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2004年(平成16年)9月
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平成16年9月5日2177号
中部経済産業局
地域経済産業調査

 東海地域の経済は、引き続き改善している。但し、地場産業は引き続き厳しい状況にある。生産は、需要が旺盛な「新三種の神器(薄型TV・デジカメ・DVDレコーダー)」向け電子部品・デバイスが拡大しており、主力の自動車が高水準にあるなど、全体として高水準で推移している。輸出は、自動車などで海外生産拠点向けの部品を中心に好調に推移している。設備投資は、電子デバイス関連、情報通信関連のライン増設や能力増強などの動きがあり、中小企業にも動きが拡大しつつある。加えて雇用情勢にも改善の動きが見られる。また、「愛・地球博」の開会、「中部国際空港」開港が来年春に近づき、公共事業としての寄与は一段落したが、サービス業・小売業での需要増への期待が高まっている。
生 産
 生産は電子部品・デバイスが拡大しており、自動車が高水準にあるなど、全体として高水準で推移している。
 自動車関連については、完成車は普通車の新型車効果、輸出が北米、アジア向けで引き続き高水準となっている等から総じて高水準。自動車部品は国内完成車の生産動向に加え、海外での完成車生産増加を受けて輸出向けの国内生産が高まる等好調に推移している。また、ガスセンサ素子や鉄鋼薄板なども完成車の生産動向を受け伸びが見られる。この様に自動車関連は、総じて高水準となっている。
 金属工作機械は、自動車関連、液晶・半導体関連向けの動きも顕在化するなど、受注が増加しており、今後に向けて拡大が見込まれる。また、電気機械も設備投資に関連した旺盛な需要から好調に推移するなど、設備投資関連は増加している。
 液晶素子、記憶素子など電子部品・デバイスは、携帯電話やデジタルカメラなどデジタル民生機器の旺盛な需要動向を受け、拡大基調で推移している。
設備投資
 設備投資は、企業の業績改善等を背景に回復の動きが広がっている。
 製造業では、液晶・半導体で、大型の能力増強投資が順調に進捗しているほか、主力の自動車関連で、設備更新、新モデル対応などを中心に引き続き動きが見られる。業績改善や需要増を背景として、幅広い業種で設備更新、環境関連投資が見られ、中小企業にも動きが拡大しつつある。能力増強投資を計画する企業も増えている。また、引き続き中国他アジアを中心に海外投資へシフトする企業も多く見られる。
 非製造業では、百貨店・スーパー等小売や飲食店で、積極的な新規出店・店舗改装の動きが広がっている他、運輸で環境対応のための車輌更新が進んでいるなどの動きが見られる。
個人消費
 個人消費は、慎重な消費行動が続き、業種・品目に明暗ばらつき見られる。
 個人消費は、基本的には低価格志向や購入点数の減少など、依然として慎重な消費行動が続いているが、ニーズに合った商品・サービスには多少の出費を惜しまない「選別消費」の傾向が強くなっている。
 企業側では新規出店、既存店舗のリニューアル、オリジナル商品の開発、ニーズに合った品揃え、経営の多角化など、販売促進に努めている。また、業界内では他地域資本の企業参入など、競合が一段と激化している。
雇用情勢
 雇用情勢は依然として、正社員を抑制する傾向が続いており、業績改善に伴って不足感を感じる場合でも正社員を増やさずに派遣社員等外部人材を活用しているところが多い。
 こうした中、長期の雇用調整により年齢構成のバランスが崩れたり、現場の技能者が不足したりするケースが出始めている。
 そのため、適正な年代別人員構成やコア人材の確保に配慮した採用や事業展開に則した採用を行うなど、新規採用については慎重ながらも動きが見られる。一部の企業では、団塊世代の大量定年による技術の伝承断絶を課題視するところもある。
 人材派遣業においては、自動車関連を中心に製造業が堅調に推移している。
公共事業
 公共事業は、総じて低調に推移している。
 東海地域では、「愛・地球博」や中部国際空港など大型プロジェクト関連の施工が続いている。地方公共団体の公共事業の抑制基調に変化はなく、事業規模は引き続き縮小傾向にある。受注単価に下落が続いている上、新入札方式の導入も予定されているなど、今後、競争は一層厳しさを増すことが予想される。
 一方、民需へのシフトの中では、名古屋駅周辺開発等へ期待する動きも見られる。
原材料・原油
 原材料価格の高騰については、現時点で生産面への顕著な影響は見られないものの、一部の企業や地場産地では価格転嫁が進展せず、収益が圧迫されている。長期化すれば業況全体への影響も懸念される。
 原油価格の高騰については、石油化学製品を長期契約している企業が多く、次期契約の値決めから影響が出ると見るところが多い。
住 宅
 住宅は、低調に推移しているが一部で明るい動きが見られる。
 持家は、住宅ローン減税廃止を見込んだ2003年の住宅着工増加の反動減が概して認められるが、団塊ジュニア世代を中心とした底堅い需要や、雇用・所得環境の改善により、住宅所得マインドが好転していることなど、一部に明るい動きが見られる。
 分譲マンションは、都心回帰の流れが継続、購入の年齢層においては若年層とシルバー層との二極化が進んでいる。貸家は、供給過剰状態及び家賃の低下傾向が依然として続いている。
 先行きについては、雇用・所得環境の改善による住宅取得マインド回復への期待や、住宅ローン減税の段階的縮小を睨んだ駆け込み需要を見込む声もある。
研究開発
 研究開発は、多くの企業で一定割合、一定額を維持している。また、社外資源を活用した共同研究開発に取組む企業が多く見られる。
 短期的な投資では、製品化までのスピードが要求される中、「選択と集中」により研究開発の効率化やコア技術のさらなる高付加価値化を目指す動きや、取引先企業との共同開発を行っている企業が多く見られる。
 一方、中長期を見据えての大学との産学連携を活用した共同研究に積極的に取組む動きが続いている。
資金調達環境
 資金需要は、低調に推移している。金融機関の貸出態度は、一部に改善が窺える。
 資金需要は、引き続き有利子負債圧縮に務める企業も多く、低調に推移している。業績改善等に伴い、設備投資を増やす動きも見られるが、自己資金の範囲内に止める企業が多い。また、企業側が金融機関からの間接調達に依存する割合は減少傾向にあり、社債発行など直接金融にシフトする動きが目立つことから、金融機関側は、減少傾向にある資金需要を巡り、一部に貸出態度の改善が窺える。
観 光
 旅行需要はSARSなどの不安材料が払拭されたことにより、今後の好転に期待されている。また、多様化する旅行ニーズへの対応など、新たなビジネス展開が行われている。
 また、新しい観光形態の一つとして注目されている「産業観光」の振興に向けた取組が行われていると同時に、「愛・地球博」の開催、中部国際空港の開港などを間近に控え、地域として観光客を受け入れる準備が進んでいる。

ユアサ商事中部支社長に
寺島修氏が就任

 ユアサ商事中部支社(名古屋市名東区高社2丁目171番地)では、新たに執行役員中部支社長兼岡崎支店長として、寺島修氏が就任した。
 尚、前中部支社長を務めた牧野恒晴氏は、花園工具代表取締役社長へ就任した。

本年度主要事業計画審議
中部支部総会は11月13日
中日本木工全木商中部7月合同理事役員会

 中日本木工機械商工協同組合(理事長=木村秀夫氏、昭元産業社長)と全日本木工機械商業組合中部支部(支部長=木村秀夫氏、昭元産業社長)は、7月28日午後4時より、中日本木工機械商工協同組合事務局会議室において、両組合合同による7月定例理事役員会を開催。
 中日本木工機械商工協同組合は、平成16年度事業計画の件をはじめとする第1号議案から第5号議案までを審議。
 一方の全日本木工機械商業組合中部支部は、第35回通常総会の日程の件、平成16年技能検定実施の件、後継者育成研修会の件などを審議した。
 審議された内容は次のとおり。
 《中日本木工機械商工協同組合》
 第1号議案=平成16年度事業計画については、組合の一年間の事業予定が表にして示され、それが承認された。また、表の中には補足として全日本木工機械商業組合、同中部支部の事業予定も記入されており、非常に見易いものとなっている。
 第2号議案=第42回通常総会の収支報告の件では、報告された内容が承認された。
 第3号議案=平成16年年末資金貸出については、従来通り実施することとし、実施要綱は昨年と同じ。
 第4号議案=合同第5回ボウリング大会については、11月13日(全日本木工機械商業組合中部支部総会後)に行うことが承認された。詳細については未定。
 第5号議案=その他については、新しく組合員名簿を作成してはとの意見が出され、前向きに検討することとなった。
 《全日本木工機械商業組合中部支部》
 第1号議案=第35回通常総会の日程については、11月13日「ルブラ王山」にて開催。時間は、昨年同様午前10時30分より。総会終了後は、合同ボウリング大会を実施することを決めた。
 第2号議案=平成16年技能検定の実施については、9月に募集を行い、試験は、実技が11月26日から来年2月20日までの間に、学科は1月26日、2月3日、6日の何れかに実施。なお従来、1級試験は2級取得者でなくても受検できたが、今回から2級を有しなければ受験資格がないとされた。
 第3号議案=後継者育成研修会の件は、今回は中部支部が担当して10月28・29日の両日に行われる。28日は講習会等の座学で、29日は菊川鉄工、松坂「ウッドピア」の見学を実施すると報告された。
 次回は10月22日、合同で午後4時より開催。ただし、中部支部の監査は、午後3時より行われる。

平成16年6月環境装置受注
584億7千700万円
前年同月比87・6%

 日本産業機械工業会では六月の環境装置受注状況を発表した。
 6月の受注高は584億7,700万円で、前月比170.3%、前年同月比87.6%となった。
各装置別
◎大気汚染防止装置=前月比は、石油石炭向け重・軽油脱硫装置、官公需向け排ガス処理装置、海外向け排煙脱硝装置の増加により124.7%。
 前年同月比は、窯業向け排煙脱硫装置、鉄鋼、その他製造業向け集塵装置の減少により76.3%。
◎水質汚濁防止装置=前月比は、官公需向け下水汚水処理装置、し尿処理装置の増加により137.7%。
 前年同月比は、機械、その他製造業、電力向け産業廃水処理装置、官公需向け汚泥処理装置、海外向け下水汚水処理装置の減少により76.7%。
◎ごみ処理装置=前月比は、官公需、海外向け都市ごみ処理装置の増加により215.8%。
 前年同月比は、その他非製造業、官公需向け関連機器の減少により99.0%。
◎騒音振動防止装置=前月比1045.5%、前年同月比338.2%。
需要部門別
〇製造業=前月比は、石油石炭向け重・軽油脱硫装置、その他向け都市ごみ処理装置の増加により105.9%。
 前年同月比は、窯業向け排煙脱硫装置、鉄鋼向け集塵装置、機械向け産業廃水処理装置、その他向け産業廃水処理装置、都市ごみ処理装置、事業系廃棄物処理装置の減少により54.0%。
〇非製造業¥外字(935a)前月比は、その他向け都市ごみ処理装置、事業系廃棄物処理装置の増加により131.3%。
 前年同月比は、電力向け集塵装置、排煙脱硝装置、産業廃水処理装置、その他向け水質汚濁防止装置関連機器、都市ごみ処理装置、ごみ処理装置関連機器の減少により14.8%。
〇官公需=前月比は、下水汚水処理装置、し尿処理装置、都市ごみ処理装置の増加により171.8%。
 前年同月比は、都市ごみ処理装置の増加により106.0%。
〇外需=前月比、前年同月比ともに排煙脱硝装置、都市ごみ処理装置の増加によりそれぞれ394.3%、171.6%。なお、外需は月により変動が大きい。

日経ナノテクビジネスフェアー04
事業と研究のコラボレーション
9月29日から3日間開催

 日本経済新聞社では、9月29日から10月1日の3日間、東京ビッグサイトにて「日経ナノテク・ビジネスフェア2004」を開催する。
 同フェアは、ナノテクノロジーに関する企業や団体・組織が一堂に会し、事業と研究のコラボレーションや商談を目的に最新の情報を紹介。新たなビジネスモデルの推進や産業・市場の拡大など、ビジネスマッチングとインキュベーションの場となる。
【開催概要】
●会期=2004年9月29日〜10月1日、午前10時〜午後5時
●会場=東京国際展示場「東京ビッグサイト」西2ホール(東京都江東区有明3-21-1)
●主催=日本経済新聞社
●共催=日経BP社
●入場料金=千円(消費税込・登録制)
●事前登録=Webサイトで事前登録すると無料で入場可能(受付期間/8月30日〜9月28日)
http://www.nikkei-nanofair.com
●来場者数見込み=3万人
●展示規模=80社・団体、149小間
●出展社
RHプリンスビラ、アイトリックス、アシザワ・ファインテック、アド・サイエンス、伊藤忠商事、ウィルサポート、宇部興産、エスアイアイ・ナノテクノロジー、エリオニクス、オーエムジー、オーム社、Carbon Nanotechnologies,Inc.、科学技術振興機構、高温高圧流体技術研究所、高度情報科学技術研究機構、産業技術総合研究所、GSIクレオス、シグマサイバーテック、ジャパンハイテック、昭和電工、SHO TEC、新エネルギー・産業技術総合開発機構(アルバック、オリンパス、神戸製鋼所、次世代高密度化実装部材基盤技術研究組合、セイコーインスツルメンツ、東レリサーチセンター、福田金属箔粉工業、富士ゼロックス、ホソカワ粉体技術研究所、三菱重工業)、住田光学ガラス、住友商事、住友電気工業、創成科学研究機構、太陽化学、田中貴金属工業、中央電機計器製作所、つくばナノ・テクノロジー、ティー・イー・エム、帝人、東京医科歯科大学生体材料工学研究所、東成エレクトロビーム、東北大学金属材料研究所超高純度金属グループ、東レ、東レリサーチセンター、ナノテクノロジービジネス推進協議会、ナノテクパートナーズ、ナノニクス、日経サイエンス社、日経産業消費研究所、日経BP社、日曹商事、日本経済新聞社販売局、日本精工、日本電工、伯東、花市電子顕微鏡技術研究所、日立製作所、日立ハイテクノロジーズ、兵庫県企業庁、Finetex Technology,Inc.、物質・材料研究機構、フロンティアカーボン、ベテル、北海道大学二一世紀COEプログラム、北海道大学電子科学研究所、堀場製作所、本荘ケミカル、マイクロジェット、マイクロリアクターシステム、松下電器産業、三重電子、水屋・安全な水を考える会、三菱商事、メレック、文部科学省ナノテクノロジー総合支援プロジェクトセンター、理化学研究所、他
 問い合わせは、日本経済新聞社文化・事業局総合事業部、TEL03-5255-2847まで。

愛機工社内で活用するコーチング実践講座
経営者等60名が参加
採用・社員戦力化事業第1回セミナー

 
愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏、山下機械社長)は、8月3日午後6時より東京第一ホテル錦(名古屋市中区錦)において、稲垣陽子氏(コーチング・システムズ代表)を講師に招聘し「社内で活用するコーチング実践講座」を開催。
 これは、同組合が今年度より進めている採用・社員戦力化事業(実行委員長=野田道典氏、組合副理事長・ノダキ社長)の一環である経営者セミナーとして行われたもので、組合員の経営者並びに幹部社員等60名が参加してコーチングを実践するための基礎知識を学んだ。
 高田研至採用・社員戦力化事業実行委員(組合事業部長・井高社長)の司会進行で、冒頭、山下理事長が「私も社長業を30年やっておりまして、小さな会社ですから会社で起き得ることを何でも自分で決めてしまい、社員にああせよ、こうせよと言うことが多かったのですが、最近少し考えるようになりまして、私が居なくなったら会社はどうなるのでしょうね、ということを感じております。今日、稲垣先生にご挨拶した折りに、コーチングの言葉の意味はどういうことですか、とお尋ねしたら、それを今日お話ししますから楽しみにして下さいと言われました。本日、お話を伺えることを楽しみにしておりまして、皆さんと共に勉強したいと思っております。ご存知のように愛知県機械工具商業協同組合は、今年から三年間にわたりまして、社員採用と活性化をテーマと致しました一大事業を、野田副理事長を中心に展開致しますが、今日はその事業の第一回目の行事でございまして、これが成功するかどうかにより今後三年間の行事が決まるということで、大変慎重に且つ期待を持って臨んでおります。先生の進行に従いまして、色々ご協力要請があるやと聞いておりますので積極的に力を発揮していただいて、良い研修会になりますことを祈念致します」と挨拶。
 講演は、コーチングの概要と基本的な考え方が解説され、それを参加者同士がペアになり与えられたテーマに沿っての模擬質問を行うなど、実践形式で分かりやすく進められた。参加者からは、早速社内で活用するように考えてみたいとの感想も出て、大変有意義なものとなった。
 (講演要旨については、数回に分けて掲載する予定。)
   ◇  ◇  ◇
〈講師プロフィール〉
プロフェッショナルコーチ
稲垣陽子

 1970年生まれ。東京都出身。
 青山学院大学にて心理学を学んだ後、上海留学を経てプライスウォーターハウス上海事務所に勤務。主に日系企業の上海進出に関するコンサルティングに従事。
 帰国後、(株)コーチ21(現(株)コーチA)に入社。主にコーチング研修の企画、営業を担当する。
 2001年2月退社。コーチとして独立し、現在に至る。
 生涯学習開発財団認定コーチ、(株)コーチ21サーティファイドコーチ、日本コーチ協会東海チャプター代表(2003年度)、NHK名古屋文化センター講師。
愛機工採用・社員戦力化事業
経営者セミナー「コーチング実践講座」
講 師 稲垣 陽子氏

【講演要旨(1)】
 上司として、コーチングが使えるようになる研修をしていきたいと思います。
 まず、何故必要なのか。コーチングを取り入れている経営者が言っていたのは、今の若い部下、若い人達に、何か上司の指示や命令で、ああしろ、こうしろと言っても、そのとおりには動かない。例え上司の命令で動いたとしても、これだけ価値観が多様化している時代、これだけスピードが求められている時代に、必ずしも上司の言った答えが当たっているとは限らない。現場に対して、自分の部下が臨機応変に自分の考えで自発的に行う、この様な力を部下、一人ひとりが持てるようにならないといけない。その様な部下を育てる為にコーチングの技術が必要なのだと。
 今、大小問わず、管理職にコーチング研修を取り入れる企業が増えてきている。
 それ以外には、上司と部下という関係だけではなく、例えば、営業マンが売上目標に向かって確実にそれを達成できるように、上司あるいはプロのコーチを営業マンにつけて、時間管理とか、やる気をずっと維持していくというところで、コーチングでサポートしていくというものも増えてきている。
 また、中小企業の場合、上司や部下という枠を越えて、単純に一つの営業所とか、一つの部署とか、何か一つのチームとかに対して、意欲の低下とか、最大限自分の力を発揮できない停滞ムードなどを変えるために、社員一人ひとりのコミュニケーション能力を上げたいという目的で、上司部下関係なく、一つの部署にコーチングとして入らせていただくというケースも非常に増えてきている。
 この様にコーチングの使われ方は様々だが、本当に業種、職種、規模を問わず、色々な企業でこのコーチングが積極的に取り入れられているのが現状。
 では、この「コーチング」とは、どのようなものなのか。
 コーチングの基本的な考え方は、上司あるいは経営者など立場の上の者が、ああしろ、こうしろと指示をすることで相手を動かしていくのではなく、君はどうして行きたい、君はどうして行くのだ、というように言葉を投げかけて、相手に考えさせる。そして、相手が本当に納得して動くように促していくのがコーチングの基本的な考え方。指示命令型のコミュニケーションから質問提案型のコミュニケーションへ。
 コーチが言葉でコミュニケーションのやりとりをしながら、今最適なやり方や方法を一緒に考えて、それを確実にやっていく。指示や命令で相手を動かしていくのではなくて、質問で提案しながら、まずは相手の中にある答えや考えを引き出していく。これがコーチングの基本的な考え方。
 参加者は、普段の自分のコミュニケーションを振り返り、自分のタイプを考えて、隣の人とコミュニケーションのとり方などを話し合った。

