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2020年(令和2年)6月
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2020年6月7日(日)2744号
佐野氏、山地氏、神谷氏が新役員に
前嶋孝行会長(前島商会)再任
遠州機工会 第9期通常総会を開催

 遠州機工会(会長=前嶋孝行氏・前島商会社長)は、4月16日午後6時より静岡県浜松市内のホテルコンコルド浜松にて第9期通常総会を開催した。正会員12名とオブザーバーとして賛助会員役員(商社・メーカー)4名が出席し、審議の結果、事業報告をはじめとする全議案を原案通り承認した。任期満了に伴う役員改選では、前嶋会長が再任、新幹事3名が選任され、情報交換委員会委員長に佐野太亮氏(佐野社長)、視察工場委員会委員長に山地誠一氏(メイセー機械浜松支店長)、青年部部長に神谷紀彦氏(サカエ社長)がそれぞれ就任した。
 今回の総会は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、出席者は入場時に検温と手のアルコール消毒を行い、広い部屋で座席の間隔をあけ、ドアも開放して換気を良くした状態で開催された。また、総会後の懇親会は中止した。
 総会は鈴木大造総務(丸尾興商取締役)の司会で進められ、総会立会者の紹介の後、前嶋会長が出席者への御礼を含め挨拶した。
 司会者より、出席者数が総会開会の定足数を満たし、総会は成立すると報告された。
 前嶋会長が議長を務めて議事に入り、第1号議案=第8期事業報告▽第2号議案=第8期会計報告及び監査報告▽第3号議案=第9期事業計画案▽第4号議案=第9期予算案について審議し、いずれも原案通り承認された。
 第5号議案=役員改選では、会則に基づき役員会から推薦された、前嶋会長の再任(3期目)が承認された。続いて役員選任案が承認され、新任3名を含む9名が次の通り就任した。
▽会長=前嶋孝行氏(前島商会社長)
▽副会長[全機工連人材開発委員会委員]=杉浦一暢氏(三賀社長)
▽総務[事務局]=鈴木大造氏(丸尾興商取締役)
▽会計=佐山初男氏(日研社長)
▽会計監査=杉野泰治氏(浜松機材社長)
▽幹事[福利厚生委員会委員長]=辻有紀男氏(大弥社長)
▽幹事[情報交換委員会委員長]=佐野太亮氏(佐野社長)※新任
▽幹事[視察工場委員会委員長]=山地誠一氏(メイセー機械浜松支店長)※新任
▽幹事[青年部部長]=神谷紀彦氏(サカエ社長)※新任
 吉田治郎七氏(吉田会長)、増田幸三氏(プロム・マスダ社長)、杉浦理之氏(三賀専務)の3氏は役員を退任した。
 この後、会員名簿、青年部名簿、委員会名簿などについて報告され、杉浦副会長の閉会の辞で総会を終了した。
 今年度の主な事業は次の通り。
 @広告宣伝事業…業界誌へ広告掲載を行い、本会を周知
 A教育情報事業…機械工具商のための研修会、講演会等▽全機工連中部ブロック会議(今年度遠州機工会が幹事団体)
 B視察事業…モノづくりに関する視察見学会
 C福利厚生事業…会員企業の従業員と家族のための福利厚生事業
 D青年部事業…ビアパーティー▽自己研鑚事業▽ボウリング大会
 E通常総会…令和2年4月16日(木)※懇親会は中止
 F賀詞交歓会…令和3年1月6日()予定
 Gその他…本会の目的達成のために必要な事項は役員会に諮り実施
 ただし、今年度は新型コロナウイルスの感染状況により、事業の中止や時期の変更もあり得るとした。
 後日(4月28日)公開された総会報告で、杉浦副会長は「浜松市は感染者もまだ少なく、参加者も全員車で参加できる上、今回は役員改選もあったため、役員会で悩んだ末の開催となりました。開催から2週間弱経ちますが感染者もいないため、ホッとしております。今年度は新型コロナウイルスのため何をどこまでできるか全くわからない状態ですが、早く収束し、機工会活動が再開できることを、ただただ祈るばかりです」と総会後の心境を明かした。

新型コロナ感染拡大
生産・出荷への影響
日工会 4月上旬会員アンケート結果抜粋

 1.生産
 (1)国内工場での影響について▼中国からの鋳物納入等に一時遅れが見られたが、解消されつつある。▼足元では、欧州からの電装品等の納入に遅れが生じつつある。現段階では在庫や国産品への転注により生産に大きな影響は生じていないが、今後も納入遅れが続いた場合、生産への影響が懸念される。
 (2)海外工場(現法含む)での影響について▼各国国内の物流停滞により、サプライヤーからの部材調達に遅れが見られる。▼日本から各国に向かう船舶・航空機の減便により、本社工場からの部品等の輸送にも遅れが生じており、早めの発送が求められている。▼中国工場では、必要な従業員をほぼ確保できるようになり、生産は通常に復しつつある。
 2.出荷、納品
 (1)国内(自社及びユーザ)での影響について▼ユーザからの立ち会い・検収の延期要請により、出荷が遅れ、完成品在庫が増加しつつある。また、運送会社が配送要請に応じないケースも散見される。▼こうした状況を受け、Webカメラ等を介した検査や、納品前のメーカによる検査(ユーザ非立会)にて、立ち会い検査に代える方法も一部で導入されている。▼仕事量減少や資金繰り悪化を理由に納入延期を要請するユーザも見られる。
 (2)海外(自社及びユーザ)での影響について▼海外から日本への入国制限等により、来日しての立会検査ができず、また、据付に日本から人員を派遣できないため、結果として海外への出荷延期が増えている。
 3.営業体制
 (1)国内での影響について▼ユーザからの訪問制限、交通手段の制約(公共交通利用の禁止)、不要不急の出張禁止、特定地域での宿泊禁止等により、日本政府が非常事態宣言を発令した7都府県を中心に、商談や打ち合わせの停滞が見られる。▼テレワークの導入により、メール、WEB、TVでの会議も増えている。▼景況悪化を受けて、納入延期の要請も増加している。▼ユーザ訪問時はマスク着用をルール化。
 (2)海外での影響について▼国内と同様の影響が見られる。加えて、日本からの渡航禁止を受けて、現地スタッフ、少数の駐在員、商社人員でユーザとの商談に対応しているが、人数が限られているため、案件や地域を絞っての対応を余儀なくされている。▼アジアの一部の国では自国通貨安が進み、海外からの機械購入が割高となっている他、物流の遅れ等から、海外の銀行との取引で必要な書類原本が届かず、入金が一時滞っている。

コロナ対策で第80回野球大会中止に
通常総会は最小限の規模で開催
愛機工 4月三役・常任理事会開く

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は、新型コロナウイルス感染拡大の状況を受け、4月22日に開催予定としていた令和2年度4月理事会を中止し、書面による決議が行われた。三役・常任理事会は予定通り同日午後3時より東京第一ホテル錦にて開催し、三役並びに常任理事計8名が出席して、令和元年度決算報告、令和2年度予算案を承認したほか、通常総会については役員改選期にあたるため規模を最小限に縮小して開催することや、第80回野球大会の中止など当面の組合事業を自粛することを決めた。
 令和2年度4月三役・常任理事会(理事会)の主な議事内容は次の通り(議事録より)。
 1.会員の増強活動
 会員の増強については、卸商社に協力を要請し準備を進めているが、新型コロナ感染拡大の状況もあり、積極的な活動は差し控える。
 2.組合親善野球大会の状況
 第79回野球大会は、Bゾーンの準決勝・決勝戦を3月21日、Aゾーンの決勝戦を3月28日に江南市民球場で予定していたが、新型コロナ拡大防止のため野球場の使用禁止期間が3月末日まで延期されたことで、大会の年度内終了を断念した。球場の使用禁止期間は愛知県の緊急事態宣言により5月10日まで更に延期され、今後の使用状況も不透明になっている。
 3.中部ブロック会議報告
 中部ブロック会議を2月17日午後3時より東京第一ホテル錦にて開催した。幹事は愛知組合、出席者108名(1部・2部)、懇親会71名。第1部は、全機工連関連事業の報告と、中部ブロックの担当で三重組合が幹事となり企画運営した全国若手交流会の開催報告が行われた。第2部では「自動車産業の近未来を展望」をテーマに講演会と、関連した「自動車産業の未来を踏まえた機工商社の動向」を課題にパネルディスカッションを行った。〈コーディネーター〉林正人氏(広商NEXUS)、〈アドバイザー〉鵜飼順三氏、〈パネラー〉幡野裕幸氏(朝日)、矢野茂雄氏(滝川物産)、小浦正喜氏(こうら)、伊藤哲生氏(春日鋼機)。第3部では中部ブロック4団体の会員相互の交流を図り懇親会を開催した。次回幹事は遠州機工会。
 4.新型コロナウイルス感染症対策
 新型コロナ対策について、組合の方針を2月29日に組合員に配信した。概要は@2020年度支部総会は中止して書面による開催に切り替える(尾張支部は2月22日に開催済)。A部会等、会食を伴う会合は中止または延期とする。B会食を伴わない会議は、会場との連携を強化し感染防止対策を徹底する。この方針は今後も継続する。
 当面の事業の状況は、4月14日・15日に予定していた新入社員研修の中止を決定した(3月24日配信)。野球大会では第79回大会の優勝戦を延期、第80回大会については、新型コロナの状況が不透明なため中止を決定した。ただし、中断している第79回大会はコロナ収束後に再開を予定する。4月22日の理事会は中止するが、総会の決算・予算等、重要案件があるため三役・常任理事会は予定通り開催し、令和元年度決算、令和2年度予算案を承認した。
 青年部については、2月29日の他産業視察を中止にしたほか、予定している6月5日の総会と夏のキャンプの集いの中止を決定した。
 経営対策部において、今年度前期の計画は白紙の状態。ただし、新型コロナ対策の各種支援制度は情報を収集し書面にて組合員に周知する。また、新型コロナによる業界への影響や対策、要望をアンケート調査し、状況を把握する。今年度後期は新型コロナ収束後の経営環境や課題をテーマに経営者・管理者セミナーを実施する。
 7月2日から開催予定の「ロボットテクノロジージャパン」は、4月8日に中止を発表した。次回展については、当初の構想通り2022年7月に開催を予定している。
 5.三役・常任理事会
 (1)2020年度通常総会について
 5月26日15時開会、会場は東京第一ホテル錦。※開催要項を見直したため会場を変更した。@令和元年度決算報告(梅村会計理事)A令和2年度予算案(梅村会計理事)※令和2年度支部補助金は1社あたり1万円B令和元年度事業報告および令和2年度事業計画案、賦課金徴収方法案を確認。C今年度は役員改選期にあたり、各支部総会にて理事推薦候補者が選出され、三役・常任理事会で承認された。D総会の進行について司会は事務局が務める。議長は当日指名。E総会案内は議案書と書面議決書を同封し5月11日に発送する。
 (2)通常総会の開催要項について
 今総会は役員改選期にあたり、役員改選の議案は書面による議決が行使できないため、役員の改選を除く第1号議案から第3号議案までを書面で議決(過半数)して総会を成立させ、役員改選期では総会を開催した事実が必要となるため改めて開催する。原則、当組合では最少40名の出席が必要となるが、現状の緊急事態を踏まえ参加者数には拘らず理事数名に出席を依頼して開催を予定している。議案審議は可能な範囲で時間を短縮し、来賓の招待は見送る。
 (3)新型コロナウイルス感染症の対応について
 当面の組合事業および支部事業は、緊急時を除きすべて自粛する。期間については厚生労働省または愛知県の指針に沿って判断する。必要な会合においては、三役または理事会で事前に申告し承認を得る。事務局職員(滝川さん)は通勤に公共交通機関を利用しているため時差出勤を実施している。山崎事務局長は通常通り出勤する。
 ◆中止決定の行事
 @6月5日の青年部総会A第80回野球大会(ただし、中断している第79回大会は感染症が収束し安全が確認された後、再開する予定)Bキャンプの集い
 ◆今後の行事予定
 @MECT第1回実行委員会を9月に開催、11月2日出展者募集開始Aセールスエンジニアスクールを10月1〜3日に開催。
 6.訃報
 カネマツ機工(南支部)の兼松鐘一氏が2月16日に永眠された。通夜式が2月17日、告別式が翌18日に営まれた。
 7.その他
 令和2年度理事会日程…6月8日、会場…東京第一ホテル錦 ※状況により書面にて開催する。

『INTERMOLD名古屋/金型展
名古屋/金属プレス加工技術展名古屋』
7月開催の中止を決定

 日本金型工業会および日本金属プレス工業協会は5月7日、7月15日から4日間の日程でポートメッセなごやにて開催を予定していた『INTERMOLD名古屋/金型展名古屋/金属プレス加工技術展名古屋』の開催について、5月4日に政府より発表された緊急事態宣言の延長を受け、予定していた日程での開催が不可能であると判断し、7月開催を中止すると発表した。
 主催者および運営事務局では、7月開催の中止に伴い開催日程を今年秋頃(9〜10月)に延期し、同じくポートメッセなごやでの開催が可能か、現在、会場等と調整を行っているといい、詳細については、今後の政府・関係省庁の発表などを考慮し、6月上旬までに案内するとしている。
 同展示会は、金型設計・製造から金属プレス・プラスチック成形に至る一連の工程が集まり最新のソリューションを提案する、金型の専門見本市。毎年、東京・大阪で交互に行われてきたが(今年の大阪展は中止)、2018年から名古屋でも開催されるようになった。昨年の名古屋展には376社・団体が676小間に出展し、4日間で4万171人が来場した。

『第33回管工機材・
設備総合展』中止決定!!

