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2021年(令和3年)6月
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2021年6月6日(日)2780
コロナ対策を万全にしリアル開催
会員同士で近況など報告
遠州機工会 第10期通常総会を開く

 遠州機工会(会長=前嶋孝行氏・前島商会社長)は、4月14日午後5時より静岡県浜松市内のホテルコンコルド浜松にて第10期通常総会を開催した。報告によると、正会員14名、オブザーバーとして賛助会員35名と青年部より2名の計51名が出席。審議の結果、事業報告をはじめとする全議案が原案通り承認された。今回はコロナ禍の中での総会のため、総会後の懇親会は開催されなかったが、昨年度は会の活動がほとんど行えず会員が集まる機会もなかったことから、総会では会員の近況報告も行われた。
 通常時の同会総会は、議決権のある正会員と、オブザーバーとして賛助役員、新聞各社を招いて開催し、その後、賛助会員全員も含めた懇親会を開いて情報交換などを行っているが、今回は全賛助会員に対しオブザーバーとして総会への参加が案内された。
 総会会場では椅子の間隔を1m以上とり、二酸化炭素濃度計を設置するなど、新型コロナウイルス対策が徹底された。
 総会は鈴木総務(丸尾興商取締役)の司会で進められ、総会立会者の紹介の後、前嶋会長が「今回の遠州機工会総会はコロナ禍ではありますが私の希望もあり、リアル開催とさせていただき、正会員、賛助会員の全員に声をかけ集まっていただきました。初めて会う方に挨拶もでき、多くの方に参加していただき感謝申し上げます。去年は機工会活動がほとんど何もできず、これからも10年に一度、何かありそうな中、このような危機の時に機工会の新しい行動をつくるチャンスとも言えます。新しい機工会の活動への協力をよろしくお願いいたします」と挨拶。
 司会者より、出席者数が総会開会の定足数を満たし、総会は成立すると報告された(正会員17名中、出席14名・委任状2名)。
 前嶋会長が議長を務めて議事に入り、第1号議案=第9期事業報告▽第2号議案=第9期会計報告及び監査報告▽第3号議案=第10期事業計画案▽第4号議案=第10期予算案について審議し、いずれも原案通り承認された。また、会員名簿、青年部名簿、委員会名簿などについても報告された。
 近況報告では、正会員を代表して三賀・杉浦社長、賛助会員より商社を代表して高津伝動精機・薄所長、メーカーを代表してモルディノ・和田所長、青年部部長のサカエ・神谷社長の4名が、コロナ禍の昨年から現在にかけての各社の状況を報告。顧客である製造業も業種や仕事先により明暗が分かれることが浮かび上がった。
 その他、代表者が変更になった賛助会員と新規入会のコベルコ・コンプレッサからも一言ずつ挨拶があり、杉浦副会長(三賀社長)の閉会の辞で総会を終了した。
 後日(4月30日)公開された総会報告で、杉浦副会長は「想定以上の参加人数で、久しぶりに会う方や初めて会う方も多く、短い時間ではありましたが情報交換もでき、有意義な時間であった」と振り返った。


スピード感を持って変化に対応を
事業計画など全議案を承認
岐阜県管工機材商組合 第44回通常総会を開催

 岐阜県管工機材商組合(理事長=渡部勝裕氏・大東社長)は、5月12日午後5時30分より岐阜市長良の岐阜グランドホテルにて第44回通常総会を開催した。組合員16名が出席した。
 冒頭、渡部理事長が「昨年初春より新型コロナ禍が始まり、現在も衰えることなく、変異株も出現し猛威を振るっています。今年になってワクチン接種が世界中で始まり、日本も遅ればせながら接種が開始されました。また、東京オリンピック・パラリンピックはやりきるムードですが、まだまだ先の見えない状況です。コロナ禍による経済の停滞は、中国を中心にこれから反発に高じる模様です。日本経済はその恩恵によって、経済の30%を占める自動車等の外需業界は既に好況に転じています。しかし、70%を占める個人消費に依存した内需産業(ホテルや観光、飲食など)は、長引くコロナ禍で疲弊のまま海外の観光客も数年は見込めない中、壊滅的な状況がまだ続きそうです。先ほど報道されていましたが、医療関係者でワクチンを2回接種された方が変異株にも有効かどうかをチェックしたら十分に効果があるとの結果が報告され、期待できると言われていました。安心材料ですね。ダーウィンの進化論に、自然環境を生き残れるのは、強いものでも、賢いものでもなく、環境に適応できるものだという言葉があります。我々の業界としては、コロナ後に対応するために、変化に対応するための意識改革が肝要です。現在、私が感じる最も大切なことは、今感じる、今やる、スピードです。各社各様の個性を大切に、岐阜県の業界を大いに盛り上げていただければと存じます」と挨拶。
 渡部理事長を議長に選出して議事に入り、第1号議案=2020年度事業報告並びに収支決算報告承認の件、第2号議案=2021年度事業計画並びに収支予算案承認の件、第3号議案=実務責任者会議(木曜会)報告承認の件(@2020年度事業報告並びに収支決算報告A2021年度事業計画並びに収支予算案)について審議、すべての議案が原案通り承認された。
 今年度の組合事業は、通常総会、全員例会、理事会、新年賀詞交歓会、ゴルフ会、実務責任者会議を、コロナ禍の状況を鑑みながら実施する予定。

リアルとWEBを組み合わせて開催
「2021吉岡幸スプリングフェア」
吉岡幸 昨秋よりバージョンアップ

 建設産業資材のトータルサプライヤー、吉岡幸(社長=吉岡正盛氏、本社=福井県福井市宝永3-22-5)の「2021スプリングフェア」が4月21日・23日の2日間、福井市二の宮の吉岡幸テクノセンターで開催された。
 初日の「まちづくりスプリングフェア」に20社、2日目の「ものづくりスプリングフェア」には22社が出品。密を避けるため、出品メーカー数を例年の半数以下に絞り込み、来場者についても北陸地区限定とした。
 コロナ禍の中での開催にあたり、同社は福井県の「感染防止徹底宣言」を行い、会場内の感染防止対策を実施。リアルな商品展示に併せて、YouTubeによるライブ配信も行い、建設業・製造業のユーザーに、見て触って、また会社や自宅からでも安心して参加してもらえる展示会をめざした。
 さらに今回はWEBセミナーを同時開催。21日にTOTOと田村総業が、23日には日研工作所と三井精機工業がZOOMを使って行い、いずれも好評だった。
 同社によると、会場来場者数は「まちづくり」が233人(会場183人、WEBセミナー50人)、「ものづくり」が228人(会場197人、WEBセミナー31人)、2日間の合計で461人。その他、全国で多くの人がライブ配信を視聴した。
 展示会後の報告で、吉岡社長はYouTubeのライブ配信について「初日のまちづくりで回線の不良があり、視聴困難が発生しましたが、大学の研究所からキトー様のYouTubeライブ配信をご覧になった直後に電話をいただき、引き合いとなりました。リアルとWEBを組み合わせての展示会もありだと実感できた瞬間です」と手応えを語った。
 「まちづくり」の朝礼では、吉岡社長が開会挨拶、山善の吉光理福井支店長が出品者代表挨拶。その中で吉岡社長は今回の展示会について、昨年のオータムフェアをさらにバージョンアップした5次元5D型(@ネットによる事前告知動画の配信Aリアルによる展示BYouTubeによるライブ配信CWEBセミナーDアフタースプリングフェア)と説明、「小さい展示会ではありますが、コロナ対策も含めて、新しいチャレンジングな展示会にしている。会場の雰囲気はこれまでの展示会とは違い穏やかな静かな空間になるかもしれませんが、世の中のイベントが皆そうであるようにウィズコロナ仕様であることをご理解いただきたい」などと出品者らに協力を求めた。
 また、「ものづくり」の朝礼では、吉岡社長が開会挨拶、トラスコ中山の神原台福井支店長が出品者代表挨拶。終礼では、吉岡幸の吉岡正修専務が御礼挨拶、福日機電の藤井政志社長が出品者代表挨拶を行った。

2021年2月期は減収減益
今期売上高9.8%増を予想
NaITO 新中期経営計画がスタート

 NaITO(社長=坂井俊司氏、本社=東京都北区)は、4月26日午前10時よりWEB記者会見を開き、2021年2月期(第70期)決算概要と近況の報告を行った。
 2021年2月期連結決算は、売上高が前期比15・8%減の391億45百万円、営業利益が同77・2%減の1億90百万円、経常利益が同57・1%減の4億42百万円、純利益は同60・0%減の2億74百万円で、2年連続の減収減益となった。
 坂井社長は「新型コロナウイルス感染症が早く収束し、WEBでもある程度はコミュニケーションが取れますが、やはり直接お会いして話を聞かせていただく、そのような時期が早く来ればと祈念しています。昨年は、コロナの影響を言い訳にしてはいけないと私自身思っていますが、売上が減少、それ以上に利益へのダメージがあり、わが社としても非常に残念な結果に終わっています。ただ、2021年1月位からやや持ち直しており、勢いは少し鈍いのですが、鈍いながらも伸びてくれればと思っています」と振り返った。
 同社グループは「中期経営計画Achieve2020」で計画した売上高500億円を、2019年2月期に達成したものの、2020年2月期、最終年度の2021年2月期においては大幅な未達となった。「地域密着」「専門力」「対面営業」を軸とした重点施策を掲げていたが、コロナの影響により、満足に実行するには至らなかったとした。
 このような状況のもと、同社は商談および計測に関するセミナーにおけるWEB会議システムの活用や、新たに感染対策商材を取り扱うなど、柔軟な対応を行い拡販に努めた。また、タイ・ベトナム・中国の各拠点における海外展開については、中国は感染症の早期収束により経済がいち早く回復に転じ、タイ・ベトナムでは感染症の影響による活動制限は一部続いているものの、景気は回復傾向に転じており、感染対策を行いながら拡販に努めたと報告した。
 取扱商品別の売上高は、「切削工具」が前期比15・6%減の189億55百万円、「計測」が同17・0%減の36億67百万円、「産業機器・工作機械等」が同15・6%減の165億23百万円だった。
 今期については、コロナの感染状況や米中貿易摩擦の影響等に伴う下振れリスクはあるが、輸出や生産活動等の再開に伴い業績は徐々に上向くと予想。2022年2月期の連結業績予想を、売上高430億円(前期比9・8%増)、営業利益3億50百万円(同83・3%増)、経常利益5億50百万円(同24・3%増)、純利益3億50百万円(同27・3%増)とした。
 また、今期より新中期経営計画(2021年3月1日〜2026年2月28日)をスタート。同5か年計画では、既存事業のシェア拡大を図るとともに、デジタル技術を活用した受発注業務や物流業務等の自動化による生産性の向上を図りつつ、物品販売からアフターサービスを行うオールインワン事業を確立し、ユーザーから機械工具のソリューションパートナーとして頼られ選ばれる企業を目指していくとしている。

昭和山安、創業者の山田泰男氏が
代表取締役を退任、取締役会長に
会社の成長発展を若手に託す

 機械工具・冶具及び専用機・事務用品販売の昭和山安(社長=山田晃氏、本社=名古屋市昭和区明月町2-40-3)はこのほど、創業者で会長の山田泰男氏が代表取締役を退き、代表権のない会長に就任したと発表した。
 同社は、バブル崩壊後間もない平成5年6月に、機械工具卸の山安を退職した山田泰男氏が山安商店として創業。マンションの一室からの出発だったが順調に業績を伸ばし、平成8年9月に法人化、土地と建物を取得して現住所に移転した。同時期に三男の晃氏(現社長)が入社している。
 顧客と仕入先を大切にする創業の精神を柱の一つとして貫き、取引先の信頼を得て業容を拡大。隣接地の購入や社屋の建替えなどを行い成長してきた。
 法人化20年の平成27年5月に当時専務だった晃氏に社長職を譲り、自身は会長に就任。両者がともに代表権を持つ体制で現在までやってきた。
 最近では特別職国家公務員を定年退職した長男が入社。昨年入社の社員も加わり工具商として充実してきたこともあり、傘寿を過ぎた会長は、社長以下の若手に会社のさらなる成長を託す意味で代表を退任する決意をしたという。生涯現役を自負する同氏は、今後も取締役会長として社業の発展に尽くす考えだ。

