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2004年(平成16年)10月
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平成16年10月3日2180号
中部経産局管内
最近の地域総合経済動向

 中部経済産業局では、管内(愛知、三重、岐阜、富山、石川の五県)における9月の経済動向を9月7日に発表した。それによると生産は、横ばい傾向となっている。個人消費は横ばいとなっている中、一部に引き続き明るい動きが見られる。設備投資は着実に回復している。雇用情勢は、厳しさが残るが改善が進んでいる。このように管内の経済活動は改善している。
ポイント
@総括判断は前月の「改善している」を据え置き。
A生産は高水準で「横ばい傾向」となっている。鉱工業生産指数は、前年同月比で25カ月連続の上昇となった。半導体素子・液晶素子、自動車が高水準で推移しており、一般機械も緩やかな上昇傾向となっている。
B設備投資は、幅広い業種で着実に回復している。雇用情勢は、厳しさが残るものの、完全失業率、有効求人倍率ともに全国でも良好な水準にあり、改善が進んでいる。
C先行きについては、生産が自動車、電子部品・デバイス、金属工作機械などを中心に当面、高水準で推移すると見込まれる。需要面では、個人消費において猛暑や五輪効果が見られたが、この先の動きについては注意深く見守っていく必要があると思われる。また、原油価格の上昇、国際情勢などは引き続き懸念事項であり、今後の動向を十分注視していく必要がある。
【自動車】
 自動車の生産は、高水準で推移している。
 完成車は、国内向けに一部伸び悩みが見られるものの、輸出向けが引き続き好調なことから高水準で推移している。
 自動車部品は、国内完成車生産が高水準に推移しており、また国内メーカーの海外現地工場や海外メーカー向けの輸出が好調に推移している。
【金属工作機械】
 金属工作機械は国内向け、輸出向けともに一般機械、自動車関連を中心に高水準となっている。
 主要九社(オークマ、大隈豊和機械、テクノワシノ、豊田工機、日平トヤマ、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の受注状況を見ると、国内受注は5カ月連続して前年を上回るとともに、海外受注は23カ月連続して前年を上回り、全体では22カ月連続して前年を上回っている。
【電子部品 ・デバイス】
 電子部品・デバイスの生産は、高水準で推移している。
 記憶素子(メモリ)は、デジタルカメラ、携帯電話の需要に支えられ、高水準で推移している。
 論理素子(マイコン等)は、DVD装置向け、薄型テレビ向けを中心に高水準となっている。
 液晶素子は、テレビ、携帯電話など情報通信機器向けに、拡大基調で推移している。
【情報通信機器】
 情報通信機器の生産は、好調に推移している。
 テレビは、好調な薄型テレビの需要動向を受け、拡大している。
 テジタルカメラは、国内向けが堅調となっており、海外は欧州・アジア向けが好調なことから、高水準で推移している。
【化 学】
 化学の生産は、横ばいとなっている。
 自動車向けプラスチック用品等が高水準となっているなど、全体としては高水準で横ばいとなっている。
【公共投資】
 公共投資は、地方公共団体で財政状況等を受けて抑制基調が続くなど、低調に推移している。
 なお、7月の公共工事請負金額を見ると、市町村、公団・事業団等、地方公社などで前年を下回り、11カ月連続で前年を下回った。
【電気機械】
 電気機械の生産は、好調に推移している。
 電動機は、自動車向けを中心に堅調に推移している。
 制御機器は、自動車関連に加え、液晶・半導体関連向けに伸びており、全体では好調に推移している。
【金属製品】
 金属製品の生産は、好調に推移している。
 アルミニウム建材は、ビル用、木造住宅用ともに低調に推移しているなか、一部に動きが見られる。
 ガス機器は、高付加価値製品に動きが見られるものの、単体普及品を中心に弱い動きが続いていることから、低調に推移している。
【個人消費】
 個人消費は、慎重な消費行動が続き、横ばいとなっているなかで、一部に引き続き明るい動きが見られる。
 大型小売店販売は、猛暑に伴い一部衣料品などで動きが見られるものの、飲食料品振るわず、9カ月連続で前年を下回った。
 乗用車販売は普通車、軽自動車に加え、新型車効果から小型車にも動きが見られ、4カ月ぶりに前年を上回った。
 家電販売は、デジタル家電が引き続き好調を維持していることに加え、猛暑に伴いエアコン等季節商品にも動きが見られ、五カ月ぶりに前年を上回った。
【民間設備投資】
 設備投資は、着実に回復している。
 日本銀行短観や日本政策投資銀行設備投資動向調査等を見ると、液晶関連、自動車関連で積極的な姿勢を継続しているほか、幅広い業種で投資を上積みする動きが見られる。
 また七月管内主要九社の金属工作機械受注(国内向け)を見ると、一般機械向けを中心に五カ月連続で前年を上回った。
【ファインセ ラミックス】
 ファインセラミックスの生産は、持ち直している。
 ICパッケージは情報通信向けを中心に持ち直しの動きとなっており、自動車向けの触媒担体、ガスセンサ素子が国内外ともに高水準に推移しているなど、全体として持ち直している。
【普通鋼鋼材】
 鉄鋼の生産は、堅調に推移している。
 鋼板は、自動車向けが高水準で推移し、造船・産業機械向けが好調に推移している。
 棒鋼は、民間建築向けに動きが見られる。
 特殊鋼鋼材は、自動車関連向けを中心に好調に推移している。
【住宅投資】
 住宅建設は、雇用・所得に対する将来不安から住宅所得マインドの低下が続き、全体では引き続き低調に推移しているなかで、若年層を中心に一部に動きが見られる。
 なお、新設住宅着工戸数を見ると、持家、分譲で前年を上回り、全体では四カ月ぶりに前年を上回った。
【輸 出】
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)は、8カ月連続で前年を上回った。品目別で見ると、「時計及び部分品」などは前年を下回ったが、「自動車」「自動車の部分品」などは前年を上回った。主要地域別では、米国向けは2カ月連続、アジア向けは28カ月連続、EU向けは3カ月連続で前年を上回った。

23日ボウリング、29日名管会ゴルフ、12月8日工場見学等
秋に行事14日から第25回管材展が集中
愛知県管工機材商協組9月度理事会開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=石原徳和氏・原芳商会会長)では、9月13日午後6時より、名古屋市中区の“東別院会館”において「9月度定例理事会」を開き、各部会の開催報告、第24回ボウリング大会、工場見学会、名管会ゴルフ会等について審議した。
 審議され承認された議案は次の通り。
▽第1号議案=組合運営組織図及び役員一覧の件
 平成16年と17年の組合運営を担う組織図と役員一覧表が発表された。
▽第2号議案=各部会開催報告
 事業部会は、8月23日に開催し、協議の結果、工場見学会と各種グループ保険を継続していくことを確認した。
 工場見学会は、12月8日にシャープの亀山工場を見学する予定。
 流通部会は、8月26日に開催し、協議の結果、セキュリティについて学ぶための「講演会」を、セキュリティ会社のセクダム(金子慶太郎社長)に依頼して行う事になった。
 開催日は11月18日にメルパルクNAGOYAで開催することを決めた。
 福利厚生部会は、9月2日に開催し、ボウリング大会と健康診断を実施することを決めた。
 健康診断は4月から5月に掛けて実施し、事業の目玉である第23回ボウリング大会は、10月23日に星ケ丘ボウルで開催する。
 経営研究部会は、8月4日に「改正労基法についてのセミナー」を開催し、経営者や管理者ら40余名が出席した。
 組合運営検討委員会は、定款と規約の見直しをおこない、23年振りに新しく改定した。
 組合加入促進部会は、10月15日に部会を開催し、賛助会員を中心に加入促進を図ることを決める。
▽第3号議案=第25回展示会開催の件
 10月14日〜16日に吹上ホールで開催。最終小間数は268小間(151社)と目標の250小間を大幅に上回った。今回は水道展の共催がないため、参観者動員に鋭意に取り組み、多彩なイベントを催す。
▽第4号議案=改正労基法セミナー開催の件
 8月4日にメルパルクNAGOYAにおいて、社労士の加藤尚彦氏を招いて開催し、有機労働契約の上限期間の改正と解雇ルールの法制化について研修した。
▽第5号議案=第24回ボウリング大会開催の件
 10月23日に星ケ丘ボウルで開催と決まり、目下のところ参加者を募集中。3ゲームのトータルで競い、個人戦と団体戦を行う。
▽第6号議案=名管会ゴルフ会開催の件
 10月29日に藤岡カントリークラブ(西加茂郡藤岡町)で開催と決まり、当日は8時半アウト・イン同時スタート。参加人員は20組を予定している。
▽第7号議案=その他の件
 (イ)本年度表彰の件
 中央会の表彰式が10月22日に、名古屋マリオットアソシアホテルで開催され、組合功労者として役員歴8年の伊藤副理事長と峰澤常任理事が会長表彰を受ける。
 (ロ)平成17年度賀詞交歓会開催の件
 17年の1月21日に、名古屋マリオットアソシアホテルで開催することを決めた。
 (ハ)平成17年度総会開催の件
 17年の5月18日に名古屋マリオットアソシアホテルで開催することを決めた。
 (ニ)賛助会員新規加入の件
 加入申し込みが出されていた日邦バルブ(名古屋営業所=鈴木正彦所長)の10月からの加入を承認した。

中部の力強さを示す
グランドフェア2004
ユアサ商事中部支社盛況を見せる

 ユアサ商事中部支社(名古屋市名東区高社二丁目171番地、中部支社長兼岡崎支店長=寺島 修氏)傘下販売店の中部やまずみ会主催、炭協会協賛出品の「産業とくらしのグランドフェア2004」が、9月10日と11日の2日間に亘り、“ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)”にて開催された。
 初日は、午前9時20分より、開会式典が“交流センター一階広場”にて行われ、初めに中部やまずみ会の松原 武会長(日本空調サービス社長)が挨拶に立ち、「本年のテーマである“探し物は何ですか?新商品事情が見えます、さわれます。”は当たり前のことながら、最近では顧客が欲しいものを我々が探す時代。そういった事から正にピッタリなテーマだと思う。また新商品情報という新たなバイブルも加わり、これを持って努力していきたい。さらに中部地区は以前より好況だと言われるが、まだ我々の手元までは届いていない。これを我々の手元まで引っ張っていくのが重要である。ユアサも新しい社長になった。このグランドフェアで、中部はこれだけ力強いんだと示したい」と述べた。
 続いて炭協会を代表して、梅岡匡爾氏(森精機製作所専務)が「今年前半から、顧客の設備投資に対する思いが強く、ここ毎月1,000億を超えている。しかし前半はブームじゃないかと考えており、これからはじっくりと選ぶ段階に入ったと思う。今回はテーマに沿い、顧客に後々まで100%満足して貰う様に努めていきたい」と挨拶。
 最後にユアサ商事から谷慈義社長が壇上に立ち、「ユアサを皆様に役立てる会社にするため、6月に就任した。現在、GDPの60%は消費であり、その存在感を取り戻しつつある。工作機械も14年ぶりに高水準となり、主力業種である自動車、デジタル関連等も伸びを見せている。ユアサ自身も好調に推移しており、明るさが見えてきた。来年には中部国際空港の開港、愛・地球博の開催と、正に“中部の時代”が到来している。そのため当社では4つの戦略を推し進め、その集大成がグランドフェアと位置づけている。ユーザーの目線に合わせて、3つの展示を行っており、今回よりスタートするウェブ事典にも是非、ご理解を頂きたい。今回のグランドフェアは全国8カ所、70,000人動員を目標。中部も8,500人動員、売上83億円を掲げている」と述べ、挨拶とした。
 その後、テープカットと宣誓が行われ開会した。初日から熱心なユーザーの姿が見られ、特に2日目は土曜日ということもあり、多くの来場者が詰めかけた。

日本産業機械工業会
受注高3,331億7千8百万円
前年同月比114・8%となる
7月産業機械受注発表

 日本産業機械工業会では、7月の産業機械受注状況を発表した。
 7月の受注高は3,331億7,800万円で、前月比85.2%、前年同月比114.8%となった。
 本月の内需は、2,250億6,000万円で、前月比89.2%、前年同月比108.1%となった。内需の前月比で増加した機種は、化学機械(106.8%)、冷凍機械(101.9%)、タンク(309.3%)、送風機(949.8%)、変速機(105.8%)。
 前年同月比では鉱山機械(100.2%)、化学機械(106.4%)、冷凍機械(117.3%)、タンク(213.9%)、プラスチック加工機械(137.0%)、圧縮機(147.7%)、送風機(791.3%)、変速機(114.0%)が増加した。
 外需は1,081億1,700万円で、前月比77.8%、前年同月比131.8%となった。本月のプラントは3件、58億6,200万円で、前月比13.8%となった(前年同月比は、前年同月に案件が無かったため比率を計上できず)。
 外需の前月比で増加した機種は、鉱山機械(234.6%)、タンク(10,933.3%〈約109倍〉)、圧縮機(291.0%)、送風機(144.9%)であり、前年同月比ではボイラ・原動機(135.5%)、タンク(1,508.0%〈約15倍〉)、圧縮機(165.1%)、運搬機械(122.4%)、変速機(104.1%)、金属加工機械(269.3%)、その他(150.3%)が増加した。
各機種の動向と需要部門
●ボイラ・原動機=前月比は化学、石油・石炭製品、非鉄金属、電力、その他非製造業の減少により75.2%。前年同月比は、外需の増加により114.7%となった。
●化学機械(冷凍機械を含む)=前月比は、外需の減少により69.1%。前年同月比は化学、電気機械、官公需の増加により103.9%となった。
●タンク=前月比、前年同月比ともに、化学、その他製造業、外需の増加(特に外需が大幅増)により、それぞれ2,109.2%〈約21倍〉、868.2%〈約8.7倍〉となった。
●プラスチック加工機械=前月比は化学、電気機械、その他製造業、外需の減少により75.9%。前年同月比は外需の減少により91.7%となった。
●ポンプ=前月比、前年同月比ともに官公需、外需の現状によりそれぞれ87.4%、66.3%となった。
●圧縮機=前月比は外需の増加により139.2%。前年同月比は外需、代理店の増加により、155.6%となった。
●送風機=前月比、前年同月比ともに、官公需の増加によりそれぞれ九23.2%、707.1%となった。
●運搬機械=前月比は、運輸、卸・小売、外需の減少により86.7%。前年同月比は鉄鋼、電気機械、外需の増加により107.1%となった。
●金属加工機械=前月比、前年同月比ともに、外需の増加によりそれぞれ159.3%、177.2%となった。

日本産業機械工業会
受注高488億6千5百万円
前年同月比86・9%に
7月環境装置受注発表

 日本産業機械工業会では、七月の環境装置受注状況を発表した。
7月の受注高は、488億6,500万円で前月比83.6%、前年同月比86.9%となった。
各装置別
◎大気汚染防止装置=前月比は、官公需向け排ガス処理装置、関連機器、海外向け排煙脱硝装置の減少により、82.7%。
 前年同月比は、石油石炭向け重・軽油脱硫装置、電力向け集塵装置、排煙脱硫装置の減少により、31.3%。
◎水質汚濁防止装置=前月比は、機械向け産業廃水処理装置、官公需向け下水汚水処理装置、汚泥処理装置の増加により、123.0%。
 前年同月比は、化学機械向け産業廃水処理装置、官公需向けし尿処理装置、汚泥処理装置の増加により、103.7%。
◎ごみ処理装置=前月比は、官公需、海外向け都市ごみ処理装置の減少により、55.1%。
 前年同月比は、官公需向け都市ごみ処理装置、事業系廃棄物処理装置の減少により、93.6%。
◎騒音振動防止装置=前月比109.6%、前年同月比340.5%。
需要部門別
◎製造業=前月比は、化学向け大気汚染防止装置関連機器、産業廃水処理装置、機械向け産業廃水処理装置の増加により、129.9%。
 前年同月比は、石油石炭向け重・軽油脱硫装置の減少により、66.5%。
◎非製造業=前月比は、電力向け排煙脱硫装置、その他非製造業向け事業系廃棄物処理装置の減少により、94.8%。
 前年同月比は、電力向け集塵装置、排煙脱硫装置の減少により、26.7%。
◎官公需=前月比は、都市ごみ処理装置の減少により、85.1%。
 前年同月比は、下水汚水処理装置、都市ごみ処理装置の減少により98.5%。
◎外需=前月比は、排煙脱硝装置、産業廃水処理装置、都市ごみ処理装置の減少により、19.2%。
 前年同月比は、排煙脱硝装置の増加により、118.1%。
 なお、外需は月により変動が大きい。

産業機械輸出契約
1,023億4,500万円
前年同月比は133・3%

 日本産業機械工業会では、7月の産業機械輸出契約状況を発表した。
 七月の輸出契約高は、1,023億4,500万円で、前月比79.2%、前年同月比133.3%となった。
 本月のプラントは3件、58億6,200万円で前月比13.8%となった。
(前年同月比は、前年同月に案件が無かったため比率を計上できず)
 単体は、964億8,300円で、前月比111.2%、前年同月比125.7%となった。
 地域別構成比は、アジア州50.1%、北アメリカ州29.0%、ヨーロッパ州6.5%、中東州6.5%、ロシア・東欧州4.8%となっている。

レクリエーション事業はJリーグ観戦に
愛機工青年部 9月役員会

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏、山下機械社長)青年部(部長=水谷隆彦氏、ミズタニ機販社長)では、9月15日午後6時30分より「9月青年部役員会」を開催した。
 当日は10名が出席。審議された議題は次の通り。
▽第1議題=野球大会について
 野球大会については、9月4日に決勝戦が行われ、全て終了した。今年は天候にも恵まれ、昨年度より早く終わる事ができた。後日、反省会が行われる予定。
▽第2議題=浜松青年部交流会報告
 9月3日に“東京第一ホテル錦”にて「懇談会」を行った。浜松からは5名、愛知からは8名が出席。愛知青年部の説明と、浜松からの質疑によって進行した。
 浜松青年部の積極的な関心もあって、かなり満足のいく結果が出たと報告された。これからも随時交流する機会を持つ構え。
▽第3議題=ビアパーティ報告
 浜松青年部との懇談会後、“イルバザール”にてビアパーティが行われた。出席者は38名。これまでと趣向を変えて楽しめたと評価された。
▽第4議題=講演会について
 講演会については、10月21日にプレデンシャル生命のライフプランアドバイザー・前田先生を迎えて行う予定。タイトルは「年金と資産の運用について」。
▽第5議題=レクリエーションについて
 レクリエーションは、昨年度大好評だった「Jリーグ観戦」を11月28日に行う予定。場所は“豊田スタジアム”、対戦カードはグランパス対アントラーズ。10月初めまでに案内状を送付する。
▽第6議題=その他について
 来年行われる他産業視察については、浜松青年部と合同で行う構え。場所や内容等は、一度先方へ打診する。
 次回役員会は、10月12日に行われる。

記念式典と祝賀会を挙行
『創業50周年』盛大に祝う
三栄水栓製作所取引先等350余名参集

 三栄水栓製作所(大阪市東成区玉津・社長=西岡明氏)では、今年9月をもって創業50周年を迎えたことを記念して、「創業50周年記念式典並びに祝賀会」を9月17日に大阪市中央区城見の“ホテルニューオータニ大阪”で開催され、取引先等350名余が出席するなどして盛大に行われ、創設半世紀を祝った。
 記念式典は、正午より開式の辞のあと、西岡社長が挨拶に臨み、北海道から沖縄まで遠路各地より出席して頂いた出席方のお礼を述べたあと、「幾田の紆余曲折はありましたが、無事こんにちを迎えることが出来ました。三栄水栓の社名は、吉川副社長、橋本専務、私の3名が共に栄えることを願っての命名でした。50年という長い年月をよくも3名が共に元気でこんにちを迎えられた幸せを心より喜び、感謝しております。このことは偏にお得意先様、仕入れ先様をはじめ、ご縁のあった方々とのよき巡りあいの賜と感謝致します。人類ある限り、水は必要であるとの理念の下、取り組んだ仕事でしたが、幸運にも恵まれ、主力製品であります給水栓が湯水混合栓への移行していく時代にあり、そのお陰で全社を挙げて取り組み、その結果が三栄水栓のこんにちを作り上げた源となりました。こんにちより次なる50年に向けて出発いたしますが、体力的には次代の人々に任せ、知恵の方を出していき、社会と会社に貢献していきたいと考えております。出来る限り権限を委譲し、あらゆる知識を次代に教え伝えることを目的に進んで行こうと決意しています。水の惑星と言われる地球上で、生命にとって命とも言える水に関わる仕事に関われたことを誇りとして、三栄水栓製作所は、100周年に向って元気に出発いたします」と式辞を述べ、次いで50年の歩みをビデオで紹介したあと、お得意先を代表して大和情報サービス代表取締役会長石橋伸康氏、取引先を代表してオンダ製作所代表取締役社長恩田由紀氏より祝辞を頂いた。
 石橋会長は「更なる未来へスタートを切る三栄さんの未来に大きな成果を期待いたします」と、未来永劫に期待を寄せ、恩田社長は「我々納入業者も御社のお陰で発展することが出来ましたことを心から感謝致します。二代目の役員様も立派に成長されて、60周年、100周年を目指してますますご発展されますようお祈りいたします」と更なる発展をお祈りした。
 次いで、本社ビルの建設、施工にたずさわった、設計施工会社に感謝状と記念品の贈呈が行われたあと、新役員の紹介がされ、吉川副社長がお礼の言葉を述べて式典を終了。
 引き続いて、琴の三重奏による祝賀演奏のなか、祝賀会に移り、10月から新社長に就任する西岡社長が「社業発展のため一生懸命努力いたしますので、あたたかく見守ってください」との決意が披露され、和気産業代表取締役社長鈴木宏生氏、モリ工業取締役社長森宏明氏の祝辞のあと、東京三菱銀行常務執行役員大阪支社長寺東一郎氏の乾杯音頭で祝宴に入り、互いに和やかに歓談に興じた。途中、明治以降に大衆化し、今では娯楽性の高い演出で人気を集めている“岩見神楽”の恵比寿と大蛇を興味深く観賞した。
 岩見神楽十八番の出し物の、恵比寿は持っている釣り竿で大きな鯛を吊り上げる威勢のいい内容で、福神の笑顔を見るだけで幸せが訪ねて来る縁起の良い出しもの、大蛇はスサノオノミコトが放浪の途中で出雲の国の奇稲田姫を助けるため八岐大蛇を退治する神話で、八つの頭を持つ巨大大蛇が白煙を吐きながら群舞する演出に会場から盛んな拍手が送られていた。
 1月1日付けの新役員人事は次の通り。
【新役員人事】
▽代表取締役社長=西岡利明氏
▽代表取締役副社長=吉川正弘氏
▽常務取締役営業本部長=島坂光明氏(大阪支店長兼任)
▽常務取締役製造本部長=夏目和典氏(鴫野工場長、岐阜工場長兼任、大連工場責任者)
▽取締役管理本部長=樋口輝夫氏(新任)
▽取締役営業副本部長=岸田敏雄氏(新任・リテールルート担当東京支店長兼任)
▽取締役営業副本部長=高田博氏(新任・設備ルート担当名古屋支店長兼任)
▽取締役相談役=西岡明氏
▽取締役相談役=吉川弘二氏
▽取締役相談役=橋本健一氏
▽監査役=西岡美代子氏
▽監査役=吉川八重子氏
 なお、宮川豊治顧問は退任した。

