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2020年(令和2年)1月
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2020年1月5日(日)・12日(日)・2729号2730号
年 頭 所 感
令和2年 年頭所感
中部経済産業局長  橋 淳

 令和2年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。
 我が国経済は、輸出や生産に弱さがみられるものの、内需は堅調に推移しており、景気全体としては緩やかに回復しております。しかしながら、米中貿易摩擦や中国の景気後退等、海外発の下方リスクに備えることも重要となります。一方、労働力人口の減少による企業の人手不足など社会課題が顕在化する中、Society5.0に向けた早急な対応や企業の生産性向上が求められています。
 経済産業省といたしましては、データの利活用が付加価値の源となる社会の到来にあたって、企業内及び企業間のデータの共有・活用が可能となる組織・環境への変革を促すとともに、人口減少時代における地域の稼ぐ力の強化にも取り組み、新たな成長モデルの創出の基盤を整備してまいります。
 中部経済産業局といたしましては、IoT・AIといった革新的技術と、自動車産業をはじめとする当地域の強みであるものづくり産業の融合による新たな製品・サービス・ビジネスを創出する地域づくりを目指してまいります。
 また、地方創生の実現に向け、当局では基礎自治体や金融機関との連携を強化するとともに、RESASを活用した産業施策の策定を支援します。加えて、地域コミュニティを支える商店街の皆様とも一体となり、インバウンド需要の取り込みなどを通じ、にぎわいの創出を図り、中部地域を盛り上げてまいります。
 昨年は、台風19号をはじめ、多くの災害が日本各地に甚大な被害をもたらしました。当局では今年度より中小企業の皆様に防災・減災の事前対策に関する事業継続力強化計画の認定制度を実施しております。本計画の策定を通じ、平時から災害対応力を高めることで、強いものづくり産業の構築を皆様と一体となって実現します。
 本年が皆様におかれましても、地域経済においても繁栄の年になりますよう祈念いたしますとともに、経済産業行政へのご支援とご協力をお願いいたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。


年 頭 所 感
新春を迎えて
愛知県知事 大村 秀章

 あけましておめでとうございます。
 皆様には、健やかに令和としての初めての新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 昨年は、「想定外の常態化」が続く自然災害への備えや、国家的危機事案となったCSF(豚コレラ)への対応が喫緊の課題でありました。一方で、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を契機に、世界中の注目が我が国に集まる2020年を「観光ビッグイヤー」と位置づけ、本県の魅力を国内外に発信するべく、準備を進めた一年でもあり、「美濃手すき和紙」の大会表彰状への採用などの成果も得られました。
 本年は、引き続き「危機管理対策」と「魅力発信」に重点を置くほか、Society5.0実現に向けた未来技術の実装など、地方創生への対応を加速させる必要があります。このため、「『清流の国ぎふ』創生総合戦略」の三つの政策の柱に基づき、「清流の国ぎふ」づくりを一層深化してまいります。
 まず、「『清流の国ぎふ』を支える人づくり」では、産業分野毎に整備した人材育成拠点の活用や、就職氷河期世代の就職に向けたマッチングなどにより担い手を育成・確保するとともに、「産業技術総合センター」を活用し、幅広い分野を対象とした生産管理やAIの活用などの総合的な研修を実施してまいります。また、「障がい者総合就労支援センター」を新設するなど、多様な主体の社会参加が可能となる仕組みを構築してまいります。
 次に、「健やかで安らかな地域づくり」では、県強靱化計画に大規模停電対策を盛り込むとともに、河川整備を進めるなど、防災・減災対策を強化するほか、CSF発生農家の経営再開支援や飼養衛生管理の向上などに取り組んでまいります。また、東海環状自動車道やリニア岐阜県駅へのアクセス道路など、ネットワーク・インフラの整備を促進するほか、小児患者の在宅移行の支援拠点の設置を検討するなど、医療・福祉の連携・充実を図ってまいります。
 そして、「地域にあふれる魅力と活力づくり」では、関ケ原の合戦420周年を迎える本年、新たなシンボルとして、「岐阜関ケ原古戦場記念館」を7月に開館します。関ケ原古戦場と大河ドラマ「麒麟がくる」で注目を集める明智光秀、その主君である斎藤道三、織田信長ゆかりの地を組み合わせながら、広域的な「戦国武将観光エリア」を構築してまいります。また、杉原千畝生誕120年・命のビザ発給80年を契機に「人道観光」を促進するなど、他の地域にないコンセプトで、広域周遊観光を実現してまいります。加えて、東京2020オリンピック・パラリンピック、文化人・知識人が地域の人々と知の交流を図る「エンジン01 in岐阜」、全国60万人が参加する「ねんりんピック岐阜2020」などの機会を存分に活かし、国内外からの誘客と本県が誇る「観光・食・モノ」の魅力発信に全力で取り組んでまいります。
 今年一年の県民の皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

年頭あいさつ
岐阜県知事 古田 肇

 あけましておめでとうございます。
 新たな年が、県民の皆様方にとりまして素晴らしい1年となりますよう、心からお祈り申し上げます。
 昨年は、全国植樹祭やラグビーワールドカップなどのビッグイベントを成功裏に収め、8月には愛知県国際展示場「Aichi Sky Expo」をオープンするなど、愛知のプレゼンスを一層高めるとともに、ジブリパークの基本方針や愛知県新体育館の基本計画を新たに発表するなど、「進化する愛知」としての大きな1歩を踏み出した年となりました。
 世界は今、グローバル化やデジタル技術の加速度的な進展などにより、ダイナミックに変化しています。愛知県がこれからも、日本の成長エンジンとして、我が国の発展をリードし続けていくためには、そうした変化を恐れず、時代の波を乗り越え、乗りこなし、新たな付加価値を生み出していかなければなりません。
 今年も1年、世界の様々な国・地域等と連携し、最先端の技術・サービスを取り込みながら、基幹産業である自動車産業はもちろん航空宇宙、ロボットなどの次世代産業の集積を加速するとともに、革新的ビジネスモデルや最先端技術を持つスタートアップを起爆剤とし、切れ目のないイノベーションを創出していくことで、「国際イノベーション都市」への飛躍を目指してまいります。
 また、リニア大交流圏の形成を見据えた社会インフラの整備、農林水産業の振興、教育・人づくり、女性の活躍、医療・福祉、環境、雇用、多文化共生、防災・交通安全、東三河地域の振興など、県民の皆様の生活と社会福祉の向上にもしっかりと取り組み、SDGsの基本理念である「誰一人取り残さない」社会の実現を目指してまいります。
 今年も、愛知県では、ロボカップアジアパシフィック大会・ワールドロボットサミット、あいち技能五輪・アビリンピック、世界ラリー選手権などのビッグイベントが予定されています。国内外から多くの方がお越しになりますので、万全の準備を整え、愛知の魅力をしっかりPRしてまいります。
 こうした取組を通じ、「日本一元気な愛知」「すべての人が輝く愛知」「日本一住みやすい愛知」の実現を目指し、県民の皆様に、笑顔で元気にお過ごしいただけるよう全力で取り組んでまいりますので、一層のご理解とご支援をお願い申し上げます。

年 頭 所 感
新年のごあいさつ
三重県知事 鈴木 英敬

 あけましておめでとうございます。皆さまには、健やかに新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。
 昨年は、4月に、上皇上皇后両陛下が「神宮に親謁の儀」のため平成最後の地方への行幸啓として、また11月には、天皇皇后両陛下が「即位礼及び大嘗祭後神宮に親謁の儀」のためご来県なされました。時代の節目に、三重の地で歴史的な儀式が執り行われたことを大変光栄に思います。
 県内産業に関しては、新名神高速道路の県内全線区間が開通し、慢性的に発生していた渋滞が解消されたことで、県内観光地へのアクセス環境が向上するとともに、操業地としての魅力が一層高まりました。
 平成30年の観光入込客数は過去最高の4261万人を記録し、観光消費額についても過去最高に迫る5338億円と4年連続で増加するなど、こうした三重県経済の良い流れを継続させ、さらに厚みを増していきたいと考えています。
 一方で、人口減少に伴う需要減や労働力不足、後継者の確保難など、中小企業・小規模企業の抱える課題が顕在化してきています。さらには、急激に進展する情報通信技術の活用や、全国で頻発する自然災害への備えが求められるなど、企業を取り巻く環境は大きく変化しています。
 本県では、このような社会経済情勢の変化や企業を取り巻く新たな課題を的確に捉え、より体系的・効果的に施策を展開していくため、「三重県中小企業・小規模企業振興条例」(平成26年4月施行)を改正し、地域の雇用を支え、地域社会の持続的な形成や維持に大きな役割を果たす中小企業・小規模企業の振興を、より一層加速させていきたいと考えています。
 また、Society5.0時代の革新的な技術を活用した「空飛ぶクルマ」の実用化に向けて、県内への実証実験の誘致などを積極的に進めています。離島や過疎地域を多く有する三重県では、「空飛ぶクルマ」の実用化が交通、観光、防災、生活等の様々な地域課題の解決につながると期待されており、こうした未来を切り拓くための取組にも果敢に挑戦していきます。
 さて、今年の夏にはいよいよ「東京2020オリンピック・パラリンピック」が、来年には「三重とこわか国体・三重とこわか大会」、さらに令和7年には「大阪・関西万博」が開催されます。また、リニア中央新幹線(東京〜名古屋間)が令和9年に開業するなど、これからの10年を見通した際、本県の産業にとっての大きなチャンスが続きます。これらの好機を生かし、本県産業のさらなる発展に向けて取り組むとともに、令和という新しい時代に、皆さまが夢や希望を持ち、明るく前向きに挑戦、活躍し続けられるよう、県政を推進してまいりますので、引き続きご支援・ご協力をお願い申し上げます。
 最後に、本年が皆さまにとって幸多い年となりますことを心から祈念申し上げます。

新春を迎えて
長野県知事 阿部 守一

 新年明けましておめでとうございます。謹んで新春のお慶びを申し上げます。また、旧年中、県政の推進に対して格別の御支援、御協力を賜り、誠にありがとうございます。
 県内に甚大な被害をもたらした台風第19号災害から2か月半が経ちました。お亡くなりになられた方々に改めて哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様に心より御見舞いを申し上げます。被災された皆様の思いに寄り添い、希望と安心を一日も早く取り戻していただけるよう、“ONE NAGANO”の合言葉の下、多くの皆様と力を合わせ、最善最速で復旧・復興を進めてまいります。
 今年の県政運営に当たっては、次の3つの視点を踏まえて取り組む考えです。
 まずは、今回の災害も踏まえ、命の尊さに改めて思いを致し、『命を守る県づくり』を推進します。
 我が国はもとより世界で頻発する豪雨災害等の大きな要因は気候変動と言われています。昨年12月に、2050年に二酸化炭素排出量を実質ゼロとすることを目指して「気候非常事態宣言」を行いました。将来世代の命を守るため、国際社会と歩調を合わせ、再生可能エネルギーの普及拡大や省エネルギーの推進、「信州花フェスタ2019」の成果を継承した都市緑化の推進などに徹底して取り組んでまいります。
 二つ目に、本県に暮らす若い世代が、個性を活かし、希望を持って暮らすことができるよう『将来世代を応援する県づくり』を推進します。 
 障がいの有無にかかわらずお互いを理解し尊重する「共生社会」や、外国人を地域の一員として温かく迎え入れる「多文化共生社会」を目指した取組を推進し、SDGsが掲げる「誰一人取り残さない」社会の実現を図ってまいります。
 最後に、長野県の活力を高めるため、『時代の変化にも即応した産業政策・地域政策』に注力します。
 農林業や商工業の台風第19号災害からの復旧・復興については、国や市町村と連携して引き続き最大限の支援を行います。その上で、産業・地域の振興に先端技術を活かすため、産学官の力を結集し、多様なIT人材の育成・誘致、革新的なITビジネスの創出・誘発など、「信州ITバレー構想」の具体化を進めます。また、スマート農林業の普及促進や、市町村とのデジタルインフラ共同化に向けた研究などによる自治体のスマート化にも取り組んでまいります。
 結びに、今年一年の皆様の御健康と御多幸をお祈り申し上げ、新年の御挨拶といたします。

“チャレンジ&チェンジのマチ ナゴヤ”
名古屋市長 河村 たかし

 あけましておめでとうございます。市民の皆様には、健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 昨年は、令和の時代が華々しく幕開け、ナゴヤは市制施行130周年という節目を迎えました。さらに、昨年10月には、市政の新たな羅針盤となる「名古屋市総合計画2023」を策定。今後に控えるアジア競技大会、リニア開業などのビッグプロジェクトに向け、フレッシュスタートを切ることができました。
 その中で、いよいよ今年は、東京オリンピック・パラリンピック開催の年を迎えます。これは、ナゴヤの魅力を世界中の皆様に知ってもらう絶好のチャンスであり、この機会に足を運んでいただくためには、さらなる都市魅力の創出が是非とも必要です。そして、いま世界を惹きつける魅力を発信していかなければ、リニア大交流圏が誕生したとき、単なる通過都市へと成り果ててしまうのではないかと大変危惧しています。そうならないためにも、世界中の皆様から目的地(デスティネーション)として選んでもらえるよう、文化芸術に溢れた魅力の創出に心血を注いでまいります。
 その上でも、旧国宝第1号・名古屋城天守閣の木造復元は、最大のミッションであり、本物の輝きを全世界にお届けできると信じています。まずは石垣にかかる調査・検討を早期に完了すべく、一歩一歩着実に進めてまいります。
 そして、子ども・親への支援については、昨年、全市立中学校への常勤カウンセラーの配置が一段落し、新たな支援の検討に着手していますが、子どもたちには「自分は何が好きなんだろう」と考えさせるエデュケーションが必要であると強く感じています。今年もフロントランナーとして、すべての子どもたちの笑顔のために全力を尽くしてまいります。
 令和は変化の時代と言われています。ナゴヤは、時勢の流れや社会ニーズを的確に捉え、しなやかに対応できるマチへ「チェンジ」していかなければなりません。今こそ強い決意を持って大胆に投資し、積極果敢に「チャレンジ」してまいります。
 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

年 頭 所 感
“2020” 来たるべくチャンスを掴む
岐阜市長 柴橋 正直

 謹んで新年のご祝辞を申し上げます。
 皆様方には、健やかに新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
 昨年は、「平成」から新たな時代「令和」が幕を開け、岐阜市におきましても、市制130周年という大きな節目を迎えました。こうした中で、岐阜市の未来に向けた様々な事業も動き始めております。
 本市のみならず岐阜都市圏が発展するためのエンジンとなる中心市街地におきましては、昨年2月、岐阜駅周辺で4番目の市街地再開発事業となる岐阜イーストライジング24が竣工し、新たなにぎわいとまちなか居住の拠点が形成されました。
 また、柳ケ瀬地区では、活性化の起爆剤と期待される高島屋南地区再開発ビルが2022年度の完成に向け、この10月にいよいよ着工しました。加えて、このエリアでは民間マンションの建設も相次いでおり、定住人口の増加が期待されております。さらに、遊休不動産を利活用し新たな価値を提供するリノベーションによるまちづくりが広がりを見せております。
 一方、岐阜公園周辺では、本市が推進している「クアオルト健康ウオーキング」の認定コースとして、自然豊かな金華山や百々ヶ峰を活用した2つのウオーキングコースを整備しました。市民の皆様に大いにご活用いただき、健康増進を図っていただくとともに、今後は付近の温泉や歴史文化資産と組み合わせた都市型クアオルトとしてPRし、観光誘客にも力を入れてまいります。
 こうした中、本年・2020年はこの動きをさらに加速させる大きなチャンスが到来します。
 今月には、戦国武将・明智光秀公を主人公とした大河ドラマ「麒麟がくる」の放送が始まります。この放送に合わせ、市歴史博物館内に大河ドラマ館を開設し、撮影で使用された衣装や小道具の展示などを行います。
 また4月には、2020東京オリンピック・パラリンピック聖火リレーが行われ、56年ぶりに岐阜のまちを聖火ランナーが巡ります。
 そのほかにも、各分野の第一線で活躍する著名人の皆さんが講師となり、市民向けに講座などを行う「エンジン01文化戦略会議」のオープンカレッジや、料理人、フードコーディネーターなど食の専門家たちが集まりシンポジウムなどを行う「日本食文化会議」、60歳以上の方々を中心とした健康と福祉の祭典「ねんりんピック」など、全国から多くの皆様が訪れるイベントが開催されます。
 こうしたチャンスを逃すことなく、本市の魅力を積極的にPRしてまいりますので、市民の皆様にも「オール岐阜」で盛り上げていただきたいと存じます。

創立130周年の節目の年 地域のさらなる発展に尽力
岐阜商工会議所会 頭 村瀬 幸雄

 皆様には、令和二年の新春を健やかにお迎えのことと心よりお祝い申し上げます。
 昨年のわが国経済は、最大の貿易相手国である米中間の貿易摩擦が長期化し、輸出額の減少などの影響を受けましたが、雇用・所得環境の改善や堅調な設備投資により、全体としては緩やかながらも拡大基調を維持し続けました。
 本年は、米中貿易摩擦など、海外動向によって一時的に景気が下振れするリスクがあるものの、底堅い個人消費や東京オリンピック・パラリンピックの開催によるインバウンド需要の喚起が期待されています。
 本年12月に当所は創立130周年を迎えます。産業・経済・文化をさらに発展させるため、全力を尽くしてまいります。
 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」は、非常に注目度の高い作品で、岐阜に訪れる多くの観光客に、岐阜の魅力をPRしてまいります。
 さらに、5月には「エンジン01 in岐阜」が開催されます。識者との知の交流を通じ、岐阜ブランドを全国に発信します。
 国際交流は、フィレンツェ市との関係を、「岐阜シャツプロジェクト」を通じ、さらに深めてまいります。
 また、「鮎菓子たべよー博」は、本年も柳ケ瀬エリアと連携し、当所130周年記念事業との連携も図りたいと存じます。
 市役所新庁舎への移転など、今後岐阜のまちづくりに大きな変化が訪れます。当所会館を地域の交流拠点、防災拠点として大いに活用を図ってまいります。
 全国的に災害による被害が激化・多発する中、企業にもBCPの策定が求められており、その策定支援に注力するとともに、重要物流道路の早期整備促進にも、引き続き尽力してまいります。
 そして、地域経済の担い手である中小・小規模事業者の支援にあたっては、地域の事業者を減らさない取組みが肝要となります。また、創業者の支援もあわせて展開し、創業・守成の両輪で地域経済の発展を図ってまいります。
 本年は、創立130周年の節目の年にあたり、岐阜地域のさらなる発展のため、昨年11月にスタートした新体制のもと、様々な地域活性化施策を鋭意実行してまいりたいと存じますので、役員、議員、会員の皆様には、引き続きご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
 最後になりますが、皆様方の本年一年のご健勝とご繁栄を祈念いたしまして、年頭の挨拶とさせていただきます。

連携の力で無限の 可能性にチャレンジ!
岐阜県中小企業団体中央会会 長 今井 哲夫

 あけましておめでとうございます。
 令和2年を迎えるにあたり、謹んで新年のごあいさつを申し上げます。
 日頃から本会に対し格別なご支援、ご理解を賜り厚くお礼申し上げます。
 わが国経済は、堅調な企業収益、雇用環境の改善、個人消費の持ち直しにより緩やかな回復が続くことが期待されています。ただし、米中や欧州における通商問題や悪化する日韓関係の影響などから、輸出には弱さが見られるほか、国内では、深刻な人手不足や台風、大雨など相次ぐ自然災害による経済への影響にも今後も十分に注視していく必要があります。
 このような環境の中にあって、地域の経済と雇用を支える中小企業・小規模事業者は、深刻化する人手不足に伴う人材確保や生産性向上、働き方改革への対応、事業承継などの経営課題が山積しています。
 岐阜県中小企業団体中央会は、中小企業連携組織の専門支援機関として、中小企業・小規模事業者による組織化の推進と組合の活性化・運営支援に注力するとともに、「連携の力で無限の可能性にチャレンジ!」をスローガンに掲げ、連携による新たな価値の創造と生産性向上に取り組む組合や中小企業者を積極的に支援していく所存です。また、組合員である中小企業・小規模事業者の皆様において喫緊の課題である事業承継、人手不足などの経営上の課題解決にも積極的に取り組んでまいります。
 年頭にあたり、本年が組合と中小企業・小規模事業者の皆様にとって、輝かしい年となりますことを心からお祈り申し上げまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。

