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2020年(令和2年)11月
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2020年11月1日(日)8日(日)2759号・2760号
MECT2021第1回実行委員会開催
新年会、SEスクールは中止に
愛機工 令和2年度10月理事会開く

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は、10月2日午後4時30分より名古屋市中区の東京第一ホテル錦にて理事会を開催した。理事18名、監事1名が出席。来年10月開催のメカトロテックジャパン2021(MECT2021)に向けて、第1回実行委員会を開き準備を開始することなどが報告された。
 理事会は定刻に志知亨総務部長(志知社長)の司会進行で始まり、審議前に、東邦ガス都市エネルギー事業部より電気料金低減についての提案があった。また、MECT2021について、ニュースダイジェスト社の樋口八郎社長と平野清嗣情報企画部長より、展示会への協力要請と今展の開催要項の説明が行われた。
 水谷理事長が挨拶で「我々業界の展示会もぼつぼつ見られるようになってきましたが、その中でリモートの展示会という話も聞きます。視覚と聴覚はリモートでできますが、味覚と嗅覚と触覚、特に触覚は触ってみるということが、今後の展示会においてリアルでやる場合の鍵になるのではないかと思ったりしています。世の中これから変わって行きますが、生き残っていくために我々はそれに対応して行かなければならないと思います。今日も来年のMECTに向けて重要な説明がありますので宜しくお願いします」と述べた後、各議案の審議に入った。
 会員の状況について、事務局より賛助会員2社の脱退が報告された。これにより組合員228社、賛助会員106社となった。
 MECT2021実行委員会について、高田研至実行委員長(組合副理事長/井高社長)が説明。MECT2021は来年10月20〜23日にポートメッセなごやで開催される。出展者の募集開始は本年11月2日。同展に向け第1回実行委員会を10月6日に安保ホールにて午後1時30分より開催する。開催要項は従来と同じだが、入場の際は極力、事前登録を要請してQRコード(またはバーコード)等で管理する。組合が配布する招待券の対応については今後検討。恒例の特別企画はこれから具体化する。出展受付では、まずは申し込みを済ませコロナ感染の状況で申し込み締め切り前にキャンセル(キャンセル料が発生しない)する場合が想定されるため、正式な小間勧誘数は後日発表する。また、実行委員会は、受付状況によっては第2回目を開催する場合もあるとした。
 2021年組合新年会について、中止としたことが水谷理事長より報告された(9月1日、FAXにて配信)。来年1月21日に開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染の収束が不透明で、クラスター感染を避けるため。なお、2022年の新年会は1月19日にホテルグランコート名古屋にて開催を予定している。幹事(担当支部)はスライドして北支部が担当する。
 セールス・エンジニア(SE)スクールについて、中止としたことが林正人経営対策部長(広商NEXUS会長)より報告された(9月1日、FAXにて配信)。10月1〜3日に予定していたが、コロナ感染収束の目処が立たず、会場となるポリテクセンター中部(愛知県小牧市)は県内各地から若年層の研修生が集まり、感染リスクを避けるため中止を決定した。なお、2021年度は6月および10月(または9月)に2回のSEスクールを予定している。
 今後の事業活動については、水谷理事長が年度内の事業はMECT関連を除いてすべて中止すると述べた。ただし、支部忘年会、年度末から4月に開催される支部総会等については、各支部に一任するとした。
 延期している前年度野球大会(第79回大会)については、野崎憲昭福利厚生部長(常磐精機社長)が10月中旬を目安に実施するかを決断すると話した。11月または12月を予定、会場は江南市民球場。試合を残す準決勝、決勝の出場チームにヒアリングをして決めるとした。
 全機工連・中部ブロック会議については、水谷理事長が、開催予定は半年後の来年2月だが、コロナ感染の推移を注視して10〜11月に開催するかを決断すると述べた。全機工連では開催の有無を各ブロックに一任している。ただし、開催の際は懇親会を取り止め、開催要項についても見直しが必要としている。ブロックヘの補助金は実施・中止にかかわらず支給される。幹事は遠州機工会(会長=前嶋孝行氏・前島商会社長)。
 コロナ禍における業界の状況について、林経営対策部長より9月10日に組合員を対象に実施した「景況等に関する臨時アンケート」の集計結果が報告された。直近3か月(7〜9月)の売上が前年同期比で「30%減少」した所が40・4%。それ以上減っている所も17%強あり、合わせて6割弱が大きく減少した。同氏は、回答の無い所を含めると30%以上減少した所は6〜7割にのぼるのではないかと予想。冬の賞与について「大手でも大幅に減ると聞いている。中小の場合で3割も4割も売上が減って、賞与が出せるのか。来月頃に賞与についてのアンケートを実施し結果を組合員に情報発信できれば」との考えを示した。(アンケート結果は別掲)
 訃報。MINEZAWA(三河支部)の取締役会長峰澤節子さん(峰澤彰宏社長の御母堂)が9月25日、永眠された。享年92歳。通夜および告別式は近親者のみで執り行われた。
 その他、事務局より、6月理事会で議論した理事定数の規約改正について、改正の素案が示された。今後、継続して審議する。これに関し、支部長会議を開催することを確認した。
 次回12月理事会は、12月1日に東京第一ホテル錦にて開催する。午後4時30分開始予定。
「景況等に関する臨時アンケート」調査結果
 同組合が組合員を対象に9月10日実施したアンケートの主な結果は次の通り。回答総数は94社/228社。
 @直近3か月(7〜9月)の売上は前年同期間に比較してどの程度か?▽「同水準」…4・3%▽「10%減少」…7・4%▽「20%減少」…30・8%▽「30%減少」…40・4%▽「40%減少」…14・9%▽「50%減少」…1・1%▽「50%以上減少」…1・1%。
 A直近3か月の営業利益の水準はどの程度か?▽「昨年度と同程度」…7・4%▽「大幅に減益であるが黒字を確保」…61・7%▽「営業赤字」…30・9%。
 B今後の見通しをどのように予想するか?▽「年末に向けて回復」…23・4%▽「2020年末まで回復しない」…41・5%▽「2021年以降も厳しい」…35・1%。
 C補助金等について(無回答・複数回答あり)▽「持続化給付金の給付を受けた」…19社▽「持続化給付金の申請を検討」…6社▽「雇用調整助成金の給付を受けた」…32社▽「雇用調整助成金の申請を検討」…8社。
 D固定費削減について(無回答・複数回答あり)▽「経営者の報酬削減を行った」…26社▽「管理職の報酬削減を行った」…5社▽「一般社員も含めて給与の削減を行った」…3社▽「営業所等の統廃合を行った」…1社▽「社員数の削減、営業所等の統廃合を行った」…6社▽「その他」…残業の削減、新入社員数を減らす、出張を減らす、テレワークの導入、業務効率化、会議や打合せのWEB化、リースや外注の見直し等、また特に何もしていないという回答も複数あり。

中部経産局10月公表 最近の管内総合経済動向
設備投資の判断を下方修正
「製造業を中心に弱い動きが広がっている」

 中部経済産業局は10月14日発表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動について「低迷しているものの、生産面に持ち直しの動きがみられる」とした前月の総括判断を据え置いた。(比較は、断りのあるものを除き、2020年8月の実績値による)
 個別の項目では、設備投資の判断を「増加しているものの、伸びは鈍化している」から「製造業を中心に弱い動きが広がっている」に6か月ぶりに下方修正。管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)は、21か月連続で前年を下回った。設備投資の判断指標としている日銀短観、法人企業景気予測調査及び日本政策投資銀行の設備投資計画調査などで、2020年度の設備投資計画は、前回調査時点よりも減少となっている。
 生産は、「持ち直しの動きがみられる」とした前月の判断を据え置いた。鉱工業生産の動向を指数(8月速報)でみると、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、鉄鋼業などが上昇したことから、前月比4・3%増と3か月連続で上昇した。前年同月比は16・6%減と11か月連続の低下となった。主要業種では、輸送機械が、乗用車及び自動車部品で持ち直しの動きがみられる。生産用機械は、金属工作機械が国内・海外向けともに低水準。電子部品・デバイスは、SSD向け等を中心に緩やかに持ち直している。
 個人消費については、3か月連続で「弱まっているものの、一部に持ち直しの動きがみられる」と判断した。管内商業動態統計(販売額)は、前年同月比2・6%増と全体では3か月連続で前年を上回った。スーパーは、食料品等に動きがみられ同7・5%増。家電大型専門店は、生活家電等が好調で同4・0%増。ドラッグストアは新規出店効果等がみられ同15・1%増となった。一方、百貨店は、猛暑や外出自粛の影響により同24・7%減。コンビニエンスストアは、外出自粛や在宅勤務拡大による来店客数減少の影響で同6・8%減となった。乗用車販売は、普通車、小型車及び軽自動車が前年を下回り、全体では11か月連続で前年を下回った(乗用車新車新規登録・届出台数…前年同月比16・2%減)。
 その他、公共投資は「持ち直しの動きがみられる」(2か月連続)、住宅投資は「弱い動きとなっている」(4か月連続)、輸出は「持ち直しの動きがみられる」(2か月連続)、雇用は「需給が緩和している」(3か月連続)と判断した。

9月度鍛圧機械受注総額40・2%減
19か月連続で前年下回る
日鍛工 国内外向けともに改善見られず

 日本鍛圧機械工業会(日鍛工、代表理事会長=坂木雅治氏・アマダ相談役)が10月8日発表した鍛圧機械会員月次統計によると、2020年9月度の受注総額は、前年同月比40・2%減の219億47百万円となり、19か月連続で前年を下回った。国内外ともに大型設備投資案件は低調で、回復の兆しの見えない状況が続いている。
 機種別にみると、プレス系機械は、前年同月比51・4%減の57億42百万円となり、3か月連続で前年を下回った。小型プレスが3・2%減、中型プレスが30・2%減、大型プレスが67・2%減、超大型プレスが75・0%減。油圧プレスは3・7%減、フォーミングが75・0%減、自動化・安全装置も69・4%減といずれも低調だった。
 板金系機械は、前年同月比41・0%減の98億79百万円となり、12か月連続で前年を下回った。レーザ・プラズマが57・0%減、プレスブレーキが25・5%減、パンチングも35・3%減だった。
 サービス系(サービス・部品金型)は、前年同月比22・5%減の63億26百万円となり、6か月連続で前年を下回った。
 内外別(機種計)では、国内が前年同月比39・9%減の114億52百万円。自動車向け36・3%減、金属製品製造業向け44・1%減、一般機械向け28・1%減、電機向け46・2%減、鉄鋼・非鉄金属向け55・2%減と振るわなかった。
 輸出は、前年同月比56・1%減の41億69百万円となり、中国向けが14・7%増となったものの低水準で、北米向け73・0%減、欧州向け61・9%減、東南アジア向け70・9%減、韓国・台湾向け88・5%減と各地区ともに低調だった。

