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2005年(平成17年)10
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2005年10月16日(日) 更新
平成17年10月2日2216号
中部経産局管内
最近の地域総合経済動向

 中部経済産業局は9月8日、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の五県)における最近の経済動向を発表した。それによると、生産は電子部品・デバイスが拡大しているなど緩やかな上昇傾向となっている。個人消費はデジタル家電が好調など持ち直している。また、設備投資は自動車関連で積極的な姿勢が継続しており着実に回復している。さらに、雇用情勢は改善傾向で推移しており、完全失業率、有効求人倍率ともに全国でも良好な水準にある。これらのことから、管内の経済活動は「改善している」と先月の判断を据え置いた。なお先行きについては、生産は自動車、金属工作機械、電子部品・デバイスなどを中心に、当面、高水準で推移すると見込まれる。しかし、米国におけるハリケーンの影響をはじめ、原油・原材料価格、為替の動向や国際情勢については引き続き懸念事項であり、今後の動向を十分注視していく必要があるとまとめている。(比較は断りのあるものを除き、平成17年7月の実績値による。)
 発表された各種動向は、次の通り。
〈鉱工業生産・出荷・在庫〉
 鉱工業生産の動向を指数(7月速報)でみると、金属製品工業、一般機械工業、鉄鋼業が低下したことから、前月比▲0.3%と2カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は2.7%と9カ月連続の上昇となった。
 出荷は、輸送機械工業、金属製品工業などが低下したことから、前月比▲1.5%と2カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は2.1%と6カ月連続の上昇となった。
 在庫は、一般機械工業、情報通信機械工業が低下したことから、前月比▲0.7%と2カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は7.2%と12カ月連続の上昇となった。
 なお、大口電力需要は、中部電力管内では23カ月連続で前年を上回り、北陸電力管内では20カ月連続で前年を上回った。
主要業種の動向
◇自動車
 自動車の生産は、高水準で推移している。
 完成車は、国内向けが引き続き堅調に推移しており、海外向けは一部地域に現地生産化がみられるものの、北米向けなどを中心として引き続き好調であることから、高水準で推移している。
 自動車部品は、国内完成車向けが高水準で推移しているとともに、国内メーカーの海外現地工場や海外メーカー向けの輸出も高水準で推移している。
◇電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、拡大している。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)が携帯音楽機器向けの好調さなどを受け、拡大している。
 液晶素子は、テレビ、携帯電話など情報通信機器向けが順調なことなどから、高水準で推移している。
◇情報通信機器
 情報通信機器の生産は、高水準で推移しているものの、一部に弱い動きがみられる。
 テレビは、薄型テレビが国内外の順調な需要動向を受け、高水準で推移している。
 デジタルカメラは、弱い動きがみられる。
◇電気機械
 電気機械の生産は、高水準で推移している。
 電動機は、好調な自動車向けを中心に、緩やかな上昇傾向で推移している。
 制御機器は、自動車関連、半導体関連向けが好調であり、上昇傾向となっている。
◇一般機械
 一般機械の生産は、上昇傾向となっている。
 金属工作機械は、国内向け、海外向けともに一般機械、自動車関連向けが好調であり、拡大傾向で推移している。主要9社の受注状況をみると、海外受注が35カ月ぶりに前年を下回ったものの、国内受注は17カ月連続して前年を上回り、全体では34カ月連続して前年を上回っている。
 繊維機械は、海外向けに持ち直しの動きがみられる。
◇ファインセラミックス
 ファインセラミックスの生産は、上昇傾向となっている。
 ICパッケージは、情報通信機器向けなどを中心に、持ち直しの動きがみられる。
 触媒担体・ガスセンサ素子は、自動車向けが世界的に環境意識の高まりから、国内向け海外向けともに好調であり、拡大している。
◇鉄鋼
 鉄鋼の生産は、高水準で推移している。
 鋼板は、自動車向け、造船・産業機械向けが好調であり、高水準で推移している。
 棒鋼は、民間建築向けが堅調なこともあり、横ばいで推移している。
 特殊鋼鋼材は、好調な自動車関連向けを中心に、高水準で推移している。
◇化学
 化学の生産は、高水準で推移している。
 自動車関連向けが好調なことなどから、高水準で推移している。
◇金属製品
 金属製品の生産は、低調に推移している。
 アルミニウム建材は、木造住宅向けに弱い動きがみられ、低調に推移している。
 ガス機器は、高付加価値製品に動きが見られるものの、単体普及品を中心に弱い動きが続いていることから、低調に推移している。
◇繊維・陶磁器
 繊維・陶磁器の生産は、総じて低調に推移している。
 繊維は、合繊長繊維織物、毛織物とも、消費の低迷や中国等からの輸入品に押され低調に推移している。
 陶磁器は、タイルでは、モザイクタイルに動きがみられるものの全体では依然弱く、飲食器では、安価な輸入品に押され低迷していることから、ともに引き続き低調となっている。

7月の紙・印刷・プラス
チック・ゴム製品統計確報

 経済産業省鉱工業動態統計室がまとめ9月13日に発表した、平成17年7月分の紙・印刷・プラスチック・ゴム製品統計確報は次の通り。
〈パルプ・紙・紙加工品工業〉
 パルプ・紙・紙加工品工業の動向を前月比(季節調整済指数)でみると、生産は0.7%の上昇、出荷は▲0.8%の低下、在庫は2.0%の上昇となった。
〈プラスチック製品工業〉
 プラスチック製品工業の動向を前月比(季節調整済指数)でみると、生産は▲0.1%の低下、出荷は▲1.4%の低下、在庫は2.1%の上昇となった。
〈ゴム製品工業〉
 ゴム製品工業の動向を前月比(季節調整済指数)でみると、生産は▲0.5%の低下、出荷は▲1.1%の低下、在庫は3.9%の上昇となった。
消費・投資などの需要動向
◇個人消費
 個人消費は、持ち直している。
 大型小売店販売額は、21カ月連続で前年を下回った。コンビニエンスストア販売額は、5カ月連続で前年を上回った。
 乗用車販売は、4カ月ぶりに前年を下回ったものの、小型車を中心に底固く推移している。
 家電販売は、薄型テレビ等、デジタル家電が引き続き好調を維持している。
◇設備投資
 設備投資は、着実に回復している。
 半導体素子・液晶素子関連で大型の能力増強投資が進捗していることに加え、自動車関連で積極的な姿勢が継続しているなど、幅広い業種で投資を増加する動きがみられる。
 また、7月の管内主要9社の金属工作機械受注(国内向け)をみると、自動車向け、一般機械向けを中心に、17カ月連続で前年を上回った。
◇公共投資
 公共投資は、低調に推移している。
 7月の公共工事請負金額をみると、国、県などで前年を下回り、全体でも前年を下回った。
◇住宅建設
 在宅建設は、概ね横ばいで推移している。
 7月の新設住宅着工戸数をみると、分譲住宅、貸家が前年を上回り、全体では四カ月連続で前年を上回った。
◇輸出通関額
 輸出通関額(円ベース)は、6カ月連続で前年を上回った。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)は、6カ月連続で前年を上回った。品目別でみると、「自動車」「自動車の部分品」などが前年を上回った。主要地域(国)別でみると、アジア向けは40カ月連続で、米国向けは6カ月連続で前年を上回った。EU向けは2カ月ぶりに前年を上回った。
◇雇用情勢
 雇用情勢は、改善傾向で推移している。
 新規求人数は、製造業、飲食店・宿泊業、卸売・小売業をはじめ幅広い業種で増加している。有効求人倍率は、引き続き高い水準にある。完全失業率は、着実に改善している。
◇企業倒産
 企業倒産は、3カ月ぶりに前年を下回った。
 企業倒産は、減少傾向にあるものの、今後の動向については引き続き注視する必要がある。

ゴルフ会10月21日、工場見学会10月28日
10月4日に全員例会
岐阜県管工機材商組合9月定例理事会開催

 岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)では、9月6日午後5時より岐阜市長良川河畔の“岐阜グランドホテル”を会場に「9月度定例理事会」を開催し、年度後半の事業等について審議し、10月28日に喜多村合金製作所富加工場の見学などを決めた。
 当日審議され承認された事項は次の通り。
▽第1号議案=10月度全員例会開催の件
 来る10月4日(火)に、加納クリニック院長の加納道久氏にお願いしてのセミナーを開催することになった。
 当日は、午後6時30分に集合し、食事を済ませたあと、「くも膜下出血の症状、予防について」を演題に聴講する。
 担当理事は白木理事。
▽第2号議案=第49回ゴルフ大会開催の件
 10月21日(金)に岐阜関カントリー倶楽部で開催することを決めた。
 参加人員は28名前後を予定している。
 担当理事は、五島理事、広瀬理事、福井理事。
▽第3号議案=研修会開催の件
 10月28日(金)に、喜多村合金製作所の富加工場を見学することを決めた。
 担当理事は、五島理事、西垣理事。
▽第4号議案=東京組合管工機材展参観報告の件
 8月4日〜6日に東京ビッグサイトで開催の第37回管工機材展に山田理事長が出席。9時30分からの開場式、同11時からのパーティに出席した。
▽第5号議案=次回理事会開催の件
 11月7日(月)に岐阜グランドホテルで開催することを決めた。
 以上で理事会を終了し、懇親会に移り、情報交換を行った。
 情報交換では、9月11日の衆議院選挙の行方から、ガソリン価格高騰による影響などを心配する向きも出ていた。

7月の環境装置受注状況
受注高前年比69・7%
日本産業機械工業会

 日本産業機械工業会が9月8日に発表した7月の環境装置受注状況は次の通り。
 7月の受注高は、340億6,400万円で、前月比87.3%、前年同月比69.7%となった。
1、各装置別
(1)大気汚染防止装置

 前月比は、その他製造業、その他非製造業向け集じん装置、海外向け排煙脱硫装置、宮公需向け関連機器の減少により、92.1%。
 前年同月比は、海外向け集じん装置、排煙脱硝装置、機械向け排ガス処理装置の増加により、126.3%。
(2)水質汚濁防止装置
 前月比は、その他製造業向け産業廃水処理装置、汚泥処理装置、その他非製造業、官公需向け下水汚水処理装置、海外向け産業廃水処理装置の増加により、104.9%。
 前年同月比は、官公需向け下水汚水処理装置、し尿処理装置、汚泥処理装置、関違機器の減少により、68.9%。
(3)ごみ処理装置
 前月比は、官公需向け都市ごみ処理装置、化学、窯業向け事業系廃棄物処理装置の減少により、65.5%。
 前年同月比は、官公需向け都市ごみ処理装置、関連機器の減少により、60.5%。
(4)騒音振動防止装置
 前月比167.6%、前年同月比47.2%。
2、需要部門別
(1)製造業

 前月比は、食品、機械向け産業廃水処理装置、その他製造業向け集じん装置の減少により、82.1%。
 前年同月比は、食品向け産業廃水処理装置、機械向け排ガス処理装置、その他製造業向け産業廃水処理装置、汚泥処理装置の増加により、121.8%。
(2)非製造業
 前月比は、その他非製造業向け集じん装置、ごみ処理装置関連機器の減少により、85.9%。
 前年同月比は、電力向け排煙脱硝装置、その他非製造業向け下水汚水処理装置、事業系廃棄物処理装置の増加により、109.3%。
(3)官公需
 前月比は、し尿処理装置、汚泥処理装置、都市ごみ処理装置の減少により、83.0%。
 前年同月比は、下水汚水処理装置、し尿処理装置、汚泥処理装置、水質汚濁防止装置関連機器、都市ごみ処理装置、ごみ処理装置関連機器の減少により、57.5%。
(4)外需
 前月比は、集じん装置、排煙脱硝装置、産業廃水処理装置、水質汚濁防止装置関連機器の増加により、289.5%。
 前年同月比は、集じん装置、排煙脱硝装置、産業廃水処理装置、下水汚水処理装置、水質汚濁防止装置関連機器の増加により、289.1%。
 なお、外需は月により変動が大きい。

製販親睦ゴルフ会
三重管工機材商組10月18日開催

 三重県管工機材商業組合(理事長=田中邦洋氏・五光商会社長)は、10月18日(火)に「製販親睦ゴルフ会」を菰野町の“三重カンツリークラブ”で開催する。
 当日は9時6分アウト・イン同時スタートで優勝を競う。
 参加人員は40名を見込んでいる。

窯業・建材統計月報
平成17年7月分

 経済産業省鉱工業動態統計室のまとめ、9月13日に発表した窯業・建材統計月報平成17年7月分は次の通り。
 7月の窯業・土石製品工業の生産動向を季節調整済指数でみると、生産は△2.1%の低下(前年同月比[原指数による]では△3.8%の低下)、出荷は同△3.9%の低下(同△5.3%の低下)、在庫は同0.8%の上昇(同0.0%の横ばい)となった。

第25回ボウリング会
愛知管工機材商組10月22日開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=石原徳和氏・原芳商会会長)は、10月22日(土)午前10時より、星ヶ丘ボウルを会場に「第25回ボウリング大会」を開催する。一チーム3名で個人戦・団体戦を競う。参加人員は130名を見込んでいる。

予防医学研修会
岐阜管工機材商組10月4日開催

 岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)は、10月4日(火)午後6時30分より、岐阜グランドホテルを会場に全員例会を開き、「クモ膜下出血の症状と予防」についての「研修会」を開催する。
 講師は加納クリニック院長の加納道久氏。
 また、当日は午後5時より「定例理事会」を開催する。

今年、国内最大規模・
最高水準のFA技術専門展
メカトロテックジャパン200519日より4日間

 名古屋国際見本市委員会は10月19日(水)から22日(土)までの4日間、名古屋市港区のポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で、FA(ファクトリー・オートメーション=工場の自動化)技術専門展、第10回「メカトロテックジャパン2005」(略称=MECT2005)を開催する。モノづくり・製造業を取り巻く環境は、グローバルなコスト競争の激化と共に、高付加価値、高能率生産への要求が高まっている。こうしたニーズに応え、メーカー各社では製品の質的変化に対応すると共に付加価値の高い製品開発を展開、積極的にユーザーへの提案を行っていく。
 10回目を迎える今回のメカトロテックジャパンは、ポートメッセなごやの1号館から3号館のすべてを使い、内外から429社・団体が1,783小間にわたり出展、過去最大展示規模・最高水準での開催となる。海外からも台湾、韓国を中心としたアジア勢の直接出品、欧米の有力メーカーの日本現地法人からの出品や、その他商社からの海外製品の展示といった国内外の競演も見込まれ、出展各社の期待が高まっている。
 新製品開発を契機に投資を本格化させようとするユーザー各社に対し、出展する側の生産機械・機器サプライヤーがどんな新技術で応えるのか―。明るい市場環境、ユーザーの投資マインドと舞台装置が整った中で開催される今回のメカトロテックジャパン2005は、これまで以上に実践的なビジネス・ショーになりそう。
開催概要
 ■テーマ=FA感動空間モノづくりソリューションがここに集結!
 ■会 期=2005年(平成17年)10月19日(水)〜22日(土)の4日間
 ■開催時間=午前10時〜午後5時(ナイター開催の21日(金)は午後8時まで)
 ※初日の19日は午前9時30分から開会式、テープカットを行う。
 ■会 場=ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場、名古屋市港区金城ふ頭2-2)
 ■主 催=名古屋国際見本市委員会(構成=愛知県/名古屋市/名古屋商工会議所/日本貿易振興機構(ジェトロ)名古屋貿易情報センター/名古屋都市産業振興公社)
 ■共 催=ニュースダイジェスト社
 ■後 援=外務省/文部科学省/経済産業省
 ■協 賛=日本工作機械工業会/日本鍛圧機械工業会/日本小型工作機械工業会/日本ロボット工業会/日本工作機器工業会/日本精密測定機器工業会/日本光学測定機工業会/超硬工具協会/日本工具工業会/ダイヤモンド工業協会/日本工作機械販売協会/日本工作機械輸入協会/製造科学技術センター/マイクロマシンセンター/日本金型工業会/日本ロジスティクスシステム協会/(社)日本電機工業会/日本電気制御機器工業会/日本フルードパワー工業会/日本産業洗浄協議会/愛知県機械工具商業協同組合(順不同)
 ■展示規模=出品者数429社・団体、1,783小間(約16,000u)
 ※全展示館を使用(1、2、3号館)。
 ■来場者見込み=会期4日間で延べ80,000人(うち海外500人)
 ■入場料金=一般1,000円(学生は無料)、30人以上の団体入場者500円(いずれも消費税込み)
 ■会場へのアクセス
 ・無料シャトルバス=金山総合駅〜ポートメッセなごや(所要時間約45分)
 ・鉄道(名古屋臨海高速鉄道)=あおなみ線・「名古屋駅」から「金城ふ頭駅」下車(所要時間24分、片道350円)
 ・自家用車=約4,100台収容の有料駐車場(1日一回300円)
 ■公式サイト
http://mect2005.com
 ※公式サイトから入場登録やシンポジウム聴講の申し込みができる。また、出品者一覧や交通アクセスなどの最新情報も掲載。
【主な出品物】(工作機械ほか生産機械関連機器約100,000点を展示)
@工作機械・機械工具・工作機器
A鍛圧・板金加工機械
B金型加エシステム・周辺機器
C測定機器、試験機器、自動計測器
DCAD/CAM/CAE(自動設計/自動開発/自動製造)
E産業用ロボット、物流機器
F情報通信システム、FA用コンピュータ、ネットワーク機器
G歯車・歯車装置、油空圧、水圧機器
H環境対応機器、洗浄機器・装置、新素材
I関係図書・文献・資料

ファーストコンタクトが大切!!
接遇・ステップアップセミナー開催
愛機工 社員戦力化事業とし

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏・山下機械社長)は9月13日午前9時より、名古屋市熱田区の名南経営において、昨年度から3カ年計画で取り組んでいる社員戦力化事業の一環として「接遇・ステップアップセミナー」を開催、定員いっぱいの30名(内5名が男性)が参加した。
 冒頭、野田道典副理事長(ノダキ社長)が「現在我々の組合員は約290社あります。そこで一生懸命行っておりますのが人材教育です。我々機械工具商社がよく言われることに、『商社の経営資産は何か?』というのがあります。経営資産は人・物・金と言われますが、特に商社は人材ではないかと思います。今、組合では色々な人材教育を実施しております。本日は接遇のレベルアップということでセミナーを開催致します。よく皆さんお聞きになるもので、CS(顧客満足)や、最近トヨタさんが言っておりますCF(顧客第一)があります。お客様にどのように応えて行くかというのが我々のテーマ。お客様の満足とは、実務の中でよい仕事をしていくのは当然ですが、まず会社の印象であるイメージが大事なものになってくる。最初にお客様と接するのが電話。最初に取り次いでいただける電話の応対で、その会社のイメージが出来上がる。そういう意味で、我々にとって接遇というのが非常に大事なものとなる。本日は『名南経営』さんにご指導いただけます。名南さんはご当地名古屋では勿論、全国的に見ても評価の高いコンサルタント会社で、本日は大変実りのある内容のご講義をしていただけると存じます。午前9時から午後5時までと大変長いですが、頑張って楽しいものにしていただきたいと存じます」と挨拶。
 引き続いて、講師の水谷マミ氏(インストラクター)が壇上に立ち講義に入った。
 まず、オリエンテーションでセミナーの場の心得と規律について説明を受け、続いてアイスブレイクとして、一人ひとりが持っている協調性や共感性、可能性を引き出すためグループに分かれてゲームに取り組み、雰囲気を和ませた後、本格的な研修に移った。
 研修は、午前が「電話応対ステップアップ」。“声でおもてなし”を実践するため、第一声、優しい言葉遣い(クッション言葉・敬語)、電話応対のポイントを学んだ。
 午後からは、「対応ステップアップ」として、挨拶・お辞儀・表情についてや、洗練された動作、お茶の入れ方・出し方など、より実践的な実習が行われた。
 最後にまとめが行われ、解散。
 参加者からは、知っていてもなかなか出来なかったことが改めて出来るようになったとの声も聞かれ、すぐに仕事に役立つ有意義なセミナーとなった。

新商品・新システムが多数展示
グランドフェア2005
ユアサ商事中部支社多彩な企画で好評博す

 ユアサ商事中部支社(名古屋市名東区高社2丁目171番地、中部支社長=寺島修氏)傘下販売店の中部やまずみ会主催、炭協会協賛出品による「産業とくらしのグランドフェア2005」が9月9日・10日の2日間に亘り、ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で開催された。
 初日は、開幕に先立ち午前9時20分より、交流センター1階広場にて開会式典が行われ、はじめに中部やまずみ会の松原武会長(日本空調サービス社長)が挨拶に立ち、「中部やまずみ会年間最大の行事でありますグランドフェアが、今日ここに開催にあたりました。これまでの準備期間中、出品企業の皆様、ユアサ商事の社員の皆様に日夜大変な努力をしていただいたお蔭で、今日無事ここに開会式を迎えることができました。皆様のこれまでのご努力に対しまして厚く御礼申し上げたいと思います。さて、今年は売上目標が90十億と聞いております。昨年は81億という事ですから、大幅に売上を伸ばしたい。動員目標も昨年の8,000名から、今年は8,500名と大きな伸びを期待しております。これは非常に妥当な目標ではないかと思っております。昨今の経済環境は、非常に良くなってきたと過去2、3年言われながら、最初は一部の特定業種に追い風が偏っていた。このような雰囲気から、今年あたりからはようやく追い風が少しずつではありますが幅広く我々のところまで届いてきたと感じております。これから来られるお客様も、従来のリストラ的投資から攻撃的な投資へ目を変えておられるのではないかと感じます。その様な意味では、お客様の第一線で対応していただく皆さん、本当にお客様の目は変わっているのだ、お客様の耳も咋年とは変わっているのだという意識で、しっかりとお客様のご希望を聞いていただき、更にベストな対応をしていただきたいと思っています。その結果として、この目標数字は達成できるのではないかと期待しております。これから2日間、皆さん一緒にしっかりと努力して頑張って行きたい」と意気込みを語った。
 続いて、出品メーカーを代表して、炭協会の高田修氏(三菱マテリアルツールズ社長)より「日本の景況は回復基調ということです。特に私共の関係で申し上げますと、工作機械メーカーさんの受注実績は、皆様方のご承知の通り大変好調に推移しております。この7月までの実績を踏まえて、今年一年間の受注見通しが大幅に上方修正された。関連致します私共の切削関係のメーカーさん各社の出荷も、大変な勢いで伸びているところでございます。私共と致しましても、誠に旺盛な需要環境を踏まえて、ここ数年大変な勢いで供給能力・生産能力の増強に努めているところでございます。このように好調な環境にございますが、一方で大問題も抱えておりまして、この切削工具関係の原材料が大変な勢いで値上がりを致しております。昨年来からの傾向でございますけれども、例えば超硬工具に使いますタングステンの価格は、この正月から春先のほんの数カ月の間に3倍まで値が上がっております。現在もなお非常に高い水準で推移しております。このような状況は、当分は続くのではないかと思っております。その様なことで私共と致しましても、製品価格の改定をお願いするように決定致しました。私共を取り巻く環境は好調に推移しておりますが、一方で重要な問題も抱えている。その様な状況の中で、この『産業とくらしのグランドフェア2005』を迎えた。動員目標、受注目標達成に向けまして、炭協会メンバーは出品メーカーと致しまして最大限の努力をしてまいりたいと決意を致しております。2日間という短い期間ではございますが、主催店各社におかれましては、どうか格別のご尽力、ご協力を賜りますように心からお願いを申し上げます」と挨拶。
 最後にユアサ商事から白石勝三専務が壇上に立ち、「ご当地でのグランドフェアは、昭和53年(1978年)に第1回目を開催させていただきました。私事で誠に恐縮ですが、昭和53年の4月に若輩でございましたが、この地に機械の担当として赴任をしてまいりました。その2カ月後に1回目のグランドフェアを行わせてもらえたということでございました。この地での一回目でもございますが、ユアサは東京でも大阪でもそれまで行った経験がございません。真にこの地で、ユアサ商事として1回目を開催させていただいた次第でございます。何のノウハウもなしに、経験もなしに、手作り・手探りでの開催でした。やまずみ会の皆様、炭協会メーカーの皆様各位のご指導、ご鞭撻をいただいて、その後27年間継続をさせていただきました。偏に皆様方のお蔭と厚く御礼申し上げます。今回のグランドフェアは従来のやり方に少し工夫を凝らし、来場していただいた方にご満足いただこうと、新しい工夫も致しております。炭協会のメーカー様にご無理を言い、ご出品いただく商品の過半数を新商品でとお願いし、お蔭をもちまして実行できました。足元の経済は、この地、中部圏は製造業を中心に非常にホットな地域。広くあらゆる産業に景気回復の動きが確実に出てきた。今日と明日、主催店の皆様方、またご出品メーカー様各位のご努力によりまして所期の目標が達成できますように祈念申し上げます。今グランドフェアには55社の新しいメーカー様を含め258社のメーカー様にご出品いただきました。咋年までのグランドフェアにはなかった新たな発見が随所に見られるものと思いますので、一つご来場いただきましたお客様にはその様なところへご案内いただき、新しい事業のヒントにしていただければありがたいと思っております。新しい事業領域についての様々なゾーンを設置しておりますので体感してみてください。ユアサ商事の社員も精一杯エスコート役を務めさせていただきます」と挨拶した。
 その後、テープカットと宣誓が行われ、グランドフェア2005が開幕した。
 会場には初日から熱心なユーザーの姿が見られ、特に2日目は土曜日ということもあり、多くの来場者が詰めかけた。期間中の来場者数はほぼ目標を達成、売上についても達成の見込みとなった。

