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2019年(1年)12月
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2019年12月1日(日)・2726号
これまでの活動状況など報告
展示会実行委員会も活動開始
愛知県管工機材商協組 11月理事会開催

 愛知県管工機材商業協同組合(大藪淳一理事長・大清社長)は11月5日(火)、同組合事務所(名古屋市中区伊勢山)で11月理事会を開催。理事ら20名が出席した。本理事会では、前回理事会(9月開催)以降の経過報告、2020年10月に開催が予定されている『第33回管工機材・設備総合展』準備進捗状況の件、管機連(全国管工機材商業連合会)大阪会合の件などについての審議・報告が行われた。
 大藪理事長挨拶の後、以下の議事について審議・報告が行われた。
 【経過報告】●9月11日(水)▽ホテル日航大阪で管機連大阪会合開催。大藪理事長、青年部『愛青会』から伊神敏雅部長(双葉製作所社長)、福元良貴副部長(山信副社長)、荒木彌一郎部員(荒木商事社長)の3名、阪尾知治事務局長が出席。●同12日(木)▽インテックス大阪で『第19回管工機材・設備総合展OSAKA』開幕。前述5名以外に小川誉之副理事長(小川管商社長)、村井善幸副理事長(オータケ社長)、坪井研二展示会実行委員長(ツボイ常務)、石原太郎展示会実行副委員長(原芳商会社長)が視察。●10月7日(月)▽ホテルニューオータニ大阪で賛助会員のSANEI初代社長・西岡明氏『お別れの会』開催。大藪理事長が参列。●同15日(火)▽THE CONDERHOUSE(名古屋市中区錦)で『第33回管工機材・設備総合展第1回実行委員会』開催。●同17日(木)▽愛知カンツリー倶楽部東山コース(名古屋市名東区)で『第51回名管会ゴルフ大会』開催。●同23日(水)▽ポートメッセなごや(名古屋市港区)で開幕した『メカトロテックジャパン2019』を大藪理事長、坪井実行委員長、石原実行副委員長、阪尾事務局長が表敬訪問。●同24日(木)▽帝国ホテル東京で賛助会員のアカギ・渋谷会長『お別れの会』開催。大藪理事長が参列。●同28日(月)▽キャッスルプラザ(名古屋市中村区)で『第66回中小企業団体愛知県大会』開催。大藪理事長ほか7名が参加。阪尾事務局長が勤続16年を迎え県知事表彰(永年勤続優良職員)を受賞。
 【議事1/『第33回管工機材・設備総合展』準備進捗報告】●9月12日(木)▽インテックス大阪で開催された『第19回管工機材・設備総合展OSAKA』を正副実行委員長で視察。●10月15日(火)▽THE CONDERHOUSEで『第1回展示会実行委員会』を開催(3面に関連記事掲載)。
 【議事2/管機連大阪会合および『第19回管工機材・設備総合展OSAKA』について】●9月11日(水)▽ホテル日航大阪で開催された管機連大阪会合に、管機連副会長を務める大藪理事長、愛知青年部『愛青会』から伊神部長、福元副部長、荒木青年部員の3名、および阪尾事務局長が出席。主な報告事項は以下の通り。@計97社が「管工機材の教科書」を発注。うち愛知は23社。A青年部代表者会議を開催。東京・大阪・愛知から計8名が参加。次に、当日の主な議決事項は以下の通り。@管工機材「商品マスター(データ)」提供へ。A青年部活動の支援として「青年部連絡会議」を発足。B管機連ゴルフ大会を、管機連総会翌日の令和2年6月16日(火)に開催。C令和2年度夏休み申し合わせは、令和2年8月12日(水)から同14日(金)までとなった。●9月12日(木)▽インテックス大阪6号館Aで379小間の開催規模を誇る『第19回管工機材・設備総合展OSAKA』が開幕。総来場者数は1万5292名を数え、前述の会合参加者に加え開幕式に小川副理事長、村井副理事長、坪井実行委員長、石原実行副委員長が参加。
 【議事3/各幹事会報告】●10月17日(木)▽愛知カンツリー倶楽部東山コースで『第51回名管会ゴルフ大会』を開催。組合員23名、賛助会員34名、関連会社1名の総勢58名が15組に分かれてWペリア方式で熱戦を繰り広げた。北村憲正理事(龍玉精工社長)が優勝&ベスグロ賞のW受賞(グロス76)。新美金之介氏(ナゴヤ)が準優勝を飾った。(7面に関連記事掲載)●11月25日(月)▽キャッスルプラザで、同組合初開催となる『交流会』を開催(本紙発行時、開催済み)。参加者は、組合員や賛助会員各社の実務者など、およそ200名。●令和2年1月21日(火)▽名古屋マリオットアソシアホテル(名古屋市中村区)で『令和2年新年賀詞交歓会』を18時より開催。12月13日(金)に現地下見の会開催が予定されているほか、新年会当日の16時30分より1月理事会の開催も予定されている。当日の受付は17時30分より。司会進行は同組合新年会幹事会で協議のうえ決定される。
 【議事4/各部会報告】●福利厚生部会▽11月9日(土)に『第39回ボウリング大会』を星ケ丘ボウル(名古屋市千種区)で開催。組合員と賛助会員から150名・50チームが参加(7面に関連記事掲載)。●流通部会・事業部会・経営研究部会▽10月1日(火)に3部会合同で会合を開き、各部会員ら15名が参加。ウインクあいち(名古屋市中村区)で令和2年2月21日(金)夕刻、3部会共催による講演会の開催が決まった。講師は、誰もが知る有名人・著名人に打診中という。●広報部会▽2020年度版組合員名簿を現在編集中で、12月中旬から下旬に刷り上がる予定のようだ。これに合わせて部会会合を11月27日(水)に開催(本紙発行時、開催済み)。その場で、広報部会員による名簿校正が行われる。
 【議事5/青年部『愛青会』報告】●9月11日(水)▽ホテル日航大阪で開催された管機連青年部会合に参加。●9月12日(木)▽インテックス大阪で開催された『第19回管工機材・設備総合展OSAKA』を視察。●10月9日(水)▽ヒルトン東京で開催された『東京管工機材商業協同組合4青年部合同研修会』に福元副部長が参加。東京4青年部から37名、大阪管工機材商業協同組合PSTO青年部から1名、東京組合員・賛助会員ら含め、総勢218名が集まり、ジャーナリスト櫻井よしこ氏の講演を聴講するなど充実した時間を過ごした。
 【議事6/組合保有の銀行口座整理などの件】について、慎重審議が行われた。
 すべての議事審議が滞りなく終了し、この日は散会となった。次回の理事会は、名古屋マリオットアソシアホテルで令和2年1月21日(火)、新年賀詞交歓会前の16時30分から17時30分の開催が予定されている。

研修会はしなやかな体づくり
ワールドウィングで体験実習
愛鋲協 令和元年度第6回定例理事会

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=藤田守彦氏・藤田螺子工業副会長)は、11月13日午後7時より名古屋市中村区の藤田螺子工業本社会議室で、理事8名が出席して定例理事会を開いた。
 藤田理事長が議長を務めて議案審議が行われた。
 第1号議案=事業部委員会に関する件は、事務局より10月の収支報告が行われ、承認された。
 第2号議案=新年会の件は、1月24日午後6時より名鉄グランドホテル(名古屋市中村区)にて開催、来賓を愛知県中小企業団体中央会から迎え、乾杯の発声は出席する組合相談役に依頼することを確認。開催案内を早急に発送することとした。会費は前年と同じく、1社2人目以降1人5000円を徴収する。また、若手の参加を呼びかけることも確認した。
 第3号議案=ボウリング大会の件は、今年から1レーン4名を基本とし従来の3ゲームから2ゲームに変更、これに伴い会費も3800円から3500円に変更することを確認。また、子供用の食事としてキッズプレート(1000円)の新設も決めた。ボウリング大会は12月15日午前10時より星ケ丘ボウル(名古屋市千種区)にて開催される。
 第4号議案=研修会の件は、関節の可動域を広げ柔軟でしなやかな体をつくるとして、プロ野球選手をはじめアスリート達もトレーニングする施設「ワールドウィング名古屋東別院」(名古屋市中区)での体験実習会を3月12日に開催予定。参加者は16名(先着順)とし、2組に分かれて実習する。内容はビデオ(15分)・トレーニング(60分)。1組目が午後6時30分、2組目が同7時30分からスタートする。会費は無料。その他、体操ができる服装など当日用意するものが説明された。今後、講師と理事長ほか役員で詳細について打ち合わせを行う。
 第5号議案=会計中間報告に関する件は、経理事務担当者が欠席のため次回理事会までに報告することとした。
 第6号議案=その他は、中央会、名市協、各業界紙からの新年広告掲載依頼に対し、例年通り実施することとした。
 次回理事会は1月24日、名鉄グランドホテルにて新年会開催前に行われる。

第62回ゴルフ大会や研修旅行
11月理事会を開催
静岡県管工機材商組合賀詞交歓会等について審議

 静岡県管工機材商組合(理事長=一色哲巳氏・一色機材社長)は、11月1日午後3時より静岡市内のホテルシティオ静岡にて理事会を開催した。理事ら11名が出席し、一色理事長の挨拶の後、議事に入った。
 商品マスター提供の件は、9月11日に開催された管機連(全国管工機材商業連合会)の理事会で話があり、年会費3000円、1ダウンロードあたり1円と紹介されたが、さらに詳細な説明と進捗状況を現在問い合わせ中であると一色理事長より報告された。
 静岡県管工事工業協会からの依頼については、関係する組合員すべてが入金済であると報告された。
 「第62回ゴルフ大会」について、担当の金子理事(金子管材社長)より40名が参加予定であり、組合せ表を参加者に配布したと報告された。11月12日に葛城ゴルフ倶楽部(静岡県袋井市)で開催。
 12月の組合研修旅行については、15名が参加予定であることなど経過報告が行われた。
 2020年賀詞交歓会については、1月16日午後4時より静岡駅前のグランディエールブケトーカイにて開催し、祝辞を橋本管機連会長と堀田キッツ社長、乾杯を村井オータケ社長、中締めを鈴川TOTO中部支社長の各来賓に行ってもらうことを確認した。
 会費未払いの賛助会員について、現在の状況が報告された。
 次回理事会は12月6日午後3時よりホテルシティオ静岡にて開催される。
 以上で議事を終了。なお、当日は理事会前に合成管部会(担当=大河理事・大河機材社長)が開かれ、積水化学工業静岡営業所の田中所長と菅原課長が、建築設備分野の動向や同社の新商品について説明した。
第62回ゴルフ大会
 11月12日、葛城ゴルフ倶楽部山名コース(静岡県袋井市)で組合員と賛助会員計40名が参加して開催された。
 上位入賞は次の皆さん(敬称略)。
▽優勝=平岡克典(平和コーポレーション)N71H15
▽準優勝=西村聖哉(岡谷マート)N71H18
▽第3位=土橋治彦(岡谷鋼機)N73H30
▽第4位=杉野容弘(テラル)N73H18
▽第5位=本木敏男(愛知時計電機)N74H23

公式製品カタログアプリ公開
曽根田工業 自社開発でコスト削減

機械工具商社と切削工具メーカーの機能を併せ持つ曽根田工業(社長=曽根田直樹氏、本社=静岡県磐田市)は、先ごろ名古屋で行われたメカトロテックジャパン2019にあわせ、同社専用アプリを開発し公開した。
 これに伴い、同社のカタログや商品検索はもちろん、切削に必要な計算や単位変換などもアプリ化し、切削現場に役に立つアプリを目指し改良していく。
 曽根田社長は「中小切削工具メーカーではおそらく初めての取り組みと思われ、自社開発をすることによりコストを下げることに成功した」という。
 さらに同社では、中小切削工具メーカーにこのノウハウを共有するようアプリ開発の手伝いを行うことも視野に今後活動していく考えであり、大手メーカーでしかできないアプリ開発を中小連携で行っていくとしている。

中部経産局11月公表 最近の管内総合経済動向
「改善している」、29か月連続
公共投資と輸出の判断を下方修正

 中部経済産業局は、11月13日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動についての総括判断を、29か月連続で「改善している」とした。
 個別の項目では、生産の判断を「一部に弱い動きがみられるものの、高水準で推移している」とした。「高水準で推移している」は14か月連続。鉱工業生産の動向を指数(9月速報)でみると、輸送機械工業、化学工業、電子部品・デバイス工業などが低下したことから、前月比2・5%減と3か月ぶりの低下となった。前年同月比は1・3%増と2か月ぶりに上昇した。主要業種では、輸送機械は、乗用車及び自動車部品が高水準で推移している。生産用機械は、金属工作機械を中心に弱い動き。電子部品・デバイスは、スマートフォン向け等を中心に低水準で推移している。
 個人消費については、30か月連続で「緩やかに持ち直している」と判断した。管内商業動態統計(販売額)は、前年同月比13・0%増と2か月連続で前年を上回った。百貨店は、高額品や衣料品に動きがみられ、同24・5%増。スーパーは、衣料品等に動きがみられ、同6・4%増。家電大型専門店販売は、生活家電等が好調で、同52・7%増となった。一方、コンビニエンスストアは、カウンター商材、中食が引き続き好調だったが、前年にたばこ税増税前の駆け込み需要があった反動から、同1・4%減となった。乗用車販売は、普通車が6か月連続で、小型車が7か月ぶりに、軽自動車が3か月連続で前年を上回ったことから、全体でも3か月連続で前年を上回った(乗用車新車新規登録・届出台数…前年同月比12・8%増)。
 設備投資は、29か月連続で「増加している」と判断。製造業では電気機械、生産用機械等で、非製造業では運輸、不動産等で増加する計画となっている。なお、管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)は、一般機械工業向けが11か月連続で、自動車工業向けが10か月連続で前年を下回り、全体でも10か月連続で前年を下回った。
 公共投資については、判断を「増加している」から「おおむね横ばいとなっている」に6か月ぶりに下方修正した。判断変更は2か月ぶり。公共工事前払金保証請負金額は、単月では0・5%増と前年を上回ったものの、年度累計では9・4%増と3か月ぶりに一桁増にとどまった。
 輸出は、「横ばいとなっている」から「弱含みとなっている」に判断を3か月ぶりに下方修正。名古屋税関管内の輸出総額は2か月連続で前年を下回った。自動車の部分品や金属加工機械などが前年を下回っている。
 その他、住宅投資は「おおむね横ばいとなっている」(2か月連続)、雇用は「労働需給が引き締まっている」(40か月連続)と判断した。
 企業倒産(件数)は、「小売業」「サービス業他」などが前年を上回ったものの、「建設業」「卸売業」「製造業」などが前年を下回り、全体でも2か月連続で前年を下回った。
 ※比較は、断りのあるものを除き、2019年9月の実績値による。

「楽しく明るく」をモットーに
第33回管工機材・設備総合展実行委員会
愛知県管工機材商協組 発足式を開催

 愛知県管工機材商業協同組合(大藪淳一理事長・大清社長)は10月15日(火)、名古屋市中区のTHE CONDERHOUSEで、令和2年10月8日(木)から同10日(土)に開催される『第33回管工機材・設備総合展』(坪井研二実行委員長/ツボイ常務、組合理事)第1回実行委員会を開催。正副実行委員長ほか実行委員、組合三役、協力会社のニホンディスプレイなど合わせて28名が参加した。本会が展示会実行委員会の発足式となる。司会進行は石原太郎実行副委員長(原芳商会社長、組合理事)が務めた。
 展示会の開催概要は以下の通りだ。
【会 場】
名古屋市中小企業振興会館1階吹上ホール(名古屋市千種区吹上)
【日 程】
●令和2年10月5日(月)▽基礎小間作り
●同6日(火)・7日(水)▽出品者搬入・設営(7日、会場に実行委員集合↓最終打合せなど)
●同8日(木)▽9時30分オープニングセレモニー開催↓10時開場↓17時閉場(閉場後の開催記念パーティーは行わず)
●同9日(金)▽10時開場↓18時閉場
●同10日(土)▽10時開場↓16時閉幕↓撤去作業へ
【テーマ】
「つなぐ技の向こうに 未来が見える」
【実行委員会の組織について】
●総括部▽運営本部/来場者や出品者、管機連(全国管工機材商業連合会)への対応、会場内アナウンスなどを担当。
●会場部▽会場内の管理(クイズラリー、場内整理など)を担当。
●受付部▽会場内の“顔”となる受付を担当。
●抽選部▽青年部「愛青会」が中心となり抽選方法や景品を考案。展示会開催中の抽選コーナーの運営管理を担当。