産業とくらしのグランドフェア04
新・商品事情が見えます、さわれます。
9月10日より2日間ポートメッセ名古屋で

 今回の中部グランドフェアは、「探し物は何ですか?新・商品事情が見えます、さわれます。」をキャッチフレーズに、工場ゾーン・建設ゾーン・住宅ゾーンの3テーマに区切りつつ、隣り合ったフィールドへ関連する商品群を一堂に集めるなどして、バリアを取り払い、新事業を創り出す場を盛り込んだ総合展示会としてアピールする。また、会場中央ではテーマゾーンとして「やまずみ会・協会情報発信コーナー」を設置、7月7日にスタートしたばかりの「新・商品事情」ウェブカタログ版の最新事情が紹介される予定。
 昨年同様、3つのテーマゾーン「工場」「住宅」「建築・建設」に区切りしているが、隣り合うフィールドに関連する豊富な商品群を集めるなどして、ゾーンの垣根を取り払ったオープンなスタイルを見せる。
各部門展示内容出品メーカー主催店全社
機電カンパニー

【『物づくり』日本を、生産財を通して幅広く支えます】をテーマに、国内製造業の海外移転、空洞化の中、日本の物作りの現場で求められる高効率加工の提案をしていく。
●超精密から汎用まで、高品質とコストダウンを徹底追及。
●トレードからソリューションまで新商品・新分野との出会い。
●物流・包装分野での環境対応型商品を提案。
流体システム カンパニー
【産業とくらしにおける水と空気と環境空間、明日の商材を提案します】をテーマに、配管材質革命、省エネ・省コスト、環境、サニタリーにポイントを置いた多彩な品揃え。
 市場ニーズに沿った新製品が勢揃いし、エコロジーやリニューアルなど、現在直面している様々な課題解決へのヒントに出会える。
●ビル・マンション・戸建て住宅のリニューアル・リフォーム需要・取り替え、買い替え商品。
●工場設備の更新需要対応商品。
住宅・景観 カンパニー
【新市場(リフォーム・都市再生・環境保護)へのオリジナルメッセージを発信します】をテーマに、快適・環境をキーワードにリフォーム市場にマッチした商品をラインナップ。また屋上緑化・エコマテリアルグッズをシステム化し、21世紀の都市造りに向けた商品群を提案。
●「意匠性」「利便性」「省エネ・安全」を「21世紀の快適」を読み解くキーワードとして、住環境と都市環境の創造に貢献。
建設機械 カンパニー
【建設現場にも、環境とコストに役立つ商品を、レンタルと販売で提供します】をテーマにレンタルにも、販売にも最適な商品を展示し、新市場開拓を目指す。
●「来て良かった」と感じていただけるグランドフェアならではの新情報を発信。
●建設ゾーンでは環境改善をテーマとする“リサイクル関連商品”、コスト低減をテーマとする“工期短縮の提案商品”を、それぞれ数多く取り揃える。
●工場ゾーンでは、新設の「レンタルソリューションコーナー」で、産業用レンタルの新しい発見を。
【工場ゾーン】

▽アイチコーポレーション▽エクセン▽アイネット▽オグラ▽大竹建機産業▽大西電機工業▽カヤバ工業▽弘和▽三和研磨工業▽巧建工▽瀧富工業▽大和機工▽中村リース▽仲江ボデー▽ハックス中部▽萩原商会▽武蔵野機工▽ヤンマー西日本▽湯浅興産▽共栄機械▽クボタ建機▽明和製作所▽蔵王産業▽酒井重工業▽新ダイワ工業▽デンヨー▽東空販売▽トーヨーコーケン▽日本ジーニー▽日本車輌製造▽範多機械▽日立建機▽北越工業▽三笠建設機械▽コンラックス松本▽住友建機▽古河機械販売▽ヤンマー▽新明和工業▽ヒートパーツ▽大阪ジャッキ製作所▽イーグルクランプ▽ベンチャーランド▽サンキョウ・トレーディング▽スタンダード▽日工セック▽日成ビルド工業▽日本ダイヤモンド▽キタムラ産業▽マイゾックス▽ハネマツ▽富士ハウレン▽ケルヒャー▽エコーレンテックス▽エレクトロラックス・ジャパン▽静岡製機▽シブヤ▽ユアサ商事▽鶴見製作所▽日動工業▽日本クランプ▽鳥居金属工業▽ナカオ▽エヌピーケイ▽丸善工業▽シーエーシーナレッジ▽ミヤツ工業▽マイト工業▽アンレット▽イワキ▽キッツ▽極東工業▽レッキス工業▽ジョージフィッシャー▽旭有機材工業▽新明和工業▽ダイライト▽ニクニ▽ハジメ▽ヨシタケ▽ワシノ機器▽荏原テクノサーブ▽金門製作所▽シャープエレクトロニクスマーケティング▽栗田工業▽佐山製作所▽山王工業▽シーアイ化成▽タブチ▽五幸▽東邦工業▽東洋バルヴ▽ナノプラスチック▽日本イトミック▽東尾メック▽ボッシュ▽マックス▽三井化学▽森永エンジニアリング▽リンナイ▽前澤化成工業▽松阪商事▽中部イトミック▽タクマ汎用機械▽サラヤ▽ダイキン工業▽オーケー器材▽三菱電機▽前田鉄工所▽荏原シンワ▽ネポン▽サムソン▽矢崎総業▽稲葉製作所▽エルエスフェンス▽グローベン▽鎌倉製作所▽サンポール▽四国化成工業▽新日軽▽スズキハウス▽積水樹脂▽タカショー▽ミスギ▽本田商会▽田窪工業所▽帝金▽東洋エクステリア▽ナガワ▽淀川製鋼所▽ユアサ商事▽川建ウォール▽セイキ販売▽立川ブラインド工業▽難波金属▽ダイケン▽中部コーポレーション▽長尾木鋼▽長谷川工業▽ミヅシマ工業▽理研軽金属工業▽ナカ工業▽日本アルミ▽ヒガノ▽アルミック▽日本ベターリビング
【住宅ゾーン】
▽サンウエーブ工業▽クリナップ▽日立ハウステック▽ノーリツ▽ナスステンレス▽ナイキ▽パロマ▽ジェイ・ビー・エイチ▽丸一▽サンポット▽アイホン▽日本アビリティー社▽東陶機器▽稲葉製作所▽四国化成工業▽新日軽▽ダイニチ工業▽松下ライフエレクトロニクス▽オーデリック▽セイキ販売▽立川ブラインド工業▽日本ベターリビング▽長尾木鋼▽ユアサ商事▽サンポット▽三井化学▽ダイキン工業▽タブチ▽三菱電機▽リンナイ▽モリテック
【主催店】
▼アイワメカニック▼大竹機械商事▼スズキ工販▼カトー機械▼クツナ商事▼タイセー▼大東通商▼東洋機械▼ナリタ機械▼フルヤ商事▼マツヤマ▼近藤工業▼森機械▼三登工販▼東濃マシンツール▼ジーエム▼ポリマー機械商事▼三協機販▼金太▼ミズタニ機販▼六浦本店▼常磐精機▼丸善▼須藤鋼機▼沢田商会▼大豊商会▼峰沢鋼機▼大久保商事▼不二工具▼ツシマ▼ユナイト▼石川島芝浦機械▼東海産機▼大竹機械産業▼三河機工▼丸建商事▼朝日建機▼キナン▼原鉄 東濃営業所▼明興▼一色商会▼岩谷テクノ▼中部機材▼荒木商事▼協栄商事▼トラスト▼島崎▼アルミック
開催のご挨拶
ユアサ商事中部支社長兼岡崎支店長
寺島  修

 平素は私どもユアサ商事に対し、一方ならぬ御愛顧を賜りまして、誠に有難うございます。紙面をお借りしまして衷心より御礼を申し上げます。
 さて昨今の経済状況でありますが、内閣府の7月の月例経済情報によりますと、景気は企業部門の改善が進み、着実な回復を続けていると表現されております。景気動向指数におきましても、全体では大企業を中心の改善が、中堅企業に広がりを見せております。特に一般機械、電気機械、精密機械分野で10ポイント以上の改善が見られ、この報告を裏付けております。
 報告は更に輸出は増加し、生産も増加、企業収益は大幅に改善、設備投資も増加していると続いております。これは正に中国特需が我が国に好影響を与えていると言う事でしょうか。一方、建築分野に関しましては、分譲住宅・マンションの好調な着工に加え、店舗・工場等も堅調で、全建築物の着工床面積も6カ月連続の増加を続け、この分野にも全般的に明るさが出てきております。
 我々の業界に視点を移しましても、まだ基本的には厳しい状況ではありますが、一方ではグローバルでの勝ち組製造業や新技術の成長産業における新規設備投資、更新設備投資、また益々ニーズの高まる省エネ・省力への設備投資など、好材料も多々あります。
 そして建設・住宅市場においては社会資本充実への新たなニーズ、大都市、地方都市における再開発に加え、住宅産業の旺盛なリフォーム需要、住宅機器等の取り替え需要に加え、環境規制対応需要等、拡販の領域が数多くあります。一方では、協会各社が新しいニーズに対応した新製品も従前にも増して提案して戴いております。
 このような状況の中、弊社は「工場」と「住宅」「建築」「建設」の分野に経営資源を集中し、各分野でのマーケティング戦略を確実に実行し、これらの戦略を集大成するプロモーション活動の場が、このグランドフェアと位置付けております。
 弊社はこうした市場に注力し現場第一主義に徹し、繋ぐ・束ねるという機能に新たなビジネスを掘り起こす機能を加え、「産業とくらしの専門商社」としてのお役立ちに社員一丸となり、取り組んで参ります。
 さて、いよいよ「産業とくらしのグランドフェア2004」の開催が間近に迫ってまいりました。第26回をむかえました2004年の中部グランドフェアは、9月10日・11日両日、ポートメッセなごやにおいて動員目標を8,500人、売上目標83億円と定め、開催致します。私どもは、このグランドフェアを「日頃の営業活動の集大成として今現在の商売を伸ばす場にする」、そして「明日の新商品、新事業を創り出す場にする」という決意で取り組んでおります。
 本年度のテーマは、グランドフェアの会場には皆様の探しておられるものがある、そして新事業のヒントがあるということを表しまして、分かりやすく、親しみやすいとご好評を戴きました《探し物は何ですか?新・商品事情が見えます、さわれます》を全国統一テーマと致しました。
 このテーマのもと、御来場者様の目線に合わせ、工場ゾーン、建設ゾーン、住宅ゾーンの三つの切り口から展示を行い、隣り合わせるフィールドに関連する豊富な商品群を一堂に集合させ、バリアを取り払った展示会としてアピール致したいと思います。
 また、テーマゾーンとして、「新・商品事情」との相乗効果を目指し、会場内に「やまずみ会・協会情報発信コーナー」を設置し、7月7日にスタート致しました「新・商品事情」電子カタログ版の最新情報を御紹介致します。
 是非御立ち寄り戴き、御理解を深めて戴きまして、このWebサイトを皆様の商圏拡大と売上拡大の新たなツールとして、御活用を御願いたいと思います。
 各カンパニーのテーマは、機電カンパニーは「『物づくり』日本を、生産財を通して幅広く支えます」、流体システムカンパニーは「産業とくらしにおける水と空気と環境空間、明日の商材を提案します」、住宅・景観カンパニーは「新市場(リフォーム、都市再生、環境保護)へのオリジナルメッセージを発信します」、建設機械カンパニーは「建設現場にも工場にも、環境とコストに役立つ商品を、レンタルと販売で提供します」
 弊社の社員は「主催店様」、ならびに「出品メーカー様」の手足となり、三位一体となって受注目標達成に向け頑張ります。皆様のなお一層の御支援御協力を御願い申し上げます。
【略歴】
◎昭和47年 ユアサ商事東京本社入社・工具課へ配属。ホームセンター上陸の時期であり、様々な角度から調査行い10年間、納入業者として対応する。
◎トータルで一六年機電に関わった後、ペンチ・ニッパーを製造するメーカー、花園工具代表取締役として約6年半務め上げる。

実物大の映像で疑似体験
新高岳ビルオープン
INAX建物全体がショールーム

 INAX(社長=杉野正博氏)では、かねてより建設中の「高岳ビル」(名古屋市東区東桜)がこのほど完成し、8月3日には関係者等を招いての「竣工披露」を行い、9日からリニューアルオープンした。
 新築オープンした高岳ビルは建物全体に最新の外壁デザインを施したほか、専門家向けのプレゼンテーションルームを設置。プロユーザーや施主に対し映像による具体的な設計プランを提案できるのが大きな特長。
 新高岳ビルは、(1)「設計者が、プロユーザーや施主の意向を映像化することにより具体的なプランを提案することができる」(2)「建物自体に最新の意匠建材を使用することで都市景観の向上に努め、同時に建物そのもので外壁デザインを提案する」(3)「従業員に快適で機能性の高いオフィスを提供する」の3つのコンセプトからなっており、建物は9階建てで、景観に配慮した高さ10メートルの広告塔を屋上に設置。外壁の表面はセラミックルーバーと二丁掛けタイルで焼き物独特のいろどりを表現し、夜間照明によるライティングなども町を美しく彩り、また、各階にシステムトイレ工法を施し、最新型のシャワートイレや新タイプの便器、透明感のある人造大理石カウンターなどを設置し、新しい水まわり空間を演出している。
【新形態のプレゼンテーションルームの狙い】
 プロユーザーや施主の意向を設計者が提案にまとめる際に、打ち合わせの内容や意向を具体的な映像にして模擬体験できるプレゼンテーションルーム「ソリューションスペース」を2階に設置。横約七・一メートル、縦約2.5メートルのワイドなスクリーンは、計画中の建築物に、希望の外装タイルを貼った外観図や水まわり設備のレイアウトを原寸大に表現することができる。
【建物全体で最新の意匠建材を提案】
 (1)モルタル施工と比較して、変形追従性が高く、白華防止に非常に優れたINAXはるかべRV工法を採用。
 (2)日除け、目隠しのためのテラコッタルーバーをビル壁面に採用。
 (3)アルミカーテンウォール部材に、テラコッタタイルをカバーすることにより高い意匠性を持つ、INAXとトステムで共同開発した業界初の「イーシス」を採用。
 (4)一階エントランス壁面には、大型タイル「アガトス」リブ付キディンプル面を採用し、シンプルかつ高意匠の壁面を形成。
【INAX高岳ビルの概要】
▽住所=〒461-0005名古屋市東区東桜1-4-16
▽電話=TEL052-310-1700
▽営業時間=10時〜18時
▽休館日=土日・祝日・年末年始・夏休み
▽敷地面積=574平方メートル(174坪)
▽建築面積=514平方メートル(155坪)
▽延床面積=4,679平方メートル(1,415坪)
▽駐車台数=74台
▽ホームページアドレス=http://www.inax.co.jp/

平成16年4〜6月期ロボット・マニュピレータ統計
総出荷額千101億円36・1%
対前年同期比増加需要回復基調に

 日本ロボット工業会では8月12日、平成16年4〜6月期のマニュピレータ、ロボット統計生産・出荷実績(会員ベース・対象企業58社中、回答56社)を発表した。
受注について
 受注額は、対前年同期比36.1%増の1,380億円となり、9四半期連続でプラス成長となった。
 受注動向は、前年の平成15年から国内外ともに需要回復基調に入り、今年四〜六月期は前年をさらに上回る実績となった。月次ベースにおける受注額実績は、26ヶ月連続で前年同月を上回っており、今後の見通しも明るい状況にある。
生産について
 総生産額は対前年同期比23.5%増の1,160億円となり、8四半期連続でプラス成長となった。
 生産動向は国内外の需要増加によって好調であった前年の生産実績を大きく上回った。月次ベースでも21ヶ月連続のプラス実績となった。今年、平成16年1〜12月の生産額(会員+非会員)については、内需回復と共に旺盛な海外需要の持続により、前年より一割増の5,500億円の実績達成に向けて推移している。
出荷について
 総出荷額は、対前年同期比21.1%増の1,101億円となり、8四半期連続でプラス成長となった。そのうち国内出荷額は、同9.7%増の392億円、輸出額は同28.4%増の709億円となった。
 出荷動向は国内需要が堅調に推移し、海外向けは引き続き旺盛な需要を維持し、出荷全体を牽引したことから、国内出荷額、輸出額ともに前年を上回った。月次ベースでは、国内出荷額は15ヶ月プラス、輸出額においては26ヶ月連続でプラス成長が続いている。総出荷額は15ヶ月連続のプラス成長となっている。今後も、前年同月を上回る実績が継続していくものと見込まれる。
国内出荷内訳
 自動車産業向けは、対前年同期比2.5%増の127億円となり、3四半期連続でプラス成長となった。
 電子・電気機械産業向けは、対前年同期比11.9%減の105億円となり、7四半期ぶりにマイナス成長となった。
 国内出荷動向として月次ベースでは、15ヶ月連続で前年同月を上回っている。自動車産業向けが堅調に推移する一方、電子・電機産業向け設備投資に一巡した感がある。デジタル家電(主にデジタルカメラ、薄型テレビ、DVDレコーダー、カメラ付携帯電話)などの販売好調を受け、電子部品実装用、ウエハ搬送用などは堅調であるが、ガラス基板搬送用に一巡感が見られる。
輸出内訳
 溶接用は、溶接用全体で対前年同期比1.4%増の103億円となり、3四半期連続でプラス成長となった。今後も堅調に推移する見通し。
 電子部品実装用は、対前年同期比60.5%増の413億円となり、9四半期連続でプラス成長となった。今後も安定した需要が見込める。
 輸出動向として、溶接用(自動車産業向けがメイン)は、前年に引き続き米国向けが堅調であったことがプラスの要因となった。中国向けは、出荷実績がまだ小規模ながらも出荷伸び率が益々高くなってきており、今後の大きなマーケットとして期待できる。電子部品実装用は中国、台湾、韓国を中心にアジア向けの需要が引き続き大きく伸びており、輸出全体を牽引している。また、クリーンルーム内作業用として、ガラス基板搬送用やウエハ搬送用も需要が伸びた。ガラス基板搬送用は、パソコン用ディスプレイや薄型テレビ(液晶、PDP)などの売上げ好調や大型化に伴う設備投資の増加により、台湾、韓国向けを中心に実績を伸ばした。一方、ウエハ搬送用も、半導体需要の回復を受けて、米国を中心に上向いており、今年は前年をさらに上回る見通しにある。

従業員組合総会
オータケ納涼会開催

 オータケ(本社=名古屋市中村区名駅3丁目9-11、社長=鈴木照氏)では8月6日午後6時30分より、“ホテルキャッスルプラザ”にて「従業員組合総会・納涼会」を開催した。
 組合総会は会計報告書に基づき審議を行い、全議案が承認された。
 総会終了後は納涼会へ移行した。
 来賓代表として鈴木社長が「今年も皆さんの頑張りにより、何とか良い方向へ進んでいます」と挨拶。
 蒸し暑い中、新社員紹介やカラオケ大会などで大いに盛り上がり、夏の涼を心行くまで楽しんだ。