間もなく迎える創業360周年を見据え
『ユアサビジョン360』実現に向け
ユアサ商事 2021年3月期決算報告

 当連結会計年度(2020年4月1日〜2021年3月31日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の再拡大に伴い大きな影響を受けた。感染症拡大の防止策が講じられるなか、一部の製造業を中心に経済活動の緩やかな回復はみられたものの、足元では変異株の感染拡大による緊急事態宣言の再発令など、景気の先行きが不透明な状況で推移した。工業分野では半導体や自動車関連業界などで持ち直しの動きがみられたが、設備投資意欲は依然として慎重さが感じられる。一方、建設・住宅分野では新設住宅着工戸数が減少するなど弱い動きが継続したが、公共設備投資をはじめ住宅リフォームや管材・空調分野は堅調に推移した。海外においては新型コロナウイルス感染症拡大の世界的な影響はあるものの、米国・中国などで景気の回復が進み、アジアにおいても設備投資需要は緩やかな持ち直しに向かった。
 このような状況のなかでユアサ商事(社長=田村博之氏、本社=東京都千代田区)グループは、2026年に迎える創業360周年を見据えた長期目標『ユアサビジョン360』実現の第2ステージとして、中期経営計画「Growing Together 2023」をスタート。“総合力”“チャレンジ”“コミュニケーション”をキーワードとした、「成長事業戦略」「コア事業戦略」「経営基盤の強化」を柱に、業界トップレベルの収益構造を持つ『つなぐ 複合専門商社グループ』への成長を目指して諸施策を実行するとともに、「ESG」「SDGs」に向けた取り組みを強化してきた。また、9月3日(金)・4日(土)の2日間、名古屋市港区のポートメッセなごやで『中部グランドフェア2021』の開催も予定されている。
 まず「成長事業戦略」においては、モノづくり分野でのAI実装で経験豊富なconnectome.designとの資本・業務提携により、自動化・省人化需要の取り込みを加速。また、自社開発した感染症対策除菌液噴霧ロボットや協働運搬ロボットの実証実験を開始するとともに、スマート農業においても自律多機能型ロボットの開発およびサービスの提供を行うDONKEYを共同出資にて設立、市場投入に向けた取り組みを始めた。
 次に「コア事業戦略」だが、2020年10月に丸建サービスおよび丸建商事を、2020年12月に中川金属および永井産業を連結子会社化し、建設と工業分野における機能を強化。また、ユアサ商事主催によるニューノーマルな展示会「YUASA Growingフェア」を2020年11月に関東、2021年3月に関西で開催し、リアルとバーチャルを融合させた新たなプロモーション活動を実施。今後のニューノーマルを見据えたプロモーション形式を提案した。新型コロナウイルス感染症対策としては、「感染低減ハウス」の開発や同社ECサイトを活用した感染症対策商品の提案活動などを積極的に行うとともに、マンション管理会社、工事会社、居住者を“つなぐ”、業界初となるWebを活用した全工種対応型予約管理システム「ITENE(イテネ)」の提供も開始している。
 同社の「経営基盤の強化」に必要不可欠とされるデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を目的に、2021年2月に持分法適用関連会社・シーエーシーナレッジ(現ユアサシステムソリューションズ/2021年4月1日付で商号変更)を同社は連結子会社化し、グループネットワーク基盤の共有化とデータ活用に向けた取り組みを開始した。こうした結果をうけ、同社の当連結会計年度の売上高は前連結会計年度比12・0%減の4321億8500万円に。利益面では営業利益が89億8300万円(前連結会計年度比24・3%減)、経常利益が100億1100万円(同21・8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益が69億3000万円(同22・6%減)となった。自己資本当期純利益率(RОE)は8・1%(前連結会計年度は11・4%)であった。
 なお、当期の期末配当金については、前述の業績ならびに財務体質の強化と事業拡大に必要な内部留保の充実などを勘案した結果、2021年5月14日開催の取締役会決議により1株当たり普通配当70円となった。年間配当金は2020年12月に実施した中間配当金30円と合わせて100円となり、連結での株主還元率は31・9%となる。
 続いて、同社部門別に見てみる。
 産業機器部門では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により工場稼働率の低下がみられたものの、5G(第5世代移動通信システム)を中心に半導体関連の需要が拡大するとともに自動車関連産業も年末にかけ生産が持ち直し、切削工具、測定器具、制御機器などの需要が緩やかに回復。また、食品関連産業も底堅さを維持し、物流関連機器などの需要が堅調に推移した。このような状況のなか同社は、ECサイト「Growing Navi」でのキャンペーンや物流拠点の統合・拡張による即納体制の強化などロジスティクス機能の向上に努めてきた。さらに、工場向けセキュリティ商品など新商品の拡販、コンプレッサや発電機、制御関連機器などの環境・省エネ、安全へと配慮した取扱商品の拡充、物流関連機器、ロボット装置、工作機械周辺機器の販売強化に注力した結果、売上高は615億2000万円(前連結会計年度比12・2%減)となった。
 工業機械部門では、国内では5Gなど半導体関連機器向けの機械需要に回復が見られたものの、全般的に設備投資には慎重な動きが見られた。また、堅調に推移していた自動車関連産業でも年明けからの半導体の供給不足による生産遅延が影響し関連設備の販売が減少した。海外では、中国・ベトナムの自動車部品の一部で需要回復の兆しがみえてはいたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響から新規設備投資の回復は遅れていた。そんななか同社は、現地資本企業への営業活動を強化し、ロボットシステムをはじめとした省人化・自動化の提案、各種補助金を活用した老朽化設備の更新、競争力強化のための高精度加工機、感染症対策設備の販売に注力し、売上高は827億2300万円(前連結会計年度比32・4%減)で着地した。
 住設・管材・空調部門は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により工事の遅延などが見られたものの、企業の設備投資の再開による空調・管材機器の新規需要や、テレワークによる在宅時間の増加を背景に住宅リフォーム市場などが持ち直し、住宅設備機器の更新需要に回復が見られた。また、再生可能エネルギー分野では自家消費向けおよびFIT(固定価格買取制度)期間満了後を見据えた蓄電池関連機器の需要は堅調に推移したようだ。このような状況のなか、同社はバルブ・ポンプなどの非住宅分野の商品や省エネ性能の高い空調機器の販売を強化するとともに、感染症対策商品の拡販にも注力。また、再生可能エネルギー関連商品においては、蓄電池・パワーコンディショナなどの周辺機器や余剰電力買取スキームを付与した新商材の拡販に取り組むとともに、太陽光発電システム保守点検認証(JET PV O&M認証)を取得しエンジニアリング機能強化に努めた結果、売上高は1589億7000万円(前連結会計年度比2・1%減)となった。
 建築・エクステリア部門では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により首都圏を中心に工事の遅延、再開発事業の見直しによる景観エクステリア商材を中心とした新規需要の減少が見られた。一方、国土強靭化基本計画に沿った、自然災害対策や交通事故防止対策などの公共設備投資は底堅く推移した。また、ライフスタイルの変化により物置や宅配ボックスのニーズが高まり、販売が増加している。このような状況のなか同社は、冠水センサー付きボラード(車止め)、止水板や転倒リスクのあるコンクリート塀に代わるアルミフェンスなどを共同開発するなど、自然災害対策商品、レジリエンス製品の拡販に注力。売上高は566億2400万円(前連結会計年度比2・8%減)であった。
 建設機械部門は、建設技能者不足などによる工事の遅延や民間設備投資の見直しの影響など一部で需要は低迷したが、インフラ整備、災害復旧、防災・減災工事など公共工事は堅調に推移し、レンタル会社の建設機械需要や土木系商材の需要も底堅い動きとなった。このような状況のなか同社は、国土強靭化基本計画に沿った工事現場の安全対策を重視した取扱商品の拡充や同社主力であるレンタル会社向け小型建設機械、土木仮設資材などの販売を強化。また、グループネットワークの拡充による総合力強化に努めるとともに、中古建機オークション事業の販売拡大にも注力し、売上高は361億200万円(前連結会計年度比3・1%減)となった。
 エネルギー部門では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によりガソリンなど石油製品需要や販売価格が低迷したものの期末にかけ緩やかな回復基調が見られた。このような状況のなか、同社が東海地方を中心に展開しているガソリンスタンド事業では、タイヤ・車検・コーティングなどのカーケアサービスの強化に加えサービスステーションや大型洗車機のリニューアルによる販売強化に注力。売上高は155億5500万円(前連結会計年度比24・4%減)となった。
 その他、消費財事業では、在宅時間の増加により生活家電を中心に売上が順調に推移。とくに感染症対策への意識の高まりをうけ加湿器などの売上が増加した。また、新商品の拡販などECサイト事業の拡大にも注力した。木材事業では生産国における新型コロナウイルス感染症拡大の影響により輸入量が減少するとともに、米国・中国の需要拡大による価格の上昇やコンテナ不足による輸送費の高騰・入荷遅れなどにより厳しい販売状況となった。結果、その他の部門の売上高は206億8700万円(前連結会計年度比1・8%増)となった。

「タングスピード・ミル」 アイテム拡充
タンガロイ 多様な加工形態に対応

 タンガロイ(社長=木下聡氏、本社=福島県いわき市)は、アルミの超高速加工用カッタ「TungSpeed-Mill(タングスピード・ミル)」シリーズに、PCDインサートとカッタボディのアイテム(計13アイテム)を拡充し、このほど全国で発売した。
 タングスピード・ミルは、PCDインサートと超多刃仕様のカッタボディを組み合わせた、アルミの超高速・高能率加工用カッタシリーズ。輝きのある高い加工面品位を実現するさらい刃インサートや、バリの発生を最小限に抑えるバリ取りさらい刃も設定し、幅広いアルミ部品の超高能率加工を実現している。
 また、新刃先調整機構「カムアジャスト」を採用。専用レンチ1本で刃先高さ調整、インサートの締付けが可能で、調整時間を大幅に短縮できる。この専用レンチに刃先高さ調整機構を組み込むことでボディ構造を簡素化、φ100o工具で22切れ刃という超多刃仕様を実現した。
 今回、PCDインサートタイプを増やし、同時に刃数違いのカッタボディも拡充することで、より適用範囲が拡大した。
 インサートは、従来のチャンファタイプに加えて、以前から要望の多かったコーナRタイプを標準化。立壁の隅にR指定のある加工物等への対応が可能となった。
 同時に切れ刃長を長くしたLDタイプを設定。湯口や鋳造ゲート等、切込みが極端に大きくなる部位の加工などに適する。このLDタイプインサートは主切れ刃(外周切れ刃)とチャンファ部に刃先処理(ホーニング)を施して切れ刃を強化しており、大きな切込み部の加工でもチッピングや欠損が起きにくい。
 カッタボディは、超多刃PCDカッタボディシリーズに、刃数を少なくした仕様(クロスピッチボディ)を追加。多くの選択肢から、加工幅やワーク剛性等の違いにより変動する加工状況に応じた最適な工具を選べるようになった。
 主な形番と標準価格(税別)は次の通り。
 《インサート》「YDEN060304PDFR-D DX110」=8450円▽「YDEN060308PDFR-D DX110」=8450円▽「YDEN0603PDCR-LD DX110」=1万100円。
 《カッタボディ》「EPYD06M050C32・0R06」=11万7300円▽「TPYD06J080B25・4R10」=16万4200円▽「TPYD06J125B38・1R14」=24万7500円。
 初年度11百万円の販売を見込んでいる。

2021年3月期連結決算 減収減益に
売上高16・7%減の225億33百万円
日東工器 今期は増収増益を見込む

 日東工器(社長=小形明誠氏、本社=東京都大田区)が5月10日発表した2021年3月期連結決算は、売上高が前期比16・7%減の225億33百万円、営業利益が47・3%減の20億91百万円、経常利益が43・3%減の22億66百万円、当期純利益が43・7%減の15億49百万円となった。
 迅速流体継手事業は、半導体関連製品が回復基調にあるものの設備投資需要の停滞が続き、前期比18・2%の減収。機械工具事業は、建設業界向けの販売が減少し、営業活動が限定されたことにより、22・4%の減収。建築機器事業は、国内とアジアでの建設業界の需要低迷により、19・2%の減収となった。一方、リニア駆動ポンプ事業は、医療機器組み込み用ポンプや新製品の販売が堅調に推移したことにより、1・8の増収だった。
 2022年3月期の連結業績については、新型コロナウイルス感染拡大の影響による世界経済減速の懸念など多くの不確定要素を抱えているものの、需要動向を的確にとらえた販売活動を積極的に展開し、増収増益を計画。通期見通しを売上高239億80百万円、営業利益21億80百万円、経常利益23億20百万円、当期純利益15億80百万円とした。

令和3年度第1回
WMゴルフ大会開く

 木工機械研究会WM会(会長=福本豊彦氏・フクモト会長)の令和3年度第1回ゴルフ大会が4月7日、岐阜関カントリー倶楽部で開催された。13名が参加した。
 当日は雲一つない晴天に恵まれて、ストロークプレイの結果、青山真人氏がネット78で優勝した。
 上位入賞者は次の通り(敬称略)。
▽優勝=青山真人(青山工機)G90、H12、N78
▽2位=平野兼道(平野工業)G85、H2、N83
▽3位=太田幸成(太田実商店)G102、H30、N72(オープン参加のため順位が3位以下)
▽4位=立松玄次(立松丸鋸加工)G108、H21、N87
▽5位=坂入義久(代東)G106、H19、N87

三菱マテリアル 技術の伝承を目的とした
 「切削アカデミー」をオンラインで開催

 三菱マテリアル加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=田中徹也氏、住所=東京都千代田区)は、切削工具ユーザーの技術者育成を目的とした「切削アカデミー」に、今年度より新たにインターネット上で受講可能な「切削アカデミーオンライン」を追加した。
 2016年度に開校した「切削アカデミー」は、切削加工技術者育成のカリキュラムとして多くの切削工具ユーザーに活用されている。
 同社では好評の同カリキュラムをインターネット上でも受講できるように、「切削アカデミーオンライン」として今年の4月より開講。集合型教育と同様、初心者向けの導入教育から、加工原理を学ぶ一般教育、改善に役立つ専門教育と、体系的に学べるプログラム構成となっている。
 受講申し込みは同社ホームページから。開催日程や募集要領についても同ページで確認できる。
URL http://carbide.mmc.co.jp/solution/purpose/education/training/academy

プレス・板金・フォーミング展
「MF-TOKYO 2021
Online」11月29日から

 日本鍛圧機械工業会は、プレス・板金・フォーミング展「MF-TOKYO 2021 Online」を11月29日(月)〜12月3日(金)に開催することを決定した。
 本年7月に東京ビッグサイトで開催予定だった「MF-TOKYO 2021」は、1年延期された東京オリンピック・パラリンピック競技大会で会場が使用されるため展示会場での開催を中止とし、初のオンライン展として開催する。
 副題は「つながる技術で世界に広げる、明日のものづくり」。5月中旬より出展者の募集を開始している。
 【主催】一般社団法人日本鍛圧機械工業会/日刊工業新聞社
 【会期】2021年11月29日(月)〜12月3日(金)
 【開催時間】9時〜17時(コアタイム)※24時間閲覧可能
 【併催事業】講演会、セミナーなど
 【出展対象】各種プレス機械、板金機械、レーザ加工機、フォーミングマシン、自動化装置、安全装置、金型、表面処理、溶接機器、設計・製造システム、金型成型加工品など
 【開催内容】出展者によるオンラインでの動画、画像による製品紹介など
 【出展料】30万円(税別)
 【入場料】無料

緒方文由氏
山善 元副社長

 山善の元代表取締役副社長、緒方文由(おがた・ふみよし)氏が4月25日、老衰のため逝去された。享年80歳。葬儀・告別式は近親者のみで執り行われた。
 同氏は1964年3月に山善入社。90年3月北関東支社長、同年6月取締役、92年5月常務取締役、2002年6月専務取締役、05年4月取締役副社長を経て、同年6月代表取締役副社長に就任。その後、12年6月に取締役を退任(特別顧問)、18年6月に特別顧問を退任した。

階層差による給水圧力変動を一定に
“弁慶シリーズ”に新アイテム誕生
ベン 4月発売以来好評

 桃のマークでおなじみのバルブメーカー・ベン(社長=鈴木一実氏、本社=東京都大田区)は2021年4月、戸別給水用減圧弁『弁慶』シリーズに新製品をラインアップ。発売以来、多くの問い合わせや発注が寄せられているという。

