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2004年(平成16年)2月
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平成16年2月1日2156号
景気の変動期は前向きに
チャンスを活かし企業展開
愛機工 04年新年賀詞交歓会

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏、山下機械社長)は、1月16日午後6時より「2004年新年賀詞交歓会」を金山総合駅南の「ホテルグランコート名古屋」(名古屋市中区金山町一丁目)において開催、支部員並びに賛助会員ら310名余が出席して盛大に行われた。今回の設営担当は熱田支部(支部長=水谷隆彦氏、ミズタニ機販社長)。挨拶の中で山下理事長は「景気の変動期はビジネスチャンスがある反面、坂道を転げ落ちるという危険もある。業界として、是非この時期を前向きに企業展開に結び付けて行きたい」と抱負を述べた。
 はじめに、司会を務める熱田支部の小浦喜一氏(こうら社長)より「只今より、2004年愛知県機械工具商業協同組合新年賀詞交歓会を開催させていただきます。改めまして、皆様おめでとうございます。2004年新しい年の幕開けでございます。干支も、未から申に変わりました。申年と申しますと『三猿』、3つの猿のことわざがございます。見ざる、聞かざる、言わざると言われますが、今の時流と致しましては、何でも貪欲に観察し、聞く耳を持って積極的に情報を集め、常に提案し続けていくということが、私たちには肝要なのかもしれません。私、工具のことはいささかプロだと自負しておりますが、しゃべりはまったくの素人でございますので、お聞き苦しい点がたくさんあるかと存じますが、しかしながら一生懸命勤めさせていただきます。皆様のご協力、よろしくお願い致します」と司会の挨拶があった。
 開会の辞が、熱田支部の水谷支部長より「本日はようこそ愛機工組合新年賀詞交歓会にお運びいただきました。310数名の方にお集まりいただきました。誠にありがとうございます。特に、メーカー各賛助会員様には、日頃私共の仕入先として大変お世話になっておりますこと、この場をお借りしまして厚くお礼申し上げます。さて、2004年申年の年頭に当たり、新春を寿ぎ、申年生まれの私が縁起が良いということで、この場に立たせていただきました。歴史上では、ご当地の英傑、サルと呼ばれた『豊臣秀吉公』が申年生まれと聞きます。まあ、これは太閤記の作り話だと思います。一年ぐらい違うらしいですけど。この中にも、正真正銘の申年生まれの方が、多数いらっしゃることと思います。本年は、申年生まれでこの業界を引っ張っていけたらと思います。私も一生懸命、勉強してまいります。本日は熱田支部が担当致しまして、この会を設営致しました。最後まで一生懸命勤めてまいりますので、よろしくお願い申し上げます。今会がお集まりの皆様にとって、有意義な会になりますよう祈念申し上げます」と述べられた。
 続いて山下理事長が挨拶に臨み、「皆様明けましておめでとうございます。幾つかの新年賀詞会が開かれまして、工作機械関係では3つ、日工会、日工販、それから今日ご出席のニュースダイジェスト社の賀詞会がございました。そちらへ出ましたら、色々今年の予想が発表されました。昨年の工作機械の受注は、前年比26%アップの8,500億円になったそうです。そして今年2004年の予想でございますが、大体、三団体ともほぼ同じ予想をしておりまして、前年比で9%から12%、金額に致しまして9,300億円から9,500億円ぐらいに、さらに伸びるのではないかとの予想でございます。機械工具のほうは、未だデーターが出ておりませんけれど、大体、10%ほどの伸びがあったのではないかと推定をしております。今年について申しますと、今までは自動車産業が主導でございましたが、それに加わりまして、一般機械金属製造業、電気部品製造業が等しく上げ調子になっておりまして、最近にない明るい新年を迎えたという印象です。新年にご挨拶に色々回りましたけれども、多くの会社では、ちょうど1980年代の右肩上がりの時のような懐かしい、前向きの近況を感じまして、私も大変今年はいい年になるのではないかと期待をしております。しかしながら、個々の企業について申し上げますと、全てが万々歳というわけではございません。昨年の10月に、東京で大手卸商社が破綻致しまして、今度、地元の岡谷鋼機さんが後をやっていただけるということになったわけですけれども、当組合におきましても、倒産が幾つかございました。時代の流れは急でございまして、特にこの景気の変動期は、ビジネスチャンスがあるという面もございますが、一つ間違うと坂道を転げ落ちるという企業もあるわけでございまして、私共も業界として、是非この時期を前向きに企業展開に結び付けて行きたいものだと考えている次第でございます。私共の愛知県機械工具商業協同組合は、只今9支部・295社でございます。東京、大阪の組合に比べますれば、私が申し上げるのもなんではございますが、組合員間の関係も大変友好的でございまして、諸行事を大変活発に進めていただいております。昨年は『メカトロテック』展に、300小間を超す出品を実現致しまして、この場を借りてご出席のメーカー、賛助会員様にお礼を申し上げます。今年はまた新たに、採用と社員活性化対策をテーマにして、野田道典副理事長(ノダキ社長)を中心とする新しいプロジェクトを組んでいる次第でございます。今日の新年賀詞会ですが、すでにご案内致しましたように、9支部がもち回りで責任を持って企画実行しておりまして、今回は熱田支部でございます。準備も大変一生懸命お願い致しまして、このように立派な会が実現致しました。今日の参加者は名簿にもございますように、308名となっていますが、名簿にない方が何人か出席と聞いております。大変活況でございまして、立錐の余地の無いことでございますけれども、是非この場を利用いたしまして、新年の交流の場にしていただきたいと存じます」と年頭にあたり挨拶を行った。
 来賓の紹介があり、来賓を代表して名古屋市の松原市長の祝辞を名古屋市市民経済局産業部産業経済課の水谷薫産業振興係長が代読した。
 東海地方を中心に活躍する管弦楽団アンサンブル「ブーケ」の華やかな演奏が行われ、引き続いて、組合相談役の志知篤氏(志知会長)の音頭で乾杯、晴れやかに新年の幕開けを祝った。
 互いに新年の挨拶を交わすなどし、組合相談役の水谷栄一氏(ミズタニ機販会長)の中締めでお開きとなった。

昨年の追い風を受け
工作機械受注9千250億円予測
ニュースダイジェスト04年FA業界賀詞交歓会

 ニュースダイジェスト社では「FA業界新年賀詞交歓会」を1月13日名古屋市中村区の“ホテルキャッスルプラザ”にて開催した。
 午後二時三十分より開会され、開催の挨拶として同社社長樋口八郎氏が挨拶。「今年の春には当社も40周年を迎えることとなり、一層業界の良き潤滑油となる様に目指していきたい。またJIMTOFを始め、2大イベントや4月、6月の海外ツアーも控えているので気を引き締めていくつもりである」と語り、またFA業界の需給見通しについては、工業機械に於いて右肩上がりの傾向になるとの予測を示した。
 続いて『NDマーケティング大賞贈呈式』には、初のプラスチック加工機械メーカー受賞社として、日精樹脂工業が選ばれた。同社社長の依田穂積氏は、「当社は昭和22年より続く開発精神を継承し、“狭く、深く、そして広く”をモットーに事業を展開している。昨年は18,000台と過去最高の射出機械を生産し、累計90,000台を送り出した。この先は計画生産方式から受注生産方式へと展開を移し、コストの削減を図っていきたい。また、リサイクル事業と共に成長していくだろうと考えている」と受賞講演の中で今後の抱負を語った。
 今年の業界動向を予測する『新春トップインタビュー』では、日本工作機械工業会会長の大西匡氏、伊藤忠メカトロニクス社長の尾瀬俊憲氏、三菱マテリアル神戸ツールズ社長の太田拓夫氏が対談した。
 対談中、日本工作機械の大西会長は「受注に関しては、昨年ニュースダイジェスト社が03年予測を7,300億円としたが、実際は大きく上回り8,500億円。前年比25.8%増となった。これは当初、自動車産業を機軸に予測を立てていたが、あらゆる産業の設備投資増加により、予想外の展開となった。今年はさらに追い風が続くと思われ、9,250億円をニュースダイジェスト社が予測。2006年までは着実な伸びを見せると考えられる。またアジア、特に中国の成長がすさまじいことから、これからはアジア四割、ヨーロッパ一割、アメリカ3割強という形になっていくと思う」と工作機械の追い風基調を予測した。
 また伊藤忠メカトロニクスの尾瀬社長は、流通・ITを「今年は見通しが明るく、内需5,000億円、外需4,500億円を予測。成長企業としては、ナノテクノを扱うデバイスが延びる。また流通としては、インターネットによる調達が進みつつある。E-カタログやオークション等で基本コストが削減できるために、注目されている」と見通し、三菱マテリアル神戸ツールズの太田社長は「超硬工具の動きに関しては、多少良いと予測している。現在の中国を始めとするアジアへの流出は追わず、残った中で工夫を凝らす必要性があり、どうしていくかがこれからの課外となるだろう。また、マイナス思考をプラス思考へ持っていく事が不況を打破する方法だと考えている。何よりこのマイナス思考こそが、現在の日本の根本的な病気だと思う」と超硬工具の方向性を示した。
 インタビュー後は、懇親カクテルパーティが催され、出席した約四百名のFA業界関係者で賑った。

4月には上海工場本格稼動
606億円連結受注売上げを目標に
オーエスジー全国合同賀詞交歓会

 オーエスジー(本社=愛知県豊川市本野ケ原3-22、社長=大沢輝秀氏)では、1月16日午前11時20分より、本社CSシアターにて「OSG全国合同賀詞交歓会」を行った。
 全国より関係者が多数出席し、初めに同社社長の大沢輝秀氏が挨拶。イラク情勢やSARS問題等に触れた後「一方的な物の見方だけで全てを決めるのは間違い。色々な面を見て判断をすべきと思う」と今のメディアのあり方に対し、懸念を示した。
 その上で「今年は米国の経済成長率を見ても分かる様に明るい。強気の姿勢で臨めばきっと良くなる。また、昨今成長が目ざましいアジア戦略については、中国と台湾などと分けずに一つのネットワークを持つ中華圏とし、その中華圏と他のアジア地域と分けて事を考えないと見誤ってしまう様な気がする」と語り、2008年までに海外売上比率50%を達成するとの目標を掲げた。また、最も売上成績が伸びているOSG上海に、世界戦略商品の世界最低コスト生産を実現すべく、現在工場を設立中と発表した。
 続いて同社常務の小林督史氏が、2004年の営業方針として「ユーザー政策としては大口ユーザーを攻め、ハイス工具メーカーとしてのオンリーワン企業を目指して行きたい。流通では上期の山として、上海での取り組みを成功させる。経営目標として、連結受注売上606億円、経常利益100億円を掲げる」と話した。
 代行店、特約店の代表として山善の吉居 亨社長が挨拶し「ただメーカーに良い物を作れというだけではなく、我々も情報を掴み、それをメーカーへ伝えるという、ギブアンドテイクの精神を持たなければならない。正に有言実行が要。本当の意味での、オーエスジーの味方となっていきたいと考えている」と、ユーザーを含んだ三位一体の考えを表した。
 さらに今年の鍵となる上海工場について、同社上海大池工場長の竹生光志氏より「現在建設中の上海工場は4月に竣工、面積は4,820u、従業員32名で生産を開始。ここでは、世界戦略シリーズであるWXシリーズが生産され、世界最低コストで日本と同等の品質を確保する」と紹介され、21世紀は中国の世紀であり、オーエスジーとしても同化する覚悟で挑むと話した。
 式典後は、主力商品を中心とした「デモ切削」が行われ、続いて立食パーティが行われた。
 パーティには同社バスケットチームのOSGフェニックス、バイクレースに出場している田中選手も顔を見せ、二胡奏者の韓秋月さんにする演奏の中、上海への意気込み溢れるひとときとなった。

ブランド名を変更集約統合
旭・デュポンフラッシュスパンプロダクツ

 旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ(本社=東京都目黒区下目黒1-8-1、社長=黒田良氏)では、化学防護服「タイベック プロテック」シリーズブランドをデュポン社の世界展開に合わせて再編。1月よりブランド名を変更する。新ブランド名での販売は、各製品の在庫状況に応じて展開される見込み。
 これは米国デュポン社及びデュポングループが、新たなビジネスユニットとして「デュポン・パーソナル・プロテクション」を設立、防護服事業とブランドを集約・統合することに合わせて、日本でも再編成となった。
 これにより今後、旭・デュポンはデュポングループの世界戦略に合わせたブランド展開と、一層のサービス強化を図ることとなる。
 現在の「タイベック プロテック」シリーズブランドは一月より、次の通り変更される。
◎現タイベック プロテック(モデル名T、U、V型)↓新タイベック ソフトウェア(モデル名・T、U、V型)
◎現タイベック プロテック(モデル名・C、F型)↓新タイケムC/タイケムF(モデル名・スタンダード)

コストダウンリードタイム短縮製品の競争力に
貢献する工具の提供を!!
超硬工具協会新年賀詞交歓会開催

 超硬工具協会(理事長=徳永昭大氏)は、1月13日正午より東京丸の内の「銀行倶楽部」において「平成16年新年賀詞交歓会」を開催、平成15年度超硬工具協会賞の表彰式も併せて執り行われた。挨拶の中で徳永理事長は「高品質、コストダウン、そしてリードタイム短縮というような、製品の競争力に貢献をする工具の提供が我々の務めで、生きる道。その様な視点で、高精度の工具、付加価値を生む工具の開発に注力していく」と述べた。
 御園専務理事の司会で進められ、冒頭、徳永理事長が新年の挨拶を行ない、その中で「私は既にいくつかの賀詞交歓会に出席させていただいておりますが、本年度はどこに行きましても、大変元気の良い賀詞交歓会になっております。これは、昨年度景気回復の実感を各社がもちまして、尚且つ、今年度に対する大きな期待を抱いているという証だと思います。私共の協会も、昨年度11月まで、連続15カ月前年度売上を上回るという結果が出ております。このまま行きますと、年間では3年振りに210億円台を超え、220億円前後の売上高になるのではないかと予想し、また期待をしているところであります。本年度は円高の問題等、色々と不安材料もありますけれど、今のような堅調な状態が進むというように望んでおります。しかし、一方では、私共の主要なお客様でございます自動車関係、あるいはIT関係というお客様が、生産の海外シフトをするという状態が、現実のものとなっております。それが、更に加速度を加えているという状況であります。個々の企業にとりましても難しい判断、あるいは行動を迫られているというのが現実であると思っております。その様な中で協会としましては、二十五年振りに全員参加の視点で定款を全面的に見直しをするとか、今まで使っておりましたCCMAをJCMAという格好に新しく替えて、少し洒落たカラーのデザインのものを作ったりしております。個々の企業でも、昨年は分社化ですとか、あるいは合併とか、そして親会社からの独立という問題もありますし、また、海外への進出を行っているということであろうと思います。今年も同じような状況は進むのではないかと思っております。しかし、どのように事業環境が変化しても、私共工具メーカーはお客様の製品を高品質、あるいはコストダウンし、リードタイム短縮というような製品の競争力に貢献をする工具の提供が務めでありますし、生きる道であると思っております。その様な視点で、高精度の工具、あるいは付加価値を生む工具といったものの開発に注力をしておりまして、その結果が後程表彰をさせていただきます協会の技術功績賞です。毎年応募者が増えており、大変嬉しい状況でご同慶にたえません。今年度は更に、この技術成果の発表を会のみならず、お客様をはじめとする外部の関係者にもオープンにしまして、この発表を更に活性化していきたいと思っております。それから業界につきましては、標準化問題、あるいは環境の問題等、共通の重要な課題がありますが、着実に前進しているという活動にしたいと思っております。危機感をもつことが企業の競争力を高めると言われておりますが、私共の業界も環境の変化に対する危機感を共有しまして、競争と協調で、是非協会の活動にもご協力いただきますことをお願い致します」と述べた。
 経済産業省製造産業局の藤田産業機械課長より「皆様明けましておめでとうございます。今、理事長からお話がありましたように、今年は色々な会合に出席致しましても、非常に盛況でございます。2、3割参加が増えているのではないかと感じました。思い起こしますと昨年の正月は、明るい話をしてくださいと言われたのですが、中々明るい話はなく、無理に見つけてお話をしていました。振り返りますと、確かにイラクだとか、SARSだとか悪い話がありました。然しながら、機械産業を考えますと、受注が大変に活況を呈しております。今の経済を申しますと、アメリカ景気が好調であるということ、それから、アジアもSARSの早期粛正化、輸出市場が好調であった。そして、国内の経済も、更新需要もありますし、回復の兆しを見せているということでございます。私共は念願でございます景気回復を、実現する年であって欲しいと思います。昨年私共、四月から、研究開発投資減税、IT投資減税の減税をしております。その効果が出て来ております。工具業界にとりましても、工作機械の回復の力が力強いなど、関連業界の好調さに支えられて、皆様方のお顔を拝見いたしますと、今年は過去と違って元気がある。私共は、製造業が良くなることが日本経済を良くすることであると感じております。工具というのは素晴らしい性能を持って、関連産業にそれを売っていただく、このような中で、産業競争力が強化できると思っております。日本の機械産業は、大変強い基盤を持っておりますが、更なる発展をするためにも、皆様の一層の力添えをお願いしたい。一言申し上げたいことがございまして、工具には部材が色々ございますが、産業面を考えますと、大同団結して、日本の機械産業の底力を一緒に作っていただきたいと存じます。最後になりましたが、皆様方の技術開発のご努力に改めて敬意を表しますと共に、ますますの業界の発展、皆様のご健勝ご発展を心から祈念申し上げます」と祝辞が述べられた。
 続いて、平成15年度超硬工具協会賞の表彰式が行われ、《業界功労賞》2名、《技術功績賞》12件、《作業・事務・生産技術等の改善賞》2件、《第10回生悦住賞》一名が表彰された。受賞者を代表して《業界功労賞》の水飼武彦氏とアンダース・ヴァリーン氏より謝辞が述べられた。
 引き続いて、森副理事長による乾杯。祝宴に移り、互いに新年の挨拶を交わし、竹内副理事長の中締めで午後2時お開きとなった。
【平成15年度超硬工具協会賞】
《業界功労賞》
○水飼武彦氏(元理事長、元三菱マテリアル)
○アンダース・ヴァリーン氏(元理事、元サンドビック)
《技術功績賞》
○サーメット用微粒・均粒TiCN粉末の開発=アライドマテリアル
○刃先交換式ドリル「TA-S-cutドリル」の開発=ダイジェット工業
○ガイドパッド付微調整ホルダ「GBツール」の開発=富士精工
○超硬エンドミル「エポックハイフィードラジアス」の開発=日立ツール
○新PVD法によるTH・CSナノ結晶構造皮膜の開発=日立ツール
○難作材用チップ「VP10RT+MJブレーカ」の開発=三菱マテリアル
○AGF工具システムのシリーズ化の確立=三菱マテリアル
○小径PCD高速カッタ「HPC」の開発=日本特殊陶業
○鋼旋削用CVD工具「新AC2000」の開発=住友電工ハードメタル
○深穴加工用超硬ドリルの開発=住友電工ハードメタル
○アルミ用高速カッタRF型の開発=住友電工ハードメタル
○鋼旋削用CVD材種「T9000シリーズ」の開発=東芝タンガロイ
《作業・事務・生産技術等の改善賞》
○発注価格自動計算による発注リードタイムの短縮=富士精工
○液晶用塗布工具(スロットダイ)の加工技術の確立=三菱マテリアル
《第10回生悦住賞》
○浅野克彦氏(元技術委員長、元東芝タンガロイ)

チャンスを逃さない様に
組合員一同共に乗り切ろう
GKC 新年賀詞交歓会を開催

 岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=石田勝俊氏、石田商会社長)は、1月13日午後6時より「岐阜会館」(岐阜市司町)において新年賀詞交歓会を開催、組合員、賛助会員ら60名余が参加した。
 林理事(組合総務部部長・ダイヤトイシ社長)が司会を務め、服部副理事長(服部商会社長)の開会の辞で開会。
 冒頭、石田理事長が年頭の挨拶に立ち「改めまして明けましておめでとうございます。賛助会員の方々にはこの雪の中、遙々田舎の岐阜まで来ていただきましてありがとうございます。今日は二次会を止めて、お早めにお帰りください。正会員の皆様には、多数のご出席を賜りまして誠にありがとうございます。今年は、色々新年会に出させていただきましてお話をお聞きしていますが、かなり良くなるのではないかという期待をもってお話をされております。このチャンスを是非逃がさない様に、組合員一同今年を乗り切っていきたいと思いますので、よろしくお願い致します」と景気回復に期待をよせ挨拶とした。
 山善の保科岐阜支店長による力強い発声で、乾杯。
 祝宴に移り、途中組合恒例となった賛助会員の一言PRなども行われ大いに盛り上がる中、午後8時前に福生組合相談役(ギフベア会長)の中締めでお開きとした。

