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2020年(令和2年)2月
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2020年2月2日(日)・2732号
繋がるモノづくりの時代に備え
他業界との交流を更に広げる
日本機械工具工業会 新年賀詞交歓会を開催

 日本機械工具工業会(会長=石川則男氏・オーエスジー社長)は、1月15日午前11時30分より東京都港区の第一ホテル東京にて令和2年新年賀詞交歓会を開催した。正・賛助会員はじめ関連省庁・団体からの来賓、OBなど合わせて290名が出席し盛会となった。石川会長は挨拶で「他の業界の皆様と更に交流を広げることで、5Gの時代、繋がる情報、繋がるモノづくりといった時代に備えてまいりたい」と話した。
 冒頭、挨拶に臨んだ石川会長は「現在、産業界で最も期待されているものは何か。やはり、第4次産業革命や5Gの時代が私たちの生活、そして私たちのモノづくり、販売活動に影響を与えるだろうと言われています。第4次産業革命はロボット工学、人工知能、ナノテクノロジー、バイオ、量子コンピュータ、IoT、3Dプリンタ、自動運転など多岐にわたる分野においてデジタル化が進展し、これを後押しする5Gの時代となってくるわけです。私どもが生産している切削工具、耐摩耗工具、これら工具単独ではなかなか顧客に選んでもらえる最重要な要因にはなりにくい時代が、この5Gの時代であろうと考えています。もっと総合的に繋がった形での商品とサービスを提供していくことが、選ばれる要因になっていく。そういう中で、本日は大変多くの業界団体の皆様にご出席を賜っていますが、他の業界の皆様と更に交流を広げることで、この5Gの時代、繋がる情報、繋がるモノづくりといった時代に、日本機械工具工業会としては備えてまいりたいと考えています」と述べた。
 来賓を代表して玉井優子経済産業省製造産業局産業機械課長が「いよいよ今年7月には東京オリンピック・パラリンピックが開幕という年になりました。前回の大会(1964年)の時、東海道新幹線が一つのイノベーションとして世界に発信されたことが大きな出来事だったと思いますが、再び東京で開催される今年、また新しいイノベーションを世界に発信できるような1年になればいいなと思っています。他方で世界に目を向けると、米中の覇権争いやブレグジット、中東の緊迫といった地政学的な不確実性や不安定感が非常に高まっています。また、気候変動、地球温暖化といった地球規模の課題を抱えています。更に、少子高齢化による人手不足やエネルギー制約など、これから乗り越えていく課題が山積している状況ではないかと思います。こうした状況の中で、従来の枠にとらわれない柔軟な発想、あるいはスピード感でイノベーションを起こしていく、これが一層重要になると考えています。従来の業種や企業を越えて、色んな人、機械などがデータなどを介して繋がるコネクテッドインダストリーズ。これをこれまで以上に加速させて、新しい発想でイノベーションを生み出して、様々な社会課題を解決していくソサエティ5・0を世界に先駆けて実現していきたいと考えています。モノづくりから更にコトづくりへ競争領域が広がって、デジタル技術が製造業の位置付けを大きく変える時代になっているかと思います。こうしたデジタル化の波をむしろ危機ではなくチャンスと捉えていただいて新しいビジネスやサービスを生み出していけるように、経済産業省としても5Gのインフラ整備、デジタル市場のルール整備など、日本のイノベーションの創出環境の整備をしっかり取り組んでいきたいと思っています。また、少子高齢化に伴う長期的な人手不足の問題も深刻になっています。デジタル技術の活用に加えて、新しい機械や新しい技術、それからロボットの導入が一つの大きな解決策だと考えています。中小企業向けの新しい設備導入の補助事業やロボットの研究開発といった所を重点的に取り組んでまいりたいと思っています。機械工具、これは進化し続ける材料に対してあらゆる加工を可能にしていく、技術の先端を走り続けている業界だと考えています。皆様にとって素晴らしい1年になるよう祈念いたします」と祝辞を述べた。
 乾杯に際し、中村伸一副会長(三菱マテリアル執行役常務加工事業カンパニープレジデント)が「経済環境は、半導体の一部が底を打ったという報道もある中で、この機械工具業界においてはまだまだ混沌とした状況から抜け出していないというのが実態ではないかと考えています。そんな中で今年は2020年東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。また、その後には機械工具工業会にとっても大きなイベントであるJIMTOFが12月に開催されます。この2つの大イベントを通して、昨年も世界を賑わせた日本らしさ、日本のホスピタリティを全世界に知らしめる良いチャンスだと思いますし、それを受けてこの工業会も今年更に活性化を図ってまいりたいと決意しているところです」と述べて力強く乾杯の音頭を取った。
 祝宴では出席者が和やかに年始の挨拶を交わし歓談する姿が見られた。
 最後に、岩田昌尚副会長(イワタツール社長)が「今年、ISO13399委員会というのがスタートします。標準化などの流れで大事な会ですが、何のための会か分かりにくいとの話がありました。これはコネクテッドインダストリーズを進めるための委員会であり、世の中の変化を我々が後追いをするのではなく、この中でイノベーションを進めていく、そういう会にしたいということで、名前も『コネクテッドインダストリーズ委員会』にした方がいいのではないかと、先ほど許可をもらいました。そのような形で今年は新しいイノベーションを作る時間に振り分けていきたいと思っています」と抱負を語った後、同氏の掛け声でエイエイオーを唱和し散会した。

福井県経済の現状と展望について
日銀の中村健一氏が講演
福井県機工商組合 令和元年度研修会開

 福井県機工商組合(理事長=吉岡正盛氏・吉岡幸社長)は11月25日、福井市内のユアーズホテルフクイにて令和元年度研修会を開催した。日本銀行福井事務所長の中村健一氏が講師を務め「福井県経済の現状と展望 これからの米国、中国、韓国との関係」と題して講演。正・賛助会員あわせて42名が参加した。
 研修会は土橋慶一理事(ツチハシ社長)の司会進行により午後5時に開会。
 冒頭、挨拶に立った吉岡理事長は、業界を取り巻く環境について「昨年(2018年)末以降製造業を中心に低迷している。10月の工作機械の受注額は前年比37%減の875億円、年間の予想も1兆6000億円から1兆2000億円に下方修正。繰り越しの残がなくなる来期はもっと厳しくなる。建設業に関しては新幹線建設や駅舎建設をはじめ、駅周辺再開発、工場の新築や社屋などもあり、分野においては活況の部分も見受けられる。一方、電子部品や半導体製造装置に底を打ったという話も出てきているが、町うちの部品加工屋などではまだまだ仕事量が確保できていない。消費税の税率アップもそこに加わっている。米中貿易摩擦や日韓の問題が根深いこともあるが、働き方改革や人手不足などはこれからも続く」との見方を示し、同組合としては組合員が一致協力して福井のものづくりのためにしっかりと良い商品を供給することで貢献しなければならないと述べた。
 講演では中村氏が世界経済、日本経済、福井県経済についてデータを示しながら解説。現在の米国、中国、韓国との関係と、そこから見える福井県の課題などが話された。参加者からは日銀の役割についての質問も行われた。
講演後は会場を移して懇親会が催され、中谷健二理事(轟産業支社長)の司会進行、山本英治副理事長(福井機工社長)の乾杯挨拶で開宴。講師も交えて和やかに歓談し、水本三千穂ユアサ商事北陸支店長の中締めによりお開きとなった。

高信頼性の立形マシニングセンタ
CMX600Vi現地生産開始
DMG森精機 インドのラクシュミ社に生産委託

 DMG森精機(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区)は、インド国内のユーザー向けに特化した立形マシニングセンタCMX600Viの現地生産を、昨年10月29日より開始した。インドのラクシュミ社(Lakshmi Machine Works Limited)に生産を委託することで、納品までのリードタイムを短縮する。生産台数は月10台を予定しており、今後段階的に台数を増やしていく。
 ラクシュミ社は1962年に繊維機械の企業として設立され、DMG森精機とは約30年前よりパートナーシップを開始。現在ラクシュミ社の工作機械部門では、旋盤、フライス盤、ターンミル機を製造しており、自動化ソリューションも提供している。
 CMX600Viの主な特長は次の通り。
 @ワイドな加工エリア…省スペース設計ながらワイドな加工エリアを確保。特にY軸はクラス最大の560oを実現し、ギヤボックスハウジングなど円形状の大型ワークの加工にも対応する。加工エリアに十分な余裕があるため、ロータリテーブルを用いてワークを旋回させて行う加工の場合でも干渉の可能性を軽減する。
 A高剛性…基本設計の段階からFEM解析を活用し、さまざまな動作条件や環境変化などをシミュレーションすることで、ベッドの厚さやリブの形状、配置などを最適化。基本的な剛性が安定した切削能力を支え、重切削加工にも対応する。
 B高信頼性主軸…幅広い加工に対応する最高回転速度12000−1minの高信頼性主軸を搭載。高圧クーラントを多用する加工でも、主軸のラビリンス構造を強化することで主軸内部へのクーラント浸入を防ぎ、主軸の耐久性を高めている。特に精度や剛性が求められる主軸は、同社伊賀事業所の主軸工場内で部品加工から組立、検査まで一貫して行ったものを採用している。
 C作業性・保守性・信頼性…機械を操作するオペレーター目線で設計され、使いやすさを徹底的に追及。主軸やテーブルへの接近性に優れているため、工具やワークの取り付けなどの段取り作業をスムーズに行うことができる。マガジン内の工具の入れ替えなど日々の業務で発生するマガジンでの保守や作業をスムーズに行うためにマガジンドアを標準搭載。機械停止や加工不良の原因の1つである切りくずへの対策も万全にし、信頼性を向上させている。

セールス組織をさらに強化
サンドビック 新人事を発表

   サンドビック・コロマント・ジャパン(カンパニープレジデント=山本雅広氏、本社=名古屋市名東区)では、1月1日付で、宮真一氏がカンパニーバイスプレジデント兼西日本セールスクラスターマネージャーに、武井篤史氏がカンパニーバイスプレジデント兼東日本セールスクラスターマネージャーにそれぞれ就任した。
 宮氏は、セールスエリア・サウス・アンド・イースト・アジアのジェネラルマネージャーに就任した山本雅広氏の跡を継ぎ、西日本セールスクラスターを牽引していく。同氏は1991年にサンドビック・コロマントにセールスエンジニアとして入社。西日本および中部地域で長年営業に携わり、その後、中部リージョンセールスマネージャー、スウェーデン本社勤務、マーケティング、技術部などで役職を歴任し、2019年から近畿・北陸リージョンセールスマネージャーを務めていた。
 武井氏は、2004年にサンドビック・コロマントに入社し、名古屋本社で長年営業に携わり、2016〜18年は西中部リージョンセールスマネージャーを務めた。2019年初めに東日本クラスターマネージャー代理に就任して以来、デジタル化した働き方や新規顧客開拓で成果を上げ、新たに発足した東日本クラスターをリードしてきた。
 両者は、各セールスクラスターの事業戦略の策定、実行、業績目標の達成に努めるとともに、日本市場におけるサンドビック・コロマント・ジャパンのプレゼンスの拡大に向けて、更なる体制の強化などに取り組んでいく。

年 頭 所 感
多様化する課題に対して、
グループ横断的にシナジー
効果を発揮して取り組む
日本機械輸出組合
理事長 槍田 松瑩

 あけましておめでとうございます。
 年頭にあたり、一言ご挨拶申し上げます。
 元号が「平成」から「令和」にあらたまった昨年を振り返りますと、米国・欧州経済は個人消費等に支えられて堅調に推移したものの、米政権の自国第一主義政策による貿易摩擦や英国のEU離脱交渉の迷走等の影響が顕在化しつつあります。新興国経済も、ベトナム経済等が比較的好調であるものの、中国経済の成長率鈍化やASEAN諸国へその影響が波及しつつあり、長期低迷からの回復が見られたブラジル・ロシア経済も次第に成長が伸び悩みつつあります。これを受けて、我が国輸出の約64%を占める機械輸出も、2019年1〜11月の輸出額は対前年同期比約6・2%減となり、13か月連続で前年同月を下回っており、種々の経済統計でも、昨年の世界経済は緩やかに減速してきていることが示されています。
 この背景には、貿易摩擦にとどまらず技術の覇権争いの様相を呈しつつある米中摩擦や、なお合意なき離脱の可能性を払拭できない英国のEU離脱、昏迷を極める香港の状況等、先行きの見えない不確実性に覆われた世界情勢があります。
 本年を展望してみますと、
米中摩擦をはじめとして上で述べましたような種々の問題が、世界経済の成長を阻害するリスク要因として継続することが懸念されます。
 他方、AI、IoTなど情報通信分野をはじめとする急速な技術革新による新たな製品・サービスの創出と普及によって、従来にはない産業フロンティアの拡がりも報告されているところです。また、地球環境保護、人権保護、貧困撲滅等国連のSDGsが広範に提示する社会的価値の実現に向けてより一層の取組みが求められるところです。
 こうした中、当組合として、本年、以下のような取組みにより、機械輸出の拡大を図り、我が国経済・産業の持続的発展に貢献して参りたいと存じます。
 第一は、変化する通商・投資環境への対応です。
 米中摩擦は、貿易不均衡による貿易摩擦にとどまらず、技術開発を含む米中の覇権争いの様相を呈してきています。当組合としては、米中摩擦の影響により、企業のバリューチェーンにどのような影響があるかを検討してまいりましたが、技術覇権争いの影響も含めて議論を深めていかなければなりません。
 また、英国のEU離脱についても、離脱後のEUとのFTAなどをはじめとする枠組み構築の動き、新たに発足した欧州委員会の政策動向を注視し、欧州におけるサプライチェーンや環境・安全基準等諸施策について検討しなければなりません。
 RCEPや日トルコのFTA締結が期待されるところですが、我が国産業界としても、既存のFTAの活用促進に努めるとともに、自由かつ公正な貿易・投資環境の維持、発展に引き続き尽力していくことが重要です。 
 第二は、技術革新の進展とデジタル経済の拡大への対応です。
 現在、情報通信分野をはじめとして様々な分野で技術革新が進展しており、自動車のEV化や自動運転、AIの各分野へのアプリケーションの広がり等、従来の産業業種の枠組みを超えた製品、サービスの開発と普及が報告されています。また、これら従来の概念にない製品・サービスの出現に対応する制度や基準の整備が要請されているところです。
 国境を超えた電子商取引課税問題、まったく新しい技術に対応する知財戦略、デジタル技術と通信を利用した生産システムの構築等々、技術革新とデジタル経済の進展に対し、総合的に検討し、対処していく必要があります。
 第三は、SDGsへの貢献です。
 国連のSDGs(持続可能な開発目標)では、17の目標と169のターゲットを設定し、地球環境の保護、基本的人権の尊重、貧困撲滅などの課題に取り組むこととされています。こうした様々な社会的課題の解決に向けて企業の積極的な参画が求められており、グローバルに事業展開を行っている企業にとっては、これらを企業活動の制約要因としてではなく、世界的課題の解決への貢献を通じた新たなビジネスチャンスと捉え、鋭意取り組んでいく必要があります。
 当組合は、昨年、秋の総会において組合事業の将来の方向性として、従来の事業担当グループの枠組みを越えたグループ横断的な取組みを強化し、多角的な視点から業界としての課題に取り組んでいくことを決議致しました。2020年は、各グループ間のシナジー効果を発揮し、我が国機械輸出業界のさらなる発展と我が国経済のさらなる成長に向けて努力して参りたいと思います。
 組合員の皆様方のご健勝とご発展を祈念して、新年のご挨拶と致します。

創業350周年を超え
新しい時代へ踏み出す
岡谷鋼機
取締役社長 岡谷 篤一

(1月6日の同社年賀式で岡谷社長が述べた「年頭の辞」の要旨)
 昨年の世界経済は、米中貿易摩擦等の影響を受け減速しましたが、新年は新興国・途上国を中心に、世界経済は回復が予想されています。一方で日本経済は、IMFの見通しによりますと減速が見込まれ、難しい年になりそうです。
 このような環境下で、当社グループは中期計画Gih-2020の最終年度を迎えます。当社の伝統である新市場・新商品への挑戦として以下の課題への取り組みを加速し、その達成に全力を尽くします。
 ●世界中でロボット・IoT・AIの普及が進み、生産性や管理レベル向上が図られ、我国においては人手不足対策ともなります。当社グループもこれらへの取組みを更に充実させます。
 ●本格化する5Gや自動車関連のCASE等、スピードある変革に対しても、当社グループの結束とともに、グループ外の幅広い協力も仰いで挑戦します。
 ●海外では引き続き拠点充実を図り機能強化を目指しますが、世界での保護主義台頭の現状を鑑み、各国国内完結型のサプライチェーン構築も目指し、一層の現地化を進めます。
 これらの実行のために、最も大切なのは人財とその成長です。更なる教育の充実と円滑なコミュニケーションにより、明るく自由闊達な組織・企業風土を強固にします。
 当社は、先輩諸氏そして社員皆の努力により信用を1つの柱とし、創業350周年を超え新しい時代に入ります。SDGs・ESGを始めとする社会からの期待や、世界・日本の人口変化等の未来を見据えながら、創業400周年に向け目指すべき企業像に社員皆で想いを馳せます。50年先を想像しながら、その線上にある中長期計画等の課題に向き合うことは、意義のあることです。日本本社では昨年全社員がSDGsの学習を続け、その実行に向けた第一歩を踏み出しました。グループ各社でも同様にSDGsそしてESGを念頭にした企業活動を心掛け、社会的使命を果たしていきたいと考えます。

愛機工組合 支部忘年会
 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)では昨年11月下旬〜12月中旬にかけて各地で支部の忘年会が開かれた。

組合員増強への協力呼びかけ
尾張支部 東天紅KITTE名古屋店にて

 尾張支部(支部長=大崎政雄氏・大崎機工会長)の忘年会は、11月30日午後6時30分より名古屋駅前のJPタワー名古屋3階にある東天紅KITTE名古屋店で開催された。
 司会進行を近藤理事(油傳商店社長)が務め、佐々木理事(太田廣常務取締役)の開会の辞で始まった。
 大崎支部長は挨拶で「私が尾張支部の支部長をさせていただいて6年目になります。最初の総会は、太田廣の佐々木さんにお骨折りをいただいて浜名湖の山水館欣龍で開催しました。その後は、坂倉さんのお骨折りによりエクシブが続き、琵琶湖、鳥羽、浜名湖、琵琶湖と4回続けて行いました。次回の総会にもたくさんの方に出席いただきたいと感じ、皆様の意見も取り入れて決めたい。一泊も良いが日帰りで行ってはどうかという話がありますので、皆様のご意見をお聞かせいただきたいと存じます。もう1つ重要な話として、尾張支部がいま危機的な状況になりつつあります。組合員数(支部員数)が25名以上ですと4名の理事が選出できますが、それを下回ると1名減の3名となります。今現在、支部員の減少が続いています。現在の支部員数は22名で、あと3名増やさないと次の総会をもって尾張支部選出の理事が1名減となることをご報告します」と述べ組合員増強への協力を呼びかけた。
 続いて、山崎愛知県機械工具商業協同組合事務局長が挨拶に立ち、過日行われ盛況裡に終了した展示会『メカトロテックジャパン2019』への支援協力に対してお礼を述べた後、組合の活動等について報告。メカトロテックと同様、同組合が共催団体として携わる2020年7月2日から開催の『ロボットテクノロジージャパン』に対する支援協力も併せてお願いした。
 参加者は近況報告や情報交換に花を咲かせて親睦を深め、服部理事(服部商会社長)の一丁締め、石川石川工具社長の閉会の辞で終了した。
 同支部の令和2年度総会は、2月22日に名古屋市中区の料亭河文での開催が予定されている。

親睦を深めながら情報交換
三河支部 「重の家」でふぐ料理

 三河支部(支部長=三井重信氏・三井機工社長)は、12月13日午後6時より愛知県岡崎市の日本料理「重の家」にて支部忘年会を開いた。
 冒頭、三井支部長が、忘年会の参加と日頃の支部活動への協力に対して御礼を述べた後、「ロボットテクノロジージャパンが、2020年7月にニュースダイジェスト社が主催、愛機工組合が共催という形で、新展示会として常滑市セントレアの中部国際空港島内に設置された愛知県国際展示場(アイチ・スカイ・エキスポ)にて開催されます。また、2020年はJIMTOFが開催(12月に東京ビッグサイトにて)される年なので、今のうちに色々企画を組んで、またあちらで楽しい時間を過ごしましょう」などと新しい年への期待を含め話した。
 続いて、斉藤理事(三豊社長)が「今厳しい状況が続いていますが、本日は楽しく過ごしたいと思います」と述べて乾杯の音頭を取った。
 参加者は和やかに情報交換などをしながら、同店人気の季節限定ふぐ料理(鉄刺、てっちり、ふぐ唐揚げなど)を堪能。三井支部長の中締めで盛会のうちにお開きとなった。

