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2020年(令和2年)3月
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2020年3月1日(日)3月8日(日)2735号・2736号
令和2年度通常総会は5月26日
ロボット展の目標小間数を達成
愛機工 今年度最終理事会を開催

愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は、2月4日午後4時30分より東京第一ホテル錦にて2月理事会を開いた。理事27名、監事2名が出席した。今年7月に開催するロボット展「ロボットテクノロジージャパン」の出展小間数が組合目標を上回ったことが報告されたほか、全機工連の中部ブロック会議・全国若手交流会の開催内容や令和2年度通常総会の準備などについて確認された。
 冒頭、水谷理事長より挨拶があり、続いて議事に入った。
 組合員・賛助会員数の状況については、賛助会員として切削工具製造のワルタージャパン(社長=今江博之氏、本社=名古屋市中村区)の新規加入を報告、承認した。
 新年会報告は、幹事を務めた熱田支部の滝澤支部長(松本商店社長)より行われた。1月16日にANAクラウンプラザホテル・グランコート名古屋で開催し、419名(来賓9名、組合員223名、賛助会員179名、報道6名、事務局2名)が出席した。次回への申し伝え事項として、オードブルはセットされていたが次の食材がセットされるまで時間がかかり、司会者がはじめの20分は食事をお願いする旨アナウンスしたが、間が空いたため一部の参加者が移動を始めてから会場がザワつき始めたことを報告。食事の形式については幹事支部が決める。新年会の収支も報告された。2021年新年会の幹事は西支部、開催日を1月21日とする。
 ロボットテクノロジージャパン(会期=2020年7月2〜4日、会場=愛知県国際展示場Aichi Sky Expo=jについて、森田実行委員長(組合副理事長、モリタ社長)が出展の募集状況などを報告した。同展の勧誘活動を締めくくる実行委員会を1月22日に安保ホールで開催し、出展の意向や出展小間数の確認などの付き合わせを行った。申込受付の締切は1月31日だったが、主催者のニュースダイジェスト社が2月10日までの猶予を設けた。1月末日までの組合実績は50社223小間で、確定や内定を含めると240〜250小間になることが想定され、全体の出展規模でも目標の800小間を上回る見込みとなっている。委員会は昨年3月の決起大会から今回で5回目となるが、これまでの取り組みとしては、ロボット工業会やSTer協会を中心に1700社をリストアップし、アンケート調査で実行委員に関わりのある企業約570社に絞り込み各委員で担当を割り振って出展者の勧誘に努めた。当初は初めての企画で戸惑いも見られたが、想定外のMECT関連の出展者やSTer業界を取り込んだ商社の出展などがあり、組合が目標としていた200小間を上回る実績となった。今後の活動としては、展示会の成功を左右する来場者の動員に組合一丸となって取り組んで行く、などと話した。
 全機工連全国若手交流会(開催日=2月7日、会場=四日市シティホテル)について、滝澤青年部長(松本商店社長)が説明した。今回は中部ブロックの担当で三重組合が幹事団体として設営し、全国各地から89名が参加する。愛知組合からは水谷理事長、滝澤青年部長ら22名が参加する。交流会では、澤村比呂志氏を講師に迎え「働き方に差がつく脳の使い方がある」をテーマに講演会を行う。講演会及びグループ討議後は懇親会を開催し、全国各地の会員と交流を図る。終了後、希望者は四日市コンビナートのナイトクルージングを楽しむ、と内容を紹介した。
 第79回野球大会について、長村福利厚生部長(長村商店社長)が経過報告を行った。今大会も、会場は充分に確保していたが、日程調整が難航し年越えとなった。次回大会は対戦調整のルールを徹底し早期の終了を目指すとした。(後日、Bゾーンの準決勝と決勝戦を3月21日に、Aゾーンの決勝戦を同月28日にいずれも江南市民球場にて行うことが決まった)。また、第80回野球大会を4月11日、江南市民球場にて開会する。開会に先立ちキャプテン会議を3月19日に東別院会館で開き、大会要項の説明やトーナメント抽選会を行う。球場は江南市民球場、草井球場を中心に一宮総合運動場と合わせ使用する。
 新入社員研修について、林経営対策部長(広商NEXUS会長)が、4月14、15日の2日間、名古屋市工業研究所にて開催すると予告した。講師は名南経営の渡邉圭蔵氏。次年度の研修会計画については4月理事会にて概要を発表する。
 中部ブロック会議について、高田全機工連中部ブロック長(組合副理事長、井高社長)が開催概要を説明した。2月17日に東京第一ホテル錦にて開催。幹事は愛知組合。会議は3部構成で第1部は全機工連の事業報告(若手交流会、全機工連常任理事会等)、第2部は「自動車産業の近未来の展望」をテーマとした講演と講師を交え機工商社における進化する自動車産業への対応についてパネルディスカッションを開催する。講師は鵜飼順三氏。第3部は懇親会を開催する。
 令和2年度通常総会について、服部総務部長(伊吹産業社長)が説明した。@開催日は5月26日(午後4時30分開会)、会場はホテル名古屋ガーデンパレス。A令和元年度仮決算報告が梅村会計理事(梅村本店社長)より行われた。B次年度は役員改選期にあたり、各支部は支部総会にて理事推薦候補者及び次点を選出し、4月13日までに事務局に提出する(4月理事会にて承認し総会に上程する)。C支部は令和元年度収支報告書を4月末日までに事務局に提出する。D各部会は令和2年度予算申請書(事業計画書)を3月末日までに提出する。E三役会及び常任理事会を4月理事会前に開催する。F総会・懇親会参加者の会費については従来通りとする。
 全機工連常任理事会(1月24日開催)の報告が、水谷理事長より行われた。全機工連大阪大会の収支報告等大会要項を承認した他、全機工連2020年度通常総会における会員の拡大はじめ全機工連財政やブロック会議、全機工連の運営等、提出議案について議論した。開催は6月17日。機工メイト委員会からは機工メイトの拡販とともに導入については手数料として還元する方向で検討する旨を提案した。また2020年JIMTOFでは、ブロードリーフと全機工連・東京組合が共同で出展する企画が提案された。
 部会報告は次の通り。【総務部】次年度総会の運営につとめる。【情報部】組合報新年号を2月に発送する。1月実施の景況調査集計結果を報告。【経営対策部】当面はブロック会議の企画に注力する。2月14日に講師を交えて打ち合わせを行う。【事業部】今後はロボット展の動員に積極的に取り組む。【青年部】他産業視察を2月29日に実施する。(新型コロナウイルス感染拡大防止を考慮し、中止)【福利厚生部】野球大会の反省会を青年部、審判部を交え2月または3月に開催する。(同じく、延期)
 会員増強について支部長会議で議論した内容が、水谷理事長より報告された。前回の理事会で、各支部に所属する卸問屋の協力を得て組合に未加入の取引先工具商を紹介してもらう旨了承した。ついては卸問屋の所属支部を窓口に勧誘先リストを作成するとした。ただし折衝に当たるのは協力会等で面識のある理事もしくは所在地の管轄をする支部員が協力して行う。
 その他、事務局より訃報が伝えられた。吉岡商店(熱田支部)丹下努社長のご母堂友子さんが令和元年12月7日永眠された。95歳。▽内藤商事(西支部)内藤和美社長のご母堂志め子さんが令和2年1月1日永眠された。88歳。

一喜一憂せず、コツコツと
笑顔を忘れず明るく活動
愛鋲協 令和2年新年会を開催

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=藤田守彦氏・藤田螺子工業副会長)の令和2年新年会が1月24日、名古屋市中村区の名鉄グランドホテルで午後6時30分より開かれ、来賓はじめ組合員・若手社員ら30名が参加して新年の幕開けを祝った。
 新年会は関戸一正理事(関戸機鋼社長)の司会進行で進められ、冒頭、来賓の紹介が行われた。
 水越昭雄愛知県中小企業団体中央会総務部長が来賓を代表して祝辞で「昨年10月の消費税率引き上げ後から私どもでは景気調査をしていますが、全般的に少し潮目が変わってきたように感じています。特に中小企業、小規模事業者においては、人手不足に伴う労務コストの上昇、また4月から残業時間の規制など働き方改革への対応や事業承継問題など数多くの経営課題に直面しており、依然として厳しい状況が続いていると思います。中央会としても頑張る中小企業の応援団≠キャッチフレーズとして、後継者育成や事業承継、ものづくりの方に引き続き力を入れてやっていきますので、ご支援ご協力をいただければと思っています。ものづくり補助金ですが、ここ数年は単年度で1年毎に事業者の皆様にご利用いただいていましたが、今回は中小企業基盤整備機構に基金をつくり3年間に渡って事業をやっていくというスキームが出ています。賃上げなど政策的な要件はありますが、例年に比べれば使い勝手の良い補助金になろうかと思いますので、是非ご利用いただければと思っています。相談等がありましたらお受けしたいと思いますので宜しくお願いします」と中央会の活動を紹介した後、組合の隆盛と出席者の健勝を祈念した。
 続いて藤田理事長が「八事興正寺で今年の運勢の看板が出ており、私は一白生まれなのですが、たまたまお坊さんが出てみえて説明してくれました。一白の方は頭が固いから気を付けなさいと。それから頑固はいけませんと言われた。今年は頑固さを取り除いて、柔らかい頭で1年を過ごしていきたいと思っています。一喜一憂せずに、コツコツと分相応にやって行けばいいと思っています。そしてもう1つ、やはり笑いが大事。笑顔でいると福が舞い込んできます。厳しい折ではありますが、笑顔で福を呼び込み、1年明るくやって行きましょう」と挨拶した。
 祝電の披露に続いて、鈴木建吾組合相談役(八幡ねじ会長)が「私は昨年、幸運にも勲章をいただきました(2019年春の叙勲で旭日双光章を受章)。当組合ではかつて誰もいただいておらず、今まで叙勲されていない組合で勲章をいただくのは難しいと言われてきました。そうしたら経済産業省の方から一昨年の秋に突然連絡がきて、制度の一部変更があり、八幡ねじの鈴木さんをノミネートしたとのことでした。天皇陛下が昨年5月に変わられましたので、5月に叙勲の式がありました。皇居の中に入り、陛下に直接『国家のために頑張ってください』とお言葉をいただきました。その言葉がすごく心に響きました。陛下は国全体のことを考えてみえる人だなと、つくづくその行動から感じました。組合活動を一生懸命してきたことも大きな要因であったと、皆様に深く感謝申し上げます」と述べ、同氏の音頭で乾杯した。
 祝宴では、参加者全員から一言スピーチが行われ、親睦を深めながら和やかに新年のひとときを過ごした。
 最後に、鈴木憲一理事(エフシーテック社長)の三本締めでお開きとした。

大河ドラマで岐阜が舞台
明るさが見える1年に
岐阜機工会 新年賀詞交歓会を開催

 岐阜機工会(会長=嶋ア晴久氏・シマザキ商会社長)は、1月23日午後6時30分より岐阜市内のホテルリソル岐阜で新年賀詞交歓会を開催した。会員、来賓など約100名が出席して共に新春を祝い親睦を深めた。
 司会進行を徳永和也総務幹事(徳光社長)が務めて、はじめに来賓の紹介が行われた。
 続いて嶋ア会長が「今年の景気は、今日の岐阜の天気のように、しとしとと雨が降っていたのが、ちょうどこの会が始まる少し前から曇り空になり一部では少し日も差す、希望的観測ですが、そのようになれば良いなと思っています。また、NHKの大河ドラマ『麒麟がくる』も無事に放送が開始されました。官民挙げて色々な観光振興に取り組んでいるので、ぜひ一度岐阜城あたりにもお出でいただくと良いかと思っています。皆様方の会社の益々のご発展と、皆様方のご健勝を祈念します」と挨拶。
 乾杯にあたり、衣斐剛丸一切削工具社長が「夏の東京オリンピック・パラリンピックの話や、春から始まる5Gの話、皆様色々対策を練られているかとは思いますが、これからの懇親会の中で十分に情報交換をしていきたいと思います」と述べて乾杯の音頭をとった。
 会場では出席者が互いに年始の挨拶を交わしながら和やかに歓談。宴もたけなわとなったところで、菅晴稔三菱マテリアル加工事業カンパニー東海ブロック長が「岐阜機工会の高橋副会長(澤商社長)が全機工連の会報の中で、ユーザー様、商社様、メーカーの三位一体の関係が重要。あなたのためならこの仕事頑張るよ、というような関係を作ることが書いてありました。市況が厳しいという話もありますが、我々メーカーとしてそのような皆様と信頼関係を築けるように、今年1年頑張っていきたいと思っていますので宜しくお願いします」と述べ、一丁締めでお開きとした。