 中高層建物の階層差による給水圧力の変動を一定にする目的で、ホテルやマンションなどのパイプシャフト内に設置する“弁慶シリーズ”戸別給水用減圧弁『RD-47N型ならびに逆止弁内蔵RC-47N型』(いずれも呼び径25)は、水道法性能基準(耐圧・浸出・耐久性能)に適合したベンの主力製品だ。このたび、新たに“弁慶シリーズ”に一次側止水栓継手『BN-30N型』をラインアップ。主な特徴は、小型かつ軽量だから扱いやすくて施工効率がアップ。施工後でも減圧弁を設置したまま水圧試験が可能だ。ディスク・ベンザのメンテナンスも簡単に行え、組み立て後の圧力調整も不要。今回新たに一次側止水栓継手がラインアップされ、配管後の減圧弁交換や給水器具のメンテナンスも容易に行うことができる。
【RD・RC-47N型/仕様】
●呼び径▽25
●適用流体▽水道水・温水
●流体温度▽5〜90度(管端コア使用の場合、5〜40度)
●一次側適用圧力▽1・0MPa以下
●最大減圧比▽10:1
●弁前後の最小差圧▽0・02MPaほか
●定格流量▽80L/min(差圧0・1MPa以上)
ほか
●端接続▽P(オスユニオン継手)JIS R1(P/V兼用コア対応)ほか
●材質▽本体=CAC911、ダイヤフラム・ディスク=塩素水耐性EPDM
●取付姿勢▽水平・垂直自由(ストレーナキャップ上向き除く)
●ストレーナ▽40メッシュ相当
 続いて紹介するベンの新製品は、こちらもホテルやマンションなどのパイプシャフト内に、中高層建物の階層差による給水圧力の変動を一定にする目的で設置する、“弁慶シリーズ”のステンレス製(本体)戸別給水・給湯用減圧弁『RD-52型』だ。本製品は水道法性能基準(耐圧・浸出・耐久性能)に適合。内部主要部品を含め本体をステンレス化することで耐食性が向上しており、また、接液部のゴム材には耐熱性に優れたフッ素ゴム(FKM)が使われている。テストガグ方式により、施工後でも減圧弁を設置したまま水圧試験が可能であり、低差圧から高差圧まで確実な作動を約束してくれる。
【RD-52型/仕様】
●呼び径▽20
●適用流体▽水道水・温水
●流体温度▽5〜90度
●一次側適用圧力▽1・0MPa以下
●最大減圧比▽10:1
●弁前後の最小差圧▽0・02MPa
●定格流量▽50L/min(差圧0・1MPa以上)
●端接続▽JIS Rc3/4ねじ
●材質▽本体=SCS、ダイヤフラム・ディスク=FKM
●取付姿勢▽水平・垂直自由
●ストレーナ▽60メッシュ
 ここで紹介した新製品に関して詳しくは同社名古屋営業所▽電話=052(411)5840、同静岡出張所▽電話=054(275)2705、または、全国の同社各営業所・出張所まで問い合わせるか、同社ウェブサイトへアクセスを。

埋め込み型配管システム
フラットカバー新発売
オンダ製作所 キレイな仕上がりで施工も簡単

 オンダ製作所(社長=恩田由紀氏、本社=岐阜県関市)の新製品『埋め込み型配管システム フラットカバー』は、露出配管の“低コスト・点検可能・施工のしやすさ”と、隠ぺい配管の“仕上がりの美しさ”を併せ持つ、良いとこ取りの新工法だ。
 カバー出代は約8・5oでスッキリとした見た目に仕上がり、狭い洗濯機まわりの配管にも最適だ。配管を壁面に埋め込むことで、取り付け後は邪魔な出っ張りなどもなくキレイに仕上がるのが嬉しい。大工工事・壁紙復旧工事等が不要で施工は簡単。施工後は、カバーを外すだけとメンテナンスも容易だ。
【製品概要】
●給水栓エルボセット▽品番(RFWKL-1313-60W-S)、呼び径(ねじ=Rp1/2、樹脂管=13A)、入数(大=16、小=1)、価格(4500円)
●配管カバーFタイプセット 1・4m▽品番(RF-60W-140-SET)、適合樹脂管(13A・φ28〈5o被覆〉まで)、入数(大=1)、価格(8700円)
●ソケット▽品番(RFS-60W)、入数(大=50)、価格(500円)
 本製品に関して詳しくは、同社営業部▽電話=0575(24)8585まで問い合わせるか、同社ウェブサイトへアクセスを。

経済産業省認定制度
“健康経営優良法人”に認定される
ワシノ機器 2021年度認定証交付

 ワシノ機器(社長=加古眞氏、本社=名古屋市南区)は、経済産業省の認定制度である『健康経営優良法人認定制度』(中小規模法人部門)で「従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人」として評価され、2021年度の認定証が交付された。
 『健康経営優良法人認定制度』とは、地域の健康課題に即した取り組みや、「日本健康会議」が進める健康増進の取り組みをもとに、とくに優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度である。
 健康経営に取り組む優良な法人を「見える化」することで、従業員や求職者、関係企業や金融機関などから「従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人」として社会的に評価を受けることができる環境を整備することを目標としている。
 本制度では、大規模企業等を対象とした「大規模法人部門」と、中小規模企業等を対象とした「中小規模法人部門」の2つの部門が設けられており、それぞれで「健康経営優良法人」が認定される。
 「日本健康会議」は、少子高齢化が急速に進展する日本において、国民一人ひとりの健康寿命延伸と適正な医療について民間組織が連携し、行政の全面的な支援のもと実効的な活動を行うために組織された活動体だ。経済団体、医療団体、保険者などの民間組織や自治体が連携し、職場、地域で具体的な対応策を実現していくことを目的としている。

米国東部・南東部管轄拠点
『Charlotte』オープン
DMG森精機 5月4日稼働開始

 DMG森精機(社長=森雅彦氏、東京グローバルヘッドクォータ=東京都江東区)は、DMG MORI USAの東部・南東部を管轄する拠点として、現地時間5月4日(火)に、Charlotteをグランドオープンした。また、5月4日(火)〜6日(木)の3日間、COVID-19感染症対策を徹底したうえで、4台の同社機でテスト加工とデモンストレーションを行う対面イベントを開催した。50社以上から100名を超える来場者が参加し、その関心の高さがうかがえた。
 Charlotteはナッシュビルとタンパ、シャーロットを統合したアメリカ南東部の営業・サービス拠点として機能するだけでなく、アメリカ東部地区を統括する機能も備えている。Charlotteでは、同社の最新技術やサービスをユーザーに披露していくことはもちろんのこと、社員育成のための研修用プラットフォームとしても活用されるという。
【施設概要】
●所在地▽800Forest Point Circle Charlotte, NC28273 USA
●敷地面積▽約1250u(うち、ソリューションセンタ260u)
●建 物▽1階建て(オフィス、会議室、ソリューションセンタ、トレーニング室)
●展示機▽NLX2500SY/700、NTX2500/1500、DMU65mB FD、CMX50U PH150、Technology Cycles、デジタル化
●社 員▽約40名

管内主要8社の総受注高345億円
2か月連続で前年を上回る
中部経済産業局 3月度金属工作機械受注状況

 中部経済産業局が4月30日発表した令和3年3月度金属工作機械受注状況によると、管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダマシナリー、ジェイテクト、コマツNTC、FUJI、豊和工業、三菱電機産業メカトロニクス製作所、ヤマザキマザック)の総受注高は、前年同月比28・1%増の345億24百万円となり、2か月連続で前年を上回った。前月比も16・7%増と2か月連続で増加した。総受注高が300億円を超えたのは3か月ぶり。
 国内受注は、前年同月比5・1%減の103億37百万円となり、28か月連続で前年を下回った。前月比は27・0%増だった。
 主力の一般機械工業向けが前年同月比14・3%減の48億99百万円と29か月連続で前年を下回ったが、自動車工業向けは同22・0%増の31億41百万円と3か月ぶりに前年を上回った。
 海外受注は、前年同月比50・6%増の241億87百万円となり、5か月連続で前年を上回った。前月比は12・8%増、海外受注比率は70・1%となった。
 アジア向け(トルコを含む)が前年同月比100・7%増と7か月連続で、北米向けが同8・9%増と2か月連続で、ヨーロッパ向けも同60・4%増と29か月ぶりに前年を上回った。シェアはアジア向け44・1%、北米向け32・5%、ヨーロッパ向け19・6%となっている。
 国別では、1位の中国が79億90百万円(前年同月比116・8%増)、以下、アメリカ73億31百万円(同76・1%増)、ドイツ12億65百万円(同103・0%増)、イタリア12億24百万円(同165・5%増)、インド7億55百万円(同196・1%増)の順となった。
 受注残高は、前年同月比15・2%減の1213億36百万円となり、24か月連続で前年を下回った。前月比は8・4%減だった。

昨年以上のイノベーション製品を発表
168のモーション・プラスチック新提案
イグス バーチャル展示会ブースで紹介

 モーション・プラスチックカンパニーのイグス(本社=ドイツ・ケルン)は、コロナ禍にあってもイノベーションを加速させている。
 同社の日本法人によると、デジタル化、供給体制の整備、リモートコンサルティングへの投資により、2020年はグループ全体でオンライン販売が前年比30%増加し、売上高の減少は4・8%にとどまった。今年は現在受注が増加傾向にあり、グループ全体で大きな成果を達成できるよう取り組んでいるという。
 イグスでは、新型コロナウイルスの世界的大流行を受けて在宅勤務を推進。そのような中、2021年春はこれまでで最多となる168の新提案品および製品ラインアップ拡大品を発表した。これらの新提案をフィジカルとバーチャルを融合させた同社独自の展示会で紹介している。「iFデザイン賞」を受賞したこの展示会は、全面リニューアルを経て5月7日より公開されている。
 同社は、潤滑剤を使わないプラスチック製品が使用時の環境への影響が少ないことに加え、これらの製品をカーボンニュートラルな方法で生産し、使用後はリサイクルすることを使命の一つとしている。ケルンで現在建設中の新工場棟は、当初よりクライメイトニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)を目指しており、2025年にはケルン工場全体での達成を目標としている。温室効果ガス排出量をさらに削減するため、最新技術に投資してエネルギーを節約、静音設計の射出成形機も導入した。また「チェーンジリサイクルプログラム」(日本未対応)によって使用済みの樹脂製ケーブル保護管を回収・リサイクルする取り組みに加えて、ケミカルリサイクルの推進にも注力し、プラスチック廃棄物のオイルへの還元に取り組むMura Technology社への投資を継続している。
 同社は、投資の大部分をオンラインショップとオンラインツールに充て、デジタル化を強化。オンラインショップは、リニューアルしユーザーにより有益な情報を提供できるようになった。イグス製品の選定や計算を行えるオンラインツールは対応製品を増やし、従来通りインターネット上で無料で利用でき登録も必要ない。
 同時に、供給能力の強化にも注力。アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど各国で在庫を増やし、組立工場の整備も進めている。オンラインで希望の製品を簡単に選定・注文でき豊富な在庫で納期を確約することで、多くのユーザーから好評を得て、オンライン販売はグループ全体で前年比30%増加したとしている。

2021年6月13日(日)2781
アフターコロナを見据えた事業活動を
新理事長に峰澤彰宏氏就任
愛知県管工機材商協組 第59回通常総会開催

 愛知県管工機材商業協同組合(新理事長=峰澤彰宏氏・MINEZAWA社長/以下、愛管協と表記)は5月18日(火)、TKPガーデンシティPREMIUM名古屋駅前(名古屋市西区)で、感染症対策を万全に施したうえで、「令和3年度第59回通常総会」を開催した。愛管協は今年度が役員改選期にあたり、審議の結果、第18代理事長に峰澤彰宏氏が就任した。なお、法定数以上の57名(委任状含む)の理事らが出席したことにより、本総会は成立している。(関連記事を4面に掲載)
密を避け総会は開催された
 鈴木克利理事(米津物産社長)が司会進行を務めた総会。冒頭、(当時の)大藪淳一理事長(大清社長)より挨拶があった。「昨年の総会は皆さまから書面決議をいただきまして審議可決させていただきました。本年度もそのようなカタチを執りたいところだったのですが、2年に1度の役員改選期の総会ですので、さまざまな手続きの必要上、皆さまに慎重審議をお願いしたくお集まりいただきました。初めて利用するこの会場は非常に新しく清潔で、感染症対策もしっかりされているということで、竹内裕二幹事長(丸金商会社長)の尽力もあり無事開催できる運びとなりました。この1年間の組合活動を振り返ってみますと、福利厚生部会の巡回健康診断、広報部会の『組合だより』発行、青年部『愛青会』の2度の例会開催くらいしかできませんでした。ほとんどの部会事業だけでなく、名管会、ボウリング大会、新年賀詞交歓会はもちろん、坪井研二展示会実行委員長(ツボイ常務)が尽力し準備を進めていた『第33回管工機材・設備総合展』(以下、展示会と表記)までも中止となりました。そんななか昨年6月1日には大野直樹常任理事が急逝されるという痛恨の極みの事態も生じました。改めて心よりご冥福をお祈りいたします。さてこの後、2年に1度の役員改選がございます。新しい理事・監事が選任されまして、これから2年間の組合活動運営に携わっていくわけです。本日はできるだけ短時間で、安全を優先して総会を進めさせていただきます。皆さま、慎重審議をよろしくお願いいたします」。
 続いて、宇佐見徳秋橋本総業執行役員中部エリア長が議長に選出され、以下に挙げる議案について審議ならびに報告が行われた。
 【第1号議案-1】令和2年度(令和2年4月1日〜令和3年3月31日)事業報告▽令和2年は、年明け早々にWHO(世界保健機関)が「中国での新型肺炎の集団発症は新型コロナウイルスによるものである」との声明を出して以降、全世界に新型コロナウイルスの感染が拡大し、日本国内でも緊急事態宣言が発令されるなど、その対応に追われた1年だった。その後の新型ウイルスに関しては、総会当日現在まで封じ込めるに至らず、世界の政治・経済・文化などに大きな傷跡を残している。愛管協では、令和2年10月に展示会を開催する予定で準備を進めていたものの、諸般の事情を鑑みた結果、開催は困難と判断。第58回通常総会(書面)で承認が得られ中止が決定した。その他の組合事業や会合等の開催も縮小ないし中止が決定した。福利厚生部会主管の巡回健康診断事業は、緊急事態宣言期間中は一時休止とするなど、例年にない対応を余儀なくされた。今年に入っても新型コロナウイルス感染症の感染拡大は終息を見せることなく、愛管協は『令和3年新年賀詞交歓会』の中止を決定した。そんななかで広報部会は『組合だより』を発行。青年部「愛青会」は2回のみだが、感染症対策を十分施したうえで例会を開催した。以上が愛管協令和2年度事業報告である。
 【第1号議案-2】令和2年度決算関係書類(財産目録、貸借対照表、損益計算書ならびに剰余金処分案)承認の件▽小川誉之副理事長(会計担当、小川管商社長)より令和2年度の決算関係書類に関する説明が、竹田驤鼕ト事(中京製作所社長)より監査報告がなされ、これらは満場一致で承認された。
 【第2号議案】令和3年度(令和3年4月1日〜令和4年3月31日)賦課金および賛助会費徴収方法決定の件▽満場一致で承認された。
 【第3号議案-1】令和3年度事業計画(案)承認の件▽村井善幸副理事長(オータケ社長)から「新型コロナウイルス感染症の状況により流動的ではあるが」との前置きのうえで令和3年度事業計画案が発表され、これが満場一致で承認された。予定されている主な事業は以下の通りだ。●9月14日(火)=第52回名管会ゴルフ大会開催。●11月13日(土)=第40回ボウリング大会開催。●令和4年1月18日(火)=令和4年新年賀詞交歓会開催。
 【第3号議案-2】令和3年度収支予算(案)承認の件▽小川副理事長が令和3年度収支予算案を発表。これが満場一致で承認された。
 【第4号議案】役員(理事・監事)改選の件▽2月ならびに5月理事会で推薦された役員選考委員5名が、事前に集められた役員推薦用紙を参考に理事被指名人22名ならびに監事被指名人2名を指名。これが満場一致で承認された。その後、新理事による第1回理事会を別室にて開催。新理事長ほかが選出され、これが満場一致で承認された。新理事長には峰澤彰宏氏が就任。副理事長には小川誉之氏(留任/会計担当兼任)、村井善幸氏(留任)、川島健一氏(新任/川島商事社長)の3名が就任した。また監事には山本員彰氏(留任/センサスヤマモト社長)、伊藤信哉氏(新任/伊藤柳商店社長)の2名が就任した。
 峰澤新理事長は「コロナ禍における組合活動はまだまだ当面は不自由なものと予想されますが、ウェブの活用、書面決議の活用などいろいろと工夫しながら取り組んでまいりたいと思います。そんななか、最も重要な案件は展示会であります。しっかりと準備を重ね、ぜひ実行実現できますよう私も尽力してまいりたいと思っております。この組合は昭和38年に設立されました。これまでも都度いろいろと見直しを図ってきましたが、改めて、組合の制度・仕組みなどいろんなことを見直していく、あるいは見直すキッカケを作っていくことができればと思っております。2年後には設立60周年を迎えます。その節目に向けていろいろ考え、取り組んでまいります。最後に、今日までお勤めいただきました大藪理事長におかれましては、2期4年と数カ月の間、本当にお疲れさまでした。前倉地理事長急逝に伴い急遽、理事長をお受けになられ、そして昨年からのコロナ禍においては非常に大きな決断もあったかと思います。大藪理事長には敬意と感謝を贈りたいと思います」と挨拶。これまでの功績を称え大藪氏に記念品が贈呈され、これで本総会は閉会した。