 『第33回管工機材・設備総合展』に関連したこれまでの動きと今後の予定は以下の通りだ。
●令和元年6月11日(火)▽第51回管工機材・設備総合展TOKYOを参観。
●同9月12日(木)▽第19回管工機材・設備総合展OSAKAを参観。
●同10月15日(火)(当日)▽第1回実行委員会を開催。
●令和2年2月▽出品案内の一斉配布を予定。

 展示会実行委員会に名を連ねる組合理事らは以下の通りだ。このメンバーが中心となり『第33回管工機材・設備総合展』は企画・運営される。
●実行委員長▽坪井研二氏
●実行副委員長▽石原太郎氏
●総括部▽部長=安井文康氏(錦興業)、副部長=倉地克明氏(倉地)・土橋治彦氏(岡谷鋼機)、部員=竹内裕二氏(丸金商会)
●会場部▽部長=田中勝次氏(タナカ)、副部長=丹羽一幸氏(丹羽機材)・東勝則氏(オータケ)、部員=福地陽二氏(クリエイト)、黒宮誠一氏(クロミヤ商店)、林幸広氏(中部マテリアルズ)、滝川将幸氏(ユアサ商事)
●受付部▽部長=粂内洋氏(名古屋機器)、副部長=鈴木克利氏(米津物産)・大倉明久氏(橋本総業)、部員=安藤博司氏(川本第一製作所)、荒木彌一郎氏(荒木商事)、川島宏紀氏(川島商事)
●抽選部▽部長=伊神敏雅氏(双葉製作所、青年部「愛青会」部長)、副部長=福元良貴氏(山信、青年部「愛青会」副部長)

 この実行委員会の冒頭、大藪理事長は「第33回管工機材・設備総合展は、本日から1年後の令和2年10月8日から10日の3日間に開催が決まりました。坪井実行委員長、石原実行副委員長のもと21名の実行委員会メンバーの顔ぶれを拝見し、非常に頼もしく思っております。皆さん顔見知りの方や実行委員をこれまでも務めていただいた方も多いので内容に関してはまったく心配しておりませんが、やることはきちっとおさえて、これから1年をかけてしっかり作り上げていき、成功に導きたいと思っております」と参加者を激励。坪井実行委員長は「展示会の歴史も32回を重ね、33回目の今回、私が実行委員長という大役を拝命致しました。私自身としてはたったひとつ、『楽しくて明るい展示会』にしたいと思っております。分からないこと、知らないことがたくさんありますが、皆さんのご協力を得て最終的に大盛況に終わらせたいと思っております」と決意を新たにしていた。

令和元年度 日本機械工具工業会賞
日本機械工具工業会 表彰式を挙行

 日本機械工具工業会(会長=石川則男氏・オーエスジー社長)は、10月9日にアーバンネット大手町ビル内の東京會舘で開催した秋季総会にて「令和元年度(第5回)日本機械工具工業会賞」を発表し、総会後、表彰式を執り行った。各賞受賞者は次の通り。
業界功労賞
 ●中河清氏
(元不二越)
 昭和26年6月16日生まれ、68歳
 平成20年6月〜同21年6月日本工具工業会理事長、同16年6月〜同24年3月日本工具工業会中部支部長
 企業経歴…昭和50年4月不二越入社、平成16年2月取締役、同19年2月常務取締役、同23年2月同社退任
 [功績の概要]
 平成20年6月、日本工具工業会第11代理事長に就任、就任中は日本工具工業会創立60周年記念事業を成功裏に遂行した。特に、創立60周年記念誌では経済産業省をはじめ関連業界のトップから今後の機械工具の進むべき方向など幅広く寄稿いただき取りまとめた。また、製品技術・開発技術、資源問題、さらに環境問題の解決について工業会の各委員会から意見を集約した。
 一方、平成16年から7年余りに亘って、日本工具工業会中部支部長を歴任し、中部支部の会員の活性化に取り組み、毎回趣向を凝らした会合を企画立案するなど、工業会の基本理念である会員の全員参加に尽力した。その経験を理事長時代にも生かし、総会、理事会はじめ製品別部会や各委員会活動の活性化を図った。
 また、機工グループ展のメンバーとして、10年以上毎年作品を出展し、不二越退職後も当業界のメンバーはもちろん幅広く関連業界との交流も続けている。
 ●藤井裕幸氏(元サンドビック)
 昭和24年1月31日生まれ、70歳
 平成12年6月〜同21年6月超硬工具協会理事、同21年6月〜同23年6月超硬工具国際関係担当常任理事、同23年6月〜同25年6月超硬工具副理事長国際関係常任理事、同25年6月〜同27年6月超硬工具国際関係担当常任理事、同27年6月〜同28年6月日本機械工具工業会理事
 企業経歴…平成17年4月取締役副社長兼コロマント事業部長、同19年11月代表取締役社長、同28年11月同社退任
 [功績の概要]
 平成12年6月より旧超硬工具協会理事に就任、以来16年の長きにわたり役員を務めた。平成21年6月倉阪克秀理事長により新設された国際関係対策常任理事に就任。世界はまさに猛烈な勢いで変革を始めた年で、リーマンショックに端を発した世界不況、その一方で、その後中国などの新興国の目覚ましい発展。このような中で、協会発展のため海外からの情報収集や海外の切削工具団体などとの情報交換を展開した。
 特に、1998年から米国、欧州、日本の3極で3年おきに開催されている世界切削工具会議(WCTC)では、5回目にあたる2013年5月京都会合の実行委員長として両団体から選考されたプロジェクトメンバーを主導した。準備段階では、USCTI(米国切削工具協会)、ECTA(欧州切削工具協会)両工業会の理事会や総会に出席し、日本会合に何を期待、望まれているか等、きめ細かな内容調査を行うなど周到な準備をし、会期中には「匠とおもてなし」を掲げ各国のVIPからご婦人までその企画運営に賞賛が送られるなど成功裏に終えた。
技術功績大賞
 ●SilentToolsプラスの開発(サンドビック 河田洋一氏)
 [新規性]従来、工作機械にセンサーを取り付けて加工のモニタリングを行う製品・ソリューションはあったが、本来の加工部位である刃先から距離があるため(特に今回のような深い内径用の突き出しの長い工具では)、機械側で得られるデータと刃先での現象に乖離があった。本製品においては、より刃先に近い工具内部にセンサーを内蔵とした点、それにより、刃先で起きている現象と得られるデータの整合性が大幅に向上した点が新しい。
技術功績賞 社名50音順
 ●アルミ加工用TungSpeedMillの開発(タンガロイ 阿曽孝洋氏、竹澤大輔氏、服部隆幸氏)
 [新規性]本開発品の最も大きな特徴は、刃先調整機構付きカッタでありながら、調整用のカム部品をレンチに配置し、ボディから調整用の部品を排除した事である。こうする事で、調整機構やその操作に必要なスペースをミニマム化し、φ100で22枚刃を達成した。レンチを持ち替えず調整できるように工夫されており、操作時間を約45%短縮した。
 ●ハイパーZスパイラルタップ チタン合金用の開発(不二越 高見俊輔氏)
 [新規性]これまでのチタン合金用タップは、加工しためねじに通りねじゲージが入らない、突発折損するなどの問題があった。原因調査したところ、分断型切りくずを逆転時に噛み込む様子が観察された。比較的切りくずが小さく分断される低延性材料に対し溝形状を2段溝とし、主溝と副溝の間に凸部形状を設けることで逆転時の噛み込みを抑制する点に新規性がある。
技術奨励賞 社名50音順
 ●低嵩炭化タングステン(WC)粉末の開発(アライドマテリアル 林武彦氏)
 [新規性]従来WC粉末は、微粒であるほど凝集粒子が多く嵩高となる課題があった。今般、原料、還元工程、炭化工程の最適化を図ることにより、W粉やWC粉の凝集を抑制したことに新規性がある。
 ●アルミニウム合金加工用高能率カッタANX型の開発(住友電工ハードメタル 木下啓次氏、沖田泰彦氏、金田泰幸氏)
 [新規性]@高速回転対応構造と4・5刃/inchの多刃設計(従来比1・5倍)により、超高能率加工を実現。Aクランプ時のボディ撓みによる刃先位置の変動を抑制する構造にしたことで、正面振れ5μm以下に高さ調整する作業時間の大幅な短縮に成功。B新技術のブレード(超硬)スルーで、刃先近くへ高い圧力のクーラントを噴出することにより、切りくずを細断することが可能。
 ●溝入れ突切りバイトGWシリーズの開発(三菱マテリアル 木曽拓真氏、渡辺彰一郎氏)
 [新規性]従来主流であったインサートをハンマーで叩いてクランプする方法から、専用レンチを使用したクランプ方法に一新することで刃先位置再現性や作業性、安全性を向上させた。またクランプ方法の変更に伴い、インサートクランプ面の逆テーパ化を実現し、抜け防止効果を高めることで、切削性能に加え作業性も向上した突切り用バイトを製品化した。
環境賞
 【環境大賞】日本特殊陶業
 【環境特別賞】東陽

オータケ 1月6日より業務開始
名古屋市中区に本社を移転

 管工機材の総合商社オータケ(社長=村井善幸氏、本社=名古屋市中村区)は、本社機能の合理化、職場環境の充実および地震等の非常災害対応の強化を図るため、本社を移転し、来年1月6日より新社屋にて業務を開始する。
 新住所は、名古屋市中区丸の内二丁目1番8号、地下鉄(鶴舞線、桜通線)「丸の内」1番出口より徒歩2分のところ。
 新電話番号052-211-0150、新ファクス番号052-211-0250。

重点研究開発助成(30周年記念事業)を含め
研究開発26件・国際交流6件に助成
大澤科学技術振興財団 2019年度研究助成費贈呈式

 公益財団法人大澤科学技術振興財団(理事長=大澤伸朗氏・オーエスジー取締役専務執行役員、所在地=愛知県豊川市)は10月23日、愛知県豊川市のオーエスジーアカデミー内ゲストハウスにて2019年度研究助成費贈呈式を行った。
 同財団は、1991(平成3)年7月に設立され、日本のものづくりを支える科学技術の振興に寄与したいという趣旨から、国内の大学・研究所など非営利の研究機関に所属する研究者の研究開発や国際交流などの活動に対し、助成を行っている。
 また、同財団が2021年に創立30周年を迎えることを記念して、産業界への大きな貢献が期待できる研究に対する重点研究開発助成も昨年度からスタートさせている。
 今年度は、3件の重点研究開発助成と23件の一般研究開発助成、6件の国際交流助成を行い、助成金の総額は8183万円となった。財団設立以来29年間の研究開発助成は394課題、国際交流助成は274件となり、助成累計額は8億3862万8000円に達している。
 午後3時から始まった贈呈式には助成費受賞者29名、財団役員16名が出席。鈴木信史事務局長の司会で進められた。
 冒頭、大澤理事長は挨拶で、今年ノーベル賞を受賞した吉野彰氏が「基礎研究は10個に1個当たればいい。研究者は自分の好奇心に基づいて9割の無駄な研究をいっぱいしないと新しいことは生まれてこない」と述べられたことを引用し、「大澤科学技術振興財団は大学の研究者の基礎研究に対する助成を継続していくことで、ものづくり産業全体の底上げと未来の発展につながる一助となるように努めていく」と話した。
 選考経過について帯川利之選考委員長(同財団理事、東京大学名誉教授)より報告が行われた後、大澤理事長が受賞者に助成決定書を手渡した。
 浅野勝人顧問(元内閣官房副長官)の祝辞に続き、受賞者を代表して神崎昌郎東海大学教授(重点研究開発助成)が謝辞を述べた。
 贈呈式の後は、財団役員、受賞者との懇親会が催された。

【2019年度研究助成費受賞者】
■重点研究開発助成
(30周年記念事業)

※課題1…自動車部品の穴加工等の加工技術に関する研究
1.名古屋大学大学院助教 早坂健宏氏「高能率化/高L/D化を実現する穴加工技術の革新」
※課題2…工具及び金型のコーティング等の表面改質技術に関する研究
2.東海大学教授 神崎昌郎氏「高温・無潤滑下で摩擦係数0・01を示す切削加工用コーティング材の開発」
3.名城大学教授 太田貴之氏「選択的イオン照射型大電力パルススパッタリングを用いた硬質カーボン成膜技術の開発」
■一般研究開発助成
1.金沢大学教授 細川晃氏「対向型デュアル電極放電プロセスによる高温潤滑窒化バナジウム含有コーティング膜の開発」
2.静岡大学准教授 臼杵深氏「微細深穴形状計測のための試料走査型広視野白色干渉顕微鏡の開発」
3.名古屋工業大学准教授 前川覚氏「短パルスレーザ照射による精密刃先研磨プロセスの加工シミュレータの開発」
4.九州工業大学特任助教 片宗優貴氏「KrFエキシマレーザーを用いた超硬合金上の多結晶ダイヤモンド膜の表面平坦加工技術の開発」
5.岡山大学助教 大西孝氏「深穴の内面研削における高精度化に関する研究」
6.富山県立大学教授 岩井学氏「レーザークリーニング援用ドレッシング法による超精密研削加工技術の開発」
7.大阪大学大学院教授 山村和也氏「ワイドギャップ半導体基板に対する高能率スラリーレス電気化学機械研磨法の開発」
8.理化学研究所専任研究員 片平和俊氏「ナノ多結晶ダイヤモンドエンドミルによる超硬合金加工特性とフェムト秒レーザによる高効率工具成形プロセスの開発」
9.筑波技術大学准教授 明松圭昭氏「熱可塑性CFRP材に高アスペクト比微細加工可能な超音波穿孔加工評価技術の開発」
10 .兵庫県立大学助教 田中一平氏「マイクロ波励起高密度基材近傍プラズマを用いたナノダイヤモンドの合成」
11 .千葉工業大学教授 坂本幸弘氏「モード変換型マイクロ波プラズマCVDによる窒化ホウ素の合成」
12 .筑波技術大学教授 谷貴幸氏「加工面上のアーク柱の滑り現象を用いた放電表面改質法の開発」
13 .岡山大学准教授 岡本康寛氏「パルスレーザによるダイヤモンドの高品位除去プロセスの開発」
14 .福井工業高等専門学校准教授 千徳英介氏「切削性・耐久性に優れたレーザー誘起ナノ構造付与工具・機械部品の開発研究」
15 .豊橋技術科学大学大学院助教 針谷達氏「同軸型プラズマジェット源を用いた硬質表面保護膜の高速堆積技術の開発」
16 .京都大学大学院講師 ブカン・アントニー氏「Novel nano-blasting process for super-fine finishing of optical surfaces」
17 .山梨大学准教授 清水毅氏「不活性ガスなぎ雰囲気中の無潤滑切削加工への超音波援用効果の測定」
18 .電気通信大学教授 森重功一氏「バレル工具を用いた高能率曲面加工のためのソフトウェア基盤技術開発」
19 .産業技術総合研究所主任研究員 大曲新矢氏「金属援用終端法によるダイヤモンド結晶の低欠陥化」
20 .長岡技術科学大学大学院教授 南口誠氏「切削加工が可能なTi2AlCセラミックスのねじ切り加工とそのネジの特性評価」
21 .東京大学教授 臼杵年氏「グラフェンを活用した凝着低減及び放熱型切削工具の開発」
22 .富山県立大学教授 竹井敏氏「離型抵抗を下げるプラスチック射出成形用ガス透過性多孔質ハイブリッド金型の開発」
23 .福井大学准教授 岡田将人氏「表層の材料流動を活用した高速・高品位テクスチャ面創成法の開発」
■国際交流助成
1.奈良工業高等専門学校特任教授 和田任弘氏「第3回建築材料と材料工学に関する国際会議ICBMM2019(ポルトガル)」
2.大阪産業技術研究所研究主任 長岡亨氏「第6回摩擦攪拌接合プロセスの科学的技術的進歩に関する国際会議(ベルギー)」
3.富山大学助教 船塚達也氏「第52回ICFG総会(スペイン)」
4.千葉工業大学教授 瀧野日出雄氏「国際光工学会安全・防衛技術2019(フランス)」
5.金沢大学准教授 小谷野智広氏「国際生産加工アカデミー第69回総会(イギリス)」
6.東京工業大学助教 平田祐樹氏「第30回国際ダイヤモンド・炭素材料会議(スペイン)」
     ◇
【公益財団法人大澤科学技術振興財団の概要】
・設立=1991(平成3)年7月18日
・目的=科学技術に関する独創的な研究開発、国際的な交流等に対する助成を行うことにより、科学技術の振興を図り、もって社会経済の発展に寄与することを目的とする
・事業=(1)科学技術に関する研究開発に対する助成(2)科学技術に関する国際交流に対する助成(3)その他この法人の目的を達成するために必要な事業
・住所=愛知県豊川市本野ケ原3-22(〒442-8543)
・電話=0533(86)1938
・ホームページ=http://www.osawazaidan.or.jp