力強く、前向きに
"有言実行"で努力!!
山善名古屋新春賀詞交歓会

 山善名古屋営業本部(名古屋市熱田区白鳥)は、1月7日午後5時10分より「2004年新春賀詞交歓会」を「熱田神宮会館」(名古屋市熱田区神宮)において開催した。
 冒頭、緒方名古屋営業本部長(専務取締役)より「昨年の新春賀詞交歓会と比較を致しますと、本当に皆様方の顔色が本年は素晴らしく、活気に満ちた元気な賀詞交歓会になりそうでございます。最後までよろしくお願い致したいと思います。皆様方におかれましては、大変新年早々ご多用の中、また遠方より、メーカー様の顧問会、私共、名古屋営業本部の合同の賀詞交歓会にご出席いただきまして、心より厚くお礼を申し上げます。来年の2月に『中部国際空港(セントレア)』の開港、また、3月には『愛知万博』が行われます。その準備も着々と進んでおります。本当に我々が担当致します中部地域は、フォローの風が吹いていることには間違いないと思います。この3月期は、最低でも前年同期比二桁の成長をお約束申し上げ、4月から59期に入りますけれども、全社で母店別成長率のNo.1を目指します。そのためにはメーカー様と、目標を明確に数字で表して、そして共有化しながら切磋琢磨して、その目標を達成してまいりたいと思いますのでよろしくお願い致します」と本年の決意を込めた開会の挨拶があった。
 メーカーを代表してオークマの柏社長より「山善さんには、旧年中は私どもメーカーに対しまして、格別のご支援を頂戴致しまして本当にありがとうございます。本年も変わらぬと言うよりも、旧年以上のご支援を賜りますようお願い致します。経済、景気のほうにつきましては、特に自動車産業が牽引役になり、結果的には、私共の予想を上回る景気回復の路線を進む結果になったわけです。私共工作機械の業界につきましても、特に昨年は内需と、それから中国を中心と致しましたアジア地区が中心となりまして、予想以上に成長の大きな年でございました。昨年は、年の初めには7,800億円との予想が出ておりました。当時はむしろ少し大げさかと思っておりましたが、結果的にはそれを遙かに上回りまして、8,500億円にも届くのではないかという勢いでございます。それに対して今年は、この状況が続きますと9,000億円を超えて、恐らく9,500億円くらいまで行くのではないかと考えております。非常に結構なありがたい状況だと思う次第でございます。このように非常に今年の正月は、明るい気持ちで迎えることが出来ました。また、今年一年も十分に期待できる年だと思うわけです。それにつきましても、やはり私共の周りの製造業を見てみますと、過去最高の利益を上げたという業種が結構たくさんあります。その割りに工作機械は、残念ながら、利益無き繁忙というのが、このところ続いております。もうこの辺りで利益無き繁忙から卒業して、それなりに納得が出来る利益を確保するような経営努力を、我々メーカーとしてしなくてはならない。特に私、今年の正月に痛感したわけです。それには一体何をしなければいけないか、どういう経営努力をしなければいけないか。これはやはりメーカーとして当然でありますが、品質の向上、それから、デフレに負けないようなコストダウンの対策、あるいは納期の短縮。こういったレベルの高いQCTは当然やらなければいけない。それ以外に、価格競争に足を引っ張られることの無いような、価値ある『オンリーワン商品』を一機種でも多く増やしていくことが必要ではないかと思っております。そして、山善さん共々、製販一体で景気をさらに盛り上げてまいりたいと思いますので、どうか皆様方もご理解いただきまして、一つ元気に今年を過ごしていただきますようお願い致します」と挨拶が行われた。
 引き続いて、山善吉井社長が「メーカー様には、名古屋営業本部に対しまして昨年一年間本当にお世話になりました。そして、各部門に対して本当にお世話になりました。厚くお礼申し上げます。また、今年一年よろしくお願いしたいと思います。私が社長になりまして、唱えたことが二つあります。攻めの経営に徹すること、攻めの経営に転換していくというのが一つ。もう一つは『有言実行』。これを社内外にさらに推し進めて、この姿勢でやろうということで、『有言実行』を今年も山善の経営スローガンに掲げております。『私たちは、最高の結果を求めて、堂々と有言します。そして実行する。そして最高の結果を出そう』ということでございます。成果を勝ち取ろうということでございます。先ず有言するには、勇気が要ります。一度口に出せば、戻りません。そうすれば必ず本気でやらなければなりません。本気でやれば結果が出ます。結果がでれば成果になるということです。『有言実行』と通じる言葉ですが、私が学生時代から好きな言葉があります。『成せば成る。成さねば成らぬ何事も、成らぬは人の成さぬなりけり』、やろうという気持ち、本気になる気持ち、これが大事です。だから有言して、本気でやる。そして結果を出す。これが非常に大事だと思います。この気持ちをしっかりと持って、そして前向きに取り組んで行きたい。公言致しております2,220億円をしっかりとやってまいります。引き続きよろしくお願い致します。山善は皆様の素晴らしい商品の代理店権という権利を頂戴致しております。これだけの素晴らしい権利を持っておりますので、もっと権利を行使する。その結果として義務を果たす。それが権利と義務でございます。2004年、皆さんの本当に素晴らしい商品を、一緒になって前向きに、有言実行で販売してまいります。昨年以上によろしくお願致します。フォローの風が若干吹いております。色々な意味で、やればやっただけの成果が出る時代になったと思います。特に昨年の前半は、なかなかやっても成果が出なかった。今年は、100の努力をすれば110、場合によっては120の成果が出るような感じがしております。最低でも100の努力をする。これが大事だと思います。このように山善は、力強く前向きに有言をしながら努力をしてまいります。フォローの風にしっかり乗って行こうと努力してまいります。よろしくお願い致します」と述べ新年の挨拶とした。
 山善本社より参集した役員の紹介。引き続いて、各顧問会の会長による鏡開きが行われた。
 オーエスジー小林常務の力強い発声で乾杯し、祝宴に移った。
 途中大福引大会なども行なわれ、華やかに新春を祝った。
 ダイフク小林常務の中締めの後、森園名古屋営業本部副本部長の礼の挨拶があり、お開きとなった。

大企業から裾野へ
景気回復顕著に
名機工同友会新年会を開催

 名機工同友会(会長=時津忠氏、新栄商會会長)の新年会が、1月8日午後6時より「東京第一ホテル錦」(名古屋市中区錦三丁目)を会場に、メーカー、商社から来賓を招いて行われた。
 会員の鈴木商店岩田社長の司会で進められ、冒頭、時津会長が「明けましておめでとうございます。昨年の忘年会、そして新年会と皆様方には過酷なスケジュールをこなされまして、恐らく胃腸も肝臓もピークに達しているのではないかと思っておりますけれど、名機工同友会の新年会にかくも多数の方々、また遠方よりご臨席賜りまして誠にありがとうございます。新年のご挨拶と言いますと、昨年一年を回顧致しまして、今年の一年を占い、また自分たちの希望や計画を申し上げるのが本筋と思います。ところが今年は申年でございます。昨年の忌まわしい思い出はさらっと忘れ去りまして、今後の景気などを少し占ってみたいと思います。今年5日から、私共の会社も新年のご挨拶に参りました。そうしますと、例年の各社長様のお話というのは、今年はどうなるのでしょうね、もしくは、景気は何時から上がるのでしょうね、というのがいつものパターンでしたが、しかしながら今年は相当違っておりました。端的に申し上げますと、今年は忙しい、今年は何ぼ儲けよう、というような声があちこちからありました。これは具体的に申し上げますと、3、4年前のITバブルがございましたが、今年は完全にそのITバブルの再来。もっと言えば、それを超越したような実態が、昨年から今年にかけて出来ております。受注で言いますと、お客様ではITバブルの頂上のときの三倍の受注が来ているという現実があります。それと我々を取り巻く環境で、工作機械等の設備品につきまして、過去は、上場企業の大企業さんが設備をなさっておりました。しかしながら今は、中小企業さん、小規模の会社が設備をなさっている。完全に景気、そして仕事量というのが山の頂上から裾野のほうへ降りてきている。景気回復が間違いないと私は思っております。このような時期に、我々名機工同友会24社でございますけれど、本日ご臨席賜ります、この業界をリードします17社19名の方々のご支援、ご鞭撻をいただきまして、この16年が平和に、そして同友会会員が無事に成長できますよう、心より皆様方にご支援をいただきたいと思っております。最後になりましたが、本日ご臨席賜りました皆様方の企業の更なるご繁栄とご健勝を心より祈念申し上げます」と新年の挨拶を述べた。
 朝日の馬場専務による力強い発声で乾杯し、希望に満ちた新年を祝った。

強固なパートナーシップで
ユアサ中部支社
会員会社の発展を!!
平成16年炭協会賀詞交歓会

 ユアサ商事中部支社(執行役員中部支社長=牧野恒晴氏)は、1月7日午後3時より「平成16年中部ユアサ炭協会賀詞交歓会」を「名古屋国際ホテル」(名古屋市中区錦三丁目)において開催した。
 はじめに、中部ユアサ炭協会を代表してサンウェーブ工業中部支社上野執行役員支社長より「新年明けましておめでとうございます。昨年、長期にわたる不景気もようやく底離れをし、経済指標は大企業を中心に回復のトレンドに入ってきたと、僅かながら明るい兆しが見え始めております。その中で中部地区は、来年に控えます『愛知万博』、『中部国際空港の開港』とビッグイベント、ビッグプロジェクトが動いております。また、元気なトヨタ自動車をはじめとする各グループ企業、それからプロ野球のセントラルリーグにおきましては『落合ドラゴンズ』が今年は台風の目となり、たぶん優勝してくれるとの期待を持っております。これらがこの地区に大きな経済効果をもたらしてくれるものと期待しております。その中で、ユアサ商事の強固なパートナーシップのもと、炭協会会員各社様の本年のご発展を祈念致します」と新年の挨拶が行われた。
 次いで、中部ユアサやまずみ会顧問の大竹建機産業大竹会長より申年にちなんだユーモアにとんだ年頭の挨拶が行われた。
 その後、ユアサ商事を代表して山崎専務より「日頃は弊社に対し格別のお引き立てを賜り誠にありがとうございます。また、本日は年初の何かとお忙しい中、平成十六年中部ユアサ炭協会の賀詞交歓会に多数出席いただき、本当にありがとうございます。心より御礼を申し上げます。さてご承知のとおり日本経済は今緩やかな景気回復の局面にあります。昨年は、イラク戦争、SARS、冷夏というトリプルシュリンクがあったのにも関わらず、輸出を中心に生産が堅調に伸び、GDPの成長率は四半期ベースで八期連続のプラス成長となりました。今年度においても、半導体や電子部品の設備投資が、液晶テレビ、DVD、デジタルカメラという『3種の神器』を中心にさらに活発化し、企業の業績も大手製造業を中心に着実に上向いていることから、景気の回復も緩やかに持続するものと思われます。政府は今年度のGDPについても実質1.8%の成長と発表致しております。弊社でも対象市場を見ますと、工作機械分野においては、対前年比30%近い伸びを継続しており、また、住宅分野においても、住宅着工戸数が昨年度夏以降前年を上回る状況にあり、本年も住宅減税の継続効果とあいまって、リフォーム事業等根強い需要があるものと思われます。ただ、公共投資が毎年削減されていることから、その分野では厳しい局面も予想されます。従いまして、社会資本の充実や、あるいは経済の波及効果を促すといった政策が必要であると感じております。次に、弊社の中間期の連結業績について申し上げます。売上高は1,874億円となり、食料部門を営業譲渡したことから、5.3%の減収となりました。しかしながら、コア事業である4カンパニー・1事業部では増収であり、経常利益も対前年比15%アップの16億円と相成りました。その3月期の通期連結ベースでは、売上高4,100億円、経常利益64億円、当期純利益35億円を見込んでおります。売上高は対前年比1.1%のアップでありますが、幸い機電カンパニーは受注ベースで対前年比20%アップを継続しており、また、流体システム、住宅景観、建設機械の各カンパニーにおいても引き合いが固まってきているとか。全社一丸となって計画を達成し、早期に累損解消と復配を成し遂げようと強く感じております。ところで、構造改革も3年目を迎えることとなりました。私共は攻めの戦略の一環として、総合カタログの発刊と情報インフラの整備に取り掛かっております。総合カタログは、『産業と暮らしの大事典-新商品事情-』と銘打って、この四月に発刊を予定致しております。お蔭様で、1,000社を超えるメーカー様から掲載の申し込みをいただきました。この総合カタログは工場編と建設編の二冊からなりまして、延べ4,800頁の、他に類を見ないものとなる予定でございます。また、やまずみ会の皆様からはすでに十四万冊ほどの申し込みをいただいております。ユーザー様が商品設定をされる際に情報ツールとして役に立ち、メーカー様、やまずみ会様にとっては散在する需要が取り込めるよう、鋭意制作を進めております。なお、本年のグランドフェアーは全国七カ所で開催しまして、動員目標は七万名を予定しております。その全社テーマは『探し物は何ですか-新商品事情が見えます、触れます-』と致します。私共は、この総合カタログとグランドフェアーの相乗効果を目指しておりまして、やまずみ会の主催店様とよく相談して新しい企画を取り入れたいと考えております。是非とも皆様の絶大なるご協力を切にお願い申し上げます。最後になりましたが、皆様方の日頃のご愛顧に改めてお礼を申し上げ、本日出席いただきました各社様のますますのご繁栄と、合わせて本日ご出席の皆様のご健勝を心から祈念致します」と挨拶。
 続いて、炭協会の代表者により威勢良く鏡開きが行われた。
 ダイキン空調東海辛島社長の発声で乾杯。祝宴に移り、賑やかに新年を祝った。

タンガロイ創業70周年の記念の年
甘さを捨て独立、自立へ
中部タンガロイ特約店会新年賀詞交歓会

 中部タンガロイ特約店会(会長=大久保武氏、大久保商事社長)の新年賀詞交歓会が、1月14日午後5時より「名古屋マリオットアソシアホテル」(名古屋駅セントラルタワーズ)において開催され、東芝タンガロイ中部支店担当の特約店等約80名が参加して新年の幕開けを祝った。
 冒頭、大久保会長が「新年明けましておめでとうございます。今日は大勢の皆さんにお集まりいただきまして、本当にありがとうございます。タンガロイ本社の方からも徳永社長様、塩田専務様はじめ大勢の皆さんにご臨席いただきまして本当にありがとうございます。さて今年のお正月、皆さんいかがお過ごしでしたでしょうか。大変穏やかな暖かいお正月を迎えられて、今年を飛躍の年とするのに大変ふさわしいお正月であったように思います。今年は当会に取りましては、去年の秋に新聞発表でご承知のとおり、東芝タンガロイさんが東芝グループから独立しまして、正式には今年の四月一日からですけれども、新生タンガロイとして発足していくわけでございます。我々としては日常の商売で、タンガロイ製品を今まで以上に売っていくという姿勢は変わらないわけでございます。新生タンガロイということで、我々会員一同は、メーカーさんに期待するものが今まで以上に大きなものになっていくものと思います。どうか新生タンガロイさんにおかれましては、立派に発足されますことをお祈り申し上げ、我々会員にもより一層のご配慮をいただければとお願い致します」と挨拶。
 続いて、東芝タンガロイの徳永社長が挨拶に立ち「昨年度は中部タンガロイ会だけが元気が良く、他のところはしゅんとした賀詞交歓会だったのですが、今年はどこへ行っても大変元気が良くて、明るい賀詞交歓会が開かれております。先週台湾へ行っておりましたが、中国シフトが進み台湾でも失業者が多いと聞いておりましたが、行ってみますと全然様子が違い、まだまだ五百m百一階建てのビルを建てると、元気がありました。IT関係は注文を取るのを考えながら取っている。注文が多すぎて、生産能力が追いつかないという状況です。お蔭でレストランもいっぱいという状況でした。昨日、私が理事長をやっております超硬工具協会でも賀詞交歓会がありまして、会場を変えたこともありますが、何時もより多くの方が出席し、話を聞いておりましたら、皆さん景気回復、自分の業績が良かったということを実感しながら、今年はもっと良くなるのではないかとの期待溢れる新年会という感じが致しました。お蔭様で超硬工具全体は、11月まで15カ月間前年同月よりも売上が増えるという状況が続きました。このまま行きますと、年間でおそらく2,200億円位まで行くのではないか。2000年度が2,100億円くらいですから、3年振りに大台に乗ってくれるという状況です。この状態が続いて欲しいと感じております。タンガロイにつきましても、中期計画に沿って行っておりますが、01年度を底にしまして02年度、03年度と順調に業績が伸びてきております。これも、本日お集まりの皆様の力強いご支援のお蔭と思っております。改めて御礼を申し上げます。タンガロイは今年、創業70周年の記念すべき年。この年に、先ほど会長からお話がありましたが、タンガロイが独立をするという宣言を致しました。大企業の関連会社であるという甘えを捨て、厳しい中で生き残れる企業にする。東芝というネームバリュー等失うものも多々ありますが、長期的に考えて、自立をして専業メーカーとしてやって行く事の方が、長い目で見たら絶対会社が強くなると思いまして、独立し、自立することを決めました。従いまして、当面は大変厳しい環境の中で事業をやることになりますけれど、そのことが必ずや将来につながると思っております。自立するという目的から言って、製造の部門、それから技術の部門、営業の部門も、今までと同じようなことをしていたのでは駄目で、ここで自らが変わっていくということが一番のポイント。販売を担当していただく皆様と、新しいお客様、新しい製品を見つけることによって、お互いにメリットがあるという関係を築いていくことがポイントだと考えております。色々お願いをすることもありますし、また、皆さん方からの色々なご要望もキチット受け止めて実行していくようにしていきたいと思っています。皆様方の商売も繁盛するように、必死になって私共頑張りますので、引き続いてのご支援のほどをお願いしたいと思います」と新年の決意を述べた。
 賛助会員を代表して井高の高田社長の力強い発声で乾杯。
 東芝タンガロイ江崎中部支店長が「新生タンガロイの元年として頑張ります」と決意表明、東亜機工水谷社長の中締めで終了した。

低コストオペレーションを一層推進し
総売上180億ワンマンショーを目標
東陽 新春賀詞交歓会

 東陽(本社=愛知県刈谷市中山町五丁目10番地、社長=羽賀昭雄氏)では、1月6日午後4時より“刈谷市産業振興センター・あいおいホール”にて「新春賀詞交歓会」を開催した。
 会の始めに犬飼芳雄会長が壇上に立ち、「今年は世間にためになり、社会から認められる様な会社にしていきたい。また、我々の会社だけが伸びるのではなく、皆さんと一緒に成長していこうと考えている」と挨拶を行った。
 続いて羽賀昭雄社長より、「今年の東陽ワンマンショーは3月11、12、13日の6日間で行う予定であり、機械100億、工具80億円の売上と4,000百人の動員を目標としたい。この史上最高の目標を掲げるのは、トヨタ自動車の世界戦略をにらんでの事であり、我が社としても、積極的にその一端を担っていきたいと考えている。また東陽としては、低コストオペレーションを進めて行く方向にあり、通信網の配備や本社物流センターの増築、三ケ根営業所の設立とより迅速なサービスとシェアアップ強化を図っていき、三河で最も便りとなる工具商を目指す構えである」と今年の目標を掲げた。
 乾杯の挨拶として、羽賀象二郎副社長が「昨年流行した本で“バカの壁”という本があります。これによるとバカの壁とは、互いの価値観や思い込みによるズレにより、できてしまう壁の様です。今年はプロフェショナルである、皆様に一歩下がって頂き、我々社員に教授してもらうことで、壁を取り除いて欲しいと考えています」と話した後、一同揃って新春の乾杯を行った。

他産業視察はビール工場見学
愛機工青年部1月役員会開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏、山下機械社長)青年部(部長=水谷隆彦氏、ミズタニ機販社長)では、1月13日午後6時30分より「1月役員会」を行った。当日は11名が出席し、審議された議案は次の通り。
▼第1号議案=ボウリング大会
 恒例の行事となっている、金物組合青年部との「合同ボウリング大会」は、2月13日(金)に開催されることが決定した。
 場所は、これまで行われていた星ケ丘ボウルでは、遠いと敬遠されてきたことから、今年は新栄の“ブランズウィックスポルト”に変更された。午後6時30分受付、7時スタート。
▼第2号議案=他産業視察
 他産業視察は、3月13日午前10時30分より、「キリンビール名古屋製作所」でビール工場を見学することとなった。
▼第3号議案=その他
 ゴルフ部より、3月6日にゴルフコンペが開催される。場所は中日カントリーを予定。
 また、3月の「合同委員会」を「講演会」とタイアップして行ってはどうかとの意見も出たが、講演会の内容が未定のこともあり、後日検討する方向へ。
 次回役員会は2月10日に行われる予定。