支部行事に多数の参加を
北支部 梅の花・栄店にて

 北支部(支部長=長村康義氏・長村商店社長)は、12月11日午後6時より名古屋市中区の梅の花・栄店にて支部忘年会を開催した。
 服部理事(伊吹産業社長)が司会進行を務めて開会。
 冒頭、挨拶に立った長村支部長は「今年もあっという間に忘年会の時期となりましたが、1年の最後の締めを迎えましたこと、ありがとうございます。北支部としては会員も減ってきまして、なかなか行事を行うことが難しい状況ですが、9月には日帰りバスツアーを実施し、浜松までうなぎを食べに皆さんと行きました。恒例行事である豊川稲荷の初詣を入れて、せめて年に2回の行事をできる限り続けていきたいと思っています。来期に支部の役員が変わられましても宜しくお願いいたします。私もできる限り応援する所存ですので、是非とも北支部の行事に皆さん参加して盛り上げていただきたいと思います」と述べた。同氏の力強い発声で乾杯し、懇親の場となった。
 支部員のIZUSHIが名古屋支店を三河テクニカルセンターと統合し新たに愛知県刈谷市に中部支店を開設するため、北支部から三河支部へ転籍することが報告され、同社の那須支店長から永らくお世話になったことへの感謝が述べられた。
 山崎組合事務局長より組合の概況報告が行われた後、同氏の中締めで終了した。

アジアンナイトマーケットで年忘れ
中南支部 本場のベトナム料理

 中南支部(支部長=鈴木俊雄氏・マルマン商事会長〈当時、現同社顧問〉)の忘年会は、12月12日午後6時30分より名古屋市中区のアジアンナイトマーケットvivilan(ヴィヴィラン)で開催され、支部員とその社員、取引関係者が参加して親睦を深めた。
 冒頭、司会進行を務める山本杉本商事名古屋営業所長が「今年も支部の忘年会の時期がやってまいりました。楽しくできればと思っています」と挨拶。
 続いて、鈴木支部長が「皆さん、1年ご苦労さまでした。元気よく、倒れないように飲みましょう」と述べ、力強く音頭をとって乾杯した。
 同店自慢の本場ベトナム料理を味わいながら和やかに歓談。女性の参加者に鈴木支部長からクリスマスプレゼントが贈られるサプライズもあり、楽しいひと時を過ごした。

組合賀詞交歓会の準備綿密に
熱田支部 グランコート名古屋で

 熱田支部(支部長=滝澤有一氏・松本商店社長)は12月20日午後6時30分より名古屋市中区のANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋において忘年会を開催した。
 今回は、同支部が組合新年賀詞交歓会の幹事支部を務めることから、下見と打ち合わせを兼ねて行われた。
 冒頭、滝澤支部長が、日頃の組合並びに支部活動への協力に対して御礼を述べた後、「2020年の愛機工組合新年賀詞交歓会を私ども熱田支部が担当しておりますので、ご協力をお願いいたします」と挨拶。賀詞交歓会のタイムスケジュールや役割分担、テーブルの配置図等について説明した。
 続いて、山崎組合事務局長が当日の流れについて説明。役割を持った支部員の集合は午後4時、受付開始が同5時、会場への入場は同5時30分から、開会は同6時となることなどを確認した。参加者については、12月19日の時点で416名の申し込みがあると報告し「今回も多数の申し込みがあり、会場のキャパシティーのほぼ限界とみられる400名を超えた」と話した。
 忘年会の出席者は、賀詞交歓会に出される料理を試食しながら意見交換を行い、当日に備えた。

TT兄弟が中締め
東支部 高参加率に感謝

 東支部(支部長=野崎憲昭氏・常磐精機社長)は12月10日(火)、名古屋市中区の東京第一ホテル錦で支部忘年会を開催。支部員のほか12社15名の賛助会員も参加した。司会進行は、時津達也氏(新栄商会社長)が務めた。
 野崎支部長は冒頭「ここ数年、廃業などにより組合員の減少が目立ってきております。そこで少しでも組合員を増やすため、ここにお集まりのメーカーさま、問屋さまにお願いです。商いがあって、しかし愛機工組合に入ってらっしゃらない会社さまに『親睦会の場で多くの会社と交流できるし、メーカーさんも賛助会員として数多く加入しているよ』と、ぜひお声掛けください。一社でも多く組合員が増えることを理事全員願っております。話は変わりますが、東支部では夏のビアパーティーを多くの若い子たちが集まって盛大に開催しています。秋にはゴルフ会を開催しています。忘年会も総会もそうですが、東支部は参加率がものすごく高いです。私も支部長としてとてもうれしく思っております」と挨拶。参加した賛助会員らに向け組合員増強活動の呼びかけを行った。
 その後、林正人氏(広商NEXUS社長)の乾杯の掛け声で忘年会が開宴。余興などで大いに盛り上がり、最後は田中知之氏(ミユキ商會会長)の中締め挨拶と一丁締めで散会となった。

名古屋三大料亭を制覇
南支部 料亭「か茂免」

 南支部(支部長=森庸一氏・森哲社長)は12月13日(金)、名古屋市東区白壁にある料亭「か茂免(かもめ)」で支部忘年会を開催し、支部員ら17名が参加した。司会進行は和久田修志氏(三和商事社長)が務めた。
 森支部長は冒頭「景気のうえで不透明感が続いておりますが、どういう状況だろうとやることは一緒です。そんななか、組合事業で今年一番大きかったMECT(メカトロテックジャパン2019)も9万名を超える来場者が集まり、盛況裡に閉幕しました。来年(2020年)7月初旬には、ロボットテクノロジージャパンが愛知県国際展示場『Aichi Sky Expo』(愛知県常滑市セントレア5丁目)で開催されます。出品申し込みにまだ若干の余裕があるようなので、ロボット関係のお仕事をされている企業さまとお取り引きのある方は、ぜひともお声掛けをお願いいたします。それから、皆さんにご協力いただきたい件がもうひとつ。ここ数年、組合員数が減ってきており、南支部もピーク時から10社近く減っております。理事長を筆頭に我々理事も増強活動に力を入れておりますので、皆さんもご協力お願いします」と挨拶。そのまま乾杯の音頭をとった。
 名古屋三大料亭のひとつ、東区白壁「か茂免」での宴席も終わりを迎え中川雅夫副支部長(ナカガワ社長)の中締めの挨拶でお開きとなった。

ボウリング大会参加呼びかけ
西支部 料亭「賀城園」

 西支部(支部長=内藤和美氏・内藤商事社長)は12月5日(木)、名古屋市熱田区夜寒町にある料亭「賀城園(がじょうえん)」で支部忘年会を開催。支部員ら19名が参加した。司会進行は矢野茂雄氏(滝川物産社長)が務めた。
 内藤支部長は冒頭「皆さん、こんばんは。本日はお寒いなか、お忙しいなか愛機工西支部の忘年会にご参加いただきありがとうございます。また日頃より支部活動ならびに組合活動に積極的にご参加いただきまして、改めて感謝申し上げます。今年はMECT開催の年でした。前回展より来場者数は少なかったものの9万名を超えました。これも皆さんのご尽力のおかげと思っております。誠にありがとうございました」と挨拶。そのまま乾杯の音頭をとった。
 宴もたけなわとなったところで服部将康氏(服部社長)が中締めの挨拶へ。「皆さまお疲れさまです。2年に1度の、素晴らしいお店での忘年会ということで、体調をしっかり整えて参上しました(笑)。非常に美味しいごはんとお酒で、楽しい時間を過ごすことができました。2020年2月には、私が幹事となってボウリング大会を開催させていただきます。楽しい大会となるよう尽力させていただきますので、ぜひご参加いただければと思います」と支部ボウリング大会への参加を呼びかけ、最後は一丁締めでお開きとなった。

部員ら36名が集い
一年の労をねぎらいあった
愛機工青年部 役員会&忘年会開催

 愛知県機械工具商業協同組合(水谷隆彦理事長・ミズタニ機販社長)の青年部(滝澤有一部長・松本商店社長)は2019年12月4日(水)、名古屋市中区の大庄水産錦店で役員会ならびに忘年会を開催。午後7時から始まった忘年会には青年部員ら36名が参加した。
 忘年会前に開催された役員会では、以下の議題についての報告ならびに審議が行われた。
 【議題1/組合野球大会について】役員会当日現在5試合を残すのみとなり、決勝戦は2020年3月に開催されることとなった。その決勝戦には運営サポートとして青年部員も参加するよう呼びかけられた。
 【議題2/忘年会(当日)について】本役員会終了後の19時より開催される青年部忘年会には部員ら36名が参加。この場で、2019年に結婚や出産など慶事を迎えた青年部員へお祝金を授与することが確認された。
 【議題3/レクリエーションバスツアーについて】2019年10月5日(土)に開催された「宝塚歌劇団&カップヌードルミュージアム観光ツアー」の参加者アンケートがまとめられ発表された。@バスのなかは、いかがでしたか?▽ビンゴゲームが盛り上がって良かったと思います。PAやSAの滞在時間をもう少し長くしてほしい。など。A宝塚歌劇団は、いかがでしたか?▽非常に良かった。お土産を買う時間が短い。など。Bカップヌードルミュージアムは、いかがでしたか?▽行ったことのない施設だったので良かった。C今後行きたい場所、やってみたいことは?▽黒部ダム、松茸狩り、ぶどう狩り、登山、鵜飼、上高地、信州、USJ、シルクドソレイユ、歌舞伎、落語、お伊勢参り、相撲、富士急ハイランド、など。D企画全体の感想は?▽とても楽しかった。また次回も参加したい。などといった意見が寄せられたようだ。
 【議題4/講演会について】2019年11月20日(水)に名古屋市中村区のAP名古屋名駅で開催された講演会について報告があった。「ゆとり世代社員の教育」と「ビジネス心理」をテーマに、青年部員ら24名が参加。参加者からは一様に「かなり良かった」との声が上がっていたようだ。
 【議題5/その他】@他産業視察について▽2020年2月29日(土)の開催が決定。視察先は愛知県西尾市の抹茶ミュージアム西条園「和く和く」など。A同2月7日(金)に三重県四日市市で開催される「全機工連(全日本機械工具商連合会)若手交流会」への参加の呼びかけ。

 役員会終了後には、青年部員ら36名が参加し忘年会が開催された。滝澤部長は「私は2020年で青年部在籍30年となります。ここに居る20代の方たちが生まれる前から青年部に入っています。先日開催した講演会の講師がゆとり世代の教育について話をしていたのですが、正直言って、私はゆとり世代がいつからいつまでなのか全然分かっていません。だから私はゆとり世代と呼ばれる方たちと他の世代の方たちを区別して話したことなど一度もありません。恐らくですけど、ゆとり世代って呼ばれ方は本人たちからしたら決して気持ちいいものではないと思います。ただ、先日の講演会で講師がおっしゃっていましたが、その世代の方たちはバブル世代の我々を“意味不明”と思っているそうです。そこはちょっと残念に思いました(笑)。この青年部は年齢の幅もありますが、今日は今年一年を反省しながらも楽しい時間にしましょう。キャンプやバスツアー、講演会と順調に開催してきておりますし、今後、他産業視察なども控えておりますが、来年も楽しい青年部にしていきたいと思います。今年一年お疲れさまでした」と挨拶。乾杯の音頭をとった。
 宴もたけなわとなったところで、服部嘉高副部長(服部商会社長)が中締めの挨拶へ。全機工連若手交流会への参加の呼びかけで結び、一丁締めで散会となった。

2019年の厄落としと景気回復願い
名機工同友会 忘年例会開催

 名機工同友会(吉野栄一会長・吉野機械工具社長)は2019年12月12日(木)、名古屋市中区栄の居酒屋「貴楽家 悠(キラクヤ ユウ)」で12月例会(忘年例会)を開催。会員ら19名が参加した。司会進行は、三木喜昌氏(三起工機社長)が務めた。
 まず初めに野崎憲昭総務幹事(常磐精機社長)から、2020年3月下旬に開催予定のベトナム視察旅行ほか、今後の事業予定などが報告された。
 続いて吉野会長が「皆さまにとって今年(2019年)はどんな一年でしたか? 私の今年一年を漢字で表すと“病”です。ケガや病気に悩まされた一年でした。健康第一、これが一番大事だと改めて気づかされました」と挨拶。そのまま乾杯の音頭をとり、忘年会が開宴した。
 お店自慢の鍋料理や美味しいお酒を存分に堪能し、宴もたけなわとなったところで、和久田修志副会長(三和商事社長)が「昔から“病は気から”ということわざがあります。皆さんも、気持ちだけはしっかりと持って、そして2020年も笑顔で過ごしていただければ、不景気感も少しは和らぐのではないでしょうか? 来年も改めてよろしくお願いいたします」と中締めの挨拶を結んだ。最後は一丁締めで散会となった。

3月19、20日にポートメッセなごやで
2020中部機械加工システム展
ジーネット名古屋支社 出品社向け説明会と決起大会

 ジーネット名古屋支社(取締役支社長=松吉正訓氏、所在地=名古屋市中区)管轄の有力販売店が主催する「2020中部機械加工システム展」が3月19日(木)・20日(金)の2日間、ポートメッセなごや第3展示館にて開催される。これに先立ち、出品メーカー向け説明会と決起大会が昨年11月27日午後4時30分より名古屋市熱田区のサイプレスガーデンホテルで開かれ、出席した出品メーカーと事務局のジーネットが展示会の成功に向けて結束を固めた。
 中部機械加工システム展は、機械加工に的を絞った展示会で、7年連続の開催となる。今回は「現場の悩み、かんたん解決します」をテーマに、最新鋭の工作機械をはじめ、切削工具、ツーリング、治具、産業用ロボット、測定、環境等の周辺機器を展示する。また会場では、生産性の向上、コストダウンにつながる各種問題解決型の提案も多数用意する。
 説明会では事務局を代表して松吉ジーネット名古屋支社長が「機械加工システム展ということで、工作機械を中心とした商材のメーカー様に出品していただき展示会をする運びです。現時点で175メーカー様。商品の展示にプラスして、展示会開会までの約4か月間皆様と一緒にPRする時間が取れている。市場が厳しい中でも、そういった場があるのは幸せなことだと思っています。展示会まで皆様と共に足を運んでいけたらと思っていますので、ご支援ご協力をお願いします」と挨拶。
 展示会のPR動画を見た後、枅川修ジーネット三河営業所長が同展の概要・テーマをはじめ、来場システム、バーチャル展示会、
セミナー、出展要領などを説明した。
 続いて、会場を移して決起大会を兼ねた懇親会が開かれ、冒頭、浅井章帝国チャック部長が挨拶で「我々のお客様であるトヨタ自動車さんは、自動車業界100年に一度の大変革期ということで、合併やM&A、子会社化と非常に目まぐるしく進んでいます。トヨタ系だけではありません。そんな中で情報をいち早く手に入れ我々メーカーが少しでも変わっていかないと、この波に乗り遅れるのではと最近思っています。お客様の潜在需要を我々メーカーが掘り起こして顕在化し、売り上げに貢献する。少し状況の悪い中、営業マンが前を向かないといけないということだと思います。今回の展示会が我々メーカー、ジーネット様にとって成功となりますよう祈念します」と述べて乾杯の音頭を取った。
 情報交換などをして交流を深め、各部署決意表明、窪田健一DMG森精機セールスアンドサービス執行役員部長の中締めで終了した。
 【2020中部機械加工システム展 開催概要】
●テーマ=「現場の悩み、かんたん解決します」
●会期=2020年3月19日(木)午前10時〜午後5時、20日(金)午前9時30分〜午後4時
●会場=ポートメッセなごや第3展示館
●主催=ジーネット名古屋支社管轄の有力販売店
●事務局=ジーネット名古屋機械課、名古屋営業所、三河営業所、一宮営業所、三重営業所、静岡営業所、浜松営業所、および名古屋支社
●展示規模=会場床面積1万125u
●展示小間数=約200小間(予定)
●出品予定メーカー数=200社
●キャンペーン期間=2020年1月1日〜3月31日
●目標来場者数=4000名
ジーネット2020年
3月期第2四半期決算
営業利益 前 年同期比 34%増

 ジーネット(社長=古里龍平氏、本社=大阪市中央区)は、11月19日午前11時より本社ビル会議室にて、ジーネット及びフルサトグループの2020年3月期第2四半期決算に関する記者発表を行い、古里社長が概要を報告した。
 ジーネット単体では、設備投資の減少などにより売上高が315億6300万円(前年同期比2・5%減)となったが、販管費における貸倒引当金繰入額の減少などで営業利益は7億2600万円(同34・0%増)、経常利益は8億2500万円(同29・4%増)、純利益は5億4300万円(同31・9%増)となった。
 フルサトグループ全体では、売上高532億6000万円(前年同期比3・7%増)、営業利益21億9400万円(同30・8%増)、経常利益23億8300万円(同26・7%増)、純利益15億5900万円(同26・2%増)の増収増益。
 連結売上高は、今期から連結対象にしたセキュリティデザイン(セキュリティ関連の会社)の売上と、建築資材の販売増によって増加。工業機器(ジーネット機工部門)は前年同期比3・8%減、工作機械(同機械部門)は前期までの受注残によって売上が増加し同6・9%増、FAシステム(同FAシステム部門)は同34・4%減だった。
 通期の連結業績予想については、上期実績を踏まえた上で機械投資の減速、消費増税の影響等を考慮し、2019年5月に発表した予想(売上高1080億円、営業利益40億円、経常利益44憶円、純利益29億5000万円)を据え置くとした。
 同社の営業施策について、大谷秀典常務取締役営業本部長が説明。機械加工システム展はじめ各種展示会の報告、今年度の機械加工システム展のPRビデオの紹介が行われた。
 また、困り事の解決方法を掲載し好評の「かんたん解決カタログ」については、スマホ等のモバイルでも見られるように制作したものを紹介。今後さらに多くのコンテンツを作成して販売店やユーザーの営業支援に活用したい考えを示した。同社のオリジナル商品「ギガセレクション」も認知度が高まってきており、さらに商品開発を進めてユーザーニーズに応えていく。さらにロボットシステムについては、ベトナムの技術集団と提携し、システムの開発を迅速に行っていく。社内の営業スキルも高めながら進めていきたいと話した。

組合員の従業員ら167名が参加
優勝は良さん、犬飼さん
愛鋲協 第37回ボウリング大会開催

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=藤田守彦氏・藤田螺子工業副会長)は12月15日、名古屋市千種区の星ケ丘ボウルで総勢167名が参加して恒例のボウリング大会を開催した。年々増加する参加者に対応するため、今年から1レーン4名、2ゲーム制で行われ、組合員の従業員や家族らが親睦を深めた。
 大会当日、参加者は午前9時30分より順次受付を済ませ、同10時、藤田理事長の始球式でゲームスタート。約1時間にわたって日頃の腕前を競い合い、男子の部は良東瀬戸さん(中部製作所)がトータル437ピンで優勝、女子の部では犬飼美加さん(金城螺子製作所)が303ピンで優勝した。
 ゲーム終了後はパーティールームで、大野正博副理事長(中部製作所社長)の司会進行のもと表彰式を兼ねた懇親会が行われた。
 「ねじの日」のロゴマークが入ったマグカップ12個を景品に藤田理事長とのジャンケン大会を楽しんだ後、藤田理事長が「5月から新しい年度が始まりますが、春か夏にボウリングとは別の企画、セントレアの見学を考えています。空港施設の他、滑走路に出て近くで飛行機の離着陸を見るツアーがあるそうなので、それを実施したいと思っています。ご参加いただければと存じます」と挨拶。
 ボウリング大会担当の鈴木憲一理事(エフシーテック社長)は「今年度もたくさんの皆さんにご参加いただき誠にありがとうございます。今回、従来の3ゲームから1ゲーム減らし、2ゲームとしました。また、お子様の弁当にキッズプレートを用意しました。いかがでしたでしょうか。後ほどご意見をお聞かせいただければ幸いです。皆さんに参加してもらえるよう色々変えていきたいと思っていますので、今後も宜しくお願いします」と挨拶した。
 表彰式に移り、各賞受賞者に賞品が贈られた。加えて、藤田理事長から理事長賞とサプライズプレゼントが寄贈され、会場は一層盛り上がりを見せた。
 上位入賞者は次の皆さん(敬称略)。
 【男子の部】
▽優勝=良東瀬戸(中部製作所)437ピン
▽準優勝=川口想真(藤田螺子工業)377ピン
▽第3位=沖貴裕(八幡ねじ)355ピン
 【女子の部】
▽優勝=犬飼美加(金城螺子製作所)303ピン
▽準優勝=杉本春菜(八幡ねじ)302ピン
▽第3位=吉田一代(藤田螺子工業)394ピン※吉田さんは昨年優勝のため規定により3位となった。

