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2004年(平成16年)12月
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平成16年12月5日2186号
日本産業機械工業会
平成16年度上半期受注状況
外需が大幅に減少するものの、
全体で前年同期を2年連続上回る
平成16年10月鉄鋼生産概況

 日本産業機械工業会はこの程、平成16年度上半期の産業機械受注状況をまとめ発表した。
 それによると、平成16年度上半期の産業機械受注は、アジアやロシア・東欧向けプラント等大型設備の成約の剥落等により外需が大幅に減少したことから、前年同期を下回った。なお、内需は、製造業向けが殆どの機種で前年同期を上回り、非製造業向けも増加し、また官公需向けも僅かながら増加したことから、全体では前年同期を2年連続で上回った。
 この結果、内需は対前年同期比6.7%増の1兆5,475億円、外需は対前年同期比27.2%減の8,166億円となり、総合した平成16年度上半期の受注総額は、対前年同期比8.1%減の2兆3,642億円となった。
【主な需要部門別受注状況】
 民間製造業向けは、化学、一般機械、電気機械向けが大幅に増し、更に繊維、紙・パルプ、非鉄金属、精密機械、その他製造業向けも増加し、対前年同期比10.0%増の5,168億円となった。
 民間非製造業向けは、主力の電力向けや運輸向けの大幅増により、対前年同期比12.4%増の4,314億円となった。
 官公需向けは、ポンプ、運搬機械、環境装置のごみ処理装置を含むその他機械が減少したものの、ボイラ・原動機、化学機械、送風機の増加により、対前年同期比1.2%増の4,379億円となった。
 外需は、タンクや運搬機械が大幅に増加したものの、ボイラ・原動機や化学機械、金属加工機械が前年同期に複数受注していたプラント等の大型設備が剥げ落ち、またプラスチック機械も大幅に減少し、対前年同期比27.2%減の8,166億円となった。
【機種別受注状況】
 〈ボイラ・原動機〉内需は、電気機械、電力向けの増加により、対前年同期比16.5%増。一方外需は、中東、オセアニア向けが増加したものの、アジア、欧州、南米、アフリカ向けが減少し、特にアジア、欧州向けのプラント等の大型設備が大幅に減少したことから、対前年同期比50.4%減。その結果、総合では対前年同期比21.8%減の5,567億円となった。
 〈鉱山機械〉内需は、窯業土石、鉱業向けの増加により、対前年同期比6.4%増。一方外需は、アジア向けが大幅に減少し、対前年同期比28.2%減。その結果、総合では対前年同期比0.2%減の152億円となった。
 〈化学機械(冷凍機械を含む)〉内需は、紙・パルプ、化学、一般機械、電気機械、自動車、その他製造業、官公需向けの増加により、対前年同期比6.5%増。一方外需は、中東、欧州、北米、南米、アフリカ向けがプラント等の大型設備を中心に増加したものの、アジア、ロシア・東欧向けが大幅に減少し(特にロシア・東欧向けが前年同期に受注した大型プラントの剥落により大幅に減少)、対前年同期比22.5%減。その結果、総合では対前年同期比7.2%減の7,828億円となった。
 〈タンク〉内需は、化学、石油・石炭、その他製造業、電力向けが増加したものの、建設、官公需向けが大きく減少したことから、対前年同期比41.5%減。一方外需は、アジア、中東、北米向けの増加により、対前年同期比141.6%増。その結果、総合では対前年同期比46.4%増の256億円となった。
 〈プラスチック加工機械〉内需は、一般機械、自動車、その他製造業、代理店向けの増加により、対前年同期比18.0%増。一方外需は、アジア、欧州、北米向けの減少により、対前年同期比15.8%減。その結果、総合では対前年同期比4.1%減の975億円となった。
 〈ポンプ〉内需は、建設や代理店向けに増加がみられたものの、造船、卸・小売、官公需向けが大幅に減少したことから、対前年同期比10.1%減。一方外需は、アジア、欧州向けの増加により、対前年同期比20.4%増。その結果、総合では対前年同期比5.2%減の1,462億円となった。
 〈圧縮機〉内需は、化学、鉄鋼、非鉄金属、電気機械、代理店の増加により、対前年同期比12.0%増。一方外需は、中東向けの減少により、対前年同期比6.0%減。その結果、総合では対前年同期比3.8%増の793億円となった。
 〈送風機〉内需は、官公需向けで大型設備を複数受注し、更に民需も鉄鋼、電力、代理店向けで増加したことから、対前年同期比224.2%増。一方外需は、アジア向けが前年同期の大型設備の剥落により大幅に減少し、対前年同期比37.7%減。その結果、総合では対前年同期比162.4%増の289億円となった。
 〈運搬機械〉内需は、繊維、一般機械、電気機械、運輸、卸・小売、代理店向けの増加により、対前年同期比13.9%増。一方外需も、ロシア・東欧を除く全ての地域が大幅に増加し、対前年同期比23.1%増。その結果、総合では対前年同期比16.8%増の1,845億円となった。
 〈変速機〉内需は、鉄鋼、一般機械、電気機械、電力、運輸、官公需向けの増加により、対前年同期比12.2%増。一方外需も、主力のアジア、北米向けを始め、ほぼ全ての地域で増加し、対前年同期比17.9%増。その結果、総合では対前年同期比13.5%増の292億円となった。
 〈金属加工機械〉内需は、鉄鋼、非鉄金属、一般機械向けの増加により、対前年同期比16.0%増。一方外需は、アジア、北米向けのプラント等の大型設備が大幅に減少したことから、対前年同期比30.4%減。その結果、総合では対前年同期比19.4%減の705億円となった。
 〈その他産業機械〉メカニカルシール、業務用洗濯機等を含むが、中核をなすのは官公需を中心とするごみ処理装置である。内需は、その他製造業、その他非製造業、官公需向けが減少し、対前年同期比5.4%減。一方外需も、アジア向けごみ処理装置に増加がみられたものの、前年同期のセメントプラントの剥げ落ちにより、対前年同期比9.1%減。その結果、総合では対前年同期比6.0%減の3,473億円となった。

平成16年10月
鉄鋼生産概要

 日本鉄鋼連盟はこの程、10月の鉄鋼生産概況を発表した。
 それによると、10月の鉄鋼生産は、前月比では銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)がいずれも増加し、前年同月比では、銑鉄及び粗鋼が増加、熱間圧延鋼材が横ばいとなった。
◎銑鉄生産は709.6万トンで、前月に比べ43.8万トン、6.6%増加(前年同月比1.0%増)した。
 また1〜10月の累計では6,900.5万トン(前年同期比1.2%増)となった。
 なお、10月の高炉稼働基数は前月より1基減少し、35基中28基であった。
◎粗鋼生産は973.5万トンで、前月比で52.5万トン、5.7%増となり、前年同月比では3.3%増と5カ月連続して増加した。
 1〜10月累計では9,369.9万トン(前年同期比1.9%増)となった。
 10月の炉別生産をみると、転炉鋼は711.8万トンで前月比6.4%増(前年同月比2.5%増)、電炉鋼は261.7万トンで同3.9%増(同5.3%増)となった。
 前年同月比でみると転炉鋼は五カ月連続、電炉鋼は七カ月連続の増加となった。
 10月の鋼種別生産では、普通鋼は767.1万トンで前月比4.9%の増加(前年同月比2.6%増)、特殊鋼は206.3万トンで同8.8%の増加(同5.9%増)となり、前年同月比では普通鋼が4カ月連続、特殊鋼が30カ月連続の増加となった。
◎熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は872.5万トンで、前月比15.1万トン、1.8%増(前年同月比0.03%減)となり、前年同月比では5カ月振りに減少に転じた。
 1〜10月累計では8,589.2万トン(前年同期比2.2%増)となった。
○普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は701.1万トンで前月比8.2万トン、1.2%増(前年同月比1.7%減)となり、前年同月比で4カ月振りの減少となった。
 1〜10月累計では6,938.9万トン(前年同期比1.3%増)となった。
○特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は171.4万トンで前月に比べ6.9万トン、4.2%増(前年同月比7.6%増)となり、前年同月比では31カ月連続の増加となった。
 また1〜10月累計では1,650.3万トン(前年同期比5.8%増)となった。

安全と防犯の現状を研修
定期セミナーを開催
愛知県管工機材商協組会員等40余名出席

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=石原徳和氏・原芳商会会長)の流通部(部長=小川誉之氏・小川管商社長)主管による「定期セミナー」が11月18日午後2時より、メルパルクNAGOYAで開催され、組合員や賛助会員ら40余名が出席して、“安全と防犯の現状”についてセクダムの金子慶太郎社長より解説してもらった。
 定刻、小川部長の開会の辞に次いで、石原理事長が挨拶に立ち「最近事務所荒らしや空き巣が多発しており、我社も被害を受けました。備えあれば憂いなしと申しますが、防犯対策をどの様にすればよいのかについて学んで頂き、会社に自宅にそのノウハウを活かして頂ければ幸いです」と、述べ、引き続いて講師の紹介のあと講演会に臨んだ。
 講演会では、(1)安全とは(2)警備会社(3)体感治安の悪化(4)治安の実際(5)我々はどうすればよいのか?(6)参考図書(7)終わりにあたりなど、前段は安全全般について、後半はセキュリティ機器についてデモ機を交えて解説してもらった。
【講演要旨】
(1)安全とは

 10年前に出版された、イザヤ・ベンダソンの「日本人とユダヤ人」の中で、駐日イスラエル大使館の書記官の言葉として「日本人は安全と水はタダだと思っている」との記載があるが、当時はまったく実感できなかったが、昨今の押し留めることの出来ない体感治安の悪化に伴い、漸く安全にお金を掛けるようになった。セキュアな暮らしは、料金を支払ってでも確保するという社会が到来しつつある。マズローの欲求5段階説は、欲求は底辺から始まり、1段階目の欲求が満たされれば、1つ上の欲求を目指すと言うもので、欲求レベルを上げるための刺激の必要性を説いている。
(2)警備会社
 日本で最初の警備会社はセコムで1962年に誕生、66年にはSPアラームの販売を開始し、人的警備から機械警備への橋渡しを行った。警備業界の市場規模は3兆2,000億円で、前年比17.2%の伸び、業者数は9,100余社(72年の11.8倍)で、警備員数は約46万人、規模的には70%以上が零細企業。
(3)体感治安の悪化
 今年2月の全国男女3,000人の調査によると、75%の国民が体感治安の悪化を感じており、また全体の約52%の人が何らかの対策を行っている。
(4)治安の実際
 凶悪犯罪五つのキーワードは、(1)若年犯罪者の変貌、(2)暴力団と外国人犯罪者の変貌、(3)社会的背景とその影響、(4)犯罪発生の地域的変動、(5)女性、未成年者、高齢者の犯罪の増加で、刑法犯の認知と検挙率の状況では、平成6年の認知件数178万件に対して43%の検挙率、13年は273万件の認知件数に対して19.8%の検挙率と、検挙率が下がっている。
(5)われわれはどうすればよいのか?
 アメリカ犯罪学者のウィルソンとケリングが発表した「割れた窓理論」は、割れたままで修理も何もされなければ、しばらくすると他の窓が割られ、それを繰り返すことによってやがては無法状態の雰囲気を作り出すというもので、落書き、風紀の乱れなど、些細な問題の全てが「割れた窓」と等価し、深刻な犯罪の呼び水になると警鐘を鳴らしている。
 対応策とし何をなすべきか?(1)人より多くの情報、早い予防対策(2)鍵の充実(3)名簿(電話帳、会員名簿、クレジットカード、宅配便の送り状ほか)等の管理徹底(4)地域連携での防犯対策(5)セキュリティバイスの活用(6)パニックルームの確保など。
(6)参考図書
 中西崇著書(平凡社新書)の「完全防犯マニュアル」。
 増え続ける犯罪に、「安全と水はタダ」の時代は過去のものとなり、大切な家族と財産を、そして自身を守るために必要など、被害者にならないための具体的なノウハウである、防犯の基本から、ホームセキュリティの選び方などのノウハウがぎっしりと詰まっている。
(7)終わりにあたり
 (1)備えと杞憂を持ち続ける(2)安全は金が掛かる(3)金は多くを払いすぎると、払いすぎた分だけの損、少なすぎると、支払った金の全額を損する。
 以上で前段を終え、次いでセキュリティ機器について実演を交えて研修した。
 火災・ガス漏れ発生時の警告・自動通報から、緊急事態や不法侵入時の通報まで幅広い機能をサポートしている、マイホームセキュリティのシステムを紹介。
 講演会の後は、質疑応答を行い、伊藤副理事長の閉会の辞で終了した。

鋼管塩ビ管値上動向について研修
1月14日新年会開催
名古屋水栓販売協会定期例会を開く

 名古屋水栓販売協会(理事長=加藤文隆氏・加藤鋼機会長)では、11月26日午後6時より、名古屋市昭和区鶴舞の“萩乃茶屋”において、「11月定例会」を開催し、1月14日に新年会を開催することを決めた他、例会を利用して、鋼管・塩ビ管の値上げ動向について、積水化学工業ライフラインカンパニー中部支店給排水システム営業所の志課長を招き説明してもらった。
 説明会での要旨は次の通り。
 国際市況における原油・ナフサの高騰が沈静化せず、また、米国の住宅着工件数増加や中国経済の好調による需要拡大により、原料である塩ビ樹脂の高騰が続いていることから、塩ビ管メーカー大手は相次いで製品の再値上げを打ち出しており、積水化学工業においては、10月1日出荷分から8%から10%の再値上げに踏み切り、需要家との交渉を続けている。
 原料の塩ビ樹脂は、大手の樹脂メーカーなどが八月に1キロ15〜20円の値上げを相次いで表明した。塩ビ管需要の大半を占める公共事業向けの引き合いが年末に掛けて本格化する一方、樹脂各社の設備集約化で供給は減少傾向にあることから、交渉は終始、樹脂メーカー各社のペースで運んだ。
 鋼管においては、他の鋼材に比べて値戻しが出遅れていることに加え、当初予想を上回る原材料の上昇から、大手メーカーなどは、ガス管をはじめとした配管類全品を10月納入分から15〜20%値上げすると発表するなど、安定供給重視の観点から採算改善に踏みきったとしている。
 今後も物件や造船の伸びに伴う配管需要は更に拡大すると見られており、一層の値上げ環境が整いつつある。
 説明会のあとは、例会に移り、新春を祝う新年会の日取りを1月14日に、伏見の「太閤本店伏見店」にて行うことを取り決めた。

H2O事業部移転
原芳商会11月22日より

 原芳商会(名古屋市昭和区緑町3-26・社長=石原太郎氏)では、このたびH2O事業部を11月22日より下記に移転し、既に業務に従事している。
 記
▽移転先所在地
 〒466-0013名古屋市昭和区緑町3丁目26番地
▽TEL052-744-0171
▽FAX052-744-0040

全国MYM会
80周年記念行事開催
喜多村合金製作所会員等200余名出席

 喜多村合金製作所(岐阜県山県市富永・社長=北村朋嗣氏)では、今年10月をもって創業80周年を迎えたことを記念して、全国MYM会の「80周年記念行事」を11月4日に名古屋市中区栄の“名古屋東急ホテル”で開催し、会員等200余名が出席するなどして80周年を祝った。
 記念行事は北村専務の開会の辞、役員紹介のあと、北村社長が挨拶に臨み、全国各地から出席して頂いた出席方のお礼を述べたあと、「弊社は大正13年に名古屋において創業者の北村静勇が創業いたし、昭和51年に2代目北村義明が社業を継ぎ、平成14年に私が継いで現在に至っております。80年を迎えるに当たりまして、存続し得た理由を考えますと、1つは創業者の高い志、2つに誠の心であったと思います。高い志は、水に感謝を捧げ、事業を通じて広く社会に貢献するもので、この精神が岐阜県の水栓業界の隆盛の原点であると思っています。誠の心は、敬神で、神を敬うおもいです。本社のあります美山は産業のない村でしたので、何とかこの事業を通じて喜び多い村にしようとのおもいで社名を喜多村合金製作所にさせて頂いた次第です。その後朝シャンブームの好調などに支えられ順調に社業も発展できました。今後は基本に立ち返ってブランドの再生に取り組み、広く社会に貢献できる基礎作りに努めたいと思います。新しいシステム配管の構築など、水栓金具だけではなく継手、システム配管、屋内の給水給湯のインフラの中において、新しい事業構造、お客様に喜んで頂けます商品作りを全社一丸となって努力精進していきます」と所信を述べ、引き続いて、80周年記念商品として開発した“Iジョイント”(架橋ポリエチレン管専用継手)の商品説明が杉島開発部長より行われ、その後、中部MYM代理店会の五島会長より祝辞を頂き「喜多村合金さんには、時代のニーズにあったMYM製品の開発並びに積極的な営業戦略を期待いたしております」と更なる期待と発展をお祈りした。
 次いで、北村相談役に花束の贈呈が九州MYM代理店会の幸田会長から送られ、北村相談役のお礼挨拶、萩原常務の閉会の辞で第1部の記念式典を終え、引き続いて第2部の記念講演に移った。
 記念講演では、「中国経済のバブル崩壊」(ユダヤ戦略と日本のゆくえ)を演題に、中国経済の行く末から中東問題まで、幅広い視野で国際情勢について、中東問題研究センター所長の宇野正美氏を招聘して解説してもらった。
 次いで第3部の懇親会に臨み、関東統括部長浅野氏のお礼挨拶、古林産業高田社長の乾杯音頭で終始にわたり歓談に興じ、オータケ鈴木社長の中締めで盛宴の内にお開きとした。
 翌日はバス3台に分乗してホテルを午前9時に発ち、水栓・洗面シャワー水栓本体の24時間無人加工、家一軒を工場内に建ててシステム配管継手部材の研究開発を行っている、WATSS棟を有する富加工場の見学をはじめ、関の鍛冶伝承館で日本刀の鍛錬実演などを見学した。

記念講演や商品説明、工場見学などを行う
12月23日クリスマス会1月21日賀詞交歓会
三重県機械工具商協組定例理事会開催

 三重県機械工具商協同組合(理事長=松山廣氏・松山機工社長)では、11月12日午後6時より、四日市市新正の組合事務局で「第4回理事会」を開催し、年度後半の事業等について審議した。
 審議され、承認された議案は次の通り。
▽各委員会の行事計画の件
(1)経営対策委員会
 組合員会社の営業マンとメーカーとの交流を図り、更には新規賛助会員の加入促進の一助にとの試みによる、製販懇談会を開催する。
 開催日時は、2月22日午後6時より、津市羽所町のホテルグリンパーク津。
(2)企画委員会
 ゴルフコンペを11月27日に芸濃セントラルゴルフ倶楽部で開催。参加人員は24名。
(3)福利厚生委員会
 クリスマス会を、12月23日午後6時より、四日市文化会館で開催する。余興として、ラテン音楽の生演奏や抽選会を行う。
(4)総務委員会
 青年部設置について会合を重ねた結果、正会員内45歳以下を対象に参加者を募り、活動計画方針等の意見交換の場を設けることにした。開催日は12月3日の予定。
 賀詞交歓会については、1月21日の午後6時より、四日市都ホテルで開催する。
 通常総会については、5月13日午後5時より、湯の山温泉の希望荘で開催する。
 以上で理事会を終え、市況等を中心に情報交換をした。
 11月27日開催のゴルフ会の成績は次の通り。
▽優勝=門脇匡伸(門脇商店)N71.0H18.0
▽2位=鈴木敏弘(中部機工新聞)N73.4H27.6
▽3位=伊藤紀昌(大信工機)N73.6H20.4
▽4位=林泰広(林機工)N74.2H22.8
▽5位=打田正憲(三重日立)N75.2H16.8

社員技術研修会開催
北陸桃友会営業マン24名が出席

北陸桃友会(会長=宮重清氏・ミヤシゲ社長、ベンと特約店の集い)では、11月2日午後1時30分より、金沢市広岡の“ホテル六華苑”において「社員技術研修会」を開催し、営業の第一線で働く営業マン24名が出席して、(1)メータユニット、(2)スチームトラップ、(3)トラップ内蔵蒸気用減圧弁、(4)吸排気弁、(5)通気弁・排水用正圧緩和器、(6)T型ストレーナー、(7)その他情報について研修した。
 研修会は、ベン金沢営業所の小笠原所長が司会進行役を務めて、開会の辞を述べて開会。
 引き続いて、同社広報課の担当者より、各種新製品について解説してもらった。
 以上で研修会を終え、お礼挨拶に臨んだベン西日本営業部の弘田部長は、平素の拡販に対して感謝を述べる一方、「桃友会の特長であります提案制度によりまして、沢山のご提案が寄せられ、商品開発に結びついております。総会におきましては、提案を頂いた方々への表彰も実施しており、喜んで頂いております。研修会を通じまして、知識の向上を図って頂き、明日からの商売の糧になれば幸いです」と、挨拶を述べて技術研修会を終了した。

