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2020年(令和2年)5月
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2020年5月3日(日)・10日(日)・2741号
・2742号 新型コロナ感染拡大を受け 通常総会の開催方法を変更 愛鋲協 令和元年度第9回定例理事会 愛知鋲螺商協同組合(理事長=藤田守彦氏・藤田螺子工業副会長)は、4月17日午後7時より名古屋駅前の安保ホール会議室にて令和元年度第9回定例理事会を開いた。新型コロナウイルス感染拡大に伴い緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大されたことを受け、全理事の了解を得た上で、理事長と2名の副理事長のみでの理事会開催とした(開催後、議事内容が各理事により承認され、書面理事会として成立)。他に監事1名、事務局が同席した。 理事会では藤田理事長の議事進行の下、議案審議が行われた。 令和元年度会計決算報告が小倉副理事長(小倉商店社長)より行われ、同年度は収入面で組合員の減少による賦課金収入の減少、事業部売上の減少、保険手数料の減少が、また経費面では日本ねじ商連全国大会(横浜)への出席費用があり、赤字決算になったと説明された。 続いて、同日午後6時30分より同会議室にて行われた監査の結果を、奥田監事(東邦精器社長)が報告した。監査には藤田理事長はじめ理事会出席者が立ち会った。なお、総会当日の監査報告も同監事が行うこととした。 令和2年度「第47期通常総会」準備の件は、総会次第に沿って藤田理事長が説明。総会資料の内容確認をし、誤字などを訂正した。他に訂正箇所がある場合は4月24日までに組合事務局へ連絡するよう依頼した。その後、組合で総会資料を作成し、5月7日ごろ組合員宛に郵送する予定。 第47期通常総会については、新型コロナ感染拡大防止のため、規模を縮小して理事・役員による総会とし、会場を予定していた名鉄グランドホテルから安保ホールに変更、懇親会は中止することを決定した。組合員に対し「第47期通常総会内容変更のご案内とお願い」の文書を郵送し理解を求める。 その他、令和2年度会計予算(案)について審議し決定した。 次回理事会は5月22日、総会開始前の午後6時に安保ホールで開催。 「第50回通常総会」について 書面総会への移行を決議 静岡県管工機材商組合 4月理事会を開く 静岡県管工機材商組合(理事長=一色哲巳氏・一色機材社長)は、4月3日午後3時より静岡市内のホテルシティオ静岡にて理事会を開催した。理事7名が出席した。 「第50回通常総会」について、5月13日にグランディエールブケトーカイにて開催予定としていたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、書面総会へ移行することを全会一致で決定した。これに伴い、懇親会と翌日に製販の交流を図るため予定していたゴルフコンペも中止とし、優良社員の表彰式は来春の賀詞交歓会で行うこととした。正会員・賛助会員への通知は事務局より行い、正会員には書面総会の書類を郵送する。 新型コロナウイルスの影響について、参加した理事各社の状況が聴取された。「もし社内に感染者が出たら、どのように対応するのか」との質問に対して、「3日間、営業停止にする」と答える理事もいた。 全国管工機材商業連合会(管機連)理事会について、当初3月の開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響により5月19日に延期になったと報告された。組合から一色理事長が出席予定、大村副理事長(大村商会社長)は未定。管機連の運営体制を構築するためのアンケートに関しては、伊藤理事(ヌマカン社長)に対応を任せることとした。 次回理事会は、当初6月5日を予定していたが、現在の感染状況を受けて未定とし、後日各理事に連絡するとした。 3月度鍛圧機械 受注額19・3%減 13か月連続で前年割れ 日鍛工 2019年度累計額は21・7%減 日本鍛圧機械工業会(日鍛工、代表理事会長=坂木雅治氏・アマダホールディングス相談役)が4月8日発表した鍛圧機械会員月次統計によると、2020年3月度の受注総額は、前年同月比19・3%減の301億44百万円となり、13か月連続で前年を下回った。2019年度累計額は前年度比21・7%減の3054億円となり、すべての月で前年を割り込む低調な1年だった。 今後については、新型コロナウイルスの影響による経済活動制約及び消費需要低迷の長期化への懸念と、正常化を見据えた取り組みの継続に対する期待が示された。 2020年3月度のプレス系機械の受注額は、前年同月比20・6%減の107億29百万円となり、13か月連続で前年を下回った。超大型プレスは13・6%増だったが、他は大型プレスが55・4%減、中型プレスが22・5%減、小型プレスも4・4%減といずれも減少。また、油圧プレスは14・0%減、フォーミングは18・8%減、自動化・安全装置も61・2%減だった。 板金系機械は、前年同月比29・1%減の109億17百万円となり、6か月連続で前年を下回った。レーザ・プラズマが40・3%減、プレスブレーキが13・9%減、パンチングも30・1%減だった。 サービス系(サービス・部品金型)は、前年同月比0・7%増の84億98百万円となり、6か月ぶりに前年を上回った。 内外別(機種計)では、国内が前年同月比32・1%減の140億51百万円。電機は10・7%増だったが、自動車の60・5%減をはじめ、金属製品製造業12・1%減、一般機械41・7%減、鉄鋼・非鉄金属38・9%減と全般的に低水準だった。 輸出は、前年同月比7・5%減の75億95百万円となり、中国向けが82・8%増、欧州向けが0・5%増、インド向けが2・4倍増と増加した一方で、北米向けは61・8%減、東南アジア向けは44・2%減、韓国・台湾向けも74・7%減と低迷した。 同会の中右専務理事は「海外では中国向けが82・8%増と回復傾向を示しているように見えるが、北米向けが振るわず回復が待たれる」とコメントした。 令和2年2月度総受注高29・4%減 16か月連続で前年を下回る 中部経済産業局 主要8社の金属工作機械受注状況 中部経済産業局が3月31日に発表した令和2年2月度金属工作機械受注状況によると、管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダマシンツール、ジェイテクト、コマツNTC、FUJI、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の総受注高は、前年同月比29・4%減の248億87百万円となり、16か月連続で前年を下回った。前月比は4・2%減となり、2か月連続で300億円を下回った。 国内受注は、前年同月比24・8%減の89億53百万円となり、15か月連続で前年を下回った。前月比は2・7%減だった。 主力の一般機械工業向けが前年同月比34・0%減の45億29百万円と16か月連続で前年を下回り、自動車工業向けも同15・8%減の26億65百万円と15か月連続で前年を下回った。 海外受注は、前年同月比31・7%減の159億34百万円となり、16か月連続で前年を下回った。前月比は5・1%減だった。海外受注比率は64・0%となっている。 北米向けが前年同月比23・5%減と13か月連続で前年を下回り、ヨーロッパ向けが同33・4%減、アジア向けが同36・8%減とともに16か月連続で前年を下回った。シェアは、北米向け39・5%、アジア(トルコを含む)向け30・6%、ヨーロッパ向け27・4%。 国別にみると、1位のアメリカが58億22百万円(前年同月比20・0%減)、以下、中国31億33百万円(同13・4%減)、ドイツ10億69百万円(同39・3%減)、イタリア7億41百万円(同31・6%減)、ポーランド5億13百万円(同120・2%増)の順となった。 販売額は、前年同月比26・0%減の276億68百万円となり、2か月連続で前年を下回った。前月比は9・6%増だった。 受注残高は、前年同月比36・0%減の1549億21百万円となり、11か月連続で前年を下回った。前月比は4・7%減だった。 海外向けウォシュレット・壁掛便器 iFデザイン賞2020受賞 TOTO 7年連続で受賞 TOTO(清田徳明社長、福岡県北九州市)の海外向け「ウォシュレットRW/SW(WASHLETRW/SW)」「壁掛SP便器+ウォシュレットSX(WC SP, wall-hung + WASHLET SX)」の2商品が、国際的に権威のある『iFデザイン賞2020』を受賞した。 同社はデザインと機能の融合を目指してものづくり≠行っている。今回は、世界56カ国/地域、7298件を超える応募の中から、著名な専門家で構成された審査員が審査を行った結果、同社の2商品について高い評価が与えられた。今回受賞した「ウォシュレット」は多くの機能を搭載しながらも厚みや凹凸が抑えられた、すっきりしたデザイン形状が特長である。