの合計10セッション開催され、多くの新商品、新技術の情報が発信される。
 来場者へのサービス活動として、2006中部パックでは会期中包装相談コーナーを設置し、包装機械、包装資材の相談に対応。同様に、粉体工業展名古屋2006でも粉体技術相談コーナーを設置し、相談に応じる。
特別講演会 受講無料・事前登録制
 会場はポートメッセなごや・交流センター3階。
 受講希望者は、事前に中部パック事務局までFAXにて申し込みが必要(FAX052-452-7752)。
「ISO22000の概要と動向」
◇講演者=日本食品分析センターテクニカルサービス部部長 荒木恵美子氏
◇日時=4月12日午後1時〜2時30分
「なぜISO22000取得が必要なのか」〜マネジメントシステム導入に成功する為の組織的要件とは〜
◇講演者=船井総合研究所主任 経営コンサルタント 片山和也氏
◇日時=4月12日午後3時〜3時40分
「食品安全マネジメント対応の食品工場ライン事例」
◇講演者=コスモ技研代表取締役 五十嵐宏一氏
◇日時=4月12日午後3時50分〜5時
「加工食品工業におけるトレーサビリティシステムについて」
◇講演者=キューピー生産本部技術企画部長主席技術員 高山勇氏
◇日時=4月13日午後1時〜2時30分
「より多くの人が使いやすい包装・容器及びアクセシブルデザイン・ユニバーサルデザインの日本の現状と国際動向」
◇講演者=共用品推進機構専務理事兼事務局長 星川安之氏
◇日時=4月14日午後1時〜2時30分
【開催概要】

■名称=2006中部パック
■テーマ=「中部に集う食と包装の先端技術」
■目的=包装機械、製菓製パン機械、食品機械、物流機械、関連機器、環境機器および包装資材、食品材料等を資材から製造、包装、物流までを一貫して展示し、業界の発展とユーザーとの共存共栄の道を拓く。
■主催=有限責任中間法人中部包装食品機械工業会
■併催=粉体工業展名古屋2006(日本粉体工業技術協会)
■後援=愛知県・名古屋市・名古屋商工会議所・日本貿易振興会名古屋貿易情報センター
■協賛=日本包装機械工業会/日本包装技術協会/日本食品機械工業会/日本製パン製菓機械工業会/日本粉体工業技術協会/東京糧食機工業協同組合/全国食肉水産加工機械工業協同組合/日本ロジスティクスシステム協会/日本製麺機材工業会/愛知県菓子工業組合/包装食品技術協会/愛知工研協会/全国豆腐機器工業会/日本厨房工業会/食品関連産業協会/全国醸造機器工業組合/日本冷凍空調工業会/日本自動販売機工業会/梱包機工業会/食品流通システム協会/日本包装リース/セロファン工業会/中部包装資材協議会/日本粘着テープ工業会/全日本包装資材連合会/日本印刷産業機械工業会/愛知県印刷工業組合/東海北陸シーリング印刷協同組合/中日新聞社/日本経済新聞社/日刊工業新聞社/中部経済新聞社/日本工業新聞社/中部日本放送/東海ラジオ放送/東海テレビ放送/中京テレビ放送/名古屋テレビ放送/テレビ愛知
■会期=平成18年4月12日〜15日の4日間
■開催時間=午前10時〜午後5時
■会場=ポートメッセなごや(名古屋市港区金城ふ頭2-2)
■展示規模=2号館6,576u、3号館9,450u
■入場料=1,000円(ガイドブック、消費税込)
■会期中行事=出品社によるプレゼンテーションセミナー、事務局主催による特別講演会
■出品対象
@包装機械
A製菓製パン機械
B食品機械
C粉体工業展名古屋出品対象▽粉体製造・プロセス機器▽計測・測定、ラボ機器▽材料・エンジニアリング・情報・その他
D物流機械
E包装関連機器
F包装資材
G食品材料
H環境関連機器
I情報・出版

創造力・情報力・技術力の結集
第30回岐阜どてらい市
11日より3日間岐阜産業会館で開催

 工作機械・産業機器・機械工具・住宅設備機器の総合展示会「2006(第30回)岐阜どてらい市」が3月11日、12日、13日の3日間、岐阜市六条南の岐阜産業会館において主催店二十九事業所によって開催される。山善名古屋営業本部(常務取締役営業本部長=寺坂充生氏、営業本部=名古屋市熱田区白鳥2-10-10)では、2006年の弾みをつける意味でも毎年重要な位置を担う「岐阜どてらい市」に期待を寄せている。
 岐阜どてらい市は今回で30十回を数える。業界を取り巻く環境は自動車産業、工作機械産業を中心に好調に推移している。主催店はこのチャンスを最大限に生かし、専門商社としての機能を十分に発揮できる場として、このどてらい市をとらえている。今回も注目の新製品を数々ラインナップし、時代の二ーズに応える環境から省力化・省人化機器に至るまで一堂に展示する。
 また、30周年特別来場抽選会、買い上げ特典、プレゼント企画、お楽しみ企画と盛りだくさんの催しも用意されている。
 主な出品製品
 ◆工作機械
 高速マシニングセンタ、立形マシニングセンタ、テーブル形横中ぐりフライス盤、一サドルCNC旋盤、SGW平面研削盤、ワイヤ放電加工機、平面研削盤、スーパーミル、CNCフライス盤、高速万能AICNCドリル、等。
 ◆鍛圧機械
 CNCタレットパンチ、シャーリングマシン、等。
 ◆CAD/CAM
 次世代統合CAD/CAMシステム、金型用CAMシステム、等。
 ◆削る・測る
 コレットホルダ、焼ばめキャッチングシステム、ウェーブミル、シンクロタッパー、デジタルノギス、破損工具除去器、マスター超硬バー、NC円テーブル、エンドミル、超硬エンドミル、高速シンクロタップ、フレキシブルゲージ、等。
 ◆保管・吊る・運ぶ
 ピッキングマシーン、バーチカルカルーセル、ローリングタワー、ツーリングワゴン、チェーンブロック、シルバーウインチ、ジブクレーン、ホイスト、リスパレット、縦吊用クランプ、ベルトスリング、脚立、ステンレスコンベア、作業台、等。
 ◆切る・廻す・研ぐ

 バンドソー、チップソー切断機、コードレス全ネジカッター、パイプマシン、ポートパンチャー、精密切断機、ドリルドライバー、油圧マルチパワーツール、グローバルソー、ダイヤモンドホイール、防塵マルノコ、エアードライバー、エアーリベッター、エンドミル研磨機、砥石、油圧ジャッキ、バリ取り、ドリル研磨機、弾性オフセット型砥石、切断砥石、等。
 ◆穴あけ・切断
 ドリルユニット、コンタマシン、小型磁気ボーラー、開先加工機、万能帯ノコ盤、面取機、ロータリーベンダー、ユニットワーカー、バンドソーマシン、油圧式形鋼加工機、ボール盤、鋼材加工機、パワージャッキ、卓上精密高速旋盤等。
 ◆メカトロ
 LMガイド、シリンダ、電動シリンダー、フレーム。
 ◆エアー
 スクリューコンプレッサ、廃缶処理機、オイルレススクリュコンプレッサ、富化窒素空気供給装置、等。
 ◆溶接
 エンジン溶接機、直流アーク溶接機、バッテリー溶接機、溶接スケール除去器、バッテリーウェルダー、等。
 ◆環境
 エアライナー、防寒ジャンパー、ファンヒーター、セラムヒート、ジェットヒーター、ブルーバーナ、電動送風機、空気清浄機、水中ポンプ、ワイプオール、ミストコレクター、集塵機、高圧洗浄機、染色浸透深傷剤、ジェットクリーナー、クリーンダスター、スーパークリーナー、自吸式ポンプ、オイルミスト除去装置、焼却炉、小型集塵機、等。
(出品製品は共通資料により引用、会場により一部変更がある。)

思いのラインが、思いのままに
「キャリーライン」等最新製品を紹介
伊藤伝動工業06中部パックに出展

 伝動機器・自動化省力化機器の専門商社・伊藤伝動工業(社長=伊藤勝利氏、本社=名古屋市熱田区五本松町6-4)は、「中部に集う食と包装の先端技術」をテーマに4月12日から四日間、ポートメッセなごやにおいて開催される「2006中部パック」に出展する。
新しいコンベヤソリューション
「オークラキャリーライン」

 出品製品は、オークラ輸送機の樹脂チェーンコンベヤシステム「オークラキャリーライン」、安全性と生産性の両立を目指すSUNXの「ライトカーテン Type4」、高精度で簡単操作のダイアディックシステムズの計測装置「メジャーMan」等の最新製品をはじめ、従来からの伝動機器、用品まで多数。主なものを紹介する。
 「オークラキャリーライン」は、樹脂チェーンがもつ優れた特性をフルに活用した新しいシステムコンベヤ。基本ユニットの組み合わせにより、縦、横、斜めのラインが思いのままにレイアウトできる。
 【主な特徴】
 @直線ユニットをはじめ、水平180度力ーブ、垂直90度力ーブなど豊富なユニットが揃っていて、それらを組み合わせることにより、ユーザーは思いどおりのラインを構築できる。
 Aドライブユニット一つで、直線にして最大15mまで駆動可能。そのため、長いラインになっても、消費電力は少なく、省工ネ効果がある。
 B構成部品をすべてモジュール化しているので、メンテナンスが簡単でしかも経済的。また、樹脂とアルミの組み合わせモジュールのため、衛生的で耐久性に優れている。
 C搬送物が蛇行する心配がなく、最大で50m/分の高速搬送能力をもつ。
 Dチェーンは、幅62mmから220mmまで4種類あり、ボトル・紙パック・缶・プラスチック容器からカートンケース・段ボールケースまで様々な搬送物に対応可能。
 Eチェーンのトップ形状を変える場合、従来の樹脂チェーンコンベヤと違い、チェーン全体を取り替える必要がなく、上部チェーンの変更のみで済む。
安全性と生産性を両立
SUNXライトカーテン

 SUNXのライトカーテン「SF4Bシリーズ」は、従来の「SF4Aシリーズ」の基本性能を継承しつつ、安全距離の削減による装置の小型化、ミューティング制御回路の内蔵、ミューティング制御中の停止後にも再始動を可能にするオーバーライド機能を搭載するなど、さまざまな発想が取り入れられている。生産性と安全性を向上させる進化したライトカーテン。
 【主な特徴】

 @Fingerタイプの登場で設備の小型化による作業性の向上とフロアコストを削減。Fingerタイプは最小検出物体がφ14mmと小さいため、国際規格ISO13855で規定している安全距離を従来品より最大で122mm短縮できる。そのため、装置の小型化による生産性向上とスペースの効率化に貢献する。また、本体の長さ=検出幅でムダのない取り付けが可能となった。
 Aミューティング制御機能搭載で安全性と生産性を両立。人体の通過時のみラインを停止させて、ワークの通過時にはラインを止めない仕組みを確立した。
 B「SF4Aシリーズ」で市場に認められた先進のELCA機能を継承しており、相互干渉・外乱光の影響を抑制する。
 C全世界で使えるグローバル設計。ヨーロッパ、アメリカ、アジアで、PNP出力もNPN出力も一品番で対応できる。また、国内外・新旧ラインを問わず保守部品を統一。
簡単に連続計測
全数検査に「メジャーMan」

 ダイアディックシステムズが製造する計測装置「メジャーMan」は、測定誤差が±0.01mmと高精度であり、取扱説明書不要で操作が簡単。連続計測も可能。
 用途は、@寸法検査A穴深さ検査Bネジの浮き検査C紙の枚数検査D板金のそり検査、など。
 計測手順は、@製品マスターをノギス、マイクロ、三次元測定器等で計測する。A製品マスターをシリンダにセットし、校正する。Bマスター寸法をテンキーから打ち込む。C加工寸法、リミット値をテンキーから打ち込む。D加工部品を計測する。E計測値をパソコンに保存し、印刷する。
 なお、計測条件のカスタマイズ機能も備わっており、シリンダの助走速度、測定後の戻り位置、測定時の推力は変更可能。

2月から来年にかけ市場に
新世代の製品を続々投入
サンドビック中部日本コロマント会総会開催

 サンドビック(本社=神戸市西区室谷2-2-9、社長=オーケ・ニルソン氏)は2月9日午後1時50分より、名古屋市中村区名駅の名古屋マリオットアソシアホテルで「平成18年度中部日本コロマント会総会」を開催した。
 会の役員と当日出席のサンドビック役員並びに幹部社員の紹介に続き、挨拶に臨んだ加藤朗中部日本コロマント会会長(不二工具社長)は「中部地区におきましては自動車産業はじめ工作機械産業と好調な業種が多く本当に多忙な状況であり、それに伴いまして我々工具業界も好況が続いておりますが、また一方では原油高騰による資材、材料の値上がりがあり、私共を取り巻きます環境には厳しいものがあります。しかし、この地域では自動車産業を筆頭にまだまだ今年も好況が続くものと思われます。その様な中、サンドビックにおかれましては宮城県の瀬峰工場に大きな設備投資を行い、生産能力を大幅に上げて、それにより瀬峰工場がサンドビックの世界3大工場の1つに認定されたと聞いております。サンドビックさんはお客様から生産性向上のパートナーとして認めてもらうことが方針であると聞いております。ただ単に価格競争に走らずに、真にユーザーの生産性向上とコストダウンに貢献し、商品の価値を売る販売方針だと思っております。我々もユーザーさんから見てよりよきパートナーとなり、サンドビックさんから見てもよりよきパートナーとなるように、今後も新製品などを積極的に勧めて行くことが、ユーザー様の生産性向上につながり、またそれが会社の魅力に最終的にはつながるのではないかと感じております。今年も元気に頑張ってコロマント製品の拡販をよろしくお願いしたいと存じます」と述べた。
 続いて、藤井裕幸サンドビック副社長が「中部は自動車産業が牽引力になり非常に良い。今後も良い状態が望めるという力強い言葉を、加藤会長からいただきました。私共も気合いを入れてやって行きたい」と挨拶し、2005年のサンドビックグループ全体の業績とコロマント事業部の業績を報告した。また、2005年の主な活動について「昨年、新しい販売店制度を発表。私共の製品・戦略をご理解いただいて、私共の製品をメインに扱っていただける販売店さんにはメリットを提供するという趣旨でスタートした。神戸のテクニカルセンターが本社から認定を受けてプロダクティビティーセンター(全世界で23カ所)になり、より技術情報等の発信が出来るようになった。また、瀬峰工場(宮城県)で30億円の設備の増強を行って、最終的には2.5倍から3倍のキャパの増強となる。岩出山(宮城県)に工場を購入し、瀬峰工場から特殊品工具の生産ラインを移し専用工場として昨年五月からスタートさせた」と報告し、今年の活動計画として5点を挙げた。

 @新製品の導入をスピードアップし、ユーザーに遅配無く生産性の向上を提供し、製品の競争力、ブランドイメージを上げる。新製品の開発から販売までのリードタイムを大幅に短縮する。次世代の革新的チップとして旋削用・フライス用チップを順次、相当な勢いで出していく。今年は2月と年後半の2回、更に来年にも革新的チップが出て来る。また、穴あけ工具にも力を入れており、自動車関係、航空機関係用に非常に付加価値の高い、あるいは生産性の高い製品を順次出していく。
 APIP(生産性向上システム)を充実し、ユーザーに提供していく。提案したものが稼動し出してからもフォローするプログラム。
 Bコロマントの新組織で、一つ一つの核を重視し活力あるものにする。
 C価格方針としては、グローバル価格の統一を行う。世界130カ国で販売されている製品価格を同じにしたい。工具を売るメーカーというだけでなく、生産性を売るメーカーとして、色々なサービスや提案を工具の付加価値とし営業活動するために、価格は重要。3月1日より定価をグローバルに近づける。少なくともアジアの中では一つの定価で行う。ユーザーがどこで買っても同じ値段とする。新世代製品の導入により、大幅な生産性の向上、コストダウンの提案をする。サンドビックとしては性能があり生産性の良い製品は、それに見合った価格を提示していき、理解していただくというのがスタンス。複雑な仕切りの解消にも力を入れていく。
 Dサンドビッククラブメンバーの技術力向上を目指す。
 その後、特約店表彰が行われた。表彰された特約店は次の通り。
 大誠、三和精機、新栄商會、大石機械、三登工販、功名商会、不二工具、イケダ、森哲、ナゴヤカット、日本工業、葵ツール、湖西機工、浜松機材、杉浦機械工具店の15社。
 総会の締めくくりとして、スウェーデン本社より、ABサンドビック・コロマント シニアマネージャーのボリエ・アンレーン氏を招聘して講演が行われた。演題は「サンドビック・コロマントの製品開発方針―新たな革新的製品への道―」。講演では、同社のビジョンはサンドビックがベストなプロダクトビリティーパートナーであることを認めてもらうこと、使命は客自身の生産性と競争力を高めることとしている、と話された。また、新製品として最重要の「ニューインサートジェネレーション(新材種)」の紹介も行われた。
 総会終了後は懇親会が行われ、出席者は交流を深めた。
鋼旋削加工用
ブラック・ゴールドコーティング材種
「GC4225」新登場

 サンドビック・コロマント事業部は、P25領域の鋼旋削加工用の新材種「GC4225」の販売を開始した。
 「GC4225」は信頼性、耐久性向上の鍵となる耐剥離性、耐チッピング性、耐塑性変形性を従来材種と比較して大幅に向上させ、予測しやすい安定した寿命を実現。さらに高合金鋼から低炭素鋼まであらゆる被削材の幅広い加工条件に対応できるので、荒・仕上げ、連続・断続、ドライ・ウェツトなどを問わない。また、P20〜30相当の加工領域も問題なくカバーすることができる。
 これらを可能にしたのは、新しい「ブラック・ゴールドコーティング」。鋳鉄加工専用材種「GC3200シリーズ」で実証済みのオリジナルコーティング処理により、チップすくい面が平滑化され、コーティングの溶着剥離現象を抑制する。加えて靭性が高く欠けにくい強靭な専用超硬母材の採用により、突発的な刃先欠損を防ぐことに成功した。
 高い靭性と耐摩耗性を兼ね備えた新材種「GC4225」。T―MaXPネガチップ、コロターン107ポジチップを皮切りに、2006年内には従来P25材種でラインアップのブレーカ品目を順次導入の予定。