日本鉄鋼連盟8月の生産概況
粗鋼生産940万トン
前月比1.5%減、前年同月比1.7%増

 2004年8月の鉄鋼生産は、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)のいずれも、前月比では減少したが、前年同月比では増加となった。
▽銑鉄生産は712.3トンと前月に比べ58,000トン、0.8%減少(前年同月比1.6%増)した。
 なお、8月の高炉稼働基数は前月と同様、34基中28基であった。
▽粗鋼生産は9,404,000トンで、前月に比べ147,000トン、1.5%減と2カ月振りの減少となった。
 前年同月比では1.7%増と3
カ月連続して増加した。
 8月の炉別生産をみると、転炉鋼は7,092,000万トンと前月比0.7%減(前年同月比1.5%増)、電炉鋼は2,312,000トンと同4.1%減(同2.1%増)となった。前年同月比でみると転炉鋼が3カ月連続、電炉鋼が5カ月連続の増加となった。
 8月の鋼種別生産では、普通鋼は7,480,000トンと前月比1.3%の減少(前年同月比0.5%増)、特殊鋼は1,924,000万トンと同2.6%の減少(同6.3%増)となり、前年同月比では普通鋼が2カ月連続、特殊鋼は28カ月連続の増加となった。
▽熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は8,672,000トン前月比45,000万トン、0.5%減(前年同月比5.4%増)となり、前年同月比では3カ月連続の増加となった。
▽普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は7,072,000トンと前月比13,000トン、0.2%減(前年同月比5.3%増)となり、前年同月比で2カ月連続の増加となった。
▽特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は1,601,000トンと前月比32,000トン、2.0%減(前年同月比5.7%増)となり、前年同月比では29カ月連続の増加となった。

堀部久志氏志津刃物製作所社長を講師に
「刃物について」学ぶ
GKC製販懇談会を開催

 岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=石田勝俊氏、石田商会社長)は、9月17日午後5時30分よりホテルグランヴェール岐山(岐阜市日の出町)において、平成16年度製販懇談会を開催。
 この製販懇談会は組合の流通委員会(委員長=武藤修氏、東洋工具専務)が担当し、組合員と賛助会員の交流の場として毎年開催されているもので、今回も20名余りが参加した。
 午後5時半の定刻より、総務委員会の林修史委員長(ダイヤトイシ社長)の司会で進められ、はじめに武藤委員長、石田理事長が挨拶。続いて、第一部講演会に移った。
 講演会では、志津刃物製作所の堀部久志社長を講師に招き、関の刃物業界の現状について学んだ。
 この後、第2部懇親会が行われ、参加者は互いに親睦を図った。
【講演要旨】
 関の刃物産業は、700年前に九州の刀匠・元重により刀作りが伝えられたところから始まる。ただ従来から言われている定説とは異なり、この元重は従来から当地にいた野鍛冶を束ねて刀を作れるようにした、今で言うコーディネーターではないかという説を挙げた。
 この野鍛冶集団のコーディネーションから生まれた分業のシステムが、現在まで幾多の困難を乗り切れる要因を作ったのではないか。
 また、他の刀を地場産業として現在まで続いている産地と関とを比較すると、関は分業システムによりリスクを分散しており、そのため各企業が倒産することなく長く続いているところが多い反面、大きなリスクを背負ってまで打って出るということも無く、能動的な企業が多い。
 また、流通も確立されていないので、中々大きな商売が出来ていない。他の産地である新潟の燕・三条は東京と近いということもあり、取引の額も大きい為に関では考えられないほどの大きな商いをしているところも多い。しかし、反面倒産も多いようである。
 また、燕・三条では従来の技術を活かし、他の業界で活躍しているところも多い。例えば、何年か前に高級キッチンウェアー(フライ返し、お玉など)を生産しているところがチタン製のゴルフクラブのヘッドを作り、これが見事に当たり大躍進をした。最近だとチタン製のオートバイ用のマフラーを製造しているところなどは、当初は5人くらいの会社が現在ではその地区一番の伸びを示す企業になっている。
 関との差は何だろうと考えると、東京圏に近く、経営者に「やる気」とか「好奇心」というものが我々関の経営者よりも上回っているのではないかと感じている。
 私は、30代の2代目さんと話をする機会が多々あるが、私共なら恥ずかしいような事をはっきりと言われる。「この分野で新潟一番の企業になる」と。一生懸命やっているし、点滴を打ってまで残業している。新しい仕事があれば、その日のうちにでも東京、大阪へ走って行くという、その様な前向きの部分が随所に見られ、企業拡大を一生懸命やっておられる。どの会社でもメインの商売プラス、いわゆる今風の商品を扱う。このような面が関のメーカーには欠けているのではないかと思う。
 販売の面では、私共が扱っている包丁とかはさみは、昔は必ずと言っていいほど駅前に金物屋さんがありそこで商品が売られていた。それが量販店に変わり、ホームセンターへ移り、物は変わって来たが今ではドラッグストアー、コンビニでも手に入れることが出来る。
 今、若い人はあまり包丁を使わない。スーパーに行けば切った野菜とか魚が売られているので、刃物の売られる場所がドンドン変わってくる。
 私の会社は現在、量販店に強いお客さんの下について物を作っているが、これが移り変わっていけば当然私共には注文が来ない。だから世の中の物の流通が変わってくれば、当然作るメーカーも変わっていく中で、仕方が無いのか、何とかしなければいけないのかということです。
 それは営業努力、生産努力とは関係なく、世の中がスライスチーズに変われば私のところのチーズ切りは要らない。世の中の変化を察知する能力があるかないかで、企業の業績は大きく変わっていく。
 販路を変えて、テレビショッピングとか通販というものがある。一生懸命作れば作るほど良い物を作りたいという希望も出てくるし、儲かる物を作りたいということもある。テレビショッピングでかなり売れたものもあるが、時期的なこともあるので、これも考えなければいけない。
 私の会社では一緒に商品を開発して、そこのオリジナル商品を作るように心掛けている。そうすると、物を作る相談等で時間が取られるだけで、後からの仕入のフォローを全くしなくても、お客さんでその商品が採用されれば黙っていても私共に注文が来る。私が社長となってからは、そういう方法でやって来ている。
 現在、どの企業でも同じ物が出来る時代だ。作ることだけ一生懸命していても駄目、売ることの方が難しい時代。売ることを意識した物作りをしないとこれからは可愛がっていただけません、という言葉を聞く。メーカーと流通の方、そしてお客さんと、何か方法は分からないけれど、もう少し身近に物を作っていけば、ひょっとすれば大ホームランとまでは行かなくても、内野安打くらいは何とかこの商売で続けられるのではないかと感じている。
 色々な情報を聞く耳を持つようにしている。聞く耳を持ってやって行くことが苦にならない体質で進みたいと最近思っている、と締めくくられた。

東芝ソリューション
XML技術を利用して効果的な文書管理を実現業
務規程管理ソリューションを発売

 東芝ソリューション(取締役社長=河村進介氏、本社=東京都港区)はこの程、業務規程管理ソリューション「SimProvision」(R)の発売を発表した。
 「SimProvision」(R)は、企業内で取り扱われる就業規則や品質管理規程等のビジネス文書を効率的に管理・運用することを目的として開発されたソリューション。複数の部門を有する企業において、社内の多くの人によって閲覧され、必要に応じて頻繁に更新されるような規程文書に対して特に効果的な機能を搭載している。
 規程文書の形式として、汎用性に優れたXML形式を採用し、文書構造とスタイルの標準化を実現。さらに、XML形式のドキュメントを容易に編集するための機能も備え、規程文書の編集においても効率化を促進できる。
 また、ISO9000シリーズおよびISO14000シリーズでの文書管理システムに関しての要求事項を満たしている。
 価格はハードウェア込みで初期導入費用800万円から。
 「SimProvision」では、XMLを規程文書の形式として採用することで、汎用性の高い形での文書の一元管理を実現。また、これにより「Web閲覧」、「新旧条文対照表」や「PDF形式での規程文書配布」といったワンソースマルチユースを実現している。
 尚、従来から難しいとされていたXML形式文書の作成は、高性能XMLエディタ「xmlspy」との連携により、ドキュメントの作成・変更が容易にできる。
【背 景】
 「紙」を使った文書は、いまや電子文書にとって代わられようとしている。現代のビジネスシーンにおける膨大かつ貴重な情報を、確かなセキュリティのもとに的確に管理するためには、紙での運用はもはや限界。しかし、文書の電子化において解決されていない、いくつかの問題により、多くの企業では完全な電子化に踏み切れないのが現状となっている。多様化した顧客や複雑化する社会情勢に対応し、常に新しい状況に対応しなければならない現代、従来の文書管理システムではなく、電子文書管理を実現したいというニーズに応え、今回の発売に至った。
【導入のメリット】
 「SimProvision」では、次の機能を搭載している。
@ネットワーク上での文書閲覧機能
Aキャビネット分類、目次、検索機能
B文書編集前後の変更箇所の参照表示機能(新旧条文対照表)
C文書の承認処理機能(多段階フロー設定可能・メール通知機能)
DPDF形式での規程文書配布機能
E履歴情報管理機能
F規程XML文書の作成・編集支援機能
 これらの機能を搭載することにより、文書の閲覧や文書の更新時に発生する次のような不満を解決することができる。
@最新の文書がどれだか分からない。
A必要な文書が見つからない。
Bどこが変わったのかが分からない。
C変更後の公開までの手続きが複数で時間がかかる。
D変更のたびに配布コストがかかる。
E変更履歴の管理ができていない。
 問い合わせは、東芝ソリューション 社会インフラソリューション事業部 情報ソリューション第一部、電話042-330-6342まで。
Mail:xs‐info@toshiba‐sol.co.jp
【東芝ソリューション株式会社】
 東芝グループのITソリューション事業を一手に担う企業として、2003年10月1日に東芝eソリューション社と東芝ITソリューションが統合し、発足。顧客と共に培ったさまざまなシステム構築経験・実績、ならびに独自の技術、サポート力を基盤とし、ソリューションの販売・技術・開発を一体化して、複雑化する顧客の要望に的確かつ迅速にソリューションを提供している。
http://www.toshiba‐sol.co.jp

三菱樹脂10月1日出荷分より
プラスチックコンテナ及び
関連各種製品の価格改定

 三菱樹脂は、物流資材として幅広い用途で使われているプラスチックコンテナ及び関連各種製品について、10月1日出荷分から10〜13%の値上げを実施。
 これは、昨今の原油・ナフサ価格の騰勢に加え、中国を中心とするアジア地域の旺盛な需要により、コンテナ、パレット等の主原料であるポリプロピレン、ポリエチレン樹脂の国内価格が昨年から数次に亘って上昇し、また現在もさらなる値上げが打ち出されており、同社においては製品の安定供給の為に、かかる原材料値上げを受け入れざるを得ない状況であるため。
 同社では、生産の合理化策を実施するなど、徹底したコスト削減に努めてきたが、原材料、副資材価格の上昇は、その努力の限界を越えるものであり、今回の価格改定に踏み切ったものとしている。
▽対象商品=プラスチックコンテナ及び関連各種製品
▽値上げ幅=10〜13%
▽値上げ実施日=2004年10月1日出荷分から
▽値上げ理由=樹脂原料価格及び部材の値上がりに伴う不採算の是正

富士経済
メカトロパーツ4領域34品目の調査を実施
8品目で海外生産比率20%超

 総合マーケティングビジネスの富士経済(本社=東京都中央区日本橋、社長=原務氏)はこの程、好調なデジタル家電業界、自動車業界の設備投資の好転から半導体・液晶製造装置、輸送機械、工作機械などの機械・装置メーカー向けの需要が拡大しているメカトロニクスパーツ市場を調査した。
 その結果、@4領域34品目の総市場を2006年は1兆2,231億円と予測、AフルCNC、パネルコンピュータ、マイクロスイッチの海外生産比率は30%超、B拡大する中国市場は今後現地生産・現地販売を強化するとまとめられた。
◆メカトロニクスパーツ市場(4領域34品目)
 2003年9,864億円、2006年予測1兆2,232億円(003年対比124%)。
 2003年は、デジタルカメラ、薄型テレビ、DVDレコーダなどのデジタル家電市場の拡大に伴い、半導体・液晶製造装置、射出成型機などの機械・装置の需要が拡大した。また、自動車関連の各種ロボットなどの好調によりピーク時に迫る市場となった。中国を含む海外需要が大幅に伸びたことも要因となっている。
 中長期の観点からみると市場を支えるのは海外需要(=中国市場)である。コンピュータ&コントローラ領域、モータ・アクチュエータ&メカ領域が高い伸びを示すとみられるが、その要因として実需としての中国市場の本格的な立ち上がりが挙げられる。中国では2004年末に流通業者の100%独資会社設立が解禁され、製販一体となった展開が可能な環境が整ってくる。しかし、単に営業部門を開設するのみでは欧米メーカーや台湾、現地メーカーに太刀打ちできなくなっている。このため、2004年以降は、サービス・サポート機能を徹底的に整備し、日系メーカー、現地メーカーなどを積極的に開拓するなど市場としての中国を意識した展開が必要となっている。さらには、現地需要ならではの製品開発を目的に、設計・開発部門の進出拡大も予想され、開発・製造・販売が一体となった取り組みが行われていくとみられる。
◆海外生産動向
 需要の中心となる機械・装置メーカー及び自動車、電気・電子などのエンドユーザーの生産が海外にシフトするのに伴いメカトロニクスパーツの生産も海外にシフトする動きが活発化している。世界の生産基地になっている「中国」を中心にアジアへの進出が著しく、今後さらに海外生産の比率が高まることは確実である。
 2003年段階で最も海外生産比率が高いのはパネルコンピュータで、50%に達している。続いて、フルCNC、マイクロスイッチで、この3品目が30%を超えている。
◆領域別市場
《コンピュータ&コントローラ領域(9品目)》
 2003年市場規模4,010億円、2006年予測5,074億円(2003年対比127%)。
 FAパソコン、モーションコントローラのみが国内需要中心の市場を形成する。この2つ以外は海外需要、特に中国市場に支えられて市場は伸長するとみられる。フルCNC、汎用インバータ、プログラマブルコントローラ、プログラマブル表示器は、機械・装置メーカーの海外生産への移行に伴う需要が中心となっていこう。
 汎用インバータ、プログラマブルコントローラ、プログラマブル表示器の海外生産のウエイトは13〜18%(2003年数量ベース)に達している。中国は、今後市場として伸びが見込めることから、国内大手メーカーは2004年〜2005年にかけて中国市場向けに現地生産強化を図っていくとみられる。
 フルCNCは、工作機械の生産に左右され、国内市場は好・不調を繰り返しながら推移する。今後は中国を中心として韓国、タイ、インドなどでの生産・販売が期待できる。汎用インバータは大手メーカーが中国、米国などで生産・販売を強化しており、さらに生産の海外シフトを進め、欧米・中国・台湾メーカーの低価格化に対抗していくとみられる。
《モータ・アクチュエータ&メカ領域(11品目)》
 2003年市場規模3,382億円、2006年予測4,353億円(2003年対比129%)。
 産業用リニアモータを筆頭にFA用ステッピングモータ、リニアガイドなどの高成長が見込まれる。メインである半導体、工作機械分野のほか小型化・低価格化により新たな市場を開拓していくとみられる。サーボモータの主力メーカーは中国での生産・販売を強化し、ダイレクトドライブモータは国内生産による輸出が当面中心であり、現地生産は検討されていない。FA用ステッピングモータは輸出のウエイトは高いものの米国市場がメインである。IPMモータは年率4〜5%で成長していくと推測される。
《センサ領域》
 2003年市場規模2,017億円、2006年予測2,351億円(2003年対比117%)。
 光電センサは用途の拡大、レーザ変位センサは高精度ニーズの高まりにより大きな伸びが見込まれる。近接、光電センサは中国を中心とする海外需要の高まりに伴い海外生産の比率が高まる。リミットスイッチ、マイクロスイッチはユーザーの海外生産シフトにより海外での需要増が見込まれる。しかし、海外では欧米メーカーの安価な製品や現地メーカーの製品も多いことから、国内メーカーの海外需要への期待はあまり高くない。
《受配電機器領域》
 2003年市場規模455億円、2006年予測454億円(2003年対比100%)。
 コンタクタ(電磁開閉器、電磁接触器、過負荷継電器)は国内市場が頭打ちの状況であり各社中国を中心とした海外生産・販売に注力している。タイマ、カウンタはすでに海外生産・海外販売に取り組んでいる。
◆中国市場への対応
《コンピュータ&コントローラ領域》

 FAパソコン、モーションコントローラ、超小型コントローラ以外は、各メーカーとも中国での生産・販売を強化している。フルCNCはファナックが生産を強化し、その他のメーカーは販売面での強化を図っている。汎用インバータは上位四社とも現地生産を開始し、サービス・サポート機能を強化している。プログラマブルコントローラは小型中心で、中型機種へ進むのは1〜2年後とみられる。現状では三菱電機、オムロンの2社が先行している。インバータ同様サポート・メンテナンスへの取り組みが鍵となる。コンピュータ&コントローラ領域は、今後現地生産による中国市場のみをターゲットにした製品が開発される可能性が高い。
《モータ・アクチュエータ&メカ領域》
 需要面からみるとIPMモータのように中国での需要が全生産量の10%を超えるケースもあるものの、大半は一桁台の構成となっている。中には1%を下回るケースやまったく輸出がない製品もありこれからといった段階である。中国では自動車業界が活況を呈しており、関連する工作機械・ロボット関係の需要が急拡大している。それらの機械に欠かせないのがサーボモータであり著しい成長を遂げている。
《センサ領域》
 センサ領域の中国での生産展開は他の領域と比べ一歩リードしたかたちである。近接センサや圧力センサなどは中国生産が本格化している。ただし、欧米向けの出荷を意識した展開が実情である。リミットスイッチ、温度調節計、ロータリーエンコーダなど中国向けが10%を超えるものも出てきている。今後の中国生産は現地消費を意識し、現地での販売体制の構築、現地ディーラーの開拓などを考慮して対応していく必要がある。
《受配電機器領域》
 コンタクタなどは、国内市場が飽和状態にあるため海外市場の開拓が急務であり、中でも中国市場は今後の主戦場と考えられ、生産・販売を問わずグローバル提携が加速すると推測される。日系メーカーは、@中国市場向けの現地生産・現地販売を推し進めるため現地需要にあった製品開発による差別化、A生産面でのスケールメリットを生かすためのグローバル製品の開発及び日本国内における価格競争力の強化、を念頭に中国展開を進めていくとみられる。

TCM誰でも簡単に積み降ろし可能
「もちあげ太郎」新発売
免許不要の移動式リフター

 TCM(社長=田坂陸郎氏)では、移動式リフター「もちあげ太郎」を開発、9月14日から全国一斉に販売を開始した。
 このユニークな名前の「もちあげ太郎」は、トラックへの荷物の積み込み、積み降ろしを行う新商品。
 これまでトラック専用のプラットフォーム設備のないところでは、トラックへの荷物の積み込みに、運転免許が必要なフォークリフトやパワーゲート付きのトラックを使用していた。しかし、この免許不要の「もちあげ太郎」を導入することにより、場所を選ばず、誰でも、簡単に、そして安全にトラックへの積み込み作業が可能となる。
 最大荷重は、小型フォークリフト並みの1,200s、油圧式の荷役装置はボタンひとつで簡単に操作できる。しかも価格はフォークリフトの約1/2と割安。
 荷物の積み込みや積み降ろし以外にも、車椅子の昇降などに使用が可能で、今後、多方面からの需要が期待される。
【主な特長】
@免許が不要で、誰でも操作が可能。
A車両価格はフォークリフトの約1/2と割安なので、導入コストを削減できる。
B小型フォークリフト並みの最大荷重1,200kgのパワーで、効率の良い作業ができる。
C油圧式の荷役装置は、シンプルなボタンスイッチで操作が簡単。
D動用のレバー1本でステアリングとブレーキを操作でき、容易に取り回しができる。また、横行切換レバーを操作する事により真横移動も可能で、ウイングトラックの横からの積み込みにも便利。
E荷台上昇時には開かないオペレータガードや、荷物の落下防止装置などを搭載し、安全対策も万全。女性一人でも安心して作業できる
F部品点数が少なくメンテナンスコストが削減できるので、長期的なランニングコストも割安。
〈目標販売台数〉250台/年
〈メーカー希望小売価格〉888,000円

850名が献花を捧げる
「お別れの会」を挙行
大戸故正男相談役

 大戸(松阪市大口町608・社長=大戸純夫氏)創業者の大戸正男相談役が薬石の効無く8月12日午前7時30分にご逝去された。9月8日には「お別れ会」が社葬として、午後二時より、松阪市高町の“華王殿”にて執り行われ、業界関係者ら約850人が遺影に献花を捧げて最後のお別れをした。
 午後2時、管弦四重奏の静かな演奏に迎えられ、およそ850人の参会者が着座し終わると、司会者の開会の辞に引き続いて、全員で黙祷を捧げ、次いで、大型スクリーンにビデオ映像で故人の生前の元気な姿が映し出され、社会に貢献した数々の業績が紹介された。映像紹介の後は、三重県議会議員竹上真人氏、三重信用金庫理事長青田良太郎氏、全国鉄鋼販売業連合会副会長林喜裕氏より「送る言葉」を頂戴した。続いて電報によるメッセージを披露し、松阪商工会議所会頭北田榮作氏、三重県管工機材商業組合理事長闇雲明男氏らをはじめとする指名献花が行われ、大戸純夫社長よりお礼のことばが述べられ、引き続いて、参会者による献花が捧げられた。
 正男氏は、昭和21年8月に松阪市鎌田町にて鋼材販売業を興し、27年12月に有限会社大戸商品設立、50年には鋼材センター開設、62年6月会長就任、63年11月に大戸に組織変更、平成10年5月に現在地に移転、12年6月に取締役相談役に就く。仕事一筋の生粋の商売人で、常日頃から、人との付き合いにも気を配り、温厚な性格で従業員にも慕われていた。

住商グレンジャー間接資材の通販利用
企業数7万社に到達
全国展開からわずか2年10ヵ月で

 中・小規模事業所向け、間接資材の通信販売を手がける住商グレンジャー(本社=大阪府大阪市、資本金等=29億5,300万円、社長=瀬戸欣哉氏)は、今年9月7日に顧客企業数が70,000社に到達した。
間接資材とは「最終製品にならない全ての資材」を指す。工具類・安全用品・梱包用品など。
 同社は、2001年から全国展開し、当日出荷商品の拡大とともに顧客企業数の拡大を進めてきた。さらに今年度から海外製商品の取り扱い拡大やプライベート(PB)商品の導入、特定曜日の特別割引サービス導入など、商品とサービスの両面での充実を図り、積極的に新規顧客を開拓している。
 現在では顧客企業数が月2,000〜3,000社ペースで増加しており、わずか設立2年10カ月で顧客企業が七万社に達した。これは同社がターゲットとする中・小規模製造業、工事業、運送業等の業界の内、約7%の企業にサービスを提供していることとなる。
 同社では、すべての顧客に対しメーカー希望定価でなく、割安で一律な販売価格を明確に表示し、インターネットで約600,000万点、カタログで約17,000点のアイテムを取り扱っており、同社オンラインショップ(現場を支えるネットストアmonotaro.com)だけですべての間接資材を探すことができる。また1本1個からの小口注文が可能なため、必要な商品を必要な分だけ注文することが可能。国内一流メーカー商品だけでなく、今年度より、これらと同品質で低価格な多数の海外輸入商品とPB商品の販売も行っている。
 同社は「今後とも商品とサービスの両面から顧客の利便性の向上を図り、新規顧客開拓を進め、今年度八万社へのサービス提供を目標としております」としている。