どんな時代になっても協力して
乗り切れるよう一致団結
岐阜県管工機材商組合 新年賀詞交歓会を開催

 岐阜県管工機材商組合(理事長=渡部勝裕氏・大東社長)は、1月22日午後6時より岐阜市長良川河畔の岐阜グランドホテルにて、2020年新年賀詞交歓会を開いた。組合員と賛助会員、来賓など約140名が出席し、新年にあたり業界の発展を祈念した。
 司会の森浩理事(山兼社長)による開会の辞に続いて、渡部理事長が挨拶に立ち「皆さん、新年明けまして『麒麟がきた』でおめでとうございます。今、世界の経済は完全にバブルだと認識しています。リーマンショックの1・6倍〜2倍のお金が全世界を漂っている。それが世界の土地や株、美術品まで天井知らずの状況で回っているような訳です。そのおこぼれを日本経済が受けているので、そこそこ景気が良いのかというのが現実だと思います。昨年は、中国が少し失速したので外需、製造業とか輸出が落ち込んだ。その分を内需、サービス業や公共工事、インバウンド、オリンピック景気が何とか支えて来ました」と話した後、今年の日本経済についての見解を示した。
 最後に渡部理事長は「皆様全員がまっとうな目で足元を見て、皆で協力し合い、どんな時代になっても一致団結して、業界の皆様が乗り越えられることを祈念します」と結んだ。
 来賓を代表して、荒川晶一岐阜県管設備工業協同組合理事長(戸島工業社長)が祝辞で「今年は東京オリンピックが開催されます。自分が生きている間に日本でオリンピックを2回も見られるとは夢にも思いませんでした。有望な日本の選手が大勢いらっしゃるということで、皆様と一緒に楽しみたいと思います。それと色々問題がありましたが、大河ドラマがやっと始まりました。視聴率も第1回目は非常に良かったと聞いています。これに乗って、岐阜もドラマの撮影風景などを説明する。金華山の麓に歴史博物館もあるので、ぜひ皆様、お子さんやお孫さんを連れて見に行っていただけると良いかなと思います。それから、杉原千畝さんの命のビザ発給から80年の催しを岐阜県は考えています。今年は岐阜県で色々な催し物が多数開催されます。仕事も大切ですが、皆様のご協力によって盛り上げて、皆で楽しんでいく1年にしていけたら良いと思っています」と話した。
 賛助会員代表挨拶では、二瓶正智コスモ工機執行役員名古屋支店長が「昨年は水道業界にとって大きな節目でありました。昭和32年に交付された水道法が、62年あまり経って改正されました。人口減少に伴う水道施設への使用料の減少、水道施設の老朽化、深刻な人材不足、この3つへの対応を柱とした趣旨となっています。ここ数年で色々な動きがあるかと思うので、水道業界も活性化してくるのではないかと期待しています。また、ここ数年の地震、台風などで想定外の自然災害が発生しており、それに対しての安全対策も大幅に引き上げられつつあります。私たち賛助会員はメーカーなので、それらにどう対応していくか。高水準、高品質の製品を作り世に出していきたいと思っていますが、そうすると、ここにお集まりの機材商様にも価格の上昇、利益確保のお役に立つような世界が構築されるのではないかと期待しています。そのためには皆様のご協力が絶対的に必要となってきますので、何卒宜しくお願いします」と述べた。
 乾杯にあたっては、大藪淳一愛知県管工機材商業協同組合理事長(大清社長)が「今年は非常に雪が少なくて、名古屋は今雪が降らない連続記録を更新していますと話したら、岐阜市も同じ状況だと聞きましたし、荒川理事長からは現場がどんどん進んで困ってしまっているというようなお話をいただいたわけですが、景況云々はあるものの、今年も皆様手を携えて元気に荒波を乗り切って行きたいと思いますので、宜しくお願いします」と挨拶し、同氏の音頭で乾杯した。
 懇親の場となり、出席者は和やかに歓談。抽選会などの催しで盛り上がり、白木伸道副理事長(白木商会社長)の閉会挨拶と三本締めでお開きとなった。

夜景を楽しみながら新年を祝う
名古屋伝動機商組合 2020年新年会を開催

 名古屋伝動機商組合(理事長=岩田典之氏・イワタ社長)は1月28日午後6時より、名古屋駅前にあるミッドランドスクエア41階の中国飯店・麗穂にて新年会を開催した。
 冒頭、岩田理事長が「この仕事をしていると、自動車産業などが少し寒いと感じますが、これからは5GやAI、ロボットが出てくると思いますし、それと自動車産業の両方とも良くなれば景気が良くなるだろうと信じて、人手不足ということもあるので自動化の提案なども出てくるかと思います。その業界に携わっている人にとっては追い風と信じて、日頃いろいろな営業活動に尽力してもらって、この業界を盛り上げていただけたらと切に願っています。今年は東京で全国大会がありますし、その3年後には名古屋での開催となりますので、色々打ち合わせをして盛り上げていきたいと思っています」と挨拶。
 続いて長村康義副理事長(長村商店社長)が「今年は全国大会の年でもありますし、岩田理事長初の大仕事を頑張っていただきたいと存じます」と述べて乾杯の音頭をとった。
 懇親の場となり、和やかに情報交換。総会の日時、会場なども話し合って決めた。
 最後に大矢顕理事(大矢伝動精機専務〈当時〉、現社長)が「今回趣向を変えて、この会場を長村副理事長にとっていただきました。美味しい料理とお酒、良い景色を楽しんでいただけたのではないかと存じます。皆様の忌憚のない意見を聞き、組合の皆で楽しんでいこうと岩田理事長もおっしゃっていますので、何が起こるか分からない時代と言われていますが、一緒に切磋琢磨してやっていければと思っています」と挨拶し、一丁締めで散会となった。

披露会に仕入先関係者ら約170名参加
2月21日より営業開始
米津西部 岐阜支店開設

 米津物産(鈴木克利社長、名古屋市南区)グループの米津西部(吉田光宏社長、岐阜県可児市)は岐阜市下奈良2丁目5-11に岐阜支店(原修支店長)を開設。2月21日(金)より営業を開始した。これに先立ち2月7日(金)に内覧会ならびに開設披露交歓会が開催され、およそ170名の仕入先関係者らが同社の新たな支店の誕生を祝った。式典の前には内覧会が実施され、多彩な在庫を有する倉庫や、オフィス家具などが入れられたばかりの事務所が来場者へと公開された。
 交歓会では、米津西部の吉田社長が「岐阜支店は、出店計画から約2年の歳月をかけて開設の運びとなりました。原支店長以下、若い社員のパワーを存分に発揮し、岐阜市や大垣市といった活動エリアでお客さまの期待に応えられるよう努力してまいります」と挨拶。続いて原支店長が「2月21日の営業開始日より、この岐阜市を拠点に西のエリアをカバーしていきます。ここにお集まりのメーカーさま、商社さまの商品を、お客さまのもとへ確実にお届けすることを約束します」と挨拶し、岐阜支店のスタッフ11名を紹介した。
 来場者メーカーを代表して、TOTO中部支社の小山内健晴副支社長が「米津物産さまは、その理念に『もっと豊かで、もっと快適な生活をプロデュースする』ことを掲げていらっしゃいます。まさにこれから新しい価値を創っていくという覚悟の現れと、私は理解しております。その実現に向けて私たちが一緒になって手を組んで、いろんな問題を解決しながら未来に向けて動き出せたらと思います」と祝辞を述べた後、積水化学工業環境ライフラインカンパニー中部支店の田野岡篤支店長が「新たに支店を開設するということは簡単にできることではありません。人材の裏付けが大事であり、その点で米津さまは毎年計画的に人材を採用され、育成されてこられた結果が今回の出店に繋がっておられると思います。岐阜支店のスタッフの皆さまと力を合わせて、業容の拡大に向けて共に頑張ってまいりたいと思っております」と述べ、乾杯の音頭を取った。
 食事と懇談のひとときが終わり、米津物産の鈴木社長が登壇。「岐阜支店は2020年2月21日より営業を開始いたします。お客さまへの最大限のサービスはもちろんですが、まずやらなければならないことは、地域に溶け込んで近隣の住民の皆さまとコミュニケーションを交えながら商売を進めていくことが支店開設を成功へと導く第一歩だと感じております。私自身は大垣市で4年間勉学に励んだこともあり、この地域は懐かしい思い出とともに非常に親しみある地でございまして、約2年前の構想から本日の開設披露を本当に待ち望んでおりました。組織として地場の同業者さまと切磋琢磨させていただきながら、岐阜発展のお役に少しでも立つことが我々の使命でございます。それともうひとつ、米津のお客さまである水道工事店さまにとって身近なコンビニエンスとして、早く岐阜支店を認知していただけるよう本日から地道に努力して参る所存です。引き続き皆さま方の変わらぬご支援ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます」と結びの挨拶をし、開設披露交歓会はお開きとなった。

【米津西部岐阜支店】
●営業開始日/令和2年2月21日(金)
●所在地/〒500-8385 岐阜県岐阜市下奈良2丁目5-11
●電話番号/058(268)0261
●FAX番号/058(268)6761
●支店長/原 修氏

来期役員人事について
1月度役員会・役員新年会
愛機工青年部 審議継続で意見一致

 愛知県機械工具商業協同組合(水谷隆彦理事長、ミズタニ機販社長)の青年部(滝澤有一部長、松本商店社長)は1月29日(水)、名古屋市中区の奥志摩錦総本店で1月度役員会ならびに役員新年会を開催した。
 新年会に先立って開かれた役員会では、以下4点の議題について審議ならびに報告がおこなわれた。なお、新型コロナウイルス感染予防の観点から、この場で審議された「他産業視察」については開催が中止となっている。
 【議題1】組合野球大会について▽本役員会当日現在、残り3試合(Bゾーン1試合およびA・B両ゾーン決勝戦)となっており、これらを今年度中に開催すべく試合会場など手配中である。なお、反省会は3月19日(木)に開催予定であったが、コロナウイルスの影響により中止となっている。
 【議題2】2月29日(土)開催の他産業視察について▽愛知県西尾市の「抹茶ミュージアム西条園和く和く」ほかへの他産業視察参加案内状は1月中に発信済み。本役員会当日現在18名が参加予定であったが、先述の通り開催は中止となった。
 【議題3】2月7(金)開催(済み)の全機工連若手交流会について▽三重県四日市市で開催の「全機工連若手交流会」には愛機工から15名の参加枠が用意されており、滝澤部長から青年部OBなどへ参加呼びかけしていると報告があった。
 【議題4】来期役員人事について▽今期末、役員の大半を占める総勢9名が青年部から卒業することをうけ、来期人事について審議された。総会(6月)前の最後の役員会となる新旧役員会(5月)に来期人事案を諮る必要があり、そのためには合同役員会(3月)までに各幹事長などを内定しておかなければならないことから、現役員が再度2月中に集まり検討することとなった。
 以上4点の議題審議を終え1月度青年部役員会は終了した。その後は新年会で懇親を深めた。次回、青年部合同役員会は中止が決まっている。

