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2020年(令和2年)12月 |
2020年12月6日(日)・2762号
令和3年度総会開催について審議 3密を避けて懇親会は着座形式に 静岡県管工機材商組合 11月理事会を開催 静岡県管工機材商組合(理事長=一色哲巳氏・一色機材社長)は、11月6日午後3時より静岡市内のホテルシティオ静岡にて理事会を開催、理事8名が出席した。 10月7日に開かれた管機連理事会について、ズームで参加した一色理事長より審議内容などが報告された。 組合ゴルフコンペについては、担当の金子理事(金子管材社長)より、11月5日に富嶽カントリークラブ(静岡市清水区)で開催し31名が参加したと報告された。 令和3年度総会については、3密を避けるため懇親会を従来の立食形式ではなくテーブル対応(着座形式)とし、前回(令和元年度)と同程度の広さの会場で定員を半分以下の60名前後として開催することなどを話し合った。 業界の市況、新型コロナウイルスの影響等について意見交換が行われ、その中で、依然厳しい状況は続いているが、自助努力でこれを乗り切って行こうと話された。 来年度の会費について、今年度主な行事を開催することができなかったこともあり、来年度会費を賛助会員は無しに、正会員も割引してはとの意見が出されたが、もう少し今後の状況を見て判断することとした。 コロナ感染を防ぐために来年の賀詞交歓会は中止としたが、例年、賀詞交歓会の開始前に理事会を行っており、提案された1月理事会の開催を承認、1月22日に行うことを決めた。 その他、大河理事(大河機材社長)のご母堂の訃報(11月5日逝去)が伝えられ、組合の対応を話し合った。 また、愛知組合より新年賀詞交歓会中止の連絡があったと報告された。 次回理事会は、12月4日、ホテルシティオ静岡で午後3時より開催する。以前の理事会で急遽中止となったTOTOの研修会も同日行う。 当日は、理事会前にポンプ部会(担当=伊藤理事・ヌマカン社長)の研修会が開かれ、講師を務めた荏原製作所が、新商品のコンパクトで施工性抜群の給水ユニット「エバラ フレッシャー3100NEO」を紹介した。 第64回組合ゴルフ大会開く 同組合は11月5日、富嶽カントリークラブにて第64回静岡県管工機材商組合ゴルフ大会を開催した。 今回はコロナ禍の情勢を鑑み、参加者を静岡県内在住者に限定して行われ、正・賛助会員あわせて31名が参加。竹縄隆二氏(冨士機材)がN71・4で優勝した。 上位入賞者は次の通り(敬称略)。 ▽優勝=竹縄隆二(冨士機材)N71・4、H9・6 ▽準優勝=西村聖哉(岡谷マート)N74・0、H18・0 ▽3位=本木敏男(愛知時計電機)N75・2、H22・8 ▽4位=三浦芳美(古島)N75・2、H40・8 ▽5位=上柳清一(オータケ)N76・6、H20・4 各理事は書面で回答 新年賀詞交歓会の中止が決定 愛知県管工機材商協組 11月理事会開催 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=大藪淳一氏・大清社長)は11月4日(水)、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から書面での11月度理事会を組合事務所にて開催。以下の議案に対して理事19名から意見が寄せられ、いずれも承認可決された。 【経過報告】●9月25日(金)▽岐阜県管工機材商組合より新年賀詞交歓会中止の連絡が入る。●10月2日(金)▽静岡県管工機材商組合より新年賀詞交歓会中止の連絡が入る。名水協(名古屋市指定水道工事店協同組合)が70周年誌を刊行。●同7日(水)▽東京都千代田区の日本工業倶楽部会館にて管機連(全国管工機材商業連合会)理事会等が開催され、愛知組合からは大藪理事長が出席、伊藤辰之管機連理事(愛知組合相談役、イトウ社長)ならびに阪尾知治事務局長はZOOMで参加した。 【第1号議案】令和3年新年賀詞交歓会開催中止の件▽新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑み、事前に各理事に同会開催の賛否をリサーチ。その結果、開催中止が承認可決された。その後、ただちに予約済みであった名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルに連絡が入れられ、キャンセルする旨が伝えられた。 【第2号議案】各部会および青年部「愛青会」からの報告の件▽●広報部会=『組合だより』を今年度(2020年度)は1号のみ発行予定(第146号/令和3年1月中旬)。理事会当日現在、広告掲載予定10社に掲載内容を確認中であると報告があった。●福利厚生部会=巡回健康診断は11月7日(土)完了予定(理事会当日現在)。受診者数は33社・85事業所・1117名。なお、申し込み後に新型コロナウイルス感染拡大の影響による診療休止を経て、2社が辞退したと報告があった。●青年部『愛青会』=新型コロナウイルス感染拡大の第2波、第3波に備え感染対策のための手洗い場などの設置を含めたボランティア活動を計画してきたが、いまだ終息の気配を見せない感染拡大を考慮すると活動自体がまだ行えない状況であると判断。今年度中の活動をやむなく断念したと報告があった。また、伊神敏雅青年部長(双葉製作所社長)から「十分な活動ができない状況ですが青年部員同士は連絡を取り合い、情報交換などを行っています。コロナが落ち着き活動再開したときに、以前のような青年部の団結力が発揮できるようにしておきたいと思います」とコメントが寄せられた。 11月2日から出展募集を開始 メカトロテックジャパン2021 中小企業支援ブースも20社限定で募集 ニュースダイジェスト社(社長=樋口八郎氏、本社=名古屋市千種区)は、2021年に国内で開催される最大級の工作機械見本市「メカトロテックジャパン2021(MECT2021)」の出展募集を開始した。 MECT2021は、日本国際工作機械見本市(JIMTOF)に次ぐ国内2番目の規模の工作機械と最新技術の専門見本市。通算17回目となった前回の2019年展では、477社・団体(1941小間)が出展し、約9万人が来場した。 今回も主催者企画として、工作機械にまつわる最新の加工技術を会場で披露する加工実演コーナー「コンセプトゾーン」を開設する。前回展では「ロボット」をテーマに中小企業に最適な産業用ロボットの活用法や高度化したシステムを紹介し好評を博した。 また、2011年展で新設した、中小企業を支援するための低料金のパッケージ小間「中小企業支援ブース」も引き続き募集する。過去にMECTに出展経験がなく、従業員30人以下の製造業関連企業が対象。募集定数20社。出展料金は1社1小間限定で8万円(税別)、小間寸法は幅1980×奥行き1980×高さ2700o。 この他、製造業の中核を担う工作機械の重要性や、工作機械に使われるさまざまな先端技術や工作機械業界で働くことの面白さを、多彩な講師が学生に紹介する「工作機械トップセミナー」(主催〓日本工作機械工業会)も開催予定。 MECT2021概要 【会場】ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場) 【開催期間】2021年10月20日(水)〜23日(土)の4日間 【開場時間】10時〜17時※22日(金)は18時まで、最終日23日(土)は16時まで 【主催】ニュースダイジェスト社 【共催】愛知県機械工具商業協同組合 【予測開催規模】1700小間※新型コロナウイルス感染拡大防止のため出展小間数を調整する場合あり。 【出展対象製品】工作機械、鍛圧・板金加工機、射出成形機、3Dプリンター、機械工具、のこ刃、切削工具、工作機器、測定機器、試験機器、研削砥石、研磨材、油圧・空圧・水圧機器、歯車・歯車装置、環境・安全対応機器装置、CAD/CAM/CAE、制御装置・関連ソフトウエア、産業用ロボット、搬送装置、洗浄機械装置、品質管理・安全・試験認証機関、新素材、マイクロマシン、ナノテクノロジー関連など ●出展申込方法 所定の申し込み用紙(『出展のご案内』に添付されているものまたはホームページmect-japan.comからダウンロード)に必要事項を記入し、捺印の上、担当者の名刺を添えてMECT事務局まで郵送する。[送付先]MECT事務局(ニュースダイジェスト社)〒464-0075名古屋市千種区内山3-5-3 ●料金について 基本単位1小間(幅2970×奥行き2970×高さ2700o)26万円(税別) ●申し込み関連の今後のスケジュール [出展申し込み受付締切]2021年2月26日(金)※ただし満小間になり次第締め切り、受付を終了する。↓[出展者説明会]同年6月上旬↓[各種届け出用紙申し込み期限]同年8月下旬↓[搬入期間]同年10月15日(金)〜19日(火)→[開催期間]同年10月20日(水)〜23日(土)→[搬出期間]同年10月23日(土)閉幕後〜24日(日) ●新型コロナウイルス感染症対策について 出展者および来場者を含めた関係者の健康と安全を最優先に考え、今後の感染状況を注視し、状況に合わせた感染防止対策を講じながら、開催に向けて準備を進める。詳細は公式ウェブサイト上で適時案内する。 難削材加工用高送りカッタ 「SKS-GU 09タイプ」新発売 ダイジェット工業 小インサート多刃仕様 ダイジェット工業(社長=生悦住歩氏、本社=大阪市平野区)はこのほど、小インサート多刃タイプの難削材加工用高送りカッタ「SKS-GU 09タイプ」(SKG-09/MSG-09形)を発売した。 同社は、チタン合金・ステンレス鋼・耐熱合金等の航空機、発電部品加工において、高能率な高送り加工が可能な多刃仕様カッタを開発。「SKS-GUシリーズ」の難削材加工用・小インサート多刃タイプとして新たに発売した。 同製品は、軸方向切込み量(ap)が最大0・9ミリの高送りカッタ。チタン合金・ステンレス鋼・耐熱合金等の難削材加工に特化した、すくい角を大きくした本体設計により切削抵抗を低減でき、小インサート多刃仕様により高能率な高送り加工を実現する。 インサートは経済的な片面4コーナ仕様の四角ポジインサート(ブレーカ付き/なし)をラインナップ。初期摩耗を抑制する外周研削級の高品位な刃先形状により、難削材の安定した加工を可能にした。 インサート材種は、優れた耐熱衝撃性を示すPVDコーティング材種「JC7550」及び、耐摩耗性と耐欠損性のバランスに優れた母材に、耐溶着性に優れたPVDコーティング被膜を採用した「JC7518」で、チタン合金・ステンレス鋼・耐熱合金等の難削材に対応する。 主に、難削材の高能率荒加工向けで、平面削り、ポケット加工、ヘリカル加工で驚異の切りくず排出を実現できる。 本体サイズは、ボアタイプφ40〜φ80(計6形番)、エンドミルタイプφ25〜φ35(計6形番)、モジュラーヘッドタイプφ20〜φ42(計8形番)。ただし、モジュラーヘッドタイプのφ20、φ22は2021年1月発売予定。 インサート形番はSDEW090312ZER(インサート材種JC7550、JC7518)、SDET090312ZDER-SM(インサート材種JC7550)。 標準価格は、本体が3万1500円〜10万6200円、インサートが1080円(いずれも税抜)。 令和2年度秋季総会をWEBで開催 業界功労賞2名などを発表 日本機械工具工業会 正・賛助会員ら約150名が参加 日本機械工具工業会(会長=石川則男氏・オーエスジー社長)は10月7日、新型コロナウイルス感染防止のためWEB方式による「令和2年度秋季総会」を開いた。 開会にあたり、石川会長が「今回はリモートの秋季総会となりましたが、ウィズコロナの時代におけるニューノーマルな生活様式、働き方として、本総会を皆様と一緒にチャレンジ精神でもって成功に導きたいと考えていますので、宜しくお願いします」と挨拶。 また、切削工具・耐摩耗工具の景況について「日本機械工具工業会の統計によると、6月、7月、8月の直近3か月では、対前年比で生産額が69・0%、61・6%、66・3%、販売額においても72・3%、65・2%、70・3%と極めて厳しい状況が報告されています。9月に入り、自動車産業の回復が報告されており、また一部海外への輸出が上向いてきたという報告もあり、業界全体としては6〜8月の土砂降り状況からは少し和らいできたように思います」との認識を示した上で、「ニューノーマルの時代の新しい働き方と言われる在宅勤務や、本日こうして開催しているリモート会議は、随分定着してきたように思われます。しかしながら在宅勤務やリモート会議をしたからと言って、それが私たちの企業、業界の業績を押し上げる訳ではありません。私たちはニューノーマルの世界でも、製品とサービスのレベルを上げることを忘れてはならないと思います。そして、それぞれの皆様の仕事のプロセスを改善することによって、この難しい時代を一緒に乗り越えたいと思います」と抱負を語った。 来賓を代表して経済産業省製造産業局産業機械課の松本崇課長補佐が挨拶し、令和3年度経済産業政策の重点、日英EPAの大筋合意結果、国際的な人の往来再開に向けた段階的措置について話した。 続いて、令和2年度「日本機械工具工業会賞」の発表があり、業界功労賞の坂戸瑞根氏(元、神戸製鋼所)、佐々木清吉氏(エフ・ピー・ツール)の2名をはじめ、技術功績大賞1件、技術功績賞2件、技術奨励賞3件、環境賞(環境大賞1件、環境賞1件、環境特別賞3件)が読み上げられた。 委員会報告では、総務・技術・環境・国際委員会よりそれぞれの活動報告が行われた。また、世界切削工具会議(WCTC)2022日本会合準備委員会からは、2022年5月16〜19日に大阪国際会議場、リーガロイヤルホテル大阪を会場に開催される、WCTC2022の実行委員会メンバーや今後の準備スケジュールなどが説明された。 その他、令和2年度「生悦住賞」「新庄(陰徳の士)賞」受賞者の発表などもあった。 この後、講演会が行われ、「世界自動車市場の展望―2020〜2021年COVID-19影響分析とポストCOVID-19時代―」と題して、IHSマークイットジャパンのアカウントマネージャーオートモーティブセールス小峰千明氏、車両生産予測プリンシパルリサーチアナリスト西本真敏氏が講演した。 令和2年度 日本機械工具工業会賞 業界功労賞 ■坂戸瑞根氏(元、神戸製鋼所)、満86歳 《功績の概要》 氏は、1989年5月、旧日本工具工業会副理事長に就任、バブル絶頂期から崩壊の時期であり企業および工業会運営には大変困難な状況の中、2期4年の任期を務めた。 また、神戸製鋼所工具事業のトップとして、1991年に画期的な商品であり現在でも業界の主要製品であるアルミチタンナイトライド[(Al,Ti)N]コーティングを施した超硬エンドミルの開発ならびに商品化に尽力し、業界全体の地位向上に貢献した。(なお、当該エンドミルは1994年に日本機械学会賞技術賞を受賞、商品名はミラクルエンドミル) 企業を退職してからはJICA等に協力、技術指導のため海外にも出かけ、永年に亘る経験・技術力を基に開発途上国の産業発展の支援にも貢献した。 ■佐々木清吉氏(エフ・ピー・ツール)、満76歳 《功績の概要》 氏は、2007年6月旧超硬工具協会監事に、2015年の統合後も引き続き日本機械工具工業会の監事に就任し、通算10年監事を務めた。平成20年秋のリーマンショック後は、監事の立場から理事会において緊縮財政の必要性をいち早く意見具申した。そのことから翌年の事業計画では会員会費並びに事業内容の10%削減、協会運営の大幅な見直しが断行され、会員の増加策や地区会員懇談会、委員会活動の活性化など一連の成果を上げることに繋がった。 また、「超硬工具協会賞」、「生悦住賞」、「新庄(陰徳の士)賞」の運用に関する適切な提言や会計方法の近代化と基礎をきずくなど、工業会活動の振興発展に尽力した。 技術功績大賞 ■スミボロンバインダレス工具シリーズの開発(住友電工ハードメタル) 技術功績賞 社名50音順 ■クレセントラインバーの開発(富士精工) ■両面インサート式高送りカッタWJXの開発(三菱マテリアル) 技術奨励賞 社名50音順 ■高能率加工工具「ST4-TFX」の開発(日本特殊陶業) ■アクアREVOドリルオイルホールの開発(不二越) ■刃先交換式ボールエンドミルBR2P形の開発(MOLDINO) 環境賞 【環境大賞】 ■京セラ 【環境賞】※新設 ■三菱マテリアル 【環境特別賞】 ■オーエスジー ■タンガロイ ■日本特殊陶業 令和2年度「生悦住賞」「新庄賞」 生悦住賞 受賞者2名 ◎坂梨新氏(高周波精密) 《功績の概要》 氏は、2009年より、旧日本工具工業会バイト専門委員長を始め技術委員と環境委員2つの委員会の調整役として貢献、Myツール編集委員としてはそれら2委員会に関連する機関誌編集に尽力した。 旧日本工具工業会最後の6年間も、氏の密度の高い活動に支えられ、委員会活動の充実がはかられた。 ◎中垣寿之氏(元、日本タングステン) 《功績の概要》 氏は、2002年より、旧超硬工具協会の環境委員会の委員長に就任。1999年に公布された法律(PRTR法)の算出マニュアル、届出用紙のひな形を制作、また化学物質安全データシート(MSDS)を作成し会員への周知と共通利用を推進した。 環境委員長を通算7年2か月務め、委員会の基盤と今後の指針を確立するとともに、協会理念の一つである会員全員参加に大きく貢献した。 新庄(陰徳の士)賞 受賞者5社5名 ◎武藤永輔氏(兼房) ◎久留潔氏(ダイジェット工業) ◎南恭子氏(田野井製作所) ◎船塚智明氏(ノトアロイ) ◎上野卓巳氏(マパール 小型液体ダイアフラムポンプ 「DPE-100BLC/200BLC」 新発売 日東工器 長寿命・制御機能つき小型液体ポンプ 日東工器(社長=小形明誠氏、本社=東京都大田区)はこのほど、液体ダイアフラムポンプ「DPE-100BLC」「DPE-200BLC」を発売した。 同製品は、小型ブラシレスモータを採用したことで、サイズは変わらず耐用時間が約10倍(同社従来品比)という長寿命化を実現。モータは駆動基板が内蔵されているため機器への組み込み性に優れており、併せて流量を可変できるので、化学、医療、食品、水処理などの分析機器組み込み用の液体搬送をはじめ、清浄器や滅菌機用の液体搬送、工業用インクジェットプリンタのインク搬送など用途が一層広がった。 最大流量は100m?/min(DPE-100BLC)、200m?/min(DPE-200BLC)。 標準価格は「DPE-100BLC」が3万7200円〜4万5000円、「DPE-200BLC」が3万9800円〜4万7900円(いずれも税別)。 【特徴】 @長寿命…ブラシレスモータの採用により、耐用時間が同社従来品の約10倍(6000時間)と大幅に向上。 A操作性向上…小型でありながら100kPaまでの広い使用圧力を実現し、また吐出流量をコントロールできるよう制御機能を装備している。制御信号はDC0〜5Vの電圧可変もしくはパルス幅変調(PWM)の2通りを選択できる。 B低振動…独自の脈動吸収機構を内蔵しており、接続配管の振動を低減可能。 C呼び水不要…呼び水不要の自吸式で、気体が混入しても支障がない。 D各種液体に対応可能な材質…接液部分の材質は3種類あり、各種液体に対応可能。 製品に関する問い合わせは、同社お客様相談窓口TEL0120-210-216(受付時間8時30分〜17時15分※土・日・祝日を除く)まで。 主要8社の総受注高23か月連続で前年割れ 海外受注は前年同月比2%増 中部経済産業局 9月度金属工作機械受注状況 中部経済産業局が10月30日に発表した令和2年9月度金属工作機械受注状況によると、管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダマシナリー、ジェイテクト、コマツNTC、FUJI、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の総受注高は、前年同月比5・9%減の273億17百万円となり、23か月連続で前年を下回った。前月比は17・9%増と4か月連続で増加した。 国内受注は、前年同月比18・1%減の93億87百万円となり、22か月連続で前年を下回った。前月比は20・5%増と4か月連続で増加した。 主力の一般機械工業向けが前年同月比20・4%減の51億70百万円と23か月連続で前年を下回り、自動車工業向けも同16・7%減の23億11百万円と22か月連続で前年を下回った。 海外受注は、前年同月比2・0%増の179億30百万円となり、23か月ぶりに前年を上回った。前月比も16・6%増と4か月連続の増加。海外受注比率は65・6%となった。 北米向けが前年同月比16・8%増と2か月連続で前年を上回り、アジア向け(トルコを含む)も同19・0%増と2か月ぶりに前年を上回った。一方、ヨーロッパ向けは同43・7%減と23か月連続で前年を下回った。シェアはアジア向け42・9%、北米向け36・6%、ヨーロッパ向け15・0%となっている。 国別にみると、1位のアメリカが58億50百万円(前年同月比16・7%増)、以下、中国53億34百万円(同49・0%増)、インドネシア7億23百万円(同378・8%増)、イタリア6億41百万円(同43・5%減)、ドイツ6億26百万円(同41・5%減)の順となった。 販売額は、前年同月比31・6%減の281億86百万円となり、9か月連続で前年を下回った。前月比は60・8%増だった。 受注残高は、前年同月比32・5%減の1224億53百万円となり、18か月連続で前年を下回った。前月比は4・6%減だった。 新製品「3Dビジョンシステム& コボットポンプセット 3D-R」 シュマルツ バラ積みピッキング工程の自動化に 真空機器専門メーカーのシュマルツ(日本法人=横浜市都筑区、社長=ゲッテゲンス・アーネ氏)は、バラ積みピッキングの自動化を実現する「3Dビジョンシステム&コボットポンプセット 3D-R」を発売した。 人材不足の深刻化や新型コロナウイルス感染症の影響による省人化の流れを受け産業界では自動化ニーズがさらに高まりを見せており、中でも作業内容の単純さからピッキング工程の自動化は特に高いニーズがあるが、多岐にわたるピッキング対象の寸法情報の登録や、ロボットのプログラミング、さらにバラ積みされた状態から対象を検出するためのシステム構築など、自動化を実現するためには非常に高いハードルがあった。 そこでシュマルツは、真空搬送やロボットの取り扱い経験の少ない方でも、バラ積みピッキング工程の自動化を実現できる≠着眼点として、新たなソリューションを開発した。 「3D-R」は、ワークを検出する3Dビジョンシステム、電気式小型真空ポンプECBPi一体型のロボットハンド、さらにセットアップや全体のプログラムをサポートするソフトウェアをワンセットにした製品。主に日用品や段ボール箱のピッキング工程の自動化をサポートする。 ロボットフランジやケーブルなどの間接部品も同梱されており、部品選定や調整、機器同士のシステム統合の手間なく使用を開始することができる。 ビジョンシステムには予めシュマルツ製ハンドの情報がプリセットされているため、パッド径などの最低限の情報入力のみで設定が完了する。さらに、ビジョンシステムがワークの位置や寸法を自動で認識し最適な吸着点を自動算出するため、事前にワーク情報を設定する必要がなく、セットアップ工数を大幅に削減できる。また、1時間に1000回の画像処理能力をもつため、画像処理を待ってサイクルタイムを必要以上に長くする必要がなく、素早いサイクルでの搬送が可能。 また、ビジョンシステムはロボットハンドとコンテナとの衝突を回避するよう軌道を自己判断する。プログラム工数を削減できると同時に、搬送時の衝突による変形、ワークの落下を防止し、安全な搬送を実現する。 「3D-R」は、ユニバーサルロボット社製協働ロボットURシリーズのプラグインソフトURCapに対応している。付属のUSBに保存されたURCapプラグインをインストールすることで、ティーチングペンダントから容易にロボットやハンドの制御が可能。 また、ロボットのプログラムをサポートするために、代表的なアプリケーションに対するサンプルプログラムを提供しており、1からプログラムを作成する必要がないため、経験の少ない人でも工数をかけずにロボットの教示を行うことができる。 シュマルツでは、3D-Rの導入を検討しているユーザー向けに、ビジョンシステムを使用してのワーク認識テストと、吸着の可否およびパッドの選定に役立つ吸着テストを無料で実施している。横浜本社に常設されたテストルームにてテストを行うため、ワークの送付後数日以内に結果を得ることができる。 チタン合金加工用カッタ 「ASPXシリーズ」発売 三菱マテ 安定した高能率加工が可能に 三菱マテリアル加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=田中徹也氏、住所=東京都千代田区)は、チタン合金加工用カッタ「ASPXシリーズ」の販売を開始した。 同製品は、難削材であるチタン合金を高能率で加工する刃先交換式のミーリングカッタ。制振設計+低切削抵抗により、安定した高能率加工を可能にする。 航空機のランディングギア部品や構造部品には、加工が難しいチタン合金が多く使用されており、また部品自体も大きいため切削加工による切りくず除去量が多く、専用の高能率加工工具が求められている。同社ではこのニーズに応えるため、新たに高能率切削が可能なASPXシリーズを開発した。 同製品は、最新切削理論に基づいて算出した最適な不等分割の各段インサート配列により、びびり振動を抑制。クーラントをコントロールして、インサート切れ刃すくい面へ流すことで、切りくずを効率良く排出することができる。 インサートは、大きなすくい角とチタン合金加工に最適な刃先処理で、低切削抵抗でかつ耐欠損性に優れる。 インサート材種には、耐欠損性に優れた超硬合金母材と耐溶着性に優れた被膜を持つ「MP9140」を採用した。 今回ASPXシリーズとして、本体3アイテムと、インサートは底刃8アイテム、外周刃1アイテムを揃えた。 標準価格は、本体が13万8000円〜28万5000円(税別)、インサートは代表型番「JPGX1404080PPER-JM MP9140」が2400円(税別)。 連結売上高3.4%減、純利益16.9%減 トラスコ中山 2020年12月期第3四半期決算 トラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=東京都港区)が10月29日発表した2020年12月期第3四半期連結決算(2020年1〜9月)は、新型コロナウイルス感染症拡大による製造業の工場稼働低迷や設備投資鈍化などの影響を受け、売上高が前年同期比3・4%減の1587億53百万円となった。利益面では、営業利益が同18・3%減の81億38百万円、経常利益が同16・9%減の84億59百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同16・9%減の57億14百万円となった。 ファクトリールート(製造業、建設関連業等向け卸売)は、景況感や設備投資が引き続き鈍化傾向にあることに加え、梅雨明けの遅れ等により夏物商材が低調に推移したことから、売上高は前年同期比8・3%減となった。eビジネスルート(ネット通販企業等向け販売)とホームセンタールート(ホームセンター、プロショップ等向け販売)の売上高拡大は継続しており、それぞれ同12・3%増、18・9%増。粗利率の高い、新型コロナウイルス感染症拡大防止に係る商品群の売上拡大と、eビジネスルートの売上増加により、全体の売上総利益率は21・7%と前年同期に比べ0・4ポイント増加した。 一方、運賃荷造費や減価償却費の増加により、販売管理費は同5・1%増となった。 在庫アイテム数は前年同期比3万9500アイテム増の42万6300アイテム、全受注のうち在庫から出荷した割合(在庫ヒット率)は前年同期より0・7ポイント増加し91・1%となった。 通期連結業績予想については、新型コロナウイルス感染症による影響は依然見通しにくい状況下にあるが、企業の生産活動における状況や直近の同社の売上高の推移を鑑みて前回発表した予想を修正し、売上高2119億65百万円(前年比3・9%減)、営業利益110億48百万円(同19・9%減)、経常利益114億12百万円(同19・6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益78億50百万円(同18・3%減)とした。 障害物を感知して自動で電源オフ 障害物センサー搭載電気ストーブシリーズ 山善 全国の家電量販店などで発売 山善(社長=長尾雄次氏、本社=大阪市西区)は、赤外線センサーが洗濯物や布団などの障害物を感知して電気ストーブの通電を自動でストップさせ、万が一の火災を未然に防ぐ「障害物センサー搭載電気ストーブシリーズ」を、全国の家電量販店・ホームセンター、並びに同社が出店・運営するインターネット通販「くらしのeショップ」などで順次販売開始している。 電気ストーブは、空気を汚さないことに加え、小型・軽量で持ち運びが容易なことなどから補助暖房として人気の一方、可燃物が本体に触れてしまうと思わぬ事故に繋がることもある。 同社が開発した新商品は、本体表面の上下に障害物センサーを搭載しており、赤外線の反射で障害物を感知する。運転中にカーテンや洗濯物、布団・毛布などの障害物を感知すると、自動的に電源が切れる仕組み。 今回、障害物センサー搭載電気ストーブシリーズとして、シンプルな電気ストーブのほか、加湿機能付や2種類のヒーターを1台に兼ね備えたモデルなど、幅広い商品ラインナップを揃えた。いずれもオープン価格。 