特定サービス産業動態統計
経済産業省 平成16年7月分

 経済産業省が調べた特定サービス産業動態統計の16年7月の確報は次の通り。
物品賃貸(リース・レンタル)業
 7月のリース契約高(検収ベース)は、前年同月比5.2%と2カ月連続の増加、納入物件の購入額も同4.5%の増加。内訳をみると、「産業機械」は電気機械工業向け、自動車工業向けなどの増加から同16.4%と前月に引き続き大幅な増加、「事務用機器」は複写機などの増加から同20.6%と7カ月連続の増加、「商業用及びサービス業用機械・設備」は同5.7%と3カ月連続の増加、「医療用機器」は法人向けの増加から同10.9%の増加、「工作機械」は電気機械工業向け、一般機械工業向けなどの増加から同6.2%と10カ月連続の増加、「輸送用機器」は同2.8%の増加、一方、主力の「情報関連機器」は同▲1.6%の減少。
 7月のレンタル売上高は、前年同月比2.7%と4カ月ぶりの増加。物件別にみると、主力の「土木・建設機械」は同3.8%の増加、「事務用機器」は同9.6%の増加、一方、「情報関連機器」は同▲1.1%と31カ月連続の減少。
情報サービス業
 7月の売上高は、前年同月比▲8.2%と四カ月ぶりの減少。内訳をみると、主力の「受注ソフトウェア」は製造業向けが増加したものの、通信業向けが大幅に減少し、金融業向けも減少したことなどから同▲11.7%と10カ月ぶりの減少、内訳の「システムインテグレーション」が同▲3.2%の減少、「ソフトウェアプロダクト」は、内訳の「ゲームソフト」が同▲23.5%と減少し、全体では同▲12.4%の減少、「データベースサービス」も減少、一方、「計算事務等情報処理」は同3.8%の増加、「システム等管理運営受託」は同1.5%の増加、「各種調査」も増加。
広告業
 7月の売上高は、前年同月比7.2%と横ばいを含め11カ月連続の増加。媒体別にみると、主力の4媒体広告は同5.2%と5カ月連続の増加、内訳をみると、「テレビ」は飲料・嗜好品、家電・AV機器等の増加により同5.3%の増加、「新聞」は飲料・嗜好品、自動車・関連品等の増加により同8.0%の増加、「ラジオ」は同3.0%の増加、一方、「雑誌」は同▲3.3%の減少、4媒体広告以外は、すべての媒体で増加し、「SP・PR・催事企画」は前月に引き続き流通・小売、飲料・嗜好品等の増加により同16.5%の増加、次いで「折込み・ダイレクトメール」は同7.6%の増加、「海外広告」は全体に占めるウエイトが小さいものの、自動車・関連品等の増加により同180.9%の大幅な増加。
 日銀の企業向けサービス価格指数(前年比)をみると、広告全体では1.4%の上昇、テレビCMは6.8%の上昇。
クレジットカード業
 7月の取扱高は、前年同月比8.7%の増加。業務種類別にみると、販売信用業務は同10.5%の増加、利用相手先別をみると、すべての業務が増加し、「一般小売店」が同12.4%の増加、「海外」が同18.5%の増加、「百貨店」が同1.9%の増加、「飲食店」が同7.4%の増加、「旅館・ホテル」が同8.1%の増加。また、消費者金融業務は同2.3%の増加。
エンジニアリング業
 7月の受注高は、前年同月比▲0.7%と3カ月連続の減少。内訳をみると、「国内」は前年にその他プラント・施設の大口受注があったことなどから同▲4.8%の減少、「国外」は台湾向けの貯蔵・輸送システムの大口受注があったことなどから同17.9%の増加。
映画館
 7月の売上高は、前年同月比▲5.7%と3カ月ぶりの減少。入場者数も同▲3.9%の減少。上映種類別入場者数をみると、「邦画」が同▲49.3%の大幅な減少、一方、「洋画」が同19.6%の増加、「アニメーション」が同24.0%の増加。スクリーン数は同▲0.1%の減少。
 なお、一スクリーン当たりの売上高及び入場者数は同▲5.7%、同▲3.8%といずれも減少。
劇場・興行場、興行団
 7月の売上高は、前年同月比5.0%と2カ月連続の増加。業種別では、「劇場・興行場」が音楽、スポーツ等の増加により同10.8%の増加、「興行団(野球)」が試合数の増加により同9.5%の増加、一方、「興行団(音楽)」が同▲12.0%の減少。入場者数は、「興行団(音楽)」が同▲7.9%と減少したものの、「劇場・興行場」が同8.0%の増加、「興行団(野球)」が同7.1%の増加、入場者数合計では同4.6%の増加。
 なお、一人当たりの入場料収入をみると、「興行団(野球)」が増加したものの、「劇場・興行場」「興行団(音楽)」が減少したことから、全体では同▲3.0%の減少。また、「興行団(野球)」の一試合当たりについてみると、売上高が同▲0.3%、入場者数が同▲2.5%とそれぞれ減少。
ゴルフ場
 7月の売上高は、前年同月比▲4.7%の減少。内訳をみると、利用料金収入、キャディフィ、食堂・売店売上高がいずれも減少。利用者数は非会員、会員がそれぞれ減少し、合計では同▲4.5%の減少。
 なお、利用者一人当たりの売上高をみると、同▲0.3%の減少。
ゴルフ練習場
 7月の売上高は、前年同月比▲10.7%の減少。利用者数は、平日利用者数が大幅に減少し、土・日・祭日利用者数も同▲3.6%と減少したことから、合計では同▲10.5%の減少。
 なお、利用者一人当たりの売上高をみると、同▲0.3%の減少。
ボウリング場
 7月の売上高は、前年同月比▲3.8%の減少。内訳をみると、利用料金収入が同▲4.9%と減少、付帯施設利用料金収入も減少、一方、食堂・売店売上高が増加。利用者数は同▲4.7%の減少。総ゲーム数も同▲5.0%の減少。
 なお、利用者一人当たりの利用料金をみると、同▲0.1%の減少。
遊園地・テーマパーク
 七月の売上高は、前年同月比▲5.9%の減少。内訳をみると、食堂・売店売上高が同▲9.9%の減少、入場料金・施設利用料金収入が同▲1.8%の減少。入場者数は団体、一般がいずれも減少したことから、合計では同▲1.1%の減少。
 なお、入場者一人当たりの売上高をみると、同▲4.8%の減少。
パチンコホール
 7月の売上高は、前年同月比13.3%の増加。設置台数は同4.5%の増加。事業所数は同▲0.5%の減少。
 なお、一事業所当たりの売上高は同13.8%の増加、設置台一台当たりの売上高は同8.4%の増加。
葬儀業
 7月の売上高は、前年同月比2.1%の増加、取扱件数は同3.2%の増加。葬儀一件当たりの売上高は同▲1.0%の減少。
 なお、事業所数は同4.8%と43カ月連続の増加、従業者数は、内訳のパート・アルバイトが同6.9%と43カ月連続の増加。
結婚式場業
 7月の売上高は、前年同月比▲0.8%と2カ月連続の減少、取扱件数も同▲5.2%の減少。
 なお、結婚式一件当たりの売上高は、同4.5%の増加。
外国語会話教室
 7月の売上高は、前年同月比▲4.9%と3カ月ぶりの減少。内訳をみると、受講料収入が同▲5.1%の減少、教材料売上高が同▲2.9%の減少。受講生数は同4.0%の増加、うち新規入学生数は同▲4.3%の減少。延べ開設数は同3.8%の増加。
カルチャーセンター
 7月の売上高は、前年同月比1.5%と2カ月連続の増加。内訳をみると、教材料売上高が減少したものの、受講料収入が同1.6%の増加。受講生数は同2.8%の増加。講座数は同1.8%の増加。
 なお、受講生一人当たりの受講料をみると、同▲1.1%の減少。
フィットネスクラブ
 7月の売上高は、前年同月比5.9%と28カ月連続の増加。内訳をみると、会費収入が同5.8%と増加し、食堂・売店売上高、利用料金収入もそれぞれ増加。利用者数は、フィットネスクラブ利用者、スクール利用者がいずれも増加し、合計では同8.9%の増加。会員数はフィットネスクラブ会員(個人)が同6.3%と増加し、合計では同4.5%の増加。
 なお、フィットネスクラブ会員一人当たりの会費収入をみると、同1.1%の増加。
学習塾
 7月の売上高動向をみると、前年同月と比較して「減少」と回答する企業数が「増加」と回答する企業数を上回った。

昭和54年に結成され
以来四半世紀が経過
大嶽かぶと会 第33回総会を開催

 大嶽かぶと会(オータケを中心に、帝国金属商品を販売している商社の集い)は、「第33回通常総会」を九月九日午後5時30分より、7年ぶりに料亭「千代田」(名古屋市中村区名駅)において開催し、26名が出席した。
 帝国金属阿岸部長の司会進行で、総会が開会。
 冒頭、代理店を代表してオータケの鈴木社長が「大変お忙しい中、第33回の大嶽かぶと会にご出席いただき誠に有り難うございます。この会も昭和54年にできまして、途中年に2回開催した時期もあり25年が経ちました。従来ですとゴルフ会を行っておりましたが、今回は趣向を変えて『市川海老蔵襲名披露公演』(御園座)のペア観劇券を会員の皆様にお送り致しました。日頃は、何かとオータケをご利用いただき、厚く御礼申し上げ、今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようにお願い申し上げます」と挨拶。
 メーカーを代表して帝国金属の金森社長が「かぶと印の継手をご愛顧いただき有り難うございます。厚く御礼申し上げます。世の中ある部分においては、活況のところもありますし、まだまだデフレが引き続いているという分野もございます。鉄管継手の分野は、素材インフレが起きて、昨年秋から原材料が上がっている。それを受けて、3年ぶりに価格改定をお願い致しております。ご協力をいただき心より感謝致します。25年前に大嶽かぶと会が発足しまして、4分の1世紀が経ちました。私共帝国金属の国内販売の中核を、かぶと会の皆様に担っていただきました。大変不況の時期もございましたが、皆様の厚いお骨折りがあって現在まで来ていると考えております」と感謝の言葉を述べた。
 議事審議に移り、昨年度の事業報告及び決算報告、今年度の予算案を審議し、承認可決した。
 続いて阿岸部長より、業界の動向を含めた帝国金属の概況が報告された。
 この後、油伝商店近藤社長の力強い発声で乾杯。途中、柳屋小三亀師匠の都都逸で大いに盛り上がり、午後8時過ぎ、大一商会小島社長の中締めでお開きとなった。

三菱樹脂
塩化ビニル管及び
関連製品の価格改定

 三菱樹脂は、塩化ビニル樹脂及びその他原材料の値上げを受けて、塩化ビニル管及び関連製品について、10月1日出荷分から価格改定を実施。塩化ビニル管類で10%以上、継手、マス、接着剤等関連製品で8%以上の値上げに踏み切った。
 同社では、今回の値上げの理由について「世界的な原油・ナフサ急騰と、中国を中心とするアジア地域の需要拡大によって、塩化ビニル樹脂やその他原材料の再値上げが相次ぎ打ち出され、当社も受け入れざるを得ない状況。当社と致しましても、事業体質の抜本的な改善と製造コスト、物流コストの削減に鋭意努力をして参りましたが、今回の各種原料価格の上昇はその自助努力の域を超えるものであり、現在の価格体系では安定的製品供給による塩ビ管メーカーとしての役割を果たすことが困難な状況にある」と説明している。

第33回組合親善ゴルフ大会
高楠氏トラスコ中山好成績で優勝
愛機工 鈴鹿CCで62名が参加

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏、山下機械社長)は9月16日、福利厚生部(部長=服部利一郎氏、服部商会社長)主管による「第33回組合親善ゴルフ大会」を鈴鹿カンツリークラブ・中コース(三重県)において開催。絶好のゴルフ日和の下、組合員、賛助会員16組62名が参加してプレーを楽しんだ。
 午前10時より、OUT・INそれぞれ同時にスタート。18ホールストロークプレー(ダブルペリア)で腕前を競った結果、高楠昌樹氏(トラスコ中山)がネット71.0の好成績で見事優勝した。
 プレー終了後は梅村龍盛福利厚生部理事(梅村本店専務)の司会進行でパーティーが行われ、その席で山下理事長が「本日は皆様お忙しい中ウィークディにも係わらず、当組合ゴルフ大会にご参加いただきまして有り難うございます。今年5月に新しい組合の理事組織が出来まして、このゴルフ会は福利厚生部が担当しております。工具組合は順調でございまして、景気のほうも皆さんご存知のように比較的順調に回復しております。実は、来年の10月にご存知の『メカトロテック・ジャパン05』を予定致しております。この行事は当組合の最大行事でございます。今日はメーカー、賛助会員の方が沢山おいでになっておりますので、一つ小間の方を沢山お出しいただきたいと存じます。前回も300小間を超したのでございますが、前にも増して多くの小間のご出展をお願い致したいと存じます。先週、第1回の実行委員会を開きまして、皆さん方の会社へお願いのご案内が行っております。来年の5月が締め切りでございますが、一つご出展の程よろしくお願い致します。さて、今日は素晴らしいゴルフ日和でございました。私もお陰様で久し振りに百を切る事が出来ました。これから表彰式がございますが皆さんで盛り上げていただき、当組合を中心として、業界が益々発展しますようにご協力の程よろしくお願い致します」と挨拶。
 引き続いて、服部実行委員長が「62名の方々にご参加いただきまして誠に有り難うございます」と礼を述べた。
 この後表彰式に移り、各賞入賞者に賞品が授与され、野田副理事長(ノダキ社長)の締めの言葉で終了した。
 上位入賞者は次の通り。(敬称略)
▽優 勝=高楠昌樹 N71.0H18.0(トラスコ中山)
▽準優勝=英保博義 N71.4H21.6(エイシン機工)
▽第3位=池田隆之 N71.6H14.4(イケダ)
▽第4位=水谷政夫 N72.0H12.0(山勝商会)
▽第5位=山下隆蔵 N72.2H16.8(山下機械)
▽ベストグロス=川口茂人 80(SMC)

愛鉄連戦国時代に学ぶ
21世紀の人材活用術
講師に北見昌朗氏招聘

 愛知県鉄工連合会傘下の名古屋市内四組合(南部鉄工業協同組合・名古屋市東部鉄工会・名古屋中川鉄工協同組合・ナゴヤ西部機械協同組合)は、9月8日午後2時より名古屋中川鉄工協同組合会館会議室(名古屋市中川区細米町)で、北見昌朗氏(北見式賃金研究所所長)を講師に招聘し、「戦国時代に学ぶ21世紀の積極経営と人材活用術『織田信長の経営塾』」と題して講演会を実施。各組合より組合員等25名が出席した。
 講演では、戦国武将の恩賞の与え方について、織田信長の事例を元に検証。それを現在の経営に置き換えて、いかに人材を活用しより良い会社にして行くか、というヒントを導き出していく。
 信長が犯した失敗例として、桶狭間の戦いにおける峰須賀小六への評価の失敗で、美濃攻めに大変な労力と時間をかける結果となったことが取り上げられ、人の働きを確り評価しないと後々色々な面で響いてくることが説明された。
 また良い評価としては、戦場での働きよりも、その前の情報戦で良い情報をもたらした者に対して厚く恩賞を与えることにより情報の重要性を明確化したことなど、よく知られている歴史上のエピソードを交えて講演が行われ、参加者は皆熱心に聞き入った。
【講師紹介】
 北見昌朗(きたみまさお)氏
 名古屋市出身。昭和34年生まれ。
 愛知大学を卒業後、中部経済新聞社に入社。経済記者として活躍。
 平成七年に北見式賃金研究所を設立。
 中小企業の賃金・人事問題の専門コンサルタントとして現在活躍中。
 主な著書に「部下をもったら読む労務管理の本」「図解小さな会社の退職金の払い方」「デフレに勝つ賃金改革」「経営が苦しいときの給料の払い方」「パートさんに正社員以上の仕事をしてもらう本」「中小企業の『組織作り』『研修』『評価』はこうして行う」「織田信長の経営塾」など多数。
〈連絡先〉名古屋市西区市場木町128番地 緑地公園ビル
URL:http://www.tingin.jp
http://www.nobunaga.org


平成16年10月10日2181号
地球にやさしく本モノづくり―水と緑の豊かな環境を未来に残す―
第25回 管工機材・設備総合展151社が268小間に展示
平成16年10月14日木〜16日土、名古屋市吹上ホールで

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=コ石原コ和氏、原芳商会会長)主催による「第25回管工機材・設備総合展」が、10月14日(木)・15日(金)・16日(土)の3日間、名古屋市千種区吹上の“名古屋市吹上ホール”を会場に開催される。この展示会は、昭和38年に同組合の誕生を記念して第1回目が開催されて以来、今回で25回を数え、毎回その内容・規模ともに充実し、今日では中部地区は勿論のこと、全国屈指の管工機材業界の専門総合展として、関係業界の振興はもとより、地元経済の向上発展になくてはならない展示会と位置づけられ、関係者をはじめ、各方面から高い評価と関心が寄せられている。また今回は25回という節目を迎え、内容を更に充実。会場にイベントステージを設け、基調講演会、パネルディスカッション、ジャズの生演奏などのイベントも行われる。来場目標は20,000人で一般来場者、業界関係者のほかに業界に興味を持つ学生の来場も期待されている。
 展示会は隔年毎に開催され、新技術・新素材を駆使した、マイホームからプラントまでのあらゆる設備に関連する優秀な器材・機器を一堂に展示紹介し、商品開発の促進や市場開拓・販路拡大のための情報の交流の場として期待が寄せられている。
 今回は「地球にやさしく本モノづくり-水と緑の豊かな環境を未来に残す-」をテーマに、今日関心の高まっている環境問題や省資源化に応える新製品や最先端技術が、出品者151社による268小間で展示紹介される。
 関係者の期待が集まる中、伊藤実行委員長(イトウ社長)の下、「出品者が主役の展示会に」をコンセプトに、組合はじめ各出品者とも早くから展示会に向けて鋭意努力を傾注し、41年の永き歴史のある展示会を成功させようと今日まで取り組んできた。
 二十五回目という節目の展示会として、新しい試みも実施。今回はじめて会場内に特設ステージを設け、さまざまなイベントが企画されている。また、管工機材業界を知ってもらうため学生にも足を運んでもらおうと、地元の大学生にイベントへの出演を依頼。求人・求職の一助にとの期待もある。
【特設ステージでの各種イベント】
▽オープニングセレモニー
▽基調講演(講師に林勝昭氏《戦略科学研究所所長》を招聘)
▽出品者の自社・商品PRコーナー
▽キッコロ・モリゾーはじめ多彩なストリートパフォーマーが大勢登場する万博PRタイム
▽パネルディスカッション(東京・大阪・名古屋の業界の特徴について各地区代表によるディスカッション、コーディネーターは倉地久雄展示会顧問)
▽二代目勤勉亭親不孝の名古屋弁講座
▽音楽ライブ(ジャズ・クラシック)
▽名城大学の漫才、名古屋大学の落語、など。
 さらに、来場者には大型ハイビジョンテレビ、アイポッドミニ(ハードディスクオーディオプレーヤー)、デジタルカメラなどが当たる抽選会(空クジなし)も用意されている。
 何と言っても展示会の成功は、一人でもたくさんの来場者動員にかかっていることから、組合員挙げての来場者の勧誘をはじめ、ポスター・案内はがき・チラシの配布、ホームページでの情報の発信、業界紙・一般紙での特集記事や広告の掲載、名古屋市国際博覧会推進室や名古屋市上下水道局へのPRの依頼とともに同業団体、工業高校、職業訓練校への直接勧誘と、官・民・学一体となっての来場者の獲得に盛り上がりを見せている。
 オープニングセレモニーは、14日の午前11時から。
 開催時間は、14日が午前10時から午後5時まで、15日・16日が午前9時から午後5時まで。

祝 辞
愛知県知事
神田 真秋

 愛知県管工機材商業協同組合主催の「第25回管工機材・設備総合展」が盛大に開催されますことを心からお慶び申し上げます。
 今年で第25回を迎えられます本展示会は、業界最大規模の行事として各方面から多くの関心が寄せられ、高い評価を得ておられます。
 これもひとえに関係の皆様方の御熱意と御努力の賜物であり、深く敬意を表する次第でございます。
 さて、管工機材は、一般家庭から都市整備・産業活動にいたるまで、社会のあらゆる分野で生活と生産の基盤を支え、快適で安全な環境づくりに大変重要な役割を果たしております。
 このたび、環境問題、資源の有効利用、リサイクルなどに世界的な規模で関心が高まっている中で、「地球にやさしく本モノづくり(水と緑の豊かな環境を未来に残す)」をテーマとして展示会が開催されますことは、誠に意義深くその成果が大いに期待されるところであります。
 本県といたしましても、愛知の高度なモノづくりを生かし、産業界や県民の皆様とともに、エコタウンの形成やリサイクルの推進など、愛知ならではの循環型社会の形成に取り組んでまいります。
 また、中部国際空港の開港と愛知万博の開幕が半年後に迫ってまいりました。いよいよ10数年の長きにわたる事業の総仕上げであります。地域の力を結集して、大成功に導き、地域の自信と誇りにつなげる決意でございますので、今後とも、皆様の一層の御支援と御協力をお願い申し上げます。
 終わりに、本展示会が多大な成果を収められますとともに、愛知県管工機材商業協同組合の今後益々の御発展を心から祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。

愛知県中小企業団体中央会
会長 佐々木光男

 愛知県管工機材商業協同組合主催によります「第25回管工機材・設備総合展」が盛大に開催されますことを心からお慶び申し上げます。
 隔年ごとに開催されておられます本総合展も今回で25回を迎えられ、回を重ねるごとに内容を充実されるとともに、長きにわたり、貴組合はもとより関連業界、当地域の産業経済の振興に大きく貢献されてこられましたことは、ひとえに、理事長をはじめ組合員各位のご努力とご熱意の賜物と深く敬意を表する次第です。
 さて、わが国経済は、大企業を中心に回復基調にあると言われております。特に当地域におきましては、鉱工業生産が自動車を中心に堅調に推移し、個人消費も緩やかに持ち直し、雇用情勢も着実に改善していると言われておりますが、多くの中小企業におきましては、依然厳しい状況が続いております。
 このような経済環境の下で、「地球にやさしく本モノづくり」(水と緑の豊かな環境を未来に残す)をテーマに、水や空気に深く関連した“地球の健康”を支える大切な、生産財から消費財までの多岐にわたる最新の管工機材、住宅設備機器を一堂に紹介する総合展を開催されますことは、大変意義深く、その成果が大いに期待されるところです。
 中央会といたしましても、中小企業を取り巻く諸問題に積極的に取り組み、皆様方のニーズに的確にお応えできるよう、従来にも増したきめ細かな支援体制を確立し、機能強化に努めてまいる所存でございます。
 最後に、本総合展が多大な成果を収められますことと、貴組合の一層のご発展と組合員の皆様方のご繁栄を心から祈念いたしましてお祝いの言葉といたします。