社員技術研修会
中部桃友会10月24日開催

 中部桃友会(会長=山田康博氏・山彦社長)は、10月24日(月)午後2時より、名古屋逓信会館を会場に「社員技術研修会」を開催する。
 研修会では、JRGミキシングバルブ、メーターユニットなどの各種新製品を学び、研修会後は親睦会を行う。

秋のレクレーションは宝塚歌劇を観劇
愛機工青年部9月役員会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏・山下機械社長)の青年部(部長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は9月12日午後6時30分より、組合事務所において役員会を開催。役員11名が出席し、@ビアパーティーの報告、A講演会・講習会について、Bレクレーションについて、C東西(全国)青年部交流会の報告、D組合野球の報告について審議した。
 ビアパーティーは、8月19日午後6時30分より、従来と趣向を変え「エンゼルハープ号」で名古屋港のナイトクルージングを行い、予算を少しオーバーする形とはなったが非常に好評であったと報告され、またの機会に同様の企画があれば是非参加したいとの声も聞かれた。
 講演会・講習会については、9月7日午後6時30分より担当者10名で打ち合わせを行い、10月28日午後6時30分から同八時までの予定で名古屋都市センターにおいて、一柳善郎氏を講師に招聰して「アスナル金山はこうして生まれた」をテーマに講習会を行う事を決めた(一部予定)。講習会終了後は懇親会を行う予定。第2回目の講演会・講習会は来年1月下旬から2月上旬にかけて、また他産業視察は3月4日、11日、18日の何れかをそれぞれ予定していると報告。最後に10月28日の講習会への参加が呼びかけられた。
 秋のレクレーションは10月9日、宝塚歌劇団・月組公演ミュージカル・ファンタジー「JAZZYな妖精たち」、グランド・レビュー「REVUE OF DREAMS」の観劇を計画していることが報告された。当日のスケジュールは午前8時30分に金山集合、バスにて宝塚ヘ。ホテルで昼食後、宝塚歌劇を観劇、終了後は帰途に着き、車中で夕食、金山帰着予定は午後10時ごろ。参加費は大人8,000円、子供7,000円を予定。また、当初計画されていたF1(フォーミラー1)観戦は、クリアーすべき問題が多いため今回は見送り、来年への懸案事項とすることもあわせて報告された。
 東西(全国)青年部交流会の報告では、全体的な流れと参加したメンバーからの感想が披露された。次回は2年後、愛知での開催。
 組合野球については、Aゾーン・Bゾーン共に準決勝まで進み、残すところ決勝戦のみ。しかし現時点では、開催日時が会場の都合で未定と報告。あわせて反省点も述べられた。以上で役員会を終了。
 次回役員会は、10月11日午後6時30分より組合事務所で開催。

特定サービス産業動態統計調査
産業機械リース前年同月比70・5%増
経済産業省7月分まとめ

 経済産業省は9月16日、平成17年7月の特定サービス産業動態統計調査の結果を発表した。それによると、対事業所サービス業の売上高等は前年同月比で、クレジットカード業は引き続き増加、情報サービス業は3カ月連続の増加、エンジニアリング業、物品賃貸(リース)業はいずれも2カ月連続の増加、一方、広告業は23カ月ぶりの減少、物品賃貸(レンタル)業は5カ月ぶりの減少となった。各調査業種の動向は次の通り。
【対事業所サービス業】
1、物品賃貸(リース・レンタル)業

 7月のリース契約高(検収ベース)は5,440億6,100万円で、前年同月比8.3%と2カ月連続の増加、納入物件の購入額も同8.7%の増加。内訳をみると、「産業機械」は半導体製造装置の大口物件があったことなどから同70.5%と大幅な増加、「商業用及びサービス業用機械・設備」は商業用の店舗設備の増加から同6.6%と10カ月連続の増加、「工作機械」は同29.2%の増加、一方、主力の「情報関連機器」は通信機器、電子計算機が減少したことなどから同▲4.3%の減少、「事務用機器」は前年にデジタルカラー複写機の更新需要がみられたことなどから同▲15.0%の減少、「輸送用機器」は同▲13.5%の減少、「医療用機器」は前年に大口物件があったことなどから同▲3.1%の減少となった。
 7月のレンタル売上高は773億2,000万円で、前年同月比▲0.8%と5カ月ぶりの減少。物件別にみると、「情報関連機器」は同▲8.9%と43カ月連続の減少、「事務用機器」は前年に大口物件があったことなどから同▲15.6%と11カ月連続の減少、一方、主力の「土木・建設機械」は同4.0%と5カ月連続の増加、「その他」は仮設建物の大口物件等の増加から同12.1%の増加となった。
2、情報サービス業
 7月の売上高は5,814億8,300万円で、前年同月比2.6%と3カ月連続の増加。内訳をみると、「システム等管理運営受託」は同11.4%の増加、主力の「受注ソフトウェア」は金融業向け、電気・ガス業向けなどが増加したことから同3.1%の増加、内訳の「システムインテグレーション」が同4.6%の増加、「ソフトウェアプロダクト」は、内訳の「ゲームソフト」が国内向けの増加により同20.2%と増加したことから、全体では同3.1%の増加、「各種調査」は同3.7%の増加、「データベースサービス」は同1.8%の増加、一方、「計算事務等情報処理」は同▲0.1%の減少となった。
3、広告業
 7月の売上高は4,375億4,900万円で、前年同月比▲2.1%と23カ月ぶりの減少。媒体別にみると、四媒体広告はすべての媒体が減少し、同▲7.2%と3カ月連続の減少、内訳をみると、「新聞」は自動車・関連品、官公庁・団体等の減少から同▲16.2%の減少、「テレビ」は化粧品・トイレタリー、流通・小売業等の減少から同▲3.2%の減少、「雑誌」は同▲8.7%の減少、「ラジオ」は同▲9.7%の減少となった。四媒体広告以外では、「SP・PR・催事企画」は同▲六・四%の減少、「海外広告」は前年に自動車・関連品等の大幅な出稿増があったことなどから同▲30.0%の減少、「屋外広告」は同▲4.6%の減少、「交通広告」は同▲0.4%の減少。一方、インターネット広告を含む「その他」は同11.9%の増加、「折込み・ダイレクトメール」は求人等の折込みが増加したことから同7.7%の増加となった。
4、クレジットカード業
 7月の取扱高は2兆5,654億6,300万円で、前年同月比9.5%の増加。業務種類別にみると、販売信用業務は同11.6%の増加、内訳をみると、「海外」がわずかながら減少したことを除きすべての利用相手先で増加、特に「その他」が利用分野の拡大により同25.7%と引き続き大幅な増加、次いで「一般小売店」が同10.3%の増加、「百貨店」が同2.5%の増加、「旅館・ホテル」が同15.4%の増加、「飲食店」が同10.7%の増加。また、消費者金融業務は同1.7%の増加となった。
5、エンジニアリング業
 7月の受注高は6,720億2,500万円で、前年同月比29.2%の増加。内訳をみると、「国外」は中東向け、欧州向けの都市・地域開発システムや中東向けの化学プラントの大口受注がそれぞれあったことなどから同129.0%の増加、「国内」は同2.2%の増加となった。
【対個人サービス業】
6、映画館

 7月の売上高は155億1,000万円で、前年同月比▲6.1%と3カ月連続の減少。入場者数も同▲9.2%の減少。入場者数を上映種類別にみると、「邦画」は同35.5%と増加したものの、「洋画」は同▲22.2%の減少、「アニメーション」は同▲4.1%の減少。スクリーン数は同4.1%の増加となった。
 なお、一スクリーン当たりの売上高及び入場者数をみると、売上高は同▲9.8%の減少、入場者数は同▲12.7%といずれも6カ月連続の減少となった。
7、劇場・興行場、興行団
 7七月の売上高は204億5,200万円で、前年同月比1.8%と4カ月ぶりの増加。興行種類別では、「劇場・興行場」が演劇等の増加により同3.5%の増加、「興行団(音楽)」が大規模コンサート公演の増加から同9.2%の増加、一方、「興業団(野球)」は同▲4.8%の減少。入場者数は、「興行団(音楽)」が同0.4%と増加したものの、「興行団(野球)」が同▲12.7%の減少、「劇場・興行場」が同▲2.5%と減少したことから、入場者数合計では同▲7.3%の減少となった。
 なお、一人当たりの入場料収入をみると、「劇場・興行場」「興行団(音楽)」「興行団(野球)」がいずれも増加したことから、全体では同11.8%の増加となった。
8、ゴルフ場
 7月の売上高は103億6,700万円で、前年同月比▲7.4%と17カ月連続の減少。内訳をみると、利用料金収入は、平日、土・日・祭日がいずれも減少したことから、合計では同▲7.0%の減少、加えてキャディフィ、食堂・売店売上高もそれぞれ減少。利用者数は同▲6.4%と6カ月連続の減少、利用者数を会員別にみると、非会員利用者が同▲7.7%の減少、会員利用者が同▲3.5%の減少となった。
 なお、利用者一人当たりの売上高をみると、同▲1.0の減少となった。
9、ゴルフ練習場
 7月の売上高は27億9,200万円で、前年同月比6.4%と3カ月連続の増加。利用者数は、土・日・祭日利用者が同15.3%と増加したことから、合計では同6.6%の増加となった。
 なお、利用者一人当たりの売上高をみると、同▲0.2%と4カ月連続の減少となった。
10、ボウリング場
 7月の売上高は23億7,100万円で、前年同月比▲4.6%と14カ月連続の減少。内訳をみると、利用料金収入が同▲4.9%の減少、付帯施設利用料金収入、食堂・売店売上高もそれぞれ減少。利用者数は同▲3.1%と14カ月連続の減少となった。
 なお、利用者一人当たりの利用料金をみると、同▲1.9%の減少となった。
11、遊園地・テーマパーク
 7月の売上高は294億5,200万円で、前年同月比▲7.3%と5カ月連続の減少。内訳をみると、入場料金・施設利用料金収入が同▲8.4%の減少、食堂・売店売上高が同▲6.2%の減少。入場者数は一般が同▲9.7%の減少、団体も同▲6.9%の減少、合計では同▲9.5%の減少となった。
 なお、入場者一人当たりの売上高をみると、同2.4%と2カ月連続の増加となった。
12、パチンコホール
 7月の売上高は632億9,600万円で、前年同月比11.2%の増加。設置台数は同3.5%の増加。事業所数は同1.0%の増加となった。
 なお、一事業所当たりの売上高は同10.1%の増加、設置台一台当たりの売上高は同7.5%の増加となった。
13、葬儀場
 7月の売上高は334億8,000万円で、前年同月比2.8%と18カ月連続の増加、取扱件数は同2.1%の増加。葬儀一件当たりの売上高は同0.7%と3カ月連続の増加となった。
 なお、事業所数は同6.8%と55カ月連続増加、従業員数は、内訳のパート・アルバイトが同11.6%と55カ月連続の増加となった。
14、結婚式場業
 7月の売上高は120億9,500万円で、前年同月比▲1.5%と3カ月連続の減少、取扱件数は同▲0.4%の減少となった。
 なお、結婚式一件当たりの売上高は、同▲1.1%の減少となった。
15、外国語会話教室
 7月の売上高は85億9,100万円で、前年同月比1.7%と10カ月ぶりの増加。内訳をみると、受講料収入が同1.7%の増加、教材料売上高も増加。受講生数は同1.1%の増加、うち新規入学生数は同▲3.0%の減少。延べ開設数は同▲9.4%の減少、事業所数は同7.6%の増加となった。
16、カルチャーセンター
 7月の売上高は27億8,000万円で、前年同月比1.9%と2カ月連続の増加。内訳をみると、教材料売上高が減少したものの、受講料収入が同2.4%の増加。受講生数は同2.0%の増加、うち新規受講生数は同3.9%の増加。講座数は同2.1%の増加となった。
17、フィットネスクラブ
 7月の売上高は218億2,800万円で、前年同月比7.6%と40カ月連続の増加。内訳をみると、会費収入が同7.6%の増加、食堂・売店売上高、利用料金収入もそれぞれ増加。利用者数は、スクール利用者が減少したものの、フィットネスクラブ利用者が同5.6%と増加したことから、合計では同3.6%の増加。会員数はフィットネスクラブ会員(個人)が同5.3%の増加、スクール会員も増加、合計では同4.4%の増加。事業所数は同三・一%と引き続き増加となった。
18、学習塾
 7月の売上高は303億2,400万円で、前年同月比8.4%の増加。内訳をみると、受講料収入が同8.8%の増加、教材料売上高も増加。受講生数は同6.3%の増加。事業所(教室)数は同7.8%の増加となった。
 なお、受講生一人当たりの受講料をみると、同2.3%と4カ月連続の増加となった。

焼結金属部品加工でのバリ寿命に効果的!!
新CBNチップ材種『BX470』

タンガロイ鋳鉄の高速加工にも適応可能 タンガロイ(社長=徳永昭大氏、本社=川崎市幸区堀川町580番地ソリッドスクエア)では、新CBNチップ材種「BX470」を現在好評発売中。
 BX470の特長は、CBN含有量が95.1%と実用工具材料としては世界ナンバーワンであり、CBN平均粒径が1.5μmと粒子サイズを小さくした焼結金属加工用の新CBNチップである。
 近年、自動車用部品を中心に焼結金属部品は右肩上がりに増えている。これらの部品は多種多様な材質からなり、難削化する傾向にある。
 焼結金属部品加工の多くは切れ味の低下によりバリ高さが増す、あるいはバリが生じる方向が変化する状態でチップ寿命と判断される。バリによる寿命を延長するためには、加工による刃先形状の変化を抑制することが有効である。BX470は結合相部を微細組織に制御しており、CBN粒子の脱落による摩耗を抑制し、これにより刃先をシャープな状態で維持することが可能である。以上のことからBX470は従来材種より耐摩耗性を高め、焼結金属部品加工におけるバリ寿命を向上させることが可能となった。
 また、BX470はCBN高含有材種のため耐欠損性も高く、刃立ち性も良好で、安定した切削加工が可能である。
 さらに、ダイヤモンドに次いで熱伝導度が高いCBNを多く含み(95.1%)、刃先先端で受けた切削熱を拡散放熱することができるので、鋳物の高速加工にも適する。

実環境で働く人間型ロボット
「HRP―3P」(試作機)
川田工業と産総研など共同開発

 川田工業(代表取締役社長=川田忠裕氏)は、独立行政法人産業技術総合研究所(理事長=吉川弘之氏、以下「産総研」)、川崎重工業(代表取締役社長=大橋忠晴氏)と共同で、実環境で働く人間型ロボットの試作機HRP―3P(HRP―3プロトタイプ)を開発。
 HRP―3Pは、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(理事長=牧野力氏、以下「NEDO」)が2002年から5カ年計画で実施中の基盤技術研究促進事業「実環境で働く人間型ロボット基盤技術の研究開発」(プロジェクトリーダー=比留川博久氏・産総研)の一環として、川田工業への委託・産総研と川崎重工ヘの再委託により開発された実環境で働く人間型ロボットの試作機。
 共同開発の分担は、川田工業が主担当として人間型ロボットハードウェアの実環境対応技術の開発を行い、産総研知能システム研究部門ヒューマノイド研究グループが人間型ロボットソフトウェアの実環境対応技術の開発、川崎重工が人間型ロボットの実環境遠隔操作技術の開発。
 HRP―3Pは、次のような新機能、特長を持つことで、実環境で働く人間型ロボットヘの実現に大きく前進した。
@身長160cm、体重65kg(バッテリ含む)、腰2軸を含む36自由度を有する。自由度は、HRP―2 Promet(プロメテ)に比べて片腕3自由度(下腕部1自由度、ハンド部2自由度)が追加され、より複雑な作業への対応が可能なロボットハードウェアとなっている。(川田工業担当)
A関節軸部や電装実装部位については、外部環境からの防塵・防滴性を維持するとともに内部熱源の外部排気が可能な機構を開発し、従来のロボットでは作業が難しかった悪環境・苛酷環境下でも稼動させることが可能なハードウェアとなっている。(川田工業担当)
B滑らかな歩容生成技術とスリップ検出技術を開発することにより、摩擦係数0.1の低μ路上歩行が実現し移動機能が拡大している。また、ZMPの概念を支持点が同一平面上にない場合に拡張した「一般化ZMP」と呼ばれる指標を考案し、手で体を支えながらの動作を行う脚腕協調制御を実現した。(産総研担当)
C操作者が意識して行う動作を遠隔操作で指示して、バランスをとるような無意識動作を自律制御で行う自律・遠隔ハイブリッド型全身操作技術により操作機能が向上している。また、操作に適した遠隔操作コックピットを開発した。(川崎重工捉当)
 また、HRP―3Pは、産総研とムービングアイ(代表取締役=小松史男氏)が共同で開発した、実時間Ethernetをロボット体内LANとして利用した、分散処理制御系を採用している。
〈開発の背景〉
 近年我が国では、自動車メーカーや電機メーカーの新規開発・事業分野の一環として、人間型ロボットの研究開発が盛んに行われている。また、経済産業省は2005年5月にロボット政策研究会中間報告書を発表し、5年後には次世代産業用ロボットとサービスロボット、10年後にはこれらに加えて家事労働の代替ロボットが有望な市場になると展望している。
 同研究開発は、次世代ロボットの最終形態の一つになることが期待されている人間型ロボットの実用化を目指し、NEDO基盤技術研究促進事業「実環境で働く人間型ロボット基盤技術の研究開発」の一環として行っている。人間型ロボットは、我が国が絶対的な国際優位性を持っている技術であるが、短期的には市場が見えていないため大規模な投資を継続することは容易でない。同研究開発は、人間型ロボットを早期に実用化し、我が国の国際優位性を失わずに産業化することを目指して行っているもの。
〈開発の経緯〉
 我が国は急速に高齢化社会に突入しており、現在は人間しか行えない作業を代行できるロボットの実現が21世紀初頭の急務となっている。人間が働く職場、生活する家、使用する機械等は、何れも人間の形状及び機能に合わせて作られていることから、人間型ロボットにより人間の機能を代行出来れば、環境側への再投資は原則不要となり、社会全体のコストの低減も図れる。
 これに対し1998年から5カ年計圃で、NEDOが産総研と共同で実施した「人間協調・共存型ロボットシステムプロジェクト(HRP)」では、働く人間型ロボットの例を社会に示すことに成功した。しかしながら、実際の労働現場や生活環境等の実環境で人間型ロボットを活用するためには、稼動可能環境の拡大、稼動可能時間の延長、滑り易い路面での歩行や片腕で体を支えながらの作業の実現、遠隔操作の高度化等、さらなる人間型ロボットの基盤技術の研究開発が必要。
 かかる社会状況を踏まえ、同研究開発では、HRPの成果を最大限に活用し、それを発展させることにより、実際の労働現場や生活環境等の実環境で働ける人間型ロボットの基盤技術の確立を目的としている。
 また、HRP―3Pは、HRP―2の開発技術を継承するとともに本田技研工業の特許権を実施することにより利用している。
〈今後の予定〉
 同研究開発では今後、HRP―3Pを用いて、個々の機能向上を図り、悪環境・危険環境・苛酷環境で実際に働く人間型ロボットの実用化を目指す。また、2006年度には最終成果機HRP―3を開発予定。
〈参考〉
 HRP―2 Promet(プロメテ)との比較
 HRP―2 Prometは身長154cm、体重58kg(バッテリ含む)、HRP―3Pは身長160cm、体重65kg(バッテリ含む)。HRP―3Pは、脚のリンク長が大腿部、脛部とも20cm延長されている。
 HRP―3Pでは、実環境への対応を想定し、防塵・防滴機能が加わり、これにより悪環境・危険環境・苛酷環境での稼動が可能になった。
 また、HRP―2 Prometに比べて6自由度追加して、全身36自由度を保有している。その追加内訳は、下腕部に1自由度を追加して片腕7自由度にすると共に、ハンド部は片腕あたり2自由度追加して3自由度を保有している。このことにより、従来より複雑な作業をさせることが可能。
〈用語の解説〉
◆自由度
 ロボットの関節数のこと。
◆摩擦係数
 滑りはじめる時の垂直抗力と摩擦力の比率。摩擦係数0.1は、非常に滑り易い氷板上の車のタイヤの摩擦係数に相当。
◆ZMP
 Zero Moment Point(ゼロ・モーメント・ポイント)。ロボットと床面の間に働く水平軸まわりのモーメントがゼロになる点。重心の位置を慣性力で補正した点を床面に射影した点、と考えると分かり易い。ZMPは必ず床と足裏面の接地部内にあり、境界上に来ると足裏が床面から離れる可能性がある。
◆脚腕協調制御
 脚と腕を協調させた制御。
◆自律・遠隔ハイブリッド型全身操作技術
 人間型ロボットの自律機能を操作者の意図に基づき選択的に融合させ、人間型ロボットの全身動作を生成する遠隔操作技術。

新社長登場
『即断即決に徹する』
タイセー株式会社
代表取締役社長芦川弘樹氏

 7月21日で二代目社長に就任された。
 時あたかも相談役が会社を興した44歳と同年での社長就任とは、運命的な繋がりがあるのであろう。
 幼少の頃は春休み、夏休み、冬休みと母の郷里である千葉で過ごした。
 「一年の内凡そ半分は千葉で過ごしました。父は海外勤務が多く、どちらかと言えば母子家庭でしたね。」
 大学時代のアルバイトで好成績を成し遂げたことが縁で、大手バッテリーメーカーに入社したが、学生時代から付き合っていた現相談役(創業者)の令嬢との結婚がタイセー入社(昭和58年)へと運命を変える。
 入社まもなくして、お客さんからの呼び掛けでOA機を手始めにNC工作機械、金型設計製作現場にはなくてはならないCAD/CAMシステムの構築にも積極的に取り組み、ソフト開発で現場二ーズに迅速に対応するまでになる。
 「パソコンの基礎から応用までの解説書などをあさり、解らないところは友人に聞くなどして、独学でプログラムの開発を手探りで学びました。」
 自社のソフトは勿論、ユーザーからの相談も気軽に応対しており、パソコンを通じての弟子?も医師、会計士、警察官などと人材も豊富。
 社内のFA化にも率先して取り組み、その第一歩としてぺーパーレス化を提唱。今ではプロジェクターを駆使しての営業会議も定着している。
 「これからの発展にはアジア地域への進出が欠かせません。最近も中国、インドネシア、ベトナムに渡り、商売になる種を蒐集しているところです。将来的には海外への新会社設立も視野に入れています。」
 経営方針は、すみやかに(swiftly)、誠実に(sincerity)、専門に(specia11ty)、安全に(safety)の4つのストライク(4S)が「柱」。
 モットーは「すみやかに」。即断即決に徹すること。
 最近も単身で中国を視察。言葉の壁など気にせず思い立ったら即行動。物事に動じない大器な性格の持ち主である。
 好きな言葉は「一生懸命」。
 趣味はゴルフ、釣堀、そば打ちなど…。
 この新聞が発行されている頃には初孫をあやす社長の姿が目に浮かぶ。
 昭和36年8月1日生まれの44歳。