【商品仕様】 「障害物センサー搭載電気ストーブシリーズ」 (1)障害物センサー搭載電気ストーブ DS-SD08 電源=AC100V(50-60Hz共用)▽消費電力=強800W/弱400W▽製品寸法(約)=幅305×奥行135×高さ365o▽製品質量(約)=1・7s▽コード長(約)=1・6m▽発熱体=石英管ヒーター2本 (2)障害物センサー搭載加湿機能付遠赤外線電気ストーブ DSE-SKC10 電源=AC100V(50-60Hz共用)▽消費電力=強990W(スチーム使用時1025W)/中660W(同695W)/弱330W(同365W)▽製品寸法(約)=幅365×奥行160×高さ450o▽製品質量(約)=2・5s▽コード長(約)=1・6m▽スチーム発生装置=加熱式(消費電力35W)・水タンク容量約360mL▽発熱体=石英管ヒーター3本 (3)障害物センサー搭載カーボンヒーター DC-SW09 電源=AC100V(50-60Hz共用)▽消費電力=強900W/弱450W▽製品寸法(約)=幅280×奥行280×高さ650o▽製品質量(約)=2・5s▽コード長(約)=1・8m▽発熱体=カーボンヒーター2本 (4)障害物センサー搭載ツインヒートプラス DBC-SK12 電源=AC100V(50-60Hz共用)▽消費電力=強1200W/中900W/弱300W▽製品寸法(約)=幅330×奥行330×高さ670o▽製品質量(約)=4・0s▽コード長(約)=1・8m▽発熱体=シーズヒーター2本+カーボンヒーター1本 タンガロイ 工具交換が容易なヘッド交換式エンドミル TungMeisterシリーズに 平面加工用VFMヘッド拡充 タンガロイ(社長=木下聡氏、本社=福島県いわき市)は、ヘッド交換式エンドミルTungMeister(タング・マイスター)シリーズに平面加工用VFMヘッドを追加し、全国で発売した。 VFMヘッドは、様々な加工形態に対応し、高能率かつ高い加工面品位を実現するヘッド。 小型部品の平面加工を行う際、ソリッドエンドミルではさらい刃が無いので加工面品位が上がらない。一方、刃先交換式工具は径が大きすぎる、刃数が少ないので能率が上がらないという問題が生じる。 VFMヘッドは、同じ接続サイズでも通常のスクエアタイプより工具径を大きくしており、これにより自動盤のような小型機械でも比較的大きな径の工具が使用できる。さらに、さらい刃を備えていることから、優れた加工面粗さを実現する。 また、TungMeisterの特長として、工具交換がわずか1分で行え、交換は刃先のみの手間いらずで高さ調整の必要もなく、段取り時間を大幅に短縮する。さらに、豊富な刃型形状と幅広いシャンク仕様(組み合わせは1万3000通り以上)で、ユーザーの加工に最適な工具を選択できる。 主な形番、標準価格は以下の通り。「VFM120L03・6R02I06S05AH715」=7880円▽「VFM160L04・8R04I06S06AH715」=8280円▽「VFM200L06・0R04I06S08AH715」=9900円(いずれも税別)。 初年度600万円の販売を見込んでいる。 タンガロイ 広範囲の内径ねじ切り加工が可能に ねじ切り工具TungThread 小内径ねじ切りインサートとホルダ拡充 タンガロイは、旋盤用ねじ切り工具TungThread(タング・スレッド)に、小内径ねじ切り用3コーナ仕様インサートと専用ホルダを追加し、全国で発売した。 同社は、これまで小内径ねじ切り用として1コーナ仕様インサートを提供してきたが、今回、ユーザーの加工費低減に役立てたいと、より経済性の高い3コーナ仕様インサートを設定した。 新しいインサートは、内接円径φ4・0o(06タイプ)、φ5・0o(08タイプ)の2サイズで、55度普通刃、60度普通刃、ISOメートルねじ加工用を設定。また、専用ホルダとの組み合わせで下穴径φ7・4o以上から対応するので、従来品より小径ねじの加工が可能となった。 さらに、内部給油仕様ホルダも同時に追加。これにより切れ刃に直接切削油を供給できるため、切りくず排出性の向上はもちろん、切りくず処理が難しい被削材のねじ切り加工に威力を発揮する。 TungThreadは、多種多様なねじ切り加工の生産性を向上させるねじ切り工具。今回の拡充により、自動車部品、一般機械部品などでの適用範囲が広がる上、さらにより幅広い分野での活用が可能になった。 主な形番、標準価格は次の通り。 インサート「06IR05ISOAH725」=2260円▽「08IR15ISOAH725」=2260円(いずれも税別)。 ホルダ「SIR0005H06」=1万1500円▽「SIR0007K08CB」=5万円(いずれも税別)。 初年度2000万円の販売を見込んでいる。 東海染工、連続生産工程における 薬品濃度管理自動化システム 「CCC METER」 で異業種に参入 東海染工(愛知県清須市、社長=鷲裕一氏)は染色加工のノウハウを用い、異業種において、連続生産工程における薬品濃度制御管理自動化システム「CCC METER」の本格展開をはじめる。 「CCC METERU」は滴定分析を連続化した測定機で、常時測定を行うことから、濃度変化を検知しやすいメリットがある。随時変化する濃度に対し、試薬量を変えながら常に当量点を探すように制御するためで、通常の滴定では難しい連続的なモニタリングも可能となる。手分析(バッチ)に匹敵する高い精度での濃度管理に期待できるほか、この間の作業を完全自動化しているため、そのまま省人化が図れる。 同社開発技術部担当は「連続生産工程において薬品を管理することで品質安定・向上と薬品の節減が期待でき、コストの削減と廃棄物減少につながる。環境に良い」と意気込む。 東海染工は昭和16年創業。薬品の濃度管理が品質に直結することから、40年以上も前に濃度制御装置を開発した。原料の生機(きばた)を精練、漂白し、光沢や染着性、寸法を整えて色柄をプリント。さらに、機能と風合を加味する一連の染色工程で化学薬品を使用することから、薬品濃度制御管理システムの開発を進めてきた。長尺の生地の高速加工で薬品が外部槽に持ち出され、これにともなう濃度変化を検知して薬品を供給する必要があった。 同社の制御装置は工程ごとに異なるほど多彩である。異業種への展開の本格化にあわせて刷新したHPの反響は大きく、現在、半導体ほか自動車部品、車載装置、化学品、排水処理システム、電子部品などのメーカーから、製造過程で使用される薬液がもたらす製品の品質安定やコスト削減に関する相談が寄せられている。顧客ニーズに対し、「機器を組み合わせ、最適の測定方法で品質安定・向上を図り、薬品の適量使用によるコスト削減、環境負荷低減を実現したい」としている。 [問合せ先]東海染工開発技術部TEL052-503-1499、〈住所〉愛知県清須市西枇杷島町子新田1-2、〈ホームページ〉https://cccmeter.jp/ コロナの影響などで減収減益 日東工器 2021年3月期第2四半期決算 日東工器(社長=小形明誠氏、本社=東京都大田区)が10月29日に発表した2021年3月期第2四半期連結決算(2020年4〜9月)は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う需要減少などの影響を受け、売上高が前年同期比23・9%減の105億7百万円、利益面では営業利益が同64・8%減の8億7百万円、経常利益が同61・6%減の8億86百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同61・4%減の6億20百万円となった。 事業セグメント別に売上高を見ると、迅速流体継手事業は国内外の設備投資需要の停滞が続き同28・3%減の42億69百万円、機械工具事業は堅調だった建設業界向けの販売が減少し同30・2%減の32億53百万円、建築機器事業は国内とアジアでの需要に一服感があり同20・2%減の9億65百万円。一方、リニア駆動ポンプ事業は国内外ともに堅調に推移し同1・5%増の20億19百万円となった。 未定としていた通期の連結業績予想については、依然として今後の状況は不透明としながらも、設備投資や建設業界などにおいての需要が低調と見込み、売上高212億円(前期比21・6%減)、営業利益14億30百万円(同63・9%減)、経常利益15億10百万円(同62・2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益10億40百万円(同62・2%減)と発表した。 サンドビック 鋼旋削加工用材種 GC4425/GC4415発売 耐熱性と耐摩耗性が向上 サンドビック・コロマントは、鋼旋削加工用材種GC4425/GC4415を10月1日発売した。 同材種は、単一方向に密集した結晶が切削領域に対して強力な耐熱バリアを形成するInveio(インヴェイオ)コーティングをさらに改良した、次世代のInveioコーティングを採用。さらなる結晶配向性の改善で飛躍的に向上した耐熱性と耐摩耗性により究極の鋼加工を実現する。 主な特長は次の通り。 ●次世代のInveioテクノロジーにより、単一結晶方位による性能がより一層向上。結晶成長方位を改善し、安定性のアップした加工性能のほか、耐摩耗性と工具寿命が大幅に向上。 ●塑性変形への耐性と良好なじん性を両立した新しい母材により、信頼性が向上。表面に向かうにつれてコバルト含有率を高めることで高い安定性を実現。 ●リサイクル超硬材を多く使用した新しい母材は、チップと被削材両方の廃棄量最少化に貢献し、環境に配慮することで持続可能な鋼旋削加工を実現。 ●ポストトリートメントを改善し、断続加工における性能が向上。チップ逃げ面の金色のTiNコーティングにより、容易に摩耗状態の確認が可能。 2020年12月13日(日)・2763号 2020年10月分の工作機械受注額 2か月連続の800億円超 日工会 中国を中心とした回復傾向が継続 日本工作機械工業会(日工会、会長=飯村幸生氏・芝浦機械会長)が11月26日発表した2020年10月分の工作機械受注額(確報値)は、前年同月比6・0%減の822億11百万円となり、25か月連続で前年を下回った。前月比も2・2%減と2か月ぶりに減少したが、9月の期末効果の反動減とみられ、減少幅も小さく、内外需ともに緩やかながら回復が継続している。 内需は、前年同月比13・6%減の288億92百万円となり、23か月連続の前年割れ。期末後の反動減で前月比も4・6%減と2か月ぶりに減少し、10月としては2012年以来8年ぶりの300億円割れとなった。自動車向けをはじめ回復が継続しているが、水準は依然低く、外需に比べ回復は緩やかなものとなっている。 内需の主要業種では、一般機械向けが4か月連続の100億円超となった。自動車向けは、自動車部品、完成車ともに前月を上回り、8か月ぶりの80億円超。自動車関連投資は自動車部品を中心に回復傾向が強まっている。 外需は、前年同月比1・3%減の533億19百万円となり、2か月ぶりに前年を下回った。前月比も0・9%減と2か月ぶりに減少したが、500億円超は2か月連続で、堅調な中国をはじめ、その他の地域でも緩やかな回復傾向がみられる。 アジアは、東アジア、その他アジアともに前月を下回ったが、2か月連続の250億円超となった。中でも中国は、28か月ぶりの210億円超で、前年同月比でも5か月連続の増加と回復が持続している。欧州は、前月比で増加したが、8か月連続の100億円割れと低水準が続いている。北米は、アメリカが2か月連続の130億円超となり、北米全体で2か月連続の150億円超となった。 2020年1〜10月の受注累計額は、前年同期比32・5%減の7140億98百万円となった。このうち、内需は同37・4%減の2655億71百万円で、一般機械、自動車向けなど主要4業種はすべて前年同期を下回った。外需は同29・2%減の4485億27百万円となり、主要地域のアジア、欧州、北米はすべて前年同期を下回ったが、東アジアは中国の回復に伴い減少幅が1桁まで縮小。欧州は5割、北米は3割強の減少が続いている。 10月度鍛圧機械受注総額35・9%減 20か月連続で前年下回る 日鍛工 国内外向けともに改善見られず 日本鍛圧機械工業会(日鍛工、代表理事会長=坂木雅治氏・アマダ相談役)が11月9日発表した鍛圧機械会員月次統計によると、2020年10月度の受注総額は、前年同月比35・9%減の170億1百万円となり、20か月連続で前年を下回った。国内外ともに大型設備投資案件は低調で、回復の兆しの見えない状況が続いている。 機種別にみると、プレス系機械は、前年同月比53・5%減の62億47百万円となり、4か月連続で前年を下回った。小型プレスが94・6%増、中型プレスが28・2%増となったが、超大型プレスは94・6%減。油圧プレスは3・2倍増となったが、フォーミングが31・9%減、自動化・安全装置も25・0%減だった。 板金系機械は、前年同月比24・6%減の49億95百万円となり、13か月連続で前年を下回った。レーザ・プラズマが23・2%減、プレスブレーキが29・9%減、パンチングも19・3%減だった。 サービス系は、前年同月比10・9%減の57億59百万円となり、7か月連続で前年を下回った。 内外別(機種計)では、国内が前年同月比34・9%減の65億27百万円。一般機械向けが3・5%増、電機向けも2・4%増と前年を上回ったが、自動車向けは85・4%減と大幅に減少、金属製品製造業向けが8・3%減、鉄鋼・非鉄金属向けも17・3%減といずれも振るわなかった。 輸出は、前年同月比53・0%減の47億14百万円となり、欧州向けが31・7%増となったものの、他は中国向け51・3%減、北米向け76・3%減、東南アジア向け46・1%減、韓国・台湾向け2・4%減、インド向け53・5%減と各地区ともに低迷が続いている。 中部経産局11月公表 最近の管内総合経済動向 「依然厳しい状況にあるものの、 持ち直しつつある」に上方修正 中部経済産業局は11月11日発表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動についての総括判断を「低迷しているものの、生産面に持ち直しの動きがみられる」から「依然厳しい状況にあるものの、持ち直しつつある」に2か月ぶりに上方修正した。(比較は、断りのあるものを除き、2020年9月の実績値による) 個別の項目では、生産、公共投資、輸出の判断を上方修正した。 生産は、「持ち直しの動きがみられる」から「増加している」に2か月ぶりに上方修正。鉱工業生産の動向を指数(9月速報)でみると、輸送機械工業、化学工業、プラスチック製品工業などが上昇したことから、前月比5・9%増と4か月連続で上昇した。前年同月比は6・7%減と12か月連続の低下となった。主要業種では、輸送機械が、乗用車、自動車部品ともに増加。生産用機械は、金属工作機械が国内・海外向けともに低水準で、減少している。電子部品・デバイスは、SSD向け等を中心に緩やかに持ち直している。 公共投資は、判断を「持ち直しの動きがみられる」から「堅調となっている」に2か月ぶりに上方修正した。公共工事前払金保証請負金額は、単月で前年比17・0%増となり、年度累計では前年度比5・8%減と下回っているものの低下幅は縮小している。 輸出は、「持ち直しの動きがみられる」から「増加している」に2か月ぶりに上方修正。