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2005年(平成17年)1月
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平成17年1月2日2189号 新年を迎えて 名古屋市長 松原 武久 あけましておめでとうございます。 市民の皆様には、健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。 いよいよ「中部国際空港」開港、「愛・地球博」の開幕を迎えます。名古屋が世界に向けて大きく羽ばたく年だと思います。元気な名古屋がこれからもずっと元気でありつづけるよう将来的な展望をもってまちづくりを進めてまいります。 安心・安全で快適なまちであること。昨年は、過去最多の台風上陸や新潟県中越地震など、統計では測ることのできない自然災害の続発に脅威を感じました。また、違法駐車や街頭犯罪、ごみのポイ捨てなど身近な不安や不満も多いと思います。行政が的確な対策をとることはもちろん、「自分の命は自分で守る」備えを万全にしていただくこと、地域力を高め「お互いに力をあわせて支えあう」まちを創ることが大切だと考えています。 環境に優れ、都市魅力にあふれたまちであること。「自然の叡智」、「地球大交流」をテーマとする万博の成果を次世代に伝えていくことが重要です。まちのにぎわいを高める一方で、私たちが便利さと効率を追い求める中で失ってきたものを取り戻さなくてはなりません。たとえば、過度の自動車利用を控え、地下鉄の環状化、あおなみ線の開通など利便性が向上した公共交通を出来るだけ利用するような、環境にやさしいライフスタイルへの転換が求められていると思います。3月には、なごや環境大学を開講します。誰もが参加できる地球の未来、人類の明日を考える大学です。ともに考え、行動することで環境首都なごやを創ってまいります。 新装となった徳川園にはもう足を運んでいただけたでしょうか。世界に誇ることができる文化の薫り高い公園となったと自負しております。まもなく旧川上貞奴邸が開館、新世紀名古屋城博も始まります。名古屋を訪れた人が、何度でも訪れたくなる素敵なまちを創りたいと思います。 次世代育成支援や高齢化対策、信頼される教育の実現、産業の振興など多くの課題に一つひとつ着実に誠実に取り組み、子どもたちが未来に大きな夢をもてるまちを皆様との協働で創っていきたいと考えています。本年もどうぞよろしくお願いいたします。 県民とともに感性を磨く 県政をすすめる 三重県知事 野呂 昭彦 県民のみなさんには、心も新たに新年をお迎えのことと思います。昨年は、全国各地で地震や台風による災害が発生し、また、本県でも台風により大きな被害を受けるなど、安全・安心の大切さを改めて強く認識した年でした。私は、県民の皆さんがしあわせを実感できる県政を実現していくためには、まず、安全で安心して暮らせることが基本であると考えています。地震や風水害、交通事故、犯罪など、県民の暮らしにおける不安が解消できる様、県民の皆さんや市町村等とともに効果的な対策、地域に根づいた活動を進めてまいります。 さて、成長社会から成熟社会へと移行していく過程にあって、ゆとりや心の豊かさ、あるいはスローライフといった考え方が注目されています。これは、効率性や利便性といった価値を求めすぎたこれまでの生き方を問い直し、多様な生き方を認め合い、尊重する「新しい豊かさのかたち」を示すものです。 このような中で、人と人との交わりや地域と地域との交流から生まれる絆や、地域の自然、歴史・文化などを誇りに思い、よくしていこうとする感性を大切にし、育んでいくことが求められています。 こうしたことから、私は、人々が誇りや愛着、夢や希望を感じることができる三重県づくりを進めるため、「県民と共に感性を磨く県政」を展開してまいりますので、今後とも県政に対するご理解ご協力をよろしくお願い申し上げます。 新年を迎えて 長野県知事 田中 康夫 あけましておめでとうございます。 昨年は、大きな災害が立て続けに日本列島を襲い、県内にも大きな爪痕を残しました。そうした苦難を乗り越えて、新年を迎えられている皆様に、心からお見舞いを申し上げます。今後とも、県民の生命や財産を守るための施策に、全力で取り組んでまいります。 被災地の状況を見聞する中で、地域や人々の絆、コミュニティこそが、防災にとっても原点であり、信頼と強力の絆で結ばれた「コモンズ(集落)」の創生こそが、まさに信州の目指すべき社会の有り様なのだと再認識致しました。 これからも私達は、単に前例を踏襲するのではなく、県民の皆さまの目線に立ち、お客様たる県民、国民、そして、誠実な業者の皆さんを守り、豊かな未来を切り開いて行くために、「過去を溶かし、現在を守り、未来を創る」県政改革に全力を尽くしてまいります。 全国4番目の広さを有する県土の何れの地で生活する方々も、誠実で勤勉で向上心に溢れる、誇るべき長野県民であり、長野県全体もまた、自律する信州としての統一性を目指すコモンズです。 どうぞ本年もまた、私たちのふるさと信州への深い思いを胸に、全国に比類なき改革を進めるために一緒に歩みましょう 「協調・前進・飛躍」で 「世界都市・名古屋」を実現 名古屋商工会議所 会 頭 箕浦 宗吉 新年、明けましておめでとうございます。 平成17年の新春を迎え、謹んで皆様のご多幸とご繁栄をお祈り申し上げます。 昨年11月に、会頭に再任のご推挙をいただきました。改めて身の引き締まる思いです。各経済団体や行政とも一層の「協調」を心掛け、当地域の経済の力を着実に「前進」させたいと考えております。そして、「愛・地球博」、「中部国際空港」の二大プロジェクトを契機に、当地域が大きく「飛躍」することを目指します。その意味で「協調・前進・飛躍」をモットーに、新たな気持ちで2期目に臨む所存です。皆様と力を合わせて、この一年を夢のある明るい年にしたいと念願しております。 さて、わが国経済は堅調に回復しているといわれておりますが、まだまだ中小・小規模企業は回復が遅れ、全国的に見まして「元気」と言われている当地域においても、依然として経営規模による格差が大きな問題として残っております。ここにきて、景気の減速が懸念されておりますだけに、一刻も早く景気の回復基調が確固たるものとなり、中小企業の皆さんが明るさを実感できるよう、切に望むものであります。 いよいよ、「中部国際空港」の開港、「愛・地球博」の開幕という、当地域の長年の悲願であった歴史的な日が近づいてまいりました。当会議所といたしましては、引き続き、この二大プロジェクトを成功に導くことに全力を尽くしてまいります。幸いなことに、共に順調に進捗しており、今は、開港・開幕に向けたラストスパートに入っています。 一方、「愛・地球博」につきましては、当会議所が、いわゆる応援部隊に留まることなく、当地域の優れた技術を持った中小企業が参加する機会を提供する場として、「モノづくりランド シンフォニア」を出展できますことは、大変に大きな意義があることと思います。特に、出展される当該中小企業の皆様にとりましても、大きなメリットを感じていただけるものと自負しております。また、内外の多くの方々にお越しいただき、私どものパビリオンをはじめ、「愛・地球博」を楽しくご覧いただくためには、この地域が一体となって、「おもてなしの精神」でお客様をお迎えし、良い思い出をお土産にお帰りいただけるよう、取り組んでいくことが肝要と思います。そうすれば、万博終了後の当地域においても、ハード面のインフラとともに、国際交流の感覚に溢れたソフトが根付く契機になるはずです。 会頭に就任致しまして、改めて中小企業の重要性を認識いたしております。その時代のリーディング企業ばかりがとかく脚光を浴びることはやむを得ない面もありますが、これらの企業も、中小企業の技術力・労働力によって成り立っているわけです。優れた中小企業の下支えがあればこそ、新しい時代を拓き、時代をリードする産業が興ってくるものです。中小企業の振興こそが、商工会議所の最重要のテーマであることを常に思い、今後とも、地域商工業の発展のため、様々な事業を通して中小企業の皆さんに元気を出していただくお手伝いをしてまいりたいと思っております。 また、都市づくり・地域づくりの面においても、本年の7月には「産業観光国際フォーラム」を開催し、2大プロジェクトとの連携を図りながら「産業観光」を一層推進することにより、1,500万人、さらには2,000万人という万博に来場された方々に、閉幕後も2度、3度と当地にお越しいただけるような楽しさと魅力溢れる国際的な都市づくり、交流圏域づくりを考えております。これをポスト2005年の課題と捉えることが、二大プロジェクトの成果を地域の大きな財産として活かした「世界都市・名古屋」の実現には必要であろうと思います。 言うまでもなく、平成17年は当地域が二大プロジェクトを契機に、大きく「飛躍」できる、大きな節目となる重要な年であります。名古屋商工会議所といたしましても、地域活性化へのさらなる貢献を果たすため、より多くの企業に会員としてご参画いただき、ネットワークの拡充を図るとともに、そのスケールを活かした活動によって、皆様のご繁栄を目指し、諸事業に全力を注ぐ決意であります。 本年も引き続き、皆様方の一層のご支援とご協力を賜りますよう、お願い申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。 年頭の辞 愛知県中小企業団体中央会 会 長 佐々木 光男 平成17年の新春を迎え、謹んで新年のご祝詞を申し上げます。 平素は本会の事業推進につきましては、多大のご指導・ご協力をいただき深く感謝申しあげます。 顧みますと、昨年の日本経済は、構造改革の進んだ製造業を中心とする一部大企業の収益力の回復などにより明るい兆しが見られたものの、大手企業主導の回復であり、地方ならびに中小企業は景気回復の兆しは依然見えず、受注量の減少や海外製品との競争激化等による販売価格の低迷、さらには石油や鋼材等の原材料の高騰、また、新潟中越地震や度重なる台風の上陸などにより、被害を被るなど大変厳しい環境の中での一年でありました。 景気回復を確実なものにするためには、我が国経済の大多数を占める中小企業の活力強化が急務であり、また、地方経済の牽引役である中小零細企業の活性化が不可欠であることは言うまでもありません。 また、中小企業の持ち前の機動性、柔軟性、創造性を発揮し、積極的に創業・経営革新に取り組む等、自らの発展基盤を強化していくことが我が国経済の再生への道であります。 しかしながら、市場原理重視の中、中小企業を取り巻く競争環境は一段と厳しさを増しており、中小企業が個々では解決し難い問題も多く、中小企業組合をはじめとする中小企業の多様な連携組織のネットワークを活用し、経営資源の相互補完やリスクの分散を図り、様々な制約要因を解決していく事が重要であり、以前にも増して組合等、中小企業連携組織の果たすべき役割は重要であると認識しております。 本会といたしましても、厳しい経済環境の中で懸命に努力されている会員の皆様の一層の信頼と期待に応えることが中央会の使命と考え、これまでに蓄積してきた中小企業連携組織でのネットワークを最大限に活用し、時代を先取りできる組合ならびに連携組織の育成、支援に取り組み、中小企業全体の元気を引き出していけるよう、組織を挙げて全力で傾注していく所存であります。 さて、いよいよ地元愛知での一大プロジェクトであります「中部国際空港」の開港と、「愛・地球博」の開催が間近となりましたが、「愛・地球博」につきましては本会と致しましても開催に向けて、これまで積極的に協力してまいりましたが、なんとしても成功に導かなければなりません。このためには、会員組合の皆様方の一層のお力添えを是非ともお願いしたいと存じます。 年頭に当たり、会員の皆様のご繁栄とご健勝を心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。 年頭のごあいさつ 岐阜市長 細江 茂光 謹んで新年の御祝詞を申し上げます。 皆様方には清々しい新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。 市長就任4年目を迎えるにあたり、今年はこれまでの施策の集大成を行い、市政発展のため一層の努力をしてまいる所存でございます。一年目は「聴く」をキーワードに市民の皆さまから様々な御意見を伺いました。2年目は新しい岐阜市の設計図を「描く」ということで新総合計画を策定。3年目の昨年は「築く」をキーワードとして、より具体的に施策を進めてまいりました。4年目に入る今年は、集大成の年として総合計画に掲げる重要施策にさらに磨きをかけ、個性輝く市民協働都市の実現に向けて邁進したいと考えております。 私は、21世紀における本市の将来を考えるとき、二つの「210」がポイントであると考えています。一つは210万人が住む岐阜県の県都としての役割、もう一つは210万人を擁する名古屋市のパートナーとしての役割です。それぞれ担うべき内容が異なるものの、厳しさを増す都市間競争の中で、本市がどういう役割を果たすべきかをしっかりと認識をしてまちづくりをしていかなければならないと考えています。 こうした中で本市の表玄関である岐阜駅周辺整備も着々と進んでおり、吉野町五丁目東地区の再開発ビルが今春完成するのをはじめ、駅前広場整備も本格的に動き出します。さらには、新年早々に、住居系の建物としては中部9県で最も高い43階建て地上163メートルの再開発ビルが着工され、平成19年春には県都岐阜の新しいランドマークが雄姿を現す予定です。 いよいよ3月25日からは「愛・地球博」が開幕します。全世界から約120か国の出展参加があり、1,500万人の入場者が見込まれており、本市にも世界各国、全国各地からたくさんのお客様をお迎えできるものと期待いたしております。開催に向けて、鵜飼の魅力アップや長良川プロムナードの整備を行いますとともに、一人でも多くの観光客を誘致するため積極的なPRに努めてまいります。 本市にとりまして、今年も夢と希望に満ちた、輝かしい躍進の年となりますよう一層の努力をしてまいりますので、市民の皆様方の御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げます。 2005 年頭所感 日本機械工業連合会 会 長 金井 務 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。皆様におかれましては、気持ちも新たに新年を迎えられたことと思います。 年頭にあたり、平素より日本機械工業連合会にお寄せ頂いております皆様の暖かいご指導とご支援に対し、心から御礼申し上げます。 昨年のわが国の経済は、輸出と設備投資が牽引し、個人消費が下支えする構図となっておりましたが、米国を始めとした海外経済の減速や投資の一巡により後半から減速が顕在化してまいりました。昨年12月に内閣府が発表した2004年7-9月期の国内総生産(GDP)は、算定方式を変更したこともありますが、年率換算で0.2%増となり、成長率はかろうじてプラスとなりました。原油などの原材料の高騰、ドル安など不安定要素が出てきており、景気は05年度にむけて減速感が出てまいりました。しかし、今回の景気循環は90年代のバブル崩壊による「失われた10年」の時代と異なり、金融不安は一旦後退し、より「健全」なものになるのではないかと期待を込めて考えています。但し、その代わりにグローバルなリスク要因は増え、競争は以前にも増して厳しいものとなってくると予想しております。 日本の景気は輸出と設備投資が牽引していると申し上げましたが、わたくしども機械工業は日本の輸出総額の約70%を占めております。国際競争力のある工業製品なくして日本の経済の成長はありえないと確信いたしており、日本が競争力の源泉とすべきものは技術革新だと思っております。昨年10月に「ダボス会議」を主催する世界経済フォーラムが「2004年世界競争力報告」を発表いたしました。これによれば日本は昨年の11位から9位に順位を上げております。上位十傑に返り咲いたのは1995年の4位以来9年ぶりとなりました。なかでも日本の「技術力」は昨年と同様に第五位と高く評価されています。ようやく日本の製造業が復活の兆しを見せ始めたのではないかと考えています。 その証拠に、90年代を通してわが国は生産コストの安価なアジアを中心とした発展途上国に生産拠点の移転を進めてまいりましたが、最近、高付加価値の製品は日本でおこなうなど、製造業の「国内回帰」が見られます。こうした動きが、日本国内での設備投資を下支えすると言われます。そのためには国内で技術革新を絶えず実現し、ひと味違う独創的なテクノロジーによる国際競争力ある工業製品を開発し、作り続ける必要があります。また製造会社としての「ものづくり」にこだわり、その力を蓄積し、継承することも大事であると考えます。この点は中国より勝る日本の強みではないかと思います。このたび、官民共同でものづくりにかかわる人材を表彰する「ものづくり日本大賞」を創設することになっております。当連合会も経済産業省関連の事務局を仰せつかることとなり、ますます日本の「ものづくり」が注目を浴びてくることとなると思います。 「ものづくり」の一環として、もう一つ忘れてはならないことは機械安全です。現代社会に重要な役割を果たしている機械類が社会生活の安全を脅かす原因となることを未然に防止することは、機械工業界にとって重要な課題であります。当連合会は機械安全に係る国内審議団体として、国際規格をJIS化するための提案や、国際規格への新規提案に向けた技術開発活動を行って参りました。本年度は、従来よりも増して機械安全に関する人材育成、機械安全の水準向上などの活動を積極的に行うために、機械安全戦略の策定・実行を事業活動の柱のひとつとして位置づけたいと思っております。 皆様におかれましては、厳しい事業環境が続く中でご苦労が多いことと存じますが、日本機械工業連合会といたしましても、新たな時代に求められるニーズに対応し、皆様とわが国産業界の利益のために誠心誠意努力を続けたいと存じます。最後になりましたが、今年も皆様の一層のご活躍とご健康を心から祈念申し上げます。 新年のご挨拶 金沢市長 山出 保 新年明けましておめでとうございます。 皆様方におかれましては、健やかに新年をお迎えのことと心からお慶び申し上げます さて、国と地方のあり方を決める三位一体改革が推進され、地方自治体を取り巻く情勢は大きく変化し大変厳しい課題が多い中、本年は、21世紀に明るい展望を拓くべく将来を見据えた施策の推進や多様化する市民ニーズに的確に応えながら、防災対策など市民生活の安全・安心の確保、まちなかの活性化、少子高齢化への対応、循環型社会の形成、未来を担う人づくり、将来を見据えた都市基盤の整備など、新しい時代に即応した次の各種施策に積極的に取り組み市民生活の向上とまちの発展に全力を尽くしてまいります。 「安全で心やすらぐ福祉防災都市の創造」 風水害や地震等の大規模災害を教訓に、防災対策に万全を期すこととし、災害時に避難場所となる小・中学校などの防災拠点機能の充実を目指し、福祉施設等での精神面のケアを含めた防災計画の見直しや連絡体制・危機管理体制の強化に取り組むほか、住宅の耐震化に対する支援や自主防衛組織の充実を図るなど、地域コミュニティを生かした安全で災害に強いまちづくりに全力で取り組んでまいります。 「活気あふれる世界都市金沢の建設」 金沢21世紀美術館及び金沢駅東広場をまちなか活性化の拠点施設とし、これを活かした賑わい創出策に工夫を凝らすとともに、各種定住支援策の積極的な活用を図るなど、多面的かつ重層的にまちの活性化に取り組んでまいります。また、将来に向けてまちの発展基盤を整えるため、都心軸の開発に全力を注ぐとともに、広域交通体制の充実に向けて北陸新幹線の建設・金沢港の整備など積極的に取り組んでまいります。 「快適で魅力ある都市環境の形成」 歴史や文化、美しい自然に育まれた本市固有の都市景観を守り育むため、伝統的建造物群保存地区や歴史的建造物の保全に引き続き取り組むとともにまた、廃棄物処理施設の計画的な整備を進め、ごみの発生抑制や再使用、再利用等に市民と一体になって取り組むほか、地球温暖化防止などの環境対策を積極的に推進し、人と自然にやさしい環境の形成に努めます。 「個性あふれる教育の推進」 心豊かで自立した人格の形成に向けて、小中一貫英語教育や金沢スタンダードによる個性豊かな学校教育を実践し、子どもを育む行動計画の推進に地域と一体となって取り組んでまいります。 また、福祉と教育の連携を一層進めるとともに、快適な教育環境の充実に努めるほか、幅広い年齢層の方々が生きがいを持ってはつらつと生きることができるよう、生涯学習の推進や市民スポーツの振興に努めます。 「地方分権の推進と健全財政の堅持」 三位一体改革が本格化する中、地方分権時代にふさわしい自立度の高い行財政運営を目指すとともに、社会経済情勢の変化や国・地方の逼迫した財政状況から、健全で持続可能な行財政システムの構築に努めます。 歴史伝統の尊重やお互いに支え合う連帯感の醸成に意を用い、市民が明るく幸せに暮らせるよう、世界都市金沢の建設をめざし、市民との連帯と協働のもと市政の推進に全力で取り組んでまいります。 今後とも市民の皆様方のご支援・ご協力をお願い申し上げますとともに、新しい年が皆様にとって幸多い希望に満ちた年でありますよう心からお祈りいたしまして、新年の挨拶とします。 年頭挨拶 素形材センター 会 長 濃野 滋 2005年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。 さて、鋳造業を始めとする素形材産業は、わが国機械工業の基盤であり、日本経済における重要性は極めて大きいものです。 素形材産業を取り巻く経済環境は、1990年代以降、長期の景気停滞の中で厳しい状況が続いてきましたが、2003年秋以降堅調に回復しているとされています。ただ、原油価格の動向、世界経済の動向等、先行きは未だ不透明な所があり、予断は許さないようです。 このような当面の景気回復の動きとは別に、我が国経済は、中長期的に、人口減少と高齢化、グローバリゼーションの進展と国際競争の激化、エネルギー環境制約の高まりなどの大きな環境変化に直面しています。 国際競争の面では、中国等のアジア諸国が近年急速に発展し、従来の欧米企業との競争に加え、新たな局面の「グローバル・コンペティション」が益々激化しています。素形材のユーザー産業である機械産業では、生産拠点の海外進出に加え、国際的な企業提携等、また部品調達のグローバル化を一層進展させています。素形材企業は、従来、系列取引きに依存してきたため、大きな影響を受けています。更に、近年では、中国等の素形材企業の水準向上により、輸出品の代替に加え、我が国への素形材輸入も増え、直接的なコスト競争にさらされています。 経済産業省では、経済社会の新たな発展を達成するには、イノベーションを通じた競争力ある産業群の創出が重要であるとしています。このイノベーションの基盤整備の観点から、新年度の政策の柱の一つとして、人材の育成が挙げられており、非常に期待されます。 素形材センターでも、素形材人材育成のため、研修講座、セミナーなどの事業を行っています。特に、昨2004年夏には、「素形材技術実践研修講座」ビデオ全集(全111巻)を発表しました。同研修講座は、過去42年間にわたり年間約100日間実施されていたもので、今回、2003年度の同講座の大半を、ビデオに収録、編集しました。素形材企業、大学/研究機関、ユーザー企業(設計、調達部門)での教育に活用されることを期待しています。 素形材センターでは、この他にも各種の活動を進めています。本年についても従来と同様、素形材産業関連団体と緊密に連絡をとり、グローバル・コンペティションの下での産業の発展に尽力したいと念願しております。 モノづくりの高度化、超精密加工分野への挑戦 日本小型工作機械工業会 会 長 清水 哲 年頭にあたり、謹んで新春のご挨拶を申し上げます。 本年は業界にとって久々に好況下での新年となりました。工作機械の受注は2002年11月より前年対比でプラスを続けており、昨年の受注総額は1兆2,000億円程度までに回復しております。当工業会におきましても昨年の出荷高は前年対比130%、760〜800億円と1990年代初頭のバブル期に次ぐ数字が見込まれます。バブル期以降の低迷期の規模の縮小や低価格機の普及などを考えると実質的にバブル期以上の繁忙感があるのではないかと思います。しかしながら一方でバブル期のような高揚感が無いというのも実感ではないかと思います。昨年の初めごろから顕在化してきた素材の品不足と値上がり、残業の増加によるコストの上昇、一方で低価格に対するユーザーからの強い要求の板ばさみになり、収益構造の根本的な改善が進まないことなどが大きな問題と言えます。 昨年の加熱気味ともいえる受注状況から今年はやや落ち着いた水準になるのではないかと言われていますが、ユーザーからの高精度化、多様化などの要求はますます高まってくると思われます。また急速に力をつけつつある中国、韓国や東南アジア諸国との競争も激しくなってくると考えられます。このような中でモノづくりの基礎である設備を供給する工作機械業界各社の基盤の強化は絶対に必要な事だと思います。当工業会におきましては工業会活動や情報交換などを通じて会員各社の企業基盤の強化をはかり、モノづくりにたいしてその一端を担い続けていけるように取り組んでいかなくてはならないと考えています。 最近の設備の小型化、高精度化にたいする要求は、本来日本小型工作機械工業会の会員各社がこれまで追求してきた方向に一致するものであり、いわば得意分野と言えます。これらの技術に更に磨きをかけ、モノづくりの高度化、超精密加工分野への挑戦を通じて社会へ貢献できるよう努力をしていきたいと思います。 本年も会員および関係各位には、一層のご協力とご理解を賜りますよう心からお願い申し上げますとともに、本年が皆様にとりましてさらなるご発展、ご活躍の年となりますことを祈念いたしまして新年のご挨拶といたします。 新浜松市の誕生、 自立の時代へ 浜松商工会議所 会 頭 中山 正邦 新年明けましておめでとうございます。 皆様には、つつがなく平成17年の新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。 昨年は、3年に一度の当所議員改選期にあたり、秋口から年末にかけて150名の議員をはじめとして部会、委員会ほか一連の役員が決まり、第19期の新体制がスタートいたしました。これも会員の皆様のご支援、ご協力の賜ものと感謝申し上げます。 さて、回復基調で推移していた国内景気ではありましたが、後半やや減速し、地域においては業種間での格差が明確になってまいりました。これは、企業の経営革新による収益増、堅調な消費、金融機関の不良債権処理の加速化等で活発化していた経済活動が、米国、中国向け輸出の鈍化、原油高騰、円高等、主に海外要因による影響を受けてのものと考えられます。政府は、景気回復を見込んで財再建のため年金や税制改革にシフトしつつありますが、日本経済を支える地方の中小企業への配慮も忘れてはならないことを強く訴えるものであります。 浜松地域は、昨年、浜名湖花博が187日間にわたり開催され、国内外から545万人の人々にご来場いただき、成功裡に終了することができました。この間、地元への経済波及効果は有形、無形を問わず大変に大きなものがあり、さらには会場跡地の活用や産業観光、サービス業界の「もてなしの心」の醸成など一過性では終わらない大きなメリットを大切にしていかなければなりません。当所におきましても花博出展パビリオン「浜松産業館E〜RA」に約120万人の入場者を得て当地域の産業の発展過程を内外にアピールできました。この事業をもって当所の2年間にわたる110周年事業が完結いたしました。 