 愛知県管工機材商業協同組合(大藪淳一理事長・大清社長)は5月21日(木)に開催した第58回通常総会で、今秋開催予定の『第33回管工機材・設備総合展』(坪井研二実行委員長・ツボイ常務/以下、展示会と表記)の中止を決議した。
 名古屋市中区の組合事務所で開かれた総会において組合員による書面議決の結果、新型コロナウイルス感染の影響は総会当日現在も予断を許さない状況にあり、出品者、来場者、展示会関係者の安全が確保できないと判断。10月8日(木)から開催を予定していた展示会の中止が決議された。中止決定は出品者、組合員、賛助会員らに書面にて早急に周知される。なお、次回の愛知県での展示会は、2022年10月の開催が予定されている。

事前に議案書など送付
書面総会の形式で実施
名機工同友会 令和2年度総会開催

 名機工同友会(吉野栄一会長・吉野機械工具社長)は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、幹事会での審議を経て総会を「書面総会」へと切り替え執り行った。各会員に事前に送付された総会議案書について、野崎憲昭総務幹事(常磐精機社長)よりメールにて内容を説明。各会員から意見や承認を募った。議案内容は以下の通り。
 【第一号議案-1】令和1年度事業報告▽2019年11月例会の中止について、メーカーの総会が同11月後半に集中し、同例会への出席者の減少が見込まれたため事前に中止を決定した。また、2020年2月、3月は新型コロナウイルス感染拡大防止への対応から中止となった。
 【第一号議案-2】令和1年度収支決算報告▽収入および支出について会計監査結果と合わせて野崎総務幹事より説明があった。
 【第二号議案】令和2年度各部事業計画(案)ならびに予算(案)▽予算(案)について、会費の徴収方法などと共に野崎総務幹事より説明があった。事業計画(案)についてだが、新型コロナウイルスの影響により7月までの例会の中止がすでに決定している。同会では例年8月に開催しているビアパーティーからの再開を検討しているようだ。その際にも、屋外の広い場所で一定の距離(ソーシャルディスタンス)を保ちながら開催するなど、慎重に検討を重ねていくという。
 【第三号議案】その他▽同時に配布された同会会員名簿ならびに組織図について、記載内容に誤りが無いか、各会員へ確認が促された。

 総会議案書の送付と同時に吉野会長から各会員に向けて「新型コロナウイルスの感染拡大が止まりませんが皆さまいかがお過ごしでしょうか? 名機工同友会は例会、旅行会、総会などすべて中止となり、いつ例会が開催できるか分からない状況です。愛知県機械工具商業協同組合も、総会、理事会、野球大会、展示会(ロボットテクノロジージャパン2020)などすべてが中止となりました。2020年12月に東京ビッグサイトで開催予定だったJIMTOF2020(第30回日本国際工作機械見本市)まで開催中止の発表がありました。製造業はトヨタ自動車が車の需要減で生産調整を余儀なくされ連休も追加されたようです。グループ会社などにも大きな影響が出ています。さて、皆さまの会社では『新型コロナウイルス対策』としてどんな手を打ってみえますか? 社員の健康と安全を確保しながら事業を継続していくには何をすべきでしょうか? 弊社では以下を実行しています。名機工同友会会員の方から教えていただいたことも含まれています」とコメントが送られ、吉野機械工具で実践中の新型コロナウイルス対策(以下に掲載)が列記されていた。
 @社内・外でのマスク着用の徹底▽マスクは会社で支給。
 A出社時に体温を記入▽出社前に自宅で検温。会社でも体温計を用意。
 Bアルコール消毒液の設置▽出入口、事務所内カウンター、トイレに。
 C次亜塩素酸水で事務所内を加湿除菌。
 D来訪者記録▽来社した仕入先担当者らには社名・氏名・訪問時間・用件の記帳を促す。
 E営業日報▽営業社員などに対して行先・訪問時間・相手先氏名を記録し提出させる。
 F時差出勤(フレックス)と有休奨励▽社内の朝と夕方の“密”を緩和するため。
 G経理担当者感染防止措置▽2名のうち1名は別室で仕事。
 Hテレワーク▽食品工場営業担当者2名中1名を交代制テレワークへ。
 I事務所内の手すり・ドアノブなどの殺菌▽アルコール消毒液は入手が難しいので、アルカリ電解水を使用。
 J会議の中止▽資料をメールで送り、意見などはメールで募る。今後はスマホを使ったテレビ会議を検討中。
 K感染防止ポスターの掲示▽厚生労働省、他のウェブサイトからダウンロード可能。
 吉野会長は最後「皆さんも既に実行されていることが多いかと思いますが、ひとつでも参考になれば幸いです。これら以外にも方策や情報などがあればぜひ教えてください。誰一人経験したことのない“新型コロナウイルスショック”。長期化を想定し、名機工同友会でも知恵を出し合って、この難局を乗り切っていきましょう」と結んだ。

新社長に遠藤友紀雄氏
 理研測範 龍雄社長は代表権のある会長に

 理研測範(名古屋市西区)では4月、代表取締役社長の遠藤龍雄氏が代表取締役会長に就任し、後任の社長に遠藤友紀雄氏が就任した。
 友紀雄新社長は就任にあたり、微力ながら一意専心社業の発展に努力する決意を表明している。

IoTによる工作機械の見える化システム
「Nazca Neo Linka」
ゴードーソリューション 大幅バージョンアップ

 ゴードーソリューション(社長=熊谷弘之氏、本社=静岡県浜松市)は、工場マネジメントをコンセプトに開発した工作機械の稼働監視システム「Nazca Neo Linka(ナスカ・ネオ・リンカ)」のデータ収集・集計機能をさらに充実させ、4月13日に発売した。
 「Nazca Neo Linka」は、工作機械の稼働データをリアルタイムに収集してブラウザ上に表示し、パソコンやスマートフォンから稼働状態を確認できる工作機械の稼働監視システム。今回のバージョンアップでは、収集・集計する対象データを工作機械以外にも広げ、バーコードやRFIDなどの各種センシング機器から収集したデータや、その他の複合的な情報と、工作機械の稼働状態を紐づけて表示できるようにした。
 例えば、加工中や停止・段取り中といった工作機械の稼働状態と合わせて、プロジェクト名・担当者名や作業拘束時間・アラーム番号などの複合的な情報を一括で確認することができるといい、これにより原価計算や人員の最適配置・保全といった、製造現場のより総合的なマネジメントを実現する。
 また、複合的な情報を分かりやすく表現できるよう画面デザインを全面リニューアルしたほか、提供方法についても、従来通りのパッケージ提供に加えて、年間使用料でシステムを使えるサブスクリプション提供を新たにスタートし、「IoTを始めたいが導入コストは抑えたい」などの声に対応した。
 さらに、導入作業も専任のスタッフが直接訪問し実施するので、安心して導入することができるとしている。
 【動作環境】
 対応OS=Windows8・1(日本語版、64bit版)、Windows10(同)、WindowsServer2012(同)、WindowsServer2016(同)、WindowsServer2019(同)▼LANポート=1ポート▼推奨CPU=Core @5以上▼推奨メモリ=4GB以上▼表示色=16bit以上▼解像度=1152×864以上▼ブラウザ=Chrome、Edge(chrominm版)
 【システムの機能と販売構成】
 シンプルなシステム構成で、工作機械の増設にも柔軟に対応可能。さらに、ユーザーの解決したい課題や要望に応じて機能を組み合わせて導入できる。
 ■販売構成(システム名称)
 @Linka Server=[機能]稼働監視・NCプログラム通信操作、[接続機械台数]Linka Server1台につきNC工作機械32台まで
 ALinka Operation Manager=[機能]稼働管理(実績・集計)、[接続機械台数]Linka Serverに登録している台数分
 BLinka Work Manager=[機能]加工生産管理、[接続機械台数]Linka Serverに登録している台数分
 【価格・各種料金】
 @Linka Server=[パッケージ提供]価格49万8000円+保守・サポート4万9800円/年、[サブスクリプション提供]年間使用料(保守・サポート含む)15万円/年
 ALinka Operation Manager=[パッケージ提供]価格39万6000円+保守・サポート3万9600円/年、[サブスクリプション提供]年間使用料(保守・サポート含む)12万円/年
 BLinka Work Manager=Aと同じ
 ※すべて税別、接続に必要なハードウェアと導入作業の費用が別途必要
 【販売目標】
 年間50社への導入
 【製品に関する問い合わせ先】
 ゴードーソリューション営業グループ、電話053-465-0711、メールinfo@godo.co.jp

4コーナ溝入れ加工用工具
TetraMini-Cut
タンガロイ 低抵抗型ブレーカ 「TCL18形」発売

 タンガロイ(社長=木下聡氏、本社=福島県いわき市)は、4コーナ溝入れ加工用工具TetraMini-Cut(テトラ・ミニ・カット)に、低抵抗型ブレーカ「TCL18形」を拡充し、全国で発売した。
 TetraMini-Cutは、小型かつ4コーナ仕様で経済性に優れる。また、独自の高剛性クランプシステムを採用し、高い刃先位置安定性により優れた加工精度、安定寿命を実現する工具シリーズである。
 「TCL18形」は、特長的なブレーカにより低抵抗で、特に低送り領域で優れた切りくず処理性が得られる。また、高硬度かつ密着性に優れる高Al含有積層被膜のAH7025は、より安定した加工を実現する。
 好評の「TCS/TCG/TCP18形」と合わせ豊富なインサートのラインナップにより、一般旋削加工から自動旋盤加工まで幅広い切削領域をカバーし、ユーザーの生産性向上に貢献する。
 【主な特長】
●「TCL18形」は、低送り領域でも安定した切りくず処理性が得られる。
●溝入れ専用新材種AH7025は、コーティングに高硬度かつ密着性に優れる高Al含有積層被膜を採用し、耐摩耗性と耐欠損性を高次元で両立する。
●適用被削材は鋼、合金鋼、ステンレス鋼から耐熱鋼まで幅広くカバー。
 【主な形番と標準価格】
 「TCL18R150-010 AH7025」が3270円▽「TCL18R200-020 AH7025」が3270円▽「TCL18R300-030 AH7025」が3270円(いずれも税抜)。
 アイテム数は7アイテム。
 【販売見込み】
 初年度5000万円。
高送りカッタDoFeed
新材種AH3225拡充
タンガロイ 安定した長寿命加工が可能に

 タンガロイは、高送りカッタDoFeed(ドゥ・フィード)に新材種AH3225を拡充し、全国で発売した。
 DoFeedは多刃仕様の高送りカッタで、豊富なチップブレーカとインサート材種により、あらゆる加工に対応する。
 今回拡充された新材種AH3225は、鋼加工の第一推奨材種として驚異的な長寿命を実現する。3種類のNano積層膜を融合した「トリプルNanoテクノロジー」を盛り込んだコーティング膜種を適用。このコーティングは、「耐摩耗性」「耐欠損性」「耐溶着性」「耐被膜剥離性」を高次元で共存させる。
 加えて、母材には耐熱衝撃性に優れた高靭性母材を採用することで、サーマルクラックによる突発欠損を防止し、工具寿命の安定化を図っている。
 これにより、AH3225は加工初期のコーティングの剥離や微小チッピングといった異常損傷を防止しつつ、正常摩耗の進行を抑制することで安定した長寿命を提供する。
 【主な形番と標準価格】
 インサート「LNMU0303ZER-MJ AH3225」「LNMU0303ZER-ML AH3225」「LNMU0303ZER-MS AH3225」が1310円(税抜)、「LNMU06]5ZER-MJ AH3225」「LNMU06]5ZER-ML AH3225」が2170円(税抜)。
 【販売見込み】
 初年度2億8000万円。

3月度総受注高17か月連続で前年下回る
海外受注が前年同月比39・5%減
中部経済産業局主要8社の金属工作機械受注状況

 中部経済産業局が4月30日に発表した令和2年3月度金属工作機械受注状況によると、管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダマシナリー、ジェイテクト、コマツNTC、FUJI、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の総受注高は、前年同月比31・5%減の269億61百万円となり、17か月連続で前年を下回った。前月比は8・3%増だった。
 国内受注は、前年同月比14・8%減の108億97百万円となり、16か月連続で前年を下回った。前月比は21・7%増だった。
 主力の一般機械工業向けが前年同月比9・1%減の57億14百万円と17か月連続で前年を下回り、自動車工業向けも同36・9%減の25億74百万円と16か月連続で前年を下回った。
 海外受注は、前年同月比39・5%減の160億64百万円となり、17か月連続で前年を下回った。前月比は0・8%増だった。海外受注比率は前年同月と比べて7・9ポイント低い59・6%となっている。
 北米向けが前年同月比18・8%減と14か月連続で前年を下回り、ヨーロッパ向けが同55・5%減、アジア向け(トルコを含む)が同43・8%減とともに17か月連続で前年を下回った。
 国別にみると、1位のアメリカが41億62百万円(前年同月比51・1%減)、以下、中国36億86百万円(同37・8%減)、メキシコ30億25百万円(同1081・6%増)、ドイツ6億23百万円(同58・8%減)、イタリア4億61百万円(同62・8%減)の順となった。
 販売額は、前年同月比39・7%減の347億87百万円となり、3か月連続で前年を下回った。前月比は25・7%増だった。
 受注残高は、前年同月比34・3%減の1430億26百万円となり、12か月連続で前年を下回った。前月比は7・7%減だった。

令和2年度第1回
WMゴルフ大会開く

 木工機械研究会「WM会」(会長=福本豊彦氏・フクモト会長)は4月16日、令和2年度第1回ゴルフ大会を愛知県みよし市の三好カントリー倶楽部東コースで開催した。
 当日は12名が参加。晴れの中、ストロークプレイで熱戦の末、坂入義久氏がネット84で優勝を飾った。
 上位入賞者は次の皆さん(敬称略)。
▽優勝=坂入義久(代東)N84、H24
▽1位=永井稔(静岡機工製作所)N88、H20
▽2位=松井忠彦(アミテック)N90、H12
▽3位=高山政弘(オープン)N92、H12
▽4位=若原透(若原工機)N92、H23
▽5位=福本豊彦(フクモト)N93、H8

昨年大ヒットのサーキュレーター、
ハンディファンをさらに拡充
2020年YAMAZENオリジナル扇風機

 山善(社長=長尾雄次氏、本社=大阪市西区)は、YAMAZENオリジナル扇風機のラインナップを拡充し、全国の家電量販店、ホームセンター並びに同社が出店・運営するインターネット通販「くらしのeショップ」などで4月下旬より順次発売している。
 サーキュレーターは、ここ数年で市場が拡大している商品カテゴリー。冷暖房の効率を良くするためだけでなく、部屋干しした洗濯物を早く乾かしたいというニーズの高まりや、リビングファンとして使用する人の増加など、用途も広がっており、年間を通じて需要が高まっている。今年の新商品は「ダブルファン」構造のサーキュレーターで、業界トップクラスの静音を実現した(静音モード時)。
 ハンディファンを含む「FUWARIシリーズ」は、昨年より販売を開始し好評を得ている。今年は、より涼しく感じられるミストタイプや、子供も楽しく持てるカメラ型タイプ、ベルトにかけても使用できるウエストタイプなど、幅広い年齢層が様々なスタイルで使用できるよう、ラインナップを強化した。
 【サーキュレーター】
 『DCエアーサーキュレーターYAR-DS18』
 冷暖房の効率アップや部屋干しの手伝い、部屋の空気の換気にと大活躍のサーキュレーターは、年間を通じて使用できるからこそ、より静音で快適に使える「ダブルファン」を同社として初めて採用した。
 〈商品特長〉
 @ダブルファン構造で業界トップクラスの静音を実現
 通常は1枚の羽で空気の吸い込み・吹き出しを行っているが、吸い込み用の羽・吹き出し用の羽をそれぞれ前後に配置することで、より少ないモーターの回転数で風を送り出すことができ、効率的に風を送ることを可能にした。
 業界トップクラスの静音を実現しているので、就寝時に使用しても、音が気にならず、快適に過ごすことができる(静音モード時)。
 A首振り自在で効率アップ
 上下に約90度、左右に約50度の範囲で首振り可能。周囲の空気を全体的にかき回すので、冷暖房の効率アップはもちろん、部屋干しの手伝いにも最適。
 〈商品仕様〉
 商品名/型式=DCエアーサーキュレーター/YAR-DS18▼本体サイズ=約幅260o×奥300o×高さ390o▼重量=約2・5s▼搭載機能=風量8段階(静音モードは風量1)、8時間切りタイマー(1時間単位)、上下左右自動首振り▼消費電力=27W(50/60Hz共通、風量8・最大運転時)▼カラー=ホワイト(W)▼価格=オープン価格。
 【ハンディファン】
 『ミストハンディファン YHMS-D20』
 若い女性を中心に人気となったハンディファンは、昨今の野外フェスやアウトドアブームもあり、あらゆる世代に人気のアイテムとなりつつある。同社では、今年度は9モデル全20機種を展開し、ラインナップを大きく拡充している。『ミストハンディファン YHMS-D20』は、通勤時間だけでなく、オフィスで快適に過ごす、外でより暑さを和らげるなど、パーソナルスペースを快適にする「FUWARIシリーズ」のミストタイプ。
 〈商品特長〉
 @ミスト機能で涼風感アップ
 ミストによって周囲の温度が冷やされることから、吹き出される風の温度が下がり、涼風感が増して、熱中症対策グッズとしても使用できる。給水口は本体の上部にあり、簡単に給水可能。
 Aオフィスでも活躍
 付属の卓上スタンドを使用すれば、デスクファンとしても使用可能。USBで充電をしながら使うこともできる。
 〈商品仕様〉
 商品名/型式=ミストハンディファン/YHMS-D20▼本体サイズ=約幅98o×奥45o×高さ210o(スタンド未使用時)▼重量=約174g(スタンド未使用時)/約195g(スタンド使用時)▼使用可能時間=弱…約6時間/中…約3時間/強…約2時間(フル充電時)▼内蔵電池=充電式リチウムイオン電池3・7V2000mAh▼付属品=ストラップ、ボトル、スタンド、USBケーブル▼カラー=ライトホワイト(LW)、ライトブルー(LA)、ライトピンク(LP)▼価格=オープン価格。
 【その他おすすめ商品】
 『カメラ型ハンディファンYH-CM20』
 「FUWARIシリーズ」の子供にもおすすめのカメラ型のハンディファン。本体の上部から風が出る構造で、首からぶら下げて使用する。LEDライトはカメラのフラッシュをイメージしており、おもちゃ感覚で楽しんで使え、スイッチを長押しすればライトとしても使用でき、暗くて足元が心配な時も安心が得られる。
 本体サイズ=約幅125・5o×奥38o×高さ86o▼重量=約150g▼カラー=ライトブルー(WA)、ブラック(WB)▼使用可能時間=弱…約8時間/中…約5時間/強…約2・5時間(フル充電時)。