サンドビックコロマントカンパニー
キーワードは“チェンジ・チャレンジ・クリエイト”
中部日本コロマント会 総会を開催

 サンドビック中部日本コロマント会(箕浦康弘会長・中央工機社長)は2月13日(木)、名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルに特約店会員らを集め、2020年総会を開催した。
 総会は箕浦会長の挨拶で始まった。以下、箕浦会長挨拶(抜粋)。「昨年(2019年)を振り返りますと、新天皇が即位され令和という新たな元号のもと新たな時代が始まりました。歴史的に見ても大変節目の年だったように思います。そして昨年流行語にも選ばれたワンチーム≠ニいう言葉を浸透させ、国内初開催となったラグビーW杯における日本代表チームの素晴らしい活躍で日本中が沸いた年でもありました。しかし経済面では世界的リスクとなっていた米中貿易摩擦により中国経済は低迷し、また、ヨーロッパでは英国のEU離脱、日本国内では消費税の引き上げ、度重なる自然災害がモノづくりへ多大なダメージを与え経済成長の足を引っ張った年でもありました。では今年はというと、やはり昨年に引き続き大変厳しいと思いますが、そんななかでも5Gをはじめとして半導体が動き出したこともあり業種にもよりますが少しずつ緩やかに改善に向かっていくのではという話も聞こえてきます。ただ残念なことに今、新型コロナウイルスによる影響が拡大し、米中貿易摩擦とも相まって中国経済は先行き不透明であります。米国では今年11月に大統領選挙を控えています。こうした波乱要因は少なくありませんがCASE、AI、ロボットなどに関連する需要の高まりから、経済状況は2〜3年以内には緩やかな改善に向かうのではないかと私自身、期待を込めて願っております。2020年がいよいよ始まりました。東京五輪・パラリンピックが開催される明るい1年のスタートです。サンドビックコロマントカンパニーさまにおかれましても山本さまがカンパニープレジデントに就任され、新しい戦略、新しい組織をもって本年度スタートいたしました。新たなスタートには大きな数字、実績がお祝いとなると思います。ぜひ会員の皆さまには今まで以上のサンドビック製品の拡販にご協力をお願いしたいと思います」。
 続いて登壇したサンドビックコロマントカンパニーの山本雅広カンパニープレジデントからは、サンドビック・グループ全体の2019年第4四半期ならびに通年の財務状況について説明があった。サンドビック・グループ全体の2019年受注高は、1兆2000億円で12月決算を迎えた。対前年比で受注高はマイナス2%、収益はプラスマイナス0%、調整後の営業利益はプラス3%となったが、2018年が記録的な数字をはじき出していたことから、2019年は決して悪い数字でないと言えるだろう。第4四半期は受注高が対前年比マイナス6%、収益はマイナス2%ではあったものの、営業利益に関してはプラス9%を記録し、利益面で第4四半期は貢献したようだ。また通年で18%も改善しているキャッシュフローも注目だ。「1年を通じて何とか前年と同レベルを確保できたかなと思っております」とは山本カンパニープレジデントのコメントだ。
 次に、サンドビック・グループの各市場ならびに各産業セグメントについて。スウェーデンに本社を置くサンドビックはヨーロッパの比重がもちろん高く、収益の37%はヨーロッパ市場から得ているが2019年は、そのヨーロッパでの収益が対前年比マイナス19%と非常に落ち込んだ。産業別セグメントでは、工作関係や建設、航空機が横ばい、一般機械、自動車は下降した。全体的に見ても、やはりヨーロッパは下降傾向にある。グループ全体の23%を占める北米では、一般機械、自動車は下降気味、残るセグメントは横ばいであった。2019年前半は好調だったようだが、第3Qから第4Qにかけて下降気味となっていった。19%を占めるアジアに関しては、対前年比プラス2%と微成長した。とはいえこれまでの成長度合からするとスローダウン感は否めないところだ。一般機械は下降気味だが航空機は日本を含むアジア、それ以外でも中東やアフリカ、オーストラリア、南アメリカでも好調であり、アジア全体では2019年は横ばいといったところだろう。
 サンドビックコロマントカンパニーの所属するビジネスエリアは『サンドビック・マシニング・ソリューション』だ。このなかにはワルターやセコ・ツールズなど、サンドビック・グループの切削工具ブランドも所属している。サンドビック・マシニング・ソリューションは、サンドビック・グループ全体の収益のうち41%を占めている。受注高は対前年比マイナス10%落ち込み、収益もマイナス10%で着地した。調整後の営業利益もマイナス19%を記録。2019年、サンドビック・マシニング・ソリューション分野は非常にチャレンジングな1年(山本カンパニープレジデント談)であった。とくにヨーロッパ、自動車の分野ではグローバルに見ても非常にチャレンジングな状況だったといえるだろう。そうしたなかにあって、サンドビック・マシニング・ソリューション分野では成長戦略の一環としてM&Aを継続して行っており、2019年に、ワルターは米国の超硬工具メーカーであるメリンツールカンパニーを、セコ・ツールズはメキシコのQCT切削工具部門をそれぞれ買収している。山本カンパニープレジデントによると、今後も積極的にM&Aを進めていくという。
 以上が、グループ全体の2019年の業績結果である。山本カンパニープレジデントは「2020年、サンドビックコロマントカンパニーは新しい経営陣でスタートいたしました。この新体制のもと、昨年から引き続きデジタル分野≠より一層強化していきます。さらに超硬工具の部分でも新しい製品をご紹介させていただきます。皆さまから、何かご意見などございましたら何なりとおっしゃってください。成長するために我々がやるべきことはすべてやっていくつもりです」との言葉で、プレゼンテーションを締めくくった。
 サンドビックコロマントカンパニーの宮真一カンパニーバイスプレジデントからは、同社の2019年業績、新組織や2020年の経営戦略、販売強化製品などについて説明があった。2020年、同社は『バリューチェーンにおける成長』をメインの戦略として掲げている。設計↓工程計画↓作業計画↓調達↓機械加工↓検証↓出荷というバリューチェーンにおいて『機械加工』が同社のコアビジネスであり、ここに関してはデジタル技術を融合させて強化を図るとともに、新製品の投入あるいは新しいアプリケーションのサポートや提案で、最終顧客のさらなる向上性提案を強化していくという。この戦略のもと、@ソリッド工具、A機械搭載、Bデジタル加工とデジタルセルフサービス、の3点にフォーカスすると宮カンパニーバイスプレジデントは言う。@ソリッド工具は日本では非常に大きなマーケットであるが、同社の製品の強み、製品群からするとまだまだシェアが低い。そこで、この分野にフォーカスして市場の獲得を目指していく考えだ。
 同社は、スピンドルからツール、ホルダー、刃先、超硬、ハイスといったすべてを用意できる切削工具メーカーだ。2020年は非常に厳しい受注となると予測しているようだが、例えば5軸マシニングセンタや複合機などといった付加価値の高いマシンに対し、さらなるA機械搭載のアクションをかけていくと宣言した。また2020年、同社は各クオーターで注力製品を設定している。第1Qは刃先交換式穴あけ工具、第2Qはソリッド工具、第3Qはフライス工具、第4Qは旋削工具にそれぞれフォーカスし、販売強化を図っていく。宮カンパニーバイスプレジデントは「チェンジ・チャレンジ・クリエイト≠フ3Cで、我が社の成長・発展を目指します」と誓った。

メンタリストに学ぶ講演会も大盛況
『中部パック』を大々的にPR
中部包装食品機械工業会 2020年賀詞交歓会・講演会

 中部包装食品機械工業会(梅森輝信会長・ゼネラルパッカー会長)は1月24日(金)、メンタリストで心理パフォーマーの大久保雅士氏を講師に迎え「人と人をプラスに導く究極のコミュニケーション術〜メンタリストから学ぶ人材育成〜」と題した特別講演会ならびに2020年賀詞交歓会を、名古屋市中村区のキャッスルプラザで開催。会員ら107名が参加した。
 特別講演会終了後の賀詞交歓会で、梅森会長は「昨年(2019年)は地震や豪雨、台風など自然災害が続き、これは地球温暖化の影響が深刻になってきたと言われておりますし、私もそう思っています。経済の面では緩やかな回復傾向にあると言われております。米中貿易摩擦、また、イラン問題などでは原油高騰が懸念されています。消費増税後の駆け込み需要による反動減も心配されております。こうした不安材料はあるものの、昨年5月の改元、そして東京五輪・パラリンピック開催と明るい話題もありますので消費マインドとしては、心理的負担は少ないのではないかと思います。我々のユーザーさまの業界も人手不足に改善が見られず、生産現場では設備導入意欲は高いようで自動化・省力化のニーズは衰えておりません。こうした環境のなかで当工業会の会員各社さまにおかれましてはユーザーさまが抱えておられるさまざまな問題を解決するための最新技術をつねに開発されております。各種展示会などにも出品されているかと思いますが、その技術力は非常に高まってきていると実感しております。ロボットやIoTなどが食品機械にも多く導入されつつありますし、それらを使った機械を開発することが我々の務めだと思っております。今年は十二支最初の子年です。新しい物事の始まる今年は『2020中部パック』の開催年です。4月22日(水)から25日(土)までの4日間、ポートメッセなごやで『新時代へ―食と包装2020』というテーマで開催します。現在、吉田実行委員長を先頭に各種イベントなど段取り中であります。会員の皆さまには中部パックの周知と来場者の動員に対してぜひお力をお借りしたいと思います」と挨拶で述べた。
 続いて部谷政義副会長(東陽機械製作所社長)が登壇し「今年4月『2020中部パック』が開催されます。吉田実行委員長が、本当に素晴らしいリーダーシップを発揮され私たち実行委員会メンバーを引っ張ってくださり、猛烈な勢いで開催までの準備を進めているところでございます。あとわずかで開催されるわけですが、実はまだ出展していただく余地が若干ですがございます。お知り合いの会社さまやお客さまにご紹介いただければと思います。そして、本日ご参集いただきました皆さまには、会期中ぜひとも我々業界の最新技術や製品をご覧いただけるようにしていただきたいと思います」と挨拶し乾杯の音頭を取った。
 宴もたけなわとなり、吉田眞治2020中部パック実行委員長(同工業会副会長、ヨシダキカイ社長)が「4月に開催の『2020中部パック』に向けて、実行委員会メンバーの皆さまのご協力を得て準備を進めております。何とか最低限、前回並みのことは皆さまにご提供できるかと思います。元ラグビー日本代表の大畑大介氏による講演会も決まっております。今の時代にマッチした展示会になると自負しております。開催まであと少しですが、若干であれば小間数を増やすことは可能ですので、ブースを広げたいという方、新たに出展したいという方がいらっしゃいましたらお声掛けいただけるとありがたいです。また、愛知工業大学客員講師の西山禎泰先生にもご協力いただきロボット展示も準備を進めております。食品機械、包装機械もますますロボット化が進んでいきます。東京や大阪の展示会とは違うモノづくりの中部≠轤オい部分も見せながら、この展示会を成功させたいと思いますので、皆さまご協力のほどよろしくお願い申し上げます」と中締めの挨拶をし、最後は三本締めで散会となった。