名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース・速報)は、14か月ぶりに前年を上回った。品目別では、「金属加工機械」などが減少したものの、「重電機器」「科学光学機器」などが前年を上回った。主要地域(国)別では、アジア向け及びASEAN向けが7か月連続で前年を下回ったものの、中国向けが5か月連続で、アメリカ向けが14か月ぶりに、EU向けが10か月ぶりに前年を上回った。 その他、個人消費は「弱まっているものの、一部に持ち直しの動きがみられる」(4か月連続)、設備投資は「製造業を中心に弱い動きが広がっている」(2か月連続)、住宅投資は「弱い動きとなっている」(5か月連続)、雇用は「需給が緩和している」(4か月連続)と判断した。 コロナ禍の影響受け減収減益 フルサトグループ中間決算 ジーネットの売上高は22.2%減 ジーネット(社長=古里龍平氏、本社=大阪市中央区)は11月16日、本社ビル5階会議室にてジーネット及びフルサトグループの2021年3月期第2四半期決算に関する記者発表を行い、古里社長が概要を報告した。 2021年3月期第2四半期の連結業績は、売上高が443億60百万円(前年同期比18・6%減)、営業利益が13億85百万円(同36・9%減)、経常利益が15億65百万円(同34・3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益が9億36百万円(同39・9%減)で、コロナ禍による経済減速の影響を受け第1四半期に続き減収減益となった。全事業セグメントで減収となる中、コロナ感染対策サーマルカメラ関連の売上増によりセキュリティ事業の売上高は前年同期比88・7%増と大幅増収を確保した。 ジーネットが関係する事業では、「工業機器事業」がコロナ禍による需要減少の影響を受け売上高が前年同期比17・4%減となった。工作機械の4〜9月の受注額(内需)が前年に比べ43・4%減と大幅に減少している事業環境において、「工作機械事業」の売上高も同42・7%減となったが、半導体、医療等の分野で需要に回復傾向がみられるとした。「FAシステム事業」は3月末受注残の売上計上により同35・0%増。期中受注高が同42・7%減となったが、業務提携によるエンジニアリングサービス(ES)で強化されたロボット自動化案件の増加がみられた。「住宅設備機器事業」は市場環境の悪化により売上高が同14・6%減という結果だった。 通期連結業績予想については、8月21日公表の予想を据え置き、売上高919億円(前期比12・2%減)、営業利益25億円(同37・1%減)、経常利益28億70百万円(同33・8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益17億50百万円(同37・7%減)とした。 ジーネットの2021年3月期第2四半期の業績(個別業績)は、売上高が245億57百万円(前年同期比22・2%減)、営業利益が3億44百万円(同52・6%減)、経常利益が4億41百万円(同46・5%減)、四半期純利益が2億86百万円(同47・4%減)だった。 売上高10.3%減、営業利益3.1%減 キッツ 2020年12月期第2四半期決算 キッツ(社長=堀田康之氏、本社=千葉市美浜区)が11月12日発表した2020年12月期第2四半期連結決算(2020年4〜9月)は、バルブ事業において、半導体製造設備向けは大幅に回復したものの、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により国内・海外市場ともに減収となり、伸銅品事業でも販売量の減少により減収となった結果、売上高の総額は前年同期比10・3%減の557億99百万円となった。 損益面では、営業利益は、バルブ事業において減収となったものの半導体製造設備向けの大幅な回復や営業経費の減少もあり増益となったが、伸銅品事業、その他で営業損失となったことから、前年同期比3・1%減の27億28百万円となった。経常利益は同10・8%減の24億39百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同17・6%減の16億76百万円だった。 同社グループは2020年度より決算期を3月31日から12月31日に変更し、決算期変更の変則期間である当期は9か月決算となる。 通期(2020年4〜12月、9か月)の連結業績予想については、売上高825億円、営業利益33億円、経常利益30億円、親会社株主に帰属する当期純利益20億円と発表した。 また、中間配当は直近(8月11日公表)の配当予想から1円増配し、1株当たり5円とした。期末配当については直近予想を据え置き、年間配当金は1株当たり8円となる予定。 「ゼロエミ・チャレンジ企業」に選定 キッツは11月16日、同社が参画しているNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)による「超高圧水素インフラ本格普及技術研究開発事業における、水素ステーションのコスト低減等に関する技術開発」を通じた取り組みが評価され、経済産業省より「ゼロエミ・チャレンジ企業」の1社として選定されたと発表した。 「ゼロエミ・チャレンジ企業」は、経済産業省が脱炭素社会の実現に向けたイノベーションに果敢に挑戦する企業を選定するもの。 政府の「革新的環境イノベーション戦略」にひも付く経済産業省の事業や、NEDOが実施している28のプロジェクトを対象に、第一弾としてリストアップされた320社の企業リストが公表された。 プロジェクトホームページ https://www.nedo.go.jp/activities/ZZJP_100144.html 機構改革・人事異動 DMG森精機 【機構改革 2020年12月1日付】 ◎TQM/ISO推進部を新設(推進体制の強化)。 【人事異動 2020年12月1日付】 敬称略、[ ]は旧職 大西邦弘=TQM/ISO推進部長兼採用・階層別教育部長[採用・階層別教育部長] キッツ 【執行役員の選任及び業務委嘱 2021年1月1日付】 同社の執行役員は2020年12月31日をもって任期満了となることから、2021年1月1日付にて改めて選任及び業務委嘱を行う。2020年12月期から変更となった執行役員は次の通り。 敬称略、[ ]は前委嘱業務 名取敏照=取締役 副社長執行役員 経営企画本部長、関連事業(伸銅品事業、サービス事業)及びESG担当[取締役 副社長執行役員 経営企画本部長、関連事業(伸銅品事業、サービス事業)担当]▽村澤俊之=取締役 常務執行役員 管理本部長、内部監査室及び内部統制担当[取締役 常務執行役員 管理本部長、内部監査室、内部統制、ESG及びグループリスクマネジメント担当]▽沖村一徳=執行役員 法務・知財・リスクマネジメント統括センター長[執行役員 法務部長、知的財産部担当] 【機構改革 2021年1月1日付】 @役員直轄として、法務・知財・リスクマネジメント統括センターを新設し、法務部及び知的財産部を同統括センターの管轄とする。 A役員直轄のサステナビリティ推進室を経営企画本部の管轄とする。 Bバルブ事業統括本部技術本部カスタマー技術部を営業技術部に改称し、同統括本部の管轄とする。 【人事異動 2021年1月1日付】 敬称略、[ ]は前職 服部充宏=法務・知財・リスクマネジメント統括センター法務部長[法務部副部長]▽岡部由紀子=経営企画本部サステナビリティ推進室長[サステナビリティ推進室長]▽白井義幸=バルブ事業統括本部営業技術部長[バルブ事業統括本部国内営業本部北関東支店長兼北関東営業所長]▽西田昌弘=バルブ事業統括本部営業技術部副部長[バルブ事業統括本部技術本部カスタマー技術部長]▽金沢考之=バルブ事業統括本部プロジェクト統括部プロジェクトマネジメント部長[バルブ事業統括本部生産本部生産管理センター生産管理部長]▽君田雅弘=バルブ事業統括本部国内営業本部北関東支店長兼北関東営業所長[バルブ事業統括本部国内営業本部中部支社名古屋第一営業所長]▽鈴木邦彦=バルブ事業統括本部国内営業本部九州支店長[バルブ事業統括本部国内営業本部大阪支社大阪第一営業所長]▽丸山康孝=バルブ事業統括本部生産本部生産管理センター生産管理部長[バルブ事業統括本部プロジェクト統括部プロジェクトマネジメント部長]▽大瀬木哲也=バルブ事業統括本部生産本部長坂工場長[バルブ事業統括本部生産本部長坂工場U製造部長]▽林清志=バルブ事業統括本部生産本部長坂工場U製造部長[バルブ事業統括本部生産本部長坂工場長坂改善グループ]▽橋爪一=バルブ事業統括本部生産本部主任技師[バルブ事業統括本部生産本部長坂工場長]▽平崇司=東洋バルヴ管理部長[バルブ事業統括本部国内営業本部九州支店長] 「YUASA Growing フェア 関西」 来年3月に延期 ユアサ商事は、大阪府からの医療非常事態宣言に伴う不要不急の外出自粛要請を受け、12月11日(金)・12日(土)に開催を予定していた「YUASA Growing フェア 関西」を延期する。 ◎延期後開催日程 2021年 3月25日(木) 10:00〜17:30 26日(金) 9:30〜16:30 ◎開 催 場 所 インテックス大阪 (大阪市住之江区南港北 1-5-102) 新社長に大沢伸朗氏を内定 オーエスジー 更なる企業価値の向上めざす オーエスジー(本社=愛知県豊川市)は、11月24日に開催した取締役会で、取締役専務執行役員の大沢伸朗氏を新代表取締役社長兼COO(最高執行責任者)に内定した。石川則男社長は代表権のある会長兼CEO(最高経営責任者)となる。来年2月20日開催予定の第108回定時株主総会及び取締役会で正式に決定する。 同社の現中期経営計画が最終年度を迎えるにあたり、代表者の若返りと経営体制の一層の強化・充実を図り、新体制のもとで大きく変化する経営環境に対応した新中期経営計画を策定し、更なる企業価値の向上をめざすとしている。 大沢伸朗氏(おおさわ・のぶあき) 愛知県出身、1968年4月1日生まれ、52歳。91年3月早稲田大学理工学部材料工学卒。同年4月オーエスジー販売へ入社、97年11月Norman Taps and Dies Limited(現OSG UK Limited)出向、2003年10月OSG UK Limited代表取締役(現任)、04年12月OSG Europe S.A.代表取締役社長、06年2月執行役員欧州統括担当、10年2月常務取締役、11年12月南アジア統括担当(現任)、14年1月OSG Europe S.A.代表取締役会長(現任)、16年9月公益財団法人大澤科学技術振興財団理事長(現任)、18年2月常務執行役員、19年2月取締役専務執行役員(現任)、同年12月営業本部及び南アジア統括担当兼社長補佐(現任)。 人事異動 オーエスジー12月1日付 敬称略、[ ]内は旧職 【部長】石田修=第1製造部長[第2製造部長]▽大竹孝之=第1製造部担当[第1製造部長]▽桝田典宏=第2製造部長[第2製造部スマートファクトリー実証室(課長)]▽川村淳一=人事総務部長兼経理部長[人事総務部長] 【次長】辻村桂司=デザインセンター次長[デザインセンター開発グループ(課長)] 【課長】榊原史郎=第1製造部生産管理課長[第2製造部生産管理課長]▽今泉徹=第2製造部製造2課長[第2製造部技術課長]▽橋篤司=第2製造部技術課長[第2製造部技術課1係長]▽近藤章文=第2製造部生産管理課長[第2製造部生産管理課1係長]▽黒谷文貴=第4製造部生産管理課長[第4製造部生産管理課1係長]▽加瀬川憲司=調達部調達グループリーダー(課長)[品質保証部品質保証グループリーダー(課長)]▽中田竜輝=品質保証部品質保証グループリーダー(課長)[OSG USA,Inc.出向]▽井口孝裕=デザインセンターLABグループリーダー(課長)[デザインセンター開発グループ開発試作チームリーダー(係長)]▽久保田祐介=デザインセンターグローバルエンジニアリンググループリーダー(課長)[デザインセンターグローバルエンジニアリンググループデンタル&ツーリングチームリーダー(係長)]▽竹田太=人事総務部労務グループリーダー(課長)[調達部調達グループリーダー(課長)]▽片桐賢一=営業本部グローバル企画部企画推進グループリーダー(課長)[中部営業部1課長]▽粕谷和寿=営業本部グローバル企画部マーケティング推進グループリーダー(課長)[営業本部グローバル企画部担当]▽小松忠司=営業本部グローバル企画部デジタル推進グループリーダー(課長)[第1製造部生産管理課長]▽水野晃=東部営業部1課長[東部営業部2課長]▽深世古強司=東部営業部2課長兼営業本部アプリケーションセールス室アプリケーションセールスグループリーダー(課長)[営業本部アプリケーションセールス室アプリケーションセールスグループリーダー(課長)]▽村松久義=中部営業部1課長[中部営業部2課長]▽小久保雄司=中部営業部2課長[営業本部グローバル企画部企画推進グループリーダー(課長)] “次の100年を担うひと・もの・ことを育成する” ナゴフェス2020開催 「なごのキャンパス」1周年記念 東和不動産(社長=鵜飼正男氏、本社=名古屋市中村区)が旧那古野小学校の校舎をリノベーションして誕生したインキュベーション施設「なごのキャンパス」の開業1周年を記念して企画された記念イベント『NAGOFES2020』が、11月13日(金)から15日(日)までの3日間、同キャンパス内で開催された。 2019年10月にスタートした「なごのキャンパス」の入居者、行政、スタートアップ支援団体がコラボレーションした『NAGOFES2020』は、新型コロナウイルスの感染拡大を鑑みてオンラインイベントを中心に開催。“次の100年を担うひと・もの・ことを育成する”ことを目的に、スタートアップ企業・ビジネスパーソンを対象とした企画や子供向け起業家教育イベント、学生向けアイデアピッチコンテスト、アーティストらによるライブなど、多種多様なコンテンツが展開された。 オープニングセレモニーではバイリンガルVtuber「キミノミヤ」による、なごのキャンパスレポートを生配信。続き「元祖ベンチャー 稲本正氏(トヨタ白川郷自然學校設立校長)が描く人類の未来・事業創造と進化」・「レイ・イナモト氏(T&CO創業パートナー)と語る これからの日本とニューノーマル」と題した1周年基調講演が催されたほか、世界で活躍するコラージュアーティスト・長尾洋氏によるライブアートなども生配信された。 特設WEBサイトには多くの事前申し込みや問い合わせが寄せられ、関心の高さをうかがい知ることができた「なごのキャンパス」。2年後、5年後、そして10年後にはどのような展開を見せてくれるのか? 関心は尽きない。 桃太郎Uシリーズ最新作 ベン 停電時でも簡単通水 手動機構付電磁弁発売 桃のマークでおなじみのバルブメーカー・ベン(社長=鈴木一実氏、本社=東京都大田区)は、桃太郎Uシリーズに、新たにダイヤフラム式手動機構付き電磁弁〈WS―40N型〉を10月14日(水)にラインアップ。