コロナ禍の厳しい環境下で減収減益
通期業績予想は売上高7700億円
岡谷鋼機 令和3年2月期第2四半期決算報告

 岡谷鋼機(社長=岡谷篤一氏、本社=名古屋市中区)は、9月30日正午より名古屋証券取引所大ホールにて、令和3年2月期第2四半期決算説明会を開いた。馬場紀彰副社長、河村元志取締役、中島孝次企画本部企画部長が出席した。
 令和3年2月期第2四半期(令和2年3〜8月)の連結決算は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で経済活動が停滞し景気が急速に悪化した中で、売上高が3646億63百万円(前年同期比17・9%減)、営業利益が49億14百万円(同48・5%減)、経常利益が74億81百万円(同38・1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益が49億54百万円(同42・0%減)となった。
 セグメント別売上高は、「産業資材」が、化成品部門で自動車関連や住設向け樹脂原料が減少、またメカトロ部門で自動車・工作機械等の減産の影響により部品・工具・設備等が減少し、全体で前年同期比23・2%減の大幅な減収となった。「鉄鋼」は、建材関連・製造業向けの国内販売に加え、米国及びアジア向けを中心に減少し、同15・9%減。その他のセグメントも「情報・電機」が同15・6%減、「生活産業」が同10・4%減となった。
 通期の連結業績予想については、公表を見送っていたが、現時点で入手可能な情報及び予測等に基づいて算定し、売上高7700億円(前期比12・1%減)、営業利益130億円(同31・7%減)、経常利益160億円(同30・5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益100億円(同36・2%減)と発表された。
 令和3年2月期の配当予想は、第2四半期110円、期末115円、年間配当225円とした。

メカトロテックジャパン2021
愛機工 第1回実行委員会を開催
安心・安全な展示会へ向け始動

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は、ニュースダイジェスト社主催、同組合が共催する国内最大級の工作機械見本市「メカトロテックジャパン2021」(略称=MECT2021、会期=2021年10月20〜23日)の第1回実行委員会を、10月6日午後1時30分より名古屋市中村区の安保ホールで開いた。高田研至実行委員長(組合副理事長/井高社長)をはじめとする実行委員・担当理事のほか、主催者のニュースダイジェスト社から樋口八郎社長ら3名も出席し、コロナ禍の中、感染症対策を講じつつ、安心・安全な展示会の開催に向け協力していくことを確認した。出展募集は11月2日から開始される。
 実行委員会は伊藤正人副実行委員長(組合事業部長/伊藤信産業社長)の司会進行のもと、冒頭、水谷理事長が「2年に一度のMECTなので、メーカーさんも多数参加してくださると思います。今後のコロナの状況を見ながら、安心・安全な展示会をめざし、まずは出品メーカーさんの勧誘、集客に努力してまいりたい。今日からスタートということで、来年の展示会に向けて頑張ってまいりましょう」と挨拶。
 ニュースダイジェスト社の出席者が紹介された後、同社の樋口社長が「出展募集活動の始まりです。コロナ禍の中なので対策をしっかりと行って、何とかMECT2021を通じて設備投資活動が積極的になるように、良い出展者を数多く集めてまいりたいと思っています。実行委員の皆様には格別のご協力をいただきまして、本日は懇親会もパスということですが、大盛会で終わった暁には盛大に皆さんと祝宴を開きたいと思っていますので、どうぞ宜しくお願いします」と挨拶した。
 続いて、平野清嗣MECT事務局長(ニュースダイジェスト社情報企画部長)が開催要項の説明を行い、従来からの変更点やコロナ禍の中での運営体制などについて話した。
 MECT2021は予測開催規模1700小間、予測来場者数8万人とし、数字自体は毎回掲げているものだが、今回「新型コロナウイルス感染拡大防止のため出展小間数の調整や館内への入場を制限する場合がある」との文言を付加した。平野事務局長は「厳密に会場内のシミュレーションを詰めているので、分かり次第、回答する。総小間数が減る可能性のあることを承知おき願いたい」と述べた。
 また、感染症対策として、来場者を把握する必要があるため、これまで行ってこなかった来場者登録を今回は実施する考えを示した。詳細は未定だが、バーコード等で小間でも管理できるシステムの導入を考えていると説明した。
 出展キャンセルについては、従来のルールを維持する。ただし、コロナの影響により展示会を開催できない場合は、状況に応じ、判断をしたタイミングで柔軟に考えていくとした。
 今回、出展案内用パンフレットに「新型コロナウイルス感染症対策について」の記述を追加した。来年6月の出展者説明会を目処に具体的な案を構築するなどと話した。
 この後、高田実行委員長が「お忙しい中、ご参集いただき誠にありがとうございます。皆さん、もう何回も出られている方が多いと思いますので、いつもの通り進めさせていただきます」と挨拶し、同氏を中心に実行委員と担当理事らで過去の資料に基づいて出展者の勧誘担当を決めるなど、出展募集開始前の準備作業を行った。
 出展申し込みの受付期間は11月2日から来年2月26日まで。満小間になり次第、受付を締め切る。
 最後に、森田乾嗣副実行委員長(組合副理事長/モリタ社長)が「力を合わせて、元気な愛知復活のために、大成功にMECT2021を開催していきたいと思っていますので、宜しくお願いします」と述べ、実行委員会を終了した。
MECT2021
開催概要

 【会期】2021年10月20日(水)〜23日(土)の4日間
 【開場時間】10時〜17時、10月22日(金)は18時まで、最終日23日(土)は16時まで
 【会場】ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)1号館・2号館・3号館
 【予測開催規模】1700小間
 【予測来場者数】8万人
 ※新型コロナウイルス感染拡大防止のため出展小間数の調整や館内への入場を制限する場合がある。
 【入場料金】1人1000円、団体10人以上1人500円(いずれも消費税込み)、ただし公式ウェブサイトからの事前登録者、海外来場者、学生は無料
 【主催】ニュースダイジェスト社
 【共催】愛知県機械工具商業協同組合
 【後援】経済産業省、外務省、文部科学省、日本貿易振興機構(ジェトロ)名古屋貿易情報センター、愛知県、名古屋市、名古屋商工会議所(順不同、申請予定)
 【特別協賛】日本工作機械工業会/全日本機械工具商連合会(順不同、申請予定)
 【協賛】日本鍛圧機械工業会/日本精密機械工業会/日本ロボット工業会/日本工作機器工業会/日本精密測定機器工業会/日本光学測定機工業会/日本機械工具工業会/ダイヤモンド工業協会/日本工作機械販売協会/日本工作機械輸入協会/製造科学技術センター/日本機械鋸・刃物工業会/日本金型工業会/日本電機工業会/日本フルードパワー工業会/マイクロマシンセンター/日本ロジスティクスシステム協会/日本電気制御機器工業会/日本産業洗浄協議会/研削砥石工業会(順不同、申請予定)
 【出展製品】工作機械、鍛圧・板金加工機、射出成形機、3Dプリンター、機械工具、のこ刃、切削工具、工作機器、測定機器、試験機器、研削砥石、研磨材、油圧・空圧・水圧機器、歯車・歯車装置、環境・安全対応機器装置、CAD/CAM/CAE、制御装置・関連ソフトウエア、産業用ロボット、搬送装置、洗浄機械装置、品質管理・安全・試験認証機関、新素材、マイクロマシン、ナノテクノロジー関連など

第43回ユアサ炭協会本部会総会に
リモートを含め290名が出席
ユアサ商事 新中期経営計画で売上高5450億円めざす

 ユアサ商事(社長=田村博之氏、本社=東京都千代田区)は、9月4日午後3時より東京都港区のANAインターコンチネンタルホテル東京にて、同社の仕入先で組織する「炭協会」の第43回本部会総会を開いた。例年5月に開催される同総会だが、新型コロナウイルスの影響により延期されていた。当日は徹底した感染防止策がとられ、会場に174名、リモートで116名の合計290名が出席した。
 冒頭、ユアサ炭協会本部会会長の花木義麿氏(オークマ会長)が挨拶で「工作機械受注は本年5月に底を打ったかと思います。そして、これから回復する兆しが見えているところです。中国ではいち早く市況が好転しましたし、また、アメリカでは思い切って経済活動を再開しています。国内においても、半導体製造装置は好調ですし、自動車販売も回復の途についているかと思います」と業況について述べた。
 さらに「ユアサ商事様は、幅広い分野で新たな成長に向けての新たな挑戦を続けておられます。この秋には、リアルとバーチャルを融合させた『YUASA Growingフェア』を関東と関西で開催される予定です。まさに今の時代にふさわしい取り組みであるかと存じます。私どももユアサ様とともに懸命に前に進んでまいりたい」と話した。
 ユアサ炭協持株会理事会の業務報告を理事長の岡村吉光氏(コガネイ社長)が行い、報告の最後に同氏は「私ども持株会の会員各社としては、ユアサ商事様の安定的な配当政策に期待するとともに、コロナ禍による不透明な経済状況が続く中、より一層、強固な関係を築いてまいりたい」と述べた。
 続いて、田村ユアサ商事社長が同社の業績報告と今年度から3カ年を対象とした中期経営計画「Growing Together2023」について説明した。
 2021年3月期第1四半期の業績は、売上高が943億円(前年同期比12・8%減)、営業利益が14億円(同18・7%減)、経常利益が17億円(同15・1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益が11億円(同17・4%減)となった。新型コロナウイルス感染症拡大による政府の緊急事態宣言や自粛要請等により経済活動が停滞し厳しい市況の中、AI企業との資本業務提携、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進、関西圏物流機能強化、感染症対策商品の販売・開発などに取り組んだ。
 同社は創業360周年を迎える2026年に向けて、業界トップレベルの収益構造を持つ『つなぐ 複合専門商社グループ』への成長をめざしている(ユアサビジョン360)。2023年3月期を最終年度とする「Growing Together2023」はその第2ステージとなり、総合力、チャレンジ、コミュニケーションをキーワードに、社会課題解決ビジネス=成長事業と位置づけ事業の発掘・育成を行うとともに、コア事業の強化、経営基盤の強化により収益性を高め、計画の最終年度に売上高5450億円、営業利益154億円、経常利益164億円、純利益115億円の達成をめざす。
 成長事業は、@海外事業Aロボ(AI)&IoT事業B環境・エネルギ―ソリューション事業C新流通事業Dレジリエンス&セキュリティ事業E農業事業F介護・医療事業G食品事業Hシェアリング事業を展開。田村社長は、成長事業の売上を全体の約2割(2020年実績)から3割まで伸ばしたい考えを示し、「これらはすべてコア事業に関わるものであり、成長事業を成長させた上で、コア事業ビジネスを拡張していきたい」と話した。
 成長戦略の推進に向けては、本年4月からグローイング戦略本部を設置し、全社・グループ横断的に推進していく。
「YUASA Growingフェア」を関東・関西で開催
 今年は、全国5か所で毎年開いていたやまずみ会主催の「グランドフェア」に代えて、「YUASA Growingフェア」を関東(会期=11月13〜14日、会場=幕張メッセ)と関西(会期=12月11〜12日、会場=インテックス大阪)で開催する。ニューノーマル(新常態)にふさわしい『リアルとバーチャルが融合した展示会』となる予定。会場に複数のパソコンを用意し、仮想空間にVR(バーチャルリアリティ)でブースを作成し新情報を発信する一方、テーマゾーンは面積をグランドフェアの約2倍に拡大し、商品サービスをリアルに体験・体感してもらう。
 田村社長は、来年以降の展示会開催に向けての「一石を投じた展示会として、今回当社の主催で開催させていただきます」と述べ、出席者に対し来場を呼び掛けた。
 休憩をはさんで時局講演に移り、楠木建一橋大学ビジネススクール教授が「ストーリーとしての競争戦略〜優れた戦略の条件〜」と題して約1時間にわたり講演した。