その実現のために0・1o単位で内部機構の調整をしたという。「壁掛SP便器」は「ウォシュレットSX」を搭載しながらも、ホースやコードを背面に隠し便器と便座の段差や隙間を極限まで少なくした壁掛便器だ。 『iFデザイン賞』は1953年から続く国際的権威のあるデザイン賞として、ドイツ・ハノーバーに本拠を置く「iFインターナショナルフォーラムデザイン」が主催している。デザインの専門家が美しさ、機能性、革新性を厳正に審査し、そこで認められた商品にのみ贈られる賞である。同社は今回で7年連続の受賞となった。 「ウォシュレットRW/SW」は人が直感的に座りやすいと感じるフォルムを追求したという。便座の先端から平らな座面部分が広く確保され、座面は奥側へ緩やかなせりあがり形状となっている。その形状は、人間工学を応用して導き出された、排泄に最適な角度傾斜となっている。機能部は高さを108oと極限まで薄くするために、ノズルを曲線形状にして収めるなど内部部品が独自の工夫で小型化されている。デザインが、シンプルに薄くスッキリとしたことでトイレ空間に溶け込んでくれる。また、給水ホースや給電コードは背面に配置。同社の大便器に組み合わせればホース、コードを完全に隠すことができ見た目をよりスッキリさせてくれる。丸型の「ウォシュレットRW」と角型の「ウォシュレットSW」の2種類がラインアップされている。こちらの製品は、米国・欧州・中国・ベトナム・インド・タイなどで販売されている。 「壁掛SP便器」と「ウォシュレットSX」は先端部から背面までフラットな天面と滑らかな輪郭で構成されている。隙間や凹凸が最小限に抑えられたシンプルな形状はスッキリとした納まりで清掃性も高い。「ウォシュレットSX」は給水ホース、給電コードの位置を背面に配置。「壁掛SP便器」との組み合わせでホースやコードを完全に隠すことができ、清掃性だけではなく見た目もスッキリさせている。同社独自開発の「セフィオンテクト」で便器表面は100万分の1oのナノレベルでなめらかに仕上げられており便器の防汚効果が長く続く。また「トルネード洗浄」により渦を巻くような水流で少ない水でも効率的に便器を洗浄するので環境にもやさしい。ウォシュレットは「きれい除菌水」を搭載しており、便器ボウルやノズルのきれいが長持ちする。米国・欧州・中国・インドなどで販売されている。 売上高8756億円、減収減益に コロナの影響で業績予想を見送り 岡谷鋼機 2020年2月期連結決算 岡谷鋼機(社長=岡谷篤一氏、本社=名古屋市中区)は3月31日、名古屋証券取引所にて2020年2月期決算説明会を開いた。岡谷社長ら幹部が出席した。 同社が発表した2020年2月期連結決算は、売上高が8756億23百万円(前期比7・7%減)、営業利益が190億32百万円(同9・2%減)、経常利益が230億12百万円(同8・0%減)、当期純利益が156億70百万円(同5・0%減)。素材・鉄鋼・貿易関係を合わせて大幅な減収となり、これに伴い利益も減少した。 同社は2020年度を最終年度とする中期計画(Gih-2020)で連結売上高1兆円、当期純利益200億円を目指していたが、「昨年後半から中国経済が悪化してきたし、全般的に設備投資も下降気味になってきたことに加えて、新年度は新型コロナウイルスの蔓延で全く見通しが立たない状況」(岡谷社長)だとして、2021年2月期業績予想の公表を見送った。 配当は、1株あたり120円とし、中間配当金を加えると年間230円となる。2021年2月期は中間期までは110円を予定しているが、期末については現時点で業績予想の合理的な算定ができないことから未定とした。 名古屋市港区空見町で土地取得 同社は同日、名古屋市港区空見町3番地の広さ約6495坪の土地を3月に取得したと発表した。新たな物流基地などとしての活用を検討している。 岡谷鋼機 組織変更 人事異動 5月28日付 【組織変更】 (1)人事総務本部の人材開発室を「人材開発部」とする。 (2)経理本部の下部組織として「ゼブラ推進部」を新設する。 同社は、デジタルトランスフォーメーションの進展する状況下で、昨年来SDGs、ESG等の理解・支援活動に全社で取り組んでおり、これらの成果を起業等による事業としても実現させるために「ゼブラ推進部」を新設。ゼブラはその白と黒の縞模様を、社会貢献と同社利益の対立する課題をデジタルトランスフォーメーション等を通じて実現する象徴として表すとしている。 【役員の異動】 敬称略、( )は現職 馬場紀彰=代表取締役副社長、管理部門管掌(代表専務取締役、管理部門管掌、名古屋本店長委嘱)▽岡谷健広=専務取締役、営業部門管掌、鉄鋼事業担当(専務取締役、営業部門管掌補佐、鉄鋼事業担当)▽平野髣T=常務取締役、情報・電機事業担当、名古屋本店長委嘱(常務取締役、情報・電機事業担当、東京本店長委嘱)▽矢島昇=常務取締役、産業資材事業担当、化成品本部長委嘱(常務取締役、アジア地区担当、化成品本部長委嘱)▽坂田光徳=常務取締役、生活産業事業担当、東京本店長委嘱(常務取締役、産業資材事業担当、メカトロ本部長委嘱)▽佐藤宏昭=取締役、豊田本部長、豊田支店長委嘱(取締役、エレクトロニクス本部長委嘱)▽大矢英貴=取締役、メカトロ本部長委嘱(取締役、大阪店支配人、大阪店長委嘱)▽笠野雅嗣=取締役、名古屋本店副本店長、刈谷支店長、安城支店長委嘱(取締役、名古屋本店副本店長、刈谷支店長委嘱)▽仲宗根秀樹=取締役、鉄鋼事業担当補佐、東京本店副本店長、鉄鋼本部長委嘱(取締役、鉄鋼事業担当補佐、名古屋本店副本店長、鉄鋼本部副本部長委嘱)▽犬井佳孝=取締役、大阪店支配人、大阪店長、大阪店鉄鋼部長委嘱(大阪店鉄鋼部長兼福山事務所長兼広畑事務所長)▽坂井俊司=取締役、NaITO取締役社長(NaITO取締役社長)▽大舘道乃理=常勤監査役(取締役、豊田本部長、豊田支店長委嘱)▽北村一正=〈退任〉(取締役、鉄鋼本部長委嘱)▽右田勝久=〈退任〉(常勤監査役) 【人事異動】部長クラス 敬称略、( )は現職 右田勝久=人事総務本部人材開発部長(常勤監査役)▽中村浩=経理本部システム企画部長兼ゼブラ推進部長兼名古屋本店本店長代理(経理本部システム企画部長兼名古屋本店本店長代理)▽水戸部玄=東京本店エレクトロニクス本部長(東京本店エレクトロニクス本部担当部長) 【人事異動】室長クラス 敬称略、( )は現職 内田尚仁=人事総務本部人材開発部室長(人事総務本部人材開発室長)▽和田浩介=大阪店鉄鋼部室長兼広畑事務所長兼福山事務所長(大阪店鉄鋼部室長) マスク・弱酸性除菌水を販売 ディパーチャーズ 旅行代理店のディパーチャーズ(社長=天野幹三氏、本社=名古屋市千種区)がこのほど、不織布マスクと手肌に優しい弱酸性除菌水の販売を開始した。 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、天野社長は「多少でも皆様のお役に立ち、自社の糧にもなればという思いで、マスクと弱酸性除菌水の代理店となり、販売を始めました」と趣旨を述べている。 注文・問い合わせは、同社=052-734-8385、Eメールinfo@tabi-departures.jpまで。 【販売商品の詳細】 「柔らか立体マスク」▽対象=風邪・花粉・埃・PM2・5等▽素材=〈本体フィルター部分〉ポリプロピレン不織布、〈耳ひも〉ポリエステル・ポリウレタン▽枚数=50枚1セット▽有効期間=2年間▽販売価格=50枚1セット3000円(税別)。 「弱酸性除菌水・ステリパワー」▽対象=除菌・消臭等▽素材=次亜塩素酸ナトリウム水を弱酸性にPh調整した除菌・消臭水(安心・安全で確実な除菌・消臭ができる。用途ごとに水道水で希釈することも可能)▽容量=濃度200ppm20リットル▽有効期間=製造から概ね3か月以内(3か月を過ぎると効果がなくなる)▽販売価格=20リットル1万1000円(税別)送料込み。 エコカラットプラスシリーズに 意匠性高めた3商品追加 LIXIL INAXブランドから発売 LIXIL(瀬戸欣哉社長、東京都江東区)は優れた調湿機能に加え、気になるニオイやホルムアルデヒドなどの有害物質を低減し、室内の快適な空気環境づくりをサポートしてくれるINAXブランドの内装機能建材「エコカラットプラス」に意匠性を高めた3商品を新たに追加し、4月1日(水)より全国で販売を開始した。 2019年で発売20周年を迎えた「エコカラット」シリーズは、快適な空気環境をつくる優れた機能と上質なインテリアを演出するデザイン性の高さで、発売以来ユーザーから好評を得ている。今回、新たに発売された3商品には最新技術を駆使した高精細加飾が施され、素材感を追求するトレンドを意識した、リビングなどをより上質な空間へと演出してくれるデザインだ。 新柄の「ドリス」(写真)では、フィンランドを代表するテキスタイルデザイナーのヨハンナ・グリクセンのデザインがエコカラットプラスで表現されている。デザイン事務所の洛彩(京都市中京区)によりヨハンナ・グリクセンの端正な幾何学模様が現代風にアレンジされ、日本の住空間に合わせやすいデザインへと昇華した。