現在、大変好評を博している。 本製品では、停電などの緊急時でもダイヤフラム上部の流体を二次側に逃がすことで一次側の流体圧力により電磁弁の開閉作動を行うことが可能である。また、弁閉時の水撃を防止してくれる、ウォータハンマ緩和機構も備えているという。 使用電圧は、AC100VとAC200Vのどちらにも対応。水道法性能基準適合品(耐圧、浸出、水撃、耐久性能)であり、定水位弁のパイロット電磁弁や散水設備などに最適な製品だ。 同社は「新製品の開発はもとより、品質の向上とサービスの徹底にこれからも全力を傾けてまいります。今後ともベンの製品をよろしくお願いいたします」とコメントを寄せてくれた。 桃太郎Uシリーズの最新作・ダイヤフラム式手動機構付き電磁弁〈WS―40N型〉に関する詳しい情報や販売価格などは同社名古屋営業所▽電話=052(411)5840、同社静岡出張所▽電話=054(275)2705、および全国の各営業所へ問い合わせるか、同社ウェブサイトへアクセスを。 デジタル駆使で超多品種少量生産 「NEO新城工場」が完成 オーエスジー 合言葉は“ゼロワンファクトリー” オーエスジー(社長=石川則男氏、本社=愛知県豊川市)は、「NEO(ネオ)新城工場」のリニューアル工事が10月2日をもって完了したとして、このほど同工場の概要を発表した。同社は今年5月に、マザー工場のひとつである新城工場をNEO新城工場にリニューアルし、デジタル技術を駆使して「超多品種少量生産」を実現させる取り組みを開始した。国内マザー工場の大規模なリニューアルは約30年ぶり。 NEO新城工場で生産するのは、超硬ドリル、超硬タップ、ハイスドリル、ハイスエンドミルで、月当たり5400種類、7700ロットの工具を生産する。人員は約600名で、能力的には月当たり6000種類、8000ロット、70万本以上の生産能力を持つ。 超硬ドリルと超硬タップは1ロット当たり20本以下が大多数で、200本もあればかなり多い方になるといい、「この規模の工具工場でこれだけの多品種少量生産に取り組んでいるのは世界中でもNEO新城工場だけだろう」と同社は推測する。 同社は、「超多品種少量生産」を日本においても成立する生産システムと考え、多品種小ロット生産の場合、標準品と特殊品の混合生産であっても世界最強の競争力を持つというのが同工場の目標。「お客様に選んでもらえるよう競争力、QCD(品質・コスト・納期)を実現する」としている。 具体的な取り組みとして、デジタル化の徹底により「工程の見える化」を図った。また、設備稼働率を上げるために、砥石、治工具、プログラムを一括管理する「外段取り」などを実施。本質的に大切なことは人の力を生かすことと捉え、人を中心に、ツールとしてデジタル化を進めている。10月には生産管理システムの新バージョンを導入。また、次世代型の複合研削盤と自動検査装置も開発している。 新棟には、超硬タップと超硬ドリルの製造を集めた。超硬タップは特殊品が多くロットも小さいという傾向があり、一方、超硬ドリルは近年ニーズが高まり新城工場と大池工場の2か所で生産していた。両者は生い立ちが全く違うため、それぞれ異なる加工機で生産していたが、1つの工場に集めて作り方をできるだけ統一することを進め、作業者の多能工化、需要変動に対応した人員配置を可能にした。 根底にあるのは“ゼロワンファクトリー”という考え方。今までのやり方とは切り離し、ゼロから考える。重要なのは、ゼロから1を生み出せるのは人だということ。長年培ってきた「巧の技」や「研削加工技術」と「最新のデジタル技術」とを融合し、生産性とアウトプットの最大化をめざす。 同社が進める最新のデジタル化は次の3つ。@生産情報のデジタル化…加工の見える化で、加工機ごとの稼働率、生産スケジュール、生産状況、流動数などの情報を共有し、収集したデータを分析。徹底的に生産の無駄を省き、状況に応じた最適な組み入れを行うことで標準品、特殊品ともにリードタイムの短縮をめざす。A品質情報のデジタル化…加工された製品は、引き当て材料、加工履歴ともに測定値を品質情報としてサーバーで一元管理し、トレーサビリティーの確保を図る。B設備保全情報のデジタル化…各工程での高品質、高能率生産を維持するために設備の保全情報のデジタル化を行い、予知保全体制を整備した。 オフィス、社員食堂、会議室など社員の働く施設の環境には、ダイバーシティの実現をめざした様々なアイデアを取り入れ、働きやすい環境づくりを推進。オフィスでは、フリーアドレス制を採用しフラットな職場環境とすることで、自由で柔軟な発想を引き出す空間づくりを進めた。自然採光と人工植栽で明るいイメージの社員食堂「Zero-One Cafeteria」は、ミーティングルームとしても自由に使用できる。 また、工場全体の中心となる位置に、彫刻家・三澤憲司氏による鎖のモニュメント「地球を吊る」を設置した。高さ8・5m、重さ約4トンのステンレス製の鎖は、宇宙に向かって地球から伸びた鎖が地球を吊っているイメージで、大地が割れマグマがあふれだそうとしている様子を表しているといい、NEO新城工場のシンボルとなる。 DMG森精機 第15回切削加工 ドリームコンテスト受賞作品決定 デジタルツインショールームで全応募作品を紹介 DMG森精機(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区)が主催する「第15回切削加工ドリームコンテスト」の受賞作品が決定し、このほど発表された。 切削加工ドリームコンテストは、日本国内において加工業に携わり、切削型工作機械、先端加工機を使用している企業および学校、研究機関を対象に、技術・技能の研鑽と向上、交流を目的として毎年開催されている。 本年も、審査委員長の松原厚京都大学教授をはじめとする4名の大学教授を審査委員に迎え、厳正な審査の結果、全応募作品55点の中から、産業部品加工部門より3点、試作・テスト加工部品部門より5点、造形加工部門より5点、先端加工部門より4点、アカデミック部門より4点、DMG MORI 5軸大賞1点が選出された。 表彰式は12月8日に同社東京グローバルヘッドクォータにて開催され、受賞者に賞状と賞金が贈られた。 また、同社ショールームをWEBサイト上に再現した「デジタルツインショールーム」(https://www.dmgmori.co.jp/sp/dtsr/)で、全応募作品55点を紹介。熟練の技術と斬新なアイディアが生み出す作品の数々を見ることができる。 第15回切削加工 ドリームコンテスト 受賞作品 【産業部品加工部門】 ◎金賞「超耐久!高精度角度を保つ伸縮ポンプ」いしい旋盤製作所(東京都大田区) ◎銀賞「新型カキノタネ 多車種型」日産自動車(神奈川県横須賀市) ◎銅賞「パイプグリッパー」湘南オートカット工業(神奈川県藤沢市) 【試作・テスト加工部品部門】 ◎金賞「セラミックのグラス」京セラ・ファインセラミック事業本部(滋賀県東近江市) ◎銀賞「薄肉加工のツボ」キャステム(広島県福山市) ◎銅賞「transparent sommelier(トランスペアレント ソムリエ)」岸本工業(東京都大田区) ◎技能賞「かくれんぼ」兵藤製作所(京都府久世郡) ◎技能賞「アマビエクーラントノズル」プロトワーク(大阪府守口市) 【造形加工部門】 ◎金賞「アクリル製カセグレン式天体望遠鏡」サークルアンドスクエア(大阪府大阪市) ◎銀賞「多層球」エクセルエンジニアリング(長野県塩尻市) ◎銅賞「メタル尺八」早川製作所(神奈川県川崎市) ◎技能賞「T-REX HEAD」タイコーテクニクス(熊本県合志市) ◎アイディア賞「ドローンフレーム」ナラハラオートテクニカル(東京都八王子市) 【先端加工部門】 ◎金賞「オオタ号エンジン、ミニチュア模型」タマチ工業(東京都品川区) ◎AM量産加工賞「ボールペン(金属積層造形)」東金属産業(静岡県沼津市) ◎AMデザイン賞「Musha_Kuchimoto〜ウイルスと闘う鎧〜」伊福精密(兵庫県神戸市) ◎AM造形技能賞「匠の心」J・3D(愛知県名古屋市) 【アカデミック部門】 ◎金賞「金の桜、銀の桜」福岡市立博多工業高等学校ものづくり専門部(福岡県福岡市) ◎銀賞「メタルトンボ(ジュラルミン・ドラゴンフライ)」中国職業能力開発大学校生産技術科北村研究室(岡山県倉敷市) ◎銅賞「飛び出す!ホログラム5連アレイ」近畿大学工業高等専門学校総合システム工学科機械システムコース(三重県名張市) ◎銅賞「模型マイクロメータ」中部大学(愛知県春日井市) 【DMG MORI 5軸大賞】 ◎DMG MORI 5軸大賞「傾斜型レンズ用ホルダー(レボルビングマイクロスコープ)」アーテック(東京都武蔵村山市) 目指すは、超一流の町工場! プライベートショー初開催 エヌティーツール 新製品もお披露目 NC・専用機用ツーリングの製造・販売を行い業界でのリーディングカンパニーとして活躍するエヌティーツール(社長=内藤祐嗣氏、本社=愛知県高浜市芳川町)は11月17日(火)から同20日(金)午前中までの期間、マスクの着用、入口での体温測定や手指消毒、会場内の換気を徹底したうえで、創業以来初となるプライベートショーを本社にて開催した。新型コロナウイルス感染防止対策として、来場希望者には事前予約制が取られたものの、集客目標を大幅に超える申し込みが殺到。本展の注目の高さがうかがえた。 本年(2020年)は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、予定されていたほぼすべての展示会などが中止や延期に追い込まれ、メーカーにとっては自社の製品を案内する機会がほとんど失われてしまった。こうしたなかにあっても新製品の開発を続けてきたエヌティーツールは、ユーザーからの熱い要望も後押しし、感染症対策を万全にしたうえで今回の開催にこぎ着けたようだ。 展示会場入口横には、以前弊紙でも紹介(11月15日発行号JIMTOF特集)した非接触式ツールプリセッタAegis-i(イージスアイ)シリーズの『Raptor(ラプター)』が展示されていた。そこでひときわ注目を集めていたのが、そのラプターを基軸とした、現在開発中の刃先形状測定機の存在だ。開発中ながらも初のお披露目となったこのシステムは自動旋回式の第2カメラを装備しており、刃先のすべての形状測定が可能だという。ユーザーからの要望が多い刃先の研磨精度・摩耗状況などの測定を自動で行い、そのデータを保管・管理。こうしたデータをもとに最良の刃先形状の確保と寿命の管理ができることから、加工精度の安定化と刃具の効率的管理が任せられる。発売はまだ先になるようだが、今から期待は高まるばかりだ。 続いて紹介したい製品が、初の旋盤用ハイドロチャックシリーズとして同社が力を入れている『くし刃型精密旋盤用ハイドロチャック』と『タレット旋盤用ハイドロベースホルダ(参考出品)』だ。『くし刃型精密旋盤用ハイドロチャック』は狭いスペースでの工具交換が容易なだけでなく、高い取り付け精度を誇り刃具の長寿命化が期待できる製品だ。『タレット旋盤用ハイドロベースホルダ(参考出品)』はタレット用刃具の機外セットを可能とし、刃具交換時間の短縮を実現。ハイドロチャックの高い防振性は加工ビビリを抑制してくれる。 これだけではない。2021年1月より、先ごろ竣工した同社第3工場がいよいよ本稼働に入るという。第1工場に隣接した空き地に建設された第3工場に、これまで第2工場で行っていた組みつけや発送業務、在庫管理を集約し、第1工場の加工部品と組みつけまでの物流を効率化。第2工場の1階全フロアはプリセッタ工場へと生まれ変わり、プリセッタの組みつけスペースは従来のおよそ2・5倍に拡張される。2021年以降、同社の生産体制はますます強化されるようだ。 モルディノ、DMG森精機、オークマや三菱マテリアルによるセミナー、加工実演、プリセッタ自動システムデモなども開催された同社初のプライベートショー。まだまだ新型コロナウイルス感染拡大の収束は見られないが、同社の勢いは今後ますます加速していくのだろう。 LIXIL 川島織物セルコンの株式譲渡へ LIXIL(社長兼CEO=瀬戸欣哉氏、本社=東京都江東区)は子会社である京都のファブリックメーカー・川島織物セルコン(社長=木村弘一氏、本社=京都市左京区)の現経営陣によるマネジメント・バイアウト(MBO)の申し出を受け、発行済普通株式の100%を同社に譲渡することを決定。11月24日(火)に発表した。この株式譲渡は2021年1月6日(水)に完了する見込みだ。 川島織物セルコンは創業以来170年以上にわたって受け継いできた織物技術を強みに、呉服・美術工芸織物やインテリア・室内装飾事業を展開し確固たる地位を築いてきた。また同社は、事業の成長スピードや生産・業務効率の追求にも取り組み、競争力の強化を図っている。このたび、川島織物セルコンはブランドの支えとなっている伝統的な織物技術の継承に加え、次世代に繋がる新たなデザインや商品・技術の開発などへ挑戦していくべく、京都銀行および京都企業成長支援ファンドの支援を受け、現経営陣によるMBOを実施することとなった。これにより、同社はLIXILから独立し伝統技術の継承とさらなる成長を目指した取り組みを加速していく。 一方LIXILは、事業の効率化や財務体質の強化に向けて事業ポートフォリオの最適化を図り基幹事業への注力を進めている。今回の決定は、LIXILが推進する取り組みにも合致するものだ。 LIXIL社長兼CEOの瀬戸欣哉氏は次のようにコメントしている。「このたび、川島織物セルコンの現経営陣との間で、株式譲渡について合意に至ることができました。同社は、京都・西陣を発祥とする織物メーカーで、帯や緞帳(どんちょう)などの日本の伝統的な織物から、現代の暮らしを演出するインテリアファブリックに至るまで幅広い製品を手がけています。同社は伝統的な織物技術の継承に力を入れるとともに、先進のデザイン・技術を取り入れることで新たな価値提供とさらなる成長を目指しており、LIXILは株式譲渡を通じて同社の戦略推進を支援いたします。また、この株式譲渡は世界中の誰もが願う豊かで快適な住まいの実現に貢献するため、財務体質を強化し組織の簡素化と基幹事業への注力により、さらなるシナジーの創出を目指すLIXILの戦略にも合致するものです」。 “十人十家”で憧れの暮らし ユーチューブで初生配信 TDY 瀧本真奈美氏を招き TOTO(社長=清田徳明氏、本社=福岡県北九州市)、DAIKEN(社長=億田正則氏、本社=大阪市北区)、YKK AP(社長=堀秀充氏、本社=東京都千代田区)の3社(以下、TDYと表記)は、10人いれば10通りの暮らしへの想いがあるという考えから、2018年以降“十人十家(じゅうにんといえ)”というコンセプトテーマを掲げ、人それぞれが思い描くライフスタイルに寄り添った、夢を叶えるリモデルを提案し続けている。 TDYは11月25日(水)、暮らしのコーディネーターとしてインスタグラムやブログなどでさまざまな情報を発信する瀧本真奈美氏をTDY東京コラボレーションショールーム(東京都渋谷区)に迎え、コロナ禍における「“十人十家”で憧れの暮らし」をテーマに、TDYとして初となるユーチューブライブを開催した。 