過去最高の115名が参加
1年間の支援に感謝
服部商会 仕入先を招いて忘年会

 機械・工具の総合商社服部商会(社長=服部嘉高氏、本社=愛知県津島市)は、11月15日午後6時30分より名古屋駅前のJRゲートタワー13階にあるジョニーズブラッセリーにて、恒例の忘年会を開催した。同社の仕入先ら115名が参加し、1年を振り返りながら和やかに親睦を深めた。
 司会進行をヒューター嘉緒里総務部長が務め、はじめに服部商会社員のプロフィールなどを紹介するスライドショーを観賞した。
 挨拶に臨んだ服部社長は、仕入先各社の日頃の支援に対して感謝の意を示した後、「服部商会の令和元年、おそらく中部の中では一番最初の忘年会に、ご出席いただきまして誠にありがとうございます。今までで一番たくさんのご参加をいただいていると思います。景況感は目まぐるしく変わっていますが、決して悪いことばかりではなく、来年(2020年)は東京でのオリンピック、そして2027年には名古屋の地にリニア新幹線が開業します。当社の1年を振り返ってみると、まずはじめに、ヒューターが中心となって進めている働き方改革の一連ですが、健康経営ということで愛知県から銀賞、津島市から最優秀賞をいただき表彰されました。また最近、倉庫の中を広く見渡せるようにし、動線を見直して無駄な動きをなくし効率よく出荷できるよう改善しました。さらに社員には、現在進行形でまだ途中経過ですが、とある先生をお呼びして『記憶力術』と題して講義をしてもらっています。要は、プラス思考でいきましょう。マイナスのイメージを掲げない。自分の言った言葉は必ず自分のところに帰ってくる。悪い言葉を出すと自分のところに帰ってくる、といったことを学んでいます。これによってすごく社内の雰囲気も変わってきました。それ以外ではペーパーレス化に取り組み、今まで紙で扱っていたものをペーパーレスにしました。同業者からはペーパーレスでよくできましたねと言われ、服部商会の社員は非常に真面目で協力的なので私どもではスムーズにできましたよと話していますが、頑張ってくれている社員の方たちは大変な思いをしているのではないかと思っています。しかし、この先を見ればそれも必要なことではないかと思っています。服部商会はこれからも皆様の期待に沿えるよう努力をし、また新たに4人の新入社員も入りさらなる飛躍をする。そして真心経営を目指す。これで100年企業になる。これを今日ご列席の皆様方に支えていただけたら、これ以上のものはないと思っています」と述べた。
 メーカーを代表して菅晴稔三菱マテリアル加工事業カンパニー東海ブロック長が「2019年を振り返ると、色々なことがありました。1つは、
平成から令和に変わりました。これが一番大きなニュースかなと思います。東海地区で言うと、やはりトヨタ様のお膝元ということで、100年に一度の変革。それに伴い経営統合が進んでおり、先日、アイシン精機がアイシンAWと経営統合すると発表しました。また、ホンダ関連の部品メーカー3社と日立関連の部品メーカー1社合計4社が経営統合するということで、今後ますますこのようなことが加速していくのかと感じています。個人的にニュースで気になったのが量子コンピュータ。10月に新聞に掲載されていたのですが、グーグルの量子コンピュータが量子超越を達成したということで、スーパーコンピュータで1万年かかる計算が3分20秒でできるという。それが本当ならば、世の中がガラッと変わってしまうと思っています。その辺がワクワクしているのと、今後どのようになっていくか、これについていかないとダメだと感じている次第です。そのようなことを皆様と分かち合いながら楽しい時間を過ごしていきたいと存じます」と挨拶。
 続いて商社を代表して吉村泰典山善上級執行役員名古屋支社長が「服部商会様の素晴らしいところは、基本を大切にするところだと思います。今このような不確実で先が見えない時代に一番大切なのは、この基本だと思います。掃除や挨拶、訪問ということは、社長、会長をはじめ、大変厳しくどこよりもされていると思います。間違いなく来年(2020年)に向けて実るのではないかと、我々も勉強させていただいています。私も6年前から服部商会様の忘年会に参加させていただいておりますが、毎年スケールアップしています。この1、2年を通じて一番会社が変わっているのが服部商会様だと思います。ますます働きやすい会社、100年企業を目指して頑張っていただきたいと存じます」と述べて乾杯の音頭を取った。
 懇親の場となり、和やかに歓談する中、ゲームや抽選会も行われ、参加者は楽しいひと時を過ごした。
 最後に服部峰久専務が御礼の挨拶で「皆様のおかげで、このような会ができました。感謝申し上げます。皆様のご協力によって服部商会も成り立つと思っておりますので、今年同様来年も宜しくお願いいたします」と述べて、一丁締めで終了した。

仕入先との交流深めワンチームに
業績好調の2019年を締めくくる
ミユキ商會 忘年会で楽しいひととき

 機械工具商社のミユキ商會(社長=田中秀典氏、本社=名古屋市昭和区)は、12月20日午後7時より名古屋市中区の東京第一ホテル錦で、仕入先メーカーらを招いて恒例の忘年会を開催した。
 はじめに田中社長が「皆様、2019年はどのような年であったでしょうか。私自身は目標を見つけスタートを切れた年でしたので良い年だったと思っています。ただ心配なのは、この景況です。昨年(2018年)この会で『2019年の後半あたりから、景気が落ち込むと予想している』と言っています。本当は当たってほしくはなかったのですが当たってしまい、皆様の会社もご苦労されているのではないかと思います。そのような中で10月末に決算を迎え、前期と比べ微増という結果になりました。この景況の中で売上を維持できたことを非常に嬉しく思い、ひとまずホッとしていると同時に、例年以上に不安な気持ちが湧いているということもあります。今日は楽しい忘年会ですので、不安な気持ちを忘れ、皆様と共に楽しい時間を過ごしたいと思っています。皆様にも是非そう過ごしていただければと思っています。最近では忘年会スルーという言葉が話題となっています。今日来ていただいている皆様には、来年(2020年)以降も是非ご参加していただきたいと思っておりますので、今後とも宜しくお願いいたします」と挨拶。
 続いて田中会長が「本日は皆様方、和気あいあいと情報交換を密にしていただき、来年も皆様と楽しく会えるように頑張っていただきたいと思います。若い方々とこうしてお付き合いすることが大好きです。色々な新しいことを私は教えていただいており、非常にありがたく思っています」などと挨拶し、同氏の力強い音頭で乾杯した。
 参加者同士和やかに歓談する中、恒例となったマジックショーなどで宴は大いに盛り上がりを見せた。
 最後に田中専務が御礼の挨拶で「2020年はオリンピックイヤーです。必ず元気な年になると私は信じています。多方面に大きな刺激を与えてくれると思います。ミユキ商會自体も、お見えになりますメーカーさん、問屋さん、そして我々と三位一体でスクラムを組みながら、ワンチームでトライをしていこうと考えています。是非とも皆様方のお力添えを宜しくお願いいたします」と述べ、三本締めで散会となった。

新社長に橋爪庄二氏
マルマン商事 鈴木会長は顧問に

 機械工具の専門商社、マルマン商事(本社=名古屋市中区)では昨年開催された取締役会にて代表取締役社長に橋爪庄二氏が選任され、1月1日付で就任した。
 代表取締役会長の鈴木俊雄氏は退任し、顧問に就いた。
 新役員は次の通り(敬称略)。
▽代表取締役社長=橋爪庄二(新任)
▽取締役執行役員統括部長=杉浦直
▽取締役執行役員機械部部長=掛江裕史
▽取締役監査=鈴木優子

新社長に衣斐 剛氏
丸一切削工具 誠氏は代表権のある会長に

 切削工具の専門商社でオリジナルブランドTHECUTを展開する丸一切削工具(本社=東大阪市本庄西)では1月、衣斐誠社長が代表権のある会長に就任し、後任の社長に衣斐剛氏が就任した。
 新役員は次の通り(敬称略)。
▽代表取締役会長=衣斐誠
▽代表取締役社長=衣斐剛
▽専務取締役=湯浅博喜
▽常務取締役=船山典靖(新任)
▽取締役顧問=衣斐訓
▽取締役=衣斐正道
▽監査役(非常勤)=衣斐京子(新任)

7月開催のロボットテクノロジージャパン
愛機工 第4回実行委員会を開催
全体目標の800小間に近づく

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は、ニュースダイジェスト社が主催、同組合が共催して今年7月に開催する、産業用ロボットと自動化システムの専門展「ROBOT TECHNOLOGY JAPAN(ロボットテクノロジージャパン)」の第4回実行委員会(実行委員長=森田乾嗣副理事長・モリタ社長)を、12月23日午後5時より名古屋駅前の安保ホールにおいて開いた。
 出展者勧誘折衝状況、申し込み受付状況が報告され、出展申し込みは全体で見込みを含めて774小間、組合確定分は113小間となり、目標の800小間まであと一歩に迫ったことが分かった。
 冒頭、水谷理事長が「2020年1月末が募集締切です。今まで勧誘をしていただいた所の最終の追い込みの確認を取りたいということで、本日の開催となりました。先週、東京では国際ロボット展(会期2019年12月18〜21日)が開催され、4日間で14万人を集めたそうです。ロボットに対する今後の進展が大変注目されていると感じています。この勢いで、私どもの企画しているロボットテクノロジージャパンも産業用ロボットに特化した展示会として、7月開催に向けて皆様のご協力とご鞭撻をお願いしたいと思います。募集締切に向け、全体目標の800小間に到達しそうなところと聞いています。本日確認の上、また皆様の勧誘へのご協力をお願いしたいと思います」と挨拶。
 平野清嗣ニュースダイジェスト社情報企画部長は、出展申し込み状況について「現在、見込みも入れた合計値が774小間という数字を掲げています。かための数字で算出していますので、目標の800小間もかなり近づいてきたという手応えを感じています」と話し、勧誘状況と先日行われた国際ロボット展の概況について報告。最後に「中部に自動化のインフラをなんとしても根付かせたいと思っていますので、ご協力をお願いします」と力を込めて語った。
 続いて森田実行委員長の議事進行の下、各実行委員の出展勧誘先との折衝状況などが報告され、組合の募集状況を確認。森田実行委員長は「もうひと押しというところです。ぜひ皆様のお力をお借りしたいと重ねてお願いします」と締めくくった。
 この後、1月22日に安保ホールで開催された第5回実行委員会では、出展を検討中の勧誘先の最終的な意向確認、想定小間数の報告などが行われた。
 ロボットテクノロジージャパンは、2020年7月2日(木)〜4日(土)の3日間、愛知県常滑市の中部国際空港島内にある愛知県国際展示場(アイチ・スカイ・エキスポ)にて初開催される。出展者はロボットメーカー、周辺機器メーカー、ロボットシステムインテグレーター(SIer)、商社などを対象とし、200社・800小間の開催規模をめざす。生産現場や物流拠点でロボット導入を考えるユーザー(自動車などの製造業、物流、食品・医療品・化粧品産業)など3万人の来場を目標としている。

最新の機器・工具類を展示紹介
MECT2019フォロー展』盛況
三井機工 併催の技術セミナーも好評

 工作機械・精密切削工具・精密測定装置等の総合商社、三井機工(社長=三井重信氏、本社=愛知県岡崎市)は11月22、23日の両日、岡崎市竜美丘会館にて「MECT(メカトロテックジャパン)2019フォロー展」を開催した。2日間でユーザーなど約300人が来場し、会場は賑わいを見せた。
 同社はMECTとJIMTOF(日本国際工作機械見本市)の閉幕後、展示会に出品された各分野の代表的なメーカーの最新商品を展示紹介する「フォロー展」を毎年開催しており、最新情報をいち早く収集できる場としてユーザーに好評である。
 今回は、2019年国内最大の工作機械見本市として10月に名古屋で開催され9万人以上が来場したMECT2019のフォロー展で、メーカー50社が出展し、高能率・高品位加工を提案した。
 会場には三井機工のスタッフがセレクトした、MECT2019で注目を集めた新商品や同社のユーザーにマッチした最新の機器・工具などが幅広く展示され、来場者は商品を間近に見ながらじっくりと担当者の説明に耳を傾けていた。
 特設コーナーでは、BCP対策用通信システム、ひずみセンサー、自衛機能付き消防ノズルなどBCP関連商品や、3DVR、3Dプリンターなどの新規分野の商品が紹介された。
 また、会期中に行われた出展メーカー(京セラ、MEKASYS、マイコール)による技術セミナーも好評を博した。

2020年2月9日(日)・2733号
7月2日から3日間開催
愛機工 2020年新年賀詞交歓会開催
ロボットテクノロジージャパンをPR

 愛知県機械工具商業協同組合(愛機工/水谷隆彦理事長・ミズタニ機販社長)は1月16日(木)、名古屋市中区金山のANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋で2020年新年賀詞交歓会を開催。組合員や賛助会員ら420名が参加した。幹事支部は熱田支部(滝澤有一支部長・松本商店社長)。司会進行は熱田支部の小浦正喜氏(こうら社長)が務めた。
 会冒頭の水谷理事長挨拶。「昨年10月に行われた『メカトロテックジャパン(MECT)2019』は皆さまの絶大なるご協力により9万名を越す来場者数を記録し、大盛況裡に閉幕できましたこと感謝申し上げる次第であります。そして今年7月は新たな展示会『ロボットテクノロジージャパン』が、中部国際空港セントレアから徒歩5分の位置に完成した愛知県国際展示場『Aichi Sky Expo』で開催されます。1月末日の出品締め切りまであと少ししかございませんが、今から非常に盛り上がっております。改めて皆さまのご協力をお願い申し上げます。さて、IoT、5G、AI、ロボットなど、新しい技術がどんどんと世の中に広まってきております。一方で、ここ数年続く異常気象など大変な時代になってきており、未来を予測すること、想定することは非常に難しいことだと思います。だからこそAIとロボットを上手く組み合わせて、未来を創り上げていかなければいけないのではないでしょうか。シンギュラリティという言葉があります。2045年にはAIが人間の頭脳を超えると言われております。そこまであと25年です。そんな時代を見届けたいと思っております。その頃にはロボットと共生できているのか分かりませんが、我々モノづくりに携わる人間が、地球の大々的な気候変動などにより環境がこれ以上悪化しないよう考えなければならない時代がきたのかなと思っています。改めて、本年もよろしくお願い申し上げます」。
 続いて来賓を代表し、愛知県経済産業局中小企業部商業流通課の大野伊知郎主幹が登壇。大村秀章愛知県知事の祝辞を代読した。「昨年、貴組合におかれましては産業活動を支える工作機械やその技術を展示する国内最大級の専門見本市である『メカトロテックジャパン2019』の開催をはじめ、さまざまな事業に取り組まれ、本県の産業発展に大きく貢献されました。愛知県では全国植樹祭やラグビーW杯などのビッグイベントを成功に収め、8月には愛知県国際展示場『Aichi Sky Expo』をオープンさせるなど、愛知県のプレゼンスを一層高めることができました。また、愛知県新体育館の基本計画を発表するなど、進化する愛知県の大きな一歩を踏み出す一年になりました。本年におきましても、世界のさまざまな国や地域と連携し最先端の技術やサービスを取り込みながら、基幹産業である自動車産業はもちろん、航空宇宙やロボットなどの次世代産業の集積を加速いたします。さらに、革新的ビジネスモデルや最先端の技術を起爆剤とし、国際的なイノベーションを創出していきます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます」。
 田研至副理事長(井高社長)による乾杯の挨拶。「ねずみ年は繁栄の年と言われております。そして、新しいことにチャレンジするのに最適な年とも言われています。我々は今年、ニュースダイジェスト社(ND社)さまと共に、賛助会員の皆さまのお力もお借りしながら、組合として初となる『ロボットテクノロジージャパン』を力強くやっていきたいと思っております。今年一年、愛機工組合は挑戦し続けてまいります!」。
 宴もたけなわとなり、最後に森田乾嗣副理事長(モリタ社長)が登壇。「本日は、本当に多くの組合員の会社さん、賛助会員の会社さんにお越しいただきまして、ありがとうございました。私、実はこの組合のロボット展の実行委員長を仰せつかっております。ぜひとも組合員の皆さま、賛助会員の皆さまの絶大なるご支援を賜りまして、このねずみ年に相応しい展示会にしたいと思っております。全国からお客さまがお越しくださいます。この展示会が成功すれば『やっぱり愛知だ!』と言っていただけると思っております。ぜひ、皆さま方のお力添えをお願い申し上げます」とロボット展への協力を要請。最後は全員での一丁締めで散会となった。

森村グループ4社の合弁会社
「森村SOFCテクノロジー」事業開始

 ノリタケカンパニーリミテド、TOTO、日本ガイシ、日本特殊陶業の森村グループ4社による合弁会社「森村SOFCテクノロジー」(社長=佐藤美邦氏、所在地=愛知県小牧市)が昨年12月3日、事業を開始した。
 事業内容は、家庭用、業務用の固体酸化物形燃料電池(SOFC)のセル、スタック、モジュールおよびシステムの研究・開発・製造・販売。各社がこれまで培ってきたSOFCに関する技術・ノウハウなどを持ち寄り、それぞれの有する経営資源を融合することで早急な商品化の実現を目指す。
 同社のロゴは、森村4社による技術力と叡智の結集、未来のエネルギー(燃料電池)のひろがり・発展・進化、そして森村グループの志を世界へ展開していく様、挑戦、積極性、先進性・先見性、新しい価値創造をイメージした。
 佐藤社長は「『エネルギー分野で未来を切り拓く!』という当社のミッションの下、セラミックスにおいてノウハウを持つ森村グループ4社のリソースを結集させ、総員参加の精神で早期の商品化に邁進します。弊社が提供する、クリーンで高効率な発電デバイスであるSOFCを普及させることが、省エネルギー、CO2削減の推進による持続可能な社会の実現、レジリエンス性の向上による皆さまの安心・安全な生活の実現につながると信じております」とコメントしている。

製販でできることを協力して
新たな令和を良い時代に
名古屋金物業界 令和2年賀詞交歓会開く

 愛知県金物商工協同組合、名古屋利器工匠具卸業組合、名古屋建築金物卸商組合の3組合による「名古屋金物業界賀詞交歓会」が1月10日、名古屋市中区の東京第一ホテル錦で正午より開催され、来賓をはじめ各組合員と賛助会員ら約100名が出席して新年の幕開けを祝った。
 賀詞交歓会は岡本達明氏(岡新社長)の司会で進められ、大橋豊名古屋建築金物卸商組合理事長(大橋屋社長)の開会の辞、国歌斉唱に続き、発起人を代表して印藤武司愛知県金物商工協同組合理事長(印藤産業社長)が挨拶に立ち「いよいよ2020年東京オリンピック年の幕開けです。復興五輪ということで3月に福島県から聖火がスタートし、ご当地愛知県には4月、全国を回って7月24日開会式を迎えます。昨年はラグビーワールドカップが日本で開催され、あれだけ盛り上がったのですから、それ以上に関連国からお客さんがみえて、インバウンドで2020年の景気は多分良いのではないかと思います。昨日あるメーカーさんの新年会で経済アナリストによる講演があったのですが、オリンピック・パラリンピック開催後の経済が心配されるなか、その先生曰く、オリンピックに向けてスタジアムの建設などで人手不足のなか東京に集中しているわけなので、逆にオリンピックが始まれば、その人たちが色んな所に出向いて地方の建築などがより活性化するのではないか。『晴れのち晴れ』ではないかと心強い意見をいただきました。水面下では色々厳しいことが待っていると思います。7月からはレジ袋も有料化ということで、我々業界としても脱プラスチック、ケースの問題などプラスチックを減らすことを考えていかなければならないと考えています。組合としてもメーカーさんと協力して令和の時代を良い時代にしていきたいと思いますので、今後ともご理解ご協力を宜しくお願いします」と述べた。
 続いて、来賓を代表して筒井利和名古屋市市民経済局産業部産業労働課長が河村たかし名古屋市長の祝辞を代読。その中で「改めて申すまでもなく、当地域の経済は多くの中小企業の皆様方に支えられています。本市としても栄のナディアパークにある経済団体と連携したナゴヤイノベーターズガレージを拠点に、中小企業の皆様のイノベーション活動の促進やスタートアップの支援をするほか、人手不足に悩む企業向けの相談窓口を新たに設置するなど中小企業の人材確保などにも取り組んでいるところです。本年も引き続き当地域の経済がこれまでの蓄積を糧に絶え間なく発展し続けて行けるよう、さまざまな取り組みを通じて新たな価値が生まれ続ける街、名古屋の実現を目指してまいります」として引き続き理解と協力を求め、金物業界と関係者の繁栄を祈念した。
 メーカーを代表して水島良ミヅシマ工業専務が乾杯の発声を行い、開宴した。
 祝宴では出席者が和やかに新年の挨拶を交わし歓談する中、服部晃愛知県金物商工協同組合副理事長(美和興業社長)の進行による恒例のお楽しみ抽選会で盛り上がり、岸邦治郎愛知県金物商工協同組合副理事長(岸保産業相談役)の閉会の辞でお開きとなった。