洛彩は、テキスタイルの優しい色合いや布目の表情に特にこだわったという。 また、土の質感と焼き物の表情を再現したクラフト感のあるデザインの「つちのは」、柾目(まさめ/樹木の幹の部分を指す呼称)の木目柄と縦筋の曲面レリーフが特長のデザイン「スモークウッド」も新たに追加されている。 本製品に関する詳しい問合せは、同社お客さま相談センター▽フリーダイヤル=0120(179)400へ電話、または同社ホームページへアクセスを。 SAP S/4HANAを活用し 基幹システムをリニューアル トラスコ中山 日本IBMなどと推進 機械工具卸売商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=東京都港区)は3月4日、日本アイ・ビー・エム(日本IBM)、SAPジャパン、野村総合研究所(NRI)とともに同社の基幹システムをリニューアルしたと発表した。 新基幹システム「パラダイス3」は、SAPジャパンの最新ERP(基幹統合システム)であるSAP S/4HANA(エスエーピー・エスフォーハナ)を採用し、日本IBMがプロジェクトを推進。また、NRIは営業・物流業務を支援するSAP HANAを活用したリアルタイム情報基盤(SORA2)を機能拡張した。 この新基幹システムによって、トラスコ中山はデジタル技術を活用した業務革新(D]=デジタルトランスフォーメーション)を推進する。 トラスコ中山は、従来のシステムがサポート期限を迎えるのを機に、基幹システムと情報分析システムのリニューアルを2017年12月に計画。システムの単純な入れ替えのみでなく、ユーザーの利便性向上と事業成長に向けたサービス強化を目指して、業務改革プロジェクトも並行して進めることを決定した。 しかし、新しい技術への取り組みと、業務改革を同時に進めることは多くのリスクが伴い、計画通りに進まない可能性があったため、日本IBM、SAPジャパン、NRIを主体としたチームを作り、4社でプロジェクトを推進した。 日本IBMは、コンサルティングから、要件定義、システム構築までを一貫して支援。具体的には、「IBM Impact Assessment for SAP S/4HANA」を活用して影響分析、計画立案の精緻化を実施した。基幹システムおよび分析システムは、それぞれSAP S/4HANAとSAP BW/4HANAへ最新化した。 また、SAP Cloud Platformを活用した業務の高度化・自動化についても、クラウド開発エキスパートチームを活用。さらに、D]を推進するIT基盤としてSAP Cloud PlatformとIBM Cloudを連携させ、ハイブリッドクラウド・システムを構築した。見積もりのコメント分析に自然言語処理を行うAIの「IBM Watson Natural LanguageClassifier」を採用し、見積もり自動化における迅速な回答の支援に活用した。 SAPジャパンは、各種ソフトウェアを提供。中心となるERP基盤をSAP S/4HANAおよびデータウェアシステムSAP BW4/HANAにリニューアルした。また、サポートサービス「premium engagement」および「カスタマーケアプログラム」、「戦略的パートナー連携支援」の各サービスにより、日本IBMのSAP S/4HANA導入およびSAP Cloud Platform活用開発を全面的に支援した。 NRIは、稼働中のリアルタイム情報基盤(SORA)の機能拡張を行い、販売実績から適正在庫数を計算するロジックの高度化や、売れ筋判定による発注データの自動連携を実現し、「SORA2」として「パラダイス3」との連携を強化した。また、リアルタイムの価格、在庫情報を連携するAPI機能の処理能力向上と最適化により、今後の取引量増大に対応することで、社内外システムとの連携性能を強化している。 さらに、NRIは販売店向けスマートフォンアプリ「T-Rate(トレイト)」を構築。各販売店とのコミュニケーションをより円滑にするためのチャット、タイムライン機能のほか、GPSによる位置情報サービスを活用した配送状況と到着時刻予測機能を実装した。 中川徹会長退任 ミツトヨ 6月30日付 ミツトヨ(社長=沼田恵明氏、本社=神奈川県川崎市)は、中川徹会長が本年6月30日をもって会長を退任すると発表した。 同氏は、2007年1月ミツトヨに入社。取締役副社長、代表取締役副社長を経て、2009年8月に代表取締役社長、2017年3月に代表取締役会長に就任した。2019年3月から会長(現職)。 一番身近なボランティア 献血への協力を申し出る マルマン商事 社会貢献活動の一環で 新型コロナウイルスの感染拡大により影響を受けているのは献血≠ニて例外ではない。日本赤十字社によると、3月に入って以降、献血に協力を申し出る人数がかなり減少しているという。そこで立ち上がったのが切削工具や測定工具などを取り扱う企画提案型専門商社のマルマン商事(橋爪庄二社長、名古屋市中区)だ。 同社は日本赤十字社に協力を申し出て、4月7日(火)に自社の駐車場において初の試みとなる献血会≠実施した。第一部(午前)で同社社員が、第二部(午後)では仕入先企業社員など、総勢80名ほどが本社駐車場に停まる、アルコール消毒液などが準備された献血車に集まった。地域住民も数名ではあるが協力を申し出てくれたという。 「新型コロナウイルスの感染拡大に関するニュースを見るたび何かできることはないかと考え、今回の献血≠企画しました。献血は一番身近なボランティアと言われています。私たちの力は微力ですが、少しでも社会に貢献できたなら幸いです」と同社はコメントしている。 日本赤十字社も「医療技術の進歩した現在でも血液は人工的に造ることができず、今後も、輸血用血液を安定的に供給するための在庫量を維持していく必要があることから、継続した献血のご協力をいただけますようお願いいたします。また、献血をされる方が一時期に集中することを避けるため、是非とも献血のご予約をお願いいたします。毎日約1万3000人の献血協力が必要なことから、今後とも継続的な献血のご協力をお願いいたします」とコメントを寄せてくれた。 マルマン商事は、ちょうど1年後の2021年4月7日(火)も、同様の“献血会”を開催すると発表している。 令和2年度新入社員への社長祝辞・訓示 岡谷鋼機 岡谷鋼機(社長ほ=岡谷篤一氏、本社=名古屋市中区)は4月1日、新型コロナウイルス感染拡大の状況を受け、例年の入社式の形式を取りやめ、TV会議にて社長挨拶を行った。 総勢66名のうち、海外から帰国後3週間以内、また体調不良の新入社員(計11名)は自宅待機とし、他は名古屋・東京・大阪でさらに会議室を分割したうえ短時間で実施。当日は最低限の手続きのみ行い、以降は在宅研修とした。 【岡谷社長訓示】 (要旨) @卒業、そして入社おめでとうございます。両親の方、お世話になった方への感謝を忘れず社会人人生を歩んで下さい。 A新型コロナウイルスの感染拡大に際し、皆さんの健康は、会社だけでなく何よりも家族のためです。大切な家族との「内の三密」を守り、「外の三密」は絶対に避けて下さい。難しい環境ですが全社を挙げて感染拡大防止に努めていますので、皆さんも当社社員としてしっかりルールを守って下さい。これから在宅での研修となりますが、せっかくの機会ですので、これをチャンスととらえ、自ら学んで自ら成長してください。 B当社は商社であり信用が大切です。商品を世界中に供給するのは人であり、皆さんには「人材」ではなく「人財」として世界に貢献して頂きたい。そのためにはまずは社会のルールを守って下さい。次に良心・正義を胸に抱いて仕事をし、350年の信用を新しい皆さんが受け継いで下さい。長い人生、毎日の積み上げが大切です。楽しく仕事をし社会に貢献して下さい。難しい時代ですが、ともに頑張りましょう。 トラスコ中山 トラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=東京都港区)では4月6日、新入社員79名が同社の各物流センターへ着任した。これに合わせて、中山社長から新入社員へ祝辞が送られた。本来ならば同月3日の入社式で社長が述べる予定だったが、新型コロナウイルスの影響により入社式が延期(4月6日時点で開催日未定)となったため、所属先のセンター長が代理で新入社員へ伝えた。 【中山社長祝辞】 (抜粋) 「優しさが奪うもの、厳しさが与えるもの」 新型コロナウイルス騒ぎで世の中が右往左往する中、社会人として歩み始めた皆さん、まずは社会人一年生おめでとうございます。 誰もが経験のない状況の中で、人間力、生存力、独創力、問題解決力、あらゆる知恵を試されているのだと思います。とんだ災難に出会ったものだと思うのではなく、稀に見る人類対ウイルスの戦いに知恵をめぐらせ、胆力を鍛えてもらいたいと思います。 今、皆さんの一番の心配は「会社は大丈夫なのか?」ということだろうと思います。現在の状況を簡単に説明しますと「思いのほか順調です。」という状況です。家賃のかからない自社物件、大量の在庫に支えられた商品供給力、ネット通販企業様とのお取引が急拡大等々、現在のところは昨年を上回る売上が確保できており、企業としての役割と使命を果たしています。 