瀧本氏のインスタグラムやブログのフォロワーを中心に生配信されたユーチューブライブでは、ショールーム展示品を中心に“十人十家”を実現する商品提案や、瀧本氏とTDY各担当者によるトークセッション、チャットに寄せられた視聴者からの質問に瀧本氏やTDY各担当者が応える質疑応答などを通して“十人十家”の魅力がリアルタイムで配信された。 瀧本真奈美氏プロフィール▽暮らしコーディネーター、整理収納コンサルタント。2012年、節約から始めた100円リメイク&インテリアを綴ったブログからメディア露出が増え、2015年より暮らしのコーディネーターとしての活動を本格的に開始。インテリア誌ほかの雑誌掲載は120冊を超える実績を持ち、SNSの総フォロワー数は17万人を超える。NHKあさイチなど、テレビやプロモーション動画などにも多数出演し、地元番組生放送のレギュラーコーナーを1年半にわたり担当した経験もある。 “十人十家”とは▽さまざまな消費行動がモノ”から“コト”へと変化するなか、「実現したいライフスタイルは人それぞれで、10人いれば10通りの暮らしの想いがある」との考え方から、TDYが世代・家族構成・趣味・ニーズなどに合わせてさまざまなリモデルプランを設定した、暮らしの想いを叶えるライフスタイル提案である。 ユアサ商事 中川金属を子会社化 ユアサ商事(社長=田村博之氏、本社=東京都千代田区)は12月1日、切削工具を主力とする機械工具・機器類の専門商社である中川金属(社長=立岩寛子氏、本社=東京都千代田区)の株式を取得し、子会社化したことを発表した。 中川金属は創業以来84年の業歴を有する切削工具の専門商社である。大手メーカーならびにそのグループ企業への直接販売を軸とした営業基盤を有しており、本社以外に11の営業拠点を構えることで全国に点在する顧客の要望把握を容易にし、顧客に合った製品を提供できる販売体制を構築している。中川金属の子会社である永井産業(社長=立岩寛子氏、本社=千葉県市原市)は、京葉工業地帯ならびに千葉県・茨城県の製造業者を対象とした機械工具の販売を主業とする専門商社である。 両社はユアサ商事産業機器部門と45年以上におよぶ取引関係があり、機械工具の仕入れを通じてユアサ商事と関わってきた。両社の事業リソースを相互に活用することでユアサ商事産業機器部門のコア事業である切削工具販売事業の強化をはじめ、事業領域の拡大ならびに両社の中長期的な企業価値向上につながるものとユアサ商事は判断。本件株式取得を実施いたしたという。 本件に関しユアサ商事は「今後、両社の強みと当社グループの有する幅広い商品ラインアップ、豊富な機能を活かし、事業領域の一層の拡大・拡充を図り、持続的な成長を目指してまいります。また、本件株式取得による2021年3月期の当社連結業績に与える影響は軽微であると見込んでいますが、今後、公表すべき事項が生じた場合には速やかにお知らせいたします」とコメントしている。 指揮者オーディションで特選受賞の 阿部氏、松川氏が指揮を披露 山田貞夫音楽財団 第2回新進指揮者コンサート 公益財団法人山田貞夫音楽財団(代表理事=田中真紀代氏)が主催する「第2回新進指揮者コンサート」が11月11日、名古屋市中区の三井住友海上しらかわホールにて開催された。 同財団では愛知県内で活躍している将来有望なクラシック音楽の演奏家に「山田貞夫音楽賞」を贈り、その活動を支援している。昨年から愛知県内で演奏実績のある38歳以下(昨年は35歳以下)の指揮者も対象となり、今年の9月10日に開かれたオーディションには8名がエントリーし、阿部未来氏(秋田県出身)と松川創氏(東京都出身)が山田貞夫音楽賞「特選」に輝いた。 新進指揮者コンサートでは、セントラル愛知交響楽団の演奏で、阿部氏がベートーヴェンの交響曲第3番変ホ長調「英雄」Op ・55を、後半に松川氏がドヴォルザークの交響曲第9番ホ短調「新世界より」Op ・95を指揮した。 同財団では、山田貞夫音楽賞の贈呈、新進演奏家コンサートならびに新進指揮者コンサートの開催のほかに、クラシック音楽を大学または大学院で専攻する在学生に対する奨学金の給付も主要な事業として行っている。 金物業界の発展を祈願 『ふいご祭 』 那古野神社 業界の代表者らが参拝 金物業界の祖神を祀る「金山神社例祭」(ふいご祭)が11月8日、名古屋市中区の那古野神社境内にて那古野金山神社崇敬会世話人により執り行われ、金物業界団体(愛知県金物商工協同組合、名古屋建築金物卸商組合、名古屋利器工匠具卸業組合)の代表ら8名が参加して業界の発展と日々の安全を祈願した。 今年のふいご祭は好天に恵まれて午前11時の定刻に始まり、参拝者が次々に玉串を奉奠した。 「ふいご」とは昔、金属の精錬や加工に用いた、火をおこすための送風器のことで、那古野神社宮司は「刀剣鍛造には立冬の時期が条件的にはちょうど良く、立冬のこの日に神様にお祈りした」とふいご祭の由来について説明した後「現在は、昔より金属とのかかわりが深くなってきている。私たちの生活の中すべてで使われ、欠かすことのできないものとなっている。これは人類が続く限り変わることはないと思われます。信仰と神々のお力添えをいただきまして、皆様方のご繁栄をお祈りいたします」と述べた。この後、参加者が御神酒を授かった。 例年ならば、参拝後に神社社務殿にて直会の儀が行われるが、今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止となった。 山善 国土強靭化貢献団体認証 「レジリエンス認証」を更新 山善(社長=長尾雄次氏、本社=大阪市西区)は11月27日、令和2年度の国土強靭化貢献団体認証(レジリエンス認証)の更新審査において、事業継続及び社会貢献の両分野で2度目の更新をしたと発表した。 レジリエンス認証は、内閣官房国土強靭化推進室が制定した「国土強靭化貢献団体の認証に関するガイドライン」に基づき、一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会が、事業継続に関する取り組みを積極的に行っている企業等を認証する制度。 同社は、2016年12月、事業継続体制の強化や災害復旧活動への取り組み等が評価され、商社として初めて「レジリエンス認証」を取得。また、主要拠点・物流拠点へのBCP(事業継続計画)導入や被災地への復旧支援活動に加え、中堅・中小企業を対象にBCP策定コンサルティングから設備機器や備蓄品などの導入に至るまでワンストップでサポートする「BCP.ERS(ビーシーパース)」の全国展開や、ZEHの1つ上を行くプラスαのコンセプト住宅「ZePlus(ゼプラス)」の展開、そして東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた事業継続強化プロジェクトの実施など、レジリエンス体制の強化に積極的に取り組んできたことが評価され、2017年から4年連続で「ジャパン・レジリエンス・アワード」を受賞している。 これらの活動に加え、同社の物流拠点のレジリエンス強化の実績も認められ、11月5日に実施されたレジリエンス認証の更新審査において、事業継続及び社会貢献の両分野で認証を更新するに至った。 2020年12月20日(日)・2764号 賀詞交歓会中止により年賀配付へ 2月の全員例会は中止を決定 岐阜県管工機材商組合 令和2年12月度理事会を開催 岐阜県管工機材商組合(理事長=渡部勝裕氏・大東社長)は、12月3日午後5時30分より割烹・宮房(岐阜市若宮町)にて12月度理事会を開き、令和3年新年賀詞交歓会の中止の確認とその対処や、来年2月に開催を予定していた全員例会(講演会)を新型コロナウイルス感染の「第3波」が広がる状況を受け感染防止のため中止とすることなどを決めた。 理事会の冒頭、渡部理事長が「師走のお忙しいところ、お集まりいただきありがとうございます。こうして1年間、理事会を休むことなく実施できたのは、皆様の力添え、そしてご健勝、さらに何とかやっていこうという前向きな心があってのことと思います。本当にありがとうございます。今年は、コロナに始まり、コロナに終わるという、コロナづくしの1年でした。先般発表された今年の流行語大賞の年間大賞は『3密』で、上位10位のうち、コロナ関連が数多くありました。これから来年にかけては、ワクチンが何とか供給されるかということと、オリンピックが開催できるかということがあります。オリンピックを止めてしまうことは簡単ですが、やるのだという気持ちがなければできないので、来年は、ワクチンを供給いただいて(副作用など少し心配ですが…)、オリンピックを開催するという希望を持った年にしていきたいと思っています。今年1年間、本当にありがとうございました。来年も宜しくお願いします」と挨拶。引き続き、議事に入った。 来年1月22日に開催を予定していた新年賀詞交歓会の中止に伴う対処の件は、組合から組合員と賛助会員に対して何かできないかと考え、他組合の状況を聞いたところ、粗品等を配付する所が多かったため、同組合もそれに倣い粗品を配ってはどうかという意見が出された。検討の結果、今年の新年賀詞交歓会で出席者に出したものと同じ品を、組合の年賀として理事長の新年挨拶を付けて贈ることを決めた。岐阜グランドホテルに手配を依頼することも承認された。 全員例会については、2月に開催する予定で担当の白木副理事長(白木商会社長)が準備を進めていたが、新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑み、予定していた講師が医療関係者ということもあり、万一クラスターが発生した場合、講師にも迷惑を掛けてしまう恐れがあり、なにより参加者の健康と安全を第一に考え、中止することを決定した。同日開催予定の理事会については、日程を変更し、3月9日に開催することとした。なお、感染拡大がさらに広がるようであれば、理事会の中止も検討することを併せて確認した。 その他、新年賀詞交歓会中止の旨を、組合員、賛助会員、また来賓として例年臨席を依頼している関係諸団体にファクスで通知したことが、事務局より報告された。 総会の内容は3月理事会までに決定 年末年始の3密対策を要請 静岡県管工機材商組合 令和2年度12月理事会開 静岡県管工機材商組合(理事長=一色哲巳氏・一色機材社長)は、12月4日午後3時より静岡市内のホテルシティオ静岡にて理事会を開催した。理事6名が出席した。 令和3年度総会について、懇親会を座席で行うと定員が60人位となるが、総会のみにするか、賛助会員はどうするか等については、3月の理事会で最終決定すればよいとした。ただし、コロナが終息すると色々な会が殺到することも懸念され、予約できれば早めが良いか、会場のホテルに事務局より打診してもらうこととした。 来年度の会費については、今年度分が余っているため、来期は徴収しなくてもいいのではないか、正会員のみ徴収してはどうかといった意見があることから、これも3月の理事会にて最終決定することとした。 コロナ対応では、組合員に対して、忘年会の開催自粛や出席辞退、年末年始の挨拶の自粛、取引先からの訪問辞退等をお願いする文書を作成し、配付する。 その他、前神奈川組合理事長・滝良太郎氏(横滝会長)の訃報が伝えられた。11月26日、享年71歳にて逝去。通夜が12月5日、葬儀・告別式が翌6日、妙蓮寺斎場(横浜市港北区)にて。 次回理事会は、1月22日午後3時からホテルシティオ静岡での開催を予定している。ただし、新型コロナウイルス感染症の状況に応じて10日〜2週間前までに実施の有無を決定し連絡するとした。 また、理事会の前には丸尾理事(丸尾興商社長)が担当して研修(衛陶・水栓部会)が行われ、TOTOの井上静岡営業所長ほか2名が講師を務め、パブリックトイレの感染症対策、トイレの洋式化、リモデル工法などについて説明した。 組合員へ向けたコロナ対応に関するお願い文書の内容は次の通り。 師走に入りましたが、皆様にはご健勝に過ごされていると思います。 さて今般、新型コロナウイルスがまた勢いを復活してきました。静岡市浜松市などではクラスターが頻発し、警戒レベル5相当(11月27日発表)が出されました。 静岡県管工機材商組合では忘年会、新年会などの開催や、参加の自粛を強くお願いします。 また、年末、年始の挨拶もできるだけ簡便にまたは取りやめるようお願いします。 令和2年12月4日 静岡県管工機材商組合理事長 一色哲巳 主要8社の総受注高 24か月連続で前年割れ アジア向けは前年同月比15・8%増 中部経済産業局 10月度金属工作機械受注状況 中部経済産業局が11月30日に発表した令和2年10月度金属工作機械受注状況によると、管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダマシナリー、ジェイテクト、コマツNTC、FUJI、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の総受注高は、前年同月比12・3%減の252億62百万円となり、24か月連続で前年を下回った。前月比も7・5%減と5か月ぶりに減少に転じた。 国内受注は、前年同月比15・3%減の82億90百万円となり、23か月連続で前年を下回った。前月比は11・7%減となった。 主力の一般機械工業向けが前年同月比11・8%減の41億13百万円と24か月連続で前年を下回り、自動車工業向けも同39・9%減の21億47百万円と23か月連続で前年を下回った。 海外受注は、前年同月比10・8%減の169億72百万円となり、2か月ぶりに前年を下回った。前月比は5・3%減となった。海外受注比率は、前月より1・6ポイント増加し、67・2%となっている。 アジア向け(トルコを含む)が前年同月比15・8%増の79億23百万円と2か月連続で前年を上回ったが、北米向けは同4・5%減の52億87百万円と3か月ぶりに、ヨーロッパ向けが同29・5%減の32億11百万円と24か月連続でそれぞれ前年を下回った。シェアはアジア向け46・7%、北米向け31・2%、ヨーロッパ向け18・9%となっている。 国別にみると、1位の中国が58億60百万円(前年同月比38・1%増)、以下、アメリカ49億2百万円(同5・9%減)、インド7億74百万円(同155・4%増)、イタリア7億11百万円(同3・2%増)、ドイツ6億24百万円(同42・8%減)の順となった。 販売額は、前年同月比28・5%減の177億69百万円となり、10か月連続で前年を下回った。前月比は37・0%減となった。 受注残高は、前年同月比31・9%減の1241億15百万円となり、19か月連続で前年を下回った。前月比は1・4%増となった。 合併を完了し、事業会社体制へ移行 合併後の商号は「株式会社LIXIL」に LIXIL(社長兼CEO=瀬戸欣哉氏、本社=東京都江東区)は12月1日、持株会社だった「株式会社LIXILグループ」と、100%子会社だった「株式会社LIXIL」が同日付で合併し、事業会社として業務運営を行う体制に移行したと発表した。