組織変更と
人事異動
NaITO

 NaITO(社長=鈴木斉氏、本社=東京都北区昭和町2-1-11)は、営業部門の強化、物流機能の充実ならびに責任と権限の更なる明確化を図るため、組織変更と人事異動を3月1日付で行った。
 〈主な組織変更〉
 @営業本部制として、従来の東日本・西日本の各営業部と新設の中部営業部の3営業部を管轄する。
 A営業本部に海外室、営業推進部にツールシステム室及び産機システム室を新設する。
 B物流管理室にて三拠点(東日本・中部・西日本)の物流センターを一元化する。
 〈人事異動〉
( )内は旧職
▽執行役員 営業本部長=二宮教行氏(執行役員 東日本営業部長)
▽執行役員 営業本部副本部長=山口恭正氏(執行役員 営業推進部長)
▽執行役員(新任)東日本営業部長=松橋安廣氏(営業推進部部長〈商品開発担当〉)
▽執行役員(新任)中部営業部長=和田光央氏(中部ブロック長)
▽営業推進部長=伊藤一成氏(北関東ブロック長 松本営業所長)

東証・大証一部に上場
フルサト工業3月1日より

 ジーネットの親会社であるフルサト工業(社長=古里龍平氏、本社=大阪市中央区南新町1-2-10)は2月20日、同社株式の東京証券取引所及び大阪証券取引所の一部指定を目指して進めてきた審査手続きが終了し、3月1日より両証券取引所の第一部に上場されると発表した。
 同社は、「これを機会に役員はじめ社員一同が改めて社会的使命と責任を自覚するとともに、皆様方のご期待にお応えすべく、企業価値の向上に努めてまいります」とし、株主をはじめとする関係各位になお一層の支援を求めている。

戌年男
株式会社イトウ
取締役会長伊藤仙二氏

 13年前に社長職を譲り、今では会長として、朝と夕に事務所に顔を出す毎日。
 「息子夫婦(社長夫妻)が良くやってくれているので、好きなことだけをして、毎日を過ごしていける状態と言う意味で、隠居稼業と思っております」。
 六男六女の四男として、家業の八百屋さんで産声をあげる。小さな時から走ることが得意で、小学生の時はいつも徒競争で一等賞だった。
 学業を終え、姉の嫁ぎ先のかめや商店に入社。昭和10年代当時は、自動車などは贅沢品。配達は専らリヤカーの全盛期。雨の日も、雪の日もリヤカーを引いての配達が続いた。
 「もともと身体は丈夫だったので、さして、辛いとは思わなかったですね。免許は入社して2年後に取りましたよ。当時はまだまだ、免許など持っている人は非常に少なかったのを覚えています」。
 今では当たり前の免許も、当時はほんの一部の限られた人しか持っていなかった。昭和13年5月に免許を取得。オート三輪での営業、配達と免許のお陰で楽になった。
 町内会長時代にやっていたソフトボールはショート、レフトと守備範囲も広く、守備には定評があった。今はグランドゴルフに転向している。
 「ゲートボールは、チームプレイが要求されるので、一人一人の力が一つに集まればよい結果を生むんですが、一人でもミスをすると、ミスを犯したプレイヤーが非難されます。それがいやでしたね。その反面、グランドゴルフは個人プレイなので、自己責任で思う存分プレイができるのが良いと思いますね」。
 第二次大戦も終盤になった昭和18年8月に、海軍2等水兵として大竹海兵団に入隊。3カ月間新兵教育を受け、防府の通信学校を受験し、見事合格。第11潜水戦隊司令部勤務となり、装甲巡洋艦の八雲(約10,000トン)、潜水母艦の長鯨などに乗務し舞鶴へ赴任。同20年7月23日司令部隊員全員呉へ異動。同年7月30日、長鯨空襲に依り大破するが運良く命拾いする。
 「人の一生というものは、分かりませんね。希望通りに潜水艦に乗船していたら、今の私はなかったのですからね」。
 希望した潜水艦勤務に乗船出来なかったことが、幸運をもたらしたとは、人生は皮肉なものである。
 2年後に終戦を迎え、仕事に復帰。その後、昭和33年に奥さんと2人で現在地に伊藤商店を設立。上下水道機材の販売をはじめる。
 「開業当時は、朝5時に起きて働いたもんですよ。身体には自信があったので、病気らしい病気もせず、遮二無二働きましたね。商いは、品物を売ってくれる先(仕入先)があるから、やれることをいつも忘れませんでしたね。お客さんには、奉仕の気持ちで販売しましたよ。信頼に応えるためには、更に感謝の気持ちを込めての販売ですね。信頼が得られるほど嬉しいものはなかったですよ」。
 社業も軌道に乗り、住設機器および、空調機器の専門商社としての基盤を築いていった。昭和62年3月に、21世紀を見据えた社名にと、株式会社イトウに社名を変更する。
 適正価格での商品の提供、豊富な品揃え、こまめな配達をモットーに“サービスと安心感を売る店”として、年々実績を積み重ねている。
 息子さん(社長)も親思いで、毎年正月には両夫婦揃っての旅行を実施。
 「息子が全てお膳立てしてくれますので助かります。今年は勝浦へ行きまして、熊野古道や那智の滝などを見学しました」。
 非常に嬉しそうに話されたのが印象的であった。
―現代の風潮についてお尋ねした。
 「軍隊式教育は、いい面もあります。号令やラッパの合図だけで、命令どおりに物事をこなす訓練をするだけで、戦場に役立つ人間が育ちます。ある面では、たったこれだけのことで、人が変わってしまいます。人は恐ろしい生き物ですよ。ただ、今の人は礼儀作法が出来ていませんね。礼儀作法は、堅苦しいものではなく、“思いやり”や“真心”を表すための表現ですよ」。
 人との繋がりの中で、当たり前に必要なものだと言うことが、解らないのが残念だと洩らされた。
 モットーは、「常に、人に信頼されるように努めること」。好きな言葉は「ユーモア」。
 好きなコーヒーは止め、ホットミルクに切り替えられたが、タバコだけは止められないそうだ。健康には十分にご留意して下さい。との言葉を残してお別れした。その時の姿勢は直立不動であった。
 大正11年2月5日生まれ。

=陶磁くうかん浮遊形=
世界のタイル博物館「須浜智子展」
3月10日から4月5日まで開催

 毎月10日(陶の日)にスタートする「やきもの新感覚シリーズ」の2006年3月の作家は、神戸市在住の須浜智子さん。優しい淡いブルーの、幾何学形態にゆっくりと流れるようなかたちを組み合わせた清々しいオブジェ。
 須浜さんの作品は、青白磁にも似た乾いた淡青色の陶のオブジェ。幾何学形態をベースに、ゆるやかな流線形をところどころ加えて、煙突からキノコが生えているようなかたちや、コップに水が流れ込む一瞬のかたちをとらえ、水中や大気の中を浮遊する伸びやかさと清洌さを体現している。
 当初は幾何学形態だけをモチーフにした作品をつくっていたが、その頃からも独特のユーモラスな味わいを持っていた。球体や直方体をベースに、トロフィーの上に花びらのようなかたちが広がっていたり、ポールからたくさん足が出ていたりと、すぐれた造形性に加えて、どこか自然界に存在する動植物の有機的なイメージ重ねて魅力的だった。また、乾いた感じの淡いブルーの肌合いは当初から変わりなく、水なのか、空気なのか、どこまでも透き通る空の色のように、いつも清らかだった。
 しかし、ここ数年は幾何学形態から角縁が流れ出したかのように、液体を思わせる表現が増え、作品のタイトルもこれまでは「untitled」で、観る者の想像力にまかせるようなニュートラルなものだったが、最近では「水のかたち」「床上の泉」「吐水体」「水の針」と水そのものを表わすようになった。はっきりと水を意識した瑞々しいブルーの液体のようなかたちが、天井に貼り付けてあったり、部屋の隅から溢れているように設置されて、作品が展示台から飛び降りて、空間のそこここに、くねるように這い出るように出現するようになった。これら柔らかで生き生きとした表現も、凛とした色彩も、陶土や釉薬の特徴をうまく生かしていると感心させられる。この自在で闊達なかたちは、ろくろ、手びねり、型成形などのいくつもの技法を組み合わせることによってつくられている。
須浜 智子展
―陶磁 くうかん浮遊形―
◆会期=3月10日〜4月5日
◆休館日=毎週月曜日
◆時間=午前10時〜午後5時(入館は4時30分まで)
◆第1会場=lNAX世界のタイル博物館一階企画展示室
 常滑市奥栄町1-130
 TEL0569-34-8282
◆第2会場=lNAX陶楽工房 ギャラリー/世界のタイル博物館隣
◆企画=タイル博物館企画委員会(企画展は入場無料)
◆3月10日16時〜17時 須浜智子さんによるアーティストトーク
 17時30分〜19時 オープニングパーティー

4月13日セミナー開催
小さな骨の動物園展
INAXギャラリー名古屋5月19日まで開催中

 カメ、コイ、モグラ、コウモリ、ペンギン…。身近にいるのにあまり目にすることのない動物たちの骨姿。小さなパーツで精巧に組み立てられたそれらは、いまにもカタカタと音をたてて動き出しそうだ。セキツイ動物にとって体を自由に動かすために必要不可欠な骨には、何億年もの進化の過程や生態的特徴などあらゆる情報が凝縮していて、たくさんの見所や発見が詰まっている。
 三月からのINAXギャラリー名古屋では、身近な動物の骨の美しさや面白さを紹介しながら、生態ごとにあらわれた機能やデザインの違いなど様々な視点から骨の魅力を考える。
 例えば鳥の骨を見てみると滑自体が軽くなるようパイプ構造になっている。羽ばたく力の源でもある大きな胸骨には、竜骨突起と呼ばれる板状の骨が突き出しているのも特徴。モグラやネズミの骨には、目の大きさや手の形など、生息場所に適応した変化を見つけることができる。また、食卓にも登場しそうな豚足は、洒落たハイヒールを思わせる美しい骨格で驚かされる。さらに、動物たちの歯に着目してみると、部位によって形を変え、草や肉を食べる習性に応じた変化をとげているため、生活の形態や年齢までも読み解くことができる。注意深く観察してみると、骨が理にかなったフォルムでありながら、それぞれに個性的でユーモラスなデザインであることに感動させられる。骨を見ることはこんなにも面白く、意外性に富んでいることを改めて感じ、私たちには想像もつかない生命の声を聞くことができる。
 会場では、動物たちの骨格標本をすべて実物で約百七十種類展示している。全長二メートルのアミメニシキヘビの骨は、生きていた当時の迫力で迫ってくるようだ。曲線の美しいフラミンゴ、凛とした立ち姿のツル、人間に近いサルの頭骨、またシカやアライグマなどの部分骨もたくさん登場する。さらに骨格標本づくりを技術的に紹介した解説文や、骨の見方を図解したパネル等も展示する。
 会期中の4月13日午後6時半より、安田守氏を迎え「骨のある暮らし―イッカクとイヌイットの生きる世界へ―」と題してお話しいただける。身近な骨の見どころを導入に、安田氏が北極で出会われた人々の暮らしや生き物たちの魅力、出来事、風景を、骨との関わりから語っていただく予定。
【開催概要】
期間=3月3日〜5月19日
企画=INAXギャラリー企画委員会
制作=株式会社INAX
協力=大阪市立自然史博物館、自由の森学園、杉本雅志、なにわホネホネ団、盛口満、安田守
会場=INAXギャラリー名古屋
   名古屋市中区錦1-16-20INAX名古屋ショールーム2FTEL052-201-1716
時間=午前10時〜午後6時
休館日=水曜日、入場無料
■購演会「骨のある暮らし―イヌイットとイッカクの生きる世界へ―」
講師=安田守(ナチュラリスト、写真家)
日時=4月13日18時30分〜20時
場所=lNAX名古屋ショールーム2階セミナールーム
*参加無料 希望者は、予めギャラリーまで申し込むこと。

新たな可能性を拓く!!
チャレンジフェア盛況
丸政 来場者、売上も好調

 丸政(社長=鬼頭宏治氏、名古屋市南区星崎2-101TEL052-823-2188)では、2月11日・12日の両日にわたって、名古屋市港区金城ふ頭の“ポートメッセなごや”を会場に「2006チャレンジフェア」を、関係各位メーカー多数の協賛を得て盛大に開催され、両日とも晴天に恵まれ、前回を上回る来場者と売上を記録するなどして賑わった。
 今回のチャレンジフェアは、「チャレンジの歴史が新たな可能性を拓く」をテーマに掲げ、出展メーカー各位の絶大なる協力を得て盛大に開催したもので、展示場内には、春の需要期に向けてのニーズに応える新製品・季節商品・売れ筋商品の他、格安な提供商品を取り揃えて展示即売した。
 また、今回も前回に引き続いての健康チェックコーナーを設けて、骨密度や体脂肪、肥満度の測定などを行い、その結果に基づいて栄養管理士がアドバイスに当たるなどして、健康管理の一助を図っていた。
 同社は、毎年この時期にチャレンジフェアを開催しており、今回も電動・エアー・充電機器、工具・大工・作業補助用品などの関連商品から、OA機器・健康補助食品関連までの協賛メーカー多数が出品し、年に一度の恒例の大イベントを繰り広げた。
 初日は午前9時のオープンと同時に、前日名古屋入りをしていた、静岡や信州方面の来場者がチャーターバスで訪れるなどして、終日賑わい、2日目も開会と同時に地元勢が訪れ、金物・機工・環境・園芸コーナーを中心に来場者で溢れた。なかには、昨年対比百数十%増を記録するコーナーもあった。
 また、今回は来場者企画として、2日間限りのお値打ち商品を出品するなどして、来場者へのニーズに応える一方、話題のパワーヒートパイプ式床暖房システムコーナーも好評で、実際に体験して、納得したうえで、購入する来場者も目立った。
 来場者数も、従来の2号館から3号館に変更し、展示スペースが広くなり、総合的にレイアウトを変更した事が功を奏して、延べ2日間で、専門店、ホームセンター等の量販店から予定を上回る来場者が訪れた。

新時代のストレーナ誕生
NEW T形ストレーナ
ベン シリーズ更に充実

 ベン(社長=深澤達雄氏、東京都大田区多摩川2-2-13)では、ストレーナの概念を一掃する「NEWタイプのT形ストレーナ」を好評裏に拡販している。ステンレス製のKT―3型が新たに加わったことで、一段とシリーズが充実した。
 優れたメンテナンス性・施工性・最小の圧力損失、豊富なバリエーションで配管ラインをサポートする。
 種類は、KT―1型シリーズ(鋳鉄製)、KT―2型シリーズ(鋼板製)、KT―3型シリーズ(ステンレス製)がある。
 主な特長は次のとおり。
@コンパクトで、施工・取り扱いが容易
 U型対比、質量は約30%、管芯下寸法で約マイナス60%(同社比)。Y型対比、質量は同等だが、管芯下寸法で約マイナス50%(同社比)。本体下方にメンテナンススペースが不要で取り扱いも容易なうえ、架空配管のほか、埋設配管にも対応し、取り付け場所を選ばない。
Aネットの清掃が容易
 ネットは横置き円筒軸流タイプで、上ふたを空けて取り出す構造なので、本体上方の取り出しスペースが僅かで済むと共に、カバー開放時に液体の溢水がない。
B圧力損失が僅か
 圧力損失は、U形対比約4分の1から6分の1、Y形対比約2分の1(同社比)。T形(横置円筒軸流タイプ)のネット構造は、最小の圧力損失。
 詳細については、同社名古屋営業所(名古屋市中村区本陣通5-55・電話052-411-5840)へ問い合わすとよい。

採用・社員戦力化事業の一環
第2回営業管理者研修
愛機工管理職・同候補22名参加

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏・山下機械社長)は2月10日・11日の両日、採用・社員戦力化事業(実行委員長=野田道典氏・ノダキ社長)の一環として「第2回営業管理者研修」を実施した。前回同様、船井総合研究所・営業支援本部の片山和也氏を講師に迎え「邦和セミナープラザ」(名古屋市港区港栄)で行われ、組合員企業の営業管理職と管理職候補者、30代から60代の22名が参加した。
 この研修は、「機械工具商社のマネージャーに求められるスキル」を確認し、管理者としての資質・技量を更に高めるために、@マネージャーに必要なスキルとは何か、A戦略浸透力とは何か、B営業業務力とは何か、C与信管理ケーススタディ、D活動管理力とは何か、E部下育成とは何か、F営業企画力とは何か、Gグループ作業「顧客とのパイプを太くする為にすることは」の内容で2日間にわたり研修が行われた。

