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2021年(令和3年)5月
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2021年5月2日(日)・9日(日)・2777 ・2778
令和3年度通常総会は書面総会に
予算案など上程議案を審議
愛機工 令和3年度4月理事会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は、4月20日午後4時30分より名古屋市中区の東京第一ホテル錦にて理事会を開いた。理事ら18名が出席し、令和3年度通常総会に諮る議案内容の審議をはじめ、コロナ禍の中での各部の活動状況報告などを約1時間半にわたり行った。
 理事会の冒頭、水谷理事長より挨拶があり、続いて議事に入った。
 会員の状況について、事務局より、4月1日付で組合員のトークシステム(中南支部)と大竹機械商事(南支部)、賛助会員のナスコフィッティングが脱退したと報告された。
 新入社員研修の報告は、林経営対策部長(広商NEXUS会長)より行われた。同研修は4月14日(水)・15日(木)の2日間、名古屋都市センター(名古屋市中区)にて開催され、受講者16名、講師は名南経営の渡邉圭蔵氏が務めた。研修では、挨拶や行動など社会人としての基本的なビジネスマナーと学生から社会人への意識の切り替えを主旨に実施。今回は、コロナの影響で採用が減少したのか密になる受講を避けたのかは不明だが、参加者数が大幅に減少したと報告された。前年度は中止となったが例年は25〜30名が参加している。
 引き続き林部長より、社員教育事業および経営者・管理者セミナーについて説明があった。
 社員教育事業は今年度、恒例のセールス・エンジニアスクールを2回開催する。第1回が6月3日(木)〜5日(土)、第2回が10月14日(木)〜16日(土)。各20名を定員とする。会場は中部ポリテクセンター(愛知県小牧市)、講師は同センター指導員。
 経営者・管理者セミナーは6月2日(水)午後6時〜同7時30分(理事会終了後)、「経営資源集約化税制を活かした企業価値向上」を主旨に開催する。セミナーでは、国内および機械工具業界におけるM&Aの動向と展望を紹介するとともに、税制改正で今年発令される経営資源集約化税制について説明する。第1部「M&Aを活用した成長戦略」(講師=名南M&A取締役青木将人氏)、第2部「経営資源集約化税制とそれを活かした再編手法」(講師=税理士法人名南経営事業再編部中川修氏)。
 第80回親善野球大会について、野崎福利厚生部長(常磐精機社長)が説明した。4月2日に東別院会館(名古屋市中区)でキャプテン会議を開き、試合におけるコロナ感染防止対策を説明し、トーナメント抽選会を行った。大会参加チームは27社28チーム(Aゾーン16チーム、Bゾーン12チーム)。トーナメント表、参加チーム名簿、大会日程が示された。当面の日程は、開幕が4月24日(土)江南市民球場、2日目が5月15日(土)一宮総合運動場など、6月26日(土)まで確定している。数日前からコロナ感染者が増加傾向にあり、4月24日に予定している開幕の判断を改めて同理事会に諮った結果、感染症対策を充分に行った上で予定通りに開催することが承認された。また、大会の名称について当初は、一昨年前の前回(第79回)大会がコロナの影響で中断し結果的に再開を断念して大会が成立しなかったため、今年度改めて第79回大会を開催するとしていたが、3試合を残しての中止であり今年度大会は第80回が適当との意見があり、承認された。
 10月20日(水)〜23日(土)にポートメッセなごや(名古屋市港区)で開催する「MECT展(メカトロテックジャパン2021)」について、高田実行委員長(組合副理事長・井高社長)より準備状況などが報告された。同展はコロナウイルス感染防止に対応するため出展規模を若千縮小して開催される。現状では出展約1800小間、企画展示50小間で1850小間(前回展1941小間)の規模を想定している。現在キャンセル待ちの受付を調整しており、出展者および小間数の確定は4月下旬になる見込み。今後は5月中旬に小間配置の打ち合わせを行った後、6月9日(水)に出展者説明会を開催する。組合実績は減小間調整により114社、388小間となったと報告された。
 「ロボット展(ロボットテクノロジージャパン)」については、森田実行委員長(組合副理事長・モリタ社長)より今後の方針が示された。2022年7月に開催を予定しているロボット展(主催=ニュースダイジェスト社、共催=愛知県機械工具商業協同組合)の構想がまとまり、今年9月の出展者募集開始を目安に準備を進める。前回2020年はコロナの影響で中止となったが、組合では改めて実行委員会を設置してロボット展募集事業に取り組むとした。
 4月7日(水)に開催した三役常任理事会の報告が、水谷理事長より行われた。同理事会では2022年の全機工連・愛知大会の開催要項について議論。また、最近のコロナ感染増加を踏まえ4月の理事会および5月25日(火)の通常総会についても意見交換し、4月理事会は予定通り開催、通常総会についてはコロナ感染症の増加とともに重要案件も無いことから書面により開催することで意見をまとめたと報告された。
 令和3年度通常総会について、引き続き水谷理事長が説明。通常総会は書面にて実施する。4月末日までに総会議案書をまとめ、5月連休明けに書面議決書を同封して組合員に郵送する段取りとした。
 令和2年度決算報告、令和3年度予算案が梅村会計理事(梅村本店社長)より示され、令和3年度支部補助金についても説明された。予算案については、従来(展示会開催年)と同様に計上しているが、今年度においてもコロナ禍で通常の開催が難しくなることが想定されるため予算の有効な活用を検討する。そのほか総会に上程する、令和2年度事業報告および3年度事業計画案、賦課金徴収方法案、支部規約・支部理事定数改正案等が示され、誤字・脱字・補足等の訂正があれば、各理事が事務局宛にメールなどで指示することとした。
 青年部事業については、服部青年部副部長(服部商会社長)より今年度の進め方が説明された。上期の定例行事として6月に青年部総会、7月または8月にキャンプの集いを実施しているが、現在のコロナ感染状況では通常の開催が難しく思われる。特に青年部が企画する福利厚生事業では、屋外とは言え飲食を伴うキャンプや密集が避けられないバスツアー、親睦事業等、開催できるかは不透明な状況との認識が示された。前年度はすべての事業が中止となり青年部活動が休上の状況にあり、コロナ禍の中で青年部の意義を高めるためにも何らかの事業を検討する。青年部員および組合員の中堅・若手社員を対象にした研修等、勉強会を中心とした事業の取り組みも一つの案とし、幹事会を開いて今後の活動方針を検討するとした。ただし、在籍する企業の重要な戦力となる青年部員のコロナ感染防止を最優先に考えて行う。なお、野球大会では少人数で大会運営の協力にあたる。
 その他、令和3年度理事会日程が次のように示された。6月2日(水)午後4時30分〜同6時▽8月3日(火)同4時30分〜同6時30分▽10月5日(火)同4時30分〜同6時30分▽12月7日(火)同4時30分〜同6時30分▽2022年2月1日(火)理事会同4時30分〜同6時、懇親会同6時10分〜同8時(コロナ感染状況により中止の場合有り)。
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 【景況調査結果】 
 同組合が組合員を対象に実施した景況調査結果(2021年1〜3月の実績調査、回答率42・7%)によると、最近3か月間の売上高が前年同月(2020年1〜3月)と比較して「減少」したと回答した企業は46・9%、「同水準」が31・2%、「増加」が21・9%だった。前回調査(2020年10〜12月)に比べ「減少」が31・1ポイント低下した。
 2021年の景況見通しについては「横ばい」が58・3%と最も多く、次いで「好転する」が26・1%、「悪化する」は25・0%。また、通販業者の影響が「大きく出ている」「それなりに出ている」を合わせ71・9%に及んだ。