旧 三菱日立ツールは
MOLDINO(モルディノ)へ
4月20日新製品3種同時発売

 4月1日(水)より社名変更したMOLDINO(旧三菱日立ツール/菊池仁社長、東京都墨田区両国)は4月20日(月)、新製品3種を同時発売したと発表した。

 【アルファ高送りラジアスミル「TR4F形」】▽ダイカスト金型や樹脂金型の荒加工では、形状部・構造部を問わず中大径の高送り工具が多く使用されているが、高送り加工は一般的に切削負荷が高いため、これに耐えうる工具剛性が求められる。また、分厚い切りくずが生成されるため切りくずの排出性も重要である。しかし、荒加工工程の効率化のために最新の工作機械を導入しても従来の工具では工具剛性や切りくず排出性の不足からその性能を十分に発揮できないという課題があった。このような背景のなか、独自のインサート形状で高い切削負荷に対応し切りくず排出性を向上させた刃先交換式荒加工用工具「アルファ高送りラジアスミル TR4F形」は開発された。
 広い断面積と拘束面積を持つ独自のインサート形状により一刃あたりの送り量2oを超える高能率荒加工が可能となった本製品には、切りくず排出性を高めたボディ形状を採用。突き出し量の長い金型形状部の加工でも切りくず詰まり・噛み込みを抑制してくれる。また、独自の不等分割方式が切削時のビビリ振動を抑制し、従来品を超える高能率加工が可能となった。それだけではない。等高線加工だけでなくバーチカル加工も可能とするなど、幅広い加工用途に対応してくれる。豊富なインサート材種がラインアップされ、軟鋼から高硬度鋼まで幅広い被削材に対応。インサートは片面4コーナ仕様で経済的だ。
 同社が推奨する加工用途はダイカスト金型や樹脂金型、プレス金型の高能率荒加工など。ホルダはφ50〜φ100まで全12アイテムが、インサートは5材種全6アイテムが揃う。販売価格はホルダが4万8860円〜10万9140円、インサートが1360円(いずれも税別)となっている。

【アルファポリッシュミルVタイプ「ASPVmini形」】▽金型構造部には多くの立壁が存在し高い立壁精度が要求される。このような立壁の仕上げ加工には一般的に超硬ソリッドエンドミルが用いられるが、深部の加工においては工具突き出し量が大きくなるため工具たわみにより1回の加工で狙い値に納まらず何度も修正を繰り返さなければならないという課題が生じる。また、ソリッドエンドミルは再研磨による性能のバラつきや工具管理の手間に加え、大径サイズになると工具費が上昇するというデメリットも存在する。そこで同社は、研ぎ付けブレーカの快削性により得られる高い加工寸法精度と多刃仕様による高能率加工を両立し、かつ経済性に優れる刃先交換式仕上げ用工具「アルファポリッシュミルVタイプ ASPVmini形」を開発した。
 インサートに快削性を高めた研ぎ付けブレーカを採用したことで壁面・底面ともに切削抵抗が低減され、工具突き出しが長い加工環境においても高い加工寸法精度を維持できるようになっている。小径多刃仕様で高能率加工が可能なこともあり同社はソリッドエンドミルからの置き換えを提案している。また、インサート各Rサイズにワイパー刃付き形状がラインアップされており、底面仕上げ加工時の送りを上げることもできる。新材種「TH308」を採用したことで耐摩耗性に優れ、高い面品位と精度が持続。インサートは片面2コーナ仕様だ。
 同社が推奨する加工用途は金型構造部の立壁や底面の仕上げ加工など。ホルダはφ10〜φ32まで全22アイテムが、インサートは1材種全6アイテムが揃う。販売価格は、ホルダが1万9380円〜5万6100円、インサートは1380円(いずれも税別)となっている。

【アルファボールエンドミル「BR2P形」】▽大物金型の荒・中仕上げ加工で使用される主要工具のひとつが刃先交換式ボールエンドミルだ。従来品は取り代の多い加工ではビビリ振動が発生しがちで、切削条件を上げられないという課題があった。また、自動車外板用プレス金型の肉盛り溶接部の加工では、工具寿命が短いという問題もある。このような背景のなか、荒・中仕上げを問わず切削性能を向上させるねじれ切れ刃形状を採用し、かつ親子刃一体形状のインサートで操作性を向上させた刃先交換式仕上げ用工具「アルファボールエンドミル BR2P形」は開発された。
 本製品は、ねじれ切れ刃形状を採用したことで低減した切削抵抗(従来品比)がビビリ振動を抑制し工具寿命が改善。切込み量が増加しても切削抵抗の上昇が抑制され、スムーズな加工が可能となっている。インサートは親刃と子刃を一体化。親子2種類のインサートが必要であった従来品と比べ操作性に優れ、工具管理が容易となった。さらにボディ、インサートともに剛性を向上させた形状で、大物金型の荒加工において突発的な欠損を抑制。安定した加工が可能となっている。新材種「JS4030」の採用で鋼一般の荒〜中仕上げに優れ、内部給油仕様(MTシャンク品除く)により切りくず排出性も向上している。インサートは片面2コーナ仕様となっている。
 同社が推奨する加工用途は金型形状部の荒・中仕上げ加工やプレス金型における肉盛り溶接部の加工など。ホルダはφ16〜φ50まで全38アイテムが、インサートは4材種全44アイテムが揃う。販売価格はホルダが3万1540円〜8万9260円、インサートは780円〜7500円(いずれも税別)となっている。

各会場をオンラインでつなぎ
令和2年度入社式を開催
ダイドー 59名の新入社員を迎える

 メカトロニクスの専門商社ダイドー(社長=山田貞夫氏、本社=名古屋市中村区)は、4月24日午前10時より令和2年度入社式を開催した。毎年、本社のある名古屋で新入社員全員が一堂に会して行われてきたが、今年は新型コロナウイルスの感染リスク低減のため、名古屋、東京、大阪などに会場を分散し各地をオンラインでつなぐ形で実施された。
 同社はこの春、59名(男性36名、女性23名)の新入社員を迎えた。本社に隣接するダイドーロボット館大ホールでは座席の間隔を通常より広くあけるなどの感染予防対策が取られ、山田社長をはじめ同社幹部、中部・名古屋営業本部管轄の新入社員が出席した。
 式の冒頭、挨拶に立った山田社長は新入社員に対し「ダイドーの正社員として皆さんをお迎えすることは、私の至上の喜びです。皆さんの一生をダイドーは保障いたします」と歓迎し、続けて同社の概要を説明した。
 最後に山田社長は「一番大事なことをお願いします。会社を大きくし、お客様に役立つことです。その会社を良くするには、良いということをとことんするという行動力が大切。一生懸命する人は会社がきちんと面倒を見る。会社と皆さんは親子と一緒なのです。会社の信用を活用して頂いて、皆さんにも活躍するチャンスはあります」と激励した。
 続いて、来賓として出席予定だった湯原真司CKD取締役執行役員営業本部長と中野優THK産業機器統括本部中部営業統括部長の祝辞が披露された。
 その中で、湯原氏は「中国武漢市から始まった新型コロナウイルスが全世界に蔓延しており、世界経済の見通しが全く不透明な状況になっています。入社された皆さんは、この様な厳しい環境の中での門出になりますが、今後の長い社会人生活の中で、心に留めておいて頂きたいことを3つお伝えします。1つは挨拶。2つ目は約束を守るということ。3つ目に、社会人の基本として4S(整理・整頓・清潔・清掃)を身に付けてください。仕事のできる社会人は必ずできています。以上の3つの基本に加え、現場感覚を磨くこと、現場に飛び出していってください。吸収力の高い若いうちに多くの人と会うことで、価値観や志向の違いを体感し、その中から自分にないものを吸収して頂きたいと思います。若い時の苦労は買ってでもしろ。皆さんが任されたどんな仕事であっても、その仕事を最後までやり遂げる力を身に付けて頂きたいと思います。その経験の一つ一つが、皆さんを間違いなく強い人間に成長させてくれます。自分たちが会社の将来を支える気持ちを持って大いにご活躍されることを期待し、私の祝いの言葉とさせて頂きます」。
 中野氏は「私どもTHK製品の販売のうち、約40%は流通、代理店様、特約店様関係。その中でもダイドー様とのお取り引きは最も多く、年間100憶円を超える金額です。また昨今このような状況の中、THKの製品はエッセンシャルビジネス、必要不可欠な製品として、多くのお客様から供給継続を求められています。一例として、世界的に人工呼吸器が不足している中で、この装置にも弊社製品が採用されています。弊社にとって全世界の工場継続は、社会的責任を果たす必須要件となっています。新入社員の皆さんに贈る言葉として、一つ、目標を持って何事にもチャレンジしてください。目標がある人には、計画がある。計画がある人には、実行がある。実行がある人には、成果がある。その中には失敗もあるかと思いますが、失敗から学ぶこともあります。ダイドー様には優秀な社員の方がたくさんいらっしゃいますので、先輩から聞き、そして学ぶことで、新たな世界が必ず見えてきます。是非とも頑張って頂きたいと思います」などとメッセージを寄せた。
 辞令交付式に移り、山田社長より一人一人に辞令が手渡された。また各地の新入社員には、モニター越しに辞令が読み上げられ、後日各自に届けられた。
 この後、人事部を代表して田中慎悟ダイドー常務が「今回は新型コロナウイルスの影響で、今までの日本社会ではあまりないような非常事態の中での入社です。新入社員の皆さんにも不安など色々迷惑を掛けたと思います。東京、大阪など遠隔地の新入社員の人たちにはモニター越しでの入社式となりましたが、こういう事情なのでご理解頂きたいと思います。通常でない時に入社された皆さんは、逆に言うと、忘れられない自分たちの門出になるのではないかと思います。入社式をもって、学生という今まで授業料を払って勉強する立場から、給料をもらって、その対価に労働力を提供するという社会人に変わりました。もはや180度違う人生です。59人という多い人数が入りましたが、不必要な人は1人もいないのです。研修の中で男性の新入社員には3年後の自分というテーマでスピーチをして頂きました。ひとつの目標として、是非ポジティブにやって頂きたいと思います。皆さんにはこれから1年間、アドバンテージがあります。社会人の1年生として、どんなことでもできます。自分の力になるよう過ごして頂ければと思います。『敵を知り己を知れば百戦殆う(あやう)からず』という孫子の言葉があります。ダイドーには多くの人、多くの商品、大きな資本力があります。情報を制するところが、これからは優位に仕事ができ、勝ちます。私たちもそういう中では日々勉強です。我がダイドー社員、皆さんを含め、私たち先輩社員も含めて、全員でより良い会社にできるように頑張ってやっていきたいと思いますので、新入社員の皆さんも心新たに、また初心を忘れずに、一緒に仕事を頑張っていきましょう」と呼びかけた。
 新入社員を代表して、杉山空氏(愛知工業大学卒)が「我々令和2年度新入社員一同は、知っている事はできる事≠実行するために、社員訓練をいたしました。そこで学生時代の甘さの払拭、そして我が社のモットーである規律、リズム、姿勢、礼儀を習得しました。本日よりその貴重な経験を生かし、メカトロニクスの専門商社の社員として1日でも早く会社に貢献できるよう、体当たりで頑張ります」と決意表明を行った。