超小旋回型ミニショベル4機種を
日立建機 モデルチェンジ

 日立建機(社長=太宰俊吾氏)は、ZAXIS30UR―2(標準バケット容量0.09?、機械質量2,990kg)、ZAXIS40UR―2(同0.11?、同3,600kg)、ZAXIS55UR―2(同0.22?、同5,300kg)超小旋回型ミニショベルを9月10日から、ZAXIS27U―2(同0.08?、同2,720s)後方超小旋回型ミニショベルを10月1日から発売開始した。
 掘削作業能力など基本性能をはじめ、点検・整備・居住性、さらには、欧米の安全規格であるTOPS/OPG対応キャブ・キャノピの標準装備や、足回りに泥はけ性の良いソイルフリートラックRを採用するなど、大幅に性能を向上させた。
 同社では、販売目標として国内向けに4機種合計で年間750台を見込んでいる。
【主な特長】
1、メンテナンス性、耐久性の向上
@運転席に傾斜角の大きなチルトアップフロアを採用。旋回装置やエンジンの裏側にあるスタータモータ等の点検が容易にできる。
A泥はけの良いソイルフリートラックR(Soil Free Track)採用。開口部が大きく、丸みのあるフレーム構造と傾斜のあるサイドフレームで泥はけ性が抜群に向上。土砂の廃棄費用の軽減と洗車費用の削減を図る。
2、安全性などに配慮
@URタイプは、万一の転倒時でもオペレータを保護するTOPS(*1)/OPG(TOPガード・レベル1)(*2)規格対応のキャブとキャノピを標準装備。ZAXIS27U―2はより強固なROPS(*3)対応。
 (*1)TOPS/横転時にシートベルトを装着したオペレータを保護する構造。
 (*2)OPG(TOPガード・レベル1)/落下物からオペレータを保護する構造。
 (*3)ROPS/転倒時にシートベルトを装着したオペレータを保護する構造。
Aロックレバーがロック位置の状態でのみエンジンが始動できる。ニュートラルエンジンスタート機構を採用。エンジン始動時に急に機械が動くのを防ぐ。
3、作業性、環境性の向上
@掘削作業能力、走行けん引力、作業スピードなど基本性能をアップし、作業効率向上。
A着脱可能なカウンタウエイトをオプション設定。木造家屋解体機等の各種アタッチメント装着時の安定性を確保。
B国土交通省超低騒音型建設機械、排出ガス対策型建設機械第二次基準値のクリア(指定申請中)。
4、電気式操作レバー機をオプション設定(10月発売予定)
@ZAXIS40UR―2、ZAXIS55UR―2は、操作系統に電気制御方式を採用した電気式操作レバー機をオプション設定。
A油圧パイロット式と同等の操作フィーリングを実現。
Bより軽快な操作性を実現するオートマルチーノ、4Wayマルチレバーなどの付帯機能を、手ごろな価格で取り付けることができる
住宅用システムトイレ
「レストパルSX」新発売
TOTO使い勝手徹底追求

 TOTOはこのほど、新たに住宅トイレで最も多い広さ800o×1,200oのトイレスペースでの使い勝手を追求した、ユニバーサルデザインの住宅用システムトイレ『レストパルSX』を発売した。
 省スペースへの配慮としては、壁に埋め込むタイプの「埋込手洗器」の他に、「手洗器付きカウンター」のカウンター奥行を90o(従来品120o)にすることで、狭いスペースでの動作のしやすさと使い勝手を両立させた。
 さらに鏡に角度をつけ立体的にすることにより、狭いスペースで斜めにアプローチしても見やすい「角度付き鏡」を品揃えした。
 また、ユニバーサルデザイン配慮としては、従来の「手すり」「アームレスト」「背もたれ」の他に、新たに用便時の前傾姿勢をサポートするのに便利な「前方アームレスト」を品揃えした。必要になった時に後つけすることが可能。
 便器は、掃除のしやすさを徹底的に追求したフチなしトルネード便器。
【商品の特長】
@ユニバーサルデザインのトイレ空間
■狭いトイレでの使いやすさを追求!
 従来の『レストパルシリーズ』のカウンターは幅120o。一般的に一番多いトイレの広さ800×1,200oに、120oのカウンターを設置した場合、体格のよい方だと多少窮屈感があった。カウンター幅を90oとし、さらに手洗器は奥行き300oの埋込手洗器を品揃えすることで、空間にゆとりを確保した。ゆとりができたことで、紙巻器や手すりの使い勝手も向上した。
 カウンターの高さは、便器に座った際に、自然とカウンターに肘がのせられる高さ700o(カウンターの有無は選択できる)。
 また狭い空間でも斜めにアプローチしても見やすい角度をつけた立体的な「角度付き鏡」も品揃えしている。
 便器は奥行きが短いコンパクトタイプの便器。座った時に正面の空間が広くとれる。
 通常のタンク式便器の場合、背の高い方は立ち上がりの際に自然と体を斜めにすることがあるが、『レストパルSX』は無理なく立ち上がれる。
■子供からお年寄りまで使いやすいアイテムを品揃え
 立ち座りに便利な一般的な長さ600oの「I型手すり」や「ハンドグリップ」だけでなく、跳ね上げ式の「アームレスト」、排泄時の姿勢保持に便利な跳ね上げ式の「前方アームレスト」を品揃えした。
 「前方アームレスト」は、もともと福祉施設での要望から生まれた商品。腹圧がかかる前傾姿勢を保持できる。大人だけでなく背の低い子供の姿勢保持の他、読書時などのテーブルとしても使用できる。
 アームレストは全て跳ね上げ式なので邪魔にならない。さらに、便器の背面には「背もたれ」が設置できる。
 「手すり」「アームレスト」「前方アームレスト」「背もたれ」の設置の有無は選択できるので、必要になった時に後から設置することもできる。
 便器にはウォシュレットを標準している。
 自動で便フタの開閉、便器洗浄を行う「オート便フタ開閉」「オート便器洗浄」機能付き。
 手洗器もタンクの上部ではなく、別設置なので、トイレに入ってから排泄して出てくるまでの行為が無理のない自然な動線になる。
A掃除がしやすい「フチなし形状・トルネード洗浄」を採用。収納も充実。
 掃除がしやすい「フチなし形状」と、渦を巻きながら便器内をくまなく洗浄する「トルネード洗浄」便器を採用。
 「フチなし形状」は、便器の裏のフチ裏部がなく、ブラシ掃除がしやすく汚れがつきにくい形状。また、大便器自体はナノレベルで陶器の表面を平滑にするTOTO独自の防汚技術「セフィオンテクト」を施しているので、半永久的に汚れのつきにくい状態を保てる。
 また便座の裏側には、撥水性のある特殊樹脂を採用し、汚れがつきにくくなっている。
 収納面では、大便器のサイドキャビネットのほか、手洗器下の足元収納、昇降ウォールキャビネットなど各種収納キャビネットを品揃えしている。
Bトイレリモデルが一日で完了!
 TOTO独自の「ワンデーリモデル技術」は、カウンター下部で手洗器と大便器の給水を分岐し、排水を合流させる「給水分岐・排水合流技術」により、リモデル工事を大幅に簡略化する技術。
 通常、手洗器を別途設置する場合、新たに床や壁を壊し手洗器用の給排水工事をしなければならないが、「レストパルSX」は「給水分岐・排水合流技術」を使用しているので、手洗器用の給排水工事が不要。
 さらに壁裏に補強材を工事しなくてもすむ「ワンダープレート」を併用することで、床や壁はそのままの状態で大便器の交換、カウンター手洗器の増設、収納部の取り付けが可能。わずか一日でトイレがリモデル完了する。
 価格は、239,000円から644,200円まである。

鋳造・鍍金工程全ての設備整う
給水栓製造を本格化
三栄水栓大連新工場が完成

 三栄水栓製作所(大阪市東成区玉津1-12-29・社長=西岡利明氏)は、一昨年2月に給水栓の製造工場を大連経済技術開発区に設立し、機械・研磨加工の操業を開始していたが、このほど新工場の完成と共に、鋳造・鍍金工程を含む全ての設備が整い、本格的に給水栓の製造を開始した。
【新工場の概要】
▽企業名称=大連三栄水栓有限公司(DALIAN SAN―EI FAUCET・LTD。)
▽所在地=中国・大連経済技術開発区42号地
▽TEL=0411-87337701
▽FAX=0411-87337703
▽企業種別=外資独資(三栄水栓100%出資)
▽経営範囲=水道用品の製造
▽設立=2003年2月17日
▽敷地面積=19,031u(建物合計8,708u)
▽薫事長=西岡利明氏(総経理・夏目和典氏)
▽月産=40t
▽従業員数=200名
▽決算=12月
【主な設備】
▽鋳造工程=銅合金用砂型鋳造設備一式
▽機械加工工程=水車型バルブ加工専用機2台、三方向バルブ加工専用機5台、ボーリングタッピングマシン2台、ポリゴンマシン4台、単能盤3台、ボール盤1台
▽研磨工程=研磨機19台
▽鍍金工程=Ni―Crメッキ装置一式

=大地の音連れ=
『渡辺泰幸展』を開催
世界のタイル博物館10月30日まで開催中

 毎月10日(陶の日)にスタートする「やきもの新感覚シリーズ」の2005年10月の作家は、瀬戸市在住の渡辺泰幸氏。
 渡辺氏の作品は、土を焼いたオブジェをいくつも配置しながら、それらを見る者が奏でることで、大地にある音をも感じることができる作品。やさしく柔らかな音に思わず聴きほれてしまう。
 「やきもの新感覚シリーズ」第59回「渡辺 泰幸展」―大地の音連れ―
2005年10月10日(月)〜10月30日(日)
 渡辺氏は、2003年「越後妻有アートトリエンナーレ」に参加した。彼は「十日町市土市」に通って、住民と一緒にワークショップ形式で、土で音具「土の音」をつくった。同じ形状のものをベースに、アンパンマンの顔になっていたり、メッセージが彫られていたり、作る人によって様々な想いが込められた「土の音」は、レンガを敷いた上で野焼きをし、小高い丘に同心円状に配置された。制作した子どもなのか、遊びに来た子どもなのか、飽きずに奏でて、森にやわらかな音が響いていた光景が印象的だった。
 もともと渡辺氏はデザイン専攻だったが、こうしたやきものの作品をつくるようになったきっかけは、「音がでるものが楽しい。自分も皆も楽しめるものがつくりたかった。」から。また、触って楽しめることも大切な要素だった。
 当初はそうした素朴な想いだけでつくり始めたが、やがて、見る人がバチで音をだすことによって一期一会だったコミュニケーションが広がり、深まり、今では演奏家が加わるようになって、渡辺氏の音具は幅広い広がりをみせている。
 「土を使う仕事は、本来個人ではどうしようもないできない部分を含んでいます。個人の内面から発するものだけではなく、外来的なすべてを巻き込み、変化し続けるところに、色々な人たちと共同制作することの面白さを感じています。すべてをつくるのではなく、また、すべてをまかせるのではない、中間的な部分で仕事をするこことによって、ぼくの仕事は、人々の個性を広げる可能性を持っているのではないでしょうか。」と語る渡辺氏。
 森や山だけでなく、都会の画廊やホールなど、環境によって異なる響きもまた、聞く人を捕らえてやまない「土の音」の魅力。子どもは生命のエネルギーをぶつけるように強く叩いて高い音を立て、演奏家は繰り広げられる音のさみだれに、触発されてさらに音域を広げて行く。
 渡辺氏の「土の音」を聞くとき。土の持つ豊かな生命力、その土をつくった山や森や水の太古から続く輝き、そして窯の炎や、熱や、はぜる音まで響いてくるような感動を憶える。
 今展では、博物館展示室に触って転がして音を立てる球状の土鈴を、陶楽ギャラリーには叩いて音を出す作品の2点を展示する。また初日オープニングでは、大正時代の煙突のあるレンガづくりの窯の中で、プロの演奏家によるミニコンサートも開催する。
開催概要
 〈やきもの新感覚シリーズ〉
渡辺 泰幸展
―大地の音連れ―
◆会 期 10月10日(月)〜10月30日(日)
◆休館日 毎週 月曜日
(祝日の場合は翌日)
◆時 間 午前10時〜午後5時(入館は4時30分まで)
◆第一会場 INAX世界のタイル博物館 一階 企画展示室
常滑市奥栄町1-130
TEL 0569-34-8282
◆第二会場 INAX陶楽工房 ギャラリー/世界のタイル博物館隣
◆企 画 タイル博物館企画委員会(企画展は入場無料)
◆10月10日(月)16:00〜17:00 渡辺泰幸氏によるアーティストトーク
17:00〜17:40 作品を使っての演奏会(奏者=永田砂智子氏)
17:40〜19:00 オープニングパーティー

第34回組合親善ゴルフ大会
杉江正章氏滝川物産が優勝
愛機工 春日井CCで74名参加

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏・山下機械社長)は9月14日、福利厚生部(部長=服部利一郎氏・服部商会社長)主管による「第34回組合親善ゴルフ大会」を春日井カントリークラブ・西コース(愛知県春日井市)において開催。絶好のゴルフ日和の下、組合員、賛助会員19組74名が参加してプレーを楽しんだ。
 午前9時より、OUT・INそれぞれ同時にスタート。18ホールストロークプレー(ダブルペリア)で日頃の腕前を競った結果、杉江正章氏(滝川物産)がネット70.0の好成績で見事優勝した。
 プレー終了後は、六浦康正福利厚生部副部長(六浦本店社長)の司会進行でパーティーが行われ、冒頭、山下理事長が「組合のゴルフ会を企画致しましたところ、74名もの大勢の方にご参加をいただきまして本当に有り難うございました。組合を取り巻く業界の環境は恵まれまして、只今皆様も大変お忙しくお仕事をされていることと存じます。今年は、10月19日から今年最大の行事であります『メカトロテックジャパン2005』が開催されます。今回も本日おいでいただいております、賛助会員メーカー様のご出品、実行委員の問屋の皆様方のご協力をいただきまして、目標数字をはるかに上回るこれまでで最高のご出品小間数を申し込んでいただきまして、本当に有り難うございました。少しオーバー致しまして、私共の組合の小間も当初2小間を予定しておりましたが、1小間を明け渡しまして端に1小間と小さいものになってしまうぐらいの大盛況でございます。是非、皆様方にはご出品の効果がございますように、私共関係者、役員も努力致しますが、皆様にも盛り上げていただきたいと思います。本日は年一度のゴルフ会ということで、福利厚生部の服部部長さんをはじめ、下見にもおいでになるなど段取りをしていただき有り難うございます。我が愛機工組合は大変熱心に役員の方に当たっていただいておりまして、メーカーさんとの交流も非常に親密に行っております。是非、今回の『メカトロテックジャパン2005』を成功させ、また次につなげて行っていただきたいと存じます。本日は本当に有り難うございます」と挨拶。
 引き続いて、服部大会実行委員長より参加へのお礼が述べられた。
 この後表彰式に移り、各賞入賞者に賞品が授与された。
 上位入賞者は次の通り。
(敬称略)
▽優 勝=杉江正章 N70.0、H12.0(滝川物産)
▽準優勝=津田明英 N70.0、H12.0(金馬商工)
▽第3位=船戸章彦 N72.0、H6.0(THK)
▽第4位=鬼頭広司 N72.8、H13.2(サカイリフテク)
▽第5位=松本久人 N73.0、H12.0(キトー)
▽ベストグロス=船戸章彦78

マジックやゲームで交流
『出会いパーティー』開催
ナゴヤ西部機械協組46名が参加し盛況

 ナゴヤ西部機械協同組合(理事長=加藤丈人氏・加藤製作所社長)は9月10日午後6時30分より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において、初の企画となる「出会いパーティー」を開催。組合員従業員ら独身の男女46名が参加した。
 冒頭、近藤和夫副理事長(近藤金属工業社長)より「組合員企業の従業員の方々には独身の方が多く、日々仕事に一生懸命取り組むあまり、なかなか異性と出会う機会がないということを耳に致します。このことを踏まえまして、組合では、ゲームなどを通じて自然に独身男女が出会える場を設けようと『出会いパーティー』を企画致しました」と今回の趣旨説明があり、乾杯して開宴。
 各自の自己紹介の後、自由歓談となったものの初めはなかなか打ち解けたムードにならなかったが、組合の宮木理事(宮木製作所社長)によるマジックショーで一気に会場のムードが和み、それからは同氏より簡単なテーブルマジックのレクチャーを受けて男女ペアでチャレンジするなど明るい雰囲気となった。
 その後の自由歓談やビンゴゲームも引き続き和やかに行われ、午後9時過ぎにお開きとなった。
 パーティー終了後には幾つかのグループができ、カラオケなどに出かけ親睦を深めた。
 同組合が実施したアンケート調査によると、参加者の大半が今回の企画並びに内容については良好と回答。また、再度同じような企画があれば参加したいとの答えもおよそ七割得られた。

平成17年10月9日2217号
日本ねじ商連第30期通常総会は
各方面より高い評価得る
愛鋲協 第3回定例理事・役員会開催

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=藤田K氏・藤田螺子工業社長)は9月26日午後6時より、組合事務所において平成17年度第3回定例理事・役員会を開催。藤田理事長はじめ理事役員6名が出席して、日本ねじ商連第30期通常総会まとめ報告や事業委員会売上報告、平成17年度表彰者申請の件など7議案を慎重に審議した。
 理事・役員会は定刻通り始まり、冒頭、藤田理事長が7月24日・25日に同組合が担当して犬山で行われた日本ねじ商連第30期通常総会について、「大成功で終了できました。各方面よりお褒めの言葉をいただいており、事務局、青年部はじめ皆様のご協力の賜物と感謝いたします」と礼を述べた。
 続いて議事に入り、第1号議案=日本ねじ商連第30期通常総会まとめ報告に関する件では、鈴木建吾副理事長(会計担当、八幡ねじ社長)より詳細なる収支報告が行われ、ほぼ当初の予算通りに終了したと伝えられた。
 第2号議案=事業委員会に関する件では、馬場將嘉理事(メイナン社長)より8月、9月分の売上と今年度累計額が報告。合わせて今後の予想も示された。
 第3号議案=広報部委員会「愛鋲協」24号発行に関する件は、9月30日に完成、10月初旬に発送予定と報告された。
 第4号議案=平成17年度表彰者申請に関する件は、愛知県中小企業団体中央会関係では土方成一副理事長(金城螺子製作所社長)が組合功労者表彰(県知事表彰)を、馬場將嘉理事が組合功労者表彰(会長表彰)を受ける。表彰式は10月21日、愛知県中小企業センターにて。また、名古屋商工協同組合協会関係では土方副理事長が組合功労者表彰(市長表彰)を受け、永年勤続優秀従業員表彰(市長表彰)では、同組合員企業4社より9名が表彰される。表彰式は11月15日、名古屋ガーデンパレスにて。
 第5号議案=青年部活動報告に関する件では、役員会が8月26日に開催され、日本ねじ商連第30期通常総会の報告と、協力に対して感謝が示された。また、異業種見学会を1月から2月にかけて予定していると報告された。
 第6号議案=組合員脱会に関する件では、退会届が出ている組合員について、各種書類を整え年内に処理することを決めた。
 第7号議案=その他は、@日本ねじ商連第28回ねじ流通商社経営実態調査が完了、回収37社、回収率67%と報告された。A名古屋商工協同組合協会実行委員会が9月9日伏見プラザで行われ、事務局が出席。また、9月29日の「花き卸市場」(豊明)見学会に事務局が出席することを承認した。B役員・青年部合同ゴルフコンペは、10月15日に桑名カントリー倶楽部にて開催され、理事7名、青年部員3名の合計10名より参加申し込みがあり、さらに2名の参加者を募ることが確認された。C訃報として、愛知県金物商工協同組合の前理事長・印藤榮一氏(印藤商店会長)が8月31日に逝去、組合より9月2日の告別式に理事長らが出席した。D愛知県金物商工協同組合の事務局が8月4日より名古屋市千種区今池5-38-23岐阜正綜合ビルディング2階に移転。E愛知県中小企業団体中央会の愛知大会協賛広告が承認された。F雇用能力開発機構より助成金付託組合について依頼があり、今後の検討課題にすることとした。以上で理事・役員会を終了。
 次回は10月31日午後6時より組合事務所にて開催予定。

役割分担などを決める
中国上海地区業界調査結団式
三重機械工具商組調査参加者は12名

 三重県機械工具商協同組合(理事長=松山廣氏・松山機工社長)では、9月21日午後5時より、四日市駅西の4日市文化会館で「2005年中国上海地区業界調査結団式」を開催し、業界調査に参加する参加者九名(調査随行参加者は12名)が出席した。
 冒頭、松山理事長が「いよいよ中国上海地区業界調査もあと残すこと二カ月弱となりました。本日は行程の話し合い、その他を進めてまいりたいと思いますので、有意義な会となりますようご協力をお願いいたします」と挨拶。
 次いで、参加者の自己紹介のあと、趣旨及び行程の説明が水谷専務理事より説明される一方、役割分担としては、訪問先の奥斯机(上海)精密工具有限公司(OSG)の報告書作成=芦川氏(タイセー)、カメラ=棚橋氏(タナハシ機工)、日置氏(大扇)、ビデオ=門脇氏(門脇商店〉の担当者を決めた。
■行程は、11月19日(土)午前7時にセントレアに集合、9時発のJL613便で上海へ、到着後、奥斯机(上海)精密工具有限公司(OSG)を訪問、翌20日(日)は、北京東路五金商の視察と上海市内視察、21日(月)は、準精密模具(昆山)有限公司、住友べークライト上海を訪問、夜は愛機工組合合流での日系現地法人代表を招いての懇談会、最終日の22日(火)は、百五銀行上海事務所との懇談会を予定している。
■調査のテーマとしては、「中国市場における機工流通と中国製機工製品の現状を調査し、機械工具商社にとっての選択肢とビジネスチャンスを探る」ことが狙い。
■調査内容としては、「流通調査」、「中国市場進出」、「中国製品調査」の三分野。
■訪問先は、@日系メーカー=奥斯机(上海)精密工具有限公司(OSG)、住友べークライト上海、A現地メーカー=準精密模具(昆山)有限公司
■宿泊先は、上海賓館
■中国業界参加者
 ▽松山廣氏(松山機工)、須藤清勝氏(須藤鋼機)、水谷彰宏氏(東亜機工)、戸谷克己氏(常盤機工)、芦川弘樹氏(タイセー)、石橋弘彰氏(イシバシ機工)、門脇匡伸氏(門脇商店)、伊藤紀昌氏(大信工機)、棚橋浩司氏(タナハシ機工)、中西 充氏(三重日立)、日置記平氏(大扇)、垣内勝美氏(カツヤマキカイ)