ディンプルバー用MV・SVブレーカに
超靭性PVD材種「VP15TF」
三菱マテリアルツールズ1月より追加発売

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田 修氏、本社=東京都墨田区横綱一丁目6番1号)では、三菱マテリアルが開発・製造する防振機能付ボーリングバー「ディンプルバー」に搭載するインサート「MV・SVブレーカ」新シリーズとして、超靱性PVD材種『VP15TF』を追加。1月5日より発売を開始した。
 ビビリ振動が発生しにくく、仕上げ面精度の悪化や加工能率の低下、工具欠損などを引き起こす傾向がある“深穴加工”は旋盤加工の中でも困難な切削。同社では、強度を落とさず、ヘッド重量を軽量化することで防振性を高めた「ディンプルバー」、優れた切れ味と幅広い切り屑処理範囲を持つ「MV・SVブレーカ」を開発し、この問題に対応してきた。
 今回追加されるインサートは、超靱性PVD材種『VP一五TF』を使用した58型。全165型、568アイテムの充実したラインナップが登場することとなる。
 標準価格は、インサート内接円φ9.525oサイズで780円。販売数量は年約40万個を見込んでいる。
【VP一五TFの特長】
◎超微粒超合金TF15とミラクルVPコーティングとの組み合わせにより、耐摩耗性と耐欠損性を高い次元で両立したPVDコーティング材種。
◎より突き出し量が大きい深穴加工や、低剛性ワーク・機械での加工等、既存の材種では突発的な欠損を生じやすい場合でも、安定した加工を実現。これにより自動化を妨げることなく、より能率的な加工を可能とする。

知恵を絞ってやることが肝要
16年新年宴会開催
名古屋水栓販売協会会員等で新春祝う

 名古屋水栓販売協会(理事長=加藤文隆氏・加藤鋼機会長)では、1月14日午後6時より、名古屋市東区泉の“かっぱ園菜館”で「平成16年度新年会」を開催し、協会員20余名が甲申年の新春を祝った。
 新年会は、伊藤理事(イトウ社長)の司会開会の辞に次いで挨拶に臨んだ加藤理事長は、出席方のお礼を述べた後、「厳しい状況を乗り越えるためには、引っ掛かりにも十分に注意しながら、知恵を絞ってやることが肝要です。自らやらなければ誰も助けてくれません。協会員全員が大過なく一年を過ごせることを祈願しております」と、挨拶を述べ、引き続いて年男の在田理事(在田商店)の乾杯音頭で宴会に入り、終始に渡り和やかに歓談に興じ、また、同館の計らいで8年(通常は3年ものが多い)ものの紹興酒陣年老酒のカメの開封をおこなうなどして盛り上げ、内藤副理事長(三和管材社長)の中締めで盛宴の内にお開きとした。
【紹興酒】
 紹興酒には、3年陳、5年陳、8年陳等と、熟成期間に応じて、その瓶のラベルに陳年の表記があるのが通常。それ以外に殆ど話題に上がらないが、ビンテージ(製造年)物も存在する。それは、製造された紹興酒をカメに入れ封印した時、その蓋部分に製造年を書き入れるもので、そのカメのビンテージになる。
 カメ入りの紹興酒を開封する瞬間に立ち会えることは余程幸運と言える。

環境問題
身近な運動を展開B
宮木良郎宮木製作所代表取締役
 新年明けましておめでとうございます。

 2004年、平成16年も、いよいよ幕開けとなりました。1990年バブル崩壊以降、失われた10年と言われ色々な事がありました。景気の方も若干、底をうったような感じもありますがまだまだ今からが予断を許さない本当の正念場だと思います。国際社会を見ましても自衛隊のイラク海外派遣問題、全く先の見えない北朝鮮問題等、難問が山積されています。国内に目を向けますと厳しい経済問題、税収不足による社会保障費の国民負担増問題、消費税アップ、少子高齢化による社会構造の歪み、等等、数え上げるときりがありません。
 消費税、社会保険、国民年金、介護保険、医療費、全ての社会保障費も値上がりします。労働者二人で一人の高齢者を見なければならないこの時代、私たちのできる最高の努力、それは病気にならないこと、健康である事、この一言に尽きると思います。“子ども叱るな来た道だから、年寄り笑うな、行く道だから”私たちの健康問題、それは自己責任における所が大変大きいと思います。たとえば、喫煙問題、タバコを吸って気持ちが落ち着く。このタバコ口から吸いますよね、それはどこから体内に吸収されるんでしょうね?口から入って肺に入る、肺からニコチンが吸収され体内に廻る、それも有ります。まず最初は口から入った煙、3秒後には舌下でニコチンが吸収され血流に乗りいきなり脳に達する、それで覚醒作用を覚える、これは心臓疾患の時に服用するニトロ錠とよく似ています。飲み込んで胃、肝臓、腎臓、で消化していては間に合わない、これがメカニズムだそうです。ちなみにタバコ一本吸えば、100兆個の活性酸素が発生するそうです。もし毎日無意識で使っている、歯磨き剤、うがい液、マウスウオッシュ液、これらは大丈夫なのでしょうか?歯磨きした後すぐに、ものを食べたり、ジュースを飲んだ事ありますよね。何だか味がしない、味がおかしいと思った事はありませんか?これが舌の周りにあるザラザラ味薔(ミライ)と言う突起物が有害化学物質に犯されている証拠です。これは10分〜15分で再生します。しかしこういう事を繰り返していると、その再生スピードもだんだん鈍ってきます。そして薄味が解かりにくくなってきて濃い味になっていく、そして生活習慣病に陥る。これが経皮吸収の怖さです。

経営方針の再考が肝要
16年新年互礼会開催
山信会会員ら100余名集う

 山信会(会長=水野明氏・水野工業社長、山信と販売店、メーカーの集い)の「平成16年度新年互礼会」が、1月15日午後2時より、名古屋市熱田区神宮の“熱田神宮会館”を会場に正会員並びに賛助会員ら100余名が参集して開催され、甲申年の新春を祝う一方、記念講演では、名南経営社長の影山勝行氏を招聘して、“今年をどう取り組んでいくか”にスポットを当てて解説してもらった。
名南経営社長影山勝行氏招き
記念講演会も開催

 互礼会は、山信北営業所の宮崎所長の司会進行、開会の辞で開会。
 冒頭、挨拶に臨んだ水野会長は、出席方のお礼を述べた後「今年は“掉尾の一振り”と、言われるように、物事の終わりにあたって勢いのよい姿が期待できる年になるように思います。デジカメ、DVD、ハイブリットカーを中心に次々に新製品が目白押しで4年前と較べると地に足が着いております。一方のサーズ、鳥インフルエンザが波乱要因になる可能性も否定できませんが、中国のバブル景気が弾けないかぎりは株価も上昇すると思います。仕事の方はどうかと言えば、公共事業は減少し単価も下がり、またコリンズ、ISO取得と経費の掛かる話ばかりで、経営方針を変えていかないと手遅れになると思います。民間は多少仕事は増えるかもしれませんが、我々の手を素通りすることばかりで、大変だと思います。このような中で頑張らなければいけない訳ですが、ただただ幸運を祈るばかりではないでしょうか」と、挨拶。
 引き続いて、山信の小川社長が平素のご愛顧と出席方のお礼を述べる一方、「山信は来年創業55周年を迎える節目の年に当たります。皆さん方に喜ばれることができますようこれから具体的に検討していきたいと考えております。最近の株価の堅調は中国経済需要に負うところが大きく、鉄鋼を中心に鉄不足や銅不足、ステン不足、塩ビ不足が起こりつつあります。この状態が続きますと物不足に陥り、また、値上げは避けて通れないと思います。その様な事から、山信としましては、物不足を起こさないよう、皆様方のお仕事が円滑に出来ますように商品を確保して、必要に応じて提供いたしたいと考えております。会員さん、賛助会員さん、山信が三位一体となって成長していけますようお互いに頑張らなければいけないと思う次第です」と、所信を述べた。
 引き続いて、記念講演会に臨み、今年をどの様に取り組んでいくかにスポットを当てて影山講師より解説してもらった。
 講演のあとは懇親会に移り、東海設備工業の浅野社長の乾杯音頭で開宴し、終始にわたり和やかに賀詞を交歓し、INAX中部統括支社名古屋市場営業部の遠藤部長の中締めで盛宴の内に新年互礼会を終了した。
【講演要旨】
 昨年一年間で廃業した顧客さんが二桁ベースで推移しており、全国の事業所数も650万社から620万社へ減少している。
 明るくするのは経営者頼みであり、自分の置かれているポジション、自分の会社を鏡に映して見てみることも大事。市場の変化の中での自分のポジションが競合者と較べてどの位置にあるのか、ポジショニングをしっかりと把握した上で今年一年をどう乗り切っていくかを判断することが肝要。
 例えば、畳屋さんがISOの取得で売上を倍増させたケースもある。
 マイナス面をカバーするための他社との連携も選択肢の一つと言える。
 昨日、国会で足利銀行の顛末を追及していたが、不良債権処理を巡って、監査法人と金融庁の見解が相違していることがこの問題の基にある。
 いずれにしても、中部の地銀はじめ信金は大丈夫と言える。
 借り手として今年注意するポイントは、担保があり、銀行から借りて下さいと言われている会社は問題ないが、担保が下がり、積み増ししても、これ以上は難しいと言われているところは要注意と言える。
 私の会社の伝馬町もバブル当時は1坪900万円していたが、今では10分の1の90万円。
 昨年売り出された期間10年の無担保無保証ローンの特長を見ると、融資が受けられる財務内容は、自己資本比率12.5%以上で、営業利益、経常利益が黒字であり、しかも債務償還年数が14.5年以内となっている。この条件をクリアすると最長10年のローン契約が受けられ、更に財務内容によっては2%を切る優遇金利も可能。
 これからは、年商10億円未満の中小企業が対象のビジネスローンが急激に伸びてくる。当然格付けが行われ、格付けによって金利は変動する。格付けのポイントは債務倍率がキーポイント。
 簡単に言えば、償却前利益の10倍以内で借入金残高が収まっているかどうかが問題。しかし、現実には中小企業の債務倍率は20倍を超えているところが多いのも事実。
 皆さん方に関係のある、住宅リフォーム市場を分析した結果が出ているので参考までに報告する。
 住宅リフォーム・紛争処理センターが昨年実施した建築業者向けアンケートの結果によると、市場規模は8.2兆円と推定され、回答のあった1,300社の業者の標準値は従業員数9.3人で、完成工事高は約3.8億円、一人当たり約4,000万円で、その内完成工事に占めるリフォーム工事の比率は18%、一人当たり売上は670万、工事件数は年50件、元請率は68%と成っている。
 また、個人一人が生涯を通じて消費する水回り関係の消費金額は550万。
 このことから、仮に建築業者や設備業者が、1,000人の顧客を丁寧にホローしていけば、それだけで55億円の受注に繋がり、30年間を通じて継続すると、年間2億円の受注が見込める。
 公共工事の受注が厳しい中では、地域密着で既存の得意先のカスタマーシェアをアップさせる戦略が効果的だと思う。

15年11月産業機械輸出契約
748億千万円
前年同月比173・3%

 日本産業機械工業会では、この程、平成15年度11月の産業機械輸出契約状況を発表した。
 十一月の輸出契約高は748億1,000万円で、前月比88.2%、前年同月比173.3%となった。
 本月のプラントは2件、43億800万円で、前月比14.9%となった(前年同月比は、前年同月に案件が無かったため比率を計上できず)。
 単体は、705億200万円で、前月比126.0%、前年同月比163.3%となった。
 地域別構成比は、アジア州70.7%、北米州11.1%、欧州9.0%、大洋州5.3%、中東州1.9%となっている。

申年男
旭工機株式会社
代表取締役会長闇雲明男氏

 『旅行記』をその都度纏めては新聞に寄稿して頂いている。卓越した文章は市販されている「旅行記」よりも読み応えがあり、新しい旅行記を待ち望んでいる読者も多い。人生72年の集大成を発刊したいと洩らされたので、是非にお手伝いをさせて頂きたいとお願いした。
 奈良公園の真ん中で小学六年までを過ごし、鹿と戯れたことが今でも思い出されるそうだ。
 中学は軍事色の濃い中学に希望して入ったが、2年生に進学して間もなく終戦を迎える。
 「6回目の年回りを迎えました。ニューヨーク株式の歴史的暴落の1929年(3年後誕生)当時は人生50年と言われていました。医学の進歩と衛生環境、食生活のお陰で既に4割以上も長生きした事になります。誕生した時は両親共に平安な世の中で幸多い人生を私に期待したのでしょうが、その後の社会は激動の変化を遂げました。不況打開のために時の為政者は海外の冨を求めて中国へ進出して満州国を建国。さらに資源と自国産品の販路を求めて海外に進出。その結果、欧州列強と正面衝突となり日本歴史始まって以来の敗戦を迎えた訳です」
 海外資産を全て失い、都市の大部分が焦土と化し、生活も自分の意志に関わらず大変化を遂げた。少年時代は国策に基づいて軍人になる事を夢に勉学に励んだが、敗戦を境に価値観がひっくり返った。
 生真面目な「軍国少年」は敗戦後の食糧難を救いたいとの思いで農業を志す。
 「日本の地理的条件が幸いしたのか、朝鮮半島やヨーロッパのように東西陣営に分断される事もなくアメリカの傘の下に入り、東西冷戦と朝鮮戦争の特需を受けて日本経済は大きく発展しました」
 贅沢しなければ食うには困らない環境となり、国内での生産農業では将来が危ぶまれると悟り、三重大農学部農芸化学へ進む。
 「卒業後は、専攻とは程遠い大和農園に就職しまして、アマリリスや水仙の栽培や営業にと6年間従事しました。そのあと、鈴鹿の海軍工廠跡地や鈴鹿サーキットの雑草を刈って欲しいとの依頼を受けましてね、そこで草刈を担う会社を設立しました。そのあと、日本板硝子にセールスエンジニアとして就職し、木造船のFRP化に携わりました。また、国交正常化前の中国にも大型タンク類の橋渡しを切っ掛けに数回訪中しましたね」
 本社営業課長を経て、子会社の釣竿を製作する会社の代表に就き、そこで底辺で働く労働者の生活実態を垣間見たことが、旭工機の給料・退職金の改定に繋がる。
 縁あって旭工機の代表者に転向して数年後にバブル経済に突入する。バブル期は、狂ったように株も土地も高騰し、給料も上がり、贅沢品がどんどんと売れた。土地を担保に金融機関は幾らでも融資をした。
 「バブル当時は、投機が正当化され投機をやらない経営者は無能呼ばわりする風潮でしたね。特に土地は輸入できない、だから将来に渡って値上がりする、借金して買えと執拗に迫られましたよ」
 現実に戻ってみると、バブル後の景気振興策として公共投資を始めとした大盤振る舞いで、国と地方の借金は合わせて718兆円に膨らみ、漸く国民に痛みを伴う、増税路線に手をつけざるを得ない状態まできている。
 「こういった状態では公共投資は今後減る事はあっても期待を寄せる状態にはありませんね。縮小するパイの中でそれぞれの特色を生かして生き残りを図るよりないと思いますよ」
 現在は三重県管工機材商業組合の理事長の要職に就き、縮小するパイの中ではそれぞれの特色を生かして生き残りを図るよう、互いに努力していこうと訴えている。
 趣味は、会社のスチールセンター(久居)の敷地の一角をう開墾して農園芸に取組み、サツマイモ、里芋、葉もの野菜を栽培、昨年は里芋の親株の成長点をくり貫いて種芋にしたのが大成功を収め、本職の農家を驚かせた。最近はシチューやアップルパイづくりにも挑戦?しているそうだ。
 囲碁の腕前は三段。子息はアマ県代表の腕前。12歳の内孫も血筋を受け継ぎ、昨年小学生の部で全国優勝を果たし、プロ碁士を目指して、日本棋院中部総本部の院生として修行中。週末には孫を連れての名古屋通いが続く。
 昭和7年1月23日生まれ。

低騒音・振動メリット生かし
発停制御を実現
アネスト岩田スクロールコンプ

 アネスト岩田(社長=森本 潔氏)では、オイルフリースクロールコンプレッサの『低騒音』、『低振動』というメリットを生かし、さらにユーニクな制御で従来に無い特長を持った22二kW、30kWの中形レンジ機「ThinkAir」シリーズ(考えるコンプレッサ)を新発売。クリーンエアを必要とされる、あらゆる分野で利用出来ると呼びかけている。
 「ThinkAir」シリーズは、複数台数の3.7kW用ユニット(コンプレッサ本体と3.7kWモータで構成されるユニット)を22kW相当機で6ユニット、30kW相当機で8ユニット搭載したモデルとなっている。これまで、中形クラスのコンプレッサでは、モータの発停回数に制限がある事、モータの起動停止が電源に与える影響が大きい事から、最も省エネ効果が高い『発停制御』は不可能だとされてきた。しかし、3.7kWユニットを複数搭載することにより空気使用量に応じて必要な台数のみ運転、停止させる『発停制御』を実現した。
 例えば、中形クラスのコンプレッサを使用している24時間稼動の工場では日中と夜間時における消費空気量が異なる場合が多いが、低い消費空気量であるにも関わらず使用しているコンプレッサは「ずっと回りっぱなし」で、消費電力はほとんど変わらない。「ThinkAir」シリーズであれば、必要な分を必要なだけのユニットを運転することで圧縮空気をまかなう。この省エネ効果は、年間数100万円にも及ぶ事もある。
 また、メンテナンス性においても『負荷率換算』といった考え方を採用。これまでの中形クラスのコンプレッサでは、負荷率に関係なくモータが運転している限り運転時間計が進むものだったが、「ThinkAir」シリーズでは、複数台搭載されているそれぞれのユニットの運転、停止状況により負荷率を算出し、この負荷率を基に運転時間の動きを変えるように新設計。これによって負荷変動が大きい客層においては、コンプレッサのメンテナンスサイクルを延長することができる。
 さらに、複数ユニットの内、いずれかのユニットが故障した場合でも、残りのユニットによる『バックアップ運転』機能を搭載している。これにより、コンプレッサの完全停止といった危険性を回避することが可能。
 従来型の中形のオイルフリーコンプレッサは、その騒音値や音質性の問題から生産現場や、作業エリアには設置しづらいもので、特別にコンプレッサ室が必要だった。オイルフリーコンプレッサを搭載した「ThinkAir」シリーズでは同クラス中、最低レベルの騒音値を実現し、直接作業エリアへの分散設置も可能となった。
【主な特長】
@クリーン=オイルを全く使わない本物のオイルフリー。継手類にもステンレスを採用しクリーンなエアーを供給する。
Aマルチステージコントロール制御搭載=マルチステージコントロールは22kW以上のコンプレッサで初の発停方式をベースに負荷(空気使用量)に応じ複数台の圧縮機本体を必要な台数だけ運転する方式で、負荷に応じた消費電力を実現し、他の運転制御方式を採用したコンプレッサと比較して省エネ性を高めた。
B負荷率換算時間管理の採用=従来の運転時間はコンプレッサの負荷率に関係無く時間計が進み、メンテナンスまでの時間が変らない。負荷率換算運転時間ではコンプレッサの負荷(空気使用量)に応じ、運転時間の進みを変えるために実質負荷に応じたメンテナンス時間となり、従来よりもメンテ費用の低減が可能。
C低騒音=無給油回転式コンプレッサの中で業界トップの低騒音(60dB以下)を実現した。
 この他、仕様等詳細については左記迄。
◎中部日本営業部=〒453-0861
 名古屋市中村区岩塚本通6-6、TEL052-412-3221 FAX052-412-3229

日帰り見学旅行を開催
廣永陶苑等を見学
愛知県経営研究会20数名が参加

 愛知県経営研究会(会長=西田 篤氏、共立機功会長)の親睦を深める意味に於いて過日「見学旅行会」が開催された。
 主な見学先は廣永陶苑、阿漕塚、鈴鹿伝統工芸館等々を見て廻った。
 午前8時30分名古屋駅西口をバスにて津へ。車中に於いて西田会長が参加御礼を述べた後、当日の見学先等の概要等を平井事務局長が説明した。
◎廣永陶苑では元百五銀行頭取が弟子養成の為に登り窯を築き、現在では坪島土平氏をチーフとして他の流派に関係なく独自の道を切り拓いて、20名近くのスタッフが作陶に従事している。坪島氏のユニークな話に花を咲かせた後、外庭にて参加者一同が記念写真に収まって廣永陶苑を後にした。
◎鈴鹿市伝統産業会館では鈴鹿特産の銘墨の製造を見る(ビデオにて墨の製造過程と伊勢の型紙について)。又同会館の厚意により、全員が彫刻刀を手に型紙に思いおもいの絵柄を切り抜いた。小学生の頃を思い出すと随所に楽しげな雰囲気が漂っていた。
 この後、伊勢若松海岸へ。伊勢あなご専門店に立寄り海産物を見て廻り、終日、意味ある見学会となった。