福岡県に本社を置く切削工具商社
澤永商店を完全子会社化

Cominix 業容拡大を図る Cominix(社長=柳川重昌氏、本社=大阪市中央区)は9月18日、澤永商店(社長=澤永博史氏、本社=福岡市南区)の全株式を取得し、完全子会社とすることを発表した。
 澤永商店は、1951年の設立以来、九州エリアに確かな実績と取引先との信頼関係を構築し、70年にわたり切削工具卸売業を営んできた。2019年8月期の売上高は3億4300万円。
 切削工具・耐摩工具・光製品等の販売を主力事業として展開するCominixグループは、成長戦略として、優良顧客を持ちながら後継者不在等の経営上の課題がある企業との戦略的提携を継続的に検討しており、今回、澤永商店を連結子会社とすることで業容拡大が期待できるとして全株式の取得を決定した。

黒田彰一氏
黒田精工最高顧問

 ボールねじ、マシニングセンタ用ツーリング、精密金型、測定装置、工作機械等を製造・販売する黒田精工(社長=黒田浩史氏、本社=神奈川県川崎市)の最高顧問(元取締役会長)黒田彰一氏が9月30日、老衰のため逝去した。享年96歳。
 同氏は、日本金型工業会の会長を昭和48年5月〜同50年5月と同58年5月〜平成5年5月の通算20年間務め、業界の発展にも尽力した。
 葬儀は新型コロナウイルスの感染状況等を鑑み、家族葬にて執り行われた。喪主は長男で同社社長の黒田浩史氏。後日、「お別れ会」の開催を予定(日程未定)している。

峰澤節子氏
MINEZAWA会長

 機械工具・配管資材・マテハン機器等を販売するMINEZAWA(社長=峰澤彰宏氏、本社=愛知県岡崎市)の会長・峰澤節子氏が9月25日、逝去した。享年92歳。
 通夜および葬儀告別式は近親者のみで行われた。

コロナ禍の“新7つのみらい”掲げ
リアルとWEBのハイブリット開催
『中部みらい市』盛況裡に閉幕

 中部みらい会(会長=伊藤辰之氏・イトウ社長/橋本総業と販売店・メーカーの集い)が主催する『2020ハイブリット中部みらい市』が10月9日(金)・同10日(土)の2日間、名古屋市千種区の名古屋市中小企業振興会館「吹上ホール」で、自動検温装置や手指消毒液、飛沫防止用アクリル板など新型コロナウイルス感染予防対策を万全にしたうえで開催された。
 コロナ禍での開催とあり、橋本総業は試行錯誤を繰り返し“リアルとWEBの融合”という新たな『みらい市』のカタチを提唱。全国8か所で開催される『みらい市』の先陣を切った中部エリアでの開催はあいにくの空模様だったが、両日合わせて動員目標3000名(ウェブアクセス含む)、売上目標35億を突破。盛況裡に幕を下ろした。
 注目すべきは、やはり『WEBみらい市』だ。開催初日のオープニングセレモニーはZOOMでライブ配信され、セミナーも『WEBみらい市』のなかで常時放映されていた。会場内に設置された全方位カメラでのライブストリーミングは当日の臨場感を生で味わえ、各出展者を順に巡ったインタビュー形式のライブコマースも視聴数が非常に高く、当日の売上に大きく貢献した。国内はもちろん、ベトナムや米国など海外からのアクセスもあったようだ。スマートフォンからのアクセスを容易にできるよう設定した結果、20代〜30代のアクセス率がおよそ6割を占めていた。
 『リアルみらい市』では、新型コロナウイルス対策コーナーや家事ラクコーナー、昨今注目を集める防災コーナー、加速するデジタル時代の到来を見据えたITコーナーなど、時代のニーズを捉えた出展企画に来場者の注目は集まっていた。
 新型コロナウイルスの影響により多くの展示会などが中止もしくは延期を余儀なくされた2020年。工事店などからは「欲しい製品の情報をどこで仕入れたらよいのか見当もつかない。こうした展示会の開催を待っていた」といった声が聞かれ、また、メーカーからも「新製品の発表の場がことごとく失われてきたので、今回の開催は非常にありがたい」との声があちこちから上がっていた。主催者は「コロナ禍ということもあって開催は非常に悩みました。そんななかWEBみらい市を企画し、なんとか皆さんの期待に応えようと開催にこぎ着けました。初開催となったWEBみらい市にはまだまだ多くの課題も残っていますが、何はともあれ開催して良かったと思います」と安堵の声を漏らしていた。

現場第一線で活躍する会員集い
実務責任者会開催
中部みらい会 分野別動向など学ぶ

 中部みらい会は10月15日(木)午前10時より、名古屋市中村区の名鉄ニューグランドホテル7階椿の間において、体温測定や手指消毒、ソーシャルディスタンスなど充分な新型コロナウイルス感染拡大防止対策を施したうえで「実務責任者会」を開催した。会員各社の現場第一線で活躍するメンバーが集まった。
 会の冒頭、中部みらい会正会員を代表して中川正巳副会長(東晋商事社長)が、賛助会員を代表して小山内健晴TOTO中部支社副支社長が、特別会員の橋本総業からは田所浩行専務執行役員が(ビデオでの参加ではあるが)昨今の市場状況などを交えながらそれぞれ挨拶した。
 続いて、斎藤武宣橋本総業中部ブロック長から『2020ハイブリット中部みらい市』に対しての参加御礼ならびに結果報告が行われた。斎藤中部ブロック長は「今回はコロナ禍の状況で、リアルとWEBの融合型である『ハイブリットみらい市』として開催いたしました。WEBは、今後の新しい仕事の仕組みとして進化させていきます。結果につきましては、コロナ禍の影響および台風接近による交通機関の乱れなどを心配しましたが無事目標を達成することができました。また、アフターフォローとして、来場いただいた工事店さまへの四位一体営業の推進を積極的に実施したいと考えておりますので、ご協力よろしくお願いします」との言葉で報告を結んだ。
 その後、メーカー各社による分野別業界動向のレクチャーおよび商品研修会が開かれた。まず管材分野から積水化学、キッツ、タブチ、ブリヂストンが自社新製品などをアピール。休憩を挟み、住設分野からTOTO、ノーリツ、リンナイ、クリナップが、空調分野からダイキン、三菱電機、パナソニック、荏原製作所が、電材分野から橋本総業電材グループが、それぞれの分野市場の現況報告や新製品の紹介などを行った。
 会を終え、参加者は昼食を取りながら互いの近況報告などを交わし、親交を深めていた。

第8回山田貞夫音楽賞特選の
山田貞夫音楽財団 第8回新進演奏家コンサート
古田さん、水野さん、若菜さん出演

 公益財団法人山田貞夫音楽財団(代表理事=田中真紀代氏)主催の「第8回新進演奏家コンサート」が10月2日、名古屋市中区の三井住友海上しらかわホールで開催された。
 同財団は、クラシック音楽の振興並びに音楽文化水準の向上に寄与するため、愛知県における音楽家の支援などの活動を行っている。同コンサートの開催も主な事業のひとつで、将来有望な新進演奏家に発表の場を提供し、今後の活躍を奨励する。
 コンサートには、7月30日に行われた「第8回山田貞夫音楽賞」の最終選考会で特選に選ばれた、古田友哉さん、水野綸さん、若菜里香さんの3名が出演し、セントラル愛知交響楽団と協奏曲を協演した(指揮=松尾葉子セントラル愛知交響楽団特別客演指揮者)。
 演奏曲は、シューマン「ピアノ協奏曲イ短調Op.54」(古田友哉さん)、ブルッフ「ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調Op.26」(水野綸さん)、チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23」(若菜里香さん)。
 ソーシャルディスタンスを保つため、ホール全席約700席の半分の350名ほどに観客を絞り、入場時には検温と手指のアルコール消毒を要請。舞台上も演奏者、楽団員の間隔を通常より広く取り、弦楽器と管楽器の間に飛沫防止用シールドを設置するなど、感染症対策が取られた。