日本エレクトロセンサリデバイス
大阪エヌ・イー・ディー・マシナリー
本社移転、9月26日より営業

 日本エレクトロセンサリデバイス(社長=力身総一郎氏)と大阪エヌ・イー・ディー・マシナリー(社長=同氏)は9月26日より本社を大阪市西区立売堀二丁目5番12号(〒550-0012)に移転、営業を開始している。
 日本エレクトロセンサリデバイスは技術センターも同時に移転。
▽日本エレクトロセンサリデバイス
 電話=06-6534-5300
 FAX=06-6534-6080
▽大阪エヌ・イー・ディー・マシナリー
 電話=06-6534-6800
 FAX=06-6534-6868

新事務所へ移転
東洋バルヴ3日から営業

 東洋バルヴ名古屋営業所(所長=小松健一氏)は、10月3日より新事務所にて業務を行っている。
 新事務所の所在地は次の通り。
▽新住所=〒450-0002 名古屋市中村区名駅3-26-19名駅永田ビル2階
 なお、TEL(052-582-5111)、FAX(052-561-8471)は従来通り。

平成17年7月主な景気指標
経産省9月16日発表

 経済産業省経済産業政策局調査統計部が9月16日発表した平成17年7月の主な景気指標(鉱工業指数、生産動態統計調査、第三次産業活動指数、特定サービス産業動態統計調査、商業動態統計調査、全産業活動指数)は次の通り。
 鉱工業指数(IIP)
 7月(確報値)の生産は前月比▲1.2%と2カ月ぶりの低下、出荷は同▲1.5%と2カ月ぶりの低下、在庫は同0.5%と2カ月ぶりの上昇、在庫率は同7.2%と2カ月ぶりの上昇となった。
 7月(確報値)の財別生産指数をみると、資本財は前月比▲4.9%と3カ月連続の低下、建設財は同▲3.3%と2カ月ぶりの低下、耐久消費財は同▲0.1%と2カ月ぶりの低下、非耐久消費財は同1.6%と2カ月連続の上昇、生産財は同▲1.0%と2カ月ぶりの低下となった。
 生産動態統計調査
 7月(確報値)の主な品目の動向をみると、情報化関連品目ではパーソナルコンピュータが前年同月比▲5.0%と3カ月連続の減少、PHS・携帯電話が同▲10.7%と5カ月連続の減少、半導体集積回路(モス型)が同▲15.2%と11カ月連続の減少。
 また、乗用車が同▲1.3%と7カ月ぶりの減少。
 このほか、液晶素子が前年同月比5.0%と2カ月連続の増加、数値制御ロボットが同▲7.3%と4カ月連続の減少、半導体製造装置が同▲9.8%と6カ月連続の減少、粗鋼が同▲1.3%と5カ月ぶりの減少、エチレンが同▲3.4%と4カ月連続の減少、印刷・情報用紙が同1.5%と5カ月連続の増加となった。
 第三次産業活動指数
 6月の第三次産業活動指数は前月比1.0%の上昇となった。
 大分類業種をみると、情報通信業(前月比7.5%)、サービス業(同2.0%)、卸売・小売業(同0.8%)、電気・ガス・熱供給・水道業(同2.8%)、運輸業(同1.1%)、複合サービス事業(同0.5%)、金融・保険業(同0.1%)が上昇。医療・福祉(同▲0.7%)、学習支援業(同▲2.5%)、飲食店・宿泊業(同▲0.4%)、不動産業(▲0.2%)が低下した。
 サービス業の内訳をみると、対個人サービス業(前月比3.0%)は、自動車整備業などが増加したことから上昇。対事業所サービス業(同0.5%)は、専門サービス業などが増加したことから上昇した。
 特定サービス産業動態統計調査
 7月(確報)の対事業所サービスは、物品賃貸(リース)業は前年同月比8.3%の増加。情報サービス業は同2.6%と3カ月連続の増加。広告業は同▲2.1%と23カ月ぶりの減少。対個人サービスは、遊園地・テーマパークは同▲7.3%と5カ月連続の減少。ゴルフ場は同▲7.4%と17カ月連続の減少となった。
 商業動態統計調査
 7月(確報)の商業販売額は45兆720億円、前年同月比0.3%の増加となった。これを卸売業、小売業別にみると、卸売業は33兆9,490億円、同0.2%の増加となった。小売業は11兆1,230億円、同0.6%の増加となった。
 大型小売店販売額は1兆9,280億円、前年同月比でみると、▲0.4%の減少となった。百貨店は8,510億円、同▲0.3%の減少、スーパーは1兆770億円、同▲0.4%の減少となった。
 コンビニエンスストアの商品販売額及びサービス売上高は、6,678億円、前年同月比▲1.1%の減少となった。
 全産業活動指数
 6月の全産業活動指数は前月比1.3%の上昇となった。
 産業別にみると、第三次産業活動指数が同1.0%の上昇、鉱工業生産指数が同1.6%の上昇、建設業活動指数が同1.1%の上昇。公務等活動指数が同▲0.4%の低下となった。

ガンコな油汚れも落ちるソロポール
産業用手洗い洗剤好評
太田廣人と環境に優しい

 太田廣(社長=太田義知氏、名古屋市中川区11-2-6・TEL052-661-6161)では、ドイツ生まれの洗浄力と安全性に優れた産業用手洗い洗剤「ソロポール」を販売している最中、その良さが認められ各方面からの注文が相次いでいる。
 ソロポールは、洗浄力の決め手となるスクラブ剤にクルミ殻粒を使用しており、スクラブ剤の配合比率を従来品の倍以上に高めたことにより、少量でも高い洗浄力で汚れをグングンと落とすため、一般家庭の台所から金属加工業、印刷工場など、全ゆるところで使用できる。
 従来の製品では、@汚れ落ちが悪くAヌルツキが残るB肌荒れをおこす、などの不満が使用者から多く寄せられていたが、「ソロポール」は、それらの不満を解消した。
【特長】
@汚れをグングン落とす
 洗浄力の決め手となるスクラブ剤にクルミ殻粒を使用。スクラブ剤の配合比率が20%と高く(従来品は4〜10%)、少量でも高い洗浄力で汚れを落とす。
A洗い上がりがスッキリ
 クルミ殻粒の粒子の大きさが、一般的にスクラブ剤として使用されているプラスチック製のものより小さく(50ミクロン)、指紋の奥のヌルツキが残る原因となる汚れまでもスッキリと落とす。
B肌の保護を徹底して配慮
 ソロポールは、アレルギー試験や肌のPH値、乾燥度合いの変化のチェックなど、徹底した安全性の研究により生まれた製品。また、肌の保護成分「ユーコルノール」を配合し、薬事法による化粧品の認可を受けており、手あれを防ぎ安心して使用できる。
■作業効率・生産性の向上に
@補充がすばやく簡単=補充の際の液漏れ、こぼれなどのロスがなく、誰でもすばやく簡単に専用ディスペンサーにセットできる。
A時間短縮と節水に貢献=汚れ落ちがよく、手洗い後のすすぎも容易なので、手洗いに要する時間が短縮でき、水の使用量も少なくて済む。
B無駄、ロスを防ぎ衛生的=専用ディスペンサーにより、適量が安定して取り出せるので、使いすぎの無駄がない。また、洗剤の取り出しの際、直接手を触れないので、洗剤が細菌に侵されたり、汚れることもなく衛生的。
C排水管の目詰まりを防ぐ=クルミの殻粒は比重が軽いため、排水管や排水施設内に沈殿したりせず、スクラブ剤に起きやすい目詰まりがない。
■環境への優しさも十分に配慮
@高い生分解性で自然に優しい=クルミの殻粒は、微生物により100%分解されるため、微小プラスチック等による海洋汚染につながる心配がない。
A天然資源を有効利用=限りある資源を有効にとの発想から、スクラブ剤にこれまでの廃棄されていたクルミ殻を活用している。
B手洗い場を美しく保つ=洗剤がこぼれたり散乱するなど、雑然としていた手洗い場も美しく衛生的になり、環境美化に貢献する。

完全失業者数
前年比26カ月連続減少
7月の労働力調査

 総務省統計局が8月30日に発表した平成17年7月の労働力調査によると、全国の就業者数は6,410万人で、前年同月に比べ37万人増加し、3カ月連続の増加となった。
 就業者のうち、雇用者は前年同月に比べ28万人増加し、5カ月連続の増加となった。
 主な産業別就業者を前年同月と比べると、サービス業、「医療、福祉」及び運輸業が増加、その他の産業は減少した。
 7月の完全失業者数は289万人で、前年同月に比べ29万人減少し、26カ月連続の減少となった。
 求職理由別にみると、前年同月に比べ「勤め先都合」が19万人の減少、「自己都合」が5万人の増加となった。
 また、完全失業率(季節調整値)は4.4%と、前月に比べ0.2ポイント上昇。
 男女別にみると、男性は4.5%と、前月に比べ0.1ポイントの上昇、女性は4.3%と、前月に比べ0.4ポイント上昇した。

全国シェアから見る中部地域の特徴
自動車関連は4割超
中部経産局製造業全体では19・7%

 中部経済産業局がまとめた中部地域(愛知、三重、岐阜、富山、石川の五県)における製造品出荷額等の全国シェアをみると、中部地域の全国シェアは19.7%であるが、この地域の約4割を占める輸送用機械器具を除くと、全国シェアは14.8%に低下する。業種別にみる全国シェアは、「輸送用機械器具」が41.5%と突出し、「プラスチック製品、ゴム製品」「窯業・土石製品」及び「繊維、衣服・その他の繊維製品」も20%超となっているものの、「石油製品・石炭製品」「食料品、飲料・たばこ・飼料」及び「情報通信機械器具」のシェアは相対的に低くなっている。(数値は断りのあるものを除き、平成15年工業統計表による。)
 中部地域における製造品出荷額等の業種別全国シェアは次の通り。
輸送用機械器具製造業
 中部地域における製造品出荷額等の38.5%を占める輸送用機械器具の全国シェアは41.5%。
 中でも、出荷額のウエイトが高い自動車関連(自動車、自動車車体・附随車、自動車部分品・附属品)の全国シェアは軒並み4割を超え、特に愛知に占める割合が大きい。
 また、岐阜を中心とする航空機関連、愛知を中心とするフォークリフトトラック関連も集積が高い。
 ニッチな品目では、車椅子(*)が84.3%の全国シェアを誇る。
プラスチック製品、ゴム製品製造業
 中部地域における製造品出荷額等の5.4%を占めるプラスチック製品、ゴム製品製造業の全国シェアは22.5%。
 そのうち、工業用プラスチック製品の全国シェアは愛知を中心に3割を超えており、工業用ゴム製品も25%を超えている。
 ニッチな品目では、プラスチック製浴槽(*)の全国シェアが五割超と高く、プラスチック製ホース(*)や自転車タイヤ・チューブも五割近い全国シェアがある。
窯業・土石製品製造業
 中部地域における製造品出荷額等の3.1%を占める窯業・土石製品の全国シェアは東海三県を中心に22.2%。
 そのうち、タイルが岐阜を中心に約九割の全国シェアを誇っているほか、かわらが愛知を中心に、食卓用・ちゅう房用陶磁器が岐阜を中心に、それぞれ六割を超える全国シェアとなっている。
 ニッチな品目では、自動車関連の品目で、ガスセンサ素子(*)、触媒担体(*)が95%以上という高い全国シェアを誇っている。
繊維、衣服・その他の繊維製品製造業
 中部地域における製造品出荷額等の2.0%を占める繊維、衣服・その他の繊維製品の全国シェアは22.0%。
 そのうち、毛織物機械染色整理が愛知県を中心に約九割の全国シェアを誇っているほか、毛織物が東海三県で約8割の全国シェア、ねん糸と絹・人絹織物機械染色が石川を中心にそれぞれ40%以上の高い全国シェアとなっている。
 ニッチな品目では、整毛の全国シェアが約75%と高い。

一般機械器具製造業

 中部地域における製造品出荷額等の9.4%を占める一般機械器具の全国シェアは19.5%で、中部地域の製造品出荷額等の全国シェアとほぼ同じ。
 そのうち、パチンコ等の娯楽機械の全国シェアが愛知を中心に5割を超えており、金属工作機械も約5割となっている。
 ニッチな品目では、織機(*)がほぼ100%の全国シェアを誇り、紡績機械(*)も90%超となっている。
電気機械器具製造業
 中部地域における製造品出荷額等の6.3%を占める電気機械器具の全国シェアは東海三県を中心に19.1%。
 そのうち、出荷額で2.0%のウエイトを占めるビデオ機器と、同1.3%の内燃機関電装品が約四割の全国シェアとなっており、配線器具・配線附属品の全国シェアも三重、愛知を中心に5割を超えている。
 ニッチな品目では、温水洗浄便座(*)が全国の3分の2に相当する67.0%の全国シェアとなっている。
金属製品製造業
 中部地域における製造品出荷額等の4.6%を占める金属製品の全国シェアは18.9%。
 そのうち、出荷額で1.1%のウエイトを占めるアルミニウム製サッシ・ドア等の建築用金属製品(建築用金物を除く)が、富山を中心に全国の約4分の1を占めている。また、自動車等で多く使用される金属製スプリングの全国シェアが愛知を中心に35.8%となっている。
 ニッチな品目では、ガス厨房機器(*)の全国シェアが6割を超えている。
鉄鋼、非鉄金属製造業
 中部地域における製造品出荷額等の5.7%を占める鉄鋼、非鉄金属の全国シェアは17.4%。
 このうち、鋳物関連はそれぞれ40%を超える全国シェアとなっており、出荷額のウエイトが比較的高い製鋼・製鋼圧延も全国の約四分の一を占めている。
 また、愛知に次いで富山の割合が多いことが特徴的なアルミニウム関連は、約25%〜40%の全国シェアとなっている。
その他(情報通信機械器具、電子部品・デバイス、精密機械器具)
 情報通信機械器具では、ラジオ受信機・テレビ受信機の全国シェアが35.0%となっている。ニッチな品目ではインターホン(*)が84.7%という高い全国シェアを誇っている。
 電子部品・デバイスでは、テレビ、パソコン、デジカメ、携帯電話などで広く使われる液晶素子(*)が急成長し、全国シェアが32.9%にまで上昇している。
 精密機械器具では、ガスメータ(*)の全国シェアが4割超となっている。
その他(食料品、木材・木製品、化学等)
 木材・木製品では、おけが47.2%と全国の半分近いシェアとなっている。
 家具・装備品では、日本びょうぶ・衣こう・すだれが石川を中心に全国の約四割を占めている。
 化学では、ろうそくが三重を中心に全国の約五割を占めている。
 その他の製造業では、富山の針・ピン・ホック・スナップ・同関連品、石川の漆器、岐阜のうちわ・扇子・ちょうちん、といった品目に地域特性がみてとれる。
(*)は平成16年生産動態統計から。

懇親旅行会は伊勢・鳥羽へ
忘年会12月15日、新年会1月6日に決定
名機工同友会9月例会を開催

 名機工同友会(会長=時津忠氏・新栄商會会長)は9月27日午後6時30分より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において9月例会を開催した。
 例会は、総務部の田中知之部長(ミユキ商會社長)の司会で進められ、冒頭、時津会長より「9月の末になり、やや暑さも和らぎました。少し寂しいのは愛・地球博も終わり、モリゾー、キッコロが森に帰って行ったことです。名機工同友会24社は手を携えながら、隆々とこれからも頑張っていかなければならないと感じております。是非この9月の例会が実りある会になりますことを祈念いたします」と挨拶。
 議事に移り、各部報告では、事業部の三木喜久郎部長(三起工機社長)より共同購入品の実績が報告された。
 また、忘年例会と新年会(例会)の日程については、忘年例会を12月15日、新年会を1月6日とし、いずれも東京第一ホテル錦で開催することを決めた。
 最後に、懇親旅行会について厚生部の吉野栄一部長(吉野機械工具社長)より概要が述べられ、詳細については東武トラベルの天野氏より説明があった。旅行会は、10月15日・16日の1泊2日の日程で伊勢・鳥羽を観光。宿泊先は鳥羽の「戸田家・嬉春亭」。スケジュールは、15日午前10時にバスで名古屋駅を出発し、東名阪、伊勢自動車道を経由し、伊勢神宮外宮を参拝。伊勢「戸田家・料?」にて昼食。創業天保元年の伊勢「戸田家」は伊勢神宮の門前町に伊勢の歴史と共に歩み、明治の初め伊勢神宮参拝に訪れた伊藤博文が宿泊。以来多くの宰相や著名人が定宿とした由緒ある旅館。現在は「戸田家・料?」として参拝客をもてなしている。昼食後は内宮とおかげ横丁の散策。その後、二見浦にあるマコンデ美術館を見学し、宿泊先の鳥羽へ。2日目の行程は今後検討することとし、以上で例会を終了した。

三重県
7月の鉱工業
生産・在庫動向

 三重県がまとめた平成17年7月の県内鉱工業生産及び生産者製品在庫の動きを、平成12年を100とした季節調整済指数でみると、生産指数は126.7で前月比6.4%の低下、生産者製品在庫指数(以下、在庫指数)は479.6で前月比10.2%の低下となった。
 また、前年同月比(原指数による)では、生産指数は3.4%の上昇、在庫指数は175.4%の上昇となった。
 産業分類別の動向をみると、生産指数が前月と比べ上昇した主な業種は、家具工業(28.6%)、情報通信機械工業(17.3%)、木材・木製品工業(6.6%)、非鉄金属工業(4.0%)。低下した主な業種は、電子部品・デバイス工業(△12.2%)、電気機械工業(△12.1%)、鉱業(△10.9%)、金属製品工業(△9.1%)。
 在庫指数では、主に食料品工業(13.7%)、木材・木製品工業(11.0%)、一般機械工業(9.5%)、非鉄金属工業(6.9%)が前月より上昇し、輸送機械工業(△27.8%)、電気機械工業(△15.5%)、石油・石炭製品工業(△13.0%)、金属製品工業(△5.7%)が前年に比べ低下した。

日銀名支最近の管内金融経済事情
設備投資は着実に増加
個人消費も緩やかに回復

 日本銀行名古屋支店が9月21日に発表した最近の管内金融経済事情によると、管内景気は基調として回復している。最終需要の動向をみると、輸出は海外経済の成長を背景に基調として増加している。国内需要は、設備投資が着実な増加を続けており、住宅投資も増加しているほか、個人消費も緩やかに回復しつつある。一方、公共投資は基調として緩やかに減少している。こうした中、生産は持ち直している。この間、企業収益は着実な改善を続けており、雇用・所得も改善している。一方、物価は弱めの動きを続けている。先行きについては、原材料価格の上昇が企業収益や企業活動に及ぽす影響や、海外景気の動向と為替相場が輸出、生産等にもたらす影響を注意深く見極めていく必要がある。また、雇用・所得面における改善傾向の個人消費への波及も引き続きみていく必要がある。金融面をみると、管内の金融機関(国内銀行と信金)の貸出は前年比若干のプラス基調で推移しているほか、預金も前年比+1%程度で推移している。
需要項目別の動向
〈個人消費〉

 個人消費は緩やかに回復しつつある。各種売上指標をみると、百貨店売上高は新店効果、万博効果もあって、前年を上回る動きを続けている。スーパー売上高は横ばい圏内の動きを続けている。また、家電量販店売上高は横ばい圏内ながら持ち直してきているほか、乗用車販売台数は基調として持ち直している。この間、旅行取扱高は横ばい圏内で推移している。
〈設備投資〉
 設備投資は着実な増加を続けている。業種別にみると、製造業では、自動車、一般機械、電機等で投資を積み増す動きがみられており、鉄鋼も大幅に増加している。製造業中堅・中小企業における能増投資や更新投資の取り組みも続いている。また、非製造業では、電力、情報通信、卸売等で前向きな取り組みがみられている。非製造業中堅・中小企業でも一部に前向きな動きが窺われる。
 先行指標をみると、工作機械国内受注額は堅調に推移しており、非居住用建築着工床面積は増加基調で推移している。
〈住宅投資〉
 住宅投資は増加している。新設住宅着工戸数をみると、持家、分譲(戸建)が底固く推移しているほか、貸家、分譲(マンション)が堅調に推移している。
〈公共投資〉
 公共投資は基調として緩やかに減少している。発注の動きを示す公共工事請負金額は、このところ下げ止まっている。
〈輸出〉
 輸出は、海外経済の成長を背景に、基調として増加している。品目別にみると、海外需要の好調を背景に、工作機械が緩やかに増加しているほか、自動車・同部品やICパッケージも基調として増加している。また、デジタルカメラも下げ止まっている。
 仕向地別にみると、米国向けは自動車・同部品を中心に基調として増加している。アジア、欧州向けも資本財を中心に緩やかに増加している。
生産、雇用・所得、物価の動向
〈生産〉
 生産は持ち直している。品目別にみると、加工業種では、工作機械が堅調な需要を背景に生産水準を引き上げているほか、自動車関連は輸出の好調を主因に高操業を続けている。電子部品・デバイスは増加基調で推移している。この間、ビデオカメラは増加基調で推移している一方、デジタルカメラは輸出の伸び悩み等から緩やかに減少している。素材業種では、鋼板、特殊鋼が自動車・造船向けの堅調から、化学製品が海外需要の好調から、それぞれ高水準の生産を続けている。棒鋼も民間建築工事の増加から低操業ながら持ち直しつつある。しかし、繊維製品が輸入品との競合激化等を背景に低水準の生産を続けているほか、窯業・土石製品も全体としては弱含んでいる。
 なお、管内運輸業者の貨物取扱量は増加している。
〈雇用・所得〉
 雇用・所得は改善しており、いくつかの業種では人手不足感が強まっている。高水準の生産や2大プロジェクト関連の労働需要の高まりを背景に、所定外労働時間や新規求人数は高水準で推移している。こうした中、有効求人倍率も高水準で推移しており、常用労働者数も増加している。この間、雇用者所得は、高水準の生産や企業収益の改善を背景に、改善している。

〈物価〉

 消費者物価は総じて弱めの動きを続けている。財は、石油製品の前年比プラスが続いているものの、耐久消費財の軟調や米価格の前年比マイナス等から、全体としては前年割れとなっている。また、公共料金が固定電話通信料金や電気・ガス料金の引き下げ等から引き続き前年比マイナスとなっているほか、一般サービスも前年比マイナスとなっている。この間、主要商品市況をみると、一部鋼材が高止まりしているほか、非鉄金属(銅・アルミ)、化学製品についてもやや強含んでいる。
金融面の動向
〈貸出動向〉
 資金需要面をみると、企業サイドでは、設備投資の増加に伴い設備資金需要に広がりがみられるほか、売上の増加に伴い運転資金需要が緩やかに回復していることから、借入需要は全体として増加している。この間、個人の住宅ローン借入需要は、前年を上回って推移している。
 資金供給面をみると、管内金融機関は、地元中堅・中小企業を中心にクイックローンや低利ファンドを供給するなど、貸出の増加に一段と注力している。
 こうした中、管内の金融機関(国内銀行と信金)の7月の貸出末残前年比は+0.9%と前年比若干のプラス基調で推移している(5月+0.3%、6月+0.04%、7月+0.9%)。
〈貸出約定平均金利〉
 新規貸出約定平均金利(地元銀行9行)は、振れを均してみると低下している。7月中は、短期が前月比▲0.046%ポイント、長期が同▲0.084%ポイントとともに低下したため、総合でも同▲0.075%ポイントと低下した。
 こうした中、7月中の貸出約定平均金利(ストックベース・総合)をみると、企業向けの付利スタンスを一段と緩和していること、住宅ローン金利の低下がみられること等から低下した(5月1.863%、6月1.856%、7月1.837%)。
〈預金動向〉
 管内の金融機関(国内銀行と信金)の7月の預金末残前年比は、+1%程度で推移している(5月+1.3%、6月+1.5%、7月+1.6%)。