創業100周年を迎える節目の年
変化に対応した商品を展開
リンナイ 中部・北陸地区新春の会開催

 リンナイ(社長=内藤弘康氏、本社=名古屋市中川区)は、1月14日午後1時30分より名古屋マリオットアソシアホテルにて「2020年リンナイ中部・北陸地区新春の会」を開催した。
 冒頭、道山岳司中部リンナイ会会長(ヤマサ總業社長)が「今年は、庚子(かのえ・ね)の年です。今までの自分を振り返って新たなことに挑戦する、計画を立てることに適した年回りだということです。今年はどんな年になるのか。米中貿易摩擦が一段落。少し景気が回復するのかと思っています。今年は日本にとっての一大イベントであるオリンピックイヤーということで、1964年(昭和39年)にアジアで第1回目のオリンピックが東京であり、56年後の今年は2度目の開催。私は健康で長生きをするといい事があると楽しみにしています。もう1つ、リンナイさんが創業100周年を迎えるということで、これは非常に立派なことだと思います。因みに、日本で100年超の企業は3万3550社あるそうです。今年100年を迎える企業が1458社ということで、その中にリンナイさんの名前があります。企業30周年説などがあり、その節目節目をいかに乗り越えるかということが非常に大切。弊社は今年で73年になりますが、まだまだ100年には27年あり長い道のりです。リンナイさんは大変提案力のある商品を作られている。やはり我々は、良い商品を一生懸命売っていくことが非常に大切だと思います。今年も頑張ってリンナイさんの商品を売って、一歩でも100年企業に近付けるようにしたいと思いますので宜しくお願いします」と挨拶。
 続いて、内藤社長が新年の挨拶と2020年経営方針の説明を行った。グローバル展開について「我々は3年ごとに中期経営計画を立てており、2020年度を3年目とする『G-shift2020』を遂行しているところです。10年前は海外の売上が全体の30%強でしたが、段々と増えてきて、現在ではトータル3480億円に対して海外売上が1755億円と50%を上回っています。世界16拠点、80か国で販売をしています。海外は2、3年前までは全般的に好調でしたが、米中の経済紛争もあり世界の経済がやや下火になってきた。その影響を弊社も受けているということです」と報告した。
 同社の海外売上は中国とアメリカが主で、アメリカでは湯切れのないタンクレス給湯器の便利さが認められ販売台数が伸びている(2018年31万台、19年34万台、20年36万台)。これに対応するためジョージア州ピーチツリーにあるアメリカ本社を3倍に拡張したほか、同州グリフィンに敷地面積約7万坪の新工場(生産能力20万台/年・見込み)を建設している。中国は、売上が横ばいになってきているが、これまで上海など大都市周辺での販売が中心だったものを、地方都市にも拡大しリンナイブランドをさらに売り込んでいく考えが示された。
 国内展開については、ビルトインコンロ「デリシア」オート調理拡充(ザ・ココット)、食洗機ラインアップ拡充(深型タイプ)、ガス衣類乾燥機「乾太くん」家庭用・業務用拡充(8sタイプ)、ハイブリッド給湯・暖房システム「エコワン」で、同社独自の『ラク家事』提案をさらに強化。「幹太くん」は仮設住宅、社員寮などで好評で、マンションでも採用が活発になりつつある。沖縄県の新築マンションでは約6割が標準仕様になっているという。また、今年4月にはバスタイムに驚きと感動を届ける「マイクロバブルバスユニット」を発売する。
 内藤社長は「マイクロバブルバスユニットも絶対にお客様に喜んでいただける。ガス器具に魅力付けをして、魅力ある商品でオール電化阻止を是非やっていきたい。色々な商品をこれからも出していきたいと思っています」と意気込みを語った。
 中部支社2020年重点方針の説明では、冨田真令リンナイ中部支社長が「リンナイは、健全で心地よい暮らし方を創造するをモットーに、進化した商材に加え、新たに驚き・感動体験を提供する商材を提案していく」と話し、詳細を紹介した。
 特別講演は、嶋聡氏(多摩大学客員教授、ソフトバンク元社長室長、ミクシィ社外取締役)を講師に迎え「孫正義の参謀が語るAI・5G時代の飛躍の経営戦略」と題して約1時間に渡り行われ、ソフトバンクを赤字企業から飛躍させた同氏の話に参加者は熱心に聞き入っていた。
 講演の後は会場を移して懇親会が催され、参加者は和やかに歓談して親睦を深めた。

労働生産性の向上を提案し
日本のものづくりに貢献
中部タンガロイ特約店会 新年賀詞交歓会を開催

 中部タンガロイ特約店会(会長=水谷彰宏氏・東亜機工社長)は、1月14日午後6時より名古屋マリオットアソシアホテルにて新年賀詞交歓会を開いた。
 冒頭、水谷会長が「お客様によって多少は違いがあるかと思いますが、話をしたら、車はあまり良くないけれど半導体が少し動き出しているというようなことで、今年になってから話が出てきており若干明るいのかと思っています。年の初めにアメリカとイランの話があって、どうなるのかという思いがありました。米中貿易摩擦でアメリカが譲歩したということで株価も戻ってきましたが、非常に不透明な状態が続いていると思います。一年間、タンガロイさん、そして代理店さんにも色々とお力添えをいただいて、私ども販売店がしっかりやっていければと思っています。賀詞交歓会ということで、明るい話題や皆様の状況をお聞きして和気藹々と過ごせたらと思っていますので宜しくお願いします」と挨拶。
 木下聡タンガロイ社長は挨拶で昨年を振り返り「昨年は、中国の成長が減速したこと、また米中の貿易摩擦で設備投資が後回しとなったことが先進国にも広まって、非常に厳しい年、リーマンショック以来の回復から景気が後退した年だったと思います。日本国内においても、1月から月を追うごとに段々と設備投資意欲が減衰し、年末に向かって悪化したと感じています。日本の工作機械メーカーは大きな前年割れをする年でした。私たち工具業界全体も前年割れの状態でした。その中で私どもでは昨年12月に決算を迎えていますが、タンガロイ全体としては対前年比マイナス7%、国内の切削工具についてはマイナス4%と減収でした。業界全体の数字から見ると良くて、少しシェアを上げられたことは良いニュースかと感じています。開発投資も継続して行い、昨年は52点の新商品を市場にリリースしました。一昨年の47件を上回り新記録を達成できたことは、今年以降、またシェアアップをする材料ができたものと思っています。皆様には、新しい商材を提案する材料があるということなので、どんどんお客様に提案していただければと思っています」と報告。
 今年の方針については「非常に先行き不透明で不確実な中ですが、ものづくりの世界としては、やはりIoTやAIなどインダストリー4・0が進んでいくのは確実だと思っています。その中で私たちもタンガロイとして日本で開発し、日本で作って、世界中に販売する。日本での開発力と品質力、製造の力を発揮できるチャンスが来たのだと思っています。デジタル化に適した高能率な工具を今年もたくさん開発して、皆様に商材として提供し、皆様からお客様に労働生産性を上げる商品を提案していただければ、日本のものづくりも成長できると思っています」と話した。
 賛助会員を代表して挨拶に立った高田研至井高社長は「工作機械業界は、ここ数年間ずっと好景気が続いており、今は調整局面にきている状況かと思います。工作機械は目立つので不景気、不景気ということになりますが、決してものづくりの数量は大きく減っていないと思います。一昨年のようなものすごく忙しいことはないけれど、ちゃんとそれなりに仕事はあるというのが、私の感じている今年一年です。もう一つ、変化の年。色んなことにチャレンジをする一年にしたいと社内でも話していますし、そういう一年になるのではないかと感じています。2022年、23年頃にはある程度景気が戻ってくると思っていますので、色んなビジネスチャンスを取りこぼすことなく、チャレンジをしていただきたい。工作機械も5軸加工機、複合旋盤等々、ものづくりの加工機も変わってきており、タンガロイさんが新しい製品を相当出される中で、マッチした製品がたくさんあると思います。今までは数を売れば良い、既存の物を売れば良いという時代でしたが、これからは我々が率先してPRをしてタンガロイ製品を拡販していく。これがある意味本当のチャンスの年だと思っていますので、ご協力をお願いします」と述べた。
 続いて野崎憲昭中部タンガロイ特約店会幹事(常磐精機社長)が乾杯の発声を行い、懇親の場となった。
 参加者は和やかに新年の挨拶を交わしながら歓談し、宴もたけなわとなったところで、松本憲幸タンガロイ営業本部長が「色々な経済状況がある中、今年は必ず良くなると信じてやっていきたい。もう一つは、変化が早く起こり色々な状況がすぐに変わってくるので、新製品の開発から製造、営業、受注に至るまでスピード感を持ってやっていきたいと思います。2020年、ネズミのように走り回ってチーズを探し、お客様を探して走り回りたいと思いますので、本年もどうぞ宜しくお願いします」と挨拶し、加藤晴彦中部タンガロイ特約店会幹事(新栄商会専務)の中締めでお開きとなった。

現場対応型CNC三次元測定機
MiSTAR555が好調!!
ミツトヨ 使いやすさを徹底追及

 ミツトヨ(社長=沼田恵明氏、本社=神奈川県川崎市)のMiSTAR555は、]軸ビームを片持ち構造とする開放的な構造を採用。前、後、右の3方向から容易に測定物の設置や測定作業が可能で、使いやすさを徹底追及している。10℃〜40℃の幅広い温度環境下での精度保証、AC100Vの電源供給のみでどこにでも設置できる簡易性(エア不要)、設置面積を従来の門型三次元測定機の約70%(同社比)に抑えた省スペースで、特別に環境を整えることなく過酷な加工現場でも高速・高精度での三次元測定が可能となっている。
 また、ワーク位置決めパレット(フレキシブルフィクスチャー)や、タッチパネルからのワンキー操作で三次元測定をスタートさせる機能(クイックランチャー)も経験の浅い作業者には好評だ。
 さらに、スマートファクトリー対応として、測定機自身の各種情報を可視化するSMS(Smart Measuring System)を搭載することで、稼働状態や予防保全のための積算履歴等をモニタリングすることも可能となっている。
 不安定な世界的景況やコロナウィルスの影響が陰を落としつつある中でも、MiSTAR555は自動車部品メーカーや機械部品メーカーを中心に販売実績が拡大しており、ミツトヨもさらなる販売増に力を注いでいる。製造業における人手不足が深刻化しているとは言え、一方で品質はしっかりと担保しなければならないことから、より生産現場に近い場所で、かつ省人化も可能なこの測定機に注目が集まるのも当然と言えるだろう。
 【主な仕様】
・測定範囲=570(])×500(Y)×500(Z)o
・本体精度(E0,MPE)=(2・2+3L/1000)μm
・案内方式=各軸共リニヤガイド
・精度保証範囲=10℃〜40℃
 中部経済産業局は、2月13日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動についての総括判断を「改善しているものの、足踏みがみられる」から「足踏み状態となっている」に2か月ぶりに下方修正した。
 個別の項目では、生産の判断を3か月連続で「弱含みとなっている」とした。鉱工業生産の動向を指数(12月速報)でみると、輸送機械工業、鉄鋼業、汎用・業務用機械工業などが低下したことから、前月比0・8%減と4か月連続の低下となった。前年同月比も4・7%減と3か月連続で低下した。主要業種では、輸送機械は、乗用車及び自動車部品が弱含みとなっている。生産用機械は、金属工作機械を中心に弱い動き。電子部品・デバイスは、パソコン向け等を中心に持ち直しの動きがみられる。
 個人消費については、判断を「緩やかに持ち直している」から「緩やかに持ち直しているものの、足踏みがみられる」に32か月ぶりに下方修正した。管内商業動態統計(販売額)は、前年同月比2・5%減と2か月ぶりに前年を下回った。百貨店、スーパーは、衣料品等が振るわず、それぞれ同6・8%減、0・7%減。コンビニエンスストアは、中食が引き続き好調だったものの日用品等が振るわず、同0・8%減。家電大型専門店販売は、生活家電等が振るわず、同15・1%減となった。乗用車販売は、普通車、小型車及び軽自動車が3か月連続で前年を下回った(乗用車新車新規登録・届出台数…前年同月比10・6%減)。
 輸出は、「弱含みとなっている」から「弱い動きとなっている」に3か月ぶりに下方修正。名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース・速報)は5か月連続で前年を下回り、品目別では自動車及び自動車の部分品などが前年を下回った。主要地域ではアジア向けが8か月連続で、中国向けが10か月連続で、アメリカ向けが5か月連続で、EU向けが3か月ぶりに前年を下回った。
 雇用については、判断を「労働需給が引き締まっている」から「労働需給の引き締まりに緩和の動きがみられる」に42か月ぶりに下方修正した。有効求人倍率は、1・81倍と5か月連続で前月を下回った。
 その他、設備投資は「増加している」(32か月連続)、公共投資は「おおむね横ばいとなっている」(4か月連続)、住宅投資は「おおむね横ばいとなっている」(5か月連続)と判断した。
 企業倒産(件数)は、「小売業」「製造業」「卸売業」などが前年を上回ったものの、「サービス業他」「建設業」などが前年を下回り、全体でも2か月連続で前年を下回った。
 ※比較は、断りのあるものを除き、2019年12月の実績値による。