SDGsをテーマにリモートで記念講演
吉岡理事長(吉岡幸社長)再任
福井県機工商組合 令和3年度総会を開催

 福井県機工商組合(理事長=吉岡正盛氏・吉岡幸社長)は、5月12日午後4時30分より福井市内のザ・グランユアーズフクイにて令和3年度(第33回)総会を開いた。任期満了に伴う役員改選では、吉岡理事長の再任をはじめとする、新役員案が承認された。ゴールデンウィーク明けの新型コロナウイルス感染急拡大により、当日会場への出席は福井県内の会員のみとし、他の会員から委任状の提出を受けての開催となった。また、総会後の記念講演はリモートで行われた。
 総会の冒頭、吉岡理事長が挨拶で「コロナ禍により開催が危ぶまれた中で、急遽、講演会についてはリモートにより福井、金沢、富山を結ぶ開催とした。経済環境は昨年後半から電子部品や自動車関係などアメリカ、中国の急回復により精機商品(直動、ベアリングなど)を中心に2018年並みの生産体制が組まれており、納期問題や欠品などが発生してきている。あわせて素材の高騰により製品単価も値上げが続いている。しかしながら、新型コロナ感染症が今後どのように展開していくのかにより、業界の置かれている環境は不透明。1901年の報知新聞に20世紀の予言というものがあり、ネット環境、通販、世界旅行、高速鉄道など実現されたものが多数、前文に婦人時代という言葉があったが、機工業界はまだまだ女性活躍社会が遅れているようだ。今日は通常の議案に役員改選もある。慎重審議にて対応をお願いしたい」と述べた。
 司会の土橋慶一理事(ツチハシ社長)より出席社数16社、委任状提出35社、合計51社で会員・賛助会員(57社)の過半数を超えているため総会は成立すると報告された。
 会則により吉岡理事長が議長となって議事に入り、第1号議案=令和2年度事業報告承認の件、第2号議案=令和2年度収支決算承認の件・監査報告、第3号議案=令和3年度事業計画(案)承認の件、第4号議案=令和3年度収支予算(案)承認の件、第5号議案=任期満了に伴う役員改選の件、第6号議案=その他(入会=橋谷、退会=ヒラタマシンツール)は、いずれも原案通り可決承認された。
 総会終了後は、山本英治副理事長(福井機工社長)の司会進行により、ニッピーの清水克彦社長とJICA北陸の中条典彦所長代理・業務課長が「SDGsに取り組むなら、今でしょ!」と題して記念講演を行った。
 リモートで参加した中条氏はJICA北陸という立場で、世界が置かれている地球規模の環境や人権の問題について解説した後、SDGsの17項目について簡単に説明し、企業での取り組み事例などを紹介。途中、ユアサ商事の前田隆史北陸支店長(リモート参加)、山善の吉光理福井支店長、トラスコ中山の神原台福井支店長、吉岡幸の吉岡正盛社長が、現在各社で取り組んでいる事例を簡単に発表した。ニッピーの清水社長より海外勤務時代の経験や世界での食糧事情について話され、記念講演会を終了した。
 【新役員】 敬称略
▽理事長=吉岡正盛(吉岡幸社長)
▽副理事長=河嶋一(カワチュウ社長)、山本英治(福井機工社長)
▽会計理事=前野光正(ホクシン社長)
▽理事=山本庸一郎(カラヤ社長)、土橋慶一(ツチハシ社長)、田中武臣(東洋溶材社長)、中谷健二(轟産業支社長)
▽監事=野端一己(ハーモニ産業社長)、岩佐寶(みのる産業社長)

中部経産局5月公表 最近の管内総合経済動向
「緩やかに持ち直している」
総括判断を5か月据え置き

 中部経済産業局は5月27日発表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動についての総括判断を、6か月連続で「緩やかに持ち直している」とした。(比較は、断りのあるものを除き、2021年3月の実績値による)
 個別の7項目もすべて前月の判断を据え置いた。
 生産は、7か月連続で「増加している」と判断。鉱工業生産の動向を指数(3月確報)でみると、輸送機械工業、電気機械工業、食料品工業などが上昇したことから、前月比3・0%増と2か月ぶりに上昇した。前年同月比も6・2%増と3か月ぶりの上昇となった。主要業種では、輸送機械が、乗用車で持ち直しの動きがみられ、自動車部品は高水準で推移。生産用機械は、金属工作機械を中心に緩やかに持ち直している。電子部品・デバイスは、SSD向け等を中心に横ばいとなっている。
 個人消費については、6か月連続で「緩やかに持ち直している」と判断した。管内商業動態統計(販売額)は、前年同月比2・2%増と全体では2か月ぶりに前年を上回った。百貨店は衣料品等に動きがみられた(前年同月比24・5%増)。スーパーは食料品等が振るわなかった(同0・8%減)。コンビニエンスストアは5か月ぶりに前年を上回った(同1・4%増)。家電販売は情報家電等が好調だった(同9・6%増)。乗用車販売は、小型車が5か月連続で前年を下回ったものの、普通車及び軽自動車が6か月連続で前年を上回ったことから、全体でも2か月ぶりに前年を上回った(乗用車新車新規登録・届出台数…前年同月比6・7%増)。
 その他、設備投資は「おおむね横ばいとなっている」(2か月連続)、公共投資は「堅調に推移している」(4か月連続)、住宅投資は「弱い動きとなっている」(11か月連続)、輸出は「増加している」(7か月連続)、雇用は「需給が緩和している」(10か月連続)と判断した。

匠マイスター制度で技能伝承強化
ミツトヨ 創業100年を見据えて

 ミツトヨ(社長=沼田恵明氏、本社=神奈川県川崎市)は4月8日、更なる高精度な精密測定機機の製造を目的に従来の技能伝承の仕組みを強化した、ミツトヨ「匠マイスター制度」を開始し、4月1日に初代「匠マイスター」10名を任命したと発表した。
 同社は1934年の創業以来、マイクロメー夕、ノギスなどの測定工具をはじめ、座標計測機器、形状測定機器、画像及び光学測定機器など、多数のシステム機器商品をグローバル市場に提供してきた。
 創業当初より技能育成、技能伝承を大切にし、1990年代には「師匠制度」という独自の技能者育成制度を導入、師匠・師匠補を任命し技能の伝承活動を行ってきた。また、「Made in Japanのもの作り」を社の方針として掲げ、日本国内工場を中心とした品質の高いもの作りを強化している。
 しかし、近年は多様化する産業構造において、IoTや自動化促進にも連携した高度な技術・技能が求められており、変化の激しい各産業界の要求に応えるため、より高度な技能を持つ技能者の育成が必要との判断から、旧来の「師匠制度」を新たに見直し発展させたミツトヨ「匠マイスター制度」を新設した。
 新制度においては『社内外において余人をもって代えがたい卓越した技能』を有する者を「匠マイスター」に任命し、高度な技能を発揮することのできる新製品の試作や製品開発・製造などに従事させるとともに、その活動を通じて実戦的に後継者への技能を伝承することも重要な活動と位置付けており、より幅広い人材育成にも貢献できるとの考えを示している。

正副理事長はじめ全役員再任
印藤理事長(印藤産業)5期目へ
愛知県金物商工協組 令和3年度通常総会を開催

 愛知県金物商工協同組合(理事長=印藤武司氏・印藤産業社長)は、5月20日午後5時より名古屋市中区の東京第一ホテル錦で令和3年度通常総会を開き、令和3年度事業計画などを含む上程議案を原案通り承認した。役員改選では全役員が再任され、印藤体制の5期目がスタートした。
 司会を務める伊藤事務局長から、組合員総数31社中、本人出席並びに委任状出席計25社の出席により、本総会が有効に成立しているとの報告がなされた後、服部晃副理事長(美和興業社長)が開会の辞を述べた。
 挨拶に立った印藤理事長は、新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言下での総会開催について「今年は役員改選があり、実際に集まって決めなければならないということで、こうして開催をさせていただきました。できるだけ速やかに総会を進めていきたいと存じます。ご協力をお願いします」と述べた。
 印藤理事長を議長に選出して議事に入り、第1号議案=令和2年度事業報告書、財産目録、貸借対照表、損益計算書及び損失処理(案)承認の件▽第2号議案=令和3年度事業計画書(案)及び収支予算(案)承認の件▽第3号議案=令和3年度経費の賦課徴収方法(案)承認の件を審議し全会一致で承認した。
 第4号議案=役員改選の件では、理事11名、監事2名、顧問1名を令和3年度新役員として選任。印藤理事長はじめ全役員が理事会で再任された(別掲)。
 印藤理事長は5期目の理事長就任にあたり「あと2年間、理事長をやらせていただくことになりました。昨年、今年とコロナウイルス感染症に見舞われて、多くの方が大変な思いをされているかと存じます。衣食住で言うと特に衣と食、衣はステイホーム等で着る物があまり要らない、食は時短営業やアルコールの店内での販売禁止等で大変皆さん苦労されており、非常に厳しい状況です。我々の携わっている業界は生活用品を供給するということで、それなりの活動も認められて、逆にホームセンター等はステイホームで家に居る時間が長くなったせいで、あちこち直したり、模様替えをしたりして、家具の業界も大変好調だと聞いています。決算発表を見ていると、3割は最高益を出し、あと3割は沈んでいるという感じ。最高と最低が分かれて非常に厳しい時を迎えています。2020年度のGDPはマイナス4・6と発表され、リーマンショック以上の落ち込みということ。今年の1〜3月もマイナス5・1で、全体的に大変な落ち込みです。今後も財政難で税金は色々なものにかけられると思うし、厳しい時代が待っているかと存じます。ワクチン接種が今後増えて落ち着いていくとは思いますが、ニューノーマルと言われるように、以前とは少し違った感じでウィズコロナの時代に突入していくのではなかろうかと思います。まだまだワクチン接種の予約を取ることに苦労されている方も多くおられます。順次、接種ができると思いますので、免疫力をつけて、安心して商売を行っていただきたいと存じます。我々の業界は、忙しいことは忙しいのですが、やはりコロナウイルス感染症対策をしっかり怠らないようにしていきたい。それぞれの企業で対応を考えて、コロナ禍を乗り越えていきたいと存じます。2年間、微力ながら頑張ってまいる所存です。皆様には益々のご協力、お力添えを宜しくお願いします」と挨拶した。
 今年度事業としては、@教育及び情報の収集提供事業並びに福利厚生事業A組合員、賛助会員及び青年部会員の増強B労働保険、各種共済保険その他の事業C前各号の事業に付帯する事業―に取り組む。
 総会後の懇親会については、昨年と同様に感染症拡大防止のため開催を控えた。
 【新役員】 敬称略
▽理事長=印藤武司(印藤産業)
▽副理事長=岸邦治郎(岸保産業)、服部晃(美和興業)
▽会計常務理事=印藤明延(印藤商店)
▽常務理事=石原忠正(いし満)、大島和彦(ナスコム)、寺西功(萬勇)、大橋豊(大橋屋)
▽理事=大河内克己(岐阜正商店)、鬼頭孝典(丸政)、岡本達明(岡新)
▽監事=景山清司(ケイ・ジー・ワイ工業)、浅野哲由(浅野商事)
▽顧問=大橋宏男(大橋屋)

新発売!スリムでかさばらない
「ゴム製スリムセーフティコード」
トップ工業 普段使いから軽量工具まで

 作業工具製造販売のトップ工業(社長=石井真人氏、本社=新潟県三条市)は、スリムな形状でかさばらない「ゴム製スリムセーフティコード(SFC-250)」の販売を5月6日より開始した。
 スマホや鍵、パスケースなどの普段使いから軽量工具まで、小物や工具の紛失・落下防止に適している。500g以下対応。
 コイル形状が無いためコード同士がからみ合わず使い勝手が良いと好評発売中の「ゴム製セーフティコード(SFC-90シリーズ)」(1s対応)に対し、より細径で軽量品に適した製品を開発し、ラインナップの拡充を図った。
 新製品は、従来のゴム製セーフティコードと同様に、コードに繋いだ工具等を落下させても、衝撃を3分の1(同社比)まで軽減する。コード径φ2・5oのスリム形状でかさばらず、腰回りをスッキリさせる。
 カラーバリエーションは7色、レッド(SFC-250R)・ブルー(SFC-250B)・ブラック(SFC-250BK)・グレー(SFC-250GR)・迷彩ホワイト(SFC-250MW)・迷彩バイオレット(SFC-250MV)・迷彩ピンク(SFC-250MP)から選べる。
 標準価格は2100円(税別)。

