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2021年(令和3年)10月
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2021年10月3日(日)・2792号
組合員は書面で参加
定款の一部改訂等決議される
愛知県管工機材商協組 臨時総会を開催

 
愛知県管工機材商業協同組合(理事長=峰澤彰宏氏・MINEZAWA社長)は9月1日(水)14時から、名古屋市中区伊勢山の同組合事務所で臨時総会を開催した。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から各組合員には事前に資料等を送付し、書面による出席を依頼。当日は峰澤理事長、小川誉之副理事長(会計理事、小川管商社長)、川島健一副理事長(川島商事社長)ならびに事務局長がリアル出席した。
 当日は本人出席3名、書面出席64名、合わせて67名が出席。組合員総数(82名)の過半数以上に達したため本総会は適法に成立した。事務局長が司会進行を務め、峰澤理事長を議長に指名。以下の議案について審議・承認がなされた。
 【第1号議案】部会規約一部改訂承認の件▽峰澤理事長より原案の説明が行われ、これを議場に諮ったところ賛成多数により原案通り承認可決決定された。
 【第2号議案】幹事会規約一部改訂承認の件▽第1号議案同様、賛成多数により原案通り承認可決決定された。
 【第3号議案】令和3年度事業計画案ならびに収支予算案修正承認の件▽新事業計画案として、@総務部会と経営対策部会の令和3年度事業計画を修正、A幹事会の令和3年度事業計画を削除し総務部会に包括。また、新支出予算案として、@令和3年7月理事会で廃止した事業部会の予算を総務部会予算に移管、A同理事会で廃止した流通部会・経営研究部会の予算を合算し経営対策部会予算に移管することが上程された。これらも先の2つの議案と同様、賛成多数により原案通り承認可決された。
 【第4号議案】定款一部改訂承認の件▽同組合定款の「総会の議事録」の項について改定(愛知県中小企業団体中央会との協議により原案作成)を行うにあたり峰澤理事長より原案の説明が行われ、これを議場に諮ったところ賛成多数により原案通り承認可決決定された。なお『時代に即した組織づくり』に向け、同組合は令和3年度中を目途に、今回改定が決議された項以外の定款の項についても改定原案の作成を続けていくという。
 以上、全議案の審議が終了し本総会は閉会した。当日出席した峰澤理事長、小川副理事長、川島副理事長の3名が、議事の経過の要領およびその結果を明確にするため本総会議事録に署名した。そのほか、伝達事項として、東京組合による『第53回管工機材・設備総合展』(10月6日(水)〜同8日(金)・東京都立産業貿易センター浜松町館にて開催予定)の開催中止、ならびに管機連(全国管工機材商業連合会)秋の理事会等の開催延期が報告された。

中部経産局9月公表 最近の管内総合経済動向
「緩やかに持ち直している」据え置き
住宅投資は3か月ぶりに上方修正

 中部経済産業局は9月14日発表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動についての総括判断を、10か月連続で「緩やかに持ち直している」とした。(比較は、断りのあるものを除き、2021年7月の実績値による)
 個別の項目では、生産の判断を「増加している」から「横ばいとなっている」に下方修正した。判断変更は10か月ぶり。鉱工業生産の動向を指数(7月速報)でみると、輸送機械工業、電気機械工業、鉄鋼業などが低下したことから、前月比2・0%減と2か月ぶりに低下した。主要業種では、輸送機械が、乗用車で緩やかな増加がみられ、自動車部品は高水準で推移。生産用機械は、金属工作機械を中心に緩やかに持ち直している。電子部品・デバイスは、スマートフォン向けを中心に緩やかに増加している。他方、電気機械は、開閉制御装置・機器を中心に横ばい。鉄鋼は、自動車向けを中心に横ばいとなっている。また、自動車関連産業を中心に、半導体不足による供給制約の懸念に加え、足下では東南アジアを中心とする新型コロナウイルス感染拡大に伴う部品供給不足による影響が出てきているとした。
 住宅投資については、判断を「下げ止まりの動きがみられる」から「持ち直しの動きがみられる」に上方修正した。判断変更は3か月ぶり。新設住宅着工戸数は、持家が4か月連続で、貸家が5か月連続で、分譲が2か月ぶりに前年を上回り、全体でも4か月連続で前年を上回った。
 個人消費は、10か月連続で「緩やかに持ち直している」と判断した。管内商業動態統計(販売額)は、前年同月比3・1%増と全体では2か月ぶりに前年を上回った。百貨店は衣料品等に動きがみられた(前年同月比5・9%増)。スーパーは飲食料品に動きがみられた(同0・3%増)。コンビニエンスストアは5か月連続で前年を上回った(同8・3%増)。家電販売は情報家電等が振るわなかった(同1・0%減)。ドラッグストアは3か月連続で前年を上回った(同4・3%増)。ホームセンターは6か月連続で前年を下回った(同1・5%減)。乗用車販売は、普通自動車が10か月連続で前年を上回ったものの、小型車及び軽自動車が2か月連続で前年を下回ったことから、全体でも5か月ぶりに前年を下回った(乗用車新車新規登録・届出台数…前年同月比4・5%減)。
 その他、設備投資は「おおむね横ばいとなっている」(6か月連続)、公共投資は「堅調に推移している」(8か月連続)、輸出は「増加している」(11か月連続)、雇用は「需給の緩和に引き締まりの動きがみられる」(4か月連続)と判断した。
 先行きについては、新型コロナウイルス感染症の拡大、世界経済の下振れ、各国政策の不確実性の高まり、為替の動向、中小企業の経営環境の悪化などに注視が必要と指摘。各種政策の効果が生産や投資、所得の増加につながることが期待されるとした。

10月20日(水)から名古屋で4日間
メカトロテックジャパン2021
コロナ対策を徹底し、予定通り開催

 工作機械見本市「メカトロテックジャパン2021(MECT2021)」が10月20日(水)〜23日(土)の4日間、名古屋市港区のポートメッセなごやで、ニュースダイジェスト社(社長=樋口八郎氏、本社=名古屋市千種区)の主催により開催される。
 426社・団体が出展し、展示規模は1796小間。今年、国内最大の工作機械見本市となる。世界24カ国・地域から参加の予定(いずれも9月21日現在)。今回は新型コロナウイルス感染症対策のため、募集小間数を例年より1割程度削減した。通算17回目となった前回展(MECT2019)では、477社・団体(1941小間)が出展、会期中9万244人が来場した。
 今回、コンセプトゾーン(主催者企画展示)では「未来を変える新時代の自動化」をテーマに、生産現場に最適な産業用ロボットの活用法や高度化したシステムなどを会場内で紹介する。
 また、主催者企画のセミナーは、トヨタ自動車や日産自動車、ボーイング、安川電機などから講師を招き、それぞれの分野から、ものづくりの今後について講演する。
 9月22日に名古屋駅前のウインクあいちで開かれた記者発表では、ニュースダイジェスト社の樋口社長が挨拶で「産業界における設備投資活動は低迷をしていましたが、この春以降、順調に回復へと近づいています。日本工作機械工業会の8月の受注を見ても、対前年比9割近いアップを確保しておられます。そうした中で、私どものメカトロテックジャパンが更に起爆剤となって、中部の産業界の生産性向上、あるいは自動化促進等に寄与してまいりたいと思っています。会場においては、滞留人数計測システムを導入し、ポートメッセなごやの1号館から3号館までの各館に現在何名の方が滞留しているかを確認しながら、しっかりと感染症対策を施して開催したいと思っています」と抱負を述べた。
 同展を共催する愛知県機械工具商業協同組合の水谷隆彦理事長(ミズタニ機販社長)は、「2年ぶりのメカトロテックジャパン。コロナ禍の中ではありますが、皆様のご期待に応えるべく開催の運びとなり大変ありがたく嬉しく思っています。今回展のテーマは『キカイを探そう』ですが、私ども愛機工組合としては展示会への集客が一つの使命です。今回展では、集客の数より来てくださるお客様の質と言うか、よりキカイ(機械)と出会うキカイ(機会)を作るということを念頭に、事前登録制なども採用して、お客様により満足いただける商談ができる場にしたいと考えています。あと1か月に迫り、愛機工組合の組合員がお客様へのPRを始めたところです。この展示会が成功に導かれますように、感染症対策をしっかりとして臨みたいと思います」と話した。
 平野清嗣MECT事務局長(ニュースダイジェスト社情報企画部長)からは展示会の概要、見どころ、新型コロナウイルス感染症対策について説明された。

2021年8月度鍛圧機械受注総額
8か月連続で前年を上回る
日鍛工 プレス系、板金系とも好調維持

 日本鍛圧機械工業会(日鍛工、代表理事会長=北野司氏・アイダエンジニアリング常務理事)が9月8日発表した鍛圧機械会員月次統計によると、2021年8月度の受注総額は前年同月比47・0%増の236億円となり、2021年初頭より8か月連続で前年を上回った。
 プレス系、板金系ともに国内外で好調を維持した。全世界的にもコロナ禍による経済の不透明感は続くものの、中国・北米を中心に全般的に回復傾向が顕著となってきている。
 機種別にみると、プレス系機械は、前年同月比48・3%増の91億4百万円となり、9か月連続で前年を上回った。大型プレスが前年同月の約5倍に増加したのをはじめ、小型プレスが55・9%増、中型プレスも47・2%増。油圧プレスは約4倍に増加した。超大型プレスとフォーミングのみマイナスだった。
 板金系機械は、前年同月比82・5%増の81億62百万円となり、5か月連続で前年を上回った。パンチングが前年同月の約2・2倍、レーザ・プラズマが約2・7倍に増加し、プレスブレーキも18・4%増となった。
 内外別(機種計)では、国内が前年同月比45・2%増の108億51百万円となり、6か月連続で前年を上回った。鉄鋼・非鉄が前年同月の約3・8倍、一般機械が約2・3倍に増加。金属が21・7%増、電気も78・5%増となったが、自動車のみ16・5%減と減少した。
 輸出は、前年同月比約2倍の64億14百万円となり、5か月連続で前年を上回った。北米向けが前年同月の約2・9倍に増加し、中国向けが46・7%増。東南アジア向けも約3・5倍に増加し、回復の兆しがみえてきたとの見方を示した。

ハイスエンドミル15%値上げ
オーエスジー 10月1日受注分より

 オーエスジー(社長=大沢伸朗氏、本社=愛知県豊川市)は9月17日、ハイスエンドミル(標準品)の価格を15%引き上げると発表した。実施は10月1日受注分より。特殊品については都度見積りを行う。
 高速、高耐久ニーズの高まりに伴い、エンドミル加工はかねてより超硬化にシフトしている。このニーズは今後一層加速するものと推察され、ハイスエンドミルの更なる需要減少が避けられない状況にある中、同社では生産性向上、コスト削減に取り組んできたが、生産量減少の影響を吸収しきれない厳しい状況に至っている。
 一方、同社では1970年にハイスエンドミルの生産・販売を開始して以来、現在に至るまで、顧客から安定加工や突発的なトラブル削減への根強いニーズが寄せられており、これに引き続き応えていく必要性と品質向上ならびに安定供給のため、今回値上げの実施に踏み切ったとしている。

JIMTOF2022(第31回日本国際工作機械見本市)
過去最大規模で開催へ
来年11月8日(火)から6日間

 日本工作機械工業会(会長=稲葉善治氏・ファナック会長)と東京ビッグサイト(社長=石原清次氏)は8月19日に開いたオンライン記者会見で、「JIMTOF2022(第31回日本国際工作機械見本市)」を2022年11月8日(火)〜13日(日)の6日間、東京ビッグサイトにて開催すると発表した。
 JIMTOFは、工作機械やそのあらゆる周辺機器が一堂に会するモノづくりの総合見本市であり、かつ最先端の技術・製品が世界中から集結する世界最大級の国際技術ショー。1962年の初開催から半世紀を経過し、JIMTOF2022の開催で60周年を迎える。
 前回のJIMTOF2020はコロナ禍の影響による東京オリンピック・パラリンピックの延期に伴い開催中止となり、代替企画としてJIMTOF2020オンラインを実施した。
 4年ぶりのリアル開催となるJIMTOF2022は、会場として東京ビッグサイト東・西展示棟に新たに南展示棟を加えた全館(総展示面積11万8540u)を使用し、過去最大規模での開催となる。来場者数は15万人超えを目標としている。
 JIMTOFは毎回半数を超える出展者が「初披露」の製品を出展し、最先端技術・製品をいち早く見られる展示会として高い評価を得ている。JIMTOF2022ではオンラインカタログ機能や公式Webサイト上での情報発信サービスを拡充し、リアル開催への期待感を醸成させ来場誘致・商談の活性化を図る。
 また、出展者の展示だけでなく、主催者による併催企画も多く実施。JIMTOF2022では多彩な講演会や、最新技術トレンドを体感できる企画展示、製造業全体の未来を担う学生を対象とした企画など、「国際技術ショー」としてのプレゼンスを発揮する企画を展開する。
 さらに、今回は新たに加わる南展示棟エリアにて、成長が見込まれる注目トレンドであるAM製品・技術を集めた特別企画「Additive Manufacturingエリア in JIMTOF2022」を実施し、新たな商談機会を創出するとしている。
 会見で日本工作機械工業会の柚原一夫専務理事は「工作機械産業を取り巻く環境は、世界経済が不確実性を内在する状況にあっても、製造業のイノベーションが着実に進んでいるとの実感を持っている。ロボットと周辺装置を組み合わせた自動化技術の進化、5Gを活用した多数機器の周辺接続の普及、デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速、カスタマートランスフォーメーション(C])の台頭といったことが起きている。また、地球環境問題への対応のため全世界的にカーボンニュートラルに向けた取り組みが進められており、自動車産業では電動化に拍車がかかっている。加えて、ライフサイクルアセスメントやカーボンフットプリントへの対応も求められている。こうした変化のうねりをしっかり捉えユーザーニーズとして適応していくことが、工作機械業界の成長にとって必要であることは論をまたないと思われる。多様化するニーズ対し、JIMTOFでは内外の有力メーカを一堂に集め、あらゆる製造現場の要請に即したハイエンドマシンや先端テクノロジーを展示することにより、ユーザーの価値創造に貢献する最適なモノづくり、変化に適応するモノづくり進化を一堂にソリューションすることを目指して行きたい。さらに、日本のモノづくりを支える製造業界の社会的認知度を向上させることに資する企画・イベントを積極的に盛り込んで、業界の未来を担う人材の発掘・育成につなげて行きたいと考えている」と話した。
 東京ビッグサイトの津国保夫常務取締役は挨拶で、JIMTOF2022のキービジュアルについて「JIMTOFを未来へ続く“扉”に見立て、扉の中で最先端の技術と人が出会い、結びつき、そして光と共に世界へと発信されていく様子を表現している。キャッチコピーの『開かれる扉(ミライ)、世界を動かす技術の出会い』には、JIMTOFで多くの素晴らしい出会いが生まれ、産業の躍進につながってほしいという思いを込めた」と紹介し、多くの参加に向け積極的なPRを展開していく考えを示した。
出展募集は10月1日(金)から
公式Webサイトより申し込み