針葉樹の香り漂う水溶性切削液
「メタルカットフォレスト」発売
トラスコ中山 切削液の腐敗臭を抑制

 機械工具卸売商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=東京都港区)は、プライベートブランド商品の水溶性切削液「メタルカットフォレスト」を発売した。
 同製品は、抗菌剤の配合や、抗酸化性に特化した製造法により、耐腐敗性能を向上させ、水溶性切削液特有の腐敗臭を抑制。さらに「針葉樹の蒸留抽出物」の配合により、天然由来のさわやかな香りを機械加工現場に漂わせる。
 マシニングセンター、平面研削盤等による、高速切削から研削まで使用可能なソリュブルタイプと、重切削の領域まで使用可能なエマルションタイプを揃えている。いずれも容量は18L。
 【規格】
 @ソリュブルタイプ
 MCF-55S〈発注コード206-8644〉液寿命の長いタイプ▽希望小売価格2万4900円(税抜)
 MCF-57S〈同215-6041〉防錆力、鋳物や鉄の加工に向くタイプ▽希望小売価格2万6600円(税抜)
 Aエマルションタイプ
 MCF-5E〈発注コード215-6040〉汎用タイプ▽希望小売価格1万5200円(税抜)
 MCF-11E〈同215-6043〉銅、銅合金を腐食させないタイプ▽希望小売価格2万3700円(税抜)
 MCF-15E〈同215-6044〉鉄からアルミまで加工できるタイプ▽希望小売価格1万8340円(税抜)
 MCF-16E〈同215-6042〉消泡性に優れたタイプ▽希望小売価格3万300円(税抜)
 MCF-18E〈同206-8643〉アルミ、ステンレス加工に向くタイプ▽希望小売価格3万400円(税抜)
役員人事
(10月1日付)
トラスコ中山

 トラスコ中山は、10月1日付役員人事異動を発表した。担当業務にとどまらず、社業全般を見る役員の育成が急務として、組織体制を改めた。
 取締役および執行役員は次の通り。
 敬称略、[ ]は旧役職。
 代表取締役社長 社業全般=中山哲也▽常務取締役 社業全般=藪野忠久[常務取締役 営業本部本部長、トラスコナカヤマタイランド担当役員、トラスコナカヤマインドネシア担当役員]▽取締役 商品本部本部長=宮田晋作▽取締役 営業本部本部長、トラスコナカヤマタイランド担当役員、トラスコナカヤマインドネシア担当役員=中井一雄[取締役 経営管理本部本部長]▽取締役 経営管理本部本部長兼デジタル戦略本部本部長兼デジタル推進部部長=数見篤[取締役 デジタル戦略本部本部長兼デジタル推進部部長]▽取締役 物流本部本部長=直吉秀樹▽執行役員 カタログメディア部部長=川合清治▽執行役員 ファクトリー営業部部長兼物流部首都圏部長=今川裕章▽常勤監査役=松田昌樹▽常勤監査役=田明▽社外取締役=齋藤顕一(フォアサイト・アンド・カンパニー代表取締役)▽社外取締役=萩原邦章(萩原工業代表取締役会長)▽社外取締役=鈴木貴子(エステー代表執行役社長)▽非常勤監査役=鎌倉寛保(公認会計士)

2020年11月15日(日)2761
2020年9月分の工作機械受注額
8か月ぶりの800億円超え
日工会 内外需ともに回復傾向が強まる

 日本工作機械工業会(日工会、会長=飯村幸生氏・芝浦機械会長)が10月20日発表した2020年9月分の工作機械受注額(確報値)は、前年同月比15・0%減の840億99百万円となり、24か月連続で減少した。前月比は23・7%増と2か月ぶりに増加し、8か月ぶりの800億円超えで本年の最高額となった。9月は、年度上期の期末効果に加え、中国市場の受注増のほか、国内外で自動車関連需要の受注がみられた。
 内需は、前年同月比34・3%減の302億70百万円となり、22か月連続で減少。前月比は31・2%増と2か月ぶりに増加し、6か月ぶりの300億円超えとなった。水準は依然低いものの、期末効果に加え、全11業種すべてで前月を上回るなど、5月を底に回復傾向が継続している。
 内需の主要業種では、一般機械向けが6か月ぶりの120億円超えとなった。自動車向けは、自動車部品、完成車とも前月を上回り、6か月ぶりの70億円超え。航空・造船・輸送用機械向けも6か月ぶりの10億円超えとなった。
 外需は、前年同月比1・7%増の538億29百万円となり、24か月ぶりに増加へ転じた。前月比も19・9%増で、8か月ぶりの500億円超え。堅調な中国をはじめ、主要3極(アジア、欧州、北米)すべてで前月を上回った。
 アジア向けは、東アジア、その他アジアともに前月を上回り、15か月ぶりの250億円超えとなった。中でも中国は、18か月ぶりの200億円超えで、前年同月比でも4か月連続の増加と堅調。 欧州向けは、前月比で2割超えの増加となったが、7か月連続の100億円割れと低調が続いている。
 北米向けは、アメリカが7か月ぶりの140億円超えとなり、北米全体で6か月ぶりの150億円超えとなった。
2020年度上期の受注額は
34・5%減の3964億39百万円

 併せて発表された2020年度上期(4月〜9月)の工作機械受注額は、前年同期比34・5%減の3964億39百万円となった。上期としては3年連続の減少で、2009年以来11年ぶりの4000億円割れ。
 内需は、前年同期比43・4%減の1408億50百万円となり、上期としては2年連続の減少。主要業種は、「電気・精密」のみ半導体関連の受注もあり前期比で増加したものの、多くの業種の受注水準は2009年下期以来のレベルまで減少した。
 外需は、前年同期比28・2%減の2555億89百万円となり、上期としては3年連続の減少。アジア向けは、3半期連続の1500億円割れとなったものの、中国の回復により前期比は5半期ぶりに増加した。

第10回の募集スタート
『バルブフォト五七五コンテスト』
日本バルブ工業会 来年1月末日締切

 いよいよ、日本バルブ工業会(会長=堀田康之氏・キッツ社長)が主催する『バルブフォト五七五コンテスト』の季節がやってきた。
 バルブが、いかに広く世の中で使われているかを知ってもらうため、同工業会が毎年開催しているこのコンテストも、今回で10回目を数える。バルブと日々の暮らしのつながりを写真と川柳で表した、ユーモアあふれる作品、芸術的な作品、ほのぼのとさせてくれる作品、切れ味鋭い作品が毎年数多く同工業会に寄せられている。
 最優秀作品賞に選ばれた1名には賞金12万円と記念の盾が、広報委員長賞1名ならびに優秀作品賞3名にはそれぞれ賞金3万円、入選5名にはそれぞれ賞金1万円が贈呈されるほか、バルブのイメージキャラクターばるちゃん<Oッズ一式などが贈られることとなっている。
 応募期間は2021年1月31日(日)まで。応募方法など詳しくは、日本バルブ工業会ウェブサイト内の特設ページ(https://j-valve.or.jp/valvephoto575/apply/)へアクセスを。
 なお、「新型コロナウイルス感染拡大防止のため撮影者自身が密閉、密集、密接の3密を避け、マスク着用や手指消毒など同ウイルス予防対策に十分注意のうえ写真撮影などに臨んでください。皆さんからのたくさんのご応募、お待ちしています」と、同工業会は呼び掛けている。

産業用ロボット受注額0.6%増
業種、用途などで強弱が混在
日本ロボット工業会 ロボット統計2020年7〜9月期

 日本ロボット工業会(会長=小笠原浩氏・安川電機社長)が10月22日発表した「ロボット統計受注・生産・出荷実績2020年7〜9月期【会員ベース】」によると、産業用ロボットの受注額は前年同期比0・6%増の1716億円で2四半期ぶりの増加、生産額は同8・9%減の1571億円で3四半期ぶりの減少となった。新型コロナウイルス感染症、貿易摩擦などによる不安定な状況が継続しており、業種、用途、仕向け地それぞれにおいて強弱が混在している。
 国内出荷額は前年同期比26・5%減の398億円となり、4四半期連続の減少。前四半期同様勢いがなく、自動車製造業、電気機械製造業を中心に主要業種、用途で減少した。
 輸出額は前年同期比3・2%減の1179億円となり、3四半期ぶりの減少となった。実装用は同用途向け輸出額の半数以上を占める中国向けを中心にアジア向けが堅調。溶接用は欧米向けが大きく減少、底這いが続いている。半導体用は昨年末からの堅調さが継続している。
 発表された2020年7〜9月期の受注・生産・出荷の各状況は次の通り。
 1.受注
 受注台数=4万3627台(前年同期比1・5%減)2四半期連続の減少▽受注額=1716億円(同0・6%増)2四半期ぶりの増加
 2.生産
 生産台数=4万135台(前年同期比11・1%減)3四半期ぶりの減少▽生産額=1571億円(同8・9%減)3四半期ぶりの減少
 3.出荷
 総出荷台数=4万414台(前年同期比12・4%減)3四半期ぶりの減少▽総出荷額=1577億円(同10・4%減)3四半期ぶりの減少
 国内出荷台数=7852台(前年同期比30・7%減)6四半期連続の減少▽国内出荷額=398億円(同26・5%減)4四半期連続の減少
 輸出台数=3万2562台(前年同期比6・5%減)3四半期ぶりの減少▽輸出額=1179億円(同3・2%減)3四半期ぶりの減少
 @国内出荷内訳
 〈電気機械製造業向け〉
 国内出荷台数=2212台(前年同期比20・6%減)6四半期連続の減少▽国内出荷額=109億円(同25・1%減)4四半期連続の減少
 〈自動車製造業向け〉
 国内出荷台数=2591台(前年同期比37・5%減)4四半期連続の減少▽国内出荷額=131億円(同28・5%減)4四半期連続の減少
 A輸出内訳
 〈電子部品実装用〉
 輸出台数=3598台(前年同期比17・0%増)3四半期連続の増加▽輸出額=550億円(同9・1%増)3四半期連続の増加
 〈溶接用〉
 輸出台数=5964台(前年同期比19・5%減)3四半期ぶりの減少▽輸出額=130億円(同20・8%減)2四半期ぶりの減少

ユアサ商事
丸建サービスの株式取得

 ユアサ商事(社長=田村博之氏、本社=東京都千代田区)は2020年10月1日(木)、丸建サービス(社長=高坂勝氏、所在地=名古屋市中川区)の株式を取得し子会社としたと発表した。
 丸建サービスは、愛知県名古屋市で舗装用および基礎工事用建設機械の修理・メンテナンスを営んでいる。その技術レベルの高い修理・メンテナンス体制が評価され、国内舗装機械メーカーや地盤改良機メーカーの指定修理工場のみならず、海外建設機械の指定サービス工場にもなっており、安定的に建設機械の修理・メンテナンス情報が入る仕組みが構築され、確固たる営業基盤を有している。
 丸建サービスの子会社である丸建商事(社長=高坂勝氏、所在地=名古屋市中川区)は、愛知県下を中心に道路建設機械の販売およびレンタル事業を展開しており、とくに道路建設機械を中心としたレンタル機のラインナップは充実し、同地域において安定した業績を確立している。
 両社はユアサ商事建設機械部門と48年におよぶ取引関係があり、建設機械の仕入を通じてユアサ商事と関わってきた。両社の事業リソースを相互に活用することで、ユアサ商事建設機械部門のコア事業である建設機械販売事業の強化と、とくにメンテナンスならびにレンタル機能の装備による事業領域の拡大および両社の中長期的な企業価値向上につながるものとの判断から、ユアサ商事は本件株式取得を実施したという。
 ユアサ商事は「今後、両社の強みと弊社グループの有する幅広い商品ラインナップ、豊富な機能を活かして事業領域の一層の拡大・拡充を図り、持続的な成長を目指してまいります」とコメントしている。