日本産業機械工業会調べ
平成16年度上半期環境装置の受注状況

 日本産業機械工業会は、平成16年度上半期の環境装置受注状況を発表した。
 それによると、平成16年度上半期の環境装置受注は、対前年同期比4.0%減の3,773億円となった。
 民需は、前年同期に大口案件を複数受注していた大気汚染防止装置とごみ処理装置が大きく落ち込み、前年同期を大きく下回った。一方、官公需はごみ処理装置が減少したものの、水質汚濁防止装置の増加により、全体では微増した。また外需も大気汚染防止装置やごみ処理装置の増加により前年同期を大きく上回った。
【需要部門別受注状況】
 民需製造業向けは、食品、パルプ・紙向け事業系廃棄物処理装置、石油石炭向け重・軽油脱硫装置、窯業向け排煙脱硫装置、鉄鋼向け集じん装置、その他製造業向け産業廃水処理装置、事業系廃棄物処理装置、ごみ処理装置関連機器の減少により、対前年同期比35.9%減の300億円となった。特に食品、パルプ・紙、石油石炭、その他製造業向けが大幅に減少した。
 民需非製造業向けは、電力向け集じん装置、排煙脱硫装置、産業廃水処理装置、その他非製造業向けごみ処理装置関連機器が大幅に減少し、対前年同期比45.4%減の150億円となった。
 官公需向けは、事業系廃棄物処理装置(前年同期にPCB処理設備を複数確保)が大幅に減少したものの、し尿処理装置、汚泥処理装置、都市ごみ処理装置が大幅に増加したことから、対前年同期比1.4%増の3,059億円となった。
 外需は、排煙脱硫装置と都市ごみ処理装置が大型設備の受注により大幅に増加したことから、対前年同期比55.2%増の263億円となった。
【各装置別の受注状況】
 大気汚染防止装置は、鉄鋼、電力、海外向け集じん装置、石油石炭向け重・軽油脱硫装置、窯業、電力向け排煙脱硫装置、官公需向け排ガス処理装置の減少により、対前年同期比29.6%減の336億円となった。特に集じん装置と重・軽油脱硫装置が大幅に減少した。
 水質汚濁防止装置は、官公需向けがし尿処理装置や汚泥処理装置の大幅増を始め全装置で増加し、民需も化学、鉄鋼、機械向け産業廃水処理装置やその他非製造業向けし尿処理装置、その他製造業向け汚泥処理装置が増加したことから、対前年同期比8.8%増の1,829億円となった。
 ごみ処理装置は、その他非製造業、官公需、海外向け都市ごみ処理装置が増加したものの、食品、パルプ・紙、官公需向け事業系廃棄物処理装置、その他非製造業向けごみ処理装置関連機器が減少したことから、対前年同期比9.2%減の1,599億円となった。
 騒音振動防止装置は、鉱業、官公需向け騒音防止装置の減少により、対前年同期比11.2%減の8億円となった。

平成16年度上半期産業機械輸出契約状況
日本産業機械工業会調べ

 日本産業機械工業会は、平成16年度上半期の産業機械輸出契約状況を発表した。
 それによると、平成16年度上半期の産業機械輸出契約は、アジアとロシア・東欧向けでプラント等の大型設備が大幅に減少したことから、対前年同期比29.2%減の7,729億円となった。
 単体機械は、化学機械や風水力機械、運搬機械、金属加工機械等が増加したものの、ボイラ・原動機が前年同期に大口契約を複数確保していた反動から大幅に減少し、更にプラスチック加工機械等も減少したことから、対前年同期比16.5%減の5,891億円となった。
 プラントは、発電や化学・石化、製鉄非鉄プラントが前年同期に大幅に増加していた反動もあって大きく落ち込んだことから、対前年同期比52.4%減の1,837億円となった。
 地域別にみると、主要市場であるアジア向けは、単体の風水力機械や運搬機械、金属加工機械等が増加し、また化学機械も高水準だった前年同期を若干上回ったものの、単体のボイラ・原動機やプラスチック加工機械、発電、化学・石化、製鉄非鉄プラントの減少により、対前年同期比36.7%減の3,691億円となった。中東向けは、単体のボイラ・原動機や化学機械、運搬機械、化学・石化プラントの増加により、同28.8%増の1,471億円となった。ヨーロッパ向けは、単体の化学機械や風水力機械、運搬機械、化学・石化プラントが増加したものの、単体のボイラ・原動機が前年同期の大口契約の剥落により大幅に減少したことから、同44.8%減の554億円となった。北米向けは、単体の化学機械や運搬機械等で増加したものの、単体のボイラ・原動機や風水力機械、プラスチック加工機械、製鉄非鉄プラントの減少により、同6.5%減の811億円となった。南米向けは、化学・石化プラントの増加により、同245.5%増の466億円となった。アフリカ向けは、単体の化学機械が大幅に増加し、同31.2%増の203億円となった。オセアニア向けは、単体のボイラ・原動機や運搬機械、発電プラントの増加により、同365.5%増の449億円となった。ロシア・東欧向けは、前年同期に受注していた化学・石化プラントの剥げ落ちにより、同95.1%減の82億円となった。

両毛機工会の機械工具
販売士制度について学ぶ
GKC社員資質向上の一環

 岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=石田勝俊氏、石田商会社長)では本年度、雇用促進事業に取り組んでおり、その一環として、現在働いている組合員企業社員のレベル向上に向け、数年前から関心を寄せていた「機械工具販売士制度」について学ぶため、平成14年に機械工具販売士の第一期生を輩出した「両毛機工会」との懇談会を開催した。
 10月28日、石田理事長はじめスタッフ5名で群馬県富岡市の岡田商会を訪問。両毛機工会の根岸治彦会長(旭機工社長)、岡田廣志前会長(岡田商会社長)両氏との懇談を行い、機械工具販売士制度への取組みの経緯、実際の研修、今後についての話を聞いた。
 岐阜県機械金属商業協同組合としても、社員の資質向上の必要性を充分認識しており、これまでに日工販のSE(セールス・エンジニア)研修などにも人員を参加させている。機械工具販売士制度は、機械工具商社の営業マンを育成するもので、今回学んだ内容は大いに参考になったものと思われる。
 【両毛機工会機械工具販売士制度】
 両毛機工会の会社の社員(経営者含む)が約2年間に6回(6日間)の研修会に出席し、様々な知識と知恵を身に付け、各会社、地域でリーダーとなり日本の産業ものづくりを支えていく力を身に付ける研修制度。一定の資格審査基準を得た人には「両毛機工会機械工具販売士」の認定を個人に対して行う。取得後も2年毎の研修を通じ、お互いの情報交換を通し業界のリーダーとしても活躍してもらう制度。
 〈目的・意義〉
 この研修を通じて、日本のものづくりを支える重要な使命、役割を担っている認識を深め、営業マンとしての資質を高めると共に他の会社の人達ともコミュニケーションを通じて切磋琢磨し、井の中の蛙に終わることなく広い視野で物事を見極める力を身に付け、またリーダーとして、会社・地域・業界を担う志を養い人格形成の場としてこの制度を実施する。

日本産業機械工業会調べ
平成16年度上半期9月の産業機械受注状況

 日本産業機械工業会は、9月の産業機械受注状況を発表した。
 それによると、9月の受注高は、6,005億2,700万円で、前月比160.1%、前年同月比82.7%となった。
 9月の内需は、4,230億8,700万円で、前月比172.7%、前年同月比106.3%となった。内需の前月比で増加した機種は、ボイラ・原動機(287.2%)、鉱山機械(135.4%)、化学機械(135.8%)、冷凍機械(136.3%)、タンク(前月の受注金額がマイナスのため、比率を計上できず)、プラスチック加工機械(126.0%)、ポンプ(123.8%)、圧縮機(133.8%)、運搬機械(246.0%)、変速機(109.1%)、その他(167.2%)で、前年同月比では、ボイラ・原動機(127.0%)、プラスチック加工機械(101.4%)、圧縮機(106.4%)、運搬機械(172.6%)、金属加工機械(147.6%)が増加した。
 外需は、1,774億4,000万円で、前月比136.3%、前年同月比54.1%となった。9月のプラントは、9件、505億5,500万円で、前月比416.5%、前年同月比44.2%となった。外需の前月比で増加した機種は、ボイラ・原動機(155.7%)、化学機械(170.3%)、冷凍機械(121.7%)、タンク(221.1%)、ポンプ(134.9%)、圧縮機(128.1%)、運搬機械(176.9%)、変速機(112.0%)であり、前年同月比では、鉱山機械(118.7%)、化学機械(240.2%)、冷凍機械(199.0%)、送風機(388.1%)、変速機(126.0%)が増加した。

鋳鉄用PVDコーティングチップ等発売
MEC工具シリーズ大幅拡大
京セラ 幅広い金属加工に対応

 京セラ(社長=西口泰夫氏)は機械工具事業において、昨年9月より好評販売中の金属加工用工具「MEC工具シリーズ(※1)」の新材種チップや新形状カッターなど新たなアイテム群を11月22日より発売。チップを1材種3型番から2材種34型番に、本体はエンドミル31型番に加えカッター6型番と、レパートリーを大幅に拡大した。
 機械部品形状の小型化や複雑化が常に要求されるモノづくりの現場では、それらを加工する際に用いられる工具には、さらなる高精度・高能率が求められており、同社では鋼材やステンレス材の加工において、安定加工に欠かせない高い剛性と耐久性を実現した新設計ホルダ「ウルトラハリケーンエンドミル」と、耐摩耗性に優れるPVDコーティング(※2)チップ「PR830」を採用した、金属加工用工具シリーズ「MEC工具シリーズ」を昨年9月に発売、これまで別作業を要していた仕上げ加工を不要にするなど加工能率を大幅に向上させ、金属加工に携わる多くの現場から高い評価を得ている。
 そして今回、新たに鋳鉄の加工に適した新材種チップや大型被削材のスムーズな平面加工を可能にする新形状カッターの追加、チップの“コーナR”ラインナップ拡張や、より低い切削抵抗を実現させた新形状ブレーカの採用など、MEC工具シリーズのレパートリーを大幅に拡大・充実させて、ユーザーが求める幅広い金属加工を可能にし、加工時間の短縮化や加工トータルコストの削減を目指すとしている。
■「MEC工具シリーズ」レパートリー拡大概要
〈内容〉
 (1)鋳鉄用PVDコーティングチップ「PR905」一四型番追加
 (2)新形状カッター「ウルトラハリケーンフェースミル」六型番追加
 (3)チップの“コーナR”ラインナップ拡張
 (4)低抵抗ブレーカ「JS」採用
〈生産拠点〉
 川内工場(鹿児島県)、八日市工場(滋賀県)
〈発売日〉
 2004年11月22日
〈販売目標〉
 8億円(2004年12月〜2005年11月の1年間)
■拡大アイテムの特長
(1)鋳鉄用PVDコーティングチップ「PR905」
 京セラが独自に開発したFSコート(TiAlN)被膜が、チップ表面の平滑性・耐摩耗性・高温安定性を向上させ、チップの長寿命化を実現。また高硬度で耐塑性変形性(※3)に優れた特殊超硬母材の採用により、チッピングによる摩耗進行を抑制し、ねずみ鋳鉄(※4)やダクタイル鋳鉄(※5)のフライス(回転切削)加工において、高能率安定加工を実現。
◇製品名 鋳鉄用コーティングチップ「PR905」
◇型番数 14型番
◇用途 鋳鉄材の加工
◇価格 @893円〜1,103円(税込)
(2)新形状カッター「ウルトラハリケーンフェースミル」
 従来の加工径40oまでのエンドミルシリーズに、φ40o〜φ100oまでの大径対応となるフェースミルタイプを追加。エンドミル加工では対応しきれない広い加工面を高能率に加工することを可能にした。
◇製品名 ウルトラハリケーンフェースミル
◇型番数 6型番(φ40o〜φ100o)
◇用途 大型被削材の平面加工
◇価格 @44,100円(φ40o)〜@90,300円(φ100o)
(3)チップの“コーナR”ラインナップ拡大
 チップのコーナR(チップ角の丸み)の半径を0.8oとする従来品のR0.8にR0.4、R1.2、R1.6、R2.0、R3.1を加えた計六種に拡大した。鋭い切れ味が持ち味の小径コーナRチップは仕上げ加工用に、長寿命安定加工が持ち味の大径のコーナRチップは粗削り加工用にと、ユーザーの求める様々な加工形状に応える。
(4)低抵抗ブレーカ「JS」採用
 チップのブレーカ形状に、加工作業時のチップにかかる切削抵抗を従来のブレーカよりも約20%低下させた「JS」ブレーカを採用、低炭素鋼やステンレス鋼に対して切れ味鋭くスムーズな加工を実現した。安定加工に優れた従来の「JT」ブレーカと共に、幅広い加工用途に対応。
※1 MEC工具=京セラの高精度金型技術を使い、ソリッドエンドミルに匹敵する高精度、高直角度を実現した工具シリーズ。“MEC”は型番名から名付けた京セラの造語。
※2 PVDコーティング=Physical Vapor Deposition(物理蒸着法) 電気・熱エネルギーなどで化学反応を起こさせ、母材表面に物質コーティングする方法。高温を必要としない。
※3 耐塑性変形性=作業時に工具材が欠損ではなく変形によって損傷すること。
※4 ねずみ鋳鉄=鉄と炭素による合金で、多く採用されている汎用材。普通鋳鉄とも呼ばれる。
※5 ダクタイル=成分中の炭素粒子が球状であることから、球状黒鉛鋳鉄とも呼ばれる。ねずみ鋳鉄より高強度な鋳鉄。

中国に高圧ホースと継ぎ手金具
組み立て・販売会社を設立
横浜ゴムマーケットリサーチの拠点としても活用

 横浜ゴム(社長=南雲忠信氏)は今年12月、中国に高圧ホースと継ぎ手金具の組み立て・販売会社として「横浜ホース配管(杭州)株式会社」を設立する。浙江省杭州市経済技術開発区に工場を設置し、2005年4月から操業を開始する予定。新会社の資本金は35万ドル。
 2008年の北京オリンピック、2010年の上海万博を控え、現在中国はインフラ整備に伴う大型プロジェクトが続き、建設機械の需要が高まっている。高圧ホースは建設機械の油圧装置に不可欠な部品で、従来、横浜ゴムは現地に進出した日系建設機械メーカーに日本からOEM納入してきた。しかし建設機械メーカーのニーズに、よりタイムリーに応えるとともに、さらに販売拡大を図るためには、現地市場情報にアンテナを張る生産販売拠点が必要と判断した。
 当面新会社は、日系建設機械メーカーへのOEM納入を中心に事業展開するが、今後急増すると予測される高圧ホースの取替え需要に関するマーケットリサーチにも積極的に取り組む。同時に継ぎ手金具の現地生産化も早急に実現する計画。
【横浜ホース配管(杭州)株式会社の概要】
▽所在地=浙江省杭州市経済技術開発区
▽設立=2004年12月(2005年4月操業開始予定)
▽資本金=35万ドル
▽事業内容=高圧ホースの組み立て、高圧ホース・金具の販売

ボイラ水管自動清掃用
ロボット「JFEボイラクリーンDX」
JFEエンジJFE技研付着灰清掃作業を軽減

 JFEエンジニアリングおよびJFE技研は、ボイラ水管に付着した灰を自動遠隔操作で清掃するロボット「JFEボイラクリーンDX」を開発した。これは、今まで作業員の手で行われてきた、いわゆる3K作業の付着灰清掃作業をロボットで置き換えて軽減することができる、画期的なオンリーワン商品。
 全国の自治体では平成13年度末現在、1,680のごみ焼却施設が稼動しており、そのうち1,090の施設でボイラ設備が設置され熱回収や発電などの余熱利用が行われている。これらの設備では、運転の経過とともにボイラ水管表面に灰が付着堆積して熱回収効率が徐々に低下するため、定期的に炉を止めて、防護服を着用した作業員がボイラ内に入り、手作業で付着灰を除去清掃する作業を行っている。しかし、ボイラ内は作業スペースが非常に狭い上に、ダイオキシンや重金属を含む有害な粉じんが飛散する劣悪な環境下にあるため、作業員にとっては大きな負担となっている。
 また一方で、厚生労働省からは炉内作業指針(廃棄物焼却施設内作業におけるダイオキシン類ばく露防止対策要綱、平成13年4月25日)が通達されており、作業の機械化に向けた取り組みが強く望まれている。
 JFEエンジニアリングは、全国に120を超えるごみ焼却施設の建設納入実績を持ち、多くの施設から委託を受け、操業・メンテナンスの作業に携わっている。その経験を活かし、JFE技研とともに、ボイラ水管清掃を行う作業員の負荷を軽減することを目的に、ボイラ外から遠隔操作で水管の清掃が行えるロボットの開発に取り組み、この程、実炉での実証適用を試み良好な動作性能を確認できたことから「JFEボイラクリーンDX」と命名し、商品化した。
【主な特長】
@横行装置の組み合わせにより自在に上下横行移動走行が可能。
A水管自体をガイドレールにして、管列内を自在に上下移動、管軸方向に走行することが可能。
BXリンク機構の採用により、付着飛灰による凹凸や水管の熱変形に追従でき安定した走行が可能。
C回転ハンマ方式の灰除去機構採用により、ボイラ水管に付着堆積した硬質の灰を、水管を損傷することなく効率的に除去可能。
D清掃ロボットの前後に灰除去機構を備えており、清掃タクトタイムの短縮が可能。
Eマンホールからボイラ内に分解することなく搬入できるコンパクトな構造。
Fマンホールの外から自動または遠隔操作することが可能。
GCCDカメラを装着することで清掃・走行状況の遠隔監視が可能。
 また、今まで人手では難しかったボイラの水平蒸発管群内部の付着灰も除去可能なため、熱回収率が向上して結果的に発電効率の向上も期待できる。
 JFEエンジニアリングは、これまで実績のある廃棄物処理施設の建設やメンテナンスに加えて、昨今のPFIなど自治体による廃棄物処理民間委託の需要拡大への対応などを含め、ごみ焼却施設のエンジニアリング・建設から廃棄物の処理やリサイクル事業まで幅広くこなす「総合環境事業会社」を目指しており、今後はさらに、「JFEボイラクリーンDX」のような作業環境の改善に加え、廃棄物からのエネルギー回収向上につながる先進技術の開発にも、鋭意取り組んで行くとしている。

独日相互に刺激し合い
更なる技術発展を
VDW ドイツ・デー開催

 ドイツ工作機械工業会(VDW)は、JIMTOF2004開催中の11月2日に「ドイツ・デー」を開催。ドイツ・デーでは、記者会見および「テクニカルプレゼンテーション&昼食会」を開催し、報道関係者をはじめドイツ工作機械の代理店やエンドユーザー100名余が出席した。
 記者会見において、VDW理事のディーター・クリンゲルンベルグ氏は、次の点を強調し発表した。
 【日本で躍進するドイツの工作機械産業】
 「日本経済の歓迎すべき状況は工作機械産業と独日間の貿易にプラスの効果をもたらしている」.
 日本市場における輸入工作機械の吸収余地は限られてはいるが、それでもなおドイツの工作機械業界は日本市場をたいへん重要視している。今回JIMTOFに70社を超える有名メーカーが参加していることからもこのことが伺えよう。ドイツのメーカーが特に力を入れている出展品目は金属切削機械、精密機器、測定機器、制御機器、部品および付属品である。
 「JIMTOF2004は、ドイツの最新ハイテク・ソリューション情報をお客様に直接提供し、ドイツメーカーの強みと効率性を披露する場として、日本経済が再び前進し始めて以来初の好機となった」.
 2004年上半期、ドイツからの工作機械対日輸出は15%も増加し好転している。またすでに上半期に受注しているものも大幅に増えているため、今後もしばらくはこの好調な傾向が続くものと予想されている。輸出品の中身は主に打抜き機、プレス機、レーザー、研削盤などである。
 「日本のお客様から寄せられる高い要求は我々にとって大きなチャレンジであり、また日本の国内メーカーが扱っていない特注品は最もアピールできる分野である」「特殊用途製品の生産技術が必要になったとき、ドイツの中小規模の専業メーカーとその革新的で創造的なソリューションが理想的なパートナーとなれる理由がここにある」と力強く語った。
 2003年を振り返ると日本の輸入工作機械市場は前年割れの低調ではあったが、その中でドイツは22%(7,800百万ユーロ)のシェアを獲得し、初めてアメリカに並んで、日本にとって最も重要な輸入先となった。(アメリカの工作機械産業が1999年から大きな問題に直面しているという要因も関係する。)ドイツからの輸出額は7,800万ユーロ、その内過半の4,300万ユーロを占めるのが金属切削機および研磨機で、特にレーザー技術、旋盤、歯切り盤、研削盤が大きな比重を占めた。またメタルフォーミングマシンの輸出額は2,500万ユーロであった。ドイツメーカーにとっての日本は19番目の輸出先市場であり、輸出全体に占める割合は2%にとどまった。
 工作機械の巨大市場の一つでもあるドイツは、外国製品も大量に輸入している。日本は、ドイツ市場にとって二番目に重要な輸入先であり、13%のシェアを占め、輸入台数はドイツの対日輸出の3倍にもなる。伝統的に日本メーカーは、CNC旋盤、マシニングセンタ、レーザー技術、腐食技術を特に得意としている。
 日本側から見ると、ドイツは七番目に重要な輸出市場であり、シェアは4%、ヨーロッパで最も重要な市場となっている。さらに、ヨーロッパにある生産および販売拠点を経由してドイツに供給されてくる日本製品もある。
 【ドイツの工作機械に再び成長の兆し】
 「ドイツの工作機械産業は二年に及ぶ低迷期を脱して再び成長の兆しを見せている」.
 ドイツの工作機械産業全体としては今年上半期の生産額は10%増加し、輸出も6%増と順調である。中国がアメリカからナンバーワンの座を引き継いで、最も重要な輸出先市場になったことは注目に値する。韓国への輸出額は3桁の成長を示し、スウェーデン、メキシコ、ロシア、オーストリア、スペインへの輸出も二桁増となった。
 クリンゲルンベルグ氏は今後についても好調な状況は続伸すると予測している。2004年1月から7月まで、受注額は23%増加。年初の成長は主にプロジェクト事業と外国需要によるもので、ほぼすべての機械分野が受注増に沸いている。国内市場も現在、2年間の投資不況を補えるほどの活況を呈する。上半期も輸入の停滞状況は続いているが、日本、オーストリア、台湾、ブラジル、トルコの対独輸出はどうにか2桁成長を維持した。
 こうした追い風状況を受けて、VDWはドイツ工作機械生産部門の2004年における生産成長率の予測を九月末に4%から八%に上方修正した。
   ◇    ◇
 ドイツ工作機械工業会  ドイツ工作機械工業会(VDW、本部=フランクフルト)は、ドイツの工作機械製造業界を代表する団体。280社の会員企業を持ち、国内外のすべての懸案における会員企業の利益を代表している。80年以上にわたりこの分野の見本市を主催し、工作機械見本市として世界最大規模のEMOハノーバー2005も主催している(EMOハノーバー2005は2005年9月14日から21日で開催)。今回のJIMTOF会場では、VDWは、技術セミナーやレセプションを目玉とする「ドイツ・デー」を主催し、ドイツの出展企業を後押しした。