18年3月12日2232号
中部経産局管内
最近の地域総合経済動向

 中部経済産業局は2月8日、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)における最近の経済動向をまとめた。それによると、生産は電子部品・デバイスが増加傾向であることなどから増加している。個人消費はデジタル家電の好調などで持ち直している。また、設備投資は自動車関連で積極的な姿勢が継続しており着実に回復している。さらに、雇用情勢は改善した状況が続いており、完全失業率、有効求人倍率ともに全国でも良好な水準にある。これらのことから、管内の経済活動は「改善している」と、昨年8月の発表から7カ月連続して基調判断を据え置いた。なお、先行きについては、生産は自動車、金属工作機械、電子部品・デバイスなどを中心に、当面、高水準で推移すると見込まれる。しかし、原油・原材料価格や為替の動向が内外経済に与える影響等については留意する必要があるとまとめている。(比較は断りのあるものを除き、平成17年12月の実績値による。)
鉱工業生産・出荷・在庫
 鉱工業生産の動向を指数(12月速報)でみると、電子部品・デバイス工業、輸送機械工業、非鉄機金属工業が上昇したことから、前月比4.1%増と2カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は13.0%増と14カ月連続の上昇となった。
 出荷は、電子部品・デバイス工業、輸送機械工業、非鉄金属工業が上昇したことから、前月比3.7%増と2カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は12.2%増と11カ月連続の上昇となった。
 在庫は、輸送機械工業、一般機械工業が上昇したことから、前月比1.4%増と2カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は6.3%増と17カ月連続の上昇となった。
主要業種の動向
◆自動車
 自動車の生産は、緩やかに増加している。
 完成車は、国内向けは伸び悩んでいるものの、海外向けが北米を中心に好調なことから、緩やかに増加している。
 自動車部品は、国内完成車向けが高水準で推移しており、また国内メーカーの海外現地工場や海外メーカー向けの輸出が好調なことから、増加している。
◆電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、増加傾向となっている。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)が携帯音楽機器向けに好調なことなどから、増加傾向となっている。
 液晶素子は、テレビ、携帯電話など情報通信機器向けが順調なことなどから、増加傾向となっている。
◆情報通信機器
 情報通信機器の生産は、高水準で推移している。
 テレビは、薄型テレビが国内外の順調な需要を受け、高水準で推移している。
 デジタルカメラは、回復の動きがみられる。
◆電気機械
 電気機械の生産は、緩やかに増加している。
 電動機は、好調な自動車向けを中心に、緩やかに増加している。
 制御機器は、自動車関連、半導体関連向けが好調であり、高水準で推移している。
◆一般機械
 一般機械の生産は、緩やかに増加している。
 金属工作機械は、一般機械、自動車関連向けを中心に、国内向け、海外向け需要ともに堅調であり、緩やかに増加している。主要9社の受注状況をみると、海外受注は4カ月連続で前年を上回り、国内受注も2カ月連続で前年を上回った。全体では2カ月連続で前年を上回っている。
 繊維機械は、中国、パキスタン向けを中心に、緩やかな増加傾向となっている。
◆ファインセラミックス
 ファインセラミックスの生産は、高水準となっている。
 ICパッケージは、情報通信機器向けを中心に持ち直しの動きがみられる。
 触媒担体・ガスセンサ素子は、自動車向けが世界的に環境意識の高まりから、国内向け海外向けともに好調であり、高水準で推移している。
◆鉄鋼
 鉄鋼の生産は、高水準で推移している。
 鋼板は、自動車向け、造船・産業機械向けが好調であり、高水準で推移している。
 棒鋼は、民間建築向けが堅調なこともあり、横ばいで推移している。
 特殊鋼鋼材は、好調な自動車関連向けを中心に、高水準で推移している。
◆化学
 化学の生産は、高水準で推移している。
 自動車関連向けが好調なことなどから、高水準で推移している。
◆金属製品
 金属製品の生産は、横ばいとなっている。
 アルミニウム建材は、戸建て住宅向けの動きが弱いことなどから、減少傾向となっている。
 ばねは、自動車向けが好調なことから、増加傾向となっている。
 ガス機器は、高付加価値製品に動きが見られるものの、単体普及品を中心に弱い動きが続いていることから、緩やかに減少している。
◆繊維・陶磁器
 繊維・陶磁器の生産は、減少傾向となっている。
 繊維は、合繊長繊維織物、毛織物とも、消費の低迷や中国等からの輸入品に押され減少傾向となっている。
 陶磁器は、タイルでは、動きがみられていたモザイクタイルにやや一服感がみられ、飲食器では、安価な輸入品に押され、低迷していることから、ともに減少傾向となっている。
消費・投資などの需要動向
◆個人消費
 個人消費は、持ち直している。
 大型小売店販売額は、2カ月ぶりに前年を下回った。
 コンビニエンスストア販売額は、3カ月連続で前年を下回った。
 乗用車販売は、新車効果の一巡などから、6カ月連続で前年を下回った。
 家電販売は、薄型テレビ等デジタル家電が引き続き好調であり、10カ月連続で前年を上回った。
◆設備投資
 設備投資は、着実に回復している。
 半導体素子・液晶素子関連で引き続き能力増強投資が図られていることに加え、自動車関連で積極的な姿勢が継続しているなど、幅広い業種で投資を増加する動きがみられる。
 また、12月の管内主要九社の金属工作機械受注(国内向け)をみると、自動車向けが四カ月ぶりに、一般機械工業向けが39カ月連続で前年を上回ったことなどから、全体では2カ月連続で前年を上回った。
◆公共投資
 公共投資は、低調に推移している。
 12月の公共工事請負金額は、9カ月連続で前年を下回った。発注者別にみると、「県」(前年同月比36.8%増)、「地方公社」(同30.6%増)で前年を上回ったものの、「国」(同2.2%減)、「公団・事業団」(同19.9%減)、「市町村」(同7.4%減)、「その他」(同76.0%減)で前年を下回った。
◆住宅建設
 住宅建設は、増加している。
 12月の新設住宅着工戸数をみると、全ての区分で前年を上回り、全体では3カ月連続で前年を上回った。
◆輸出通関額
 輸出通関額(円べース)は、11カ月連続で前年を上回った。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円べース)を品目別でみると、「自動車」「自動車の部分品」などが前年を上回った。主要地域(国)別でみると、アジア向けは45カ月連続で、米国向けは11カ月連続で、EU向けは6カ月連続で前年を上回った。
◆雇用情勢
 雇用情勢は、改善した状況が続いている。
 新規求人数は、医療・福祉、飲食店・宿泊業をはじめ幅広い業種で増加している。有効求人倍率は、引き続き高い水準にある。完全先業率は、着実に改善している。
◆企業倒産
 企業倒産は、2カ月ぶりに前年を下回った。

全産業供給指数概況
経済産業省 平成17年12月分

 経済産業省が2月27日に発表した平成17年12月分の全産業供給指数概況速報は次の通り。
〈全産業供給指数でみる需要動向〉
 17年12月の最終需要部門計は、前月比0.4%増と3カ月連続の上昇となった。内訳を需要項目別にみると、消費が同0.5%増と2カ月ぶりの上昇、輸出が同1.3%増と2カ月連続の上昇、輸入が同1.0%減、投資が同0.1%減とともに3カ月ぶりの低下となった。
 17年10月〜12月期の最終需要部門計は、前期比0.4%の上昇となった。内訳をみると、消費が同0.8%増、輸出が同2.4%増、輸入が同1.2%増と上昇、投資が同0.0%の横ばい、うち民間企業設備は同2.3%の上昇となった。
 なお、17年の最終需要部門計の前年比は、1.5%増と3年連続の上昇となった。

化学工業統計速報
経済産業省 平成18年1月分

 経済産業省が2月28日に発表した平成18年1月分の化学工業統計速報は次の通り。
 1月の化学工業(医薬品を除く)の生産動向を季節調整済指数でみると、生産は前月比3.5%の上昇(前年同月比[原指数による]では1.3%の低下)、出荷は同3.4%の上昇(同0.1%の低下)、在庫は同1.0%の上昇(同5.2%の上昇)となった。

決算中間報告ほぼ昨年並み
事務引継ぎ準備開始へ
愛知鋲螺商協同組合第7回定例理事・役員会

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=藤田K氏・藤田螺子工業社長)は2月20日午後6時より、平成17年度第7回定例理事・役員会を組合事務所(名古屋市中村区)で開催し、藤田理事長以下7名が出席して第1号議案から第7号議案までを審議した。
 第1号議案=平成17年度会計中間報告に関する件は、会計理事の鈴木副理事長から予算対比表に基づいて説明があり、1月までの実績は概ね予算通りに推移していることが報告され、これを承認した。
 第2号議案=平成18年度総会事前準備に関する件は、5月24日、名鉄ニューグランドホテルで開催される総会の準備事項を確認した。
 @組合員実態調査の用紙を3月上旬に送付し、4月6日までにまとめる予定。
 A会計監査を4月14日午後5時より組合事務所で行う。
 B会計資料完成予定は4月17日。
 C総会資料完成は5月15日(原稿締切り4月17日)。
 第3号議案=事業委員会に関する件は、2月度の収支報告が行われた。
 第4号議案=広報委員会(広報誌「愛鋲協25号」)に関する件は、3月31日発行を目標に準備中(原稿締切り 2月末)。
 第5号議案=青年部活動報告に関する件は、役員会を1月30日に気晴亭で開催、また異業種企業見学会として2月4日に常盤醸造を訪問したと報告された。今後の行事は、総会を4月28日に、海外研修旅行(ベトナム)を11月22日から27日までの4泊6日の日程で行う予定。
 第6号議案=各委員会及び事務局業務内容に関する件は、引継ぎ用資料の説明を岡本事務局長が行った。
 第7号議案=その他(報告事項)。
 @ねじ商連常任理事会出席者確認の件(3月14日、出席者は鈴木副理事長、土方副理事長、事務局)。
 A明和産業の脱会に伴う出資金変更届提出の件(4月3日予定)。
 B明和産業の脱会に伴う組合ホームページ改訂完了の件(2月15日)。
 次回理事・役員会は、3月27日午後6時より組合事務所で開催。

ジュニアー会
今年7月ベトナムを視察
18年度総会開催

 ジュニアー会(幹事長=植田慎一郎氏・ウエダ社長)は2月16日午後6時より、名古屋市千種区大手町のフランス料理「ル・マルタン・ペシュール」にて平成18年度総会を開催、会員十五名が出席した。
 総会では、17年度幹事長の志知亨氏(志知社長)が議長を務めて、第1号議案=平成17年度事業報告承認の件、第2号議案=平成17年度決算報告承認の件、第3号議案=平成18年度幹事団選出の件、第4号議案=平成18年度事業計画案承認の件、第5号議案=平成18年度収支予算案承認の件について慎重に審議した結果、全議案承認可決された。
 18年度の幹事長に選任された植田氏は、「未熟な幹事長ですが、先輩方、皆様方のお力をお借りして、何とか1年間乗り越えてまいりたいと存じますのでよろしくお願いいたします」と挨拶。
 同会は1985年に先代「ジュニアー会」の30周年を機に引き継いで以来、昨年8月で会結成20周年を迎え、その記念行事として今年の7月12日から17日の6日間、ドイモイ政策以降市場経済化が進み発展が目覚ましいベトナム(ハノイ)へ現地日系企業の訪問を含めた視察を実施する。実行委員長は川島健一氏(川島商事社長)。
 総会終了後は懇親会に移り、三井重信幹事(三井機工社長)の力強い発声で乾杯。
 懇親会では本年度の計画などについて和やかに歓談し、午後九時過ぎに終了した。
 【平成18年度の主な行事】
▽2月16日=総会「ル・マルタン・ペシュール」にて
▽6月=研修会・工場見学(京都)
▽7月12〜17日=創立20周年記念行事「ベトナム視察」
▽8月=納涼会
▽12月=忘年会(家族会と合わせて行う)

256小間以上の獲得目指す
出品者の勧誘に着手
愛知県管工機材商協組第2回展実委員会

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=石原徳和氏・原芳商会会長)の第26回管工機材設備総合展の展示会実行委員会(委員長=在田忠之氏・在田商店社長)は、「第2回実行委員会」を2月21日に、東別院会館で開催し、展示会開催に際しての主旨説明をはじめ、取り組みについてのあらましが発表される一方、出品者勧誘の分担についての担当割り振りを行った。
 実行委員会は、石原理事長の「先週末に出品案内を発送し、既に2社の申し込みを頂いております。景気も緩やかに回復しており、期待が持てると思います。皆さん方でアイデアをお寄せ頂いて、出品者の方に、出品して良かったと言って頂けるような展示会を目指して下さい」との挨拶のあと、在田委員長からは、展示会のテーマ(うるおいある共生・さらなる貢献)や、参観者の動員について、商談スペース(休憩)の設置、関係諸団体へのPR、呈茶券、駐車券等の斡旋についての主旨説明がされた。
 続いて、小川副実行委員長(山信社長)の進行で、出品者勧誘の分担が行われ、「最低でも256小間獲得を目指したい」との所信が披露された。
 次回第3回実行委員会は、4月4日に開催することを内定した。

各地区の景況と組合活動
全機工連・中部ブロック会議
〜 4組合の理事長報告より 〜

 先週報じた通り、全日本機械工具商連合会の中部ブロック会議(ブロック長=野田道典氏・ノダキ社長・愛知組合副理事長)が2月17日午後3時より、愛知・岐阜・三重・浜松の四組合が参加して近鉄四日市駅西の四日市都ホテル(三重県四日市市安島)で開催された。
 今回は、各地区の理事長より行われた現況報告を中心に伝える(前号1面と一部重複)。
 【三 重】
 昨年、三重組合として初めて海外の業界調査を中国・上海で実施した。参加者全員に素晴らしい成果が得られた。その折、愛知組合の好意により、日系現地法人の代表者との合同懇談会にも参加し、本当に良い体験が出来たことを感謝する。
 三重の業界は、中部地区の経済に引っ張られ、好調に推移している。
 製造業の分野のリーディング産業で競争力のある企業の進出が続いており、三重県の工場立地は全国レベルでも上位に当たる。シャープの亀山工場を中心に液晶産業の集積を目指す「クリスタルバレー」構想,東芝、富士通などの半導体関連の集積を目指す「シリコンバレー」構想、伊賀地区の健康・福祉産業の集積を目指す「メディカルバレー」構想があり、各企業とも現在積極的に投資を行っている。そして、トヨタ、ホンダ等の自動車関連の製造業の進出や、化学工業の高付加価値素材の開発、燃料電池や水素エネルギーの研究などが活発に行われているというのが現状。
 組合員も比較的好調の様だが、企業格差、地域格差があり、他府県からの売り込みも激しく、依然として厳しい現状に変わりはない。
 商社は商圏の確保と、業界の地位の向上、次世代の後継者の育成に力を注いで行きたい。
 【浜 松】
 浜松を中心とする経済圏の製造業は、従来であれば繊維産業、そして木工機械であった。その後、楽器、2輪、4輪へと移ってきた。2輪等については、国外への進出が盛んで、国内の生産は少ない。
 2輪の設備投資と消耗品の需要は、今後非常に危惧されている。4輪の関係は、スズキを中心としてかなりの盛況感がある。その中で、消耗品等については需要増となっている。しかし設備等については、機械商社などへの寄与は大きくないというのが現状ではないかと感じている。
 繊維、木工機械関係とも低迷している。その他農業関係は、果物の選果機械の関係も、農業補助の減少などが影響して低迷している。お茶の収穫機械も低迷している。
 2輪、4輪の需要増に加え、トヨタの関係も当地区では影響が出て、消耗品、設備、機械は高レベルで推移している。今年度も先行き安定的に推移していくのではないかとの見方がある。
 浜松の組合は、現在33社の組合員で構成されており、特に目立った動きをしているわけではなく、他の地域にある専門部会とかアンケートなどを、随時私共の組合でも取り入れながら、組合員の相互啓発、自己啓発に関することをしていければと感じている。
 【岐 阜】
 岐阜組合は現在43社。咋年1社減り、次回総会でも1社減る予想。世の中、廃業等で業界が再編されており、仕方がないと考える。
 景気は、帝国データーバンクの資料によれば、東海ブロック(岐阜・三重・愛知・静岡)は連続全国トップを占めている。愛知県、三重県、静岡県の自動車産業、工作機械を中心とした景気の良さが反映されている。ただしその中で、岐阜県というのは非常に伸び率が低い。
 何故かと言うと、遡る事3、40年前に岐阜県の知事が、「企業を誘致すると公害が出る。従って大企業を岐阜県には呼ばない」という方針を出して、現在も続いているということがある。
 今、景気が良いところは、自動車関連、工作機関連。それから企業規模で言うと、大企業は良い。中小企業は中々、全国の景気の回復と同じようには回復していかないという状況の中で、岐阜県の組合員それぞれは、以前よりは景気状況は良いが、買っていただけるところがそんなに多くないというのが現状。
 全国の景気の動向からみると、やはり良いのが自動車、鉄鋼、化学、機械で、良くないところは繊維、建材、パルプ関係。その中で、東濃地区はタイルとか焼き物、パルプが中心となっている産業構造で、余り良くない。岐阜地区、西濃地区は昔から繊維の町で栄えていたが、繊維工場のほとんどの大手は繊維を作らなくなり、フィルムとかビデオテープを作る方向に変わっている。産業構造が大きく変わり、機械の仕事は非常に少なくなってきている。
 岐阜県の場合は、トヨタ、ホンダをはじめとした自動車業界の下請企業がある程度あるので、その様なところの景気に支えられているというのが現状と言える。
 同じ組合員の中でも、良い企業と悪い企業がはっきり区分されるようになってきた。それはどこに原因があるか。それぞれの企業が考えることだとは思うが、良いところと悪いところが両極端になっている。他業界の色々な良いところを見習って、改善点を考えなければいけない大変重要な時期ではないかと考えている。
 名古屋のベッドタウン化する岐阜地区で、我々今後どのように生き残っていくかということは大変難しいことではあっても、ある面では、廃業されるところもあるし、日本の中で色々な物を作るというメーカーも増えてきたので、その様な企業を狙って商売をしていかなければならない。
 岐阜組合は、会員同士が手と手を組んで、お互いが一緒になって動いていける環境を作ることが大切と考えている。
 【愛 知】
 工作機械の受注統計が毎月、日工会から発表されている。年があけて1月になっても、依然として全国べースでみると、機械受注は変わらず良い位置をキープしている。
 ところが、私は愛知で工作機械の販売をしているが、現場の状況から言うと、中小企業においてはすでに昨年の秋口から受注が陰って来ている。これは全国とやや違う。何故か。
 1つの原因は、工作機械の受注が余りにも多いため納期が非常に長くなり、私共の扱っている小型旋盤は、なんと納期10カ月となっている。
 ここまで来ると、町工場で機械設備をするのに、仕事の目安はせいぜい3カ月か4カ月先なので、半年以上の納期の機械は発注できないという事情があるかと思う。
 次の問題は、仕事は相変わらず忙しいが、もうこれ以上増産する力が無い。具体的に言うと、場所が無い、人がいない。それにも係わらず親会社からは「もっと増える」と言われる。
 何故この様になってしまったか。
 愛知地区は自動車産業、あるいは自動車部品産業のメッカである。国内での自動車販売台数は増えていない。唯一、増えているのは海外。海外で増えた部分は、もともとは現地調達を予定していたが、それが出来ない。仕方がないので、日本国内でその部品を作り、海外へ持って行っている。特に精度の高い部品は、相変わらず日本で作っているので、日本のその部品のメーカーは、毎年毎年生産量が増えていってしまって、現在では、国内用と海外用が同じくらいとなっている。
 この様な時期に、工場を増設しているところが何社かあり、まだまだ、金も、土地も、人も調達する能力があるといったところへ、ドンドン仕事が集中してしまう。
 その様な所と繋がっている商社は、忙しくて忙しくてしょうがない。それ以外しかお客様のない商社は、それほど忙しくないというのが現実ではないかと思っている。だから、忙しいところと繋がっているところは、今年も忙しいという気がする。
 昨年、業界の一つの問題に、価格の改定があったと思う。超硬工具、ハイス工具を中心として約10%の値上げが行われたが、肝心の大手自動車メーカーが中々上げてくれないので、裾野ばかりが値上げをさせられて、中に入った商社が大変苦労した。大方、価格は上がったと思うが、その苦労たるや大変なものであった。
 品切れ状態は、一時のことを思うと、大分緩和されてきた。それでもまだ相変わらず、納期が四カ月以上のものもあり、いまだに間に入った商社は苦労をしている。にも係わらず、トヨタの生産計画は強気であり、今年も大雑把に言えば、忙しい年ではないかと思う。
 昨年の機械工具はどれくらい伸びたのだろうか。消耗品は伸びても減っても、一割と考える。何故かと言うと、生産現場の機械の稼働率はそれ程変わっていない。今年は、もうこれ以上増やせないのではないかと見ている。
 しかし、急に落ちるという要素は、今のところ愛知ではないように思われる。今年もそこそこ忙しい年ではないかと考える。
 愛知組合は、現在287社で、ピーク時は300社を越しており、やはり会員数は減っている。会員の増強運動を進めているが、中々進んでいない。賛助会員は現在102社で、若干ではあるが増えている。