NQの必要性等を学ぶ
「経常部会」開き研鑽
静岡県管工機材商組合8月定例理事会

 静岡県管工機材商組合(理事長=丸尾氣窮雄氏・丸尾興商社長)では、8月6日午後3時より静岡市内の“マイホテル竜宮”において「8月度定例理事会」を利用しての「経営部会」を開催し、IQ(知能指数)からNQ(共存指数)を伸ばすことの重要性と、経営者像について研鑚した。
 理事会開催に際し、丸尾理事長より、「本日は経営部会と言う事ですので、自論でもあり、当社の実状の中から、具体的な実例を挙げてNQの大切さについて研修いたしたいと思います。後半は、先日聴講しました経営セミナーでの経営者像について触れたいと思いますので、ご協力をお願いいたします」との挨拶のあと、丸尾理事長が進行役を勤め、共存指数のNQをはじめ、経営者像について、丸尾理事長より解説してもらい引き続いて、各理事より忌憚のない経営者像についての意見交換を行い、ダメな経営者七項目をまとめた。
 共存指数NQは、人間関係の運用能力を測る指数と言われており、他人との間により人間関係を構築していく能力を表すものと、提唱者の韓国東国大学のキム・ムゴン教授は定義している。
 個人が成功するだけでなく、企業が社会における企業市民として成功することもこの様に共存指数の高さが影響する。地域社会と共存し、社会から企業市民としての存在価値を認められている会社とそうでない会社を比較して考えてみたとき、もし何か問題が起き、企業の存亡の危機に瀕した場合、一方の企業は社会が存続と希望し、一方の企業はなくなっても仕方がないというふうな反応になる。
 NQを高めるためには、特別な知識や技術は必要なく、(1)自分から働きかける(2)自分のしたことに見返りを期待しない(3)日常から心がけておくことが大事(4)人の話を聞く(5)自分から連絡する(6)本人のいないところでも褒める―というように、誰でもその気になればできることばかり。これをやれば成功を約束できるという訳ではないが、今までとは違った人間関係を感じ取ることができるはず。
 後半の経営者像では、各理事よりダメな経営者の実態について検証し、ダメな経営者7項目をまとめた。
 (1)ネクラ経営者=トップがネクラだと会社が暗くなり、活気がなくなる。物事は悲観的に考え慎重に、行動は楽観的に行動する。
 (2)数字に弱い経営者=簿記が一級だからよいと言うものでもない。自社の実情を把握するためにも、決算書がわかることが大事。
 (3)公私混同=仮払金が多い、中小企業で何百万、何千万円の仮払金はおかしい。
 (4)嘘をつく=粉飾決算を行う。麻薬と同じで一回やると切れなくなり、マヒする。
 (5)いい恰好をする=肩書きだけで、仕事ができない。自分の実力以上にいい車を乗り回す。
 (6)進歩がない=我々業界は、業界の横並びはダメ、革新性、改善工夫が大切。
 (7)優柔不断=よくわかりました。わかっただけではダメ。わかると実行するとは別問題。決断、実行力が大事。

世界に誇る芸術家岡本太郎『顔』展開催
INAX世界のタイル博物館9月30日まで開催中

 INAXが運営する「世界のタイル博物館」(愛知県常滑市)では、常滑市制50周年記念協賛事業として9月30日まで、日本が世界に誇る芸術家である岡本太郎氏の『顔』展を開催している。
 1952年(昭和27年)、岡本氏はモザイクタイルによる絵を伊奈製陶(現INAX)で制作していた。その時の代表的な作品として日本橋高島屋の地下道壁画「創生」や、読売アンデパンダン展に出品した「太陽の神話」などがある。このタイル絵を職人が岡本氏の指示で製作している間、岡本氏は初めての陶彫に挑戦。この時作ったのが今回展示される『顔』。当時、伊奈製陶の工場側から「素人がいきなり大きなものを作っても(焼いているうちに)割れてしまう。同じ物を3つ作れば1つは無事に焼きあがるかもしれない」と言われて3つ作ったところ、3つとも見事に焼きあがり、1つは多磨霊園の父岡本一平氏の墓に据え、1つは現在神奈川県川崎市岡本太郎美術館に陳列され、もう1つは常滑市内にあった。今回はこの時の作品『顔』と、岡本氏の伊奈製陶での制作時の写真を展示している。
【「岡本太郎に乾杯」より抜粋】
〜彼はその前年からモザイクタイルによる絵の制作をはじめた。これはまったく無目的の、実験的な試みだったのだが。常滑の伊奈製陶(今のイナックス)が快く協力してくれて、建築材としては焼いたことのない、岡本太郎流の真赤や黄、緑という原色を次々と試作してくれた。〜(中略)〜。「もうちょっと、ここは濃い方がいいな。そこはもっと強く、ここまでくらいだよ」などと職人さんたちに指示を与えると、それが直るまでの間待たなければならない。その間陶土を用意してもらって、初めての陶彫をはじめるほど余裕綽々だった。この時作ったのが《顔》。高さ1メートル、幅も1メートルの大作だ。〜
(新潮社刊/岡本敏子著/「岡本太郎に乾杯」より抜粋/原文のまま)

新役員が就任
山信7月12日付け

 山信(名古屋市熱田区中田町6-8・社長=小川 信氏)では、7月12日開催の株主総会ならびに取締役会において役員の改選を行い、新役員が就任された。
 記
▽代表取締役=小川 信氏
▽取締役=小川信夫氏
▽ 同 =千田 毅氏
▽ 同 =酒井 弘氏
▽ 同 =百合嶋篤氏(新任)
▽ 同 =篠塚良一氏(新任)
▽監査役=小川一恵氏

改正労基法のポイント研修
特別セミナーを実施
愛知県管工機材商協組経営研究部会開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=石原徳和氏・原芳商会会長)の経営研究部会(部長=在田忠之氏・在田商店社長)では、8月4日午後2時より、名古屋市東区葵の“メルパルクNAGOYA”において「特別セミナー」を開催し、今年1月から施行された“改正労基法の(1)契約期間の上限の延長、(2)解雇ルールの法制化等のポイント”について学んだ。
 セミナーに先立ち、石原理事長より、「しっかり勉強して頂き、会社の経営に役立てて貰えれば幸いです」との旨の挨拶のあと、今回の労基法の改正の趣旨について、講師の社会保険労務士加藤尚彦氏より説明を受け、引き続いて改正のポイントについて研修した。
【改正のポイント】
▼契約期間の上限の延長(有期労働契約)
(1)有期労働契約の上限は1年から3年までに、専門的知識・技術者(医者等)、60歳以上労働者は3年から5年に延長した。
(2)契約日から一年を経過した場合、労働者の退職自由が保障(五年特例有期は除く)された。
(3)「有期労働契約の締結及び更新・雇止めに関する指針」を定めた。
▼解雇ルール(解雇に関する改正)
(1)判例で確立している「解雇権濫用法理」(解雇は客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする)を労基法で明示した。
(2)就業規則に退職に関する事項として「解雇の事由」の記載を義務化した。
(3)解雇予告をされた日から退職の日までの間においても、解雇の理由についての証明書を請求できる。ただし、解雇以外の事由によって退職した場合はこの限りでない。
 なお、今回の改正では就業規則に「解雇の事由」が絶対的必要記載事項となり、就業規則に記載することが必要となった。
 既に作成している就業規則に、「退職に関する事項」として「解雇の理由」を記載していない場合は、「解雇の事由」について記載した上で、改めて労働基準監督署に届ける必要がある。
【就業規則の記載内容】
 ※必ず記載するもの
▽始業及び就業の時刻、休憩時間、休日、休暇、交代制勤務の場合の就業時転換に関する事項
▽賃金の決定、計算及び支払いの方法、賃金の締め切り及び支払いの時期、昇給に関する事項
▽退職に関する事項(解雇の事由を含む)

平成16年6月産業機械輸出契約
1,292億2,300万円
前年同月比36・1%

 日本産業機械工業会では6月の産業機械輸出契約状況を発表した。
 本月の輸出契約高は、1,292億2,200万円で前月比81.8%、前年同月比36.1%となった。
 本月のプラントは4件、424億8,800万円で前月比87.6%、前年同月比25.7%となった。
 単体は867億3,400万円で、前月比79.1%、前年同月比45.1%となった。
 地域別構成比はアジア州38.0%、中東州33.0%、大洋州14.0%、北アメリカ州6.1%、ヨーロッパ州5.9%となっている。

三立興産役員を選任
 三立興産(本社=名古屋市熱田区神宮4丁目1番25号、社長=荻原宏明氏)では、7月29日に開催された「第59回定時株主総会」及び「取締役会」において次のように役員が選任された。
■取締役会長(代表取締役)=猪熊正夫氏
■取締役社長(代表取締役)=荻原宏明氏
■専務取締役(総務統括)=竹内邦雄氏
■常務取締役(営業統括兼経営企画室室長)=加藤斉氏
■常務取締役(営業統括・東部ブロック長兼国際営業本部長)=五十嵐力氏
■取締役(新規事業本部長)=篠崎清利氏
■取締役(国内営業本部・西部ブロック長)=稲垣勝幸氏〈新任〉
■常勤監査役=竹本巖氏〈新任〉
■監査役=本庄チズコ氏
■執行役員=小山田光男氏
■執行役員=伊藤裕通氏
■執行役員=野田鐘次氏
■執行役員=中野龍己氏
 尚、前監査役を務めた藤岡健一氏は退任した。

バンガロー40棟に170名余りが参加
夏の思い出づくり
愛機工青年部第25回キャンプの集い


 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏、山下機械社長)の青年部(部長=水谷隆彦氏、ミズタニ機販社長)は8月7日・8日の両日、「第25回キャンプの集い」を国指定自然休養村「板取スイス村 黒谷キャンプ場」(岐阜県武儀郡板取村野口)において開催、組合員とその家族ら約百七十名余りが参加した。
 当日は、現地での受付が午後0時30分から始まり、受付を済ませた参加者から順次バンガローに入り、荷物を解きタープを張ったり、用意したキャンプ用の椅子、テーブルを並べたりと、自然の中で快適なひと時を過ごす準備を整えた。また、子供たちは清流板取川での水遊びや虫取りなどを楽しんだ。
 午後4時より開村式が行われ、滝沢有一青年部副部長(松本商店社長)が「恒例の愛機工のキャンプがやって来ました。今回は、昨年にも増して大勢の方に参加していただきました。日頃は青年部の企画にご参加いただきまして、有り難うございます。私共青年部は、このキャンプの集いが一番大きな行事です。秋には、新しい企画を準備しております。本日はご家族の方、友人の方とそれぞれ楽しいキャンプを過ごして、夏の良い思い出にしていただければと思います。今年もこのようなキャンプの集いを中心に活動を進めてまいりますので、今後ともご協力の程宜しくお願いいたします。最後まで事故のないように、今日、明日と楽しんでいただければと存じます」と挨拶した。
 午後4時30分より、キャンプ場近くの吊橋の下に設営された会場で恒例となったマス・鮎のつかみ取りが行われ、子供と大人は時間差をつけてチャレンジ。子供は歓声を上げながら、大人も童心に返り逃げ惑う魚を追うものの、今年は川の流れが速く、中々捕まえられずに悪戦苦闘。特に鮎は非常に機敏で取ることが難しかったようだ。
 夕食には、日頃は仕事で忙しい父親がここぞとばかりに、料理に挑戦。年々手の込んだ料理が多くなった。
 途中突然の土砂降りに見舞われ、予定より30分遅れの午後8時、滝沢副部長と子供達によるキャンプファイヤーへの点火が行われ、炎が夜空を赤々と照らした。
 会場ではスイカ割り、ヨーヨー風船釣り、ビンゴ大会、花火など盛りだくさんの企画が用意され、参加者の歓声があたりに響き渡った。
 翌日は、各自朝食後にキャンプ場を起点に、川遊びをしたり、近くの天然温泉を楽しんだり、観光に出かけたりと、自然の中での一日を満喫し、現地で解散した。

合同委員会について審議
愛機工青年部8月役員会

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏、山下機械社長)の青年部(部長=水谷隆彦氏、ミズタニ機販社長)では、8月4日午後6時30分より「8月役員会」を開催した。
 出席者は8名。当日の議題は次の通り。
▼第1号議題=キャンプについて
 8月7日・8日に行われる予定のキャンプは、参加者174名。昨年度より17%増となり、過去最高の人数となった。
▼第2号議題=野球について
 野球の今後の日程は、8月21、28、29日。青年部は28日に試合を行う。
 なお、決勝戦は9月4日に行われる予定。
▼第3号議題=ビアパーティーについて
 ビアパーティー(合同委員会)は中区栄の“イル・バザール”にて9月3日に開催を予定。キャンプ・レクリエーション報告等が行われる。
 また当日は、浜松組合青年部との交流会も兼ねる。
 次回役員会は9月15日。

平成16年9月12日2178号
経産局管内
東海北陸経済情報年報

 管内(富山、石川、岐阜、愛知、三重の5県)経済の動向見ると、企業業績の改善を背景に、東海地域を中心に緩やかに持ち直した。しかし、円高の影響、金利、株価の動向やSARS、BSEの影響など、国内外情勢に懸念の消えない1年であった。鉱工業生産は年前半、イラク情勢やSARSの影響などもあり、一進一退で推移したものの、年央以降、底固い自動車関連や拡大基調にある電子デバイス部品、さらに回復基調の設備投資関連などから、上昇傾向で推移した。需要面を見ると、個人消費は概ね横ばいで推移したが、売り場面積日本一の百貨店の誕生や大型量販店の相次ぐ進出など、明るい展望が見られた。民間設投資は、企業業績の改善を受け、回復の動きが広がってきた。住宅投資は持家に動きが見られたが、低調に推移した。公共投資は、大型プロジェクト関連で動きが見られたが、地方自治体の財政事情の影響から、低水準で推移した。雇用情勢は、一部で持ち直しの兆しが見られるが、失業率が高水準で推移し、全体では引き続き厳しい状況が続いた。
一般機械工業
 平成15年の一般機械工業は生産、出荷とも3年ぶりに上昇となった。
 生産は個装・荷造機械、金型などが減少したが、金属工作機械、運搬機械、金属加工機械などが増加したことより、前年比10.8%の上昇。出荷は同11.4%の上昇となった。
電気機械工業
 平成15年の電気機械工業は、生産、出荷とも3年ぶりに上昇となった。
 生産は、民生用電気機械などが減少したが、開閉制御装置・機器、変圧器・電力変換装置などが増加したことにより、前年比4.8%の上昇となった。出荷は同1.2%の上昇となった。
情報通信機械
 平成15年の情報通信機械工業は、生産が2年連続、出荷が5年連続の上昇となった。
 生産は電子計算機が減少したが、民生用電子機械、通信機械が増加したことから、前年比2.5%の上昇となった。出荷は同11.1%の上昇となった。
電子部品・
デバイス工業
 平成15年の電子部品・デバイス工業は、生産、出荷ともに2年連続の上昇となった。
 生産は、半導体素子、集積回路、液晶素子などが増加したことから前年比44.6%の上昇となった。出荷は同47.8%の上昇となった。
輸送機械工業
 平成15年の輸送機械工業は、生産が二年ぶりに低下となり、出荷は4年連続の上昇となった。
 生産は自動車部品、バス・トラックなどが増加したが、乗用車、航空機体部品などが減少したことから、前年比0.2%の低下となった。出荷は同1.1%の上昇となった。
化学工業
 平成15年の化学工業は、生産が2年連続の出荷は2年ぶりの上昇となった。
 生産は化粧品、ソーダ工業薬品などが減少したが医薬品、無機薬品・顔料、芳香族製品などが増加したことから、前年比1.9%の上昇となった。出荷は同0.5%の上昇となった。
繊維工業
 平成15年の繊維工業は、生産、出荷とも低下となった。
 生産は織物、染色整理、糸などが減少したことから前年比6.8%減の低下となった。出荷は同7.8%の低下となった。
住 宅
 新設住宅着工戸数は前年比0.1%増とほぼ横ばいとなり、利用関係別に見ると、持家同3.3%増、分譲13.9%減、貸家同2.9%増となった。
 所得及び雇用面での先行き不安などから住宅取得マインドの改善は依然鈍いが、住宅ローン減税の期限切れ及び建築基準法の改正を見込んだ駆け込み需要も見られた。
輸 出
 名古屋税関管内輸出通関額(円ベース)は、自動車の部分品、工作機械などの好調を受け、全体では前年比2.2%増となった。
 主要地域(国)別では、米国向け(前年比10.1%減)が四年ぶりに前年を下回ったが、EU向け(同9.6%増)が2年ぶりに、アジア向け(同12.6%増)が二年連続で前年を上回った。主要品目別で見ると、自動車(同0.4%減)、自動車の部分品(同10.1%増)、原動機(同2.5%減)、工作機械(同29.4%増)などとなった。
雇 用
 管内の雇用情勢は、失業率が依然として高水準で推移するなど、厳しい状況が続いた。しかしながら、自動車関連などで旺盛な需要を背景とした生産増に伴い、求人数に増加傾向が見られるなど、雇用の過剰感に緩和の動きが見られたのに加え、求職者数も減少傾向が続いたことから、有効求人倍率が約10年ぶりに一倍を超えるなど、ほぼ一貫して上昇傾向で推移し、年後半にかけて改善の兆しも窺われた。
窯業・土石 製品工業
 平成15年の窯業・土石製品工業は、生産が横ばいとなり、出荷は連続して低下となった。生産はガラス・同製品、ファインセラミックスが増加し、タイル、食器・台所用陶磁器が減少したことから、前年比0.0%と横ばいとなった。出荷は同0.9%減の低下となった。
個人消費
 個人消費は慎重な消費行動が続き、概ね横ばいで推移したが、年後半にかけ、一部に明るい動きが見られた。
 大型小売店販売額は、百貨店が前年比0.6%減、スーパーが同3.1%減、全体では同2.2%減となった。
 乗用車新車新規登録届出台数は、普通車が前年比1.9%増となったが、小型車が同6.0%減、軽自動車が同2.6%減となったことから、全体では同3.1%減となった。
 家電販売は、主力であるパソコンが年間を通じて低調に推移したことなどから、前年比2.7%減となった。
設備投資
 製造業において、液晶・半導体関連での大型能力増強投資が進捗したほか、管内主力の自動車関連でも、好調な需要動向を背景に積極的な動きが見られた。さらに、これまで比較的抑制的な傾向が続いていた業種、企業に於いて年後半にかけて業績改善を背景に設備投資を増加する動きが見られた。一方、非製造業では、一部小売、運輸等で積極的な動きが見られたが、全体としては引き続き慎重な投資姿勢が目立った。
 尚、国内向け金属工作機械受注高は、自動車向けが前年比8.0%増、一般機械向けが同41.8%増、電気機械向けが同24.0%増となるなど、全体では同21.8%と高い伸びを示した。
倒 産
 企業倒産件数は、前年比18.8%減の1,472件、負債金額は同30.9%減の7,995億円となった。倒産理由としては、販売不振など不況型倒産が依然として大半を占めた。

鋳鋼・鍛鋼速報
日本鋳鍛鋼会7月分

 日本鋳鍛鋼会では、8月31日に鋳鋼(全国78工場)、鍛鋼(同19工場)の7月分の生産速報を発表した。
 鋳鋼の生産量は21,678トンで前月比2.7%減(597トン減)、前年同月比は11.2%増(2,190トン増)。
 鍛鋼の生産量は55,766トンで前月比0.6%増(322トン増)前年同月比は8.1%増(4,191トン増)。
 現在鍛鋼は、堅調を維持している自動車、海外需要が旺盛な発電用機器を主体に16年度上期予想50,000トン/月を上回って推移しており、当面量的には安定した状況が続くものと思われる。
 一方鋳鋼は旺盛な新造船建造受注に支えられた船舶や、排ガス規制特需の反動から落ち込みが予想された大型トラックも、前年度並みの水準を維持できるとの見方が体勢を占めているなど、16年度上期予想21,000トン/月を辛うじて維持しながら推移。鋳鋼、鍛鋼とも業況は当面プラス基調で推移すると思われる。