2020年6月14日(日)・2745号
書面での総会へ切り替え
10月開催予定の展示会中止決定
愛知県管工機材商協組 第58回通常総会

 愛知県管工機材商業協同組合(大藪淳一理事長・大清社長)は5月21日(木)、予定されていた第58回通常総会を、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から書面による総会へと切り替え、名古屋市中区伊勢山の組合事務所にて開催した。当日は大藪理事長、峰澤彰宏副理事長(MINEZAWA社長)、小川誉之副理事長(小川管商社長)、村井善幸副理事長(オータケ社長)ならびに阪尾知治事務局長が出席。その他、73名の正会員が書面による出席となった。
 大藪理事長が本総会の議長へと選任され、以下の議案について審議された。
 【第一号議案】『第33回管工機材・設備総合展』(以下、展示会と表記/坪井研二展示会実行委員長・ツボイ常務/10月8日(木)〜同10日(土)、名古屋市千種区の吹上ホールにて開催予定)中止承認の件▽第一に、新型コロナウイルス感染拡大に伴い全国に緊急事態宣言が発せられ展示会実行委員会等の準備会議の開催が事実上不可能となった。第二に、今後の景気悪化による出品者の減少や、開催当日の来場者動員の困難さなどが予想される。以上の点から『第33回管工機材・設備総合展』の中止が原案として上程され、これが全会一致で承認された。
 【第二号議案】令和元年度(平成31年4月1日〜令和2年3月31日)事業報告の件、および令和元年度決算関係書類(財産目録、貸借対照表、損益計算書、令和元年度収支予算実績比較表ならびに剰余金処分案)承認の件▽まず初めに令和元年度の概況(以下に掲載)が報告された。「平成から令和へと元号が変わった本年度は、2年に一度の大事業となる『第33回管工機材・設備総合展』の実行委員長に坪井研二氏を、実行副委員長には石原太郎氏(福利厚生部会長兼任、原芳商会社長)を選任し、令和2年10月の開催に向けて準備の幕が開きました。また本年度は、正会員と賛助会員の従業員の皆さまの交流を目指して『会員交流会』を開催し、多くの方々に参加いただきました。新年賀詞交歓会では過去最大367名の参加をいただき盛大に開催させていただきました。さらに、3部会(流通部会・事業部会・経営研究部会)合同の令和特別講演会も開催し、盛会に終えることができました。残念ながらその後は新型コロナウイルスの国内感染拡大に伴い、理事会をはじめとする各種会合の開催が困難な状況となりました。その現状を踏まえ協同組合としてスムーズに年度移行する方法について模索し、書面による議決にて通常総会を開催する方向で年度末を迎えております。新しい年度は社会・経済、我々管工機材の製造・流通・施工において先行きが見えにくい状況が続くと予想されます。今後も皆さまのご意見ご提案に耳を傾けながら、困難を乗り越え業界の発展に寄与していきたいと思います」。
 続いて、令和元年度同組合の正会員の加入退会状況が報告された。●期首会員数81名。●令和元年度加入者1名。●同退会者1名。●期末会員数81名。※名古屋市16区62名/三河8名/尾張西部6名/尾張東部・知多5名。
 令和元年度総会・役員会ならびに各部会・各委員会等の事業報告は以下(抜粋)の通りだ。●第57回通常総会を令和元年5月22日(水)、東京第一ホテル錦で開催。73名(委任状21名含む)が出席。●定期理事会を組合事務所等で計7回開催。他、三役・常任理事会等を開催。●流通部会、事業部会、経営研究部会は合同で令和特別講演会『達ちゃん≠フ野球人生論〜ここ一番に強くなろう!!〜』を令和2年2月21日(金)、ウインクあいちで開催。96名が出席。他。●広報部会は組合だより第144号、第145号ならびに2020年度版組合員名簿を発行。●福利厚生部会は第39回ボウリング大会を令和元年11月9日(土)、星ケ丘ボウルで開催。153名が参加。他。●組合加入促進部会は令和2年2月13日(木)、検討部会を開催。●展示会実行委員会各会合等。●青年部「愛青会」は令和2年1月24日(金)〜同26日(日)の3日間、沖縄クボタ化成等を含む製造現場視察会を開催。部員6名と顧問1名が参加した。他。●懇親会幹事会は会員交流会を令和元年11月25日(月)、キャッスルプラザで開催。210名が参加した。他。●名管会幹事会は第51回名管会ゴルフ大会を令和元年10月17日(木)、愛知カンツリー倶楽部で開催。58名が参加した。●その他、各関連団体諸行事への参加等。以上、令和元年度事業報告について、全会一致で承認された。
 決算関係書類、ならびに監査報告については、こちらも全会一致で承認された。※令和2年4月28日(火)に開かれた4月理事会に第58回通常総会開催日時・場所と議案内容を諮り全会一致で承認議決されている。また同22日(水)に組合監事の監査を受けた令和元年度決算関係書類と、令和元年度事業報告書について、同じく4月理事会に諮り全会一致で承認議決されている。
 【第三号議案】令和2年度(令和2年4月1日〜令和3年3月31日)賦課金および賛助会費徴収方法決定の件▽賦課金の算定および徴収方法等について、全会一致で承認された。
 【第四号議案】令和2年度事業計画案ならびに収支予算案承認の件▽まず、令和2年度は「新型コロナウイルス感染拡大問題は、社会・経済・内外の流通分野および当業界に甚大な影響を与えております。この一年、そのような困難な状況のなかで当組合に何ができるかを考え、管工機材流通業界の円滑発展のために力を尽くしていきます。今年度も管機連(全国管工機材商業連合会)の掲げる五つのスローガンに基づいた組合運営を実行し可能な限り各部会等の事業をさらに活性化させていきます。また、愛知県下の関連諸団体はもとより、隣接県の同業組合とも連携を強化し、工・製・販の結びつきをさらに強固なものにしていきます」との基本方針に基づき、以下に重点を置いた事業を実施していくと発表があった。@新型コロナウイルス感染拡大問題が継続する間は、政府からの要請を勘案しつつ会員同士のコミュニケーションを図る企画について検討。A賛助会員から組合員に向けた一斉提供情報の受け入れ促進。B管工機材流通市場の適正化。C管工機材流通業界の存在感を高めるPR。D中小企業に関する行政施策の活用周知。E正会員(組合員)企業社員に向けた福利厚生事業の推進。F災害時における資材提供に関する協定に基づく具体的な協力体制の確立。
 令和2年度の具体的な事業計画は以下の通り。なお、事業計画案ならびに予算案は、全会一致で承認されている。●展示会実行委員会▽本総会の承認をもって、本年10月の『第33回管工機材・設備総合展』開催を中止する。●流通部会▽流通の諸問題を取り扱う工販懇談会、講演会、セミナー等を開催する。●事業部会▽管工機材・設備のメーカー、ユーザーの優良工場見学会を開催する。●広報部会▽「組合だより」を編集・発行する。●福利厚生部会▽@組合員および組合員企業社員対象の巡回健康診断を実施する。A第40回ボウリング大会を企画運営する(11月14日(水)の開催を予定)。●経営研究部会▽経営者を対象としたセミナー、講演会、勉強会等を開催する。●組合加入促進部会▽未加入の販売店、製造業者加入を促進する。●青年部「愛青会」▽独自企画を検討・実施する。●幹事会▽@名管会幹事会/第52回名管会ゴルフ大会を企画運営する。A新年会幹事会/令和3年新年賀詞交歓会を企画運営する(令和3年1月19日(火)の開催を予定)。B懇親会幹事会/令和3年通常総会ならびに懇親会を企画運営する。●庶務的事項▽@奇数月および4月に理事会開催。A「三役会および常任理事会規約」に基づいて三役会を開催。B「部会規約」に基づいて各部会会合を開催。●その他、関係官庁・諸機関、全国業界団体および各地区団体、愛知県内の関連団体等と連携・協調する。

事業報告など全議案が承認される
山田浩理事長(コジマ・フジ通商)再任
三重県機械工具商組合 
第10回通常総会を書面で開催

 三重県機械工具商組合(理事長=山田浩氏、コジマ・フジ通商社長)は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、4月に予定していた「第10回通常総会」の開催を中止し、書面による決議をおこなった。
 4月25日の期限までに会員73社中、過半数を上回る50社より議決権行使書の提出があり、反対意見ゼロで、同総会を成立させた。
 第1号議案=平成31年度事業報告▽第2号議案=平成31年度会計報告および監査報告▽第3号議案=役員改正(案)▽第4号議案=令和2年度事業計画(案)▽第5号議案=令和2年度収支予算(案)は、いずれも承認された。
 役員改正では、山田理事長、水野隆次副理事長(共栄商会社長)、大津裕史副理事長(大津屋社長)の再任が決まった。
 承認された今年度の事業は次の通り。
 臨時理事会(3月10日、MG四日市にて開催済み)▽理事会(2か月ごと)▽親睦ゴルフコンペ▽工場見学会または勉強会▽青年部活動(納涼会等)▽新年賀詞交歓会▽全機工連中部ブロック会議▽総会中止に伴うその他の事業。
 その他、賛助会員の入退会について、岡谷機販三重営業所の入会と、鈴木油脂工業名古屋営業所の退会が報告された。現在の会員数は、正会員25社・賛助会員48社となっている。
 【新役員】
 敬称略
●理事長=山田浩(コジマ・フジ通商)
●副理事長〈総務・事務局〉=水野隆次(共栄商会)
●副理事長〈事業担当〉=大津裕史(大津屋)
●理事〈会計〉=平井宏幸(平井マシンツール)
●理事=戸谷真基(常盤機工)
●理事=棚橋浩司(タナハシ機工)
●理事=田中徹(トラスコ中山四日市支店)
●理事=三木隆太郎(NaITO名古屋第二支店)
●理事=亀井隆典(亀井機工)※新任
●監事・顧問=門脇匡伸(門脇商店)

燃えないFRP素材の開発に成功
EachDreaM 大手メーカー、政府機関が注目
ISO1182取得を準備中で
承認されればFRPでは世界初

 燃えない素材を開発するEach DreaM(イーチドリーム、社長=中野省吾氏、本社=名古屋市西区)は5月12日、「燃えないFRP素材」の開発に世界で初めて成功したと発表した。
 従来の不燃FRPと呼ばれている素材は、鉄道車両材料に要求される不燃性を規定する国際標準規格ISO5660を満たすものだが、燃えにくくしたものであって、基本的には燃える素材である。
 これに対し、今回同社が開発した「燃えないFRP素材」は、1500℃の炎に耐えられるもので、熱伝導率も圧倒的に低く、リサイクルもしやすい環境に配慮した新素材。現在、不燃材料を規定する国際標準規格ISO1182の取得の準備を進めており、承認されればFRP素材で世界初の本当の不燃FRPになるという。
 FRPとは、エポキシ樹脂やフェノール樹脂などに、ガラス繊維や炭素繊維などの繊維を複合して強度を向上させた強化プラスチックのことで、自動車・鉄道車両などの乗り物全般の内外装、小型船舶の船体や、テーマパークの建材などで使用されている。
 特に重機や自動車においては、2022年のディーゼル車や自動車などの排出ガス規制が背景にあり、メーカー各社が対応に追われている。排気ガスをクリーンにするにはエンジンの馬力が必要になるため、高熱に耐えられる素材が必要になる。
 そのため、Each DreaMが開発した燃えない素材に興味を示しており、大手メーカー各社との交渉が続いているという。また、政府機関もこの新素材に注目しており、実用化に向けてテストを重ねているとしている。
 Each DreaMが開発した燃えない素材は、FRP、断熱材、塗料、防火液の製品がある。塗料を塗るだけで燃えなくなるほか、断熱材で高熱から命を守り、防火液で延焼を防ぐことができるため、火災で亡くなる多くの人の命を救うことができるとしている。
 製品に関する問い合わせは、Each DreaM電話052-325-6523まで。

キッツ 2020年3月期連結決算
 キッツ(社長=堀田康之氏、本社=千葉県千葉市)が5月12日に発表した2020年3月期連結決算は、売上高が前期比7・0%減の1270億90百万円、営業利益が40・7%減の69億50百万円、経常利益が39・1%減の72億41百万円、当期純利益が12・2%減の49億37百万円だった。今期(2020年12月期)の連結業績予想については、新型コロナウイルス感染拡大の影響を予想することは困難として、未定とした。
 2020年3月期のバルブ事業の売上高は、前期比6・2%減の1031億14百万円。国内外の半導体製造設備向けが大幅減収となった他、国内市場では、工業用バルブがメンテナンス需要及び食品・薬品・医薬品向け等の新設案件を中心に堅調を維持したが、主力の建築設備向けで市中在庫調整により販売量が減少。海外市場では、米中貿易摩擦の影響により中国及びアセアンで減収となった。
 伸銅品事業の売上高は、前期比10・9%減の210億61百万円。原材料相場の下落による販売価格の下落と販売量の減少により、減収となった。
 同社グループにおける新型コロナウイルスの影響については、中国国内の複数の拠点で一時的な操業停止等の影響があったが、生産拠点は3月末にほぼ通常稼働に戻っているとした。
 同社は6月29日に開催予定の第106期定時株主総会での承認を経て、2020年度より決算期を3月31日から12月31日に変更することを予定している。3月決算の連結子会社についても同様の変更を行う。これにより2020年12月期は9か月の変則決算となる。

 役員人事 6月29日付
 キッツは5月12日、同日開催の取締役会で新任社外取締役の候補に、元フジテレビアナウンサーで現在は弁護士の菊間千乃氏を内定したと発表した。6月29日開催予定の第106期定時株主総会にて正式に選任される予定。
 【菊間千乃氏 略歴】1995年4月株式会社フジテレビジョン入社(2007年12月退社)▽2011年12月弁護士登録▽2012年1月弁護士法人松尾綜合法律事務所入所(現任)▽2014年12月株式会社ノエビアホールディングス社外取締役(2017年12月退任)▽2018年6月株式会社コーセー社外取締役(現任)

中部経産局5月公表 最近の管内総合経済動向
「一段と弱含んでいる」
総括判断を2か月連続で下方修正

 中部経済産業局は、5月22日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動についての総括判断を「弱含みとなっている」から「一段と弱含んでいる」に2か月連続して下方修正した。
 個別の項目では、個人消費の判断を「緩やかに持ち直しているものの、足踏みがみられる」から「弱含みとなっている」に3か月ぶりに下方修正した。管内商業動態統計(販売額)は、前年同月比3・0%減と全体では3か月ぶりに前年を下回った。百貨店は、営業時間の短縮などの影響により同32・6%減と大幅な減少。コンビニエンスストアは、外出自粛による来店客数減少の影響で同6・6%減。家電大型専門店販売は、通信家電等が振るわず同11・1%減となった。一方、スーパーは、食料品等に動きがみられ同3・2%増だった。乗用車販売は、6か月連続で前年を下回った(乗用車新車新規登録・届出台数…前年同月比9・7%減)。
 生産については、6か月連続で「弱含みとなっている」と判断した。鉱工業生産の動向を指数(3月速報)でみると、輸送機械工業、化学工業、食料品工業などが低下したことから、前月比3・1%減と3か月ぶりの低下となった。前年同月比は6・3%減と6か月連続の低下となった。主要業種では、輸送機械は、乗用車及び自動車部品が弱含みとなっている。生産用機械は、全体で弱い動き。電子部品・デバイスは、パソコン向け等を中心に緩やかに持ち直している。
 設備投資は、2か月連続して「増加しているものの、伸びは鈍化している」と判断。管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)は、一般機械工業向けが17か月連続で、自動車工業向けが16か月連続で前年を下回ったことから、全体でも16か月連続で前年を下回った。
 その他、公共投資は「このところ弱含んでいる」(3か月連続)、住宅投資は「弱含みとなっている」(2か月連続)、輸出は「弱い動きとなっている」(4か月連続)、雇用は「労働需給の引き締まりに緩和の動きが広がっている」(2か月連続)と判断した。
 企業倒産(件数)は、「小売業」「情報通信業」「運輸業」などが前年を下回ったものの、「卸売業」「サービス業他」「建設業」などが前年を上回り、全体でも2か月ぶりに前年を上回った。
 ※比較は、断りのあるものを除き、2020年3月の実績値による。

業界トップレベルの収益構造確立へ
「Growing Together2023」
ユアサ商事 新中期経営計画策定

 ユアサ商事(田村博之社長、東京都千代田区)は、2026年の創業360周年を見据えた「ユアサビジョン360」実現のためのセカンドステージとして、2020年4月から2023年3月までの3カ年を対象とする中期経営計画「Growing Together2023」を策定し、発表した。

 【ユアサビジョン360の概要】
 創業360周年を迎える2026年のありたい姿として、同社は、業界トップレベルの収益構造を持つ複合専門商社グループへの成長を目指す。2026年3月期の定量計画としては、連結売上高6000億円、連結経常利益200億円、経常利益率3・3%を目指すという。