一方、昨今の製造業は、ボーダレス化の進展に伴い先行き厳しさはあるものの電子、光等先端産業において産学官の連携が進み、徐々に成果は現れてまいりました。また、商業面では、郊外への大型店の出店が続く中で、中心部においては旧百貨店跡再生問題も一応の見通しがつき、19年秋の新施設オープンに向けて期待は大きく膨らんでおります。 このような中、今後の当所事業を展望しますと、第1に7月の新生「浜松市」の誕生、そして2年後の政令指定都市への移行に対し、地域唯一の総合経済団体としてその実現のための機運の醸成があります。そのために広域的に、目的達成に必要な事業を展開してまいります。第2に花博開催により世界に発信したわが「浜松」のモノづくりの街というイメージを、農水産、観光、グルメも含む幅広い地域資源を活かした浜松・浜名湖ブランドとして全国にPRしていこうと、日本商工会議所のJAPANブランド育成支援事業を活用して、昨年から遠州灘産「天然トラフグ」を新しい「浜松ブランド」に位置づける地域産業振興策があげられます。そして第19期の新委員会として、今年は「ブランド創出特別委員会」を中心に新たなブランド認定制度をスタートさせ地域活性化に貢献していまいりたいと考えております。 さらに大交流時代を迎えるにあたり、本年愛知県に開港する新中部国際空港やその後に続く静岡空港の利活用研究も促進してまいります。また、新産業創出では、産業クラスター計画において医工、農工連携による新製品開発、輸送用機器工業のコア技術を応用して取り組む宇宙航空部品の開発など新しい挑戦が始まってまいります。もちろん、人材育成や経営革新、小規模事業の経営改善、従業員の福利厚生施策、進むIT化への対応策等、個別の事業所、会員向け事業も、時代にあった、会員としてのメリットを実感できるサービスを提供してまいります。 平成17年は、国の合併特例法で定められた市町村合併の各種特例が適用される最終年にあたり、全国で多くの市町村が合併し新しい自治体が誕生いたします。今後は、いよいよ都市間競争の激化、自己責任、自主自立の時代へいやおうなく突入してまいりますが、当所としましては、経済界として厳しい時代環境にあることを認識し、山積する課題に迅速かつ的確に対応してまいります。 本年も皆様のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、皆様の益々のご発展とご健勝を心から祈念申し上げて年頭のご挨拶とさせていただきます。 「古くて新しいバルブ工業界」へ 日本バルブ工業会 会 長 岡野 正敏 平成17年の新春を迎えるにあたり、謹んでお慶び申し上げますと共に、皆様のご多幸とご繁栄を心からお祈り申し上げます。 さて、当工業界が記念すべき創立50周年を迎えました昨年は、異常気象による相次ぐ台風来襲、新潟県中越地震の発生などの天地異変に見舞われました。これは世界の政治・経済環境は言うに及ばず地球環境も人類がそれ以上に真剣に取り組むべき課題であることを啓示しているのではないでしょうか。 わが国の景気回復は続いていると言われております。確かに上場企業の連結経常利益が二期連続で過去最高になりそうだということでありますが、一般国民から見れば日本経済が強くなったとは感じられるに至ってはないのではないでしょうか。好調なのは一部の大企業だけであり、従業員のリストラや協力業者へのしわ寄せでひねり出した利益に過ぎないという見方もあります。また、大企業と中小企業、大都市と地方都市、業種・業態による格差がますます鮮明になってきております。 2002年1月に始まった今回の景気拡大は35カ月目に入るにもかかわらず景気が良くなっているとの実感が極めて少ないのは、企業景気と個人景気は異なると言う理解もありますが、年金問題、財政悪化、少子高齢化、若者無業者の増加、治安の悪化、周辺諸国との競争激化など、様々な要因が絡み合っているということでありましょうが、個別の要因よりも「日本の景気先行に対する漠然とした不安」が根本にあるからではないでしょうか。 当業界は平成3年に生産額5,103億円のピークを示しましたが、その後低迷が続き平成14年3,739億円、平成15年3,688億円、平成16年1〜9月2,917億円、と前年同期比106%と底を打ったかに見えます。しかしながら業界においても、ここ数年でコスト競争力強化と国際化のための海外への生産シフトに拍車がかかっており、日本バルブ産業の真のパワーを測るには国内外生産を合わせたものを指標にしなければいけない時代に至ったと思われます。 円高、原油高、中国爆走による資材不足・高騰、少子高齢化に伴う人材の確保、技能伝承等対処すべき課題は数多くありますが、日本の製造業の強みは何と言っても素材→部材→組立の各段階で様々な情報や技術の擦り合わせを行うことにより、極めて優れた部材で製品を造り出してきたことにあります。我々はこの情報と技術の擦り合わせを怠ることなく、国際分業を着実に進めて行くことが肝要ではないでしょうか。 業界においても、個々の企業にて対処すべき課題、業界全体として対処すべき課題があります。バルブ工業会では数年前、限られた陣容でその効率を最大限に向上させるべく業務の見直しを行いました。スピードと効率の時代、本年はそれを更に一歩前進させ、諸会議のあり方、組織のあり方を運営委員会を中心に協議検討致し、会員の皆様にお諮りし、更なる会員サービスの向上の促進を志向致したいと考えております。 変革の時代、本年も種々の試練に直面することとなりましょうが、バルブ産業の重要性を肝に銘じると共に、諸先輩の貴重な体験を活かしつつ、「環境に合わせた進化」をキャッチフレーズに、力を合わせ「古くて新しいバルブ工業界」への更なる脱皮を図ろうではありませんか。 おわりに、業界の繁栄と皆様のご健勝・ご発展をお祈り申し上げますと共に、関係官庁、関係団体、ユーザー各位のご支援・ご指導を心からお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。 年頭所感 全国銑鉄鋳物工業組合連合会 会 長 児玉 洋介 平成17年の新春を迎え、関係各位の皆様に心からご祝辞を申し上げます。 年頭に当たり、昨年の我々銑鉄鋳物業界を顧みると、生産量においては、平成14年7月から16年9月時点まで、前年同期比で27ヶ月連続増加、7年ぶりに400万トン台を記録する事が確実となっております。 しかし、鋳物企業を取り巻く環境は、世界的な鉄源の不足の中で、鋳物用銑鉄を始め、スクラップ、コークス、合金鉄、副資材等の価格の高騰と品不足は、企業経営を圧迫し、収益確保や、安定供給が困難な事態に直面する企業が増えている事に鑑み、この現状打開を図るために、本会の理事会・理事長会において「値戻し運動」の実施を決定、工業会の統一文書「安定した供給責任体制継続のために」(原材料価格の変動した製品価格のお願い)を作成、これを元に、各企業が独自文書を作成し、需要者と価格改定について交渉した結果、公共関連、一部大手需要者との価格交渉を続行というケースが見られるものの、概ね原材料価格の値上げ分を製品価格に転嫁し終えております。 本会としては、需要逼迫する原材料の安定確保のために、国内の銑鉄・コークスメーカーにたいし、生産続行ならびに増産の要望を行う一方、恒久的な安定確保のために、経済産業省の肝いりで“原材料安保”とも言うべき「鋳物用原材料問題への対応に関する調査研究」を立ち上げ、将来とも安心して操業出来るための対策作りを始動させました。 また、銑鉄鋳物製造業の全般的な振興策については、鋳物産業振興議員連盟と情報交換会を実施、鋳物作り支援強化等を陳情、17年度の税制改正についても、鋳物業界の要望を自由民主党税制調査会等に提出する等の布石を打っております。 今年は、昨年末からの円高を始め、景気のかげり等、不安材料を抱えているものの「利益なき繁忙」からの脱却を目指し「鋳物製品の安定供給を維持するための」製品価格の改定を実施すると共に、7月には鋳物三団体の統合が実現します。今年は価格の改定と三団体による会員各位へのサービス強化に力を入れて参りたいと考えております。 《製品価格の改定実現を》 昨年は2度に亘り原材料の値上がり分を製品価格に転嫁する“値戻し運動”を展開、各企業の熱心な交渉により成果を挙げる事が出来ましたが、原材料価格はその後も値上がりを続けております。また、バブル崩壊後の過去十年間の間の値下げ要請のもとで、企業各社の設備老朽化が進んでいるほか、財務面での弱体化は顕著となっており、これを改善するための“原資”を確保する為に10%以上の値上げを獲得しなければなりません。 値上げ統一文書は、昨年10月に3タイプの文書を作成、会員に配布しており、この改定運動をバックアップするために、1月13日の日刊工業新聞の全面を使いキャンペーンを打つ予定ですので、全国の経営者は粛々と足並みを揃えて、価格改定を進められるようお願い致します。 《三団体統合について》 三団体統合については、昨年10月6日の臨時総会において機関決定を頂きましたが、新団体は会員約900社を擁する、我が国鋳造メーカーの大部分をカバーする団体となります。我が国を代表する団体として、国および需要業界等への要望等は適宜実施すると共に、経営に役立つ情報提供の強化を図ります。 昭和13年4月、日本鋳物工業会の前進であります「日本鋳物工業組合連合会」が設立されて今年で67年となりましたが、新団体となりましても我が国で初めての経営者の中央団体である精神は、新団体にも受け継ぎ、中小鋳物企業の振興のための施策はより一層充実させたいと、統合を担った責任者の一人として肝に銘じ、職務を全うしたいと、心を新たにしております。 年頭に当たり所感の一端を述べさせて頂きましたが、関係機関の皆様の益々の御健勝を祈念し、新春のご挨拶とさせていただきます。 年頭所感 全国管工機材商業連合会 会 長 橋本 政雄 平成17年の年頭にあたり謹んで新年のご挨拶を申し上げます。 皆様におかれましては気持ちも新たに新春をお迎えの事と心よりお慶び申し上げます。 旧年中は連合会の事業にたいし格別の御支援、御厚情を賜り衷心より厚く御礼申し上げます。 昨年を顧みますと、当業界では一昨年より始まりました中国特需による素材価格の高騰により、我々の取り扱っている管工機材製品全般に騰勢傾向が続き、また、国内メーカー間の再編・生産設備の調整が進んだことから一部に需給面でもタイトになり、ご迷惑をお掛けすることになりました。 自然現象面では、その力の凄さに驚きあきれるばかりでした。猛暑も然ることながら、台風の上陸が10回にもおよび大変な被害をもたらしました。とりわけ、新潟地方は7月13日の豪雨による水害復旧の最中、10月23日には新潟県中越地震が発生し、未曾有の被害を受けられました。偶々その直後に当連合会の地区代表者会議があり、各地区組合に義援金を呼びかけましたところ、加盟の全組合から直ちに申し出があり、予期以上のご協力をお寄せ頂き、日本赤十字社新潟支部に送金した次第です。 社会面では、相変わらず凶悪な犯罪が続出、また、家族関係の齟齬による殺人事件も多く、大正生まれのものにとって戦後の教育について考えさせられることが多くあります。そのなかで、アテネオリンピックでの日本選手の活躍は猛暑の中、一服の清涼剤でした。 さて、冒頭に申し上げました中国特需の影響を見ますと、経済のグローバル化を強く感じます。また、アメリカ主導による会社法の改正、会計の国際基準、ISO規格等の様々な面で世界が一体化し相互関係が深まってきております。国内の現象も世界的・歴史的な視野にたって捉えていく事が益々重要になってくると思われます。 国内景気は上昇に転じたとはいえ限られた一部の産業、一部の地域だけという状況であり、当業界につきましても公共投資の削減が続いており、押し並べて好調とはいいがたいものがあります。こうしたなかで当連合会の四大スローガンの「工・製・販の協調」、「適正利潤の確保」、「取引改善の徹底」、「連合会認識の高揚」を再認識し、業界の繁栄に寄与してまいりたいと決意を新たにしております。 年頭にあたり関係各位のご指導、ご鞭撻をお願い申し上げますと共に、皆様のご繁栄を祈念いたしましてご挨拶とさせていただきます。 年 頭 所 感 日本のもの造りに 積極的に参加していきたい 日本工作機械販売協会 会 長 石川 正治 新年明けましておめでとうございます。 皆様におかれましては清々しい気持ちで、良いお正月をお迎えになられたこととお喜び申し上げます。 昨年は、私共工作機械業界に関わるものにとりましては、大変恵まれた良い年でありました。年初、9,500億円程度と予想されました暦年の年間受注額は最終的には1兆2,000億円を超えたようです。これはバブル期の1990年に記録しました1兆4,000億円に次ぐ史上2番目の数字になります。2002年10月からの月間受注額は昨年11月まで26カ月間連続して、対前年同月比プラスと活況裡に推移しております。10数年振りに工作機械業界に訪れた好況と申せましょう。 昨今の受注が好調な原因は各方面で色々と指摘されておりますが、中国を筆頭とする東南アジア諸国の急速な経済発展に伴う影響、自動車産業の好調、デジタル家電の伸張等が主たるものに挙げられると思います。加えまして、ここ暫くの間多くの企業が抑え、見送られてきた設備更新が再開され始めたことが大きいのではないでしょうか。古い機械では要求される製品が造れない、或いは新しい機械に比べコスト、精度などで太刀打ち出来なくなって来ているように見られます。 近年、工作機械はメーカー各社のたゆまぬ努力でユーザーの方々が想像している以上に大きく進歩しているという面があるのではないでしょうか。最新鋭機の購入、導入が利益を生み出し更なる設備更新需要に繋がっている現実があるように思います。結果的にユーザーからの短納期要求が一段と強くなっているように感じられます。 世界を見渡しますと局地的な紛争やテロ対策の意見相違などを内蔵しながらも概ね安心した政治情勢が続いてまいりました。経済面でも原油価格の不透明さ、原料価格の高騰、ドル安、元の切り上げ問題など先行きを懸念される点は多々ありますが、声高に通貨危機、金融不安などが取り沙汰されることなく、表面的には穏やかな一年であったように思われます。日本においても、政治、経済や社会面で眦を決して議論するような事態は発生しませんでした。昨夏の衆議院選挙の結果にも表れたとおり現状の政治に100%満足ではないが、取り敢えずはこの路線を進んで行こうといった考えが多数のようです。内外とも急激な変化を望まないゆったりした環境にあるように見えます。 こうした中、今年の工作機械産業も比較的安定した業況で推移し、年間受注額は1兆円前後になると予想しております。日工販会員各社並びに日工販にとりまして今年は、その役割を十分に発揮するチャンスではないかと考えます。メーカー・ユーザー間の利害調整やスムーズなコミュニケーション推進に力を尽くしていくのは勿論ですが、メーカーやユーザーの発展に有用な情報を提供しつつ、日本のもの造りに積極的に参加していきたいと思います。その過程で、一段とパワーを付け、より魅力ある日工販にしていければと念じております。 今年は各委員会、地区、SE教育事業などの従来からの活動を更に活発化させる一方、日工販のパワーアップに結びつくような新しい試みにも挑戦していけるよう一層の努力をしていきたいと考えております。協会に対しましてのご理解とご協力を改めましてお願いする次第であります。 最後になりましたが、この一年が皆様にとりまして明るく、素晴らしい年になりますようお祈り申し上げ、年頭のご挨拶とさせて頂きます。 景気好転の持続を期待 日本鍛圧機械工業会 会 長 御子柴 隆夫 新年おめでとうございます。 旧年中は業界の発展振興に格別のご指導、ご協力を賜り衷心よりお礼申し上げます。本年も相変わらずのご支援を賜りますよう念頭にあたりお願い申し上げます。 鍛圧機械業界は国内、海外の設備投資の増加に支えられて昨年は前年を3割方上回る受注実績を上げ、新年を迎えることができました。まだ過去最高の水準までは達しておりませんが、受注の内容を見ますと、国内の設備投資が増加し、輸出ともども堅調に推移した事が今後の景況を占う上での好材料になると判断しております。しかし企業経営の面から見ますと、鋼材の高騰で利益体質は悪化の傾向をたどっております。それに加えて昨年末から急激な円高が進み、今後の見通しは明るい場面ばかりでない難しい環境になってまいりました。いろいろな機関の調査によりますと、新年度は1から2%の経済成長を見込んでおりますが、国内外ともに予断の許されない課題を抱えておりますので、現段階では現在の景況が本年も持続して欲しいと期待しているところでございます。 業界といたしましては、月並みですが、需要先業界のニーズを先取りする形で新技術、新商品の開発に挑戦し国内市場の掘り起こしに取り組んでまいります。同時にアジア市場では政治、経済を含めまして連携、強調の機運が高まる兆しがございますので、同市場における業界の果たす役割を認識し積極的な事業を展開したいと思っております。 最後になりましたが、本年もわが国産業界の健全な発展成長が持続することをお祈りすると共に物づくりに関連する業界の伸展を祈念し、年頭の挨拶といたします。 年頭所感 日本冷凍空調工業会 会 長 榎坂 純二 年頭にあたり謹んで新春のご挨拶を申し上げます。 旧年中は、皆々様より弊工業会に対しまして格別なるご厚情ご指導を賜り誠に有難く心より御礼申し上げます。 1、平成16年度を振り返りまして 平成16年度の我が国経済は、中国をはじめとする海外景気の好調さに支えられ設備投資も回復基調にあり、また個人消費もいわゆるオリンピック、デジタル家電、猛暑などによりゆるやかながら上昇に転じました。しかしながら度重なる台風の上陸や地震などにより地域によってはその回復基調に水をさされるところも出てまいりました。また原油、鉄鋼をはじめとする原材料の高騰や円高の傾向などにより予断を許さない状況でもあります。 この中で冷凍空調業界は設備投資の回復と猛暑効果により殆どの製品で生産額、出荷額とも昨年同期を上回ることが出来ました。 上半期の生産額は1兆104億円、前年度比106.3%。 同じく出荷額は1兆1,146億円、前年度比108.9%であり1年ぶりに前年同期比を上回ることができました。 製品別上半期の出荷状況を弊工業会の自主統計ベースで見ますと家庭用エアコンが457万台(前年比106%)、業務用エアコンが420,000万台(前年比113%)、と昨年同期を上回りました。 一方でカーエアコンは223万台(90%)、ガスエンジンヒートポンプエアコンは19,000台(96%)と若干苦戦をしました。 内蔵型ショーケースは115,000台(103%)、別置形ショーケースは54,000台(103%)と、ここでも猛暑の影響か堅調に推移しています。 さらに自然冷媒利用の給湯機(エコキュート)は53,000台(140%)とさらなる市場拡大へと大型商品に育ちつつあります。 輸出につきましては2,256億円、前年比107.6%と好調さを維持しましたが、家庭用エアコンはむしろ海外での拠点生産にシフトが進んできたため、国内輸出分は減少しました。業務用エアコンは欧州での需要拡大により引き続き好調さを維持することができました。 2、平成16年度下半期および17年度に向かいまして 平成16年度下半期および17年度につきましては、原材料の高騰や円高傾向の行方及び大統領選の終わった米国やイラクの状況、拡大EUの状況等により先行き不透明のところがあり予断を許さない局面であります。しかしながら政府の諸政策の推進や、引き続き好調な業種を中心とした設備投資意欲の高まり、個人消費の堅調さなどを一方では期待したいと考えております。 そのような中、弊工業会としましては地球温暖化対策、環境対策などに引き続き積極的に取り組むとともに冷凍空調機器の需要の拡大や、グローバル化に対応した施策を実施してまいりたいと考えております。 3、地球温暖化、環境対策につきまして 本年2月16日に「京都議定書」が発効する予定でいよいよグローバル的な見地で地球温暖化対策が打ち出されます。 弊工業会はこれに先立ち画期的な高効率機器の開発を1998年頃より推進し、当時の加重調和平均値に対して20から60%も高い省エネルギー法の目標値をクリヤする機器を次々と市場に出し、高効率化の不断の努力を積み重ねてきました。今後はこのような卓越した高効率機の普及に注力し、実効あるエネルギー削減に大いに寄与したいと考えており、引き続き地球温暖化対策に対応してまいります。またオゾン層保護のために1998年以降、各社から相次いでHFC混合冷媒等を用いた新製品が発売され、昨年9月末における1年間の機器販売における代替冷媒転換率は98%とほぼ転換が完了し、国内目標の2010年におけるHCFC冷媒の全廃に大きく近づくことが出来ました。 またEU欧州連合等で使用を規制されつつある鉛やカドミウムなどの特定物質を規制値以下に抑制した環境にやさしい機器を開発してまいります。 また総合的に環境負荷を低減できる可能性のある自然冷媒を利用した機器の研究開発も進めていくつもりです。 一昨年フロン回収破壊法が施行されましたが回収量はまだ満足の行くレベルにはなっていません。今後回収量の向上を目指し様々な取り組みを行っていきます。 4、グローバル対応につきまして 今後ますますグローバル化が進む中、国際的な連携は非常に重要になってくると認識しています。各国の冷凍空調工業会等を通しての連携を深めていくとともに、IEC/ISO等の国際規格作りに、積極的に関与し、国際会議でのわが国の主張を明確にし日本の意見が取りいれられるべく活動していきます。 欧州ではフロン等に対する規制が強化されようとしています。工業会としても情報収集システムを構築し早い時機のこれらの情報収集に努め素早い対応をして行きたいと考えています。 また拡大している海外生産に伴う課題を整理し、対応策の検討を行うと共に統計や貿易実施等の情報把握に努めていきます。 昨年には検査検定事業を行っている機器性能試験センターの国際的に通用する機関をめざし国際規格ISO17025の認定を国内で初めて取得し、より独立性を強めていきたいと考えています。 5、業界の活性化につきまして 我が国の基幹産業の一つでもあります弊工業会の生産品は家庭から業務用における生活環境の快適さを実現すると同時に、生産拠点から輸送、流通に至る各種食品を安全かつ衛生的にお届けする冷蔵冷凍技術やカーエアコン分野等で皆様の生活に密着した業界でもあります。 それだけに市場の拡大と、環境に配慮した高効率機器の開発や普及、電力平準化機器としてのガスエンジンヒートポンプや自然冷媒利用の給湯機の普及も積極的に推進してまいります。 またグローバル的には今後大幅な市場拡大の可能性を有している業界であると思います。その中で日本企業の持っているコアコンピタンスは世界トップレベルであり、これらを活かした技術開発により世界の冷凍空調市場をリードしていくと共に環境問題等でも国際社会に貢献していけるものと考えております。 地球温暖化、環境対策等新たなそしてさらなるイノベーションを生かして日本冷凍空調工業会が今後とも発展し続け、社会からそして会員から信頼される機関として評価を高めるため、透明性、効率性、情報提供への利便性になお一層の努力を続けてまいりたいと思います。 また国際的に認知される工業会を目指し、国際的な連携を深めていきたいと考えております。 皆様方のなお一層のご支援と、関係官庁、関係団体、会員各社そして報道機関の皆様のご指導、ご鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げます。 年頭所感 自らにチャレンジし、さらに強く 超硬工具協会 理事長 徳永 昭大 あけましておめでとうございます。 昨年度は年初から工作機械、自動車業界、IT産業など多くの業界で活況を呈し、日本経済は久しぶりに好調に推移しました。その中で、超硬工具業界は国内に加え、輸出も好調で出荷額は10月まで対前年同月比26カ月連続のプラスとなり、年度通期では二2,550億円を上まわる見込みです。この結果、03年度に続き、2年連続の2桁増、過去最高の記録更新は間違いない状況で、明るい新年を迎えることができました。 一方、今後の動向を見ると、昨年末から、原油の高騰、ドル安円高の流れ、中国の金融引き締めなど、国際経済の潮流に徐々に変化が現れており、日本経済に大きな影響を与えることが危惧されております。当業界でも、受注残の消化で、05年3月までは高水準の出荷が続くものの、4月以降は下降局面に入るとの見方が大勢を占めており、経営としては、難しい舵取りを迫られるものと思います。 しかし、そうした中で、国内のみならず、中国や東南アジアなど海外に向かっても、世界最高水準のもの作りを目指して、積極的にチャレンジされているお客様に対し、超硬工具業界としては、これまで以上の高付加価値工具を提供し、03年、04年に続く、3年連続の活況を期待したいものです。 また、昨年は協会として、技術功績賞をJIMTOFで紹介したり、超硬エンドミルの国際規格案作成、米国フロリダでの「世界切削会議」にも参加し、協会活動を対外的、グローバルにアッピールしてきました。 こうした技術開発の分野で、会員相互で切磋琢磨すると共に、規格や環境問題等協調すべきところは国内のみならず、国際的にも協調して、業界の技術水準を高める活動を今後も積極的に続けたいと思っております。 私が応援している東芝府中ラグビー部の今年のテーマは「Challenge Oneself」です。これはチームが強くなるためには、一人一人が強くならなければならない、そのためには、自分の強み、弱みをよく知って、自らにチャレンジし、強いところは更に強く、弱いところは鍛えて、自分を強くし、チームとして、bPになろうというねらいです。 当協会においても会員各社が自らにチャレンジし、更に強くなることが、業界全体を強くし、発展させるとの考え方で、理事長の責務を果たしたいと思っております。 関係各位の本年のますますのご活躍、ご繁栄を祈念いたしまして、年頭のご挨拶といたします。 地球温暖化防止への取組と 自由貿易拡大に向けて 日本産業機械工業会 会 長 相川 賢太郎 年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。 皆様には気持も新たに新年を迎えられたことと存じます。 昨年は、台風、地震の大災害、多発する犯罪など心の痛む出来事もありましたが、アテネオリンピックでの日本選手の活躍や紀宮様の御婚約といった明るいニュースもあり、悲喜交々といったところではなかったかと思います。景気は、輸出と設備投資に多少頭打ちの気配が見られましたが、企業業績は概して大幅な改善、回復となり、また、消費が底固く堅調であったこともあり、比較的順調であったと思います。 今年は、産業競争力強化に向け、研究開発の充実・強化と付加価値の高い製品の開発を積極化させ、同時に環境問題および産業事故の防止に取り組み、産業機械業界にとって飛躍の年となるものと確信しております。特にロシアの京都議定書批准、発効に伴い、地球温暖化防止に向けて種々の施策が打ち出されてくるものと予想され、その実効ある施策には、個人個人の温暖化に対する意識の向上も重要ですが、温暖化ガスの排出を抑制するための裏付けとなる技術が不可欠となります。環境装置・技術を取り扱う業界として一層の貢献が求められることとなり、これはビジネス拡大のチャンスでもあります。しかしながら、懸念すべきこととして、原材料の逼迫と価格の上昇、更に、円高が企業収益を圧迫するおそれがあり、政府にはこれらに対する適切な処置をお願い致しますが、企業においても一層の経営努力が求められることになると思います。 近年、中国をはじめアジア諸国が著しい成長を遂げ、わが国のみならず、アメリカ・欧州等世界の経済に少なからず影響を与える程の力をつけてきております。国際間の取引が拡大し、2国間あるいは地域内の自由貿易協定の締結が進んでおります。