トラスコのプロツールガイドブック
「ココミテVol.3」が銀賞受賞
第42回「2021日本BtoB広告賞」

 機械工具卸売商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=東京都港区)が発刊するプロツールガイドブック「ココミテVol.3」が、第42回「2021日本BtoB広告賞」製品カタログ〈総合〉の部で、このほど銀賞を受賞した。
 一般社団法人日本BtoB広告協会がBtoB広告の普及振興をはかるために1980年から毎年開催している広告作品のコンテストで、募集部門に新聞広告の部、雑誌広告の部、製品カタログの部など全13部門があり、各部門より金賞・銀賞・銅賞が選出される。今年は全国のBtoB企業より合計314点の応募があった。
 同社は2015年にも「COCOMITE Vol.2」で銀賞を受賞しており、今回は7年ぶり第三弾のカタログとして改めて評価された。
 「ココミテ」は製造業や建設業などのモノづくり関係者が現場で使用する機械工具・保護具・補修材など製品のポイントを、イラストを多用し、できる限り簡易な言葉を使って、わかりやすく説明したガイドブック。「業界から誤発注などの業務をなくすことで貢献していきたい!」という想いから発刊に至り、同社はもちろんのこと、取引先の新入社員や初めてモノづくりに関わる人の教科書としても使用されているという。
 今回受賞した「ココミテVol.3」は、@338の商品カテゴリーを追加し取扱品目を拡大A薄紙を採用し、より手に取りやすいサイズを実現(B5サイズ)B学びのポイントを整理し、実務に即した疑問が解消できるチェックシートを追加したことが特徴。

概要や進行など最終確認
第59回通常総会に向けて
愛知県管工機材商協組 5月理事会を開催

 愛知県管工機材商業協同組合は5月18日(火)、令和3年度第59回通常総会(本紙1面に記事掲載)の開催を前に、同じTKPガーデンシティPREMIUM名古屋駅前にて15時からおよそ1時間にわたり、感染症対策を施したうえで5月理事会を開催。理事20名他が参加した。
 冒頭、大藪理事長(当時)が「この後に行われる第59回通常総会におきまして2年に1度の役員改選がございます。役員改選にはいろいろと手続きが必要で、中央会との協議などの結果、(リアル総会を)開催しなければいけないとの判断に至り、新型コロナウイルスの感染拡大により愛知県では緊急事態宣言が発令されている状況ですが皆さまにお集まりいただくことといたしました。密を避けた状況で開催できる、新しいこの会場を確保できたのも、竹内裕二幹事長ならびに鈴木克利幹事に下見までしていただき準備を進めていただいた賜物であります。今日は、この後の総会が組合にとって大変重要な決議の場となります。短時間で安全に、密を避けた状況で進めさせていただきますので、皆さまの忌憚のないご意見など、何とぞよろしくお願い申し上げます」と挨拶。その後、以下の議題について審議等が行われた。
 【議題1】役員選考委員の追加推薦の件▽この後開催される総会で審議される役員改選の件で、理事会推薦の役員選考委員5名のうち1名が急遽欠席となったため、規約に則り改めて1名が追加推薦された。
 【議題2】令和3年度第59回通常総会運営の件▽本理事会後に開催される総会について、参加ならびに委任状の人数、また総会議案や進行の流れなどが確認された。

 本理事会の後に開催された「令和3年度第59回通常総会」にて選出された新理事22名他を以下に記載する。●理事長▽峰澤彰宏氏、●副理事長▽小川誉之氏、村井善幸氏、川島健一氏(※順不同)、●理事▽近藤尚文氏(留任/油傳商店社長)、荒木彌一郎氏(新任/荒木商事社長)、山田雄一氏(留任/岡谷鋼機本部長)、倉地克明氏(留任/倉地社長)、黒宮誠一氏(留任/クロミヤ商店社長)、大藪淳一氏(留任/大清社長)、成田幸隆氏(留任/大成工機商会社長)、北村憲正氏(留任/龍玉精工社長)、田中勝次氏(留任/タナカ社長)、坪井研二氏(留任/ツボイ常務)、粂内洋氏(留任/名古屋機器社長)、安井文康氏(留任/錦興業社長)、丹羽一幸氏(新任/丹羽機材社長)、石原太郎氏(留任/原芳商会社長)、伊神敏雅氏(新任/双葉製作所社長)、竹内裕二氏(留任/丸金商会社長)、福元良貴氏(留任/山信社長)、鈴木克利氏(留任/米津物産社長)※順不同、●監事▽伊藤信哉氏、山本員彰氏(※順不同)。

 次回、7月理事会(役員会)は、7月6日(火)15時30分より、名古屋市中区の金山南ビル14階・特別会議室での開催が予定されている。

“おうち時間”を快適に
『エスクア』『エスクアLS』に新商品
TOTO 8月2日発売開始

 TOTO(社長=清田徳明氏、本社=福岡県北九州市)は、住宅向け最高クラスのシステムドレッサー『エスクア』『エスクアLS』に、“おうち時間”をゆったりと快適に過ごせる新商品をラインアップ。8月2日(月)から販売をスタートさせる。
 『エスクア』『エスクアLS』は、一人ひとりのライフスタイルや住まいに合わせてセミオーダー感覚でカスタマイズできるシステムドレッサーとして利用者から好評を得ている。今回は、新しい生活様式で増えた“おうち時間”をリラックスして過ごしたいというユーザーの声に応えるカタチで誕生した新商品となっているという。
 利用者から好評の同社独自技術のクリスタルカウンターは、新たにカウンター端部にクリアエッジ仕上げが施され、取り込まれる光によってエッジラインが際立つ。国際的なデザイン賞を受賞した水栓・ベッセル式洗面器など、こだわりのアイテムも選択できる。
 また、衛生意識の高まりに応えるタッチレスの水栓も新たにラインアップ。センサーに手をかざすだけで水を出し止めできるので、レバーに触れることなく手が洗えて衛生的だ。さらに、首振り機能や引き出して使えるホース付きで、掃除や水くみにも重宝する。
 暮らしや好みのスタイルに合わせて、セミオーダー感覚で希望を叶えられる洗面化粧台『エスクア』。間口は750oから50o幅で希望のサイズに合わせられる。『エスクアLS』は『エスクア』の上質なデザインと充実した機能はそのままに、750o、900o、1000o、1200oの4つの間口でパッケージ化された商品だ。
 同社希望小売価格は、『エスクア』(対応間口/750o〜1800o)が税込32万1970円から。『エスクアLS』(対応間口/750・900・1000・1200o)が税込34万4520円からとなっている。
 本製品に関して詳しくは、同社ウェブサイトへアクセスするか、近くの各支社、ショールーム等へ問い合わせを。

青年部総会を前に
今年度事業などについて意見交換
愛機工青年部 5月リモート役員会開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長/以下、愛機工と表記)の青年部(部長=滝澤有一氏・松本商店社長)は5月27日(木)、リモートでの役員会を開催。10名が参加し、総会や今年度事業などについて意見を出し合った。
 冒頭、滝澤部長は「まだまだ新型コロナウイルス感染症は終息の兆しが見えず、これまで通りの青年部事業が今年度もできるか非常に難しい状況のなか、ウェブセミナーなど密になって集まらないことを前提とした事業なら可能だろうと先日山崎愛機工事務局長と話をしてきました。夏のキャンプは準備期間がないこともあり難しいとは思いますが、今秋以降に何ができるのか?今日は具体的に話し合いを進めていかなければと思います。また、かねてより懸案事項であった青年部の定年を45歳まで引き上げるか否かについて、先日規約を見直して山崎事務局長に提案してきました。この件については年内にも話を詰めていけるかと思います。こうしたことからも皆さんには負担をかけてしまうかもしれませんが、よろしくお願いします」と挨拶。その後、以下の議題について意見交換がなされた。
 【議題1】青年部組織表のチェックについて▽役員会当日現在、青年部内各所属部署やその役員など若干ではあるが確定できていない箇所があり、これを青年部総会までに確定させたうえで改めて組織表を作成し総会資料とともに全部員にメールで送信することで意見がまとまった。
 【議題2】青年部総会について▽まず、令和3年度総会は書面総会とすることで役員らの意見は一致。本役員会以降、滝澤部長らが山崎事務局長と相談のうえ、各議題を決定事項として総会資料を作成し全部員にメールで送信。質問等はメール返信で受け付けることとなった。また、これまで青年部規約には慶弔関係の詳細事項が盛り込まれていなかったことから、これも決定したうえで総会資料に記載されることとなった。
 【議題3】令和3年度年間事業予定(案)について▽●厚生部=日帰りバスツアーレクリエーション、キャンプなど、厚生部主管事業はすべて中止とすることが決定。その他、令和4年度のキャンプ開催に向けた準備を進めていくことが確認された。●教育部=他産業視察は中止が決定。講演会については、検温・手指消毒・ソーシャルディスタンスの確保・換気など感染症対策に万全をきたしたうえでの開催に向けて教育部内で話し合い(開催の有無も含めて)決定することとなった。その他、青年部OBを招いてのディスカッションなどを開催してはどうかとの案も出され、こちらについても今後検討していくこととなった。
 【議題4】その他▽@組合野球大会の予定について=5月15日(土)に予定されていた試合は中止となった。6月以降も、緊急事態宣言の発令中は全試合が中止に。解除後は予定通り開催されることが確認された。

KVK 関東支社東京営業所等移転
 KVK(社長=末松正幸氏、本社=岐阜県加茂郡富加町)は、同社関東支社東京営業所ならびに東京特需営業所を、同社が2019年3月に取得したKVK日本橋浜町ビル(東京都中央区)に移転すると5月28日(金)に発表した。6月28日(月)より業務を開始する。
 本件に関して詳しくは同社本社営業推進部▽電話=0574(55)1170まで問い合わせるか同社ウェブサイトへアクセスを。

【関東支社移転概要】
●移転先住所▽〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町2丁目30番1号 KVK日本橋浜町ビル3階
●関東支社/東京営業所電話▽03(5962)3925
●同FAX▽03(5962)3926
●東京特需営業所電話▽03(5962)3935
●同FAX▽03(5962)3936
※6月28日(月)より電話番号、FAX番号が変更。
●アクセス▽都営新宿線「浜町」駅徒歩約2分、東京メトロ半蔵門線「水天宮前」駅徒歩約7分、東京メトロ日比谷線・都営浅草線「人形町」駅徒歩約7分
●業務開始日▽2021年6月28日(月)

タンガロイ新製品
「Mini Force Turn」
シリーズにM級インサートを拡充

 タンガロイ(社長=木下聡氏、本社=福島県いわき市)は、独創的な両面ポジタイプのインサートを採用した旋削加工用工具「MiniForceTurn(ミニ・フォース・ターン)」シリーズに待望のM級インサートを拡充し、発売を開始した。
 同シリーズは、切れ味の鋭い両面ポジ仕様インサートと高性能ホルダの組み合わせで、高能率加工を実現する旋削加工用工具シリーズ。両面仕様インサートでありながら、従来の片面ポジインサート並みの低抵抗を実現している。
 これまでインサートは外周研削仕様のG級のみだったが、今回M級をC形とD形インサートに設定。さらに使いやすく、より汎用的な加工に適用できるようになった。
 チップブレーカには、中切削から仕上げ加工まで守備範囲の広さと性能で定評のある「TS形」を設定。鋼から難削材まで、幅広い被削材の加工で抜群の切りくず処理性を発揮する。
 また、鋼の高速加工に最適な次世代CVD材種「T9200シリーズ」を同シリーズに初めて採用。さらに難削材加工用として高い性能を誇るAH8000シリーズも設定しており、汎用材種AH725と合わせて幅広い被削材で高い信頼性と抜群の長寿命を実現する。
 今回、インサート48アイテム/内径加工用ホルダ16アイテムを発売。
 主な形番と標準価格は、「DXMU070304L-TS AH8015」が1287円、「CXMU060304L-TS T9215」が1199円、「A16Q-SCLXR06-D180」が1万6280円、「E16R-SCLXR06-D180」が7万730円(いずれも税込み価格)。初年度3億5000万円の販売を見込んでいる。
「TungMeister」
加工用ヘッドに新材種を設定

 タンガロイは、ヘッド交換式エンドミル「TungMeister(タング・マイスター)」シリーズの溝加工用ヘッドに新材種AH735を追加、また耐摩耗性重視の優れた既存材種AH715の設定アイテムを増やし、発売を開始した。
 溝加工、Tスロット加工では切りくずが噛込みやすく、そのため切れ刃のチッピングや欠損が発生する。これに対応するため、同シリーズの溝加工用ヘッドVST形とTスロット加工用VTB形に、耐欠損性および耐摩耗性を大幅に向上させた新材種AH735を新たに追加した。
 AH735は、靭性の高い専用母材に最新の積層PVD膜を組み合わせた高性能材種で、幅広い被削材の溝加工、Tスロット加工で高い信頼性、寿命性能を発揮する。
 あわせて、既存の耐摩耗性を重視したAH715材種をスクエアタイプヘッド、面取り加工用ヘッド等、8アイテムに拡充した。
 「TungMeister」は、工具交換わずか1分、段取り時間の大幅短縮が可能なヘッド交換式エンドミル。豊富な刃型形状と幅広いシャンク仕様で1万3000通り以上の組み合わせの中からユーザーの加工に最適な工具を選択できる。今回の新材種と設定アイテムの追加で、さらに組み合わせの幅が広がった。
 主な形番と標準価格は、「VCP100L09・0A45-02S06 AH715」が5412円、「VCW118L05・0A45-02S06 AH715」が9097円、「VST177W3・00R020-3S06 AH735」が5412円、「VTB250W6・00R04-06S10 AH735」が1万2210円(いずれも税込み価格)。全アイテム12点。
高硬度鋼加工用「T-CBN」シリーズに
Y形、F形インサートを標準設定

 タンガロイは、高硬度鋼の旋削加工に最適な「T-CBN」シリーズに、刃先角25度のY形、刃先角45度のF形インサートを追加発売した。
 今回追加されたY形インサート2QP-YNGAタイプは、従来のV形インサートの刃先を両側から5度ずつ削り落とした形状で、刃先角25度の両面仕様2コーナインサート。刃先角を25度としたことで、ワークとの干渉がしにくくなり、高硬度鋼部品の細かいヌスミ加工や、V形インサートでは加工できない細いV溝加工等で威力を発揮する。なお、ホルダに設置する側の刃先角は35度としているため、従来のVN**形インサートを搭載するホルダをそのまま使用できる。
 同様に、F形インサート2QP-FNGAタイプは、D形インサートの刃先角を10度狭めた45度とした。これにより、立壁の引き上げ加工等でワークとのクリアランスが大きくなり、切りくずの噛み込みや境界近傍に発生する異常損傷等を大幅に低減できる。なお、ホルダに設置する側はD形と同じ55度なので、従来のDN**形インサートを搭載する工具をそのまま使用できる。
 既存のV形、D形インサートに加え、同じホルダを共有できるY形、F形インサートを設定したことで、工具本数を増やすことなく加工適用範囲が格段に広がり、高硬度鋼加工での加工コスト削減に大いに貢献する。
 主な形番と標準価格は、「2QP-FNGA150408 BXA20」が6490円、「2QP-FNGG150408-HP BXA20(ブレーカ付き)」が7370円、「2QP-YNGA160404 BXA20」が6490円(いずれも税込み価格)。計39アイテム。初年度3億円の販売を見込んでいる。