全国管工機材商業連合会
会長 橋本 政雄

 愛知県管工機材商業協同組合「第25回管工機材・設備総合展」が盛大に開催の運びとなりましたことは誠に喜ばしい限りであり、衷心より御祝い申し上げます。
 この総合展は隔年ごとに開催され、回を重ねるごとに質・量とも充実の一途を辿り、関連業界並びに出品メーカー各位からも高い評価を得ておられますことは、誠にご同慶の至りでございます。
 今回、一般家庭用から都市整備、産業活動にいたるまで広い分野にわたり、管工機材・設備機器の最新の製品・技術・情報を一堂に集約して開催されることになりましたことは、業界発展のためにも大いに期待されるところでございます。
 この大事業を永年に亘り開催し続けてこられた歴代の関係者各位並びに、今回新しい企画に取り組んでおられます石原理事長、伊藤実行委員長をはじめ幹部の方々の並々ならぬご尽力に深く敬意を表する次第であります。
 特に今回は来年の「愛知万博」を控え、多くの様々な趣向が凝らされており、関連業界のみならず一般市民の方々にも広く関心をよせられているものと思われます。
 このような背景のもとで「地球にやさしく本モノづくり」(―水と緑の豊かな環境を未来に残す―)をメインテーマに地球環境・省資源化・少子高齢化・IT革命等を意識し開催されますことは、管工機材業界に強いインパクトを与えるとともに新たな需要の創造が期待されます。同時に関連業界の情報交換の場としても非常に有意義な催しであると存じます。
 当業界が係わっております管工機材や住宅設備機器・空調機器類は、我々の日常生活のうえで快適な空間創造、豊かな生活環境を得るために極めて重要な意味をもつものばかりであり、今後の大いなる発展が期待される分野であります。
 ここに「第25回管工機材・設備総合展」が多大な成果をあげ、組合並びに関係業界の一層の発展に寄与されますことを祈念いたしまして御祝いの言葉といたします。

【展示会の歩み】
《会場=愛知県中小企業センター》

▽第1回 昭和38年9月17日〜19日 63社 63.5小間
▽第2回 昭和40年2月9日〜11日 85社 86.5小間
▽第3回 昭和41年9月12日〜14日 78社 84小間
《会場=愛知県産業貿易館》
▽第4回 昭和43年3月21日〜23日 98社 107小間
▽第5回 昭和44年10月26日〜28日 102社 117.5小間
▽第6回 昭和46年3月13日〜15日 115社 142.5小間
▽第7回 昭和47年11月21日〜23日 125社 156小間
▽第8回 昭和49年5月11日〜13日 115社 149小間
▽第9回 昭和50年10月5日〜7日 120社 148小間
▽第10回 昭和52年5月12日〜14日 137社 162小間
▽第11回 昭和53年11月1日〜3日 132社 168小間
▽第12回 昭和55年6月6日〜8日 138社 177小間
▽第13回 昭和56年10月16日〜18日 150社 185小間
▽第14回 昭和58年四月22日〜24日 137社 171.5小間
《会場=名古屋市吹上ホール》
▽第15回 昭和59年5月25日〜27日 184社 245小間
▽第16回 昭和61年5月23日〜25日 172社 241小間
▽第17回 昭和63年6月3日〜5日 157社 255小間
▽第18回 平成2年6月7日〜9日 143社 257小間
▽第19回 平成4年6月11日〜13日 145社 262小間
▽第20回 平成6年6月9日〜11日 147社 262小間
▽第21回 平成8年6月6日〜8日 146社 276小間
▽第22回 平成10年6月11日〜13日 144社 278小間
▽第23回 平成12年6月8日〜10日 150社 265小間
▽第24回 平成14年6月13日〜15日 143社 255小間

「第25回管工機材・設備総合展」
開催にあたって
愛知県管工機材商業協同組合
理事長 石原 コ和

 伝統ある「管工機材・設備総合展」を開催できますことは、出品メーカー各社、関係諸官庁、また日頃ご愛顧いただいております各社・関係諸団体の絶大なるご理解・ご支援の賜物と感じており、心より感謝申し上げます。
 当展示会は第14回展(昭和58年)から20年以上に渡って隔年4月ないし6月に開催しておりましたが、この2年間で諸事情が大きく変化しました。それを受け、ものごとをポジティブに捉える伊藤辰之実行委員長の発案で、今年度は10月開催を打ち出すこととなりました。準備作業の多くを組合内部でおこなっていくことから当展示会は「2年に一度の大事業」と呼び習わされていますが、新しい取り組みが目白押しとなった今回はその言葉が一段と重みを増しました。
 しかしお蔭様でこのように開催することができ、組合としても新たな歴史の第一歩を踏み出した感を強くしております。14日より3日間、管工機材・住宅設備の最新製品・最新手法を一堂に集め展示し、「管工機材展に来て良かった」と言っていただけるだけの多彩な製品をお目にかけてまいります。また、ご出品者の方々にも「愛知の展示会に出品して良かった」と感じていただけるものになっていると自負いたします。そして、ビジネスチャンスを提供する窓口でありながら、同時に良い意味で中部地区管工機材業界の「お祭り」でありたいと願っています。その意味ではコミュニケーションの場として、来場者の皆様も、出品者の皆様も、当組合スタッフも、お互いがたくさん声をかけあっていければ良いと考えます。151社の出品展示小間はもちろんのこと、おなじみの抽選会場、はじめての特設イベントステージ、中部地区の管材製造業界の歴史や当組合の歴史を知るコーナー、当組合が誇る名物理事の風流の心に触れるコーナーなどにおいても、担当者にどしどし話しかけてみてください。せっかくの展示会です。この場でしか聞けないようなとっておきの話を引き出してください。
 一方で、水や空気といった住環境と密接に関連する当展示会は、来年3月開幕の愛知万博こと「愛・地球博」のささやかなプレ・イベントでありたいとも考えています。あって当たり前と考えてしまいがちな「快適な水・快適な空気」や、あるいは工場設備といったものを支えている縁の下の力持ちとしての管工機材・住宅設備・流体制御機器に、今一度思いを馳せていただくきっかけにもなれば幸いです。

展示会実行委員長
伊藤 辰之

 この度「第25回管工機材・設備総合展」を開催するにあたり、実行委員を代表してひと言ご挨拶申し上げます。
 前回まで私ども愛知展示会のシンボル的存在であった水道展の共催が今回は無く、自力での企画や集客性を上げる工夫が必要となり、展示会そのものが大きな「変革」を余儀なくされる事と成りました。それでもいろいろな試行錯誤の末、今日ここに展示会開催までたどり着くことができました。これもひとえに、景況苦しい中においても出展をご決断いただいたメーカー各位のご理解とご支援、愛管連様をはじめとする関連諸団体のご指導、さらには名古屋市博覧会推進室や大学生達イベント出演者の皆様のご協力、そして実行委員・組合員のお力添えの賜物と衷心より感謝を申し上げます。
 さて日本の中でも古くから自動車産業を筆頭に製造業の発展が著しい、この中部地区・愛知で万博が開催される事は、「モノづくり」に歴史と伝統を誇るこの地域に真に相応しい国家的イベントであると言えます。また私どもが拠って立つ管工機材業界も、生産財から消費財まで多岐にわたり日本の産業基盤を支え、モノづくりの技術を着実に進化させながら今日まで歩んできました。水や空気に深く関連する我々の業界が「地球の健康」を守るために任されている事は多く、更なる技術の進歩が求められています。
 このような現状をとらえ、そして万博とも関連付け、今回の展示会のメインテーマを「地球にやさしく本モノづくり」とし、地球に対するいたわりを忘れず「モノづくり」の技術向上を真摯に追及しているメーカーの皆様の出展を募ってまいりました。その結果多くのメーカー様の参加が得られる事となり「本物」の「モノづくり」自慢をする場がここに整いました。
 先に触れたとおり、今展示会は大きく変化をして参りました。開催の季節も6月から10月へ、吹上ホールにも特設ステージという今までには無い構造物が出現し、その上で、3日間絶え間なく様々なライブパフォーマンスが繰りひろげられます。ブースサイドにおいても、管工機材業界の歴史を垣間見たり芸術に触れたりする特集コーナーが来場者を待ち構えています。
 展示会の第一義は出品者の展示物の参観である事は言うまでも有りません。さらにもう一つの価値として、今回は来場者も出品者も一緒に展示会を愉しんでもらう事はできないかと考えてみました。将来の業界をになう事になるかもしれない学生たちの参加も含め、いろいろな実験も試みています。吹上の展示場の中に来場者も出品者も新しい風が吹いたと感じていただければ、私たち主催者の目論見は達成です。

出品者一覧(小間番号)50音順
▽愛知タイヤ工業(E-83)▽愛知時計電機(E-71)▽アカギ(A-6)▽アキレス(A-5)▽アサダ(D-58)▽旭日産業(C-51)▽旭有機材工業(G-117)▽アトムズ(D-66)▽アロン化成(C-37)▽育良精機製作所(C-47)▽INAX(F-94)▽因幡電機産業(H-126)▽イノアックコーポレーション(C-39)▽イノック(C-55)▽ヴァンテック(G-116)▽エーアンドエーマテリアル(C-45)▽荏原テクノサーブ(G-110)▽FMバルブ製作所(E-78)▽MIEテクノ(B-27)▽エレポン(J-148)▽オーエヌ工業(G-114)▽オーケーエム(J-149)▽オオタケファンドリー(E-76)▽オンダ製作所(C-54)▽架橋ポリエチレン管工業会(B-18)▽カクダイ(H-122)▽カナフレックスコーポレーション(A-17)▽兼工業(E-69)▽川西水道機器(H-128)▽川本製作所(A-4)▽喜多村合金製作所(A-1)▽キッツ(E-81)▽協成(C-43)▽クボタ(G-106)▽倉敷化工(G-107)▽クリナップ(H-133)▽栗本鐵工所(F-97)▽KVK(E-73)▽慶和製作所(J-144)▽神戸樹脂工業(D-59)▽興和機材(F-96)▽五幸(I-142)▽小島製作所(C-40)▽児玉工業(C-48)
▽澤久工業(D-61)▽三栄水栓製作所(I-139)▽三興製作所(I-136)▽山王工業(D-67)▽シーケー金属(B-22)▽シィップ(F-92)
▽JFE継手(B-20)▽下田エコテック(B-34)▽昭和コーポレーション(A-16)▽昭和電工建材(H-129)▽昭和バルブ製作所(D-65)▽新キャタピラー三菱(G-109)▽シンショー(B-19)▽住友軽金属工業(G-120)▽セイコー化工機(H-125)▽積水化学工業(F-91)▽ゼンシン(A-14)▽ダイイチ(G-115)▽ダイキン空調東海(I-134)▽大成機工(F-95)▽大同興業(E-75)▽ダイドレ(C-41)▽大洋弁栓(E-84)▽タブチ(D-60)▽中日技研工業(E-87)▽中部イトミック(H-124)▽中部電力(J-146)▽ツツイ(H-132)▽翼システム(F-102)▽つまりぬきにじゅうよん(F-98)▽鶴見製作所(C-36)▽帝国金属(A-9)▽テクノテック(G-112)▽テクノフレックス・トーラ(A-7)▽テラルキョクトウ(C-49)▽東亜高級継手バルブ製造(C-46)▽東栄管機(J-147)▽東陶機器(D-56)▽東洋バルヴ(G-104)▽トーゼン産業(D-62)▽巴バルブ(E-86)▽永島製作所(H-127)▽長野計器(G-118)▽ナゴヤ(C-52)▽名古屋市上下水道局(I-140)▽名古屋水栓バルブ工業協同組合(E-70)▽名古屋バルブ工業(J-145)▽ナノプラスチック(A-13)▽西垣ポンプ製造(C-53)▽日栄インテック(G-111)▽日東工器(D-64)▽日邦バルブ(E-74)▽日本エマソン(I-135)▽日本テクノ(J-150)▽日本銅センター(G-119)▽日本ヒルティ(H-130)▽日本プラスチック工業(I-137)▽日本ヘルメチックス(B-29)▽ノーリツ(F-89)▽野々山(G-113)▽ハタヤリミテッド(A-12)▽P・C・G協会(H-123)▽東尾メック(G-105)▽日立金属(B-35)▽日立空調システム(F-99)▽日立工機(F-101)▽日立産機システム(F-100)▽日立バルブ(B-33)▽藤井高圧工業(B-30)▽フジキン(G-121)▽富士ゴム化成(E-79)▽フジトク(I-141)▽フシマン(I-143)▽フネンアクロス(B-24)▽ブリヂストン(A-15)▽古河電気工業(E-85)▽古林工業(B-21)▽ベネックス(A-8)▽ベン(E-68)▽ホーコス(I-138)▽前澤化成工業(A-3)▽前澤給装工業(A-2)▽前田バルブ工業(B-23)▽マキタ(F-93)▽マックス(F-90)▽松坂鉄工所(E-82)▽松下設備システム(B-25)▽三国プラスチックス(C-42)▽三井化学(B-32)▽三菱化学産資(A-11)▽三菱樹脂(E-72)▽三菱電機ライフファシリティーズ(C-50)▽ミヤコ(B-31)▽ミヤワキ(G-103)▽未来工業(D-63)▽森永エンジニアリング(D-57)▽大和バルブ(C-38)▽山本計器製造(B-26)▽ユーシー産業(E-77)▽ユニックス(C-44)▽ユニテック(H-131)▽ヨシタケ(G-108)▽吉年(E-80)▽リケン(A-10)▽レッキス工業(B-28)▽ワイオーシステム(J-151)▽ワシノ機器(F-88)

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「ピタリットS」好評
日立金属簡単施工が魅力!

 日立金属(東京都港区芝浦1-2-1)は、ポリブテン管及び架橋ポリエチレン管を小形工具を用いて簡単に接続できる継手「ピタリットS」(特許出願中)を出展する。
 ポリブテン配管システム「ピタリット」は、同社が長年培ってきた配管製品の技術を生かした信頼性と施工性に優れた給水給湯の配管システム。
【特長】
@簡単
 管を差込み工具でリテーナを軸方向に圧縮スライドするだけで接続できる。
 管の面取り・マーキングやコアの装着作業が不要。
A確実
 独自のリテーナスライド機構で、確実に管を保持、シールする。
 管の挿入と接続完了の確認機能により、作業確認が容易。
B効率アップ
 接続作業は管の差込みとリテーナの圧縮スライドのみのため、作業時間が短縮できる。
 小形・軽量で運搬・取扱いが容易。
▽適用管種
 JISK6778(ポリブテン管)、JISK6792(水道用ポリブテン管)、JPBPA104(水道用ポリブテン管)呼び径16、JISK6769(架橋ポリエチレン管)PM15M種呼び径10、13、JISK6787(水道用架橋ポリエチレン管)M種、JXPA301(水道用架橋ポリエチレン管)呼び径16
その他詳細については直接展示会場で確認するとよい。

ロストワックス鋳造法
ステンレス製ねじ込み管継手
ナゴヤ 安定した強度と精度

 ナゴヤ(半田市旭町4181-1電話0569-22-7581)は、ロストワックス(精密鋳造法)鋳造法による「ステンレス製ねじ込み管継手」を出展する。
 ロストワックス鋳造法は、精密鋳造法とも言い、この方法で製作すると次の点において優れた効果が得られる。
@従来のシェル鋳造法に比べて、表面の鋳肌・及びサイズ・マーク等がより明確になる。
Aロストワックス鋳造法はステンレス内部組織が極めて細かく均一になっており、一定した品質と安定した強度が得られる。
Bシェル鋳造法では、湯口の問題と強度の関係でリブを大きく型どらなければならなかったが、ロストワックス鋳造法では、このリブを最小のリブにすることができ、軽量化を図ると共に、信頼性の高い商品づくりが可能となった。
 ステンレス製ねじ込み管継手の種類は、エルボ(90度、45度)、ユニオン、六角ニップル、キャップ、ブッシング、異径ソケット、各種フランジ、ニップル、サイホンなど30数種類がある。
 品質は、SUS304、316。耐圧は2.45MPa、呼び径は1/8から4(フランジ1/2)まで各種がある。
 詳細については展示会場で確認するとよい。

省エネ、環境等に配慮
温水製造装置など出展
ヨシタケ60年の実績を凝縮

 ヨシタケ(名古屋市瑞穂区二野町7-3)は、60年(今年2月18日で創立60周年を迎えた)の経験と技術、そして情報をもとに4つのテーマ「省エネルギー」「環境問題」「安全」「高効率生産性」を併せ持った製品を出展する。
@省エネルギーの分野では、「フローライトテンプ・ポンピングトラップ(PTシリーズ)で、蒸気と水さえあれば、容易に温水が作れる温水製造装置のフローライトテンプとドレン回収装置のポンピングトラップとのカップリングで省エネルギー推進の理想形が完成する。
A環境問題では、GD―41.4三型減圧弁、GP―2000型減圧弁、DS型ドレンセパレータシリーズで、GD―41シリーズは、本体やキャップに材質表示を行い、資源リサイクルの分野を可能にした。また、GP―2000・DSシリーズはノンアス仕様のガスケットを使用し、環境に配慮している。
B安全分野では、GP―1000型減圧弁で、本体材質を従来のねずみ鋳鉄製(FC製)から球状黒鉛鋳鉄(FCD製)化を推進し、耐圧性等製品の安全性を追求している。
B高効率生産分野では、ドレンセパレータ(DS―1.2)で、蒸気配管内の気体と水分を分離させ、より流体の乾き度を改善し、熱効率アップにより生産性の向上に役立つ。また、ウォーターハンマーや配管の腐食防止にも最適。
 詳細については、直接展示会場で確認するとよい。

真空ポンプ1.4CFM開発
アサダ クラス世界最軽量

 アサダ(本社=名古屋市北区上飯田西町3-60、社長=浅田一吉氏)では、空調サービスのプロユーザー向け真空ポンプシリーズにおける、クラス最小・世界最軽量の超小型真空ポンプ「真空ポンプ1.4CFM」を開発した。
 なお、本商品は名古屋の管工機材展においても出品を予定。
【用途】
 主にルームエアコン、冷蔵庫、自動販売機、カーエアコン、ショーケースなど小規模冷凍空調システム現場でのメンテナンスサービス時の真空引き作業。
【製品特長】
@超小型で3.8sとクラス世界最軽量で、現場への持ち運びも簡単。
Aオイル逆流防止弁が標準装備。HFC用としても使用可能。
B2.0Pa(15ミクロン)の高到達真空度。
Cガスバラスト弁付きでオイルを綺麗に保ち、長寿命。
Dオイルミスト防止用フィルタ内蔵で、クリーンな作業。
【発売日】
2004年10月21日
【販売目標】
初年度2,000台

排水管に最適なタイプ
アクロスジョイントXJ、フネン耐熱管など出展
フネンアクロス施工性に優れている

 フネンアクロス名古屋営業所(名古屋市西区砂原町347・電話052-509-0591)は、耐火二層管として初めての旋回流方式を採用した「単管式排水継手アクロスジョイントXJ」と、食器洗浄器の排水管に最適な「フネン耐熱管」、それに、施行性と吸水性能を兼ね備えた「小口径耐火二層管」、「空調ドレン用フネンパイプ」等を出品する。
 「アクロスジョイントXJ」は、高性能・コンパクト・軽量化を実現し、中・高層集合住宅に欠かすことのできない排水継手。
 主な特長は、@旋回羽根と内管塩ビ管による優れた排水性能、Aスリーブ径150φとコンパクト、B4.5sの超軽量、D振動が伝わりにくい耐火二層構造の優れた遮音性、E防露施行が不要でコストダウンにつながる、F専用ゴムパッキンによるワンタッチ接続を可能にした、優れた施行性と、数々の特長を備えている。
 「フネン耐熱管」は、建設大臣認定及び、日本消防設備安全センターの評定も取得した、食器洗浄器の排水管に最適な耐熱用耐火二層管で内管はFP・HT管の仕様となっている。
 「小口径耐火二層管と空調ドレン用フネンパイプ」は、配管と同時に保温工事が同時にできる優れもので、施行時間の短縮とコストダウンを実現した耐火二層管。
 主な特長は、@外管に吸水吸湿性があり、防露性に優れ、A金属管・円ビ管と比べ、防露施行が容易、B内管に水道用硬質塩化ビニル管を使用しているので、耐食性・耐薬品性に優れている、C軽量なので取扱易く、運搬や施行が容易、D日本消防設備安全センター評定を取得しており、耐火構造建築物における防火区画の貫通が可能、等の特長がある。
 その他にも、廃材から回収した塩化ビニルを発泡させたリサイクル層を、新しい硬質塩化ビニルでサンドイッチして三層構造とした環境に優しい「フネン耐火被覆発泡三層管・フネン発泡三層硬質塩化ビニル管」も出展する。
 耐火被覆発泡三層管は、内管にリサイクルしてできたフネン発泡三層硬質塩化ビニル管を使用した、環境に優しいパイプで、建物の排水管及びそれに付属する通気管・換気管などの無圧配管に使用できる。
 その他詳細については展示会場で確認するとよい。

世界初の流量測定可能バタ弁
『i―ty』など出展
東 洋バルヴ高精度な測定が可能

 東洋バルヴ(東京都中央区日本橋)は、世界初の流量測定ができるバタフライバルブ「i-ty」を出展する。
 「i-ty」は、汎用の制御式バタフライバルブに流量計測・通信・診断機能を備えた世界初のバタフライバルブで、i-ty一台あれば簡単に流量制御ができ、省エネ化を確実に推進する。また、通信(RS485・LonWorks 対応)操作盤により、バルブの寿命診断や熱量計算、積算流量などのローカル&センターコントロールも容易に行える。
 【流量計測機能付きバタフライバルブ“i-ty”の特長】
@世界一のコストパフォーマンス
 通常流量制御するためには、制御弁、流量計、調節計が必要だが、i-tyを使うとこれ一台で簡単に流量制御が可能。更に、煩わしい配線も最小限ですむ。
Aカロリーメーター機能を装備
 従来の三点セットにカロリーメーター機能を付加するには、新たに調節計が必要となるが、i-tyは標準仕様でカロリーメーターの調節機能を備えている。温度センサー:Type YP(白金測温抵抗体方式)を追加するだけでカロリーメーターとしても使用できる。
B世界一省スペース
 ウェハータイプのバタフライバルブと同一面間(JIS B 2002系列番号46/48)で配管できる省スペース設計。現在の設備が容易に高機能ラインに変身する。
C世界初のシンプル構造で高精度な測定が可能
 バタフライバルブの弁棒に、差圧センサー機能を設けたシンプルな構造。このシンプルさが、高耐久で安定した性能を確保。弁体全面が圧力センサーの受診体の役目をするため、高差圧でも安定した測定が可能。また、弁棒に差圧センサーを設けているため、反応速度が速く、バルブの開閉の途中でも流量測定が容易にでき、積算流量の精度も高い。
 その他詳細については、直接展示会場で確認するとよい。