金物業界の代表が参拝
商売繁盛・家内安全を祈願
那古野神社 金山大祭厳粛に

 那古野神社崇敬会世話人により毎年行われている「金山神社大祭」(金物業界の祖神を祀る)が、11月8日午前11時より、名古屋市中区の那古野神社境内において行われ、氏子代表、崇敬会世話人および金物業界団体(愛知県金物商工協同組合、名古屋利器工匠具卸業組合、名古屋建築金物卸商組合他)が出席して、商売繁盛、家内安全を祈願した。
 午前11時の定刻通り、愛知県金物商工協同組合の水谷事務局長が、出席した各代表に御礼を述べた後、順次氏子代表、崇敬会世話人、金物業界の代表者の名を読み上げ、次々に玉串を奉奠した。
 その後、那古野神社宮司より、人が暮らす上で鉄は欠かすことのできない大切な物で、「刀剣鍛造には立冬の時期が条件的には丁度良く、立冬直後のこの日に神様にお祈りしたことからの風習である」と説明を受けた。また、この名古屋地区においては熱田区の金山神社とこの那古野神社の2社のみで、「信仰と神々のお力添えをいただきまして、皆様方のご繁栄をお祈りいたします」と業界の発展を祈った。
 御神酒を授かった後、各代表は神社社務殿二階の広間へ移動して「直会」が行われ、金物業界の各代表による挨拶に続いて、那古野神社宮司より大祭にまつわる話を聞いた。
 その後歓談し、業界の繁栄と次回の再会を約束して、散会した。

御座敷船義丸で堀川遊覧
組合員等42名が参加
愛知金物青年部会名古屋で日本の風雅堪能

 愛知県金物商工協同組合(理事長=印藤栄一氏、印藤商店社長)は青年部会(会長=佐藤淳氏、アキラ金物)の主催で,11月5日午後7時より、御座敷船義丸での堀川遊覧を実施。組合員・参助会員等四十二名が参加して、最近見違えるように浄化が進んだ堀川の情緒を、江戸時代の風雅を極める屋形船の上から楽しんだ。
 当日は定刻に、ピア納屋橋乗船場(名古屋市中区)より全員が乗船し出港。
 冒頭、佐藤青年部会長より「本日はお忙しいところ、我々金物組合青年部の主催する行事に参加していただき有り難うございます」と参加の御礼があり、引き続いて石原担当理事(いし満社長)より「青年部は大島武雄さん(10月28日逝去)が20年程前に創られ、毎年会長が代わり、その会長の好みという形で行事を行っております。講演会やボウリング大会を行ったり、今回は屋形船ということです。日頃青年部は、毎月勉強会をしておりますが、今日は皆様と一緒に騒ごうという企画です。是非ともこれに乗っていただいて、2時間たっぷりと愉しんでいただきたいと思います」と挨拶。
 この後乾杯を行い、宴会に移った。
 普段、車などで上から見ている風景が、屋形船からは全く違う趣きを見せ、参加者は日頃の忙しさから解放されてゆったりとしたひと時を過ごした。

筒井敬一氏を講師に招聘
「最大の義務は自分を幸福にすること」
岐阜商工同好会16年度研修会を開催

 岐阜商工同好会(会長=服部与一氏、服部商会社長)は11月4日午後6時30分より、ホテルグランヴェール岐山(岐阜市日出町)において「平成16年度研修会」を開催。講師に筒井敬一氏(大正7年生まれ)を招いて、「ストレスのない陽気な暮らし」をテーマに講演が行われた。
 食事後午後7時より、服部会長が「企業の経営者も健康が大切」と挨拶を行い、続いて講演に移った。
 講演の中で筒井氏は、ストレスを感じないようにするには心の持ち方一つである、と話す。
 同じことを言われても、ストレスを感じない人と、感じる人がいる。自分がストレスを感じている相手は、自分もその人にストレスを与えているのではないかと省みてみること。自分が相手に対してストレスを与えているようなことを取り除けば、自ずからストレスの原因もなくなっていく。
 相手から悪口を言われたと嘆き、ストレスをためるのではなく、相手は、自分自身気が付かない「いけない点」を教えてくれていると考えれば、感謝でき、ストレスをためることはない。
 人間にとって最大の義務は、納税することでも、お金を儲けて社会に貢献することでもない。
 人間にとって最大の義務は、自分自身を幸福にすることである。自分自身が幸福であれば、他人にも幸福を与えることができる。自分が不幸では相手に幸福を与えることはできない、と語った。

新素材・設計ブレーカ使用
CA5515/5525
京セラ 加工安定性が大幅に向上

 京セラ(本社=京都市伏見区竹田鳥羽殿町六番地、社長=西口泰夫氏)は新材種と新設計ブレーカを採用した鋼加工用工具「CA5515」と「CA5525」を新たに開発し、2005年1月下旬より発売する。
 常に高い需要を保つ自動車や一般機械など幅広い分野で使用される鋼製機械部品は、複雑な形状が多く加工が困難とされる部品。今後も引き続き高い需要が見込まれる鋼製機械部品に合せ、鋼加工用工具もより一層の高性能化が求められている。
 同社では耐摩耗性や耐欠損性の向上、それによって加工時のトータルコストダウンに貢献する工具として、微細な柱状粒子構造を有するCVD特殊コーティングを施した鋼製部品加工用チップを新開発。
 チップのクラックに対する抑制力を高めることで、同社従来工具に比べ約2倍の加工能率と長寿命安定加工を実現した。
【製品特長】
◎特殊表面処理で優れた耐欠損性・耐摩耗性を実現
 「CA5515」「CA5525」には、同社が開発した特殊表面処理を施し、従来のCVDコーティングより格段に切削時の抵抗を低減、耐摩耗性・耐欠損性の向上を実現。
 またセラミック薄膜の破壊基点因子を除去したことで、加工安定性が大幅に向上し、刃先面粗度を高めることにより、加工時に起こりがちだった被削材と工具の突発欠損を防止することができる。
◎高アスペクト比(縦横比)の“ウルトラファインTiCN被膜”を採用
 TiCN(炭窒化チタン)を主成分とし、従来品よりさらに微細で緻密な柱状構造を持った高アスペクト比の“ウルトラファインTiCN被膜”が、クラック発生と進行を抑制する粘り強いコーティング層を形成、鋼の切削加工に求められる耐摩耗性や耐欠損性を実現。
◎新設計“PSブレーカ”で切り屑の微細化を防ぎ安定加工を実現
 「CA5515」「CA5525」表面には、新設計“PSブレーカ”を採用。大きなチップ座面確保により、加工作業時に発生しがちなチップ微振動によるマイクロチッピングを抑制し、機械の停止や加工不良の発生を防ぎ、高能率で安定した加工を実現する。

三菱マテリアルツールズ小径ラジアスエンドミルARX
E級精度の無研削インサート搭載
ロングストレートシャンク採用

 三菱マテリアルツールズ(本社=東京都墨田区横綱1丁目6番1号、社長=高田修氏)では、三菱マテリアルが開発・製造する「小径ラジアスエンドミルARX形」の販売を開始した。
 近年、刃先交換式エンドミルの小径化が進み、またCAD&CAM等の進歩により、金型加工等の荒〜中仕上げ領域においてボールエンドミルから多機能・高能率が図れるラジアスエンドミルへ切り換える傾向が強い。同社では、このニーズに応えるべく「小径ラジアスエンドミルARX形」の開発を行った。
【製品特長】
(1)E級精度の無研削インサートを搭載し、低コストで高精度な加工を実現。
(2)フレキシビリティに富む、ロングストレートシャンクの採用で、突き出し長さの調整が可能。
(3)ミラクルコーティング材種「VP15TF」により、幅広い被削材に対応可能。
(4)インサートはR2.5、R3.0、R3.5の3サイズを規格化。
(5)品名/型番 ホルダARX25R102SA10S等、計14アイテム。インサートRDMW0517MOE等、計3アイテム。
(6)標準価格 ホルダ(R2.5用φ10、2枚刃)で税込21,735円。インサート(R2.5)で税込525円。

レクリエーション・忘年会を確認
愛機工青年部11月役員会

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏、山下機械社長)青年部(部長=水谷隆彦氏、ミズタニ機販社長)では、11月9日に「11月役員会」を開催した。当日は13名が出席し、審議された議題は次の通り。
▽第1号議題=講演会の件
 講演会は10月21日に「東別院会館」にて開催された。講師はピーシーエー生命の前田氏。
 当日出席者は18名。講演会後は懇親会も行われ、12名が出席した。
▽第2号議題=忘年会の件
 忘年会は12月3日に「月明かり」にて開催を決定。現在受付中で22名の出席が確認されている。
 司会は村瀬氏(ムラセ)。水谷氏(センサスヤマモト)の転勤により、送別会も兼ねる方針。当日は水谷氏と入れ替わりの部員及び新人部員の岡本氏(岡新)の挨拶も行う。
▽第3号議題=レクリエーションの件
 レクリエーションは、昨年同様、Jリーグ観戦を11月28日に行う予定。現時点での出席者は35五名(大人27名、子供8名)。昨年と違い、途中寄る所が無いため、車内でのゲームを立案中。
 またゴルフ大会は11月23日に開催の予定。
 ボウリングについては今回金物組合と合同では行わず、単独での開催を予定。
▽第4号議題=その他の件
 戦力化事業のマネージメントセミナーの案内が行われた。

平成16年9月環境装置受注
千181億千500万円
前年同月比97・2%

 日本産業機械工業会では、平成16年9月の環境装置受注状況を発表した。
 9月の受注高は1,181億1,500万円で前月比176.4%、前年同月比97.2%となった。
各装置別
●大気汚染防止装置/前月比は、海外向け排煙脱硫装置の増加により350.2%。
 前年同月比は、石油・石炭向け重・軽油脱硫装置、海外向け集じん装置の減少により、84.9%。
●水質汚濁防止装置/前月比は、その他製造業向け汚泥処理装置、官公需向け下水汚水処理装置、汚泥処理装置、関連機器の増加により156.2%。
 前年同月比は、その他製造業向け汚泥処理装置、官公需向けし尿処理装置、汚泥処理装置、関連機器の増加により、100.6%。
●ごみ処理装置/前月比は、官公需向け都市ごみ処理装置の増加により、180.9%。
 前年同月比は、パルプ・紙、官公需向け事業系廃棄物処理装置の減少により、98.1%。
●騒音振動防止装置/前月比57.4%。前年同月比13.5%。
需要部門別
○製造業/前月比は、化学向け産業廃水処理装置、機械向け排ガス処理装置、その他製造業向け汚泥処理装置、事業系廃棄物処理装置の増加により127.6%。
 前年同月比は、食品向け事業系廃棄物処理装置、パルプ・紙向け排ガス処理装置、事業系廃棄物処理装置、石油・石炭向け重・軽油脱硫装置、鉄鋼向け集じん装置、その他製造業向けごみ処理装置関連機器の減少により、36.5%。
○非製造業/前月比は、その他非製造業向けし尿処理装置、事業系廃棄物処理装置の減少により、53.0%。
 前年同月比は、電力向け大気汚染防止装置関連機器、産業廃水処理装置の減少により、80.5%。
○官公需/前月比は、下水汚水処理装置、汚泥処理装置、都市ごみ処理装置の増加により173.8%。
 前年同月比は汚泥処理装置、都市ごみ処理装置、ごみ処理装置関連機器の増加により、103.7%。
○外需/前月比、前年同月比ともに、排煙脱硫装置の増加によりそれぞれ1378.9%(13.8倍)、147.2%。
 なお、外需は月により変動が大きい。

平成16年9月産業機械輸出
千704億500万円
前年同月比53・0%

 日本産業機械工業会では、平成16年9月の産業機械輸出契約状況を発表した。
 9月の輸出契約高は1,704億3,500万円で前月比136.8%、前年同月比53.0%となった。
 同月のプラントは9件。505億5,500万円で前月比416.5%、前年同月比44.2%となった。
 単体は1,198億8,000万円で前月比106.6%、前年同月比57.8%となった。
 地域別構成比は、アジア州54.4%、中東州15.8%、ヨーロッパ州10.3%、北アメリカ9.5%、アフリカ州3.9%となっている。

第12回ダイドーニューイヤーコンサート
来年1月22日15時開演
愛知県芸術劇場コンサートホール


 ダイドー(社長=山田貞夫氏、本社=名古屋市中村区名駅南4-12-19)では2005年1月22日、恒例となった「ダイドーニューイヤークラシックコンサート」を“愛知県芸術劇場コンサートホール”において、午後3時より開催する。
 第12回目となる今回は、セントラル愛知交響楽団音楽監督・小松長生氏プロデュースのもと、テレビ等で活躍中のオペラ女優・塩田美奈子さんのソプラノや、ヨーロッパを舞台とする今川裕代さんのピアノ等、楽しめる内容となっている。管弦楽はセントラル愛知交響楽団、特別指揮に山田貞夫氏(ダイドー社長)。
 尚、このコンサートはチャリティコンサートも兼ねており、その収益金は毎年名古屋市福祉基金に全額寄贈されている。
プログラム
【第1部・春の息吹】
◆J・シュトラウスI/ポルカ「雷鳴と稲妻」作品324
◆J・シェトラウスI/ワルツ「美しく青きドナウ」作品314
◆J・シェトラウスI/喜歌劇「こうもり」より“公爵様あなたという方は”
◆レハール/オペレッタ「メリーウィドゥ」より“ヴィリアの歌”
◆ベートーヴェン/序曲「レオノーレ」第3番 作品72b
【第2部・映像の音楽】
◆千住明/ピアノ協奏曲「宿命」(TVドラマ“砂の器”より)
◆ロウ/ミュージカル「マイ・フェア・レディ」より“踊り明かそう”
◆ロイドウェバー/ミュージカル「キャッツ」より“メモリー”
◆ラヴェル/ボレロ
 指揮者 小松 長生
 2004年よりセントラル愛知交響楽団音楽監督及びコスタリカ国立交響楽団芸術監督。福井県出身。東京大学美学藝術学科及びイーストマン音楽院大学院指揮科卒業。指揮を伊藤栄一氏、D・ジンマン氏に師事。1985年エクソン指揮者コンクールにて優勝を果たし、バッファロー管エクソン派遣指揮者、ボルティモア響アソシエート、カナダ・キッチナー・ウォータルー交響楽団音楽監督、武生国際音楽祭音楽監督、東京フィルハーモニー交響楽団正指揮者を経て現職。1994年細川俊夫の「時の深みへ」(世界初演)他を指揮してザルツブルグ音楽祭にデビュー。モントリオール交響楽団、ケルン放送交響楽団、ボリショイ劇場、モスクワ放送交響楽団などに客演。オペラにも取組んでおり、「アイーダ」「蝶々夫人」「ラ・ボエーム」等を指揮している。2001年1月にはキエフ国立劇場のヴェルディ週間に招かれ、「椿姫」を指揮してウクライナ共和国黄金十字章を授与された。2002年6月には韓国スーウォンにて行われた日韓ワールドカップ記念イベントにチョン・ミュンフンと共に参加。ソウル・フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会にも客演し、戦後韓国オーケストラにおいて日本人として初めて指揮した。現代曲、オペラ、教育プログラムのプロデュース、ジャズピアニストの小曽根真氏や雅楽の東儀秀樹氏との共演、千住明作曲ピアノ協奏曲「宿命」の指揮等、ジャンルを超えたレパートリーを持つ。音楽藝術学博士。
ソプラノ 塩田美奈子
 国立音楽大学卒業。同大学院オペラ科首席修了。オペラ研修所六期修了。阿部富美子、小林一男、疋田生次郎、ピエール・ミランダ・フェラーロの各氏に師事。1988年第19回イタリア声楽コンコルソ第一位、シエナ大賞受賞。劇団四季「オペラ座の怪人」のカルロッタ役でデビュー。1989年2期会公演「椿姫」の主役ヴィオレッタでオペラデビュー。1992年ファンハウスよりオペラアリア集「プリマ・ドンナ」でCDデビュー。1991年アリオン賞、五島記念文化賞オペラ新人賞、ジロー・オペラ賞新人賞を受賞。1996年11月リサイタル、モノ・オペラ「カルメン」でヒロイン“カルメン”を演じる。1997年海外公演「プラハの春」にてベートーヴェン「第9」のソリストとして招かれ、さらにリサイタルも行い、地元紙に“クリスタルヴォイス”と称される。1998年新作ミュージカルの主演を始め、一柳慧「モモ」のモモ、團伊玖磨「夕鶴」のつう、新国立劇場「こうもり」のアデーレなど数々の役をこなす。常に日本語の詩を大切に同距離で愛情をもって接し、抜群の歌唱力と明るいパーソナリティは各方面から注目を浴びている。今、最も輝いているオペラ歌手。
 ピアノ 今川 裕代
 福井県出身。ドイツ・シュトゥットガルト国立音楽大学ピアノ科、オーストリア・ザルツブルク・モーツアルテウム国立音楽大学ピアノ演奏家コース修士課程共に最優秀で卒業。田邊暁美、徳岡美智子、高務智子、角聖子、アンドレ・マルシャン、ハンス・ライグラフの各氏に師事。1996年シュトゥットガルト音楽大学理事会奨励賞、2002年オーストリア教育科学文化庁よりヴュルディグングス賞受賞。J・ブラームス国際音楽コンクールピアノ部門第二位入賞。サレルノ国際ピアノコンクール第一位入賞、併せて最優秀ドビュッシー演奏賞受賞。2003年アントン・ルービンシュタイン国際ピアノコンクール第3位、併せて特別賞受賞等、多数の国際コンクールにて好成績を収める。東京フィルハーモニー交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢、モーツアルテウムユニバーシティシンフォニーオーケストラ等と共演。ベルギー・フランドロン音楽祭にて三夜連続リサイタル、ドイツ・メックレンブルク・フォアポメン州音楽祭、シュベッツィンゲン音楽祭、イタリア各地でのコンサートツアー、ワイマール・チェインピアノ週間にてリサイタル、ザルツブルク・ショパン協会主催ショパン没後150周年記念リサイタル、バッハ協会主催バッハ生誕315周年記念リサイタル、イギリス王室バグショット宮殿における御前演奏等、ヨーロッパ各地や日本においてソロ、室内楽、伴奏等幅広く活動。オーストリア・ザルツブルグ在住。
 管弦楽 セントラル愛知交響楽団
 1983年にナゴヤシティ管弦楽団として発足し、自主運営オーケストラとして中部地域を中心に活動を行う。1996年3月「平成7年度愛知県芸術文化選奨文化賞」を受賞。1997年にセントラル愛知交響楽団へ名称を変更。1999年より、名古屋出身の女性指揮者、松尾葉子氏を常任指揮者に迎え、バラエティーに富んだプログラムと斬新な企画による公演が話題を呼んだ。2004年からは小松長生氏を音楽監督に、古谷誠一氏を正指揮者、松尾葉子氏を首席客演指揮者として新たな活動を開始。定期演奏会、コンチェルトシリーズ、「第9」演奏会等の自主公演の他、バレエ、オペラ、ミュージカル等の依頼公演にも数多く出演。また独自の構成によるプログラム、幅広いレパートリーを生かした学校公演にも積極的に取り組み、年間約100回の公演はいずれも好評をもって迎えられている。
【読者プレゼント】
 同社より読者の中からコンサートチケットを先着5組10名様にプレゼント。
▽受付日時=12月14日午前10時より
▽応募方法=電話またはEメールにて
〈電話〉052-565-1231コンサート係迄
〈Eメールアドレス〉
nagoya@kikou.co.jp(受付開始以降送信分のみ受付)