年 頭 所 感
人材を惹きつける 組織づくりを支援
名古屋商工会議所会頭 山本 亜土

 明けましておめでとうございます。
 会員の皆様には、令和2年の新春を健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。
 昨年、「令和」という新元号のもと新たな時代を迎えました。天皇陛下ご即位にあたり、多くの慶祝行事が滞りなく催され、誠に喜ばしく、深く記憶に刻まれる一年でした。また当地では、昨年11月に「G20愛知・名古屋外務大臣会合」が開催され、政府から各国外相への贈呈品として、本所の「匠土産(たくみやげ)プロジェクト」を通じて開発された「SANBOUボトルクーラー」が採用されるなど、大変嬉しいニュースもありました。
 1.当地の景況について
 さて、当地経済は主力の製造業に支えられ拡大を続けてきましたが、昨今、世界経済の下振れリスクが高まり、先行きを慎重に見る企業が増えております。輸出依存度が高い企業も多く、海外経済の動向は非常に気がかりで、今後は先行き不透明と言わざるを得ません。
 一方、雇用・所得環境の改善を背景に、個人消費が緩やかな増加を続けていることから、今後、国内需要は堅調に推移していくものと期待したいと思います。
 2.中小企業支援の強化
 しかしながら、中小・小規模企業では、人手不足の問題が改善せず、事業承継や働き方改革への対応、ITの活用推進等、経営環境は依然として課題山積となっています。また、消費増税から3か月が経過しましたが、業種によっては、駆け込み需要の反動で売上げが減少し、厳しい環境が続いているところも散見されます。
 申し上げるまでもなく、会議所活動の根幹は「中小企業の支援」であり、本所は約70名の経営指導員による年間約2万件の巡回・窓口相談を軸にしながら、中小・小規模企業に寄り添った、きめ細かな「伴走型支援」を行っております。
 本年は、今月から12回にわたって開催する「働き方改革!シリーズ講演会」を通じ、先進企業の取組事例を紹介するほか、採用力の強化にも力を入れ、人手不足や働き方改革への対応が求められる環境を踏まえ、人材を惹きつける組織づくりへの支援に努めて参ります。
 3.「躍動し愛されるナゴヤ」実現を目指した活動の本格化
 当地には、中・長期的に大きな環境変化と課題があると思います。AI、ビッグデータによる「デジタル革命」がもたらす産業構造の変化や、主力の自動車産業における「百年に一度の大変革」が進展し、もしかすると、他地域での研究開発等が進むかもしれません。また、リニア開通による首都圏との一体化で当地が埋没していくリスクも、気になるところです。
 こうした状況を見据え、モノづくりをしっかりと維持し、その強みをベースに、「次世代産業振興、スタートアップ・イノベーション創出」、「まちづくり、交通インフラ整備」、「観光・誘客の推進」という三本柱を一体で推進し、面白く、魅力的で、国内外から多くの人々に何度も訪れてもらえるよう「躍動し愛されるナゴヤ」へと発展させていくことが大変重要だと考えております。
 (1)次世代産業振興、スタートアップ・イノベーション創出
 次世代産業では、航空機で部品産業のグローバル展開への支援や、今後拡大が予想されるMRO(Maintenance,Repair&Overhaul)分野への進出支援・振興に取り組んでいます。また、医療機器分野では、5月に開催される「日本臨床工学会」にあわせて「メディカルメッセ」を同時開催し、当地の医工連携の取り組みをアピールするとともに、医療関係者、メーカー、ディーラー等とのネットワーク構築を図って参ります。
 さらに、昨年10月、名駅近くにオープンした「なごのキャンパス」は、当地で成長・飛躍する企業が数多く生まれるための苗床として、大切な拠点施設です。本所職員も常駐しながら、新たな出会いやビジネスチャンス創出に向け、積極的に支援いたします。
 (2)まちづくり、交通インフラ整備
 まちづくり、交通インフラ整備では、名駅・伏見・栄の都心部がそれぞれの個性を伸ばしつつ、一体で「歩いて楽しいまち」となるよう、本所の呼びかけにより、まちづくり団体や地元行政等の定期的な会議体を設け、情報共有と連携方策の検討を重ねていきます。
 また、リニア効果を最大化し、域内にあまねく波及させるため、中部国際空港二本目滑走路の早期整備や名古屋駅のスーパーターミナル化の推進、名古屋港、広域幹線道路の整備拡充等、行政・関係団体とも連携し、積極的に取り組んで参ります。
 (3)観光・誘客の推進
 観光・誘客では、2030年の我が国へのインバウンド6000万人が目標となる中、当地商業・サービス業の発展に不可欠な要素として、インバウンド対応を強化する必要があります。今後、インバウンドの受け入れに必要な“商品・サービスを提供する事業者”と、“飲食・小売・宿泊・サービス業等の事業者”との商談会を開催するなど、一層のインバウンド拡大に注力いたします。
 また、愛知県は昨年、ラグビーW杯で大いに盛り上がったところですが、本年は「ワールドロボットサミット2020」、「ロボカップアジアパシフィック2020あいち」をはじめ、「世界ラリー選手権(WRC)」など注目イベントが目白押しです。本所では、夜の賑わい創出によるナイトタイムエコノミー振興や、MICEで当地へ来られたビジネス客向けに観光コースの提案(ブレジャー)と情報発信など、観光・誘客の推進にしっかり取り組んで参ります。
 幸い、地元行政等とは基本的な考え方や課題認識を共有していますので、足並みを揃え、地域一丸となって着実に、また、時に大胆に取り組んでゆきたいと思います。
 4.むすび
 昨年11月から2期目に入り、副会頭以下、新しい体制がスタートしました。
 本年の干支は「子」です。これは新たなサイクルの始まりで、子孫繁栄を象徴するものとも言われております。会議所活動の新たな一歩を踏み出すのに、非常に相応しいタイミングだと思います。
 これから、「躍動し愛されるナゴヤ」の実現に向け、“火付け役”として、あるいは“仲介役”として、自ら汗をかきながら取り組み、その動きが連鎖的に広がるよう、有言実行に努めます。“地域総合経済団体”としての責務を果たし、企業活動や地域社会の一層の成長・発展にぜひ貢献して参りたいと考えています。
 会員の皆様には今後とも、会議所活動に対する一層のご理解とご支援をお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

頑張る中小企業の応援団
愛知県中小企業団体中央会会長 長谷川 正己

 新年あけましておめでとうございます。
 会員の皆様には、輝かしい新春をお迎えになられましたことと、心よりお慶び申し上げます。
 平素は、本会の事業推進につきまして、多大なご支援・ご協力をいただき深く感謝申し上げます。
 さて、我が国経済の先行きについては、雇用・所得環境の改善が続く中で、各種政策効果もあり、景気は緩やかな回復を続けることが期待されております。
 しかしながら、中小企業・小規模事業者におきましては、米中貿易摩擦や日韓関係等の懸念材料に加えて、深刻化する人手不足に伴う労務コストの上昇、「長時間労働の是正」や「同一労働同一賃金」等、迫りくる働き方改革への対応、後継者不足による事業承継問題、さらには自然災害等緊急事態発生時において、損害を最小限にとどめ事業の継続、早期復旧を図るためのBCPの策定など、数多くの経営課題に直面しており、依然として厳しい経営環境に置かれております。
 経営資源に限りのある中小企業・小規模事業者が、持続的に成長し、新たな発展を遂げていくためには、IoT・AIを活用した生産性向上に取り組み、働き方改革に伴う労働法制などに的確に対応し、防災・減災対策への対策も進めながら、事業者自らが経営革新を図り、環境変化に即応するための経営基盤を作り上げていくことが肝要であります。
 そして、何より個々の企業では解決できない諸課題に対しましては、共同の力で経営課題の解決に取り組む中小企業組合をはじめとする連携組織のもとに知恵と力を結集し、組合員相互の連携を今まで以上に強固にし、積極果敢に対応していくことが必要であります。
 本会といたしましては、「頑張る中小企業の応援団」をキャッチフレーズに、中小企業組合を通じた施策の活用、後継者の育成強化に対する支援や円滑な事業承継の促進をはじめ、中小企業と組合の皆様の一助となれるよう積極的な事業推進を図り、中小企業支援機関としての役割を果たすべく、職員一同決意を新たにしているところでございます。
 本年7月には、世界中が注目する「東京2020オリンピック・パラリンピック」がいよいよ開催されます。世界中の人と感動と興奮を共有して、世界に誇れる素晴らしい大会になるよう期待しております。
 会員の皆様におかれましても、新しい年を迎えるにあたり、決意を新たに、団結を更に強固にされ、中小企業の振興のために邁進されますことをご期待申し上げますとともに、ご繁栄とご健勝を心よりご祈念申し上げまして、年頭のご挨拶と致します。

「日本人のものづくり」を支える
日本工作機械輸入協会会長 中川 貴夫

 2020年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。旧年中は当協会の事業活動にご支援ご協力を賜りまして、誠にありがとうございました。
 輸入工作機械は日本の近代化や工業化の基盤を成すものであり、当協会はその発展と推進において貢献してまいりました。今後も、グローバル時代における「日本人のものづくり」を支えるため、一層の努力をしていく所存です。
 昨年2019年の工作機械の輸入通関実績は、約1100億円(予想)となり、一昨年2018年とほぼ横ばいとなりました。そして、測定装置や部品・工具等の周辺機器類を加えますと、昨年に続き1兆円(予想)を上回る数字となっております。
 当協会は、1955年に発足し、今年2020年に65周年を迎えます。我が国が2回目のオリンピックを開催する年とも重なり、これを機に「日本の工作機械輸入の歴史―日本工作機械輸入協会・創立65周年に向けて」という記念誌を発行する運びとなりました。今年我が国は世界中から注目を浴びますが、当協会では、ものづくりを通じて日本経済をしっかりと支え、世界の注目に恥じない貢献をしてまいる所存です。
 最後に、皆様にとりまして、本年が最良の年となりますよう祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

年 頭 所 感
「活力と魅力あふれる中央会」として事業に傾注
三重県中小企業団体中央会会長 佐久間 裕之

 新年あけましておめでとうございます。
 元号が令和に変わり、初めての新年となりました。名古屋機工新聞読者の皆様方におかれましては、お健やかに新年をお迎えになられたことと心よりお慶び申しあげます。
 さて、わが国経済は、内需を中心に緩やかな景気回復が長期間にわたって続いているとされていますが、昨年10月に消費税率が引き上げられ、仕入価格の上昇や、景気後退への懸念が強まっています。また、頻発する自然災害への対応をはじめ、深刻な人手不足や、後継者不在を背景とした事業承継の問題、働き方改革への対応、加えて国際情勢では米中の貿易摩擦による受注減少等の動きがあり、大変不透明な状況となっています。
 このような状況の中で、地域の経済・雇用を支える中小企業・小規模事業者は、経営基盤を強化し持続的な成長に向けて、更なる生産性の向上が求められていますが、そのためには個々の自助努力に加えて、英知を集結し、組織の力で課題に立ち向かい、困難を克服するため、組合等の連携組織の果たす役割は一層重要になっております。
 三重県では、「みえ産業振興ビジョン」が策定され、第4次産業革命への適応、「若者」に魅力あるしごとの創出、新しい価値の創出など、経済・社会構造の変化に柔軟に対応する施策の方向性が示されています。
 中央会といたしましても、国・県当局の施策と協働し、中小企業連携組織の専門支援機関としての役割を最大限に発揮しながら、ものづくり、IT活用、人材育成などをはじめとする様々な支援事業を積極的かつ意欲的に実施し、「活力と魅力あふれる中央会」として、皆様が経済活力の源泉として充分に力を発揮できますよう環境整備に全力を傾注する所存でございますので、一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申しあげます。
 本年は、いよいよ東京2020オリンピック・パラリンピックが開催されます。オリンピック関連需要・インバウンド需要の拡大を背景とした大規模な経済成長が期待され、我々地域の中小企業にもチャンスが到来すると確信しております。
 本年が、皆様方のご繁栄とご健勝、そして希望に満ちた飛躍の年になりますよう心より祈念申しあげまして、新年のあいさつといたします。

「雨だれ石を穿つ」
(一財)機械振興協会会長 釡 和明

 新年 明けまして おめでとうございます
 皆様におかれましては、令和になって初めての年末年始を健やかに迎えられましたこととお慶び申し上げます。
 さて、昨年を振り返りますと台風15号、19号による広域的な被害により多くの方々が被災されたことは未だ記憶に新しく、被災された皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。
 このように、近年、今までに経験したことのない自然災害が世界各地で頻発しており、地球温暖化対策、さらに自然災害対策はわが国だけに留まらず人類にとっての大きな課題となってきております。
 こうした地球温暖化対策や自然災害対策は、機械振興協会が事業活動の対象としております機械産業においても極めて重要な課題となってきております。具体的には、地球温暖化対策においては環境配慮型製品の開発や資源・エネルギーを有効活用するためのビジネスモデルの構築であり、自然災害対策においては個々の企業における事業継続計画(BCP)及び事業継続経営(BCM)の徹底であります。
 一方、こうした地球温暖化対策や自然災害対策は私たちひとりひとりにとっては、とても果てしなく、遠い目標のように見えてしまうことも少なくありません。しかしながら、「雨だれ石を穿つ」ということわざが示すように、小さな努力でも継続していけば成功に繋がることを私たちは決して忘れてはならないでしょう。
 今年は、いよいよ東京オリンピック・パラリンピックが開幕いたします。そこでは世界最高水準のアスリートたちと彼らの活躍に歓喜する観客との相互作用によって、多くの熱いドラマが繰り広げられることでしょう。彼らアスリートたちが如何にして世界最高水準の選手になったかを冷静に考えてみて下さい。それはまさに、雨だれ石を穿つが如く、人知れず、黙々と、粘り強く練習を繰り返してきた日々の研鑽の賜物でしかありません。
 そこで、当協会においても、雨だれ石を穿つの精神に則り、わが国の機械産業がこれまで以上に地球環境に配慮した21世紀型産業に成長できるよう、今年も経済研究所、技術研究所が有する研究機能やBICライブラリの情報サービス機能などを活用しながら粘り強く活動して参りたいと思います。

更なる飛躍の年に
(一社)日本工作機械工業会会長 飯村 幸生

 2020年の新春を迎え、謹んで新年のお慶びを申し上げます。
 昨年2019年の世界情勢を振り返りますと、米中関係悪化の長期化、Brexit問題、中東・アジアをはじめ世界各地での地政学的リスクの顕在化などにより、政治・経済両面で不安定感が増し、不確実性が強まった1年でした。こうした中にあって、我が国工作機械業界の受注は、内外需ともに、一般機械、自動車、電気機械など主要業種で年初の想定を下回る水準で推移しました。
 本年につきましても、国際政治・社会情勢等における外部的リスク要因が内在しており、製造業を巡る環境には不透明・不確実性が付きまとう状況が続いていくと思われます。しかしながら、製造業はあらゆる分野において新時代への変化が加速しており、生産技術革新のニーズがいずれ設備投資として顕在化されることが期待されます。
 製造業におけるIoTを駆使した技術革新は、5Gの普及につれ更に加速していくと考えられます。また、自動車業界におけるCASEやMaaSといったキーワードに象徴される電動化、自動化、サービス化といった潮流は、サプライチェーンに影響を与えていくと見込まれます。同時に多くの国では製造業における人材不足の問題を抱えており、省人化技術の高度化が求められております。日本の工作機械産業はIoTを活用したスマート・マニュファクチャリング技術、AI(人工知能)技術、三次元積層造形技術、少子高齢化時代に適応した自動化技術、ターンキー技術など、あらゆる技術を進化・発展させて、世界の製造業の発展に貢献して参ります。
 東京オリンピック・パラリンピック後に、本年12月7日から12日まで開催致しますJTMTOF・Tokyo2020では、ユーザーの皆様に世界最先端の工作機械技術・製品を発信させて頂きます。また、全国から学生を招待して工作機械産業の意義や役割りを講義する「工作機械トップセミナー」の開催や企画展示を通じて、工作機械産業の魅力を社会にお伝えさせて頂きます。ぜひご来場頂きたいと存じます。
 日工会は、本年につきましても、産学官連携の強化、標準化戦略の強化、JIMTOFの求心力の強化、人材確保・周知策の強化等、業界に共通する課題への取り組みを推進して参ります。2021年の創立70周年に向け、2020年代の戦略策定や過去の業界活動を振り返る年誌編纂作業についても、鋭意検討を進めて参ります。
 関係各位には当工業会の事業に対する一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。
 本年が皆様にとって更なる飛躍の年となることを祈念致しまて、年頭のご挨拶とさせて頂きます。

更なる取引適正化へ期待
(一財)素形材センター会長 横川 浩

 2020年の新春を迎え、謹んで新年のお慶びを申しあげます。
 昨年は、女子テニスやゴルフ、ラグビー・ワールドカップ日本大会などにおける日本の躍進により大いに元気を頂きました。また、はやぶさ2による小惑星リュウグウへ岩石採取のための2度の着陸成功やリチウムイオン電池開発者の吉野氏へのノーベル化学賞授与決定など我が国の科学技術やものづくりの底力が世界に発信された年でもありました。社会・経済に目を向けても、改元による令和時代への新たな期待や長期にわたり持続する景気回復基調を受けて企業業績も好調なところもありました。
 素形材産業界においては下請け中小企業も多いことから、あまねく景気回復の恩恵を受けているとまでは言えないまでも、比較的良好な環境のなかで活動をすることができたのではないでしょうか。勿論、引き続き多くの課題を抱えており、深刻化する人手不足問題や長年の課題である取引適正化問題などは喫緊の課題です。人手不足については昨年4月から出入国管理法の改正により外国人労働者の受け入れを拡大する制度が実施されました。また、取引適正化については経済産業省主導のもと、特に型取引について産官学が参画する「型取引の適正化推進協議会」が設立され、その報告書のなかで金型の廃棄の年数や費用支払時期についての具体的な目安などが示されるなど踏み込んだ内容となり、更なる取引適正化への期待が高まっております。
 2020年は東京オリンピック・パラリンピックの開催年です。これを契機に世界との絆を一層強くするとともに、日本の社会も大きく変革され、そのプレゼンスが一層発揮されることが期待されるところです。素形材産業におかれましても自動車の電動化など大きな事業環境への変化に果敢に取り組み、我が国のものづくりを根底から支える基盤産業としてその競争力の強化が期待されております。
 素形材センターといたしましても、素形材産業取引ガイドライン等の一層の普及に努めるとともに、素形材技術研修講座や技術セミナーなどの「人材育成事業」、素形材産業技術賞等の顕彰や素形材産業振興に関する情報提供などの「普及啓発事業」、素形材関係団体間交流や研究会の開催などの「交流促進事業」、更には戦略的基盤技術高度化支援事業などの「素形材技術開発事業」等を通じて、経済産業省との緊密な連携のもと、また素形材関連団体の皆様からのご協力も得ながら積極的な支援活動を行い、素形材産業の一層の振興・発展に努めてまいります。
 むずびに、本年の皆様方の益々のご活躍とご健勝を祈念するとともに、素形材産業の一層の発展を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせて頂きます。

年 頭 所 感
明るく素晴らしい年に
日本工作機械販売協会会長 依田 智樹

 2020年の新春を迎え、謹んで新年のお慶びを申し上げます。
 さて、昨年を振り返りますと、5月1日に元号が「令和」に改まり、新しい時代がスタートしました。台風、豪雨、地震等の自然災害が頻発し、被災された方も多く、未だ傷跡が癒えぬ方々もいらっしゃいます。被災された方々へお見舞い申し上げますと共に一日も早い復旧をお祈り申し上げます。
 経済面では米・中の貿易摩擦、英国のEU離脱問題、中国・インド等の成長市場の景気低迷等を原因として世界的に成長の伸びが鈍化しており、政治面では各国が自国第一主義の色を強め、国際協調の足並みが乱れ、ポピュリズム政権も多く生まれました。
 日本の工作機械業界は中国の景気停滞等による半導体や自動車への投資の陰りから、内需・外需共に前年比で大きく下がり、一昨年1兆8000億円超あった受注額が3割以上減となりました。
 一方、明るいニュースは、ゴルフで渋野日向子選手が全英女子オープンで日本人選手として42年ぶりの海外メジャー制覇を果たした事、そして日本開催のラグビーワールドカップで日本が世界の8強入りを果たした事です。日本チームがなぜこんなに強くなったのでしょうか?各人が自分の役割をチーム全体の為にきちんと果たすワンチームのマインド、選手中の半数以上が外国人という多様性、コーチの全体戦略の下選手達が現場の状況に応じて臨機応変にプレーする自主性、審判の判定に従い試合が終われば相手チームと称えあうフェアネス精神、この4つが強みとなりチーム全体の能力を大きく向上させた為と考えます。強い組織創りという観点から会社経営の上でも大いに参考になりました。
 ところで、我々工作機械業界を取り巻く環境は急速に変化して来ています。
 自動車業界ではCASE関連の新技術対応への流れが進んでおり、電池、モーター、インバーターなどの需要が拡大し、今後は軽量化された素材の活用も増えると予想されます。また人手不足を背景として自動化・複合化やAI/IoTを活用した工場の見える化・予防保全等の生産性向上のニーズが今後益々高まると予想されます。更に、切削加工に加えて積層造形(Additive Manufacturing)の需要も拡大して来ると予想されます。我々商社はこうした時代の変化を捉え、ユーザーのニーズを掴んで的確な対応をして行く役割を担っています。
 日工販としては、正会員・賛助会員のネットワークを強化し、日工会をはじめとする関係諸団体並びにメーカー各社との連携を密にして、日本のものづくりの発展に貢献して行くのが使命です。その為に営業マンのレベルアップを目指す教育事業に各種プログラムの一層の充実を図って引続き注力して行くと共に、各種情報の提供や機械メーカー様との情報交換・交流を更に進化させていきたいと考えておりますので引続きのご指導とご支援をよろしくお願い申し上げます。
 最後となりますが、本年が皆様にとって明るく素晴らしい年になりますことを祈念致しまして、私の年頭のご挨拶とさせて頂きます。