コロナ禍における地方での展示会に業界も注目
「2020オータムフェア」開催
吉岡幸 展示会の様子をライブ配信

 建設・産業資材のトータルサプライヤー、吉岡幸(社長=吉岡正盛氏、本社=福井市宝永3-22-5)は10月14日、福井市二の宮の吉岡幸テクノセンターにて「2020吉岡幸オータムフェア〜幸せディスタンス〜」を開催した。
 同フェアは、溶接関連、作業工具、配管資材を基本に現場の効率化を提案する展示会として2001年から毎年行われてきたが、20回目を迎えた今回は、コロナ禍における展示会として従来から180度考え方を見直し、3密を避けるためにメーカー数を絞り、オンラインを使った新しい形で実施。リアルな商品展示に加えて、会社や自宅にいながら展示会を見られるように、会場の様子をYouTubeで生中継したほか、出展各社のイチ押し展示品をライブ動画で紹介するなどした。
 同社によると、当日会場には224名が来場。ライブ配信については10分間16コマの配信を行い、県内のユーザーだけでなく、全国の業界関係者らが多数視聴したという。
 吉岡社長は「今回はコロナ禍ということで、開催するか否かという根本原則から見直さねばなりませんでしたが、環境に合わせた形の3次元型展示会(@リアルな展示会AYouTubeによるライブ配信B展示会終了後のホームページからの商品案内)の開催を無事することができました」と振り返り、より良い次回展示会に向けての手応えも感じられたようだった。

工作機械や関連機器の最新情報が集まる
“ものづくりのオンライン展示会”
多彩なオンラインセミナーも連日開催
「JIMTOF2020 Online」
世界9カ国・地域から395社が出展16日(月)より開催

 日本工作機械工業会(会長=飯村幸生氏)、東京ビッグサイト(社長=石原清次氏)主催の「JIMTOF2020 Online」が11月16日(月)〜27日(金)の12日間、Webサイト上で開催される。世界9カ国・地域から395社(国内370社・海外25社、10月26日現在)が出展する。
 「JIMTOF2020 Online」は、最先端の工作機械やその関連機器・技術が世界中から集結し、高度な情報交換の場として活用することができるオンライン展示会。動画配信や資料掲載を通じ、新製品・新技術が紹介され、来場者はそれらの最新情報に、時間や場所の制約なくアクセスすることができる。
 同展への入場は、完全登録制となっている(無料)。事前入場登録は、公式Webサイト(http://www.jimtof.org/online/jp/index.html)にて受付中。
未来のモビリティを
テーマにした講演など
 同展では、工作機械やロボット業界に関連する研究者や著名人が登場し、最先端の研究成果やものづくりに関する技術の展望を知ることができる、多彩なオンラインセミナーを連日開催する。
 「主催者セミナー」は、全8本を公開。イベントの初日となる16日(月)には、基調講演として「すべての人に移動の自由を―未来のモビリティ社会に向けた自動運転開発の取組み―」をテーマに、トヨタ自動車先進技術開発カンパニー先進安全領域統括部長の鯉渕健氏が登壇する。20日(金)には特別講演として、「ガンダム、横浜で動く〜ガンダムGLOBAL CHALLENGE〜」をテーマに講演を行い、18mの実物大ガンダムを動かすことに挑戦する“ガンダムGLOBAL CHALLENGE”に携わる人たちが、ロボット技術や同プロジェクトの展望について語る。いずれのセミナーも入場登録することで無料で聴講することができる。
 また、前回のJIMTOF2018でも好評だった、学生を対象にした「工作機械トップセミナー」を21日(土)にオンラインで開催する。工作機械メーカー経営者による講演、工作機械産業に従事するエンジニアによるラウンドテーブルトーク、工作機械関連企業とのオンライン交流会を予定している。参加は学生限定で、入場登録とは別に聴講登録が必要。
2年に一度開催してきた
JIMTOFをオンラインで開催

  「JIMTOF(日本国際工作機械見本市)」は、工作機械やそのあらゆる周辺機器が一堂に会する、ものづくりの総合見本市であり、かつ最先端の技術・製品が世界中から集結する、世界最大級の国際技術ショーだ。1962年から2年に一度開催され、50年以上の歴史を有している。工作機械、鍛圧機械、工作機器、機械工具、ダイヤモンド・CBN工具、研削砥石、歯車・歯車装置、油圧・空気圧・水圧機器、精密測定機器、光学測定機器、試験機器、CAD/CAM等、広範囲の製品分野において、各出展者の様々な最新の製品、技術が紹介されてきた。JIMTOFは、製造業で活用される各種製品分野の最新情報を入手できる展示会として定評がある。
 本年12月に開催を予定していた、第30回となる「JIMTOF2020」は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が延期されることに伴い展示会場を計画通り確保できなくなったことから、中止となった。しかし、新製品発表の場や商談の機会がほしいという出展者のニーズに応えるべく、オンライン開催が決定した。
開催概要
 【名称】JIMTOF2020 Online
 【会期】2020年11月16日(月)午前10時〜11月27日(金)午後5時
 ※2020年11月27日(金)午後5時〜12月11日(金)午後5時まではアーカイブ期間
 【開催時間】終日
 ※11月16日(金)〜11月27日(金)は、日本時間午前10時〜午後5時をコアタイムとする
 【会場】JIMTOF2020 Online Webサイト上
 【主催】一般社団法人日本工作機械工業会/株式会社東京ビッグサイト
 【後援】外務省、経済産業省、東京都、日本商工会議所(予定)
 【協賛】日本工作機械輸入協会、(一社)日本鍛圧機械工業会、日本精密機械工業会、日本機械工具工業会、(一社)日本工作機器工業会、日本精密測定機器工業会、研削砥石工業会、ダイヤモンド工業協会、日本光学測定機工業会、(一社)日本フルードパワー工業会、(一社)日本試験機工業会、(一社)日本歯車工業会
 【運営協力】株式会社日経イベント・プロ
 【出展物】工作機械/鍛圧機械/工作機器/機械工具(切削工具、耐摩耗工具)/ダイヤモンド・CBN工具/研削砥石/歯車・歯車装置/油圧・空気圧・水圧機器/精密測定機器/光学測定機器/試験機器/制御装置および関連ソフトウェア(CAD、CAM等)/その他工作機械に関する環境対応機器装置・機器・資材・製品・技術及び情報
 【入場方法】完全登録制(無料)
 【出展規模】395社(国内370社、海外25社)※10月26日現在
 【出展参加国・地域】9カ国・地域…アメリカ、オーストリア、中国、インド、イタリア、日本、韓国、スイス、台湾(アルファベット順)

開幕に向けて
(一社)日本工作機械工業会会長 飯村幸生 

 コロナ禍で経済活動が制約される中、中止となった「JIMTOF2020」出展申込者へのフォローと、新製品発表の継続的な機会創出を期して、鞄結档rッグサイトと共同で「JIMTOF2020 Online」を開催します。
 国内初の本格的な工作機械WEB展となる本展には、内外の有力メーカー約400社が集結し、動画配信等を駆使して最先端の工作機械や関連機器・技術を披露します。また、来場者との名刺交換やチャット機能を通じて、リアル展と同質の双方向ビジネスを可能としました。
 合わせて、来場者の満足度向上を目指し、従前にも増して、併催行事の充実にも力を入れております。主催者セミナーでは、5G、量子コンピューター、アディティブマニュファクチャリング、AIなど、時流に沿った8テーマの講演を連日用意しました。加えて、人材確保・育成の視点から、11月21日〓にはJIMTOF学生企画として業界に定着している「工作機械トップセミナー」も配信します。工作機械メーカートップの講演や、若手・ベテラン技術者によるラウンドテーブルトーク、学生と当会会員メーカーがつながるOnline交流会など、リアル展に近いプログラムを準備して、学生諸君の参加をお待ちしております。
 これまで、時間と距離の制約で、リアル展にご来場頂けなかった方も含め、多くの皆様のアクセスを心より歓迎申し上げます。本展が工作機械市況を回復させる良きビジネス契機となれば望外の喜びです。
 なお、次回JIMTOF2022は、2022年秋に東京ビッグサイトで開催を予定しております。
 また、当工業会では、来春以降の開設を視野に会員メーカーによる常設の工作機械WEB展示場について検討を開始するところです。JIMTOF同様、工作機械ビジネスの発展に貢献する場に仕上げたく、皆様のご支援をお願い申し上げます。

ご挨拶
鞄結档rッグサイト
代表取締役社長 石原清次

 株式会社東京ビッグサイトは、一般社団法人日本工作機械工業会との共催により、「JIMTOF2020 Online」を11月16日より27日までの12日間、開催致します。
 これは、コロナ禍で中止を余儀なくされた「JIMTOF2020」の出展者をはじめ、業界各社の新製品発表や新たな顧客確保の機会を設けるため、オンラインでの展示会を開催することとしたものです。今回、世界8カ国・地域から394社にご出展いただき開催できることは、出展者並びに協賛団体、関係の皆様のJIMTOFに対する熱意の賜物と改めて感謝申し上げます。
 WEB上に開設する本展は、9つにエリア分けしたオンライン展示と、オンラインセミナーで構成されます。
 オンライン展示は、出展各社の製品が画像・動画で確認できる他、チャット機能によるリアルタイムな情報交換や、出展者ワークショップによる新製品紹介等を閲覧いただくことが可能で、実りある商談の実現をサポート致します。
 オンラインセミナーでは、AIや5Gをテーマにした専門性の高いセミナーに加え、コロナ禍で注目される産業防災に関するセミナーや、ものづくりに興味を持っていただけるような話題性あるテーマも企画しております。
 オンラインならではの特徴として、時間や距離の制約がなく閲覧できるうえ、会期後のアーカイブ期間を含めると実質4週間閲覧が可能です。本展に多くの方がご参加いただき、国内外の取引回復の一助となることを期待しております。
 現在、東京ビッグサイトにおいても「3密」を避けながらの所謂リアル展示会の開催が拡大しております。次回JIMTOF2022は、現物に触れながら、直接担当者との商談を行えるリアル展示会として、例年どおり2022年秋に東京ビッグサイトを会場として開催する予定です。
 今後とも当社はJIMTOFが「世界で最も早く最先端の工作機械が見られる見本市」として、より一層発展できるよう、努めてまいります。