平成16年12月12日2187号
中部経産局管内
最近の地域総合経済動向

 中部経済産業局では、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の五県)における11月の経済動向を11月10日に発表した。それによると、生産は横ばい傾向となっている。個人消費は、底固く推移するなか、一部には明るさが見られる。設備投資は、着実に回復している。雇用情勢は、引き続き改善傾向にある。また総括判断として、3ヶ月連続で「改善している」を据え置きした。
ポイント
@生産は、高水準で「横ばい傾向」となっている・鉱工業生産指数は、前年同月比で27ヶ月連続の上昇となった。半導体素子・液晶素子、自動車が高水準で推移しており、一般機械も緩やかな上昇傾向となっている。
A個人消費は、底固く推移する中で一部に明るさが見られる。
B設備投資は、着実に回復している。雇用情勢は、完全失業率、有効求人倍率ともに全国でも良好な水準にあり、引き続き改善傾向にある。
C先行きについては、生産が自動車、電子部品・デバイス、金属工作機械などを中心に当面、高水準で推移すると見込まれる。また、原油価格の上昇、国際情勢などは引き続き懸念事項であり、今後の動向を十分注視していく必要がある。
【自動車】
 自動車の生産は、高水準で推移している。
 完成車は国内向けに新車効果が見られ、輸出向けも引き続き好調なことから、高水準で推移している。
 自動車部品は、国内完成車生産が高水準に推移しており、また国内メーカーの海外現地工場や海外メーカー向けの輸出が好調に推移している。
【電子部品・デバイス】
 電子部品・デバイスの生産は、高水準で推移している。
 記憶素子(メモリ等)は、デジタルカメラ、携帯電話向けに高水準となっているが、伸びは鈍化している。
 論理素子(マイコン等)は、DVD装置向け、薄型テレビ向けを中心に国内向けが高水準となっている。
 液晶素子は、テレビ、携帯電話など情報通信機向けに、拡大基調で推移している。
【情報通信機器】
 情報通信機器の生産は、好調な薄型テレビの動向を受け、拡大している。
 デジタルカメラは、国内向けが堅調となっていることに加え、海外向けも好調なことから、高水準で推移している。
【金属工作機械】
 金属工作機械は、国内向け、輸出向けともに一般機械、自動車関連を中心に高水準となっている。
 主要9社の受注状況を見ると、国内受注は7ヶ月連続して前年を上回ると共に、海外受注は25ヶ月連続して前年を上回り、全体では24ヶ月連続して前年を上回っている。
【電気機械】
 電気機械の生産は、好調に推移している。
 電動機は、自動車向けを中心とした設備投資関連向けが伸びており、全体では好調に推移している。
【公共投資】
 公共投資は、地方公共団体で財政状況等を受けて抑制基調が続くなど、低調に推移している。
 なお、9月の公共工事請負金額を見ると、市町村などで前年を上回り、13ヶ月ぶりに前年を上回った。
【輸 出】
 名古屋税関内の輸出通関額(円ベース)は、10ヵ月連続で前年を上回った。これを品目別に見ると、「自動車」「自動車の部分品」などが前年を上回った。また主要地域(国)別で見ると、米国向けは2ヶ月ぶり、アジア向けは30ヶ月連続、EU向けは5ヶ月連続で前年を上回った。
【化 学】
 化学の生産は、横ばいとなっている。
自動車向け樹脂等が高水準となっているなど、全体としては高水準で横ばいとなっている。
【金属製品】
 金属製品の生産は、低調に推移している。
 アルミニウム建材は、一部リフォーム関連に動きが見られるが、ビル用、住宅用ともに低調に推移している。
 ガス機器は、高付加価値製品に動きが見られるが、単体普及品を中心に弱い動きが続いていることから、低調に推移している。
【ファインセラミックス】
 ファインセラミックスの生産は、堅調となっている。
 ICパッケージは情報通信向けを中心に持ち直しており、自動車向けの触媒単体、ガスセンサ素子が、国内外ともに高水準で推移するなど、全体として堅調となっている。
【個人消費】
 個人消費は、底固く推移するなか、一部に明るさが見られる。
 大型小売店販売は、百貨店が七ヶ月連続、スーパーが22ヶ月連続で前年を下回り、全体では11ヶ月連続で前年を下回った。
 乗用車販売は、新車効果から小型車に動きが見られるが、前年比横ばいとなった。 家電販売は、5輪後もデジタル家電が引き続き好調を維持しているが、パソコン関連商品が振るわず、2ヶ月連続で前年を下回った。
【普通鋼鋼材】
 鉄鋼の生産は、堅調に推移している。
 鋼板は、自動車向けが高水準で推移し、造船・産業向けが好調に推移している。
 棒鋼は、公共事業・民間建築向けともに低調に推移している。
 特殊鋼鋼材は、自動車関連向けを中心に好調に推移している。
【民間設備投資】
 設備投資は、着実に回復している。
 日本銀行短観や、日本政策投資銀行設備投資動向調査を見ると、半導体素子・液晶素子関連で大型の能力増強投資が進捗していることに加え、自動車関連で積極的な姿勢が継続しているなど、幅広い業種で投資を増加する動きが見られる。
【住宅投資】
 住宅建設は、引き続き低調に推移している中で、戸建てを中心に明るい動きが見られる。
 新設住宅着工戸数を見ると、持家、貸家、分譲ともに前年を上回り、全体では3ヶ月連続で前年を上回った。
【雇用情勢】
 雇用情勢は引き続き改善傾向にある。
 新規求人数は、製造業、医療・福祉、卸売・小売業をはじめ幅広い業種で増加している。
 有効求人倍率は、引き続き高い水準にある。完全失業率は、着実に改善している。
【企業倒産】
 企業倒産は、引き続き減少傾向にあるが、今後の動向については注視する必要がある。

KVK
中国第2工場建設へ
来年6月操業、生産能力増強

KVK(岐阜市黒野・社長=北村和弘氏)では、中国大連市における子会社の生産強化・拡大を図るため、第2工場の建設を行うと発表した。操業は来年6月の予定。
 当面は日本向けの製造だが、中国市場進出の備えと、既存工場のめっきがフル稼動で飽和状態に近いこともあり、第2工場を設けることになった。
 第2工場は、既存工場から車で20分ほどの大連市技術開発区臨港工業区に建設、敷地約5,000uを確保し、約3,000uの工場を建設する。完成は来年5月の予定。
 投資額は3億4,000万円で、同社が半額程度を引き受け、残りを自己資金で賄う。
 生産工程は、機械加工・研磨・めっき・組立を担当、生産能力は、年間300万個で、従業員数は、約百人。
 既存工場は、約440人の従業員で年間600万個を生産、水栓70%、湯水混合栓が20%、シャワー付き湯水混合水栓が10%で、2005年3月期は売上高22億円の見込み。

高品質・高精度で高生産性を可能に
高性能ウェルド・ヘッド
スウェージロック円周溶接機に2製品追加

 世界最高品質の流体システム・コンポーネントを提供するスウェージロック社(社長兼最高経営責任者=アーサー・F・アントン氏、本社=米国オハイオ州ソロン)の日本法人である日本スウェージロック(代表取締役=木原照隆氏、本社=兵庫県西宮市)は、同社の円周溶接機「オービタル・ウェルディング・システム」に、高品質かつ高精度で生産性の高い溶接を可能にする「8HPHシリーズ高性能ウェルド・ヘッド」と、クリーンルームなどの高純度の環境において容易な操作で高い精度の円周溶接を実現する「高純度用M100パワー・サプライ」の新製品2種を追加した。この製品は、現在国内に8あるスウェージロック指定販売会社を通じて販売が開始された。
 「8HPHシリーズ高性能ウェルド・ヘッド」は、放熱効果の高い金属性コンポーネントと、独自に開発したギア・トレーン・デザインにより、熱影響による磨耗と溶接作業を軽減し、4分の1インチサイズのチューブでは毎時最高60回(同社比)の高い溶接生産性を実現した。また、高温による摩耗を軽減しており、同サイズのチューブにおけるメンテナンスまでの平均溶接回数を10,000回(同社比)まで可能にした。さらに、安定したベンチ・トップ・デザインや、人間工学に基づいた対抗式ハンドル、目視による位置合わせが可能なオフセット電極などの特徴も兼ね備えている。
 この製品は、D75タイプ以降のすべてのスウェージロック円周溶接機用パワー・サプライで使用することができ、外径サイズが8分の1インチから2分の1インチ(3mmから12mm)までのチューブ溶接が可能。
 「高純度用M100パワー・サプライ」は、クリーンルームなどにおける汚染を低減するために、排気ファンに0.3μmのHEPAフィルターを備え、内蔵感熱式プリンターには無塵紙を使用している。また、ボディは洗浄が容易なホワイト・パウダー皮膜仕上げ。
 この製品は、既存のM100パワー・サプライの特性を踏襲しており、マイクロプロセッサー制御と容易な操作により、一貫性のある溶接と作業プロセスにおけるコストや作業時間の大幅な削減に貢献する。
【スウェージロック】
 スウェージロック(本社=米国オハイオ州ソロン)は、高品質で信頼性の高い流体システム・コンポーネントの開発、製造を行っている。その製品は、北米、ヨーロッパ、アジアなど、世界で25カ所以上の製造工場、研究開発、技術サポート、流通拠点と、世界6大陸に200以上存在するディストリビュータ(スウェージロック指定販売会社)を介した販売ネットワークにより、顧客に届けられている。スウェージロックのスタッフ、製品、サービスは、化学、石油化学、オイル、ガス、バイオ製薬、発電、代替燃料、半導体製造ラインなど、幅広い用途で高く評価されている。
【日本スウェージロック】
 日本スウェージロック(本社=兵庫県西宮市)は、スウェージロック社の日本法人として1976年に設立され、米国スウェージロック社の日本における物流業務サポート、およびアジア太平洋地域における販売サービス会社に対する技術、マーケティング・サポートを行っている。

商業販売統計速報
平成16年10月分

 経済産業省がまとめた10月の商業販売統計(速報)は次の通り。
 平成16年10月の商業販売額は44兆3,560億円、前年同月比1.0%の増加となった。これを卸売業、小売業別に見ると、卸売業は33兆8,840億円、同1.7%の増加となった。小売業は10兆4,720億円、同1.4%の減少となった。
 なお、商業販売額の季節調整済前月比は、4.1%の増加となった。卸売業は同7.0%の増加、小売業は同0.1%の減少となった。
(1)卸売業販売額の動向
 卸売業を業種別にみると、各種商品卸売業が前年同月比15.7%の増加、鉱物・金属材料卸売業が同14.1%の増加、農畜産物・水産物卸売業が同三・四%の増加、機械器具卸売業が同0.4%の増加、化学製品卸売業が同0.4%の増加となった。
 一方、繊維品卸売業が同11.0%の減少、衣服・身の回り品卸売業が同9.7%の減少、家具・建具・じゅう器卸売業が同7.9%の減少、医薬品・化粧品卸売業が同4.6%の減少、建築材料卸売業が同3.9%の減少、その他の卸売業が同2.9%の減少、食料・飲料卸売業が同0.5%の減少となった。
 大規模卸売店販売額は8兆5,410億円、前年同月比3.2%の増加となった。
 これを商品別に見ると、石油・石炭が同27.3%の増加、その他の輸送用機械器具が同19.8%の増加、鉄鋼が同18.6%の増加、化学製品が同8.5%の増加、その他の機械器具が同8.0%の増加などとなった。
 一方、衣服・身の回り品が同13.9%の減少、繊維品が同12.3%の減少、自動車が同12.2%の減少などとなった。
(2)小売業販売額の動向
 小売業を業種別にみると、自動車小売業が前年同月比8.0%の減少、各種商品小売業(百貨店など)が同3.5%の減少、その他小売業が同3.3%の減少、織物・衣服・身の回り品小売業が同2.8%の減少、機械器具小売業が同1.0%の減少、飲食料品小売業は同15.4%の増加となった。
(3)大型小売店販売額の動向
@大型小売店の動向
 平成16年10月の大型小売店販売額は1兆7,846億円、前年同月比でみると、1.5%の減少となった。百貨店は7,322億円、同3.5%の減少、スーパーは1兆524億円、同横ばいとなった。
 なお、大型小売店の季節調整済前月比は、0.5%の減少となった。百貨店は同0.3%の減少、スーパーは同横ばいとなった。
A大型小売店(既存店)の動向
 平成16年10月の大型小売店を、前年同月比(既存店)でみると、4.1%の減少となった。百貨店は同3.6%の減少、スーパーは同4.5%の減少となった。
 また、商品別にみると、衣料品は同7.5%の減少、飲食料品は同0.6%の減少、その他は同5.0%の減少となった。
《百貨店の動向》
 百貨店の主力商品である衣料品は、婦人・子供服・洋品が同8.0%の減少、紳士服・洋品が同4.8%の減少、その他の衣料品が同3.6%の減少、身の回り品が同0.6%の減少となったため、衣料品全体では同5.6%の減少となった。
 飲食料品は、同0.7%の減少となった。
 その他は、家具が同8.8%の減少、家庭用品が同6.4%の減少、食堂・喫茶が同2.5%の減少、その他の商品が同0.1%の増加、家庭用電気機械器具が同37.3%の増加となったため、その他全体では同1.0%の減少となった。
《スーパーの動向》
 衣料品は、婦人・子供服・洋品が同13.2%の減少、紳士服・洋品が同12.1%の減少、その他の衣料品が同9.9%の減少、身の回り品が同4.0%の減少となったため、衣料品全体では同11.2%の減少となった。
 スーパーの主力商品である飲食料品は、同0.5%の減少となった。
 その他は、家具が同13.8%の減少、家庭用品が同10.8%の減少、食堂・喫茶が同9.1%の減少、その他の商品が同7.7%の減少、家庭用電気機械器具が同1.5%の増加となったため、その他全体では同7.9%の減少となった。
(4)コンビニエンスストアの動向
 平成16年10月のコンビニエンスストアの商品販売額及びサービス売上高は、6,110億円、前年同月比2.1%の増加となった。これを商品別に見ると、ファーストフード及び日配食品が2,177億円、同1.4%の増加、加工食品が2,033億円、同1.4%の増加、非食品が1,641億円、同4.3%の増加となったため、商品販売額は5,851億円、同2.2%の増加となった。また、サービス売上高は259億円、同0.2%の増加となった。

TCM 2〜3t積みのエンジン式小型フォークリフトをフルモデルチェンジ
新たに「INOMAシリーズ」として12月1日から全国一斉に販売

 TCM(社長=田坂陸郎氏)では、この程2〜3t積みのエンジン式小型フォークリフトをフルモデルチェンジし、新たに「INOMAシリーズ」として12月1日から全国一斉に販売を開始した。
 「INNOVATION(革新)MACHINE(機械)」「意のままに作業ができる」の意味をとって名付けられたINOMAシリーズは、従来車に比べ運転席の振動を大幅に低減させるなど、顧客の要望を隅々まで取り入れた次代のフォークリフト。
 同社では、「INOMAシリーズは、『頑強にして優しい』を基本コンセプトとして開発され、乗れば乗るほど、その操作性、居住性の良さに満足していただけるものと確信している」とし、年間の目標販売台数7,000台を見込んでいる。
【主な特長】
居住性向上
@エンジンとボンネットのダブルフローティングでオペレーターに伝わる振動を大幅に低減。(ハンドル振動83%低減・同社従来車比)
Aティルトシリンダをフロア下部に配置し、ゆとりのある広々フロアを実現。(フロア面積45%アップ・同社従来車比)
乗降性の向上
@超ワイドステップ採用で安心感のある乗り降りが可能。(ステップ面積55%アップ・同社従来車比)
Aパーキングレバーを右側に移設し、車両左側からの乗降スペースを拡大。
操作性の向上
@外形300oの小径ハンドルの採用で操作性が抜群に向上し、疲労を低減。また、乗り降りがスムーズにできるように半月形状を採用。
A前後進・変速ギヤともマルチコーンシンクロを採用し、軽くてスムーズなシフト操作を実現。(クラッチ車)
耐久性の向上
@車体は過酷な作業でも十分に耐え得る頑強さを誇り、安定性も抜群。(前後安定比五%アップ・同社従来車比)
A油圧装置の耐久性を向上させるために、作動油の油温を低減。(油温10℃低減・同社従来車比)
安全性の向上
@ダッシュボードの高さを抑え、前方視界を拡大。(フォーク視認面積50%アップ・同社従来車比)
Aメーターパネルを運転席右側に移設し、ハンドル内側からの視界を確保。
Bヘッドガード最上部にリアコンビネーションランプを設置し、周囲からの視認性が向上。

富士重工業愛知県半田市k関連子会社
輸送機工業に隣接する自社所有地

富士重工業(社長=竹中恭二氏)は、愛知県半田市にある関連子会社、輸送機工業に隣接する自社所有地に、複合材接着部品を主に製造する航空機の新工場を建設する。
 この新工場では、米ボーイング社の次世代旅客機「7E7」の胴体と主翼をつなぐ重要な部位である中央翼の構成品や、防衛庁の次期固定翼哨戒機・次期輸送機用部品などの生産を行う予定で、2006年の稼動開始を目指している。
 富士重工業の航空宇宙関連の開発・生産などを担う航空宇宙カンパニーは、複合材部品の開発・製造を得意技術としており、これまで同カンパニーの主力工場である宇都宮製作所(栃木県宇都宮市)にて事業展開をしている。しかし、今後に向けての複合材部品生産供給能力向上のためには新工場の設立が必須となったもので、宇都宮製作所では余地がないことから、輸送効率、自社所有地の活用などの観点から、7E7中央翼の最終組立を予定している半田工場の周辺地域で新たな複合材部品製造工場建設の検討を進めていたものである。
 新工場は今年11月に着工し、完成後の建物面積は約7,500uとなる予定。複合材部品を焼き固める世界最大級のオートクレーブや非破壊検査装置などを設置する、大物複合材部品を製造する先端工場となる。設備を含めた新工場の投資額は、50億円以上を見込んでいる。

鉱工業生産・出荷・在庫指数速報
平成16年10月分

 経済産業省がまとめた10月の鉱工業生産・出荷・在庫指数(速報)は次の通り。
 10月は、生産、出荷、在庫、在庫率とも低下であった。製造工業生産予測調査によると、11月上昇の後、12月は低下を予測している。総じてみれば、生産は横ばいで推移している。
(1)10月の生産・出荷・在庫動向
 @生 産
 10月の生産は、前月比1.6%低下と2ヶ月連続の低下(前年同月比は1.1%低下)となり、指数水準は98.8(季節調整済)となった。生産の低下に寄与した業種は、電子部品・デバイス工業、情報通信機械工業、輸送機械工業等であった。品目別にみると、携帯電話、アクティブ型液晶素子(大型)、アクティブ型液晶素子(中・小型)の順に低下に寄与している。
 A出 荷
 10月の出荷は、前月比1.6%低下と2ヶ月ぶりの低下(前年同月比は1.9%低下)となり、指数水準は101.1(季節調整済)となった。出荷の低下に寄与した業種は、電子部品・デバイス工業、情報通信機械工業、窯業・土石製品工業等であった。
 B在 庫
 10月の在庫は、前月比0.7%低下と3ヶ月ぶりの低下(前年同月比は0.3%上昇)となり、指数水準は90.9(季節調整済)となった。在庫の低下に寄与した業種は、輸送機械工業、一般機械工業、情報通信機械工業等であった。
 10月の在庫率は、前月比1.3%低下と4ヶ月ぶりの低下(前年同月比は3.8%上昇)となり、指数水準は96.9(季節調整済)となった。
(2)製造工業生産予測調査
 製造工業生産予測調査によると、11月は前月比3.7%の上昇、12月は同2.2%の低下であった。11月の上昇は、一般機械工業、情報通信機械工業、電子部品・デバイス工業等により、12月の低下は、輸送機械工業、情報通信機械工業、一般機械工業等による。10月の実現率は2.3%の低下、11月の予想修正率は0.3%の低下となった。

石油統計速報
平成16年10月分

 資源エネルギー庁がまとめた10月の石油統計(速報)は次の通り。
 10月分の原油輸入量は2,101万kl、前年同月比14.3%増と4ヶ月連続して前年を上回った。国別に輸入量が多い順にみると、@アラブ首長国連邦(568万kl、同18.6%増)、Aサウジアラビア(560万kl、同30.7%増)、Bイラン(275万kl、同20.6%減)、Cカタール(156万kl、同18.5%減)、Dクウェート(135万k経同三39.2%増)の順となっている。
 なお、今月の中東依存度は88.1%と前年同月に比べ3.4%下回った。
 燃料油の生産は1,782万kl、前年同月比1.4%減と2ヶ月連続して前年を下回った。油種別にみると、ナフサ、ジェット燃料油及び灯油は前年を上回ったが、ガソリン、軽油、A重油及びB・C重油は前年を下回った。
 燃料油の輸入は304万kl、前年同月比13.0%減と5ヶ月ぶりに前年を下回った。輸出は142万kl、同8.0%増と11ヶ月連続して前年を上回った。
 燃料油の国内販売は1,923万kl、前年同月比5.1%減と2ヶ月連続して前年を下回った。油種別にみると、ガソリン及びジェット燃料油は前年を上回ったが、ナフサ、灯油、軽油、A重油及びB・C重油は前年を下回った。
 なお、ガソリンは10月としては過去最高となった。
 燃料油の在庫は1,323万kl、前年同月比10.7%減と8ヶ月連続して前年を下回った。油種別にみると、ガソリン、ナフサ、ジェット燃料油、灯油、軽油、A重油及びB・C重油と全油種で前年を下回った。