中部経産局管内
最近の地域総合経済動向

 中部経済産業局では、管内(愛知、三重、岐阜、富山、石川の五県)における最近の経済動向を8月5日に発表した。それによると生産は、上昇傾向となっている。個人消費は、横ばいとなっている中、一部に引き続き明るい動きが見られる。設備投資は、着実に回復している。雇用情勢は厳しさが残るものの、改善が進んでいる。以上のことから、総括判断として経済活動は前月の「緩やかに改善している」から「改善している」に上方修正した。
ポイント
@生産は「上昇傾向」となっている。鉱工業生産指数は、前年同月比で24ヶ月連続の上昇となった。半導体素子・液晶素子が拡大基調で推移している中、自動車が高水準になっており、一般機械も緩やかな上昇傾向となっている。
A設備投資は、幅広い業種で着実に回復している。雇用情勢は、厳しさが残るが、全国の中でも東海、北陸だけが完全失業率3%台に低下するなど、改善が進んでいる。
B先行きについては、生産は電子部品・デバイスや金属工作機械などを中心に、当面、上昇傾向が続くと見込まれる。需要面では、設備投資の回復や雇用環境の改善が進んでおり、個人消費でも明るい動きが広がることが期待される。ただし、原油の価格上昇、国際情勢など引き続き懸念事項があり、今後の動向を十分注視していく必要がある。
【自動車】
 自動車の生産は高水準となっている。完成車は、国内向けは一部伸び悩みが見られるが、輸出向けが好調なことから高水準で推移している。自動車部品は、国内完成車生産が高水準に推移していることや、輸出先の現地工場、海外メーカーが増産していることから好調に推移している。
【電子部品  ・デバイス】
 電子部品・デバイスの生産は、拡大基調で推移している。
 記憶素子(メモリ等)は、デジタルカメラ、携帯電話の需要に支えられ、拡大基調で推移している。
論理素子(マイコン等)は、DVD装置向け、薄型テレビ向けを中心に好調となっている。液晶素子は、テレビ、携帯電話、パソコンなど情報通信機器向けに拡大基調で推移している。

【情報通信機器】
 情報通信機器の生産は、好調に推移している。
 テレビは好調な薄型テレビの需要動向を受け、拡大している。
 デジタルカメラは、国内向けは堅調となっており、海外も旺盛な需要動向となっていることから、高水準で推移している。
【電気機械】
 電気機械の生産は、好調に推移している。
 電気動は、自動車向けを中心に堅調に推移している。
 制御機器は、自動車関連に加え、液晶・半導体素子関連向けに伸びており、全体では好調に推移している。
【金属工作機械】
 金属工作機械は国内向け、輸出向けともに一般機械、自動車関連を中心に増加している。
 主要9社の受注状況を見ると、国内受注は4ヶ月連続して前年を上回るとともに、海外受注は22ヶ月連続して前年を上回り、全体では21ヶ月連続して前年を上回っている。
【ファインセ ラミックス】
 ファインセラミックスの生産は、持ち直しの動きが見られる。
 情報通信向けのICパッケージは低水準となっているが、自動車向けの触媒単体、ガスセンサ素子が国内外ともに高水準に推移しており、全体として持ち直しの動きが見られる。
【民間設備投資】
 設備投資は、着実に回復している。
 日本銀行短観や日本政策投資銀行設備投資動向調査を見ると、液晶関連、自動車関連で積極的な姿勢が継続している他、幅広い業種で投資を上積みする動きが見られる。
 また、6月の管内主要9社の金属工作機械受注(国内向け)を見ると、自動車向、一般機械向けを中心に、4ヶ月連続で前年を上回った。
【公共投資】
 公共投資は、地方公共団体で財政状況等を受けて抑制基調が続くなど、低調に推移している。
 なお、6月の公共工事請負金額を見ると、国などで前年を下回り、10ヶ月連続で前年を下回った。
【住宅投資】
 住宅建設は、雇用・所得に対する将来不安から住宅所得マインド低下が続き、全体では引き続き低調に推移している中で、若年層を中心に一部動きが見られる。
 なお、新設住宅着工戸数を見ると、持家、賃貸、分譲とも前年を下回ったことから、全体では3ヶ月連続で前年を下回った。
【輸出】
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)は、7ヶ月連続で前年を上回った。これを品目別にみると、「船舶類」などは前年を下回ったが、「自動車」、「自動車の部分品」などが前年を上回った。また、主要地域(国)別で見ると、米国向けは3ヶ月ぶり、アジア向けは27ヶ月連続、EU向けは2ヶ月連続で前年を上回った。
【個人消費】
 個人消費は、慎重な消費行動が横ばいとなっている中で、一部に引き続き明るい動きが見られる。
 大型小売店販売は、百貨店を中心に衣料品が振るわなかったことなどから、8ヶ月連続で前年を下回った。 
 乗用車販売は、普通車、軽自動車に引き続き動きが見られるが、小型車の減少傾向が続き、3ヶ月連続で前年を下回った。
 家電販売は、デジタル家電が引き続き好調を維持しているが、パソコン本体・周辺機器の不振が続き、4ヶ月連続で前年を下回った。
【普通鋼鋼材】
 鉄鋼の生産は、堅調に推移している。
 鋼板は、自動車向けが堅調に推移し、造船・産業機械向けが好調に推移している。
 棒鋼は民間建築に動きが見られる。
 特殊鋼鋼材は、自動車関連向けを中心に好調に推移している。
【企業倒産】
 企業倒産は、引き続き減少傾向にあるが、今後の動向については注視する必要がある。
【雇用】
 雇用情勢は、厳しさが残るが、改善が進んでいる。
 新規求人数は、製造業、情報通信業、サービス行をはじめ幅広い業種で増加している。
 有効求人倍率は、上昇基調が続いている。完全失業率は、依然高水準にあるが、着実に改善している。

ロボカップ05大阪世界大会
Team Osaka 出場決定

 大阪市および大阪市の中小・ベンチャー企業支援拠点の大阪産業創造館(大阪市中央区)では、ロボット・サッカー競技大会に出場する。産学官連携のロボット開発グループ「ドリームチーム」を募集。審査の結果、ヴイストン株式会社(大阪市此花区)が総括する「Team Osaka」がドリームチームとして決定した。
 今後、同チームは、大阪産業創造館の管理運営のもと、自立型2足歩行ロボットを開発・製作し、『ロボカップ2005大阪世界大会』(2005年7月13〜19日、インテックス大阪で開催)のロボカップサッカー(ヒューマノイドリーグ)への出場を目指す。
 「Team Osaka」は、今年5月に開催された『ロボカップジャパンオープン2004大阪大会』にて“ベストヒューマノイド賞”と総合優勝に輝き、また同年7月3日には、『ロボカップ2004リスボン世界大会』においても優勝、ベストヒューマノイド賞“ルイ・ヴィトンカップ”を受賞。今回の『ロボカップ2005大阪世界大会』での優勝はもちろんのこと、発話機能やネットワーク機能を新たに付加した、生活支援型ロボットのプロトタイプつくりを模索している。
【問合わせ先】
〒541-0053
大阪市中央区本町1-4-5
大阪市都市型産業振興センター
TEL06-6264-9811、FAX06-6264-9899
E-mail:takagi@b-platz.ne.jp
※ロボカップについて
http://www.robocup.org/Jintro.htm

日本機械工業連合会
平成16年度機械工業生産額見通し
生産額73兆900億円
前年度比 3.9%増見通す

 日本機械工業連合会では、平成16年度の生産額見通しを発表した。
 平成16年度の機械工業生産額は前年度比3.9%増の73兆900億円となる見通しである。
 機械工業の動向を業種別に見ると上昇する見通しの業種は、一般機械、電気機械、輸送機械、精密機械、鋳鍛造品。低下する見通しの業種は金属製品であり、各業種の主な動向は次の通り。
【一般機械】
 一般機械の生産額は前年度比(以下同様)8.1%増の13兆1,122億円となる見通しである。
◎ボイラー・原動機/外需が伸びるものの、内需が低調で〇・一%減。
◎土木建設機械/引き続き排ガス対応規制特需や、中古品の輸出による国内新規補充の影響により10.3%増。
◎化学機械/外需が化学・石油化学プラントを中心に5.8%増。
◎合成樹脂加工機械/デジタル家電や自動車関連の需要に支えられ横ばい。
◎印刷・製本・紙工機械/国内景気の緩やかな回復基調から高付加価値設備の需要増及び海外展示会などで発表された新製品の市場投入効果により増加、8.5%増。
◎運搬機械/内需が順調に推移、外需はアジア向けが港湾設備の改修・更新により増加、2.5%増。
◎ロボット/国内外ともにIT需要に支えられ10.0%増。
◎農業用機械器具/国内がWTO・FTA交渉や米政策大綱の取り組みが本格化するため、不透明で厳しい状況が続くが海外における主力市場の米国経済の強さからトラクタが当面好調の見通しであり6.1%増。
◎金属工作機械/受注が急激に回復、引き続き自動車向けも好調であることから38.4%増。
◎第二次金属加工機械/国内における自動車、電機産業向けが堅調であることに加え、輸出も東・東南アジアが上昇し特に中国の自動車産業が急激に上昇を続け8.0%増。
【電気機械】
 電気機械の生産額は前年度比5.5%増の26兆2,489億円となる見通し。
◎回転電気機械・静止電気機械器具・開閉制御装置/民間設備投資が引き続き増加すること、米国経済の回復により中国・アジア諸国の経済活動が活発化すること、中国・アジア諸国の電力不足や米国の電力供給安定化に対応する設備機器の需要が増加することから2.0%増。
◎民生用電気機械/海外生産シフトに伴い、アウトインの増加が見込まれる。しかし、景気回復に伴い国内需要が増加すること、建築基準法改正に伴い、換気扇の国内需要が増加することから、昨年度より減少幅が縮小し0.5%減。
◎民生用電子機器/薄型テレビ、DVDレコーダー、デジタルカメラ、カーナビゲーション等の高付加価値デジタル映像機器の海外生産シフトの本格的スタートは平成17年以降になると思われるため、国内生産が拡大し、12.3%増。
◎産業用電子機器/無線通信装置、電子応用装置等は前年に高い伸びを示したことから、伸び率は鈍化するものの引き続き増加基調。電子計算機及び関連装置は景気回復による設備投資の拡大やIT投資促進税制の浸透等により、マイナスが縮小し1.8%増。
◎電子部品・デバイス/電子部品が景気回復に伴い接続部品、電子回路基盤等が増加。電子デバイスデジタル映像機器の市場拡大やIT関連投資の持続的成長、海外需要の拡大等により9.2%増。
◎電気計測器/半導体・IC測定器がデジタル家電、カメラ付携帯電話の普及により、4.1%増加する見通し。
【輸送機械】
 輸送機械の生産額は前年度比1.2%増の27兆1,139億円となる見通し。
◎自動車/国内市場について引き続き代替母体の緩やかな拡大が予測されることや、新型車投入やモデルチェンジなどによる市場活性化効果が見込まれ、輸出も全体として期待できるため3.0%増。
◎トラック・バス/自動車Nox・PM法により代替需要が引き続き見込まれるが、首都圏条例の影響が弱まる事から減少が見込まれ、1.6%増の見通し。
◎自動車部品/日系自動車メーカーの海外生産の拡大により、国内における部品の生産は横ばいの0.2%増。
◎産業車輌/国内景気の回復ムードが定着し、企業の設備投資も堅調であり、海外需要も堅調と見込まれることから4.7%増。
◎鋼船/建造量、金額ともに拡大し3.2%増。
◎航空機/発動機、装備品が減少するものの航空機、部品が増加し3.3%増加する見通し。
【精密機械】
 精密機械の生産額は、前年度比2.6%増の1兆980億円となる見通し。
◎計測機器/計測機器、試験機、測量機器の全てが増加し3.9%増。
◎光学器械/写真機が引き続きデジタルカメラ(民生用電子機器に含む)の影響により、6.9%減。望遠鏡・顕微鏡が民需の回復基調から、工業系顕微鏡や中国製の影響を受けない研究用顕微鏡等の国内外における拡大に伴い1.7%増。光学機械全体で0.7%増加する見通し。
【金属製品】
 金属製品の生産額は、前年度比0.4%減の2兆8,008億円となる見通しである。
◎鉄構物・架線金物/8.3%減。
◎ばね/2.2%増。
◎機械工具/特殊工具、超硬工具、ダイヤモンド工具全てが増加し、機械工具全体では3.9%増加する見通し。
【鋳鍛造品】
 鋳鍛造品の生産額は、前年度比1.8%増の2兆3,052億円となる見通し。
◎粉末冶金製品/2.6%増。
◎鍛工品/自動車用、産業機械・土木建設機械用の大幅な伸びにより2.2%増。
◎銑鉄鋳物/2.2%減。
◎可鍛鋳鉄・精密鍛造品/2.7%減。
◎非鉄金属鋳物/2.2%減。
◎ダイカスト/自動車用の伸びにより4.0%増加する見通し。

日本機械工業連合会
平成16年6月産業機械受注状況
3千910億7千800万円
前年同月比 63・2%

 日本産業機械工業連合会では6月の産業機械受注状況を発表した。
 本月の受注高は3,910億7,800万円で、前月比114.1%、前年同月比63.2%となった。
 本月の内需は2,521億9,100万円で、前月比141.5%、前年同月比98.6%となった。内需の前月比で増加した機種は、ボイラ・原動機(185.7%)、鉱山機械(121.3%)、化学機械(128.5%)、冷凍機械(150.7%)、ポンプ(122.8%)、圧縮機(143.6%)、送風機(105.4%)、運搬機械(112.6%)、変速機(117.3%)、金属加工機械(135.7%)、その他(153.9%)。前年同月比では、ボイラ・原動機(104.0%)、鉱山機械(144.7%)、冷凍機械(112.0%)、プラスチック加工機械(173.3%)、圧縮機(1007.4%)、送風機(112.1%)、変速機(118.8%)、金属加工機械(144.4%)が増加した。
 外需は1,388億8,700万円で、前月比84.4%、前年同月比38.3%となった。本月のプラントは4件、424億8,800万円で、前月比87.6%、前年同月比25.7%となった。外需の前月比で増加した機種は、ボイラ・原動機(121.6%)、冷凍機械(113.6%)、プラスチック加工機械(107.3%)、その他(226.2%)。前年同月比では冷凍機械(111.9%)、タンク(757.9%)、ポンプ(137.8%)、運搬機械(107.8%)、変速機(111.0%)、その他(284.2%)が増加した。
各機種の動向
と需要部門
●ボイラ・原動機=前月比は電力、外需の増加により153.8%、前年同月比は外需の減少により45.6%となった。
●化学機械(冷凍機械含む)=前月比は石油・石炭製品、ゴム・皮革、官公需、代理店の増加により100.1%、前年同月比は窯業土石、その他非製造業、官公需、外需の減少により54.2%となった。
●タンク=前月比は石油・石炭製品、海外向けの減少により22.9%、前年同月比は化学、官公需、外需の増加により107.1%となった。
●プラスチック加工機械=前月比は繊維、化学、外需の増加により102.7%、前年同月比は外需の減少により98.0%となった。
●ポンプ=前月比は電力、官公需、代理店の増加により114.2%、前年同月比は造船、運輸、官公需の減少により95.8%となった。
●圧縮機=前月比は食品、化学、造船、その他非製造業、代理店の増加により107.1%、前年同月比は官公需、外需の減少により88.1%となった。
●送風機=前月比は鉄鋼の減少により99.9%、前年同月比は外需の減少により89.6%となった。
●運搬機械=前月比は外需の減少により97.7%、前年同月比は食品の減少により99.7%となった。
●金属加工機械=前月比、前年同月比ともに、外需の減少によりそれぞれ43.0%、69.7%となった。

ITSS対応コンテンツ
3メディアで同時発売
シュビキeラーニング、DVD、ビデオ

 シュビキ(代表取締役社長=首尾木義人氏、本社=東京都新宿区高田馬場2-10-1宮下ビル)は、経済産業省が推進するITSS(ITスキル標準)に対応したコンテンツを、eラーニング、DVD、ビデオの3メディアで、同時発売した。
 これは、ITSSのヒューマンスキル分野にターゲットを絞ったシリーズの第二弾で、「ビジネス文書作成のコツ 1、ビジネス文書の書き方」「ビジネス文書作成のコツ 2、文章表現のスキル」の二コンテンツ。出荷は、9月1日から開始。
 ITSS対応のコンテンツは、ITに関連したものが多く、ヒューマンスキル分野は選択肢が少ないことから、本シリーズの発売となったもの。
 同社では、今後も引き続き、同分野のコンテンツの拡充を予定しており、年内に21コンテンツまで増強する計画。
■コンテンツの内容
 「ビジネス文書作成のコツ 1、ビジネス文書の書き方」
@良いビジネス文書とは
 ・ビジネスと文書
 ・良い文書とは
A社外文書の基本
 ・レイアウト
 ・書式
 ・宛名
B種類別のポイント
 ・儀礼文書のポイント
 ・交渉文書のポイント
 「ビジネス文書作成のコツ 2、文章表現のスキル」
@良い文書を書くには
 ・書く際の注意
 ・手順とポイント
A文章を書くコツ
 ・構成
 ・文章
 ・言葉遣い
Bチェックのポイント
■BISCUEeラーニング
 ・標準受講時間=各約四時間
 ・各10,290円(税抜9,800百円)/1コース・1ユーザー・3カ月(ASP)
 ・SCORM1・2対応
 ・ASP、イントラネット向けに対応
■BISCUEビジネスDVD
 ・各約20分
 ・各10,290円(税抜9,800円、送料無料)
 ・DVDビデオ
■BISCUEビジネスビデオ
 ・各約二十分
 ・各10,290円(税抜9,800円、送料無料)
 ・VHS
 詳しくは、http//www.shubiki.co.jpを参照。
【シュビキ 会社概要】
 ビジネス系デジタルコンテンツの企画・制作・販売会社で、「BISCUEeラーニング」「BISCUEビジネスビデオ」「BISCUEビジネスDVD」「BISCUEビデオレンタル」等を展開中。eラーニングは業界別、SCORM対応を特徴に320コース、全編CG解説のビジネスビデオ、ビジネスDVDは、現在それぞれ330タイトル、230タイトルを発売している。

前年同月比44・1%増
7月度金属工作機械受注

 中部経済産業局では8月26日、管内金属工作機械メーカー主要9社(オークマ、大隈豊和機械、テクノワシノ、豊田工機、日平トヤマ、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成16年7月度受注状況を発表した。
 総受注額高は387億7,800万円、前年同月比44.1%増と22カ月連続で前年を上回った。また、前月比は3.5%増となった。
 国内受注は、一般機械工業向けが78億8,500万円と22カ月連続で前年を上回った他、自動車工業向けも57億88,000万円と3カ月連続で前年を上回ったことから、全体でも前年同月比四五・五%増と五カ月連続で前年を上回った。また前月比は2.2%減となった。
 海外受注は、北米向けが四カ月連続で前年を上回った他、アジア向けも6カ月連続で、ヨーロッパ向けも八カ月連続でそれぞれ前年を上回ったことから、全体でも前年同月比43.0%増と23カ月連続で前年を上回った。また、前月比は8.7%増となった。
 国別に見ると、一位のアメリカが61億6,300万円(前年同月比39.0%増)、以下、中国29億7,600万円(同105.7%増)、ドイツ17億4,500万円(同33.1%増)、イタリア12億7,900万円(同47.2%増)、オーストラリア8億3,900万円(同276.2%増)の順となった。
 販売額は、286億7,500万円、前年同月比21.5%増と16カ月連続で前年を上回った。また、前月比は5.5%増となった。
 受注残高は、1,506億4,000万円、前年同月比24.1%増と7カ月連続で前年を上回った。また、前月比は6.1%増となった。