わが国は工業立国、貿易立国として、資源の確保と市場の拡大が必須であります。 特に、アジア・太平洋諸国との共存共栄に繋がる経済連携システムを構築していく必要があり、政府には国際取引拡大に必要な自由貿易協定締結推進に努力していただきたいと思っております。 以上年頭にあたり、考えるところを述べましたが、関係各位におかれましては一層のご指導、ご協力をお願いし、併せて皆様の御多幸を心からお祈り申し上げ、新年の御挨拶とさせていただきます。 年頭所感 強靱な企業体質の構築を 日本工作機器工業会 会 長 三木 治一 新年を迎え、心よりお喜び申し上げます。 皆様には、新しい年を新しい決意でお迎えのことと存じます。 昨年は、景気の回復基調のもと、好調な輸出と旺盛な設備投資という当工業会を取り巻く環境の好転により、会員皆様には、長い苦渋続きの顔にも、いくばくかの微笑が見られる状況ではなかったかと推察いたし、ご同慶の至りでございます。 でも一方では、酷暑、台風、豪雨、そして地震という自然の猛威と対峙しなければならない年でもありました。とりわけ、新潟県中越地震におきましては、会員6社の工場等が被災されました。あらためてお見舞い申し上げますとともに、早々に復興されましたこと、その心労とご努力には敬意を表したいと存じます。 さて、今年はどんな年でしょうか。昨年からみられた円・原油・原材料の「三高」に加えて、変調の兆しがみられる中国と米国の動向など、懸念される材料は多々あります。が、私は悲観視していません。大筋として、今年は昨年の景況が持続されるであろうと思っています。ただ、病み上がりの日本経済だけに、決して平坦なものではないと考えています。 それだけに今年は、景気の動きを冷静に睨みながらも、それに一喜一憂することなく、至上課題である強靭な企業体質の構築に努めることが大事ではないでしょうか。と同時に、多様・高度化するユーザーニーズ・ウォンツに視点を置いた新しい発想、新しい技術による「ものづくり」に取り組み、ユーザーに新しい確かな価値を提案することが肝要だと思っています。 本工業会が、こうした状況に対応して、会員皆様のお役に立つ情報と場をいかに提供するか。関係各位のご協力をいただきながら、懸命に取り組む所存です。会員皆様、関係各位には、本年も一層のご支援とご指導を賜ります様お願い申し上げます。 酉年男 株式会社大清 代表取締役会長 大薮育三氏 大正12年の創業だから今年2月で82年を迎える。名古屋管材業界の“老舗”であると同時に草分け的存在でもある。 社名の由来は初代清吾氏(実父)が自分の「姓」と「名」の一字を採り“大清商店”と名付けたのに由来する。昭和45年に社名を「大清」に改め、51年6月に現在の社屋と倉庫を築いた。 先代の清吾氏は愛知県管工機材商業協同組合の初代理事長を勤め、育三氏も同協組の10代目の理事長を勤めた。親子二代に渡っての理事長職は前例がない。 “精神一到何事か成らざらん”、全精神で一つの物事に注いで努力すればいかなることも成し遂げられる。との先代の教えを守り、無理をしない自然体での堅実経営に徹してこられた。 昭和30年3月早稲田大学を卒業し、3年間名古屋日産に勤務した経験もある。その後、家業を手伝い、41年に先代が他界され、帰らぬ人となり、自らの手で会社を切り回すという運命に遭遇する。43年に社長に就任。 人の一生は運、不運に左右されること大ですね、と伺った- 「万事運だと言って、何もしないで偶然ばかりを当てにしている訳にもいかんでしょう。努力と運を合わせて、はじめて本当の運と言うものが成り立つと思いますね。人は生まれた時に八割ぐらいは運命付けられていると、松下幸之助さんがおっしゃいましたが、同感しますね。あとの2割が努力によって開くことができる“運”でしょう」 努力もせずに只待っているだけでは「運」は開けないと諭された。 経営者としての心構えについてお尋ねした- 「第1に先見性、第2に決断力、第3に相互信頼、第4に代々からの伝統行事を大事にすること。一度たてた将来展望についての見通しに固執することなく、常に将来性についての検討を加え、仮に将来性なしと判断したものについては、断念するだけの決断が必要でしょう。これを思い切らずにそのまま残しておくと、後悔するような羽目になりかねませんね。そうしないと、相互信頼も築けませんよ。また、慣習や伝統などは古臭いという風潮がありますが、伝統や祭り事を大事にする人は先祖や親を敬う敬愛の精神の持ち主です。敬愛の精神がなくては思いやりの心などは生まれてきませんよ」 相互信頼を築くには思いやりの心と、慣習に裏打ちされた伝統が大事だと教わる。 進展が早い社会の中での経営者像について伺った- 「今まではカンに頼っていても、ある程度は仕事もこなせたでしょうが、IT時代においてはカンピューターでは通用しない。コンピューターへと頭を切り替えなければ取り残されますね。私も昨年2月に専務(娘婿)に社長職を譲り、会長としてマクロ的な視点での物事の道理を見極めたいと取り組んでいますよ」 昨年、新型のパソコン(五年毎に新型に交換)を導入して、膨大な情報や知識を必要なときに引き出せる情報源の確保を図り、計数管理の効率化を一層進め、知的生産性を高めた。 会長に就任してからは、毎日訪れる仕入先の担当者との会話を重視し、時間の許す限り情報交換をしている姿をよく拝見する。 「仕入先を大事にしない企業は絶対に栄えませんね。売り先は開拓できても、仕入先は開拓できませんからね」 仕入先(売るもの)あっての商売との基本姿勢を尊重されている。 趣味は健康と家庭サービスを兼ねての年数回のファミリー旅行を主宰している。海外旅行をして日本の良さがしみじみと解るそうだ。 昭和8年10月30日生まれ。 年 頭 所 感 チャンスを活かして飛躍の年に 全日本機械工具商連合会 会 長 中道 真蔵 年頭にあたり新春のご挨拶を申し上げます。 世界経済が安定的に推移する中、わが国経済は設備投資の増加と個人消費の改善などを支えに堅調に回復を続けています。不良債権処理の進展によって金融システムの安定化が図られるなど、日本経済はこの数年で徐々に抵抗力を増し、復活の土台が整ってまいりました。 今回の回復は端的に言って輸出とデジタル需要がけん引する形で進んできましたが、現在では企業収益の大幅な改善、製造業の顕著な回復、設備投資の増加、輸出の堅調な持続、消費分野の改善などですそ野の広い回復基調が継続しています。 これからは巡航速度に向かって成長速度を調整しながら、自律的な回復軌道に近づいていくことが大変重要になり期待されています。 今回の景気拡大は2002年1月を『底』として、すでに3年を経過しようとしており、一部の景気指標の変化等から景気のピークアウトの声や、米・中経済の減速懸念や原油高の長期化などによって、世界経済の先行きに対して不透明感も言われています。 しかしながら一方で、我が国の設備投資の重要な先行指標の一つである工作機械受注は依然として好調さを持続しており、昨年の年間受注総額が1兆円の大台を大きく超え、これからもその力強さは維持されるとの観測が大勢を占めています。 また国内製造業の空洞化にも歯止めが掛かりつつあり、先端技術製品などを中心に工場などが国内に回帰する動きも見られるようになり、国内生産の増強が図られています。現在は大局的に見て回復基調が続く中での微調整局面の状況にあり、この基本的な基調に変化はないものと考えられています。 モノづくりを支える我々の業界が現在のフォローの環境をしっかり捉え、機会を逃すことなく積極的に取り組み、大いに飛躍する年にしてまいりたいものと念願いたしております。 皆様方の本年ますますのご活躍とご繁栄を心から祈念申し上げます。 年頭所感 日本フルードパワー工業会 会 長 江木 正夫 新年明けましておめでとうございます。 昨年の我が国の経済は、第3四半期までは順調な回復過程にありましたが、11月の政府発表の月例経済報告で1年5カ月振りに下方修正され、景気を下支えしていた輸出やIT関連産業の在庫調整等のため「一部に弱い動きがある」としています。 しかしながら国内景気全体を見れば、民間の設備投資は一時の勢いはないものの持ち直しつつあり、個人消費支出は緩やかに増加して雇用情勢や企業収益も改善していることから景気の回復基調は緩やかながらも維持されるものと期待しております。 一方、鋼材等の原材料の価格高騰基調は依然として強く、高止まりしている原油価格に加え、昨今の急激な円高、そして欧米等の海外市場の先行きも不透明感を増しており、今後の経済環境の推移に対しては十分注視する必要がありましょう。 このような環境下、昨年の私ども日本フルードパワー工業会は、各委員会や各部会活動が活発に行われました。昨年五月の役員の改選は、支部長の交代のみに留めて他の役員は留任し、六月には新たな事業として「水道配管網圧力を利用した次世代型ユニバーサルアクアドライブシステムの開発に関するフイジビリティスタディ」をスタートさせました。 さらに10月には中国上海で開催された「PTCアジア2004」に見本市見学と中国市場の調査のため視察団を派遣するとともにカタログ出展事業を行いました。またISO関係では11月15日から11月19日にかけフランスのパリでISO/TC131の総会が開催され多数の関係者が出席しました。この他ホームページや機関紙の刷新等も行っております。 さて、当会の出荷状況は、アジアや米国を中心とする外需の拡大に加え、国内でも一般機械や精密機械、輸送機械関係等の需要が堅調に推移したため、空気圧機器及び油圧機器ともその出荷額は前年を大きく上回り、2004年暦年で空気圧機器は、3,054億円で前年比21.9%増、また、油圧機器は2,670億円で前年比14.3%増を見込んでおります。 しかしながら本2005年は中国経済の停滞や国内経済の足踏み感もあって昨年のような大きな伸びは期待できませんが、傾向としては依然として緩やかな成長が続くのではないかと思っております。 こうした中で本年の主な工業会活動といたしましては、4月にドイツで開催されるハノーバーメッセに若手技術者の研修団を派遣するとともに、8月30日〜9月2日までの4日間、3年ぶりに第21回フルードパワー国際見本市IFPEXを東京ビッグサイトで開催致します。 さらに11月7日〜11日までの5日間は、京都リサーチパークでISO/TC131総会および各作業部会を開催し、また、関係団体である日本フルードパワーシステム学会が、秋の筑波で開催する国際シンポジウムにも協賛して、市場のグローバル化を視野に入れた積極的な事業展開を図って行きたいと考えております。関係者の絶大なるご協力をお願いする次第であります。 フルードパワー機器は、わが国をはじめとして“ものづくり”を支える各種産業機械の駆動や制御をつかさどる重要要素機械であります。今後ともその重要性は大きく期待されるところであり、私どもフルードパワー産業にたずさわるものとしては誇りと自信を持って、変化するユーザーニーズを適確に捉え、積極的に研究開発を進め新製品、新技術の提供を進めてまいります。 本年のフルードパワー業界を取り巻く経済環境は、為替問題や原材料の価格高騰等厳しい局面もありますが、各需要業界の皆様方におかれましては、今後ともなお一層のご支援、ご鞭撻をお願い申し上げ新年のご挨拶とさせていただきます。 年頭所感 岐阜県管工機材商組合 理事長 山田 康博 昨年は、天災地変という言葉が、そのままあてはまる様な年でした。台風の大襲来やら新潟の中越大地震やらと自然の破壊活動にさらされた、そんな時に第28期第4代目の理事長を引き継ぎました。 前任の五島理事長が若くして有能であったことに比べれば、逆交代の老齢化で、しかも鈍才である。ですから自分の立場、能力、体力を考えて背のびせず、ゆっくり皆様のお役に立てたら良いと考えています。 昔から、同業組合の存在意義とか、その運営方法は何が最良なのか大変むつかしく大きな命題ですが、敢えてむつかしく考えないで親睦団体程度にとらえて顔を合わせ、話し合い、懇親が深まる中で、正常な商取引の姿が浮かびあがってきたら理想と考えております。 昨年九月段階で上場1,350社程の平均前年度比売上上昇率約5%、経常利益上昇率が21%と好調、とりわけ利益の上昇幅が目につくわけですが、それに比べ我々管工機材業界は取扱全商品の内9割が値上げという状況を受けて大苦戦、同業同士のかけひきやら、客先の厳しい抵抗で、価格転嫁も思うにまかせず、従って利益確保もままならぬという商売環境でした。 コストが強調で、一時的ではありましたが品不足の時こそ、自分たちの経営を見直す良い機会であったのにと残念な気がします。 今年こそ、商売はもうけ也の王道を歩みましょう。 皆様から愛され 信頼される企業目指して キッツ 代表取締役社長小林 公雄 新年明けましておめでとうございます。謹んで新年のお慶びを申し上げます。また旧年中は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございました。本年も引き続き倍旧のご指導、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。 昨年、キッツグループは、国内設備投資の増勢による景気の拡大を背景に、原料高によるコスト増はありましたが収益の拡大を図ることができました。また、今後の経営環境の変化に対応できるように、国内では、伸銅品事業やマクロフィルター事業の分社化や東洋バルヴの買収を行い、海外では、中国に新たに鋳鋼バルブと半導体製造装置用向けのバルブの生産工場を建設し生産を開始しました。 本年は、国内景気が減速し厳しい経営環境が予想されます。また、海外においては引き続きアメリカ及び中国を始めとするアジア経済の変化を注視して、その経済変化にスピードをもって対応していくことが重要であると考えております。 キッツグループは、今年も経営理念である企業価値の向上を目指して、「創造的かつ質の高い商品・サービス」をお客様にご提供して、皆様から愛され信頼される企業を目指して参ります。 今年は、干支では60年に一度の「乙」の「酉」の年にあたり、新しい門出と同時に節目の年になります。新年が皆様の新しい門出の年として、すばらしい一年となりますよう祈念いたします。 信頼性の向上と 新市場創造の為の変革 日本精密測定機器工業会 会 長 高辻 乗雄 新春を寿ぎ、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。 日本経済は、アジアへの輸出の拡大を背景に、製造業の生産動向が上向き、また設備投資が大企業を中心に前向きに推移するのみならず中小企業にも波及しつつあり、全体として緩やかな回復基調にあります。しかしながら、為替相場の不安定な推移、原油価格や素材の高騰、あるいは米国ならびに中国市場の動向など、懸念要因は依然残されており、未だ予断を許さない状況にあります。 ここ数年、日本の製造業が、国際競争力の強化・技術の差別化を図るため、高付加価値商品へとシフトするのに伴い、精密測定分野においては、より精度の高い測定技術が要求されております。これを受け、ISO―9000の世界的な普及に伴う、計測における国際対応意識が強く求められる中、計測の信頼性確保のため、国際的なトレーサビリティ体系の確立に寄与するとともに、測定の信頼性評価の手段として、「不確かさ」解析技術の導入と確立に貢献してまいる所存です。 一方で、日本固有の技術・技能の継承が懸念されており、精密測定分野でも人材の育成が急務となっており、当工業会としても、今後益々力を入れていく方針です。 あらゆる産業、とりわけ製造業の基盤技術である精密測定技術は、常に技術革新の基幹を担ってきたことへの責任を自負して、価値ある商品をスピーディに市場に提供し、また、それぞれのお客様の抱えている測定に関する問題を解決するという、いわゆるソリューションビジネスを推進して、そこから新しい市場を生み出す努力をする所存です。 当工業会は、昨年おかげさまで設立50周年を迎えました。今年は設立100周年へ向けての礎を築くべく、昨年に引き続き、会員企業の工場見学、人材の育成を目指したセミナーの定期開催、日本唯一の精密測定専門見本市「光ナノテクフェア」の日本光学測定機工業会との共催等、盛り沢山の企画に取り組んでまいります。今後の精密測定分野の更なる技術革新に是非ご期待頂き、「モノづくり」を通じて、豊かな社会づくりに貢献し、引き続き愛される商品を提供することで、世界の製造業先進国としての日本経済の永続的な繁栄に、より一層寄与すべく、全力を尽くしてまいりますので、なお一層のご支援・ご鞭撻を賜ります様、お願い申し上げます。 最後に、本年も皆様にとりまして、ご健勝で、益々ご発展の年となります様、心から祈念申し上げます。 年頭所感 日本光学測定機工業会 会 長 鈴木 浩二 2005年年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。 日頃は日本光学測定機工業会の運営に多大なご理解とご支援を賜りまして、厚く御礼申し上げます。 さて、日本経済の景気は回復基調にあるものの、先行きはまだまだ不透明と言わざるを得ません。 中国経済の過熱や原油価格の高止まり、米国の双子の赤字増大による為替相場に対する影響等により、中国経済や米国経済など好調に推移してきた世界の景気にも微妙な変化が見られ、景気の循環的な面から見ても、かげりが出てくるのではないかと心配されます。 一方、近年は「世界の製造工場」として中国の存在感が増しており、旺盛な需要が世界景気の牽引役となっております。 当工業会出荷統計を見ましても中国への輸出額が前年上期比141%と大幅な伸長をしております。逆に米国への輸出額は前年上期比66%と大幅な落ち込みとなっております。 国内出荷を見ますと、前年上期比で112%と2桁の伸びをしております。 これは半導体関連や自動車関連が好調に推移して来たことによるもので、この景気の牽引役の一つである半導体など情報通信関連の製品市況や設備投資にピークアウト感が広がれば、景気の後退は避けられないと思われます。 2005年は我々業界にとりまして良い年でありますよう願っております。 工業会活動の最大イベントである光ナノテクフェアも精密測定機器工業会と合同で開催してから5年目になります。 この展示会も42年の長きにわたり、毎年開催して参りました。更なる活性化を図るべく、大学や公的研究機関の最新研究成果を広く産業界に紹介する「研究紹介コーナー」の設置や、出展会社が自社製品について、その使用方法、活用例など現場作業者に対するPRの場を提供する「実務応用セミナー」などを行って来場者アップを図っております。 各社もこの展示会に多数出展いただき、新年製品発表の場としてご活用いただきたくお願いいたします。 終わりにあたり、本年が皆様にとりまして明るく、希望に満ちた年となることを心から祈念いたしまして年頭の挨拶といたします。 新年のご挨拶 日本防錆技術協会 会長 里見 菊雄 新年あけましておめでとうございます。 昨年は、台風の当たり年で、異常気象、天災の一年でした。連日観測記録を塗り替える猛暑が治まるのもつかの間、上陸数を更新する台風による暴風雨が列島を襲い、世界遺産の厳島神社も破壊されました。その後、新潟県中越地方に大地震が発生、新幹線の脱線事故はじめ多くの被害と尊い犠牲を強いられました。 一方、我が国の経済は、中国、東南アジアの好景気に支えられ、モノづくりにかける我が国製造業の頑張りの成果と相まって懸念材料はあるものの一部で不況からの回復傾向もうかがえるようになりました。海外進出一辺倒であった工業生産部門にも技術開発力と生産性の再認識から国内回帰の兆候が現れつつあり、国内消費を増進させ、景気の回復を早める効果が期待されます。 防錆防食業界では、公共事業の減少が影響し、一部苦戦を強いられておりますが、これも遅ればせながら回復期に入った兆しが感じられます。 今、産業界では、事故や災害の反省も踏まえて生産現場の再点検が盛んに行われています。「腐食診断と防錆防食対策」は設備の長期・安定使用を見据えた点検・メンテナンスの最重点項目の一つです。 「防錆技術学校」は、本年で45回目となります。今年も経済産業省、国土交通省、文部科学省他のご支援を受け、4月1日に開校いたします。産業界からは他に類を見ない専門技術者養成講座として高い評価を受け、既に1万名を超える防錆管理士認定者を産業界に送り出してまいりました。新たにJISZ0310にブラスト施工管理者として防錆管理士が明記されるなど、防錆管理士に対する評価も一段と高まっております。 当協会では、通信教育防錆技術学校をはじめ、全国での講演会実施、月刊機関誌「防錆管理」の発行、防錆防食技術発表大会開催などの活動を通じ、今後とも社会に防錆防食の重要性をアピールしてまいります。 本年も会員の皆様とともに、防錆防食技術の発展と啓蒙普及に邁進する所存でございます。一層のご支援ご協力をお願い申し上げます。 会員各位にとりまして2005年がさらなる飛躍の年となりますよう祈念いたします。 年頭所感 全国木工機械工業会 会 長 宮川 嘉朗 新年明けましておめでとうございます。 皆様におかれましては平成17年の新春をお健やかに迎えられたことと心からお慶び申し上げますとともに、旧年中に賜りましたご指導、ご支援に対しまして衷心より御礼申し上げます。 バブル崩壊後、長期にわたって我が国経済は低迷しておりましたが、平成16年度を通してみると企業部門の改善により、民間需要中心の回復を続けるものと見込まれております。こうした動きを受けて木工機械の需要先である住宅産業業界の新設住宅着工戸数も平成15年の約116万戸から平成16年には約119万戸と2年連続の増加が見込まれておりますが、木工機械業界の回復はまだまだ芳しいものではありません。 しかしながら、昨年九月にはロシアが京都議定書の批准を決定しております。このため、アメリカ、中国、インド等の不参加などいろいろ議論はありますが、本年五月には1997年に締結された京都議定書がいよいよ発効することになります。我が国は地球温暖化対策として温室効果ガスの6%削減を国際的に約束しておりますが、このうち約3分の2が森林の二酸化炭素吸収で賄うこととされており、林業・木材産業の活性化が今後一層強く求められることとなります。このような中で、これまではほとんど外材を使ってきた大手住宅メーカーのなかに、国産材を積極的に利用する動きも見られており、木工機械業界としましては、これらの動きに期待するとともに適切な対応をすることが必要と考えております。 なお、本年11月には中部木工機械工業会と共催でポートメッセなごやにおいて「第37回名古屋国際木工機械展/ウッドエコテック2005」を開催いたします。 この展示会においては我が国木工機械業界がこれまで努力してきました新たな技術や機械が展示されます。 工業会としましては、関係業界等のご協力も得て、この展示会が業界活性化に資するものとすべく努力してまいりたいと考えておりますので、皆様方の一層のご支援とご協力をお願いいたします。 最後になりましたが、本年の皆様方のご発展とご健勝を祈念しまして、新年のご挨拶といたします。 シンボルマークは「JAMTA」 日本自動車機械器具工業会 理事長 北川 不二男 新年明けましてめでとうございます。 一昨年は工場災害が多発した年であり、わが国の物作りのシステムの不備が大きく指摘されました。また、昨年は自然災害に悩まされた年であり、ここでは自然災害対策の不足、充実が叫ばれました。全世界的に、いろいろな場面で過去のシステム、組織、考え方の問題点が指摘された年でもありました。 これらに対する積極的な取組みの結果として、日本の経済は、この間、多少なりとも回復に向かい、特に、自動車生産に関しては、非常によい成績を大手自動車メーカーは残しており、広く同じ自動車業界に属するものとして喜びであります。 しかし、自動車機械工具二団体が属します自動車用機械器具業界に限りますと、しばらく続きました売り上げ減少傾向はようやく歯止めがかかったという状態であり、多少の明るさは見えるものの、まだ、厳しい状況は続くものと思われます。 このような中、自動車整備業界に大いに影響を及ぼす可能性のある変革案が検討されています。自動車検査制度見直しによる車検期間延長の議論であります。リサイクル法の施行のことと同時に、我々は、大いに関心を持って動向を見極める必要があると思います。 我々は、本当に自動車を必要とする人、また、自動車を愛する人のための、自動車交通の安全確保、また、環境の確保のために、プライドを持ってこの整備という仕事を確実に進めていくことが必要と思います。 会員の皆様に期待することは当然のことながら、ユーザーニーズに合った自動車用機械器具の品質向上、また近来の新しい安全システムに対応する新技術開発等であります。更に、技術継承のための人材育成も重要な課題であります。 そのためにも、当工業会といたしましては、世の流れに例外ではなく、この数年改革を考え、新しい組織により会員の皆様のお役に立つ工業会を目指し、会員各位に対しての迅速な情報提供、また、会員よりの情報発信の手段提供等、事業活動の活性化を図るとともに、昨年に商標登録申請いたしました工業会の「JAMTA」をシンボルマークとして、マスコミの方々にもご協力いただき、社会的認知度の向上を実現したいと思います。 皆様方の一層のご支援ご鞭撻を切にお願い申し上げます。 年頭所感 岐阜県機械金属商業協同組合 理事長 石田 勝俊 新年明けましておめでとうございます。 今期は、中小企業労働力確保推進事業で補助金を頂いて事業を行っています。これに関しましては会員の皆様方に多大のご協力を頂き大変感謝しております。引き続き2月いっぱいまで行っていますのでなお一層のご協力をお願い致します。 さて、昨年の気候は新記録が多い異常気象でした。桜が今年最初に開花したのが東京でしたし、台風の大きさも上陸した数も被害も新記録、地震も皆様がご存知の通りで、夏日も各地で最長記録でした。犯罪も毎日のように殺人があり、今まで考えられなかったような未成年の犯罪が増えています。世の中の変化が著しい現状で、この先どうやって企業の舵取りをするかは各組合員様にとっても大変な問題だと思います。 景気は昨年始より徐々に良くなり、4月を越えてからは商品の値上がりが毎日のようにあり、ガソリンも上がりましたし、各メーカーの在庫切れも多くありました。値上げがある、商品が上がるという事は景気が上向いていると思われますが、これも地区や業種によりかなりの温度差があったと思われます。今年はどんな年になるか判りませんが、景気の上昇は今年いっぱいは続くものと思われますので、この機会に無理をせず出来る限り堅実経営をして頂きたいと願っております。 また、当組合でも毎年のように退会会員が出ております。このままだと組合運営継続に影響しかねません。そこで従来と違って会員の皆様にもっと会員同士が出会えるような企画を立てて頑張っておりますが、ご出席が少なくて困惑しており、これも私の不徳の至りと思い反省しております。今後は、二世を中心として組合を盛り立てていくことを目指し努力していく所存ですので、是非ともご理解とご協力を頂きたいと思っております。宜しくお願い致します。 今年こそ、この変化に対応して頂き各組合員様が良くなるよう願いまして、私の新年のご挨拶とさせて頂きます。 年頭所感 ジーネット 取締役社 長古里 龍平 新年明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願い申し上げます。 昨年は長期の猛暑、史上最多の台風上陸、新潟中越地震など、自然の脅威を改めて認識させられた年でありました。被災された方々には衷心よりお見舞い申し上げます。 当社に関連の深い製造業においては引き続き中国をはじめ海外への製造移転も進んでおりますが、国内では日本でなければできない高精度加工などを中心に、一昨年からの設備投資意欲が継続し、工作機械や周辺機具工具類も大きく伸長いたしました。JIMTOFにおいても来場者147,000人と、日本の製造業の力強さと底辺の広さが感じられ、工作機械受注は年初予想から上方修正があり久しぶりに1兆円の大台を超え、業界あげて元気な一年でありました。 