京都名所を訪ねる
サイクリング会開催
月曜会 約20名参加

 異業種団体の月曜会(会長=渡辺宜親氏、金城学院学院長)の「サイクリング会」が過日開催され、京都の風を受けて、各地区の名所を見て廻る等、楽しい二日間のサイクリング会となった。
 京都駅を後にスタートして東本願寺別邸、渉成園、?殻邸から、鴨川遊歩道をのんびりと心地良い風を受ける。建仁寺、祇園、下鴨神社、鴨みたらし茶屋で一休み。神馬堂、西村家庭園、上賀茂神社、なり田を見て廻り白河院の宿人となった。
 2日目は哲学の道界隈をサイクリング。大文字山の登山、法然院、森のセンターへと見て廻り、河道屋養老へ。
 午後からは真如堂、梨木神社、京都御苑、相国寺を観て、京菓子資料館を後に帰名した。

平成16年2月8日2157号
中部経産局管内
最近の地域総合経済動向

 中部経済産業局では、1月8日管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の五県)における最近の経済動向をまとめた。それによると中部地方の経済活動は緩やかに持ち直している(判断据え置き)。生産は上昇傾向にある。個人消費は、概ね横ばいとなっている中、一部に明るい動きが見られる。設備投資は、回復の動きが広がっている。なお、雇用情勢は一部で持ち直しの動きが見られるものの引き続き厳しい状況となっている。自動車関連は、底固く推移しているなか、一部に動きが見られる。中部管内、東海地域ともに鉱工業生産は極めて高い水準。有効求人倍率は、1.00を示した。
ポイント
▽生産は、上昇志向となっている(二ヶ月判断据え置き)。自動車関連が底固く推移している中で、動きが見られる。金属工作機械など設備投資関連では引き続き堅調、電子部費・デバイス工業では生産設備増強から拡大の兆しがみられる。
▽有効求人倍率が1.00に回復。平成五年八月に1.00を割り込んで以来10年4ヶ月ぶり。また、設備投資は、製造業の中小企業に確かな動きが見られるなど、一段と回復の動きが広がっている。
▽東海地域では、国内外で需要旺盛な電子デバイスや設備投資向けに持ち直している電気機械や金属工作機械、さらに動きの見られる一部完成車や輸出堅調な自動車部品など、東海地域(愛知、岐阜、三重の3県)の鉱工業生産指数は、過去最高記録を維持し、極めて高い水準にある(東海生産指数109.6)。また、愛知県の有効求人倍率も引き続き1を超える(1.15)など、東海地域の景況は緩やかな改善している。
▽先行きについては、電子デバイス関連での設備増強やアジア諸国での旧正月需要、米国経済の力強い回復などを背景に生産面は堅調な推移が見込まれ、家計部門への波及が期待されるものの、昨年来の円高の影響や不安定感のある世界情勢などが為替、金利、株価の動向に与える影響など懸念事項もあり、今後の動向は注視する必要がある。
【自 動 車】
 自動車の生産は、一部に動きが見られる。
 完成車は国内向けがコンパクトカーで弱含んでいるが、普通乗用車などに動きが見られる。また、輸出向けが高い水準で横ばいとなっている。
 自動車部品は、堅調に推移している。駆動伝動・操縦装置部品は、完成車メーカー向けに動きが続いていることに加え、輸出向けも堅調に推移している。
 機関部品、シャシー・車体部品・懸架制動装置部品等は、完成車の動向を受け、動きが見られる。
【金属工作機械】
 金属工作機械は、輸出向け、国内向けともに自動車関連を中心に堅調に推移している。主要9社(オークマ、大隈豊和機械、テクノワシノ、豊田工機、日平トヤマ、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の受注状況を見ると、海外受注は15ヶ月連続して前年を上回り、国内受注は14ヶ月連続して前年を上回っている。
【電気機械】
 電気機械の生産は、堅調に推移している。
 電動機は、自動車向けを中心に動きが見られ、全体では横ばいとなっている。
 制御機器は、自動車関連に加え、液晶・半導体関連向けに伸びており、全体では堅調に推移している。
 変圧器・電力変換装置は、電力向けが低水準で横ばいとなっているが、産業機械向けには堅調となっている。
【情報通信機器】
 情報通信機器の生産は、堅調に推移している。
 カラーテレビは、需要期対応の動きに落ち着きが見られる。
 デジタルカメラは、旺盛な需要動向を受け、好調に推移している。
 ビデオカメラは、主力の輸出向けを中心に堅調に推移している。
 【電子部品
・デバイス】
 電子部品・デバイスの生産は、高水準で推移し、さらに拡大する兆し。
 プリント配線板は、パソコン向けに動きが見られるが、携帯電話向けを中心に横ばいとなっている。
 記憶素子(メモリ等)は、デジタルカメラ、カメラ付き携帯電話の需要に支えられ、好調に推移し、さらに拡大する兆し。
 論理素子(マイコン等)は、DVD装置向け、携帯電話向けを中心に高水準となっている。
 液晶素子は、パソコン、携帯電話など情報通信機器向けを好調に推移し、さらに拡大する兆しを見せる。
【普通鋼鋼材】
 鋼板は、造船・完成車向けの動きを受けて増加している。
 鋼管は、民間建築向けが低迷しているが、輸出向けに動きが見られ、持ち直しの動きが見られる。
 棒鋼は民間建築向けが低迷しているが、一部の公共事業に動きがあり、全体でも動きが見られる。
 特殊鋼鋼材は、自動車関連向けに高水準で推移している。
【ファインセラミックス】
 ファインセラミックスの生産は、横ばいとなっている。
 ICパッケージは、国内外の情報通信機器需要の動きを受け、緩やかながら持ち直しの動きが見られる。
 圧電素子は、携帯電話向けに持ち直しの兆しが見られるが、全体としては横ばいとなっている。
 ガスセンサ素子は、国内向けが高水準横ばいとなっているが、米国向けが減少となっている。
【個人消費】
 個人消費は、概ね横ばいとなっている中で、一部に明るい動きが見られる。
 慎重な行動が続いており、概ね横ばいとなっている中で、デジタル家電等に明るい動きが見られる。
 大型小売店販売は、百貨店の増床効果が引き続き見られるが、暖冬の影響により、冬物衣料等が振るわず2ヶ月ぶりに前半を下回った。
 乗用車販売は、小型車が弱含みとなっていることに加え、軽自動車も前年を下回ったことから、8ヶ月連続で前年を下回った。
 家電販売は、薄型テレビ、DVD等のデジタル家電が引き続き好調であったが、暖房機器等が振るわず四ヶ月ぶりに前年を下回った。
【民間設備投資】
 設備投資は、回復の動きが拡がっている。
 日本銀行12月短気観測調査や日本政策投資銀行設備動向調査(8月調査)の15年度計画を見ると、製造業で液晶関連や輸送機械で積極的な姿勢が継続しているほか、中小企業を中心に収益好転などから、投資を上積みする動きが見られる。
 また、11月の管内主要9社の金属工作機械受注(国内向け)を見ると、一般機械向けを中心に14ヶ月連続で前年を上回っている。
【プラスチック製品】
 プラスチック製品の生産は横ばいとなっている。
 機械器具部品は、完成車向け部品を中心に動きが見られる。
 フィルム(軟・硬)は、軟質フィルムが一部安価な輸入品に押されているが、食品容器向け硬質フィルムが下支えし、全体として横ばいとなっている。
【公共投資】
 公共投資は低調に推移。
 地方自治体で財政状況等を受けて抑制基調が続いており、低調に推移している。
 なお、11月の公共工事請負金額を見ると、国・市区町村・都道府県等で前年を下回っており、3ヶ月連続で前年を下回った。
【輸 出】
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)は、4ヶ月ぶりに前年を下回った。これを品目別で見ると、「金属加工機械」などが前年を上回ったが、「自動車」、「事務用機器」などは前年を下回った。また、主要地域(国)別に見ると、米国向けは十ヶ月連続で前年を下回った。アジア向けは20ヶ月連続、EU向けは13ヶ月連続で前年を上回った。
【雇 用】
 雇用情勢は一部で持ち直しの動きが見られるが、全体では引き続き厳しい状況。
 新規求人数は、サービス業を中心に前年を上回るなど動きが見られる。有効求人倍率は、このところ上昇基調が続いている。完全失業率は、高水準で推移している。
【住宅投資】
 住宅着工は持家に動きが見られるが、全体では引き続き低調に推移。
 なお新設住宅着工戸数をみると、持家、貸家、分譲とも前年を上回ったことから、全体では2ヶ月ぶりに前年を上回った。
【企業倒産】
 企業倒産は、販売不振などを理由とした、不況型倒産が大半を占め、大型倒産も発生しているが、このところ概ね横ばいで推移している。

今秋の第25回管工機材・設備総合展
一致団結し展示会の成功を
愛知県管工機材商業協同組合新年賀詞交歓会


 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=石原コ和氏、原芳商会会長)は、1月23日午後6時より「名古屋マリオットアソシアホテル」(名古屋駅・JRセントラルタワーズ)において、「平成16年新年賀詞交歓会」を開催。来賓はじめ会員、賛助会員等250名余が参加して新年の幕開けを祝った。
 平成16六年新年賀詞交歓会は、倉地久雄幹事長(組合常任理事、倉地社長)の司会進行、小川信副理事長(山信社長)の開会の辞で開会。
 石原理事長が挨拶に立ち「皆さん明けましておめでとうございます。昨日から大変な寒波が日本列島を横断いたしまして、今日家を出るとき、雪が降っておりました。それにも関わりませず、またお忙しい中、ご来賓、賛助会員の皆様、そして組合員の皆様には多数ご参集いただき本当に有り難うございます。特に今年は、東京の橋本連合会長、大阪の一瀬理事長、静岡の丸尾理事長、それから三重の闇雲理事長、岐阜からは五島理事長、山田副理事長など多数のご来賓をお招きして、このように盛大に出来ますことを大変嬉しく思います。さて、21世紀に入ってもう既に3年が経過いたしました。僅か3年なのですが、この3年間で新しい世紀ということで、大変な変貌を世界は遂げております。日本もそうでございます。色々なことが起こっております。新世紀の技術革新などが物凄いスピードで起ころうとしております。私たちも変わっていかなければならないし、そうでなければ生き残れないと思っております。愛知県を見てみますれば、来年の春には中部国際空港が開港し、また、愛知万博が始まります。この2大イベントがいよいよ完成間近ということです。今年は、最後の締めの年になるかと思います。昨日の日銀名古屋支店経済発表では、『引き続き、緩やかな回復基調にある』ということでございます。大企業は利益を出されるようになって参りました。しかし、我々のこの業界は、まだまだ景気が回復しているというように思われません。我々はその様な中にありましても、一致団結してやっていこうと思っております。また今年は、我々の『第25回管工機材・設備総合展』(隔年開催)がございます。今まで6月の開催であったものを、10月の気候の良い時に開催させていただきます。今までは、愛知県の管工機材展は名古屋市上下水道局さんの共催という形でさせていただいておりましたが、昨今のいろいろな事情によって、今度は共催ではなくて協賛という形で出していただける。この後、展示会実行委員長の伊藤副理事長より挨拶をさせていただきますが、今日お集まりの賛助会員の皆様には、是非多大なご協力をしていただきたいと思います。私も新米理事長でやっと半年が経ったところでございますが、組合員一同一致団結してこの展示会が大成功となるように努めてまいりたいと思います。その様なお願いを申し上げまして、新年のご挨拶といたします」と述べた。
 来賓を代表して愛知県管工事業協同組合連合会会長で名古屋市指定水道工事店協同組合理事長の森本俊一氏より「今年の正月休みの期間は大変穏やかな良い天気に恵まれまして、皆様方におかれましても、今年こそは良い年になるようにとご参拝をされたのではないかと思います。昨年を振り返ってみますと、大変暗くて厳しい年でございました。特に国外におきましては、イラクの問題。3月20日に大量破壊兵器という大義でアメリカがイラクに攻撃をし、侵攻いたしました。アメリカのアーミテージ国務副長官が『Boots on the grand』、日本もイラクに来いということで、昨日、小牧から航空自衛隊がイラクへ向かいました。犠牲者が出ない様にと念願いたしております。また、国内の景気につきましては、足利銀行、りそな銀行の倒産または破綻して一時国有化など、多くの企業が倒産をいたしました。後半に入りまして、GDPも上昇機運になり、また、株価も1万円台を回復したというようなことで、景気回復の兆しが見えつつ新年を迎えたわけであります。1月9日に2004年3月期決算を迎える上場企業1,500社を対象にして、3月期決算の予想が発表されました。その中で、322社がITバブルを遥かに上回る過去最高の経常利益が出るというような予測が、発表されておりました。小泉さんも今月19日からの通常国会で『景気の回復の兆しが見えてきた』と強調されておりました。取り分け私共の業界、そして管工機材さんの業界も恐らくそうであると思いますが、先の見えない景気の真っ只中におるわけでございます。そのようなことを今年打開するためには、管工機材さんも、我々が実践をする工事、それに対する情報交換を更に緊密に保つことが必要であろうかと思う次第でございます。管工機材さんにおかれましては、今年の中盤に、また吹上で盛大に『第25回管工機材・設備総合展』を開催されるとお聞きいたしました。我々にたくさんの情報をいただいて、我々も元気になり、また、管工機材さんも元気になり、今年はいい年であるよう念願いたします。最後になりますが、管工機材さんの益々の発展と今日ご参会の皆様のご繁栄そしてご多幸を祈念申し上げまして、挨拶と代えさせていただきます」と祝辞が述べられた。
 来賓の紹介が幹事の小川誉之氏(小川管商社長)より行われた。
 第25回管工機材・設備総合展について伊藤辰之実行委員長(組合副理事長、イトウ社長)より、期間は10月14日から16日までの3日間、吹上ホールで開催。展示会の基本コンセプトは「地球にやさしい本モノづくり―水と緑の豊かな環境を未来に残す―」(愛知県はモノづくりのメッカで、元気な製造業が多い地域。地球環境を配慮したモノづくりをしなければ認めてもらえない時代。地球にやさしく、環境にやさしくということでこのテーマを決めた)。16名のメンバーを中心として今後2月より本格稼動し、展示会の成功に向け頑張るとの決意表明と、賛助会員には出展のお願いが、組合員には協力の要請が呼びかけられた。
 全国管工機材商業連合会橋本政雄会長による力強い「乾杯三唱」の発声で乾杯。
 祝宴に移り、今回はクラシックアンサンブル「ポルカ」の生演奏も行われ例年とは少し違った雰囲気の中、皆それぞれに賀詞を交歓し、一層の親睦を深め合った。
 午後8時前に愛知県空調衛生工事業協同組合の足立哲理事長より、有限責任中間法人愛知県空調衛生工事業協会の説明も兼ねた挨拶に引き続いて中締めが行われ、川島健一副理事長(川島商事社長)の閉会の言葉で終了した。
 また当日は、午後4時より役員会が行われ、平成16年新年賀詞交歓会の開催に万全を期した。

平成15年上半期産業機械受注
2兆5千725億円
前 年同期比29・5%増

 日本産業機械工業会では、この程、平成15年度上半期の産業機械受注状況をまとめた。
 平成十五年度上半期の産業機械受注は、国内需要が製造業を中心に回復へ向かい、牽引役の輸出が拡大を続けたことから、前年同期を大きく上回った。民需は非製造業向けが総じて減少したものの、製造業向けが伸長したことから増加となった。また官公需向けも、低水準ながら微増した。外需は、主な輸出先であるアジア向けの需要拡大や北米向けの緩やかな回復、中東、欧州、ロシア・東欧向けの増加によりほぼ全ての機種が前年同期を上回った。さらにプラント等の大型設備を複数受注したことから、大幅な増加となった。
 この結果、内需は対前年同期比6.0%増の1兆4,509億円、外需は対前年同期比81.2%増の1兆1,216億円となり、総合した平成15年度上半期の受注総額は、対前年同期比29.5%増の2兆5,725億円となった。
需要部門別
受 注 状 況

◎民間製造業向け/食品、化学、石油・石炭製品、窯業土石、電気機械、自動車、その他製造業などの17業種中13業種が増加。対前年同期比19.5%増の4,679億円となった。
◎民間非製造業向け/主力の電力向けがほぼ同期並だったが、建設、運輸、情報サービス、その他非製造業向けが大きく減少。対前年同期比2.5%減の3,839億円となった。
◎外需は、タンクを除き全てが前年同期を上回り、また発電、化学、石油化学、製鉄非鉄などの大型設備を複数受注したことから大幅に増加。対前年同期比81.2%増の1兆1,216億円となった。
機 種 別
受 注 状 況

◎ボイラ・原動機/内需は食品、化学、石油・石炭製品、鉄鋼、鉱業、代理店向けの増加により対前年同期比11.9%増。一方外需もアジア、北米、欧州、アフリカ、オセアニア向けが増加し、特にアジア、欧州向けでは大型設備を受注したことから大幅に増加。対前年同期比231.9%増。その結果、総合では対前年同期比80.3%増の7,120億円となった。
◎鉱山機械/内需は、窯業土石、鉄鋼、官公需向けの増加により、対前年同期比19.3%増。一方外需は、アジア向けが大幅に増加し、対前年同期比118.6%増。その結果、総合では対前年同期比30.6%増の一五三億円となった。
◎化学機械(冷凍機械含む)/内需は石油・石炭製品、その他製造業、電力向けが増加したものの、鉄鋼、鉱業、その他非製造業、官公需向けが減少したことから対前年同期比2.1%減。一方外需は、アジア、中東、オセアニア、ロシア・中東向けが増加、特にアジア、中東、ロシア・東欧向けではプラント等の大口契約により大幅な増加となったことから、対前年同期比48.8%増。その結果、総合では対前年同期比16.7%増の8,435億円となった。
◎タンク/内需は、建設、官公需向けが増加したものの一般機械、その他非製造業向けが大きく減少したことから対前年同期比7.2%減。一方外需もアジア、アフリカ向けで減少し、対前年同期比15.4%減。その結果、総合では対前年同期比11.3%減の175億円となった。
◎プラスチック加工機械/内需は、繊維、電気機械、自動車、その他製造業、その他非製造業、代理店向けで増加したことから、対前年同期比25.8%増。一方外需は、ロシア・東欧を除く全ての地域で前年同期を上回り、特に主な輸出先であるアジアや北米向けが大幅に増加し、対前年同期比47.8%増。その結果、総合では対前年同期比39.4%増の1,017億となった。
◎ポンプ/内需は石油・石炭製品、電気機械、卸・小売向けの増加により、対前年同期比0.2%増。一方外需もアジア、北米向けで増加し、対前年同期比16.8%増。その結果総合では対前年同期比二・六%増の一、五四二億円となった。
◎圧縮機/内需は、化学、電力向けが増加したが、鉄鋼、自動車、官公需、代理店向けで減少したことから、対前年同期比10.2%減。一方外需はアジア、中東向けで増加し、対前年同期比70.8%増。その結果、総合では対前年同期比14.4%増の764億円となった。
◎運搬機械/内需は食品、自動車、卸・小売、官公需向けで増加したことから、対前年同期比3.3%増。一方外需も主力のアジア向けで増加し、対前年同期比15.0%増。その結果、総合では対前年同期比6.8%増の1,579億円となった。
◎変速機/内需は窯業土石、一般機械、卸・小売向けで増加し、対前年同期比4.9%増。一方外需も主力のアジア、北米向けを始め、ほぼ全ての地域で増加し、対前年同期比7.2%増の257億円となった。
◎金属加工機械/内需は、鉄鋼向けが増加したものの、非鉄金属、金属製品、一般機械、電気機械、自動車向けの減少により、対前年同期比2.6%減。一方外需はアジア、北米向けで大型設備を受注したことから大幅に増加し、対前年同期比30.5%増。総合では対前年同期比20.8%増の875億円となった。
◎その他産業機械/メカニカルシール、業務用洗濯機等を含むが、中核をなすのは官公需を中心とするごみ処理装置である。内需は、民需、官公需向けともにごみ処理装置(事業系廃棄物処理装置)が増加したことから、対前年同期比19.6%増。一方外需もセメントプラント契約により大幅増、対前年同期比19.6%増。総合では、対前年同期比25.4%増の3,694億円となった。