愛機工採用・社員戦力化事業
経営者セミナー
「コーチング実践講座」
講 師 稲垣 陽子氏


【講演要旨A】
 普段コミュニケーションは、臨機応変に使い分けている。実際に現場が緊急の状態で早く事を進めたいというときには勿論指示命令が役立ちますし、もっともっと社員に意見を広げて行きたいというときには、質問提案型を自然と皆さん活用なさっていると思います。良いとか悪いとかではなく、臨機応変に活用していただければいいと思う。
 少し話は変わりますが、コーチングは英語ですね。相対して、ティーチングとよく比較される。
 ティーチングは教育、教えること。何か知識の有る人、立場の上の者、経験の有る者が、自分の知識や経験をそれが無い人に教える。つまり語源で言うと、与えるという意味がある。
 それに対してコーチングは、こちらの答えを与えるのではなく、相手の答え、何か考えややり方を引き出すという意味がある。これもどちらが良い、悪いはない。
 特に新入社員に、いきなり何でもコーチングが良いとやっても、何も知らないから意味がない。新入社員には、ティーチングで会社の決まりなどを教えないといけない。どちらも臨機応変に活用していかなければと思います。
 何か相手のやる気を引き出して行こうとか、もっと持っている能力を高めて行く、可能性を広げて行こうと思うと、このコーチングが役に立つ。
 従来無意識に使っていると思いますが、今回あえて意識的にコーチングのコミュニケーションを使ってみることで、何か今までのやり方に幅が広がったり、特殊なときに活用できればと思います。
 これからは、引き出していくコーチングというのはどういうものなのかについて、具体的に体験してもらいます。体験して、何か感じていただければと思います。
 コーチングは、コミュニケーションの手法とのお話をしておりますが、実際に何気なく使っているコミュニケーションは、コーチングの言葉の中で、100種類ぐらいに体系的にまとめられています。これを私たちプロのコーチが学んで行くのですが、皆さんは経営のプロで、コーチのプロになるわけではありませんから、100種類全部覚えてくださいと言う気はさらさらありませんが、ただ実際に経営者の皆さんには、100種類くらいあるコーチングの手法の中からとりあえず3つ、身につけておくと何とかなると思っているものがあります。それは、@聞くということと、A質問、B承認ということです。
 本日は、質問と承認の二つの手法についてお話致します。
 質問について。私たちコーチは、質問をたくさん投げかけて行きます。何故質問を投げかけるかと言うと、何か分からないことを聞くために質問をするということではなく、相手に対して考えさせたりとか、気付かせる目的で質問を投げかけて行きます。

「第25回管工機材・設備総合展」
266小間148社を集め
愛知県管工機材商協組出品者会議を開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=石原コ和氏、原芳商会会長)は、8月26日午後1時30分よりメルパルクNAGOYAにおいて「第25回管工機材・設備総合展」の出品者会議を開催。
 冒頭、石原理事長より「お忙しい中を多数お出かけいただき、有り難うございます。愛知県管工機材商業協同組合の展示会も今回第25回ということで、一つの区切りの展示会ということになると思います。お陰様で、266小間、148社の皆様に出展をいただいております。25回と言うと大変長いのでございますが、今年の場合、今までとは違う展示会としたいと実行委員長はじめ考えておりまして、今日こうしてお集まりいただくのも、従来ですと『吹上ホール』で行っておりましたが、こちらの会場に変更して皆様にゆっくりとくつろいでいただきたいと思っております。今回は6月から10月に会期が変更になりました。今まで15回ほど名古屋市の上下水道局さんと共催という形で、6月の水道週間に行わせていただいておりました。今回からは上下水道局さんは協賛に回っていただきまして、我々の力で一生懸命やり、楽しい展示会にして行きたいと思っております。来年には、2月に中部国際空港『セントレア』が開港いたします。3月には『愛・地球博』ということで愛知万国博覧会がいよいよ始まります。愛知県と言うと、日本でモノづくりナンバーワンが続いております。この景気が悪い中でも、名古屋は良いと言われておりました。バブルの後遺症も10数年経ちまして、やっと癒えて来たかなと思い、少し景気も上向いてきました。まだまだ不安要素はございますが、皆様方製造メーカーの方達と今まで以上に力を合わせ、お互いに新しい時代に即した商品の開発、販売に邁進して行きたいと思っております。それが、展示会を成功させる鍵ではないかと思います。私共も一生懸命新商品を紹介させていただく為に、昨年の8月に第1回の実行委員会を開き、その後何度も実行委員会を開催して準備をして参りました。近隣他県組合にも呼びかけて参りました。お客様を多数動員いたしまして、実りのある、皆様に喜んでいただける展示会にしたいと思っておりますので、これからもご協力よろしくお願いいたします」と挨拶。
 展示会全般について、伊藤実行委員長(イトウ社長)より「石原理事長より今回、第25回展示会実行委員長をご指名いただきました伊藤でございます。本日は月末のお忙しい中、多数この出品者会議にお集まりいただき有り難うございます。実行委員会を結成し、目標を250小間と設定いたしまして進めて参りました。先程理事長からもお話がありましたように、266小間の参加をいただきました。特別コーナーを入れますと276小間になります。吹上ホールが満杯になるたくさんのご出品を賜りました。心より御礼申し上げます。今回アテネオリンピックで、日本が大変頑張っております。特に柔道がたくさんメダルを取っておりますが、柔道の上村監督が『今回一本勝ちにこだわった』ということで、一本取る為にはとにかく技を徹底的に磨く努力をしたという話がありました。日本人がパワーある外国に勝つには、技を磨くことが大事ではないかということで、そこに絞ってその結果、あのような大きな成果をあげることができたのではないかと感じております。要は、技づくりに力を注ぐのが日本人には向いているのではないか。これを我々のような企業、産業に置き換えますと、『技づくり=モノづくり』ということで、日本人の特性を生かすにはモノづくりに力を注ぐ方が、外国の資本力等に打ち勝っていく力になるのではないかと思っております。今回の展示会のテーマはモノづくりに絞りました。管材業界のモノづくりの粋をこの展示会に集めて皆さんにご披露したいとの思いで進めております」と述べられた。
 引き続いて、出品者マニュアルに沿って、開催概要、集客方法、新しい試みなどについて伊藤実行委員長より説明があり、展示会場の小間割が発表された。
 また、実務的な詳細についてはディスプレイ業者より説明が行われ、午後3時過ぎに終了。
 その後、個別相談として、出品、展示小間の仕様、搬入搬出などの質問に、各担当業者が直接対応した。

鉱工業生産・出荷・在庫
生産は緩やかな上昇傾向04年7月速報

 経済産業省は8月31日、7月の鉱工業生産、出荷、在庫についてまとめた。
 それによると、7月は、生産は横ばい、出荷は上昇、在庫は低下、在庫率は上昇であった。製造工業生産予測調査によると、8月、9月とも上昇を予測している。
 総じてみれば、生産は緩やかな上昇傾向にある。
一. 七月の生産・出荷・在庫動向
@生 産
7月の生産は、前年比0.0%の横ばい(前年同月比は5.9%上昇)となり、指数水準は100.7(季節調整済)となった。生産の上昇に寄与した業種は、プラスチック製品工業、鉄鋼業、パルプ・紙・紙加工品工業等であった。品目別にみると、フラットパネル・ディスプレイ製造装置、印刷機械、鉄道車両の順に上昇に寄与している。生産の低下に寄与した業種は、電子部品・デバイス工業、輸送機械工業、化学工業(医薬品を除く)等であった。品目別にみると、モス型半導体集積回路(メモリ)、普通乗用車、固定コンデンサの順に低下に寄与している。
A出 荷
7月の出荷は、前月比0.4%上昇と2か月ぶりの上昇(前年同月比は6.7%上昇)となり、指数水準は103.4(季節調整済)となった。出荷の上昇に寄与した業種は、輸送機械工業、石油・石炭製品工業、パルプ・紙・紙加工品工業等であった。
B在 庫
7月の在庫は、前月比2.0%低下と3か月連続の低下(前年同月比は3.8%低下)となり、指数水準は87.8(季節調整済)となった。在庫の低下に寄与した業種は、輸送機械工業、化学工業、鉄鋼業等であった。
 7月の在庫率は、前月比1.8%上昇と2か月ぶりの上昇(前年同月比は4.4%低下)となり、指数水準は95.1(季節調整済)となった。
二. 製造工業生産予測調査
 製造工業生産予測調査によると、8月は前月比1.5%の上昇、9月は同0.6%の上昇であった。8月の上昇は、電子部品・デバイス工業、紙・パルプ工業、情報通信機械工業等により、9月の上昇は、電子部品・デバイス工業、輸送機械工業、情報通信機械工業等による。7月の実現率は1.3%の低下、8月の予測修正率は0.8%の低下となった。
三. まとめ
 7月の生産は、横ばいとなった。また、製造工業生産予測調査によると、8月、9月とも上昇を予測している。総じてみれば、生産は緩やかな上昇傾向にある。

京セラ名古屋営業所
8月23日より移転

 京セラ名古屋営業所では業容の充実を図るため、8月23日より、これまでの名古屋市中区錦から、東区葵へ移転し業務を開始している。
【新住所】
〒461-0004
名古屋市東区葵3丁目15番31号 住友生命千種ニュータワービル12階
【電話番号】
052-936-6501(代表)
【FAX番号】
052-936-6510(代表)
【業務開始】
平成16年8月23日
【交通機関】
地下鉄東山線またはJR中央線「千種駅」下車 徒歩1分

月曜会木全氏に法務大臣より感謝状
中田典子氏を招き
英会話術について学ぶ

 異業種交流の月曜会(代表世話人=松田謙三氏、児玉興業会長)は、8月16日午後6時より名古屋駅新幹線口の名鉄ニューグランドホテルにおいて8月例会を開催。
 浄心外語学院の中田典子氏を講師に招き、「必ず身に付く英会話術おしえます」と題して講習会が行われた。
 また、同会では更生保護協会への協力を15年間続けており、講演会終了後は、法務省より中部地方更生保護委員会事務局長遠藤和男氏、中部地方更生保護協会常務理事村上敏郎氏、中部地方更生保護委員会更生保護調査官上野孝博氏が出席して、会員の常盤建工木全雅之氏に法務大臣感謝状が、月曜会に中部地方更生保護委員長感謝状が贈呈された。
【講演要旨】
 浄心外語学院が、正式にオープンして14年目になります。対象は2歳児から。その他出張レッスンで、幼稚園、保育園、小学校、会社などを訪問して英会話の指導をしています。最近では、中部国際空港の警備を行うガードマンに英話、中国語、韓国語の指導もしています。
 どうして私がこの会でお話するようになったかと申しますと、今年1月、松田児玉興業会長より、日本人は英語の勉強をしているが英会話を身に付けるのはなかなか至難の業、あなたの体験を話してくれないかと頼まれ、私は高いとこから話すのはとても苦手でためらっておりましたが、少しでもお役に立てればと思い切って受けさせていただきました。
 私は子供の頃から、「英語が出来れば、外国に行って、美味しい物が食べられ、意中の物が手に入る」と信じておりました。言わば西洋かぶれです。若いときは、寝てもさめても、英語で考えていた時代がございました。
 YMCAで英会話を学び、短大卒業後、名古屋鉄道に入社。旅行カウンターを一年、それから財団法人リトルワールド準備室に数年おりました。その後、主人の転勤で26歳から4年半マレーシアに。そのときの体験で、英語は世界の共通語であることを確信いたしました。
 マレーシアで体調を崩したとき、主人を会社へ送り出してから夕方まで一人ぼっち。心寂しく泣いておりました。ある日、これではいけないと、意を決して一人で外出。近所の奥さんに親切にされ、だんだん慣れてきました。マレーシアは人種の坩堝で、中国人、インド人などがおり、色々な言葉が使われておりました。
 私がいた当時、ハーディング首相は「ルックイースト政策」をとっており、日本を見習えという時代でした。私は、それまでの日本人駐在員の妻という感じではなく、GパンにTシャツという出で立ちで地元の市場などにも買い物に出かけたりするので、現地の人達とも触れ合い、互いにコミュニケーションが取れるようになりました。
 その後、ヨーロッパ、東南アジアなど旅しておりましたが、カンボジア、ベトナムでは英語が話せる人に合うとホッとしました。初めて言葉が通じない不安はこういうものかということを実感しました。
 日本人は何故、中学校から習うにも関わらず、英語が話せないのでしょうか。確かに今までのやり方は文法中心でした。それだけが原因でしょうか。
 違うと思います。主に英語と日本語は、話す順序が違います。日本語はあいまいに主語が無くても、何となく理解します。でも英語圏の人には、主語がハッキリして、具体的な会話をしなければ通じません。
 英語圏では、子供の頃から自分の意見を発表する訓練をしています。すなわち、日本人が英語を話すには、英語の発想で考えなければいけません。何を言いたいのか、具体的にしてから英語に置き換えなければいけません。幼児の目線で考えてください。幼児は、長文を話しません。長文を短文に区切って話すことです。
 次に、ボキャブラリー。単語を覚えましょう。
 一番の難関は、聞き取ること。ヒアリング力です。こちらの言いたいことは何とか伝えても、相手の言っていることがさっぱり分からないでは、何もなりません。やはり、本物の英語を多く聞くことが大切です。同じ映画を繰り返し見たり、多重放送で毎日英語を聞くしかありません。毎日こつこつ十分でもいいから英語の勉強をすることが大切です。「継続は力なり」です。
 パーティに使える会話を練習してみましょう。(簡単な会話を勉強)
 まとめとして、英語を通じて視野を広げましょう。英語でジョークを言ったり、英語で本が読めるように頑張ってください。

自衛隊発足50周年
「富士総合火力演習」見学
愛機工三河支部支部員ら24名が参加



 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏、山下機械社長)の三河支部(支部長=大久保武氏、大久保商事社長)は8月21日、自衛隊の富士総合火力演習を見学。
 この演習は、自衛隊富士学校を中心とし、陸上自衛隊の最新の防衛システムが披露されるもので、自衛隊員2,000名が参加した。
 支部員と三河地区の問屋を含めた一行24名は、前日の20日夕刻岡崎を出発し、豊川を経由して静岡県清水で宿泊。
 当日は、富士山麓に広がる陸上自衛隊東富士演習場において開催された総合火力演習(防衛庁長官などが出席する本番は28日で、21、22、26日に予行演習が行われる)を見学した。
 要撃戦闘機、ヘリ(多目的・輸送)、戦車(90式・74式)、野砲(自走式榴弾砲など)、ロケット(多連装ロケットシステム・多目的誘導弾)と次々に展開される実弾演習に驚きと感動の連続で、参加者は演習見学を存分に満喫した。
 見学後、大久保支部長は「今年は自衛隊の発足五十周年の節目であり、海外派遣、憲法問題等いろいろと物議をかもしている昨今であるが、日本の国防力について改めて凄いと感じた見学会であった」と感想を語った。
 また翌日は、名古屋を中心とした工具業界の若手経営者ら20名も同演習を見学した。

恒例のビアパーティーで
暑い夏を吹き飛ばす
名機工同友会 ファニーで開催

 名機工同友会(会長=時津忠氏、新栄商會会長)は8月24日午後6時30分より、8月例会(ビアパーティー)をファニー(名古屋市中区錦三丁目)において開催。会員等24名が参加した。
 今回の会場設営は厚生部(部長=吉野栄一氏、吉野機械工具社長)が務め、親睦を中心とした催しのため吉野部長の司会で進められた。
 はじめに時津会長の挨拶があり、続いて力強い発声で乾杯。冷たいビールでのどを潤し、おいしい食事を満喫して、ことのほか暑い今年の夏を乗り切るための鋭気を養った。
 参加者は、和やかな雰囲気の中で歓談し、時間一杯まで親睦を深め合った。

セキュリティの研修へ
11月18日にセミナー開催
愛知県管工機材商協組流通部会を開く

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=石原徳和氏・原芳商会会長)の流通部(部長=小川誉之氏・小川管商社長)では、8月26日午後6時30分より、中区錦の“喜多八”において「流通部会」を開催し、本年度事業計画について審議し、11月18日に警備会社のセクダム(名古屋市東区葵・金子慶太郎社長)にお願いして、「セキュリティ」についてのセミナーを開催することを取り決めた。
 部会開催に際し石原理事長より挨拶があり「我社も度々各営業所で事務所荒らし等の被害にあっており、被害対策の一助になれば幸いです」と述べ、引き続いて小川部長が本年度の事業方針について触れ、社会的に増加している事務所荒らしや空き巣等の被害を食い止めるための方策について、専門家から解説してもらいたいとの考えを述べて、組合員会社の防犯の一助にとの思いから、警備会社のセクダムにお願いしている経緯を説明して、セミナー開催に理解と協力を求めた。
 セミナーの内容については、@安全対策と防犯対策についてA事務所の防犯対策についてB自宅の防犯対策についてC現状の説明から対策について、解説してもらう予定。
 開催日時については、11月18日午後2時より、東区葵の“メルパルクNAGOYA”を会場に開催することを内定した。
 愛知県警の窃盗犯の内訳では住宅対象侵入盗は年間約18,000件に上り、中でも事務所荒らしは減少しているものの、年間2,500件近くも被害にあっている。侵入の手口は、窓を破ったり、錠を壊したり様々。事務所において狙われやすいのは、現金と切手や印紙、金庫、パソコン等が大半を占めている。
 審議の後は懇親会に移り、山本部員(センサスヤマモト社長)の乾杯音頭で終始にわたり情報交換などを行い親睦を深め、伊藤副理事長(イトウ社長)の中締めでお開きとした。
 情報交換では、過去最多のメダルラッシュ(金16・銀9・銅12の計37個)となったアテネオリンピックから、5,000人を超える死者・行方不明者を出した伊勢湾台風(昭和34年9月26日)、最後は、ビッグバンからブラックホールと宇宙起源の解明にメスを入れる大統一理論(GUT・自然界の構成要素は振動する弦であると仮定し、大宇宙の銀河系から陽子や中性子の世界までを一つの原理で説明するもので、相対性理論も量子力学も包含するもの)まで、夢とロマンスのある話題で時の経つのも忘れて、互いに情報交換した。

三菱マテリアルツールズ
刃先強化FTブレーカ切れ味重視形
JMブレーカカッタASX400形用発売

 三菱マテリアルツールズ(本社=東京都墨田区横網1丁目6番1号、社長=高田修氏)は、三菱マテリアルが開発・製造する「スクリューオン式片削り用カッタASX400形」用に新開発された刃先強化形インサート『FT』ブレーカ、切れ味重視形インサート『JM』ブレーカの販売を開始した(写真)。
 発売後、大好評を得ている「スクリューオン式片削り用カッタASX400形」は、独自の三次元刃形を有する略正方形インサートを、強固なスクリューオン式クランプでカッタ本体に装着する構成。これにより、高精度な正面加工・直角壁面加工の両立や長寿命といった切削性能はもちろん、経済性も高い次元で実現している。
刃先強化インサートFTブレーカ
 今回、ユーザーの強い要望に応えて開発した、刃先強化形インサート『FT』ブレーカは、従来インサートでは、耐欠損性の面で不安のある“被削材に黒皮が残っている、穴部が存在する”といった場合においても長時間の安定した加工を可能とした。
【製品特長】
●ASX400独自の三次元刃形の基本形を継承しつつ、すくい角を最適化することにより、切れ刃強度を向上させている。
●切削時に最も損傷しやすいコーナーR部を、従来のR=0.8mmからR2.0mmに変更し、突発的な欠損を防止。
●材種には、鋳鉄の加工に幅広く対応するスーパーダイヤコート「F5020」に加え、ミラクルコーティング「VP15TF」を取り揃え、あらゆる被削材・加工形態に対応。
●標準価格=SOMT12T320PEER-FT(F5020/VP15TF)880円(税込み924円)
切れ味重視インサート
JMブレーカ
 切れ味重視型インサート『JM』ブレーカは、比較的小型な工作機械を使用する様な、従来インサートでは剛性・動力不足で加工困難であった状況においても、高能率的な高送り加工を実現する。
【製品特長】
◎三菱独自のすくい面形状設計により、高い刃先強度を保ちながら、従来インサート比較して切削抵抗を約15%低減することに成功。
◎インサート材種には、高硬度鋼・難削材対応のミラクルコーティング「VP15TF」、ステンレス鋼対応のミラクルコーティング「VP30RT」に加え、炭素鋼・合金鋼のAJX専用CVD材種「FH7020」を取り揃え、あらゆる被削材・加工形態に対する。
◎インサートのサイズは計4種類。切れ刃径φ20〜160mmのAJX形全てに対応。
◎標準価格=JDMT140520ZDSR-JM1,210円(税込み1,270円)