 【Growing Together2023の概要】
 『成長事業戦略』『コア事業戦略』『経営基盤の強化』を基本方針として「総合力」「チャレンジ」「コミュニケーション」をキーワードに、成長事業(=社会課題解決ビジネス)の発掘・育成を行うとともに、真の働き方改革による生産性向上を実現する。
 (1) 基本方針
 @成長事業戦略▽●社会課題の解決=成長事業と位置付け、全社横断のイノベーション推進組織(グローイング戦略本部)が中心となり成長事業を軌道に乗せる。●農業、介護・医療に加え、サードステージを睨んだ新戦略として食品分野への進出とシェアリングビジネスの展開を追加する。
 Aコア事業戦略▽●総合力&コーディネート機能強化=グループ全体で「コト売り」提案を推進する。●エンジニアリング機能強化=新組織(総合エンジニアリング室)により物件のトータル受注を推進する。●ロジスティクス強化=新センター(関東・中部・関西・九州)の機能を発揮する。●EC機能強化=B to B to U(ユーザー)のプラットフォームを整備する。●グループ機能強化=事業承継によるシェアアップとグループ機能強化をはかる。
 B経営基盤の強化▽●デジタルトランスフォーメーション(DX)※の推進=DXの推進によりガバナンス強化と真の働き方改革を実現する。●ITデジタル投資=グループ・グローバルでの共通基盤を確立する。●人事・組織改革=理系人材、女性総合職、留学生などの採用を強化しイノベーションを喚起する組織風土を形成する。※デジタルトランスフォーメーション(DX)とは、デジタル化やデータを活用した新しいビジネスモデルを通じ、競争上の優位性を確立することである。
 (2) 定量計画&KPI
 2023年3月期の定量計画としては、売上高5450億円、経常利益164億円、経常利益率2・8%を目指す。
 (3) 投資・資本政策
 @投資▽3年間(2020年4月〜2023年3月)の投資枠として170億円を設定し、海外事業やロボ(AI)&IoT事業のM&AやITデジタル投資など、競争力強化に向けた投資を通じ、一株当たり当期純利益を増大させ、株主価値の向上を図るという。
 A株主還元▽株主還元率33%以上を目標とし、自己株式の取得を含めDOE(株主資本配当率)の向上に努めるという。
 なお、本中期経営計画策定時において新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の拡大・長期化による影響については、その影響の大きさ、範囲や期間が不確実であることから、反映されていない。

2020年3月期連結決算 増収減益に
売上高1.8%増の5964億97百万円
TOTO 今期の業績予想は見送り

 TOTO(社長=清田徳明氏、本社=福岡県北九州市)は4月30日、2020年3月期連結決算を発表した。
 売上高は前期比1・8%増の5964億97百万円、営業利益が8・5%減の367億60百万円、経常利益が16・3%減の361億11百万円、当期純利益が27・2%減の235億83百万円で、増収減益となった。新型コロナウイルス感染症の拡大により、売上高で93億円、営業利益で49億円のマイナス影響を受けた。
 国内住設事業は、売上高が前期比3%増の4361億円、営業利益が4%増の253億円。新型コロナウイルスや消費増税反動減の影響を受けたものの、上期の消費増税駆け込み需要、下期の価格改定効果、コスト削減などにより、リモデル・新築ともに増収増益となった。
 海外住設事業は、売上高が前期比4%増の1359億円、営業利益が17%減の153億円で増収減益となった。中国は、売上高が5%増の670億円、営業利益が18%減の102億円。二、三線都市への取り組み強化により増収となったが、一線都市の市場停滞、為替の影響で減益となった。アジア・オセアニアは、売上高が3%増の326億円、営業利益が1%減の54億円。台湾は新築市場の回復やウォシュレットの販売好調などにより増収増益、ベトナムも新商品効果と輸出増で増収増益となった。米州は、売上高が4%増の325億円、営業利益が61%減の6億円。ウォシュレットの販売好調などで増収となったが、製造コスト・販促コスト増により減益となった。
 新領域事業は、売上高が前期比20%減の242億円、営業損失が4億円で減収赤字となった。その中で、セラミック事業は下期に入り回復基調を示している。
 2021年3月期の業績予想については、新型コロナウイルスの影響が見通せないため未定とした。

16p拡大レンズ付きハンディ検査照明
「オプチラックス・ハンド」販売
キャプテンインダストリーズ
モノづくり企業、医療機関向けに

 キャプテンインダストリーズ(社長=山下宏氏、東京本社=東京都5江戸川区)は、15pの距離から対象物を8000ルクスの高照度で照らし、直径160oの拡大レンズで拡大して対象物のすみずみまでを見ることができるハンディタイプの検査照明「オプチラックス・ハンド」シリーズの国内販売を6月1日から開始した。
 世界各地から主に工業・産業用機械部品や各種ツール・ソフトウェアを輸入販売している同社の販売網を活かし、モノづくり企業および病院などの医療関係企業をターゲットに初年度500台の販売を目指す。
 欧州医療用照明器具のマーケットリーダーDerungs(バルトマングループ会社)が開発した「オプチラックス・ハンド」シリーズは、モノづくり企業で必要とされる精密作業向けモデル「オプチラックス・ハンド」と、UV光を同時に照射することで皮膚などから発生する蛍光を可視化し治療などに役立てられる「オプチラックス・ハンド医療用紫外線検査ライト(IEC60601-1医療機器認証取得済み)」の2ラインとなる。どちらも、人間工学に基づいた軽量で握りと取り回しやすさを追求したエルゴノミックデザインを採用。かつ対象物を均一に照らすとともに無段階調光できることで作業者のストレスを軽減し緻密な視覚的作業を効率的に楽に行えるプロダクトデザインとなっている。
 ■オプチラックス・ハンド
 15pの距離で8000ルクスの明るさと、独自技術による均一な照射、さらに連続的な減光ができる。拡大レンズの直径は160o。演色性Ra 95のLEDを搭載しているため演色性にも優れている。傷に強いレンズは3・5Dpt.ジオプターで1・88倍の倍率を提供する。
 [特徴]
 ◎8000ルクスの明るさと、均一な光でとても見やすい。
 ◎傷が付きにくい大径(φ160o)アクリルガラスレンズ採用。
 ◎自由な調光で、ストレスなく検査対象物を好みの照度に調整できる。
 [用途]
 手の拡大ランプ、モノづくりの品質管理、研究室、種苗、農業など。
 ■オプチラックス・ハンド医療用紫外線検査ライト
 あてるだけで蛍光を可視化できるため、人間および獣医学の皮膚科検査に適している。標準的な紫外線検査ライトの15倍の光強度があり、これは、部屋を暗くする必要がないことを意味する。これにより、診断がさらに迅速かつ簡単になる。
 [特徴]
 ◎医療機器認証取得済み製品(EMC規格 IEC60601-1、EN60601-2-41)
 ◎標準的な紫外線検査ライトよりも15倍強い光強度があり、室内消灯せずに使用できる。
 ◎指先で簡単に、標準照明と紫外線検査ライトの切り替えができる。
 [用途]
 病院、診療所および検査室など。
 【共通仕様】
 ●色温度デイライトホワイト6500K
 ●均一で非常に明るい光フィールド8000lx/0・15m
 ●3・5Dpt.ジオプターの大型アクリルガラスレンズφ160o
 ●演色性は最高クラスRa 95
 ●完全密閉でホコリなどの汚れが入らない設計
 ●人間工学に基づいたハンドリング・デザイン
 ●無段階調光
 ●連続使用可能時間3時間
 ●充電時間2・5時間
 ●USBを使用した充電式
 ●メンテナンスフリー
 [付属品]
 ●フェルト製カバー
 ●専用ケース(折り畳み式で置きスタンドとしても使用できる)

発売延期となっております
「先端建設技術・技術審査証明」取得
JHSのSDS試験法
2019年度2件目の技術認定

 戸建住宅の地盤調査・建物検査を手掛けるジャパンホームシールド(JHS/斉藤武司社長、東京都墨田区)が開発に携わったスクリュードライバーサウンディング試験法(SDS試験法)が、このたび(一財)ベターリビングより技術審査証明を取得した。2019年度の当試験の公的機関による技術認定は、2019年6月の国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」(国土交通省が新技術の公共事業への活用促進のため、情報の共有および提供を目的として整備したデータベース)登録に続く2件目となる。
 (一財)ベターリビングは、民間で開発された住宅をはじめとする建築物の設計、施工、部品、材料に関する技術を審査・認定し、その普及促進を目的のひとつとして設立された公的機関だ。
 SDS試験法はロッドの先端部分が回転していることから半回転数(Nsw)は分かっていたが今回、自沈判定荷重(Wsw)を正確に測定できる技術であることが評価され、証明の取得となった。なお当試験法による「技術審査証明」の取得は2011、2013、2017年に続き4回目となる。Nsw、Wswはいずれも建築物に有害な損傷、変形および沈下が生じないことを確かめる指標である。
 SDS試験法は、地盤調査・解析170万棟の実績を持つJHSが地盤事故ゼロを目指して開発に携わった地盤調査方法だ。住宅地の調査で一般的なスウェーデン式サウンディング試験が地盤の構成を音や感触に基づき判別しているのに対し、SDS試験は回転トルク値などのデータを総合的に分析することで、より正確な土質判定が可能になり、ボーリング調査の土質判定(砂と砂以外)との相関は85%以上の精度を持つのが特長。2010年の提供開始以来、SDS試験法を用いた地盤調査数は累計40万棟に達している。
 現在、道路や堤防等のインフラ関連工事は建設から維持・管理へシフトしている。同社は今後、SDS試験法の調査精度を保ちつつ、メンテナンスコストを削減する地盤調査法として公共事業等の活用促進にも貢献していく。

2020年3月期連結決算 減収減益に
売上高6.6%減の270億54百万円
日東工器 今期の業績予想は見送り

 日東工器(社長=小形明誠氏、本社=東京都大田区)が5月12日発表した2020年3月期連結決算は、売上高が前期比6・6%減の270億54百万円、営業利益が27・7%減の39億65百万円、経常利益が25・5%減の39億99百万円、当期純利益が24・5%減の27億50百万円となった。
 迅速流体継手事業は、国内における半導体関連製品の販売が軟調で、かつ海外ではアジアを中心に販売が伸び悩み、前期比9・7%の減収。機械工具事業は、国内の建設業界向けの販売は堅調だったものの、海外販売の不振により6・0%の減収。リニア駆動ポンプ事業は、主に欧米向けの販売が減少し4・7%の減収となった。建築機器事業は、国内の建設需要が堅調で4・3%の増収だった。
 2021年3月期の連結業績予想については、新型コロナウイルス感染拡大による景気への影響が世界規模で懸念される中、同社事業への影響が合理的に予想できず、業績への影響も非常に大きいことから、業績予想を未定として開示を見送るとした。

カラーバリエーション強化
窯業系外装材に新色追加
旭トステム外装 4月1日発売開始

 LIXILグループ傘下の外装建材総合メーカー・旭トステム外装(阪本浩一社長、東京都江東区)の窯業系外装材「AT-WALL」。その「AT-WALL PLUS」シリーズの人気柄「アーバンストライプ16P」に新たに2色が追加され、4月1日(水)から全国で発売がスタートした。また「AT-WALL EXE」シリーズの新柄「フローナE」に加え「やまがた割肌タイル16E」「やまがたブラストタイル16E」に新色を追加。同時発売した。
 「AT-WALL PLUS」シリーズはセルフクリーニング機能(親水機能により本体表面の汚れが落ちやすくなる防汚機能)と防藻・防カビ機能(藻やカビの種類や環境により効果が十分発揮されない場合も。また全ての藻やカビで実証されたものではない)をあわせ持ったセルフッ素コート・PLUSを採用。塗膜の変色・褪色15年保証にも対応している。
 今回、人気のストライプ柄で好評発売中の「アーバンストライプ16P」にモダンな外観を演出する新色2色が追加され、カラーバリエーションがさらに強化されている。同時に、セルフッ素コート・EXEと、塗膜の変色・褪色20年保証に対応し、より優れた耐候性を実現する「AT-WALL EXE」シリーズには、新柄として煉瓦柄をベースに幅広で安定感のあるデザインの「フローナE」(全4色)、ならびに、重厚感あふれるタイル柄で好評の「やまがた割肌タイル16E」「やまがたブラストタイル16E」には新たにホワイト色が追加された。
 同社は「今後も弊社では先進の『AT-WALL』を戸建て住宅向け外装材のスタンダードとするべく広く提案していくことで“お客さまの資産価値を守り続ける”より高品質な住まいづくりをサポートしていきます」とコメントを発表している。
 本製品に関する詳しい問合せは、同社サービスデスク▽0570(001)117(ナビダイヤル/PHSおよび一部IP電話除く)まで。

測定データワイヤレス通信システム
U-WAVE-TMB/TCB
ミツトヨ スマホ・タブレット対応で発売

 ミツトヨ(沼田恵明社長、川崎市高津区)は、デジマチック出力付き測定器から測定データをワイヤレス通信でWindows上のExcelやメモ帳などへと簡単に送信することができる、作業性の向上と製品の小型化・低価格化を両立させた測定データワイヤレス通信システム U-WAVE-TM/TC(愛称U-WAVE fit)のBluetooth版“U-WAV--TMB/TCB”を商品化。4月13日(月)から国内販売を開始した。検査結果記録の電子データ化のニーズを背景に、需要拡大が期待される。
 U-WAVE-TMB/TCBを使えば測定データを即座に無線送信してパソコン・スマートフォン・タブレットなどで取り込むことができ、手書きのミスを無くし作業効率のアップとデータの信頼性が高まる。導入は、既存の測定器に簡単に取り付けるだけ。新たに測定器買い替えの必要がなく、コスト負担を最小限に抑えられる。パソコン・スマートフォン・タブレットへ測定データを無線送信するための専用のソフトウェアとアプリも同時に開発されている。
 U-WAVE fitと同様、現行機種と販売中止機種ともに使用でき(一部機種除く)測定器の廃棄時には送信ユニットと接続ユニットを取り外して再度使用可能という利点を継承しつつ、新たに、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットとの連携も可能となった。またBluetooth対応によりU-WAVE fitでは必要な受信ユニットが不要となり、さらなるコスト軽減や操作性が大幅に向上したことが“U-WAVE-TMB/TCB”最大の特長だろう。
 マイクロメータ用のU-WAVE-TMBと、キャリパ用のU-WAVE-TCBの2種類があり、さらにそれぞれブザー仕様タイプと防水・防塵IP67仕様タイプが用意されている。ブザー仕様タイプは、データの正常着信をブザー音とLEDで知らせてくれる。防水・防塵IP67仕様タイプは、粉塵などが多い環境に対応する防塵型(LEDのみ装備)だ。用途に合わせて使い分けることが可能である。
 本製品に関する詳しい問い合わせは同社国内営業推進部▽電話=044(813)5410▽FAX=044(813)5433まで。
 【主な仕様】
 ■電 源▽リチウム電池(CR2032=1個)
 ■電池寿命▽通常使用条件で約1年。ただし使用条件により異なる。
 ■質 量▽24g(送信ユニットと接続ユニットの場合)
 ■無線規格▽Bluetooth4・2Low Energy
 ■無線通信距離▽オープンスペースの場合=約16m、工場環境の場合=約10m。
 ■通信周波数▽2・4GHz帯

高送り/肩削り加工用工具
「マルチエクストリーム」新発売
ダイジェット工業 同一インサートでマルチな加工に対応

 ダイジェット工業(社長=生悦住歩氏、本社=大阪市平野区)は、同一インサートで高送り加工と肩削り加工が可能なマルチカッタ「マルチエクストリーム EXM/MEX形」を5月12日に発売した。
 同製品は、高送り加工と肩削り加工のマルチな加工が可能な両面6コーナ小型インサートタイプの刃先交換式カッタ。ボアタイプフライスEXM形、エンドミルタイプEXM形およびモジュラーヘッドタイプMEX形をラインナップし、新シリーズとして発売した。エンドミルタイプのみ7月の発売予定としている。
 主な特長として、本体は、軸方向切込み量(ap)最大2ミリの高能率高送り加工が可能なHFタイプと、平面・立壁・隅加工の肩削り加工が可能なSMタイプの2種類をラインナップ。インサートを共用でき、本体を変えて同一インサートで高送り加工と肩削り加工に対応する。また、SMタイプ本体には識別用の溝を入れているため、HF・SMタイプ本体の識別も容易である。
 インサートは、両面使用可能な6コーナ仕様で経済性に優れている。小型インサートの多刃仕様により高能率加工が可能。
 また、インサート拘束面はダブテイル構造を採用しており、インサートをねじ1本で強固に固定でき、切削抵抗によるインサート動きを抑制、安定した長寿命加工を実現する。
 インサート材種は、耐欠損性と耐摩耗性のバランスに優れた汎用性の高いPVDコーティング材種「JC8050」と、難削材・高硬度材加工に適する「JC8118」を採用。一般鋼からプリハードン鋼、鋳鉄、50HRC以下の焼入れ鋼まで幅広い被削材に対応する。
 本体サイズは、ボアタイプフライスがφ50〜φ63(計6形番)、モジュラーヘッドタイプがφ32〜φ42(計4形番)、エンドミルタイプがφ32〜φ40(計6形番)。標準価格は2万7600円〜5万6900円(税抜き)。
 インサートは、形番WNMU070620ZER‐PM(インサート材種=JC8050、JC8118)、標準価格は1370円(税抜き)。