魅力ある企業を目指す
ISO90012000年版
アンスコ短期間で認証を取得

 ねじメーカーアンスコ(名古屋市北区光音寺町野方1918―19 社長=安藤 誠氏)では、品質マネジメントシステム「ISO9001」(2000年版)認証を取得した。登録範囲は本社、配送センター、瀬戸工場、九州工場で「六角穴付きボルト、六角穴付き止めねじ、他各種ねじ類とナイロンタイプゆるみ止めねじの製造及び販売」となっている。
 審査登録機関は“ペリージョンソン レジストラー”で、昨年12月2日に取得し、1月18日にキックオフ。
 執行役員業務部長安藤秀文氏及び各事業所の各部門担当者が中心となり、品質マネジメントシステム構築へ向けて本格的な活動に入り、1年足らずの短期間で認証取得に至った。
 安藤業務部長は「活動を開始して感じたことは、まず社員一人一人にいろいろな考え方があることを再認識しました。これを踏まえて、今日までの活動を経て感じた事の1つ目は、社員間で活気が出て来たこと、2つ目は、社員1人1人のつながりを認識することの大切さを感じたこと、3つ目は1つの土台が出来た後、この先の方向性が見い出せたこと」と語り、最後に「これからも推進すべきことは、全員がPDCAを実行しつつ、改善を進めていくことです」とつけ加えた。
 企業の社是を「技術革新と人の和」と強調する安藤社長は「技術を磨けば他社を先んずる事が可能となり、無茶な価格競争に陥入らなくなる。人は企業にとって財産となる資質を持っているものであり、これを忘れてはいけないと考えています。品質マネジメントシステム取得にあたり、全社として必要不可欠なものと再認識しました。日頃の積み重ねが、お客様から信用され、1つの財産となって形に表われて来ます。また、情報を基盤にした行動が増々重要なものになって来ています」と述べ、“魅力ある企業創り”を目指していくと語った。
【品質方針】
▽顧客満足の向上を目指し、品質の優れた製品と行き届いたサービスを提供するために、創意工夫を重ねていく。
▽仕事の質を高め、品質の向上・納期短縮・コスト削減に努めるため、全員が努力向上。
▽コミュニケーションの重要性を認識し、確実な情報交換ができる体制をつくりあげる。

東海イゲタロイ会
ユーザー・会員に喜ばれる
技術・サービスの提供を
04年新年会に100名が参集

 東海イゲタロイ会(会長=田中知之氏・ミユキ商會社長、イゲタロイ製品を販売する商社とメーカーの集い)は、1月22日午後六時より「名古屋マリオットアソシアホテル」において新年会を開催。会員等約百名が参加した。
 住友電工ハードメタルの大竹浜松営業所長の司会で進められ、冒頭、田中会長が年頭の挨拶として「東海イゲタロイ会の新年会にたくさんのご出席をいただきまして、誠に有り難うございます。今年も、役員一同一生懸命頑張るつもりでございます。是非とも皆様方のお力をお借りしたいと思いますので、どうかよろしくお願い申し上げます。住友電工からハードメタルとして分社化されて、初めての新年を迎えられる喜びはひとしおではないかと思います。今年の4月には1年を迎えられる訳です。本当にこれが、ZEROのスタートという言葉にピッタリと合うということではないでしょうか。これからも我々一同、期待をしておりますのでよろしくお願い申し上げます。昨今、情報化時代で情報が色々飛び交う中、その情報を如何にして活用するかがポイントではないかと思います。最近のビジネス戦争に対しまして、皆様方も一生懸命努力されていることと思いますが、これは相手からいただくという事ではなく、自ら自分自身の力で勝ち取らなければならないと思います。今年は特に、その情報を利用しアイデアを出しながら、一生懸命ユーザーニーズに合うように頑張っていただかなければいけない年ではないかと思います。そして売上は勿論、利益をたくさん出すよう、頑張って考えて行動しなければならない年ではないでしょうか。皆様方と共に、このイゲタロイ会会員一同、今年も頑張ってやっていこうではございませんか。最後になりましたが、皆様方のご健勝と、更に会社のご繁栄を祈念いたします」と述べた。
 続いて、住友電工ハードメタルの鴻野社長より「昨日の夜から寒波が来ておりまして、今聞いてみましたら新幹線も遅れている、北陸の方では列車も止まっているという、非常に寒い中お集まりいただきまして、有り難うございます。昨年中は、私共のイゲタロイあるいはスミダイヤ、スミボロン製品の拡販に一方ならぬご協力を賜りまして誠に有り難うございました。本年も是非よろしくお願いいたします。各業界の賀詞交歓会がこの1月続いておりまして、私も超硬工具業界はじめ、その他の業界の賀詞交歓会に出ておりますが、総じて比較的明るい雰囲気でございました。今年は相当頑張れるのではないかという感じがいたしました。超硬工具業界の昨年の出荷額は、まだ確定しておりませんが、大体2,200億円位になったのではないかということで、1昨年は2,060億程度でございましたので7%位の増。これは3年振りの増加でございまして、そういう意味でもこの勢いが続いたらと思います。また、工作機械業界もお話を伺いますと、昨年は8,500百億円位で、今年は更に9,500億円の見通しということでございますので、私共の工具を使っていただけるチャンスも広がっていくのではと期待しております。設備投資、更新の意欲が中小のお客様にも広がっている。銀行もかなり設備投資ということでは、積極的に貸し出してくれる。全部が全部そうではないかも知れませんが、あるいはリースの条件も相当良い条件が出てきており、それが後押ししているのではないかと思います。然しながらご承知のとおり、日本の景気というのはアメリカとか東南アジアとかの輸出に大いに依存しておりまして、特にアメリカの景気が、まだ調子が良いみたいなのですが、これが少し腰折れすると非常に大きな打撃を受けるということで、かなり心配なところがあると思います。だけれども、このような中でお互いに頑張っていきたいと思います。先程、会長からご紹介がありましたように、昨年4月1日からハードメタルとして分社独立いたしまして、よりスピーディーな経営で、皆様方のご期待に応えられるようにと行っておりますが、今年につきましては、昨年は色々立ち上げ初年度ということで、その様な意識で行っておりましたが、更にその基盤を固めて、皆様のご期待に応えられるようにしたいと思っております。全社で、今年は物づくりの改善、仕事の仕組みの改善と重点テーマを決めて行っております。外部環境に頼ることなく、私共といたしましては皆様方に喜んでいただける技術、あるいはサービスをご提供して、皆様方の業績に貢献したいと思っております。是非、本年も昨年に変わりませず倍旧のご支援、ご指導をお願いします」と挨拶。
 引き続いて、伊藤照之副会長(伊藤信産業社長)が「日本列島、名古屋を中心として東京、大阪、非常に調子が良いと承っております。こんな調子の良い賀詞交歓会は久し振りではないかと思っております。皆々様のご健康、皆々様の会社のご隆昌、そして住友電工さんが益々私たちの会社を儲けさせてくれる事を祈念いたします」と述べ、力強い発声で乾杯し、祝宴に移った。
 最後に、こうらの小浦喜一社長が「景気が良いというお話が非常に多い。私も確かに実感しております。然しながら、世の中何が起こるか判らないというのも、事実だと思います。最近私が注目しているのが『牛丼の吉野屋』。正にデフレでの競争の外食産業のトップを走っていた、あの吉野屋さんが、外因でたまたま米国産の牛肉が輸入できないというだけで、経営危機に陥った。本当に頭を後ろから殴られたような感じではなかろうか。ご存知だとは思いますが、吉野屋さんは一度経営危機に陥り、不死鳥のように再び蘇った会社なのです。私思うのですが、スピードが大切。吉野屋の阿部社長はまず、営業時間を短縮して、2つ目に、新しいメニューをドンドン出して新機軸を打ち出しています。これは即見習うことがあるのではないか。私たち経営者としても、当然お客様に新しい情報をドンドンお届けして、生の声をお客様からお聞きして、またメーカーさんにフィードバックする。それにメーカーさんが直ぐに応えていただかなければいけない。これから忙しくなってくると、物流も大きくなっていくと思います。お客様の仰られる時期、出来るとか出来ないということではなくて、やるという強い意志のバックアップをいただいて、それがひいては住友電工さんのイゲタロイの商品の拡販につながっていくと思います」と締めの挨拶を行い、終了した。

新春恒例「商売の神様」
豊川稲荷へ初詣で
愛機工北支部

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏、山下機械社長)の北支部(支部長=坂田多喜男氏、金太郎商店社長)は1月25日、恒例の「豊川稲荷初詣で」を開催。支部員等14名が参加した。
 当日は、午前9時10分に名鉄新名古屋駅コンコースに集合、同31分発の特急で豊川へ。初詣でで賑やかな門前町を抜け、豊川稲荷に到着。
 到着後、坂田支部長より「伝統ある豊川稲荷。商売繁盛の神様に詣でて、今年1年の商売繁盛を祈りたいと思います。昨年位より機械工具業界も好調になったと聞いておりますが、然しながら、以前のように皆が全て良くなるような事はないように思います。格差が出ると思われます。やはり企業努力で、自分の城は自分で守らなければなりません。今日は商売繁盛、家内安全を祈祷していただく予定でございます。今年1年頑張りましょう」と挨拶があり、来年(平成17年)の組合新年賀詞交歓会が北支部の担当ということで今年早々から準備に入らなければならないため、その協力も呼びかけられた。
 また、組合で来年度から取り組まれる「雇用促進」事業について、担当の野田道典副理事長(ノダキ社長・北支部選出)より簡単な報告が行われた。
 引き続いて、商売の神様「豊川稲荷」の本殿で今年一年の商売繁盛、家内安全を祈った。
 その後、精進料理とお神酒をいただき、皆で奥の院へも参拝。
 帰りの時間まで、毎年の初詣でで馴染みとなった店に行ったりと各自思い思いに散策し、午後4時過ぎに全員無事新名古屋駅に帰着した。

チャレンジの歴史が
新たな可能性を拓く
'04チャレンジフェア
丸政7・8日ポートメッセで開催

 丸政(名古屋市南区星崎TEL052-823-2188・社長=鬼頭宏治氏)では、来る2月7日(土)・8日(日)の両日にわたって、名古屋市港区金城ふ頭の“ポートメッセなごや”を会場に「2004チャレンジフェア」を関係各位メーカー多数の協賛を得て盛大に開催する。
 今回のチャレンジフェアは、「チャレンジの歴史が新たな可能性を拓く」をテーマに掲げ、出展メーカー各位の絶大なる協力を得て開催するもので、展示場内には、春の需要期に向けてのニーズに応える新製品・季節商品・売れ筋商品の他、格安な提供商品を取り揃えて展示即売する。
 また、今回は特別企画として『スタンプラリー』を実施し、会場内に設けられた三ヶ所のスタンプを集めると、受付にて抽選を行いすてきな賞品が貰える。
 同社では、前回以上の動員と売上を見込んでおり、準備万端整えて開催当日を待つほか、入場者の動員に全社を挙げて取り組んでいる。
 開催時間は、初日の7日が午前9時より午後5時まで、8日は午前9時より午後4時までとなっている。
 会場までの交通機関は、地下鉄名城線「築地口」で下車し、市バスの「国際展示場ポートメッセなごや」に乗り換えて「国際展示場」で下車するのが便利。所要時間は約20分。
 車の場合は、東名高速名古屋IC及び名神高速一宮ICより共に約60分、東名阪名古屋西IC及び蟹江ICから共に約30分。

14ヵ月連続前年超す
中部経済産業局
金属工作機械受注

 中部経済産業局が1月7日発表した、管内金属工作機械メーカー主要九社(オークマ、大隈豊和機械、テクノワシノ、豊田工機、日平トヤマ、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成15年11月度の管内金属工作機械受注状況によると、総受注高は28,532百万円、前年同月比16.5%増と14カ月連続で前年を上回った。また、前月比は13.4%増。
 国内受注は、一般機械工業向けが603,600百万円と14カ月連続で前年を上回った他、自動車工業向けも七、325万円と四カ月ぶりに前年を上回ったことから、全体でも前年同期比31.9%増と14カ月連続で前年を上回った。また、前月比は20.4%増となった。
 海外受注は、北米向け及びヨーロッパ向けが3カ月連続で前年を下回ったが、アジア向けが17カ月連続で前年を上回ったことから、全体でも前年同期比1.8%増と15カ月連続で前年を上回った。また、前月比は5.9%増となった。
 国別に見ると、一位のアメリカが4,397百万円(前年同月比2.7%減)、以下ドイツ1,253百万円(同27.6%増)、中国1,231百万円(同14.9%減)、大韓民国811百万円(同79.0%増)、イタリア599百万円(同18.5%減)の順となった。
 販売額は、22,374百万円、前年同月比24.3%増と8カ月連続で前年を上回った。また前月比は一四・六%増となった。
 受注残高は、118,061百万円、前年同月比13.5%増と13カ月連続で前年を上回った。また、前月比は3.1%増となった。

申年男
株式会社在田商店
代表取締役 在田忠之氏

 「子供の頃から理科に興味がありまして、科学館のプラネタリウムに通ってよく宇宙の話を聞いたものです」
 爽やかなお顔で話されたのが印象深い。
 理科好きな少年は、大学は横浜国立大の機械工学科に進学。さらに『何かものを作りたい』の信念で技師を目指す。卒業と同時にトヨタ自動車工業に就職。
 「小さな時からプラモデルに興味がありました。何て言いますか、完結した『もの』を作ることに憧れていたんですね。大学の進めもあり推薦して頂いてエンジニアとして入社しました。基礎的な研修を終了してからはボディの設計に携わり、北米仕様のタウンエースの開発に携わりました」
 アメリカでは当時既に時速約60qでの衝突に対して、乗員の身の安全を守ることが義務付けられており、その難関をクリアすることに一苦労したそうだ。
 先代の他界に伴い約5年間務めたトヨタを退職し、いきなり中小企業の代表に就く。
 「右も左も分かりませんから、お客さん廻りをしながら、商品を覚えましたね。それから2年位してからですか、バブルが始まりまして、丁度担当していたシステムキッチンが飛ぶように売れました。大変良い時に社長に就任して運が良かったと思いましたね」
 バブルが弾けて10数年が経つが未だに本格的な回復までには至っていないのが現状。しかしこの不景気のお陰で、逆に開き直っているとも断言。
 「父が亡くなった年齢まであと5年ですので、それまでにやりたいことは、全てやってしまいたいと思っています」
 悟りの境地? に立つ心境をおくびにも出さないで、素直に表現するところにこの人たる誠実さが見て取れる。
 経営方針を伺った。
 「社長になって早いもので20年近くになります。就任早々聴講しました経営セミナーで、『お客様の要求に合わせて、振り回され、社内を混乱させなさい。そして、それを混乱させずに、こなせるようにしなさい』と、教わりましたが、『顧客第一主義』ほど、言うに易く、行うに難きことはないといつも痛感しています。『儲け=利益』は、社会貢献のバロメーターだと信じています。それと、成長させるためには、人とは違った『夢』を追いかける事が必要だと常々思いますし、それぞれの夢を拡大再生産するためには、協調、共存共栄が欠かせないと思います」
 市場を混乱させる非常識な廉売合戦は愚の骨頂だと思うが、競争は、それぞれが別の『夢』を追いかけるようになるための、棲み分けの技術かもしれない。
 「少子化で(夢を見る人間の)頭数が減る分、1人1人が夢を大きく育てないと、市場は決して拡大しないでしょう。誰かが得をして、誰かが損をすることでは、決して経済は成長しないと思います。また、儲からないのは、それだけ貢献していない表れでしょう。社会貢献できる会社にしたいですね」
 趣味は700分の1スケールでお馴染みなウォーターラインシリーズの有名艦のコレクションと読書。
 「暇ができれば、戦艦や空母、巡洋艦、潜水艦などのプラモデルの組み立てに興じていますね。それと、読書。経営の参考書が主ですが、新書の『生命とは何か』や『ゾウの時間とネズミの時間』も読んでいて成る程なと思いましたね」
 「夢」は、20年間やってきたノウハウを活かした『経営マニュアル教科書』の作成。
 理数系と文系は水と油と思っていたが、両方を上手くこなすマルチ人間ここに在りと、エールを送りたい思いがした。
 昭和31年2月4日生まれ。

時代の変化に対応して行こう
新年賀詞交歓会を開催
三重県機械工具商協組会員等100余名集う

三重県機械工具商協同組合(理事長=松山廣氏・松山機工社長)では、1月23日午後6時より四日市駅前の“四日市都ホテル”にて「平成16年度新年賀詞交歓会」を開催し、正会員はじめ、来賓、賛助会員等100余名が出席して甲申年の新春を祝った。
 交歓会は、水谷理事(東亜機工社長)の司会、開会の辞で開会。
 冒頭挨拶に臨んだ松山理事長は、出席方のお礼を述べたあと、「昨年は当組合の創立10周年に当たり、皆様方のご列席を賜りまして創立十周年記念式典を挙行することが出来ましたことを感謝申し上げます。昨年来、景気の回復が各新聞やマスコミ等で報道されておりますが、中小企業ではまだまだ明るい兆しが見えてきません。それどころか、年金改革、道路公団の民営化等の問題が山積み状況にあります。その様な中、やる氣、勇氣、陽氣、元氣という言葉を耳にしました。この言葉を胸に、時代の変化に対応して行きたいと思います」と所信を述べた。
 次いで来賓の紹介のあと来賓を代表して、四日市機械器具工業協同組合の佐久間理事長、四日市商工農水部の井上部長より祝辞を頂戴した。
 佐久間理事長は、「産学官の連携プレーでいろんな活性を図っていかなければなりません。組合さんにおかれましても、どんどんと活性化して頂き、皆さん一人一人が元気に頑張って頂きたいと思います」と述べ、井上部長は、「行政としても景気動向を確実のものにしていくことが重要と思います。昨年特区の認可を受けており、新たな設備投資が見込めます。この流れを汲み上げるためには、行政としましてもこれまで以上の取り組みを推進して行きたいと考えております」と結んだ。
 引き続いて、賛助会員を代表してオーエスジー中部営業部の影山部長の乾杯音頭で一同乾杯して開宴、互いに今年一年を占ったりして賀詞を交歓して過ごし、中村顧問(ナック社長)の中締めで盛宴の内にお開きとした。

物流システム事業を売却
経営構造改革を推進
キトー クレーン事業に注力

 ダイフクとキトーは、この程キトーの「物流システム事業」をダイフクが買収することで合意した。キトーは2004年3月までに「物流システム事業」を分社化、同事業の製造・据付工事部門を除いた営業・エンジニアリング・設計・サービス部門を新会社に移管する。
 キトーは4月1日を以って当該新会社の全株式をダイフクへ譲渡し、当該新会社はダイフクグループの一員として再スタートする。
 ダイフクグループとして発足する新会社「ダイフク・ロジスティック・テクノロジー」は約100名、初年度年商40億を見込んでいる。
 ダイフクは同じ物流システム事業では全国56拠点のサービス網を有しており、新会社のサービス網が加わることにより、迅速で、キメ細かい顧客対応を一層進めるとともに、開発面においては重複案件の整理統合ならびに技術力の強化、重複する間接経費の大幅な効率化を図ることにより、収益面の強化も図る方針である。
 一方、キトーは経営の構造改革を推進しているが、今回の物流システム事業の売却により、世界的にも定評のあるチェンブロックを中心とするホイスト・クレーン事業に資源を集中し、改革のスピードアップを進めることが可能となる。
 新会社は、スタート時はダイフクの子会社の形態をとるが、事業はダイフクと一体として運営され、国内外を問わず活動の場を広げる。営業活動においても、ダイフクの豊富なシステム技術、機器、ソフトを加え、従来キトーが得意とした専門業界への対応策も充実され、競争力が倍化される。
 ダイフクは、わが国最大のマテリアルハンドリングシステム・機器のメーカーであり、豊富な経験と実績によりトータルシステムのインテグレートを得意としている。自動車生産ラインシステム、半導体・液晶の搬送・保管システムでは、世界的にも業界一位の実績を持ち、マーケットはもちろん、生産面でもグローバル化を急速に進めている。
 しかしながら最大のコア事業で、国内では最大の納入実績をもつFA&DA(物流システム)事業は、国内市場のシュリンクに対し更なる競争力の強化ならびにビジネス拡大に向けてのグローバル化が求められており、新商品の開発、R&D機能の充実、サービス陣容の拡大のための人材強化に取り組んできた。今回の統合でFA&DA事業においても更なる陣容の強化とともにビジネスチャンスの拡大と国際競争力のアップを目指す。
 キトーは、物流システムのなかでも伝統的に小型自動倉庫を得意として業界初の開発にも取り組み、4,000件を超える納入実績がある。また、冷凍倉庫、防爆・危険物倉庫分野でも秀でた存在になっている。近年、SCMの普及にともない大型システムへの対応とサービス網の拡充が課題となっていた。今回の統合により既存顧客に対して、これらの課題を一挙に解決することが可能となり、そのシナジー効果が大いに期待される。
 統合後の製造と据付工事については、すべてダイフクが担当し、世界最適調達・集中購買によりコストダウンとスピードアップを図る。キトーの既納入先に対しても、すべてダイフクグループあげて対応をしていく。部品の提供・リニューアルなどについても新会社とともに万全の体制を敷き、顧客満足度の向上に努める。
【ダイフク概要】
▽本社=大阪市西淀川区御幣島3丁目2番11号
▽社長=竹内 克己氏
▽資本金=82億2,300万円(2003年4月現在)
▽売上高=1,441億円(2003年3月期連結業績)
▽従業員=3,500名(ダイフクグループ総数)
▽事業内容=自動車生産ラインシステム事業、物流システム事業、工事・サービス事業、半導体・液晶搬送保管システム、電子機器事業、洗車機事業他
【キトー概要】
▽本社=山梨県中巨摩郡昭和町築地新居2000番地
▽社長=鬼頭信二郎氏
▽資本金=36億5,800百万円(2003年4月現在)
▽売上高=207億円(2003年3月期連結業績)
▽従業員=1,355名(キトーグループ総数)
▽事業内容=コンポーネント(ホイスト・クレーン)事業、システム(物流システム)事業
【ダイフク・ロジスティック・テクノロジー概要】
▽本社=大阪市西淀川区御幣島3丁目2番11号
▽社長=漆崎榮二郎氏(ダイフク 常務取締役)
▽資本金=1億5,000万円程度
▽売上高=年商40億円(初年度)
▽従業員=約100名