中部経産局1月公表 最近の管内総合経済動向
「改善しているものの、足踏みが
みられる」、総括判断据え置き

 中部経済産業局は、1月16日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動についての総括判断を2か月連続で「改善しているものの、足踏みがみられる」とした。
 個別の項目では、生産の判断を2か月連続で「弱含みとなっている」とした。鉱工業生産の動向を指数(11月速報)でみると、輸送機械工業、プラスチック製品工業、生産用機械工業などが低下したことから、前月比2・2%減と3か月連続の低下となった。前年同月比は8・3%減と2か月連続の低下となった。主要業種では、輸送機械が乗用車及び自動車部品で弱含みとなっている。生産用機械は金属工作機械を中心に弱い動き。電子部品・デバイスはパソコン向け等を中心に持ち直しの動きがみられる。
 個人消費については、32か月連続で「緩やかに持ち直している」と判断した。管内商業動態統計(販売額)は、前年同月比0・2%増と2か月ぶりに前年を上回った。スーパーは飲食料品等に動きがみられ同1・2%増、コンビニエンスストアは中食が引き続き好調だったことやキャッシュレス還元の影響等により同1・7%増となった。一方、百貨店は衣料品等が振るわず同5・9%減、家電大型専門店販売は生活家電等が振るわず同8・7%減となった。乗用車販売は、普通車、小型車及び軽自動車が2か月連続で前年を下回ったことから、全体でも2か月連続で前年を下回った(乗用車新車新規登録・届出台数…前年同月比13・7%減)。
 設備投資は、31か月連続で「増加している」と判断。製造業では電気機械、生産用機械等で、非製造業では運輸、不動産等で増加する計画となっている。なお、管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)は、一般機械工業向けが13か月連続で、自動車工業向けが12か月連続で前年を下回り、全体でも12か月連続で前年を下回った。
 その他、公共投資は「おおむね横ばいとなっている」(3か月連続)、住宅投資は「おおむね横ばいとなっている」(4か月連続)、輸出は「弱含みとなっている」(3か月連続)、雇用は「労働需給が引き締まっている」(42か月連続)と判断した。
 企業倒産(件数)は、「サービス業他」「小売業」などが前年を上回ったものの、「卸売業」「建設業」「製造業」などが前年を下回り、全体でも2か月ぶりに前年を下回った。
 ※比較は、断りのあるものを除き、2019年11月の実績値による。

中区丸の内の新社屋で業務開始
初心を忘れず更なる発展めざす
オータケ 2020年新年会を開催

 管工機材の総合商社オータケ(社長=村井善幸氏、本社=名古屋市中区)は、1月6日午後6時より名古屋駅前のキャッスルプラザで、仕入先メーカー27社とオータケの役員・社員合わせて約250名が出席して2020年新年会を開いた。同社は新年初日のこの日から新社屋での業務を開始しており、出席者は新年の幕開けとともに同社の新たな門出を祝った。
 冒頭、村井社長が年頭の挨拶で「皆様、明けましておめでとうございます。私ども、本日から丸の内の新しい事務所で業務を開始しました。本当に皆様から多くのお祝いを頂戴し、その期待に応えるべく努力しよう、頑張ろうとの思いを社員一同奮い立たせているところですので、宜しくお願い申し上げます。名古屋駅から栄の間に居たいと思い、駐車場も欲しいと考えるとなかなか良い案件がなかったのですが、一昨年の末に今回の案件が出まして、それから1年ちょっとでスピードを上げて準備し、本日スタートすることができたということです。器は変えたが、後は中身がどう変わるかということです。景気を見ると、若干厳しいという感じがします。米中の問題など海外の情勢が不安定ですし、国内の製造業もここ2、3年とは少し違った環境になったという気がします。消費税率引き上げの影響で個人消費がどうなるかということも考えると、今年については非常に見通しの厳しい環境なのかと思っています。まだまだこれからやることがあるので、ひとつずつクリアーしていくということです。先日ある雑誌を読んでいると、『初心忘るべからず』についての話が出ていました。一般的には、初めての初々しい気持ちを忘れるなということだと思います。これも正しいのですが、能の世界で世阿弥が言われたのは、古い自分を断ち切り、新しい自分に生まれ変わることを初心と言うのだと。大きな変化を耐えず求めていく、それが初心だということでした。まさしく今年を勝ち抜くには、このような変化にどう対応できるかを我々オータケ社員一同、もう一度原点に戻って取り組んでまいりたいと思っています」と抱負を語った。
 臨席したメーカーの紹介があり、代表して小林利章キッツバルブ事業統括本部国内営業本部中部支社長が「平素は私どもメーカー各社への格別なるお引き立てと製品の拡販にご尽力を賜りまして誠にありがとうございます。ともに信じ合い、一体感を持たれ、厳しい現代社会においても全員の力を合わせて会社の発展と一人一人の幸せ、喜び、そしてご繁栄を願いたいと存じます。願わくば、私どももその中に交えていただき、厳しい社会環境の中、手を取り合って乗り越えてまいりたいと存じます」と述べて高らかに乾杯の音頭をとった。
 祝宴では出席者が和やかに歓談する姿が見られ、午後7時過ぎ、服部透オータケ取締役営業本部長が「今年は東京オリンピックが開催され、海外からもたくさんの方が来日されると思います。経済の方は、非常に変化が大きいのかと思います。そして、私どもにも大きな変化がありました。本社移転は大きな変化かと思っています。社員一同、ステータス、モチベーションを上げていただけるものと信じています。しかしその前に私たちのやるべきことは、自分たちの仕事をまずは100%以上達成していただくこと、そしてワンステップアップを図りながら頑張っていきたいと思っています。ここにお集まりの各仕入先様と私たちオータケ社員一同がワンチームとなって、幸せな1年を迎えたいと思います」と挨拶し、
三本締めでお開きとした。
 オータケの新社屋は5階建てで、1階が玄関と駐車場になっており、2階に設備営業部・名古屋支店、3階に営業本部・営業1課・営業2課・直需営業部・商品部、4階に社長室・顧問室・監査室・企画管理本部・経営企画室・経理部・システム室・総務部が入り、5階には大会議室と食堂を備えている。所在地は名古屋市中区丸の内2-1-8、TEL052-211-0150(代表)。

六角ボルト・ナット規格の国際標準化にあわせ
16o・18o対応レンチ発売
トップ工 業 両口ラチェットレンチなど3アイテム

 トップ工業(社長=石井真人氏、本社=新潟県三条市)は、六角ボルト・ナット規格の国際標準化への対応が加速する中、新たに16o(M10)・18o(M12)に対応したレンチ3アイテム「両口ラチェットレンチ(シノ付)」「両口メガネレンチ(45度型長形)」「ライナースパナ(ヤリ形)(ミリ)」の販売を開始した。
 ネジ業界では、六角ボルト・ナットの組み合わせによる締結の信頼性向上や、世界調達・国際標準化への対応を加速させるため、国際規格(ISO)に準拠したJIS本体規格の六角ボルト・ナットの生産、供給をはじめており、同社はこの時流に即した工具の開発が急務と考えこのほど対応レンチを発売した。
 標準価格は、両口ラチェットレンチ(シノ付)[製品番号RM-16×18]が6100円、両口メガネレンチ(45度型長形)[製品番号TM-16×18]が2150円、ライナースパナ(ヤリ形)(ミリ)[製品番号L-16×18]が1150円(いずれも税別)。

仙台、福岡営業所を開設
シュマルツ 更なるサービス向上めざす

 真空機器専門メーカーのシュマルツ(横浜市都筑区)は、新たに仙台営業所および福岡営業所を開設し、昨年12月より営業を開始した。これまで遠隔で行っていた東北・北海道エリアおよび九州エリアのユーザーへのより細やかなフォローをめざし、訪問しての案内や現地でのデモンストレーションなど、エリアに密着した迅速な対応を行う。
 また、横浜本社や関西・名古屋営業所同様、コンプレッサーや同社製品のデモ機を多数設置。各営業所にて実機を用いた吸着テストが可能で、信頼性の高い吸着可否確認や最適な機器の選定を行う。世界規模で集積した真空搬送のノウハウを生かし、ユーザーが希望する搬送条件やニーズに沿った最適なソリューションを提案する。
 【仙台営業所】〒980-0802 宮城県仙台市青葉区二日町13-18ステーションプラザビル506、電話022-748-7946、ファックス022-748-7947
 【福岡営業所】〒812-0016 福岡県福岡市博多区博多駅南4-2-10南近代ビル5階、電話092-409-0367、ファックス092-409-0369

仕入先など約600名が参集
価値共創で輝かしい年に
東陽 新春賀詞交歓会を開催

 機械・工具の専門商社東陽(社長=羽賀象二郎氏、本社=愛知県刈谷市)の令和2年新春賀詞交歓会が1月6日午後3時30分より刈谷市産業振興センターあいおいホールで開催され、同社の仕入先である商社、メーカーらおよそ600名が参集した。冒頭、羽賀昭雄会長と羽賀象二郎社長から年頭の挨拶が行われた。
 羽賀昭雄会長は「新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。2018年アメリカのPrecision Tools Service,Inc.の30周年に続き、昨年はタイのPrecision Tools Ser
vice(Thailand)Co.,Ltd.の20周年を迎えました。次々に海外グループ会社が育ち、世界中に皆様の商品、サービスを売り込む体制が着々とできてまいりました」と話し、タイのグループ会社の設立20周年パーティーの模様をビデオで紹介。
 続けて「私たちは流通業者『東陽』として、世界中に日本製品を価値の高い製品として売り込んできました。また、今は金融緩和の時代です。マイナス金利の時代です。在庫金融も取りやすいと思います。唯一世界に勝てる産業、自動車産業、工作機械産業、あるいは半導体製造業。その繁栄のためにも、安売りを避けて『価値共創』で世界中で仕事をしていきたいと思っています。今年もお互いに輝かしい年となるよう、価値共創で頑張りましょう」と挨拶した。
 羽賀象二郎社長は「今年はとても厳しい年になるのではないかと言われています。工作機械は夢の1兆8000億円から、一気にごく普通の1兆2500億円の目標に達成したかどうかは日工会の発表を待たなければなりませんが、そういう所に落ちてしまった(日工会の1月23日の発表によると、2019年の受注累計額は1兆2299億円となった)。工作機械が落ちれば、切削工具をはじめとする工具の売上も下がる。やはり景気が良くならないと我々の生産財の需要は上がっていきません。自動車は確かに悪いですが、日本の中でもオリンピックで建設関係はいま大忙しですし、人手不足はもう待ったなし。我々のお客様でもロボット化、自動化のニーズがあります。あと、いわゆる『CASE』と言われるもの、『MaaS』と言われる新しいモビリティーはどういう姿になっていくのか、どういうものが消費者に期待されているのかが突きつけられている。今までと同じことをやっていたのでは、この課題に対して応えられない。応えられるかもしれないが、絶対大丈夫という自信は持てない。それがために立ち止まっていたい、もう少し様子を見て方向性を見定めたいというのが我々のお客様の現状だと私は思っています。でも立ち止まっていたら、世の中に普及していく製品を作り出すことはできません。明日のことなど実際は正確に予測できない。今日を努力することによって、もしかしたら明日が開けるかも知れない。そういうことなので、皆さんの新しい製品を持って、明るい未来をお客様が掴める、自動車部品の新しい世界を開拓するのだということを導いて、不安を払拭していきたいと思います。時流に流されずに、正しい解を見つけていこうと思います。本年、色々と厳しい時もあると思いますが、ここにおられる皆様全員で頑張っていきましょう。本年もよろしくお願いいたします」と抱負を語り、同氏の音頭で乾杯した。
TOYO Solution Fair 2020
 3月5日(木)・6日(金)開催

 ユーザーの生産効率向上、省人化、品質向上等に役立つ機械・工具を紹介する、恒例となった東陽の展示会が3月5、6の2日間、刈谷市産業振興センターあいおいホールで開催される。出展メーカーは約80社。開催時間は午前9時30分から午後8時まで。
 期間中は、出展メーカーによる技術講習会も行われる。

高硬度材加工用ソリッドドリル
「シグマドリル・ハードDHコート」新発売
ダイジェット工業 耐熱性・耐摩耗性が向上

 ダイジェット工業(社長=生悦住歩氏、本社=大阪市平野区)は、70HRCの穴あけ加工が可能な高硬度材加工用ソリッドドリル「シグマドリル・ハード」の一部アイテムをリニューアルし、新コーティング「DH1」コートを採用した「シグマドリル・ハードDHコート」(DHS/DHL形)として新たに発売した。耐熱性・耐摩耗性を向上させ、さらなる加工能率と加工寿命向上を図った。
 同製品は、耐高温酸化性・耐衝撃性および密着性に優れた高硬度材用新コーティング被膜「DH1」コートと、高靭性の超微粒子合金母材の採用により、耐熱性・耐摩耗性に優れ長寿命化を実現。70HRCの高硬度材でも安定した穴あけ加工を可能にしている。
 また、心厚が一般超硬ドリルの1・6倍以上で、ドリルの曲げ剛性・ねじれ剛性が高い。
 さらに、ねじれ角15度および外周肩部にコーナRを設けコーナ部のチッピングを解消。高硬度材に適したシンニング形状により切りくず排出性を向上させた。
 サイズはレギュラタイプφ2〜φ12(全45形番)、ロングシャンクタイプφ3〜φ4(全4形番)を揃えた。標準価格は5470円〜1万8900円(税抜)。
「ダイジェットウィンター 
キャンペーン2020」
3月31日(火)まで

 ダイジェット工業では「新春ドリル祭り」と題して、好評の刃先交換式ドリル2種と1月発売の新製品「シグマドリル・ハードDHコート」を対象にしたキャンペーンを実施している。
 対象商品は@刃先交換式ドリル「TA-EZドリルTEZD形」A多機能刃先交換式座ぐり加工用ドリル「TAタイラードリルTLZD形」※モジュラーヘッドタイプもキャンペーン対象B高硬度材加工用ドリル「シグマドリル・ハードDHコートDHS/DHL形」。実施期間は3月31日まで。販売目標を合計1000セットとし、数量限定につき、なくなり次第終了
となる。
 セール内容は次の通り。
 【A-1コース…他社乗り換えお試しコース】インサート2個購入+他社ドリル引き取りで適用本体1台サービス※1ユーザー3口まで。【A-2コース…本体サービスコース】インサート6個購入につき、適用本体1台サービス※1ユーザー10口まで。【A-3コース…インサートサービスコース】インサート10個購入につき、同一インサート1個サービス※1ユーザー10口まで。《対象商品=TA-EZドリル、TAタイラードリル》
 【B-1コース…新商品お試しコース】1本購入につき、購入品の同一サイズ以下を1本サービス※1ユーザー3口まで。【B-2コース…プラスワンコース】3本購入につき、購入品の最安値品以下を1本サービス※1ユーザー10口まで。《対象商品=シグマドリル・ハードDHコート》

仕事始めの1月6日
正会員・賛助会員一堂に会す
遠州機工会 賀詞交歓会開催

 遠州機工会(前嶋孝行会長・前島商会社長)は1月6日(月)、浜松市中区板屋町のオークラアクトシティ浜松で賀詞交歓会を開催。多くの正会員や賛助会員が参加した。司会進行は、同機工会総務担当の鈴木大造氏(丸尾興商浜松支社長)が務めた。
 前嶋会長挨拶「今年2020年はオリンピックイヤーであり、昨年のラグビーW杯からスポーツの祭典が続き、非常に明るい話題ではないかと思います。反面、景気はと言うと昨年から陰りが見え始め、夏頃から『ちょっと悪いなぁ』などの声をよく聞くようになりました。私はこの年末年始に12月に録り溜めしていた、ある情報番組をまとめて観ていたのですが、そこで中部地区の企業の特集がございました。数年前から調理器具を開発製造している会社だそうですが、もともとは我々の業界に近い自動車部品などを製造されていたそうです。諸般の事情により方向転換しなければならなくたったようで、非常に興味深い話をされていました。この番組を観て私も感じたのですが、何とか我々の業界を陽の当たる場所とできないものか? ただ考えるだけでなく、ましてや希望的観測ではなく、自分たちから何か動いていかないと変わらないのではないかと改めて思いました。2020年と区切りの良い年ですから、これを機に、ここにお集まりいただいた皆さまと共に考え最終的には『遠州機工会はこんなことをやっている!』『それを支えている仕入先さまやメーカーさまはこういうサポートをしている!』と皆が感じることができれば自然と明るい雰囲気になれるのではないでしょうか。昨年までの暗いことは忘れ、オリンピックイヤーの今年、笑顔を絶やさなければ先は明るいと思います」。
 来賓代表、小楠倶由浜松商工会議所副会頭挨拶「昨年は米中貿易摩擦が深まるなかで両国政府首脳により通商協議の基本的合意が諮られたほか、英国のEU離脱問題についても英国総選挙での圧勝をうけ1月末までの離脱が確実な情勢となるなど、混沌から解決への第一歩へ向かう流れが続きました。国内経済に目を向けますと、2019年10月〓12月期の総生産は台風などの影響もありマイナス成長へと陥った見通しです。ただ、本年につきましてはオリンピックイヤーということで、その経済効果により再度プラスに転じるものと期待されています。しかし長期スパンで考えると、AI、IoTなどを通じて第四次産業革命がもう始まっており、これは産業界では100年に一度と言われております。令和の時代は、100年に一度の激動の時代となるのではないでしょうか?考えられないことがどんどん起こると想定し、今後は覚悟していかなければならないでしょう。この遠州機工会会員の皆さまには、得意分野で力を発揮し業界を活性化していただくとともに、会員連携の相乗効果による浜松産業界の益々の発展を期待しております。浜松商工会議所としましても中小企業の支援を継続していくとともに、行政関係機関と連携のうえ、喫緊の課題である事業承継問題への支援にも取り組むなど、企業の元気づくりに全力を尽くす所存ですので、本年もご協力のほどよろしくお願いします」。
 賛助会員代表、松吉正訓ジーネット名古屋支社長挨拶「今年一番の話題は、やはりオリンピックではないでしょうか。2019年にはラグビーW杯も開催され、今スポーツ界が非常に盛り上がっています。その中身を見てみますと、選手の強化というのがポイントではないかと思いました。選手個人が既存のスタイルに囚われず、新しいデータを取り込み個々に合った新しいトレーニング方法で強化しているのではと考えます。それからラグビー日本代表で言いますとメンバーのほぼ半数が外国の方でした。外国の方が入って何が良いかと言いますと、やっぱり多様性です。多様性を取り入れて新しい
イノベーションを起こしていることが良いのではないかと感じております。これは我々の仕事にもすごく通じる部分があると思います。今、我々が接しているエンドユーザーさまは現状、より良い製品をずっと作ってこられています。ただこれが未来永劫続くかと言われれば、それは分かりません。昨今インターネットなどいろんなものが発達し欲しいものもすぐ手に入る世の中です。ただユーザーさまの製造現場はネットなどで解決できるものばかりではありません。一筋縄ではいかない非常に困った問題も多数抱えられていると思います。お客さまの本当のお困りごとに対して、一番ユーザーさまの近くで接してらっしゃるのは遠州機工会正会員の皆さまです。皆さまがそうしたユーザーさまと接していただくことで、我々賛助会員もユーザーさまのご要望に応えられる製品が増えていきます。ここにいらっしゃるメーカーさまも一つひとつ丁寧に製品を作られています。その一つの製品だけを取ってみても、お客さまの生産性に対し間違いなく寄与しているものと思います。その製品をふたつ、みっつ、もしくは他メーカーさまの製品と組み合わせて新しいラインを創造していくことで、ユーザーさまに新しいものをご提供でき喜んでいただけるのではないでしょうか。こうした思いを胸に、2020年は新しいことにチャレンジしイノベーションを起こしていけたらと思っています」。
 続いて、静岡県中小企業団体中央会西部事務所の堀井大輔氏が「2020年はねずみ年です。この年は経済、そして子孫繁栄の年と言われております。また、今年は東京2020五輪・パラリンピックが開催されるなど、国を挙げての一大イベントが開催されるなか、日本経済が活気を取り戻す年となるよう願っております。中小企業団体中央会は組合唯一の支援機関ということで、組合を通じて中小企業の皆さまのご支援をさせていただいております。『こんなことはできないか?』『こうしたことをやりたいのだが?』といったこと、何でも良いのでご相談ください。微力ではございますが、できる限りのお手伝いをさせていただきます」と挨拶し、乾杯の音頭をとった。
 宴もたけなわとなったところで、賛助会員の村松久義オーエスジー課長が「2020年も始まったばかりですのでまだ先はよく分かりませんが、今日の自分を明日は超えられるよう、我々賛助会員は遠州機工会の正会員の皆さまをしっかりサポートしていく、そういう一年であるようお約束させていただきます」と中締めの挨拶で語り、最後は三本締めで散会となった。