山の辺の道・柿畑の作業小屋
土壁や土塀の魅力を再発見
土壁礼讃小林澄夫のまなざし展

INAX世界のタイル博物館1月30日まで開催中
 INAXが運営する「世界のタイル博物館」(愛知県常滑市)では、2005年1月30日まで、特別展として『土壁礼讃、小林澄夫のまなざし〜土壁や土塀の魅力、再発見〜』展を開催している。
 現在、私たちの身の回りを見渡すと、ガラス、コンクリート、タイル、アルミサッシなどの近代的で人工的な建材が目に飛び込んでくる。一度できあがると半永久的にその形を保ち続ける、そんな堅牢な建材に囲まれて私たちは住の安全を手に入れているのかもしれない。
 その一方で、土や木などの自然素材を見かけることが少なくなってきた。日本の建築は、かつてこのような自然素材を用い、時間とともに朽ちて再び自然に帰っていき、そしてまた再生するという自然のサイクルを大切にしてきた。
 ところが、現在は千数百年もの長い間、自然のサイクルの中で守り続けられてきた土塀や土壁が、耐久性に優れたコンクリートの下地に土を塗ったものに変わったり、逆に何の補修も施されずに朽ちていくままに放置されているものも数多く見受けられる。
 建物はその周辺にある素材を用いてつくっていくという、日本のどこにでも見られた建築スタイルが工業化によって一変し、その伝統的な技法で仕上げる左官職人も減少している。
 左官の仕事や土壁・土塀などに造詣が深く、長年にわたりそれらを国の内外に取材してきた小林澄夫氏は、土でつくられるものの本質的な部分を、土塀の仕上がりの象徴的なものとしてとらえている。
 例えば、寺社の建物は本来、信者の奉仕活動で守られてきており、大勢でつくる喜びが泥団子の積み方ひとつにも良く表われていて、職人が賃仕事として施工したものとは違うことを指摘している。
 私たちは、小林氏の案内で、土塀や土蔵、土壁が残る奈良大和路を訪れた。十分な補修がされないままに朽ち果てていく土塀もあれば、応急手当的な補修も目に付く。小林氏の眼差しでこれらの遺構に対する思いを本展で伝えていくことにした。
 この土の温もりのある土壁や土塀の魅力を後世に伝え、再び現在の生活の中に取り込んでいく価値があるのではないかと思う。少しでも多く土の魅力を再発見できることを祈念いたしたい。
【「世界のタイル博物館」特別展/『土壁礼讃、小林澄夫のまなざし』展の概要】
■会場=世界のタイル博物館
 常滑市奥栄町1―130(名古屋鉄道常滑線「常滑駅」から知多バスで「知多半田駅」行き「常滑東口」下車徒歩2分)
■会期=2005年1月30日
■休館日=毎週月曜日(祝祭日の場合は翌日)、12月27日〜1月3日
■開館時間=午前10時〜午後5時(最終入館4時30分まで)
■入館料=一般500円、高・大学生300円、小・中学生200円
■主催=世界のタイル博物館企画委員会
■問合せ先=世界のタイル博物館(TEL0569―34―8282、FAX569―34―8283)
 URL:http://www.inax.co.jp/museum/

ポンプ部会を開き研修
1月12日賀詞交歓会
静岡県管工機材商組合11月理事会を開催

 静岡県管工機材商組合(理事長=丸尾氣窮雄氏・丸尾興商社長)では、11月2日午後3時より市内の“マイホテル竜宮”において「11月度理事会」を開催し、1月12日に新年賀詞交歓会を開催することなどを決める一方、ポンプ部会を開催して、同業界の市況等について研修した。
 当日審議された議案は次の通り。
第1号議案=17七年度新年賀詞交歓会開催の件
 新春の門出を祝う新年賀詞交歓会は1月12日午後4時より、静岡駅前の“ブケ東海”で開催することを決め、当日の役割分担については、司会進行を伊藤副理事長、開会の辞を大河副理事長がつとめることになった。
第2号議案=管機連地区代表者会議報告の件
 10月26日に東京鉄道会館で開催され、丸尾理事長が出席。
 主な決議事項としては、年末年始休暇(12月30日〜1月4日)、夏期休暇(17年8月13日〜15日)、地区代表者会議(17年3月9日)、通常総会(17年6月16日)の日程を決めたほか、各地区理事長の業界動向では、管材の不況を尻目に工作機械業界の超繁忙振りが披露された。
第3号議案=忘年ゴルフ会開催の件
 12月8日に静岡カントリーゴルフ倶楽部で開催することを決めた。参加人数は40名前後になる模様。
第4号議案=海外視察旅行実施の件
 12月23日〜26日の3泊4日で、大連市を訪れ、住まいの巨大なセンターの見学等を行うことにしている。
 以上で審議事項を終え、引き続いてポンプ部会に移り、静岡地区で3割強のシェアを持つ、川本製作所の静岡営業所天野所長より、ポンプ業界の市況等について解説してもらった。
 部会では、市況等の説明のあと、質疑応答が行われ、出席者から質問が多数寄せられたので、そのいくつかを披露する。@生産廃止ポンプの部品供給年数は、生産廃止後8年間、A震災時のポンプ配送拠点は、全国65カ所の営業所在庫以外に、北海道、仙台、千葉、大阪、広島、福岡に一定量の震災対策用ポンプを在庫し、緊急時に対応、B全国の増圧給水ポンプの設置認可状況は、全国80自治体で認可済み、静岡県下においては未認可、C増圧直結給水のメリットは、安全でおいしい水の供給、省エネルギー効果、省スペース、コスト低減、全戸断水の回避等のトータルメリットがある。

アカシ・明豊エンジニアリング・明旺技研
関連会社三社を
統合ミツトヨ 12月1日付で

 ミツトヨ(本社=川崎市高津区坂戸1-20-1、社長=手塚和作氏)では改革実施と発展を図るため、関連会社3社(アカシ、明豊エンジニアリング、明旺技研)を12月20日付けで同社へ統合する。
 3社は、90年10月にミツトヨグループへ関連会社として加わり、海外における硬度計販売はミツトヨブランドで、国内における全機種はアカシブランドで販売を継続してきた。ここに来て経営環境の急激な変動の中、連結経営の観点から効率化と事業の更なる発展を目指すために3社を統合することに合意した。
【譲渡会社の概要】
「株式会社アカシ」
◎本店所在地/神奈川県座間市広野台二丁目7-1
◎設立年月日/平成2年9月5日
◎事業目的/試験機、工作機械、精密測定機、計量器、分析機器、油圧空圧機器、産業用ロボット及び医療機器の製造・販売並びに輸出入、設置工事、並びにさく井工事の請負等
◎発行済み株式総数/6,000株
◎資本金/3億円
「株式会社明豊エンジニアリング」
◎本店所在地/神奈川県横浜市都築区池辺町3286番地
◎設立年月日/昭和49年4月1日
◎事業目的/試験機、測定機、分析器その他精密機械器具及び電子機器の据付、修理、点検、製造、販売並びに輸出入、機械器具、構造物及びこれに関連するものの地震、振動、音響、圧力等による諸影響の試験並びに測定等
◎発行済み株式総数/32,000株
◎資本金/3,200万円
「明旺技研株式会社」
◎本店所在地/神奈川県綾瀬市吉岡東三丁目9-33号
◎設立年月日/昭和49年11月15日
◎事業目的/不釣合の測定及び修正に関するコンサルティング並びに作業、用具及び冶工具の開発、助釣合試験機の販売並びにサービス、防震対策に関するコンサルティング等
◎発行済み株式総数/10万株
◎資本金/5,000万円

新3次元曲面形状計測装置
「TRiDY」を発売
JFEテクノリサーチ顔の表情も簡単に測定

 JFEテクノリサーチ(代表取締役=藤井徹也氏、本社=東京都千代田区丸の内1-1-12JFEビル)は、従来の装置に比べて携帯性・操作性に優れた非接触三次元曲面形状計測装置「TRiDY」を新たに開発し、販売を開始した。
 「TRiDY」は、測定対象に光のストライプパタンを投影し、その歪みから対象の形状を自動測定。明るい部屋でも1.3秒の撮影時間で測定を完了、その場で形状を演算してCAD・CGで扱えるデジタル情報として出力する。各種のイベント、オーダーメイド、製品開発など形状測定の現場で新たなソリューションを提供するものである。
 この商品は、顔形状測定に適した標準型(視野240mm×320mm、分解能0.5mm)に加え、人体半身が測定できる広視野型、フィギュアなど小さな対象の測定に適した高精細型の3機種を標準で揃えており、さらに、それ以外の視野に対しても特注で対応が可能。
【特 長】
@複雑な凹凸や明暗のある対象も難なく測定できる。顔の表情の測定にも適用可能。
A明るい部屋の中でも照明を消さずに測定ができる。
Bパタンの投影にデータプロジェクタ(白色光)を用いており、目にも安心。
C装置は検出ヘッドとノートパソコンだけで構成、携帯性・操作性に優れている。
D測定対象表面のあらゆる点の凹凸量と色・明るさとを同時に計測できる。
▽定価=300万円(カラー画像入力付)
▽発売=2004年10月(11月末までの納入実績4台)
▽販売予定台数=50セット/年(2005年度)
【詳 細】
◆測定原理
 「TRiDY」は、測定対象表面に「二値ストライプパタン」と「マルチスリット」とを順次投影してテレビカメラで撮影し、これを画像処理して、投影パタンの歪みから形状を求める。形状再生にJFEテクノリサーチの独自技術を盛り込んだ空間コード化法を用いることにより「高速」「高信頼性」を実現するとともに、2種の投影パタンの併用により「高精度」「絶対値」形状測定を同時に実現した。また、パタンの投影は、パソコン画面上で生成したパタンをプロジェクタ(白色光)で投影する構成とすることにより、コンパクト・軽量で、さらに「人体にやさしい」投光系を実現。
 形状測定の世界では、見かけの性能・仕様のほかに「何でも測れるか?」「どこでも測れるか?」という「ロバスト性」が問われる。「TRiDY」は、形状計測の中でも最も難しいとされる「人体形状計測」についても難なくこなすことが可能。
◆適用分野
 たとえば、測定した顔の形を、CG(Computer Graphics)ソフトを使ってゲームキャラクターの顔に埋め込んでやれば、パソコン画面上で「自分の顔のキャラクター」を動かすことができるようになる。また、その結果をCAM(Computer Aided Machining)に繋ぐことにより、自分の「胸像」を作ることもできる。さらに、アパレル、下着、メガネ、フィットネス、靴などの業界では、販売店の店頭で、来店した客の体形を測定し、コンピュータ上で「バーチャル試着」する販促装置としての用途が期待される。
 こうした用途を含め、次のような分野で適用が期待される。
@形状データベース
体型計測、文化財、美術品
A形態研究
下着、アパレル、美容
B認識・検査
鑑識、セキュリティ、FA(Factory Automation)
Cシミュレーション
アパレル、下着、メガネ、フィットネス、靴
D倣い加工
彫像、イベント
Eデザイン
オーダーメイド(服、靴、下着)、おもちゃ、ゲーム
◆商品概要
〈測定方式〉
 空間コード化法(マルチスリット走査&二値コードパタン投影法)
〈投影装置〉
 データプロジェクタ
〈映像装置〉
 デジタルビデオカメラ
〈パタン投影・入力制御・画像処理〉
 ノートパソコン
〈データ出力〉
XYZ―ASCII、DXF、MGF、OBJ、VRML
〈機種構成〉
 ・広視野型(人体半身計測等)=視野サイズ520o×690mm、測定分解能1.1o
 ・標準型(顔面計測等)=視野サイズ240mm.×320mm、測定分解能0.5mm
 ・高精細型(フィギュア計測等)=視野サイズ120mm×160mm、測定分解能0.25mm
◆特 徴
@高速
測定1.3秒以内(カラー画像入力時は1.8秒)
A高精度
プラスマイナス0.5mm(視野サイズ240mm×320mmの時)
B高信頼性
人体計測も可能。表面の反射ムラ・色ムラがあっても測定可能で、明るい部屋でも自由に測定可能。
C安全性
白色投影光で、顔面計測でも安心して使用できる。
D軽量・コンパクト
検出ヘッド部の重量は約8kgと軽量、手軽に持ち運びできる。
E操作性
測定からデータ表示までノートパソコン一台で操作できる。

高齢者向けパートナーロボット
「よりそいifbot」
ドリームサプライ12月1日販売・レンタル開始

 ドリームサプライ(代表取締役社長=木村憲次氏、本社=名古屋市東区)は、ビジネスデザイン研究所(代表取締役社長=木村憲次氏、本社=名古屋市中村区)およびフタバ産業(代表取締役社長=小塚逸夫氏、本社=愛知県岡崎市)と、高齢者向けパートナーロボットの共同開発を進め、この程、量産機を完成、12月1日より、「よりそいifbot」として発売・レンタルを開始した。
 この高齢者向けパートナーロボット「よりそいifbot」は、2003年4月、ビジネスデザイン研究所において発売されたコミュニケーションロボットifbotをベースマシーンに、高齢者向けにコンテンツをフルチェンジしたもの。
 高齢社会が悲観的なものでなく、明るく活力ある社会になるためには健康が重要とし、介護予防の中でも認知症(痴呆症)予防に有効な商品・サービスが少ない現状で、この商品は毎日使い続けることで脳の活性化を促進することにより健康寿命を延ばし、また簡単な会話をすることで高齢者の孤独感や寂しさを和らげることを目的に開発された。
【製品概要】
▽品名=パートナーロボット 「よりそいifbot」
▽メーカー希望小売価格=604,800円(本体価576,000円)
▽発売日=2004年12月1日(水)
▽カラー=オフホワイト、シルバーメタリック、ライトグリーン
▽レンタル=ドリームサプライ ロボットライフ21
▽販売=ドリームサプライ、有名大手百貨店他
〈主な特長〉
@シニアから高齢者に対応した会話
A脳をトレーニングする11のコンテンツと4つの情報系コンテンツを搭載
B計算
Cなぞなぞ
Dクイズ
E記憶ゲーム
Fイメージゲーム
G発声練習
H想起ゲーム
I日時の確認
J日替わり一言
K昔のニュース
L歌
Mメディカルチェック
N献立アドバイス
Oカロリー計算
Pマナー
Q電源のオフ・オンはスイッチ一つのユニバーサルデザイン
R顔には108個のLEDを搭載し、目や瞼の動きなどで感情表現をし、ユーザーとコミュニケーションを図る
◇  ◇
 ドリームサプライ(資本金3,000万円・ビジネスデザイン研究所100%出資、平成16年4月1日設立)は、「よりそいifbot」の企画、会話コンテンツの制作を担当。高齢者向けパートナーロボット「よりそいifbot」のレンタル・販売事業を「ロボットライフ21」というブランド名で展開する他、「介護予防体操教室」を今年9月より熱海市において静岡県社会福祉協議会主催で開催している。
 ビジネスデザイン研究所は、「よりそいifbot」の開発を担当。世界初の商用感性コミュニケーションロボット「イフボット」を産学協同で開発し、今年4月に販売している。また、11月には「ハローキティロボ」の発売を開始。
 フタバ産業は、「よりそいifbot」の製造を担当。「イフボット」の量産開発と製造を行い今年4月に出荷、「ハローキティロボ」の製造を行い11月に出荷。
 「よりそいifbot」の販売は、ドリームサプライの直販の他、大手百貨店での取り扱いを予定。全国百貨店に先がけ、松坂屋本店(名古屋市中区)で12月1日より店頭販売を開始した。
 また、「よりそいifbot」のレンタルも12月1日より、ドリームサプライで受付を開始している。レンタル期間は三十六ヶ月とし、期間中の故障・不具合は無償修理。
 本件に関する問い合わせ先は、ドリームサプライロボットライフ21 お客様窓口、電話052-939-2222、eメール=info@dreamsupply.co.jpまで。

すぐやる・必ずやる・できるまでやる
下期方針発表会開催
橋本総業CSの向上を図る

 中部HAT会(橋本総業と販売店、メーカーの集い)では、11月24日午後4時より名古屋市東区葵の“メルパルクNAGOYA”を会場に「平成16年度下記方針発表会」を開催した。
 発表会は、冒頭、同社衣斐本部長が出席と日頃の拡販に対してお礼を述べる一方、世界の状況から日本経済の状況を詳細に説明され、「私共と致しましては、流通機能の強化を図りまして、お得意様にとってベストパートナーとなりますよう一層の努力をしてまいります」と、挨拶。
 次いで、同社井上センター長から、在庫フルラインの充実を図り、ベストパートナーとしての供給責任を果たしたい、との本部方針が発表され、引き続いて、宇佐見中部ブロック長より、中部ブロックの方針が発表された。
 方針としては、流通としてのベストパートナーをキーワードに、「すぐやる・必ずやる・できるまでやる」をスローガンに、機能強化でのCSの向上を図る。そのためには、得意先・仕入先との三位一体の営業推進、各分野でのベストブランド供給等による、共存共栄を図り、増分10%にチャレンジしたいとした。また、来年4月の北陸支店の開設も発表した。
 続いて、狩野中部支店長、望月浜松支店長からそれぞれ下期方針が発表された。
 引き続いて、メーカー16社の方針説明が発表された。
 方針発表の後は、懇親会に移り、ウエダの植田社長の乾杯で懇親会に入り、余興として琴伝統大正琴の演奏を堪能し、終始に渡り互いに親睦を分かち合い、同社竹田支配人の謝辞、キッツ中部支社の木下支社長の中締めで懇親会を終了した。
【下期方針】
▽チャレンジ10―増分10%にチャレンジ
@販路拡大(地域密着重視で得意先との拡販)A商材拡大(各分野のベストブランドのフルライン供給)B機能強化(商品供給力・コスト競争・サービス提供力の充実)
▽取組を強化し、共存共栄を図る
@目標の共有化A行動の共有化B成果の共有化
▽CSの向上
@層別CS度アップAソリューション&プレゼンテーションB常に改善、改善の風土化

チェーンフレックスCFBRAIDシリーズ
イグリデュールV400エンジニアリングプラスチック
イグス 新製品2種を発売

 イグス(本社=東京都墨田区錦糸1-2-1)では、動力用・制御用ケーブル「チェーンフレックスCFBRAIDシリーズ」とエンジニアリング・プラスチック「イグリデュールV400」を発売した。
チェーンフレックスCFBRAIDシリーズ
 新開発の同製品は、心数が四心もしくは八心の工業用ケーブルで、コークスクリュー現象を未然に防ぐ事ができるのが特徴的。同製品の線心は大型トロール船等で使用されている、ブレイドロープ構造に似た形で編組されている。ブレイドロープは、完全な非自転構造を持ち、使用中にしごきや捻れを受けても回転せず、非常に柔軟性に優れた性能を持つ。
 この「船のロープ原則」により同製品のケーブル構造では、内部で過大な引張力が生じる事も無く、コークスクリューや線心の断線といったリスクを最小限に抑えることが可能。またこのケーブルシリーズの設計上の新フィーチャーにより、ストロークが長く(最長500m)、曲げ半径が限定されている様なケースはもちろん、絶えず稼動し屈曲するケーブル保護管内の使用においても、断線・損傷等のトラブルを確実に回避出来る様になった。
 新シリーズではシールド付、シールド無しの両タイプを用意している。
イグリデュールV400
 シャフトの加工において、熱処理は重要な工程の一つであり、柔らかい素材を使用する場合は130℃が限度とされてきた。同社では、新素材イグリデュールV400を開発し、使用耐熱温度を200℃まで可能とした。
 また、高い弾性を備えていることから、同素材で製造されたベアリングは、振動や端部荷重が避けられないアプリケーションにも適している。さらに化学物資にも強い耐性を持ち、吸水性も極めて低い。
 同製品は、ドイツで開催されたハノーバーメッセ2004においても展示発表されている。
【問合わせ先】
電話03-5819-2030
E-mail=info@igus.co.jp
http://www.igus.co.jp

差し込みやすく、抜けにくい
ゴム輪型排水マスリニューアル
アロン化成接合部の安定性向上

 アロン化成(東京都品川区東五反田)では、このほど、管路ゴム輪接合で優れた可とう性と施工性で好評を得ている「ゴム輪型排水マス」をリニューアルし、“差し込みやすく、抜けにくい”と、接合部の安定性をさらに向上させた。
 施工性・確実性・地震動に対する柔軟性などが評価され、本管、取付管にかかわらず、上下水道用管路は、ほぼ100%がゴム輪接合管路となっている。
 SDR用ゴム輪は、下水道用ゴム輪と同様JISK6353(水道用ゴム)に適合する材質・性能を有しており、長期間にわたって確実な水密性を発揮する。また、木の根が進入する等の心配はない。
 新たにリニューアルした製品の特長は次の通り。
@3本の「リブ」をゴム輪受口部に付けることにより、リブがパイプをホールドし、不用意な力でマスが傾いたり、管が抜けたりすることを防止、これにより接合部の安定性が増し、施工性がさらに向上した。
A接着剤はもちろん、滑剤も必要ない低挿入力設計で、パイプを差し込むだけで接合できる。
B接合部を回したり、曲げたり、抜いたりできるので、枝管のつなぎ込みや、勾配・傾きの調整が容易にでき、管や継手に位置合わせの合マークを記入する必要がない。
 その他詳細については同社名古屋支店(名古屋市中区錦・電話052-203-0378)へ問い合わすとよい。