取り扱いメーカー45社の製品一堂に
井川氏(トヨタ専務)の講演大盛況
inJTEKT―井高フェア06

 井高(社長=高田研至氏、本社=名古屋市中区上前津1-6-3)は「inJTEKT―井高フェア06」を2月17日午前10時より午後7時にかけて、愛知県刈谷市のJTEKTカスタマーセンターにて開催した。
 当日は、井高の取り扱いメーカー45社の新製品ならびにJTEKTの製品が出品され、多くの来場者で会場は大変な賑わいとなった。会場では、次世代研削盤として最優秀エネルギー機器制度で表彰されたNC研削盤などの展示実演をはじめ、最近注目されている環境対応関連製品、省エネ・省資源製品や非接触測定器など様々な製品が並んだ。各ブースでは、製品についての説明を熱心に聞く来場者の姿が多く見受けられた。
 また、工場見学会も実施されており、JTEKTの最新横型マシニングセンタ組付工場で製造現場を見ることができた。そこでは、TPS(トヨタ生産方式)を応用した様々な工夫が行われており、業務改革の推進により工作機械づくりの改革と生産効率の向上が実践されている。また、「PDSA(計画・実施・スタディ・処置)」を掲げ、物や情報をスムーズに流すトータル的な実効を目指している。さらに、物づくりの改革において、負荷の変動に柔軟に対応できる体制づくりがなされており、熟練者・未熟練者が行う作業を明確にして作業の専任化を図り、作業効率の向上とコスト低減を図っている。
 そして、このフェアの目玉となったのが、井川正治トヨタ自動車専務取締役の特別講演だった。午後3時30分から約1時間半にわたり「ロボット開発の現状と未来」というテーマで行われたこの講演では、立ち見客が出るほどの大変な盛況ぶりだった。
 まず、現場の取り組みとして、自動車製造工程で産業用ロボットを活用することによる作業の合理化について説明。そして、さらに開発・改良を積み重ねることで一層の合理化を追求し、実現してきた経緯について語った。続いて、パートナーロボットの開発の狙いと現状の取り組みについて説明。「今後、日本が迎える高齢化社会で貢献できるように基本として人の役に立つことを目指しています。そのためには、人のような身軽さを持ち、器用に道具を使えるような賢さが重要なファクターとなります。主な適用分野は、アシスタント・福祉・製造・モビリィティーです。これまで愛・地球博を最初のマイルストーンとして開発を進めてまいりました。今後は、それぞれの方向に向けて、さらに開発を進めてまいりたいと思っております」と同氏。出品会場、工場見学会、井川氏による特別講演と盛りだくさんのフェアで大変盛況な1日であった。

生産は緩やかな上昇傾向
鉱工業生産=1月速報=

 経済産業省が2月28日に発表した1月の鉱工業生産・出荷・在庫指数をみると、1月は生産、出荷が上昇、在庫、在庫率は低下であった。また、製造工業生産予測調査によると、2月上昇の後、3月は低下を予測している。総じてみれば、生産は緩やかな上昇傾向にある。
〈1月の生産・出荷・在庫動向〉
(1)生産
 1月の生産は、前月比0.3%増と6カ月連続の上昇(前年同月比は2.1%上昇)となり、指数水準は105.2(季節調整済)となった。生産の上昇に寄与した業種は、化学工業(医薬品を除く)、電気機械工業、窯業・土石製品工業等であった。品目別にみると、リチウムイオン蓄電池、モス型半導体集積回路(CCD)、鉄道車両の順に上昇に寄与している。
(2)出荷
 1月の出荷は、前月比0.2%増と4カ月連続の上昇(前年同月比は3.5%上昇)となり、指数水準は107.9(季節調整済)となった。出荷の上昇に寄与した業種は、鉄鋼業、化学工業(医薬品を除く)、電気機械工業等であった。
(3)在庫
 1月の在庫は、前月比0.1%減と3カ月ぶりの低下(前年同月比は3.4%上昇)となり、指数水準は94.5(季節調整済)となった。在庫の低下に寄与した業種は、輸送機械工業、一般機械工業、その他工業等であった。1月の在庫率は、前月比3.2%の低下(前年同月比は2.2%上昇)となり、指数水準は98.2(季節調整済)となった。

「地球会社」の企業理念のもと
海外売上比率50%を目指す
OSG第93回定時株主総会開催

 オーエスジー(社長=大沢輝秀氏、本社=豊川市本野ヶ原3-22)の第93回定時株主総会が2月18日、本社CSセンターで行われた。
 同社は平成9年から「開かれた株主総会」として株主が気軽に意見を出せる雰囲気作りに力を入れ、4年前からはより多くの株主の参加が得られるよう土曜日に開催している。また、映像による分かり易い説明を取り入れ、株主重視の方向性を打ち出している。
 総会に先立って懇談会場では、有力コンビニエンスストアの協力を得て、持ち帰りできる弁当やサンドイッチ、飲み物などが用意され、好調な業績を背景にオーエスジーの経営者側と株主サイドが和気藹々と語り合い、企業と株主の一体感を見せていた。
 午後1時から行われた総会では、映像による現況・世界戦略・売上実績・目標等を報告。特に海外戦略では、「地球会社」として「地球規模で物づくり産業の発展に貢献する」との企業理念のもと、海外売上高比率50%(今期37.7%)の達成を中長期で目指し、その施策として自動車産業でのシェア拡大に取り組み、AW(オートワールド)室を中心に日本と海外の主要な自動車生産地で現地グループ会社との連携を生かして活動、成果を得ている。
 また、海外拠点の拡充については、急成長するアジア地域を中心に中国の販売組織の拡充、台湾・韓国では増産目的の設備投資を行い、日本の生産能力を補完する機能を果たしている。
 売上高は781億3,000万円(前年比18.4%増)となり、グループ全体の好調さを示す内容となった。
 今後は、日系自動車産業を始めとする製造業のグローバル化の更なる進展を見据え、グローバルに工具の供給とサービスを行う「グローバル工具総合メーカー」を目指し、世界22カ国に展開した営業・製造拠点の連携によるサポート体制の強化と高度な加工技術をもつ製品の開発力強化の継続、また短期的には原材料価格への対処等に取り組んでいくと説明し、株主の一層の支援を求めた。

国内出荷・輸出ともに
4四半期連続2桁増
マニピュレータロボット統計17年10〜12月

 日本ロボット工業会は、平成17年10〜12月期及び平成17年1〜12月年間のマニピュレータ、ロボット統計生産・出荷実績をまとめ、先程発表した。これは同会の月別統計調査を基に作成されたもので、同会の正会員及び賛助会員対象企業58社のうち、回答のあった56社による実績である。
受 注
 平成17年10〜12月期の受注額は、対前年同期比24.6%増の1,350億円となり、3四半期連続でプラス成長となった。また、平成17年年間の受注額は、対前年比8.1%増の5,409億円となり、4年連続でプラス成長となった。
 受注額は引き続き高水準で推移しており、今後も前年実績並みの高い水準が期待される。年間実績の5,409億円は、平成12年の5,794億円に次ぐ過去2番目の実績となった。
生 産
 平成17年10〜12月期の生産額は、対前年同期比19.1%増の1,255億円となり、14四半期連続でプラス成長となった。また、平成17年年間の生産額は、対前年比9.6%増の5,125億円となり、3年連続でプラス成長となった。これは、平成12年の5,298億円に次ぐ過去2番目の実績となった。
 昨年のロボット業界は自動車業会を中心とした旺盛な国内需要に支えられ、また輸出も依然として底堅い伸びを示すなど好調に推移した。よって、平成17年1〜12月の生産額(会員+非会員)は、対前年比9%増の約6,400億円となる見込み。
 また、今年のロボット生産額も昨年同様、国内需要に加え、海外需要も堅調に推移することが期待され、対前年比2%増の約6,500億円と過去最高実績に達する見通し。
出 荷
 平成17年10〜12月期の総出荷額は、対前年同期比28.0%増の1,308億円となり、4四半期連続でプラス成長となった。出荷内訳で見ると、国内出荷額は同29.0%増の497億円、輸出額は同27.4%増の811億円となった。
 平成17年年間の総出荷額は、対前年比18.4%増の5,287億円となり、3年連続でプラス成長となった。出荷内訳で見ると、国内出荷額は21.8%増の2,045億円、輸出額は16.3%増の3,243億円となった。
 四半期ベースでは好調な自動車産業の需要に支えられ、国内出荷額、輸出額、総出荷額ともに4四半期連続で二桁増の実績となった。
 年間の総出荷額5,287億円は、平成12年の5,255億円を抜き、過去最高の実績となった。
〈国内出荷内訳〉
 自動車産業向けでは、平成17年10〜12月期は対前年同期比55.1%増の231億円となり、5四半期連続でプラス成長となった。今後も需要は堅調に伸びていく見込みにある。年間を通じては、対前年比48.0%増の895億円となり、3年連続でプラス成長となった。
 電子・電気機械産業向けでは、平成17年10〜12月期は対前年同期比9.7%増の145億円となり、2四半期ぶりにプラスに転じた。年間を通じては、対前年比1.5%増の677億円となり、4年連続でプラス成長となった。
 国内出荷は、溶接用や塗装用、マテリアルハンドリング用など自動車産業向けで大きく伸びている。今後も堅調に推移する見通し。
 電子・電機産業向け設備投資は、全体的に一巡感が見られるものの、情報通信機械向け(主に、携帯電話、カーナビなど)は大きく伸長している。また、電子部品実装用やFPD用(パネル搬送)、半導体用(ウエハ搬送)など電子部品・デバイスメーカー向けも上向いており、今後の動向が期待される。
〈輸出内訳〉
 溶接用では、平成17年10〜12月期は溶接用全体で対前年同期比9.7%増の119億円となり、9四半期連続でプラス成長となった。今後も堅調に推移する見通し。年間を通じては、対前年比17.1%増の511億円となり、4年連続でプラス成長となった。
 また、電子部品実装用では、平成17年10〜12月期は対前年同期比71.9%増の416億円で、2四半期連続でプラス成長となった。年間を通じては、対前年比18.8%増の1,643億円となり、4年連続でプラス成長となった。
 溶接用(自動車産業向けがメイン)は、韓国、中国、タイを中心としたアジア向けの需要が伸びたことが大きな好調要因となった。アジアは今後も需要な市場として期待される。欧米向けも前年を上回る実績を残したが今後の見通しは不透明。
 電子部品実装用は、好調であったアジア向けが全体の83%を占め、中国向けで58%と中国一国で約六割の市場を占めている。
 クリーンルーム内作業用では、FPD用(パネル搬送)が上半期の好調を受けトータルで前年を大きく上回った。今後も期待が持たれる。一方、半導体用(ウエハ搬送)は低迷。今後は米国向け需要の動向が鍵となる。
 年間の輸出額3,243億円は、平成12年の2,971億円を抜き過去最高の実績となった。

超硬ソリッドドリル
「ミラクルWSTARドリル」
三菱マテリアルツールズ小径サイズを発売

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、住所=東京都墨田区横網1-6-1)は、三菱マテリアルが開発・製造する超硬ソリッドドリル「ミラクルWSTARドリル」に、小径サイズ(切刃径φ1.0〜φ3.0mm未満)をシリーズ追加し、販売を開始した。
 「ミラクルWSTARドリル」は、あらゆる被削材の加工が可能な汎用の超硬ソリッドドリルで、高能率・高精度加工に適しており、2002年4月の発売以来、2005年7月の8D用(切刃径の八倍の穴深さを加工可能)シリーズ発売に続き、この度、アイテムの追加・拡充を行なった。
 小径サイズの穴加工については、従来から「ミラクルZET1ドリル」を販売しているが、「ミラクルWSTARドリル」は、特に切刃径φ2.0mm未満の小径穴と、L/D=五(L:加工深さ、D:切刃径)以上の加工深さを、高能率・高精度に加工するために開発・商品化された。
 「ミラクルWSTARドリル」小径サイズの特長は次の通り。
 @切屑処理性(分断性)に優れた工具形状(芯厚、溝幅、ネジレ角、他)により、特にステンレス鋼や切刃径φ2.0o未満の切削において、安定した加工・工具寿命が得られる。
 A加工深さに応じた溝断面形状の最適設計により、切屑排出性に優れ、加工能率を大幅に改善することができる。
 B「ミラクルコーティングVPコート」の優れた耐熱耐摩耗性、および耐酸化性により、工具の長寿命化が図れる。
 「ミラクルWSTARドリル」小径サイズは、油穴付きの5D用および12D用を標準在庫する。
〈追加規格〉
◇品名=ミラクルWSTARドリル MWS型、全四十型
◇発売開始時期=2006年2月8日
◇販売目標=2億円/初年度
◇標準価格(消費税含まず)=5D用LBタイプ(MWS0100LB、MWS0200LB、MWS0290LB)12,800円(一律同一価格)、12D用XBタイプ(MWS0100XB、MWS0200XB、MWS0290XB)16,500円(一律同一価格)

TOP
好評の薄型ソケットラチェットレンチに
新サイズを追加発売

 トップ工業(社長=渡辺一郎氏、本社=新潟県三条市大字塚野目2190-5)は、好評発売中の「薄型ソケットラチェットレンチ」のラインアップに新たなサイズの「RM―19×24T」を追加し、昨年12月21日より販売を開始した。
 ソケットの長さがレンチ本体の厚さと同じで、コンパクトヘッドのため、住宅施工現場などの狭い場所での作業に最適。例えば、19mmは羽子板ボルト用(Zマーク金物)、24oはホールダウン金物用にそれぞれ適している。
 価格については、税別で1丁あたり、6,150円(小箱入数=2丁)。

「ナビッシュ」に浄水器一体型誕生
キッチン用タッチレス水栓
INAX4月1日に新発売

 INAXは、吐水口の先端に手をかざすだけで操作ができる、次世代型のキッチン用タッチレス水栓『ナビッシュ』に、トリハロメタンや鉛・農薬などの有害物質を除去する「浄水器」を一体化させた。
 浄水の吐水操作も、原水と浄水の切替えも「先端タッチレス」で好みの水を出せる。
 今回のビルトイン型で追加した新機能は、うっかり火傷を予防できるよう吐水温度を光色表示する「ルミナスサイン」、浄水カートリッジの交換時期を操作パネルに表示する「交換時期表示機能」。浄水カートリッジのろ材部は99%天然素材で抗菌仕様。雑菌が繁殖しにくいカートリッジ。
【商品の主な特長】
1・操作は楽々、水栓もキレイなまま「先端タッチレススイッチ」
・センサーに手をかざすだけで、吐水/止水ができるタッチレススイッチ式。手が汚れていても、水栓全体を汚すことがない。
・浄水と原水の面倒な切替えが不要、好みの水のセンサーに手をかざすワンアクションで、それぞれ吐水/止水することができる。
・操作部を使用者に近い吐水口の先端に配置しているので、使い勝手が良く、ストレスのないキッチン作業を実現する。
・流量・水温調節の時間が削減され、従来のシングルレバー混合水栓に比べて約40%(スポット微細シャワーと併用)の節水効果がある。
2・「抗菌」&「天然素材」&「トリハロメタン除去」の高性能浄水カートリッジ
・カートリッジはINAX独自技術を用いた高性能天然素材セラミックフィルターを採用。抗菌性であるため雑菌が繁殖しにくく、直接口にする事が多い浄水を作り出す「ろ材」には天然素材(天然素材比率99%)を使用している。
・カートリッジはキャビネット内のデッドスペースである壁面に取り付ける事が可能なため、カートリッジ交換が簡単。
・大容量カートリッジなので1年間たっぷり冷水を使用できる。
・トリハロメタン、鉛や農薬など有害物質を除去する高性能。
3・カートリッジの「交換時期表示機能」付
・カートリッジの交換時期が近づくと、水栓操作パネルに「交換」表示が点灯する。うっかり交換時期を忘れることを防ぐ。
4・好みの温度が一目でわかる「ルミナスサイン」
・水の温度を光の色で表示するので、湯に触れることなく、ひと目で適温かどうかわかる。冬の湯待ちのわずらわしさを軽減し、高温吐水時の危険表示にもなる。
5・シンク洗いも楽々「ホース引き出し機能」
・ホースを引き出せば、ハンドシャワーに早変わり、ホースはシンクの隅々まで伸びるので、シンク洗浄も簡単。
・シャワーホースの入口から水が入りにくい構造で、シンク下の水受けタンクが不要。シンク下の収納スペースを広く使うことができる。
6・食器や器具の汚れもはっきり「手元ライト」
・吐水口の中程にあるライトが、通水中に手元を明るく照らし、キッチンの補助照明として使用できる。
・食器の洗い残しなどがわかり、水筒や花瓶など奥の深い洗い物の汚れも見易くなる。
7.洗い物時の水ハネを大幅削減「スポット微細シャワー」
・中抜けのないシャワーを用い、優れた洗浄性と水ハネの少なさで好評の「スポット微細シャワー」に整流吐水切替え機構を追加した。
 価格は、145,950円。1年後の販売目標は12,000台(年)