伊藤正人社長のもと
伊藤信産業 新役員体制発表

 機械・工具の総合商社、伊藤信産業(社長=伊藤正人氏、本社=名古屋市瑞穂区)では、昨年11月20日をもって伊藤照之氏が代表取締役会長を退任し取締役相談役に就任した。また、新たに伊藤啓二氏が専務取締役に就任した。
 新役員体制は次の通り(敬称略)。
▽代表取締役社長=伊藤正人
▽専務取締役=伊藤啓二(昇任)
▽取締役=伊藤節子
▽取締役相談役=伊藤照之

2019年鍛圧機械受注額16・1%減
日鍛工 3年ぶりに前年下回る

 日本鍛圧機械工業会(日鍛工、代表理事会長=坂木雅治氏・アマダホールディングス相談役)が1月14日発表した鍛圧機械2019年暦年統計によると、受注総額は前年比16・1%減の3270億円で3年ぶりに前年を下回った。プレス系の落ち込みが大きく、要因として自動車向け設備投資の低調の影響が挙げられた。板金系は大きな落ち込みではなく堅調なレベルを維持しているとした。
 米中の貿易摩擦による世界経済の下押し圧力と、自動車販売低迷による製造業の設備投資意欲の低下に対する懸念が示された。
 機種別にみると、プレス系機械は前年比28・6%減の1299億円。機械プレス全体で29・6%減、油圧プレスが53・8%減、フォーミングが13・1%減だったが、自動化・安全装置は1・8%増となった。
 板金系機械は前年比8・4%減の1130億円で、レーザ・プラズマが12・5%減、プレスブレーキは7・6%減、パンチングも4・2%減だった。
 サービス系(サービス・部品金型)は前年比0・6%減の841億円だった。
 機種合計の国内向けは前年比21・4%減の1442億円。自動車は27・2%減、金属製品製造業が18・7%減、一般機械15・2%減、電機27・3%減、鉄鋼・非鉄金属も32・6%減だった。
 輸出向けは前年比18・9%減の987億円で、北米向けは2・8%増だったが、中国向け18・9%減、東南アジア向け5・5%減、欧州向け20・3%減、韓国・台湾向け13・8%減、インド向けも81・4%減だった。
2019年12月度受注額は32%減
 同日発表された2019年12月度の鍛圧機械受注総額は、前年同月比32・0%減の243・2億円で10か月連続して前年を下回った。
 プレス系機械は46・6%減と大きく落ち込み、板金系機械も27・9%減だったが、このうちフォーミングは18・0%増、自動化・安全装置も19・4%増となった。サービス系は4・4%減だった。
 「全般的に低調で、輸出が46・1%減、国内向けも34・2%減となり、特に国内生産設備投資に回復感がみられない」と同会の中右専務理事はコメントしている。

800名の業界関係者集う
2020年受注額を前年比約10%減と予想
FA業界新年賀詞交歓会

 ニュースダイジェスト社(樋口八郎社長・名古屋市千種区/以下、ND社と表記)が主催するFA業界新年賀詞交歓会が1月10日(金)、名古屋市中村区のキャッスルプラザで開催された。およそ800名の業界関係者が、2020年の業界動向を占うべく詰めかけた。
 樋口社長は冒頭の挨拶のなかで「昨年の工作機械業界は急下降いたしまして、12月の数字は(本会開催時現在では)まだ発表されていませんが、日工会(日本工作機械工業会)の2019年受注総額は多少の誤差はあるかもしれませんが1兆2300億円となるもようです。一昨年比30%あまりの減少であります。予期しないほどの減少で、私どもが昨年この場所で予測したのは1兆5000億円でしたから大ハズレでございます。今年の受注額は1兆1000億円と予測しました。昨日(1月9日)日工会の賀詞交歓会が東京で開催されましたが、飯村会長は1兆2000億円の受注予測の見通しを発表されました。私どもと1000億円の開きはありますが、ほぼ同レベルかなと思っております。いずれにせよ、やや厳しい年かなと思います」と、2019年の受注総額ならびに2020年の受注予測を発表した。
 また「今年7月2日(木)から3日間、愛知県国際展示場『Aichi Sky Expo』で、第1回目の展示会『ロボットテクノロジージャパン』を開催すべく、ただ今、全力で準備中でございます。ロボット関係の大手・中堅メーカーをはじめ、周辺機器ならびにシステムインテグレーター(Sler)の各社からも多くのご出展をいただいております。また、工作機械メーカーからも工作機械にロボットを搭載したロボットシステムとして20社以上の大手・中堅メーカーのご出展が決まっております。今年は12月に東京で国内最大級のイベント『JIMTOF2020(第30回日本工作機械見本市)』が開催されますが、その半年前のロボットテクノロジージャパンもどうぞよろしくお願いいたします」とND社主催・愛知県機械工具商業協同組合(水谷隆彦理事長・ミズタニ機販社長)共催の展示会『ロボットテクノロジージャパン』をPRしていた。
 続いて、ND社が発刊する「月刊生産財マーケティング」の八角秀編集長から『2020年業界展望』と題したプレゼンテーションが行われた。以下、ND社が用意した資料「わが国工作機械産業の需給実績と見通し」より抜粋。
 【受注】2019年は前年比32・3%減の1兆2300億円となるもよう。2017年、2018年と連続で過去最高額を更新した反動を受け大幅減となった。また米国と中国の貿易摩擦が長期化しており、国内外ともほぼすべての産業で設備投資の時期を様子見≠キる格好となった。今年は内外需とも需要回復に向けた好材料に乏しく、それぞれ昨年比で10%ほど下押しすると考えられる。自動車、半導体関連産業などの主要顧客は技術開発や設備投資に対する関心は失っていないものの、国際政治の行方や最終消費者の需要動向を把握し切れておらず、設備の発注に踏み切らない状況にある。それゆえ、景気が底打ち反転した際の反動増は力強く急激になる可能性がある。2019年の内需は前年比33・4%減の5000億円となったもよう。自動車、一般機械を含む、全主要産業で低調であった。補助金、増税前の駆け込み、期末効果など、季節要因や外的要因の影響が弱まり、顧客企業の設備投資に対する考え方の多様化が進んでいる。今年は昨年比10・0%減の4500億円まで受注が弱含むとみられる。2019年の外需は前年比31・5%減の7300億円となったもよう。米中間の貿易摩擦、各国自動車メーカーの投資停滞など、政経両面からマイナスの影響を受けた。いずれも決定的な打開策はなく、今年の受注は昨年比11・0%減の6500億円まで弱含むとみられる。
 【生産】2019年の生産額は1兆800億円となったもよう。2020年は前年比16・7%減の9000億円になるとみられる。通常、工作機械の納期は受注から3〜5カ月、大型機など長いものでは1年ほどとされる。しかしここ数年、ターンキーや自動化システム付きの案件が徐々に増加しており、納期は長期化する傾向にある。グローバリズムが進むにつれて、受注や生産の変動幅は大きくなり、増減の速度も上がっている。受注の急増・急減に対応できる生産体制およびサプライチェーンの維持が工作機械メーカー各社に求められている。足元の市場は減速しているものの、先進国では少子高齢化が進んでおり、ロボットをはじめとする自動化システム、モノのインターネット(IoT)、人工知能(AI)関連への設備投資意欲は根強い。新興国では物品や生活インフラが行き届いておらずFA需要は底堅い。一方、製造業全体では部品の小型化・軽量化が進むなど解決すべき課題が数多い。こうした理由から、工作機械メーカーにソリューション提案を求める顧客は増加している。
 【輸出】2019年の輸出額は前年比15・5%減の7450億円となったもよう。中国を中心とするアジア諸国の減速が目立った。一方、北米は堅調で、欧州も比較的持ちこたえた。対ドルの為替環境は比較的安定した状態にある。今年11月の米国の大統領選挙と、それまでに立案される各種経済・金利政策に注視する必要がある。中国では第5世代移動通信システム(5G)関連の研究開発が盛んで、設備投資も顕在化し始めている。
国策の動向によって需要が跳ね上がる可能性があるため細心の注意が必要となる。欧州はドイツを中心に自動車産業の設備投資が滞っている。自動車産業の新潮流である「CASE」が示唆するように、次世代車の研究開発は発展途上にあり、設備投資の動向は不透明のままである。工作機械市場の景気サイクルは、24カ月ほどかけて下降した後に、反転上昇するケースが多い。2018年3月を直近のピークと見た場合、今春をボトムに市況が反転し回復に向かうと推測される。しかし、今回の景気下押しは米中間の貿易摩擦、排ガス規制の強化や環境運動の活発化など、人為的な側面が強い。このため、過去の事例への単純な当てはめは難しい。
 【輸入】2019年の輸入額は前年比0・2%減の1100億円となったもよう。今年は昨年比18・2%減の900億円となる見込み。自動車産業をはじめとした国内の主要産業が設備投資を手控えており輸入機市場も減少傾向で推移するとみられる。輸入機市場の主力機種は旋盤やレーザ加工機、研削盤、マシニングセンタ(MC)など。研削盤やMCは2018年、2019年と2年連続で増加した。国内では高精度加工のニーズが高く、それに伴って欧州などのハイエンドの研削盤は引き続き安定した需要が見込まれる。

 その後は、飯村幸生日工会会長による講演「今年の受注見通し」、NDマーケティング大賞贈呈式ならびに大賞を受賞した北川祐治北川鉄工所会長兼社長による受賞講演、家城淳オークマ社長・井上真一牧野フライス製作所社長・山口賢治ファナック社長兼CEO(順不同)の3名をパネリストに迎えた新春トップインタビュー「気鋭の経営者に聞く-FA業界のこれから」と、本会のプログラムは進行。しばし休憩をはさみ、懇親パーティーが開かれた。

今年はインド料理を堪能
世界の料理を楽しんだ新年例会
名古屋水栓販売協会「ムガルパレス」にて

 名古屋水栓販売協会(在田忠之理事長・在田商店社長)は1月15日(水)、名古屋市中区千代田にあるインド料理「ムガルパレス2号店鶴舞」で新年例会を開催。多くの正会員や賛助会員らが新年の挨拶を交わした。
 毎年、世界の料理を楽しむ恒例の新年例会は、安井文康副理事長兼庶務担当(錦興業社長)の司会進行でスタートした。
 まず初めに在田理事長が「皆さま、明けましておめでとうございます。平素より名古屋水栓販売協会の活動に対しまして並々ならぬご高配を賜り誠にありがとうございます。また、本日はかくもたくさんの方々にお集まりいただき、ありがとうございます。年が明け、穏やかな日々が続いておりました。庚子(かのえね)の年ということで、聞くところによると新しいことを始めるにはちょうど良い年まわりだそうです。本日はざっくばらんに、お時間の許す限りご歓談いただければと思います。また本年も名古屋水栓販売協会をよろしくお願いいたします」と参加者に挨拶。
 続いて、こちらも恒例となっている、年男による乾杯の挨拶に内藤善徳相談役(三和管材社長)が指名され「皆さん明けましておめでとうございます。今年は良い年になるかもしれませんので、皆さん、頑張って儲けてください」と参加者に呼びかけ、乾杯の音頭をとった。
 スパイスの効いたインド料理を楽しみ、豪華景品が用意された抽選会に盛り上がり、あっという間に2時間が経過。
 最後は、川本克己副理事長(共和商会社長)が「令和へと元号が変わり、すごく大変な時代がやってきたと思います。非常に、リスクと不確実性の時代であり、どうやっていったら良いのか、たぶん皆さん悩んでらっしゃると思いますし、それぞれが折り合いをつけてやっていかなければしょうがないのかなという時代が来たと思います。そんななかでは私たちもかなりタフでなければなりませんし、健康でなければいけません。皆さん、くれぐれもお身体ご自愛ください」と中締めの挨拶を結び、一丁締めで散会となった。

「バトラー」「オートストア」が稼働し
1日最大出荷件数5万件へ
トラスコ中山 「プラネット埼玉」見学会

 機械工具商社トラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=東京都港区)の最大かつ最新鋭の物流センター「プラネット埼玉」では昨年10月、自走型搬送ロボット「Butler(バトラー)」と高密度収納システム「AutoStore(オートストア)」が稼働を開始した。同施設の物流機器が揃ったことから、11月26日に投資家や報道などを招いて見学会が行われた。
 当日は午前10時に東京駅をバスで出発。プラネット埼玉に到着すると、中井孝トラスコ中山専務取締役が開会の挨拶で「当社は少し先の売上3000億円を見据えて積極的に物流の投資を行っています。キーワードは2つ。省力化・省人化と効率を追求。新しい機器を積極的に導入し、それを使いこなすことで効果を生み出していきたいと考えています。本日見学いただくプラネット埼玉はロジスティクスワンダーランド≠ニ呼んでおり、それら新しい機器、設備をすべてご覧いただくことができます。まだまだ試行錯誤の段階ですが、近い将来これをしていて良かったと言えるようにしっかりと活用して、更にトラスコ中山の物流の強みを磨いていきたいと思います」と話した。
 昼食会の後、中井一雄トラスコ中山取締役経営管理本部長よりプラネット埼玉の物流概要が説明された。
 同施設の特徴としては、在庫50万アイテム以上を保有可能で、10月から設備がすべて整いフル稼働できる状況になったため、1日最大の出荷量は5万件が可能と算出されているという。
 また、棚の空間と商品サイズを容積管理し、在庫が減り空いたスペースに別の入荷商品を格納していく、フリーロケーションシステム(住所不定在庫管理システム)を導入。スペースを有効活用できるこのシステムは、今後の物流センターにも採用されるとのこと。
 災害対策としては、地下に免震設備を導入し有事に対応。また、屋上に太陽光発電システムを敷き詰め、太陽光だけで事務所で使う電気3日分の電力を確保している。さらに、マテハン機器用の電源として非常発電機を完備し、72時間プラネット埼玉の7割の機器を稼働させることができる電源を確保している。
 その他、働きやすい職場としての環境整備のため、食堂、託児所を完備。調理スタッフや3名の保育士は正社員として採用していることなどが紹介された。
 続いて、午後1時より倉庫内を1時間20分にわたって見学した。
 バトラーは、商品の棚入れ、ピッキング作業の効率化及び省人化を実現する物流ロボットシステム。物流センターの床面を移動するロボットが可搬式の棚の下に潜り込み、作業者の元に棚ごと商品を届ける。導入ロボット台数は73台。作業効率は10倍にアップするという。
 オートストアは、高密度に収納されたビン(コンテナ)をロボットが入出庫するストレージシステム。ロボットがビン運搬を行うことで、入出庫作業の効率化・省人化を実現するとともに、隙間なくビンを積み上げて収納する構造のため、高密度収納が可能。16台のロボットが導入され、収納効率3・5倍、作業効率は4倍にアップするという。
 その他、納品書の挿入や荷札の貼り付け作業を自動化する「自動包装機I-PACK」、商品を自動運送する磁気を利用した設備「無人搬送車AGV」、大物商品を効率よく保管する「パレット自動倉庫」、ラックを密着させスペースを削減する「電動式移動パレットラック」、大小のバケットで高密度に収納できる「バケット自動倉庫」などを見学した。

【プラネット埼玉の概要】
▽敷地面積=1万4297坪(4万7262u)
▽延床面積=1万2915坪(4万2657u)
▽構造=地上4階建て/RC、S造/免震構造
▽総投資金額=200億円(土地・建物約152億円/マテハン機器約31億円/システム他約17億円)
▽在庫数=37万アイテム(2023年末には52万アイテム保有予定)
▽在庫金額=約50億円
▽人員=111名(内、庫内人員=90名)
▽最大出荷件数=5万件/日
▽最大入荷件数=1万件/日

再編された営業組織体制の紹介や
優秀販売員の表彰を行う
三菱マテリアル 豊削まつり2019開催

 三菱マテリアル加工事業カンパニー東海ブロック(ブロック長=菅晴稔氏)は、昨年11月7日午後5時30分より名古屋市中区のヒルトン名古屋にて、第一線で活躍する特約店・代理店の営業マンを対象にした「豊削まつり2019」を開催した。2019年10月に営業再編した新組織体制の紹介をはじめ、メカトロテックジャパン2019で発表した「解析ソリューション」の紹介、優秀販売員の表彰も併せて行われた。豊削まつりは今回で26回目。
 冒頭、金子善昭加工事業カンパニー営業本部長が挨拶に立ち「先日はご当地名古屋でメカトロテックジャパン2019が開催され、4日間で9万名を超えるお客様にお越しいただきました。改めて、自動車から航空機、金型のすべてが集約・集中しているこの名古屋エリアのビジネスの力強さ、お客様の元気さを感じました」と話し、同社の現況を報告した。
 さらに、ラグビーワールドカップが国内で開催されたことに触れ「自分は何をするべきかを自分自身で考え、判断して、結果的にパスをつないでいって、その成果として点数を獲得する。まさに組織のプレーであり、一人一人自分の役割を常によく理解し、情報を確認して周りに伝えながらパスをつないでいく。プロフェッショナルの姿かと感じた。三菱マテリアルも10月1日から国内の営業組織を大幅に変更し、従来の商流により分けていたものをエリアセールスとした。一人一人がそのエリアでプロフェッショナルとなり、情報、コミュニケーションを密に連携をしながら、特約店各位の力を借りて、新規ユーザーの獲得等にさらに注力していく。これが『選択と集中』と考えている」と述べ、引き続きダイヤエッジ製品の販売拡大に協力を求めた。
 営業新組織体制について、木田喜久加工事業カンパニー営業本部国内営業統括部部長が説明。国内外営業体制スキルの無駄をなくし、組織内の迅速な情報共有による営業活動の効率化を図るため、営業本部組織を従来の国内6営業部、海外2営業部から、国内営業統括部、海外営業統括部、技術営業部、基礎製品営業部、営業企画部の5営業部体制へ移行するとともに、国内外営業活動エリアごとに組織を再編した。流通営業部、直需営業部、精密工具営業部を1つの組織に集約し、国内5ブロック体制(北海道・東北・上信越、関東、東海、近畿・北陸、九州・中国ブロック)とした。
 東海ブロックは、ユーザーの密度が高く集中しており、それに対応した営業組織を整備。名古屋営業所、安城営業所、浜松営業所の3つの営業所で構成するとし、菅ブロック長をはじめとしたメンバー紹介が行われた。
 続いて、ダイヤエッジ特約店優秀販売員表彰に移り、最優秀賞をはじめ優秀賞、敢闘賞、躍進賞、製品部門賞(超硬エンドミル部門、超硬ドリル部門、インサート部門、製品トレンド部門)の発表と表彰が行われた。最優秀賞の岩井真志氏(新栄商会)が受賞者を代表して謝辞を述べた。
 この後、松永祐麿加工事業カンパニー開発本部加工技術センターセンター長補佐から高能率・安定加工のためのデジタルソリューション(解析ソリューション)が紹介され、第1部を終了した。
 第2部懇親会では、菅東海ブロック長が「第一線の営業マンとお会いでき、これだけたくさんの方が我々の製品の拡販にご尽力いただいているということで、改めて心強く感じています。市況は思わしくない状況が続いており、100年に一度の変革、また、それに伴う経営統合等々があります。恐らく、我々がキーアカウントと掲げているお客様が変わったり、追いかけている製品が変わったり、あるいは製品のワーク材が変わったりというような変化が起こってくるのではないかと思っています。そういった変化に一番に直面するのは、ここにお集まりの第一線の営業マンの方かと思いますので、そのような情報がありましたら、いち早く我々の営業マンに知らせていただければ全力で対応させていただきます。宜しくお願いします」と述べて、力強い発声で乾杯。
 恒例となっている抽選会で盛り上がり、最後に豊削まつり初回の企画運営者で名付け親でもある黒田啓市東海ブロック名古屋営業所長が「26年前にこの名前を決めさせていただいて、このように続いていることに感謝申し上げるとともに、皆さんに最後まで楽しんでいただけたことを嬉しく思っています」とお礼の言葉を述べ、三本締めでお開きとした。