自動車、造船など好調業種が牽引力となり大手ユーザー中心に進んできた設備投資の動きが、徐々に中小企業へ展開しつつあることがうかがえ、本年もまだ余波を期待できそうです。 しかし一方では原油・鋼材など原材料価格の高騰や品薄状態による生産現場への影響を懸念する声も出始めました。 当社では、昨年6月に古里龍一が会長に、私が社長に就任いたしました。新任社長ではありますが前社長の路線を引き継ぎ一層の精進を果たして参る所存であります。また11月にはグループ企業であるフルサト工業が東証第二部上場を果たしました。 これもお取引先各位の長年にわたるご愛顧のお陰と厚く御礼申し上げます。 これを機に、製造業を支える企業として使命と責務を自覚し「お客様重視」の姿勢を一層堅持しつつ、「問題解決に対する提案力」を高め、今まで以上にご愛顧をいただけるようグループ一丸で積極的に取組んで参る所存でございます。 本年も引き続きお引き立てを賜りますようよろしくお願い申し上げます。 「がんばる金型宣言」のもと一歩一歩着実に 日本金型工業会 会長 上田 勝弘 会員の皆様、明けましておめでとうございます。 昨年中は当金型工業会に対し多大の御理解と御協力を頂きましてありがとうございました。 日本金型工業会も発足以来昨年48周年、法人化十周年を無事迎えることが出来ました。また、その記念式典をも11月2日キャピタル東急ホテルで多数の会員の皆様と関係者の皆様に御参加頂き盛大に挙行出来ました事は、金型工業会の重大な使命を内外に再認識して頂いた事と思っております。 知的財産権の問題と下請法の改正や大阪インターモールドの開催、日韓金型フォーラムの開催等々「がんばる金型宣言」のもとに一万余社の日本の金型産業を代表する唯一の全国組織としての存在意義を行動と実績によって徐々にではありますが進めております。また、金型産業を取り巻く経営環境も万全とまではいかないにしても受注量の回復も見られ、高速化・精密化への投資も過去2、3年前に比べて活発化しているのも事実であります。 しかしながら物作りの原点は人材の優劣にあります。これは世界の共通課題ですが日本には金型のエキスパートやゼネラルマネージャーを養成する機関がありません。韓国や中国、シンガポール等には大学の金型学科や専門大学、技能大学、高等学校に至るまで物作りの原点である金型教育を国家的事業として力を入れております。日本の金型技術は現時点では優位性を持っておりますが、長いスパンで見ると外国の金型教育の効果は徐々に、素形材作りの技術向上として表れており、日本の優位性はこのまま将来にわたって持続する事は難しいでしょう。遅ればせながら今こそ国家的見地に立って、金型教育機関を充実させるべきであり、まずは4年制大学に金型学科を国立、私立を問わず設置してもらう様、日本金型工業会が推進軸となって進めて参りたいと考えておりますので何卒関連業界の皆様、御協力の程お願い申し上げます。 がんばる金型宣言は政治で言うならマニフェストであり、一歩一歩着実に実現することが大切であります。本年も会員各位の御健闘を祈念申し上げます。 新年所感 愛知県機械工具商業協同組合 理事長 山下 隆蔵 昨年の業界は総じて明るい一年であった。しかし、全国的に大方の業種で機械工具の需要が伸び、関東を中心にして受注の急拡大が起きたため、製品の納期の逼迫と在庫切れによる客先から流通への対応要請が多発し、我々商社はユーザー、メーカーの間にあって納期管理に多くの時間とエネルギーを費やすことになった。加えてバブル崩壊以降続いている低価格要請は一向に変わらず、諸資材の高騰と需給関係の変化にも拘わらず値戻しに少しも改善の気配がない。また、一時期緩和の気配のあった採用事情についても、昨年の産業界の回復に伴い、我々小規模企業での学卒採用はふたたび困難な事態に突入した感がある。業界の平均社員年齢が高齢化しており、有能な若手採用に危機感を持つ事業主が多くなっている。 中部地区は自動車産業の堅調な生産拡大により、すでに一昨年後半から根強い設備需要と消耗工具需要に支えられ高原状態が続いている。特に三河地域のトヨタおよびその傘下のテイア1とテイア2の部品生産の動向は国内外にわたって能力いっぱいの稼働状況となっており、ライン生産を維持するための待ったなしの商社対応を果たすために、前線の営業マンの残業、休日出勤が業界内で問題化してきた。すべての営業マンが厳しいユーザーの要求に対応できるわけではなく、特定の担当者に超加重労働が発生しているからである。 昨年11月に東京で開かれたJIMTOFに出展した各社の営業担当責任者の共通の悩みは、小間に来訪したユーザーからの納期短縮要求であったと聞く。すでに一部のNC機については、8カ月先でないと納まらないといわれ、中小企業ではそんな先の仕事の見通しは立てがたく設備発注にブレーキがかかってきている。私は昭和50年の暮れのキャンセルの嵐を思い出す。すでにIT産業には生産にかげりがでており、現在の需要がいつまで続くのか心配する。 このところ経営蹉跌の話題は聞かれないが、業界の好調さに隠されて進行している企業の暗部がある日突然に表面化することが予想されるのである。早く手を打つべき社内の問題を今こそ処理しておくべき時ではなかろうか。 新春を迎えて 愛知県管工機材商業協同組合 理事長 石原 徳和 平成17年の新春を迎え、謹んでお慶びを申し上げます。今年も、当組合の活動にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。 さて、昨年はオリンピックイヤーで、私も寝不足気味になりながら深夜遅くまで各種競技をテレビで観戦しておりました。金メダルが16個、銀メダルが9個、銅メダルが10個という成果があり、特に金メダル数の獲得ランキングでは前回のシドニーを大きく上回りました。もちろん、メダルの数がすべてではありません。しかし選手たちの4年間の不断の努力があってこその結果であることもまた確かです。世界の大きな舞台でのこの活躍から受ける感銘が、さまざまな暗い話題がもたらす負のエネルギーを吹き飛ばし、これからの日本を支えるさらに若い世代の活力のもとになっていけば良いと感じます。 そのオリンピックの興奮冷めやらぬうちに当組合では「管工機材・設備総合展」の開催日を迎えました。今回は268小間のご出展をいただき、昨年10月14日からの3日間で13,131名の来場者を迎えることができました。151社・団体の出品者の皆様をはじめ、関係各方面のかたがたに心より感謝いたします。第25回となった節目の今回は、伊藤辰之実行委員長の主導の下、「イベントステージ」を大きく打ち出したものとなりました。お申し込みのあったメーカー9社様がそれぞれ登場した「メーカーPRタイム」や、東西の論客を招いてのパネルディスカッションなどなどを展開し、アンケート調査の結果を見ましてもおおむね好評だったことから、新たな展示会の姿を打ち出せたのではないかと自負しています。 また昨年の当組合は、組合員の増強に力を入れてきましたが、今年はそれと平行して賛助会員の加入も促進していきます。「製」と「販」の結びつきを強固にするなどというと大げさですが、各種行事へのご参加などを通して、組合員としても「業界」の一体感を感じ取りたいと思います。そして昨今の複雑化して不明瞭な経済状況を乗り切っていきたく、メーカー様のさらなるご参加を期待しております。 西暦2005年。常滑沖の洋上に国際空港が開港し、尾張東部で万国博覧会が開かれる平成17年という年がまさに今始まりました。一年後に楽しく振り返ることのできる年にしていきたいと思います。 本年もよろしくお願い申し上げます。 年頭所感 中部精密ネジ工業協同組合 理事長 成田 吉勝 明けましておめでとうございます。平成17年の新春をお健やかにお迎えのこと心からお喜び申し上げます。 昨年を振り返りますと、日本経済は10年来厳しい状況を続けて参りましたが、我国の経済は大企業を中心に回復基調となってきたと言われています。とりわけこの中部地区の愛知は万博開催・中部国際空港の開港を間近かにひかえており、経済成長の最先端をあゆんでいると言われています。 しかし、我々中小企業の方々には先行きまだまだ予断の許せない状況であります。鋼材の値上がり、油製品関係品の値上がり等々、また年金法の改正、政府主導の財政建て直しの為の増税と、息つく間のない企業運営を課せられております。 特に昨年は自然災害が例年になく多発致し、台風ならびに地震の発生で至上まれに見る10個の台風上陸と新潟中越地震と天変地異が到来し、予測不可能・対処不能の状況ではないかと思われます。我々生産活動にたずさわる者にとってライフラインとアクセスが重要であり、企業内の可能なかぎりの対策を従来から言われているよう、実施することが大事であります。 昨年の末、中国上海を訪れて参りましたが、中国経済の最先端をいっている地域かと思います。ねじ製造工場の視察をして参りました。納期・品質・コストの三拍子が、外資のおかげと自助努力により力をつけてきていると思います。ますます目が離せない国であることだなと感ぜられました。 組合の状況は年度事業計画を遂行すべく目標を掲げ、 @組合員の拡充 A共同事業 B職業能力開発施策 C福利厚生事業 少しでも実施できるよう努力していきたいと願っております。 本年は酉年男となっております。明るい希望のもてる年となりますよう願っております。 今後共組合員各位のご協力と関係各位のご指導をたまわりながら、事業運営を行っていきたいと思います。 会員各位のご多幸をご祈念申し上げ、年頭の挨拶とさせていただきます。 無駄のない一年に 三重県管工機材商業組合 理事長 闇雲 明男 新年明けましておめでとう御座います。 デッドデフレに苦しんだ一昨年に比べ管材業界も昨年は少し様相がかわりました。 年が明けて間もなく、原油高騰による影響を受けた素材の値上がり、さらに世界の工場と言われる中国が高度成長の波に乗って資材の買い付けに回ったことが大きな影響を与えることになりました。 鋼材価格の高騰に加え、塩ビ管、鉄管が値上がりと同時に一時、姿を消し、小型オイルショックを引き起こした感となりました。 日本の10倍の人口をもつ中国が生活レベルの向上とあいまって買いあさりを始めるとさながらブラックホールのように素材を吸い込んでいきます。 デフレに悩む日本国内に売るより輸出する方が高く売れるとなると経済の原則で我々も抵抗できない仕儀となりました。 しかし、余りにそのスピードが早すぎたために既に中長期の契約を交わしている現場物件については逆鞘にみまわれることも生じ、この10年値下がりがあっても値上がりを経験していない若い営業マンの戸惑いは各地で悲喜劇を生じた場面もありました。 年後半には新しい価格が売り買いともに落ち着いてきました。 しかしながら財政の逼迫は少しも改善されることなく公共投資の先細りはもとより年金の削減、増税やむなしの声も今年は段々大きくなりそうです。 少子高齢化の影響はこれから我が国の経済に大きな負担となって来るのは目にみえております。 昨年は私たち三重県管工機材商業組合の創立に際しての発起人であった大戸の大戸正男氏、旭工機の尾藤昇氏が逝去されました。 先に亡くなられた五光商会の田中忠(康雅)さんと当時の3人の社長がすべてあの世に旅立たれたことになりました。 こうした難しい時代に先人の趣意を汲み、第一線の営業段階では時に過当な競争もあることは当然ですが、組合を通じてバックに良識のある顔の見える経営者が控えていることによって泥試合の消耗戦に入ることだけは避けられるものと考えています。 企業も家計も真剣に堅実さを求められる年に入っていることを認識し無駄のない一年であることを祈念して年頭所感といたします。 年頭所感 愛知県金物商工協同組合 理事長 印藤 榮一 新年明けまして、おめでとうございます。 皆様には輝かしい新春の発展への希望と企画に胸膨らませる思いで新年をお迎えの事とお慶び申し上げます。 昨年来双子の赤字・ドル価格・イラク政策・減税問題・年金政策等内外の課題に取組む二期目のブッシュ政権、アメリカ経済の成長を基調にグリーンスバンFRB議長の数度にわたる利上げ・多分に投機的とも思われる石油価格の高騰等、更に中国経済の高い成長による素材・中間材等への価格高騰と受給関係の変化等、今年の我国経済に大きな影響を及ぼすと思われる諸問題は、どの様な展開になるでしょうか。加えてBRICsの経済発展は資源需給に大きな問題をなげかけております。 一方我国の産業界ではここ数年のリストラ・原価低減を原動力とする企業の収益力の改善ぶりは目覚ましく“製造業を出発点とする好循環”は続き上場企業の好決算をみる所でありますが、カネボウやダイエー等にみせられる再生機構が抱える多くの問題もあります。Complacency(自己満足)、Conservatism(保守的)、Conceit(思い上がり)という3Cが企業や団体の失敗の要因であると言われます。我々の業界にはまだまだ厳しい経済環境が続くと思い一層この3Cを肝に銘じ明るい希望に燃えた経営に邁進したいものです。本年万博期間中は、全国からヒト、モノ、カネ、が中部に集まり“個人消費が旺盛になり、小売りやサービスなどの中小企業の業績回復にも寄与する”という期待、中部国際空港(セントレア)の当地区への経済効果等はおおいに期待できるのではないだろうか。 日本経済の金融システム不安の後退・民間企業の業績の回復、反面、ドル安・国債の積み上りと長期金利・政策的インフレ・定率減税の廃止・厚生年金等社会保障制度の問題等まだまだ多くの問題がありますが、それらへの対応をふまえ、経営の成功の鍵といわれるCustomer(顧客)Competition(競争)Change(変革)の3Cのもとに努力しなければと考える所であります。 昨年は組合顧問大島武雄氏を亡くし、職員の変動があり組合運営において組合員の方々にご心配をお掛けしましたが、本年も一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。 本年の組合員各位の益々のご繁栄とご健勝をご祈念し年頭のご挨拶と致します。 課題を共有し、 共に前進できる組合に 愛知鋲螺商協同組合 理事長 藤田 K 新年、明けましておめでとう御座います。 健やかに新年を迎えられた事をお喜び申し上げます。本年も愛知鋲螺商協同組合各位の更なる飛翔の年である事を心から祈念申し上げます。 昨年、1月28日には創立30周年の行事を恙無く終了し、2月9日の創立記念日を心新たに迎える事が出来ました。これもひとえに皆様をはじめ、業界諸団体、地域社会から賜りましたご指導、ご高配によるものと心より感謝を申し上げると共に厚く御礼申し上げます。 これからも「ねじを愛する心」「切磋琢磨」を信条として、相互信頼をもとに一層の組合の発展に努めてまいる所存でございます。 30年を終え31年目を迎えようとする私たちは、現在から将来にわたり安定的な成長を可能としていくためには、足元をしっかりと固め、競争力のある事業展開を行っていくことが不可欠であると思います。 本年の政治・経済は堅調な推移を期待されていますが、一方でイラク・中東情勢の緊迫化、鳥インフルエンザ問題、円高の進行、鋼材価格の高騰など経営への影響が懸念されるリスク要因も多く存在します。不透明な事業環境の中だからこそ私たち組合員が課題を共有し力を合わせて着実に進んで行きたいと思います。 「品質は取引の前提」と言われる、不良“0”・1個不良の撲滅、六価クロメートから三価クロメートへの移行とノンクロムへの対応、高騰の続く鋼材価格の販売価格への反映、ISO14000・ISO9001の取得と企業体質強化、グローバル化への対応、等々は、直面する避けて通れぬ重要な課題であります。私たちは、これらを共有し真摯に受け止め問題解決に向かう事の出来る組合として、さらなる努力を続けてまいる所存であります。 本年7月24日〜25日に日本ねじ商業協同組合連合会の平成十六年度通常総会が私たち組合を幹事として、名鉄犬山ホテルで開催されます。幸いにして、併せて中部新空港(セントレア)が完成し、愛知万博の開催中であるこの総会は四組合の多数の参加者が予想されています。愛知鋲螺商協同組合の本年最大の活動となるこの行事に、組合員各位のご参加とご協力、ご支援を賜りますようお願い申し上げ、皆様とご家族のご繁栄とご健勝をお祈りして新年のご挨拶とさせて頂きます。 待てば海路の日和あり 児玉興業 児玉テクニカ 会 長 松田 謙三 明けましておめでとう存じます。 さて、経済成長率7%の中国の進歩は著しく、ISO14001の認証取得も第一位日本、中国は日本を追い抜く勢いで第二位。「日本も負けちゃいられません!」とファイトが沸いて参ります。日本の基幹製造メーカーは海外施設による高収益でホクホクでありますが、国内の下請製造業の現況と言えば受注単価は低下する一方、支払長期手形で、かりに3,000万円受注すれば必要資金は2億、また新鋭設備を導入しても3〜40年経たなければ償却出来ない有様で気が滅入ってしまいます。 当社は廃業するのも心残り、中国逃避も手遅れと一大方針を提示、「本業(製造業)は続けるな!されど本業は離れるな!」(待てば海路の日和あり、周囲の良くない時、周囲の条件が合わない時、無理をして上手くいった試しがない。人生時には待つ事も大事である)と国内の大学等々とも連携し、画期的特許製品の試作、開発を手がけ近く展示会に出展の運びとなりました。 また、ロシアは「技術者が豊富(旧軍隊の技術将校)」で「高度な設備(旧軍事産業)」在り「労賃は低く」「石油は無限」と、正に空洞化日本経済への助け人とロシアをメーンターゲットにして中央アジアへの販売を開始しました。今の所、業績も順調に推移、大手建設機械メーカーコベルコ建機、大手トラックメーカー日野自動車等々とも販売契約を結び、強力な御支援のもと本格的販売を開始致して居ります。 また業容拡大に向けた展開にも役立つものと「IT」を駆使した独自のロジステックシステム(原料から完成品までの材料の流れの合理的管理)を構築致しました。 さらに「中古自動車」「パーツ」「中古建機」「中古ボート」等を含む輸出はロシアと日本は平和条約未締結の為、時には違法まがいの業者もありますので、ロシアとの貿易者の悪いイメージを払拭、ガラス張りの良い貿易業者であると認められるべく国際規格「ISMS」「BS7799」の認証も同時に取得致しました。本年は一層の高度な技術力(本命は鉄工業)をベースにグローバル展開を図って居ります。 一社でも多くの皆様との御交流を期待致して居ります。 年頭のご挨拶 愛知県金属商業厚生年金基金 理事長 水谷 榮一 謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。 機械金属業界の皆様には、新たな希望をもって新年をお迎えになられたことと心よりお慶び申し上げます。 平素は、当基金の事業運営につきまして、格別のご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。 昨年は、台風の当たり年でありましたが、皆様には被害はありませんでしたでしょうか。被害をこうむられたお方には、心よりお見舞申し上げます。 さて、経済に目を向けますと、昨年の国内景気は、腰の強い設備投資の需要に支えられ、景気の回復基調が顕著であったといわれております。11月には米国の大統領選挙があり、ブッシュ大統領が再選されましたが、双子の赤字が指弾され、ドル安基調になるなど、運用の世界は年末にかけ、決して順調ではありませんでした。 しかし、基金を取り巻く状況は、運用に翻弄された平成14年までとは幾分変化し、一昨年は運用が好結果で、16年度は年金法改正により、基金にとって二つの明るい材料がありました。ひとつは、国の代行をしている部分の年金資産運用の利率は、従来の5.5%ではなく、国の運用利回りの実績を使うことになりました。今後運用は国の実績を追いかければよく、運用による不足が出にくい構造になります。負債も代行部分は解散のときに必要な金額(最低責任準備金)でよいことになり、5.5%で計算した給付債務より大幅に少ない金額(約23億円減少)になりました。もう一つは、国に払う保険料のうち当基金が代行として受け取る分(免除保険料)が増加し、基金の収入増(概算で年間1億4,000万円増)になり財政に寄与します。 当基金は15年度は5年に一度の財政再計算で、過去の不足金(約41億円)を解消するための大幅な掛金増を回避するため、給付削減を17年度から実施することを余儀なくされました。 事業主・加入員の皆様には制度変更の趣旨をご理解いただきご協力くださるようお願いします。 新たな理事長に就任いたしまして思いますことは、基金を取り巻く環境は依然として厳しいものがあります。受給者の増加により基金財政が厳しさを増しており、運用利回りもかってのような高さは期待できず、基金継続に疑問を持つ事業主の方もおられます。 皆様への情報提供が不足していることを痛感し、現在は、基金についてご理解いただけるよう基金ニュースなどでできる限り詳細な情報を皆様にお知らせするようにしています。役職員一同皆様の信頼にお答えするべく奮励努力いたしますので、事業主、加入員の皆様には、引き続きご支援賜りますようお願い申し上げます。 業界の皆様が本年もよいお年でありますよう祈念いたしまして、ご挨拶とさせていただきます。 「自考自得」 トラスコ中山 代表取締役社長中山 哲也 「ジコウジトク」、やっぱり世の中何事も自分次第、自分で考えて自らアクションを起こせば必ず自分の為になる。近頃は特にその様に思うので、四字熟語にしてみた。 若い頃はうまくいかない事があると、すぐに他人のせい、世の中のせいと、責任転換をしたがる習性だった(?)が、流石に丸十年も社長業をやっていると、そうとは言えないとつくづく思う。社内の会議でも、「数字が上がれば自分のオカゲ」「数字が下がれば不況のおかげ」との“ご発言”が飛び交うが、これでは前には進まない。「どちらへ振れても自分のオカゲだ、バカヤロー!!」がオチの言葉となる。どれほど執念深く考え、どれだけ実践したかが、偽らざる結果の方程式。結果は嘘をつかないのである。勇気と努力と根性だけでは前には進まない。 一度限りの短い人生なのに、常に周囲に責任転嫁の不満を持ち続けて生きている人を見かける。なんともったいない人生なんだろうと思う。「オレは恵まれない・・・。」「理解してもらえない・・・。」「おもしろくない・・・。」こんなセリフを心でつぶやきながらも、自分で環境を変えるアクションを起こさない。現状追認、思っていることとやっていることがアンマッチなのである。自分のことは自分で考えないとこれでは一生暗黒である。自分自身で流れや環境を変えないと何も変わらない。そのためにもまずは自分で考える。言われた事をただ従順に聞いているだけでは、知恵も働かず独創力が育たない。独創力こそ人も企業も活気づく一番の妙薬である。今までの常識を疑い否定することから、ユニークなアイデアが生まれてくるものである。 また、“成功体験”という言葉がよく聞かれるが、成功体験も同じことをやり続けると“不成功体験”になるのである。だから常に見直しをかけ続けないと「これで完璧!!」の世界はどこにもないのである。ましてや、時代の流れで伸びたものまで「自分のオカゲ」=“成功体験”と勘違いしている様では成長の余地はない。 自分のことは自分で考え、自分が行動を起こさないと何も変わらない。誰かが見てくれている、誰かがフォローしてくれる。世の中そんなにお節介でもお人好しでもない。「自考自得」。何事も自分で考えて行動すれば、必ず自分のためになる。決して人のせいにしてはいけない。「人生何事も自分次第」発想と行動を変えれば、流れが変わり環境が変わる。景気頼みに責任転嫁、この衝動を少しでも抑えて“自力本願”で明るく元気に逞しく生きる一年としたい。 本年もよろしくお願い申し上げます。 平成17年1月9日2190号 シャープ亀山工場を見学 優良工場見学会実施 愛知県管工機材商協組 会員等32名が参加 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=石原徳和氏・原芳商会会長)の事業部(部長=峰澤彰宏氏・峰澤鋼機社長)主管による「優良工場見学会」が、12月8日に実施され、大型液晶テレビの一貫生産を開始している「シャープ亀山工場」を見学した。 当日は、午前10時に栄のテレビ等駐車場を参加者32名を乗せた貸し切りバスで一路亀山を目指して出発、途中、車中にて石原理事長の挨拶があり「今話題の最新鋭工場のシャープ亀山工場の見学と非常に興味のあるところを見学することが出来喜んでおります。食事も古来から滋養強壮食として珍重されています自然薯料理を賞味して頂くことになっておりますので、今日一日を有意義にお過ごし下さい」との挨拶がされ、湯の山温泉麓の菰野町にある、自然薯料理で有名な茶茶で昼食をとり、午後1時過ぎに見学先のシャープ亀山工場に到着。 暫し休息のあと、会議室にて同社係員より工場の概要について説明を受けたあと、大型液晶テレビの組立工場を見学した。 同社は1973年に世界で初めて液晶表示の電卓を実用化して以来、新時代をリードする数多くの液晶応用商品を生み出している。 亀山工場では、長年培ってきたテレビ映像技術と最先端の独自液晶技術を結集。第六世代と呼ばれる1,500×1,800ミリの大型マザーガラスを採用し、世界で初めて液晶パネルから大型液晶テレビまでの一貫生産により、物流及びコストの低減や生産・検査工程の合理化を進めた垂直統合型の画期的な最新鋭工場として昨年1月に稼動。 また、生産能力の増強を図るため、第2期生産ラインを導入し、マザーガラス投入能力を約2倍に引き上げ、テレビ向け液晶パネルの旺盛な需要に対し、安定した供給体制を構築している。 約1時間半を掛けて工場内を見学し、予定時刻の午後5時過ぎに帰名した。 【亀山工場の概要】 ◎所在地 亀山市白木町幸川 ◎敷地面積 約10万坪 ◎投資額 約1,000億円 ◎人員 1,000人 ◎生産品目 25型以上の大型液晶テレビ ◎生産規模 月10万台 受注・生産共にプラス成長 受注額は対前年度比10・7%増 マニュピレータ・ロボット統計生産 平成16年7〜9月期 日本ロボット工業会では、マニュピレータ・ロボット統計生産・出荷実績(会員ベース)の平成16年7〜9月期を発表した。 【受注】 受注額は、対前年度比10.7%増の1,211億円となり、10四半期連続でプラス成長。 受注動向は、前年の平成15年から国内外共に需要回復基調に入り、今年7〜9月期は、前年同期を上回る実績となった。月次ベースにおける受注額実績は、9月単位でマイナスに転じたものの、8月までは28ヶ月連続で前年同月比プラスとなっている。 【生産】 生産額は、対前年同期比11.6%増の1,298億円となり、9四半期連続でプラス成長となった。 生産動向は、引き続き海外需要の好調で前年実績を大きく上回った。 今年の生産額については、内需回復と共に旺盛な海外需要の持続により、前年より一割増の5,500億円の見通し。 【出荷】 総出荷額は、対前年同期比11.1%増の1,206億円となり、9四半期連続でプラス成長となった。そのうち国内出荷額は、同5.0%減の436億円、輸出額は同23.0%の770億円となった。 出荷動向は、海外向けが引き続き旺盛な需要を維持し出荷全体を牽引。輸出額、総出荷額共に前年同期を上回った。月次ベースでは、国内出荷額が18ヶ月ぶりにマイナスへ転じたが、輸出額においては29ヶ月連続でプラス成長が続いている。 年間実績では、国内出荷、輸出ともに前年を上回ることがほぼ確実となった。 【国内出荷内訳】 ◎自動車産業向け/7〜9月期は、対前年同期比3.7%減の152億円となり、4四半期ぶりにマイナス成長となった。しかし年間を通じては前年実績を上回る見通し。 ◎電子・電気機械産業向け/7〜9月期は、対前年同期比7.8%の162億円となり、2四半期連続でマイナス成長となった。1〜9月期で見ると前年同期比1.3%増となっており、年間を通じては前年実績並みの見通し。 ◎国内出荷動向/自動車産業向けが堅調に推移する一方、電子・電気機械産業向け設備投資に一巡感がある。特に、デジタル家電(主にデジタルカメラ、薄型テレビ、DVDレコーダー、カメラ付携帯電話)販売好調の影響で、需要増加が続いた電子部品実装用やウエハ搬送用、ガラス基板搬送用で伸びが鈍化する見込み。今後の自動車産業向けは溶接ロボット等の需要が見込まれ、持続的な好調が期待される。 【輸出内訳】 ◎溶接用/7〜9月期は溶接全体で、対前年同期比15.2%増の118億円となり、4四半期連続でプラス成長となった。今後も堅調に推移する見通し。 ◎電子部品実装用/7〜9月期は、対前年同期比22.3%増の399億円となり、10四半期連続でプラス成長となった。 ◎輸出動向/溶接用(自動車産業向けがメイン)は、米国・アジアが低迷する中、欧州向けが大きく伸長したことがプラス要因となった。しかし、今後は欧米向けを中心に需要が伸長すると共に、中国への需要増が期待される。 電子部品実装用は、需要の八割を占めるアジア向け(中国、台湾、韓国)で伸びが鈍化する見込み。 またクリーンルーム内作業用として、ガラス基板搬送用やウエハ搬送用も需要が大きく伸びた。 ガラス基板搬送用は、パソコン用ディスプレイや薄型テレビ(液晶、PDP)などの売上好調や大型化に伴う設備投資の増加により、台湾、韓国向けを中心に実績を伸ばした。しかしここへ来て生産過剰気配となり、設備の一時延期等の発表もあり、従来の勢いが一休みとなることが予測される。 一方、ウエハ搬送用も半導体需要の回復を受けて米国、台湾、韓国向けを中心に上向いており、今年は前年を上回ること確実との見通しにあるが、来年以降の予測は弱含みとなっている。 年頭所感 中部経済産業局 局 長 小川 秀樹 2005年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。 本年は、中部地域の歴史に新たな飛躍のページを開く重要な年であります。 3月25日には、2005年日本国際博覧会が、120カ国以上の国々の参加の下、開幕いたします。 中部経済産業局といたしましては、2005年日本国際博覧会協会とともに、愛・地球博の成功に向けて全力を挙げる所存であります。 博覧会開幕に先だって、2月17日には、中部国際空港が、新しい空の玄関として開港いたします。愛・地球博を契機に、中部国際空港、東海環状自動車道など、集中的にインフラ整備がなされることは、当地域経済産業の大きな発展基盤になると期待されます。 中部経済産業局といたしましては、このようなハードインフラの整備に立脚し、2005年以降の中部経済産業の新たな力強い発展に向けて、多様なソフト・インフラの整備のため、諸施策を強力に推進いたします。 まず第1に、地域経済産業の持続的発展のためには、人材と技術の育成・高度化が不可欠であり、その実現に全力を尽くします。 このため、企業内における人材育成の支援、大学と企業が連携した製造現場での中核人材育成の促進、小・中・高校段階から「ものづくり」の重要さとおもしろさを理解してもらうためのモデル事業、「ものづくり日本大賞」の創設等を行います。 また、産業クラスター政策を引き続き着実に推進して、産学官のネットワーク形成により、技術の開発・事業化等を後押しします。 更に、新たな中小企業施策として、意欲と能力のある中小企業が連携し、各自が持つ技術・ノウハウを相互補完しながら、高付加価値の製品・サービスを創出する「新連携」の支援策を開始することとしております。 加えて、昨年秋、当地域に特許先行技術調査会社が設立されたこと等を踏まえ、地域の知的財産政策の総合的推進のため、地域知財戦略本部の設立、地域知財戦略推進計画の策定等を行います。 第2に、愛・地球博の開催を契機として、中部地域の持つ強い産業力や豊かな文化・歴史をブランドにまで高めて、グローバルに情報発信し、地域経済社会の新たな発展につなげていきます。 具体的には、愛知、岐阜、三重の3県及び名古屋市はじめ22市と連携して、広域ナゴヤ経済圏の強さと魅力を海外に広くアピールし、国際ビジネスチャンスの拡大と対内投資の促進を図り、世界に開かれた地域づくりを目指す「グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ」を強力に推進します。 また、ものづくりの文化と歴史を内外に広く伝え、観光資源として活かし育てるため、「産業観光」を推進してまいります。 第3に、環境・エネルギー政策につきましては、エネルギー利用効率の向上に向けた啓発・指導、ESCO事業の普及啓発など省エネルギーの推進、バイオマス・エネルギーを始めとする新エネルギーの普及等を進めてまいります。また、地域特性を活かした環境ビジネスの育成にも注力し、循環型経済社会のモデルになることを目指してまいります。 最後に、安全で安心な社会の実現のため、産業保安行政、消費者行政等の諸規制を着実に実施してまいります。本年四月には、中部近畿鉱山保安監督部を改編強化して中部近畿産業保安監督部を設立し、産業保安行政を一元化してより的確な行政執行を進めることとしております。 これら諸活動を通じて、この2005年を飛躍へのステップとし、日本をリードする高度産業集積である中部地域が、世界の「ものづくり」及びR&Dの中核センターとして一層発展できるよう、関係機関と十分に連携し取り組んでいく所存であります。 益々のご支援とご協力を、謹んでお願いいたしまして、新年のご挨拶といたします。 酉年男 祖父江工業株式会社 代表取締役 山本公明氏 創業大正元年、設立昭和28年の老舗問屋の四代目社長に就任してから5年の歳月が経つ。 社長就任時に強く感じた思いは― 「INAXの資本投下での経営環境の中にあっても、独立した経営に本腰を入れて立て直したいとの思いとともに、社員の給与面の向上と株主さんへの配当を実現したいと取り組みましたが、なかなか大願成就とはまいりませんね」 名古屋市立大学で学び、専攻は当時話題を撒いていた所得政策に的を絞っての、日本経済政策論。時事活動にも熱中した硬派的な側面も持っているそうだ。 卒業後は、地元の有力企業INAXに入社。電算課への配属を経て、営業に回り、名古屋、四国、福岡、熊本各地での営業経験がある。 5年前に祖父江工業の代表取締役社長に就く。 工務店市場の掘り起こしと、リフォーム・増改市場の掘り起こしを狙って、一昨年4月に三重営業所を四日市に開設、同社始まって以来の県外店舗を実現させた。 三重営業所開設の狙いは― 「景気低迷が長期化する中、企業を取り巻く経済環境は厳しいものがありますが、長期的な視点に立ち、同地域における工務店市場の開拓が急務と考えての上で開設しました」 開設後やがて二年を迎えるが、地域における評判も良く、既存の顧客を上回る新規顧客との間でのパイプ作りにも拍車が掛かっている。 このたびの新社屋建設に至った思いは― 「今年春に耐震診断を受けました結果、問題ありと言われたことが新社屋建設の引き金ですね。新社屋の計画の前に、営業所の進出という計画もありましたが、このままでは大きな地震に対応できないという事が判り、多少躊躇するものがありましたが、INAXさんの後押しも得られたことから、建設に踏み切りました」 新社屋の完成を機に、新創業元年と位置付けて、世の中の変化に十二分に対応して行きたいとも抱負を語る。 「社員の平均年齢も若く、これから伸び盛りの者ばかりですので、将来展望は非常に明るいものがあります。新社屋を機に世の中の変化に十分に応えられる素地は持っていると確信しております」 モットーは、初志貫徹。思い立ったら、最後まで遣り通す、芯の強さを秘めている。 歴史上の人物では、坂本竜馬に惹かれるそうだ。 「竜馬の命によって歴史的転換期を迎えた世紀末日本の行く末。32歳の若さで、大成を成し遂げて世を去った竜馬に憧れますね」 幕末を駆け抜けていった坂本竜馬。竜馬のように生きて行きたいという人も多い。志を持って前進することが、男の生き方なのかもしれない。 趣味は季節の野菜を栽培する家庭菜園から、古寺の仏像鑑賞と幅広い。仏像では奈良興福寺の阿修羅像に惚れ込んでいるそうだ。 「年数回は訪れては阿修羅像に対面します。左右両面は眉を寄せ、唇をかむ、やや厳しい表情を見せていますが、正面の表情は眉を少し寄せる厳しさの中にも、爽やかな美しさを感じさせていますね、数ある仏像の中でも比類なき逸品ですよ」 食通でもあり、和洋中をこよなく食している。休日には奥さんと連れ添ってのグルメに時間を費やす。 昭和20年7月14日生まれ。 技術とサービスで 世界のモノづくりをリード 日本工作機械工業会 会 長 大西 匡 平成17年の新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。 昨年の工作機械業界は、5月から1,000億円台の受注が続くなど、近年稀にない好景気に沸きました。これは、自動車産業の設備投資とアジアヘの輸出が堅調に推移したこと、さらに、幅広い業種の中小企業が、生産能力の増強や老朽設備の更新に着手したことによるものです。加えて、11月に開催されたJIMTOF2004の総来場者数は前回比25%増の147,251人、海外来場者数は同70%増の11,416人と共に過去最高を記録し、来場するお客様も従来になく真剣な眼差しで設備投資を検討されておりました。また、技能5輪全国大会上位入賞者による加工実演等3つの企画展示は、モノづくりの楽しさ、喜びを多くの来場者に伝えることができたと思います。 以上のことから、2004年の工作機械受注額は、前年比約4割増の1兆2,000億円強と見込まれます。 本年の日本経済は、調整局面への突入が懸念されておりますが、工作機械需要はマクロ景気の懸念材料とは関係なく拡大の厚みが増しております。すなわち、@グローバル経済下における国際競争力強化のための設備投資、A自動車産業などが取り組んでいる世界規模での生産能力増強と環境対応投資、B老朽設備の更新や合理化投資の本格化の3点であります。海外に目を転じますと、アジアでは中国の経済成長が巡航速度に落ち着けば、引き続き好調を維持すると思われます。欧州景気は回復局面に転じ、米国では、設備投資や個人消費が堅調に推移すると考えます。以上のことから、本年の工作機械受注額も1兆円を上回ると予測いたします。 このように現下受注が好調で、業界は繁忙を極めておりますが、われわれ工作機械メーカーは、品質と納期でお客様へ絶対にご迷惑をかけないという心構えで、気を引き締めて日々の業務に取り組んでおります。特に品質に関しては、どれだけ忙しくなっても、これまで以上に意識を高めフォローを充実し、世界一の工作機械生産国の名に相応しい高品質を常に保たれるよう、会員各位に強くお願いしております。さらには、この好景気に浮かれることなく兜の緒を締め、今後も常に世界を凌駕する技術とサービスで、世界のモノづくりをリードしていく所存です。 本年も関係各位には、ご指導、ご鞭撻とさらなるご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、本年が皆様にとってさらなる飛躍の年になることを祈念致しまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。 新年のあいさつ 機械振興協会 会 長 豊田 章一郎 あけましておめでとうございます。 みなさまには、新しい年をすこやかにお迎えになられたものと、お慶び申し上げます。 日本経済は、為替や原油価格などの不透明要因はあるものの、一昨年後半以来、全体としてはおおむね堅調に推移しております。足元では、景気の踊り場、あるいは拡大のペースの鈍化といったこともいわれますが、今年もわれわれ機械業種が、基幹産業として国家経済を支えてまいりたいものだと思います。 そして今年は、いよいよ2005年日本国際博覧会(万博)「愛・地球博」が、3月25日から9月25日までの185日間、愛知県の瀬戸市と長久手町を中心とする会場で開催されます。私自身、1997年10月に博覧会協会の会長に就任し、微力ながら全力を傾けてまいりましたので、この新年は、格別に感慨深いものがあります。 「愛・地球博」は、世界中から120か国を上回る国々の参加を得て、今年3月25日の開幕を目指し、会場建設をはじめとして、さまざまな準備が急ピッチで進んでおります。21世紀万国博覧会誘致準備委員会、同誘致推進協議会が設立された1989年4月から実に15年になんなんとする長い期間にわたる、数多くの方々の多大なるご尽力が、まもなく結実します。機械振興協会の会員である各団体、さらには各団体の数多い会員企業のみなさまにも、絶大なるご支援、ご協力をいただいており、この場をお借りして、深く御礼申し上げたいと思います。 21世紀に入って、巨大化した人類の活動が地球や自然の許容量を超え、持続不可能なものとなりつつあるという危機感が持たれています。「愛・地球博」はこの問題に正面から向き合い、「自然の叡智」を縦糸に、「地球大交流」を横糸にして、自然が有している素晴らしいしくみ、生命の力に学んで創る新しい文化・文明の在り方と、21世紀社会のモデルを示すとともに、それを世界中の人々との多彩な交流を通じて実現することをめざしています。 そのため、「愛・地球博」では、これまでの国際博覧会の伝統的なスタイルを一歩踏み出して、市民参加を重視してきました。計画づくりの段階から市民団体と会話を重ね、会場づくりへの意見提案や会場運営への主体的参加をうながす市民参加プログラムや、自らが企画し自らが展示演出を実践する博覧会参加催事などが数多く準備されています。従来の国家、行政主導の万博から脱皮し、地域、企業、あるいはNPOやNGO、ボランティアなどの市民といった、多彩な主体の参加によって、21世紀型万博の先駆けとなる「参加」と「体験」の実験に挑戦しているのです。それを通じて、「愛・地球博」を、世界中の人が人と出会い、語り合い、理解し合い、尊敬し合い、愛し合う、人間らしい交流の原点に立ち返る舞台としてつくりあげたいと願っています。 もちろん、そこには人類共通の言語である「楽しさ」や「面白さ」も欠かすことはできません。かつて大阪万博のシンボルとなった「太陽の塔」をデザインした岡本太郎氏は「万国博は世界の祭である」といったそうですが、私も万博は本質的に「お祭り」だと思います。続々と発表されるパビリオンやイベントの内容を見ると、いずれも心躍るような、興奮と感動に満ちた、理屈抜きに楽しめる企画が目白押しです。「愛・地球博」は、必ずや、人々が国境を超え、世代を超えて、ともに大いに楽しめるものになるものと確信しています。 私自身も、2005年日本国際博覧会協会会長として、国民のみなさんの支持のもとに「愛・地球博」が盛大に開幕し、会期を通じて無事に、大きな成果をあげることができるよう、引き続き努力していく決意です。 「愛・地球博」では、先端技術に関する展示なども多く、機械技術の分野でも、注目すべきものが多数出展されます。それがわが国の技術力をさらに強化するための一助となれば、私としても望外の喜びとするところであります。本年もまた、皆様方にとって実り多い1年となりますことを心より祈念申し上げ、新年のごあいさつといたします。 営業マンに提案 カツヤマキカイ 代表取締役社長木村 雄一 新年明けましておめでとうございます。 本年も皆様方にとりまして良い年であります様お祈り申し上げます。 さて本年も厳しい営業活動が継続すると考えますが、今敢えて非効率な旧来の営業活動でも、弱みと問題点を解決すれば素晴らしい経営&営業手法になることを提案し、再び営業マンが暴れ廻ることをお薦めしたい。 こんなスタイルの営業マンはいまや殆どいないと思われる。管理が徹底し、やってはいけないと言われているし、そう思っているからだ。 しかし意外とお客様は泥臭い営業マンを好むものである。 ◎「人間関係」中心のお付き合いを大事にする営業マン ◎酒など飲食を伴う営業スタイルを好む営業マン ◎行動は「思いつき」、商談は「出たとこ勝負」の営業マン ◎資料は活用せず口頭で話す営業マン ◎訪問回数で勝負、「犬も歩けば棒に当る」を実践する営業マン ◎どのお客様にも同じ対応をする営業マン ◎根性、粘りの営業マン どうも営業展開がマンネリだと感じる営業マンの方には、創立&成長期に展開した泥臭い営業活動を思い出し、大いに展開いただきたい。但し「強みに潜む弱さ」に気をつけること。次に先の項目毎に、注意点を明記しましたので、よく理解し活動下さい。 ◎なあなあは厳禁、商談は短めに、親しさを同席者に気づかれないように。 ◎飲食の場では仕事の話は相手から出るまでしない、飲んだ事を周囲にしゃべらない、飲食代は交互に払う。 ◎訪問は相手の在社を確認してから、あいまいな回答は厳禁、質問は最後まで聞き必ずメモをとる。 ◎ゆっくりと話す、落ち着いた態度は信頼を呼びます、その都度話すことが変わらないように、次回訪問時にはメモを出して確認する。 ◎訪問目的を明確にし、時間帯を考える、ラッキーなことには心から感謝しましょう。最重要顧客、重点顧客、育成する顧客といった具合に分類し訪問回数を変える必要があります。 ◎特定のお客様に振り回されないように気をつけること、大切なお客様には信頼を低下させないため、時には上司に同行してもらい「御社は大切なお客様です」と感じてもらう様心がけて下さい。 ◎しつこくなり過ぎないように、応酬話法は絶対に磨いて下さい。時にはアポイントをとり、宿題をもらう努力をしましょう。 本年も素晴らしい年にするために是非参考にしていただき、気分を新たにして予算必達活動を継続しましょう。 年頭所感 新時代に向けての 組織強化に傾注 中日本木工機械商工協同組合 理事長 木村 秀夫 平成17年(2005年)の新春をお健やかに迎えられ、謹んでお慶び申し上げます。平素は、当組合に皆様から格別なるご支援・ご協力を賜わり、そのご厚情に心よりお礼申し上げます。 昨年の日本列島は、夏場の猛暑に加え、記録的な相次ぐ台風の上陸により、全国各地に膨大な豪雨災害を引き起こしました。更に新潟県中越地震の発生により長岡、小千谷地域の周辺では数多くの被害を出し、家屋倒壊、河川氾濫などの大被災となり、これらの被災地の1日も早い復興を願っています。 さて、本年は乙酉(きのととり)年。昔から酉は幸運を運ぶと伝えられています。酉年生まれの人は、表現力が豊かで細かなことに良く気づき、交際も上手のようです。また、過去の酉年を振り返れば、昭和20年第二次世界大戦終戦、同32年人工衛星スプートニク一号打ち上げ成功、同44年東名高速道路全通、アポロ11号月面着陸、同56年神戸ポートピア開催、平成五年皇太子様・雅子様ご成婚、Jリーグのスタートと、何か新しいことが始まる年回りにあります。 平成17年(2005年)は、穏やかな調整過程にあると予測され、特に東海・愛知県は、世界に向かって発信できる国際的な話題が何かと集中する年です。一つは、中部国際空港「セントレア」が常滑沖に2月17日開港し、国際ビジネスチャンスの中部の玄関口として、ますます拡大していくでしょう。2番目は、21世紀初の愛知万博「愛・地球博」が3月25日に開幕。テーマ“自然の叡智”に相応しい自然との共生をキーワードに3Rシステム(リデュース・リユース・リサイクル)を導入し、高低差のある自然溢れる地形を残す設計に注目されています。我々業界に深く関わる「木」をふんだんに使用した建造物などの会場設定は大変参考となり、9月25日までのロングラン開催は必見になるでしょう。3番目は、当組合をはじめ木工機械業界に密接に関係し、東洋一を誇る最大のイベント「第37回名古屋国際木工機械展」が今秋11月3日から4日間、ポートメッセなごやにて開催します。会場アクセスも名古屋駅から24分で会場まで直結する“あおなみ線”の開通により、遠方ビジターの交通アクセスでの便利さが飛躍的に向上しており、一段と期待感が膨らんでおります。当組合もこの一大イベントに協賛し、積極的にご支援、バックアップできる活動に備えております。また、当組合は昨年の総会で新体制がスタートいたしました。歴代理事長の築き上げたものを基に、更に組合員同士の一致団結を強化し、国際化、新時代に向けた業界発展と次世代を担う経営者育成のための各種事業に全力を傾注していきたいと思います。 つきましては、今後とも、当組合の活動に倍旧のご指導、ご支援を賜わりますよう宜しくお願い申し上げますとともに業界関係各位並びに組合員各位の益々のご繁栄とご健勝を祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。 バランスのとれた 業界発展へ向けて 日本工作機械輸入協会 会 長 近野 通明 「明けましておめでとうございます。」 皆さんと共に新しい年を迎える事が出来ますのはご同慶の至りで、あらためて各位に対してご祝詞を申し上げます。 振り返りますと、昨年は年初より市場からの引き合いが活発化し、比較的納期の長い輸入機器の通関実績にも表れて参りました。1年を通じて内需の予想は上方修正を重ね、1月〜10月の輸入通関金額の累計は昨年1年分を1割も上回りました。この数字から昨年の切削型工作機械(ドライエッチングマシンを除く)の輸入高を予測致しますと、前年比30%増の456億円に達したものと思われます。特に研削盤が33%増の87億円、レーザー応用機器が44%増の131億円と好調でした。更に、鍛圧機械は25%増の125億円、切削工具は20%増の500億円、ワーク・ホルダー、ツール・ホルダー、付属機器、補修用部品等は19%増の736億円と何れも好調に推移致しました。 この様に我が協会々員が取り扱う工作機械を始め周辺商品の輸入が伸びた事は輸入品に対する各位のご支援の賜物であり、年始に当たり改めて厚く御礼を申し上げます。そんな中で、9月にはシカゴで開かれたIMTSショーへ輸入促進ミッションを派遣し、更に11月に開催されたJlMTOFにおいては全体の10%近い約500小間の展示スペースに最新の技術を誇る輸入機械とその周辺商品を展示致しました。展示品がその場で売約する例が散見され、成功裡に展示会を終える事が出来ました。 今年は民間設備投資の好調が持続する事を期待する一方では最近の円高や欧米の景気低迷、我が国産業の空洞化、工作機械調達のグローバル化、それに伴うサービスの広域化等、我々業界が対処すべき問題は益々高度化且つ複雑化して参ります。この様な市場の動きに適応しつつ、我々は海外のメーカーと日本のユーザーの間に立って相互協力のもとに我が国「ものつくり」業界の発展に貢献して参ります。更にメーカーと一体となったサービス態勢を構築し各ユーザーの満足度の向上を図る所存です。 今年、日本工作機械輸入協会は創立50周年を迎え、記念誌の発行と祝賀パーティーの開催を計画しております。又、9月にハノーバーで開催されるEMOに輸入促進ミッションを派遣し技術的に優れた輸入機器の発掘に努めて参ります。前述の様な環境下でこの節目の年を祝えるのは有難く感謝すると共に、今後ともバランスのとれた業界の発展に寄与すべく全力を挙げて取り組みますので何卒宜しくご指導ご鞭撻の程をお願い申し上げます。 平成17年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。平素は、当組合の事業につきまして、格別のご支援・ご協力を賜わり厚く御礼申し上げます。 新年のご挨拶 全日本木工機械商業組合 理事長 前田 静正 新しい年を迎えるにあたり、関係業界並びに組合員各位に謹んでご挨拶申し上げます。 昨年は、台風・地震の被害が多発いたしました。被災された方々に、心からお見舞いを申し上げます。 現在の経済状況は、堅調なアメリカの景気、中国の急激な経済成長に伴い、原材料・輸送・素材産業・設備投資の需要が増加し、好況を呈しております。昨年末では、少し弱含みとなっておりますが、好調が続くものと思われます。工作機械業界は旺盛な設備投資需要を受け活況を呈しております。 私が理事長を拝命いたしまして、4回目の新年のご挨拶になります。この間、組合員の経営の安定と合理化、組合及び業界の活性化を念頭に様々な事業を行ってまいりましたが、残念ながら結果は厳しいものであります。組合員数は減少し、業界全体の業績も依然低迷したままであります。 また、大きい問題である木工機械の展示会に関しましても、良い方向に進んで頂きたいと考えております。 もっともっと組合員・業界構成員各社がご自分のお考えを発言し、組合・業界改革に行動を起こし、取り組む時期に来ていると思います。組合・業界存亡の危機にあります。本年度も我が業界にとって、厳しい1年になることは間違いありません。 力を合わせて、組合・業界を活性化させ、少しずつ明るい方向にしていきましょう。より一層のご支援・ご協力をお願い申し上げます。 組合では、全国木工機械工業会様と共同し、業界団体でまとまって関係各官庁に住宅減税に関する「要望書」の提出を行い業界発展の成果を上げております。現在9団体がその考えに賛同しております。また、10月に全国中小企業団体中央会の補助事業として、「後継者研修会」を名古屋・松阪で開催いたしました。本年1月には、国家試験である「技能検定(木工機械修理作業)」を京都にて実施いたします。「投資促進キャンペーン」の継続、PL保険・グループ保険の実施、組合員名簿の更新、ホームページの充実等、組合活動のより一層の活性化を図って行く所存であります。 どうぞ、本年度も、当組合の活動にご理解を頂き、倍旧のご指導・ご鞭撻を賜わりますよう重ねてお願い申し上げます。 最後に、業界関係並びに組合員各位のますますのご繁栄とご健勝を祈念いたしまして、年頭のご挨拶と致します。 年頭所感と私の疑問 静岡県管工機材商組合 理事長 丸尾 氣窮雄 新年明けましておめでとうございます。 バブル崩壊以後10数年デフレが進行し底なし沼の経済から一転して物価高騰、鉄鋼を始めあらゆる商品の値上がり、インフレ経済に変貌してまいりました。 中国が世界の生産基地化、世界中の物質を飲み込み高騰の原因になっております。特に原油の投機筋の影響を受け異常な高騰はあらゆる分野にマイナスに波及するのではないかと心配しております。大手企業の収益は改善され、民間投資も活発化してまいりました。しかし私どもの資材を扱う者にとってはゼネコン、サブコンの値下げ要求は異常なほど厳しい状況にあります。 さて世界情勢はイラク問題、北朝鮮問題、イスラエル、パレスチナ問題他難問の山積です。特に民族、宗教問題は深刻化、私は、人類は民族宗教のくびきから逃げられないのか、人類が存在する限り永久に解決できないのか考えさせられる今日この頃です。 宇宙は150億年前のビッグバンから始まり、太陽は約50億年前、地球は約46億年前に生まれたと言われております。我々には想像も出来ないビックバンは1946年頃物理学者ジョージガモフが提唱し、ビックバンで発生するだろうと言う理論が、彼の死後次々に現実に証明されました。ビックバン後現在も続いている宇宙膨張がハッフルがドップラー効果で証明、宇宙のヘリウムの偏在、又人類が絶対証明出来ないと言われたニュートリノの海の存在を小柴さんが、又ビックバン20万年後の明るい宇宙、つまり原子と光と分離、宇宙背景幅射、方向がまちまちの光、電波の宇宙全体に存在等ほゞ全部証明された。又話しは別ですが太陽もあと約50億年の寿命、地球をのみ込む程膨張し爆発する事も。さて生命生物の歴史は地球上約30億年前に単細胞生物が発生し、約5〜4億年前に生命のビッグバンが始まり。無脊椎や脊椎動物が約4〜3億年前に発生、海中からまず植物が上陸し、その後動物が上陸する。約3〜2億年前に爬虫類が出現、約2〜1億年前に小さなネズミの様な哺乳類が発生、また大恐竜時代を迎える。約6,400万年前にほとんどの生物が死滅(巨大隕石説)、そこから我々の先祖である哺乳類が大発展する。 人類は4、500万年前に何らかの事情で一部の猿が直立歩行し、人類の基となる猿が生まれ、直立歩行しているため、前足が手に変化すると同時に重くなる脳を支えることができるため、急速に脳が進化、約60万年前のジャワ原人、約50万年前の北京原人、人間らしくなったのはたかだか2、30万年前、農耕が始まったのは約1万年前であります。