定時株主総会で役員改選
川島商事 新役員を発表

 川島商事(川島健一社長、名古屋市熱田区花町)は、5月13日(水)に開催した定時株主総会において役員の改選を行った後、以下の新役員の就任を発表した。

 ■代表取締役社長▽川島健一氏
 ■専務取締役▽川島宏紀氏(昇任)
 ■取締役営業部長▽西野宏昭氏(新任)
 ■取締役エンジニアリング室長▽和田悦治氏(新任)
 なお、和田新一取締役は任期満了により退任となったが、引き続き顧問として職務と指導にあたるという。

 同社は「役員一同、社業の一層の発展に努力いたす所存でございますので、今後ともご愛顧ご支援を賜りますようお願い申し上げます」とコメントしている。

突切り加工用工具
CGP32-CHPを拡充
タンガロイ 3月24日全国発売

 タンガロイ(木下聡社長、福島県いわき市好間工業団地)はTungCut(タング・カット)シリーズに高圧クーラント対応内部給油仕様を備えた突切り加工用板バイト『CGP32-CHP』(写真)を拡充し、2020年3月24日(火)より全国で発売を開始した。
 TungCutは、高いインサートクランプ剛性により、安定したインサート寿命と溝精度が得られる溝入れシリーズだ。高圧クーラントに対応した内部給油仕様付きの突切り加工用板バイトを拡充することにより、突切り加工で問題になりやすい切りくずトラブルの改善やインサートの寿命延長が可能であり、高能率加工の実現に寄与してくれる。
 また、TungCutは各種被削材に対応できるよう豊富なブレーカと材種を設定しており、広範囲で安定した突切り加工が可能である。
 その特長は、以下のようにまとめられる。@TungCutに高圧クーラント対応内部給油仕様の突切り加工用板バイトを拡充。A突切り加工で問題になりやすい切りくずトラブルの改善やインサートの寿命延長が可能。B豊富なブレーカと材種の設定で各種被削材に対応。
 アイテム数は全5アイテム(各税別2万8500円)。同社では本製品の初年度販売を900万円と見込んでいる。詳しくは最寄りの同社各営業所まで問い合わせを。
先端交換式ドリル
DrillMeister
タンガロイ DMPヘッド新材種拡充

 タンガロイは、ヘッド交換式ドリル『DrillMeister(ドリル・マイスター)』DMPヘッドに新材種AH9130を拡充し、4月13日発売した。
 DrillMeisterは独自の自己拘束型クランプシステムの採用により、簡単で迅速なヘッド交換を可能にしている。工具交換は、ヘッドを付け替えるのみでツールホルダからのドリルボディの脱着や突出し量の調整が不要となることから、工具交換時間を大幅に短縮できる。
 今回は既に高精度加工用ヘッドDMCで好評を得ている新材種AH9130を汎用ヘッドDMPに拡充した。ヘッド径φ10・3〜φ19・8oサイズ、計19アイテム。
 AH9130はドリル用に開発された新材種で、3種類のNano積層膜を融合した「トリプルNanoテクノロジー」を盛り込んだコーティング膜種を適用。このコーティングにより、ドリル加工に必要な「耐摩耗性」「耐欠損性」「耐酸化性」「耐溶着性」「耐被膜剥離性」を高次元で共存させることで、様々な加工状況において長寿命を実現する。
 主な形番と標準価格は、ヘッド「DMP103 AH9130」が8590円、「DMP153 AH9130」が1万20円、「DMP198 AH9130」が1万3900円(いずれも税抜)。

トピックス 新本社から広がる
LIXILの働き方改革

 2020年は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大が世界中で過去に類を見ない甚大な影響をおよぼし波乱の幕開けとなった。同年4月中旬には全世界の新型コロナウイルス感染者数は250万人を突破。多くの人がこれまでの働き方や生活スタイルを変えざるを得ない状況に直面している。当面こうした状況が続くと予想されるなか、世界中の企業において従業員の働き方について方針を見直す動きが広がっている。
 2020年1月、LIXILはグローバル対策チームを立ち上げCOVID-19に関する状況を継続的にモニターするとともに、社内向けSNSを通じて従業員に対してタイムリーに情報を発信する体制を整えた。オフィスで働く従業員には在宅勤務を推奨し、同年2月からは海外出張に加えて日本国内でのイベントや出席者が10人を超える対面での会議を控えるなどガイドラインをさらに強化した。さらに同年4月には日本政府が発令した緊急事態宣言を受け、先行して対象地域となった7都府県においては、同社の従業員の在宅勤務の比率は7割を超え、東京にある本社・WINGでは在籍する従業員のうち98%〜99%がすでに在宅勤務に切り替えているという。現在ではLIXILグループの取締役会や報道機関向けの会見、研修もオンラインで実施している。このような新しい働き方への迅速な転換を可能にした背景には同社が以前より推進してきた働き方変革の取り組みがある。
 LIXILグループの瀬戸欣哉CEOは次のようにコメントしている。「LIXILでは従業員の安全と健康を第一に、さまざまな対策を講じています。COVID-19の感染拡大が報じられた時点で、当社ではすでにデジタル化に必要なインフラと、柔軟な働き方を可能とする人事制度が整備されていたことが幸いしました。従前からの取り組みによって今回のような危機的な状況にあっても、従業員の大半が家族と一緒に過ごしながら在宅勤務で仕事をする体制ができています」。
 LIXILは、世界中の誰もが願う豊かで快適な住まいを実現するために、日々の暮らしの課題を解決する先進的なトイレ、浴室、キッチンなどの水まわり製品と窓、ドア、インテリア、エクステリアなどの建材製品を開発、提供している。ものづくりの伝統を礎に、INAX、GROHE、American Standard、TOSTEMをはじめとする数々の製品ブランドを通して世界をリードする技術やイノベーションで人々のより良い暮らしに貢献している。現在約7万5000人の従業員を擁し、世界150カ国以上で事業を展開するLIXILは、生活者の視点に立った製品を提供することにより、毎日世界で10億人以上の人々の暮らしを支えている。

衛生的かつ静かな引き出し構造を実現
「ドライリンNT-60」
イグス 高荷重用として開発

 イグス(東京都墨田区)は、衛生的、軽量、洗浄可能なソリューションが求められる環境向けに伸縮型レール「ドライリンNT-60」を開発した。スライド部には高性能樹脂イグリデュール材質を使用しているため、無潤滑・メンテナンスフリーで軽量かつ静音な動作を実現する。
 今回イグスは、高荷重用で軽量かつ無潤滑なソリューションとして、ドライリンNT伸縮型レールシリーズを拡充した。新しいドライリンNT-60は、幅60o、高さ24o、長さは用途に合わせて最大2000oまで無段階で自由に拡張ができる。
 同製品には硬質アルマイト処理アルミニウム製レールおよび高性能樹脂イグリデュールJ製スライドパーツを採用。イグリデュール材質には固体潤滑剤が配合されており、静音かつスムーズな動作が可能なだけでなく、グリスが不要なためレールに汚れや埃が付着せずメンテナンスフリーで使用でき、長寿命を実現する。簡単かつスピーディに高圧・薬品洗浄できるため、医療現場や実験施設などでの使用に適している。
 また、同製品は、曲げ応力を受ける部分がアルミニウム製のため優れた剛性を備えている。同社の試験施設で行った引き出し試験で、400o拡張した2本のドライリンNT-60がハンドル付近で最大180Nの静荷重に耐えられることが実証されたという。引き出しのように2本を水平に取り付けたり、個々に又は平行に取り付けたりすることも可能。耐食性も備えており、屋内・屋外両方の用途にも対応している。
 ドライリンNT伸縮型レールシリーズには、幅60oのドライリンNT-60の他に、幅35o、高さ19o、最長1200oまで拡張可能な低荷重向けの「ドライリンNT-35」もラインナップ。同製品はラッチ機能付きも用意されている。コンパクトサイズのため自動車や航空機の内装部品などの狭いスペースへの用途に適している。

大野直樹氏
大野管材社長

 大野管材(愛知県海部郡大治町)社長で、愛知県管工機材商業協同組合常任理事(流通部会長)等を務める大野直樹氏が、6月1日(月)に亡くなった。享年63。
 6月2日(火)の通夜ならびに6月3日(水)の葬儀・告別式は、名古屋市中村区の愛昇殿レクストの杜 太閤通で近親者のみにて執り行われた。喪主は長男の大野洋揮(ひろき)氏が務めた。

2020年6月21日(日)・2746号
コロナ禍における事業計画・予算案承認
新理事3名を含む全役員を承認
愛機工 令和2年度通常総会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は、5月26日午後3時より名古屋市中区の東京第一ホテル錦にて令和2年度通常総会を開いた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今回の総会は書面による議決権行使の方式がとられ、本人出席、書面出席を含めた185名によって開催された。前年度の事業報告をはじめ、新年度の事業計画および予算案はいずれも原案通り承認された。役員改選については書面による議決権の行使ができないため、当日の出席者により、新任の藤原昌信氏(山一工具社長)、野田典嗣氏(ノダキ社長)、橋爪庄二氏(マルマン商事社長)の3名を含む、理事・監事全員が原案通り承認された。
 総会は、山崎公明事務局長の司会進行で定刻に開会。同氏より「今総会においては、新型コロナウイルス感染拡大の状況の中で緊急事態宣言が発令されていたので、組合員の方々には書面による議決権行使をお願いしています。書面による出席が174名、本日の出席(本人出席)が11名、従って組合員総数232名中、185名の出席で今総会が成立することを報告します」と成立宣言が行われた。
 挨拶に立った水谷理事長は「現在、世界の経済がどうなるかという状況に立たされています。そんな中で、皆さんがそれぞれ生き残っていくために、最終的にはなんとかなると思いますけれど、それまでどのように持ちこたえるか。そして新しい世界をどのように作っていくかということが、人類に問われているのではないかと思います。組合事業においては、組合員数もさらに減っています。コロナウイルスの関係で、誘おうと思っていて有望であったところも勧誘作業が止まっている状態で、今後この騒ぎが落ち着いた時には、また増強活動を始めたいと思うところです。本日の総会が最後まで皆様のご協力で進行し、新しい形でスタートできることを祈念します」と述べた。
 服部健総務部長(伊吹産業社長)を議長に選出して議案審議に移り、第1号議案=令和元年度事業報告書、収支決算書、貸借対照表、損益計算書、財産目録並びに剰余金処分(案)承認に関する件▽第2号議案=令和2年度事業計画書(案)並びに収支予算書(案)承認に関する件▽第3号議案=令和2年度加入手数料及び賦課金(案)並びに徴収方法(案)承認に関する件を原案通り承認した。
 第4号議案=任期満了に伴う役員改選の件では、各支部より推薦された理事候補者33名の理事就任と監事候補者2名の再任を承認した。代表理事選出については、出席理事が過半数に達していないため改めて理事会を開催し、理事長、副理事長、会計理事を選出するとした。
 議案審議が滞りなく終了し、山崎事務局長の閉会の辞で総会を終えた。
 令和2年度事業計画の今年度重点実施事業及び実施事業は次の通り。
 【今年度重点実施事業】(1)メカトロテックジャパン2021出展者勧誘事業(会期2021年10月20日(水)〜23日(土))(2)教育事業(各種セミナーについては、新型コロナウイルス感染症収束後の状況を考慮して開催する)(3)中小企業共済保険の加入推進(4)車両燃料油取次事業の推進(5)社員・組織診断システム(CUBIC)の普及推進(6)カーリース取次事業の推進(7)業界情報の提供(組合報、ホームページ、理事会、企業情報等)(8)新型コロナウイルス感染症に関わる各種支援制度の情報提供。
 【実施事業】(1)流通形態の変化に対応するための研究会開催及び情報の提供(2)業界の動向に対応したセミナーの開催(3)組合報及びホームページを活用した情報の提供(4)各種保険の加入推進及び労働保険の委託等、会員の利益サービスに努める(5)組合員を対象にした景況調査(4回/年)及び各種アンケート調査(適時)の実施(6)福利厚生事業の実施@中断している第79回(令和元年度)野球大会の再開A第47回親善ゴルフ大会の開催Bその他親睦事業の実施(7)青年部事業@社員・家族を対象にしたレクリエーションの開催A若手経営者及び幹部社員の育成(講演会、研修会の実施)B青年部員の増強C他産業視察(異業種交流会)の実施(8)定款に定める各号に付帯する事業。
 ただし、今年度実施行事については、新型コロナウイルス感染拡大防止のため開催を中止もしくは延期する場合があるとしている。
 中止が決定している恒例行事は、@第80回組合親善野球大会A令和2年度青年部総会B青年部キャンプの集い。また、2020年7月に予定していた「ロボットテクノロジージャパン(ロボット展)」は開催中止となった。
【新 役 員】
敬称略、※は新任
 ■理事(33名)支部別

 【東支部】時津達也(新栄商会)▽野崎憲昭(常磐精機)▽林正人(広商NEXUS)▽※藤原昌信(山一工具)【西支部】梅村龍盛(梅村本店)▽内藤和美(内藤商事)▽矢野茂雄(滝川物産)▽吉野栄一(吉野機械工具)【南支部】森庸一(森哲)▽中川雅夫(ナカガワ)▽伊藤正人(伊藤信産業)▽伊藤久輝(丸正)▽和久田修志(三和商事)【北支部】長村康義(長村商店)▽熊田誠司(久満田商会)▽※野田典嗣(ノダキ)【中南支部】志知亨(志知)▽六浦康正(六浦本店)▽※橋爪庄二(マルマン商事)【中北支部】高田研至(井高)▽森田乾嗣(モリタ)▽幡野裕幸(朝日)▽大矢顕(大矢伝動精機)【熱田支部】水谷隆彦(ミズタニ機販)▽滝澤有一(松本商店)▽山本員彰(センサスヤマモト)▽小浦正喜(こうら)【尾張支部】大崎政雄(大崎機工)▽近藤尚文(油傳商店)▽服部嘉高(服部商会)【三河支部】斎藤健治(三豊)▽中島忠幸(オーエヌ技研)▽三井重信(三井機工)
 ■監事(2名)
 服部繁一(大宝)▽佐藤光録(佐悦)