省メンテナンスでコスト効率を高めた
新しいパラレルリンクロボット
イグス「ドライリンDLE-DR」発売

 イグス(東京都墨田区)は、シンプルかつ低コストで自動化を実現するパラレルリンクロボットを開発した。従来モデルと比べて作業空間は10倍。簡単なピック&プレース作業向けに、組立キット(非組立品)またはすぐに取付け可能な組立済み製品を提供する。
 同社の新型パラレルリンクロボット「ドライリンDLE-DR」は、軽量でコスト効率に優れ、作業空間が大きいのが特徴。摩擦特性を最適化した無潤滑部品を使用することで、低コストで購入できるだけでなく、省メンテナンスで使用できるためダウンタイムのコストも削減する。
 組立キットは、わずか30分で組立可能でコスト効率にも優れている。
 また、オプションで、ユーザー独自のソフトウェアや制御システム、あるいは使い方が簡単なイグスのコントロールシステムdryve D1を使用できる(使用の際は各3軸についたD1コントローラを制御するマスターコントローラが別途必要)。
 【ドライリンDLE-DRの特徴】最大可搬重量=5s▽位置決め精度±0・5o▽作業空間=直径660o×高さ180o
 【構成】歯付きベルト式ドライリンZLWリニアアクチュエータ3台(エンコーダ付きステッピングモータNEMA23XL)▽無潤滑なイグボール製リンクジョイント▽エンドエフェクタ、モータ用アダプタプレート(エンドエフェクタは非付属)▽取付けハブに直接固定されたゼロ地点を決めるための校正ピン

人事異動
 敬称略・[ ]は旧職
DMG森精機
 【1月1日付 人事異動】
 古田稔=常務取締役製造カンパニープレジデント製造管掌[常務取締役製造カンパニープレジデント製造管掌兼経理財務本部副本部長]▼吉川賢治=執行役員SSEPカンパニーDMG森精機セールスアンドサービス副社長[執行役員SSEPカンパニーDMG森精機セールスアンドサービス副社長(東日本担当)]▼西尾豊文=執行役員SSEPカンパニー国内大型ターンキー担当兼テクニウム営業統括[執行役員SSEPカンパニーDMG森精機セールスアンドサービス副社長(西日本担当)]▼マーロ・クナバック=執行役員SSEPカンパニーDMG MORI USA CTO[執行役員SSEPカンパニーDMG MORI USA Executiveヴァイスプレジデント]▼ティエン・シアオドン※新任=執行役員SSEPカンパニーDMG MORI CHINAヴァイスプレジデントエンジニアリング担当兼製造カンパニー森精机(天津)机床有限公司総経理[SSEPカンパニーDMG MORI CHINAヴァイスプレジデントエンジニアリング担当]▼大西康氏※新任=執行役員製造カンパニー購買物流統括部長[SSEPカンパニーDMG MORI USA Spare Parts Department部長]▼藤田泰典※新任=執行役員グローバル本社経理財務本部経理部長兼Asia/Americas経理部長兼SR部長兼購買経理部長[グローバル本社経理財務本部経理部長]▼庄達哉※新任=執行役員SSEPカンパニーDMG森精機セールスアンドサービス執行役員営業管理部長[SSEPカンパニーDMG森精機セールスアンドサービス執行役員営業管理部長]▼波多野雅美※新任=執行役員グローバル本社広報・展示会兼固定資産企画担当[グローバル本社広報・展示会部長兼固定資産企画管理室長]▼大岩一彦=執行役員SSEPカンパニーソリューションセンタ統括部長兼先端加工技術開発部長[執行役員SSEPカンパニーソリューションセンタ統括部長]▼黄晨=グローバル本社経理財務本部工場経理部長[製造カンパニー森精机(天津)机床有限公司購買・管理部長]▼遊亀博=グローバル本社固定資産企画管理部長[SSEPカンパニーDMGMORI USA IT department兼Facility&Fleet administration department兼Risk departmentゼネラルマネージャー]▼松本善裕※昇格=グローバル本社広報・展示会部長[グローバル本社広報・展示会部室長]▼北川眞佐嘉=SSEPカンパニー奈良立会加工部長[SSEPカンパニー伊賀立会加工部長兼レジデントエンジニアリンググループ長]▼菅岳朗=SSEPカンパニー伊賀立会加工部長兼レジデントエンジニアリンググループ長[SSEPカンパニー奈良立会加工部長]▼加治敏=SSEPカンパニー5軸コンペテンスセンタ長[SSEPカンパニーソリューションセンタ統括部エグゼクティブエンジニア]▼久保直樹=SSEPカンパニー中四国・九州営業部専任部長[SSEPカンパニー関東営業部長]▼林栄伸=SSEPカンパニー北日本営業部長[SSEPカンパニーDMG MORI Management GmbH Order Process&Sales Workflow departmentゼネラルマネージャー]▼吉本宜史※昇格=SSEPカンパニーDMQP部長[SSEPカンパニーMIグループ長]▼小関太一朗=SSEPカンパニー関東営業部長[SSEPカンパニー東海営業部長]▼高原徹也=SSEPカンパニー東海営業部長[SSEPカンパニー北日本営業部長]▼桂康哲※昇格=製造カンパニー製作仕様書・見積部長[製造カンパニー製作仕様書・見積部室長]▼猪田雄平※昇格=製造カンパニー組立生技部長[製造カンパニー組立生技部室長]▼中島純彦※昇格=製造カンパニー転がり技術プロジェクト部長[製造カンパニー転がり技術プロジェクト部室長]
 【1月1日付 機構改革】
 ◆グローバル本社…固定資産企画管理室を固定資産企画管理部に名称変更
 ◆SSEPカンパニー…先端加工技術開発部を新設
ミツトヨ
 【12月31日付 取締役の退任】
 下村俊隆[取締役常務執行役員研究開発本部長兼開発全般管掌兼計量標準室管掌]
 【1月1日付 執行役員の新任】
 阿部誠=執行役員研究開発本部副本部長兼国内開発全般管掌(戦略商品開発を除く)兼計量標準室管掌[顧問]▼日和彦=執行役員研究開発本部副本部長兼戦略商品開発管掌兼欧州研究所社長兼新規事業開発室[研究開発本部戦略商品推進室室長兼新規事業開発室]
 【1月1日付 執行役員の異動】
 マイケル・ネーハム=上席執行役員研究開発本部本部長兼MEI社長兼新規事業開発室顧問[執行役員MEI社長兼新規事業開発室顧問]
 【12月31日付 執行役員の退任】
 日宏幸=顧問[上席執行役員研究開発本部副本部長兼コンポーネント開発部長兼開発管理部長]
岡谷鋼機
 【2月1日付 人事異動】
 小淵洋生=〈出向〉東北岡谷鋼機社長兼東京本店東北支店長[東京本店本店長代理]▼武田五郎=東京本店本店長代理兼エレクトロニクス本部担当部長[東京本店エレクトロニクス本部担当部長]

2020年2月16日(日)・2734号
10月8日(木)から3日間開催
展示会成功を祈念し乾杯
愛知県管工機材商協組 2020年新年賀詞交歓会

 愛知県管工機材商業協同組合(大藪淳一理事長・大清社長)は1月21日(火)、名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルで「令和2年新年賀詞交歓会」ならびに「1月理事会」(2面に掲載)を開催した。理事会には理事19名が、新年賀詞交歓会には367名(内訳/来賓15名、賛助会員252名、組合員95名、その他5名)が参加した。
 大藪理事長挨拶「昨年はラグビーW杯日本大会が開催されJAPANがプールAを4戦全勝で突破しベスト8に進出するという快挙を成し遂げました。メンバー31名中15名が外国出身者で、その彼らが桜のエンブレムを付け、君が代を歌って、日本国旗を掲げて戦うのを見て、本当に時代は変わったなぁという気がします。これはこれからの日本の未来を先取りしている、そんな気がしてなりません。我々管工機材商といいますと、パイプやバルブ、衛生陶器など重いものを持って運ばなければならないので男でなきゃダメだという考えが昔のスタンダードでしたがそういう時代ではなくなってきています。女性や高齢者、外国の方々を労働者として取り入れていく時代がきているということです。外部環境でも、IoTやAI、ビッグデータ、5Gなど世の中がガラリと変わるときがもうすぐそこまで来ている状況です。そんななかで当組合も、皆さまに的確な情報をいち早くご提供して、皆さまの会社の変革に繋げられるような活動を今年もまた続けていきたいと思っております」。
 来賓代表、穂刈泰男愛知県管工事業協同組合連合会会長ならびに名古屋市指定水道工事店協同組合理事長祝辞「我々水道工事に関わる者は災害の復旧が大きな使命であります。災害復旧の際には資機材の供給が不可欠であります。いざというときには貴組合の皆さま方から資機材の面で多大なご協力とご尽力を賜りまして、社会を支えるライフラインを守る所存でございます。また私どもの業界は災害対応だけでなく、日常業務を展開する際いろんな課題を抱えております。いずれの解決にも貴組合との連携が必要であり、引き続きさらに絆を深め、お互いの発展につなげてまいりたいと考えております」。
 賛助会員代表、末松正幸KVK社長挨拶「2027年の開業を目指して工事が進んでおりますリニア新幹線も、その工事自体が大変夢のある一大事業ではございますが、名古屋駅地区の再開発、そして栄地区の再開発といった内容が新聞紙上に具体的に掲載されてくるようになりました。道路で言えば、東海環状自動車道は2024年の開通を目指して工事が進んでおります。その近くに工業団地が造成され間もなく工場誘致も始まることでしょう。こうした状況から東海地区には仕事のチャンスがたくさんあるわけです。組合員企業の皆さまにおかれましては、そうした仕事のチャンスをしっかり利用していただいて、さらなる発展をされることを祈念しております」。
 坪井研二展示会実行委員長(ツボイ常務)より『第33回管工機材・設備総合展』PR「本年10月8日(木)・9日(金)・10日(土)の3日間にわたり開催されます管工機材・設備総合展も、おかげさまをもちまして33回目を迎える運びとなりました。お申し込み期限が本年6月末までとなっております。お早めのお申し込みをお願いいたします。さてこの展示会は、より一層の環境への配慮をすると共に、常に時代の流れを敏感に受け止めた商品や技法をご来場の皆さまにご提供できる場でありたいと考えております。さらに本展示会は出品者の皆さまの販路拡大や多くの人材とのご縁を作る場ともなります。そのためにも出品者さまとご来場者さまに笑顔あふれる明るい展示会とし、今回のテーマにも掲げておりますつなぐ技の向こうに 未来が見える≠モットーに次世代へつなぐ、そんな展示会にしていきたいと考えております」。
 石原彰久愛知県空調衛生工事業協会会長乾杯挨拶「軽自動車の販売が、昨年12月は一昨年同時期に比べ13%ダウンしました。もっと大きい建物の発注などはどうなるのか心配でたまりません。こういう時だからこそ貴組合さま一丸となって工・製・販の協調∞適正利潤の確保≠合言葉に頑張っていただきたいと存じます」。
 峰澤彰宏副理事長(MINEZAWA社長)中締め挨拶「当組合最大最重要事業でございます『第33回管工機材・設備総合展』が10月8日(木)・9日(金)・10日(土)の3日間開催されます。坪井実行委員長のもと組合一丸となってこの事業に取り組んでまいりたいと思います。250満小間に対して、すでに100小間近いお申し込みをいただいております。ぜひお早めにお申し込みをいただきたいと思います」。

正会員・賛助会員一丸となり
リフォームなど需要を刈り取っていく
三重県管工機材商業組合 新年賀詞交歓会

 三重県管工機材商業組合(伊藤嘉恭理事長・伊藤管材商店会長)は1月14日(火)、四日市市安島の四日市都ホテルで新年賀詞交歓会を開催。組合員や賛助会員ら162名が参集した。司会進行は、一色活慶副理事長(一色商会社長)が務めた。
 伊藤理事長挨拶「皆さま明けましておめでとうございます。本日は、ようこそ当組合の新年賀詞交歓会にお越しくださいまして誠にありがとうございます。厚く御礼申し上げます。私は55歳まで建設業をやっておりましたのでこの業界はまだまだ新米です。そんな私が理事長とは大変おこがましい限りではございますが、これまでの経験を活かしながら本年も理事長職に尽力していく所存です。皆さま、何卒ご協力のほどよろしくお願い申し上げます」。
 メーカーを代表して、LIXIL Water Techn
ology Japan中部トイレ・洗面営業部の長谷佳樹部長挨拶「昨年は消費増税の駆け込み需要もあり耐久消費財を中心に企業収益も堅調に推移し、個人消費も順調に推移した年であったと思います。しかし少子高齢化を背景とした人口減に伴い、10月から持ち家・賃貸の着工は大きく減速しております。リフォームも生活の質を改善するということで一戸単価は少し上がりましたが、6兆円と言われるリフォーム需要のなかでは極めて限定的に推移したのではないかと思っております。話は変わり今から100万年前、類人猿が木の上で生活していました。まさしく今と同じような気象環境の変化によって木の上で住むことができなくなりました。しょうがなく草原へと降りてきて生活しなければならなかったのですが、そこには外敵が居て、なかなか生活をしていくうえで大変であったのですが、我々の祖先は変化し、生き残り、やがて二足歩行の原点となったと言われています。今年はねずみ年です。十二支のスタートの今年は環境変化の始まりの年なのかなと感じています。大きな変化に対して我々も木から降りて対応していかなければならない、そんな節目であると思っております。この管材業界は非住宅・店舗を含めたリニューアルはこれからますます活況であるというような話も聞いております。その波をしっかりキャッチして、皆さんと力を合わせながらこの需要を刈り取っていき、今年をより良い年にしていきましょう」。
 旭有機材管材システム事業部営業総部名古屋営業所の石田純一所長乾杯挨拶「新しい年がスタートしました。今年の干支は庚子(かのえね)ですが、私は毎年、年始に一年の目標を立てております。私の今年の目標は、毎日一万歩歩くこととしました。その目的は、皆さまのもとにもっともっと足を運ばせていただきたいという想いからこの目標を掲げました。我々賛助会員から正会員の皆さまのもとへ足しげく訪問させていただき、お互いの関係をより強くしていくことで、三重県管工機材商業組合の正会員さまのさらなる発展に少しでもお役に立てたらと思っております」。
 宴もたけなわとなり、金森繁人監事(三立商会社長)が「一緒に働いている仲間やここにお集まりのメーカーさまのご協力をいただければ、自分ひとりだけの力は小さいですが何とかやっていけると思っております。メーカーの皆さま、今年一年も格別のご協力をいただけますようよろしくお願いいたします」と中締めの挨拶をし、三本締めで会はお開きとなった。

新年会・展示会に関する報告など
愛知県管工機材商協組 1月理事会

 愛知県管工機材商業協同組合は1月21日、理事会ならびに新年賀詞交歓会(1面に掲載)を開催した。理事会では、以下の議事に関する報告などがなされた。
 【議事1】第33回管工機材・設備総合展準備進捗について▽愛知県、名古屋市双方より展示会後援が承認された。昨年12月18日、出品案内を657社に発送完了。
 【議事2】新年賀詞交歓会準備・進行について▽昨年12月13日に現地下見を兼ね幹事会を開催。新年賀詞交歓会への参加者数は367名。
 【議事3】交流会開催について▽昨年11月25日にキャッスルプラザで交流会を開催。幹事ら含め211名が参加した。
 【議事4】第58回通常総会について▽5月21日(木)16時より、名古屋市中区のヒルトン名古屋での開催が決定した。総会後に懇親会が催される。
 【議事5】全国管工機材商業連合会(管機連)の計画について▽管機連による情報サイト構築とその一部としての商品マスター企画に対する説明があった。
 【議事6】各部会報告▽@福利厚生部会=昨年11月9日、第39回ボウリング大会開催。その他、集団健康診断事業の案内について。A事業部会・流通部会・経営研究部会=2月21日(金)開催予定の3部会合同特別講演会について。B広報部会=組合だより144号ならびに組合員名簿の発送等について。C組合加入促進部会=マルエス商会、群協製作所双方より脱退の意向が、オノマシンより賛助会員加入希望が寄せられ承認された。
 【議事7】青年部「愛青会」報告▽1月24日から3日間開催(開催済み)の沖縄クボタ化成視察ツアーについて。
 同組合の次回理事会は3月3日(火)18時より組合事務所で開催される。

約500名が集い新年を祝う
常に「新しい」に挑戦
山 善名古屋 2020年新春賀詞交歓会を開催

山善(社長=長尾雄次氏、本社=大阪市西区)の名古屋地区における『2020年新春賀詞交歓会』が1月7日、名古屋市熱田区の熱田神宮会館で午後5時40分より開催され、同社の主力仕入先など261社478名が参加した。
 開会にあたり、吉村泰典山善上級執行役員名古屋支社長が挨拶で「CASE(ケース)と呼ばれる技術革新が進む自動車業界は、従来の車の概念そのものが変わろうとしており、業界の再編も急速に進んでいることは皆様ご存知のとおりだと思います。人手不足、自動化、省人化、生活環境向上、高齢化への対応と潜在ニーズはますます高まっています。いよいよ変化対応の山善の底力を発揮するチャンス到来の時だと確信しています。私をはじめ名古屋支社全員が現場を歩くことを徹底的に粘り強くスピード感を持って取り組んでまいります。特に現場力の向上、情報の共有化を推進するとともに、皆様のお役に立つ新しい販売施策を積極的に展開してまいります。力強いご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。本年も皆様の期待に応え、より信頼される名古屋支社を構築し、ともに成長発展する1年としてまいります」と今年の抱負を述べた。
 長尾山善社長が挨拶に立ち「弊社の今年の経営スローガンは『私たちは輝くあしたに向かって 自信と誇りと勇気を持って 「新しい」に挑戦しよう』としました。現状維持では新たな道は開けない。また一方では、変化すべきことと決して変えてはならないこと、つまり『不易流行』の精神を基本中の基本とすることは言うまでもありません。変化すべきこととは、市場や時代の変化に、柔軟に積極的に対応進化すること。常に新しい≠ノ挑戦していくことです。一方、決して変えてはいけないことは、主力仕入先の皆様と山善との信頼関係、つながりであって、また、常に現場を歩き生きた情報を的確に掴むことでもあり、社内的に言うと、私どもの原点である切り拓く$ク神であって、つまり山善らしさを変えてはならないと思います。皆様方にはどうか倍旧のご支援、ご厚情を賜りますようお願いしますとともに、主力メーカーの皆様には、明日を変える技術を生み出していただいて、市場をワクワクさせるような新商品、新技術を提供いただければ、この上なく幸いに思います」と年頭にあたって所信を述べた。
 乾杯に際し、メーカーを代表して加藤欣一三井精機工業社長が「正月の新聞の恒例で3か月間の業界天気図が出てきます。私の所は工作機械を作っているので、雨がザーザー降りです。しかし雨が降ったり、曇ったり、晴れたり、天気が変わるのは当たり前なのです。我々企業も植物と同じで、雨が降らなければ成長はできません。今は充電の時期で、次の飛躍のチャンスのための準備期間と考えればいいのかと思っています。この地、熱田神宮は天照大御神様をお祀りしていると聞いています。我々ここにいるメーカーも、世の中を明るくする商品をたくさんお持ちではないかと思います。この商品を携えて、山善様とワンチームでこの世の中をパァーっと明るくしていきたいと思っています」と挨拶し力強く乾杯の音頭をとった。
 懇親の場となり、和やかに歓談が進む中、お楽しみ抽選会などで盛り上がり親睦を深めた。
 最後に、山口秀和ミツトヨ上席執行役員営業本部長が「一昨年が土台を作り、昨年、変化に対応できるビジネスモデルを作られて、今年はそれをじっくり綿密に計画を練って実行されるということで、山善様にとっては飛躍の年だろうと推察いたします。我々メーカーとしても新しいイノベーションを作って、少しでも山善様のお役に立つ、またユーザー様のお役に立てるように頑張ってまいりたいと思います。皆様、一緒になって頑張りましょう」と述べるとともに出席者にとって今年が良い年となるよう祈念した。
 辻晋二山善執行役員名古屋支社副支社長の閉会の挨拶と三本締めで、盛会のうちにお開きとなった。
事業者向け省エネ診断
サービス事業等を拡大
山 善 CMIと業務提携契約を締結