日工会 2020年1月の工作機械受注額
35.6%減の807億8千万円
内外需とも弱含みの状況続

 日本工作機械工業会(日工会、会長=飯村幸生氏・東芝機械会長)が2月20日発表した2020年1月の工作機械受注総額は、前年同月比35・6%減の807・8億円となり、16か月連続で減少した。前月比は10・4%減で2か月ぶりに減少した。1000億円割れは6か月連続し、国内外とも依然弱含みの状況が継続している。
 内外需別にみると、内需は、前年同月比36・7%減の295・9億円で、14か月連続の減少。6年8か月ぶりの300億円割れとなった。前月比も20・7%減と2か月ぶりに減少し、国内需要は全般的に低迷している。
 主要業種の一般機械向けは、前年同月比44・9%減の106・2億円。補助金待ちなどもあり前月比は31・3%減となった。自動車向けは、前年同月比37・2%減の90・3億円で、前月に比べて自動車部品は低水準だったが、完成車が増加し、全体ではほぼ前月並みの受注となった。
 外需は、前年同月比34・9%減の511・9億円となり、16か月連続で減少した。550億円割れは6か月連続。前月比も3・1%減と2か月ぶりに減少、2019年後半から主要3極(アジア、欧州、北米)とも概ね横ばい圏内の動きが継続している。
 アジアは、前年同月比40・7%減の195・1億円となり、20か月連続で減少した。前月比も1・4%減と3か月連続の減少。韓国は前年同月比で増加、中国は横ばい圏内の動きが続いている。欧州は、前年同月比36・2%減の123・7億円となり、15か月連続の減少。前月比は1・9%増と2か月ぶりに増加した。北米は、前年同月比26・1%減の181・7億円で、12か月連続の減少。前月比も7・1%減と2か月ぶりに減少した。
 同会は「米中貿易摩擦などにより、内外需とも設備投資は弱含みの状況が継続。今後も通商問題や感染症による経済活動への影響などを注視」していく必要があるとしている。

新社長に大矢 顕氏
大矢伝動精機 大矢誉宏社長は相談役に

 機械工具・伝動機器の総合商社、大矢伝動精機(本社=名古屋市中区)では2月10日付で、大矢誉宏代表取締役社長が退任して取締役相談役に就き、後任社長に大矢顕専務取締役が就任、経営の若返りを図った。
 大矢顕新社長は、1981年(昭和56年)4月3日生まれ。関西大学工学部機械工学科を卒業後、2004年日伝に入社。約3年間同業界での経験を積み、2007年大矢伝動精機に入社した。現在、愛知県機械工具商業協同組合、名古屋伝動機商組合の理事を務め、業界の発展にも尽力している。

2020年3月15日(日)2737号
自動車業界・工具業界の未来について
講演と若手経営者による意見交換
全機工連 中部ブロック会議開催

 全日本機械工具商連合会(全機工連)の中部ブロック会議(ブロック長=高田研至氏・井高社長)が2月17日、名古屋市中区の東京第一ホテル錦で午後3時より開催され、所属の愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)、遠州機工会(会長=前嶋孝行氏・前島商会社長)、岐阜機工会(会長=嶋ア晴久氏・シマザキ商会社長)、三重県機械工具商組合(理事長=山田浩氏・コジマ・フジ通商社長)の組合員・賛助会員らが出席した。幹事は愛知組合。3部構成で進行され、第1部のブロック会議(全機工連事業報告)、第2部の「自動車産業の近未来の展望」をテーマにした講演会と機工商社における進化する自動車産業への対応についてのパネルディスカッションに108名が出席。第3部の懇親会には71名が出席し交流を深めた。
 吉野栄一愛知組合理事(吉野機械工具社長)の司会進行で進められ、冒頭、高田ブロック長(愛知組合副理事長)が挨拶で「今までは各地区の理事長さんが話をされましたが、今回は鵜飼様に講演をしていただいた後、若手経営者のパネルディスカッションを行うということで非常に興味深い話を聞かせていただけるのではないかと楽しみにしています。また、全機工連の活動としては、昨年10月に全国大会があり、そして先日の若手交流会と、色々と活動にご協力いただき誠にありがとうございます。景気の方は、昨年の夏以降、模様が全く変わってきたかと思います。昨年の自動車業界、世界で販売台数が5%位ダウンしていると聞いています。一昨年は0・数%のダウン。私はずっと成長していく産業だと思っていたのですが、今年ももしかしたらマイナスということを考えると、この自動車業界は非常に厳しい局面に来ているのではないかと思っています。ここ数年、昨年、一昨年までは良い数字が出せていたと思っており、皆さんお金は少し貯まっているという状況の中、新しいことをやって行くために、このブロック会議が有意義なものとなり、そして次のステップのための問題意識を共有する場になれば良いと思っています。非常に厳しい状況の中、皆様と共にこの中部ブロックを発展させていくためにも、力を合わせてやっていきたいと思っています」と述べた。
 第1部ブロック会議では、はじめに全機工連事業報告が一条茂事務局長より行われた。
 ▽昨年10月16日に3年に一度開かれる「全国大会」を大阪で開催。全国より540名、中部ブロックからは59名が参加した。次回は愛知組合が設営を担当する。
 ▽昨年11月22日に「第97回機工メイト推進委員会」を名古屋で開催した。機工メイトの拡販とともに、何らかの形で組合員に還元することを検討中。今年12月に東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF2020」に、機工メイト(ブロードリーフ)の小間の一部を借りて全機工連と東京組合が出展し、全国の組合員が集うスペースとして活用する。
 ▽「2020年度通常総会」を6月17日に東京で開催する。
 ▽1月24日に「常任理事会」を開催し、全機工連の運営、統一テーマ、組織の拡大・会員の拡大等について議論した。
 ▽全機工連「かいほう」について、年に2回冊子を発行しているが、もっとタイムリーにネットやメールで配信して発行回数を4回程度に増やせないかを検討している。
 続いて、水野隆次三重組合副理事長(共栄商会社長)が2月7日に三重で開催された「全機工連第2回若手交流会」について報告した。全国より88名が出席。澤村比呂志氏を講師に「働き方に差が付く脳の使い方がある」と題して講演会が開かれ、終了後の懇親会で親睦を深めた。その後オプションツアーとして「四日市コンビナートナイトクルージング」を行い、55名が参加した。
 第2部の講演会は、自動運転等のカーテクノロジー研究者として活躍している鵜飼順三氏が「自動車産業の近未来の展望」と題して講演。今後自動車が大きく変わっていく根幹でもあるテクノロジーについて話された。参加者の多くが自動車産業と密接に関わっており、皆熱心に聴講していた。
 パネルディスカッションは、講師の鵜飼氏を交え、林正人愛知組合経営対策部長(広商NEXUS会長)がコーディネーターを務め、愛知組合の若手経営者である幡野裕幸氏(朝日社長)、矢野茂雄氏(滝川物産社長)、小浦正喜氏(こうら社長)、伊藤哲生氏(春日鋼機社長)をパネラーに、自動車産業の未来を踏まえた機工商社の動向を議題に討論が行われた。
 第3部懇親会では、水谷愛知組合理事長が「自動車が自動車の枠を超えているのだから、機械工具商も機械工具商の枠を超えていくということが、今日の話の中であった。皆様がそれぞれで考えて、我々の未来は我々で、そして皆で作っていこうという形で、今後新しい時代を切り開いていけたら良いと思います」と挨拶。
 山田三重組合理事長が「四日市で若手交流会を開催したのですが、その中でいつまで若手で行けるのか、これからテーマになってくるのではと言われていました。時代の流れが早くなり、昔、十年一昔と言われましたが、5年、数年が一昔、1年後には大きく世の中が変わっているように思うので、自分自身の健康を考えながら、回りの皆さんに負けないように頑張っていきたい」と述べて乾杯の音頭をとった。
 情報交換などをしながら親睦を深め、次回中部ブロック会議の幹事を務める遠州機工会の前嶋会長の中締めで終了した。

全機工連 第2回若手交流会
11団体・88名が一堂に集う
三重組合が担当 次回は大阪で

 全日本機械工具商連合会(全機工連、会長=坂井俊司氏・NaITO社長)は2月7日、「全機工連 第2回若手交流会」を四日市シティホテル(三重県四日市市)で開催した。全国11団体から88名の若手経営者らが参加して、澤村比呂志氏(ラッキーブレインズ社長)による「働き方に差が付く脳の使い方がある」と題した講演を聴講し、その後の懇親会で交流を深めた。
 全機工連は、将来の機工流通業界を担う若手リーダーの発掘と育成を目指し、広く業界内に活躍の場を提供し応援していくために2017年から「全機工連若手交流会」を開催している。2年に一度、関東・中部・関西の各ブロックが中心となって企画する。2回目の開催となった今回は中部ブロックの担当で、三重県機械工具商組合(以下、三重組合)が主となり設営にあたった。
 参加団体は、札幌機工商業会、埼玉県機械機器商協同組合、東京都機械工具商業協同組合、遠州機工会、岐阜機工会、愛知県機械工具商業協同組合、三重県機械工具商組合、大阪西機工会青年部、大阪上町機工会青年部、東大阪機工会、広島県機械工具商組合の11団体となった。
 当日は、水野隆次三重組合副理事長(共栄商会社長)の司会進行により午後1時に開会。
 山田浩三重組合理事長(コジマ・フジ通商社長)が「月初の大変お忙しいなか多数ご出席賜りまして、誠にありがとうございます。本日は、札幌機工商業会から広島県機械工具商組合まで、11団体からご参加いただいています。今年の冬は暖冬と言われていましたが、昨日よりこの辺も急に寒くなり、ようやく冬らしくなったという感じがしています。昨今、新型コロナウイルスの問題が大きく取り上げられていますが、日増しに日本での感染者の数も増えていますので、皆様もお気をつけください。この若手交流会は第2回となっていますが、以前より若手による交流会は行われていたようです。全機工連の冠が付いてから2回目ということだそうです。次世代を担う方々の交流の場、活発に意見を交わしていただく機会として、このような会がもっと行われると良いかと思います。有意義な時間を過ごしていただければと思っています」と歓迎の挨拶をした。
 続いて、坂井全機工連会長が「今回、この会の設営にあたっていただいた中部ブロックの皆さん、特に三重県機械工具商組合の皆さんには大変お世話になり、ありがとうございます。素晴らしい会場で、また色々な催しも準備されていると聞いており、本当に感謝申し上げます。若手交流会が第2回目ということで、1回目は2017年11月に東京で行いましたが、当時は『働き方改革』を全機工連でも取り組んでいこうと、その内容に即した形で若手経営者の方、営業責任者の方に講演を聞いてもらったり、意見交流をしたりしました。当時は、まだまだ働き方改革は手探りの状態であったと思うのですが、それから約2年経って法制化も進み、色々な取り組みを皆さんされて来たのではないかと思っています。この後の懇親会で、良い取り組みなど様々な意見を交わしていただければと存じます。また、働き方改革だけではなく、営業面、ビジネス面においても、日頃各機工会の中で意見交流、情報交流等をされているとは思いますが、やはり他地区、全国色々なところの取り組み方、
仕事の進め方、メーカーさんの情報、お客様にチャージする情報などは様々あるかと存じます。そういったことの情報交換や、後は悩んだ時にどうしたら良いかを遠慮なく意見交換できる仲になっていただければと思っています。このような場を有効に使っていただき、色々なことに取り組んでいただきたいと思っています。景気は底打ちをしたかという所で少し良くなっていくのかなと思ったら、新型コロナウイルスの話が出てきて、色々と苦労も多いですが、今日これを機会に発奮していただいて、色々な障害にも負けないように皆様で頑張っていただければと思っていますので、宜しくお願いします」と挨拶。
 水谷隆彦全機工連副会長(愛知県機械工具商業協同組合理事長、ミズタニ機販社長)より、東京・大阪・名古屋の若手経営者が主導して平成元年に第1回が開催された東西交流会時代も含めて、全機工連若手交流会開催の経緯が話され、同氏は「歴史としては30年以上ある交流会ですが、これからの時代の方がより大切になってくるのではないかと思います。ここにお集まりの皆様は経営者、次期経営者、経営幹部の方ばかりだと存じます。それぞれの会社で何か役に立つ話を持ち帰っていただき、また全国色々な地区の方と知り合いになっていただくことができれば良いと思います」と期待を込めた。
 講演会では、澤村比呂志氏が「働き方に差が付く脳の使い方がある」と題して約2時間にわたり講演。参加型で、頭の活性化や思考の方向性、最適な記憶法などについて学んだ。
 講演会の後は会場を移して懇親会が開かれ、滝澤有一愛知県機械工具商業協同組合常任理事・青年部部長(松本商店社長)が「以前は東西交流会といって私も20数年前の30歳の頃から参加していますが、それから内容も色々変わり、刺激をもらえる良い会となっています。皆様のような若手の方々は、このような会に積極的に参加していただいて、バッテリーにチャージをしていくようなイメージで色々なものを吸収し、今後会社の方で活躍していただければと思っています」と挨拶し乾杯、親睦・情報交換の場となった。
 次回の若手交流会は、2年後(2021年度)に関西ブロックが担当して大阪で開催される予定。引継ぎ式で、山田三重組合理事長から君浪健大阪西機工会青年部部長(梅田機工社長)へ会旗が手渡された。
 渡辺宗晃岐阜機工会幹事(三信商会社長)の中締めで交流会を終了。その後、参加者の多くが四日市コンビナートナイトクルージングを楽しんだ。