テーマは「令和元年 感謝と共に前進」
長瀬大樹さん(サンコーエンジニアリング)が連覇
イトウ 第20回ボウリング大会開催

 管工機材・住宅設備機器の専門商社イトウ(社長=伊藤辰之氏、本社=名古屋市北区)は10月5日、名古屋市千種区の星ヶ丘ボウルにて「イトウ第20回ボウリング大会」を開催した。
 会場の全レーン(60レーン)を貸し切りにして得意先・仕入先に同社社員も加わり、総勢161名でボウリングの腕前を競った結果、長瀬大樹さん(サンコーエンヂニア)が2ゲームトータル376ピンで昨年に続いて優勝。ハイゲームは、216ピンの今村俊弘さん(今村総合設備)が獲得した。
 このボウリング大会は同社が取引先への日頃の感謝を込めて毎年行っている恒例行事。今回から社員全員が同社のイメージカラーである明るい黄色の揃いの法被(はっぴ)を着て参加者を迎えた。
 伊藤社長は開会式で「今回で20回目を迎えたボウリング大会ですが、お休みにも関わらずたくさんの皆様にご参集いただきました。ありがとうございます。日頃は弊社に対し、ご愛顧いただき重ねて感謝申し上げます。今回のテーマは『令和元年 感謝と共に前進』です。法被を作り弊社の社員が着ていますので、ご用の方はお気軽にお声掛けください。私どもも精一杯おもてなしをさせていただきます」と挨拶した。
 大会はスプリットゲームでスタート。参加者は楽しく交流しながら、2ゲームトータルスコアでの上位入賞を目指した。
 ゲーム終了後は表彰式を兼ねた立食パーティーが催され、各賞受賞者に伊藤社長から賞品が手渡された。
 上位入賞者は次の通り(敬称略)。
▽優勝=長瀬大樹(サンコーエンヂニア)2ゲームトータル376ピン
▽準優勝=今村俊弘(今村総合設備)同350ピン
▽3位=鷹見葉子(東洋アルチタイト産業)同345ピン(ハンデ含む)
▽4位=高橋一成(平野設備工業所)同344ピン
▽5位=山本敏寛(サンコーエンヂニア)同337ピン
▽ハイゲーム=今村俊弘(今村総合設備)216ピン

売上金額、動員数ともに目標上回る
現場の効率化を提案
吉岡幸 2019オータムフェア開催

 建設・産業資材のトータルサプライヤー、吉岡幸(社長=吉岡正盛氏、本社=福井市宝永3-22-5)は10月17日、福井市二の宮の吉岡幸テクノセンターにおいて「2019吉岡幸オータムフェア」を開催。5月に創業100周年を迎え、「感謝と挑戦で輝矢光 新時代(NEXT100)」を特別テーマとした。
 同フェアは、溶接関連、作業工具、配管資材を基本に現場の効率化を提案する展示会として2001年に始まり、今年で19回目。8月21日のキックオフ以降、数多くの同行販売やキャンペーン商品の拡販、企画展開催等が実を結び、出展企業47社、売上金額は当初目標を大きく突破。総動員数も644人(フェア当日動員532人、グランドフェア見学112人)と目標の600人を上回り、成功裡に終わった。
 開会式で吉岡社長はまず初めに、このたびの台風19号で被災された方々に対しお見舞いの言葉を述べ、本年4月に平成最後のスプリングフェアを開催できたこと、そして本日ここに、多くのメーカーと商社の協賛をもってフェアを開催できることに対し、謝辞を述べた。続けて、「10月から消費税率が上がり、経済環境が大きく変わってくる。また、グローバルな経済環境も米中貿易摩擦、日韓問題など下ぶれリスクが大きくなってきた。福井は北陸新幹線や駅前再開発などビッグプロジェクトが進行しているがけっして楽観はできない」など国内外の経済情勢にふれた後、「少子高齢化が一段と進み、労働力不足が顕著になりつつある一方で、働き方改革が世の中の主流になっている。否が応でも時間短縮、作業効率化、業務改革を推進しなくては会社が成り立っていかない。そういう意味で、このオータムフェアは時代にマッチした展示会である」とフェアの開催意義を説明。最後に、盛り上がるスポーツにちなんで、「メーカー、商社、そして吉岡幸がスクラムを組んで前へ前へ押していきましょう!」とした。
 次いで、メーカーを代表してパナソニック熱加工システム統括部国内営業部長・原博一氏、商社を代表してユアサ商事執行役員中部ブロック長・藤原正一氏がそれぞれ挨拶を行った。
 好天に恵まれ、会場は終日満員の笑顔であふれ、実り多きフェアとなった。
 午後5時からの閉会式では、商社を代表して福日機電社長の藤井政志氏から挨拶があり、吉岡幸専務・吉岡正修氏の御礼の挨拶で終了した。
 キャンペーン期間中はオータムフェア企画として9月に「中部グランドフェア」(会場・ポートメッセなごや)とMRJミュージアム、リニア鉄道館の見学会が開かれ、大好評だった。

令和初の 「ふいご祭」
金山神社例祭厳粛に
那古野神社 金物業界の代表が参拝

 金物業界の祖神を祀る「金山神社例祭」(ふいご祭)が11月8日、名古屋市中区の那古野神社境内にて那古野金山神社崇敬会世話人により執り行われ、金物業界団体(愛知県金物商工協同組合、名古屋建築金物卸商組合、名古屋利器工匠具卸業組合ほか)の代表ら10名が出席して商売繁盛、家内安全を祈願した。
 令和初となった今年のふいご祭は好天に恵まれ午前11時の定刻に始まり、参拝者が次々に玉串を奉奠した。
 ふいごとは昔、金属の精錬や加工に用いた、火をおこすための送風機のことで、那古野神社宮司は「刀剣鍛造には立冬の時期が条件的にはちょうど良く、立冬のこの日に神様にお祈りした」とふいご祭の由来について話し、「現在は、昔より金属とのかかわりが深くなってきている。私たちの生活の中すべてで使われ、欠かすことのできないものとなっている。これは人類が続く限り未来永劫変わることはないと思われます。信仰と神々のお力添えをいただきまして、皆様方のご繁栄をお祈りいたします」と業界のさらなる発展を祈った。
 御神酒を授かったあと、神社社務殿1階の会議室へ移動して直会が行われた。宮司挨拶に続いて、金物業界を代表して印藤武司愛知県金物商工協同組合理事長(印藤産業社長)が挨拶し、種田健司氏(西濃社長)の音頭で乾杯。岸邦治郎氏(岸保産業相談役)の締めの言葉でお開きとした。

大型測定物そのままテーブルに載せて
測定できるロックウェル硬さ試験機
ミツトヨ HR-600シリーズ発売開始

 精密測定機器メーカーのミツトヨ(社長=沼田恵明氏、本社=川崎市高津区)は、今年9月よりロックウェル硬さ試験機「HR-600」シリーズを販売している。
 「HR-600」の主な特長は、@シリンダヘッドやシリンダブロックなど大型で重量のある測定物を切断せずにそのままテーブルに載せて硬さ試験が可能(最大積載質量100s)A押し込み深さ計測機構にコンタクタ方式を採用しており測定物表面からのくぼみ深さを計測するため、より正確な硬さ試験が可能B電動Xステージ搭載機では、パートプログラムとの組み合わせにより複数箇所・複数測定物の自動ロックウェル多点試験が可能C金属材料試験のロックウェル・ブリネル硬さ試験のほか、プラスチック硬さ試験も実施できるDPC TYPEは搬送装置やシグナルタワーと連携すれば、硬さ試験の全自動化が実現できる。
 初年度の国内販売台数見込みは50台。問い合わせは、ミツトヨ国内営業推進部(電話044-813-5410、ファクス044-813-5433)まで。

台風19号の被災者に義援金
岡谷鋼機及び国内グループ会社

 岡谷鋼機(社長=岡谷篤一氏、本社=名古屋市中区)と同社の国内グループ会社はこのほど、令和元年台風第19号により被災された方々に対し、社会福祉法人愛知県共同募金会を通じて、100万円を義援金として寄付した。
 同社の中島孝次企画本部企画部長は「被災地の皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧をお祈り申し上げます」とコメントしている。

縦置き構造の独自形状チップで
高剛性と低抵抗を両立
京セラ 高性能エンドミル「MEV」 発売

 京セラ(社長=谷本秀夫氏、本社=京都市伏見区)は、金属部品の加工に使用するフライス工具の新製品として、高性能エンドミル「MEV」を発売した。 
 同製品は、高剛性と低抵抗を兼ね備えた新タイプのエンドミル。刃先交換式のエンドミルにおいて、同社として初めて、チップ構造を従来の平置き(横置き)から縦置きに変更することで、ホルダの芯厚を従来比約120%に向上させた。さらに、切削抵抗を抑えた独自開発の三角形チップを採用することで、高剛性と低抵抗を両立し、高精度かつ高能率加工を可能にした。
 また、チップ先端の切れ刃角度を大きくした逆ポジ設計により、優れた耐欠損性を発揮。コーティングには耐摩耗性・耐溶着性を向上させた同社独自の「MEGACOAT NANO」を採用し、3コーナー仕様でチップの長寿命化を実現した。ホルダは、硬度アップを図ったほか、チップとの拘束(接触)面を広くすることで、耐久性を向上させた。
 さらに、ブレーカ(チップ)形状を最適化することで、良好な切りくず処理を実現。切りくずが噛み込みやすく、高負荷のかかる溝加工やランピング加工(縦切込み6o以下)など、多様な加工に対応する高い汎用性も備えている。
 今回、ホルダ25型番、チップ6型番を発売。加工径(直径)はφ20~50o。炭素鋼、合金鋼、金型鋼、ステンレス鋼、耐熱合金、チタン合金、鋳鉄などの平面加工、肩加工、溝加工、ポケット加工、ランピング加工、ヘリカル加工に対応する。
 価格は、ホルダ2万8500円〜6万1800円(税別)、チップ1150円(税別)。年間2億円の販売を目指す。

第9回バルブフォト五七五コンテスト
日本バルブ工業会 応募募集中

 日本バルブ工業会(中村善典会長)が行っている恒例の「バルブフォト五七五コンテスト」の応募受付が始まった。
 バルブがいかに広く世の中で使われているかを知ってもらうためにと同工業会が企画。日々の暮らしとバルブのつながりを、写真と川柳で表現するこのコンテストも今回で9回目を迎えた。「ユーモアあふれる作品、芸術的な作品、ほのぼのできる作品、切れ味鋭い作品をお待ちしています」と担当者は語る。
【応募方法】
同工業会ホームページ内、バルブフォト五七五コンテスト開催ページ▽https://j-valve.or.jp/valvephoto575/をチェック。
【表彰および賞金】
最優秀作品賞1名に賞金12万円、広報委員長賞1名に賞金3万円、などが用意されている。

優勝は北村憲正幹事長(龍玉精工)
愛知カンツリー倶楽部東山コース
愛知県管工機材商協組 第51回名管会ゴルフ大会開催

 愛知県管工機材商業協同組合(大藪淳一理事長・大清社長)の名管会(北村憲正幹事長・龍玉精工社長)は10月17日(木)、名古屋市名東区の愛知カンツリー倶楽部東山コースで第51回名管会ゴルフ大会(Wぺリア方式)を開催。組合員、賛助会員合わせて58名が15組に分かれ、ゴルフの腕前を競い合った。
 この日はあいにくの天候だったが全組のラウンドが無事終了し、クラブハウス内では北村幹事長が司会進行を務め表彰式が執り行われた。成績発表の前に大藪理事長が挨拶に立ち「来年10月8日から10日までの3日間、『第33回管工機材・設備総合展』の開催が決定しました。本日初披露となりますが展示会のポスターもできあがりました。賛助会員ならびにメーカーの皆さまには多くの小間を出していただけるよう伏してお願い申し上げます」と展示会への出展をPR。続いて『第33回管工機材・設備総合展』実行委員長の坪井研二理事(ツボイ常務)が「先日、第1回実行委員会を開催し正式に船が出航いたしました。2020年は東京五輪・パラリンピックが開催されますが、負けないくらい明るく楽しい展示会にしたいと思っております」と挨拶のなかで展示会への意気込みを語った。
 成績発表に移り、各賞受賞者にそれぞれ賞品やトロフィーが手渡され、最後は村井善幸副理事長(オータケ社長)の挨拶で、この日の全日程が終了した。
 上位入賞者とスコアは以下の通りだ。
◆優勝=北村憲正幹事長▽グロス76▽HDCP3・7▽NET72・3
◆準優勝=新美金之介氏(ナゴヤ)▽グロス82▽HDCP8・6▽NET73・4
◆3位=土野弘之氏(協成)▽グロス83▽HDCP8・6▽NET74・4
◆4位=原嘉輝氏(オンダ製作所)▽グロス76▽HDCP1・2▽NET74・8
◆5位=山口淳一氏(積水化学工業)▽グロス96▽HDCP21・0▽NET75・0
◆ベストグロス賞=北村幹事長、原嘉輝氏

粟井機鋼チーム6連覇ならず!
個人優勝は伊藤さん(イトウ)
愛知県管工機材商協組 ボウリング大会

 愛知県管工機材商業協同組合は11月9日(土)、名古屋市千種区の星ケ丘ボウルで、同組合福利厚生部会(部会長=石原太郎常任理事・原芳商会社長)主幹による「第39回ボウリング大会」を開催。組合員・賛助会員やその家族ら合わせて153名・51チームが参加し、熱戦を繰り広げた。
 今大会では、これまでのハンデキャップが見直され、女性ハンデが1ゲーム50ポイント、小学生ならびに就学前のキッズハンデが1ゲーム70ポイント、当日65歳以上のシニアハンデはこれまで通り1ゲーム10ポイントがそれぞれ加算されることに。3名1チームで各人が2ゲームを投げ合いチーム戦、さらには個人戦の順位を競い合った。
 開会式で大藪理事長が「現在、粟井機鋼(チーム・ゴーストバスター)さんが団体の部5連覇中です。今年はどのチームが、誰が優勝するのか非常に楽しみです。今日はボウリングで日頃のストレスを発散していってください」と挨拶。トロフィー返還や大藪理事長らによる始球式を終え“打倒! チーム・ゴーストバスター”に盛り上がる本大会が開幕した。
 大会終了後はパーティールームへと移動し、昼食の後、表彰式が執り行われた。上位入賞したのは以下の通りだ。
【チーム戦】
●優勝▽チーム・フジッ子(冨士機材)/トータルスコア=1104P(HDCP=100P)
●準優勝▽チーム・平成3年組(イトウ)/トータルスコア=1039P(HDCP=120P)
●3位▽チーム・原芳メック(原芳商会)/トータルスコア=1003P(HDCP=100P)
【個人戦】
●優勝▽伊藤さん(イトウ)/トータルスコア=416P(HDCP=120P)
●準優勝▽松岡さん(冨士機材)/トータルスコア=393P(HDCP=100P)
●3位▽林さん(ベン)/トータルスコア=383P(HDCP=0P)

参加者も年々増加
総合優勝は石丸さん(ダイドー)
名古屋伝動機商組合 ボウリング大会

 名古屋伝動機商組合(岩田典之理事長、イワタ社長)は11月8日(金)、毎年恒例の「第17回ボウリング大会」を名古屋市中区のスポルト名古屋で開催。担当幹事は大矢顕理事(大矢伝動精機専務)が務め、組合員らおよそ90名が参加した。
 岩田理事長が「毎年、数多くの方にご参加いただき誠にありがとうございます。今日は限りある時間ですが、皆さんで懇親を深めて、楽しんでいただければと思います」と挨拶した後、ルール説明、始球式を行いゲームがスタート。参加者は2ゲームのトータルスコア(女性には一律ハンデ20P/1G)で順位を競い合い、終了後は参加者全員での食事会で大いに盛り上がった。
 上位入賞者は以下の通りだ。
【女性の部】
●優勝▽山口さん(大矢伝動精機)/トータルスコア=357P(HDCP=40P)
●準優勝▽原田さん(大矢伝動精機)/トータルスコア=331P(HDCP=40P)
●3位▽鈴村さん(ダイドー)/トータルスコア=323P(HDCP=40P)
【総合の部】
●優勝▽石丸さん(ダイドー)/トータルスコア=365P(HDCP=0P)
●準優勝▽山口さん(大矢伝動精機)/トータルスコア=357P(HDCP=40P)
●3位▽八木さん(長村商店)/トータルスコア=351P(HDCP=0P)