極めの細かい営業展開へ
1.7倍と広くなり効率的
三相電機名古屋営業所移転

 三相電機(本社=姫路市青山北)の名古屋営業所(所長=亀井生也氏)は、このほど新事務所に移転し、既に新事務所にて業務を行っている。
 新事務所は、名古屋市西区上小田井二丁目にあり、名鉄犬山線中小田井駅から徒歩3分、地下鉄上小田井駅から10分、東名阪国道へは車で数分と便利なところにある。市内中心部までは車で20分たらず、旧事務所と比較して面積は約1.7倍と広くなり、事務所前には3台駐車できる駐車スペースもあり、非常に便利になったと亀井所長も大変喜んでいる。
「旧事務所は社員の増員とともに手狭になり、皆様には大変ご不便をお掛けしておりましたが、新事務所は旧事務所と比べると広くなり、お気軽にお立ちより頂けるものと思います。社員も1名増員いたしまして、更に極めの細かい営業展開を図って参りますので、一層のご支援、ご愛顧を賜りますようお願いいたします」と、亀井所長は所信を述べている。
 新事務所の所在地は次の通り。
▽住所=〒452-0821名古屋市西区上小田井2丁目187
▽電話=052-509-7199
▽FAX=052-509-7135

「ロボキット」開発・製作は
アサヒ電子研究所総括グループに

 大阪市および大阪市の中小・ベンチャー企業支援拠点の大阪産業創造館(大阪市中央区)では、ドリームチームと同時期に募集した、「ロボットキット」を開発・製作する企業グループとして、アサヒ電子研究所が統括する企業グループに決定した。
 大阪市は、このグループキット開発・製作経費について200万円(予定)を限度に補助金を支給する。
 今後、同キットは、大阪産業創造館の管理運営のもと開発・製作が進められ、ロボカップ2005大阪世界大会のロボカップジュニア(レスキューチャレンジ)への出場を目指すチームを中心に教材として活用されていく。
 大阪産業創造館では、ロボカップ出場チームの活躍をロボット産業推進の布石と考え、さらなる産学連携、企業集積の促進を図っている。
【問合わせ先】
〒541-0053
大阪市中央区本町1-4-5
大阪市都市型産業振興センター
TEL06-6264-9811、FAX06-6264-9899
E-mail=takagi@b-platz.ne.jp
【ジュニア・レスキューチャレンジ用ロボットキット開発チームについて】
〈統括者〉
◎アサヒ電子研究所代表取締役=和倉慎治氏
http://aelnet.co.jp
〈構成メンバー〉
◎アサヒ電子研究所(リーダー、センサー部)
◎イーケイジャパン(制御部、駆動部)
http:www.elekit.co.jp/
◎ニッタモケイ(構造材、モジュール化)
http://nm-e.co.jp/
◎国際レスキューシステム研究機構(トータルプロデュース)
◎埼玉大学(学習プログラムの作成)
◎大阪府立工業高等専門学校(学習プログラムの作成)
※ヴィジオン概要
http://www.sansokan.jp/robot/info/vision.html
※ロボカップについて
http://www.robocup.org/Jintro.htm

原料急騰で価格改定
約20%の値上げ
JFE継手10月出荷分より

 JFE継手(岸和田市田治米町153-1)では、原材料である鋼管の価格急騰が、今年1月の価格改定以降も予想を上回る内容で推移しており、企業努力だけではコストの吸収が非常に困難な状況となっており、誠に不本意ながら現行価格を次のとおり改定することになった。
 これからも、技術の改善及び品質向上を図り、一層のコスト低減に取り組む所存でおり、理解と協力を懇請している。
 記
一、対象品種と価格改定率
 @白・黒・PLパイプニップル
 A給水・給湯用パイプニップル(VB・PB・VD・PD・HLPパイプニップル)
 B防災用パイプニップル(20K連送管、VSパイプニップル)
 Cガス用パイプニップル(PLS・I-PLSパイプニップル)
 価格改定率=約20%の値上げ
二、価格改定実施時期
 2004年10月1日出荷分より適用

16年度第2回定例理事役員会
全国大会に向け本格準備へ
愛知鋲螺商協同組合下見兼「犬山ホテル」で開催

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=藤田K氏、藤田螺子工業社長)は、8月31日午後5時30分より名鉄犬山ホテル(愛知県犬山市・木曽川河畔)において平成16年度「第2回定例理事役員会」を開催。理事、相談役ら10名が出席し、来年7月に同組合が設営を担当して開催される、日本ねじ商連第30期通常総会(全国大会)へ向けての綿密な打ち合わせが行われた。またその他、8議案について審議した。
 第1号議案=日本ねじ商連第30期通常総会準備に関する件は、旅行社より総会並びに懇親会の企画案が出され、実際に使用する部屋などを廻り、ホテル側の担当者を交え細部にわたり打ち合わせを行った。この日に決まらなかった点については後日担当役員で審議され、次回名古屋で開催される日本ねじ商連の理事会までに決定し、原案として当日上程される。
 第2号議案=日本ねじ商連第29期通常総会報告に関する件、並びに第3号議案=日本ねじ商工連盟平成16年度総会報告に関する件は、一括で理事長より、両総会は7月22日午後2時と正午より東京駅の鉄道会館ルビーホールにおいて開催され、それぞれ審議を無事終了したことが報告された。その席上、材料の値上げに伴う価格について意見交換が行われた。
 第4号議案=事業部委員会に関する件は、7月・8月度の収支報告が行われた。また、今後売上を増やす為にどうしたらよいかということについて審議、収益事業として行えるならばISOの社内監査の資格認定講座を共同で行ってはとの意見が出され、前向きに検討することが決められた。
 第5号議案=福利厚生部委員会に関する件は、ボウリング大会について、12月19日午前10時より「星ヶ丘ボウル」(名古屋市千種区星ヶ丘)にて開催することとし、賞品等については昨年度と同じ内容で、参加予定70名と報告され、これを承認した。
 第6号議案=広報部委員会に関する件は、広報誌「愛鋲協」22号を9月30日に発行する為に準備を進め、原稿は8月31日までに全て集まっていると報告された。
 第7号議案=平成十六年度表彰者申請に関する件は、愛知県中小企業団体中央会の知事表彰に鈴木建吾副理事長(八幡ねじ社長)を、また、永年勤続組合事務局員として愛知県中小企業団体中央会会長表彰に岡本政治事務局長を申請。名古屋商工協同組合協会関係では、優秀従業員表彰(市長表賞)に4社11名、優良職員(市長表彰)に岡本事務局長を推薦することが報告された。
 第8号議案=青年部活動報告に関する件は、7月16日にねじの卸問屋「サンコー」の見学会を実施、また、10月23日には親組合のゴルフ会に参加する予定と報告された。
 第9号議案=その他の件では、日本ねじ商連第27回ねじ流通商社経営実態調査の件について回収状況が報告、愛知県中小企業団体中央会の10月22日に行われる愛知大会には鈴木副理事長、岡本事務局長(共に被表彰者)が出席すると報告された。全国大会は欠席。名古屋商工協同組合協会9月7日の実行委員会には岡本事務局長が出席することなどの報告が行われた。
 また、岡本事務局長の出勤日については9月1日より、従来の平日月曜日から金曜日の午後1時から5時までを、平日月曜日から木曜日の午後1時から5時までに変更されることが報告された。
 次回の理事役員会は9月28日午後6時より組合事務局において開催されることが決められ、会議を終了。
 引き続いて、全国大会に出される食事を試食し、午後9時前に終了した。

オーエスジー必要に応じて有効利用
ねじゲージレンタルサービス開始

 オーエスジー(本社=豊川市本野ヶ原3-22)では、業界初の「ねじゲージレンタルサービス」を9月1日よりスタートする。
 オーエスジーのグループ会社の在庫センターでは、ねじゲージ関連商品8,500アイテム以上を常時在庫しており、これらを顧客に有効利用してもらうのが今回の狙い。
 総合工具メーカーである同社では、昭和32年よりねじゲージ関連の製造及び販売を行っており、太径サイズをはじめ、使用頻度が低く新品では求めにくいゲージをターゲットにレンタルを行っていく。
【レンタル概要】
◎メートル2級M25以上M130以下のねじゲージ、マスターリングゲージの2o以上50o以下、その他、標準ゲージ、管用ゲージ、テーパゲージ等、在庫あるものを貸し出し。
◎価格は新品の30〜65%引きで設定。6,000円〜190,000円。
◎レンタルは、オーエスジーのねじゲージの通常販売ルート。月当たり300セットのレンタルを目標。
◎レンタル期間は、基本1ヶ月で設定(例外2週間等あり)。当面レンタルは国内のみだが、将来的には海外使用にも展開する予定。
◎ねじゲージレンタルサービスについての問合わせは、販売代理店及びオーエスジー在庫センター(東部・オーモリ、中部・モリヤマ、西部・モリヤマ西部支店)まで。

吉岡鉱市氏
吉岡商店創業者

 吉岡商店(本社=名古屋市熱田区白鳥1丁目6番9号)の創業者で社長の吉岡鉱市氏は、かねてより病気療養中のところ8月3日8時30分、薬石効果無く逝去された。享年84歳。
 通夜は、4日午後6時より六番町愛昇殿(名古屋市熱田区四番)で、告別式は5日午前11時より同所において、長男の政幸氏が喪主を務めてしめやかに執り行われ、業界関係者、近所の人たちはじめ多数が参列し、故人の冥福を祈った。
 同氏は、昭和29年に創業以来50年社業に努め、その間、愛知県機械工具商業協同組合の理事として業界の発展に尽力した。

平成16年9月19日2179号
メカトロテック・ジャパン
05展に向け実行委員会
愛機工 前回展超えを目指す

 生産機械・機器の専門技術展「メカトロテック・ジャパン2005」(MECT05、主催=名古屋国際見本市委員会・共催=ニュースダイジェスト社)が来秋10月19日から22日までの四日間、ポートメッセなごや(名古屋市港区金城ふ頭)において開催される。その協賛を行う愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏、山下機械社長)では9月7日午後5時より、第1回目の展示会実行委員会(実行委員長=時津忠氏、新栄商會会長・組合副理事長)を東京第一ホテル錦(名古屋市中区錦三丁目)にて開催。組合担当の小間募集では前回展を上回ろうと決意が示され、展示会成功に向けての協力が呼びかけられた。
 同展示会は、時津実行委員長の下、組合事業部(部長=高田研至氏、井高社長)が主幹となって取り組まれる。
 この日の実行委員会は大久保武事業部副部長(大久保商事社長)の司会で進められ、冒頭、山下理事長が「大変お忙しい中を第1回の実行委員会にご参加いただき誠に有り難うございます。MECT展は我が愛機工組合の年間事業の中で最大の行事でございまして、私共の事業部が担当致します。時津副理事長が実行委員長となり、事業部の皆様方が全力を挙げて順次取り組んで参りますが、今日お集まりの実行委員の皆様方の絶大なる協力の下に小間集めを是非成功させたいと感じております。今日はMECTの企画と実際の運営をされますニュースダイジェストの黒田常務もおいでになっております。今度のMECT展がどんなものになるのか説明を受けて,ご出品者の皆様にどのように訴えていくか、これから皆様と打ち合わせをしたいと思いますので、どうかご協力の程を宜しくお願いします」と挨拶。
 ニュースダイジェスト社の黒田常務より「今回、メカトロテック・ジャパンも出品募集を2カ月早め、良い展示会目指して早め早めに手を打っていこうと考えております。今現在、金属加工関係は景気が良い状態です。受注状況が非常に良く、来年のメカトロテック・ジャパンの時期は追い風であると私共も受け止めております。この中で色々と前向きに捉えることがございます。まず第一に、あおなみ線の開通。展示会場まで名古屋駅から24分でつなぐことが出来ます。これは動員も含めて、非常に展示会場が使い易くなる。また、来年2月に中部国際空港が開港。こちらも動員に多少影響がある。更には物流も含めて、中部地区がいよいよ成長して行くことになるかと思います。それともう一つ、3月15日から始まります『愛・地球博』もあり、中部地区は非常に熱いと注目されている地域でございます。その愛知万博が終わった1カ月後ですが、このメカトロテック・ジャパンもそのようなものと関連付けながら進めて行きたいと思います。募集は従来同様一生懸命やって参りますが、今回主催者企画ということで、目玉を設けたいと思っております。自動車部品に絞り込んで、何か実演出来るもの、来場されたお客様が『おっ、すごいなぁ』と言われるようなものを展示してもらおうと、現在準備中でございます。もう一つは国際化ということで、日本機械学会の『LEM21』(国際会議05年10月20日から22日まで)がメカトロテック・ジャパンに合わせて開催されることが決まっております。色々な事業が重なっておりまして、次回のメカトロテック・ジャパンもかなり見所のある展示会に出来ると思いますので、我々も頑張りますし、皆様方もお力を発揮していただいて、良い展示会を作り上げたいと思っております」とMECT05の概要が説明された。
 時津実行委員長を議長に議事審議に移り、その冒頭時津実行委員長が「私がこのMECTに携わりまして6回目くらいになるかと思いますが、今回少し様子が変わりまして、昨年まで事業部長をなさっておりました滝川物産の滝川社長が、事業部では顧問理事ということに今年の春の総会からなりました。新たに井高の高田社長が新しい事業部長としてこのMECTに係わっていくことになっております。事業部は六名の理事の体制で行って参ります。是非実行委員の皆様の絶大なるご支援をいただければと思っております」と挨拶。引き続いて、各委員に担当が割り当てられた。
 最後に、高田事業部長より「MECTは愛知の組合の中で非常に大きな位置付けとなっておりまして、会計理事の伊藤社長からも是非多くの小間を集めてくれと、日々言われております。先の会議で時津実行委員長より270小間という最低目標の数字が出ておりましたが、我々実行委員としては前回の316小間以上を目指してやっていきたい。そのためには、お集まりの皆様一人ひとりが熱意を持って集めていただくことが大切ではないかと思っておりますので、これから一年程ございますが、各メーカーさんにお会いになった時にはこのMECTの件をお話しいただいて、少しでも集まりますようご努力をお願い致したいと思います」と協力が呼びかけられ、会議を終了した。

リフォームについて研修
水栓・衛陶部会を開催
静岡県管工機材商組合9月度定例理事会

 静岡県管工機材商組合(理事長=丸尾氣窮雄氏・丸尾興商社長)では、9月3日に静岡市内の“マイホテル竜宮”において「9月度定例理事会」を利用しての「水栓・衛陶部会」を開き、順調に伸びつつあるリフォーム事業について、東陶機器の担当者より説明してもらった。
 また当日は、愛知組合の第25回管工機材設備総合展の伊藤・在田正副実行委員長が訪れ、「10月14日から開催する展示会へ、一人でも多くの方に参観して頂きたい」との参観依頼が行われた。
 衛陶部会では、バブル以降、住宅の新築着工数は年々減少しているが、リフォーム件数は年々確実に増えており、主な箇所はキッチン・浴室・トイレなどの「水回り」が圧倒的。東陶では、増改築・リフォームが進化した「お客様の期待以上の新しい生活スタイルの提案と実現をお約束する」ことをコンセプトとした、日本最大級の増改築工事会社ネットワークの「リモデルクラブ」を発足させており、リモデルプランの提案から施工まで、総合的なアフターを行っている。
 リフォームがこれからの主流になることは実績からも窺い知ることが出来、売り上げにおいてもリモデルが50%以上と新築需要を上回っている。如何にしてリフォーム需要を取り込むかがこれからの成長に欠かすことが出来ない課題となる。
 リフォームの現況の後は、フチなし・トルネード洗浄を採用し、掃除の悩みを大幅に解消した「トルネード便器」、尿だれ、尿とびもさっとひと拭き出来る、トイレ特有の汚れに強いトイレ専用床材の「トイレフロア」、ガラス調の透明感溢れる新素材の採用で、今までにないスタイリッシュなキッチン空間を提案するシステムキッチン「クリスタルシリーズ」の新製品の紹介も行った。
 部会の後は、愛知組合の管材展への熱意ある参観依頼を受けて、組合としてもその熱意にお応えしたいという事になり、各支部毎に参観者を募り、展示会最終日の10月16日(土)に参観することを内定した。
 参観手段については、貸切バスを第一候補に挙げ、東西に長い組合員層の集合方法については、早急に検討することにした。
 以上で審議事項を終え、懇親会に移り、忌憚のない情報交換を行った。
 情報交換では、最近、財、政、官の分野で明らかなモラルの低下がもたらしたと思われる事件が続発しているが、道徳教育が姿を消した間に青少年時代を過し、善悪の判断基準を学んでなかったせいか、あるいは忘れてしまった結果だと、嘆く声が大半を占めていた。

10月26日製販ゴルフ会
10月15日管材展参観
岐阜県管工機材商組合定例理事会を開催

 岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)では、9月2日午後5時より、岐阜市長良川河畔の岐阜グランドホテルにおいて「定例理事会」を開催し、愛知組合主催の第25回管工機材展を10月15日に参観することを決める一方、10月26日に製販親睦ゴルフ大会を岐阜関カントリー倶楽部で開催することを取り決めた。
 当日審議された審議事項は次の通り。
第1議案の全員例会の件
 正会員と木曜会員合同の全員例会について審議し、来る10月14日より開催される愛知組合の第25回管工機材総合展を、10月15日に参観することを決めた。
 当日は岐阜を貸し切りバスで出発し、途中昼食をとり、その後に展示会を参観、その後ランの館に立ち寄る予定。
第2議案の第47回ゴルフ会開催の件
 来る10月26日に岐阜関カントリー倶楽部で開催することを決定。
 当日は午前8時15分集合の同45分スタート。会費は25,000円。
 第3議案の慶弔規定の件
 既存の規定は作成してから年数が経過していることから、他組合を参考にして新しく規定を改定した。
 主な改定としては、組合員死亡時の香典10,000円に生花一対をプラスする一方、新たに災害見舞いについての見舞金等の支給を決めた。
 また、旅費についても、東京出張(25,000円)、大阪出張(15,000円)、名古屋出張(3,000円)の旅費を改定した。
 その他の件―では、会計理事への事務費の支給、塩ビ管継手協会の設立五十周年祝賀会(9月17日)への理事長出席、次回理事会を11月2日に開催すること等を決めた。
 審議事項の後は、展示会参観依頼に訪れた、愛知組合の石原理事長と伊藤展示会実行委員長より「一人でも沢山の組合員さんに展示会を参観して下さい」との参観依頼が行われた。

ボウリング大会は
10月23日に開催
愛管材福利厚生年度事業を審議

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=石原コ和氏・原芳商会会長)の福利厚生部会(部長=植田慎一郎氏・ウエダ社長)は、9月2日午後6時より木曽路瓦町店(名古屋市中区新栄)において部員等九名が出席して「部会」を開催。
 議題は、本年度の事業計画ということで、例年実施している健康診断と、秋に行っているボウリング大会の開催について審議された。
 健康診断は、従来通りの内容で今年も実施していることが報告され、また、ボウリング大会は10月23日午前10時より「星ヶ丘ボウル」(名古屋市千種区)において開催され、司会者は昨年好評であった鈴木三エス社長が務める等詳細に打ち合わせを行った。
 会議終了後は、会食をしながら値上げ、品薄など業界の動きに付いて意見交換が行われるなど和やかなひと時をすごした。