フレキシブルに曲げられる
LEDテープライト新発売
ハタヤリミテッド 最大50m連結可能

 コードリールや照明器具の専門メーカーであるハタヤリミテッド(社長=足立憲泰氏、本社=名古屋市中区)から、使用場所に合わせてフレキシブルに曲げられるLED照明『LEDテープライト』が新発売だ。
 最大50mまで連結させることが可能であり、トンネル工事の仮設灯や誘導灯、エレベーター工事など、連結点灯させることで長い距離でも明るく照らすことができる。1mあたりの全光束は900lmで、作業灯としてもしっかり使える抜群の明るさだ。
 本製品の耐衝撃保護等級はIK10(40pの高さから5sの衝撃に耐えられる仕様)を誇り、屈曲試験では他社製品に比べて約4倍の耐久性を実証済み。万一の断線時でも故障箇所だけを切除し専用の補修キット(別売)で簡単に修理ができるのも嬉しい限りだ(50p間隔で切断可能)。
 セットタイプには、持ち運びや収納に便利な収納袋が付属。テープライト2本を背中合わせにして連結クリップで固定する、発光面の向きを気にしなくてもいい簡易両面発光タイプセットもラインアップされている。なお、1本で両面が光る両面発光タイプは近日発売予定だという。
 片面発光タイプのセット内容は@LEDテープライト(5m・10m・20mの各タイプを用意)、A電源ケーブル、Bエクスバンド(グレー色)、C収納袋。LEDテープライトの長さによって価格は異なる。また、テープライトの延長用として5m・10m・20mの各タイプを単体でも購入可能だ。簡易両面発光タイプは、@LEDテープライト(10m)×2、A電源ケーブル×2、Bエクスバンド(グレー色)、C収納袋、D連結クリップがセットとなっている。オプションで、専用補修キット、電源ケーブル、マグネットホルダー、エクスバンドも用意されている。
 本製品の価格など詳しくは同社顧客サービスデスク▽通話無料のフリーダイヤル=0120(686)888、または同社ウェブサイトへアクセスを。

健康経営優良法人2021
(中小規模法人部門)
服部商会「ブライト500」に認定

 工作機械・工具総合商社の服部商会(社長=服部嘉高氏、本社=愛知県津島市)が「健康経営優良法人2021(中小規模法人部門)ブライト500」に3月4日、認定された。
 健康経営優良法人認定制度とは、地域の健康課題に即した取り組みや日本健康会議が進める健康増進の取り組みをもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度。経済産業省が制度設計を行い、日本健康会議が認定している。
 5回目となる今回は、大規模法人部門で1795法人、中小規模法人部門で7937法人が認定された(2021年5月7日現在)。
 今年度から中小規模法人部門にも上位500社を表す「ブライト500」が新設され、昨年「健康経営優良法人2020(中小規模法人部門)」に認定された同社は、「ブライト500」を目標に取り組みを強化してきた。
 新設の「ブライト500」への申請は5142件。ここから愛知県下では59社、そのうち商業は4社(卸2社、小売2社)が厳しい選定基準をクリアーして選ばれた。
 同社では、経営層と経営管理部とで健康経営推進チームを組織し企画・立案をおこなうとともに、外部の健康経営アドバイザー、保健師と同社の課題について意見交換し、中期的な方針を協議している。数年間にわたる取り組みの中で、社員の健康意識の向上をはじめ、生産性の向上、採用の改善にもつながったという。

三菱マテリアル新製品
自動盤・小型旋盤用超硬ソリッドドリル
“WSTARドリルシリーズ”
「DWAE」にMiniサイズ発売

 三菱マテリアル加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=田中徹也氏、住所=東京都千代田区)は、自動盤・小型旋盤用超硬ソリッドドリル“WSTARドリルシリーズ”「DWAE」にドリル径1o-2・9oのMiniサイズを追加し、このほど販売を開始した。
 「DWAE」は、低抵抗で切りくず処理に優れ、自動盤・小型旋盤において安定した穴加工を実現する超硬ソリッドドリル。刃先形状の低抵抗設計により、ワーク剛性やクランプ剛性の確保が難しい加工でも使用しやすい。
 また、首下部の長さが最小限となる独自デザインにより、工具剛性の向上と切りくず排出性を両立させている。
 さらに、PVDコーテッド超硬材種DP102Aの採用により、低速から中速領域の切削条件下で優れた耐摩耗性を発揮するといった特長がある。
 今回、ドリル径1o-2・9oのMiniサイズ40アイテムを追加し、小径穴加工のニーズに対応した。
 代表型番と標準価格は、「DWAE0100]02S030 DP102A」が7260円、「DWAE0150]04S030 DP102A」が8580円、「DWAE0290]04S040 DP102A」が8580円(いずれも税込み価格)。
インペラ加工用テーパ刃ボールエンドミル
アルミニウム合金加工用エンドミルシリーズに
DLCコーティングエンドミルを追加発売

三菱マテリアル加工事業カンパニーは、インペラ加工用テーパ刃ボールエンドミル アルミニウム合金加工用エンドミルシリーズに「DLC4LATB」を追加し、このほど販売を開始した。
 自動車向けのターボチャージャは近年市場規模が拡大しており、部品として組み込まれるインペラはアルミニウム合金製のものが多くなっている。
 同社はアルミニウム合金製インペラ加工用としてノンコートタイプのC4LATBを発売し、切りくず排出性・耐折損性にも優れたエンドミルとして、ユーザーに高い評価を得ている。
 今回、さらにアルミの工具への溶着を防ぎ、工具剛性を高めた「DLC4LATB」4アイテムを追加発売した。
 「DLC4LATB」は、耐折損性を向上させた高剛性設計により、アルミインペラの高能率加工を実現。独自開発のDLCコーティングにより、優れた耐溶着性を発揮する。
 型番と標準価格は、「DLC4LATBR050T040AP20」が2万3100円、「DLC4LATBR100T040AP20」が1万9910円、「DLC4LATBR150T040AP20」が2万2550円、「DLC4LATBR200T040AP30」が2万6950円(いずれも税込み価格)。
“インパクトミラクル レボリューション”に
2枚刃ロングネックボールエンドミルを追加

 三菱マテリアル加工事業カンパニーは、高硬度鋼加工用“インパクトミラクル レボリューション”エンドミルシリーズに、2枚刃ロングネックボールエンドミル「VFR2XLB」を追加し、販売を開始した。
 “インパクトミラクル レボリューション”エンドミルシリーズは、耐酸化性と潤滑性に優れる新開発(Al,Cr,S@)N系コーティングと耐摩耗性と高密着性で実績の高い(Al,T@,S@)Nコーティングの組み合わせにより、高硬度鋼加工で優れた耐摩耗性を実現する。
 今回、同シリーズに2枚刃ロングネックボールエンドミル58アイテムを追加発売した。
 「VFR2XLB」は、ボール部と外周部のシームレス化(つなぎ目なし)と強バックテーパの採用により、立壁加工で高精度な加工が可能。
 代表型番と標準価格は、「VFR2XLBR0050N030」が6292円、「VFR2XLBR0100N120S06」が8437円、「VFR2XLBR0300N300」が1万2540円(いずれも税込み価格)。

新会長に井元英裕氏
日本工作機械輸入協会

 日本工作機械輸入協会では、去る5月6日開催の理事会にて、中川貴夫氏が会長を退任し、後任として井元英裕氏(YKT社長)が新会長に選任された。中川氏は相談役に就いた。
 副会長には井坂敏郁氏(NKワークス会長)と金子一彦氏(三宝精機工業社長)、専務理事に勝又峰行氏が就任した。

代表理事会長に
北野司氏が就任
日本鍛圧機械工業会

 一般社団法人日本鍛圧機械工業会では、去る5月18日開催の第73回定時総会並びに理事会にて、新たな代表理事会長に北野司氏(アイダエンジニアリング常務理事)が選任され就任した。
 理事副会長には、北出安志氏(コマツ産機社長)、柿本精一氏【新任】(エイチアンドエフ社長)、坂木雅治氏【新任】(アマダ顧問)、岡村哲也氏【新任】(住友重機械工業副社長)、櫛渕洋二氏【新任】(小島鐵工所社長)、また専務理事(業務執行理事)には中右豊氏が就任した。

2021年6月20日(日)2782
時代に合った組合のあり方を共に模索
新理事長に大野正博氏(中部製作所)
愛鋲協 第48期通常総会を開催

 愛知鋲螺商協同組合は、5月26日午後6時より名古屋市中村区の名鉄グランドホテルにて「第48期通常総会」を開いた。令和2年度事業報告をはじめとする各提出議案はすべて原案通り承認可決された。役員改選では理事9名、監事2名を選任。その後の理事会で、新理事長に大野正博副理事長(中部製作所社長)、新副理事長に鈴木憲一理事(エフシーテック社長)が選任され、小倉正嗣副理事長(小倉商店社長)は再任された。
 総会は司会を務める松原徳幸理事(千代松螺子社長)の開会の辞で始まり、組合員総数33社中、本人出席10名、委任状提出17名、書面出席2名で、総会が有効に成立することが報告された。
 冒頭、藤田守彦理事長(藤田螺子工業副会長)が「今年は組合員の方に集まっていただき通常と同じスタイルの総会をしようと思っていましたが、残念ながら新型コロナウイルス感染症の影響により、今回も理事役員の方々を中心とした形となりました。組合員の方からは委任状を頂いていますし、書面にてご回答を頂いています。スムーズな議事進行にご協力のほどをお願いいたします」と挨拶。
 藤田理事長を議長に選出して議事に入り、審議の結果、第1号議案=令和2年度事業報告並びに収支決算報告承認の件、第2号議案=令和3年度事業計画案並びに収支予算案承認の件、第3号議案=組合規約に関する件を原案通り承認可決した。
 今年度の今後の事業として、7月27日に日本ねじ商連総会(愛鋲協が担当)、10月に優良従業員表彰(名市協)、12月にボウリング大会、令和4年1月に新年会、2月に研修会、その他、理事会、ゴルフ会などを予定している。新型コロナウイルスの感染拡大状況によって変更または中止されることもある。
 第4号議案=任期満了に伴う役員改選に関する件は、指名推薦方式での選任が承認され、5名(理事3名、一般組合員2名)で理事役員の選考が行われた。選考委員長より選考結果(理事9名、監事2名)が報告され、これを承認した。
 総会終了後、直ちに第1回理事会が開かれ、理事長に大野正博氏(新任)、副理事長に小倉正嗣氏(再任)と鈴木憲一氏(新任)が就任した。
 大野新理事長が挨拶に立ち「微力ではありますが、皆様の意見を聞き、少しでも組合の参加企業が良くなるようなことを進めていきたいと思っています。労を惜しまずやってまいりますので、ご協力のほどをお願いしたいと思います。この組合の趣旨はどこにあるかと考えますと、大きく分けて2つある。色々な業界がある中で、ねじ業界、鋲螺商という業界の地位の向上が1つ大きな課題ではないでしょうか。ねじは、産業の塩と言われるぐらい製造業では必要なものです。にもかかわらず、非常に単価は安く、大量生産されるものが多く、お客様からの注文も一番最後になったりと、全体として他の機械要素部品に比べて地位が低いのではないかと思っています。もう1つは参加企業の発展。この2つが大きな趣旨ではないでしょうか」と言及。
 会の運営について「昔と同じことを同じように同じ規模で行うこと自体がどうなのだろうか。時代の流れもあり、昔と同じことが今の時代に合っているのだろうか。あるべき姿というもの、どういった会の運営にしていけばよいのかを、1〜2年をかけて皆さんと話し合っていきたい。また、後継者や若手の育成もぜひ進めていきたい。さらに業界を取り巻く環境、業界が今後どのようになって行くのかといったことの研鑽も組合としてやっていければいいと思っています。今後10年、20年、ねじとどう向き合っていくかを皆さんと一緒に勉強していければいいと思っています」と所信を述べた。
 新型コロナウイルス感染防止のため例年総会後に開催する懇親会は行わず、代わりに相互の間隔を広く取って簡単な食事会を開催。その席で、新たに理事となった片岡森夫氏(片岡商店社長)と奥田勝彦氏(東邦精器社長)から就任の挨拶が行われた。
【新役員】
敬称略 ※は新任
▽理事長(代表理事)=※大野正博(中部製作所社長)
▽副理事長=小倉正嗣(小倉商店社長)
▽副理事長=※鈴木憲一(エフシーテック社長)
▽理事=藤田守彦(藤田螺子工業副会長)
▽理事=土方博之(金城螺子製作所専務)
▽理事=松原徳幸(千代松螺子社長)
▽理事=鈴木浩久(八幡ねじ専務)
▽理事=※奥田勝彦(東邦精器社長)
▽理事=※片岡森夫(片岡商店社長)
▽監事=奥田一正(奥田商会社長)
▽監事=佐野康介(佐野螺子工業専務)
 なお、馬場將嘉氏(メイナン会長)、関戸一正氏(関戸機鋼社長)は理事を退任した。

2021年4月分工作機械受注額
2か月連続の1200億円超え
日工会 外需を中心に回復が継続

 日本工作機械工業会(日工会)が5月25日発表した2021年4月分の工作機械受注額(確報値)は、前年同月比120・8%増の1239億74百万円となり、6か月連続で前年を上回った。内需における年度末効果の剥落等により、前月比は3・1%減と3か月ぶりに減少したものの、受注総額の1000億円超えは3か月連続、また1200億円超えは2か月連続。外需比率は2か月ぶりに7割を超えた。
 同会は「回復の勢いに濃淡はあるものの、内外需とも設備投資に前向きな動きが広がっている」との見方を示した。
 内需は、前年同月比70・6%増の360億78百万円となり、2か月連続で前年を上回った。前月比は年度末効果の剥落もあり10・9%減と3か月ぶりに減少したが、2019年、2020年に比べ減少率は小幅にとどまっている。
 業種別では、全11業種で前年同月比増加。中でも自動車(109億円)は2か月連続で100億円を超え、多くの業種が前月比で下げた中にあって7・9%増加した。
 外需は、前年同月比151・2%増の878億96百万円となり、6か月連続で前年を上回った。前月比も0・6%増と3か月連続して増加した。
 地域別では、アジア(516億円)が2か月連続の500億円超えとなった。このうち中国(378億円)は2か月連続の350億円超えで、多様な業種で活発な設備投資が継続。台湾、韓国も昨年終盤からの受注水準が続いている。その他アジアでは、インド(30億円)が、電気機械での大口需要が前月実績からやや規模が少なく、3か月ぶりに40億円を下回った。
 北米(199億円)は、金属製品での大口需要の剥落が響き前月比7・0%減となったが、一般機械、自動車、電気・精密等は増加しており、総額として200億円に迫る水準を確保する等、全体的な回復傾向が持続している。
 欧州(150億円)は、ドイツが前月比で若干減少したものの、イタリアやその他の西欧、中欧、イギリス、トルコ等での増加がこれを補い、欧州全体としては前月比6・5%増と4か月連続で増加した。