入浴可能時間が約4倍
「魔法びん浴槽」を出展
東陶機器お湯が冷めにくい

 東陶機器は、独自の二重断熱構造を採用し、圧倒的にお湯が冷めにくい「魔法びん浴槽フローピア」を出展する。
 従来に比べ入浴可能時間が約四倍に延びるので、お湯の冷めを気にせずに入浴することができる。システムバスならではの構造を利用しながら保温性を高めた浴槽の商品化は業界初。
【商品の特長】
@「魔法びん浴槽」を新搭載〜「内断熱層+外断熱層」の二重断熱構造を採用〜
 「外断熱層」には、従来防水用としてのみ機能していた床パン(床部材)を利用。床パンには断熱性能が高い発泡ポリプロピレンを使用し、またその床部材を浴槽のフチぎりぎりまで立ち上げることで外の冷気をシャットアウト。
 「内断熱層」は、操作性に配慮し、軽さと断熱性を兼ね備えたウレタンを使った「断熱ふろふた」と、発泡スチロールを使った断熱材が浴槽を包み、バスタブの熱を逃がさない。
A“もったいないをカタチに”した
 従来品に比べ圧倒的な保温性能を持っているので、「追焚き」の必要を大幅に削減できる省エネ浴槽。また年間で約5,000円(※1)〜10,000円(※2)の節約になる(家族構成や使い方によって異なる)ので経済的でお得。もったいないという気持ちをカタチにした、エコロジーでエコノミーな商品。
 また断熱材には「発泡ポリプロピレン」というリサイクル性の高い素材を使用するなど、地球環境汚染にも配慮している。
(※1)六時間のあいだの自然放熱分をガス給湯機を使って沸かし直した場合を想定
(※2)前日バスタブに入れたお湯をそのまま残し、翌日もそのお湯を使用してガス給湯機を使って沸かし直した場合を想定
Bユニバーサルデザイン仕様で誰もが使いやすく
 Xタイプには、手すりとタッチ水栓、シャワーをシンプルに一体化した、新しいユニバーサルデザインの「手すり一体タイプタッチ水栓」を採用。ガラス調のカウンターと美しくコーディネートした。
 また、腰に負担をかけずに洗面器を使える「洗面器置き台」、「段差のない出入り口」、「約40pとまたぎやすい浴槽高さで、腰かけスペース付きのバスタブ」等、子供から高齢の方まで誰もが安心して入浴できるユニバーサルデザイン仕様。
Cもちろん「カラリ床」の標準装備でジメジメ感なし
 大ヒット商品の水はけの良い「カラリ床」(2004年1月特許取得)も標準装備。翌朝には乾くから、靴下のままでも入ることができる。水溜まりができにくいので滑りにくく、汚れ成分の入った水分が残らないから、汚れが原因の白い輪ジミが残らない。
 その他詳細については、直接展示会場で確認するとよい。

「Jワンクイック」など出展
鋼管用トランジション活管分岐継手
JFE継手作業効率が向上へ

 JFE継手(大阪府岸和田市田治米町153-1)は、ガス用ポリエチレン管配管材料「鋼管用トランジション活管分岐継手」と樹脂管(ポリブテン管)用「Jワンクイック」などを出展する。
 鋼管用トランジション活管分岐継手は、既設鋼管からポリエチレン管への分岐取り出しがスピーディーかつ経済的におこなえるもので、継手内に設置した受け皿がノーブロー用シャッター機能と切粉回収機能を併せ持ち、また、分岐側にはPE短管を余め接続した構造となっており、これにより施工性、作業効率が向上し、大幅なコストダウンがはかれる。
 サイズは100、150、200、250A。
 Jワンクイックは、給水、給湯、その他のポリブテン管の施工性を高めるワンタッチ継手で、管を切断して差し込むだけで面取りやマーキングの必要がないので、スピーディーに施工できるうえ、透明だから管の挿入状態が一目で確認できる。
 また、管の内面を二重にシールするので、漏れの心配がない。
 エルボ(13、16、20A)、チー(13、16、20A)、給水栓用ソケット(10、13A)、Jワンクイック回転ヘッダー、給水栓用エルボ(上座、BOX、UB)、おねじ付ソケット、ユニオンソケットなどがある。

軽量で優れた耐衝撃性
PPパイプ・継手など出展
旭有機材工業環境にやさしい樹脂

 旭有機材工業(東京都千代田区内神田2-15-9)は、耐熱・耐薬品性に優れ、しかも軽量で優れた耐衝撃性を併せ持つポリプロピレン製の「PPパイプ・継手」を出展する。
 ポリプロピレン(PP)は、汎用樹脂として広く使われている一方で、配管材料として優れた耐熱・耐薬品性を持ち、軽量かつ高強度、高い柔軟性、優れた耐衝撃性を持ち合わせており、近年めまぐるしく変化する環境の中で、配管材料へのニーズも多様化していることから、ますます需要が期待されている。
【特長】
@耐薬品性が優れている
 酸・アルカリ等に対する耐久性に優れ、腐食の心配がない。
A耐熱性に優れている
 高温に強く、最高九0℃まで使用できる。
B耐溶出に優れている
 流体への溶出が少なく、衛生的な材料。
C低温での使用にも最適
 低温衝撃性に優れているので、低温での使用にも最適。
D施工が簡単
 比重が0.91で鉄の約1/9と軽量で、現場で容易に切断・融着できる。
E環境にやさしい樹脂
 燃焼させてもダイオキシンが発生しない。
 用途としては、製鉄工場の酸洗ラインなどの薬液配管から家庭内の給湯配管に幅広く使用できる。
 詳細については、直接展示会場で確認するとよい。

手動洗浄式Y形ストレーナや
サイトグラス高圧ガス認定取得等出展
ワシノ機器認定取得で納期短縮

 ワシノ機器(名古屋市南区道全町3-36)では、今年6月に高圧ガス認定を取得した「サイトグラス」や「手動洗浄式Y形ストレーナ」などを出展する。
 「サイトグラス」は、今まで高圧ガス保安協会の全数検査を受けていたが、認定取得により自社工場での検査が可能になったことから短納期化が図れる。
 主な特長は、@保安協会の受験品に比べ短納期で対応、A透視式、フラッパー式、ボール式がある、B材質は、炭素鋼鋳鋼品、ステンレス鋳鋼品がある、C認定範囲は、炭素鋼鋳鋼品が口径40A以下は3.0Mpa(100A以下は2.2同)、ステンレス鋳鋼品は口径40A以下は3.0Mpa(100A以下は2.5同)まで。
 「手動洗浄式Y形ストレーナ」は、スクリーンの清掃回数を減らすなど省力化が図れ危険なところ、汚いところでの作業を解消し、運転中に流体を止めることなくスクリーン内に付着したスラッヂを掻き取ることができる。既納入品に対してもブラシ(実用新案登録品)付きの洗浄装置のみの交換で手動洗浄装置付きストレーナに変身が可能。鋳鉄・ステンレス・鋳鋼・ダクタイルと鋳造品であればほとんどの製品に取り付けできる。サイズは80A〜350Aまで。
 詳細については、直接展示会場で確認するとよい。

現場に即した配管可能
トラップ内蔵蒸気用減圧弁など
ベン各種スチームトラップを出展

 ベン(東京都大田区多摩川2-2-13)では、ドレンの滞留しやすい場所での減圧弁使用時に有効なトラップ内蔵蒸気用減圧弁「RP-6BD型」、トラップ内部にドレン貯留蒸発室を設けて作動を確実にしたサーモダイナミック式スチームトラップ「AD-17型」などを出展する。
 トラップ内蔵蒸気用減圧弁は、ドレンの滞留しやすい場所での減圧弁使用時に有効で、温度制御などのプロセスラインで、減圧弁以降にドレンの流出を防ぐ場合に最適で、通気初期のドレンによる減圧弁作動不良の防止をはじめ、90度回転するドレン排出穴の採用で、現場に即した配管が可能。また、既設の弁天(Rp-6型)にも、トラップ部を後付けできる。
 呼び径は15、20、25、32、40、50A。
 スチームトラップ(ねじ込型とフランジ型)は、弁体部にスリットを設け、通気初期の空気、ドレンを速やかに排出する。
 本体、ディスク材質はステンレス鋼製で耐食性に優れている一方、水平・垂直(出口下向)配管に取り付けできる。また、適用圧力範囲が広いので、幅広い用途で使用できる。
 呼び径は15、20、25A。

リフォームに最適な「コーナー手すり」や
通気弁付洗濯機用排水トラップ
カクダイ新型水栓金具など出展

 カクダイ(大阪市西区立売堀1-4-4)では、通気弁ユニットで破封の防止を強化した「通気弁付洗濯機用排水トラップ」、リフォームに最適な「コーナー手すり」、優美で滑らかなフォルムの水栓金具「レジナ・シリーズ」などを出展する。
 通気弁付洗濯機用排水トラップは、浴室、洗面、トイレ等が非常に近い配置となっている一般的な戸建て住宅では、排水時にお互いの影響を受けやすく、最も低い位置にある洗濯機の排水トラップの「破封、音鳴り等」の原因となっている。これを防止するためのトラップで、逆止機能により、あふれによる漏水を防止するうえ、つば部分が金属製のためビス止め時の割れが起こらない。また、付属のインナーで軟質ホース使用時でも安心して使用できる。
 コーナー手すりは、フランジが360度回転することにより、今まで設置できなかったコーナーや段違いの壁にも取り付けられるので、スペースの狭い和式トイレのリフォームで、洋式トイレが斜めに設置されている場合は、奥勝手に取付けすることで、スペースを広くとることができる。
 水平バーはスペースや用途に合わせて手前勝手、奥勝手に取り付け可能。
 タイプはI型とL型の2種類。
 水栓金具のレジナ・シリーズは、いままで誰も手にしたことがない優美なフォルムの水栓金具を作ってみたいとの想いから最新技術を駆使して誕生した。
 機能面・品質面ともに、最新のテクノロジーで武装しながら、外観はどんな場所にも調和するユーティリティーデザインを採用している。
 その他、詳細については直接展示会場で確認するとよい。

蒸気還用特殊ゴムパッキン来年1月から販売
ナイスジョイントなど出展
オーエヌ工業1,600万個の販売実績

 オーエヌ工業(岡山県津山市神戸466)は、一般配管用ステンレス鋼管の拡管式管継手「ナイスジョイント」シリーズなどを出展する。また、蒸気還管で使用できる「蒸気還管用特殊ゴムパッキン」を新しく開発し、来年1月より発売する計画。
 蒸気還管は120℃の高温になるため、従来はメカニカル継手の使用温度は100℃以下の使用範囲であり、蒸気還管には溶接工法かねじ込み継手による施工がされていた。今回開発したゴムの寿命推定(安全率-10)は、150℃:約一五年、130℃:約27年、120℃:約38年となり、蒸気を使用した実験試験は150℃で1日10時間稼動し約2カ月500時間を実施し、圧縮永久歪率などの確認をすませている。
 製作は20Su〜60Suの六サイズで蒸気還管用ゴムパッキン単体の販売を考えており、現場で対応できるようゴムの識別ができるよう考慮している。
 ナイスジョイントはSUS304(13Su〜100Su)とSUS316(13Su〜60Su)の材質があり、販売以来の25年間に約1,600万個の実績がある。
 ゴムパッキンの種類は給水・給湯・冷温水など対応の水素化ニトリルゴム(NHBR)、特殊ガス、オゾン水などで要望のあったふっ素ゴム(FKM/FPM)に蒸気還管用が追加された。

快適を極めた全自動トイレ
『サティス』など出展
INAX世界最小・満足最大

 INAXは、空気も温度も音楽も、快適を極めた、全自動トイレ『SATIS(サティス)』を出展する。ヒット商品『サティス』のコンセプト「世界最小*1・満足最大」はそのままに、先進機能と美しいフォルムをさらに極めたニューコンセプトシャワートイレ。
 新しい『SATIS』には、世界初*2の人をくつろぎへと導く「リラックスミュージック」、ボタンひとつで機能部が持ち上がり、便器とのすき間もラクラク優雅に掃除できる「電動お掃除リフトアップ」など先進機能を新搭載。ニオイのもとになるカビ菌を抑制する「除菌イオン*3」や、冷え込む季節もあたたかい「部屋暖房」、流し忘れのない「フルオート便器洗浄」等も備えた。まさに、空気も温度も音楽も、快適を極めた全自動トイレ。尿だれ汚れが気になる前部の固定ビスをなくすなど便器の清掃性も大きく向上し、日本初*4のJIS抗菌適合の衛生陶器「ハイパーキラミック」と世界初*5の水アカ固着の防止技術「プロガード」も採用した「お掃除ラクラク便器」。連続出湯方式や「スーパー節電」を採用し、さらに、省エネ基準100%を達成。もちろん、大八リットル小六リットルのダブル節水。
*1 2004年1月31日現在、便器前出寸法(シャワートイレ一体型便器において)。
*2 2004年1月31日現在(シャワートイレ一体型便器において)。
*3 シャープ株式会社のプラズマクラスターイオンによる空気浄化技術。2002年2月26日「除菌イオン」搭載の共同開発商品「サティス2002モデル」発表。
*4 2001年7月30日適合。
*5 1999年3月3日発表。
【SATISの特長】
@世界初の「リラックスミュージック」などの快適機能
 「リラックスミュージック」を世界で初めてシャワートイレに搭載。居心地のいい空間に欠かせない音楽は、快適なトイレ空間にも欠かせない機能と考えた。「G線上のアリア」などのa波を出しやすくなるといわれるクラシック四曲と「小川のせせらぎ」などのやすらぎサウンド四曲を収録した。さらに、トイレ空間をまるごと快適にする「除菌イオン」と「部屋暖房」をダブル搭載した。
A「電動お掃除リフトアップ」など「お掃除ラクラク」への配慮も満載
 最上位グレードでは、『サティス』発売以来大好評の「お掃除リフトアップ」が「電動」になった。ボタンひとつで機能部がスッと持ち上がり、便器で一番汚れが気になる機能部と便器のすき間が、ラクラク優雅に掃除できる。ノズルから勢いよく吹き出す水流がぐるりと回る新洗浄方式は、リムの内側上部までしっかり水が届いて、汚れを力強く洗い落とす。オープン形状のリムは、裏側まですっきりキレイに掃除できる。尿だれ汚れが気になる前部の固定ビスもなくした。そして、日本で初めてJIS抗菌に適合した衛生陶器「ハイパーキラミック」と世界初の水アカ固着を防ぐ技術「プロガード」も採用しており、まさに「お掃除ラクラク便器」。
B高い省エネ効果
 ひと月あたりの電気代が安い連続出湯方式や、使っていないときは節電状態になりフタを開けると快適温度に復帰する「スーパー節電」を採用。さらに、2003年から施行された省エネ法に対応し、省エネ基準100%を達成した。また、便器洗浄水量が大8リットル、小6リットルのダブル節水機能に加え、男子小を4.5リットルの水量で洗浄する機能を搭載している。

樹脂パイプをワンタッチで接続
ダブルロックジョイントなど出展
オンダ製作所主力商品オンパレード

 オンダ製作所(関市広見八51-3、電話0575-24-8585)は、「ダブルロックジョイント」シリーズなどを出展する。
 「ダブルロックジョイント」は、樹脂パイプをワンタッチで接続できる継手で、従来のようにパイプを継手に挿入後、ナットを締め付ける面倒な作業をなくし、樹脂パイプにインコアを差し込み継手に挿入するだけのワンタッチ接続。インコアの長さが挿入の目印となる。樹脂パイプを継手に挿入した後でも継手が自由に回転(自在)するので継手のねじ込みも楽。樹脂パイプを固定するロックリングを2枚にすることで(ダブルロック構造)十分な強度を確保し、かつスムーズな挿入を可能にしている。
 また、外部漏れに対して二箇所でシールさている(ダブルシール構造)ので安心。
 パイプ接続手順は、@パイプカッターにて管軸に直角になるように切断するA継手に貼られたシールを剥がしインコアを取り出すB剥がしたシールをインコア挿入部の長さに合せ、樹脂パイプに貼付ける。
 または専用マーカーでマーキングする(挿入長さ目印付パイプ「カポリパイプW」等は挿入目印のシール貼付やマーキングが省略できる)Cインコアをパイプに差し込むDパイプを継手に押し込むEパイプを引張り、抜けないかを確認。パイプを少し回転させ、継手となじませて接続完了。
 水撃試験、温水通水引張り試験、ヒートサイクル試験、高温耐久試験、JIS規定試験といった各種性能試験の実施により、ワンタッチ接続部の長期使用に関する信頼性を満たしている。
 架橋ポリエチレン管、水道用架橋ポリエチレン管、ポリブテン管、水道用ポリブテン管用。給水・給湯・暖房・融雪・追焚き配管など豊富な品揃えで対応、幅広く使える。
 いくつか製品を紹介すると――
 WJ18型継手は壁掛型給湯器への接続に便利。樹脂パイプを継手に挿入した後でも継手が自由に回転するので継手のねじ込みが簡単。さらに、ねじ込み部分も自由に回転する。
 WB八型ボールバルブは洗面台・流し台の水栓器具と樹脂管の間に設置する。ヘッダーからの樹脂配管が直接接続できるので接続箇所が少なくて済む。スタンドが同梱されている。
 樹脂配管を床孔に通す場合は床貫通金具を使用する。
 「ダブルロックジョイントコンビヘッダー」は、3〜7個の連結部材を組み合わせて使用する新開発の連結式ヘッダー。
 連結部分は180度方向に回転自在なので分岐方向が自由に設定可能。
 分岐配管部分は架橋ポリエチレン管・ポリブテン管がワンタッチ接続できるダブルロックジョイントを内蔵している。
 詳細については、直接展示会場で確認するとよい。

リサイクル材料の「公共ます」
フラット自在リブパイプ用自在受口付小型マンホール
三菱樹脂相次いで出展する

 三菱樹脂中部支社(名古屋市中村区名駅3-28-12)は、業界初のリブ用ヒシプラホール「フラット自在」(リブ用自在受口付小型マンホール)やリサイクル材料を使用した「リサイクルシマス」などを出展する。
 フラット自在は、勾配方向で15度、水平方向で7.5度までの角度調整が可能で、角度調整後の維持管理がアップし、材料・工事費が約30%ダウンする。
 種類は、150-300、200-300シリーズがある。
 リサイクルシマスは、資源循環型に向けて開発されたエコロジー対応型の新しい公共ますで、画期的な成形技術により、中間層に塩ビ製継手のリサイクル材料、内・外層に従来の塩ビ原料を用いることを可能にした。
 種類は、100×100-200シリーズと100×150-200シリーズがある。
 また、同シリーズの起点形ドロップは、縦管部にはリサイクル三層管を採用することで、リサイクル材を利用した業界初の三層成形構造で、施工現場での配管が容易に行えるよう立ち上がり管の長さも豊富に取り揃えている。
 種類は、100-200、125-200、150-200シリーズがある。
 詳細については、直接展示会場で確認するとよい。

2wayシャワー水栓など出展
高級感溢れるデザイン
KVK 使い心地を追求!

 KVK(岐阜市黒野308・電話058-239-3111)では、オールメッキで、金属製レバーの高級感溢れるデザインの「流し台用2Wayシャワー引出し水栓」、円柱を基調にデザインされたストレートでシャープなスタイリングの「流し台シングルレバー混合水栓」などを出展する。
 流し台用2Wayシャワー水栓は、オールメッキ、金属レバーの高級感溢れるユーローシリーズで、水はねを抑えたソフトフィールシャワーは、洗浄力とソフトな使い心地を兼ね備えている。
【特長】
@シャワーがグーント引き出せる
 広いシンクの隅々まで洗い流せるので掃除が楽なうえ、底の深いなべや、背の高い容器への水入れが楽にできる。
Aソフトフィールシャワーとストレートの切替タイプ
 きめが細かく勢いあるシャワーで、食器等の汚れ落としに優れる。
B使いやすいリング状金属ハンドル
 長いリング状の金属製大型レバーハンドルで、握りやすくこまめな水の出し止めに対応。
CNewカートリッジ搭載
 DLCの皮膜により、スムースな使い心地と優れた耐久性を実現。適温付近での微妙な温度調節がスムーズに行え、キッチンワークがスピーディーに行える。
Dインターロックホース採用
 メタル部を折り返したインターロック式ホースを採用。従来ホースに比べ、ホースの出し入れが従来より楽になり、外部からホース内、キャビネット内への水の侵入も抑える。
 キッチンシングルレバー水栓のExyシリーズは、円柱を基調にデザインされたストレートでシャープなスタイリングとワンポイントのカラーリングが特長。対面キッチンやアイランド型キッチンで全方位、どこから見ても都会的なセンスでキッチン空間にマッチするシリーズ。アイスホワイト・アイスブルー・クロームメッキの三つのバリエーションが揃っている。
 ポイントは、@ボディに切れ目のない美しいデザイン、A指にかかりやすい窪み付きレバーハンドル、B約30%の節水と水はね防止。
 詳細については、直接展示会場で確認するとよい。

エスロハイパーシリーズや
エスロカチットなど
積水化学耐震性商品群出展

積水化学工業(東京都港区虎ノ門2-3-17)は、ワンタッチ接続でスピーディな施工ができる架橋ポリエチレン管用ワンタッチ継手「エスロカチット」、水道用耐震型高性能ポリエチレン管「エスロハイパーシリーズ」、豊富な品揃えで、本管から器具まわりまでのトータル配管システムが可能な「エスロンスーパーエスロメタックス・メタキュット」などを出展する。
 エスロカチットは、管を挿入すれば、あとは継手が自動的に管の絞込みまでを自動で行うので、面倒な絞込み作業は必要ない。しかも接続作業の完了は“カチッ”という音で確認することができるうえ、本体が透明となっているので、施工後の接続状態も容易に確認できる。
 エスロンハイパーシリーズは、柔軟で耐震性に優れ、EF接合によって継手のない一体管路を構築できるため、地震時でも漏れ水や管の破損の心配がない。また、狭小地での施工も可能なうえ、継手群も豊富にラインアップしており迅速な施工ができる。もちろん錆や腐食の発生もない。
 エスロメタックス・メタキュットは、ポリエチレン層・アルミ層の素材変更によって曲げ性がアップし、配管経路の微調整も容易に対応。また、専用工具で継手外面を圧縮し接続するメタキュット継手は、本館から器具まわりでの様々な配管条件に対応する豊富な品揃えで、耐熱・耐食性に優れ、長期にわたって安心して利用できる。
 詳細については、直接展示会場で確認するとよい。

セグメントボールバルブ・ステンレスバルブ各種
空気圧式自動操作バルブなど出展
日立バルブ配管のステン化に対応

 日立バルブ(三重郡朝日町小向200番地・電話0593-77-4711)は、配管のステンレス化に対応した「ステンレスバルブ」、「空気圧式自動操作バルブ」、「セグメントボールバルブ」を出展する。
 ステンレスバルブは、耐蝕耐久性に優れたオーステナイト系ステンレスを使用し、強度バランスを配慮した設計で、Hシリーズは装置全体の美観を考慮して、ロストワックス製法を全面採用している。用途・目的に応じた2シリーズ(H、S)をラインアップしている。
 空気圧式自動操作バルブは、中小口径バルブ用に開発した軽量・コンパクトな空圧式アクチュエーターで、各種プロセスに広範囲で使用できる。駆動方式には小口径用には一定のトルク特性を持つラックピニオンギア機構を、中口径用には、バルブの操作トルクに対応するスコッチヨーク機構を採用している。
 セグメントボールバルブは、淡水、雨水、汚水用に開発した、止水が確実なステンレスボールバルブで、バルブ内にポケットが無いため、死に水が無く衛生的なうえ、閉弁時のみ弁体がシートを押し付けるので、シートの負担が少なく長寿命。また、中間開度で流量調節が可能。
 その他詳細については、直接展示会場で確認するとよい。

扱い品目従来の2倍!
スプリング付車止めや各種グレーチング等
オオタケファンドリー幅広い製品群出展

 オオタケファンドリー(名古屋市港区本星崎町字南4047-16・社長=小川信夫氏)では、マンホールカバー、格子蓋、フロアーハッチ、ボックス、排水トラップ、スプリング付車止め、各種グレーチングなどを出展する。
 同社では、本社倉庫の拡張を機に、新品種の導入に力を注ぎ、製品の一層の充実を図り、扱い品目も従来の二倍に増やす一方、新しく完成した新版カタログを利用して、拡販に挑んでいる。
 主な新製品としては、デザイン面でも、安全性でも優れている上下式「車止め」をはじめ、耐食性・耐候性に優れたステンレス製・鋼製・長スパン用IB・FRP製グレーチングの充実を図った。
 「鋳物を主材料とした建築排水設備用資材および関連製品の専門メーカーとして、幅広い製品を提供し、ユーザーの皆様にお応えしていきたいと思います」と、小川社長も抱負を述べている。
【スプリング付車止め】
 人や自転車、自動車が接触してもやさしく衝撃を吸収し復元する。写真のように過度の力が加わっても、車止めの埋没部分を傷めることがなく安心して使用できる。
 スプリング部分はゴムでカバーしてあるので、金属の腐食もなく、曲がった時に誤って指を詰めることもない。
 デザイン的にも洗練され景観にも優れているので、どんな場所にもマッチする、これからの車止めとして注目を浴びている商品。
 種類は、上下式、ポストタイプ、ゲートタイプ、Uタイプなど各種がある。
 詳細については、直接展示会場で確認するとよい。