北陸地域の総合経済動向
緩やかな回復基調
中部経産局平成17年7月

 中部経済産業局電力・ガス事業北陸支局が9月20日に公表した北陸地域の総合経済動向(平成17年7月指標を中心として)をみると、鉱工業生産指数は横ばい傾向となっており、大口総需要電力量は順調に推移している。個人消費は概ね横ばいながら、一部に持ち直しの動きがみられる。設備投資は持ち直しており、公共投資は低水準で推移し、住宅投資は一進一退の動きとなっている。雇用は改善が続き、企業倒産は件数、負債総額ともに減少となった。これらのことから、北陸地域の経済は「緩やかに回復している」としている。
1.生産
 生産は、横ばい傾向となっている。
 7月の鉱工業生産指数(速報値)は、99.9(季節調整済、以下同じ)で、前月比0.9%減と2カ月連続で低下した。前年同月比は、0.3%減と3カ月ぶりに前年を下回った。
 前月比で低下に寄与した業種品目をみると、@金属製品工業(建築用金属製品)、A窯業・土石製品工業(セメント・同製品)の順になっている。
 主要業種別では、一般機械工業(前月比二・七%増)が上昇したものの、金属製品工業(同9.3%減)、繊維工業(同1.2%減)及び電子部品・デバイス工業(同0.9%減)が低下した。
2.、エネルギー需要
○総需要電力量
 7月の総需要電力量は、24億9,622万kwhで前年同月比2.6%減と前年を下回った。
 このうち民生用の電灯は、気温が猛暑だった前年を下回ったことによる冷房需要の減少から、同2.3%減となった。
 産業用の大口総需要は、機械器具製造業や鉄鋼業が引き続き好調な伸びとなっているものの、繊維工業、パルプ・紙・紙加工品製造業が減少したことなどから、全体では同0.8%増と低めの伸びとなった。
 なお、産業用の大口総需要は、20カ月連続で前年を上回った。
○石油製品
 7月の燃料油販売実績は、ガソリン、ナフサ、軽油が増加したものの、灯油、重油が減少したため、全体では前年同月比1.2%減となった。
○ガス
 7月の一般ガス販売量は、その他用が前年の猛暑による空調需要の反動により振るわなかったものの、工業用において一部の工場が高稼働していることや新規に需要があったことに加え、昨年に比べ気温が低かった影響より家庭用が増加したことなどにより、全体では同4.8%増と前年を上回った。
3.個人消費
○大型小売店販売
 7月の大型小売店販売額(既存店べース、速報値)をみると、衣料品は百貨店を中心にクールビズ効果がみられたものの、飲食料品は季節商品が振るわなかったことから、前年同月比3.3%減と17カ月連続で前年を下回った。
 業態別にみると、百貨店(前年同月比1.0〇%減)は17カ月連続で前年を下回り、スーパー(同4.6%減)は16カ月連続で前年を下回った。
○乗用車新車新規登録届出
 7月の乗用車新車新規登録・届出台数(ナンバーべース)は、新型車効果がみられた前年の反動もあって、全体では前年同月比5.8%減と4カ月ぶりに前年を下回った。
 車種別では、普通車(前年同月比8.3%減)、軽自動車(同8.0%減)、小型車(同2.9%減)とも、4カ月ぶりに前年を下回った。
4.民間設備投資
 日本銀行金沢支店北陸短観6月調査の16年度設備投資実績をみると、全産業では、前年を上回る実績(前年度比17.5%増)となった。内訳は、製造業が前年度比35.6%の増加、非製造業が同5.7%の減少となった。
 なお、17年度計画は、全産業では、同0.6%の減少となっており、内訳は、製造業が前年度比3.6%の減少、非製造業が同5.2%の増加となっている。
 日本政策投資銀行北陸支店6月調査の17年度計画をみると、全産業では、前年を上回る計画(前年度比7.4%増)となっており、電力を除く全産業でも前年を上回る計画(同3.1%増)となっている。
 業種別にみると、製造業では、その他製造業、一般機械、金属製品などで増加となっているものの、前年度投資の大きかった電気機械などが反動減となっており、全体では、微減(同0.9%減)となっている。一方、非製造業では、前年を上回る計画(同13.3%増)となっており、ウエイトの大きい電力を除いても、通信・情報、卸売・小売などが増加することから、前年を上回る計画(同12.1%増)となっている。

5.公共投資
 公共投資は、引き続き抑制基調にあることから、全体では低水準で推移している。
 7月の公共工事請負金額(請負保証額ベース)をみると、市町村からの発注分が前年を上回ったものの、国、公団・事業団、都道府県、地方公社、その他からの発注分が前年を下回ったことから、全体でも前年同月比11.0%減と、4カ月連続で減少となった。
6.住宅投資
 7月の新設住宅着工戸数をみると、分譲が前年を上回ったものの、持家、貸家が前年を下回ったため、全体では前年同月比17.9%減と、5カ月連続の減少となった。
 なお、新設住宅着工床面積も同14.3%減と、5カ月連続の減少となった。
7.貿易
○輸出
 7月の輸出通関額は、7カ月連続で前年を上回った。
○輸入
 7月の輸入通関額は、13カ月連続で前年を上回った。
8.雇用
 七月の雇用情勢をみると、有効求人数が前年同月比6.6%増と37カ月連続で増加し、有効求職者数が同2.7%減と34カ月連続で減少し、有効求人倍率(季節調整済)は1.12倍と改善が続いている。完全失業率(平成17年U期)は3.3%と前年同期差0.4減となった。
 こうした中、雇用保険受給実人員は、前年同月比8.4%減と35カ月連続で前年を下回った。
9.企業倒産
 7月の企業倒産件数は25件で、前年同月比13.8%減と前年を下回った。
 また、負債総額は、前年同月比83.1%減と前年を下回った。
 なお、大口倒産(負債総額10億円以上)は2件発生した。

工期短縮の新システム
プレハブ配管システム
JFE継手関東地区は急成長

 近年のインテリジェントビル・ホテル・マンション等は高層化され、多目的な二ーズに対応できるようになっている。その反面、このようなビルに施工されるため各種配管工事は大幅に増加・複雑になってきている。
 従来のような現場施工主体の工事では、技能者不足やまた現場環境等から工期の延長、残材処理等の問題が顕在化してきており、部材のプレハブ化が望まれているのが現状。
 これらの諸問題に対処すべく、JFE継手(本社・工場=岸和田市田治米町153-1)では、配管施工図からコンピュータにより、正確な部材加工図を作成し、設備の完備した工場で、鋼管の切断、継手類の接続等の加工を一貫して行い、現場での溶接をほとんどゼロにするグルーピング継手(製品名=ベストジョイント)を取り入れた「プレハブ配管システム」を開発し、既に関東地区ではその良さが認められ広く採用しつつある。
 「プレハブ配管システム」は、配管施工図に記載されている番号順に配管部材を組立てていくため、作業が簡単に迅速に行うことができ、配管工事の省力化と工期の短縮が図られ、ビル建設工事等に大きく貢献するなど、これからの時代の要請に応えられるシステムといえる。
 継手メーカーゆえの充実した装備で製造加工から検査にいたるまでフルカバーする、「ポリブテン管プレハブ加工」、「鋼管系プレハブ加工」がある。
【ポリブテン管プレハブ加工】
 漏水ゼロの信頼性と、省力化の環境負荷低減施工法で、分岐工法とヘッダー配管工法の二種類がある。
@分岐工法の特長としては、比較的距離の短い水廻り配管の施工、配管スペースが極めて限られた場所の施工に最適。
Aヘッダー工法は、住居内に設置したヘッダーから途中で分岐することなく、各水栓へそれぞれ配管する工法で、隠蔽部に接続箇所がないので、信頼性が向上する。
【鋼管系プレハブ加工】
@JISねじが正しく切れる=高速自動ねじ切機により、企画通り正しく、滑らかで美しいねじが切れる。
A溶接作業が確実に行える=熟練した作業者が溶接するので、溶接欠陥の心配がない。
Bグルーピング加工が適切に行える=専用加工機を用いているので、所定通りの寸法に確実に仕上げることができる。
C資材調達が迅速・確実=パイプ、継手類は、自社およびグループ会社製造品を使用するので資材調達が有利

 その他詳細については、同社中部営業所(名古屋市中川区中川運河北幹線第四号地・電話052-352-4191)へ問い合わすとよい。

村上氏幸和商会優勝
第8回東海イゲタロイ会ゴルフ

 東海イゲタロイ会(会長=田中知之氏・ミユキ商會社長)は9月21日、東建多度カントリークラブ名古屋(三重県桑名市多度町古野)において「第8回東海イゲタロイ会ゴルフコンペ」を開催。38名が参加して日頃の腕前を競った結果、村上幸隆氏(幸和商会)が昨年の病から見事復活し優勝を果たした。
 プレー終了後は表彰式が行われ、その冒頭、田中会長は「皆さん大変お忙しい中、東海イゲタロイ会のゴルフコンペに多数のご参加をいただきまして誠にありがとうございます。本日は大変清々しいゴルフ日和の中で、皆さん和気あいあいと頑張っていただいた結果が成績に表れたことと存じます。日頃は東海イゲタロイ会にご協力、ご理解をいただきまして、幹事一同頑張っております。今後も色々と行事がございますので、是非とも皆様方変わらぬご支援をお願いいたします」と挨拶。
 続いて、住友電工ハードメタルの倉阪克秀社長が「前任の鴻野より、今年7月から引き継ぎました。日頃はイゲタロイ・ダイヤ製品に格別なご愛顧を賜りありがとうございます。また、本日は東海イゲタロイ会のゴルフコンペで大勢の皆様とプレーすることが出来ましたことをうれしく思っております。私はイゲタロイ一筋に35年仕事をしております。8回ほど職場を変わっておりますが、その間2回、合計8年ほど名古屋におりました。今後ともよろしくお願いいたします」と挨拶した。
 成績発表に移り、上位入賞者には豪華賞品が贈られた。
 上位入賞者は次のとおり。(敬称略)
▽優 勝=村上幸隆 N70.4H9.6(幸和商会)
▽準優勝=池田隆之 N72.4H9.6(イケダ)
▽第3位=藤原昌信 N72.4H9.6(山一工具)
▽ベストグロス=二村仁司78(名古屋電気)

北陸の金融経済月報(9月)
一般機械生産は増勢を維持
日銀金沢支 緩やかな回復基調

 日本銀行金沢支店が9月12日発表した北陸の金融経済月報によると、北陸の景気は、緩やかな回復を続けている。
 最終需要面をみると、同地企業の設備投資計画は引き続き前年を上回って推移しているほか、個人消費も持ち直し傾向を辿っている。また、輸出も、主力の電気機械が持ち直していることなどから、ごく小幅ながら前年比プラスで推移している。この間、住宅投資、公共投資は前年を下回っている。
 同地製造業の生産動向をみると、一般機械が増勢を持続しているほか、主力の電機機械も、海外セットメーカーの在庫調整がほぼ終了したとみられるなか、デジタル家電関連や携帯電話関連の部品を中心に持ち直しており、全体として持ち直し傾向にある。
 この間、雇用・所得面をみると、有効求人倍率が13カ月連続で一倍を上回ったほか、同地企業の夏期賞与も前年を上回っているなど、引き続き改善傾向を辿っている。
 先行きについては、原油・素材価格上昇の影響の広がりが懸念されるものの、電気機械を中心とする輸出、生産の持ち直しを背景に、緩やかな回復を続けていくものとみられる。
個人消費
 個人消費をみると、スーパーの売上は前年を下回っているものの、乗用車販売、家電販売等が好調な地合いを維持していることに加え、百貨店の売上が衣料品販売を中心に持ち直していることもあって、全体として持ち直し傾向を辿っている。
個人消費関連の動向
◇百貨店・スーパー
 7月の百貨店・スーパーの売上高(既存店ベース)は、スーパーの伸び悩みを主因に引き続き前年を下回った(前年比▲2.8%)。なお、百貨店については、主力の衣料品を中心に持ち直し傾向を辿っている。
 8月以降については、婦人向け秋物衣料にも動意がみられるなど、主力の衣料品が引き続き堅調に推移しているほか、食料品も底固い動きをみせており、百貨店を中心に持ち直し傾向を辿っている。
◇乗用車販売
 8月の乗用車新車登録台数(含む軽)は、昨年の福井豪雨に伴う買い替え特需の反動などを背景に、前年を下回った(前年比▲6.2%)。もっとも、需要自体に大きな変化はみられておらず、秋口からのニューモデル投入を梃子に、今後とも好調な販売地合が続く見通し。
◇家電販売
 前年の猛暑効果の反動からエアコン販売は低調であったものの、主力のパソコンに引き続き動意がみられるほか、デジタル家電(薄型テレビ、DVDレコーダー等)も好調な販売地合いを維持していること等から、全体として前年を上回った。
◇旅行取扱高
 7月の旅行取扱高は、単価の安い愛知万博関連商品に人気が集中したため前年を下回ったが、ハワイ、台湾を中心とした海外旅行については底固い動きをみせた。
 8月以降も、愛知万博関連が引き続き人気を集めているほか、海外旅行ではヨーロッパ方面に動意がみられている。
◇温泉地宿泊状況
 7月の同地温泉地宿泊客数は、愛知万博の影響もあって引き続き前年を下回った(前年比▲2.2%)。
 なお、8月以降も、前年を下回って推移しているとする先が多い。
住宅投資
 4〜7月の新設住宅着工戸数をみると、分譲は大幅に増加(前年比+45.2%)したものの、ウエイトの高い持家(同▲13.4%)、貸家(同▲19.3%)が減少したことから、全体では前年を一割方下回っている(同▲13.2%)。
設備投資
 同地企業の設備投資動向をみると、2005年度上期計画は引き続き前年を上回って推移している。
 05年度上期(4〜9月)の設備投資計画(全産業、6月短観調査)をみると、製造業、非製造業ともに前回(3月)調査比上方修正(製造業=前回比修正率+21.7%、非製造業=同+4.0%)され、高水準の前年を一割方上回る計画となっている(製造業=前年度比+11.0%、非製造業=同+12.7%)。
 なお、下期(05年10月〜06年3月)については、一割方の減少計画となっているが、ここにきて生産水準が持ち直している電気機械において、投資の増額を検討している先が見られていることから、今後の上積みが期待される。なお、管内の機械商社では、「一般機械、自動車部品メーカー向けを中心に高水準の受注残を持っている」との声も聞かれている。
公共投資
 4〜7月の公共工事請負額をみると、国の発注は増加したものの、県・市町村の発注が減少したことから、全体としては前年を七%方下回っている(前年比▲7.0%)。
 秋口にかけては、福井県において災害復旧・防止のための大規模な改良工事発注が見込まれることに加え、北陸新幹線の工事進捗もあって、前年を僅かながら上回って推移する見込み。
輸 出
 同地企業の輸出動向をみると、電気機械(中国向け携帯電話部品、液晶部材等)が持ち直しているほか、一般機械(中国向け繊維機械)も回復基調にあることから、ごく小幅ながら前年比プラスで推移している。
 同地企業の05年度の輸出計画(6月短観調査)をみると、上期は電気機械、一般機械を中心にごく小幅ながら前年比プラス(前年比+0.1%)の計画となっている。なお、先行き下期については、電気機械、一般機械を中心に前年比+5%の伸びを見込んでいる。
生 産
 同地製造業の生産動向をみると、繊維・金属製品は弱含んでいるものの、一般機械が旺盛な内外需に支えられ増勢を持続しているほか、主力の電気機械も、海外セットメーカーの在庫調整がほぼ終了したとみられるなか、デジタル家電関連(特に液晶部材)や携帯電話関連(主として中国向け)の部品を中心に持ち直しており、全体として持ち直し傾向にある。
 先行きについても、電気機械(主として電子部品)を中心に、持ち直し傾向が続く見込み。
主要業種の生産動向
◇電気機械
 持ち直している。
 主力の電子部品については、海外セットメーカーの在庫調整がほぼ終了したとみられるほか、年末商戦に向けた新製品投入の効果もあって、デジタル家電関連(特に液晶部材)部品に加え、携帯電話関連(主として中国向け)部品についても、持ち直している。また、ディスプレイや電源装置にも持ち直しの兆しがみられ始めている。この間、サーバーは弱含んで推移している。
 先行きについては、主力の電子部品で、年末商戦に投入される新製品向け部品の受注・生産がさらに盛り上がることが期待されていることから、持ち直し基調が続く見込み。
◇一般機械
 増勢を持続している。
 主力の建設機械については、受注は一段と増加している(資源開発、インフラ整備関連中心)ものの、増産余力に乏しいことから緩やかな増加に止まっている。プレス機械は自動車関連需要の強まりから増勢基調を辿っており、工作機械でもフル操業が続いている。この間、繊維機械は、主力の中国向け受注が回復傾向にあることから、持ち直しの動きが続いている。
 先行きについては、プレス機械は増勢を持続するとみられるほか、主力の建設機械も緩やかな増加が見込まれている。また、繊維機械でも中国向けの受注回復に伴い、持ち直しの動きが続く見込み。
◇金属製品(アルミ建材)
 弱含みで推移している。
 主力の住宅向けは、足許、売上が鈍化していることもあって、弱含んで推移している。ビル向けは、分譲マンションや工場向けを中心に引き続き底固く推移している。
 先行きについても、同様の基調が続く見込み。
◇化学
 緩やかに増加している。
 塩化ビニールや界面活性剤は内需の低迷等から弱含んでいるものの、主力の医薬品がOEM(相手先商標生産)受注増などから増加基調を辿っており、苛性ソーダも強含みで推移している。
 先行きについても、主力の医薬品を中心に緩やかに増加する見込み。
◇繊維
 弱含みで推移している。
 衣料品については、国内・海外市場における安価な中国製品との競合等を背景に、弱含んでいる。一方、非衣料品については、自動車内装材や薄型テレビ向け電磁波遮断材が引き続き増加していることから、増勢を持続している。
 先行きについても、同様の基調が続く見込み。
◇鉄鋼・非鉄
 高水準横ばいで推移している。
 アルミ圧延品については、幾分弱含みの動きが見られるものの、主力の特殊鋼・タングステンでは、高水準の生産(フル操業)が続いていることから、全体でも高水準横ばいで推移している。
 先行きについても、引き続き高水準横ばいで推移する見込み。
雇用・所得
 雇用面をみると、7月の有効求人倍率(季調済)は1.12倍と昨年7月以来13カ月連続で一倍を上回ったほか、4〜6月の常用労働者数(事業所規模5人以上、以下同じ)も前年を幾分上回って推移している(前年比+0.6%)など、総じて改善傾向を辿っている。
 この間、所得面をみると、4〜6月の名目賃金は前年を幾分上回って推移している(同+0.2%)ほか、同地企業の夏期賞与も前年を上回っている。
 同地企業の夏期賞与支給状況(各県経営者協会まとめ)をみると、各県ともに前年を上回っている(全産業平均前年比=富山県+3.3%、石川県〈中間集計値〉+0.8%、福井県+3.1%)。
企業倒産
 8月の企業倒産件数(負債総額1,000万円以上)は、25件と前年(30件)を2割方下回った。
 なお、負債総額(同)については、前年とほぼ同水準となった。
預金・貸出金、 貸出約定平均金利
 7月の実質預金をみると、公金預金は前年を上回ったものの、個人預金が他の預かり資産(個人向け国債、投信等)へのシフト等に伴い前年を下回ったこともあり、全体では前年を幾分下回った(前年比▲0.6%)。
 7月の貸出については、個人向け、地公体向けは引き続き増加したものの、法人向けが引き続き前年を下回ったことから、全体では前年を▲1%方下回った(前年比▲0.8%)。なお、法人向けの資金需要については、幾分持ち直している。
 7月の貸出約定平均金利(総合・ストックベース)は、1.790%と前月(1.793)に比べ幾分低下した。
企業の景況感、事業計画
 同地企業の景況感を表している業況判断(6月短観調査)をみると、非製造業は前回調査(3月)に比べ幾分悪化(マイナス幅が幾分拡大)したものの、製造業は電気機械、化学を中心に大幅に改善(プラス超に転化)した。
 また、先行き九月末にかけては、非製造業で幾分改善するほか、製造業もほぼ横ばい推移を見込んでいる。
 この間、同地企業の05年度の売上・収益計画(6月短観調査)をみると、製造業、非製造業ともに小幅ながら増収・増益を見込んでいる。

ショールームキャンペーン
目玉賞品が当たる!
INAX10月末まで開催中

 INAX(社長=杉野正博氏)では、日ごろの感謝の意をこめて、ショールームに来場いただく来場者を対象に、10月末までの期間「秋のショールームキャンペーン」を開催している。
 今回のキャンペーンは、各ショールームにて、期間中にキャンペーン対象の商品の見積もりをしてもらうと、その商品のポイントに応じた、今話題の素敵な商品を抽選でゲットできるというもの。
【キャンペーン対象商品】
▽1ポイント=スリムなボディに快適機能が充実した洗浄トイレ「パッソ」、壁が調湿する、脱臭する壁材の「エコカラット」
▽2ポイント=空間にゆとりをもたらすタンクレス洗浄トイレ「サティス」、タンク付きで世界最小便器「サティスアステオ」、家具とトイレの新しい形の洗浄トイレ「リラステージ」、収納タップリで掃除も楽な「各種洗面化粧台」
▽3ポイント=極上の暮らしをエンジョイすることができるリビングキッチン「グランビアッセ」、バスルームとパウダールームのトータルパッケージプランの「スイートルーム」、冷やっとしない「サーモフロア」、湯が冷めにくい浴槽「サーモバス」などの「システムバス」、らくらくコーディネイトできる新システムの住宅外壁「SUITEWALL」
【抽選の目玉商品】
▽1〜5ポイント=タイマーキッチンスケール、ニンテンドーDS
▽6〜9ポイント=iPOD Photo、オリンパスデジタルフォトプリンタ
▽10ポイント以上=ビクター液晶デジタルビデオカメラ、シャープ15V型液晶テレビ
 ※いずれも抽選で各20名に当たる。
 一方名古屋ショールームでは、9月3・4日の2日間「い・い・こ・こ・家発見フェァ」を開催し、沢山の来場者が訪れるなどの好評を博した。
 会場には、暮らしを快適にサポートする同社ならではの発想や、生活へのこだわりをかたちにした、充実の商品ラインアップを提案・紹介する一方、各種のイベントも行われ、話題の「カラーセラピー」では、94本のボトルが心を深くヒーリングし、本来に生かすことのできる適切なアドバイスをしたほか、話題の「酸素バー」の無料体験コーナーでは、アロマの香りを吸って、心も体もリフレッシュ、また、端材を使った工作コーナーでは、子供と一緒に自由なアイデアで工作を楽しんだ。
 今回の目玉は、システムキッチンから、人と愉しむキッチンヘ進化したリビングキッチン「グランピアッセ」。
 TV・音楽・ヒーリングでくつろぐことを可能にした、まるでリビング感覚の新世代バスルーム「プレシオ」。
 トイレをもっと明るく、清潔で、収納タップリな使いやすい空間を提案する収納一体型便器の「リラステージPita」。
 豊かな表情で外壁をドレスアップし、街並みに映える美しい佇まいを提案する「住宅外壁」。
 また、見積もり特典としては、南欧生まれのミネラルバランス抜群の「アベンヌウォーター」のプレゼントや、海の恵みを心と体に、本物のタラソテラピーを味わうことができる「タラソテラピーチケット」などがプレゼントされなど、多彩なイベントで来場者をもてなした。