恐竜の全盛時代は1億4,000万年間続いた。人類は猿人時代を含めてもたかだか300万年です。 以前新春対談でオリエント研究の第一人者である三笠宮殿下(昭和天皇の弟君)が、旧約聖書は紀元前にユダヤ人の誰かが書いたものだろうとおっしゃられましたが、旧約聖書の中で、エジプトで奴隷化されたイスラエルの民をモーゼが奇跡を起こして脱出させ、神の約束の地を得るため異民族と戦い、その人々が神の命令に反し、異民族を完全に追い払わなかったため神の罰云々・・・とあり、その後やはり紀元前イスラエル全盛期のダビデ王、その子ソロモン王が異民族から妃を迎え、異宗教を認めたたそ、神が罰として国を南北に裂いた云々・・・何のことはない、現在のイスラエル、パレスチナ紛争は紀元前(神代)より続いていたわけです。 宗教が人類にもたらした貢献救済は大変なものであり、私は宗教を批判するつもりは毛頭ありませんし、偏らない宗教心は持っております。しかし、旧約聖書を元とする、ユダヤ教、キリスト教、またユダヤ教を元とするイスラム教の一神教徒との争い、新旧のキリスト教徒同志の争い、一方的なイベリア半島におけるレコンキスタ運動、十字軍等現在のイスラエル・パレスチナ戦争や歴史上他の宗教においても宗教民族戦争は人の殺し合い等壮絶凄惨なものがあります。 宇宙や生命の発生と長々書いたのは、人類数100万年の歴史からみても次のことを言いたかったためであります。仏教、ユダヤ教にしてもたかだか2,000数百年前のことであり、キリスト教にしても、2,000年前、、イスラム教に至ってはムハンマド(マホメット)が神の啓示を受けたのは六世紀末であり、その唯一絶対の神アッラーのために自分の尊い命を犠牲にしての自爆テロでイスラム教徒であるイラク人までも無差別に殺している。宗教は人類救済のためではなかったのか。イスラム原理主義、キリスト原理主義等他の宗教においても、信仰心が厚いことが善とみなすことが良いことか、本当に考えさせられます。絶対的真理と言う事で人間を一つの思考の枠にはめ込み、楽な様に他に難しい事は一切考えなくても良い様に、あるいは幅広く考えさせない傾向にあるのではないかと思います。本来人間はものすごく幅広く物を考える優秀な能力を有していると思います。キリスト教のキリストを神の子として、父なる宇宙創造の唯一絶対の神、ユダヤ教の絶対唯一の神ヤハウェ、イスラム教のアッラー、他宗教におけるそれぞれの神は、人類が生まれてくるプロセスのバクテリア、アミーバのような単細胞生命の発生、魚類、両生類、爬虫類、哺乳類と進化し、人類が数100万年前何らかの影響で直立歩行せざるを得ない猿の時代にも当然唯一絶対的な神は、人類らしきものが全くいない時代にも人類が猿の時代にも存在したことになります。旧約聖書をはじめすべての宗教の神話では、すべて共通で神が短期間で宇宙と天と地とすべての生命や人間もちょこちょこと作ったとされている。逆に言えばビッグバンで宇宙が始まった150億年前に神、人類は存在したことになります。神に対する冒涜と言われるでしょうが、神はそれぞれの人にとって忽せに出来ない絶対的真理だと思います。しかし、歴史的な宗教の成立過程をみるとどの宗教も人類進化(猿・猿人時代)を否定あるいは無視、ふれず、私はどうも人為的と言うか人為性を感じ宗教の名の元に神の名の元に、人が人を殺めて良いものだろうか。 私の思いは短絡的なのか幼稚なのか、語りついでに横道にそれますが、我々は人間の範疇で物事を考えることしかできない。よく地球外生物ETが地球へ云々とテレビ等で放映されますが、私は絶対ありえないと思っております。光の速さ一秒で地球7周半の高速で年、100年、1,000年と走る乗り物がないと、次の太陽(恒星)系の次の恒星まで届きません。この我々の住む銀河系星雲から一番近いアンドロメダ星雲でさえ、約210万光年かかります。しかし地球外生命は100%いると私は思っております。 なぜなら宇宙には銀河系星雲(直径10万光年)の様な星雲が、100億個もあり、また我々が存在していることが証明であります。また地球で生まれた元素はないと言われております。地球の一切の物質、生命はすべての人間も含めて宇宙の星の老化爆発衝突(超新星爆発)で生成された原子、元素から構成されているからです。 さて私は今人間として存在していること、宇宙大自然の絶対的なものの存在はあると思いますし、なければ私の存在もありません。よく日本人は信仰心がないといわれますが、日本人がすべてとは言いませんが、子供が生まれたときやお正月には神社(神道)に参ります。 亡くなったときはお葬式(仏教)、クリスマス(キリスト教)、大晦日には除夜の鐘(仏教)等々、昔から日本人はすべての物に神が宿ると言われ、日本人の宗教観、つまり幅広く物を観て、宗教に対しても寛容さのある人間が多くならないと世界の人類の平和は来ないと思います。 本来神は人々に自由、平等、平和とやすらぎをもたらすものだと思いますが、神代の昔から紛争の種を蒔き散らしているとしか思われない。すべてとは言いませんがユダヤ教徒やイスラム教徒、レコンキスタ、十字軍をみるまでもなく好戦的なキリスト教徒、又イスラム教徒の過去現在をみると神代の昔から平和で安らぎがあるとは思われない。とくにユダヤ教のように一神教の上、神より選ばれた民(選民思想)意識では絶対に平和は訪れないと思います。私は今の日本に生まれ、テレビ時代(一瞬にして世界の出来事がわかる)に生まれ、生活できることを本当に有り難く、感謝しております。今年もよろしくご指導受け賜りたくお願い申し上げます。 「あたりまえを確実に」 ミズタニ機販 代表取締役社長水谷 隆彦 これは決して「あたりまえ(のこと)を当たり前に(やろう)」ということではありません。 「(ただの)当たり前」から一歩進んで「確実に」出来て初めて「あたりまえ」の結果が生まれるのだと思うからです。ただ「当たり前にやる」のと「確実にやる」の間には、大きな開きがあると思います。 これは恥ずかしながら日頃の社内を見ていて感じたことです。もっと確実な処理をしていれば、儲かっていたかも(儲けることが本意では無いのですが)…。とか、より高い目標を設定していたら、あるいは(過去に失敗した経験から)もっと学んでいたら、同じ失敗を繰り返さずに済んだのに…。のような体験が数多く起こった昨年でした。 言ってみれば どこにでも起こる可能性がある事象なのですが、これらが惹き起こすロスは「あたりまえのことを当たり前に」さえやってこれなかったツケが回ってきたのだろうと感じている現在です。 世間に目をやると、企業規模の大小に関わらず発生する(顕わになる)不祥事や数多の事故は、コレが出来ていないことが大きな要因であると思えてきます。不祥事の発覚に関しては、10年以上も前から言われて来た「人類の向かう方向」@競争から共生へ、A秘密から公開へ、Bエコノミーからエコロジーへ、C消費から節約へ、D分離から統合へ(対立から融合へ)、が同時に進んでいる中で「秘密にされていたことが公開されていく」に、よく現れていると言わざるを得ませんが、「当たり前のことが確実に」されて来ていれば、何も秘密にしてくる理由もなかったのだと思えるのです。 これからの時代、これらの「方向性」は揺らぐことなくスピードを上げて進んで行くと思われます。その中で「当たり前」にやるだけで満足していては、まさに時代に埋没してしまいます。 「当たり前にやる」では見込み現状維持、結果がこのザマだということです。目標はより高いところにおき、「あたりまえ」を「確実に」やることを積み重ねることで初めて「成長」が得られるのではないでしょうか。 「あたりまえを当たり前に(現状維持)」を狙っていては、どんなに良くても「あたりまえ」の結果しか得られません。 「あたりまえを確実に」して土台を作り、進取果敢にその上を積み上げて行こうと考えているうちに新しい年の始めを迎えたようでございます。本年も勉強させていただきます。皆様 どうぞよろしくご指導の程お願い申し上げます。 年頭所感 「あなたの埋蔵金は?」 オーエスジー 取締役社長 大沢 輝秀 数年前にオーエスジーに工場見学に来られた方が、「金脈の上に工場が建っています。それを掘り出せばいくらでも利益が出ますよ」と話されたことがありました。それをきっかけに私も4年前から「埋蔵金」という言葉を使い、会社のあちこちに埋もれている「金脈」つまりさまざまな改善・改良活動を通じて、この「金脈」を掘出そうと唱えるようになりました。企業においてトップは、いつもうるさくガミガミいっているようでは冴えないと思います。企業内で同じなにかを成すのなら、人の心に残るようなやり方をしたいと常々思っていました。そこで「埋蔵金」という古い言葉を持ち出したわけです。 例えば「節約しよう」といっても、それを聞く社員には具体的なイメージがわかないと思います。同様に工場内で「無駄をはぶこう」というより「埋蔵金」を掘り出そう、といえば納得できるし、取り組む姿勢も違います。また工場内に300人いたとすると、人数分の無駄が存在します。あるいは何年か前の手法をそのまま使っているような場合もある。変化の時代にはそれも無駄かも知れません。それを克服すればそれは「埋蔵金」の発掘といえるでしょう。 バブル経済の崩壊後、産業界全体が長い停滞期に入りましたが、当社はいち早くそのトンネルから抜け出でることができました。そのきっかけのひとつが、「埋蔵金」活動であったと思います。もちろん掘り出した「埋蔵金」は営業利益となり、ボーナスという形で社員に還元される仕組みなので、モチベーションがずいぶんと向上しました。 例えば、社内の「埋蔵金」の具体例は、工場見学の際にお客様にもご覧いただけるよう見学通路に開示しています。工場内で、あるムダを省きテレビ一台分の購入価格に値する価値があったとします。この場合に、具体的に効果金額を明示し、このテレビそのものを写真入りでわかりやすく表示してあります。金額だけではピンとこなくても、テレビの金額10万円としてテレビが具体的にイメージされていることでその効果金額が、身近なものに感じられるわけです。家庭において、10万円のテレビを購入することは大支出であるわけですから、この効果がいかに大きなものであったか。 またこの埋蔵金活動の良いところは、一つの活動を成し遂げてもそれで終わるのではなく、さらに次の「埋蔵金」を見出し、掘り出そうと意欲が湧くことです。企業経営においても、マーケットリサーチなどいろいろな方法がありますが、本質的なことは、これら「埋蔵金」活動のように現場に根ざして活動することが最も重要であると感じています。 「埋蔵金」活動のなかで重要なことのひとつに、「スピード」があげられます。現場に起きている問題に対して、いかに素早く判断して適切な策を講じるか。時には、非常に大きな問題に対し決断を迫られる場合もあります。経営者には、スピードをもってこの問題を解決し、決断する能力が求められます。サラリーマン的な管理者となってしまうと、どうしても問題の先送りをしてしまいがちでその結果として問題の隠蔽等により企業責任を問われるまでの大問題に発展して最悪の結末を迎えてしまう。そんな出来事が、最近の世の中にいかに多いことか。私は、社員に対しても、この埋蔵金活動に限らず、常に経営者としてのマインドとスピードをもって仕事に取り組むことを心がけるよう求めています。 さて、オーエスジーの2005年は、この「埋蔵金」発掘活動で新たなる金鉱脈を求めて掘り続けること、さらにOSG Phoenixの旗のもと、JBLスーパーリーグでのバスケットチームとまた鈴鹿八耐を中心にオートバイのチームに更なる飛躍が期待され、スポーツを通じた地域貢献や社会貢献を進める年でもあります。中国の上海工場も昨年より順調に生産を開始し、ますます大きくなりつつある中国市場、中華圏での基盤を強化しヨーロッパ、アメリカといった市場にもより一層注力し、自動車産業を中心に「ものづくりあるところOSGあり」と言われるよう、全世界のオーエスジーの総力を結集して、「地球会社OSG」にふさわしい活動をパワフルに展開して参りたいと考えます。 みなさまにとってすばらしい一年でありますように、どうぞ本年もよろしくお願い致します。 年頭所感 岐阜県中小企業団体中央会 会 長 辻 正 平成17年の新春を迎え、謹んで新年のごあいさつを申し上げます。 平素は、本会事業の推進にあたり、格別のご支援・ご協力を賜り厚くお礼申し上げます。 昨年は、近年まれにみぬ多くの台風が上陸し、全国各地に大きな被害をもたらしました。また、本県でも台風23号により、特に飛騨地域、中濃地域や西濃地域などで大きな被害を受けました。被害に遭われた方々には心からお見舞い申し上げます。 12月の月例経済報告によると、「一部に弱い動きがみられ、このところ回復が緩やかになっている」との基調判断が示されました。一方、中小企業や一部の業種・地域においても回復の遅れがみられ、緩やかなデフレも継続しているとの経済状況を公表されましたが、多くの中小企業にとっては、原油価格の高騰による原材料の高騰、受注単価の引き下げの流れなどにより、利益を確保することができないまま、未だ景気回復を実感できない中小企業が圧倒的であると感じており、昨年と同様に厳しい状況にあります。 このような状況の中、中小企業は我が国経済活力の源泉であり、中小企業の活性化なくして、我が国経済の持続的な成長は望めないとされております。本会といたしましても、組織化政策を通じて50年に亘り築いてきた組合等の指導・支援などの経験から、「組合」こそセーフティネットの役割を担う組織であるとの認識のもと各方面で支援していく所存であります。 また、本年は、本会創立50年の節目にあたり、今までの『協力する中央会から提案する中央会へ』から『さらに役立つ中央会』を基本理念に、組合及び傘下企業に対し、企業内ベンチャー、経営革新、市場競争力の強化、地域経済及び業界の活性化・連携の促進、組合・企業の課題等に対し的確な支援を行い、組合・中小企業の発展をめざすことに努めておりますので、本会事業をご活用くださるようお願い申し上げます。 最後になりましたが、皆様方のご健勝とご発展を祈念し、新年のごあいさつといたします。 ヨーロッパとアジアのICTビジネス セビット05国際情報通信技術見本市 3月10日〜16日ドイツハノーバーで開催 ヨーロッパとアジアのICTビジネス、世界有数の国際情報通信技術見本市「セビット2005」が、2005年3月10日(木)〜16日(水)まで、ドイツ・ハノーバー国際見本市会場にて開催される。世界60ヶ国より計6,200社、総展示小間面積は320,246u。 日本からの出展社は次の通り。 アルプスシステムインテグレーション、ビルコン、BMCインターナショナル、クローバー電子、電波新聞社、ナナオ、富士システム機器、船井電機、日立製作所、シチズンCBM、ムサシ、日本プリメックス、NTTドコモ、ジャパンテクノブリッジ、日本ベルパーツ、ニホンハンダ、日本ミニチュアロープ、ローレルバンクマシン、松下電器産業、オリエント測器コンピュータ、サイズ、トライコム、東芝、RWPPI ヨーロッパとアジア太平洋地域の貿易は非常に盛んになっている。これらどの国でも、ドイツはビジネスパートナーに期待を抱いている。ドイツとアジア太平洋地域との貿易は、輸出面でも輸入面でもはっきりと増大の傾向に。情報・テレコミュニケーション技術製品の国際貿易の場合、「セビット・ハノーバー」をコンタクト開始と情報調達のための足がかりとして利用する事に定評がある。 【開催概要】 ◎名称/セビット2005 国際情報通信技術見本市 ◎主催/ドイツ産業見本市社 ◎開場時間/9時〜18時(最終日を含む) ◎会場/ドイツ・ハノーバー国際見本市会場 ◎入場券/一日券・24ユーロ、通し券・53ユーロ(現地購入) ※ドイツ産業見本市社日本代表部では、2005年2月1日より3月11日まで前売り販売をする。入場券は会期中に限り、近郊の電車・バス乗車券としても使用できる。一日券・2,500円、通し券・6,000円。 ◎カタログ/25ユーロ(現地購入) ◎インターネット http://www.hannovermesse.co.jp(和文) http://www.Cebit.deにて、2005年1月より出展社及び展示品の情報が入手可能 ◎EBi/ビジター用エレクトロニクス・インフォメーション・システム(EBi)の端末機が全館に設置されており、無料で利用できる。展示品や出展社情報のほか、会議など催し物についても瞬時に回答し、プリントアウトも可能。使用言語は英語とドイツ語。 ◎規模/出展社=約6,224社、総小間展示面積=320,246u、ビジター数=約60万人 ◎問い合わせ先/ドイツ産業見本市社日本代表部(佐々木、村田迄) 〒164―0003 東京都中野区東中野1-51-3-501 TEL 03-3363-6631、FAX 03-3363-7582 http://www.hannovermesse.co.jp E:mail:hannmessejp@asahi-net.or.jp 愛機工商協組支部忘年会 組合新年会の下見兼ね 愛機工北支部 グランコートで 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏、山下機械社長)の北支部(支部長=坂田多喜男氏、金太郎商店社長)は、11月24日午後7時より「ホテルグランコート名古屋」(名古屋市中区金山町)において忘年会を開催。今回は、平成17年組合賀詞交歓会の下見を兼ねて行われた。 冒頭、坂田支部長が「皆様お忙しいところ本日の忘年会に20名もの方々にご出席いただき、私が支部長になって初めてのことと存じます。今回は親組合の新年賀詞交歓会の担当でございまして、本日は本部の山崎事務局長にご指導いただき、役割分担をきめて新年会を是非成功させなければなりません。皆様のご協力をよろしくお願いします」と挨拶。 山崎事務局長より新年会の詳細な説明があり、役割分担をして来年1月14日の新年会に備えた。 引き続いて支部の諸行事の日程について確認があり、野田副理事長(ノダキ社長)の力強い発声で乾杯。新年会での料理を試食しながらの忘年会となった。 12月10日「賀城園」で 愛機工南支部 南支部(支部長=伊藤照之氏、伊藤信産業社長)は、12月10日午後6時より「賀城園」(名古屋市熱田区夜寒町)において忘年会を開催。 伊藤支部長が「中部地区は関東関西と違い、トヨタ自動車さんの影響は三年前からあり、ある程度高原景気。海外戦略の恩恵を我々工具業界は受けました。皆様方の業績も良いものを出しておられるのではないでしょうか。来年もこのような状態が続くのかというと、少し問題はあるかと思います。聞くところによりますと、11月ぐらいから自動車関連も一段落というところかと思います。来年は、今年みたいではないぞということを言われる方もおられます。我々工具業界は、不良債権を掴まないようにしていきたいと思います。我々の業界もドンドン利益率が下がっており、少しの金額でも中々取り返すのが難しくなっております。どうか南支部の皆様は、情報交換を密にして、お互いに会社を守らなければいけないのではないかと感じております。南支部は、ご存知の通り53社、今日の参加は31社と聞いております。大所帯でございます。皆様方の温かいご協力の下で組合事業の一翼を担っております。今日のひと時を楽しくお過ごしください」と挨拶。 続いて、渡辺事務局員より本部報告が行われた。 乾杯を森副支部長(森哲社長)の力強い発声で行ない、忘年会に移った。 12月10日「賀城園」で 愛機工熱田支部 熱田支部(支部長=水谷隆彦氏、ミズタニ機販社長)は、12月10日午後6時より「賀城園」(名古屋市熱田区夜寒町)において忘年会を行った。 滝澤理事(松本商店社長)の司会で進められ、冒頭、水谷支部長より「12月に入っても少しも寒くならないので、年末という感じが致しませんが、忘年会の季節がやってまいりました。平素は組合活動並びに、熱田支部の活動にご協力いただきまして本当にありがとうございます。1年を振り返りますと、今年の本部の新年会は熱田支部の担当で行いました。20名の支部員の方に参加いただきまして盛大に行うことができました。その後、マナーの講習会、マットティラピスの体験会があり、ゴルフ大会は3支部合同で開催し対抗戦を行いました。堀川遊覧の集いは西支部と合同で行いました。そして今日の忘年会と、1年を過ごしてまいりました。本年度の事業としてはあと来年セミナー講演会が残っておりますが、また来年も支部にご協力いただきたいと存じます。今年組合のほうで、社員戦力化事業が始まりました。この業界の社員戦力化を図るため、もっと良い人材を採用し教育を重ねてレベルアップしていこうというものです。今年一年を締めくくり、来年がまた良い年になり、来年を望む『望年会』と致したいと思います」と挨拶。 サンユー商事の野村社長の音頭で乾杯し、和やかなひと時を過して一年の締めくくりとした。 12月3日「おお田」で 愛機工中南支部 中南支部(支部長=志知亨氏、志知社長)は、12月3日午後6時30分より「おお田」(名古屋市中区栄)において支部忘年会を開催した。 小川支部幹事(小川管商社長)の司会で進められ、冒頭、志知支部長が「忘年会とは思えない暖かさで、今年は地震等色々ありましたが、何とか無事一年が過ぎました。景気も何とか、私共は食えるかという感じでしたが、他の皆さんは大変ご活躍されたことと存じます。愉しい忘年会ができそうでございます。賑やかにやっていきたいと思います」と挨拶。 組合本部を代表して山崎事務局長が組合の概況等を報告の後、忘年会に移り、参加者は一年を振り返りながら歓談し、来年への夢をふくらませた。 12月11日「賀城園」で 愛機工尾張支部 尾張支部(支部長=服部利一郎氏、服部商会社長)は、12月11日午後6時より「賀城園」(名古屋市熱田区夜寒町)において忘年会を行った。 永田理事(ナガタ機工社長)の司会で進められ、冒頭、服部支部長が「暮れのお忙しい中を、忘年会にご出席いただきありがとうございます。支部の野球チームも準決勝まで行かせていただききました。今後ですが、このような会を始めとした支部行事に、尾張支部エリアの賛助会員さんにご参加いただけますことにご賛同いただきたいと思います(全会一致の賛成)」。合わせて、来年の本部の新年会への参加が呼びかけられた。 近藤理事(油伝商店社長)の「来年が今年より良い年でありますように」との力強い発声で乾杯し、大いに歓談。ゆく年を振り返り、来るべく年に思いと希望を馳せ、午後8時半過ぎにお開きとなった。 東京第一ホテル錦で 愛機工東支部 東支部(支部長=田中知之氏、ミユキ商會社長)は、12月8日午後6時より「東京第一ホテル錦」(名古屋市中区錦)において支部忘年会を開催、支部員ら30名が参加した。 冒頭、田中支部長が「皆さんこんばんは。本日は愛機工東支部の忘年会に沢山のご出席をいただきましてありがとうございます。今年度より支部長を仰せつかっております。私一人の力ではできませんので、役員の皆様方、そして会員の皆様方にご理解とご協力をいただきまして、何とかここまで無事に進められたのではないかと思います。まだまだ何かと未熟者でございます。皆様方に今後もお力をお借りし頑張ってまいりたいと思います。本日は10社の賛助会員にも来ていただきました。このような場所で情報交換を図り、コミュニケーションをとって、ますます東支部にご協力を賜りたいと思います」と挨拶。 引き続いて時津副理事長(新栄商會会長)が本部の現況報告を含め挨拶を行い、力強い発声で乾杯。忘年会に移った。 12月7日「名月」で 愛機工中北支部 中北支部(支部長=高田研至氏、井高社長)は、12月7日午後6時より「名月」(名古屋市中区上前津)において支部忘年会を開催、支部員ら12名が参加した。 山崎事務局長が司会を務め、冒頭、高田支部長が「日頃組合活動にご協力賜りまして、誠にありがとうございます。当組合では、今一番強力に推し進めているのが社員戦力化事業ということで、野田副理事長さんを中心に多くの方にご協力いただいております。これも、あと2年少しあり、皆様のご協力をいただきながら進めていく予定でございますので、是非ご参加の程よろしくお願い致します。また、来年10月には当組合にとって最も大きな行事のメカトロテック・ジャパン05もございます。今年1年非常に良い景気の中で皆さんご活躍されたと思います。是非、来年も良い年であることを願いまして挨拶と致します」と述べた。 続いて、組合を代表して伊藤高潤会計理事(春日鋼機社長)より組合本部の現況報告があり、力強い発声で乾杯。 今年一年を振り返り歓談し、和やかなひと時を過ごした。 トヨタ自動車野口好一氏を講師に 「ITSの現状と今後の動向」 日工販中部地区忘年懇親会開催 日本工作機械販売協会(中部地区委員長=井内敬氏、サンコー商事社長)は12月3日午後3時30分より、名古屋市中区栄の名古屋東急ホテルにおいて中部地区忘年懇親会を開催、組合員ら約百名が参加して盛大に執り行われた。懇親会に先立ち、記念講演として野口好一氏(トヨタ自動車BR‐ITS世界会議推進室担当部長)を講師に招聘して「ITSの現状と今後の動向」をテーマに講演会も行われた。 懇親会では、はじめに井内中部地区委員長が挨拶に立ち「本日はご参集いただきまして本当にありがとうございます。日頃日工販の色々な活動にご協力ご尽力いただいており改めまして御礼申し上げます。お陰様で日工販中部地区の年間行事も順調に進んでおりまして、来年の2月3月位に予定しております研修会をもって年間行事が終わります(年間行事の経過報告)。今年は、我々の業界は大変活況でございまして、来年もこの調子が続くことを祈りまして、また、来年も日工販へご支援が変わらないことをお願い申し上げ開会のご挨拶と致します」と述べた。 続いて石川日工販会長(兼松KGK社長)より「今年一年間、我々の工作機械業界は活況を呈し、好況理に推移してきたと思います。当初9,500億円の予想が、1兆2,000億円を超えるという、ここ10年来の最高の年になったのではないでしょうか。何処に行きましても業界の皆様方、明るい顔でニコニコされている。一部気の重たいメーカーさんの顔も見えますが、納期遅れもそこそこに十分成績を上げられているという中で、この中部地区の日工販の会員の皆さんには、日頃の運営に支援と協力をいただいております。会員増強プロジェクトは、皆さんからの力強いご支援で順調に推移してきております。中部地区は機械数密度でも世界有数の地区ではないか、稼動状況、中身の濃さにおいても世界で優秀なところであろうと考えております。使われ方、実際の技術進歩への対応の素早さ、また、新しい技術を創って進めていく力のある土地柄で、皆様大変力強い経営をしていただいていると思います。しばらくの間は中部地区の皆さんが引っ張って行き、日本の物づくりを強くバックアップしていただけるものと確信しております。日工販と致しましても、我々自身が力を持ってパワーアップしていきたいと、日頃の理事会、政策委員会で話を致しております。どうか皆様方のお力添えをいただきますようにお願い致します」と挨拶。 この後、日工販の新しい会員(正会員・賛助会員)が紹介された。 メーカーを代表して大隈豊和機械の外山社長による力強い発声で乾杯、互いに懇親を深めた。 メーカー・商社ら約170名出席 信頼ある会社を目指す 中部NaITO会 懇親忘年会開催 中部NaITO会(会長=鬼頭宏治氏、丸政社長)では、12月14日午後6時45分より、中区大須の“ローズコートホテル”において「懇親忘年会」を開催。当日は約170人近くが出席した。 会の初めに、会計監査を務める伊藤照之氏(伊藤信産業社長)が挨拶に立ち、「NaITOは立派に再スタートをしている。本日、170名以上も出席している辺りからも、いかに期待が大きいが窺えると思う。去年から今年にかけて、荒波を乗り越えたNaITOが、これからも進んでいく事への期待でもある。岡谷鋼機の子会社としてスタートするが、これまでのNaITOビジネスと岡谷ビジネスを足して二で割った、暖か味のある商売をしているのが良い点に思われる。