第7回山田貞夫音楽賞特選の
神谷さん、橋さん、藤野さん出演
山田貞夫音楽財団 第7回新進演奏家コンサート

 公益財団法人山田貞夫音楽財団(代表理事=山田貞夫氏・ダイドー社長)が主催する「第7回新進演奏家コンサート」が10月9日、名古屋市中区の三井住友海上しらかわホールにて開催された。
 同財団は、愛知県におけるクラシック音楽の振興並びにその担い手である音楽家の支援を行っており、このコンサートの開催も主な事業のひとつ。将来有望な新進演奏家に発表の場を提供し、今後の活躍を奨励する。
 コンサートには、7月17日に行われた「第7回山田貞夫音楽賞」の最終選考会で特選に選ばれた、神谷舞さん、橋琴美さん、藤野静華さんの3名が出演し、セントラル愛知交響楽団と協奏曲を協演した(指揮=小松長生セントラル愛知交響楽団名誉指揮者)。
 演奏曲は、モーツァルト「ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467」(神谷さん)、ブルッフ「ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調 
Op.
26」(橋さん)、モーツァルト「ピアノ協奏曲第22番変ホ長調K.482」(藤野さん)。
新進指揮者オーディションで特選受賞
高井さん、木下さんが指揮を披露
山田貞夫音楽財団 新進指揮者コンサート
 公益財団法人山田貞夫音楽財団は10月23日、三井住友海上しらかわホールにて「新進指揮者コンサート」を開催した。
 同財団では愛知県内で活躍している将来有望なクラシック音楽の演奏家に対し、これまでに7回「山田貞夫音楽賞」を贈りその活動を助成してきたが、今年は初めて愛知県内で演奏実績のある35歳以下の指揮者を対象にしたオーディションも実施。9月27日に開かれたオーディションには5名がエントリーし、その中から高井優希さんと木下麻由加さんが「山田貞夫音楽賞」特選に選ばれた。
 新進指揮者コンサートでは、セントラル愛知交響楽団の演奏で、木下さんがベートーヴェンの「交響曲第4番変ロ長調 
Op.
60」を、後半に高井さんがベートーヴェンの「交響曲第7番イ長調 
Op.
92」を指揮した。
 同財団では、山田貞夫音楽賞の贈呈、新進演奏家コンサートならびに新進指揮者コンサートの開催のほかに、クラシック音楽を大学または大学院で専攻する在学生に対する奨学金の給付も主要な事業として行っている。

2019年12月8日(日)・2727号
ロボットテクノロジージャパン
出展申込状況などを報告
愛機工 第3回実行委員会開く

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は、ニュースダイジェスト社が新たに企画し来年7月に開催する産業用ロボット・自動化システムの専門展「ロボットテクノロジージャパン」の共催団体として、実行委員会(実行委員長=森田乾嗣氏・モリタ社長)を設置し、現在出展者の募集と来場者の動員に取り組んでいる。10月15日に名古屋駅前の安保ホールで第3回実行委員会を開催し、募集活動の進捗状況などを報告した。
 冒頭、水谷理事長が「景気の方も下降気味ということで、これをいつ反転させられるかが懸念され、来週に迫ったMECT(メカトロテックジャパン、10月26日閉幕)にも期待したいところだと思います。MECTが来週に迫った中で、次のロボット展の実行委員会が今日たまたま設定されたのですが、MECTの会場でもメーカーさんの勧誘、お客様の動員のためにロボット展の宣伝をしていただいて成功に結びつけていけたらと思っています」などと挨拶。
 続いて、ニュースダイジェスト社の平野清嗣情報企画部長よりロボット展の出展申込状況や動向などが説明された。
 その中で平野氏は「9月2日から募集を開始して1か月半で、現在正式に申し込みがあったのは50社強、小間数で180小間ほど。当社の営業活動の中で口頭で小間数まではっきりしているところを加えると、362小間となります。明示されていないところも入れると大凡500小間が固まってきていると思われます。目標の800小間はそう遠くない数字となってきています。目標に向かって着実に近づいていますし、ロボットだけの単独の展示会としてはロボデックスの規模をこの362小間の時点で抜いており、名古屋における産業用ロボットの専門展としてはナンバーワンになるのではないか」との見込みを示した。
 また、平野氏は同社が出している産業用ロボット専門ウェブマガジンで行われた読者アンケートの集計結果について説明し「東海地区はロボットの導入実績、導入意欲が高いことが見てとれます。東海地区で実施されるロボットの展示会に行ってみたいという意欲は高いという結果になりました。展示会の開催意義は非常に大きいものがあり、ロボットテクノロジージャパンがあることを認識してもらえれば、来場動員がしっかりかかってくるのではないかということがアンケートから分かってきました」と報告した。
 出展製品は、垂直多関節・水平多関節・パラレルリンク・直交・協働など各種産業用ロボット、ガントリーローダー、AGV、自動倉庫、ソーター、マテハン装置・機器、ピッキングシステム、その他物流機器、各種ハンド、ロボット構成部品、周辺機器、各種センサー・制御機器、ソフトウエア、AI・IoT関連装置およびシステム、ロボット搭載機械・装置、自動化技術提案など。ロボットシステムインテグレーター(STer)専用の展示ゾーンも設ける。
 平野氏は「自動化・省人化を実現するような工作機械とロボットの融合によるソリューションシステムなどを、この展示会で工作機械本体のアプローチではなく付属の製品とワンセットで見せていきたい。こういうところから意欲的に申し込みをいただいています。これが愛知で開催する展示会のひとつの特徴になっていくのかと思っています」などと話した。
 その後、森田実行委員長(組合副理事長)の議事進行により、組合関係の出展受付状況やリストアップした勧誘先の折衝状況などが実行委員から報告された。
 最後に田研至副実行委員長(組合副理事長、井高社長)が「初めての企画ということで、非常に大変な状況の中で頑張っていただいていますが、組合としては集まっている数がまだ少ないかなと感じています。再度チャレンジしていただいて、小間数を増やしていきたいと思っています」とさらなる協力を求め、会を終了した。
 ロボットテクノロジージャパンは、2020年7月2日(木)〜4日(土)の3日間、愛知県常滑市の中部国際空港島内にある愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)にて開催される。
 次回、第4回実行委員会の開催は12月23日を予定。

大型の横形マシニングセンタに
スラッジ回収システムを標準搭載
DMG森精機 「ゼロスラッジクーラントタンク」搭載

 DMG森精機(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区)は、大型の横形マシニングセンタNHX8000およびNHX10000に、クーラントタンク内のスラッジを高効率に回収する「ゼロスラッジクーラントタンク」の標準搭載を11月1日より開始した。
 ゼロスラッジクーラントタンクは効率的な切りくず処理を実現するために開発された機能で、今回の搭載により同社の横形マシニングセンタNHXシリーズ全機種に標準搭載されることになった。
 ゼロスラッジクーラントタンクは、複数のノズルをクーラントタンク内に配置して最適なクーラントの流れを形成し、スラッジを高精度サイクロンフィルタで高効率に回収できる同社の新技術を採用。複数のノズルでタンク内を攪拌することでスラッジの堆積を抑え、スラッジを効率的に回収し処理できる。
 クーラントタンク内の鋳物スラッジの場合の回収率は99%以上といい、これまで定期的に必要だったクーラントタンク内の清掃作業頻度を大幅に低減できる。
 また、配管やクーラントノズルの詰まり、ポンプの能力低下を防止するだけでなく、クリーンなクーラントを使用し続けることができるため、クーラント寿命の延長効果もある。
 同社は、スラッジ回収の動画をWebサイトに公開している。https://www.dmgmori.co.jp/theme/movie/id=3021
ニコンと包括的業務提携
DMG森精機 基本合意を発表

 DMG森精機は11月7日、世界的な光学機器メーカーのニコン(社長=馬立稔和氏、本社=東京都港区)と包括的な業務提携を行うことで基本合意したと発表した。
 今回の業務提携により、ニコンの計測やカメラに関連する技術をDMG森精機の工作機械に適用し、より高度な製品を両社で開発する。また、ニコンは、DMG森精機のグローバルな販売網を活用し、レーザーによる様々な金属加工を高精度で行うことができる独自の光加工機の販売を展開する。
 近年、工作機械を使った生産現場では多品種少量生産化が進む中、高精度化、デジタル化、自動化された機械の活用が増加。加えて機械加工と計測の複合化により非接触計測技術の重要性がますます高まってきている。DMG森精機は、ニコンの技術を活用し、これまで以上に高精度でデジタル化を加速させる製品を開発していく。
 また、ニコンは、2019〜2021年度の中期経営計画期間中に注力するテーマとして掲げた材料加工事業において、光加工機の拡販を含め、事業立ち上げの加速を実現する。

日東工器 1台で30通りのトルク設定が可能
電動ドライバ「ブラシレスデルボCシリーズDLV45C」を発売

 日東工器(社長=小形明誠氏、本社=東京都大田区)は、電子機器や自動車の電装部などの組立工程のねじ締め作業に使用する電動ドライバ「デルボ」の新製品「ブラシレスデルボCシリーズDLV45C」の本格発売を12月より開始した。
 同製品は、独自の電流制御技術を用いて1台で最大30通りのトルク設定、ねじ締め条件を実現できるため、複数の電動ドライバを1台に集約することが可能。組立工程において、異なった条件のねじ締めをする際に複数台の電動ドライバを使用することによって起こる、ドライバの取り間違いによる締付不良や、作業効率の低下などの問題を解決する。
 また、同製品のコントローラとPLCなどの外部機器(パソコンやPLC)と連動することにより、ねじ締めロボットに搭載して自動生産にも使用できる。
 標準価格は、ドライバ本体15万1900円(税別)、コントローラ14万2900円(税別)。
 【ブラシレスデルボCシリーズDLV45Cの特徴】
 @30通りのトルク設定と締め付け条件をドライバ1台で実現…トルク値、回転速度、ねじ締めモードなどをコントローラにて最大30通りのチャンネル設定ができる。0・6〜4・5N・mの幅広いトルク性能とあわせて、異なる締め付け条件に対して、複数の電動ドライバを用意する必要がなくなる。
 A外部機器との連動で自動化にも対応…6軸ロボットや卓上ロボットに搭載し、外部機器からコントローラヘ信号入力することで、ねじ締めの自動化にも対応する。また、コントローラの外部入出力信号を利用し、外部機器と連動可能。外部機器ヘトルクアップ信号などを出力することで、品質向上に貢献する。
 B9段階の速度調整機能…ワークに応じて、「SOFT締め」と「HARD締め」の2通りのねじ締めタイプが選択可能。SOFT締めにおける回転速度レベル設定は、400〜1200−1minの9段階。SOFT締め時に低速回転でも高いトルクの締め付けが可能(例=400−1minで最大3N・m)。HARD締めにおける回転速度はトルク設定に応じて自動的に決定する。
 C3段階の自動速度可変機能…3段階の自動速度可変機能を内蔵。低速回転によるスタートとストップ時のねじ頭の破損防止と、高速回転によるねじ締めの効率化を実現した。
 DLED表示機能搭載…電動ドライバ先端にLEDの表示機能を搭載し、ねじ締めの状況を色で確認することができる。また、締め付け条件毎の任意の設定による表示も可能。
 E専用ソフトで簡単設定…コントローラの外部入出力信号を利用して、各種設定をパソコンから入力することが可能。設定用の専用ソフトは同社ホームぺージからダウンロードできる。また、コントローラ同士を接続して設定データを送受信することもできる。

オータケ、1月に本社を移転
選んでもらえる会社作りに邁進
大嶽北沢會 第33回総会を開催

 大嶽北沢會(オータケとキッツ・販売店の集い)の第33回総会が10月24日午後3時30分より名古屋市中区の名古屋観光ホテルにて開かれ、会員ら50名余が出席した。村井善幸オータケ社長は挨拶で、本社移転の経緯など同社の動向を報告した後、「在庫やサービス面で皆様から選んでいただける会社作りと、ベースとなる人の教育を行いお役に立てる会社作りに邁進します」と抱負を語った。同社は本社を名古屋市中区丸の内へ移し、1月6日から新本社での業務を開始する。
 総会の冒頭、挨拶に臨んだ村井オータケ社長は、総会出席と平素の営業活動への支援協力に対して御礼を述べた後、同社の現況や取り組みについて報告した。
 オータケの第67期(2019年5月期)は、売上高が264億5900万円(前期比3・7%増)、経常利益が6億1000万円(同13・5%増)となり、村井社長は「前半はまあまあの所で推移したが、年が明けてから市況の流れが変わり後半は少し苦戦した。商品構成は、バルブ類・継手類が全体の55%。この部分をより強化するとともに、新しい商材や色々な機器等の拡販にも努めていきたい。今期は大変厳しいスタート。第2四半期、秋口にいかに取り返すかということで必死に頑張っているところです」と現況を報告。
 今後の展開として、本社の移転、商品の拡充、物流体制の再構築、組織の強化、人材の育成に力を入れていくと話した。
 本社の移転については「現在の本社ビルが築50年以上で老朽化しており、BCPの観点からも震災等を考えるとより安全な所をと3年ほど探していましたが、運よく大きさ的にちょうどよく駐車場も完備しており当面の課題をクリアーできる案件が見つかり、購入しました。年内いっぱい今の本社で仕事をしながら準備して、来年から新しい丸の内のビルへ移転し営業を行っていきたいと考えています。本社機能の充実と、名古屋支店も同じビルになるので色々な面で強化していきたい」と経緯などを語った。
 営業面では、ここ数年取り組んでいるステンレス商材の強化をはじめ、大手メーカーともタイアップしながら更なる樹脂製品の拡販体制を作っていく。また、冷媒商品関係も強化していくとした。
 物流の強化では、第2倉庫に12月から移動式のパレットを入れ、よりスペースを広げながら効率よく物の出し入れをしていく。「キッツさんの商品の中でまだまだシェアを伸ばせるダクタイル弁、バタフライ弁、ステンレス弁等の商材について、在庫を増やしつつ継続して皆様に提供できるようにしていきます。物流体制についても配達便の増強を図るとともに、もう少しエリアを広げた中で自社便での配達、またお客様との共同ネットワークでの配達なども考えながら進めていきたい。配達配送は大きなコスト増にもなっているので、これにどのように取り組むか、エリアとしての戦略を見ながら在庫の充実とサービスの向上に努めていきたいと考えています」と話した。
 組織の強化と人材育成については「今年の春に人事制度の見直しを行いました。年功序列になっていたので少しずつ変えていきたい。採用についても、外部からアドバイスを貰いながら、来年以降、若手の優秀な社員をどのように採るかということで、人への投資を積極的に推し進めていきたい」と話し、若手中心に活気ある会社作りに取り組んでいく考えを示した。
 続いて堀田康之キッツ社長が、日頃の愛顧に感謝を述べた後、同社の業績、展開、この1年のトピックスを含めて挨拶。今年度からスタートしたキッツグループの新たな中期経営計画(第4期中期経営計画、2019〜2021年)と同グループが2030年に目指す姿について説明する中で「2018年度は全世界のバルブ生産でキッツが6番目位にいる。10億ドルに近い。12年間でナンバー2の地位を確保したい」と話した。
 最後に堀田社長は「皆様に愛され、信頼されるメーカーを目指していく」ことを強調し、挨拶を締めくくった。
 第2部講演会では、ジャーナリストの長谷川幸洋氏(元東京・中日新聞論説副主幹)が「激動の日本経済、これからどうなる?」と題して講演した。
 第3部懇親会は、河野誠キッツ常務執行役員バルブ事業統括本部長が乾杯の発声を行い、開宴。参加者は情報交換などをして絆を強め、服部透オータケ取締役営業本部長の中締めで盛会のうちに終了した。
 翌25日に予定されていた懇親ゴルフは、強雨が懸念されるために中止が発表された。

組合ボウリング大会の申込状況確認
来年の全国大会の概要を紹介
名古屋伝動機商組合 令和元年度10月例会

 名古屋伝動機商組合(理事長=岩田典之氏・イワタ社長)は10月23日、東京第一ホテル錦にて10月例会を開催。全21組合員のうち19社代表が出席した。
 開会にあたり、今なお興奮冷めやらぬラグビーワールドカップでの日本代表の快挙に事寄せ、岩田理事長は「『One for all,All for one』(一人はみんなのために、みんなで一つの目標に向かって)という姿が心に響きました。これを企業に置き換えて、みんなで邁進いたしましょう」と挨拶した。
 続いて、親睦交流のための「第17回組合ボウリング大会」には「約90人が参加予定。11月8日開催」を確認。「伝動機商組合全国大会(東京大会)」(2020年11月18-19日開催予定)は、総会・講演会・懇親会・エクスカーションで構成される予定で、総会及び懇親会会場は横浜市内のホテルニューグランドとなることなどが紹介された。
 この後の懇親会では、伝動機業界のこと、全国大会(東京大会)のこと、3年後の名古屋大会のことなどを話題に交流を深めた。