 ■開催概要
 【名称】JIMTOF2022(第31回日本国際工作機械見本市)
 【会期】2022年11月8日(火)〜11月13日(日)
 【開催時間】9時〜17時(最終日は9時〜16時)
 【会場】東京ビッグサイト全館(東・西・南展示棟)
 【主催】日本工作機械工業会/東京ビッグサイト
 【出展対象】工作機械/鍛圧機械/工作機器/機械工具(切削工具、耐摩耗工具)/ダイヤモンド・CBN工具/研削砥石/歯車・歯車装置/油圧・空気圧・水圧機器/精密測定機器/光学測定機器/試験機器/制御装置および関連ソフトウェア(CAD、CAM等)/その他工作機械に関する環境対応機器装置・機器・資材・製品・技術及び情報
 ■出展募集スケジュール
 【申込期間】〈主催者・協賛団体会員/海外工業会会員〉2021年10月1日(金)9時〜10月31日(日)23時59分、〈海外・国内一般〉2021年11月1日(月)9時〜11月30日(火)23時59分
 【申込方法】JIMTOF公式Webサイト(www.jimtof.org)上からの申し込みとなる。公式Webサイトに設置する「出展申込フォーム」より必要事項を入力し、申し込む。
 【問い合わせ先】東京ビッグサイトJIMTOF事務局(E-mail:jimtof@tokyo-bigsight.co.jp、TEL03−5530−1333)

健康宣言優良事業所として
金賞を受賞、愛知県で5社
服部商会 健康経営の取り組みが評価される

 工作機械・工具総合商社の服部商会(社長=服部嘉高氏、本社=愛知県津島市)が、全国健康保険協会(協会けんぽ)愛知支部の令和2年度健康宣言優良事業所表彰で金賞を受賞した。
 協会けんぽ愛知支部では、従業員の健康維持・増進に事業所全体で取り組むことを宣言した愛知県内の健康宣言チャレンジ事業所の中から、毎年、特に積極的に取り組んでいる事業所を「健康宣言優良事業所」として表彰している。
 7月14日に名古屋市東区の中電ホールにて「令和2年度健康宣言優良事業所表彰式」が開かれ、金賞5社、銀賞25社が表彰された。健康宣言チャレンジ事業所は、県内で4682社認定されている(令和3年7月1日現在)。
 同社では、健康経営アドバイザーの資格をもつヒューター嘉緒里常務と社員の伊藤千華さんを中心に健康経営推進チームを組織し企画・立案を行うとともに、津島市の保健センターと意見交換し活動方針を協議している。数年間にわたる取り組みの中で、社員の健康意識の向上をはじめ、生産性の向上、採用の改善にもつながったという。今年3月には経済産業省の「健康経営優良法人2021(中小規模法人部門)ブライト500」にも認定された。
 ヒューター常務は「今はコロナ禍で従来と同じことはできないが、感染症を防ぐために、取先引企業のTMWが開発した空間除菌システム(除菌効果の高い塩素系素材使用)を各部屋のエアコンに装着しているほか、社員の自宅にも装着を推奨し、社内だけでなく社員の家族を含めて蔓延防止に取り組んでいる」と活動の一端を紹介。伊藤さんは「表彰式で他の受賞企業が事例発表をしたが、来年も金賞を目指し、当社の取り組みを発表できるようにしたい」と意欲を見せた。

日本の生活スタイルに合わせて進化
システムキッチン発売40周年
TOTO 美しさと使いやすさの両立

 TOTO(社長=清田徳明氏、本社=福岡県北九州市)が手掛けるシステムキッチンは1981年8月に発売を開始し、2021年に誕生40周年を迎えた。発売当時から現在まで、同社は利用者と対話を重ね、生活スタイルの変化に対応するシステムキッチンを提案してきた。
 1981年、TOTO初のシステムキッチン『デラックスシリーズ』は、日本の台所事情に合わせた「日本のシステムキッチン」をコンセプトに開発された。シングルレバー混合水栓など、それまで同社が培ってきた水まわりの先進機能を擁した、日本独自のシステムキッチンを目指したという。
 1990年代には『Newレガセス』『スーパーレガセス』を発売。中華鍋が入り、なおかつ排水の邪魔にならない「スペースアップシンク」、カウンターとコンロの段差がない「フラットコンロ」、フィルターが無く掃除もラクでデザイン性も高い「ノンフィルターダブルキャッチフード」などで基本性能をさらにアップ。新しいキッチンライフを提案してくれる画期的なシステムキッチンが投入された。
 2004年には、ガラスのような透明感と優れた機能性を兼ね備えたTOTO独自開発の「クリスタルカウンター」を搭載。2016年には同社のクリーン技術「きれい除菌水」生成器が搭載された『ザ・クラッソ』が発売された。2020年には「美しい、使いやすい、きれい」をコンセプトとした使い勝手の良い「フロアキャビネット」や、クリアエッジ仕上げの施された「クリスタルカウンター」を搭載した新しい『ザ・クラッソ』が発売されている。
 この40年間で女性の社会進出、家族のあり方の変化は目まぐるしく、それはキッチンの位置付けにも見られ、リビングの中心にキッチンが置かれるようにもなってきた。利用者の住まい方・暮らし方の意識の変化にも応えられるよう、TOTOはテクノロジーを進化させるとともに、リビングと統一感のあるキッチン空間を創るためデザイン性も重視し、使いやすさに加え美しいキッチンの実現に注力している。「きれいと快適」「環境」を両立する商品を同社は「サスティナブルプロダクツ」と位置付けており、今後は同社の製品を通じて地球環境に配慮した、豊かで快適な社会の実現に貢献していくことを誓っていた。

セコ・ツールズ
戦略的パートナーシップにより
デジタルサービスを拡張

 セコ・ツールズ(本社=スウェーデン)はこのほど、オンラインのリーン管理トレーニング・プラットフォーム「7−Shapes」と自動プロセス制御(APC)ソフトウェアプロバイダー「Ellistat」とのコラボレーションにより、デジタルサービスを拡張した。
 セコ・ツールズは、80年以上にわたる製造経験を生かして切削工具を超えた問題に取り組んでいる。さまざまな分野のトップ企業や専門のパートナーと協力して、顧客がオペレーショナル・エクセレンスを実現するための課題に最適なソリューションを提供する。
 今回のパートナーシップにより、労働力不足やスキル不足に直面している顧客にとって大きな懸念事項である従業員トレーニングと機械セットアップが追加される。
 「これは顧客中心のアプローチにおける次のステップです」とセコ・マニュファクチャリング・トランスフォーメーションのディレクターであるヘルガ・デケンペニエ氏は述べる。「当社の教育課程は機械加工とそれに関連する物理学と経済学を中心としていますから、このパートナーシップは私たちが提供するものを補完することになります」。
 あらゆるスキルレベルに対応したリーン管理コース
 7−Shapesオンライントレーニングプラットフォームでは、作業者、マネージャー、エンジニア向けのリーン管理コースに毎日24時間アクセスできる。コースはホワイトベルトからグリーンベルトまで多岐にわたる。トレーニング受講者は、仮想の工場でゲームのような対話型シミュレーションを通じて理論的な知識をテストする。
 精密なプロセス制御によるワンステップの機械ツールセットアップ
 Ellistatは、従来のSPCや手動の方式よりも高い精度でワンステップで機械をセットアップできるAPCソフトウェアを提供している。APCによりプロセスドリフトが制限され、システムはその修正から学習し時間の経過とともに改善を実行する。デジタルチェーンに完全に統合されているため、システムによって測定機械のデータとそれに対応する3Dパーツファイルが比較され、修正が計算されて、機械加工センターにフィードバックされる。
 セコ・ツールズの顧客は、7−Shapesの無料デモにアクセスできる。https://manufacturingtransformation.io/product/online-lean-training/
セコ・ツールズ・ジャパンの
新社長にノバート・ケーニッヒ氏

 セコ・ツールズ・ジャパン(東京都大田区)はこのほど、社長交代を発表した。
 代表取締役社長の久達也氏が9月30日に社長を退任し、10月1日より、アジア太平洋地域担当副社長兼セコ・ツールズ・ジャパンの取締役であるノバート・ケーニッヒ氏が代表取締役社長に就任する。

2021年12月期第2四半期連結決算
売上高5.8%増、営業利益23.5%増
キッツ 通期業績予想を上方修正

 キッツ(社長=河野誠氏、本社=千葉市美浜区)が8月4日発表した2021年12月期第2四半期連結決算(2021年1〜6月)は、バルブ事業において、原材料価格の高騰に伴い4月1日出荷分より実施した価格改定の効果やそれに伴う仮需の発生のほか、半導体製造設備向けが好況を維持したことにより増収となり、伸銅品事業でも原材料相場の上昇に伴う販売価格の上昇及び販売量の増加により増収となった結果、売上高の総額は前年同一期間比5・8%増の631億17百万円となった。
 損益面では、営業利益は、バルブ事業における増収による増益や、伸銅品事業における増収及び生産性向上による増益により、前年同一期間比23・5%増の39億2百万円となった。経常利益は同11・0%増の39億58百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は減損損失を計上したことにより同1・3%減の20億63百万円となった。
 同社グループは前会計年度(2020年度)より決算期を3月31日から12月31日に変更しているため、比較については、2020年1月1日から6月30日までの6か月間を「前年同一期間」として算出した参考数値との比較で表示した。
 通期連結業績予想については、バルブ事業において、原材料価格の高騰に伴い8月2日出荷分より実施した本年2度目の価格改定の効果や、米国や中国向けを中心に海外市場が一部回復傾向にあることから、売上高の増加が見込まれるとして、5月12日公表の業績予想を上方修正。売上高を1295億円から1305億円、営業利益を77億円から81億円、経常利益を75億円から80億円、親会社株主に帰属する当期純利益を44億円から45億50万円に引き上げた。
UNGCへ署名
 キッツは9月6日、国際連合が提唱する「国連グローバル・コンパクト(UNGC)」に署名し、8月23日付で参加企業として登録されたことを発表した。
 UNGCは、各企業・団体が責任ある創造的なリーダーシップを発揮することによって、社会の良き一員として行動し、持続可能な成長を実現するための世界的な枠組み作りに参加する自発的な取り組み。署名する企業・団体は、人権、労働、環境及び腐敗防止の4分野に関わる10の原則を遵守・実践し、企業戦略や活動を展開していくことが求められる。
 キッツグループでは、企業理念に掲げる「企業価値の持続的な向上」を事業活動の基盤とし、これまでも持続可能な社会の実現に貢献してきた。今回、UNGCに署名し、その企業姿勢を明確に表明することで、サステナビリティ経営をさらに強化させるとともに、グループ一体となった継続的な成長により、グローバルな社会的課題の解決に取り組んでいくとしている。
 【UNGC 10原則】
 ●人権
 [原則1]人権擁護の支持と尊重
 [原則2]人権侵害への非加担
 ●労働
 [原則3]結社の自由と団体交渉権の承認
 [原則4]強制労働の排除
 [原則5]児童労働の実効的な廃止
 [原則6]雇用と職業の差別撤廃
 ●環境
 [原則7]環境問題の予防的アプローチ
 [原則8]環境に対する責任のイニシアティブ
 [原則9]環境にやさしい技術の開発と普及
 ●腐敗防止
 [原則10]強要や贈収賄を含むあらゆる形態の腐敗防止の取組み

「2021吉岡幸オータムフェア」
10月14日(木)吉岡幸テクノセンターで開催

 建設・産業資材のトータルサプライヤー、吉岡幸(社長=吉岡正盛氏、本社=福井市宝永3−22−5)は10月14日、福井市二の宮の吉岡幸テクノセンターにて「2021吉岡幸オータムフェア〜幸せディスタンスde四幸策GO!〜」を開催する。
 有力メーカー38社が出展予定。現場の効率化やコスト削減、作業環境改善などに役立つ商品を展示する。開催時間は午前9時〜午後5時で、コロナ対策を万全に行う。
 フェア開催にあたり、同社では「吉岡幸YouTubeチャンネル」を開設し、動画で見どころを紹介する。今後、随時セール品・特価品なども案内していくとしている。同社Webサイト http://www.yoshiokakoh.co.jp/2021af.htmlを参照。