さて中部地区はここ3年好景気と見られている。しかし愛機工組合の調査によると、売上は70%の商社がアップしたものの、9%の商社しか利益率がアップしていない。つまり90%の方々が景気は良くなっているが、儲からないというのが現実。こういった中ではあるがNaITOにはこれからも頑張って頂きたい」と語った。 続いてNaITOの鈴木斉社長が「社長に就任して早いもので11ヶ月弱が経ち、あっという間。昨年はこの場にいると考えてもいなかった。現状として再建後にしては良い数字を残していると思う。しかしながらこれで良いのかと考えが立ってしまっている。いくら数字が良いと言われても、皆さんの応援による売上が伸びただけではないかと考えてしまう。規模縮小等により、皆さんには迷惑をかけており、まだNaITOの良さが出せていない。この数字に甘んじることなく、方向性を見極めていきたい。また社員のレベルアップに力を注ぐ考えで、良い感じにNaITOが変わったなと言われたい。さらに岡谷グループの一員となったことで、岡谷の様に商売を進めていくのではないかという疑問の声もあるが、あくまで卸に徹底するつもりである。国内においては、機工業界にてお役に立ち、信頼出来る様な会社として頑張って行きたい」と挨拶を述べた。 開宴後、NaITO中部ブロック社員の紹介や抽選などが行われる中、団欒の輪があちこちで広がり、賑やかに会を締めくくった。 35名が出席して和やかに 愛機工青年部忘年会を開催 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏、山下機械社長)青年部(部長=水谷隆彦氏、ミズタニ機販社長)では、12月3日午後6時30分より、名古屋市東区“創作酒房 月あかり”において「忘年会」を開催した。 当日は35名が出席。会の初めに水谷部長が挨拶に立ち、一年間の事業を振り返り、労いの言葉を述べた。また組合で行われている「採用と社員戦力化事業」への積極的な参加を呼びかけると共に、来年が更なる飛躍の年になるようにと結んだ。 乾杯後は、村瀬氏(ムラセ)の司会進行により、ゲーム等を織り交ぜて和やかなうちに会を終えた。 人事異動 キッツ H16・12・21付 ◇ホテル紅や出向=木下昭彦氏※取締役に就任予定(バルブ事業部国内営業本部中部支社長) ◇バルブ事業部国内営業本部中部支社長=小出幸成氏(三吉バルブ常務取締役営業本部長) ( )内は前職 カンタル及びバレナイトジャパンを サンドビックが吸収05年1月に サンドビック(本社=神戸市西区室谷二丁目2-9)では、カンタル及びバレナイト・ジャパンを2005年1月に吸収合併すると発表した。合併後、カンタル製品事業は同社内で独立したカンタル事業部となり、バレナイト製品事業はコロマント事業部に集約される。 カンタル事業部長には、同社代表取締役社長・鋼材事業部長であるオーケ・ニルソン氏が兼務し、バレナイト製品事業は、副社長・コロマント事業部長の藤井裕幸氏が責任者を務める。 また合併に伴い、12月27日より、コロマント事業部の名古屋支店が移転して営業を開始する。 【移転先】 名古屋市名東区上社一丁目512番地かとう館 TEL052-778-1001(代表)、FAX052-778-5010 ジュニアー会 初の試み婦人同伴 忘年会を開催 ジュニアー会(幹事長=大藪淳一氏、大清社長)は12月4日午後6時より、「ラ・グランターブル ドゥ キタムラ」(名古屋市東区主税)において平成16年度忘年会を開催。会員ら25名(今回一部婦人同伴)が参加して行われた。 美味しい料理を囲み、今年一年を振り返りながら、和やかに歓談して、午後8時30分過ぎにお開きとなった。 平成17年1月16日2191号 中部経産局管内 最近の地域総合経済動向 中部経済産業局では、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の五県)における12月の経済動向を12月9日に発表した。それによると生産は、横ばい傾向となっている。個人消費は底固く推移する中、一部に明るさが見られる。設備投資は、着実に回復している。雇用情勢は、引き続き改善傾向にある。総括判断として、管内の経済活動は5カ月連続で「改善している」と判断。 ポイント (1)生産は、高水準で「横ばい傾向」となっている。鉱工業生産指数は、前年同月比で28カ月ぶりの低下となったが、自動車や半導体素子・液晶素子が高水準で推移しており、一般機械も緩やかな上昇傾向となっている。 (2)個人消費は、底固く推移する中、一部に明るさが見られる。 (3)設備投資は、着実に回復している。雇用情勢は完全失業率、有効求人倍率ともに全国でも良好な水準にあり、引き続き改善傾向にある。 (4)先行きについては、生産は、自動車、金属工作機械などを中心に当面、高水準で推移すると見込まれる。また、原材料・為替の動向、国際情勢などは引き続き懸念事項であり、今後の動向を十分注視していく必要がある。 【自動車】 自動車の生産は、高水準で推移している。 完成車は、国内向けは新型車効果が見られ、輸出向けも引き続き好調なことから、高水準で推移している。 自動車部品は国内完成車生産が高水準で推移しており、また国内メーカーの海外現地工場や海外メーカー向けの輸出が好調に推移している。 【金属工作機械】 金属工作機械は国内向け、輸出向けともに一般機械、自動車関連を中心に高水準となっている。 主要9社の受注状況を見ると、国内受注は八カ月連続して前年を上回るとともに、海外受注は26カ月連続して前年を上回り、全体では25カ月連続して前年を上回っている。 【電子部品・ デバイス】 電子部品・デバイスの生産は高水準で推移している。 記憶素子(メモリ等)はデジタルカメラ向けを中心に高水準となっているが、伸びは鈍化している。 論理素子(マイコン等)は、薄型テレビ向けを中心に国内向けが高水準となっている。 液晶素子は、テレビなど情報通信機器向けに、拡大基調で推移している。 【情報通信機器】 情報通信機器の生産は、高水準となっている。 テレビは、薄型テレビの需要動向を受け、高水準で推移している。 デジタルカメラは国内向けが堅調となっていることに加え、海外向けも好調なことから、高水準で推移している。 【電気機械】 電気機械の生産は、高水準なものの、弱い動きも見られる。 電動機は、自動車向けを中心に堅調に推移している。 制御機器は、自動車向けを中心とした設備投資関連向けが伸びているものの、アジア向け半導体関連が弱含んでいる。 【普通鋼鋼材】 鉄鋼の生産は、高水準で推移している。 鋼板は自動車向けが高水準で推移し、造船・産業機械向けが好調に推移している。 棒鋼は、公共事業・民間建築ともに低調に推移している。 特殊鋼鋼材は、自動車関連向けを中心に好調に推移している。 【ファインセラミックス】 ファインセラミックスの生産は、堅調となっている。 ICパッケージは情報通信向けを中心に持ち直しており、自動車向けの触媒担体、ガスセンサ素子が国内外ともに高水準で推移しているなど、全体として堅調となっている。 【個人消費】 個人消費は、底固く推移する中、一部に明るさが見られる。 大型小売店販売は、百貨店が8カ月連続、スーパーが23カ月連続で前年を下回り、全体では12カ月連続で前年を下回った。 乗用車販売は、新型車効果は見られるが、4カ月ぶりに前年を下回った。 家電販売は、デジタル家電が好調を維持しているが、3カ月連続で前年を下回った。 【民間設備投資】 設備投資は着実に回復している。 日本銀行短期観測や、日本政策投資銀行設備投資動向調査等を見ると、半導体素子・液晶素子関連で大型の能力増強投資が進捗していることに加え、自動車関連で積極的な姿勢が継続しているなど、幅広い業種で投資を増加する動きが見られる。 金属工作機械受注では8ヶ月連続で前年を上回った。 【公共投資】 公共投資は、地方公共団体で抑制基調が続くなど、低調に推移している。 10月の公共工事請負金額を見ると、国、市町村、県などで前年を下回り、全体では2カ月ぶりに前年を下回った。 【輸 出】 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)は、11カ月連続で前年を上回った。品目別に見ると、「自動車」などが前年を上回った。主要地域(国)別で見ると、米国向けが2カ月ぶりに前年を下回り、アジア向けは31カ月連続、EU向けは6カ月連続で前年を上回った。 【住宅投資】 住宅投資は、引き続き低調に推移している中、戸建を中心に明るい動きが見られる。 10月の新設住宅着工戸数を見ると、貸家、分譲が前年を上回り、全体では4カ月連続で前年を上回った。 【雇用情勢】 雇用情勢は、引き続き改善傾向にある。 新規求人数は、製造業、サービス業、金融・保険業をはじめ幅広い業種で増加している。有効求人倍率は、引き続き高い水準にある。完全失業率は、着実に改善している。 防錆技術学校受講者募集 防錆技術協会 3月25日締切り 防錆技術協会(理事長=里見菊男氏)では、「防錆技術学校」の第45回受講者募集を開始した。同校は1年間の通信教育として毎年実施しているもので、経済産業省・国土交通省・文部科学省・中小企業庁の四省庁ならびに日本商工会議所が後援を行っている。 教育は前期に各科共通の課程通信学習と共通課程面接学習指導(東京・大阪)、後期には施設防食科・防錆塗装科・防錆塗装科別科・めっき科・工業包装科の5つの専門別専攻科の通信学習と面接講義(2日間)により、実施。通信教育では、十分指導できない部分や最新技術について延べ50名の講師によるスクーリング形式の面接講義が開催され、最新の技術やデータを用い懇切な講義と活発な質疑応答を行う。 通信教育の成績と面接講義時に実施される筆記試験、並びに認定論文を総合判定して一定の基準を満たした受講者に「防錆管理士」の資格認定が行われる。防錆管理士は既に1万名以上が国内外で活躍しており、防錆技術学校を修業した後も全国組織の防錆管理士会を通じて最新の技術情報が絶えず入手できる体制が整備されている。 問合わせは防錆技術学校事務局(東京都港区芝公園3-5-8、TEL03-3434-0451)迄。 【募集要項】 ◎募集科名・募集人員 施設防食科/200名 防錆塗装科/200名 防錆塗装科別科/100名 めっき科/50名 工業包装科/50名 ◎受講資格 高等学校卒業程度の学力を有する方 ◎募集締切 平成17年3月25日 ◎会費(受講費) 一般新規=199,000円 正会員=185,000円 『熱意を持って、徹底的に考えていく』テーマに 地域に密着した営業を強化 オータケ 平成17年新年会に200余名 管工機材総合商社のオータケ(社長=鈴木 照氏、本社=名古屋市中村区名駅三丁目9-11)は1月5日午後5時30分より、名古屋市中村区名駅のホテルキャッスルプラザにおいて新年会を開催。仕入先メーカー21社を招待し、オータケの役員、社員200余名が一堂に会して、1年の門出に当たり同社並びに業界全体の更なる発展を誓った。 鈴木社長より「新年明けましておめでとうございます。今日、メーカー様も含めて200余名の方に集まったいただきこのように新年会ができますのも、皆様のお陰と思い感謝いたしております。昨年は最初から台風が多かったり、地震が多かったり、最後にインド洋津波があり、本当に天災、災いの年でございました。しかし我々の管材業界におきましては、ご存知のように値上げということでメーカーさん、今日も大変顔色が良いようです。私共の会社も何とか計画に対して100%以上を達成したのではないかと感じております。これも社員、メーカーの皆様の絶大なるご支援の賜物と感謝いたしております。しかし一方では、長野県最大の二幸機材の倒産ということもございました。業種の中でも、地域によっても格差が出ていると考えております。私も1月3日の日に瀬戸の陶磁器メーカーの幹部の方と話す機会がありました。そこでは、陶磁器業界は非常に悪い、本当にボーナスが出ない、寸志の状態。愛知県が良い良いという割にはなぜこんなに違うのだろう。岡崎などは非常に良いのに、瀬戸が悪いと言われていた。同じ愛知県でもこんなに違うのかという実感を得ました。我々の業界でも良いとこもありますが、非常に悪いところもあるということで、本当に色々な意味で斑模様かと思います。今年は0.6%の経済成長。考え方としては下がっていくという考え方なのですが、今年は愛知万博、それから中部国際空港の開港と、中部の方は色々な形のイベントができて盛り上げていくということで、良いチャンスではないかと思っております。そのために、オータケはどうすればいいのか。当然中部地区の拠点については、まとめて、かためてやって行きたい。それとグループの強化も図っていく。二つ目は、利益の出る仕組み作りということで一生懸命進めております。企業は維持継続、発展ということが一つの原則でございますから、これに基づいたことを行っていきたい。やはり、我々物流センターに商品が入ったときにどのように加工して、細かくお客さんにとって良い形にしていくか。これは営業と物流の両輪がうまく稼動することを考えた上での営業戦略を立てていくこと。以上のことを今年は徹底的に考えています。しかし、どちらに致しましても、やるのは人間、社員でございますので、社員が一丸となって『熱意を持って、徹底的に考えていく』。勿論効率化を図りながら、そのような体質の会社作りをして、基本的に継続発展していく企業を作って行きたい。皆様のご支援を賜りたいと思います。私共の会社は20代、30代が全体の七割位おりまして、四十代を含めますと9割となります。若手の社員がドンドン育っております。そういう意味で、今年は私共そのような若い社員を酉(取り)入れてまいりたいと存じますので、是非一つご協力のほど宜しくお願いいたします」と年頭の挨拶。 続いて、メーカー21社の紹介があり、代表して小出キッツ中部支社長が「英知を集めて発展に努めて行きたい」と挨拶。乾杯の発声を小蜩立金属中部統括支店部長が務め、「今年は乙酉、情熱と先見性が大切。三つ目(虫の目・鳥の目・魚の目)で頑張りたい」と力強く乾杯した。 祝宴に移り、途中デジタルカメラやDVDプレイヤー等の豪華景品が当たる福引で大いに盛り上がり、7時過ぎに西田オータケ常務の中締めでお開きとなった。 計測、加工、制御に関する研究助成 三豊科学技術振興協会 22人の研究者決定 財団法人三豊科学技術振興協会(理事長=飯塚幸三氏、事務局=川崎市高津区坂戸)では計測・加工・制御に関する研究を対象に2004四年度の国内研究助成・海外研究助成・国際交流助成(第一期・第二期)の三事業で助成する22人の研究者を決定。今回の総助成額は3,196万円。昨年10月23日に国内研究助成の12人について、東京港区の仏教伝道センターにて授賞式を行った。 【今年度国内研究助成対象者】(敬称略) ▽伊藤昌文(和歌山大)「ジアリールエテンを用いた近接場描画法の確立」▽井村順一(東京工業大)「ハイブリッドダイナミカルシステムの学習的最適制御」▽岩崎誠(名古屋工業大)「機台振動制御を考慮したロバスト高速・高精度位置決め制御糸に関する研究」▽大越昌幸(防衛大)「ゴム内部へのガラス細線形成技術の開発」▽澤田廉士(九州大)「超小型ナノオーダー変位計測センサの研究開発」▽東清一郎(広島大)「反応性熱プラズマジェット照射による半導体薄膜表面の短時間高速酸化技術に関する研究」▽尾藤洋一(産業技術総合研究所)「光周波数コムによる絶対周波数測定を用いたピコメートル不確かさの変位計測に関する研究」▽峯田貴(弘前大)「血管クリップ型マイクロ血栓センサの開発」▽村上剛司(九州大)「柔軟被履を有する指を用いた触覚センシングに関する研究」▽村田滋(京都工芸繊維大)「Full-Volumeディジタルホログラフィによる微小粒子群複合計測法の開発」▽山本晃生(東京大)「MR-compatible高出力静電アクチュエータの研究開発」▽吉田和弘(東京工業大)「フレキシブル電極を用いた多自由度ERマイクロアクチュエータの開発」以上12件総額2,790万円。 【海外研究助成】(敬称略) ▽劉永田(高雄第一科技大)一件。以上総額250万円。 【国際交流助成】(敬称略) ▽第一期は角田陽(東京都立大)ら、4件▽第二期は青木純(東北大)ら5件。以上総額156万円の海外渡航費を助成対象に選出。 松井 誠正月特別公演「ジパング」 新春恒例観劇会を実施 滝川物産 約200名を招待し盛大に 滝川物産(社長=滝川和彦氏、本社=名古屋市中川区舟戸町5-23)と滝川会(会長=熊沢清信氏、クマザワ社長)の合同企画による 「新春御園座観劇会」が1月5日、名古屋市中区栄の御園座で開催され、松井誠正月特別公演「ジパング」に会員らおよそ200名が招待された。 この観劇会は、日頃の愛顧に感謝して毎年新春に行われる恒例行事で、四十年程の歴史を持つ。 当日は午後3時30分より受け付け開始。今年一番の冷え込みの中、滝川社長が招待客を出迎え、一人ひとりと新年の挨拶を交わした。 今回の公演は、御園座創立百十周年を記念した松井誠主演によるスーパースペクタクル・エンターテインメント「ジパング」。旅回りのレビュー団がラスベガスでの上演を目指し豪華ショウ「ジパング」を完成させるまでの波瀾万丈の物語が、宝塚歌劇OGによる共演で華々しく演じられ、芝居とショウが一体となった新年の幕開けにふさわしい豪華で夢のある感動的な舞台となった。 一本木氏(八幡ねじ)吉田さん(藤田螺子工業)優勝 親睦ボウリング大会開催 愛鋲協 組合員・従業員ら75名が参加 愛知鋲螺商協同組合(理事長=藤田K氏、藤田螺子工業社長)主催による「ボウリング大会」が、昨年12月19日午前10時より名古屋市千種区の星ケ丘ボウルにて開催された。 組合員の従業員及び家族ら75名が参加して日頃の腕前を競った結果、男子では八幡ねじの一本木徹氏が3ゲームトータル560ピン、女子では藤田螺子工業の吉田一代さんが460ピンで見事優勝を収めた。 当日、参加者は午前9時30分より順次受付を済ませ、藤田理事長の始球式の後、各自いっせいにスタート、およそ1時間30分にわたり3ゲームを楽しんだ。 ゲーム終了後はパーティールームへ移動。大会委員長である阿部理事(織田商店社長)が司会を務め成績発表が行われた。 発表に先立ち藤田理事長が「本日は大変お忙しい中ご参加ありがとうございます。本日は6社75名と、近年になく多くの方にご参加いただきました」と挨拶。その中で今年の7月に愛知組合が担当して行われる全国大会のPRもあわせて行われた。 この後、藤田理事長から男女別に上位入賞者と各賞受賞者が発表され、それぞれに商品が贈られた。 最後に、次回ボウリング大会への参加のお願いが呼びかけられ、散会した。 上位入賞者は次の通り(敬称略)。 【男子の部】 ▽優 勝=)一本木徹(八幡ねじ)560ピン ▽準優勝=近藤俊和(藤田螺子工業)547ピン ▽第3位=山下哲治(藤田螺子工業)530ピン 【女子の部】 ▽優 勝=吉田一代(藤田螺子工業)460ピン ▽準優勝=石川倫子(織田商店)440ピン ▽第3位=林美智子(エフシーテック)433ピン 年末ライブコンサート 同友会忘年会にゲスト出演&カラオケ伴奏も 管工機材商社経営者の有志で結成されたバンドP&Fing(ピー・アンド・エフ・アイエヌジー、リーダー=加藤文隆氏・加藤鋼機会長)は昨年12月16日午後9時よりライブハウス「ムーラン」(名古屋市中区錦三丁目)にてライブコンサートを行った。このライブは同バンドドラム担当の伊藤辰之氏(イトウ社長)が所属する「愛知中小企業家同友会(北地区)」の忘年会の二次会として企画されたもので、当日は同友会会員など50余名が参加した。 ライブの第一部ではP&Fingが60〜70年代のグループサウンズの名曲を演奏したのち、第二部ではチーム別カラオケ対抗戦のバックバンドを担当した。同友会会員たちは往年の大ヒット曲を生バンドの伴奏で歌えるとあって大いに熱唱。派手なパフォーマンスを繰り広げ満場の喝采をあびていた。第三部では再びP&Fingが演奏。迫力ある熱演に場内は盛り上がりアンコールの声もかかるほどであった。午後11時近くに終演。 P&Fingは平成十五年四月の結成以来今回が四度目のライブとなる。リーダーの加藤氏は「レパートリーを普通に演奏するのはともかく、カラオケのバックバンドを務めるのは初めてのことなので開演前は少々緊張しましたが、皆さんよくご存知のナンバーばかりだったので大過なく伴奏が出来てほっとしています。P&Fingは今後もいろいろなライブコンサートやイベントを企画していきますので、機会があれば一人でも多くの皆様に生の音を聴いていただきたいと思います」と語った。 経営者としての多忙な日々の中で練習を重ねライブ活動を続ける同バンドの今後の展開に大いに期待したい。 【P&Fing メンバー】(敬称略) ▽キーボード・ボーカル=加藤文隆(加藤鋼機会長) ▽ドラム・ボーカル=伊藤辰之(イトウ社長) ▽ベース・ボーカル=伊藤清司(伊藤商店社長) ▽ギター・ボーカル=川島健一(川島商事社長) ▽ギター・ボーカル=植田慎一郎(ウエダ代表社員) ▽ギター・ボーカル=倉地久雄(倉地社長) ミユキ商會 仕入先60余名が参加し 盛大に忘年会を開催 ミユキ商會(社長=田中知之氏、本社=名古屋市昭和区円上)は昨年12月17日午後7時より、同社の仕入先の商社・メーカーらを招き名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦にて忘年会を開催した。 冒頭、田中社長より「この一年を振り返ってみますと、それはそれは怖い一年ではなかったかと思います。親が子をいじめ、テロの問題、新潟県中越地震と、世のどこで何が起こってもおかしくないようになってきました。その中で、商売では誰も助けてはくれません。それぞれ皆様方が頑張っていただき、将来に向け明るい光を見つけたときに、良い方に行くのではないかと思います。本日は代理店、メーカーの方に多数ご出席をいただきありがとうございます。我がミユキ商會は商売が下手でございます。皆様方のお力をお借りし頑張ってやって行きますので、来年も今以上のご支援ご協力を賜りたいと存じます」と挨拶。引き続いてミユキ商會のスタッフが紹介された。 商社を代表して宮木ノダキ営業部長の力強い発声で乾杯。宴会では、当日参加した仕入先の商社・メーカー全員から一言ずつ平成16年の思い出や新年にかける抱負が語られた。この会も回を重ねるごとに参加者それぞれが顔なじみとなり、大いに盛り上がりを見せ、酒井日立ツール部長の三本締めで終了した。 野崎宇義氏 常磐精機創業者 常磐精機(社長=野崎憲昭氏、本社=名古屋市昭和区福江一丁目12-5)の創業者である野崎宇義氏(同社取締役会長)が、昨年11月20日午後9時15分に急逝された。11月23日近親者により密葬が執り行われ、社葬は12月7日午後1時より名古屋市昭和区川名山町の香積院観音堂ホールにおいて、葬儀委員長を北川一也氏(北川鉄工所代表取締役会長)、長男で社長の憲昭氏が喪主を務めてしめやかに執り行われ、業界関係者はじめ近所の方など多数が参列し故人の冥福を祈った。 野崎宇義氏は東海機械工具共栄会会長、愛知県機械工具商業協同組合理事として業界の発展に尽力した。 経済連携とWTO新ラウンドの推進で 国際競争力を強化 日本機械輸出組合理事長 宮原 賢次 新年明けましておめでとうございます。 わが国機械輸出額は、比較的好調な世界経済を背景に、1-10月が円建で前年比11.8%増と7年ぶりに2桁の伸びとなり、機械関係企業の好調な業績を支えました。特に、NIES/ASEAN・中国向け輸出が伸長し、欧米向け輸出額を上回る最大の輸出地域となり、アジアへの製造設備・機械・部品・素材の輸出がわが国の機械輸出を牽引しました。通商面では、経済連携協定(EPA)の締結交渉が実質的な展開を見せ、メキシコとの間で協定が締結されたほか、フィリピンとの間では最終合意がなされ、タイ、マレーシア、韓国との間でも本年の協定締結を目指して積極的な交渉が進められました。 次に本年の世界経済ですが、石油・素材価格高騰の影響は暫く続くものの、米国では個人消費が実質賃金の上昇などによって、また、設備投資はハイテク企業の好業績や輸出の増加などによって、堅調に推移するものと予想されます。問題は過去最大の経常赤字と財政赤字で、これらに対し適切な対策がとられないとドルレートが大幅に下落する可能性も否定できない状況にあります。欧州はユーロ高による輸出の低迷や高い失業率から今年も低い経済成長を余儀なくされるでありましょう。一方、アジアは、中国の景気過熱が適切な抑制策で軟着陸できれば、エネルギー等の不安材料はありますが、比較的高い経済成長を維持できるものと考えます。また、NIES/ASEAN諸国も一部ハイテク部品で生産調整はあるものの比較的順調に推移するものと予想されます。 わが国機械業界は、本年は比較的安定した世界経済環境下にあると予想されますが、ドル安・円高、原材料価格の高騰、国際テロといった不安定要因があり、また、世界市場においては、米・欧・アジア企業との厳しい国際競争に直面するものと思われます。さらに、アジア諸国等とのEPA締結進展の中で新たな貿易構造の変化にどのように対応するかといった課題もあります。このような中にあって、わが国機械業界は、平成17年度においては、次のような課題と対策があると思います。 第1は、アジア諸国等とのEPA締結とWTO新ラウンドの推進です。 世界の製造業の中心となった東アジアでのわが国企業の生産・流通ネットワークをさらに強化し、東アジア全体の経済発展に貢献するためには、関税引下げのみならず、人の移動、投資規制の撤廃、知財権の保護、相互承認などを実現する経済連携協定の締結を積極的に推し進める必要があります。一方、関税の引下げ、サービスの自由化、貿易円滑化、アンチダンピング措置の乱用防止などを強い強制力をもって実現するWTO新ラウンド交渉を合わせて推進する必要があります。 第2は、回復しつつあるわが国機械産業の国際競争力を永続的に強化することです。 当組合が行った日米欧アジア機械産業の国際競争力分析では、わが国の国際競争力は確実に強化されており、首位の米国との距離を縮め、3位の欧州との差を拡大しております。しかしながら、米国は経営効率をさらに高めて競争力を強化し、アジア企業は生産力、販売力、経営力を強化して日本を急追しています。わが国は、今後も技術・製品開発への資源の投入、徹底した生産・流通・販売・経営の効率化に努めるとともに、国際市場に受け入れられる製品を開発し、市場動向に敏感に反応した設備投資を行い、知財戦略等を駆使して売上げを拡大していく必要があります。 第3は、地球的規模で高まりつつある環境問題に積極的に対応して、循環型経済社会の構築に貢献することであります。 CO2の削減を取決めた京都議定書が2月に発効する予定であり、また、製品リサイクルや有害物質使用規制などは欧州のみならず米国、中国などにも広がっています。先進的な環境対応の実績を持つわが国機械業界としましては、率先して環境問題、製品安全問題に取組み世界をリードしていく必要があります。 第4は、輸出管理に万全を期して国際的なテロ組織や紛争当事国・懸念国への大量破壊兵器等の拡散を防ぎ、かつ、国際物流におけるセキュリティー対策と輸出入手続の簡素化など物流効率化の両立を積極的に図っていく必要があります。 日本機械輸出組合は、これらの課題に対して適切な対策を講じて積極果敢に挑戦し、わが国機械産業の永続的な発展に貢献して参りたいと考えておりますので、皆様方のご支援、ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。 最後に、今年一年の皆様方のご健勝とご発展をお祈り致します。 「半歩先行」の改革を実行 ユアサ商事(株) 代表取締役社長谷 滋義 平成17年の年頭にあたり、謹んで新春のお慶びを申し上げます。 昨年を振り返りますと、国内景気は終盤になって一部に弱い動きがみられましたものの、全般的には依然設備投資を中心に景況感は力強いものを感じております。 