全国ショールームで開催中
3社共同『リモデルフェア』
TOTO名古屋ショールームも盛況

TOTO・DAIKEN・YKKの3社共同による「リモデルフェア」が、8月27日から全国のTOTOショールームで順次開催されており、東陶機器名古屋支社(支社長=近藤則男氏)では、9月17日・18日の2日間、同ショールームで開催した。
 3社共同によるショールームフェアは、今回で5回目を迎え、各社ブランドのより一層の浸透、水まわり・建材・開口部といった空間全体のリモデル相談や提案の場として、約2万組のユーザーの来場を見込んでいる。
 水まわり商品、建材商品、開口部商品の各メーカーならではの品揃えが実現でき、来場者は、水まわりから玄関まわりまで、住まいのリモデルに必要な部材のほとんどの商品が1箇所で揃えられるとあって、初日から賑わった。
 来場者は、話題の新商品を実際に見て、触って空問をイメージすることができ、また、リモデルに関する様々な相談を受付けてもらえるとあって、相談コーナーは終日人の絶えることがなかった。
 TOTOの水まわり商品としては、話題の新キッチン「キュイジア」をはじめ、スッキリドアを標準装備したシステムバスルーム「フローピア」「魔法びん浴槽」、従来の掃除しやすさに加え、アロマと音楽で癒しの空問を提供する「NEWネオレスト」、立っても座っても楽に使える、システテムキッチン「スーパーレガセス」などの商品を展示した。
 DAIKENコーナーでは、魅せる収納「iNOMA」、強くて汚れにくい「WPC床材・ネオテクフロアー」、ダイライト耐震壁「かべ大将」などの建材商品を展示した。
 YKK APコーナーでは、戸締り確認防犯システム「Eyesシステム」、家の外が新たなリビングスペースになるガーデンエクステリア「リウッドデッキ」などの商品を展示した。
 水まわりから、床・壁・窓・ドアといった「家まるごと」必要な商品を確認することができる一方、3社を組み合わせた空間展示で、ライフスタイルに合わせたリモデル後の生活シーンをより具体的にイメージできたと、来場者も喜んでいた。

90余名が出席し大盛況
第6回ボウリング大会開催
イトウ 日頃のご愛顧に感謝

 イトウ(名古屋市北区紅雲町・社長=伊藤辰之氏)は、9月24日午後6時より、日頃お世話になっている顧客ユーザーを対象にした「第6回ボウリング大会」を名古屋市北区中丸町の“キャッスルボウル”を会場に開催し、総勢90余名が出席するなどしして熱戦を繰り広げた。
 ゲーム開始に際し、司会の都築氏の挨拶のあと、伊藤社長が「平素のご愛顧にお応えしたいとの気持ちから始めましたボウリング大会も今年で六回目を数えます。90余名に上る多くの方にご参加頂き深く感謝致しますとともに、さらに友好を深めたいと思います。共に頑張る一つの象徴としてこれからも続けてまいりたいと考えておりますので、1人でも多くの方のご参加を願っております」と感謝を込め挨拶した。
 大会運営を担当する藤原氏が競技ルールを説明した後、前回優勝者の浦千恵子さん(伸和)が始球式を行った。
 プレーに入り、競技者はボウリング大会を通じて日頃の現場での労をいやし、工事現場で働く者同士の交流を深めた。また、親子での参加のグループも多く会場内は笑い声が絶えなかった。
 大会は男女混合個人戦での3ゲームトータル(男女混合ハンディキャップ付き)のピン数で競った。
 競技終了後は、表彰式が行われ、伊藤社長、伊藤会長から入賞者にそれぞれ賞品が贈られ、最後に営業責任者の遠藤氏からお礼と、日頃のご愛顧に対する感謝の気持ちが述べられ、工・販の絆を一層深めてのボウリング大会をとどこおりなく終了した。
 入賞者は次の方々。
▽優勝=佃康生(イトウ)532点
▽2位=森河正(イトウ)514点
▽3位=杉岡泰之(丸水設備)505点
▽4位=浦義信(伸和)504点
▽5位=前田浩輝(山田設備)496点
▽ハイゲーム=吉岡憲治(イシズ設備)198点
(敬称略)

鉱工業生産動向
富山県・7月分

 9月26日に公表された富山県の7月分鉱工業生産動向をみると、生産指数(平成12年=100、季節調整済指数)は106.8と前月に比べ0.8%上昇し、3カ月ぶりに上昇した。
 これは13業種中、金属製品工業、一般機械工業など九業種が低下したものの、影響の大きい化学工業、プラスチック製品工業など四業種が上昇したためである。業種別にみると、化学工業は医薬品などの増加により前月比16.0%上昇の121.4となり、プラスチック製品工業はその他プラスチック製品などの増加により前月比3.8%上昇の119.0となった。他方、金属製品工業が金属製建具などの減少により前月比▲7.5%低下の91.9となり、一般機械工業がロボット・産業機械などの減少により前月比▲7.8%低下の113.3となった。
 この結果、13業種中、平成12年基準の指数100を上回つている業種は、電気機械工業(128.9)、非鉄金属工業(121.9)、化学工業(121.4)、プラスチック製品工業(119.0)、一般機械工業(113.3)、輸送機械工業(109.3)、鉄鋼業(104.9)の7業種となった。
 なお、前年同月比(原指数)は▲2.5%低下し、2カ月連続で前年を下回った。
 在庫指数(平成12年=100、季節調整済指数)は99.9と前月に比べ4.0%上昇し、2カ月ぶりに上昇した。
 これは13業種中、一般機械工業、輸送機械工業の2業種が低下したものの、化学工業、プラスチック製品工業など10業種が上昇したためである。
 なお、前年同月比(原指数)は0.7%上昇し、2カ月ぶりに前年を上回った。

若象会研修会を開催
大垣管材元請営業化のススメについて

 大垣管材(大垣市長沢町・社長=五島道久氏)では、8月5日に、このほど新築移転したTOTO岐阜ショールーム(営業所)において、「若象会研修会」を開催した。
 研修会は、若象会会長の後藤毅氏(後藤水道社長)の挨拶、五島社長の挨拶のあと、講師の紹介に続いて、「元請営業化のススメ」と題して、TOTOリモデル営業推進部部長の城之下洋氏を講師に、守りの経営ではなく、攻めの経営が結果的に「攻撃が最大の防御」になったという実例を交えながら、より実践的な戦略、戦術を教わった。
 研修会のあとは、名鉄岐阜駅前の“魚民”に移動して、新会員の紹介に続いて、前若象会会長の伊藤保夫氏(竹安商店社長)の乾杯音頭で懇親会に臨み、終始和やかに親睦を深め、若象会副会長の服部裕二氏(服部管工専務)の中締めで盛宴のうちにお開きとした。

三菱マテリアルツールズ新製品紹介
3次元ブレーカ付きM級
インサートに
31アイテムを新規追加

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網一丁目6-1)は、三菱マテリアルが製造するねじ切り旋削用工具MMTシリーズの三次元ブレーカ付きM級インサートに計31アイテムを新規追加し、販売を開始した。
 同社は2005年6月にISOメートルねじ用のM級ねじ切りインサートを商品化し、卓越した切屑処理性能、長寿命、バリの抑制といった点から高い評価を得ている。今回は、ISOメートルねじに加え、汎用60度ねじ、汎用55度ねじ、ユニファイねじ、ウィットワースねじ、管用テーパねじの計6種類31アイテムを商品化し、シリーズを拡大した。
 「三次元ブレーカ付きM級インサート」の主な特長は次の通り。
@独自のチップブレーカ形状により、特に切屑が伸びやすくワークに絡まることが多い、ラジアルインフィードの後半パスの切屑を確実にコントロールし、切屑によるトラブルを解消する。
A独自の製造方法により、従来M級インサートでは困難であったシャープな切れ刃を実現し、不完全ねじ部のバリを抑制する。
B汎用性の高い超微粒超高合金TF15とミラクルVPコーティングからなるVP15TFとの組合せで耐摩耗性と耐欠損性をバランスよく両立させ、幅広いねじ切り旋削に対応する。
Cねじ記号をインサート上面に型押で刻印し、インサート型番を容易に識別することが可能。
 追加規格
▽品名/型番=MMT三次元ブレーカ付きM級インサート、31型番1材種31アイテム
▽発売開始時期=2005年9月20日
▽販売目標=初年度4億5,000万円
▽標準価格=(代表型番)MMT16ERA60―S
VP15TF 税込み1,420円

「低炭素鋼用
FY、SYブレーカ」
8アイテムを追加

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発・製造する「低炭素鋼用FY、SYブレーカ」に計8アイテムを新規追加し、販売を開始した。
 同社は2005年1月に「低炭素鋼用FY、SYブレーカ」を発売。ブレーカは切屑処理が困難な低炭素鋼の加工において、卓越した切屑コントロール性能の点から市場で高い評価を得ている。今回は、DNMGの厚み6.35品、計4型番八アイテムを新規追加した。
 「低炭素鋼用FY、SYブレーカ」の主な特長は次の通り。
@急峻で高い壁を有するブレーカにより、確実に切屑をコントロールすることができ、従来品よりも幅広い送り範囲で使用することが可能。低炭素鋼に特化させた設計としているため、鉄板材のような非常に軟らかい材料でも、安定したカールの切屑が得られ、切屑絡みに起因する様々なトラブルを解消することができる。
Aすくい角は、切れ味と刃先強度をバランスして、最適な角度に設定されている。切削抵抗が低く抑えられる為、鉄板材などの低剛性の切削において、びびりを防止し、良好な仕上面を得ることができる。
B材種はPVDサーメット「VP25N」とCVDコーティング材種「UE6020」の2種類規格しており、顧客のニーズに合わせ幅広い対応が可能。VP25Nはミラクルコーティングにより、刃先の溶着を防止し、光沢のある仕上面が得られる。また靭性に優れたUE6020は、高い耐欠損性を発揮し、軽断続加工でも安定した切削が可能。
 追加規格
▽品名/型番=FYブレーカ:2型番2材種4アイテム、SYブレーカ:2型番2材種4アイテム
▽発売開始時期=2005年9月20日
▽販売目標=初年度1億5,000万円
▽標準価格=(代表型番)DNMG150608―FY VP25N 税込み1,540円

住居併設の新社屋竣工
既に新事務所で営業
久満田商会高気密・高断熱施工

 久満田商会(名古屋市北区志賀町1-1・電話052-911-0401・社長=熊田達也氏)ではかねてより建設中の新社屋が竣工し、既に新社屋にて営業を行っている。
 新社屋は旧社屋の跡地に竣工したもので、鉄筋コンクリート造り3階建て延床面積は約90坪。
 1階は事務所、2階は倉庫、3階は住居となっている。
 住居へはホームエレベーターが設置されている。
 外壁はモダンなブラウン色のタイル張りを施しており、高気密・高断熱施工となっている。
 新社屋竣工に際して熊田社長は「旧社屋も古くて手狭となり新社屋を新築することにいたしました。これも偏に皆様方のご支援ご芳情の御蔭と感謝いたしております。新社屋竣工を機に今後も皆様のご期待に添えますよう、一層の熱意を持って全力を尽くす所存でおりますので、従来にも増してのご用命ご利用のほどお願い申し上げます」と抱負を述べている。

平成17年10月16日2218号

メカトロテックジャパン2005
19日(水)よりいよいよ開幕
今年、国内最大規模最高水準のFA技術専門展

 名古屋国際見本市委員会は10月19日(水)から22日(土)までの4日間、名古屋市港区のポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で、FA(ファクトリー・オートメーション-工場の自動化)技術専門展、第10回「メカトロテックジャパン2005」(略称=MECT2005)を開催する。モノづくり・製造業を取り巻く環境は、グローバルなコスト競争の激化とともに、高付加価値、高能率生産への要求が高まっている。こうした二ーズに応え、メーカー各社では、製品の質的変化に対応するとともに付加価値の高い製品開発を展開、積極的にユーザーへの提案を行っている。景況は、企業規模の大小を間わず、設備投資意欲は極めて旺盛であり、バブル期以来の好況に沸く機械業界。中でも自動車産業をはじめ一般機械産業、電子・電機、半導体、航空機など幅広いユーザーのけん引によって元気な中部地域は、名古屋臨海高速鉄道(あおなみ線)の開通、中部国際空港(セントレア)の開港、そして愛知万博(愛・地球博)の開催と、このところビッグプロジェクト続きであり、そのみなぎる活気を一服させることなく、MECT2005がさらに高める役割を果たすことに期待が寄せられている。
 MECT2005は、テーマ「FA感動空間 モノづくりソリューションがここに集結!」のもと、ポートメッセなごやの1号館から3号館のすべてを使い、内外から429社・団体が1,783小間にわたり出展、過去最大展示規模・最高水準での開催となる。出展企業の中には昨年10月の新潟中越地震で被害に遭い、日本国際工作機械見本市「JIMTOF2005」に出展中止を余儀なくされた企業も出展、順調な回復ぶりをアピールしている。海外からは台湾、韓国を中心としたアジア勢の直接出品、欧米の有力メーカーの日本現地法人からの出品や、その他商社からの海外製品の展示といった国内外の競演も見込まれ、出展各社の期待が高まっている。
 新製品開発を契機に投資を本格化させようとするユーザー各社に対し、出展する側の生産機械・機器サプライヤーがどんな新技術で応えるのか――。明るい市場環境、ユーザーの投資マインドと舞台装置が整った中で開催される今回のMECT2005は、これまで以上に実践的なビジネス・ショーになりそう。

【開催概要】

◆名称=第10回「メカトロテックジャパン2005」
〔略称〕MECT2005
※1987年から2年ごとに開催。
◆テーマ=FA感動空間 モノづくりソリューションがここに集結!
◆会期=2005年(平成17年)10月19日(水)〜22日(土)の4日間
◆開場時間=午前10時〜午後5時(ナイター開催の21日(金)は午後8時まで)
※初日の19日は午前9時30分から開会式、テープカットを行う。
◆会場=ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場、名古屋市港区金城ふ頭2-2)
◆主催=名古屋国際見本市委員会(構成=愛知県/名古屋市/名古屋商工会議所/日本貿易振興機構(ジェトロ)名古屋貿易情報センター/名古屋都市産業振興公社)
◆共催=ニュースダイジェスト社
◆後援=外務省/文部科学省/経済産業省
◆協賛=日本工作機械工業会/日本鍛圧機械工業会/日本小型工作機械工業会/日本ロボット工業会/日本工作機器工業会/日本精密測定機器工業会/日本光学測定機工業会/超硬工具協会/日本工具工業会/ダイヤモンド工業協会/日本工作機械販売協会/日本工作機械輸入協会/製造科学技術センター/マイクロマシンセンター/日本金型工業会/日本ロジスティクスシステム協会/日本電機工業会/日本電気制御機器工業会/日本フルードパワー工業会/日本産業洗浄協議会/愛知県機械工具商業協同組合(順不同)
◆展示規模=出品者数429社・団体 1,783小間(約16,000u)
※ポートメッセなごやの全展示館を使用(1、2、3号館)。
※今年国内で開かれるFA関連専門展では最大展示規模・最高水準を誇る。
◆来場者見込み=会期四日間で延べ80,000人(うち海外500人)
◆入場料金=一般1,000円(学生は無料)、30人以上の団体入場者500円(いずれも消費税込み)
◆会場へのアクセス
 ◎無料シャトルバス=金山総合駅〜ポートメッセなごや(所要時間約45分)
 ◎鉄道(名古屋臨海高速鉄道)=あおなみ線・「名古屋駅」から「金城ふ頭駅」下車(所要時間24分、片道350円)
 ◎自家用車=約4,100台収容の有料駐車場(1日1回300円)
◆公式サイト
 http://mect2005.com
※公式サイトから入場登録やシンポジウムの聴講申し込みができる。
※出品者一覧や交通アクセスなどの最新情報も掲載。
【主な出品物】(工作機械ほか生産機械関連機器約十万点を展示)
 @工作機械・機械工具・工作機器
 A鍛圧・板金加工機械
 B金型加工システム・周辺機器
 C測定機器、試験機器、自動計測器
 DCAD/CAM/CAE(自動設計/自動開発/自動製造)
 E産業用ロボット、物流機器
 F情報通信システム、FA用コンピュータ、ネットワーク機器
 G歯車・歯車装置、油空圧、水圧機器
 H環境対応機器、洗浄機器・装置、新素材
 I関連図書・文献・資料

メカトロテックジャパン2005
主催者ごあいさつ
名古屋国際見本市委員会
(名古屋市長)
会 長 松原 武久

 第10回《メカトロテックジャパン2005》の開催にあたり、ごあいさつ申し上げます。
 本展示会は、1987年に第一回展を開催以来、中部地区における最大規模のFA技術専門展として着実に成果を挙げ、高い評価をいただいてまいりました。
 第10回目を迎えます今回は、海外からの直接出品を含め429社・団体、1,783小間のご出品をいただき、過去最大規模での開催の運びとなりました。これもひとえに出品者の皆様方をはじめ、関係各方面からの多大なご支援・ご協力の賜物と深く感謝申し上げます。
 さて、最近の日本経済は、企業収益の改善や設備投資の増加がみられ、景気が持ち直しつつあるものの、中国をはじめとするアジア諸国との価格競争はますます激しくなっております。製造業においても、我が国の持つ高い技術力を生かした品質の向上や生産現場における一層の効率化などの対応が求められております。
 このような状況のなか、今回展では「FA感動空間 モノづくりソリューションがここに集結」をテーマに、FA関連製品を一堂に展示・紹介いたします。
 また、金属と樹脂を接合するインサート成形技術をはじめ、レーザ加工による樹脂溶着技術や焼結平歯車の転造仕上げなど「自動車部品を想定した最新加工技術」の実演や、ベンチャー支援として、優れた性能などを持ちながら世に知られていない製品や技術を展示・紹介する「原石商品を探せ!」コーナー、工業系大学や高等専門学校などが取り組んでいる最新の研究成果や技術情報などを広く紹介し、企業との交流の場を設ける「産学交流」コーナー、日本の機械産業の歩みを年表にて掲示するとともに、歴史的な製品を展示・紹介する「日本の機械技術の歩み」コーナーを会場内に併設します。
 さらには、「製造業を極めるモノづくり・人づくり革新」と題した開催記念シンポジウムや技術シーズ講演会をはじめ、出品者の皆様方によるテクニカルワークショップの開催など、本展示会ならではの企画を数多く盛り込んでおり、FA関連業界の皆様方に有益な情報を提供する場として、また、関連業界の更なる活性化と需要の喚起の場として、ご活用いただきますことを念願いたしております。
 最後になりましたが、この第10回《メカトロテックジャパン2005》の開催にあたりご支援・ご協力を賜りました関係各位に重ねて厚くお礼申し上げると同時に、ご出品ならびにご来場いただきました皆様方のますますのご繁栄を祈念いたしまして、私のあいさつとさせていただきます。

メカトロテックジャパン2005
開催に際して
中部経済産業局
局 長 小川 秀樹

 第10回《メカトロテックジャパン2005》が、多数の方々の出展を得て、各方面からの注目と期待の中で盛大に開催される運びとなりましたことを、心よりお慶び申し上げます。
 本展示会は、1987年の第1回開催以来、今回は第10回目という節目の開催を迎えられ、長きにわたり我が国有数のFA技術専門展として高い評価を得ておられます。これもひとえに主催者である名古屋国際見本市委員会をはじめとする関係各位の御努力の賜であり、深く敬意を表する次第であります。
 さて、経済産業省が本年6月にまとめました「新産業創造戦略2005」においては、自動車、家電など我が国の基幹産業や、燃料電池、ロボットなどの先端的新産業分野が今後とも競争力を維持していくためには、これら産業を支える鋳鍛造、プレス加工、切削といった「高度部材・基盤産業」の存在が必要不可欠であるとしています。こうした産業分野において、工作機械をはじめとした産業機械は重要な位置づけを有するものであり、産業機械業界におかれましては、超精密微細加工や複合材料を中心とした新材料の加工等、多様化するユーザーニーズヘの対応が、従来にも増して重要な課題となってくるものと思われます。また、地球環境問題への関心が高まる中、省エネルギー化や廃棄物の低減など環境面への配慮が欠かせないものとなっております。
 当省としても、来年度新政策において、高度部材・基盤産業の競争力の強化を重点施策として取り組むこととしております。
 このような中、400を超える企業・団体が出展し、最新鋭の複合加工機、マシニングセンタ等の工作機械や精密測定機器、CAD/CAMに代表される各種システムの展示に加えて、「世界に誇る日本のモノづくり先端技術」をテーマに最先端の加工技術の実演も行われますことは、産業機械に関する最新情報を内外に発信する絶好の機会であり、ユーザーニーズに対応した技術開発の促進と併せて、我が国産業の活性化と競争力強化にも大いに貢献するものであり、誠に意義深いことであります。
 出展者はじめ、関係者の皆様方におかれましては、本展示会を機に益々の発展を目指し、生産の一層の高度化、効率化を図るとともに、新商品開発や新規市場開拓に積極的に取り組まれるよう御期待申し上げます。
 結びに当たり、本展示会が輝かしい成果を収められますとともに、皆様方の益々の御発展を祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。

メカトロテックジャパン2005
開催に際して
社団法人日本工作機械工業会
会 長 中村 健一

 第10回《メカトロテックジャパン2005》の開催を祝し、工作機械業界を代表して一言ご挨拶を申し上げます。
 本展は1987年の第1回以来着実に実績を重ね、今回で10回目を迎え、回を経るにつれて、中部地区最大のFA技術専門展として業界から高く評価されるに至りました。そして節目となる今回は、内外から429社・団体が1,783小間に出展するという、過去最大規模で開催を迎えましたことは、誠に喜ばしい限りです。これも偏に、名古屋国際見本市委員会およびニュースダイジェスト社をはじめ関係各位の長年に亘る多大なるご尽力とご努力の賜と深く敬意を表するところでございます。私ども日工会会員も、ユーザーの生産性向上やコスト削減に貢献できるよう、最新鋭の複合加工機や五軸加工機、さらにはハードのインテリジェント化を指向した最先端のCAD/CAMを出展いたしますので、是非お立ち寄りいただきたく存じます。
 さて、私ども製造業にとりまして、最大の関心事項は景気動向でありますが、最近の日本経済を見ますと、設備投資と個人消費が景気を牽引しており、雇用も回復に転じました。その結果、GDPは実質・名目ともに3四半期連続プラスとなり、政府・日銀ともに「景気は踊り場を脱却した」との見解を示しました。
 このような経済情勢の中、工作機械受注は今年に入っても勢いが衰えず、8月も前年比35カ月連続プラスとなる1,097億円となりました。前年比で幾分落ち着いてきたものの、16カ月連続して1,000億円台に乗せる高水準を維持しております。年初、当会では今年の受注額を1兆1,500億円程度と予測しましたが、予想以上に受注が好調であることから、8月に1兆3,000億円に上方修正したところであります。
 このように、工作機械業界に強いフォローの風が吹いている中、本展がメーカーとユーザーを結ぶ架け橋となり、わが国製造業のさらなる発展に寄与することを祈念いたしまして、ご挨拶とさせていただきます。

メカトロテックジャパン2005
共催者ごあいさつ
ニュースダイジェスト社
代表取締役社長樋口 八郎

 第10回《メカトロテックジャパン2005》の開催にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
 本展は、1987年に第1回展を開催以来、隔年開催を重ねお蔭様を持ちまして今年で第10回目を迎えます。関係者各位の多大なるご理解とご協力をいただき、中部地区最大級かつ最高水準のFA技術専門展として高い評価を得てまいりました。
 今回は市場環境の回復の追い風もありまして、国内外から429社・団体、1,783小間と過去最大の展示規模で開催する運びとなりました。これもひとえにご出品者、関係各位のご支援の賜であり心から厚くお礼申し上げます。
 現在、製造業を取り巻く環境は大きな変貌を遂げており、新たなモノづくりのシステム構築へ向けた取り組みが行われております。その中で、中部地域は「日本の生産基地」として製造業分野で独自の地位を築いておりますが、今後ともモノづくりにかかわる先端技術情報を発信しつづけ、わが国産業技術の発展に極めて重要な役割を果たしていくことでしょう。そうした地域特性を踏まえ、今回展は、「FA感動空間 モノづくりソリューションがここに集結」を基本コンセプトに、3つの展示会場では、より一段と進んだ高速・高精度化、複合化、微細・超精密化、コンパクト・省スペース化、さらに環境対応、情報化技術による生産合理化と高付加価値化を目指した新たな製造技術の競演が見られ、出品者と参観者との“出会い・発見”の場となることを願ってやみません。
 また本展では、価値創出の効果を一層高めていただこうと、いろいろと趣向をこらした特別展示やシンポジウム、セミナーなどを企画しております。特別企画では、「世界に誇る日本のモノづくり先端技術」をテーマに三つのコンセプトゾーンを設け、自動車部品を想定したデモワークの加工実演や、モデル部品の展示を通して参観者に最新技術を紹介いたします。その他、隠れた優秀製品を集めた「原石商品を探せ」コーナー、大学と企業との交流の場となる「産学交流」コーナーも併設、いずれも本展ならではの中身の濃い特別企画であり、参観者の皆様方の幅広い二ーズに応え得るものと思っております。
 最後になりましたが、本展の開催にあたり、ご支援・ご協力を賜りました関係各位に重ねて厚くお礼申し上げると同時に、ご出品ならびにご来場いただきました皆様方のますますのご繁栄を祈念いたしまして、私の挨拶とさせていただきます。