工場の稼働や設備投資の回復により
売上高5.1%増、純利益20.8%増
トラスコ中山 2021年12月期第2四半期決算

 機械工具卸売商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=東京都港区)が8月6日発表した2021年12月期第2四半期連結決算(2021年1〜6月)は、売上高が1138億88百万円(前年同期比5・1%増)、営業利益が72億25百万円(同17・3%増)、経常利益が76億91百万円(同20・2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が52億37百万円(同20・8%増)となった。
 セグメント別売上高は、全売上高の約72%を占めるファクトリールートが、生産工場の稼働や設備投資の回復により、818億53百万円(前年同期比2・1%増)となった。工場の稼働に関わる研磨用品、キャスター等の作業用品や、設備投資に関わる棚、運搬用品等の物流保管用品の売上が増加した。
 eビジネスルートは、取扱商品の拡大およびユーザー直送サービスが売上増加に寄与し、222億33百万円(同14・5%増)。ホームセンタールートは、同社在庫を活用した売場・商品の提案や店舗受け取りサービスで需要が増加し、89億78百万円(同9・9%増)となった。
 連結子会社の業績と海外部の諸外国向け販売を含めた、海外ルートは8億23百万円(同25・9%増)。タイ、インドネシアで新型コロナウイルス感染拡大の影響により社会活動の制限が再強化される中、課題解決による既存得意先との取引拡大が絶対的課題であり営業力の強化が急務とした。
 販売費及び一般管理費については、減価償却費や運賃荷造費が増加した一方で、昨年のシステムリニューアルに伴う初期対応費用の減少や、株主優待制度廃止による広告宣伝費の減少などで、前年同期比1・8%減(3億15百万円減少)となった。
 同日開催されたオンラインによる決算説明会で中山社長は同社の取り組みについて説明。その中で今後の発展の大きな礎にしたいとしたのが、運賃半分・手間半分・環境にも優しい「ユーザー直送サービス」で、同サービスの拡充を推進する。同社の直送の現況は、2021年上半期が売上金額で86億20百万円、通期では166億円前後、売上全体の約7・3%を予定している。「ユーザー直送を実現するには、大量の在庫や、I−Pack(自動梱包システム)を中心とした物流設備機器がないとできない。工具業界で設備を整えているのはトラスコ中山だけで、これを利用していきたい。環境保全の面からも直送ニーズが出てくると思っており、どんどん展開していくためにI−Packのライン増設など準備を進める」と話した。
 その他、置き薬ならぬ置き工具「MROストッカー」の設置拡大、ユーザーへの更なる利便性向上を促進する「プロツールの限定解除」、最速・最短・最良の納品を目指す「商品1品ごとの納品リードタイム可視化」などに取り組むとした。
 2021年度の設備投資は約57億円を計画。主な投資内容としては、ユーザー直送ニーズに対応するため、プラネット埼玉にI−Packを増設する。更に、今後の成長の鍵となる新物流センターの土地取得を行う。2024年稼働予定のプラネット愛知の総投資金額は約250億円を予定している。
 中山社長は「ユーザーへの納品を最速・最短・最良にしていこうと思うと、デジタル、AI、物流をどんどんブラッシュアップしていかなければならない。現在当社が保有している物流設備では全て解決するのは難しい。2024年に開設予定のプラネット愛知でこれらを一挙に解決できるような仕組みを導入して、日本のプロツールの物流の大きな流れを変革するタイミングにしていきたい」と意欲を示した。

 また、同社は8月20日、東京証券取引所より新市場区分における上場維持基準への適合状況に関する第一次判定結果を受領し「プライム市場」への上場維持基準を満たしていることを確認したと発表。今後、所定の手続きを進めていくとしている。

「フルサト・マルカホールディングス」の
経営・執行体制を発表

 フルサト工業(社長=古里龍平氏、本社=大阪市中央区)とマルカ(社長=飯田邦彦氏、本社=大阪市中央区)は9月8日、共同株式移転の方法により10月1日付で設立する両社の完全親会社「フルサト・マルカホールディングス」(共同持株会社)の経営・執行体制を内定したと発表した。10月1日開催予定の共同持株会社の取締役会において正式に決定される予定。
 内定された役員及び部長、副部長は次の通り。敬称略、[ ]は職務。
 【取締役・監査役】代表取締役会長=飯田邦彦▽代表取締役社長=古里龍平▽取締役専務執行役員=竹下敏章[機械・工具事業本部本部長]▽取締役専務執行役員=山下勝弘[経営戦略本部本部長]▽取締役常務執行役員=難波経久[機械・工具事業本部副本部長]▽取締役=小谷和朗[社外取締役]▽取締役=中務裕之[社外取締役]▽取締役=武智順子[社外取締役]▽監査役(常勤)=大西聡[常勤監査役]▽監査役=疋田鏡子[社外監査役]▽監査役=佐々木康夫[社外監査役]
*
 【執行役員】執行役員=藤井武嗣[管理本部本部長]▽執行役員=浦池雅弘[グループガバナンス本部本部長兼リスク統括部長]▽執行役員=嶋林直人[管理本部副本部長兼機械・工具事業本部海外統括部長(米州統括)]▽執行役員=谷口英康[建設資材事業統括]▽執行役員=福屋謙二[建設機械事業統括]▽執行役員=大谷秀典[機械・工具事業本部副本部長]▽執行役員=野田雅彦[機械・工具事業本部副本部長]▽執行役員=藤本泰広[経営戦略本部経営企画部長兼広報部長]▽執行役員=渡辺貴久[機械・工具事業本部営業企画部長]▽執行役員=益居誠一[機械・工具事業本部海外統括部長(中国、アジア統括)]
*
 【部長・副部長】部長=若田芳弘[管理本部総務部部長]▽部長=橋本敏弘[管理本部人事部部長]▽部長=岡内英紀[管理本部財務企画部部長]▽部長=加納敬司[グループガバナンス本部監査部部長]▽部長=渡邉雅行[経営戦略本部IT企画部部長]▽副部長=福永央之[管理本部人事部副部長]▽副部長=森田泰生[管理本部財務企画部副部長]▽副部長=西本和彦[経営戦略本部経営企画部副部長]▽副部長=岡敏章[経営戦略本部広報部副部長]▽副部長=原伸治[機械・工具事業本部営業企画部副部長]

オペレーターの理想を追求
順送プレス加工自動化システム「ALFAS」
アマダプレスシステム 9月から発売開始

 アマダグループのアマダプレスシステム(社長=堀江喜美雄氏、本社=神奈川県伊勢原市)は、「@V」制御を搭載したプレスマシンとレベラフィーダの操作画面・制御を一体化した順送プレス加工自動化システム「ALFAS」の発売開始を発表。まず初めに9月から「SDE−1515iV+ALFAS−03KR」を発売した。
 「ALFAS」では、これまでそれぞれのマシンで個別に操作・制御していたものをひとつの操作盤に集約。これにより運転、設定、段取りまでまとめて設定ができるようになり、作業性が向上する。加えて、製品ごとのプログラム番号による一連のデータ管理も可能となる。
 近年、プレス加工現場では、少子高齢化に加え熟練技能者の引退などによる人手不足を背景に、段取りや操作の簡易化・省力化に対するニーズが高まっている。「ALFAS」は、このような課題に対し、煩雑だった操作性の改善と「@V」制御の搭載による視認性・操作性の向上により、オペレーターによる段取り操作の簡易化や作業負担の軽減、生産性の向上をサポートしてくれる。
 今回発売された「SDE−1515iV+ALFAS−03KR」は、従来の標準送り速度に加えトップスピードの速度を上げた高速モードを新たに搭載。板幅や板厚、降伏点応力が低い材料の場合、高速モードを選択することでトップスピードが約40%上がり、生産性が向上する。
 また、これまでプレスマシンとレベラフィーダを連動させるためには金型に合わせてプレスマシンのロータリーカムスイッチやポジションスイッチを手動で設定する必要があったが、「ALFAS」は試し打ち時にプレスマシンの内蔵ロードモニターから検出された荷重波形により金型の加工開始・終了位置を自動で検出できるため、パイロットピン高さやワーク高さの入力によりレベラフィーダのリリース、送りスタート、送り干渉のタイミングを自動で設定できる。
 従来、コイル材をプレスマシンに送る際、アンコイラの回転時に起動と停止を繰り返すためコイル材が緩む「バラケ」が発生していたが、本機に標準搭載された「簡易アナログループ制御」は、アンコイラの巻き出し速度をラインスピードと等しくすることで自動運転中にアンコイラが停止することなく一定速で回り続けて安定した挙動となるためバラケを抑制してくれる。これにより、ループ形成時の材料擦りキズを削減するとともにコイル材の途中交換も容易になり、製品品質向上とオペレーターの負担軽減につながる。さらに、コイル外径の入力ミスでの巻き出し異常を防止するために、上下限の光電センサーによりシステムを停止する機能も備えているという。
 本機の年間販売目標は12台。販売価格など、詳しくは同社ウェブサイトへアクセスを。

技術を一貫して開発
安川テクノロジーセンタ
安川電機 9月1日本格稼働

 安川電機(社長=小笠原浩氏、本社=福岡県北九州市)は、ユーザーからの要求にスピーディーに対応できる開発体制の構築を目的に、基礎技術開発、生産技術開発、製品開発、製品・設備設計、品質管理から量産試作までを一貫して担うことのできる技術開発拠点「安川テクノロジーセンタ(以下、YTCと表記)」(所在地=福岡県北九州市)の建設を本社敷地内にて進めてきた。2021年3月に建屋が完成した後、開発のための環境が整備され、YTCは9月1日(水)より本格稼働を開始した。
 FA関連の市場では近年、労働力の不足や変種変量生産といった多様化するものづくりの変化を背景に、生産設備や機械の高度化・自動化に加えICT技術を活用した取り組みがグローバルで急速に進んでいる。このような環境下において、同社は、2017年に発表したソリューションコンセプト「i3−Mechatronics(アイキューブメカトロニクス)」を通じ、ものづくりの現場のセル領域における自動化+デジタルデータマネジメントによるトータルソリューションを提案している。
 そのソリューション力を高めていくため、これまで製品ごとにそれぞれの事業部で行っていた技術開発の機能を一ヶ所に集約。ITを活用した情報共有を基盤として、技術力と開発のスピードを格段に向上させていくことがYTCを創設・稼働させた狙いだ。また、外部との技術連携によってもオープンイノベーションを図っていくという。具体的には、同社の3つのコア技術である「モーション制御」「ロボット技術」「パワー変換」に対して技術的な相関のあるパートナー企業や大学、そしてベンチャー企業などとの共創を生む環境を設け、競争力があり、高い市場性が見込める新たな技術開発を行っていくようだ。
 同社は、今後、YTCを中核に革新的かつ効率的な開発環境を実現するとともに、世界初・世界一にこだわった製品の開発にまい進していくと語ってくれた。

真空バランサー「ジャンボフレックス」向け
機能拡張ハンドル2種発売
シュマルツ 安全性・使いやすさが向上

 真空機器専門メーカーのシュマルツ(日本法人=横浜市都筑区)は、このほど、重量物搬送のアシスト装置である真空バランサー「ジャンボフレックス」に、新たに安全性・使いやすさが向上した2種類の機能拡張ハンドルをラインナップした。
「ジャンボフレックス」は、片手操作で重量物を負荷なくスピーディーに搬送し、作業の生産性を高めるエア式バランサー。指一本で荷物の吸着・昇降・リリースまでを直感的に操作する標準タイプのハンドルに加えて、リリース時に2段階操作が必要なため安全性の高い「セーフティプラス」、迅速な荷物のリリースを実現する「イージーリリース」を選択できるようになった。
 セーフティプラスは、荷物のリリース時に両手での2段階操作が必要になるため、意図せぬ荷物の落下を防止する。標準ハンドルは、トリガーレバーを深く握ると吸着が解除され荷物をリリースするため、作業者の誤った操作により荷物が落下してしまう可能性が懸念されていた。機械操作が苦手な人も安全に使用することができ、繊細なワークの搬送作業が行われる現場や高い安全性が求められる自動車業界などで効果的としている。また、リフティングユニット下降スピードの調整ネジが搭載されているため、安全な速度で真空バランサーを使用することができる。
 イージーリリースは、リリースしにくい高気密なワークを迅速にリリースする。標準のトリガーレバーに加えてリリースボタンを追加することで、片手操作で荷物の迅速なリリースを行い、スムーズな搬送作業を実現する。主に気密性の高いワークを取り扱う際や、パッドの数が多く容積の大きいグリッパーを使用する際に効果的としている。

ゴムの柔軟性を持つ画期的な新材料
『金属ゴム』の開発に成功
三菱マテリアル 航空宇宙、医療分野に

 三菱マテリアル(社長=小野直樹氏、本社=東京都千代田区)が、金属と同等の高温環境で使用でき、かつ有機材料と同等の柔軟性を発揮する、これまでにない画期的な新材料『金属ゴム』(技術サイトはコチラ ▽https://www.mmc.co.jp/corporate/ja/business/rd/metal_rubber.html)を開発した。
 工業材料では、柔軟性が求められる用途にはゴムを代表とする有機材料が選択され、耐熱性が求められる用途には金属材料が選択されるなど、用途に適した材料が使用されている。一方で、有機材料は耐熱性が高くなく高温環境下では一定の制限を受けながら使用する必要があるなど、選択した材料の特性にトレードオフが生じることが課題となっている。
 こうした課題を克服するため、同社は、耐熱性と柔軟性を両立する新材料の開発に着手。ヤモリの足裏の剛毛による接着機構に着想を得て、同社の中央研究所にて開発中の生物模倣による表面高機能化技術を応用することにより、金属材料の表面に特殊な微細形状を施した。この結果、金属と同等の高温環境で使用でき、かつ有機材料と同等の柔軟性を発揮する金属ゴムの開発に成功した。
 金属ゴムは、高い耐熱性と柔軟性の両方が求められる接着・仮固定用途への展開が見込まれており、とくに航空宇宙、半導体、医療などの分野での用途開発が進められるという。

チャリティーコンサートを開催
岡谷鋼機 地域福祉の向上に200万円寄付

 岡谷鋼機(社長=岡谷健広氏、本社=名古屋市中区)は7月28日、愛知県芸術劇場コンサートホールにて「OKAYA CHARITY CONCERT2021〜感謝の夕べ〜」を無観客で開催し、その模様をテレビ放映及びインターネットでライブ配信した。同コンサートには、地元にゆかりのある園田隆一郎さん(指揮)、田村響さん(ピアノ)、福場桜子さん(ヴァイオリン)と、名古屋フィルハーモニー交響楽団が出演した。
 これにあわせて同社は地域の社会福祉向上のため、社会福祉法人愛知県共同募金会へ200万円の寄付を行った。
「令和3年7月伊豆山
土砂災害」義援金
 また、同社は令和3年7月3日の熱海市伊豆山地区で発生した大規模な土砂災害の被災者を支援するために、このほど国内グループ会社と共に、社会福祉法人愛知県共同募金会を通して熱海市に30万円を義援金として寄付した。

2021年10月10日(日)・2793号
メカトロテックジャパン2021
10月20日(水)〜23日(土)、ポートメッセなごやで開催
今年、国内最大の工作機械見本市
テーマはキカイを探そう
426社・団体が1796小間に出展
世界24カ国・地域から製品が一堂に