2021年度方針決まる
『中部みらい市』6月開催
中部みらい会 感染対策を万全に開催

 中部みらい会(会長=伊藤辰之氏・イトウ社長/橋本総業と販売店・メーカーの集い)は4月21日(水)、新型コロナウイルス感染症予防対策を万全に施したうえで、名古屋市千種区の名古屋市中小企業振興会館7階メインホールにて『2021中部みらい会総会・方針説明会』を開催した。
 冒頭で伊藤会長が「この時期、街ではツツジがきれいに咲いています。桜前線は津軽海峡を越えて北海道が今は桜が見頃だそうです。しかし残念ながら花を愛でるという雰囲気には今年もなかなかなれない、厳しい情勢が続いております。今、業界では値上げの話しが多いように感じております。銅や鉄、塩ビ、ステンレスなど軒並み値上がっております。業界は違いますがウッドショックと言って木材も高騰しているようです。素材がかなり値上がっておりますが、いずれにしても我々販売店としては粛々と対処していくだけであります」と、業界の現状説明を交えながら挨拶。
 続いて、賛助会員を代表して伊藤竜一TOTO上席執行役員中部支社長が登壇。「昨年、橋本総業さまは130周年を迎えられ、積極的に販売活動もしていただき、コロナ禍のなかにありましても我々賛助会員の売上に大きく貢献していただきました。正会員の皆さまにも非常に多くのお力添えをいただきました。お礼申し上げます。コロナ禍で状況が変化しております。ピンチはチャンスと言われますが、時代の変化に素早く対応することがピンチをチャンスに変えるひとつの手段ではないかと思います。そういう意味では橋本総業さまの行動力には、変化に対応していこうという意気込みが感じられます。今年度はぜひ正会員の皆さまと橋本総業さま、そして我々賛助会員が一体となって、なんとか変化に立ち向かっていきたいと考えております。私どもの話で恐縮ですが、今年度は対前年比106%ほどの見立てをしております。昨年はパブリックが新築・改修含めて非常に好調でした。なかには商品が間に合わずご迷惑をお掛けしてしまったほどです。今年度は引き続き行けるものと思っております。一方で今、木材が日本へ入ってこないという状況らしいです。ある販売店さまとお話させていただいたとき、11月に発注したものの一部がまだ入ってきていないとおっしゃっていました。このままですと住宅が建たなくなってしまうおそれもあります。米国と中国の需要増加、さらに、日本は注文が細かいうえに価格を抑えられるということで原産国はもっと高く買ってくれるところに優先して販売してしまうそうです。全体的にみて3割は落ちるのではと言われているようです。実際、ビルダーさまからも着工が遅れるという話は聞いています。こういったところをカバーするべくパブリックを中心とした新築・リモデル、そして住宅も含めて皆さまと取り組みながら売上をカバーできればと思っております。6月には『中部みらい市』も開催されます。ぜひこれを最大限ご活用いただき、共に売上拡大につなげていければと思います」と挨拶した。
 本総会は宇佐見徳秋橋本総業執行役員中部エリア長の議事進行で第16期(2021年4月1日〜2022年3月31日)定期総会へと移行。第15期(2020年4月1日〜2021年3月31日)活動報告ならびに会計報告・監査報告、第16期事業計画(案)・予算(案)が発表され、いずれも満場一致で承認・可決された。また、その他報告事項として、中部みらい会役員を務めていた大野直樹氏(大野管材)の逝去に伴い、同社現社長である大野洋揮氏の役員就任が同会幹事会で承認されたとの報告があった。
 総会が閉会した後、出席者は伊藤元重東京大学名誉教授・学習院大学教授による全国同時放映オンライン講演会「内外経済の展望」を聴講。休憩を挟み、オンラインによる橋本総業方針説明会がスタート。橋本政昭橋本総業社長からグループ全体の方針について、田所浩行橋本総業専務執行役員から業界を取り巻く環境について、佐山秀一橋本総業常務執行役員から商品別の動向について、倉本順一郎橋本総業常務執行役員から2021年度開催予定「みらい市」についてそれぞれ説明がなされた。
 最後に、加藤浩太郎橋本総業岐阜支店長から、6月18日(金)・19日(土)の2日間、名古屋市千種区の名古屋市中小企業振興会館1階大展示場・吹上ホールで感染症予防対策を施したうえでの開催が予定されている『中部みらい市』について概要が説明された。概要は以下の通りだ。

【共に栄えるハイブリッド(リアル+Web)中部みらい市2021】
■開催日時▽2021年6月18日(金)15時〜18時・同19日(土)9時30分〜16時30分
■会 場▽名古屋市中小企業振興会館1階大展示場(吹上ホール)=名古屋市千種区吹上2-6-3/TEL=052(735)2111
■テーマ▽「7つのみらいをキーワードに、より快適な社会へ!」(7つのみらいとは=コロナ対策、環境・エネルギー、中古・リフォーム、健康・快適、安全・安心、地域活性化、ITフル)
■コンセプト▽「行って見て買って良かったハイブリッドみらい市」(ハイブリッドとは=リアルとWebの併催)
■スローガン▽「みらい市はみんなの市! 四位一体で事業拡大を!」
■出展社数ならびに小間数(総会当日現在・変動の可能性有り)▽260社・290小間(前回=258社・285小間)
■目標動員数▽3300名(リアル1500名+Web1800名)
■展示場▽パネル展示コーナー、管材ゾーン、住設ゾーン、空調ゾーン、ITツール提案、工具・即売ゾーン/特別展示=コロナ対策、家事楽、防災・暑さ対策の各商材

【コロナ禍開催の感染対策(指針に沿った対策)】
■3密対策▽席間隔を広く、収容人数を制限した会場に。
■接触少なく▽会場内での食事提供の中止(飲料のみ可)。
■消毒液、体温計、飛沫防止シート(商談席)、フェイスシールドの活用。
■Webに掲載中の商品を発注できる『Webみらい市』の併催。

売上高13・2%減の7604億円
コロナ禍の影響で減収減益
岡谷鋼機 令和3年2月期決算説明会

 岡谷鋼機(社長=岡谷健広氏、本社=名古屋市中区)は3月31日、名古屋証券取引所において令和3年2月期連結決算の説明会を開催した。
 発表によると、売上高は前期比13・2%減の7604億43百万円、営業利益が同28・6%減の135億84百万円、経常利益が同20・5%減の182億98百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同20・7%減の124億29百万円で、2期連続の減収減益となった。
 岡谷社長は「昨年前半は特に新型コロナウイルスの影響で企業の生産活動が落ち込んだことにより取引が減少、通期で見ても中国を除く全世界において苦戦をした。自動車関係の設備、部品等のメカトロ部門が悪かったことと、金額で言うと、鉄鋼セグメントにおいて国内の鉄鋼、特殊鋼は他の製品などで挽回をしたがセグメントの売上としては大きな減収となった」と振り返った。
 セグメント別の売上高は次の通り。【鉄鋼】前期比9・7%減の3116億円。鉄鋼部門は、鋼材需要の落ち込みが影響し建材関連や製造業向けが減少した。特殊鋼部門は、自動車・産機・工作機械等の減産の影響を受け、国内外で販売が大幅に減少した。海外は、一部中国向けの輸出は増加したが、米国及びアジア向けを中心に減少した。【情報・電機】同8・8%減の1620億円。非鉄金属部門は、銅価格の上昇に加え、一部の電子部品用材料は増加したが、車載部品用材料が減少した。エレクトロニクス部門は、PC・通信関連製品等は増加したが、FA・OA、設備機器及び車載部品が減少した。【産業資材】同20・7%減の2311億円。化成品部門は、一部中国では自動車関連が増加したが、原材料価格の下落に加え、住設向け等の樹脂原料が減少した。メカトロ部門は、車載部品は増加したが、部品・工具の減少に加えて、自動車関連を中心に設備が大幅に減少した。【生活産業】同8・8%減の555億円。配管建設部門は、住宅機器向け部材が増加したが、エネルギー関連及び配管機材類が減少した。食品部門は、水産物及び鶏肉の輸入取引がともに減少した。
 財政状態については、令和3年2月末の総資産が4972億円(前期比31億円増)、純資産が2420億円(同225億円増)で、自己資本比率は46・6%(同4・2ポイント上昇)になったと報告した。
 期中、国内では地域密着の拠点として岡山営業所を開設し、海外では子会社の六合エレメックがROKUGO ELEMEC( THAILAND)CO., LTD.を設立してグループ総合力の強化を図った。令和4年2月期の設備投資額は前期比約55億円増の142億80百万円を計画している。
 令和4年2月期の連結業績予想は、売上高8400億円(前期比10・5%増)、営業利益160億円(同17・8%増)、経常利益200億円(同9・3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益135億円(同8・6%増)を見込む。引き続き新型コロナウイルスの影響で世界経済及び日本経済ともに先行き不透明な状況ではあるが、回復が見込まれる製造業の生産活動への対応に加え、グローバル市場において、次世代自動車、脱炭素、DXなど時代の変化や取引先のニーズを的確に掴みながらグループ一丸となって業績の更なる向上に努めていくとした。
役員体制
岡谷鋼機

 同日発表された第86期役員体制は次の通り(敬称略)。
 【取締役および担当区分】
 代表取締役社長=岡谷健広▽代表取締役副社長=馬場紀彰(管理部門管掌、社長補佐)▽常務取締役=平野隆裕(営業部門管掌、情報・電機事業担当、名古屋本店長委嘱)▽常務取締役=矢島昇(生活産業事業担当、関連事業担当)▽常務取締役=坂田光徳(鉄鋼事業担当、東京本店長委嘱)▽常務取締役〔昇任〕=内田和輝(管理部門担当、人事総務本部長委嘱)▽取締役=河村元志(デジタル推進担当、秘書役、経理本部長委嘱)▽取締役=佐藤宏昭(産業資材事業担当、豊田本部長、豊田支店長委嘱〔安全・品質・環境推進部長〕)▽取締役=大矢英貴(名古屋本店副本店長、メカトロ本部長委嘱)▽取締役=笠野雅嗣(新技術推進担当、刈谷支店長委嘱)▽取締役=仲宗根秀樹(鉄鋼事業担当補佐、鉄鋼本部長委嘱)▽取締役=犬井佳孝(大阪店支配人、大阪店長委嘱〔大阪鉄鋼部長〕)▽取締役〔新任〕=長崎良視(東京本店副本店長、企画本部長委嘱〔経営企画部長〕)▽取締役〔新任〕=今林宏(中国事業担当、上海岡谷鋼機有限公司総経理)▽取締役=岡谷篤一(相談役)▽取締役=坂井俊司(NaITO社長)▽取締役=島田晴雄(社外取締役)
 【監査役】
 常勤監査役=山田正良▽常勤監査役=大舘道乃理▽社外監査役=上田純子▽社外監査役=小栗宏次▽社外監査役=中川由賀
 【退任】
 代表取締役副社長=川松康吉▽常務取締役=金剛宣邦▽顧問=北村一正
「健康経営優良法人
2021」に認定