JIMTOF2020  Online特集
非接触式ツールプリセッタ
Raptor(ラプター)
エヌティーツール 出展エリア工作機器

 エヌティーツール(愛知県高浜市芳川町1-7-10)からは、非接触式ツールプリセッタ・Aegis-@(イージスアイ)シリーズ『Raptor(ラプター)』(自動測定タイプ)を紹介する。
 完全自社開発だからこその、現場に合わせたソフトウェアのカスタマイズに対応してくれる『Raptor』の最大測定範囲は径φ400o、高さ500o。カメラアームはモーター駆動によるX/Z軸の自動運転を測定プログラムに基づいて行うので、作業者の拘束時間を低減し、現場の生産性を高めてくれる。
 非接触式測定だから刃物の刃先を傷めることもなく、ダイヤモンドやCBNなど高価な工具の測定にも最適。その操作性はとても簡単であり、ヒューマンエラーを低減してくれるはずだ。
 ツールの取り付け・取り外しの繰り返し精度が安定するメカニカルクランプ方式を採用。機上でコレットホルダのキャップ締め付け(60N・mまで)が可能な点もうれしい機能のひとつだ。標準装備されているアダプタトレイは、効率的な作業をするうえできっと役立つことだろう。
 詳しくは、本社営業▽電話=0566(54)0101、または同社ウェブサイト▽https://www.nttool.com/へアクセスを。

新・傘型回転センター
BRFが12月1日新発売
二村機器 出展エリア工作機器

 愛知ブランド認定企業の二村機器(名古屋市中村区岩塚町字九反所55番地)から、待望の新製品が12月1日(火)に発売される。
 新製品『傘型回転センターBRF (Bevel Rolling  centers Fine)』は、ユーザーからの要望が多かった抜きナット付に変更可能な製品であり、同社従来品と比較して剛性がアップしている点が特長だ。抜きナットはオプションだが必要に応じて後付けが可能である。
 パイプ状、リング状の加工物のセンター押しとして用いられる本製品。全アイテムに防浸対策シールが標準装備されている。またモールステーパーはbR、bS、bTをラインアップ。先端角度は60度と75度の2種類の設定が用意されている。
 本製品に関して詳しくは、本社▽電話=052(411)1196撃ワたは大阪・東京各営業所へ問い合わせるか、メールアドレス▽otoiawase@futamurakk.co.jpまで。

連続で安定した加工と長寿命を実現
「Z-PRO VUシリーズ」
彌満和製作所 出展エリア機械工具

 彌満和製作所(東京都中央区京橋3-13-10)は、マシニングに最適化したタップシリーズ「Z-PRO」のVUシリーズと管用AUSPシリーズを紹介する。
 「Z-PRO VUシリーズ」は、マシニング+水溶性切削油材加工に最適な究極のタップである。過酷な加工環境でも安全にタッピング加工ができるように適正な突き出し長さを確保し独自の刃形状と溝形状によって切りくずの排出向上と切削抵抗を低減した。高級粉末ハイスに特殊コーティングの採用で耐久力にも優れている。さらに「コーティングスパイラルタップVUSP」には食付き長さ1・5山のショートチャンファが新たに加わった。
 「Z-PRO 管用AUSPシリーズ」は、管用テーパねじと管用平行ねじのむしれ改善に抜群の効果を発揮するタップである。独自の刃形状と特殊コーティングの採用によって、良好なめねじ肌と工具寿命が得られる。また、全長はセミロング品とロング品の採用で適正な工具突出し量を確保し、切りくずのホルダへの干渉を回避している。管用めねじの加工で究極の美肌が得られるタップとなっている。

高送り/肩削り加工用工具
「マルチエクストリーム」
ダイジェット工業 出展エリア機械工具

 ダイジェット工業(大阪市平野区加美東2-1-18)は、新製品の高送り/肩削り加工用工具「マルチエクストリーム」を出展する。
 マルチエクストリームは、高送り加工と肩削り加工のマルチな加工が可能な両面6コーナ小型インサートタイプの刃先交換式カッタ。ボアタイプフライスEXM形、エンドミルタイプEXM形およびモジュラーヘッドタイプMEX形をラインナップし、新シリーズとして今年5月に発売した。
 【特長】
 ▽本体は、軸方向切込み量(ap)最大2ミリの高能率高送り加工が可能なHFタイプと、平面・立壁・隅加工の肩削り加工が可能なSMタイプの2種類をラインナップ。本体を変え、同一インサートで高送り加工と肩削り加工に対応。また、SMタイプ本体には識別用の溝を入れているため、HF・SMタイプ本体の識別も容易。
 ▽インサートは、両面使用可能な6コーナ仕様で経済的。小型インサートの多刃仕様により高能率加工が可能。
 ▽インサート拘束面はダブテイル構造を採用。インサートをねじ1本で強固に固定でき、切削抵抗によるインサート動きを抑制、安定した長寿命加工を実現。
 ▽インサート材種は、耐欠損性と耐摩耗性のバランスに優れた汎用性の高いPVDコーティング材種「JC8050」および、難削材・高硬度材加工に適する「JC8118」を採用。一般鋼からプリハードン鋼、鋳鉄、50HRC以下の焼入れ鋼まで幅広い被削材に対応可能。
 【主用途】
 炭素鋼、工具鋼、プリハードン鋼、50HRC以下の焼入れ鋼、鋳鉄、ステンレス鋼の高送り加工および肩削り加工用。

“速くキレイに削れるecoなホルダ”
グリーンG1チャック
ユキワ精工 出展エリア工作機器

 ユキワ精工(新潟県小千谷市千谷2600-1)は、“速くキレイに削れるecoなホルダ”として2011年の発売以来好評のグリーンG1チャックシリーズを紹介する。
 グリーンG1チャックは、生産現場が抱える「効率化」「工程集約」「コストダウン」といった課題に対応するため、ツーリングシステムに求められる「高剛性」「高振れ精度」「高把握力」を備え、従来よりもより速く、よりキレイに♂チ工を行うためのツールホルダとして開発され、進化を続けている。
 【製品の特長】
 @切削工具が長持ちする。
 同社のベストセラー商品であるスーパーG1チャックと同様に総合芯振れ精度5μ以内を保証。高い振れ精度で加工を行うことができるため、加工時の工具への負担が大幅に軽減し、工具寿命を延ばすことができる。
 Aワークの加工面がきれいに仕上がる。
 ホルダ内部の振動減衰構造で振動を発生しにくくすることにより、高速・重切削でもワークの仕上がりが良好。
 B加工送り速度を上げられる。
 振動減衰構造により、高速・重切削時の振動を発生しにくくする。振動が発生しにくくなるため、現状よりも条件を上げた加工にトライすることができる。
 C切削音が静かになる。
 振動減衰構造に加え、ホルダの高い剛性によりミーリング加工時に発生するビビリ音を抑えることができる。
 【製品仕様】
 シャンク形状=BBT30/BBT40/BBT50/HSK63A
 コレットサイズ(専用コレット SGコレット)=φ1・0〜φ25

より多彩な工具測定が可能に
「JUST-SCOPE-RX」
菱高精機 旋回角度拡大など機能を追加

 菱高精機(高知県高岡郡中土佐町上ノ加江2085-2)の誰でもどこでも簡単に工具測定ができる画像工具測定器「JUST-SCOPE(ジャストスコープ)」に、バージョンアップ品が登場した。
 「JUST-SCOPE-RX(MSR-100RX)」は、旋回可能角度を90度から135度に拡大し、さらに違った目線からの計測が可能になった。段付きドリルなどの逃げを見ることができる。旋回角度はデジタル表記に変わり、より細かい旋回が可能になった。
 同製品は、1000万画素のカメラ(4Kカメラ)を採用。撮像範囲を広げると共に高精細な撮像が可能になった。
 また、装置本体は大きくなったものの、パソコンを標準で付属し、パソコンとモニターを一体化しアームによって本体と接続することで、全体の設置面積はコンパクトになった。
 測定は、測りたい工具をVブロックに置いて、照明とカメラのピントを合わせるだけ。直感的でシンプルな操作画面は、誰でもいつでも簡単に使うことができる。工具をカメラに対して旋回し、自由に任意方向からの測定が可能。
 その他、標準レンズでは撮影しきれない小径の刃物も精細に高解像度で撮影することができる、小径用レンズ、中径用レンズもオプションで用意している。

JIMTOF2020  Online特集
ミリング用コーテッド超硬材種ACU2500など
新材種・新製品を中心に出展
住友電気工業 出展エリア機械工具

 住友電気工業(ハードメタル事業部名古屋=名古屋市西区牛島町)は、新材種・新製品を中心にonline展示会に出展する。その一部を次に紹介する。
 【ミリング用コーテッド超硬材種ACU2500】
 機械部品加工において、工具寿命向上によるコスト低減、高能率加工による生産性向上、突発的なトラブル抑制による設備の自動化などが求められており、近年では、一台の加工設備で様々な被削材を加工する工具の需要が増加している。
 これらのニーズに応えるため、同社では幅広い被削材で安定長寿命を実現するミリング用コーテッド超硬材種「ACU2500」を開発。広範な分野のミリング加工への対応を可能にすべく、インサート型番を主要カッタへ大幅に拡大して販売を開始した。
 【超硬ソリッドリーマSumiReamer-SSR型】
 リーマ加工では、穴径、面粗さなど高精度の穴品位が要求されると同時に、近年、生産性向上のためリーマ工具への加工能率改善要求がますます強まっている。
 同製品は、切れ味と刃先強度を兼ね備え、従来のリーマと比較して加工能率60倍以上を実現。さらにリーマ専用コーティングにより優れた耐摩耗性、耐熱性を有し、安定長寿命加工を実現する。
 〈特長〉
 ▽高精度穴加工と安定長寿命加工=微小チッピングのない優れた刃先品位により、高能率加工においても良好な穴面品位を実現。
 ▽穴径安定=バックテーパを最適化。穴壁面との擦り抵抗を低減させることで穴径が安定する。
 ▽スムーズな切りくず排出=右ねじれフルート採用により、優れた切りくず分断性と排出性を確保。さらに、最適なオイルホール設計によりスムーズな切りくず排出を実現する。