新たなものを徹底的に開発、提案
(一社)日本工作機器工業会会長 寺町 彰博

 あけましておめでとうございます。
 年頭に際し、所見を述べさせていただきます。
 昨年の世界経済は、米中経済摩擦をはじめとする米国と各国間における経済摩擦や英国のEU離脱協議の難航など、保護主義やポピュリズムの動きが見られる中、先行きに対する不透明感が高まりました。
 日本に目を向けますと、令和という新しい時代に入り東京オリンピック・パラリンピック開催に向けた準備が進む一方で、相次いで発生した台風や豪雨が各地に甚大な被害をもたらしました。しかしながら、そのような中で行われたラグビー・ワールドカップにおいて日本代表が史上初の決勝トーナメント進出を果たしたことにより、多くの希望と勇気がもたらされた1年でもありました。
 世界経済の先行きに不透明感が高まり厳しい受注環境が続く中、AI、IoTなどのデジタルテクノロジーや自動化・ロボット化の進展を背景に、私たちのビジネスチャンスは広がっています。そのような中、私たちは萎縮せずイノベーションに徹底的に取り組んでいくことが重要です。ものづくりの世界において、インダストリー4・0などの考え方で重要な「見える化」や「自動化」が進むと、機械装置だけでなく、それを構成する部品やツールなどにも高品質で壊れないことが求められます。それはまさに日本の「強み」であり、私たちには、この「強み」を保持しながらイノベーションを起こしていくことが求められるのではないでしょうか。
 しかしながら、日本ではイノベーションが遅れているといわれています。それは新たなものを生み出しても、何か問題が起きると、過去に形成されてきた安全、安心、高品質というような画一的な基準で評価され、そこから外れると非難される風潮にあることも一因と考えます。従って、評価のものさしを多様化させ、これまでの延長線上のものなのか、新たな挑戦なのかを皆で評価し、新たなチャレンジやイノベーションを後押ししていくことも、日本においては必要ではないでしょうか。
 これらを実現し、日本の「強み」をさらに磨きながら、イノベーションを起こすことができれば、必ずや私たちはグローバル競争の中で打ち勝ち、世界の製造業を牽引していくことができるものと考えております。
 従いまして、当工業会といたしましても、会員の皆様と強い信念を共有するとともに、新たなものを徹底的に開発、提案し、業界の発展に寄与してまいる所存です。
 最後になりましたが、会員企業様の益々のご発展と皆様のご健勝とご多幸を心より祈念し、年頭の挨拶とさせていただきます。

品質管理に役立つ商品をシステムとして提案
日本精密測定機器工業会会長 中川  徹
 
 明けましておめでとうございます。平素は当工業会の活動にご理解とご指導を賜り、誠に有難うございます。
 昨年の世界の景況は、一昨年とは様変わりに、不冴えな動きに終始しました。中国の成長率が鈍化して来ているところへ米中貿易摩擦が足を引っ張り、そのあおりを受け、中国経済への依存度が高い欧州もドイツの自動車産業を中心に製造業は低迷、日本も勢いを欠く展開となりました。比較的良いとされていた米国も、製造業は夏以降、陰りが出ています。結果として、自動車の世界販売台数は前年割れ、半導体、電気・電子産業も落ち込みました。ナショナリズム、自国中心主義、ポピュリズムが台頭し、経済が政治に振り回された一年だったというのが実感かも知れません。我々工業会は、自動車産業を中心に製造業と相関関係が高いことから、昨年の販売額は前年比一桁台後半の減少率になったと予想しています。ただ、そうした環境下にあっても、品質管理意識の高まり、人手不足等に起因した自動化のニーズ他が需要を底上げしており、過去3番目あたりの高い販売水準を達成できたのではないかと見ています。
 さて今年ですが、世界の景況は底入れする、あるいは緩やかに改善すると言った見方が多いのではないでしょうか。実際、すでに5G関連他で半導体関連産業に動きが出始めているとの話もあります。一方、米中貿易摩擦、内外政治情勢等々、波乱要因には事欠きません。しかし、足元の動きに一喜一憂することなく、前述した、品質管理意識の高まり、自動化の二つのファクターに加え、現場での計測、データのデジタル処理化、全数検査、非接触・非破壊、ロボット活用、IoT、AI、スマートファクトリーをキーワードとする大きな流れを捉え、ユーザー様の品質管理にお役に立つ商品開発とご提案、それも単品製品ではなくシステムとしてご提案をして行くことが何より望まれていると認識しております。
 今年も、モノづくりに少しでも貢献すべく、努力してまいりますので、ご支援ご鞭撻賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

明るく良い一年に
日本精密機械工業会会長 松 喜与志

 新年あけましておめでとうございます
 謹んで新春のお慶びを申し上げます
 昨年は天皇陛下が即位され、元号が令和となる歴史の大きな節目で有りました。
 今年は景気の牽引役でもあった東京オリンピック・パラリンピックが行われる年であります。
 私は会長に就任して2年目となります。初年度は稲葉前会長、長瀬元会長が盛り沢山な新規事業を立ち上げていますので、それを消化するのに精一杯でした。
 現在我が国を取り巻く経済情勢は、通商問題を巡る緊張、中国経済の先行き、英国のEU離脱の行方など海外の動向や、10月の消費税引き上げによる消費マインドの変化や、深刻さを増す地球規模の環境問題により頻発する大規模自然災害の影響が懸念されています。
 また、日本国内では人口減少の問題が有ります。働く人が少なくなって、小規模企業では従業員が集まらないだけで無く、高齢化した経営者の後継者がいないと問題になっています。当然人口が減少すれば需要も減ってしまいます。
 上記の情勢により、我が業界の景気は一昨年まではとても良かったのですが、昨年は製造業では受注が減少し景気は悪化し始めました。ただ足元の景気に一喜一憂するのでは無く5年先、10年先の在るべき姿を見据え、今何をすべきか考えるのが経営者だと思います。
 生産性の向上、IT・IOTの活用、働き方改革やSDGsなどの課題が有りますが、
これを「面倒な事を押し付けられている」と考える経営者もいるでしょうし、積極的に推進して我が社の強みにしようと考える経営者もいると思います。やらなければいけない事柄で有れば私は物事をポジティブに捉え、また楽観的に考えて、自社の強みにして行きたいと思っていますし、そんな経営者を助ける日本精密機械工業会にして行きたいと活動しています。
 今年の干支は庚子です。十二支は時刻を表す意味も有ります。子は何時になるかと言うと23〜1時頃を表します。干支のスタートの年です。真っ暗闇、景気の良くない中からのスタートです。暗い夜から陽が出て明るくなって行くように、景気も今が底でこれから良くなって行く年です。
 今年も、日本精密機械工業会に格別のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆様にとって良い一年となりますよう心からお祈り申し上げまして、新年のご挨拶といたします。

年 頭 所 感
さらなる企業価値向上の実現ヘ
日本光学測定機工業会会長 浜田 智秀

 明けましておめでとうございます。平素より関係者の皆様には日本光学測定機工業会の活動にご理解とご支援を賜り心よりお礼申し上げます。
 当工業会は昨年11月で60周年となり新たな気持ちでこの新年を迎えております。「所有する」から「必要な時に利用する」サブスクリプションやリカーリングビジネスなどへの事業形態の変化が更に進む年になるだろうと考えています。技術分野においては、5Gへのシフトが始まっており、至るところでデジタルトランスフォーメーションが加速の一途をたどっています。それらを繋げるloTなどのプラットフォームは既に無くてはならないものとなってきており、AIの応用も日々身近なものとなってきました。これらを支える電子機器の需要は、ボラティリティこそあるものの今後益々増える方向へと進んでいくのは間違いありません。
 世の中のこの大きな変化に対して、電子部品やデバイス分野では高度な技術だけでなく、高い品質が求められます。技術革新のスピードがどんどん加速していく中においては、利用したい時に利用できないのでは大問題となります。品質を支えるためにはリアルタイムに多くの計測を可能とする光学測定技術が核となり今後その重要性も益々高まっていくと考えています。
 一方、モノづくりそのものに目を移しますと、その手法自体は大きく変わってきています。種々雑多な材料を前提とした多品種少量製品へ適用するための3Dプリンターなどが生産へ寄与する領域の拡大が顕著となっています。このようなアディティブ・マニュファクチャリング領域に於いても最終部品・製品の高品質を保証することが重要となっています。形になれば良いのではなく、目的とする機能・性能を安定的に実現することが求められます。
 過去より度々繰り返される品質問題はより顕在化する可能性があり、歩留り向上やコストダウンといった狭義での品質保証の領域を遥かに超え、問題を起こした製品の評価を単に下げるだけでなく、企業価値そのものを大きく毀損させるリスクがあることを強く認識しておく必要があります。
 当工業会では見えないものを見えるようにするだけでなく、定性的なものを定量化できるよう活動を続けております。光学測定機が得意とする可視光領域に加え、近赤外や紫外線、更にはX線などの不可視光を使用することによってこれまで検出困難であったものを数値化し、更に高速かつ大量な計測データを瞬時に取得することを可能としており、これまで見逃していた現象・事象の把握だけでなく評価方法の確立をも推し進めてきています。加えて、検査・測定・計測の自動化、省力化をなお一層進化させ、製品・部品の良否判定だけでなく、スピーディに工程改善へのフィードバックなどを可能とし更なる高品質をも具現化します。
 人間の恣意やバラツキ、不確かさの入る余地がない品質保証、信頼性、ひいては安全、安心を実現する世界へ向けて今後も新たな提案を継続していき、皆様の企業価値向上に繋げるためのお役に立てると確信しています。厳しい競争に勝ち抜き社会へ貢献する企業の皆様と共に、更に成長するため精進して参ります。
 劇的に変わりゆくこのような時代にめぐりあえたことを幸せだと感じ、産業の発展へ寄与できることをこの上ない喜びと考えております。これまで以上に関係各位の皆様との連携を深め、皆様方の課題解決を進めるだけでなくイノベーションヘ寄与できるよう取り組みます。
 ダイナミックでスピード感のある大きな時代変化の流れの中、それに呼応する形で、光学に基づく切り口での非破壊・非接触型測定機を主としたリアルタイムな光学測定技術を深化させ、あらゆる課題を見える化・顕在化させることによって素晴らしいモノづくり、コトづくりを実現してゆきますので、今年もよろしくお願い申し上げます。

変化への対応
(一社)日本鋳造協会会長 伊藤 光男

 明けましておめでとうございます。
 会員並びに関係各位の皆様方には2020年の新春をお健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。また、協会の運営に当たり、皆様方には格別なご理解とご協力を戴いておりますことに御礼を申し上げます。
 足元の景気は2019年夏頃から下降局面に入りました。これは2018年より顕在化した米中貿易戦争の影響による中国経済の減速がその大きな要因であると思われます。2019年の鋳造業界の生産量は2018年に比較して減少しています。原材料・副資材の高止まり、エネルギー・運賃の上昇、人手不足などにより厳しい経営を余儀なくされる一方、足元では受注の減少が深刻化しつつあり、雇用調整助成金の申請をする企業も出ている状況にあります。
 昨年の鋳造協会の事業を顧みますと鋳造カレッジ等人材教育の事業は順調に推移し鋳造技士は1000人を超える予定です。また、懸案でありました「SEMによる鋳造欠陥の解析事例」も出版されました。この解析事例は鋳造企業各社にとって欠陥発生原因の究明のお役に立てるものになると存じます。そして、世耕プランの一つであります型の保管料などの実現に向けては、経済産業省様の「型取引の適正化推進協議会」に当協会からも出席し、型取引・管理について、目安の設定も含め検討し、報告書がとりまとめられました。アジアでは、中国の鋳造協会の提唱によりアジア鋳造協会(AFA)が昨年の9月に発足いたしました。これは従来からあったアジア鋳造フォーラム(AFF)を発展させ、参加国も7か国・地域から12か国・地域に増加いたしました。
 冒頭でも述べましたように足元では景気は下降局面の状況下でも生産性の向上に向けた取り組みと適正な取引慣行に向けた取組は継続していかなければなりません。一方で中国をはじめとして製造業に対する変化のうねりはますます拡大するものと推察されます。それらいろいろな事を考えた時にこれからの鋳造業は生産性を高めていかなければ生き残りは厳しくなるでしょう。IT化、自動化、ロボット化などあらゆる手立てを考慮し省力化、省人化を進めていく必要があると存じます。厳しい状況の中小企業も含め産学官が一致協力していかなければいけません。鋳造協会といたしましても微力ではございますが協力をしていきたいと存じます。 
 今後とも、関係各位のご支援ご協力をよろしくお願いいたします。皆様にとって2020年が幸多き年になりますようお祈りいたします。

人財の確保・育成に注力
(一社)日本金型工業会会長 小出 悟

 令和2年の新年を迎えるにあたり、会員の皆様を始め関連官公庁、関連団体の皆々様に謹んで新春のお喜びを申し上げます。
 新元号がスタートし皇室行事もスムーズに執り行われている中での令和の時代2年目となる本年はオリンピックイヤーでもあり、表面的には華やかな年となるのでしょう。しかし、社会情勢的には見通しのきかない状況が続くものと思われ、とくに世界経済環境面で見ると不安定感がさらに膨らむようにも思えます。一方では新時代に即した新技術の開発が進み大きな進歩が見られるだろうと期待も膨らむところであります。そのうねりの中で一つにはIoT、AI、ロボットなどの新技術の具体的な取組事例などの検証を行いながら、新時代の金型に対応する研究と市場の開拓、また、そこから見えてくる新しい協業ビジネススタイルや新しい組織論の具現化に向けた検証も進むものと思われます。
 そのためにも2020年度は「令和の新金型産業ビジョン」を整え、会員の皆様の将来の目指す目標作りの一助として、一社一社にできるだけ即した参考事例を掲げられたらと考えております。皆様からもさまざまなご意見を吸い上げさせていただきながら進めて参りたいと思います。
 金型産業界の将来展望は、各社の将来発展も未来をしっかり見据え想像し、目標を立て進めて行く人財がカギとなります。その人財の確保・育成というものは日本金型工業会にとっても主テーマであるといえ、まさにマスター認定制度のさらなる充実が期待されるところであります。昨年第二期生のマスター認定者を輩出し、さらには一期生の中より新たに誕生させたシニアマスター認定者の19名の存在と活躍は、今後大いに期待できるところであります。ただそれを待つのではなく、各社が積極的に社内改革のために彼たちの力を試し、育てていただき、当工業会全体のレベルアップに寄与していただくことを期待します。その活躍の場の提供にも渾身の力を込めた努力が当工業会としても必要であると感じます。
 昨年は型取引の適正化推進協議会に参加し、意見具申をさせていただいた結果、型代金回収に付き契約時の前金制度の導入、さらには検収という概念ではなく金型納品という考えでの残金全額支払いという画期的な決議事項を勝ち取ることができました。これまで諦めずに長き期間交渉を続けてきたことに対しての成果であると、つくづく継続こそ力であると痛感いたしたしだいです。しかしながらここからが本当の勝負であり、従来の取引慣行を一新するべく金型工業会が一体となり、見積作成時や、契約を交わす時点での必須事項の照会から、納品後の最終的請求から回収にいたるところまでの注意点などを簡略にまとめた手引書のようなものも準備できればと考えております。
 このことだけでなく、まだまだ産官の密な連携により改善できることがたくさんあると思いますが、前述した通り長い時間を必要とすることも事実です。諦めず訴えながら自らが少しずつでも改革の道を推し進める、その努力が必ずいつかは社会をも動かすことになります。そのような心がけで今後も邁進いたしますので宜しくお願いいたします。
 本年は全体として低調な中での一年のスタートとなりましたが、昨年のラグビーに見たさわやかな中にも絶対に負けないという強い信念と、全身を惜しみなく使い気持ちよく燃え尽きたことが、未来へ確実につながる何かを民衆の心に残した、そんな生き様をするときが来たようです。将来の種を蒔き育て未来につなげる活動はまさに「ワンチーム」にならなければできないことです。会員企業の皆様のお力添えはもとより、関連官公庁、関連団体の皆様のご協力も得ながら、着実に進めていく所存ですので、皆様のご理解ならびにご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げ、年頭の挨拶とさせていただきます。

年 頭 所 感
『全機工連 若手交流会』を2月に三重県で開催
全日本機械工具商連合会会長 坂井 俊司

新年、明けましておめでとうございます。
さて、昨年は「平成」から新しい元号の「令和」の時代が始まりました。我が国経済においては、残念ながら米中貿易戦争や英国のEU離脱問題など政治要因による影響も大きく、リーマンショック後の緩やかな回復基調からは少し厳しい景況感となりました。また、我々機械工具商の業界では、引き続き就労者人口の減少、製造業のサプライチェーンの再編、そして事業の継承など様々な課題に対応していかなければならない状況でありました。
  そのような状況の中、昨年10月16日に全日本機械工具商連合会の全国大会を大阪において開催いたしました。大阪機械器具卸商協同組合の中山理事長、組合員およびメーカー会員の方々のご尽力と、全国からご出席いただいた会員の皆様のご協力もあり、盛況かつ有意義な会となりました。特にSCSK株式会社・社長の谷原様には全日本機械工具商連合会の重要な取組課題としている「働き方改革」をテーマにご講演いただき、社会としても業界としても、また各組合の会社の皆様にも生き残るために緊急に取り組まなければならない課題として再認識いただけたのではないかと思います。また、SAPジャパン株式会社・社長の福田様には「AI/人工知能」についてご講演いただき、我々機械工具商の中でも今後あらゆる取り組みの中において理解しておかなければならない知識として、非常に興味深い内容でした。次回は、3年後に愛知で開催いたします。
さて、本年2月7日には三重県の四日市シティホテルにおいて全日本機械工具商連合会の主催で、『全日本機械工具商連合会 若手交流会』を開催いたします。今回は三重県機械工具商組合の青年部の方々をはじめ、中部ブロックの皆様のご協力のもと、会員若手経営者および幹部社員の皆様にご参加いただき、情報交換、困り事・悩み事の相談、そして会社経営のアドバイス等、地域を超えた交流ができればと思います。また、事業継承の問題、働き方改革への対応など様々な我々機械工具商が抱える課題に対して、少しでも参考になる意見交換ができればと考えています。
  最後になりましたが、皆様のますますのご発展を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

変化をチャンスに 変える2020年
日本機械工具工業会会長 石川 則男

 令和2年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。
 昨年は中国の自動車産業の減速に始まり、世界中の自動車産業、特に部品産業は大きく影響を受けました。航空機産業はまずまずだったものの、半導体、ロボット、自動化といったIoT時代をけん引する産業も一服感が強まり、機械部品産業全体に停滞感が広がりました。機械工具業界も4月以降は需要が減退、市場在庫の調整とも関連し、切削工具と耐摩耗工具の受注は減少しました。当工業会(JTA)の1月から10月までの累計生産金額は4167億円となっており、年度見通しは5014億円、対前年同期比96・6%を予定しております。
 一方、日本と欧米の貿易協定は一定の成果を上げ、切削工具におきましては相手先国側の関税は下がることが決まっています。ゼロになる地域もあり、機械工具業界としてはポジティブに受け止めています。米中貿易摩擦下においても自由貿易が拡大する方向で多くの国が賛同していることは、大変喜ばしいことと思っております。
 さて、2019年6月にドイツ・ミュンヘン近郊のロタッハ-エガーンで第7回世界切削工具会議(WCTC2019)が開催されました。JTAからも35名の方が参加され、プログラムは盛りだくさんで大変勉強になることも多い充実した会議でした。日本の切削工具市場報告の場では、JTAの生産規模(世界シェア19%)と日本の消費市場規模(世界シェア16%)を発表し、JTAの存在感を示すことが出来ました。この場をお借りしてご参加いただいた皆様に厚くお礼申し上げます。
 2020年も不透明な経済環境が続くことが予想され、上期においては生産財の景況は世界中で停滞すると思われます。環境対応、5G時代のものづくり、人手不足の中のものづくりはIoTと絡まって中長期的には大変期待される分野です。製造業の投資も、これらの分野ではさらに増えるものと期待しています。切削工具の需要はそれに加えて、航空機産業、医療関連、そして中国市場において少しずつ回復するものと思われ、2020年下期には良い方向に向かうと期待しています。世界中の顧客が日本企業に期待しているものは、他に類を見ない技術力ときめの細かいサービス力です。今まで以上にこれらの得意分野に磨きをかけて「変化をチャンスに変える2020年」にしたいと思います。
 最後になりますが、日本経済の益々の発展とJTA会員の皆様のご健勝を祈念いたしまして年初のご挨拶とさせていただきます。

創立60周年、新たな出発
(一社)日本ねじ工業協会会長 椿 省一郎

 新年を迎え、心よりお慶び申し上げます。
 平素より当協会の諸活動に対して、多大のご支援ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
 昨年も「九州北部の豪雨」「台風15号、19号」など大規模な自然災害にたて続けに見舞われました。被災者の皆様に心からお見舞い申し上げると共に、一日も早い復旧・復興をご祈念申し上げます。
  さて、世界は、政治、経済、社会、軍事、環境などあらゆる面で変革の時代を迎え、その変革の潮流は渦巻いていて、何処へ向かうのか予測不可能な時代に突入したと思われます。例えば、経済面では米中貿易摩擦が、拡大・長期化の様相を呈してきており、その影響による中国の景気失速はじめ懸念材料は多く、持ち直しが期待できる兆しが見えない状況かと思います。
 そうした先行き不透明の中にあっても、技術革新の波は、確実に怒涛の勢いで押し寄せてきています。
 例えば、自動車は100年目の大転換点【C:コネクテッド(つながる)、A:オートノマス(自動運転)、S:シェアリング(共有)、E:エレクトリシティー(電動化)】に突入し、流通システムにネットショッピングやキャッシュレスが実現し、輸送手段にドローンを使う実用研究に入り、IOTでは地球の裏側の機械設備や物の動きのみならず人の動きまで瞬時に把握する時代が訪れようとしています。
 こうした変革にどう対処するか、企業にとりまして舵取りの極めて難しい時代を迎えていると思われます。当協会としましては、皆様と情報交換を密にし、協会の立場で取組むべきことを模索して参りたいと思いますので、ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。
 本年当協会は創立60周年を迎えます。記念すべき年であり、未来開発パブリシティ委員会が中心となり、60周年記念事業の企画提案を担当して準備を進めています。新たな出発を迎えるにあたり、次世代を担う若手の方々が魅力を感じ、会員の皆様に必要とされる事業へと繋げられるよう企画して参りますので、積極的なご参加をよろしくお願いいたします。
 また資格委員会によるねじ製造技能検定事業の推進や、来年にドイツねじ協会が訪日予定の日独交流について本年は新たな交流形式を確立するための準備作業を開始するなど、これまで実施してきた事業を引き続き着実に進めていきます。
 これからも皆様からのご支援をいただきながら、全会員の方々が是非参加したいと思っていただける事業を推進して参りたいと考えておりますので、宜しくお願い申し上げます。
 最後になりましたが、皆様の益々ご活躍とご健勝を祈念いたしまして、新年の挨拶とさせていただきます。