政府目標3年前倒し
第4次5次環境宣言を制定
INAX全商品をエコ化へ

 INAXは、2001年1月に発表し2003年9月に終了した「第三次環境宣言」を継承し、このたび「第4次・5次環境宣言」を制定した。2003年10月から開始した「第4次環境宣言」では、これまでの「INAX環境方針」を引き継ぎ、「循環型」「脱温暖化」「持続可能」な社会構築を重要課題に、さらなるP/(I+0)向上を目的に4つの柱を立て、今後も積極的に環境活動に取り組んでいく。また、2005年4月から開始する予定の「第5次環境宣言」では経済・社会・環境が融合した新しい価値を創出する活動がさらにレベルアップし、サステナブルな経営が根付くことを目標にする。
■第四次・第五次環境宣言の四つの柱
 環境マネジメントシステムを拡大強化する。
 INAXグループ全体でひとつのISO14001を認証取得する。(2005年3月までに)
 海外事業所の取り組みを国内と共通する。(同)
 取引先、地域とのパートナーシップ強化を継続する。
 マテリアルフローを管理し、経営管理に活用する。
 環境リスク管理を強化継続する。
 環境コミュニケーションを継続強化する。
 全商品をエコ化、エコサービスを強化する。
 有害化学物質などの最低必須項目を全商品で達成する。
 エコ推奨商品開発をさらに推進し、売上高比80%にする。
 新しいフラッグシップ商品を開発する。
 サービス事業を強化する。
 省エネをさらに推進し、CO2総排出量を十七%削減する。(2008年3月までに)
※INAXグループ(国内外)の直接・間接の総合計。
※CO2総排出量の2002年度INAX実績は1990年比12.6%減。
※国内生産工場の直接排出量1990年比35%削減から、さらに毎年1%以上削減。
 天然原料削減と資源環境をさらに進める。
 政府の2010年度循環指標を3年前倒しで達成する。
 ・資源生産性42万トン(2000年)を57万トンへ
 ・循環利用率11.7%(同)を14%以上へ
 ・最終処分量6,141トン(同)を3,070トンへ
 使用済み商品の循環を推進する。
 サービス業型製造業の進化拡大を推進する。
【INAX環境基本方針】
▼環境基本理念
 循環型社会の構築が人類にとって最も重要な課題であることを認識し、人と地球を考えた「環境美の創造と提供」を企業活動に関わるあらゆる場面で追求することにより、真の企業市民(コーポレイトシチズン)を目指す。
▼行動指針
 INAXは、performance(商品・サービスの価値、企業活動の効果効率)を高め、Input・Output(地球環境への負荷)を減らすことを行動の基本的考え方として、
▽開発・設計の段階で人への新しい価値と地球にたいする環境負荷を評価し、人と地球を考えた商品開発と低環境負荷技術の開発に努める。
▽生産・販売・物流・メンテナンス・回収・廃棄のすべての段階で、環境負荷低減のための技術やシステムの開発・構築・導入に務め、これを運用する。
▽法令・条例・協定などの規定を遵守する事はもちろん、自主管理基準を設定し環境管理レベルの向上に務める。
▽担当役員を頂点とした組織・運営システムを整備し、管理・監査・教育に関わる責任の所在を明確にするとともに常にその内容の向上をはかる。
▽地球規模の視野に立った環境負荷低減活動を通じて、また、開発された負荷低減技術・システムを積極的に公開し、社会に貢献する。

日仏両国の掛け橋担う
国際派シャュンソングループ招聘
月曜会 "シャンソンあれこれ"

 月曜会(会長=渡辺$e氏、金城学院学院長)例会が過日、市内西区のウエスティンナゴヤキャッスルに於いて開催された。「シャンソンあれこれ」と題し、本場フランスで注目を集めている、国際派シャンソン歌手3名とピアニスト一名が出席者した会員一同を魅了した。
 同会の代表世話人を務めている児玉興業の松田会長が、出席者への御礼と併せて最近の景況と招聘したシャンソン歌手の青山、岡山、林さんとピアニストの加藤氏を紹介。その後数曲が披露され、会場を大いに沸かせた。
 現在本場フランスで注目を集めて活躍しているこのグループは「名古屋で結成された実力派シャンソンの妖精」として、国内でも広く知られている。フランスでは「国際派シャンソン歌手」として「ファッショナブルシャンソン」を創唱し、日仏両国の文化の架け橋を担う。パリの劇場で行われる公演は、その度ごとに大きな話題を呼んでおり、新たなシャンソンの流出を創り出している。
【国際派シャンソン歌手グループ】(敬称略)
◎青山桂子=1989年11月フランス革命200年記念シャンソン・コンクール89に於いて銀賞を受賞。これを機に、現在まで中途失聴・難聴者の為のチャリティーコンサートを開催、ソロCDアルバム「自由への旅立ち」をリリース。パリのサンジェルマン・デ・プレ劇場に出演する等国内外各地で公演活動を続けている。
◎岡山加代子=1991年2月から小劇場を皮切りに各地域で公演活動を続け、2001年5月にはアリアンス・フランコフォンヌ(フランス語圏協会)に日本人として初の歌手会員として推挙される。最近ではソロCD「モネの庭」をリリース。
◎林夏子=1989年4月音楽座入団。ミュージカルに多数出演する等、幅広く活躍。同楽座退団後、95年9月にシャンソン歌手としてカフェ・コンセール・エルムでデビューを果し、「シャンソンの妖精」の新メンバーとして抜擢される。その後、菅原洋一、グラシェラ・スサーナ等と共に収録ソロCD「VOLE〜夢の彼方へ〜」をリリース。
 毎年名古屋で行われる「名古屋巴里祭」にて美輪明宏と共演の他、菅原洋一やジャクリーヌ・ダノ等の本場フランス歌手と共演している。
◎加藤修滋=作詞、作曲、訳詞家でピアニスト。1982年アルゼンチン公演で「タンゴ市民証」及び「タンゴ友好証」を授与される。その後エルム福祉相談所を開設。以降、毎年養成した歌手のパリ公演とフランス人歌手の招聘を続けている。九四年に「フランス芸術文化勲章」を叙勲。この他に「都市文化奨励賞」「東海テレビ芸能選奨」等を受賞。
 現在は、アリアンス・フランコフォン日本代表、日仏シャンソン協会日本支局長、エルム福祉相談所所長等を務める。

優勝は四之宮さん(大垣金型)   
新春ボウリング大会
クマザワ取引先約100名招待

 クマザワ(愛知県一宮市大字柚木颪字池ノ内26 社長=熊澤清信氏)恒例の「第20回新春ボウリング大会」が1月18日、"稲沢グランドボウル"に於いて開催。取引先とその社員及び家族を招待し、約100名が参加。3ゲーム熱戦を繰り広げ、腕を競った。その結果、大垣金型の四之宮和子さんが584点を獲得して優勝した。
 当日はクマザワの熊澤社長、後藤営業部長はじめ社員が参加者を迎え、午前11時半より受付けを開始した。
 この大会は、日頃の愛顧に対して感謝の気持を表す意味で開催し、今年で20回目を迎える。
 競技に入る前に三分間の練習を行い、熊澤社長による始球式の後、各レーンで一斉にスタート。
 一レーンから31レーンを借り切っての競技をする中で随所で歓声が上っていた。約一時間半でゲームを終了して、パーティールームへ移動。各自の成績が発表され、熊澤社長より優勝者はじめ豪華賞品が入賞及び各順位ごとに贈られた。
 この後、参加者を前に熊澤社長より挨拶が行われた。休日にも関わらず大会参加への御礼を述べ、「新春ボウリング大会も、こうして20回を迎えることが出来ました。これも偏に皆様方のお蔭と感謝を致しております。又、相変らず厳しい景況の中、今年は2月、3月までは安心出来る状態と聞いております。誰も助けてはくれない、この厳しい現状では、競争に勝つことが大事で勝組みになることへの努力が必要と痛感しております。今年1年間も皆さんの良きパートナーとして、努力を怠らず可愛がって頂けるよう頑張って行きたい」と話し、顧客の手となり足となって要望に応えたいとの決意を示した。また来年も開催出来る様に努力して行きたいとも語った。
◎上位入賞者は次の皆さん(敬称略、尚、得点は主催者の都合により割愛)。
▽優勝=四之宮和子(大垣金型)▽準優勝=横山久仁子(岐阜車体工業)▽3位=四之宮貴浩(大垣金型)▽4位=曽我部弘司(曽我部精機)▽5位=鈴木健二(ワールド・エッチング)

平成15年11月産業機械受注
2千674億3千5百万円
前年同月比103・7%

 日本産業機械工業会では、この程、平成15年11月の産業機械受注状況をまとめた。
 11月の受注高は、2,674億3,500万円で前月比87.3%、前年同月比103.7%となった。
 内需は、1,879億2,900万円で、前月比86.4%、前年同月比88.8%となった。
 内需の前月比で増加した機種は、鉱山機械(135.2%)、冷凍機械(157.3%)、プラスチック加工機械(136.7%)、圧縮機(108.9%)、送風機(142.6%)、運搬機械(100.3%)、金属加工機械(170.8%)。前年同月比では、鉱山機械(136.9%)、冷凍機械(146.3%)、プラスチック加工機械(133.2%)、金属加工機械(133.5%)が増加。
 外需は、795億600万円で前月比89.5%、前年同月比171.1%となった。本月のプラントは2件、43億800万円で、前月比14.9%となった(前年同月比は、前年同月に案件が無かったため、比率計上できず)。
 外需の前月比で増加した機種は、ボイラ・原動機(119.0%)、冷凍機械(104.7%)、プラスチック加工機械(138.5%)、圧縮機(307.1%)、送風機(148.7%)、運搬機械(234.3%)であり、前年同月比では、ボイラ・原動機(734.8%)、鉱山機械(159.4%)、プラスチック加工機械(138.8%)、圧縮機(277.0%)、送風機(333.8%)、運搬機械(284.3%)、変速機(116.9%)、金属加工機械(119.4%)が増加。
各機種の動向
と 需 要 部 門

◆ボイラ・原動機…前月比は化学、電力の減少により88.0%、前年同月比は、外需の増加により126.5%。
◆化学機械(冷凍機械含む)…前月比は官公需、外需の減少により84.8%、前年同月比は、代理店の増加により100.5%となった。
◆タンク…前月比は化学、その他非製造業、官公需、外需の減少により2.0%、前年同月比は外需の減少により、76.6%となった。
◆プラスチック加工機械…前月比は、その他製造業、外需の増加により137.9%、前年同月比は電気機械、自動車、その他製造業、外需の増加により136.9%となった。
◆ポンプ…前月比、前年同月比とも、官公需の減少により、それぞれ77.5%、70.7%となった。
◆圧縮機…前月比は官公需、外需の増加により155.4%、前年同月比は外需の増加により132.2%となった。
◆送風機…前月比は一般機械、官公需、外需の増加により144.0%、前年同月比は電力、官公需の減少により、79.6%となった。
◆運搬機械…前月比は一般機械、外需の増加により137.7%、前年同月比は外需の増加により、110.7%となった。
◆金属加工機械…前月比は外需の減少により70.9%、前年同月比は鉄鋼の増加により126.9%となった。

環境問題
身近な運動を展開C
宮木製作所代表取締役宮木良郎

 ある実験結果を見ました。4種類の歯磨き粉で歯磨きをして8回お口をすすぐ、それと同じ濃度の水溶液を作りその中にメダカを入れる。助かったのは一種類の歯磨き粉のメーカーだけでした。何が安全で何が危険なのか、一般消費者には何も知らされていない。又、一般消費者も何も考えずに使っている、本当に恐ろしい事だと思いませんか。シャンプーや歯磨き粉、洗剤の裏に書いてある指定表示成分、見たことありませんよね。これというのも全て人体にとって危険な有害化学物質だと思ったほうが良いかと思います。
 これが本当なら自分や自分の家族、自分の子ども達が有害な化学物質にさらされているわけなので、良く考えてあげてください。
 自分の子ども、自分の赤ちゃんは考えて物を選ぶ事はできません。親が与えるものしか使うことができないのです。タバコは体に毒。これは常識。シャンプー歯磨き粉に入っている有害化学物質も毒。これはまだまだ、未常識です。しかし未常識も時間が経ち、時代が変われば当たり前の常識となります。しかし、その時では手遅れかもしれませんが。
 環境ホルモン始め、有害化学物質などで今自然界にも様々な問題が起こってきています。これは日本だけではありません。オスのメス化、フロリダなどではワニのマイクロペニス現象による繁殖の懸念、多分このままでは絶滅危惧種になるのではないかと思います。
 こういう化学物質という物は純粋培養していきます。工場や家庭から出た有害化学物質がプランクトンに悪影響を与え、それを小魚が食べる。次に大きな魚が、さらにそれを私たちが食べる。昨年の秋、「キンキという魚を妊婦さんは食べないで下さい」との厚労省からの通達を覚えている方もいるかと思います。
 又、ある自治体では「妊婦さんの初乳は赤ちゃんには飲ませないで下さい」と言うところもありました。このように悪循環しています。また世界の中でも奇形児の出生率が一番高いのが、日本と言われています。
 癌もそうです。各職場においての健康診断、早期発見、早期治療、なってからで多額な治療費、保険料の圧迫になるために始めた制度です。しかし、減るどころか増える一方。
 もう一度ここで、予防医学というものを考えてみてはどうでしょうか。私も医者でも何でもありませんが自分の健康、家族の健康、自分の身の回りの環境できる所から考えてみましょう。難しい事は何もないと思います、今自分たちが出来る事から、コツコツとやれば良いと思います。
 21世紀は、自己責任、“本物志向”の時代とも言われています。日本のグリンコンシューマーは、まだまだマニアの域を脱しきれていません。最後は消費者である我々が、何をどう選ぶかにかかっていると思います。
 選挙もしかり、全て私たち消費者が主権者です。
 どんなに経済的に恵まれようと世界第1、第2位の経済大国日本と言われようと、そこに住む人たちが本当に豊かと感じているのでしょうか。今年は少しでも、みんなが笑って楽しく健康的に暮らせる事を祈りたいと思います。

ミツトヨ
厳しい加工現場に対応保護等級IP67実現
デジタルノギスCD67―PSシリーズ

 ミツトヨ(本社=川崎市高津区、社長=手塚和作氏)では、切削液が多量に使用される厳しい加工現場でも安心して使用できる、防塵・防水性能「保護等級IP六七」を実現したデジタルノギス『ABSクーラントプルーフキャリパCD67-PSシリーズ』を開発、商品化した。1月21日より販売を開始。
 これまでデジタル測定工具は防塵・防水性の問題から、加工現場では敬遠されてきた。同社ではその問題を改善した保護等級IP65を持つデジタルノギス「CD-Gシリーズ」を2000年10月に発売。さらに2003年10月には、より過酷な使用条件にも耐えられる保護等級IP66にレベルアップした「CD-Pシリーズ」を発表し、好評を博している。
 今回、更なる進化を遂げ、IP67を達成した『ABSクーラントプルーフキャリパCD67-PSシリーズ』の開発に至った。
 ミツトヨ製デジタルノギスの特徴である、絶対原点を持ったアブソリュートエンコーダを採用した同製品は、原点セットを気にする必要性が無く、長期間電池も交換せずに使用が可能。また操作感を決定付けるスライダ部の摺動性能を一段と向上させ、デジタルノギスの最高級品として市場投入する。
【主な特長】
◎新測長システムの開発により、従来品と同程度の外観寸法・質量で保護等級IP67を実現。大量の切削液がノギスを覆う様な環境でも使用可能。
◎アブソリュートエンコーダ内臓により、オートパワーオンごとの原点合わせが不要。メカニカルノギスと同じ操作性で使用可能。
◎スライダ部の摺動性を一段と向上させ、スムーズな操作感で測定作業が可能。
◎プラスチック部品全てに耐油性素材を採用。
◎スイッチひとつのシンプル設計で測定操作が簡単。
◎オートパワーオン/オフ機能付き。
【主な仕様】
◎測定範囲/150o、200ミリ
◎最小表示量/0.01o
◎器差/±0.02o(※量子化誤差±一カウント含まず)
◎機能/原点セット機能、オートパワーオン/オフ機能、エラー警報
◎保護等級/IP67(IEC60529規格)
◎電源/ボタン型電池(SR44)一個
◎電池寿命/通常の使用状態で三年
◎位置検出方式/電磁誘導式アブソリュートエンコーダ
【価格と販売見込】
◎標準価格/150oタイプ・19,200円、200oタイプ・24,000円
◎初年度販売台数見込/100,000台

DAIDO The 11th
New Year Classic Concert
華やかなオペラに魅了


 ダイドー(本社=名古屋市中村区名駅南4―12―19、社長=山田貞夫氏)は1月18日、新春恒例となった「ダイドーニューイヤークラシックコンサート」(第11回)を愛知県芸術劇場コンサートホールにおいて開催(午後二2時開場、3時開演)。国内外からの招待客およそ1,800名を魅了した。
 日本を代表する女性指揮者である松尾葉子さん(セントラル愛知交響楽団常任指揮者)による監修のもと、バスバリトンの稲垣俊也氏、ソプラノの大須賀園枝さん、それぞれのソロや競演によるすばらしいオペラを中心に、趣向を凝らした内容となった。また、恒例の山田社長による特別指揮は、年々その腕をあげ、今回はおよそ15分という長い曲を躍動感あふれる姿でタクトを振った。
 プログラムは、リスト/メフィスト・ワルツ(レーナウの「ファウスト」による2つのエピソードより“村の居酒屋での踊り”)、グノー/歌劇「ファウスト」より“宝石の歌”“金の子牛の歌”、ベートーヴェン/交響曲第三番「英雄」より第四楽章(特別指揮)、モーツアルト/歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より“手を取り合って”、歌劇「フィガロの結婚」より“もう飛ぶまいぞこの蝶々”ほかで、新春を飾るにふさわしい華やかなオペラに酔いしれた。
 また、同コンサートでは毎年チャリティー募金が行われており、山田社長より名古屋市に対してチャリティーの目録が贈られ、また名古屋市からは感謝状が贈られた。第1回目から今回までで、チャリティー募金は総額770万円程となった。