 岡谷鋼機は同日、日本健康会議より「健康経営優良法人2021(大規模法人部門)」に認定されたことを発表した。
 この認定制度は、近年重要度が高まっている「健康経営」について、従業員の健康管理を経営的な視点でとらえ戦略的に取り組んでいる法人を社会的に評価するもの。
 同社は従来から、岡谷鋼機健康保険組合との連携により、法令で定められる健康診断の他、原則全員に対する健診後の面談、中高年向けのフォローアップ健診、健康増進への各種取り組みへの補助等を実施し、従業員の健康維持・増進に向け活動してきた。
 また、「健康宣言」を制定し、@会社と健康保険組合の協力による従業員の健康維持・増進A多様な働き方に対応する制度・環境の整備B従業員自らによる健康維持・増進―に積極的に取り組んでいる。
 今回、同社のグループ会社も「健康経営優良法人2021(中小規模法人部門)」に認定された。認定されたのは、岡谷薄板販売▽岡谷特殊鋼センター▽岡谷物流▽岡谷機電▽岡谷コンサルタント▽岡谷サービス&ホームズ▽岡谷ビジネスサポートの7社。

「健康経営優良法人2021」に認定
トラスコ中山 5年連続で認定

 機械工具卸売商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=東京都港区)は3月8日、経済産業省と日本健康会議が共同で認定する「健康経営優良法人2021」大規模法人部門に3月4日認定されたと発表した。同社は2017年以降、3年連続で「健康経営優良法人(ホワイト500)」に認定され、それ以降も継続して「健康経営優良法人」の認定を受けている。
 健康経営優良法人認定制度は、地域の健康課題に即した取り組みや日本健康会議が進める健康増進の取り組みをもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度。2017年より始まり、今年で5回目となる。
 2021年認定法人として、大規模法人部門で1801法人、中小規模法人部門で7934法人、計9735法人が認定された。
 評価に繋がったトラスコ中山の取り組みは、次の通り。
 @定期健康診断、ストレスチェックの実施…定期健診受診率100%。二次検査が必要な社員には受診勧奨・保健指導・産業医面談を実施している。ストレスチェック受検率100%。
 A産業医、保健師による従業員の健康保持、増進…東京・大阪本社にヘルスケア課を設置し、保健師を正社員として雇用。産業医と連携して疾病の重症化予防、メンタルヘルス不調者への早期対応を行っている。
 B受動喫煙対策及び禁煙推進活動の実施…すべての事業所において、敷地内禁煙もしくは屋外での完全分煙の徹底。禁煙推進企業として責任者および責任者候補者全員に禁煙を義務付けている。

マットホワイト限定発売
「SATIS Sタイプ」
LIXIL INAXタンクレストイレ刷新

 自宅で過ごす時間が増加し、おうち時間をより快適にしたいという思いが高まっている。一方でストレス解消のために一人になりたいが現状の住宅環境ではそのような場所や時間を見つけることが難しいと感じる人が増えていると、LIXIL(社長兼CEO=瀬戸欣哉氏、本社=東京都江東区)が実施した調査で明らかとなった。その結果「一人になりたいとき」にトイレを利用することが多くなってきているようで、考えごとをしたり気持ちを落ち着かせたりするなど、トイレは家のなかで一人きりになれる貴重な場所となっていることが伺える。
 LIXILは、INAXタンクレストイレ「SATIS Sタイプ」を5年ぶりにフルモデルチェンジして、2021年6月1日(火)より全国で発売すると、4月20日(火)に開催したオンライン記者説明会の場で発表した。INAX「SATIS Sタイプ」は、誕生20周年を機に「使う人の気持ちを満たす、より広く、きもちのいい空間」を実現するトイレとして生まれ変わった。
 初代から続く前出寸法650oを継承した日本最小(同社調べ)のコンパクトサイズでありながら、トイレ本体の横幅を広げ座り心地を追求した便座に刷新。着座時にかかる衝撃を和らげる『便座用ソフトパッド』も別売で用意されている。非接触など衛生意識への高まりを受け、使用後に便フタが閉まってから便器洗浄する『便フタ閉後洗浄モード』をINAXのトイレで初搭載。使用中に銀イオン水でノズル洗浄を行う『ノズル除菌』を搭載し、シャープのプラズマクラスターイオンによる『鉢内除菌』と合わせて、目に見えない菌に対する配慮もされている。
 「きもちのいいトイレ空間」にふさわしいインテリア性も追求されている。デザインの細部を極限まで突き詰め、横からの見た目、便フタ接合部分などをよりシンプルにすっきりとし、トイレ陶器部については初めて直線基調を実現。これにより、歴代『SATIS Sタイプ』史上もっとも美しいフォルムとなり、どの角度から見ても建築空間にすっきりと溶け込んでくれる。
 トイレと合わせてインテリアの一部となるリモコンも刷新されている。INAXのトイレでは初めて、本体操作用と仕様設定用のふたつに分け、シンプルで美しく、インテリア性の高いリモコンを実現。スティック形状の『スマートリモコン』はフレームに本物の金属素材を使用することで、よりスタイリッシュになった。トイレ本体と合わせて、トイレスペースをさらにきもちのいい空間にしてくれる。
 住宅インテリアで潮流となっているマットな質感への要望に応えて、日本初の特別カラー『マットホワイト』も誕生。INAXタンクレストイレ「SATIS」誕生20周年を記念し、650台限定で販売されるという。「SATIS」は世界のインテリアトレンドをいち早くとらえ、今やトイレと言えば白≠ェあたりまえの文化を作り上げてきた。その「SATIS」が、光沢を抑えた、無垢な質感の白色をまとい「SATIS Sタイプ」ならではの、優しくて温かみのある、まさに使う人にとって「きもちいいトイレ空間」を提供してくれる。
 同じく「SATIS」シリーズの「SATISGタイプ」は4年ぶりにフルモデルチェンジされて昨年11月2日(月)に発売されている。いずれの商品も、詳しくは同社お客さま相談センター▽通話無料のフリーダイヤル=0120(179)400まで問い合わせるか、同社ウェブサイトへアクセスを。

Marposs社とライセンス契約
ミツトヨ 世界市場で新ソリューションを提供

 ミツトヨ(社長=沼田恵明氏、本社=川崎市高津区)はこのほど、イタリアの精密測定機器メーカーMarposs S.p.A.社と販売・技術面における互いの強みを生かしたライセンス契約を締結したと発表した。
 この契約によりミツトヨは世界中の販売網にて新製品を販売できるようになり、2021年後半に世界市場で新しい光学測定ソリューションを提供する準備をしている。
 ミツトヨとMarposs社は産業計測部門における長年にわたるリーディングカンパニーであり、同契約による販路拡大は、両社だけでなく製造業全体に利益をもたらすものとなる。
 今回の締結にあたり、ミツトヨの沼田社長は次のように述べている。「ミツトヨは、常に未来を見据え、精密測定技術を通じて、社会に貢献することを目指しています。同じ志を持つMarposs社と協力し、この夢を実現させる機会を得られたことをとても誇りに思います。」
 Marposs社の社長Stefano Possati氏も次のコメントを寄せている。「世界中のミツトヨ販売ネットワークを活用し、戦略的市場において多くの顧客とつながる機会をMarpossに提供してくれることとなるこの契約を、大変うれしく思います。」
 【Marposs社について】
 Marposs社は、製造工程の前、中、後における機械部品の精密測定、プロセス制御や工作機械の状態管理、各種製造部門でのリークテストから自動組立・制御ラインまで、多岐に及ぶ製品とソリューションを設計・製造している。
 また、Marpossグループは自動車向けエンジン・電気自動車・航空宇宙・バイオメディカル、家庭用電気製品のサプライヤーで、現在世界に3500人以上のグループ従業員を擁し、25カ国に80以上のオフィスを構えている。

トップ工業 元祖「ガタ無しウォーム」で
バックラッシュ(ガタ)をカット
ガタ無しモンキレンチ「ワークワイド」発売

 作業工具製造販売のトップ工業(社長=石井真人氏、本社=新潟県三条市)は、ガタ無しモンキレンチ「ワークワイド」(全28アイテム)の販売を3月22日より開始した。
 同製品は、通常のモンキレンチよりガタつかない「ガタ無しウォーム」を搭載したモンキレンチ。独自の二分割されたウォームでアゴのガタつきをカットしているため、ボルト・ナットをしっかりと挟み込み傷つけにくい。
 また、ワンランク上のサイズまで開く「ワイドな口開き」で軽量化とスリム化を実現した。
 スタンダードタイプの「ワークワイド」、グリップ付の「ワークワイド グリップ付」、ショートタイプの「ショートワークワイド」の3種類を4サイズ(口開き寸法0〜25、32、38、43o)で展開。グリップ付とショートタイプは、グリップの色をブラック・ネイビー・レッドの3色から選ぶことができる。
 安全ひも用穴付。水廻りの作業や建築金具の締め付けなどに適している。自社一貫生産。
 標準価格は「ワークワイド」が3550円〜6850円、「ワークワイド グリップ付」が3950円〜7650円、「ショートワークワイド」が4050円〜7150円(いずれも税別)。