新理事に青山氏、梁崎氏
福本豊彦理事長(フクモト)留任
中日本木工機械商工協組 第58回通常総会開く

 中日本木工機械商工協同組合(理事長=福本豊彦氏・フクモト会長)は、5月26日午後3時より名古屋市中川区の同組合会議室(荒子ビル3階)にて、第58回通常総会を開催した。任期満了に伴う役員改選では、福本理事長、榊原希昭副理事長(朝日工業社長)、伊藤邦昭副理事長(メイキ社長)の留任を決めたほか、新理事として青山眞人氏(青山工機社長)と梁崎由喜夫氏(弥栄商事社長)が就任した。
 総会は、橋本正史事務局長の司会進行により定刻に開会。組合員総数17社中、出席組合員11社、委任状6社で総会が成立すると報告された。
 福本理事長が挨拶に立ち「本日の総会においては、新型コロナウイルスの感染拡大を心配する声もありましたが、今年は2年に一度の役員改選がありますし、行事が中止になったりしていることもあるので、確認の意味も含めて皆さんと意見調整をしたいと考え開催しました。役員改選については、本日、新任の理事候補としてお二人の方に来ていただいています。非常に優秀な若い二人で、伝統ある当組合が今後発展するために欠かせない人材として執行部の方から推薦させていただきますので、宜しくご審議を賜りたいと存じます。私どもの業界は、昨年末から今年の初めに受注した機械の搬入その他で、4月頃まで数字としてはまあまあではなかったかと思います。今後夏から秋にかけては、私どもの会社の事を言いますと、4月以降非常に引き合いが減り、また納入の延期などもあって、受注は4月あまり良くなかったし、5月は連休もあり、お先真っ暗というような受注状況です。秋口にかけて、私どもの業界に影響が出てくるのではないかと懸念していますので、皆様方には自助努力、自分の城は自分で守るという決意のもとで、商売の面で頑張っていただければ幸いです」と述べた。
 令和2年度永年勤続優良従業員表彰については、これまで総会の中で表彰式を執り行ってきたが、今回はウイルス感染防止のため、受賞者は参加せず、名前を読み上げる形がとられた。今年度の受賞者は、勤続20年以上の3名と10年以上の3名、5年以上の2名(合計8名、いずれも理事長表彰)。後日、組合員企業を通じて各自に表彰状と祝金が渡される。
 議長に伊藤副理事長を選出して、議案審議を行い、第1号議案=平成31年度事業報告承認の件、第2号議案=平成31年度決算報告承認の件・剰余金処理(案)について・監査報告承認の件、第3号議案=令和2年度事業計画(案)承認の件、第4号議案=令和2年度収支予算(案)承認の件、第5号議案=組合借入金最高限度額決定並びに組合員への貸付金最高限度額決定の件を原案通り承認可決した。
 第6号議案=役員改選の件は、選考委員により理事10名、監事2名が選出され、理事互選の結果、福本理事長と榊原・伊藤両副理事長が留任、新役員体制(別掲)が承認された。
 第7号議案=その他の件では、福本理事長より、新型コロナウイルスの影響により6月26、27日に予定していた「第8回産業企業視察見学会」の開催中止を決定したが、正副理事長間の話し合いで秋口に「次世代組合員の集い」を是非名古屋でやりたいと考えていることが報告され、全員がこれに賛同した。
 また、橋本事務局長より荒子ビルのテナント契約に関し、昨年11月にテナント貸室契約更新の時期を迎え、1・2階のテナント契約者との契約を更新したことが報告された。契約期間は5年間。
 以上で議事を終え、島田昭三理事(シマダ機械社長)の閉会挨拶、若原透理事(若原工機会長)の一本締めで総会を終了した。
 新役員は次の通り(敬称略)。
▽代表理事(理事長)=福本豊彦(フクモト会長)
▽副理事長(財務担当)=榊原希昭(朝日工業社長)
▽副理事長=伊藤邦昭(メイキ社長)
▽理事=若原透(若原工機会長)
▽理事=小林正直(小林機械社長)
▽理事=杉田重勝(スギタキカイ社長)
▽理事=島田昭三(シマダ機械社長)
▽理事=太田幸成(太田実商店社長)
▽理事=青山眞人(青山工機社長)※新任
▽理事=梁崎由喜夫(弥栄商事社長)※新任
▽監事=宮川嘉朗(宮川工機会長)
▽監事=小林俊二(小林機械工業社長)

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展示会の中止・縮小に対する嘆願
リードエグジビションジャパン

 東京五輪・パラリンピック開催の1年延期にともない、2021年も東京ビッグサイト(東京都江東区有明)が放送施設として使用される計画に対し日本展示会協会(浜田憲尚会長、日展協)が関係各所に要望書を提出したことについては弊紙4月19日発行号で掲載した内容の通りである。すでに、予定されていた数多くの展示会が中止・縮小に追い込まれたことによる影響は各方面に出始めており出展企業・支援企業・主催者は、計1兆5千億円の損害を被るものと予想される。
 こうしたなか、さまざまな業界や団体から、以下のような不安や心配、諦めの声が多数寄せられているという。

 ●メーカーA社▽「弊社は営業5名の部品メーカーで、ビッグサイトでの展示会が最大の営業の場。使用制限が1年延長されれば、展示会に出展できなくなり経営難に陥る」。
 ●メーカーB社▽「毎年ビッグサイトの展示会で新製品を発表しているが、展示会に出展できなくなれば弊社も死活問題となる」。
 ●装飾施工会社▽「装飾施工の専門会社だが、これまでの20カ月の使用制限で、すでに仕事が激減。これが続くなら将来に希望が持てない」。
 ●移動飲食店▽「展示会場内で25年に渡って弁当販売をしてきたが、コロナに続き、さらに1年使用制限が続くと聞いて失望し廃業を決意した。同業者のことを心配している」。
 ●展示会主催社▽「年間5本の展示会を主催しているが、このままではほとんどが中止・縮小になり倒産の危機だ。同じ悩みを持つ主催社同士、団結して嘆願したい」。

 業界最大手の主催企業であるリードエグジビションジャパン(田中岳志社長、東京都新宿区)には、このような窮状を訴える声が数多く寄せられているという。これを受け同社は、出展企業・支援企業・主催者など200社を超える発起人とともに、五輪放送施設の代替会場として「仮設展示場の建設」を東京都や五輪組織委員会などに嘆願するための署名活動をウェブ上などで行った。
 同社は「嘆願内容を、皆さまの地元の政治・行政関係者にも直接訴えていただければ幸いです」と呼びかけている。

入手・保管・使用がしやすい
カセットボンベ式の発電機
山善 レジャーや非常時用に新発売

 山善(社長=長尾雄次氏、本社=大阪市西区)は、カセットボンベで電気をつくるカセットボンベ式インバーター発電機「EIGG-600D」を新発売した。冷暖房器具、エンジン商品、電動工具、園芸商品などを手がけるナカトミ(代表者=河本哲氏、本社=長野県上高井郡)と共同で立ち上げたブランド「DREAM POWER」より、全国の家電量販店・ホームセンターや、山善が出店・運営するインターネット通販「くらしのeショップ」などで、5月下旬より順次販売を開始している。価格はオープン。
 電源がなくても電気を確保できるインバーター発電機は、アウトドアやレジャー用に、また昨今では災害時の防災グッズとしても注目を集めている。主流のガソリン式は、ガソリンが危険物であるため家庭では保管しづらく、また1年程度で劣化することもあり、備蓄用としては不向きな面もある。
 そこで同社は、日頃から備蓄・保管がしやすく、非常時にも手に入りやすいカセットボンベを燃料とした発電機を開発した。新商品の主な特長は次の通り。
 @カセットコンロ感覚ですぐに発電
 一般的に販売されているカセットボンベを本体にセットするだけで、手も本体も汚さず燃料補給が完了。ガソリンを抜く手間がないので、後処理も簡単。
 A本体重量約14sの小型軽量設計
 定格出力800〜1000VAの発電機が主に普及する中、600VAにすることで、女性一人でも持ち運びやすく、保管や車載にも適する小型軽量設計を実現。また、低価格での市場提供も可能にした。消費電力が大きな製品の場合は、別売の並列運転コードで2台並列接続することで対応可能。
 BUSB出力端子搭載でスマホの同時接続が可能
 USBの出力端子を搭載しているので、他の電気製品とスマートフォンの充電を同時に行うことができる。また、負荷に応じた回転数に制御することで燃料消費を抑える「エコモードスイッチ」の搭載で、長時間運転が可能。
 C便利な直流出力
 自動車などの予期せぬバッテリー上がりの際にも、付属の直流バッテリー充電用コードを使用すれば、対応が可能。

 用途として、家庭での使用はもちろん、非常時の発電機の備蓄は企業のBCP(事業継続計画)の観点からも必要とされており、山善では、保管・使用がしやすい点でマンションの管理会社や地方自治体、町内会の倉庫などでの備蓄品として最適であるとして、各施設の管理会社・管理者などにも普及していきたい考え。
 さらに同社は、電子決済が主流になれば、小売店などでも非常時の電気は欠かせないものになるため、店側と顧客側の両面に役立つ備蓄品としての拡販も目指すとしている。
 【商品仕様】商品名・型番=カセットボンベ式インバーター発電機「EIGG-600D」▽本体寸法/重量=幅47×奥行27×高さ39p/約14s▽周波数=50Hz/60Hz(切替式)▽定格出力=600VA▽燃料容量=500g(カセットボンベ2本)▽連続使用時間=約1・5時間(定格負荷)▽使用燃料/点火プラグ=LPG(液化ブタン)/TORCH A7RTC(NGK CR7HSA互換)▽付属品=直流バッテリー充電用コード×1、プラグレンチ×1、棒ハンドル×1、ドライバー×1▽価格=オープン価格▽取扱店=全国の家電量販店・ホームセンター、インターネット通販「くらしのeショップ」(同社が運営している家庭用品のインターネット通販http://www.rakuten.ne.jp/gold/e-kurashi/)など。

人事異動
6月1日付
 敬称略、[ ]は旧職
 【DMG森精機】

 高見裕士=グローバル本社財務部長[グローバル本社財務部貿易・外国為替グループ長]
 【オーエスジー】
 竹腰幸司=IT戦略部開発グループ(課長)[IT戦略部製造チーム(係長)]
 内田雅晴=人事総務部法務グループ(課長)[人事総務部法務グループ法務チーム(係長)]

ラジアスカッタ「ARPシリーズ」に
低切り込み加工用インサート追加
三菱マテリアル 5月7日発売

 三菱マテリアル加工事業カンパニー(田中徹也カンパニープレジデント、東京都千代田区丸の内)は、難削材加工用ラジアスカッタ“ARPシリーズ”に8コーナー低切り込み加工用インサートを新たにラインアップし、5月7日(木)より販売を開始した。
 難削材加工用ラジアスカッタ“ARPシリーズ”は、難削材加工に特化した丸型インサートを使ったラジアスカッタとして既に多くのユーザーから支持を得ている。同社はこのたび、被削材のニアネットシェイプ化に伴う低切り込み化の需要増に対応するため、8コーナーインサートを2020年5月7日(木)に追加し、発売した。
 難削材加工用ラジアスカッタ“ARPシリーズ”低切り込み加工用インサートは、@最高クラスの振れ精度を実現。コーナーチェンジの際に振れが発生しにくく各切れ刃寿命のばらつきを低減。A底面の広い着座面と2ヶ所の回転止めにより、強固なクランプシステムを実現し切削中にインサートが動くことを抑制。B低切り込み加工に適したブレーカによって、8コーナー使用できるインサートを開発。切り込み量に応じてインサートの選択の幅が拡大。といった特長が挙げられる。
 製品数は18アイテム。標準価格(代表型番)は以下の通りだ。●RPMT1040M0E8-M1 MP9130▽880円、●RPMT1040M0E8-R1 MP7130▽880円、●RPMT1248M0E8-L1 MC7020▽1170円、●RPMT1248M0E8-R1 MP9130▽1170円。※価格はいずれも税別。詳しくは同社ウェブサイト▽URL=http://carbide.mmc.co.jp/へアクセスを。

商社機能とAI最先端技術融合
コネクトームデザインと資本業務提携
ユアサ商事 新サービスの共同開発目指す

 ユアサ商事(社長=田村博之氏・本社=東京都千代田区)と、AI関連技術の活用戦略コンサルティングおよび同技術を活用した新規事業創出を行うconnectome.design(コネクトームデザイン/佐藤聡社長、東京都千代田区、以下CODと表記)は、ユアサ商事グループが有する商社機能および広範な取引先基盤と、CODが有するAI最先端技術をつなぎ、融合することで、AI、IoT、ロボットを活用したスマートファクトリー、スマートシティ、スマートライフの実現など新しいサービスの共同開発を目指し、長期的かつ継続的な協業関係を構築することを目的として資本業務提携に関する合意書および株式譲渡契約書を締結することを5月12日(火)開催の取締役会で決議し契約締結した。
 従来、日本の製造業における強みであった「現場力」は新規雇用が困難な環境にあり、さらに、これまで製造業を支えてきた団塊世代の熟練者がリタイアを直前に控え深刻な人材不足に直面するなど、維持・向上が難しい状況を迎えている。
 ユアサ商事とCODおよびユアサプロマテック(ユアサ商事の完全子会社)の3社は2019年12月2日(月)に公表した業務提携契約を締結し、製造業スマート化のためのアセスメント・PoC(Proof of concept)の実施から、現場へのIoTデバイスの導入・スマートファクトリー実現までワンストップでのサービス提供を目指し、最新ハードウェアとディープラーニングを含むAI関連技術の組み合わせによって熟練者の「匠の技」を維持・拡張する次世代型のスマートファクトリーの実現に向けた協業を行ってきた。
 今後、新型コロナウイルスの感染拡大に端を発した一部製造業の国内回帰の動きも相まって、工場の自動化ニーズは一層強まると予想されることから、ディープラーニングをはじめとしたAI関連技術を活用したソリューションをワンストップで提供できる基盤を共同で急ぎ構築する必要があるとの判断に至り、この度の資本業務提携を行うこととなった。
 2018年6月に創業したCODは、製造業界へのAI実装における豊富な経験を有している。これまで熟練者の技術や経験により支えられてきた検査工程、設備保全、工程管理、設計等における「匠の技」を自動化するとともに頭脳となるAI、神経となるIoT、手足となるロボットを組み合わせたAIを実装すべくコンサルテーションおよび工場内の各種データの収集、解析、検証を行うPoCを提供している。さらには、ハンズオン形のコンサルティングサービスのほか『知の爆縮』を起こし、AI関連プロジェクトを強力に推進する仕組みである「AIギルド」および、AIの社会実装を可能とするナレッジを誰もが自由に取引することができる知のマーケットプレイ「metabase」の開発および実証を進めている。
 一方、ユアサ商事は約6000社の仕入先ネットワークと約2万社の販売先ネットワークを有する複合専門商社として、モノづくり分野におけるスマートファクトリーをはじめ、住環境・建設分野でのスマートシティや安心・安全な社会インフラ、スマートライフなどの実現に向けたさまざまなソリューションを提供している。
 両社は、モノづくり分野はもとより、住環境分野、建設分野、農業、介護・医療、食品分野などの幅広い分野におけるシナジーの発揮と、AI関連技術を活用した新たなソリューションの創造により、さまざまな社会課題を解決し、社会全体のWell-being(身体的・精神的・社会的に良好な状態にあること)の向上を目指していく。
 資本業務提携の詳細については、今後両社でさらに協議を行い、詳細を確定していく予定だが、現時点で想定している両社の資本業務提携内容は以下のとおりだ。
 @ユアサ商事の取引先ネットワーク活用により、両社協働でAI実装事業の拡大を目指す。
 ACODの「AIギルド」「metabase」の両事業を両社協働で開発および拡大を目指す。
 Bユアサ商事によるハードウェアの供給および保守・サービスのサポート。
 本提携による当面の連結業績予想に与える影響については軽微であるが、将来にわたり企業価値の向上を実現するものと考えられる。
太陽光発電システム
保守点検認証取得
ユアサ商事 商社として初