“従業員ファースト”企業
子育て支援も積極的に
丸尾興商 働き方改革を加速

 丸尾興商(社長=丸尾高史氏、本社=静岡県島田市)は働き方改革への取り組みの一環として、積極的に従業員の子育て支援に取り組んでいる。
 女性社員の育児休業取得率はすでに100%に達しており、育児休暇として休日を連続して5日間取得した男性社員に対しては、育休奨励金として5万円が支給されるので、該当の男性社員はほぼ全員が5日間取得しているという。また、同社では、『ゆとり時短制度』を採用している。育児休業法では対象が満3歳未満とされているが、同社基準では『小学校就学前』とされており、国の制度を超える内容となっている。この制度は小学校就学前の子供をもつ従業員が希望すれば、就業時間を1日6時間まで短縮でき、就業開始・終了時刻を調整できる制度である。2019年には全社で12名の従業員がこの制度を利用。なかでも産後復帰の従業員が積極的に利用したようだ。利用者からは「保育園の送迎に利用しています。時間だけでなく気持ちにもゆとりをもって出勤できるので非常に助かっています」との声が挙がっている。
 2021年3月には同社および近隣企業が、のんのん英育舎(本部=静岡県藤枝市)との間で2020年6月に締結した『企業主導型保育所の共同利用に関する覚書』に基づき企業主導型保育施設『島田ほのす保育園』がオープンした。丸尾興商はじめ利用契約を締結した企業社員が優先的に入園できるほか、待機児童解消のための制度でもあることから、一定の範囲で地域住民の利用も可能となっている。このような取り組みのもととなっている「企業主導型保育事業」とは、2016年度に内閣府が開始した企業向けの助成制度である。企業が従業員の働き方に応じた柔軟な保育サービスを提供するために設置する保育施設や地域の企業が共同で設置・利用する保育施設に対し、施設の整備費や運営費の助成を児童育成協会(本部=東京都千代田区)が行っている。
 そのほか、同社は2021年、日本健康会議健康経営優良法人認定事務局より「健康経営優良法人2021(中小規模法人部門(ブライト500))」に認定された。本制度は地域の健康課題に即した取り組みや日本健康会議が進める健康増進の取り組みをもとに、とくに優良な健康経営を実践している法人を顕彰する制度である。健康経営に取り組む優良な法人を「見える化」することで従業員や求職者、関係企業や金融機関などから、「従業員の健康管理を経営的な視点で考え戦略的に取り組んでいる法人」として社会的に評価を受けることができる環境を整備することを目標としている。

役員異動
ダイジェット工業

 ダイジェット工業(社長=生悦住歩氏、本社=大阪市平野区)は、5月13日に開催した取締役会にて、次の役員の異動を内定した。6月25日開催予定の第95回定時株主総会並びにその後の取締役会及び監査等委員会にて正式に決定される予定。
 【役員等の異動(6月25日付予定)】 敬称略
 (1)新任取締役(監査等委員である取締役を除く。)候補者
 藤井繁光〓取締役三重事業所長[現・業務役員三重事業所長]
 (2)新任監査等委員である取締役候補者
 井川貴夫〓取締役(常勤監査等委員)[現・管理部シニアエキスパート]
 (3)退任予定取締役(監査等委員である取締役を除く。)
 中田敏也[現・取締役経営企画部長]※理事に就任予定
 (4)退任予定監査等委員である取締役
 松本泰三[現・取締役(常勤監査等委員)]※顧問に就任予定
 (5)役員の担当職務の変更
 古林雄一=常務取締役経営企画部長兼黛杰漢金(滄州)精密模具有限公司董事長[現・常務取締役兼黛杰漢金(滄州)精密模具有限公司董事長]
 (6)新任業務役員
 行成伸二=業務役員切削技術部長[現・切削技術部長]

 【役員等の体制(6月25日付予定)】 敬称略
●取締役(監査等委員を除く。)
 代表取締役会長=生悦住望▽代表取締役社長=生悦住歩▽常務取締役経営企画部長兼黛杰漢金(滄州)精密模具有限公司董事長=古林雄一▽取締役総務部長兼経理部長=安藤信夫▽取締役三重事業所長=藤井繁光
 ●取締役(監査等委員)
 井川貴夫(常勤)▽小島康秀(社外)▽平井満(社外)
 ●業務役員
 業務役員中国担当部長=高永明▽業務役員切削技術部長=行成伸二

組合員の交流、組織強化を中心に
感染症対策を取りつつ事業を計画
中日本木工機械商工協組 第59回通常総会(書面総会)

 中日本木工機械商工協同組合(理事長=福本豊彦氏・フクモト会長)は、5月27日に予定していた「第59回通常総会」を、新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言下にあることから開催中止とし、書面による決議をおこなった。
 第1号議案=令和2年度事業報告承認の件、第2号議案=令和2年度決算報告承認の件・剰余金処理(案)について・監査報告承認の件、第3号議案=令和3年度事業計画(案)承認の件、第4号議案=令和3年度収支予算(案)承認の件、第5号議案=組合借入金最高限度額(800万円)決定並びに組合員への貸付金最高限度額(100万円)決定の件は、いずれも原案通り承認可決された。
 事業報告によると、令和2年度は、第58回通常総会、合同理事役員会議、正副理事長・支部長会議などを実施。10月9日に名古屋で開催した「第6回次世代組合員の集い」には14名が参加し交流を深めた。
 一方、計画していた6月の「第8回産業企業視察見学会(北陸エリア企業視察訪問)」、1月の全日本木工機械商業組合中部支部共催による「令和3年新年賀詞交歓会」は感染症拡大の影響により中止を余儀なくされた。
 また、2月25日には感染症対策としてライブ配信された日本木工機械工業会及び全日本木工機械商業組合共催による「行政説明会」のセミナーをそれぞれ視聴した。
 今年度(令和3年度)事業は、感染拡大防止策を取りながら、6月に「産業企業視察見学会及び次世代組合員の集い」の実施(コロナ禍の状況次第)、1月に新年賀詞交歓会の開催を主に、製販一体によるモノづくり支援事業、生産設備促進投資に役立つ推進事業、事業活性化に伴う補助金支援事業の活動などに取り組む計画。
 この他、@木工機械販売業者の質的向上を図る情報ネットの確立A愛知県中小企業団体中央会主催による補助事業への活用B日本木工機械工業会(10月開催の日本木工機械展への動員)及び全日本木工機械商業組合(2月開催の行政説明会への参加)による協賛事業への参画C住宅・木材加工業界等とのコラボレーション事業及び広報活動等の支援活動にも取り組んでいくとした。
 第59期役員構成は次の通り(敬称略)。
▽代表理事(理事長)=福本豊彦(フクモト会長)
▽副理事長(財務担当)=榊原希昭(朝日工業社長)
▽副理事長=伊藤邦昭(メイキ社長)
▽理事=若原透(若原工機会長)
▽理事=小林正直(小林機械社長)
▽理事=杉田幸則(スギタキカイ社長)
▽理事=島田和典(シマダ機械社長)
▽理事=太田幸成(太田実商店社長)
▽理事=青山真人(青山工機社長)
▽理事=梁崎由喜夫(弥栄商事社長)
▽監事=宮川嘉朗(宮川工機会長)
▽監事=小林俊二(小林機械工業社長)

ROBOT TECHNOLOGY JAPAN 2022
(ロボットテクノロジージャパン2022)開催決定
新たな産業用ロボットと
自動化システムの専門展を
2022年6月に愛知で

 国内最大級の工作機械見本市「メカトロテックジャパン(MECT)2021」を主催するニュースダイジェスト社(社長=樋口八郎氏、本社=名古屋市千種区)と愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏、所在地=名古屋市熱田区)は6月1日、産業用ロボットと自動化システムの専門展「ROBOT TECHNOLOGY JAPAN(ロボットテクノロジージャパン)2022」を来年6月、愛知県国際展示場で初開催すると発表した。
 少子高齢化時代を迎え人手不足に直面する国内の生産現場でどのようにロボットを活用すべきか、匠の技に支えられている現場でどのように品質の安定を図るのか、人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)の技術をどのように活用するべきかなど、工場内の自動化、省人化に関する数々の課題を出展者と来場者が一緒になり、解決する展示会を目指す。
 産業用ロボット本体やその周辺機器の展示ゾーンに加え、ロボットの設置やシステム構築を担当する「ロボットシステムインテグレーター」(SIer)専用の展示ゾーンを設ける。「ロボットの使い方」を展示することで、より具体的な導入イメージを描ける場を提供する。
 2020年展は182社(888小間)の出展申し込みがあったが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から開催を中止した。自動化へ高い関心を持つ中部地方の来場者に、改めて新たな自動化技術を訴求する機会を創出する。
 出展募集は2021年9月1日(水)より開始する。
 同展を主催するニュースダイジェスト社の樋口社長は「生産現場、物流、研究所など幅広い場所でロボットのニーズが高まっている。そこで、産業用ロボットと自動化システムに特化した展示会をものづくりの中心地である愛知県で開催し、普及促進の一助としたいと考えた。メカトロテックジャパンで30年以上かけて培った展示会の開催と運営のノウハウを生かし、新しい産業用ロボットの活用法を一緒に考えたい」とコメントしている。
 開催概要
 【名称】ROBOT TECHNOLOGY JAPAN 2022(ロボットテクノロジージャパン2022、略称RTJ2022)
 【会場】愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo、アイチスカイエキスポ)
 【開催期間】2022年6月30日(木)〜7月2日(土)の3日間
 【開催時間】午前10時〜午後5時
 【主催】株式会社ニュースダイジェスト社
 【共催】愛知県機械工具商業協同組合
 【目標来場者数】3万人
 【対象来場者】工場内、倉庫、その他産業でロボット導入を考えるユーザー(自動車などの製造業、物流、食品・医療品・化粧品産業など)、システムインテグレーター、商社など
 【目標開催規模】200社・800小間
 【対象出展者】ロボットメーカー、周辺機器メーカー、システムインテグレーター、商社、団体・機関・自治体など
 【対象出展製品】搬送、溶接、塗装など各種用途向けロボット、協働ロボット、ロボットハンド、ロボット関連アクセサリー、ロボット要素部品、周辺機器、各種センサー・制御機器、無人搬送車(AGV)、自動倉庫、その他搬送機器、シミュレーションソフトウエア、アプリケーションソフト、ミドルウエア、画像処理ソフト、ロボット教示システム、CAD/CAMソフト、AI(人工知能)システム、IoT(モノのインターネット)関連技術、システムインテグレーション(SI)サービス、ロボットレンタル・サブスクリプションサービス、メンテナンスサービス、コンサルティング、出版など ※サービスロボットは対象外
 【出展料金】一般ゾーン37万4000円(1小間=2970×2970o)▽SIerゾーンA27万5000円(1小間=2970×2970o)▽SIerゾーンB16万5000円(1小間〓1980×1980o)
 【出展募集期間】2021年9月1日(水)〜2022年1月31日(月) ※出展申し込み締め切り日前であっても、満小間の場合は出展受け付けを終了する。
 ■ニュースダイジェスト社について
 1964年の創業以来、工作機械の専門誌《月刊生産財マーケティング》を中心に、FA業界向けの図書を多数出版。2018年には産業用ロボットに特化したウェブマガジン「robot digest」を創刊した。
 ■愛知県機械工具商業協同組合について
 愛知県内に所在する機械工具(工作機械、産業用ロボット、自動化システム、周辺機器、工具、測定機器など)商社の協同組合。情報共有だけでなく、勉強会や若手経営者の育成と交流に力を入れている。組合員228社、賛助会員106社(2020年10月現在)。

TOTOシステムバスルーム
『SYNLA(シンラ)』8月2日発売
床ワイパー洗浄の遠隔操作が可能に

 TOTO(社長=清田徳明氏、本社=福岡県北九州市)は、戸建て向けシステムバスルーム/マンションリモデルバスルーム『SYNLA(シンラ)』に新機能を追加し、8月2日より発売する。
 浴槽掃除・暖房・お湯はりなどの入浴準備を、いつでもどこでも簡単にスマートフォンから専用アプリで操作できる、浴室IoT商品“つながる快適セット”(昨年9月発売)をバージョンアップ。「床ワイパー洗浄(きれい除菌水)」の遠隔操作とスマートスピーカーによる音声操作機能を追加した。
 「床ワイパー洗浄(きれい除菌水)」は、水道水をワイパーのように散布し、仕上げに同社のクリーン技術きれい除菌水≠吹き付けて床まわりのきれいを長持ちさせることのできる機能で、遠隔操作が可能となる。
 また、スマートスピーカーによる音声対応も可能になり、家事などで手が離せないシーンなどでも音声によってお湯はりや暖房、掃除を遠隔操作でき、スマートな暮らしを実現する。
 併せて、親水効果により更に清掃性を向上させた「お掃除ラクラクカウンター 人工大理石」や、新しい壁柄(4色)・床柄(3色)も追加した。
 希望小売価格(税込/組立費別途)は、戸建て向け1616サイズ(1坪サイズ)▽Gタイプ251・8万円〜▽Rタイプ206・5万円〜▽Bタイプ(ベンチタイプ)206・5万円〜▽Dタイプ158・9万円〜▽Cタイプ121・8万円〜。マンションリモデル向け1418Jサイズ▽Rタイプ217万円〜▽Dタイプ176・4万円〜▽Cタイプ139・2万円〜。
 発売3年目、戸建て向けシステムバスルーム・マンションリモデルバスルーム合わせて、約1万7000台/年の販売を見込んでいる。
戸建て向けシステムバスルーム
『sazana(サザナ)』同日発売
 同社は、システムバスルーム『sazana(サザナ)』にも同様に「床ワイパー洗浄(きれい除菌水)」の遠隔操作とスマートスピーカーによる音声操作機能を追加し、8月2日より発売する。
 また、立っても座っても快適な浴び心地の「コンフォートシャワーバー(手すり兼用)」は手すりとしても使用できるように進化。新しい壁柄(3色)を追加し、親水効果により更に清掃性を向上させた「お掃除ラクラクカウンター 人工大理石」も品揃えした。
 希望小売価格(税込/組立費別途)は、1616サイズ(1坪サイズ)▽Pタイプ119・8万円〜▽Tタイプ102・7万円〜▽Sタイプ98・2万円〜▽Nタイプ80・5万円〜▽Fタイプ(ベンチタイプ)136・4万円〜。
 発売3年目、約19万台/年の販売を見込んでいる。