6月5日(土)からの開催に向けて
「2021中部どてらい市」主催店会
山善名古屋支社 安心・安全な展示会を目指す

 山善名古屋支社(執行役員支社長=辻晋二氏、所在地=名古屋市熱田区)は3月23日、名古屋市南区の日本ガイシフォーラム(第1・第2研修室)にて「2021中部どてらい市」主催店会を開いた。中部どてらい市は、新型コロナウイルスの影響により昨年は中止され、2年ぶりの開催となる。会期は6月5日(土)〜7日(月)の3日間を予定し、名古屋市港区のポートメッセなごやで感染対策を徹底して行われる。
 主催店会は午後1時と同3時からの2回に分けて行われ、合わせて68社108名が出席した。
 冒頭、辻支社長が挨拶で「今年の中部どてらい市は6月5日(土)〜7日(月)の3日間の開催予定です。各地区のどてらい市の状況ですが、3月に広島どてらい市(開催済み)、4月に北部九州どてらい市(開催済み)、そして5月に東北信どてらい市を予定している。中部どてらい市はそれに続いての開催予定としています。まだまだこの感染症、予断を許さない状況です。昨年6月のどてらい市は延期させていただき、延期日程の10月のどてらい市も残念ながら中止とさせていただきました。2度にわたり皆様のお会社の予定を狂わせる事態になりましたことを、この場を借りてお詫び申したいと存じます。そういった意味でも、今回は余程の状況がない限り開催するという強い思いで取り組んでいきたいと事務局としては考えています。実際、入場方式や食事が提供できない等、様々な作業を衛生管理の上で皆様にお願いをしなければなりません。ご不便をおかけすることが多々あろうかと存じますが、我々事務局としては出来るだけ皆様の会場運営がしやすいような会場づくりを目指してまいりますので、皆様のご協力を是非お願いしたいと思っています」と述べた。
 どてらい市の基本方針は「改革・創造・進歩」-より俊敏に、より迅速に、より柔軟に、笑顔と真心でお役に立ちたい-。2021どてらい市メインテーマには「未来を止めるな、輝け共に!」を掲げている。
 主催店会では2021中部どてらい市の開催概要をはじめ、各部門の取り組み方針、データを活用した「eどてらい市」などについて説明された。
 また、安心・安全な展示会開催のために「新型コロナウイルス(COVID-19)」感染対策ガイドラインの詳細な説明も行われた。
 さらに、同日は会場2階のレセプションホールにて、出展メーカーの商品を展示した「内覧会」を開催。密にならないよう来場時間を指定し、主催店との事前キャンペーンの商材選びや同行PRの打ち合わせなどが行われた。

カーボンニュートラルを
2021年、全世界で達成
DMG森精機

 DMG森精機(社長=森雅彦氏、東京グローバルヘッドクォータ=東京都江東区)は、持続可能な社会を目指し、脱炭素社会や資源循環型の社会に向けた取り組みを行っており、2021年、グローバルで生産する全商品の部品調達から商品出荷までの工程においてカーボンニュートラルを達成した。3月25日、同社が発表した。さらに、2022年にはサプライチェーン全体でのカーボンニュートラル達成を目指す。
 同社は2001年度からISO14001に準拠した環境マネジメントシステムを取得し、工場内の環境保全に努め、太陽光発電設備の導入や照明の低消費電力・長寿命LEDへの取り換え、先進的な暖房・換気・冷房システムの採用など、あらゆる面でCO2排出量削減に取り組んできた。
 日本国内拠点においては、すでに2020年4月より東京グローバルヘッドクォータにてCO2フリー電力の購入を開始しているが、さらに2021年4月から同社最大の生産拠点である伊賀事業所と名古屋において、CO2フリー電力に切り替える。また、2021年秋頃には、伊賀事業所構内にCO2排出量実質ゼロの木質バイオマス熱電供給システムを設置する予定。
 部品調達から商品出荷までのCO2排出量全体の内、調達部品による排出が70%以上を占め、同社による直接排出は約7%(2020年)だといい、実際のCO2排出量削減への取り組みを加速する一方で、自社の活動により削減できないCO2排出量に関しては、国際的に認定された持続可能な気候保護プロジェクトへ出資することでオフセットする。
 2020年、欧州を拠点とするDMG MORI AGにおいてカーボンニュートラルを達成。2021年からはグループ全体に取り組みを広げ、ブラジルの水力発電やインドの太陽光発電などのプロジェクトへ出資し、2021年CO2予想排出量をオフセットすることにより、グループ全体でカーボンニュートラルを達成した。
 2021年1月から出荷している全世界の同社機にはカーボンニュートラルな体制で生産された商品を表す「GREENMACHINE(グリーンマシーン)」マークが付けられている。
 現在、世界中で約30万台以上の工作機械が稼働しており、工作機械の省エネは地球環境に大きな影響を与える。同社は長年にわたって工作機械のエネルギー効率を最適化し、加工条件の向上や、加工時間の最短化を行うことで環境に配慮した商品を開発、普及することにより、ユーザーの施設において最先端のエネルギー効率を実現できるようサポートしてきた。
 同社は2030年までに、2019年度比で機械1台当たりのCO2排出量の30%削減を目標に掲げており、環境に配慮した商品の提供を通じて、ユーザーにおけるCO2排出量の削減にも貢献したい考えを示している。

オイルフリースクロールインバータコンプレッサ
『D-escal』を披露
三井精機工 業 白鳥ホールで新商品発表会

 三井精機工業(社長=加藤欣一氏、本社=埼玉県比企郡)の「2021新製品発表会」が3月29日・30日の2日間、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場・白鳥ホールで開催され、新製品のオイルフリースクロールインバータコンプレッサ『D-escal』と、水潤滑インバータオイルフリーコンプレッサ@シリーズの新モデル『@-14000]2(37kW)』が展示紹介された。
 同社は例年プライベートショーの三井テクニカルフェア(MTF)を盛大に開催しているが、今年はコロナ禍の状況を受け、新製品のみの展示とした。来場する時間帯も分け、密を避ける取り組みが徹底された。
 加藤社長は初日会場前の挨拶で、日頃のコンプレッサ、工作機械の販売・サービスに対して礼を述べた後、展示の2製品について「両方ともかなり意欲的に開発を行い自信をもって発表している商品です。是非、ゆっくり見ていただいて、今後の販売活動に我々大いに期待しています。2日間、宜しくお願いします」と述べた。
 この新製品発表会は埼玉県の大宮を皮切りに、大阪、最後に名古屋と順次開催された。
     *
【オイルフリースクロールインバータコンプレッサ『D-escal』】
■特長
 インバータによる省エネ運転制御。高効率なスクロール圧縮機に省エネインバータ制御を採用。
◎圧力一定制御…必要以上の昇圧がなくなり省エネ運転を実現する。
◎インバータ制御+発停…使用空気量に合わせてインバータによる回転制御を行う。
◎高性能スクロール…工作機メーカーでもある同社の精密加工による圧縮機構。低騒音、低振動で高効率な圧縮機を実現。
◎潤滑油ゼロ…ドライ式スクロール圧縮機により、クリーンエアを供給。食品・医薬品・化粧品産業などの幅広い現場に最適。
■主な仕様
◎モータ出力=3・7kW、吐出し圧力=0・7MPa、吐出し空気量=430L/min。
◎寸法=幅550o×奥行900o×高さ970o、質量(乾燥)=約150s。