「第45回全国ユキワ会」 名古屋で開催
新会長に七里俊雄氏(七里商店社長)
ユキワ精工 現況報告や新製品紹介行う

 ユキワ精工(社長=酒巻弘和氏、本社=新潟県小千谷市)の「第45回全国ユキワ会」(会長=山森哲朗氏・ヤマモリ会長)が11月6、7日の2日間、名古屋市中村区の複合施設グローバルゲート内にある名古屋プリンスホテルで開催され、会員である代理店とユキワ精工の幹部社員が参加した。施設内の名古屋コンベンションホールで初日に開かれた総会では、メーカー概況報告、ユキワ会会計報告などに続いて役員改選が行われ、5期10年会長を務めた山森会長が退任、新会長に七里俊雄氏(七里商店社長)が就任した。2日目は観光とゴルフ大会が行われ親睦を深めた。
 2年に一度行われる全国ユキワ会は、関東地区・関西地区・中部地区・北陸地区の4地区に国内営業拠点を構えるユキワ精工の有力代理店の集い。各地区持ち回りで開催され、第45回目を迎える今回は中部地区が担当した。
 総会は午後4時に薮崎恭正ユキワ精工名古屋営業所長の司会進行により始まり、開会にあたって山森会長が「45回と大変歴史のある総会ですが、今回は名古屋開催ということで、2年前にできた近代的なホテルで高層建物なので眺めも素晴らしく、
良い所を設定していただいたとユキワさんには大変感謝しています。私どもを取り巻く環境は、地球温暖化で北極や南極の氷が溶けてしまったり、台風もまた大型化し対応できずに堤防が決壊して水害にあったりと、自然災害による被害が多く出ています。私も入社して50年経ちますが、ここ10年ぐらい世の中の動きが激しく、対応していくことが難しい時代になってきたような気がします。政治、国際情勢が短時間で変化していると感じています。我々の業界も現在、東京の機械工具商業協同組合の組合員数よりも愛知の組合員数の方が多いということは、この地区にトヨタ自動車さんを始めとする優秀な企業があり、ここの機械工具商の方が頑張っていらっしゃることが相まって、この名古屋が素晴らしい成績をあげているのだと思います。ユキワさんは良い新製品を多く作っていますし、我々と販売店さんと一緒になってユーザーさんに良い商品をきちんと知らせていくことが大切。ツーリングの業界も50年前と比べると様変わりしてきています。激烈な競争になってきて、過去はトップであっても、あと5年、10年経つと分からないという、チャンスもあるということではないかと思います。皆様と一緒になってユキワさんの製品を販売していきたいと思っていますので、宜しくお願いします」と挨拶。
 出席した会員とユキワ精工社員の紹介が行われた後、酒巻社長が挨拶で同社の概況として販売状況や取り組みなどを報告した(挨拶要旨は別掲)。
 続いて議案審議に移り、第1号議案=会計報告・会計監査報告、第2号議案=予算案が承認された。
 第3号議案=役員改選では、会長に七里俊雄氏(七里商店社長)、副会長に出石篤氏(IZUSHI社長)をはじめとする新役員案が承認された。関東地区幹事兼監査役に柏木秀太氏(柏木工機社長)、関西地区幹事に衣斐誠氏(丸一切削工具社長)、中部地区幹事に安藤仁志氏(安藤社長)、北陸地区幹事に七里俊雄氏(七里商店社長)が就任した。
 七里新会長が「この度、歴史ある全国ユキワ会の会長を受けさせていただきました。山森さんが今までやってきた意志を継ぎながら発展努力したいと存じます。2、3日前に政府が発表した景気動向は一進一退、あるいは足踏み状態ということでしたが、それは全体の話であり、我々の業界は7〜8割の所が落ちているのではないかと思われます。そんな中で私が会社でよく言うのが、我々の業界に奇策はない、愚直に地道にスピード感をもってやるべきことをやって行かないといけない、ということです。ユキワさんのように良い製品をどんどん出していくメーカーさんと組んでやって行くことが、我々が今後生きていく道ではないかと思っていますので、酒巻社長様、宜しくお願いします」と就任の挨拶をした。
 新製品紹介では、酒巻孝次技術部長より@ブラザー工業製コンパクトマシニングセンタSPEEDIO専用の薄型ダイレクトドライブCNC円テーブル「DRD170」・サイドテーブル「STT135D」A同SPEEDIO専用のダイレクトドライブCNC傾斜円テーブル「DTD170-BCM/BPC」Bテーブルφ200CNC傾斜2連円テーブル「TNT200R-M2」の発売と、C速くキレイに削れるecoなホルダ「グリーンG1チャック」にBBT40シャンク、BBT50シャンク、HSK63Aシャンクを追加しシリーズ化したことが紹介された。
 総会後は懇親会会場へバスで移動し、400年の歴史をもつ老舗料亭「河文」の敷地内にあるイタリアンレストラン「THE KAWABUN NAGOYA」で会食した後、二次会は名古屋駅直上の名古屋マリオットアソシアホテル51階でマジックショーを楽しんだ。
 翌日は、観光組とゴルフ組とに分かれて、親睦を深めながら秋の1日を満喫した。観光組は、トヨタ産業技術記念館、名古屋城本丸御殿、ノリタケの森を見学。ゴルフ組は、春日井カントリークラブ(愛知県春日井市)でのラウンドを楽しんだ。
「第45回全国ユキワ会」
ユキワ精工株式会社 酒巻弘和社長挨拶

 本日は、御多忙のところ、ヤマモリ会長をはじめとして、代理店の皆さまよりご出席いただきまして、誠にありがとうございます。また、日頃は弊社製品の販売に対しまして、格別なお引き立てと、ご支援をいただいておりまして厚く御礼申し上げます。
 国内販売につきましては、ここ2〜3年は、ほぼ横ばいに推移をしておりましたが、昨年度は、国内販売がプラスとなりました。これは海外の情勢が不安定なために、国内投資を行った企業が多かったことと考えております。販売製品としましては、ロータリーテーブルは、ダイレクトドライブモータ駆動や小型の傾斜5軸のロータリーテーブルの販売が増加傾向にあります。また、標準品よりも、カスタマイズした特別仕様の販売比率が増えております。そして、ツールホルダーも徐々に販売が伸びてきております。ツールホルダーは品質勝負の製品でありまして、当社のホルダへ変えるだけで、加工ワークの品質の向上、サイクルタイムの短縮につながるなど、お客様からお喜びの声が増えており、売り甲斐のある製品になってきております。また、コレットチャックにつきましては、販売金額は多くはありませんが、自動車産業向け以外の業界からもお引き合いをいただくようになり、安定した販売を続けております。ドリルチャックは、工業用のドリルチャックが中心になります。販売が伸びている製品ではありませんが、ユキワ精工=ドリルチャックのイメージの看板製品でありますので、引き続き堅実に販売を行って行きます。今後につきましては、ツールホルダーやコレットチャックの販売を進めることで、国内販売を拡大して行きたいと考えております。
 輸出につきましては、ロータリーテーブル、ツールホルダー、そして電動工具業界向けのドリルチャックが主体となっております。直近10年は、IT産業向けのロータリーテーブルの販売依存度が高くなっておりましたが、昨年度以降はIT向けの引き合いがほとんど無いような状況で、自動車産業向けも米中貿易摩擦の関係で、中国向けの元気がありません。今後、早く景気の減速が底を打ってもらい、世界経済が回復に転じることを期待するとともに、地道な営業活動を通じて、製品をPRして行く所存であります。
 現在の社員数ですが、グループ総員231名で、製品開発、製造、販売に当たっております。現在は、人材不足、働き方改革と言われる中で、成果を上げて行かなければいけない状況下にあります。工場にての取り組みとしましては、機械の搬入搬出作業については、ロボットを徐々に増やすなど、IoTと言われるレベルには達しておりませんが、付加価値が低い作業については自動化を進めております。また、現場作業者の技能レベルアップを目的として、旋盤、フライス、研削盤、熱処理作業などの国家技能検定の資格取得を進めております。約10年前より取り組みを進めておりますが、現在は、1級技能士と2級技能士を合わせて、のべ人数で72名が国家検定技能士の資格を持っております。今後も技能士を増やすことで、現場のレベルアップを図り、製品品質の向上に努めて行く考えであります。また、今後は5S活動をもう一度見直し、製造現場をショールーム化したいと考えております。
 現在は、まだ先が予測出来ない状況下ではありますが、製品の開発、人材の育成、現場力の向上を図りながら、変化に対応して行きたいと考えております。そして、メーカーとして、お客様に満足していただける製品を提供して行きたいと考えておりますので、より一層のお引き立ての程、宜しくお願い申し上げます。結びに、全国ユキワ会会員会社の皆さま方の今後益々のご発展をご祈念申し上げまして、メーカー側挨拶と概況報告とさせていただきます。
ユキワ新製品紹介
 ■ダイレクトドライブCNC円テーブル「DRD170」・サイドテーブル「STT135D」
 ブラザー工業製コンパクトマシニングセンタSPEEDIO専用の薄型ダイレクトドライブ円テーブルとサイドテーブル。小型マシニングセンタでも広いジグエリアを確保できる。
 【ダイレクトドライブCNC円テーブル「DRD170」の特徴】@クラス最薄ダイレクトドライブ円テーブル=総厚さ160oA強力クランプ=クランプトルク720Nm(エア圧0・5MPa時)B取付互換=T溝ピッチ100o/125o対応。
 【サイドテーブル「STT135D」の特徴】@DRD170との組み合わせでジグエリア拡大=搭載ジグの自由度が増し、広範囲の部品に対応可能Aトラニオンジグの支えに最適=高剛性、クランプ機構付き。高精度加工に有効B複動式クランプ=DRD170の高速クランプに最適。
 ■ダイレクトドライブCNC傾斜円テーブル「DTD170-BCM/BPC」
 ダイレクトドライブモータの採用で、ノンバックラッシ・高速回転の傾斜円テーブルを実現。
 【特徴】@ノンバックラッシA高速回転・高速割出B高速クランプC高クランプトルクDジグ搭載エリア・最大φ250Eオートパージ標準装備。
 ■CNC傾斜2連円テーブル「TNT200R-M2」
 テーブルφ200CNC傾斜2連円テーブル。2個ワークの多面同時加工で生産性を大幅に向上させる。
 【特徴】@高生産性=ワークの2個同時加工が可能となり、サイクルタイム短縮に大きく貢献。取付面以外の5面をワンチャッキングで加工可能となり、段取り時間の短縮、加工精度の向上が可能A高剛性=傾斜軸・回転軸エアハイドロユニット内蔵により、クラス最大のクランプ力を発揮。サポート側にもエア方式のクランプ機構を採用B精密割出=割出精度は、回転軸が累積25秒以内、傾斜軸が累積40秒以内。耐久性に優れた特殊合金ウォームホイル採用C防水構造=オートパージを標準装備し、切削液の浸入を予防。
 ■グリーンG1チャック BBT40/BBT50/HSK63A
 速くキレイに削れるecoなホルダ。好評の30番シリーズに、40番、50番、HSKまでラインナップを拡充し、シリーズ化した。
 【特徴】@加工送り速度を上げられる=ホルダ内部に振動減衰構造を設け、重切削での振動を抑え、高能率加工を実現A工具の刃持ちが良くなる=ホルダにコレットをセットした状態での総合芯振れ精度5μmを保証B重切削でも工具が倒れにくい=ホルダ部の肉厚を厚くしたことと、二面拘束により高い剛性を確保C抜けに強い高把握力=1/10テーパとダブルテーパ方式による高把握力で定評のあるSGコレットを採用。

現場でプレイする責任者集い
次世代住宅ポイント制度など学ぶ
中部みらい 会実務責任者会開催

2020年に創業130周年を迎える橋本総業(橋本政昭社長、東京都中央区)と、中部地方の仕入先・販売店からなる『中部みらい会』(伊藤辰之会長・イトウ社長)は10月15日(火)、名古屋市中村区の名鉄ニューグランドホテルで実務責任者会を開催。正会員や賛助会員各社から、現場で指揮を執る多くの実務責任者が集まった。みらい会≠ヘ全国各地に22の会があり、総勢500社を超える会員数を誇る。主な活動に、新商品研修やみらい市≠フ開催、ショールーム商談会などが挙げられる。
 30年以上のラグビーファン歴を誇る伊藤会長は会の冒頭「秋に開催している中部みらい会は実務責任者会と銘打っているように、現場でプレイされている皆さまが集まる会です。10月に入り大きな出来事が2つありました。ひとつは消費税の税率が8%から10%へとアップしたことです。もうひとつはラグビーW杯です。消費税に関しては前回の税率アップの時と比べ、あまり景気の浮き沈み、景気へのインパクトは無かったなというのが私の個人的な感想です。駆け込み需要もリフォーム分野では一部あったかと思いますが、それ以外では、意外と無かったような気がしています。周りの人に聞いても同じようなことをおっしゃっていましたので、そうかなと思います。反面、ラグビーW杯ではかなりの経済効果が上がっているのではないでしょうか? 今日お集まりの皆さまは現場で活躍されている方ばかりですけども、この『みらい会』は共に栄える会≠スローガンに活動しております。ラグビーに例えますと、橋本総業さまはフォワードです。そして我々販売店はバックスです。まさにワンチームとなって、これからも力を合わせていきたいと思います」と、正会員を代表して挨拶を述べた。
 続いて賛助会員を代表しTOTO中部支社の小山内健晴副支社長が挨拶に立ち「ラグビーと言えば、相手へのリスペクトを忘れない精神であったり、有名な『ONE FOR ALL. ALL FOR ONE』という言葉があります。この言葉には一人は皆の為に、皆は一つの目標の為に≠ニいう意味もあるのだと聞いたことがあります。この業界や仕事で例えれば、この地域のお客さまに喜んでいただくこと笑顔になっていただくことを目標に、中部みらい会が三位一体となってスクラムを組んでいきましょう。そして正会員さまがしっかりと利益を上げられるよう我々もお手伝いをさせていただきたいと思っております」と、橋本総業と正会員、賛助会員、そして工事店が四位一体≠ニなって目標(顧客満足)を達成しようと参加者へ呼び掛けた。
 中部みらい会の特別会員である橋本総業の田所浩行取締役専務執行役員からはマーケットの状況や2019年上期の業界の状況、橋本総業の取り組みについて語られた。田所専務によると、台風被害の多かった2019年の外部環境の変化について注目すべきポイントは、家電エコポイントから10年≠ェ経過した点だという。橋本総業も需要キーワードを10年≠ニ設定し、取替需要などを上手く取り込んでいきたい狙いがあるようだ。そんな橋本総業は創業130年を前に全員経営の基本≠ノ取り組む方針を明らかにした。@お客さまに喜んで頂く。A働く仲間に喜んでもらう。B達成するため全員で工夫を繰り返す。これら方針に基づく今後の具体的な取り組みを田所専務が発表。最後に「この業界も大きな変化のなかにあると思います。『みらい会』として、いち早く変化をご提案したいと考えております」との言葉で締めくくった。
 その後は、橋本総業教育研修部の鎌田廣担当部長が講師を務めた講演会「@消費増税の内容と対応について。A次世代住宅ポイント制度。」の開催、賛助会員(管材分野、住設分野、空調分野、電材分野)による業界動向の発表ならびに商品研修が行われ、実務責任者会は閉会した。

旧那古野小学校をリノベーション
『なごのキャンパス』 オープン
施設活用事業 10・28始動!