イベント盛り沢山用意
151社・268小間と大躍進
愛知県管工機材商協組 第7回展実委員会

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=石原徳和氏・原芳商会会長)の第25回管工機材設備総合展の展示会実行委員会(委員長=伊藤辰之氏・イトウ社長)では、9月1日午後6時より、東別院会館で「第7回実行委員会」を開催し、出品小間の状況を把握する一方、今後の進め方について協議した。
 実行委員会に際し、石原理事長より「今回の展示会は今までの展示会と異なり、新しい趣向が沢山盛られており、出品者の皆さん方に喜んで頂ける内容となっております。詰めの作業を行って参りますので一層のご協力をお願いします」と、挨拶を述べ、続いて伊藤委員長より、これまでの経過が報告され、それを踏まえて今後の進め方について協議した。
 今後の進め方では、@抽選賞品及び受付について、A特設ステージ、ブースサイド企画について、Bその他について協議した。
@抽選賞品及び受付については、協賛メーカーの意向を踏まえながら対応することを確認し、受付については、手提げ袋、出品者ガイドブック、展示会特集紙の配布方法について検討した。
Aの特設ステージ、ブースサイド企画については、会期中のイベント出演者やプログラムの発表が行われた。
Bその他については、一部出品者の要望でもある、会場内のインターネット環境提供について、ブロードバンド先と協議した上、格安での提供を心掛けたいとした。
 出品者数と小間数は最終的に151社の268小間と、目標の250小間を大幅に超え、出品者の関心の高さを表している。
 今回の展示会は、今までの展示会とは異なり、随所に新しい試みがされ、ブースサイドでは管工機材の歴史を紹介する「管工機材歴史コーナー」、40有余年の歴史を解りやすくまとめた「愛知管材組合歴史コーナー」をはじめ、組合員有志の「近藤ギャラリー」等の特別コーナーを設ける一方、ライブ感覚で自社製品をPRする「メーカーPRコーナー」、キッコロ・モリゾーによる「愛知万博ステージショー」、モノづくり愛知の産業人による「基調講演」、東京、名古屋、大阪の地域差を掘り下げる「パネルディスカッション」、心身のリラックスや躍動感を与える「クラシックライブ」、「ジャズライブ」、お笑いの世界を提供する「落語・漫才」、今では余り耳にすることが少なくなった「名古屋弁講座」等、盛り沢山の試みが用意されている。

ジーネット名古屋開設40周年祝い
感謝の集いを開催
得意先・仕入先等220余名参加

 ジーネット(社長=古里龍平氏、本社=大阪、名古屋支社=名古屋市中区富士見)は、9月2日午後2時15分より名古屋駅前のホテルキャッスルプラザにおいて、名古屋支社開設記念「おかげさまで40周年、感謝の集い」を開催。得意先90社、仕入先91社ほか総勢224名が参加して盛大に執り行われた。
 冒頭、古里社長より「平素はジーネットの営業活動全般にわたりまして多大なるご指導ご支援を頂戴致し、また、手前共の四十周年感謝の集いにこれだけ多くの皆様に足元の悪い中、何かとお忙しい中お集まりいただき、誠に有り難うございます。高い席からではございますが、心より御礼申し上げます。本日で私共名古屋支社は40周年ということでございまして、本席には日頃お買い上げいただいておりますお客様90社、また、商品をお分けいただいております仕入先様が91社と、沢山の皆様方にお越しいただいています。我々日頃忙しくさせていただいておりまして、どうも一人よがりになっているところがあるのでは…。やはり、このように40周年の記念行事が出来たのも、偏にこれまで皆様に支えていただいた結果だとつくづく感じさせていただく次第です。現在のジーネットの状況を簡単に申し上げますと、お蔭様をもちまして前期の決算はようやく人並みと言われるような水準に戻って来ました。問屋の役割は何かという事を幹部社員と議論した上で、本当の問屋の原点に戻りたい。今までおざなりになっていました物流関係改善にも取り組んでおります。今後ともスペースの許す範囲で、量ではなく品種の多さで探求していきたい。それ以外にも可能な限り設備投資をしながら、皆様と一緒にお客様に何らかの形で提案していきたい。40年、色々な事がございました。今までかけていたご迷惑やご心配を営業、収益という部分で返していきたい。本当にこのように沢山の方々に支えられてジーネットがあるということを、社員全員が再認識した上で、どのように皆様にご満足いただける営業活動が出来るのかということを、原点に立ち戻って一つ一つやっていきたいと思います。今後も皆様方の今まで以上のご指導ご鞭撻を心よりお願い致します」と謝辞が述べられた。
 続いて営業概況について、今吉正利ジーネット専務取締役より「工作機械が好調な背景を受けまして、30%強の対前年比アップで推移しています。大きなマーケットの中では、まだまだ少ない。これからシェアーアップに努めたい。会社の意義は永続すること。永続するには利益をあげなければいけない。そのためにはお客様重視を徹底していきたい。ジーネットのコアを早く確立し、その中で皆様をパートナーとしながら、最終のお客様のユーザーの問題解決、生産性の向上に貢献していける会社になっていこうとしています」と報告された。
 以上で第1部を終了。引き続いて第2部記念講演に移った。
 講演会では、「スポーツ時事放談、真のプロとは―」を演題に、東京オリンピック水泳代表(背泳)、スポーツニッポン新聞東京本社取締役事業担当の大隅潔氏を講師に講演が行われた。オリンピック選手時代から、取材現場で見た相撲、ゴルフ、野球、今話題の球団合併話などが裏話を交えて語られ、参加者は熱心に聴講した。
 午後5時より懇親会が行われ、古里龍一ジーネット会長の挨拶、山下隆蔵愛知県機械工具商業協同組合理事長(山下機械社長)の祝辞に続いて、加藤吉隆中部ジーネット会会長(大昭和精機中部支店長)の力強い発声で乾杯し、祝宴に移った。
 途中、ジーネット営業部署長の紹介などが行われ、参加者は和やかに40周年を祝い、渡辺勝中部ジーネット会副会長(ヤマザキマザックシステムセールス中日本販売部長)の中締め、日高俊典ジーネット取締役名古屋支社長の礼の言葉でお開きとした。

日本ロボット工業会
中小・ユーザー企業・大学一体化戦略的基盤技術力強化事業
機械振興会館研究成果発表会

 日本ロボット工業会では11月10日、『〈戦略的基盤技術力強化事業〉研究開発成果発表会』を“機械振興会館”(東京都港区芝公園)にて開催する。
 中小企業基盤整備機構の「戦略的基盤技術力強化事業」において、我が国製造業全体の国際競争力の優位や、我が国経済活性化への波及効果が特に高いと考えられる基盤的・戦略的分野について、その国際競争力を強化するため、当該分野の優れた技術を有する中小企業・ユーザ企業・大学等がコンソーシアムを組んで、ロボット用部品に対し3ヵ年計画及び15のテーマで現在取組んでいる。
 今回は2002年度に同会で調査研究を行ったテーマを取り上げ、初年度(2003年度)及び本年度の研究開発成果、今後のビジネス展開等について発表する。
 また、経済産業省の「21世紀ロボットチャレンジプログラム」施策の元、NEDOの委託事業として、2002年度から3年計画で「ロボットの開発基盤となるソフトウェア上の基盤整備(RTミドルウェアプロジェクト)」の研究開発を、ロボット工業会、産業技術総合研究所、松下電工で進めている。
 このプロジェクトでは、ユーザの多様なニーズに応えられるロボットシステムの実現を目指して、ロボットそのものや機能部品をソフトウェアレベルでモジュール化して組み合わせることで、システム設計者がユーザのリクエストに応えるロボットシステムを比較的容易に構築可能にする技術を研究開発している。
 ここでは、RTコンポーネントのオープン化に大きく関連する「RTミドルウェアの開発」について紹介すると共に、「RTコンポーネントのオープン化への期待」について発表する。
【開催概要】
◎開催日=2004年11月10日
◎開催場所=機械振興会館6D-1、2、3号室
◎主催=日本ロボット工業会
◎協賛=製造科学技術センター
◎参加費=2,000円(当日会場にて。テキスト代含む)
◎プログラム
@午後1時〜1時10分「挨拶」日本ロボット工業会 専務理事・飯倉督夫氏
A午後1時10分〜1時50分「RTミドルウェアの開発」産業技術総合研究所知能システム研究部門タスクインテリジェンスグループリーダー・末廣尚士氏
B午後1時50分〜2時30分ネットワークプラグインアクチュエータ」多摩川精機 取締役・モータトロニック研究所所長 関重夫氏
C午後2時30分〜3時10分「移動ロボットの環境認識用レンジセンサシステム」北陽電機 経営企画室課長・嶋地直広氏
D午後3時20分〜4時「アシスト用直動アクチュエータユニット」パラマウントヘッド 技術本部本部付部長・三宅徳久氏
E午後4時〜4時40分「食品ロボット用ハイブリッドアクチュエータ」前川製作所 技術研究所RTグループリーダー・理事 熊沢四郎氏
F午後4時40分〜5時「RTのオープン化への期待」名城大学 理工学部機械システム工学科教授・大道武生氏
【問合せ先】
日本ロボット工業会(鯨井、高橋、樫村迄)
〒105-0011 東京都港区芝公園3-5-8 機械振興会館
電話03-3434-2919、FAX03-3578-1404
http://www.jara.jp
E-mail:coor@jara.jp

三菱マテリアルツールズMIRACLE ORBIT
新しいタイプのラジアスエンドミル
新たに45サイズ追加発売

 三菱マテリアルツールズ(本社=東京都墨田区横網一丁目6-1、社長=高田修氏)は、三菱マテリアルが開発・製造する、「ミラクル高精度ラジアスエンドミル(S)MIRACLE ORBIT VC-PSRB」に新たに45サイズを追加して発売する。
 このエンドミルは、三菱マテリアル神戸ツールズの高度なコーティング技術と優れた高精度加工技術によって開発された新しいタイプのラジアスエンドミルシリーズ。
 「コーナR精度±10μm、外径公差0〜マイナス10μm」という高精度形状により、従来ボールエンドミルによって行われていた隅部コーナR仕上げ加工が可能となり、ラジアスエンドミルの高能率と併せて、ボールエンドミルに変わる新たな加工方法を提案していく。
 今回追加された45サイズと合わせて全95サイズが揃い、幅広い加工に対応していく。
【主な製品特長】
◎「コーナR精度±10μm、外径公差0〜マイナス10μm」の高精度形状を採用。金型などの仕上げ加工に最適。
◎従来、数種類のボールエンドミルを用いて加工していた、隅部コーナRを持つ金型の立壁部から底面部まで1本により連続加工が可能に。使用本数の削減、工具交換によるつなぎ目部の段差解消、エンドミル径アップによる加工精度・加工能率の向上を実現する。
◎コーナR部には、切れ刃強度と切れ味を両立した独自の新開発形状を採用(特許出願中)。
◎コーナR部と外周刃につなぎ目の無いシームレス刃を適用しており、全サイズ首ぬすみ形状していることにより、立壁部でも高精度な加工が可能となった。
◎外径はφ0.8〜12mm、コーナRはR0.3〜5の合計98サイズのサイズバリエーションにより、幅広い加工に対応。
◎品名/型番=ミラクル高精度ラジアスエンドミル(S)/VC-PSRB
◎追加サイズ=ストレートタイプφ0.8×R0.3〜φ12×R0.3/計41サイズ
 テーパーネックタイプφ6×R2〜φ12×R3/計4サイズ、全45サイズ(既存53サイズと合せ、計98サイズ)。
◎発売開始時期=2004年9月
◎標準価格=φ0.8×R0.3/11,700円(税込12,285円)、φ12×R3/32,100円(税込33,705円)。

三菱マテリアルツールズ仕上げ加工用刃先交換式
ミラクルラッシュミルボールSRF形
高精度で長寿命を約束

 三菱マテリアルツールズ(本社=東京都墨田区横網一丁目6-1、社長=高田修氏)は、三菱マテリアルが開発・製造する、刃先交換式・仕上げ加工用ボールエンドミル「SRF形」の販売を開始する。
 金型や機械部品の仕上げ加工には、高精度で長寿命なボールエンドミルが要求される。仕上げ加工用ボールエンドミル「ミラクルラッシュミルボールSRF形」は、ソリッドエンドミル状のねじ刃形、高精度なクランプ、幅広い被削材に対応可能なインサート材種を有することにより、高精度で長寿命な仕上げ加工を実現することが可能となった。
【製品特長】
@ソリッドボールエンドミル状のS字刃形で、良好な切れ味。
A±6μmのR精度を実現し、高精度仕上げ加工を実現。
BVR15TFに加えて、高硬度材加工用に最適なVP10MFを標準ラインナップし、PVDコーティング2材種で、より幅広い被削材への対応が可能。
C鋼シャンクに加え、超硬シャンク標準ラインナップし、突き出しの長い加工においても良好な切削性能を実現。
D品名/型番=ミラクルラッシュミルボールSRF形(切刃径φ10〜32)インサートは7形状、2材種で計14型番、ホルダは36型番。
E発売開始時期=2004年9月1日、超硬シャンクタイプは9月15日。
F標準価格=インサートSRFT20/6,520円(税込6,846円)鋼シャンクホルダSRFH20S25M/18,300円(税込19,215円)、超硬シャンクホルダSRFH20S20MW/63,000円(税込66,150円)。

愛機工青年部 浜松組合青年部と交流
積極的な意見交換
懇談会・ビアパーティ開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏、山下機械社長)青年部(部長=水谷隆彦氏、ミズタニ機販社長)では、9月3日午後5時より浜松機械工具商協同組合青年部(代表幹事=佐山日出夫氏、日研)との「浜松・愛知県青年部懇談会」を“東京第一ホテル錦”(中区錦)において行った。
 浜松青年部からは、佐山氏、鈴木氏(丸尾興商)、杉浦氏(三賀)、前嶋氏(前島商会)、神谷氏(サカエ)の五名が出席。愛知青年部からは、水谷氏、滝沢氏(松本商店)、金原氏(カネキ商会)、水谷氏(センサスヤマモト)、石川氏(ダイジェット工業)、家田氏(マルマン商事)、服部氏(大宝)、幡野氏(朝日)8名が出席した。
 始めに愛知青年部の水谷部長が「昨年開催された東西交流会の折、一度懇親会を開きたいという話題がきっかけで、こうした席を設けることが出来非常に嬉しく思う。浜松組合の積極的な活動は、我々としても見習うとこも多く、勉強させて頂きたい。この交流会を始めに新しい一歩が踏み出せると良いと考えている。今回は色々な意見を出して、新たな機会を作っていきたい」と挨拶した。
 続いて浜松青年部の佐山代表幹事より「今回は、懇親会だけでなく、この後行われるビアパーティでは、是非とも直に愛知青年部の皆さんと触れ合い、100%愛知青年部の活動を見習っていこうと考えている」と挨拶が行われた。
 その後、互いの自己紹介後、浜松青年部の質問事項に則り、愛知青年部より総務・教育・厚生事業、予算の説明が行われた。
 質疑では、浜松青年部の「経営者の子息で無い一般従業員の比率が多いことによる、メリット・デメリットは」との質問に対し、「メリットは経営者的でない柔軟な発想ができること、デメリットは特に無いと思う」と返答した。また部員確保についての質問に対しても、愛知青年部は「組合の理事には必ず一人は出して欲しいと御願いしている。また賛助会員の規約を無くすなどして、確保に努めているのが現状」と答えていた。
 現在浜松青年部は、部員数12名(内オブザーバー3名)。活動としては、年3回のレクリエーション・勉強会を開催。
 最後に「まだ当青年部は会則も無く、独自の活動も少ない。それに比べ、愛知組合はしっかりと活動されているという印象を受けた。この懇談会をこれからの活動に生かしていきたい」と佐山代表幹事は、懇談会が非常に有意義なものであったと位置付け、締めくくった。
 懇談会終了後は、午後6時30分より“イル・バザール ANNEX錦店”(中区錦)において開催される「ビアパーティ」へ場を移し、愛知青年部達との交流の場を深めた。

名古屋の新名所を体験
屋形船で堀川遊覧
愛機工熱田支部・西支部合同企画

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏、山下機械社長)の熱田支部(支部長=水谷隆彦氏、ミズタニ機販社長)と西支部(支部長=滝川和彦氏、滝川物産社長)は9月4日午後5時より、合同で「堀川遊覧のつどい」を開催。支部員とその家族ら36名が参加して、風情あふれる堀川を船上より満喫した。
 当日は定刻に、白鳥公園名古屋市国際会議場乗船場(名古屋市熱田区)より全員が乗船し出港。
 はじめに、水谷熱田支部長が「本日は西支部と熱田支部の合同の堀川遊覧ということで企画致しましたところ、足元の悪い中お集まりいただき有り難うございました。あいにく雨が少し降り出しましたけれど、このような風情で堀川を遊覧出来ますのもあまり無いことかもしれませんでの、是非これからの2時間お楽しみいただきたいと思います。本日は36名の参加で、ゆったりと出来るのではないかと思います。堀川を船で渡ることを経験された方もいらっしゃるかと思いますが、今からのコースはいったん名古屋港の方へ出まして、再び堀川を上り納屋橋まで参ります。熱田支部だけではなく、西支部と合同という新しい形で企画致しました。お互いに初対面の方もいらっしゃると思いますが、是非ここで懇親を深めていただいて、また、堀川の歴史を少しでも勉強していただければと思います」と挨拶。
 続いて、滝川西支部長が「日本の瑠璃江を見学させていただこうかという気持ちで参りました。本日は、お酒と料理をいただきながら楽しみましょう」と述べ、力強い発声で乾杯。
 参加者は、最近見違えるように浄化が進んだ堀川の情緒を、江戸時代の風雅を極める屋形船の上からいつもとは違った目線で楽しみ、名古屋観光スポットの一つとして再認識したようだった。

タンガロイコーティングソリッドcBNチップ
BXC90を全国発売
鋳物の高速・粗加工が可能

 タンガロイ(本社=神奈川県川崎市幸区堀川町580番地、社長=徳永昭大氏)では、コーティングソリッドcBNチップ材種『BXC90』を9月8日より全国で発売した。
 BXC九〇は、90%のcBN粒子をアルミニウムセラミックスで強固に焼結した組成を持つソリッド構造のcBNチップ。刃先先端で受けた切削熱を速やかに拡散放熱することができるので、従来工具では困難であった鋳物の高速、粗加工が可能となった。
 また従来cBN工具で問題となっていた高速粗加工時のロー付け部の剥がれが発生しない。さらに全体を刃先として使用可能なので、従来品より経済的な加工が可能である。
 cBN材種は黒色で使用済みコーナの識別が困難であるが、金色のTiNコートを施した本品は使用済みコーナの識別が容易。
 本品は高精度のG級チップであり、鋳物仕上げ加工で重要なチップ交換時の刃先位置再現性にも優れている。
 使用用途として、ネズミ鋳鉄、チルド鋳鉄、溶射材、焼入れ鋼の粗加工とネズミ鋳鉄の高速加工性に適しており、切削速度2,000m/minの加工に適用可能である。
【販売見込み/標準価格】
◎S-CNGN120408、S-RNGN120400、S-SNGN120408、S-TNGN120408他、全16形番を設定し、600個/月を見込んでいる。
◎S-RNGN120400(税込26,250円)。
◎S-TNGN120408(税込27,300円)。
【問合せ先】
営業本部・営業企画部
電話045-503-9051、FAX045-503-9052
E-mail=info@tungaloy.co.jp

愛機工 採用・社員戦力化事業
経営者セミナー
「コーチング実践講座」
講 師 稲垣 陽子氏
 【講演要旨B】

 皆さんも、部下に対し最近は質問が大事なのだと、質問を投げかける方が多くなっていると思います。
 ただ何でも質問すればいいかと言うと、そうでもない。質問をしながら、ドンドン窮屈になっていくとか、質問される方がいきなり引いていったりすることが、結構ある。やはり、効果的な質問、考えさせる、気付かせるという特別な質問のあり方があります。それがどのような質問かを見ていきたい。
 質問には大きく分けて3種類あります。@質問、A詰問、B尋問です。
 詰問は問い詰めること。どんな時に詰問になるかと言うと、何かこちら側に怒りとか、不安とか、恐れがあり、それがベースになって投げかけられます。
 尋問は、質問者側に答えがある場合をベースに投げかけられる質問。
 皆さんがよくやる尋問は、部下に頑張りますということを引き出す場合に用いられます。尋問は、常に答えがある。自分の考えを持っているのに質問という形で投げかけられるものです。
 これに対し質問は、そのベースには何があるのかと言うと、それは興味と関心。
 この興味と関心が、コーチング的に考えさせ、気付かせるための質問のベースになります。
 こんな単純なことかと思いますが、実際には@興味と関心を持って部下に質問している場合と、A部下に興味と関心なんて持てないから質問できないという場合の2つのパターンに分かれると思います。
 まず@の方ですが、私たちの意識は氷山の一角とよく言われます。自分が考えていることは氷山の一角で、自分でも自分が何を考えているかよく分からないという、無意識なところがたくさんある。
 今の若い人は、見えている部分はちゃんと答えられるのに、無意識のところは全くと言っていいほど答えられないと言われるが、周りから、氷山の一角で見えている部分しか聞かれていないのではないかと思います。