 国内最大級の工作機械見本市メカトロテックジャパン2021(MECT2021、主催=ニュースダイジェスト社、共催=愛知県機械工具商業協同組合)が10月20日(水)〜23日(土)の4日間、名古屋市港区のポートメッセなごやで開催される。今回は、新型コロナウイルスの感染防止対策に必要なスペースや通路幅を捻出するため、募集小間数を例年よりも1割ほど削減した。出展者数は426社・団体、展示規模は1796小間(いずれも9月21日現在)で、国内で今年開催される工作機械見本市としては最大規模となる。
「製造現場に新たな担い手を」
企画展示では産業用ロボットの
最適な活用法などを紹介
 メカトロテックジャパンは、1987年にスタートした、工作機械を中心とするFA技術専門展。西暦奇数年の秋にポートメッセなごやで開催され、通算17回目となった前回の2019年展では477社・団体(1941小間)が参加、4日間で9万244人が来場した。
 今展は、出展者426社・団体のうち11・7%にあたる50社が初出展。展示される工作機械は大小含めて197台、鍛圧・板金機械は17台。1年以内に発表された新製品982点が展示される予定。世界24カ国・地域から製品が一堂に会する。(いずれも9月21日現在)
 毎回、世界最先端の技術の実演展示に挑戦するコンセプトゾーン(主催者企画展示)では、「未来を変える新時代の自動化」をテーマに、生産現場に最適な産業用ロボットの活用法や高度化したシステムなどを会場内で紹介する。人手不足の深刻化や生産性向上に加えて、生産現場での新型コロナウイルスの感染拡大を予防する観点からも関心の高まるロボットの新たな可能性に迫る。
 また、主催者企画のセミナーでは、トヨタ自動車や日産自動車、ボーイング、安川電機などから講師を招き、それぞれの分野からものづくりの今後について講演する。
 さらに、出展者によるワークショップが連日開催されるほか、同時開催イベントとして「工作機械トップセミナー」(日本工作機械工業会主催、学生限定セミナープログラム)も今回はオンラインで行われる。
 今展において主催者らは、出展者および来場者を含めた関係者の安全を最優先に考え、新型コロナウイルスの感染状況を注視し、状況に合わせた感染防止対策を講じながら開催に向けて準備を進めている。入場時の混雑緩和のため、事前に入場証の発行手続きを呼びかけており、公式ウェブサイト(https://mect-japan.com/2021)の事前来場登録ページから事前来場登録し、入場証をカラー印刷して当日会場に持参すればスムーズに入場できるとしている。開催期間中も各種対策を講じて会場運営にあたり、詳細については公式サイトの特設ページ(https://mect-japan.com/2021/about/antivirus.html)で案内する。
MECT2021概要
 【開催期間】2021年10月20日(水)〜23日(土)の4日間
 【開場時間】10時〜17時 ※22日(金)は18時まで、最終日23日(土)は16時まで
 【会場】ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
 【主催】ニュースダイジェスト社(社長=樋口八郎氏、本社=名古屋市千種区)
 【共催】愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長、所在地=名古屋市熱田区)
 【入場料(税込)】大人1人1000円、団体(10人以上)1人500円、事前来場登録者は無料
 【出展対象製品】工作機械、鍛圧・板金加工機、射出成形機、3Dプリンター、機械工具、のこ刃、切削工具、工作機器、測定機器、試験機器、研削砥石、研磨材、油圧・空圧・水圧機器、歯車・歯車装置、環境・安全対応機器装置、CAD/CAM/CAE、制御装置・関連ソフトウェア、産業用ロボット、搬送装置、洗浄機械装置、品質管理・安全・試験認証機関、新素材、マイクロマシン、ナノテクノロジー関連など
主催者ご挨拶
潟jュースダイジェスト社
代表取締役社長 樋口 八郎

新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方々には謹んでお悔やみ申し上げると共に、感染、発症された方々には謹んでお見舞い申し上げます。
 今回で18回目を迎えるメカトロテックジャパン(MECT)2021は、今年開催される工作機械見本市の中では国内最大級の開催規模となりました。コロナ禍ではありますが、426社・団体、1796小間(9月21日時点)の規模で開催する運びとなりました。これもひとえに出展者、関係各位の支援のたまものであり、心から厚く御礼申し上げます。
 本展は「キカイを探そう」をテーマに、最新の工作機械や周辺機器、加工技術などが展示されます。また、主催者の企画展示「コンセプトゾーン」では産業用ロボットをテーマに、新たな時代を見据えた最新の自動化ソリューションを実演します。この他、各種セミナーや出展者のワークショップなど、多数の企画を用意しております。
 本展では検温や消毒、常時換気に加え、会場内の滞留人数計測システムを導入するなど、徹底した感染症対策を講じています。コロナ禍の厳しい事業環境下ではありますが、MECT2021を下期への起爆剤として、ご利用いただければ幸甚にございます。
共催者ご挨拶
愛知県機械工具商業協同組合
理事長 水谷 隆彦

 新型コロナウイルス感染症との闘いがいまだに続く中ですが、メカトロテックジャパン(MECT)2021が対面型の展示会として開催される運びとなりました。まずは皆さまに心から感謝申し上げます。
 前回展の直後に始まった新型コロナ禍は、展示会にも大きな影響を与えました。中止を余儀なくされた展示会も数多くありました。その後、いくつもの感染症対策に加えて、インターネット上での「ウェブ展示会」も企画、実施されました。
 こうした状況下で対面型の展示会の開催に踏み切ったのは、感染症対策をしっかりと講じることと、「リアルの重要性」を改めて評価し、認識したことに他なりません。来場者への「事前登録制」を取り入れ、「3密」を防ぎます。多少のご不便をおかけしますが、皆さまの安全を守る上での対策の一つとして、ご協力くださいますよう、よろしくお願いいたします。
 われわれはコロナ後の新時代の展示会のあり方を見据え、「新しい展示会」を創造して参ります。人と人、人とモノ(キカイ)が触れ合う「機会の創造」が、新時代には重要になるでしょう。
 どうぞ、感染症対策を尽くした会場にお越しいただき、安全・安心な展示会をぜひご覧ください。

主催者企画展示
「未来を変える
新時代の自動化」

 【開催場所】
ポートメッセなごや1号館内特設会場
 【展示内容】
 A.遠隔操作で広がる可能性(協力=川崎重工業)
 製造現場のいたるところに存在する「物流作業」。川崎重工業は、自走ロボットと遠隔操縦技術を組み合わせることで、従来は困難だった多種多様な物流作業の自動化を実現する。「人間とロボットが共存共栄する社会」を目指す同社が開発した、国内初披露の最新自動化ソリューションを通じて、「新しい協働のあり方」と共に、遠隔操作の優位性や今後の可能性に迫る。
 B.柔らかい物をロボットで貼る(協力=豊臣機工/トライエンジニアリング/進和)
 これまで人の熟練技術に頼っていた、自動車部品や家電などに使用される柔らかい「シールスポンジ材」の貼り付け作業をロボット化。自動車部品メーカーの豊臣機工が中心となって開発したロボットシステムを使い、曲線や曲面など複雑な形状へのシール貼りの作業や自動切断などを実演する。ロボットとの競争を通じて、シール貼りの速さや正確性などを体験できるコーナーも用意する。
 C.ロボット×AIで難作業を自動化(協力=デンソーウェーブ)
 デンソーウェーブが提供する最新の人工知能(AI)技術を活用することで、これまで自動化が困難だった作業のロボット化を実現。国内初披露となるAI物体認識によるピッキングをはじめ、AI模倣学習を使ったハーネスの組み付けなど、具体的な活用例を複数紹介する。この他、軽くて小さい人協働ロボット「COBOTTA」に触れながら、性能を体験できるコーナーも設置する。
 D.手軽で使いやすいロボットの魅力(協力=安川電機)
 ものづくりの多様化が進むなか、フレキシブルな生産体制の構築は今後ますます重要になる。安川電機製の人協働ロボットと手押し台車の組み合わせは、簡単に教示でき、いつでもどこへでも自在に動かせるため、生産ラインのレイアウト変更に柔軟に対応できる。会場では、より使いやすくて場所を選ばない、ハンドリング用途に適した最新の「人協働ロボットパッケージ」を紹介する。
セミナー
 【開催場所】交流センター3階会議ホール
 【開催時間】10月20日(水)〜22日(金)@13時〜14時A14時30分〜15時30分
 【聴講料金】無料 ※MECT会場への入場料1000円は別途必要
 【申し込み方法】公式ウェブサイト(https://mect-japan.com/2021)セミナーページから受け付け
 【定員】各セミナーとも250人(先着順)
 【講演内容】
 ▼10月20日(水)
 テーマ「自動車」…クルマづくりの概念が変わる
・講演@13時〜14時
 『カーボンニュートラルを見据えたモノづくりの進化』/トヨタ自動車生産本部衣浦工場工場長 野村英司氏
・講演A14時30分〜15時30分
 『日産自動車 電動化に向けたパワートレインのモノづくりの進化』/日産自動車常務執行役員パワートレイン生産技術開発本部本部長 村田和彦氏
 ▼10月21日(木)
 テーマ「航空機」…これからの航空機産業
・講演@13時〜14時
 『航空宇宙業界が直面する課題とチャンス』/ボーイングボーイング民間航空機部門アジア地区グローバルフィールドオペレーションズシニアマネジャー フィリップ・チャン氏
・講演A14時30分〜15時30分
 『日本一の航空宇宙産業クラスターの形成に向けて』/航空宇宙生産技術開発センターセンター長 小牧博一氏
 ▼10月22日(金)
 テーマ「ロボット」…自動化の最新トレンド
・講演@13時〜14時
 『ロボットによる変種・変量生産の実現〜@3−Mechatronics具現化に向けたソリューションのご紹介〜』/安川電機取締役常務執行役員ロボット事業部長 小川昌寛氏
・講演A14時30分〜15時30分
 『最新ロボティクスによる「ものづくり」のトレンド』/三菱電機FAシステム事業本部機器事業部主管技師長 武原純二氏

=会場速報=
 MECT2021公式サイト内に、MECTの見どころなどをいち早く発信する特設ページ「会場速報」を設置。各社の新製品の紹介と、自動化やモノのインターネット(IoT)、人工知能(AI)など最新技術に関する展示の内容だけではなく、来場者の関心を集める実演の様子や出展者の意気込みなど展示会の雰囲気、会場内の混雑状況などの情報を随時配信する。10月18日(月)公開予定。

MECT2021 出展製品
「お客様の夢をカタチに」
Aブランドの新製品を展示
オーエスジー 小間番号2A24

 オーエスジー(愛知県豊川市本野ケ原3−22)は、「Aブランド」の新製品として、高硬度鋼を高能率に加工する高硬度鋼用超硬エンドミル、非鉄金属加工の高精度・長寿命を可能にする非鉄用DLC超硬エンドミルなど、難削材から非鉄金属まで幅広い被削材に対応し、最新の加工方法や多様化するモノづくりのニーズに応える様々な工具を紹介する。
 Aブランド新製品「非鉄用DLC超硬エンドミル」は、表面の平滑さに優れるDLCコーティングを採用。耐溶着性や潤滑性が求められるアルミニウム合金などの非鉄金属の加工に抜群の威力を発揮する。
 スタンダードタイプのショート形「AE−TS−N」、ロング形「AE−TL−N」は、スクエアタイプとラジアスタイプをラインナップし、φ3〜φ25の幅広いサイズを展開。高機能タイプ「AE−VTS−N」にはラジアスタイプを追加し、部品加工から航空機産業まで幅広い分野に対応する。
 スタンダードタイプのショート形「AE−TS−N」、ロング形「AE−TL−N」は、薄膜タイプの「DLC−SUPER HARDコーティング」を施し、剛性と切れ味を両立した刃先仕様により、優れた加工面品位を実現。さらに、突込み加工が可能な底刃仕様により様々な加工に対応する。
 高機能タイプのショート形「AE−VTS−N」は、不等リード・不等分割仕様により、びびりを抑制。底刃のさらい刃仕様により、高精度な加工面品位を実現するとともに、中心をつなぐ3枚の切れ刃により切削負荷を均等化し、安定した高速回転での加工を可能にする。また、厚膜タイプの「DLC−IGUSS(アイグス)コーティング」を施すことにより、さらなる長寿命化を実現する。

高精度・高品質イーグルセンター
工程削減や加工精度の向上を提案
二村機器 小間番号1C45

 イーグルスターブランドで知られる二村機器(名古屋市中村区岩塚町九反所55)は、ローリングセンター、ワークドライビングセンター、傘型ローリングセンター(新)、レースセンター、アクティブビルドインセンターなどを出展する。
 ローリングセンターは、旋盤だけでなく、研磨機、測定機、歪み取り機、転造盤、ラッピングマシン、ホブ盤など様々な工程で使用される。
 特に近年は、工程削減や加工精度向上に役立つ外径一発加工の「ワークドライビングセンター」や、素材の軽量化に伴い、中空ワークやパイプ材などの加工に最適な新製品の傘型ローリングセンター「BRF」(昨年12月発売)が好評で、工程短縮や加工精度向上など様々な現場課題を持つユーザーに解決策を提案する。

高速割出&ノーバックラッシュ
CNCロータリーテーブル 「RED」
日研工作所 小間番号1B28

 日研工作所(大阪府大東市南新田1−5−1)は、CNCロータリーテーブル「RED」をMECT2021にて発表する。
 同製品は、同社が長年培ってきた高剛性・高精度の技術を基に、高速回転のための新技術を加えた新機構「RED(Roller Evolution Drive)」を搭載。高効率なバレルカムシステムを持ち、ノーバックラッシュでメンテナンスフリー、保全性に配慮した新時代のテーブルである。
 従来のローラーカム方式と違い、カムフロアの位置構成により高トルクを実現しており、加工領域によってはブレーキレス加工も可能である。
 結果、ローラーの回転を最大限に活用した高速割出を実現し生産性の向上に寄与することが期待できる。
 また、テーブル本体のデザインを一新。クーラントや切粉の排出にも配慮した、自動化ライン向けのプロフェッショナルなニューデザインとなっている。