 ユアサ商事は、電気安全環境研究所(以下、JETと表記)が認証している「太陽光発電システム保守点検認証(JET PV O&M認証)」を2020年4月1日(水)に取得した。商社としては初の取得となる。
 「JET PV O&M認証」とは、電気製品の安全性などを検証し適合性確認および各種認証を行っている機関であるJETが、保守点検業者および技術者が作成した「保守点検報告書」に対し「JET太陽光発電システムの定期点検および不具合調査に関するガイドライン」に適合するものであることについて認証を行うものだ。太陽光発電システム運用業者や保守点検業者にとって、このガイドラインへの適合性が客観的かつ公正に証明されたことを示すものとなる。
 今後、拡大が想定されるO&M市場において、安全かつ適切な保守点検を行える事業者の重要性は増してくる。ユアサ商事は、従来から太陽光発電システムの保守点検事業を行ってきたが、これからもさらなる技術・品質の向上が必要であると考えていたという。
 同社は「FIT法制定以降、急速に増大した太陽光発電所の保守点検を通じて、より安全に、より効率的に発電を維持・継続させることが、再生可能エネルギーの普及およびサステナブルな社会への貢献であると考え、当社グループの機能を発揮し、本事業を拡大してまいります」とコメントしている。
千葉支店を移転
「東関東支店」に改称
ユアサ商事 西関東営業所も移転

 ユアサ商事の千葉支店(首都圏ブロック長=深川裕一氏、支店長=佐藤修宏氏)は2020年4月1日(水)、「東関東支店」に支店名称を変更した。また、5月7日(木)より所在地を千葉市美浜区から千葉県柏市に移転。新事務所にて営業を開始することとなった。東関東支店には、新たに工業機械部、機電部、制御機器部、外構エンジニアリング部が設置された。なお、外構エンジニアリング部の東関東支店駐在は2020年10月からの予定となっている。
 西関東営業所(武川政義営業所長)もまた、2020年4月13日(月)より所在地を東京都日野市から東京都国立市に移転し新事務所にて営業を開始することとなった。西関東営業所には、新たに外構エンジニアリング部が設置される。

【東関東支店概要】

●支店名称▽東関東支店(2020年4月1日(水)より)
●新事務所での営業開始日▽同5月7日(木)
●新住所▽〒277-0005 千葉県柏市柏4丁目5番10号 サンプラザビル3階
●新電話番号▽04(7195)6580(代表)
●FAX番号▽04(7195)6586
●支店長▽佐藤修宏支店長

【西関東営業所概要】

●新事務所での営業開始日▽2020年4月13日(月)
●新住所▽〒186―8505 東京都国立市東1丁目4番15号 国立KTビル6階
●新電話番号▽042(511)2833(代表)
●FAX番号▽042(511)2835
●営業所長▽武川政義営業所長

熱中症への効果に期待!
現場の相棒“塩ビタミンゼリー”
ノダキ 共親製菓と共同開発

 ノダキ(社長=野田典嗣氏・本社=名古屋市西区)は、名古屋市西区で70年にわたり駄菓子などを作り続けてきた共親製菓(安部隆三社長)と共同で『現場の相棒“塩ビタミンゼリー”』を開発。現在、絶賛発売中だ。
 この『現場の相棒“塩ビタミンゼリー”』を、野田ノダキ社長がブランディングデザイナーを務める愛知県フェンシング協会(後藤泰之会長、愛知工業大学名電高等学校内)へと寄贈。6月3日(水)、贈呈式ならびに感謝状授与式が同校内で行われた。
 ノダキには、ここ数年にわたりモノづくりの現場から「熱中症に罹ってしまう従業員が年々増えていく。なかなか効果的な対策が無く頭を抱えている」との声が数多く寄せられていた。これまでも空調服やクーラーの販売などで対応してきた同社であったが、こうした声をうけ一念発起。同じ地元の企業である共親製菓に打診し、2020年1月から『現場の相棒“塩ビタミンゼリー”』の開発に着手した。
 本製品はスティックタイプで1ボトルおよそ100本・計約1s入り。ゼリータイプなので塩アメ以上に塩分吸収の早さが期待できるという。パッケージで水分70%と謳っているだけあり、渇いた体の水分補給にも最適だ。マルチビタミン、ブドウ糖、ナトリウム、クエン酸などが配合されたレモン味。こんにゃくゼリーのような硬さもなく、お年寄りや子供にもおすすめ。部活動やスポーツ後の水分、塩分補給にももってこいだ。
 ノダキ、共親製菓両社は、同じ西区内の学童保育などにも本製品を寄贈。また、ボトル補充用として1袋700g入りの詰替え用も販売中とのこと。本製品に関して詳しくはgenba-aibou@nodaki.jpまで問合せを。フェイスブックやインスタグラムにも特設ページが開設されているので、そちらにもアクセスを。ノダキのユーチューブチャンネルでは、同社社員と安部隆博共親製菓専務が本製品に関して対談している模様もアップされているので(https://youtu.be/E22nTmgGCXQ)こちらも要チェック。

剛鍛首振りアダプター&
ショートソケットセット
ベッセルより新発売

 ベッセル(社長=田口順一氏、本社=大阪市東成区)は4月2日(木)、新製品「剛鍛首振りアダプター&ショートソケットセット(全2アイテム)」(写真)の販売を開始した。トーション効果によって耐久性を4倍にまで引き上げた剛鍛首振りミラーソケットアダプターの長さ違い2種類(72o・110o)とショートソケット9個を、持ち運びできる便利な収納ケースにセット。現場で役立つソケットセットシリーズの第2弾となる。
 本製品は、電動インパクト(18V)用ソケットアダプターである。衝撃緩和樹脂をソケットとドライバー軸の間に埋め込んでトーション効果を生み、電動インパクトの過度な衝撃を吸収。同社従来品と比べ4倍の耐久性を誇るという。
 インパクトが入りにくい狭い場所は使いやすい首振りで。また、普段は固定での使用が便利だ。カドギワや作業性の悪い個所では首振りで15度まで傾き作業性が向上。多数打ちでスピードが求められる場面では、ソケットに奥深く押し込むとロックできる。
 ソケットの四角ドライブ(差込角)は9・5oと12・5oに対応。ショートソケットは8、10、13、14、17、19、21、22、24o各1個が持ち運びや収納に便利なケースに収められている。ラックやスチール物置の組立、ソーラーパネル施工、鉄骨建築の骨組施工、耐震金物の施工、機械・自動車のメンテナンスなどに重宝する。
 販売価格は、オープン価格(2製品とも参考小売価格6300円)。本製品に関する詳しい問い合わせは、フリーコール▽0120(999)914まで。
ネジの落下防止、長いネジの作業に
ネジマグキャッチャーに新色登場
ベッセル 電気工事、建築内装工事に

 ベッセルは、大人気の「ネジマグキャッチャー」に、新たにグリーン、イエロー、ブルーの新色をラインアップ。2020年4月2日(木)から販売を開始した。従来機種のネジマグキャッチャー“レッド”(2個入り/NMC―2P)のカラーバリエーションだ。さらに、店頭での1個売り(NMC―1P)にも対応できる10個箱入りでの出荷も始めた。
 電気工事士や大工は必携! 電動ドライバー作業でネジをしっかり保持するネジマグキャッチャーに、3つ新色が登場した。全4色のなかから好きな色を選ぶことができ建築現場での差別化、また区別に重宝する。
 通常のマグネット入りビットの20倍(同社比)の磁力でネジをしっかりと吸着。2枚のネオジム磁石を内蔵したネジマグキャッチャーは、強力にネジを保持してくれる。さらに、ビットとの組み合わせで狭く限られた箇所でのネジ締めやドライウォールなどの連続作業をラクにしてくれる。
 利用も至って簡単だ。ビットに本製品を差し込むと着磁でき、本製品の側面でビットを数回こすり刃先を最後に持ちあげると脱磁できる。
 対応ビットサイズは対辺6・35o。軸径が6o未満の丸軸電動用ビットは不可。
 これまでは2個入りブリスターパックでの販売だったが、今回、店頭でのバラ売りにも対応できるよう、包装を省いた10個入り紙箱での出荷も可能となっている。
 価格はいずれもオープン価格。詳しくは同社ホームページを参照に。

4月度総受注高18か月連続で前年下回る
国内58.3%減、海外41.1%減
中部経済産業局 主要8社の金属工作機械受注状況

 中部経済産業局が5月29日に発表した令和2年4月度金属工作機械受注状況によると、管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダマシナリー、ジェイテクト、コマツNTC、FUJI、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の総受注高は、前年同月比47・6%減の182億29百万円となり、18か月連続で前年を下回った。前月比は32・4%減。平成22年2月以来、10年2か月ぶりに200億円を割り込んだ。
 国内受注は、前年同月比58・3%減の54億47百万円となり、17か月連続で前年を下回った。前月比は50・0%減だった。
 主力の一般機械工業向けが前年同月比47・7%減の32億39百万円と18か月連続で前年を下回り、自動車工業向けも同79・1%減の8億63百万円と17か月連続で前年を下回った。
 海外受注は、前年同月比41・1%減の127億82百万円となり、18か月連続で前年を下回った。前月比は20・4%減だった。海外受注比率は70・1%となっている。
 北米向けが前年同月比49・1%減と15か月連続で前年を下回り、ヨーロッパ向けが同56・8%減、アジア向け(トルコを含む)が同16・7%減とともに18か月連続で前年を下回った。
 国別にみると、1位のアメリカが40億45百万円(前年同月比44・1%減)、以下、中国40億1百万円(同0・2%増)、ポーランド10億84百万円(同189・1%増)、タイ4億3百万円(同53・2%増)、ドイツ3億53百万円(同85・2%減)の順となった。
 販売額は、前年同月比18・3%減の225億44百万円となり、4か月連続で前年を下回った。前月比は35・2%減だった。
 受注残高は、前年同月比39・9%減の1321億13百万円となり、13か月連続で前年を下回った。前月比は7・6%減だった。

人材育成の一助にと
商品動画のオンライン授業活用を提案
DMG森精機から教育機関に向け

 DMG森精機(社長=森雅彦氏・本社=名古屋市中村区)は、最新の製品や加工技術など工作機械に関するさまざまな情報を動画や豊富なコンテンツを用いてユーザーに発信してきた。そこで、このたびの新型コロナウイルス感染防止対策に伴い教育機関で行われているオンライン授業などで、同社YouTubeチャンネルや同社WEBサイトに公開されているデジタルコンテンツをぜひとも活用していただきたい。
 同社は、これまでデジタルソリューションを活用した製品提案に力を入れてきた。近年、変種変量・多品種少量生産が増えるなか、技術者育成を課題にあげるユーザーが多くいること、また展示会で展示する実機だけでは十分に披露しきれない性能や製品の提案をすること、さらには工作機械の高精度化・高機能化により紙のカタログではユーザーに最適な提案や投資効果を紹介しきれないという課題があった。
 これらの課題を解決するために、同社はフルCGと4K映像を組み合わせた超高精細な製品紹介動画を制作してきた。これまでに全世界で制作した動画本数は1000以上で、同社グループYouTubeチャンネルでは製品、加工技術、自動化、ユーザー紹介動画など工作機械に関わる最新動画を公開している。
 また、同社WEBサイトには製品だけでなくこれまで蓄積してきた加工技術や周辺機器など工作機械に関する豊富なノウハウがつまっている。一部テレビCMでも放送しているショートムービー「DMG MORI×Front Runner」では、同社の機械を使用して先進的な取り組みに挑戦しているさまざまな業界のフロントランナー企業を紹介している。特設サイト「基礎から分かる自動化システム」「基礎から分かる5軸加工」「デジタルソリューション」では、工作機械を初めて学習する学生でも分かりやすい基本的な内容を説明している。
 動画は、同社エンジニアによるユーザー向け加工プライベートレッスンや、DMGMORIアカデミーでの同社社員教育、営業担当者による製品提案に、また、同社製品を使う世界中の大学や工業高校で活用されている。動画の使用に関しては、これまで一映像ごとに使用の連絡を受けていたが、2021年3月末までは公に伝達(ネット上の動画を授業中に受信し、教室に設置されたディスプレイ等で履修者に視聴させる等)しても良いと同社は言う。
 同社は今後も、デジタルソリューションを通してWebinarを用いた同社エキスパートや社外講師による技術セミナー、製品紹介も開催していく。同社の知見がつまった動画やコンテンツを教育現場で活用することで、将来の工作機械業界を担う人材育成の一助となることを願う。

日工会 2020年4月分の工作機械受注額
前年同月比48.3%減の561億43百万円
10年3か月ぶりに600億円を下回る

 日本工作機械工業会(日工会、会長=飯村幸生氏・芝浦機械会長)が5月26日発表した2020年4月分の工作機械受注額(確報値)は、前年同月比48・3%減の561億43百万円となり、19か月連続で減少した。前月比は27・5%減。受注総額が600億円を下回るのは、2010年1月以来10年3か月ぶり。国内外で新型コロナウイルス感染拡大の影響が広がり、受注を下押しした。
 内外需別にみると、内需は、前年同月比51・4%減の211億49百万円となり、17か月連続で減少。前月比も38・2%減と3か月ぶりに減少に転じ、2013年1月以来7年3か月ぶりに250億円を下回った。
 内需全体としては、ウイルス感染拡大による景気の先行き懸念、往来自粛やユーザ側の受け入れ事情などにより設備投資の先送り傾向が非常に強く、2010年1月以来10年3か月ぶりに50億円を下回った自動車向けをはじめ、全11業種で前年同月比・前月比がともに減少した。
 内需主要4業種の受注額は次の通り。一般機械…93億26百万円(前年同月比44・5%減/前月比40・1%減)▽自動車…48億61百万円(前年同月比61・5%減/前月比35・0%減)▽電気・精密機械…22億17百万円(前年同月比48・4%減/前月比28・3%減)▽航空機・造船・輸送用機械…5億26百万円(前年同月比80・1%減/前月比65・1%減)。
 外需は、前年同月比46・3%減の349億94百万円となり、19か月連続で減少した。前月比は19・0%減。外需が350億円を下回ったのは2009年11月以来10年5か月ぶり。中国以外で感染拡大の影響が広がり、欧州・北米向けを中心に減少傾向が続いている。
 アジア向けは、176億76百万円(前年同月比35・4%減/前月比7・4%減)で、2か月ぶりに180億円を下回った。感染が小康状態となった中国では、政府の産業奨励策により多様な業種で受注があり、低水準ながら2か月連続して前月を上回った。
 欧州向けは、53億50百万円(前年同月比66・7%減/前月比25・7%減)。域内の多くの国で外出規制措置がとられた影響などから、2010年1月以来10年3か月ぶりに60億円を下回った。
北米向けは、117億77百万円(前年同月比41・5%減/前月比27・2%減)と、2010年8月以来9年8か月ぶりに120億円を下回った。米国が世界最大の感染者数を記録するなど景況感が悪化している。
 この結果、2020年1〜4月の受注累計額は前年同期比38・5%減の2915億91百万円となった。このうち内需が同37・1%減の1169億78百万円、外需が同39・5%減の1746億13百万円で、外需比率は59・9%となっている。