 自分の分かっているところ、理解しているところ、楽しいと思うところとか、そういうところしか実は聞かれていない。ここに関しては、理路整然と話す。実は、無意識のところは聞かれていないので、上手く話すことができないという解釈があるのではないでしょうか。
 そうすると、この興味と関心は、往々に部下の見えているところだけに対している場合が多い。今の部下はどこまで分かっているのだろう、今一体どんなことが出来る状態なのだろうかという部下でも分かっていることのみを理解して、興味と関心を持つことが多いと思いますが、実際にその人のやる気とか努力を引き出そうと思うと、それは実は無意識の部分に眠っていると考えられます。したがって、無意識の部分にどれだけ興味と関心を持って聞いてあげるかということが、相手の能力を引き出すのに役に立つ。
 そう考えると、相手の見えていない無意識のところに興味と関心を持たないといけない。そこに対して質問をしていくことが一つです。
 もう一つAの場合では、人格に対して興味を持とうとすると持てない。ここでいう興味と関心は、一体部下は何を思って、何を感じて、与えられた仕事に関してどのように行おうと思っているのか、というところに興味と関心を持つ。何か相手に考えさせて行くか、気付かせて行く。そして、部下の能力や、可能性を引き出して行くこと。とても単純ですが、興味と関心を持って質問していくということは、コーチングの質問のベースになります。
 具体的に、興味と関心を持って、相手に質問していく方法について、お話をします。
 質問のやり方について大きく分けると二種類あります。@オープンクエスチョンとAクローズドクエスチョン。
 「はい」、「いいえ」だけで答えられる質問を、クローズドクエスチョンと言います。それに対してオープンクエスチョンは、5W1Hを使って相手が答える質問。何時、何処で、誰が、何を、どうやってという質問。同じ話題でも、話に広がりがあります。
 クローズドクエスチョンも何か状況を連絡したいとき、白黒ハッキリしたいとき、時間が無いときは非常に効果的になります。でも、相手の考えをもっと広げていこうとか、何かの状況について話を明確にしていこうと思うと、オープンクエスチョンの方が効果的。
 これは勿論使い分けですので、どちらが良い悪いではなく、使い分けて臨機応変に対応していただければと思いますが、皆さんの使っている会話、質問のほとんどが、実はクローズドクエスチョンなのです。質問しようとすると無意識に出てくるのはクローズドクエスチョンになる。
 単純に、クローズドクエスチョンだけでコミュニケーションされると、段々窮屈になってくる。実際にコーチングしていて、基本的にコーチの立場では、オープンクエスチョンを使うわけですが、調子が良い時はオープンクエスチョンで、何かこちらの調子が悪かったり、気になることがあったりしたら、クローズドクエスチョンで質問してまう。この様なときは、相手が段々窮屈そうになり、答えが短くなっていく。
 今日、是非オープンクエスチョンが使えるようになると意識していただきたい。
 (オープンクエスチョンの練習)
 質問と言うと、とても基本的なコミュニケーションだと思うのですが、ついつい出てくるのはクローズドクエスチョンではないでしょうか。本当に何か部下を自発的に動かしてみようとすると、この様にオープンクエスチョンで質問をして、まず相手の考えを広げておいてあげるというのが大事になってくる。
 オープンクエスチョンで3週間位辛抱する。実際にやってみると、皆さん「楽になった」と仰います。どういうことかというと、言わないから言うという状態が続くと、常に社長としては言い続ける立場、部下は聞く立場となる。これは、部下が社長にこれどうしたらいいですかと聞きに来て、社長が一生懸命考えているとき、部下は平然と違うことを考えているということが結構あるということ。
 相手に考えさせる訓練を3週間続けていただくと、自分が考えるのではなく相手に考えさせていく、相手を動かすのではなく相手が勝手に動いていく。そのことが社長にとって凄く楽になる。
 相手に考えさせる質問を如何にしていくかで、変わる可能性がある。勿論上手くいかない場合もあるので、3週間位試せる機会があれば試してみていただきたい。
 最後に、承認について。承認とはあまり聞かない言葉ですが、定義は相手の存在を認める言葉、行為。
 皆さんそう聞いて一番初めに思うのが、誉めるということだと思います。誉めるとは、その人の行った成果とか結果に対して肯定的に伝えていくこと。誉めればいいかというと実はそれだけではありません。承認とは、単純に部下の存在を認めて伝える言動をしようとすること。誉めるだけではなく、色々バリエーションがあります。
 そのバリエーションは、@励ます(期待を伝えることも含む)、A任せる、B賞を与える(小さな賞も含む・みんなの前で賞を与える)、C挨拶(声をかけることも含む)、D事実を伝える、E共感する、などです。誉める以外でも、日常の中のちょっとしたタイミングで承認することが出来るので是非やってみていただきたい。
 何故、承認が必要なのか。承認は何か一言で相手を動かすことの原動力になる。勿論人は、人を動かすと考えると叱咤激励を思います。この叱咤激励でも人は動くのですが、それと同じ位に、よく頑張ったとか、期待しているよ、任せるよという承認の言葉で充分人は動いてくれる。
 是非この承認で人を動かすヒントを掴んでいただけたらと思います。
 承認の実践のポイントを3つ。@よく観察すること、Aタイミング、B気持ちを伝える。
 誉めるだけではなく、人を認めて承認すること。社長からの承認はメッセージとなる。このような事を意識してもらえればいいと思います。
 以上で講演会を終了した。

浜松機工愛知の若手経営者招き
パネルディスカッションISO認証取得事例と
その後60名が聴講、質疑も活発

 浜松機械工具商協同組合(理事長=神谷竹彦氏、サカエ社長)は、9月1日午後6時より浜松名鉄ホテル(静岡県浜松市板屋町)において、昨年ISO14001を共同コンサルティングにより取得した愛知県機械工具商業協同組合の七社の若手経営者のうち、森田乾嗣氏(モリタ社長)、水谷隆彦氏(ミズタニ機販社長)、高田研至氏(井高社長)、清水英敦氏(常盤産業社長)、峰澤彰宏氏(峰澤綱機社長)の5氏を招聘し、「ISO14001認証取得事例とその後」をテーマにパネルディスカッション形式で講演会を行った。参加者は組合員、賛助会員ら六十名。
 冒頭、神谷理事長が「お忙しい中、このセミナーにお集まりいただき有り難うございます。また、本日は愛知組合より7人の侍のうち、5名の方々に来ていただき有り難うございます。共に勉強したいということで、本日は情報交換委員会の主催でこのセミナーを開くことになりました。短い時間ですが有意義に過ごしていきたいと思っております。私、この春就任致しまして、理事長としての大きなイベントは今日が初めてみたいなものでありまして、皆様方に初めてお目通り致しますが、どうぞよろしくお願い致します。私の考える浜松機工組合のモットーは『切磋琢磨』。切磋琢磨という字は、仲間同士がお互いに励まし合って向上していくということであると思います。私たちは日頃、それぞれ一人ひとりの会社ではございますが、工具商組合ということで仲間がいます。そしてまた、全機工連の中部ブロックとして今日来ていただいた愛知の方々をはじめ、岐阜、三重の組合の仲間がいます。仲間たちと、我々の業界やそれぞれの会社の今後について、お互いにいい知恵を出し合いながら自分たちの会社を盛り立てて行こうということで、『切磋琢磨』という言葉をスローガンに今後もこの工具商組合の発展に微力ではありますが頑張って参りたいと思っております。まず手始めとして、今日情報交換委員会の方々にご尽力いただきましてこの会の開催の運びとなりました。短い時間ではありますが、ISOは今大変皆様方にとりましても興味のある題材かと思います。より質問なども重ねまして充実した会になりますようにご協力をお願い致します」と挨拶。
 パネラーの紹介に続いて、パネルディスカッションが行われた。
 終了後は、質疑応答に移り、既に認証取得した企業、現在認証取得に向け取り組んでいる企業、今後の必要性を感じ認証取得を前向きに考えている企業などそれぞれの立場から質問があり、活発に意見交換してより一層中部ブロックとしての連携を密にした。
 事例発表会の内容を抜粋して掲載する。
 森田「ISO14001認証取得の理由と背景ということで発表致します。我々は七社でコンサルティング会社を一社に絞り込み、そのコンサルティング会社の指導を受けて認証取得までこぎ着けた。既にメーカーや大手の商事会社はISO14001の認証取得をしているところが多いかと思いますが、今回はこれからISOを取得しようと考えている企業やISOは本当に必要なのかと考えている企業、またISOは何だろうという企業を対象に、少しでも参考になればと企画を致しました」。
 ISOの基礎知識の説明が行われ、その後、実際取得に至るまでのいきさつが語られた。
◆経緯

 コンサルティング会社を一社に絞って合同で指導を受けた背景は、マニュアルの作成から運用までを頼むと随分高く、約1,000万円の費用が掛かる。実際、客先の要望や自社の色々な関わりがあって取らなければならず、志を同じくする会社があるのではないか、そして大勢で一社のコンサルティング会社を相手にすれば安く済むと、合同での取得を呼びかけた。
 最終的には、1社で1,000万円掛かるところが、それぞれの会社での仕組み作りが違うから少し割高だが、それでも一社200万円(コンサルティング費用と認証取得費用を含む)で済んだ。
 それから、各社情報交換をして同じような形で足並みをそろえて歩んでいくから、切磋琢磨しながらやって行けること、また、客先がお互いに競合する商社同士のため客先が同じならニーズも同じであろうということで始まった。
 取得の背景は@取引先の要望が多かった、A社内マニュアルの整備が必要と感じた、B整理整頓の中で環境問題を多く客先から問われてきた、C行政をはじめ公共的なところも環境整備に熱心で指導もあった。
 合同コンサルティングを受けた背景は@コンサルティング費用が高額で共同で受ければ費用の圧縮になる、A同じような業種のため実務担当者の作業も簡素化できる、Bやろうという気持ちになる切っ掛けとなった、C取引先からグリーン調達等のアンケートが度々来るようになった、D時期的にも良い機会であった、E合同取得は以前から考えていたが、同地域で同業種ということで取り組んだ。
 マニュアル作りでは、聞き慣れない法令等があり、度々作り直さなければならなかった。
 マニュアルの審査でも、一つの改善点が出ると、リンクされているところも改善が必要となり苦労した。
 仮審査の段階では、多くのエピソードがあった。コンサルティング会社より指導された問答対応と全く違う質問で戸惑ったこともあった。
 商事会社は製造業と違い商品の販売がどう環境に良いか、どう環境に関わっていくかということも環境マニュアルに盛り込まなければならないとの指導があり、間接部門(総務)が中心となって営業がタッチしなかったため、営業面での環境への関わりを指摘された。
 また、コンサルティング会社の言う通りのマニュアルで、ISOの要求が全く理解されていないと、相当強く叱責された。仮審査から本審査までの一カ月強の間は殆ど毎日、修正作業に追われた。
 社会の環境負荷の軽減に繋がることを商社としてどう取り組むかを考えろという指摘を受け、早速、環境に良い製品の販売をしていくという方針を追加した。
 出来るレベルから徐々に行っていくことが大切という指導もあった。
◆取得後の効果、メリット・デメリットについて
 大手の得意先はISOを持っていることは当り前で、資材の調達まで浸透している。取引先にとってISO14001を持っていることは「21世紀のパスポート」と表現するところもある。取っていて当然とする中で、アンケートを送って来られる。消耗エネルギー、コストダウンというものは環境活動の中で盛り込まれているので、効果は出ている。
 継続してやっていないと意味がなく、そのための手間が掛かり仕事が増えるのも事実である。
 営業面でのプラス面は、環境関連製品の拡販というのが環境目標にあり、この部分の営業的展開にはプラス。社員の意識向上にも繋がる。
 定期審査では、P(Plan・計画)、D(Do・実施)、C(Check・確認)、A(Act・処置)に慣れていないということが一番の問題。審査を受ける時に、完璧に出来るということはない。必ずチェックが入り、それを改善しなければいけない。これを行うことで、社員教育になり、企業として成長した点もある。
◆総括として
 森田「制度としては完成できた。今後、日常業務とISOを融合させていくことが重要。環境マニュアルや手順書、記録表などがまだまだ借り物(コンサルタントが作ったもの)で、早く自社の言葉でマニュアルを作り、自社の社員全員が理解出来るものにする。そして売上げにどう結び付けていくかというのが今後の課題」。
 峰澤「この様な活動自身が当社としては初めてであり、全ての意味で良い経験が出来たと素直に感じる。環境管理責任者とか内部監査委員とか、会社の中で組織としてリーダー的な人間を決め運営する流れだが、なるべく若い社員も半年とか一年毎に順番に指名するようにしたい。分かる苦労というのがあり、いつまでも一部の人がやり、やらされているということではなく、ある程度経験をすることにより色々な考えも出てくる。また、整理整頓が出来るようになった。これからもISOの活動を中心に、清く正しく美しい会社作りに心掛けたい」。
 水谷「一般の社員にまでこのISOの活動を浸透させるのが、改めて難しいことが判明。今まで指示が下まで伝わっていると思っていたが、出来ていないことを活動を通じて改めて認識した。今後、あらゆる手を使って意識付けを行っていこうと考えている。一つ、環境製品の販売に注力するということを決め、販売目標を定めて、社内の体制を変え、環境チームを作り、売上げも伸ばそうと新しい試みも生まれた。取得したメリットを出そうと進めており、その点では良いのかと感じている」。
 清水「取得して良かったというのが感想だが、まだまだ借り物だとか、あるいは外圧的な意味で動いているところがあり、これを自主的に動いてくるような形に持っていくことが、今後根付いていくためには必要ではないか。通常の組織とは無関係に、環境責任者とか内部監査が存在し、これを上手く会社の組織の中に浸透させて行くことが肝心。結局、最終的にISOに求められるのは、トップダウンで行われること。ボトムアップではない。トップの意識がどうなっているのかを徹底的に問われるので、まずトップがこれを完遂するということを強く認識しなければ、全く動かない代物」。
 高田「各社認証を取得して実際多少のメリットはあったかと思っている。あったというよりも、メリットにしていかなければいけない。その中で、本当にISO14001取得が必要かということについては、今の客先の要求というのは大手から始まって、今中堅どころに来ている。その要求が中小へという形で、ユーザーの方から商社に対して要望が強まっており、やはり必要ではと考えている。ただマニュアルを作るのは、企業の規模はあまり関係なく、5人だろうが100人だろうが同じような物を作らないといけない。それを考えるとなかなか実際には踏み切れないのが現実。我々商社は、今までQC活動とかマニュアル作りの経験がなく、この様なことをする難しさというものをつくづく感じた。これに携わるということは、やはりある程度専任になって、それをまとめていくという形をとらないと難しいと感じた。取る前は、担当者に任せておけばいいという考えを私自身も持っていたが、ISO14001を取ったら、従業員一人ひとりの参加意識、それと一番大事なのはトップ層が本気になって率先垂範することが肝心。最後に、森田氏の声掛けで合同コンサルティングを受け、私としては非常に良かったと考える。勿論コスト面のこともあるが、各企業が競争意識を持って取り組んだ。合同でやることにより、ある程度短期間で取れたのではないか。この様なスタイルでやったことが良かったと思っている」。
 以上のまとめで締めくくられた。

新栄商會が優勝Bゾーンはカツヤマキカイ
両試合とも白熱した試合展開
愛機工 第64回親善野球大会閉幕

 

挨拶する山下理事長      Aゾーン優勝新栄商会

Aゾーン準優勝井高       Bゾーン優勝カツヤマキカイ

Bゾーン準優勝BTT       各個人賞の方々

愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏、山下機械社長)では、4月17日に開幕した「第64回親善野球大会」(福利厚生部担当、部長=服部利一郎氏・服部商会社長)の優勝戦を9月4日、一宮総合運動場にて開催。Aゾーンは新栄商會、Bゾーンではカツヤマキカイが優勝を果たし幕を閉じた。
 定刻の午前8時30分、Aゾーンの井高対新栄商會がプレーボール。
 両試合とも緊迫した試合運びで、熱戦が繰り広げられた。結果は次の通り。
◇第1試合Aゾーン決勝
井高   3100000=4
新栄商會 300003X=6
◇第2試合Bゾーン決勝
カツヤマキカイ0000021=3
BTT   0000000=0

 決勝戦終了後は表彰式が行われ、梅村龍盛理事(梅村本店専務)の司会進行で、冒頭、山下理事長が「愛機工組合の最も伝統と歴史を持っております組合親善野球大会64回が只今終わりました。優勝されました新栄商會、カツヤマキカイ、そして準優勝に輝きました井高、BTTの皆様方おめでとうございました。4月の中旬に開幕致しまして、5カ月。今年の夏はとりわけ暑く、お役に当たりました方々は本当に大変だったと思います。当大会は毎年組合の福利厚生部の皆様方、青年部の野球担当の委員の方、そしてまた審判団の皆様方、加えて組合事務局、そして新聞社の皆様方と、大変な関係者のご努力で行われている訳です。昨今は若い方の中でやるスポーツの意義が非常に大きいと皆様考えていらっしゃいますが、特にチームプレーのスポーツ、野球、サッカーなどがどんなに皆様方の会社でのチームワークにでも役に立っているかと私は感じております。オリンピックは4年後でございますが、当組合の野球大会は来年もございます。これからも皆様方益々盛り上げていっていただきたいと思います」と挨拶。
 続いて、服部大会実行委員長が「第64回の組合親善野球大会を本日終えることが出来ました。3月14日にキャプテン会議が行われ、4月17日開幕。本日大きな怪我も無く、暑い中でございましたがお蔭様で無事終了致しました。有難うございました。運営にご協力いただきました、審判団、青年部、福利厚生の関係者の皆様に大変感謝申し上げます」と礼を述べ、挨拶とした。
 審判団より大会の総評が述べられた後、各賞の授賞式に移り、各ゾーンの優勝チーム、準優勝チームに優勝旗、準優勝旗、カップ、盾などが贈られた。
 個人賞
【Aゾーン】

最高殊勲選手=伊藤選手(新栄商會)
敢闘賞=吉田選手(井高)
打撃賞=奥村選手(井高)
【Bゾーン】
最高殊勲選手=井尻選手(カツヤマキカイ)
敢闘賞=斉木選手(BTT)
打撃賞=浦選手(カツヤマキカイ)
親善野球大会結果
7月25日(Bゾーン)
BTT8×ナカガワ6
8月1日
◇第1試合(Aゾーン)
東陽0×井高1
◇第2試合(Bゾーン)
志知12×モリタ9
8月21日
◇第一試合(Aゾーン)
井高8×杉本商事4
◇第2試合(Aゾーン)
新栄商會10×タンガロイ0
◇第3試合(Bゾーン)
サンコー商事0×カツヤマキカイ2
8月28日
◇第1試合(Aゾーン)
マルマン商事0×新栄商會6
◇第2試合(Bゾーン)
志知4×愛機工尾張支部14
◇第3試合(Bゾーン)
三枝電機3×BTT10
◇第4試合(Bゾーン)
愛機工青年部0×日研工作所9
◇第5試合(Aゾーン)
川島商事5×井高7
8月29日
◇第1試合(Bゾーン)
BTT5×愛機工尾張支部4
◇第2試合(Bゾーン)
日研工作所3×カツヤマキカイ3(ジャンケンでカツヤマキカイ)