石川哲朗氏
石川工具会長

 石川工具(社長=石川真氏、本社=愛知県一宮市緑三丁目1-4)会長の哲朗氏は、病気療養中のところ薬石効果なく11月26日にご逝去された。享年68歳。
 通夜は11月26日午後7時より、告別式は27日午後1時より共に、石川氏が信仰していた一宮聖光教会(一宮市古金町)にて執り行われた。
 敬謙なカトリック信者で、社業に励む傍ら、教会並びに併設の幼稚園の理事を務められた。
 告別式は、長男の石川真社長が務めてしめやかに執り行われ、土曜日にも関わらず、業界関係者等が各地より多数駆けつけ、故人の冥福を祈った。
 喪主の真氏は「父は2年前に病に倒れ、手術を行い今日まで生きることが出来ました。父は、本当は教育者の道に進みたかったが、事情により、親の仕事を引き継ぎ、今日まで石川工具を立派に引っ張ってくれました」と挨拶。
 同氏はコンピュータにも造詣が深く、その重要性に早くから着目し、システムを開発。20年も前に作られたそのシステムの一部は現在も立派に使われており、商売人としてだけでなく、学者肌の一面も覗かせていた。
 また、業界の発展にも尽力し、「一宮機鋼組合」の会長はじめ役員を永らく務めた。

キトー
従来より小型・軽量化
キトースーパーマグ

 キトー(本社=東京都渋谷区代々木3-37-4、社長=鬼頭信二郎氏)では、長年好評を博した人気商品永久磁石式リフティングマグネット「キトーマグリフト」をフルモデルチェンジした、『キトースーパーマグ』を11月1日より発売。
 同製品は従来よりも、パワフル且つコンパクト化を目指し開発された。小型化・軽量化され、磁石性能を大幅にアップしたのが特徴的。
【製品特長】
@従来比で最大60%も小型化に成功(従来型マグリフトKPL100とスーパーマグKRL100の体積を比較した数値。その他のタイプについても小型化されている)
A従来比で最大55%減(従来型マグリフトKPL80とスーパーマグKRL80の質量を比較した数値。その他のタイプについても軽量化されている)
B従来型の10倍磁石性能をアップ(従来マグリフトで採用しているフェライト磁石と、スーパーマグで採用した希土類磁石ネオジウム系の最大エネルギー積を比較した数値。約3.5倍〜10倍の性能を持つ)
Cスイッチレバーのみの簡単操作。つり荷の吸着、取外しもラクラク
D4つの磁極が確実につり荷を吸着
Eつり荷の形状(平鋼・丸鋼)や重量に合わせて選べる九種類のバリエーションを用意
F標準価格77,000円〜228,000円

YMCAチャリティラン参加
新潟中越地震義援金も募る
藤田螺子工業4チーム28名が出場

 藤田螺子工業(本社=名古屋市中村区名駅南3-9-3、社長=藤田K氏)では、11月6日に“名城公園”にて行われた「YMCAチャリティーラン」に参加した。
 このYMCAチャリティーランは、名古屋YMCAが毎年主催して行われるもので、参加費の全てを心身に障害を持つ子供たちへの支援金として使われる。同社では、このイベントに積極的に取り組んでおり、今年も4チーム28名が参加した。当日は好天に恵まれ、多くの人々が集い賑やかなイベントとなった。
 また、会場にて新潟県中越地震被災者への義援金も募り、30,303円を11月9日に中日新聞社を通じて寄贈された。
【各参加チーム及び成績】
(敬称略)
●チーム「ドラえもんズ」
第26位・タイム46分04秒
監督/兵頭貴子(業務部)
第1走者/本間唯(総務部)
第2走者/成田晃(製造部)
第3走者/森恵麻(調達・企画部)
第4走者/榊原久美子(総務部)
第5走者/古賀敦(品質保証部)
第6走者/富山猛司(NPK)
●チーム「螺子のソナタ」
第30位・タイム47分20秒
監督/早川大輔(営業二部)
第1走者/石原彩華(品質保証部)
第2走者/加藤友美(営業一部)
第3走者/清水宏(業務部)
第4走者/藤井あゆむ(営業二部)
第5走者/曾場理恵子(海外部)
第6走者/川原克善(製造部)
●チーム「土屋☆大輝」
第31位・タイム47分50秒
監督/土屋大輝(製造部)
第1走者/藤田房子(ISO推進室)
第2走者/高蝸E佑(製造部)
第3走者/山内寿俊(製造部)
第4走者/下谷哲生(品質保証部)
第5走者/松本考雄(製造部)
第6走者/小幡誠一(製造部)

●チーム「ついでに!とんちんかん」
第36位・タイム49分18秒
監督/土池田明菜(製造部)
第1走者/稲垣美智子(品質保証部)
第2走者/山本早織(業務部)
第3走者/羽場則佳(製造部)
第4走者/浅井涼佑(品質保証部)
第5走者/木戸貴俊(製造部)
第6走者/花井喬志(業務部)

新セパレートシステム採用
突切り溝入れコロターンSL発売
サンドビック 多種多様な組み合わせ可能

 サンドビック・コロマント事業部(本社=神戸市西区室谷二丁目2-9)では、突切り・溝入れ工具の新製品「コロターンSL」を発売した。
 これまで、セパレートタイプの工具は剛性が弱く、一方一体型の工具は数多くの在庫が必要といった弱点を持っていた。「コロターンSL」は新セパレートシステム採用により、それらの不便さを一気に解消する画期的なマルチプレーヤー製品である。
 「コロターンSL」は、独自のセレーションを利用したカップリングシステム“セレーション・ロック(SL)”の採用により、一体型工具に匹敵する高剛性と高精度を実現。またアダプタとブレードの多種多様な組み合わせをも可能にしたことにより、外径/内径・溝入れ・旋削・ネジ切りの全加工に対応できる。例えばコロカットチップ用カッティングブレードやQカットチップ用カッティングブレードを、一つのコロターンSLアダプターに装着することができる。
 さらに新スクリュークランプで剛性をアップし、厳しい切削条件での加工ニーズにも優れた威力を発揮する。加えて同社既存の570型ボーリングバイトと互換性があり、損傷してもブレードのみを交換できるので、コストダウンにもつながる。この様に高生産性とコストダウンを同時に実現する便利で使いやすい工具である。
 同社では来年には端面溝入れ用も追加し、さらにプログラムを拡大の予定。

スミボロンブレイクマスターSV型
住友電工ハードメタルチップブレーカ付CBN

 住友電工ハードメタル(名古屋営業所=名古屋市東区東桜1-1-6)では、焼入鋼切削加工における切屑処理問題を解決する、チップブレーカ付きCBN工具「スミボロン ブレイクマスターSV型」を開発し、販売を開始。
 CBN工具「スミボロン」が用いられる難削材の切削加工の中でも浸炭層除去加工では、低硬度の未焼入れ部分から長い切屑が発生し、加工機械停止などのトラブルが生じることがある。従来、切屑除去を行う設備や人員の投入で対応していたが、更なる生産性向上のため、切屑を分断処理できるブレーカ付のCBN工具に対する需要が高まっている。今回発売を開始した「スミボロン ブレイクマスターSV型」は、本格的なブレーカを刃先のCBN層に形成した初めての工具である。
【製品特長】
@CBN層にブレーカを形成することにより、硬い焼入鋼の切屑を処理してもブレーカに生ずる磨耗が少なく、切屑処理性能を長時間維持。
A独自設計のブレーカ形状により、切屑を確実に分断し、浸炭層除去加工における切屑トラブルを解消。
B勝手無しブレーカ形状により、多様なツーリングに対応。
C刃先には「コーティドスミボロンBNC200」を採用しており、大切り込み高能率加工にも対応。
D両面マルチコーナータイプで経済的。

コーティドスミボロンBNC300・BN350
住友電工ハードメタル焼入れ鋼の断続加工に

 住友電工ハードメタル(名古屋営業所=名古屋市東区東桜1-1-6)では、焼入れ鋼の断続加工に対応したCBN新材種「コーティドスミボロンBNC300」と「スミボロンBN350」を開発し、販売を開始した。
 従来のスミボロンBN300は、焼入れ鋼の断続切削に対応できる数少ない切削工具としてロングセラーを続けている。今回、販売を開始した「コーティドスミボロンBNC300」と「スミボロンBN350」は大幅にリニューアルした新材種。
【コーティドスミボロンBNC300/製品特長】
◎新開発の強靱CBN焼結体に、断続切削を最適化した特殊セラミックコーティングを施し、耐欠損性と耐摩耗性を高い次元で両立。
◎焼入れ鋼の一般的な断続切削はもとより、耐摩耗性が求められる連続部分を多く含む断続切削でも、安定した長寿命を実現。
【スミボロンBN350/製品特長】
◎焼結体素材の最適化により、耐欠損性の大幅向上を実現。断続切削時に生じやすい、衝撃による突発的な欠損を大幅に抑制するため、従来、砥石による研削加工に頼らざるを得なかった強断続加工でも、安定した工具寿命を発揮。
◎優れた耐欠損性により、焼入れ鋼のエンドミル加工やフライス加工に対応。

スーパーマルチドリルT型・HT型・XHT型
住友電工ハードメタル長寿命・高能率

 住友電工ハードメタル(名古屋営業所=名古屋市東区東桜1-1-6)では、穴開け加工の高能率化と長寿命を実現する超硬ソリッドドリル「スーパーマルチドリルT型、HT型、XHT型」を開発し、販売を開始した。
 自動車産業を中心とする製造業界では、トータルコスト低減を目指し、加工の高能率化や設備のダウンサイジング化が進められている。穴開け加工の分野においては、超硬ドリルの使用による加工の高能率化が進められており、長寿命と高能率をより高い次元で実現するドリルが求められている。今回発売する超硬ソリッドドリル「スーパーマルチドリルT型、HT型、XHT型」はこうした問題を解決する新製品。
【製品特長】
@超硬母材の最適化と最新コーティング膜の組み合わせにより、従来の1.5〜2倍の寿命を達成。
A新設計の切刃形状により、切削抵抗を従来比三〇%低減。小型機械でも安心して使用できるため、設備のダウンサイジング化に貢献。
B切削抵抗低減により、従来ドリル以上の高速高送りが可能となり、一層の高能率化を実現。
CXHT型は、深穴加工時の切屑排出性を向上させた新溝形状の適用により、ドリル径の25倍の穴深さの加工を実現し、さらにステップ加工無しで送り速度500mm/minを超える高能率加工も可能。
D環境負荷を低減するMQL加工への対応が可能。

忘年会を開催
愛鋲協青年部いな葉にて

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=藤田K氏、藤田螺子工業社長)青年部(部長=山田賢治氏、山田螺子工業所社長)では、11月26日午後7時より、中区錦“いな葉”にて「忘年会」
を開催した。
 当日は8名が出席、会の初めに山田部長が挨拶に立ち「今年も早いもので、もう忘年会となりました。また年内は地震を初め、色々な事が起き、大変な年となりました。さらに原材料の値段が急激に上がり、苦労されているかと思います。これはまだまだ上がります。来年もまた頑張っていきましょう」と語った。
 久々の会合とあってか、互いの話しに花が咲き、賑やかな会のまま終了した。

体験談と映画鑑賞
愛知県経営研究会定例勉強会

 愛知県経済研究会(会長=西田篤生氏、共立機巧会長)では、12月8日午後6時20分より、中村区名駅四丁目“愛知県中小企業センター研修室”において「定例勉強会」が行われる。
 今回の勉強会は、会員らの経験に基づいた「体験談発表」と、“立派な日本人”をテーマにした「映画鑑賞」の2つが行われる。
 また現在同会では、会員を随時募集している。
【問合せ先】
愛知県経営研究会事務局(愛知県中小企業センター六階)
〒450-0002
名古屋市中村区名駅四丁目4-93
TEL052-561-4121(内線360)

男子長村氏(長村商店)女子辻本さん(ダイドー)が優勝
名古屋伝動機商組合 第4回ボウリング大会

 名古屋伝動機商組合(理事長=山田貞夫氏、ダイドー社長)は11月12日午後7時より、ブランズウィックスポルト(名古屋市中区新栄二)において、組合親善ボウリング大会を開催。4回目を迎える今回は、山田理事長はじめ組合員とその従業員ら90名が参加して行われた。
 定刻に山田理事長の始球式でゲームスタート。2ゲームで日頃の腕前を競った結果、男子では長村康義氏(長村商店)、女子では辻本悠子さん(ダイドー)が見事優勝した。
 ゲーム終了後は、パーティー会場に移って表彰式が行われ、長村実行委員(長村商店社長)の司会進行で、冒頭、山田理事長が「皆さんこんばんは。恒例のボウリング大会に皆様方の沢山のご参加で、益々盛大に懇親の場を作ることが出来ました。大変有り難うございます。このボウリング大会の設営をして頂いておりますのが、名古屋伝動機商組合の各委員の方ですが、特に長村商店の長村社長さんには大変お世話になっており、御礼申し上げます。ご馳走も前ですので、皆様方の益々のご発展とご健勝を祈念し挨拶と致します」と述べた。
 服部実行委員(服部社長)の力強い発声で乾杯。
 表彰式では、豪華賞品が盛り沢山用意され、各賞入賞者に贈呈された。さらに全員に参加賞も贈られ、和やかなうちに、本田実行委員(本田商店専務)の中締めで終了した。
【上位入賞者】(敬称略)
男子の部
▽優 勝=長村康義 366ピン(長村商店)
▽準優勝=平川健太郎 332ピン(太田廣)
▽第3位=志水正之輔 315ピン(服部)
女子の部
▽優 勝=辻本悠子 311ピン(ダイドー)
▽準優勝=中村恵美子 304ピン(大矢伝動精機)
▽第3位=北川直子 296ピン(ダイドー)
ハイゲーム
 長村康義 212ピン

テクノロジーツールフェア&セミナー
JIMTOF出展の最新製品集め
三井機工 本社特設会場で開催、好評博す

 機械工具の総合商社、三井機工(社長=三井重信氏、本社=岡崎市戸崎町牛転14-40)は11月12・13日の2日間、同社の本社1階ショールームと5階特設会場で、切削工具、ツーリング、測定機器の新製品展示会「テクノロジーツールフェア&セミナー」を開催。期間中、300名余りが来場し、賑わいをみせた。
 この展示会では、今年11月、東京ビッグサイトで開催された第22回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2004)で発表された最新の切削工具、測定機器、工作機械周辺機器などが多数展示。また高速化・高精度化・高能率化の要望が高まる中、メーカーの協力を得て2日間で3回、それらのニーズに合わせた技術セミナーも実施され、来場者の関心を集めた。
 展示会の開会に先立ち、三井社長は出展各社に感謝を示した後、「この展示会も恒例になりつつあります。この2日間の成果は必ず出るような動きをしております。確実にお引き合いを頂いている場合が多ございます。今回いらっしゃる300名のお客様も、興味のある方に来て頂いておりますので、ご質問等もかなり内容の深いものが出てくると思います。我々と致しましてもメーカー様のお力を思う存分使わせて頂きます。我々のほうも機動力がございますのでどんどん使って頂いて、この2日間の成果を具体的な数字で出して行きたい。期末に向けて予算取りも進んでいるかと思いますが、今お客様の中で余裕のある所もございます。そちらの100%取るということは難しいが、その中の数割を皆さんに取って頂いて、我々も皆さんと共に良い年末を迎え、期末を迎えて行きたいと思います。種まきから刈入れまで、我々も一緒にやって行きたいと思いますので是非宜しくお願い致します」と決意を語った。
出展メーカー
【切削工具】
 アライドマテリアル、オーエスジー、京セラ、住友電工ハードメタル、日本超硬、日立ツール、不二越、等。
【測定機器】
 東京精密、ミツトヨ、等。
【工作機械周辺機器】
 北川鉄工所、日研工作所、ユキワ精工、等。

阿岸隆治氏優勝(帝国金属)
第38回大嶽同友會開催

 第38回大獄同友會(会長=木下昭彦氏、キッツ中部支社長)が11月17日、四日市カンツリー倶楽部(三重県四日市市山城町)において開催された。
 当日は晴天で絶好のゴルフ日和となり、午前8時28分にスタート。日頃の腕前を競った結果、阿岸隆治氏(帝国金属)がN74で優勝を収めた。
 阿岸氏は名古屋営業所長時代から参加し、現在富山の営業本部長になってもこの会の幹事役として、何時も会長を中心に会を盛り立て黒子に徹していたが、今回は念願の優勝を果たした。上位入賞者は次の通り。(敬称略)
▽優 勝=阿岸隆治 N74H13(帝国金属)
▽準優勝=山本嘉明 N74H24(北村バルブ製造)
▽第3位=吉川富雄 N79H13(オータケ)
▽第4位=池本清 N79H6(古林工業)
▽第5位=宇高勝 N79H28(ヨシタケ

平成16年12月19日2188号
賛助会員2社加入で100社へ
更なる組合員・賛助会員増強を
愛知県機械工具商業協同組合12月定例理事会

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏、山下機械社長)は12月2日午後7時より、名古屋都市センター(名古屋市中区金山)において12月定例理事会を開催。「日本版デュアルシステム(若年未就業者の職場実習と採用)」の説明、賛助会員二社の新規加入、全機工連・京都大会報告、「採用・社員戦力化」事業報告など十五の議案について審議した。
 冒頭、山下理事長が「皆様お忙しい中、理事会へのご出席有り難うございます。本日は一番に、中央会から『デュアルシステム』について少しご説明がございます。此処のところ当業界の環境も改善してまいりまして、中々人が採れないということになっております。このようなことを考えても良いのではないかということで、急遽お話をいただくことになりました」と挨拶。
 引き続いて議案審議に移り、第一号から十五号議案を審議し、それぞれ承認した。
 第1号議案=「日本版デュアルシステム」の説明は、愛知県中小企業団体中央会の浅井氏よりシステムの仕組みと内容が話された。
 第2号議案=組合員の異動については、サンドビック名古屋支店、愛豊工業の2社より賛助会員への入会希望があり、これを承認(2005年1月1日付)。組合員数291社、賛助会員百社となる。
 第3号議案=全機工連・京都大会報告は、10月22日「リーガロイヤルホテル京都」において開催され、参加480名、同組合より18名が参加。大会は「企業文化の高揚と発信」をテーマに「変革の時代こそ個性の追求を!」のスローガンで開催され記念講演と全国各地域の現状が報告され、中部地区から同組合の伊藤会計理事(春日鋼機社長)が業界の現況及び人材育成について報告した。次回2006年10月は、愛知組合が担当。来年六月に実行委員会を設置する。
 第4号議案=「採用・社員戦力化」事業・関係報告は、@経営者セミナー報告11月5日開催、テーマ「企業活性化のために今何をすべきか」、参加42名。セミナーでは、受講者に教えるのではなく「考え・気付かせ・発見させる」旨の管理者養成学校の理念を同校講師・斉藤正志氏が紹介。また、管理者養成学校(静岡県富士市)の見学会を10月28日に実施し、12名が参加した。Aツールエンジニア(TE)スクール始まる―第1回10月16日(名古屋市公会堂・出席29名)、第2回11月20日(邦和セミナープラザ・出席30名)を開催。講義内容については、初回が実践的ではないとの指摘があったが、2回目は概ね満足できる内容となった。今後、講師と打ち合わせ改善に努める。B営業社員実践研修(1泊)―11月12・13日開催(愛知健康プラザ・参加24名)。講師の船井総研・片山和也氏は、工作機械の営業経験があり機工商品や業界にも精通し理論的で説明も分かりやすく、受講者及び参観者からも高い評価を受けた。C採用改善事業―広報ビデオの制作を開始、年内にビデオ収録を済ませ来年3月に完成予定。D今後の事業予定―▽経営者セミナーE12月2日(同理事会終了後)「CUBIC人材適性(性格)診断」、▽管理者一泊研修F来年2月18・19日営業管理者対象、講師は船井総研・片山和也氏、邦和セミナープラザにて募集人員30名、会費15,000円、▽TEスクールF第3回を12月18日、第4回を来年1月15日、第5回を2月19日、第6回を3月19日に開催、▽営業アシスタント研修(女性社員キャリアステップアップセミナー)・新入社員研修F来年3月開催予定、▽経営者セミナーG来年4月21日(4月の理事会終了後)テーマ「賃金体系について」、講師・北見昌朗氏。
 第5号議案=中国業界調査については、来年11月20日から26日までの7日間、中国上海・湖南・広州の視察を予定し、第1回実行委員会を10月25日に開催。
 第6号議案=MECT05展準備状況は、11月30日現在の申し込みは7社15小間。出展受付開始が2ヶ月早まったためか、出足は思わしくない。例年出展している企業については概ね出展の意向と聞いているが、反面、好調な景気の中でも出展については慎重に状況を見極める姿勢も見られる。出展者勧誘については、主要出展者の見落としを無くし、新規及び出展復活に注力する。各理事においても取引先メーカーへ積極的に協力を呼びかけ出展の依頼をするよう呼びかけられた。
 第7号議案=1017基金現況報告は、大島武雄理事長が急逝され、11月5日新理事長に水谷栄一氏(ミズタニ機販会長)が就任。また、新たに副理事長が設けられ、山下隆蔵氏、印藤栄一氏(印藤商店会長・愛知県金物商工協同組合理事長)が就任した。また現況についても報告された。
 第8号議案=高速道路別納事業については、現行の制度(カード・ETC)は来年3月31日をもって廃止になる。新制度(割引)は、ETCカードの利用車に限られ、契約車輌1台毎(従来は事業所の利用総額)の使用料で割引率が決められる等と報告された。
 第9号議案=新潟中越地震関係者被災状況は、地震による関係者被災状況の聞き取りを10月25日に行い、組合として四社・一団体に見舞いの電報を送ったことが報告された。
 第10号議案=中部ブロック会議は、来年2月17日「ホテルキャッスルプラザ」において開催。担当は浜松組合。スケジュールAブロック会議(各地区情報交換)午後3時から同50分まで、B記念講演会(講師=ヤマハ発動機元社長・長谷川相談役)午後4時から5時30分まで、B懇親会午後5時40分から7時まで。参加要望、100名。
 第11号議案=05年組合新年会は、北支部が担当して、来年1月14日午後6時から8時まで「ホテルグランコート名古屋」を会場に行われる。設営は例年同様、着席・ビュッフェ形式。冒頭に生演奏を企画。出席見込み300名。12月1日現在の申し込みは200名。
 第12号議案=部会報告は、▽総務部―定款変更について、中央会の定款見本を基に詳細をまとめる、▽情報部―組合報秋号を11月29日に発送、業界景況調査を12月下旬に実施(新年号掲載)、▽経営対策部―社員戦力化事業の遂行及び海外調査の企画準備、▽事業部―展示会事業に注力、出展者勧誘においては各理事の協力を依頼する、▽青年部―11月28日Jリーグ観戦ツアーを実施、参加者38名、▽福利厚生部―12月22日厚生部会を開催。
 第13号議案=業界情報については、地元の自動車産業を中心とした業界の動向が報告された。
 第14号議案=訃報については、5件が報告された。
 第15号議案=その他の件は、来年4月の理事会開催日について、会場の都合により22日から21日に変更された。支部忘年会は、中南12月3日、中北12月7日、西12月8日、東12月8日、南12月10日、熱田12月10日、尾張12月11日、青年部12月3日。事務局の冬期休暇は12月29日より1月4日までと報告された。
 また、組合員並びに賛助会員の増強について引き続いて呼びかけられ、理事会を終了した。