 東和不動産(鵜飼正男社長、名古屋市中村区)を中心とした、なごのキャンパス運営事務局によって管理・運営される、旧那古野小学校をリノベーションしたインキュベーション(事業の創出や創業を支援するサービス・活動)施設『なごのキャンパス』(旧那古野小学校施設活用事業)が10月28日(月)にオープンした。これに先立ち、10月25日(金)に内覧会ならびに竣工セレモニーが開催され、多くの関係者らが集まった。
 1909年(明治42年)に創立された旧那古野小学校(当時は愛知県名古屋市那古野尋常小学校)は、惜しまれつつも2017年(平成29年)に閉校となった、100年以上の歴史を紡いできた小学校だ。その跡地は名古屋駅から徒歩10分の好立地にあり、今後の名古屋のまちづくりにとって重要な役割を担う拠点として利活用の検討が進められてきた。そこに新たに誕生したのがインキュベーション施設『なごのキャンパス』だ。
 旧那古野小学校を、新たな産業・ベンチャーを育成する学校として再生させるべくひらく、まぜる、うまれる―次の100年を育てる学校≠コンセプトに『なごのキャンパス』(名古屋市西区那古野2―14―1)は誕生した。
 小学校の教室らしさをそのまま生かした「プライベートオフィス」(24u〜117u超/本紙発行時、満室)、24時間・1名からでも利用でき、機能的なデスクやキャビネットがついた「シェアオフィス」(旧図工室・多目的室/40席)、ワークスタイルやその日の気分で自由に席を選べる、以前は職員室だった「コワーキングスペース」のほか、12名から30名前後で利用できモニターやWi-Fiも完備の「会議室」、展示会やセミナーなどに利用できる「体育館」、施設利用の有無に関わらず誰でも気軽に立ち寄れる、給食室だったカフェ「yoake」など、その機能性や利便性は申し分ない。
 入居者同士、利用者同士の交流のなかから新たなビジネスチャンスが生まれる可能性はまさに無限大。興味を持った起業家、フリーランス、新たなビジネスの創造を見据える企業人などなど、一度ここを利用してみてはいかがだろうか。利用申込方法などの確認は『なごのキャンパス』のホームページ▽https://nagono-campus.jp/をチェック!

「第13回TOAジャンプアップショー」盛況
東亜機工 次世代工具を提案

 機械工具の専門商社、東亜機工(社長=水谷彰宏氏、本社=三重県桑名市)は9月11日、NTNシティホール(桑名市市民会館)にて「第13回TOAジャンプアップショー」を開催した。
 「次世代工具の提案」をテーマに、同社の主要仕入先メーカー約20社が出展し、最新の切削工具、ツーリング、測定工具、治具などを展示。会場は予想を上回る来場者で賑わった。
 出展メーカーは、オーエスジー▽タンガロイ▽三菱日立ツール▽京セラ▽イスカル▽富士元▽YМKT▽日研工作所▽大昭和精機▽REGO‐FIX▽MST▽ミツトヨ▽アイゼン▽オーツカ光学▽第一測範▽ナベヤ▽イマオなど。
 同時開催された出展メーカーによる講習会は、初級者向け加工の基礎コースをはじめ、中・上級者向けのタップ加工や旋盤加工、改善提案など幅広いユーザーを対象に5コース設けられ、いずれもほぼ満席と好評だった。

豪華屋形船を貸し切り
堀川ナイトクルーズ楽しむ
名古屋水栓販売協会 11月例会開催

 名古屋水栓販売協会(在田忠之理事長・在田商店社長)が11月15日(金)に11月例会を開催。正会員、賛助会員ら19名が参加した。江戸時代の風雅な面影そのままに再現された、尾張藩の関船「義丸」の名を頂く豪華屋形船「御座船義丸(ござぶね・よしまる)」を貸し切り、一行は名古屋都心の「納屋橋」から「中川運河」、「白鳥(名古屋国際会議場前)」、東海道五十三次跡「宮の渡し」、そして、「ガーデンふ頭(名古屋港)」へ続く約2時間の堀川クルージングと料理を楽しんだ。
 在田理事長は参加者に「本日は船を貸し切って皆さまにお集まりいただきました。この名古屋水栓販売協会は、まさに一隻の船でございます。今年、人気が急上昇したラグビー日本代表に例えるなら、我々は“ワンチーム”でございます。この“ワンチーム”で、今日は短い時間ではありますが情報交換などしていただき、日頃の疲れを少しでも癒していただけたらと思います」と挨拶。司会進行を務めた安井文康副理事長(庶務兼務、錦興業社長)の乾杯の音頭で、堀川・名古屋港ナイトクルーズはスタートした。
 参加者が美味しい料理に舌鼓を打ち、川面から眺める名古屋の夜景を楽しみながら懇親を深めているうちに、船はスタート地点でもある納屋橋へと帰港。最後は、賛助会員を代表して、東洋アルチタイト産業中部支店の鷹見葉子課長による中締め挨拶と一丁締めで散会となった。
 次回、名古屋水栓販売協会は2020年1月15日(水)に賛助会員と共に新年例会の開催を予定している。

景況感から社員採用まで
会員各社で情報交換
名機工同友会 10月例会開催

 名機工同友会(吉野栄一会長・吉野機械工具社長)は10月30日(水)、名古屋市中区の東京第一ホテル錦で10月例会を開催した。本例会では、業界の景況感から会員各社の業務効率化の取り組み、社員採用などについて、参加者らが活発な情報交換を行った。

【現在の景況感/前年同期比売上/対策について】
 米中貿易摩擦問題が長期化し、中国の勢いも無くなり、製造業およびそれに関わる企業は大変厳しい状況と思われるが、今現在の実績は前年同期比でどれくらいか? また、何か対策を打っているか? ▽@現状、昨年同期比から売上はアップしているが、最終的にはダウンするだろうと予想している。A良くはないが悪くもない。B上半期はなんとか良かったが、それでもここ数カ月は昨年同期比でダウンしている。Cうまくいっていないお客さまもあると聞く。D景況感がリーマンショック前に戻っていないのは各団体発表の数字を見ても明らか。E10月末決算だが、微増といったところか。
【冬の賞与支給について】
 前述の状況のなかで迎える12月の賞与支給は、どのようにしているのか? 実績が悪かった場合、悪いなりの予算や査定をするのか? 仮に査定を前回、前々回より下げた場合、社員にどのように伝えているのか? ▽@社員評価制度を2年前より策定し、この冬、初めてこれをもとにボーナスを支給する。社員には説明している。Aリーマンショック後、評価制度を見直し、それをもとに課長と相談して評価をプラスする。課長から部下へ査定内容を通達している。B目標数値突破でインセンティブを支給している。
【業務や配達などの評価について】
 業務や配達など、数字(結果)が表れない社員への評価はどのようにしているのか? ▽@営業は公平に、それ以外は平等に。A目標を立てられるような評価制度を、と考えている。B目標を持たせている。C諸事情により毎日8時間働けない人に週3日の“定期便”として配達を担当してもらっている。週3日なので、その分賃金は安く抑えられている。
【社員採用の状況について】
 採用を決定する際に基準はあるのか? その他、採用がうまくいったケースや失敗したケースに関しての意見が欲しい。また、もし採用した後に仕事に向いていないことが判明した場合の対処は? ▽@営業に不向きな社員を配達へ移動させた。給与は変わらないがボーナスは変化(ダウン)すると通達している。A話し合って配送に回ってもらったが、配送先でもお客さまからの評判が良くなく、結果、退社していった。B自分と課長の2名で面接を行い、採用・不採用を話し合って決めている。C採用にはリクナビを活用している。
【税理士/納税/経費について】
 税理士より何かアドバイスを受けたことはあるか? ▽@昨年(2018年)、税理士を変更した。それに合わせて決算月も変更し、取引先へ通達し理解を得ている。税理士を変えたことで、いろいろと提案を頂いているのはありがたい。A事業承継の特別税制などを申請した。B先代からの税理士と今もお付き合いしている。

 次回の名機工同友会(12月)例会は、12月12日(木)に開催される。

予想を上回る約350名が来場
最新のゴム・プラスチック製品集結
川島ベストパートナー展示会

 工業用ゴム・プラスチック・樹脂製品販売の川島商事(川島健一社長、名古屋市熱田区)と、その主要仕入先メーカーで構成される「川島ベストパートナー会」主催の展示会『第6回川島ベストパートナー展示会』が10月29日(火)、名古屋市中村区のウインクあいち(愛知県産業労働センター8階)で、前回展より閉会時間を延長して、18時30分まで開催された。当日は朝からあいにくの天気にもかかわらず、目標を上回るおよそ350名の来場者が訪れ、会場はオープンから大いに賑わいを見せていた。
 2年に1度開催され、今回で6回目を数える本展示会には、川島商事を含め19社が出展した。本展示会の特長は、来場者が展示品を直接見て、触れて、体感できる点にある。昨今、市場ニーズの高まりを見せている「省エネ節電」「環境」「自動化」「省力化」「新製品」をテーマに、出展各メーカーとも、最新の技術やイチオシ商品を熱心に来場者にPRしていた。
 「この展示会も今回で6回目の開催となりましたが、当日が雨というのは初めてです。しかし、雨の日にわざわざご来場くださるお客さまは、本当に皆さま方の商品に興味を持たれている方ばかりですので、しっかりとご覧いただき説明をしていただければと思います。我々の商品は“説明商品”です。まずは明るく、元気に、お客さまを呼び込んでいただければと思います。毎回1日のみで終わっているこの展示会ですが、今回は例年と違い18時30分まで開催します。少し長丁場ですが、元気に、お客さまに自社の商品を“説明”してください」と、開会前に各出展メーカーに檄を飛ばしていた川島社長。次回の開催は2021年が予定されているのだが、どのメーカーから、どんな商品や新技術が出品されるのか? 今から期待は膨らむばかりだ。

鍛圧機械受注8か月連続前年割れ
プレス系・板金系ともに減少
日鍛工 2019年10月度会員受注統計

 日本鍛圧機械工業会(日鍛工、代表理事会長=坂木雅治氏・アマダホールディングス相談役)が11月8日発表した鍛圧機械月次会員受注統計によると、2019年10月度の受注総額は、前年同月比27・1%減の265億2700万円となり、8か月連続で前年を下回った。プレス系と板金系を合わせた機械合計では同28・6%減となり、両者ともに落ち込んでいる。
 米中貿易摩擦の長期化が世界経済のマイナス要因に働くのに加え、中国、東南アジア、インドなどで自動車の販売が低調であり、関連設備投資意欲の低下への懸念が前月に続いて示された。
 プレス系機械は、前年同月比26・2%減の134億3700万円となり、8か月連続で前年を下回った。超大型プレスが3・3%減、大型プレスが16・5%減、中型プレスが68・3%減、小型プレスも51・7%減といずれも減少。また、油圧プレスは67・9%減、自動化・安全装置は38・5%減だったが、フォーミングは37・2%増となった。
 板金系機械は、前年同月比33・1%減の66億2800万円となり、2か月ぶりに減少に転じた。レーザ・プラズマが39・9%減、パンチングが42・3%減、プレスブレーキも13・7%減となった。
 サービス系(サービス・部品金型)は、前年同月比21・8%減の64億6200万円となり、こちらも2か月ぶりに減少に転じた。
 内外別(機種計)では、国内が前年同月比29・9%減の100億2800万円。金属製品製造業が27・6%減、一般機械72・5%減、電機50・0%減、自動車7・0%減、鉄鋼・非鉄金属7・0%減と全業種で減少した。
 輸出は、前年同月比27・3%減の100億3700万円となり、中国向けのみが1・3倍増と順調だったが、韓国・台湾向けが62・7%減、欧州向け40・5%減、北米向け55・4%減、東南アジア向け61・2%減、インド向け44・5%減と低迷した。
 同会の中右専務理事は「世界的経済停滞懸念の影響はまだ暫く続くものと考えられる」との見方を示した。

新製品を加え、初のシリーズ展開
「5軸加工用工具シリーズ」 新発売
ダイジェット工業 5軸加工機の増加に対応

 ダイジェット工業(社長=生悦住歩氏、本社=大阪市平野区)はこのほど、5軸加工用工具2製品を新たに発売し、多刃高能率加工用工具「高精度版QMマックス」(MQT形)とあわせてシリーズ化した。省段取り化による工程集約、複雑な形状加工や加工精度の向上などのニーズの高まりにより、ワンチャッキングであらゆる方向から加工が行える5軸加工機の普及は今後ますます進むと考えての対応。
 今回シリーズ化する新製品@ソリッドモジュラーヘッド「チューリップSヘッド」(STLP形)A高精度刃先交換式バレル工具「ミラーバレル」(KRM形)は、いずれもボールエンドミルやラジアス工具より加工ピックフィードを大きく取れ加工能率の向上と時間短縮を可能にし、さらなる品質向上と生産性向上に寄与する製品である。
 「チューリップSヘッド」(STLP形)は、外周テーパ部の大R切れ刃がR1500、フォーム精度が±0・01o以下の高精度テーパーバレル形状のソリッドモジュラーヘッド。超硬シャンクとの組み合わせで、長い突き出しの加工においてもびびりなく、高能率加工が行える。外周大Rにより傾斜面加工において加工ピッチを大きくでき、高精度な加工が可能であり、先端Rによる隅R部加工にも最適。ねじれ角度30度および4枚刃仕様により低抵抗な高能率加工が行える。新PVD材種「DH115」を採用し、難削材・高硬度材など幅広い被削材に対応する。サイズはφ16、φ20の2形番。標準価格は2万5000円〜2万9200円(税別)。
 「ミラーバレル」(KRM形)は、外周大R形状の高精度刃先交換式バレル工具(既存のミラーラジアスモジュラーヘッドMRX形にミラーバレルインサートKRM形を取り付け使用)。立壁・傾斜面の高能率仕上げ加工が可能なほか、底面の超仕上げ加工も行える。高硬度材・高速加工向け新PVD材種「DH102」を採用し長寿命化を実現。さらに一般鋼やプリハードン鋼加工に最適なPVD材種「JC8015」もラインナップしている。インサート形番はKRM形φ16、φ20の2形番。標準価格は7400円〜7800円(税別)。

2019年12月15日(日)・2728号
MECT2019は来場者9万人超
ロボット展の出展者募集に注力
愛機工 令和元年度12月理事会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は、12月3日午後4時30分より名古屋市中区の東京第一ホテル錦で、理事25名・監事2名が出席して理事会を開催した。盛況裡に閉幕したMECT展の報告をはじめ、11月に名古屋で開かれた全機工連・機工メイト推進委員会、来年7月に開催されるロボット展(ロボットテクノロジージャパン)の申込状況の報告などが行われた。
 冒頭、水谷理事長より挨拶があり、続いて議事に入った。
 1)「機工メイト委員会」報告がブロードリーフの岡本氏より行われた。▽11月22日に名古屋駅前の安保ホールにて全機工連・機工メイト推進委員会を開催し、各地域の推進委員とブロードリーフ担当者および東京、大阪、名古屋の事務局、総勢17名が出席した。機工メイトの販売実績などを報告した。
 2)「現在の会員状況」について、組合員232社、賛助会員109社(2019年12月1日現在)と事務局より報告された。
 3)「MECT展」について、田実行委員長(組合副理事長・井高社長)より報告された。▽MECT2019が10月23〜26日の4日間、ポートメッセなごや1〜3号館で開催された。開催規模は477社1941小間で、出展者数は過去最多を記録、小間数でも過去2番目となった。動員は前回を下回ったものの、9万244人の来場者を迎え盛況裡に開催された。▽11月26日には、組合関係出展者および展示会役員、実行委員を招いてMECT報告会と懇親会を開催し、総勢94名が出席した。出展者との意見交換では、引き合いやマーケティングでも成果が上がり、来場者においても明確な目的を持ったユーザーが多く見受けられ反応も良く、高い評価をいただいた。▽次回(MECT2021)の開催日程は2021年10月20〜23日。
 4)「ロボット展」について、森田実行委員長(組合副理事長・モリタ社長)より準備状況が報告された。▽会期は2020年7月2〜4日の3日間、会場は愛知県国際展示場(アイチ・スカイ・エキスポ)。▽ロボット展の受付が9月1日から開始されている(締切2020年1月31日)が、全体の申込状況は、11月15日時点で正式な受付が79社456小間で、出展の確定や内定を含めると700小間以上が見込まれており、目標の800小間への目安がついている。組合関係では、正式な受付が26社90小間となり、確定や内定を含め200小間の勧誘を目指している。▽組合では第4回実行委員会を12月23日に開催し、具体的な折衝状況を把握する。MECT展同様に最重点事業として位置付け、初の試みという妥協を捨て初回から攻勢をかけるつもりで積極的に取り組んで行く。
 5)「経営者・管理者セミナー」について、
林経営対策部長(広商NEXUS社長)より報告された。▽11月27日、名古屋駅前のウインクあいちにて開催。講師は宗像良氏(ライカシャトル社長)で、41名が受講した。セミナーでは「中小企業の働き方改革としてのRPA導入について」をテーマに、効率的・正確に・低コストでホワイトカラーのデスクワーク業務をソフトウェアのロボットが代行・自動化する業務支援システムを紹介した。
 6)「中部ブロック会議」予告が林経営対策部長より行われた。▽今年度は愛知組合が幹事を担当し、2月17日に東京第一ホテル錦にて開催する。セミナーでは自動車産業の近未来の展望について講演。講演後のパネルディスカッションでは講師を交え機工商社が今後どの様な対応をとりうるか議論する。
 7)「第79回親善野球大会」経過報告を野崎福利厚生部副部長(常磐精機社長)が行った。▽今大会は進行が大幅に遅れ、昨年に続き年内の終了を断念した。年明け3月に優勝戦を予定している。 
 8)「第46回親善ゴルフ大会」について、野崎福利厚生部副部長より報告された。▽11月5日、豊田市の京和カントリー倶楽部にて開催し、大矢顕理事(大矢伝動精機専務)が優勝を飾った。参加43名。
 9)「全機工連大阪大会」について、水谷理事長より報告された。▽大阪組合が主幹する第43回全機工連全国大会・大阪大会が10月16日、ホテルニューオータニ大阪で開催され、全国各地から541名が参加した。愛知組合参加者は38名。第1部の式典では、愛知組合の伊藤高潤前理事長(春日鋼機会長)が全機工連の功労者として表彰された。懇親会では、大阪組合の中山哲也理事長(トラスコ中山社長)から次回(2022年)幹事組合となる愛知組合の水谷隆彦理事長へ連合旗の引き継ぎセレモニーが行われた。
 10)「全国若手交流会」については、滝澤青年部長(松本商店社長)より説明された。▽11月21日に安保ホールで中部ブロックが幹事となる全国若手交流会の打ち合わせを行い、開催要項をまとめた。三重組合が担当。開催日は2月7日、会場は四日市シティホテル。▽開催要項は@講演会「働き方に差が付く脳の使い方がある」A講演テーマに関するグループ討議B懇親会C四日市コンビナート・ナイトクルーズ(希望者のみ)。
 11)「組合員増強」について、水谷理事長より話された。▽増強活動について、大手卸商社に協力を要請し組合未加入の取引先を紹介してもらう。卸商社への要請については窓口担当を振り分け、2月理事会までに未加入商社リストを作成し、メーカーや卸商社各社の協力会などで交流・面識のある理事が勧誘に当たる。
 12)「部会報告」▽【総務部】理事会を中心に組合の運営につとめる。【情報部】組合報秋号を12月初旬に発行する。【経営対策部】当面は中部ブロック会議に向けて準備を進める。【事業部】ロボット展の出展者勧誘に注力する。【青年部】恒例のバスツアーを10月5日に実施した。参加約80名。組合員の若手経営者および幹部社員に2月の全国若手交流会への参加協力を要請する。【福利厚生部】第79回野球大会の優勝戦を3月に開催する。 
 13)「訃報」▽斉藤健治理事(三豊社長)の実父が11月18日永眠された。82歳。通夜式・告別式は親族にて執り行われた。
 14)「その他」▽次回理事会は2月4日午後4時30分より東京第一ホテル錦にて開催。▽組合新年賀詞交歓会(幹事〓熱田支部)は1月16日にANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋にて開催。▽事務局年末年始休業は12月28日〜1月5日。