排水立管防音システム
サイレントシステム
昭和電工建材ケイプラとニューエクセル

 昭和電工建材(東京都港区浜松町1-7-3電話03-5470-3254)は、マンションや集合住宅等における排水騒音を低減する「ショウワサイレントシステム」を出展する。
 同システムは、管壁からの放射音を低減するばかりでなく、これまで対策が難しいとされていた躯体貫通部からの個体伝搬音に対しても低減出来る新システム。
【特長】
@排水立管及び単管排水システム継手から排水音を大幅に低減する。
A業界初の床スラブ貫通部からの個体伝搬音を低減させる。
B現場の施工精度に左右されない均一な防音性能を発揮する。
C防露工事、防音工事を必要としないため、工期の短縮、省力化、コストダウンが図れる。
D金属管と比較し、施工が容易。
 同システムの構成は、@防音型耐火二層管(ケイプラサイレントエース)、A単管式排水システム継手(ショウワニューエクセル)、B個体伝搬音防止キット(ニューエクセルサイレントキット)、C放射音防止カバー(ニューエクセルサイレントカバー)からなっている。
 サイレントエース(直管)の呼び径は、75〜125
 詳細については、展示会場で確認するとよい。

集中一括排水システムや
「NBシステム」を出展
アロン化成排水設備の機能向上

 アロン化成(東京都品川区東五反田)では、新しい考え方を積極的に取り入れた、排水配管システムの「集中一括排水システム」や新開発の内副管工法で、排水設備の機能を向上させた内副管付排水マス「NBシステム」等を出展する。
 集中一括排水システムは、塩ビ製小口径排水マス“アロンマス”を生み出した技術をもとに開発された住宅向けの新しい排水システム。
 マスは軽量・コンパクトに設計されているので、設置場所を選ばないうえ、新開発の可とう管は、切り回し配管を必要としないので、施工性やメンテナンス機能が大幅に向上した。また、管の接合には着脱可能な固定リング方式を採用し、施工品質の向上とリフォームヘの簡単対応を実現した。
 NBシステムは、新開発の内副管構造で、今までの塩ビマスの概念を変えた画期的な排水システムで、掘削幅25pと継手部分の余堀が必要なく、小型パワーショベル1回の堀削でOKと、大幅な省スペース化を実現。枝管接続部の落差工配管が不要のうえ、枝管接続のための継手も必要ない。また、バッフルエルボ(内副管部)により、優れた流下性能と維持管理の向上を実現させている。
 その他詳細については、直接展示会場で確認するとよい。

帝国金属
『TKGジョイント』
伸縮可とう性に優れる

 帝国金庫(富山県高岡市木町515、電話0766-22-0417)は、日本消防設備安全センター評定品(評定番号 評一三―〇九〇号)のハウジング形継手「TKGジョイント」を出展する。
 同ジョイントは、@熟練度を必要としない、A施工スペースが狭くて済む、B施工が簡便で速い、C火気不要で安全など、施工性に優れていることから、特にプレハブ加工に適している一方、D熱膨張を吸収する、E振動を軽減し、多少の変位を吸収する、F初期面圧とセルフシール効果により、安定したシール性能を発揮するといった、伸縮、可とう性に優れている点も見逃すことができない大きな特長となっている。
【仕様】
 ▽呼び径=50A〜150A▽最高使用圧力=2MPa▽最高使用温度=80℃▽適用管種=JIS G3442(水用亜鉛メッキ鋼管)、JIS G3452(配管用炭素鋼鋼管)、JIS G3454(圧力配管用炭素鋼鋼管)
 詳細については展示会場で確認するとよい。

21世紀をリードする最新テクノロジー
環境と新冷媒国際シンポジウム04
神戸国際会議場11月25日〜26日

 日本冷凍空調工業会では、11月25・26日の2日間に亘り、「環境と新冷媒 国際シンポジウム2004」を神戸市中央区の“神戸国際会議場”にて開催する。
 今回で六回目を数えるこのシンポジウムは、オゾン層保護を主目的にしたHCFCの代替冷媒の性能・信頼性に関する、研究成果発表の場としてスタートした。
 一九九八年以降各社から相次いでHFC混合冷媒等を用いた新商品が発表されると共に、オゾン層保護へ向けての取り組みは、一層の進展を見ることとなった。一方、地球環境問題では、オゾン層保護対策から温暖化防止に代表される環境負荷低減対策ヘウェイトが移りつつあり、冷凍空調機使用時のエネルギー消費削減と各種冷媒の「責任ある使用」等を考慮した総合的な地球温暖化防止対策を推進していくことが、今後の最重要課題となる。
 今回のシンポジウムでは従来の冷凍空調機器は元より、新たにカーエアコンを加え、より高いエネルギー効率とより信頼性の高い機器を開発するための、技術・冷凍空調機器の環境評価、リサイクル技術並びに世界の環境規制動向・環境評価や安全性を考慮した将来冷媒使用技術の研究状況について、広い範囲の研究発表及び意見交換を行なう。
 また、大学・高専等の学術関係者によるポスター・パネル等による、最新技術展示コーナーも併設する。
【開催概要】
▽日時=2004年11月25日(木)〜26日(金)
▽開催場所
@「シンポジウム」神戸国際会議場/神戸市中央区港島中町8-9-1、電話078-302-2500、FAX078-302-6485
A「レセプション」神戸ポートピアホテル/神戸市中央区港島中町6-10-1、電話078-302-1111、FAX078-302-6877
▽主催=社団法人日本冷凍空調工業会/〒105-0011 東京都港区芝公園3-5-8、電話03-3432-1671、FAX03-3438-0308
▽共催=米国冷凍空調工業会、カナダ暖房冷凍空調工業会、欧州冷凍空調工業会、中国制冷空調工業協会
▽協賛(予定)=有限責任中間法人 オゾン層・気候保護産業協議会、財団法人 家電製品協会、近畿冷凍空調工業会、社団法人 自動車技術会、社団法人 潤滑油協会、社団法人 日本電機工業会、日本フルオロカーボン協会、日本冷蔵倉庫協会、社団法人 日本冷凍空調学会、社団法人 日本冷凍空調設備工業連合会、財団法人 ヒートポンプ・蓄熱センター
▽後援(予定)=経済産業省、神戸市
▽対象・規模=空調冷凍機器メーカー、同部品メーカー、オイルメーカー、フロンメーカー、輸送業界、設備サービス業会、建設業界、建築設計事務所、電力業界、ガス業界、空調衛生業界、海外のメーカー・団体等約三〇〇名
▽使用言語=日本語、もしくは英語(日本語・英語同時通訳)

スウェージロック
代替燃料向け新型バルブ
AFSボール・バルブ

 日本スウェージロック社(本社=兵庫県西宮市、社長=木原照隆氏)では、代替燃料向け新型バルブ「AFSボール・バルブ」を発表した。同製品は国内八つの指定販売会社を通じて販売を開始する。
 この「AFSボール・バルブ」は、最高使用圧力41.3MPa、使用温度範囲マイナス40℃〜121℃。コンパクトながら流量係数4.0〜13.8を実現しており、水素及び圧縮天然ガス用途にて求められる、バルブ要件を満たしている。また、ANSI/AGA NGV3・1(24.8MPaまで)認証、及びANSI/IAS NGV4・6(31.0MPaまで)認証取得済み。
 Oリング材質には、独自の耐低温性フルオロカーボンを使用し、バルブ使用温度範囲に於いて安定したシール性能を実現した。またシートには、自己補正機能のあるスプリング・ロード式デザイン(特許出願中)を採用しており、バルブ取り付け後のパッキン調整が不要。さらに接ガス部コンポーネントは、水素及び圧縮天然ガスの使用に適合している。
 AFSボール・バルブは、手動式と空気作動式の二種。空気作動式アクチュエーターは、スウェージロック・エアー・アクチュエーターかISO5211に準拠するAir Torque社製エアー・アクチュエーターのいずれかを選ぶ事ができる。また、ISO5211準拠のアクチュエーターを取り付けることができるブラケット・キットも用意。エンド・コネクションには、ゲージによる締め付け度の確認が可能なスウェージロック・チューブ継手やISO及びNPT管用ネジの供給が可能。
【問い合わせ先】
 日本スウェージロック株式会社マーケティング・コミュニケーションズ(担当=海老根、阪田、伊藤、村田)電話0798-41-2043、FAX0798-41-7496(マーケティング・コミュニケーションズ直通)
E―mail=marketing.sji@swagelok.com

平成16年10月17日2182号
「企業文化の高揚と発信」をテーマに
変革の時代こそ個性の追求を!!
全機工連 第37回全国大会 京都大会

 全日本機械工具商連合会(会長=中道真蔵氏、山善社長)は10月22日、「全機工連第37回全国大会・京都大会」(実行委員長=森 泰一氏、三光機工会長)をリーガロイヤルホテル京都(京都市下京区堀川塩小路)で開催する。この大会は2年に1度開催され、今回は京都府機械工具商業協同組合(理事長=森 泰一氏)と滋賀県機械工具商組合(理事長=清水 実氏、清水商会社長)が56六年の歴史上初めて合同で設営を担当。当日は午後1時より受付が始まり、第1部・記念講演会、第2部・全国大会、第3部・懇親会の3部構成で行われ、全国より組合員等500名余りが参集する。
 今大会は「企業文化の高揚と発信」をテーマに、「変革の時代こそ個性の追及を!!」をスローガンに掲げ、全国より英知が集結される。
 第1部・記念講演会では、講師に堀場雅夫氏(堀場製作所会長)を迎え、「自今生涯」をテーマに講演が行われる。同氏は京都大3回生で事業を起こした学生ベンチャーの草分け的存在で、ベストセラーとなった著書「イヤならやめろ!」「出る杭になれ!」などのタイトル同様に過激な発言、ユーモラスな語り口が、若い経営者や起業家たちの注目を集めている。
 また、第2部・全国大会では、東北ブロック、関東ブロック、中部ブロック、関西ブロック、西日本ブロックの各代表と開催地・京都組合の代表の6名により、各地区の現況と問題点が発表されることになっている。
開催概要
◆開催日時 平成16年10月22日 午後1時30分開会
◆場所 リーガロイヤルホテル京都「朱雀の間」
◆大会会長 中道真蔵氏(全機工連会長・大阪組合理事長)
・実行委員長 森 泰一氏(京都組合理事長・全機工連副会長)
・実行副委員長 清水 実氏(滋賀組合理事長)
・実行副委員長 津田 治氏(京都組合副理事長)
・実行副委員長 伊東一寿氏(京都組合副理事長)
◆テーマ 「企業文化の高揚と発信」
◆スローガン 「変革の時代こそ個性の追求を!!」
大会プログラム
【受付開始】午後1時
【第一部】記念講演会 午後1時30分から3時まで
〈講師〉堀場雅夫氏(堀場製作所会長)
【第二部】全国大会 午後3時10分から5時50分まで
◎歓迎挨拶、全機工連会長挨拶、来賓祝辞
◎各地区の現況・問題点の発表(ブロック代表)
◎テーマ・スローガンのまとめ発表
【第三部】懇親会 午後5時から6時30分まで(春秋の間)
◎アトラクション「祇園ミニ都をどり」
《記念講演会・講師プロフィール》
堀場雅夫(ほりば・まさお)
 1924年(大正13年)京都市下京区生まれ。
 京都大学理学部在学中の45年、堀場無線研究所を創業。53年に堀場製作所を設立し社長に就任。自動車排ガス測定装置を開発、主力商品に。78年から会長。京都高度技術研究所理事長、京都科学機器協会理事長、京都市専門委員などを兼務。
 著書に「堀場雅夫の経営心得帖」「仕事ができる人、できない人」など。

全機工連会長挨拶
全日本機械工具商連合会
会 長 中道 真蔵

 全日本機械工具商連合会第37回全国大会(京都大会)の開催にあたりましては京都府機械工具商業協同組合ならびに滋賀県機械工具商組合の皆様方に今回初めて合同で大会実行委員会を組織していただき、企画段階から開催・運営に至るまで周到な諸準備にご尽力いただきました。心から御礼と感謝を申し上げます。
 さて、今回の京都大会は「企業文化の高揚と発信」を大会テーマに、「変革の時代こそ個性の追求を!!」を大会スローガンに掲げての開催でありますが、人それぞれが目的を持ち、その達成のために個性や独自性を発揮するように、企業においても企業理念に基づき、経営目的を達成するために、他社にない独自性と比較優位な行動力などが強く求められているものと思います。
 我々を取り巻く環境はスピードの時代であり、経済・社会のグローバル化、産業構造や流通機構の変革、情報技術(IT)の急速な進展などめざましい変化を続けておりますが、このような大変革の時代に即応しながら、それぞれの企業がアイデンティティーに基づいた個性豊かな行動をしていくことがこれからの時代を勝ち抜いていくキー(鍵)になるのではないでしょうか。
 景気がようやく上向き、各種の経済指標が示すように景気回復の足取りが確かめられるようになってまいりました。米国、アジアを中心に海外の景気が回復を継続し、わが国では自動車産業の好調やデジタル関連の幅広い業種での業績拡大が続くなど様変わりを見せておりますが、この景気の大きな変化と広がりをお互いが認識し、回復の波に乗るためにいかに行動していくかがポイントであると考えます。
 明るさが増してまいりました中で開催されます京都大会を契機にして、皆様方と共に将来に向けて更なる飛躍を期してまいりたいと存じます。各社様の今後ますますのご発展と各位のご健勝を心より祈念申し上げます。

歓迎の挨拶
第37回全機工連全国大会京都大会
実行委員長 森  泰一

 第37回全日本機械工具商連合会全国大会(京都大会)を開催するにあたり、ご挨拶申し上げます。
 今年は京都、滋賀の組合が合同で担当させて頂きます。56年37回の全国大会の歴史の中でも2地区が担当させて頂くのは初めてであります。滋賀組合さんには機会があるごとに全国大会の幹事を一緒にやりましょうとアピールして参り、昨年実行委員会立ち上げの際ご快諾を頂き、1年余一緒に準備を進めて参りました。
 業界を取り巻く環境はようやく回復基調にありますが、現場での厳しさは変わらず、取引システムも日々変化しております。この厳しい情勢の中で生き残りを懸けて頑張っておられる企業をアピールするテーマ・スローガンにしようと次の通り決定しました。
 テーマ…「企業文化の高揚と発信」スローガン…「変革の時代こそ個性の追求を!!」であり、更に全国各地区のご代表に現況報告と諸問題を発表願う場を設け、連帯感を強めたく企画いたしました。
 バブル崩壊以来、経済の低迷、金融不安、企業倫理の欠如、リストラ等々の諸問題の噴出で閉塞感が漂う世情が続き、政府も構造改革や規制緩和など、改革なくして成長なしと世の中を変えようとしております。我々中小企業人も大企業の手法やアメリカ的手法に惑わされることなく、それぞれの企業が培って来た企業文化を礎に、人真似ではない特性、個性を醸し出し、知恵、工夫、努力で「誠実なオンリーワン企業」を目指す気概が必要だと思います。「企業は人なり」と言い古された言葉ですが、経営者の考え方がそれぞれの企業の文化を創り出し、社員一人一人の一生懸命さが客先、仕入先との信頼関係を産み、企業の発展に繋がるものだと思います。
 幸い我々を取り巻く物造り集団は高度な技術を武器に、着々と復活の道を歩み始めております。全国の皆さん、メーカーの皆さんと「現実を見据えた未来」を語り合える広場にしたく思っております。実りある大会になりますことを願い歓迎の挨拶とさせて頂きます。

機械工業景気動向調査
日本機械工業連合会

 日本機械工業連合会では、平成16年8月に機械工業景気動向調査を行なった。今回は4〜6月期、7〜9月期、10〜12月期見通しについて調査をした。@下期の売上額は前年同期比3.1%増の見通し。このうち下期の輸出売上額は前年同期比3.1%増の見通し。A下期の受注額は前年同期比0.9%増の見通し。このうち、下期の輸出受注額は前年同期比6.1%減の見通し。B設備投資計画額は、前年度比15.8%増の見通し。C所定外労働時間は、24ヶ月連続で前年水準を上回っている。D下期の営業利益は「増加」を見通す企業の比率64.3%。下期の売上額は、輸出の下支えにより好調に推移する見通しであり、設備投資も能力増強などを中心に、全体で2桁の伸びを計画している。また営業利益の「増加」を見通す企業の比率が60%を超えており、上期に対し10ポイントを超えた。本調査時点で展望する限り、基調としては緩やかな上昇を続けているが、下期にかけて一部の業種で輸出受注に減少が見られるなど不透明感もあり、今後の動向に注視していく必要がある。
売上16年度下期
前年同期比3.1%増加見通す

 4〜6月期の売上額実績は15兆9,935億円であった。前期比6.9%増加、前年同期比6.4%増加(2四半期プラス)。
 業種別に見ると、前期比では一般機械7.3%増、電気機械4.9%増、輸送機械8.0%増、精密機械10.8%増加した。
 今後の見通しでは、7〜9月期は前期比3.6%減少、前年同期比3.7%増加。10〜12月期は前期比1.7%増加、前年同期比2.6%増加を見通している。この結果、下期の売上額は、前期比0.5%増加、前年同期比3.1%増加する見通し。
 下期を業種別に見ると、前期比では一般機械0.7%減少、電気機械0.5%減少、輸送機械・1.6%増加、精密機械4.0%増加する見通し。また前年同期比では一般機械7.6%増加、電気機械2.1%増加、輸送機械1.2%増加、精密機械14.8%増加する見通し。
 また輸出売上額について見ると、4〜6月期実績は7兆2,367億円で、前期比では1.1%減少、前年同期比では8.4%増加(3四半期連続プラス)した。
 今後の見通しについては、7〜9月期は前期比2.3%減少、前年同期比4.6%増加。10〜12月期は前期比0.6%増加、前年同期比1.7%増加を見通している。この結果、下期の輸出売上額は前期比では2.6%減少、前年同期比では3.1%増加する見通しである。
受注16年度下期前年同期比
0.9%増加見通す

 4〜6月期の受注額実績は、6兆169億円であった。前期比6.6%増加(1四半期ぶりにプラス)、前年同期比で1.5%減少(4四半期連続マイナス)。
 業種別に見ると、前期比では一般機械13.6%増加、電気機械1.6%減少、輸送機械53.9%増加、精密機械19.5%増加した。また前年同期比では一般機械9.7%減少、電気機械2.9%増加、輸送機械3.4%増加、精密機械13.3%増加した。
 今後の見通しでは、7〜9月期は前期比4.0%減少、前年同期比0.9%増加する見通しである。この結果、下期の受注額は前期比1.1%増加、前年同期比0.9%増加する見通しである。
 下期を業種別に見ると、前期比では一般機械0.8%増加、電気機械0.4%減少、輸送機械は18.8%増加、精密機械3.4%減少する見通しである。また、前年同期比では一般機械1.1%増加、電気機械1.8%増加、輸送機械7.6%増加、精密機械3.0%増加する見通しである。
 さらに輸出受注額について見ると、4〜6月期実績は1兆7,294億円で、前期比15.1%減少、前年同期比で8.9%減少した。
 今後の見通しでは7〜9月期は前期比10.7%増加、前年同期比4.3%減少。10〜12月期は前期比で8.9%減少、前年同期比では七・九%減少を見通している。この結果、下期の輸出受注額は前期比で2.9%減少、前年同期比で6.1%減少する見通しである。
営業利益 増加見通す企業
前年同期比65・4%に

 営業利益は前年同期に比べて、「増加」を見通している企業の構成比が65.4%、「横ばい」が21.2%、「減少」が13.5%となっている。
 また上期の営業利益見通しは前年同期に比べて、「増加」を見通している企業構成比が52.0%、「横ばい」が22.4%、「減少」が25.5%。下期は前年同期に比べて「増加」を見通している企業の構成比が64.3%、「横ばい」が22.4%、「減少」が13.3%となっている。
 この結果、上期と下期を比較すると、下期では「増加」を見通している企業の比率が12.3ポイント上昇する一方、「横ばい」を見通している企業の比率も同ポイント、「減少」が12.2ポイント低下する見通しである。
設備投資
「筋力増強」依然高し
前年度比15・8%増加

 設備投資計画額は2兆7,827億円で、前年度比15.8%増加する見通し。
 業種別では、一般機械24.9%増加、電気機械17.3%増加、輸送機械10.5%増加、精密機械1.7%増加となる見通し。
 投資動機別構成比を16年度について見ると、「能力増強」が全体の41.4%と最も比率が高く、以下、福利・厚生を中心とした「その他」17.8%、「研究開発」14.0%、「合理化・省力化」12.5%、「更新・維持・補修」11.1%、「環境・安全対策」1.9%、「省エネ」1.2%の順となっている。
 これを前年度と比べると、「能力増強」、「合理化・省力化」、「研究開発」の占める比率が上昇している一方、「更新・維持・補修」、「省エネ環境・安全対策」、「その他」の占める比率は低下している。

ものづくり日本大賞創設
経済産業省総理大臣より表彰

 経済産業省では、最先端の技術から伝統的・文化的な“技”まで幅広い分野において中核を担う中堅世代のうち、特に優秀と認められる人材「ものづくり名人」に対し、内閣総理大臣が表彰を行う『ものづくり日本大賞』を創設する。
【趣旨概要】
@我が国産業・文化の発展を支え、豊かな国民生活の形成に大きく貢献してきた「ものづくり」を着実に継承し、さらに発展させる為には、製造現場のものづくり中核人材や伝統的な“匠”の技を受け継ぐ人材が必要であり、とりわけ今後を担う中堅世代、若年世代の存在が重要である。
Aこのため、最先端の技術から伝統的・文化的な“技”まで幅広い分野において、中核を担う“脂の乗った”中堅世代のうち特に優秀な人材に対して、内閣総理大臣が表彰を行う制度『ものづくり日本大賞』を創設した。チームワークの良さが日本の「ものづくり」を支えているとの観点から、個人だけではなくグループも受賞の大賞とする。
Bこのような制度を通じて、国民的に「ものづくり」を盛り上げていくことによって、現場の人々が誇りを抱く社会、子供たちが将来の仕事として「ものづくり」に興味を抱くような社会の実現を目指す。
C今後、文部科学省、厚生労働省の関係省庁とともに詳細を詰め、募集・選定を経て来年9月を目途に第1回の表彰を行う予定。その後、表彰は2年に1回の頻度で行う形とする。