後継者育成にも注力したい
中部の他産業にあやかり元気印で
全木商中部支部第35回通常総会を開催

 全日本木工機械商業組合中部支部(支部長=木村秀夫氏、昭元産業社長)は11月13日午前11時より、名古屋市千種区覚王山通のルブラ王山において「第35回通常総会」を開催した。
 村瀬委員(ムラセ社長)が司会進行を務め、「組合員総数40、本日出席38(委任状含む)で適法に本総会は成立する」と宣言。
 北嶋委員(ジャム社長)による開会宣言に続いて、木村中部支部長が「本日は、第35回中部支部通常総会にご出席いただき有り難うございます。もう35年、非常に早いものです。本部の方から安塚事務局長と、我々の顧問であります篠田氏をお迎えしております。中部地区の景気は、工作機械、精密機械、IT産業等々好景気ですが、その好景気にあやかって我々の業界も良くしていきたいと思います。丁度今朝の新聞に載っておりましたが、住宅関連の記事で、アイカ工業さんが450億円の売り上げ、経常利益も48億で過去最高益との数字が出ておりました。どうしてそのような利益が上がっているかというと、環境配慮型の製品に力を入れた結果だそうです。このように明るい状況の中で、我々中部支部も元気印でやりたいと思います。全木商でも10月の28・29日と中部支部が担当して後継者の育成についての研修会を行いました。全国より30社がお見えになり、講習と工場見学会が行われました。中部支部と致しましても、後継者育成に力を入れて行きたいと思っております」と挨拶。
 続いて、来賓の全日本木工機械商業組合の安塚事務局長より祝辞が述べられた。
 議長に杉田委員(スギタキカイ社長)を選出して議案審議に移り、第1号議案=平成15年度事業報告承認の件、第2号議案=平成15年度会計報告並びに監査報告承認の件、第3号議案=平成16年度事業計画(案)承認の件、第4号議案=平成16年度収支予算(案)承認の件、第5号議案=本部事業報告の件、第6号議案=組合員意見聴取に関する件、第7号議案=その他の件について審議した。
 第1号議案、第2号議案、第3号議案、第4号議案は、それぞれ原案通り承認可決。
 第5号議案・本部事業報告の件は、安塚事務局長より主な事業として要望書提出、流通健全化事業、教育事業などの活動内容が報告された。
 第6号議案・組合員意見聴取に関する件では、活発に発言された。
 板倉委員(ワイズ社長)の発声で万歳三唱、榊原委員(朝日工業社長)の閉会の辞で総会を無事終了した。
 総会終了後は、会場を星ヶ丘ボウルに移して、中日本木工機械商工協同組合との合同による「第5回組合員親睦ボウリング大会」が行われ、組合員と従業員及びその家族らが参加して日頃の腕前を競い合い、交流を深めた。
 上位入賞者は次の通り。(二ゲーム・敬称略)
▽優 勝=板倉末春 375(ワイズ)
▽準優勝=板倉正利 333(ワイズ)
▽第3位=柴田伊織 319(フクモト)

組合の価値は十分
1月14日賀詞交歓会
三重県管工機材商組合第2回理事会開催

 三重県管工機材商業組合(理事長=闇雲明男氏・旭工機会長)では、12月3日午後4時30分より津市新立町の“木曽路津店”において、「第二回理事会」を開催し、平成十七年度新年賀詞交歓会を十七年一月十四日(金)に開催することを申し合わせた。
 理事会に先立ち闇雲理事長より挨拶があり「今年もあと一月足らずとなりましたが、今年は今までと異なり管材業界もだいぶ様子が変わりました、世界の工場と言われていました中国が資材の買い付けに回り、その結果、鋼材価格、塩ビ価格が高騰、果てはオイルショックを生みました。物によっては仕入れ価格以上に価格を転嫁出来なかったものもあり、我々の先の顧客が価格を転嫁できないとなることが心配です。年が変わるといろんな歪が出てくるのではと心配しております。更に財政が逼迫して国も地方も借金だらけで、これから少子高齢化の影響が出てきてますます厳しくなると思います。その様な中においては、経営者の皆さんと顔を合わせるということが、泥試合を避けていくのには大きな影響を持つと思います。その程度の期待であっても組合の価値は十分であると考えています。皆さんもこれからの組合活動については出来るだけ応援をして、お互いに泥仕合にならないようにやって頂きたいと思います」と、組合運営に理解と協力を呼びかけた。
 引き続いて、事務局の鈴木氏(旭工機部長)が進行役を勤めて議案審議を行い、次のとおり承認された。
 新年賀詞交歓会開催については、審議の結果、1月14日(金)午後5時15分より、津新町駅西の“プラザ洞津”で開催することを決めた。
 宴会形式は、立食ビュッフェスタイルで、予算については前年の支出を参考に取り決めることで承認した。
 一方、当日の来賓には、愛知県管工機材組合の理事長を招待することを確認したほか、賛助会員代表挨拶、乾杯発声、中締め等の人選についても内定した。また、役割分担についても取り決めた。
 また、通常総会については、第3回理事会を2月に開催して、総会資料の作成を行い、4月に総会を開催することを申し合わせた。
 以上で審議事項を終え、市況等の情報交換を行った。

業務の拡大に伴い
本社社屋を移転
東亜機工12月13日より

 東亜機工(社長=水谷彰宏氏)では、このたび業務の拡大に伴い本社社屋を移転し、今月13日より新社屋にて業務に従事している。
 「今後は皆様のご期待に添えますよう一層の熱意をもって全力を尽くす所存です」と、水谷社長は所信を述べている。
 記
▽移転先 〒511―0834桑名市大字大福513番地1
▽業務開始日 12月13日
▽電話番号 0594―23―3325(従来通り)
▽FAX 0894―26―6360(従来通り)

片山和也氏中小企業診断士を招聘して
「営業社員実践研修」実施
愛知県機械工具商業協同組合社員戦力化事業の一環

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏、山下機械社長)では、「採用・社員戦力化」事業の一環として11月12・13日の2日間、あいち健康プラザにおいて「営業社員実践研修」を実施した。講師に船井総合研究所経営支援本部の片山和也氏(中小企業診断士)を招き、組合員企業の新人営業マンから20年以上のベテランまで22名が受講した。
【概 要】
 前半は「営業力=有効訪問件数×腕(×情熱)」というコンセプトのもと、活動管理の方法と「腕」の上げ方について説明があった。工作機械営業の経験を持つ講師は業界製品や状況にも精通していて、その論理的な説明は大変分かりやすかった。新規開拓の必要性については、営業スキルの向上、長期的視野では顧客数が減少すること、新人を入れる(担当させる)ため、という切り口から入り、時代の要請にあわせて従来と違った視点で戦略を組み立てていると感じられた。ロールプレイイングの実習に入り、@アポ取りロープレA情報収集ロープレと段階別に、また役割変更して体験することでその実際を学んだ(3人グループ×6+4人グループ×1)。受講者のうちのベテラン営業マンのかたにも、本来の「提案営業」がどういうものであるかが良く判ったのではないかと思う。ロールプレイの結果確認を全員で行った後、夕食休憩をとった。初日の最後はグループを組み替えて(5人グループ×2、6人グループ×2)客先へ持っていく商品提案シートの作成が行われた。「提案シート」は、すぐ仕事(毎日の営業)に役立てることが出来る様に工夫されたオリジナル営業ツールで、グループ毎に商品を選定してアイデアを凝らして共同製作した。
 2日目、前日の残りを作成後、各グループ毎に片山講師をユーザーに見立てて営業提案アプローチ、最優秀Gが表彰を受けた。最後に研修全体の総括が行われ、各受講者は今後の取り組み事項と目標設定シートを作成し、修了証書が授与され終了となった。目標設定シートは各会社派遣責任者にフィードバックされる予定。

新社長登場『当たり前のことは当たり前にやる』
株式会社 能登谷商店
代表取締役社長能登谷忠尚氏

 9月1日付けで四代目社長に就任。
 「先代から、当たり前のことは、当たり前にやれ、人をよく見て判断せよ。と言われたことを、座右の銘として精進しております。」
 先代の教えを素直に受け止め、常に前向きな姿勢で仕事に取り組んでおられる、若手経営者のホープとして将来が期待されている。
 180センチを超える体格を生かした上段からの面打ちを避けることは至難の業だと想像できる。剣道2段の腕前。
 「祖母(会長)に勧められて小学時代から剣道を習い、高校まで続けました。心身ともに鍛えられたと言いますか、礼儀作法は今でも染付いております。」
 販路拡大と新規に飛び込んだものの、何度となく門前払いに遭遇したが、剣道で教わった強靭な精神力で、へこたれることはなく、何度も挑戦しては、新規の顧客を獲得していった。
 「我が社に入る前の4年間は修行先の山善さんでお世話になりました。9年前の阪神大震災は今でも鮮明に覚えております。震災の前に引越ししたのが幸いして、災難は免れましたが、出社出来たのは私一人でした。1人ではどうすることもなく途方にくれましたね。」
 4年間の修行を終え24歳で家業に入り、休眠していた大手2社を任される。
 「闇雲に新規開拓といいましても効率が上がりませんので、メーカーさんの力をお借りしては客筋を絞って何度となく訪問いたしました。そのことは今でも継続しております。」
 2年前に専務職に就き、このたびの社長就任。
 「社長就任の心構えとしては、先代の教えを全従業員にも理解してもらいたいのと同時に、従業員の意見も吸い上げて、今まで以上の良きパートナーとして取り組んでいきたいと思っております。」
 趣味は多彩でゴルフから釣り、ドラムまで多趣味。クラブの芯に当たれば300ヤードは軽いと言われるほど、優勝はなかなか果たせないが、ドラコンは何度となく獲得している。今年10月に恋愛中だった細君と目出度くゴールイン。2世誕生は来年秋か?
 昭和47年2月12日生まれの32歳。

本社移転菱田商事
 12月21日より

 ベアリング、油・空圧機器販売の菱田商事(取締役社長=菱田稔彦氏、本社=三重県桑名市参宮通り24)では、かねてより建築中であった本社新社屋がこの程完成し、12月21日より移転、営業を開始する。
 同社ではこれを機に、社員一同さらに精励し社業の発展に努力する、としている。
 移転先は次の通り。
▽新住所=〒511―0008 三重県桑名市蓮見町35―1
▽電 話=0594―22―5222(従来通り)
▽FAX=0594―23―2400(従来通り)
▽営業開始=平成16年12月21日(火)

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価格改定(値上げ)
高周波精密1月21日受注分より

 高周波精密(社長=松本善平氏、本社=千葉県市川市東浜1丁目1番)は、この程「高周波標準バイト」について、2005年1月21日の受注分より付刃バイトなど6品種の価格改定(値上げ)を実施すると発表した。
 値上げ幅は次の通り。
 @付刃バイト…10%
 A完成バイト…15〜20%
 B丸バイト…15%
 C板バイト…15%
 Dブラックバイト…20%
 Eステッキバイト…15〜20%
 同社では、高速度鋼を素材とする「高周波標準バイト」の製造原価に大きな比重を占める鋼材の値上げに伴い、価格改定(値上げ)に踏み切る。
 なお今回の価格改定(値上げ)は、1995年の完成バイト値上げ、1996年の付刃バイト値上げ以来のこととなる。

本社を移転
東 洋バルブ1月5日より

 東洋バルヴ(社長=小澤秀機氏)は、東京都中央区日本橋室町の本社を左記に移転し、来年1月5日より移転先にて業務を開始する。
 記
▽移転先=〒103―0013 東京都中央区日本橋人形町3―8―1TT―二ビル六階(東京メトロ日比谷線人形町駅下車直上)
▽電話=03-3249-5311
▽業務開始=平成17年1月5日(水)

「豊削まつり2004」見て・触れて・学んで
JIMTOF04出展新製品講習会及び展示
三菱マテリアルツールズ

 中部三菱マテリアルツールズ会(会長=時津忠氏、新栄商會会長)は11月26日午後4時45分より、名古屋市中区栄のヒルトン名古屋において「豊削まつり2004」を開催。全員参加で「見て・触れて・学ぶ」をテーマに、JIMTOF2004出展の主要製品を中心としたゲーム感覚の新製品講習会や、特約店及び代理店の営業マンの表彰、豪華景品が当たる抽選等の懇親会が行われ、三菱商品の知識向上と啓発、並びに三位一体での結束の強化が図られた。
 司会者より「旧ダイヤチタニット会のメンバーさんにとっては2年振りの、旧ヒシエス会のメンバーさんにおかれましては初めてのご参加となるかと思いますが、豊かな切削技術の習得を目的に『豊削まつり』と名付け、旧ダイヤチタニット会が12年前から行っている秋の伝統行事でございます。なお、豊削まつりのテーマは『見て・触れて・学ぶ』となっておりまして、中部三菱マテリアルツールズ会会員の皆様の技術レベル向上を目指す内容となっています」と案内があり、スタート。
 冒頭、中部三菱マテリアルツールズ会を代表して時津会長が「昨年の春、新生三菱マテリアルツールズさんが設立されまして、早1年8カ月が経過しようとしております。その間、高田社長、増田副社長を中心と致しまして、色々な行事が行われました。今年5月には、ツールズフェアと銘打ちまして(設立総会)、この中部の有力な販売店様の特約店組織が結成されました。『中部三菱マテリアルツールズ会』というネーミングでございます。それに引き続きまして7月から3カ月、JIMTOFキャンペーンを行いました。これは皆さんご存知のように、11月1日から8日間行われたJIMTOFで、その目標値を達成されました数多くの販売店がJIMTOF見学ツアーにご招待されたということです。この場をお借り致して、三菱さんにお礼申し上げます。そして、本年の最後の行事と申しましょうか、『豊削まつり』が今日ここに挙行されております。旧コベルコの会の方は、恐らくこの豊削まつりの立ち上げの目的、それからネーミングについてよくご理解していただいてないかと思いますが、この辺も少しルーツをたどってみたいと思います。今から10数年前、当時の三菱マテリアルさんの特約店の会、『中部ダイヤチタニット会』というのがございまして、その当時事務局を担当しておりましたのが、後藤薫課長(当時)。この方はその後、岐阜製作所の副所長になられた方ですが、その方を中心として、製販一体の交流の場を持ちたい、もっと言うならば、三菱ファンの販売店の営業マンを育て上げたい、という大きな目的がありました。そして、JIMTOFに出展した新製品を一堂に展示して、販売店の方々が毎日お客さまの所へ行き持って来られる色々な案件をすぐに解決したいというのがありまして、それには岐阜製作所、それから筑波製作所の技術の方々もその会場に来ていただいて、即決と言いますか、即答をしていただいて、その問題解決に当たったということでございます。それと同時に、各販売店の営業マンの方々が問題提起を受けながら、新製品開発のヒントになさったと言うことを私は伺っております。そしてネーミングの方でございますが、これはJIMTOFの新製品の展示の後でございますので、秋ということです。五穀豊穣、豊年満作という非常に景気が良いと言いましょうか、豊かさの『豊』を取り、三菱さんは切削工具メーカーでございますから『削る』をつけて、『豊削』との名前をつけさせていただきました。ただ、単に豊削の会ではなんですから、やはりこれは三菱ファンの販売店の営業マンの方々と三菱さんの技術の方との交流の場、ワイワイガヤガヤと一つの目的に向かって走り出すお祭り、イベントにしようということで、付けられたのが『豊削まつり』でございます。三菱マテリアルツールズさんが、東日本、西日本、九州、そしてご当地中部と4つのブロックに分かれておりますが、豊削まつりがあるのはこの中部だけでございます。この会場に所狭しと並べられております、新製品と、それから先達てJIMTOFに展示されたもの、また、隠れたヒット商品がございます。こういったものを『見て・触れて・学ん』でいただきまして、是非皆様方の会社の業績アップにつなげていただきたいとお願い致します。最後になりましたが、12回を数えましたこの豊削まつりが、これから20回、30回と末永く発展することをお願いすると共に、本日ご臨席賜りました皆様方の企業のさらなるご繁栄と、皆様のご健勝を心より祈念申し上げます」と挨拶。
 続いて、三菱マテリアルツールズ増田副社長より「日頃は、三菱マテリアルブランドの切削工具を、それぞれのユーザー様に本当に丁寧にご紹介賜りまして有り難うございます。また、本日は月末の大変お忙しい貴重な時間を、この豊削まつり2004に割いていただきまして誠に有り難うございます。先ほど時津会長から、そのルーツをお話いただきました。正にその通りでございまして、このまつりの中から、JIMTOFで新製品発表をしたばかりものを居ながらにして是非学んでいただいて、明日からの商売のネタを探して、身に付けていただきたいと思います。今、お話のJIMTOF2004ですけど、本日お集まりの精鋭の皆様方には、かなり大勢の方がJIMTOFを見てきたと言われました。今回のJIMTOFは力強い景気の回復もありまして、トータル総入場者数は大凡15万人という数。前回展に比べて25%のアップです。私共三菱マテリアルのブースには、その大凡一割の14,000名が訪れ、これも2年前の前回展に比べて、なんと50%アップと大勢の方に来ていただいております。全体の伸びよりも私共のブースの伸びが大きいということで、三菱マテリアルブランドが如何に大勢の方々に期待していただいているのかと実感しました。正にこれからも頑張らねばならないということを改めて思った次第でございます。この超硬工具の各社を足し算しました協会の数字がありますが、もう既にバブル時を金額ベースで超えております。バブルがなかなか超えられない状況が続いておりましたが、本当に皆様のお陰かと思っております。その中でも、トップシェアで走っております三菱マテリアルブランドですが、今まで世界の10%はシェアをいただきたいものだと、一生懸命頑張って参りました。ここ数年ずっと、他社よりも額が出ている位でしたが、本年度におきましては、もう頭ひとつ出ることができたかと、グローバルテンを近々、皆様に声高らかに宣言したいというところまで参っております。それにつきましても皆様方が、日々お客様を上手に把握していただきまして、日々加工の提言、提案をし続けていただいている結果だと思っております。改めてお礼申し上げたいと思います。豊削まつりは長丁場になりますが、是非最後まで楽しみながら、色々なことを学んでいっていただきたいと思っております。私共にとりましても、先ほどのトップシェアに甘えること無く、お客様に旬の新製品を次から次に出して参りたいと思っております。本日は最後までお楽しみください」と挨拶が述べられた。
 新製品説明では、はじめに三菱マテリアルツールズ伊藤常務執行役員中部支店長より、昨年7月に立ち上げた新製品専任チーム「新専組」設立とその活動内容について説明が行われた。
 そこで伊藤常務は「新専組局長と呼ばれるのが大好きです。私共の会社は、昨年四月に発足致しました。他社に負けない特長のある素晴らしい会社にするにはどうしたら良いかということで、新製品をドンドン造り、皆様に紹介し、新製品比率を高める。今までは往々にして、工場から新製品ができたと、皆様に勉強会、講習会を開催しておりました。決して悪いことではありませんが、技術的な話が中心となりがち。皆様の営業という視点に立ったものにしてはと考え、そのような提案ができないかと、新製品拡販のチームを作りたいと考え、新製品比率50%を目指す、『新専組』を作りました」と設立の経緯を説明。続いて、活動内容の紹介とメンバーの紹介を行なった。
 この後、新専組メンバーより新製品の説明が行われ、小径ラジアスエンドミル「ARX」,仕上げ用ボールエンドミル「SRF」,多機能形ショルダカッタ「APX3000」が紹介された。
 続いて、ゼネシス2004創世記キャンペーン対象商品の販売に、優秀な成績を収めた販売員を表彰。代理店部門4名、製品別部門9名、優秀賞3名、最優秀賞1名が表彰された。
 表彰者を代表して、最優秀賞を受賞したクマザワの真野氏が「三菱マテリアルツールズさんのスタートの年に、最優秀賞をいただくことができました。誠に光栄なことと感じております。私共の会社の取引先は90%以上が中小企業のユーザーでございますが、納期とコストダウンの提案をメインに営業活動を致しております。数年前までは、当社では旧コベルコツールのミラクルエンドミルを中心に販売しておりましたが、三菱マテリアルシナジー製品でSRM等の販売にも取り組んできました。今回ゼネシス2004創世記キャンペーンの取り組みに当たり、当社では金型用工具を中心に拡販商品を設定。その結果、当社の売り上げ増加につながり、更に今回の表彰につながり非常に感謝しております。私共特約店は、メーカー様の商品をユーザー様に届けるパイプ役。私共が自信を持ってユーザー様に提案できる商品開発をしていただきたいと思います。良い商品を発売していただければ、必ず私たち特約店メンバーが三菱製品の拡販をお約束して、簡単ですが私のお礼の言葉と致します」と。
 来月から始まるキャンペーンの紹介と中部支店名古屋販売二部のメンバー紹介が行われ、第一部を終了した。
 第二部懇親会は、森副会長(森哲社長)の力強い発声で乾杯。
 ダイヤモンドネックレスなどの豪華景品が当たる大抽選大会も開催されて大いに盛り上がり、杉浦副会長(三賀社長)の中締めで終了した。