また、合併後の存続会社である「株式会社LIXILグループ」の商号を、「株式会社LIXIL」に変更したことも併せて発表した。 持株会社体制から事業会社体制に移行することで、意思決定の迅速化や業務運営の効率化を実現する。また、持株会社と事業会社という2層構造を解消することで、経営体制を簡素化することができ、意思決定の透明性を高め、ガバナンスの強化にもつながるとしている。 瀬戸社長は「この度LIXILは、合併を完了し、持株会社体制から事業会社体制へと移行して、新生LIXILとしてスタートいたします。当社では、起業家精神にあふれ、より機動的な組織への転換を推進してきましたが、この合併はこうした取り組みの大きな節目だといえます。新体制の下で、より迅速な意思決定と経営の効率化が可能となり、経営体制の簡素化による透明性やグループガバナンスの向上を図ります。LIXILは、世界中の誰もが願う豊かで快適な住まいの実現に向けて、基幹事業へのさらなる注力を進め、成長を加速させてまいります」とコメントしている。 なお、LIXILの取締役および執行役の体制は合併前から変更なし。 LIXILは、世界中の誰もが願う豊かで快適な住まいを実現するために、日々の暮らしの課題を解決する先進的なトイレ、お風呂、キッチンなどの水まわり製品と窓、ドア、インテリア、エクステリアなどの建材製品を開発、提供している。ものづくりの伝統を礎に、INAX、GROHE、American Standard、TOSTEMをはじめとする数々の製品ブランドを通して、世界をリードする技術やイノベーションで、人びとのより良い暮らしに貢献している。現在の従業員数は約6万人、世界150か国以上で事業を展開。2020年3月期には連結売上高1兆5144億円を計上している。 保育園運営(認可保育園)と 奨学金制度の設立 八幡ねじ 社会貢献活動にも注力 八幡ねじ(社長=鈴木則之氏、本社=愛知県北名古屋市)は、保育園の運営や奨学金制度の設立といった社会貢献活動にも力を入れている。 同社の「やはた保育園」は、子育て世代が働きやすい環境を整えられるよう、2019年1月に岐阜県各務原市に開園された。同園では社員だけでなく各務原市在住の園児も受け入れており、2020年11月には同市の認可保育園となった。開園当初より満員で、同地区での待機児童対策の一助にもなっている。近隣の介護施設などとも連携し地域の福祉活動にも積極的に参加している。 また、同社会長の鈴木建吾氏の出身大学である、横浜国立大学の学生に向けた奨学金制度「八幡ねじ・鈴木建吾奨学金」を設立した。これは「昨今のコロナ禍の影響などで、経済的な理由により就学が困難な方が学業を諦めることのないように、未来を創る人材育成に役立てたい」という想いから設立されたものである。 大澤科学技術振興財団 令和2年度研究助成決定 研究開発22課題、国際交流4件 公益財団法人大澤科学技術振興財団(理事長=大澤伸朗氏・オーエスジー取締役専務執行役員)は11月10日、令和2年度の研究助成先を発表した。今年度は、22課題の研究開発助成および、4件の国際交流助成を行い、助成金の合計は5239万円となった。 受賞者は、東北大、東大、名大、京大をはじめ、魅力ある研究課題に取り組んでいる全国各地の大学・研究機関から、同財団選考委員会の厳正な審査により選ばれた。 なお、設立以来30年間の研究開発助成は416課題、国際交流助成も278件となり、助成累計額は8億9101万8000円に達している。 同財団は、オーエスジーの創業者である故大澤秀雄氏が「自らの事業の支えであった工業技術の発展のために役立ちたい」という想いのもと、日本のものづくりを支える科学技術の振興に寄与することを目的に、平成3年7月に設立された。以来、金属等の機械加工に関する生産工学および基礎となる理工学の研究開発・国際交流に携わる新進気鋭の研究者を支援してきた。 毎年、受賞者の表彰・伝達式を行ってきたが、今年はコロナ禍の実情を考慮して式典を取り止めにした。 令和2年度助成先一覧 【重点研究開発助成】(30周年記念事業) 敬称略・「」はテーマ @松村隆(東京電機大学工学部教授)…「切削シミュレーションとニューラルネットワークを統合した航空機部品加工における残留応力評価システムの開発」 A矢澤孝哲(長崎大学大学院工学研究科教授)…「小径ボールエンドミル加工時のセンサレス折損回避システムに関する研究」 【一般研究開発助成】 敬称略・「」はテーマ B伊藤佑介(東京大学工学部助教)…「透明脆性材料の切削加工現象の超高速可視化に基づく転位バンド形成メカニズムの解明」 C村島基之(名古屋大学大学院工学研究科助教)…「切削ドリル用DLCコーティングに対する電子エミッションを利用した薄膜コーティングの革新的破壊靭性評価技術の開発」 D江利口浩二(京都大学大学院工学研究科教授)…「トンネル電流および微分容量解析を用いた超高硬度窒化ホウ素(BN)膜形成プロセスの研究」 E久保田章亀(熊本大学大学院先端科学研究部准教授)…「トライボプラズマを利用したダイヤモンドの高効率・高精度加工法の開発」 F東口武史(宇都宮大学工学部教授)…「ベクトルビームによる硬質金属細線の高アスペクト高スループット止まり穴加工への挑戦」 G岡田晃(岡山大学大学院自然科学研究科教授)…「高性能ワイヤ放電加工のための加工液噴射法最適化と加工粉排出性向上」 H上坂裕之(岐阜大学工学部教授)…「PVD系硬質膜の1個流し・超高速成膜のための基材包囲型HiPIMS技術の開発」 I後藤明弘(静岡理工科大学理工学部教授)…「電解現象を利用した超硬合金の高速高精度ミーリング加工技術の開発」 J趙宇凡(東北大学金属材料研究所特任助教)…「電子ビーム積層造形におけるモニタリング用いた溶融凝固現象の解明と欠陥発生の予測」 K後藤啓光(筑波技術大学産業技術学部准教授)…「放電加工によるCFRPの高品位・毛羽立ちレス加工の試み」 L鄒艶華(宇都宮大学工学部准教授)…「磁気援用加工法を複合した固定砥粒研磨技術の開発研究」 M静弘生(静岡大学工学部助教)…「超弾性・形状記憶合金の切削における相変態が切削現象に及ぼす影響」 N佐々木実(豊田工業大学大学院工学研究科教授)…「フォトリソグラフィを利用した局所プラズマ3Dプリンティングによる高精度高耐久性プレスパンチの創製」 O松隈啓(東北大学大学院工学研究科助教)…「フェムト秒レーザの高強度性を利用した広測定範囲な精密角度計測法の実現」 P大西孝(岡山大学大学院自然科学研究科助教)…「円筒プランジ研削における寸法生成量のリアルタイム推定システムの開発」 Q山口貢(金沢大学設計製造技術研究所助教)…「ワイヤアーク方式の金属AMによる造形現象の可視化並びに熱変形挙動予測を利用した高精度造形技術の開発」 R小玉脩平(東京農工大学大学院工学研究科特任助教)…「機械加工援用短パルスレーザによるマルチスケール構造の創成」 S関根務(成蹊大学理工学部准教授)…「切削力、切りくず流れ方向及び切削痕の加工解析に基づく工具先端形状の設計に関する研究」 ?滝渡幸治(一関工業高専未来創造工学科准教授)…「摩擦中に形成される金属新生面の高い化学反応性を利用した低摩擦被膜の創成」 ?鈴木浩文(中部大学工学部教授)…「高付加価値テキスチャリング基板創成用超音波援用インデンテーションツールの開発」 【国際交流助成】 敬称略・「」は会議の名称 @和田任弘(奈良工業高等専門学校機械工学科特任教授)…「2020年第4回建築材料と材料工学に関する国際会議(スペイン)」 A平尾篤利(新潟大学教育学部准教授)…「第20回CIRP電気加工に関する国際シンポジウム2020(スイス)」 B今井慎一(東京学芸大学自然科学系講師)…「IEEEメカトロニクスとオートメーションに関する国際会議・米国電気電子学会(中国)」 C齊藤丈靖(大阪府立大学大学院工学研究科教授)…「第48回金属系コーティングと薄膜に関する国際会議(米国)」 三豊科学技術振興協会 計測・加工・制御に関する 研究者9人と2団体助成 公益財団法人三豊科学技術振興協会(理事長=水谷隆氏・ミツトヨ顧問)は計測・加工・制御に関する研究を対象とした2020年度の研究助成で助成する9人の研究者を、国際交流「会議」助成で助成する2団体をそれぞれ決め、10月24日に研究助成の9人について神奈川県川崎市のミツトヨ本社にて交付式を行った。 今回の助成総額は1900万円。内訳は、研究助成(9件)が1800万円、国際交流「会議」助成(2件)が100万円となった。新型コロナウイルス感染症の影響により今年度の国際交流「渡航」助成への応募はなかった。 同財団は精密測定機メーカーのミツトヨと前代表理事(故)沼田智秀氏をはじめとする5人の出捐(しゅつえん)により1999年に設立。これまでの22年間に計468件5億5855万円を助成してきた。 本年の研究助成対象者とテーマは次の通り(敬称略)。 有馬健太(大阪大)「ナノカーボンが持つ腐食作用を逆手に取った触媒援用型ナノ化学リソグラフィー」▽角田直人(東京都立大)「近赤外吸収特性を利用した水中の粒子の3次元位置計測」▽河野大輔(京都大)「画像を用いた5軸加工機の動的運動誤差の測定に関する研究」▽近藤圭祐(宇都宮大)「超小型ソリッドステート光短パルス測定器の研究・開発」▽近藤余範(産総研)「アボガドロ定数にトレーサブルなナノ精度フリーフォーム形状測定技術の開発」▽下野誠通(横浜国大)「磁気ギアードリニアモータの高精度制御」▽堀泰明(産総研)「ロッキングカーブ検出法を用いたGI-SAXSによる1次元回折格子ピッチ校正法に関する研究」▽元井直樹(神戸大)「微小環境マニピュレーションのための力覚伝達機能を有するスケーリング型遠隔制御技術に関する研究」▽山口貢(金沢大)「ワイヤアークAMによる消耗電極ワイヤの溶滴移行制御を用いた高精度造形技術の開発」。 令和2年度第3回 WMゴルフ大会開く 木工機械研究会WM会(会長=福本豊彦氏・フクモト会長)の令和2年度第3回ゴルフ大会が10月21日、岐阜県多治見市のスプリングフィールドゴルフクラブで開催された。11名が参加した。 当日は快晴に恵まれ、ストロークプレーで熱戦の末、庄田浩士氏(SHODA)がネット82で優勝を飾った。 上位入賞者は次の皆さん。 ▽優勝=庄田浩士(SHODA)G112、H30、N82 ▽1位=川瀬敏弘(中京)G98、H10、N88 ▽2位=福本豊彦(フクモト)G97、H8、N89 ▽3位=山本隆夫(山本機工)G109、H14、N95 ▽4位=青山真人(青山工機)G109、H12、N97 ▽5位=若原透(若原工機)G123、H23、N100 (敬称略) 中小企業のロボット導入支援施設 ロボット・AIラボをオープン HCI 泉大津市の商業施設内に ロボットシステムインテグレータのHCI(社長=奥山剛旭氏、本社=大阪府泉大津市)は11月12日、ロボット・AIラボラトリーとしては国内最大級の「HCI ROBOT・AI LAB」を、本社近くにある泉大津市の商業施設内にオープンした。 ラボ開設の背景には中小企業へのロボット導入が、大企業と比較して低い水準となっていることがある。導入が進まない原因として、費用対効果の予測が難しい、導入検討にあたっての情報が不足、相談先も分からないということも挙げられている。 「HCI ROBOT・AI LAB」は、川崎重工や三菱電機など大手ロボットメーカーも含め28社からロボットや関連部品の提供を受け、その場で具体的なテストを実施、おおよその金額の確認まで可能な点が特徴。産業用ロボット17台、サービスロボット1台を常設している。 また、HCIはロボットメーカーではないため、客観的な立場で顧客ニーズに対して最適なロボットを提案することができる。同社は、ロボット導入を検討しやすい環境を整備し、コロナで苦境にある中小企業の支援を進めたい考えだ。 同日開催された開設披露会で奥山社長は、「この施設のテーマはスピード=vと話し、@28社のロボット・機器メーカーとのパートナー連携で、要素技術検証をスピード化するAVRシミュレータにて見ることができる、営業が作成するシミュレーションは、ロボットシステム提案をスピード化するB5Gの活用によるデジタルツイン技術等でDXを推進し、「スマートファクトリー、スマートなサービス・店舗、スマートな医療」の変革をスピード化する―これら3つのスピード化で、専門の人材がいない中小企業にもロボット導入を具体的に検討できるようにする。 今回新設されたラボは、従来ならば数週間以上を要するロボット導入テストを即日で行える。28社からロボットや関連部品の提供を受けているため、ほとんどのロボットや部品が揃っており、これまでのようにテスト毎に部品等を取り寄せる必要がない。 また、ラボ内には約10名のロボット・AIエンジニアが常駐しており、ロボットの調整や設定もその場で対応できるため、打ち合わせの当日に顧客のニーズに合わせたテストを実施することが可能。顧客との直接の接点を持つロボットシステムインテグレータが、メーカーの垣根を越えて装置を取り揃え、その場でテストまでできる施設は日本初という。 デジタルツイン技術による遠隔管理デモ、仮想現実(VR)を使ったシステム導入検討などにも対応する。 開設した場所は、南海電鉄・泉大津駅と直結している、商業施設アルザタウン泉大津(大阪府泉大津市旭町20-1)の3階。同社では、初回無料のコンサルティングサービスも提供し、補助金の申請なども含め、ロボット導入を進める際の具体的なサポートも行っている。 HCIは、2002年創業の機械メーカー。当初は撚線機などワイヤー・ケーブルの製造装置を主力としていた。09年からロボット事業をスタートし、今では売上の約半分を占める。18年には近畿経済産業局より委託を受け、泉大津商工会議所に南大阪で初のロボット導入拠点「HCI ROBOT CENTER」を開設。地域の学生や企業向けの見学会も積極的に実施しており、大阪南エリアでのロボット普及に向けての活動を続けている。 事前予約制で1か月間開催 「第28回すぐれもの祭2020」 白木商会 きめ細かい対応で好評 設備用機械工具販売の白木商会(社長=白木伸道氏、本社=岐阜市宇佐南)は10月1〜30日(通常営業日)、同社本社ビルにて展示即売会「第28回白木商会すぐれもの祭2020」を開催した。今年は新型コロナウイルス感染症対策のため、3密を避ける「0密展示会」を目指し、例年10月の第1または第2土・日曜日の2日間にわたり開催していたものを、来場日時を予約制にして1か月のロングラン開催とした。 最終週を残した10月24日に訪問し、白木社長に話を伺うと「来場者数、売上目標ともに1週間を残してほぼ達成している。ただ今回のように長い間開催していると、1日だけでなく、何度も来ていただくお客様もあった。来場者の空いた時間を展示会の見学に利用していただいたと感じている。『今回のスタイルの方が面白く、じっくりと商品を見ることができた』『自分の本当に欲しい商品を他の来場者に急き立てられることもなく見て、触って、しっかりと商品説明を聞くことができ満足している』と評価していただいたお客様も多くおられた」と新しい形の展示会に手応えを感じているようだった。 