防錆に関する調査研究の報告書が20年ぶりに完成
(一社)日本防錆技術協会会長 羽田 隆司

  新年あけましておめでとうございます。皆様におかれましては健やかな新年をお迎えになったこととお慶び申し上げます。昨年も日本防錆技術協会に多大なご支援を賜り、心よりお礼申し上げます。本年もよろしくお願い致します。
  昨年は爽やかさが感じられる改元が行われ、心を新たにした年でした。
  さて、本協会では10項目の事業分野を定めて活動を展開しております。これらの中から注目すべき2、3の活動を振り返って今後の課題を考えて見ます。
  「防錆に関する調査研究を行う事業」では、3年前より新たに腐食コスト調査研究を取り上げてきました。委員長は、NIMS 篠原正氏があたり、報告書が完成致しました。20年ぶりの報告書ですのでお手元に取り置きいただければと存じます。この報告書の内容は、1月22日(水)の当協会主催の新春技術講演会で、お披露目があります。2月13日(木)には東京で、2月21日(金)には大阪でジンポジウムが開催されることとなりました。貴重な報告ですので、是非、ご出席いただければと存じます。
  「技術者の養成を行う事業」の主体の防錆技術学校は、昨年も5科368名の受講者で開講し、本年3月6日に修業式を迎えます。今年の4月には第60回防錆技術学校が開校されます。関係各位のご協力を得て継続して多数の受講者を迎え感謝にたえません。是非、受講者のご紹介をいただきますようお願い申し上げます。
 「防錆に関する情報を収集整理する事業」では、昨年の第39回防錆防食技術発表大会があげられます。「東京ガーデンパレス」において開催され、若手技術者優秀発表賞を継続し、若手技術者の育成に努め、総発表件数25、参加者280名と盛況裏に終わることができました。第40回防錆防食技術発表大会の委員長には、九州大学大学院 M田秀則氏(元 港湾技術研究所)に継続して頂きました。7月2日・3日の開催を予定しております。内容の一層の充実を図りさらなる発展を目指します。
 ISOの活動では、国内委員会を組織し、ISO回答原案を委員からのご意見をもとに作成し、投票を行い、進んでおります。また、JISでは、JlSZ1902 ぺトロラタム系防食テープの開催作業に昨年12月より、国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 山路徹殿に委員長をお願いし、作業に入りました。
 最後になりましたが、皆様ならびにご家族のご健康と更なるご健栄を心よりお祈り申し上げます。

年 頭 所 感
「ロボットテクノロジージャパン」7月初開催
愛知県機械工具商業協同組合理事長 水谷 隆彦

 あけましておめでとうございます。冬の寒さもひと昔前とは違う感のある昨今ですが、皆様にはお健やかに令和二年の新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 昨年の経済界は年初から景気減速が始まり、5月に元号が変わってからも停滞感は拭えず、先行き不透明なまま10月の消費増税を迎えました。これによって個人消費も落ち込みをみせ、そのまま年越しとなりましたが、逆にあっという間の一年だったようにも感じます。
 世の中では令和天皇即位で数々の行事があり、ラグビーワールドカップ他、スポーツ界における日本人の活躍で盛り上がったものの、台風・大雨という自然災害の多発や政界・経済界でも情けない事件が続発し、明るい話題と暗い話題が入り乱れた忙しい年でありました。
 そんな中、昨年10月に行われた当組合最大の共催事業MECT2019におきましては、出展者並びに組合員の皆様に大変お世話になり誠にありがとうございました。皆様の絶大なるご協力により、9万人を超える集客と多数の商談が行われ、大きな成果が得られましたこと、あらためて主催者ND社と共に心から感謝申し上げる次第です。
 MECT2019では「ロボットで現場が変わる」と題した産業用ロボットの活用方法を紹介した企画展示が大好評を博し、多くのお客様が足を止めて下さいました。今後の生産現場の変容が期待されると同時に、今年7月に愛知県国際展示場にて開催予定の「ロボットテクノロジージャパン」展に向けて大きなインパクトを与え、前哨戦にもなったと思います。
 新しい展示会ロボットテクノロジージャパンは、「産業用ロボット専門展」として中部地区の製造業の皆様に、生産現場に関わるロボットの使い方から導入の仕方、さらに進んだ自動化システム、IoT、AT技術の提案までをご紹介してまいります。1月末の出展申し込み締め切りを控え、既に多くの出展者様にお集まりいただいております。どうぞご期待ください。
 世界的には自動車産業が、電気自動車へのシフトによる部品のコストアップ、自動運転化により車が所有から利用≠ノ変わることで起きる販売台数の減少等によって、大きな変革を迫られる時代になりました。日本でも新技術の導入や働き方の改革で、周囲の環境はどんどん変わっていくことでしょう。これからも続いて行くモノづくりの環境変化に対応すべく、新しい令和時代の始まりに我々も自ら変化することが求められていると思います。
 皆様にはどうぞ本年もご健勝でご活躍くださいますようご祈念申し上げ、年頭のごあいさつとさせて頂きます。
 話は変わりますが、昨年の漢字は当たり前のように「令」でした。令和2年目、今年の漢字に選ばれたらいいなと思う字を10文字選んで並べ変えてみたら、以下の熟語が出来ました。「愛」「機」「工」「成」「長」「飛」「躍」「物」「造」「輪」。結果は年末まで待つことになりますが、「愛」と「輪」を除いて選ばれたことの無い漢字ですので、もしこの中から選ばれるなら、今年も良い年になりそうな気がします。

フルモデルチェンジに取り組むべき時期
岐阜機工会会長 嶋ア 晴久

 新年あけましておめでとうございます。
 健やかに新春を迎えられたこととお慶び申し上げます。
 旧年中は当会に対し一方ならぬご厚情と暖かいご支援を賜りありがとうございました。あらためて御礼申し上げますと共に本年も引き続き宜しくお願い申し上げます。
 昨年の岐阜県内の私たちの業界を取り巻く環境は、まさに踊り場という言葉しか思いつかない景況ではなかったでしょうか。ここのところ記憶力が落ちたのか、後半にあまりにもたくさんの出来事があったせいか、年の前半に何があったかさっぱり思い出せず、5月に元号が変わった事位しか覚えていません。裏を返せば前半の景況は、何となくですが穏やかに推移していたのではないかと思われます。
 しかしながら後半は、即位に関する諸行事やスポーツなどで明るい話題もありましたが、立て続けに台風と大雨に見舞われたり、世界遺産が焼失するなど心痛む出来事が続いたように感じられます。
 業界では10月に、全機工連全国大会in大阪が開催され、有意義で活発な意見交換が行われました。また、国内最大級の見本市MECT2019も大盛況のうちに終了いたしました。
 しかしながら、当地域の基幹産業である自動車は電動化やAI時代の到来も近づき、下請け各社も要請されるがままに生産力強化に資金を投下しても良いのか、自社の製品が今後も必要とされるのかどうかはっきりしない状況では判断が難しいと思われます。
 日立とホンダは傘下の部品メーカー4社を、精機とAWも、業界は違いますが大手IT企業も、共同開発や業務提携、連携強化ではなく、一気に統合まで進めるスピード感は危機感の表れとも言えます。
 トヨタ本体も本年度は賀詞交換会を取りやめたり、別日程で行っていた会合を合同で行う事を決めたりと、危機感をあおりすぎではないかという声が出るほど改革に真摯に取り組んでいます。
 私たちの業界はどうでしょうか?改革などとても出来ているとは思えません。
 本年は12月にJIMTOF2020が開催予定ですが、そのころの景況が若干心配です。
 生意気を申しますが、業界全体で真剣にフルモデルチェンジに取り組むべき時期が来たと考えます。
 さて、本年の一番は何と言ってもオリンピックかと思われますが、岐阜を舞台とするNHK大河ドラマ「麒麟がくる」が無事放送開始されます。官民を挙げて様々な観光振興に取り組んでおりますので、皆様この機会にぜひ岐阜へお越しいただければ幸いです。
 最後となりますが、この一年が皆様にとって明るく素晴らしい年になりますことを祈念申し上げまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。

年 頭 所 感
「おもしろい」「やってみよう」で現状打破
遠州機工会会長 前嶋 孝行

 新年明けましておめでとうございます。健やかに新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。
 2016年(平成28年)春に遠州機工会の会長に就任して、この3月には4年が過ぎようとしております。この間、関係各団体様には当会に多くのご厚情とご支援を賜り誠にありがとうございます。
 さて今年は令和2年、昨年5月からは年号も変わり、消費税も上がり、いろいろと変化を感じられる一年であったと思います。
 ただ自分としましては、「昭和」から「平成」に代わるタイミングが新年を迎えてからであったため、今回の「令和」への移行は、この2020年の始まりが「令和」のスタートの様に感じます。
 年号が変わったと同時に、我々を取り巻く環境も少しずつ変化してきました。昨年4月以降、大手企業の中から「早期退職を募る」という話題や、「消費税の上昇により財布の紐が固くなった」など、ニュアンスは違うかもしれませんが、「右肩下がり」の様相が顕著に表れてきました。
 その反面、バブル後の国内の人件費の高騰や東南アジアの消費の拡大により東南アジアでの生産を加速してきた企業の中には、様々な要因で日本国内に「新たな生産の拠点を設ける」という話題も昨年秋頃から耳にするようになりました。
 これは「ピンチ?」なのか「チャンス?」なのか。世間の状況が変わったからと言って我々の業界が「人手不足の解消」につながるとは思いませんし、製造業の生産拠点が増えても「急な売り上げの増加」につながるとは思いません。しかし私は「チャンス」と考えます。
 ここ数年皆さんはいろいろな「努力(対策・勉強)」をされてきたと思います。その「努力」の種が土の中から芽を出すタイミングがやってきたのではないでしょうか。「いやー、そんな簡単ではないよ」と思われるかもしれません。
 いやいや、昨年活躍した笑顔のプロゴルファーを見習いましょう。「おもしろい」「やってみよう」「楽しい」でいきましょう。現状打破「明元素」です。
 最後になりましたが、令和2年、2020年、オリンピックイヤーです。
 皆様方のご健勝と商売繁盛を祈念申し上げ御挨拶とさせていただきます。

新時代に向けて
三重県機械工具商組合理事長 山田  浩

 新年あけましておめでとうございます。皆様にはお健やかに新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。
 旧年中は、当機工組合に対し一方ならぬご厚情とご支援を賜り誠にありがとうございます。
 今年は、令和も2年目に入ります。何かにつけては令和初の〇〇と、初もの尽くしで元年は過ぎました。
 2020年はいよいよ、東京オリンピックが開催されます。日本が世界中から注目を浴びる事になります。これからオリンピックに出ようとする選手達は、代表選に一生懸命になり、観客はチケットの入手困難な中で何とか手に入れようと、一生懸命になります。
 「一生懸命」これは、私の座右の銘にしている言葉です。仕事も遊びも、何事にも一生懸命、やる時はやる、中途半端にはしないメリハリのある生き方になればと思います。
 昭和に生まれて平成を生き、令和に何を求めるか?
 20年、25年前には無かった、インターネットやSNSを利用した売買が主流になり、対面商売は、無くなっていくのでしょうか?今から20年、30年後にはどんな形態の商売に変わっていってるのでしょうか?この時代には無い、また新しい形の商売が生まれているのでしょう。
 キャッシュレスはもちろん、AIやIOTなどによる、データの構築と活用などスマート社会の実現に自動車も自動運転の時代になり、自分たちは動かなくても周りが動く様な仕事のやり取りが出来る商売が多くなるのでしょうか?なんとなく、昭和生まれの私には馴染めません。
 ですから、自分達のスタンスで新たな年を作って行きましょう。新しい発想は若い力で、実現はみんなの力で…
 2019年は、年頭の思いとはややかけ離れた空気になってしまいました。思った程、新元号にはあやかれて無かったのではないでしょうか。米中貿易戦争、日韓もホワイト国外し、GSOMIA解消発言問題なども含め大きく貿易に影響が出ております。そこへ、消費税が10%になり、税以外に値上がりした物が多くなっております。機械工具業界でも、いろいろな方面において感じて取れます。
 いのししからネズミへ、真っ直ぐ突き進んで来た年から、フットワークを活かした年へ臨機応変にこなせる、柔軟な考えと体を保たなくては、年齢と共に頭脳も体も硬くなりがちですから、行動から考働へ周りを上手く活用する2020年にしたいと思います。
 最後になりますが、会員各社のご発展と社員様、ご家族皆様のご健勝を祈念致しまして年頭のご挨拶とさせて頂きます。関係各位の皆様、本年も宜しくお願い致します。

令和二年 年頭にあたって
愛知県管工機材商業協同組合理事長 大藪 淳一

 新しい時代、令和になりまして初めての新年、皆様方には健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。
 昨年は、吉野彰さんのノーベル化学賞受賞やラグビーワールドカップでの開催国ジャパンの躍進など明るい話題に心が躍りました。半面、台風15号と19号では、甚大な被害が発生し、被災された皆様の一日も早い復興復旧をお祈り申し上げます。
 さて、当組合ではこの一年、流通部会・事業部会・広報部会・福利厚生部会・経営研究部会・組合加入促進部会の六部会と幹事会を中心に、工場見学会、各種講演会、巡回健康診断、ボウリング大会、名管会(ゴルフ会)、賀詞交歓会、通常総会等々、多岐にわたる活動を推進してまいりました。初めての事業といたしまして青年部の企画・運営にて「組合交流会」を開催し、組合員・賛助会員各社の現場実務に従事している皆様方に情報交換の機会を提供いたしました。
 今年は、「第33回管工機材・設備総合展」の開催年となります。株式会社ツボイの坪井研二氏に実行委員長に就任いただき、賛助会員の皆様のお手元に開催案内と申込書を送付させていただいております。「つなぐ技の向こうに未来が見える」のテーマのもと、10月8日から10日まで「名古屋市吹上ホール」にて開催いたします。当組合にとって二年に一度の大事業であり、中部地区の管工機材業界を盛り上げる重要な催しであります。多くの皆様にお越しいただき、出展メーカー様の実利に結びつくよう、組合員一同全力で企画を進めてまいります。
 AI・ビッグデータをはじめとした技術革新により、業界を取り巻く外部環境は激変していくことが避けられない状況です。業界の新しい時代に向けて整備していくべき事項も数多く控えております。最新の情報を迅速に皆様にお届けしていくことを使命とし、今年一年邁進してまいります。
 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

力を合わせて現況を改善
岐阜県管工機材商組合理事長 渡部 勝裕

 令和2年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。
 天皇陛下即位礼正殿の儀では、直前に雨がやみ、虹がかかり、新しい天皇による令和の時代が始まりました。
 昨年度、建設業界は好況を呈しておりましたので、管工機材関連も、其れなりの恩恵を受けた、1年に成ったと思います。
 今年の管工機材業界の景気がどうなるかは、皆目見当がつきませんが、建設業界は民間工事が減りつつある中、官庁工事がそれをカバーして保ってきた、昨年の後半を継続かと思われます。
 世界経済は、現在バブルの真っただ中で、BTS(国際決済銀行)によると、世界の債務(2018年)は1京9000兆円有るとの事で、リーマンショック前の1・6倍、世界のGDP8630兆円(2018年)の2・2倍以上に成っており、増え続けている様です。
 金余りの中、世界の不動産、株、美術品等は天井を知らず、年を越してもその勢いを続けています。
 日本は、日銀の大規模金融緩和にも拘わらずバブルに踊ること無く、極めて平然としておりますが、東京、大阪、名古屋等大都市の不動産市場については、ニューヨーク、パリ、ロンドン、上海に比べて割安に成り、市場に外国の投資が入り、バブル化傾向にあります。
 昨年度のIMF(国際通貨基金)発表によると、世界の製造業は、不況を示唆する水準にあり、輸出依存国、特にドイツや韓国の悪化が際立っているとの事です。
 しかし中国の失速により、製造業が不調の割りには、日米欧の主要国経済が堅調なのは、従前の景気循環では考えられなかった原因、意外やサービス業界の健闘がそれを支えているとの事です。その意味から、70%を内需の消費活動に頼るアメリカ合衆国が順調、60%の日本がそこそこに好調なのが理解できます。
 ただ、今年も「世界経済の見通しには、非常に不確実で高い下方リスクにさらされている」地政学的リスクに警戒しなければ成りません。
 米中貿易戦争の長期化(中国の債務3600兆円以上による破綻)、英国のEU離脱問題、米国とイランの緊張、インドとパキスタンの国境紛争、トルコ、シリア、イラクのクルド族問題、ISイスラム国のテロ活動、北朝鮮のロケット脅威等、地政学的リスクが山積みしております。
 我が管工機材業界は、景気状況に惑わされること無く、業界の各社各々、皆で力を合わせ現況を改善し、今年一年を活況の有る年にして行きましょう。
 今後共、皆様のご指導ご鞭撻、宜しくお願い申し上げます。

年 頭 所 感
襟を正しもうひと踏ん張り
静岡県管工機材商組合理事長 一色 哲巳

 明けましておめでとうございます。
 今年はネズミ年、干支・十干十二支で最初から数えると37番目、庚子(かのえね)の年と言うことになります。因みに一番初めは甲子(きのえね)、60年で一回りですからそこから数えると中ほどと言うところかな?
 安倍首相も最長総理となりましたが、いろいろほころびが見えてきたような気がします。《桜を見る会》これは何ですか?参加者名簿は破棄して残ってないとか言っていますが、常識で考えればそんなことはあるはずがありません。反社会的勢力が参加しただの…そこを見ると少し長くやり過ぎたような感じがしないでもありません。民主党政権から政権を取り戻し、日本をそこそこ景気を良くしてくれた、我々の業界は非常にありがたいことだと思っていますが、少しもやもやした気持ちが残るのは私だけでしょうか?
 ただ後継となる人が見当たりません。立憲民主党や国民民主党などの野党はこりごりですし、かと言って自民党内に後を託すべき人材が見当たらないのも確かです。襟を正してもう少し踏ん張っていただきたいというのが私の気持ちです。海外では相も変わらず、大国が自分勝手ばかりを言っているような気がしますし…
 さて私ももう理事長となって5回目の正月を迎えました。自分の襟を正し、この業界のためにもうひと踏ん張りしようかなと思っています。
 管機連様においては今回『商品マスター』を作成し我々組合員の便を図ってくださるそうです。静岡組合としてもそれに賛同し、協力して早く完成するのを期待しております。
 本年もよろしくお願いします。

『相互扶助』
日本ねじ商業協同組合連合会会長 小林 三洋

  謹んで新春のお慶びを申し上げます。
  昨年の台風15号19号をはじめとする自然災害にあわれました皆様に心よりお見舞い申し上げます。
  経営トップが好きな言葉に「強いものが生き延びたのではない。変化に対応したものが生き延びたのだ」があります。ダーウインの「種の起源」の『自然淘汰』『自然選択』です。
  しかし進化論の中でダーウインは人類の問題は扱っていないのです。人間の進化を真正面からとらえた「人間の由来」を発表したのは進化論が広く知れ渡った12年後の1871年でした。人間の道徳感情も祖先から受け継いだものであり、お互いに助け合うほうが適応的であり、道徳教育が進化してきたのだと言っております。
  協同組合定款の目的には必ず『相互扶助』とあります。人間にとっての相互扶助(助け合う)とは生物的本能であると共に、社会的本能であるとの説もあります。あのゲーテも相互扶助が進化の要素として重要なものと認めています。
  厳しい経営環境の中で各企業は精一杯の努力をしております。『弱肉強食』『適者生存』『生存競争』
  ねじという世界は非常に小さく、狭いものです。先達は「ねじは産業の塩」「ねじから1メートル離れることはできない」など含蓄ある言葉を残しております。我々は『ねじ』という小さな窓を通して、世界を見つめ、人間的にも成長することが大事です。
  私自身は自分とは何か『己事究明』に励み、『不易流行』に配慮し、最後には運のよいものが生き残る『運者生存』の諦念をもって今年も励みます。