平成16年2月15日2158号
創立以来の“こころ”を新しい
時代に確実に引き継ぐ
愛知鋲螺商協同組合創立30周年記念式典開催


 愛知鋲螺商協同組合(理事長=藤田K氏、藤田螺子工業社長)は、1月28日午後5時より「組合創立30周年記念式典」を“名鉄ニューグランドホテル(7階椿の間)”において開催。愛知県、名古屋市、愛知県中小企業団体中央会、日本ねじ商業協同組合連合会はじめ各地区鋲螺組合からの来賓、組合員等約50名が参加して盛大に執り行われた。
 記念式典は土方副理事長(金城螺子製作所社長)の司会で進められ、冒頭、藤田理事長が「愛知鋲螺商協同組合の創立30周年にあたり、謹んでご挨拶申し上げます。当組合は、本年2月9日に創立30周年を迎えようと致しております。昭和27年(1952年)、当組合の前進にあたる中部鋲螺会が13社で発足を致しました。日本の経済復興とともに47社へ拡大発展し、昭和49九年(1974年)2月9日、愛知鋲螺商協同組合が法人組織として誕生を致しました。中部鋲螺会から52年、法人組織から30年の道のりは、決して平坦ではなく困難と試練の連続でありました。この苦難の時期を全組合員が一致団結して努力することによって乗り越え、今日の55社、従業員数500余名、販売額800億円余の規模となり社会に貢献するとともに、優良組合として愛知県知事賞・名古屋市市長賞を受賞し、更に組合功労者と優良従業員に対する知事賞・市長賞を継続して受賞する組合としての地歩を固めることが出来ました。これもひとえに地域社会の皆様をはじめ、業界諸団体、各方面から賜りましたご指導、ご高配によるものと、心より感謝を申し上げます。また、ねじ業界並びに組合発展の礎を築かれました歴代理事長・理事・監事、組合員各位の、弛まない熱意と努力に対して深く敬意を表し、感謝を申し上げます。当組合は、経済活動の促進と経済的地位の向上を第一義に考え、『ねじを愛する心』と『切磋琢磨』を信条として、相互信頼のもとに全組合員一丸となって組合発展に努めてまいりました。顧みますと、組合創立後はいち早く事業委員会活動を開始し、共同購買事業、福利厚生事業を中心に組合運営の基盤固めをし、その後の、機関紙『愛鋲協』の発刊、青年部の発足、事務局の設置、台湾・中国・タイヘの海外研修、人事諸制度に関する共同勉強会、ISO14001の共同取得、各種勉強会など、組合発展の礎は諸先輩方の『ねじを愛する心』と『切磋琢磨』、更に組合を良くしようという情熱によって築き上げられてきました。このような『組合活動の充実と発展を促す強い使命感』こそ、創立以来今日に至るまで大切に受け継がれてきた愛知鋲螺商協同組合の“こころ”であり、組合発展の原動力でありました。ご承知の通り、世界は大きな競争の時代に突入し、あらゆる産業・企業が大変革期を迎えています。しかしこうした変化の厳しさは、厳しさと同時に創意と努力次第では成長という『新たな機会』をもたらします。こうした機会を着実に摘み取るためには、従来に増して変化に対する洞察力と迅速かつ的確な対応力が欠かせぬと同時に、シーズを見極め、ニーズは自ら創り出すという強い意志を持ち、『ねじを愛する心』と『切磋琢磨』というよき伝統を伸ばして行くことが出来てこそ、社会に貢献し、一層の組合発展に寄与するものであると信じます。この30周年は、中部鋲螺会の結成から半世紀にわたる我々の活動の歩みを今一度振り返り、創立以来大切にしてきた愛鋲協の“こころ”を新たな時代へ確実に引き継ぐことを念願とするものであります」と式辞を述べた。
 来賓紹介に引き続いて、愛知県、名古屋市、愛知県中小企業団体中央会、日本ねじ商業協同組合連合会の順で祝辞が述べられた。
 その中で日本ねじ商業協同組合連合会の岡田会長は「我々の取り扱うねじは、最近の著書『螺子と螺子回し』にあるがごとく、この千年で最高の発明。その三次元的ねじ山の螺旋の発明が、グローバルスタンダードの誕生を生み、精密部品としてねじの重要性は大きく、需要は決して無くなる物ではありません。グローバル経済環境下にあって、かつ産業革命に代わるIT革命時代を迎え、ねじ業界としても当然自助努力は必要でありますが、中小企業の特性である『柔軟性』、『創造性』、『機動性』を生かし、協調すべきは協調する経営者の自覚の下、共存の中の協調を念頭に、希望を持ち、力強く歩みたいものです」と祝いの言葉を贈った。
 鈴木副理事長(八幡ねじ社長)より「変化の時代。組合全体の皆さんの力で『切磋琢磨』して、改革改善の事業を行っていく」と閉会の辞があり、式典を終了した。
 引き続いて会場を移し、記念パーティーと新年会を行った。
 阿部理事(織田商店社長)の司会で進められ、鈴木組合相談役(前理事長、エフシーテック社長)が「理事長よりニーズを自分たちの手で作り出していくのだという固い決意がございました。この様なエネルギーが出てくるのは、若さであり、楽しみな組合になって行くと思っております。我々組合も、一致団結してそのような方向へ対応していかなければならないと思います」と挨拶。
 来賓を代表して愛知県中小企業団体中央会水野情報調査部長の音頭で乾杯。
 祝宴に移り、あちこちで歓談が行われ、30周年と希望の持てる1年の幕開けを祝った。午後7時過ぎに橋本理事(橋本屋商店社長)の一本締めで終了した。

前向きな組合を目指したい
新年賀詞交歓会開催
岐阜県管工機材商組合会員ら130余名集う

岐阜県管工機材商組合(理事長=五島道久氏・大垣管材社長)では、1月28日午後6時より岐阜市長良川河畔の“岐阜グランドホテル”において、「16年度新年賀詞交歓会」を開催し、正会員はじめ賛助会員等130余名が出席し、甲申年の新春を祝った。
 賀詞交歓会は、白木理事(白木商店専務)の司会進行、塚原理事(協栄商事)の開会の辞で開会。
 冒頭挨拶に立った五島理事長は出席方のお礼を述べたあと、「1月の月例報告で景気が着実に回復しているとの話しがありますが、我々の身近な処はどうかと言えば疑問です。一部の上場企業、大企業、大都市での企業ではそうかもしれませんが、地方都市、中小企業にとっては、その様なことは体感できていません。期待専攻と言う景気回復宣言と思いますが、何とかこれから自分達の手で良くなるように頑張っていきたいと思います。厳しい状況下、大きな改革のうねりがある中で、組合のあり方そのものも考える時に来ております。組合に入って良かったと思われる前向きな組合に持って行きたいと思います」と挨拶。
 引き続いて、来賓の紹介のあと、岐阜県管設備工業協同組合戸島理事長、賛助会員代表東陶機器名古屋支社近藤支社長の順で祝辞を頂戴した。
 戸島理事長は、「新聞、テレビでは景気回復が良くなるとかと言われておりますが、我々の業界では良くなったと言う感じはありません。その様な事から、元気を出して、知恵を出して、力を出して、明るく元気でやらなければと思っております」と述べる一方、近藤支社長は、「今年も厳しいとのお話が聞かれておりますが、予測がつかないのが現状と思います。その様な中、工・製・販の三位一体となって適正利潤の確保に努力していきたいと思います」と祝辞を述べた。
 引き続いて、木曜会の松岡幹事長(大垣管材部長)の司会進行で第二部の懇親会に移り、愛知県管工機材商業協同組合の石原理事長(原芳商会会長)の乾杯音頭で一同乾杯を行い懇親会に移り、互いに賀詞を交歓しながら親睦を深め、従来にも増した豪華商品が当たる福引抽選会も行って宴を盛り上げ、山田副理事長(山彦社長)の中締めで盛宴の内にお開きとした。

情報交換を密に切磋琢磨
新年名刺交歓会開催
中日本木工・全木商中部支部 申年は改革の年

 中日本木工機械商工協同組合(理事長=篠田秀雄氏、篠田機械社長)、全日本木工機械商業組合中部支部(支部長=木村秀夫氏、昭元産業社長)合同による「新年名刺交換会」が、1月23日午後5時より名古屋市千種区覚王山通の“ルブラ王山”において開催された。
 定刻通り開会して、中日本木工機械商工協同組合の福本副理事長(フクモト社長)が開会の辞を述べる中で、「昨年と比べると今年は好転してきており、工業会の統計にも生産高が上昇していることに期待したい。また、正月から“夢”を食し、昨年より今年は明るい新年会になることを祈ります」と述べた。
 続いて同組合の篠田理事長は、「申年は改革の現われる年で過去にも大きな出来事がありました。一つの大きな節目は申年に多く起こっており、真に申年は“改革の年”と言っても過言ではありません。これから心すべきことは、体制を整え直し新しい変革の時代に向け、これに応えて行かねばなりません」と決意を示した。この他、米国経済の状況や日本経済の動向等について触れ、世界を取り巻く経済機構への警戒感を述べて挨拶とした。
 この後、全木商の木村中部支部長は日頃の組合運営への協力に感謝を示し、「景気は良くなりつつあると聞いている中で、どうもまだ実感がない」と述べ、国内外の展示会開催について説明した後、「商側と工側の情報交換を密にしてお互いに切磋琢磨すべく努力したい。イラク問題等色々な事件が多発する中、平成16年は期待が持てる年と感じる。皆さんのお智恵を拝借したい」と挨拶した。
 来賓を代表して全国木工機械工業会の宮川会長(宮川工機社長)が挨拶に立ち、景気としては底を打ったと感じると述べ、新年に期待感を示した。
 乾杯の発声を中部木工機械工業会の伊藤専務理事が務め、開宴に先立ち挨拶する中で「2005年は愛知が注目される年」と開口一番語り、愛知万博会場へのアクセスの整備も進み今以上に利便性が高まると中部国際空港開港と愛知万博開催への期待を示した。この他、名古屋国際木工機械展も予想を上回ると述べた後、開宴し、終始賑やかに時を過ごした。
 なお、中日本木工と全木商中部支部両組合の事務局では、昨年7月より事務局長として平井俊美氏が任務に就いており、今席上において平井新事務局長より自己紹介が行なわれた。また、昨年暮に病気療養中であった飯田前事務局長が逝去され、20年弱にもわたり組合事務局長として組合並びに業界の発展に尽力した故人の冥福を祈った。

第25回管工機材・設備総合展
第2回実行委員会を開催
愛知県管工機材商業協同組合10月14日の開催に向け本格始動

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=石原コ和氏、原芳商会会長)の第25回展示会実行委員会(実行委員長=伊藤辰之氏、イトウ社長)は、2月3日午後6時より“東別院会館”において第二回実行委員会を開催し、委員会のA班(出品者募集担当)12名が参加した。
 在田忠之実行副委員長(在田商店社長)の司会で進められ、冒頭、石原理事長が「2年に1度の展示会でございます。我々A班が一致団結してたくさんの出品者を勧誘出来れば、必ず大成功間違いなしというところになると思います。特に伊藤実行委員長は大変なお仕事だと思いますが、皆様の活動し易いような準備を進めていただいております。出品小間が多ければ多いほど組合活動も活発になります。是非とも展示会の成功に向け存分に皆様のお力を発揮し、すばらしい展示会にしていただきたいと存じます」と挨拶。
 続いて、伊藤実行委員長より展示会実行委員会の持ち方と展示会までの進め方について「展示会を成功させますのには、二本の柱があると考えております。一本は出品者を集めること。もう一本の柱は観客動員、如何に入場してくださる方を増やすかということです。それがうまく出来れば展示会は成功となると感じております。多くの出品者に出ていただいて、展示会を盛り上げていただく。出品者に出品して良かった、メリットがあった、それから楽しめたと思ってもらえるような展示会にしていきたいと感じております。出品者にとってメリットがある、楽しんでもらえるというのは、もう一つの柱の如何に来場者数を増やすかにリンクしてきますが、メーカーさんの方々には自社の商品を来場者に如何に紹介できるかということが大切です。それと出品者、来場者が共に楽しめる企画が肝心で、そのようなものを作っていけるかということがあります。ご案内の通り、水道展さんが今回からは協賛しないということで、それに代わる何かを企画していかなければならないと思っております。今回の展示会から、実行委員会をA班、B班とグループ分けしました。A班の方には、出品者を如何にたくさん集められるかということに力を注いでいただき、もう一方B班の方には、企画を中心に練り上げていってもらう。前半は出品を募るという仕事がメインになるかと思います。後半は企画を練り上げていくことになると思います」と趣旨説明が行われた。
 引き続いて、出品者勧誘の担当割を確認。また昨年、東京・大阪の各管工機材展に出品し、愛知展に未出品のところを検索し、担当を決めて勧誘を進める。更に出品者の中で住宅設備機器の割合が少ないことから、この点についても精力的に出品の勧誘を行うことを決めた。

人と地球にやさしい製品づくり
ISO14001認証取得
コサカ精工全員主役で役割果たす

 コサカ精工(代表取締役=小坂八郎氏、愛知県小牧市多気北町210番)ではこの程、環境マネジメントシステム「ISO14001」の認証を取得した。登録番号はJQA-EM3564、審査機関は財団法人日本品質保証機構(JQA)。
 同社では、昨年の品質マネジメントシステム「ISO9001」(2000年版)認証取得に引き続いてISO14001の認証取得に至ったもので、これを機に精密部品製造専門企業として、更に人と地球にやさしい製品づくりを目指す中で、永続的により良い環境の実現を果たすべく「全員主役で役割を果たそう みどりの地球へ」のスローガンのもと又、新しい第一歩を踏み出した。
 昨年一月、小坂代表取締役による環境マネジメントシステム「ISO14001」認証取得の挑戦宣言で活動を開始。まず代表取締役による同社に合ったマニュアル作成に着手、2月20日に完成した。
 この活動のキーマンである取締役野田管理責任者は、活動を振り返って「認証取得活動を成功に導くか否かは、“会社に合ったマニュアルづくり”が出来るか否かが一つの鍵で、国際規格を踏まえた上で何をすべきかを社員にとって解り易く内容を要約することに努力が払われました」と語った。
 活動のポイントは、▽会社に合ったマニュアルづくりにこぎつけたこと▽5社共同で中産連指導を受けながら独自のマニュアル(宣言)を忠実に実行したこと▽5月にインフラ整備に入り現場の改革に着手(レイアウト)、8月に仕上げインフラ整備を着実に完了(改革レイアウト)▽切り粉その他の環境廃棄物(産廃)を最重点項目として、まず、引取業者との接点場所を「エコステーション」と命名して設置。又さらに各職場ごとに廃棄物の種類ごとに仕分けする「ミニエコステーション」を設置し管理(データ管理の徹底化)▽環境に関する中期計画(5ヶ年)を打ち立てる(産廃業者各社と契約、協力工場等に対する納入品の荷姿の改善等徹底化への呼びかけ▽社内監査実施のための資格者を36名育成▽社員全員への勉強会(各ステップごと)の徹底化を実施したこと等が挙げられる。認証取得に際しては5社の中、一番手で合格。
 環境管理の3つの基本方針は、▽会社の社会的責任を果たすこと▽国際規格を満足させること▽環境のロス及びコストを継続して低減することを挙げている。
《基本理念》
 私たちは「精密部品」専門企業として、人と地球にやさしい製品づくりを目指し、“全員主役で 役割を果たそう みどりの地球へ”をスローガンとして、永続的により良い環境の実現に努めます。
《環境方針》
 私たちは諸分野に使われる「精密部品加工」の生活活動を通じて「環境保全活動」に不断の努力を続けると共に、地域社会との融和を図り、良き企業市民として環境保護へ全員参加で取り組むため、以下の行動指針に基づき環境マネジメントを実施します。
@事業活動及び製品が環境に与える影響を正しく認識し、環境汚染の予防を図るとともに、環境マネジメントシステムの継続的改善を実施します。
A環境に関する法律・条例を遵守すると共に当社の中期改善目標に挑戦します。
B環境側面より次の項目を環境管理重点テーマとして取り組みます。
C地球温暖化防止のため電力省エネルギー化を推進します。
D資源の有効活用のため金属屑の減量を推進します。
E廃棄物削減のためリサイクル化を推進します。
F地域社会との共生のため騒音・排水・油水の管理に努めます。
Gこの環境方針達成のため
H環境目的及び目標を定め、環境保全活動を推進します。環境目的及び目標は定期的に見直します。
Iこの環境方針を全従業員に教育、周知するため要所に掲示・啓蒙します。
J環境方針の開示は、コサカ精工株式会社のホームページに掲載し、外部に公表します。このほか、一般の人から開示要請があった場合は、速やかに開示します。

家庭用小型風力発電機を学ぶ
佐藤工業(組合員)が開発した
ナゴヤ西部機械協同組合「かん寅」で新年会

 ナゴヤ西部機械協同組合(理事長=加藤丈人氏、加藤製作所社長)は、1月27日午後6時30分より“かん寅”(名古屋市中区錦)において、新年会と研修会を開催。組合員18名が出席した。
 研修会では、組合員の佐藤工業(精密自動車部品製造)のエコライフプロジェクトが先ごろ開発、販売を開始しているダウンウィンド型マイクロ風力発電機「SATO WT140」について、エコライフプロジェクトリーダーの水野喜三郎開発室室長より開発の目的、開発にいたる概要、今後の展望等について語られた。
 佐藤工業では、産学協同で家庭でも使用できる小型風力発電機を開発。「SATO WT140」は、従来の風力発電機に比べると非常にコンパクトで、弱風時(風速2.5m/s)でも発電ができるよう回転抵抗を極力抑え、低い回転でも発電可能な設計となっている。それにより、回転数を抑えて風きり音も少なくなっており、住宅地でも使用できる。マイクロ風力発電機としては、日本初のダウンウィンド方式(風下にローター部がくる)を採用し、美しい流線型状でモニュメント性も高めている。
 研修会終了後は、新年会が行われ、加藤理事長が「今年はどのような年になるかということで、講演会などに出席して色々な方のお話を聞いておりますが、先日、商工中金の会合があり、そこでは、東海地区は日本全国で比較してみても、非常に恵まれていると言われていました。大方の見方として、今年は良くなるであろうとの予測が一般的です。しかし、本当にそのように上手くいくのかという気持ちで聞いておりました。昔なら、景気が良くなれば、皆そろって良くなってまいりましたが、昨今の状況を考えてみますと、世の中の全般が良くなっても、良くなるところもあり、良くならないところもあるというまだら模様となるのが一般的になってきている。日本の景気が上向いたとの状況があるにしても、個々の企業が、よそのやらないようなことにチャレンジするなど努力をしないと、環境が良くなっても、自分の会社は良くならないという時代になっている。今年は少しでも追い風に乗るように、新しいことにも取り組んでいただいて、本当に景気が良くなったということを実感できるようになっていきたいと思います」と新年の挨拶を行った。
 近藤和夫副理事長(近藤金属工業社長)の力強い発声で乾杯。
 祝宴では、福が来るようにと、かん寅自慢の「ふく料理」に舌鼓を打ち、和やかに歓談。午後9時前に、上野平雅裕理事(名上鈑金工業所社長)の中締めでお開きとなった。

大企業を中心に景気回復基調
春頃には希望が持てる
岐阜商工同好会

 岐阜商工同好会(会長=竹中京一氏、東洋工具社長)は、二月二日午後六時三十分より“グランヴェール岐山”(岐阜市日出町)において新年会を開催。
 冒頭、竹中会長より「皆様明けましておめでとうございます。昨年は、中部国際空港『セントレア』視察を一泊で行い親睦が図れたと思います。七月には癌はについて、岐阜大学の杉山医師を招聘して講演会を行いました。今年はまだ決定しておりませんので、何か良い案がございましたらよろしくお願い致します。世の中の情勢は、ご存知のように、今週中にイラクへ陸上自衛隊の本隊が行くということです。また鳥インフルエンザの問題が、これから世界の大きな問題になっていくのではないかと感じております。BSEの問題では、庶民の味であった『牛丼』が今日で最後という大手チェーン店が出まして、その他の店でも近々なくなっていく方向です。鳥の肉も駄目、牛の肉も駄目、食べ物が非常に混沌とした世の中になって来ました。この様な中で明るさは、大企業を含めて景気がかなり上向いてきたということです。中国向け、台湾向け、東南アジア向けの輸出が非常に好調である。特に中国はGNPの伸びも非常によく、新日鉄あたりは鉱石がなくて炉が燃やせないという状態で、自動車関係が非常にむこうで動きがある。良い材料がある割に我々零細にはその良さが現れてきませんが、もう一頑張りすれば、今年の春先にはもう少し暖かいニュースが出てくるのではないかと思っております。いずれに致しましても今年一年間、皆さんと一緒に同好会を進めてまいりたいと存じます。本日はごゆっくりと時間が許す限り、ご歓談いただければと思います」と挨拶。
 乾杯は高橋金属の高橋専務の音頭で行われ、祝宴に移り、午後九時前市橋商店市橋社長の一本締めでお開きとなった。

新年会を開催
技術の高さを再認識
名古屋伝動機商組合1月例会新年会

 名古屋伝動機商組合(理事長=山田貞夫氏、ダイドー社長)では、1月23日午後6時より「1月例会」が、名古屋市西区浄心の料亭“大森”にて行われた。
 当日は20名が出席。会の初め、16日に逝去した服部の服部会長に対して全員で黙祷を捧げた。
 続いて、山田理事長が「本年の正月は好天気に恵まれた、景気もこの様に晴れやかにいって欲しいと思う。政府発表は数字的に良いものが出されているが、あくまで大企業の数字であり、我々中小企業までその数字でいくかどうか分からない。株価を見ると、昨年は設備投資が動いた。今回は先のITバブルと違い、付属する産業も伸びている。こうしたことから、今日本の技術がまた見直されているのではないかと考えている。もっと自信を持って良いと思う」と挨拶し、日本の技術力の高さの再認識を促した。
 また、長村商店の長村社長より、11月6日“ブランズウィックスポルト”にて「第3回組合ボウリング大会」が行われ、90名が参加したと報告された。
 例会終了後は、新年会に移行し、歓談が行われた。

中国事情
産業動向

 2003年も引き続き好況を呈した自動車産業・市場であるが、急激な拡大についていくことができない市場環境が表面化する一方、供給サイドである自動車メーカー側においても、高級・中級・低級車といった、これまでのカテゴリーからフルライン化をみせるメーカーが登場するなど同産業・市場における変化が著しい。
 一方、上海に世界最大規模の造船所が起工される,電気・電子ではTFTの新ラインの建設が始まるなど機械工業における規模の拡大、製品・技術の高度化に向けた投資は依然として顕著であるが、プラズマテレビ技術の産業化が国内では困難との指摘があるなど,資本力以外で新技術開発に向けた取り組みは必ずしも容易ではない模様である。
 また産業機械の分野では、近い将来顕在化するであろう外資競争力の脅威、一方で中国企業における総合力の欠如などの問題が指摘されており、そうしたなかで異業種との提携、外資との合弁などにより資本力強化と合わせた前記問題の解消にあたる動きもみられている。
2003年中国自動車
市場を振り返る