現在の社屋は、30年ほど前に白木社長が2階にショールーム、1階は直ぐ必要な商品を置くと考えて建設した。展示スペースは、商品を触って確認できる、プラスワンの営業マンであると考える。 白木社長は「今年コロナ禍があり、この展示スペースを会場という形で使い、人がいなくてもお客様が見てくれて、買っていただくという商売ができ上がったことを非常に嬉しく感じている。このコロナ禍の状況が簡単に元に戻るということは考えにくい。私が思い描いていたことが、30年経ってやっと実を結んだと思っている。大きく変革している時、お客様、メーカーさん、そして私どもにも共に利益になるものを作り、少しでも皆様のお役に立てればと考えている。今のうちに基礎をしっかりと作り上げ、次世代につなげていきたい」と述べた。 子息の白木一成氏は、同展の企画にあたり、4月の時点でコロナ禍の影響により今年は通常スタイルの開催は難しいと判断。春に行われる展示会が軒並み中止となる中で、何とかやれる方法はないかと模索し、今回の展示会の形に至った。展示スペースは確保されているので、開催期間を1か月間に伸ばし、2日間に集中していた来場者を分散させたと話す。 「長期開催にあたってネックになったのが、商品を1か月間展示しなければならないことと、各メーカーの担当者(販売員)をどうするかということ。メーカー担当者は、通常なら2日間拘束することになるが、これも1か月に分散して1日に3〜4社の当番制とし、期間中1社あたり2〜3回来てもらうようにした。同種の商材の競合他社は同じ日にならないよう配慮した。白木商会の営業担当者も必ず1名はおり、来ていただいた日に目当ての商品の担当者がいなくても、代わって説明したり、メーカーとのリーモートでの窓口となったりして応対する形をとった。これも当社の社員が工具の知識が高いので成立することだ」と一成氏。 また、通常展では行わない、競合他社製品を同じエリアで展示したことで、ユーザーが比較検討しやすくなったこともメリットとして挙げた。今回は見送られたが、今後はバーチャルも取り入れて、リアルな展示会と融合させた形の展示会も検討していくという。 一成氏は「半数近くの人が複数日来場している。今回は初めてのケースなのでデーターを精査し、次回に向けて研鑽していきたい」と意気込みを語った。 幅広い加工用途・被削材に対応 アルファ高送りラジアスミルTR4F形 MOLDINO 追加ラインアップを発売 MOLDINO(社長=菊池仁氏、本社=東京都墨田区)は、刃先交換式荒加工用工具「アルファ高送りラジアスミルTR4F形」の追加ラインアップをこのほど発売した。 TR4F形は、独自のインサート形状で高い切削負荷に対応し、切りくず排出性を向上させた刃先交換式荒加工用工具。ダイカスト金型や樹脂金型、プレス金型の高能率荒加工に適している。 主な特長として、広い断面積と拘束面積を持つ独自のインサート形状により、一刃当りの送り量2oを超える高能率荒加工が可能。切りくず排出性を高めたボディ形状を採用し、突き出し量の長い金型形状部の加工でも切りくず詰まり・噛み込みを抑制する。 また、独自の不等分割方式を採用。切削時のビビり振動を抑制し、従来品を超える高能率加工を可能にした。 さらに、等高線加工だけでなくバーチカル加工も可能となり、幅広い加工用途に対応する。 インサートは片面4コーナ仕様で経済的。豊富なインサート材種をラインナップし、軟鋼から高硬度鋼まで、幅広い被削材に対応する。 仕様は次の通り(★は今回発売の追加ラインアップ)。 【ホルダ】ボアタイプφ50〜φ100、全20アイテム(内、多刃タイプ★8アイテム)▽シャンクタイプφ32・φ40★4アイテム▽モジュラータイプφ32・φ40★2アイテム。 【インサート】5材種、全10アイテム(内、低抵抗ブレーカタイプ★4アイテム)。 価格は、ホルダ3万9270円〜12万6510円、インサート1360円(いずれも税別)。 直角肩加工用Tung-Triシリーズに タンガロイ より幅広い加工形態に対応 MJ/AJチップブレーカを拡充 タンガロイ(社長=木下聡氏、本社=福島県いわき市)は、経済的な3コーナ仕様インサートを採用した直角肩加工用カッタTung-Triシリーズに、高精度E級MJチップブレーカと、非鉄金属加工用AJチップブレーカを追加し、発売した。 従来のM級MJチップブレーカは、荒加工から中仕上げ加工における経済性の高さや加工壁面精度が良好であるという特長がある。この特長を仕上げ加工領域まで広げ、荒から仕上げまで同一工具で加工できるよう、外周研削仕様のE級MJチップブレーカを拡充した。 E級MJチップブレーカは研削級の精度を持つことから、工具に組み込んだ際の切れ刃の直角度はもとより、正面側のフレが非常に小さく抑えられる。さらに、最適な形状に設計されたさらい刃との組み合わせで、高い加工面品位を実現する。 AJチップブレーカは、アルミをはじめとする非鉄金属の直角肩加工において、外周研削仕様+すくい面ラップ仕上げの効果で刃先への溶着が抑えられ、光沢のある美しい加工面を実現する。今回、従来の10サイズに加え、06サイズ、15サイズにもAJチップブレーカを設定し、より幅広い加工形態に対応できるようになった。 今回の2つのチップブレーカは、一般機械加工産業、金型、自動車、船舶、建機、重電重工にて活用できる。 Tung-Triは、高い経済性と耐びびり性を実現する直角肩加工用カッタ。3コーナを使用できるインサートと超低抵抗設計の主切れ刃・さらいにより、1つのインサートを長く利用できる。 大きなすくい角と深いインクリネーションを持つインサートの採用で、切削抵抗が低く抑えられる。さらにインサートの逃げ面は特殊な多段形状に、またカッタボディは不等ピッチを採用していることから、加工中のビビりを抑制できる。これらの組み合わせにより、Tung-Triは幅広い加工領域で切れ味の良い安定した加工を実現する。 主な形番、標準価格は「TOET060304PDER-MJ AH3135」が1250円、「TOET150604PDER-MJ AH3135」が1640円、「TOGT060304PDFR-AJ KS05F」が1220円(いずれも税別)。初年度1億2800万円の販売を見込んでいる。 イワタツールが、経産省が選定する 「はばたく中小企業・小規模事業者300社」に イワタツール(社長=岩田昌尚氏、本社=名古屋市守山区)はこのほど、経済産業省中小企業庁が主催する「はばたく中小企業・小規模事業者300社」に選定され、11月12日の授賞式で経済産業大臣より表彰されたことを発表した。 「はばたく中小企業・小規模事業者300社」とは、ITサービス導入や経営資源の有効活用等による生産性向上、積極的な海外展開やインバウンド需要の取込み、多様な人材活用や円滑な事業承継など、様々な分野で活躍している中小企業・小規模事業者を選定し表彰するもの。 2020年の「はばたく中小企業・小規模事業者300社」では「生産性向上」「需要獲得」「担い手確保」の3つの分野で活躍している企業・事業者が選出され、同社は「生産性向上」の分野で、女性と高齢者が活躍する職場を実現し、世界トップクラスの特殊用途ドリルを生産する企業として表彰された。 同社は、焼入鋼などの高硬度材用の小径深穴ドリルをはじめ、小径工具の分野で世界最高速加工が可能なドリル(特許取得)や、最小径8μmのドリルなどを自社で開発しており、その精度、加工速度、寿命においては世界トップレベルの技術を持っている。さらにダイヤモンドなどの新素材のドリル開発やIoT活用など、常に新しい取り組みにもチャレンジし続けている。 また、基礎的な技術教育と、個々の得意分野を活かし、プライベートと両立した働き方ができる体制を構築し、現在同社ではスタッフの約半数を女性と高齢者が占めそれぞれ活躍している。 2020年11月分工作機械 受注速報 受注総額前年同月比8%増の882億円 日工会 増加は26か月ぶり 日本工作機械工業会(日工会、会長=飯村幸生氏・芝浦機械会長)が12月9日発表した2020年11月分工作機械受注速報によると、受注総額は前年同月比8・0%増の882億22百万円となり、26か月ぶりに増加した。前月比も7・3%増だった。 このうち内需は、前年同月比15・2%減の265億91百万円で、24か月連続の減少。前月比は8・0%減だった。 外需は、前年同月比22・5%増の616億31百万円となり、2か月ぶりに増加した。前月比は15・6%増だった。 併せて発表された2020年累計(1〜11月)の受注総額は、前年同期比29・6%減の8023億20百万円。内需が同35・9%減の2921億62百万円、外需が同25・4%減の5101億58百万円となった。 DMG MORI SAILING TEAM、 世界一周ヨットレースにて海洋中の マイクロプラスチック調査研究に協力 DMG森精機(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区)は12月8日、外洋セーリングチームDMG MORI SAILING TEAMが現在参加中の世界一周ヨットレース「ヴァンデ・グローブ2020-2021」において、海洋中のマイクロプラスチックの調査研究に協力することを発表した。 ヴァンデ・グローブは、約80日間をかけて、単独無寄港無補給で南半球を一周(総走行距離約4万75q)する外洋ヨットレース。ヨットセーリングは、エンジンを使わず風の力のみを動力とするため、有害な排気・排水が一切ない環境に優しい競技だ。また、船に積載した水力発電とソーラー発電によって電力を確保し、飲料水などは海水から真水に変える浄水装置を活用している。 レースの航行海域には、一般商船や海洋調査船の航行が少ない南氷洋等も含まれており、同社は「研究がまだ行き届いていないこれらの海域でマイクロプラスチックのサンプルを採集することにより、近年、世界的な課題としてあげられるこの問題に対して、少しでも貢献できるのではないかと考え、本活動を実施するに至った」としている。 なお、採集したマイクロプラスチックのサンプルは、レース後に国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)に提供し、そこで調査研究を実施する。 【海洋プラスチック調査研究方法】 レース中、専用のフィルターを設置し、マイクロプラスチックを採集する。▽フィルターは、300μmプランクトンネットを使用する。▽使用済フィルターはパッキングし、採集期間とその期間に航行したルート情報等を加えて分析までの間、保管する。▽レース終了後、採集したサンプルをJAMSTECに提供し、調査研究を実施する。 さらに充実のラインナップ 「モンキレンチHX」 トップ工業 同社が提案する新たなスタンダード トップ工業(社長=石井真人氏、本社=新潟県三条市)は、従来品を大幅リニューアルしJIS規格サイズを超えるワイドな口開きなど魅力的な機能を搭載した「モンキレンチHX」に、このほど新たに2サイズを追加しラインナップの拡充を図った。 今回追加発売されたのは、「HX-100」(口開き0〜15o、JIS規格+2o)と「HX-375」(口開き0〜48o、JIS規格+4o)。来春にはさらに2サイズの発売を予定し、全8サイズの充実のラインナップとなる。 モンキレンチHXは、シャープな先端形状により狭い場所や込み入った場所で威力を発揮。また、厳選された国産クロムバナジウム鋼を自社工場で鍛造しており、抜群の強度を誇る。 標準価格は、「HX-100」が3050円、「HX-375」が1万750円(いずれも税別)。 同製品についての詳細は同社サイト(https://www.toptools.co.jp/products/monkeywrench_hx/)で確認できる。 工具のこだわりから生まれた厳選腰袋シリーズ! 「Tcarryシリーズ」 トップ工業 新モデル追加 トップ工業は、創業80余年の工具メーカーとしてのこだわりから生み出した厳選腰袋シリーズ「Tcarry(ティーキャリー)シリーズ」に、新モデルを7点追加し販売を開始した。 追加された新モデルは次の通り。価格は税別。 ◆カッター差し(TPC-101)▽フレキシブルに可動するヒンジタイプ、便利な替刃ホルダー付。標準価格1900円。 ◆ペン型充電ドライバー差し(TPJ-101PN)▽予備バッテリーが収納できる。ソケットを付けたまま収納OK。標準価格2500円。 ◆電工用腰袋3段タイプ(小)(TPD-301S)▽抜群の収納力、整理に便利な3段タイプ。標準価格5200円。 ◆電工用腰袋3段タイプ(中)(TPD-301M)▽抜群の収納力、整理に便利な3段タイプ。標準価格6200円。 ◆ツールバッグ(中)(TB-3520)▽持ち運びに便利なコンパクトタイプ新登場。標準価格7100円。 ◆ツールバッグ用ショルダーストラップ(TB-S)▽丈夫で安心、ツールバッグが肩掛けできるストラップ。標準価格1200円。 ◆テープホルダー(大)(TPH-2)▽要望に応え、養生テープやガムテープ用を追加。標準価格1000円。 ペン型充電ドライバー差し(TPJ−101PN) 2021年3月期第2四半期連結決算 コロナ拡大の影響で減収減益 TOTO 下期は改善を見込む TOTO(社長=清田徳明氏、本社=福岡県北九州市)が10月30日発表した2021年3月期第2四半期連結決算(2020年4〜9月)は、売上高が前年同期比13・1%減の2575億46百万円、営業利益が39・3%減の106億5百万円、経常利益が42・6%減の102億92百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が63・2%減の45億69百万円で、減収減益となった。新型コロナウイルス感染症の拡大により、売上高で353億円、営業利益で98億円のマイナス影響を受けた。 国内住設事業は、売上高が前年同期比14%減の1877億円、営業利益が63%減の48億円。コロナ拡大の影響で経済活動が制限され、ショールームの臨時閉鎖等によりリモデル・新築ともに減収減益となった。 海外住設事業は、売上高が前年同期比13%減の571億円、営業利益は横ばいの70億円となった(2020年1〜6月)。中国はコロナ拡大の影響で減収減益。アジアは、ベトナム等におけるコロナ拡大の影響で減収となったが、台湾が堅調で微増益。米州は、コロナ拡大の影響が大きく減収となったが、ウォシュレットの販売台数大幅増等により増益となった。 新領域事業は、売上高が前年同期比7%増の126億円、営業損失が1億円で増収赤字となったが、赤字幅は縮小した。その中で、セラミック事業は半導体市場の需要増により増収増益となった。 通期連結業績予想については、国内住設事業で減収減益、海外住設事業で減収増益、新領域事業で増収黒字化を見込み、全体では売上高5630億円(前期比5・6%減)、営業利益310億円(15・7%減)、経常利益295億円(18・3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益175億円(25・8%減)と予想した。 |