ユニバーサルデザインに配慮
ウォシュレット新SB・SC登場
TOTO操作性を更に向上

 TOTOではこのたび、普及価格帯の「ウォシュレットSシリーズ」全四機種の内、「SB」「SC」の2機種を、さらなるユニバーサルデザイン配慮を目指し、便座側面の操作スイッチの形状を変化させるなど操作性を向上させ、「NEW SB・SCシリーズ」として新発売した。
 「止」「おしり」「ビデ」などの操作スイッチは、従来は丸い形状を採用していたが、丸型よりも35%面積が広く、より操作しやすい四角形状を採用した。また、視認性に配慮するため、「止」のスイッチにはLED(発光ダイオード)を搭載、それぞれのボタンに点字でボタン種類を明記すると共に、操作時に電子音が鳴るように配慮した。触覚・視覚・聴覚で認識しやすい操作パネルになっている。省エネ基準達成率111%となり環境にもやさしく電気代もお得。
希望小売価格はSB・SC=各¥74,000(税込=¥77,700)
販売目標は、SB・SCあわせて、40万台/年を見込んでいる。(初年度)
 TOTOウォシュレットは、販亮から昨年で4半世紀がたち、05年6月には累計出荷台数2,000万台を突破した。TOTOではウォシュレットの買い替え需要が拡大する中、ユーザーのニーズに合わせ様々な機種を用意している。
 大きくは便座を取り替えるだけの「シートタイプ」とウォシュレットと便器が一体になっている「一体型タイプ」の2種類。出荷の多くは手軽に設置できる「シートタイプ」のウォシュレット。
 シートタイプのウォシュレットは3シリーズあり、中でも「ウォシュレットSシリーズ」は、基本性能を搭載しながら割安価格なので人気シリーズとなっている。
 今回発売の「ウォシュレットSB」「ウォシュレットSC」は便座の側面に操作パネルがあるタイプ。割安価格である反面、リモコンタイプのように見やすい位置で操作ができない。このたび、スイッチ操作性をより一層向上させるため、操作パネルのデザインを全面的に変更した。
【特長】
・スイツチ操作性が向上
 操作ボタンの形状を丸型から四角型に変更した。スイッチが大きくなり、押しやすくなった。全ての操作にかかわる「止」のスイツチは押し間違いがないようにLEDを搭載し、スイッチの視認性を向上させるとともに、ウォシユレットが使える状態であること(着座サイン)が確認でき安心して使用できる。さらに、各ボタンには、点字のほか、操作すると鳴る受付音を搭載した。また、操作部の形状を従来品よりも薄くすることで、車椅子でのアプローチもしやすい仕様となっている。
 ウォシュレットSシリーズは基本機能が搭載されている。さらに「SB」は脱臭、「SC」には温風乾燥機能が搭載されている。好みで選べる。

耐熱強化ワイヤー使用
巻ペアホースお風呂追焚配管用発売
カクダイ折れの不安を解消

 カクダイ(大阪市西区立売堀1-4-4・電話06-6538-1121)は、常に時代の二ーズに対応しながら水に関わる様々な環境の快適創造に取り組み、操作性や安全性、快適性を追求した新製品を提供している。
 このほど新発売された、「巻ペアホース」(食品衛生法適合品)は、耐熱強化ワイヤーを使用した「お風呂追焚配管用ホース」で、次の特長がある。
@折れの不安解消
 耐熱強化ワイヤーが円形を保ち、曲げ応力による経年座屈の心配がない。
Aカットラクラク
 樹脂コイルで現場カットもラクラクなうえ、柔らかく取り回しが楽で配管しやすい。
B湯あかを寄せ付けない
 ホース内部を鏡面処理しており、また、抗菌配合で湯あかの元をカット。
C温水耐久性抜群
 温水の影響を最小限に抑える特殊配合を採用。
 ホース仕様は、長さ20o、内径13.8o・外形22oで、使用温度はマイナス5度から90度、常用圧力は0.3MPa以下、許容曲げ半径は80o以上。
 価格は42,000円(税込)。
 その他詳細については、同社最寄の各出先へ問い合わすとよい。名古屋地区については、名古屋支店(名古屋市西区野南町82・電話052-504-1551)へ。

18年度の産業機械受注見通し
好調な民需に支えられ1.5%増
日本産業機械工業会受注・生産見通しを策定

 日本産業機械工業会は、同工業会取り扱いの産業機械についての平成17年度受注・生産見込み及び平成18年度の受注・生産見通しを策定し、この程公表した。それによると、平成17年度の受注は、製造業を中心とした民需の拡大と好調な外需に支えられ、対前年度比13.4%増の5兆8,578億円となる見込み。また平成18年度の受注見通しは、外需が前年の大幅増の反動でやや減少するものの内需が堅調に推移し、対前年度比1.5%増の5兆9,478億円となる。公表された主な内容は次の通り。
受注
平成17年度の受注実績見込み

 内需は、製造業を中心とした民需の拡大により前年度を上回る見込みである。非製造業向けはウエイトの高い電力向けの減少により前年度を下回り、また官公需向けも、中心となる環境装置の需要に回復が見られず前年度を下回るものの、製造業向けが殆どの需要先で前年度を上回る見込みであり、特に大型投資が集中した石油製品や鉄鋼等の素材産業向けが大幅に増加していることから、内需全体では対前年度比3.0%増の3兆3,321億円と見込んだ。
 外需は、アジアや中東、ヨーロッパを始め殆どの地域が前年度を上回る見込みであり、特に天然ガス関連設備をアジアや中東等で複数受注したことから、外需全体では過去最高となる、対前年度比30.7%増の2兆5,256億円と見込んだ。
 この結果、平成17年度の産業機械受注は、対前年度比13.4%増の5兆8,578億円と見込んだ。
平成18年度の受注見通し
 内需は、民需が堅調に推移し、3年連続で前年度を上回る見通しである。
 官公需向けは前年度が低水準だったことから微増程度、電力業の設備投資が低調なことから非製造業向けは横ばいと見通した。一方、製造業向けは、前年度に複数の大型設備を受注している鉄鋼向けがその反動から大きく減少するものの、鉄鋼向け以外の需要部門については前年度に引き続き堅調に推移するものと予想。特に、業績が好調な石油製品や輸送機械、電気機械関連の設備投資の増加を期待し、内需全体では、対前年度比4.1%増の3兆4,678億円と見通した。
 外需は、アジアや北米、ヨーロッパ等の多くの地域が底固く推移するものの、前年度に大幅に増加した中東では、天然ガス関連の大型プラントの需要が一段落し、反動から大幅に減少するとみて、外需全体では過去最高の受注金額を見込んだ前年度をやや下回る、対前年度比1.8%減の2兆4,799億円と見通した。
 この結果、平成18年度の産業機械受注は、対前年度比1.5%増の5兆9,478億円と見通した。
 機種別受注見通しは次の通り。
◆ボイラ・原動機

 内需は、ウエイトの高い電力向けが前年度程度となるものの、製造業向けの産業用ボイラが天然ガスヘの燃料転換もあって堅調に推移するものとみて、また、売電用の発電設備の新設も期待し、対前年度比105.0%の7,836億円と見通した。
 外需は、アジアや北米、オセアニア向けでの発電プラントが堅調に推移するとみて、対前年度比105.0%の5,085億円と見通した。
 内外総合では、対前年度比105.0%の1兆2,921億円と見通した。
◆鉱山機械
 内需は、鉱物資源処理設備の増加や、建設向けでの土壌改善等による需要増を予想し、対前年度比105.0%の324億円と見通した。
 外需は、アジア向けを中心とした土木建設関連機器の増加や、世界的な資源開発の拡大により、対前年度比110.0%の126億円と見通した。
 内外総合では、対前年度比106.4%の451億円と見通した。
◆化学機械(冷凍機械、環境装置のうち大気汚染防止装置と水質汚濁防止装置を含む)
 内需のうち環境装置を主力とする官公需は、公共投資縮減により厳しい状況が続くと思われるが、汚泥処理設備整備費交付金の増額や市町村合併の終了による整備計画の進展等により、官公需全体では低水準だった前年度程度を見通した。民需については、製造業を中心に能力増強や省エネルギー対策、環境保全に関する投資が堅調に推移するとみて、高水準だった前年度を更に上回ると見通した。内需全体では、対前年度比110.0%の1兆884億円と見通した。
 外需は、中国や東南アジア、中南米、ロシア東欧向け等で引き続き化学・石化プラント等の新設が見込まれることから、受注件数は増加すると予想するものの、前年度に天然ガスプラントの大型プロジェクトを複数受注した反動から受注金額では前年度を下回るとみて、対前年度比90.0%の1兆1,511億円と見通した。
 内外総合では、対前年度比98.7%の2兆2,395億円と見通した。
◆タンク
 内需は、化学や石油製品向けの大型設備の需要が一段落し、受注が集中した前年度の反動から、対前年度比75.0%の218億円と見通した。
 外需は、世界的な天然ガス需要の増大を背景に、プラント等の大型設備の建設が進むアジアや中東、北米向けの需要が拡大するとみて、対前年度比115.0%の495億円と見通した。
 内外総合では、対前年度比98.9%の713億円と見通した。
◆プラスチック加工機械
 内需は、IT産業の回復を背景に、コネクタやレンズ等製造用機器の需要が拡大し、また自動車向けも高水準で推移するとみて、対前年度比105.0%の990億円と見通した。
 外需は、アジア向けを中心に、日系自動車メーカーの増産による自動車部品製造設備の増加や、次世代DVDの設備投資や携帯電話の回復等により電子機器・デバイスやIT・デジタル家電関連も好調に推移するとみて、対前年度比105.0%の1,226億円と見通した。
 内外総合では、対前年度比105.0%の2,217億円と見通した。
◆ポンプ
 内需は、民需が製造業、非製造業とも堅調に推移すると予想するものの、ウエイトの高い官公需向けの新設案件や大型投資の減少が続くと思われることから、対前年度比95.0%の2,273億円と見通した。
 外需は、アジア、中東、ロシア東欧向けのOIL&GAS関連設備の増加や、アジア向けのインフラ設備の増加により、対前年度比115.0%の943億円と見通した。
 内外総合では、対前年度比100.1%の3,216億円と見通した。
◆圧縮機
 内需は、製造業向けを中心に民需の拡大が続くと予想するものの、大型設備の受注もあって大幅増した前年度の反動から減少し、対前年度比95.0%の1,253億円と見通した。
 外需は、アジアや中東、ロシア東欧向け等のOIL&GAS関連設備の増加により(ただし、前年度が高水準だったことから伸びは鈍化し)、対前年度比105.0%の1,248億円と見通した。
 内外総合では、対前年度比99.7%の2,501億円と見通した。
◆送風機
 内需は、公共事業や道路建設等による大型投資は期待薄だが、製造業向けが堅調に推移するものとみて、対前年度比105.0%の245億円と見通した。
 外需は、アジアや中東向け等での需要が前年度並みの高水準を持続するものとみて、対前年度比100.0%の42億円と見通した。
 内外総合では、対前年度比104.2%の288億円と見通した。
◆運搬機械
 内需は、半導体・液晶分野や自動車、運輸、建設向けを始めとする多くの業種で搬送用機器や立体自動倉庫(機械式駐車場を含む)等の物流システム機器が増加すると見込み、また、クレーンも鉄鋼や造船向けの増加に加え、港湾設備の更新需要を見込み、対前年度比105.0%の2,920億円と見通した。
 外需は、アジア向けを中心に、物流システム機器が自動車やIT・デジタル家電向けで増加し、また、クレーンもコンテナ物流や鉄鉱石・石炭等の原材料輸送の増加により、港湾設備の増強が行われるとみて需要の拡大を予想し、対前年度比110.0%の1,537億円と見通した。
 内外総合では、対前年度比106.7%の4,457億円と見通した。
◆変速機
 内需は、民間設備投資の拡大が持続し、一般機械や自動車、鉄鋼向けを始めとする多くの製造業向けで緩やかに増加すると予想し、対前年度比105.0%の554億円と見通した。
 外需は、主な輸出先である中国と北米市場の拡大が持続するとみて、対前年度比105.0%の149億円と見通した。
 内外総合では、対前年度比105.0%の703億円と見通した。
◆金属加工機械
 内需は、主力となる鉄鋼業の大型投資が一段落し、中・小規模の案件が中心となるとみて、対前年度比75.0%の862億円と見通した。
 外需は、中国向けの大幅な増加は期待しがたいものの、その他のアジア地域やロシア・東欧向け等で大型設備が増加するものとみて、対前年度比105.0%の1,151億円と見通した。
 内外総合では、対前年度比89.6%の2,013億円と見通した。
◆その他の産業機械(業務用洗濯機、メカニカルシール等を含むが、中核をなすのは官公需向けごみ処理装置である)
 内需は、廃棄物の3R(リデュース、リユース、リサイクル)政策の充実・強化に伴い、遅延していたごみ処理施設の整備計画が、市町村合併の終了もあって加速すると思われ、また、前年度の都市ごみ処理装置の受注件数が例年に比べ極端に少なかったことから増加を期待し、対前年度比105.0%の6,314億円と見通した。
 外需は、中国のオリンピック・万博開催に備えたごみ処理施設の整備や、EUのゴミ埋め立て規制による焼却炉の新設等により、アジアやヨーロッパ向けのごみ処理装置が増加するとみて、対前年度比105.0%の1,283億円と見通した。
 内外総合では、対前年度比105.0%の7,597億円と見込んだ。
生産
 工業会の取扱機種は、その殆どが一品ごとに仕様の異なる受注生産品であり、受注と生産のタイムラグは発電プラント、化学プラント等の場合は1〜2年超と長期にわたり、小型の汎用機の場合は3〜4カ月と見られる。
 一方、外需の動向を左右するプラントについては、現地調達あるいは第三国貿易が推進されており、プラントが受注に計上されても国内の生産に寄与する分は減少している。また、環境装置のように、経済産業省の機械統計に計上されない機器もあり、受注と生産が整合しないものがある。
 そこで、過去の受注動向、機種の特性等を勘案して、平成17年度の生産は、対前年度比115.3%の2兆5,312億円と見込んだ。
 また、平成18年度については、対前年度比105.7%の2兆6,766億円と見通した。

ブランド名を「JISSO PROTEC」に変更
実装プロセステクノロジー展06
会期・10月4日〜6日出展募集を開始

 日本ロボット工業会(JARA、会長=稲葉善治氏・ファナック社長)は10月4日から6日までの3日間、幕張メッセ(千葉県)にて、8回目となる「実装プロセステクノロジー展2006」を開催する。
 同会では3月7日午後4時より、東京・浜松町のWTCコンファレンスセンター(世界貿易センタービル38階)で「実装プロセステクノロジー展2006 出展募集説明会」を行い、出展募集を開始した。募集期間は、一次申し込み締め切りを2006年5月31日とし、最終的には6月30日まで出展の申し込みを受け付ける。
 「実装プロセステクノロジー展2006」は、今年よりブランド名を従来の「PROTEC JAPAN」から、「JISSO PROTEC」にあらため、従来にも増して出展者・来場者双方にとってより効果的な展示会とすべく、ブランド名とともに運営方針も一新して開催される。
 今日、世界中がインターネットを通じてコミュニケーションをとり、電子情報社会がグローバルに浸透している。電子・情報・映像・音声等の諸技術が融合して新たな製品・システムやサービスが生まれ、我々の生活の隅々まで活用されており、これらを支える重要な技術の一つとして実装(JISSO)技術の進歩が不可欠となっている。
 今回で八回目を迎える同展は、電子部品実装機をはじめとし、より一層充実した実装プロセスの全貌とその関連製品の最新成果を一堂に集め、最新情報や研究成果が発表される専門展示会として開催される。
 主催者は、多くの企業や関係者に「実装プロセステクノロジー展」に参加してもらい、最新の実装プロセス技術動向を披露し、情報交流を行いビジネスチャンスの場として生かしてほしいと期待を込めている。
 出展の申し込みは、JISSO PROTEC事務局(日本エレクトロニクスショー協会)まで。
 〒105-0012東京都港区芝大門1-12-16住友芝大門ビル2号館5階
 電話03-5402-7601
 FAX03-5402-7605
 E:mail:contact@jisso-protec.com
 URL http://www.jisso-protec.com
 【前回展の概要】
 「(第7回)2005年実装プロセステクノロジー展」
▽会期=2005年10月5日から7日までの3日間
▽会場=幕張メッセ
▽出展者数=78社
▽出展小間数=538小間
▽登録来場者数=8,415名