ただ、この先もこの状態が続くかどうかは全く予想がつきません。もしかして売上が半分、いやゼロになるかも知れないということも想定し、「売上50%ダウンに備えた企業再構築」の策定準備に入りました。さすがに50%ダウンでは利益は出ないものの、生き残れる道筋だけは見出していきたいと思います。 私は決して楽観論者ではありませんが「持つ経営」「自前主義」そして「人や社会のお役に立ててこそ事業であり、企業である」という思想が大いに後押しをしてくれるものと信じております。新入社員の皆さん、どうか安心して社会人デビューを果たしてもらいたいと思います。私たち先輩とともにコロナ退治に参戦してもらうことを楽しみにしています。 今年皆さんに贈る言葉としては「優しさが奪うもの、厳しさが与えるもの」という考え方です。 優しさがもたらす幸福感とともに、その副作用にも目を向けておく必要があると思います。ひとことで言えば「甘やかされてばかりいては育たない」ということでしょうか。厳しさが与えてくれるものは、自立心であったり、本質を見極める眼であったり、優しさが奪ってゆく精神力、気合い、根性、忍耐力を逆に与えてくれるのではないでしょうか。自ら厳しさを求める姿勢が、自分自身を大きく、逞しく育ててくれるのだろうと思います。 これから多くの人との接点を通して、人生を歩んでいくことになりますが、物わかり顔で親切で優しい先輩だけではなく、苦言を呈しながらも、ビシバシ鍛えてくれる先輩との付き合いも大事にしてもらいたいと思います。 「失敗は新人の専売特許」「笑顔は最高のお守り」「チャンスは万人に平等に降り注いでいる」皆さんに直接お伝えしたいことは山ほどありますが、また改めてお会いできた時の楽しみに置いておきます。起伏に富み、笑いの絶えない人生であることを祈ります。 「第6回ジャパン・レジリ エンス・アワード」受賞 山 善 4年連続の受賞 山善(社長=長尾雄次氏、本社=大阪市西区)は、「第6回ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)」にて優良賞を受賞した。 「ジャパン・レジリエンス・アワード」は、次世代に向けたレジリエンス社会構築への取り組みを、一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会が発掘、評価、表彰する制度で、同社の受賞は4年連続。 今回は「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた事業継続強化プロジェクト」が評価されての受賞となった。 このプロジェクトでは大会の開催期間中、大会のスムーズな運営に協力しながらも取引先へのサービスを中断させないよう、主に次の3項目に取り組むとしている。 @首都圏エリアすべての事業所(群馬県の「ロジス関東」含む)において、時差出勤や他事業所への分散出社などの勤務体制を取る。 A@をバックアップするための社内の情報インフラの再構築。 B期間中の物流を滞らせることなく、かつ「2020TDM推進プロジェクト」(※)の趣旨に沿った物流体制の構築。 ※東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会時の安全・円滑な輸送サービスの提供と、都市活動や経済活動の安定との両立を図ることを目的に、東京都、内閣官房、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が事務局となり、大会時の交通混雑緩和を目指すプロジェクト。 同社は、生産財と消費財を社会に提供する専門商社であり、その社会的責任として、災害発生時にも供給責任を果たす取り組みの一環で、国内主要拠点のBCP(事業継続計画)導入や、被災地の復旧活動など、レジリエンス体制の強化に積極的に取り組んできた。 また、今年の2月末には、一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会と一般財団法人格付けジャパン研究機構が創設した「レジリエンス格付け」認定制度で「3つ星レジリエンスカンパニー」にも認定されている。 同社は、今後も独自の商社機能を活かしながら、国土強靭化に資する事業展開を行っていくとしている。 自動盤・小型旋盤用超硬ソリッドドリル WSTARドリルシリーズ「DWAE」 三菱マテリアル「DWAE」 のアイテム追加 三菱マテリアル加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=田中徹也氏、本社=東京都千代田区)は、自動盤・小型旋盤用超硬ソリッドドリルWSTARドリルシリーズ「DWAE」に、外部給油式の加工径3oから12oまでの100アイテムを追加し、4月より販売開始した。 WSTARドリルシリーズ「DWAE」は、低抵抗で切りくず処理に優れ、自動盤・小型旋盤において安定した穴加工を実現する超硬ソリッドドリル。今回のアイテム追加で使用用途の拡大を図った。 「DWAE」の主な特長は次の通り。 @小型旋盤の加工スペースに合わせてフルート長さを短く適正化し、機械や被削材への干渉を防止。 Aワーク剛性やクランプ剛性の確保が難しい状況でも、低抵抗設計なため穴あけ加工が容易。 B独自開発のウェーブ刃形が切りくずをコンパクトに分断し、溝形状の最適化で切りくず詰まりを防止。 C独自表面平滑化処理により、切削抵抗の低減や優れた切りくず排出を実現。 D新開発のPVDコーテッド超硬材種「DP102A」は、潤滑性と耐熱性に優れ、特に低速から中速領域の切削条件下において優れた耐摩耗性を発揮。 標準価格は、代表型番「DWAE0300]02S030 DP102A」が7540円、「DWAE0600]02S060 DP102A」が1万900円、「DWAE1200]04S120 DP102A」が2万1500円(いずれも税別)。 刃先交換式ガンドリル 『Deep Tri-Drill』 タンガロイ 工具径φ37-φ40を拡充 タンガロイ(社長=木下聡氏、本社=福島県いわき市)は、刃先交換式ガンドリル『DeepTri-Drill』(ディープ・トライ・ドリル)φ37-φ40(8形番)を拡充し、全国で発売した。 従来の設定工具径になかった金型部品などの深穴加工における加工穴にも適用できるようになり、より多くの深穴加工で高能率安定加工を実現。幅広い穴径の深穴加工において、生産性の向上・コスト削減に大きく貢献する。 【主な特長】 ●H級インサートと独自の切れ刃形状により、高精度かつ抜群の切りくず処理性と高送り加工を実現。 ●容易にインサート交換ができ、セットアップ時間を大幅に削減。 ●耐欠損性に優れる新材種FH3135のガイドパッドで突発欠損を抑制し、安定した加工が可能。 ●工具径範囲はφ37-φ40o。 ●加工可能穴深さはL/D=10、15。 【主な形番と標準価格】 ●ボディ 工具径φ37・L/D=10〈MCTR37.00XFM40-10〉16万3800円▽工具径φ37・L/D=15〈MCTR37.00XFM40-15〉17万2200円▽工具径φ40・L/D=10〈MCTR40.00XFM40-10〉17万2000円▽工具径φ40・L/D=15〈MCTR40.00XFM40-15〉18万800円(いずれも税別)。 静電気除去クロスフローファン CF-600登場 ベッセル 4月2日発売 ベッセル(田口順一社長、大阪市東成区)は、2020年4月2日(木)より新製品「静電気除去クロスフローファンCF-600」の販売を開始した。従来機種(CF-300)と比べ幅を2倍の600oとしたことで、ワイドエリアの静電気除去が可能に。これにより幅広のベルトコンベアやセル作業台にフィットする除電エリアを実現することができた。 ムラなく、まっすぐ、遠くまで、ワイドエリアでの除電が可能な「CF-600」の特長を、以下に列挙する。 @ボディは薄型&幅広600o。 A抜群のイオンバランスは、プラスマイナス10V以内。 Bクロスフローファンを搭載。しかも、風量は無段階調整が可能だ。ワイドブローを実現するクロスフローファンと直進フロントカバーにより、優れた除電性能を実現してくれる。 Cつまみスライドで放電針をクリーニング。クリーニングブラシ付きだから、メンテナンスも非常に容易に。 D異常アラームランプ、ならびに外部出力端子付き。高圧出力異常やファンロックを感知したときに、赤色LEDで作業者へ警告。本体裏側の信号出力端子から、同じ異常信号を外部機器へ出力することができる。 E取り付け角度ならびに高さ調整のできるスタンドによりセル作業台、装置出入口、コンベア上への設置が容易にできるようになった。 作業台、ベルトコンベアライン、セル生産ラインの除電に最適な「CF-600」の標準小売価格は12万円(税別)。本製品に関する詳しい問い合わせは同社フリーコール▽0120(999)914まで。 機構改革・人事異動 DMG森精機 4月1日付 【機構改革】 ◆グローバル本社 ・Asia Americas経理部を廃止し、海外経理室を新設。 ・購買経理部を廃止し、製造カンパニー製造経理部に統合。 ・計画会計部を廃止し、経理部に統合。 ・SSEP経理部をS&S経理部に名称変更。 ◆R&Dカンパニー ・開発人事部を新設。 ・開発経理部を新設。 ・機械設計担当部を新設。 ・AGV開発室を新設。 ・コアユニット部と実験部を統合し、要素技術開発部に名称変更。 ◆製造カンパニー ・製造人事部を新設。 ・製造経理部を新設。 【人事異動】 敬称略、( )は旧職 古田稔=執行役員DMG森精機キャステック株式会社社長兼キャステック製造部長兼株式会社渡部製鋼所社長執行役員兼島根地区担当(常務取締役製造カンパニープレジデント製造管掌)▼武田昭彦=執行役員グローバル本社リスク管理担当(執行役員グローバル本社経理財務本部財務部長)▼中務陽介〈新任〉=R&Dカンパニー執行役員開発人事担当兼製造カンパニー執行役員製造人事担当(R&Dカンパニーコアユニット部)▼黄晨〈新任〉=製造カンパニー執行役員製造経理担当(グローバル本社経理財務本部工場経理部長)▼鈴木裕大〈新任〉=R&Dカンパニー執行役員開発経理担当(グローバル本社経理財務本部開発経理部)▼栗谷龍彦〈新任〉=R&Dカンパニー執行役員次世代機種開発ターニングセンタ担当(R&Dカンパニー次世代機種開発ターニングセンタ部)▼入野成弘〈新任〉=R&Dカンパニー執行役員要素技術開発担当(R&Dカンパニー実験部長)▼遊亀博=グローバル本社カーボンニュートラル推進室長(グローバル本社固定資産企画管理部長)▼長末秀樹〈昇格〉=R&DカンパニーAGV開発室長(R&Dカンパニー自動化システム部ワーク搬送グループ長)▼柴田朋哉=海外経理室長(Asia/Americas経理部) 2020年5月17日(日)・2743号 2020年度総会議案項目など審議 4月理事会を開催 愛知県管工機材商協組 各理事は書面参加にて 愛知県管工機材商業協同組合(大藪淳一理事長・大清社長)は4月28日(火)、4月理事会を開催した。新型コロナウイルス感染拡大予防の観点から理事17名は書面参加の形式をとり、出席者は大藪理事長、峰澤彰宏副理事長(MINEZAWA社長)、小川誉之副理事長(小川管商社長)、村井善幸副理事長(オータケ社長)、阪尾知治事務局長の5名のみとし、ウイルス感染防止対策が充分に施された名古屋市中区伊勢山の組合事務所にて行われた。 各理事へは事前に議案内容が送付され、これに対する意見や報告等を回収。その書面をもとに大藪理事長以下参加者が各議案についての審議等を行った。各議案についての審議・報告内容は以下の通りだ。 【経過報告】●3月19日(木)▽この日に開催が予定されていた管機連(全国管工機材商業連合会)理事会は5月19日(火)へと開催を延期する旨の発表があった。その後、さらに6月15日(月)開催への再延期が発表された。代替として『新型コロナウイルス対策緊急セミナー』が遠隔会議アプリ「ZOOM」を使って配信され各地区組合から参加があった。●同25日(水)▽三役4名、常任理事6名、事務局長が集まり、三役・常任理事会が組合事務所で開催された。●4月15日(水)▽大藪理事長と小川副理事長、阪尾事務局長、顧問税理士で、2019年度決算ならびに2020年度予算に対する打ち合わせが行われた。●同22日(水)▽竹田驤鼕ト事(中京製作所社長)、山本員彰監事(センサスヤマモト社長)、大藪理事長、小川副理事長、阪尾事務局長と税理士2名で、組合事務所にて会計監査会が開催された。 【議案1】『第33回管工機材・設備総合展』について▽実行委員会等に関する意見等が寄せられた。 【議案2】令和2年度第58回通常総会開催および議案項目承認の件▽総会招集案内(案)が本理事会に提出され承認可決された。これに議案書・書面議決書が添付され、各組合員へと配布。今総会に関しては、組合員には議案書の内容を確認のうえ書面議決書に賛否回答を記入し返送する形で議決権を行使してもらうよう促し、組合事務所において可能な限り少人数にて開催することが承認可決された。@総会議案について▽第1号議案=『第33回管工機材・設備総合展』の件。▽第2号議案=令和元年度事業報告書、収支決算報告書(財産目録、貸借対照表、損益計算書)ならびに剰余金処分案承認の件。▽第3号議案=令和2年度賦課金および賛助会費徴収方法決定の件。▽第4号議案=令和2年度事業計画(案)ならびに収支予算(案)承認の件。なお総会の開催形式については本理事会閉会後、速やかに全組合員へと連絡された。A総会進行について(予定)▽議長=大藪理事長。▽司会=事務局長。▽報告者=3副理事長。▽監事報告=事務局長代読。 【議案3】令和元年度事業報告内容承認の件▽資料「総会・役員会ならびに各部会・各委員会等事業報告」が提出され、これが承認可決された。 【議案4】令和元年度決算報告承認の件▽資料「会計監査資料」「監査報告書」が提出され、これが承認可決された。 【議案5】令和2年度事業計画承認の件▽資料「令和2年度事業計画案」が提出され、これが承認可決された。 【議案6】令和2年度収支予算(案)承認の件▽資料「令和2年度収支予算(案)」が提出され、これが承認可決された。なお、この資料は三役・常任理事会での検討をベースに顧問税理士の指導を経て完成したものである。 【議案7】新賛助会員承認の件▽以下の3社について、賛助会員新規加入が承認可決された。@因幡電機産業(紹介者/オータケ)。A昭和バルブ製作所(紹介者/オータケ)。Bシステムズナカシマ(紹介者/丸金商会)。 【議案8】各部会等経過報告▽●広報部会=3月22日(月)付で「組合だより第145号」を発行。●福利厚生部会=全日本労働福祉協会が5月6日(水)まで活動を休止。この日までの予約があった組合員に関しては、健康診断は延期となった。●名管会幹事会=2020年度名管会ゴルフ大会について、本理事会当日現在、日程は未定と報告があった。●青年部「愛青会」=本理事会当日現在、2020年度事業について未定と報告があった。 JIMTOF2020 (第30回日本国際工作機械見本市)開催中止 日本工作機械工業会(会長=飯村幸生氏)と東京ビッグサイト(社長=石原清次氏)は、12月7〜12日の6日間、東京・有明の東京ビッグサイト全館を使用して開催予定だった「JIMTOF2020(第30回日本国際工作機械見本市)」の中止を決定した。東京オリンピック・パラリンピックが来年2021年に延期されたことに伴い、展示会場を計画通り確保できなくなったためとしている。 東京ビッグサイトは、東京オリンピック・パラリンピックにおいて国際放送センター(IBC)、メインプレスセンター(MPC)として利用される。大会の延期により、現在東展示棟で準備中であるIBCの利用が延長されることになった。 JIMTOFは、工作機械やそのあらゆる周辺機器が一堂に会する、ものづくりの総合見本市であり、かつ最先端の技術・製品が世界中から集結する、世界最大級の国際技術ショー。前回展JIMTOF2018では国内外から1085社・団体が出展し、期間中15万3103人(うち海外から1万2934人)が来場した。 次回開催は2022年秋を予定。 座ぐり加工用 「タイラードリル」 3D、5Dタイプ新発売 ダイジェット工業 新シリーズをラインナップ ダイジェット工業(社長=生悦住歩氏、本社=大阪市平野区)は、好評の多機能座ぐり加工用ソリッドドリル「タイラードリル」に、深穴加工用として3Dタイプ(TLD3D形)を4月7日発売した。5Dタイプ(TLD5D形)は6月に発売予定。 同製品は、広い溝形状で切りくず排出性に優れ、高精度穴加工が可能な先端角180度の座ぐり加工用ソリッドドリル。傾斜面、円筒面、交差穴への穴あけ加工において、径方向への力が小さいため、穴の曲がりおよびバリの発生が少なく、工程を短縮することができる。 また、ドリル剛性を向上させ、ダブルマージン仕様、低抵抗刃形を採用することにより、安定した3D、5Dの深い穴加工が可能。オイルホール仕様により刃先に適切にクーラント供給ができ、切りくず詰まりと加工刃部の切削熱を抑制する。 ドリル材種は、耐欠損性と耐摩耗性のバランスに優れたコーティングを採用、また平滑化処理により長寿命化を実現した。 炭素鋼・鋳鉄・工具鋼・ステンレス鋼・プリハードン鋼など幅広い被削材の座ぐり、穴あけ加工に対応する。 サイズは、TLD3D形(有効加工深さは工具径×3倍まで)、TLD5D形(有効加工深さは工具径×5倍まで)ともにφ3〜φ14(計190形番)をラインナップ。 標準価格は6960円〜3万3100円(税抜き)。 機構改革と人事異動 ダイジェット工業は、4月1日付で次の機構改革ならびに人事異動を行った。 【機構改革】 材料・合金および切削工具の体制を強化するため、「技術部」を改編し、材料・合金の開発および生産技術を担当する「合金技術部」と切削工具の開発および生産技術を担当する「切削技術部」を設ける。 