メカトロテックジャパン2005
開催にあたって
愛知県機械工具商業協同組合
理事長山下 隆蔵

 いよいよ「メカトロテックジャパン2005」展が10月19日からポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で四日間開催される。この展示会は、今や中部圏で最大の「工作機械・機械工具関連のメカトロ専門展」として定着し、今回は十回目の記念すべき開催となる。当展では、万博開催、中部国際空港開港に後押しされている名古屋人気にも支えられ関係者の期待を更に集めている。
 愛機工組合は、当展の機械工具関連メーカーの出展勧誘を担当してきたが、昨年暮れの申し込み開始直後から、各社の出展姿勢はまことに積極的であった。工作機械を中心にして、今回の総出展企業が429社、1,783小間という記録破りの規模となった背景には、現在の業界の活況振りが窺える。展示会場三館は満小間状態となり、立錐の余地もないレイアウトとなりそうで主催者の企画は今回も意欲的である。
 会期中に開かれる記念シンポジウム「製造業を極めるモノづくり・人づくり革新」(19日午後、定員300名)はすでに満席となり、技術シーズ講演会の前人気も高い。今回の特別展示(1号館コンセプトゾーン会期中実演)は圧巻である。昨今の新技術「異種材料の接合」をテーマに、今日的課題に大胆な技術開示と実演展示を繰り広げる。自動車産業や航空機業界で最新の「軽量化のテーマ」にピッタシカンカンの感動と発見が約束されている。
 しかし、多くの出品メーカーにあっては、生産現場の多忙感はすでに長期にわたっており、新製品、新技術の開発の余裕を失している面が窺える。ものづくり現場の設備稼働率が高位で続き、設備資材の供給が追いつかず、常軌を逸した超長納期化が値上げ含みで進攻していることに懸念を抱くわけであるが、自動車をはじめ需要産業の動静は引き続き強気に推移し一向に下降する気配がない。「売り買い」と違って「生産」行為は能力を超えた対応は不可能であるから、現今の体勢での大幅な増産はもう不可能と思わねばならず、国内メーカーの供給不足を補う意味で海外メーカーの設備、資材の採用に拍車が掛かるかもしれない。こうした供給不足が齎すシェアの変化があらゆる業種で起きており、供給能力の差がシェア増減に直接的に結びついていることも事実である。しかし、開発、技術蓄積を怠り、受注残を消化するのに追われているうちにやがて需要が減退し、気がついてみれば、ひと昔前の価格競争優先の激戦の巷にもどっているのではないかと、一方では、いやな予感がするのである。
 今こそ、明日を見据えた技術開発の実を上げるべき時ではないのか。どんなに既存機種の生産が多忙でも、メーカーのリーダーは、明日を託す技術開発の部隊を維持、稼動させ、次世代への力を準備する経営判断を求められているように思われる。今メクト展にあって、単に好景気に支えられた出品小間の増加だけではなく、グローバルな生き残りをかけ、中長期の視野にたつ専門メーカーの出品姿勢を期待するものである。

今展の見どころ
@生産効率の向上に対応した提案
 生産現場では、「より安く、より速く、より安定」した生産手段を追求、従来技術の延長では満足できず、つねに進化した生産効率の向上に向けた提案が強く求められている。このため、設備機械業界では、厳しいコスト競争や国際競争に勝つための最適な加工技術の提案がなされている。MECT2005では、それらの高度に進化した製品類が見られる。
A多機能・複合化と多数軸制御化の進展
 生産設備の製品開発は、より実用性を重視する方向へと流れが転換されている。そうした中、多様化する加工形態への対応をめざし、高機能化技術を駆使した多面加工・5軸制御加工や、一台のマシンに複数の機能を持たせ、多種類の加工工程を結合・集約化した製品が数多く出品される。
B微細・超精密加工の追求
 半導体やIT(情報通信技術)分野では、最終製品の小型・薄型、高機能の進展に伴い、使われる部品も微小になる傾向にある。ここで使われる部品や精密金型には、いまやサブマイクロメートルからナノメートル台の加工レベルが要求される。こうした微細・超精密加工ニーズを支える高精度な加工機や計測機器も多数出品される。
Cコンパクト・省スペース化への対応
 自動車・電機業界など産業界では、生産効率を上げるため、生産設備の小型化・ラインの縮小に取り組んでいる。コンパクトな加工システムは、ワーク搬送の効率化だけでなく、作業者の移動が少なくて済むことから、設備機械の多台持ちが可能になる。また、設備の小型化によるスペース効率の向上と共に、メンテナンスのスピード・アップと確実性の向上を狙った、省スペース化や関連機器類の集中配置も進んでいる。一見、地味な取り組みながらも現場の作業者にとって重要な関心事と言え、こうした考え方に立った各社の取り組みも見どころ。
Dコンカレントなモノづくり手法の提案
 設計と製造を同時に始める「コンカレントなモノづくり」手法の導入が盛んになっている。この手法にCAD/CAM/CAEといったコンピュータ支援の技術が欠かせない。さらに工作機械のインテリジェント化を指向した多様なソフトウェアの開発・提案など含め、MECT2005ではCAD/CAM/CAEの特別コーナーを設け紹介。
E環境改善へ向けた環境対応機器に注目
 地球環境の保全、製造現場の作業者環境改善に向けた取り組みが、自動車・電機メーカーなどの工作機械主力ユーザーを中心に進められている。その中でも、省電力・省エネルギーは、製造コストの重要な要素の一つとされており、省資源・省エネ化、コスト削減の両面からの取り組みが行われている。MECT2005では環境対応機器の特別コーナーを設け、各社の研究および商品開発の成果を紹介。
F盛りだくさんの特別企画や併催事業
 MECT2005では、多彩な特別企画を用意している。主催者特別企画では、「世界に誇る日本のモノづくり先端技術」をテーマに4つのコンセプトゾーンを設定し、加工実演などを行う。開催記念シンポジウムは経営者・第一線技術者が日本のモノづくりの現況・近未来のあるべき姿を語り合う。
G景気の先行きを占うバロメーター
 自動車、航空機、電子・電気機器、そしてその生産設備となる工作機械などの先進企業群を擁する東海地区は製造業におけるわが国有数の集積地。その主要拠点・名古屋で催されるMECT2005の商談成果は製造業ばかりでなく、2006年の日本経済の先行きを占うバロメーターの役割をも担っている。ちなみに、前回2003年展期間中の実成約は1,473件・41億4,820万円だった。

メカトロテックジャパン2005
【特別企画】

 「世界に誇る日本のモノづくり先端技術」をテーマに、3つのコンセプトゾーンを設置、自動車部品を想定したデモワークの加工実演やモデル部品の展示を通して来場者に最新技術を紹介する。
■コンセプトゾーン(A)「自動車部品を想定した樹脂成形加工実演」
(協賛=日精樹脂工業・YKK・住友商事・信越ポリマー、技術提供=大成プラス)
1.展示テーマ
 @ナノモールディングテクノロジーによるアルミヘの樹脂の射出接合
 Aナノモールディングテクノロジーによる金属同士の接合加工
 B模擬ECUパネルの製作実演
 C二色成型によるキーレスエントリーキーの製作実演
2.コンセプト
 @小型軽量化-従来のECUボックスをパネル化することで減容。PCBをアルミ板で挟み、ナノモールディングテクノロジーを利用して樹脂でインサート成型。
 A生産工程短縮-現用のECUボックスからシリコンなど不要の素材を省略し、一括成型することで生産性とコストダウンを両立させる。
 B新概念加工法-アルミと樹脂の高強度接着技術を利用し、さらに発展させて金属同士を溶接せずに接着。
 Cキーレスエントリーキーは、硬質樹脂と軟質エラストマーを一体成形し、組立工数や部品点数の削減、コスト低減、品質信頼性の向上を実現。
■コンセプトゾーン(B1)「焼結平歯車の転造仕上」(協賛=ニッセー・岐阜ギヤー工業)
1.展示テーマ
 @焼結平歯車の転造仕上
2.コンセプト
 @生産性向上-サイジングを必要としない転造加工法により切削加工に比べて加工速度を半減したことで、コストダウンを実現。
 A環境対応-消費エネルギー低減とともに転造加工の特徴として切屑が発生しない。
 B製品品質向上-ローラーを制御する独自プログラムにより、切削加工に匹敵する精度を実現した。
■コンセプトゾーン(B2)「最新レーザ加工技術」(協賛=地域新生コンソーシアム)
1.展示テーマ
 @リモート遠隔レーザ加工による樹脂溶着技術
 A環状ビームによる円周一括同時レーザ加工技術
 B難接合異種金属のレーザロール圧接技術
2.コンセプト
 @生産性向上-レーザ光の角度と焦点を自由に制御することで、自由曲面を持つワークを固定したまま加工する技術。
 A生産工程短縮-円形状の被加工物に対してレーザを走査することなく一括で加工。
 B軽量化新加工法-従来溶接が不可能だった鋼とアルミをレーザロール圧接技術を利用して高強度に接合することで、軽合金とのハイブリッド化を可能にした。
■コンセプトゾーン(C)「日本の機械技術の歩み」(協賛=日本機械学会・日本ビクター・本田技研工業・オリンパス・(石川島播磨重工業))
 会場内特設コーナーに日本の機械産業の歩み(年表)をパネル掲示。併せて、日本のモノづくりを代表する企業の現存するエポックメーキングな歴史的製品を展示。
◇「原石商品を探せ!」コーナー(1号館特設会場)
 ベンチャー支援コーナー。優れた製品でありながら世に知られていない商品や技術の展示。
◇「産学交流」コーナー(一号館特設会場)
 東海地区の工業系大学が参加。二足歩行ロボット、各種の認識システムなど、固有の特許や研究情報を紹介し、企業との交流の場とする。
◇「プレゼンテーション」コーナー
 2号館・3号館の一角に設置したセミナー形式の専用室。出品者による新製品情報や技術事例などの“発表の場”となる。
◇「テクニカルワークショツプ」コーナー
 1号館の特別展示コーナーで、「CAD/CAM/CAE」および「環境対応機器」の出品者によるオープンスペースのセミナーを開講。

【付帯事業】
■開催記念シンポジウム

〈テーマ〉「製造業を極める モノづくり・人づくり革新」
〈開催日時〉10月19日:午後1時〜4時
〈会場〉ポートメッセなごや・交流センター3階会議ホール
〈定員〉300名
〈聴講料〉無料(事前登録制)
〈基調報告〉安川彰吉氏(豊田工機副社長、前トヨタ自動車常務)
〈パネリスト〉増田直史氏(トヨタ自動車鋳造生技部長)、佐藤秀樹氏(三菱重工業名古屋航空宇宙システム製作所参与副所長)、松浦元男氏(樹研工業社長)、安川彰吉氏(基調報告者・豊田工機副社長、前トヨタ自動車常務)
〈コーディネーター〉藤本英雄氏(名古屋工業大学大学院教授、ものづくりテクノセンター長)
■技術シーズ講演会(主催=名古屋都市産業振興公社)
〈開催日時〉10月22日:午前10時30分〜午後4時15分
〈会場〉ポートメッセなごや・イベント館2階多目的ホール
〈定員〉100名
〈聴講料〉無料(事前登録制)
〈テーマ〉
@「アルミニウム合金の高機能・高強度化」、講師=渡辺義見氏(名古屋工業大学大学院工学研究科教授)
A「イオン注入とポリッシングによるナノ微細構造形成」、講師=江龍 修氏(名古屋工業大学大学院工学研究科教授)
B「Si含有ダイヤモンドライクカーボンコーティング技術とその応用」、講師=太刀川英男氏(豊田中央研究所金属基盤研究室主監)
C「鍛造における潤滑技術」、講師=北村憲彦氏(名古屋工業大学機械工学科助教授)
【同時開催イベント】
■「第3回JSME先端生産技術に関する国際会議(LEM21)」
(主催=日本機械学会)
〈開催日時〉10月20日(木)〜22日(日)
〈会場〉ポートメッセなごや・交流センター
〈参加費〉50,000円(学生20,000円)
〈内容〉21世紀初頭のモノづくりの位置付けや舵取りなどを議論していく。
■モノづくり企業・「全部門見える化」実践セミナー(主催=中部産業連盟)
〈開催日時〉10月21日:午前10時30分〜午後2時30分
〈会場〉ポートメッセなごや・イベント館2階多目的ホール
〈定員〉100名
〈参加費〉10,000円(消費税別)
〈テーマ〉
@「モノづくり企業のマネジメントのやり方を根底から変える・見えるマネジメントシステム」、講師=五十嵐瞭氏(中部産業連盟常務理事主幹コンサルタント)
A「モノづくり現場を劇的に変革する・見えるFMS」、講師=吉原靖彦氏(中部産業連盟東京本部主席コンサルタント)
B「収益を飛躍的に向上させるための見える管理・事務システム」、講師=小林啓子氏(中部産業連盟東京本部主任コンサルタント)

非鉄金属用エンドミルPrismシリーズと
小径切削工具研削盤を展示
BTT 再研削(小径ボールエンドミル)を実演

 ビーティーティー(社長=青木渉氏、本社=名古屋市守山区吉根日ノ後136-36なごやサイエンスパーク・テクノヒル名古屋D-1)は、メカトロテックジャパン2005において、非鉄金属用エンドミルシリーズ「Prism」と小径切削工具研削盤「Micron R100/P200」を展示し、会場内でCBNボールエンドミルなどの再研削の実演を行う。
 Prismはアルミなどに適した非鉄金属専用のエンドミルで、ドライ加工による、高速送りを実現する。スクエア、ボール、ラジアスエンドミルがシリーズ化されている。
 Micron R100/P200は外径寸法0.2φ以下の極小エンドミルの再研削を可能にした高精度切削工具研削盤。
 CCDカメラにズームレンズを搭載し研削部をモニター画像に映された二百倍の映像を確認しながら研削できる。高性能スピンドルの採用とダイヤモンド砥石の完全な機上ツルーイングとドレッシングができる事で、極小径のエンドミルやCBNボールエンドミルの再研削が可能になった。スクエア、ボール、ラジアス、角度付、逆R、C面付などの形状が再生、改造できる。(小間番号2A―28)

様々な用途にあわせた切削工具
イワタツール MECTに出展

 イワタツール(本社=名古屋市熱田区中出町1-30)は、メカトロテックジャパン2005において、軟鋼・アルミ・非鉄金属用から高硬度用、微細精密加工用まで多種多様な切削工具を展示する。
 主な出品物は、高硬度用切削工具TGHSP―CBALO/TGHSD―CBALD/CRC―CBLALD、非鉄金属用切削工具SPA/SHO/TG―CB/CRC―CBH、微細精密加工用切削工具CDH―CB/SB/JIT、センタードリルCD、特殊切削工具。(小間番号2A―30)

MTR MECTに出展
R25μmのエンドミルなど

 MTR(本社=名古屋市守山区下志段味穴ヶ洞2271-129サイエンス交流プラザ研究室九号室、工具メーカー2社・工作機械メーカー一社と大学の研究室が参加した研究会が母体)は、メカトロテックジャパン2005で、微小径切削工具(マイクロツール)の開発結果として、R25μmのエンドミル、先端径3μmの超硬ドリルを展示、あわせて工具商社社員向けのツールエンジニアスクールを紹介する。
 主な出品物は、微小径切削工具ドリル、小径切削工具エンドミル、小径電着工具エンドミル、ツールエンジニアスクールコース。(小間番号2A―29)

メカトロテックジャパン2005出展
日本精工「総合の強み」を生かし、顧客貢献を提唱
「元気、ものづくり中部にちょうどえぇがね!」

 日本精工(社長=朝香聖一氏、本社=東京都品川区大崎一丁目6番3号)はグループ会社2社(NSK販売・NSKプレシジョン)と共にMECT2005に共同出展をする。今回のテーマは「Just Fit!!ちょうどえぇがね」。総合機械部品メーカーとしての強みを生かして「信頼性・効率化・エコ技術とサービス品質」で、中部地域を中心とする顧客ニーズへの更なる貢献を狙いとしている。出展規模も12小間とし、01年・03年よりさらに規模を拡大、その意気込みを表している。出展品の中心は、産業機械軸受・精機製品(ボールねじ・直動案内機器など)である。展示品の中には、顧客の製品に組み込まれたボールねじ、「玩具」に使われている軸受などがあり、同社の技術・製品が生産財のみならず生活の身近でも活躍していることを強調したいとしている。
高速静音ボールねじ
BSSシリーズ

 NSKの技術と新しい循環方式の採用により、静音・高速・コンパクト化を実現した新世代のボールねじBSSシリーズ。
 信頼と実績を築いてきたNSKの技術をさらに進化させ、これまでにない静音・高速・コンパクト化を実現。工作機械をはじめ、医療機器、半導体製造装置、液晶設備、実装機など、さまざまな分野で「高速」「静かさ」で応える。
 【特 長】
@6dB低減の静音・好音質Ad・n値22万の高速B30%ダウンのコンパクトナット
NSK標準在庫ボールねじ
コンパクトFAシリーズ

 新しい循環方式を採用し、高速・静音・コンパクト化を実現した次世代ボールねじ「BSSシリーズ」を、多様なニーズに即応するために「コンパクトFAシリーズ」として標準在庫化。次世代の高品質・高性能をすぐに利用できる。
 工作機械・一般産業用機械をはじめ、半導体製造装置・液晶設備・実装機・測定機器・医療機器など、さまざまな分野で「高速」「静か」を発揮する新シリーズ。ナットのコンパクト性を生かせる低型サポートユニットも準備。
 【特 長】
@6dB低減Aナット外径10〜30%ダウンBMAX5,000min−1の高速Cグリースニップル標準装備D新型接触シールE低型設計
高速高負荷駆動用ボールねじ
HTF−SRCシリーズ

 NSK技術陣の長期にわたる命題であった高負荷領域での電動駆動化を、高荷重専用の最適設計で定格荷重、最大許容動荷重を大幅にアップすることにより実現。さらに、油圧機構にかわる精度の高い位置め、装置のコンパクト化、メンテナンス性の向上が図れる。
 具体的用途としては電動射出成型機、プレス機、ICモールドプレスなどの高荷重領域での駆動部に最適。
 機械駆動部における過酷な条件を万全なサポートでクリアーするHTFシリーズに追加した。
 【特 長】
 従来のHTFシリーズに対して、@2倍以上の高速送り(d・n限界値16万)A騒音レベルが8〜10dB低減
NSKリニアガイド
ローラガイドRAシリーズ

 NSKが培ってきた「ころの技術」と「直動案内技術」の組合せで誕生したローラガイドRAシリーズ。
 NSK独自のノウハウを駆使した最適設計によって、超高負荷容量、超高剛性、超高運動精度、滑らかな作動性を実現。様々な用途に応え、機械の高性能化を強力にバックアップする。
 【特 長】
@長寿命を実現A高精度加工に貢献B多方面に活用
メガトルクモーター
PSシリーズ

 高速回転速度10s−1  、検出器分解能262万分割/回転を両立し、さらに高精度、高トルク、軽量・小型化を実現。高速搬送アームをはじめ各種装置の高精度化、軽量化、省スペース化、生産性の向上に貢献する画期的なDDモータ。
 【特 長】
 @位置決め時間の短縮Aモータの小型化を実現B高精度の絶対位置検出器を搭載Cドライブユニットの小型化を実現
高速精密軸受
ロバストシリーズ

 NSKが誇る材料技術、評価技術、解析技術を結集し、常に工作機械の高性能を支えるロバストシリーズ。
 セラミック素材をNSKの開発力で高機能転動体へと進化させたセラミックス転動体と、超高速・超長寿命を誇るSHX材を使用。
 アンギュラ玉軸受用樹脂保持器には、グリース潤滑で効果絶大の音響特性に優れた独自の形状を採用したTYN保持器と、高速域での回転の安定が得られるT保持器が幅広い要望に応えて誕生。
 円筒ころ軸受用高強度樹脂保持器は、エンジニアリングプラステックを採用し解析技術で最適形状を完成、高い強度を備えた。
高速ビルトイン
モータスピンドル
マシニングセンタ用

 No.40クラス高速マシニングセンタの加工能力を最大限に引き出す、マシニングセンタ用高機能ビルトインスピンドルシリーズ。
 重切削能力・超低騒音・低環境負荷を徹底的に追及し、世界最高水準といえる20,000min−1の高速性を実現した。
 【特 長】
@クラス最高速A超低騒音B低環境負荷Cワイド重切削
円筒ころ軸受
EW・EMシリーズ

 低騒音で最高の保持器強度を有する高負荷容量保持器を持つ、EWとEMの標準シリーズ。国際互換性を有する新時代の標準円筒ころ軸受。
 鋼板打抜き保持器付円筒ころ軸受EWシリーズは、従来型に比べ、ころサイズところ数をアップした高負荷容量。より高い許容回転数を誇る。バランスのとれた設計で高剛性、低騒音を実現。
 銅合金一体形ころ案内保持器付円筒ころ軸受EMシリーズも、EWシリーズと同様に高負荷容量。一体形形状による保持器精度の向上と、ころ案内形式で油攪拌抵抗を削減し、低騒音・低振動を実現した。また、
バランスのとれた一体型保持器で高剛性、低摩耗を実現。
HPS
自動調心ころ軸受

 各種機器において、メンテナンスコストの削減やさらなる高性能化が軸受に求められている。
 こうしたニーズに応えるのが、NSKのHPS自動調心ころ軸受。これまでに培ってきた経験とノウハウのすべてを投入し、かつてない長寿命、高許容回転数を実現。
 各種機器の性能向上、メンテナンスコストの削減に大きく貢献すると共に、ダウンサイジングも可能にする。ベアリングのリーディングカンパニーであるNSKが自信をもって届ける標準軸受。
 【特 長】
@メンテナンスコストの削減Aさまざまな用途に対応Bダウンサイジングに貢献
高耐食樹脂軸受
アクアベアリング
スペーシアシリーズ

 特殊ふっ素樹脂を適用した新しい軸受が登場。
 NSK高耐食樹脂軸受「アクアベアリング」は特殊環境用軸受スペーシアシリーズ「耐食軸受」の一部で、水環境から酸・アルカリ環境など幅広い用途に対応可能。
 【特 長】
@高耐食A長寿命Bオイルフリー
NSKワンウェイクラッチ
GXシリーズ

 ワンウェイクラッチは一般産業機械の生産効率アップのためにさまざまな支援システムを持った高付加価値製品。
 洗浄、グリース交換等のメンテナンスはまったく必要がなく、経済的効果は十分発揮できる。また、独自の発想で開発したカムの採用により高いトルク容量を高負荷にも難なく耐えながら稼動することが可能になり、安全度もさらにアップした。耐摩耗性に優れたグリースを使用することで機械の寿命を劇的に伸ばした。
 各種自動機、ファンなどの慣性力を逃し、印刷機、プレス機などの間欠送りに威力を発揮、ベルトコンベアでは逆転防止機構で運動ロスをゼロにするなど、何役もこなす。
 【特 長】
 @メンテナンスフリーA広範囲な使用雰囲気領域B高いトルク容量C長寿命D簡単な取扱い