全長30pの世界最小レーザーマーカー
「NanoVISU」
東 陽 出展エリア機械工具/その他

 東陽(愛知県刈谷市中山町3-38)は、各種刻印機を紹介する。レーザーでは、世界最小のオールインワンレーザーマーカーの「NanoVISU」(オートメーター社製)や、UVレーザーマーカーの「UV ONE」(テレシス社製)を、ドット式刻印機では「TMP1700/TMP4750」(テレシス社製)や「ADP5090」(オートメーター社製)等、幅広いラインアップを揃えている。
 「NanoVISU」は、イタリア・オートメーター社が開発した全長30pの世界最小レーザーマーカーである。新技術e-Waveを搭載したコンパクトかつ低価格なレーザーユニット。「UV ONE」は、鉄から透明な樹脂まで幅広く対応可能な1Wのオールインワンモデル。一方、「TMP-1700」は独自のエアリターン方式を採用した高いコストパフォーマンスを実現したモデル。「TMP4750」は、深い刻印、広い刻印エリアを実現した新モデル。より深い刻印を可能にしたダブルストライク機能を搭載し、140o×140oの広範囲な刻印エリアが特長。「ADP5090」は、操作性抜群のタッチパネル式コントローラーAC500との組合せで、幅広いドット刻印に対応可能な万能モデル。
 同社は豊富なラインアップでユーザーの様々なニーズに応える。

オンラインセミナー
〜最先端の研究結果やテクノロジー
の未来に触れられる12日間〜

 ■主催者セミナー
 ※すべてのセミナーが視聴無料/英語対応
 【基調講演】11月16日(月)14時〜15時
 「すべての人に移動の自由を―未来のモビリティ社会に向けた自動運転開発の取組み―」▽鯉渕健氏(トヨタ自動車先進技術開発カンパニー先進安全領域統括部長)
 【講演@】11月17日(火)11時〜12時
 「量子コンピュータ研究開発の現状と展望」▽西森秀稔氏(東京工業大学科学技術創成研究院特任教授)
 【講演A】11月17日(火)14時〜15時
 「ものづくりで夢を叶える〜経営危機から航空宇宙産業を支えるイノベーター企業へ・挑戦し続ける由紀精密〜」▽大坪正人氏(由紀精密、由紀ホールディングス代表取締役社長)
 【講演B】11月18日(水)11時〜12時
 「人工知能とともに生きる未来〜本当は、ずっと愚かで、はるかに使えるAI〜」▽山田誠二氏(国立情報学研究所教授、総合研究大学院大学教授、東京工業大学特定教授、人工知能学会元会長・顧問)
 【講演C】11月18日(水)14時〜15時
 「金属材料のAdditive Manufacturingの基礎から見える未来予想図」▽笹原弘之氏(東京農工大学工学府機械システム工学専攻教授)
 【講演D】11月19日(木)11時〜12時
 「5Gネットワークが作る新しい社会《ビッグデータからダイナミックデータへ》」▽山中直明氏(慶應義塾大学理工学部情報工学科教授、慶應義塾先端科学技術研究センター所長)
 【講演E】11月19日(木)14時〜15時
 「多様な災禍を前にした産業防災」▽福和伸夫氏(名古屋大学減災連携研究センター長教授)
 【特別講演】11月20日(金)11時〜12時
 「ガンダム、横浜で動く〜ガンダムGLOBAL CHALLENGE〜」▽宮河恭夫氏(ガンダムGLOBAL CHALLENGE代表理事、バンダイナムコエンターテインメント代表取締役社長)▽橋本周司氏(GGCリーダー、早稲田大学名誉教授)▽ピトヨ ハルトノ氏(GGCリーダー、中京大学工学部教授)▽石井啓範氏(GGCテクニカルディレクター)
 《海外向け再配信》各配信日の深夜に、時差のある海外向けに再配信する。午前の講演=配信日の23時〜24時※11月20日の講演のみ24時〜25時、午後の講演=配信日の24時〜25時。
 《オンデマンド配信》11月23日(月・祝)10時~11月27日(金)17時は、いつでも何度でも視聴可能。
 ■工作機械トップセミナー
 ※参加は学生限定。入場登録とは別に聴講登録が必要。
 11月21日(土)13時30分〜16時30分
 【講演】工作機械メーカ経営者から学生へのメッセージ▽石井常路氏(岡本工作機械製作所代表取締役社長)
 【ラウンドテーブルトーク】工作機械エンジニアとしての現在と未来(工作機械産業に従事するエンジニアによる、ラウンドテーブルトーク)▽ファシリテータ=松村隆氏(東京電機大学工学部機械工学科教授)
 【オンライン交流会】交流会に参加する工作機械関連メーカと、オンラインで交流することができる。

コロナ禍の影響が具体的に
= 景気回復には最低2年 =
名機工同友会アンケート形式で情報交換

 新型コロナウイルスの影響により2020年は多くの展示会や各団体の例会などが中止もしくは延期の決断を余儀なくされている。そんななか、名機工同友会(会長=吉野栄一氏・吉野機械工具社長)は会員同士の情報交換をメールによるアンケート形式で実施した。その集計内容は以下の通りだ。
     ◇
【コロナウイルスの売上への影響は?】
●3〜5月は前年比10%のダウン、6〜8月は同40%ダウンした。
●切削工具を中心に25%落ちている。
●だいたい20〜30%減で推移。とくに切削工具の落ち込みが目立つ。
●自動車やパチンコ設備に関して落ち込んでいるように思う。
●稼働日数が少なくなったことも影響しているが切削加工品・切削工具が5月以降激減している。
●全体的に落ち込んでいるが、とくに設備関係が大きいように思う。
●切削工具を中心に、その他消耗品など、平均すると約20%のダウン。
     ◇
【雇用調整助成金を活用しているか?】
●緊急事態宣言以降から活用。現在は業務と若い営業マンに休業を入れて引き続き活用中。
●会社は通常通り営業しているが、加工部門の社員とパート全員に対し1人週1回の休業日を設け、活用させていただいている。
●現在まで活用していないが、単月の売上が前年対比半分以下になれば申請する予定である。
●助成金ではないが6月に「新型コロナウイルス感染症対応資金」(無担保・保証金ゼロ+金利ゼロ)の県制度融資を利用した。
●雇用調整助成金は申請していないが持続化給付金は受け取った。
     ◇
【コロナ禍にあって夏の賞与は?】
●夏の賞与は通常通り出したが、冬の賞与についてはコロナの影響分は減額することを社員に伝えている。
●全体で10%ほどダウンした。今後も不透明なため何とも言えないが、冬は20%以上のダウンになるかも。
●夏は通常通り支給したが、このままの数字で推移すれば冬は減額もやむを得ないと思っている。
●夏の賞与は、個人差はあるが昨年と比べ10%ほど減。冬は未定だが、合計で30%以上の減少となるはずだ。
     ◇
【コロナ禍の前と後で営業手法などに変化は?】
●海外の客に対しては現状渡航できない状況なので完全なリモートワークとなっている。
●3密を避け、マスク着用で会議を開催。メーカーとはZOOMなどを使い商談している。
●対面営業は機械工具商としては基本であり、欠かせないものと考えている。しかし対面を好まれない状況も出てくると思われるので、そのためのリモートワークの準備は終えている。
●残念ながらリモートワークのシステム構築ができておらず、従来通りの営業スタイルでここまでやってきている。
●5月頃よりメーカーとの同行は控えている。
●メール配信システムを活用して商品PRをする予定。
     ◇
【コロナ禍だからこその業務の効率化や社員のスキルアップなど教えて】
●以前から業務の効率化(営業マンの内勤業務の低減)をしたかったので試しにRPA(Robotic Process Automation)に取り組んでいる。
●業務改善(従来の顧客・商材・手法からの脱却)を実践中(各個スキルアップ、情報収集・交換から新規の成功パターンを構築すること)。
●今は時間が作りやすいので、勉強会や講習会に積極的に参加するよう指示している。売上が無い分、そういったところを冬のボーナス査定にすると伝えている。
●まずは自分が感染しないように、を第一に行動するよう言っている。
●メーカー勉強会(WEBセミナー)へ参加している。
     ◇
【コロナ以前の景気に戻るまでどれくらいの期間を要するか?】
●客先によって違いが出るのでは。早いところは10月くらいからであろうし、遅いところは2年以上かかると思う。
●リーマンショック時、弊社売上が回復傾向を示すのに1年半ほどを要した。それを鑑みて、2021年3月頃には回復傾向がみられるのではと推測している。
●2〜3年かけてゆっくりと戻ってくると予想しているが、それでも昨年や一昨年の80%ほどではないかと思う。
●2年で回復しなければ現状が平均になると思われる。
●消耗工具の需要(国内)は将来にわたって以前のピークより増加することはないと考えている。今後の展開として、マーケットシェアを増加させるか、新規商品に取り組むしかないと考えている。
●東京五輪・パラリンピックが開催されれば割と早く回復するのではと思うが、万が一中止となれば、回復傾向がみられるのは2022年以降になると考えている。
●今後、増税が予想され設備投資や個人消費が減少すると考えている。前々年対比で10%減くらいまでの回復として、3年程度要するのでは。製造業の再編成も想定しており、ターゲットとする顧客の見極めが必要となるだろう。
●回復するには、まだまだ5年以上は要すると思う。
●半導体や5G関連、医療や食品関連の顧客を有している機械工具商社は業績があまり落ちていない傾向にある。
以上だ。