工場隣接地に切削工具の
研究開発工場「V2lab」完成
BTT 工具の開発強化を図る

 切削工具の製造や再研磨事業と、工具研削盤・工具測定器などの切削工具に関わる商品の開発を行う、ビーティーティー(社長=青木渉氏、本社=名古屋市守山区吉根日ノ後136-36なごやサイエンスパーク・テクノヒル名古屋D-1)では、工場隣接地に新たに建設を進めていた切削工具の研究開発工場「V2 lab」がこのほど完成し、需要が増えている高能率加工に対応する切削工具の開発強化を図る。
 新工場には豪ANCA社製の九軸制御CNC研削盤「RX7」が新たに二台導入され、従来の「TX7」と併せて3台の高精度工具研削盤により独自開発の切削工具の試作・小ロット生産等を行う。
 「RX7には、ソフト4軸による砥石追従制御やプロファイル研削が可能なプログラムが搭載され、複雑形状の特殊工具を製造するためのアプローチに自由度が高いため導入した」(青木社長)とのことで、更に独ZOLLER社製の工具測定器も設置し、高精度加工に対応する。
 このほか、新工場内の研削油は集中管理され、ろ過から再給油まで全自動で処理、ミストなども工場内に出さないよう工夫されている。
 新工場の建屋面積は200坪、設備投資額は1億5,000万円。

経営者は常に冷静な目で
人を判断するのが肝要
名機工同友会2月例会を開催

 名機工同友会(会長=時津忠氏・新栄商會会長)は2月21日午後6時30分より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦で2月例会を開催、20名が出席した。
 冒頭、時津会長は「春がまいりまして、新入社員の方がお入りになります。その折お話しすることで『真剣だと知恵が出る。中途半端だと愚痴が出る。いい加減なことをしていたら、言い訳ばかりになる』と常に言っております。経営者は常に冷静な目で、人の判断をすることが肝要ではないかと思います」と挨拶。
 各部報告では、事業部より共同購入品の拡販の依頼があった。また経営対策部からは、4月に講演会を予定しており、講師候補者3名が紹介され、その選定について次回までにアンケートをとることとした。この後、同友会の更なる発展について意見交換が行われ、詳細については3役会で審議することになった。
 今後の予定は、3月の例会を3月30日、4月例会(講演会)を4月27日にいずれも東京第一ホテル錦で開催すると決めた。

次世代ベーシックマシン
CNCタッピングセンター「TC―S2C」
ブラザー販売新製品発表会を開催

 ブラザー販売(社長=神谷純氏、本社=名古屋市瑞穂区苗代町15-1、TEL052-824-3311)は2月9日、本社テクニカルセンターにおいて次世代べーシックマシンと位置づけるCNCタッピングセンター「TC―S2C」の新製品発表会を開催、1日だけの開催であったが、250名を超える来場者で盛り上がった。
 会場ではS45Cのワークの側面粗加工から仕上げ加工、穴加工、タップ加工、ノンステップ深穴加工などを実演、べーシックマシンの実力を見せつけた。
 ブラザー販売の湊晃一常務は「徹底的に従来機を見直し、使い勝手、剛性、制御まで、あらゆる部分の進化をさせたべーシックマシン。ほとんどの加工が可能。まずこの機械を検討していただき、どうしてもできなければ他機を検討してもらえば良い! と言いきれる位の実力機に仕上がっている」と自信のほどを示し、来場者もテストカットの実演を見ながら、その実力に見入っていた。

ナノ領域の加工機一堂に
ソディック名古屋支店
プライベートショー開催

 ソディック名古屋支店(支店長=森直樹氏、名古屋市名東区社台3-31、TEL052-777-0061)は2月16日から18日の3日間、同社ショールームでプライベートショーを開催、250名を超える来場者で賑わった。
 モノづくりの最先端を支援するリニアモータ駆動の放電加工機やハイスピードミーリングマシンなど、同社のナノ領域の加工機を一堂に揃え、また加工方法も併せ提案した。
 展示会場では新鋭機のアピールだけでなく、加工技術のセミナーを毎日開講するなど新たな取り組みもPR、会場の熱気を盛り上げた。

18年3月19日2233号
昨年の工作機械受注総額は史上2番目
1兆3千632億円の高水準
日本工作機械工業会39ヵ月連続前年比プラス

 日本工作機械工業会がまとめた、2005年(暦年)工作機械受注実績の概要によると、2005年の年間受注総額は前年比10.3%増の1兆3,632億円で3年連続の増加となり、1990年の1兆4,121億円に次ぐ史上2番目となる高い受注額を記録した。このうちNC工作機械は1兆3,041億円で前年比10.9%増となり、2004年の1兆1,738億円を上回り、2年連続でNC機の最高額を更新した。NC比率は95.7%で前年より0.5ポイント上昇した。年間受注額は年初に1兆1,500億円と見通し、夏にはこれを上方修正して1兆3,000億円としたが、さらにこれを上回る結果となった。
 月次の受注状況をみると、受注金額は2004年5月以降1,000億円を超える水準で推移し、12月には単月で1,286億円を記録した。これは1989年12月の1,266億円を上回り、16年ぶりに単月の過去最高額の更新となった。また、前年比では2002年10月以来2005年末まで39カ月連続でプラスとなった。
 一方、2006年については、内外の経済環境・ユーザーの設備投資動向は持続的なものとなり、受注環境は底固く、加えて11月に開催される「JIMTOF2006」でも需要は喚起され、引き続き高水準の受注が維持される見込み。
 内外需別にみると、内需は前年比11.0%増の7,467億円となり、3年連続のプラス。業種別では、全11業種のうち7業種でプラスとなり、主な業種として、一般機械が前年比14.3%増、自動車が同14.8%増、電気機械と精密機械は、それぞれ同13.0%減、0.2%減となった。
 また、外需でも前年比9.4%増の6,165億円となり、過去最高額を2年連続で更新した。月次では12月に621億円で外需での最高額を一年ぶりに更新し、初の600億円超えを記録した。国・地域別では、東アジア同10.1%増、その他アジア同11.3%増となり、アジア計では同10.5%増で3年連続最高額を更新した。国別では、中国が好調であった昨年並みの水準となった他、韓国、タイ、インド等が好調に推移した。欧州は同0.9%増、EU主要国のうち英国、イタリアはプラスとなった。北米は同15.8%増で主な市場の中では最も高い伸びを示した。主要三地域のウエイトは、アジア39.8%(前年比0.4ポイント増)、北米33.7%(同1.8ポイント増)、欧州24.1%(同2.1ポイント減)となり、北米がウエイトを上げ、欧州が下げている。アジアは2003年以降ほぼ4割を占めている。受注総額における外需比率は45.2%で前年より0.4ポイント低下した。
 機種別(NC機を含む)の動向としては、フライス盤、FMS以外の機種で咋年実績を上回った。主要機種では約3割のシェアを占めるマシニングセンタが前年比12.8%増、旋盤が同12.1%増となり、それ以外では中ぐり盤(同31.3%増)、歯車機械(同23.6%増)が高い伸びを示した。
 販売高については、前年比24.9%増の1兆2,465億円、NC工作機械も同25.5%増の1兆1,899億円で受注同様3年連続のプラスとなった。機種別(NC機を含む)にみると、全11機種が前年比プラスになっており、そのうち専用機(前年比68.7%増)と歯車機械(同四2.5%増)が高い伸びを示している。
 2005年末の受注残高は、前年比15.9%増の6,442億円で3年連続の増加となり、史上最高額を更新しているが、伸び率は2004年の59.3%増から大幅に低下している。2005年末の受注残高を直近3カ月(2005年10〜12月期)の販売額で除すると6.2カ月分にあたり前年末と同じとなった。NC工作機械の受注残高は同18.3%増の6,102億円で6.2カ月となり、前年度末と比べて0.2カ月伸びている。
 なお、受注残高および販売額の一部機種については2003年より遡及修正した。

1月の工作機械受注
受注残高が過去最高
中部経産局管内主要9社

 中部経済産業局が2月28日発表した管内金属工作機械メーカー主要9社(オークマ、大隈豊和機械、テクノワシノ、ジェイテクト、日平トヤマ、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成18年1月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は446億6,500万円で、前年同月比5.3%増と3カ月連続で前年を上回った。前月比は13.2%減となった。
 国内受注では、一般機械工業向けが93億5,300万円と40カ月連続で前年を上回ったものの、自動車工業向けが72億9,100万円と2カ月ぶりに前年を下回り、全体でも200億6,500万円、前年同月比13.0%減と3カ月ぶりで前年を下回った。前月比は11.1%減となった。
 一方の海外受注は、北米向けが2カ月連続、アジア向け、ヨーロッパ向けが5カ月連続で前年を上回ったことから、全体でも246億円、前年同月比27.1%増と5カ月連続で前年を上回った。また前月比は一四・九%減となった。
 国別にみると、1位のアメリカが93億5,300万円(前年同月比34.8%増)、以下、中国41億8,100万円(同162.0%増)、ドイツ16億8,500万円(同13.1%増)、イタリア10億2,900万円(同26.1%増)、イギリス7億9,400万円(同19.0%増)の順となった。
 販売額では、378億4,000万円となり、前年同月比は19.2%増と34カ月連続で前年を上回った。一方、前月比は5.6%減となった。
 受注残高は、2,290億1,600万円となり、前年同月比15.5%増と25カ月連続で前年を上回った。これは平成17年12月の2,268億8,400万円を上回る過去最高額となった。また前月比は0.9%増となった。

1月の工作機械受注額
1千131億円、40ヵ月連続前年上回る
日本工作機械工業会昨年並の好調な水準を持続

 日本工作機械工業会がまとめた、2006年1月分の工作機械受注実績調査報告によると、1月の受注額は1,131億円で、前月比12.1%減となったが、21カ月連続での1,000億円超えは90年好況期以来。前年同月比では5.4%増と40カ月連続での前年比プラスになり、1997年回復時に次ぐ長さ。2006年最初の月としては順調な滑り出しとなった。これまでの受注増勢基調に変化はなく、今年に入っても、昨年並みの好調な水準を持続しているとみられる。
 これを内外需別にみると、内需は600億円で、前月比9.8%減となったが、前年同月比では0.0%と全体として好調を維持している。一般機械は引き続き好調で、自動車は前月の受注額が高かった反動減がみられるが、受注額は依然として高水準を維持している。電気・精密向けは昨年10月より前年比がプラス転換するなど、今後の増加が期待される。
 また、外需は531億円で、前月比14.6%減となったが、前年同月比では12.1%増と5カ月連続のプラスとなった。自動車を中心に好調な動きを示しており、アジア、北米で力強さがあり、欧州主要国の景況感にも改善の動きがみられ、受注増が期待される。
 内需の内訳をみると、一般機械は254億円で、前年同月比13.4%増。五カ月連続して250億円を超えており、自動車を上回る水準で堅調な動きを示している。自動車は181億円で、前年同月比24.0%減。2カ月ぶりに200億円を下回るも高水準で推移している。電気・精密は73億円で、前年同月比37.7%増。2005年半ばより徐々に増加傾向にある。IT関連財の生産は拡大しており、今後の増加が期待される。
 外需の内訳では、アジアは229億円で、前年同月比35.2%増。前月の255億円に次ぐ史上2番目の受注額。東アジアでは韓国が前年比11カ月連続で増加しており、中国も同5カ月連続の増加。その他アジアではインド、マレーシアが好調である。欧州は117億円で、前年同月比4.7%減。中欧、英国に動きはあるもEUは3カ月連続で前年比マイナスとなった。北米は176億円で、前年同月比4.3%増。米国は4カ月連続前年比プラスとなった。

「うなぎパイ」の製造ラインを見学
生地作りに熟練の技が生きる
愛機工青年部他産業視察に15名が参加

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏・山下機械社長)の青年部(部長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は2月25日、他産業視察を行い、浜松銘菓“うなぎパイ”を製造する「春華堂・大久保工場」(浜松市大久保町・協同組合浜松技術工業団地内)と「はままつフルーツパーク」(浜松市都田町)を見学した。
 当日は15名が参加。午前8時20分に名古屋駅の新幹線口に集合し、観光バスで一路浜松に向かって出発。定刻より少し前に「春華堂・大久保工場」に到着した。
 春華堂の大久保工場は、旧工場の老朽化に伴ない昨年1月に新たに竣工されたもので、うなぎパイを作る唯一の工場として1年365日無休で、1日平均20万本を製造している。うなぎパイの年間売り上げは60億円になる。
 我々が見学したのは、うなぎパイを焼き上げる釜のラインと検品、包装のライン。300度に熱せられたおよそ12メートルの釜に小さく折りたたんだ生地を入れ、釜を通過するうちにその生地が練りこまれたバターとグラニュー糖、水分の膨張によりどんどん膨らんで焼き上がる様子を見た。仕上げに秘伝のタレを塗った後、40度位まで冷まして商品とする。釜の微妙な温度調節で、サクサクの食感になるという。この釜のラインが6ラインあった。
 出来上がった商品は熟練者により目視検査され、全自動で袋詰め、箱詰め包装されていた(VSOPなど一部商品は手作業で行われる)。
 また、焼く前の生地作りは、職人の手によって、その日の気温や湿度に応じて微妙に調整され練られる。一旦24時間ほど寝かせた生地を、グラニュー糖を降りかけながら何層にも伸ばしていき、これを一センチ幅に切り、釜で焼き上げる。
 この生地作りには大変な力と経験が必要で、現在若い社員への技術の伝承が進められている。
 参加者は設備などへの関心が強く、通常20分程度の見学コースを、いろいろ質問しながら約40分かけてじっくり見て回った。
 その後、昼食を浜松名物のうなぎで済ませ、はままつフルーツパークヘ。
 このはままつフルーツパークは総面積およそ43万平方メートル(東京ドームおよそ9個分の広さ)。四季折々のフルーツが植えられ、当日はイチゴと柑橘類が生っていた。また、梅の花がほころび始め、美しい花を咲かせていた。
 ここでは自然の中でのんびりと過ごすことができ、日頃の疲れも癒して一路名古屋へ、予定時間より少し早めに名古屋駅に着き解散した。

旺盛な需要に高操業状態続く
日本鋳鍛鋼会1月生産速報

 日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国76工場)、鍛鋼(同20工場)の1月分生産実績を集計し、3月2日発表した。
 それによると、1月の鋳鋼の生産量は22,210トンで、前月比5.0%減、前年同月比3.0%増となった。また、鍛鋼の生産量は5万9,308トンで、前月比3.0%減、前年同月比16.0%増となった。
 現在、鋳鋼の需要に密接に関連する需要業界(建設機械、大型トラック、船舶等)の動きは好調であり、これを反映して最近の受注、引き合い状況は非常に旺盛である。生産推移においても16カ月連続前年同月プラスとなった。同会では今後の動向についても、主要な需要先の現状からみて、ここ当分現在の高操業が続くものと予想している。
 鍛鋼については、船舶、自動車、電力関連等を中心に例年稼動日数の減少で生産量が落ちる1月においても6万トン近い数値を記録するなど、型鍛造品、自由鍛造品ともに旺盛な需要に対する目一杯の供給努力が継続されている。
 平成17暦年(1〜12月)の主な需要機種をみると、前年を上回っているものは、鋳鋼では鋳鋼管(100.9%)、バルブ・コック(106.8%)、船舶(113.9%)、土木建設・鉱山機械(113.7%)、プレス・せん断機(118.1%)、そして鍛鋼ではロール(104.4%)、型用鋼(101.5%)、自動車(113.4%)、船舶(110.5%)、土木建設・鉱山機械(118.6%)、発電用機器(102.5%)となっており、全体では前年同期比鋳鋼107.0%、鍛鋼108.0%のそれぞれ増加となった。