総合的につながった形での
商品・サービスの展開へ
オーエスジー 全国合同賀詞交歓会を開催

 オーエスジー(社長=石川則男氏、本社=愛知県豊川市)は1月24日、オーエスジーアカデミー内のゲストハウスにて「2020年OSG全国合同賀詞交歓会」を開催した。全国の卸売代行店・特約代理店ら約100名が一堂に会した。
 冒頭、石川社長が挨拶で、日頃の協力に対して感謝を述べた後、同社の2019年11月期連結決算の報告を行った。
 連結業績は、売上高1269億6400万円(前期比3・4%減)、営業利益195億5400万円(同13・2%減)、経常利益197億1000万円(同12・7%減)、当期純利益136億8600万円(同7・0%減)の減収減益となった。また、2020年11月期の業績予想は、上半期が在庫調整のため製造部門の稼働率が低めになることを想定し、通期の売上高1290億円(前期比1・6%増)、営業利益185億円(同5・4%減)と増収減益を予想した。
 石川社長は「2020年度は大変厳しいスタートとなった」との認識を示した上で、明るい未来の話として5Gと産業革命を切り口に話した。
 「デジタル革命と言われる第4次産業革命。ロボット工学、人工知能、ナノテクノロジー、バイオテクノロジー、IoT、3Dプリンター、自動運転など様々にわたる分野において、大きな技術革新が実用化される時代と言われています。そして通信速度を飛躍的に高める5Gの技術が今まさに始まっており、第4次産業革命を牽引するということです。想像できるのは、非常に多くの情報が溢れる時代。一つ一つ単独した情報の価値は必ずしも高くなく、情報はつながることが重要になってくる。つながった情報を活用できれば、初めて情報に大きな価値が生まれる時代になるでしょう。私どもが製造する切削工具も、工具単独での価値は低いとまでは言わないが、お客様に選択してもらえる最重要な優先順位にはならない可能性が高くなる。もっと総合的につながった形の商品とサービスが真の価値を生むものと思われます。オーエスジーは皆様と共に、切削工具だけではなく周辺技術、周辺機器をつなぎ、そしてアフターサービスまでつなぎたいと考えています。ユーザー様が期待する機械の生産性、CPUやコストパフォーマンスといったものは、工具メーカーとして最後までフォローさせていただける、そんなオーエスジーを今年は目指したい」との方向性を示した。
 卸売代行店・特約代理店を代表して、長尾雄次山善社長が「オーエスジーさんの昨年11月期決算の業績も減収減益とはいえ2年前の業績とニアリーイコールの数字で、高いレベルで推移されており頼もしい限りです。悪いことばかりではなく、半導体市場は早期に持ち直して盛り上がってくると思われます。我々としては、こういう厳しい時にこそ、土を耕し種をまくということが大事。他力本願の将来の市況や困難を予期してあれこれ手をこまねいて見ているのではなく、常に心に太陽を持って積極的に前を向いて進んでいかなければならないと思っています。オーエスジーさんも輝く明日に向かって、投資の手を緩めるはずもなく、果敢に攻め続けられるということなので、我々としてもしっかりと頑張ってオーエスジー製品の拡販に努めていきたいと思っています」と挨拶した。
 新春を祝う鏡開きが長尾山善社長、村井正夫東京山勝社長、矢野茂雄滝川物産社長、山出谷武俊山勝商会社長、石川オーエスジー社長、大沢伸朗オーエスジー専務によって行われた。
 三橋誠テヅカ社長が、オーエスジーグループ並びに卸売代行店各社の益々の発展を祈念して、乾杯の音頭をとった。
 出席者は和やかに歓談し、宴もたけなわとなった頃、山下隆蔵山下機械会長の中締め、大沢伸朗オーエスジー専務の御礼挨拶で会を終了した。

「パッケージユニット型水素
ステーション事業」に参入
キッツ 4月より販売・施工を開始

 バルブメーカーのキッツ(社長=堀田康之氏、本社=千葉市美浜区)は2月17日、新たにパッケージユニット型水素ステーション事業に参入することを決定し、4月より製品の販売・施工を開始すると発表した。コンパクト、高機能、優れた信頼性、短納期のパッケージユニットを市場に提案し、水素インフラの整備及び究極のクリーンエネルギーである水素エネルギーの普及に貢献していく。
 同社は、2018年3月に小型パッケージユニットを用いた水素ステーションを自家用設備として長坂工場(山梨県)に建設、約2年にわたり運用の実証及び技術の蓄積を行ってきた成果を踏まえ、今回、パッケージユニット型水素ステーション事業に参入することを決めた。水素ステーションに必要な主要機器を集約した独自のパッケージユニットを開発し、販売を同社が、また施工は100%子会社のキッツエンジニアリングサービスと協力会社のチヨダセキュリティーサービスが担当する。
 同製品は100MPaクラスの水素ガスを封止させることが可能であり(世界唯一という)、大流量の制御が可能な自社製ボールバルブの全面的な採用により、配管効率の向上とコンパクト化を実現した。
 販売の中心となる300N立方メートル/hの機種は圧縮機を2基搭載し、それぞれが完全に単独運転可能な機能をもつ。
 機器を集約化したパッケージ型で、工場で運転試験を実施のうえ出荷されるため、初期トラブルの発生を防止し、建設現場でのコスト削減、建設期間短縮にも貢献する。
 用途・能力に応じて4タイプ(55、150、300、500N立方メートル/h)から選べる。
 水素ステーションについて経済産業省のロードマップでは、2020年に160か所、2025年に320か所、2030年には900か所国内に整備される計画であり、今後さらなる市場拡大が見込まれている。
決算期を12月末に変更
 キッツは同日、毎年4月1日から翌年3月31日までとしている事業年度を、1月1日から12月31日までに変更すると発表した。
 海外連結子会社と決算期を12月末に統一することでグループ全体の業績を適時的確に把握・開示し経営の透明性を向上させることにより、グローバル企業としての経営体制をより強化する。来る6月24日開催の第106期定時株主総会での承認を得て正式決定する。
 決算期変更の経過期間となる第107期は、2020年4月1日から12月31日までの9か月決算となる予定。国内連結子会社についても、同様の変更を行う。

3月21日は「バルブの日」 日本バルブ工業会制定 バルブ・水栓特集
3月21日「バルブの日」にあたって
日本バルブ工業会会長 中村善典

 昨年2019年、令和の時代が幕を開け、加速するイノベーションは、私たちの生活を豊かで安心して生きていくことが出来る社会にしてくれるものと期待しています。
 一方、深刻化が懸念される米中貿易摩擦や近隣諸国との地政学的不安は、世界経済に多大な影響があり、我が日本経済も、12月発表の日銀短観によれば4半期連続景気悪化となり、さらなる景気の悪化、後退につながりかねないことが懸念されます。
 当工業会各社からは、過去の景気状況と先行き不安を示唆して「これから先はまったく読めない」という声があり、人材確保にもつながる技術革新は、働き方改革の推進とともに、日本の製造業の最優先課題であります。
 新たな時代の変化に立ち向かうため、当工業会は若手経営者の組織を立ち上げ、女性活用推進のための組織活動もより具体的な価値を生み出すことを期待し、本年も継続して参ります。今後ともさらなるご指導ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
一般社団法人日本バルブ工業会とは?
 日本のバルブ工業の進歩発展に寄与することを目的とし、1954年3月21日、国内の主要バルブ製造業者が参加し「日本弁工業会」を設立。これが、日本バルブ工業会(会長=中村善典氏、本部所在地=東京都港区)の前身であり、その後は名称変更等を経て2013年4月1日、一般社団法人へと法人移行した。同工業会は設立当初から今日まで経済情勢の変化に対応しながらバルブ工業発展のために有効な事業を実施し現在は正会員115社、賛助会員65社(2019年4月1日現在)で構成されている。後に、発足日である3月21日が「バルブの日」と制定された。
 日本バルブ工業会は理事会のもとに運営会議、部会、委員会を設けている。部会はバルブ、自動弁、水栓の3つに分かれ、委員会には各種対策に必要な事項を審議する多くの種類がある。また、国内を4地区に分け、それぞれの地区に支部(東京・東海・彦根・近畿)を設け各地区会員を対象とした地区活動を行っている。主な事業として、@政府の施策に対する協力・要望。AISO、IEC、JIS、およびJV規格に関する標準化事業。B情報交換、経営対策、技術対策を行う部会活動。C経営対策、技術対策、マーケティング、規格・基準などに関する特定の事項を調査研究・審議する委員会活動。D海外市場調査、国内各展示会への参加、海外バルブ業界との交流、視察団派遣などによる貿易振興。E広報事業▽会報、概況調査報告書、バルブ技報など、刊行物の定期発行、バルブに関する技術および経営事項についての専門家による説明会・講習会の随時開催。などを随時行っている。
バルブ産業の現況
 工業統計によると、日本のバルブ製造業は2017年時点で従業員数4名以上の事業所数は413事業所を数え、また、年間出荷金額は5398億円となっており、前年と比べて事業所数はマイナス14社、出荷金額はマイナス749億円と大幅にダウンした。国内の多くの事業所は、その大部分が小規模の機械加工を専門とする工場で、自社ブランドで製造・販売を行う会社は200社程度である。これらの事業所は一般的に品種、材料、用途などによってそれぞれ専門的な生産体制をとっている。そこからさらに、標準化された製品を量産方式で生産する事業所と、特別な仕様に基づいて受注生産を行う事業所とに概ね分かれる構造となっている。
最近の生産状況
 2018年度(2018年4月1日〜2019年3月31日)のバルブ生産額は4670億円で、前年度に比べると2・2%ダウンしている。震災の復興需要や首都圏の建築・インフラ整備などにより、建築設備部門の国内需要はある程度は堅調な傾向を示したが、電力用部門・船舶用部門は先行き不透明な状況が続いている。
第9回バルブフォト五七五コンテスト各賞決定!!
 バルブの写真と、それに相応しい川柳にタイトルを付けて毎年『バルブの日』に合わせて募集するコンテスト。9回目を数える今回も、ユーモアあふれる作品や芸術的な作品など数多くの作品が寄せられた。各賞受賞作品を、ここに紹介する。●募集期間▽2019年10月1日〜2020年1月31日。
●応募総数▽199名380作品。
(以下、敬称略)

◆最優秀作品賞(賞金12万円)
▽お気楽亭夢太郎(京都府)
【タイトル】文化財を守る
【川柳】準備良し 出番無ければ さらに良し

◆広報委員長賞(賞金3万円・写真略)
▽しんのすけ(東京都)
【タイトル】水分補給
【川柳】猛暑の日 干からぶ皆の 水飲み場

◆優秀作品賞(賞金3万円・3名・写真略)
▽奥谷忠浩(北海道)
【タイトル】孤高のバルブ
【川柳】厳寒に 耐えるバルブの 美しさ
▽福田康幸(栃木県)
【タイトル】仲良し
【川柳】栓開き 心開いて 思いやり
▽ponte(富山県)
【タイトル】大地の栓
【川柳】水資源 枯らさず残す 次世代へ