真の「働き方改革」を進める手段
中小企業の業務改善“RPAの導入”
愛機工 経営者・管理者セミナー開く

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は、11月27日午後6時30分よりウインクあいち(名古屋市中村区)において、経営対策部主催による経営者・管理者セミナーを開催。会員33人が聴講した。
 深刻な人手不足を背景に真の「働き方改革」を進める手段の一つとして、RPA(Robotic Process Automation)の活用が注目されている。今回はライカシャトル(名古屋市東区)社長の宗像良氏を講師に迎え「中小企業の業務改善RPAの導入=vをテーマに講演が行われた。(以下、講演より)
 ■近い将来、企業改善に役立つとされる考え方が「プロセスマイニング」。社員すべての一日の職務行動を記録して分析するテクノロジーで、作業内容や所用時間など様々な非効率な部分を検出して、視覚的に改善を促すもの。「正しく自社の現状を知って、改善すべき点が明らかになったところで自動化を進めたい」。海外ではすでに多くの事例があるが、日本ではまだ普及しておらず、今年が「プロセスマイニング元年」。
 ■RPAはパソコンでする業務を自動化するためのツールで、「ソフトウェアロボット」「デジタルレイバー」とも言われる。RPAで目指すのは生産性向上であり、企業が限られた時間内で高い成果を上げるため、社員が会社のコア業務に集中できる体制をつくることにある。RPAはコピーペーストが多い仕事、繰り返しが多く間違いやすい仕事、業務終了報告など帳票作成、大量のデータからの検索などが得意な一方、複雑な文字認識、CAD図面や写真などの認識、タッチパネルなどの操作、人の判断が必要な業務は苦手。
 ※ライカシャトルによる導入事例として、ウェブサイトから定型フォーマットへのデータ転記、自社ソフトからのデータ転記、顧客マスタから定型フォーマットへのデータ転記、印刷物OCRからの管理システムへのデータ転記、会計システムが対応できないイレギュラー帳票作成、管理システムから送り状送付といった内容の仕事が紹介された。
 ■RPA導入の課題について
 どこに活用できるかわからないという場合には社内アンケートを実施してほしい。小さなところから取り組み、積み上げて行くことが重要。そして、業務改善のためのロボット管理は各社内で行うことが望ましい。外部委託などせず、スピーディに自社内で試せるというメリットを最大限生かしてほしいと思う。すべてを自動化することはできず、「人が関わる業務を減らす」という考え方であってほしい。
 ■会場質問
 @RPA導入への具体的な進め方A導入コストおよびコンサル料B導入後のトレーニング、など
 閉会にあたり、水谷理事長は「働き方改革の一環として、自動化は進めていかなくてはならない。今日の話を会社へ持ち帰っていただき検討願いたい」とし、謝辞に代えた。

岡谷鋼機は創業350周年
現場で活躍する実務者集め
岡谷管栄会 商品研修会開催

 岡谷管栄会(大藪淳一会長・大清社長、岡谷鋼機と販売店・メーカーの集う会)は11月18日(月)、岡谷鋼機本社(岡谷篤一社長、名古屋市中区栄)に会員各社の実務者らを集め「商品研修会」を開催した。
 山田雄一岡谷鋼機配管建設本部長は「弊社は今年(2019年)創業350周年を迎えました。配管・管材事業に関しては、正確なデータは残っておりませんが、日立金属さまの特約店を100年ほど続けさせていただいておりますので少なくとも配管ビジネスに関して弊社は、100年は続けているものと想像しております。事業が長期間続く秘訣はひとつではないと思いますが、私どもが社内でよく聞かされているのが『棚に並べる商品は常に変えろ! ずっと同じ商品を並べておくな!』という言葉です。これも事業が長く続くひとつの要素ではないかと思います」と、自社の歴史などを交えながら参加者に挨拶した。
 今回の商品研修会には同会賛助会員から日立金属(佐藤光司社長、中日本支社所在地=名古屋市中区錦)、ハウステック(新井仁社長、中部支社所在地=名古屋市中村区名駅)、イノアック住環境(鈴木伸明社長、名古屋本社所在地=名古屋市熱田区大宝)、パーパス(木裕三社長、名古屋営業所所在地=名古屋市中川区荒子)、東洋バルヴ(木下昭彦社長、名古屋営業所所在地=名古屋市西区名駅)の5社から新商品やイチ押し商品の実物などが持ち寄られ、その特徴や用途、使用方法などが参加者へレクチャーされた。
 日立金属は集合住宅、ホテルや事務所ビルなどの給水給湯冷暖房配管用に開発されたフレキ管継手「ソフレックスAQ」や「電動セグメントボールバルブ」についての解説を。ハウステックは新商品のシャワーユニット「シャワールームRJS」や合併処理浄化槽「ハイバッキーKRS型」および改正浄化槽法についての解説を。イノアック住環境は新商品の「オユポリチューブUP」ほか各種パイプなどの提案を。パーパスはパワフルなのにスリムな業務用高効率マルチ給湯器「PG-H500WS/PG-H500USシリーズ」の提案を。東洋バルヴは消防・防災設備用バルブや除菌・浄化$処理装置「ピュアキレイザー」の解説を。各社30〜45分を使い商品研修会は進んでいった。
 質疑応答の時間では、参加者らが今回紹介された5社の新商品をどう戦略的に販売していくかなどをテーマに熱い議論が繰り広げられた。

伊勢志摩で令和初の定時総会
第42回三親会総会を開催
サンコー商事 近況報告など行う

 サンコー商事(社長=小島徹氏、本社=名古屋市名東区)の販売店と仕入先メーカーでつくる「三親会」(会長=野崎憲昭氏・常磐精機社長)の第42回定時総会が11月17日、日本の夕陽百選にも選ばれた新浜島温泉の浜辺のホテル「プレミアムリゾート夕雅 伊勢志摩」(三重県志摩市)で開催された。会員ら34名が出席し、盛り上がりを見せたラグビーワールドカップにちなみ「三親会 ワンチーム」で協力していくことを確認した。翌日は観光とゴルフで会員相互の親睦が図られ、観光では新天皇陛下の即位に伴い参拝客で賑わう伊勢神宮を訪ねた。
 総会当日は、午前11時50分に近鉄名古屋駅に集合し、近鉄特急で賢島へ。伊勢志摩サミット記念館を見学した後、総会会場へ向かった。
 総会は空尾隆サンコー商事執行役員営業第一部部長の司会進行により午後4時に始まり、冒頭、野崎会長が挨拶で「日頃サンコー商事様におかれましては、仕入れに乏しかった先代の時代からこうして三親会という歴史の継続をしていただき、大変感謝しています。今の景況感は『停滞・低迷』などの言葉が多く使われていますが、私からはこんな時に何が大切かをお話ししたいと思います」。 
危機感・プレッシャーの経験を力に
 「『危機感・プレッシャー』という言葉がありますが、今我々商社・メーカーに必要なことでもあり大切なことではないでしょうか。『何とかなる』という言葉も確かに大切ですが、時代の変化が早いのが現状で『何とかなるさ』では取り残されていってしまいます。我々リーダーが危機感を持ち、プレッシャーを感じることは当たり前ですが、働く社員さんたちがそれを持つ・持たないで会社が『強くなる・弱くなる』の『差』が広がっていきます。先日、WBSSのチャンピオンになった井上尚弥の特集をテレビでやっていましたが、あれだけの最強王者になりながらもやはりどの試合の前でも『不安』だし『怖い』と言っていました。ラグビー日本代表メンバーも、世界野球プレミア12の日本代表も、あのタイガーウッズでさえ『不安やプレッシャー、恐怖との戦い』をしてきたことでしょう。リーマンショック後10年間ほど、この業界は右肩上がりの数字でした。ということは、その間に入社した社員さんにとって、今の景気の状況は『初めての試練』。今までのように簡単に注文などもらえません。『不安だし怖い』そんな『危機感・プレッシャー』を感じることが若手にとって大切なことであり『経験』となります。ただ、おびえてばかりいても仕方がありません。だから私はこう社員さんに伝えています。『不安もなく生きていたり、絶対的な自信を持っている人間などいない』『前向きにもがき苦しむ経験は、すぐに結果に結びつかなくても必ず自分の生きる力になっていく』(元中日ドラゴンズ・落合監督の名言)。皆さん、今しっかりユーザー様に情報発信等の種まきをし、そして若手を育成し多くの経験をさせ、景気が良くなった時に花を咲かせられるよう『危機感』を持ち・持たせて頑張っていきましょう」と話した。
 続いて、小島サンコー商事社長が挨拶に立ち、総会出席と日頃の支援協力に対して感謝を示した後、景況について「この三親会の総会は1年ごとに名古屋を離れて地方で行いますが、前回(2年前)広島で行った時は、景況感で言うと非常に我々の業界は良い状況でした。これがしばらく続き、昨年名古屋で行われた総会あたりで少しおかしくなり、今厳しい状況になっているのではないかと思います。これを日工会の工作機械受注高で見てみると、昨年の10月にそれまで23か月連続して前年を上回っていたのが初めて前年同月比でマイナスとなり、それ以降、13か月連続してマイナスであり、この1月〜10月の累計受注高が1兆581億円で前年対比68・3%、内需も外需もともに3割ぐらい悪くなっているということです。この指標だけを見ても、製造業については、米中貿易摩擦の影響もあり設備投資にかなり慎重になっており、景気が悪いなというように思われます。先月ぐらいから上場企業の半期の決算発表や全期見込みなどが出ていますが、それを見ると確かに工作機械関連や半導体関連は良くありません。製造業全体が良くありませんが、我々のお膝元であるトヨタ自動車さんは増収増益で過去最高益。トヨタグループもかなりでこぼこで、良い所と悪い所がはっきりしています。また、非製造業の会社の決算を見ていると、意外に今期最高益というのが多い。全部の景気そのものが悪いということではないのかと思います。確かに製造業においては設備投資の延期や中止という話がありますが、自動車関連では電動化をはじめとした、いわゆる『CASE』と言われている投資に関してはまだまだどんどんこれからもやって行きますし、半導体で言えば5Gもありますし、当然、人手不足の慢性化による自動化への投資もすごく潜在需要は多いと思いますので、今しばらくは我慢してやらないといけませんが、近い将来を見れば、私は非常にまだまだ大きくなってくる要素が一杯あるマーケットではないかと感じています」と述べた。
生の声を聴いてニーズを形に
 サンコー商事の現況については「この上期(4〜9月)の私どもの業績は去年並みで、予想より良かったという結果となりました。地域的に見ると、中部と西部地区はそこそこでしたが、東部地区はあまり良くなかったということで、東部については東京支店の分室を東北の2か所に設けて営業を常駐することにし、業容の拡大をしています。先が読めない時代、やはり営業の人は販売店様、ユーザー様、メーカー様のお一人お一人と密な関係をもって、生の声を聴いてそのニーズを形にして行くことが重要だと思いますので、我々もそれを強化していきたいと思います」との考えを示した。
 小島社長は最後に三親会について「旧三工商事時代の昭和38年に発足した伝統のある会であり、残念ながら弊社の卸ビジネスが売上で占めるシェアは小さくなってはいるのですが、やはり半世紀以上も皆様方の会社と代々つながりを持つということは大変感謝すべきことであり、これは是非続けて行きたいと思います。若さとバイタリティーのある野崎会長のもとで、この三親会を有意義なものにして行きたいと思います。サンコー商事としても何とか皆様のお役に立てるように努力してまいりますので、今年の流行語の一つになったと思います『ワンチーム』ということで、皆様方のご協力をお願いいたします」と述べた。
 中野章夫三親会副会長(黒田精工名古屋支店長)を議長に選出して議事に入り、第1号議案=第41期事業報告・会計報告及び監査報告、第2号議案=第42期事業計画案・予算計画案を原案通り承認した。
 総会終了後、会場を移して行われた懇親会は森庸一三親会副会長(森哲社長)の乾杯で開宴。会員同士で情報交換しながら親睦を深め、田中知之三親会幹事(ミユキ商會会長)の中締めでお開きとなった。
 翌18日は観光組とゴルフ組とに分かれ、観光組は、海賊船での英虞湾クルーズ、伊勢神宮参拝、昼食後におかげ横丁の散策と秋の伊勢志摩を満喫。ゴルフ組は伊勢志摩カントリークラブ(三重県志摩市)でのラウンドを楽しんだ。

MECT出展報告など
『機工メイトU』の普及目指し
全機工連 機工メイト推進委員会開催

 全日本機械工具商連合会(坂井俊司会長・NaITO社長、以下、全機工連と表記)の機工メイト推進委員会(山出谷武俊委員長・山勝商会社長)は11月22日(金)、名古屋市中村区の名駅ファーストビルで「第97回機工メイト推進委員会」を開催。全機工連が推奨する販売管理システム「機工メイトU」の普及施策などについて、全国から集まった同委員会メンバーが意見交換を行った。名古屋での開催は昨年に引き続き2度目となり、今回は20名が参加した。
 会合では、「機工メイトU」を運営するブロードリーフ(大山堅司社長、東京都品川区)から機工メイト販売実績報告や、10月23日(水)ら名古屋市港区のポートメッセなごやで4日間開催されたメカトロテックジャパン2019(MECT)への出展報告、さらに、「機工メイトU」の導入に対する助成金活用事例の報告などが行われた。
 最新バージョンである「機工メイトU」は、機械工具商の商習慣に必要な機能と機械工具の商品データベースを搭載した業界に特化した販売管理システムだ。導入したその日から業績アップが期待できる即戦力ツールとして、全機工連会員のうち実に300社以上の企業が導入している。その特長は主に、@メーカー・卸商社別に合計466万点以上の商品データから自在に検索が可能。最新データは随時インターネットよりダウンロードできる。新規登録メーカーも随時募集中である。
A過去の販売・仕入履歴から前値などを即時参照できる。
B売上・仕入の同時計上により伝票入力の工数を削減でき、昨今の働き方改革などにも対応。さらに、売上漏れなどがリアルタイムで発見できるため、管理の合理化が図れる。
C見積りから受発注・仕入・売上へと連動できるため、正確な業務を高効率で処理できる。
D受注入力により、そのデータの発注・仕入・売上・それぞれの状況をリアルタイムで問い合わせできる。
などが挙げられる。
 機工業界データベース数は、メーカー数323社・190万点以上、卸商社数8社・276万点以上で、現在も随時更新中だ。
 山出谷委員長は「私が委員長をさせていただくようになって以降、今回が4回目の開催となりました。今日の意見交換のなかで宿題が4点ほど出ましたので、来年に向けて改善や普及施策などを進めていきたいと思います。来年も、ここ名古屋で開催いたしますので、ぜひともご参加をよろしくお願いいたします」と挨拶し、本会を締めくくった。