17年の産業機械受注額
5兆8千億円、前年比15・6%増
日本産業機械工業会外需は過去最高

 日本産業機械工業会がこの程まとめた、平成17年1月〜12月の産業機械受注状況によると、平成17年の産業機械受注は内外需とも堅調に推移し、2年ぶりに前年を上回った。
 内需は、官公需が減少したものの、民需の殆どの需要部門が増加し、また、機種別にみても、民需の全ての機種が増加したことから、内需全体では2年ぶりに前年を上回った。
 一方外需も、ウエイトの高いアジアや中東向けを始め、ヨーロッパ、北米向け等の殆どの地域が前年を上回り、特に中東向けは天然ガス関連の大型プロジェクトを複数受注したことから大幅に増加し、外需全体では2年ぶりに前年を上回った。
 その結果、平成17年の受注総額は対前年比15.6%増の5兆8,342億円となり、内需は対前年比7.2%増の3兆3,720億円、一方外需は対前年比29.4%増の2兆4,622億円で過去最高となった。
 主要需要部門別にみると、民間製造業向けは、16業種中13業種が前年を上回り、特に化学、石油・石炭製品、鉄鋼、一般機械、自動車、造船向けが増加し、対前年比29.1%増の1兆3,763億円となった。
 民間非製造業向けは、主力の電力向けが減少したものの、建設、運輸、卸・小売、不動産、その他非製造業向け等の11業種中7業種が前年を上回ったことから、対前年比4.3%増の8,933億円となった。
 官公需向けは、ボイラ・原動機では増加したものの、その他の殆どの機種(13機種中11機種)が減少し、特に化学機械、ポンプ、送風機、その他機械が減少したことから、対前年比15.3%減の7,589億円となった。
 外需は、ボイラ・原動機、化学機械、タンク、ポンプ、圧縮機等の13機種中10機種が前年を上回り、特に化学機械は天然ガス関連の大型プロジェクトを複数確保したことから大幅に増加し、対前年比29.4%増の2兆4,622億円となった。
機種別受注状況
◆ボイラ・原動機
 内需は、紙・パルプ、化学、石油・石炭製品、造船、その他非製造業、官公需向けの増加により、対前年比7.1%増となった。一方外需も、アジア、中東、ヨーロッパ、南米、アフリカ向けで増加し、対前年比17.5%増となった。その結果、総合では対前年比10.8%増の1兆1,835億円となった。
 鉱山機械
 内需は、窯業土石、建設、代理店向けが増加し、対前年比16.9%増となった。一方外需も、アジア、南米、アフリカ向け等の殆どの地域が増加し、対前年比8.3%増となった。その結果、総合では対前年比14.5%増の418億円となった。
◆化学機械(大気汚染防止装置、水質汚濁防止装置を含む)
 内需は、官公需向けが環境装置の不振により大幅に減少したものの、民需が化学や石油・石炭製品、鉄鋼向けの大型設備を複数受注したことから大幅に増加し、官公需の減少を民需の増加が補う形でほぼ前年並みの対前年比0.5%増となった。一方外需も、アジア、中東、ヨーロッパ、ロシア、東欧向けが増加し、特に中東向けでは、天然ガス関連の大型プロジェクトを複数確保したことから大幅に増加し、対前年比50.3%増となった。その結果、総合では対前年比27.8%増の1兆8,327億円となった。
◆冷凍機械
 内需は、電気機械、造船、建設、運輸、通信、代理店向けの増加により、対前年比6.1%増となった。一方外需は、アジア、ヨーロッパ向け等の減少により、対前年比14.1%減となった。その結果、総合では対前年比1.0%増の4,044億円となった。
◆タンク
 内需は、石油・石炭製品、建設向けが増加し、対前年比39.6%増となった。一方外需も、アジア、中東、北米向けで大型設備を複数受注したことから大幅に増加し、対前年比127.7%増となった。その結果、総合では対前年比98.3%増の689億円となった。
◆プラスチック加工機械
 内需は、化学、一般機械、自動車向けの増加により、対前年比17.3%増となった。一方外需は、アジア、ヨーロッパ、南米向けが増加したものの、北米向けが減少したことから、対前年比0.4%減となった。その結果、総合では対前年比7.1%増の2,060億円となった。
◆ポンプ
 内需は、化学、電力、卸・小売向けが増加したものの、官公需向けが大幅に減少したことから、対前年比2.6%減となった。一方外需は、アジア、中東、北米向け等の増加により、対前年比37.9%増となった。その結果、総合では対前年比4.8%増の3,372億円となった。
◆圧縮機
 内需は、石油・石炭製品、鉄鋼、一般機械、造船、建設、その他非製造業、代理店向けの増加により、対前年比27.5%増となった。一方外需も、アジア、中東、北米向け等の殆どの地域が増加し、対前年比59.0%増となった。その結果、総合では対前年比40.1%増の2,371億円となった。
◆送風機
 内需は、化学、非鉄金属、自動車、運輸、代理店向けが増加したものの、官公需向けが前年に大型設備を複数受注した反動から大幅に減少し、対前年比42.2%減となった。一方外需は、アジア、中東、ヨーロッパ向けの増加により、対前年比21.8%増となった。その結果、総合では対前年比37.2%減の271億円となった。
◆運搬機械
 内需は、製造業、非製造業ともに多くの需要部門が前年を上回り、特に鉄鋼、一般機械、自動車、卸・小売向けが増加し、対前年比10.2%増となった。一方外需も、アジア向けが減少したものの、中東、ヨーロッパ、北米向けが増加し、対前年比2.2%増となった。その結果、総合では対前年比7.6%増の4,067億円となった。
◆変速機
 内需は、化学、その他輸送機械、その他製造業、代理店向けが増加し、対前年比14.9%増となった。一方外需も、アジア、北米向けが減少したものの、中東、ヨーロッパ、南米、オセアニア向けが増加し、対前年比10.1%増となった。その結果、総合では対前年比13.9%増の680億円となった。
◆金属加工機械
 内需は、鉄鋼向けで大型設備を複数確保したことに加え、金属製品、一般機械、自動車、代理店向けも増加したことから、対前年比124.1%増となった。一方外需は、ヨーロッパ、北米向けが増加したもめの、アジア、中東向けが減少したことから、対前年比19.3%減となった。その結果、総合では対前年比25.1%増の2,092億円となった。
◆その他産業機械(メカニカルシール、業務用洗濯機、ごみ処理装置等を含む)
 内需は、官公需向けが都市ごみ処理装置の減少により前年を大きく下回ったものの、民需が多くの需要部門で増加したことから、対前年比5.1%増となった。一方外需は、アジア、ヨーロッパ向けが増加し、対前年比35.0%増となった。その結果、総合では対前年比9.3%増の8,112億円となった。

大阪デザインセンター選定
グッドデザイン商品平成17年度年間賞決定

 大阪デザインセンターは、国内外で販売されている商品を対象に、住・生活環境デザインと工業デザインの部門別に各々年2回審査委員会を開催し、「グッドデザイン商品」を選定。専門デザイナー、学識経験者から構成される審査委員会では、デザインの美しさ、使いやすさ、独創性、適正価格、社会・環境への配慮などについて厳しい審査を行う。
 平成17年度に大阪デザインセンターに申請があった商品は155点。この中から厳正な審査の結果、特に優れたデザインの商品を「年間賞/THE BEST DESIGN」として選出した。
 年間最優秀賞には、シャープの「ウォーターオーブン ヘルシオ」が選ばれた。昨年度、年間優秀賞に輝いた1号機からさらに進化した機能とフォルムが評価されての受賞となった。年間優秀賞には、サントリーの「ウーロン茶クリスタルカットボトル」と松下電器産業の「電池がどれでもライト」に決定。その他、年間中小企業優秀賞には、トアスの「トアスエクセル」、年間特別賞には、ニプロの「ユニバーサルPTP」と松下電工の「電動介護ベッド」が選定された。
 表彰式は、3月13日の午後3時30分から大阪デザイン振興プラザデザイン交流サロンで行われた。

今のうちに種蒔きし備える
新会長に須藤氏(須藤鋼機)
滝川会 第15回年次総会開催

 滝川会(会長=熊澤清信氏・クマザワ社長)は3月4日午後4時より、名古屋市中村区のホテルキャッスルプラザにおいて「第15回滝川会年次総会」を開催、会員等50余名が参加した。
 冒頭の挨拶で滝川和彦社長は「昨年からかなり追い風がありますし、また滝川会の皆様に絶大なるご支援をいただき、順調に進ませていただいております。今年につきましても、昨年の余波で比較的順調に推移しているようです。今年もこんな調子でいけたらな、いけるのではないかと期待しております。メーカーさんにおかれましては、絶好調な状況が続いており、さらに強気な経営で、今年も業績は上がるし、株価も相当良いので高めの配当をいたしますというお話を聞く度に、この調子でいけるのではと思いますし、当社ももっと頑張らないといけないと感じております。幸い昨年度には多少気持ちの余裕がございまして、中長期的にみて今のうちに種を蒔いておこうという方針のもと、少し実行できたものがあります。社内体制、海外拠点について種蒔きができました。今年はこれに水をやって育てていき、数年先には花が咲いてくれたらと思っております。ただ、好況が続いている一方で、今後の雲行きが少しあやしくなってきている気もしております。製品が値上げされました分の価格転嫁をスムーズに行いたいし、品物も順調に回っていけばいいなと思っております。また、今年は新たな問題が出てまいります。五月頃から我々の業界では、雇用延長の法律、新会社法が施行になるようでございます。業界の組合関係では、十月に全機工連の大会が愛知で開かれ、そのテーマは後継者問題がメインとして取り上げられます。会員の方々にも関心を持って参加していただければと思います。さて、今回は役員改選の時期になっております。新しい会長さんを選んでいただきまして、厳しい、難しい時期ではありますが、ご指導のもとに前進してまいりたいと思っておりますので、よろしくお願い致します」と述べた。
 資格審査では86社中86社(委任状含む)出席で適法に総会が成立すると宣言された。議長に須藤副会長を選出して議事審議に移り、全議案を承認可決した。
 任期満了に伴う役員改選では、会長に須藤氏、副会長に笠井氏、会計監査に石原氏がそれぞれ選任され、全員が承諾、就任した。なお、熊澤氏、山川氏は役員に就任した。
 総会終了後の懇親会では、お笑い芸人によるモノマネショーが行われ、場は大いに盛り上がった。終始和やかな雰囲気の中、会員同士で情報交換を密にしていた。
 【滝川会新役員】(敬称略)
 ▽会長=須藤清勝(須藤鋼機会長)
 ▽副会長=加藤太伸(瀬戸大同社長)
 ▽副会長=笠井善元(笠井社長)
 ▽会計監査=石原清延
(石原商事社長)
 ▽役員=渡辺富士夫(岡崎鋼材工具社長)
 ▽役員=長村康義(長村商店社長)
 ▽役員=相阪哲治(永田工具店社長)
 ▽役員=景山正博(オーエスジー中部営業部部長)
 ▽役員=熊澤清信(クマザワ社長)
 ▽役員=山川清平(山川会長)

外部動力不要で工費削減
耐震用機械式緊急遮断弁
ベン 二次災害の危険性ない

 ベン(社長=深澤達雄氏 、東京都大田区多摩川2-2-13)では、外部動力不要の耐震用「機械式緊急遮断弁」(EIMシリーズ)を好評裏に拡販している。ステンレス鋼製のEIM―2型、青銅製のEIM―3型、鋳鉄製のEIM―4型がある。
 外部動力が不要なので、工費も短縮できるうえ、二次災害の危険性がない。
 主な特長は次の通り。
@高い安全性と工費を削減
 感震器、駆動部はすべて機械式(メカニカルタイプ)で、外部動力設備(電気・油圧・空圧等)、機器が不要。発火・発熱源がなく制御盤、停電対策不要で、爆発性危険場所でも使用可能なので高い安全性と工費削減が可能。
A確実・瞬時に作動
 外部動力の事故(動力伝達流体の流出)による作動不良がなく、燃料系での二次災害防止、飲料水確保などの遮断機能を確実に行う。(※感震器の標準設定加速度は200ガル=震度5強相当)
B高い信頼性
 感震器と遮断弁は分離設置なので、感震器を配管系とは別の強固な架台や頑丈な壁面に取り付けることで、配管振動などの外乱による誤作動がない。
C安全復帰
 遮断弁の復帰は、安全・確実な手動復帰操作のみ。遮断弁取付け場所の状況を確認してから復帰するので、より安全なシステムの構築が可能。
D容易なメンテナンス
 感震器のツマミを操作することにより、日常の作動点検が簡単にできる。
Eバリエーションが豊富
 本体材質はステンレス鋼、青銅、鋳鉄、鋳鋼から選択できる。
 主な用途は次の通り。
▽燃料などの流出による二次災害防止=燃料配管、燃料タンク、各種ガスタンク等
▽地震災害時のライフラインの確保=受水槽、高置水槽、給水管等
 詳細については、同社名古屋営業所(名古屋市中村区本陳通5-55・TEL052-411-5840)へ

目標超える来場者で盛況
暮らし快適満足フェア
クリナップ名古屋ショールームで開催

 クリナップ名古屋支店(名古屋市東区代官町・支店長=冨田龍二氏)では、2月25日〜26日の2日間に亘って、名古屋ショールームにおいて「暮らし快適満足フェア」を開催し、期問中目標を超える来場者が訪れて盛況を博した。
 ショールームには、レイアウトの自由度を高め、インテリア性を向上させた、スーパーサイレントキッチン「クリンレディ」が全47カラー88タイプの扉バリエーションとなって新登場。インテリアテイストに、家族の好みに合わせてのバリエーションが充実した。日本ならではのスタイルを真っ直ぐに築き上げた、ステンレスキャビネットシステムキッチンの最高峰「ステンキャビシステムキッチン」をはじめ、ハイデザインと高機能を追求した洗面化粧台の進化型「アクリアサルーン」、浴槽の素材を用途に合わせて選択できるうえ、すべりにくく、手入れしやすい、ぴか・ピタフロアを全モデルに標準装備した「システムバスルームアクリアバス」などが展示紹介され、来場者も係員の説明を聴きながら隈なく見て廻った。
 中でも、SSの優れた機能美と、開放感溢れるオープンスペースを実現することにより、より長く、より快適に使用するために、進化を追及した「フラット対面キッチン」が注目を浴びた。
 そして浴室と洗面室、それぞれ独立した空間と捉える考え方から、ひとつのサニタリー空問として捉える発想へ進化した「アクリアサルーン」が好評であった。
 また、浴櫓では、アクセントカラーの壁パネル(3色)が新登場した「アクリアバス」が人気の的だった。

景気は中旬以降要注意
『前田先生と語る会』
須藤鋼機3人の講師で研修会

 須藤鋼機(四日市市八田・会長=須藤清勝氏)の須藤会長が世話役を務めている「前田先生と語る会」が、2月25日に四日市市朝日町の“新北京”において開催された。
 今回は3人の講師を招聘して、@2006年度の景気動向の予測(公認会計士前田勝昭氏)、Aコトシのアスカがんばろう(住友電装顧問前田良行氏)、B感動経営の真髄(NBCコンサルタンツ名古屋本部長江中健一氏)等―について研修した。
 @では、2006年度の景気動向にスポットを当て、一般的見解としては、引き続き良いと考えられているとしながらも、氏の見解としては、中旬以降は悪化すると予測し、その理由として、アメリカ景気の行方不安、設備投資の落ち込み、コストアップ傾向、商工中金、中小公庫等の合併による融資残高の削減により、資金繰りが悪化すると理由付けした。
 総合的には、中旬までは良いが、それ以降は要注意とし、あいかわらず繊維、運送、建設関係は厳しい。車は、総合的には良いが、円高次第で変化することもあるとし、また、車の設備投資の波を工作機械メーカーがもろに受けると警鐘。株はしばらくは良いが、大きな浮き沈みがあるとした。
 Aでは、会社の責任と題して、「愛される商品の提供、取引して良かった、取引したいと言う」、顧客の期待に応えて「信用、信頼、信望を得る」ことの重要性を説き、ルールの基本=「決める→守る→直す→守る」(@何が必要なルールか、Aルールを決める、Bルールを教える、Cルールを守る、D守られているかチエックをする、E守り易いルールに直す)について学んだ。
 Bでは、強い組織作りはまず人材の育成を先行させ、次のシステムの構築、最後に戦略といった順序でなくてはならない。どんなに優秀な手法を取り入れても、働く人の意識次第で結果は大きく違ってくる。管理方法、評価基準、戦略も、それを動かすのは人であり、働く人の意識を変える教育の重要性を説いた。
 研修会後は、親睦会を行い和やかに歓談し楽しんだ。

戌年男
「誠意と努力絶えざる前進」を日々実践
株式会社 常磐精機
代表取締役 野崎憲昭氏

 野崎氏は大学時代の4年間、ひたすらバスケットボールに打ち込む生活に明け暮れていた。同氏が在学中に4年連続で東海地区学生チャンピオンに輝いたバスケットボールの名門、愛知学泉大学でのスパルタ指導は大変厳しいもので、精神的にも肉体的にも大いに鍛えられたそうだ。「ハードな練習に耐えられず、途中で辞めていく者が何人もいました。そんな厳しい練習に必死でついていくことで、根性もつきましたし、体も強くなりました。また、先輩後輩の上下関係のあり方も身につきました」と同氏は語る。
 平成五年に大学を卒業するとすぐに常磐精機に入社した。
 大学卒業後、すぐに家業を継ぐことに迷いはなかったか伺った―
 「実は、家業を継ぐか、バスケットボール選手として実業団に入るかでずいぶん悩んだ時期がありました。結局、家業を継ぐことを選択したのですが、その決め手となったのは、熱心に仕事をする父の姿であり、尊敬する父への憧れでした。また、当時、人手不足もあり、とても忙しく仕事をしていた父の役に立ちたかったのです」
 子は親の背中を見て育つと言うが、バスケットボール選手になる夢よりも、家業を継ぐことを息子に選択させた先代の偉大さを感じた。
 4年前に32歳の若さで代表取締役に就かれた時のお気持ちについて尋ねた―
 「大変なプレッシャーを感じて、不安と焦りの連続でした。最初の2年ほどは正直辛かったです。しかし、今は亡き先代の精神的な支えと、学生時代にバスケで培った根性で何とか前向きな気持ちになれました。また、愛機工青年部などの組織に積極的に参加するようになり、仲間や先輩の励ましを受けることができ、今はさらに前向きな気持ちで仕事に取り組むことができています」
 お話しを伺うほどに、明るく、バイタリティー溢れる人柄が強く伝わってきた。
 一昨年の11月に先代が亡くなられ、再び精神的に落ち込んだが、同氏は先代の遺志を受け継いでいくことを全社員に対して誓った。その気持ちが社員に伝わり、会社がひとつにまとまり、以前より活気ある職場になっている。
 会社を経営していくうえでのこだわり・モットーについて語っていただいた―
 「先代から大切にするようにと、強く言われたのが『社員は家族だ』という言葉です。私もまったく同じ気持ちであり、社員という家族を守り支えていく責任を強く感じています。また、先代から引き継いだ言葉で、弊社の社訓は『誠意と努力絶えざる前進』です。この言葉を日々実践して業務に取り組んでおります」
 先代からの教えを大切に守る一方で、先代を超える仕事をしたいという熱意が伝わってきた。
 最後にこれから取り組んでいきたいことについて伺った―
 「この業界をもっと盛り上げて、活気あるものにしていきたいです。そのためには、先輩方のアドバイスをたくさん受けたいし、話し合いの場も持ちたいです」
 どこまでも前向きな姿勢を持ち続ける同氏のパワフルさには圧倒されてしまう。
 趣味はもちろん、バスケットボール。現在は、自らクラブチームを持ち、月に2〜3回プレーを楽しんでいる。
 昭和45年7月13日生まれ。