 山善は2月5日、エネルギーソリューション事業の拡大に向け、一般社団法人カーボンマネジメントイニシアティブ(CMI)と、省エネ診断及び環境関連事業のアドバイザリー等の業務提携契約を、同日締結したと発表した。
 CMIは、企業や自治体を対象に省エネルギービジネスを提供してきた有志が集い、温室効果ガス削減に関する産業の発展に貢献することを目的として設立された一般社団法人。エネルギー管理士等の専門家は103名在籍している(2020年1月末現在)。
 山善は、高まりつつある企業の環境対応やSDGs活動のニーズに対応するため、CMIと共同で事業者における生産設備や環境設備の省エネ診断・改修等を提案するエネルギーソリューション事業をより強固に推進していく考え。
 今回の業務提携により、同社の得意先や仕入先を含め、全国規模で広範囲な事業者に対してエネルギーソリューションの提案が可能となるとしており、設備単位での省エネ提案をはじめ、工場・事業場単位での省エネ提案も積極的に進めていく。
 具体的にはCMIと連携し、事業者施設の現地調査・測定をはじめ、具体的な改修提案・各種補助金申請代行などを全国横断的に展開する。
 これにより同社は、省エネ法対象事業者の省エネ評価制度の目標クラスのランクアップや、事業者のSDGs活動に貢献していきたいとの考えを示している。

 【CMI(一般社団法人カーボンマネジメントイニシアティブ)について】
 2019年2月21日設立。東京都板橋区板橋1-42-18(ユニティフォーラム板橋4階)に本部を置く。
 @CMIの活動目的と事業概要
 カーボンマネジメント産業の発展を通じて持続可能な共存共栄の未来をつくる=BCMIは企業、自治体を対象として省エネルギービジネスを提供してきた有志が集い、温室効果ガス削減に関する産業の発展に貢献することを目的として設立された。
 主な事業は「温室効果ガス削減に関する計画策定、対策実行支援、運用管理支援事業」「温室効果ガス削減に関する広報活動」「温室効果ガス削減に関する人材育成」「温室効果ガス削減に関する調査、研究、技術開発事業」。
 ACMIの特徴
 経産省の省エネ補助金「エネルギー使用合理化等事業者支援事業」のエネマネ事業において全国トップクラスの採択実績を有する企業から構成され、エネルギー管理士等の専門家は103名在籍している(2020年1月末現在)。
 省エネ法の対象となる大規模事業所向けの省エネ診断と、併せて中小企業および年間原油換算消費量1500kl(年間光熱費8000万円程度)未満の事業者向けには省エネルギー相談地域プラットフォーム事業により支援を行っている。

不透明で大きな変化の時
共に歩み、変化に対応
中部ユアサやまずみ会・炭協会合同賀詞交歓会

 ユアサ商事(社長=田村博之氏、本社=東京都千代田区)中部支社の販売店でつくる中部ユアサやまずみ会、仕入先で組織する中部ユアサ炭協会合同による2020年賀詞交歓会が1月8日、名古屋市中区の名古屋東急ホテルで午後5時より開かれた。両会の会員ら326社541名が参集し新年の幕開けを共に祝い、業界の発展を祈念した。
 冒頭、峰澤彰宏中部ユアサやまずみ会会長(MINEZAWA社長)が挨拶で「本年は、オリンピックが開催されるオリンピックイヤーです。新しいヒーロー、ヒロインが現れ、日本人の活躍、また世界の方々の素晴らしい競技や演技を見ることができるものと楽しみにしています。私たちを取り巻く経済界、特にこの愛知県においては自動車業界、先日は豊田章男トヨタ自動車社長様から新しい街をつくるんだと夢のある発言もありましたが、これから一体どのようになっていくのだろうか、私たちにとっては非常に大きな問題だと感じています。不透明、不安、あるいは大きな変化が起きると言われている2020年。こういう時こそ、自分たちだけでは分からないこと、知り得ないこと、成し得ないことを、今日お集まりの皆様と一緒になって感じ、対応していく。そういう気持ちを持って今年1年も皆様方と共に(Together)、歩んでまいりたいと思っています。共に成長(Grow)していけるよう、本年も健やかに過ごしていけることを祈念します」と新年の抱負を述べた。
 続いて挨拶に立った田村博之ユアサ商事社長は「不安要素はたくさんありますが、その中でも産業は既に次を睨んだ動きをしています。ご存知のAI、IoT、ロボテックス。言葉としては随分目にし、耳にした言葉ですが、本格的に加速をして進化しています。この先端技術によって産業構造が変わっていくのではないかという段階まで来ていると思っています。一方で環境の悪化という問題は、世界的な社会問題として対応は待ったなしの局面に来ています。当社グループは今年もソサエティ5・0の考え方を軸に、真正面からこの問題に目標を掲げて取り組んでいきます。また、オリンピックを機に、いよいよ5G、次世代通信規格が商業ベースでサービスを本格化されてきます。今年は5G普及元年と言われ、私どもの主戦場である産業と暮らしの分野にも間違いなく新しい通信規格がじわじわと浸透してくるものと考えています。当社グループは、AI、IoT、ロボテックス、あるいはエネルギーのマネジメント、レジリエンスなどの幅広い分野で、今日お集まりの皆様方と共に新しい成長事業や新しい事業領域を構築するべく邁進したいと考えています」と同社の方向性について話した。
 さらに田村社長は、同社グループが2026年のあるべき姿として掲げるユアサビジョン360≠フ2ndステージを迎える年として、新たな成長分野へのチャレンジ、総合力の強化に努めていく考えを示し、「Growing Together(ともに挑む)という精神の下、これからもものづくり、まちづくりの継続的な発展に貢献していきたいと考えていますが、これにはやまずみ会、炭協会とのタッグが不可欠です」と述べて引き続き支援をお願いした。
 乾杯に際し、近藤純一中部ユアサやまずみ会副会長(本田商会社長)が「チャンスをモノにするには、コミュニケーションが大切。ユアサ商事様、炭協会の皆様、そしてやまずみ会の皆様共々、これからも情報交換を密にし、オープンにしていきたいと思います」と述べ力強く乾杯の音頭をとった。
 歓談が進み、最後に水野昭宏中部ユアサ炭協会工業機械部会会長(ソディック国内営業統括部中日本支店長)が「我々は夢を売る商売。我々の商品を使ってユーザーさんに儲けていただく。注文をいただく時は何とも言えない高揚感があります。今年も、この高揚感を味わえるように一生懸命頑張っていきたい」と話し、三本締めで散会した。

日工会 2019年の工作機械受注額
32・3%減の1兆2299億円
内外需ともに3年ぶりの減少

 日本工作機械工業会が1月23日に発表した2019年(暦年)の工作機械受注額は、前年比32・3%減の1兆2299億円で3年ぶりの減少となった。内需は34・3%減の4932億円、外需は30・9%減の7367億円で、ともに3年ぶりの減少となった。
 内需は、前年まで好調だった自動車や半導体関連の需要が低迷したことや、米中貿易摩擦による中国市場の落ち込みから輸出が減少し、輸出関連産業の投資マインドが冷え込んだことなどから、5年ぶりの5000億円割れとなった。
 主要業種では「一般機械」が前年比32・0%減、「自動車」が43・7%減、「電気・精密」が42・7%減、「航空機・造船・輸送用機械」が8・7%減となった。
 外需は、1兆円超えだった昨年、一昨年から急減し、3年ぶりの8000億円割れとなった。内需同様、米中貿易摩擦に加え、中国経済の減速が中国国内のみならず、周辺国・地域や欧州などに波及したことなどが影響した。
 地域別では「アジア」が、中国で前年比42・7%減、韓国、台湾で軒並み3割以上の減少となったことなどから、2年連続の減少となる38・2%減の2958億円となった。「欧州」は、Brexitなど各種リスク要因が潜在する中で、米中貿易摩擦により中国向けの輸出で影響を受けたドイツなどを中心に減少傾向が続き、27・5%減の1772億円と3年ぶりに減少した。「北米」は、24・4%減の2462億円と3年ぶりの減少となったが、アメリカの一般経済の堅調さや、米中貿易摩擦の影響が比較的軽微だったことなどにより、アジア、欧州ほどの大きな落ち込みにはならなかった。
 販売額は、前年比10・9%減の1兆5016億円で、3年ぶりの減少ながら昨年の好調な受注を受けて過去4番目の金額を記録した。
 2019年末の受注残高は、前年比32・1%減の5613億円となり、3年ぶりの減少。1月に8360億円だった受注残は、受注の減少とともに月を追うごとに減少を続け5000億円台まで低下した。
2019年12月の受注額は901億円
15か月連続の減少
 同日発表された2019年12月の工作機械受注額は、前年同月比33・5%減の901・1億円で15か月連続の減少となった。1000億円割れは5か月連続で、国内外とも依然弱含みの状況が継続しているとみられる。
 内需は、前年同月比34・7%減の373・1億円。「自動車」は低調だったが、「一般機械」等で前月比が増加し、3か月ぶりの350億円超えとなった。
 外需は、前年同月比32・6%減の528・1億円。「北米」は大型案件等で前月から増加したが、「アジア」「欧州」は低水準横ばい傾向となっている。
2020年1月分工作機械受注速報
2月12日公表
 日工会は2月12日、2020年1月の工作機械受注額(総額・内需・外需)速報の集計結果を発表した。
 それによると、1月の受注総額は前年同月比35・6%減の807・8億円で16か月連続の減少となった。前月比は10・4%減だった。
 このうち、内需は前年同月比36・7%減の296・2億円(前月比20・6%減)、外需は同34・9%減の511・5億円(同3・1%減)となった。

賛助会員と組合員がともに
厳しい時こそ協力し良い年に
静岡県管工機材商組合 第23回賀詞交歓会を開催

 静岡県管工機材商組合(理事長=一色哲巳氏・一色機材社長)は、1月16日午後4時より静岡駅前のグランディエールブケトーカイにて、第23回賀詞交歓会を開催した。組合員、賛助会員ら合わせて260名余が出席して新年を寿ぎ、盛会となった。
 賀詞交歓会は司会を務める大村敏之副理事長(大村商会社長)の進行で開会。
 冒頭、一色理事長が「日銀短観などで緩やかな景気拡大と言われても、静岡県だけの感覚かもしれませんが、少し厳しい状況だと感じています。私の感じでは、住設関係は今までなかなか良かったが、ここに来てちょっと落ち込んでいるのではないか。そして管材はずっと良くありません。今一番問題になっている働き方改革について少し話しますと、有給休暇消化は5日間なので何とか消化できそうな感じになってきましたが、残業時間の上限規制、これは難しい。私のところも試験的にweb出勤簿を導入して、12月20日現在で1か月のデーターが出ました。数人の残業時間が200時間となる。従業員の健康を考えて、やめろ(残業のこと)と言うと、会社を辞めろということですかと言われる。仕事熱心で本当にありがたいが、困る。大手企業は昨年の4月から導入されていると思います。我々組合員のほとんどが中小企業なので今年の4月から実施されます。皆様、何か良い知恵があったら教えていただきたい。これが我々の差し迫った一番の問題です。また、我々静岡県の管工機材商組合は今まで通り、仲良く、不当な競争をして不当な安売りをしない、これを心がけていきます。もちろん、法律に違反するような談合は絶対にしません。そういう静岡の組合を賛助会員の皆様には、これまで以上に可愛がっていただけるようお願い申し上げます」と挨拶した。
 来賓挨拶では、橋本政昭一般社団法人全国管工機材商業連合会(管機連)会長(橋本総業社長)が「今年の私のミッションは、1つ目が組合員数を増やすこと。2つ目が、災害時における復旧活動の協力ということで、管工事組合さんと組んで災害時に素早くライフラインの復旧ができるようにすることです。今、12組合で防災協定が結ばれています。3つ目が、情報発信の強化。全国の皆様になるべく早く、的確な情報をお伝えしたいと思っており、@ディリーニュースAホームベージB商品情報C管機連だよりDSNSをつくり、見られるようにしたいと思っています。そして4つ目が、工事業者の人手不足対応ということ。皆様の困りごとや要望に対して、その解決策を我々なりに考えるのがこの管機連の役割だと思っていますので、ミッションとさせていただいています。本日メーカーさんと話をしましたが、今年度上期は良かったが、下期は大体前年並みという方が多かったです。来年度は、住設系、空調系は前年までいかないのではという方も結構いて、厳しい年になると見られているように思っています。そのような中で静岡県の方は、組合活動をしっかり行い、情報交換をしながらトラブルがなるべく起きないような商売にされているのは尊敬に値すると思っています。是非、この伝統を守っていただいて、今年も良い1年にしていただければと思います」と述べた。
 続いて、メーカーを代表して堀田康之キッツ社長が祝辞で「旧年中は、静岡県管工機材商組合の皆様には多大なるご支援をいただき、誠にありがとうございます。今年は業界としてはそんなに良くないのかなと思っていますが、何せこの世の中、トランプ米大統領が出てからナショナリズムがあちらこちらで火を噴いて、フィリピンもそう、中国、ロシアはもともとですが、そこに加えてインドネシアもそうなってきており、ナショナリズムを旗印に自分さえ良ければ良い、そんな風潮が出ています。それでは世の中良くならないし、渡っていけないと思っています。そこへ行くと静岡組合さんは、理事長さんが、利潤はちゃんと確保しないといけない、そのためにはある程度の協調が必要だと、いつも仰っていて、他の組合さんから見ると非常に仲良くやっておられる。わがままを通し続ける人が比較的少ないように私は思っていて、こういう組合さんとはとことん付き合っていこうと、いつも思っている次第です」などと話した。
 乾杯に際し、商社を代表して村井善幸オータケ社長が「今年は新年から、ちょっと厳しい、先が見えないという話が多いですが、静岡県はモノづくりという大きなベースのある地域ですので、やり方ひとつで変えられるだろうと思います。良い結果が出るような年にして行くために、まだまだやることはあるかと思いますので、ひとつずつ皆様とともに改革していきたいと思います。宜しくお願いします」と述べて、力強く乾杯の音頭をとった。
 和やかに祝宴が進み、最後に鈴川賢一TOTO上席執行役員中部支社長が「静岡県は昨年から世界の注目を浴びている。エコパで行われたラグビーワールドカップでの奇跡と言われたアイルランド戦の勝利。年明け、女子サッカー、男子サッカーの男女の高校の優勝。さらに今年は東京オリンピックが開かれる年で、海外、日本から多くの方がいらっしゃいます。観光資源の豊かな静岡県。海の幸あり、山の幸あり、名峰富士があります。組合員の方々の流通力、提案力、そして施工の力、それをサポートする賛助会員、メーカーの力。それをもってすれば、主役は富士山に渡して、皆様の力が名脇役となって、この静岡県の地を盛り上げていけるような、令和2年になればと考えています。賛助会員、メーカーもサポートさせていただければと思っていますので、本年もどうぞ宜しくお願いします」と挨拶し、三本締めでお開きとした。

新社長に清田徳明副社長
TOTO 4月1日新経営体制に移行

 TOTO(本社=福岡県北九州市)は1月31日、4月1日付で清田徳明(きよた・のりあき)代表取締役副社長執行役員が代表取締役社長執行役員に就任すると発表した。喜多村円代表取締役社長執行役員は代表取締役会長兼取締役会議長に、白川敬取締役常務執行役員は代表取締役副社長執行役員にそれぞれ就任する。
 清田徳明氏は1961年生まれ、福岡県出身。84年に長崎大学経済学部を卒業後、同社に入社。98年ウォシュレット企画部長、2004年国際事業統括部長、07年衛陶生産本部長、08年ウォシュレット生産本部長、10年執行役員、12年取締役常務執行役員、14年取締役専務執行役員を経て、16年に代表取締役副社長執行役員に就任。現在に至る。
 そのほか同時に発表された異動では、4月1日付で、張本邦雄代表取締役会長兼取締役会議長が取締役相談役に、森村望代表取締役副社長執行役員が取締役に就任する。なお、両氏は6月の定時株主総会にて取締役を退任し、張本邦雄氏は相談役に就任、森村望氏は顧問に就任する予定。

組合事業への参加呼びかけ
若手交流会成功を祈念し乾杯
三重県機械工具商組合 賀詞交歓会開催
 三重県機械工具商組合(山田浩理事長、コジマ・フジ通商社長)は1月22日(水)、三重県四日市市の四日市シティホテルで賀詞交歓会を開催。正会員や賛助会員ら59社90名が参加した。司会進行は大津裕史副理事長(大津屋社長)が担当した。
 山田理事長より参加者へ挨拶「昨年は岐阜機工会さまと合同賀詞交歓会を開催させていただき、あれから早や1年が経ちました。昨年5月には令和と元号が変わり、スポーツ界では女子プロゴルファーの渋野日向子選手がメジャー大会で日本人選手として42年ぶりの優勝を果たし、ラグビーW杯では日本代表チームがベスト8に進出するなど大いに盛り上がった1年でした。我々の業界はと言いますと昨年後半に入り特に厳しく感じるようになりました。米中や日韓の貿易問題が少なからずこの中部地区の自動車産業などへも影響を与えたものと思われます。しかし、今年はまだ始まったばかりです。皆さんで力を合わせれば必ず良くなっていきます。皆さんのお力をお借りして当組合も頑張って参りますので今年1年どうかよろしくお願いいたします。また、今年は2月の全機工連(全日本機械工具商連合会)若手交流会(開催済み)や3月の工場見学会をはじめ、いろんな事業を企画しておりますので皆さん奮ってご参加ください」。
 賛助会員・松吉正訓ジーネット名古屋支社長による乾杯挨拶「今日参加させていただくにあたり三重県の明るい話題を調べてきました。まずスポーツでは、女子レスリングの向田真優選手と男子マラソンの中村匠吾選手の両名が四日市出身であり、ともに東京五輪で金メダルを獲るのではと言われています。この2人がメダルを獲得すれば、この三重県はさらに盛り上がるのではないでしょうか。また、2021年にはこの三重県で国体が開催されます。こちらも大いに盛り上がるのではないでしょうか。産業に目を向ければ、今、空飛ぶ車が世間で話題となっていますが、この実証実験をする場を三重県に誘致しようという流れがあるようだとの記事を目にしました。もしこれが実現すれば、インフラの整備も進んでいくのではと思います。そして、これが何よりも明るい話題なのではと思いますが、2月7日には全機工連若手交流会(開催済み)が三重県で開催されます。この会は、全国の若手経営者らが集まって経営の話しや働き方の話しなど、いろいろな意見を自由闊達に交わす場だと伺っております。本日は、全国を活性化させるメンバーの皆さまと一緒にお話しができるということに、すごく幸せな時間が過ごせるものと大変感謝しております。ここにお集まりのメーカーさま、我々商社、そして正会員の皆さまといろんな考えや情報を交わすなかで今までにない仕事や、そのきっかけが生まれるのではと期待しております。皆さまとともに新しいイノベーションを作れたら幸いです。2020年は、この三重県から日本の機械工具商を明るくするよう進めていきましょう」。
 会が盛り上がるなか、(既に開催済みであるが)同組合青年部(水野隆次副理事長兼青年部部長・共栄商会社長)により全機工連若手交流会がPRされた。
 宴もたけなわとなったところで、平井宏幸会計担当理事(平井マシンツール社長)による中締め挨拶「今年、年男ということでご指名いただきました。まず本日は当組合賀詞交歓会にお集まりいただきありがとうございました。また、日頃より組合活動にご協力いただき感謝申し上げます。2月には若手交流会、3月には工場見学会と、早速ですが組合事業が続きます。多くの皆さまにご参加いただけたら、当組合も盛り上がりますので、何卒よろしくお願い申し上げます」。
 最後は一丁締めで散会となった。