組合員名簿の校正作業を
愛知県管工機材商協組 広報部会

 愛知県管工機材商業協同組合(大藪淳一理事長・大清社長)の広報部会(倉地克明部会長・倉地社長、組合理事)が11月27日(水)、名古屋市中区伊勢山にある組合事務所で部会会合を開催。大藪理事長、倉地広報部会長ら8名が参加した。
 広報部会は現在、同組合が2年に1度発行している「組合員名簿」2020年度版を編集中であるが、組合員・賛助会員らへの年内の発送に向けてこの日、部会員が集まり誌面全体の校正などを行った。
 倉地広報部会長は「多くの方々にご協力いただきながら『組合員名簿2020年度版』は現在絶賛編集中です。組合員、賛助会員の皆さまにとって、さらに見やすく、使いやすいものとなるよう広報部会員全員で制作しております。お手元に届くまで今しばらくお待ちください」とコメントしていた。
 組合員名簿2020年度版は、A4サイズ×64ページの装丁となる模様だ。

追手門学院大学の水野教授を招き
ゆとり世代社員の指導方法など学ぶ
愛機工青年部 講演会開催

 愛知県機械工具商業協同組合(水谷隆彦理事長・ミズタニ機販社長、以下、愛機工と表記)の青年部(滝澤有一部長・松本商店社長・組合理事)は11月20日(水)、名古屋市中村区のAP名古屋名駅で愛機工青年部員らを対象とした講演会(教育部主管▽伊藤哲生教育幹事長・春日鋼機、志知秀昭講演担当幹事・志知)ならびに懇親会を開催。24名が参加した。
 追手門学院大学(大阪府茨木市)経営学部学部長を務める傍ら、ラジオ番組のパーソナリティも務める水野浩児教授を講師に招き、『ゆとり世代社員の指導方法―大学教育現場からの気付き―』『ビジネスに役立つビジネス心理の活用』をテーマに開催された講演会。いわゆるゆとり世代≠ニ呼ばれる年代の部下や後輩とどのように接していくべきか? さらに、心理学を応用した社内外の人物との接し方などがレクチャーされた。さすがラジオパーソナリティを務めるだけあり、その巧みな話術に参加者は冒頭から水野講師の講演を聞き入っていた。
 講演終了後、滝澤部長は「今日のお話しは本当に魅力ある題材ばかりで非常に為になりました」とコメント。参加した青年部員からも「非常に参考になった」「さっそく明日からの仕事で実践してみたい」などの感想が聞こえてきた。
 その後、参加者は会場を移して懇親会へ。水野講師も同席し、名刺交換、活発な意見交換や質疑応答が行われた。

組合員・賛助会員44名が参加
優勝は大矢顕氏(大矢伝動精機)
愛機工 第46回組合親善ゴルフ大会

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は11月5日、京和カントリー倶楽部(愛知県豊田市)にて「第46回組合親善ゴルフ大会」(主幹=福利厚生部、部長=長村康義氏・長村商店社長)を開催した。
 組合員・賛助会員44名が参加し、好天の下、親睦を深めながらラウンド。結果は、大矢顕氏(大矢伝動精機専務)がN69・8で優勝した。
 プレー終了後はパーティールームで表彰式が行われ、はじめに水谷理事長が「日頃は愛機工組合に色々ご協力を賜りまして誠にありがとうございます。先日のメカトロテックジャパンでは4日間で9万名を超える来場者を迎えることができ、成功裡に終わったと思います。皆様の絶大なるご協力の賜物と感謝している次第です。来年は新年会をはじめとして、ロボットテクノロジージャパンが7月2〜4日の3日間開かれ、今その準備が始まったところです。森田実行委員長(組合副理事長、モリタ社長)の下、初めての企画の展示会ということで、皆様にはまたご協力を賜れればと思います。愛機工組合では今後また新しい企画などを通して業界に貢献してまいりたいと思いますので、宜しくお願いします」と挨拶。
 成績発表と賞品の贈呈が行われ、最後に田研至副理事長(井高社長)が「こんなに気持ちの良い天気の中でゴルフができ、最高の気分です。メカトロテックジャパン、ロボットテクノロジージャパンで皆様のバックアップをいただくことによって、このように組合で色々な会が活発に行えるものと思っています。来年の展示会にもご協力をお願いします」と挨拶し、終了した。
 上位入賞は次の皆さん(敬称略)。
▽優勝=大矢顕(大矢伝動精機)N69・8H19・2
▽準優勝=菅晴稔(三菱マテリアル)N70・8H19・2
▽3位=渡辺久仁夫(寺田ポンプ製作所)N70・8H7・2
▽4位=森庸一(森哲)N72・0H18・0
▽5位=吉村泰典(山善)N72・0H18・0
▽ベストグロス=渡辺久仁夫(寺田ポンプ製作所)78

得意先・仕入先ら115名が参加
第44回どてらいゴルフコンペ
山 善 中京GC石野コースで開催

 山善名古屋支社(支社長=吉村泰典上級執行役員、所在地=名古屋市熱田区)は10月7日、中京ゴルフ倶楽部石野コース(愛知県豊田市)にて「第44回どてらいゴルフコンペ」を開催。中部地区の得意先ならびに仕入先ら合わせて115名が参加して親睦を深めた。
 この「どてらいゴルフコンペ」は、日本全国に及ぶ山善の営業エリアのうち、名古屋支社だけが行っている歴史ある行事で、得意先の部、仕入先の部、シニアの部の3部門に分かれ、それぞれ優勝を目指した。
 当日は、ショットガン方式で4か所同時にスタート。18ホールストロークプレーが行われ、シニアの部は青木潔氏(三協機販)がN72・4、得意先の部では佐野太亮氏(佐野)がN72・2で、仕入先の部では足立達哉氏(ハタヤリミテッド)がN69・6でそれぞれ優勝した。足立氏は昨年に続く連覇となった。
 パーティーで挨拶した長尾雄次山善社長は、上期の決算報告について「住建事業は消費増税の駆け込み需要もあり好調に推移した。生産財については曇りから小雨、グローバルで見れば全般的に思わしくなく、エリアでは中華圏が土砂降り状態である」と表現。「この状況を乗り切るためには、皆さんの協力を得て、ひたむきに努力して行きたい」と結んだ。
 成績発表の後は、参加者を代表して星真ブラザー工業執行役員が挨拶し「どてらいコンペという貴重な交流の場を活かして、協業できる新たなビジネスチャンスに結び付けたい。山善さんが提唱する『かけ算する商社』にあやかり、メーカー一丸となって取り組んで行きたい」と述べた。
 閉会に際しては、吉村山善支社長が御礼の言葉と共に「今まで以上の商いに挑んで行く」と名古屋支社の指針を述べ、次回の参加を促し、閉会の挨拶とした。
 なお、各部門の上位者は次の通り(敬称略)。
【シニアの部】
▽優勝=青木潔(三協機販)N72・4H15・6
▽2位=森庸一(森哲)N73・0H12・0
▽3位=森美智明(フタキ機工)N75・0H6・0
【得意先の部】
▽優勝=佐野太亮(佐野)N72・2H10・8
▽2位=久留俊弘(三和精機)N72・4H9・6
▽3位=安井郁雄(安井コーポレーション)N72・8H7・2
【仕入先の部】
▽優勝=足立達哉(ハタヤリミテッド)N69・6H8・4
▽2位=小久保充弘(サンドビック)N70・6H14・4
▽3位=中野優(THK)N72・0H6・0

正・賛助会員28名が参加
島田太陽氏(コスモ工機)優勝
三重県管工機材商業組合 令和元年度製販親睦ゴルフ会

 三重県管工機材商業組合(理事長=伊藤嘉恭氏・伊藤管材商店社長)は10月30日、名四カントリークラブ(三重県四日市市)にて「令和元年度製販親睦ゴルフ会」を開催。正会員と賛助会員あわせて28名が参加し、親睦を深めた。優勝はN72・6で島田太陽氏(コスモ工機)。
 プレー終了後に開かれたパーティーで、伊藤理事長は「本日は遠方から、また朝早くからご参加いただき誠にありがとうございます。このゴルフ場は五光山彦の神社長にセットしていただきました」などと挨拶した。
 続いて成績発表が行われ、各賞受賞者に賞品が贈呈された。
 上位入賞者は次の皆さん(敬称略)。
▽優勝=島田太陽(コスモ工機)N72・6H20・4
▽準優勝=神隆(五光山彦)N73・0H18・0
▽3位=浜崎洋一(SANEI)N73・6H20・4
▽4位=中原如洋(カクダイ)N73・8H25・2
▽5位=原嘉輝(オンダ製作所)N74・4H9・6

親睦ゴルフコンペに31名参加
石原一範氏(石原商事)が優勝
中部タンガロイ特約店会 一昨年に続き2回目の開催

 中部タンガロイ特約店会(会長=水谷彰宏氏・東亜機工社長)は10月29日、京和カントリー倶楽部(愛知県豊田市)にて第2回ゴルフコンペを開催した。
 当日は8組31名が参加。楽しくラウンドし交流を深めた。優勝はN73・6で石原一範氏(石原商事専務)。
 表彰式を兼ねたパーティ―の冒頭、水谷会長が「一昨年からこのような形で遠征総会ではない年にはゴルフ会を開催しようということになりました。前回が桑名カントリー倶楽部での開催。今回時期が少し遅くなりましたが、たくさんの方に参加していただいたということで成功だったと思います。特約店会は、来年は一泊の遠征総会となりますのでご参加を宜しくお願いします」と挨拶。
 和田健二タンガロイ中部支店長は挨拶で「メカトロテックジャパンの4日間、皆様のユーザー様をタンガロイのブースに連れて来ていただき、ありがとうございました。皆様のおかげで大変多くの方に来ていただきました」と御礼を述べた。また、初参加者として増田善昭タンガロイ名古屋工場長が紹介された。
 この後、順位発表と表彰が行われた。
 最後に、木下聡タンガロイ社長が「今年は自然災害が多いですが、やはり日本の力というのは、ものをつくって納めること。BCPとか色々ありますが、皆で協力して災害を復興するという気概があると思います。今年も残り2か月少しとなりますが、日本の景気を良くするためにも、中部タンガロイ特約店会が益々繁栄することを期待いたします。メカトロテックに9万人以上の方が来ていますので、ぜひ中部から全国に景況が良いというニュースを発信していただければと思っています」と挨拶し、会を終了した。
 上位入賞者は次の皆さん(敬称略)。
▽優勝=石原一範(石原商事)N73・6H26・4
▽準優勝=田中秀典(ミユキ商會)N74・0H30・0
▽3位=高橋直正(澤商)N74・2H4・8
▽4位=杉浦一暢(三賀)N74・4H21・6
▽5位=池田隆之(イケダ)N74・8H13・2
▽ベストグロス=高橋直正(澤商)79

3期ぶりの減収、純利益は過去最高
連結業績予想を据え置き
岡谷鋼機 令和2年2月期第2四半期決算報告

 岡谷鋼機(社長=岡谷篤一氏、本社=名古屋市中区)は、10月2日正午より名古屋証券取引所大ホールにて、令和2年2月期第2四半期決算説明会を開いた。岡谷社長をはじめ、馬場紀彰専務、金剛宣邦常務、河村元志取締役、中島孝次企画本部企画部長が出席した。
 同社の第2四半期連結決算は、売上高が前年同期比2・9%減の4441億円で、3期ぶりの減収となった。産業資材事業が堅調に推移したものの、鉄鋼事業が輸出を中心に伸び悩んだ。
 売上高の減少に伴い、営業利益が前年同期比5・2%減の95億円、経常利益も同0・9%減の120億円とともに3期ぶりの減益。一方、純利益は、税金費用の減少により同3・3%増の85億円で3期連続の増益となり、第2四半期としては過去最高となった。
 セグメント別に売上高を見ると、「鉄鋼」は、国内での建材分野と製造業向けの伸び悩みに加え、輸出が減少し、前年同期比6・2%減の1780億円。「情報・電機」は、FA関連と中国エアコンメーカー等が減少し、同7・0%減の892億円。「産業資材」は、自動車関連や航空機向け等の増加に加え、省人化・自動化設備が順調で、同3・4%増の1473億円。「生活産業」は、配管資材類や建築請負工事の増加に加え、食品では水産物の輸入が増加し、同1・3%増の295億円だった。
 岡谷社長は「上期が堅調に終わり、下期心配なことは色々ありますが、今のところ通期でも年初に見込んだ線で概ね推移すると予想されます」と話し、連結業績予想については3月の公表数値を据え置くとした。過去最高となる、売上高9600億円、純利益180億円を目指す。
 配当予想は、中間期110円、期末に110円、年間220円と発表していたが、今回期末を10円増配の120円とし、年間230円に上方修正した。
 岡谷社長は同社の近況について「今年私どもは創業350周年です。対外的に大きな行事を行う予定はなく、その代わり色々な地域貢献や寄付などを行いこの1年過ごそうということで、日本医学会総会への協賛、インターナショナルスクールの名古屋国際学園への寄付を行いました。また、これはまだ一部を行っただけですが、小学生サッカー大会で岡谷鋼機が冠協賛することにしました。できれば来年以降も続けて行きたいと思っています」などと紹介した。
 その他、今期のトピックスとして、ミャンマーでの鉄骨図面作成会社設立(平成31年2月)、中国子会社の持分譲渡(令和元年5月)、インド岡谷鋼機チェンナイ支店開設(同7月)、米国Inte rnational Mold Steel,Inc.本社移転(同8月)が報告された。
欧州岡谷鋼機会社
イスラエル事務所開設
 岡谷鋼機は11月28日、子会社の欧州岡谷鋼機会社がイスラエル事務所を開設すると発表した。
 同事務所は、イスラエルの先端商品・技術の情報収集を行う。概要は次の通り。
▽名称=欧州岡谷鋼機会社イスラエル事務所(OKAYA EUROPE Israel Office)
▽所在地=8Hamada Street,Herzliya Pit uach46140,Israel
▽事務所長=川口純次氏(欧州岡谷鋼機会社社長兼務)
▽開設時期=2019年12月(予定)
▽人員=1名(予定)

増収減益となり通期予想を下方修正
売上高は過去最高の6070億円目指す
TOTO 2019年度第2四半期決算説明会

 TOTO(社長=喜多村円氏、本社=北九州市小倉北区)は、10月31日午後3時より名古屋証券取引所にて、2019年度第2四半期決算説明会を開いた。森村望副社長が出席し説明を行った。
 同社の第2四半期連結決算は、売上高2963億円(前年同期比5%増)、営業利益174億円(同3%減)、経常利益179億円(同11%減)、純利益124億円(同7%減)。国内の好調により売上高は過去最高だったものの、海外住設とセラミックの市況悪化の影響を受け減益となった。
 セグメント別では、グローバル住設事業の日本が、消費税増税の駆け込みの影響に加えて、高付加価値商品の続伸により、リモデル、新築ともに増収増益。一方、海外は、中国の一線都市の市況停滞や為替の影響、ベトナムの一時的な悪化などにより減収減益。米州は、ウォシュレットの好調により増収だったものの、販促コスト増で減益となった。また、新領域事業は、セラミック事業の市況悪化の影響で減収赤字となった。
 併せて同社は、上期の実績を踏まえた上で、さらに第3四半期以降も海外市況が想定を下回る状況が継続することや為替の影響を受けることを見込み、通期の業績予想を下方修正したと発表。売上高を当初予想より110億円減の6070億円(前年比4%増)、営業利益を60億円減の390億円(同3%減)、経常利益を70億円減の390億円(同9%減)、純利益を65億円減の265億円(同18%減)とした。下方修正ながらも、売上高については住設事業のすべてのエリアで前年超えを計画し、売上高全体で過去最高を目指す。