2年ぶりに一堂に会して開催
新入社員31名が新たな門出
ダイドー 令和3年度入社式を開く

 メカトロニクスの専門商社ダイドー(社長=山田貞夫氏、本社=名古屋市中村区)は、4月1日午前10時30分より本社に隣接するダイドーロボット館大ホールにて令和3年度入社式を行った。
 コロナ禍の中、昨年の入社式は感染リスクを減らすため各営業本部をオンラインで繋いでの分散開催となったが、今年は開催時間を縮小するなど十分な感染対策の上、2年ぶりに新入社員全員が一堂に会して開かれた。
 同社がこの春迎えた新入社員は31名(男性17名、女性14名)。来賓や同社の役員・幹部らが見守る中、2週間の研修を終えたばかりの新入社員は緊張した面持ちで式に臨んだ。
 来賓祝辞で、村中淳浩THK産業機器統括本部営業本部中部営業統括部長は「営業は手に職がつかないと言われますが、私は30年以上営業をしている中で一番大事なものを得ています。それは人と人との出会い。商社の仕事では、その出会いが急激に増えます。大変すばらしい方とも出会える。色々お話を聞く中で学べることがたくさんある。私も既に1万人以上の方と名刺交換をさせていただいていますが、今思うと、それが私の財産の一つになっているのは間違いない。これから皆さんがダイドー様で切磋琢磨して成長される中で、多くの方々との出会いが待っています。その一つ一つの出会いを大事にしていただきたい。皆様の今後の成長を期待しています」とエール。
 来賓の浜口誠一CKD機器営業統括部副部長は「社会人となられた皆様に心にとめていただきたいことを申します。私の信条というものがあります。『明るく』『楽しく』『元気よく』の3つの言葉、これを社員や部下に言い続けています。『明るく』は、何事もプラス思考でいこうという意味。『楽しく』は、人から言われる前に主体性をもって自ら考えて取り組む。『元気よく』は、良いと思ったらやる。まとめると、前向きにプラス思考で主体性をもって行う。これをやれば、皆様も利益が上がって出世していくと思います。市場は、ものすごい勢いで変化しています。ダイドー様も生き残りをかけて変化・変革に対応している状況です。目標は、中々すぐには達成できない。愚直に地道に徹底的に取り組むことが非常に重要であると思っています。石の上にも3年。本来の意味は、長くコツコツと努力していれば必ず成功につながるというものです。これをしっかり理解していただきたいと思います」と言葉を贈った。
 続いて、人事部を代表して田中慎悟ダイドー常務が「今知らないことは恥ではない、知ろうと思う気持ちを持てるかがこれからの大事なことではないかと思います。通常なら70名ほどが新入社員として入社しますが、今年の新入社員は31名。コロナ禍の中の大変な時期に入っていただいた新入社員です。頑張り屋さんが多い。入社することに対して楽をしていないから。私も皆さんをそのようなメンバーであると心の底から思っています。人に頼るのではなく自分でやるということを頭の中に置いて、次の新入社員が入るまでのアドバンテージの1年を、2年目、3年目に向けての準備となるように考えて過ごしていただければと思います」と激励した。
 新入社員を代表して、山下京矢氏(龍谷大学卒)が「我々令和3年度新入社員一同は、駒ヶ根合宿で学生時代の甘さの排除、そして我が社のモットーである規律とリズム、礼儀を習得してまいりました。本日よりその貴重な経験を生かし、メカトロニクスの専門商社の社員として1日も早く会社に貢献できるよう、体当たりで頑張ります」と決意表明を行った。
 昼食後は新入社員より自己紹介があり、この中で「3年後の自分」と題した1分間のプレゼンも行われた。
 山田社長の訓示は今回、入社式開催前の辞令交付時に行われた。

“MSplusエンドミルシリーズ”に
自動盤用エンドミルを発売
三菱マテ 「MP2ES/3ES/4EC」

 三菱マテリアル加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=田中徹也氏、住所=東京都千代田区)は、このほど“MSplusエンドミルシリーズ”自動盤用エンドミル「MP2ES/MP3ES/MP4EC」の販売を開始した。
 “MSplusエンドミルシリーズ”は汎用のソリッドエンドミルシリーズとして好評を得ており、同社では自動盤での加工に向けてサイズを最適化し、安定加工を実現するエンドミルとして「MP2ES/MP3ES/MP4EC」を開発した。
 小型自動旋盤で部品加工を行う際には、できるだけ主軸に近いところで加工を行い、限られたスペースに収めるため干渉しない工具サイズが求められる。
 同製品は、小型自動旋盤の刃物台での突き出しを考慮した全長・刃長を採用、干渉を心配することなく加工を行える。靭性の高い超硬母材の採用により、耐欠損性が向上し、安定した加工を実現する。
 また、切れ刃のすくい角の最適化を行うことで、バリの抑制を実現。φ6o以上に微小ギャッシュランドを採用し、刃先の耐欠損性を向上させた。
 今回、「MP2ES(2枚刃)」7アイテム、「MP3ES(3枚刃)」10アイテム、「MP4EC(4枚刃)」14アイテムを発売した。
 標準価格は、代表型番「MP2ESD0300S04」が3200円、「MP3ESD0600S06」が4500円、「MP4ECD1400S10」が2万500円(いずれも税別)。

2021年5月23日(日)2779
議案項目など確認
4月理事会開催
愛知県管工機材商協組 第59回通常総会に向けて

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=大藪淳一氏・大清社長/以下、愛管協と表記)は4月23日(金)、名古屋市中区の名古屋都市センター14階特別会議室にて、マスクの着用、手指消毒、間隔を空けての着座、室内の換気など十分な感染症対策を施したうえで、第59回通常総会を目前に控えた4月理事会を開催。理事ら16名が参加した。
【経過報告】
 ●3月3日(水)▽管機連(全国管工機材商業連合会)人材委員会・大阪組合主管「人材確保と支援金に関するセミナー」が開催。愛管協からは正会員・賛助会員合わせて12名がZOOMもしくは
YouTubeで参加。
 ●同8日(金)▽組合事務所で三役・常任理事会開催。正・副理事長4名および常任理事6名、事務局長が参加。
 ●4月2日(金)▽福利厚生部会主管・巡回健康診断スタート。
 ●同9日(金)▽役員推薦用紙・返信用封筒を組合員に発送。
 ●同13日(火)▽大藪理事長、小川誉之副理事長(小川管商社長)、事務局長、顧問税理士で決算ならびに予算打ち合わせ。
 ●同19日(月)▽組合事務所で会計監査会開催。竹田驤鼕ト事(中京製作所社長)、山本員彰監事(センサスヤマモト社長)、大藪理事長、小川副理事長、事務局長、税理士2名が参加。など。
【議題1/令和3年度通常総会開催および議案項目承認の件】
 組合員に向けて発出される「第59回通常総会開催のご案内」「通常総会出欠届け」「令和3年度『組合員』一覧」の各内容が確認され、これらは満場一致で承認された。事業報告書・決算関係書類・監査報告書および議決報告書を添付した「開催のご案内」(招集通知)は、各組合員に向け4月28日(水)までに発出される(本紙発行時、発出済み)。第59回通常総会は5月18日(火)16時30分より「TKPガーデンシティPREMIUM名古屋駅前」(名古屋市西区名駅1-1-17 名駅ダイヤメイテツビル)で開催される。
【議題2/令和2年度事業報告内容承認の件】
 「概況」「総会・役員会ならびに各部会・各委員会等事業報告」の各内容が確認され、これらは満場一致で承認された。
【議題3/令和2年度決算報告承認の件】
 「会計監査資料」「監査報告書」の各内容が確認され、これらは満場一致で承認された。
【議題4/令和3年度事業計画書案承認の件】
 「令和3年度事業計画書(案)」の内容が確認され、これが満場一致で承認された。
【議題5/令和3年度収支予算案承認の件】
 「令和3年度収支予算(案)」の内容が確認され、これが満場一致で承認された。
【議題6/総会進行方法の件】
 当日は税理士2名が来賓(後見)として出席。また、総会後の懇親会は開催しない旨、報告があった。
【議題7/令和3年度名管会事業活動の件】
 9月14日(火)、第52回名管会ゴルフ大会の開催を予定しているとの報告があった。なお、本理事会当日現在、表彰式パーティー開催の有無については未定だ。
【議題8/青年部「愛青会」活動の件】
 3月26日(金)十分な感染予防対策を行ったうえで例会を開催(弊紙4月11日号に掲載)。部員6名のほか、同顧問2名と元顧問1名が参加した。
【議題9/管機連に関する件】
 ●理事会報告▽3月22日(月)、令和2年度第3回理事会が開催され、以下の件についての決議ならびに報告がなされた。@6月14日(月)▽第9回定時社員総会開催予定。A6月15日(火)▽管機連ゴルフ大会開催予定。B令和3年夏季休暇申し合わせの件、8月11日(水)〜同13日(金)へと修正。C管機連イメージガール・女子ゴルファー江澤亜季プロの契約更新の件。D「管工機材の教科書」(2021年版)発刊。
【その他の件】
 愛管協の次回理事会は5月18日(火)15時より「TKPガーデンシティPREMIUM名古屋駅前」で開催される。

5月26日の総会準備進める
愛鋲協 令和2年度第8回定例理事会

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=藤田守彦氏・藤田螺子工業副会長)は、4月21日午後6時30分より名古屋駅前の安保ホールにて、令和2年度第8回定例理事会を開催した。理事・監事計10名が出席した。
 理事会に先立って同日午後6時より、監事の奥田一正氏(奥田商会社長)、奥田勝彦氏(東邦精器社長)、佐野康介氏(佐野螺子工業専務)の3名と、藤田理事長、会計担当の小倉正嗣副理事長(小倉商店社長)出席のもと令和2年度会計監査が行われた。
 理事会では、令和2年度会計決算報告を小倉副理事長が行い、続いて監事が決算関係書類について適正であると報告、承認された。
 令和3年度(第48期)通常総会については、コロナ禍の中ではあるが、役員改選の議案等もあることから、5月26日に名鉄グランドホテル(名古屋市中村区名駅)にて開催する。感染対策として極力参加者を抑制するために書面議決書の併用を確認した。
 また、令和3年度会計予算(案)についても審議し、承認された。
 この他、7月27日に名古屋マリオットアソシアホテル(名古屋市中村区名駅)で開催予定の日本ねじ商連総会(運営担当〓愛鋲協)について、コロナウイルス感染防止策の徹底に最大限努力することを確認した。