【人事異動】 敬称略、[ ]は旧職 古林雄一=常務取締役兼黛杰漢金(滄州)精密模具有限公司董事長[常務取締役経営企画部長兼黛杰漢金(滄州)精密模具有限公司董事長▽中田敏也=取締役経営企画部長[取締役技術部長兼生技室長]▽春日良一=合金技術部長[技術部合金技術室長]▽行成伸二=切削技術部長兼技術室長[技術部技術室長]▽永澤勝幸=経営企画部次長[三重事業所TA工場長]▽岡本康男=総務部総務課次長[総務部総務課長]▽岡村好庸=総務部IT課次長[総務部次長IT担当]▽中谷伸=経理部経理課次長[経理部経理課長]▽此和賢次=切削技術部生技室長[技術部生技室三重工具生技課長兼管理部三重品質検査課長]▽森井達暁=大阪事業所富田林工場長[三重事業所合金第2工場長]▽家野正勝=三重副事業所長[三重事業所長代行] 鋳鉄旋削加工用PVDコーテッド CBN材種「BC5110」発売 三菱マテリアル 耐摩耗性と耐チッピング性を両立 三菱マテリアル加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=田中徹也氏、本社=東京都千代田区)は、鋳鉄旋削加工用PVDコーテッドCBN材種「BC5110」の販売を開始した。 BC5110は、高靭性CBN母材に耐摩耗性の高いコーティング膜を採用することで、耐摩耗性と耐チッピング性を両立した新材種。ねずみ鋳鉄の低速連続加工において優れた耐摩耗性を発揮し、チッピングを抑えることで高い面品位を実現する。 主な特長は次の通り。 @高いcBN含有量と微粒cBNを採用することで、従来品と比較して刃先の耐チッピング性が大幅に向上し、長寿命・安定加工を実現する。 A高硬度のセラミックコーティングを採用することで、ねずみ鋳鉄の低速連続加工で優れた耐摩耗性を発揮。また、境界摩耗を抑制し、優れた面粗さも実現する。 BCBN母材との付着力を高めたことにより、コーティングの剥離やチッピングを抑制する。 今回発売されたのは49アイテム。 標準価格は、代表型番「NP-CNGA120408FS2」が5810円、「NP-TPGB110304FS3」が7470円、「NP-SPGN120412GS2」が5220円(いずれも税別)。 鋳鉄旋削加工用PVDコーテッドCBN材種「BC5110」 「レッドライト&ブルーライト アップ」プロジェクト実施 吉岡幸 今年は特別ライティング 建設・産業資材のトータルサプライヤー吉岡幸(社長=吉岡正盛氏、本社=福井市宝永)は、日本赤十字社が5月8日の世界赤十字デー≠中心に実施している「レッドライトアップ」プロジェクトに、今年も参加した。 同プロジェクトは赤十字運動への理解を深めてもらうことを目的に2016年より始まり、全国の歴史的建造物、ランドマーク施設など、多くの企業・団体が参加している。 同社ではこれに合わせ、今年は新型コロナウイルスの感染リスクを抱えながら最前線で活動している医療従事者に感謝の気持ちを伝えたいとの思いから「ブルーライトアップ」も同時に実施。5月1日〜10日の毎晩6時〜10時に、道路に面した同社テクノセンター(福井市二の宮)を青色のライティングで輝かせ、赤十字を浮かび上がらせた。 ライトアップされた吉岡幸テクノセンター 高品質と低価格を両立 制御・動力ケーブルを改良 イグス CF880/CF881およびCF890/CF891 イグス(東京都墨田区)は、チェーンフレックスMシリーズの制御・動力ケーブルであるCF880/CF881およびCF890/CF891を改良した。ケーブル外径を最大20%小さくしたケーブル構造で小さな曲げ半径が可能となり、組込みスペースやエナジーチェーン内のスペースが節約されるため、コスト削減につながるとしている。 産業界における自動化が進む中、機械の動作スピードをさらに上げる要求などに応じて、軽量で細径のケーブルが求められ、イグスは優れたコスト効率のケーブル開発に注力し続けている。 今回改良したチェーンフレックスM制御・動力ケーブルCF880/CF881およびCF890/CF891は、新しい構造設計により従来よりもケーブル外径を最大20%縮小。ケーブルの曲げ半径が小さくなるため、エナジーチェーン内での所要スペースが少なくすむメリットがある。 この制御・動力ケーブルは、PVC外被(CF880/CF881)またはiguPUR外被(CF890/CF891)付き、シールドあり/無しの両タイプを利用できる。特にCF890/CF891は、耐油性・耐熱性に優れ、石材・紙・木材等の加工を行うシンプルな工作機械での短いストロークに最適としている。 イグスは25年以上にわたり、エナジーチェーン専用のケーブル開発を続けている。CF880/CF881およびCF890/CF891も、発表までに4年という研究開発期間を経ており、同社試験施設での実条件下における長期テストで耐久性も実証済みとしている。 超高速造形(5o/分)の産業用 3Dプリンターを手頃な価格で イグアス 国内先行発売 イグアス(社長=矢花達也氏、本社=神奈川県川崎市)は、XYZプリンティングジャパンの産業用3Dプリンター「PartPro120xP」を、本体価格138万円(税別)という150万円を切る価格で2月より国内先行予約を開始している。 昨今、3Dプリンターは高機能・低価格化が進み著しい進化を遂げているが、造形の高速化は依然として開発課題の1つだった。 今回、XYZプリンティングジャパンより発売される新製品「PartPro120xP」は、同社独自開発の造形技術UFFTM(Ultra Fast Film)方式を採用したことで、5o/分というハイスピードで高解像度のパーツを造形する。 また、産業用ながらも省スペースでの使用が可能で、使用可能な材料は全6種、スタンダードレジンから耐熱樹脂まで豊富なラインナップを使用できる。 【PartPro120xP】 ・製品特長=UFFTM方式搭載の超高速・高品質プラスチックモデル ・最大造形サイズ=114×64×100o(幅×奥行×高さ) ・対応材料=Standard/Fast Printing/Tough/High-Temp/Flexible/ABS-like ・本体希望小売価格=138万円(税別) 本製品・サービスについての問い合わせは、イグアス3Dシステム営業部(TEL044-280-8588、メール3dmodeler@i-guazu.co.jp)まで。 3次元スマートセンサー 「Gocator」に リンクス 新たなラインナップを追加 リンクス(社長=村上慶氏、本社=東京都品川区)は、3次元スマートセンサー「Gocator(ゴケイター)」に新たな2つのラインナップを追加し、3月より提供を開始している。 今回新たに提供が開始されたのは、高速高解像度の2500シリーズに100o視野モデル「Gocator2530」と2m幅の超広視野モデル「Gocator2490」の2つのモデル。 「Gocator2530」は、最速10kHzの素子を搭載し、青色レーザーで光沢面も苦にせず質の高い計測が可能な2500シリーズにおいて、最大100oの視野を持った幅広モデルとなる。同製品は青色レーザーを採用しており、光沢の強い金属表面などの計測においてもノイズが少なく質の高い計測が可能。バッテリーボックスの外観や溶接の出来栄え検査など、光沢面においても高精度な検査を実現する。 また、従来の2500シリーズの最大視野は30o程度だったが、同製品では最大で100oの視野幅までスキャンすることが可能。これにより、1台のセンサーで対象物全体をカバーでき、トータルコストの低減にも寄与する。電子部品やタイヤの計測などにも適用可能な視野と速度を有しているとしている。 「Gocator2490」は、最大2mの視野幅を1台でカバーでき、1920pixの高解像度により、1m視野幅でも0・52o/pixのXY解像度を有している。同製品は、その広い視野から、2m幅のコンベアを流れる段ボールの形状を計測するのにも、1台の計測ヘッドで十分に対応できるため、物流のソリューションとして最適としている。 また、1m視野幅でも0・52o/pixのXY分解能を確保できるため、細かな計数カウントや、適切な部品が組み付いているか等のチェックなどにも適用可能。 自動車を組み立てる際のアライメントや、形状計測などの用途にも適用可能で、車体丸々を1度のスキャンで計測することもでき、コンベヤを1台でカバーできる視野を確保できることから、食品での検査にも対応するとしている。 ロボットを過酷な動作環境から守る 「ロボスーツR」 ロボット用 保護カバー キャプテンインダストリーズ 4月24日販売開始 世界各地から主に工業・産業用機械部品や各種ツール・ソフトウェアを輸入販売するキャプテンインダストリーズ(社長=山下宏氏、東京本社=東京都江戸川区)は、飛び散る火花や化学薬品などから産業用ロボットを保護するロボット用保護カバー「ロボスーツR」の国内販売を開始した。同社販売網を活かし、自動車メーカーほか産業用ロボットを導入するものづくり企業をターゲットに初年度2000体の販売を目指す。 「ロボスーツR」の開発元である米国・ロボワールド社は、1993年以来、産業用ロボットを保護するために、採用素材や動作に対応する裁断方法をはじめ様々な研究開発を行い、ロボット用保護カバーを製造している。 