高精度な小物部品加工が可能
ディンプルスリーブホルダ発売
三菱マテリアルツールズスモールツールシリーズ

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、住所=東京都墨田区横網1-6-1)は、三菱マテリアルが開発・製造するスモールツールシリーズに、CNC自動旋盤スリーブホルダ対応の前挽き加工用「ディンプルスリーブホルダ」を追加し、販売を開始した。
 同社が販売している「スモールツールシリーズ」は、前挽き、後挽き、みぞ入れ、ねじ切り、突っ切りといった外径加工や内径加工、ドリル加工、エンドミル加工など、多様な加工形態に適応可能な精密小物部品加工用工具。シリーズが豊富で幅広い加工に適応で
きるため、ユーザーより好評を得ている。
 今回、強い要望に応えるかたちで発売するディンプルスリーブホルダは、CNC自動旋盤のドリル用取り付け刃物台を活用し、第2主軸(背面主軸)での外径倣い加工が可能。また、複雑な部品加工によるツール本数不足も解消できるようになった。
 「ディンプルスリーブホルダ」の主な特長は次の通り。
 @各種CNC自動旋盤、小型旋盤のドリル用取り付け刃物台へ搭載可能なシャンク径展開。
 A軽量ヘッド(ディンプル付き)により耐ビビリ性に優れる。
 B高品位なE級精度インサートにより高精度小物部品加工が可能。
《追加規格》
▽アイテム数=本体10アイテム
▽発売開始時期=3月1日
▽発売目標=初年度210万円
▽標準価格=(本体)SH19K―FSDUCL0720,500円(税別)

浄水器内蔵キッチン水栓フルモデルチェンジ
オールインワン浄水栓
INAX Sタイプ4月1日発売

 INAXは、浄水カートリッジを内蔵したキッチン水栓『オールインワン浄水栓』の30万台販売を記念して、フルモデルチェンジした『オールインワン浄水栓 Sタイプ』を4月1日に新発売する。
 オールインワン浄水栓も含めた従来の浄水器内蔵キッチン水栓は、内蔵した浄水器により、ハンドシャワーが長く大きくなり、取り回しに難があった。新発売の『オールインワン浄水栓 Sタイプ』は、ハンドシャワー部をコンパクト(全長自社比85%)にすることで、使い勝手を大幅に向上させた。同時に、最も汚れが気になる箇所である水栓取り付け部の形状をスカート形状とし清掃性を向上、また吐水口空間を広くしたため、鍋などの洗い物もラクに作業できる。
 また、Sタイプと同時に、交換用浄水カートリッジとして『高塩素除去カートリッジ』を発売する。水道水に含まれる「残留塩素」の除去率を95%(従来80%)にアップさせた『高塩素除去カートリッジ』により、一層「おいしい水」を提供できる。カートリッジ素材はINAX独自のセラミックフィルターを使用しており、雑菌の繁殖がしにくい抗菌仕様となっている。
 価格は、JF-6450SX(N)(JW)50,400円。
 発売一年後の販売目標は20万台/年。
【商品の主な特長】
1、コンパクト化により、使い勝手が大幅向上したハンドシャワー
・従来のオールインワン浄水栓と比べて、Sタイプはハンドシャワーを30o短くし、70gの軽量化に成功。ハンドシャワーの取り回しや使い勝手が格段に向上した。
2、進化・洗練したすっきりデザイン
・快適な作業ができるスタイリングに。浄水器を内蔵したキッチン水栓に共通の特長である「ハンドシャワーが大きいデザイン」とは全く異なる「すっきりデザイン」で、浄水器を内蔵している事を感じさせない。浄水器内蔵キッチン水栓のスタンダードとして、どのようなキッチンにも馴染む。
3、日頃のお手入れがラクになる掃除ラクラク機構搭載
・汚れが気になる四箇所の清掃性を向上させた。最も気になる箇所の「水栓取付部の汚れ」は、台座をスカート形状にしたので簡単に汚れを拭くことができる。次に「ハンドル下部の段差」を無くし、さらに「本体の継ぎ目」を最小限にした。「シャワー板」は取り外し掃除を可能にした。Sタイプは掃除ラクラク水栓に進化した。
4、広くなり使いやすくなった吐水口空間
・コンパクトハンドシャワーのメリットを生かし、吐水口空間を大幅に広くした。(従来比145%)。シンク内を広々と使うことができ、大きな中華鍋等を洗う場合でもラクに作業ができる。
5、「節水クリック付ハンドル」で簡単に節水
・適量(約50%節水)状態でハンドルがカチッとクリック。簡単操作で自然に節水ができる。
6、「高塩素除去」の抗菌カートリッジ
・交換用浄水カートリッジも新タイプを同時発売する。水道水に含まれる「残留塩素」の除去率を従来の80%から95%に大幅向上させた「高塩素カートリッジ」。カートリッジの素材は、独自のセラミックフィルターで、97%天然素材を使用しており、また雑菌の繁殖しにくい抗菌仕様。

スイッチ押すだけで吐水止水可能
タッチスイッチ水栓
TOTO4月3日発売キッチン用洗面所用

 TOTOでは、「ひとりでも多くの人に使いやすい」ユニバーサルデザイン思想を反映した、水栓金具「タッチスイッチ水栓」(キッチン用・洗面所用)を4月3日に発売する。
 同水栓は、吐水口先端のスイッチを押すだけで吐水・止水できるので、左右のどちらの手でも、どんな押し方でも簡単に操作ができ、子供から年寄りまで、家族みんなに使いやすいのはもちろん、高齢者など握力が弱い方なども楽に操作ができる水栓。
 また操作部が手前にある事で、濡れた手で操作をしても水栓本体や根元を汚すことなく、楽な姿勢で水栓まわりをきれいに使用できる。
 2004年2月発売の浴室用タッチスイッチ水栓が、優れた操作性で大変好評であり、キッチン用・洗面所用の品揃えの要望を多くいただいたことから、このたびの発売となった。
 なお、浴室用タッチスイッチ水栓についてもデザイン性、機能面をさらに向上した商品を4月3日より発売する。
 価格は72,450円。
【商品の特長】
1、タッチスイッチで簡単操作
 吐水口先端のタッチスイッチで、水の出し止めができる。
 両手がふさがっている、あるいは汚れている時でも、手の甲やひじなどでも操作可能。
 また軽い力で操作でき、スイッチが手前にあるので、背の低い子供から年寄りまで家族みんなに使いやすい水栓。
 高齢者等握力が弱い方にもラクに操作できる。こまめに出し止め出来るので、節水にも役立つ。
2、便利に使えるハンドシャワー
 ホースが引き出せるので、大きな花びんなどの水くみにも便利。また、シンク・洗面器のすみずみまで簡単に洗える。
3、お手入れラクラク
 ぬれた手で触ってもシンク・洗面器内に水が落ちるので、水栓の根元に水あかや汚れがたまることがなく、手入れラクラク。
4、吐水切り替え
 シャワーとソフトを吐水口の先端で切り替え可能。吐水切り替え部をコンパクト化する事により、スリムなデザインを実現した。

環境負荷削減活動が評価
『環境大臣賞を受賞』
INAX第15回地球環境大賞で

 INAXは、このたび「地球環境大賞」(主催=フジサンケイグループ/後援=経済産業省・環境省、文部科学省/協力=社団法人日本経済団体連合会/特別協力=財団法人世界自然保護基金ジャパン〈WWFジャパン〉)の環境大臣賞を受賞した。
 INAXは1992年に国内企業における環境活動の先駆けとなる「第一次環境保全方針」を策定して以来、CO2排出量の削減や社外廃棄物ゼロ・原材料使用量の削減などに取組んできた。そして、2005年3月に海外まで含むグループ企業20社133拠点で「ISO14001」のグループ統合認証を一括取得した。CO2総排出量17%削減(2008年3月までに海外を含めた全グループでの1990年比の削減量)をグループ全体で達成するため、グループ企業全社・全部門がそれぞれの本来業務に応じた課題と行動目標を持って取り組んでいる。
 今回は、@「ISO14001」のグループ統合認証を一括取得。グループ企業全社・全部門が本来業務に応じた課題と行動目標を持って取り組んでいる。A『人と地球を考えた環境美の創造と提供』を環境基本理念とし、商品・サービスの価値を高め、地球環境への負荷を減らすことを目標にしている。Bエコ推奨商品をはじめ、環境ソリューションビジネスの提供に注力している。――など、これまでの企業活動における環境負荷削減への取り組みが総合的に評価された。
【地球環境大賞とは】
 「産業の発展と地球環境との共生」をめざし、財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン、名誉総裁・秋篠宮殿下)の特別協力を得て、1992年にフジサンケイグループが設立した賞。持続可能な循環型社会の実現に寄与する新技術・新製品の開発、環境保全活動・事業の推進と21世紀の企業・社会システムの探究、地球環境問題に対する意識の一段の向上などの面で顕著な成果を上げ、社会の模範となる功績を収めた企業、自治体、大学、市民グループなどを表彰している。
【環境大臣賞 受賞理由】
@「ISO14001」のグループ統合認証を一括取得。グループ企業全社・全部門が本来業務に応じた課題と行動目標を持って取り組んでいる。
A『人と地球を考えた環境美の創造と提供』を環境基本理念とし、商品・サービスの価値を高め、地球環境への負荷を減らすことを目標にしている。
Bエコ推奨商品をはじめ、環境ソリューションビジネスの提供に注力している。
など・INAXのこれまでの企業活動における環境負荷削減への取り組みが総合的に評価された。
■INAXの代表的な環境配慮商品と環境ソリューションビジネス
1、タンクレストイレ『サティス』
 水圧だけで便器を洗浄できるダイレクトバルブ洗浄により、大8リットル、小6リットル、男子小5リットルと状況に合わせた水量を流すことが可能になり、一日で約110リットルの節水を実現した。
 さらに2006年4月より、超節水技術『eco6』(エコシックス)搭載により、大洗浄6リットル、小洗浄5リットルの超節水便器として進化していく。
2、光熱費ゼロでお風呂の床の冷たさを軽減『サーモフロア』
 床の素材に約2o厚の中空バルーンを含む断熱層を重ねることで、熱伝導率を小さくすることに成功した。光熱費ゼロで浴室床の冷たさをやわらげ、足うらの温度低下を低減。さらに血圧変動も抑え、快適で安全な入浴を可能にした。
3、環境ソリューションビジネス『節水ESCO事業』
 ビルや学校などのトイレリニューアル時の節水機器導入に際し、包括的なサービス(節水診断、リニューアル工事、効果確認、資金調達など)を同時に提供することにより、その結果得られる節水効果を保証するサービス。サービスの契約期間中は、上下水道料金の削減分を活用して初期投資を軽減し、契約終了後には上下水道料金の削減分はすべてビルオーナーの利益となる。

リモデル需要の掘り起こしへ
ショールームリモデルフェア
TDY3社合同のイベント

 TOTO・DAIKEN・YKK APの3社共同による「ショールームリモデルフェア」が、1月21日ら全国のTOTOショールーム99ヶ所で、順次開催されており、名古屋ショールームは、2月18日・19日に、岐阜ショールームは、2月25日・26日、津ショールームは3月4日・5日にそれぞれのショールームで開催した。
 3社共同によるショールームフェアは、今回で六回目を迎え、各社話題の新商品をはじめ、特に二ーズの高い「耐震」「防犯」に最適な商品を提案。水まわり、床・壁、窓・エクステリアといった商品を組み合わせた空間での提案を通じて、リモデル需要の掘り起こしを目指し、約20,000組のユーザー動員を掲げている。
 TOTO商品では、新システムキッチン「レガセスシリーズ」、「キュイジアシリーズ」をはじめ、システムバスルーム「魔法びん浴槽KGシリーズ」、洗面化粧台「NEWシステムJクリスタルシリーズ」、トイレ「レストパルXシリーズ」等の水まわりのリモデルに最適な新商品群を展示。
 また、DAIKENの電気式床暖房システム「あたたか12」、強くて汚れにくい「WPC床材・ネオテクフロアー」、ダイライト耐震壁「かべ大将」。
 YKK APの戸締り確認防犯システム「Eyesシステム」、家の外が新たなリビングスペースになるガーデンエクステリア「リウッドデッキ」等、床・壁・窓・エクステリアの建材商品も含め、快適なリモデルに必要な商品を提案した。
 来場者は、話題の新商品を実際に見て、触って空間をイメージすることができ、また、リモデルに関する様々な相談を受付けてもらえるとあって、相談コーナーは終日賑わった。
 3社共同の大きなメリットはなんといっても、水まわりから、床・壁・窓・ドアといった「家まるごと」必要な商品を具に確認することができる一方、3社を組み合わせた空間展示で、ライフスタイルに合わせたリモデル後の生活シーンをより具体的にイメージできたと、来場者もことのほか喜んでいた。

受注額2,877億円過去10年で最高
海外受注は初の1,200億円超え
日本鍛圧機械工業会平成17年年間業況調査

 日本鍛圧機械工業会がまとめた、平成17年1月〜12月の鍛圧機械年間業況調査集計表によると、受注に関しては、機械プレスをはじめ、鍛造機、NCパンチングプレス、プレスブレーキなどで前年を上回り、一部を除いて全般的に好調な結果となった。順調な景気動向に支えられて、国内外を合計した全体の受注高は前年比123%となった。また、受注額2,877億円は、平成9年の2,670億円を上回り、最近10年間での最高額となり、バブル期以来の好調さを示している。過去最大の落ち込みとなった平成14年の受注額と比較すると、2倍強の高い数値となった。
 国内受注額は、1,665億円であり、受注額全体の58%を占める。平成16年の同比は59%、平成15年の同比は60%、平成14年の同比は59%であり、直近の数年間では国内受注額が占める割合はほとんど変わらない。需要部門別では、自動車を中心とする輸送用機器に牽引されており、国内受注の37%を占めている。
 一方、海外受注額は、1,212億円と前年比128%の伸びを示した。平成13年以来増加は続いており、1,200億円を超える金額は過去最高となった。特に機械プレスにおける766億円の受注額は驚異的な数字といえる。海外受注内訳では、中国向けが33%と前年に続いてトップであり、米国向け26%、東南アジア向け20%の順となっている。また、機械プレスにおける中国向けは40%となっており、自動車産業を中心とする産業全体の大きな伸びを示す結果となっている。
 出荷動向については、ベンディングマシンなどの機械を除けば、増加しており、全体で前年比114%と堅調な伸びとなっている。
 国内出荷額は、全体の59%であり、需要部門では輸送用機器が24%を占めている。受注の構成と差異があるが、大型機械における受注時期と出荷時期差(長納期)の影響と考えられる。
 海外出荷に関しても、前年比112%と堅調な伸びを示している。特に500トン以上のストレートサイドプレスが140億円という大きな金額となっているのは、中国を含む東南アジアとアメリカにおける自動車産業の影響を強く受けているものと考えられる。
 新商品では、近年ますます受注に勢いがついているのが、サーボプレスである。サーボプレスの受注額は316億円であり、前年比479%という非常に高い数値となっている。そのうち海外受注は199九億円であり、サーボプレス受注全体の63%を占めている。その内訳は、アメリカ向け39%、中国向け37%であり、自動車産業の影響を受けたものと思われる。高い伸び率と金額は自動車産業界から認知された結果と考えられる。

たまには贅沢しよう
“ひな祭りパーティー”
愛機工青年部業界の女性社員31名参加

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏・山下機械社長)の青年部(部長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は3月3日午後7時より、レクリエーション(担当幹事長=多々良直久氏・ダイドー)の一環として「たまには贅沢しよう“ひな祭りパーティー”」を名古屋市中区金山のイーオリエンタルバンケットで開催した。
 今回は、青年部初の試みとして業界で働く女性にターゲットを絞り、組合と青年部の活動を理解してもらうため企画されたもので、当初予定の20名を大きく上回る31名の女性が参加した。
 冒頭、滝沢有一青年部副部長(松本商店社長)が挨拶を行い、今回の趣旨と組合並びに青年部活動について紹介。
 この後、参加者は少し豪華なディナーを取りながら、一テーブル4名が一チームとなりチーム対抗戦でゲーム「一流OLはどのチーム?」「愛機工業界クイズ」「一般常識クイズ」などを行い、優勝チームに贈られる「高級エステティックサロン」の招待券を目指した。一流OLのゲームでは、ヨーロッパの高級チョコレート(一枚数千円)と市販の200円のものを食べ比べたり、時価数万円のワインとテーブルワインを飲み比べ、本物を当てるゲームが楽しく行われた。これらの結果、新栄商會・山勝商会のチームが、第2位の川島商事チームを抑えて優勝を飾った。
 途中、青年部員の水野恒夫氏(大矢伝動精機)の歌とギターの演奏も披露され、場を盛り上げた。
 この企画は女性をメインとしたもので、参加した14名の青年部員は黒子に徹し献身的に運営をサポートした。
 今回の企画については、若干の反省点はあったものの、参加者からは概ね好評で、機会があれば青年部活動にも参加したいとの声も聞かれた。

新本社ビルが完成
新栄商會6日より営業

 新栄商會(社長=吉野重高氏)では、業務拡大により本社社屋が手狭となったため、かねてより建設中であった本社ビルが先程竣工し、3月6日より移転、営業を開始した。
 新本社ビルは、四階建てでこれまでより敷地面積も広く、来客者用の駐車場も完備されている。旧本社から東にあたり、新島田橋を渡り島田を左折した名古屋第二環状線沿いで、以前に増して交通の便の良いところ。
 【新住所並びに電話・FAX番号】
▽住所=〒468-0056 名古屋市天白区島田二丁目516番地
▽電話=052-801-1222(代)
▽FAX=052-803-1321

北九州営業所開設
サンコー商事4月3日より

 サンコー商事(社長=井内敬氏、本社=名古屋市名東区高社2-245)では、かねてより進めていた北九州営業所の開設準備がこの程整い、4月3日より営業を開始することとなった。これにより、九州地区は福岡営業所と合わせて2拠点となる。
 初代所長は町田修氏。
 【住所並びに電話・FAX番号】
▽住所=北九州市小倉北区浅野二丁目8番4号小倉興産KMM西館101号室
▽電話=093-533-1801
▽FAX=093-533-1803