テレワークを応援! 使用場所や高さも自由自在
レバー式昇降テーブル新発売
山善 くらしのeショップなどで販売

 山善(社長=長尾雄次氏、本社=大阪市西区)は、テレワークにぴったりの、使用者に合わせて高さが変えられる「レバー式昇降テーブルKUT-7040」と「レバー式昇降パーソナルデスクKUP-6045」を、全国の家電量販店、ホームセンター並びに同社が出店・運営するインターネット通販「くらしのeショップ」などで10月上旬より順次販売を開始している。
 同社が今年1月に発売した昇降デスクは、4月に入り、新型コロナウイルスの影響で在宅勤務、テレワークが増加したことにより、仕事用デスクとしての需要が伸びている。
 そこで今回、昇降デスクシリーズにパーソナルユースに最適なサイズとして、「レバー式昇降テーブル」と「レバー式昇降パーソナルデスク」を新たに追加。ノートパソコンで作業する際にちょうど良いコンパクトな机のサイズで、椅子に座って使用することはもちろん、立ちながらの使用など、様々な形で使用できる。
 10月上旬発売の「レバー式昇降テーブル」は、机の高さを60〜95pまで調節可能。「コの字型」で60pまで下がるので、ソファやベッドでの作業用テーブルやサイドテーブルとしても使用できる。ガス圧式のレバータイプのため、高さ調節はスムーズかつ無段階で行える。また、低床キャスターを採用することで、脚部がソファと床面との狭い隙間にも入り込むため使いやすいうえ、床面との距離も近く、低重心で安定感がある。天板には天然木突板を使用。4色のカラーバリエーションで、どんな部屋にも溶け込む。
 また、支柱が中心にあることで安定感があり、デスクとしての使用に特化した「レバー式昇降パーソナルデスク」は12月上旬に発売される予定。
 【商品特長】
 (1)ガス圧式のレバー操作で机を簡単昇降
 「レバー式昇降テーブル」は気軽にサイドテーブルとして使用もできるコの字型。高さ60〜95pまで調節でき、ソファやベッドでの使用、座りから立ち姿勢まで多くのシーンに適している。
 「レバー式昇降パーソナルデスク」は机の高さを67・5〜102pとした。支柱が中心にあることで安定感があり、デスクとしての使用に特化している。
 (2)安定性のある低床キャスター≠採用
 低床キャスターは、床面との距離が近く、低重心で安定性が高いほか、「昇降テーブル」はコの字型なので、脚部(高さ約3・5p)がソファやベッドと床面との隙間に入り込み、サイドテーブルとしても使用可能。
 (3)天板に天然木突板を使用
 リビング、ダイニングなど様々な場所で使用できるよう、部屋に溶け込みやすい天然木の突板を使用。また、突板を使用することで強度もあり、安心して使用できる。天板のカラーは部屋のインテリアに合わせて4色(オーク、ウォルナット、ホワイト木目、ブラック木目)を用意した。
 【商品ラインナップ】
 (1)レバー式昇降テーブルKUT-7040
 カラー=オーク、ウォルナット、ホワイト木目、ブラック木目▽サイズ=約W70×D40×H60〜95p▽天板材質=突板18oMDF▽フレーム材質=スチール▽販売価格=オープン▽発売開始=10月上旬
 (2)レバー式昇降パーソナルデスクKUP-6045
 カラー=オーク、ウォルナット、ホワイト木目、ブラック木目▽サイズ=約W60×D45×H67・5〜102p▽天板材質=突板18oMDF▽フレーム材質=スチール▽販売価格=オープン▽発売開始=12月上旬
山善『三遠ネオフェニックス』を
公式スポンサーとして応援

 山善は、10月2日に開幕したプロバスケットボールB.LEAGUE(Bリーグ)に所属する『三遠ネオフェニックス』を、公式スポンサーとして今シーズンも引き続き応援する。
 『三遠ネオフェニックス』は、チームの不変のスローガン「全心全力」を胸に、日々高い目標に向かって挑戦しながら、スポーツの普及や振興を通じた地域貢献活動にも積極的に取り組んでいる。
 同社は、その姿勢に共感し、2008年から同チームを応援してきた。コロナ禍においてもチーム一丸となってホームタウン活動を実施し、愛知県の東三河地域と静岡県の遠州地域に元気と活力を届ける同チームのさらなる飛躍を願い、今シーズンもプラチナスポンサーとして応援していくとしている。
 『三遠ネオフェニックス』は、プロバスケットボールBリーグのB1西地区に所属。愛知県豊橋市と静岡県浜松市をホームとして活動している。公式ホームページは https://www.neophoenix.jp/

役員人事
MINEZAWA

 MINEZAWA(社長=峰澤彰宏氏、本社=愛知県岡崎市)では、10月20日開催の定時株主総会ならびに取締役会において次の役員が選任され、それぞれ就任した(敬称略)。
 代表取締役社長=峰澤彰宏▽取締役=前田俊幸▽同〈新任〉=峰澤匡範▽監査役=峰澤幸江▽執行役員=皆瀬慎治▽同=太澤幸利

耐性・強度に優れた次世代ライニング材
「ポリウレア」を見て触れて体感
オータケ 名古屋物流センターで見学会

 管工機材卸商社のオータケ(社長=村井善幸氏、本社=名古屋市中区)は、同社が施工販売を強化している、多様な変状要因から基材を保護するライニング材「ポリウレア」の吹き付け見学会を10月22、23の両日、同社名古屋物流センター(名古屋市中川区)で開いた。幅広い分野のメーカーなどから2日間で60名超が参加し盛況だった。
 ポリウレアは、イソシアネートとポリアミンの化学反応によって形成される樹脂化合物で、硬化時間が極めて速く、防水性・耐薬品性・耐摩耗性・耐熱性・防食性に優れ、さまざまな用途で対象物の強度を高めるライニング材。製品のコーティングや施設、設備のライニングなどに使われる。
 ポリウレタンなどの代表的なライニング材と比較して、米国では性能面でポリウレアが高く評価され広く使用されているという。
 オータケが販売するのは米NUKOTE(ニューコート)社製「NUKOTEポリウレア」(日本総販売元=金森藤平商事)で、中部地区を中心に全国展開する。
 今年の9月9〜11日に愛知県国際展示場で開催された「第5回名古屋ものづくりワールド」にオータケとして出展し、建物や設備を長期間保護するポリウレアの特性をPRしたところ、各方面から注目が集まった。
 見学会では、午前中に1回と午後から2回、2日間で合計6回の吹き付け実演が行われた。参加者は、スプレーによって塗布された後、わずかな時間(数十秒〜数分)で触っても全く手につかないポリウレアの速乾性を体験。また、それぞれの使用目的に合わせて参加者が持ち込んだ部材に塗布し、出来栄えを確認するなどしていた。
 説明・実演を担った金森藤平商事の担当者は「お客様から提案され、実際にやってみると、我々が思いもつかなかった使用方法、目的が見えてくることもある」と話し、ポリウレアの用途拡大に期待を寄せていた。
 【ポリウレアの特徴】
 @優れた柔軟性と強度
 ポリウレアの最大の特徴は、強度と柔軟性。グレードによっては400%以上の伸長率を誇る。その柔軟性がもたらす強度は、軍事施設の防爆対策としても使用されるほど。特にコンクリート基材のクラックには割れることなく追従、基材の保護に力を発揮する。
 A施工が早い、硬化が速い
 スプレー塗布による施工で1日当たり数百uの施工が可能。吹き付け後、硬化に要する時間は数十秒〜数分で、施工後数時間で歩行可能、条件によっては数時間で供用可能となる。
 B優れた耐薬品・防食性
 激しい摩耗、薬品・海水による腐食、熱影響、衝撃による割れなど、さまざまな劣化要因が複合して起きる環境下において、ポリウレアはその特性を発揮し、長期間基材を保護し続ける。耐薬品性能の高いグレードでは50%硫酸への長期耐性を有し、腐食要因(酸・アルカリ等)から基材を保護する。
 また、JIS規格、塗料摩耗試験においても試験後塗膜損耗量3rと他のライニング材料と比較して格段の耐摩耗性を有する。耐候性にも優れ、過酷な屋外環境下でも長期間安定した強度を発揮する。
 同商品についての問い合わせは、オータケ各支店、営業所まで。

表面構造が複雑な実装基板も安定搬送
搬送の汎用化&ESD対策を実現
シュマルツ 新型ハンド「SCG-HSS」

 真空機器専門メーカーのシュマルツ(日本法人=横浜市都筑区、社長=ゲッテゲンス・アーネ氏)は、強い吸引で凹凸や通気性のあるワークにも対応可能なコンポジットグリッパーの性能を活用し、より大きな凹凸や複雑な表面形状にも対応する新型の真空ハンド「SCG-HSS」をラインアップした。
 SCG-HSSは、ワークとの接地面に円筒状に「ならいピン」を設置した真空グリッパーであり、従来のパッドでの吸着ではカバーしきれなかった激しい凹凸にもピンが柔軟になじむため、より表面形状が複雑な基板でも安定した搬送が可能。ピンの操作は空圧式で、特別なセットアップも必要としない。ワークに合わせた状態でピンを固定するだけで、その基板専用のハンドとして使用することができる。基板に合わせた専用ハンドの設計や製作、都度の段替えの手間を削減する。
 また、同製品はESD(静電気放電)破壊対策に適した10 6〜10 9Ωの電気抵抗値をもっている。ESD破壊による電子部品の不良・破損防止に寄与し、実装基板製造や機器への組付け工程の生産性を向上させる。
 複雑な形状が多い実装基板の搬送では、空圧式のメカチャックや基板の形状に合わせて吸着パッドを配置し設計されたハンドが一般的に使用されているが、これらの方式ではワークごとにハンドを設計・製作し、さらに生産時のワーク変更に伴うハンド変更・調整が発生するため、コストと生産性に課題があった。
 同社では、凹凸やスルーホールのある基板搬送へ向け、これまでにもコンポジットグリッパーSCG/SCGSをラインアップし好評を得ていたが、今回、より複雑な表面形状の基板に対応可能な新型ハンドをリリースした。
 【SCG-HSSの主な特長】
 @吸着面に備えられた「ならいピン」がより大きな凹凸にも柔軟に追従し、確実な吸着を実現。
 Aワークに合わせた状態でエアのみでピンの固定・開放を行うので、セットアップ時間を削減。ハンドの段替えなしで様々なワークに対応。
 BESD対策に適した電気抵抗値10 6〜10 9Ωで、静電気放電による電子部品の破損を防止。

魚津工場(富山県)を再稼働
MOLDINO 製造体制の強化図る

 MOLDINO(モルディノ、社長=菊池仁氏、本社=東京都墨田区)は、製造体制の強化を目的に、休止していた魚津工場(富山県魚津市川縁258)を10月5日から操業開始させた。
 1933年設立の同社は、2015年4月に三菱マテリアルグループの一員に加わり、2020年4月1日には、モノづくりを支える金型業界に「加工イノベーション」をもたらす決意を込め、三菱日立ツールからMOLDINOに社名を変更。新社名のもと金型加工分野向け超硬工具に軸足を置く事業戦略を掲げて世界に展開を進めている。
 魚津工場では、超硬エンドミル、インサートを製造する。敷地面積は約2万3400u、延床面積は約1万1000u。
 同工場は1936年に魚津製作所として創業し、その後1997年に日立ツールに合併、ドリルの製造拠点として2009年まで操業したが、事業再編により野洲工場に業務を移管し休止していた。