住友電工ハードメタル新製品紹介
倣い加工用旋削工具
SumiTurn T―REXバイト シリーズ大幅拡大

 住友電工ハードメタル(社長=倉阪克秀氏、本社=兵庫県伊丹市昆陽北1-1-1)は、独自形状の刃先交換チップにより加工コスト低減を実現する「SumiTurn T―REXバイト」の刃先交換チップとホルダのシリーズを大幅に拡充し、10月より発売を開始した。
 「SumiTurn T―REXバイト」は、頂角五五度の六つの切刃を有する独自形状の刃先交換チップを搭載した倣い加工用旋削工具で、加工コストを大幅に低減できることから、昨年十月の発売以来、多くのユーザーから好評を得ている。
 従来は、コーティング3材質と、ブレーカ2種をシリーズ化していたが、このたび、より美しい仕上げ面を得られるコーティドサーメット「T2000Z」と「T3000Z」、ステンレス加工用に最適なコーティング「AC630M」の3材質と、ブレーカ2種を追加。また合わせて、ホルダの品揃えを拡充し、これら新シリーズを発売した。今回のシリーズ拡充により、「SumiTurn T―REXバイト」を利用できる被削材や、ツーリング、切削条件などの幅が大きく拡がることになる。
◇今回の拡充アイテム
【刃先交換チップ】
@材 質
 ・コーティドサーメット=「T2000Z」「T3000Z」
 ・ステンレス鋼用コーティング=「AC630M」
Aブレーカ
 ・微小切込み用ブレーカ=「FL型」
 ・仕上げ用ブレーカ=「SU型」
 合計33アイテムを在庫化(従来は計18アイテム)
【ホルダ】
@外径用
 ・切込み角107.5度タイプ 20mm四方シャンク、25mm四方シャンク=4アイテム
A内径用
 ・φ32mm、φ40mmシャンク=2アイテム
 合計6アイテムを在庫化(従来は計4アイテム)

アルミ用小径カッタSRF型発売
小型工作機械での高速加工に

 住友電工ハードメタルは、アルミ合金部品の高能率・高精度加工を可能とする「アルミ用小径カッタSRF型」を開発し、発売を開始した。
 燃費向上を追求する自動車メーカーを中心として、軽量かつ剛性の高いアルミ合金を材料として使用する例が増えている。このアルミ合金加工においては、生産性の向上はもちろん、高精度化も求められるようになっている。
 このたび開発された「アルミ用小径カッタSRF型」は、2001年発売のアルミ合金高速加工用工具「RF型」を、より小型の工作機械でも対応できるようにした新しいシリーズで、小型のアルミ部品を、高能率かつ高精度に加工することができる。
 同製品の特長は次の通り。
 @刃先径30mm〜63mmの4サイズを在庫化。いずれも工具総重量3kg以下となる設計で、BT30クラスの小型工作機械でも安心して使用が可能。
 A全サイズとも最高許容回転数2万回転に適合し、最近の小型工作機械で主力になりつつある高速加工対応にも適合。
 B刃先交換チップをカッタボディに直付けするシンプルな設計を採用、またアジャストネジ一本だけで、刃振れ精度を確保できる簡単な操作性を実現。
 ダイヤモンドに次ぐ硬度を有するCBN(立方晶窒化ホウ素)粉末を高温・高圧下で焼き固めたCBN焼結体は、自動車部品などに用いられる焼入鋼、鋳鉄、難削材などを高速高能率で加工できる切削工具材料として広く用いられている。
 焼結合金の切削加工においては、高密度でかつ熱処理された高硬度材料が増えつつあり、難削化の傾向にある。また、鋳鉄の切削加工では、近年、更に高速切削の方向へ進んでおり、より長寿命で信頼性の高いCBN工具が求められている。これらのことから今後、ますますスミボロンの需要が高まると考えられる。

「スミボロンBN700」
アイテムを追加し、充実のラインナップ

 住友電工ハードメタルでは昨年、従来よりもさらに高い強度と優れた耐熱特性を有する切削工具用新材質「スミボロンBN700」を開発、製品化し好評を得ているが、このほどアイテムを追加して更に充実を図った。
 BN700は、自動車部品用材料などに使用される機会が増え、主に自動車部品での使用量増加が予想される高硬度焼結合金に対して従来工具よりも優れた耐摩耗性を発揮し、長寿命化を実現した。さらに、一般焼結合金の加工で問題となる「バリ」対策用には、工具の切れ味を高めた鋭利な刃先(シャープエッジタイプ)のチップもラインナップに加えた。
 また、鋳鉄加工では切削速度1,000m/min以上の高速切削下においても、従来工具と比較して耐摩耗性に優れ、かつ熱衝撃による損傷にも強いため、工具の長寿命化を促す。
 同製品の特長は次の通り。
●高い熱伝導率を有し、耐熱性、耐摩耗性を大幅に向上。
●高い材料硬度と抗折力を兼ね備え、耐欠損性を大幅に向上。
●刃先処理は、用途別に3タイプ(@シャープエッジタイプ、A標準タイプ、B刃先強化タイプ)を在庫化。焼結合金、鋳鉄加工とも基本的には標準タイプを推奨。焼結合金加工で問題となるバリ対策にはシャープエッジタイプを、また断続加工には刃先強化タイプを推奨。多様な用途に対して、最適な刃先処理を選択できる。

三菱マテリアルツールズ新製品紹介
「ハイブリッドミルAQX形」に
φ35サイズを追加発売

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、住所=東京都墨田区横網一丁目6番1号)は、三菱マテリアルが開発・製造する「ハイブリッドミルAQX形」シリーズに、φ35サイズを追加し、販売を開始した。
 同社が販売している「ハイブリッドミルAQX形」は、肩削り、溝削り、ドリル加工、ヘリカル加工、ポケット加工、ランピング加工など、さまざまな加工を一本の工具と一種類のインサートで実現できる究極の刃先交換式多機能形エンドミル。使い勝手が良い為、ユーザーより好評を得ている。
 今回、強い要望に応えて追加発売する製品は、切れ刃径がφ35mmで、標準刃長形(4枚刃)と短刃長形(2枚刃)の、スタンダードシャンクタイプとロングシャンクタイプ。各々クーラント穴付きと穴無しの両方を規格化して、より細かくユーザーニーズに対応できるようになっている。
 「ハイブリッドAQX形」の主な特長は次の通り。
 @中心底刃付きなので、下穴無しでドリル加工が可能。
 A一種類のインサートで構成されているため、インサート管理が容易。
 B切れ刃先端部は完全二枚刃構造になっているため、切れ刃強度が高く長寿命。
 C本体にクーラント穴を設けることにより、放熱性・切屑排出性が飛躍的に向上。
 D先端のみにインサートを配置した短刃長形本体も規格化している。
 E汎用M二ブレーカと切れ味重視G一ブレーカを規格化している。
 本体8アイテム、インサート4アイテムを用意。2005年10月1日より発売開始。
 標準価格は、本体AQXR354SA32Sが39,800円(税込み41,790円)、インサートQOMT1856R-M2 VP15TFが1,140円(税込み1,197円)。
 同社では、初年度1,800万円の売り上げを目標としている。

高送り・深彫り加工の新基準
ミラクル高送りラジアスエンドミル発売
全43サイズの豊富なラインナップ

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアル神戸ツールズが開発・製造する新たなシリーズ「ミラクル高送りラジアスエンドミル」の販売を開始した。
 同エンドミルは、高送り・深彫り加工を実現するラジアスエンドミルシリーズ。新開発の切れ刃形状により、耐チッピング性に優れ、送り速度10,000mm/min以上の高送り加工を実現する。
 今までボールエンドミルとスクエアエンドミルの組み合わせで加工していた形状を、同エンドミルを用いることで高能率により深い形状まで、一気に加工することが出来る。
 ロングネック、逆段タイプ、テーパネック形状など様々な加工に対応したサイズ構成で、全43サイズのラインナップを誇る。
 主な特長は次の通り。
 @新「高送り」宣言!高送り・深彫り加工の新基準。ボールエンドミルとスクエアエンドミルの組み合わせで加工していた形状を、同エンドミルを用いることで高能率により深い形状まで、一気に加工することが出来る。
 A新開発の切れ刃形状により、耐チッピング性に優れ、送り速度10,000mm/min以上の高送り加工を実現。
 Bバランスのよいラジアス刃設計により、ポケットのコーナ部やL/D=7以上の深彫り加工においても「ビビリ」が発生せず高能率加工が可能。
 Cロングネック、テーパネック、逆段形状の他、焼きばめホルダを考慮した短いシャンクのタイプもラインナップした全43サイズの豊富な品揃えで、様々な加工に対応。
【追加規格】
▽品名=ミラクル高送りラジアスエンドミル
▽形番=VC-HFRB ▽サイズ=φ2×R0.5〜φ16×R3 全43サイズ
▽発売開始時期=2005年10月5日
▽標準価格=VC-HFRB φ2×R0.5@11,700円(税込み@12,285円)〜φ16×R3@58,000円(税込み@60,900円)
▽販売目標=初年度1億円

スーパーG1とインサイドロックナットの
ハイブリッドG1チャック
ユキワ精工一層の高精度を実現

 ユキワ精工(本社=新潟県小千谷市千谷2600-1、TEL0258-81-1111)では、「ハイブリッドG1チャック」を好評発売中。
 高精度を誇る「スーパーG一チャック」と安定性が高い「インサイドロックナット」の組み合わせで、より一層の高精度を実現。シュリンクホルダと比較して着脱時間も大幅に短縮した。
 【主な特長】
 @コレットホルダで総合振れ精度3μmを実現=高精度で好評を得ているスーパーG1チャックに、高安定性のインサイドロックナットを組み合わせることで、振れ精度のバラツキを最小限とし、総合振れ精度3μmを可能にした。
 Aコレットホルダの使いやすさと、シュリンクホルダを超える高精度=コレット方式でシュリンクホルダと同等以上の振れ精度を実現している。また、ツールの着脱に加熱装置など特殊な機器が必要ないので、ツールの着脱時間はシュリンクホルダに比較して大幅に短縮できる。
 B80,000min−1までの高速回転に対応=外径部分は、ロックナットとの隙間がなくストレートでシンプルな外観。ロックナットの質量も小さくすることにより、バランスに影響を与える浮動要因を最少に抑えている。
 メカトロテックジャパン2005に出展(小間番号1B―32)。
 ハイブリッドG1チャックのほか、スーパーG1チャック、ニュードリルミルチャック、CNC円テーブルJNCシリーズ、CNC傾斜円テーブルTNTシリーズも展示される。

業界初!新コーティング技術採用
『エポックマイクロエンドミル』
日立ツールTHコーティング品新発売

 日立ツールは、微細加工用として最小径φ0.03mm2枚刃でねじれ角を持たせた超硬スクエアエンドミルに新開発したコーティング技術を採用した「エポックマイクロエンドミルTHコーティング品」を発売し、好評を得ている。
 近年、微細加工技術は急速に進歩しており、それに伴い実際に削る工具も小径化が進んでいる。しかしながら、従来のソリッドエンドミル最小径はφ0.1mm程度であり、微細加工に対応するには十分でなく、更なる小径化が求められていた。
 そのニーズに対応すべく同社は今年3月、微細加工用ソリッドエンドミル「エポックマイクロエンドミル」を発売。今回は従来のノンコーティング品に続き、THコーティング品を追加発売したもの。
 新開発のコーティング技術により、皮膜表面に存在するマクロパーティクルを極限まで低下させ、超平滑な皮膜表面を得ることに成功。この皮膜技術をエポックマイクロエンドミルに採用することで、幅広い被削材の微細加工に対応することができ、今までレーザーやエッチング等で加工されていた分野を切削で置き換える可能性があり、新しい切削領域を開拓できるものとして期待されている。
【特 長】
 @新開発したコーティング技術の採用により、皮膜表面にマクロパーティクルがほとんど存在しないため、超平滑な皮膜表面が得られ、微小工具においても優れた切削性能を発揮。(Micro―THコーティング)
 A寸法サイズはφ0.03〜0.1まで、0.01mmとびのラインナップであり、様々な微細加工に対応可能。
 B極小径でありながら、2枚刃、30度ねじれの刃形設計により、切れ味も良好。
 C超高精度なシャンク精度により、チャッキング時の振れを抑え、高精度な加工が可能。(真円度=0.2μm以下、円筒度=0.5μm以下、シャンク径公差h4)
【用 途】
 焼入れ鋼の微細加工
【仕 様】
 スクエアタイプ(THコーティング品)=φ0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1(全8アイテム)
【価 格】
 30,030円〜11,550円(税込み)〈THコーティング品〉
 この製品はメカトロテックジャパン2005に出展される(小間番号2C―01)。
 またその他に、刃先交換式工具では、これ以上不可能とされてきた切削抵抗の低減を図り従来比四〇%快削性を増した「快削じゅうおう」や、ハイス工具のドライ加工を可能にしたエコロジカルの決定盤「ATコートシリーズ」、アッという間の穴あけ加工「超硬オイルホールノンステップボーラー3D・5D」が展示される。
 同社では「ユニークな工具で、皆様の来場をお待ちしています」と来場を呼びかけている。

焼き入れ済み高硬度金型加工用
「GS MILLハードボール」発売
不二越・住電ハードGSMILLシリーズの第3弾

 不二越と住友電工ハードメタルは、焼き入れ済みの高硬度金型加工用ボールエンドミル「GS MILLハードボール」を共同開発し、販売を開始した。
 金型加工の分野では、短納期対応やコストダウンのため焼き入れ済みの高硬度材を直彫りする加工方法が拡がっており、切削工具に対して、厳しい加工条件のなかでも“より高精度・高能率に、より長寿命に”というニーズが高まっている。
 これに応えるため、両社の材料・コーティング技術と、設計・生産技術を融合して生まれたのが「GS MILLハードボール」。共同開発商品としては16品目で、「GS MILL」シリーズの第三弾となる。
 世界標準超硬エンドミル「GS MILL」シリーズ
 両社の有する技術を融合した「GS MILL」シリーズは、金型や機械部品の高能率加工を可能にし、高いコストパフォーマンスを実現する。とくに金型加工用としては、グローバルスタンダード・エンドミルとして、国内外の市場で高い評価を得ている。
「GS MILLハードボール」の特長
 @潤滑機能を高め、摩擦抵抗を従来の3分の1に抑える新コーティング「GSハードコート」を開発し採用した。これにより、ボールエンドミル中心部に発生する被削材の凝着をなくし、切削中の切りくず排出性を高め、加工面の精度・品質向上に貢献する。
 A素材には、高硬度材の加工に適した、強度の高い超微粒子系低コバルト超硬合金を採用し、加工中に発生する工具の塑性変形を抑制し、耐久性を飛躍的に向上させた。
 B独自の製造方法によって、ボール部と外周部のつなぎ目をなくすことにより、つなぎ目付近の摩耗を抑え、長時間安定した加工を可能にする。
 C先端ボール部のR精度は13〜17μmを保証。高精度加工により、削り残し量を低減し、後工程である磨き時間の短縮を実現する。
 用途は、焼き入れ鋼(〜70HRC)、プレハードン鋼などの加工に適する。
 ボール半径R0.2〜6oまでの13サイズを標準化。
 両社合計で年間2億円、「GS MILL」シリーズ全体では20億円の売り上げを目標としている。

スクロールコンプレッサ内蔵型
窒素ガス発生装置NPシリーズ
アネスト岩田0.75kW、11〜15kW新発売!

 アネスト岩田(社長=森本潔氏、本社=横浜市港北区新吉田町3176)はこの程、スクロールコンプレッサ一体型窒素ガス発生装置の需要拡大にともない、現在1.5kW〜7.5kWクラスの一体型レンジに、0.75kWおよび11kW〜15kWの機種を追加した。
 窒素ガス発生装置とは、空気の約78%(体積比)を占めている窒素ガスを高純度で供給する装置。不活性ガスである窒素は、食品の酸化防止や風味保持、電機部分のハンダ付けリフロー炉の雰囲気ガス、金属加工など、幅広い用途で利用されている。製品の精密化、高品質化に対応するだけでなく、品質保持に対する意識の高まりから需要が拡大している。
 窒素ガス発生装置を導入することにより、高圧ガスボンベで供給していた場合に比べて、省コスト・省力化をはじめとするさまざまなメリットが生まれる。また、同機はオイルフリースクロールコンプレッサを搭載することにより、省スペース・低騒音を実現した。
 販売価格は0.75kw機260万円、11kW機1,200万円、15kW機1,480万円で、同社では初年度30台の販売を見込んでいる。
 【特 長】
 @窒素ガス発生装置で0.75kWスクロールコンプレッサ内蔵型は業界初。48dBという低騒音を実現。
 A11〜15kWでのコンプレッサ一体型は業界初。・設置面積の大幅削減。
・操作性の向上。
 Bオイルフリースクロールコンプレッサを採用しており、コンパクト設計で省スペースや低騒音化を実現。
 C面倒な操作を必要とせず、カラータッチパネルで操作が簡単(11〜15kW機)。
 D圧縮機を含めた安心のアフターサービス体制。

鋼ボディながら軽量化を実現
超軽量TACミルシリーズ
タンガロイ BT30クラスのNCでも実力発揮

 タンガロイ(社長=徳永昭大氏、本社=川崎市幸区堀川町580番地ソリッドスクエア)では、BT30クラス小型マシニングセンタでも使用可能な「超軽量TACミルシリーズ」(T/EFE12形、DPD09・EDPD09形)を好評発売中。メカトロテックジャパン2005に出展される(小間番号2D―06)。
 「超軽量TACミルシリーズ」は、耐久性の高い鋼ボディを採用。構造解析を駆使し極限まで軽量化することにより、鋼ボディでありながら小型マシニングセンタ(BT30相当機)の工具交換時の制限重量3kgをクリアし、低馬力な機械でも高能率フライス加工が可能である。これにより、従来ではエンドミルやドリル加工が中心であったBT30クラスの小型マシニングセンタでのフライス加工が可能になる。
 同TACミルシリーズでは、汎用TACミル(T/EFE12形、φ50〜125)とダイヤ仕様TACミル(DPD09・EDPD09形、φ63〜125)の2種類を用意。アーバーは市販品を使用できる仕様とし、センタースルークーラントにも対応させた。
 汎用TACミルは、アルミ合金部品の粗加工から仕上げ加工を主用途とし、鋳鉄・鋼・ステンレス材の軽切削にも対応する。切れ刃すくい角はダブルポジとし、小型マシニングセンタに対応するため低抵抗化を図った。チップは経済的な四コーナー仕様で、ブレーカ、材種のバリエーションも豊富に設定。アルミ合金用材種では、従来材種に比べて耐摩耗性・耐欠損性が向上した超微粒子超硬材種(KS05F)を採用、“低抵抗型(AJ)”と刃先強度の高い“汎用型”を設定した。
 ダイヤ仕様TACミルは、アルミ合金部品の超高速加工(粗加工から仕上げ加工)に対応し、G16等級バランス取り・耐遠心力構造によりVc4000m/minまでの高速加工が可能。全刃調整機構をもち正面振れを極小にでき、普通刃・さらい刃・バリ取りさらい刃を設定したことで、高い面精度を得ることが可能である。チップは再研削可能で経済的であり、再研削してもカッタ径が変わらない径不変型である。
 メカトロテックジャパン2005にはこの他に、倣い加工用ブレーカZF/ZM形、超硬ソリッド・ギガパワードリルDSE形、極小径超硬ソリッド・ギガミニドリルDSM形などが出品される。

自動車産業向け製品や注目新製品など
サンドビックMECT2005に出展

 サンドビックコロマント事業部は、メカトロテックジャパン2005に出展し、自動車産業、航空宇宙産業において生産性向上に役立つ製品、および2005年の注目新商品を展示する(小間番号2A-09)。その中でも特に注目される小物部品加工を含めた自動車部品加工関連の工具を紹介する。
 【自動車産業】
 高硬度鋼の連続加工から軽・中断続加工の幅広い領域においてコストダウンと信頼性を約束するCB7015は、春の発売以来自動車部品関連産業をはじめ,あらゆる産業のユーザーに好評を得ている高硬度鋼旋削仕上げ加工用CBN材種。長いCBN切れ刃をメカニカル形状とロー付けでがっちりダブルロックしたユニークなセーフロック機構により、高速、高送り、深い切り込みでも長時間安定した加工が可能。同時にワイパーテクノロジーを採用、高送りでも優れた表面品質を実現する。
 超軽量、高速・高精度加工のコロミル590センチュリーカッターには鋳鉄専用チップ材種CB50が新登場。鋳鉄シリンダーブロック、ヘッドの仕上げ加工などに最適。センチュリーカッターはこの新素材の導入により、アルミニウム、鋳鉄、バイメタルなど、自動車産業分野の被削材を幅広くカバーする。
 また、新製品のコロミルカセットカッターは、セレーション付きカセットを組み込むことにより、簡単確実に高さ調整ができ、更にチップシートが損傷した場合でもカセットを交換できるため、トータルコストを抑制できる。コロミル590、コロミル245のカセットカッターを用意。カッターはφ160からφ500mmに対応し、アルミまたは鋼ボディから選択できる受注生産品となっている。
 「スーパーUドリル」の愛称もすっかり定着した、2005年春の新製品Coro Drill880はドリル径φ16.5mmからφ19.5mmが登場し、さらにより幅広い加工に対応できるようになった。最大二倍のテーブル送りと加工穴精度向上を同時に実現し、高送り加工しても4つのコーナーすべてを使用できるという画期的なコンセプトはサンドビック・コロマント独自の「ステップテクノロジー」によって実現されている。
 階段形状の中心刃とワイパー効果を持つ外周刃、そしてその2つのチップの配置がバランスどりされていることにより、先行する中心刃が加工穴入り口で段階的に食いつき、切削抵抗のばらつきを最小限に抑えるステップテクノロジー。つまり加工穴径公差も最小限。中心刃の階段形状が外周刃のコーナー欠損を防ぎ、4コーナーすべて使用することができる。また、ドリルボディに施された深溝によりドライ加工でも圧倒的な切りくず排出性を発揮。一般穴あけの他に交差穴、プランジ、ボーリング、ねじ下穴などにも対応する万能ドリル。面取りチップ付きなどの特殊形状ドリルにも対応できる。
【小物部品加工】
 今話題のサンドビックの小型旋盤用工具の中で、一押しは内径加工用工具シリーズ。昨年の発売以来、高精度・高剛性な独自のクランプ機構と業界最多のラインナップで多くのユーザーから好評を得ているコロターンXSシリーズが、この秋、最小加工径φ0.3からのラインナップを追加導入し、さらにパーフェクトなシリーズヘと進化を遂げた。その強みは業界最大300種にものぼる幅広いラインナップ。中繰り、内径溝入れ、端面溝入れ、ねじ切り、面取りなどあらゆる加工に対応する。そしてもうひとつ、小さな工具でも取替えが簡単なイージーロック機構。芯出し不要、刃先位置がピタッと決まる精密クランプにより高精度加工を実現する。
 また、φ10からの加工には新たにコロカットMBシリーズを発売。難しい内径加工に一切の妥協を許さない、まさに唯一無二のシリーズとしてユーザーの生産性向上を強力にバックアップする。
 CSクイックウェッジはシチズン精機の自動旋盤シンコムシリーズ専用のくし刃型刃物台用クイックチェンジシステム。狭い機内スペースでのバイトの取り付け取り外し時間と作業性を格段に改善し、生産性が飛躍的に向上する。