◆入選(賞金1万円・5名・写真略)
▽中川雄喜(愛媛県)
【タイトル】春の喜び
【川柳】寒さ耐え 老いのバルブに 巡る春
▽バルフォ太郎(神奈川県)
【タイトル】紅一点、いや青一点で、映えるバルブ
【川柳】ひねる時 ないこと願う 備えあり
▽こたろうの父(宮崎県)
【タイトル】橋架設の油圧ジャッキバルブ
【川柳】事故ゼロの 安全継続 ワンチーム
▽大島市郎(福島県)
【タイトル】イルミネーションの季節
【川柳】蛇口にも 電飾映り 冬飾り
▽小野田淳二(東京都)
【タイトル】秋の公園
【川柳】紅葉の 公園で舞う バルブ栓
 ※今回、入選作品数は昨年の10点から5点となった。

3月21日は「バルブの日」バルブ・水栓特集
KVK バス用・キッチン用
撥水パワー水栓

『水栓のお掃除を簡単に』がコンセプトの撥水パワー水栓を、バス用〈一般地用(写真)▽KF800THS、寒冷地用▽KF800WTHS〉、キッチン用〈一般地用▽KM5021TECHS、寒冷地用▽KM5021ZTECHS〉とシリーズ化したKVK(末松正幸社長、岐阜県加茂郡富加町)。水栓の表面に水アカなどの汚れが付くと掃除が大変手間で「楽に掃除ができる水栓があるといいのに」というユーザーの声から開発された商品だ。水栓の表面(ハンドル、パイプ、ボデーなど)には撥水膜コーティング(特殊フッ素コーティング)加工が施されており、水をはじき水アカや汚れが付着しにくくなっている。水滴はサッときれいに拭き取ることができるため毎日の手入れも簡単で、水栓の輝きが長持ちする。撥水膜コーティングは1万回の拭き取り耐久テストにおいても、その効果は認められている。バス用サーモ水栓は昨年6月の発売以降、現在まで大変好評を得ているようで、キッチン用の要望も多数寄せられていることから、4月の予定でキッチン用シングルレバーの発売が決定した。
あらゆる商材で『家事をできるだけ楽に』というキーワードが多く見受けられるなか「撥水水栓は水回りのお助け商品としてユーザーさまに喜んでいただける水栓です」と同社は自負する。詳しくは、同社ホームページへアクセスを。

3月21日は「バルブの日」バルブ・水栓特集 
ヨシタケ工程削減! 蒸気用減圧装置
『PRV Station

 蒸気用減圧弁のトラブルの原因は、配管内の異物・スケール、蒸気ドレンによるものが約8割を占めている。そこでヨシタケ(山田哲社長、名古屋市瑞穂区)は減圧弁のトラブルゼロへ!≠コンセプトに、スケールやドレンの影響を受けにくい蒸気用減圧装置「PRV Station」(写真はイメージ例)を開発した。
 異物の混入を防ぐためのストレーナ、蒸気ドレンを効率よく分離するためのドレンセパレータ、分離した蒸気ドレンを速やかに排出するためのスチームトラップなど、必要なものを最適にユニット化することで減圧弁トラブルを軽減し、安心安全な蒸気ラインを提供してくれる。また、装置としては長期間の3年保証も実現している。
 それだけではない。減圧弁やスチームトラップなどは建設現場で配管・加工や溶接を施す必要があり大変手間のかかる工程だが「PRV Station」は、それらがユーザーニーズに合わせてすでにユニット化されているので建設現場での配管施工の手間を大幅に軽減してくれる。
 ユーザーを万全にサポートできるよう、バルブ類をオールヨシタケ≠ナラインアップした本装置。詳しくは同社テクニカルホットライン▽0568(75)4336へ問い合わせを。同社ホームページにも詳しい情報が掲載されているので、こちらも要チェックだ。

3月21日は「バルブの日」バルブ・水栓特集
ベン 独自構造で
軽量・コンパクト・高機能

 ベン(鈴木一実社長、東京都大田区)はこのほど、独自構造で軽量・コンパクトかつ機能性をプラスした『ステンレス製バイパス付スチームトラップ(ディスク式)』(ADB-21型/ねじ込形、ADB-21F型/フランジ形、いずれも特許出願中)を発売。早くも多くの引き合いが寄せられているようだ。
 ■用途▽衣類プレス機や乾燥機などでは、バイパス路に切り換え、多量のドレンを一気に排出することで機器への通気時間を短縮。煮釜や加熱釜などでは、初期通気時や機器運転停止後に多量のドレンをバイパス路によりブローすることで、通気時間、再運転までの時間を短縮。
 ■特長▽@V字ボール採用により従来比で面間は約38%コンパクト化、質量も約40%軽量化が図られた。Aトラップ+バイパス+ストップ機能の一体化で、一台三役を実現。切換レバーもオプションで用意されている。Bトラップ機能時でもバイメタルによる強制弁開機構により、初期通気時の低温ドレンや空気を速やかに排出。C本体や要部(ディスク、弁座)はもちろん、その他の部品(バイメタル、シール部以外)も耐久・耐食性に優れたステンレス製で長寿命化。Dバイパス配管が省略でき、配管スペースや施工費を大幅削減。※使用条件によりバイパス配管が必要な場合もある。Eタテ・ヨコ配管取付自由。※上蓋下向きは不可。
 本製品に関して詳しくは、同社名古屋営業所・電話▽052(411)5840まで問い合わせを。

3月21日は「バルブの日」バルブ・水栓特集
SANEI 水まわりを声でアシスト
音声で操作できる水栓

 水栓にもIoTを-。SANEI(西岡利明社長、大阪市東成区)から絶賛発売中の音声認識システム『AQUVOI(アクボイ)』が巷で今、話題となっている。
 その名の通り、音声によって操作できる水栓が水まわりを声でアシスト。現在市販されているスマートスピーカーGoogle Home≠竍Amazon Echo≠ニ連動させることで、音声だけで吐水・止水や定量止水が可能だ。調理中、スマートスピーカーに「水を800m?出して」と呼びかけるだけで、わずらわしい計量作業をすることなく800m?の水が準備できる。スマートフォンやタブレットに専用アプリを登録すれば、携帯端末から音声認識システムを操作することももちろん可能だ。
 リモコンでも操作が可能なワイヤレススイッチも付いている。ワイヤレスなので好みの箇所に設置が可能で、さらに、スイッチ面が大きく、ひじなどでも操作できる。床に置けば足でも操作できる(※耐荷重200s)。
 シングル混合栓(音声認識&ワイヤレス式・品番AK8731JVS2-13)の販売価格は税別20万円。その他ラインアップ含め本製品に関する詳しい問い合わせは同社ホームページ、または同社カスタマーセンター▽通話無料0120(06)9721まで電話を。

3月21日は「バルブの日」バルブ・水栓特集
カクダイ 継手を組み合わせたようなデザイン
新シリーズ『Amere』

 むき出しの配管のような無骨さはそのままに、どこか洗練された佇まいと計算された連なりは清潔感さえ感じさせてくれる。ただ継手を組み合わせただけでなく、機能もしっかり備えているという、カクダイ(永島康博社長、大阪市西区)の水栓金具の新シリーズ『Amere(アムル)』。
 機能的で独創的な製品を数多く世に送り出してきた同社らしく、継手を組み合わせたような『Amere』のデザインは実に個性的だ。時間経過と共に表面の色調の変化をも楽しむことができ、流行りのインダストリアルデザインの店舗や住宅に最適。オープンキッチンに取り付ければ、かっこよくスマートなキッチンを演出できるだろう。
 あえて表面処理は施していないものの抗菌作用があり衛生的なところも嬉しい特長だ。厨房用水栓から単水栓、配管部材まで多数のラインアップが用意されている。
 写真は厨房用2ハンドル混合栓(品番/151-015)で価格は4万円(税抜)。その他のラインアップなど、本製品に関する詳しい問い合わせは同社ホームページへアクセス、または同社名古屋支店052(504)1551まで。

3月21日は「バルブの日」バルブ・水栓特集
ワシノ機器 安心・安全な保全の味方
手動洗浄式Y&Tストレーナ

 ワシノ機器(加古眞社長、名古屋市南区)は、『瞬時に清掃!安全・安心な保全の味方』がコンセプトの洗浄式Y&Tストレーナを好評販売中だ。
 洗浄式Y&Tストレーナの特長は@使用ラインで24時間連続運転が可能。カバーを開けることなくスクリーン清掃ができ、配管ラインの稼働率向上で生産性に貢献。Aメンテナンス時間を大幅短縮。ハンドルを回しバルブを開放することでスラッジを排出。差圧・目詰まりによるスクリーンの破損を防止。B保全担当者の重労働・危険な作業の軽減。作業性の悪い場所や大口径で数人での作業が必要だった業務が一人でできるように。
 使用流体は主に水系流体。地域冷暖房設備、冷却水・循環水設備の水質改善、各種機器類の保護など、工場設備に実績がある。一般ストレーナ使用時でメンテナンス頻度が高い場所ほど、洗浄式Y&Tストレーナの使用は有効だ。同社は各種スラッジを用いた実流実験でスラッジ性状に最適な部品提案もしており、スラッジの持ち込みによる個別実証試験の見学も歓迎。保全作業の改善提案、目的に合わせたストレーナのモデル選定など、各種相談も受付中だ。問合せは同社名古屋営業所▽電話052(822)8726まで。

3月21日は「バルブの日」バルブ・水栓特集
オンダ製作所 左・右分岐2タイプ
流量調整ボールバルブ

 食洗機や浄水器への分岐配管をきれい(写真)に施工できる左・右分岐2タイプの流量調整ボールバルブ(WB36型/左分岐・WB37型/右分岐)はオンダ製作所(恩田由紀社長、岐阜県関市)が発売した、日本水道協会認証登録品のダブルロックバルブだ。
 一般的に、ボールバルブはその名の通り内蔵しているボールを90度回転させることで流体を遮断する構造となっており、流体抵抗を小さく抑えられ水系に有利である。ハンドルを90度回転させるだけと操作も非常に簡単だ。さらに、コンパクト設計で配管スペースが少なくて済み、ハンドルの向きを見れば開閉状態が識別できるようになっている。
 オンダ製作所の流量調整ボールバルブ左・右分岐2タイプの本体材質はC3771BE(鍛造用黄銅)。ハンドル部分は、左分岐タイプがアイボリーとオレンジ、右分岐タイプがアイボリーとブルーの各2色用意されている。固定に必要なスタンド、床穴をふさぐビニールプレートが付属しており、配管はきれいに仕上がるだろう。
 ワンタッチ接続でスッキリと配管ができ、さらに流量調整(中間開閉)も可能な本製品に関して詳しくは、同社ホームページへアクセスを。

3月21日は「バルブの日」バルブ・水栓特集
兼工業 BCP対応
緊急遮断弁制御システム

 何かと自然災害が多発している昨今、防災拠点の建物などには、大規模な地震発生時に受水槽内の水を護るため、受水槽の二次側に緊急遮断弁を設置し制御するシステムが普及しつつある。しかし実際に大規模地震が発生した場合は水道本管も揺れ、配管内に付着していたゴミが剥がれ落ちたり、配管が破断して土砂を巻き込んだ水が受水槽内に入り込む恐れがあるため、受水槽二次側への緊急遮断弁の設置だけでは不十分である。そこで兼工業(落合潔社長、愛知県小牧市)は受水槽一次側の定水位弁の手前にも緊急遮断弁を設置し、合計3台の緊急遮断弁を制御盤一面で制御するシステム(写真)を商品化し絶賛販売中だ(一次側緊急遮断弁の手前にストレーナを設置することで配管内のフラッシングが可能)。
 この制御盤はUPS電源を搭載しており停電時でも制御が可能で、UPS電源の交換時期の信号も出力する。また、給水系統が2本の場合は給水系統の定水位弁の手前にそれぞれ1台、さらに受水槽連通管にも1台の緊急遮断弁を設置制御することで、災害時に飲用水と生活水を同時に確保するシステムの制御盤製作も可能(緊急遮断弁5台制御)だ。地下設置の受水槽の場合、受水槽一次側に設置する緊急遮断弁に対して別途感震器ボックスを地上階の近い所に設置することで地上の揺れをリアルに感知して制御させることにより、受水槽内への土砂流入を確実に防止する。
 なお、これらのシステムと受水槽内の水位を制御するシステムの統合も可能で、同社では、現場の要求に対してのカスタム制御盤製作も請け負っている。詳しくは同社▽電話=0568(79)2476まで。