2021年3月分工作機械受注額
24か月ぶりの1200億円超え
日工会 内外需とも増加、回復継続

 日本工作機械工業会(日工会、会長=飯村幸生氏・芝浦機械会長)が4月20日発表した2021年3月分の工作機械受注額(確報値)は、前年同月比65・1%増の1278億76百万円となり、5か月連続で前年を上回った。前月比も21・1%増と2か月連続で増加した。受注総額が1200億円を超えたのは2019年3月以来24か月ぶり。
 内需は、前年同月比18・2%増の404億87百万円となり、28か月ぶりに増加に転じた。前月比も32・9%増で、18か月ぶりに400億円を超えた。幅広い業種で動きがみられ、2019年半ば頃の水準まで回復。全11業種中、精密機械、その他需要部門等9業種で前月を上回った。
 会員ヒアリングによると、様々な要因による半導体需要の高まりを受けて、半導体製造装置関連の需要が一段と高まりつつある他、油空圧機器や建設機械、ロボット用減速機等の産業機械、自動車、各種金属製品等、幅広い業種で受注が増加し、年度末効果による押し上げも貢献した。
 外需は、前年同月比102・3%増の873億89百万円となり、5か月連続で前年を上回った。前月比も16・3%増と2か月連続して増加し、29か月ぶりの800億円超えとなった。
 地域別では、アジア(505億円)は36か月ぶりに500億円を上回り、一段と活況が広がりつつある。特に中国(374億円)は36か月ぶりに350億円を上回り、74億円まで下がった昨年2月からわずか1年余りで過去3番目の受注額に達するなど、増加ペースが顕著である。電気機械の増加が続くインドも2か月連続で40億円を上回った。また、北米(214億円)は20か月ぶりの200億円超え、欧州(141億円)も同じく20か月ぶりの140億円超えとなるなど、コロナ禍以前の水準に戻りつつある。
 同会は「昨年9月から本年1月にかけ、受注総額は800〜1000億円のレンジで推移していたが、直近2か月で連続して1000億円を超え、受注水準が一段高まった感があり、先行きに明るさが増しつつある」と更なる回復に期待する一方、コロナの感染拡大状況については引き続き注視していく考えを示した。
2020年度工作機械受注額
11年ぶりの1兆円割れ

 併せて発表された2020年度の工作機械受注額は、前年度比10・1%減の9884億83百万円となり、3年連続で減少した。年度後半から中国が回復したものの、コロナ禍の需要減退が影響し、受注総額は11年ぶりの1兆円割れとなった。
 内需は、同27・0%減の3259億88百万円で、2年連続の減少。主要業種の一般機械と自動車は2年連続で減少し、リーマンショック直後の2009年度以来の水準となった。航空・造船・輸送用機械はコロナの影響を大きく受け、前年から半減した。
 外需は、同1・5%増の6624億95百万円となり、3年ぶりに増加した。外需比率は67・0%となった。アジアは、コロナから早期に立ち直った中国が急回復し、3年ぶりに増加。欧州ならびに北米は感染拡大の影響により2年連続の減少となった。

書面審議として開催
役員全員の留任が決まる
名機工同友会 令和3年度定時総会

 名機工同友会(会長=吉野栄一氏・吉野機械工具社長)は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、令和3年度定時総会を書面審議として4月27日(火)付けで開催した。野崎憲昭同会総務部長(常磐精機社長)から各会員に向けて報告があった。
 【第1号議案-1/令和2年度(令和2年4月1日から令和3年3月31日)事業報告】●令和2年4月9日(金)▽幹事会開催。今後の事業の実施について検討された。●令和3年1月27日(水)▽オンラインにて1月例会開催。同会初の試みとしてオンライン「ZOOM」例会を開催。11名が参加した。今後は、リアルでの活動を基本としつつも、オンラインでの活動も導入していくことなどを検討。その他、参加者の近況を報告し合った。●同3月29日(月)▽オンラインにて3月例会開催。オンラインによる開催も2回目とあってスムーズに進行。定時総会開催の有無などが検討された。参加者は8名。また、参加各社のコロナ対応について、感染防止対策や売上減少克服への取り組みなど、具体的な意見交換がなされた。
 令和2年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響から感染防止を最優先に考え、総会ならびに例会、その他事業活動の開催が見合されてきた。同会幹事会においてコロナ禍のなか、いかにして事業活動を再開していくか検討が重ねられ、令和3年1月ならびに同3月例会は「ZOOM」を活用して開催された。今後については、新型コロナウイルス感染症の状況に注視しながら、活動のあり方を模索していくこととなった。
 【第1号議案-2/令和2年度収支決算報告について】各会員には令和2年度収支決算報告書ならびに繰越残高証明書、監査意見書が送付されており、これらはいずれも承認された。
 【第2号議案/令和3年度(令和3年4月1日から令和4年3月31日)各部事業、予算(案)について】各会員には令和3年度各部事業および予算(案)が送付されており、これらはいずれも承認された。
 【第3号議案/役員改選について】今期は同会役員改選期にあたる。総会を前に同会役員会で審議が重ねられ、役員全員の留任が決定。これが本総会で承認された。同会役員については以下の通りだ。●会長▽吉野栄一氏●副会長▽和久田修志氏(三和商事社長)●総務部長▽野崎憲昭氏●会計幹事▽時津達也氏(新栄商会社長)●経営対策部長▽幡野裕幸氏(朝日社長)●新規事業部長▽加藤茂氏(藤清商会社長)●厚生部長▽近藤幹浩氏(大東通商社長)●相談役▽鈴木俊雄氏(マルマン商事顧問)。
 【第4号議案/その他の件】●業界等視察旅行会について▽新型コロナウイルス感染症の状況にもよるが、令和3年度事業のひとつとして、同会では国内視察旅行の開催を計画している。万が一、開催が見合された場合は、その予算は次年度に繰り越される。●名簿・組織表・部会編成表について▽@堀晃徳氏(金馬社長)から令和3年度休会の申し出があり、同会役員会で承諾された後、本総会で承認された。A組織変更が1点。令和3年度より会計監査が小島憲二氏(小島商店社長)から田中秀典氏(ミユキ商会社長)へ変更することが同会役員会にて決定され、これが本総会で承認された。Bその他、名簿の誤字脱字のチェックなど。
     ◇
 今後の同会活動については役員会で検討を重ねたうえで、各会員に向けて都度通達されることとなった。

経営とCSRの一体化を加速
『TOTO WILL2030』
TOTO 実現に向けた中期経営課題発表

 TOTO(社長=清田徳明氏、本社=福岡県北九州市)は、2030年に「持続可能な社会」と「きれいで快適・健康な暮らし」の実現を目指す新共通価値創造戦略『TOTO WILL2030』を策定。合わせて、本戦略を実現していくため最初の3年間(2021年度〜2023年度)を中期経営課題「WILL2030 STAGE1」として具体的な目標を定めて環境変化に対応していくとし、その内容を4月28日(水)、2021年3月期決算報告と合わせて発表した。
 これまでTOTOグループは「健康で文化的な生活を提供したい」という創立者の想いのもと、時代の変化に対応しながら水まわりを中心とした豊かで快適な生活文化を創造してきた。今回、長期視点で実現したい暮らしや社会・環境について新たに定めて、その実現に向けた戦略を策定し取り組むべき重要課題(マテリアリティ)を「きれいと快適」「環境」「人とのつながり」として、経営とCSRの一体化に取り組んでいく。そして2050年までにカーボンニュートラルで持続可能な社会を実現するため、2030年には地球環境に負荷をかけず豊かで快適な未来社会を実現することや、楽しく健康で安全な暮らしの実現に取り組むことで、経済的成長の実現を目指していくという。
 『TOTO WILL2030』はWe Innovate Leading Lifestyles(私たちは最上のライフスタイルを提案(革新)します)≠フ略であり、“新しい暮らし方や価値観の変化のなかで『持続可能な社会』と『きれいで快適・健康な暮らし』を実現するという「意志=WILL」を持って、世界中にTOTOファンを増やしていく”という想いが込められたものだ。
 中期経営課題「WILL2030 STAGE1」には「持続可能な社会」と「きれいで快適・健康な暮らし」に貢献するため、まず商品≠ノおいてはTOTOらしい「きれい・快適・健康」に役立ち「環境」に配慮した商品を市場へと投入し、サービス≠ノおいては世界中で人とのつながりを大切にし、信頼され続ける存在へ進化していくとある。そのためには、マーケットを見える化し各国にあった体制づくりを実施。デジタル技術を活用して自社だけでは成し得ない価値創出、そして事業プロセス変革を実践していくことが重要となるだろう。
 新たに策定された新共通価値創造戦略『TOTO WILL2030』のなかで、「きれいと快適」「環境」を両立するTOTOらしい商品群として「サスティナブルプロダクツ」が設定されている。これらの商品をグローバルで普及させることにより、TOTOは地球環境に配慮した豊かで快適な社会の実現に貢献していくことだろう。