平成16年10月度金属工作機械受注
前年同月比69・2%、25ヵ月連続前年上回る
425億6千700万円

 中部経済産業局では、管内主要9社(オークマ、大隈豊和機械、テクノワシノ、豊田工機、日平トヤマ、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成16年10月度の金属工作機械受注状況を11月30日に発表した。
 10月度の総受注高は、425億6,700万万円、前年同月比69.2%増と25カ月連続で前年を上回った。また、前月比は0.5%増となった。
 国内受注は、自動車工業向けが125億8,900万円と六カ月連続で前年を上回った他、一般機械工業向けも81億8,200万円、と25カ月連続で前年を上回ったことから、全体でも前年同月比七七・九%増と八カ月連続で前年を上回った。また、前月比は0.9%増となった。
 海外受注は北米向けが七カ月連続で前年を上回った他、ヨーロッパ向けも11カ月連続で、アジア向けも九カ月連続でそれぞれ前年を上回ったことから、全体でも前年同月比59.9%増と26カ月連続で前年を上回った。また、前月比は.01%増となった。
 国別に見ると、1位のアメリカが58億2,700万円(前年同月比45.5%増)、以下カナダ27億8,100万円(同613.1%増)、ドイツ18億5,800万円(同52.7%増)、中国12億9,000万円(同10.4%増)、タイ8億5,400万円(同105.3%増)の順となった。
 販売額は、264億5,300万円、前年同月比35.5%増と19カ月連続で前年を上回った。また、前月比は32.0%減となった。
 受注残高は、1,733億1,900万円、前年同月比51.3%増と10カ月連続で前年を上回った。また、前月比は8.1%増となった。

先進的モノ作りを支える微細精密加工技術
微細精密加工技術展05
05年5月25〜28日 インテックス大阪

 日本の先進的モノ作りを支える微細精密加工技術に焦点を絞った「微細精密加工技術展2005」が2005年5月25日から28日までの4日間、“インテックス大阪”において開催される。同展示会は、微細精密加工企業の加工部品や加工技術の展示館、精密加工機械、機器等の展示館および海外出展、産学連携ゾーン、企画展示ゾーン、文献出版ゾーンの展示館、3館で構成をする日本で初めての画期的な内容。
 〈ファニチャー・コアの創生 確かなモノ作りの未来〉をコンセプトに、@世界における我が国製造業の競争優位を堅持するためモノづくりに関わる各種微細・精密加工技術の最高水準を展示・紹介。普及と更なる発展を図る。Aそうした技術を持つモノ作り中小企業の技術力向上と活路開拓を支援する。B工作機械を始めとする生産技術に関わる機械工業のイノベーションに貢献。以上3つを主眼としている。
【開催概要】
◎名称/微細精密加工技術展2005
◎テーマ/フューチャー・コアの創生〜確かなモノづくりの未来〜
◎会期/2005年5月25日〜28日の4日間、午前10時〜午後5時(28日のみ午後4時まで)
◎会場/インテックス大阪
◎入場料/1,000円(招待状持参者、事前登録者は無料)
◎目標来場者/50,000人
◎主催/微細精密加工技術展2005実行委員会
◎特別協力(予定)/日本工作機械工業会、日本小型工作機械工業会、日本鍛圧機械工業会、日本工作機器工業会、日本歯車工業会、日本フルードパワー工業会、研削砥石工業会、超硬工具協会、日本工具工業会、ダイヤモンド工業協会、日本精密測定機器工業会、日本工学測定機工業会、日本試験機工工業会、日本工作機械輸入協会、日本工作機械販売協会
◎併催行事/基調講演、関連セミナー、出展者によるワークショップ等


10月産業機械受注状況
日本産業機械工業会

 日本産業機械工業会、10月の産業機械受注状況を発表。
 産業機械受注状況は、10月の受注高は、2,868億2,800万円で、前月比47.8%、前年同月比93.7%となった。
 本月の内需は、2,244億5,900万円で、前月比53.1%、前年同月比103.3%となった。内需の前月比で増加した機種は、タンク(108.0%)で、前年同月比では、ボイラ・原動機(137.4%)、プラスチック加工機械(155.7%)、圧縮機(145.1%)、送風機(197.3%)、変速機(107.5%)、金属加工機械(115.2%)、その他機械(136.3%)が増加した。
 外需は、623億6,900万円で、前月比35.1%、前年同月比70.2%となった。本月、プラント案件は無かった。外需の前月比で増加した機種は、変速機(110.0%)、その他機械(112.7%)であり、前年同月比では、冷凍機械(101.7%)、圧縮機(219.6%)、運搬機械(116.5%)、変速機(114.0%)、その他機械(137.65%)が増加した。
各機種の動同と需要部門
 ボイラ・原動機……前月比は、電気機械、電力、官公需、外需の減少により33.2%、前年同月比は、電気機械、電力の増加により110.6%となった。
◎化学機械(冷凍機械を含む)……前月比は、化学、一般機械、官公需、外需の減少により46.7%、前年同月比は、石油・石炭製品、鉄鋼、外需、代理店の減少により86.7%となった。
◎タンク……前月比は、外需の減少により42.4%、前年同月比は、化学、その地非製造業、官公需、外需の減少により6.6%となった。
◎プラスチック加工機械……前月比は、化学、電気機械、外需の減少により88.3%、前年同月比は、自動車、その他製造業の増加により108.3%となった。
◎ポンプ……前月比は、卸・小売、官公需、外需の減少により72.6%、前年同月比は、官公需、外需の減少により84.9%となった。
◎圧縮機……前月比は、鉄鋼、官公需、外需の減少により71.0%、前年同月比は、一般機械、外需の増加により162.6%となった。
◎送風機……前月比は、鉄鋼、官公需、外需の減少により67.2%、前年同月比は、化学、電力、官公需の増加により166.7%となった。
◎運搬機械……前月比は、鉄鋼、一般機械、建設、運輸、卸・小売、不動産、その他非製造業、外需の減少により41.8%、前年同月比は、電力、運輸、官公需の減少により96.6%となった。
◎金属加工機械……前月比は、鉄鋼、外需の減少により42.2%、前年同月比は、外需の減少により34.4%となった。

10月普通鋼鋼材在庫速報
日本鉄鋼連盟

 日本鉄鋼連盟がまとめた平成16年10月末普通鋼鋼材在庫(メーカー・問屋)速報は、次の通り。10月の普通鋼鋼材出荷は、国内向けは前年同月の517.9万トンから18.8万トン、3.6%減の499.1万トンと9ヵ月振りの減少、前月比では33.6万トン、6.3%減と2カ月振りの減少となった。輸出向けは前年同月の169.7万トンから6.5万トン、3.8%減の163.2万トンと3カ月連続の減少、前月比では34.4万トン、17.4%減と2カ月振りの減少となった。この結果、出荷合計は、前年同月(687.6万トン)比25.3万トン、3.7%減の662.3万トンと2カ月振りの減少となった。
 他方生産は、682.7万トンで、前年同月(697.9万トン)比15.2万トン、2.2%減と4カ月振りの減少となった。
 10月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(649.0万トン)比20.4万トン、3.1%増減の669.4万トンと2カ月振りの増加となった。内訳をみると、メーカー在庫が、前月未(499.8万トン)比19.9万トン、4.0%増の519.7万トンと2カ月振りの増加となり、問屋在庫は前月末(149.2万トン)比0.5万トン、0.3%増の149.6万トンと2カ月振りの増加となった。
 国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(537.5万トン)比8.2万トン、1.5%増の545.6万トンと2カ月振りの増加となり、輸出船待在庫は前月末(111.5万トン)比12.3万トン、11.0%増の123.7万トンと2カ月振りの増加となった。
 また、在庫増減を品種別にみると、前月末比一万トン以上増加した品種は、亜鉛めっき鋼板が3.5万トン増の108.3万トン、小形棒鋼が三・五万トン増の五四・六万トン、冷延広幅帯鋼が2.9万トン増の60.5万トン、鋼帯(幅600o以上)が2.3万トン増の163.3万トン、大形形鋼が1.9万トン増の11.9万トン、鋼矢板が1.6万トン増の8.3万トン、鋼管が1.5万トン増の50.9万トン、冷延電気鋼帯が1.2万トン増の12.3万トンであった。一方、前月比1万トン以上減少した品種は、無かった。
 以上の結果、10月末の在庫率は、前月末の88.9%から12.2ポイント上昇し101.1%となった(国内在庫率は前月末の100.9%から8.4ポイント上昇の109.3%)。

11月工作機械受注額速報
日本工作機械工業会

 日本工作機械工業会は、このたび、2004年11月分工作機械受注速報をまとめた。結果は次の通り。04/11月分受注総額は、1,111億6,400万円で前月比103.2%、前年同月比145.6%。04/1〜11月分 1兆1,172億9,000万円、前年比144.4%と成った。
 うち内需は、6,301億9,000万円、前月比106.0%、前年同月比152.9%。1〜11月分6,115億600万円、前年比152.4%。
 うち外需は、481億4,500万円、前月比99.8%、前年同月比137.0%、1〜11月分5,057億8,400万円、前年比135.8%。
 10月の輸出契約高は、559億6,000万円で、前月比32.8%、前年同月比66.0%となった。
 10月、プラント案件は無かった。
 単体は、559億6,000万円で、前月比46.7%、前年同月比100.0%となった。
 地域別構成比は、アジア州66.2%、北アメリカ州13.6%、ヨーロッパ州9.9%、中東州5.0%、大洋州2.1%となっている。


差し込みやすく、抜けにくい
フレキビニマスをリニューアル
前澤化成接合部の安定性向上

 前澤化成工業(東京都中央区八重洲)では、このほど、管路ゴム輪接合で優れた可とう性と施工性で好評を得ている「フレキビニマス」をリニューアルし、“差し込みやすく、抜けにくい”と、接合部の安定性をさらに向上させた。
 施工性・確実性・地震動に対する柔軟性などが評価され、本管、取付管にかかわらず、上下水道用管路は、ほぼ100%がゴム輪接合管路となっている。
 MF用ゴム輪は、下水道用ゴム輪と同様JISK6353(水道用ゴム)に適合する材質・性能を有しており、長期間にわたって確実な水密性を発揮する。また、木の根が進入する等の心配はない。
 新たにリニューアルした製品の特長は次の通り。
@3本の「リブ」をゴム輪受口部に付けることにより、リブがパイプをホールドし、不用意な力でマスが傾いたり、管が抜けたりすることを防止、これにより接合部の安定性が増し、施工性がさらに向上した。
A接着剤はもちろん、滑剤も必要ない低挿入力設計で、パイプを差し込むだけで接合できる。
B接合部を回したり、曲げたり、抜いたりできるので、枝管のつなぎ込みや、勾配・傾きの調整が容易にでき、管や継手に位置合わせの合マークを記入する必要がない。
 その他詳細については同社中部支店(名古屋市中村区名駅・電話052-582-0946)へ問い合わすとよい。

フネンパイプ・継手
製品価格改訂8%以上
フネンアクロス1月5日出荷分より

 フネンアクロス(東京都板橋区板橋・社長=坂田精郎氏)では、原油・ナフサを始めとする石化製品の原料が国際市況において高騰を続けている、これは中国を中心としたアジア地域の旺盛な需要と、産油国の政情不安が大きな要因となっているが、国内においても各種原材料の値上げが実施されており、それに伴い各種製品の値上がりが続いている中、主力製品であるフネンパイプの原材料関係も相次いで値上げ要請があり、安定供給のためには受け入れざるを得ない状況となっている。これを内部努力で吸収することは不可能と判断するに至り、厳しい環境の中で誠に不本意であるが、左記のとおり製品の価格改訂を実施することになったと、理解と協力を呼びかけている。
 記
▽実施日 平成17年1月5日出荷分より
▽対象製品 フネンパイプ並びにフネン継手
▽改訂幅 8%以上

伊神八郎氏
双葉製作所代表社員

 双葉製作所(名古屋市東区徳川2―16―7)の代表社員伊神八郎氏が薬石の功なく、11月19日午後8時15分にご逝去された。享年86歳。
 告別式は、11月23日午後1時より、千種区千種通りの吹上愛昇殿にて執り行われ、業界関係者ら多数が焼香に訪れ、ご冥福をお祈りした。喪主は伊神欽章氏(八郎氏長女の夫君)。

丹羽機材代表取締役
丹羽 政道

 往年の大投手、杉下茂氏は中日ドラゴンズでは唯一の日本一投手だ、早く後輩が追い付いて欲しいとの願いが標題の言葉となる。
 中日ドラゴンズとして日本一は、投の杉下、打の西澤時代のみ、今年は俺流監督落合の許、ようやく50年振りの日本一と期待をしたのに残念至極、第3、7戦の継投に問題ありや。まあいいかセリーグ制覇と日本一の両手に花では来年の楽しみも目標もなくなるから、一つくらいは来年に残しておこうと負け惜しみ、然し残念ではあるが落合竜はよく頑張った。現有勢力でここまで戦えるとは想像以上だった。
 さて50年前に大投手杉下茂を擁して日本一になってから半世紀とは実に長い歳月だ。
 今脳裏を50年前にタイムスリップさせると、昭和29年小生は大学2年生、戦後の混乱もそうそう終わりを告げ始めた頃です。
 小生名古屋球場近く、中川区五女子に下宿をしており、アルバイトで頼まれ日本シリーズの入場券を買うため、球場の切符売り場の行列に並んだのも遠い昔しの話しです。
 当時娯楽の王様はプロ野球と映画の時代だった。小生が杉下投手の名前を知ったのは、旧制中学生だった昭和22年頃、明治大学のエースだった杉下投手の試合をよく聞いたラジオの時代だった。
 その彼が地元のドラゴンズに入団、昭和29年に魔球ホークボールを駆使して日本一に、今は沢山の投手がホークボールを多投するが、杉下のホークボールは一味違い左右に揺れて落ちるまさしく魔球だ。それもここという時以外は投げず、一試合2から3球程度投げたそうです。
 当時魔球と言われ変化が大きく、キャッチャーの河合が最初の頃は仲々捕球が出来ず苦労しており、当時打撃の神様と言われ赤バットで巨人の4番バッター、川上哲治選手(のちの巨人9連覇監督)が、キャッチャーが捕球困難なボールを打てる訳がないとお手上げだった。
 ところで杉下投手の凄さをタイトルと記録で列記しますと次のごとくです。
 最高殊勲選手賞
 最優秀防御率1・39
 最多勝利数 32勝
 最優秀勝率・727
 完投数27回、沢村賞
 最多三振奪取王 等々
 生涯勝利200勝以上(大正生まれのため名球会員ではない)、6年連続20勝以上と数々の記録を達成した大投手です。
 こうした記録を見る時如何に偉大な投手だったかお判り戴けると思いますが、参考までに今年の最優秀投手、巨人の上原は13勝、完投2回、防御率2・26、最多勝の中日川上は17勝、完投五回、防御率3・22、以上を比較しても時代も技術も違うとはいえ余りにも偉大な投手です。
 今年も久方振り元気な姿を名古屋ドームの日本シリーズ第一戦の始球式に登場で拝見した。
 さて来年は球団創立70周年、是非共日本一の願いはファンの思いだ。
 掲載の写真は小生の友人である元中日ドラゴンズ監督、オールスター男と言われた、山内一弘氏の野球殿堂入りを祝う会の会場、東京赤坂のホテルニューオータニで撮ったものです。

第2回Jリーグ観戦ツアー
間近で選手と遭遇
組合員等38名参加

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏、山下機械社長)の青年部(部長=水谷隆彦氏、ミズタニ機販社長)は11月28日、福利厚生事業の一環として「第2回Jリーグ観戦」ツアー(担当幹事長=多々良直久氏、ダイドー)を行い、組合員・従業員とその家族38名が参加した。
 当日は好天に恵まれ、午前9時に金山総合駅に集合した一行は、グランパスカラーの赤い観光バスで昼食会場の「豊田キャッスルホテル」へ。
 食事後、ホテルのロビーで出発待ちをしていたところ、グランパスのキャプテンでゴールキーパーの楢橋選手をはじめ、ディフェンダーの秋田選手、フォワードのウェズレー選手らと遭遇。参加者の運の良い少年は、ウェズレー選手と握手ができた。
 興奮さめやまぬ中、豊田スタジアムへ移動し、Jリーグ「名古屋グランパスエイト対鹿島アントラーズ」戦を観戦。
 試合は二対〇で鹿島に完封負けと悔しい思いをしたが、最終戦であったため、楢橋選手の挨拶や各賞の授賞セレモニー、その後グランパスの選手がファンに手を振りながらグランドを一周するなど、最終戦ならではの光景も楽しめた。
 帰りのバスでは、昼食前に予想しておいた試合結果が見事的中した参加者に,DVDレコーダーがプレゼントされた。
 その後、一路名古屋へ、予定時刻の午後五時に出発地点の金山総合駅に帰着した。

物と情報の流れを再確認
110周年に向け原点へ
倉 地 仕入先を招き忘年会

 倉地(社長=倉地久雄氏、名古屋市千種区豊年町)は12月3日午後6時より、メルパルク名古屋(名古屋市東区葵)において「倉地株式会社 懇親忘年会2004」を開催した。
 この「懇親忘年会」は同社が110周年を前に営業の原点に立ち返り、メーカー・商社・ユーザーにとって必要不可欠である“物と情報の流れ”を再確認するため、長年大変お世話になっているメーカーおよび仕入先の担当者各位と更に懇親を深めるため企画されたもの。同社の若手社員で構成されている福利厚生部(クラチ・レクリエーション・クラブ)が中心となって運営に当った。当日は同社社員およびメーカー・商社の担当者など合わせて約50名が参加した。
 会は“世紀を超えて110thアニバーサリー”をスローガンに、倉地の高島雅輝グループリーダーの司会進行で開会。倉地社長が来場者への謝辞を述べたあと、「弊社の創業は明治28年ですから来る2005年は創業110周年に当たるため、それに向け本年度はいろいろな社内改革を進めてまいりました。それらを『チャレンジ110』と総称し、引き続き来年1年間いろいろな活動やイベントによる周年行事を行います。また営業部を卸売と直需第1・直需第2の3グループ制に編成し直し、全員が写真入のIDカードを携行して積極的な営業活動を展開して行く所存です」と述べ、社内体制を整備し、メーカー・商社との結束力を高め営業力向上に取り組む意欲を表明した。また倉地社長は「本年初めより続いているほとんどすべての管材商品の価格高騰に対しては、メーカー様のみならずわれわれ商社、そしてユーザー様も含め各社が協力体制で臨まなければなりません」と早期の価格・供給安定化に言及した。そして「本日は弊社社員全員で企画立案した手作りの忘年会ですが最後までごゆっくりお楽しみください」と挨拶を締めくくった。
 続いて仕入先来場者のうちで最年少であるオータケ青木信也氏の乾杯で開宴となった。
 しばらく歓談のあと同社社員全員による新社内体制に基づく自己紹介があり、普段聞く事のない社員の意外な一面を耳にして会場から歓声が上がる一幕もあった。続いて倉地社長がプライベートワインコレクションより選りすぐりの白赤ワインを自らソムリエ風の身支度で1本1本抜栓、銘柄の説明を加え来場者に振舞った。会場にはワインの芳醇な香りがたちこめ、来場者は思い思いのワインを手にして優雅な味わいを楽しんでいた。
 さらに同社社員と来場者の全員が参加して景品つきゲームやカラオケ大会なども催され大いに盛り上がりを見せた後、同社後藤克海ジェネラルマネージャーが閉会の挨拶に立ちお礼のことばを述べ「長いデフレ時代から今年急にインフレ局面に入ってしまい弊社若手社員の努力だけでは対応しきれない場合もあると思います。何卒メーカー様・商社様の絶大なるお力添えをお願い致します」と若手社員へのバックアップを依頼した。続けて「みなさまと固いきずなで世紀を超えて明日の光を掴みたい、そして感動も共に」と締めくくった。最後に盛大な3本締めで午後8時半過ぎに閉会となった。
 慌ただしく過ぎ行く年を惜しみつつ、既に来年度に向けて活動を開始した同社のエネルギーを終始感じさせる会合であった。

村瀬信子さん
村瀬商店社長御母堂

 村瀬商店(愛知県津島市西柳原町3丁目20)の村瀬正彦社長の御母堂信子さんが、11月16日ご逝去された。
 翌日の17日に通夜が、18日に告別式が「津島愛昇殿」(津島市藤波町)においてしめやかに執り行われた。
 地元の方々、業界関係者等が各地より多数駆けつけ、故人の冥福を祈った。