時代に合わせ若い力を活用し
新技術にチャレンジ
ジーネット 2020年新春情報交換会

 ジーネット名古屋支社(取締役支社長=松吉正訓氏)の主力仕入先でつくる「中部ジーネット会」と主力得意先の会「中部GN会」の製販合同による『2020年新春情報交換会』が1月21日、ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋で午後5時30分より開かれた。各会員とジーネットの幹部ら180名が出席し、新年にあたり改めて結束を誓い合った。
 冒頭、古里龍平ジーネット社長が年頭挨拶を行い、その中で「年が明けてから、色んな方とお会いして話を聞いています。明るい話は99・9%ありませんでした。今年は子年、私は寅年なので再来年60歳になります。60歳となると、昔であればちょっと経験を積んだお爺ちゃん。私はまだお爺ちゃんではありませんが、そういったお爺ちゃんが最近苦労しているのが経営のスピードの速さ。このデジタル化というのが、とてつもなく速い。私は常に思っていますが、使ってみないとある意味デジタル案件は分からない。従って、自分自身で使うことに心掛けている。使うというより、試すことを心掛けています。企業経営にとっても、5G、AI、RPA、IoTといったアルファベット技術がどんどん出てくる中で、我々はそういった物を試していかないといけない。こういう立場で、還暦寸前のお爺ちゃんにとっては大変な時代。最近思いますが、もっともっと若い人が取締役などのボードメンバー、経営層に入り込まないと駄目だと強く感じるようになってきました。日本は残念ながら、デジタル技術を使うスピードは圧倒的に遅い。やはり若い人、女性、外国人や、少なくても転職経験を持った人が色んなことを考えて物事を決めていく、これが国をリードする姿勢ではないかと強く考えるのです。この機械工具業界も、どこかで変えていかないと難しいのではないかと思います。業界のリーダーがどんどん変革していって、もう少し色んなアイデアや行動が出てくると、業界が明るくなるのではないかということです。我々はプライベート企業として、色んなことを今年も試していくつもりで進めていきます。是非この1年も、皆様の倍旧のご指導ご支援を心よりお願い申し上げます」と話した。
 続いて片岡暢博中部ジーネット会会長(ヤマザキマザックトレーディング東海・北陸・信州販売部部長)が「昨年来、忘年会から賀詞交歓会に参加されている中で、特に昨年の災害の多さ、それからラグビーワールドカップで大いに盛り上がったという話を再三聞かれているかと存じます。日本の社会はまだ外国人に対する受け入れの寛容さが無いという中で、ラグビーはどこの国のチームか分からないほど外国人だらけのチームとなりました。ですが、非常に感動をもたらしてくれたと思います。ワンチーム、信頼。おそらく今ビジネスをしている我々の中で一番欠けているものを感じたのではないかということで、皆さん取り上げたのではないかと思います。チーム一丸とならなければ勝てないスポーツ。80ヤードも走ったのに、ボールを渡して、タッチをするのは別の人というようなことが、我々サラリーマンの中にも言えると思って、恐らく日本人の心の中、DNAに組み込まれた感情ではないかというようなことを言われる人も多くいました。感動を与える仕事を今年1年、目指してもらいたいと存じます。景気が良い悪いは、時の運。そして、どんなことが起きるかも分かりません。何度も繰り返し経験したことですが、これを乗り越えて、来年もこういった情報交換会、大いに笑って語り合える場を是非持ちたいと思います」と述べて乾杯の音頭をとった。
 年男の人に記念品を進呈する恒例のイベントやジーネットの部門長・部署長の紹介があった後、松吉ジーネット支社長が「本日は得意先様63名、メーカー様92名、我々ジーネットが25名と180名で本当の新春情報交換会をさせていただきました。メーカー様のより素晴らしい商品を、我々ジーネットは販売店様を通じてユーザー様に色んな商品情報を伝えてまいりたいと思います。我々ジーネットは、皆様のお役に立てる、ジーネットと仕事をして良かったと思っていただける商社になるように、日々邁進しています。まだまだ私を含めて現場は足りない部分も多いとは思いますが、皆様のご支援とご協力をいただきながら日々成長して、この2020年、存在価値のあるジーネットを目指して邁進したいと思っています」と挨拶。永島令也中部ジーネット会副会長(日東工器中日本支社長)の三本締めでお開きとなった。

野崎幹事長はじめ全幹事留任
今年度の事業計画等決まる
ジュニアー会 令和2年度総会を開催

 愛知県の金属商業団体に所属する若手経営者でつくるジュニアー会(幹事長=野崎憲昭氏・常磐精機社長)は2月19日、名古屋市中区の名古屋ガーデンパレス1階「ホウ・エヴァ―」にて令和2年度総会を開催した。
 司会進行を務める安藤仁志副幹事長(安藤社長)の開会の辞に続いて、野崎幹事長が「本日の総会は大勢の方に参加いただき、誠にありがとうございます。この1年はすべての事業が充実し、私としても会員の皆さんにたくさんの笑顔が作れて良かったと思っています。景気が停滞しているなかで、新型コロナウイルスの感染が少しずつ増え、ダブルパンチとなり、経済にも影響が出てくるのかもしれません。そんな時こそ、会の仲間たちとの情報交換や切磋琢磨が心強くもなります。不況・ウイルスから自分も会社も社員もそしてお客様も守らなければならないという使命、そして今は試練でもありますが、皆で乗り越えていきましょう」と挨拶した。
 議案審議においては、決算報告等を伊藤哲生会計幹事(春日鋼機社長)が行い、すべての議案が承認された。幹事団は全員留任となり、引き続き幹事長を野崎氏が務めることとなった。
 最後に閉会の辞を堀晃徳幹事(金馬社長)が述べて総会を終了。この後、親睦食事会に移り、情報交換などを行った。
 【令和2年度幹事団】幹事長=野崎憲昭(常磐精機社長)▽副幹事長=安藤仁志(安藤社長)▽幹事=堀晃徳(金馬社長)▽会計幹事=伊藤哲生(春日鋼機社長)※敬称略
 【令和2年度事業計画】総会(2月19日)▽研修会(5〜6月)▽納涼会(7〜9月)▽懇親ゴルフ(7〜9月)▽忘年家族会(11〜12月)▽幹事会(2回程度)

 ジュニアー会は、愛知県内の金属商業団体に加入する企業の子弟で構成されている。会員が諸事業を通じて企業経営および管理技術を研究し、経営者としての資質を向上させ、あわせて相互の親睦を図ることを目的に設立された。設立から60年ほどの歴史があり、発足時から数えて現会員は3世代目にあたる。

得意先の社員などを招いて盛況
参加者が過去最高の149名に
クマザワ 第36回新春ボウリング大会

 機械工具商社のクマザワ(社長=熊澤直幸氏、本社=愛知県一宮市)は1月19日、得意先の社員とその家族らを招いて、愛知県稲沢市の稲沢グランドボウルで恒例の新春ボウリング大会を開催した。第36回目となる今大会には、過去最高を記録した昨年を上回る149名が参加した。
 大会は熊澤社長の始球式でスタート。会場には日頃の感謝の気持ちを込めて用意された豪華賞品が並び、参加者は商品獲得を目指して熱戦を繰り広げた。
 3ゲームのトータルスコアで順位を競った結果、シミズノブユキさん(KTX)が656ピンの高スコアーで優勝に輝いた。準優勝は644ピンのヤマグチタクミさん(ケーエスディー)、3位は632ピンのハシモトコウイチロウさん(高瀬金型)。
 ゲーム終了後はボウリング場内のパーティールームに移動して懇親の場となり、参加者は食事をしながら歓談し親睦を深めた。
 ボウリングの成績発表と表彰式が行われ、各賞受賞者に賞品が贈られた。また、小型ドローン、スイッチライト、ダイソンホットアンドクールなどが当たる「お楽しみ抽選会」も行われ大いに盛り上がりを見せた。
 最後に、熊澤社長が「改めて皆様、明けましておめでとうございます。日曜日のお忙しい時間に当社のボウリング大会にご参加いただき本当にありがとうございます。年々参加者が増加しています。36年間続いているイベントで、これも皆様が私どもをご贔屓にしてくださっているお陰で開催できるものと感謝しています。昨年は本当にお世話になって、最近はあまり良い話は聞かないのですが、一緒に頑張って行けば少々のことは乗り越えて行けると思っています。今年もクマザワをご贔屓にしていただけますよう、宜しくお願いいたします」と御礼の挨拶をし、散会した。

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の
楽団長らを迎えての特別企画
第27回ダイドーニューイヤーコンサート盛況

メカトロニクスの専門商社、ダイドー(社長=山田貞夫氏、本社=名古屋市中村区)主催の「第27回ダイドーニューイヤークラシックコンサート」が2月1日、名古屋市東区の愛知県芸術劇場コンサートホールで開催された。このコンサートは、同社の取引先や児童福祉施設の児童らを招待して開かれるチャリティーコンサートで、同社の社会奉仕活動の一環として1994年(平成6年)から毎年行われている。
 今回は、コンサートマスターとしてウィーン・フィルハーモニー管弦楽団より楽団長でヴァイオリン奏者のダニエル・フロシャウアー氏を、またチェロのトップ奏者としてウィーン国立歌劇場管弦楽団より主席チェロ奏者のラファエル・フリーダー氏を迎えての特別企画。
 オーケストラは名古屋に本拠地を置くセントラル愛知交響楽団で、同楽団首席客演指揮者・齊藤一郎氏の指揮の下、ゲストのエレーナ・フィンクさん(ソプラノ)、小林由佳さん(メゾソプラノ)、福井敬さん(テノール)、宮本益光さん(バリトン)が、ベートーヴェンの歌劇「フィデリオ」よりレオノーレのアリア=Aビゼーの歌劇「カルメン」よりハバネラ∞闘牛士の歌≠ネどを独唱した。
 また、ダニエル・フロシャウアー氏とラファエル・フリーダー氏がヘンデルの「パッサカリア」をデュエットし、ヴァイオリンとチェロの奏でるハーモニーが聴衆を魅了した。
 本格的なクラシックコンサートでありながら、曲の合間にはモーツァルトに扮したマーシー山本教授≠アと山本雅士さん(セントラル愛知交響楽団音楽主幹)が、司会の佐井祐里奈さん(@FMパーソナリティー)との楽しい掛け合いで分かりやすく演奏曲の解説をし、親しみやすさを演出していた。
 後半は、山田ダイドー社長の特別指揮により、ベートーヴェン生誕250周年を記念して「交響曲第九番より第4楽章」が演奏され、4人のソリストとダイドーニューイヤーコンサート2020合唱団が歌声を響かせた。演奏後、会場からはこの日一番の大きな拍手が送られた。
 このコンサートでは毎回、会場内でチャリティー募金が行われており、集められた善意は名古屋市福祉基金に全額寄付されている。コンサートの中で目録の贈呈が行われ、名古屋市の河村たかし市長と名古屋市社会福祉協議会の佐藤良喜副会長より山田社長に感謝状が授与されるとともに、河村市長から御礼の言葉が述べられた。
 また、一般社団法人日本経済団体連合会の中西宏明会長、公益財団法人サイトウ・キネン財団の堀伝理事長、セイジ・オザワ松本フェスティバル実行委員会の坪田明男実行委員長からの祝電も披露された。