道路冠水を早期検知・警告
冠水センサボラード新システム
ユアサ商事ら 静岡県で実証試験開始

 ユアサ商事(社長=田村博之氏、本社=東京都千代田区)、応用地質(社長=成田賢氏、本社=東京都千代田区)、サンポール(社長=山根以久子氏、本社=広島県広島市)、キャットアイ(社長=津山晃一氏、本社=大阪市東住吉区)、環境エクステリア(社長=直井春樹氏、本社=東京都町田市)の5社は、冠水センサボラード(車止め)の汎用性を高めるための新たなシステムを構築。静岡県内にて実証試験を開始したことを発表した。
 気候変動などの影響により、全国的に豪雨による浸水被害が増加しているなか、サンポール、ユアサ商事、応用地質の3社は身近な道路の車止め内に冠水センサを組み込んだ「冠水センサボラード」を開発。これまでに京都府や静岡県、千葉県などで実証試験を行ってきた。冠水センサボラードは冠水検知機能と関係者へのメール機能、非常灯による周囲の通行者への警告機能を備えているが、車止めを必要としない道路や冠水地点から離れた場所に警告が必要なケースでは適用性に課題が残った。そこで今回、キャットアイおよび環境エクステリアの2社に協力を仰ぎ、冠水センサボラードと無線警告灯システム(子機)とを組み合わせることで冠水地点から離れた場所にも浸水の危険を周知し、道路の通行者が早期にリスク回避できる新たなシステムを開発した。
 これまでの一般的な道路冠水警報システムは、冠水を検知するセンサ部と警告灯や情報表示板などを有線で接続し、そのいずれも商用電源を必要とするものが多いことから、システム導入時には設置コストが高額になる課題があった。これに対して、本システムは冠水センサボラードを親機とし、親機が検知したハザード情報を遠方に設置した複数の子機が受信。子機の警告灯を発光させることで、周囲の道路通行者に危険を知らせる。親機・子機間の通信は無線で行い、子機の電源は子機内蔵のバッテリーで賄うため電気工事は不要。システムの導入コストならびにランニングコストの低減が実現可能だ。
 ユアサ商事以下5社は「本システムは、静岡県駿東郡小山町内において4月15日(木)より実証試験を開始しました。本実証試験により、新たな警告機能の有効性や道路管理者に対する情報通知の有効性について確認してまいります」と共同でコメントを発表している。
高硬度材加工用ソリッドエンドミル
「ワンカット70 DHコート」発売
ダイジェット工業 高速加工、長寿命化を実現

 ダイジェット工業(社長=生悦住歩氏、本社=大阪市平野区)は、新材種DH1コートを採用した高硬度材用ソリッドエンドミル「ワンカット70  DHコート」(SEH形)を4月1日発売した。
 70HRC高硬度材の加工が可能なスクエアエンドミル「ワンカット70」に新コーティング被膜「DH1」を採用しリニューアルしたもので、焼入れ鋼など高硬度材の高速加工、長寿命化を実現し、さらなる加工能率と加工寿命向上を図った。レギュラ〜ロング刃長および高強度なコーナRタイプをラインナップ。主にプリハードン鋼、高硬度材(70HRC対応)、高速度工具鋼等の中仕上げ〜仕上げ加工に対応する。
 同製品は、心厚剛性のある本体設計により、工具の倒れを最小限に抑え、高硬度材の高速・高能率加工を実現。独自の切れ刃形状の採用により切削抵抗を低減、シャンク径をh5公差とすることで工具の振れ精度を抑え、中仕上げ〜仕上げ加工の高精度加工が行える。
 また、高硬度材の切削加工で長時間・高精度加工を実現するコーティング材種「DH102」を採用。新コーティング被膜「DH1」はナノ多層膜で構成され耐高温酸化性・耐衝撃性・被膜靭性および密着性に優れており、同製品は高硬度材加工で他社品と比較し2倍の加工寿命が得られるという。
 さらにコーナRタイプのR形状部は、ネガリードギャッシュ形状を採用し、外周切れ刃との繋ぎを滑らかにすることで、耐欠損性を向上させ高能率加工を実現することができる。
 サイズは、スクエアタイプ・ショート刃長がφ1〜φ6(6形番)、スクエアタイプ・レギュラ刃長がφ1〜φ20(28形番)、ラジアスタイプ・レギュラ刃長がφ3〜φ20(39形番)、スクエアタイプ・ミドル刃長がφ6〜φ20(6形番)、スクエアタイプ・ロング刃長がφ6〜φ20(6形番)。
 標準価格は6940円〜12万7500円(税別)。

超耐熱合金加工用超硬ソリッドドリル
「DSAシリーズ」追加発売
三菱マテリアル 径展開48アイテムを追加

 三菱マテリアル加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=田中徹也氏、住所=東京都千代田区)は、超耐熱合金加工用超硬ソリッドドリル「DSAシリーズ」内部給油式48アイテムをこのほど追加発売した。
 2019年に発売された同シリーズは、一般鋼と比較し、加工硬化しやすく、切削熱が上がりやすい超耐熱合金加工において、長寿命かつ優れた穴品位を実現する超硬ソリッドドリル。@加工径5o以上の内部給油式は独自のクーラント穴形状により、ドリル剛性を低下させることなくクーラント吐出量を増大させ、潤滑性、冷却性を向上させるA頑丈な直線状切れ刃と超耐熱合金加工用ホーニングにより、安定した切りくず生成とチッピングの抑制を実現するB超耐熱合金加工用に設計されたマージンにより、接触面積を最小化させ、切削熱と加工硬化を抑制するC新PVDコーテッド超硬材種「DP9020」を採用し、靭性を維持しながら硬度を高めることにより、耐摩耗性を向上させる―などの特長がある。
 今回、好評につき内部給油式「DSAS」の加工径3oから12oまでの48アイテムを追加した。
 標準価格は、代表型番「DSAS0310]03S060 DP9020」が1万3300円、「DSAS0695]03S080 DP9020」が1万7400円、「DSAS1190]03S120 DP9020」が2万7400円(いずれも税別)。

湿潤環境向け、ローコストオートメーション
防滴仕様のロボリンクRL-DP
イグス 水しぶきがかかる環境に対応

 イグス(日本法人・東京都墨田区)は、ロボットが劣化しやすい湿潤環境で簡単な作業を実行するローコストオートメーションとして、防滴仕様のロボリンクRL-DPを開発した。水のかかる環境で使用でき経済的に手頃なソリューションを求める、ユーザーの声に応えた。
 同製品は、ステンレスと高性能ポリマーの2種類の材質から成り、これらの材質メリットを活かしている。接合リンクにはイグスのロボットとしては初めてSUS304/SUS316T@ステンレス鋼を採用。ジョイント部にはイグスの無潤滑トライボポリマーを使用しているため、環境汚染の原因となる潤滑剤を必要としない。
 また、防滴仕様のため、水しぶきから保護するためのロボット用カバーの費用も削減できる。
 このロボリンクは、保護等級IP44を満たしているため、水しぶきがかかる環境に適している。また、保護等級IP65のエンコーダ付きモーターを使用しているため、屋外での検査等にも使用できる。その他、食品・飲料業界、化学・製薬業界、タンクやコンテナの洗浄作業などの用途にも適用可能。
 【防滴仕様のロボリンクRL-DP(5軸)】
 動作電圧=24VDC▽最大可搬重量=3s▽重量=22・4s(電源ユニット、外付けディスプレイを除く)▽アーム長=790o▽位置決め精度=±1o▽処理能力=7ピック/分。

40Vインパクト対応!
「強軸(つよじく)ソケット」
トップ工業 全15アイテム発売

 作業工具製造販売のトップ工業(社長=石井真人氏、本社=新潟県三条市)は、電動ドリル用強軸(つよじく)ソケットとアダプター、全15点の販売を開始した。
 同製品は、電動インパクトドライバの高トルク化(36V、40V)に対応するため開発された。シャンク部の材質を見直し、高耐久特殊鋼に変更。さらにロングシャンクを採用し、インパクト使用時にシャンクにかかるねじれ応力を緩和することで軸折れを軽減、さらなる高耐久・高寿命を実現した。
 40Vまで対応(7・2〜18Vいずれも対応)。40Vインパクト使用時の耐久性は同社従来品(EDS-C)の5倍以上、18V使用時はさらに抜群の耐久性を発揮するとしている。
 ラインナップは次の通り。
 「電動ドリル用強軸ソケット」(6角サーフェイス)▽各種ボルト・ナットの着脱に▽材質SCM435▽品番ETS-8、10、12、13、14、16、17、18、19、21、22、24▽標準価格1500円〜2950円(税別)
 「電動ドリル用強軸足場クランプソケット」(12角サーフェイス)▽連続した足場クランプの着脱に最適▽材質SCM435▽品番ETS-17SS▽標準価格1750円(税別)
 「電動ドリル用強軸ソケットアダプター」(差込角=9・5o、12・7o)▽インパクトドライバに接続して各メーカーのソケットレンチ用ソケットを使用できる(ボール止めタイプ)▽材質SCM435▽品番ESA-3TS、4TS▽標準価格ESA-3TS=1450円、ESA-4TS=1500円(税別)