笑う門には福来る-三
愛知鋲螺商協同組合理事長 藤田 守彦

 新年明けましておめでとうございます。皆様におかれましては、御健やかに新しい年を御迎えになられた事と御慶び申し上げます。
 昨年は一昨年に続き台風の影響により九州、関東に大雨が降り、川が決壊氾濫し多くの方々、企業様が被災をされました。改めて被災された方々、企業様に御見舞申し上げます。水の怖さを実感すると共に、今年こそは天候の安定を心から願うばかりです。
 さて、昨年の日本経済は大きな落込みもなく推移したとは思っておりますが10月の消費税率アップに伴う消費の落込み、トランプ大統領の大幅関税に端を発した中国との貿易摩擦が更に今年の経済に影を落とさないか大きな懸念を持っております。まずは米国大統領選挙の結果を待つしかないのではと思いますが、トランプ大統領が再選されれば、多少なりともアメリカファーストの政策が世界にとって良い方向に変る気がしないでも有りません。いずれにしても他力本願にならず自らの足場固めが肝要かとは思います。
 ねじ業界では高炉メーカーの被災も有りましたが材料需給も少し落ち着いて来た感は有ります。しかし予断は許さないのではないかと感じております。
 さてここしばらく「働き方改革」が新聞紙面を賑やかしておりますが、皆様は如何な考えを御持ちでしょうか。有給取得の義務化等、企業、働いている人にとって果たして有効か否か疑問を禁じえません。有給を取得して出かけるにしてもお金が要ります。家に居れば邪魔者扱いされる。であれば会社にて仕事をしていた方が良い。「働き方改革」は賃金をいかにして上げるかを考える事ではないでしょうか。そして外国人労働者に頼らずに若者がもっと、もっと、本職に就く事を啓発する事ではないかと私は考えます。
 話題を変えますが、ここ2年で「分相応」「莫妄相」の二つの事を御伝えしましたが今年は「得意の時、便ち(すなわち)失意の悲しみを生ず」を御伝えします。
 人でも企業でも得意の境遇になったときに失敗の根が生ずるもので、注意すべきは順境のときであって逆境のときではない、という意味です。
 私もそうですがついつい調子が良いと有頂天になってしまいます。それを戒める言葉として何時も肝に銘じております。
 そして毎年申し上げておりますのが「笑顔」です。苦しい時こそ「笑顔」絶やさず「先手必笑」ではと。「笑顔」は周りの人を明るくして、和ませ、力を付けてくれます。「笑う門には福来る」です。どうぞ今年も「笑顔で明るく」過ごして参りましょう。
 益々の御会社の御繁栄と皆様の御健勝を祈念申し上げます。

令和の時代も創意工夫して頑張りたい
愛知県金物商工協同組合理事長 印藤 武司

 新年、明けましておめでとうございます。
 平素は、私ども組合に対しまして、格別のご理解とご協力を賜り、心より厚く御礼申し上げます。新年にあたりまして、謹んでご挨拶申し上げます。
 いよいよ令和2年のスタートです。まず、去年を振り返りますと、5月に新天皇の即位、10月消費税10%のスタート、19号台風の上陸、11月ローマ教皇の来日、そして吉野彰さんのノーベル化学賞の受賞と、またスポーツ界では女子ゴルフ渋野日向子プロの42年ぶりのメジャー制覇、ラグビーワールドカップ日本大会では、日本チームは予選全勝で目標のベスト8に駒を進めるという大活躍で、戦前の予想以上の盛り上がりをみせてくれました。いよいよオリンピックイヤーです。きっと素晴らしい大会が、競技が繰り広げられることと大いに期待したいです。
 しかし政治経済面では、ベルリンの壁が崩壊して30年経つのに平和は遠のくばかりです。この原稿を書いている最中にも、アフガニスタンで中村医師が銃で殺害されるという、とんでもないニュースがはいってまいりました。73歳の惜しまれる死で、本当に怒りがこみ上げてきます。また、米中の貿易摩擦、日韓の徴用工、慰安婦問題の長引くごたごたによって我が国の景気も大いに縮小され、年末には、上場企業の多くが減収減益に落ち込んでいる状況です。また、少子高齢化による労働人口の減少、その対策として、政府肝いりの働き方改革の取り組み、コンビニ、ファミレス、スーパー、デパートなどは、時短であったり、休日を増やすなどいろいろな対策を模索中です。令和2年がどんな年になるのか、まったく予断を許さない状況です。令和のRは、リセットのR、リスタートのRなのかもしれません。しかしながら激動の昭和、災害の平成と、たくましく生き抜いてきた我々です。令和の時代も創意工夫して頑張ってやっていくと信じています。
 最後になりましたが、先日来日されたローマ教皇が学生に送った言葉、「弱者に優しく、必要とされる誠実な人であれ。」を胸に刻み込んでこの1年を過ごしていきたいと思います。本年が皆様にとりまして、素晴らしい実り多い年となります事を祈念いたします。

東京五輪の経済効果に期待素晴らしい一年に
中日本木工機械商工協同組合
理事長 福本 豊彦

 新年明けましておめでとうございます。
 平素は当組合の事業に付きまして、格別のご支援、ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
 令和と改元されてから初のお正月を迎えたことになります。昨年は日本各地で自然災害が発生し、被災者の皆様方には哀心よりお見舞い申し上げます。地球温暖化との関連は定かではありませんが、今まで以上に災害に対する備えは必要になってくると思われます。
 さて、今年について展望しますと、明るい材料としては夏に開催される東京オリンピックがあります。世界各国から訪日客でインバウンド需要の活性化とその経済効果は大いに期待できるのではないでしょうか。また、リニア新幹線や大阪万博の開催も明るい材料の一つです。
 不安な材料としては米中摩擦をはじめとする世界情勢の混沌です。経済面、安全保障面の双方からも予断を許さない状況が今後も続くと思われ、政府の対応次第では日本の将来不安を惹起させることもあり得ると思われます。
また、私どもの業界に目を転じますと、住宅着工件数はここ数年間にわたり年間90万戸台で堅調に推移しており、客先の設備投資意欲も旺盛であり、おかげ様で機械受注も好調を維持している状況にあります。
 最後に皆様にとりまして素晴らしい一年を迎えられますよう祈念申し上げ、年頭のご挨拶と致します。

年 頭 所 感
環境保全の面から 木材利用が拡大
全日本木工機械商業組合理事長 福本 寛之

 新年、あけましておめでとうございます。皆々様には常日頃より当組合の活動に多大なるご支援、ご尽力を頂き、心より感謝申し上げます。
 先ず、昨年、当組合は創立50周年を無事に迎えることが出来ました。盛大な式典開催が叶ったと共に、この節目に多くの方々に立ち会って頂けた事に、組合を代表して心より御礼申しあげます。
 昨年は、米中経済の覇権争いの面で緊張感が一層高まった年となりました。余波は世界経済へも影響を与え、経済成長率が10年ぶりに低水準に陥る結果となりました。また、欧州ではイギリスがEU離脱に揺れ、中東ではイランとアメリカの緊張が高まり、アジアでは香港の政情不安、北朝鮮・韓国を巡る米中の攻防と、不安定要素が尽きない1年でした。
 一方我が国では、5月に、戦争も無く30年間続いた「平成」から新時代の「令和」が幕を開けました。10月の消費増税により、少子高齢化に伴う社会保障財源の一定期間の確保が出来る見込みが立ち、また、今年7月に開催される「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」に向けて、国内は盛り上がりを見せています。更に、地球環境保全の面から、木材利用を後押しする追い風が続き、「SDGs」の掛け声がこれまで以上に聞かれるようになりました。新築住宅着工戸数が伸び悩みを続ける中、今や木材を使用した非住宅建築の話題が多く耳にされるようになっています。
 この環境下で当業界は、「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」等の国の施策にも助けられ順調に推移しました。その結果として、昨秋開催された日本唯一の木工機械展示会「日本木工機械展/ウッドエコテック2019」((一社)日本木工機械工業会主催)では、機械出展小間数がリーマンショック以前の水準に戻ることが出来ました。
 さて、全日本木工機械商業組合では、本年も様々な事業を通じて営業力強化、知識増強、技術力強化を図って参ります。日本唯一の木工機械販売店の全国組合として、業界内の意見集約、発信を通じて、当業界だけではなく、周辺産業の発展にも寄与していく所存です。先ずは今春開催の国家検定制度「機械木工職種(木工機械整備作業)技能検定」の、間違いのない実施・運営をして参ります。
 今年の干支は「庚子」になります。前回の「庚子」の年は1960年。池田勇人内閣が誕生し、「所得倍増政策」を旗印に劇的な経済成長をスタートさせた年でした。60年後の2020年。「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」を皮切りに、60年前の「庚子」時代と同様に、当組合も勿論の事、関係省庁、関連団体、そして日本国全体が強く前向きな力で進んで行くことを心より願っております。
 本年が皆様にとって実り多き1年になることを心よりお祈り申しあげまして、新年のご挨拶とさせて頂きます。

スマートツールの開発を推進
住友電気工業潟nードメタル事業部長 村山  敦

 新年あけましておめでとうございます。
 平素は格別のご高配を賜り、誠に有難く厚く御礼申し上げます。
 昨今の市場環境は、米中貿易摩擦の長期化・深刻化、英国のEU離脱本格化に向けた動きや中東情勢の不透明感により、中国および関連するアジア諸国での減速が長期化、さらに欧州の一部にも影響の波及がみられます。また、日本経済も海外経済の鈍化に伴って輸出や生産が低迷しており、海外情勢の動向によっては企業を取り巻く環境が一段と厳しくなることが懸念されます。切削工具市場におきましても、米中貿易摩擦の抜本的な解決の兆しが見えない中、設備投資に慎重さが増し、工作機械の受注が内需・外需とも前年比大きく落ち込みました。その一方で自動車や航空機の生産は底堅さを維持しており、半導体は回復の兆しが見えてきたことなどから緩やかに景気は回復することを期待しております。
 昨年は、国内ではメカトロテックジャパン2019(MECT2019)、海外ではドイツでEMO2019が開催され、いずれも来場者数は前回比減少もIoTを活用したスマートファクトリーやスマートツールといった出展内容から、ものづくりへの変革への関心の高さに手応えを感じることができました。弊社では、幅広い用途でご活用いただける高生産性を追求した刃先交換式工具や、航空機や医療向けの難削材部品加工用途向けの各種工具、次世代を見据えた製品を多数出展し、多くの反響をいただきました。本年は、これらの製品の拡販に取り組むと同時に、増強した生産能力を活用してリードタイムの短縮、テスト品の短納期対応、さらにツールエンジニアリングセンターでの研修やテストカットなど、製造・開発・販売部門が一体となったきめ細かい技術サービスを通じて、お客様のものづくりを強力にサポートする所存です。また、研究開発部門では、スマートツールの開発を推進、工具の微細な欠損を検知、不具合の発生を未然に防ぐなど、高度な生産管理システムとして実用化を目指して参ります。
 また、超硬工具の主原料であるタングステンのリサイクル事業においては、使用済み工具の回収重量が年々増加しています。限りある資源の有効活用、製品の安定した供給に向けたお客様のご理解と積極的なご対応に感謝し、引き続きご協力をお願い申し上げます。
 本年も、より良い製品・サービスを提供し、お客様とともに日本のものづくりの変革と発展に向けて、邁進していきます。引き続き、皆様方のご支援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

良きパートナーとして存在感を発揮
三菱マテリアル渇チ工事業
カンパニーカンパニープレジデント 中村 伸一

新年あけましておめでとうございます。
 皆様におかれましては、2020年の新春を健やかに迎えられたことと、お慶び申し上げます。
 昨年は、年号も「令和」となり、なにか気持ちが前に向くような新しい時代の息吹を感じる年となりました。
 さて、足許の事業環境はと言いますと、好況であった昨年の今頃とは、状況が一変いたしました。世界経済は各国で成長の同時減速が続いており、とりわけ、われわれ製造業を取り巻く環境は世界金融危機以降見られなかった水準にまで大幅に落ち込みました。このような厳しい環境の中、当社をはじめ各企業は需要回復時期も睨みながらも、減産ブレーキの踏み込み度合等経営の舵取りが難しい局面が続いているものと存じます。
 一方、こうした時期であるからこそ、中長期の将来展望を予測し、時代の大きな変化に対応する企業でありたいと強く考えております。今後の事業環境を見ると、自動車においては、CASE(Connected、Autonomous、Shared/Service、Electric)が中長期戦略のキーワードとなっており、これに向けて、例えば、当社のお客様におかれましては、金属加工方法や被削材にさまざまな変化が生じております。又、このCASEを貫くキーワードは、「環境負荷低減」だと考えております。昨今の気候変動、台風による甚大な被害等を目の当たりにしますと、環境負荷低減は企業にとってのまさに社会的責任であるということを突き付けられていると認識できます。
 これらの事業を取り巻く変化に対し、当社は「循環型社会の構築を通じた価値の創造」を、工具事業では超硬リサイクル原料と再生可能エネルギーの活用によるクリーンなものづくりを目指しております。この環境負荷低減はもとより、マーケットイン型の営業活動、研究開発、上市のサイクルに注力致します。具体的には、テクニカルセンターを有効活用してお客様へ加工方法などのソリューションを提供し、良きパートナーとして存在感を出して参ります。そのための新発想工具・サービスの開発やIoTをはじめとしたデジタル化対応など、最先端技術に対応するための投資も継続し、次世代に向けた体制づくりに取り組みます。
 本年も多くの皆様にワクワク≠ニ満面の笑顔≠お届けできるよう、三菱の総合力を発揮して、お客様の声をしっかりとお聞きしスピーディーにお応えしていく所存でございます。
 皆様のご多幸とご発展を心より祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。

変化の年をチャンスの年に
オーエスジー椛纒\取締役社長兼CEO石川 則男

 2020年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。
 昨年は中国の自動車産業の減速の影響が世界中に波及し、4月以降は切削工具業界においても需要が減少しました。半導体、ロボット、自動化といったIoT時代をけん引する産業も一服感が強まり機械部品産業全体に停滞感が広がりました。一方日本と欧米の貿易協定は一定の成果を上げて、切削工具におきましては相手先国側の関税は下がることが決まっています。米中貿易摩擦下においても自由貿易が拡大していくことは大変喜ばしいと思っております。
 さて当社の2020年は近年欧米各国で多くのM&Aを進めてきましたが、その成果を出す正念場の1年になりそうです。景気は下降局面ですが、そのような時こそ、シナジー効果を最大化するようなPMTに注力する1年にしたいと思います。また今年3月には愛知県新城市の新工場も完成予定ですので、世界中の顧客に愛されることを目標に、より多くのお客様にお越しいただきたいと思います。
 2019年は、生産財の市場が世界中で停滞しましたが、5G時代のものづくり、人手不足の中のものづくり対応といった設備需要は長中期的には継続されますので、切削工具の需要も2020年の下期には回復すると期待しています。
 最後になりますが、日本経済の益々の発展と皆様のご健勝を祈念いたしまして年初のご挨拶とさせていただきます。

年 頭 所 感
自信と誇りと勇気を持って、「新しい」に挑戦
且R善代表取締役社長 長尾 雄次

 年頭にあたり謹んで新年のごあいさつを申し上げます。
 昨年は、「令和」の新時代が幕開けする中、米中貿易摩擦をはじめとした世界情勢の不安定化と半導体市場の悪化などにより、世界全体で先行きへの不透明感が高まり、国内外での設備投資意欲が減退する要因となりました。一方で、深刻な人手不足や競争力強化に向けた前向きな投資は堅調を持続しており、個人消費も増税の影響が懸念されるものの、良好な雇用環境を背景に、生活空間の快適性を求める多様なニーズは底堅さを維持しています。加えて、相次ぐ自然災害などにより、安心・安全対策への取り組みは緊急の課題となっています。
 こうした中、当社では今期(第74期)より、中期経営計画「CROSSING YAMAZEN 2021」の方針に基づき、事業ドメインの垣根を越えて、これまで培ってきた「ヒト、モノ、コト、情報」などを、カケ合わせることで、顧客が求める真の価値を創出し、提供できる「お役に立つ会社」として、更なる企業価値の向上に取り組んでいます。同時に、主たる具体的方針として、「国内事業の強化」、「グローバル展開の加速」、「機能商社化による収益力強化」、「eコマースの拡充」等に取り組み、事業を支える磐石な経営基盤をつくり上げてゆきます。
 当社は、2020年(令和2年)の経営スローガンを、「私たちは 輝くあしたに向かって 自信と誇りと勇気を持って 『新しい』に挑戦しよう」としました。
 本年は、「東京オリンピック・パラリンピック」が開催されます。夏には、世界のアスリートが日本に集い、様々な競技で、限界に挑む、感動の人間ドラマが展開されると期待されます。
 世界的に不確実性が漂う状況にあっても、私たちは、目指すべき将来に向かって、自らの可能性を信じ、持続的成長する機能商社として、市場での存在価値を高めると共に、「連帯と共存」の信頼の絆をさらに強くさせて頂き、皆様との相互発展を目指してまいります。
 本年も、何とぞ倍旧のお引立てを賜わりますよう宜しくお願い申し上げます。
 皆様の益々のご健勝、ご発展を心よりお祈り申し上げます。

お取引先様とともに 新たな挑戦続ける
ユアサ商事椛纒\取締役社長 田村 博之

 年頭にあたり、謹んで新春のお慶びを申し上げます。
 はじめに、当社をとりまく2020年の経済展望としては、米中貿易摩擦の影響はございますが、インドやベトナムなどアジア新興国での景気回復は力強く続いていくものと思われます。国内では、工業分野こそ世界経済の不透明感から投資に慎重な動きがございますが、住宅・建設分野では都市再開発などの民間投資、国土強靭化や災害復旧・復興による公共投資は底堅く推移していくものと考えております。
 そしていよいよ東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。大会期間中は1000万人を超える来場者数が見込まれ、経済波及効果は32兆円と試算されております。オリンピックの開催に際し、直接的にもたらされる経済効果だけでなく、「環境や持続可能性に配慮したまちづくり」「先端技術の活用」といった開催後にも残る「レガシー効果」の発揮に期待したいところです。
 今年は当社グループにとって、2026年のあるべき姿として掲げる「ユアサビジョン360」の2ndステージを迎える年となります。2020年以降の当社グループの持続的な発展のため、特に二つのテーマに注力してまいります。
 一つ目は、成長分野への弛まぬ挑戦です。現在の成長事業に加え、2026年を見据えた新たな成長事業を組み入れてまいります。二つ目は、社内外でのコミュニケーションの強化です。お取引先様ともう一段踏み込んだコミュニケーションを行ない、コアビジネスの深耕と新たな事業創造に挑んでまいります。
 当社グループにとって今年は創業354年目、会社設立101年目を迎える年となります。長きに亘り事業活動を継続・発展させることができましたのも、ひとえにお取引先様をはじめとするステークホルダーの皆さまと「Growing Together〜ともに挑む〜」の精神で邁進できたからこそと考えております。2026年の創業360周年、そしてその先の400年企業を目指し、今年もお取引先様とともに新たな挑戦を続けてまいります。
 最後になりましたが、皆様にとって希望と幸福に満ちた素晴らしい一年となりますよう心からお祈り申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

「奇創天外」
トラスコ中山椛纒\取締役社長 中山 哲也

 「奇想天外」、辞書を引けば「普通では考えつかないほど変なこと」とありますが、「独創的なこと」と読みかえてみたいので「奇創天外」としました。
 いつの時代も、奇創天外の発想が世の中や企業を進化させてきました。「誰もが思いつき、誰もが進む方向に成功の文字はない」と考える私にとっては、「奇創天外」の発想こそ人間力の見せ場だと思います。
 「人にしかできない仕事」と語るなら、人工知能では生み出せないアイデアを生み出すべきです。アイデアこそ人間だけに与えられた最高の知力だと思います。
 「しくみのないところに人は育たず」だと思います。
 しくみのないところで、いくら頑張ってみても、努力に見合う結果が出ないばかりか、いつもペダルを踏み続けなければ倒れる自転車のようなものです。
 人間力が魅力の人力車も観光地では受けるでしょうが、ビジネスに「人力車の発想」を取り入れても誰も喜んではもらえません。
 ビジネスで重要な利便性の提供には、やはりしくみが必要なのです。
 今こそ、人間力を生かして、奇創天外なしくみやビジネスアイデアを生み出すべきです。
 昨年10月より当社のプラネット埼玉で稼働を始めた、高密度収納・高速入出荷の切り札である「オートストア」「バトラー」などは、奇創天外の塊のような物流機器です。
 聞くところによると「オートストア」の発案者は、ルービックキューブをしながら「オートストア」を発案したというから驚きです。
 「バトラー」にしても、棚へ商品を取りに行くのではなく、棚が自ら動いてピッカーのところに来るという、「天動説」か「地動説」と思わせるぐらいのアイデアだと思います。
 勘と思い込みは、時として致命的な失敗を犯します。データの分析と活用により、当社AIの「ワトソン君」の成長を加速させ、次のステージに進むための礎としたいです。
 アイデアは大きいものだけでなく、小さなものまでどれも重要です。かつて、ある当社女性社員が言った「懐中電灯をもっと増やせば」の一言で、LED化の波も追い風に、今では作業灯・照明用品は年間約40億円のビジネスとなりました。
 日常茶飯事の景色の中にも、ものすごいアイデアが潜んでいると思います。ちょっとしたアイデアが、奇創天外なアイデアにつながるかもしれません。
 (令和2年社内向け年頭所感より)