4月度鍛圧機械受注総額53・1%増
4か月連続で前年を上回る
日鍛工 プレス系、板金系ともに回復基調

 日本鍛圧機械工業会(日鍛工)が5月14日発表した鍛圧機械会員月次統計によると、2021年4月度の受注総額は、前年同月比53・1%増の217億47百万円となり、4か月連続で前年を上回った。
 同会は、プレス系、板金系ともに国内外で回復基調に入ったとの見解を示した。全世界的にも中国・東アジアの伸長と北米での回復傾向が見られる。
 機種別にみると、プレス系機械は、前年同月比65・6%増の88億91百万円となり、5か月連続で前年を上回った。小型プレスが31・1%増、中型プレスが約3倍増、大型プレスも約5倍増と伸長。フォーミングは40・3%増、自動化安全装置も36・0%増、油圧プレスのみ25・6%減だった。
 板金系機械は、前年同月比53・7%増の60億31百万円となり、2か月ぶりに前年を上回った。パンチングが約7倍と大幅に伸長、プレスブレーキも32・4%増で、レーザ・プラズマのみ12・9%減だった。
 サービス系(サービス・部品金型)は、前年同月比39・1%増の68億25百万円となり、2か月連続で前年を上回った。
 内外別(機種計)では、国内が前年同月比48・4%増の71億15百万円。自動車が43・9%増、金属が23・9%増、鉄鋼・非鉄金属が25・4%増、一般も49・3%増とすべての業種で増加した。
 輸出は、前年同月比73・5%増の78億7百万円。中国向け63・6%増、韓国・台湾向け44・5%増、北米向けが約7倍増、東南アジア向けも56・5%増だったが、欧州向けはマイナスとなった。

大矢誉宏氏 告別式
大矢伝動精機前社長
会場には間隔をあけて焼香の列ができていた

 機械工具・伝動機器の総合商社、大矢伝動精機(社長=大矢顕氏、本社=名古屋市中区)の前社長で取締役相談役の大矢誉宏氏が5月25日、満65歳にて逝去された。
 通夜が26日午後6時より、告別式が翌27日午前11時より、いちやなぎ中央斎場(名古屋市千種区)において、大矢家との合同葬によりしめやかに執り行われた。同社社長で長男の大矢顕氏が喪主を務めた。
 新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言の下、密を避けるため通夜、告別式ともに開式の1時間前から焼香ができるよう準備され、多くの参列者がソーシャルディスタンスを保ちながら、故人と最後の別れをしていた。

戸谷克己氏
常盤機工会長

 配管資材・鋼材等の総合商社、常盤機工(社長=戸谷真基氏、本社=三重県四日市市)の取締役会長戸谷克己氏が6月3日、71歳にて逝去された。
 通夜ならびに葬儀は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、近親者のみで四日市中央斎奉閣にて執り行われた。

“スマートホームを、もっと身近に”
『Life Assist 2』
LIXIL 7月1日全国発売

 LIXIL(社長=瀬戸欣哉氏、本社=東京都江東区)は、ホームデバイスをインターネットに接続し、住宅設備機器・建材、家電とつなげるだけでマイホームがスマートホームに生まれ変わるIoTホームLink『Life Assist 2』を、2021年7月1日(木)より全国で発売する。一部オプションについては8月1日(日)に発売の予定だ。
 『Life Assist 2』は、インターネットと接続し、住宅設備機器・建材、家電などの機器とつなげるだけでマイホームがスマートホームに変身し、ひとつ先の便利で安心な暮らしを実現してくれる。“スマートホームを、もっと身近に”のコンセプトのもとに商品をリニューアルし、「毎月の使用料が不要」「設定は自宅のルータと接続してペアリングするだけ」「直感的に使えるアプリで初めてでもスイスイ」と、これまで以上に簡単で使いやすく生まれ変わった。
 スマホやスマートスピーカーへのひと声(非接触での音声操作)で、家中の住宅設備機器・建材や家電をコントロールできるほか日々の暮らしに合わせて「曜日・時間」「天気(NEW)」「GPS(NEW)」「温度・湿度・照度(NEW)」「ドア開閉」「人感」をきっかけにこれらの機器を一斉操作できる。また、コロナ禍における外出自粛の影響により遠方の家族とつながりたい≠ニいうニーズが高まっているなか『Life Assist 2』は、同居家族はもちろん離れた家族も含め最大10人分までIDを発行でき、さらにIDごとに権限を設定できる。これにより例えば「遠方の家族は照明の権限のみ(照明のON/OFFをトリガーに操作履歴を確認)」などプライバシーに配慮しながらそっと見守ることができる。
 参考価格となるがホームデバイスは5万5000円(税込)。毎月の使用料は不要。ただしセンサ、カメラ等のオプションならびに取付工事、搬入費用は別途必要となる。詳しくは同社ウェブサイトへアクセスを。

腐食防食学会の
2021年度技術賞を受賞
荏原製作所 荏原環境プラントと共に

 荏原製作所(社長=浅見正男氏、本社=東京都大田区)ならびに荏原環境プラント(社長=渡邉良夫氏、本社=東京都大田区)は、腐食防食学会の2021年度技術賞を受賞した。
 腐食防食学会は材料全般の腐食防食の研究や技術の促進、普及を目指す国内唯一の機関である。技術賞は、腐食防食分野における技術開発や啓蒙に広く貢献した技術に対して贈られる。今回の受賞内容は以下の通りだ。
 ●受賞技術▽「表面に凹凸(おうとつ)構造を有する耐高温エロージョン・コロージョン(※)溶射被膜の開発」。
 ●受賞者▽野口学(のぐちまなぶ)氏(荏原製作所技術・研究開発統括部)、石川栄司(いしかわえいじ)氏(荏原環境プラント共通基盤本部)。
 ●評価ポイント▽@表面の凹凸形状が、バイオマス燃焼環境における腐食摩耗減肉の抑制に効果的であることを発見した点。A凹凸が自発的に発現する材料組成と製造方法を開発した点。B開発した溶射皮膜をICFB(荏原環境プラントの登録商標)層内伝熱管で実用化を開始した点。
 荏原製作所は長期ビジョン『E-Vision2030』で「持続可能な社会づくりへの貢献」を重要課題として掲げている。本技術は、腐食と摩耗が同時に生じる環境において層内伝熱管の減肉量抑制に効果が期待できるため、プラント部材の延命化ならびにバイオマス発電による再生可能エネルギーの利用促進に貢献するものと考えられる。
 これからも荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し企業価値のさらなる向上を図っていく。
 (※)エロージョン・コロージョンとは、環境(液相や気相)の流動による「物理的な効果」と環境の「化学的(腐食の)効果」が複合して材料の減肉を加速する現象のことである。

最高許容圧力1.6MPaに対応
エスロハイパーAWHP
積水化学工業 環境・ライフラインカンパニーより

 敷地内埋設配管からピット内横引き管、給水立て管、メーター部まで建物用給水管として広く利用されている積水化学工業(社長〓加藤敬太氏、大阪本社〓大阪市北区・東京本社〓東京都港区)環境・ライフラインカンパニーの「エスロハイパーAW」。同社は、さらにその使用可能範囲を広げるべく、最高許容圧力1・6MPaに対応した『エスロハイパーAWHP』を新たにラインアップし、現在好評を博している。
 従来の「エスロハイパーAW」の最高許容圧力が1・0MPaなのに対して、『エスロハイパーAWHP』は、従来の特長はそのままに1・6MPaに対応。高層給水管や高圧冷却水管への採用も可能となった。
 管・継手の色は従来の「エスロハイパーAW」よりも明るいスカイブルーとなっており、識別がとても容易。配管のクロスコネクション対策としても使うことができる。なお、AWHPの管・継手同士以外の場合は、最大許容圧力は1・0MPaまでとなっている。
 また、ポリエチレン管のため腐食の心配がなく、高い柔軟性とEF接合により地震に強い一体管路が構築できるほか、軽量なため取り扱いやすく施工効率がアップ、給水立て管では保温レスの検討が可能といった利点も注目すべきポイントだ。
 そのほか価格など、本製品に対して詳しくは、同社環境・ライフラインカンパニー中部支店設備システム営業所管材・建築グループ▽電話=052(307)6806まで問い合わせるか、同社ウェブサイトへアクセスを。

野老朝雄氏とnoizがタッグ
「DISCONNECT / CONNECT」
INAXライブミュージアム 展覧会開催中

 INAXライブミュージアム(所在地=愛知県常滑市)では、2021年4月24日〜同10月12日の期間、展覧会「DISCONNECT/CONNECT【ASAO TOKOLO×NOIZ】幾何学紋様の律動、タイリングの宇宙」を開催中だ。
 昨夏、コロナ禍において実展示からオンラインでの展覧会に転じたLIXILギャラリー(2020年9月閉廊)の「CONNECT/DISCONNECT【ASAO TOKOLO×NOIZ】」。このたび美術家の野老朝雄(ところあさお)氏と建築デザイン事務所〈noiz〉が再びタッグを組み、同館の土で囲まれた実空間で展覧会を実現させた。紋様の創作を通して多種多様な関係性を築こうとする野老氏のテーマ「つなげる」から名づけられたオンライン展のタイトルはコロナ禍で一旦途切れたものの、再び「つなげる」とし、今回、語順を逆転させている。
 野老市の作品といえば東京2020オリンピック・パラリンピックのエンブレムのデザインが広く知られている。彼は、シンプルな図形で平面を隙間なく埋め尽くす「タイリング」の世界で、幾何学による無限の連続性や、さまざまな展開性を特徴とする野老紋様を数多く生み出してきた。本展ではこの野老紋様が建築素材である「タイル」と結びつけられる。デザインの可能性を飛躍的に高める「コンピュテーショナル・デザイン」の分野で建築界をリードするnoizとともに、両者が野老紋様のタイルをまとった造形をつくりあげる。noizが手掛ける展示空間では、野老紋様独特のパターンやルールを活かしたタイルが多彩に展開される。
 プログラミングにより生成された映像や音も織り込まれたダイナミックな環境で、まるで生きているかのように振舞う紋様とタイリングの妙、常滑の同館でしか体験できない美をぜひとも感じてほしい。
 野老朝雄氏は1969年東京都生まれ。幼少時より建築を学び、大学卒業後、建築家/美術家の江頭慎氏に師事。2001年9月11日より「つなげる」をテーマに紋様の制作を始め、美術・建築・デザインなど分野の境界を跨ぐ活動を続ける。単純な幾何学原理に基づいて定規やコンパスで再現可能な紋と紋様の制作をするほか、同様の原理を応用した立体物の設計/制作も行なっている。主な作品に、東京2020オリンピック・パラリンピックのエンブレムに採用された〈組市松紋〉、大手町パークビルディングのための屋外彫刻作品《TOWER OF CONNECT》、〈PPP TOKOLO PATTERN MAGNET〉などがある。
 noizは2007年に豊田啓介氏と蔡佳萱氏のパートナーシップとして設立。2016年より酒井康介氏を加えた3名パートナー体制で東京、台北、ワルシャワ(ヨーロッパ)からコンピューテーショナルな手法を駆使し、建築を軸にインスタレーションから都市まで幅広いジャンルで国際的に活動する建築・デザイン事務所。最新のデジタル技術を駆使した各種デザインや製作、システムの実装から教育、各種リサーチ&コンサルティング活動も積極的に展開している。

大野強氏
大野管材 会長

 大野管材の創業者で取締役会長の大野強(おおの・つよし)氏が5月24日(月)逝去された。享年92歳。通夜・葬儀・告別式は近親者のみで執り行われた。
 同氏は、1964(昭和39)年に大野管材(現社長=大野洋揮氏、本社=愛知県海部郡大治町)を創業。以降、同社は販売先である設備工事店と仕入先であるメーカーから厚い信頼を得ている。会長に就任後も、住宅設備機器や各種配管資材の販売を通じて、中部エリアのインフラ整備や豊かな住環境の創造に寄与してきた。

「セントラル愛知交響楽団
公益社団法人認定記念コンサート
三井住友海上しらかわホールで開催

 セントラル愛知交響楽団(理事長=山田貞夫氏)がこのほど公益社団法人に認定され、これを記念したコンサートを5月21日、名古屋市中区栄の三井住友海上しらかわホールで開いた。
 同楽団は1983年にナゴヤシティ管弦楽団として活動を開始し、1997年に現在のセントラル愛知交響楽団に改名。2009年4月には一般社団法人となり、公演事業だけでなく音楽を通じた教育や文化事業を推進し、地域の音楽文化振興に努めてきた。これらの活動が愛知県より認められ、2021年4月1日に公益社団法人に認定された。
 記念コンサートでは冒頭、中西政男セントラル愛知交響楽団副理事長が「この度、私どもセントラル愛知交響楽団は公益社団法人の認定をいただきました。その記念コンサートをこれから開催させていただきます。短い時間ですが、最後までごゆっくり演奏会をお楽しみくださいますようお願いを申し上げます」と挨拶。
 同氏は、公益社団法人になったことで同楽団の法人会員・賛助会員(個人)の会費等、楽団に対する援助が課税対象外となることを説明し、新型コロナウイルス感染症の影響により楽団の運営が厳しい状況にある中「一人でも多くの皆様にセントラル愛知交響楽団の会員になっていただき、この地域の文化活動に一層のご支援をお願い申し上げる次第です。本日は、厳しい運営を援助すべく、当楽団の山田貞夫理事長(個人)より寄付金の贈呈があります」と述べた。
 コンサートは、元セントラル愛知交響楽団アソシエイトコンダクターの高井優希氏(2019年度山田貞夫音楽賞特選)の指揮により、歌劇「ウイリアム・テル」序曲より“スイス軍の行進”(G.ロッシーニ)で開演。日本では運動会やテレビ番組のオープニング曲としてよく使用される曲だ。
 続いて、歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲(P.マスカーニ)、劇付随音楽「真夏の夜の夢」Op. 61より“結婚行進曲”(F.メンデルスゾーン)など、前半・後半あわせて8曲が演奏された。
 今回のプログラムは一般に広く知られるクラシック曲で構成されており、クラシックに馴染みのない人でも楽しめる内容。来場者の一人からは「今まであまりオーケストラが奏でる音に間近に触れることがなかった。コロナ禍で心にゆとりの持てないことも多かったが、緊張感が薄らぎ、心が豊かになったような気持ちになった」との感想が聞かれた。
 コンサート前半の演奏終了後に寄付金の贈呈式が行われ、山田理事長(個人による寄付)が同楽団に対して寄付金の目録を贈呈。瀬戸和夫楽団常務理事より同氏に感謝状が渡された。

人事異動
機構改革
 敬称略、[ ]は前職

 ■DMG森精機
 【人事異動】5月1日付

 後藤宏=経理部長兼経理ERP部長[連結決算部長兼経理ERP部長]▽川嶋俊正=国内法務部長[海外法務部長]▽村蒔和範=固定資産企画管理部長[国内法務部長]▽Bodo Schmidt-Schmiedebach(ボード・シュミット=シュミーデバッハ)※昇格=海外法務部長[海外法務部]▽田村光弘=タレット・ATC製造部長[精密加工部長兼奈良機械加工部長]▽赤井洋善※昇格=精密加工部長[奈良機械加工部奈良機械課長]
 【機構改革】5月1日付
 タレット・ATC製造部を新設(主要ユニット部品内製強化のため)
 ■オーエスジー
 【人事異動】6月1日付

 《次長》嶋田秀樹=エフ・ピー・ツール出向(営業部長に就任)[東部営業部次長]
 《課長》浅沼広和=クリエイトツール出向(代表取締役に就任)[西部営業部2課長]▽笹原丈裕=西部営業部2課長[デザインセンター加工技術グループリーダー(課長)]