資産であるロボット自体と生産性を維持するには本体保護が重要と、これまでも産業用ロボットを保護する簡易な商品は存在したが、ロボット動作環境が多様化し、より過酷な環境の中で、大切な資産でもあるロボットを様々な飛散物から守る多様性と耐久性がより強く求められるようになっている。 これを受け、ロボワールド社は飛び散る塗料、鉄くず、ブラスト材、スパッタ、クーラント、化学薬品など多種多様な飛散物にも長時間耐えて対応できロボット動作の妨げにならない形で保護できる専用カバー「ロボスーツR」を完成させた。厳しい条件での様々な動作を想定し、ベーススカート、ベーススカートリング、ベースカバー、下腕、下腕リング、上腕、上腕リング、手首、リストリングなど多数の部品構成でロボットを保護する。 「ロボスーツR」は、有名メーカー製ロボットの型番をベースとしているが、すべてユーザーのニーズに応じてデザインするオーダーメイドとなる。 【商品特長】 ●塗料、ブラスト材、スパッタ、クーラントなどあらゆる環境に対応 ●各環境下での優れた保護性 ●最大放射温度は約350℃ ●カラーはイエロー、ブルー、ホワイト、ブラックなど各色対応可能 東京グローバルヘッドクォータ CO2排出量ゼロの電力に切り替え DMG森精機 今後、国内の他の拠点にも DMG森精機(森雅彦社長、名古屋市中村区名駅)は、2020年4月使用分より東京グローバルヘッドクォータ(以下、東京GHQと表記)の電力供給会社をオリックス(東京都港区)へと切り替え、CO2排出量ゼロの電力供給を受けると発表。これにより、東京GHQにおいて電力使用によるCO2排出量ゼロを達成する。 これまでも同社は、限りある資源と環境保護のためにさまざまな取り組みを行ってきた。国内3拠点(伊賀事業所、奈良事業所、東京GHQ)に太陽光発電設備を導入し各拠点の照明を低消費電力、長寿命なLEDへと交換している。また製品においても不要な待機電力を抑え効率的な加工プログラムを活用して加工時間を短縮することが出来る「GREENmode」を2017年9月から各工作機械に標準搭載し、最先端オペレーティングシステムCELOSにより消費電力の削減、効果の見える化を行っている。 欧州のDMG MO RI AKTIENGESE LLSCHAFTにおいては、すべての生産拠点でエネルギー効率の改善とコストの削減を目的とした国際規格ISO50001に準拠したエネルギー管理をすでに行っている。照明のLED化や、再生可能エネルギー由来の電力購入など、2020年にCO2排出量を実質ゼロとするべく、CO2ニュートラルに向けた活動に重点的に取り組んでいるようだ。 東京GHQは、電力供給会社の切り替えにより年間およそ385・8トン(2019年実績)のCO2排出量を削減できる見込みで、これは、杉の木約2万7000本が1年間に吸収するCO2の量に相当する。同社は今後、国内の他の拠点にも導入を予定しているという。 工作機械は使用年数が10年以上と長い分、省エネの効果は長期にわたり影響する。「DMG森精機は、これらの取り組みによりグループ一丸となってお客さまの生産性向上に寄与すると同時に、環境保護という観点から今後も社会に貢献していきます」と同社はコメントしている。 内径溝入れ工具SNGシリーズ 内部給油対応ホルダ タンガロイ 3月25日全国発売 タンガロイ(木下聡社長、福島県いわき市好間工業団地)は、内径溝入れ加工用工具『SNG』シリーズに、内部給油対応ホルダを拡充。3月25日(水)より全国で販売を開始した。最小加工径がφ8oからφ24oまでの幅広い領域に対応でき、優れた切りくず排出性を実現している。 本製品では安価な鋼シャンクホルダと深穴加工が可能な超硬シャンクホルダの2種類が設定されており、広範囲な内径溝入れ加工に対応してくれる。また、好評を得ている3次元ブレーカGMR形の優れた切りくず処理性との組み合わせで、内径溝入れ加工で発生しやすい切りくずの巻付きなどによる機械の停止時間の削減や加工能率の向上をも実現してくれる。 適用被削材は炭素鋼、合金鋼、ステンレス鋼から耐熱鋼まで、幅広くカバー。アイテム数は全12アイテムがラインアップされている。主な形番と標準価格は以下の通り。●A08H-SNGR06-D080▽1万7600円、●A10K-SNGR07-D120▽1万8600円、●A12M-SNGR08-D160▽2万1300円、●A20R-SNGR09-D240▽2万5000円、●E08X-SNGR07-D100▽3万9700円、●E10X-SNGR08-D140▽4万5000円、●E16X-SNGR09-D200▽7万1400円(価格はいずれも税別)。 同社は発売初年度、2600万円の販売を見込んでいるという。 ネオレストDHなど6商品 レッドドット・デザイン賞2020受賞 TOTO 8年連続受賞果たす TOTO(清田徳明社長、福岡県北九州市)の「ウォシュレット一体形便器ネオレストDH」「ベッセル式洗面器TA」など合計6商品が、国際的に権威のあるデザイン賞『レッドドット・デザイン賞2020』を受賞した。 「レッドドット・デザイン賞」は、1955年から続く国際的に権威あるデザイン賞だ。主催はドイツ・エッセンの「ノルトライン・ヴェストファーレンデザインセンター」で、デザインの専門家が革新性、機能性、品質などの基準に沿って厳正に審査し認められた商品に授与される。対象はプロダクトデザイン、ブランド&コミュニケーションデザイン、デザインコンセプトの3分野。TOTOは、プロダクトデザイン分野で6商品の受賞を果たした。 受賞した全6商品は以下の通り。 【ウォシュレット一体形便器 ネオレストDH】▽ネオレストDHは多くの機能を搭載しながら使用者に圧迫感を感じさせないように高さを抑えたシンプル形状を実現。多数の機能部品が最小空間に収まるよう0・1o単位の寸法で調整し配置設計を行っているだけでなく、凹凸や隙間を限りなく無くし清掃性にも優れている。主な販売国は日本・米国・中国・台湾・インド・タイ・ベトナムなど。 【瞬間式ウォシュレット(海外向け)】▽瞬間式ウォシュレット(海外向け)は温水洗浄、暖房、乾燥、脱臭など多くの機能を搭載しながら、使用者に圧迫感を感じさせないようにフタが便座部をフルカバーし高さを抑えた形状を実現。多数の機能部品が最小空間に収まるよう0・1o単位の寸法で調整し配置設計を行うことで、よりコンパクトになった。また、樹脂を透過するTOTO独自のセンサーを採用することで人を感知するセンサーを便座内部に隠蔽。センサー窓のないスッキリ形状となっている。主な販売国は米国・中国・インド・タイ・ベトナムなど。 【ベッセル洗面器 TA】▽ベッセル式洗面器TAは自然の有機的な造形をアクセントとして取り込み、あえて非対称な形状とすることでひと手間かけた心地良いくつろぎのカタチを表現している。TOTO独自の素材により従来の陶器より薄くシャープなエッジを実現。また、新しいカラーバリエーションとしてクリーンマットもラインアップした。従来の陶器では出すことのできないシルクのような優しい光が広がり、滑らかな表面はマット調でありながら汚れが落ちやすい高い清掃性とデザイン性を実現している。主な販売国は日本・米国・欧州・中国・台湾・インド・タイ・ベトナムなど。 【台付シングル混合水栓 GBシリーズ】▽デザインコンセプトは「Balance(調和・均整美)」。垂直水平基調の角エッジラインに、金属や手工芸を使い込んでいったときに見られるなめらかなアール(R)の丸みを施して表現している。洗面器の種類に合わせて高さの異なる3タイプ・12色のメッキカラーを品揃えしている(ただし、日本でのカラーはクロムのみとなっている)。主な販売国は、日本・米国・欧州・中国・台湾・タイ・インド・ベトナムなど。 【台付シングル混合水栓 GFシリーズ】▽デザインコンセプトである「Fine(細い・良い)」が、円筒形の管材を組み合わせて表現されている。段差や隙間を極力無くしてシンプルをとことんまで極めた本製品。洗面器の種類に合わせて高さの異なる3タイプ・12色のメッキカラーを品揃えしている(日本でのカラーはクロムのみ)。主な販売国は日本・米国・欧州・台湾・インド・中国・タイ・ベトナムなど。 【在来浴槽 フローテーションタブ】▽フローテーションタブは圧倒的な存在感による高級感と新しい入浴スタイルによる究極のリラックスを提供してくれる。内側の滑らかで凹凸の少ないディテールと点検口などが一切なく手作業によって磨き上げられた外側の曲線フォルムが陶芸作品を思わせる美しさを放っている。入浴を科学する≠アとで生まれたフローテーションタブの入浴姿勢は、宇宙飛行士の浮遊時の姿勢とよく似ており、力学的負担を限りなくゼロに近づけ、かつ体を安定させることで心身ともにリラックスできる形状となっている。体格の異なる多くのエンドユーザーに、この入浴姿勢が体験できるよう枕が上下にスライドし入浴をサポートしてくれる。さらにリラックス効果を高める「肩湯」と浴槽全体をやさしく照らす間接照明も搭載している。主な販売国は、米国・欧州・中国・台湾・インド・タイ・ベトナムなど。 TOTOは、今回でレッドドット・デザイン賞の8年連続受賞となる。デザインと機能の高度な融合を目指し、同社は引き続きものづくり≠行っていく。 