金型分野、ドリル市場へのさらなる深耕を図る
ダイジェット工業椛纒\取締役社長 生悦住 歩

 新年あけましておめでとうございます。
 昨年の出来事を振り返ってみますと、海外では、米中摩擦や英国のEU離脱問題の長期化、輸出管理運用見直しに伴う日韓関係の悪化など、わが国を取り巻く環境が不安定さを増した1年となりました。国内においても首都圏をはじめ各地を襲った台風・大雨が甚大な被害をもたらし自然災害の多い年であった一方、新しい天皇陛下のご即位と新元号「令和」への改元、スポーツではラグビーワールドカップでの日本代表の躍進など、喜ばしいニュース、また励まされるニュースの多い年でもあったように思われます。市況としては、米中摩擦の再激化、欧州政治問題、中東情勢や香港デモといった地政学的リスクなどが引き続き懸念され、景気動向には一層注視が必要な状況でした。
 そんな中、当社におきましては、切削工具では主力の金型加工用工具、特に近年難削化・高硬度化が進む被削材の高能率加工に注力しており、高硬度材用新コーティング被膜「DH1」を採用したソリッドエンドミル「ハード1ボール」「DHコートワンカット70」をはじめ、今後ますます普及が進むと思われる5軸加工機に対応した、当社初の5軸加工用工具シリーズ化となるバレル工具「チューリップSヘッド」「ミラーバレル」、さらに販売強化に取り組んでおります穴あけ工具においては、発売以来ご好評いただいております多機能座ぐり加工用刃先交換式ドリル「TAタイラーモジュラーヘッド」のサイズバリエーション拡張など、ユニークな新製品を数多く市場投入いたしました。今年は、金型分野はもちろん多様化するドリル市場へのさらなる深耕を図るとともに、新規開拓ならびに新製品・注力製品の拡販にも積極的に取り組んで参りたいと存じます。
 また、様々な分野で高い評価をいただいておりますレアメタル不使用の硬質金型新材料「サーメタル・CT500シリーズ」におきましても、一昨年10月三重に新工場が竣工し生産体制を強化いたしましたので、新規業界での採用や用途開発をさらに押し進めて参ります。
  世界経済は2020年前半を底に後半にかけて緩やかな上昇を見込むものの、現在の外需環境悪化からの製造業の回復にはなお時間を要すると思われ、先行きは予断を許しません。しかしながら今年はいよいよ東京オリンピック・パラリンピックが開催され、国内外大きな盛り上がりが期待されます。当社製品におきましては海外輸出比率が高く、海外動向により一層目を配りつつも、これら景況の変化にとらわれず、引き続き安定した製品供給体制を維持し、品質・性能において幅広いお客様にご満足いただけるような製品を開発して参る所存です。
 最後に、当社は一昨年12月の機構改革により国内営業拠点の統廃合ならびに「国内営業部」「海外営業部」を新設し、お客様の生産性向上に貢献できる、国内外の市場ニーズに即応可能な営業体制への転換ならびに製販技一体での得意商品の育成・受注生産体制の確立に取り組んでおります。お客様・お取引様におかれましては、今後ともダイジェット製品に変わらぬご愛顧を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

年 頭 所 感
成長に向けた投資を前向きに実行
潟Lッツ代表取締役社長 堀田 康之

 昨年は、建築設備向けを中心とした汎用バルブ及び半導体製造設備向けの売上が前期よりも大幅に減少するなど、2019年度を初年度とする「第4期中期経営計画」は大変厳しいスタートとなりました。しかしながら、伸銅品事業における設備更新の完了、フィルター事業における新工場の完成、台湾の製造子会社における精密鋳物工場の新設など、今後の成長に向けた布石は打つことができました。さらに、アジアのボリュームゾーンへの本格参入を目指し、マレーシアのユニメック社と資本業務提携契約を締結いたしました。今年はこれらの投資の成果をしっかりと出していく年となります。
 今年の国内の工業用バルブについては、製造業全般における設備投資需要により、引き続き好調を維持し、汎用バルブについても需要が回復してくることが見込まれます。海外市場については、米中間の軋轢により引き続き不透明な状況が継続すると考えていますが、半導体製造設備向けについては、今年の後半には回復してくることを期待しております。
 また、グローバルな課題を解決し持続可能な社会を実現するため、ESGやSDGsをさらに経営に取り入れてまいります。そして、性別・年齢・役職・経験などに関わらず、目標に向かって意見を言い合うことができる前向きで働きやすい社風を醸成するとともに、IoTやAIなどを活用し、社員が付加価値の高い仕事に集中できるようになる投資については引き続き前向きに行ってまいりたいと考えております。

「基準の見直し」
潟Wーネット取締役社長 古里 龍平

 謹んで新年のお喜びを申し上げます。
 昨年は台風19号による豪雨水害で多くの犠牲及び被害が出ました。弊社の郡山営業所も浸水被害を受けました。
 近年、台風は大型化し強い勢力のまま上陸することも珍しくありません。9月に上陸した台風15号は観測史上1位となる最大瞬間風速57・5m/sを記録し、鉄塔倒壊や大規模停電など大きな被害をもたらしました。推計で約2000本の電柱が損傷し、84本が倒壊したと報告されています。
 電柱は経済産業省令で風速40m/sまで耐えられるように規定されていますが、最近はそれを上回る勢力の台風が上陸することも珍しくなくなっています。そのような状況にあって、安全基準の設定変更が検討され始めました。
 環境が変わればそれに見合う形で基準も見直さなくてはなりません。企業に対する評価も収益力や成長性だけでなく、社会に対する責任や貢献などが求められるようになっており、ここでも基準が変化しつつあると考えられます。
 さらに、事業を通じてSDGsに貢献し、企業価値向上につなげていくSDGs経営という考え方が、今後の企業評価の基準となってくるでしょう。
 令和元年は日本企業にとってのSDGs経営元年といわれており、今年はその課題解決の力を成長につなげる機運が高まってくると思われます。
 皆様方の益々のご発展とご健勝を心より祈念申し上げまして、新年のご挨拶とさせて頂きます。

第33回管工機材・設備総合展
出品申込受付スタート
愛知県管工機材商協組 6月末日締切

 2020年は、愛知県管工機材商業協同組合(大藪淳一理事長・大清社長)が主催する、2年に1度のビッグイベント『第33回管工機材・設備総合展』(以下、展示会と表記)が開催される年である。昨年12月下旬には、関連するメーカーや団体らに出品募集案内が発信され、いよいよ展示会は動き出した。
 2020年10月8日(木)から10日(土)までの3日間、名古屋市中小企業振興会館・吹上ホール(名古屋市千種区)で開催される展示会も、今回で33回目を数える。展示会実行委員長を務める坪井研二理事(ツボイ常務)は「展示会の歴史も32回を重ね、33回目の今回、私が実行委員長という大役を拝命いたしました。私自身はたったひとつ明るくて楽しい展示会≠ノしたいと思っております。分からないこと、知らないことがたくさんありますが、皆さんのご協力を得て最終的には大盛況に終わらせたいと思っております」と、昨年10月に開催された第1回実行委員会の場でコメントしていた。
     ◇
【展示会概要】
■テーマ▽つなぐ技の向こうに 未来が見える
■日 程▽2020年10月8日(木)から同10日(土)までの3日間。
■会 場▽名古屋市中小企業振興会館・吹上ホール(〒464―0856 名古屋市千種区吹上2―6―3/名古屋市営地下鉄桜通線「吹上」駅5番出口徒歩5分)
■出品受付▽6月末日まで。2小間以上の出品者には割引が適用される。
■展示会事務局▽ニホンディスプレイ▽〒474―0011 愛知県大府市横根町名高山15―3▽電話(0562)46―7800▽ファックス(0562)46―8611
     ◇
 昨年12月下旬に出品案内が発信され、既に手元に届いたメーカーや団体もいることだろう。出品申込受付期間は6月末日まで。過去の実績からも、受付期間中でも満小間になる可能性が非常に高いので出品を検討中のメーカーや団体には早めの申し込みをオススメする。展示会出品に関する詳しい問い合わせは、先述のニホンディスプレイまで。

産業用ロボット受注額7.7%減
国内出荷額は増加を維持
日本ロボット工業会 ロボット統計2019年7〜9月期

 一般社団法人日本ロボット工業会が10月24日発表した「ロボット統計受注・生産・出荷実績2019年7〜9月期(会員ベース)」によると、産業用ロボットの受注額は前年同期比7・7%減の1706億円で4四半期連続の減少、生産額は同7・2%減の1724億円で5四半期連続の減少となった。「昨年下期からの減速が長期化している中、底堅く推移しているものの、未だ持ち直しの兆しはみられない」と業況を報告した。
 国内出荷額は前年同期比12・7%増の541億円となり、4四半期連続で増加を維持した。溶接用やハンドリング・組立用などが堅調。業種では自動車製造業向けが同14・2%増と引き続き堅調だった。
 輸出額は前年同期比11・8%減の1218億円となり、5四半期連続で減少。主要用途向けで軒並み減少した。輸出先では「中国・欧米向けの減少傾向に変化はみられない。中国向けは昨年並みで低調。昨年好調だった欧州向けの減速が目立つ」とした。
 発表された2019年7〜9月期の受注・生産・出荷の各状況は次の通り。
 1.受注
 受注台数…4万4275台(前年同期比13・5%減)、5四半期連続の減少
 受注額…1706億円(同7・7%減)、4四半期連続の減少
 2.生産
 生産台数…4万5148台(前年同期比15・0%減)、5四半期連続の減少
 生産額…1724億円(同7・2%減)、5四半期連続の減少
 3.出荷
 総出荷台数…4万6161台(前年同期比10・6%減)、5四半期連続の減少
 総出荷額…1759億円(同5・5%減)、3四半期連続の減少
 国内出荷台数…1万1328台(同1・5%減)、2四半期連続の減少
 国内出荷額…541億円(同12・7%増)、4四半期連続の増加
 輸出台数…3万4833台(同13・2%減)、5四半期連続の減少
 輸出額…1218億円(同11・8%減)、5四半期連続の減少
 @国内出荷内訳
 〈電気機械製造業向け〉
 国内出荷台数…2785台(前年同期比10・8%減)、2四半期連続の減少
 国内出荷額…145億円(同2・8%増)、2四半期ぶりの増加
 〈自動車製造業向け〉
 国内出荷台数…4147台(前年同期比4・2%増)、2四半期連続の増加
 国内出荷額…183億円(同14・2%増)、4四半期連続の増加
 A輸出内訳
 〈電子部品実装用〉
 輸出台数…3075台(前年同期比14・6%減)、3四半期連続の減少
 輸出額…504億円(同12・3%減)、3四半期連続の減少
 〈溶接用〉
 輸出台数…7412台(前年同期比13・3%減)、6四半期連続の減少
 輸出額…164億円(同24・5%減)、6四半期連続の減少

お詫びと訂正
 弊紙12月15日号2面「岡谷管栄会さま商品研修会」記事におきまして、同会会長名を大藪淳一氏(大清社長)と表記してしまいましたが正しくは一色哲巳氏(一色機材社長)の誤りでした。今後は再発防止に努めますとともに、ご迷惑をおかけした皆さまに改めて深くお詫び申し上げます。

創業100年を超える老舗
豆腐懐石「くすむら」で
ジュニアー会 家族忘年会を開催

 ジュニアー会(幹事長=野崎憲昭氏・常磐精機社長、愛知県の金属4団体に所属する若手経営者の会。設立から60年ほどの伝統があり、現在の会は三代目)は、12月7日午後6時より豆腐懐石「くすむら」(愛知県名古屋市東区飯田町56)にて家族忘年会を開催した。参加者はメンバーとその家族を含めた20名。
 冒頭、野崎幹事長が挨拶に立ち「1年間お疲れ様でした。景況感が悪くなっている中で、研修会・ビアパーティー・親睦ゴルフ会・忘年会を実施しながら会員同士で多くの情報交換をすることができ、とても充実した1年でした。今後もこのジュニアー会が発展をし、ご家族の皆様方が引き続き幸せな生活を送っていけるよう祈念いたします」と挨拶した。
 この豆腐懐石「くすむら」は、東区・文化のみちにほど近い地にて、大正3年の創業以来、豆腐づくり一筋、「匠の心昔づくりの豆腐」を伝え継ぐ職人の想いを四季の彩りと雅やかな味わいでもてなす豆腐・湯葉料理の店。
 野崎幹事長が、初代ジュニアー会メンバーだった森田唯介氏(モリタ前社長)が創設に尽力した青年中央会(異業種団体)に所属していたころ、豆腐組合のメンバーと親しかったことから今回同店での開催となった。
 できたての豆腐と湯葉を堪能し、和やかなムードの中、野崎幹事長より子供たちにクリスマスプレゼントが渡され、中締めは小川誉之氏(小川管商社長、三代目ジュニアー会初代幹事長)より「毎年、家族で参加をしていますが、毎回美味しいお食事でとても嬉しく思っています。年に1度こうして家族で集まると、子供たちってこんなに1年で大きく成長するんだなと驚かされます。これからもジュニアー会が盛り上がっていくことを祈念しております」と挨拶があり、一丁締めで終了した。

協働ロボットの能力を最大限
活用するための真空技術を紹介
シュマルツ ホワイトペーパーを発行)

 真空機器専門メーカーのシュマルツ(横浜市都筑区)は、拡大を続けるロボット業界において、その中でも特に急速な成長を見せている協働ロボットの可能性と、その可能性の拡大に寄与する真空技術をまとめたホワイトペーパー「真空ロボットハンドを搭載した協働ロボットはどこまで作業効率を高められるのか」を発表した。
 同社はロボット業界の現況を「製造現場の自動化、スマートファクトリー≠フ構築に向け、ロボット業界は日々拡大を続けている。なかでも、労働人口の減少に伴い特に省人化が求められる中小企業においては、協働ロボットの需要が急速に高まっている。安全柵が不要で限られたスペースにも設置でき、初心者でも簡単に扱える協働ロボットが市場に広く登場したことで、工場内でのロボットの役割は大規模工場での専門的な作業要員から、人と協業しさまざまな作業を行うパートナーとなりつつある。設置・移動の簡便さや、ダイレクトティーチング(ハンドガイダンス)機能に代表される容易なプログラミングシステムにより、協働ロボットはより一層の柔軟性、多様なアプリケーションへの対応能力をユーザーに提供している」とする。
 同書では、近年のロボット業界の中でも特に、急速な成長を見せる協働ロボットに注目し、その市場規模の現在と未来、協働ロボットの能力を最大限活用するための真空技術、アプリケーションについて説明している。

2020年1月19日(日)・2731号
100年に一度の大変革期の取り組みなど
トヨタ自動車の橋爪氏が講演
日工販 中部地区忘年懇親会開く

 日本工作機械販売協会(日工販)の中部地区忘年懇親会(中部地区委員長=田研至氏・井高社長)が昨年12月5日、名古屋市東区のメルパルク名古屋で開催され、会員ら約150名が出席して情報交換などを行った。併催された講演会ではトヨタ自動車パワートレーンカンパニーエンジン・駆動事業領域の橋爪秀史領域長が『100年に一度の大変革期におけるエンジン・駆動ユニットの取り組みと方向性』と題して講演した。
 午後4時に懇親会に先立って行われた講演会で、講師の橋爪氏は自動車会社を取り巻く環境変化と課題について説明し「2025年にトヨタはHV、PHVを450万台以上、EV、FCVを100万台以上にすることを目標に進めている。エンジンの搭載台数は約900万台。エンジンの需要も大きいと考えている。環境面から見ても、まだまだエンジンが担う影響は大きい。電動化、エンジンと両輪で技術開発を進めていく」と同社の方向性について語った。
 また、同氏は競争力強化に向けた革新製品、革新ラインへの取り組みなどを説明。「あらゆる業務・工程において、フレキシブルとスピーディーが生き残りのカギになる。トヨタはTPSの原価低減、改善により競争力の向上を継続して推進している」と話した。
 最後に工作機械業界への期待を述べ、「工作機械業界の皆様と我々トヨタ、あるいはトヨタグループが共に競争力を強化して、100年に一度の大変革期を一緒に乗り越えていきたい」と締めくくった。
 講演会後の午後5時30分より懇親会が始まり、冒頭、挨拶に立った田中部地区委員長は、橋爪氏の講演に対し「分かりやすくて、皆さんも考えさせられるような内容であったと思っています。部品も色々変わってくると感じました。我々にとってビジネスチャンスはまだまだあると思います」と感想を述べた後、中部地区の今年度の事業報告と今後の予定について話した。
 受注活動については「先程の講演でエンジンは順調に作っていくと言われましたが、新しいものがまだ出てこない、新しいプロジェクトもあまりないということで、2019〜2020年と受注活動は厳しくなるのではないかと思っています。皆様ともに体力を維持させるため将来に向けての方向性を作っていく1年ではないかと思います」との考えを示した。
 次いで、依田智樹日工販会長(三菱商事テクノス社長)が「1年間を振り返ると、いろんなニュースがありました。一番大きなニュースは、5月に令和という新時代が始まったことかと思います。それから自然災害が多かったということで、被災されて傷痕が癒えぬ方々もいらっしゃると思います。1日も早い復旧をお祈りいたします。経済の方も世界的に減速しており、各国で非常に内向きな自国第一主義に陥っていることがとても気になるところです。日本も景気はあまり良くないです。工作機械は2018年に1兆8000億円以上あった受注高が、2019年は多分1兆2000億円ほどで3割以上のダウンと非常に残念です。一方、明るいニュースも特にスポーツ界でありました。景気が悪い悪いと言っていても仕方がないので、悪い時こそシーズンオフだと思って体力をつけ、来るべきシリーズ開幕に備えるということが大事なのではないかと感じます」などと挨拶した。
 続いて、新入会員1社が報告された。
 乾杯の挨拶では、メーカーを代表して山崎高嗣ヤマザキマザック社長が「2019年は大変な年だったと思います。2017年、2018年と我々の業界はお客様に納期を追われるような忙しい時期を過ごしてきたわけですが、それが一転、2019年は恐らく30〜40%の落ち込みになるだろう。毎月の営業レポートを国内外見ますが、未だに止まっている状況にあります。一方、私どもでは創業100周年も兼ねたプライベートショーを弊社美濃加茂製作所で行い、連日約5000名近いお客様に来ていただきました。来ていただいたお客様、現場の方あるいは経営者の方は一様に新しい技術、新製品に大いに興味を示されて、先程の景気の悪い話と、お客様の次のステップを見据えた、次の成長、次の投資をしっかり考えられているという姿を、私なりに感じ取りました。2020年、私どもは景気そのものは左右できませんが、日本工作機械販売協会の皆様と日本工作機械工業会の各企業が強力なタッグを組んで、お客様が求める、あるいはお客様が儲かっていただけるような機械、システムを提供すること、これを今我々がやらないといけない。恐らく攻めの姿勢と守りの姿勢が混同した1年になるのではないかと私自身は想像しています。そういうバランスをとりながら、自助努力によって我々のビジネスが好転することを願ってやまないといったところです」と述べ、乾杯の音頭をとった。
 和やかに歓談が進み、小島徹サンコー商事社長の中締めにより懇親会を終了した。

アクアフィールドの入会を承認
岐阜県管工機材商組合 12月度理事会を開催
全員例会の講師に高木氏(OKB総研)

 岐阜県管工機材商組合(理事長=渡部勝裕氏・大東社長)は、12月2日午後5時30分より割烹・宮房(岐阜市若宮町)にて12月度理事会を開いた。
 冒頭、渡部理事長が「12月のお忙しい中、お集まりいただき誠にありがとうございます。皆様のご支援があって今年(2019年)、この組合も盛況の中で運営することができました。来年(2020年)のことは誰にも分からないですが、今年と同様に皆様と連携をとって、組合員そしてこの組合が盛り上がることを祈念しています。来年も宜しくお願いします」と挨拶。渡部理事長が議長を務めて議事に入った。
 入退会の件は、入会を希望するアクアフィールド(岐阜市薮田南3-13-5)に対し、正会員としての入会を承認した。2020年5月より入会予定。また、賛助会員2社から退会の申し出があり、今年度末をもって退会することを承認した。2020年度の会員数は正会員20社、賛助会員65社となる。
 全員例会(講演会)の件は、担当の廣瀬功理事(瓶由社長)より、2月4日にOKB総研(大垣共立銀行の研究機関)の高木誠キャリアアドバイザーを講師に迎えて開催すると発表された。演題は「求職者から選ばれる企業にグレードアップ!」で、人手不足への対応や企業のグレードアップについて話される予定。
 第76回ゴルフ会が11月7日、岐阜関カントリー倶楽部(西コース)で行われ、結果が報告された。優勝は廣瀬理事、準優勝は神隆理事(五光山彦社長)、第3位が原嘉輝氏(オンダ製作所中部ブロック長)。
 その他、管機連の商品マスターについて紹介があり、活用の検討を引き続き行っていくことを確認した。
 次回理事会は2月4日午後5時より岐阜グランドホテルにて開催。理事会後は全員例会が行われる。

賀詞交歓会の準備整う
来期総会は5月13日に
静岡県管工機材商組合 12月理事会を開催

 静岡県管工機材商組合(理事長=一色哲巳氏・一色機材社長)は、12月6日午後3時より静岡市内のホテルシティオ静岡にて理事会を開催した。理事10名が出席し、一色理事長の挨拶の後、議事に入った。
 商品マスター提供の件は、管機連が進めており参加の誘いがあったが、現時点では資料が出揃っていない状況。年会費は1社1000円で、静岡の場合は正会員数が34社のため年間3万4000円となる。伊藤柳一理事(ヌマカン社長)が東京組合との折衝に当たっており、同氏に今後の交渉を任せ都度理事会で報告することとし、今回は参加を見送ることを決めた。
 賀詞交歓会の準備については、来賓への招待状、会員・賛助会員への参加申込書、新聞社への告知などの準備が完了したと報告された。賀詞交歓会は1月16日午後4時より静岡駅前のグランディエールブケトーカイで開催する。
 第62回ゴルフ大会の報告が担当の金子光彦理事(金子管材社長)よりあり、参加者40名、入賞者、収支等が報告された。また、次回からダブルペリア方式で行うことも確認した。
 組合研修旅行について、途中経過(参加者など)が発表された。15名が参加予定。次回は台湾以外でとの意見も出された。
 賛助会員会費納入状況は、残り1社の入金が確認され、今期未納会員はなしと報告された。
 愛知組合賀詞交歓会の件は、1月21日に名古屋マリオットアソシアホテルにて開催され、一色理事長が出席する予定。
 その他、総会を5月13日にグランディエールブケトーカイで、コンペを翌14日に富嶽カントリークラブで行うことを確認。併せて参加が呼びかけられた。
 次回理事会は1月16日午後2時30分よりグランディエールブケトーカイで開催。その後、午後4時より賀詞交歓会を行う。