 2003年の中国自動車市場を振り返ると、依然として活気満ち溢れた年であったといえる。中国自動車工業創設50周年が間もなくやってくるが、自動車年間生産量が世界第四位となったことは中国の自動車業界にとって大きな励みとなっている。特に、ここ2年来、自動車業界は迅速に発展し、市場も拡大している。中国産の主な自動車は性能・品質などの面ですでに国際レベルに近づき、国際市場との価格格差も次第に狭まり、中国自動車市場が国際市場と連動する日も近い。
 しかし自動車市場が急激に発展すると同時に、その発展に見合わない現象も多く出てきている。例えば@価格上昇に反対する人が増えているが、売れ行きの好調な自動車販売会社は依然として価格を引き上げている、A新車種発売後の半年間は、販売企業は価格を引き下げて販促を行う、B自動車ローンの利用者が増えてはいるが、依然として一括購入者も多い、C高級自動車が良く売れている、D家電、携帯電話メーカーが自動車業界に進出している、E年末時点で自動車の在庫が増え、自動車メーカーは販売企業にその在庫を消化するよう圧力をかけているなどである。
 前記のA、B、D、Eについての詳細は以下の通り。
 新車種発売
 新車の価格下落。国際自動車市場の慣例によれば、新車の値下げ周期は少なくとも三年だ。しかし中国市場では、新車が市場に登場してからわずか半年で価格を引き下げて販促を行う。データによると、今年価格を引き下げると公表した車種のうち、70%以上は市場に登場してからわずか一年に満たない。
 中国自動車市場では価格値下げが主な販売手段だ。今年、五十種あまりの新車が市場に登場しているが、多くの自動車メーカーは購買力を過大予測しているため、生産能力を拡大している。そのため在庫が膨らみ、これこそが価格下落の根本要因だ。そして、多角化する市場及び消費者の個性化により、新しく登場した自動車は長期的に好調な売れ行きを維持することができない。そのため値下げが必要になり、短期では大きな効果を得られるものの、ブランドは致命的な「きず」を負う。これらにより、中国自動車メーカーが目先の利益を追求するのを急いでいることがわかる。
 自動車ローン
 現金による自動車購入。中国では多額の現金で自動車を一括購入する人が非常に多い。業界筋によると、中国では各種の自動車購入ローンがまだ普及していない。中でも最も重大な問題は、中国には個人信用システムがまだ確立されていないことだ。中国国有銀行の個人貸付業務も始まったばかりで、消費者がローンで自動車を購入するという意識も薄い。しかしここ数年来、外国の金融業大手がもたらした影響により、新しい理念と競争が中国自動車市場に持ち込まれた。将来、各種の自動車ローンが中国で次第に展開され発展することを業界は期待している。他業界による自動車生産ブーム。他業界による自動車生産ブームはすでに2003年中国自動車業界の一つの特徴となっている。たとえば、電子部品メーカーのBYDが秦川汽車を吸収合併し、冷蔵庫メーカーの新飛が冷凍車を生産し始め、家電メーカーの美的集団が「美的雲南自動車統合プロジェクト」を展開し、業務用空調メーカーのGREEN COOLが揚州亜星を再編している。
 しかし、他業界が自動車を生産した結果がどうなるかということは未知数で、市場の展望も楽観できない。
 家電、携帯電話メーカーが自動車業界に進出
 中国自動車工業協会の統計によると、中国産自動車上位15位にランクインした企業の生産・販売総量は中国の9割以上を占めている。その他百社以上の自動車メーカーが全国の10%に足らない市場で競合している。他業界に属する自動車メーカーの中で、先駆けて進出した企業は、大型トラック或いはその他のニッチ市場に参入し、一般乗用車市場の過酷な競争を避けて発展している。しかしこの局面もすでに問題が生じてきている。中国国内の自動車業界における激しい競争は主に乗用車市場で行われているが、外資自動車メーカー大手が今後、中国市場にしっかりと足場を作り中国で販売する車種を増やすであろう。その際、大型トラック、ピックアップトラック、SUV、MPV市場における競争はいっそう激しくなる。活気ある中国自動車市場の中で、他業界による自動車生産ブームが今後も継続するかは未知数である。
 年末時点で自動車の在庫
 在庫を減らすために、自動車メーカーは販売会社に圧力をかけている。中国自動車工業協会が発表したデータによると、2003年1〜10月の中国の自動車生産量は計356.10万台で、昨年同期比より34.25%上昇した。また販売量は計347.88万台で、昨年同期比より29.79%上昇した。これらをみると生産量は販売量を8万台余り上回っている。中国国内の主要自動車メーカーの在庫は最高で3万台に達している。年末が近づき、在庫圧力を緩和するために自動車メーカーは様々な手段を採用している。価格を引き下げて販売を促進するという常套手段のほか、自動車メーカーは自社の在庫を販社に転嫁している。上海のある販社担当者は、「自動車メーカーは契約以上の百台の自動車を引き受けるよう要求している。さもなければ来年のライセンス販売資格を取り消すと圧力をかけてきた」と明かした。同氏の話によると、今年設立されたばかりの販売店を例に取れば、自動車メーカーは販社の年末時点の販売量に基づき、販売店の設立コストを引き下げるという方法を採用している。例えば、一軒の販売店の設立コストは800万元。販社が今年の販売目標を達成できれば、自動車メーカーは少なくとも5%を割引し、つまり設立コストは760万元となる。しかし、販社が販売目標を達成できなかった場合、或いは自動車メーカーの要求を達成できなかった場合、割引は行われない。多くの販社はこういったプレッシャーを受けているため、自動車メーカーの要求をほぼ全て無条件で呑んでいる。
 販社が自動車メーカーの在庫転嫁に伴う費用を支払えない場合、自動車メーカーは販社の銀行貸付に担保を提供し、銀行貸付金利を補助する。そのため販社はしかたなく様々な手段を講じ、いかに自動車メーカーから転嫁される在庫を販売するかということを考えている。自動車メーカーの方針に対して、販社は全面的に従うしかない状況である。
 (翻訳 徐媛媛)
輸出税還付率調整を
めぐる外資系企業の動向

(新華社情報天津12月25日発)
 2004年1月1日から中国は新たな輸出税還付政策を実施する予定だ。一部製品を除き、現行還付率が17%及び15%の品目について、13%に引き下げる。これには主に機械電子製品、アパレル織品などが含まれる。この政策は外資系企業の主な投資分野である機械電子分野及び外資系企業が大量に仕入れるアパレル製品、日用品業界に関係するため、新政策の施行は外資系企業の高い関心を集めている。もちろん、分野によって外資系企業の反応も異なっている。既に準備、調整を行っているため、総体的に影響は小さいという企業もあれば、投資戦略を変える意向を持つ企業もある。
 天津対外経済貿易委員会によれば、モトローラは年初以来、利益率が大幅に下落しているため、輸出税還付率の2ポイント引き下げが限界である。4ポイント引き下げの場合、生産移転を検討する必要があるという。サムソングループによると、サムソンのディスプレイは九八年に生産開始して以来、年間輸出は倍増しており、2003年の輸出額は五億ドルに達する見通し。しかし輸出税還付率が引き下げられると、増資対象国を東南アジア諸国に移行する可能性があると表明した。米国GEプラスチック中国有限公司の財務担当である劉紅氏は、GE製品の80%は輸出に向けられており、2002年の輸出額は約1.1億ドルであった。輸出税還付率が四%引き下げられると、年間1,200万元の負担増になると予測している。GEは来年から再投資に踏み切るため、コストダウンに向けた支援を政府に要請した。また日系企業については電気機械企業、アパレル企業の反応が比較的大きい。広州にある日系電子部品メーカーは、現行還付率が17%及び15%の品目について、13%に引き下げる場合1,400万円前後の負担増になると予測している。中国で生産された製品の50%以上が日本へ輸出されているが、日本市場での価格調整はもはや限界であり、そうなれば一部の生産を他国に移転させなければならない。
 一方、輸出拠点から中国向けの販売に切り替える動きもみられている。シャープ、松下などの家電メーカーは今年から中国でのアフターサービスを強化し、白色家電の販売量を増やすことで輸出税還付率の切り下げをかわす策をとる。全体をみると、還付率が3%前後引き下げられたとしても、多くの日系企業は対中国戦略投資を変えないと表明している。
 10月中旬に開催された「広州中国輸出商品取引会」の情報によれば、海外の中小仕入れ業者は既に仕入れ契約を締結しており、値上げによる圧力を避ける考えだ。一方、大手は比較的慎重だが、いずれも還付率の変更に伴う仕入れ計画の変更はないとの姿勢を示している。
(翻訳 孫義)

際事務通信技術見本市
セビット2004
04年3月18〜24日

 世界最大の国際事務・事務・通信技術見本市「セビット2004」が、2004年3月18日〜24日まで、ドイツ・ハノーバー国際見本市会場にて開催される。主催は、ドイツ産業見本市社。出展社は世界60カ国から計6,500社、総小間面積が約327,000uである。この内、アジアからの出展社は約1,200社。
 これまでで最大規模の見本市となり、これを記念してソニーグループCOO安藤社長が開会式に参列、開会前夜の3月17日に行われるセレモニーには、ドイツのゲアハルト・シュレーダー首相と共に講演を行う予定。
 尚、日本からの出展社はビルコン、BMCインターナショナル、クローバー電子、電波新聞社、ナナオ、エレコム、エルモ、グラフティック、日立製作所、シチズンCBM、ムサシ、長瀬産業、日本プリメックス、日プラ、サイズ、東和メックス、トライコム。
 「セビット2004」の展示内容は、『情報テクノロジーの装備とシステム』、『テレコミュニケーション、ワイヤレス及びネットワーク』、『ソフトウェア及び諸サービス』、『ヒューマンリソース、自動データ把握』、『情報技術セキュリティ、カード・テクノロジー』、『バンキング・テクノロジー及び融資サービス』、『フューチャーパーク―ビジネスと研究開発の出会い』、『セビットジョブ&キャリア市場』。
 今展のテーマは、ビジネス・インテリジェンス、デジタル・リビング、ICセキュリティ、E政府、ソフトウェア解決法から端末機器の大多数に及ぶネットワーク技術の「収束」である。さらに、第三世代のモバイル通信やWLANによるデジタル通信、コンシューマーエレクトロニクスと情報技術の融合なども最新テーマとなる。企業向けソフトウェアでは、アプリケーションとデータのインテグレーションがキーテーマとなる。また中小企業向けには、目的別製品、サポートパッケージ、融資オプションなどが豊富に用意される。
 また、多数のテーマ別の協同ブースや特別展が展示を補う形で提供されている。
 『ワールド・オブ・ソリューション』、『インターネットパーク』は分野別、及び分野をクロスオーバーしたソフトウェアを紹介し、中小企業向けを対象に特殊解決法を展示。『ヒューマンリソース・コンペテンスセンター』は、ヒューマンリソース関係のソフトウェア及び諸サービスを紹介する。『ネットワーク・インフォメーション・センター』では、ネットワーク技術の新しい発展と応用が展示される。ICセキュリティ・ソリューションを示すのが、共同ブース『CeflS―情報セキュリティのためのセンター』。『銀行・金融システム』では、銀行や融資サービス経営の為の解決法が提供される。『プラネット・リセイラー』は、前回初めて構築された流通業者センターで、大量販売、小売組織、メーカーを対象としている。
【出展概要】
▽名称=セビット2004国際産業見本市
▽主催=ドイツ産業見本市社
▽会期=2004年3月18日(木)〜24日(水)
▽会場=ドイツ・ハノーバー国際見本市会場
▽入場券=1日券36ユーロ、通し券79ユーロ
▽規模(予想)=出展社/約6,500社、総小間展示面積/327,000
▽ビジター数/約60万人
▽問い合わせ先=ドイツ産業見本市日本代表部(佐々木/村田)
 〒164-0003 東京都中野区1―51―3―501 ジェービーエス内
 TEL03-3363-6631、FAX052-3363-7582
URL http://www.hannovermesse.co.jp
E―mail hannmessejp@asahi―net.or.jp

口開きの再調整が不要
ショートトラップレンチ
トップ工業アゴはアルミ鍛造製

 トップ工業(本社=新潟県三条市大字塚野目2190-5、TEL0256-33-1681、社長=渡辺一郎氏)では、この程重量が220グラムという軽さのたて型アルミモーターレンチ「ショート トラップレンチ」(TWS―1668)を発売した。
 一度決めたら口開きの再調整を不要とするショートタイプのトラップレンチは、バックラッシュレスウォーム機構を備えており、軽さに加えて強度抜群。アゴの部分はアルミ鍛造製で使い勝手が良く、安心して使用出来る。
【特 長】
▽くわえ部長さ60ミリ-化粧ナットを確実にくわえ、角を痛めにくい。頭部の傾きが十五度で、狭所でもスパナ並の使用が可能。
▽ガタ無し-バックラッシュレスウォームでガタをカット。一度決めたら口開きの再調整は不要。
▽ショートタイプ-レンチがまるで自分の手の様に軽快な作業が可能。軽量のためタイル、陶器にも安心して使用できる。
▽強度はバツグン-強度にこだわるアルミ鍛造製で(アゴ部分)ナットを回した時のフワフワとした感じが無く安定。
▽口開き寸法-16〜68ミリ、本体長さ-205ミリ、保証トルク-16.8(対辺50ミリの場合)、製品重量-220グラム、小箱入数-6丁、標準価格〓4,800円。
▽この他、最大口開き70ミリのライトモータレンチ(本体長さ280ミリ)、メッキ付ナットを傷つけないトラップレンチ、水栓ドライバー等々も揃えている。
◎詳細は名古屋営業所まで
 〒460-0012名古屋市中区千代田2―7―2TEL052-252-0728 FAX052-269-1065

平成15年11月環境装置受注
382億5千7百万円
前年同月比64・4%

 日本産業機械工業会では、この程、平成15年11月の環境装置受注状況を発表した。
 11月の受注高は、382億5,700万円で前月比64.6%、前年同月比64.4%となった。
各装置別
受注状況
◆大気汚染防止装置/前月比は、石油石炭向け重・軽油脱硫装置、鉄鋼向け集塵装置、排煙脱硫装置、その他製造業、電力向け関連機器の減少により、75.8%。
 前年同月比は、石油石炭向け重・軽油脱硫装置、電力、海外向け集塵装置、官公需向け排ガス処理装置の増加により、130.8%。
◆水質汚濁防止装置/前月比、前年同月比ともに、官公需向け下水汚水処理装置、汚泥処理装置の減少によりそれぞれ、63.9%、58.5%。
◆ごみ処理装置/前月比は、官公需向け都市ごみ処理装置の減少により、61.4%。
 前年同月比は、官公需向け関連機器の減少により、69.0%。
◆騒音振動防止装置/前月比107.3%。
 前年同月比96.7%。
需要部門別
受注状況
◆製造業/前月比は、石油石炭向け重・軽油脱硫装置、鉄鋼向け集塵装置、排煙脱硫装置、その他向け産業廃水処理装置の減少により、76.4%。
 前年同月比は、食品、機械向け産業廃水処理装置、石油石炭向け重・軽油脱硫装置の増加により、145.1%。
◆非製造業/前月比は、電力向け大気汚染防止装置関連機器、その他向け事業系廃棄物処理装置の減少により、97.5%。
 前年同月比は、電力向け排煙脱硫装置、産業廃水処理装置、その他向け事業系廃棄物処理装置の減少により、62.7%。
◆官公需/前月比は、下水汚水処理装置、汚泥処理装置、都市ごみ処理装置の減少により、59.7%。
 前年同月比は、下水汚水処理装置、汚泥処理装置、ごみ処理装置関連機器の減少により、56.0%。
◆外需/前月比は、集塵装置、排ガス処理装置、産業廃水処理装置、し尿処理装置、都市ごみ処理装置の増加により、258.8%。
 前年同月比は、集塵装置、水質汚濁防止装置関連機器、都市ごみ処理装置の増加により、600.8%。
 なお、外需は月により変動が多い。

滝川糸さん
滝川物産相談役

 滝川物産(社長=滝川和彦氏、本社=中川区舟戸町5―23)の創業者滝川氏御内儀、同社取締役相談役滝川糸さんが病気療養中のところ薬石効果なく、1月29日にご逝去。享年83歳。
 葬儀並びに告別式が2月1日午後零時より「セレモニーホール名古屋・貴賓館」(名古屋市中村区名駅南)に於いて、滝川家と滝川物産の合同葬(喪主=滝川和彦社長)で執り行われた。故人の逝去を悼み、業界関係者等多数が駈けつけ、故人の冥福を祈った。
 遺族を代表して、喪主の和彦氏が「母は、父親と共に会社ここの(葬祭場)直ぐ近く(旧地名・日置通り)で、昭和21年に創業致しました。母に取りまして思い出の地に皆様がおいで頂き最後のお別れと成りました」と会葬の挨拶を行なった。

ユアサ総合カタログ発刊
新年賀詞交歓会開催
ユアサ商事中部支社青年やまずみ会

 ユアサ商事中部支社(名古屋市名東区高社二丁目171、執行役員中部支社長=牧野恒晴氏)傘下販売店の若手で組織する、中部青年やまずみ会(会長=峰澤彰宏氏、峰澤鋼機社長)の「新年賀詞交歓会」が、1月27日午後6時より、市内中区の“国際ホテル”に於いて開催.これからの1年に向け、決意を新たにした。
 ユアサ商事中部支社の小山管理部長が司会を務め、開会を宣言。青年やまずみ会の峰澤会長が、新年を迎え今日参集できたことへの感謝を示すと共に、事件事故が余りに多発したことに対して、これからの行く末を案じた。又、峰澤氏自身にも触れ、一つの節目を迎えるにあたり、先行きの10年を1つの目標を掲げ努力したいと語り、これからの青年部行事への積極参加を懇請して挨拶とした。
 尚、今年度は関西青年部やまずみ会主催による、全国大会が開催される年でもあり、それに向けての取り組みと参加の呼びかけも併せ行われた。
 続いて、ユアサ商事の大森社長が挨拶に立ち、多用の中参加した会員に対し感謝の意を表した後、申年にまつわる由来について述べた。又、ユアサ商事も構造改革が三年目に入り、その近況についても報告が行われた。
 この他、昨年の秋以来DVD等が技術革新の局面に入ったことや、投資の動きが出て来たことに加え、稼働率も上昇、メーカー側では受注が3〜4ヶ月待ちとの現状を語った。
 鉄工関係では値上がりが言われているが、近年にない受注の増大が期待でき、公共投資が続く中での期待感や国内需要に結びつくニーズに合わせた商品の開発の重視、リストラが進む中での前向きな取り組みを更に強化すべきと語った。
 新着情報として、ユアサ商事では4月に総合カタログ発刊へ向け進行中であり、従来にない規模のカタログになる模様と話し、最後に「お客様の商品探しにナビゲーションとしての役割を果たして行きたい」と決意を示した。
 続いて青年やまずみ会の常任幹事を務める、ミズタニ機販の水谷社長が乾杯の発声を行い開宴。随所で情報の交換と歓談が行われ和やかに進んだ。会中、ユアサ商事の牧野中部支社長も挨拶を行い、日頃の拡販協力に対し御礼を述べた。
 中締めは、同会副会長を務める本田商会の近藤社長が行い、お開きとした。

「3つの俺が」を推進
中部カツヤマ会のれん会合同新春懇談会

 カツヤマキカイ名古屋支店(支店長=中島正博氏、名古屋市中区正木1―2―4)では、1月27日午後6時より、名古屋市中区金山の“全日空ホテルズ ホテルグランコート名古屋”にて「平成16年度中部カツヤマ会・のれん会合同新春懇談会」を行った。
 初めに中部カツヤマ会中川会長(ナカガワ会長)が「今年も一層、メーカー、代理店、ユーザーと三位一体となって活動していきたい」と新年の活動に向けた挨拶を行なった。
 続いてカツヤマキカイの木村社長が壇上に上がり、「ここへ来て感じた事は、名古屋は明るいなということ。他地域とは違うと思う。現在、我々カツヤマグループでは、変革の時代に合わせ3つの“俺が”を推進している。
 まず“俺がやる”。会社任せではなく、自らが行動すること。次に“俺が協力する”。メーカーや代理店にこちらから働きかけて、協力し団結する。最後に“俺が明るくする”。会社内や相手先で挨拶し、暗い感じを吹き飛ばしていく。
 この3つの“俺が俺が俺が”でこの時代を乗り切っていきたい」と熱っぽく語った。
 懇談会では、集まった90名弱の関係者らを前に、名古屋支店全員が決意を発表するなど、終始明るい雰囲気で進んだ。