弊社の足元を見ましても、工場分野では自動車・IT関連をけん引役に、受注も好調に推移しております。また、建設・建築・住宅分野では、都市部における民間工事や建築・住宅着工の増加を背景に、拡大の期待できる分野に営業力を集中強化し、受注拡大を進めています。 さて、私は昨年六月末の社長就任後、「現場百回」「半歩先行」「対話・コミュニケーション」の行動指針のもと、国内外のお客様・仕入先様への訪問や社員との対話を継続してまいりました。特に、お取引先様満足のための社内の風土改革こそが第一優先であると感じ、全国の支社支店の社員と膝詰めで「風土改革」について語り合ってきました。また、お客様の満足・不満足をトップ自らが直接認識するため、拠点近くのお客様を時間の許す限り訪問させていただきました。今年こそ、そこで得られた社内外の声を「半歩先行」の改革に結びつける年であると決意を新たにしております。 具体的には、既に導入しておりますバランス・スコアカード(BSC)経営の実行により、お客様満足のための「仕組みづくり・仕掛けづくり・商品づくりの提案」に全精力を注いでいきます。また、そのための社内の業務プロセスや教育・組織体制の改革を実行し、マーケット・イン志向での真のCS向上を実現していく所存です。 最後になりましたが、皆様にとって希望と幸福に満ちた素晴らしい一年となりますよう心からお祈り申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。 2005年年頭所感 住友電工ハードメタル(株) 代表取締役社長 鴻野 雄一郎 新年明けましておめでとうございます。 昨年の切削工具業界は、国内生産が堅調に推移した自動車関連業界や、設備投資需要が旺盛であった工作機械業界等、「ものづくり」に関連する業界の好況を受け、史上最高の生産・出荷を記録する見込みとなりました。 さて、2003年4月に分社・発足した弊社にとりましては、昨年はスタート2年目に当たる年であり、「市場の動きにスピーディーに対応する」との経営方針を、本格的に実践に移してきた一年でもありました。急拡大するアセアン・中国市場に対応した現地拠点の新設・拡充を始め、世界市場を視野に入れた生産・販売体制の大幅増強等を実行して参りました。また、11月のJIMTOFでは「T-REXバイト」や「Xバー」など、弊社独自のオリジナリティある新製品を発表することができました。 本年につきましては、急激なドル安、昨年から続いている原材料価格の高騰、国内景気の減速懸念等、厳しい面が現れつつあります。しかし、高い技術の蓄積があり、不断の改善を追求しつづける文化を持った我が国ものづくり業界は、必ずやこの荒波を乗り越えて行くものと確信しております。私どももアセアン・中国をはじめ、米州、欧州等の現地拠点を強化・拡充し、お客様の海外展開に積極的に対応していく所存です。もちろん、国内におきましても、製品納期の短縮や、お客様の生産効率化、品質改善に貢献できる新製品や技術サービスのご提供を通じて、我が国ものづくり業界の競争力向上の一翼を担っていく所存です。 今後ともお客様の視点に立ち、社員一丸となって行動して参りますので、皆様からのご指導、ご鞭撻を頂きますよう、宜しくお願い申し上げます。 人事異動・組織改正 オーエスジー 12月1日付 オーエスジー(本社=愛知県豊川市本野ケ原3-22)では、12月1日付で人事異動と組織改正を発表した。 【人事異動】 ()内は旧職を示す 《役員級》 ■製造部門担当取締役=山崎憲雄氏(東部営業部長取締役) ■海外支援室長〈海外・子会社製造部門担当〉取締役=小林一仁氏(第一製造部長取締役) ■デザインセンター長〈デザインセンター・IT推進室担当〉取締役〈OSG EUROPE会長〉=石川則男氏(欧州担当取締役〈OSG EUROPE会長〉) ■サポートセンター長〈サポートセンター担当〉執行役員=園部幸司氏(経理部長〈原価課長兼務〉執行役員) ■〈技術・R&Dセンター・品質保証室担当、R&Dセンター長兼務〉執行役員〈豊川工場長兼務〉=櫻井正俊氏(技術部長執行役員〈豊川工場長兼務〉) ■〈奥斯机「上海」精密工具有限公司代表取締役〉執行役員=小野克比古氏(第二製造部長〈奥斯机「上海」精密工具有限公司総経理兼務執行役員〉) ■〈中華圏「中国・台湾・香港」担当執行役員〈上海欧士机有限公司代表取締役〉=遠藤徹氏(「中国・台湾担当」執行役員〈上海欧士机有限公司代表取締役〉) 《部長級》 ■第一製造部長=早坂哲朗氏(大高精工株式会社代表取締役社長) ■第二製造部長=竹生秀雄氏(第二製造部新城工場長) ■第四製造部長・製造部長=竹生光志氏(第二製造部一宮大池工場長〈次長待遇〉 ■R&Dセンター主任研究員〈部長待遇〉=村上良彦氏(研究部長) ■サポートセンター調達グループセンター〈部長待遇〉=鈴木直史氏(購買部長〈購買課長、1係長兼務〉) ■東部営業部長=垂水信義氏(東部営業部次長〈1課長兼務〉) ■新規事業室長〈部長待遇〉=河合幸雄氏(総務部長) 《課長級》 ■デザインセンター副長〈課長待遇、IT推進室長兼務〉=浅井伸一氏(IT推進室長) ■デザインセンター穴加工グループリーダー〈課長待遇〉=大橋誠司氏(AUTO WORLD開発本部国内開発室「技術部商品開発室商品開発チーム兼務」) ■デザインセンターミリンググループリーダー〈課長待遇〉=今泉英明氏(第二製造部設計1課長) ■デザインセンター開発グループリーダー〈課長待遇〉=大沢二朗氏(技術部商品開発室長〈課長待遇〉) ■経営企画室長〈課長待遇〉=仲山隆康氏(OPS推進本部OPS推進副本部長〈課長待遇〉) ■第一製造部長技術課長=石田修氏(第一製造部T推進室長〈課長待遇〉) ■第一製造部生産管理課長=森田猛氏(大宝〈東莞〉模具切削工具有限公司出向) ■第一製造部T推進室長〈課長待遇〉=市橋秀和氏(第一製造部生産管理課長〈生産2係長兼務〉) ■第二製造部技術課長〈T推進室長兼務〉=澤田和久氏(第三製造部製造1課長) ■第三製造部製造一課長=八木正明氏(第三製造部製造1課2係長) ■第三製造部生産管理課長〈製造1課長兼務〉=夏目吉寛氏(第三製造部生産管理課長) ■R&Dセンター開発グループリーダー〈課長待遇〉=福井康雄氏(研究部開発課長) ■R&Dセンター研究グループリーダー〈課長待遇〉=赤谷友明氏(研究部研究課長) ■R&Dセンターダイヤモンドツールグループリーダー〈課長待遇〉=滝川義博氏(第二製造部設計2課長) ■R&Dセンター品質保証品質保証チームリーダー〈課長待遇〉=平松昭信氏(品質保証品質保証チームリーダー〈課長待遇〉) ■R&Dセンター品質保証室環境保全チームリーダー〈課長待遇〉=木下悟氏(品質保証室環境保全チームリーダー〈課長待遇〉) ■AUTO WORLD開発本部海外開発室長〈課長待遇〉=鈴木康司氏(OSG GmbH社〈ドイツ〉出向) ■サポートセンター経理グループリーダー〈課長待遇〉=新屋修氏(上海準備室) ■サポートセンター人事グループリーダー〈課長待遇〉=深津治史氏(総務部人事課長〈人事係長兼務〉) ■サボートセンター総務グループリーダー〈課長待遇〉=高野哲氏(総務部庶務課長) ■サポートセンター法務グループリーダー〈課長待遇〉=梅村彰氏(経理部経理課長〈経理係長兼務〉) ■サポートセンターIR予算管理グループリーダー〈課長待遇〉=鈴木信史氏(経理部IR・予算管理室長〈課長待遇〉) ■サポートセンター子会社支援グループリーダー〈課長待遇〉=大村芳且氏(日本ハードメタル株式会社出向) ■東部営業部1課長=小島基司氏(中部営業部2課長) ■中部営業部2課長=松本芳典氏(東部営業部静岡営業所長〈課長待遇〉) ■中部営業部AW室1課長=加藤保徳氏(中部営業部トヨタ室長〈課長待遇〉) ■中部営業部AW室長〈課長待遇、AW室2課長兼務〉=押野昌宏氏(中部営業部名古屋営業所長〈課長待遇〉) ■海外支援室主任研究員〈課長待遇〉=三好忠義氏(第一製造部設計課長) ■海外支援室〈課長待遇〉=林茂氏(韓国OSG株式会社出向) ■海外支援室〈課長待遇〉=新田章登氏(OFP社〈ブラジル〉出向) ■大宝〈東莞〉模具切削工具有限公司出向〈副総経理〉=川田恵一氏(第一製造部技術課長) ■大高精工株式会社出向〈取締役社長就任予定〉=大竹孝幸氏(上海工場準備室〈課長待遇〉) 【組織改正】 「事業所の改称」 ◎テクニカルセンターをOSGアカデミーに改称する。 「組織改正」 ◎デザインセンターを新設し、穴加工グループ、ミリンググループ、開発グループで構成する。 ◎経営企画室を新設する。 ◎第二製造部を第二製造部(新城工場)と第四製造部(一宮大池工場)に分割する。 ◎研究部・品質保証室を技術室に統合し、R&Dセンターとし、開発グループ・研究グループ・ダイヤモンドツールグループ・品質保証室で構成する。 ◎総務部・経理部・購買部を統合し、サポートセンターとし、財務グループ・経理グループ・税務/原価グループ・調達グループ・人事グループ・総務グループ・法務グループ・IR予算管理グループ・子会社支援グループで構成する。 ◎海外支援室を新設。 ◎新規事業室を新設。 「担当職務」 ◎経営企画室=経営企画業務 ◎海外支援室=海外・子会社の製造支援他 ◎新規事業室=OSGフェニックス事業の開発他 大正琴の生演奏や料理を堪能 第8回クリスマスパーティ 三重県機械工具商協組会員等100余名集う 三重県機械工具商協同組合(理事長=松山廣氏・松山機工社長)の複利厚生委員会(委員長=門脇匡伸氏・門脇商店専務)主管による「第八回クリスマスパーティ」が12月23日午後6時より、四日市駅西の“四日市文化会館”を会場に、会員はじめ従業員、それに賛助会員ら100余名が出席して開催された。 パーティは門脇委員長の司会進行、開会の辞に続いて、松山理事長が挨拶に立ち「大いに飲んで、大いに食べて、大いに楽しんで頂いて、今年のことを少し振り返って頂き、センチな気持ちで今年を忘れて頂ければ幸いです」と挨拶を述べ、賛助会員の山善四日市支店青木支店長の乾杯音頭でパーティで臨んだ。 大正琴の生演奏によるクリスマス曲の演奏を聴きながら、クリスマス料理を堪能した。 余興として、恒例のじゃんけん大会、それにマウンテンバイク等が当たるお楽しみ抽選会を行い、会場内を大いに盛り上げ、戸谷副理事長(常盤機工社長)の一本締めで盛会の内にクリスマスパーティをお開きとした。 名機工同友会 心にゆとりのあった年 忘年例会を開催 名機工同友会(会長=時津忠氏、新栄商會会長)は昨年12月14日午後6時30分より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において12月忘年例会を開催した。 岩田鈴木商店社長の司会進行で、はじめに時津会長が「今年は各忘年会に出ましても、年末という気がしないとよく言われます。恐らくこれは心の持ち様で、理由が二つあると思います。一つは、異常天候で12月半ばの天候ではない。大体11月くらいの気候ですから、感覚の相違。それから中部地区は、トヨタさんはじめ関連グループの好況のお陰をもちまして、皆様方心にゆとりがある。多分この天候の穏やかさと、心のゆとりがあるがゆえに、年末が押し迫ってきたという実感がないのではないかと、私自身思っております」と挨拶し、引き続いて「この一年のご苦労と躍進に対して敬意を払うと共に、本日ご臨席賜りました皆様方の企業のご繁栄と皆様方のご健勝を祈念し、心を込めて乾杯いたします」との力強い発声で乾杯。 宴会に移り、一年の反省や新年への抱負を語り合い和やかな時間を過ごし、午後8時30分過ぎに会を終了した。 関係者集めて祝賀会開催 待望の新社屋耐震構造が完成 祖父江工業耐震構造の3階建て 祖父江工業(名古屋市中川区澄池町2-5・社長=山本公明氏)では、兼ねてより建設中の本社新社屋がこのほど完成したのを機に、12月15日には「新社屋竣工披露祝賀会」を行い、取引先、仕入先関係者ら50余名がお祝いに訪れて、新社屋の完成を祝った。 当日は午前11時より新社屋3階の会議室において竣工式を行い、神主の祝詞奉上に引き続いて、山本社長ら関係者が玉串を奉奠して竣工式を無事終え、引き続いて祝賀会が関係者を集めて行われた。 新社屋は、耐震構造の重量鉄骨造り三階建てで、延べ床面積は約330坪。1階、2階は倉庫、3階が事務所、応接室、会議室等となっている。 倉庫は、1、2階とも移動ラック(合計14台)が完備しており、商品の出し入れが簡単に行えるうえ、750キロ積載のリフトも設置されているので、2階への入出荷作業が軽減される。 祝賀会は同社営業部の坂次長の司会進行ではじまり、冒頭挨拶に臨んだ山本社長は出席方のお礼を述べたあと、「このように立派に完成できましたのも、本日ご出席の皆様方のお力添えと感謝いたしております。以前の社屋は倉庫兼事務所として使用しており、そのため耐震の問題がありました。東海地震あるいは東南海地震にはとても耐えられるような建物ではなかったと言いましても、この様な時期に新築しようという大きな投資をすることについては、躊躇していましたが、その私の背中を押してくれましたのがINAX中部支社の加藤支社長です。祖父江工業のためにも、社員のためにも建て替えるのがいいチャンスじゃないですか、との一声によりまして決断いたしました。こうして新しい社屋が完成できました。今後は世の中の変化をしっかりと掴み、お客様のニーズにしっかりと応えていこうと決意を新たにしています。変化と挑戦をモットーにさらに前に進んでいこうと思っております」と所信を述べ、引き続いて来賓挨拶に移り、得意先を代表してカケン代表取締役社長石原彰久氏、メーカー・商社を代表してINAX取締役常務執行役員石原俊一氏より祝辞を頂戴した。 石原社長は「耐震性に優れた大変立派な建物が完成され、これを機に益々発展されることを祈願いたします」と益々の発展を祝し、石原常務執行役員は「素晴らしい社屋が完成いたし、社員さんにおかれては、この新しい社屋に相応しい営業活動を展開して頂きたいと思います」と祝辞を述べた。 次いで、朋和設備工業代表取締役社長服部宏氏が乾杯音頭を行い、祝宴に移り、終始に渡って和やかに歓談し、INAX取締役中部統括支社支社長加藤和久氏の中締め、祖父江工業取締役営業部長前川博布氏の「皆様方のお考えを吸収させて頂きまして、右脳を鍛えましてご期待に添えますよう頑張ってまいります」とのお礼の挨拶を述べて、祝賀会を盛況裡に終了した。 目標上回る来場者で賑う 初の展示商談会開催 祖父江工業新社屋の披露兼ね 祖父江工業(名古屋市中川区澄池町2-5・社長=山本公明氏)では、「新製品発表会と商談会」を12月23日に、このほど新築された本社社屋の披露を兼ねて本社倉庫内で開催され、目標を上回る来場者が訪れるなどして賑わった。 当日は午前九時三十分より出品者を集めての朝礼を行い、初めて開催する展示会に万全を期した。 会場には、協賛メーカー10余社が最新の話題商品から新製品まで、魅力あふれる商品を展示実演する一方、INAX、クリナップ、ダイケンなどは専用のデモカーを乗り入れて、来場者にアピールしていた。また、特別価格でのセール品販売も実施し、来場者から喜ばれた。 特に来場者の人気を集めたのは、温水床暖房付エアコン、オール電化住宅、クッキングヒーター、システムキッチン、シャワートイレ、湿度コントロール器、空気清浄機などが好評であった。 山本社長も「社員から新社屋の披露を兼ねた展示会を開催したいとの、強い気持ちを受けて、初めての展示会を開催させて頂きました。暮れの押し詰まった寒い時期でもあり、お客さんが来て頂けるのかと心配しておりましたが、予想を上回るお客さんに来て頂き、感謝いたしております」と、展示会成功を殊のほか喜んでいた。 武田 繁氏 武田機工創業者で相談役 武田機工(岡崎市欠町字金谷3-1・社長=武田一成氏)の創業者で相談役の武田繁氏が、薬石の効無く12月5日ご逝去された。享年90歳。 12月18日には、岡崎市洞町の岡崎愛昇殿において、岡崎商工会議所の伊藤公正会頭(富士ファイン代表取締役)が葬儀委員長を務めて社葬が執り行われ、業界関係者ら多数が参列して故人のご冥福をお祈りした。 昨年の好景気に奢ることなく 気持ち新たにタンガロイの拡販を 中部タンガロイ特約店会新年賀詞交歓会 中部タンガロイ特約店会(会長=大久保武氏、大久保商事社長)の新年賀詞交歓会が1月6日午後5時より、JR名古屋駅の名古屋マリオットアソシアホテルにおいて開催され、会員ら約70名が新年の幕開けを祝った。 堀タンガロイ中部支店長の司会進行で、開会にあたり大久保会長が「皆様改めまして、新年明けましておめでとうございます。今日が仕事始めという会社の方も多かろうと思います。大変お忙しい中、たぶん業界では一番最初の賀詞交歓会ではなかろうかと思いますが、足元の良くない中お集まりいただきまして本当にありがとうございます。タンガロイさんの方からは、徳永社長様はじめ日比取締役営業本部長様、司会の堀新支店長以下ご臨席をいただいており、本当にありがとうございます。去年一年間私たちを取り巻く環境は、当地区では自動車産業、工作機械産業を中心として比較的好調のうちに推移して来た感じが致します。特にメーカーであるタンガロイさんにおかれましては、去年一年大変素晴らしい成績と伺っておりますし、超硬工具業界全体を見ましても、去年一年間というのは未曾有の生産高、売上高と聞いております。そのような順風が吹いている中、新しい年を迎えたわけですが、世の中いつも右肩上がりとは限りません。昼があれば夜がある、暖かい時があれば寒い時がある、これが何事も常識です。今年も全般としましては好調に推移するという見通しが立たれておりますが、最前線で商売をしている特約店の皆様におかれましては、やはり色々な意味で競争とということがついて回っています。その様な中で、他社に負けない新しい商品を、お客さんに納得していただけるコストで提供していくことが我々の使命であろうかと思っております。どうかタンガロイさんにおかれましては、本年度今まで以上に新しい商品を、また納期もお客さんが十分ご理解していただけるような生産をお願いしたいと思いますし、我々特約店、賛助会員はタンガロイの商品を販売できるという事に誇りをもって今年一年努めてまいりたいと思います。今日の賀詞交歓会を一つの契機と致しまして、気持ちを新たに皆でタンガロイの商品を拡販していきたいと思います。どうか皆さん今年一年、色々な意味で宜しくお願いをしたいと思います」と挨拶。 続いて、メーカーを代表して徳永タンガロイ社長より「皆様、明けましておめでとうございます。昨年の賀詞交歓会では、私は未だタンガロイの東芝からの独立問題が決着しておりませんで、渋い顔をしながら各地を回っておりました。今年は、皆様のご協力のお陰で業績も好調に推移しておりますし、もうひとつは私の故郷であります東芝府中工場のラグビー部がこの前優勝をしまして、気持ち良く新年を迎えることができました。さて、先ほど会長からもお話がありましたが、超硬工具の業界は二年連続過去最高の売り上げを達成することが確実となりました。国内は前年に対して9%の伸びですが、海外、輸出関係が23%位伸びている。これから落ちると言われておりますが、超硬工具協会に入っている64社のうち、05年の上期に落ちそうだとしているのは三割、残りの七割は増えるないしは現状維持という見通しを出している。そういうところからしますと、05年の上期は今の状態が続くのではないかと感じております。タンガロイを連結で見ますと、今の調子で行きますと04年度は過去最高の売り上げを達成するだろうと思いますし、是非達成したいと思っております。これは、ここ2、3年アメリカ、ヨーロッパの調子が良くなかったのですが、去年の後半あたりから非常に景気が上向いてまいりまして、アメリカ、ヨーロッパとも過去最高の売り上げを達成するという状況で、これが売り上げを伸ばしています。本年度最大の課題は、製品供給をいかにスムースに行うかが一番の課題でございます。これは完全に私の読みが外れて、アメリカ、ヨーロッパはここ2、3年調子が悪く色々な施策をとっておりましたが、この成果が出るのが今年度後半というように考えておりまして、それに合わせてタイ、中国、あるいはメキシコの海外の拠点を随時立ち上げていくという照準の合わせ方をしておりましたが、それが一年早く来ましたから、トータルとして生産能力が追いつかないという状況になっております。国内は各社とも同じような状況ですが、海外の場合、サンドビック、ケナメタルは余力が十分ありますので、市場を死守するにはこちらも相当頑張らないといけないということです。国内は、やはり生産能力を上げないようにと考えておりましたが、そういう状況になりましたので、設備投資、人の投入をしてまいり落ち着くかと思っておりましたが、12月末の状況を見てみますと、それでも駄目だと1月以降も新たな投資を始めているという状況です。皆様方には折角お客さんを開拓し、売り上げを増やしていただいている。何とかこれにブレーキをかけないようにタンガロイとしては頑張って行きたい。二つ目に、業績なり将来に対する手の打ち方というのは計画通り進んでおりますが、東芝から独立する最大のポイントは競争力強化の為に、企業の力、体質を変えるのだということが狙いであった。これについて現時点ではまだまだ不十分だと思っておりまして、皆様方に満足していただけるような会社になるまでには道が遠いと思っております。その中で一番ポイントになるのが人の育成という問題です。人の育成と、人の力の足りないところは組織でカバーするチームワークというところを今年度力を入れてやりたいと思います。東芝府中ラグビー部の今年のキャッチフレーズは『Challenge Oneself』、自らにチャレンジをする。これは一人ひとりが強くなることによって、チームの力が強くなるということを考えて行っている。皆様の期待に応えることができる強いチームを作って行きたいと思っております。できればこのチームに皆様にも加わっていただき、大きな輪の中でタンガロイチームが事業を展開できると思っております。本年度も一つ宜しくご支援のほどをお願い申し上げます」と年頭の挨拶が行われた。 賛助会員を代表して高田井高社長が「日頃はタンガロイ製品の拡販にご協力賜りまして、誠にありがとうございます。また、代理店(賛助会員)、タンガロイは納期問題ではご迷惑をおかけいたしまして本当に申し訳ございません。今年はタンガロイ共々納期の問題を解決して、皆様にきちっとした供給をしたいと思っております。昨年は会長さんがお話されたように、非常に忙しい一年であったと皆様も感じていらっしゃると思いますが、トヨタグループの皆様のお話を聞いておりますと、やはり2005年、2006年もまだまだ中部地区は忙しいという話です。その中で今年のキーワードは何かと考えた時に、もしかしたら『体力』ではないかと思っています。企業体力、そして社員の健康、それが今年は非常に大切になってくると思います。やはり企業は社員の健康があってこそ成り立つと思いますので、是非皆様の会社でも健康管理だけは気を付けていただいて、そして今年が良い年であることを願いまして、簡単ではございますがご挨拶とさせていただきます」と述べた。 この後、石原石原商事社長(中部タンガロイ特約店会幹事)の力強い発声で乾杯し、祝宴に移った。賛助会員協賛の豪華賞品が当たる福引会なども行われ大いに盛り上がり、午後7時前、伊藤大信工機社長(中部タンガロイ特約店会幹事)による三本締めで終了した。 人材適性診断システム CUBICの活用セミナー開催 愛機工「採用・社員戦力化」事業の一環 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏、山下機械社長)は昨年12月2日午後6時より、「採用・社員戦力化」事業の一環として「人材適性診断システム(CUBIC)の活用」をテーマに研修会を開催した。講師は児島博勝氏(情報システム開発統括部長)。 はじめに、司会の森田乾嗣理事(モリタ社長)より「日頃は、当組合の採用・社員戦力化事業に多大なるご理解とご協力をいただきまして誠に有り難うございます。本日の講演は人材適性診断システム『CUBIC(キュービック)』のご説明ということになります。CUBICというのは、採用と採用した社員の適性を診断するシステムです。私共の組合で業界の実態調査を行っており、各組合員会社の採用に関する問題点といたしましては、優秀な人材を採用できないか、採用時に社員の適性が掴めない、という項目が非常に多い結果でした。私共採用・社員戦力化事業では、その皆様方の問題点を少しでも解消できるようなお手伝いができないだろうかとの観点から、今回情報システム開発の児島統括部長をお招きいたしまして、経営、採用の参考にできるようなお話しをうかがう事になっております」と趣旨説明が行われ、続いて山下理事長が「今回の企画は大変興味深く思っております。社員の適性、社員の採用にご活用いただければ幸いです」と挨拶。 CUBICは個人の気質・資質を正確に診断するシステムで、個々の特性を分析し、適正な配置や採用など人的資源の有効な活用に効果を発揮する。 診断システムは、多岐にわたる設問によって回答者の意識下にある気質や資質を明らかにしていくもので、例えば就労意欲の低下が見られる社員について低下の原因がどこにあるか(職種・人間関係・地位等)を探り、適切な対処をすることにより、本人の就労意欲も増し会社にとっても重要な戦力を得ることになる。 また採用予定者の診断を行うことによって、短時間の面接では判断しにくい職種への適性や就労意欲を確認でき、さらに採用後の配置も本人の気質などを考慮することにより短期離職を防ぎ定着率を高めることができる。 研修会では、様々な分析の事例を用いながら、注意すべきポイントや対処の方法などが具体的に示され、受講者は熱心に聞き入っていた。 平成17年に創業30周年を迎え 「偏に皆様のご支援の賜物」 服部商会 忘年会を開催 服部商会(社長=服部利一郎氏、本社=愛知県津島市百島町三正六歩23)は、昨年12月18日午後六時より「紅蘭」(名古屋市中区錦三丁目)において忘年会を開催。取引先、仕入れメーカー・商社ら60名余りが集い、賑やかに一年を締めくくった。 冒頭、服部社長が挨拶に立ち、「服部商会も来年(平成17年)30周年を迎えます。これも偏に商社様、メーカー様、そしてユーザー様のご支援の賜物と感謝申し上げます。今年も20%位の伸びを記録させていただきました。また、工作機械の販売も本格的に手がけ、こちらの面でも大変順調に進み、これも皆様方のお陰と改めまして感謝申し上げます」と日頃の支援に対し感謝を示した。 引き続き、服部商会社員の紹介が行われた。 この後、メーカーを代表して中村レジトン部長より挨拶があり、続いて商社を代表して林杉本商事部長の力強い発声で乾杯。 宴会に移り、参加者は一年を振り返りながら歓談し、来るべき新年に思いをはせた。 最後に、服部常務よりお礼の言葉があり、二村二村機器社長の三本締めで終了した。 組合事務所移転を決議 中日本木工臨時総会開催 中日本木工機械商工協同組合(理事長=木村秀夫氏昭元産業社長)は昨年12月21日午後3時より、名古屋市中川区柳川町の組合事務所にて組合事務所移転(現事務所売却並びに新事務所購入)についての臨時総会を開催した。 総会には、組合員33社中31社(委任状含む)が出席。 木村理事長より、組合資産の有効活用について検討を重ねてきたこれまでの経緯と、今回移転候補になっている現地の詳細なる報告が行われた。議事に移り、組合員からも前向きな投資との意見が多く、採決の結果、満場一致で、現事務所を売却し新事務所を購入することを決めた。 新事務所は、住所が名古屋市中川区荒子二丁目、あおなみ線荒子駅より西に徒歩3分、名古屋市地下鉄東山線高畑駅から東に徒歩四分のところにあり、現事務所とほぼ同等の敷地面積78坪に鉄骨3階建て(築16年)、総床面積117坪。組合事務所は3階の1部を使用し、その他はテナントにする予定。移転時期は平成17年4月1日を予定している。
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