世界21の国・地域より
831社が5037小間に出展
過去最大の展示面積

 工作機械及びその関連機器の見本市「JIMTOF2004(第22回日本国際工作機械見本市)」が11月1日から8日までの8日間、東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で開催される。(日本工作機械工業会・東京ビッグサイト主催。)この見本市は1962年(昭和37年)に大阪で第1回が開催されて以来、アジア地域最大の工作機械及び関連機器の専門見本市として、隔年に東京と大阪で交互に開催されてきた。第20回以降は会場を東京に一本化して2年に一度開かれており、米国シカゴで開催されるIMTSやドイツ・イタリアの持ち回りで開催されるEMOショーと並び世界三大工作機械見本市と呼ばれ、わが国を代表する見本市として大きな注目を集めている。
JIMTOF 2004テーマは“モノづくり”で豊かな未来を実現
東京ビッグサイト全館で最新モデルや最先端技術に触れる8日間
 JIMTOF2004は「“モノづくり”で豊かな未来を実現」をテーマに、世界21の国・地域より831社・団体(直接出展524社)が5,037小間に出展、過去最大の出展面積となる。
 今回の見どころは、工作機械メーカー各社とも需要堅調な今を好機ととらえ、幅広い顧客ニーズに対応すべく高性能、多機能を全面に打ち出した高付加価値・複合化工作機械並びに生産ライン向け小型化工作機械の出展。その他、各種併設イベントも多数用意され、充実した内容となっている。
開催概要
◆名 称
JIMTOF2004(第22回日本国際工作機械見本市)
◆テーマ
“モノづくり”で豊かな未来を実現
◆会 期
平成16年11月1日〜8日の8日間
◆開場時間
午前9時30分〜午後5時(最終日は午後4時まで)
◆会 場
東京ビッグサイト(東京国際展示場)
◆出展者
831社・団体(直接出展524社・内部出展307社)
◆展示規模
5,037小間(45,333u)
◆主 催
日本工作機械工業会/東京ビッグサイト
◆後 援
外務省/経済産業省/NHK
◆出展物
 工作機械/鍛圧機械/工作機器/特殊鋼工具/超硬工具/ダイヤモンド・CBN工具/研削砥石/歯車・歯車装置/油圧・空圧・水圧機器/精密測定機器/光学測定機器/試験機器/その他工作機械に関連する環境対応機器装置・機器・資材・製品・技術及び情報
◆出展参加国
 21カ国・地域(アメリカ・イギリス・イスラエル・イタリア・インド・オーストラリア・オーストリア・オランダ・韓国・スイス・スウェーデン・スペイン・タイ・台湾・中国・チェコ・デンマーク・ドイツ・フランス・ポーランド・日本)
◆JIMTOFホームページ
 http://www.jimtof.org
併設イベント
■企画展示
 全国技能五輪大会上位入賞者による実演
 全国技能五輪大会の上位入賞者(フライス盤)を会場に招き、東展示棟ガレリアに特設ステージを設け、日ごろ見ることの出来ない卓越した技能を紹介。
 自動車製造工程での工作機械の役割展
 工作機械の代表的な加工用途である自動車関連部品を展示し、その密接な関係について紹介。
 全日本学生フォーミュラ大会上位入賞チームマシンの展示
 全日本学生フォーミュラ大会での上位入賞チームマシンとマシンの製作過程を紹介するパネル等を展示。
■講演会
 基調講演
「ものづくりの競争力」
〈講師〉岡部 弘氏(デンソー取締役会長)
 特別講演
「ものづくりの中心はアジア、そしてその中心は日本。ものづくりの基盤は工作機械」
〈講師〉西澤潤一氏(岩手県立大学学長)
■会 議
 第11回国際工作機械技術者会議(11th IMEC)
 次世代の工作機械に要求される技術開発課題について、各国の工作機械関連の研究者・技術者が一堂に会し、国際的レベルでの技術交流を行う。
〈総合テーマ〉工作機械技術のグローバル戦略を探る

各工業会の見どころ
ダイヤモンド工業協会

 難削材の種類及びその用途が増加する中、ダイヤモンド/CBN工具はその真価をますます発揮している。被削材の硬度が高ければ高い程、機械加工(切る、削る、磨く)における工具のトータルコストが他の工具に比べて低くなるのがダイヤモンド/CBN工具の特徴である。
 常に追求されている性能はコスト効果の他に被削材の加工品位である。工具メーカーはこの二つの必須性能を追求する方法として砥粒・ボンド・加工モード等の選択、高速化、乾式又は湿式、大型化等、あらゆる選択に関する研究開発を行い成果を蓄積して来ている。数限りないオプションを駆使することにより工具の最適化を図り、時代の要請に応えている。
 ダイヤモンド・CBN工具の用途は、自動車、軸受け、工具・金型、半導体・電子関連、土木・建築、道路、石材・コンクリート等、多くの分野で使用されているが、近年の日本経済を反映し、公共投資に左右される建築・土木関連がやや後退し、精密・超精密加工が脚光を浴びている。特に、自動車やIT関連産業向けの機械部品や電子・半導体部品の精密加工工具等には開発努力が窺える。
 注目はやはり、自動車及びIT産業向けのダイヤモンド/CBN工具の新製品、及びそれらの加工モードやボンドの選択が前回と比べてどのように変化しているか、非常に興味深いところである。

日本鍛圧機械工業会
 昨今、我々を取り巻く“ものづくり”の環境は大きく変化している。塑性加工の対象素材は日々新しいものが生まれ、それに対する金型素材と金型構造は非常な勢いで進化している。
 製品品質は常に向上を求められているが、高品質必要カ所と不要カ所の分化も叫ばれ、多くの企業が過剰品質に対しメスを入れ始めている。そして永遠の課題であるコストダウンの追求を考えると、製品に至る全ての加工を塑性加工の周辺に集約するという試みも激増しており、プレス機械のユーザーは独自加工システムの追求に余念が無い。
 また、特にコストを重視したグローバルな製造環境を考えるとき、中国を除いて考えることは出来ない状況にあることも確か。
 このように加工素材、製品品質、金型、加工工程、加工システムの多様化、そして生産場所の多様化が厳然と押し寄せる中、日本国内における塑性加工の技術変革が促されることは言うまでもない。
 一方、安全化の推進及び省エネルギー対策のテーマが以前よりも増して取り上げられていることも事実。
 今回のJIMTOFに同工業会から参加している企業は39社で、出展規模は311小間となっている。前回と比較すると出展規模は若干減ったが、出展企業は増加している。出展機種は、“ものづくり”環境の大きな変化に対応する新商品が多く、業界の最高技術を一堂に集め展示している。

日本工作機械工業会
 「“モノづくり”で豊かな未来を実現」を統一テーマに、世界三大国際工作機械展の一つであるJIMTOF2004が11月1日に開幕される。同会会員は72社(工作機械67社、工作機械関連ソフト・装置メーカー等5社)が参加、その規模は約22,000uと全展示スペースの約50%を占める。
 グローバル化する市場の中で、製造業が国際競争力を維持・成長を続けていくためには、その企業規模にかかわらず、効率的な設備の導入が不可欠となっている。工作機械メーカー各社はこれらの流れを捉え、国内外ユーザー企業の多様なニーズと期待に応えるべく新商品の開発を進めている。
 なお、2年前のJIMTOF2002は、工作機械需要が前年比2年連続マイナスと設備投資マインドの低迷する中での開催であったが、今JIMTOF2004は、堅調な内需、中国をはじめとするアジアの好調、更には、欧米市場にも回復の兆しがみられるなど、90年に次ぐ史上二番目の1.2兆円に迫る活況の中での開催である。
 このような状況のもとで開かれるJIMTOFに、出展各社がどのようなアピールを行うか、非常に興味深い。出品機に関する事前情報はごく僅かであり、具体的には展示会を見てのお楽しみとして、今回のショーの見どころを大まかに推察してみる。
●高速化よりも高効率化
 生産効率向上、リードタイム短縮、生産コスト削減は、日本の製造業が生き残りを図るための至上命題であり、高効率な新鋭機の導入など、生産設備やシステムの刷新を図る動きが活発化している。
 近年、工作機械の技術開発として、生産効率向上の一手法である主軸回転速度・送り速度の高速化の追求は着実に進められているものの、高速化による生産効率の改善については一部踊り場状態にあるようにもみえる。
 今JIMTOF展では、複合化・多機能化や省スペース・省エネルギー化をより一段と高める等々、ハード・ソフト両面から生産効率向上のための多様なアプローチが行われており、これらに沿った取り組みが披露されるものと思われる。
●基本に忠実な設計・開発
 金型生産分野においては、表面性状や形状精度を大幅に向上させ、研磨工程を省略、或いは削除するなど、生産のリードタイムの飛躍的な短縮が求められている。これらの実現のために、加工の原点に立ち返り、機械構造及び制御技術の両面から高精度加工のための基本的な見直しが進められている。
 安定した駆動や高剛性化のための機構・構造の見直し、環境温度の変化や主軸等運動部の発熱に対する熱的安定構造の採用、切り屑からの熱遮断対策、コンクリート注入ベッド・コラムなど振動抑制等材料面からの見直し、並びに制御面からの加工精度の補正等々、高精度化のための様々な取り組みが一つの見どころとなろう。
●省スペース・省エネルギーで高パフォーマンス
 自動車部品などの多様な中小型部品分野の量産加工用として、低い設備投資コストで高い生産効率を発揮する省スペースで省エネルギーなライン構成に対するユーザーからの要求はかなり高い。このため、各ユニット機の間口や床面積を最小限に統一した、省スペース・省エネルギー、かつ、中型クラス以上のマシニングセンタやNC旋盤の加工能力・性能を発揮するライン対応型複合機への需要が高まっており、この分野には新たに何社かが参入するものと見られる。
●より本格化する複合化・多機能化
 前回のJIMTOF展では、複合化・多機能化機械が多数のメーカー各社から出品され話題となった。
 その後、これらの市場は、価格性能比の向上とともに市場を拡大し、今展示会でも、より多様化する加工形態への対応を図った工程集約型の複合加工機、異種加工を可能とする多機能加工機など、複雑形状の一体部品をワンチャッキング或いは短行程で高効率に加工することが可能な、より洗練された提案が行われると見られ、ユーザーにどのような評価を受けるかも一つの見所となろう。
 なお、平成16年度より「エネルギー需給構造改革投資促進税制(エネ革税制)」の該当設備として、高効率複合加工機が適応を受けることとなったことも、その開発・普及に拍車がかかろう。
●環境にも低コスト化
 地球環境の保全、製造現場の作業者環境改善に向けた取り組みが、自動車・電機メーカーなどの工作機械主力ユーザーを中心に進められているが、その一方では、加工コスト削減への一層の取り組みが求められている。省電力・省エネルギーは、製造コストの重要なファクターの一つと見なされおり、中でも、加工コストに占める切削液の大幅な削減は、コスト低減効果が高い。
 近年、切削液を微量しか使用しないMQLや極最小限に抑えたニアドライ加工は、深穴加工や歯切り加工などの一部加工において切削効率を飛躍的に高め、注目を集めるなど、地道ではあるが着実に改善・改良が進められている。
 その他にも、待機電力ゼロ、油圧レス化、メンテナンスフリー化など、省資源・省エネルギー化とコスト削減の両面から真摯な取り組みが行われている。
●情報通信技術の有効な活用
 近年、製造拠点の海外への展開や製品の短寿命化が加速され、市場変化へのより一層のスピーディな対応が求められている。
 この生産のグローバル化と開発・設計・製造のスピードアップに対応するため、情報通信技術を駆使した時間と空間の短縮が大きな課題の一つとなっており、これらの製造業を取り巻いている状況に応えるべく、ユーザー企業を支援するCAD/CAMをはじめとする設計・生産の支援や工作機械のインテリジェント化を指向したソフトウエアの開発も活発に進められており、見どころではないだろうか。
 以上、日工会会員企業からのJIMTOF展への出展機に関する事前情報はごく限られたものであり、各社の具体的な技術的動向を推測することはなかなか難しい。
 今回のJIMTOF展は、最新技術と実用性とが調和した期待に反しない国際工作機械ショーとなるであろう。

日本小型工作機械工業会
 同工業会は「超精密!?」をキャッチフレーズに東六ホールに21社、179小間出展する。
 工作機械業界はここ二年にわたり、業績の拡大を続けているが、同工業会においても今年度は1990から1991年のバブル期に次ぐ出荷額を見込むまでにいたっている。
 しかしながら、ユーザー業界における変化は激しく、そのニーズは高速化、高・超精密化、高能率化、微細化、省エネルギー、そして環境対応など多岐にわたってより厳しくなってきている。工作機械業界にはこれらに対応して、ますます進化のスピードを上げ、具体的な成果を上げることが求められている。
 今回のJIMTOF2004において同工業会はこのようなニーズを背景に「超精密」を目指すことを共通のテーマに掲げ、会員各社がそれぞれユーザー各位の要求を満たすべく、精度、能率など具体的に追求した多くの機械、機器を展示実演する。
 主な出展機械
●超精密微細加工機 上下・前後・左右ツール軸回転・ワーク割出盤の五軸を同時五軸CNC制御とし、各軸共に多面拘束非接触油静圧摺動面を採用。各軸1nm(0.001um)分解能を達成した超微細化工機。
●超二精密形状創成加工機 上下・前後・左右の3軸を同時3軸CNC制御とし、各軸共に多面拘束非接触油静圧摺動面を採用。各軸1nm(0.001um)分解能を達成した超精密形状創成加工機。
●精密・微細工具研削盤 “精密・微細”のテーマを与えた工具研削盤で切削加工の支援及び工具研削盤の活用の提案をする。特に近年の弱電関連産業の発展による精密微細金型等への需要増加から、高精度小径工具にニーズが高まっている。新しい時代の新しい工具研削盤で、新しい加工要求を支援する。
●小型精密CNC旋盤 コンパクト性と高精度を重視し、さらに研究開発を重ねた超小型精密CNC旋盤にローダーとストッカーシステムにもコンパクト化を実現し、工場内のフロアスペースの有効活用に役立てる。
●小型マシニングセンタ 高剛性を追求した小型マシニングセンタの重切削仕様タイプ。スピンドルやモーター、Z軸の剛性をさらに高め、従来はスピンドルのテーパーサイズ40番を使っていた鋳鉄製部品のミーリング加工やプランジカット加工を同30番で出来るようにした。
●CNC六軸自動盤 主軸ドラムに大口径カービックを採用し、割出繰り返し誤差±0.001oという高精度と高剛性を実現した。二基搭載のNCスライドと六本のスピンドルによる分割加工により、サイクルタイムの大幅な短縮でまさにコストダウンの切り札。
●高速精密切断機 主軸剛性を中心に切断能力をより一層高め、最大切断トイシ寸法φ305oの装着を実現し、シャフトやブロックの切り出し、特殊異形材など難削材の精密切断に抜群の威力を発揮する。
●CNCリベッテイングマシン 蓄積された技術とノウハウを駆使して自動化、高速化、省力化、さらに無人化へとユーザーのニーズに対応した最新鋭機を出展する。
●自動棒材供給機 太径材用オイル式自動棒材供給機は長年の技術蓄積と納入実績で評価されたオイルの流体特性をさらに向上させ、先端に配置した高剛性の振れ止め装置および中間サポートにより、φ8〜φ65o材まで広範なサイズに適応するビックオイルタイプのバーフィーダ。
●オイルサポート式バートップ CNC自動旋盤による高速、低速回転の複合加工や、IT産業、自動車部品加工に求められている高精度加工に対応可能な本格派オイルバートップ。どんな形状の材料も供給可能なバートップで明日からの受注製品の範囲が広がる。
※他にも仕上げ機械としてサブミクロンを追求する超精密高速ホーニング盤や精密ホブ盤、氷を使用したバリ取り洗浄機など超高圧技術を駆使したユニークな実演展示も行う。

超硬工具協会
 同会は、西1ホールに22社197小間の規模をもって協調出展する。
 同業界は、工具素材面では超硬合金のみならずコーティングから、サーメット、セラミック、ダイヤモンド・CBN焼結体等の超硬質工具材料を多数展示するとともに、多彩な形状の超硬工具を数多く出品。その特長は切削実演により、またビジュアルな画面を通じて来場者に分かりやすいよう、展示・装飾に工夫を凝らしていることにある。
 一段と高性能、多機能化した出品物を真近に見ることで、需要家工場の大幅なコストダウンと加工製品のさらなる精密化を追求している超硬工具メーカー各社のコンセプトを理解できる。さらには環境問題や安全対策、高齢化社会に対する具体的解決策を提案。
 近年、同業界は内外企業が刺激しあって技術開発を活発化させ、需要のフィールドを広げている。端的に生産量でみると、バブルのピーク時平成2年の3,344tから平成16年には(推計)5,350tへと60%増大しており、超硬工具協会が毎年実施している技術功績賞の応募も急速に増えている。また、企業によっては新製品の売り上げ比率が40%にも達するなど、製品開発競争が超硬工具の技術水準を著しく押し上げている。
 需要家企業においてもJIMTOFという格好の機会に、代表的企業がこぞって展示している製品をじっくりと見ることで、明日の工場づくりに役立つ事であろうと考える。
 なお、今回も多忙な来場者の便宜に応えるため、出展22社が特に注目して欲しい工具素材や製品、ツーリングシステムを網羅した冊子「超硬工具の見どころ」を、アトリウムの西1ホール側に設けた同協会事務局ブースで渡している。

日本精密測定機器工業会
 工作機械をはじめ、各種機械加工部品の品質を最終的に保証する最新の精密測定機器を展示。技術革新の速い精密測定機器の分野では、前回のJIMTOFとは全く異なる新製品が各社より多数展示される。
 その幾つかを紹介する。
●形状測定の高精度化
 寸法精度は、単なる長さ計測の段階から総合的な形状精度へと進んでいる。
 特に形状精度の厳しい「歯車の測定」では、レーザー光による高精度な位置検出センサーを採用して、最小分解能10nm(0.01μm)、繰り返し精度0.3μmを保証する高精度歯車測定機 MGL26型 (大阪精密機械株式会社)。
 機械部品の中で多く使用される「シャフト形状の測定」では、CCDアレイセンサーを用いた非接触測定で、シャフトの長さ、直径、同軸度、真円度、直角度、振れなどの項目を測定時間1分程度で測定する、測定精度2+0.01Dμm(Dは被測定物の直径)CNC非接触シャフト形状測定器「TESA Scan」 (TESA株式会社)。
 形状測定の主流である3次元座標測定機の分野では、最高の測定精度を持つ超高精度CNC3次元測定機 LEGEXシリーズ (株式会社ミツトヨ)をはじめ、測定環境の変化にも耐える測定機の開発が進められており、従来の精密測定の常識であった、恒温恒湿の測定室を離れ機械加工現場などでの測定を可能にしている耐環境性三次元座標測定機「GageMax」 (株式会社 東京精密)。
 また、従来測定が困難であった、狭い部分、部品の内側などの測定を可能にする、長いスタイラスを持った「高精度アクティブスキャンニングプローブ」を搭載したCNC制御三次元座標測定機「XYZAX SVA fusion」 (株式会社 東京精密)。
 自動車、航空機などの大型の物体を精密測定する機器としては、レーザーライン光センサーによる非接触測定で、測定範囲半径四〇m、測定精度25μm/2.5mのライカレーザートラッカー (東京貿易テクノシステム株式会社)、小型の測定物に対しては、縞投影法による測定で、測定範囲390o以内で、測定精度13μmのCOMETIVシステム (東京貿易テクノシステム株式会社)。
 一方、低価格の汎用機としては、操作の簡易化を主眼に新たに開発された専用ソフト「リフレックス」を搭載し、コストパフォーマンスに優れたマニュアル式三次元測定器「MICRO-Hite3D」 (TESA株式会社)。
 画像測定の分野では、照明に有機FL(Electro Luminescence)を採用し、発熱による変形を大幅に低減させたCNC2次元画像測定機「EXLON Y57」 (株式会社 中村製作所)、両側テレセントリック光学系を採用した二次元画像測定器 クイックイメージQI (株式会社 ミツトヨ)、ナノメール単位の計測を実現した微細計測システム NANO CMMシステム (株式会社 ミツトヨ)などが出展される。
●長さ測定の高精度化
 長さ測定の基準であるスケールの分野では、長尺化と高分解化が進む一方、微細な目盛線を順次計数していたインクリメンタル方式に対して、計数しないでスケール上の位置を検出できるアブソリュート方式が新たに開発されている。
 電磁障害など電源ノイズなどによるミスカウントが皆無となり、測定の信頼性が大幅に改善される。アブソリュトリニアスケールAT715 (株式会社 ミツトヨ)、アブソリュトリニアエンコーダLC100/LC400(ハイデンハイン株式会社)、最大測定長3,040o、最小分解能10nm(0.01μm)、操作速度120o/min。
 リニアスケールと同様に、角度測定のロータリーエンコーダーでもアブソリュート方式の商品が開発されている。アブソリュトロータリーエンコーダRCN827 (ハイデンハイン株式会社)、目盛線数32,768、最小分解能9.66‐3 10秒、精度一秒。
 新たに「2次元測定用のエンコーダ」が開発されX、Y2軸の信号が同時に出力される。工作機械の加工軌跡測定、真円度測定などに用いられている。二次元測定用エンコーダ KGM182 (ハイデンハイン株式会社)、測定範囲φ260o、最小分解能1nm(0.001μm)。
●計測データの処理
 データ処理の分野では、「計測データネットワークシステム MeasurLink」(株式会社ミツトヨ)が出展されるほか、各種測定器に小型無線発信機を装着し、無線で測定データをパソコンに入力する「テレメジャーQCPROシステム」(ベクトリックス株式会社)が最大百台の測定器からのデータ処理を行い、各種QC管理帳票を自動作成する。

日本工作機械輸入協会
 同協会は第二次世界大戦が終わって約10年、1955年に設立、来年は50周年を迎える。その間、優秀なマザーマシンの導入を通じ壊滅状態にあった日本の製造業の復興に貢献すると共に、1962年には専門見本市として第1回工作機械国際見本市の開催に尽力した。その後80年代後半から90年代始めにかけて、貿易摩擦が問題となった際、同協会は工作機械の輸入促進を通じてこの問題の沈静化に尽力し、以来微力ながら業界の貿易不均衡の是正に貢献している。
 さて、最近の景況を輸入工作機械の通関金額から見れば、内需の回復に伴って、ドライ・エッチング・マシンを除く切削型機械は四百億円台を回復し、鍛圧機械を合わせて3年ぶりに500億円を突破するのは確実視されている。また、付属機器類や切削工具も順調に右肩上がりの成績を挙げている。
 この様な環境下で開催されるJIMTOF2004では同協会会員が全展示場の一割に相当する約五百小間のスペースに最新の技術を誇示する輸入機械・機器・工具を展示する。アプリケーション・ソフトに優れた機械、多機能複合化機械、微細加工に適した機械、ソフトが充実した各種測定器、環境に配慮した機械、世界的に広く用いられているCAD/CAMシステム等々、欧米の技術水準の高さを来場の各位に披露する。
 また、アフターサービスの強化、顧客の要望を取り入れたソフトの開発など、メーカーと一心同体となって製・販・サービス協業体制を確立して、日本市場へより広くより深く浸透して「モノ作り」業界の発展に貢献していこうとの構え。
 尚、同協会では11月2日にドイツ工作機械工業会(VDW)と共催でドイツ・デーを開催する。午前10時45分から正午まで、会議棟1階101号会議室において「テクニカル・プレゼンテーション」「ドイツ工作機械産業の技術競争力」(アーヘン工科大学フリッツ クロッケ教授)。正午より102号会議室においてランチオンパーティー。
 更に11月4日正午より、スイス機械・電機工業会(Swissmem)と共催で102号会議室においてランチオンパーティーを開催。
 同協会ではこれらとは別に、会場において会員とその顧客及び海外メーカー出張者を対象とした懇親パーティーを11月5日に予定している。