ボウリング大会、総会の日程を審議
2月の全国若手交流会に参加
岐阜機工会 令和元年度第2回幹事会

 岐阜機工会(会長=嶋ア晴久氏・シマザキ商会社長)は、12月10日午後6時30分より岐阜ワシントンホテルプラザで、幹事ら9名が出席して幹事会を開催した。
 冒頭、嶋ア会長が挨拶で「1年間、会の発展にご尽力を賜り、誠にありがとうございました」と御礼を述べた後、会長の議事進行のもと各種報告、審議が行われた。
 @会計報告について。市橋定之会計幹事(市橋商店社長)より詳細なる報告が行われた。
 A新年賀詞交歓会について。1月23日に岐阜駅前のホテルリソル岐阜にて開催する。出席者数は12月10日現在で97名、例年並みの100名を超す出席者が見込まれる。開会は午後6時30分で、役員集合は午後5時50分とする。受付は市橋会計幹事と渡辺宗晃幹事(三信商会社長)が中心となって行う。出席者名簿の作成と司会を徳永和也総務幹事(徳光社長)が務める。乾杯・中締めについては出席者を確認後決める(会長一任)などを確認した。
 B全国若手交流会について。2月7日に三重組合が中心となり中部ブロックの管轄で行われる。会場は四日市シティホテル(三重県四日市市)。
 C中部ブロック会議について。2月17日に東京第一ホテル錦(名古屋市中区)で愛知組合が担当して行われる。
 Dボウリング大会について。5月22日にACグランドで開催することを決定した。
 E第3回幹事会について。4月または5月で調整し日程を決めることとした。
 F第8回総会について。ホテルリソル岐阜にて開催する。6月17日に全機工連の総会があるため、6月23〜26日のいずれかで行うことを確認した。
 G全機工連「かいほう」投稿について。1月号に高橋直正副会長(澤商社長)が執筆した原稿が掲載される。
 Hその他。輿宗太郎幹事(KSコシ商会社長)の尊父、輿節男氏が11月15日に逝去された。親族のみで葬儀が営まれたことが報告された。

年 頭 所 感
環境と成長の好循環と
 国土強靱化に向けて
(一社)日本産業機械工業会
会 長 斎藤  保

 2020年を迎えるに当たり、新年のご挨拶を申し上げます。
 皆様には、気分も新たに新年を迎えられたことと思います。
 昨年を振り返りますと、新天皇が即位され、「令和」の時代がスタートしました。さらに、国内初開催となったラグビー・ワールドカップでは、日本代表が準々決勝で敗れたものの、強豪国を次々に打ち負かすなど、日本列島を興奮させました。なお、経済面においては、長引く輸出の低迷、消費税率の引き上げ、台風に伴う一部工場の操業停止などの影響を受け、10月の鉱工業生産指数が前月比4・5%減と大幅な落ち込みを記録した他、12月の日銀短観では大企業製造業の業況判断指数が4期連続で低下するなど、景気の停滞感が強まりました。
 一方、海外では、世界経済の最大のリスクとなっていた米中貿易摩擦がひとまず休戦を迎えることとなり、また、ブレグジットについても、問題の迷走に終止符が打たれました。しかしながら、米・中もイギリス・EUも貿易交渉には曲折が予想されますので、引き続き、注視していく必要があると思われます。
 昨年の私ども日本産業機械工業会の受注は、国内では製造業向け、官公需がそろって振るわず、海外では中国や北アメリカ等の需要が低迷したことから、2019年度上半期の受注額が2兆1613億円、前年同期比89・6%と3年ぶりに前年同期を下回る結果となりました。
 さて、2020年は、いよいよ東京オリンピック・パラリンピックが開催され、世界中の注目が東京、そして日本に集まることになります。この国家イベントの成功に向け、引き続き国を挙げて取り組むと共に、海外へ日本の文化や先端的な技術・産業をアピールする場として大いに生かしていく必要があります。
 他方、環境面では、地球温暖化対策の国際ルール「パリ協定」が今年より始動いたします。今や環境問題への取り組みは、経済成長や様々な産業の将来を見通す上で大きな前提条件となっております。
 なお、日本経済においては、海外情勢の変化に留意する必要がありますが、国内では企業の設備投資意欲はなお旺盛であり、人手不足を踏まえた省力化・効率化投資に加え、次世代通信規格「5G」やデジタル革新技術への対応など、成長分野への投資が続くと見られ、緩やかな回復基調へ転換していくことが期待されます。
 こうした中、我々産業機械業界は、産業界の一員としての自主行動計画「環境活動基本計画」により地球温暖化対策、廃棄物削減対策を推進しておりますが、再生可能エネルギー機器や省エネ製品・サービスの提供を通じた産業機械ユーザのCO2排出量削減への貢献の他、廃プラスチックの再資源化技術の提供など、イノベーションにより地球規模での環境と成長の好循環の実現に取り組んでいきます。
 また、台風や豪雨など多発する自然災害に対応して、社会インフラの老朽化対策に資する新技術・システムを創出するなど、防災・減災と国土強靱化に貢献していきます。
 併せて、グローバル化、デジタル化への対応を加速するなど、たゆまないイノベーションにより、他国をしのぐ高付加価値製品・サービスを追求し、世界のニーズに応えていきたいと思います。
 政府におかれましては、生産性向上に向けた設備投資の促進や技術開発、デジタル人材の育成等を下支えする各種支援の充実などに加え、日・英の経済連携協定の構築やRCEP交渉などの通商戦略に、引き続き取り組んでいただきたいと思います。
 また、低炭素社会の実現に向け、再生可能エネルギーの安定電源化やそのための送電網の整備、安全性確保を大前提とした原子力発電の継続利用を含めた「安定供給、経済効率性、環境適合、安全性(3E+S)」を考慮した最適なエネルギーミックスの実現に向けた取り組みを加速していただきたいと思います。
 年頭にあたり考えるところを述べさせていただきましたが、関係各位におかれましては一層のご指導、ご協力をお願いしますとともに、皆様のご多幸を心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

更なる変化に
 立ち向かう
(一社)日本バルブ工業会
会 長 中村 善典

 新年あけましておめでとうございます。令和2年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。
 昨年、令和の時代が幕を開けました。平成の時代を振り返りますと、バブル崩壊、リーマンショックなどの大不況、東日本大震災をはじめとした大災害など、つらい経験もしましたが、技術革新の加速度は、私たちの生活に大きな変化をもたらしました。
 令和の時代がどのように発展するか想像すると、平成の始まりの頃には想像出来なかったようなことも、平成の終わりには現実のものとなった昨今。令和の時代は、イノベーションが更に加速する事で、人類の生き方も大きく変わる事が想像できます。それは、皆が豊かで安心して生きていくことが出来る社会に近づいて行くものと期待しています。
 一方で、深刻化が懸念される問題もあります。米中貿易摩擦や近隣諸国との地政学的不安は、深刻度が増すにつれ、世界経済に多大な影響が出る事は周知の事実であります。日本経済も、12月発表の日銀短観によれば4半期連続景気悪化となり、更なる景気の悪化、後退につながりかねないことが懸念されます。
 当工業会各社の昨年度における業績ですが、前年比より増加との回答が多いものの、共通して聞こえてくるのは「これから先はまったく読めない」という声です。過去の景気状況と、これからの先行き不安を示唆されての事ではないでしょうか。
 また11月に行われました経産省素形材産業会長会におきましては、各社共に人材不足と技術革新が大きなテーマとなりました。中小企業にとって、少子高齢化による人手不足が深刻化する中での技術革新は、働き方改革の推進とともに、人材確保の為の待ったなしに取り組むべき課題でしょう。日本のモノ作り、製造業の灯火を絶やさず未来へつないで行く為にも、これらを最優先課題として取り組む事が必要です。
 中小製造業淘汰の時代が来るとも言われる厳しい環境での新たな時代、更なる変化に立ち向かうことが求められます。日本バルブ工業会は、業界各社を牽引すべき若手経営者の皆さんに壁を乗り越えたコミュニケーションの場として、「清流会」を立ち上げ、今後のバルブ産業の発展に大きな役割を期待しております。他方、女性の活力を期待して取り組んでいる「バルブ女史PJ」には、より具体的な価値を生み出すことを期待して、本年も継続して参ります。今後とも更なるご指導ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
 最後に、各社の益々の御事業のご繁栄と、皆様方のご健勝を祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

安心・安全の追及に向けて
  積極的に情報提供
(一社)日本自動車機械器具工業会
    理事長 辻 修

 令和2年の新年にあたり一言ご挨拶申し上げます。
 我が国の景気状況について、2019年10〜12月期の日銀短観をみてみますと、大企業製造業の景況判断指数(DI〓「良い」〓「悪い」)は、ゼロとなり、4期連続の悪化となっています。業種別にみますと、業務用機械や自動車が大きく悪化している状況にあります。
 また、中小企業製造業の景況判断指数(DI)は、マイナス9となり、やはり4期連続の悪化となっています。
 私ども工業会における肌感覚も、依然として厳しいものがあり、景気回復には今少し時間がかかるものと感じているところであります。
 今後につきましても、米中貿易摩擦、中国経済の先行き、英国のEU離脱の行方などの海外経済の動向、さらには、消費税引き上げ後の消費者マインドの動向等をしっかり見極めていく必要があると思います。
 次に、自動車関係について最近の新車販売台数をみますと、2019年1〜11月累計で約485万台となり、前年同期比0・7%の減となっています。これは、9月の自然災害や10月の消費税増税などの外的要因による影響が大きいものであり、年間見込みとしては3年連続の500万台超えは確実とされております。その結果、自動車保有台数も8200万台を超え、微増傾向にあるとともに、乗用車の買い替え期間が長期化する傾向にあることから、こうした動きが自動車整備需要の喚起につながっていくことを期待しているところであります。
 一方、自動車産業を取り巻く環境は、100年に一度の大変革期を迎え、CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)を中心とした次世代技術が急速に進展するとともに、異業種との連携による技術開発や新たな業態の出現等大きく変化しています。これらの変化は、自動車部品分野だけではなく自動車機械器具及び整備技術分野においても大きな変化をもたらすものとなっております。
 また、多くの業界で問題となっている人材不足や生産性向上につきましては、自動車関係の生産現場や、整備の現場においても同様に大きな問題となっています。
 このような大きな環境変化のなか、自動車の整備機器メーカーの集まりである我が工業会においては、自動車の安心・安全の追及を重要課題とし、会員企業における意見交換や各種情報の提供を積極的に行っていくことが必要であると考えております。
 例えば、電子制御技術の急速な進展に伴い、刻々と変化する自動車産業の今後の状況について専門家による講演会・勉強会の開催、整備機器分野でのビジネスチャンスの拡大や新商品開発につながっていくような特許技術などの情報提供、さらには、海外における自動車整備業界の動向把握等、積極的な活動を実施してまいります。
 また、人材不足や生産性向上につきましては、今後、会員各位が人材不足を解消するために必要な女性、シニア、外国人労働者を積極的に採用するための仕組みや、生産性向上を図るためIoTやAIを活用した機器の開発・導入を検討する場合の参考とするため、これらの対策を積極的に実施し成功を収めている企業(特に中小企業)からの講演や視察を実施してまいります。
 今後、自動車産業をめぐる環境が大きく変化し、自動車の構造や所有形態の変化が想定されていますが、移動手段としての車の必要性や重要性には変わりがないものと思います。そして、車そのものが存在するならば、その安心・安全を確保するために必要となる点検、整備機器の役割は今以上に増大するものと思います。
 当工業会会員各社は、クルマの安心・安全と環境を支えるサービスツールメーカーとして、時代の変化を機敏に捉えるとともに、ユーザーニーズを積極的に把握し、次世代の整備を意識した新製品開発、安全の質のレベルアップに努力していくことが必要となっています。
 工業会におきましても、会員各社のお役に立てるよう努力してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
 最後になりますが、関係各位のご健勝を祈念いたしますとともに、当工業会に対し関係者の皆様のご指導並びにご支援をいただけますようお願い申し上げまして、年頭の挨拶とさせていただきます。

年 頭 所 感
変化と進展の年に
(一社)日本機械工業連合会
    会 長 大宮 英明

 皆様、新年明けましておめでとうございます。年頭に当たり、平素より日本機械工業連合会にお寄せ頂いております皆様方の温かいご支援とご協力に対し、改めて深く御礼申し上げます。本年は、いよいよ東京でオリンピック・パラリンピックが開催されますが、日本にとって大きな節目となる明るい年となることを祈念したいと思います。
 また、本年は「子年(ねどし)」にあたり、再び新しい十二支のサイクルがスタートする年でもあります。「子年(ねどし)」はネズミ年に当たるわけですが、十干十二支(じっかんじゅうにし)の組み合わせでは、「庚子(かのえ・ね)」となります。「庚子(かのえ・ね)」は、相手を強める影響をもたらすという意味合いを持ちます。事業や環境、そして健康など、それぞれが相互に影響をもたらし合うなかで、予測できないものから活路を見いだせることもある年とされています。本年は変化の年、新たな生命が芽吹く年でもあるとのことで、全く新しいことにチャレンジするのに適した年とも言えるそうです。機械産業にとって、また皆様にとって本年が変化と進展の年となることを期待したいと思います。
 機械工業生産は、概ね底堅い回復を続けているものの、景気全般に先行き不透明感があり、輸出を中心にやや弱含んでおります。国内では、省力化・自動化ニーズが設備投資を下支えし、交通・物流等の社会インフラ整備、五輪関連工事等の投資が拡大しております。他方、海外情勢不安に伴う調達コストが増加しており、また、人件費の上昇や人手不足も依然深刻であるなど、多くの課題を抱えております。
 一方、海外では米国の景気が着実に回復しているものの、欧州ユーロ圏では景気の回復は弱く、中国は緩やかな減速が続いております。今後、国内では、消費税増税の影響、海外では、米中の貿易問題の行方や中国経済の動向、イラン等を巡る中東情勢の緊迫化、Brexitの動向等の下振れリスクを注視していく必要があります。
 こうした経済環境下、日機連が昨年12月にとりまとめた2019年度の機械工業生産額は、全体では前年度比0・7%減の75兆9150億円と、残念ながら、2018年度の数字を越えることができない模様です。他方で、昨年の初めから日EU FTA、TPP11が発効し、また日米貿易協定、日米デジタル合意が今年1月から発効するなど明るい環境変化も生まれています。政府のイノベーション促進や5G普及のための政策措置も明るい材料です。変化の年にあたり、本年の機械産業の躍進を期待したいと思います。このような状況のなか、昨年からの日機連の活動についてご紹介いたします。
 我が国製造業成長の基礎には、自由貿易と開かれたグローバル・バリューチェーンがありますが、昨今、米中対立や日韓関係、英国のEU離脱など、企業経営に直結する多くの難題が顕在化しています。グローバルなバリューチェーンの変化について、より一層アンテナを高くし、機械工業界としての対応、対策をとるべく、日機連は、昨年、製造業グローバル・バリューチェーン検討部会を立ち上げました。
 この検討部会では、製造業を取り巻く環境変化に即した旬なテーマについて、適切な講師と意見交換を行い、機微な内容にも対応すべく、議論を開始しているところです。昨年は付加価値貿易、輸出管理の最新動向・運用の見直しなどを議論し、会員企業にとって事業運営に重要な情報の入手に努めているところであり、今後も活動を強化してまいります。
 次に税制改正についての取組みについてご紹介いたします。税制に関しては、機械業界の要望内容の策定とその実現に向けた要望を中心に活動を行っております。令和2年度の税制改正については、設備投資の促進に向けた税制の創設・整備、連結納税制度改正等、事業環境の変化に対応した納税制度の見直し、新たな国際課税制度への対応、研究開発税制の拡充等の重点要望をとりまとめ、経済産業省、関係機関等に提出、要望いたしました。また、製造業関連8団体連名にて「更なる成長のための基盤整備に向けた令和2年度税制改正共同要望」を策定し、要望項目の実現に向けて、共同で陳情活動を展開しました。その結果として、令和2年度の税制改正においては、連結納税制度の改正、イノベーション促進税制、消費税の納税手続期間延長等意味のある成果を実現することができました。
 次に表彰関連について紹介いたします。日機連は2つの表彰事業を行っております。一つが「ロボット大賞」です。次回は9回目となり、今年の10月に表彰式を予定しています。もう一つが「優秀省エネ機器等表彰」です。我が国唯一の産業機械の省エネ表彰であり、我が国の省エネの推進に貢献して参りました。昨年は制度見直しのため募集を一時中断しておりましたが、本年度は新たにCO2の排出抑制という表彰分野を加えて、再スタートを切ります。是非両表彰事業に興味を持っていただき、応募いただければと存じます。
 RRIの活動支援も日機連の重要な業務です。成長戦略の一環として政府が策定した「ロボット新戦略」に基づき、「ロボット革命イニシアティブ協議会(RRI)」が2015年に発足しましたが、その後順調に活動を展開しており、現在、会員数は約520となり、発足時の226から倍増しております。日機連は、インダストリアルIoT及びロボティクス関連の取組みが機械産業全体にとっても重要な課題であるとの認識のもとで、これまでRRIを全面的に協力支援してきました。今年はRRIが発足して5年を迎える節目の年となっており、2020年度以降のRRIのアクションプランの検討、およびその実施体制等の準備も行っている最中であります。ロボット分野におきましては、経済産業省において「ロボットによる社会変革推進会議」が設立され、社会課題の解決につなげるために必要な今後の施策の方向性が示され、引き続きRRIが中心的な役割を担うことが明記されました。これを受けRRIとしては、ロボット分野では、施設管理、小売・飲食店、食品加工などの領域におけるロボット実証事業、また学校教育への産業界からの支援事業などに、新たに取り組んで行くことを検討しているところであります。特に、学校教育への支援事業については、昨年12月にRRIが事務局となることが決まりました。
 IoT関連では、一昨年、IECに新設されたスマートマニュファクチャリング分野のシステム委員会における日本の幹事団体として、
ドイツをはじめとした諸外国と連携して積極的に活動を行っているところです。また、ハノーヴァーメッセでは、昨年、一昨年とJapan Pavilion for Connected Industriesを出展し、昨年は新たに、5つの講演枠を確保し、標準化やセキュリティなど各テーマに関する講演や今後の情報共有や連携活動に向けたMoUを締結するなど精力的に活動しております。今年も同様に参加の予定です。
 昨年12月には、東京で5回目の国際シンポジウムを開催し、ドイツ工学アカデミー(アカテック)のカガーマン会長をはじめとした内外の識者との連携を深めましたが、今年は10月開催の予定で準備を進めております。引き続き日機連はIoTの普及と我が国機械産業の競争力向上に向け、RRIを支援していく考えです。
 日機連の最近の事業の一部を紹介いたしましたが、日機連は、引き続きRRIと一体となり、新しいデジタル社会の構築に日本の機械産業が貢献し、また更なる発展を実現できるよう努めて参る所存でございます。日機連、RRI共々、我が国機械産業発展のため、今後とも誠心誠意努力を続けて参りたく、関係各位の引き続きの御指導、御鞭撻をお願い申し上げる次第でございます。最後になりましたが、皆様の一層のご健勝とご活躍を心から祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。

不透明な経済状況だからこそ、
    技術力の発信に努める
(一社)日本鍛圧機械工業会
  代表理事会長 坂木 雅治

 新年明けましておめでとうございます。謹んで新春のお慶びを申し上げます。平素は、当工業会の運営に格別のご支援とご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 2020年は、オリンピック・パラリンピックが半世紀ぶりに東京で開催となり盛り上がる事と存じます。年頭にあたり、昨年を振り返ると共に本年の展望を述べさせて頂きます。
 まず、2019年の受注状況ですが、工業会の受注予想を期中に、暦年・年度予想共に3350億円(前年比約14・1%減)に下方修正しました。受注実績は現在のところ厳しい状況で推移していますが、暦年では3300億円の1・5%の微減、年度は3200億円と4・6%の減になると見込んでいます。プレス機械系では自動車製造関連業種等の設備投資や電機業界での自動車EV化に伴う戦略的投資等が滞り、板金機械系では社会インフラ関連設備投資などが一巡した様子で停滞感が見られます。海外では米中の貿易摩擦が続き、英国のEU離脱関連やドイツの明確な景気後退など明るい話題が少なく、東南アジアやインドもその影響を受け、世界的に設備投資意欲は盛り上がらない状況かと思います。
 しかしながら決定的な経済阻害要因が見当たらない中、全体的には低位安定的に推移するものと思われます。昨年末の調査統計委員会では2020年暦年・年度の受注をいずれも3350億円と前年を若干上回る水準になるものと予想しております。
 昨年夏のMF-TOKYO2019は、猛暑での開催で熱中症などが懸念されましたが、事故も無く盛況裏に終了できましたのも、ご出展頂きました皆様を始め、ご後援やご協賛を賜りました関係各位のご支援・ご協力の賜物であると、改めまして心より御礼申し上げます。景況が不透明な中での開催でしたが、熱心な多くの来場者と活発に商談する会員の皆様の様子を多く見ることができました。この展示会が、本年のご出展各位および鍛圧機械産業の弾みとなればと思っております。来年7月開催予定のMF-TOKYO2021では「つながる技術で世界に広げる、明日のものづくり」を副題に日本の技術力の発信に力を入れたいと考えております。
 当工業会事業活動の柱の一つであるMF技術大賞は、本年4月1日より募集を開始します。日鍛工会員メーカとそのユーザが共同で達成された優秀な製品を表彰するもので、日本の技術力を国内外に広く知らしめるユニークな表彰制度です。会員の皆様は、優れた技術力をアピールすべく積極的に応募の程お願いいたします。
 昨年、当工業会が鍛圧業界の発展に向け参加しているISO国際規格の制定会議において、日本の提案を織り込んだ国際規格が2規格発行されるという成果を収めました。今後も国際会議への参加を続けると共に新国際規格のJIS化についても活動を進めて参ります。
 また、日本塑性加工学会様との産学連携研究を進め、その研究成果を順次会員に公開しておりますが、このような工業会活動を積極的に展開し、会員企業の技術力向上に寄与できればと考えております。
 昨年のラグビーワールドカップで、日本代表チームが掲げた「ONE TEAM」。短くも強いメッセージが込められたこの言葉は多くの方の心に残ったのではないでしょうか。この「ONE TEAM」の精神で工業会活動を展開できればと思っております。関係各位のご支援、ご協力と会員各位の積極的なご参加をお願いいたします。
 皆様方にとりまして本年も良い年でありますようご祈念申し上げますと共に、益々のご繁栄とご健勝をお祈り申し上げます。