第80回愛機工親善野球大会開幕
コロナ対策を徹底し3試合行う
愛機工 今年は総勢28チームが出場

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は4月24日、第80回愛機工組合親善野球大会の開幕を迎えた。今大会には28チームが出場し、Aゾーン(16チーム)・Bゾーン(12チーム)でそれぞれ優勝を目指す。
 一昨年開幕した第79回大会は、日程調整が難航しBゾーンの準決勝戦と両ゾーンの優勝戦、計3試合が翌年(2020年)に持ち越されたが、新型コロナウイルスの流行により試合をすることができずに中止となった。今回は2年振りの開催となる。
 例年なら大会初日に開会式が執り行われるが、今年は感染拡大防止のために行わず、当日は江南市民球場にて3試合が実施された。
 試合結果は次の通り。
 【第1試合】
 ダイドー対落合《Aゾーン》の試合は、初回表にダイドーが2点を先制、落合もその裏すぐに相手投手の立ち上がりを攻めて同点に追いついた。面白い展開になると思われたが、地力に勝るダイドーが2回に2点、3回に2点、4回に1点と得点を重ね、さらに6回には3点を取って突き放し、2回以降の落合の反撃を零点に抑えて、10対2でダイドーが勝利した。
ダイドー 222103=10
落  合 200000=2
 【第2試合】
 ユアサ商事対石原商事《Aゾーン》の試合。入社2年目の石原商事のピッチャーはリトルリーグ等での野球経験者、一方、ユアサ商事のピッチャーもコントロールと変化球が冴え、ともに打線が相手投手を捉えることができずに投手戦が続いた。均衡を破ったのは石原商事、4回裏に1点を先制し優位に立った。しかし、石原商事のピッチャーにやや疲れが見えた6回表にユアサ商事が同点に追いつき、さらに3点を加えて逆転。石原商事も粘りを見せ7回(最終回)に2点を取り1点差としたが力尽き、ユアサ商事が4対3で勝利した。
ユアサ商事 0000040=4
石原商事  0001002=3
 【第3試合】
 山下機械対協和工業の試合《Bゾーン》は、1回裏に協和工業が一挙に5点を取りリード。続く2回にも8点を追加してリードを広げ、山下機械を零点に抑えて、協和工業が勝利した。
山下機械 000=0
協和工業 58]=13

MOLDINO新製品
立壁/底面仕上げ用8枚刃エンドミル
「ER(S)8WB-ATH」を発売

 MOLDINO(本社=東京都墨田区)はこのほど、立壁/底面仕上げ用8枚刃エンドミル「ER8WB-ATH(ラジアスタイプ)」及び「ES8WB-ATH(スクエアタイプ)」を発売した。
 同製品は、金型の立壁や底面の仕上げ加工に特化した、高能率かつ高精度な仕上げ加工が可能な超硬エンドミル。
 立壁加工に特化した外周刃設計の採用により、倒れが少なく狙い通りの加工を実現でき、ゼロカットや補正などの修正工数を低減する。仕上げ加工時間の大幅な削減と加工の省人化が図れる。
 また、ラジアスタイプは独自のコーナR刃設計で、高品位な底面加工を実現する。
 信頼と実績のあるATHコーティングを採用し、幅広い鋼種に対応。金型全般における立壁・底面仕上げ加工に適している。
 ラジアスタイプ、スクエアタイプともにφ6〜φ12の19アイテム(全38アイテム)を揃えた。
 価格は、「ER8WB-ATH(ラジアスタイプ)」が1万5510円〜3万2360円、「ES8WB-ATH(スクエアタイプ)」が1万3180円〜2万7510円(いずれも消費税別)。
「エポックディープラジアスエボリュー
ションハード-TH3」に4枚刃を追加

 MOLDINOは、高硬度鋼加工用ラジアスエンドミル「エポックディープラジアスエボリューションハード-TH3」に4枚刃「EPDREH4-TH3」を追加し、このほど発売した。
 電子部品や半導体製品の製造に欠かせない精密かつ高精度な金型の材料には、成形精度を保つために50HRC以上の焼き入れ鋼が用いられている。同社は高硬度鋼切削で優れた耐摩耗性を発揮するTH3コーティングシリーズを発売し好評を得ているが、同シリーズのラジアスタイプは小径2枚刃仕様(φ0・2〜1)のため、要望の多い4枚刃タイプを開発した。高硬度・精密金型全般の直彫り及び立壁・底面仕上げ加工に対応する。
 「EPDREH4-TH3」は、工具中心基準のR精度保証なので、呼び径で加工しても従来よりも高精度の加工が可能。従来工具に比べてたわみ量が少ない首形状で、高精度加工を追求した工具設計となっている。
 また、硬度鋼加工用コーティングTH3の採用により、加工終了までのワーク寸法変位を抑制し高硬度鋼の高精度加工を実現する。
 4oシャンク品(工具径1〜3o)はh4公差で、高精度焼き嵌めホルダに対応する。
 「EPDREH4-TH3」(4枚刃)の主な仕様はφ1〜φ6、R0・02〜1・0、工具径/首下長=8以下、全266アイテム。価格は5170円〜1万5360円(消費税別)。

挨拶や行動など基本的な
 ビジネスマナーを学ぶ
愛機工 新入社員研修を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)の経営対策部(部長=林正人氏・広商NEXUS会長)は、人材開発事業の一環として恒例の「新入社員研修」を4月14日・15日の2日間の日程で名古屋市中区の名古屋都市センターにて開催した。
 新入社員はじめ入社1年未満の社員を対象に、社会人としての基本的なビジネスマナーの習得と学生から社会人への意識の切り替えを主旨に行うもので、組合員企業から16名が受講した。
 昨年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により中止となったため、開催は2年ぶり。広い会場を確保し、検温、アルコール消毒やマスク着用など感染症対策を徹底した。
 名南経営コンサルティングの渡邉圭蔵氏が講師を務め、参加者は2日間を通して、挨拶の仕方、言葉遣い・身だしなみ、電話応対、名刺交換など、ビジネスマナーの基礎を学んだ。
 開催にあたり、山崎公明組合事務局長は「この業界は工具や工作機械など、皆さんにとってこれまで馴染みの無い商品ばかりを扱っていますから、初めは分からないことばかりだと思います。商品のことは追々覚えてもらえれば良いですし、皆さんの職場の先輩や上司もそのことは十分理解しています。だからというわけではないですが、明るく元気に挨拶することを心掛け、先輩や上司にヤル気のあるところを見せてください。しばらくはそれでいいかなと私は思います」と参加者を激励した。

様々な工程で活用!協働ロボット用
コンパクトエジェクタRECB
シュマルツ 業界最高レベルの吸込み量を実現

 真空機器専門メーカーのシュマルツ(横浜市都筑区)は、協働ロボット向け真空発生器として、新たに高吸込量の協働ロボット用コンパクトエジェクタRECBをラインアップした。
 RECBは、ロボットのアーム先端に取り付けることが可能な小型の真空エジェクタ。最大吸込量が59l/minと大きいため、これまで搬送の難しかった通気性の高いワークやたわみやすいワークも把持することができ、アプリケーションの幅が広がる。
 ハンドに近い位置に取り付けることができるため、素早い真空到達が可能で、サイクルタイムの短縮にも寄与する。
 また、これまでのコンパクトエジェクタシリーズと同様にエアセービング機能を搭載しているため、必要以上のエア消費を抑制し、運用コストを削減することができる。
 協働ロボット向けのコボットポンプシリーズなどと同様に、各社メーカー向けの専用ロボットフランジや電気接続ケーブルをラインアップし、電気的・機械的接続も容易。専用の取付治具などを用意する必要がなく、作業工数も最小限に抑えることができる。
 ロボットの型式に合わせたフランジや電気接続ケーブル、真空パッドがワンセットになったロボセットもラインアップしており、取付工数だけでなく選定の手間も削減する。
 エジェクタ本体は全体の高さを低く設計されているため、小可搬ロボットなどアームの短いロボットとの組み合わせでも動きを制限することなく活用することができる。
 本体底面には、モジュール式エンドエフェクタVEEや真空パッドを接続可能なフランジを取り付けることが可能。専用工具なしでフレキシブルに構成・組換可能なVEEを使用することで、様々なワークに柔軟に対応できるほか、ハンドそのものの設計工数・コストを削減することができる。
 協働ロボットと組み合わせての箱詰め工程や、通気性のある段ボール箱などのパレタイジング・デパレタイジング工程のほか、一般的な産業用ロボットと組み合わせての使用など、幅広く活用できる。

名古屋テレビ塔下で街角コンサート
セントラル愛知交響楽団弦楽四重奏
名古屋市などが主催 来園者が生演奏を楽しむ

 セントラル愛知交響楽団(理事長=山田貞夫氏・ダイドー社長)のメンバーによる街角コンサートが3月23日、昨年秋に新装した名古屋市中区の久屋大通公園(テレビ塔下)で開かれた。
 公演は正午、午後1時、同2時の3回行われ、園内を訪れた人が、同交響楽団のコンサートマスター寺田史人さん(バイオリン)をはじめ、吉岡秀和さん(同)、小中能会真さん(ビオラ)、本橋裕さん(チェロ)による弦楽四重奏を楽しんだ。
 演奏曲はヴィヴァルディ「四季」より春第1楽章、ウェーバー「オペラ座の怪人」、日本民謡「ソーラン節」など。
 同コンサートはセントラル愛知交響楽団、名古屋市住宅都市局都心まちづくり課、久屋大通パークデザインセンターの主催で行われ、午後1時の公演では河村たかし名古屋市長が挨拶したほか、山田貞夫理事長も会場に姿を見せた。