MECT2021 出展製品
超硬コーティングドリル
「ストライクドリル」
ダイジェット工業 小間番号2A12

 ダイジェット工業(大阪市平野区加美東2−1−18)は、同社が得意とする高硬度材や耐熱合金等の難削材の加工に適した工具を紹介する。
 ●超硬コーティングドリル「ストライクドリル」
 EZシリーズの新製品「ストライクドリル」(EZN形)は、幅広い被削材に対応し、長寿命、高能率、高精度な穴あけ加工が実現できる超硬コーティングソリッドドリル。求心性と切削抵抗低減を可能とした新シンニング形状の開発により、工作物への食い付き時から加工穴底部まで安定した切りくずが排出され、正確な位置に、拡大代の少ない高精度な穴あけ加工を可能とした。
 また、剛性とバニシング作用を持たせた新マージン形状により、加工時の摩擦抵抗の抑制と切削抵抗を低減させ、穴の表面粗さとドリル寿命を向上できる。
 微粒子系超硬合金と耐熱性・耐酸化性に優れた独自のコーティング被膜「バリューコート」を採用。一般鋼からプリハードン鋼、ステンレス鋼などの難削材まで幅広い被削材に対応し、高速加工で高精度・長寿命が実現できる。
 ●高硬度材加工用「EZハードドリル」
 今年10月11日発売のEZシリーズの新製品「EZハードドリル」(EZH形)は、高硬度材の穴あけ加工で長寿命、高精度加工を実現するために開発されたコーティング被膜「DH1」(ダイジェット・ハードコート)とその被膜を活用した高硬度材加工用ドリル。高硬度材の穴あけ加工で優れた性能を示す。
 高い硬さと靭性を有する微粒子系超硬母材と耐高温酸化性・耐衝撃性および密着性に優れた高硬度材用新コーティング被膜「DH1」の採用により、耐熱性・耐摩耗性に優れ長寿命化を実現。70HRCの高硬度材でも安定した穴あけ加工が行える。有効加工深さは5xDc。
 また、心厚が一般超硬ドリルの1・6倍以上でドリルの曲げ剛性・ねじれ剛性が高く、曲がりや折損を抑制する。
 さらに、弱ねじれ15度と外周肩部にコーナRを設け耐チッピング性を向上、高硬度材に適したシンニング形状により中心部の耐欠損性と切りくず排出性を向上させた。
 レギュラタイプ、ロングシャンクタイプ、0・02oオーバーサイズタイプをラインアップしている。

人との協働を実現する自律走行
ロボットシステムWH−AGV5
DMG森精機 小間番号3C21

 DMG森精機(東京グローバルヘッドクォータ=東京都江東区潮見2−3−23)は、加工ワークの搬送や着脱など工場内の物流搬送を自動化し、工場全体のデジタル化を実現する次世代搬送システム「WH−AGV5」を出展する。
 10月1日から販売を開始したWH−AGV5は、自社開発の無軌道型AGVと人協働ロボットを組み合わせた自律走行が可能な搬送システム。走行ルート用の磁気テープやマーカーがなくても工場内を自由に走行し、最大高さ35oのケーブルダクトなど工場内の段差に対する走破性を有している。
 また、加工ワークの搬送だけでなく着脱までを自動化する。ロボットアームの先端に搭載したビジョンセンサによる位置/姿勢の補正技術により、±1o以下の位置決め精度を実現し、工作機械へのワークダイレクト着脱が可能。
 レーザスキャナにより人や障害物を検知し回避して走行できるため、安全フェンスは不要で、工場内で人との協働環境を実現する。
 さらに、自社開発のAGVコントローラにより、工作機械だけでなく、洗浄装置や計測装置などの周辺機器への搬送も一括制御できる。
 WH−AGV5を用いた自動化システムは、これまでのロボットシステムとは異なり、工場内全体の生産設備を接続して有効活用できるため、生産数の変動予測が難しい場合でも、状況に応じて柔軟に工程変更が可能。単体でも購入可能で、既存機への後付けもできるため、変種変量生産が多いユーザーも活用しやすい自動化システムとなっている。

CNC自動旋盤用ハイドロチャック
ST・L−PHC型
エヌティーツール 小間番号1D60

 くし刃型旋盤用のツールホルダはコレットホルダが主流であるが、狭いエリアでの工具交換のし難さが課題であった。また、高精度を必要とするワークにおいては、工具交換毎の刃先中心位置のバラツキは問題となる。それを、エヌティーツール(愛知県高浜市芳川町1−7−10)のハイドロチャックに置き換えることで工具交換の作業を容易にし、工具交換作業時間の短縮を実現すると同時に、安定した繰り返しチャッキング精度(芯ずれ精度)を確保することで加工精度および工具寿命の向上へ繋げる。
 コレットホルダからハイドロチャックへ置き換える際のメリットは以下の通り。@レンチ1本で簡単に刃具を着脱できるため、狭いエリアでの工具交換作業の容易化と作業時間短縮が見込める。Aチャッキング時に刃先が沈みこまない。※コレットホルダは構造上の問題でわずかに沈むので刃先の突き出し長の調整に時間がかかる。B繰り返しチャッキング精度が1¥文字(G0-8422)と優れている。Cハイドロチャック特有の防振効果により、刃具寿命UP。
 くし刃型旋盤の機内での刃具交換から芯出しまでの作業時間を比較したところ、コレットホルダが523秒を要したのに対して、ハイドロチャックは98秒で作業が完了し、段取り時間を5分の1に改善した。
 【製品仕様】把握径▽φ3・0o〜φ12・0o、対応シャンクサイズ▽ST16L、ST19・05L、ST20L、ST22L、ST25L、ST25・4L

新コンセプトレーザーマーカー
「UBI BASIC」を初出展
東陽 小間番号 1B07

 東陽(愛知県刈谷市中山町3−38)は、各種刻印機を出展する。なかでも初出展で目玉となるのが、今展を機にリリースする、ローコストでハイコストパフォーマンスな新型レーザーマーカーの「UBI BASIC」(オートメーター社製)である。
 「UBI BASIC」は、従来の全長30pの世界最小レーザーマーカーである「NanoVISU」よりコンパクトで使いやすい設計となっており、さらにリーズナブルな製品としてラインナップさせた新コンセプトレーザーマーカーである。
 ドット式刻印機では販売以来ベストセラーモデルとして君臨し続ける「TMP1700」、コンパクトなハンデシー式モデル「Benchmark460」などに加えて、操作するコントローラーをより“見易く・わかりやすく”を実現した「TMC520」(テレシス社製)も展示をする。
 併せて「ADP5090」(オートメーター社製)等、幅広いラインナップを図る。
 また、今回は同社が販売に注力している製品も展示を予定している。1つ目は、愛知県の自動車部品加工現場からのノウハウを詰め込んだ、切粉破砕機「KIRETAMONDE」(エィ・ダブリュ・メンテナンス社製)である。同機は、強靭かつ長寿命のカッターにより切れ味に定評があり、シンプル構造設計でメンテナンス性にも優れている。
 2つ目は除菌・消臭能力の優れた除菌液で、様々なウイルス不活性化を実証実験で確認されており、効果が期待できる。
 さらに、ブースでは豊富な専門知識を有したスタッフがスタンバイし、各ユーザーの刻印に関する悩み、課題に対応。有力2社が誇る豊富なラインナップから、顧客のニーズに応じた最適な機種を推奨する。テストピースを持参すれば、その場で刻印サンプルを打つことも可能(限定機種)で、利用を呼び掛けている。
 【間合せ先】本社TEL0566(23)2030

ワーク脱着ハンドリングシステム
工場の自動化・生産性向上を提案
ジーネット 小間番号1C19

 ジーネット(大阪市中央区南新町1−2−10)は、「自動化したいがどうすればいいか?」「IoTによる工場管理、どうすればいいか?」「古い機械があるけど、メンテナンスをどうすればいいか?」などの課題に対し、工場の最適化を提案する。
 展示品の一部をここで紹介。
 ■ワーク脱着ハンドリングシステム
 @協働ロボット「ハンズロボット」を使用した移動式ワーク脱着ハンドリングシステム。Aダイレクトティーチングが可能。B最大24ワークの自動運転が可能。
 ■工作研削盤M−40
 1台で多品種の切削工具の再研磨OK。
 ■チョコ停監視ソリューション@−Trigger
 @既存設備に後付可能なチョコ停監視ソリューション。A設備制御機器(PLCなど)、IPカメラとEthenetで接続し、異常発生の映像と設備データを切出し可能。B映像とデータを時間軸で同期したビューワーを備え、停止要因の真因特定をサポートする。
 ■発熱検知予兆ソリューションHeatProサーマルカメラ
 @サーマルカメラを使用した予兆検知ソリューション。A稼働による生産設備の異常発熱を画像解析で検出。B設備不良にライン停止の損失を回避。

MECT2021 出展製品
Z−PROのVUシリーズが好評
新商品クールホール仕様を出展
彌満和製作所 小間番号2B14

 彌満和製作所(東京都中央区京橋3−13−10)は、Z−PROのVUシリーズが好評につき、内部給油が可能なクールホール仕様の「VUSP CH」を新商品として出展する。
 近年は内部給油方式に対応したマシニングセンタが普及してきており、タップについてもそれに対応した商品が求められている。同商品は、高級粉末ハイスと特殊コーティングで耐久力向上、適正な工具突出し量を確保し、切りくずのホルダへの干渉を回避できる。内部給油方式に最適なクールホール径を採用し切削油剤をタップ食付き部に十分に供給する事により耐溶着や耐摩耗の向上、良好なめねじ肌を得られる。さらに切りくずがスムーズに排出される事で連続加工が可能となる。ブース内では透過モニターを使用し工夫を凝らした演出を予定しているのでぜひお見逃しなく。
 その他タップの関連商品として、「精密タッピングマシンTTTsystem」「切刃研削装置CH−T」を展示する。
 「精密タッピングマシンTTTsystem」は、リアルタイムでタッピングトルクを測定しパソコンに連動させて即時グラフ化することができるシステムである。グラフ化した複数のトルクデータを任意に比較でき、集積したデータを統計・評価画面で分析し表示させる事が可能。また赤外線温度センサーを装着すれば、加工前後の温度差をデータとして取り込み、油剤性能などの評価が可能である。
 「切刃研削装置CH−T」は、各種の工具研削盤に取り付けることにより簡単にタップの再研削が可能な装置である。「適切な時期」に「適切な再研削」を行えば、工具寿命が復活し工具量の削減が可能となる。適応タップ外径はφ12〜φ20o。
 【問合せ先】中部サポートセンターTEL052(261)3591

超高精度高速微細加工機
『AndroidU』を出展
碌々産業 小間番号3C05

 碌々産業(東京都港区高輪4−23−5)が出展する『AndroidU(アンドロイド2)』は、実加工精度±1¥文字(G0-8422)以下を追求した超高精度高速微細加工機。高速加工条件下においても、変位量を極限まで抑え、さらなる高精度加工を可能にした。
 主軸及び各軸リニアモータ廻りの換気効率を強化することでY軸方向の熱変位を低減。さらにガイド部キャリッジ冷却により、長時間の高精度維持を実現した。リニアスケール分解能は0・25¥文字(G0-8421)。
 同時に、測定ポイント16点、タッチパネル式ロガーの採用など「見える化」も強化。自動サチュレーションチェック機能により、暖機運転時間を削減し、非加工時間の短縮に寄与する。
 さらに、方向を変え使いやすくなった切削剤ノズルなど、機能性・メンテナンス性における顧客の要望にも応えブラッシュアップされている。

鋼旋削加工の高能率化に最適な
新材種「AC8020P」など紹介
住友電気工業 小間番号2C18

 住友電気工業ハードメタル事業部(兵庫県伊丹市昆陽北1−1−1)は、独自の技術を採用し、多様な被削材に対応した超硬・CBNインサートやシリーズを拡充したカッタやドリル等、多くの展示を予定している。
 先ずは、鋼旋削加工の高能率化に最適な新材種「AC8020P」。高速加工用「AC8015P」、汎用「AC8025P」、断続加工用「AC8035P」と合わせ、鋼旋削用途の「AC8000Pシリーズ」を4材種に拡充した。同社は、鋼旋削加工のあらゆる場面で、大幅な能率向上および加工コスト低減を実現する。
 次に、高能率粗加工用高送りカッタSEC−スミデュアルミル DMSW型。高度なインサート造形技術により実現できる、複数の円弧が連なった複合円弧形状の切れ刃を採用し、これまで以上の高能率加工を可能にする。超高送り・大切込みの高能率加工に対応し、長い工具突出しでの安定加工、超高送り加工での優れた面粗さを実現する。傾斜加工・ヘリカル加工にも適用可能であり、自動車や航空機、造船、産業機械、金型分野などの様々な加工に対応できる。
 最後に、焼入鋼加工用CBN新材種「コーテッドスミボロン(R)BNC2115/BNC2125」。耐摩耗性と耐欠損性のバランスに優れる新開発CBN焼結体を適用した。高速かつ高能率な加工条件が求められる中でも安定した製品寿命を誇り、生産効率の一層の向上に寄与する。
 【出展内容】鋼旋削用コーティング新材種AC8015P/AC8020P/AC8025P/AC8035P▽難削材旋削用コーティング材種AC5005S/AC5015S/AC5025S▽高精度隅削りカッタSEC−ウェーブミル WEZ型▽高能率粗加工用高送りカッタSEC−スミデュアルミル DMSW型▽新世代ミリング用コーティング材種XCU2500/XCK2000▽刃先交換ドリルSumiDrill(R)WDX型▽アルミニウム合金加工用高能率PCDカッタ「アルネックス(R)ANX型」▽焼入鋼加工用CBN新材種コーテッドスミボロン(R)BNC2115/BNC2125
 【問合せ先】名古屋市販グループTEL052(589)3873

バリ取り・研磨を無人化
自動機対応エアツールシリーズ
日東工器 小間番号1C37

 昨今、人手不足の解消や省力・省人化のため、多くの現場においてロボットをはじめとする自動化対応機器が活用・導入されている。これまで培ってきた技術で現場の自動化ニーズに対応してくれる日東工器(東京都大田区仲池上2−9−4)ではロボットへの取り付けが可能な「自動機用ベルトン」「自動機用エアソニック」「自動機用オービタルサンダ」が今、注目されている。
 20o幅ベルトで曲線部のバリ取りに最適な空気式ベルトサンダ「自動機用ベルトン」は、市販のエアフロートアタッチメントに対応(取付治具が必要)。ねじ穴と位置決めピンを使用しロボットへの固定は簡単・確実。オフセットブラケットの装着で、ベルトのたわみを使用したR面研削が可能だ。
 独自のエアモータにより高速回転を実現した空気式ダイグラインダ「自動機用エアソニック」は、市販のエアフロートアタッチメントに対応。複雑な形状のバリ取りにも力を発揮してくれる。チャック径はφ6でさまざまな先端工具に対応し、φ40の本体径はロボットへの取り付けが容易に行える。
 ダブルアクション方式で磨き跡を残さないデュアルアクションエアサンダ「自動機用オービタルサンダ」は中間パッドを採用しワーク表面の均一で滑らかな研磨を実現。ねじ穴と位置決めピンを使用しロボットへの簡単かつ確実な固定が可能で荒研ぎから仕上げ研磨までをカバーしてくれる。工作機械および専用機に取り付けて使用を。