日本工作機器工業会
 JIMTOF2004には、日工機器会員48社が335.5小間の規模で出展。
 工作機器は、工作機械をはじめ各種産業機械の高速化、高精度化、高剛性化、省力化、メカトロニクス化、生産のシステム化に対応するとともに、ユーザーニーズに応え多様化、複合化、軽量化、環境対応化を図った新製品が多数出品される。
●部分品
 ボールねじ、直線運動用案内は、工作機械のみならず半導体製造装置などの位置決め装置に広く使用され、近年の高速、高精度化の進展に伴い要求される機能も多様化しているため、メンテナンスフリー、省力化など環境対応性を向上し高剛性化、高精度化、ユニット化、軽量化、コンパクト化、低騒音化した製品が出品される。
 スピンドルは、小物加工が増加する中で、小型高速回転のビルトインモータタイプのスピンドルが、また、高速回転に対応した工作機械等の主軸専用、高伝達トルク・高剛性・低慣性に対応した送り軸用のカップリングが出品される。
●工作物保持具
 チャックは、多種類のワークの加工に対応し、治具交換を最大限に抑えた省段取り、生産性や段取り時間短縮に配慮した、また、防塵対策により高耐久性を実現した製品が出品される。
 発熱がなく、高剛性で精度変化の少ない構造で高精度加工に適した永電磁チャック等が、また高回転時の防水効果を高めた回転センタが出品される。
●工具保持具
 マシニングセンタ等工作機械の高速化、高精度化、高剛性化、高能率化に対応したツーリングとして、2面拘束タイプ、焼きばめホルダ及び焼きばめ装置等、高把持力、高バランス、小型化等を実現し、また、環境対応としてセミドライ加工システムなど様々なユーザーニーズに応じ、マシニングセンタ、複合加工機の周辺機器技術など、トータルツーリングシステム化を図った製品が出品される。
●附属機器
 割出しアタッチメントは、高精度、高速回転、高剛性、高クランプ力、コンパクト化などの要求に応じたNC割出台、NC円テーブル等が出品される。高精度、多機能化を図り耐久性のある精密マシンバイス、新型ワーククランプ、インバータ制御で高精度を実現し小型化、環境対策を講じた液温制御装置、小型軽量化を実現した潤滑装置、様々なニーズに応じたカバー、切り屑処理装置、精密ろ過装置、樹脂等のデリケートな材料からステンレス鋼、チタン等の難削材まで幅広く活用できるローレット工具、強化プラスチックを採用し軽量化したツールポット等が出品される。

日本光学測定機工業会
 高精度・高精密が要求される現在、その測定機器もその対応を迫られている。
 同会では常に多様化するユーザーニーズに応えるべく技術革新に取り組んでいる。
 今回同会会員の出展する製品は最新式の非接触三次元測定機、表面粗形状測定機、真円度・円筒測定機、表面粗さ測定機。
●非接触3次元測定機
 測定物にダメージを与えることが無く、光学的に測定物の形状を高精度・高精密・高速で(X・Y・Zを)測定する。
●真円度・円筒測定機
 経済性にすぐれ、簡単な操作で迅速かつ高精度な測定が出来る。
●平面度測定機・表面粗さ測定機
 シリコンウエハー等の測定には欠かせない測定機。
 最近高精度な平面が要求されるようになり、それを測定する測定機も高精度が要求される。

日本工具工業会
 切削及び塑性加工工具メーカー団体である同工業会は、JIMTOF2004に技術開発の成果を展示する。
 ものづくりの原点である機械加工に対するニーズは、ますます多岐にわたり、より高度なものとなっている。このニーズを実現する一翼を担うべく、会員企業は、切削工具の技術開発に努めている。今回の出展製品は、その成果であり、顧客の加工現場の改善・発展に役立つものであり、顧客のニーズに応える製品が必ず見つかるものと確信している。
主な出展製品
●環境対策に適応する加工を実現するドライカット及びセミドライカット用各種切削工具
●高度、高能率加工用各種切削工具、行程短縮を可能にする多機能工具
●高硬度材料、難削材など被削材別に適応する用途別切削工具
●微細加工用の極小径工具
●TINからDLC、ダイヤモンドまで多彩なコーティング工具も展示
●工具研削機械、測定機、ミストカット集塵機など切削加工の周辺機器
 また、見本市会場・会議棟会議室で開催されるワークショップでは、同工業会会員による切削加工技術の講演も行われる。見本市と併せて聴講すれば加工技術の最新動向を理解できるであろう。

日本歯車工業会
 歯車及び歯車装置は多種多様な機械の回転運動や動力伝達のための重要な機械要素部品として広く利用されている。
 近年、歯車を使用する機械並びに装置は高性能小型化、低騒音・低振動化が進み、歯車へ要求される品質・性能は益々高度化している。その要求に応えるべく歯車業界では新製品・新技術の研究開発に積極的に取り組んでいる。
 今回の展示は歯車加工用工具から加工機械、測定機から歯車完成品までの一貫した幅広い最先端の技術を紹介しており、来場者が充分満足できる展示となっている。
展示内容紹介
●「寸法・精度・材質・数量」等々あらゆるニーズに合わせた規格標準歯車や、バックラッシ調整の可能なテーパーラック&ピニオン、各種小型高精密で高強度高回転のベベルギヤボックス、微少送り装置等をそろえ、即応且つ低価格で供給可能な体制を整え、幅広い要望に応える。今回はそれらの代表製品の展示とwebによるデモを実施、並びにカタログ配布をしており、何時でもどこからでも対応できる体制。
●歯車に要求される形状並びに精度は高精度化が進んでおり、対応する歯車測定機も、より高精度・高精密が要求されている。今回は、高精密CNC搭載の超小型歯車試験機から大型歯車対応歯車試験機、並びに任意の場所へ移動が可能な移動式歯車試験機など小型から大型歯車測定用まで、測定環境を考慮した本体構造で更に高剛性・省スペース化を図り、あらゆる顧客のニーズに応える。
●高精度歯車の製作を担う加工機械も多種ある中、今回はCNCホブ刃溝研削盤と歯車ホーニング盤を紹介している。
 ホブ刃溝研削盤はCNC機として200台以上の実績を有するホブ刃溝研削盤の最新モデルで、従来機よりさらに操作性を高め、かつ主軸の高速化により、一段と研削の幅を広めている。また、新開発のソフトウェアにより、小リードのホブもより高精度な研削が可能になった。CBN、普通砥石ともに、より小径のものが使用可能となり、ホブ以外の様々なワーク溝研削も行なえる。
 歯車ホーニング盤は、自動車のミッションギヤ加工用ホーニング盤における実績を基に、新たに小径歯車の熱処理後仕上げ加工の高精度化、効率化をめざした、世界初となる小径、小モジュール専用のギヤホーニング盤で、メカ、制御、ツールの三位一体の開発により、従来困難であった小形歯車の高精度で効率的な仕上げが可能になった。
●ドライカットから高精度歯車加工用まで、最新加工技術に対応できる高精度歯切り工具を出展。設計から製作、コーティングまで一貫した管理下の元、各種ユーザーの要求に応えられる体制で取り組んでいる。

研削砥石工業会
 同工業会は、研削砥石の総合メーカー並びに特殊品の専門メーカー七社が、西四ホールに四十九小間の規模で出展する。
 最新の研削、研磨加工技術を駆使して高能率、高精密、長寿命化、ローコストに対応した超砥粒砥石をはじめとして、各種砥石の新製品の数々、並びに研削研磨周辺機器を出品。また使用済み砥石のリサイクル事業の強化によるトータル的環境への取り組みを紹介する。
 主な出展物は次の通り。
●鏡面加工用砥石シャインGホイール
●金属用両面補強レジノイド切断砥石
●エスバリオ砥石
●精密研削用ビトリファイド砥石「V30シリーズ」
●ステンレス専用レジノイドオフセット砥石
●新世代のバリ取り工具とバリ取り研磨システム
●環境負荷軽減に対する取り組みの紹介
●その他

日本試験機工業会
 近年、さまざまな産業において重要視されている「信頼性」と「品質」の向上に不可欠な試験・計測機器の新商品を多数出展。
 主な商品の概要は、次の通り。
●釣合い試験機
 高速・高精度化が要求される工作機械をはじめ、回転体を主要構成部品とする機器では、回転体のアンバランスが原因での精度や性能の低下、劣化、あるいは大事故につながる要因となることがある。回転体の益々の高速化に対応して弾性ローター用フィールドバランサーを搭載した、超高速・高分解能仕様の釣合い試験機をはじめ、フィールドでの不釣合い計測と修正作業に役立つ各種携帯形バランサーを出展。
●振動ピックアップ
 高精度加工機等で問題となる床振動や加工機自身の振動は、低振動数領域であったり微小な変位領域であったりすることもめずらしく無い。こうした振動領域の計測に最適な高感度サーボ型加速度ピックアップを出展。
●硬さ試験機
 スポンジやゴム、プラスチック、金属をはじめ、さまざまな工業材料や部品については、強度(硬さ試験)に関する品質管理が適用される場合が多く、一方、形状や大きさによる制限、試験条件の問題など試験機への要求も多種多様。そこで、フィールドでの硬さ試験に便利な各種ポータブル硬度計や、さまざまな形状や試験条件にも対応できる各種硬さ試験機を出展。
●硬さ基準片
 各種硬さ試験機の維持・管理に不可欠となる「高い均一性」、「安定性」、「普遍的な基準値」を備えたISO、JISに準拠する高精度硬さ基準片や新たに近日発売予定の超微少硬さ試験用基準片を各種出展。なお硬さ基準片の他にも、シャルピー衝撃試験機の総合検査用基準片等も出展される。

日本フルードパワー工業会
 日本フルードパワー工業会は会員125社を擁し、油圧・空気圧・水圧機器並び同関連機器に関する事業を推進している。
 JIMTOF2004は同会の大きな需要分野である工作機械や鍛圧機械などが展示されるもので、今回は同会会員企業12社が出展している。出展各社は、「環境対応」、「省エネルギー」、「コンパクト化」、「IT化」をコンセプトに、ユーザー対応を図った各種の油空圧機器及び同関連機器並びに各種産業機械に使用される機械油・切削油・潤滑油等を展示し、需要産業に向けて広くPRを行う。

オールマイティ形状チップ
アルミニウム溝入れ加工用ブレーカ
タンガロイMY-Tシリーズ追加

 タンガロイ(本社=川崎市幸区堀川町580番地、社長=徳永昭大氏)では好評の突切・溝入れ用工具『My―Tシリーズ』に、経済性に優れた二コーナー仕様チップと、アルミニウムの溝入れ加工用ブレーカを追加し、2004年9月27日より販売を開始する。
【製品特長】
 同シリーズは、外径溝入れ、内径溝入れ、端面溝入れ、突切りなどの加工ができるオールマイティ形状のチップと、共用可能なホルダの効果により、工具の集約を可能としている。
 二コーナー仕様は経済性だけでなく、チップクランプ剛性にも優れるため安定した加工を可能とする。チップ形状には汎用性に富んだ「WGE形」を中心に、加工面品位に突出した「WGE R/L形」、機能性を重視した横送り用「WGT形」、チップの先端がR形状(フルR)の倣い用「WGR」を設定。
 また多様化するニーズに対応した溝幅2.0〜5.0mmをラインナップし、シリーズの強化を図った。設定材種は、微粒系超硬合金母材を採用したPVDコーティング材種GH730と汎用CVDコーティング材種T9025。
 さらに市場ニーズが増加しているアルミニウムや非鉄金属部品の溝入れ加工用として、新開発の微粒系超硬合金材種“KS05F”を用いた「GE―AL形」も併せて追加した。
▽アイテム数=「2コーナー仕様」チップ材種で計36形番/ホルダセット28形番/一体式ホルダ34形番、「アルミ用GE―AL形」チップ一材種で3形番
▽標準価格=「2コーナー仕様」ホルダセット税込19,845円〜/一体式ホルダ税込12,495円〜、「アルミ用GE―AL形」チップ税込1,260円
▽販売目標=7,000万円/初年度

GSMILLハードGSH型はじめ
加工すべてのフルサポート
住友電工ハードメタルJIMTOF04出展

 住友電工ハードメタル(名古屋営業所=名古屋市東区東桜1-1-6)ではJIMTOFにおいて、TES=「加工すべてのフルサポート」をキャッチフレーズに、製品群別・市場別の展示を行う。
 スローアウエイチップ、ターニング工具、ミリング工具、ドリリング工具という製品群列の展示では、加工能率アップ・加工コスト削減に絶大な効果を発揮する特長のある新製品を数多く出品。
 また自動車部品加工・精密加工・金型加工という工具の主要市場別の展示コーナーを設置。それぞれの市場で代表的な加工部品をディスプレイすると共に、各分野特有の顧客ニーズに応える標準工具・専用工具を展示する。
 さらに高速ビデオ等の最新技術を採用した映像とプレゼンテーションによる、新製品紹介が行われる。
【JIMTOF出展製品】
GS MILLハード GSH型

 高硬度焼入鋼の高速加工において抜群の性能を発揮する「GS MILLハード」。超アルミリッチなAl―Ti―Cr系“GSハードコート”により、1,100℃での耐酸化性を従来の3倍以上に高め、高速化工における耐熱・耐摩耗性能を向上させている。表層の面粗さは、従来のGSコート同様、非常に平滑で切削中の摩擦抵抗が減少。また高高度な超微粒子系低Co超硬合金母材採用で、超高速加工中に発生するミクロな塑性変形を抑え、耐久性を向上させた。スクエアタイプとコーナーR付きラジアスタイプをシリーズ化した。
アルミ用小径カッタSRF型
住友電工ハードメタル高能率・高精度

 住友電工ハードメタル(名古屋営業所=名古屋市東区東桜1-1-6)では、アルミ合金部品の高能率・高精度加工を可能とする、「アルミ用小径カッタSRF型」を開発し、発売を開始した。
 燃費向上を追求する自動車メーカーを中心に、軽量且つ剛性の高いアルミ合金を材料として使用する例が増えている。このアルミ合金化工においては、生産性の向上はもちろんのこと、高精度化も求められる様になってきた。この「アルミ用小径カッタSRF型」は、2001年に発売されたアルミ合金高速加工用「RF型」を、より小型の工作機械でも対応出来る様にした新シリーズ。小型のアルミ部品を高能率且つ高精度に加工することが可能。
【製品特長】
◎刃先径30o〜63oの4サイズを在庫化。いずれも工具総重量3kg以下となる設計で、BT30クラスの小型工作機械でも安心して使用が可能。
◎全サイズとも最高許容回転数20,000回転に適合し、最近の小型工作機械で主力になりつつある、高速加工対応にも適合。
◎刃先交換チップをカッタボディに直付けするシンプルな設計を採用。またアジャストネジ1本だけで、刃振れ精度を確保できる簡単な操作性を実現。
隅削りカッタSEC-CNPI3000
住友電工ハードメタル刃先交換が容易

 住友電工ハードメタル(名古屋営業所=名古屋市東区東桜1-1-6)では、高能率切削加工を実現する刃先交換式(スローアウエイ)隅削りカッタ新製品「SEC―CNP13000型」を発表した。
 機械加工の分野では、高能率加工による加工リードタイムの短縮と、コスト削減が大きな課題となっている。このたび開発した同製品は、独自の刃先交換チップの採用により、機械加工の中でも大きなウエイトを占める隅削り加工において、高能率加工を可能にした新製品。
【製品特長】
◎強度と信頼性に優れ、欠けにくい独自の縦使い刃先交換チップ採用により、従来以上の高能率加工を実現。
◎刃先交換チップは低コストのM級(無研磨級)ながら、独自加工により高精度化を実現、高いコストパフォーマンスで高精度加工を行う事が可能。
◎刃先交換チップの固定法として、外周ビス止めクランプ方式を採用、チップ交換作業が容易。
◎カッタボディは直径63o〜200oの12アイテム、刃先交換チップは計14種類を在庫化、様々な用途、被削材に対応が可能。

MD-75N専用アタッチメント発売
トップ DC-100エアコン用ダクトカッター

 トップ(本社=新潟県三条市大字塚野目2190-5、社長=渡辺一郎氏)では、現在好評発売中の「工アコン用ダクトカッター(DC―100)」に装着できる『INABA製MD―75N専用アタッチメント』を発売した。
 「エアコン用ダクトカッター(DC―100)」は、エアコン用樹脂製配管化粧カバーを二枚重ね(底部、フタ部)で切断できる優れもの。従来のノコギリ等の切断で発生する、切り口の悪さと切屑を解消。切り口は滑らかで、返りバリも出無いことから、作業能率も確実にアップする。
 この『INABA製MD―75N専用アタッチメント』は、化粧カバーの中でも特に需要の多い、INABA製MD―75Nを素早く切断できる様、市場ニーズに応えて開発された。なお、「エアコン用ダクトカッター(DC―100)」はINABA DENKO(因幡電機産業株式会社)の推奨品でもある。
 標準価格は、一丁あたり1,344円(税込価格)、2004年9月1日。

本社工場移転
BTT 10月18日より

 ビーテイーティー(社長=青木渉氏)では、10月18日より本社工場を移転する。移転により、事業のさらなる展開を図る構え。
【新住所】
名古屋市守山区吉根日ノ後136―36 名古屋サイエンスパーク・テクノヒル名古屋D―1
電話052-736-8411(代表)
FAX052―736―8433

WX-PHN・PHL
オーエスジーバリエーション追加

 オーエスジー(本社=豊川市本野ヶ原3-22)では、強力重切削型超硬エンドミルに刃長のバリエーションとして4刃ミディアム形の「WX―PHN」と、四刃ロング形の「WX―PHL」が加わった。
【製品特長】
◎コーナ部の欠損を防止する刃先形状(ギャッシュ当て仕様)。
◎底刃のチップポケットを最適化。
◎スムーズな切屑の流れを生む、ハイポテンシャルフォームと強ねじれ溝。
◎高い刃先剛性と鋭い切れ味を高次元で実現。
◎刃径許容差は、全サイズ0〜マイナス0.02oに統一。
◎コーティングと超硬母材とのベストマッチングにより、優れた耐摩耗性と耐欠損性を実現。
◎応力集中を防止する溝切り上げ部形状。

新社長にオーケ・ニルソン氏
サンドビック 10月1日付で

 「サンドビック(本社=神戸市西区室谷2丁目2-9、社長=オーケ・ニルソン氏)では、10月1日付でスタファン・エングルンド氏が代表取締役社長を退任。後任には、オーケ・ニルソン氏が就任した。ニルソン氏は鋼材事業部長も兼任する。
 なお、前社長のエングルンド氏は、スウェーデンへ帰国し、サンドビックグループ会社へ勤務する。

BTT
小径切削工具研削盤はじめ
プリズム、ブリッツ等
最新の独自開発商品を展示

 ビーティーティー(本社=名古屋市守山区吉根日ノ後136-36〈名古屋サイエンスパーク・テクノヒル名古屋D-1〉)は、11月1日より東京ビッグサイトで開催されるJIMTOF2004に、小径切削工具研削盤「マイクロンR100・P200」、アルミ加工専用エンドミル「プリズム3000」、アルミ加工用ボールエンドミル「プリズムボール3000」、低速高送り加工対応ボールエンドミル「ブリッツゼロ3000」を出展する。
小径切削工具研削盤 マイクロンR100・P200
 外径0.2o以下の超硬エンドミルの再研磨を可能にした、本格的高精度切削工具研削盤である。
【特 徴】
 2001年の発売以来進化を遂げ、2004年にズームレンズCCDカメラ搭載、研磨時は加工部を200倍のモニター画像で確認しながら研磨できる。
 高性能スピンドルの採用とダイヤモンド砥石の完全な機上ツルーイングとドレッシングができる事で、極小径エンドミルの再研磨が可能になった。
 スクエア、ボール、ラジアス、角度付、逆R、C面付などのノーズを持つ超硬エンドミルが再生、改造できる。
【主な仕様】
▽研削可能シャンク最大径6o
▽最小エンドミル外径寸法0.2o
▽砥石回転数 5,400min
アルミ加工専用エンドミルプリズム3000(Prism3000)
 アルミニウム合金、アルミダイキャスト等の非鉄金属加工用として開発

【特 徴】
 切削時、切れ刃の背分力に干渉しない3枚刃を採用し、ビビリや食い込み現象を抑え、鋭い切れ味と剛性を両立させた溝形状と超薄膜DLCコーティングにより大容量の切り屑を素早く排出できる。さらに底刃は、送り傷が発生しないパラボラフェース形状(特許品)となっている。
 側面加工や溝加工及びZ方向のドライ切削に優れた切削性能と高い加工精度を実現した。
アルミ加工用ボールエンドミル プリズムボール3000(Prismball3000)
 高速ドライ加工での高能率加工を実現。

【特 徴】
 アルミ材の三次元加工や航空機部品などの形状加工に優れた切削性能と高い加工精度を誇る。刃先形状は連続する負のスクイ角と強いレーキ角を持ち、剛性と鋭い切れ刃と長寿命を実現。回転運動による切り屑の強制排出作用が生まれ、大容量の切り屑を短時間に処理できる。超薄膜DLCの採用でドライ加工でも耐凝着性と切れ刃の鋭利さを維持でき、加工時間を大幅に短縮できる高能率加工が可能になった。
低速高送り加工対応ボールエンドミル ブリッツゼロ3000(B.ZERO3000)
 既存の低回転型NC、MCマシンでも高能率加工が可能な超硬ボールエンドミル。

【特 徴】
 刃先形状は連続的に変化する負のスクイ角と強いレーキ角をもつ事で、剛性と切れ味、長寿命を実現、同時に強制切り屑排出効果も生まれ、大容量の切り屑を短時間に排出。切削背分力に干渉しない3枚刃を採用し、R刃の切削抵抗は先端から外周に大きくなる構造の為、倒れに強くビビリの発生を抑え、L/Dの大きな(工具突き出し量の長い)加工でも安定して切削できる。

三菱マテリアルツールズ
刃先交換式・多機能ショルダカッタ
APX3000形発売
高強度・低抵抗・精鋭切削

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田 修氏、本社=東京都墨田区横綱1丁目6-1)では、三菱マテリアルが開発・製造する、刃先交換式・多機能ショルダカッタ「APX3000形」の販売を開始した。
 近年の金型や機械部品の加工では、低抵抗かつ強靱な工具が必要とされている。多機能ショルダカッタ「APX3000形」は、大きなスクイ角を持ち、エキセントリックな逃げ面を有するインサート形状、幅広い被削材に対応可能なインサート材種「VP15TF」を採用。それにより、低抵抗・高耐欠損性・長寿命と、工具に必要とされる三要素を高次元で実現した画期的な工具として誕生した。
【主な製品特長】
@独特な凸状刃形と強いスクイ角を有し、切り屑排出性が良く、低抵抗。
Aエキセントリックな逃げ面を有し、高剛性な切れ刃を実現。
B幅広い被削材に対応可能なコーティング材種「VP15TF」を採用し、長寿命。
C高壁面精度を有し、後工程での工具負荷を大幅に減少。
D大きいランピング角を有し、ポケット加工や曲面加工等で高能率な3次元加工が可能。
【品名・型番】多機能ショルダカッタAPX3000形(切刃径φ12〜100)、インサートは4形状、1材種で計4型番、ホルダは32型番
【発売開始時期】
2004年10月1日
【販売目標】
初年度20億円
【標準価格】
@インサート AOMT123608PEER-M=税込1,050円
Aシャンクホルダ APX3000R254SA25SA=税込34,860円
Bアーバホルダ APX3000R08009CA=税込69,615円