選びやすい8デザイン19タイプ アルミ形材フェンス「フェンスAB」 LIXIL 「開き門扉AB」と同時発売 LIXIL(瀬戸欣哉社長、東京都江東区)は住む人のプライバシーに配慮した目隠しデザインを充実させ、より選びやすく使いやすい、「横」「縦」「採光」を基調とする8デザイン19タイプの豊富なラインアップが揃う「フェンスAB」、ならびにこれとあわせて外観デザインをトータルでコーディネートできる「開き門扉AB」を2020年3月2日(月)より全国で販売開始した。 今回発売された「フェンスAB」では、デザインやカラー体系を見直しフラット基調の新ルーバーデザインを含む人気のルーバーデザイン3タイプが設定されるなど、プライバシーを守る目隠しデザインがさらに充実して、全8デザイン19タイプから選べるようになっている。 また、近年多発する自然災害により注目を集め始めているフェンスに対するユーザーニーズに応えるべく、柱ピッチ1000o施工時において業界最高クラスとなる耐風圧強度42m/秒相当(一部高さサイズを除く)も用意されている。 さらに、すべてのデザインで、本体W寸法がブロックモジュールにあわせた2000oに統一され、加えて上下桟の外形デザイン、施工方法までもが統一されたことにより、施工現場でのさらなる使いやすさが実現したようだ。 同日発売の「開き門扉AB」は、「フェンスAB」とあわせて住宅の外観をトータルコーディネートできるよう人気の木調カラーがラインアップされている。「フェンスAB」「開き門扉AB」ともに裏面のデザインにまで配慮されており、内観からの見た目も美しく仕上がるという。 参考価格は、●フェンス=3万500円〈YL2型/T-8フリーポールタイプ(アルミ形材色、本体1枚+柱1本)〉、●フェンス=5万8000円〈YS1型/T-8フリーポールタイプ(木調色、本体1枚+柱1本)〉、●門扉=12万9000円〈TR1型/07・07-12両開き仕様(アルミ形材色)/シリンダーRD錠〉(※価格は消費税および搬入・取付・設置費等含まず)。本製品に関して詳しくは、同社お客さま相談センター▽通話無料のフリーダイヤル=0120(126)001まで。 建物検査のスキルアップ目指し 建物検査技術品質研修会開催 全住品 4月の民法改正により 住宅業界の品質向上を目指す全国住宅技術品質協会(全住品/山口喜廣代表理事)は、建物検査に従事する建築士を対象に、検査品質向上に向けさまざまなスキル獲得を目指す「建物検査技術品質研修会」を2019年11月から2020年2月にかけ全国8エリア・9会場で開催した。 全住品は2016年、住宅建築に起因する不具合の撲滅や品質確保に向けた研鑚・研究、行政や関連団体との連携などを通じて住宅の安心・安全を追求し、業界全体の発展に寄与することを目的に設立された一般社団法人だ。 その活動の一環として建物検査・測量・地盤調査、工事に従事する人を対象にさまざまな研修会やセミナーをこれまで開催してきた。 今回の研修会は本年4月の民法改正による「契約不適合責任」の規定に伴う不動産売買契約、請負契約締結時における建物検査の重要性の高まりなどを受け開催。改正後のトラブル回避のため具体的な不具合や見落としの事例を交え、判断基準や報告方法の検証を重ねつつその発生要因について全国で研修してきた。研修プログラムは、既存検査・新築検査の2部で構成。それぞれ座学に加え、参加者によるグループディスカッションを実施することで知識や経験の共有を図った。また今回、シロアリ駆除会社を講師に招いた特別講演を実施。普段あまり対応することがない蟻害についてヤマトシロアリなど各種の標本を手に、生態をはじめとする基礎知識から、実際の蟻道・蟻害を映像で紹介。その対応などについての習得にも励んだ。 本年は、全国で180名を超える建築士(建物検査員)が参加。参加者からは「グループディスカッションで検査員同士の意見を交わすことはお互いに大いに役立つと思いました」「実例で話を聞くことが実務に役立て生かせると思いました」「シロアリの研修はとても参考になった」と研修を評価するコメントが多数寄せられていた。 なお、当初10エリア・11会場での開催が予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の影響に伴い福岡・愛媛の2会場の開催が中止に。こちらについては今後開催予定でWebによる受講準備が進められているという。 全住品は、今後も住宅業界の品質向上のため、住宅建築に起因する不具合の撲滅や安全衛生・品質確保に向けた研鑚・研究に会員企業とともに取り組んでいく。 2020年3月分の工作機械受注額 前年同月比 40.7%減の774億47百万円 日工会 3月としては10年ぶりの低水準 日本工作機械工業会(日工会、会長=飯村幸生氏・芝浦機械会長)が4月21日発表した2020年3月分の工作機械受注総額は、前年同月比40・7%減の774億47百万円となり、18か月連続で減少した。前月比は0・3%増の微増となったが、2か月連続で800億円を割り込み、景気の目安とされる1000億円を8か月連続で下回った。 新型コロナウイルス感染拡大の影響で経済の先行き不透明感が一段と増し、企業の設備投資の先送り傾向が強まった。 内外需別にみると、内需は、前年同月比36・5%減の342億46百万円となり、16か月連続で減少した。期末効果により前月比は7・0%増と2か月連続で増加したが、伸びは小さく、3月実績としては2013年以来7年ぶりに350億円を下回る低水準となった。 主要4業種では、一般機械が155億58百万円(前年同月比31・1%減/前月比17・5%増)、自動車が74億73百万円(前年同月比50・7%減/前月比17・7%減)、電気・精密機械が30億93百万円(前年同月比36・0%減/前月比2・1%増)、航空機・造船・輸送用機械が15億9百万円(前年同月比32・4%減/前月比87・9%増)。自動車以外は前月実績を上回ったが、自動車は2013年1月以来7年2か月ぶりに80億円を下回った。 外需は、前年同月比43・7%減の432億1百万円で、18か月連続の減少。前月比も4・5%減と3か月連続で減少した。外需が450億円を下回ったのは2010年1月以来10年2か月ぶり。 アジアは190億98百万円(前年同月比39・1%減/前月比18・0%増)。急激な感染拡大を受け2月に受注が大きく減少した中国は、政府の産業奨励策により自動車をはじめ多様な業種で受注があり、低水準ながら4か月ぶりに110億円を上回った。 欧州は72億5百万円(前年同月比61・4%減/前月比34・0%減)。域内各国で感染拡大が進んだ影響から、2012年8月以来7年7か月ぶりに80億円を下回った。 北米は161億79百万円(前年同月比34・3%減/前月比6・7%減)と4か月ぶりに170億円を下回り、感染拡大の影響が表れつつある。 この結果、2020年第1四半期(1〜3月)の受注総額は前年同期比35・6%減の2354億円(前期比9・2%減)、また2019年度(4〜3月)の受注総額は前年度比34・9%減の1兆995億円と、それぞれ大きく減少した。 同会は「世界的に新型コロナウイルスの影響が本格化しつつあり、低水準の受注が継続。今後も国内外で影響が懸念され、動向を注視」するとしている。 2020年鍛圧機械受注予想を下方修正 前年比31.2%減の2250億円に 日鍛工 新型コロナ感染拡大の影響受け 日本鍛圧機械工業会(日鍛工、代表理事会長=坂木雅治氏・アマダホールディングス相談役)は4月15日、世界経済に打撃を与え深刻度を増す新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑みて、2020暦年の鍛圧機械受注予想を、昨年12月公表の3350億円から1100億円引き下げ、2250億円としたと発表した。前年比31・2%減の大幅縮小となる。 国内外ともに自動車のEV化に伴う新規生産設備、医療機器関連、IoT、AI、5G関連への戦略的設備投資の需要は高いとみられるものの、消費市場の回復に時間を要し、大型設備投資の先送りが懸念されるとした。海外は米中貿易摩擦の終息は読み切れないものの、中国のコロナショックからの早期立ち直りに期待する。設備投資を牽引してきた米国は、正常化に時間を要し、欧州、その他地域も今期の需要回復には期待できないと予想した。 内訳は、プレス系機械が前年比34・5%減の850億円、板金系機械が同38・0%減の700億円、サービスは同16・8%減の700億円とした。 内外別(機械合計)では、国内は、EV、IoT・AI・ロボット関連の需要は高いが、投資の先送りが懸念されるとして、前年比41・0%減の850億円と予想。 輸出は、欧米を中心にコロナショックからの立ち直りが長引き、消費需要の喪失による設備更新需要の減速が顕在化すると予想し、前年比29・1%減の700億円とした。今後は中国が大型設備投資の牽引役になると期待を示した。 同様に2020年度の鍛圧機械受注予想についても、昨年12月公表の3350億円から2250億円(前年比26・3%減)に下方修正した。 |