MECT2021 出展製品
『FA&ロボットモビリティ+AI』
自動化・省人化を提案
ダイドー 小間番号1B29

 ダイドー(愛知県名古屋市中村区名駅南4−12−19)は、『FA&ロボットモビリティ+AI』をテーマに、各種メーカーとコラボレーションし出展する。最新のロボットとAIの多種多様なデモンストレーションを通じて、これまでと違った自動化・省人化を紹介し、ユーザーのニーズに合わせた「ものづくり」に役立つ提案をする。
 【出展メーカー[出展物]】
▼IRONCAD[IRONCAD−装置・治具設計がラクで速い3D−CAD−]
▼エプソン[3DVisionセンサーと力覚センサーにより柔軟物の組込]
▼オンロボット/ファナック[協働ロボット、一般産業ロボット搭載用グリッパー]
▼三機工業&ROXY[AI画像判別 背面照明付き シャトルコンベア]
▼シュマルツ[協働ロボット用グリッパーFQE、モジュール式ツーリングシステムSXT等]
▼デンソーウェーブ[D−CELL&アジリル取出しデモ、COBOTTA3色ボールペン組立工場]
▼ナブテスコ/ダイヘン[高能率アーク溶接システム]
▼パナソニック[樹脂高速接着・接合用レーザー溶着システム]
▼ファナック[協働ロボットCR]での無停止撮像デモ、ダイレクトティーチング実体験デモ]
▼FUJI[スマートウイング基板組立ロボセルユニット]
▼富士変速機[搬送台車駆動用(AGV)デモ機]
▼兵神装備/ファナック[ホースフリーディスペンスシステム]
▼松浦電弘社/デンソーウェーブ[デンソーウェーブ製ロボットによるAI外観検査システム]
▼三菱電機[AI学習機能による異常検知の検査、協働ロボットASSISTA体感]
▼Musashi AI[外観検査AI装置、エッジAIデバイス「ニューラルキューブ」]
▼ヤマハ発動機[リニア搬送ロボットLCMR200&各種小型組立ロボット使用デモ機]

より多彩な工具測定が可能に
「JUST−SCOPE−RX」
菱高精機 小間番号2B02

 菱高精機(高知県高岡郡中土佐町上ノ加江2085−2)は、誰でもどこでも簡単に工具測定ができる画像工具測定器「JUST−SCOPE(ジャストスコープ)」に各種機能を追加しバージョンアップさせた、「JUST−SCOPE−RX」を展示紹介する。
 「JUST−SCOPE−RX」は、旋回可能角度を90度から135度に拡大し、さらに違った目線からの計測が可能になった。段付きドリルなどの逃げを見ることができる。旋回角度はデジタル表記に変わり、より細かい旋回が可能になった。
 同製品は、1000万画素のカメラ(4Kカメラ)を採用。撮像範囲を広げると共に高精細な撮像が可能になった。
 また、装置本体は大きくなったものの、パソコンを標準で付属し、パソコンとモニターを一体化しアームによって本体と接続することで、全体の設置面積はコンパクトになった。
 測定は、測りたい工具をVブロックに置いて、照明とカメラのピントを合わせるだけ。直感的でシンプルな操作画面は、誰でもいつでも簡単に使うことができる。工具をカメラに対して旋回し、自由に任意方向からの測定が可能。
 その他、標準レンズでは撮影しきれない小径の刃物も精細に高解像度で撮影することができる、小径用レンズ、中径用レンズもオプションで用意している。

単結晶標準インサートと
スーパーヘール用バイトを発売
日新ダイヤモンド オーエスジーブースで紹介

 オーエスジーのグループ会社、日新ダイヤモンド(社長=神谷伸顕氏、本社=滋賀県高島市)は、標準在庫で即納が可能な単結晶ダイヤモンドインサートの販売を10月1日より開始した。
 ダイヤモンドは地上で一番固い物質であり、刃物にすると切削摩耗が小さく、高速切削で鏡面が得られる工具であることが知られており、同社の樹脂〜非鉄金属加工ユーザーから重宝されているが、従来の単結晶ダイヤモンド工具はPCD工具と比較すると高価で納期を30日程度要することから客のニーズに間に合わず、「鏡面切削加工を売りに出来るチャンスを逃すことが多くあった」という。
 今回、同社は単結晶ダイヤモンドをインサートチップ上に特殊接着し、標準品として在庫を持ち、国内だけでなくアジア、ヨーロッパ、北米への市場投入を開始した。
 第1弾として、旋盤加工用で最小の4品番のRサイズ違い8品目を標準在庫化。外径・端面から内径、倣い加工に対応でき、磨きレスや大幅時間短縮が可能となった。
 スーパーヘール用バイト
 また、同社はこのほど、牧野フライス製作所が開発した次世代加工ソリューション「SMART TOOL」のスーパーヘール加工で使用する「スーパーヘール用バイト」の供給事業を本格化すると発表した。
 両社は昨年より技術開発を重ね、本年2月に正式に業務提携契約書を交わし、スーパーヘール加工に特化したヘールバイトの製造販売を「SMART TOOL」ブランドにて日新ダイヤモンドが行うことになった。
 従来の真空装置などのシール面加工では、エンドミルなどの回転工具で切削加工した後、切削痕を職人が手磨きすることで高真空、超高真空の状態を作り出していたが、手磨きは加工時間と技術の熟練度が必要なため真空装置の受注拡大に対応できないネック工程だった。
 「SMART TOOL」のスーパーヘール加工を使用すれば、コーナー部でも送り速度6000o/minの高速のまま減速せずに加工ができるうえ、面粗度も高いレベル(Ra0・8¥文字(G0-8422))を維持、シール面の磨きレス、または大幅短縮において総加工時間が最大80%短縮できた事例もあるといい、今後の真空装置生産現場に効率的な生産方法を提供できるとしている。
 今後も同社は、牧野フライス製作所の「SMART TOOL」事業の研究開発を支援し、被削材別に超硬・コーテッド超硬、PCD・CBN・単結晶ダイヤ等のソリューションを提案し世界市場へ提供していく考え。
 販売見通しは2022年度に5000万円を想定している。

2021年10月17日(日)・2794号
ロボット展、新年賀詞交歓会等も議題に
MECT展概要を最終確認
愛機工 令和3年度10月理事会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は10月5日(火)、感染症対策を十分施したうえで、名古屋市中区の東京第一ホテル錦にて令和3年度10月理事会を開催。理事、監事ら24名が参加した。直前に迫った「MECT(メカトロテックジャパン)2021」や、2022年に開催が予定されている「ロボットテクノロジージャパン2022」、また、全機工連(全日本機械工具商連合会)愛知大会などに関しての報告・審議等が行われた。
 水谷理事長の挨拶、ニュースダイジェスト社の樋口八郎社長、平野清嗣展示会事務局長よりMECT展に関する概要等の説明が行われた後、以下の議題について審議・報告がなされた。
 【議題1】会員の状況▽2021年6月1日(火)現在、組合員227社、賛助会員106社。
 【議題2】コロナワクチン職域接種について▽同組合が取り組んだコロナワクチン職域接種は、8月29日(日)から延べ6日間にわたり第1回目の接種が実施され、第2回目は9月25日(土)から始まり10月6日(水)に終了する予定(終了済み)。早期の接種開始が予定されていたがワクチン流通が不透明な状況が生じたために予定が滞り、接種受付の際に約1000名の申し込みがあったもののキャンセルが相次ぎ、最終的に約200名に対してワクチン接種が行われた。
 【議題3】MECT展(開催済み)について▽9月22日(水)に報道各社を対象とした記者会見が行われ感染防止対策やコンセプト等、開催要項が説明された。感染症対策については検温、マスクの着用、アルコール消毒、ソーシャルディスタンスの徹底や、館内の密集を避けるため各館の入退場をセンサーでカウントし1館当たりの滞留人数を1万名(2号館のみ6000名強)に制限。主催者企画では「未来を変える新時代の自動化」をコンセプトに遠隔操作の可能性やロボットによる難しい形状のシール貼り、ロボットとAI(人工知能)を組み合わせた自動化、自在に移動できる「人協同ロボット」の展示実演が企画される。同組合事務局の対応については、密集を避けるため会期中の理事常駐当番制は取り止め、開幕日のみ三役ならびに事業部理事がオープニングセレモニーおよび関係出展者への挨拶のため出席。これまで会場内事務所は関係者に開放されていたが、感染防止対策の一環として事務所内での滞留の自粛が呼びかけられた。また、一般来場者だけでなく、来場予定の各理事らにも事前登録が呼びかけられた。
 【議題4】ロボット展について▽会期=2022年6月30日(木)〜同7月2日(土)、会場=Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)。開催規模目標=200社・団体/800小間。自動化・省人化を主旨とした産業用ロボット、自動化システムを提案する展示会。ロボットや自動化の需要がますます拡大しており、さまざまな産業から期待が寄せられている。各種製造業や物流をはじめ、食品・医療品や化粧品等の搬送・梱包システムまで対象が広げられ勧誘をアピールしていく。同組合としてはロボットや自動化システムに積極的に取り組んでいる組合員でロボット展実行委員会を組織。すでに出展者勧誘事業は始まっており、9月1日(水)より出展受付が開始されている。
 【議題5】セールスエンジニアスクールについて▽第2回セールスエンジニアスクールは予定通り10月14日(木)〜同16日(土)の3日間、ポリテクセンター中部にて開催(開催済み)。受講者は16名。
 【議題6】第80回組合野球大会について▽緊急事態宣言の解除をうけ、10月9日(土)より試合を再開。理事会当日現在、2021年内での大会終了が想定されている。
 【議題7】愛機工組合親睦ゴルフについて▽11月10日(水)、愛岐カントリークラブでの開催が予定されている。なお、表彰式等は行われない。
 【議題8】全機工連愛知大会について▽まず、同組合三役・常任理事で大会実行委員会を設置。テーマや講師の選任・打ち合わせ・スケジュール等がまとめられた後、具体的な項目ごとに各委員を組織することが確認された。また、コロナ禍にあってこれまでと同様な開催は難しいと判断されるものの、以下の要項に沿って段階的に対応していくことが確認された。@式典・講演会または討論会は実施するが懇親会は中止とする。Aオンラインで開催する。B大会プログラムは作成するが同組合慣例の記念誌の発行等、特別企画は取り止める。理事会当日現在、2022年10月に名古屋市中村区のマリオットアソシアホテルでの開催が予定されているが、具体的な日程や大会テーマについては今後、実行委員会等で決定される。
 【議題9】2022年新年賀詞交歓会について▽幹事支部は北支部。2022年1月19日(水)、名古屋市中区のANAクラウンプラザホテル・グランコート名古屋にて開催が予定されている。
 【議題10】組合員のメンタルケア対策について、【議題11】訃報、以上2点については記載省略。同組合の次回理事会は、12月7日(火)16時30分より、東京第一ホテル錦での開催が予定されている。

「第40回ボウリング大会」
開催中止が正式決定
愛知県管工機材商協組 9月書面理事会を開催

 新型コロナウイルス感染症への対策として、愛知県管工機材商業協同組合(理事長=峰澤彰宏氏・MINEZAWA社長)は9月7日(火)14時から、書面による9月理事会を開催した。理事21名のうち、峰澤理事長と同組合の事務局長が組合事務所(名古屋市中区伊勢山)に集合。その他理事20名が書面での出席となった。
 峰澤理事長が議長を、事務局長が司会進行を務め、以下の議案について審議され、承認可決された。
 【第1号議案】「第40回ボウリング大会」開催有無、理事長一任承認の件▽2021年11月13日(土)に名古屋市千種区の星ケ丘ボウルで開催が予定されている「第40回ボウリング大会」の開催の有無決定を峰澤理事長へ一任する案について、議長を務めた峰澤理事長が原案を説明。これを議場に諮ったところ、全会一致で原案の通り承認、可決決定された。※なお、新型コロナウイルス感染症の収束がいまだに先行き不透明なこともあり、9月21日(火)に本ボウリング大会の中止が正式決定され、峰澤理事長と倉地克明福利厚生部会長(同組合常任理事・倉地社長)の連名で全組合員ならびに賛助会員にその旨が通達された。
 以上で、本理事会に諮られた全議案の審議が終了した。なお、同組合の次回理事会は11月2日(火)13時30分からの開催が予定されている。(本紙発刊時点で、開催場所は未定だ)

好評発売中のLEDテープライトに
待望の『両面発光タイプ』
ハタヤリミテッド 近日発売が決定

 コードリールや照明器具の専門メーカーであるハタヤリミテッド(社長=足立憲泰氏、本社=名古屋市中区)の新製品『LEDテープライト』は、使用場所に合わせてフレキシブルに曲げられる、使い勝手に優れたLED照明として発売以降話題を集めている。最長50mまで連結させることが可能で、トンネル工事の仮設灯や誘導灯、エレベーター工事など、連結点灯させることで長い距離でも明るく照らすことができる。1mあたりの全光束は900lmで、作業灯としてもしっかり使える抜群の明るさだ。
 本製品の耐衝撃保護等級はIK10(40pの高さから5sの衝撃に耐えられる仕様)を誇り、屈曲試験では他社製品に比べて約4倍の耐久性を実証済みである。万一の断線時でも故障箇所だけを切除し、専用の別売り補修キットで簡単に修理できるのもありがたい(50p間隔で切断可能)。
 セットタイプには持ち運びや収納に便利な収納袋が付属。テープライト2本を背中合わせにして連結クリップで固定する簡易型両面発光タイプセットもラインアップされている。また、同社によると、1本で両面が光る『両面発光タイプ』を近日中に発売開始する予定だという。
 片面発光タイプのセット内容は@LEDテープライト(5m・10m・20mの各タイプを用意)、A電源ケーブル、Bエクスバンド(グレー色)、C収納袋の4点となっている。ただし、LEDテープライトの長さによって価格は異なる。また、テープライトの延長用として5m・10m・20mの各タイプを単体で購入することもできる。簡易型両面発光タイプは@LEDテープライト(10m)×2、A電源ケーブル×2、Bエクスバンド(グレー色)、C収納袋、D連結クリップの5点がセットとなっている。オプションで、専用補修キット、電源ケーブル、マグネットホルダー、エクスバンドもそれぞれ用意されている。
 本製品に関して詳しくは、ハタヤリミテッド顧客サービスデスク▽通話無料のフリーダイヤル=0120(686)888、または同社ウェブサイトへアクセスを。