年 頭 所 感
若手技術者育成事業の
更なる充実を目指す
(一社)日本フルードパワー工業会
会 長 石川 孝

 新年明けましておめでとうございます。
 昨年は、日本国内で度重なり発生した台風や豪雨の被害により災害復旧に関する対策強化を見直す契機となりました。加えて、米中の貿易摩擦の影響により世界の景気減速が引き起こされ、設備投資の伸び悩みなど、厳しい状況が続いております。しかしながら、リプレイス需要の機会を逃さずに、全世界のお客様のご要望にお答えし、また継続的なアフターサービスを行ってまいります。
 9月のドイツ・ハノーバーで開催されたEMO2019では、1万uの面積ホール2全体を貸し切り、世界初披露機を含む45台とデジタルソリューションを出展いたしました。その内29台は自動化システムソリューションでの展示です。前回より高い受注単価を達成することができ、5軸化、自動化、デジタル化による高い生産性の提案強化に対し、お客様のニーズの高まりを感じました。また、10月には工作機械の需要拡大が今後期待されるインドにおいて、現地生産を開始いたしました。インド国内のお客様向けに特化した立形マシニングセンタCM] Viをラクシュミ・マシンワークスに生産委託することで、お客様に納品するまでのリードタイムを短縮します。さらに、11月には、株式会社ニコンとの業務提携合意を発表し、世界的な光学機器メーカーであるニコンの計測およびカメラに関連する技術を、DMG森精機株式会社の工作機械に適用することで合意しました。より高度な製品を両社で開発することで、革新的なソリューションをお客様に提供してまいります。
 また、「よく遊び、よく働き、よく学ぶ」をモットーに、コアタイム制の導入や社員教育の強化を行い、国籍・年齢・性別の異なる様々なダイバーシティにおける社員の活躍を推進しております。勤務間インターバル制度により連続10時間以内勤務の徹底と社員の有給休暇20日取得を徹底し、厳密な労働時間管理を行い、生産性の向上に努力します。
 本年も、世界中のお客様に、優れた品質の製品を最善の納期とサービスでお届けすべく、尽力して参ります。引き続き変わらぬご支援、ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

優れた品質の製品を
最善の納期とサービスで
DMG森精機
取締役社長 森 雅彦

 新年明けましておめでとうございます。令和2年の年頭にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
 昨年は、豪雨、台風などの自然災害により、経済にも大きな影響を与えました。一方、平成から令和に元号が変わり、明日への希望に願いが込められた新しい時代が始まる中に、ラグビーワールドカップでの日本チームの活躍に多くの方々が熱く盛り上がった年になったのではないかと思います。
 さて、昨年の経済情勢を振り返りますと、トランプ政権による対中追加関税が一昨年から実施され、中国との貿易戦争が始まり昨年はさらに対象品目が広がりました。この影響もあり、中国経済は、一昨年末以降、輸出以上に輸入の不振が続いており内需の弱さが反映されていますが、政府の景気下支え策により大幅な落ち込みを回避しつつ実質GDPは6%前後を維持しており、本年は景気の底打ちと回復が期待されています。
 一方、本年の米国経済は、昨年の市場予測を上回る成長はないものの、昨年同様、堅調な雇用環境に支えられ、やや減速しながらも成長が続くと見られています。また、今年は11月3日の大統領選を控え、選挙モードが本格化する中、一昨年より続いてきた米中貿易戦争が一段落することによって、世界経済が好転に向かうことが期待されます。
 このような世界経済状況の中、日本経済は、2019年7〜9月期の実質GDPは、4四半期連続でプラスとなり、設備投資が海外経済の減速の影響を受けつつも、国内の緩和的な金融環境のもとで、都市再開発関連投資、人手不足に対応した省力化投資、成長分野への研究開発投資などを中心に、国内需要は緩やかな増加を続けると予想する見解もあります。また、業界によっては回復が既に始まっているように思います。
 こうした中、当工業会は、これまで行ってきた、油圧技能士の国家試験対策講座や初心者向け講座等若手技術者育成事業の更なる充実を目指し、また、最近話題となっているIoTやAIなどデジタル社会への本格的に移行への的確な対応を行うために技術企画委員会を新たに設置して、電気電子関連技術への対応策等の検討を開始しました。本年も、内外の関連情報の収集発信、産学連携の下、人材育成等に力を入れ、日本の製造業の強さをしっかりと土台から支えるフルードパワー業界となるよう微力ではございますが、日本フルードパワー産業の発展に貢献してまいりたいと存じます。
 最後になりましたが、フルードパワー工業会と皆様方の益々の発展を祈念し、私の年頭の挨拶とさせていただきます。

販売店向けスマートフォンアプリ
「T-Rate」リリース
トラスコ中山 販売店の営業活動に貢献

 機械工具卸売商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=東京都港区)は、販売店との新しいコミュニケーションツールとして、販売店向けスマートフォンアプリ「T-Rate(トレイト)」を昨年12月9日リリースした。
 同社と取引があり、トラスコオレンジブック.Comに会員登録している販売店を対象にしたサービスで、気軽に商品について問い合わせができ、最新の情報を受信できる。
 主な機能は次の3つ。
 (1)チャット機能
 担当社員とアプリ内にチャットルームを作成することで、空いた時間に、より気軽に、簡単に、商品の問い合わせが会話形式でできる。@外出先でも写真で商品の質問が可能Aチャット上で商品検索が完結(品番や品名などに@をつけると、商品検索サイトトラスコオレンジブック.Comへリンクが飛ぶ。サイトで販売店向けの価格や在庫の確認、見積・発注が可能)Bチャットルームのメンバーは、用途に合わせて設定可能。返信は通知で知らせる。
 (2)配送状況確認機能
 注文した商品の到着までの時間、配送中の商品情報がわかる。@到着まで30分をきると、配送のトラック場所がアプリの地図に反映され、追跡可能A配送状況はリアルタイムにデータ更新(1分ごとに更新)B当日届ける商品の一覧も確認可能(路線便の配送は除く)。
 (3)タイムライン機能
 販売店の担当支店から、新製品情報やキャンペーン情報に加え、支店独自のオリジナル情報を届ける。また、担当支店の他、全国各地の情報も閲覧可能。気になる商品は、すぐにアプリ内のチャットで確認できる。
 「T-Rate」は、スマートフォンの場合、Google Play、App Storeから検索し、アプリをインストールして利用できる。

9万名を超える来場者数
84%が「非常に満足」「満足」回答
メカトロテックジャパン報告会

 2019年10月23日(水)から同26日(土)までの4日間、名古屋市港区のポートメッセなごやで開催された「メカトロテックジャパン2019(MECT)」(ニュースダイジェスト社〈ND社〉主催・愛知県機械工具商業協同組合〈愛機工〉共催)も盛況裡に閉幕し、その報告会が2019年11月26日(火)、名古屋市中区の名古屋ガーデンパレスで開催された。出展者ら約100名が参加した。
 今回のMECTには過去最高となる477社・団体が出展。1941小間は過去2番目の開催規模となる。来場者数は、前回展に及ばなかったものの動員目標の8万人を大きく上回る9万244名を記録した。来場者数が前回展と比べ振るわなかった要因についてND社は、前日が祝日となったこと、同時期に東京モーターショーが開催されたことなどによるものと分析していた。
 MECTは「現場に近い展示会を!」「来場者に何かひとつヒントを持って帰ってもらおう!」という主旨で毎回開催されている。そこで今回展では『ロボットで現場が変わる』と題した企画展示がコンセプトゾーンで開催された。中小企業に最適な、新しい産業用ロボットの活用方法や高度化したシステムなどが提案され、多くの来場者が足を止めていたようだ。期間中に開催されたセミナーも人気を集め、すべてのセミナーが事前予約で満席となったという。さらに、WEBに公開された特設ページ「会場速報」にも多くのアクセスが集まり、出版社が主催する展示会ならではのサービスに「会場を訪れる前にこのページを見て、とても参考になった」などの声が寄せられたようだ。
 ND社は、来場者・出展者双方にアンケート調査を実施している。その結果は以下の通りだ。
【来場者へ(回答数1186人)】
@満足度▽非常に満足、満足合わせて84・0%など。
Aどこから来場されましたか?▽東海圏72・7%など。
B業種は?▽一般機械・部品21・4%、自動車・部品20・7%、学生4・6%など。
C職種は?▽製造21・7%、営業・販売20・6%、生産技術14・6%、設計10・4%など。
D一番のご来場目的は?▽新製品情報・資料の収集52・4%、業界動向の調査25・8%など。
【出展者へ(回答数392社)】
@次回出展について▽出展したい85・0%など。
A本展への出展目的は何ですか?▽製品PR29・0%、ユーザーニーズの把握17・0%、企業ブランド力の強化13・0%など。
B目的の達成度は期待されていたレベルと比べいかがでしたか?▽期待以上、期待どおり合わせて84・0%など。
C全体の来場者数についてどう評価されますか?▽非常に多い、多い合わせて45・0%など。
D本展への出展結果について総合的にどう評価されますか?▽非常に満足、満足合わせて62・0%、普通32・0%など。
 報告会の質疑応答では参加者から「駐車場への案内が分かりにくかったのでは」「出展ブースの高さ制限をもう少し高くしてほしい」「会場内が暑かった」「希望小間数が通らず残念だった」などの要望が寄せられた。
この日が発売日の形彫放電加工機「SG12」
会場は多くの来場者で賑わっていた
ファイバ二次元レーザ加工機にも注目集まる

発売日当日のフェアで大注目
形彫放電加工機「SGシリーズ」
三菱電機 メカトロニクスフェアで

 三菱電機メカトロニクスフェア2019in中日本が2019年12月5日(木)・6日(金)の2日間、名古屋市東区の同社名古屋製作所FAコミュニケーションセンター(FCC)で開催され、多くの来場者で賑わった。
 なかでも注目を集めていたのが、同5日に発売された形彫放電加工機の「SGシリーズ」だ。
 この製品の最大の特長は同社のAI技術「Maisart」を活用した新適応制御技術により加工状態をリアルタイムで把握できる点にある。その時々で最適な制御に自動切り換え。生産性を同社従来比最大35%も向上させることに成功した。加工時間を自動算出する「加工時間見積り機能」も標準搭載しており、前後工程間で発生する段取り時間のロスも削減してくれる。
 従来機のヘッド部分の鋳物形状・剛性の改良など機械構造を改めて見直し、さらに高精度ボールネジを採用。微細加工から中・大面積部品まで安定して加工できるようになっている。同社従来比2・5倍の高加速度ジャンプで、ゲート(穴)やリブ(溝)などの難加工箇所の高速加工にも力を発揮してくれる。
 「SGシリーズ」は、同社のリモートサービス「iQ Care Remote4U(オプション)」にも、もちろん対応している。「加工状態見える化モニター」での加工技術のサポートや稼働状況の遠隔監視により、その運用と保守を支援。クラウド環境の構築が困難なユーザーには、「iQ Care Remote4U Edgecross版(イントラネット版/オプション)」や「MT Connect(オプション)」での対応が可能だ。
 同社は、「生産現場では、製品のウェアラブル化や自動車の電動化の加速によって加工部品が多種多様化するなか、導入設備においては高精度かつ高速な加工と最適稼働による生産性の向上が求められています。当社は今回、電気部品、電子部品などの微細部品からスマートフォン、自動車などの中・大面積部品まで多種多様な加工に適した形彫放電加工機の高生産性機種として、当社AI技術を搭載し、IoTを活用したリモートサービスにも対応するSGシリーズを発売し、生産性向上に貢献します」と語っていた。

●形彫放電加工機「SG8」▽標準価格=1380万円(税別)▽2020年度目標販売台数=175台
●形彫放電加工機「SG12」▽標準価格=1550万円(税別)▽2020年度目標販売台数=100台
●本製品に関する詳しい問い合わせは、同社産業メカトロニクス事業部メカトロ事業推進部▽電話=03(3218)6560まで。

愛知県管工機材商協組  組合初の試み
『交流会』盛況裡に閉幕
懇親会幹事会、青年部「愛青会」が尽力

 愛知県管工機材商業協同組合(大藪淳一理事長・大清社長)は2019年11月25日(月)、同組合として初の試みとなる『交流会』を名古屋市中村区のキャッスルプラザで開催。組合員・賛助会員各企業から、現場で活躍する社員ら211名が参加し、この場で交換した名刺をビンゴに見立てたゲームなどで大いに盛り上がった。『交流会』の企画・運営は、同組合懇親会幹事会(竹内裕二幹事長・丸金商会社長、組合理事)ならびに青年部「愛青会」(伊神敏雅部長・双葉製作所社長)が担当。当日の司会進行は福元良貴副幹事長兼青年部副部長(山信副社長、組合理事)が務めた。
 大藪理事長は冒頭「春の理事会で、こういう会を企画したいと私から提案させていただき、当初の計画では150名ほどのご参加を想定しておりましたが、211名と多くの皆さまにお集まりいただき盛大に開催できることに大変感謝しております。この企画は、懇親会幹事会と青年部「愛青会」にお任せし、私はほとんど口を出すことなく本日開催の運びとなりました。我々組合員と賛助会員の上層部の方々が交流する場は多々ありますが、現場の方々が交流する機会がなかなか無いということで、今回初めてこの会を企画させていただきました。普段、電話だけでお話しされたり商談している方々が、実際に顔を合わせて交流する機会としていただき、次のお仕事などにつなげていただければと思っております」と、挨拶のなかで『交流会』の開催主旨を語った。
 続いて、小川誉之副理事長(小川管商社長、懇親会幹事会担当)が「この交流会は組合員と賛助会員の皆さまの顔の見える交流≠目的とし、今回初めて企画いたしました。積極的に名刺交換をしたくなるようなゲームなどを青年部『愛青会』が準備しているようです。この交流会が皆さまの営業活動の一助となるよう祈念しております」と挨拶し、乾杯の音頭をとった。
 名刺交換やゲーム、歓談などで、予定されていた2時間があっという間に過ぎ、最後に竹内幹事長が「初の試みである交流会でしたが、皆さまいかがでしたでしょうか?ゼロベースから始まって今日の開催に至ったわけですが、会が始まる前から皆さまが名刺交換されている場面をあちこちで拝見し、皆さまの意識の高さに大変感心いたしました。日頃、電話やメール、ファックスでのやりとりが多い皆さま方とは思いますが、今日、それぞれのお顔が分かったと思います。さっそく明日からのやりとりで『昨日は、ありがとうございました』とか『その節は、お世話になりました』といった挨拶を皮切りに、日頃のやりとりがスムーズになって皆さまのご商売がますます繁栄していかれることがこの会の主旨でございます。我々組合員と賛助会員の皆さまがwin-winの関係となっていけることを切に願っております。来年(2020年)は『第33回管工機材・設備総合展』が開催される年ですが、来年もまた我々が企画・運営させていただきますので、その節は、ぜひ皆さまのまわりの方々にもお声掛けいただき、今回よりもさらに賑々しく開催させていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします」と挨拶。最後は1丁締めで散会となった。

従業員満足のためのトイレ整備を
TOTO ES(従業員満足)トイレセミナー

 TOTO(喜多村円社長、福岡県北九州市)は2019年12月13日(金)、名古屋市中村区(大名古屋ビルヂング内)の同社テクニカルセンター名古屋で『ES(従業員満足)トイレセミナー』を開催。中部エリアの施工業者ら30名が参加した。
 昨今、企業価値を向上させるためには、そこで働く従業員満足(ES)の向上が必要不可欠と言われている。中部エリアは製造業の工場も多く、そこで働く従業員が何に“満足”してくれるのか各企業にとって大変興味深いところであろう。そこでTOTOは今回、中部地区主要23社へヒアリングを実施し、「女性配慮」「外国人配慮」「障がい者配慮」「性的マイノリティ配慮」などの観点から、ES向上を目的としたトイレの改修を、実例を交えて紹介。実際にトイレ改修を行った各企業の従業員に対するアンケート結果をもとに、ESに直接つながる職場トイレの整備について、その重要性を参加者へアピールしていた。
 同社は、今後も全国各地で、定期的にこういった活動を続けていくという。

地域の要望に応え
昭和初期の面影を見事に再現
岡谷鋼機 中川配送センター竣工

 岡谷鋼機(岡谷篤一社長、名古屋市中区)は、名古屋市中川区に保有する物流倉庫を、老朽化対策ならびに耐震性強化のため、竣工時を再現した外観デザインで建て替えることをおよそ1年前に発表。その工事も無事終了し、2019年12月9日(月)に竣工式が執り行われた。
 この物流倉庫は、名古屋港と名古屋都心を結ぶかつての水運物流の軸であった中川運河沿いに位置している。名古屋市と名古屋港管理組合は運河の水運物流の減少を背景に、中川運河の歴史を尊重しつつ新たに求められる価値や果たすべき役割を見据えた『中川運河再生計画』を策定。この計画は運河周辺をモノづくり産業ゾーン∞レクリエーションゾーン≠サしてにぎわいゾーン≠フ3エリアに再編し、うるおいや憩い、にぎわいをもたらす運河へと再生する計画である。
 岡谷鋼機の物流倉庫はにぎわいゾーン≠ノ位置しており、「歴史的価値の高い倉庫などの景観を維持したい」という地域からの要望に応えるカタチで、竣工時の1934年(昭和9年)当時の外観を見事に再現した物流倉庫がこのほど完成した。

【概 要】
●名 称▽岡谷鋼機株式会社 中川配送センター
●所在地▽愛知県名古屋市中川区中川運河北幹線A地区第4号地
●敷地面積▽1387坪
●延床面積▽865坪・平屋建て6棟

 岡谷社長は「このエリアの今後の発展に、中川配送センターの改築が少しでもお役に立てたなら幸いです」と、竣工式のなかでコメントした。

日東工器 インドネシア
事務所を開設

  日東工器(社長=小形明誠氏、本社=東京都大田区)は、インドネシアの首都ジャカルタに事務所を開設し、昨年11月7日から人員1人を配置して、顧客ユーザーからの問い合わせ対応のほか、サポート業務を開始した。
 自動車関連企業をはじめ、その他の製造業の成長が著しい同国において、顧客ユーザーへの迅速かつ細やかなサポートを提供するとともに、同国市場の開拓と流通網を構築するねらいもある。

第27回 ダイドーニューイヤー
クラシックコンサート♪
愛知県芸術劇場コンサートホールにて
2月1日(土)午後3時開演

 メカトロニクスの専門商社ダイドー(社長=山田貞夫氏、本社=名古屋市中村区)が主催する「第27回ダイドーニューイヤークラシックコンサート」が2月1日、名古屋市東区の愛知県芸術劇場コンサートホールで開催される。
 同社の取引先や児童福祉施設の子どもたちを招待して開かれる新年恒例のチャリティーコンサートで、毎回多彩な音楽家をゲストに迎え、セントラル愛知交響楽団との共演で聴衆を楽しませる。
 今回はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団より楽団長でヴァイオリン奏者のダニエル・フロシャウアー氏、ウィーン国立歌劇場管弦楽団より主席チェロ奏者のラファエル・フリーダー氏を迎えての特別企画。指揮はセントラル愛知交響楽団首席客演指揮者の齊藤一郎氏が務める。
 プログラム後半は、山田ダイドー社長の特別指揮による、ベートーヴェン「交響曲第九番より第4楽章」の演奏を予定。この日のために編成されたダイドーニューイヤー第九合唱団が歌声を響かせる。
 会場ではチャリティー募金が行われ、集められた善意は名古屋市福祉基金に全額寄付される。
 当日は、午後2時開場、同3時開演。
 【プログラム】
●ヨハン・シュトラウスU世…歌劇「こうもり」序曲
●ベートーヴェン…歌劇「フィデリオ」よりレオノーレのアリア=iソプラノ/エレーナ・フィンク)
●ビゼー…歌劇「カルメン」よりハバネラ=iメゾソプラノ/小林由佳)
●イタリア歌曲よりオー・ソレ・ミオ=iテノール/福井敬)
●ビゼー…歌劇「カルメン」より闘牛士の歌=iバリトン/宮本益光)
●ベートーヴェン…交響曲第九番より第4楽章(特別指揮/山田貞夫)