景気が厳しいと予想される1年
提案営業に心がけ販売促進
名機工同友会 令和2年新年宴会を開催

 名機工同友会(会長=吉野栄一氏・吉野機械工具社長)は、1月15日午後6時より名古屋市中区の東京第一ホテル錦にて新年宴会を開催した。会員23名、メーカー・商社25社34名の計57名が参加し、新年の幕開けを祝った。
 会員の渡辺宗晃三信商会社長が司会進行を務めて開会。
 吉野会長が挨拶に立ち「2020年が始まって2週間経ちますが、挨拶回りをここ10日間ほどさせていただいて製造業のお客様や仕入先さんの話を聞くと、一向に景気の良い話がなく暗い話ばかりで、非常に厳しい年になるのではないかと感じています。ただ暗い顔をしていても仕方がないので、今日は景気の良い業界の話を2つしたいと思います。皆様ご存知のように、今年は東京オリンピックが7月に開会されます。経済効果は30兆円と非常に大きいと聞いています。また、今年は新しい携帯電話方式の5GがNTTドコモを皮切りに発売されます。その5Gを作るためのインフラですね。半導体を作ったり、その半導体製造装置を作ったり、通信系のソフトウェアも必要です。あと、アンテナを立てる業者さんが非常に忙しいと聞きました。日本全国にアンテナを立てるのに約10年かかると言われていますので、5Gが普及するには大分時間がかかると思いますが、それだけ経済効果が大きいのではないかと思います。業界が違うので私どもは儲からないと思いますが、日本経済にとってはプラスになると思います。今年、機械工具業界は非常に厳しくなると予測されますが、機械工具商社は工具と機械に限らず、取り扱い品目を増やしてなんでも売ってしまえばいいのではないかと、今年の初めに社員に話をしました。提案営業にスイッチを切り替え、今まで取り扱いのない商品でもお客様に提案できる営業をして行きましょうと。経営者が暗い顔をしていたのでは会社の雰囲気が暗くなってしまうので、元気に明るく行きたいと思います。運気というのは元気な人に近寄ってくるそうで、本日お集まりの皆様の笑顔も非常に明るいので、景気を引っ張ってくれるのではないかと考えています」と話し、同氏の音頭で乾杯した。
 乾杯の後は和やかな歓談の場となり、メーカー・商社によるPR、特別企画などで楽しく盛り上がった。
 最後に、吉村泰典山善上級執行役員名古屋支社長よりユーモアを交えた総評があり、三本締めでお開きとなった。
 新年宴会の前には例会も開かれ、今後の予定などを確認した。

子会社の六合エレメックが
岡谷鋼機 タイ国現地法人を設立

 岡谷鋼機(社長=岡谷篤一氏、本社=名古屋市中区)は1月31日、同社子会社の六合エレメック(社長=黒木聖志氏、本社=名古屋市東区)がバンコク市内に現地法人を設立すると発表した。3月設立予定で、産業用電気・電子機器の販売を行う。人員は当初5名を予定している。
 メーカー機能を有する商社である強みを活かし、六合エレメックの主要取扱製品でもある電子部品を現地で調達し加工する体制を構築して、競争力の向上を図る。
 また、タイ国現地法人であるタイ岡谷鋼機会社と連携した海外展開、並びにタイ国内や周辺国でユーザーに密着した営業活動を強化し、取引拡大を目指す。
 資本金は1億タイバーツ(約3億5000万円相当)。出資比率は六合エレメック95%、タイ岡谷鋼機会社5%。
 2020年度に売上高8億円、2027年度には50億円を目指すとしている。
オーストラリア森林
火災被害へ義援金
岡谷鋼機

 岡谷鋼機は1月31日、昨年9月より多発しているオーストラリア森林火災の被災者に対し、グループ会社と共に総額約100万円を義援金として2月初旬に寄付すると発表した。
 この森林火災は非常に大規模、広範囲かつ長期にわたって継続しており、多くの人が亡くなったほか、野生動植物への甚大な被害も広がっている。
 寄付は、同社と豪州岡谷鋼機会社が豪州赤十字社、WIRES(豪州の野生生物保護団体)を通じて行う。

鋳鉄高速加工用セラミック
タンガロイ「TZ120」を発売

 タンガロイ(社長=木下聡氏、本社=福島県いわき市)は、鋳鉄高速加工用セラミック「TZ120」を発売した。
 同製品は、鋳鉄の高能率旋削加工を実現するセラミックインサート。耐熱性に優れるアルミナに、靭性を強化するジルコニアを添加した高靭性アルミナ系セラミック材種であり、高速旋削加工で長寿命、安定加工を実現する。
 従来のセラミックインサートシリーズに「TZ120」を加えることにより、幅広い鋳鉄加工に対応が可能となる。特に、シリンダーライナーなどの遠心鋳造鋳鉄の高速乾式加工に適している。
 主な特長は次の通り。@耐酸化性、化学安定性、耐熱性に優れ、靭性も高く、高速旋削加工で長寿命、安定加工を実現。Aアルミナにジルコニアを均一に分散させる新製法により、耐欠損性・耐境界摩耗性を向上、突発欠損を抑制。靭性が高く、荒加工にも適応。Bシリンダーライナー等遠心鋳造鋳鉄加工に最適。C乾式加工専用材種であり、切削液は不要(切削液を使用すると工具寿命は低下)。
 今回、インサート計6形番を発売。標準価格は、「CNGA120408 TZ120」が1390円、「SNGN120412 TZ120」が1140円など(いずれも税別)。初年度2000万円の販売を見込む。
焼入れ鋼旋削加工用コーテッド
CBN材種「BXA20」拡充

 タンガロイは、焼入れ鋼旋削加工で好評を得ているコーテッドCBN材種「BXA20」を大幅に拡充し発売した。
 同製品は、焼入れ鋼旋削加工において、従来比約2倍の厚さを持つ多層PVDコーティングと、耐欠損性を大幅に改善した専用CBN母材との組み合わせにより、連続加工から断続加工までの安定した長寿命加工が可能な材種。
 従来の刃先仕様である標準型およびH型に加えて、新たに3種類の刃先仕様(L型、LF型、LC型)を追加し、焼入れ鋼旋削加工の様々な加工形態に対応した。また、コーナRサイズの拡大など、多種多様なインサート形状を合計177アイテム拡充した。
 標準価格は、形番「2QP-CNGA120408-L BXA20」が5900円、「2QP-CCGW09T308WL BXA20」が8400円など(いずれも税別)。初年度5億円の販売を見込む。

機構改革・人事異動
ミツトヨ

 【取締役の退任 3月27日付】
 敬称略・[ ]は旧職
 色紙弘=顧問[取締役上席執行役員経営企画部長]
 【執行役員の新任 3月27日付】
 敬称略・[ ]は旧職
 渡辺清春=執行役員経理部長[経理部長]
日東工器
 【組織変更及び人事異動の主旨 4月1日付】
 部門の再編や人員体制を見直し、組織の活性化と強化を図る。▼他の営業部門と連携し地域に密着した建築機器の販売を強化するため、日本を担当する建築機器事業部を営業統轄の直轄とし、あわせて海外への販売は国際事業本部へ移管する。▼海外市場の情報収集を強化するため、国際事業本部傘下に「海外マーケティング部」を新設する。
 【取締役及び執行役員の人事異動(業務委嘱の変更) 4月1日付】
 敬称略・[ ]は旧職
 小形明誠=代表取締役社長社長執行役員[代表取締役社長社長執行役員管理統轄]▼森憲司=取締役常務執行役員管理統轄[取締役常務執行役員技術統轄生産本部長兼建築機器事業部担当]▼石澤正光=常務執行役員営業統轄兼建築機器事業部長[常務執行役員営業統轄営業本部長兼営業推進室長兼販売企画部長]▼千葉隆志=執行役員技術統轄[執行役員開発本部長]▼新井一成=執行役員技術統轄付(メドテック常務取締役工場長)[執行役員IR担当]▼野口浩臣=執行役員総務本部長兼IR担当[執行役員総務本部長]
 【部門長の人事異動 4月1日付】
 敬称略・[ ]は旧職
 村上慶一=開発本部長兼機工事業部長[機工事業部長]▼阿相清=カプラ事業部長兼カプラ品質保証部長[カプラ品質保証部長]▼辻田智=カプラ開発部長[カプラ開発部第二課長]▼蛯原祐二=機工第三開発部長[建築機器事業部技術部長]▼渋川勝彦=リニア開発部長[リニア第二開発部長]▼橋政樹=生産本部長兼生産事業部長[カプラ事業部長兼カプラ開発部長]▼佐藤清彦=国内営業本部長[東日本支社長]▼三村大輔=東日本支社長[東日本支社第一販売部長]▼野口弘毅=東日本支社第一販売部長[東日本支社第一販売部東京第二支店長]▼山本拓也=中日本支社長[中日本支社販売部長]▼高橋敏=中日本支社販売部長[中日本支社販売部三河支店長]▼加藤誠二=西日本支社販売推進部長[リニア事業部リニア第一開発部長]▼鈴木博昭=メドー事業部リニア営業部長[メドー事業部リニア販売部長]▼舟口恭央=建築機器事業部建築機器営業部長[建築機器事業部販売部西日本販売課長]▼永島令也=営業推進事業部長兼販売企画部長[中日本支社長]▼林則行=営業推進事業部部長(業務管理担当)兼第一業務部長[営業推進室部長(業務管理担当)兼第一業務部長]▼坂尾享昭=営業推進事業部第二業務部長[営業推進室第一業務部東部業務課長]▼笠原詳二=国際事業本部長兼海外業務部長[国際事業本部長兼東南アジアRHQエリアマネージャー兼海外業務部長]▼神田洋一=東南アジアRHQエリアマネージャー兼海外営業推進部長[営業管理部長]▼田窪浩=東南アジアRHQインド事務所長(部長)[東日本支社第一販売部静岡支店長]▼小枝正章=海外マーケティング部長[販売子会社管理部長]
キッツ
 【執行役員の選任及び業務委嘱 4月1日付】
 同社の執行役員は1年任期となっており、毎年4月1日付にて改めて選任及び業務委嘱を実施している。2019年度から変更となった執行役員は次の通り。
 敬称略・[ ]は前委嘱業務
 名取敏照=取締役副社長執行役員経営企画本部長、関連事業(伸銅品事業、サービス事業)担当[取締役副社長執行役員アジア汎用弁戦略室長、バルブ事業管掌]▼加藤建二※新任=執行役員バルブ事業統括本部国内営業本部長[ホテル紅や代表取締役社長]
 【退任執行役員】
 敬称略・[ ]は前委嘱業務
 坂根哲夫[執行役員バルブ事業統括本部国内営業本部長]※4月1日より同社顧問に就任予定▼栗原等[執行役員経営企画本部長、関連事業(伸銅品事業、サービス事業)担当]※4月1日よりホテル紅や代表取締役社長に就任予定
 【機構改革 4月1日付】
 @役員直轄のアジア汎用弁戦略室をバルブ事業統括本部の管轄とする。Aバルブ事業統括本部に営業推進部を新設する。Bバルブ事業統括本部に建築設備統括部を新設する。Cバルブ事業統括本部プロダクトマネジメントセンターに水素ステーション事業推進部を新設する。Dバルブ事業統括本部プロダクトマネジメントセンターCLESTEC事業推進部を廃止し、その業務を同統括本部同センター水素ステーション事業推進部及び同統括本部同センターPCA事業推進部へ移管する。Eバルブ事業統括本部国内営業本部に営業企画部を新設する。Fバルブ事業統括本部生産本部工場総務人事部を廃止し、その業務を管理本部総務人事部に移管する。Gバルブ事業統括本部生産本部伊那工場に自動弁製造部を新設する。Hバルブ事業統括本部技術本部プロジェクト設計部をプロジェクト・自動弁設計部に改称する。
 【人事異動 4月1日付】
 敬称略・[ ]は前職
 國友新太=経営企画本部スマート養殖開発部長[経営企画本部スマート養殖開発部部長代理]▼服部充宏=法務部副部長[法務部部長代理]▼石島貴司=IT統括センター副センター長[IT統括センター参事]▼藤森正樹=IT統括センター情報システム部長[IT統括センターICT企画部長]▼磯山卓臣=IT統括センターICT企画部長[IT統括センターICT企画部ICT企画グループ長]▼小澤敏=IT統括センター[IT統括センター情報システム部長]▼鈴木規昭=管理本部総務人事部副部長(工場担当)[バルブ事業統括本部生産本部工場総務人事部長]▼竹内嘉章=NEW KICSセンター長[NEW KICSセンター技師]▼加藤岳志=NEW KICSセンター[NEW KICSセンター長]▼大田裕=バルブ事業統括本部アジア汎用弁戦略室長[バルブ事業統括本部事業企画部長]▼石原茂樹=バルブ事業統括本部営業推進部長[バルブ事業統括本部国内営業本部主査]▼鎌田正宏=バルブ事業統括本部建築設備統括部長[東洋バルヴ常務取締役]▼原恭彦=バルブ事業統括本部事業企画部長[バルブ事業統括本部生産本部生産企画グループ長]▼中西雄三=バルブ事業統括本部プロジェクト統括部長兼プロジェクト営業部長[バルブ事業統括本部国内営業本部東京支社東京第一営業所長]▼丸山康孝=バルブ事業統括本部プロジェクト統括部プロジェクトマネジメント部長[バルブ事業統括本部プロジェクト統括部プロジェクトマネジメント部マネジメントグループ長]▼杉田伸司=生産本部生産管理センター生産管理部プロジェクト管理グループ[バルブ事業統括本部プロジェクト統括部プロジェクトマネジメント部長]▼土居雅宏=バルブ事業統括本部プロダクトマネジメントセンター副センター長兼PMC企画部長[バルブ事業統括本部プロダクトマネジメントセンターセンター長代理兼PMC企画部長兼BPU事業推進部長]▼渡邉統=バルブ事業統括本部プロダクトマネジメントセンター水素ステーション事業推進部長[バルブ事業統括本部プロダクトマネジメントセンター開発部CLESTEC開発グループ長]▼北澤茂男=バルブ事業統括本部プロダクトマネジメントセンターBPU事業推進部長[バルブ事業統括本部技術本部技術企画部長]▼阿部真=バルブ事業統括本部プロダクトマネジメントセンター水素ステーション事業推進部[バルブ事業統括本部プロダクトマネジメントセンターCLESTEC事業推進部長]▼小原克尋=バルブ事業統括本部国内営業本部副本部長兼営業企画部長[バルブ事業統括本部国内営業本部副本部長兼東京支社長]▼井沼達治=バルブ事業統括本部国内営業本部主査[バルブ事業統括本部国内営業本部給装営業部長]▼井上泰博=バルブ事業統括本部国内営業本部北海道支店長[バルブ事業統括本部国内営業本部北海道支店北海道営業所長]▼山岸一隆=バルブ事業統括本部国内営業本部東北支店長[バルブ事業統括本部国内営業本部北海道支店長兼東北支店長]▼高橋淳之=バルブ事業統括本部国内営業本部東京支社長[バルブ事業統括本部国内営業本部大阪支社長]▼越井健次=バルブ事業統括本部国内営業本部大阪支社長[バルブ事業統括本部プロジェクト統括部長兼プロジェクト営業部長]▼梅原清剛=バルブ事業統括本部国内営業本部給装営業部長[バルブ事業統括本部国内営業本部給装営業部給装第一営業所長]▼望月浩樹=バルブ事業統括本部生産本部副本部長[バルブ事業統括本部生産本部茅野工場長]▼輿石幸彦=バルブ事業統括本部生産本部[バルブ事業統括本部生産本部副本部長]▼橋本真一=バルブ事業統括本部生産本部生産管理センター長[KITZ(THAILAND)LTD=PRESIDENT]▼小林隆明=KITZ(THAILAND)LTD.PRESIDENT[バルブ事業統括本部生産本部生産管理センター長]▼原正浩=バルブ事業統括本部生産本部伊那工場自動弁製造部長[バルブ事業統括本部生産本部伊那工場SC製造部自動弁工作課長]▼宮原宏明=バルブ事業統括本部生産本部茅野工場長[バルブ事業統括本部生産本部茅野工場茅野改善グループ長]▼望月正裕=バルブ事業統括本部技術本部プロジェクト・自動弁設計部長[バルブ事業統括本部技術本部特注設計部特注設計企画グループ長]▼安藤弘=バルブ事業統括本部技術本部特注設計部長[バルブ事業統括本部技術本部ニューエンジニアリングセンターセンター長代理]▼浅川芳比古=バルブ事業統括本部技術本部特注設計部長坂高圧ガス設計グループ長[バルブ事業統括本部技術本部プロジェクト設計部長]▼小松竜司=バルブ事業統括本部技術本部技術企画部長[バルブ事業統括本部技術本部技術企画部技術企画グループ長]▼河野洋一=バルブ事業統括本部技術本部設計部長[バルブ事業統括本部技術本部特注設計部長]▼仲川博明=KITZ(THAILAND)LTD=技術部[バルブ事業統括本部技術本部設計部長]

センタリング・面取り加工用
リーディングドリルシリーズDLE
三菱マテリアル 先端角度を追加

 三菱マテリアル加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=中村伸一氏、住所=東京都千代田区)は、センタリング・面取り加工用超硬ソリッドドリル「リーディングドリルシリーズDLE」の先端角60度、120度、145度を追加し、販売を開始した。
 DLEは、複合旋盤、小型自動旋盤で使用されるセンタリングや面取り加工などに対応したドリル。中心部の切りくず排出スペースにより、食い付き性が向上し良好な穴品位を実現する。良好な食い付き性と切れ味の良い刃先形状は、切削抵抗が低いことにより、動力の小さい小型自動旋盤での加工に最適となっている。
 また、二段先端角60度、90度は中心部の強度を確保し、突発欠損を防止する。先端角60度、120度は先端角90度以外の面取り角部に対応し、シャフト部品や油圧部品、産業機器部品に最適。先端角145度は後工程の先端角143度未満のドリルが中心から食い付くことにより、ドリル肩部が接触せず加工精度が向上する。
 今回、先端角60度(8アイテム)、120度(8アイテム)、145度(6アイテム)を追加。標準価格は、代表型番「DLE0300S030P060 DP1020」が6770円、「DLE1200S120P060 DP1020」が1万5580円、「DLE0600S060P120 DP1020」が9310円、「DLE0800S080P145 DP1020」が1万1270円(いずれも税別)。

高硬度鋼加工用面取り工具
三菱日立ツール 高硬度鋼加工でも長寿命
「DN2HC-ATH」を発売

 三菱日立ツール(社長=菊池仁氏、本社=東京都墨田区)は、金型や部品のセンタリング・面取り加工のNCによる自動化を可能にする、高硬度鋼加工用面取り工具「DN2HC-ATH」を発売した。面取りの手作業時間を低減できる。また、ATHコーティングを採用することで軟鋼から高硬度鋼まで幅広い鋼種に対応し、長寿命かつ良好な加工面が得られる。
 同製品は、シンニングによりセンタリング加工で良好な食い付き性を示し、先端部が鈍角のため耐欠損性に優れる。また、刃先形状の最適化により切れ味と耐欠損性を両立させた。
 さらに、ATHコーティングを採用し、高硬度鋼の加工においても優れた耐摩耗性を発揮。センタリング・C面取り(穴・コーナ)・V溝加工など様々な用途に適用できる。
 サイズはφ3〜φ16の全7アイテムを用意した。価格は8000円〜3万4700円(税別)。

豊川稲荷初詣に12名が参加
愛機工北支部 商売繁盛を祈願

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)の北支部(支部長=長村康義氏・長村商店社長)は1月18日、今年で41回目となる新年恒例の豊川稲荷初詣を行った。支部員ら12名が参加。好天に恵まれ、豊川稲荷本殿にて全員で御祈祷、商売繁盛・家内安全などを祈願した。
 同日は、午前9時に名鉄名古屋駅改札口前に集合。定刻前に全員揃い、豊川稲荷駅まで乗車、駅から豊川稲荷へは歩いて向かった。瑞祥殿(ずいしょうでん)にてしばし休憩の後、11時過ぎに本堂で御祈祷を受けた。
 昼食の前に長村支部長が「旧年中は、北支部の活動にご協力をいただきまして誠にありがとうございます。また、本日は大変混み合っている状態で参拝が長くなってしまいましたが、景気が悪い時は来る人が多いのかもしれません。色んな新年会に出ていても景気の良い話は出ていませんが、ねずみ年ということで、チューぐらいの勢いで1年間乗り切っていきたいと思います。また今年1年、北支部の行事もありますので、皆様のご協力をいただき進めてまいりたいと思います。宜しくお願いします」と挨拶した。
 精進料理をいただいて祈祷札を受け取った後、瑞祥殿前で集合写真の撮影。ここで解散となり、各々参拝客で賑わう境内や門前町などを散策し帰路に就いた。