東北グランドフェア2021
ユアサ商事 開催中止を決定

 ユアサ商事(社長=田村博之氏、本社=東京都千代田区)が2021年12月1日(水)・同2日(木)に開催を予定していた「東北グランドフェア2021」だが、同社が改めて関係者から意見を募り、会場内での感染症対策や来場方法などを検討した結果、今年度のグランドフェアは「関東グランドフェア2021」へと集約。「東北グランドフェア2021」は中止されることが発表された。
 11月に開催予定の「関東グランドフェア2021」は、より安全で内容の濃い展示会へと進化を遂げ、予定通り開催されるという。
 同社は「このたびは、ご多忙にもかかわらずご来場をご予定いただいておりましたお取引先さまと、準備段階からご協力いただきました仕入先さま、そして、関係各位のすべての皆さまに心からお詫び申し上げますとともに、ご理解賜りますようお願い申し上げます」とコメントを発表している。
 「関東グランドフェア2021」は、2021年11月5日(金)10時〜17時30分、同6日(土)9時30分〜16時30分、幕張メッセ(所在地=千葉市美浜区)1〜3ホールでの開催が予定されている。詳しくは同社へ問合せを。

片面LIXIL 原材料高騰で
製品価格を一部改訂へ

 LIXIL(社長兼CEO=瀬戸欣哉氏、本社=東京都江東区)は、一部の住宅用建材・設備のメーカー希望小売価格を2021年12月1日(水)より改定するとこの度発表した。
 同社は、原材料の価格高騰が続くなか全社をあげて生産性の向上、合理化によるコストダウン・諸経費の削減を行い製品原価の上昇を抑制してきたものの、依然として原材料価格は上昇を続けており、この影響に対し、もはや企業努力のみで対応することが困難な状況となっているのが現状のようだ。
 同社を取り巻くこのような厳しい環境もあって、同社は建材・設備機器の一部のメーカー希望小売価格を改定することを決断。2021年12月1日(水)受注分より、ユニットバスルームを2〜27%程度値上げするという。同社ホームページ(https://www.biz-lixil.com/pdf/20210921_lixil_kakakukaitei.pdf)に商品別価格改定の一覧が掲載されているので、詳しくはコチラへアクセスを。

2021年8月分工作機械受注額
6か月連続の1200億円超え
日工会 夏季休暇の影響等で前月比減少

 日本工作機械工業会(日工会、会長=稲葉善治氏・ファナック会長)が9月21日発表した2021年8月分の工作機械受注額(確報値)は、前年同月比85・2%増の1259億3百万円となり、10か月連続で前年を上回った。前月比は6・7%減で、3か月ぶりに1300億円を下回ったが、6か月連続の1200億円超え。夏季休暇の影響などにより、内外需ともに前月を下回った。
 内需は、前年同月比93・2%増の445億75百万円となり、6か月連続で前年を上回った。前月比は1・8%減で、2か月ぶりに450億円を下回った。夏季休暇や新型コロナウイルス感染拡大による影響があったものの、補助金採択分の受注が下支えし微減にとどまった。全11業種中、7業種で前月を上回った。
 外需は、前年同月比81・1%増の813億28百万円となり、10か月連続で前年を上回った。前月比は9・2%減。夏季休暇や中国の減少等の影響もあり6か月ぶりの850億円割れとなったが、6か月連続して800億円を上回っており高水準が持続した。
 地域別では、アジア(359億円)が前月に比べて減少し、7か月ぶりに400億円を下回った。このうち中国(239億円)は、一般機械や自動車等で減少がみられ、9か月ぶりに250億円を下回った。また、欧州(179億円)も、ドイツ、イギリスを除く全ての国・地域で前月より減少し、2か月ぶりに200億円を下回った。一方、北米(243億円)は前月より増加し、4か月連続の200億円超えと回復が顕著。特にアメリカ(222億円)は2018年に迫る高水準の受注が継続した。

金型向け水素フリー「HA−DLC
コーティング」を全面展開
日本アイ・ティ・エフ 前橋工場の事業を拡張、業容拡大

 日本アイ・ティ・エフ(社長=森口秀樹氏、本社=京都市南区)は、今春より前橋工場(群馬県前橋市)での事業を拡張し、コーティング加工の業容拡大へ向けて順次、体制構築を進めている。金型向け、特に“大型”をキーとしたHA−DLCのサービスを開始し、大型金型対応コーティング工場へと進化した。
 同社は1985年10月に、住友電気工業のコーティング技術と日新電機のイオンプラズマ技術・コーティング装置技術を融合し、セラミック・コーティング受託加工の専門企業として設立。早くからDLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティングの価値や将来性に着目し、研究開発と実用化に取り組んできた。
 DLCは、高硬度、低摩擦で耐焼付き性に優れたコーティング膜質。同社では、独自のPVDプロセスによる水素フリーDLCコーティングで油中摺動特性に優れた機械部品用DLC、溶着・焼き付き防止に優れた工具・金型用DLC「ジニアスコートHA−DLC」を提供している。
 前橋工場は2005年11月の操業以来、自動車部品へのコーティング加工で高い品質、ものづくり力を培ってきており、従来同社では手掛けていなかったワーク重量100s、500o×500o(500角)寸法の大型金型へのコーティング加工が可能となった。洗浄設備として半自動1槽式真空洗浄乾燥機が昨年夏より稼働している。
 今後は前橋工場の強みであるHA−DLCコーティングと金型需要を掛け合わせ、自動車産業への横展開を含め、関東以北でHA−DLCを全面展開し、同社のプレゼンス向上を図って行くとしている。
 また、本社(京都・久世工場)のキャパオーバーや納期対応等への臨機応変な受け皿、バッファとして、さらには天災や災害時等のBCP(事業継続計画)対策としても裾野を広げて行く。
 「ジニアスコートHA−DLC」の主な特長は次の通り。
 ▽ダイヤモンドに次ぐ高硬度で耐摩耗性向上。
 ▽自動車部品等の耐久性をクリアした高密着力、高信頼性。
 ▽潤滑下の摩擦抵抗減少に効果。
 ▽除膜対応が可能。コーティング可能な基材は超硬、一般鋼。代表的用途はアルミなど非鉄金属加工用工具・金型、及び油中摺動特性に優れた自動車部品。
 ▽DLC構造=ta−C、硬度HD=6000〜7000、膜厚(¥文字(G0-8422))=0・1、0・5、1・0の3種類、耐熱温度=500℃、処理温度=200℃以下、摩擦係数(無潤滑)=0・15、面粗度Rz(¥文字(G0-8422))=0・05以下(ラップ後)、色調=干渉色〜黒色。

計測・加工・制御に関する
研究者10人と1団体助成
三豊科学技術振興協会

 公益財団法人三豊科学技術振興協会(理事長=水谷隆氏・ミツトヨ顧問)はこのほど、計測・加工・制御に関する研究を対象とした2021年度の研究助成ならびに国際交流「渡航」助成で助成する10人の研究者と、国際交流「会議」助成で助成する1団体を決定した。来る10月23日に研究助成の9人について神奈川県川崎市のミツトヨ本社にて交付式を行う。
 今回の助成総額は1859万円。内訳は、研究助成(9件)に計1800万円、国際交流「渡航」助成(1件)・「会議」助成(1件)に計59万円となった。新型コロナウイルス感染症の影響により今年度も昨年に引き続き国際交流助成への応募は少なかった。
 同財団は精密測定機メーカーのミツトヨと前代表理事(故)沼田智秀氏をはじめとする5人の出捐(しゅつえん)により1999年に設立。これまでの23年間に計479件、5億7713万円を助成してきた。
 本年の研究助成対象者とテーマは次の通り(敬称略)。
 上野原努(大阪大)「フォトニックナノジェットを用いたレーザ微細加工と表面形状・物性の同時計測」▽門屋祥太郎(東京大)「ウォータガイドレーザ加工における光コムを利用した機能表面性状のインプロセス制御法の確立」▽小柳健一(富山県大)「高周波応答ER流体を用いたハイブリッドダンパ」▽佐藤隆太(神戸大)「工作物と工具の形状を考慮した5軸制御工作機械における誤差要因と加工誤差との関係の定式化」▽清水祐公子(産総研)「デュアルコム分光干渉法と両面干渉計による高精度かつ広帯域な固体屈折率測定法の開発」▽庄司観(長岡技大)「膜タンパク質を用いた走査型プローブ顕微鏡の開発」▽高橋英俊(慶應大)「液侵型回転傾斜露光装置の開発」▽前川覚(名古屋工大)「表面プラズモン共鳴と光干渉のハイブリット計測による狭小すきま潤滑膜のトライボ特性評価」▽村田順二(立命館大)「電解液フリー電気化学的インプリントリソグラフィによるマイクロ・ナノパターン形成」。

スプリングプランジャー
新製品『FSTImc』
シュマルツ スプリングの動作不良発生を防止

 真空機器専門メーカーのシュマルツ(社長=ゲッテゲンス・アーネ氏、本社=横浜市都筑区)はホースの抵抗によるスプリングの動作不良発生を防止して生産性向上を実現してくれる新製品・スプリングプランジャー『FSTImc』をラインアップした。
 スプリングプランジャーはワークの高低差のカバーや繊細なワークにアプローチする際の緩衝のために使用されている。従来、一般的なスプリングプランジャーの構造ではシャフトの可動部にホースが接続されていることが多く、スプリングの伸縮とともにホースが動いてしまったり、ホースの引っ掛かりや抵抗によりスプリングが正しく動作せず吸着不良が起きてしまう場合があった。そこでシュマルツは、配管部とプランジャーの可動部が互いに影響しない新しいスプリングプランジャー『FSTImc』をリリースした。
 スプリングプランジャー『FSTImc』はパッドにつながる可動部分とエア配管が連動しないデザインのため、ホース抵抗が原因のスプリングの動作不良による吸着不良を防止する。ホースが振り回されたりホース抵抗により引っ掛かることによる発塵を抑制しコンタミ対策にもなるため品質向上にも寄与してくれる。また、導電性のためESD(静電気放電)対策にも適している。
 ブラケットに取り付け可能なSタイプと、アルミフレームなどへ直接取り付けることが可能なPタイプがラインアップされている。Pタイプはアルミフレームを真空回路として使用することでハンド部分を完全にホースフリーにすることも可能。ホースや継手などの間接部品コストや組み立ての手間を削減することができる。
 『FSTImc』は小型・軽量で非常に柔らかいスプリングを使用し、さらにスプリングが内部に収められた構造のため、とくに繊細なワークを扱う工程やクリーンな環境が求められる工程に適している。プリント基板の検査工程への投入・取り出しやディスプレイガラスの搬送、バッテリーセルの積層工程など、特に繊細な扱いと素早く確実な搬送が求められる工程に適していると同社は言う。
 本製品に関して詳しくは、同社各営業所に問い合わせるか、ウェブサイトへアクセスを。

高精度・高剛性を実現
イグス 丸軸用リニアベアリング開発
ドライリンR『W360CMシリーズ』

 イグス(日本法人社長=吉田剛氏、所在地=東京都墨田区)は、高精度な動作を実現する新しい丸軸用リニアベアリングドライリンR『W360CMシリーズ』を開発した。『W360CMシリーズ』は、アルミニウム製のハウジングと薄いスライド部で構成されており、高い剛性とスムーズかつ静かな動作が特長。また、クリアランスがほとんどないため精密な動きが可能だ。高機能ポリマー イグリデュールW360を使用しており、無潤滑かつメンテナンスフリー。この新シリーズは金属製のリニアブッシュと寸法互換性があり、容易に交換することができる。
 リニアガイドは物体を直線的に移動させたり、装置や機械を調整したりする際に使用される。なかでも顕微鏡のテーブルやX線装置などでは位置決め精度が重要になる。そのような用途に対応するため、モーション・プラスチックカンパニーのイグスは、新しいリニアベアリングドライリンR『W360CMシリーズ』を開発した。このシリーズは、丸軸リニアガイドドライリンRにおいて最高レベルの精度と剛性を実現している。
 このリニアベアリングのスライド部は、高機能ポリマーであるイグリデュールW360を用いた射出成形品のため、コスト効率に優れている。また、肉薄ながら材質強度が高いことから弾性率が低減され、動作点でのベアリングクリアランスが小さくなっている。そのため、非常に静かで滑らかな動作が可能である。使用温度範囲は0〜50度。本シリーズは、同社の他のすべり軸受やリニアベアリングと同様に潤滑剤が不要のため、メンテナンスフリーで環境汚染の心配もない。
 W360CMリニアベアリングは、すべてのドライリンRのハウジングおよび金属製リニアブッシュの標準ハウジングに簡単に取り付けることができる。つまり、ボール式のリニアブッシュを、メンテナンスフリーのイグス製品に置き換えることができるのである。新しいリニアベアリングの設計はシンプルで、スライド部をハウジング内の溝にはまるまでに押し込むスナップフィット式になっており、高荷重・高温下でもスライド部のズレを防止することができる。そして、独国ケルンにあるイグスの社内試験施設のテストで、クリアランスおよび精度について従来品よりも優れていることが実証されている。
 本製品に関して詳しくは、同社ウェブサイトへアクセスを。
イグス日本法人の
新社長に吉田剛氏

 ドイツに本社を置く樹脂素材の機械部品メーカー「イグス」の日本法人はこのほど、10月1日付で吉田剛(よしだ・つよし)氏【写真】が代表取締役に就任したと発表した。
 吉田氏は「イグス株式会社の代表取締役に就任することを大変光栄に思っております。日本の産業界は、労働人口の減少、国際的競争環境の変化、サステナビリティ、デジタル化など、まさに大きな変革期を迎えています。イグスは、このような時代を支えるモーションプラスチックのエキスパートとして、革新的かつユニークで付加価値の高い製品をご提供することにより、日本のお客様の課題解決に大きな貢献ができると確信しています。今後とも、イグスの使命である“Tech up, Cost down(技術を上げてコストを下げる)”を実現することにより、お客様に大きな付加価値を提供するとともに、日本の産業界のさらなる発展を全力でサポートすべく、社員一丸となって邁進してまいります」と就任にあたりコメントしている。
 同氏は、日立製作所、IBMビジネスコンサルティングサービス、シュナイダーエレクトリックホールディングスを経て、2008年11月にABB入社後、2019年4月からは同社の取締役バイスプレジデントモーション事業本部長を務めていた。

「カビガードミスト」搭載
業界初! 浴室を自動で温める
リンナイ 浴室暖房乾燥機発売

 リンナイ(社長=内藤弘康氏、本社=名古屋市中川区)は、業界初(2021年9月現在・リンナイ調べ)となる、浴室を自動で温めヒートショック対策に有効な温水式浴室暖房乾燥機を10月1日(金)に発売開始した。2つのセンサーで浴室内の温度と人の動きを感知して、暖房運転を自動で最適化。安心の入浴をサポートしてくれる。東邦ガスと共同開発した、カビの成長をミストで抑制するスプラッシュミストタイプも同時発売した。
 全国の20〜60代に「カビ」に関する意識調査を実施した「熱と暮らし通信」(2020年4月リンナイ調べ)によると、回答者の8割以上が浴室内のカビ汚れに悩んでいると回答しており、特にゴムパッキンや目地、壁のカビ汚れが気になる箇所と答えている。カビ汚れを防ぐためには、週1回程度、天井を含めた浴室全体を掃除することが必要とされている。今回発売されたリンナイの浴室暖房乾燥機に搭載されている「カビガードミスト」(東邦ガスと共同開発、RBHMシリーズのみ)機能を2週間に1度運転するだけで浴室内のカビの成長が99・9%抑えられ、浴室を清潔に保ってくれるという。
 操作リモコンは、控えめな装飾ながらフラットでスクエアなフォルムのすっきりとしたデザインとなっており、シンプルさと機能性の両立に配慮されている。音声サポート機能の追加と大画面化で操作性と視認性も向上しており、高齢者を含め誰もが使いやすいリモコンとなっている。
 低温で湿度が高く、肌になじみやすいミストサウナ「スプラッシュミスト」(RBHMシリーズのみ搭載)は、乾いた熱気のなかで汗をかくドライサウナと比べ身体への負担が少なく、気持よく汗をかくことができる。100マイクロメートルほどの微細な水滴をしっかり浴びて爽快感を体感してほしい。
 身体に負担がかかる冬の浴室。寒い浴室と熱いお湯の温度差により急激に血圧が変動する「ヒートショック」が起こりやすいのもこの時期だ。入浴前に浴室内を暖房することでリビングなどとの温度差を解消し、身体への負担を軽減することで高齢者や血圧の高い利用者も安心して入浴できる。ガス温水式の浴室暖房乾燥機なら頭から足元まで温度ムラが少なく、しかも運転の立ち上がりの早さも魅力のひとつだ。入浴前にスイッチを入れ、およそ15分で浴室内全体を快適な温度にしてくれる。
 本製品に関して詳しくは、同社各支店・営業所等へ問い合わせるか、同社ウェブサイトへアクセスを。

「未来をひらく窓
−Gaud¥文字(U+00ED) Meets3D Printing」展
YKK AP 10月15日から東京ミッドタウンで

 YKK AP(社長=堀秀充氏、本社=東京都千代田区)は、世界的に著名な建築家アントニ・ガウディの自由形状の窓に着想を得て、世界遺産「カサ・バトリョ」や「カサ・ミラ」などのガウディ建築の協力のもとクリエイターや大学、企業と共創し、自然環境と呼応するさまざまな機能や造形を持つ、最新3Dプリンティング技術でつくる新しい窓のプロトタイプデザインを、2021年10月15日(金)から同11月3日(水)まで、東京ミッドタウン(所在地=東京都港区赤坂)にて一般展示する。
 本展では複数の3D技術を用いて共創した、光をテーマにした「太陽と月の窓」、風をテーマにした「風が巡る窓」、音をテーマにした「音の窓」の3種類の窓のプロトタイプデザインや、3mを超える特徴的な「カサ・バトリョ」の窓の3Dスキャンによる縮小再現などを展示し、未来の窓・開口部の提案を行う。そのほか、隈研吾氏、藤本壮介氏、クラインダイサムアーキテクツ、大西麻貴氏(o+h)、秋吉浩気氏(VUILD)が未来の窓やそれぞれのガウディ観を語る建築家インタビュー映像や、東京2020五輪表彰台3Dプリント設計統括者・田中浩也氏(慶應義塾大学教授)が解説する3Dプリンティング技術の全体像やこれからの可能性について紹介する。
 展示に先立ち、9月14日(火)より特設サイトならびにインスタグラム専用アカウントでは、3Dプリンティング技術についての田中氏の解説や、著名建築家が“未来の窓”を語るインタビュー映像に加え、本展示にまつわる窓コンテンツを先行公開している。
 会期ならびに開場時間は、2021年10月15日(金)から同11月3日(水)/11時から21時(※会場の休業・営業時間短縮時はそれに準ずる)。入場に際しての予約ならびに入場料は不要となっている。詳しくは、特設サイトhttps://www.ykkap.co.jp/consumer/satellite/sp/window-future/へアクセスするか、インスタグラムの専用アカウント(@windowonthefuture)をフォロー。

高効率と通過性の両立
鶴見製作所 絶賛好評発売中
スマッシュ機構搭載の水中ポンプ

 鶴見製作所(社長=辻本治氏、大阪本店=大阪市鶴見区)は2021年7月、高効率と通過性を兼ね備えた水中ポンプ『水中ノンクロッグ型スマッシュポンプ BN型』(写真)を発売した。
 これまでの汚物用水中ポンプは、異物が入り込むことを想定し、大きなクリアランス(通過径)をとることで通過性能を上げてきた。一方で、ポンプ効率を犠牲にしなければならないというデメリットが生じていた。
 鶴見製作所から現在好評発売中の『水中ノンクロッグ型スマッシュポンプ BN型』。排水や下水に流れ込む可能性のある異物に対しては、ポンプ部に新たな発想から開発されたというスマッシュ機構を設けることで通過性能を確保。汚物用水中ポンプの課題であった高いポンプ効率も備えており、高効率と異物通過性を高次元で両立した製品となっている。公共トイレや老人ホームなどの汚水処理設備をはじめ、し尿処理場、畜産設備、古紙再生工場、排水ポンプ場など、高効率と異物通過性をともに求められる多くの現場において、その性能をいかんなく発揮してくれることだろう。
 同社は、本製品に対して「この高い効率や異物通過性はSDGsの観点からも、二酸化炭素排出量削減・省エネ(高効率)・維持管理の省人化などについてご提案できる製品となっております」と自信を覗かせていた。吐出し口径は、80・100o。出力は2・2、3・7、5・5、7・5、11、15kw。出力5・5kw以上のモデルは今後順次発売予定となっている。本製品に関して詳しくは同社各支店・営業所へ問い合わせるか、同社ウェブサイトへアクセスを。

アロン化成
パイプ・継手など値上げ

 アロン化成(社長=杉浦伸一氏、本店=東京都港区西新橋)は2021年6月、原料価格高騰・物流コスト上昇等を背景に価格改定を実施した。しかし、その後も国産ナフサ価格上昇傾向は一向に収まる気配がなく、原料メーカー各社は塩ビ樹脂をはじめとした汎用樹脂原料の二次値上げ実施に至っている。短期間における2度の原材料価格の改定によって、アロン化成は、前回実施した価格改定だけではもはや吸収しきれない水準に達したものと判断。こうした背景から同社は、管材製品全般に対し、さらなる価格改定を行うと発表した。2021年10月1日(金)出荷分より価格改定を実施した。
 対象製品と改定幅は、@パイプ10%以上、ATS/HI/DV/VU継手5%以上、BCU継手5%以上、C下水継手5%以上、Dマス・マンホール類5%以上、Eその他5%以上、の値上げとなる。詳しくは同社各支店・各営業所へ問い合わせを。

機構改革 人事異動
山 善

 山善(社長=長尾雄次氏、本社=大阪市西区)が9月1日発表した機構改革及び人事異動(いずれも10月1日付)は次の通り。
 【機構改革】
 「経営企画本部・管理本部・営業本部」の3本部制を廃し、新たに「経営管理本部(経営・コーポレート統轄)」と「営業本部(事業統轄)」の2本部制によるガバナンス体制に移行し、経営企画本部の機能を2本部に振り分ける。
 (1)経営企画本部と管理本部を統合し、「経営管理本部」とする。
 (2)経営企画部、情報システム部、ERP推進部は「経営管理本部」に、物流部、DX戦略部は「営業本部」に移管し、物流部は「物流企画部」に改称する。
 【一般人事】敬称略、[ ]は前職。
 川端一功=経営管理本部北米管理部長(シカゴ駐在)[管理本部東京管理部法務審査課長兼東京PL・知的財産管理室長]▽中村浩次=大阪支社神戸支店長[大阪支社神戸支店副支店長]▽河村圭介=名古屋支社小牧支店長[名古屋支社小牧支店副支店長]▽魚田晃弘=TFS支社北関東支店長[TFS支社東京支店MP課長]▽伊澤祐平=アセアン支社インドネシア現法長(ジャカルタ駐在)[機械事業部アセアン機械部タイ(ピントン駐在)]▽山下弘之=機工事業部東京第2営業部長[機工事業部東京第2営業部副部長]。
 その他、機構改革に伴う職務等の変更及び所属名称変更あり。

第9回山田貞夫音楽賞特選の
3名がオーケストラと協演
山田貞夫音楽財団 第9回新進演奏家コンサート

 公益財団法人山田貞夫音楽財団(代表理事=田中真紀代氏)主催の「第9回新進演奏家コンサート」が9月24日、名古屋市中区の三井住友海上しらかわホールで開催された。
 同コンサートには7月20日に行われた「第9回山田貞夫音楽賞」の最終選考会で特選に選ばれた、福田眞弓さん、山内実里さん、古川絢瑛さんの3名が出演し、セントラル愛知交響楽団と協奏曲を協演した(指揮=小松長生セントラル愛知交響楽団名誉指揮者)。
 演奏曲は、ロベルト・シューマン「ピアノ協奏曲イ短調 Op.54」(福田眞弓さん)、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト「クラリネット協奏曲イ長調K.622」(山内実里さん)、フランツ・リスト「ピアノ協奏曲第1番変ホ長調S.124/R.455」(古川絢瑛さん)。
 同財団は、クラシック音楽の振興並びに音楽文化水準の向上に寄与するため、愛知県内で活躍している新人音楽家の支援などの活動を行っている。今回で9回目となる同コンサートの開催も主な事業のひとつで、将来有望な新進演奏家に発表の場を提供し、今後の活躍を奨励する。
 コロナ禍での開催のため、今回も昨年と同様に観客をホール全席の半数ほどに絞り、感染症対策を講じて開催された。

得意先・仕入先の69名が参加
第21回利進会ゴルフコンペ
服部商会 コロナ対策を徹底して開催

 機械・工具の総合商社服部商会(社長=服部嘉高氏、本社=愛知県津島市)は9月4日、三重県いなべ市のナガシマカントリークラブにて「第21回利進会ゴルフコンペ」を開催した。
 昨年は新型コロナウイルスの影響により中止したため、2年ぶりの開催。得意先・仕入先など総勢69名が参加し、交流を深めた。優勝は丹羽康生さん(鈴木金型工作所)。
 今回の開催に当たっては、例年より規模を縮小して感染症対策が徹底された。密を避けるため1組3名としたのをはじめ、コンペ後のパーティーは行わず、午前中のハーフスコアで順位を決定しプレー終了後に各々賞品を受け取る形がとられた。服部社長の挨拶も当日配付されたパンフレットのQRコードを読み取り動画で見られるようにした。
 また、二酸化塩素で空間除菌を行う「スマルトクリア」を受付や賞品を渡す室内のほか、乗用カートにも設置した。
 上位入賞者は次の皆さん(敬称略)。
▽優勝=丹羽康生N35・0、H12・0(鈴木金型工作所)
▽準優勝=早坂順一N35・0、H0・0(早坂鉄工)
▽第3位=高取祐次N35・0、H6・0(高取鉄工)
※前半9ホールのスコアで順位を決定

DMG MORI SAILING TEAM
スキッパーの白石康次郎氏が第14回
海洋立国推進功労者内閣総理大臣表彰

 DMG森精機(社長=森雅彦氏、東京グローバルヘッドクォータ=東京都江東区)は9月30日、DMG MORI SAILING TEAMのスキッパー白石康次郎氏が、国土交通省、文部科学省、農林水産省、経済産業省及び環境省が内閣府総合海洋政策推進事務局の協力を得て実施している「海洋立国推進功労者表彰」を受賞したと発表した。
 受賞分野は「海洋立国日本の推進に関する特別な功績」。白石氏は過酷なヨットレース「ヴァンデ・グローブ」のアジア人史上初の完走者であり、ヨットレースの経験等を踏まえた海洋教育プログラムなどへの貢献が功績として認められた。
 海洋立国推進功労者表彰(内閣総理大臣賞)の概要(趣旨)は次の通り。
 海洋政策を強力に推進し新たな海洋立国日本の実現を図るためには、海洋に関する国民の理解の増進を図ることが不可欠であり、海洋基本法においても、国がそのための普及啓発活動等に取り組むべきことが規定されている。このため、平成20年より「海洋立国推進功労者表彰」を設け、科学技術、水産、海事、環境など海洋に関する幅広い分野における普及啓発、学術・研究、産業振興等において顕著な功績を挙げた個人・団体を表彰し、その功績をたたえ広く紹介することにより、国民の海洋に関する理解・関心を醸成する契機とする。